(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2020-503617(P2020-503617A)
(43)【公表日】2020年1月30日
(54)【発明の名称】クラウドサービスブローカー業務における多層課金システム及び方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20191227BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2019-534953(P2019-534953)
(86)(22)【出願日】2017年12月28日
(85)【翻訳文提出日】2019年8月20日
(86)【国際出願番号】US2017068821
(87)【国際公開番号】WO2018126070
(87)【国際公開日】20180705
(31)【優先権主張番号】62/439,619
(32)【優先日】2016年12月28日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】518279875
【氏名又は名称】イングラム マイクロ インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100138760
【弁理士】
【氏名又は名称】森 智香子
(72)【発明者】
【氏名】クスキン,マキシム
(72)【発明者】
【氏名】ザットセイン,ウラジーミル
(72)【発明者】
【氏名】ホドス,パベル
(72)【発明者】
【氏名】メルニコフ,オレグ
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC12
(57)【要約】
クラウドサービスブローカー業務における多層課金のシステムを提供し、ソフトウェアサービスを提供するように構成された少なくとも1つのサービスベンダーと、クラウドサービスブローカーと、少なくとも1つのトランザクションメディエータと、少なくとも1つの川下加入者とを含み、クラウドサービスブローカーは、サービスベンダー価格設定ルールと、サービスベンダー課金ルールと、川下加入者価格設定ルールと、川下加入者課金ルールとを受信し、クラウドサービスブローカーはサービスベンダー価格設定ルールとサービスベンダー課金ルールとを適用し、決算を計算及び調整を実行するように更に構成されている。クラウドサービスブローカー業務における多層課金の方法もまた提供されており、方法は、ソフトウェアサービスを構成することと、ソフトウェアサービスを統合させて統合されたソフトウェアサービスを生成することと、コミュニケーションプロビジョニングチャンネルを確立することと、少なくとも1つのトランザクションメディエータを用いて統合されたソフトウェアサービスをモニタリングすることと、統合されたソフトウェアサービスへの加入を生成することと、サービスベンダー価格設定ルール、サービスベンダー課金ルール、川下加入者価格設定ルール、及び川下加入者課金ルールを受信することと、サービスベンダー価格設定ルール及びサービスベンダー課金を適用することと、決算及び調整をそれぞれ計算及び実行することと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クラウドサービスブローカー業務における多層課金のシステムであって、
ソフトウェアサービスを提供するように構成され、クラウドサービスブローカーに動作可能に接続される、少なくとも1つのサービスベンダーであって、
前記クラウドサービスブローカーが、
前記少なくとも1つのサービスベンダーのソフトウェアサービスを統合するように構成され、統合されたソフトウェアサービスをプロビジョニングするように構成されるコミュニケーションプロビジョニングチャンネルを確立するように更に構成される、コネクタと、
前記統合されたソフトウェアサービスのサービストランザクションを、前記コネクタを介してモニタリングするように構成されている少なくとも1つのトランザクションメディエータと、を備える、少なくとも1つのサービスベンダーと、
前記クラウドサービスブローカーに動作可能に接続され、前記統合されたソフトウェアサービスに加入する、少なくとも1つの川下加入者と、を含み、
前記クラウドサービスブローカーは、前記少なくとも1つのサービスベンダーのそれぞれについて、サービスベンダーの価格設定ルール及びサービスベンダーの課金ルールを受信するように構成され、
前記クラウドサービスブローカーは、前記少なくとも1つの川下加入者のそれぞれについての、川下加入者の価格設定ルール及び川下加入者の課金ルールを受信するように更に構成され、
前記クラウドサービスブローカーは、前記少なくとも1つの川下加入者のそれぞれによる、前記統合されたソフトウェアサービスの利用状況に少なくとも部分的に基づいて、前記サービスベンダーの価格設定ルール及び前記サービスベンダーの課金ルールを適用するように更に構成され、
前記クラウドサービスブローカーは、決算を計算及び調整を行うように更に構成され、前記決算及び調整は前記サービスベンダーの価格設定ルール、前記サービスベンダーの課金ルール、前記加入者の価格設定ルール、及び前記加入者の課金ルールに少なくとも部分的に基づいており、
前記クラウドサービスブローカーは損益を計算するように更に構成され、前記損益は前記少なくとも1つのサービスベンダーに支払われた費用と、前記少なくとも1つの川下加入者から受信された費用との差によって決定される、システム。
【請求項2】
前記少なくとも1つの川下加入者は、リセラー、サブリセラー、テナント、及びエンドカスタマーからなる群より選択される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記少なくとも1つの川下加入者は、前記統合されたソフトウェアサービスを少なくとも1つの二次川下加入者に更にプロビジョニングするように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記少なくとも1つの二次川下加入者は、リセラー、サブリセラー、テナント、及びエンドカスタマーからなる群より選択される、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記クラウドサービスブローカーは、決算及び調整報告書を生成するように更に構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記サービストランザクションは、加入有効化日、加入キャンセル日、統合ソフトウェアサービス変更、統合ソフトウェアサービス識別子、川下加入者識別子、前記ソフトウェアサービス、及びサービスマーカーからなる群より選択される、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記サービスマーカーは、有効化アクション、変更アクション、及びキャンセルアクションからなる群より選択される、請求項5に記載のシステム。
【請求項8】
前記サービスベンダーの価格設定ルール及び前記サービスベンダーの課金ルールは、前記少なくとも1つのサービスベンダーと前記クラウドサービスブローカーとの間の加入契約を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記川下加入者の価格設定ルール及び前記川下加入者の課金ルールは、前記クラウドサービスブローカーと前記少なくとも1つの川下加入者との間の契約を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記川下加入者の価格設定ルール及び前記川下加入者の課金ルールは、前記少なくとも1つの川下加入者と前記少なくとも1つの二次川下加入者との間の契約を更に含む、請求項3に記載のシステム。
【請求項11】
前記クラウドサービスブローカーはパートナーブローカーと動作可能に接続されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記クラウドサービスブローカーは、前記統合されたソフトウェアサービスを前記パートナーブローカーに、前記パートナーブローカーによって取得されたライセンスに少なくとも部分的に基づいて、前記統合されたソフトウェアサービスにプロビジョニングするように更に構成されている、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記トランザクションメディエータに動作可能に接続され、前記パートナーブローカーによる前記統合されたソフトウェアサービスの利用状況をモニタリングするように構成されている、フェデレーテッドコネクタを更に含む、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記トランザクションメディエータは前記サービストランザクジョンを受信し、前記サービストランザクションにサービスベンダー価格設定ルール及びサービスベンダー課金ルールを適用するように構成されている、請求項12に記載のシステム。
【請求項15】
クラウドサービスブローカー業務における多層課金のコンピュータ実装方法であって、
クラウドサービスブローカーに動作可能に接続される、少なくとも1つのサービスベンダーにてソフトウェアサービスを構成することと、
前記クラウドサービスブローカーにて、前記少なくとも1つのサービスベンダーのソフトウェアサービスを統合させて、統合されたソフトウェアサービスを生成することと、
前記クラウドサービスブローカーにて、統合されたソフトウェアサービスをプロビジョニングするように構成されたコミュニケーションプロビジョニングチャンネルを確立させることと、
少なくとも1つのトランザクションメディエータを用い、前記コネクタを介して、前記統合されたソフトウェアサービスのサービストランザクションをモニタリングすることと、
前記クラウドサービスブローカーにて、前記統合されたソフトウェアサービスに対する加入であって、少なくとも1つの川下加入者に動作可能にアクセス可能な加入を生成することと、
前記クラウドサービスブローカーにて、サービスベンダー価格設定ルール及びサービスベンダー課金ルールを、前記少なくとも1つのサービスベンダーのそれぞれについて受信することと、
前記クラウドサービスブローカーにて、川下加入者の価格設定ルール及び川下加入者課金ルールを、前記少なくとも1つの川下加入者のそれぞれについて受信することと、
前記クラウドサービスブローカーにて、前記サービスベンダーの価格設定ルール及び前記サービスベンダー課金ルールを、前記少なくとも1つの川下加入者のそれぞれによる前記統合されたソフトウェアサービスの利用状況に少なくとも部分的に基づいて、適用することと、
前記クラウドサービスブローカーにて、決算及び調整をそれぞれ計算及び実行することであって、前記決算及び調整は前記サービスベンダー価格設定ルール、前記サービスベンダー課金ルール、前記加入者の価格設定ルール、及び前記加入者の請求ルールに少なくとも部分的に基づくことと、
前記クラウドサービスブローカーにて、前記少なくとも1つのサービスベンダーに支払われた費用と、前記少なくとも1つの川下加入者から受信された費用との差によって決定される損益を計算することと、を含む、方法。
【請求項16】
前記少なくとも1つの川下加入者は、リセラー、サブリセラー、テナント、及びエンドカスタマーからなる群より選択される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記少なくとも1つの川下加入者によって、前記統合されたソフトウェアサービスを少なくとも1つの二次川下加入者にプロビジョニングすることを更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記少なくとも1つの二次川下加入者は、リセラー、サブリセラー、テナント、及びエンドカスタマーからなる群より選択される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記クラウドサービスブローカーにて、決算及び調整報告書を生成することを更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記サービストランザクションは、加入有効化日、加入キャンセル日、統合ソフトウェアサービス変更、統合ソフトウェアサービス識別子、川下加入識別子、前記ソフトウェアサービス、及びサービスマーカーからなる群より選択される、請求項15に記載の方法。
【請求項21】
前記サービスマーカーは、有効化アクション、変更アクション、及びキャンセルアクションからなる群より選択される、請求項15に記載の方法。
【請求項22】
前記サービスベンダー価格設定ルール及び前記サービスベンダー課金ルールは、前記少なくとも1つのサービスベンダーと前記クラウドサービスブローカーとの間の加入契約を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項23】
前記川下加入者の価格設定ルール及び前記川下加入者課金ルールは、前記クラウドサービスブローカーと前記少なくとも1つの川下加入者との間の契約を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項24】
前記川下加入者の価格設定ルール及び前記川下加入者課金ルールは、前記少なくとも1つの川下加入者と前記少なくとも1つの二次加入者との間の契約を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項25】
前記クラウドサービスブローカーをパートナーブローカーに動作可能に接続することを更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項26】
前記パートナーブローカーによって取得されたライセンスに少なくとも部分的に基づいて、前記パートナーブローカーに前記統合されたソフトウェアサービスをプロビジョニングすることを更に含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記トランザクションメディエータに動作可能に接続されるフェデレーテッドコネクタにて、前記パートナーブローカーによる前記統合されたソフトウェアサービスの利用状況をモニタリングすることを更に含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記トランザクションメディエータにて、前記サービストランザクションを受信し、前記サービストランザクションにサービスベンダー価格設定ルール及びサービスベンダー課金ルールを適用することを更に含む、請求項15に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
この特許出願は、2016年12月28日出願の米国特許出願第62/439,619号の優先権を主張し、本明細書にその開示内容を参照によって援用する。
【0002】
この開示は、課金システム及び方法に関し、より具体的には、クラウドサービスブローカー業務における多層課金システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、多くのソフトウェアベンダーが自身のソフトウェアを、オンラインサービスプラットフォームを介して提供している。このようなサービスとしてのソフトウェア(SaaS)プラットフォームは、SaaS加入者/エンドユーザに、SaaSプロバイダによりホストされているソフトウェアサービスを取得して使用することを可能にする。「オンデマンドソフトウェア」とも呼ばれるSaaSは、通常、利用に基づく従量課金によって、又は利用料を用いて価格設定される。例えば、SaaS加入者は、SaaSベンダーに月額(又は年額)の利用料を支払うことで、特定の時間期間(例えば、一カ月)、SaaSプラットフォームにアクセスすることができる。逆に、利用に基づく従量課金制度では、SaaS加入者はSaaSプロバイダに対し、所定の期間内でのSaaSプラットフォームの利用状況に基づいて支払う。例えば、加入者は利用状況ごとのレートで請求されてもよく、利用状況はSaaSプラットフォーム内の1つ以上のリソースに基づいて計る。これらの「加入者−ベンダー」制度では、加入者とSaaSベンダーとの間の課金は1対1の関係であり、SaaSベンダーの費用は加入者に直接伝えられ、そうすると加入者はSaaSプラットフォームへの継続的なアクセスを確実にするためにそれを支払うことになる。
【0004】
ソフトウェアサービス配信の代替システムでは、クラウドサービスブローカーが用いられる。クラウドサービスブローカーは、加入者/エンドユーザとSaaSベンダーとの間の媒介として作用する組織である。クラウドサービスブローカーは、異なるソフトウェアサービス(様々なSaaSベンダーより利用可能)をまとめて、利用者に統合されたサービスのセット(すなわち、クラウドサービスパッケージ)を提示してもよい。いくつかの状況では、クラウドサービスブローカーはソフトウェアサービスをもホストし、伝統的なSaaSベンダーの代わりに作用する。加えて、クラウドサービスブローカーは異なるレベルでの様々なSaaSベンダーへの加入のプロビジョニング及び販売を可能とし、結果として川下のリセラーの階層システムをもたらす。これらのリセラーはその後に、サービスを再リセラー及びエンドユーザに再販することができる。いくつかの状況では、これらのリセラーはSaaSオファーを、SaaSベンダー及び/又はクラウドブローカーと比較して異なる価格制度で価格設定してもよい。
【0005】
クラウドサービスブローカーシステムにおける課金は、クラウドサービスブローカーを通して管理される。なぜなら、クラウドサービスブローカーが、このようなソフトウェア配信システムにおいての多くの関係性を管理することができる唯一のエンティティだからである。クラウドブローカーシステムで課金することの複雑さは、SaaSベンダーの種類の混ざり合い、リセラーの影響、及びこれらのエンティティのそれぞれによって提供される様々な課金制度によって発生する。例えば、クラウドサービスパッケージは、複数のSaaSベンダーからの複数のソフトウェアサービスを含み得る。クラウドサービスパッケージ内のこれらの複数のソフトウェアサービスのそれぞれは、様々な課金制度(例えば、利用に基づく及び加入に基づく制度の組み合わせ、並びにそれぞれ多種多様なインセンティブ及び課金属性を有して)を含むことができる。更に、川下のリセラーは、クラウドサービスパッケージについて独自の価格設定精度を提供してもよい。
【0006】
加入者エンドユーザがクラウドサービスブローカー又は川下のリセラーからソフトウェアサービスを取得した場合、その加入者エンドユーザにとって課金は伝統的な「加入者−ベンダー」制度にあるような1対1の関係性ではない。代わりに、クラウドサービスブローカー制度内の加入者エンドユーザは、クラウドサービスブローカー配信経路の層内にて異なる価格に基づいて課金されてもよい。したがって、このような課金制度を実施することは、階層にわたったエンティティ(すなわち、SaaSベンダー、リセラー、サブリセラーなど)からの課金ルール及び課金制度におけるバリエーションを考慮しなければならない。更に、川上のエンティティ(例えば、SaaSベンダー)からの課金ルールと川下のエンティティ(例えば、リセラー)からのものとでは格差があり得、それによって、1つの特定のエンティティの課金制度に基づいて加入者エンドユーザに掛けられた課金が不適切となる。例えば、固定された割増及び割引が川上のエンティティ(例えば、SaaSベンダー)によって適用され得るが、そのマークアップ及び割引は川下のエンティティ(例えば、リセラーのエンドユーザ)については適切でない場合がある。同様に、同じ課金ルールがソフトウェア配信システムの各レベルで適用された場合、結果として柔軟でない契約及びソフトウェアサービス配信のルールになる。加えて、配信経路におけるエンティティの特定タイプに基づいて、価格設定(及び対応する課金ルール)をカスタマイズする能力が不足している。例えば、直接の加入者エンドユーザは、間接での加入者エンドユーザとは異なって請求され得る。これは、ソフトウェア配信システムの異なるエレメントにわたる失われた収入を結果として引き起こす。最後に、異なる課金ルールに従って配信される卸売販売のサービスを実行することができず、そのことでより大きなサービスプロバイダの機会の喪失を結果として引き起こす。
【0007】
したがって、クラウドサービスブローカー業務における多層課金の改善されたシステム及び方法が必要である。
【発明の概要】
【0008】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、クラウドサービスブローカー業務における多層課金のシステムを提供している。システムは、サービスベンダーと、クラウドブローカーと、第1のリセラー、第2のリセラー、及び第3のリセラーなどの、異なる階層レベルでのリセラーと、を含む。システムはエンドカスタマーを更に含み、エンドカスタマーはサービスベンダーから直接、又はリセラーを介して間接的に、サービスを受けることができる。
【0009】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、クラウドサービスブローカー業務における多層課金システムは、マーケットプレイスと、サービスプロバイダデータベースと、パートナーデータベースと、マーケットプレイスブローカーと、フェデレーテッドコネクタと、トランザクションメディエータと、利用状況データベースと、プロビジョニングデータベースと、コネクタと、スケジューラと、ネットワークと、を含む。
【0010】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、マーケットプレイスブローカーは、システム内の様々なエンティティ間で確立された契約を管理するように構成されている。
【0011】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、マーケットプレイスブローカーは、利用可能なサービスのカタログを記憶するように構成され、コネクタの課金利用状況をモニタリングするように構成され、フェデレーテッドコネクタを含む。
【0012】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、マーケットプレイスブローカーは、パートナーにマーケットプレイスを介してサービスを販売するように構成されている。
【0013】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、マーケットプレイスは、システムを通る全てのトランザクションについての課金情報を記憶するように構成されるトランザクションメディエータを更に含む。マーケットプレイスは、システムを通る全てのトランザクションについての調整特有の詳細を記憶するように更に構成されている。
【0014】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、クラウドブローカーはパートナーによって操作されてもよく、パートナーはサービスベンダーのサービスを加入者に提供するように動作する。
【0015】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、クラウドブローカーはまた、リセラー及びサブリセラーの階層を保つように構成されている。
【0016】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、クラウドブローカー及びマーケットプレイスブローカーは単一のエンティティとして動作してもよい。
【0017】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、クラウドサービスブローカー業務における多層課金の方法が提供される。方法は、課金期間にわたって適用されたとおりにトランザクションを判定することと、トランザクションを開始させて、加入者の課金サイクルがトランザクションの属性に基づいて更新されるか開始されることと、課金期間の費用を計算することと、サービスベンダーとクラウドブローカーとの間の契約を判定することと、各期間についてブローカーの売上を計算することと、を含む。
【0018】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、方法は、各サービスベンダーについて契約及び加入の記録を保つことと、特定の課金期間中での個々での費用をそれぞれ計算することと、を含む。
【0019】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、方法は、各サービスベンダーでの費用を計算することと、クラウドブローカーでのサービス費用を計算することと、リセラーでの費用を計算することと、エンドカスタマー(単数又は複数)に対して統合された請求書を生成することと、を含む。
【0020】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、費用は、サービスベンダー、クラウドブローカー、リセラーのそれぞれについて計算され、統合された請求書が、エンドカスタマー(単数又は複数)に対して生成される。
【0021】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、方法は、プロビジョニング操作の属性をトランザクションメディエータに報告することと、サービス利用状況データベースにデータを記憶することと、サービス利用状況報告書をサービスベンダーとの調整に要求することと、サービスベンダーの課金ルールを受信することと、サービスの合計利用状況を計算することと、報告書をフェデレーテッドコネクタに送信することと、報告書をマーケットプレイスブローカーに送信することと、サービスベンダーの価格設定モデルを適用してサービスベンダーとの調整についての利用状況報告書を生成することと、パートナーへの請求書発行のためにサービス利用状況報告書を要求することと、パートナーの登録から課金ルールを受信することと、サービスの合計利用状況を計算することと、報告書をフェデレーテッドコネクタに送信することと、報告書をマーケットプレイスブローカーに送信することと、パートナーからの価格設定モデルを適用することと、パートナーに請求書を発行することと、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】
図1は、クラウドサービスブローカー業務における多層課金についてのシステムの概略図を示す。
【
図1A】
図1Aは、クラウドサービスブローカー業務における多層課金についてのシステムの概略図を示す。
【
図1B】
図1Bは、クラウドサービスブローカー業務における多層課金についてのシステムの概略図を示す。
【
図2】
図2は、クラウドサービスブローカー業務における多層課金についてのシステムの概略図を示す。
【
図2A】
図2Aは、クラウドサービスブローカー業務における多層課金についての方法のフローチャート及び構成要素を示す。
【
図2B】
図2Bは、クラウドサービスブローカー業務における多層課金についての方法のフローチャート及び構成要素を示す。
【
図2C】
図2Cは、クラウドサービスブローカー業務における多層課金についての方法のフローチャート及び構成要素を示す。
【
図3】
図3は、クラウドサービスブローカー業務における多層課金についての方法のフローチャート及び構成要素を示す。
【
図4】
図4は、クラウドサービスブローカー業務における多層課金についての方法のフローチャート及び構成要素を示す。
【
図5】
図5は、クラウドサービスブローカー業務における多層課金についての方法のフローチャート及び構成要素を示す。
【
図6】
図6は、クラウドサービスブローカー業務における多層課金についてのシステムの方法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0023】
ここで、添付図面に図示される本開示の好適な実施形態を詳細に参照する。本開示の追加の特徴及び利点を以下に記載し、その記載より明らかになるであろう、又は開示の実施によって習得されよう。上記の一般的な記載と以下の詳細な記載は両方とも例示的かつ説明的であり、請求される開示の更なる説明を提供するように意図されるように理解されたい。
【0024】
ここで
図1を参照すると、クラウドサービスブローカー業務における多層課金のための、概して100で示されるシステムが示されている。システム100は、サービスベンダー102、クラウドブローカー104、第1のリセラー106、第2のリセラー108、第3のリセラー110、及びエンドカスタマー112を含む。
【0025】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、サービスベンダー102は、その顧客(例えば、企業又は異なる大きさのカスタマー)に対してサービス加入を提供するエンティティである。明確性の為に、サービスベンダー102は「サービスプロバイダ」として呼ばれてもよく、両方の用語が交換可能に使用できるように理解されたい。加えて、サービスベンダー102は、独立したソフトウェアベンダーのホストサーバ(図示せず)に配置されるアプリケーション及びサービスへの加入を提供することができる。サービスベンダー102は更に、カスタマーが加入するサービスをホストすることができる。サービスベンダー102は、サービスを(通常は自身のクラウドインフラストラクチャ上にて)開発、サポート及び実行するソフトウェア開発会社であり得る。サービスベンダー102はまた、彼らのサービスへの加入を販売かつ提供する。サービスベンダー102がそのサービスのそれぞれについて、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)を提供することを理解されたい。APIは、外部アプリケーションで使用されるための、サービスベンダー102によって提供されるクラス、プロシージャ、機能、構造及び定数のセットを含んでもよい。サービスベンダー102は、例えば、Dropbox(登録商標)、Amazon(登録商標)ウェブサービス、及びOffice 365(登録商標)などの、複数のサービスベンダー(例えば、サービスベンダー102a、102b、及び102c)を含むことができる。複数のサービスベンダー102のそれぞれは様々なソフトウェアサービスを提供し、いくつかの非限定的な例としては、例えば電子メール、ウェブホスティング、ファイル共有及びストレージ、ネットワーク、電話通信、メッセージング、ビデオ会議、一般通信、企業資源計画(ERP)、顧客関係管理(CRM)、サプライチェーン管理などが挙げられる。サービスベンダー102は、彼らのサービスをリセラー又はエンドカスタマーに直接提供できることを理解されたい。
【0026】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、サービスベンダー102は、リセラー及びエンドカスタマーによる彼らのサービスの利用状況をモニタリングするように構成されている。例えば、サービスベンダー102a(Office 365(登録商標))は、加入者によるサービスベンダー102aのサービスの利用によって引き起こされた計算リソース使用状況をモニタリングするように構成されてもよい。計算リソースは、いくつかの非限定的な例を挙げると、時間に基づいて利用される1つ以上の計算リソース、1つ以上の読み書き入出力動作、及びネットワーク帯域利用状況の群から選択される、少なくとも1つの計量されたメトリックを含むことができるように理解されたい。更に、計量利用状況は、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)の1つ以上で行われ得るように理解されたい。また、このようなモニタリングによって得られたメトリックはサービスベンダー102の環境内に記憶され得る、又はシステム100内の他のエンティティに、例えば、インターネットを介して、送信可能であるようにも理解されたい。
【0027】
サービスベンダー102は自身の課金ルールを適用するように構成され得るように理解されたい。例えば、サービスベンダー102b(例えば、Amazon(登録商標)ウェブサービス)は、定額の、月額料金構造を適用してもよく、一方で、サービスベンダー102c(例えば、Dropbox(登録商標))は計算リソースの利用状況に比例した料金を適用してもよい。更に、サービスベンダー102が、システム100内の他のエンティティに課金ルールを送信してもよいように理解されたい。
【0028】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、システム100はクラウドブローカー104を更に含んでいる。クラウドブローカー104は、(例えば、サービスベンダー102からの)異なるソフトウェアサービスを、APIを介して統合するエンティティであり、プロビジョニングの機能を提供し、サービスベンダー102のサービスに対する加入を、様々な他のエンティティ(例えば、リセラー及びエンドカスタマー)に販売する。クラウドブローカー104は、異なるタイプのサービスベンダー102についてのユーザインターフェースを提供するように理解されたい。例えば、通信サービス(例えば電子メール)を提供するサービスベンダーは、ホスティング又はストレージサービスベンダー(例えば、Dropbox)とは異なるインターフェースを有することになる。更に、異なるインターフェースを提供することは、本明細書に更に開示するように、リセラーの階層システムをサポートする。
【0029】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、システム100は、異なる階層レベルでリセラーを更に含む。例えば、第1のリセラー106は地理に基づいたリセラーであってもよい(例えば、第1のリセラー106aは米国(US)に対応し、第1のリセラー106bはフランス(FR)に対応し、第1のリセラー106cはブラジル(BR)に対応する)。システム100は更に、第2のリセラー108及び第3のリセラー110など、川下のリセラーを含んでもよい。リセラーは、任意の因子、いくつかの非限定的な例を挙げると、地理的な分布、業種、消費者分類、又は技術分類などに基づいて整理されてもよい。選択された数のリセラー及び川下リセラーしか示されていないが、システム100は、本開示によってリセラーに委託された機能を実行するように集合的に動作可能な、当該技術で周知のタイプのソフトウェア及びハードウェアシステム(例えば、インターネット)によって接続される任意の数のリセラー及び川下のリセラーを含むことができるように理解されたい。
【0030】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、システム100はエンドカスタマー112を更に含む。エンドカスタマー112は、サービスベンダー102(又はサービスベンダー102に少なくとも由来し得るもの)によって提供されるサービスに加入する個人又は企業組織を含むことができる。エンドカスタマー112は、サービスベンダー102から直接、又はリセラーを介して間接的に、サービスを受けてもよいように理解されたい。例えば、
図1を参照すると、エンドカスタマー(単数又は複数)112aは第2のリセラー108aからサービスを受けることができ、第2のリセラー108aは第1のリセラー106aの川下のリセラーである。同様に、エンドカスタマー(単数又は複数)112bは第3のリセラー110bからサービスを受けることができ、第3のリセラー110bは第2のリセラー108bの川下のリセラーであり、第2のリセラー108bは第1のリセラー106aの川下のリセラーである。リセラーのそれぞれが自身の課金及び価格設定制度を使用するように構成されており、エンドカスタマー112のそれぞれがサービスベンダー102からの同一のサービスに加入したとしても、異なる価格設定及び課金条件を受け得ることを理解されたい。
【0031】
ここで
図1Aを参照すると、クラウドサービスブローカー業務における多層課金についての、概して120で示されるシステムが示されている。システム120は、マーケットプレイス122、サービスプロバイダデータベース124、パートナーデータベース126、マーケットプレイスブローカー128、フェデレーテッドコネクタ130、トランザクションメディエータ132、利用状況データベース134、プロビジョニングデータベース136、コネクタ138、スケジューラ140、及びネットワーク142を含む。
【0032】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、サービスプロバイダデータベース124、パートナーデータベース126、利用状況データベース134、及びプロビジョニングデータベース136は、システム120によって生成された、及び/又は1つ以上の情報源から取得された情報を記憶する。本開示の少なくとも1つの実施形態では、
図1Aの実施形態に示すように、サービスプロバイダデータベース124及びパートナーデータベース126はマーケットプレイスブローカー128に「関連付ける」ことができ、並びに利用状況データベース134及びプロビジョニングデータベース136は、 トランザクションメディエータ132と「関連付ける」ことができる。サービスプロバイダデータベース124、パートナーデータベース126、利用状況データベース134、及びプロビジョニングデータベース136のそれぞれはまた、リモートサーバ又はコンピューティングデバイスが、例えばAmazon AWS、Rackspace、又は他の仮想インフラストラクチャ、或いは任意のビジネスネットワークなどでマーケットプレイス122と双方向のデータ転送ができるという前提で、マーケットプレイス122から遠隔にあるサーバ又はコンピューティングデバイスに「関連付ける」ことができる。本開示の少なくとも1つの実施形態では、サービスプロバイダデータベース124、パートナーデータベース126、利用状況データベース134、及びプロビジョニングデータベース136が存在するマーケットプレイス122は、マーケットプレイス122(例えば、ネットワーク142を介して)、及びその中の構成要素と電子的に接続しており、それらが互いに継続的な双方向でのデータ交換が可能であるようになっている。
【0033】
明確性の目的で、サービスプロバイダデータベース124、パートナーデータベース126、利用状況データベース134、及びプロビジョニングデータベース136を
図1Aに示し、単一のデータベースとして参照している。当業者であれば、サービスプロバイダデータベース124、パートナーデータベース126、利用状況データベース134、及びプロビジョニングデータベース136が、当該技術で周知のタイプのソフトウェアシステムによって接続された複数のデータベースを含み得るように理解され得て、これらが集合的に、本開示によるサービスプロバイダデータベース124、パートナーデータベース126、利用状況データベース134、及びプロビジョニングデータベース136のそれぞれに委託された機能を実行可能であるように理解されたい。サービスプロバイダデータベース124、パートナーデータベース126、利用状況データベース134、及びプロビジョニングデータベース136のそれぞれはまた、例えばHadoopアーキテクチャなどの、大きなデータサービスについての配信されたデータアーキテクチャの一部であってもよい。サービスプロバイダデータベース124、パートナーデータベース126、利用状況データベース134、及びプロビジョニングデータベース136はそれぞれ、リレーショナルデータベースアーキテクチャ、noSQL、OLAP、又はデータベースの従来技術で知られている他のデータベースアーキテクチャを含み得る。サービスプロバイダデータベース124、パートナーデータベース126、利用状況データベース134、及びプロビジョニングデータベース136のそれぞれは、例えば、MICROSOFTのSQLサーバ、MICROSOFTのACCESS、MongoDB、Redis、Hadoop、又はIBMのDB2データベース管理システムなどの多くの周知のデータベース管理システム、又はORACLE若しくはSYBASEから入手可能なデータベース管理システムの内の1つを含んでもよい。サービスプロバイダデータベース124、パートナーデータベース126、利用状況データベース134、及びプロビジョニングデータベース136のそれぞれは、更に本明細書に開示するように、それに通信される情報を取得して記憶する。
【0034】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、マーケットプレイスブローカー128は、システム100における様々なエンティティ(例えば、サービスベンダー102、クラウドブローカー104、第1のリセラー106、エンドカスタマー112など)の間で確立された契約を管理するように構成されている。例えば、複数のサービスベンダー102の任意のものによって提供されるサービスへの全ての加入は契約に準拠し、契約は、いくつかの非限定的な例を挙げると、価格設定、ライセンス費用、及びサービスレベルの同意書などのサービスの条件を記録する。同様に、リセラー(例えば、第1のリセラー106)は追加(又は異なる)契約条件を有してもよく、エンドカスタマー112のサービスの授受は、サービスベンダーの契約書の条件ではなく、リセラーの契約書の条件に準拠する。このような例示的な実施形態では、特定のサービスを提供、販売、及び変更する可能性は、サービスベンダー102の適用可能な契約条件によって管理される。
【0035】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、マーケットプレイスブローカー128は、利用可能なサービス(すなわち、サービスベンダー又はリセラーより提供されるサービス)のカタログを記憶するように構成されている。サービスベンダー102によって提供されるサービスは、サービスベンダー102がマーケットプレイス122と契約を結んでいる時に「利用可能」と考慮される。契約を譲渡する工程の中で、サービスベンダー102は、各サービスについてのサービスプラン、課金ルール(例えば、本明細書に更に開示するように、SKU)及びコネクタ(例えば、コネクタ138)をマーケットプレイス122に対して提供してもよい。サービスベンダー102’のプラン及び課金ルールは、サービスプロバイダデータベース124に記憶される。
【0036】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、マーケットプレイスブローカー128は、コネクタ138の課金利用状況をモニタリングするように更に構成されている。例えば、パートナー104aは、サービスベンダー102に基づいてサービスを提供したいと望むエンティティであり得る。パートナー104aが新たなサービス提供をサービスベンダー102に基づいて生成したとき、パートナー104aはコネクタ138を用いてマーケットプレイス122に動作可能に接続して、サービスベンダー112のサービスを契約できるようにする。これは「プロビジョニング」として考慮することができる。例えば、
図1Aを参照すると、クラウドブローカー104はパートナー104aによって操作されてもよく、パートナー104aはサービスベンダー102のサービスを提供したいと望んでいる。 このような例示的な実施形態では、パートナー104aはマーケットプレイス122を介して、コネクタ138の使用を介して「利用可能」にされる(すなわち、サービスベンダー102はコネクタ138の使用を介してパートナー104aに利用可能にされる)。この例に続いて、パートナー104aはこれにより、プロビジョニングされた後に、リセラー106又はエンドカスタマー112にもサービスを提供することができる。
【0037】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、マーケットプレイス122はフェデレーテッドコネクタ130を更に含む。フェデレーテッドコネクタ130は、トランザクションメディエータ132からのパートナー加入に基づく利用状況報告書を受信するように構成されている(本明細書に更に開示するように)。例えば、マーケットプレイスブローカーとパートナーとの間の契約は、月初日に請求書が送られてくることを必要とし得るが、一方でフェデレーテッドコネクタ130はトランザクションメディエータ132に対して、月初日に、必要なデータを受信するように要求を送信する。
【0038】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、マーケットプレイス122はコネクタ138を更に含む。コネクタ138は、サービスそれぞれ(例えば、サービスベンダー102のいずれかによって提供されるサービス)に対応して構成されている。複数のサービスベンダー102のそれぞれについて(例えば、
図1に示すように)、コネクタ138は、本明細書に更に開示するように、1つの加入を別のものから区別するように構成されている。コネクタ138は、サービスのソース(すなわち、サービスベンダー102の識別情報)及びサービスの目的先(例えば、エンドカスタマー112の識別情報)を識別するように構成されている。コネクタ138はまた、サービスのプロビジョニング中にサービスについての情報を受信してもよいように理解されたい。本開示の少なくとも1つの実施形態では、コネクタ138は、コネクタ138がパートナー加入毎に基づいて配置されるために、パートナー104a及びその加入を定義するように構成されている。複数のサービスベンダー102のそれぞれが、コネクタ138に対して、プロビジョニングが成功裏に完了したと確認すると、任意のテナント(例えば、エンドカスタマー112)及びエンドユーザIDがクラウドブローカー104によって生成され、加入IDがサービスベンダー102によって生成されるように理解されたい。更に、単一のコネクタ138が示されているが、システム120は、複数のサービスベンダー102のそれぞれをサポートするのに必要なだけのコネクタ138を含むことができるように理解されたい。例えば、マーケットプレイスブローカー128がN個の異なるサービスについてN個の加入を購入した場合、マーケットプレイス122はN個の異なるサービスのそれぞれについて、N個のコネクタ138インスタンスを提供してもよい。
【0039】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、マーケットプレイスブローカー128は、パートナー(例えば、パートナー104a)に対して、その特定のパートナーのためのサービスプランに応じて、マーケットプレイス122を介してサービスを販売するように構成されている。パートナーのサービスの販売それぞれについて、マーケットプレイスブローカー128はコネクタハブ(図示せず、但し本明細書に参照によって援用される、米国特許出願番号第15/005,151号、PROVISIONING APPLICATIONS USING A CONNECTORS HUB SERVICEに開示するとおり)に要求を送信し、パートナー(例えば、パートナー104a)がマーケットプレイス122に動作可能に接続し、暫定チャンネルにチューニングするようにコネクタインスタンス(例えば、コネクタ138)を配置するように理解されたい。同時に、マーケットプレイスブローカー128は、フェデレーテッドコネクタ130及びトランザクションメディエータ132を介して、パートナーに課金サービスを提供する。マーケットプレイスブローカー128はクラウドブローカー104と同様に動作するが、クラウドブローカー104はサービスとしてソフトウェアを販売するためにチャンネルを提供し、一方で、マーケットプレイスブローカー128は、いずれサービスとして販売されるサービスをプロビジョニングするためのメカニズムを提供する。
【0040】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、コネクタ138は、例えば、サービスのプロビジョニングが実現した時に、トランザクションメディエータ132と動作可能に接続される。コネクタ138はトランザクションメディエータ132に報告するように更に構成されており、報告は、いくつかの非限定的な例を挙げると、有効化日、プロビジョニング、キャンセル、変更、サービスID(本明細書中に更に開示するとおり)、クラウドサービスブローカーの識別情報、サービスの数、アクティブ化、変更及びキャンセルなどのアクションのマーカーなどが含まれる。更に、コネクタ138は、階層的な課金システム内のエンティティのIDを報告してもよいように理解されたい。例えば、エンティティは、第1のリセラー106、第2のリセラー108、第3のリセラー110、及びエンドカスタマー112を含むことができる。コネクタ138は、トランザクションメディエータ132によるアクティビティの分析を行うように更に動作する。
【0041】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、システム120は、コネクタ138に動作可能に接続されたスケジューラ140を更に含む。例示的な実施形態では、販売されるサービスには、ディスクスペース、CPU時間(都度払いサービス)が含まれるように理解されたい。スケジューラ140は、リソース利用状況(例えば、ディスクスペース利用状況、CPU時間)の追跡を、適用可能なサービスベンダー102に対して周期的な要求を送信することによってそのような情報を取得するために提供するように構成されている。スケジューラ140は、リソース利用状況情報を、必要に応じて、或いは周期的に、トランザクションメディエータ132に送信するように更に構成されている。
【0042】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、マーケットプレイス122はトランザクションメディエータ132を更に含む。トランザクションメディエータ132は、システム120を通る全てのトランザクションについての課金情報を記憶するように構成されている。例えば、エンドカスタマー(単数又は複数)112とサービスベンダー102aとの間のトランザクションは、サービスベンダー102aからのソフトウェアの購入、サービスベンダー102aからのソフトウェア及び/又はサービスのアップグレード、サービスベンダー102aからのソフトウェア及び/又はサービスのダウングレード、サービスベンダー102aからのサービスのキャンセルなどのタイプであってもよい。本開示の少なくとも1つの実施形態では、トランザクションメディエータ132はサービス識別子を追跡するように更に構成されており、サービス識別子はトランザクションに関するリソースタイプの英数字の識別子である。トランザクションメディエータ132は、例えば、サービスベンダー102の加入者(単数又は複数)によって使用されるユニット又はライセンスの数などの販売単位(UOM)を追跡するように、更に構成されている。トランザクションメディエータ132はまた、サービスの利用状況の数量及び開始・終了日をも追跡してもよく、加えて、いくつかの非限定的な例を挙げると、計算リソース利用状況の計測又はモニタリング、並びにサービスベンダー102から課金ルールを受信してもよい。
【0043】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、マーケットプレイス122は、トランザクションメディエータ132を介してシステム120を通る全てのトランザクションについての調整特有の詳細を記憶するように更に構成される。例えば、複数のサービスベンダー102のそれぞれは、それにベンダー識別子(ID)が関連付けられてもよい。トランザクションメディエータ132は、例えば、サービスベンダー側データ(例えば、加入ID)、任意の他の独自の識別子、任意のリセラー又はエンドカスタマーについてのパートナー識別子若しくは加入ID、パートナー側データ(例えば、エンドカスタマー加入ID)及び注文識別子など、他の識別子を収集するように構成される。
【0044】
全てのトランザクションのそれぞれについて、トランザクションメディエータ132は、ベンダーの識別情報、リセラーの識別情報、エンドカスタマーの識別情報、サービスベンダー102及びリセラー(例えば、第1のリセラー106、第2のリセラー108、第3のリセラー110)からの課金ルール、並びにシステム100内のエンティティそれぞれについての利用状況及び価格設定を報告するため(適用可能である場合)に必要な最低量のデータを記憶しなければならないように理解されたい。
【0045】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、クラウドブローカー104はパートナー104aによって操作されてもよく、パートナー104aは、サービスベンダー102のサービスを加入者に提供するように操作する。クラウドブローカー104は要求に応じて全ての追跡されたリソースタイプの利用状況情報を受信し、リソースタイプ毎で集合されてサービスベンダー102(又はリセラー)によって定められた条件に応じて日割り計算されるように、更に構成されている。前の例を続けて、サービスベンダー102a(Office 365(登録商標))が、加入者によって生じた計算リソースの利用に基づいて課金するように構成されている場合、サービスベンダー102aはこの情報を追跡してもよく、トランザクションメディエータ132はこの情報を受信するように構成されている。
【0046】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、クラウドブローカー104はまた、リセラー及びサブリセラーの階層を保つように構成されている。例えば、クラウドブローカー104は、第1のリセラー106、第2のリセラー108、第3のリセラー110、及びエンドカスタマー112に供してもよい(
図1に示すように)。このような例示的な実施形態では、クラウドブローカー104は、エンティティを加入させることによって、クラウドサービスの消費を捉えて保つように構成されている。なお、クラウドブローカー104はパートナーに加入者(例えば、エンドカスタマー112)の利用状況を捉えて課金することを可能とするように構成される一方で、マーケットプレイスブローカー128はコネクタ138の利用状況についてパートナーに課金するように動作してもよいように理解されたい。
【0047】
トランザクションメディエータ132は、個々に請求可能なクラウドサービスのプロビジョニング動作を示すエンドカスタマー(単数又は複数)112及びサービスベンダー102を通るトランザクションを記録するために、ソフトウェアエージェントを有して更に構成される。本開示の少なくとも1つの実施形態では、トランザクションに関係のある情報は続いて処理されて、課金目的で抽出され得る中央システム(例えば、マーケットプレイス122)に引き渡される。プロビジョニングフローをモニタリングすることで、クラウドブローカー104は、サービスベンダー102のデータによって課される同一の課金ルールに頼る必要なく、リアルタイムでの課金情報を提供することができるように更に理解されたい。
【0048】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、クラウドブローカー104及びマーケットプレイスブローカー128は、
図1Bにおけるシステム150に示すように、単一のエンティティとして動作してもよい。マーケットプレイスブローカー128は、本明細書に更に開示するように、クラウドブローカー104と同一の機能を実行することができるように理解されたい。
【0049】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、システム150は、第1のリセラー106、第2のリセラー108、第3のリセラー110、及びエンドカスタマー112を含む。第2のリセラー108は、上記のように、第1のリセラー106からのサービスを再販するように動作する、サブリセラーを含んでもよいように理解されたい。更に、第3のリセラー110は、マーケットプレイスブローカー128からサービスに加入するテナントを含んでもよいように理解されたい。テナントはサービスを使用するように動作する。エンドカスタマー112はテナントのエンドユーザ(例えば、サービスに加入した企業テナントの従業員エンドユーザ)、又は再販タイプのエンティティ(例えば、リセラー110によって提供された統合ソフトウェアサービスの直接消費者)のエンドユーザであり得るように理解されたい。
【0050】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、マーケットプレイスブローカー128は、本明細書に更に記載するように、各関係者が自身の課金及び価格設定ルールを実行するのに必要に応じて、第1のリセラー106、第2のリセラー108、第3のリセラー110、及びエンドカスタマー112をプロビジョニングするように動作可能に構成されている。
【0051】
ここで
図2を参照すると、概して200で示される、クラウドサービスブローカー業務における多層課金の方法のフローチャート及び構成要素が示されている。フローチャート200は、課金期間204にわたって適用されるトランザクション202を含む。本開示の少なくとも1つの実施形態では、トランザクション202は、購入210、アドオン212、アップグレード214、ダウングレード216、及びキャンセル218を含む。選択されたトランザクションのみが示されているが、トランザクション202が、クラウドサービスブローカー業務における多層課金での当業者には周知かつ実施されている任意のタイプのトランザクションを含み得ることを理解されたい。
【0052】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、トランザクション202のそれぞれは、トランザクション属性、いくつかの非限定的な例を挙げるならば、サービス開始日、課金期間、及び任意のインセンティブなどを含むことができる。例えば、購入210は月次課金期間(すなわち、課金期間は1カ月)を含み、インセンティブは初月無料サービスを含む。トランザクション属性(課金ルールとしても知られる)は、システム100内の様々なエンティティ(例えば、クラウドブローカー104、第1のリセラー106、など)との間の契約からくるように理解されたい。トランザクション202のそれぞれについて、他の請求ルール、例えば、無料期間、満額支払い、購入及び/又はキャンセルの日割り計算、アドオン、アップグレード、ダウングレード、調整(例えば、親登録と子登録との間の課金期間の調整)、及び応当日などが含まれ得ることを更に理解されたい。
【0053】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、加入者(例えば、エンドカスタマー112)はトランザクションを開始させてもよく、それによって加入者の課金サイクルは、トランザクション属性に基づいて更新されるか開始される。例えば、購入210は、サービスを購入するためのトランザクションである。購入210の属性には、月次リズム(すなわち、月次課金サイクル)と、インセンティブとして初月無料サービスが含まれる。したがって、第1の課金サイクル(すなわち、初月)では、加入者はいかなる費用をも請求されない。同様に、同じ加入者は数か月後にアドオン212を開始してもよい。このような例では、アドオン212の費用は加入者のサービスの合計費用に追加される。
図2に示すように、加入者費用210aは、3カ月目における加入者費用212aによって補われている。アドオン212の属性は、課金サイクルが親(すなわち、購入210)のものと調整されていることを示している。したがって、アドオン212は、購入210と同じ課金サイクル中に課金される。
図2に示すように、アドオン212は、インセンティブとして初月無料を含む。アドオン212は自身の調整属性を有し得て、その課金サイクルが親(すなわち、購入210)のものと調整されない場合があることを理解されたい。
【0054】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、加入者はサービスのアップグレードをも希望してもよい。例えば、アップグレード214のトランザクションを(例えば、マーケットプレイス122にて)開始して、それによって加入者費用214aはアップグレードされた加入者費用214bに変更される(
図2に示すように)。アップグレード214は、「旧」期間中での日割り計算、及び「新」期間中の日割り計算の属性を含む。アップグレード214が開始される課金サイクル中には、加入者費用214aから加入者費用214bへの遷移は、遷移の両側にて、月次課金サイクルについて日割り計算されるように理解されたい(すなわち、登録者は課金サイクルのはじめからは加入者費用214aに基づいて日割り計算され、アップブレード時点から課金サイクルの終わりまでは加入者費用214bに基づいて日割り計算される)。
【0055】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、課金期間費用220は、加入者によって発生した複数の費用の合計に基づいて、各課金期間の終わりに計算される。例えば、課金期間220a中、かつ一人の加入者が全てのトランザクション202を開始させたと仮定して、加入者の費用は、加入者費用210a、加入者費用212a、加入者費用214a、加入者費用216aを含み得る(ダウングレードへの遷移を含む)。課金期間220aの費用は、加入者によって生じた個々のサービスの費用の全ての合計であるように理解されたい。更に、そのような費用には、いくつかの非限定的な例を挙げると、リセラー毎の費用、エンドカスタマー毎の費用、又はサービスベンダー毎の費用を含み得るように理解されたい。
【0056】
ここで
図2Aを参照すると、本開示の少なくとも1つの実施形態に係る、クラウドサービスブローカー業務における多層課金の例示的な方法の、実施例240が示されている。実施例240ではサービスベンダーとクラウドブローカーとの間の契約が規定され、そこではサービスベンダーへの複数の加入が生成されている(すなわち、プランP1への加入、プランP2への加入、及びプランP3への加入であって、各課金期間について、プランP1は$100掛かり、プランP2は$200掛かり、プランP3は$300掛かる)。複数の加入のそれぞれが、それに伴う複数の課金属性を含むように理解されたい。実施例240では、複数の加入のそれぞれは加入調整がなされ、応当日は各月の10日にあたる(それが複数の加入のそれぞれの各課金期間の開始/終了時である)。更に、複数の加入のそれぞれは、サービスベンダーが最初の応当日まで無料期間を提供するプロモーション期間を含む。複数の加入のそれぞれはまた、日割り計算するため、及び各課金期間の終了後に請求するための用意をも含む。各登録についての課金属性は、サービスベンダー102に依存し得ることを理解されたい。
【0057】
引き続き実施例240を見ると、第1の加入者(例えば、エンドカスタマー112)は、250aにて示すように、サービスプランP1に最初に加入してもよく、第2の加入者は、252aにて示すように、サービスプランP3に最初に加入してもよく、第3の加入者は、254aにて示すように、サービスプランP3に最初に加入してもよい。課金サイクルの終わりに、それぞれの加入者について、サービスベンダー102は、260b、262b、264b、266b、及び268bに示すように、適切なクラウドブローカー(例えば、クラウドブローカー104)に対して、課金請求書を送信する。例えば、260bは、課金期間260a中のプランP1、P2、及びP3に加入した合計費用を示している。本実施例では、260bでの費用は、それぞれのプランが、上に定義したとおり、最初の応当日で終了するプロモーションでのサービス無料期間を含むために、$0である。同様に、262b(課金期間262aの費用)では、プランP1の費用は$100、プランP2の費用は$0、及びプランP3の費用は$600である。
【0058】
引き続き上記実施例を見ると、
図2Bでは、クラウドブローカー104とその加入者(例えば、エンドカスタマー112a、112b、112c、112d)との間の契約が示されており、加入者は月毎の加入で登録している。
図2Bで示すように、加入者(単数又は複数)については、プランP1は$120掛かり、プランP2は$240掛かり、プランP3は$360掛かる。更に、プランのそれぞれに適用される属性は、応当日が購入日にあたる加入調整、無料期間無し、プラン変更に対する返金無し、日割り計算されたキャンセル、及び費用の前払い、を含むことを理解されたい。
【0059】
図2Bに示す課金モデルに続いて、各期間についてのブローカー売上270は、課金期間についての合計売上に基づく。例えば、期間270b中では、プランP1の合計費用は$120であり、プランP2の合計費用は$0であり、プランP3の合計費用は$720である。同様に、期間272bについては、プランP1の合計費用は$120であり、プランP2の合計費用は$0であり、プランP3の合計費用は$720である。引き続きこの実施例を見ると、期間274bについては、プランP1の合計費用は$120であり、プランP2の合計費用は$240であり、プランP3の合計費用は$720である。
【0060】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、システム100は、各サービスベンダー(例えば、サービスベンダー102)、リセラー(例えば、リセラー106)、及びエンドカスタマー(例えば、エンドカスタマー112)についての契約及び加入の記録を保つように更に構成されている。これが、階層におけるエンティティがそれぞれ調整及び損益分析を行うことを可能とするように理解されたい。例えば、
図2Cを参照すると、クラウドブローカー104のブローカー売上270と、クラウドブローカー104のブローカー支払272との間の決算及び調整が示されている。この実施例では、期間270bにおけるプランP1のブローカー売上は$120であるのに対し、プランP1についての同一課金期間のブローカー支払は、260bに示すように、$0である。
図2Cに示すように、任意の課金期間について、ブローカー売上270とブローカー支払272との間での決算及び調整があることを理解されたい。
【0061】
ここで
図3を参照すると、概して300で示される、クラウドサービスブローカー業務における多層課金の方法のフローチャート及び構成要素が示されている。フローチャート300は、サービス302、サービス属性302a、課金期間310、及び月次費用312を示している。本開示の少なくとも1つの実施形態では、サービス302のそれぞれは、加入者(例えば、エンドカスタマー112)によって加入されているサービスを表す。サービス302は、サービスベンダー102が、クラウドブローカー104を介してサービスを販売するためにクラウドブローカー104と契約した時に、クラウドブローカー104から受けることができることを理解されたい。本開示の少なくとも1つの実施形態では、サービス302のそれぞれは、サービス属性302aが関連付けてられている。例えば、サービス識別子「SKU−C3」は属性「a」、「f」、及び「p」を含み、「a」はSKU−C3が調整されていることを示し、「f」は無料の最初の期間があることを示し、「p」は、例えばキャンセル中に日割り計算されることを示す。
【0062】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、月次費用312のそれぞれは、特定の課金期間310中での、サービスの個々の費用をそれぞれ足すことで計算される。例えば、課金期間310b(2月)中では、合計月次費用312bは、SKU−A1、SKU−B2、SKU−C3(afp)、SKU−C3(afp)、SKU−D4(apf)、及びSKU−D4(uff)に関連付けられる費用を含む。月次費用312のそれぞれは、サービス属性302aのそれぞれに基づいて、サービス302と関連付けられる各個々の費用をそれぞれ足すことで計算されるように理解されたい。
【0063】
ここで
図4を参照すると、概して400で示す、クラウドサービスブローカー業務における多層課金の方法のフローチャート及び構成要素が示されている。本開示の少なくとも1つの実施形態では、受注伝票402が生成される。受注伝票402は加入期間404を示し、加入期間は複数の課金期間(406a、406b、及び406c)に分けられている。それぞれの課金期間について、課金費用が計算される。例えば、課金期間406aでは、課金事前注文408aが計算される。課金期間406aの終了時に、利用状況が収集される。課金期間406aの終了時に、課金事後注文410aが計算される。加入期間404は受注伝票402、又は加入者とサービスプロバイダ(例えば、サービスベンダー102、若しくはリセラー)又はエンドカスタマーであっても同意された契約条件の他のものに基づいて、複数の課金期間に分けられてもよい。
【0064】
ここで
図5を参照すると、概して500で示される、クラウドサービス業務における多層課金の方法及び構成要素が示されている。方法500は、サービスベンダー102それぞれでの費用を計算するステップ502と、クラウドブローカー104でサービス費用を計算するステップ504と、リセラー106a及び108aで費用を計算するステップ508と、エンドカスタマー(単数又は複数)112aについての統合された請求書を生成するステップ510と、を含む。
【0065】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、費用は、ステップ502にて、サービスベンダー102のそれぞれについて計算される。例えば、クラウドブローカー104は、サービスベンダー102が最初にセットアップされた(すなわち、「利用可能」となった)ときから、サービスベンダー102のそれぞれについての契約情報を有する。サービスベンダー102のそれぞれについて、契約に基づく価格設定制度が展開されている。例えば、サービスベンダー102aはライセンス構造に基づいて、請求応当日が月の4日にあたり、支払日は期間の終了時となる、月次課金サイクルで請求してもよい。同様に、サービスベンダー102bは、例として、「都度払い」制度に基づいた、応当日が月の5日にあたり、支払は課金期間の終了時とした、四半期での課金サイクルで変更されてもよい。
【0066】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、費用は、ステップ504にて、クラウドブローカー104で計算される。例えば、クラウドブローカー104は、サービスベンダー102bが四半期毎に課金しているとしても、月次課金期間に基づいて課金請求書を生成する必要があり得る。このような例示的な実施形態では、クラウドブローカー104は、サービスベンダーの課金期間が先になる場合、予想される費用に基づいて費用を計算するように構成されている。
【0067】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、費用は、ステップ508にて、リセラー106a及び108aについて計算される。ここで再度、リセラー106a及び108aのそれぞれは、サービスベンダー102のものとは課金特性が異なる、独立した契約条件を有することができる。例えば、リセラー108aでは、サービスベンダー102a(Office 365(登録商標))は月の15日にあたる応当日を有してもよいが、記載するように、サービスベンダー102aは月の4日に課金する。
【0068】
本開示の少なくとも1つの実施形態では、ステップ510にて、エンドカスタマー(単数又は複数)112aについて統合された請求書が生成される。なお、エンドカスタマー112aについて、エンドカスタマー112aの加入から生じた費用は全て、エンドカスタマー112aの課金特性に基づいた単一の請求書上に生成されるように、単一の請求書が生成されることを理解されたい。エンドカスタマー112aの請求特性は、川上のエンティティ(例えば、サービスベンダー102、及びリセラー106a及び108a)のものとは異なり得るように理解されたい。
【0069】
ここで
図6を参照すると、概して600で示される、クラウドサービスブローカー業務における多層課金の方法が示されている。本開示の少なくとも1つの実施形態では、方法は、コネクタ138がトランザクションメディエータ132にプロビジョニング動作の属性を報告するステップ602と、トランザクションメディエータ132が利用状況データベース134にデータを記憶するステップ604と、フェデレーテッドコネクタ130がサービスベンダー102との調整のためにサービス利用状況報告書を要求するステップ606と、トランザクションメディエータ132がサービスベンダー102の課金ルールを受信して、サービス利用状況を判定するステップ608と、トランザクションメディエータ132がサービスの合計利用状況を計算するステップ610と、トランザクションメディエータ132が報告書をフェデレーテッドコネクタ130に送信するステップ612と、フェデレーテッドコネクタ130が報告書をマーケットプレイスブローカー128に送信するステップ614と、マーケットプレイスブローカー128がサービスベンダー102の価格設定モデルを適用して、サービスベンダー102との調整のために利用状況報告書を生成するステップ616と、フェデレーテッドコネクタ130がサービス利用状況報告書をパートナー104aの請求書発行のために要求するステップ618と、トランザクションメディエータ132がパートナー104aの加入から課金ルールを受信し、トランザクションメディエータ132がサ−ビス利用状況データを判定するために課金ルールを適用するステップ620と、トランザクションメディエータ132がサービスの合計利用状況を計算するステップ622と、トランザクションメディエータ132が報告書をフェデレーテッドコネクタ130に送信するステップ624と、フェデレーテッドコネクタ130が報告書をマーケットブローカー128に送信するステップ626と、マーケットプレイスブローカー128がパートナー104aの加入からの価格設定モデルを利用状況報告のために適用してパートナー104aに請求するステップ628と、を含む。
【0070】
本開示を図面及び前述の記載にて詳細に図示及び記載しているが、これは例示的かつ特徴に限定されないように考慮されるものとし、特定の実施形態のみが示されて記載されており、本開示の範疇内の変更及び変形は全て保護されることが望まれるように理解されたい。
【手続補正書】
【提出日】2019年12月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クラウドサービスブローカー業務における多層課金のシステムであって、
ソフトウェアサービスを提供するように構成され、クラウドサービスブローカーに動作
可能に接続される、少なくとも1つのサービスベンダーであって、
前記クラウドサービスブローカーが、
前記少なくとも1つのサービスベンダーのソフトウェアサービスを統合するように構成
され、統合されたソフトウェアサービスをプロビジョニングするように構成されるコミュ
ニケーションプロビジョニングチャンネルを確立するように更に構成される、コネクタと
、
前記統合されたソフトウェアサービスのサービストランザクションを、前記コネクタを
介してモニタリングするように構成されている少なくとも1つのトランザクションメディ
エータと、を備える、少なくとも1つのサービスベンダーと、
前記クラウドサービスブローカーに動作可能に接続され、前記統合されたソフトウェア
サービスに加入する、少なくとも1つの川下加入者と、を含み、
前記クラウドサービスブローカーは、前記少なくとも1つのサービスベンダーのそれぞ
れについて、サービスベンダーの価格設定ルール及びサービスベンダーの課金ルールを受
信するように構成され、
前記クラウドサービスブローカーは、前記少なくとも1つの川下加入者のそれぞれにつ
いての、川下加入者の価格設定ルール及び川下加入者の課金ルールを受信するように更に
構成され、
前記クラウドサービスブローカーは、前記少なくとも1つの川下加入者のそれぞれによ
る、前記統合されたソフトウェアサービスの利用状況に少なくとも部分的に基づいて、前
記サービスベンダーの価格設定ルール及び前記サービスベンダーの課金ルールを適用する
ように更に構成され、
前記クラウドサービスブローカーは、決算を計算及び調整を行うように更に構成され、
前記決算及び調整は前記サービスベンダーの価格設定ルール、前記サービスベンダーの課
金ルール、前記加入者の価格設定ルール、及び前記加入者の課金ルールに少なくとも部分
的に基づいており、
前記クラウドサービスブローカーは損益を計算するように更に構成され、前記損益は前
記少なくとも1つのサービスベンダーに支払われた費用と、前記少なくとも1つの川下加
入者から受信された費用との差によって決定される、システム。
【請求項2】
前記少なくとも1つの川下加入者は、リセラー、サブリセラー、テナント、及びエンド
カスタマーからなる群より選択される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記少なくとも1つの川下加入者は、前記統合されたソフトウェアサービスを少なくと
も1つの二次川下加入者に更にプロビジョニングするように構成されている、請求項1に
記載のシステム。
【請求項4】
前記少なくとも1つの二次川下加入者は、リセラー、サブリセラー、テナント、及びエ
ンドカスタマーからなる群より選択される、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記クラウドサービスブローカーは、決算及び調整報告書を生成するように更に構成さ
れている、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記サービストランザクションは、加入有効化日、加入キャンセル日、統合ソフトウェ
アサービス変更、統合ソフトウェアサービス識別子、川下加入者識別子、前記ソフトウェ
アサービス、及びサービスマーカーからなる群より選択される、請求項1に記載のシステ
ム。
【請求項7】
前記サービスマーカーは、有効化アクション、変更アクション、及びキャンセルアクシ
ョンからなる群より選択される、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記サービスベンダーの価格設定ルール及び前記サービスベンダーの課金ルールは、前
記少なくとも1つのサービスベンダーと前記クラウドサービスブローカーとの間の加入契
約を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記川下加入者の価格設定ルール及び前記川下加入者の課金ルールは、前記クラウドサ
ービスブローカーと前記少なくとも1つの川下加入者との間の契約を含む、請求項1に記
載のシステム。
【請求項10】
前記川下加入者の価格設定ルール及び前記川下加入者の課金ルールは、前記少なくとも
1つの川下加入者と前記少なくとも1つの二次川下加入者との間の契約を更に含む、請求
項3に記載のシステム。
【請求項11】
前記クラウドサービスブローカーはパートナーブローカーと動作可能に接続されている
、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記クラウドサービスブローカーは、前記統合されたソフトウェアサービスを前記パー
トナーブローカーに、前記パートナーブローカーによって取得されたライセンスに少なく
とも部分的に基づいて、前記統合されたソフトウェアサービスにプロビジョニングするよ
うに更に構成されている、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記トランザクションメディエータに動作可能に接続され、前記パートナーブローカー
による前記統合されたソフトウェアサービスの利用状況をモニタリングするように構成さ
れている、フェデレーテッドコネクタを更に含む、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記トランザクションメディエータは前記サービストランザクジョンを受信し、前記サ
ービストランザクションにサービスベンダー価格設定ルール及びサービスベンダー課金ル
ールを適用するように構成されている、請求項12に記載のシステム。
【請求項15】
クラウドサービスブローカー業務における多層課金のコンピュータ実装方法であって、
クラウドサービスブローカーに動作可能に接続される、少なくとも1つのサービスベン
ダーにてソフトウェアサービスを構成することと、
前記クラウドサービスブローカーにて、前記少なくとも1つのサービスベンダーのソフ
トウェアサービスを統合させて、統合されたソフトウェアサービスを生成することと、
前記クラウドサービスブローカーにて、統合されたソフトウェアサービスをプロビジョ
ニングするように構成されたコミュニケーションプロビジョニングチャンネルを、コネク
タを介して確立させることと、
少なくとも1つのトランザクションメディエータを用い、前記コネクタを介して、前記
統合されたソフトウェアサービスのサービストランザクションをモニタリングすることと
、
前記クラウドサービスブローカーにて、前記統合されたソフトウェアサービスに対する
加入であって、少なくとも1つの川下加入者に動作可能にアクセス可能な加入を生成する
ことと、
前記クラウドサービスブローカーにて、サービスベンダー価格設定ルール及びサービス
ベンダー課金ルールを、前記少なくとも1つのサービスベンダーのそれぞれについて受信
することと、
前記クラウドサービスブローカーにて、川下加入者の価格設定ルール及び川下加入者課
金ルールを、前記少なくとも1つの川下加入者のそれぞれについて受信することと、
前記クラウドサービスブローカーにて、前記サービスベンダーの価格設定ルール及び前
記サービスベンダー課金ルールを、前記少なくとも1つの川下加入者のそれぞれによる前
記統合されたソフトウェアサービスの利用状況に少なくとも部分的に基づいて、適用する
ことと、
前記クラウドサービスブローカーにて、決算及び調整をそれぞれ計算及び実行すること
であって、前記決算及び調整は前記サービスベンダー価格設定ルール、前記サービスベン
ダー課金ルール、前記加入者の価格設定ルール、及び前記加入者の請求ルールに少なくと
も部分的に基づくことと、
前記クラウドサービスブローカーにて、前記少なくとも1つのサービスベンダーに支払
われた費用と、前記少なくとも1つの川下加入者から受信された費用との差によって決定
される損益を計算することと、を含む、方法。
【請求項16】
前記少なくとも1つの川下加入者は、リセラー、サブリセラー、テナント、及びエンド
カスタマーからなる群より選択される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記少なくとも1つの川下加入者によって、前記統合されたソフトウェアサービスを少
なくとも1つの二次川下加入者にプロビジョニングすることを更に含む、請求項15に記
載の方法。
【請求項18】
前記少なくとも1つの二次川下加入者は、リセラー、サブリセラー、テナント、及びエ
ンドカスタマーからなる群より選択される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記クラウドサービスブローカーにて、決算及び調整報告書を生成することを更に含む
、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記サービストランザクションは、加入有効化日、加入キャンセル日、統合ソフトウェ
アサービス変更、統合ソフトウェアサービス識別子、川下加入識別子、前記ソフトウェア
サービス、及びサービスマーカーからなる群より選択される、請求項15に記載の方法。
【請求項21】
前記サービスマーカーは、有効化アクション、変更アクション、及びキャンセルアクシ
ョンからなる群より選択される、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記サービスベンダー価格設定ルール及び前記サービスベンダー課金ルールは、前記少
なくとも1つのサービスベンダーと前記クラウドサービスブローカーとの間の加入契約を
含む、請求項15に記載の方法。
【請求項23】
前記川下加入者の価格設定ルール及び前記川下加入者課金ルールは、前記クラウドサー
ビスブローカーと前記少なくとも1つの川下加入者との間の契約を含む、請求項15に記
載の方法。
【請求項24】
前記川下加入者の価格設定ルール及び前記川下加入者課金ルールは、前記少なくとも1
つの川下加入者と前記少なくとも1つの二次加入者との間の契約を含む、請求項17に記
載の方法。
【請求項25】
前記クラウドサービスブローカーをパートナーブローカーに動作可能に接続することを
更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項26】
前記パートナーブローカーによって取得されたライセンスに少なくとも部分的に基づい
て、前記パートナーブローカーに前記統合されたソフトウェアサービスをプロビジョニン
グすることを更に含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記トランザクションメディエータに動作可能に接続されるフェデレーテッドコネクタ
にて、前記パートナーブローカーによる前記統合されたソフトウェアサービスの利用状況
をモニタリングすることを更に含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記トランザクションメディエータにて、前記サービストランザクションを受信し、前
記サービストランザクションにサービスベンダー価格設定ルール及びサービスベンダー課
金ルールを適用することを更に含む、請求項15に記載の方法。
【国際調査報告】