【実施例】
【0130】
実施例1:抗高血圧薬の組み合わせを受ける自然発症高血圧ラットにおける心血管測定
【0131】
概要
この研究の目的は、アンジオテンシンII受容体遮断薬、カルシウムチャネル遮断薬、及び利尿薬(チアジド系利尿薬又はチアジド様利尿薬)の3つの異なる組み合わせの血圧に対する相対的な効果を評価することであった。主な目的は、同じクラスから異なる薬物を利用する組み合わせの効果の違い、及び、非常に低投与量(即ち、最低高血圧症治療量(LHTD)の50%などの、承認及び製造された最低投与量未満の投与量)を含む異なる投与量で同じ薬物を利用する組み合わせ間の違いが存在したか評価することであった。
【0132】
研究された特異的な組み合わせは以下のとおりであった:
・組み合わせ1:テルミサルタン、ベシル酸アムロジピン、及びインダパミド、全て最低高血圧症治療量(LHTD)の50%、或いは、FDAが推奨する通常の維持量の4分の1(テルミサルタン10mg、ベシル酸アムロジピン1.25mg、及びインダパミド0.625mgに相当);
・組み合わせ2:テルミサルタン、アムロジピン、及びインダパミド、全て最低高血圧症治療量(LHTD)の100%、或いは、FDAが推奨する通常の維持量の2分の1(テルミサルタン20mg、ベシル酸アムロジピン2.5mg、及びインダパミド1.25mgに相当);及び
・組み合わせ3:ロサルタン、ベシル酸アムロジピン、及びヒドロクロロチアジド、全て最低高血圧症治療量(LHTD)の100%、或いは、FDAが推奨する通常の維持量の2分の1(ロサルタン25mg、ベシル酸アムロジピン2.5mg、及びヒドロクロロチアジド12.5mgに相当);
【0133】
研究を、自然発症高血圧ラット(SHR)、即ち、高血圧症の研究に最も一般的に使用される動物モデルにおいて行った(Pinto YM, Paul M, Ganten D.“Lessons from rat models of hypertension:from Goldblatt to genetic engineering”.Cardiovascular Research.39(1):77−88を参照)。薬物投与量を、6つの血圧降下薬の各々に関するCmax及びAUCに対する公開文献からの標準の相対的スケーリングとデータを使用して算出した。各動物を、ラテン方格配置で全ての複合薬の1回量に晒した。
【0134】
方法
以下を、次の研究のためのビヒクルとして使用した:pH8+/−0.2での25mMのリン酸塩緩衝液における0.5%のメチルセルロース(w/v)及び0.25%のポリソルベート80(v/v)。
【0135】
以下の動物を研究に使用した:高血圧自然発生ラット(株:SHR/NCrl)。Charles River Laboratories,Inc.,Kingston,New Yorkからラットを得た。投薬の開始時の年齢はおよそ12週齢であった。13匹のオスのラットを順応に使用した。8匹のオスのラットを研究に使用した。動物を、ケージカード及びタトゥーで識別した。
【0136】
テレメトリーの埋め込み:動物に、血圧及び心拍数データの収集用のData Science Internationalの送信機(HD−S10)を埋め込んだ。術後少なくとも10日まで、動物に製剤を投与しなかった。
【0137】
収容:水筒を備えた固形底部ケージに動物を個々に収容した。
【0138】
食餌:他に特定されない限り、Teklad Global Diet−Rodent 2014(Envigo RMS,Inc.)を適宜与えた。幾つかの例において、健康状態により示される場合、動物にこの食餌を食事形態で与えた。
【0139】
水:未開発地域の水道水を適宜与えた。
【0140】
不純物:既知の不純物は、この研究に干渉するレベルでは、食餌、水、又は寝具(適用可能な場合)には存在しなかった。
【0141】
環境:動物飼育室に対する環境制御を、以下の室内条件を維持するために設定した:20〜26℃の温度範囲、30〜70%の相対湿度、及び12時間の明/12時間の暗のサイクル。
【0142】
順応(事前投与段階):順応段階は最大1週間であった。
【0143】
環境及び食事の豊富化:動物に、(統計分析を必要としない)様々なケージ豊富化装置及び食事豊富化を与えた。
【0144】
無作為化:事前投与段階の平均動脈圧値に基づいて動物を恣意的に選択した。
【0145】
以下の表は、研究に使用されたラットのグループ指定を示す:
【0146】
【表3】
【0147】
以下の表は、研究で投与された投与量レベルを示す:
【0148】
【表4】
【0149】
投薬手順:組み合わせ1、2、及び3に関して、各試験組み合わせ製剤を各投薬日に新たに調製した。ビヒクルの一部(およそ80%)を試験組み合わせ製剤に加え、調製物が均質になるまで混合した。均質懸濁液又は溶液が得られなかった場合、1N NaOH及び/又は1N HClを加え、pH9+0.2に調整した。ビヒクルの残りを加え、撹拌バーにより混合した。試験組み合わせ製剤を室温で継続的に撹拌し、投薬前におよそ30分間、及び投与の全体にわたり光から保護した。試験組み合わせ製剤を光から保護するために保管し、冷蔵庫セットにおいて撹拌して、2〜8℃に維持した。
【0150】
投薬手順:事前投与の取扱いに関して、試験組み合わせ製剤を投薬前に少なくとも30分間、ほぼ室温と釣り合わせた。動物に10mL/kgの体積で投薬し、実際の投与量体積は直近の体重に基づいた。経口胃管栄養を使用して投与量を投与した。投与量間隔は、1、8、15、及び22日目に、1日1回であった。投与後、残りの試験組み合わせ製剤を、標準処理手順に従って処分した。
【0151】
テレメトリーの収集:動物は、事前承認なしのテレメトリーデータ収集の直前、及びその最中に、妨害されず、又は巧みに扱われた。そのような妨害は、限定されないが、ケージの変化、寝具の変化、ふき取り、公衆衛生、又は心血管のテレメトリーデータの収集に重要であった自然の静かな環境を妨害するあらゆるもの含む。
【0152】
動物観察:各ラットを毎朝1日1回観察した。あらゆる異常な所見を記録した。ラットを、死亡率、異常、及び疼痛又は苦痛の兆候について観察した。予定外の観察期間中に観察されたあらゆる異常な所見も注目した。
【0153】
体重:事前投与段階中に、及び予定された各投与前に、体重を少なくとも1回計測した。適切な場合、追加の体重を記録して、動物の健康をモニタリングした。動物に送信機を備えさせ、代表的な送信機及びリード(leads)を使用して、投与量計算のために体重の収集前にバランスを計った(tare)。
【0154】
テレメトリーデータ収集:動脈圧の生信号を、500Hzのサンプリングレートで計数化した。事前投与及び投与の段階で導き出されたパラメータは同じであった。事前投与データ収集に関して、全ての埋め込まれたテレメトリー装置を、信号の一貫性について、及び、テレメトリー信号が分析に許容可能であることを検証するために確認した。信号確認は、研究を検討される各ラットから得られた少なくとも1つのテレメトリー記録から成った。テレメトリーデータを、およそ24時間続けて記録した。テレメトリーデータを調べて、ラットに研究資格があったかどうか判定した。データを研究記録に保存し、これを使用して、公称の24時間の中間動脈圧平均を算出し、無作為化動物選択を支援した。投与段階データ収集のために、連続的なテレメトリーデータを、投与の少なくとも90分前から始めて、投与後およそ48時間にわたって、投与段階中に集めた。
【0155】
公称投薬時間:テレメトリー収集時間点は、全ての動物に対する単一の公称の投薬時間に基づいた。各投与段階の日の公称の投薬時間は、算出に基づいて全ての動物のために各コンピュータ上で記録された日に投与された動物の前半部分に対する投与の終わりであった。
【0156】
テレメトリーデータ評価:心拍数(脈拍/分)、収縮期血圧(mmHg)、拡張期血圧(mmHg)、平均動脈圧(mmHg)、及び動脈圧(mmHg)を含む、テレメトリーパラメータを分析し、報告した。投与段階中にPonemahによって生成されたテレメトリーデータを、1分のサンプルにおいて分析した。データを15分の平均で処理され、データ検討のために提供した。15分の平均のデータを、以下の分析期間へとビニング(binning)することにより更に平均した:
・期間1:投与後0.5〜2時間;
・期間2:投与後2〜4時間;
・期間3:投与後4〜8時間;
・期間4:投与後8〜12時間;
・期間5:投与後12〜20時間;
・期間6:投与後20〜32時(第2の明サイクル);及び
・期間7:投与後32〜44時(第2の暗サイクル)。
【0157】
分析
埋め込まれたテレメトリー装置を使用して、44時間の期間にわたり血圧を測定した。主要評価項目は収縮期血圧であった。
【0158】
全ての利用可能なデータポイントを使用して統計分析を行い、測定の不均一なタイミングを反映するために体重を測定した。治療効果の評価を、直積の自己回帰相関構造(direct product autoregressive correlation structure)と組み合わせたモデル(SAS 9.4,SAS Institute,Cary,NC)を使用した処置間の評価された違いを使用して算出し、個体内で経時的に反復された測定を説明する。
【0159】
結果
8匹の動物に研究を始めた;しかし、テレメトリー送信機は1匹の動物では機能しなかった。その結果、完全なデータは7匹の動物から入手可能であった。
【0160】
以下の表は、処置間での収縮期BP(mmHg)の差異を示す:
【0161】
【表5】
【0162】
図1は、処置による時間周期にわたる平均の収縮期血圧(mmHg)を示す。
図2は、処置による時間周期にわたる平均の拡張期血圧(mmHg)を示す。
図3は、処置による時間周期にわたる平均の心拍数を示す。
【0163】
この非限定的な例において、結果は、組み合わせ1が組み合わせ3よりもかなり大きな収縮期血圧の減少をもたらし、組み合わせ2が組み合わせ3又は1よりもかなり大きな収縮期血圧の減少をもたらしたことを実証した。これらの違いは観察の完全な44時間の期間にわたって継続した。結果は、組み合わせ1及び組み合わせ2の両方が組み合わせ3よりもかなり大きな収縮期血圧の減少をもたらしたことを実証した。これらの違いは観察の完全な44時間の期間にわたって継続した。DPBの減少において3つの組み合わせ間に同様の違いがあり、心拍数においてこれら組み合わせ間には違いがなかった。
【0164】
この非限定的な例において、これらの結果は、テルミサルタン、ベシル酸アムロジピン、インダパミドの組み合わせと、ロサルタン、ベシル酸アムロジピン、ヒドロクロロチアジドの組み合わせとの間に予期しない違いを実証する。具体的には、当量又は低投与量において、テルミサルタン、ベシル酸アムロジピン、及びインダパミドの組み合わせは、ロサルタン、ベシル酸アムロジピン、及びヒドロクロロチアジドの組み合わせよりもかなり大きな血圧の減少をもたらした。ベシル酸アムロジピンの投与量が組み合わせ2及び3において同じであったため、結果は、ベシル酸アムロジピンと平行して提供されたときの、特定のアンジオテンシンII受容体遮断薬及び特定の利尿薬(チアジド系利尿薬対チアジド様利尿薬など)の有効性における以前に知られていない違いを実証する。
【0165】
実施例2:高血圧症の処置のための三重の組み合わせ組成物による治療
方法
この研究は、無作為化され、プラセボ対照の、二重盲検の交差試験である。本研究は3つの段階に分かれる。第1段階(4週間)中に、参加者を、三重の組み合わせ組成物による治療又はプラセボを受けるものへと無作為化する(1:1)。これに続いて2週間のウォッシュアウト(プラセボ)が行われ、その後、参加者は反対の群に回り、4週間別の処置を受ける。参加者は、コミュニティー、主に西シドニー(オーストラリア)のコミュニティーの一般慣行を通じて募集される。
【0166】
参加者
参加者は、以下の包含基準を満たす場合に適格である:1)18歳以上の成人、2)別々の日での2つの読み取りに対してオフィスSBP>140mmHg及び/又はDBP>90mmHg;及びベースラインの自由行動下SBP>135及び/又はDBP>85;3)高血圧症のための医学的処置を受けていない。除外基準は以下を含む:三重の組み合わせ組成物における1つ以上の構成成分薬剤に対し明確な禁忌がない;信頼できる臨床医が、現行の治療の変化が患者を危険にさらすと感じている;重度又は進行した高血圧;妊娠;インフォームドコンセントを提供することができない;及び3ヶ月未満の予期された平均寿命を抱える医学的疾病。
【0167】
介入
これらの研究のために、最低高血圧症治療量(LHTD)の50%で各成分を有する三重の組み合わせ、又は最低高血圧症治療量(LHTD)の100%で各成分を有する三重の組み合わせの何れかを、試験する。
【0168】
研究が最低高血圧症治療量(LHTD)の50%で各構成要素を有する三重の組み合わせを試験する場合、試験組成物は以下のとおりである。三重の組み合わせ組成物は、特定の量で以下3つの成分を含む、単一の封入された丸剤である:テルミサルタン10mg、ベシル酸アムロジピン1.25mg、及びインダパミド0.625mg。プラセボカプセル剤は同一で現れ、三重の組み合わせ組成物においてそれらと同様の重量のプラセボ錠剤を含んでいる。
【0169】
研究が最低高血圧症治療量(LHTD)の100%で各構成要素を有する三重の組み合わせを試験する場合、試験組成物は以下のとおりである。三重の組み合わせ組成物は、特定の量で以下3つの成分を含む、単一の封入された丸剤である:テルミサルタン20mg、ベシル酸アムロジピン2.5mg、及びインダパミド1.25mg。プラセボカプセル剤は同一で現れ、三重の組み合わせ組成物においてそれらと同様の重量のプラセボ錠剤を含んでいる。
【0170】
参加者は試験全体にわたって、単一の丸剤、三重の組み合わせ組成物、又はプラセボを投与される。患者は毎日同時に錠剤を服用するように命じられ、これを朝に服用するよう奨励されるが、その日の時間(午前又は夜)は患者の好みである。
【0171】
全ての試験薬剤を、TGA−cGMP(Therapeutic Goods Australia−certificate of Good Manufacturing Practice)によりライセンスを受けた製造施設により調製する。適切な場合、低強度の投与量を、粉砕なしで丸剤分割装置を使用して半分の強度の投与量を半分にすることにより得て、これを計量して、投与量を半分にする精度を確保する。その後、低強度の投与量を、ゼラチンカプセル剤(DBCaps−Capsugel)を使用して封入さする。分配するまで、カプセル剤を冷たく乾燥した場所に保管し、温度ロガーを使用してモニタリングする。
【0172】
処置割り当てを、研究スタッフ及び参加者の両方へと盲検する。治験薬に加えて、全ての参加者は、高血圧症管理のためのガイドラインにより推奨されるような健康な生活様式のオプションに関する教育を提供される。
【0173】
無作為化
コンピュータ支援の無作為化シーケンスを、統計家により作成し、医薬品パッケージ会社に提供する。研究助手、補充チーム、調査者は、このシーケンスに対して盲検される。各患者、即ち割り付けられた無作為化数の患者に関して、丸剤を、三段階の研究に相当する3つの子供に安全なパックへと包装する。全てのパックは、患者及び研究スタッフの盲検を確保する同一の外観である。続いて、薬剤パックを、編制されたシーケンスにおいて処方する。
【0174】
結果及びデータ収集
一次評価項目は、自由行動下血圧モニタリング(ABP)を使用した4週間での平均24時間の収縮期血圧の減少である。二次評価項目は以下を含む:
a.平均の24時間の拡張期血圧、及び4週間での昼間と夜間のSBPとDBPの減少
b.標準化された自動血液測定用カフによって測定されるようなオフィスSBPとDBPの減少
c.<135/85mmHgの24時間のBP及び<140/90mmHgのオフィスBPとして定義される、4週間での制御された血圧での比率
d.有害事象、及び検査パラメータにより事前に特定された有害事象:正常上限よりも3倍より多い、又はベースラインレベルが上昇したと知られる場合に2倍になる、トランスアミナーゼ(ALT/AST)の上昇;血清中クレアチニンから評価されるような、推定された糸球体濾過率の>20%の低下;ナトリウム、カリウム、及び尿酸レベル
e.受容性及び耐用性の評価
【0175】
患者は、24時間のABPモニタリングを4回受ける−ベースライン(治験薬休止)、4週間(段階1の薬物)、6週間(プラセボ)、及び10週間(段階3の薬物)。不便性を最小化するために、患者は研究所にABPを照会される。ABPユニットを、製造者の規格に従い研究所により等間隔で較正する。変異性を最小化するために、追跡読み取り値を、同じブランドの装置を使用して同じ収集センターから繰り返す。参加者は、交通費と駐車費を含む額面価額の払い戻しを受ける。研究薬及び調査は、無料で参加者に提供される。オフィスBPを、OMRON T9P(HEM−759−C1)を使用して各訪問時に3回記録する。第2及び第3の読み取りを、研究分析のために平均化する。加えて、4週目と10週目に、患者は、生化学物質副作用を評価するための血液検査を受け、臨床的副作用のためのアンケートを受け、及びコンプライアンスを自己報告と丸剤数によって評価する。患者は、このアンケートを完了すると、自身の処置割り当てに対して盲検されたままとなる。
【0176】
薬物受容性及び耐用性も研究の終わりに評価される。全ての有害事象を記録する。加えて、血圧低下薬におそらく関連付けられる臨床的な有害事象:めまい、視力障害、意識喪失/崩壊、胸痛/狭心症、息切れ、咳、息苦しさ(wheeze)、ペダル浮腫、発疹、そう痒を具体的に尋ねる。
【0177】
試験には、臨床医学、試験、及び統計の専門知識を持つ2人の中核メンバーの、単純化されたデータの安全性と管理がある。10人の患者が安全性を調べるために試験に無作為化されると、会議が1回召集され、研究を継続するように助言される。
【0178】
統計的な考慮
50人の患者のサンプルサイズを計画し、p=0.05での90%のパワー(power)を得て、介入と対照との間で12mmHgのSBP差異を検出し、12mmHgの患者差異内のSDを想定して、追跡のために10%の損失の可能性を考慮に入れる。
【0179】
統計的な手法
統計分析を、基礎を取り扱う意図に対して行う。全ての試験が両側性であり、αの公称レベルは5%である。全ての統計分析は、予後の共変量に対して未調整である。得られた丸剤(投与量)と経時的に失われた投与量に関するデータを使用して、治験薬に対する服薬遵守を報告した。
【0180】
Kenward and Rogerの手法(Kenward MG, Roger JH.The use of baseline covariates in crossover studies.Biostatistics 2010;11(1):1−17)に従い、線形混合モデルを使用して、各処置期間にベースラインからの血圧の変化に対する処置の効果を評価する。各処置期間(0週目、6週目)の始めで集められた、ベースラインレベルに対して適切に調節するために、この方法は、結果として全ての測定(両方の期間における、ベースライン及び追跡)を使用するが、個体内の測定間の共分散を占める(Liu GF, Lu K,Mogg R, Mallick M,Mehrotra DV.Should baseline be a covariate or dependent variable in analysis of change from baseline in clinical trials? Stat Med 2009;28(20):2509−30)。期間(第1/第2)、測定のタイプ(ベースライン/最終)、及び受けた処置(プラセボ/三重の組み合わせ組成物)を意味する変動間の線型対比は、プラセボと比較した、血圧の変化に対する三重の組み合わせ組成物の効果の不偏推定値をもたらす。全ての入手可能なデータはモデルに含まれ、データの喪失は帰属されない。患者がある時期にわたりデータを喪失している場合、有効期間からのデータを使用する。両方の期間から入手可能なデータを持つ患者のみを含む感度分析を行い、処置の効果が修飾されたかどうかを確認する。より小さなサンプルサイズに最適なKenward and Roger(2009)の分母自由度の調節も存在する(Kenward MG,Roger JH.An improved approximation to the precision of fixed effects from restricted maximum likelihood.Computational Statistics & Data Analysis 2009;53(7):2583−95)。
【0181】
キャリーオーバーのための試験は、効果として位数(order)を有する主な結果の非対合t検定を使用する。時期効果を、同じ患者から期間1の主な結果を期間2の主な結果と比較する対合t検定の使用により試験する。感度分析も、同じ患者から異なる期間(異なる処置)の間での一次評価項目を比較するために標準の対合t検定を使用して実行し、各期間のベースラインレベルは無視される。
【0182】
ベースライン値(例えば、昼間/夜間の自由行動下SBP/DBP)での連続的な二次エンドポイントを同様に一次エンドポイントに対して分析する。各期間におけるベースライン値のない他の連続変数を、対合t検定で分析する。全ての有害事象の数及びパーセンテージを報告する。感度分析として、完全な事例(即ち、各測定期間の完全なデータ)に対して分析を繰り返す。
【0183】
年齢(<=60vs>60歳)、性別、及びBMI(<=30vs<30kg/m
2)での治療効果の相互作用に関する試験。各変動についてサブグループ分析も行う。全ての分析を、ソフトウェア上でSAS 9.4(Cary,NC,USA)を使用して行う。
【0184】
実施例3:高血圧症の処置に対する三重の組み合わせ対標準投与量単独療法の比較試験
目的
この研究の主な目的は、二重盲検の無作為対照化試験において、三重の併用療法により処置を始めることが、高血圧症を抱える患者において現行のガイドラインに従って標準投与量単独療法を始めることと比較して、血圧をより効果的に低下させて副作用を少なくさせるかどうかを調査することである。第2の目的は、この手法が安全であり、且つ標準のケアと比較して副作用を少なくするかどうかを評価することである。
【0185】
研究設計
これは、グレード1及び2の本態性高血圧を抱える650人の患者の12週間の二重盲目の無作為対照化試験(1:1)である。被験体は、現行のオーストラリアの高血圧症ガイドラインに従って、中央コンピュータベースの無作為化サービスを介して無作為化され、三重の組み合わせ組成物での初期の治療、又はアンジオテンシン受容体遮断薬(ARB)での治療を開始し、選択肢には必要に応じてカルシウムチャネル遮断薬(CCB)を加えることが含まれていた。一次評価項目は、12週間での標準化された自動BPのカフを使用した平均の収縮期血圧の減少である。二次評価項目は、6週間、12週間での制御された血圧との比率、自由行動下血圧(ABP)測定、及び有害事象の耐用性/発生を含む。
【0186】
適格基準
包含基準は以下のとおりである:
−成人(≧18歳)
−処置を受けていない(treatment naive)、又は現在処置を受けていない(即ち、ここ4週間以内に服用していない)、或いは1つのBP低下薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンジオテンシン受容体遮断薬、カルシウムチャネル遮断薬、β遮断薬、アルドステロン拮抗薬、α遮断薬)を服用している
−一週間より多い2つの場合に別々に文書化されたSBP140−179mmHg及び/又はDBP90−109mmHg
−測定の少なくとも1つが、研究スタッフによって文書化されなければならず、研究の自動BP装置ORは、24時間の自由行動下BPのモニタリング時に昼間平均SBP≧135mmHg及び/又はDBP≧85mmHgとして記録された
−これらの測定の少なくとも1つが最近のものでなければならない(ここ12週間でのもの)
−24時間の外来BPモニタリングで昼間平均SBP≧135mmHg及び/又はDBP≧85mmHgが、無作為化の12週間以内に文書化される
【0187】
除外基準は以下のとおりである:
−テルミサルタン、アムロジピン、又はインダパミドに対する禁忌
−高血圧症、例えば腎動脈狭窄症;著しい腎臓機能障害(eGRF<50)、血清カリウム上昇(研究所正常限界(lab normal limit)より上)の二次的な原因の証拠
−妊娠中、授乳中、及び/又は出産可能性があり、及び、研究全体にわたる避妊の医学的に許容可能な携帯(薬学的又はバリア方法)を使用しない女性
−研究チーム/プライマリーケアの医師の見解において、結果の評価を含む研究の実施に干渉しかねない、付随する病気、物理的な機能障害、又は精神状態
−同時介入的な医学的調査又は臨床試験への参加。介入に関与しない観測的な自然研究及び/又は疫学的調査における患者が、適格である。
−参加者の信頼できるプライマリーケア又は他の信頼できる医師が、現行の単独療法を切り替えることが参加者にとって適切ではないと考えている。
−書面のインフォームドコンセントを提供することができない、又はその気がない
−24時間の自由行動下BPを含む研究手順を完了不能
−併用療法に対する明確な指標
【0188】
研究処置
これらの研究のために、最低高血圧症治療量(LHTD)の50%で各成分を有する三重の組み合わせ、又は最低高血圧症治療量(LHTD)の100%で各成分を有する三重の組み合わせの何れかを、試験する。
【0189】
研究が最低高血圧症治療量(LHTD)の50%で各成分を有する三重の組み合わせを試験する場合、試験組成物は以下のとおりである。包含基準を満たす患者は、以下へと無作為化される:1)次の3つの成分−テルミサルタン10mg、ベシル酸アムロジピン1.25mg、及びインダパミド0.625mgを含む組み合わせ丸剤;又は2)テルミサルタン40mg
【0190】
研究が最低高血圧症治療量(LHTD)の100%で各成分を有する三重の組み合わせを試験する場合、試験組成物は以下のとおりである。包含基準を満たす患者は、以下へと無作為化される:1)次の3つの成分−テルミサルタン20mg、ベシル酸アムロジピン2.5mg、及びインダパミド1.25mgを含む組み合わせ丸剤;又は2)テルミサルタン40mg
【0191】
現在単独療法を受けている患者は、研究処置を受ける間、処置を止めるよう求められる。6週間で、BPが何れかの群において140/90mmHgより大きければ、ベシル酸アムロジピン(5mg)が研究スタッフにより追加される。
【0192】
結果
一次評価項目は、ベースライン値に対して調整された12週間での平均の自動オフィス収縮期血圧における群間の違いである。
【0193】
二次評価項目は以下を含む:
−24時間の自由行動下血圧測定
a.12週間での平均24時間のSBPとDBPにおける群間の違い
b.0〜12週間での24時間のSBPとDBPの平均変化における群間の違い
c.12週間での平均の昼間SBPとDBPにおける群間の違い、12週間での平均の夜間のSBPとDBPにおける群間の違い
d.昼間、夜間、及び24時間のBP負荷における群間の違い(NHFA Guide to management of hypertension 2008に従う、通常日、夜間、及び24時間の値より上の、血圧曲線下面積のパーセンテージ)
e.夜間血圧非下降例の比率(夜間のBPは、NHFA Guide to management of hypertension 2008に従い、平均の昼間BPより多くとも10%低い)、及びBPの変異性の係数(O’Brien, E.,G.Parati,and G.Stergiou,Hypertension,2013.62(6):p.988−94)における、群間の違い
−三重の群対対照群における他の血圧測定:
a.ベースラインから12週間までの平均の拡張期血圧の変化
b.6週間及び12週間での高血圧制御(SBP<140mmHg及びDBP<90mmHgでの%)
c.6週間での処置のステップアップを必要とするパーセンテージ
d.BP対照(上記に定義される)及び有害事象無しでのパーセンテージ
e.SBPとDBPの変異性における群間の違い
−耐用性
a.起こり得る関連する副作用(めまい、視力障害、意識喪失/衰退/低下、胸痛/狭心症、息切れ、咳、ぜん鳴、足首浮腫、発疹、そう痒、痛風、高カリウム血症(hyperkalaemia)、低カリウム血症、低ナトリウム血圧、他)における群間の違い
b.平均のカリウム、尿酸、血糖、コレステロール及び分画、ALT、AST、UACR(尿アルブミン−クレアチニン比率)、及びクレアチニンのレベルにおける群間の違い
c.処置を中止した参加者における群間の違い
【0194】
統計的手法
研究結果の全ての統計分析を、包括解析の原理に従って行なう。12週間での収縮期血圧(SBP)の変化の主な分析を、共変数として処置群及びベースラインSBPを含む共分散分析(ANCOVA)を使用して実行する。連続的な二次評価項目を同様に分析する。追加の分析は、処置群、訪問、及び訪問の相互作用、同様にベースライン測定を含む、長期的な(longitudinal)モデルにおける6週間及び12週間での測定を含む。患者内の相関を、全般性の評価方程式を使用してモデル化する。同様の手法を、直線回帰の代わりに使用される対数−二項式の回帰で二元のエンドポイント(例えば高血圧症対照)に適用する。ベースライン血圧、性別、年齢、及び高血圧症治療歴を含む、予め定められたサブグループ分析も存在する。詳細な分析計画が非盲前に展開される。
【0195】
実施例4:医薬組成物1
以下の医薬組成物を、以下の表に示されるような特定の成分と投与量で調製する。
【0196】
【表6】
【0197】
実施例5:医薬組成物2
以下の医薬組成物を、以下の表に示されるような特定の成分と投与量で調製する。
【0198】
【表7】
【0199】
実施例6:医薬組成物3
以下の医薬組成物を、以下の表に示されるような特定の成分と投与量で調製する。
【0200】
【表8】
【0201】
実施形態
実施形態1.医薬組成物であって、
(a)アンジオテンシンII受容体遮断薬;
(b)利尿薬;及び
(c)カルシウムチャネル遮断薬
を含み、
ここで、(a)、(b)、及び(c)の各々の投与量は、(a)、(b)、及び(c)の各々に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約40%〜約80%である、医薬組成物。
【0202】
実施形態2.医薬組成物は、血圧を低下する有効成分の、血圧を低下する組み合わせを含み、ここで、血圧を低下する有効成分は、アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿薬、及びカルシウムチャネル遮断薬から成る、実施形態1に記載の医薬組成物。
【0203】
実施形態3.医薬組成物はアンジオテンシン変換酵素阻害薬又はその薬学的に許容可能な塩を本質的に含まない、実施形態1又は2に記載の医薬組成物。
【0204】
実施形態4.医薬組成物はβ遮断薬又はその薬学的に許容可能な塩を本質的に含まない、実施形態1乃至3の何れか1つに記載の医薬組成物。
【0205】
実施形態5.医薬組成物は、脂質調節薬、血小板機能改変薬、血清ホモシステイン低下薬、又はそれらの組み合わせを本質的に含まない、実施形態1乃至4の何れか1つに記載の医薬組成物。
【0206】
実施形態6.医薬組成物は脂質調節薬を本質的に含まない、実施形態5に記載の医薬組成物。
【0207】
実施形態7.脂質調節薬はアトルバスタチン、シンバスタチン、セリバスタチン、フルバスタチン、又はプラバスタチンである、実施形態6に記載の医薬組成物。
【0208】
実施形態8.脂質調節薬はアトルバスタチン又はシンバスタチンである、実施形態6又は7に記載の医薬組成物。
【0209】
実施形態9.医薬組成物は血小板機能改変薬を本質的に含まない、実施形態5に記載の医薬組成物。
【0210】
実施形態10.血小板機能改変薬はアスピリン、チクロピジン、ジピリダモール、クロピドグレル、アブシキシマブ、又はイブプロフェンである、実施形態9に記載の医薬組成物。
【0211】
実施形態11.血小板機能改変薬はアスピリンである、実施形態9又は10に記載の医薬組成物。
【0212】
実施形態12.医薬組成物は血清ホモシステイン低下薬を本質的に含まない、実施形態5に記載の医薬組成物。
【0213】
実施形態13.血清ホモシステイン低下薬は、葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12、或いはそれらの組み合わせである、実施形態12に記載の医薬組成物。
【0214】
実施形態14.血清ホモシステイン低下薬は葉酸である、実施形態12又は13に記載の医薬組成物。
【0215】
実施形態15.利尿薬はチアジド系利尿薬である、実施形態1乃至14の何れか1つに記載の医薬組成物。
【0216】
実施形態16.チアジド系利尿薬は、アルチジド、ベンドロフルメサイアザイド、クロロサイアザイド、シクロペンチアジド、シクロチアジド、エピチジド、ヒドロクロロチアジド、ヒドロフルメチアジド、メブチジド、メチクロチアジド、ポリチアジド、トリクロルメチアジド、或いはそれらの薬学的に許容可能な塩又は水和物である、実施形態15に記載の医薬組成物。
【0217】
実施形態17.チアジド系利尿薬はヒドロクロロチアジドである、実施形態16に記載の医薬組成物。
【0218】
実施形態18.利尿薬はチアジド様利尿薬である、実施形態1乃至14の何れか1つに記載の医薬組成物。
【0219】
実施形態19.チアジド様利尿薬は、キネサゾン、クロパミド、クロルサリドン、メフルシド、クロフェナミド、メトラゾン、メチクラン、キシパミド、インダパミド、クロレキソロン、フェンキゾン、或いはそれらの薬学的に許容可能な塩又は水和物である、実施形態18に記載の医薬組成物。
【0220】
実施形態20.チアジド様利尿薬はインダパミド又はその水和物である、実施形態19に記載の医薬組成物。
【0221】
実施形態21.チアジド様利尿薬はインダパミドである、実施形態20に記載の医薬組成物。
【0222】
実施形態22.チアジド様利尿薬はクロルサリドンである、実施形態19に記載の医薬組成物。
【0223】
実施形態23.利尿薬はループ利尿薬である、実施形態1乃至14の何れか1つに記載の医薬組成物。
【0224】
実施形態24.ループ利尿薬は、フロセミド、ブメタニド、エタクリン酸、エトゾリン、ムゾリミン、オゾリノン、ピレタニド、チエニル酸、トラセミド、或いはそれらの薬学的に許容可能な塩又は水和物である、実施形態23に記載の医薬組成物。
【0225】
実施形態25.利尿薬は、ジクロルフェナミド、アミロライド、パマブロム、マンニトール、アセタゾラミド、メタゾルアミド、スピロノラクトン、トリアムテレン、或いはそれらの薬学的に許容可能な塩又は水和物である、実施形態1乃至14の何れか1つに記載の医薬組成物。
【0226】
実施形態26.カルシウムチャネル遮断薬は、アムロジピン、ニフェジピン、ジルチアゼム、ニモジピン、ベラパミル、イスラジピン、フェロジピン、ニカルジピン、ニソルジピン、クレビジピン、ジヒドロピリジン、レルカニジピン、ニトレンジピン、シルニジピン、マニジピン、ミベフラジル、ベプリジル、バルニジピン、ニルバジピン、ガロパミル、リドフラジン、アラニジピン、ドタリジン、ジプロテベリン、或いはそれらの薬学的に許容可能な塩又は水和物である、実施形態1乃至25の何れか1つに記載の医薬組成物。
【0227】
実施形態27.カルシウムチャネル遮断薬はアムロジピン又はその薬学的に許容可能な塩である、実施形態26に記載の医薬組成物。
【0228】
実施形態28.カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである、実施形態27に記載の医薬組成物。
【0229】
実施形態29.アンジオテンシンII受容体遮断薬は、イルベサルタン、テルミサルタン、バルサルタン、カンデサルタン、エプロサルタン、オルメサルタン、アジルサルタン、ロサルタン、或いはそれらの薬学的に許容可能な塩又は水和物である、実施形態1乃至28の何れか1つに記載の医薬組成物。
【0230】
実施形態30.アンジオテンシンII受容体遮断薬はイルベサルタンである、実施形態29に記載の医薬組成物。
【0231】
実施形態31.アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンである、実施形態29に記載の医薬組成物。
【0232】
実施形態32.(a)、(b)、及び(c)の各々の投与量は、(a)、(b)、及び(c)の各々に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約40%〜約60%である、実施形態1乃至31の何れか1つに記載の医薬組成物。
【0233】
実施形態33.尿薬はチアジド系利尿薬であり、チアジド系利尿薬の投与量はチアジド系利尿薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約50%である、実施形態32に記載の医薬組成物。
【0234】
実施形態34.チアジド系利尿薬はヒドロクロロチアジドであり、ヒドロクロロチアジドの投与量は約6.25mgである、実施形態33に記載の医薬組成物。
【0235】
実施形態35.利尿薬はチアジド様利尿薬であり、チアジド様利尿薬の投与量はチアジド様利尿薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約50%である、実施形態32に記載の医薬組成物。
【0236】
実施形態36.チアジド様利尿薬はインダパミドであり、インダパミドの投与量は約0.625mgである、実施形態35に記載の医薬組成物。
【0237】
実施形態37.チアジド様利尿薬はクロルサリドンであり、クロルサリドンの投与量は約12.5mgである、実施形態35に記載の医薬組成物。
【0238】
実施形態38.利尿薬はループ利尿薬であり、ループ利尿薬の投与量はループ利尿薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約50%である、実施形態32に記載の医薬組成物。
【0239】
実施形態39.カルシウムチャネル遮断薬の投与量は、カルシウムチャネル遮断薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約50%である、実施形態32乃至38の何れか1つに記載の医薬組成物。
【0240】
実施形態40.カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンであり、ベシル酸アムロジピンの投与量は約1.25mgである、実施形態39に記載の医薬組成物。
【0241】
実施形態41.アンジオテンシンII受容体遮断薬の投与量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約50%である、実施形態32乃至40の何れか1つに記載の医薬組成物。
【0242】
実施形態42.アンジオテンシンII受容体遮断薬はイルベサルタンであり、イルベサルタンの投与量は約37.5mgである、実施形態41に記載の医薬組成物。
【0243】
実施形態43.アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンであり、テルミサルタンの投与量は約10mgである、実施形態41に記載の医薬組成物。
【0244】
実施形態44.アンジオテンシンII受容体遮断薬はイルベサルタンであり、利尿薬はヒドロクロロチアジドであり、カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである、実施形態32に記載の医薬組成物。
【0245】
実施形態45.イルベサルタンの投与量は約30mg〜約45mgであり、ヒドロクロロチアジドの投与量は約5mg〜約7.5mgであり、ベシル酸アムロジピンの投与量は約1mg〜約1.5mgである、実施形態44に記載の医薬組成物。
【0246】
実施形態46.イルベサルタンの投与量は約37.5mgであり、ヒドロクロロチアジドの投与量は約6.25mgであり、ベシル酸アムロジピンの投与量は約1.25mgである、実施形態45に記載の医薬組成物。
【0247】
実施形態47.アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンであり、利尿薬はヒドロクロロチアジドであり、カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである、実施形態32に記載の医薬組成物。
【0248】
実施形態48.テルミサルタンの投与量は約8mg〜約12mgであり、ヒドロクロロチアジドの投与量は約5mg〜約7.5mgであり、ベシル酸アムロジピンの投与量は約1mg〜約1.5mgである、実施形態47に記載の医薬組成物。
【0249】
実施形態49.テルミサルタンの投与量は約10mgであり、ヒドロクロロチアジドの投与量は約6.25mgであり、ベシル酸アムロジピンの投与量は約1.25mgである、実施形態48に記載の医薬組成物。
【0250】
実施形態50.アンジオテンシンII受容体遮断薬はイルベサルタンであり、利尿薬はインダパミドであり、カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである、実施形態32に記載の医薬組成物。
【0251】
実施形態51.イルベサルタンの投与量は約30mg〜約45mgであり、インダパミドの投与量は約0.5mg〜約0.75mgであり、ベシル酸アムロジピンの投与量は約1mg〜約1.5mgである、実施形態50に記載の医薬組成物。
【0252】
実施形態52.イルベサルタンの投与量は約37.5mgであり、インダパミドの投与量は約0.625mgであり、アムロジピンの投与量は約1.25mgである、実施形態51に記載の医薬組成物。
【0253】
実施形態53.アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンであり、利尿薬はインダパミドであり、カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである、実施形態32に記載の医薬組成物。
【0254】
実施形態54.テルミサルタンの投与量は約8mg〜約12mgであり、インダパミドの投与量は約0.5mg〜約0.75mgであり、ベシル酸アムロジピンの投与量は約1mg〜約1.5mgである、実施形態53に記載の医薬組成物。
【0255】
実施形態55.テルミサルタンの投与量は約10mgであり、インダパミドの投与量は約0.625mgであり、ベシル酸アムロジピンの投与量は約1.25mgである、実施形態54に記載の医薬組成物。
【0256】
実施形態56.アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンであり、利尿薬はクロルタリドンであり、カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである、実施形態32に記載の医薬組成物。
【0257】
実施形態57.テルミサルタンの投与量は約8mg〜約12mgであり、クロルタリドンの投与量は約10mg〜約15mgであり、ベシル酸アムロジピンの投与量は約1mg〜約1.5mgである、実施形態56に記載の医薬組成物。
【0258】
実施形態58.テルミサルタンの投与量は約10mgであり、クロルタリドンの投与量は約12.5mgであり、ベシル酸アムロジピンの投与量は約1.25mgである、実施形態57に記載の医薬組成物。
【0259】
実施形態59.アンジオテンシンII受容体遮断薬はイルベサルタンであり、利尿薬はクロルタリドンであり、カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである、実施形態32に記載の医薬組成物。
【0260】
実施形態60.イルベサルタンの投与量は約30mg〜約45mgであり、クロルタリドンの投与量は約10mg〜約15mgであり、ベシル酸アムロジピンの投与量は約1mg〜約1.5mgである、実施形態59に記載の医薬組成物。
【0261】
実施形態61.イルベサルタンの投与量は約37.5mgであり、クロルタリドンの投与量は約12.5mgであり、ベシル酸アムロジピンの投与量は約1.25mgである、実施形態60に記載の医薬組成物。
【0262】
実施形態62.(a)、(b)、及び(c)の各々の投与量は、(a)、(b)、及び(c)の各々に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約60%〜約80%である、実施形態1乃至31の何れか1つに記載の医薬組成物。
【0263】
実施形態63.尿薬はチアジド系利尿薬であり、チアジド系利尿薬の投与量はチアジド系利尿薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約66%である、実施形態62に記載の医薬組成物。
【0264】
実施形態64.チアジド系利尿薬はヒドロクロロチアジドであり、ヒドロクロロチアジドの投与量は約8.25mgである、実施形態63に記載の医薬組成物。
【0265】
実施形態65.利尿薬はチアジド様利尿薬であり、チアジド様利尿薬の投与量はチアジド様利尿薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約66%である、実施形態62に記載の医薬組成物。
【0266】
実施形態66.チアジド様利尿薬はインダパミドであり、インダパミドの投与量は約0.825mgである、実施形態65に記載の医薬組成物。
【0267】
実施形態67.チアジド様利尿薬はクロルサリドンであり、クロルサリドンの投与量は約16.5mgである、実施形態65に記載の医薬組成物。
【0268】
実施形態68.利尿薬はループ利尿薬であり、ループ利尿薬の投与量はループ利尿薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約66%である、実施形態62に記載の医薬組成物。
【0269】
実施形態69.カルシウムチャネル遮断薬の投与量は、カルシウムチャネル遮断薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約66%である、実施形態62乃至68の何れか1つに記載の医薬組成物。
【0270】
実施形態70.カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンであり、ベシル酸アムロジピンの投与量は約1.65mgである、実施形態69に記載の医薬組成物。
【0271】
実施形態71.アンジオテンシンII受容体遮断薬の投与量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約66%である、実施形態62乃至70の何れか1つに記載の医薬組成物。
【0272】
実施形態72.アンジオテンシンII受容体遮断薬はイルベサルタンであり、イルベサルタンの投与量は約49.5mgである、実施形態71に記載の医薬組成物。
【0273】
実施形態73.アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンであり、テルミサルタンの投与量は約13.2mgである、実施形態71に記載の医薬組成物。
【0274】
実施形態74.アンジオテンシンII受容体遮断薬はイルベサルタンであり、利尿薬はヒドロクロロチアジドであり、カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである、実施形態62に記載の医薬組成物。
【0275】
実施形態75.イルベサルタンの投与量は約45mg〜約60mgであり、ヒドロクロロチアジドの投与量は約7.5mg〜約10mgであり、ベシル酸アムロジピンの投与量は約1.5mg〜約2mgである、実施形態74に記載の医薬組成物。
【0276】
実施形態76.イルベサルタンの投与量は約49.5mgであり、ヒドロクロロチアジドの投与量は約8.25mgであり、ベシル酸アムロジピンの投与量は約1.65mgである、実施形態75に記載の医薬組成物。
【0277】
実施形態77.アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンであり、利尿薬はヒドロクロロチアジドであり、カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである、実施形態62に記載の医薬組成物。
【0278】
実施形態78.テルミサルタンの投与量は約12mg〜約16mgであり、ヒドロクロロチアジドの投与量は約7.5mg〜約10mgであり、ベシル酸アムロジピンの投与量は約1.5mg〜約2mgである、実施形態77に記載の医薬組成物。
【0279】
実施形態79.テルミサルタンの投与量は約13.2mgであり、ヒドロクロロチアジドの投与量は約8.25mgであり、ベシル酸アムロジピンの投与量は約1.65mgである、実施形態78に記載の医薬組成物。
【0280】
実施形態80.アンジオテンシンII受容体遮断薬はイルベサルタンであり、利尿薬はインダパミドであり、カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである、実施形態62に記載の医薬組成物。
【0281】
実施形態81.イルベサルタンの投与量は約45mg〜約60mgであり、インダパミドの投与量は約0.75mg〜約1.0mgであり、ベシル酸アムロジピンの投与量は約1.5mg〜約2mgである、実施形態80に記載の医薬組成物。
【0282】
実施形態82.イルベサルタンの投与量は約49.5mgであり、インダパミドの投与量は約0.825mgであり、アムロジピンの投与量は約1.65mgである、実施形態81に記載の医薬組成物。
【0283】
実施形態83.アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンであり、利尿薬はインダパミドであり、カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである、実施形態62に記載の医薬組成物。
【0284】
実施形態84.テルミサルタンの投与量は約12mg〜約16mgであり、インダパミドの投与量は約0.75mg〜約1.0mgであり、ベシル酸アムロジピンの投与量は約1.5mg〜約2mgである、実施形態83に記載の医薬組成物。
【0285】
実施形態85.テルミサルタンの投与量は約13.2mgであり、インダパミドの投与量は約0.825mgであり、ベシル酸アムロジピンの投与量は約1.65mgである、実施形態84に記載の医薬組成物。
【0286】
実施形態86.アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンであり、利尿薬はクロルタリドンであり、カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである、実施形態62に記載の医薬組成物。
【0287】
実施形態87.テルミサルタンの投与量は約12mg〜約16mgであり、クロルタリドンの投与量は約15mg〜約20mgであり、ベシル酸アムロジピンの投与量は約1.5mg〜約2mgである、実施形態86に記載の医薬組成物。
【0288】
実施形態88.テルミサルタンの投与量は約13.2mgであり、クロルタリドンの投与量は約16.5mgであり、ベシル酸アムロジピンの投与量は約1.65mgである、実施形態87に記載の医薬組成物。
【0289】
実施形態89.アンジオテンシンII受容体遮断薬はイルベサルタンであり、利尿薬はクロルタリドンであり、カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである、実施形態62に記載の医薬組成物。
【0290】
実施形態90.イルベサルタンの投与量は約45mg〜約60mgであり、クロルタリドンの投与量は約15mg〜約20mgであり、ベシル酸アムロジピンの投与量は約1.5mg〜約2mgである、実施形態89に記載の医薬組成物。
【0291】
実施形態91.イルベサルタンの投与量は約49.5mgであり、クロルタリドンの投与量は約16.5mgであり、ベシル酸アムロジピンの投与量は約1.65mgである、実施形態90に記載の医薬組成物。
【0292】
実施形態92.アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿薬、及びカルシウムチャネル遮断薬の何れか1つの投与量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿薬、又はカルシウムチャネル遮断薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約80%〜約250%で置換される、実施形態1乃至91の何れか1つに記載の医薬組成物。
【0293】
実施形態93.アンジオテンシンII受容体遮断薬の投与量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約80%〜約250%で置換される、実施形態92に記載の医薬組成物。
【0294】
実施形態94.利尿薬の投与量は、利尿薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約80%〜約250%で置換される、実施形態92に記載の医薬組成物。
【0295】
実施形態95.カルシウムチャネル遮断薬の投与量は、カルシウムチャネル遮断薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約80%〜約250%で置換される、実施形態92に記載の医薬組成物。
【0296】
実施形態96.アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿薬、及びカルシウムチャネル遮断薬の何れか1つの投与量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿薬、又はカルシウムチャネル遮断薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約80%〜約150%で置換される、実施形態92乃至95の何れか1つに記載の医薬組成物。
【0297】
実施形態97.アンジオテンシンII受容体遮断薬の投与量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約80%〜約150%で置換される、実施形態96に記載の医薬組成物。
【0298】
実施形態98.アンジオテンシンII受容体遮断薬の投与量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約100%で置換される、実施形態97に記載の医薬組成物。
【0299】
実施形態99.利尿薬の投与量は、利尿薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約80%〜約150%で置換される、実施形態96に記載の医薬組成物。
【0300】
実施形態100.利尿薬の投与量は、利尿薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約100%で置換される、実施形態99に記載の医薬組成物。
【0301】
実施形態101.カルシウムチャネル遮断薬の投与量は、カルシウムチャネル遮断薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約80%〜約150%で置換される、実施形態96に記載の医薬組成物。
【0302】
実施形態102.カルシウムチャネル遮断薬の投与量は、カルシウムチャネル遮断薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約100%で置換される、実施形態101に記載の医薬組成物。
【0303】
実施形態103.アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿薬、及びカルシウムチャネル遮断薬の何れか1つの投与量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿薬、又はカルシウムチャネル遮断薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約150%〜約250%で置換される、実施形態92乃至95の何れか1つに記載の医薬組成物。
【0304】
実施形態104.アンジオテンシンII受容体遮断薬の投与量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約150%〜約250%で置換される、実施形態103に記載の医薬組成物。
【0305】
実施形態105.アンジオテンシンII受容体遮断薬の投与量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約200%で置換される、実施形態104に記載の医薬組成物。
【0306】
実施形態106.利尿薬の投与量は、利尿薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約150%〜約250%で置換される、実施形態103に記載の医薬組成物。
【0307】
実施形態107.利尿薬の投与量は、利尿薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約200%で置換される、実施形態106に記載の医薬組成物。
【0308】
実施形態108.カルシウムチャネル遮断薬の投与量は、カルシウムチャネル遮断薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約150%〜約250%で置換される、実施形態103に記載の医薬組成物。
【0309】
実施形態109.カルシウムチャネル遮断薬の投与量は、カルシウムチャネル遮断薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約200%で置換される、実施形態108に記載の医薬組成物。
【0310】
実施形態110.アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿薬、及びカルシウムチャネル遮断薬の何れか2つの投与量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿薬、又はカルシウムチャネル遮断薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約80%〜約250%で置換される、実施形態1乃至91の何れか1つに記載の医薬組成物。
【0311】
実施形態111.アンジオテンシンII受容体遮断薬の投与量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約80%〜約250%で置換される、実施形態110に記載の医薬組成物。
【0312】
実施形態112.利尿薬の投与量は、利尿薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約80%〜約250%で置換される、実施形態110に記載の医薬組成物。
【0313】
実施形態113.カルシウムチャネル遮断薬の投与量は、カルシウムチャネル遮断薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約80%〜約250%で置換される、実施形態110に記載の医薬組成物。
【0314】
実施形態114.アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿薬、及びカルシウムチャネル遮断薬の何れか2つの投与量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿薬、又はカルシウムチャネル遮断薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約80%〜約150%で置換される、実施形態110乃至113の何れか1つに記載の医薬組成物。
【0315】
実施形態115.アンジオテンシンII受容体遮断薬の投与量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約80%〜約150%で置換される、実施形態114に記載の医薬組成物。
【0316】
実施形態116.アンジオテンシンII受容体遮断薬の投与量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約100%で置換される、実施形態115に記載の医薬組成物。
【0317】
実施形態117.利尿薬の投与量は、利尿薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約80%〜約150%で置換される、実施形態114に記載の医薬組成物。
【0318】
実施形態118.利尿薬の投与量は、利尿薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約100%で置換される、実施形態117に記載の医薬組成物。
【0319】
実施形態119.カルシウムチャネル遮断薬の投与量は、カルシウムチャネル遮断薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約80%〜約150%で置換される、実施形態114に記載の医薬組成物。
【0320】
実施形態120.カルシウムチャネル遮断薬の投与量は、カルシウムチャネル遮断薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約100%で置換される、実施形態119に記載の医薬組成物。
【0321】
実施形態121.アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿薬、及びカルシウムチャネル遮断薬の何れか2つの投与量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿薬、又はカルシウムチャネル遮断薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約150%〜約250%で置換される、実施形態110乃至113の何れか1つに記載の医薬組成物。
【0322】
実施形態122.アンジオテンシンII受容体遮断薬の投与量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約150%〜約250%で置換される、実施形態121に記載の医薬組成物。
【0323】
実施形態123.アンジオテンシンII受容体遮断薬の投与量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約200%で置換される、実施形態122に記載の医薬組成物。
【0324】
実施形態124.利尿薬の投与量は、利尿薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約150%〜約250%で置換される、実施形態121に記載の医薬組成物。
【0325】
実施形態125.利尿薬の投与量は、利尿薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約200%で置換される、実施形態124に記載の医薬組成物。
【0326】
実施形態126.カルシウムチャネル遮断薬の投与量は、カルシウムチャネル遮断薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約150%〜約250%で置換される、実施形態121に記載の医薬組成物。
【0327】
実施形態127.カルシウムチャネル遮断薬の投与量は、カルシウムチャネル遮断薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約200%で置換される、実施形態126に記載の医薬組成物。
【0328】
実施形態128:医薬組成物であって、
(a)テルミサルタン;
(b)チアジド様利尿薬;及び
(c)カルシウムチャネル遮断薬
を含み、
ここで、(a)、(b)、及び(c)の各々の投与量は、(a)、(b)、及び(c)の各々に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約80%〜約150%である、医薬組成物。
【0329】
実施形態129:医薬組成物は、アンジオテンシン変換酵素阻害薬又はその薬学的に許容可能な塩、β遮断薬又はその薬学的に許容可能な塩、脂質調節薬、血小板機能改変薬、血清ホモシステイン低下剤、又はそれらの組み合わせを本質的に含まない、実施形態128に記載の医薬組成物。
【0330】
実施形態130:チアジド様利尿薬は、キネサゾン、クロパミド、クロルサリドン、メフルシド、クロフェナミド、メトラゾン、メチクラン、キシパミド、インダパミド、クロレキソロン、フェンキゾン、或いはそれらの薬学的に許容可能な塩又は水和物である、実施形態128又は129に記載の医薬組成物。
【0331】
実施形態131:チアジド様利尿薬はインダパミド又はその水和物である、実施形態130に記載の医薬組成物。
【0332】
実施形態132:チアジド様利尿薬はインダパミドである、実施形態131に記載の医薬組成物。
【0333】
実施形態133:カルシウムチャネル遮断薬は、アムロジピン、ニフェジピン、ジルチアゼム、ニモジピン、ベラパミル、イスラジピン、フェロジピン、ニカルジピン、ニソルジピン、クレビジピン、ジヒドロピリジン、レルカニジピン、ニトレンジピン、シルニジピン、マニジピン、ミベフラジル、ベプリジル、バルニジピン、ニルバジピン、ガロパミル、リドフラジン、アラニジピン、ドタリジン、ジプロテベリン、或いはそれらの薬学的に許容可能な塩又は水和物である、実施形態128乃至132の何れか1つに記載の医薬組成物。
【0334】
実施形態134:カルシウムチャネル遮断薬はアムロジピン又はその薬学的に許容可能な塩である、実施形態133に記載の医薬組成物。
【0335】
実施形態135:カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである、実施形態134に記載の医薬組成物。
【0336】
実施形態136:(a)、(b)、及び(c)の各々の投与量は、(a)、(b)、及び(c)の各々に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約80%〜約120%である、実施形態128乃至135の何れか1つに記載の医薬組成物。
【0337】
実施形態137:チアジド様利尿薬の投与量は、チアジド様利尿薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約100%である、実施形態136に記載の医薬組成物。
【0338】
実施形態138:チアジド様利尿薬はインダパミドであり、インダパミドの投与量は約1.25mgである、実施形態137に記載の医薬組成物。
【0339】
実施形態139:カルシウムチャネル遮断薬の投与量は、カルシウムチャネル遮断薬に対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約100%である、実施形態136乃至138の何れか1つに記載の医薬組成物。
【0340】
実施形態140:カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンであり、ベシル酸アムロジピンの投与量は約2.5mgである、実施形態139に記載の医薬組成物。
【0341】
実施形態141:テルミサルタンの投与量は、テルミサルタンに対する最低高血圧症治療量(LHTD)の約100%である、実施形態136乃至140の何れか1つに記載の医薬組成物。
【0342】
実施形態142:テルミサルタンの投与量は約20mgである、実施形態141に記載の医薬組成物。
【0343】
実施形態143:チアジド様利尿薬はインダパミドであり、カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである、実施形態136に記載の医薬組成物。
【0344】
実施形態144:テルミサルタンの投与量は約16mg〜約24mgであり、インダパミドの投与量は約1mg〜約1.5mgであり、ベシル酸アムロジピンの投与量は約2mg〜約3mgである、実施形態143に記載の医薬組成物。
【0345】
実施形態145:テルミサルタンの投与量は約20mgであり、インダパミドの投与量は約1.25mgであり、ベシル酸アムロジピンの投与量は約2.5mgである、実施形態143に記載の医薬組成物。
【0346】
実施形態146.(a)、(b)、及び(c)は1つの製剤において提供される、実施形態1乃至145の何れか1つに記載の医薬組成物。
【0347】
実施形態147.(a)、(b)、及び(c)は各々、別個の製剤において提供される、実施形態1乃至145の何れか1つに記載の医薬組成物。
【0348】
実施形態148.(a)、(b)、及び(c)のうち2つは、1つの製剤において提供される、実施形態1乃至145の何れか1つに記載の医薬組成物。
【0349】
実施形態149.医薬組成物は、丸剤、錠剤、又はカプセル剤の形態である、実施形態1乃至148の何れか1つに記載の医薬組成物。
【0350】
実施形態150.医薬組成物は経口投与に適している、実施形態1乃至149の何れか1つに記載の医薬組成物。
【0351】
実施形態151:実施形態1乃至150の何れか1つの医薬組成物を投与する工程を含む、必要とする被験体高血圧症を処置する方法。
【0352】
実施形態152.処置は、約140mmHg未満の収縮期血圧(SBP)を結果としてもたらす、実施形態151に記載の方法。
【0353】
実施形態153.処置は、約10mmHg以上の収縮期血圧(SBP)の減少を結果としてもたらす、実施形態150又は151に記載の方法。
【0354】
実施形態154.処置は、約90mmHg未満の拡張期血圧(DBP)を結果としてもたらす、実施形態150乃至153の何れか1つに記載の方法。
【0355】
実施形態155.処置は、約5mmHg以上の拡張期血圧(DBP)の減少を結果としてもたらす、実施形態150乃至154の何れか1つに記載の方法。
【0356】
実施形態156.処置は、医薬組成物における(a)、(b)、及び(c)の何れか1つの完全な最低高血圧症治療量で得られる減少よりも多くの、収縮期血圧(SBP)の減少を結果としてもたらす、実施形態150乃至155の何れか1つに記載の方法。
【0357】
実施形態157.処置は、医薬組成物における(a)、(b)、及び(c)の何れか1つの完全な最低高血圧症治療量で得られる減少よりも多くの、拡張期血圧(DBP)の減少を結果としてもたらす、実施形態150乃至156の何れか1つに記載の方法。
【0358】
実施形態158.処置は、医薬組成物における(a)、(b)、及び(c)の何れか1つの完全な最低高血圧症治療量での処置と比較して、より多くの長期耐用性及び副作用の危険性の減少を結果としてもたらす、実施形態150乃至157の何れか1つに記載の方法。
【0359】
実施形態159.処置は、高血圧症の初期又は一次の処置である、実施形態150乃至158の何れか1つに記載の方法。
【0360】
実施形態160.被験体は、処置前に先述の高血圧症治療を受けない、実施形態150乃至159の何れか1つに記載の方法。
【0361】
本開示の好ましい実施形態が本明細書で示され記載されてきたが、こうした実施形態はほんの一例として提供されているに過ぎないということは当業者にとって明白である。多数の変形、変更、及び置き換えは、本開示から逸脱することなく、当業者によって現在想到されるものである。本明細書に記載される開示の実施形態の様々な代案が、本開示の実施において利用されるかもしれないことを理解されたい。以下の特許請求の範囲は本開示の範囲を定めるものであり、これら特許請求の範囲及びその同等物の範囲内の方法及び構造は、それにより包含されることが、意図されている。