特表2020-510942(P2020-510942A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2020-510942ウェブトゥーン不正コピー防止及び複製されたウェブトゥーン追跡システム、方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2020-510942(P2020-510942A)
(43)【公表日】2020年4月9日
(54)【発明の名称】ウェブトゥーン不正コピー防止及び複製されたウェブトゥーン追跡システム、方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/10 20130101AFI20200313BHJP
   G06F 21/60 20130101ALI20200313BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20200313BHJP
【FI】
   G06F21/10
   G06F21/60
   G06F13/00 540A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2019-562529(P2019-562529)
(86)(22)【出願日】2017年12月4日
(85)【翻訳文提出日】2019年7月30日
(86)【国際出願番号】KR2017014044
(87)【国際公開番号】WO2018143555
(87)【国際公開日】20180809
(31)【優先権主張番号】10-2017-0013494
(32)【優先日】2017年1月31日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2017-0092399
(32)【優先日】2017年7月21日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2017-0137569
(32)【優先日】2017年10月23日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ
(71)【出願人】
【識別番号】519278077
【氏名又は名称】リマ カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】LIMA CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】イ,ジュン ヨン
【テーマコード(参考)】
5B084
【Fターム(参考)】
5B084AA02
5B084AB01
5B084AB36
5B084BB16
5B084CB04
5B084CB22
5B084CF12
(57)【要約】
本発明は、ウェブトゥーン不正コピー防止及び複製されたウェブトゥーン追跡システム、方法及びプログラムに関する。本発明の一実施形態に係るウェブトゥーン不正コピー防止方法は、サービスサーバが一般のウェブトゥーンデータ内に含まれているウェブトゥーンイメージとセリフテキストを分離して格納する段階(S100)と、前記利用者クライアントに対するユーザ操作を認識して初期位置から移動したウェブトゥーン上の地点を認識する段階(S110)と、利用者クライアントの画面上にリアルタイムで表示される領域に対してウェブトゥーンイメージとセリフテキストを結合した最終ウェブトゥーンデータを提供する段階(S120)とを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービスサーバが一般のウェブトゥーンデータ内に含まれているウェブトゥーンイメージとセリフテキストを分離して格納する分離格納段階と、
利用者クライアントに対するユーザ操作を認識して初期位置から移動したウェブトゥーン上の位置を認識する段階と、
前記サービスサーバ又はサービスアプリケーションが利用者クライアントの画面上にリアルタイムで表示される領域に対してウェブトゥーンイメージとセリフテキストを結合して最終ウェブトゥーンデータを提供する段階と、
を含むウェブトゥーン不正コピー防止方法。
【請求項2】
前記分離格納段階は、
前記サービスサーバがウェブトゥーン著作者クライアントから前記ウェブトゥーンイメージと前記セリフテキストが分離された状態で受信する、
ことを特徴とする請求項1に記載のウェブトゥーン不正コピー防止方法。
【請求項3】
前記ウェブトゥーン著作者クライアントは、
ウェブトゥーン著作者がウェブトゥーンイメージ上にセリフを直接入力する際に、専用プログラムによりウェブトゥーンイメージと個別のセリフデータを分離して個別のファイルとして生成する、
ことを特徴とする請求項2に記載のウェブトゥーン不正コピー防止方法。
【請求項4】
前記セリフテキストは複数の個別のセリフデータを含み、
前記個別のセリフデータは特定のウェブトゥーンフレーム内に表示される結合位置データを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のウェブトゥーン不正コピー防止方法。
【請求項5】
前記サービスサーバが前記ウェブトゥーンイメージをそれぞれのウェブトゥーンフレームに分けて第1識別情報を付与する段階と、
前記サービスサーバがウェブトゥーンイメージ内のそれぞれのセリフ結合位置に第2識別情報を付与する段階と、
それぞれの個別のセリフデータがマッチされる特定のウェブトゥーンフレームのセリフ結合位置に関する第1識別情報及び前記第2識別情報を前記個別のセリフデータに前記結合位置データとして追加する段階と、を更に含む、
ことを特徴とする請求項4に記載のウェブトゥーン不正コピー防止方法。
【請求項6】
前記最終ウェブトゥーンデータ提供段階は、
ユーザ操作によって現在表示されている画面に続いて登場するウェブトゥーンフレームに個別のセリフデータを結合し、以前にウェブトゥーンイメージに結合されている個別のセリフデータを除去する、
ことを特徴とする請求項1に記載のウェブトゥーン不正コピー防止方法。
【請求項7】
前記最終ウェブトゥーンデータ提供段階は、
前記サービスサーバが特定話のウェブトゥーンイメージを利用者クライアントに提供する段階と、
現在画面表示領域又は現在画面表示領域に隣接しているウェブトゥーンフレームに対応する個別のセリフデータをセリフテキストから抽出して利用者クライアントに伝送する段階と、
前記サービスアプリケーションがリアルタイムでウェブトゥーンイメージに前記個別のセリフデータを結合する段階と、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のウェブトゥーン不正コピー防止方法。
【請求項8】
サービスサーバ又はサービスアプリケーションがウェブトゥーン上に不透明レイヤを結合して最終ウェブトゥーンデータを生成する段階と、
利用者クライアントに対するユーザ操作を認識して初期位置から移動したウェブトゥーン上の地点を認識する段階と、
利用者クライアントの操作により画面上に表示される領域のみを透明に変更して提供する段階と、
を含むウェブトゥーン不正コピー防止方法。
【請求項9】
ハードウェアであるコンピュータと結合され、請求項1〜8の何れか一項の方法を実行させるために媒体に格納されたウェブトゥーン不正コピー防止プログラム。
【請求項10】
ユーザにウェブトゥーンイメージを提供するサーバがユーザ識別情報及び使用時期情報のうちの少なくとも1つに基づいて識別データを生成する段階と、
前記識別データを基にウォーターマークを生成する段階と、
前記生成されたウォーターマークを前記ウェブトゥーンイメージに含めて最終ウェブトゥーンデータを生成する段階と、
前記最終ウェブトゥーンデータをユーザに提供する段階と、
を含む複製されたウェブトゥーン追跡方法。
【請求項11】
前記複製されたウェブトゥーン追跡方法は、
前記最終ウェブトゥーンデータが複製される場合、複製されたウェブトゥーンデータから前記ウォーターマークを探索し、前記ウォーターマークを基に前記識別データを復元して違法配布者を識別する段階を更に含む、
ことを特徴とする請求項10に記載の複製されたウェブトゥーン追跡方法。
【請求項12】
前記最終ウェブトゥーンデータを生成する段階は、
前記ウォーターマークを前記ウェブトゥーンイメージ内の肉眼で区分されない位置に配置する段階を含む、
ことを特徴とする請求項10に記載の複製されたウェブトゥーン追跡方法。
【請求項13】
前記ウォーターマークは、ウェブトゥーンフレーム間の空間にバーコード形態で入力されるか、ウェブトゥーン内のイメージ線に沿って薄く入力される、
ことを特徴とする請求項12に記載の複製されたウェブトゥーン追跡方法。
【請求項14】
最終ウェブトゥーンイメージを生成する段階は、
前記ウェブトゥーンイメージを含む第1レイヤを生成する段階と、
サービスサーバから受信したウォーターマーク付着可能位置に前記ウォーターマークが配置された第2レイヤを生成する段階と、
前記第1レイヤ及び前記第2レイヤを結合して前記最終ウェブトゥーンデータを生成する段階と、を含む、
ことを特徴とする請求項10に記載の複製されたウェブトゥーン追跡方法。
【請求項15】
前記ウォーターマークを生成する段階は、前記識別データを複数に分割して複数のウォーターマークを生成する段階を含み、
前記最終ウェブトゥーンデータを生成する段階は、前記ウェブトゥーンイメージ内の複数の領域に前記生成された複数のウォーターマークをそれぞれ配置する段階を含む、
ことを特徴とする請求項10に記載の複製されたウェブトゥーン追跡方法。
【請求項16】
前記複数のウォーターマークは、
前記分割される識別データの一部が重複する、
ことを特徴とする請求項15に記載の複製されたウェブトゥーン追跡方法。
【請求項17】
前記複数のウォーターマークを生成する段階は、
前記複数のウォーターマークを基に前記識別データを復元するために、前記複数のウォーターマークが配置される位置及び配置順序に関する情報を含む復元データを生成する段階を含む、
ことを特徴とする請求項15に記載の複製されたウェブトゥーン追跡方法。
【請求項18】
前記複数のウォーターマークがテキストで構成される場合、識別データとして復元する際に区別し難い文字を1つのグループに設定し、設定された1つのグループ内では1つの文字のみ使用可能な文字として選択される識別データ形成キー集合を設定する、
ことを特徴とする請求項15に記載の複製されたウェブトゥーン追跡方法。
【請求項19】
ユーザにウェブトゥーンイメージを提供するシステムにおいて、
ユーザ識別情報及び使用時期情報のうちの少なくとも1つに基づいて識別データを生成し、前記識別データを基にウォーターマークを生成し、前記生成されたウォーターマークを前記ウェブトゥーンイメージに含めて最終ウェブトゥーンデータを生成して前記最終ウェブトゥーンデータをユーザ端末に伝送するサーバと、
前記受信した最終ウェブトゥーンデータをユーザに表示する利用者クライアントと、
を含む複製されたウェブトゥーン追跡システム。
【請求項20】
ハードウェアであるコンピュータと結合され、請求項10〜18の何れか一項の方法を実行させるために媒体に格納された、複製されたウェブトゥーン追跡プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェブトゥーン不正コピー防止及び複製されたウェブトゥーン追跡システム、方法及びプログラムに関する。より詳細には、ユーザがクライアントに提供されているウェブトゥーンを無断で複製して配布するのを防止し、複製されたウェブトゥーンを追跡するシステム、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、インターネットを介したオンラインデジタルコミックのデータサービスをウェブトゥーン(Webtoon)とし、このウェブトゥーンはポータルサイトなどでサービスの提供がなされている。ウェブサーバとインターネットで接続されているクライアントである移動通信端末(スマートフォン、ノートパッド又はPC)でコミックデータの提供が要請されると、ウェブサーバで準備しているコミックデータがインターネットを介して提供される。
【0003】
近年、ウェブトゥーンのイメージを無断で複製して流通される問題が頻繁に発生している。特定人がウェブトゥーンデータ全体をコピーしてインターネットカフェなどに無断で配布することによって、著作者及びウェブトゥーン流通プラットフォームが被害を被っている。ウェブページ又はアプリケーションを介してユーザがウェブトゥーンを購読する場合、ウェブトゥーンデータ全体が一度に利用者クライアントに提供されると、ユーザがウェブトゥーンデータ全体を簡単にダウンロードできる。このため、ウェブトゥーンの違法ダウンロードによる違法な流通が多く発生している。
【0004】
このような問題を解決するために、ウェブトゥーン購読者らがウェブトゥーンデータ全体を一度に違法ダウンロードするのを防止する技術が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、利用者クライアントに提供されるウェブトゥーンの一部領域を露出しないようにし、ウェブトゥーンの違法コピーを防止するウェブトゥーン不正コピー防止システム、方法及びプログラムを提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、利用者クライアントに提供されるウェブトゥーン内に含まれている識別データに基づいて、ウェブトゥーンを違法に流布する流布者を追跡する、複製されたウェブトゥーン追跡方法、プログラム及びシステムを提供することにある。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、以上で言及された課題に限定されず、言及されていない他の課題は、以下の記載から通常の技術者が明確に理解できるはずである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態に係るウェブトゥーン不正コピー防止方法は、サービスサーバが一般のウェブトゥーンデータ内に含まれているウェブトゥーンイメージとセリフテキストを分離して格納する分離格納段階と、利用者クライアントに対するユーザ操作を認識して初期位置から移動したウェブトゥーン上の位置を認識する段階と、前記サービスサーバ又はサービスアプリケーションが利用者クライアントの画面上にリアルタイムで表示される領域に対してウェブトゥーンイメージとセリフテキストを結合して最終ウェブトゥーンデータを提供する段階とを含む。
【0009】
また、他の実施形態として、前記分離格納段階は、前記サービスサーバがウェブトゥーン著作者クライアントから前記ウェブトゥーンイメージと前記セリフテキストが分離された状態で受信することを特徴とする。
【0010】
更に、他の実施形態として、前記ウェブトゥーン著作者クライアントは、ウェブトゥーン著作者がウェブトゥーンイメージ上にセリフを直接入力する際に、専用プログラムによりウェブトゥーンイメージと個別のセリフデータを分離して個別のファイルとして生成する。
【0011】
また、他の実施形態として、前記セリフテキストは複数の個別のセリフデータを含み、前記個別のセリフデータは特定のウェブトゥーンフレーム内に表示される結合位置データを含むことを特徴とする。
【0012】
更に、他の実施形態として、前記サービスサーバが前記ウェブトゥーンイメージをそれぞれのウェブトゥーンフレームに分けて第1識別情報を付与する段階と、前記サービスサーバがウェブトゥーンイメージ内のそれぞれのセリフ結合位置に第2識別情報を付与する段階と、それぞれの個別のセリフデータがマッチされる特定のウェブトゥーンフレームのセリフ結合位置に関する第1識別情報及び第2識別情報を前記個別のセリフデータに前記結合位置データとして追加する段階とを更に含む。
【0013】
また、他の実施形態として、前記最終ウェブトゥーンデータ提供段階は、ユーザ操作によって現在表示されている画面に続いて登場するウェブトゥーンフレームに個別のセリフデータを結合し、以前にウェブトゥーンイメージに結合されている個別のセリフデータを除去することを特徴とする。
【0014】
更に、他の実施形態として、前記最終ウェブトゥーンデータ提供段階は、前記サービスサーバが特定話のウェブトゥーンイメージを利用者クライアントに提供する段階と、現在画面表示領域又は現在画面表示領域に隣接しているウェブトゥーンフレームに対応する個別のセリフデータをセリフテキストから抽出して利用者クライアントに伝送する段階と、前記サービスアプリケーションがリアルタイムでウェブトゥーンイメージに前記個別のセリフデータを結合する段階とを含む。
【0015】
本発明の他の実施形態に係るウェブトゥーン不正コピー防止方法は、サービスサーバ又はサービスアプリケーションがウェブトゥーン上に不透明レイヤを結合して最終ウェブトゥーンデータを生成する段階と、利用者クライアントに対するユーザ操作を認識して初期位置から移動したウェブトゥーン上の地点を認識する段階と、利用者クライアントの操作により画面上に表示される領域のみを透明に変更して提供する段階とを含む。
【0016】
本発明の他の実施形態に係るウェブトゥーン不正コピー防止プログラムは、ハードウェアであるコンピュータと結合され、前記言及されたウェブトゥーン不正コピー防止方法を実行し、媒体に格納される。
【0017】
本発明の他の実施形態に係る複製されたウェブトゥーン追跡方法は、ユーザにウェブトゥーンイメージを提供するサーバがユーザ識別情報及び使用時期情報のうちの少なくとも1つに基づいて識別データを生成する段階と、前記識別データを基にウォーターマークを生成する段階と、前記生成されたウォーターマークを前記ウェブトゥーンイメージに含めて最終ウェブトゥーンデータを生成する段階と、前記最終ウェブトゥーンデータをユーザに提供する段階とを含むことができる。
【0018】
また、前記複製されたウェブトゥーン追跡方法は、前記最終ウェブトゥーンデータが複製される場合、複製されたウェブトゥーンデータから前記ウォーターマークを探索し、前記ウォーターマークを基に前記識別データを復元して違法配布者を識別する段階を更に含むことができる。
【0019】
更に、前記最終ウェブトゥーンデータを生成する段階は、前記ウォーターマークを前記ウェブトゥーンイメージ内の肉眼で区分されない位置に配置する段階を含むことができる。
【0020】
また、前記ウォーターマークは、ウェブトゥーンフレーム間の空間にバーコード形態で入力されか、ウェブトゥーン内のイメージ線に沿って薄く入力することができる。
【0021】
更に、前記最終ウェブトゥーンイメージを生成する段階は、前記ウェブトゥーンイメージを含む第1レイヤを生成する段階と、サービスサーバから受信したウォーターマーク付着可能位置に前記ウォーターマークが配置された第2レイヤを生成する段階と、前記第1レイヤ及び第2レイヤを結合して前記最終ウェブトゥーンイメージを生成する段階とを含むことができる。
【0022】
また、前記ウォーターマークを生成する段階は、前記識別データを複数に分割して複数のウォーターマークを生成する段階を含み、前記最終ウェブトゥーンデータを生成する段階は、前記ウェブトゥーンイメージ内の複数の領域に前記生成された複数のウォーターマークをそれぞれ配置する段階を含むことができる。
【0023】
更に、前記複数のウォーターマークは、前記分割される識別データの一部が重複することができる。
【0024】
また、前記複数のウォーターマークを生成する段階は、前記複数のウォーターマークを基に前記識別データを復元するために、前記複数のウォーターマークが配置される位置及び配置順序に関する情報を含む復元データを生成する段階を含むことができる。
【0025】
更に、前記複数のウォーターマークがテキストで構成される場合、識別データとして復元する際に区別し難い文字を1つのグループに設定し、設定された1つのグループ内では1つの文字のみ使用可能な文字として選択することができる。
【0026】
本発明の他の実施形態に係る複製されたウェブトゥーン追跡プログラムは、ハードウェアであるコンピュータと結合され、前記言及されたウェブトゥーン不正コピー防止方法を実行し、媒体に格納される。
【発明の効果】
【0027】
前記のような本発明によれば、利用者クライアントの画面上に表示される領域のみセリフテキストを結合するか、透明に表示し、ユーザが連続的に続くイメージ(即ち、ウェブトゥーン特定話全体)全体をキャプチャしてもウェブトゥーン全体を保存できないようにすることができる。これにより、ユーザが利用者クライアントのキャプチャ機能を用いて簡単にウェブトゥーンを不正コピーするのを防止できるという効果を奏する。
【0028】
また、前記のような本発明によれば、利用者クライアントのウェブブラウザを用いてウェブトゥーンを購読することによってキャプチャ自体を遮断できない場合、ユーザが確認し難い識別データをウェブトゥーン内に追加し、事後的に違法配布者を探して処罰することができる。
【0029】
更に、ウェブトゥーンサーバがユーザアカウント情報に基づいて生成したウォーターマークをウェブトゥーンと共に表示することによって、全てのウェブトゥーンにウォーターマークを追加しなくても、キャプチャ又はダウンロードを行う場合にのみウォーターマークレイヤが共に格納されるようにし、ウェブトゥーンの複製をより効率的に阻止できる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本発明の一実施形態に係るウェブトゥーン不正コピー防止方法の順序図である。
図2】本発明の一実施形態によって利用者クライアントの画面上に表示されるウェブトゥーンイメージ領域にのみセリフテキストを結合する例示図である。
図3】本発明の他の実施形態に係るウェブトゥーン不正コピー防止方法の順序図である。
図4】本発明の一実施形態によって利用者クライアントの画面上に表示される領域のみ透明に処理する例示図である。
図5】本発明の一実施形態に係る複製されたウェブトゥーン追跡システムを示すブロック図である。
図6】本発明の一実施形態に係る複製されたウェブトゥーン追跡方法の一例を示す図である。
図7】本発明の一実施形態に係る複製されたウェブトゥーン追跡方法を示す順序図である。
図8】本発明の一実施形態によってウェブトゥーンイメージとウォーターマークを他のレイヤに割り当てる一例を示す図である。
図9】一実施形態によって複数のウォーターマークを挿入する一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、添付の図面を参照し、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。本発明の利点及び特徴、そしてそれらを実現する方法は、添付の図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すれば明確になるはずである。しかし、本発明は、以下で開示される実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で実現することができる。但し、本実施形態は本発明の開示を完全なものにし、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に理解させるために提供されるものであり、本発明は請求範囲の範疇により定義されるに過ぎない。明細書全体に亘って同一の参照符号は、同一の構成要素を示す。
【0032】
他の定義がなければ、本明細書で用いられる全ての用語(技術及び科学的用語を含む)は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が共通して理解できる意味として使用され得る。また、一般に用いられる辞典に定義されている用語は、明白に特に定義されていない限り、理想的に又は過度に解釈されない。
【0033】
本明細書で用いられた用語は、実施形態を説明するためのものであり、本発明を制限しようとするものではない。本明細書において、単数型は特に言及しない限り複数型も含む。明細書で用いられる「含む(comprises)」及び/又は「含んでいる(comprising)」は、言及された構成要素以外に1つ以上の他の構成要素の存在又は追加を排除しない。
【0034】
本明細書において「一般のウェブトゥーンデータ」は、セリフとイメージが結合されている一般的なウェブトゥーン形態のデータを意味する。
【0035】
本明細書において「ウェブトゥーンイメージ」は、一般のウェブトゥーンデータからセリフが除外されてイメージのみを含むことを意味する。
【0036】
本明細書において「セリフテキスト」は、一般のウェブトゥーンデータに含まれているセリフを集めたデータを意味する。
【0037】
本明細書において「個別のセリフデータ」は、セリフテキスト内に含まれるそれぞれのセリフを意味する。「個別のセリフデータ」は、各ウェブトゥーンフレーム内の特定吹き出し内に含まれるものを1つの単位として適用できる。
【0038】
本明細書において「不透明レイヤ」は、特定領域に対してのみ透明に処理可能なレイヤを意味する。
【0039】
本明細書において「最終ウェブトゥーンデータ」は、一般のウェブトゥーンデータを構成するウェブトゥーンイメージ又はセリフテキストの一部が表示されないように処理されたウェブトゥーンデータを意味する。
【0040】
本明細書において「サービスサーバ」は、著作者のウェブトゥーンデータを格納し、ウェブトゥーンデータを利用者クライアントに提供するサーバである。
【0041】
本明細書において「サービスアプリケーション」は、サービスサーバから受信したウェブトゥーンを提供するアプリケーションである。「サービスアプリケーション」は、サービスサーバから提供された特定形態のウェブトゥーンデータを単純に提供する役割のみ果たすこともでき、サービスサーバから提供されたウェブトゥーンイメージとセリフテキストを結合して最終ウェブトゥーンデータを生成する役割を果たすこともできる。
【0042】
本明細書において「ウェブトゥーン著作者クライアント」は、ウェブトゥーン著作者が用いるクライアントであって、サービスサーバにウェブトゥーンデータを伝送する端末装置を意味する。
【0043】
本明細書において「利用者クライアント」は、サービスサーバから受信したウェブトゥーンデータ又はサービスアプリケーションにより生成されたウェブトゥーンデータを画面上に表示する端末装置を意味する。
【0044】
以下、図面を参照し、ウェブトゥーン不正コピー防止及び複製されたウェブトゥーン追跡システム、方法及びプログラムについて詳細に記述する。
【0045】
図1は、本発明の一実施形態に係るウェブトゥーン不正コピー防止方法の順序図である。
【0046】
図1を参照すれば、本発明の一実施形態に係るウェブトゥーン不正コピー防止方法は、サービスサーバが一般のウェブトゥーンデータ内に含まれているウェブトゥーンイメージ100とセリフテキスト200を分離して格納する段階(S100)と、前記利用者クライアントに対するユーザ操作を認識して初期位置から移動したウェブトゥーン上の地点を認識する段階(S110)と、利用者クライアントの画面上にリアルタイムで表示される領域に対してウェブトゥーンイメージ100とセリフテキスト200を結合した最終ウェブトゥーンデータを提供する段階(S120)とを含む。即ち、サービスサーバがウェブトゥーンイメージ100とセリフテキスト200を分離して管理し、利用者クライアントに提供される領域のみウェブトゥーンイメージとセリフテキスト200を結合して提供する。以下、各段階についての詳細な説明を記述する。
【0047】
サービスサーバがウェブトゥーン内に含まれているウェブトゥーンイメージ100とセリフテキスト200を分離して格納する(S100)。一実施形態として、サービスサーバは、ウェブトゥーン著作者(即ち、著作者)のクライアントからウェブトゥーンイメージ100とセリフテキスト200を個別に受信する。即ち、サービスサーバは、ウェブトゥーン著作者からイメージファイルからなっているウェブトゥーンイメージと、テキストからなっているセリフテキスト200とを、受信する。ウェブトゥーン著作者は、ウェブトゥーン著作者クライアントでウェブトゥーンイメージ100を描いた後、別途にセリフをテキストファイルに製作することもできる。ウェブトゥーン著作者は、一般的なウェブトゥーン作成過程(即ち、ウェブトゥーン内の吹き出しなどにセリフを直接入力する過程)を行った後、自動でウェブトゥーンイメージ100とセリフテキスト200を分離するプログラムを用いてウェブトゥーン作業を行うことによって自動でウェブトゥーンイメージ100とセリフテキスト200とを分離して生成することができる。
【0048】
また、他の実施形態として、サービスサーバは、ウェブトゥーン著作者クライアントから受信した一般のウェブトゥーンからOCR、画像認識などの方式を通じてテキストを認識して抽出し、ウェブトゥーン内のテキストを除去してウェブトゥーンイメージ100を生成する。即ち、ウェブトゥーン著作者は、利用者クライアントで既存の方式でウェブトゥーン製作過程を行ってセリフを含む一般のウェブトゥーンデータをサービスサーバに伝送し、サービスサーバがOCR又は画像認識を通じてウェブトゥーンイメージ100とセリフテキスト200とを分離する過程を行う。サービスサーバがウェブトゥーンイメージ100とセリフテキスト200とを分離して格納する方式は、前記記載された方式に限定されず、多様な方式が適用することができる。
【0049】
また、ウェブトゥーンイメージ100とセリフテキスト200とが分離されて格納された後、利用者クライアントの画面上に表示しながら結合するために、ウェブトゥーンイメージ100又はセリフテキスト200がセリフ結合位置に関するデータ(即ち、結合位置データ)を含むことができる。一実施形態として、セリフテキスト200内に含まれている個別のセリフデータ210は、ウェブトゥーンイメージ100上に表示される位置に関するデータを含むことができる。即ち、個別のセリフデータ210は、それぞれのセリフに結合されなければならないウェブトゥーンフレーム情報及び該当フレーム内の位置情報を含むことができる。前記位置情報は、各ウェブトゥーンフレーム内にセリフが結合されなければならない1つ以上の領域(即ち、結合領域)が指定されており、各結合領域に識別番号が付与されている場合、結合領域(又は結合位置)に該当する識別番号であり得る。
【0050】
このために、サービスサーバは、前記ウェブトゥーンイメージ100をそれぞれのウェブトゥーンフレームに分けて第1識別情報を付与する。第1識別情報は、特定のウェブトゥーンフレームにマッチされる識別情報である。その後、サービスサーバは、ウェブトゥーンイメージ100内のそれぞれのセリフ結合位置に第2識別情報を付与する。第2識別情報は、ウェブトゥーンフレーム内に存在する各結合領域(又は結合位置)にマッチされる識別情報である。その後、サービスサーバがそれぞれの個別のセリフデータ210がマッチされる特定のウェブトゥーンフレームのセリフ結合位置に関する第1識別情報及び第2識別情報を個別のセリフデータ210に結合位置データとして追加する。
【0051】
サービスサーバ又はサービスアプリケーションは、前記利用者クライアントに対するユーザ操作を認識して初期位置から移動したウェブトゥーン上の地点を認識する(S110)。即ち、サービスサーバ又はサービスアプリケーションは、ウェブトゥーンイメージ100全体においてウェブトゥーンが提供される利用者クライアントの現在の画面位置を認識する。
【0052】
一実施形態として、利用者クライアントにインストールされているサービスアプリケーションは、ユーザが利用者クライアントに対してウェブトゥーンの次の領域の提供を受けるために入力するユーザ操作状態を把握して現在の画面位置を算出する。例えば、利用者クライアントがPCである場合、PCにインストールされたサービスアプリケーション(例えば、ウェブページを用いてウェブトゥーンを購読する場合、インターネットブラウザと共に駆動されるプログラム)がマウスを用いたスクロールの遂行程度を測定し、ウェブトゥーンの初期位置から到達した現在の画面位置を算出する。また、例えば、利用者クライアントがタッチスクリーンを備えた移動端末である場合、移動端末にインストールされたサービスアプリケーションは、スワイプされた程度又はスワイプ操作による画面変更速度(例えば、ユーザが強くスワイプ操作を行うことにより迅速に画面が変更される)を測定し、これに基づいてウェブトゥーンの初期位置から到達した現在の画面位置を算出する。
【0053】
サービスサーバ又はサービスアプリケーションは、利用者クライアントの画面上にリアルタイムで表示される領域に対してウェブトゥーンイメージ100とセリフテキスト200とを結合して提供する(S120)。即ち、サービスサーバ又はサービスアプリケーションは、利用者クライアント上に表示される画面位置に相応するウェブトゥーンイメージ100領域にのみセリフテキスト200を結合する。
【0054】
例えば、サービスアプリケーションによりウェブトゥーンイメージ100とセリフテキスト200とが結合される場合、ユーザ操作によって現在表示されている画面に続いて登場するウェブトゥーンフレームに個別のセリフデータ210を結合し、以前にウェブトゥーンイメージ100に結合された個別のセリフデータ210を除去する。このとき、サービスサーバは、セリフテキスト200を暗号化した状態でリアルタイムで伝送できる。
【0055】
一実施形態として、S120段階で、利用者クライアントにインストールされたサービスアプリケーションは、ウェブトゥーンイメージ100とセリフテキスト200を結合して最終ウェブトゥーンデータを画面に表示できる。例えば、サービスサーバは、特定話のウェブトゥーンイメージ100を利用者クライアントに提供し、現在画面表示領域又は現在画面表示領域に隣接しているウェブトゥーンフレームに対応する個別のセリフデータ210をセリフテキスト200から抽出して利用者クライアントに伝送できる。その後、サービスアプリケーションは、リアルタイムでウェブトゥーンイメージ100に個別のセリフデータ210を結合できる。
【0056】
また、例えば、ウェブトゥーンデータは、1つ以上のウェブトゥーンフレームをセットにし、セット単位でサービスサーバから利用者クライアントに提供される場合、サービスサーバは、利用者クライアントに特定ウェブトゥーンの特定話に含まれている全体テキストデータ自体又は暗号化して伝送する。その後、サービスサーバは、以後に画面上に表示されなければならない1つ以上のウェブトゥーンフレーム(即ち、フレームセット)を利用者クライアントに提供する。その後、サービスサーバは、利用者クライアント内のサービスアプリケーションに受信されたウェブトゥーンフレームに対応するセリフテキスト200を結合するように要請できる。
【0057】
他の実施形態として、前記S120段階で、サービスサーバは、利用者クライアントから要請されるウェブトゥーンフレーム(例えば、利用者クライアントの画面上に現在表示されるウェブトゥーンフレーム以後の特定数のウェブトゥーンフレーム)にセリフを結合した最終ウェブトゥーンデータを提供できる。これにより、サービスサーバから利用者クライアントに提供されるウェブトゥーンフレームは、セリフが結合された一般のウェブトゥーン形態や一般のウェブトゥーンイメージ100全体が一度に提供されず、順次提供されるため、ユーザがセリフが全て含まれているウェブトゥーン全体(即ち、一般のウェブトゥーンデータ)を一度に違法にダウンロードできないようにすることができる。
【0058】
また、サービスサーバ又はサービスアプリケーションは、セリフテキスト200を暗号化して格納することができる。サービスサーバ又はサービスアプリケーションは、ウェブトゥーンイメージ100上に暗号化されて保管されたセリフを復号化して提供する。これにより、ユーザがウェブトゥーン不正コピー/複製のために連続的に続くウェブトゥーンの全体画面をキャプチャしても、利用者クライアントの画面上に提供される表示領域以外の領域は、セリフテキスト200が含まれていないため、違法に流通するキャプチャイメージを直ぐに生成できなくなる。従って、利用者クライアント上に提供されるウェブトゥーンのイメージ全体を保存したり、キャプチャしてウェブトゥーンの特定話が違法に流通するのを防止できる。
【0059】
図3及び図4を参照すれば、本発明の他の実施形態に係るウェブトゥーン不正コピー防止方法は、サービスサーバ又はサービスアプリケーションがウェブトゥーン上に不透明レイヤ300を結合して最終ウェブトゥーンデータを生成する段階(S200)と、前記利用者クライアントに対するユーザ操作を認識して初期位置から移動したウェブトゥーン上の地点を認識する段階(S210)と、利用者クライアントの操作により画面上に表示される領域に対してのみ透明に変更して提供する段階(S220)とを含む。即ち、ウェブトゥーン上に不透明レイヤ300を結合し、利用者クライアントに提供される画面表示領域のみ透明に提供する方式で不正コピーを防止する。以下、各段階についての具体的な説明を記載する。
【0060】
サービスサーバ又はサービスアプリケーションがウェブトゥーン上に不透明レイヤ300を結合する(S200)。一実施形態として、サービスサーバは、セリフが含まれている一般のウェブトゥーンデータに不透明レイヤ300を結合した最終ウェブトゥーンデータを生成し、利用者クライアントに最終ウェブトゥーンデータを伝送する。また、他の実施形態として、サービスアプリケーションは、サービスサーバから一般のウェブトゥーンデータを受信した後にウェブトゥーン上に一部領域に対して透明に転換が可能な不透明レイヤ300を結合する。
【0061】
サービスサーバ又はサービスアプリケーションが利用者クライアントに対するユーザ操作を認識して初期位置から移動したウェブトゥーン上の地点を認識する(S210;S110と同一)。
【0062】
その後、サービスサーバ又はサービスアプリケーションは、利用者クライアントの操作により画面上に表示される領域に対してのみ透明に変更して提供する(S220)。
【0063】
これにより、利用者クライアントに通信を介して提供されたウェブトゥーン全体を一度にキャプチャして保存することができないようにすることができる。即ち、ウェブトゥーンを違法に流通しようとするユーザが利用者クライアント画面上に表示される部分をそれぞれキャプチャしなければ全体領域を保存できないようにし、ウェブトゥーンを違法に流通するためのファイルの生成に困難が伴う。
【0064】
図5は、本発明の一実施形態に係る複製されたウェブトゥーン追跡システムを示すブロック図である。図6は、本発明の一実施形態に係る複製されたウェブトゥーン追跡方法の一例を示す図である。
【0065】
図5を参照すれば、サービスアプリケーション400は、サービスサーバ500からウェブトゥーンデータを受信してユーザに提供できる。このとき、サービスアプリケーション400は、ユーザ端末にインストールされるアプリケーションのうちの1つであることができ、リアルタイムでウェブトゥーンデータをサーバから受信するか、格納されたウェブトゥーンデータをユーザに提供できる。
【0066】
一方、サービスサーバ500は、ユーザ識別情報及び使用時期情報のうちの少なくとも1つに基づいて生成された識別データとして獲得する。即ち、サービスサーバ500は、ウェブトゥーン全体又は特定話を特定の利用者クライアントのサービスアプリケーション400に送りながら、ユーザ識別情報(例えば、ユーザID、電話番号など)と伝送する時間情報とを識別データとして獲得できる。もちろん、識別データは上述した構成に必ずしも限定されるものではなく、ウェブトゥーンをダウンロードしたユーザを識別するための多様なデータを含むことができることは、本発明が属する技術分野における通常の技術者は容易に理解できるはずである。
【0067】
サービスサーバ500は、識別データがウェブトゥーンイメージ内に含むようにウォーターマークを生成する。
【0068】
例えば、図6を参照すれば、識別データ501は、肉眼で識別されない非常に小さな文字に変換され、ウェブトゥーンフレーム間領域502又はウェブトゥーン内吹き出し枠503などに表示することができる。又は、ウェブトゥーンイメージに識別データを含む他の実施形態として、サービスサーバ500は、セリフ以外に背景色と類似し、肉眼で区別されない色で識別データをウェブトゥーンイメージ内に追加することができる。また、サービスサーバ500は、識別データを直接的に入力せず、暗号化されたデータを入力できる。
【0069】
また、ウェブトゥーンイメージに識別データを含む他の実施形態として、識別データを暗号化したデータ(例えば、バーコード形態のデータ)をウェブトゥーン内の複数の領域に分割して表示し、ユーザが識別データを認識できないようにすることができる。具体的に、サービスサーバ500は、識別データを暗号化した後に特定の識別コード(例えば、バーコード)を生成する。その後、サービスサーバ500は、識別コードを複数に分割してウェブトゥーン内の複数の領域に追加する。例えば、サービスサーバは、ウェブトゥーンフレーム間領域又はウェブトゥーン内吹き出し枠などに分割識別コード(即ち、1つの識別コードが分割されて形成された複数のコード)を追加する。サービスサーバは、将来違法に配布されたウェブトゥーン内に含まれている複数の分割識別コードを抽出して復元することによって違法に配布したユーザを確認する。
【0070】
サービスサーバ500は、識別コードの復元のために、ウェブトゥーン内に分割識別コードの位置と配置順序とを把握するためのデータを含むことができる。また、サービスサーバ500は、識別コードの復元のために、識別コードが重なる部分が存在するように分割を行ってウェブトゥーン内で探索された分割識別コードを連結して復元が可能なようにすることができる。
【0071】
これにより、サービスサーバ500と接続されたサービスアプリケーションを用いず、ウェブトゥーンを購読することによってウェブトゥーンの特定話全体を利用者クライアントに提供する場合にも、事後的にウェブトゥーン不正コピー及び配布したユーザを探して措置を取ることができる。これにより、ユーザらがウェブトゥーンを不正コピーする試みを、低減することができる。
【0072】
一方、図5及び図6についての説明では、サービスサーバ500が識別データの獲得及び最終ウェブトゥーンデータを生成してサービスアプリケーションに提供する方法を説明したが、クライアント端末にインストールされたサービスアプリケーション400がユーザ識別データを獲得し、これを基にウォーターマークを生成してウェブトゥーンイメージ内に含まれるように生成できることは、本技術が属する技術分野における通常の技術者は容易に理解できるはずである。
【0073】
仮りに、サービスアプリケーション400でウォーターマークを生成する場合、ウェブトゥーンサービスサーバ500が全てのウェブトゥーンにウォーターマークを追加しなくてもよく、不正にコピーしようとするユーザがウェブトゥーンをキャプチャ又はダウンロードする場合にのみウォーターマークが重なって共にイメージとして格納することができ、オフライン状態でもユーザ識別データを反映したウォーターマークが含まれるようにすることができる。
【0074】
図7は、本発明の一実施形態に係る複製されたウェブトゥーン追跡方法を示す順序図である。
【0075】
図7を参照すれば、段階S600で、ユーザにウェブトゥーンイメージを提供するサービスサーバ500が、ユーザ識別情報及び使用時期情報のうちの少なくとも1つに基づいて識別データを生成する。ユーザ識別情報のみならず、使用時期情報まで含めることによって、将来ウェブトゥーンイメージにおいて識別データさえ復元すれば、違法に流布した者が誰かをより正確に特定できる。
【0076】
段階S610で、サービスサーバ500は、識別データを基にウォーターマークを生成する。
【0077】
このとき、識別データを複数に分割して複数のウォーターマークを生成できる。また、分割される識別データは、一部が重複することができる。
【0078】
複数のウォーターマークを基に前記識別データを復元するために、複数のウォーターマークが配置される位置及び配置順序に関する情報を含む復元データを生成することもできる。例えば、識別標識が重複部分を含むようにして複数に分割され、ウォーターマークとしてウェブトゥーンイメージに結合される場合、これを再び識別標識として生成可能なように再結合情報が必要であり得る。これを復元データの形態でサービスサーバ500又はサービスアプリケーション400が格納することができる。
【0079】
また、複数のウォーターマークがテキストで構成される場合、識別データとして復元時、区別し難い文字を1つのグループに設定し、設定された1つのグループ内では1つの文字のみ使用可能な文字として選択される識別データ形成キー集合を設定できる。例えば、I(大文字アイ)とl(小文字エル)などの類似する文字を1つのグループにグルーピングし、その中から1つのみを使用可能なものとして指定できる。
【0080】
段階S620で、サービスサーバ500は、生成されたウォーターマークを前記ウェブトゥーンイメージに含めて最終ウェブトゥーンデータを生成する。このとき、サービスサーバ500は、ウォーターマークをウェブトゥーンイメージ内の肉眼で区分されない位置に配置できる。例えば、ウォーターマークは、ウェブトゥーンフレーム間の空間にバーコード形態で入力するか、ウェブトゥーン内のイメージ線に沿って薄く入力することができる。
【0081】
一方、他の実施形態によってサービスアプリケーション400は、ウェブトゥーンイメージを含む第1レイヤを生成し、サービスサーバ500からウォーターマークを入れるための候補位置を受信することができる。そして、生成されたウォーターマークが候補位置のうちの1つに配置された第2レイヤを生成した後、第1レイヤ及び第2レイヤを結合してユーザに提供される最終ウェブトゥーンデータを生成できる。即ち、ウェブトゥーンイメージレイヤとウォーターマークレイヤを別途に生成する場合、サービスアプリケーション400は、ウェブトゥーンイメージを認識してウォーターマークを付ける位置を決定してもよく、サービスサーバ500から予め決定された複数のウォーターマーク付着可能な位置情報を獲得し、複数の位置のうちの幾つかを選別して複数のウォーターマークが付けられるようにすることができる。
【0082】
段階S630で、サービスアプリケーション400は、サービスサーバ500から最終ウェブトゥーンデータを受信し、これをユーザに提供する。ここで、サービスアプリケーション400は、ウェブトゥーンの提供のための専用アプリケーションのみならず、ユーザ端末に基本的にインストールされたウェブブラウザを含むことができる。
【0083】
一方、複製されたウェブトゥーン追跡方法は、最終ウェブトゥーンデータが複製される場合、複製されたウェブトゥーンデータから前記ウォーターマークを探索し、前記ウォーターマークを基に前記識別データを復元して違法配布者を識別する段階を更に含むことができる。
【0084】
1つの識別標識が分割されて複数のウォーターマーク形態で配置された場合は、分割されたウォーターマーク単位を探索した後、各ウェブトゥーン別の復元データに基づいて識別標識を復元することができる。
【0085】
図8は、本発明の一実施形態によってウェブトゥーンイメージとウォーターマークを他のレイヤに割り当てる一例を示す図である。
【0086】
図8を参照すれば、最終ウェブトゥーンデータは、ウェブトゥーンイメージが含まれている第1レイヤ701、及びテキストデータが含まれている第2レイヤ702に区分されて構成することができる。第1レイヤ701及び第2レイヤ702は、ユーザに提供される段階でのみ互いに重なって示されることによって、ユーザが違法にウェブトゥーンをキャプチャ又は保存し難いようにすることができる。それだけでなく、第2レイヤ702にユーザ識別データ700に基づくウォーターマークを含めてウェブトゥーン内の目立たない位置に簡単に位置し得る。特に、サービスアプリケーション400のウェブトゥーン毎に他の位置にウォーターマークを挿入できるため、違法複製者がウォーターマークを任意に削除することを難しくすることができる。
【0087】
図9は、一実施形態によって複数のウォーターマークを挿入する一例を示す図である。
【0088】
図9を参照すれば、識別データ800は、複数のウォーターマーク801、802、803により分割してウェブトゥーンに表示することができる。このとき、ウォーターマークが付けられる位置は、アプリケーション400又はサービスサーバ500により決定することができ、1つの領域に全て示さず、複数の領域に分割して多様な付着可能位置に付けることができる。また、複数のウォーターマーク801、802、803において識別データのうちの一部が重複するようにすることができ、また複数のウォーターマークをそれぞれ観察する場合には、識別データか否かを認知し難いように暗号化して表示することもできる。もちろん、この際には識別標識を再び復元可能なようにするための復元データを別途に生成して管理することができる。
【0089】
前記のような本発明によれば、利用者クライアントのウェブブラウザを用いてウェブトゥーンを購読することによってキャプチャ自体を遮断できない場合、ユーザが確認し難い識別データをウェブトゥーン内に追加し、事後的に違法配布者を探して処罰することができる。
【0090】
また、ウェブトゥーンサーバがユーザアカウント情報に基づいて生成したウォーターマークをウェブトゥーンと共に表示することによって、全てのウェブトゥーンにウォーターマークを追加しなくても、キャプチャ又はダウンロードを行う場合にのみウォーターマークレイヤが共に格納されるようにし、ウェブトゥーンの複製をより効率的に阻止することができる。
【0091】
以上で前述した本発明の一実施形態に係るウェブトゥーン不正コピー防止及び複製されたウェブトゥーン追跡方法は、ハードウェアであるコンピュータと結合されて実行されるためにプログラム(又はアプリケーション)で実現して媒体に格納することができる。
【0092】
前述したプログラムは、前記コンピュータがプログラムを読み込んでプログラムで実現した前記方法を実行させるために、前記コンピュータのプロセッサ(CPU)が前記コンピュータの装置インターフェースを介して読み取られるC、C++、JAVA(登録商標)、機械語などのコンピュータ言語でコード化されたコード(Code)を含むことができる。このようなコードは、前記方法を実行するのに必要な機能を定義した関数などと関連する機能的なコード(Functional Code)を含むことができ、前記機能を前記コンピュータのプロセッサが所定の手順通りに実行させるのに必要な実行手順と関連する制御コードを含むことができる。また、このようなコードは、前記機能を前記コンピュータのプロセッサが実行させるのに必要な追加の情報やメディアが前記コンピュータの内部又は外部メモリのどの位置(アドレス)で参照されなければならないかに対するメモリ参照関連コードを更に含むことができる。また、前記コンピュータのプロセッサが前記機能を実行させるために遠隔(Remote)にある任意の他のコンピュータやサーバなどと通信が必要な場合、コードは前記コンピュータの通信モジュールを用いて遠隔にある任意の他のコンピュータやサーバなどとどのように通信すべきか、通信時に如何なる情報やメディアを送受信すべきかなどに対する通信関連コードを更に含むことができる。
【0093】
前記格納される媒体は、レジスタ、キャッシュ、メモリなどのように短時間にデータを格納する媒体ではなく、半永久的にデータを格納し、機器により読み取り(reading)可能な媒体を意味する。具体的には、前記格納される媒体の例としては、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ格納装置などが挙げられるが、これに限定されない。即ち、前記プログラムは、前記コンピュータが接続できる多様なサーバ上の多様な記録媒体又はユーザの前記コンピュータ上の多様な記録媒体に格納することができる。また、前記媒体は、ネットワークで接続されたコンピュータシステムに分散されて分散方式でコンピュータが読み取れるコードが格納することができる。
【0094】
前記のような本発明によれば、利用者クライアントの画面上に表示される領域のみセリフテキストを結合するか、透明に表示し、ユーザが連続的に続くイメージ(即ち、ウェブトゥーン特定話全体)全体をキャプチャしてもウェブトゥーン全体を格納されないようにすることができる。これにより、ユーザが利用者クライアントのキャプチャ機能を用いて簡単にウェブトゥーンを不正コピーするのを防止できる。
【0095】
以上、添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明が属する技術分野における通常の技術者は、本発明がその技術的思想や必須な特徴を変更することなく、他の具体的な形態で実施され得るということが理解できるはずである。従って、以上で記述した実施形態は、全ての面で例示的なものであり、制限的ではないものとして理解すべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】