(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
本開示は、メル・チロシン・キナーゼおよび/またはチロシン・キナーゼおよび/またはチロシン・キナーゼおよび細菌感染症、ウイルス感染、および/または制御されていない細胞の障害を治療する方法を阻害することができるベンゾ・アヌレン化合物に関する。例えば、癌などの増殖は、これらの化合物を用いる。この要約は、特定の技術分野における探索を目的とする走査ツールとして意図されるものであり、本発明の限定を意図するものではない。
対象におけるMerチロシンキナーゼ及び/またはTyro3チロシンキナーゼに関連する障害の治療のための方法であって、前記方法が、有効量の請求項1に記載の少なくとも1つの化合物を前記対象に投与し、それによって前記障害を治療するステップを含む、前記方法。
前記がんは、乳癌、子宮頸癌、消化管癌、結腸直腸癌、脳腫瘍、皮膚癌、前立腺癌、卵巣癌、甲状腺癌、精巣癌、膵癌、子宮内膜癌、黒色腫、グリオーマ、白血病、リンパ腫、慢性骨髄増殖性疾患、骨髄異形成症候群、骨髄増殖性新生物、及び形質細胞新生物(ミエローマ)から選択される、請求項16に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0025】
(詳細な説明)
本発明は、以下の詳細な説明及びそれに含まれる実施例を参照して、より容易に理解することができる。
【0026】
本化合物、組成物、物品、システム、装置、及び/または方法が開示及び記載される前に、特に別の指定がなければ、特定の合成方法に限定されないこと、または特に別の指定がなければ、具体的な試薬は変更し得ることを、理解されるべきである。また本明細書で使用される用語は、特定の態様のみを記述することが目的であり、限定するものではないことも理解されるべきである。本明細書に記載されているものと類似または同等の任意の方法及び材料を、本発明の実施または試験に使用することができるが、例の方法及び材料が説明されている。
【0027】
本発明の態様は、システム法定分類などの特定の法定分類で説明及び請求することができるが、これは単に便宜上のものであり、当業者は、本発明の各態様が任意の法定分類で記載され請求され得ることを理解するであろう。特に他に明記されない場合は、本明細書に記載されているいかなる方法または態様も、そのステップが特定の順序で実行されることを要求するものと解釈されることを意図するものではない。従って、方法の特許請求が、ステップが特定の順序に限定されることを請求項または説明で具体的に記載していない場合、いかなる点においても、順序が推測されることを意図するものではない。これは、ステップまたは操作フローの配置に関する論理の問題、文法的な構成または句読点から派生した明白な意味、または明細書に記載された態様の数または種類を含む、解釈のための全ての可能な非明示的な基礎に当てはまる。
【0028】
本出願全体を通して、種々の刊行物が参照される。これらの刊行物の全体の開示は、本出願に関連する最新技術をより完全に説明するために、参照としてここに組み込まれる。開示された文献はまた、参照が依存する文章中で議論されるそれらに含まれる材料について、個別にかつ具体的に参照により本明細書に取り込まれる。本明細書において、本発明が、先行発明のためにそのような刊行物を先行する権利を有しないことを認めるものと解釈してはならない。また、ここに記載される公表日は、実際の公表日とは異なる場合があり、独立した確認が必要となる場合がある。
【0029】
A.定義
本発明を説明するために用いられる種々の用語の定義を以下に示す。これらの定義は、具体例によって特に制限されない限り、個別にまたはより大きなグループの一部として本明細書を通して使用される用語に適用される。
【0030】
明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形の形「a」、「an」、及び「the」は、文脈が明確に指示しない限り、複数の参照を含む。従って例えば、「官能基」、「アルキル」、「残基」への参照は、2個以上の機能基、アルキル、または残基等の混合物を含む。
【0031】
本明細書において、範囲は、ある特定の値を「約」、または別の特定の値を「約」を付けて表すことができる。このように範囲が表現される場合、別の態様は、1つの特定の値から及び/または他の特定の値までを含む。同様に、値が近似値として表される場合、先行詞「約」を用いることによって、特定の値が別の態様を形成することがわかる。各範囲の終点は、他の終点との関係で、かつ他の終点とは独立して重要であることがさらに理解される。また、本明細書には多数の値が開示されており、かつ各値が値そのものに加えて、その特定の値を「約」として本明細書に開示されることも理解される。例えば、「10」という値が開示された場合、「約10」も開示される。また、2つの特定の単位間の各単位も開示されているこも理解される。例えば、10〜15が開示された場合、11、12、13、及び14も開示されている。
【0032】
本明細書及び特許請求の範囲における組成物中の特定の要素または成分の重量部への言及は、重量部が表されている組成物または物品中の、その要素または成分と他の要素または成分との間の重量関係を表す。従って、2重量部の成分Xと5重量部の成分Xと5重量部の成分Yを含有する化合物では、XとYは2:5の重量比で存在し、そして他の成分が含有されるかどうかにかかわらずそのような割合で存在する。
【0033】
特に別の指定がなければ、ある成分の重量パーセント(wt%)は、その成分が含まれる配合物または組成物の総重量に基づく。
【0034】
本明細書で使用される「任意選択的な」または「任意選択的に」という用語は、続いて説明された事象または状況が発生することも発生しないこともあることを意味し、その記載は、前述の事象または状況が発生する例と発生しない例が含まれることを意味する。
【0035】
本明細書で使用される「被験体」という用語は、脊椎動物、例えば哺乳類、魚類、鳥類、爬虫類、または両生類などであり得る。従って、本明細書に開示された方法の被験体は、ヒト、非ヒト霊長類、馬、ブタ、ウサギ、イヌ、ヒツジ、ヤギ、ウシ、ネコ、モルモット、またはげっ歯類であり得る。この用語は、特定の年齢や性別を示すものではない。すなわち成人及び新生児の被験体並びに胎児も、男か女かにかかわらずカバーされることを意図する。1つの態様において、被験体は哺乳動物である。患者は、ウイルス感染症に罹患した被験体を指す。「患者」という用語は、ヒト及び家畜の被験体を含む。開示された方法のいくつかの態様において、被験体は、投与ステップの前に1種以上のウイルス感染症を治療する必要性が診断されている。種々の態様において、1つまたはそれ以上の障害は、チクングニア、ベネズエラ馬脳炎、デング熱、インフルエンザ、ジカ熱から選択される。
【0036】
本明細書で使用される「治療」という用語は、疾患、病理学的状態、または障害を治癒、改善、安定化、または予防する意図を有する患者の医学的管理を指す。この用語は、疾患、病理学的状態、または障害の改善に具体的に向けられた治療を含み、及び原因治療、すなわち関連する疾患、病理学的状態、または障害の原因除去に向けられた治療を含む。さらにこの用語は、緩和治療、すなわち、疾患、病理学的状態、または障害の治癒よりも、症状の緩和のために計画された治療;予防治療、すなわち関連する疾患、病理学的状態、または障害の発症を最小化または部分的若しくは完全に阻害する治療;及び支持的治療、すなわち、関連する疾患、病理学的状態、または障害の改善に向けられた別の特定の治療を補足するために用いられる治療を含む。様々な態様においてこの用語は、哺乳動物(例えばヒト)を含む被験体の任意の治療をカバーし、(i)疾患の素因を有するかも知れないが、まだ素因ありと診断されていない被験体において、疾患が発生するのを予防する;(ii)疾患を阻害する、すなわち,その発症を止める;または(iii)疾患を緩和する、すなわち疾患の退行を引き起こすことを含む。1つの態様において、被験体は霊長類などの哺乳動物であり、さらなる態様において被験体はヒトである。「被験体」という用語は、ペット(例えば,ネコ,イヌなど),家畜(例えば,ウシ,ウマ,ブタ,ヒツジ,ヤギなど),実験動物(例えば、マウス、ウサギ、ラット、モルモット、ミバエなど)も含む。
【0037】
本明細書で使用される「予防する」または「予防すること」という用語は、何かが起こるのを、特に事前の行動によって、排除する、回避する、除去する、先を越す、または妨げることを指す。本明細書において、低減する、阻害する、または予防するが本明細書で使用される場合、特に別の指定がなければ、他の2つの単語の使用も明示的に開示されると理解される。
【0038】
本明細書で使用される「診断される」という用語は、技能者、例えば医師によって身体検査を受けて、本明細書に開示される化合物、組成物、または方法によって診断または治療することができる状態を有することが見出されたことを意味する。開示された方法のいくつかの態様において、被験体は投与ステップの前にウイルス感染症の治療の必要があると診断されている。本明細書で使用される「障害の治療の必要性が特定された」等の用語は、障害を治療する必要性に基づく被験体の選択を指す。1つの態様で、特定は診断を行う人とは異なる人によって行うことができることが考えられる。また、さらなる態様において、その後投与を行った者によって投与を行うことができることも考えられる。
【0039】
本明細書で使用される「投与する」及び「投与」という用語は、被験体に医薬製剤を提供する任意の方法を指す。そのような方法は当業者に公知であり、特に限定されるものではないが、経口投与、経皮投与、吸入による投与、鼻内投与、局所投与、膣内投与、眼内投与、耳内投与、脳内投与、直腸投与、及び非経口投与(静脈内投与、動脈内投与、筋肉内投与、及び皮下投与などの注射を含む)が挙げられる。投与は連続的または断続的に行うことができる。様々な態様において、製剤は治療的に投与することができる。すなわち既存の疾患または状態を治療するために投与される。さらに様々な態様において、製剤は予防的に投与することができる。すなわち疾患または状態の予防のために投与される。
【0040】
「治療」という用語は、疾患、障害、または状態を緩和すること、すなわち疾患、障害、及び/または状態の退行を引き起こすことを指す。「予防する」という用語は、疾患、障害、及び/または状態の素因を有するかも知れないが、まだ素因ありと診断されていないヒトまたは動物で、疾患、障害、または状態が発生するのを予防すること、及び/または疾患、障害、または状態を阻害、すなわち.発症を止めることを指す.
【0041】
本明細書で使用される「接触させる」という用語は、直接、すなわち標的自体を相互作用することにより、または間接的に、すなわち標的の活性が依存する別の分子、補助因子、因子、またはタンパク質と相互作用することによって、化合物が標的(例えば,受容体,細胞)の活性に影響を与えることができるように、開示された化合物と細胞、標的受容体、または他の生物学的実体を一緒にすることを指す。
【0042】
本明細書で使用される「有効量」及び「有効な量」という用語は、所望の結果を達成するか、または望ましくない状態に影響を及ぼすのに十分な量を指す。例えば、「治療有効量」とは、所望の治療結果を達成するか、望ましくない症状に影響を及ぼすのに十分であるが、一般に有害な副作用を引き起こすには不十分な量を指す。特定の患者に対する特定の治療的に有効な用量レベルは、治療される障害及び障害の重症度、使用された特定の組成物;患者の年齢、体重、全身の健康、性別と食事;投与時間;投与経路;使用された特定の化合物の排泄速度;治療期間;使用された特定の化合物と併用してまたは偶然使用された薬物、及び医療分野でよく知られている同様の要因、を含む種々の要因に依存する。例えば、所望の治療効果を達成するために必要なレベルよりも低いレベルで化合物の用量を開始し、所望の効果が達成されるまで徐々に投与量を増加させるのは、当業者の技術範囲内である。所望であれば、有効な毎日の投与量は、投与の目的のために複数回の投与に分割することができる。従って、単回用量組成物は、毎日の投与量を構成するような量またはその部分量を含むことができる。投与量は、禁忌の場合には、個々の医師によって調整することができる.投与量は変化させることができ、毎日1回以上の投与を1日または数日間行うことができる。所定クラスの医薬品のための適切な投与量の指針は、文献で見つけることができる。さらに様々な態様において、製剤は「予防有効量」で、すなわち疾患や状態の予防に有効な量で投与することができる。
【0043】
本明細書で使用される「EC
90」は、生物学的プロセス、またはプロセスの成分(タンパク質、サブユニット、オルガネラ、リボヌクレオタンパク質などを含む)の90%阻害に必要な物質(例えば、化合物または薬物)の濃度を指す。1つの態様においてEC
90は、本明細書の他の場所でさらに定義されるように、インビボでの90%阻害に必要な物質の濃度を指す。
【0044】
本明細書で使用される「含む」(及びその文法的変形)という用語は、「持っている」または「含む」という包括的な意味で使用され、「から成る」という排他的な意味では使用されない。
【0045】
本開示に係る化合物は、プロドラッグ形成部分としての基であるアルコキシ、アミノ酸等を用いて、ヒドロキシルまたはアミノ官能基でプロドラッグを形成してもよい。例えば、ヒドロキシメチル位置は、一リン酸塩、二リン酸塩、または三リン酸塩を形成し、再度これらのリン酸塩はプロドラッグを形成し得る。このようなプロドラッグ誘導体の調製は、様々な文献で議論されている(例:Alexander et al., J. Med. Chem. 1988, 31, 318; Aligas-Martin et al.、PCTWO2000/041531,p.30)。これらの誘導体の調製中に変換される窒素官能基は、開示の化合物の窒素原子の1つ(またはそれ以上)である。
【0046】
本明細書に開示される化合物の「誘導体」は、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、重水素化形態、放射能標識形態、異性体、溶媒和物、及びこれらの組み合わせである。この文脈で言及される「組み合わせ」は、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、重水素化形態、放射能標識形態、異性体、溶媒和物の群の少なくとも2種内の誘導体を指す。放射能標識形態の例としては、トリチウム、リン−32、ヨウ素−129、炭素−11、フッ素−18等で標識された化合物が挙げられる。
【0047】
「薬学的に許容可能な塩」とは、親化合物がその酸または塩基塩を作ることによって修飾される開示化合物の誘導体をいう。本開示の化合物は、多種多様な有機及び無機酸と酸付加塩を形成し、医薬化学でしばしば使用される生理学的に許容し得る塩を含む。このような塩も本開示の一部である。このような塩を形成するために使用される典型的な無機酸としては、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硝酸、硫酸、リン算、次亜リン酸等が挙げられる。有機酸、例えば脂肪モノカルボン酸及びジカルボン酸、フェニル置換アルカン酸、ヒドロキシルカン酸及びヒドロキシルカン二酸、芳香族酸、脂肪族及び芳香族スルホン酸などの有機酸から得られる塩も使用することができる。従ってこのような薬学的に許容可能な塩には、酢酸塩、フェニル酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、アクリル酸塩、アスコルビン酸、安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、メトキシ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、o−アセトキシ安息香酸塩、ナフタレン−2−安息香酸塩、臭化物、イソ酪酸塩、フェニル酪酸塩、β−ヒドロキシ酪酸塩、ブチン−1,4−ジオエート、ヘキシン−1,4−ジオエート、カプリン酸エステル、カプリル酸エステル、塩化物、桂皮酸塩、クエン酸塩、蟻酸塩、フマル酸塩、グリコール酸塩、ヘプタン塩、馬尿酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、ヒドロキシマレイン酸塩、マロン酸塩、マンデル酸塩,メシル酸塩,ニコチン酸塩,イソニコチン酸塩,硝酸塩,シュウ酸塩,フタル酸,テレフタル酸塩,リン酸塩,一水素リン酸塩,二水素リン酸塩,メタリン酸塩,ピロリン酸塩,プロピオル酸塩,プロピオン酸塩,フェニルプロピオン酸塩、サリチル酸塩、セバシン酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、硫酸塩、二硫酸塩、ピロ硫酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、スルホン酸塩、ベンゼン−スルホン酸塩、p−ブロモベンゼンスルホン酸塩、クロロベンゼンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、ナフタレン−1−スルホン酸塩、ナフタレン−2−スルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩、酒石酸塩等が挙げられる。
【0048】
本開示の化合物は、特に別の指定がなければ、分子の様々な可能な原子における全ての光学異性体及び立体異性体に関連することが理解される。化合物は、結晶化、クロマトグラフィー、または合成によって、その純粋な鏡像異性体またはジアステレオ異性体として分離または調製することができる。
【0049】
「脱離基」という用語は、安定な種として置き換えることができ、それと共に結合電子を取り出す電子求引性を有する原子(または原子基)を指す。適切な脱離基の例としては、スルホン酸エステル、例えばトリフレート、メシル酸塩、トシル酸塩、ブロシレート(brosylate)、及びハロゲン化物を含む。
【0050】
化学種の残基は、明細書及び特許請求の範囲で使用される場合、特定の反応スキームまたはその後の配合における化学種の生成物または化学生成物である部分を指し、これは、その部分が実際にその化学種から得られたか否かに関係ない。従って、ポリエステル中のエチレングリコール残基は、ポリエステルを調製するためにエチレングリコールが用いられたか否かにかかわらず、ポリエステル中の1個以上の−OCH
2CH
2O−単位を指す。同様に、ポリエステル中のセバシン酸残基は、その残基がセバシン酸またはそのエステルを反応させてポリエステルを得ることにより得られたかどうかにかかわらず、ポリエステル中の1個以上の−CO(CH
2)
8CO−部分を指す。
【0051】
本明細書で使用される「置換される」という用語は、有機化合物のすべての許容される置換基を含むものと考えられる。広い態様において、許容される置換基は、有機化合物の非環状及び環状、分岐及び非分岐、炭素環及び複素環、並びに芳香族及び非芳香族置換基を含む。例示的な置換基としては、例えば以下に記載するものが挙げられる。許容される置換基は、適切な有機化合物に対して1個以上であり、及び同一または異なることができる。本開示の目的のために、窒素などのヘテロ原子は、ヘテロ原子の価数を満たす本明細書に記載されている有機化合物の水素置換基及び/または許容される置換基を有することができる。本開示は、有機化合物の許容される置換基によって、いかなる方法においても制限されることを意図するものではない。また、「置換」または「で置換される」という用語には、このような置換が置換される原子及び置換の許容される結合価に従い、置換により安定した化合物、例えば、転位、環化、脱離などによって自発的に変換を受けない化合物が得られるという暗黙的な条件が含まれる。また、特定の態様において、特に反対に明示的に示されない限り、個々の置換体をさらに任意選択的に置換することができる(すなわち、さらに置換されるかまたは置換されない)ことが企図される。
【0052】
さまざまな用語の定義において、「A
1」、「A
2」、「A
3」、及び「A
4」は、本明細書において、様々な特定の置換基を表す包括記号として使用される。これらの記号は任意の置換基であり、本明細書に開示されるものに限定されず、ある例において特定の置換基であると定義される場合、別の例では、いくつかの他の置換基として定義することができる。
【0053】
本明細書で使用される用語「アルキル」は、1〜24個の炭素原子の分岐または非分岐の飽和炭化水素基であり、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチル,t−ブチル,n−ペンチル、イソペンチル、s−ペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、エイコシル、テトラコシルなどがある。アルキル基は、置換もしくは非置換でもよい。アルキル基は、特に限定されるものではないが、本明細書に記載のような、任意選択的に置換されたアルキル、シクロアルキル、アルコキシ、アミノ、エーテル、ハロゲン化物、ヒドロキシ、ニトロ、シリル、スルホ−オキソ、またはチオールを含む1個以上の基で置換することができる。「低級アルキル」基は、1〜6個(例えば1〜4個)の炭素原子を含むアルキル基である。
【0054】
明細書全体を通して「アルキル」は、一般に、置換されていないアルキル基と置換アルキル基の両方を指すために使用される。しかし本明細書では、置換されたアルキル基は、アルキル基上の特定の置換基を特定することによって具体的に言及される。例えば「ハロゲン化アルキル」という用語は、特に1個以上のハロゲン化物(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)で置換されたアルキル基を指す。用語「アルコキシアルキル」は、具体的には、以下に説明するように、1個以上のアルコキシ基で置換されたアルキル基を指す。「アルキルミノ」という用語は、具体的には、以下に説明するように、1個以上のアミノ基で置換されたアルキル基を指す等である。「アルキル」が1つの例で使用され、別の例で「アルキルアルコール」などの特定の用語が使用される場合、「アルキル」という用語が「アルキルアルコール」等の特定の用語を指さないことを意味するものではない。
【0055】
この慣行は、本明細書に記載されている他の基にも使用される。すなわち「シクロアルキル」などの用語は、置換されていないシクロアルキル部分及び置換されたシクロアルキル部分の両方を指すが、置換された部分はさらに、ここで特異的に特定することができる。例えば、具体的な置換されたシクロアルキルは、例えば「アルキルシクロアルキル」と呼ぶことができる。同様に、置換されたアルコキシは、具体的には、例えば「ハロゲン化アルコキシ」と呼ぶことができ、具体的な置換されたアルケニルは、例えば「アルケニルアルコール」等と呼ぶことができる。再度、「シクロアルキル」などの一般的な用語と「アルキルシクロアルキル」などの特定の用語を使用する慣行は、一般的な用語が特定の用語を含まないことを意味するものではない。
【0056】
本明細書で使用される用語「シクロアルキル」は、少なくとも3個の炭素原子からなる非芳香族炭素系の環である。シクロアルキル基の例としては、特に限定されるものではないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ノルボルニル等が挙げられる。用語「ヘテロシクロアルキル」は、上記で定義したシクロアルキル基の一種であり、環の炭素原子の少なくとも1つが、特に限定されるものではないが、窒素、酸素、硫黄、またはリンなどのヘテロ原子で置き換えられる「シクロアルキル」という用語の意味の中に含まれる。シクロアルキル基及びヘテロシクロアルキル基は、置換でも非置換置換でもよい。シクロアルキル基及びヘテロシクロアルキル基は、本明細書に記載のように、特に限定されるものではないが、任意選択的に置換されたアルキル、シクロアルキル、アルコキシ、アミノ、エーテル、ハロゲン化物、ヒドロキシ、ニトロ、シリル、スルホ−オキソ、またはチオールを含む1個以上の基で置換することができる。
【0057】
本明細書で使用される用語「ポリアルキレン基」は、互いに結合した2個以上のCH
2基を有する基である。ポリアルキレン基は、式−(CH
2)
a−(ここで、「a」は2〜500の整数である)によって表すことができる。
【0058】
本明細書で使用される用語「アルコキシ」及び「アルコキシル」は、エーテル結合を介して結合されたアルキルまたはシクロアルキル基を指す。すなわち「アルコキシ」基は―OA
1(ここで、A
1は上記で定義されたアルキルまたはシクロアルキルである)として定義できる。「アルコキシ」はまた、直前に説明したようにアルコキシ基のポリマーを含む、すなわち、アルコキシは、−OA
1−OA
2または−OA
1−(OA
2)
a−OA
3(ここで、「a」は1〜200の整数であり、A
1、A
2、及びA
3はアルキル及び/またはシクロアルキル基である)のようなポリエーテルであり得る。
【0059】
本明細書で使用される用語「アルケニル」は、2〜24個の炭素原子の炭化水素基であり、構造式は少なくとも1個の炭素−炭素2重結合を有する。(A
1A
2)C=C(A
3A
4)のような非対称構造は、E及びZ異性体の両方を含むことを意図する。これは、非対称アルケンが存在する構造式で推測することができるか、または結合記号C=Cによって明示的に示すことができる。アルケニル基は、本明細書に記載のように、1個以上の基(特に限定されるものではないが、任意選択的に置換されたアルキル、シクロアルキル、アルコキシ、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、シクロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、アルデヒド、アミノ、カルボン酸、エステル、エーテル、ハロゲン化物、ヒドロキシ、ケトン、アジド、ニトロ、シリル、スルホ−オキソ、またはチオールを含む)で置換することができる。
【0060】
本明細書で使用される用語「シクロアルケニル」は、少なくとも3個の炭素原子からなり、少なくとも1個の炭素−炭素2重結合(すなわち、C=C)を含有する非芳香族炭素系の環である。シクロアルケニル基の例としては、特に限定されるものではないが、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロペンタジエニル、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニル、ノルボルネニル等が挙げられる。「ヘテロシクロアルケニル」という用語は、上記で定義したシクロアルケニル基の一種であり、「シクロアルケニル」という用語の意味の中に含まれ、ここで、環の炭素原子の少なくとも1つは、特に限定されるものではないが、窒素、酸素、硫黄、またはリンなどのヘテロ原子で置き換えられている。シクロアルケニル基及びヘテロシクロアルケニル基は、置換もしくは非置換でもよい。シクロアルケニル基及びヘテロシクロアルケニル基は、本明細書に記載のように、特に限定されるものではないが、任意選択的に置換されたアルキル、シクロアルキル、アルコキシ、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、シクロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、アルデヒド、アミノ、カルボン酸、エステル、エーテル、ハロゲン化物、ヒドロキシ、ケトン、アジド、ニトロ、シリル、スルホ−オキソ、またはチオールを含む1個以上の基で置換することができる。
【0061】
本明細書で使用される用語「アルキニル」は、2〜24個の炭素原子の炭化水素基であり、構造式は少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を有する。アルキニル基は、本明細書に記載のように、置換されていないか、または1個以上の基(特に限定されるものではないが、任意選択的に置換されたアルキル、シクロアルキル、アルコキシ、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、シクロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、アルデヒド、アミノ、カルボキシ酸、エステル、エーテル、ハロゲン化物、ヒドロキシ、ケトン、アジド、ニトロ、シリル、スルホ−オキソ、またはチオールを含む)で置換することができる。
【0062】
本明細書で使用される用語「シクロアルキニル」は、少なくとも7個の炭素原子からなり、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を含む非芳香族炭素系の環である。シクロアルキニル基の例としては、特に限定されるものではないが、シクロヘプチニル、シクロオクチニル、シクロノニニル等が挙げられる。「ヘテロシクロアルキニル」という用語は、上記で定義したシクロアルケニル基の一種であり、「シクロアルキニル」という用語の意味の中に含まれ、ここで、環の炭素原子の少なくとも1つは、特に限定されるものではないが、窒素、酸素、硫黄、またはリンなどのヘテロ原子で置き換えられている。シクロアルキニル基及びヘテロシクロアルキニル基は、置換もしくは非置換でもよい。シクロアルキニル基及びヘテロシクロアルキニル基は、本明細書に記載のように、特に限定されるものではないが、任意選択的に置換されたアルキル、シクロアルキル、アルコキシ、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、シクロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、アルデヒド、アミノ、カルボン酸、エステル、エーテル、ハロゲン化物、ヒドロキシ、ケトン、アジド、ニトロ、シリル、スルホ−オキソ、またはチオールを含む1個以上の基で置換することができる。
【0063】
本明細書で使用される「アリール」という用語は、特に限定されるものではないが、ベンゼン、ナフタレン、フェニル、ビフェニル、フェノキシベンゼン等を含有する任意の炭素系芳香族基を含む基である。「アリール」という用語はまた、「ヘテロアリール」を含み、これは、芳香族基の環内に少なくとも1個のヘテロ原子が組み込まれた芳香族基を含む基として定義される。ヘテロ原子の例としては、特に限定されるものではないが、窒素、酸素、硫黄、リンなどが挙げられる。同様に「非ヘテロアリール」という用語は、「アリール」という用語にも含まれるが、ヘテロ原子を含まない芳香族基を含む基を定義する。アリール基は置換もしくは非置換でもよい。アリール基は、本明細書に記載のように、特に限定されるものではないが、任意選択的に置換されたアルキル、シクロアルキル、アルコキシ、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、シクロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、アルデヒド、アミノ、カルボン酸、エステル、エステル、ハロゲン化物、ヒドロキシ、ケトン、アジド、ニトロ、シリル、スルホ−オキソ、またはチオール含む1個以上の基で置換することができる。用語「ビアリール」は、アリール基の特定の種類であり、「アリール」の定義に含まれる。ビアリールは、ナフタレンのように縮合環構造を介して一緒に結合された、またはビフェニルのように1個以上の炭素−炭素結合を介して結合した2個のアリール基を指す。
【0064】
本明細書で使用される用語「アルデヒド」は、式−C(O)Hで表される。本明細書を通じて「C(O)」はカルボニル基(すなわち、C=O)の簡易表記である。
【0065】
本明細書で使用される用語「アミン」または「アミノ」は、式−NA
1A
2で表され、ここで、A
1及びA
2は、本明細書に記載のように、独立して、水素、またはアルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、シクロアルキニル、アリール、またはヘテロアリール基であり得る。
【0066】
本明細書で使用される用語「アルキルミノ」は、式−NH(−アルキル)によって表され、ここで、アルキルは本明細書に記載されるものである。代表的な例としては、特に限定されるものではないが、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ブチルアミノ基、イソブチルアミノ基、(sec−ブチル)アミノ基、(tert−ブチル)アミノ基、ペンチルアミノ基、イソペンチルアミノ基、(tert−ペンチル)アミノ基、ヘキシルアミノ基等が挙げられる。
【0067】
本明細書で使用される用語「ジアルキルアミノ」は、式−N(−アルキル)
2で表され、ここで、アルキルは本明細書に記載されるものである。代表的な例としては、特に限定されるものではないが、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、ジブチルアミノ基、ジイソブチルアミノ基、ジ(sec−ブチル)アミノ基、ジ(tert−ブチル)アミノ基、ジペンチルアミノ基、ジイソペンチルアミノ基、ジ(tert−ペンチル)アミノ基、ジヘキシルアミノ基、N−エチル−N−メチルアミノ基、N−メチル−n−プロピルアミノ基、N−エチル−n−プロピルアミノ基等が挙げられる。
【0068】
本明細書で使用される用語「カルボン酸」は、式−C(O)OHで表される。
【0069】
本明細書で使用される用語「エステル」は、式−OC(O)A
1または−C(O)OA
1で表され、ここで、A
1は、本明細書に記載のように、任意選択的に置換されたアルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、シクロアルキニル、アリール、またはヘテロアリール基であり得る。本明細書で使用される用語「ポリエステル」は、式−(A
1O(O)C−A
2−C(O)O)
a−または−(A
1O(O)C−A
2−OC(O))
a−で表され、ここで、A
1及びA
2は、独立して、本明細書に記載の、任意選択的に置換されたアルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、シクロアルキニル、アリール、またはヘテロアリール基であり、「a」は1〜500の整数である。「ポリエステル」は、少なくとも2個のカルボン酸基を有する化合物を有する化合物と少なくとも2個のヒドロキシル基を有する化合物との反応によって産生される基を記述するために使用される用語である。
【0070】
本明細書で使用される用語「エーテル」は、式A
1OA
2で表され、ここで、A
1及びA
2は独立して、本明細書に記載の、任意選択的に置換されたアルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、シクロアルキニル、アリール、またはヘテロアリール基であり得る。本明細書で使用される用語「ポリエーテル」は、式−(A
1O−A
2O)
a−で表され、ここで、A
1及びA
2は独立して、本明細書に記載の、任意選択的に置換されたアルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、シクロアルキニル、アリール、またはヘテロアリール基であり得、「a」は1〜500の整数である。ポリエーテル基の例としては、酸化ポリエチレン、酸化ポリプロピレン、及び酸化ポリブチレンが挙げられる。
【0071】
本明細書で使用される用語「ハロゲン化物」は、ハロゲンであるフッ素、塩素、臭素、ヨウ素を指す。
【0072】
本明細書で使用される用語「複素環」は、環メンバーの少なくとも1つが炭素以外である単環式及び多環式芳香族または非芳香族環系を指す。複素環には以下が含まれる:ピリジン、ピリミジン、フラン、チオフェン、ピロール、イソキサゾール、イソチアゾール、ピラゾール、オキサゾール、チアゾール、イミダゾール、オキサゾール(1,2,3−オキサジアゾール、1,2,5−オキサジアゾール、1,3,4−オキサジアゾールを含む)、チアジアゾール(1,2,3−チアジアゾール、1,2,5−チアジアゾール、1,3,4−チアジアゾールを含む)、トリアゾール(1,2,3−トリアゾール、1,3,4−トリアゾールを含む)、テトラゾール(1,2,3,4−テトラゾール、1,2,4,5−テトラゾールを含む)、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、トリアジン(1,2,4−トリジン、1,3,5−トリアジンを含む)、テトラジン(1,2,4,5−テトラジンを含む)、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルフォリン、アゼチジン、テトラヒドロピラン、テトラヒドロフラン、ジオキサン等。
【0073】
本明細書で使用される用語「ヒドロキシル」は、式−OHによって表される。
【0074】
本明細書で使用される用語「ケトン」は、式A
1C(O)A
2で表され、ここで、A
1及びA
2は、独立して、本明細書に記載のように、任意選択的に置換されたアルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、シクロアルキニル、アリール、またはヘテロアリール基であり得る。
【0075】
本明細書で使用される用語「アジド」は、式−N
3で表される。
【0076】
本明細書で使用される用語「ニトロ」は、式−NO
2で表される。
【0077】
本明細書で使用される用語「ニトリル」は、式−CNで表される。
【0078】
本明細書で使用される用語「シリル」は、式−SiA
1A
2A
3で表され、ここで、A
1、A
2、及びA
3は独立して、本明細書に記載のように、水素、または任意選択的に置換されたアルキル、シクロアルキル、アルコキシ、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、シクロアルキニル、アリール、またはヘテロアリール基であり得る。
【0079】
本明細書で使用される用語「スルホ−オキソ」は、式−S(O)A
1、−S(O)
2A
1、−OS(O)
2A
1、または−OS(O)
2OA
1で表され、ここで、A
1は、本明細書に記載のように、水素、または任意選択的に置換されたアルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、シクロアルキニル、アリール、またはヘテロアリール基であり得る。この明細書全体を通して「S(O)」はS=Oの簡略表記である。本明細書で使用される用語「スルホニル」は、式−S(O)
2A
1で表されるスルホ−オキソ基を指し、ここで、A
1は、本明細書に記載のように、水素、または任意選択的に置換されたアルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、シクロアルキニル、アリール、またはヘテロアリール基であり得る。本明細書で使用される用語「スルホン」は、式A
1S(O)
2A
2で表され、ここで、A
1及びA
2は独立して、本明細書に記載のように、任意選択的に置換されたアルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、シクロアルキニル、アリール、またはヘテロアリール基であり得る。本明細書で使用される「スルホキシド」という用語は、式A
1S(O)A
2で表され、ここで、A
1及びA
2は独立して、本明細書に記載のように、任意選択的に置換されたアルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、シクロアルキニル、アリール、またはヘテロアリール基であり得る。
【0080】
本明細書で使用される用語「チオール」は、式−SHで表される。
【0081】
本明細書で使用される「R1」、「R
2」、「R
3」、「R
n」(ここで、nは整数である)は、独立して、上記の1個以上の基を有することができる。例えば、R
1が直鎖アルキル基である場合、アルキル基の水素原子の1つは、任意選択的にヒドロキシル基、アルコキシ基、アルキル基、ハロゲン化物等で置換することができる。選択された基に応じて、第1の基を2番目の基に組み込むか、または第1の基は2番目の基に対してペンダント基(すなわち、結合している)であり得る。例えば「アミノ基を含むアルキル基」というフレーズを用いて、アミノ基をアルキル基の主鎖内に組み込むことができる。あるいは、アミノ基をアルキル基の主鎖に結合させることができる。選択されている基の性質は、最初の基が2番目の基に埋め込まれているかまたは結合しているを決定するであろう。
【0082】
ここで考察されるように、本発明の化合物は、「任意選択的に置換された」部分を含んでいてもよい。一般に「置換される」という用語は、「任意選択的に」という用語が先行していてもいなくても、指定された部分の1個以上の水素が適切な置換基に置き換えられることを意味する。特に別の指定がなければ、「任意選択的に置換された」基は、基の各置換可能な位置に適切な置換を有することができ、そして任意の構造内の複数の位置が、特定の基から選択された複数の置換基で置換され得る場合、置換基はすべての位置で同じでも異なっていてもよい。本発明によって企図される置換基の組み合わせは、好ましくは安定なまたは化学的に実現可能な化合物の形成をもたらすものである。また、ある態様において、特に反対の指定がなければ、個々の置換体をさらに任意選択的に置換することができる(すなわち、さらに置換されるかまたは置換されない)ことが企図される。
【0083】
本明細書で使用される「安定な」という用語は、その製造、検出、及び特定の態様において、その回収、精製、及び本明細書に開示される目的の1個以上の使用を可能にする条件に供された場合に、実質的に変化しない化合物を指す。
【0084】
「任意選択的に置換された」基の置換可能な炭素原子上の適切な1価置換剤は、独立して、ハロゲン;−(CH
2)
0-4R
o;−(CH
2)
0-4OR
o;−O(CH
2)
0-4R
o、−O−(CH
2)
0-4C(O)OR
o;−(CH
2)
0-4CH(OR
o)
2;−(CH
2)
0-4SR
o;−(CH
2)
0-4Ph、これはR
oで置換され得る;−(CH
2)
0-4O(CH
2)
0-1Ph、これはR
oで置換され得る;−CH=CHPh、これはR
oで置換され得る;−(CH
2)
0-4O(CH
2)
0-1−ピリジル、これはR
oで置換され得る;−NO
2;−CN;−N
3;−(CH
2)
0-4N(R
o)
2;−(CH
2)
0-4N(R
o)C(O)R
o;−N(R
o)C(S)R
o;−(CH
2)
0-4N(R
o)C(O)NR
o2;−N(R
o)C(S)NR
o2;−(CH
2)
0-4N(R
o)C(O)OR
o;−N(R
o)N(R
o)C(O)R
o;−N(R
o)N(R
o)C(O)NR
o2;−N(R
o)N(R
o)C(O)OR
o;−(CH
2)
0-4C(O)R
o;−C(S)R
o;−(CH
2)
0-4C(O)OR
o;−(CH
2)
0-4C(O)SR
o;(CH
2)
0-4C(O)OSiR
o3;−(CH
2)
0-4OC(O)R
o;−OC(O)(CH
2)
0-4SR−、SC(S)SR
o;−(CH
2)
0-4SC(O)R
o;−(CH
2)
0-4C(O)NR
o2;−C(S)NR
o2;−C(S)SR
o;−SC(S)SR
o、(CH
2)
0-4OC(O)NR
o2;−C(O)N(OR
o)R
o;−C(O)C(O)R
o;−C(O)CH
2C(O)R
o;−C(NOR
o)R
o;−(CH
2)
0-4SSR
o;−(CH
2)
0-4S(O)
2R
o;−(CH
2)
0-4S(O)
2OR
o;−(CH
2)
0-4OS(O)
2R
o;−S(O)
2NR
o2;(CH
2)
0-4S(O)R
o;−N(R
o)S(O)
2NR
o2;−N(R
o)S(O)
2R
o;−N(OR
o)R
o;−C(NH)NR
o2;−P(O)
2R
o;P(O)R
o2;−OP(O)R
o2;−OP(O)(OR
o)
2;SiR
o3;−(C
1-4直鎖または分岐鎖アルキレン)O−N(R
o)
2;または、−(C
1-4直鎖または分岐鎖のアルキレン)C(O)O−N(R
o)
2であり、ここで、R
oは以下に定義されているように置換することができ、独立して、水素、C
1-6脂肪族,−CH
2Ph,−O(CH
2)
0-1Ph,−CH
2−(5〜6員ヘテロアリール環)、または窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の飽和、部分不飽和、またはアリール環でもよく、または上記の定義にかかわらず、R
oの2つの独立した存在は、これらの介在原子と一緒に、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を有する3〜12員の飽和、部分不飽和、またはアリール単環若しくは二環を形成し、これらは、以下に定義するように置換されてもよい。
【0085】
R
o(または、R
oの2つの独立した存在をこれらの介在する原子と一緒に取ることにより形成される環)上の適切な1価置換基は、独立してハロゲン、−(CH
2)
0-2R
●、−(ハロR
●)、−(CH
2)
0-2OH、−(CH
2)
0-2OR
●、−(CH
2)
0-2CH(OR
●)
2;O(ハロR
●)、−CN、−N
3、−(CH
2)
0-2C(O)R
●、−(CH
2)
0-2C(O)OH,−(CH
2)
0-2C(O)OR
●、−(CH
2)
0-2SR
●、−(CH
2)
0-2SH,−(CH
2)
0-2NH
2、−(CH
2)
0-2NHR
●、−(CH
2)
0-2NR
●2、NO
2、−SiR
●3、−OSiR
●3,−C(O)SR
●,−(C1−4直鎖または分岐鎖アルキレン)C(O)OR
●、または−SSR
●であり、ここで、各R
●は置換されていないか、または「ハロ」が先行する場合は、1個以上のハロゲンのみで置換され、独立して、C
1-4脂肪族、−CH
2Ph,−O(CH
2)
0-1Ph、または窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の飽和、部分不飽和、またはアリール環から選択される。R
oの飽和炭素原子上の適切な二価置換基は、=O及び=Sを含む。
【0086】
「任意選択的に置換された」基の飽和炭素原子上の適切な二価置換基には、次のものが含まれる:=O、=S、=NNR
*2、=NNHC(O)R
*、=NNHC(O)OR
*、=NNHS(O)
2R
*、=NR
*、=NOR
*、−O(C(R
*2))
2~3O−、または−S(R
*2))
2~3S−、ここで、R
*の各独立した存在は、水素、以下に定義されるように置換されてもよいC
1-6脂肪族、または窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を有する置換されていない5〜6員の飽和、部分不飽和、またはアリル環から選択される。「任意選択的に置換された」基のビシナル置換可能炭素に結合した適切な二価置換基には、次のものが含まれる:−O(CR
*2)
2~3O−、ここで、R
*の各独立した存在は、水素、以下に定義されるように置換されてもよいC
1-6脂肪族、または窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を有する置換されていない5〜6員の飽和、部分不飽和、またはアリル環から選択される。
【0087】
R
*の脂肪族基上の適切な置換基は、ハロゲン、−R
●,−(ハロR
●),−OH、−OR
●、−O(ハロR
●)、−CN、−C(O)OH、−C(O)OR
●、−NH
2、−NHR
●、−NR
●2、または−NO
2を含み、ここで各R
●は置換されていないか、または「ハロ」が先行する場合は、1個以上のハロゲンのみで置換され、独立して、C
1-4脂肪族、−CH
2Ph,−O(CH
2)
0-1Ph、または窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の飽和、部分不飽和、またはアリール環である。
【0088】
「任意選択的に置換された」基の置換可能な窒素上の適切な置換基は、−R
†、−NR
†2、−C(O)R
†、−C(O)OR
†,−C(O)C(O)R
†、−C(O)CH
2C(O)R
†,−S(O)
2R
†,S(O)
2Nr
†2,−C(S)NR
†2,−C(NH)NR
†2、または−N(R
†)S(O)
2R
†を含む;ここで、各R
†は、独立して水素、以下に定義されるように置換されてもよいC
1-6脂肪族、置換されていない−OPh、または窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を有する置換されていない5〜6員の飽和、部分不飽和、またはアリル環であり、または、上記の定義にかかわらず、R
†の2つの独立した存在は、これらの介在原子と一緒に、窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を有する3〜12員の飽和、部分不飽和、またはアリール単環若しくは二環を形成する。
【0089】
R
†の脂肪族基上の適切な置換基は、独立してハロゲン、−R
●,−(ハロR
●),−OH、−OR
●、−O(ハロR
●)、−CN、−C(O)OH、−C(O)OR
●、−NH
2、−NHR
●、−NR
●2、または−NO
2であり、ここで各R
●は置換されていないか、または「ハロ」が先行する場合は、1個以上のハロゲンのみで置換され、独立して、C
1-4脂肪族、−CH
2Ph,−O(CH
2)
0-1Ph、または窒素、酸素、若しくは硫黄から独立して選択される0〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の飽和、部分不飽和、またはアリール環である。
【0090】
「有機残基」という用語は、炭素含有残基、すなわち少なくとも1個の炭素原子を含む残基を定義し、かつ、特に限定されるものではないが、上記で定義された炭素含有基、残基、またはラジカルを含む。有機残基は、種々のヘテロ原子を含むことができるか、または酸素、窒素、硫黄、リン等を含むヘテロ原子を介して別の分子に結合することができる。有機残基の例としては、特に限定されるものではないが、アルキルまたは置換アルキル、アルコキシまたは置換アルコキシ、モノまたはジ置換アミノ、アミド基などが挙げられる。有機残基は、好ましくは1〜18個の炭素原子、1〜15個の炭素原子、1〜12個の炭素原子、1〜8個の炭素原子、1〜6個の炭素原子、または1〜4個の炭素原子を含むことができる。さらなる態様において、有機残基は、2〜18個の炭素原子、2〜15個の炭素原子、2〜12個の炭素原子、2〜8個の炭素原子、2〜6個の炭素原子、または2〜4個の炭素原子を含むことができる。
【0091】
用語「残基」に非常に近い同義語は用語「ラジカル」であり、これは、本明細書及び請求項で使用され、分子の調製方法にかかわらず、本明細書に記載の分子の断片、基、またはサブ構造を指す。例えば、特定の化合物における2,4−チアゾリジンジオンラジカルは、チアゾリジンジオンが化合物を調製するために使用されるか否かにかかわらず、以下の構造を有する:
【化5】
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いくつかの態様において、ラジカル(例えばアルキル)は、そこに1個以上の「置換基ラジカル」を結合させることによってさらに修飾され得る。所定のラジカル中の原子の数は、本明細書において特に別の指定がなければ、本発明にとって重要ではない。
【0092】
本明細書で定義及び使用される用語「有機ラジカル」は、1個以上の炭素原子を含む。有機ラジカルは、例えば1〜26個の炭素原子、1〜18個の炭素原子、1〜12個の炭素原子、1〜8個の炭素原子、1〜6個の炭素原子、または1〜4個の炭素原子を有することができる。さらなる態様において有機ラジカルは、2〜26個の炭素原子、2〜18個の炭素原子、2〜12個の炭素原子、2〜8個の炭素原子、2〜6個の炭素原子、または2〜4個の炭素原子を有することができる。有機ラジカルはしばしば、有機ラジカルの炭素原子の少なくとも一部に水素が結合している。無機原子を含まない有機ラジカルの一例は、5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチルラジカルである。いくつかの態様において、有機ラジカルは、そこに結合しているかその中にあるハロゲン、酸素、硫黄、窒素、リン等を含む1〜10個の無機ヘテロ原子を含むことができる。有機ラジカルの例としては、特に限定されるものではないが、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、モノ置換アミノ、二置換アミノ、アシルオキシ、シアノ、カルボキシ、カルボアルコキキシ、アルキルカルボキサミド、置換アルキルカルボキサミド、ジアルキルカルボキサミド、置換ジアルキルカルボキサミド、アルキルスルホニル、アルキルスルフィニル、チオアルキル、チオハロキル、アルコキシ、置換アルコキシ、ハロアルキル、ハロルコキキシ、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、複素環、または置換複素環ラジカルが挙げられ、これらの用語は本明細の他の場所で定義されている。ヘテロ原子を含む有機ラジカルのいくつかの非限定的な例としては、アルコキシラジカル、トリフルオロメトキシラジカル、アセトキシラジカル、ジメチルアミノラジカルなどが挙げられる。
【0093】
本明細書で定義及び使用される用語「無機ラジカル」は、炭素原子を含まず、従って炭素以外の原子のみを含む。無機ラジカルは、水素、窒素、酸素、ケイ素、リン、硫黄、セレン、及びハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)から選択される原子の結合した組み合わせを含み、これらは、個別に存在するか、または化学的に安定した組み合わせで結合することができる。無機ラジカルは、10以下、または好ましくは1〜6個、または1〜4個の上記無機原子を一緒に結合して有する。無機ラジカルの例としては、特に限定されるものではないが、アミノ、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、チオール、硫酸塩、リン酸塩、及び一般的に知られている無機ラジカルなどが挙げられる。無機ラジカルは、その中に周期表の金属元素(アルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属、ランタニド金属、またはアクチニド金属など)を結合していないが、そのような金属イオンは、例えば硫酸塩、リン酸塩、または同様のアニオン無機ラジカルのようなアニオン無機ラジカルに対して薬学的に許容可能な陽イオンとして機能することがある。無機ラジカルは、特に他に具体的に示されていない場合は、ホウ素、アルミニウム、ガリウム、ゲルマニウム、ヒ素、スズ、鉛、テルルなどのメタロイド元素、または希ガス元素を含まない。
【0094】
本明細書に記載の化合物は、1個以上の2重結合を含むことができ、従って、シス/トランス(E/Z)異性体、並びに他の配座異性体を与える可能性がある。特に別の指定がなければ、本発明は、全てのそのような可能な異体体、並びにそのような異体体の混合物を含む。
【0095】
特に別の指定がなければ、ウェッジや破線としてではなく、実線としてのみ示される化学結合を有する式は、それぞれ可能な異性体、例えば各鏡像異性体及びジアステレオ異性体、及び例えばラセミ及びスカレミック混合物などの異性体の混合物を考慮する。本明細書に記載の化合物は、1個以上の不斉中心を含むことができ、従ってジアステレオ異性体及び光学異性体を生じる可能性がある。特に別の指定がなければ、本発明は、全てのそのような可能なジアステレオ異性体並びにそのラセミ混合物、それらの実質的に純粋な分解された鏡像異性体、すべての可能な幾何異性体、及びこれらの薬学的に許容可能な塩を含む。立体異性体の混合物、並びに単離された特定の立体異性体も含まれる。このような化合物を調製するために使用される合成手順の過程で、または当業者に公知のラセミ化またはエピマー化手順を使用する際に、そのような手順の生成物は立体異性体の混合物であり得る。
【0096】
多くの有機化合物は、平面偏光の面を回転させる能力を有する光学活性形態で存在する。光学的に活性な化合物を記述する際に、そのキラル中心周りの分子の絶対構成を示すために、接頭辞D及びLまたはR及びSが使用される。接頭辞d及び1または(+)及び(−)は、化合物による平面偏光の回転の符号を指定するために使用され、(−)は化合物が左旋性であることを意味する。接頭辞(+)またはdの付いた化合物は右旋性である。特定の化学構造について、立体異性体と呼ばれるこれらの化合物は、これらが重ね合わせることができない互いの鏡像であることを除いて、同一である。特定の立体異性体はまた鏡像異性体とも呼ばれ、そのような異性体の混合物はしばしば鏡像異性体混合物と呼ばれる。鏡像異性体の50:50の混合物はラセミ混合物と呼ばれる。本明細書に記載の化合物の多くは、1個以上のキラル中心を持つことがあるため、異なる鏡像異性体形態で存在することができる。必要に応じて、キラル炭素を星印(
*)で指定することができる。開示された式にキラル炭素への結合が直線として描かれる場合、キラル炭素の(R)及び(S)配置の両方、従って鏡像異性体及びこれらの混合物の両方が式に包含されることが理解される。本分野において、キラル炭素周りの絶対配置を特定することが好ましい場合、キラル炭素への結合の1つをウェッジ(平面上の原子への結合)として描写することができ、もう一方は短い平行線の連続またはウェッジとして描くことができる(平面の下の原子に対する結合)。Cahn-Inglod-Prelogシステムを使用して、(R)または(S)配置をキラル炭素に割り当てることができる。
【0097】
開示された化合物が1個のキラル中心を含む場合、その化合物は2個の鏡像異性体形態で存在する。特に別の指定がなければ、開示された化合物は、鏡像異性体と鏡像異性体の混合物との両方を含み、例えば特定の50:50混合物はラセミ混合物と呼ばれる。鏡像異性体は当業者に公知の方法、例えば結晶化(CRC Handbook of Optical Resolutions via Diastereomeric Salt Formation by David Kozma (CRC Press, 2001) 参照)によって分離され得るジアステレオ異性体塩の形成;例えば、結晶化、気液若しくは液体クロマトグラフィーによって分離され得るジアステレオ異性体の誘導体または複合体の形成;鏡像異性体特異的試薬を用いた1個の鏡像異性体の選択的反応、例えば酵素的エステル化;キラル環境における気液若しくは液体クロマトグラフィー、例えばキラルリガンドが結合したキラル支持体シリカ上の、またはキラル溶媒の存在下での反応、により分解することができる。上述した分離手順の1つによって所望の鏡像異性体が別の化学物質に変換される場合、さらなるステップによって所望の鏡像異性体形態を放出できることが理解されるであろう。あるいは、特定の鏡像異性体は、光学活性試薬、基質、触媒、または溶媒を用いた不斉合成によって、または不斉変換によって1つの鏡像異性体を別の鏡像異性体に変換することにより、合成することができる。
【0098】
開示された化合物中のキラル炭素における特定の絶対配置の指定は、化合物の指定された鏡像異性体形態が鏡像異性体過剰(e.e.)で提供され得ることを意味することが理解される.本明細書で使用される鏡像異性体過剰は、特定の鏡像異性体が50%を超えて、例えば60%を超えて、70%を超えて、75%を超えて、80%を超えて、85%を超えて、90%を超えて、95%を超えて、98%を超えて、または99%を超えて存在することである。1つの態様において、指定された鏡像異性体は他方の鏡像異性体を実質的に含まない。例えば化合物の「R」形態は化合物の「S」形態を実質的に含まず、従って「S」形態の鏡像異性体過剰である。逆に化合物の「S」形態は化合物の「R」形態を実質的に含まず、従って「R」形態の鏡像異性体過剰である。
【0099】
開示された化合物が2個以上のキラル炭素を有する場合、それは3個以上の光学異性体を有することができ、ジアステレオ異性体形態で存在することができる。例えば、2個のキラル炭素がある場合、化合物は最大4個の光学異性体子と2対の鏡像異性体((S,S)/(R,R)と(R,S)/(S,R))を有することができる。鏡像異性体の対(例えば、(S,S)/(R,R))は、互いの立体異性体の鏡像である。鏡像ではない立体異性体(例えば、(S,S)と(R,S))はジアステレオ異性体である。ジアステレオ異性体対は、当業者に公知の方法、例えばクロマトグラフィーまたは結晶化によって分離することができ、各対の中の個々の鏡像異性体は上述のように分離することができる。特に別の指定がなければ、開示された化合物は、そのような化合物の各ジアステレオ異性体及び混合物を含む。
【0100】
本明細書に記載の化合物は、その天然の同位体が豊富な場合と非天然の同位体が豊富な場合の両方の原子を含む。1個以上の原子が、通常自然界に見られる原子質量または質量数と異なる原子質量を有する原子によって置き換えられるという事実がある以外は、開示された化合物は、記載されたものと同一の同位体標識または同位体置換化合物であり得る。本発明の化合物に組み込むことができる同位体の例としては、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素、塩素等の同位体、例えば
2H、
3H、
13C、
14C、
15N、
18O、
17O、
35S、
18F、及び
36Clが挙げられる。化合物はさらに、そのプロドラッグを含み、前述の同位体及び/または他の原子の他の同位体を含む前述の化合物または前述のプロドラッグの薬学的に許容可能な塩は、本発明の範囲内である。本発明の同位体標識化合物、例えば
3H及び
14Cなどの放射性同位元素等が組み込まれたものは、薬物及び/または基質組織分布アッセイに有用である。トリチウム化、すなわち
3H及び炭素−14、すなわち
14C同位体は、調製及び検出性の容易さのために特に好ましい。さらに、重水素、すなわち
2Hなどのより重い同位体による置換は、より大きな代謝安定性に起因する特定の治療上の利点、例えばインビボ半減期の上昇または投与量要件の低下を与え、従っていくつかの状況において好ましい場合がある。本発明の同位位板標識化合物及びそのプロドラッグは、一般に以下の手順を実施することによって、非同位体標識試薬の代わりに容易に利用可能な同位体標識試薬を使用することによって調製することができる。
【0101】
本発明に記載の化合物は溶媒和物として存在することができる。「溶媒和物」とは、溶媒と溶質との相互作用によって形成される化合物を指し、水和物を含む。溶媒和物は、通常結晶構造内に溶媒分子を含む結晶性固体付加物であり、化学量論または非化学量論的比率である。場合によっては、溶媒和物を調製するために使用される溶媒は水溶液であり、従って溶媒和物は水和物と呼ばれることが多い。化合物は、水和物として存在することができ、これは、例えば溶媒または水溶液からの結晶化によって得ることができる。この関連において、1つ、2つ、3つ、または任意の数の溶媒和物または水分子が本発明に係る化合物と結合して、溶媒和物及び水和物を形成することができる。特に別の指定がなければ、本発明は全てのそのような可能な溶媒和物を含む。
【0102】
「共結晶」という用語は、非共有結合性相互作用を介してその安定性を有する2個以上の分子の物理的結合を意味する。この分子複合体の1個以上の成分は、結晶格子中に安定なフレームワークを提供する。特定の例では、ゲスト分子は、水和物または溶媒として結晶格子に組み込まれ、例えば“Crystal Engineering of the Composition of Pharmaceutical Phases. Do Pharmaceutical Co-crystals Represent a New Path to Improved Medicines?” Almarasson, O., et. al., The Royal Society of Chemistry, 1889-1896, 2004を参照されたい。共結晶の例としては、p−トルエンスルホン酸及びベンゼンスルホン酸が挙げられる。
【0103】
化学物質は、多形または修飾と呼ばれる異なる秩序状態で存在する固体を形成することが知られている。多形性物質の異なる修飾は、その物理的特性が大きく異なる場合がある。本発明に係る化合物は異なる多形形態で存在することができ、特定の修飾が準安定性である場合がある。特に別の指定がなければ、本発明は全てのそのような可能な多形形態を含む。
【0104】
いくつかの態様において、化合物の構造は式:
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
によって表すことができ、これは、式:
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
と同等であると理解され、式中、nは通常は整数である。すなわち、R
nは、5個の独立した置換基、R
n(a)、R
n(b)、R
n(c)、R
n(d)、R
n(e)を表すと理解される.いずれの場合も、5個のR
nの各々は水素または記載の置換基でもよい。「独立した置換基」とは、各R置換基が独立して定義できることを意味する。例えば、1つの例において、R
n(a)がハロゲンであっても、次にR
n(b)は必ずしもハロゲンではない。
【0105】
さらにいくつかの態様において、化合物の構造を式:
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
によって表すことができ、式中、R
yは、例えばA
1、A
2、及びA
3から選択された0〜2個の独立した置換基を表し、これは以下の式の基と同等であると理解される:
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
【0106】
再度、「独立した置換基」とは、各R置換基を独立して定義できることを意味する。例えば、1つの例でR
y1がA
1であっても、その例でR
y2は必ずしもA
1ではない。
【0107】
いくつかのさらなる態様において、化合物の構造は、式:
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
によって表すことができ、式中、例えばQは水素とAから独立して選択された3個の置換基を含み、これは式:
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
と同等であると理解される。
【0108】
再度、「独立置換基」とは、各Q置換基が独立して水素またはAとして定義されることを意味し、これは以下の式の基と同等であると理解される:
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
【0109】
本明細書に開示される具体的な材料、化合物、組成物、及び成分は、商業的に、または一般に当業者に公知の技術を用いて容易に合成することができる。例えば、開示された化合物及び組成物の調製に使用される出発材料及び試薬は、商業的販売業者、例えばAldrich Chemical Co., (Milwaukee, Wis.), Acros Organics (Morris Plains, N.J.), Fisher Scientific (Pittsburgh, Pa.), またはSigma (St. Louis, Mo.)から得られるか、または、Fieser and Fieser’s Reagents for Organic Synthesis, Volumes 1-17 (John Wiley and Sons, 1991); Rodd’s Chemistry of Carbon Compounds, Volumes 1-5 and Supplementals (Elsevier Science Publishers, 1989); Organic Reactions, Volumes 1-40 (John Wiley and Sons, 1991); March’s Advanced Organic Chemistry, (John Wiley and Sons, 4th Edition); 及び Larock’s Comprehensive Organic Transformations (VCH Publishers Inc., 1989)などの文献に記載されている手順に従って、当業者に公知の方法によって調製される。
【0110】
特に明記されていない限り、本明細書に記載されているいかなる方法も、そのステップが特定の順序で実行されることを要求するものと解釈されることを意図していない。従って、方法のクレームが実際にそのステップが従うべき順序を実際に記載しない場合、またはステップが特定の順序に限定されることを請求項または説明欄で特に記載されていない場合、いかなる点においても、順序が暗示されていることを意図しない。これは、解釈のための全ての可能性のある非明示的な基礎について言えることであり、ステップや操作フローの配置に関する論理の問題、文法的な構成または句読法から派生した明白な意味、及び明細書に記載された態様の数または種類を含む。
【0111】
本発明の組成物を調製するために使用される成分、並びに本明細書に開示される方法内で使用される組成物自体が開示されている。これら及びその他の材料は本明細書に開示され、これらの材料の組み合わせ、サブセット、相互作用、群等の組み合わせが開示されているが、種々の個別の及び集合的組合わせ及びこれらの化合物の順序を明示的に開示することができない場合、それぞれは、具体的に考慮され、本明細書に記載される。例えば、特定の化合物が開示、議論され、その化合物を含む多数の分子に対して行うことができる多数の修飾が議論される場合、化合物の各組み合わせ及び順序、そして特に限定されない場合に可能な修飾が具体的に考慮される。従って、分子A、B、Cのクラスが分子D、E、及びFのクラスとともに開示され、組み合わせ分子A−Dの例が開示されている場合、それぞれが個別に記載されなくても、それぞれは個別に及び集合的に考えられ、組み合わせA−E、A−F、B−D、B−E、B−F、C−D、C−E、及びC−Fが開示されていると考えられる。同様に、これらの任意のサブセットまたは組み合わせも開示されている。従って、例えばA−E、B−F、及びC−Eのサブグループが開示されると考えられる。この概念は、特に限定されるものではないが、発明の組成物を製造及び使用する方法のステップを含む本出願の全ての態様に当てはまる。従って、実行できる様々な追加ステップがある場合、これらの追加ステップの各々は、本発明の方法の任意の特定の態様または態様の組み合わせを用いて実行できることが理解される。
【0112】
本明細書に開示される組成物は、一定の機能を持つことが理解される。開示された機能を実行するための一定の構造要件が本明細書に開示され、開示された構造に関連する同じ機能を実行できる様々な構造があること、及びこれらの構造が通常同じ結果が達成することが理解される。
B.化合物
【0113】
1つの態様において、本発明は、特に限定されるものではないが、癌、感染症、及び血栓症などの制御不能な細胞増殖の障害を含む種々の障害及び疾患の治療に有用な化合物に関する。
【0114】
さらなる態様において、開示された化合物は抗ウイルス活性を示す。
【0115】
さらなる態様において、開示された化合物は抗菌活性を示す。
【0116】
さらなる態様において本発明の化合物は、哺乳動物におけるウイルス及び/または細菌活性を阻害するのに有用である。さらなる態様において本発明の化合物は、少なくとも1種の細胞におけるウイルス及び/または細菌活性を阻害するのに有用である。
【0117】
さらなる態様において、本発明の化合物は、少なくとも1種の細胞におけるMerチロシンキナーゼの阻害に有用である。さらなる態様において、本発明の化合物は、少なくとも1種の細胞におけるTyro3チロシンキナーゼの阻害に有用である。
【0118】
さらなる態様において、本発明の化合物は、被験体におけるMerチロシンキナーゼ機能不全及び/またはTyro3チロシンキナーゼ機能不全に関連する障害の治療に有用である。さらなる態様において、本発明の化合物は、被験体におけるMerチロシンキナーゼ機能不全に関連する障害の治療に有用である。さらなる態様において、本発明の化合物は、被験体におけるTyro3チロシンキナーゼ機能不全に関連する障害の治療に有用である。
【0119】
さらなる態様において、本発明の化合物は免疫刺激療法に有用である。
【0120】
さらなる態様において、本発明の化合物は免疫調節療法に有用である。
【0121】
さらなる態様において本発明の化合物は、さらに本明細書に記載されるように、ウイルス及び/または細菌障害の治療に有用である。さらなる態様において本発明の化合物は、さらに本明細書に記載されるように、癌の治療に有用である。さらなる態様において本発明の化合物は、さらに本明細書に記載されるように、血栓症の治療に有用である。
【0122】
開示された各誘導体は、必要に応じてさらに置換され得ることが企図される。また、任意の1つ以上の誘導体が任意に本発明から省略され得ることも企図される。開示された化合物は、開示された方法によって提供され得ることが理解される。また、開示された化合物は、開示された使用方法に用いることができることも理解される。
【0123】
1.構造
1つの態様において、式:
【化15】
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(式中、Cy
1は、C3〜C8シクロアルキル及びC2〜C7ヘテロシクロアルキルから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
1aは、水素、C1〜C8アルキル、及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;Cy
2は、存在する場合、C3〜C9シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
1bは、C1〜C8アルキル、Cy
2、及び(C1〜C4アルキル)Cy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
2は、水素、C1〜C4アルキル、−C(O)R
20、−C(O)N(R
22)R
20、−N(R
22)C(O)R
20、−SO
2N(R
22)R
21、−N(R
22)SO
2R
21、−SO
2R
21、及び−(CH
2)
nCy
3から選択され;nは、0、1、2、3、及び4から選択され;R
20及びR
21の各々は、存在する場合、C1〜C4アルキル、−(CH
2)
qOR
30、及びCy
4から選択され;qは、0、1、2、3、及び4から選択され;R
30は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択され;Cy
4は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC3〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、−NH
2、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノ、及び(C1〜C4アルキル)NR
40aR
40bから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
40a及びR
40bの各々は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから独立して選択され;R
22は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択され;Cy
3は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
3は−(CH
2)
pOH及び−(CH
2)
pNHR
23から選択され;pは、0、1、及び2から選択され;R
23は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択され、
R
2が水素またはC1〜C4アルキルである場合、Cy
1は構造:
【化16】
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であることを条件とするか、または
R
2がC1〜C4アルキルである場合、R
1bはCy
2及び(C1〜C4アルキル)Cy
2から選択されることを条件とする)
によって表される構造を有する化合物、またはその薬学的に許容可能な塩が開示される。
【0124】
1つの態様において、式:
【化17】
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(式中、Cy
1は、C3〜C8シクロアルキル及びC2〜C7ヘテロシクロアルキルから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
1aは、水素、C1〜C8アルキル、及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;Cy
2は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
1bはC1〜C8アルキル及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1−C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
2は、−C(O)R
20、−C(O)N(R
22)R
20、−N(R
22)C(O)R
20、−SO
2N(R
22)R
21、−N(R
22)SO
2R
21、−SO
2R
21、及び−(CH
2)
nCy
3から選択され;nは、0、1、2、3、及び4から選択され;R
20及びR
21の各々は、存在する場合、C1〜C4アルキル、−(CH
2)
qOR
30、及びCy
4から選択され;qは、0、1、2、3、及び4から選択され;R
30は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択され;Cy
4は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
22は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択され;式中、Cy
3は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
3は−(CH
2)
pOH及び−(CH
2)
pNHR
23から選択され;pは0、1、または2から選択され;R
23は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択される)によって表される構造を有する化合物、またはその薬学的に許容可能な塩も開示される。
【0125】
1つの態様において、以下から選択される構造を有する化合物:
【化18】
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またはその薬学的に許容可能な塩が開示される。
【0126】
さらなる態様において、化合物は以下の構造を有する:
【化19】
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【0127】
さらなる態様において、化合物は以下の構造を有する:
【化20】
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【0128】
さらなる態様において、化合物は以下から選択される構造を有する:
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
【0129】
さらなる態様において、化合物は以下から選択される構造を有する:
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
【0130】
さらなる態様において、化合物は以下の構造を有する:
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
【0131】
さらなる態様において、化合物は以下から選択される構造を有する:
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
【0132】
さらなる態様において、化合物は以下から選択される構造を有する:
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
【0133】
さらなる態様において、化合物は以下の構造を有する:
【化26】
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式中、rは0及び1から選択される。
【0134】
さらなる態様において、化合物は以下から選択される。
【化27-1】
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【化27-2】
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【化27-3】
[この文献は図面を表示できません]
【化27-4】
[この文献は図面を表示できません]
【化27-5】
[この文献は図面を表示できません]
【化27-6】
[この文献は図面を表示できません]
【化27-7】
[この文献は図面を表示できません]
【化27-8】
[この文献は図面を表示できません]
【化27-9】
[この文献は図面を表示できません]
【化27-10】
[この文献は図面を表示できません]
【化27-11】
[この文献は図面を表示できません]
【化27-12】
[この文献は図面を表示できません]
【化27-13】
[この文献は図面を表示できません]
【0135】
さらなる態様において、化合物は以下から選択される構造を有する:
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
【0136】
さらなる態様において、「a」及び「b」とマークされた炭素上の置換基は、シス配置である。さらなる態様において、「a」及び「b」とマークされた炭素上の置換基は、トランス配置である。
【0137】
1つの態様において、nは、0、1、2、3、及び4から選択される。さらなる態様において、nは0、1、2、及び3から選択される。さらなる態様において、nは0、1、及び2から選択される。さらなる態様において、nは0及び1から選択される。さらなる態様において、nは0である。さらなる態様において、nは1である。さらなる態様において、nは2である。さらなる態様において、nは3である。さらなる態様において、nは4である。
【0138】
1つの態様において、qは0、1、2、3、及び4から選択される。さらなる態様において、qは0、1、2、及び3から選択される。さらなる態様において、qは0、1、及び2から選択される。さらなる態様において、qは0及び1から選択される。さらなる態様において、qは0である。さらなる態様において、qは1である。さらなる態様において、qは2である。さらなる態様において、qは3である。さらなる態様において、qは4である。
【0139】
1つの態様において、pは、0、1、及び2から選択される。さらなる態様において、pは0及び1から選択される。さらなる態様において、pは1及び2から選択される。さらなる態様において、pは0である。さらなる態様において、pは1である。さらなる態様において、pは2である。
【0140】
1つの態様において、rは0及び1から選択される。さらなる態様において、rは0である。さらなる態様において、rは1である。
【0141】
a.R
1a基
1つの態様において、R
1aは、水素、C1〜C8アルキル、及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換される。さらなる態様において、R
1aは、水素である。
【0142】
さらなる態様において、R
1aは、水素、C1〜C8アルキル、及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換される。さらなる態様において、R
1aは、水素、C1〜C8アルキル、及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換される。さらなる態様において、R
1aは、水素、C1〜C8アルキル、及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換される。さらなる態様において、R
1aは、水素、C1〜C8アルキル、及びCy
2から選択され、置換されていない。
【0143】
様々なさらなる態様において、R
1aは、C1〜C8アルキル及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換される。さらなる態様において、R
1aは、C1〜C8アルキル及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換される。さらなる態様において、R
1aは、C1〜C8アルキル及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換される。さらなる態様において、R
1aは、C1〜C8アルキル及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換される。さらなる態様において、R
1aは、C1〜C8アルキル及びCy
2から選択され、置換されていない。
【0144】
様々なさらなる態様において、R
1aは、C1〜C4アルキル及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換される。さらなる態様において、R
1aは、C1〜C4アルキル及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換される。さらなる態様において、R
1aは、C1〜C4アルキル及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換される。さらなる態様において、R
1aは、C1〜C4アルキル及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換される。さらなる態様において、R
1aは、C1〜C4アルキル及びCy
2から選択され、置換されていない。
【0145】
様々なさらなる態様において、R
1aは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されたC1〜C8アルキルである。さらなる態様において、R
1aは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換されたC1〜C8アルキルである。さらなる態様において、R
1aは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換されたC1〜C8アルキルである。さらなる態様において、R
1aは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換されたC1〜C8アルキルである。さらなる態様において、R
1aは、置換されていないC1〜C8アルキルである。
【0146】
様々なさらなる態様において、R
1aは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されたC1〜C4アルキルである。さらなる態様において、R
1aは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換されたC1〜C4アルキルである。さらなる態様において、R
1aは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換されたC1〜C4アルキルである。さらなる態様において、R
1aは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換されたC1〜C4アルキルである。さらなる態様において、R
1aは、置換されていないC1〜C4アルキルである。
【0147】
様々なさらなる態様において、R
1aは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されたC1〜C8アルキルである。さらなる態様において、R
1aは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換されたC1〜C8アルキルである。さらなる態様において、R
1aは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換されたC1〜C8アルキルである。さらなる態様において、R
1aは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換されたC1〜C8アルキルである。さらなる態様において、R
1aは、置換されていないC1〜C8アルキルである。
【0148】
様々な態様において、R
1aは、C1〜C4アルキルでモノ置換されたC1〜C8アルキルである。さらなる態様において、R
1aは、C1〜C4アルキルでモノ置換されたC1〜C4アルキルである。さらなる態様において、R
1aは、メチル、エチル、n−プロピル、及びi−プロピルから選択され、及びC1〜C4アルキルでモノ置換されている。さらなる態様において、R
1aは、C1〜C4アルキルでモノ置換されたn−ブチルである。
【0149】
様々な態様において、R
1aは、メチル基でモノ置換されたC1〜C8アルキルである。さらなる態様において、R
1aは、メチル基でモノ置換されたC1〜C4アルキルである。さらなる態様において、R
1aは、メチル、エチル、n−プロピル、及びi−プロピルから選択され、及びメチル基でモノ置換されている。さらなる態様において、R
1aは、メチル基でモノ置換されたn−ブチルである。
【0150】
様々なさらなる態様において、R
1aは、メチル、エチル、n−プロピル、及びi−プロピルから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換される。さらなる態様において、R
1aは、メチル、エチル、n−プロピル、及びi−プロピルから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換される。さらなる態様において、R
1aは、メチル、エチル、n−プロピル、及びi−プロピルから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換される。さらなる態様において、R
1aは、メチル、エチル、n−プロピル、及びi−プロピルから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される基でモノ置換される。さらなる態様において、R
1aは、メチル、エチル、n−プロピル、及びi−プロピルから選択され、置換されていない。
【0151】
様々な態様において、R
1aは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されたCy
2である。さらなる態様において、R
1aは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換されたCy
2である。さらなる態様において、R
1aは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換されたCy
2である。さらなる態様において、R
1aは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換されたCy
2である。さらなる態様において、R
1aは、置換されていないCy
2である。
【0152】
様々な態様において、R
1aは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されたシクロプロピルである。さらなる態様において、R
1aは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換されたシクロプロピルである。さらなる態様において、R
1aは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換されたシクロプロピルである。さらなる態様において、R
1aは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換されたシクロプロピルである。さらなる態様において、R
1aは、置換されていないシクロプロピルである。
【0153】
様々な態様において、R
1aは、C1〜C4アルキルでモノ置換されたCy
2である。さらなる態様において、R
1aは、C1〜C4アルキルでモノ置換されたシクロプロピルである。
【0154】
様々な態様において、R
1aは、エチル基でモノ置換されたCy
2である。さらなる態様において、R
1aは、エチル基でモノ置換されたシクロプロピルである。
【0155】
b.R
1b基
1つの態様において、R
1bは、C1〜C8アルキル、Cy
2、及び(C1〜C4アルキル)Cy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換される。さらなる態様において、R
1bは、C1〜C8アルキル、Cy
2、及び(C1〜C4アルキル)Cy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換される。さらなる態様において、R
1bは、C1〜C8アルキル、Cy
2、及び(C1〜C4アルキル)Cy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換される。さらなる態様において、R
1bは、C1〜C8アルキル、Cy
2、及び(C1〜C4アルキル)Cy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換される。さらなる態様において、R
1bは、C1〜C8アルキル、Cy
2、及び(C1〜C4アルキル)Cy
2から選択され、置換されていない。
【0156】
1つの態様において、R
1bは、C1〜C8アルキル及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換される。さらなる態様において、R
1bは、C1〜C8アルキル及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換される。さらなる態様において、R
1bは、C1〜C8アルキル及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換される。さらなる態様において、R
1bは、C1〜C8アルキル及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換される。さらなる態様において、R
1bは、C1〜C8アルキル及びCy
2から選択され、置換されていない。
【0157】
さらなる態様において、R
1bは、C1〜C4アルキル及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換される。さらなる態様において、R
1bは、メチル、エチル、n−プロピル,i−プロピル、及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換される。さらなる態様において、R
1bは、メチル、エチル、及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換される。さらなる態様において、R
1bは、エチル及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換される。さらなる態様において、R
1bは、メチル及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換される。
【0158】
さらなる態様において、R
1bは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されたC1〜C8アルキルである。さらなる態様において、R
1bは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換されたC1〜C8アルキルである。さらなる態様において、R
1bは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換されたC1〜C8アルキルである。さらなる態様において、R
1bは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換されたC1〜C8アルキルである。さらなる態様において、R
1bは、置換されていないC1〜C8アルキルである。
【0159】
さらなる態様において、R
1bは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されたC1〜C4アルキルである。さらなる態様において、R
1bは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換されたC1〜C4アルキルである。さらなる態様において、R
1bは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換されたC1〜C4アルキルである。さらなる態様において、R
1bは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換されたC1〜C4アルキルである。さらなる態様において、R
1bは、置換されていないC1〜C4アルキルである。
【0160】
さらなる態様において、R
1bは、メチル、エチル、n−プロピル,及びi−プロピルから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換される。さらなる態様において、R
1bは、メチル、エチル、n−プロピル,及びi−プロピルから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換される。さらなる態様において、R
1bは、メチル、エチル、n−プロピル,及びi−プロピルから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換される。さらなる態様において、R
1bは、メチル、エチル、n−プロピル,及びi−プロピルから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換される。さらなる態様において、R
1bは、メチル、エチル、n−プロピル,及びi−プロピルから選択され、置換されていない。
【0161】
様々な態様において、R
1bは、C1〜C4アルキルでモノ置換されたC1〜C8アルキルある。さらなる態様において、R
1bは、C1〜C4アルキルでモノ置換されたC1〜C4アルキルである。さらなる態様において、R
1bは、メチル、エチル、n−プロピル,及びi−プロピルから選択され、C1〜C4アルキルでモノ置換される。さらなる態様において、R
1bは、C1〜C4アルキルでモノ置換されたn−ブチルである。
【0162】
様々な態様において、R
1bは、メチル基でモノ置換されたC1〜C8アルキルある。さらなる態様において、R
1bは、メチル基でモノ置換されたC1〜C4アルキルである。さらなる態様において、R
1bは、メチル、エチル、n−プロピル,及びi−プロピルから選択され、メチル基でモノ置換される。さらなる態様において、R
1bは、メチル基でモノ置換されたn−ブチルである。
【0163】
さらなる態様において、R
1bは、Cy
2及び(C1〜C4アルキル)Cy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換される。さらなる態様において、R
1bは、Cy
2及び(C1〜C4アルキル)Cy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換される。さらなる態様において、R
1bは、Cy
2及び(C1〜C4アルキル)Cy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換される。さらなる態様において、R
1bは、Cy
2及び(C1〜C4アルキル)Cy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換される。さらなる態様において、R
1bは、Cy
2及び(C1〜C4アルキル)Cy
2から選択され、置換されていない。
【0164】
さらなる態様において、R
1bは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されたCy
2である。さらなる態様において、R
1bは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換されたCy
2である。さらなる態様において、R
1bは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換されたCy
2である。さらなる態様において、R
1bは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換されたCy
2である。さらなる態様において、R
1bは、置換されていないCy
2である。
【0165】
さらなる態様において、R
1bは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されたシクロプロピルである。さらなる態様において、R
1bは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換されたシクロプロピルである。さらなる態様において、R
1bは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換されたシクロプロピルである。さらなる態様において、R
1bは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換されたシクロプロピルである。さらなる態様において、R
1bは、置換されていないシクロプロピルである。
【0166】
様々な態様において、R
1bは、C1〜C4アルキルでモノ置換されたCy
2である。さらなる態様において、R
1bは、C1〜C4アルキルでモノ置換されたシクロプロピルである。
【0167】
様々な態様において、R
1bは、エチル基でモノ置換されたCy
2である。さらなる態様において、R
1bは、エチル基でモノ置換されたシクロプロピルである。
【0168】
さらなる態様において、R
1bは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換された(C1〜C4アルキル)Cy
2である。さらなる態様において、R
1bは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換された(C1〜C4アルキル)Cy
2である。さらなる態様において、R
1bは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換された(C1〜C4アルキル)Cy
2である。さらなる態様において、R
1bは、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換された(C1〜C4アルキル)Cy
2である。さらなる態様において、R
1bは、置換されていない(C1〜C4アルキル)Cy
2である。
【0169】
さらなる態様において、R
1bはC1〜C8アルキルである。
【0170】
さらなる態様において、R
1bは以下の構造である:
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
【0171】
さらなる態様において、R
1bは、以下から選択される構造である:
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
【0172】
さらなる態様において、R
1bは、以下の構造である:
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
【0173】
さらなる態様において、R
1bは、以下の構造である:
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
【0174】
さらなる態様において、R
1bは、以下から選択される構造である:
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
【0175】
さらなる態様において、R
1bは、以下から選択される構造である:
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
【0176】
c.R
2基
1つの態様において、R
2は、水素、C1〜C4アルキル、−C(O)R
20、−C(O)N(R
22)R
20、−N(R
22)C(O)R
20、−SO
2N(R
22)R
21、−N(R
22)SO
2R
21、−SO
2R
21、及び−(CH
2)
nCy
3から選択される.さらなる態様において、R
2は水素である。
【0177】
1つの態様において、R
2は、−C(O)R
20、−C(O)N(R
22)R
20、−N(R
22)C(O)R
20、−SO
2N(R
22)R
21、−N(R
22)SO
2R
21、−SO
2R
21、及び−(CH
2)
nCy
3から選択される。
【0178】
さらなる態様において、R
2は、−C(O)R
20、−C(O)N(R
22)R
20、−SO
2N(R
22)R
21、−SO
2R
21、及び−(CH
2)
nCy
3から選択される。さらなる態様において、R
2は、−C(O)R
20、−C(O)N(R
22)R
20、−SO
2R
21、及び−(CH
2)
nCy
3から選択される。さらなる態様において、R
2は、−C(O)R
20、−SO
2R
21、及び−(CH
2)
nCy
3から選択される。さらなる態様において、R
2は、−C(O)N(R
22)R
20、−SO
2N(R
22)R
21、及び−(CH
2)
nCy
3から選択される。さらなる態様において、R
2は−C(O)N(R
22)R
20である。さらなる態様において、R
2は−SO
2N(R
22)R
21である。さらなる態様において、R
2は−(CH
2)
nCy
3である。
【0179】
さらなる態様において、R
2は、−C(O)R
20、−N(R
22)C(O)R
20、−N(R
22)SO
2R
21、−SO
2R
21、及び−(CH
2)
nCy
3から選択される。さらなる態様において、R
2は、−N(R
22)C(O)R
20、−N(R
22)SO
2R
21、及び−(CH
2)
nCy
3から選択される。さらなる態様において、R
2は−N(R
22)C(O)R
20であるさらなる態様において、R
2は−N(R
22)SO
2R
21である。
【0180】
さらなる態様において、R
2は、−C(O)R
20及び−SO
2R
21から選択される。さらなる態様において、R
2は、は−C(O)R
20である。さらなる態様において、R
2は−SO
2R
21である。
【0181】
さらなる態様において、R
2は、水素及びC1〜C4アルキルから選択される。さらなる態様において、R
2は、水素、メチル、エチル、n−プロピル、及びi−プロピルから選択される。さらなる態様において、R
2は、水素、メチル、及びエチルから選択される。さらなる態様において、R
2は、水素及びエチルから選択される。さらなる態様において、R
2は、水素及びメチルから選ばれる。
【0182】
さらなる態様において、R
2は、メチル、エチル、n−プロピル,i−プロピル,n−ブチル,i−ブチル,s−ブチル、及びt−ブチルから選択される。さらなる態様において、R
2は、メチル、エチル、n−プロピル、及びi−プロピルから選択される。さらなる態様において、R
2は、メチル及びエチルから選択される。さらなる態様において、R
2はエチルである。さらなる態様において、R
2はメチルである。
【0183】
d.R
3基
1つの態様において、R
3は、−(CH
2)
pOH及び−(CH
2)
pNHR
23から選択される。さらなる態様において、R
3は−(CH
2)
pOHである。さらなる態様において、R
3は−(CH
2)
pNHR
23である。
【0184】
さらなる態様において、R
3は、CH
2OH及び−CH
2NHR
23から選択される。さらなる態様において、R
3は−CH
2OHである。さらなる態様において、R
3は−CH
2NHR
23である。
【0185】
さらなる態様において、R
3は、−OH及び−NHR
23から選択される。さらなる態様において、R
3は−OHである。さらなる態様において、R
3は−NHR
23である。
【0186】
e.R
20基及びR
21基
1つの態様において、R
20及びR
21の各々は、存在する場合、C1〜C4アルキル、−(CH
2)
qOR
30、及びCy
4から選択される。さらなる態様において、R
20及びR
21の各々は、存在する場合、Cy4である。
【0187】
さらなる態様において、R
20及びR
21の各々は、存在する場合、メチル、エチル、n−プロピル,i−プロピル,n−ブチル,s−ブチル,i−ブチル、及びt−ブチルから選択される。さらなる態様において、R
20及びR
21の各々は、存在する場合、メチル、エチル、n−プロピル、及びi−プロピルから選択される。さらなる態様において、R
20及びR
21の各々は、存在する場合、メチル及びエチルから選択される。さらなる態様において、R
20及びR
21の各々は、存在する場合、エチルである。さらなる態様において、R
20及びR
21の各々は、存在する場合、メチルである。
【0188】
さらなる態様において、R
20及びR
21の各々は、存在する場合、−(CH
2)
qOR
30.さらなる態様において、R
20及びR
21の各々は、存在する場合、−(CH
2)
3OR
30である。さらなる態様において、R
20及びR
21の各々は、存在する場合、−(CH
2)
2OR
30である。さらなる態様において、R
20及びR
21の各々は、存在する場合、−CH
2OR
30である。さらなる態様において、R
20及びR
21の各々は、−OR
30である。
【0189】
さらなる態様において、R
20及びR
21の各々は、存在する場合、−(CH
2)
qOHである。さらなる態様において、R
20及びR
21の各々は、存在する場合、−(CH
2)
3OHである。さらなる態様において、R
20及びR
21の各々は、存在する場合、−(CH
2)
2OHである。さらなる態様において、R
20及びR
21の各々は、存在する場合、−CH
2OHである。さらなる態様において、R
20及びR
21の各々は、存在する場合、−OHである。
【0190】
f.R
22基
1つの態様において、R
22は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択される。さらなる態様において、R
22は、存在する場合、水素である。
【0191】
さらなる態様において、R
22は、存在する場合、水素、メチル、エチル、n−プロピル、及びi−プロピルから選択される。さらなる態様において、R
22は、存在する場合、水素、メチル、及びエチルから選択される。さらなる態様において、R
22は、存在する場合、水素及びエチルから選択される。さらなる態様において、R
22は、存在する場合、水素及びメチルから選択される。
【0192】
さらなる態様において、R
22は、存在する場合、C1〜C4アルキルである。さらなる態様において、R
22は、存在する場合、メチル、エチル、n−プロピル、及びi−プロピルから選択される。さらなる態様において、R
22は、存在する場合、メチル及びエチルから選択される。さらなる態様において、R
22は、存在する場合、エチルである。さらなる態様において、R
22は、存在する場合、メチルである。
【0193】
g.R
23基
1つの態様において、R
23は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択される。さらなる態様において、R
23は、存在する場合、水素である。
【0194】
さらなる態様において、R
23は、存在する場合、水素、メチル、エチル、n−プロピル、及びi−プロピルから選択される。さらなる態様において、R
23は、存在する場合、水素、メチル、及びエチルから選択される。さらなる態様において、R
23は、存在する場合、水素及びエチルから選択される。さらなる態様において、R
23は、存在する場合、水素及びメチルから選択される。
【0195】
さらなる態様において、R
23は、存在する場合、C1〜C4アルキルである。さらなる態様において、R
23は、存在する場合、メチル、エチル、n−プロピル、及びi−プロピルから選択される。さらなる態様において、R
23は、存在する場合、メチル及びエチルから選択される。さらなる態様において、R
23は、存在する場合、エチルである。さらなる態様において、R
23は、存在する場合、メチルである。
【0196】
h.R
30基
1つの態様において、R
30は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択される。さらなる態様において、R
30は、存在する場合、水素である。
【0197】
さらなる態様において、R
30は、存在する場合、水素、メチル、エチル、n−プロピル、及びi−プロピルから選択される。さらなる態様において、R
30は、存在する場合、水素、メチル、及びエチルから選択される。さらなる態様において、R
30は、存在する場合、水素及びエチルから選択される。さらなる態様において、R
30は、存在する場合、水素及びメチルから選択される。
【0198】
さらなる態様において、R
30は、存在する場合、C1〜C4アルキルである。さらなる態様において、R
30は、存在する場合、メチル、エチル、n−プロピル、及びi−プロピルから選択される。さらなる態様において、R
30は、存在する場合、メチル及びエチルから選択される。さらなる態様において、R
30は、存在する場合、エチルである。さらなる態様において、R
30は、存在する場合、メチルである。
【0199】
i.R
40a基及びR
40b基
1つの態様において、R
40a及びR
40bの各々は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから独立して選択される。さらなる態様において、R
40a及びR
40bの各々は、存在する場合、水素である。
【0200】
さらなる態様において、R
40a及びR
40bの各々は、存在する場合、水素、メチル、エチル、n−プロピル、及びi−プロピルから独立して選択される。さらなる態様において、R
40a及びR
40bの各々は、存在する場合、水素、メチル、エチルから独立して選択される。さらなる態様において、R
40a及びR
40bの各々は、存在する場合、水素及びエチルから独立して選択される。さらなる態様において、R
40a及びR
40bの各々は、存在する場合、水素及びメチルから独立して選択される。
【0201】
さらなる態様において、R
40a及びR
40bの各々は、存在する場合、独立してC1〜C4アルキルである。さらなる態様において、R
40a及びR
40bの各々は、存在する場合、メチル、エチル、n−プロピル、及びi−プロピルから独立して選択される。さらなる態様において、R
40a及びR
40bの各々は、存在する場合、メチル及びエチルから独立して選択される。さらなる態様において、R
40a及びR
40bの各々は、存在する場合、メチルである。
【0202】
j.Cy
1基
1つの態様において、Cy
1は、C3〜C8シクロアルキル及びC2〜C7ヘテロシクロアルキルから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
1は、C3〜C8シクロアルキル及びC2〜C7ヘテロシクロアルキルから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
1は、C3〜C8シクロアルキル及びC2〜C7ヘテロシクロアルキルから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
1は、C3〜C8シクロアルキル及びC2〜C7ヘテロシクロアルキルから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換される。さらなる態様において、Cy
1は、C3〜C8シクロアルキル及びC2〜C7ヘテロシクロアルキルから選択され、置換されていない。
【0203】
さらなる態様において、Cy
1は、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されたC3〜C8シクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
1は、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換されたC3〜C8シクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
1は、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換されたC3〜C8シクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
1は、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換されたC3〜C8シクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
1は、置換されていないC3〜C8シクロアルキルである。
【0204】
さらなる態様において、Cy
1は、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されたC2〜C7ヘテロシクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
1は、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換されたC2〜C7ヘテロシクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
1は、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換されたC2〜C7ヘテロシクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
1は、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換されたC2〜C7ヘテロシクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
1は、置換されていないC2〜C7ヘテロシクロアルキルである。
【0205】
さらなる態様において、Cy
1は、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されたピペリジニルである。さらなる態様において、Cy
1は、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換されたピペリジニルである。さらなる態様において、Cy
1は、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換されたピペリジニルである。さらなる態様において、Cy
1は、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換されたピペリジニルである。さらなる態様において、Cy
1は、置換されていないピペリジニルである。
【0206】
さらなる態様において、Cy
1は、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されたテトラヒドロ−2H−ピラニルである。さらなる態様において、Cy
1は、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換されたテトラヒドロ−2H−ピラニルである。さらなる態様において、Cy
1は、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換されたテトラヒドロ−2H−ピラニルである。さらなる態様において、Cy
1は、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換されたテトラヒドロ−2H−ピラニルである。さらなる態様において、Cy
1は、置換されていないテトラヒドロ−2H−ピラニルである。
【0207】
さらなる態様において、Cy
1は、以下から選択される構造体である:
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
【0208】
さらなる態様において、Cy
1は、以下から選択される構造体である:
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
【0209】
さらなる態様において、Cy
1は、以下から選択される構造体である:
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
【0210】
k.Cy
2基
1つの態様において、Cy
2は、存在する場合、C3〜C9シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、C3〜C9シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、C3〜C9シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、C3〜C9シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換される。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、C3〜C9シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、置換されていない。
【0211】
1つの態様において、Cy
2は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換される。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、置換されていない。
【0212】
さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル及びC2〜C7ヘテロシクロアルキルから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル及びC2〜C7ヘテロシクロアルキルから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル及びC2〜C7ヘテロシクロアルキルから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル及びC2〜C7ヘテロシクロアルキルから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換される。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル及びC2〜C7ヘテロシクロアルキルから選択され、置換されていない。
【0213】
さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されたC3〜C9シクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換されたC3〜C9シクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換されたC3〜C9シクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換されたC3〜C9シクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、置換されていないC3〜C9シクロアルキルである。
【0214】
さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されたC3〜C8シクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換されたC3〜C8シクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換されたC3〜C8シクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換されたC3〜C8シクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、置換されていないC3〜C8シクロアルキルである。
【0215】
さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されたシクロプロピルである。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換されたシクロプロピルである。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換されたシクロプロピルである。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換されたシクロプロピルである。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、置換されていないシクロプロピルである。
【0216】
様々な態様において、Cy
2は、C1〜C4アルキルでモノ置換されたC3〜C8シクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
2は、C1〜C4アルキルでモノ置換されたシクロプロピルである。
【0217】
様々な態様において、Cy
2は、エチル基でモノ置換されたC3〜C8シクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
2は、エチル基でモノ置換されたシクロプロピルである。
【0218】
さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されたC2〜C7ヘテロシクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換されたC2〜C7ヘテロシクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換されたC2〜C7ヘテロシクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換されたC2〜C7ヘテロシクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、置換されていないC2〜C7ヘテロシクロアルキルである。
【0219】
さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、アゼチジン、アジリジン、オキセタン、オキシラン、ピペリジン、ピロリジン、テトラヒドロ−2H−ピラン、テトラヒドロ−2H−チオピラン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、チエタン、チイランから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、アゼチジン、アジリジン、オキセタン、オキシラン、ピペリジン、ピロリジン、テトラヒドロ−2H−ピラン、テトラヒドロ−2H−チオピラン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、チエタン、チイランから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、アゼチジン、アジリジン、オキセタン、オキシラン、ピペリジン、ピロリジン、テトラヒドロ−2H−ピラン、テトラヒドロ−2H−チオピラン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、チエタン、チイランから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、アゼチジン、アジリジン、オキセタン、オキシラン、ピペリジン、ピロリジン、テトラヒドロ−2H−ピラン、テトラヒドロ−2H−チオピラン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、チエタン、チイランから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換される。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、アゼチジン、アジリジン、オキセタン、オキシラン、ピペリジン、ピロリジン、テトラヒドロ−2H−ピラン、テトラヒドロ−2H−チオピラン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、チエタン、チイランから選択され、置換されていない。
【0220】
さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、C5〜C6アリール及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、C5〜C6アリール及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、C5〜C6アリール及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、C5〜C6アリール及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換される。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、C5〜C6アリール及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、置換されていない。
【0221】
さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されたC5〜C6アリールである。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換されたC5〜C6アリールである。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換されたC5〜C6アリールである。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換されたC5〜C6アリールである。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、置換されていないC5〜C6アリールである。
【0222】
さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されたフェニルである。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換されたフェニルである。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換されたフェニルである。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換されたフェニルである。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、置換されていないフェニルである。
【0223】
さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されたC4〜C5ヘテロアリールである。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換されたC4〜C5ヘテロアリールである。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換されたC4〜C5ヘテロアリールである。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換されたC4〜C5ヘテロアリールである。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、置換されていないC4〜C5ヘテロアリールである。
【0224】
さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、1H−ピロール、フラン、ピリジン、及びチオフェンから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、1H−ピロール、フラン、ピリジン、及びチオフェンから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、1H−ピロール、フラン、ピリジン、及びチオフェンから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、1H−ピロール、フラン、ピリジン、及びチオフェンから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換される。さらなる態様において、Cy
2は、存在する場合、1H−ピロール、フラン、ピリジン、及びチオフェンから選択され、置換されていない。
【0225】
l.Cy
3基
1つの態様において、Cy
3は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換される。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、置換されていない。
【0226】
さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル及びC2〜C7ヘテロシクロアルキルから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル及びC2〜C7ヘテロシクロアルキルから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル及びC2〜C7ヘテロシクロアルキルから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル及びC2〜C7ヘテロシクロアルキルから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換される。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル及びC2〜C7ヘテロシクロアルキルから選択され、置換されていない。
【0227】
さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されたC3〜C8シクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換されたC3〜C8シクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換されたC3〜C8シクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換されたC3〜C8シクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、置換されていないC3〜C8シクロアルキルである。
【0228】
さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されたC2〜C7ヘテロシクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換されたC2〜C7ヘテロシクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換されたC2〜C7ヘテロシクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換されたC2〜C7ヘテロシクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、置換されていないC2〜C7ヘテロシクロアルキルである。
【0229】
さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されたピリジニルである。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換されたピリジニルである。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換されたピリジニルである。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換されたピリジニルである。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、置換されていないピリジニルである。
【0230】
さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、C5〜C6アリール及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、C5〜C6アリール及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、C5〜C6アリール及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、C5〜C6アリール及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換される。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、C5〜C6アリール及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、置換されていない。
【0231】
さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されたC5〜C6アリールである。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換されたC5〜C6アリールである。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換されたC5〜C6アリールである。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換されたC5〜C6アリールである。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、置換されていないC5〜C6アリールである。
【0232】
さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されたフェニルである。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換されたフェニルである。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換されたフェニルである。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換されたフェニルである。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、置換されていないフェニルである。
【0233】
さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されたC4〜C5ヘテロアリールである。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換されたC4〜C5ヘテロアリールである。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換されたC4〜C5ヘテロアリールである。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換されたC4〜C5ヘテロアリールである。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、置換されていないC4〜C5ヘテロアリールである。
【0234】
さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、1H−ピロール、フラン、ピリジン、及びチオフェンから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、1H−ピロール、フラン、ピリジン、及びチオフェンから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、1H−ピロール、フラン、ピリジン、及びチオフェンから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、1H−ピロール、フラン、ピリジン、及びチオフェンから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換される。さらなる態様において、Cy
3は、存在する場合、1H−ピロール、フラン、ピリジン、及びチオフェンから選択され、置換されていない。
【0235】
m.Cy
4基
1つの態様において、Cy
4は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC3〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、−NH
2、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノ、及び(C1〜C4アルキル)NR
40aR
40bから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC3〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、−NH
2、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノ、及び(C1〜C4アルキル)NR
40aR
40bから独立して選択される0、1、または2個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC3〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、−NH
2、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノ、及び(C1〜C4アルキル)NR
40aR
40bから選択される0または1個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC3〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、−NH
2、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノ、及び(C1〜C4アルキル)NR
40aR
40bから選択される基でモノ置換される。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC3〜C5ヘテロアリールから選択され、置換されていない。
【0236】
1つの態様において、Cy
4は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換される。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、置換されていない。
【0237】
1つの態様において、Cy
4は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル及びC2〜C7ヘテロシクロアルキルから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル及びC2〜C7ヘテロシクロアルキルから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル及びC2〜C7ヘテロシクロアルキルから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル及びC2〜C7ヘテロシクロアルキルから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換される。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル及びC2〜C7ヘテロシクロアルキルから選択され、置換されていない。
【0238】
さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されたC3〜C8シクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換されたC3〜C8シクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換されたC3〜C8シクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換されたC3〜C8シクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、置換されていないC3〜C8シクロアルキルである。
【0239】
さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されたシクロプロピルである。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換されたシクロプロピルである。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換されたシクロプロピルである。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換されたシクロプロピルである。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、置換されていないシクロプロピルである。
【0240】
様々な態様において、Cy
4は、C1〜C4アルキルでモノ置換されたC3〜C8シクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
4は、C1〜C4アルキルでモノ置換されたシクロプロピルである。
【0241】
様々な態様において、Cy
4は、エチル基でモノ置換されたC3〜C8シクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
4は、エチル基でモノ置換されたシクロプロピルである。
【0242】
さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されたC2〜C7ヘテロシクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換されたC2〜C7ヘテロシクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換されたC2〜C7ヘテロシクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換されたC2〜C7ヘテロシクロアルキルである。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、置換されていないC2〜C7ヘテロシクロアルキルである。
【0243】
さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、アゼチジン、アジリジン、オキセタン、オキシラン、ピペリジン、ピロリジン、テトラヒドロ−2H−ピラン、テトラヒドロ−2H−チオピラン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、チエタン、チイランから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、アゼチジン、アジリジン、オキセタン、オキシラン、ピペリジン、ピロリジン、テトラヒドロ−2H−ピラン、テトラヒドロ−2H−チオピラン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、チエタン、チイランから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、アゼチジン、アジリジン、オキセタン、オキシラン、ピペリジン、ピロリジン、テトラヒドロ−2H−ピラン、テトラヒドロ−2H−チオピラン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、チエタン、チイランから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、アゼチジン、アジリジン、オキセタン、オキシラン、ピペリジン、ピロリジン、テトラヒドロ−2H−ピラン、テトラヒドロ−2H−チオピラン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、チエタン、チイランから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換される。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、アゼチジン、アジリジン、オキセタン、オキシラン、ピペリジン、ピロリジン、テトラヒドロ−2H−ピラン、テトラヒドロ−2H−チオピラン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、チエタン、チイランから選択され、置換されていない。
【0244】
1つの態様において、Cy
4は、存在する場合、C5〜C6アリール及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、C5〜C6アリール及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、C5〜C6アリール及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、C5〜C6アリール及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換される。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、C5〜C6アリール及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、置換されていない。
【0245】
さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されたC5〜C6アリールである。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換されたC5〜C6アリールである。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換されたC5〜C6アリールである。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換されたC5〜C6アリールである。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、置換されていないC5〜C6アリールである。
【0246】
さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されたフェニルである。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換されたフェニルである。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換されたフェニルである。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換されたフェニルである。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、置換されていないフェニルである。
【0247】
さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されたC4〜C5ヘテロアリールである。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換されたC4〜C5ヘテロアリールである。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換されたC4〜C5ヘテロアリールである。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換されたC4〜C5ヘテロアリールである。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、置換されていないC4〜C5ヘテロアリールである。
【0248】
さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、1H−ピロール、フラン、ピリジン、及びチオフェンから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、1H−ピロール、フラン、ピリジン、及びチオフェンから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、または2個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、1H−ピロール、フラン、ピリジン、及びチオフェンから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される0または1個の基で置換される。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、1H−ピロール、フラン、ピリジン、及びチオフェンから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシルアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから選択される基でモノ置換される。さらなる態様において、Cy
4は、存在する場合、1H−ピロール、フラン、ピリジン、及びチオフェンから選択され、置換されていない。
【0249】
2.化合物の例
1つの態様において、化合物は、以下の構造体:
【化38-1】
[この文献は図面を表示できません]
【化38-2】
[この文献は図面を表示できません]
【化38-3】
[この文献は図面を表示できません]
【化38-4】
[この文献は図面を表示できません]
【化38-5】
[この文献は図面を表示できません]
【化38-6】
[この文献は図面を表示できません]
の1つ以上、または,その薬学的に許容可能な塩として存在することができる。
【0250】
1つの態様において、化合物は、以下の構造体:
【化39-1】
[この文献は図面を表示できません]
【化39-2】
[この文献は図面を表示できません]
【化39-3】
[この文献は図面を表示できません]
【化39-4】
[この文献は図面を表示できません]
【化39-5】
[この文献は図面を表示できません]
の1つ以上、または,その薬学的に許容可能な塩として存在することができる。
【0251】
1つの態様において、化合物は、以下の構造体:
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
の1つ以上、または,その薬学的に許容可能な塩として存在することができる。
【0252】
1つの態様において、化合物は、以下の構造体:
【化41-1】
[この文献は図面を表示できません]
【化41-2】
[この文献は図面を表示できません]
【化41-3】
[この文献は図面を表示できません]
【化41-4】
[この文献は図面を表示できません]
【化41-5】
[この文献は図面を表示できません]
【化41-6】
[この文献は図面を表示できません]
【化41-7】
[この文献は図面を表示できません]
【化41-8】
[この文献は図面を表示できません]
【化41-9】
[この文献は図面を表示できません]
【化41-10】
[この文献は図面を表示できません]
【化41-11】
[この文献は図面を表示できません]
の1つ以上、または,その薬学的に許容可能な塩として存在することができる。
【0253】
1つの態様において、化合物は、以下の構造体:
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
の1つ以上、または,その薬学的に許容可能な塩として存在することができる。
【0254】
1つの態様において、化合物は、以下の構造体:
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
の1つ以上、または,その薬学的に許容可能な塩として存在することができる。
【0255】
3.予測化合物の例
以下の化合物例は予測であり、本明細書に記載の合成方法、及び当業者に公知の他の一般的な方法を使用して調製することができる。予測化合物は、特に限定されるものではないが、癌、感染症、血栓症などの制御不能な細胞増殖の障害を含む様々な障害及び疾患の治療に有用であることが期待され、このような活性は、本明細書に記載されるアッセイ法を用いて測定することができる。
【0256】
1つの態様において、化合物は、以下:
【化44-1】
[この文献は図面を表示できません]
【化44-2】
[この文献は図面を表示できません]
及び、またはその薬学的に許容可能な塩から選択される。
【0257】
C.医薬組成物
1つの態様において、本発明は、少なくとも1つの開示された化合物と薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物に関する。さらなる態様において、少なくとも1つの開示された化合物の治療有効量を含む医薬組成物が提供され得る。さらなる態様において、少なくとも1つの開示された化合物の予防有効量を含む医薬組成物が提供され得る。さらなる態様において、本発明は、薬学的に許容可能な担体と有効量で存在する化合物とを含む医薬組成物に関する。
【0258】
従って、1つの態様において、式:
【化45】
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(式中、Cy
1は、C3〜C8シクロアルキル及びC2〜C7ヘテロシクロアルキルから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
1aは、水素、C1〜C8アルキル、及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;Cy
2は、存在する場合、C3〜C9シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
1bは、C1〜C8アルキル、Cy
2、及び(C1〜C4アルキル)Cy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1−C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
2は、水素、C1〜C4アルキル、−C(O)R
20、−C(O)N(R
22)R
20、−N(R
22)C(O)R
20、−SO
2N(R
22)R
21、−N(R
22)SO
2R
21、−SO
2R
21、及び−(CH
2)
nCy
3から選択され;nは、0、1、2、3、及び4から選択され;R
20及びR
21の各々は、存在する場合、C1〜C4アルキル、−(CH
2)
qOR
30、及びCy
4から選択され;qは、0、1、2、3、及び4から選択され;R
30は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択され;Cy
4は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC3〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、−NH
2、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノ、及び(C1〜C4アルキル)NR
40aR
40bから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
40a及びR
40bの各々は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから独立して選択され;R
22は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択され;Cy
3は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
3は−(CH
2)
pOH及び−(CH
2)
pNHR
23から選択され;そして、pは0、1、または2から選択され;R
23は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択され、 R
2が水素またはC1〜C4アルキルである場合、Cy
1は構造:
【化46】
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であることを条件とするか、または
R
2がC1〜C4アルキルである場合、そのときはR
1bはCy
2及び(C1〜C4アルキル)Cy
2から選択されることを条件とする)
によって表される構造を有する少なくとも1つの化合物、またはその薬学的に許容可能な塩の治療有効量と、薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物が開示される。
【0259】
従って、1つの態様において、式:
【化47】
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(式中、Cy
1は、C3〜C8シクロアルキル及びC2〜C7ヘテロシクロアルキルから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
1aは、水素、C1〜C8アルキル、及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;Cy
2は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
1bは、C1〜C8アルキル及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1−C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
2は、−C(O)R
20、−C(O)N(R
22)R
20、−N(R
22)C(O)R
20、−SO
2N(R
22)R
21、−N(R
22)SO
2R
21、−SO
2R
21、及び−(CH
2)
nCy
3から選択され;nは、0、1、2、3、及び4から選択され;R
20及びR
21の各々は、存在する場合、C1〜C4アルキル、−(CH
2)
qOR
30、及びCy
4から選択され;qは、0、1、2、3、及び4から選択され;R
30は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択され;Cy
4は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
22は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択され;Cy
3は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
3は−(CH
2)
pOH及び−(CH
2)
pNHR
23から選択され;pは0、1、または2から選択され;そして、式中、R
23は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択される)によって表される構造を有する少なくとも1つの化合物、またはその薬学的に許容可能な塩の治療有効量と、薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物が開示される。
【0260】
前記化合物は、Merチロシンキナーゼに対して活性であり、一般的にMerチロシンキナーゼに対して0.01nMから30μMまでのIC
50値を有する。IC
50は、Merチロシンキナーゼの50%の拮抗作用または阻害に必要な化合物の濃度を指す。IC
50はまた、インビボでMerチロシンキナーゼの50%の拮抗作用または阻害に必要な物質の濃度を指す。IC
50を含む化合物の活性は、実施例の欄で後述される手順に従って測定される。
【0261】
前記化合物は、Tyro3チロシンキナーゼに対して活性であり、一般的にTyro3チロシンキナーゼに対して0.01nMから30μMまでのIC
50値を有する。IC
50は、Tyro3チロシンキナーゼの50%の拮抗作用または阻害に必要な化合物の濃度を指す。IC
50はまた、インビボでTyro3チロシンキナーゼの50%の拮抗作用または阻害に必要な物質の濃度を指す。IC
50を含む化合物の活性は、実施例の欄で後述される手順に従って測定される。
【0262】
前記化合物の薬学的に許容可能な塩は、化合物の生物学的有効性及び特性を保持し、適切な非毒性の有機若しくは無機酸または有機若しくは無期塩基から形成される従来の酸塩付加塩または塩基付加塩である。酸付加塩の例としては、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、及び硝酸などの無機酸に由来するもの、並びにp−トルエンスルホン酸、サリチル酸、メタンスルホン酸、シュウ酸、コハク酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、フマル酸等の有機酸に由来するものが挙げられる。塩基付加塩の例としては、アンモニウム、カリウム、ナトリウム、及び4級アンモニウム水酸化物(例えば水酸化テトラメチルアンモニウム)などに由来するものが挙げられる。医薬化合物を塩に化学修飾することは、化合物の改良された物理的及び化学的安定性、吸湿性、流動性、及び溶解性を得るための公知の技術である。例えば、H. Ansel et. al., Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems (6th Ed. 1995) at pp. 196 and 1456-1457を参照されたい。
【0263】
医薬組成物は、薬学的に許容可能な担体中に化合物を含む。薬学的に許容可能な担体は、無菌の水性若しくは非水性溶液、分散物、懸濁物、またはエマルション、並びに使用直前に無菌注射溶液若しくは分散液に復元するための無菌粉末を指す。適切な水性及び非水性担体、希釈剤、溶媒、またはビヒクルの例としては、水、エタノール、ポリオール(グリセロール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等)、カルボキシメチルセルロース、及びこれらの適切な混合物、植物油(オリーブ油など)、及びオレインエチルなどの注射用有機エステルが挙げられる。化合物は、薬学的に許容可能な担体または希釈剤、並びに他の公知の補助剤及び賦形剤を用いて、例えばRemington: The Science and Practice of Pharmacy, 19th Edition, Gennaro, Ed., Mack Publishing Co., Easton, Pa., 1995に開示されたような従来法に従って製剤化することができる。
【0264】
さらなる態様において、医薬組成物は哺乳動物に投与される。さらなる態様において、哺乳動物はヒトである。さらなる態様において、ヒトは患者である。
【0265】
さらなる態様において、医薬組成物は、感染症の治療を必要とする哺乳動物の特定後に投与される。さらなる態様において、哺乳動物は、投与ステップの前に感染症を治療する必要性が診断されている。さらなる態様において、感染症はウイルス感染症または細菌感染症である。さらなる態様において、感染症は細菌感染症である。さらなる態様において、感染症はウイルス感染症である。さらなる態様において、ウイルス感染症は、ビリオンエンベロープのホスファチジルセリンを有する。
【0266】
さらなる態様において、医薬組成物は、血栓性障害または凝固障害の治療を必要とする哺乳動物の特定後に投与される。さらなる態様において、哺乳動物は、投与ステップの前に、血栓性障害または凝固障害を治療する必要性が診断されている。
【0267】
さらなる態様において、医薬組成物は、制御不能な細胞増殖の障害の治療を必要とする哺乳動物の特定後に投与される。さらなる態様において、哺乳動物は、投与ステップの前に、制御不能な細胞増殖の障害を治療する必要性が診断されている。
【0268】
種々の態様において、開示された医薬組成物は、有効成分としての開示された化合物(その薬学的に許容可能な塩を含む)、薬学的に許容可能な担体、及び任意選択的に他の治療成分または補助剤を含む。本組成物は、経口、直腸、局所、及び非経口(皮下、筋肉内、及び静脈内を含む)投与に適したものを含むが、ある所定の場合の最も適した経路は、具体的な宿主、有効成分が投与されている状態の性質と重症度に依存する。医薬組成物は、単位剤形で便利に提示され、薬学分野で公知の任意の方法によって調製することができる。
【0269】
担体の選択は、一部は組成物を投与するために使用される特定の方法によって決定される。従って、本発明の医薬組成物には多種多様の適切な製剤がある。経口、エアロゾル、非経口、皮下、静脈内、動脈内、筋肉内、腹腔内、髄腔内、直腸、膣投与のための以下の製剤は、単に例示的なものであり、決して限定的なものではない。
【0270】
経口投与に適した製剤は、(a)液体溶液、例えば水、生理食塩水、またはオレンジジュースなどの希釈剤に溶解した有効量の化合物;(b)固形物または顆粒としてそれぞれ所定量の有効成分を含有する、カプセル、小袋、錠剤、ロゼンジ、及びトローチ;(c)粉末;(d)適切な液体中の懸濁物;及び(e)適切なエマルション、から構成され得る。液体製剤は、水、シクロデキストリン、ジメチルスルホキシド、及びアルコール、例えばエタノール、ベンジルアルコール、プロピレングリコール、グリセリン、及びポリエチレンアルコール(ポリエチレングリコールを含む)などの希釈剤を含むことができ、薬学的に許容可能な界面活性剤、懸濁剤、または乳化剤の添加は有っても無くてもよい。カプセル形態は、例えば界面活性剤、潤滑剤、及び不活性充填剤(乳糖、ショ糖、リン酸カルシウム、コーンスターチなど)を含む、通常の殻の固いまたは殻の軟らかいゼラチンタイプのものであり得る。錠剤形態は以下の1つ以上を含み得る:乳糖、ショ糖、マンニトール、コーンスターチ、ジャガイモデンプン、アルギン酸、微結晶セルロース、アカシア、ゼラチン、グアーガム、コロイド状二酸化ケイ素、クロスカルメロースナトリウム、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム 、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸、及びその他の賦形剤、着色剤、希釈剤、緩衝剤、崩壊剤、湿潤剤、防腐剤、香味剤、及び薬理学的に適合する担体。ロゼンジ形態は、通常ショ糖及びアカシアまたはトラガカントなどの香料中に有効成分を含むことができ、またゼラチンとグリセリンまたはショ糖とアカシアなどの不活性基剤中に有効成分を含む香錠、有効成分以外にそのような担体を含むエマルジョン及びゲルは、当該分野で公知である。
【0271】
本開示の化合物は、単独でまたは他の適切な成分と組み合わせて、吸入を介して投与されるエアロゾル製剤にすることができる。これらのエアロゾル製剤は、ジクロロジフルオロメタン、プロパン、窒素などの加圧された許容推進剤に入れることができる。これらはまた、ネブライザーまたはアトマイザーのような非加圧調製物のための医薬として製剤化されてもよい。
【0272】
非経口投与に適した製剤には、抗酸化剤、緩衝剤、静菌剤、及び製剤を目的の受容者の血液と等張にする溶質を含むことができる水性及び非水性の等張無菌注射溶液、並びに懸濁剤、可溶化剤、増粘剤、安定剤、及び防腐剤を含むことができる水性及び非水性の無菌懸濁液が含まれる。この化合物は、水、生理食塩水、水性デキストロース、及び関連する糖溶液、アルコール(例えば、エタノール、イソプロパノール、またはヘキサデシルアルコール)、プロピレングリコール、ポリ(エチレングリコール)400などのポリエチレングリコールなどのグリコール、グリセロールケタール、例えば2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−メタノール、エーテル、油、脂肪酸、または脂肪酸エステルまたはグリセリド、またはアセチル化脂肪酸グリセリドを含む、無菌液体または液体の混合物などの医薬担体内の生理学的に許容し得る希釈剤中で、石鹸や界面活性剤などの薬学的に許容可能な界面活性剤、懸濁剤、例えばペクチン、炭水化物剤、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルチルセルロース、若しくはカルボキシメチルセルロース、または乳化剤、及び他の医薬補助剤の添加有りまたは無しで、投与することができる。
【0273】
非経口製剤に使用することができる油には、石油、動物油、植物油、または合成油が含まれる。油の具体例としては、ピーナッツ油、大豆油、ゴマ油、綿実油、トウモロコシ油、オリーブ油、ガソリン、ミネラル油などがある。非経口製剤に使用するための好適な脂肪酸には、オレイン酸、ステアリン酸、及びイソステアリン酸が含まれる。オレイン酸エチル及びミリスチン酸イソプロピルは、適切な脂肪酸エステルの例である。非経口製剤に使用するための適切な石鹸には、脂肪アルカリ金属、アンモニウム、及びトリエタノールアミン塩が含まれ、適切な界面活性剤には、(a)陽イオン性界面活性剤、例えばジメチルジアルキルアンモニアハロゲン化物及びアルキルピリジニウムハロゲン化物、(b)陰イオン性界面活性剤、例えばスルホン酸アルキル、アリール、及びオレフィン、アルキルオレフィン、エーテル、及び硫酸モノグリセリド、及びスルホコハク酸塩、(c)非イオン性界面活性剤、例えば、脂肪アミン酸化物、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレンポリプロピレン共重合体、(d)良性界面活性剤、例えばβ−アミノプロピオン酸アルキル及び2−アルキルイミダゾリン4級アンモニウム塩、及び(e)これらの混合物が挙げられる。
【0274】
非経口製剤は典型的には、溶液中に約0.5%〜約25重量%の有効成分を含有する。このような製剤に、適切な防腐剤及び緩衝剤を使用することができる。注射部位での刺激を最小限に抑えるかまたは排除するために、このような組成物は、約12〜約17の親水性−親油性バランス(HLB)を有する1種以上の非イオン界面活性剤を含むことができる。このような製剤中の界面活性剤の量は、約5%〜約15重量%の範囲である。好適な界面活性剤としては、モノオレ酸ソルビタンなどのポリエチレンソルビタン脂肪酸エステル、及び酸化プロピレンとプロピレングリコールとの縮合により形成される、疎水性ベースを有するエチレンオキシドの高分子量付加物が挙げられる。
【0275】
薬学的に許容可能な賦形剤はまた、当業者に公知である。賦形剤の選択は、一部は具体的な化合物、並びに組成物を投与するために使用される具体的な方法によって決定される。従って、本開示の医薬組成物には、多種多様の適切な製剤がある。以下の方法と賦形剤は単なる例示に過ぎず、決して制限的なものではない。薬学的に許容可能な賦形剤は、有効成分の作用を妨げず、有害な副作用を引き起こさないことが好ましい。適切な担体及び賦形剤には、水、アルコール、及びプロピレングリコールなどの溶媒、固体吸収剤、及び希釈剤、表面活性剤、懸濁剤、打錠結合剤、潤滑剤、香味剤、及び着色剤が含まれる。
【0276】
製剤は、アンプルやバイアルなどの単回投与または多回投与の密封容器に提示すことができ、使用直前に注射用の水などの無菌液体賦形剤の添加のみを必要とする凍結乾燥状態で保存することができる。即時調製注射液及び懸濁液は、滅菌粉末、顆粒、及び錠剤から調製することができる。注射用組成物に対する有効な医薬担体の要件は、当業者に公知である。Pharmaceutics and Pharmacy Practice, J.B. Lippincott Co., Philadelphia, PA, Banker and Chalmers, Eds., 238-250 (1982) and ASHP Handbook on Injectable Drugs, Toissel, 4th ed., 622-630 (1986)を参照されたい。
【0277】
局所投与に適した製剤には、通常ショ糖及びアカシアまたはトラガカンスなどの香料中に有効成分を含むロゼンジ;ゼラチンやグリセリン、またはショ糖及びアカシアなどの不活性基剤中に有効成分を含む香錠;適切な液体担体中に有効成分を含むマウスウォッシュ;並びに、有効成分意外に、当業者に公知のそのような担体を含むクリーム、エマルジョン、及びゲルが挙げられる。
【0278】
さらに、直腸投与に適した製剤は、乳化基剤または水溶性基剤などの種々の基剤と混合することによって坐剤として提示することができる。膣投与に適した製剤は、有効成分意外に、当該分野で適切であることが知られている担体を含むペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、フォーム、またはスプレーフォーミュラ(spray formula)として提示することができる。
【0279】
当業者は、本開示の化合物を動物に外因的に投与する適切な方法が利用可能であることを理解し、また、複数の経路を用いて特定の化合物を投与することができるが、1つの特定の経路が他の経路よりも迅速かつ効果的な反応を提供する場合がある。
【0280】
これらの用途に関して、本方法は、動物、特に哺乳動物、特にヒトへの、Merチロシンキナーゼ及び/またはTyro3チロシンキナーゼの阻害に有効な化合物の治療有効量の投与を含む。この方法はまた、Merチロシンキナーゼ機能不全またはTyro3チロシンキナーゼに関連する障害、または感染症に罹患する素因を有する患者の治療のための化合物の治療効果量の投与も含む。本発明の文脈において、動物、特にヒトに投与される用量は、合理的な時間範囲にわたって、動物における治療応答に影響を与えるのに十分であるべきである。当業者は、投与量が、動物の状態、動物の体重、並びに障害または感染症の重症度及び段階を含む様々な要因に依存することを、認識するであろう。
【0281】
典型的な治療で投与される本開示の化合物の総量は、1日に、好ましくはマウスについて約10mg/kg的〜約1000mg/kg体重、及びヒトについて約100mg/kg〜約500mg/kg体重、より好ましくは約200mg/kg〜約400mg/kg体重である。この総量は、必ずという訳ではないが典型的には、約24ヶ月間について1日約1回〜約3回にわたって一連の小用量として、及び好ましくは約12ヶ月間について1日2回にわたって投与される。
【0282】
用量のサイズはまた、投与の経路、タイミング、及び頻度、並びに化合物の投与に伴う可能性のある有害な副作用の存在、性質、及び程度、及び所望の生理学的効果によって決定される。様々な状態または疾患状態、特に慢性的な状態または疾患状態が、複数回の投与を伴う長期治療を必要とする可能性があることは、当業者により理解されるであろう。
【0283】
さらなる態様において、組成物はウイルス感染症を治療することが知られている少なくとも1種の薬剤をさらに含む。ウイルス感染症の例としては、特に限定されるものではないが、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、ヒトパピローマウイルス(HPV)、インフルエンザ、水痘、感染性単核球症、流行性耳下腺炎、麻疹、風疹、帯状疱疹、エボラ、ウイルス性胃腸炎、ウイルス性肝炎、ウイルス性髄膜炎、ヒトメタニューモウイルス、ヒトパラインフルエンザウイルス1型、パラインフルエンザウイルス2型、パラインフルエンザウイルス3型、RSウイルス、ウイルス性肺炎、チクングニア、ベネズエラ馬脳炎、デング熱、インフルエンザ、そしてジカが挙げられる。さらなる態様において、組成物は、ウイルス感染症のリスクを増加させる副作用を有することが知られている少なくとも1種の薬剤を含む。
【0284】
さらなる態様において、組成物はさらなる態様において、細菌感染を治療することが知られている少なくとも1種の薬剤を含む。細菌感染症の例としては、特に限定されるものではないが、結核菌、マイコバクテリウム・ボビス、マイコバクテリウム・ボビスBCG株、BCG亜株、マイコバクテリウム・アビウム、マイコバクテリウム・イントラセルラーレ、マイコバクテリウム・アフリカヌム、マイコバクテリウム・カンサシイ、マイコバクテリウム・マリナム、マイコバクテリウム・ウルセランス、マイコバクテリウム・アビウム亜種パラツベルクローシス、ノカルジア・アステロイデス、他のノカルジア種、レジオネラ・ニューモフィラ、他のレジオネラ種、チフス菌、他のサルモネラ種、赤痢菌種、ペスト菌、ヘモリチカ菌、パスツレラ・マルトシダ、他のパスツレラ種、アクチノバチルス・プルロニューモニア、リステリア・モノサイトゲネス、リステリア・イブラノビイ、ウシ流産菌、他のブルセラ種、心糸状虫、肺炎クラミジア、クラミジア・トラコマチス、オウム病クラミジア、Qリケッチア、他のリケッチア種、エールリヒア種、黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌、肺炎連鎖球菌、化膿連鎖球菌、ストレプトコッカス・アガラクチア、炭疽菌、大腸菌、コレラ菌、カンピロバクター種、髄膜炎菌、淋菌、緑膿菌、その他の緑膿菌種、インフルエンザ菌、軟性下疳菌、他のヘモフィルス種、破傷風菌、他のクロストリジウム種、腸炎エルシニア、及び他のエルシニア種が挙げられる。さらなる態様において、組成物は、細菌感染症のリスクを増加させる副作用を有することが知られている少なくとも1種の薬剤をさらに含む。
【0285】
さらなる態様において、組成物は、血栓性障害または凝固障害を治療することが知られている少なくとも1種の薬剤をさらに含む。さらなる態様において、血栓性障害または凝固障害は、心筋梗塞、深部静脈血栓症、肺塞栓症、及び脳卒中から選択される。さらなる態様において、組成物は、血栓性障害または凝固障害のリスクを増加させる副作用を有することが知られている少なくとも1種の薬剤をさらに含む。
【0286】
さらなる態様において、組成物は、制御不能な細胞増殖の障害を治療することが知られている少なくとも1種の薬剤を含む。さらなる態様において、制御不能な細胞増殖の障害は癌である。癌の例としては、特に限定されるものではないが、白血病、リンパ腫、及び固形腫瘍が挙げられる。1つの態様において、癌は、消化器、血液、結腸、直腸、肝臓、網、乳房、腎臓、リンパ系、胃、肺、膵臓、肝臓、及び皮膚の癌から選択することができる。さらなる態様において、癌は、白血病及び消化器間質腫瘍から選択される。さらなる態様において、組成物は、制御不能な細胞増殖の障害のリスクを増加させる副作用を有することが知られている少なくとも1種の薬剤をさらに含む。
【0287】
開示された組成物は、開示された化合物から調製することができることが理解される。また、開示された組成物は、開示された使用方法に用いることができることも理解される。
【0288】
D.化合物の製造方法
一つの態様において、式:
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、Cy
1は、C3〜C8シクロアルキル及びC2〜C7ヘテロシクロアルキルから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
1aは、水素、C1〜C8アルキル、及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;Cy
2は、存在する場合、C3〜C9シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
1bは、C1〜C8アルキル、Cy
2、及び(C1〜C4アルキル)Cy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
2は、水素、C1〜C4アルキル、−C(O)R
20、−C(O)N(R
22)R
20、−N(R
22)C(O)R
20、−SO
2N(R
22)R
21、−N(R
22)SO
2R
21、−SO
2R
21、及び−(CH
2)
nCy
3から選択され;nは、0、1、2、3、及び4から選択され;R
20及びR
21の各々は、存在する場合、C1〜C4アルキル、−(CH
2)
qOR
30、及びCy
4から選択され;qは、0、1、2、3、及び4から選択され;R
30は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択され;Cy
4は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC3〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、−NH
2、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノ、及び(C1〜C4アルキル)NR
40aR
40bから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
40a及びR
40bの各々は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから独立して選択され;R
22は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択され;Cy
3は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
3は−(CH
2)
pOH及び−(CH
2)
pNHR
23から選択され;pは、0、1、及び2から選択され;R
23は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択され、
R
2が水素またはC1〜C4アルキルである場合、Cy
1は構造:
【化49】
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であることを条件とするか、または
R
2がC1〜C4アルキルである場合、そのときはR
1bはCy
2及び(C1〜C4アルキル)Cy
2から選択されることを条件とする)によって表される構造を有する化合物、またはその薬学的に許容可能な塩の製造方法が開示される。
【0289】
一つの態様において、式:
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、Cy
1は、C3〜C8シクロアルキル及びC2〜C7ヘテロシクロアルキルから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
1aは、水素、C1〜C8アルキル、及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;Cy
2は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
1bは、C1〜C8アルキル及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1−C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
2は、−C(O)R
20、−C(O)N(R
22)R
20、−N(R
22)C(O)R
20、−SO
2N(R
22)R
21、−N(R
22)SO
2R
21、−SO
2R
21、及び−(CH
2)
nCy
3から選択され;nは、0、1、2、3、及び4から選択され;R
20及びR
21の各々は、存在する場合、C1〜C4アルキル、−(CH
2)
qOR
30、及びCy
4から選択され;qは、0、1、2、3、及び4から選択され;R
30は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択され;Cy
4は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
22は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択され;Cy
3は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
3は−(CH
2)
pOH及び−(CH
2)
pNHR
23から選択され;pは0、1、または2から選択され;そして、R
23は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択される)によって表される構造を有する化合物、またはその薬学的に許容可能な塩の製造方法が開示される。
【0290】
1つの態様において、式:
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される構造を有する化合物、またはその薬学的に許容可能な塩の製造方法が開示される。
【0291】
種々の態様において、制御不能な細胞増殖の障害、特に癌を治療するのに有用な化合物の製造方法が開示される。さらなる態様において、感染症、特にウイルスまたは細菌感染症を治療するのに有用な化合物の製造方法が開示される。さらなる態様において、血栓性障害または凝固障害を治療するのに有用な化合物の製造方法が開示される。従って、1つの態様において、開示された化合物を製造する方法が開示される。
【0292】
本開示に係る化合物は、例えば、以下に概説するいくつかの方法によって調製することができる。当業者は、有機合成の標準的な方法を使用する、保護基の適切な使用[参照:Greene and Wuts, Protective Groups in Organic Synthesis]及び文献に見られる公知の化合物の調製を理解しているであろう。推奨される合成ステップの順序をときどき再調整する必要があるが、これは有機合成分野の熟練した化学者の判断では明らかであろう。以下の実施例は、本発明がより完全に理解されるように提供されるが、これらは例示的であり、決して制限的であるとして解釈されるべきではない。
【0293】
1つの態様において、開示された化合物は、本明細書に記載の合成方法の生成物を含む。さらなる態様において、開示された化合物は、本明細書に記載の合成方法によって製造される化合物を含む。さらなる態様において本発明は、開示された方法の生成物の治療有効量と薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物を含む。さらなる態様において本発明は、開示された化合物の少なくとも1個の化合物または開示された方法の少なくとも1個の生成物を、薬学的に許容可能な担体または希釈剤と組み合わせることを含む、医薬を製造する方法を含む。
【0294】
1.経路I
1つの態様において、アルキルピロロピリミジン類似体は、以下に示すように調製することができる。
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
【0295】
化合物は、一般的な形態で表され、置換基は、本明細書の他の場所の化合物の説明に記載されており、PGは保護基であり、Bはホウ素結合剤である。より具体的な例を以下に示す。
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
【0296】
1つの態様において、タイプ1.4の化合物及び類似の化合物は、上記反応スキーム1Bに従って調製することができる。従って、タイプ1.7の化合物は、適切なハロゲン化アルケニル、例えば上記1.5と、適切なホウ素化合物、例えば上記1.6との結合反応によって調製することができる。適切なハロゲン化アルケニルと適切なホウ素化合物は、市販されているかまたは当業者に公知の方法により調製される。結合反応は、適切な触媒、例えばテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)と適切な塩基、例えば炭酸カリウムの存在下で、適切な溶媒系、例えばジオキサンと水中で、適切温度、例えば90℃で、適切な時間、例えば2時間行われる。タイプ1.8の化合物は、適切なアミン、例えば上記1.7の脱保護によって調製することができる。脱保護は、適切な酸、例えば塩酸の存在下で、適切な溶媒、例えばメタノール中で、適切な時間、例えば1時間行われる。当業者には理解されるように、上記反応は一般化アプローチの一例を提供し、ここで、上記の特定の反応物と構造が類似した化合物(タイプ1.1、1.2、及び1.3の化合物に類似した化合物)が反応で代用されて、式1.4と類似した置換アルキルピロロピリミジン類似体を提供することができる。
【0297】
2.経路II
1つの態様において、アルキルピロロピリミジン類似体は以下に示すように調製することができる。
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
【0298】
化合物は、一般的な形態で表され、置換基は本明細書の他の場所の化合物の説明に記載されている通りである。より具体的な例を以下に示す。
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
【0299】
1つの態様において、タイプ2.3の化合物及び類似の化合物は、上記反応スキーム2Bに従って調製することができる。従って、タイプ2.5の化合物は、適切なアミン、例えば上記1.8と適切なハロゲン化アシルまたはハロゲン化スルホニル、例えば上記2.4の結合反応によって調製することができる。適切なハロゲン化アシル及び適切なハロゲン化スルホニルは、市販されているかまたは当業者に公知の方法により調製される。結合反応は、適切な触媒、例えば2−(1H−ベンゾトリアゾル−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸(HBTU)と適切な塩基、例えばジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)の存在下で、適切な溶媒、例えばジメチルホルムアミド(DMF)中で、適切な時間、例えば1時間行われる。タイプ2.6の化合物は、適切なアルケン、例えば上記2.5の水素化によって調製することができる。水素化は、適切な水素源、例えば水素ガスと適切な触媒、例えばパラジウム担持活性炭の存在下で、適切な溶媒、例えばメタノール中で行われる。当業者には理解されるように、上記反応は一般化アプローチの一例を提供し、ここで、上記の具体的な反応物と構造が類似した化合物(タイプ1.4、2.1、及び2.2の化合物に類似した化合物)が反応で代用されて、式2.3と類似した置換アルキルピロロピリミジン類似体を提供することができる。
【0300】
3.経路III
1つの態様において、アルキルピロロピリミジン類似体は、以下に示すように調製することができる。
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
【0301】
化合物は、一般的な形態で表され、置換基は本明細書の他の場所の化合物の説明に記載されている通りである。より具体的な例を以下に示す。
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
【0302】
1つの態様において、タイプ3.3の化合物及び類似の化合物は、上記反応スキーム3Bに従って調製することができる。従って、タイプ3.4の化合物は、適切なアルケン、例えば上記1.8の水素化によって調製することができる。水素化は、適切な水素源、例えば水素ガスと適切な触媒、例えばパラジウム担持活性炭の存在下で、適切な溶媒、例えばメタノール中で行われる。タイプ3.6の化合物は、適切なアミン、例えば上記3.4と適切なカルボン酸、例えば上記3.5の結合反応によって調製することができる。適切なカルボン酸は、市販されているかまたは当業者に公知の方法により調製される。結合反応は、適切な触媒、例えば2−(1H−ベンゾトリアゾル−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸(HBTU)と適切な塩基、例えばジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)の存在下で、適切な溶媒、例えばジメチルホルムアミド(DMF)中で、適切な期間、例えば1時間行われる。当業者には理解されるように、上記反応は一般化アプローチの一例を提供し、ここで、上記の具体的な反応物に構造が類似した化合物(タイプ1.4、3.1、及び3.2の化合物に類似した化合物)が反応で代用されて、式3.3と類似した置換アルキルピロロピリミジン類似体を提供することができる。
【0303】
4.経路IV
1つの態様において、アルキルピロロピリミジン類似体は以下に示すように調製することができる。
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
【0304】
化合物は、一般的な形態で表され、置換基は本明細書の他の場所の化合物の説明に記載されている通りである。より具体的な例を以下に示す。
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
【0305】
1つの態様において、タイプ4.1の化合物及び類似の化合物は、上記反応スキーム4Bに従って調製することができる。従って、タイプ4.2の化合物は、適切なアミン、例えば上記3.4を適切なアルデヒド、例えば上記ホルムアルデヒドにより還元的アミノ化をすることによって調製することができる。適切なアルデヒドは、市販されているかまたは当業者に公知の方法により調製される。還元的アミノ化は、適切な触媒、例えばトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムの存在下で、適切な溶媒、例えばジクロロメタン中で、適切な時間、例えば30分間行われる。当業者には理解されるように、上記反応は一般化アプローチの一例を提供し、ここで、上記の具体的な反応物に構造が類似した化合物(タイプ3.1の化合物に類似した化合物)が反応で代用されて、式4.2と類似した置換アルキルピロロピリミジン類似体を提供することができる。
【0306】
E.化合物の使用方法
本発明の化合物及び医薬組成物は、特に限定されるものではないが、制御不能な細胞増殖の障害、例えば癌、感染症、例えばウイルス感染症及び細菌感染症、及び血栓性疾患等を含む様々な障害の治療または制御に有用である。
【0307】
制御不能な細胞増殖の障害の例としては、特に限定されるものではないが、癌が挙げられる。
【0308】
本化合物及び組成物が治療に有用であり得るウイルス感染症の例としては、特に限定されるものではないが、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、ヒトパピローマウイルス(HPV)、インフルエンザ、水痘、感染性単核球症、流行性耳下腺炎、麻疹、風疹、帯状疱疹、エボラ、ウイルス性胃腸炎、ウイルス性肝炎、ウイルス髄膜炎、ヒトメタニューモウイルス、ヒトパラインフルエンザウイルス1型、パラインフルエンザウイルス2型、パラインフルエンザウイルス3型、RSウイルス、ウイルス性肺炎、チクングニア、ベネズエラ馬脳炎、デング熱、インフルエンザ、ジカが挙げられる。
【0309】
細菌感染症の例としては、特に限定されるものではないが、グラム陰性杆菌(GNB)(例えば、大腸菌、グラム陽性球菌(GPC)、黄色ブドウ球菌、腸球菌、フェカリス菌、肺炎連鎖球菌)及びグラム陽性杆菌(例えば、バチルス属、リステリア菌、ブドウ球菌、腸球菌、乳酸杆菌、乳酸球菌、ロイコノストック、ペディコッカス、連鎖球菌、アセトバクテリウム、クロストリジウム、ユーバクテリウム、ヘリオバクテリウム、ヘリオスピリラム、メガスフェラ、ペクチナトゥス、セレノモナス、ザイモフィルス、スポロムサ、マイコプラズマ、スピロプラズマ、ウレアプラズマ、または丹毒)が挙げられる。
【0310】
血栓性障害の例としては、特に限定されるものではないが、心筋梗塞、深部静脈血栓症、肺塞栓症、及び脳卒中が挙げられる。
【0311】
障害を治療または制御するために、本化合物及び化合物を含む医薬組成物は、脊椎動物、例えば哺乳動物、魚、鳥、爬虫類、または両生類などの必要がある被験体に投与される。被験体は、ヒト、非ヒト霊長類、ウマ、ブタ、ウサギ、イヌ、ヒツジ、ヤギ、ウシ、ネコ、モルモット、またはげっ歯類であり得る。この用語は、特定の年齢や性別を示すものではない。従って、成人及び新生児の被験体、並びに胎児は、男性か女性かにかかわらずカバーされることを意図する。被験体は、ヒト等の哺乳動物であることが好ましい。本化合物または組成物を投与する前に、被験体は、障害または感染症を治療する必要性を診断することができる。
【0312】
本化合物または組成物は、任意の方法に従って被験体に投与することができる。そのような方法は、当業者に対して十分に知られており、特に限定されるものではないが、経口投与、経皮投与、吸入による投与、鼻投与、局所投与、膣内投与、眼科投与、耳内投与、脳内投与、直腸投与、舌下投与、頬投与、及び非経口投与(静脈内投与、動脈内投与、筋肉内投与、皮下投与などの注射を含む)が挙げられる。投与は連続的または断続的に行うことができる。調製物は治療的に投与することができる;すなわち、既存の疾患または状態を治療するために投与される。調製物はまた、予防的に投与することができる;すなわち、障害または感染の予防のために投与される。
【0313】
本化合物の治療有効量または投与量は、広い範囲内で変化し得る。このような投与量は、投与される具体的な化合物、投与経路、治療すべき状態、並びに治療される患者を含む各具体的なケースにおける個々の要件に合わせて調整される。一般に、体重約70Kg以上の成人に対する経口または非経口投与の場合、1日当たり約10mg〜約10,000mg、好ましくは約200mgから約1,000mgが適切であるべきであるが、上限を超えることがある。1日の投与量は、単回用量または分割用量で、または非経口投与のために、連続的な注入として投与することができる。単回投与組成物は、毎日の用量を構成する化合物または組成物のそのような量またはその部分量を含むことができる。投与量は、禁忌の場合には、個々の医師が調整することができる.投与量は変化することができ、1日または数日間、毎日1回以上の用量投与で投与することができる。
【0314】
1.治療方法
本明細書に開示される化合物は、制御不能な細胞増殖の障害、感染症、及び/または血栓性若しくは凝固障害を治療または制御するのに有用である。従って、開示された化合物または開示された化合物を含む組成物の治療有効量を被験体に投与することを含む方法が提供される。
【0315】
本明細書に開示される化合物はまた、免疫調節剤または免疫刺激剤としても有用である。
【0316】
a.抗腫瘍剤としての使用
1つの態様において、開示された化合物または組成物は、腫瘍細胞内のMerチロシンキナーゼを阻害することによって直接的な抗癌効果を与えることができる。1つの態様において、治療された癌はMerTKを過剰発現する。1つの態様において、MerTKを過剰発現する癌は、急性骨髄性白血病、T細胞急性リンパ性白血病、B細胞急性リンパ性白血病、肺癌、グリオーマ、黒色腫、前立腺癌、シュワン腫、マントル細胞リンパ腫、及び横紋筋肉腫からなる群から選択される。別の態様において、癌はMerTKを異所性に発現する。
【0317】
1つの態様において、治療された癌は、P40S(黒色腫)、S159F(肺)、E204K(尿路)、S428G(胃)、143IF(肺)、A446G(腎臓)、N454S(肝臓)、W485S/C(リンパ腫)、及びV486I(黒色腫)から選択されるMerTK細胞外ドメインまたは膜貫通ドメインのアミノ酸配列に変異を有する。1つの態様において、治療された癌は、L586F(尿路)、G594R(乳房)、S626C(尿路)、P672S(肺)、L688M(結腸)、A708S(頭部及び頸部)、N718S(肺)、R722stop(結腸)、M790V(肺)、P802S(黒色腫)、V873I(肝臓)、S905F(肺)、K923R(黒色腫)、P958L(腎臓)、D983N(肝臓)、及びD990N(結腸)から選択されるMerTKサイトゾルドメイン変異のアミノ酸配列に変異を有する。1つの態様において、投与される化合物は、UNC381 OA及びU C4202Aから選択される。
【0318】
1つの態様において、開示された化合物または組成物は、1個以上の追加の化学療法剤と組み合わせて癌を有する宿主に投与されると、本明細書に記載の化合物または化学療法剤のみによる治療と比較して、相乗的な抗癌効果及び宿主の長期生存をもたらす。1つの態様において、本明細書に記載のMerTKI化合物を化学療法剤と組み合わせて使用することは、化学療法剤の標準治療投与量の上昇なしに抗腫瘍効果の上昇を提供する。1つの態様において、本明細書に記載のMerTKI化合物を化学療法剤と組み合わせて使用することは、化学療法剤の標準治療投与量より少ない化学療法剤の投与量を使用しても、同等のまたは上昇した抗腫瘍効果を提供する。
【0319】
1つの態様において、開示された化合物または組成物は、非小細胞肺癌(NSCLC)の治療に使用するために提供される。1つの態様において、開示された化合物または組成物の治療有効量を1種以上の追加の化学療法剤と組合わせて宿主投与することを含む、非小細胞肺癌(NSCLC)を有する宿主を治療する方法が提供される。本発明の1つの態様において、本発明の活性化合物を含むMerTKIの有効量を別のチロシンキナーゼ阻害剤と組み合わせて宿主に投与することを含む、癌を有する宿主を治療する方法が提供される。1つの態様において、チロシンキナーゼ阻害剤は線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)阻害剤である。1つの態様において、FGFR阻害剤はAZD−4547である。1つの態様において、癌は非小細胞肺癌(NSCLC)である。本発明のいくつかの態様において、本発明の活性化合物を含むMerTKIの有効量を追加のチロシンキナーゼ阻害剤と組合せて宿主に投与することを含む、非小細胞肺癌(NSCLC)を有する宿主を治療する方法が提供され、ここで、追加のチロシンキナーゼ阻害剤は、ゲフィチニブ及びクリゾチニブからなる群から選択される。
【0320】
1つの態様において、開示された化合物または組成物は黒色腫の治療に使用するために提供される。1つの態様において、本明細書に記載のMerTKI化合物の投与は化学療法剤と組み合わされる。1つの態様において、化学療法剤は抗プログラムされた細胞死−1(PD−1)剤である。1つの態様において、化学療法剤はB−RAF阻害剤である。1つの態様において、B−RAF阻害剤はベムラフェニブである。1つの態様において、宿主はB−RAF変異を有する黒色腫を有しない。1つの態様において、宿主はB−RAF変異を有する黒色腫を有する。1つの態様において、宿主はRAS変異を有する黒色腫を有する。1つの態様において、黒色腫はMerTを過剰発現する。1つの態様において、黒色腫は転移している。
【0321】
1つの態様において、開示された化合物または組成物は、急性リンパ芽球性白血病(ALL)の治療に使用するために提供される。1つの態様において、開示された化合物または組成物の有効量をメトトレキサートと組合わせて宿主に投与することを含む、ALLを有する宿主を治療する方法が提供される。
【0322】
1つの態様において、開示された化合物または組成物は、急性骨髄性白血病(AML)の治療に使用するために提供される。1つの態様において、AMLは野生型FLT3タンパク質を含む。1つの態様において、AML細胞の複製はFLT3の発現に依存する。1つの態様において、AMLはFLT3−ITD変異を含む。1つの態様において、AMLはFLT3−TKD変異を含む。1つの態様において、AMLはFLT3−ITD及びFLT3−TKD変異の両方を含む。1つの態様において、本明細書に記載のFLT3または2重MER/FLT3阻害剤は、AMLに罹患した宿主に投与され、ここで、AMLはFLT3−TKD内でアミノ酸F691またはD835において変異を含む。
【0323】
1つの態様において、本発明の化合物を含むMerTKIの腫瘍生存シグナル阻害量(例えば0.5〜150mg投与)は、単独でまたは化学療法剤及び/または抗癌標的剤と組み合わせて宿主に投与される。別の態様において、本発明の活性化合物を含むMerTKIの腫瘍生存シグナル阻害量(例えば、少なくとも150mg/投与、及びいくつかの態様において、少なくとも200、250、300、350、400、450、または500mg/投与、またはそれ以上)が、単独でまたは化学療法剤及び/または抗癌標的剤と組み合わせて宿主に投与される。1つの態様において、MerTKIと化学療法剤は相乗的に作用する。1つの態様において、化学療法剤と組み合わせたMerTKIの使用は、化学療法剤の標準治療投与量の増加なしに抗腫瘍効果の上昇を提供する。
【0324】
1つの態様において、化学療法剤と組み合わせた本発明の化合物を含むMerTKIの使用は、標準治療投与量よりも少ない化学療法剤の投与量を使用して、同等または上昇した抗腫瘍効果を提供する。
【0325】
本発明の1つの態様において、本発明の化合物を含むMerTKIは、化学療法剤の投与または電離放射線への曝露の前、その最中中、または後に、癌を有する宿主に投与することができる。1つの態様において、宿主は、有効量の化学療法剤または電離放射線を与えられ、次にMerTKIを投与される。
【0326】
1つの態様において、開示された化合物または組成物の有効量を免疫調節剤と組合わせて宿主に投与することを含む、癌を有する宿主を治療する方法が提供される。1つの態様において、免疫調節剤は、CTLA−4阻害剤、PD−1または抗PD−1リガンド、IFN−α、IFN−β、及びワクチン、例えば癌ワクチンからなる群から選択される。1つの態様において、本発明の活性化合物を含むMerTKIの有効量をKeytruda(登録商標)(ペンブロリズマブ)と組み合わせて宿主に投与することを含む、癌を有する宿主を治療する方法が提供される。1つの態様において、本発明の活性化合物を含むMerTKIの有効量をOpdivo(ニボルマブ)と組み合わせて宿主に投与することを含む、癌を有する宿主を治療する方法が提供される。1つの態様において、本発明の活性化合物を含むMerTKIの有効量をYervoy(登録商標)(イピリムマブ)と組み合わせて宿主に投与することを含む、癌を有する宿主を治療する方法が提供される。いくつかの態様において、本発明の活性化合物を含むMerTKIの有効量を、ペンブロリズマブとイピリムマブからなる群から選択される免疫調節剤と組み合わせて、宿主に投与することを含む、癌を有する宿主を治療する方法が提供され、ここで癌は黒色腫である。1つの態様において、本発明の活性化合物を含む、本発明において有用なMerTIは、2重MER/Tyro3 TKIである。1つの態様において、MerTKIは2重MER Axl TKIである。1つの態様において、MerTKIは2重MER/FLT−3 TKIである。1つの態様において、MerTKIはMER特異的TKIである。1つの態様において、MerTKIはTyro3特異的TKIである。
【0327】
(i)腫瘍
本明細書に記載の活性化合物及び方法は、腫瘍の治療に有用である。ここで企図されるように、治療される癌は原発性腫瘍または転移性腫瘍であり得る。1つの態様において、本明細書に記載の方法は、固形腫瘍、例えば、黒色腫、肺癌(肺腺癌、基底細胞癌、扁平上皮癌、大細胞癌、細気管支肺胞癌、細気管支癌、非小細胞癌、小細胞癌、中皮腫を含む);乳癌(管癌、小葉癌、炎症性乳癌、透明細胞癌、粘液癌、漿膜腔乳癌を含む);結腸直腸癌(大腸癌、直腸癌、結腸直腸腺癌);肛門癌;膵臓癌(膵腺癌、島細胞癌、神経内分泌腫瘍を含む);前立腺癌;前立腺腺癌;卵巣癌(漿液性腫瘍、類内膜腫瘍、粘液性嚢胞腺癌、性索間質性腫瘍を含む卵巣上皮がんまたは表面上皮間質腫瘍);肝臓及び胆管癌(肝細胞癌、胆管癌、血管腫を含む);食道癌(食道腺癌および扁平上皮癌を含む);口及び口腔咽頭扁平上皮細胞癌;唾液腺アデノイド嚢胞癌;膀胱癌;胃癌;膀胱癌;子宮の癌(子宮内膜腺癌、眼、子宮乳頭漿液性癌、子宮明細胞癌、子宮肉腫および平滑筋肉腫、混合ミュラー腫瘍を含む);グリオーマ、神経膠芽腫、髄芽腫、及び脳の他の腫瘍;腎臓癌(腎細胞癌、明細胞癌、ウィルム腫瘍を含む);頭頸部癌(扁平上皮癌を含む);胃の癌(胃癌、胃腺癌、胃腸間質腫瘍);精巣癌;生殖細胞腫瘍;神経内分泌腫瘍;子宮頸癌;消化器、乳房、及び他の器官のカルチノイド;印環細胞癌;肉腫、線維肉腫、血管腫、血管腫症、血管周囲細胞腫、偽血管腫性間質過形成、筋線維芽細胞腫、線維腫症、炎症性筋線維芽細胞腫瘍、脂肪腫、血管脂肪腫、顆粒細胞腫瘍、神経線維腫、シュワン腫、血管肉腫、脂肪肉腫、横紋筋肉腫、骨肉腫、平滑筋腫、平滑筋肉腫、皮膚(黒色腫を含む)、子宮頸部、網膜芽細胞腫、頭頸部癌、膵臓、脳、甲状腺、精巣、腎臓、軟部組織、副腎、尿道、陰茎の癌、ミキソ肉腫、軟骨肉腫、骨肉腫、脊索腫、悪性線維性組織球腫、リンパ管肉腫、中皮腫、扁平上皮癌;表皮癌、悪性皮膚付属器腫瘍、腺癌、肝癌、肝細胞癌、腎細胞癌、副腎腫、胆管癌、転移性細胞癌、絨毛癌、セミノーマ、胚細胞癌、グリオーマ未分化;多形性膠芽腫、神経芽細胞腫、髄芽腫、悪性髄膜腫、悪性シュワン腫、神経線維肉腫、副甲状腺癌、甲状腺髄様癌、気管支癌、クロム親和性細胞腫、島細胞癌、悪性カルチノイド、悪性傍神経節腫、黒色腫、メルケル細胞新生物、膀胱肉腫フィロイド、唾液癌、胸腺癌、及び膣の癌などを治療するために使用される。
【0328】
いくつかの態様において、本発明の活性化合物を含むMerTKIの有効量をテモゾロミドと組み合わせて宿主に投与することを含む、神経膠芽腫を有する宿主を治療する方法が提供される。いくつかの態様において、本発明の活性化合物を含むMerTKIの有効量をトラスツズマブと組み合わせて宿主に投与することを含む、乳癌を有する宿主を治療する方法が提供される。
【0329】
1つの態様において、癌はNSCLCである。1つの態様において、癌は黒色腫である。1つの態様において、癌は乳癌である。1つの態様において、癌は神経膠芽腫である。1つの態様において、癌は骨癌である。1つの態様において、癌は脳癌である。1つの態様において、癌は大腸癌である。1つの態様において、癌は直腸癌である。1つの態様において、癌は子宮内膜癌である。1つの態様において、癌は食道癌である。1つの態様において、癌は消化器の癌である。1つの態様において、癌は腎臓癌である。1つの態様において、癌は肝臓癌である。1つの態様において、癌は肺癌である。1つの態様において、癌はマントル細胞リンパ腫である。1つの態様において、癌は卵巣癌である。1つの態様において、癌は膵臓癌である。1つの態様において、癌は下垂体癌である。1つの態様において、癌は前立腺癌である。1つの態様において、癌は骨格筋癌である。1つの態様において、癌は皮膚癌である。1つの態様において、癌は胃癌である。1つの態様において、癌は甲状腺癌である。1つの態様において、癌は神経内分泌癌である。1つの態様において、癌は胃食道癌である。1つの態様において、癌は腎細胞癌である。1つの態様において、癌は頭頸部癌である。いくつかの態様において、癌を有する宿主を治療するために使用されるMerTKIは、UNC381OA及びUNC4202Aからなる群から選択される。
【0330】
1つの態様において、本明細書に記載の方法は、リンパ腫またはリンパ球性若しくは骨髄球性増殖障害若しくは異常に罹患した宿主を治療するのに有用である。例えば、本明細書に記載のMerTKIは、ホジキンリンパ腫または非ホジキンリンパ腫に罹患した被験体に投与することができる。例えば被験体は、例えば、特に限定されるものではないが、以下を含む非ホジキンリンパ腫に罹患している場合がある:エイズ関連リンパ腫;未分化大細胞リンパ腫;血管免疫芽細胞性リンパ腫;芽球性NK細胞リンパ腫;バーキットリンパ腫;バーキット様リンパ腫(小型非切れ込み核細胞性リンパ腫);慢性リンパ球性白血病/小リンパ球性リンパ腫;皮状T細胞リンパ腫;びまん性大細胞型B細胞リンパ腫;腸疾患−T細胞リンパ腫;濾胞性リンパ腫;肝脾臓ガンマ−デルタT細胞リンパ腫;リンパ芽球性リンパ腫;マントル細胞リンパ腫;辺縁帯リンパ腫;鼻T細胞リンパ腫;小児リンパ腫;末梢T細胞リンパ腫;原発性中枢神経系リンパ腫;T細胞白血病;形質転換リンパ腫;治療関連T細胞リンパ腫;またはウォルデンストロームマクログロブリン血症。
【0331】
あるいは、被験体は、例えば、特に限定されるものではないが、以下を含むホジキンリンパ腫に罹患している場合がある:結節性硬化性古典的ホジキンリンパ腫(CHL);混合細胞性CHL;リンパ球枯渇CHL;リンパ球豊富CHL;リンパ球優勢ホジキンリンパ腫;または結節性リンパ球優勢リンパ腫。
【0332】
1つの態様において、本明細書に記載の方法は、特定のT細胞、B細胞、またはNK細胞ベースのリンパ腫、増殖性障害、または異常に罹患した宿主を治療するのに有用であり得る。例えば被験体は、例えば、特に限定されるものではないが、以下を含む特定のT細胞またはNK細胞リンパ腫に罹患している場合がある:末梢T細胞リンパ腫、例えば末梢T細胞リンパ腫及び本来は特定されない末梢T細胞リンパ腫(PTCL−NOS);未分化大細胞リンパ腫、例えば未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)陽性、ALK陰性未分化大細胞リンパ腫、または原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫;血管免疫芽球性リンパ腫;皮膚T細胞リンパ腫、例えば菌状息肉腫、セザリー症候群、原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫、原発性皮膚CD30+T細胞リンパ増殖障害;原発性皮膚侵攻性表皮向性CD8+細胞傷害性T細胞リンパ腫;原発性皮膚ガンマ−デルタT細胞リンパ腫;原発性皮膚小/中CD4+T細胞リンパ腫とリンパ腫様丘疹症;成人T細胞白血病リンパ腫(ATLL);芽球性NK細胞リンパ腫;腸障害型T細胞リンパ腫;肝脾ガンマ−デルタT細胞リンパ腫;リンパ芽球性リンパ腫;鼻NK T細胞リンパ腫;治療関連T−細胞リンパ腫;例えば、固体臓器や骨髄移植後に現れるリンパ腫;T細胞性前リンパ球性白血病;T細胞大粒状リンパ球性白血病;NK細胞の慢性リンパ増殖障害;侵攻性NK細胞白血病;小児期の全身EBV+ T細胞増殖性疾患(慢性活動性EBV感染に関連);種痘様水疱症様リンパ腫;成人T細胞白血病/リンパ腫;腸障害関連T細胞リンパ腫;肝脾T細胞リンパ腫;または皮膚膵炎様T細胞リンパ腫。
【0333】
あるいは、被験体は、特に限定されるものではないが、以下の特定のB細胞リンパ腫または増殖性障害に罹患している場合がある:多発性ミエローマ;びまん性大B細胞リンパ腫;濾胞性リンパ腫;粘膜関連リンパ組織リンパ腫(MALT);小細胞リンパ球性リンパ腫;マントル細胞リンパ腫(MCL);バーキットリンパ腫;縦隔大細胞型B細胞リンパ腫;ワルデンストロームマクログロブリン血症;節辺縁帯B細胞リンパ腫(NMZL);脾辺縁帯リンパ腫(SMZL);血管内大型B細胞リンパ腫;原発性滲出リンパ腫;またはリンパ腫様肉芽腫症;慢性リンパ球性白血病/小リンパ球性リンパ腫;B細胞性前リンパ球性白血病;ヘアリーセル白血病脾臓リンパ腫/白血病,分類不能;脾びまん性赤脾髄小型B細胞リンパ腫;ヘアリーセル白血病変種;リンパ血球性リンパ腫;重鎖病、例えばアルファ重鎖病、ガンマ重鎖病、ミュー重鎖病;形質細胞ミエローマ;骨の孤立性形質細胞腫;骨外性形質細胞腫;原発性皮膚卵胞中心リンパ腫;T細胞/組織球豊富型大細胞型B細胞リンパ腫;慢性炎症に関連するDLBCL;高齢者のエプスタインバーウイルス(EBV)+DLBCL;原発性縦隔(胸腺)大B細胞リンパ腫;原発性皮膚DLBCL、下肢型;ALK+大B細胞リンパ腫;形質芽球性リンパ腫;HHV8関連多中心性で生じる大B細胞リンパ腫;キャッスルマン病;B細胞リンパ腫、分類不能、びまん性大B細胞リンパ腫とバーキットリンパ腫との間の中間的特徴を備える;B細胞リンパ腫、分類不能、びまん性大B細胞リンパ腫と古典的ホジキンリンパ腫との間の中間的特徴を備える;結節性硬化症古典的ホジキンリンパ腫;リンパ球豊富古典的なホジキンリンパ腫;混合細胞性古典的ホジキンリンパ腫;またはリンパ球枯渇型古典的ホジキンリンパ腫。1つの態様において、本明細書に記載の方法は、白血病に罹患した被験体に用いることができる。例えば被験体は、特に限定されるものではないが、以下を含むリンパ球性または骨髄起源の急性または慢性白血病に罹患している可能性がある:急性リンパ芽球性白血病(ALL);。急性骨髄性白血病(AL);慢性リンパ球性白血病(CLL);慢性骨髄性白血病(CML);若年性骨髄単球性白血病(JMML);ヘアリー細胞白血病(HCL);急性前骨髄球性白血病(AMLのサブタイプ);T細胞前リンパ球白血病(TPLL);大顆粒リンパ球性白血病;または成人T細胞慢性白血病;大顆粒リンパ球性白血病(LGL)。1つの態様において、患者は急性骨髄性白血病、例えば未分化AML(MO);骨髄芽球性白血病(Ml;最小限の細胞成熟有りまたは無し);骨髄芽球性白血病(M2;細胞成熟有り);前骨髄球性白血病(M3またはM3変種[M3V]);骨髄単球性白血病(M4または好酸球増多症[M4E]を有するM4変種);単球性白血病(M5);赤白血病(M6);または巨核球性白血病(M7)に罹患している。
【0334】
(ii)急性骨髄性白血病
1つの態様において、本明細書に記載の方法は、急性骨髄性白血病(AML)に罹患した宿主を治療するために使用することができる。1つの態様において、AMLは野生型FLT3タンパク質を含む。1つの態様において、AML細胞の複製はFLT3発現に依存する。1つの態様において、AMLはFLT3−ITD変異を含む。1つの態様において、AMLはFLT3−TD変異を含む。1つの態様において、AMLはFLT3−ITD及びFLT3−TKD変異の両方を含む。
【0335】
FLT3−ITD変異は、当該分野で公知である。FLT3−TKD変異もまた、当該分野で公知である。1つの態様において、FLT3または2重MER/FLT3阻害剤は、AMLに罹患した宿主に投与され、ここで、AMLはFLT3−TKD内のアミノ酸F691またはD835において変異を含む。1つの態様において、FLT3−TKD変異は、D835H、D835N、D835Y、D835A、D835V、D835V、D835E、I836F、I836L、I836V、I836D、I836H、I836M、及びF691Lから選択される。1つの態様において、宿主はFLT3−TKD変異D835Yに罹患している。1つの態様において、宿主はFLT3−TKD変異F691Lに罹患している。
【0336】
1つの態様において、宿主は急性前骨髄球性白血病(AMLのサブタイプ);最小分化AML(MO);骨髄芽球性白血病(Ml;最小限の細胞成熟有り/無し);骨髄芽球性白血病(M2;細胞成熟有り);前骨髄球性白血病(M3またはM3変種[M3V]);骨髄単球性白血病(M4または好酸球増多症[M4E]を有するM4変種);単球性白血病(M5);赤白血病(M6);または巨核球性白血病(M7)に罹患している。1つの態様において、宿主は再発したか以前の治療に対して難治性になったAMLに罹患している。1つの態様において、宿主は以前にFLT3阻害剤または他の化学療法剤で治療された。
【0337】
1つの態様において、FLT3阻害剤は、FLT3−ITD及びFLT3−TKD変異の両方を有するAMLに対して有効であり、ここで、他のFLT3阻害剤、例えばAC220に対する耐性が確立されている。
【0338】
1つの態様において、宿主はFLT3変異を含む急性骨髄性白血病(AML)を有し、ここで変異は、本明細書に記載のFLT3阻害剤以外のFLT3阻害剤に対する耐性を付与する。1つの態様において、宿主はFLT3突然変異を含むAMLを有し、ここで変異は、キザルチニブ(AC220)、またはレスタウルチニブ、スニチニブ、ソラフェニブ、タンドゥチニブ、ミドスタウリン、アムバチニブクレノラニブ、ドビチニブ、ENMD−2076(エントレメド)、またはKW−2449(Kyowa Hakko Kirin)、またはこれらの組み合わせから選択される他のFLT3阻害剤に対する耐性を付与した。
【0339】
(iii)化学療法剤
1つの態様において、本明細書に記載の活性化合物またはMerTKIは、化学療法剤と組み合わせてまたは交替で使用される。このような薬剤には、特に限定されるものではないが、タモキシフェン、ミダゾラム、レトロゾール、ボルテゾミブ、アナストロゾール、ゴセレリン、mTOR阻害剤、PI3キナーゼ阻害剤、2重mTOR−PBK阻害剤、MEK阻害剤、RAS阻害剤、ALK阻害剤、HSP阻害剤(例えば、HSP70及びHSP90阻害剤、またはこれらの組み合わせ)が挙げられる。mTOR阻害剤の例としては、特に限定されるものではないが、ラパマイシン及びその類似体、エベロリムス(アフィニトール)、テムシロリムス、リダフォロリムス、シロリムス、及びデフォロリムスが挙げられる。P13キナーゼ阻害剤の例としては、特に限定されるものではないが、ワートマンニン、デメトキシビリジン、ペリフォシン、イデラリシブ、PX−866、IPI−145、BAY80−6946、BEZ235、RP6503、TGR1202(RP5264)、MLN1117(INK1117)、ピクチリシブ、ブパリシブ、SAR245408(XL147)、SAR2454409(XL765)、パロミド529、ZSTK474、PWT33597、RP6530、CUDC−907、及びAEZS−136が挙げられる。MEK阻害剤の例としては、特に限定されるものではないが、トラメチニブ、セルメチニブ、MEK162、GDC−0973(XL518)、及びPD0325901が挙げられる。RAS阻害剤の例としては、特に限定されるものではないが、レオリシン及びsiG12D LODERが挙げられる。ALK阻害剤の例としては、特に限定されるものではないが、クリゾチニブ、AP26113、及びLDK378が挙げられる。HSP阻害剤としては、特に限定されるものではないが、ゲルダナマイシンまたは17−N−アリルアミノ−17−デメトキシゲルダナマイシン(17AAG)、及びラディシコールが挙げられる。1つの態様において、化学療法剤は、抗プログラム細胞死−1(PD−1)剤、例えばニボルマブ、ペンブロリズマブ、BMS936559、ランブロリズマブ、MPDL3280A、ピジリズマブ、AMP−244、及びMED14736である。1つの態様において、化学療法剤は、B−RAF阻害剤、例えばベムラフェニブまたはソラフェニブである。1つの態様において、化学療法剤は、FGFR阻害剤、例えば、特に限定されるものではないが、AZD4547、ドビチニブ、BGJ398、LY2874455、及びポナチニブである。1つの態様において、本明細書に記載の活性化合物またはMerTKIは、クリゾチニブと組み合わせて使用される。
【0340】
特定の態様において、追加の治療薬は、抗炎症剤、化学療法剤、放射線療法剤、追加の治療薬、または免疫抑制剤である。
【0341】
好適な化学療法剤としては、特に限定されるものではないが、放射性分子、毒素(また細胞毒素または細胞傷害剤とも呼ばれ、これは、細胞の生存率に有害な任意の薬剤、化学療法化合物を含む)、化学療法性化合物を含む薬剤、及びリポソーム、または他の小胞を含む。一般的な抗癌性製剤としては、ビンクリスチン(Oncovin(登録商標))またはリポソームビンクリスチン(Marqibo(登録商標))、ダウノルビシン(ダウノマイシンまたはCerubidine(登録商標))またはドキソルビシン(Adriamycin(登録商標))、シタラビン(シトシンアラビノシド、ara−C、またはCytosar(登録商標))、L−アスパラギナーゼ(Elspar(登録商標))、またはPEG−L−アスパラギナーゼ(ペガスパルガーゼまたはOncaspar(登録商標))、エトポシド(VP−16)、テニポシド(Vumon(登録商標))、6−メルカプトプリン(6−MPまたはPurinethol(登録商標))、メトトレキサート、シクロホスアミド(Cytoxan(登録商標))、プレドニソン、デキサメタゾン(デカドロン)、イマチニブ(Gleevec(登録商標))、ダサチニブ(Sprycel(登録商標))、ニロチニブ(Tasigna(登録商標))、ボスチニブ(Bosulif(登録商標))、及びポナチニブ(Iclusig(商標))が挙げられる。追加の適切な化学療法剤の例としては、特に限定されるものではないが、1−デヒドロテストステロン、5−フルオロウラシルデカルバジン、6−メルカプトプリン、6−チオグアニン、アクチノマイシンD、アドリアマイシン、アルデスロイキン、アルキル化剤、アロプリノールナトリウム、アルトレタミン、アミフォスチン、アナストロゾール、アントラマイシン(AMC)、有糸分裂阻害剤、シス−ジクロロジアミン白金((ΓΓ)(DDP)シスプラチン)、ジアミノジクロロ−白金、アントラシクリン、抗生物質、代謝拮抗剤、アスパラギナーゼ、BCGライブ(膀胱内)、ベタメタゾンリン酸ナトリウム及び酢酸ベタメタゾン、ビカルタミド、硫酸ブレオマイシン、ブスルファン、カルシウムロイコボリン、カリケアマイシン、カペシタビン、カルボプラチン、ロムスチン(CCNU)、カルムスチン(BSNU)、クロラムブシル、シスプラチン、クラドリビン、コルヒチン、結合エストロゲン、シクロホスファミド、シタラビン、サイトカラシンB、シトキサン、ダカルバジン、ダクチノマイシン、ダクチノマイシン(旧アクチノマイシン)、ダウノルビシンHCl、クエン酸ダウノルビシン、デニロイキンジフチトックス、デキスラゾキサン、ジブロモマンニトール、ジヒドロキシアンスラシンジオン、ドセタキセル、メシル酸ドラセトロン、ドキソルビシンHCl、ドロナビノール、大腸菌L−アスパラギナーゼ、エメチン、エポエチン−a、エルウィニアL−アスパラギナーゼ、エステル化エストロゲン、エストラジオール、エストラムスチンリン酸ナトリウム、臭化エチジウム、エチニルエストラジオール、エチドロネート、エトポシドシトロボルム因子、リン酸エトポシド、フィルグラスム、フロキスウリジン、フルコナゾール、リン酸フルダラビン、フルオロウラシル、フィウタミド、葉酸、ゲムシタビンHCl、グルココルチコイド、酢酸ゴセレリン、グラミシジンD、グラニセトロンHCl、ヒドロキシ尿素、イダルビシンHCl、イホスファミド、インターフェロンa−2b、イリノテカンHCl、レトロゾール、ロイコボリンカルシウム、酢酸ロイプロリド、レバミソールHCl、リドカイン、ロムスチン、メイタンシノイド、塩酸メクロレタミン、酢酸メドロキシプロゲステロン、酢酸メゲストロール,メルファランHCl,メルカプトプリン,メスナ,メトトレキサート,メチルエストステロン,ミトラマイシン,マイトマイシンC,ミトタン,ミトキサントロン,ニルタミド,酢酸オクレオチド,オリゴマイシンA,オンダンセトロンHCl、パクリタキセル、パミドロネート二ナトリウム、ペントスタチン、ピロカルピンHCl、プリマイシン、カルムスチンインプラントを有するポリフェプロサン20、ポルフィマーナトリウム、プロカイン、プロカルバジンHCl、プロプラノロール、リツキシマブ、サルグラモスチム、ストレプトゾトシン、タモキシフェン、タキソール、テニポシド、テノポシド、テストラクトン、テトラカイン、チオエパクロラムブシル、トモグアニン、チオテパ、トポテカンHCl、クエン酸トレミフェン、トラスツズマブ、トレチノイン、バルルビシン、硫酸ビンブラスチン、硫酸ビンクリスチン、及び酒石酸ビノレルビンが挙げられる。1つの態様において、本明細書に記載の活性化合物またはMerTKIは、オリゴマイシンAと組み合わせて使用される。
【0342】
本明細書に開示される化合物と組み合わせて投与することができる追加の治療薬としては、ベバシズマブ、スチニブ、ソラフェニブ、2−メトキシエストラジオールまたは2ME2、フィナスネート、バタラニブ、ヴァンデタニブ、アフリベルセプト、ボロシキシマブ、エタラシズマブ(MEDI−522)、シレンギチド、エルロチニブ、セツキシマブ、パニツムバブ、ゲフィチニブ、イコチニブ、トラスツズマブ、ドビチニブ、フィギツムマブ、アタシセプト、リツキシマブ、アレムツズマブ、アルデスロイキン、アトリズマブ、トシリズマブ、テムシロリムス、エベロリムス、ルカツムマブ、ダセツズマブ、HLL1,huN901−DMl,アティプリモド、ナタリズマブ、ボルテゾミブ、カルフィルゾミブ、マリゾミブ、タネスピミシン、メシル酸サキナビル、リトナビル、メシル酸ネルフィナビル、硫酸インディナビル、ベリノスタット、パノビノスタット、マパツムマブ、レキサツムマブ、ズラネルミン、ABT−737、オブリマーセン、プリチデプシン、タルマピモド、P276−00,エンザスタウリン,ティピファルニブ,ペリフォシン,イマチニブ,ダサチニブ,レナリドミド,サリドマイド,シンバスタチン,ABT−888,テモゾロミド,エルロチニブ,ラパチニブ,スニチニブ,FTS,AZD6244,BEZ235、及びセレコキシブが挙げられる。1つの態様において、本明細書に記載の活性化合物またはMerTKIは、ゲフィチニブと組み合わせて使用される。
【0343】
1つの態様において、本明細書に記載のFLT3または2重MER/FLT3阻害剤は、AMLの治療のための化学療法剤と組み合わせて使用される。このような薬剤には、特に限定されるものではないが、シタラビン(ara−C)、アントラサイクリン薬物(特に限定されるものではないが、ダウノルビシン、イダルビシンを含む);クラドリビン、フルダラビン、Gleevec(登録商標)(イマチニブ)、Sprycel(登録商標)(ダサチニブ)、アドリアマイシン、三酸化ヒ素、セルビジン、クラフェン、シクロホスファミド、シタラビン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、ビンクリスチン、及びトポテカンが挙げられる。AMLの治療に使用される可能性のある他の化学薬剤には、エトポシド(VP−16)、6−チオグアニン(6−TG)、ヒドロキシ尿素(Hydrea(登録商標))、プレドニゾンまたはデキサメタゾン(Decadron(登録商標))などのコルチコステロイド薬、メトトレキサート(MTX)、6−メルカプトプリン(6−MP)、アザシチジン(Vidaza(登録商標))、デシタビン(Dacogen(登録商標))が挙げられる。1つの態様において、本明細書に記載のFLT3または2重MER/FLT3阻害剤は、シタラビンと組み合わせて使用される。1つの態様において、本明細書に記載のFLT3または2重MER/FLT3阻害剤は、AMLに罹患した宿主を治療するために追加のFLT3阻害剤と組み合わせて使用される。本明細書に記載されるFLT3または2重MER/FLT3阻害剤と組み合わせて使用するための追加FLT3阻害剤には、レスタウルチニブ、スニチニブ、ソラフェニブ、タンドゥチニブ、ミドスタウリン、クレノラニブ、ドビチニブ、ENMD−2076(エントレメド)、アムバチニブ、またはKW−2449(Kyowa Hakko Kirin)が挙げられる。
【0344】
1つの態様において、本明細書に記載のFLT3または2重MER/FLT3阻害剤は、Ras阻害剤と組み合わせて使用される。RAS阻害剤の例としては、特に限定されるものではないが、レオリシン、フソン−H2、及びsiG12DLODERが挙げられる。
【0345】
1つの態様において、本明細書に記載のFLT3または2重MER/FLT3阻害剤は、ホスホイノシチド3−キナーゼ阻害剤(PI3K阻害剤)と組み合わせて使用される。本発明で使用可能なPI3K阻害剤はよく知られている。PI3K阻害剤の例としては、特に限定されるものではないが、ワートマンニン、デメトキシビリジン、ペリフォシン、イデラリシブ、ピクチリシブ、パロミド529、ZSTK474、PWT33597、CUDC−907、AEZS−136、PX−866、IPI−145、RP6503、SAR245408(XL147)、ヅベリシブ、GS−9820、GDC−0032(2−[4−[2−イソプロピル−5−メチル−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−5,6−ジミドロイミダゾ[1,2−d][1,4]ベンゾキサゼピン−9−イル]ピラゾール−1−イル]−2−メチルプロパナミド)、MLN−I117((2R)−1−フェノキシ−2−ブタニル水素(S)−メチルホスホネート;またはメチル(オキソ){[(2R)−1−フェノキシ−2−ブタニル[オキシ}ホスホニウム])、BYL−719((2S)−N1−[4−メチル−5−][2−(2,2,2−トリフルオロ−1、1−ジメチルエチル)−4−ピリジニル]−2−チアゾリル]−1,2−ピロウジンジカルボサミド)、GSK2126458(2,4−ジフルオロ−N−{2−(メチルオキシ)−5−[4−(4−ピリダ5ジニル)−6−キノリニル]−3−ピリジニル}ベンゼンスルホンアミド)、TGX−221((±)−7−メチル−2−(モφホルム−4−イル)−9−(1−ヘニランモエチル−ピド[1,2−a]−イリミジン−4−オン))、GSK2636771(2−メチル−1−(2−メチル−3−(トリフルオロメチル)ベンジカルボン酸二塩酸塩)、KTN−193((R)−2−((1−((7−メチル−2−モルフォリノ−4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−9−イル)エチル)アミノ)安息香酸)、TGR−1202/RP5264、GS−9820((S)−1−(4−((2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−7−メチル−4−モヒドロキシプロパン−1−オン)、GS−1101(5−フルオロ−3−フェニル−2−([S])−1−[9H−プリン−6−イルアミノ]−プロピル)−3H−キナゾリン−4−オン)、AMG−319、GSK−2269557、SAR245409(N−(4−(N−(3−(3,5−ジメトキシフェニル)アミノ)キノキサウン−2−イル)スルファモイル)フェニル)−3−メトキシ−4メチルベンゼミド)、BAY80−6946(2−アミノ−N−(7−メトキシ−8−(3−モルホリノプロオキシ)−2,3−ジヒドロイイダゾ[1,2−c]キナズ)、AS252424(5−[1−[5−(4−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−フラン−2−イル]−メチ−(Z)−イリデン)−チアゾリジン−2,4−ジオン)、CZ24832(5−(2−アミノ−8−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル)−N−Tert−ブチルピリジン−3−スルフォナブパリシブ(5−)[2,6−ジ(4−モルホリニル)−4−ピリミジニル]−4−(ツキシフルオロメチル)−2−ピリドマヌン)、GDC−0941(2−(1H−インダゾール−4−イル)−6−[[4−(メチルスルホニル−1−ピペラジニル]メチル]−4−(4−モルホリニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン)、GDC−0980((S)−1−(4(2−(2−アミノピリミジン−5−イル−7−メチル−4−モルモルトルエノ[3,2−d]ピリミジン−6イル)メチル(ピペラジン−1−イル)−2−ヒドロキシプロパン−1−オン(別名)RG7422))、SF1126((8S,14S,17S)−14−(カルボキシメチル)−8−(3−グナルディノプロピル)−17−(ヒドロキシメチル)−3,6,9,12,15−ペンタオキソ−1−(4−(4−オキソ−8−フェニル−4H−クロメ−2−ニル)モルフォリノ−4−ニウム)−2−オキサ−7,10,13,16−テトラアザオクタデカノ−18−エート、PF−05212384(N−4−[[4−(ジメチルアミノ)−1−ピペリジニル]カルボニル]フェニル]−N’−[4−[4,6−ジ−4−モルホリニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)フェニル]尿素)、LY3023414、BEZ235(2−メチル−2−{4−[3−メチル−2−オキソ−8−(キノリン−3−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]クモルム−1−イル]フェニル}プロパン、XL−765(N−(3−(N−(3−(3,5−ジメトキシフェニルアミノ)キノサリン−2−イル)スルファモイル)フェニル)−3−メトキシ−4−メチルベンザミド)、及びGSK1059615(5−[[4−(4−ピリジニル)−6−キノリニル]メチレン]−2,4−チアゾリデンジオン)、PX886([(3aR,6E,9S,9aR,10R,11aS]−6−[[ビスロプー2−エニル]アモ]メチリデン]−5−ヒドロキシ−9−(メトキシメチル)−9a,11a−ジトリオキソ−2,3,3a,9,10,11−ヘキサヒドロインデノ[4,5h]イソクロメ−10−ニル]アセテート(ソノリシブとも呼ばれる)、及びWO2014/071109に記載されている式:
【化60】
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を有する構造が挙げられる。
【0346】
1つの態様において、本明細書に記載のFLT3または2重MER/FLT3阻害剤は、STAT5経路のモジュレーターと組み合わせて使用される。ヤヌスキナーゼ2(JAK2)−転写のシグナル伝達物質及び転写5のアクチベーター(STAT5)経路を調節する化合物には、特に限定されるものではないが、レスタウルチニブ、ルキソリチニブ、SB1518、CYT387、LY309104、INC424、LY2784544、BMS−911543、NS−018、及びTG101348が挙げられる。
【0347】
1つの態様において、本明細書に記載のFLT3または2重MER/FLT3阻害剤は、AKT阻害剤と組み合わせて使用され、特に限定されるものではないが、MK−2206、GSK690693、ペリフォシン、(KRX−0401)、GDC−0068、トリシリビン、AZD5363、ホノキオール、PF−04691502、及びミルテフォシンが挙げられる。
【0348】
(iv)免疫調節併用剤
疾患細胞に対する直接効果のための用量で使用される本明細書に記載の活性化合物は、固形腫瘍に対する付加的または相乗的効果のための1種以上の免疫療法剤と組み合わせて使用することができる。1つの態様において、MerTJの腫瘍関連マクロファージMerT阻害量は、免疫調節剤と組み合わせてまたは交互に使用される。別の態様において、MerTIの宿主腫瘍生存シグナル阻害性抗ウイルスまたは抗細菌量は、免疫調節剤と組み合わせてまたは交互に使用される。
【0349】
免疫調節剤は、宿主の免疫系を誘導、増強、または抑制することによって疾患を治療する小分子または生物学的薬剤である。本出願では、宿主の免疫系を誘導または増強する1種以上の免疫調節剤が選択される。一部の免疫調節剤は宿主の免疫系を増強し、他の免疫調節剤は、宿主の免疫システムが腫瘍細胞をより良く攻撃するように宿主の免疫系を訓練することを助ける。他の免疫調節剤は、癌の成長を助けるタンパク質を標的とする。
【0350】
免疫療法の3つの一般的なカテゴリーは、抗体、癌ワクチン、及び非特異的免疫療法である。抗体は通常モノクローナル抗体として投与されるが、それは必須ではない。「裸のモノクローナル抗体」は、腫瘍細胞上の抗原に付着することにより働く。一部の抗体は、腫瘍細胞を破壊する体の免疫系のマーカーとして機能することができる。他の抗体は腫瘍細胞に対するシグナル伝達剤をブロックする。抗体は一般に、腫瘍の増殖を直接的または間接的に促進する任意のシグナル伝達剤または代謝剤に結合するために使用することができる。例としては、CD52抗原に結合するアレムツズマブ(キャンパス)と、HER2タンパク質に結合するトラスツズマブ(ハーセプチン)がある。
【0351】
別の態様において、その送達または有効性を増加させる別の部分に結合した抗体を使用することができる。例えば抗体は、細胞傷害性薬物または放射性標識物に結合することができる。結合抗体は、「タグ付け、標識、または搭載」されていると言われることがある。放射性標識抗体は、それらに付着した小さな放射性粒子を持っている。例はゼバリンであり、これはリンパ腫の治療に用いられるCD20に対する抗体である。化学標識抗体は、細胞傷害性物質が付着した抗体である。例としては、CD30を標的とするアドセトリスと、HER2を標的とするカドシクラである。オンタクは、抗体ではないが、ジフテリア毒素に付着したインターロイキン−2であるという点で類似している。
【0352】
本発明で使用できる免疫療法の別のカテゴリは、癌ワクチンである。ほとんどの癌ワクチンは、腫瘍細胞、腫瘍細胞の一部、または純粋な抗原から調製される。ワクチンは、免疫応答を増強するために補助剤と一緒に使用することができる。1つの例はプロヴェンジであり、これは米国FDAによって承認された最初の癌ワクチンである。ワクチンは、例えば樹状細胞ワクチンまたはベクターベースのワクチンであり得る。
【0353】
非特異的腫瘍免疫療法及び補助剤は、腫瘍細胞をより良く攻撃するように免疫系を刺激する化合物を含む。このような免疫療法剤には、サイトカイン、インターロイキン、インターフェロン(主にαであるがβまたはγでもよい)を含む。具体的な薬剤には、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)、IL−12、IL−7、IL−21、CTLA−4を標的とする薬物(例えば、イピリムマブであるエルボイ)、及びPD−1またはPDL−1を標的とする薬物(例えば、ニボルマブ(BMS)、ペンブロリズマブ(Merk)、ピジリズマブ(CureTech/Teva)、AMP−244(Amplimmune/GSK)、BMS−936559(BMS)、及びMEDI4736(Roche/Genentech))が挙げられる。
【0354】
免疫系を増強する他の薬物は、サリドマイド、レナリドマイド、ポマリドマイド、カルメット・ゲラン桿菌及びイミキモドである。MerTK阻害剤と組み合わせて使用することができる追加の治療薬には、2重特異性抗体、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、及び腫瘍浸潤リンパ球が挙げられる。
【0355】
本発明の1つの態様において、本明細書に記載の化合物は、少なくとも1個の免疫抑制剤と組み合わせることができる。免疫抑制剤は、好ましくは、カルシニューリン阻害剤、例えばシクロスポリンまたはアスコマイシン、例えばシクロスポリンA(NEORAL(登録商標))、FK506(タクロリムス)、ピメクロリムス、mTOR阻害剤、例えばラパマイシンまたはその誘導体、例えばシロリムス(RAPAMUNE(登録商標))、エベロリムス(Certican(登録商標))、テムシロリムス、ゾタロリムス、ビオリムス−7、ビオリムス−9、ラパログ、例えばリダフォロリムス、アザチオプリン、カンパス1H、SIP受容体モジュレーター、例えばフィンゴリモドまたはその類似体、抗IL−8抗体、ミコフェノール酸またはその塩、例えばナトリウム塩、またはそのプロドラッグ、例えば、ミコフェノレートモフェチル(CELLCEPT(登録商標))、OKT3(ORTHOCLONE OKT3(登録商標))、プレドニゾン、ATGAM(登録商標)、THYMOGLOBULIN(登録商標)、ブレキナールナトリウム、OKT4、T10B9.A−3A、33B3.1、15−デオキシスペルグアリン、トレスペリムス、レフルノミドARAVA(登録商標)、CTLAI−Ig、抗CD25、抗IL2R、バシリキシマブ(SIMULECT(登録商標))、ダクリズマブ(ZENAPAX(登録商標))、ミゾルビン、メトトレキサート、デキサメタゾン、ISAtx−247、SDZASM981(ピメクロリムス、Elidel(登録商標))、CTLA41g(アバタセプト)、ベラタセプト、LFA31g、エタネルセプト(Enbrel(登録商標)としてImmunexにより販売)、アダリムマブ(Humira(登録商標))、インフリキシマブ(Remicde(登録商標))、抗LFA−1抗体、ナタリズマブ(Antegren(登録商標))、エンリモマブ、ガビリモマブ、抗胸腺細胞免疫グロブリン、シフズマブ、アレファセプトエファリズマブ、ペンタサ、メサラジン、アサコール、リン酸コデイン、ベノリレート、フェンブフェン、ナプロシン、ジクロフェナク、エトドラック及びインドメタシン、アスピリン及びイブプロフェンから選択される。
【0356】
b.免疫調節剤または免疫刺激剤としての使用
様々な態様において、本明細書に記載の化合物は、創傷治癒サイトカイン(IL−10及びGAS6)などの炎症促進性サイトカインのMerTK誘発抑制を逆転させ、急性炎症性サイトカイン(IL−12及びIL−6)の発現を増強する免疫調節剤として使用することができる。こうしてピロロピリミジン化合物は、罹患した組織領域における宿主微小環境を「再標準化」または「再プログラム」して、罹患細胞を攻撃することができる。この免疫刺激活性は、腫瘍、癌、または他の新生物を有する宿主を治療するために、あるいは感染症(例えばウイルス又感染症は細菌感染症)を有する宿主を治療するために、治療的に使用することができる。
【0357】
本明細書に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な組成物、塩、同位体類似体、若しくはそのプロドラッグの免疫刺激活性を利用することは、MERTK陰性(−/−)腫瘍または癌の治療に使用することができる。1つの態様において、癌はMERTK陰性(−/−)乳癌である。
【0358】
従って、本発明の一部として、本明細書に開示の化合物の1つ以上は、化学療法化合物または放射線などの抗新生物標準治療法の有効性を増強する手段として、その免疫刺激効果のための補助療法として使用することができる。
【0359】
本発明の別の態様において、本明細書に開示の化合物の1つ以上は、抗ウイルス的または抗細菌的標準治療法の有効性を増強する手段として、その免疫刺激効果のための補助療法として使用することができる。
【0360】
例えば、開示された化合物または組成物は、宿主の腫瘍関連マクロファージにおけるMerチロシンキナーゼ活性を阻害して腫瘍免疫を抑制するための免疫調節的有効量で宿主に投与される。1つの態様において、自然な抗腫瘍免疫を刺激する免疫調節剤として投与されるMerTKIの用量は、直接の抗癌剤として宿主に投与されるMerTKIの用量よりも少ない。1つの態様において、MerTKIは免疫調節性を示すが、直接的な細胞傷害作用を示さない用量で投与される。
【0361】
1つの態様において、癌はMERTK陰性(−/−)癌である。
【0362】
特定の理論に拘束されるつもりはないが、化学療法剤の投与は腫瘍細胞のアポトーシスを引き起こし、抗原腫瘍タンパク質を露出させると考えらる。こうして宿主の自然免疫系が刺激されて、化学療法または電離放射線後に腫瘍細胞からの抗原性アポトーシス成分を認識し、免疫応答を開始する。1つの態様において、化学療法剤の投与または電分化放射線は、MerTKIの投与前に、投与時に、投与後に、通常の標準化学療法プロトコールを使用して行われる。別の態様において、通常の標準化学療法プロトコールは、MerTKIの補助的または相乗的活性に起因する宿主への毒性を低下させる方法で変更される。
【0363】
1つの態様において、腫瘍自体における生存シグナルを阻害することなく、腫瘍関連マクロファージにおけるTKシグナル伝達を阻害するためのMerTKIの有効量を投与することを含む、腫瘍の治療方法が提供される。このようにしてMerTKIは、通常の腫瘍化学療法中のマクロファージ腫瘍原性耐性を阻害することによって、腫瘍に対する免疫応答を増強するために使用することができる。MerTKIの免疫調節用量は、化学療法療法の前、その間、またはその後に与えられ、化学療法と同時にまたは断続的に使用することができる。1つの態様において、周囲の腫瘍微小環境における免疫応答の有効性が上昇しているため、その化学療法剤に対して規定されている通常の標準治療よりも化学療法を低減することが必要である。1つの態様において、本発明の活性化合物を含むMerTKIの投与量(例えば0.5〜150mg/投与)は、化学療法剤を用いる補助療法の一種として投与される。
【0364】
本発明の1つの態様において、腫瘍免疫を抑制するために、MerTKIは、腫瘍関連マクロファージにおけるMerチロシンキナーゼ活性を阻害する免疫調節剤として、癌を有する宿主に投与される。1つの態様において、自然な抗腫瘍免疫を刺激する免疫調節剤として投与されるMerTKIの投与量は、直接抗癌剤として宿主に投与されるMerTKIの投与量よりも少ない。1つの態様において、MerTKIは、免疫調節性を示すが直接的な細胞傷害作用を示さない用量で投与される。
【0365】
1つの態様において、本発明の活性化合物の免疫調節効果に関連する用量は、直接的な生存シグナル阻害性の抗腫瘍または細胞傷害作用、または直接的な抗ウイルスまたは抗菌効果に関連する用量より、約2倍、約3倍、約4倍、約5倍、約6倍、約7倍、約8倍、約9倍、約10倍以上少ない。1つの態様において、宿主における免疫調節効果を誘導するために用いられる用量は、約0.5mg〜約150mgである。1つの態様において、前記用量は、約1mg、約2mg、約3mg、約4mg、約5mg、約10mg、約12mg、約15mg、約20mg、約25mg、約30mg、約35mg、約40mg、約45mg、約50mg、約55mg、約60mg、約65mg、約70mg、約75mg、約80mg、約85mg、約90mg、約95mg、約100mg、約110mg、約125mg、約140mg、または約150mgである。
【0366】
c.抗感染症剤としての使用
種々の態様において、開示された化合物または組成物の有効量は、自然免疫系を刺激する免疫調節剤として投与することができる。この免疫刺激活性は、感染症を有する宿主を治療するために治療的に使用することができる。1つの態様において、感染症はウイルス感染症である。1つの態様において、感染症は細菌感染症である。別の態様において、開示された化合物または組成物の有効量は、何らかのウイルス関連感染症を有する宿主を治療するために使用することができ、ここで、ウイルスは、ウイルスの侵入を達成するためにMerTKと複合体を形成するかまたはそれ以外の場合は感染プロセスまたは維持においてMerTKによって促進される、ビリオンエンベロープのホスファチジルセリンを有する。
【0367】
(i)ウイルス感染症
ウイルスは、エンベロープウイルスまたは非エンベロープウイルスでもよい。1つの態様において、宿主は、以下から選択されるウイルスに感染しているかまたは感染する恐れがある:例えば、フラビウイルス科ウイルス、例えばフラビウイルス(黄熱病、西ナイル、デング熱など)、ヘパシウイルス(C型肝炎ウイルス、”HCV”)、ペジウイルス及びペスチウイルス(牛ウイルス下痢ウイルス);エボラウイルスを含むフィロウイルス科ウイルス;チクングニアウイルスを含むトガウイルス科;コロナウイルス、例えばSARS(重症急性呼吸症候群)ウイルス及びMERS(中東呼吸症候群)ウイルス;オルトミクソウイルス科ウイルス、例えばインフルエンザ;パラミキソウイルス科ウイルス、例えばRSウイルス(RSV)、例えば麻疹ウイルス及び流行性耳下腺炎ウイルス;カリシウイルス科ウイルス、例えばラゴウイルス、ベシウイルス、サポウイルス及びノロウイルス(ノーウォーク様ウイルス)、及びレンチウイルス、例えばHIV。1つの態様において、本明細書に開示の活性化合物は、併用療法のための別の抗ウイルス剤との組み合わせでまたは交代で投与される。1つの態様において、投与される化合物はUNC3810A及びUNC4202Aから選択される。
【0368】
より広い意味では、治療される宿主は、特に限定されるものではないが、以下の科のウイルスを含むエンベロープウイルスに感染している可能性がある:ボルナウイルス科、ブニヤウイルス科、コロナウイルス科、フィロウイルス科、フラウイルス科、ヘパドナウイルス科、ヘルペスウイルス科、ニアミウイルス(Nyamiviridae)科、オルソミキソウイルス科、パラミキソウイルス科、ポックスウイルス科、レトロウイルス科、ラブドウイルス科、及びトガウイルス科。ブニヤウイルス科を形成するウイルスの例としては、特に限定されるものではないが、ラクロスウイルス及びハンターンウイルスなどのブニヤウイルスが挙げられる。コロナウイルス科由来のウイルスの例としては、特に限定されるものではないが、SARSウイルスまたはトロウイルスなどのコロナウイルスが挙げられる。フィロウイルス科のウイルスの例としては、特に限定されるものではないが、エボラ及びマールブルクが挙げられる。フラビウイルス科由来のウイルスの例としては、特に限定されるものではないが、デング熱ウイルス、西ナイルウイルス、日本脳炎ウイルス、及び黄熱病ウイルスを含む脳炎ウイルス、並びにC型肝炎ウイルスが挙げられる。ヘパドナウイルス科由来のウイルスの例としては、特に限定されるものではないが、B型肝炎ウイルスが挙げられる。ヘルペスウイルス科由来のウイルスの例としては、特に限定されるものではないが、サイトメガロウイルス、単純ヘルペスウイルス1型及び2型、HHV−6、HHV−7、HHV−8、仮性狂犬病ウイルス、及び水痘帯状疱疹ウイルスが挙げられる。オルソミキソウイルス科由来のウイルスの例としては、特に限定されるものではないが、インフルエンザウイルスが挙げられる。パラミキソウイルス科由来のウイルスの例としては、特に限定されるものではないが、麻疹、メタニューモウイルス、流行性耳下腺炎、パラインフルエンザ、RSウイルス、及びセンダイウイルスが挙げられる。ポックスウイルス科由来のウイルスの例としては、特に限定されるものではないが、天然痘、サルポックス、及び伝染性軟属腫ウイルス、痘瘡ウイルス、ワクシニアウイルス、ヤタポックスウイルス(例えばタナポックス及びヤバポックス)が挙げられる。レトロウイルス科由来のウイルスの例としては、特に限定されるものではないが、コルチウイルス(例えばCTFVやバナウイルス)、ヒト免疫不全ウイルス(例えばHIV−1及びHTV−2)、マウス白血病ウイルス、サル免疫不全ウイルス、ネコ免疫不全症ウイルス、ヒトT細胞白血病ウイルス1型及び2型、及びXMRVが挙げられる。ラブドウイルス科由来のウイルスの例としては、特に限定されるものではないが、小胞性口内炎ウイルス及び狂犬病ウイルスが挙げられる。トガウイルス科由来のウイルスの例としては、特に限定されるものではないが、風疹ウイルス、またはアルファウイルス、例えばチクングニアウイルス、東部ウマ脳炎ウイルス、オニョンニョンウイルス、ロスリバーウイルス、セムリキ森林ウイルス、シンドビスウイルス、ベネズエラ馬農園ウイルス、または西洋馬脳炎ウイルスが挙げられる。
【0369】
1つの態様において、宿主はチクングニアウイルスに感染している。1つの態様において、宿主はエボラウイルスに感染している。1つの態様において、本明細書に記載の活性化合物またはMerTKIは、ブリンシドフォビル(CMXOOl)と組み合わせて使用される。
【0370】
別の特定の態様において、宿主は、特に限定されるものではないが、以下の科の非エンベロープウイルスに感染している:アデノウイルス、アレナウイルス、ビルナウイルス、カルシウイルス、イリドウイルス、オフィオウイルス、パルボウイルス、パピローマウイルス、パポバウイルス、ピコルナウイルス、及びレオウイルス。アデノウイルス科由来のウイルスの例としては、特に限定されるものではないが、アデノウイルスが挙げられる。アレナウイルス科由来のウイルスの例としては、特に限定されるものではないが、グアナリト、LCMV、ラッサ、フニン、マチュポなどの出血熱ウイルスが挙げられる。イリドウイルス科由来のウイルスの例としては、特に限定されるものではないが、アフリカ豚熱ウイルスが挙げられる。パピローマウイルス科由来のウイルスの例としては、特に限定されるものではないが、パピローマウイルスが挙げられる。パポバウイルス科由来のウイルスの例としては、特に限定されるものではないが、BKウイルス及びJCウイルスなどのポリオーマウイルスが挙げられる。パルボウイルス科由来のウイルスの例としては、特に限定されるものではないが、ヒトボカウイルス及びアデノ随伴ウイルスなどのパルボウイルスが挙げられる。ピコルナウイルス科由来のウイルスの例としては、特に限定されるものではないが、アプトウイルス、カーディオウイルス、コクサッキーウイルス、エコーウイルス、腸管系ウイルス、腸内ウイルス、口蹄疫ウイルス、A型肝炎ウイルス、ヘパトウイルス、ポリオウイルス、及び、ライノウイルスが挙げられる。レオウイルス科由来のウイルスの例としては、特に限定されるものではないが、オルビウイルス、レオウイルス、及びロタウイルスが挙げられる。
【0371】
別の態様において、宿主は、アストロウイルス、カリシウイルス(特に限定されるものではないが、ノロウイルス及びノーウォークウイルスを含む)、及びヘペウイルス(特に限定されるものではないが肝炎Eを含む)などのウイルスに感染している。
【0372】
上述したように、本明細書に記載の化合物は、別の抗ウイルスまたは抗感染症化合物と組み合わせて、ウイルス感染症に罹患した宿主に投与することができる。本明細書に記載の化合物と組み合わせて使用することができる抗ウイルス化合物には、特に限定されるものではないが、アバカビル、アシクロビル、アデフォビル、アマンタジン、アンプレナビル、アンプリゲン、アルビトール、アタザナビル、バラビル、ボセプレビル、ボセプレビレルテト、シドフォビル、ドルテグラビル、ダルナビル、デラビルジン、ジダノシン、ドコサノール、エドクスジン、エファビレンツ、エムトリシタビン、エピビル、エンフビルチド、エンテカビル、ファムシクロビル、フォミビルセン、フォサムプレナビル、フォスカルネット、フォスホネット、ガンシクロビル、イバシタビン、イムノビル、イドクスウリジン、イミキモド、インダナビル、ラミブジン、ロピナビル、ロビリド、マラビロック、モルキシジン、ネジフィナビル、ネビラピン、ネキサビル、オセルタミビル、ペンシクロビル、ペラミビル、プレコナリル、ポドフィロトキシン、ラルテグラビル、リバビリン、リルビピリン、リマンタジン、ピラミジン、サキナビル、シメプレビル、ソフォスブビル、スタブジン、テラプレビル、テノフォビル、チプラナビル、トリフルリジン、トリジビル、トロマンタジン、トラポルヴェド、トルバダ、バラシクロビル、バルガンシクロビル、ビクリビロック、ビダラビン、ビラミジン、ザルシタビン、ザナミビル、及びジドブジンが含まれる。
【0373】
1つの態様において、宿主はヒト免疫不全ウイルスに感染しており、Atripla(登録商標)またはエムトリシタビンを含む他の薬物などの抗HIV併用薬と組み合わせて、本明細書に記載の化合物を投与される。別の態様において、ヒト免疫不全ウイルスを有する患者は、本明細書に記載の化合物と組み合わせて、アタザナビル、リトナビル、またはTruvada(登録商標)を用いて治療することができる。別の態様において、ヒト免疫不全ウイルスに感染した患者は、ドルテグラビル、Truvada(登録商標)、及び本明細書に記載の化合物の併用で治療することができる。別の態様において、ヒト免疫不全ウイルスは、ドルテグラビル、Epzicom(登録商標)、及び本明細書に記載の化合物の組み合わせで治療することができる。別の態様において、ヒト免疫不全ウイルスに感染した宿主は、ラルテグラビル、Truvada(登録商標)、及び本明細書に記載の化合物の組み合わせで治療することができる。別の態様において、ヒト免疫不全ウイルスに感染した宿主は、Complera(登録商標)と本明細書に記載の化合物の組み合わせで治療することができる。HIVに感染した宿主が、ウイルスの変異パターンに応じて多数の薬剤の組み合わせで治療することができることは、当業者には理解されるであろう。患者は、適切な組み合わせの薬物を本明細書に記載の化合物と組み合わせて治療することができる。
【0374】
1つの態様において、宿主はC型肝炎ウイルスに感染しており、本明細書に記載の活性化合物に加えて抗C型肝炎薬で治療される。例えば患者は、Sovaldi(登録商標)、Harvoni(登録商標)、リバビリン、及び/またはペグ化インターフェロン、そして本明細書に記載の化合物の組み合わせで治療することができる。1つの態様において、ペグ化インターフェロンは、Peglntron(登録商標)である。別の態様において、ペグ化インターフェロンは、Pegasys(登録商標)である。1つの態様において、C型肝炎ウイルスに感染した宿主は、Sovaldi(登録商標)、リバビリン、そして本明細書に記載の化合物で治療される。1つの態様において、C型肝炎ウイルスに感染した宿主は、Harvoni(登録商標)、リバビリン、そして本明細書に記載の化合物で治療される。1つの態様において、C型肝炎ウイルスに感染した宿主は、Olysio(登録商標)、リバビリン、ペグ化インターフェロン、そして本明細書に記載の化合物の組み合わせで治療される。1つの態様において、ペグ化インターフェロンはPeglntron(登録商標)である。別の態様において、ペグ化インターフェロンはPegasys(登録商標)である。1つの態様において、宿主はC型肝炎ウイルスに感染しており、本明細書に記載の活性化合物に加えて、ABT−267、ABT−333、及びABT−450/リトナビルの組み合わせで治療される。1つの態様において、宿主はC型肝炎ウイルスに感染しており、本明細書に記載の活性化合物に加えて、MK−5172及びMK−8742の組み合わせで治療される。
【0375】
1つの態様において、C型肝炎遺伝子型1に感染した宿主は、Sovaldi(登録商標)、リバビリン、ペグ化インターフェロン、及び本明細書に記載の化合物の組み合わせで12週間治療される。別の態様において、C型肝炎遺伝子型1に感染した宿主は、Sovaldi(登録商標)と本明細書に記載の化合物で12週間治療され、続いてリバビリン、ペグ化インターフェロン、及び本明細書に記載の化合物で24週間治療される。1つの態様において、C型肝炎遺伝子型2に感染した宿主は、Sovaldi(登録商標)、リバビリン、及び本明細書に記載の化合物で12週間治療される。1つの態様において、C型肝炎遺伝子型3に感染した宿主は、Sovaldi(登録商標)、リバビリン、及び本明細書に記載の化合物で24週間治療される。別の態様において、C型肝炎遺伝子型3に感染した宿主は、Sovaldi(登録商標)、リバビリン、ペグ化インターフェロン、及び本明細書に記載の化合物で12週間治療される。1つの態様において、C型肝炎遺伝子型4に感染した宿主は、Sovaldi(登録商標)、リバビリン、ペグ化インターフェロン、及び本明細書に記載の化合物で12週間治療される。別の態様において、C型肝炎遺伝子型4に感染した宿主は、Olysio(登録商標)と本明細書に記載の化合物の組み合わせで12週間治療され、続いてリバビリン、ペグ化インターフェロン、及び本明細書に記載の化合物で24〜28週間治療される。1つの態様において、C型肝炎遺伝子型5に感染した宿主は、Sovaldi(登録商標)、リバビリン、ペグ化インターフェロン、及び本明細書に記載の化合物で12週間治療される。1つの態様において、C型肝炎遺伝子型5に感染した宿主は、リバビリン、ペグ化インターフェロン、及び本明細書に記載の化合物で48週間治療される。1つの態様において、C型肝炎遺伝子型6に感染した宿主は、Sovaldi(登録商標)、リバビリン、ペグ化インターフェロン、及び本明細書に記載の化合物で12週間治療される。1つの態様において、C型肝炎遺伝子型6に感染した宿主は、リバビリン、ペグ化インターフェロン、及び本明細書に記載の化合物で48週間治療される。
【0376】
1つの態様において、C型肝炎遺伝子型1に感染した宿主は、Sovaldi(登録商標)、オリシオ、リバビリン、及び本明細書に記載の化合物で12週間治療される。別の態様において、C型肝炎遺伝子型1に感染した宿主は、Sovaldi(登録商標)リバビリン、及び本明細書に記載の化合物で24週間治療される。1つの態様において、C型肝炎遺伝子型2に感染した宿主は、Sovaldi(登録商標)、リバビリン、及び本明細書に記載の化合物で12週間治療される。1つの態様において、C型肝炎遺伝子型3に感染した宿主は、Sovaldi(登録商標)、リバビリン、及び本明細書に記載の化合物で24週間治療される。1つの態様において、C型肝炎遺伝子型4に感染した患者は、Sovaldi(登録商標)、リバビリン、及び本明細書に記載の化合物で24週間治療される。
【0377】
1つの態様において、パピローマウイルスに感染した宿主は、イミキモドと本明細書に記載の化合物で治療される。別の態様において、パピローマウイルスに感染した宿主は、寒冷療法と本明細書に記載の化合物で治療される。別の態様において、パピローマウイルスは、宿主から外科的に除去され、宿主は本明細書に記載の化合物で治療される。1つの実施態様において、宿主は、手術前、手術中、及び手術後に本明細書に記載の化合物を投与される。1つの態様において、患者は、手術後に本明細書に記載の化合物を投与される。
【0378】
1つの態様において、単純ヘルペス2型に感染した宿主は、Famvir(登録商標)と本明細書に記載の化合物で治療される。1つの態様において、単純ヘルペス1型に感染した宿主は、アシクロビルと本明細書に記載の化合物で治療される。別の態様において、単純ヘルペス2型に感染した宿主は、アシクロビルと本明細書に記載の化合物で治療される。1つの態様において、単純ヘルペス1型に感染した宿主は、Valtrex(登録商標)と本明細書に記載の化合物で治療される。別の態様において、単純ヘルペス2型に感染した宿主は、Valtrex(登録商標)と本明細書に記載の化合物で治療される。1つの態様において、単純ヘルペス1型ウイルスに感染した宿主は、アシクロビルによる治療前の7日間本明細書に記載の化合物を投与される。1つの態様において、単純ヘルペス2型ウイルスに感染した宿主は、アシクロビルによる治療前の7日間本明細書に記載の化合物を投与される。1つの態様において、単純ヘルペス1型ウイルスに感染した宿主は、Valtrex(登録商標)による治療前の7日間本明細書に記載の化合物を投与される。1つの態様において、単純ヘルペスウイルス2型に感染した宿主は、Valtrex(登録商標)による治療前の7日間本明細書に記載の化合物を投与される。
【0379】
1つの態様において、水痘帯状疱疹ウイルスVZVに感染した宿主は、アシクロビルと本明細書に記載の化合物で治療される。別の態様において、水痘帯状疱疹ウイルスVZVに感染した宿主は、Valtrex(登録商標)と本明細書に記載の化合物で治療される。1つの態様において、水痘帯状疱疹ウイルスVZVに感染した宿主は、ファムシクロビルと本明細書に記載の化合物で治療される。別の態様において、水痘帯状疱疹ウイルスVZVに感染した宿主は、ホスカルネットと本明細書に記載の化合物で治療される。1つの態様において、水痘帯状疱疹ウイルスに感染した宿主は、Zostavax(登録商標)でワクチン接種する前に本明細書に記載の化合物で治療される。別の態様において、水痘帯状疱疹ウイルスに感染した宿主は、Zostavax(登録商標)でワクチン接種する前に、本明細書に記載の化合物で治療される。
【0380】
1つの態様において、インフルエンザウイルスに感染した宿主は、Relenza(登録商標)と本明細書に記載の化合物で治療される。別の態様において、インフルエンザウイルスに感染した宿主は、Tamiflu(登録商標)と本明細書に記載の化合物で治療される。別の態様において、宿主はインフルエンザウイルスに感染しており、アマンタジンと本明細書に記載の化合物で治療される。別の態様において、インフルエンザウイルスに感染した宿主は、リマンタジンと本明細書に記載の化合物で治療される。
【0381】
1つの態様において、サイトメガロウイルスに感染した宿主は、バルガンシクロビルと本明細書に記載の化合物で治療される。別の態様において、サイトメガロウイルスに感染した宿主は、ガンシクロビルと本明細書に記載の化合物で治療される。1つの態様において、サイトメガロウイルスに感染した宿主は、ホスカルネットと本明細書に記載の化合物で治療される。別の態様において、サイトメガロウイルスに感染した宿主は、シドフォビルと本明細書に記載の化合物で治療される。
【0382】
1つの態様において、B型肝炎ウイルスに感染した宿主は、ラミブジンと本明細書に記載の化合物で治療される。別の態様において、B型肝炎ウイルスに感染した宿主は、アデフォビルと本明細書に記載の化合物で治療される。
【0383】
1つの態様において、B型肝炎ウイルスに感染した宿主は、テノフォビルと本明細書に記載の化合物で治療される。別の態様において、B型肝炎ウイルスに感染した宿主はテルビブジンと本明細書に記載の化合物で治療される。
【0384】
(v)細菌感染症
1つの態様において、開示された化合物または組成物は、細菌感染症に感染した宿主を治療するのに有効な量で使用される。1つの態様において、治療される細菌は、例えばg陰性桿菌(GNB)、特に大腸菌、グラム陽性球菌(GPC)、黄色ブドウ球菌、フェカーリス菌、または肺炎連鎖球菌である。1つの態様において細菌感染症は、グラム陰性細菌、例えば、特に限定されるものではないが、大腸菌、サルモネラ菌、及び他の腸内細菌、シュードモナス、モラキセラ、ヘリコバクター、ステノトロフォモナス、ブデロビブリオ、酢酸菌、レジオネラ菌、黄色ブドウ球菌、インフルエンザ菌、肺炎桿菌、レジオネラ菌、緑膿菌、コレラ菌、プロテウス・ミラビリス、エンテロバクター・クロアカ、セラチア・マルセセンス、破傷風菌、ピロリ菌、腸炎菌、チフス菌、フレキシナ赤痢菌、またはアシネトバクター・バウマンニにより引き起こされる。1つの態様において細菌感染症は、例えば、次の属からのグラム陽性種によって引き起こされる可能性がある:バチルス、リステリア、ブドウ球菌、腸球菌、乳酸桿菌、乳酸球菌、ロイコノストック、ペディコッカス、連鎖球菌、アセトバクテリウム,クロストリジウム,ユーバクテリウム,ヘリオバクテリウム,ヘリオスピリルム,メガスフェラ,ペクチナタス,セレノモナス,ジモフィラス,スポロムサ,マイコプラズマ,スピロプラズマ,ウレアプラズマ,またはエリシペロスリクス。
【0385】
1つの態様において、細菌感染症は肝不全に関連している。1つの態様において、本明細書に開示の活性化合物は、抗生物質または別の抗菌剤と組み合わせて投与される。
【0386】
1つの態様において、細菌感染症は肝不全に関連している。1つの態様において、本明細書に開示の活性化合物は、抗生物質または別の抗菌剤と組み合わせて投与される。
【0387】
1つの態様において、患者は慢性肝炎の急性増悪(ACLF)に罹患している。1つの態様において、患者は急性肝不全に罹患している。1つの態様において、患者は慢性肝不全に罹患している。1つの態様において、肝不全は、アルコール性肝疾患、慢性肝炎ウイルス性C型、慢性肝炎ウイルスB型、慢性胆管閉塞、ウィルソン病、血色素症、薬物及び毒素への暴露、自己免疫性肝炎、嚢胞性線維症、アルファアンチトリプシン欠乏症、肥満、または住血吸虫症によって引き起こされる。
【0388】
1つの態様において、本明細書に開示される活性化合物は、細菌感染症の予防または治療のための抗生物質と組み合わせて投与される。抗生物質の例としては、特に限定されるものではないが、セフォタキシム(クラフォラン)、オフロキサシン(フロキシン)、ノルフロキサシン(ノロキシン)、またはトリメトプリムスルファメトキサゾール(バクトリム、セプトラ)が挙げられる。
【0389】
d.抗血小板剤としての使用
別の態様において、本明細書に記載の化合物は、その必要がある宿主における凝血塊(血栓)形成の治療に使用される。1つの態様において、宿主は、冠動脈疾患、末梢血管疾患、または脳血管疾患に罹患している。1つの態様において、本明細書に記載の化合物は、凝固能の低下が望ましい何らかの医学的または外科的処置の前に、宿主に投与される。1つの態様において、本明細書に開示の活性化合物は、別の抗血栓性または抗凝固剤と組み合わせて投与される。
【0390】
1つの態様において、本明細書に記載の開示された化合物または組成物は、その必要がある被験体における凝血塊(血栓)形成の治療に使用するために提供され、この治療は、本明細書に記載の活性化合物、またはその薬学的に許容可能な組成物、塩、同位体類似体、若しくははプロドラッグを投与することを含む。
【0391】
1つの態様において、凝血塊形成の治療は、例えば冠動脈疾患、末梢血管疾患、または脳血管疾患を有する被験体で行われるか、または凝固能の低下が望ましい何らかの医学的または外科的処置の前に治療が行われる。冠動脈疾患は、例えば、冠動脈硬化症に起因する任意の冠状動脈機能不全(病理学的状態)、すなわち冠状動脈血管の部分的または全閉塞を含む。この用語はまた、安定及び不安定狭心症(それぞれSAP及びUAP)、左心室機能不全LVD、(うっ血性)心不全CHF、心筋死を含む範囲の様々な急性及び慢性病理学的状態を含む。末梢血管疾患には、例えば、閉塞性または機能的末梢動脈疾患(PAD)を含む。閉塞性PADの例としては、急性であり得る末梢動脈閉塞、及びバージャー病(閉塞性血栓血管炎)が挙げられる。機能性PADの例としては、レイノー病、レイノー現象、及び先端紫藍症が挙げられる。脳血管疾患は、例えば、血管の病理学的過程に起因する脳の何らかの異常を含む。1つの態様において、脳血管疾患は、脳虚血、脳出血、虚血性脳卒中、出血性脳卒中、または脳虚血、虚血性脳卒中後の血流の再導入に起因する虚血性再灌流障害から選択される。1つの非限定的な態様において、医学的または外科的処置は肺静脈切除である。
【0392】
1つの態様において、凝血塊形成の治療は、例えば、心筋梗塞、不安定狭心症、心房細動、脳卒中、腎損傷、経皮的冠動脈形成術、動脈硬化症、播種性血管内凝固、敗血症、内毒素血症(すなわち、血液中の内毒素の存在);肺塞栓症、及び深部静脈血栓症を含む、病理または治療により血管内に血栓を有する宿主で行われる。1つの態様において、本明細書に記載の化合物は、人工臓器、シャント、及び人工器官(例えば、患者に移植される人工心臓弁)の表面に凝血塊を有する宿主、及び冠動脈内ステントを投与された宿主に投与される。1つの態様において、宿主は、何らかの病理学的状態(例えば、VWF切断プロテアーゼであるADAMT13の遺伝的変異)に起因する血栓の形成(これは、血小板へのVWFを自発的結合を引き起こして血管中で微小血栓を形成させる可能性があり、これが血栓性血小板減少性紫斑病及び他の微小血管障害につながる)のために、本明細書に記載の化合物の有効量を投与される。微小血管障害は、非常に小さな血管(毛細血管)の壁が厚く弱くなるため、出血し、タンパク質漏れを引き起し、血液の流れを遅くする血管の疾患である。1つの態様において、治療は、溶血性尿毒症症候群の患者に行われる。
【0393】
1つの態様において、本明細書に開示の活性化合物は、追加の抗血小板剤と組み合わせて投与される。抗血小板剤の例としては、特に限定されるものではないが、アスピリン、チロフィバン(アグラスタット)、アグレノックス、アグリリン、トリフルサル(ディスグレン)、フロラン、エプチフィバチド(インテグリリン)、ジピリダモル(プレサンチン)、シロスタゾール(プレタール)、アブシキシマブ(レオプロ)、及びテルトロバンが挙げられる。1つの態様において、UNC3810A及びUC4202Aから選択される化合物が、追加の抗血小板剤と組み合わせて投与される。1つの態様において、MerTKI及び追加の抗血小板剤は相乗的に作用する。1つの態様において、MerTKIを追加の抗血小板剤と組み合わせて使用することは、標準治療投与量の増加なしに、抗血栓効果または抗凝固効果の上昇を提供する。
【0394】
1つの態様において、追加の抗血小板剤は、アデノシン二リン酸(ADP)受容体阻害剤である。ADP受容体阻害剤の例としては、特に限定されるものではないが、クロピドグレル(プラビクス)、プラスグレル(エフィエント)、チカグレロール(ブリリンタ)、チクロピジン(チクリド)、N6−メチル−2’−デオキシアデノシン−3’,5’−ビスホスフェート(MRS2179;P
2Y1阻害剤)、及び2−メチルチオアデノシン5’−モノホスフェートトリエチルアモニウム塩(2−Me−SAMP;P
2Y12阻害剤)が挙げられる。
【0395】
1つの態様において、本明細書に開示の活性化合物は、複数の抗血小板剤と組み合わせて投与される。1つの非限定的な態様において、本明細書に開示の活性化合物は、N6−メチル−2’−デオキシアデノシン−3’,5’−ビスホスフェート及び2−メチルチオアデノシン5’−モノホスフェートトリエチルアンモニウム塩と組み合わせて投与される。
【0396】
1つの態様において、本明細書に開示の活性化合物は、抗凝固剤と組み合わせて投与される。1つの態様において、抗凝固剤はヘパリン組成物である。1つの態様において、ヘパリン組成物は低分子量ヘパリン組成物である。低分子量ヘパリン組成物は当業者に公知であり、特に限定されるものではないが、チンザパリン、セルトパリン、パマパリン、ナドロパリン、アルデパリン、エノキサパリン、レビパリン、ダルテパリン、及びフラキシパリンが挙げられる。抗凝固剤の追加の例としては、特に限定されるものではないが、ワーファリン(クマジン)、フラグミン、ヘップロック、ラブノックス、及びミラドンが挙げられる。1つの態様において、UC3810A及びUNC4202Aから選択される化合物が抗凝固剤と組み合わせて投与される。
【0397】
e.ナノ粒子組成物または担体として使用
1つの態様において、本明細書に記載の活性化合物の有効量は、例えば送達及び/または延長放出送達を便利にするために、ナノ粒子に組み込まれる。ナノスケールの材料の使用は、基本的な物理的特性(例えば、溶解性、拡散性、血液循環半減期、薬物放出特性、免疫原性)を修飾する能力を提供する。過去20年間で、がん、糖尿病、痛み、喘息、アレルギー、及び感染症の治療のために、多くのナノ粒子ベースの治療薬及び診断薬が開発されてきた。これらのナノスケールの薬剤は、より効果的及び/またはより便利な投与経路を提供し、治療毒性を低減し、製品寿命を延長し、最終的に医療費を削減することができる。治療的送達システムとして、ナノ粒子は標的化送達及び制御放出を可能にする。
【0398】
さらなる態様において、ナノ粒子ベースの薬物送達を使用して、持続的な速度で薬物を放出し、こうして投与頻度を減らし、標的化して薬物を送達して全身的な副作用を最小限に抑え、または併用療法のために2種以上の薬物を同時に送達して相乗効果を生み出し薬剤耐性を抑制することができる。現在までに、多くのナノテクノロジーベースの治療製品が臨床使用のために承認されている。これらの製品の中で特に、リポソーム薬物及びポリマーベースの結合体が製品の80%以上を占めている。Nanoparticles in Medicine: Therapeutic Applications and Developments, Clin. Pharm. and Ther., 83(5):761-769, 2008を参照されたい。
【0399】
結晶性アルファ形態の脂質の一部が作成及び保存され得る場合に、最適な固体脂質ナノ粒子(SLN)を制御された方法で製造することができる。これにより、SLN担体は内蔵されたトリガ機構を有し、脂質がアルファからベータ形態に変換され、結果的に薬物放出を制御する。薬物放出プロフィールは、脂質マトリックスの組成、界面活性剤濃度、及び産生パラメータに従って改変することができる。Muller, R.H., et al., Solid lipid nanoparticles (SLN) for controlled drug delivery - a review of the state of the art, Eur. H. Pharm. Biopharm., 50:161-177, 2000を参照されたいConsien et al.は、最近、脂質ナノ粒子を形成する新規アミノ脂質を有する脂質ナノ粒子を開示し、生物学活性化合物(例えば核酸)の細胞内送達のためのこれらの使用を開示した。Consien et al.のUS8,691,750を参照されたい。
【0400】
制御放出に関して、Kanwarは最近、アルギン酸吸着キトサン吸着ラクトフェリン吸着リン酸カルシウムナノ粒子、及びそのナノ粒子からのラクトフェリンの制御放出を開示した。KanwarのWO2012/145801を参照されたい。さらにArmes et al.は最近、システムのpHの制御された変化に応答して、システムへの少なくとも1種の活性薬剤の制御放出を容易にするように適合させたポリマー鋳型コアシェルナノ粒子を開示した。Armes et al.のUS8,580,311(これは参照により本明細書に取り込まれる)を参照されたい。
【0401】
Petros and DeSimoneは最近、ナノ粒子の設計戦略を見直した。さらに著者らは、微粒子及びナノ粒子を生成するためのPRINT(非湿式鋳型中の粒子複製)技術を見直した。Petros, R.A. and DeSimone, I.M., Strategies in the design of nanoparticles for therapeutic applications, Nature Reviews/Drug Discovery, vol. 9:615-627, 2010を参照されたい。重要なことに、著者らは、他のすべての粒子属性に依存することなく、単一のパラメータ(形状またはサイズ)を変更することができるナノ粒子の製造を開示した。著者らは、工学作成されたナノ粒子の機能の中心として出現したいくつかの粒子特性を概説することによって、論文を結論付けた。これらのパラメータには、粒子サイズ、粒子形状、表面特性、及び治療薬を放出する能力が含まれる。追加のナノ粒子製造方法は、US8,465,775、US8,444,899、US8,420,124、US8,263,129、US8,158,728、及び8,268,446(これらは、参照により本明細書に取り込まれる)中に見いだされる。
【0402】
ナノ粒子は、当該分野で公知の多種多様な方法を使用して調製することができる。例えばナノ粒子は、ナノ沈殿、流れ集束流体チャネル、噴霧乾燥、1重及び2重エマルジョン溶媒蒸発、溶媒抽出、相分離、粉砕、マイクロエマルション法、微細加工、ナノ加工、犠牲層、単純及び複雑コロイド脱混合、及び当業者に公知の他の方法などにより作製することができる。あるいはまたは追加的に、単分散半導体、導電性、磁性、有機、及び他のナノ材料のための水性及び有機溶媒合成物が記載されている(Pellegrino et al., 2005, Small, 1:48; Murray et al., 2000, Ann. Rev. Mat. Sci., 30:545; and Trindade et al., 2001, Chem. Mat., 13:3843)。追加の方法が文献に記載されている(例えば、Doubrow, Ed., "Microcapsules and Nanoparticles in Medicine and Pharmacy," CRC Press, Boca Raton, 1992; Mathiowitz et al., 1987, J. Control. Release, 5:13; Mathiowitz et al., 1987, Reactive Polymers, 6:275; 及び Mathiowitz et al., 1988, J. Appl. Polymer Sci., 35:755; 米国特許第5,578,325号及び第6,007,845号; P. Paolicelli et al., "Surface-modified PLGA-based Nanoparticles that can Efficiently Associate and Deliver Virus-like Particles" Nanomedicine. 5(6):843-853 (2010))。
【0403】
いくつかの態様において、本明細書に記載の化合物は、ナノ粒子、例えばポリマー性ナノ粒子に結合している。ナノ粒子は、特に限定されるものではないが、キトサン、アルギン酸塩、デキトラン、ゼラチン、及びアルブミンを含む天然ポリマー、及び、特に限定されるものではないが、ポリ(ラクチド−コ−グリコリド)(PLGA)、(3−ヒドロキシブチレート−3−ヒドロキシバレレート)(PHBV)、ポリ(セバシン酸無水物)、ポリ(e−カプロラクトン)、ポリスチレン、熱応答性(すなわち、NIPAAm及びCMCTS−g−PDEA)及びpH応答性(すなわち、ユードラギットLI00、ユードラギットS、及びAQOATAS−MG)ポリマーなどの合成ポリマーを含むことができる。
【0404】
1つの態様において、ポリマー粒子は、約0.1nm〜約10000nm、約1nm〜約1000nm、約10nm〜1000nm、約100nm〜800nm、約400nm〜600nm、または約500nmである。1つの態様において、微粒子は、約0.1nm、0.5nm、1.0nm、5.0nm、10nm、25nm、50nm、75nm、100nm、150nm、200nm、250nm、300nm、400nm、450nm、500nm、550nm、600nm、650nmm、700nm、750nm、800nm、850nm、900nm、950nm、1000nm、1250nm、1500nm、1750nm、または2000nmである。1つの態様において、本明細書に記載の化合物は、ポリスチレン粒子、PLGA粒子、PLA粒子、または他のナノ粒子に共有結合している。
【0405】
いくつかの態様においてナノ粒子は固体または中空であり得、1個以上の層を含むことができる。いくつかの態様において、各層は、他の層に対して独特の構成と独特の特性を有する。1例を挙げると、ナノ粒子はコア/シェル構造を有し、ここでコアは1つの層(例えばポリマーコア)であり、シェルは第2の層(例えば脂質2重層または単層)である。いくつかの態様においてナノ粒子は、複数の異なる層を含むことができる。いくつかの態様において、本明細書に記載の化合物は、1つ以上の層に組み込まれたり、囲まれたりすることができる。
【0406】
いくつかの態様において、本明細書に記載の化合物を含むナノ粒子は、任意選択的に1種以上の脂質を含むことができる。いくつかの態様においてナノ粒子はリポソームを含むことができる。いくつかの態様においてナノ粒子は脂質2重層を含むことができる。いくつかの態様においてナノ粒子は脂質単層を含むことができる。いくつかの態様においてナノ粒子はミセルを含むことができる。いくつかの態様においてナノ粒子は、脂質層(例えば、脂質2重層、脂質単層など)で囲まれたポリマーマトリックスを含むコアを含むことができる。いくつかの態様においてナノ粒子は、脂質層(例えば、脂質2重層、脂質単層など)で囲まれた非ポリマーコア(例えば、金属粒子、量子ドット、セラミック粒子、骨粒子、ウイルス粒子、タンパク質、核酸、炭水化物など)を含むことができる。
【0407】
別の態様においてナノ粒子は、金属粒子、量子ドット、セラミック粒子等を含むことができる。いくつかの態様において、非ポリマーナノ粒子は、金属原子(例えば、金原子)の集合体のような非ポリマー成分の集合体である。
【0408】
いくつかの態様においてナノ粒子は、任意選択的に1種以上の両親媒性物質を含むことができる。いくつかの態様において、両親媒性物質は、安定性の向上、均一性の向上、または粘度の増加を伴うナノ粒子の産生を促進することができる。いくつかの態様において、両親媒性物質は、脂質膜(例えば、脂質2重層、脂質単層など)の内部表面と結合することができる。当技術分野で公知の多くの両親媒性物質は、本発明において有用なナノ粒子を作製する際の使用に適している。このような両親媒性物質としては、特に限定されるものではないが、ホスホグリセリド;ホスファチジルコリン;ジパルミトイルホスファチジルコリン(DPPC);ジオレイルホスファチジルエタノールアミン(DOPE);ジオレイルオキシプロピルトリエチルアンモニウム(DOTMA);ジオレオイルホスファチジルコリン;コレステロール;コレステロールエステル;ジアシルグリセロール;ジアシルグリセロールコハク酸塩;ジホスファチジルグリセロール(DPPG);ヘキサンデカノール;ポリエチレングリコール(PEG)などの脂肪アルコール;ポリオキシエチレン−9−ラウリルエーテル;パルミチン酸やオレイン酸などの表面活性脂肪酸;脂肪酸;脂肪酸モノグリセリド;脂肪酸ジグリセリド;脂肪酸アミド;ソルビタントリオレート(Span(登録商標)85)グリココール酸;ソルビタンモノラウレート(Span(登録商標)20);ポリソルベート20(Tween(登録商標)20);ポリソルベート60(Tween(登録商標)60);ポリソルベート65(Tween(登録商標)65);ポリソルベート80(Tween(登録商標)80);ポリソルベート85(Tween(登録商標)85);ポリオキシエチレンモノステアリン酸塩;サーファクチン;ポロキソマー;ソルビタントリオレエートなどのソルビタン脂肪酸エステル;レシチン;リソレシチン;ホスファチジルセリン;ホスファチジルイノシトール;スフィンゴミエリン;ホスファチジルタノールアミン(セファリン);カルジオリピン;ホスファチド酸;セレブロシド;ジセチルリン酸塩;ジパルミトイルホスファチジルグリセロール;ステアリルアミン;ドデシルアミン;ヘキサデシルアミン;パルミチン酸アセチル;グリセロールリシノレエート;ステアリン酸ヘキサデシル;ミリスチン酸イソプロピル;チロキサポル;ポリ(エチレングリコール)5000−ホスファチジルタノールアミン;ポリ(エチレングリコール)400−モノステアリン酸塩;リン脂質;高い界面活性を有する合成及び/または天然界面活性剤;デオキシコレート;シクロデキストリン;カオトロピック塩;イオン対合剤;及びこれらの組み合わせが挙げられる。両親媒性物質成分は、異なる両親媒性物質の混合物であってもよい。当業者は、これが、界面活性を有する物質の包括的リストではなく例示的なリストであることを認識するだろう。いかなる両親媒性物質も、本発明に従って使用されるナノ粒子の製造に使用することができる。
【0409】
いくつかの態様においてナノ粒子は、任意選択的に1個以上の炭水化物を含むことができる。炭水化物は天然または合成であってもよい。炭水化物は、誘導体化された天然炭水化物であってもよい。特定の態様において、炭水化物は、特に限定されるものではないが、グルコース、フルクトース、ガラクトース、リボース、ラクトース、スクロース、マルトース、トレハロース、セロビオース、マンノース、キシロース、アラビノース、グルクロン酸、ガラクツロン酸、マヌロン酸、グルコサミン、ガラトサミン、及びノイラミン酸を含む単糖または二糖類を含む。特定の態様において、炭水化物は多糖であり、特に限定されるものではないが、プルラン、セルロース、微結晶セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシセルロース(HC)、メチルセルロース(C)、デキストラン、シクロデキストラン、グリコーゲン、ヒドロキシエチルデンプン、カラゲナン、グリコン、アミロース、キトサン、N,O−カルボキシルメチルキトサン、アルギン及びアルギン酸、デンプン、キチン、イヌリン、こんにゃく、グルコムマンナン、プスツラン、ヘパリン、ヒアルロン酸、カードラン、及びキサンタンを含む。いくつかの態様においてナノ粒子は、多糖類などの炭水化物を含まない(または特に除外する)。特定の態様において、炭水化物は、糖アルコール(特に限定されるものではないが、マンニトール、ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、マルチトール、及びラクチトールを含む)などの炭水化物誘導体を含むことができる。
【0410】
いくつかの態様において、関連するナノ粒子は1種以上のポリマーを含むことができる。いくつかの態様においてナノ粒子は、非メトキシ末端のプルロニックポリマーである1種以上のポリマーを含む。いくつかの態様において、ナノ粒子を構成するポリマーの少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、97%、または99%(重量/重量)は、非メトキシ末端化プルロニックポリマーである。いくつかの態様において、ナノ粒子を構成するすべてのポリマーは、非メトキシ末端プルロニックポリマーである。いくつかの態様においてナノ粒子は、非メトキシ末端ポリマーである1種以上のポリマーを含む。いくつかの態様において、ナノ粒子を構成するポリマーの少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、97%、または99%(重量/重量)は、非メトキシ末端化プルロニックポリマーである。いくつかの態様において、ナノ粒子を構成するすべてのポリマーは、非メトキシ末端化プルロニックポリマーである。いくつかの態様においてナノ粒子は、プルロニックポリマーを含まない1種以上のポリマーを含む。いくつかの態様において、ナノ粒子を構成するポリマーの少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、97%、または99%(重量/重量)は、プルロニックポリマーを含まない。いくつかの態様において、ナノ粒子を構成するすべてのポリマーは、プルロニックポリマーを含まない。いくつかの態様において、このようなポリマーは、コーティング層(例えば、リポソーム、脂質単層、ミセルなど)によって囲むことができる。いくつかの態様において、ナノ粒子の様々な要素をポリマーと結合させることができる。
【0411】
ポリマーの他の例としては、特に限定されるものではないが、ポリエチレン、ポリカーボネート(例えばポリ(1,3−ジオキサン−2−オン))、ポリ無水物(例えばポリ(無水セバシン酸))、ポリプロピルフマレート、ポリアミド(ポリカプロラクタム)、ポリアセタール、ポリエーテル、ポリエステル(例えば、ポリラクチド、ポリグリコリド、ポリラクチド−コ−グリコリド、ポリカプロラクゾン、ポリヒドロキシ酸(例えばポリ(P−ヒドロキシルカノエート)))、ポリ(オルトエステル)、ポリシアノアクリレート、ポリビニルアルコール、ポリウレタン、ポリホスファゼン、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリ尿素、ポリスチレン、ポリアミン、ポリリジン、ポリリジン−PEG共重合体、及びポリ(エチレンイミン)、ポリ(エチレンイミン)−PEG共重合体が挙げられる。
【0412】
いくつかの態様においてナノ粒子は、21C.F.R.§177.2600の下で米国食品医薬品局(FDA)によってヒトでの使用が承認されたポリマーを含み、特に限定されるものではないが、ポリエステル(例えば、ポリ乳酸、ポリ(ラクチック−コ−グリコール酸)、ポリカプロラクノン,ポリバレロラクトン,ポリ(1,3−ジオキサン−2−オン));ポリ無水物(例えば、ポリ(セバシン酸無水物));ポリエーテル(例えば、ポリエチレングリコール);ポリウレタン;ポリメタクリレート;ポリアクリレート;及びポリシアノクリレートが挙げられる。
【0413】
いくつかの態様において、ポリマーは親水性であることができる。例えば、ポリマーは、陰イオン基(例えば、リン酸基、硫酸塩基、カルボン酸基);陽イオン基(例えば、4級アミン基);または極性基(例えば、ヒドロキシル基、チオール基、アミン基)を含んでよい。いくつかの態様において、親水性ポリマーマトリックスを含むナノ粒子は、ナノ粒子内に親水性環境を生成する。いくつかの態様において、ポリマーは疎水性であることができる。いくつかの態様において、疎水性ポリマーマトリックスを含むナノ粒子は、ナノ粒子内に疎水性環境を生成する。ポリマーの親水性または疎水性の選択は、ナノ粒子内に組み込まれる(例えば、結合される)材料の性質に影響を与え得る。
【0414】
いくつかの態様において、ポリマーは、1つ以上の部分及び/または官能基で修飾することができる。種々の部分または官能基は、本発明に従って使用することができる。いくつかの態様において、ポリマーは、ポリエチレングリコール(PEG)を用いて、炭水化物を用いて、及び/または多糖類に由来する非環系ポリアセタールを用いて修飾され得る(Papisov, 2001, ACS Symposium Series, 786:301)。Gref et al.の米国特許第5,543,158号またはVon Andrian et al.のWO2009/051837号を使用して、いくつかの態様を作成することができる。
【0415】
いくつかの態様において、ポリマーは脂質または脂肪酸基で修飾することができる。いくつかの態様において、脂肪酸基は、酪酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキドン酸、ベヘム酸、またはリグノセリン酸の1個以上であってよい。いくつかの態様において、脂肪酸基は、パルミトレイン酸、オレイン酸、バクセン酸、リノール酸、アルファリノール酸、ガンマリノール酸、アラキドン酸、ガドレイン酸 、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、またはエルカ酸の1個以上であってよい。
【0416】
いくつかの態様において、ポリマーは1個以上のアクリルポリマーであってもよい。特定の態様において、アクリルポリマーは、例えば、アクリル酸及びメタクリル酸共重合体、メチルメタクリレート共重合体、エトキシエチルメタクリレート、シアノエチルメタクリレート、アミノアルキルメタクリレート共重合体、ポリ(アクリル酸)、ポリ(メタクリル酸)、メタクリル酸アルキルアミド共重合体、ポリ(メチルメタクリレート)、ポリ(メタクリル酸無水物)、メチルメタクリレート、ポリメタクリレート、ポリ(メチルメタクリレート)共重合体、ポリアクリルアミド、アミノアルキルメタクリレート共重合体、グリジジルメタクリレート共重合体、ポリシアノアクリレート、及び前述のポリマーの1個以上を含む組み合わせを含む。アクリルポリマーは、4級アンモニウム基の含有量が低いアクリル酸及びメタクリル酸エステルの完全に重合した共重合体を含むことができる。
【0417】
いくつかの態様において、ポリマーは陽イオン性ポリマーであることができる。一般に、陽イオン性ポリマーは、核酸(例えばDNA、またはその誘導体)の負に帯電した鎖を縮合させるか及び/または保護することができる。ポリ(リジン)(Zauner et al., 1998, Adv. Drug Del. Rev., 30:97; and Kabanov et al., 1995, Bioconjugate Chem., 6:7)、ポリエチレンイミン( PEI; Boussif et al., 1995, Proc. Natl. Acad. Sci., USA, 1995, 92:7297)、及びポリ(アミドアミン)デンドリマー((Kukowska-Latallo et al., 1996, Proc. Natl. Acad. Sci., USA, 93:4897; Tang et al., 1996, Bioconjugate Chem., 7:703; and Haensler et al., 1993, Bioconjugate Chem., 4:372)などのアミン含有ポリマーは、生理的pHで正に帯電しており、核酸とイオン対を形成し、様々な細胞株でトランスフェクションを媒介する。態様においてナノ粒子は陽イオン性ポリマーを含まない(または排除してもよい)。
【0418】
いくつかの態様において、ポリマーは、陽イオン側鎖を有する分解性ポリエステルであり得る(Putnam et al., 1999, acromolecules, 32:3658; Barrera et al., 1993, J. Am. Chem. Soc, 115:11010; Kwon et al., 1989, Macromolecules, 22:3250; Lim et al., 1999, J. Am. Chem. Soc, 121:5633; and Zhou et al., 1990, Macromolecules, 23:3399)。これらのポリエステルの例としては、ポリ(L−ラクチド−コ−L−リジン)(Barrera et al., 1993, J. Am. Chem. Soc, 115:11010)、ポリ(セリンエステル)(Zhou et al., 1990, Macromolecules, 23:3399)、ポリ(4−ヒドロキシ−L−プロリンエステル)(Putnam et al., 1999, Macromolecules, 32:3658; and Lim et al., 1999, J. Am. Chem. Soc, 121:5633)、及びポリ(4−ヒドロキシ−L−プロリンエステル)(Putnam et al., 1999, Macromolecules, 32:3658; and Lim et al., 1999, J. Am. Chem. Soc, 121 :5633)が挙げられる。
【0419】
これら及び他のポリマーの特性及びこれらを調製するための方法は、当該分野で公知である(例えば、米国特許第6,123,727号;第5,804,178号;第5,770,417号;第5,736,372号;第5,716,404号;第6,095,148号;第5,837,752号;第5,902,599号;第5,696,175号;第5,514,378号;第5,512,600号;第5,399,665号;第5,019,379号;第5,010,167号;第4,806,621号;第4,638,045号;及び第4,946,929号;Wang et al., 2001, J. Am. Chem. Soc, 123:9480; Lim et al., 2001, J. Am. Chem. Soc, 123:2460; Langer, 2000, Acc. Chem. Res., 33:94; Langer, 1999, J. Control. Release, 62:7; and Uhrich et al., 1999, Chem. Rev., 99:3181)。より一般的には、特定の適切なポリマーを合成するための様々な方法は、Concise Encyclopedia of Polymer Science and Polymeric Amines and Ammonium Salts, Ed. by Goethals, Pergamon Press, 1980; Principles of Polymerization by Odian, John Wiley & Sons, Fourth Edition, 2004; Contemporary Polymer Chemistry by Allcock et al., Prentice-Hall, 1981; Deming et al., 1997, Nature, 390:386; 及び米国特許第6,506,577号、第6,632,922、第6,686,446、第6,818,732号に記載されている。
【0420】
ポリマーは、直鎖又は分岐鎖ポリマーであり得る。いくつかの態様において、ポリマーはデンドリマーであり得る。いくつかの態様において、ポリマーは実質的に相互に連結され得る。いくつかの態様において、ポリマーは、実質的に架橋を含まなくてもよい。いくつかの態様において、ポリマーは架橋ステップを受けずに使用することができる。ナノ粒子は、前述及び他のポリマーのいずれかのブロック共重合体、グラフト共重合体、ブレンド、混合物、及び/または付加物を含み得ることを理解するべきである。当業者は、本明細書に列記されたポリマーが例示的なものであり、決して本発明に従って使用され得るポリマーの包括的なリストではないことを認識するであろう。
【0421】
本発明の化合物は、多くの方法によってナノ粒子に結合することができる。一般に、結合は、化合物とナノ粒子との結合の結果であり得る。この結合により、化合物がナノ粒子の表面に付着するか、及び/またはナノ粒子内に含まれる(封入される)可能性がある。しかしいくつかの態様において、化合物はナノ粒子に接着するのではなく、ナノ粒子の構造の結果としてナノ粒子によって封入される。いくつかの態様においてナノ粒子は、本明細書に提供されるポリマーを含み、そして本明細書に記載の化合物は、ナノ粒子に結合される。本明細書に記載の化合物は、特に限定されるものではないが、C. Astete et al., "Synthesis and characterization of PLGA nanoparticles" J. Biomater. Sci. Polymer Edn, Vol. 17, No. 3, pp. 247-289 (2006); K. Avgoustakis "Pegylated Poly(Lactide) and Poly(Lactide-Co-Glycolide) Nanoparticles: Preparation, Properties and Possible Applications in Drug Delivery" Current Drug Delivery 1 :321-333 (2004); C. Reis et al., "Nanoencapsulation I. Methods for preparation of drug-loaded polymeric nanoparticles" Nanomedicine 2:8-21 (2006); P. Paolicelli et al., "Surface-modified PLGA-based Nanoparticles that can Efficiently Associate and Deliver Virus-like Particles" Nanomedicine. 5(6):843-853 (2010)を含む種々の方法を使用して、望ましいものとしてナノ粒子内に封入され得る。本明細書に記載の化合物を封入するのに適した他の方法(特に限定されるものではないが、Ungerの米国特許第6,632,671号に開示された方法、Oct. 14, 2003 を含む)を使用してもよい。
【0422】
特定の態様においてナノ粒子は、ナノ沈殿プロセスまたは噴霧乾燥によって調製される。ナノ粒子の調製に用いられる条件は、所望の大きさまたは性質(例えば、疎水性、親水性、親水性、外部形態、「粘着性」、形状など)の粒子を得るために変更され得る。使用されるナノ粒子を作製する方法及び条件(例えば、溶媒、温度、濃度、空気流量など)は、ポリマーマトリックスのナノ粒子及び/または組成物に結合される材料に依存し得る。上記のいずれかの方法によって調製された粒子が所望の範囲外のサイズ範囲を有する場合、粒子は例えばふるいを用いてサイズを変更することができる。
【0423】
本発明の1つの態様において、PRINT技術を使用して、本明細書に記載の化合物を含むナノ粒子が製造される。
【0424】
別の態様において、本明細書に記載の化合物を含むリポソームベースのナノ粒子が提供される。別の態様において、リポソームベースのナノ粒子は、制御放出のために製剤化された本明細書に記載の化合物を含む。
【0425】
1つの態様において、本明細書に記載の化合物を含むポリマーベースのナノ粒子が本明細書に提供される。別の態様において、制御放出のために製剤化された本明細書に記載の化合物を含むポリマーベースのナノ粒子が本明細書に提供される。
【0426】
1つの態様においてナノ粒子は、アルブミン及び本明細書に記載の化合物を含む。別の態様においてナノ粒子は、多糖及び本明細書に記載の化合物を含む。1つの態様においてナノ粒子は、金属及び本明細書に記載される化合物を含む。別の態様においてナノ粒子は、金及び本明細書に記載の化合物を含む。別の態様においてナノ粒子は、酸化鉄及び本明細書に記載の化合物を含む。1つの態様においてナノ粒子は、ケイ素及び本明細書に記載のシリコン及び化合物を含む。
【0427】
ナノ粒子の製造に使用されるポリマーに関しては、いくつかの総説が利用可能である。例えば、Soppimath, .S., et al., Biodegradable polymeric nanoparticles as drug delivery devices, J. Controlled Release, 70:1-20, 2001, Agnihotri, S.A., et al., Recent advances on chitosan-based micro- and nanoparticle delivery, J. Controlled Release, 100(l):5-28, 2004, Ganta, S, et al., A review of stimuli-responsive nanocarriers for drug and gene delivery, J. Controlled Release, 126(3): 187-204, 2008, Danhier, F. et al., PLGA-based nanoparticles: An overview of biomedical applications, J. Controlled Release, 161(2):505- 522, 2012を参照されたい。
【0428】
1つの態様においてナノ粒子は、L−グルタミン酸共重合体と本明細書に記載の化合物を含む。別の態様においてナノ粒子は、L−アラニン共重合体と本明細書に記載の化合物を含む。1つの態様においてナノ粒子は、L−リジン共重合体と本明細書に記載の化合物を含む。別の態様においてナノ粒子は、L−チロシン共重合体と本明細書に記載の化合物を含む。別の態様においてナノ粒子は、ポリ(ラクチック−コ−グリコール酸)と本明細書に記載の化合物を含む。別の態様においてナノ粒子は、メトキシ−PEG−ポリ(D,L−ラクチド)と本明細書に記載の化合物を含む。別の態様においてナノ粒子は、HPMA共重合体と本明細書に記載の化合物を含む。1つの態様においてナノ粒子は、ポリシクロドキレンと本明細書に記載の化合物を含む。1つの態様においてナノ粒子は、ポリグルタミン酸と本明細書に記載の化合物を含む。別の態様においてナノ粒子は、ポリ(イソヘキシル−シアノアクリレート)と本明細書に記載の化合物を含む。1つの態様においてナノ粒子は、ポリL−リジンと本明細書に記載の化合物を含む。別の態様においてナノ粒子は、PEGと本明細書に記載の化合物を含む。1つの態様においてナノ粒子は、ポリマーと本明細書に記載の化合物の組み合わせを含む。
【0429】
1つの態様において、本明細書に記載の化合物は、約1〜約90日間にわたってナノ粒子から放出される。1つの態様において、化合物は約3〜28日間にわたって放出される。1つの態様において、化合物は約5〜21日間にわたって放出される。
【0430】
2.障害の治療方法
1つの態様において、被験体におけるMerチロシンキナーゼ及び/またはチロシンキナーゼに関連する障害を治療する方法が開示され、この方法は、少なくとも1つの開示された化合物の有効量を被験体に投与し、それによって障害を治療するステップを含む。さらなる態様において、この障害はMerチロシンキナーゼと関連している。さらなる態様において、この障害はTyro3チロシンキナーゼに関連している。さらなる態様において、この障害はMerチロシンキナーゼ機能不全及びTyro3キナーゼ機能不全とに関連している。
【0431】
従って、1つの態様において、被験体におけるMerチロシンキナーゼ及び/またはTyro3チロシンキナーゼに関連する障害を治療する方法が開示され、この方法は、被験体に、式:
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、Cy
1は、C3〜C8シクロアルキル及びC2〜C7ヘテロシクロアルキルから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
1aは、水素、C1〜C8アルキル、及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;Cy
2は、存在する場合、C3〜C9シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
1bは、C1〜C8アルキル、Cy
2、及び(C1〜C4アルキル)Cy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
2は、水素、C1〜C4アルキル、−C(O)R
20、−C(O)N(R
22)R
20、−N(R
22)C(O)R
20、−SO
2N(R
22)R
21、−N(R
22)SO
2R
21、−SO
2R
21、及び−(CH
2)
nCy
3から選択され;nは、0、1、2、3、及び4から選択され;R
20及びR
21の各々は、存在する場合、C1〜C4アルキル、−(CH
2)
qOR
30、及びCy
4から選択され;qは、0、1、2、3、及び4から選択され;R
30は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択され;Cy
4は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC3〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、−NH
2、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノ、及び(C1〜C4アルキル)NR
40aR
40bから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
40a及びR
40bの各々は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから独立して選択され;R
22は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択され;Cy
3は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
3は−(CH
2)
pOH及び−(CH
2)
pNHR
23から選択され;pは、0、1、及び2から選択され;R
23は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択され、
R
2が水素またはC1〜C4アルキルである場合、Cy
1は構造:
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
であることを条件とするか、または、
R
2がC1〜C4アルキルである場合、そのときはR
1bはCy
2及び(C1〜C4アルキル)Cy
2から選択されることを条件とする)によって表される構造を有する少なくとも1つの化合物、またはその薬学的に許容可能な塩の有効量を投与し、それによって障害を治療するステップを含む。
【0432】
従って、1つの態様において、被験体におけるMerチロシンキナーゼ機能不全及び/またはTyro3チロシンキナーゼ機能不全に関連する障害を治療する方法が開示され、この方法は、式:
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、Cy
1は、C3〜C8シクロアルキル及びC2〜C7ヘテロシクロアルキルから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
1aは、水素、C1〜C8アルキル、及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;Cy
2は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
1bは、C1〜C8アルキル及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
2は、−C(O)R
20、−C(O)N(R
22)R
20、−N(R
22)C(O)R
20、−SO
2N(R
22)R
21、−N(R
22)SO
2R
21、−SO
2R
21、及び−(CH
2)
nCy
3から選択され;nは、0、1、2、3、及び4から選択され;R
20及びR
21の各々は、存在する場合、C1〜C4アルキル、−(CH
2)
qOR
30、及びCy
4から選択され;qは、0、1、2、3、及び4から選択され;R
30は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択され;Cy
4は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
22は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択され;Cy
3は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
3は−(CH
2)
pOH及び−(CH
2)
pNHR
23から選択され;pは、0、1、及び2から選択され;R
23は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択される)によって表される構造を有する少なくとも1つの化合物、またはその薬学的に許容可能な塩の有効量を投与し、それによって前記障害を治療するステップを含む。
【0433】
また、被験体における腫瘍を治療する方法も開示され、この方法は、開示された化合物または組成物の有効量を被験体に投与することを含む。さらなる態様において、被験体は、投与ステップの前に腫瘍を治療する必要性が診断されている。さらなる態様において、この方法は、腫瘍の治療を必要とする被験体を同定するステップをさらに含む。
【0434】
さらなる態様において、腫瘍はMerTK+/+である。さらなる態様において、腫瘍はMerTK−/−である。
【0435】
また、被験体における癌を治療する方法も開示され、この方法は、開示された化合物または組成物の有効量を被験体に投与することを含む。さらなる態様において、被験体は、投与ステップの前に癌を治療する必要性が診断されている。さらなる態様において、この方法は、癌の治療を必要とする被験体を同定するステップをさらに含む。
【0436】
さらなる態様において、癌はMerTK+/+である。さらなる態様において、癌はMerTK−/−である。
【0437】
また、被験体における疾患組織を取り巻く免疫抑制された微小環境を治療する方法も開示され、この方法は、開示された化合物または組成物の有効量を被験体に投与することを含む。さらなる態様において、被験体は、投与ステップの前に免疫抑制された微小環境を治療する必要性が診断されている。さらなる態様において、この方法は、免疫抑制された微小環境の治療を必要とする被験体を同定するステップをさらに含む。
【0438】
また、被験体における血栓性障害を治療する方法も開示され、この方法は、開示された化合物または組成物の有効量を被験体に投与することを含む。さらなる態様において、被験体は、投与ステップの前に抗血栓療法の必要性が診断されている。さらなる態様において、この方法は、抗血栓療法を必要とする被験体を同定するステップをさらに含む。
【0439】
さらなる態様において、被験体は哺乳動物である。さらなる態様において、哺乳動物はヒトである。
【0440】
さらなる態様において、被験体は投与ステップの前に障害を治療する必要性が診断されている。さらなる態様において、この方法は、疾患の治療を必要とする被験体を同定するステップをさらに含む。
【0441】
さらなる態様において、被験体は、疾患組織を取り巻く免疫抑制された微小環境を治療する必要性が診断されている。さらなる態様において、この方法は、疾患組織を取り巻く免疫抑制された微小環境の治療を必要とする被験体を同定するステップをさらに含む。
【0442】
さらなる態様において、有効量は治療有効量である。さらなる態様において、有効量は予防有効量である。
【0443】
さらなる態様において、障害は癌、感染症、線維症、血栓性障害、または凝固障害である。
【0444】
さらなる態様において、障害は感染症である。さらなる態様において、感染症は細菌感染症である。さらなる態様において、感染症はウイルス感染症である。さらなる態様において、ウイルス感染症は、ビリオンエンベロープのホスファチジルセリンを有する。
【0445】
さらなる態様において、障害は、疾患組織を取り巻く免疫抑制された微小環境と関連している。
【0446】
さらなる態様において、障害は制御不能な細胞増殖の障害である。さらなる態様において、制御不能な細胞増殖の障害は癌である。さらなる態様において、癌は、乳癌、子宮頸癌、消化器癌、結腸直腸癌、脳癌、皮膚癌、前立腺癌、卵巣癌、甲状腺癌、精巣癌、膵臓癌、子宮内膜癌、黒色腫、グリオーマ、白血病、リンパ腫、慢性骨髄増殖性障害、骨髄異形成症候群、骨髄増殖性新生物、及び形質細胞新生物(ミエローマ)から選択される。さらなる態様において、癌はMerTK+/+である。さらに態様において、癌はMerTK−/−である。
【0447】
さらなる態様において、障害は血栓性障害または凝固障害である。血栓性障害の例としては、特に限定されるものではないが、心筋梗塞、深部静脈血栓症、肺塞栓症、及び脳卒中が挙げられる。
【0448】
さらなる態様において、障害は肝障害である。肝障害の例としては、特に限定されるものではないが、アルコール関連肝疾患、肝硬変、非アルコール性脂肪性肝疾患、肝炎、血色素症、及び原発性胆汁性肝硬変が挙げられる。
【0449】
さらなる態様において、障害はMerチロシンキナーゼ機能不全に関連している。さらなる態様において、障害はTyro3チロシンキナーゼ機能不全に関連している。
【0450】
3.感染症の治療方法
1つの態様において、被験体における感染症を治療する方法が開示され、この方法は、少なくとも1つの開示された化合物またはその薬学的に許容可能な塩の有効量を、被験体に投与し、それによって感染症を治療するステップを含む。
【0451】
従って、1つの態様において、被験体におけるMerチロシンキナーゼ及び/またはTyro3チロシンキナーゼに関連する感染症を治療する方法が開示され、この方法は、被験体に、式:
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、Cy
1は、C3〜C8シクロアルキル及びC2〜C7ヘテロシクロアルキルから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
1aは、水素、C1〜C8アルキル、及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;Cy
2は、存在する場合、C3〜C9シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
1bは、C1〜C8アルキル、Cy
2、及び(C1〜C4アルキル)Cy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
2は、水素、C1〜C4アルキル、−C(O)R
20、−C(O)N(R
22)R
20、−N(R
22)C(O)R
20、−SO
2N(R
22)R
21、−N(R
22)SO
2R
21、−SO
2R
21、及び−(CH
2)
nCy
3から選択され;nは、0、1、2、3、及び4から選択され;R
20及びR
21の各々は、存在する場合、C1〜C4アルキル、−(CH
2)
qOR
30、及びCy
4から選択され;qは、0、1、2、3、及び4から選択され;R
30は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択され;Cy
4は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC3〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、−NH
2、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノ、及び(C1〜C4アルキル)NR
40aR
40bから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
40a及びR
40bの各々は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから独立して選択され;R
22は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択され;Cy
3は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
3は−(CH
2)
pOH及び−(CH
2)
pNHR
23から選択され;pは、0、1、及び2から選択され;R
23は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択され、
R
2が水素またはC1〜C4アルキルである場合、Cy
1は構造:
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
であることを条件とするか、または、
R
2がC1〜C4アルキルである場合、そのときはR
1bはCy
2及び(C1〜C4アルキル)Cy
2から選択されることを条件とする)によって表される構造を有する少なくとも1つの化合物、またはその薬学的に許容可能な塩の有効量を投与し、それによって感染症を治療するステップを含む。
【0452】
従って、1つの態様において、被験体における感染症を治療する方法が開示され、この方法は、被験体に、式:
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、Cy
1は、C3〜C8シクロアルキル及びC2〜C7ヘテロシクロアルキルから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
1aは、水素、C1〜C8アルキル、及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;Cy
2は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
1bは、C1〜C8アルキル及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
2は、−C(O)R
20、−C(O)N(R
22)R
20、−N(R
22)C(O)R
20、−SO
2N(R
22)R
21、−N(R
22)SO
2R
21、−SO
2R
21、及び−(CH
2)
nCy
3から選択され;nは、0、1、2、3、及び4選択され;R
20及びR
21の各々は、存在する場合、C1〜C4アルキル、−(CH
2)
qOR
30、及びCy
4から選択され;qは、0、1、2、3、及び4から選択され;R
30は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択され;Cy
4は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
22は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択され;Cy
3は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
3は−(CH
2)
pOH及び−(CH
2)
pNHR
23から選択され;pは、0、1、及び2から選択され;R
23は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択される)によって表される構造を有する少なくとも1つの化合物、またはその薬学的に許容可能な塩の有効量を投与するステップを含む。
【0453】
従って、1つの態様において、被験体における感染症を治療する方法が開示され、この方法は、被験体に、以下:
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される構造を有する少なくとも1つの化合物、またはその薬学的に許容可能な塩の有効量を投与するステップを含む。
【0454】
さらなる態様において、感染症はウイルス感染症または細菌感染症である。さらなる態様において、感染症は細菌感染症である。さらなる態様において、感染症はウイルス感染症である。さらなる態様において、ウイルス感染症は、ビリオンエンベロープのホスファチジルセリンを有する。
【0455】
さらなる態様において、被験体は哺乳動物である。さらなる態様において、哺乳動物はヒトである。
【0456】
さらなる態様において、被験体は、投与ステップの前に感染症を治療する必要性が診断されている。さらなる態様において、この方法は、感染の治療を必要とする被験体を同定するステップをさらに含む。
【0457】
さらなる態様において、この方法は、被験体に有効量の抗ウイルス剤を投与することを含む。
【0458】
さらなる態様において、有効量は治療有効量である。さらなる態様において、有効量は予防有効量である。
【0459】
さらなる態様において、感染症はMerチロシンキナーゼ機能不全及び/またはTyro3チロシンキナーゼ機能不全に関連している。さらなる態様において、感染症はMerチロシンキナーゼ機能不全に関連している。さらなる態様において、感染症はTyro3チロシンキナーゼ機能不全に関連している。さらなる態様において、感染症はMerチロシンキナーゼ機能不全及びTyro3チロシンキナーゼ機能不全に関連している。
【0460】
4.少なくとも1種の細胞におけるMerチロシンキナーゼの阻害方法
1つの態様において、少なくとも1種の細胞におけるMerチロシンキナーゼを阻害する方法が開示され、この方法は、少なくとも1種の細胞に、少なくとも1つの開示された化合物の有効量を接触させ、それによって感染症を治療するステップを含む。
【0461】
従って、1つの態様において、少なくとも1種の細胞におけるMerチロシンキナーゼを阻害する方法が開示され、この方法は、少なくとも1種の細胞に、式:
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、Cy
1は、C3〜C8シクロアルキル及びC2〜C7ヘテロシクロアルキルから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
1aは、水素、C1〜C8アルキル、及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;Cy
2は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
1bは、C1〜C8アルキル及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
2は、−C(O)R
20、−C(O)N(R
22)R
20、−N(R
22)C(O)R
20、−SO
2N(R
22)R
21、−N(R
22)SO
2R
21、−SO
2R
21、及び−(CH
2)
nCy
3から選択され;nは、0、1、2、3、及び4から選択され;R
20及びR
21の各々は、存在する場合、C1〜C4アルキル、−(CH
2)
qOR
30、及びCy
4から選択され;qは、0、1、2、3、及び4から選択され;R
30は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択され;Cy
4は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
22は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択され;Cy
3は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
3は、−(CH
2)
pOH及び−(CH
2)
pNHR
23から選択され;pは、0、1、及び2から選択され;R
23は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択される)によって表される構造を有する少なくとも1つの化合物、またはその薬学的に許容可能な塩の有効量を接触させ、それによって感染症を治療するステップを含む。
【0462】
従って、1つの態様において、少なくとも1種の細胞におけるMerチロシンキナーゼを阻害する方法が開示され、この方法は、少なくとも1種の細胞に、式:
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される構造を有する少なくとも1つの化合物、またはその薬学的に許容可能な塩の有効量を接触させるステップを含む。
【0463】
さらなる態様において、細胞は哺乳動物である。さらなる態様において、細胞はヒトである。さらなる態様において、細胞は、接触ステップの前に哺乳動物から単離されている。
【0464】
さらなる態様において、接触は哺乳動物への投与を介して行われる。さらなる態様において、哺乳動物は、投与ステップの前にMerチロシンキナーゼを阻害する必要性が診断されている。さらなる態様において、哺乳動物は、投与ステップの前にMerチロシンキナーゼの機能不全に関連する疾患を治療する必要性が診断されている。
【0465】
さらなる態様において、Merチロシンキナーゼの阻害は癌の治療に関連する。
【0466】
さらなる態様において、化合物は、約30μM未満のIC
50でMerTKの阻害を示す。さらなる態様において、化合物は、約25μM未満のIC
50でMerTKの阻害を示す。さらなる態様において、化合物は、約20μM未満のIC
50でMerTKの阻害を示す。さらなる態様において、化合物は、約15μM未満のIC
50でMerTKの阻害を示す。さらなる態様において、化合物は、約10μM未満のIC
50でMerTKの阻害を示す。さらなる態様において、化合物は、約5μM未満のIC
50でMerTKの阻害を示す。さらなる態様において、化合物は、約1μM未満のIC
50でMerTKの阻害を示す。さらなる態様において、化合物は、約0.5μM未満のIC
50でMerTKの阻害を示す。
【0467】
5.少なくとも1種の細胞におけるTyro3チロシンキナーゼの阻害方法
1つの態様において、少なくとも1種の細胞におけるTyro3チロシンキナーゼを阻害する方法が開示され、この方法は、少なくとも1種の細胞に、少なくとも1つの開示された化合物の有効量を接触させ、それによって感染症を治療するステップを含む。
【0468】
従って、1つの態様において、少なくとも1種の細胞におけるTyro3チロシンキナーゼを阻害する方法が開示され、この方法は、少なくとも1種の細胞に、式:
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、Cy
1は、C3〜C8シクロアルキル及びC2〜C7ヘテロシクロアルキルから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
1aは、水素、C1〜C8アルキル、及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;Cy
2は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
1bは、C1〜C8アルキル及びCy
2から選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
2は、−C(O)R
20、−C(O)N(R
22)R
20、−N(R
22)C(O)R
20、−SO
2N(R
22)R
21、−N(R
22)SO
2R
21、−SO
2R
21、及び−(CH
2)
nCy
3から選択され;nは、0、1、2、3、及び4から選択され;R
20及びR
21の各々は、存在する場合、C1〜C4アルキル、−(CH
2)
qOR
30、及びCy
4から選択され;qは、0、1、2、3、及び4から選択され;R
30は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択され;Cy
4は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
22は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択され;Cy
3は、存在する場合、C3〜C8シクロアルキル、C2〜C7ヘテロシクロアルキル、C5〜C6アリール、及びC4〜C5ヘテロアリールから選択され、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルキルアミノ、及び(C1〜C4)(C1〜C4)ジアルキルアミノから独立して選択される0、1、2または3個の基で置換されており;R
3は−(CH
2)
pOH及び−(CH
2)
pNHR
23から選択され;pは、0、1、及び2から選択され;R
23は、存在する場合、水素及びC1〜C4アルキルから選択される)によって表される構造を有する少なくとも1つの化合物、またはその薬学的に許容可能な塩の有効量を接触させ、それによって感染症を治療するステップを含む。
【0469】
従って、1つの態様において、少なくとも1種の細胞におけるTyro3チロシンキナーゼを阻害する方法が開示され、この方法は、少なくとも1種の細胞に、式:
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される構造を有する少なくとも1つの化合物、またはその薬学的に許容可能な塩の有効量を接触させるステップを含む。
【0470】
さらなる態様において、細胞は哺乳動物である。さらなる態様において、細胞はヒトである。さらなる態様において、細胞は、接触ステップの前に哺乳動物から単離されている。
【0471】
さらなる態様において、接触は哺乳動物への投与を介して行われる。さらなる態様において、哺乳動物は、投与ステップの前にTyro3チロシンキナーゼを阻害する必要性が診断されている。さらなる態様において、哺乳動物は、投与ステップの前にTyro3チロシンキナーゼの機能不全に関連する疾患を治療する必要性が診断されている。
【0472】
さらなる態様において、化合物は、約30μM未満のIC
50でTyro3TKの阻害を示す。さらなる態様において、化合物は、約25μM未満のIC
50でTyro3TKの阻害を示す。さらなる態様において、化合物は、約20μM未満のIC
50でTyro3TKの阻害を示す。さらなる態様において、化合物は、約15μM未満のIC
50でTyro3TKの阻害を示す。さらなる態様において、化合物は、約10μM未満のIC
50でTyro3TKの阻害を示す。さらなる態様において、化合物は、約5μM未満のIC
50でTyro3TKの阻害を示す。さらなる態様において、化合物は、約1μM未満のIC
50でTyro3TKの阻害を示す。さらなる態様において、化合物は、約0.5μM未満のIC
50でTyro3TKの阻害を示す。
【0473】
さらなる態様において、Tyro3チロシンキナーゼの阻害は癌の治療に関連する。
【0474】
6.化合物の使用
1つの態様において、本発明は、開示された化合物または開示された方法の生成物の使用に関する。
【0475】
さらなる態様において、使用は、哺乳動物における障害を治療するための医薬の製造に関する。さらなる態様において、この障害はMerチロシンキナーゼ機能不全に関連している。さらなる態様において、この障害はTyro3チロシンキナーゼ機能不全に関連している。
【0476】
さらなる態様において、本発明は、免疫刺激療法における、開示された化合物または開示された方法の生成物の使用に関する。
【0477】
さらなる態様において、本発明は、免疫調節療法における、開示された化合物または開示された方法の生成物の使用に関する。
【0478】
さらなる態様において、使用は、哺乳動物における感染症を治療するための医薬の製造に関する。さらなる態様において、感染症はMerチロシンキナーゼ機能不全に関連している。さらなる態様において、感染症はTyro3チロシンキナーゼ機能不全に関連している。
【0479】
また、開示された化合物及び生成物の使用も提供される。1つの態様において、本発明は、少なくとも1つの開示された化合物;又そのは薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、若しくは多形体の使用に関する。さらなる態様において、使用される化合物は、開示された製造方法の生成物である。
【0480】
さらなる態様において、使用は、医薬として使用するための、開示された化合物、または開示された方法の生成物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、若しくは多形体の治療有効量を含む医薬組成物を、調製する方法に関する。
【0481】
さらなる態様において、使用は、医薬として使用するための、開示された化合物、または開示された方法の生成物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、若しくは多形体の治療有効量を含む医薬組成物を、調製する方法に関し、ここで、薬学的に許容可能な担体は、前記化合物または前記開示された製造方法の生成物の治療有効量と密接に混合される。
【0482】
開示された使用は、開示された化合物、開示された製造方法の生成物、方法、組成物、及びキットに関連して使用することができることが理解される。
【0483】
7.医薬の製造
1つの態様において、本発明は、被験体における障害を治療するための医薬の製造方法に関し、この方法は、開示された化合物または開示された方法の生成物の有効量を薬学的に許容可能な担体または希釈剤と組合せることを含む。
【0484】
1つの態様において、本発明は、被験体における感染症を治療するための医薬の製造方法に関し、この方法は、開示された化合物または開示された方法の生成物の有効量を薬学的に許容可能な担体または希釈剤と組合せることを含む。
【0485】
これらの用途に関して、本方法は、動物、特に哺乳動物、特にヒトへの、MerTK及び/またはTyro3TKの阻害に有効な化合物の治療有効量を投与することを含む。動物、特にヒトに投与される用量は、本発明の文脈において、合理的な時間枠にわたって動物における治療応答に影響を与えるのに十分であるべきである。当業者は、投与量が動物の状態及び動物の体重を含む様々な要因に依存することを認識するであろう。
【0486】
典型的な治療で投与される本開示の化合物の総量は好ましくは、マウスについて約10mg/kg〜約1000mg/kg体重、及びヒトについて1日の投与について約100mg/kg〜約500mg/kg体重、より好ましくは約200mg/kg〜400mg/kg体重である。この総量は、典型的には、しかし必ずではないが、1日約1回〜1日約3回で約24ヶ月間にわたって、好ましくは1日2回で約12ヶ月間にわたって、一連のより少ない量として投与される。
【0487】
用量のサイズはまた、投与経路、投与のタイミング及び頻度、並びに化合物の投与に伴う任意の有害な副作用の存在、性質、及び程度、及び所望の生理的効果によって決定される。様々な状態または疾患状態、特に慢性的な状態または疾患状態が、複数回の投与を伴う長期治療を必要とする可能性があることは、当業者によって理解されるであろう。
【0488】
従って1つの態様において、本発明は、開示された化合物または開示された製造方法の生成物、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、または多形体を、薬学的に許容可能な担体若しくは希釈剤と組合せることを含む、医薬の製造に関する。
【0489】
8.キット
1つの態様において、請求項1の少なくとも1つの化合物と、a)Merチロシンキナーゼ活性を上昇させることが知られている少なくとも1つの薬剤;(b)Tyro3チロシンキナーゼ活性を上昇させることが知られている少なくとも1つの薬剤;(c)制御不能な細胞増殖の障害を治療することが知られている少なくとも1つの薬剤;(d)少なくとも1つの抗菌剤;(e)少なくとも1つの抗ウイルス剤;(f)Merチロシンキナーゼ機能不全に関連する障害を治療するための説明書;(g)Tyro3チロシンキナーゼ機能不全に関連する障害を治療するための説明書;(h)制御不能な細胞増殖の障害を治療するための説明書;または(i)感染症を治療するための説明書の1つ以上とを、含むキットが開示される。
【0490】
さらなる態様において、障害は感染症である。さらなる態様において、障害はウイルス感染症である。ウイルス感染症の例としては、特に限定されるものではないが、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、ヒトパピローマウイルス(HPV)、インフルエンザ、水痘、感染性単核球症、流行性耳下腺炎、麻疹、風疹、帯状疱疹、エボラ、ウイルス性胃腸炎、ウイルス性肝炎、ウイルス性髄膜炎、ヒトメタニューモウイルス、ヒトパラインフルエンザウイルス1型、パラインフルエンザウイルス2型、パラインフルエンザウイルス3型、RSウイルス、ウイルス性肺炎、チクングニア、ベネズエラ馬脳炎、デング熱、インフルエンザ、そしてジカが挙げられる。さらなる態様において、感染症は細菌感染症である。細菌感染症の例としては、特に限定されるものではないが、結核菌、マイコバクテリウム・ボビス、マイコバクテリウム・ボビスBCG株、BCG亜株、マイコバクテリウム・アビウム、マイコバクテリウム・イントラセルラーレ、マイコバクテリウム・アフリカヌム、マイコバクテリウム・カンサシイ、マイコバクテリウム・マリナム、マイコバクテリウム・ウルセランス、マイコバクテリウム・アビウム亜種パラツベルクローシス、ノカルジア・アステロイデス、他のノカルジア種、レジオネラ・ニューモフィラ、他のレジオネラ種、チフス菌、他のサルモネラ種、赤痢菌種、ペスト菌、ヘモリチカ菌、パスツレラ・マルトシダ、他のパスツレラ種、アクチノバチルス・プルロニューモニア、リステリア・モノサイトゲネス、リステリア・イブラノビイ、ウシ流産菌、他のブルセラ種、心糸状虫、肺炎クラミジア、クラミジア・トラコマチス、オウム病クラミジア、Qリケッチア、他のリケッチア種、エールリヒア種、黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌、肺炎連鎖球菌、化膿連鎖球菌、ストレプトコッカス・アガラクチア、炭疽菌、大腸菌、コレラ菌、カンピロバクター種、髄膜炎菌、淋菌、緑膿菌、その他の緑膿菌種、インフルエンザ菌、軟性下疳菌、他のヘモフィルス種、破傷風菌、他のクロストリジウム種、腸炎エルシニア、及び他のエルシニア種が挙げられる。さらなる態様において、組成物は、細菌感染症のリスクを増加させる副作用を有することが知られている少なくとも1つの薬剤をさらに含む。
【0491】
さらなる態様において、障害は血栓性障害または凝固障害である。血栓性障害の例としては、特に限定されるものではないが、心筋梗塞、深部静脈血栓症、肺塞栓症、及び脳卒中が挙げられる。
【0492】
さらなる態様において、障害は、制御不能な細胞増殖の障害である。さらなる態様において、制御不能な細胞増殖の障害は癌である。癌の例としては、特に限定されるものではないが、白血病、リンパ腫、及び固形腫瘍が挙げられる。1つの態様において、癌は、消化器、血液、結腸、直腸、肝臓、網、乳房、腎臓、リンパ系、胃、肺、膵臓、肝臓、及び皮膚の癌から選択される癌であり得る。さらなる態様において、癌は白血病及び消化器間質腫瘍から選択される。
【0493】
さらなる態様において、制御不能な細胞増殖の障害を治療することが知られている薬剤は、化学療法剤である。化学療法剤の例としては、特に限定されるものではないが、アルキル化剤、例えばブスルファン、シスプラチン、マイトマイシンC、カルボプラチン;コルヒシン、ビンブラスチン、パクリタキセル(例えば,TAXOL(登録商標))、及びドセタキセル;トポイソメラーゼI阻害剤、例えばカンプトテシン及びトポテカン;トポイソメラーゼII阻害剤、例えばドキソルビシン及びエトポシド;RNA/DNA代謝拮抗剤、例えば5−アザシチジン、5−フルオロウラシル、及びメトトレキサート;DNA代謝拮抗剤、例えば5−フルオロ−2’−デオキシウリジン、ara−C、ヒドロキシ尿素、ゲムシタビン、カペシタビン、及びチオグアニン;抗体、例えばHERCEPTIN(登録商標)及びRITUXAN(登録商標)、並びに他の公知の化学療法剤、例えばフォトフリン、メルファラン、クロラムブシル、シクロホスファミド、イホスファミド、ビンクリスチン、ミトグアゾン、エピルビシン、アクラルビシン、ブレオマイシン、ミトキサントロン、エリプチニウム、フルダラビン、オクトレオチド、レチノイン酸、タモキシフェン、及びアラノシンが挙げられる。
【0494】
さらなる態様において、抗菌剤は、エリスロマイシン、アジスロマイシン、クラリスロマイシン、テリスロマイシン、ペニシリン、セファロスポリン、カルバペネム、イミペネム、メロペネム、ペニシリンG、ペニシリンV、メチシリン、オキサシリン、クロキサシリン、ジクロキサシン、ナフシリン、アンピシリン、アモキシシリン、カルベニシリン、チカルシリン、メジオシリン、ピペラシリン、アズロシリン、テモシリン、セパロチン、セファピリン、セフラジン、セファロリジン、セファゾリン、セファマンドール、セフロキシム、セファレキシン、セフプロジル、セファクロル、ロラカルベフ、セフォキシチン、セフメタゾール、セフォタキシム、セフチゾキシム、セフトリアキソン、セフォペラゾン、セフタジジム、セフィキシム、セフポドキシム、セフチブテン、セフジニル、セフピロム、セフェピム、アストレナム、ゲンタマイシン、クロロキン、セチルピリジニウムクロリド、ナリジクス酸、オキソリン酸、ノルフロキサシン、ペフロキサシン、エノキサシン,オフロキサシン、レブフロキサシン、シプロフロキサシン、テマフロキサシン、ロメフロキサシン、フレロキサシン、グレパフロキサシン、スパルフロキサシン、トロバフロキサシン、クリナフロキサシン、ガチフロキサシン、モキシフロキサシン、シタフロキサシン、ガネフロキサシン、ゲミフロキサシン、パズフロキサシン、パラアミノ安息香酸、スルファジアジン、スルフィソキサゾール、スルファトキサゾール、スルファタリジン、ストレプトマイシン、ネオマイシン、カナマイシン、パロマイシン、ゲンタマイシン、トブラマイシン、アミカシン、ネチルマイシン、スペクチノマイシン、シソミシン、ジベカリン、セパミシン、テトラサイクリン、クロルテトラサイクリン、デメクロサイクリン、ミノサイクリン、オキシテトラサイクリン、メタサイクリン、ドキシサイクリン、リファンピシン(リファンピンとも呼ばれる)、リファペンチン、リファブチン、ベンゾキサジノリファマイシン、リファキシミン、リンコマイシン、クリンダマイシン、バンコマイシン、テイコプラニン、キヌプリスチン、ダフロプリシン、リネゾリド、ポリミキシン、コリスチン、コリマイシン、トリメトプリム、バシトラシン、トリクロサン、ステアリン酸アスコルビリン、オレオイルサルコシン、ジオクチルスルホスクシネート、ビダラビン、及びホスホノマイシンから選択される。
【0495】
さらなる態様において、抗ウイルス剤は、アセマンナン、アシクロビル、アシクロビルナトリウム、アダマンタンアミン,アデフォビル,アデニンアラビノシド,アロブジン,アルビセプトスドトックス,アマンタジン塩酸塩,アラノチン,アリルドン,メシル酸アテビルジン,アブリジン,シドフォビル,シパムフィリン,シタラビン塩酸塩,BMS806,C31G,カルゲーナン,硫酸セルロース,シクロデキストリン、ダピビリン、メシル酸デラビルジン、デシクロビル、デキストリン2−硫酸塩、ジダノシン、ディソキサリル、ドルテグラビル,エドキスジン、エンビラデン、エンビロジム、エトラビリン、ファムシクロビル、塩酸ファモチン、フィアシタビン、フィアルリジン、フォサリレート、フォスカルネットナトリウム、ホスホネットナトリウム、FTC、ガンシクロビル、ガンシクロビルナトリウム、GSK1265744,9−2−ヒドロキシエトキシメチルグアニン、イバリズマブ、イドキスウリジン,インターフェロン,5−ヨウド−2’−デオキシウリジン,IQP−0528,ケトキサル、ラミブジン、ロブカビル、マラビロック、メモチンピロダビル、ペンシクロビル、ラルテグラビル、リバビリン、塩酸リマンタジン、リルピビリン(TMC−278)、メシル酸サキナビル、SCH−C、SCH−D、塩酸ソマンタジン、ソリブジン、スタトロン、スタブジン、T20、塩酸チロロン、TMC120、TMC125,トリフルリジン、トリフルオロチミジン、テノフォビル、テノフォビルアレフェナミド、テノフォビルジソプロキシルフマレート、テノフォビルのプロドラッグ、UC−781、UK−427、UK−857、バラシクロビル、塩酸バラシクロビル、ビダラビン、リン酸ビダラビン、ビダラビンリン酸ナトリウム、ビロキシム、ザルシタベン、ジドブジン、及びジンビロキシムから選択される。
【0496】
さらなる態様において、少なくとも1つの化合物と少なくとも1種の薬剤が同時製剤化される。さらなる態様において、少なくとも1つの化合物と少なくとも1種の薬剤が同時パッケージ化される。
【0497】
キットはまた、他の成分と同時パッケージ化、同時製剤化、及び/または同時送達された化合物及び/または生成物を含むことができる。例えば、製薬メーカー、医薬品再販業者、医師、配合店、または薬局は、開示された化合物及び/または生成物、及び患者に送達するための別の成分を含むキットを提供することができる。
【0498】
開示されたキットは、開示された化合物、生成物、及び医薬組成物から調製することができることが理解される。また、開示されたキットは、開示された使用方法に関連して使用できることも理解される。
【0499】
前述の説明は、本開示を例示し説明している。さらに、本開示は好ましい態様のみを示し説明しているが、前述のように、他の様々な組み合わせ、修飾、及び環境で使用することができ、上記教示及び/または関連分野の技術または知識に応じて、本明細書に表された本概念の範囲内で変更または修飾が可能であることを理解されたい。上述の態様は、本出願人によって知られている最良の形態をさらに説明し、そのようなまたは他の態様中において、及びその具体的な用途または使用により必要とされる種々の修飾を用いて、当業者が本開示を使用することを可能にすることを意図している。従って、前記説明は、本発明を本明細書に開示される形態に限定するものではない。また、添付の特許請求の範囲は、代替的な態様を含むと解釈されることを意図している。
【0500】
本明細書に引用されているすべての刊行物及び特許出願は、すべての目的において、個々の刊行物または特許出願が具体的かつ個別に組み込まれることが示されたかのように、参照により本明細書に取り込まれる。本開示と、本明細書に取り込まれた刊行物または特許出願との間に矛盾が生じた場合には、本開示が優先する。
【0501】
F.実施例
以下の調製物及び実施例は、当業者が、本発明をより明確に理解し実践することを可能にする。これらは、本発明の範囲を限定するものではなく、単に例示的かつ代表的なものであると考えるべきである。
【0502】
1.一般的な実験方法
すべての溶媒は、Sigma-Aldrich(無水グレード)、VWR International、または Fisher Scientificから購入した。すべての非水性反応は、窒素またはアルゴンの雰囲気下で、火炎乾燥またはオーブン乾燥した丸底フラスコ中で行った。反応温度は、熱電対温度計とアナログホットプレート攪拌機を用いて制御した。反応は、特に別の指定がなければ、室温(r.t.、約23°C)で行った。分析的薄層クロマトグラフィー(TLC)をE. Merckシリカゲル60F254プレート上で行い、UV、セリックアンモニウムモリブデート、過マンガン酸カリウム、アニスアルデヒド染色を用いて可視化した。収率は、単離された分光的に純粋な化合物として報告された。
【0503】
1H NMRスペクトルはVarian 400MHz分光計に記録され、重水素化された溶媒信号に対して報告される。
1H NMRスペクトルのデータは以下のように報告される:化学シフト(δppm)、多重度(s=一重項、d=二重項、t=三重項、dd=2重のダブレット、dt=2重の三重項、q=四重項、m=多重項、br=広い、app=明らか)、結合定数(Hz)、及び積分。LC/MSを行い、Agilent Technologies 6110 Quadrupole装置に記録した。
【0504】
2.化学実験
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
(i)一般的なパラジウム結合手順
iPrOH(80mL)中の(1r,4r)−4−(5−ブロモ−2−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)シクロヘキサン−1−オール(3.30g、10.0mmol)、(S)−ペンタン−2−アミン(3.48g、40.0mmol)、炭酸カリウム(5.52g、40.0mmol)、及びN,N−ジソプロプルエチルアミン(6.97mL、40.0mmol)の混合物を、120℃で3日間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で溶媒を除去した。残渣は、ISCOシステムを用いてカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物(1S,4R)−4−(5−ブロモ−2−(((S)−ペンタン−2−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)シクロヘキサン−1−オールを淡黄色の固体として得た(2.82g、74%)。ダイオキシンとH
2O(4:1、10mL)の混合物中のハロゲン化物(381mg、1.0mmol、1.0当量)、Pd(PPh
3)
4(58mg、0.05mmol、0.05当量),3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−N−Boc−4−ボロン酸、ピナコールエステル(618mg、2.0mmol、2.0当量)、及び炭酸カリウム(415mg、3.0mmol、3.0当量)を、を90℃でマイクロ波放射下で2時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で溶媒を除去した。残渣をISCOシステムを用いてカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物を得た。
【0505】
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
淡黄色固体(350mg、72%収率)。
【0506】
(ii)一般的な脱保護手順
メタノール(2.0mL)中のBoc保護アミン(350mg、0.72mmol、1.0当量)の溶液に、室温で塩化水素溶液(ジオキサン中4M、2.0mL、11.1当量)を加えた。得られた溶液を室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去して、粗生成物を得て、これを、さらに精製することなく次のステップで使用した。
【0507】
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
(i)一般的な結合手順
−78℃のジクロロメタン(10mL)中のアミン(71mg、0.185mmo1、1.0当量)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.2mL)の溶液に、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−スルホニルクロリド(34mg、0.185mmol、1.0当量)を加えた。反応液を室温まで温め、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し、残渣をHPLCにより精製して所望の生成物を得た。
【0508】
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
淡黄色固体(78 mg, 78% 収率).
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.71 (s, 1H), 7.56 (s, 1H), 6.16 (s, 1H), 4.52 (quint, J = 7.3 Hz, 1H), 4.23-4.13 (m, 1H), 4.11-4.06 (m, 2H), 4.04-3.98 (m, 2H), 3.75-3.55 (m, 4H), 3.46-3.38 (m, 2H), 2.62-2.54 (m, 2H), 2.15-1.92 (m, 8H), 1.88-1.40 (m, 8H), 1.31 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.99 (t, J = 7.3 Hz, 3H). MS m/z 532.30 [M+H]
+.
【0509】
(iii)一般的な水素化手順
MeOH中のアルケン(53mg、0.1mmol)とパラジウム担持活性炭(10%Pdベース、50mg)の懸濁液を、水素雰囲気下で室温で一晩撹拌した。得られた混合物をセライトのパッドを通して濾過し、溶媒を減圧下で除去した。残渣をHPLCにより精製して、所望の化合物を得た。
【0510】
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.60 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 4.55-4.43 (m, 1H), 4.20-4.10 (m, 1H), 3.95-3.85 (m, 2H), 3.75-3.60 (m, 3H), 3.52-3.40 (m, 1H), 3.18-3.02 (m, 4H), 3.00-2.90 (m, 1H), 2.89 (s, 3H), 2.40-2.32 (m, 2H), 2.15-1.90 (m, 10H), 1.80-1.40 (m, 8H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.2 Hz, 3H). MS m/z 547.34 [M+H]
+.
【0511】
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
白色の固体 (43 mg, 78% 収率).
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.57 (s, 1H), 7.30 (s, 1H), 4.53-4.43 (m, 1H), 4.20-4.00 (m, 3H), 3.93-3.86 (m, 2H), 3.71-3.61 (m, 1H), 3.47-3.34 (m, 3H), 3.14-3.05 (m, 2H), 2.98-2.88 (m, 1H), 2.15-1.90 (m, 10H), 1.85-1.40 (m, 10H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.2 Hz, 3H). MS m/z 534.31 [M+H]
+.
【0512】
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.60 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 4.55-4.43 (m, 1H), 4.20-4.08 (m, 1H), 3.94-3.86 (m, 2H), 3.71-3.61 (m, 1H), 3.55-3.45 (m, 3H), 3.20-3.05 (m, 4H), 3.00-2.87 (m, 1H), 2.35-2.27 (m, 2H), 2.15-1.92 (m, 10H), 1.80-1.40 (m, 8H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.2 Hz, 3H). MS m/z 533.33 [M+H]
+.
【0513】
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.59 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 4.53-4.43 (m, 1H), 4.20-4.13 (m, 1H), 3.85-3.78 (m, 2H), 3.77-3.55 (m, 5H), 3.37 (s, 3H), 3.05-2.85 (m, 3H), 2.15-1.92 (m, 8H), 1.80-1.40 (m, 8H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.2 Hz, 3H). MS m/z 508.30 [M+H]
+.
【0514】
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.58 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 4.54-4.42 (m, 1H), 4.20-4.10 (m, 1H), 3.87-3.80 (m, 2H), 3.75-3.55 (m, 2H), 2.94-2.84 (m, 5H), 2.15-1.93 (m, 8H), 1.85-1.40 (m, 8H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.2 Hz, 3H). MS m/z 464.27 [M+H]
+.
【0515】
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
(i)一般的な水素化手順
MeOH中のアルケン(383mg、1.0mmol)とパラジウム担持活性炭(10%Pdベース、50mg)の懸濁液を、水素バルーン下で室温で一晩撹拌した。得られた混合物をセライトのパッドを通して濾過し、減圧下で溶媒を除去して、粗(1S,4R)−4−(2−(((S)−ペンタン−2−イル)アミノ)−5−(ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)シクロヘキサン−1−オールを得て、これを、さらに精製することなく次のステップで使用した。
【0516】
(ii)一般的結合手順
DMF(0.50mL)中の粗アミンの溶液(30mg、0.0656mmol、1.0当量)、1−メチルピペリジン−4−カルボン酸(12mg、0.0656mmol、1.0当量)、HBTU(50mg、0.13mmol、2.0当量)、及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.1mL)の溶液を、室温で1時間撹拌した。溶媒を留去し、残渣をHPLCにより精製して、所望の生成物を得た。
【0517】
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.62 (s, 1H), 7.30 (s, 1H), 4.68-4.60 (m, 1H), 4.53-4.43 (m, 1H), 4.23-4.13 (m, 2H), 3.75-3.60 (m, 2H), 3.50-3.40 (m, 2H), 3.20-3.00 (m, 4H), 2.85-2.75 (m, 1H), 2.15-1.85 (m, 12H), 1.70-1.40 (m, 8H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.2 Hz, 3H). MS m/z 497.36 [M+H]
+.
【0518】
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.59 (s, 1H), 7.30 (s, 1H), 4.70-4.62 (m, 1H), 4.53-4.43 (m, 1H), 4.20-4.07 (m, 2H), 3.75-3.55 (m, 3H), 3.34 (s, 3H), 3.29-3.19 (m, 1H), 3.07-2.97 (m, 1H), 2.82-2.62 (m, 3H), 2.15-1.92 (m, 8H), 1.73-1.40 (m, 8H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.2 Hz, 3H). MS m/z 472.33 [M+H]
+.
【0519】
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.58 (s, 1H), 7.30 (s, 1H), 4.70-4.62 (m, 1H), 4.53-4.43 (m, 1H), 4.25-4.10 (m, 2H), 3.99-3.93 (m, 2H), 3.71-3.61 (m, 1H), 3.55-3.47 (m, 2H), 3.28-3.22 (m, 1H), 3.10-2.94 (m, 2H), 2.81-2.71 (m, 1H), 2.15-1.92 (m, 8H), 1.85-1.40 (m, 12H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.2 Hz, 3H). MS m/z 498.34 [M+H]
+.
【0520】
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
白色の固体(30 mg, 90% 収率).
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.62 (s, 1H), 7.30 (s, 1H), 4.70-4.60 (m, 1H), 4.53-4.43 (m, 1H), 4.25-4.10 (m, 2H), 3.75-3.64 (m, 2H), 3.60-3.53 (m, 2H), 3.45-3.35 (m, 1H), 3.15-3.02 (m, 3H), 2.88 (s, 3H), 2.85-2.75 (m, 1H), 2.15-1.90 (m, 12H), 1.73-1.40 (m, 8H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.2 Hz, 3H). MS m/z 511.38 [M+H]
+.
【0521】
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.55 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 7.61-7.55 (m, 1H), 4.59-4.41 (m, 2H), 4.11-4.00 (m, 2H), 3.72-3.62 (m, 1H), 3.54-3.45 (m, 2H), 3.44-3.34 (m, 1H), 2.55-2.44 (m, 2H), 2.40-2.34 (m, 1H), 2.34-2.28 (m, 1H), 2.15-2.06 (m, 2H), 2.05-1.93 (m, 4H), 1.92-1.82 (m, 2H), 1.72-1.62 (m, 2H), 1.58-1.35 (m, 4H), 1.27 (s, 1H), 0.99 (t, J = 7.4 Hz, 3H); MS m/z 398.20 [M+H]
+.
【0522】
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.62 (s, 1H), 7.29 (s, 1H), 4.67-4.58 (m, 1H), 4.53-4.43 (m, 1H), 4.40-4.23 (m, 4H), 4.20-4.05 (m, 2H), 3.76-3.64 (m, 2H), 3.28-3.20 (m, 1H), 3.09-2.98 (m, 1H), 2.92-2.81 (m, 1H), 2.15-1.90 (m, 8H), 1.75-1.40 (m, 8H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H); MS m/z 470.33 [M+H]
+.
【0523】
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.63 (s, 1H), 7.30 (s, 1H), 4.70-4.41 (m, 4H), 4.26-4.01 (m, 4H), 3.78-3.63 (m, 2H), 3.30-3.20 (m, 1H), 3.10-3.00 (m, 1H), 2.97-2.82 (m, 4H), 2.15-1.92 (m, 8H), 1.72-1.39 (m, 8H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H); MS m/z 484.34 [M+H]
+.
【0524】
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.65 (s, 1H), 7.32 (s, 1H), 4.80-4.57 (m, 2H), 4.53-4.43 (m, 1H), 4.20-4.10 (m, 1H), 4.03-3.93 (m, 1H), 3.75-3.65 (m, 2H), 3.50-3.40 (m, 1H), 3.40-3.30 (m, 1H), 3.15-3.05 (m, 1H), 2.97-2.87 (m, 1H), 2.60-2.47 (m, 1H), 2.20-1.90 (m, 12H), 1.70-1.40 (m, 8H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H); MS m/z 483.34 [M+H]
+.
【0525】
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.64 (s, 1H), 7.32 (s, 1H), 4.70-4.45 (m, 3H), 4.20-4.10 (m, 1H), 3.95-3.85 (m, 1H), 3.77-3.67 (m, 2H), 3.30-3.17 (m, 1H), 3.15-3.04 (m, 1H), 3.00-2.87 (m, 4H), 2.75-2.60 (m, 1H), 2.30-1.90 (m, 12H), 1.70-1.40 (m, 8H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H); MS m/z 497.36 [M+H]
+.
【0526】
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.62 (s, 1H), 7.30 (s, 1H), 4.68-4.60 (m, 1H), 4.54-4.43 (m, 1H), 4.20-4.10 (m, 2H), 3.77-3.67 (m, 4H), 3.40-3.30 (m, 3H), 3.15-3.00 (m, 1H), 2.98-2.78 (m, 1H), 2.45-2.35 (m, 1H), 2.20-1.90 (m, 9H), 1.75-1.40 (m, 8H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H); MS m/z 483.34 [M+H]
+.
【0527】
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.64 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 4.68-4.59 (m, 1H), 4.53-4.43 (m, 1H), 4.25-4.05 (m, 2H), 4.03-3.65 (m, 5H), 3.25-2.95 (m, 6H), 2.90-2.77 (m, 1H), 2.70-2.37 (m, 1H), 2.30-1.90 (m, 9H), 1.75-1.40 (m, 8H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H); MS m/z 497.36 [M+H]
+.
【0528】
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.64 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 4.65-4.30 (m, 3H), 4.20-4.10 (m, 1H), 4.00-3.93 (m, 1H), 3.75-3.65 (m, 2H), 3.45-3.35 (m, 1H), 3.15-3.05 (m, 2H), 2.95-2.80 (m, 1H), 2.20-1.85 (m, 11H), 1.80-1.40 (m, 11H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H); MS m/z 497.36 [M+H]
+.
【0529】
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.64 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 4.65-4.30 (m, 3H), 4.20-4.10 (m, 1H), 4.00-3.93 (m, 1H), 3.75-3.65 (m, 2H), 3.45-3.35 (m, 1H), 3.15-3.05 (m, 2H), 2.95-2.80 (m, 1H), 2.20-1.85 (m, 11H), 1.80-1.40 (m, 11H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H); MS m/z 497.36 [M+H]
+.
【0530】
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.62 (s, 1H), 7.32 (s, 1H), 4.70-4.63 (m, 1H), 4.55-4.40 (m, 2H), 4.20-4.10 (m, 1H), 4.07-3.95 (m, 1H), 3.75-3.65 (m, 2H), 3.55-3.45 (m, 1H), 3.20-3.05 (m, 2H), 2.97-2.79 (m, 4H), 2.70-1.90 (m, 11H), 1.85-1.40 (m, 11H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H); MS m/z 511.38 [M+H]
+.
【0531】
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.62 (s, 1H), 7.32 (s, 1H), 4.70-4.63 (m, 1H), 4.55-4.40 (m, 2H), 4.20-4.10 (m, 1H), 4.07-3.95 (m, 1H), 3.75-3.65 (m, 2H), 3.55-3.45 (m, 1H), 3.20-3.05 (m, 2H), 2.97-2.79 (m, 4H), 2.70-1.90 (m, 11H), 1.85-1.40 (m, 11H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H); MS m/z 511.38 [M+H]
+.
【0532】
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.63 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 4.70-4.62 (m, 1H), 4.54-4.42 (m, 1H), 4.20-4.00 (m, 2H), 3.75-3.65 (m, 2H), 3.30-3.10 (m, 4H), 3.10-3.00 (m, 2H), 2.90-2.75 (m, 1H), 2.20-1.40 (m, 20H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H); MS m/z 497.36 [M+H]
+.
【0533】
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.63 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 4.70-4.62 (m, 1H), 4.54-4.42 (m, 1H), 4.20-4.00 (m, 2H), 3.75-3.65 (m, 2H), 3.30-3.10 (m, 4H), 3.10-3.00 (m, 2H), 2.90-2.75 (m, 1H), 2.20-1.40 (m, 20H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H); MS m/z 497.36 [M+H]
+.
【0534】
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.63 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 4.75-4.40 (m, 2H), 4.20-3.95 (m, 2H), 3.75-3.65 (m, 2H), 3.55-3.45 (m, 2H), 3.45-3.25 (m, 1H), 3.20-2.75 (m, 7H), 2.20-1.40 (m, 20H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H); MS m/z 511.38 [M+H]
+.
【0535】
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.63 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 4.75-4.40 (m, 2H), 4.20-3.95 (m, 2H), 3.75-3.65 (m, 2H), 3.55-3.45 (m, 2H), 3.45-3.25 (m, 1H), 3.20-2.75 (m, 7H), 2.20-1.40 (m, 20H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H); MS m/z 511.38 [M+H]
+.
【0536】
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.97 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 8.66 (s, 1H), 8.13 (d, J = 6.5 Hz, 2H), 7.34 (s, 1H), 4.80-4.73 (m, 1H), 4.55-4.43 (m, 1H), 4.25-4.10 (m, 1H), 3.75-3.65 (m, 2H), 3.43-3.30 (m, 1H), 3.20-3.03 (m, 2H), 2.20-1.92 (m, 8H), 1.85-1.40 (m, 8H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H); MS m/z 491.31 [M+H]
+.
【0537】
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 9.03 (s, 1H), 8.93 (s, 1H), 8.77-8.63 (m, 2H), 8.17-8.09 (m, 1H), 7.33 (s, 1H), 4.80-4.70 (m, 1H), 4.55-4.43 (m, 1H), 4.22-4.10 (m, 1H), 3.75-3.65 (m, 2H), 3.50-3.35 (m, 1H), 3.20-3.04 (m, 2H), 2.20-1.92 (m, 8H), 1.85-1.40 (m, 8H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H); MS m/z 491.31 [M+H]
+.
【0538】
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.80 (s, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.42-8.35 (m, 1H), 8.05-7.85 (m, 2H), 7.34 (s, 1H), 4.80-4.70 (m, 1H), 4.55-4.43 (m, 1H), 4.20-4.10 (m, 1H), 3.80-3.65 (m, 2H), 3.50-3.35 (m, 1H), 3.20-3.04 (m, 2H), 2.20-1.92 (m, 8H), 1.85-1.40 (m, 8H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H); MS m/z 491.31 [M+H]
+.
【0539】
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.60 (s, 1H), 7.52-7.40 (m, 5H), 7.33 (s, 1H), 4.80-4.70 (m, 1H), 4.55-4.43 (m, 1H), 4.20-4.10 (m, 1H), 3.90-3.80 (m, 1H), 3.75-3.65 (m, 1H), 3.35-3.25 (m, 1H), 3.20-3.04 (m, 2H), 2.20-1.92 (m, 8H), 1.85-1.40 (m, 8H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H); MS m/z 490.32 [M+H]
+.
【0540】
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.60 (s, 1H), 7.44-7.39 (m, 2H), 7.33 (s, 1H), 7.03-6.97 (m, 2H), 4.80-4.70 (m, 1H), 4.55-4.43 (m, 1H), 4.20-4.10 (m, 1H), 3.83 (s, 3H), 3.75-3.65 (m, 2H), 3.35-3.25 (m, 1H), 3.14-3.02 (m, 2H), 2.20-1.92 (m, 8H), 1.85-1.40 (m, 8H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H); MS m/z 520.33 [M+H]
+.
【0541】
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.60 (s, 1H), 7.44-7.39 (m, 2H), 7.07-6.95 (m, 3H), 4.80-4.70 (m, 1H), 4.55-4.43 (m, 1H), 4.20-4.10 (m, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.75-3.65 (m, 2H), 3.35-3.25 (m, 1H), 3.15-2.95 (m, 2H), 2.20-1.92 (m, 8H), 1.85-1.40 (m, 8H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H); MS m/z 520.33 [M+H]
+.
【0542】
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.58 (s, 1H), 7.45-7.37 (m, 1H), 7.32 (s, 1H), 7.28-7.17 (m, 1H), 7.10-7.00 (m, 2H), 4.85-4.75 (m, 1H), 4.55-4.43 (m, 1H), 4.20-4.10 (m, 1H), 3.86 (s, 3H), 3.75-3.65 (m, 2H), 3.30-2.85 (m, 3H), 2.20-1.92 (m, 8H), 1.85-1.40 (m, 8H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H); MS m/z 520.33 [M+H]
+.
【0543】
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.61 (s, 1H), 7.69 (s, 2H), 7.32 (s, 1H), 4.80-4.73 (m, 1H), 4.55-4.43 (m, 1H), 4.25-4.10 (m, 1H), 3.75-3.65 (m, 2H), 3.43-3.30 (m, 1H), 3.20-3.03 (m, 2H), 2.75 (s, 6H), 2.20-1.92 (m, 8H), 1.85-1.40 (m, 8H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H); MS m/z 519.34 [M+H]
+.
【0544】
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.74 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 8.63 (s, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.83 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 7.32 (s, 1H), 4.80-4.73 (m, 1H), 4.55-4.43 (m, 1H), 4.25-4.10 (m, 1H), 3.75-3.65 (m, 2H), 3.43-3.30 (m, 1H), 3.20-3.03 (m, 2H), 2.79 (s, 3H), 2.20-1.92 (m, 8H), 1.85-1.40 (m, 8H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H); MS m/z 505.33 [M+H]
+.
【0545】
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.60 (s, 1H), 7.29 (s, 1H), 4.93-4.75 (m, 2H), 4.68-4.60 (m, 1H), 4.53-4.43 (m, 1H), 4.23-4.13 (m, 2H), 3.74-3.46 (m, 6H), 3.20-3.00 (m, 4H), 2.85-2.75 (m, 1H), 2.15-1.85 (m, 12H), 1.70-1.40 (m, 8H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.2 Hz, 3H). MS m/z 543.38 [M+H]
+.
【0546】
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.88 (s, 2H), 8.64 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.91 (s, 2H), 7.34 (s, 1H), 4.74 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 4.55 (dt, J = 11.4, 6.2 Hz, 1H), 3.66 (ddd, J = 27.1, 15.4, 9.8 Hz, 2H), 3.35 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 3.08 (dt, J = 23.6, 11.7 Hz, 2H), 2.50 (dd, J = 6.6, 3.2 Hz, 1H), 2.21 - 1.85 (m, 8H), 1.75 (dt, J = 23.3, 10.0 Hz, 2H), 1.54 - 1.31 (m, 4H), 1.10 (t, J = 7.4 Hz, 3H), 1.01 (dd, J = 11.7, 6.6 Hz, 1H), 0.85 - 0.77 (m, 1H), 0.73 (dd, J = 12.4, 6.1 Hz, 1H). MS m/z 489.30 [M+H]
+.
【0547】
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.88 (s, 2H), 8.64 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.91 (s, 2H), 7.34 (s, 1H), 4.74 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 4.55 (dt, J = 11.4, 6.2 Hz, 1H), 3.66 (ddd, J = 27.1, 15.4, 9.8 Hz, 2H), 3.35 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 3.08 (dt, J = 23.6, 11.7 Hz, 2H), 2.50 (dd, J = 6.6, 3.2 Hz, 1H), 2.21 - 1.85 (m, 8H), 1.75 (dt, J = 23.3, 10.0 Hz, 2H), 1.54 - 1.31 (m, 4H), 1.10 (t, J = 7.4 Hz, 3H), 1.01 (dd, J = 11.7, 6.6 Hz, 1H), 0.85 - 0.77 (m, 1H), 0.73 (dd, J = 12.4, 6.1 Hz, 1H). MS m/z 489.30 [M+H]
+.
【0548】
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.64 (s, 1H), 7.71 (s, 2H), 7.34 (s, 1H), 4.71 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 4.55 (dd, J = 14.2, 7.3 Hz, 1H), 3.68 (ddd, J = 15.1, 10.9, 4.2 Hz, 1H), 3.60 (d, J = 13.8 Hz, 1H), 3.38 - 3.29 (m, 1H), 3.17 - 2.97 (m, 2H), 2.78 (d, J = 11.0 Hz, 6H), 2.50 (dt, J = 6.8, 3.3 Hz, 1H), 2.23 - 1.86 (m, 8H), 1.81 - 1.66 (m, 2H), 1.54 - 1.32 (m, 4H), 1.10 (t, J = 7.4 Hz, 3H), 1.01 (dd, J = 12.4, 6.8 Hz, 1H), 0.84 - 0.77 (m, 1H), 0.74 (dd, J = 12.4, 6.1 Hz, 1H). MS m/z 517.41 [M+H]
+.
【0549】
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.64 (s, 1H), 7.71 (s, 2H), 7.34 (s, 1H), 4.71 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 4.55 (dd, J = 14.2, 7.3 Hz, 1H), 3.68 (ddd, J = 15.1, 10.9, 4.2 Hz, 1H), 3.60 (d, J = 13.8 Hz, 1H), 3.38 - 3.29 (m, 1H), 3.17 - 2.97 (m, 2H), 2.78 (d, J = 11.0 Hz, 6H), 2.50 (dt, J = 6.8, 3.3 Hz, 1H), 2.23 - 1.86 (m, 8H), 1.81 - 1.66 (m, 2H), 1.54 - 1.32 (m, 4H), 1.10 (t, J = 7.4 Hz, 3H), 1.01 (dd, J = 12.4, 6.8 Hz, 1H), 0.84 - 0.77 (m, 1H), 0.74 (dd, J = 12.4, 6.1 Hz, 1H). MS m/z 517.42 [M+H]
+.
【0550】
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.60 (s, 1H), 7.94 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.31 (s, 1H), 5.45-5.37 (m, 1H), 4.75-4.65 (m, 1H), 4.55-4.43 (m, 1H), 4.25-4.10 (m, 1H), 3.75-3.65 (m, 1H), 3.43-3.30 (m, 1H), 3.20-3.03 (m, 2H), 2.20-1.92 (m, 8H), 1.85-1.40 (m, 8H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H); MS m/z 497.27 [M+H]
+.
【0551】
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 9.05 (s, 1H), 8.60 (s, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 4.80-4.70 (m, 1H), 4.52-4.43 (m, 1H), 4.35-4.25 (m, 1H), 4.20-4.05 (m, 1H), 3.75-3.65 (m, 1H), 3.43-3.30 (m, 1H), 3.20-3.03 (m, 2H), 2.20-1.92 (m, 8H), 1.85-1.40 (m, 8H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H); MS m/z 497.27 [M+H]
+.
【0552】
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 9.14 (s, 1H), 8.60 (s, 1H), 8.16 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 4.90-4.80 (m, 2H), 4.52-4.43 (m, 1H), 4.20-4.05 (m, 1H), 3.75-3.65 (m, 1H), 3.43-3.30 (m, 1H), 3.20-3.03 (m, 2H), 2.20-1.92 (m, 8H), 1.85-1.40 (m, 8H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H); MS m/z 497.27 [M+H]
+.
【0553】
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.58 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 6.93-6.87 (m, 1H), 6.60-6.56 (m, 1H), 6.20-6.17 (m, 1H), 4.70-4.60 (m, 2H), 4.52-4.41 (m, 1H), 4.20-4.05 (m, 1H), 3.75-3.65 (m, 1H), 3.30-3.05 (m, 3H), 2.20-1.92 (m, 8H), 1.85-1.40 (m, 8H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H); MS m/z 479.31 [M+H]
+.
【0554】
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.58 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 7.17-7.14 (m, 1H), 6.80-6.75 (m, 1H), 6.37-6.33 (m, 1H), 4.66-4.40 (m, 3H), 4.20-4.05 (m, 1H), 3.75-3.65 (m, 1H), 3.30-3.05 (m, 3H), 2.20-1.92 (m, 8H), 1.85-1.40 (m, 8H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H); MS m/z 479.31 [M+H]
+.
【0555】
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.61 (s, 1H), 7.59 (s, 2H), 7.29 (s, 1H), 4.75-4.40 (m, 2H), 4.20-4.05 (m, 2H), 3.75-3.65 (m, 1H), 3.30-3.05 (m, 3H), 2.20-1.92 (m, 8H), 1.85-1.40 (m, 8H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H); MS m/z 480.31 [M+H]
+.
【0556】
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 9.38 (dd, J = 5.1, 1.8 Hz, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.13-8.03 (m, 2H), 7.33 (s, 1H), 4.83-4.75 (m, 1H), 4.53-4.43 (m, 1H), 4.18-4.10 (m, 1H), 3.90-3.80 (m, 1H), 3.75-3.65 (m, 1H), 3.40-3.30 (m, 1H), 3.17-3.05 (m, 2H), 2.20-1.90 (m, 8H), 1.88-1.40 (m, 8H), 1.29 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.97 (t, J = 7.3 Hz, 3H); MS m/z 492.31 [M+H]
+.
【0557】
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 9.45-9.35 (m, 2H), 8.62 (s, 1H), 7.99 (dd, J = 5.3, 2.1 Hz, 1H), 7.32 (s, 1H), 4.77-4.69 (m, 1H), 4.53-4.43 (m, 1H), 4.18-4.10 (m, 1H), 3.70-3.60 (m, 2H), 3.42-3.30 (m, 1H), 3.16-3.01 (m, 2H), 2.20-1.90 (m, 8H), 1.82-1.40 (m, 8H), 1.29 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.97 (t, J = 7.3 Hz, 3H); MS m/z 492.31 [M+H]
+.
【0558】
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.88 (d, J = 5.0 Hz, 2H), 8.62 (s, 1H), 7.57 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 7.32 (s, 1H), 4.80-4.70 (m, 1H), 4.52-4.42 (m, 1H), 4.20-4.10 (m, 1H), 3.70-3.50 (m, 2H), 3.33-3.23 (m, 1H), 3.15-3.00 (m, 2H), 2.17-1.87 (m, 8H), 1.82-1.40 (m, 8H), 1.29 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.97 (t, J = 7.3 Hz, 3H); MS m/z 492.31 [M+H]
+.
【0559】
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 9.21 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 8.94 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.60 (s, 1H), 7.66 (dd, J = 5.1, 1.4 Hz, 1H), 7.32 (s, 1H), 4.80-4.70 (m, 1H), 4.52-4.42 (m, 1H), 4.20-4.10 (m, 1H), 3.83-3.75 (m, 1H), 3.70-3.60 (m, 1H), 3.33-3.23 (m, 1H), 3.15-2.97 (m, 2H), 2.20-1.90 (m, 8H), 1.83-1.40 (m, 8H), 1.29 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.97 (t, J = 7.3 Hz, 3H); MS m/z 492.31 [M+H]
+.
【0560】
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 9.23 (s, 1H), 8.88 (s, 2H), 8.61 (s, 1H), 7.32 (s, 1H), 4.80-4.70 (m, 1H), 4.52-4.42 (m, 1H), 4.20-4.10 (m, 1H), 3.83-3.60 (m, 2H), 3.43-3.31 (m, 1H), 3.15-2.97 (m, 2H), 2.20-1.90 (m, 8H), 1.80-1.40 (m, 8H), 1.29 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.97 (t, J = 7.3 Hz, 3H); MS m/z 492.31 [M+H]
+.
【0561】
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.84 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 8.69 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.64-8.61 (m, 2H), 7.32 (s, 1H), 4.80-4.70 (m, 1H), 4.52-4.42 (m, 1H), 4.20-4.10 (m, 1H), 3.97-3.90 (m, 1H), 3.70-3.63 (m, 1H), 3.36-3.30 (m, 1H), 3.15-3.00 (m, 2H), 2.20-1.90 (m, 8H), 1.83-1.40 (m, 8H), 1.29 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.97 (t, J = 7.3 Hz, 3H); MS m/z 492.31 [M+H]
+.
【0562】
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.68 (s, 1H), 7.74 (s, 2H), 7.34 (s, 1H), 4.73 (d, J = 13.4 Hz, 1H), 4.56 - 4.48 (m, 1H), 3.72 - 3.58 (m, 2H), 3.47 (d, J = 6.2 Hz, 2H), 3.39 - 3.32 (m, 1H), 3.16 - 3.01 (m, 2H), 2.78 (s, 6H), 2.20 - 2.06 (m, 3H), 2.04 - 1.91 (m, 5H), 1.81 - 1.70 (m, 2H), 1.65 - 1.57 (m, 1H), 1.54 - 1.39 (m, 6H), 0.99 (t, J = 7.4 Hz, 6H). MS m/z 533.40 [M+H]
+.
【0563】
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.66 (s, 1H), 7.71 (s, 2H), 7.33 (s, 1H), 4.77 - 4.69 (m, 1H), 4.55 - 4.45 (m, 1H), 3.69 - 3.66 (m, 1H), 3.54 - 3.46 (m, 2H), 3.38 - 3.31 (m, 2H), 3.12 - 3.01 (m, 2H), 2.77 (s, 6H), 2.18 - 2.07 (m, 3H), 2.04 - 1.92 (m, 5H), 1.82 - 1.62 (m, 4H), 1.55 - 1.41 (m, 4H), 1.00 (t, J = 7.4 Hz, 3H). MS m/z 505.40 [M+H]
+.
【0564】
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.60 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 7.12 (s, 1H), 7.02 (s, 2H), 4.77 - 4.68 (m, 1H), 4.54 - 4.44 (m, 1H), 4.22 - 4.12 (m, 1H), 3.88 - 3.80 (m, 1H), 3.74 - 3.65 (m, 1H), 3.25 (s, 1H), 3.13 - 2.93 (m, 2H), 2.34 (s, 6H), 2.19 - 1.90 (m, 8H), 1.77 - 1.38 (m, 8H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H). MS m/z 518.40 [M+H]
+.
【0565】
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.69 (s, 1H), 7.76 (s, 2H), 7.34 (s, 1H), 4.73 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 4.57 - 4.45 (m, 1H), 3.73 - 3.54 (m, 4H), 3.42 - 3.32 (m, 1H), 3.20 - 3.00 (m, 2H), 2.79 (s, 6H), 2.13 (t, J = 12.8 Hz, 3H), 2.06 - 1.92 (m, 5H), 1.82 - 1.68 (m, 2H), 1.65 - 1.39 (m, 4H), 0.86 - 0.75 (m, 1H), 0.55 - 0.43 (m, 2H), 0.14 (q, J = 4.9 Hz, 2H). MS m/z 517.40 [M+H]
+.
【0566】
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.72 (s, 1H), 7.74 (s, 2H), 7.43 (d, J = 7.4 Hz, 2H), 7.33 (dd, J = 12.6, 4.6 Hz, 3H), 7.27 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 4.76 - 4.63 (m, 3H), 4.47 - 4.37 (m, 1H), 3.69 - 3.57 (m, 2H), 3.38 - 3.32 (m, 1H), 3.16 - 3.02 (m, 2H), 2.78 (s, 6H), 2.17 - 2.04 (m, 3H), 2.01 - 1.81 (m, 5H), 1.80 - 1.67 (m, 2H), 1.53 - 1.41 (m, 2H). MS m/z 539.30 [M+H]
+.
【0567】
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.69 (s, 1H), 7.73 (s, 2H), 7.43 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 7.34 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 7.27 (s, 2H), 5.15 - 5.05 (m, 1H), 4.75 - 4.67 (m, 1H), 4.34 - 4.27 (m, 1H), 3.71 - 3.55 (m, 2H), 3.40 - 3.32 (m, 1H), 3.14 - 3.00 (m, 2H), 2.78 (s, 6H), 2.16 - 1.66 (m, 10H), 1.63 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 1.52 - 1.38 (m, 2H). MS m/z 553.35 [M+H]
+.
【0568】
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.69 (s, 1H), 7.71 (s, 2H), 7.46 (dd, J = 8.6, 5.3 Hz, 2H), 7.28 (s, 1H), 7.07 (t, J = 8.7 Hz, 2H), 5.12 - 5.07 (m, 1H), 4.71 (d, J = 13.9 Hz, 1H), 4.34 - 4.27 (m, 1H), 3.68 - 3.57 (m, 2H), 3.41 - 3.33 (m, 1H), 3.12 - 3.02 (m, 2H), 2.77 (s, 6H), 2.14 - 1.70 (m, 10H), 1.62 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 1.52 - 1.40 (m, 2H). MS m/z 571.35 [M+H]
+.
【0569】
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.67 (s, 1H), 7.74 (s, 2H), 7.33 (s, 1H), 4.73 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 4.54 - 4.43 (m, 1H), 3.74 - 3.58 (m, 2H), 3.35 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 3.16 - 3.02 (m, 2H), 2.78 (s, 6H), 2.20 - 1.90 (m, 8H), 1.90 - 1.64 (m, 8H), 1.57 - 1.43 (m, 2H), 1.36 - 1.19 (m, 3H), 1.13 - 1.00 (m, 2H). MS m/z 545.40. [M+H]
+.
【0570】
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.72 (s, 1H), 7.72 (s, 2H), 7.39 - 7.30 (m, 3H), 7.26 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 7.19 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 5.60 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 4.74 (d, J = 13.1 Hz, 1H), 4.49 - 4.42 (m, 1H), 3.70 - 3.60 (m, 2H), 3.40 - 3.33 (m, 1H), 3.18 - 3.08 (m, 2H), 3.06 - 2.93 (m, 1H), 2.78 (s, 6H), 2.71 - 2.63 (m, 1H), 2.20 - 2.12 (m, 2H), 2.12 - 1.86 (m, 8H), 1.77 (dd, J = 21.2, 12.4 Hz, 2H), 1.48 (dd, J = 15.7, 7.9 Hz, 2H). MS [M+H]
+ m/z 565.30.
【0571】
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.73 (s, 1H), 7.75 (s, 2H), 7.38 - 7.30 (m, 3H), 7.26 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 7.19 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 5.60 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 4.74 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 4.52 - 4.41 (m, 1H), 3.73 - 3.57 (m, 2H), 3.40 - 3.34 (m, 1H), 3.17 - 3.06 (m, 2H), 3.05 - 2.94 (m, 1H), 2.79 (s, 6H), 2.72 - 2.62 (m, 1H), 2.19 - 1.87 (m, 10H), 1.82 - 1.70 (m, 2H), 1.53 - 1.41 (m, 2H). MS [M+H]
+ m/z 565.35.
【0572】
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.64 (s, 1H), 7.57 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.41 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.33 (s, 1H), 4.53 - 4.45 (m, 1H), 4.20 - 4.12 (m, 1H), 3.74 - 3.64 (m, 1H), 3.30 - 3.16 (m, 9H), 3.16 - 3.04 (m, 2H), 2.16 - 1.91 (m, 8H), 1.78 - 1.40 (m, 8H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H). MS [M+H]
+ m/z 533.40.
【0573】
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.60 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 6.58 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.54 (d, J = 2.3 Hz, 2H), 4.78 - 4.67 (m, 1H), 4.53 - 4.44 (m, 1H), 4.21 - 4.11 (m, 1H), 3.93 - 3.74 (m, 7H), 3.73 - 3.63 (m, 1H), 3.25 (d, J = 12.1 Hz, 1H), 3.11 - 2.93 (m, 2H), 2.17 - 1.92 (m, 8H), 1.78 - 1.41 (m, 8H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.99 (t, J = 7.3 Hz, 3H). MS [M+H]
+ m/z 549.35.
【0574】
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.61 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 7.18 - 6.99 (m, 3H), 4.71 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 4.53 - 4.42 (m, 1H), 4.23 - 4.11 (m, 1H), 3.81 - 3.63 (m, 2H), 3.18 - 2.96 (m, 3H), 2.20 - 1.89 (m, 8H), 1.77 - 1.38 (m, 8H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.99 (s, 3H). MS [M+H]
+ m/z 526.30.
【0575】
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.61 (s, 1H), 7.48 - 7.42 (m, 2H), 7.33 (s, 1H), 7.14 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 4.54 - 4.46 (m, 1H), 4.21 - 4.13 (m, 1H), 3.71 - 3.65 (m, 1H), 3.26 - 3.00 (m, 5H), 2.17 - 1.94 (m, 8H), 1.76 - 1.38 (m, 8H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.99 (t, J = 7.3 Hz, 3H). MS [M+H]
+ m/z 504.35.
【0576】
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.61 (s, 1H), 7.53 - 7.41 (m, 2H), 7.33 (s, 1H), 7.08 (s, 2H), 4.54 - 4.43 (m, 1H), 4.21 - 4.10 (m, 1H), 3.73 - 3.62 (m, 1H), 3.27 - 3.01 (m, 5H), 2.94 (s, 3H), 2.16 - 1.90 (m, 8H), 1.78 - 1.39 (m, 8H), 1.30 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 0.99 (t, J = 7.3 Hz, 3H). MS (ESI) for [M+H]
+ (C
30H
42N
6O
2+): 計算値 m/z 519.34; 実測値m/z 519.35; LC-MS: >95% 純度.
【0577】
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.60 (s, 1H), 7.52 - 7.43 (m, 3H), 7.36 (dt, J = 7.0, 1.4 Hz, 1H), 7.32 (s, 1H), 4.78 - 4.68 (m, 1H), 4.53 - 4.44 (m, 1H), 4.20 - 4.12 (m, 1H), 3.84 - 3.74 (m, 1H), 3.73 - 3.61 (m, 1H), 3.14 - 2.96 (m, 3H), 2.18 - 1.91 (m, 8H), 1.79 - 1.39 (m, 8H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H). MS [M+H]
+ m/z 524.30.
【0578】
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.62 (s, 1H), 7.57 (dd, J = 20.2, 8.3 Hz, 4H), 7.32 (s, 1H), 4.80 - 4.69 (m, 1H), 4.53 - 4.42 (m, 1H), 4.24 (s, 2H), 4.22 - 4.11 (m, 1H), 3.84 - 3.74 (m, 1H), 3.73 - 3.62 (m, 1H), 3.34 (s, 1H), 3.29 - 3.25 (m, 1H), 3.07 (dd, J = 25.8, 13.8 Hz, 2H), 2.74 (s, 3H), 2.19 - 1.87 (m, 8H), 1.79 - 1.40 (m, 8H), 1.30 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H). MS [M+H]
+ m/z 532.40.
【0579】
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.67 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.71 (s, 2H), 7.35 (s, 1H), 4.77 - 4.69 (m, 1H), 4.53 - 4.43 (m, 1H), 4.20 - 4.12 (m, 1H), 3.66 - 3.57 (m, 1H), 3.44 (d, J = 6.2 Hz, 2H), 3.35 (t, J = 9.6 Hz, 1H), 3.19 - 2.99 (m, 3H), 2.77 (s, 5H), 2.15 (d, J = 12.9 Hz, 1H), 2.04 - 1.89 (m, 6H), 1.81 - 1.53 (m, 6H), 1.50 - 1.40 (m, 2H), 1.29 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 1.27 - 1.17 (m, 2H), 0.97 (t, J = 7.3 Hz, 3H). MS [M+H]
+ m/z 532.40.
【0580】
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.63 (s, 1H), 7.64 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.57 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.33 (s, 1H), 4.81 - 4.72 (m, 1H), 4.54 - 4.43 (m, 1H), 4.39 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 4.21 - 4.09 (m, 1H), 3.79 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 3.74 - 3.63 (m, 1H), 3.31 (s, 1H), 3.17 - 2.96 (m, 2H), 2.88 (s, 6H), 2.18 - 1.90 (m, 8H), 1.79 - 1.39 (m, 8H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H). MS [M+H]
+ m/z 547.40.
【0581】
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.65 (s, 1H), 7.63 (s, 2H), 7.35 (s, 1H), 5.73 (td, J = 56.7, 4.2 Hz, 2H), 4.73 (d, J = 13.7 Hz, 1H), 4.56 - 4.46 (m, 1H), 4.20 - 4.12 (m, 1H), 3.65 - 3.58 (m, 1H), 3.35 (d, J = 12.4 Hz, 1H), 3.16 - 3.01 (m, 2H), 2.74 (s, 5H), 2.19 - 1.86 (m, 8H), 1.80 - 1.56 (m, 4H), 1.53 - 1.37 (m, 4H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H). MS [M+H]
+ m/z 553.35.
【0582】
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.60 (s, 1H), 7.53 - 7.44 (m, 2H), 7.31 (s, 1H), 7.25 - 7.17 (m, 2H), 4.79 - 4.69 (m, 1H), 4.53 - 4.44 (m, 1H), 4.22 - 4.06 (m, 1H), 3.84 (s, 1H), 3.74 - 3.60 (m, 1H), 3.16 - 2.93 (m, 3H), 2.15 - 1.92 (m, 8H), 1.73 - 1.40 (m, 8H), 1.29 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H). MS [M+H]
+ m/z 508.30.
【0583】
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.73 (s, 1H), 7.79 (s, 2H), 7.29 (s, 1H), 4.74 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 4.23 - 4.11 (m, 1H), 4.10 - 3.94 (m, 2H), 3.63 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 3.43 - 3.32 (m, 1H), 3.21 - 3.01 (m, 3H), 2.81 (s, 6H), 2.17 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 2.11 - 1.87 (m, 4H), 1.86 - 1.71 (m, 4H), 1.71 - 1.53 (m, 2H), 1.52 - 1.33 (m, 4H), 1.30 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 1.28 - 1.16 (m, 2H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H). MS [M+H]
+ m/z 532.30.
【0584】
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.66 (s, 1H), 7.75 (s, 2H), 7.23 (s, 1H), 4.74 (d, J = 13.6 Hz, 1H), 4.22 - 4.11 (m, 1H), 4.03 - 3.89 (m, 2H), 3.66 - 3.57 (m, 1H), 3.53 - 3.44 (m, 1H), 3.40 - 3.34 (m, 1H), 3.18 - 3.02 (m, 2H), 2.79 (s, 6H), 2.18 (d, J = 12.3 Hz, 1H), 2.05 - 1.91 (m, 3H), 1.89 - 1.79 (m, 1H), 1.79 - 1.69 (m, 2H), 1.69 - 1.52 (m, 4H), 1.51 - 1.41 (m, 2H), 1.30 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 1.24 - 1.10 (m, 4H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H). MS [M+H]
+ m/z 533.30.
【0585】
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
室温でジクロロメタン(1mL)中の粗アミン(39mg、0.1mmol、1.0当量)の溶液に、ホルムアルデヒド溶液(水中37重量%)とトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(64mg、0.3mmol、3.0当量)を加えた。得られた混合物を室温で30分間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をHPLCにより精製して所望の化合物を余裕を得た。
【0586】
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.80 (s, 1H), 7.40 (s, 1H), 4.55-4.45 (m, 1H), 4.20-4.10 (m, 1H), 3.75-3.60 (m, 7H), 3.30-3.20 (m, 1H), 3.20-3.10 (m, 3H), 2.55-2.43 (m, 2H), 2.15-1.90 (m, 10H), 1.70-1.40 (m, 6H), 1.35-1.25 (m, 5H), 0.99 (t, J = 7.2 Hz, 3H). MS m/z 469.37 [M+H]
+.
【0587】
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.80 (s, 1H), 7.40 (s, 1H), 4.55-4.45 (m, 1H), 4.20-4.10 (m, 1H), 3.75-3.60 (m, 7H), 3.30-3.20 (m, 1H), 3.20-3.10 (m, 3H), 2.91 (s, 3H), 2.55-2.43 (m, 2H), 2.15-1.90 (m, 10H), 1.70-1.40 (m, 6H), 1.35-1.25 (m, 5H), 0.99 (t, J = 7.2 Hz, 3H). MS m/z 483.38 [M+H]
+.
【0588】
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.84 (s, 1H), 7.40 (s, 1H), 4.55-4.45 (m, 1H), 4.20-4.10 (m, 1H), 3.80-3.60 (m, 4H), 3.50-3.40 (m, 2H), 3.20-3.00 (m, 6H), 2.40-1.92 (m, 12H), 1.71-1.40 (m, 8H), 1.35-1.28 (m, 4H), 0.98 (t, J = 7.2 Hz, 3H). MS m/z 483.38 [M+H]
+.
【0589】
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.84 (s, 1H), 7.40 (s, 1H), 4.55-4.45 (m, 1H), 4.20-4.10 (m, 1H), 3.80-3.60 (m, 4H), 3.50-3.40 (m, 2H), 3.20-3.00 (m, 6H), 2.88 (s, 3H), 2.40-1.92 (m, 12H), 1.71-1.40 (m, 8H), 1.35-1.28 (m, 4H), 0.98 (t, J = 7.2 Hz, 3H). MS m/z 497.40 [M+H]
+.
【0590】
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.68 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.85 (d, J = 4.5 Hz, 2H), 7.47 (d, J = 12.2 Hz, 1H), 4.57 - 4.43 (m, 1H), 4.23 - 4.11 (m, 1.5H), 3.95 - 3.85 (m, 1H), 3.79 - 3.53 (m, 4.5H), 2.81 (d, J = 7.6 Hz, 6H), 2.55 - 2.38 (m, 1H), 2.25 - 2.07 (m, 3H), 2.06 - 1.91 (m, 4H), 1.77 - 1.54 (m, 2H), 1.54 - 1.39 (m, 4H), 1.31 (dd, J = 8.0, 6.7 Hz, 3H), 0.99 (q, J = 7.0 Hz, 3H). MS [M+H]
+ m/z 505.30; d.r. = 1:1.
【0591】
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.72 - 8.65 (m, 1H), 7.83 - 7.75 (m, 2H), 7.47 - 7.30 (m, 5H), 7.28 - 7.20 (m, 1H), 5.17 - 5.03 (m, 1H), 4.38 - 4.23 (m, 1H), 4.15 (dd, J = 11.7, 7.7 Hz, 0.5H), 3.94 - 3.80 (m, 1H), 3.78 - 3.46 (m, 4.5H), 2.85 - 2.73 (m, 6H), 2.52 - 2.35 (m, 1H), 2.22 - 1.97 (m, 3H), 1.93 - 1.74 (m, 3H), 1.73 - 1.66 (m, 1H), 1.64 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.53 - 1.36 (m, 2H). MS [M+H]
+ m/z 539.30. d.r. = 1:1.
【0592】
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.80 (s, 1H), 7.48 - 7.42 (m, 2H), 7.40 - 7.33 (m, 3H), 7.29 - 7.24 (m, 1H), 5.12 (q, J = 6.9 Hz, 1H), 4.39 - 4.26 (m, 1H), 3.75 - 3.62 (m, 3H), 3.18 - 3.06 (m, 3H), 3.03 (d, J = 6.7 Hz, 2H), 2.25 - 2.01 (m, 6H), 1.91 - 1.80 (m, 7H), 1.78 - 1.68 (m, 2H), 1.66 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 1.56 - 1.23 (m, 6H), 1.17 - 1.05 (m, 2H). MS m/z 516.40 [M+H]
+.
【0593】
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.73 (s, 1H), 7.47 - 7.41 (m, 2H), 7.37 - 7.30 (m, 3H), 7.27 - 7.21 (m, 1H), 5.10 (q, J = 6.8 Hz, 1H), 4.37 - 4.25 (m, 1H), 3.73 - 3.61 (m, 3H), 3.23 (q, J = 7.3 Hz, 2H), 3.17 - 3.01 (m, 3H), 2.29 - 2.19 (m, 2H), 2.11 - 1.94 (m, 4H), 1.91 - 1.75 (m, 3H), 1.71 - 1.62 (m, 4H), 1.50 - 1.44 (m, 1H), 1.40 (t, J = 7.3 Hz, 3H), 1.36 - 1.28 (m, 1H). MS m/z 448.30 [M+H]
+.
【0594】
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.77 (s, 1H), 7.47 - 7.40 (m, 2H), 7.38 - 7.28 (m, 3H), 7.27 - 7.21 (m, 1H), 5.10 (q, J = 6.8 Hz, 1H), 4.37 - 4.25 (m, 1H), 3.71 - 3.59 (m, 1H), 3.59 - 3.49 (m, 3H), 3.25 - 3.14 (m, 2H), 3.13 - 3.03 (m, 1H), 2.28 - 2.20 (m, 2H), 2.15 - 1.99 (m, 4H), 1.91 - 1.76 (m, 3H), 1.71 - 1.65 (m, 1H), 1.63 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 1.53 - 1.43 (m, 2H), 1.41 (d, J = 6.7 Hz, 6H). MS m/z 462.40 [M+H]
+.
【0595】
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.70 (s, 1H), 7.77 (s, 2H), 7.41 (s, 1H), 4.74 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 4.63 - 4.51 (m, 1H), 4.24 - 4.12 (m, 1H), 3.68 - 3.55 (m, 1H), 3.40 - 3.33 (m, 1H), 3.30 - 3.24 (m, 1H), 3.19 - 3.01 (m, 2H), 2.80 (s, 6H), 2.28 - 2.20 (m, 2H), 2.19 - 2.05 (m, 5H), 2.02 - 1.95 (m, 1H), 1.84 - 1.53 (m, 6H), 1.52 - 1.40 (m, 2H), 1.31 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 0.99 (t, J = 7.3 Hz, 3H). MS [M+H]
+ m/z 518.30.
【0596】
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.68 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.85 (d, J = 4.5 Hz, 2H), 7.47 (d, J = 12.2 Hz, 1H), 4.57 - 4.43 (m, 1H), 4.23 - 4.11 (m, 1.5H), 3.95 - 3.85 (m, 1H), 3.79 - 3.53 (m, 4.5H), 2.81 (d, J = 7.6 Hz, 6H), 2.55 - 2.38 (m, 1H), 2.25 - 2.07 (m, 3H), 2.06 - 1.91 (m, 4H), 1.77 - 1.54 (m, 2H), 1.54 - 1.39 (m, 4H), 1.31 (dd, J = 8.0, 6.7 Hz, 3H), 0.99 (q, J = 7.0 Hz, 3H). MS [M+H]
+ m/z 505.30. d.r. = 1:1.
【0597】
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.72 - 8.65 (m, 1H), 7.83 - 7.75 (m, 2H), 7.47 - 7.30 (m, 5H), 7.28 - 7.20 (m, 1H), 5.17 - 5.03 (m, 1H), 4.38 - 4.23 (m, 1H), 4.15 (dd, J = 11.7, 7.7 Hz, 0.5H), 3.94 - 3.80 (m, 1H), 3.78 - 3.46 (m, 4.5H), 2.85 - 2.73 (m, 6H), 2.52 - 2.35 (m, 1H), 2.22 - 1.97 (m, 3H), 1.93 - 1.74 (m, 3H), 1.73 - 1.66 (m, 1H), 1.64 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.53 - 1.36 (m, 2H). MS [M+H]
+ m/z 539.30. d.r. = 1:1.
【0598】
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.74 (s, 1H), 7.55 (s, 1H), 4.57 - 4.43 (m, 1H), 4.25 - 4.09 (m, 1H), 3.80 - 3.65 (m, 3H), 3.57 (ddd, J = 11.9, 8.3, 3.9 Hz, 1H), 3.47 - 3.37 (m, 1H), 3.37 - 3.32 (m, 1H), 2.59 - 2.45 (m, 1H), 2.25 - 2.07 (m, 3H), 2.06 - 1.94 (m, 4H), 1.74 - 1.63 (m, 1H), 1.63 - 1.54 (m, 1H), 1.54 - 1.40 (m, 4H), 1.31 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 0.99 (t, J = 7.3 Hz, 3H). MS m/z 372.30 [M+H]
+.
【0599】
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.76 (d, J = 18.7 Hz, 1H), 7.56 (s, 1H), 4.56 - 4.45 (m, 1H), 4.22 - 4.12 (m, 1H), 4.08 - 3.92 (m, 1H), 3.91 - 3.65 (m, 3H), 3.63 - 3.35 (m, 1H), 3.29 - 3.20 (m, 1H), 3.03 (d, J = 11.9 Hz, 3H), 2.69 - 2.52 (m, 1H), 2.40 - 2.19 (m, 1H), 2.18 - 2.06 (m, 2H), 2.06 - 1.94 (m, 4H), 1.74 - 1.54 (m, 2H), 1.54 - 1.40 (m, 4H), 1.31 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 0.99 (t, J = 7.3 Hz, 3H). MS m/z 386.30 [M+H]
+.
【0600】
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
(i)一般的なパラジウム結合手順
エタノール(23.67g、30mL、513.794mmol)と水(30.000g、30mL、1.665mol)中のトランス−4−(5−ブロモ−2−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)シクロヘキサン−1−オール(1g、3.024mmol)の溶液に、(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)メタノン(1.035g、3.024mmol)、炭酸ナトリウム(0.641g、6.049mmol)、及びPd
2(dba)
3(0.276g、0.302mmol)を加えた。系を脱気し、N
2を3回再充填し、90℃で3時間加熱した。酢酸エチルで3回抽出した。有機相を合わせ、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で溶媒を除去した後、残渣をISCOを用いて精製して、(4−(2−クロロ−7−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)メタノン(1g、70.95%)を黄色の固体として得た。
【0601】
(ii)一般的なアミノ化手順
プロパン−2−オール(1.571g、2mL、26.158mmol)中の(4−(2−クロロ−7−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)メタノン(100mg、0.214mmol)とN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.055g、0.074mL、0.429mmol)の溶液に、炭酸カリウム(0.029g、0.214mmol)(粉末)と4,4,4−トリフルオロブタン−1−アミン(0.054g、0.049mL、0.429mmol)を加えた。混合物にN
2を吹きつけ、次に密封管中に密封し、120℃で4日間加熱した。水を加え、混合物を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機相を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で溶媒を除去した後、残渣をISCOを用いて精製して、(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)(4−(7−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−2−((4,4,4−トリフルオロブチル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)メタノン(88mg、73.67%)を得た。
【0602】
(iii)一般的な水素化手順
メタノール(71g、90mL、2.2mol)中の(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)(4−(7−トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−2−((4,4,4−トリフルオロブチル)アミノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)メタノン(88mg、0.16mmol)の溶液に、パラジウム担持活性炭(88mg、0.83mmol)を加えた。系を脱気し、H
2を3回充填した。混合物を一晩12時間撹拌した。濾過し溶媒を留去して残渣を得て、これをHPLC(水中0〜100%MeCN+0.1%トリフルオロ酢酸)により精製して、標題化合物をTFA塩として得て、これを1,4−ジオキサン中の4N HClでHCl塩に変換し、凍結乾燥して、(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)(4−(7−(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−2−((4,4,4−トリフルオロブチル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)ピペリジン−1−イル)メタノンを黄色固体として得た(73mg、83%)。
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.75 (s, 1H), 7.79 (s, 2H), 7.39 (s, 1H), 4.74 (d, J = 13.6 Hz, 1H), 4.59 - 4.47 (m, 1H), 3.75 - 3.57 (m, 4H), 3.42 - 3.32 (m, 1H), 3.21 - 3.02 (m, 2H), 2.81 (s, 6H), 2.40 - 2.26 (m, 2H), 2.21 - 2.07 (m, 3H), 2.05 - 1.93 (m, 7H), 1.87 - 1.68 (m, 2H), 1.59 - 1.42 (m, 2H); MS (ESI) for [M+H]
+ (C
29H
38F
3N
6O
2+): 計算値 m/z 559.30; 実測値 m/z 559.30; LC-MS: >95% 純度.
【0603】
【化166】
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1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.70 (s, 1H), 7.78 (s, 2H), 7.36 (s, 1H), 4.74 (d, J = 12.6 Hz, 1H), 4.58 - 4.46 (m, 1H), 3.76 - 3.60 (m, 4H), 3.55 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 3.40 - 3.33 (m, 1H), 3.20 - 3.02 (m, 2H), 2.81 (s, 6H), 2.20 - 2.07 (m, 3H), 2.06 - 1.93 (m, 5H), 1.78 (dt, J = 12.0, 6.6 Hz, 4H), 1.70 - 1.61 (m, 2H), 1.57 - 1.44 (m, 2H). MS [M+H]
+ m/z 521.30.
【0604】
【化167】
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1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.75 (s, 1H), 7.79 (s, 2H), 7.39 (s, 1H), 4.74 (d, J = 13.6 Hz, 1H), 4.59 - 4.47 (m, 1H), 3.75 - 3.57 (m, 4H), 3.42 - 3.32 (m, 1H), 3.21 - 3.02 (m, 2H), 2.81 (s, 6H), 2.40 - 2.26 (m, 2H), 2.21 - 2.07 (m, 3H), 2.05 - 1.93 (m, 7H), 1.87 - 1.68 (m, 2H), 1.59 - 1.42 (m, 2H). MS [M+H]
+ m/z 559.30.
【0605】
【化168】
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【化169】
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0℃の50mLのDCM中の(E)−ペント−2−エン酸(2.00g、20.0mmol、1当量)、(S)−1−フェニルエタンアミン(2.42g、20.0mmol、1当量)の溶液に、N,N−ジメチルピリジン−4−アミン(246mg、2.00mmol、0.1当量),N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジミド塩酸塩(4.20g、22.0mmol、1.1当量)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.80mL、22.0mmol、1.1当量)を加えた。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、その後室温にし、一晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、酢酸エチルで希釈した。有機層をH
2O、食塩水で洗浄し,Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗残渣を、ISCOシステムによってシリカゲル(PE中のEA:0%〜50%)上で精製して、所望の生成物(S,E)−N−(1−フェニルエチル)ペント−2−エンアミド3(3.22g、79%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.25 (dd, J = 28.2, 4.0 Hz, 5H), 6.85 (d, J = 15.3 Hz, 1H), 5.70 (dt, J = 15.3, 1.6 Hz, 1H), 5.60 (s, 1H), 5.20 - 5.10 (m, 1H), 2.20 - 2.09 (m, 2H), 1.47 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 1.00 (t, J = 7.4 Hz, 3H).
【0606】
【化170】
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0℃のテトラヒドロフランとジエチルエーテル(1:2、15mL)中の(S,E)−N−(1−フェニルエチル)ペント−2−エンアミド(500mg、2.46mmo1、1当量)とPd(OAc)
2(27.5mg、0.12mmol、0.05当量)の溶液に、30mLのジエチルエーテル中のCH
2N
2溶液(10.6mmol、4当量、1−メチル−1−ニトロソ尿素と水酸化カリウムから新に調製した)を加えた。混合物を0℃で0.5時間撹拌し、次に室温でさらに0.5時間撹拌した。混合物をセライトのパッドを通して濾過し、ISCOシステムによってシリカゲル(PE中のEA:0%〜10%)上で精製して、所望の生成物を得た:極性が小さい(1R,2R)−2−エチル−N−((S)−1−フェニルエチル)シクロプロパンカルボキサミド(181mg、34%),より極性が大きい(1S,2S)−2−エチル−N−((S)−1−フェニルエチル)シクロプロパンカルボキサミド(270mg、51%)を白色の泡状物として得た。
【0607】
(1R,2R)−2−エチル−N−((S)−1−フェニルエチル)シクロプロパンカルボキサミド:
1H NMR (400 MHz, CdCl
3) δ 7.26 - 7.22 (m, 5H), 5.70 (s, 1H), 5.09 - 4.98 (m, 1H), 1.40 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 1.31 - 1.15 (m, 3H), 0.98 (ddd, J = 15.8, 8.2, 4.1 Hz, 2H), 0.88 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 0.50 - 0.43 (m, 1H). MS m/z 218 [M+H]
+.
【0608】
(1S,2S)−2−エチル−N−((S)−1−フェニルエチル)シクロプロパンカルボキサミド:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.38 - 7.10 (m, 5H), 5.71 (s, 1H), 5.17 - 4.97 (m, 1H), 1.43 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 1.32 - 1.22 (m, 2H), 1.22 - 1.13 (m, 1H), 1.08 (dt, J = 8.7, 4.4 Hz, 1H), 1.05 - 0.98 (m, 1H), 0.88 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 0.56 - 0.50 (m, 1H). MS m/z 218 [M+H]
+.
【0609】
【化171】
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【化172】
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(1R,2R)−2−エチル−N−((S)−1−フェニルエチル)シクロプロパンカルボキサミド(2.0g、9.2mmo1、1当量)を濃塩酸(35.0mL)に溶解した。混合物を5時間加熱還流し、0℃に冷却した。水酸化ナトリウムのゆっくり加えて、混合物をpH10〜12に塩基性化した。水相をジエチルエーテル(×2)によって抽出し、有機相を廃棄した。水相を1M塩酸水性溶液によりpH約1に酸性化した。混合物をジエチルエーテル(×3)で抽出した。有機層を合わせて食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、10〜15℃で濃縮して、所望の生成物(1R,2R)−2−エチルシクロプロパンカルボン酸(1.02mg、97%)を得た。[α]
D20 - 61.7 (c 1.40, CHCl3);
1H NMR (400 MHz, cdcl
3) δ 1.45 - 1.39 (m, 1H), 1.39 - 1.30 (m, 2H), 1.24 - 1.18 (m, 2H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H), 0.78 (ddd, J = 8.1, 6.3, 4.2 Hz, 1H).
【0610】
【化173】
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トルエン(40.0mL)中の(1R,2R)−2−エチルシクロプロパンカルボン酸(500mg、4.40mmol、1当量),トリメチルアミン(737μL,5.30mmo1、1.2当量),ベンジルアルコール(1.37mL,13.2mmol、3当量)の溶液に、ジフェニルホスホリルアジド(1.04mL、4.84mmol、1.1当量)を加えた。混合物を一晩加熱還流した。真空下で溶媒を除去し、得られた混合物をISCOシステムによってシリカゲル(PE中のEA:0%〜15%)で精製して、所望の生成物((1R,2R)−2−エチルシクロプロピル)カルバミン酸ベンジル(500mg、52%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.42 - 7.25 (m, 5H), 5.10 (s, 2H), 4.88 (s, 1H), 2.30 (s, 1H), 1.40 - 1.15 (m, 3H), 0.98 (s, 3H), 0.85 (s, 1H), 0.70 - 0.58 (m, 1H), 0.57 - 0.48 (m, J = 6.0 Hz, 1H).
【0611】
【化174】
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メタノール(25mL)中の((1R,2R)−2−エチルシクロプロピル)カルバミン酸ベンジル(480mg、2.20mmol)の溶液に、Pd/C(10重量%,100mg)を加えた。混合物を、室温で水素雰囲気(1気圧)下で2時間撹拌した。反応混合物を、セライトのパッドを通して濾過して、メタノール(3mL)中の3M HClを加えた。5分間、超音波処理後、残渣を真空下で濃縮して所望の生成物(1R,2R)−2−エチルシクロプロパンアミン塩酸塩(282mg、>95%)を得た。 [α]
D20 -38.1 (c 1.05, CH
3OH);
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 2.35 (dt, J = 7.3, 3.5 Hz, 1H), 1.42 - 1.24 (m, 2H), 1.16 - 1.06 (m, 1H), 1.01 (t, J = 7.4 Hz, 3H), 0.88 (ddd, J = 9.9, 6.3, 3.8 Hz, 1H), 0.67 (dd, J = 13.8, 6.3 Hz, 1H).
【0612】
【化175】
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【化176】
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(1S,2S)−2−エチル−N−((S)−1−フェニルエチル)シクロプロパンカルボキサミド(217mg、1.0mmol、1当量)を濃塩酸(7.0mL)に溶解した。混合物を5時間加熱還流し、0℃に冷却した。水酸化ナトリウムをゆっくり加えて、混合物をpH10〜12に塩基性化した。水相をジエチルエーテル(×2)で抽出し、有機相を廃棄した。水相を1M塩酸水溶液によりpH約1に酸性化した。混合物をジエチルエーテル(×3)で抽出した。有機層を合わせて食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、10〜15℃で濃縮して、所望の生成物(1S,2S)−2−エチルシクロプロパンカルボン酸(87mg、76%)を得た。[α]
D20 + 58.1 (c 1.08, CHCl3);
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.46 - 1.39 (m, 1H), 1.38 - 1.27 (m, 2H), 1.25 - 1.18 (m, 2H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H), 0.78 (ddd, J = 8.1, 6.3, 4.2 Hz, 1H).
【0613】
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
トルエン(20.0mL)中の(1S,2S)−2−エチルシクロプロパンカルボン酸(228mg、2.00mmol、1当量),トリメチルアミン(334μL,2.40mmo1、1.2当量),ベンジルアルコール(1.04mL,10.0mmol、5当量)の溶液に、ジフェニルホスホリルアジド(473μL,2.20mmol、1.1当量)を加えた。混合物を一晩加熱還流した。真空下で溶媒を除去し、得られた混合物をISCOシステムによってシリカゲル(PE中のEA:0%〜15%)で精製して、所望の生成物((1S,2S)−2−エチルシクロプロピル)カルバミン酸ベンジル(226mg、52%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.41 - 7.28 (m, 5H), 5.10 (s, 2H), 4.88 (s, 1H), 2.30 (s, 1H), 1.40 - 1.15 (m, 3H), 0.95 (d, J = 25.0 Hz, 3H), 0.88 - 0.80 (m, 1H), 0.68 - 0.60 (m, 1H), 0.56 - 0.49 (m, 1H).
【0614】
【化178】
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メタノール(10mL)中の((1S,2S)−2−エチルシクロプロピル)カルバミン酸ベンジル(160mg、0.73mmo1、1当量)の溶液に、Pd/C(10重量%,90mg)を加えた。混合物を室温で水素雰囲気(1気圧)下で2時間撹拌した。反応混合物をセライトのパッドを通して濾過し、メタノール(1mL)中の3M HClを加えた。5分間の超音波処理後、残渣を真空下で濃縮して所望の生成物(1S,2S)−2−エチルシクロプロパンアミン塩酸塩(66mg、74%)を得た。[α]
D20 + 35.2 (c 1.01, CH
3OH);
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 2.35 (dt, J = 7.3, 3.5 Hz, 1H), 1.33 (tq, J = 14.0, 7.0 Hz, 2H), 1.10 (ddd, J = 9.7, 6.4, 3.1 Hz, 1H), 1.01 (t, J = 7.4 Hz, 3H), 0.87 (ddd, J = 9.9, 6.3, 3.8 Hz, 1H), 0.68 (dd, J = 13.8, 6.4 Hz, 1H).
【0615】
【化179】
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ジクロロメタン(3.0mL)中の(1R,2R)−2−エチルシクロプロパンカルボン酸(37.6mg、0.33mmol、1.1当量)とN,N−ジメチルピリジン−4−アミン(3.66mg、0.030mmol、0.1当量)の溶液に、エタンチオール(21.6mL、0.30mmol、1当量)とN,N’−ジシクロヘキシルカルボディミド(68mg、0.033mmo1、1.1当量)を加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。固体を濾過し、濾液を濃縮し、ISCOシステムによりシリカゲル(PE中のEA:0%〜10%)で精製して、所望の生成物2−エチルシプロパンカルボチオ酸(1R,2R)−S−エチル(35mg、66%)を得た。 [α]
D20 -102.8 (c 1.4, CH
2Cl
2), {lit.
[1]: [α]
D20 -109.1 (c 1.0, CH
2Cl
2)};
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.88 (qd, J = 7.4, 1.5 Hz, 2H), 1.75 (dt, J = 8.2, 4.3 Hz, 1H), 1.52 - 1.45 (m, 1H), 1.39 - 1.29 (m, 3H), 1.24 (t, J = 7.4 Hz, 3H), 0.97 (t, J = 7.3 Hz, 3H), 0.79 (ddd, J = 7.9, 6.5, 4.0 Hz, 1H).
【0616】
3.例示化合物の特性決定
表1の以下の化合物を、本明細書に記載の方法と同一または類似した方法で合成した。必要な出発物質は市販されているか、文献に記載されているか、または有機合成の当業者によって容易に合成された。
【表1-1】
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【表1-2】
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【表1-3】
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【表1-4】
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【表1-5】
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【表1-6】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-7】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-8】
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【表1-9】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-10】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-11】
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【表1-12】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-13】
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【表1-14】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-15】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-16】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-17】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-18】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-19】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-20】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-21】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-22】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-23】
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【表1-24】
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【0617】
4.Merチロシンキナーゼに対する活性の評価
以下の表2は、Merチロシンキナーゼ及びTyro3チロシンキナーゼに対する開示化合物の効果を示す。注:++++は<10nMを意味する;+++は10〜100nMを意味する;++は100nM〜1μMを意味する;+は1〜30μMを意味する;−は不活性を意味する。
【表2-1】
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【表2-2】
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【表2-3】
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【0618】
本発明の範囲または精神から逸脱することなく、種々の修飾及び変更を行うことができることは当業者に明らかであろう。本明細書及び本明細書に開示された発明の実践を考慮すれば、当業者には本発明の別の態様が明らかであろう。本明細書及び実施例は例示的なものとみなされ、本発明の真の範囲及び精神は以下の特許請求の範囲によって示されることを意図する。