【実施例】
【0059】
実施例1:(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシルフェニル)(2−エチルイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−3−イル)ケトン(4)の合成
【化6】
【0060】
工程A:2−アミノピリミジン(570mg,6.0mmol)、塩化ホスホリル(4.6g、30.00mmol)、N,N−ジメチルプロピオンアミド(910mg、9.0mmol)、及びトルエン(17mL)を含む混合物を110℃で2時間攪拌した。室温まで冷却させて、反応混合物を氷水(60mL)に注ぎ、2M水酸化ナトリウム水溶液でpH8〜9に調整した。酢酸エチル(40mL×5)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し(200〜300メッシュシリカゲル、酢酸エチル:石油エーテル=1:1〜20:1で溶出)、N,N−ジメチル−N’−(ピリミジン−2−イル)プロピオンアミジン(1)(250mg)を得た。収率は23.4%であった。
【0061】
工程B:化合物(1)(240mg、1.35mmol)、2−ブロモ−1−(4−メトキシフェニル)エチルケトン(308mg、1.35mmol)、及びDMF(10mL)を含む混合物を室温で2時間攪拌し、それを60℃まで向上させて1.5時間攪拌を続けた。室温まで冷却させて、水(40mL)を加えた。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpHを7〜8に調整した。酢酸エチル(40mL×3)で抽出し、有機相を合併して順次に水(20mL)、飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ,生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し(200〜300メッシュシリカゲル、酢酸エチル:石油エーテル=1:4〜2:5で溶出)、(2−エチルイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−3−イル)(4−メトキシフェニル)ケトン(2)(190mg)を得た。収率は50.0%であった。
1H NMR (DMSO-d6,400 MHz) δ 9.45-9.43 (m,1H),8.77-8.75 (m,1H),7.74 (dd,J = 2.0,6.8 Hz,2H),7.31-7.29 (m,1H),7.12 (dd,J = 2.0,6.8 Hz,2H),3.88 (s,3H),2.52-2.51 (m,2H),1.15 (t,J = 7.6 Hz,3H)。
【0062】
工程C:氷水浴にて、1.0M三臭化ホウ素のトルエン溶液(1.7mL)を化合物(2)(120mg、0.427mmol)の無水ジクロロメタン溶液(10mL)に滴下し、得られた混合物を室温で一晩攪拌した。反応混合物を氷水(20mL)中に注ぎ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpHを7〜8に調整した。酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し(200〜300メッシュシリカゲル、酢酸エチル:石油エーテル:THF=1:5:1〜5:5:1で溶出)、(2−エチルイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−3−イル)(4−ヒドロキシルフェニル)ケトン(3)を得た(101mg)。収率は88.5%であった。
【0063】
工程D:臭素(66mg、0.413mmol)の酢酸溶液(2mL)を、化合物(3)(50mg、0.187mmol)及び酢酸ナトリウム(46mg、0.561mmol)の酢酸溶液(5mL)に滴下し、得られた混合物を室温で0.5時間攪拌した。反応混合物に飽和亜硫酸水素ナトリウム水溶液を色が消失するまで滴下した。溶媒を減圧下で蒸発させ、水(30mL)を添加し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液でpHを7〜8に調整した。酢酸エチル(40mL×2)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、得られた生成物を酢酸エチル/石油エーテルで再結晶し、(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシルフェニル)(2−エチルイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−3−イル)ケトン(4)を得た。
1H NMR (DMSO-d6,400 MHz) δ 9.42 (dd,J = 2.0,6.8 Hz,1H),8.78 (dd,J = 2.0,7.6 Hz,1H),7.91 (s,2H),7.34-7.31 (m,1H),2.51-2.48 (m,2H),1.20 (t,J = 7.6 Hz,3H)。MS (EI,m/z):426.0 [M+H]
+。
【0064】
実施例2:(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシルフェニル)(2−エチルイミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−イル)ケトン(8)の合成
【化7】
【0065】
工程A:2−アミノチアゾール(600mg、6.0mmol)、塩化ホスホリル(4.6g、30.0mmol)、N,N−ジメチルプロピオンアミド(910mg、9.0mmol)、及びトルエン(15mL)を含む混合物を110℃で2時間攪拌した。室温まで冷却させ、反応混合物を氷水(60mL)中に注ぎ、2M水酸化ナトリウム水溶液でpHを8〜9に調整した。酢酸エチル(40mL×3)で抽出し、有機相を合併して順次に水(20mL)、飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、N,N−ジメチル−N’−(チアゾール−2−イル)プロピオンアミジン(5)を得た(890mg)。収率は80.9%であった。
【0066】
工程B:化合物(5)(439mg、2.40mmol)、2−ブロモ−1−(4−メトキシフェニル)エチルケトン(604mg、2.64mmol)及びDMF(10mL)を含む混合物を室温下で1時間攪拌し、それを60℃まで昇温させて2時間攪拌を続け、更に130℃まで昇温させて一晩攪拌した。室温まで冷却させ、水(40mL)を加えた。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpHを7〜8に調整した。酢酸エチル(40mL×3)で抽出し、有機相を合併して順次に水(20mL)、飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し(200〜300メッシュシリカゲル、酢酸エチル:石油エーテル=1:30〜1:20で溶出)、(6−エチルイミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−イル)(4−メトキシフェニル)ケトン(6)を得た(311mg)。収率は45.3%であった。
1H NMR (DMSO-d6,400 MHz) δ 8.14 (d,J = 4.4 Hz,1H),7.70 (d,J = 8.8 Hz,2H),7.45 (d,J = 4.4 Hz,1H),7.09 (d,J = 8.8 Hz,2H),3.87 (s,3H),2.45 (q,J = 7.6 Hz,2H),1.10 (t,J = 7.6 Hz,3H)。
【0067】
工程C:氷水浴にて、1.0M三臭化ホウ素のトルエン溶液(1.6mL)を化合物(6)(113mg、0.395mmol)の無水ジクロロメタン溶液(10mL)に滴下し、得られた混合物を室温下で一晩攪拌した。反応混合物を氷水(20mL)中に注ぎ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpHを7〜8に調整した。酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し(200〜300メッシュシリカゲル、酢酸エチル:ジクロロメタン=1:2で溶出)、(2−エチルイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−3−イル)(4−ヒドロキシルフェニル)ケトン(7)を得た(39mg)。収率は36.3%であった。
【0068】
工程D:NBS(48mg、0.270mmol)を、化合物(7)(37mg、0.136mmol)のDMF溶液に加え(3mL)、得られた混合物を室温下で0.5時間攪拌した。水(20mL)を加え、ろ過し、フィルターケーキを多量の水で洗浄した。得られた固体をTHF/酢酸エチル混合溶剤で溶解し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。シリカゲルパッドを通してろ過し、(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシルフェニル)(2−エチルイミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−イル)ケトン(8)を得た(40mg)。収率は68.4%であった。
1H NMR (DMSO-d6,400 MHz) δ 8.14 (d,J = 4.4 Hz,1H),7.86 (s,2H),7.46 (d,J = 4.4 Hz,1H),2.43 (q,J = 7.6 Hz,2H),1.15 (t,J = 7.6 Hz,3H)。MS (EI,m/z):430.9 [M+H]
+。
【0069】
実施例3:(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシルフェニル)(2−エチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−3−イル)ケトン(12)の合成
【化8】
【0070】
工程A:氷水浴にて、2−アミノピラジン(2.0g、21.0mmol)、塩化ホスホリル(4.84g、31.6mmol)、N,N−ジメチルプロピオンアミド(2.34g、23.1mmol)及びクロロホルム(20mL)を含む混合物にトリエチルアミン(4.68g、46.2mmol)を滴下した後、得られた混合物を還流で一晩攪拌した。反応混合物を氷水(60mL)中に注ぎ、2M水酸化ナトリウム水溶液でpHを8〜9に調整した。ジクロロメタン(50mL×5)で抽出し、有機相を合併して飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。短シリカゲルカラムでろ過した。溶媒を減圧下で蒸発させて、N,N−ジメチル−N’−(ピラジン−2−イル)プロピオンアミジン(9)を得た(1.82g)。この化合物を精製することなく次の工程に使用した。
【0071】
工程B:化合物(9)の粗製品(900mg)、2−ブロモ−1−(4−メトキシフェニル)エチルケトン(1.27g、5.54mmol)及びTHF(25mL)を含む混合物を室温下で一晩攪拌した。水(50mL)を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpHを7〜8に調整した後、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を合併して順次に水(20mL)、飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し(200〜300メッシュシリカゲル、酢酸エチル:石油エーテル=1:4〜2:5で溶出)、(2−エチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−3−イル)(4−メトキシフェニル)ケトン(10)を得た(160mg)。工程A及び工程Bの二段階反応の全収率は5.5%であった。
1H NMR (DMSO-d6,400 MHz) δ 9.23 (d,J = 1.2 Hz,1H),8.93-8.91 (m,1H),8.14 (d,J = 4.8 Hz,1H),7.76 (dd,J = 2.0,6.8 Hz,2H),7.12 (dd,J = 2.0,6.8 Hz,2H),3.89 (s,3H),2.57 (q,J = 7.6 Hz,2H),1.17 (t,J = 7.6 Hz,3H)。
【0072】
工程C及び工程Dの実験操作は、実施例1の工程C及び工程Dを参照して、(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシルフェニル)(2−エチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−3−イル)ケトン(12)を得た。
1H NMR (DMSO-d6,400 MHz) 9.11 (d,J = 1.6 Hz,1H),8.59-8.58 (m,1H),7.98-7.97 (m,1H),7.72 (s,2H),2.71 (q,J = 7.6 Hz,2H),1.27 (t,J = 7.6 Hz,3H)。MS (EI,m/z):426.0 [M+H]
+。
【0073】
実施例4:3−ブロモ−5−[(2−エチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)ヒドロキシメチル]−2−ヒドロキシルベンゾニトリル(20)の合成
【化9】
【0074】
工程A:2−アミノピリジン(2.0g、21.3mmol)及びトリエチルアミン(2.58g、25.5mmol)をジクロロメタン(20mL)に溶解し、氷水浴にてプロピオニルクロリド(2.07g、22.4mmol)を滴下し、得られた混合物を自然に室温まで昇温させ、一晩攪拌した。水(40mL)を加え、ジクロロメタン(40mL×3)で抽出し、有機相を合併して飽和食塩水(30mL)洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し(200〜300メッシュシリカゲル、酢酸エチル:石油エーテル=1:15〜1:10で溶出)、N−(ピリジン−2−-イル)プロピオンアミド(13)を得た(2.74g)。収率は85.6%であった。
【0075】
工程B:氷水浴にて、1−クロロメチル−4−フルオロ−1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンジ(テトラフルオロホウ酸)塩(104g、294mmol)、ヨウ素(38.6g、152mmol)、及びアセトニトリル(440mL)を含む混合物に4−メトキシアセトフェノン(44g、293mmol)を加えた後、得られた混合物を室温下で一晩攪拌した。反応混合物に水(1350mL)を加えて、大量の固体が沈殿した。ろ過、乾燥し、3−ヨード−4−メトキシアセトフェノン(14)を得た(70g)。収率は86.5%であった。
【0076】
工程C:化合物(14)(70.0g、254mmol)、シアン化銅(I)(34.0g、380mmol)、及びDMF(400mL)を含む混合物を130℃で一晩攪拌した。室温まで冷却させ、それを珪藻土でろ過した後、水(1600mL)を加え、酢酸エチル(800mL×3)で抽出し、有機相を合併して順次に水(400mL×2)、飽和食塩水(400mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、5−アセチル−2−メトキシベンゾニトリル(15)を得た(50.0g)。この化合物を更に処理することなく次の工程に使用した。
【0077】
工程D:臭素(49.0g、307mmol)のメタノール溶液(50mL)を、化合物(15)の粗製品(45.0g)のメタノール溶液(250mL)に滴下し、得られた混合物を室温で一晩攪拌した。水(900mL)を加え、ろ過、乾燥し、5−(2−ブロモアセチル)−2−ヒドロキシル−3−メチルベンゾニトリル(16)を得た(41.0g)。工程B及び工程Cの二段階反応の全収率は70.6%であった。
【0078】
工程E:化合物(16)(41.0g、161mmol)、化合物(13)(24.0g、161mmol)、及びトルエン(600mL)を含む混合物を還流で48時間攪拌した。室温まで冷却させ、水(400mL)を加え、飽和重炭酸ナトリウム溶液でpHを7〜8に調整した。酢酸エチル(600mL×3)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し(200〜300メッシュシリカゲル、酢酸エチル:石油エーテル=1:30〜2:1で溶出)、5−(2−エチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−カルボニル)−2−メトキシベンゾニトリル(17)(25.7g)を得た。収率は52.3%であった。
【0079】
工程F:氷水浴にて、60%水素化ナトリウム(4.8g、120mmol)をエチルメルカプタン(8.4mL)のTHF溶液(330mL)にバッチに加え、約5分間攪拌した後、フィルターケーキを収集した。このフィルターケーキを、化合物(17)(9.0g、29.5mmol)とDMF(25mL)の混合物に加え、得られた混合物を60℃で2時間攪拌した。室温まで冷却させ、珪藻土でろ過した後、水(100mL)を加え、2Mクエン酸水溶液でpHを5〜6に調整した。ろ過し、フィルターケーキをアセトニトリルで再結晶し、5−(2−エチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−カルボニル)−2−ヒドロキシルベンゾニトリル(18)を得た(7.2g)。収率は83.8%であった。
【0080】
工程G:NBS(5.28g、29.7mmol)をバッチに化合物(18)(7.2g、24.7mmol)のDMF溶液(70mL)に加えた後、得られた混合物を室温下で1時間攪拌した。水(210mL)を加え、ろ過し、フィルターケーキを水(100mL×3)で洗浄し、アセトニトリルで再結晶し、3−ブロモ−5−(2−エチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−カルボニル)−2−ヒドロキシルベンゾニトリル(19)(7.0g)を得た。収率は76.8%であった。
1H NMR (DMSO-d6,300 MHz) δ 9.01 (d,J = 6.9 Hz,1H),8.02 (s,1H),7.83 (s,1H),7.78-7.75 (m,1H),7.65-7.59 (m,1H),7.22-7.17 (m,1H),2.58-2.50 (m,2H),1.19 (t,J = 7.2 Hz,3H)。MS (EI,m/z):368.0 [M-H]
-。
【0081】
工程H:化合物(19)(50mg、0.135mmol)のメタノール(5mL)溶液に水素化ホウ素ナトリウム(50mg、1.32mmol)を加え、得られた混合物を室温下で0.5時間攪拌した後、水素化ホウ素ナトリウム(50mg、1.32mmol)を添加した。0.5時間攪拌した後、水(20mL)を加え、2Mクエン酸水溶液でpHを5〜6に調整した。それから酢酸エチル/THF(7V/1V、30mL×3)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し(200〜300メッシュシリカゲル、酢酸エチル:石油エーテル:THF=10:30:1〜20:10:1で溶出)、3−ブロモ−5−[(2−エチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)ヒドロキシメチル]−2−ヒドロキシルベンゾニトリル(20)を得た。
1H NMR (DMSO-d6,400 MHz) δ 8.18 (d,J = 7.2 Hz,1H),7.66 (d,J = 1.6 Hz,1H),7.52-7.50 (m,2H),7.24-7.20 (m,1H),6.84-6.82 (m,1H),6.33 (s,1H),6.23 (s,1H),2.71 (q,J = 7.6 Hz,2H),1.24 (t,J = 7.6 Hz,3H)。MS (EI,m/z):372.1 [M+H]
+。
【0082】
実施例5:5−[(2−エチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)ヒドロキシメチル]−2−ヒドロキシルベンゾニトリル(21)の合成
【化10】
【0083】
化合物(21)の調製方法は、化合物(18)を原料とし、実施例4の工程Hを参照した。
1H NMR (DMSO-d6,400 MHz) δ 8.14 (d,J = 6.8 Hz,1H),7.48-7.45 (m,2H),7.25-7.22 (m,1H),7.18-7.14 (m,1H),6.85-6.83 (m,1H),6.78-6.74 (m,1H),6.16 (s,1H),2.71 (q,J = 7.6 Hz,2H),1.24 (t,J = 7.6 Hz,3H)。MS (EI,m/z):294.1 [M+H]
+。
【0084】
実施例6:2,6−ジブロモ−4−[(6−エチルイミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−イル)ヒドロキシメチル]フェノール(22)の合成
【化11】
【0085】
化合物(22)の調製方法は、化合物(8)を原料とし、実施例4の工程Hを参照した。
1H NMR (DMSO-d6,400 MHz) δ 9.93 (s,1H),7.52 (d,J = 4.8 Hz,1H),7.46 (s,2H),7.12 (d,J = 4.4 Hz,1H),6.24 (s,1H),6.02 (s,1H),2.59 (q,J = 7.6 Hz,2H),1.17 (t,J = 7.6 Hz,3H)。MS (EI,m/z):432.9 [M+H]
+。
【0086】
実施例7:2,6−ジブロモ−4−[(2−エチルイミダゾ[1,2−a]ピラジン−3−イル)ヒドロキシメチル]フェノール(23)の合成
【化12】
【0087】
化合物23の調製方法は、化合物(12)を原料とし、実施例4の工程Hを参照した。
1H NMR (DMSO-d6,400 MHz) 9.98 (s,1H),8.97 (d,J = 1.2 Hz,1H),8.27-8.26 (m,1H),7.81 (d,J = 4.4 Hz,1H),7.47 (s,2H),6.46 (d,J = 4.4 Hz,1H),6.30 (d,J = 4.0 Hz,1H),2.75 (q,J = 7.6 Hz,2H),1.24 (t,J = 7.6 Hz,3H)。MS (EI,m/z):425.9 [M-H]
-。
【0088】
実施例8:2−ブロモ−4−[(2−エチル−6−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)ヒドロキシメチル]−6−フルオロフェノール(28)の合成
【化13】
【0089】
工程A:2−アミノ−5−フルオロピリジン(2.5g,22.3mmol)とトリエチルアミン(2.71g,26.8mmol)をジクロロメタン(25mL)に溶解させ、氷水浴にてプロピオニルクロリド(2.17g,23.5mmol)を滴下し、得られた混合物を自然に室温まで昇温させ、一晩攪拌した。水(40mL)を加え、ジクロロメタン(40mL×3)で抽出し、有機相を合併して飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し(200〜300メッシュシリカゲル、酢酸エチル:石油エーテル=1:5で溶出)、N−(5−フルオロピリジン−2−-イル)プロピオンアミド(24)(3.04g)を得た。収率は81.1%であった。
【0090】
工程B:バッチにNBS(977mg、5.49mmol)を、3−フルオロ−4−ヒドロキシルアセトフェノン(806mg、5.23mmol)のDMF(10mL)に加え、得られた混合物を室温下で一晩攪拌した。水(50mL)を加え、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を合併して順次に水(30mL×3)と飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、得られた生成物を石油エーテル/酢酸エチルで再結晶し、3−ブロモ−5−フルオロ−4−ヒドロキシルアセトフェノン(25)を得た(1.0g)。収率は82.0%であった。
【0091】
工程C:臭素(824mg、5.16mmol)のメタノール溶液(5mL)を化合物(25)(1.0g、4.29mmol)のメタノール溶液(20mL)に滴下し、得られた混合物を室温下で一晩攪拌した。水(60mL)を加え、酢酸エチル(60mL×3)で抽出し、有機相を合併して飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し(200〜300メッシュシリカゲル、酢酸エチル:石油エーテル=1:5で溶出)、2−ブロモ−1−(3−ブロモ−5−フルオロ−4−ヒドロキシルフェニル)エチルケトン(26)(940mg)を得た。収率は70.2%であった。
【0092】
工程D:化合物(24)(210mg、1.25mmol)、化合物(26)(300mg、0.962mmol)、及びN−メチルピロリドン(10mL)を含む混合物を150℃で一晩攪拌した。室温まで冷却させ、水(50mL)を加え、飽和重炭酸ナトリウム水溶液でpHを7〜8に調整した。2Mクエン酸水溶液でpHを5〜6に調整した。酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し(200〜300メッシュシリカゲル、酢酸エチル:石油エーテル=1:25〜1:5で溶出)、(3−ブロモ−5−フルオロ−4−ヒドロキシルフェニル)(2−エチル−6−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)ケトン(27)を得た。
1H NMR (DMSO-d6,500 MHz) δ 11.44 (s,1H),9.24-9.22 (m,1H),7.88-7.85 (m,1H),7.75-7.71 (m,2H),7.63-7.60 (m,1H),2.47 (q,J = 7.5 Hz,2H),1.18 (t,J = 7.5 Hz,3H)。MS (EI,m/z):379.0 [M-H]
-。
【0093】
工程E:化合物(27)(80mg、0.210mmol)のエタノール溶液(10mL)に、水素化ホウ素ナトリウム(80mg、2.11mmol)及び塩化リチウム(14mg、0.330mmol)を加え、得られた混合物を35℃で2.5時間攪拌した。水(20mL)を加え、2Mクエン酸水溶液でpH5〜6に調整した。酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を合併して飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。短いシリコンパッドでろ過した後、溶媒を減圧下で蒸発させ、得られた生成物を酢酸エチル/石油エーテルで再結晶し、2−ブロモ−4−[(2−エチル−6−フルオロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)ヒドロキシメチル]−6−フルオロフェノール(28)を得た。
1H NMR (DMSO-d6,400 MHz) δ 10.43 (s,1H),8.27-8.25 (m,1H),7.59-7.56 (m,1H),7.31-7.25 (m,2H),7.15-7.12 (m,1H),6.33 (d,J = 4.0 Hz,1H),6.21 (d,J = 4.0 Hz,1H),2.66 (q,J = 7.6 Hz,2H),1.21 (t,J = 7.6 Hz,3H)。MS (EI,m/z):383.0 [M+H]
+。
【0094】
実施例9:2,6−ジブロモ−4−[(2−エチルピラゾール[1,5−a]ピリジン−3−イル)ヒドロキシメチル]フェノール(35)の合成
【化14】
【0095】
工程A:ヨウ化1−アミノピリジニウム(15.54g、70.0mmol)、2−ペンテン酸エチル(9.72g、77.1mmol)、炭酸カリウム(21,26g、154mmol)、及びDMF(150mL)の混合物を室温下で4.5時間攪拌した。水(450mL)を加え、ろ過し、フィルターケーキを水(100mL)で洗浄し、2−エチルピラゾール[1,5−a]ピリジン−3−ギ酸エチル(29)を得た(12.25g)。この化合物を乾燥することなく次の工程に使用した。
【0096】
工程B:化合物(29)の湿潤品(12.25g)、エタノール(30mL)、THF(30mL)、及び2M水酸化ナトリウム水溶液(70mL)を含む混合物を60℃で一晩攪拌した。半分の溶媒を減圧下で蒸発させ、水(150mL)を加え、2M塩酸でpHを5〜6に調整した。ろ過し、2−エチルピラゾール[1,5−a]ピリジン−3−ギ酸(30)を得た(10.0g)。この化合物を乾燥することなく次の工程に使用した。
【0097】
工程C:化合物(30)の湿潤品(5.6g)を水(100mL)に懸濁させ、濃硫酸(4mL)を加え、得られた混合物を80℃で3時間攪拌した。室温まで冷却させ、2M水酸化ナトリウム水溶液でpHを8〜9に調整した。酢酸エチル(40mL×3)で抽出し、有機相を合併して順次に水(30mL)と飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、2−エチルピラゾール[1,5−a]ピリジン(31)を得た(3.18g)。工程A、B、及びCの三段階反応の全収率は47.7%であった。
【0098】
工程D:化合物(31)(584mg、3.99mmol)、4−メトキシベンゾイルクロリド(680mg、3.99mmol)、三塩化アルミニウム(800mg、6.0mmol)を含む混合物を100℃で一晩攪拌した。少し冷却した後、酢酸エチル(30mL)と水(30mL)を加え、2M水酸化ナトリウム水溶液でpHを9〜10に調整した。層を分離し、有機相を収集した。水層を酢酸エチル(30mL×2)で抽出し、有機相を合併して飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し(200〜300メッシュシリカゲル、酢酸エチル:石油エーテル=1:30〜1:10で溶出)、(2−エチルピラゾール[1,5−a]ピリジン−3−イル)(4−メトキシフェニル)ケトン(32)を得た(305mg)。収率は27.3%であった。
1H NMR (DMSO-d6,300 MHz) δ 8.79 (d,J = 6.9 Hz,1H),7.66 (d,J = 8.7 Hz,2H),7.44-7.39 (m,1H),7.33-7.30 (m,1H),7.08-7.03 (m,3H),3.86 (s,3H),2.84 (q,J = 7.5 Hz,2H),1.21 (t,J = 7.5 Hz,3H)。
【0099】
工程E:60%水素化ナトリウム(218mg,5.45mmol)をバッチにエチルメルカプタン(338mg,5.44mmol)のDMF溶液(3mL)に加え、約5分間攪拌した後、化合物(32)(305mg,1.09mmol)のDMF溶液(3mL)を上記の反応混合物に加え、得られた混合物を120℃で2時間攪拌した。室温まで冷却させ、水(30mL)を加え、希塩酸でpHを7〜8に調整した。酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を合併して順次に水(20mL×3)と飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、(2−エチルピラゾール[1,5−a]ピリジン−3−イル)(4−ヒドロキシルフェニル)ケトン(33)を得た(420mg)。この化合物を精製することなく次の工程に使用した。
1H NMR (DMSO-d6,300 MHz) δ 10.22 (s,1H),8.76 (d,J = 6.6 Hz,1H),7.56 (d,J = 8.4 Hz,2H),7.42-7.31 (m,2H),7.05-7.01 (m,1H),6.87 (d,J = 8.4 Hz,2H),2.84 (q,J = 7.5 Hz,2H),1.20 (t,J = 7.5 Hz,3H)。MS (EI,m/z):265.1 [M-H]
-。
【0100】
工程F:臭素(67mg,0.419mmol)の酢酸溶液(1mL)を化合物(33)(73mg)及び無水酢酸ナトリウム(46.3mg、0.564mmol)の酢酸溶液(5mL)に滴下し、得られた混合物を室温下で一晩攪拌した。反応混合物に希亜硫酸水素ナトリウム水溶液を色が消失するまで滴下し、溶媒を減圧下で蒸発させ、適量の水を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpHを7〜8に調整した。酢酸エチル(40mL×2)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し(200〜300メッシュシリカゲル、酢酸エチル:石油エーテル=1:20〜1:1で溶出)、(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシルフェニル)(2−エチルピラゾール[1,5−a]ピリジン−3−イル)ケトン(34)(60mg)を得た。工程A及び工程Bの二段階反応の全収率は75.4%であった。
1H NMR (DMSO-d6,300 MHz) δ 10.77 (s,1H),8.81 (d,J = 6.9 Hz,1H),7.80 (s,2H),7.50-7.40 (m,2H),7.12-7.07 (m,1H),2.82 (q,J = 7.5 Hz,2H),1.23 (t,J = 7.5 Hz,3H)。MS (EI,m/z):420.9 [M-H]
-。
【0101】
工程G:化合物(34)(160mg、0.377mmol)、エタノール(15mL)、及び濃アンモニア(5mL)を含む混合物に、水素化ホウ素ナトリウム(143mg、3.78mmol)を加えた。得られた混合物を還流で0.5時間攪拌した後、水素化ホウ素ナトリウム(143mg、3.78mmol)を加え、0.5時間攪拌し続け、更に水素化ホウ素ナトリウム(143mg、3.78mmol)を加え、この温度下で1時間攪拌し続けた。室温まで冷却させ、水(20mL)を加え、2Mクエン酸水溶液でpH5〜6に調整した。酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を合併して飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し(200〜300メッシュシリカゲル、酢酸エチル:石油エーテル=1:5で溶出)、2,6−ジブロモ−4−[(2−エチルピラゾール[1,5−a]ピリジン−3−イル)ヒドロキシメチル]フェノール(35)を得た。
1H NMR (DMSO-d6,400 MHz) 9.84 (s,1H),8.55-8.54 (m,1H),7.46-7.43 (m,3H),7.14-7.10 (m,1H),6.79-6.76 (m,1H),5.98 (d,J = 4.0 Hz,1H),5.88 (d,J = 4.0 Hz,1H),2.72 (q,J = 7.6 Hz,2H),1.18 (t,J = 7.6 Hz,3H)。MS (EI,m/z):425.0 [M-H]
-。
【0102】
実施例10:2,6−ジブロモ−4−[(6−ブロモ−2−エチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)ヒドロキシメチル]フェノール(40)の合成
【化15】
【0103】
工程A:−10℃〜0℃ で60%水素化ナトリウム(1.68g、42mmol)をバッチにp−メトキシアセトフェノン(3.0g、20.0mmol)のDMF(15mL)溶液に加えた。次いでこの温度下で40分間攪拌し続けた。プロピオン酸エチル(2.04g、20mmol)を滴下した。自然に室温まで昇温させ、一晩攪拌した。水(60mL)を加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を合併して飽和食塩水(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し(200〜300メッシュシリカゲル、酢酸エチル:エーテル=1:30で溶出)、1−(4−メトキシフェニル)ペンタン−1,3−ジケトン(36)(3.16g)を得た。収率は76.6%であった。
【0104】
工程B:2−アミノ−5−ブロモピリジン(1.3g、7.51mmol)と化合物36(1.86g、9.02mmol)をTHF(26mL)に溶解した。氷水浴にて順次にヨードベンゼンジアセタート(2.9g、9.00mmol)と 三フッ化ホウ素エチルエーテル(220mg、1.55mmol)を加え、自然に室温まで昇温させて一晩攪拌した。水(30mL)を加え、飽和重炭酸ナトリウム溶液でpH7〜8に調整した。酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を合併して飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し(200〜300メッシュシリカゲル、酢酸エチル:石油エーテル=1:30で溶出)、(6−ブロモ−2−エチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)(4−メトキシフェニル)ケトン(37)(575mg)を得た。収率は21.3%であった。
【0105】
工程C及び工程Dの実験操作は、実施例1の工程C及び工程Dを参照した。
【0106】
工程Eの実験操作は、実施例4の工程Hを参照した。2,6−ジブロモ−4−[(6−ブロモ−2−エチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)ヒドロキシメチル]フェノール(40)を得た。
1H NMR (DMSO-d6,400 MHz) δ 9.98 (s,1H),8.40 (d,J = 1.2 Hz,1H),7.55-7.48 (m,1H),7.45 (s,2H),7.35-7.32 (m,1H),6.38 (d,J = 4.0 Hz,1H),6.26 (d,J = 4.0 Hz,1H),2.60 (q,J = 7.6 Hz,2H),1.18 (t,J = 7.6 Hz,3H)。MS (EI,m/z):502.9 [M-H]
-。
【0107】
実施例11:2,6−ジブロモ−4−{[2−エチル−7−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル]ヒドロキシメチル}フェノール(41)の合成
【化16】
【0108】
化合物(41)の調製方法は、実施例10を参照した。実施例10の工程Bの2−アミノ−5−ブロモピリジンを2−アミノ−4−トリフルオロメチルピリジンに取り替えた。
1H NMR (DMSO-d6,400 MHz) δ 8.39 (d,J = 7.2 Hz,1H),8.00 (s,1H),7.44 (s,2H),7.12-7.10 (m,1H),6.54 (s,1H),6.46 (s,1H),6.30 (s,1H),2.76 (q,J = 7.6 Hz,2H),1.25 (t,J = 7.6 Hz,3H)。MS (EI,m/z):494.9 [M+H]
+。
【0109】
実施例12:2,6−ジブロモ−4−[(2−エチルベンゾフラン−3−イル)ヒドロキシメチル]フェノール(42)の合成
【化17】
【0110】
化合物(42)の調製方法は、(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシルフェニル)(2−エチルベンゾフラン−3−イル)ケトンを原料とし、実施例4の工程Hを参照した。
1H NMR (DMSO-d6,400 MHz) δ 9.87 (s,1H),7.53 (s,2H),7.48-7.46 (m,1H),7.40-7.38 (m,1H),7.22-7.18 (m,1H),7.14-7.11 (m,1H),6.03 (d,J = 4.0 Hz,1H),5.92 (d,J = 4.0 Hz,1H),2.90 (q,J = 7.6 Hz,2H),1.25 (t,J = 7.6 Hz,3H)。MS (EI,m/z):425.0 [M-H]
-。
【0111】
実施例13:2,6−ジブロモ−4−[(2−エチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)メチル]フェノール(47)の合成
【化18】
【0112】
工程A:化合物(13)(300mg、2.0mmol)、2−ブロモ−1−(4−メトキシフェニル)エチルケトン(460mg、2.0mmol)、及びトルエン(10mL)を含む混合物を還流で48時間攪拌した。室温まで冷却させ、水(30mL)を加え、飽和炭酸カリウム水溶液でpHを8〜9に調整した。ジクロロメタン(40mL×3)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し(200〜300メッシュシリカゲル、酢酸エチル:石油エーテル=1:30〜1:1で溶出)、(2−エチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)(4−メトキシフェニル)ケトン(43)(254mg)を得た。収率は45.3%であった。
1H NMR (DMSO-d6,500 MHz) δ 9.18 (d,J = 7.0 Hz,1H),7.74-7.69 (m,3H),7.58-7.55 (m,1H),7.17-7.14 (m,1H),7.09 (d,J = 8.5 Hz,2H),3.87 (s,3H),2.45 (q,J = 7.5 Hz,2H),1.11 (t,J = 7.5 Hz,3H)。MS (EI,m/z):281.1 [M+H]
+。
【0113】
工程B:水素化ホウ素ナトリウム(267mg、7.06mmol)をバッチに化合物(43)(1.32g、4.71mmol)のメタノール(20mL)溶液に加え、それから20分間攪拌し続けた。水(100mL)を加え、大量の固体が沈殿した。ろ過し、フィルターケーキを酢酸エチル(120mL)で溶解させ、飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、(2−エチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)(4−メトキシフェニル)ケトン(44)を得た(1.29g)。収率は97.0%であった。
1H NMR (DMSO-d6,400 MHz) δ 8.14-8.12 (m,1H),7.48-7.45 (m,1H),7.24 (d,J = 8.4 Hz,2H),7.16-7.12 (m,1H),6.90-6.88 (m,2H),6.74-6.72 (m,1H),6.23 (s,1H),6.07 (s,1H),3.72 (s,3H),2.74 (q,J = 7.6 Hz,2H),1.26(t,J = 7.6 Hz,3H)。
【0114】
工程C:化合物44(1.06g、3.75mmol)及び三フッ化ホウ素エチルエーテル(2.66g、18.7mmol)を含むジクロロメタン(40mL)溶液にトリエチルシラン(1.31g、11.3mmol)を加え、得られた混合物を室温下で3時間攪拌した。水(40mL)を加え、飽和重炭酸ナトリウム溶液でpHを7〜8に調整した。層を分離し、水層をジクロロメタン(40mL×2)で抽出し、有機層を合併して飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、得られた生成物をジクロロメタン/石油エーテルで再結晶し、2−エチル−3−(4−メトキシベンジル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン(45)を得た(896mg)。収率は89.7%であった。
【0115】
工程D及び工程Eの実験操作は、実施例1の工程C及び工程Dを参照して、2,6−ジブロモ−4−[(2−エチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)メチル]フェノール(47)を得た。
1H NMR (DMSO-d6,400 MHz) 9.84 (s,1H),8.15 (d,J = 6.8 Hz,1H),7.49 (d,J = 8.8 Hz,1H),7.29 (s,2H),7.20-7.16 (m,1H),6.86-6.83 (m,1H),4.25 (s,2H),2.75 (q,J = 7.6 Hz,2H),1.25 (t,J = 7.6 Hz,3H)。MS (EI,m/z):409.0 [M-H]
-。
【0116】
実施例14:(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシルフェニル)(6−エチルイミダゾ[2,1−b][1,3,4]チアジアゾール−5−イル)ケトン(49)の合成
【化19】
【0117】
化合物(49)の調製方法は、実施例2の工程A及び工程Bを参照した。実施例2の工程Aの2−アミノチアゾールを2−アミノ−1,3,4−チアジアゾールに取り替え、実施例2の工程Bの2−ブロモ−1−(4−メトキシフェニル)エチルケトンを2−ブロモ−1−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシルフェニル)エチルケトンに取り替えた。
1H NMR (DMSO-d6,400 MHz) 9.23 (s,1H),7.84 (s,2H),2.69 (q,J = 7.6 Hz,2H),1.22 (t,J = 7.6 Hz,3H)。MS (EI,m/z):429.8 [M-H]
-。
【0118】
実施例15:2−ブロモ−4−(2−エチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)ヒドロキシメチル−6−メチルフェノール(54)の合成
【化20】
【0119】
工程A:0〜5℃でブロモアセチルブロミド(9.9g、49.0mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液を、2−メチルアニソール(5.0g、40.9mmol)及び三塩化アルミニウム(6.0g、45.0mmol)のジクロロメタン溶液(40mL)に,約20分間かけて滴下した。完了後、得られた混合物をこの温度下で2.0時間攪拌し続けた。反応液をバッチにに適量の氷水に注ぎ、ジクロロメタン(60mL×3)で抽出し、有機相を合併して順次に水(30mL)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(30mL×2)、水(30mL)、及び飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機相を短シリカゲルカラムでろ過した。溶媒を減圧下で蒸発させ、生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し(200〜300メッシュシリカゲル、酢酸エチル:石油エーテル=1:100〜1:30で溶出)、2−ブロモ−1−(3−メチル−4−メトキシフェニル)エチルケトン(50)を得た(3.0g)。収率は30.2%であった。
【0120】
工程B:化合物(13)(1.85g、12.3mmol)、化合物(50)(3.0g、12.3mmol)、及びトルエン(30mL)を含む混合物を還流で一晩攪拌した。室温まで冷却させ、水(50mL)を加え、2M炭酸カリウム水溶液でpHを8〜9に調整した。ジクロロメタン(60mL×3)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し(200〜300メッシュシリカゲル、酢酸エチル:石油エーテル=1:10〜1:5で溶出)、(3−メチル−4−メトキシフェニル)(2−エチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)ケトン(51)を得た(1.7g)。収率は47.0%であった。
【0121】
工程C:氷水浴にて、1.0M1三臭化ホウ素のトルエン溶液(6.8mL)を化合物(51)(800mg、2.72mmol)の無水ジクロロメタン溶液(20mL)に滴下し、得られた混合物を氷水浴にて6時間攪拌した。反応物を適量の氷水に注ぎ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpHを7〜8に調整した。酢酸エチル(40mL×2)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し(200〜300メッシュシリカゲル、酢酸エチル:石油エーテル=1:5〜2:1で溶出)、(3−メチル−4−ヒドロキシルフェニル)(2−エチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)ケトン(52)を得た(630mg)。収率は82.6%であった。
【0122】
工程D:NBS(440mg、2.47mmol)をバッチに化合物(52)(630mg、2.25mmol)のDMF溶液(10mL)に加え、完了後、得られた混合物を室温下で1時間攪拌した。水(40mL)を加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し(200〜300メッシュシリカゲル、酢酸エチル:石油エーテル=1:3〜1:1で溶出)、(3−ブロモ−4−ヒドロキシル−5−メチルフェニル)(2−エチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)ケトン(53)を得た(625mg)。収率は77.3%であった。
【0123】
工程Eの実験操作は、実施例4の工程Hを参照することにより、2−ブロモ−4−(2−エチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)ヒドロキシメチル−6−メチルフェノール(54)を得た。
1H NMR (DMSO-d6,400 MHz) 9.07 (s,1H),8.04 (d,J = 6.8 Hz,1H),7.50 (d,J = 8.8 Hz,1H),7.26-7.17 (m,2H),6.97 (s,1H),6.80-6.77 (m,1H),5.86 (s,1H),2.77 (q,J = 7.6 Hz,2H),2.16 (s,3H),1.25 (t,J = 7.6 Hz,3H)。MS (EI,m/z):360.0 [M-H]
-。
【0124】
実施例16:2,6−ジブロモ−4−[(2−エチルベンゾフラン−3−イル)(メトキシ)メチル]フェノール(58)の合成
【化21】
【0125】
工程A:ベンズブロマロン(100mg、0.236mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(46mg、0.356mmol)、クロロメチルメチルエーテル(28mg、0.348mmol)とジクロロメタン(6mL)を含む混合物を室温で一晩攪拌した。水(20mL)を加え、酢酸エチル(15mL×3)で抽出し、有機相を合併して順次に水(10mL)と飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、[3,5−ジブロモ−4−(メトキシメトキシ)フェニル](2−エチルベンゾフラン−3−イル)ケトン(55)を得た(108mg)。収率は97.8%であった。
【0126】
工程B:室温で、水素化ホウ素ナトリウム(87mg、2.30mmol)を化合物(55)(108mg、0.230mmol)のメタノール溶液(15mL)に加えた。その後、得られた混合物を40℃で1.5時間攪拌した。溶媒の大部分を減圧下で蒸発させ、水(20mL)を加え、酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、有機相を合併して順次に水(15mL)と飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させて、[3,5−ジブロモ−4−(メトキシメトキシ)フェニル](2−エチルベンゾフラン−3−イル) メタノール(56)を得た(105mg)。収率は97.0%であった。
【0127】
工程C:氷水浴にて、60%水素化ナトリウム(13mg、0.325mmol)を化合物(56)(100mg、0.213mmol)のDMF溶液(5mL)に加え、30分間攪拌し続けた。ヨードメタン(60mg、0.422mmol)を加え、得られた混合物を室温で一晩攪拌した。水(15mL)を加え、酢酸エチル(15mL×2)で抽出し、有機相を合併して順次に水(10mL)と飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、3−{[3,5−ジブロモ−4−(メトキシメトキシ)フェニル](メトキシ)メチル}−2−エチルベンゾフラン(57)を得た(102mg)。収率は98.9%であった。
【0128】
工程D:化合物(57)(100mg,0.207mmol)のメタノール溶液(3mL)に濃塩酸(3mL)を加え、得られた混合物を室温で1時間攪拌した。水(20mL)を加え、酢酸エチル(15mL×2)で抽出し、有機相を合併して順次に水(10mL)と飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し(200〜300メッシュシリカゲル、酢酸エチル:石油エーテル=1:60で溶出)、2,6−ジブロモ−4−[(2−エチルベンゾフラン−3−イル)(メトキシ)メチル]フェノール(58)を得た。
1H NMR (DMSO-d6,400 MHz) δ 9.93 (s,1H),7.51-7.49 (m,3H),7.40-7.38 (m,1H),7.24-7.20 (m,1H),7.16-7.13 (m,1H),5.60 (s,1H),3.28 (s,3H),2.92 (q,J = 7.6 Hz,2H),1.25 (t,J = 7.6 Hz,3H)。MS (EI,m/z):439.0 [M-H]
-。
【0129】
実施例17:2,6−ジブロモ−4−{(2−エチル−7−メトキシイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)ヒドロキシメチル}フェノール(64)の合成
【化22】
【0130】
工程A:2−アミノ−4−メトキシピリジン(4.9g、39.5mmol)及びトリエチルアミン(4.4g、43.5mmol)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶解させ、それから氷水浴にてプロピオニルクロリド(4.0g、43.5mmol)を滴下し、得られた混合物を室温で一晩攪拌した。水(100mL)を加え、酢酸エチル(60mL×3)で抽出し、有機相を合併して飽和食塩水(30mL)で洗浄し、溶媒を減圧下で蒸発させ、生成物に炭酸カリウム(4.1g、29.7mmol)、メタノール(50mL)及び水(12mL)を加え、得られた混合物を室温下で1時間攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、水(20mL)を加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を合併して飽和食塩水(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、N−(4−メトキシピリジン−2−イル)プロピオンアミド(59)を得た(4.85g)。収率は68.2%であった。
【0131】
工程B:化合物(59)(4.85g、26.9mmol)、2−ブロモ−1−(4−メトキシフェニル)エチルケトン(6.14g、26.9mmol)、及びトルエン(50mL)を含む混合物を還流で一晩攪拌した。室温まで冷却させ、水(50mL)を加え、2M炭酸カリウム溶液でpHを8〜9に調整した。ジクロロメタン(70mL×3)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し(200〜300メッシュシリカゲル、酢酸エチル:石油エーテル=1:5〜2:3で溶出)、(2−エチル−7−メトキシイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)(4−メトキシフェニル)ケトン(60)を得た(900mg)。収率は10.8%であった。
1H NMR (DMSO-d6,400 MHz) δ 9.08 (d,J = 7.6 Hz,1H),7.67 (d,J = 8.8 Hz,2H),7.17 (s,1H),7.08 (d,J = 8.4 Hz,2H),6.88-6.86 (m,1H),3.91(s,3H),3.87 (s,3H),2.38 (q,J = 7.2 Hz,2H),1.10 (t,J = 7.2 Hz,3H)。
【0132】
工程C:氷水浴にて、1.0M三臭化ホウ素のトルエン溶液(9mL)を、化合物(60)(900mg、2.9mmol)の無水ジクロロメタン溶液(25mL)に滴下し、得られた混合物を室温で一晩攪拌した。反応液を氷水(50mL)中に注ぎ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpHを7〜8に調整した。酢酸エチル(40mL×3)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し(200〜300メッシュシリカゲル、メタノール:ジクロロメタン=1:50〜1:20で溶出)、(2−エチル−7−ヒドロキシルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)(4−ヒドロキシルフェニル)ケトン(61)(477mg)及び(2−エチル−7−メトキシイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)(4−ヒドロキシルフェニル)ケトン(62)を得た(277mg)。収率はそれぞれ58.3%及び32.2%であった。化合物(61):
1H NMR (DMSO-d6,400 MHz) δ 10.83 (s,1H),10.22 (s,1H),9.06 (d,J = 7.6 Hz,1H),7.54 (d,J = 8.4 Hz,2H),6.89-6.84 (m,3H),6.77-6.75 (m,1H),2.37 (q,J = 7.6 Hz,2H),1.08 (t,J = 7.6 Hz,3H)。化合物(62):
1H NMR (DMSO-d6,400 MHz) δ 10.25 (s,1H),9.03 (d,J = 7.6 Hz,1H),7.57 (dd,J = 2.0,6.8 Hz,2H),7.15 (d,J = 2.4 Hz,1H),6.91-6.83 (m,3H),3.91 (s,3H),2.45 (q,J = 7.6 Hz,2H),1.11 (t,J = 7.6 Hz,3H)。
【0133】
工程D及び工程Eの実験操作として、それぞれ実施例9の工程F及び工程Gを参照して、2,6−ジブロモ−4−{(2−エチル−7−メトキシイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)ヒドロキシメチル}フェノール(64)を得た。
1H NMR (DMSO-d6,400 MHz) 7.95 (d,J = 7.6 Hz,1H),7.40 (s,2H),6.87 (s,1H),6.52 (d,J = 7.6 Hz,1H),6.25 (d,J = 3.6 Hz,1H),6.14 (d,J = 3.6 Hz,1H),3.79 (s,3H),2.63 (q,J = 7.6 Hz,2H),1.22 (t,J = 7.6 Hz,3H)。MS (EI,m/z):453.0 [M-H]
-。
【0134】
実施例18:(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシルフェニル)(2−プロピルフラン[2,3−b]ピリジン−3−イル)ケトン(69)の合成
【化23】
【0135】
工程A:5−ブロモ−2−ヒドロキシルピリジン(2.5g、14.4mmol)、ヨードコハク酸イミド(4.7g、20.9mmol)及びアセトニトリル(40mL)を含む混合物を82℃で20分間攪拌した。室温まで冷却させ、ろ過し、フィルターケーキを酢酸エチルで再結晶し、5−ブロモ−2−ヒドロキシル−3−ヨードピリジン(65)を得た(4.0g)。収率は92.6%であった。
【0136】
工程B:化合物(65)(4.0g、13.3mmol)、ヨウ化銅(254mg、1.33mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)二塩化パラジウム(468mg、0.667mmol)及びトリエチルアミン(50mL)を含む混合物に1−ペンテン(1.09g、16.0mmol)を加え、得られた混合物を50℃で一晩攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、水(80mL)を加え、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を合併して飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で蒸発させ、生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し(200〜300メッシュシリカゲル、酢酸エチル:石油エーテル=1:200〜1:100で溶出)、5−ブロモ−2−プロピルフラン[2,3−b]ピリジン(66)を得た(1.72g)。収率は53.9%であった。
1H NMR (DMSO-d6,400 MHz) 8.29-8.25(m,2H),6.67 (s,1H),2.80-2.78 (m,2H),1.73-1.71 (m,2H),0.96 (t,J = 7.2 Hz,3H)。
【0137】
工程C:化合物(66)(1.0g、4.16mmol)をメタノール(20mL)溶解させ、10%パラジウム炭素(100mg)を加え、得られた混合物を40℃で水素ガス常圧条件下、一晩水素化反応した。混合物を珪藻土でろ過した後、溶媒を減圧下で蒸発させ、2−プロピルフラン[2,3−b]ピリジン(67)(620mg)を得た。収率は92.5%であった。
1H NMR (DMSO-d6,400 MHz) 8.20-8.18 (m,1H),8.00-7.98 (m,1H),7.30-7.27 (m,1H),6.67 (s,1H),2.80-2.76 (m,2H),1.76-1.70 (m,2H),0.97 (t,J = 7.6 Hz,3H)。
【0138】
工程D:化合物(67)(50mg、0.31mmol)、3,5−ジブロモ−4−メトキシベンゾイルクロリド(280mg、0.853mmol)とジイソプロピルエチルアミン(5mL)を含む混合物を110℃で一晩攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、水(30mL)を加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を合併して飽和食塩水(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧下で蒸発させた。生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し(200〜300メッシュシリカゲル、酢酸エチル:石油エーテル=1:50〜1:8で溶出)、(3,5−ジブロモ−4−メトキシフェニル)(2−プロピルフラン[2,3−b]ピリジン−3−イル)ケトン(68)を得た(54mg)。収率は38.4%であった。
1H NMR (DMSO-d6,400 MHz) 8.16 (s,2H),7.84-7.81 (m,1H),7.70 (s,1H),6.13-6.10 (m,1H),3.84 (s,3H),2.95-2.90 (m,2H),2.01-1.95 (m,2H),1.23-1.20 (m,3H)。
【0139】
工程Eの実験操作として、実施例15の工程Bを参照して、(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシルフェニル)(2−プロピルフラン[2,3−b]ピリジン−3−イル)ケトン(69)を得た。MS (EI,m/z):440.1 [M+H]
+。
【0140】
実施例19:HEK293−hURAT1トランスフェクト細胞株における尿酸輸送に対する、化合物の抑制試験
【0141】
一、細胞株、試薬名称及び由来
HEK29細胞株は中国科学院上海生命科学研究院細胞資源中心から購入、pCMV6−hURAT1はOrigene Technologies,Incから購入、ジェネティシン(G418)は、生工生物工程股分有限公司から購入、ポリリジンはSigma−Aldrich Co.LLCから購入、
14C−尿酸は米国American Radolabeled Chemicals,Incから購入、グルコン酸ナトリウム、グルコン酸カリウム、グルコン酸カルシウム、KH
2PO
4、MgSO
4、グルコース、及びHEPESは国薬集団化学試剤有限公司から購入、DMEM培地、ウシ胎児血清はThermo Fisher Scientific Incから購入、ベンズブロマロンはSigma−Aldrich Co.LLCから購入した。
【0142】
二、試験方法
1.HEK293細胞株を採用してhURAT1高発現の安定発現細胞株を樹立する:プラスミドpCMV6−hURAT1をHEK293細胞内に導入してトランスフェクトし、G418(最終濃度500μg/mL)抵抗スクリーニングを経て安定発現細胞株を得た。このhURAT1高発現膜輸送タンパク質は、生体外でのhURAT1の尿酸輸送の抑制試験に用いられる(Weaver YM,Ehresman DJ,Butenhoff JL,et al.Roles of rat renal organic anion transporters in transporting perfluorinated carboxylates with different chain lengths.Toxicological Sciences,2009,113(2):305-314)。HEK293はヒト胎児腎臓細胞であり、トランスフェクション効率が高く、外来遺伝子の研究及び表現への常に一般的に使用される工学細胞株である。
【0143】
2.24ウェルプレートの被覆:24ウェルプレートに、200μl/ウエルで0.1mg/mLのポリリジンを添加し、一晩放置した。ポリリジン溶液を除去して、無菌水で洗浄し十分に乾燥させて、使用のために用意した。
【0144】
3.細胞の培養:HEK293−hURAT1安定発現細胞を、2×10
5個/ウエルで被覆された24ウェルプレートに接着し、CO
2細胞培養インキュベーターに置き、37℃、5%CO
2の条件で3日間培養した。
【0145】
4.HBSSの調製:125mMのグルコン酸ナトリウム、4.8mMのグルコン酸カリウム、1.3mMのグルコン酸カルシウム、1.2mMのKH
2PO
4、1.2mMのMgSO
4、5.6mMのグルコース、及び25mM25mMのHEPESの最終濃度で、各試薬を量り取り、脱イオン水で相応の体積にして、十分に均一に混合し、pH7.4のHBSS緩衝液を(塩化物イオンがなく)得て、冷蔵庫において−20℃で保存した。
【0146】
5.実験当日に、−20℃からHBSS緩衝液を取り出し、水浴で37℃まで加熱した。そして、HEK293−hURAT1安定発現細胞が培養されている24ウエルプレートを取り、慎重に培地をきれいに吸引し、HBSS緩衝液で細胞をやさしく洗浄し、更に160μl/ウエルでHBSS緩衝液を添加し、20μl/ウエルで最終濃度500nMの試験化合物を添加して試験化合物ウエルとした。あるいは180μl/ウエルでHBSSを添加したが試験化合物を添加しなかったものをブランクコントロールウエルとした。室温で10分間放置した。
【0147】
6.20μl/ウエルで最終濃度50μMの
14C−尿酸を添加し、室温で20分間放置した。
【0148】
7.各ウエルの溶液を吸収除去して、予冷したHBSS緩衝液で細胞を洗浄しきれいに吸引した。最後に、0.2mol/LのNaOHを添加し、細胞破片を収集して、適量のシンチレーションカクテルを添加して、PerkinElmer MicroBeta Trilux 1450液体シンチレーションアナライザーで同位体
14C−尿酸の放射強度(CPM値)を検出した。
【0149】
8.HEK293の安定発現細胞細胞株における、hURAT1の尿酸輸送に対する化合物の抑制率の計算式を以下に示す。試験化合物のCPM値はCPM(試験化合物)で示し、ブランクコントロールのCPM値はCPM(ブランクコントロール)で示す。試験化合物について、いずれも3回重複測定し、その平均値を取って、標準偏差SDを計算して、試験結果とした。試験結果を表1に示す。
【0150】
【数1】
【0151】
三、試験結果
ベンズブロマロンと比べて、濃度500nMにおいて、試験化合物8、12、20、23、40は、HEK293のトランスフェクト細胞におけるhURAT1の尿酸輸送に対し、十分良好な抑制作用を有する。
【0152】
表1.HEK293トランスフェクト細胞株におけるhURAT1の尿酸輸送に対する、試験化合物及びベンズブロマロンの抑制率
【表1】