特表2020-509912(P2020-509912A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2020-509912(P2020-509912A)
(43)【公表日】2020年4月2日
(54)【発明の名称】手術台を邪魔なく移動させる装置
(51)【国際特許分類】
   A61G 13/12 20060101AFI20200306BHJP
   A61G 7/08 20060101ALI20200306BHJP
【FI】
   A61G13/12 Z
   A61G7/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2019-570345(P2019-570345)
(86)(22)【出願日】2018年3月8日
(85)【翻訳文提出日】2019年9月6日
(86)【国際出願番号】US2018021462
(87)【国際公開番号】WO2018165370
(87)【国際公開日】20180913
(31)【優先権主張番号】62/468,755
(32)【優先日】2017年3月8日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】519325083
【氏名又は名称】クリア パス エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】CLEAR PATH LLC
(74)【代理人】
【識別番号】100079980
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 伸行
(74)【代理人】
【識別番号】100167139
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ヘッション,ピーター
【テーマコード(参考)】
4C040
4C341
【Fターム(参考)】
4C040AA28
4C040GG17
4C341MM04
4C341MS04
(57)【要約】
【構成】本発明は、機台の移動を妨害する妨害物を除去する装置に関する。本発明装置は、矩形一掃部の少なくとも一部に固定した一掃部ハウジングを有する。一掃部の剛毛部分は、一掃部ハウジングから下向きに、かつ離間するように延在し、複数のブラケットを有する。一掃部ハウジングは接着ストリップなどによって手術台に取り付けられる内側ブラケット、および一掃部ハウジングおよび一掃部を固定位置に相互に固定するつまみネジ、あるいはその他のロッキング機構を有する外側ブラケットからなる。オペレーターが装置を装着すると、妨害物が手術台の基部のキャスターから一つかそれ以上の剛毛によって一掃される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一本の剛毛体が突出する一掃部、および
この一掃部の少なくとも一部に取り付けられ、これを取り囲む一掃部ハウジングを有することを特徴とする障害物一掃装置。
【請求項2】
前記の少なくとも1本の剛毛体が、前記一掃部に着脱自在に取り付けられた剛毛取り付け部から突出する請求項1に記載の障害物一掃装置。
【請求項3】
前記一掃部が、少なくとも一つの一掃用トラックを有し、この少なくとも一つの一掃用トラックが前記一掃部ハウジングに滑り嵌合する請求項1に記載の障害物一掃装置。
【請求項4】
前記一掃部が矩形角柱体を有し、この角柱体がさらに前記一掃部ハウジングに滑り嵌合する少なくとも一本の一掃用凹状トラックおよび少なくとも一つの一掃用凸状トラックを有する請求項1に記載の障害物一掃装置。
【請求項5】
前記一掃部ハウジングが、前記一掃部に滑り嵌合する少なくとも一つのハウジング凹状トラックおよび少なくとも一つのハウジング凸状トラックを有する請求項1に記載の障害物一掃装置。
【請求項6】
さらに、前記一掃部が少なくとも一つの一掃用凹状トラックおよび少なくとも一つの一掃用凸状トラックを有し、
前記の少なくとも一つの一掃用凹状トラックが前記ハウジング凸状トラックに滑り嵌合し、そして
前記の少なくとも一つの一掃用凸状トラックが前記ハウジング凹状トラックに滑り嵌合する請求項5に記載の障害物一掃装置。
【請求項7】
前記一掃部ハウジングが、第1ブラケットおよび第2ブラケットを有する請求項1に記載の障害物一掃装置。
【請求項8】
前記一掃部ハウジングを取り付けブラケットに接続する請求項1に記載の障害物一掃装置。
【請求項9】
接着ストリップを前記一掃部ハウジングの少なくとも一部に取り付ける請求項1に記載の障害物一掃装置。
【請求項10】
さらに、前記一掃部ハウジングに接続し、この一掃部ハウジングに対して前記一掃部を固定するロッキング機構を有する請求項1に記載の障害物一掃装置。
【請求項11】
前記ロッキング機構がつまみネジである請求項10に記載の障害物一掃装置。
【請求項12】
一掃部を有する障害物一掃装置であって、
前記一掃部が剛毛取り付け部およびトラック体を有し、
この剛毛取り付け部およびトラック体を一つかそれ以上の剛毛取り付けネジによって接続し、
前記剛毛取り付け部が剛毛ヘッド、および前記剛毛取り付け部から延在する複数の剛毛を有し、
前記トラック体が少なくとも2つの側部を有し、これら少なくとも2つの側部それぞれが少なくとも一つの一掃用凹状トラックおよび少なくとも一つの一掃用凸状トラックを有し、
一掃部ハウジングを有し、
この一掃部ハウジングが内側ブラケットおよび外側ブラケットを有し、
これら内側ブラケットおよび外側ブラケットを一つかそれ以上のハウジングネジによって接続し、
前記内側ブラケットが一つかそれ以上のパイロット開口を有し、
前記一掃部ハウジングが少なくとも一つの内向きハウジング凸状トラックおよび少なくとも一つの内向きハウジング凹状トラックを有し、
前記一掃部が前記一掃部ハウジングの内部に滑り接続し、そして
前記一掃部ハウジングがさらに外向きに突出するつまみネジスタンドオフ、およびこのつまみネジスタンドオフに螺合接続するつまみネジを有することを特徴とする障害物一掃装置。
【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
本出願は、2017年3月8日に出願された米国仮特許出願第62/468,755号の優先権を主張する出願である。
なお、連邦政府資金による研究または開発の適用はない。
【背景技術】
【0002】
1.技術分野
本発明は、キャスターホイールを使用してテーブル(台)やその他の機台を移動させることに関する。より具体的には、本発明は機台の移動部に取り付けられ、床面などの物体がキャスターホイールの動作を妨害しないようにする一掃装置(sweeping device)に関する。
【0003】
2.従来技術の説明
手術台やその他の大型機台には特定の課題がある。即ち、効率のよい移動および調節を課題とする。これらの課題は、部分的にはキャスターホイールを使用することによって解決できるが、残念ながら、キャスターホイールは課題の一部しか解決できず、新たな問題を引き出す。キャスターホイールを設けた後は、手術台やその他の機台の重量がキャスターホイールの走行時に、床面などにあるケーブル、コードやその他の機材を傷つける恐れがある。さらに、ケーブル、コードやその他の機材は、キャスターホイールに簡単に絡みつき、走路内にある機台を突然停止させることがある。ケーブル、コードやその他の機材は最小に見積もっても施術者の手術台やその他の大型機台を移動させる能力を減殺するものである。手術環境内において、これらの問題は破滅的な結果を招く。
【発明の概要】
【0004】
本発明の目的は、手術台の回転、推進または引っ張り時にこの手術台の移動を妨害しないようにすることである。
【0005】
本発明のこれらの実施態様や他の実施態様などは、添付図面及び特許請求の範囲を含む明細書を検討することによって当業者には明らかになるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本発明の一実施態様を示す斜視図である。
図2図1に示す実施態様の正面平面図である。
図3図1に示す実施態様の底面平面図である。
図4図1の実施態様の、手術台に取り付けられるいくつかの構成部(ユニット)を示す図である。
図5図1に示す実施態様の展開図である。
図6】本発明の別な実施態様を示す正面平面図である。
図7図6に示す実施態様の底面平面図である。
図8図6に示す実施態様の別な正面平面図である。
図9A図6の剛毛取り付け部(bristle attachment)の別な実施態様を示す正面平面図である。
図9B図9Aの剛毛取り付け部を示す底面平面図である。
図10A図6の剛毛取り付け部の別な実施態様を示す正面平面図である。
図10B図10Aの剛毛取り付け部を示す底面平面図である。
図11A図6の剛毛取り付け部の別な実施態様を示す正面平面図である。
図11B図11Aの剛毛取り付け部を示す底面平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1図3に本発明の一実施態様を示す。この実施態様は、部分的には複数の剛毛54を有する一掃部52および一掃部ハウジング56から構成した一掃装置50を使用した点にある。
【0008】
一掃部ハウジング56は、内側ブラケット58および外側ブラケット60からなる。内側ブラケット58および外側ブラケット60については、一つかそれ以上のハウジングネジ62によって相互に固着する。一掃部52の一部は一掃部ハウジング56内に封入する。
【0009】
内側ブラケット58および外側ブラケット60は、さらに一つかそれ以上の細長いパイロット開口(elongated pilot openings)64を有する。本実施例では、内側ブラケット58の4つの細長いパイロット開口64それぞれは、外側ブラケット60の4つの細長いパイロット開口64の一つに対応する。
【0010】
この一掃装置50は取り付けプレート66も有する。取り付けプレート66は内側ブラケット58に対して設ける。この取り付けプレート66は4つの取り付けプレートスタンドオフ(mounting plate standoffs)68からなり、これらスタンドオフは取り付けプレート66から同じ側に外向きに延在する。内側ブラケット58および外側ブラケット60については、さらに相互に固着し、取り付けネジ70によって取り付けプレートに固着する。細長いパイロット開口64を使用するため、取り付けプレート66を一掃部ハウジング56に対して調節できる。
【0011】
取り付けプレート66の内側ブラケット60に対向する側には両面接着ストリップ72を設ける。接着ストリップ72は取り付けプレート66の一方の側に接着し、かつ対向する側で手術台に接着する。
【0012】
図2および図3に2列の剛毛54を示す。第1列の7本の剛毛54は、第2列の8本の剛毛54よりも0.125インチだけ短い。以下に説明するように、また添付図面に示すように、本発明の剛毛の厚さ、長さ、剛度、剛性、形状、構成、材料などについては上記特徴の一つかそれ以上を任意に組み合わせることができる。
【0013】
図4に、手術台に取り付けた一つかそれ以上の一掃装置50を示す。手術室内における手術台の移動(回転または並進)時、一掃装置50の剛毛54があるため、手術環境内にあるワイヤ、ケーブルやその他の障害物が手術台の移動を阻害することはない。
【0014】
図5は、図1図4に示した一掃装置50の展開図である。図5には、4つの取り付けワッシャー74を使用した場合を示す。各ワッシャーは、取り付けネジが細長いパイロット開口64を介して対応する取り付けスタンドオフ68内に進入している間、対応する取り付けネジ70からの荷重を拡散する。
【0015】
図5には内部スタンドオフ76も示す。これらスタンドオフは内側ブラケット58の内部にあり、ハウジングネジ62が外側ブラケット60を通過している間、各内部スタンドオフ76がこれらネジを受け取る。
【0016】
図5に、剛毛54が位置する清掃部52の端部に対向する一掃部52の端部に位置する一掃ヘッド78を示す。組み立てた状態では、一掃ヘッド78は一掃部ハウジング56内に位置する。バネヘッド78内のバネオリフィス82内には一つかそれ以上のバネ80を設ける。バネ80の上部側は、一掃部ハウジング56の上部内側に当接する。これらバネ80によって、一掃装置50の使用時に剛毛54が床やその他の床面への接触状態を維持する。
【0017】
さらに、一掃ヘッド78は複数の一掃ヘッド凸状トラック84および複数の一掃ヘッド凹状トラック86を有する。一掃部ハウジング56の内部は、複数のハウジング凸状トラック88および複数のハウジング凹状トラック90を有する(ただし、外側ブラケット60に関しては図示していない)。本実施態様の場合、一掃ヘッド凸状トラック84がハウジング凹状トラック90に対応し、一掃ヘッド凹状トラック86がハウジング凸状トラック88に対応する(まとめて“トラック整合(Track Alignment)”と呼ぶ)。このトラック整合のために、一掃部ハウジング56内における一掃ヘッド78の線形移動の効率が高くなる。
【0018】
図6図7および図8に、本発明の別な実施態様を示す。この実施態様は、部分的に一掃部102、剛毛取り付け部104および一掃部ハウジング105からなる一掃装置100を有することを特徴とする。
【0019】
剛毛取り付け部104は、剛毛ヘッド106および複数の剛毛108を有する。上記で説明し、かつ図1図2図3図4および図5に示すように、一つかそれ以上の一掃装置100を手術台に取り付ける。手術室内における手術台の移動(回転または並進)時、一掃装置100の剛毛108があるため、手術環境内にあるワイヤ、ケーブルやその他の障害物が手術台の移動を阻害することはない。
【0020】
一掃部102は、複数の一掃ヘッド凸状トラック110および複数の一掃ヘッド凹状トラック112を有する。一掃部ハウジング105の内部は、複数のハウジング凸状トラック(図示省略)および複数のハウジング凹状トラック(図示省略)を有する。本実施態様の場合、一掃ヘッド凸状トラック110がハウジング凹状トラックに対応し、一掃凹状トラック112がハウジング凸状トラックに対応する(まとめて“トラック整合”と呼ぶ)。このトラック整合のために、一掃部ハウジング105内における一掃部102の線形移動の効率が高くなる。
【0021】
一掃部ハウジング105は、内側ブラケット116および外側ブラケット118からなる。内側ブラケット116および外側ブラケット118については、一つかそれ以上のハウジングネジ120によって相互に固着する。一掃部102の一部は一掃部ハウジング105によって取り囲む。
【0022】
さらに、内側ブラケット116および外側ブラケット118は一つかそれ以上のパイロット開口122を有する。図示は省略するが、パイロット開口122のそれぞれが内側ブラケットを手術台や取り付けプレートなどの他の取り付け界面に取り付ける取り付けネジやその他の手段を受け取ることができる。
【0023】
(取り付けプレートなどの)上記取り付け手段に加えて、あるいはこの取り付け手段の代わりに、一掃装置100を接着ストリップ124(図6図8には示していない)によって手術台に取り付けてもよい。
【0024】
図7に、一掃部ハウジング105から外向きに突出するつまみネジスタンドオフ126を有する一掃部ハウジング105を示す。つまみネジ128はつまみネジスタンドオフ126に螺合接続する。つまみネジ128を締め付けて、一掃部102を一掃部ハウジング105内に固定する。このつまみネジ128を緩めると、一掃部102を一掃部ハウジング105に対して移動させることができる。
【0025】
図7には、剛毛取り付け部104を一掃部102に接続する複数の剛毛取り付けネジ130も示す。
【0026】
さらに、図7に外側ブラケット118の両側(対向する側)に存在する2つの臍(ほぞ)(参照符号なし)を示す。これら2つの臍は、内側ブラケット116の両側(対向する側)に存在する対応する臍穴(参照符号なし)内に延在する。この臍/臍穴構成によって、内側ブラケット116と外側ブラケット118の安定性が強化され、かつブラケット相互の固着性が強化される。
【0027】
図8に、一掃部102を一掃部ハウジング105内の異なる位置に固定した図6の実施態様を示す。
【0028】
図9Aおよび図9Bに、図6の剛毛取り付け部の別な実施態様を示す。図6に示すような21本の比較的な均質なゴム製剛毛からなる構成ではなく、図9Aおよび図9Bの剛毛取り付け部200は剛毛ヘッド202からなり、この剛毛ヘッド202にゴム製ブレード204および一列の剛毛206を取り付ける。複数の剛毛取り付けネジ208によって剛毛取り付け部200を一掃部102に接続する。
【0029】
図10Aおよび図10Bに、図6の剛毛取り付け部の別な実施態様を示す。図6に示すような21本の比較的な均質なゴム製剛毛からなる構成ではなく、図10Aおよび図10Bの剛毛取り付け部300は剛毛ヘッド302からなり、この剛毛ヘッド302に複数の薄く、比較的剛性のある剛毛304を取り付ける。複数の剛毛取り付けネジ306によって剛毛取り付け部300を一掃部102に接続する。
【0030】
図11Aおよび図11Bに、図6の剛毛取り付け部の別な実施態様を示す。図6に示すような21本の比較的な均質なゴム製剛毛からなる構成ではなく、図11Aおよび図11Bの剛毛取り付け部400は剛毛ヘッド402からなり、この剛毛ヘッド402に複数の雄豚由来の剛毛404を取り付ける。複数の剛毛取り付けネジ406によって剛毛取り付け部400を一掃部102に接続する。あるいは、この実施態様で使用する種類の剛毛404を逆さまに再配置してもよい。このように構成すると、床に隣接する剛毛部分が薄くなり、そして剛毛ヘッドに取り付けられる剛毛部分が厚くなる。なお、剛毛の薄い部分が床、入り口などに対する変化により柔軟に対処し、より厚くかつより重いコードに装置が当たった時にはより厚い部分が押し込み強さに対処する。
【0031】
以上、本発明を好ましい例示的な実施態様を参照して説明してきたが、当業者ならば、本発明を実施するさいにこのような装置、システムおよび方法に改変を加えることが可能なことを認識できるはずである。本発明の他の態様、特徴および作用効果については、特許請求の範囲を含む本開示および添付図面を検討することによって理解できるはずである。
【0032】
上記のように、本明細書に開示した剛毛は例示であり、限定を意図するものではない。例えば、本発明の代替的な実施態様では、剛毛は量、特徴的な形状、寸法、剛性、構成、大きさ、種類などを各種組み合わせて使用することができる。本明細書に剛毛として記載した異なる物体については、(ゴム製ブレード、ゴム製剛毛、薄く剛性のある剛毛、雄豚由来の剛毛などの)剛毛体として特徴づけることが可能である。
【0033】
同様に、一掃部要素についても各種の物理的寸法(2.5インチ×0.5インチ×6.0インチなど)で、各種の材料を使用し、かつハウジングに対する各種の移動方式(直線移動など)で構成することができる。例えば、広い意味では、一掃部は角柱体または円筒体と単純に考えることができる。これら角柱体または円筒体は、本明細書で説明した他の要素のうちの一つかそれ以上に結合した場合、キャスターホイール、手術台やその他の機台から障害物を除去することによって従来技術の項で説明した問題点を解消できるものである。
【0034】
さらに、以上の実施態様の一掃部および一掃ヘッドは、一掃部ハウジングに対して一掃部/一掃ヘッドが滑動するトラックを有することを特徴としていた。他の実施態様の場合、これらトラックを備えていなくてもよく、あるいは一掃部ハウジングに対する一掃部の移動を補助する他の手段を備えていてもよい。
【0035】
同様に、剛毛取り付け部についても各種の物理的寸法(2.5インチ×0.5インチ×0.5インチの剛毛ヘッドなど)で、各種の材料を使用し、かつ一掃部に対する各種の固定方式(剛毛取り付けネジ、スナップ係合、摩擦係合など)で構成することができる。
【0036】
同様に、一掃部ハウジングについても各種の物理的寸法(例えば、一掃部を取り囲むためには高さは1.75インチ、それを除けば一掃部よりもわずかに大きく構成する)、各種の形状、各種の開閉方式、一掃部に対する各種の移動方式、各種のロッキング機構(つまみネジなど)、各種のハードウェア(取り付けネジおよびハウジングネジ)を使用して構成することができる。例えば、広い意味では、一掃部ハウジングは一掃部の少なくとも一部を取り囲む物体であればよく、換言すれば一掃部全体を取り囲まないこともあり得る。なお、多くの実施態様はこの意味においても想定され得る。取り付け手段を結合した場合、一掃部ハウジングは装置を作動するためには、手術台やその他の機台に取り付ける必要がある。
【0037】
同様に、装置を手術台やその他の機台に取り付けるさいこれを補助する接着ストリップ、取り付けプレートなどについても、上記の形態で使用することができる。あるいは、これら部材については、同じ結果を実現できるように交換してもよく、または再設計してもよい(例えば接着剤ではなくVelcro(登録商標)を使用することができる)。一部の代替的な実施態様では、接着ストリップを一掃部ハウジングに直接設けてもよい。
【0038】
各種のスタンドオフやワッシャーなどのハードウェア等の他の構成要素についても、異なる構成または設計でもよく、あるいは全く使用しなくてもよい。これら構成要素は例示であり、限定を意図するものではない。
【0039】
特に断らない限り、本明細書および特許請求の範囲で使用する分子量、反応条件などの成分量、特性を示す全ての数値については、すべての場合において“約”が付くものと理解すべきである。従って、特に断らない限り、明細書および特許請求の範囲に記載した数値パラメーターは近似値であり、本発明によって得るべき目的の特性に応じて変更できるものである。最低に見積もっても、そして均等論の適用を請求の範囲に限定する意図ではなく、各数値パラメーターは少なくとも記載された有効数字ないし桁数によって、そして通常の端数切り捨てによって解釈すべきである。
【0040】
最後に、本明細書で言及した論文、書籍、情報、専門誌、雑誌、資料、会報、新聞、オンライン資料、特許出願公報、特許公報、定期刊行物、刊行物、テキスト類、および/または他の形式の刊行物などは、言及された個々のものがあたかも特定かつ個々に記載されているかのように全体を援用するものである。なお、利用された情報については、あたかもこの情報が本明細書で反復されているかのように本出願時の明細書と同じものであると理解すべきであり、また本出願時の開示部分として処理すべきである。
【符号の説明】
【0041】
50、100:一掃装置
52、102:一掃部
54、108、206、304、404:剛毛
56、105:一掃部ハウジング、清掃ハウジング
58、116:内側ブラケット
60、118:外側ブラケット
62、120:ハウジングネジ
64、122:パイロット開口
66:取り付けプレート
68:取り付けプレートスタンドオフ
70:取り付けネジ
72、124:接着ストリップ
76:内部スタンドオフ
78:一掃ヘッド、バネヘッド
80:バネ
82:バネオリフィス
84、110:一掃ヘッド凸状トラック
86、112:一掃ヘッド凹状トラック
88:ハウジング凸状トラック
90:ハウジング凹状トラック
104、200、300、400:剛毛取り付け部
106、202、302、402:剛毛ヘッド
126:つまみネジスタンドオフ
128:つまみネジ
130、208、306、406:剛毛取り付けネジ
204:ゴム製ブレード
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10A
図10B
図11A
図11B
【国際調査報告】