(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
嗜癖などの障害の治療および/または予防に有用な医薬組成物が提供される。例えば、第1の活性医薬構成成分(例えば、メチラポン)および第2の活性医薬構成成分(例えば、オキサゼパム)を含む医薬組成物が提供される。組成物は、第1と第2の活性医薬構成成分が物理的に接触することを制限し、それによって、2つの構成成分の相互作用によってもたらされる活性医薬構成成分の任意の分解を防止するように構築され得る。組成物は、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含むことができる。また、組成物を作製する方法、ならびに組成物を提供する材料を含有するキットを作製する方法が提供される。
前記単位剤形が、錠剤、ミニ錠、カプセル剤、糖衣状、ロゼンジ剤、サシェ剤、散剤、口内崩壊錠、溶解シート剤およびカプレット剤からなる群から選択される経口剤形である、請求項3に記載の医薬組成物。
前記ソフトジェル形態が、前記オキサゼパムまたはその薬学的に許容される塩の層を前記ゼラチンコーティングの上に含む、請求項10または請求項11に記載の医薬組成物。
前記錠剤が、前記メチラポンまたはその薬学的に許容される塩の層、および前記オキサゼパムまたはその薬学的に許容される塩の層を含む、請求項14に記載の医薬組成物。
前記コアが前記メチラポンまたはその薬学的に許容される塩を含み、前記外層が前記オキサゼパムまたはその薬学的に許容される塩を含む、請求項18または請求項19に記載の医薬組成物。
前記コアが前記オキサゼパムのまたはその薬学的に許容される塩を含み、前記外層が前記メチラポンまたはその薬学的に許容される塩を含む、請求項18または請求項19に記載の医薬組成物。
前記1つまたは複数の薬学的に許容される賦形剤が、充填剤、分散剤、造粒剤、界面活性剤、湿潤剤、乳化剤、崩壊剤、結合剤、防腐剤、緩衝剤、流動促進剤、滑沢剤、溶解剤、コーティング剤、および油からなる群から選択される、請求項23に記載の医薬組成物。
重量に基づいて、前記メチラポンまたはその薬学的に許容される塩と、前記オキサゼパムまたはその薬学的に許容される塩との比が、約5:1〜約50:1である、請求項1から27のいずれか一項に記載の医薬組成物。
重量に基づいて、前記メチラポンまたはその薬学的に許容される塩と、前記オキサゼパムまたはその薬学的に許容される塩との比が、約20:1〜約30:1である、請求項1から27のいずれか一項に記載の医薬組成物。
重量に基づいて、約20%〜約90%の前記メチラポンまたはその薬学的に許容される塩、および約0.1%〜約20%の前記オキサゼパムまたはその薬学的に許容される塩を含む、請求項1から29のいずれか一項に記載の医薬組成物。
前記メチラポンまたはその薬学的に許容される塩、および前記オキサゼパムまたはその薬学的に許容される塩が、単独で投与されたとき、嗜癖を治療するのに無効な量で前記組成物にそれぞれ存在する、請求項1から30のいずれか一項に記載の医薬組成物。
0.5重量%以下の前記メチラポンまたはその薬学的に許容される塩、および0.5重量%以下の前記オキサゼパムまたはその薬学的に許容される塩が、周囲温度で4週間の保管の後に分解する、請求項1から31のいずれか一項に記載の医薬組成物。
0.5重量%以下の前記メチラポンまたはその薬学的に許容される塩、および0.5重量%以下の前記オキサゼパムまたはその薬学的に許容される塩が、約40℃の温度で4週間の保管の後に分解する、請求項1から31のいずれか一項に記載の医薬組成物。
前記物質が、化学刺激剤、アヘン剤、ニコチン、アルコール、処方鎮痛薬、天然に存在する植物由来薬物、または天然に存在しない合成薬物である、請求項34に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0026】
[00030]医薬組成物が本明細書において提供される。医薬組成物は、第1および第2の活性医薬構成成分を含む。第1の構成成分は、メチラポンまたはその薬学的に許容される塩を含むことができる。第2の構成成分は、オキサゼパムまたはその薬学的に許容される塩を含むことができる。第1と第2の活性医薬構成成分(例えば、メチラポンとオキサゼパム)は、互いに物理的に接触しなくてもよい。医薬組成物は、1つまたは複数の薬学的に許容される賦形剤(例えば、充填剤、不活性希釈剤、分散剤、造粒剤、界面活性剤、乳化剤、崩壊剤、結合剤、防腐剤、緩衝剤、流動促進剤、滑沢剤、溶解剤および油)をさらに含むことができる。医薬組成物は、HPA軸における異常な活性に関連する障害の治療に有用であり、したがって嗜癖などの障害の治療に特有の組成物の提供することができる。
【0027】
医薬組成物
メチラポン
[00031]医薬組成物は、メチラポン(1)、またはその薬学的に許容される塩、共結晶、溶媒和物、水和物、多形体、同位体濃縮誘導体もしくはプロドラッグを含む。本明細書のメチラポンへの参照は、メチラポンの任意の薬学的に許容される塩、共結晶、溶媒和物、水和物、多形体、同位体濃縮誘導体またはプロドラッグへの参照を含む。
【0029】
[00032]メチラポン(METOPIRONE(登録商標))は、副腎不全の診断およびクッシング症候群(副腎皮質ホルモン過剰症)の治療に有用な薬物である。メチラポンは、ステロイド11β−ヒドロキシラーゼを可逆的に阻害することにより、コルチゾール合成を遮断する。このことはACTHの分泌を刺激し、次に血漿中の11−デオキシコルチゾールレベルを増加する。したがって、メチラポンはストレスに関係する生理系に影響を与え、続いて視床下部・下垂体・副腎皮質(HPA)軸の活性化に影響を与える。
【0030】
[00033]組成物は、重量に基づいて、約10%〜約95%、約10%〜約90%、約10%〜約80%、約10%〜約70%、約10%〜約60%、約10%〜約50%、約20%〜約50%、約30%〜約50%、約30%〜約45%、約30%〜約40%、約40%〜約50%、約40%〜約45%、または約35%〜約40%のメチラポンを含む。組成物は、重量に基づいて、約10%、約15%、約20%、約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、約35%、約36%、約37%、約38%、約39%、約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、または約95%のメチラポンを含む。
【0031】
オキサゼパム
[00034]医薬組成物は、オキサゼパム(2)、またはその薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形体、同位体濃縮誘導体もしくはプロドラッグを含む。本明細書のオキサゼパムへの参照は、オキサゼパムの任意の薬学的に許容される塩、共結晶、互変異性体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多形体、同位体濃縮誘導体またはプロドラッグへの参照を含む。
【0033】
[00035]オキサゼパムは、3−ヒドロキシファミリーの中間作用ベンゾジアゼピンであり、ベンゾジアゼピン受容体に作用して、GABA
A受容体へのGABAの作用の増加をもたらし、そのことが中枢神経系に対して阻害効果をもたらす。オキサゼパムは、不安症および不眠症の治療、ならびにアルコール離脱症状の制御に使用され、他のベンゾジアゼピンと比較して、穏やかな健忘、抗不安、抗痙攣、催眠、鎮静および骨格筋弛緩の特性を有する。したがって、オキサゼパムはGABAを標的にすることによって、前頭前皮質を標的にする。
【0034】
[00036]組成物は、重量に基づいて、約0%、約0.1%〜約40%、約0.1%〜約30%、約0.1%〜約20%、約0.1%〜約10%、約0.1%〜約5%、約0.1%〜約4%、約0.1%〜約3%、または約0.1%〜約2%のオキサゼパムを含む。組成物は、重量に基づいて、約1%、約1.1%、約1.2%、約1.3%、約1.4%、約1.5%、約1.6%、約1.7%、約1.8%、約1.9%、約2.0%、約2.1%、約2.2%、約2.3%、約2.4%、約2.5%、約2.6%、約2.7%、約2.8%、約2.9%、約3.0%、約3.5%、約4%、約5%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、または約40%のオキサゼパムを含む。
【0035】
[00037]特定の実施形態において、医薬組成物中のメチラポンとオキサゼパムの比は、重量に基づいて、約1:1〜約100:1、約1:1〜約50:1、約2:1〜約50:1、約5:1〜約50:1、約10:1〜約50:1、約10:1〜約40:1、約10:1〜約30:1、約20:1〜約30:1、約20:1〜約25:1、または約25:1〜約30:1である。特定の実施形態において、メチラポンとオキサゼパムの比は、重量に基づいて、約1:1、約2:1、約5:1、約10:1、約15:1、約16:1、約17:1、約18:1、約19:1、約20:1、約21:1、約22:1、約22.5:1、約23:1、約24:1、約25:1、約26:1、約27:1、約28:1、約29:1、約30:1、約35:1、約40:1、約50:1、約60:1、約70:1、約80:1、約90:1、約100:1、または約1000:1である。
【0036】
賦形剤
[00038]医薬組成物は、1つまたは複数の薬学的に許容される賦形剤をさらに含むことができる。薬学的に許容される賦形剤は、特定の有利な特性を組成物に付与することができる(例えば、製造可能性、流動性、安定性)。薬学的に許容される賦形剤には、充填剤、分散および/または造粒剤、界面活性剤および/または乳化剤、崩壊剤、結合剤、防腐剤、緩衝剤、流動促進剤、滑沢剤、溶解剤、コーティング剤、ならびに/あるいは油が含まれる。カカオ脂および坐剤ワックス、ならびに着色剤などの賦形剤も、組成物に存在することができる。
【0037】
[00039]例示的な充填剤には、マンニトール、ラクトース、スクロース、デキストロース、マルトデキストリン、ソルビトール、キシリトール、イノシトール、セルロース、粉末セルロース、微晶質セルロース、ケイ化微晶質セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロース、粉糖、デンプン、アルファ化デンプン、トウモロコシデンプン、リン酸ナトリウムラクトース(sodium phosphate lactose)、カオリン、塩化ナトリウム、リン酸カルシウム、リン酸二カルシウム(dibasic calcium phosphate)、硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、およびこれらの混合物が含まれる。
【0038】
[00040]例示的な造粒および/または分散剤には、ジャガイモデンプン、トウモロコシデンプン、タピオカデンプン、デンプングリコール酸ナトリウム、粘土、アルギン酸、グアーゴム、柑橘パルプ(citrus pulp)、寒天、ベントナイト、セルロースおよび木質生成物(wood products)、海綿(natural sponge)、カチオン交換樹脂、炭酸カルシウム、ケイ酸塩、炭酸ナトリウム、架橋ポリ(ビニル−ピロリドン)(クロスポビドン)、カルボキシメチルデンプンナトリウム(デンプングリコール酸ナトリウム)、カルボキシメチルセルロース、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム(クロスカルメロース)、メチルセルロース、アルファ化デンプン(デンプン1500)、微晶質デンプン、水不溶性デンプン、カルボキシメチルセルロースカルシウム(calcium carboxymethyl cellulose)、ケイ酸アルミウニムマグネシウム(magnesium aluminum silicate)(VEEGUM)、ラウリル硫酸ナトリウム、第四級アンモニウム化合物、ならびにこれらの混合物が含まれる。
【0039】
[00041]例示的な界面活性剤および/または乳化剤および/または湿潤剤には、天然の乳化剤(例えば、アカシア、寒天、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、トラガカント、コンドルクス(chondrux)、コレステロール、キサンタン、ペクチン、ゼラチン、卵黄、カゼイン、羊毛脂、コレステロール、ワックス及びレシチン)、コロイド粘土(例えば、ベントナイト(ケイ酸アルミニウム)およびVeegum(ケイ酸アルミウニムマグネシウム))、長鎖アミノ酸誘導体、高分子量アルコール(例えば、ステアリルアルコール、セチルアルコール、オレイルアルコール、トリアセチンモノステアレート、エチレングリコールジステアレート、グリセリルモノステアレートおよびプロピレングリコールモノステアレート、ポリビニルアルコール)、カルボマー(例えば、カルボキシポリメチレン、ポリアクリル酸、アクリル酸ポリマーおよびカルボキシビニルポリマー)、カラギーナン、セルロース誘導体(例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、粉末セルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース)、ソルビタン脂肪酸エステル(例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(Tween(登録商標)20)、ポリオキシエチレンソルビタン(Tween(登録商標)60)、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート(Tween(登録商標)80)、ソルビタンモノパルミテート(Span(登録商標)40)、ソルビタンモノステアレート(Span(登録商標)60)、ソルビタントリステアレート(Span(登録商標)65)、グリセリルモノオレエート、ソルビタンモノオレエート(Span(登録商標)80))、ポリオキシエチレンエステル(例えば、ポリオキシエチレンモノステアレート(MYRJ 45)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリエトキシル化ヒマシ油、ポリオキシメチレンステアレートおよびSolutol)、スクロース脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル(例えば、Cremophor(商標))、ポリオキシエチレンエーテル(例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(BRIJ 30))、ポリ(ビニル−ピロリドン)、ジエチレングリコールモノラウレート、トリエタノールアミンオレエート、オレイン酸ナトリウム、オレイン酸カリウム、オレイン酸エチル、オレイン酸、ラウリル酸エチル、ラウリル硫酸ナトリウム、PLURONIC F−68、Poloxamer−188、臭化セトリモニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、ドキュセートナトリウム、ならびに/またはこれらの混合物が含まれる。
【0040】
[00042]例示的な崩壊剤には、クロスカルメロースナトリウム、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カルシウム、アルギン酸、デンプン、アルファ化デンプン、デンプングリコール酸ナトリウム、クロスポビドン、セルロースおよびその誘導体、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ダイズ多糖類、グアーゴム、イオン交換樹脂、食品酸とアルカリ炭酸塩構成成分に基づいた発泡系、ならびに重炭酸ナトリウムが含まれる。
【0041】
[00043]例示的な結合剤には、デンプン(例えば、トウモロコシデンプンおよびデンプンペースト)、ゼラチン、糖類(例えば、スクロース、グルコース、デキストロース、デキストリン、モラセス、ラクトース、ラクチトール、マンニトールなど)、天然および合成ゴム(例えば、アカシア、アルギン酸ナトリウム、アイリッシュモス抽出物(extract of Irish moss)、パンワルゴム(panwar gum)、ガッチゴム(ghatti gum)、イサポール皮(isapol husks)の粘液、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、微晶質セルロース、酢酸セルロース、ポリ(ビニル−ピロリドン)、ケイ酸アルミウニムマグネシウム(VEEGUM)およびラーチアラボガラクタン(larch arabogalactan))、アルギン酸塩、ポリエチレンオキシド、ポリエチレングリコール、無機カルシウム塩、ケイ酸、ポリメタクリル酸塩、ワックス、水、アルコール、ならびに/またはこれらの混合物が含まれる。
【0042】
[00044]例示的な防腐剤には、酸化防止剤、キレート剤、抗微生物防腐剤、抗真菌防腐剤、アルコール防腐剤、酸性防腐剤および他の防腐剤が含まれる。特定の実施形態において、防腐剤は酸化防止剤である。他の実施形態において、防腐剤はキレート剤である。
【0043】
[00045]例示的な酸化防止剤には、アルファトコフェロール、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル(acorbyl palmitate)、ブチル化ヒドロキシアニソール、ブチル化ヒドロキシトルエン、モノチオグリセロール、メタ重亜硫酸カリウム、プロピオン酸、没食子酸プロピル、アスコルビン酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウムおよび亜硫酸ナトリウムが含まれる。
【0044】
[00046]例示的なキレート剤には、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)およびその塩と水和物(例えば、エデト酸ナトリウム、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸カルシウム二ナトリウム(calcium disodium edetate)、エデト酸二カリウムなど)、クエン酸およびその塩と水和物(例えば、クエン酸一水和物)、フマル酸およびその塩と水和物、リンゴ酸およびその塩と水和物、リン酸およびその塩と水和物、ならびに酒石酸およびその塩と水和物が含まれる。例示的な抗微生物防腐剤には、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ベンジルアルコール、ブロノポール、セトリミド、塩化セチルピリジニウム、クロルヘキシジン、クロロブタノール、クロロクレゾール、クロロキシレノール、クレゾール、エチルアルコール、グリセリン、ヘキセチジン、イミド尿素、フェノール、フェノキシエタノール、フェニルエチルアルコール、硝酸フェニル水銀、プロピレングリコールおよびチメロサールが含まれる。
【0045】
[00047]例示的な防腐剤には、抗真菌防腐剤、アルコール防腐剤、酸性防腐剤、トコフェロール、酢酸トコフェロール、デテロキシムメシレート(deteroxime mesylate)、セトリミド、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、ブチル化ヒドロキシトルエン(butylated hydroxytoluened)(BHT)、エチレンジアミン、ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(sodium lauryl ether sulfate)(SLES)、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、メタ重亜硫酸カリウム、GLYDANT PLUS、PHENONIP、メチルパラベン、GERMALL 115、GERMABEN II、NEOLONE、KATHONおよびEUXYLが含まれる。
【0046】
[00048]例示的な抗真菌防腐剤には、ブチルパラベン、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、安息香酸、ヒドロキシ安息香酸、安息香酸カリウム、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、プロピオン酸ナトリウムおよびソルビン酸が含まれる。
【0047】
[00049]例示的なアルコール防腐剤には、エタノール、ポリエチレングリコール、フェノール、フェノール化合物、ビスフェノール、クロロブタノール、ヒドロキシベンゾエートおよびフェニルエチルアルコールが含まれる。
【0048】
[00050]例示的な酸性防腐剤には、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ベータ−カロテン、クエン酸、酢酸、デヒドロ酢酸、アスコルビン酸、ソルビン酸およびフィチン酸が含まれる。
【0049】
[00051]例示的な緩衝剤には、クエン酸緩衝溶液、酢酸緩衝溶液、リン酸緩衝溶液、塩化アンモニウム、炭酸カルシウム、塩化カルシウム、クエン酸カルシウム、グルビオン酸カルシウム、グルセプト酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、D−グルコン酸、グリセロリン酸カルシウム、乳酸カルシウム、プロパン酸、レブリン酸カルシウム、ペンタン酸、リン酸二カルシウム、リン酸、リン酸三カルシウム、水酸化カルシウムリン酸塩(calcium hydroxide phosphate)、酢酸カリウム、塩化カリウム、グルコン酸カリウム、カリウム混合物、リン酸二カリウム、リン酸一カリウム、リン酸カリウム混合物、酢酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、リン酸二ナトリウム、リン酸一ナトリウム、リン酸ナトリウム混合物、トロメタミン、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、アルギン酸、発熱性物質除去水、等張食塩水、リンゲル液、エチルアルコール、およびこれらの混合物が含まれる。
【0050】
[00052]例示的な流動促進剤には、二酸化ケイ素、コロイド状二酸化ケイ素、例えば、コロイドシリカ無水物、例えば、Aerosil(登録商標)200、三ケイ酸マグネシウム、粉末セルロース、デンプン、タルク、およびポリエチレングリコールが含まれる。
【0051】
[00053]例示的な滑沢剤には、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸ナトリウム、グリセリルモノステアレート、フマル酸ステアリルナトリウム(sodium stearyl fumarate)、ステアリン酸、シリカ、タルク、脂肪酸、脂肪アルコール、脂肪酸エステル、モルト、ベヘン酸グリセリル、硬化油、植物油、鉱油、ポリエチレングリコール、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム、ロイシン、ラウリル硫酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ロイシン、およびこれらの混合物が含まれる。
【0052】
[00054]例示的な溶解剤には、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、油(例えば、綿実油、落花生油、トウモロコシ油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油、およびゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、シクロデキストリン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム、ドキュセートナトリウム、ノノキシノール9、オクトキシノール(octoxymol)9、ポロキサマー、ポロキサマー124、ポロキサマー188、ポロキサマー237、ポロキサマー338、ポロキサマー407、ポリオキシル35ヒマシ油、ポリオキシル40硬化(hydrogenaed)ヒマシ油、ポリオキシル10オレイルエーテル、ポリオキシル20セトステアリルエーテル、ポリオキシル40ステアレート、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート80、ラウリル硫酸ナトリウム、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、チロキサポール(tyloxapo)、およびこれらの混合物が含まれる。
【0053】
[00055]例示的なコーティング剤には、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール(PVA)、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール(PEG)、メタクリル酸コポリマー、酢酸酪酸セルロース、トリメリト酸酢酸セルロース、カルボキシメチルエチルセルロース、シェラック、メタクリル酸および/またはメタクリル酸メチルエステルのコポリマー(例えば、EUDRAGIT)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートスクシネート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ポリビニルアセテートフタレート、セルロースアセテートフタレート、ポロキサマー(例えば、LUTROL F68、LUTROL F127、LUTROL F108)、またはこれらの混合物などのポリマーが含まれる。コーティング剤には、トリアセチン、セバシン酸ジブチル、クエン酸トリブチル、クエン酸トリエチル、クエン酸アセチルトリエチル、クエン酸アセチルトリブチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジメチル、グリセリン、プロピレングリコール、安息香酸ベンジル、2−ピロリドン、N−メチルピロリドン、クロロブタノール、ソルビトール、および/またはジアセチンも含まれ得る。皮膜形成ポリマーを含む市販のコーティング剤には、即時放出コーティングに有用なコーティング剤(例えば、Opadry(登録商標)、Opadry(登録商標)II、Opadry(登録商標)QX、Opadry(登録商標)amb II、Opadry(登録商標)fx(商標)、Opalux(登録商標));腸溶性放出コーティングに有用なコーティング剤(例えば、Acryl−EZE(登録商標)、Acryl−EZE(登録商標)II、ENTERACT(商標)、Opadry(登録商標)Enteric、Nutrateric(登録商標)、Sureteric(登録商標));持続性放出コーティングに有用なコーティング剤(Surelease(登録商標)、ETHOCEL(商標)、ETHOCEL(商標)HP、Opadry(登録商標)CA、Opadry(登録商標)EC)が含まれる。
【0054】
[00056]例示的な油には、アーモンド油、杏仁油、アボカド油、ババス油、ベルガモット油、カシス(black current seed)油、ルリジサ油、杜松油、カミツレ油、カノーラ油、カラウェー油、カルナウバ油、ヒマシ油、ケイ皮油、カカオ脂、ヤシ油、タラ肝油、コーヒー豆油、トウモロコシ油、綿実油、エミュー油、ユーカリ油、マツヨイグサ油、魚油、アマニ油、ゲラニオール油、ウリ(gourd)油、ブドウ種油、ヘーゼルナッツ油、ヒソップ油、ミリスチン酸イソプロピル、ホホバ油、ククイナッツ(kukui nut)油、ラバンジン(lavandin)油、ラベンダー油、レモン油、リツェアクベバ(litsea cubeba)油、マカデミアナッツ油、ゼニアオイ(mallow)油、マンゴー種子油、メドウフォーム種子(meadowfoam seed)油、ミンク油、ニクズク油、オリーブ油、オレンジ油、オレンジラフィー(orange roughy)油、パーム油、パーム核油、桃仁油、ピーナッツ油、ケシ油、カボチャ種子油、菜種油、コメヌカ油、ローズマリー油、ベニバナ油、ビャクダン油、サスクアナ(sasquana)油、セイバリー(savoury)油、シーバックソーン(sea buckthorn)油、ゴマ油、シアバター、シリコーン油、ダイズ油、ヒマワリ油、チャノキ油、アザミ油、ツバキ油、ベチベル油、クルミ油、およびコムギ麦芽油が含まれる。例示的な合成油には、ステアリン酸ブチル、トリカプリル酸グリセリル(caprylic triglyceride)、トリカプリン酸グリセリル(capric triglyceride)、シクロメチコン、セバシン酸ジエチル、ジメチコン360、ミリスチン酸イソプロピル、鉱油、オクチルドデカノール、オレイルアルコール、シリコーン油、およびこれらの混合物が含まれるが、これらに限定されない。
【0055】
[00057]組成物は、重量に基づいて、約5%〜約90%、約10%〜約80%、約10%〜約70%、約10%〜約60%、約10%〜約50%、約20%〜約60%、約30%〜約70%、約30%〜約80%、約50%〜約80%、約60%〜約80%、約60%〜約90%、または約65%〜約75%の1つまたは複数の薬学的に許容される賦形剤を含む。1つまたは複数の薬学的に許容される賦形剤は、上記に列挙された賦形剤の任意の組み合わせであってもよい。
【0056】
医薬組成物の処方、キット、および投与
[00058]本開示は、本明細書に記載されている活性医薬構成成分(すなわち、治療剤)を含む医薬組成物を提供する。特定の実施形態において、医薬構成成分は、疾患(例えば、嗜癖)を治療および/または予防する有効量で組成物中に提供される。特定の実施形態において、有効量はメチラポンの治療有効量である。特定の実施形態において、有効量はオキサゼパムの治療有効量である。
【0057】
[00059]特定の実施形態において、医薬構成成分は、疾患(例えば、嗜癖)を治療および/または予防するのに無効な量で組成物中に提供される。例えば、組成物中のメチラポンの量は、単独で投与されたときに治療効果を提供するのに無効な量であり得る。同様に、組成物中のオキサゼパムの量は、単独で投与されたときに治療効果を提供するのに無効な量であり得る。しかし、個別に無効な用量のメチラポンおよびオキサゼパムが組成物中に組み合わせされて投与されると、治療効果が達成される。このことは、メチラポンとオキサゼパムの組み合わせによる相乗効果からもたらされる。
【0058】
[00060]本明細書に記載されている組成物およびは、薬理学の技術において既知の任意の方法によって調製することができる。本明細書に提供されている組成物は、投与のし易さのために、意図される使用(例えば、経口投与)に適したサイズ(例えば、体積)および重量で典型的に処方される。しかし、本開示の組成物の総量(例えば、剤形の数)は、担当医の妥当な医療上の判断の範囲内で決定されることが理解される。特定の対象または生物体への具体的な治療有効用量レベルは、治療される疾患および障害の重篤度;用いられる具体的な活性成分の活性;用いられる具体的な」組成物;対象の年齢、体重、一般的な健康、性別および食事;用いられる具体的な活性成分の投与時間、投与経路および排出速度;治療の持続期間;用いられる具体的な活性成分と組み合わせて、または同時に使用される薬物;ならびに医療技術に周知の同様の要因を含む様々な要因によって決まる。
【0059】
[00061]有効量を達成するのに必要な治療剤の正確な量は、例えば、対象の種、年齢および一般的な状態、副作用または障害の重篤度、特定薬剤の素性などに応じて、対象毎に変わる。
【0060】
[00062]特定の実施形態において、70kgの成人に投与する組成物の有効量は、約0.0001mg〜約5000mg、約0.0001mg〜約4000mg、約0.0001mg〜約3000mg、約0.0001mg〜約2000mg、約0.0001mg〜約1000mg、約0.001mg〜約1000mg、約0.01mg〜約1000mg、約0.1mg〜約1000mg、約1mg〜約1000mg、約1mg〜約100mg、約10mg〜約1000mg、または約100mg〜約1000mgの組成物を含み得る。特定の実施形態において、70kgの成人に投与するメチラポンの有効量は、約0.0001mg〜約3000mg、約0.0001mg〜約2000mg、約0.0001mg〜約1000mg、約0.001mg〜約1000mg、約0.01mg〜約1000mg、約0.1mg〜約1000mg、約5〜約1500mg、約1mg〜約1000mg、約1mg〜約800mg、約200mg〜約800mg、約250mg〜約300mg、約500mg〜約600mg、約600mg〜約700mg、約1mg〜約100mg、約10mg〜約1000mg、または約100mg〜約1000mgのメチラポンを含み得る。特定の実施形態において、70kgの成人に投与するオキサゼパムの有効量は、約0.0001mg〜約3000mg、約0.0001mg〜約2000mg、約0.0001mg〜約1000mg、約0.001mg〜約1000mg、約0.01mg〜約1000mg、約0.1mg〜約1000mg、約1mg〜約1000mg、約1mg〜約100mg、約4mg〜約60mg、約4mg〜約30mg、または約8mg〜約30mgのオキサゼパムを含み得る。
【0061】
[00063]特定の実施形態において、組成物は、1日あたり対象の体重の約0.001mg/kg〜約100mg/kg、約0.01mg/kg〜約50mg/kg、約0.1mg/kg〜約40mg/kg、約0.5mg/kg〜約30mg/kg、約0.01mg/kg〜約10mg/kg、約0.1mg/kg〜約10mg/kg、または約1mg/kg〜約25mg/kgの、組成物中に存在する活性医薬構成成分のいずれかを送達して、所望の治療効果を得るのに十分な投与レベルのものであり得る。
【0062】
[00064]本明細書に提供される医薬組成物の記載は、原則的にヒトへの投与に適している組成物に向けられているが、そのような組成物は、全ての種類の動物への投与に一般に適していることが当業者に理解される。様々な動物への投与に適した組成物にするために、ヒトへの投与に適した薬物送達組成物を変更することは十分に理解されており、通常の技能を持った獣医薬理学者は、通常の実験によってそのような変更を設計および/または実行することができる。
【0063】
[00065]本明細書に提供される組成物は、経腸(例えば、経口)、非経口、静脈内、筋肉内、動脈内、髄内、鞘内、皮下、心室内、経皮、皮膚間(interdermal)、直腸内、膣内、腹腔内、局所(粉末剤、軟膏剤、クリーム剤および/または滴下滴剤による)、粘膜、経鼻、頬側、舌下、気管内注入、気管支内注入および/または吸入、ならびに/あるいは口腔噴霧、鼻腔噴霧および/またはエアゾールを含む任意の経路によって投与することができる。具体的に考慮される経路は、経口投与、静脈内投与(例えば、全身性静脈内注射)、血液および/もしくはリンパ供給を介した局所投与、ならびに/または罹患部位への直接的な投与である。一般に、最も適切な投与経路は、薬剤の性質(例えば、胃腸管の環境における安定性)および/または対象の状態(例えば、対象が経口投与に耐えられるか)を含む様々な要因によって決まる。特定の実施形態において、本明細書に記載されている医薬組成物は、対象の眼への局所投与に適している。
【0064】
剤形
[00066]医薬組成物は、1つの単位剤形および/または複数の単位剤形として調製、包装および/または原末(bulk)で販売され得る。「単位剤形」は、所定量の医薬構成成分を含む組成物の別個の量である。医薬構成成分の量は、一般に、対象に投与される医薬構成成分の投与量、および/または、例えばそのような投与量の二分の一、三分の一もしくは四分の一などの、そのような投与量の好都合な分割量に等しい。医薬組成物は、単位剤形であり得る。
【0065】
[00067]特定の実施形態において、単位剤形は、第1の活性医薬構成成分(例えば、メチラポン)および第2の活性医薬構成成分(例えば、オキサゼパム)を、第1と第2の活性医薬構成成分の物理的接触が制限されるように含む。特定の実施形態において、第1と第2の活性医薬構成成分の物理的接触は本質的に存在しない。特定の実施形態において、第1と第2の活性医薬構成成分の物理的接触は存在しない。特定の実施形態において、第1と第2の活性医薬構成成分は、互いに物理的に接触していない。特定の実施形態において、メチラポンとオキサゼパムは、互いに物理的に接触していない。特定の実施形態において、メチラポンとオキサゼパムは、本質的に互いに物理的に接触していない。
【0066】
[00068]特定の実施形態において、医薬組成物は、メチラポンおよびオキサゼパムを別々の単位剤形で含む複数の単位剤形を含む。メチラポンおよびオキサゼパムが別々の単位剤形である複数の単位剤形を医薬組成物が含む場合、メチラポンおよびオキサゼパムの単位剤形は、順次に投与され得る、または同時に投与され得る。
【0067】
[00069]特定の実施形態において、単位剤形は、経口投与用の固体剤形を含む。これらの固体剤形には、カプセル剤、錠剤、糖衣錠、丸剤、粉末剤、ビーズ剤および顆粒剤が含まれる。そのような固体剤形において、活性成分は、充填剤、結合剤、グリセロールなどの保湿剤、崩壊剤、パラフィンなどの溶解遅延剤(solution retarding agent)、第四級アンモニウム化合物などの吸収促進剤、例えばセチルアルコールおよびグリセロールモノステアレートなどの湿潤剤、カオリンおよびベントナイト粘土などの吸収剤、ならびに滑沢剤などの、少なくとも1つの不活性な薬学的に許容される賦形剤または担体と混合される。カプセル剤、錠剤および丸剤の場合において、剤形は緩衝剤を含んでもよい。固体剤形は、また、コーティング剤を含んでもよい。
【0068】
[00070]活性医薬構成成分は、上記に示された1つまたは複数の賦形剤によりマイクロカプセル化形態になり得る。錠剤、糖衣剤、カプセル剤、丸剤、ビーズ剤および顆粒剤の固体剤形は、腸溶性コーティング、放出制御コーティングおよび医薬製剤技術に周知の他のコーティングなどのコーティングとシェルから調製され得る。これらは、乳白剤を任意選択で含むことができ、活性成分のみを、または活性成分を優先的に、腸管の特定の部分に任意選択で遅延様式により放出する組成物であり得る。使用することができるカプセル化組成物の例には、ポリマー物質およびワックスが含まれる。
【0069】
[00071]そのような固体剤形において、活性成分は、スクロース、ラクトースまたはデンプンなどの少なくとも1つの不活性希釈剤と混合され得る。そのような剤形は、不活性希釈剤以外の追加の物質、例えばステアリン酸マグネシウムおよび微晶質セルロースなどの錠剤化滑沢剤および他の錠剤化助剤を、通常の実施として含むことができる。カプセル剤、錠剤および丸剤の場合において、剤形は緩衝剤を含んでもよい。
【0070】
[00072]特定の実施形態において、単位剤形は、錠剤、ミニ錠(mini−tab)、カプセル剤、糖衣状、ロゼンジ剤、口内崩壊錠、溶解シート剤(dissolvable sheet)、サシェ剤、散剤(sprinkle)およびカプレット剤からなる群から選択される経口剤形である。
【0071】
[00073]特定の実施形態において、組成物はカプセル剤を含む。カプセル剤は、メチラポンおよびオキサゼパムを含む。特定の実施形態において、メチラポン構成成分は、オキサゼパム構成成分と物理的に分離するように不活性コーティングを有する。特定の実施形態において、オキサゼパム構成成分は、メチラポン構成成分と物理的に分離するように不活性コーティングを有する。メチラポン構成成分は、粒剤(particle)、顆粒剤、ビーズ剤、ペレット剤、ミニ錠またはこれらの組み合わせを含むことができる。オキサゼパム構成成分は、粒剤、顆粒剤、ビーズ剤、ペレット剤、ミニ錠、またはこれらの組み合わせを含むことができる。したがって、カプセル剤は、メチラポンおよびオキサゼパムの特有の個別形態(例えば、粒剤、顆粒剤、ビーズ剤、ペレット剤、ミニ錠)を含み、これらは互いに接触していない場合がある。特定の実施形態において、カプセル剤は不活性コーティングをさらに含む。
【0072】
[00074]特定の実施形態において、粒剤はメチラポンのブレンドとして含まれる。ブレンドは、本明細書に記載されている粒剤のいずれかを含むことができる。特定の実施形態において、粒剤はオキサゼパムのブレンドとして含まれる。特定の実施形態において、粒剤は非対称である。特定の実施形態において、粒剤は対称である。ブレンドは、本明細書に記載されている粒剤のいずれかを含むことができる。粒剤は、10mm以下、5mm以下、3mm以下、1mm以下、500μm以下、400μm以下、300μm以下、200μm以下、100μm以下、または50μm以下の直径を有することができる。
【0073】
[00075]特定の実施形態において、顆粒剤は非対称である。特定の実施形態において、顆粒剤は対称である。顆粒剤は、10mm以下、5mm以下、3mm以下、1mm以下、500μm以下、400μm以下、300μm以下、200μm以下、100μm以下、または50μm以下の直径を有することができる。
【0074】
[00076]特定の実施形態において、ビーズ剤は非対称である。特定の実施形態において、ビーズ剤は対称である。ビーズ剤は、10mm以下、5mm以下、3mm以下、1mm以下、500μm以下、400μm以下、300μm以下、200μm以下、100μm以下、または50μm以下の直径を有することができる。
【0075】
[00077]特定の実施形態において、ペレット剤は非対称である。特定の実施形態において、ペレット剤は対称である。ペレット剤は、10mm以下、5mm以下、3mm以下、1mm以下、500μm以下、400μm以下、300μm以下、200μm以下、100μm以下、または50μm以下の直径を有することができる。
【0076】
[00078]特定の実施形態において、ミニ錠は非対称である。特定の実施形態において、ミニ錠は対称である。ミニ錠は、10mm以下、5mm以下、3mm以下、1mm以下、500μm以下、400μm以下、300μm以下、200μm以下、100μm以下、または50μm以下の直径を有することができる。
【0077】
[00079]特定の実施形態において、組成物は、コアおよびゼラチンコーティングを有するソフトジェル形態(softgel form)を含む。特定の実施形態において、コアはメチラポンの液剤を含む。特定の実施形態において、コアは固体のメチラポンを含む。特定の実施形態において、コアはオキサゼパムの液剤を含む。特定の実施形態において、コアは固体のオキサゼパムを含む。特定の実施形態において、ソフトジェル形態のコアは、1つに活性医薬構成成分(例えば、メチラポンまたはオキサゼパム)のみを含む。
【0078】
[00080]特定の実施形態において、ソフトジェル形態のコアがメチラポンを含む場合、単位剤形は、ゼラチンコーティングの上にオキサゼパム層をさらに含む。特定の実施形態において、ソフトジェル形態は、ゼラチンコーティング上のオキサゼパム層の上に不活性コーティングをさらに含む。特定の実施形態において、ソフトジェル形態は追加の不活性コーティングをさらに含む。
【0079】
[00081]特定の実施形態において、ソフトジェル形態のコアがオキサゼパムを含む場合、単位剤形は、ゼラチンコーティングの上にメチラポン層をさらに含む。特定の実施形態において、ソフトジェル形態は、ゼラチンコーティング上のメチラポン層の上に不活性コーティングをさらに含む。特定の実施形態において、ソフトジェル形態は追加の不活性コーティングをさらに含む。
【0080】
[00082]特定の実施形態において、組成物は錠剤を含む。特定の実施形態において、錠剤は二層錠である。特定の実施形態において、錠剤は三層錠である。特定の実施形態において、錠剤は、2、3、4、5、6、または7層を含む多層錠である。特定の実施形態において、錠剤はメチラポンの層およびオキサゼパムの層を含む。特定の実施形態において、カプセル剤は不活性層を含む。特定の実施形態において、不活性層は、メチラポン層とオキサゼパム層の間に物理的な障壁を含む。特定の実施形態において、錠剤は不活性コーティングをさらに含む。
【0081】
[00083]特定の実施形態において、錠剤はコアおよび外層を含む。特定の実施形態において、錠剤は、コアと外層の間に不活性層をさらに含む。特定の実施形態において、コアはメチラポンを含み、外層はオキサゼパムを含む。特定の実施形態において、コアはオキサゼパムを含み、外層はメチラポンを含む。特定の実施形態において、錠剤は不活性コーティングをさらに含む。
【0082】
[00084]特定の実施形態において、単位剤形は、経口または非経口投与用に液体剤形を含む。これらの剤形には、薬学的に許容される乳濁剤、微乳濁剤、液剤、懸濁剤、シロップ剤、およびエリキシル剤が含まれる。活性成分に加えて、液体剤形は、当該技術において一般的に使用される不活性希釈剤、例えば水、または、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、油(例えば、綿実油、落花生油、トウモロコシ油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油、およびゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコール、およびソルビタンの脂肪酸エステルなどの、他の溶媒。可溶化剤および乳化剤、ならびにこれらの混合物を含むことができる。不活性希釈剤の他に、経口組成物は、湿潤剤、乳化および懸濁化剤、甘味、香味および芳香剤などの補助剤を含むことができる。非経口投与のための特定の実施形態において、本明細書に記載されている化合物は、Cremophor(登録商標)、アルコール、油、改質油、グリコール、ポリソルベート、シクロデキストリン、ポリマー、およびこれらの混合物などの溶解剤と混合される。
【0083】
[00085]注射用調製剤、例えば、滅菌注射用水性または油性懸濁剤は、好適な分散または湿潤剤、および懸濁化剤を使用する既知の技能に従って処方され得る。滅菌注射用調製剤は、例えば1,3−ブタンジオール中の液剤など、非毒性の非経口的に許容される希釈剤または溶媒中の滅菌注射用液剤、懸濁剤または乳濁剤であり得る。許容されるビヒクルおよび溶媒のうちで用いることができるものは、水、リンゲル液、U.S.P.、および塩化ナトリウム等張液である。加えて、滅菌の固定油が溶媒または懸濁化媒体として慣用的に用いられる。このために、合成モノ−またはジ−グリセリドを含む任意の無刺激固定油を用いることができる。加えて、オレイン酸などの脂肪酸が注射剤の調製に使用される。
【0084】
[00086]注射用製剤は、例えば、細菌保持フィルターにより濾過することによって、乾熱滅菌によって、放射線滅菌によって、または使用前に滅菌水もしくは他の滅菌注射用媒体に溶解もしくは分散され得る滅菌固体組成物の形態で滅菌剤を組み込むことによって、滅菌され得る。注射用製剤は無菌処理を使用して製造することができる。
【0085】
[00087]薬物の効果を延ばすため、皮下または筋肉内注射による薬物の吸収を遅くすることが、多くの場合に望ましい。このことは、水溶性が不十分な結晶質または非晶質材料の液体懸濁剤の使用によって達成され得る。次に薬物の吸収速度は、溶解速度によって決まり、次いで結晶のサイズおよび結晶形態によって左右され得る。あるいは、非経口投与された薬物形態の遅延吸収は、薬物を油ビヒクルに溶解または懸濁することによって達成され得る。
【0086】
[00088]特定の実施形態において、単位剤形は、直腸内または膣内投与用の組成物を含む。これらの投与形態は典型的には坐剤であり、坐剤は、本明細書に記載されている化合物を、周囲温度で固体であるが体温で液体となり、その結果、直腸内または膣腔内で融解して活性成分を放出するカカオ脂、ポリエチレングリコールまたは坐剤ワックスなどの好適な非刺激性賦形剤または担体と混合することによって調製され得る。
【0087】
[00089]特定の実施形態において、単位剤形は、本明細書に記載されている化合物の局所および/または経皮投与用の組成物を含む。これらの剤形には、軟膏剤、ペースト剤、クリーム剤、ローション剤、ゲル剤、粉末剤、液剤、噴霧剤、吸入剤および/またはパッチ剤が含まれ得る。一般に活性成分は、薬学的に許容される担体もしくは賦形剤と、および/または任意の必要とされる防腐剤と、および/または必要であり得る場合には緩衝剤と、滅菌条件下で混合される。加えて本開示は、経皮パッチ剤の使用を考慮しており、経皮パッチ剤は、活性成分の身体への制御送達を提供するという追加的な利益を多くの場合に有する。そのような剤形は、例えば、活性成分を適当な媒体に溶解および/または分散することによって調製され得る。代替的に、または追加的に、速度は、速度制御膜を提供することによって、ならびに/または活性成分をポリマーマトリックスおよび/もしくはゲルに分散することによって制御され得る。
【0088】
[00090]本明細書に記載されている皮内医薬組成物の送達に使用するのに適した装置には、短針装置が含まれる。皮内組成物は、皮膚の中への針の有効貫入長さを制限する装置によって投与され得る。代替的に、または追加的に、従来のシリンジを皮内投与の伝統的なマントー法に使用することができる。液体噴射式注射器を介して、および/または角質層を突き通して、真皮に到達する噴射を生じる針を介して、液体製剤を真皮に送達する噴射式注射装置が適している。圧縮ガスを使用して、皮膚の外層から真皮に向けて粉末形態の化合物を加速させる弾道的粉末剤/粒剤送達装置が適している。
【0089】
[00091]局所投与に適した製剤には、リニメント剤、ローション剤などの液体および/もしくは半液体調製剤、クリーム剤、軟膏剤などの水中油および/もしくは油中水乳濁剤、ならびに/またはペースト剤、ならびに/または液剤、ならびに/または懸濁剤が含まれる。局所投与製剤は、例えば、約1%〜約10%(w/w)の活性成分を含むことができるが、活性成分の濃度は、溶媒中の活性成分の溶解限度の高さであり得る。局所投与用の製剤は、1つまたは複数の本明細書に記載されている追加の成分をさらに含むことができる。
【0090】
[00092]特定の実施形態において、単位剤形は、頬腔を介した肺内投与に適した製剤に医薬組成物を含む。そのような製剤は、活性成分を含み、かつ約0.5〜約7マイクロメートルまたは約1〜約6マイクロメートルの範囲の直径を有する乾燥粒剤を含むことができる。そのような組成物は、粉末剤を分散させるため噴射剤流を向けることができる乾燥粉末剤レザバ(reservoir)を含む装置を使用する、ならびに/または低沸騰噴射剤に溶解および/もしくは分散した活性成分を密閉容器内に含む装置などの、自己噴射溶媒/粉末剤分散容器を使用する投与に都合の良い乾燥粉末剤の形態である。そのような粉末剤は、重量に基づいて少なくとも98%の粒子が0.5マイクロメートルを超える直径を有し、かつ数に基づいて少なくとも95%の粒子が7マイクロメートル未満の直径を有する粒子を含む。あるいは、重量に基づいて少なくとも95%の粒子が1マイクロメートルを超える直径を有し、数に基づいて少なくとも90%の粒子が6マイクロメートル未満の直径を有する。乾燥粉末組成物は、糖などの固体微細粉末希釈剤を含むことができ、単位用量形態で都合良く提供される。
【0091】
[00093]低沸点噴射剤には、一般に大気圧で約65°Fを下回る沸点を有する液体噴射剤が含まれる。一般に、噴射剤は組成物の50〜99.9%(w/w)を構成することができ、活性成分は組成物の0.1〜20%(w/w)を構成することができる。噴射剤は、液体非イオン性および/もしくは固体アニオン性界面活性剤、ならびに/または固体希釈剤(活性成分を含む粒子と同じオーダーの粒径を有し得る)をさらに含むことができる。
【0092】
[00094]肺内送達用に処方された本明細書に記載されている医薬組成物は、液剤および/または懸濁剤の液滴の形態で活性成分を提供することができる。そのような製剤は、活性成分を含み、任意選択で滅菌される、水性および/または希釈アルコール性液剤および/または懸濁剤として調製、包装および/または販売され、任意の霧化および/または微粒化装置を使用して都合良く投与され得る。そのような製剤は、サッカリンナトリウムなどの風味剤、揮発油、緩衝剤、界面活性剤、および/またはメチルヒドロキシベンゾエートなどの防腐剤が含まれるが、これらに限定されない1つまたは複数の追加の成分をさらに含むことができる。この投与経路によってもたらされる液滴は、約0.1〜約200マイクロメートルの範囲の平均直径を有することができる。
【0093】
[00095]肺内送達に有用である本明細書に記載されている製剤は、本明細書に記載されている医薬組成物の鼻腔内送達に有用である。鼻腔内投与に適した別の製剤は、活性成分を含み、かつ約0.2〜500マイクロメートルの平均粒子を有する粗粉末剤である。そのような製剤は、外鼻孔の近くに保持された粉末剤の容器から、鼻道(nasal passage)を介した急速な吸入によって投与される。
【0094】
[00096]経鼻投与用の製剤は、例えば、約0.1%(w/w)ほどの少なさから100%(w/w)までの活性成分を含むことができ、1つまたは複数の本明細書に記載されている追加の成分を含むことができる。本明細書に記載されている医薬組成物は、頬側投与用の製剤で調製、包装および/または販売され得る。そのような製剤は、例えば、従来の方法を使用して作製され、かつ、例えば0.1〜20%(w/w)の活性成分を含有することができ、残りが口腔溶解性および/または分解性組成物、ならびに任意選択で1つまたは複数の本明細書に記載されている追加の成分を含む、錠剤および/またはロゼンジ剤の形態であり得る。あるいは、頬側投与用の製剤は、活性成分を含む、粉末剤、ならびに/またはエアゾール化および/もしくは微粒化された液剤および/もしくは懸濁剤を含むことができる。そのような粉末化、エアゾール化および/またはエアゾール化された製剤は、分散されたとき、約0.1〜約200ナノメートルの範囲の平均粒子および/または液滴サイズを有することができ、1つまたは複数の本明細書に記載されている追加の成分をさらに含むことができる。
【0095】
[00097]特定の実施形態において、単位剤形は、経眼投与用の医薬組成物を含む。そのような製剤は、例えば、水性または油性の液体担体または賦形剤中の0.1〜1.0%(w/w)液剤および/または懸濁剤が含まれる、例えば点眼薬の形態であり得る。そのような液滴は、緩衝剤、塩、および/または1つまたは複数の本明細書に記載されている他の追加の成分をさらに含むことができる。有用な他の経眼投与製剤には、活性成分を微晶質形態で含む、および/またはリポソーム調製剤に含むものが含まれる。点耳薬および/または点眼薬も、本開示の範囲内であると考慮される。
【0096】
[00098]有効量を達成するのに必要な組成物の正確な量は、例えば、対象の種、年齢および一般的な状態、副作用または障害の重篤度、特定化合物の素性、投与様式などに応じて、対象毎に変わる。有効量は、単回用量(例えば、単回経口用量)または多回用量(例えば、多回経口用量)に含まれ得る。特定の実施形態において、多回用量が対象に投与される、または組織もしくは細胞に適用されるとき、多回用量の任意の2回の用量は、異なる、または実質的に同じ量の本明細書に記載されている化合物を含む。特定の実施形態において、多回用量が対象に投与される、または組織もしくは細胞に適用されるとき、対象への多回用量の投与の頻度、または組織もしくは細胞の多回用量の適用の頻度は、1日に3用量、1日に2用量、1日に1用量、1日おきに1用量、3日おきに1用量、毎週1用量、2週毎に1用量、3週毎に1用量、または4週毎に1用量である。特定の実施形態において、対象への多回用量の投与の頻度、または組織もしくは細胞の多回用量の適用の頻度は、1日あたり1用量である。特定の実施形態において、対象への多回用量の投与の頻度、または組織もしくは細胞の多回用量の適用の頻度は、1日あたり2用量である。特定の実施形態において、対象への多回用量の投与の頻度、または組織もしくは細胞の多回用量の適用の頻度は、1日あたり3用量である。特定の実施形態において、多回用量が対象に投与される、または組織もしくは細胞に適用されるとき、多回用量の最初の用量から最後の用量までの期間は、1日、2日間、4日間、1週間、2週間、3週間、1か月間、2か月間、3か月間、4か月間、6か月間、9か月間、1年間、2年間、3年間、4年間、5年間、7年間、10年間、15年間、20年間、または対象、組織もしくは細胞の生存期間である。特定の実施形態において、多回用量の最初の用量から最後の用量までの期間は、3か月間、6か月間、または1年間である。特定の実施形態において、多回用量の最初の用量から最後の用量までの期間は、対象、組織または細胞の生存期間である。
【0097】
[00099]本明細書に記載されている組成物は、1つまたは複数の追加の医薬品(pharmaceutical agent)(例えば、治療および/予防活性剤)と組み合わせて投与され得る。化合物または組成物は、これらの活性(必要とする対象において疾患を治療する、必要とする対象において疾患を予防する、必要とする対象において疾患が発生する危険性を低減する活性)を改善する、生体利用能を改善する、安全性を改善する、薬物耐性を低減する、代謝を低減および/もしくは変更する、排出を抑制する、ならびに/または対象もしくは細胞における分布を変更する、追加の医薬品と組み合わせて投与され得る。用いられる療法が同じ障害に所望の効果を達成し得ること、および/または異なる効果を達成し得ることも理解される。特定の実施形態において、本明細書に記載されている化合物および追加の医薬品を含む本明細書に記載されている医薬組成物は、化合物および追加の医薬品の一方を含むが、両方は含まない医薬組成物には存在しない相乗効果を示す。
【0098】
[000100]追加の医薬品には、神経剤、抗繁殖剤、抗がん剤、抗血管新生剤、抗炎症剤、免疫抑制剤、抗菌剤、抗ウイルス剤、心血管剤、コレステロール低下剤、抗糖尿病剤、抗アレルギー剤、避妊剤、および疼痛軽減剤が含まれるが、これらに限定されない。特定の実施形態において、追加の医薬品は、神経剤(例えば、抗うつ薬、抗不安薬)である。
【0099】
[000101]別の態様において、本開示は、大きな経口剤形による嚥下問題を克服するため、本明細書に記載される活性成分の十分に小さな粒剤、ビーズ剤または顆粒剤を含む多粒子剤形(すなわち、散剤剤形)を含む医薬組成物を考慮する。これらの「散剤製剤」は、嚥下することができる、または投与のために開けて多粒子を液体もしくは柔らかい食物中に分散もしくは「まき散らす」ことができる大きな剤形(例えば、カプセル剤)中にある、小さな多粒子(例えば、粒剤、ビーズ剤、顆粒剤)を用いる。散剤は、乳幼児および若年小児、ならびに老年成人などの特別な患者集団に用途がある。
【0100】
[000102]特定の実施形態において、医薬組成物はオキサゼパムのビーズ剤を含む。特定の実施形態において、ビーズ剤は不活性コーティングを有する。特定の実施形態において、ビーズ剤は非対称である。特定の実施形態において、ビーズ剤は対称である。ビーズ剤は、10mm以下、5mm以下、3mm以下、1mm以下、500μm以下、400μm以下、300μm以下、200μm以下、100μm以下、または50μm以下の直径を有することができる。特定の実施形態において、ビーズ剤は、24mg、20mg、15mg、10mg、5mg、4mg、3mg、2mg、または1mg以下のオキサゼパムを含む。
別の態様において、本開示は、高投与量の剤形のメチラポンを含み、メチラポンが単一薬剤または組み合わせとして投薬されるとき、より少ない投与量の剤形を可能にする医薬組成物を考慮する。特定の実施形態において、メチラポンの顆粒剤、粒剤および/またはブレンド剤は、大きな投与量のメチラポンの投与のために大きな剤形(例えば、カプセル剤)で処方され得る。特定の実施形態において、メチラポンの大きな剤形は、50mg、90mg、120mg、180mg、200mg、210mg、220mg、230mg、240mg、250mg、260mg、270mg、280mg、290mg、300mg、310mg、320mg、330mg、340mg、350mg、360mg、370mg、380mg、390mg、400mg、450mg、または500mg以上のメチラポンを含む。
【0101】
キット
[000103]キット(例えば、医薬パック)も本開示に包含される。提供されるキットは、本明細書に記載されている医薬組成物または化合物、ならびに容器(例えば、バイアル、アンプル、ボトル、シリンジおよび/もしくはディスペンサーパッケージ、または他の好適な容器)を含むことができる。いくつかの実施形態において、提供されるキットは、本明細書に記載されている医薬組成物または化合物の希釈または懸濁用の医薬賦形剤を含む、第2の容器を任意選択でさらに含むことができる。いくつかの実施形態において、第1の容器および第2の容器に提供された本明細書に記載されている医薬組成物または化合物は、組み合わされて、1つの単位剤形を形成する。
【0102】
[000104]このように、1つの態様では、本明細書に記載されている化合物または医薬組成物を含む第1の容器を含むキットが提供される。特定の実施形態において、キットは、必要とする対象の疾患(例えば、嗜癖)を治療することに有用である。特定の実施形態において、キットは、必要とする対象の疾患(例えば、嗜癖)を予防することに有用である。特定の実施形態において、キットは、必要とする対象の疾患(例えば、嗜癖)が発生する危険性を低減することに有用である。
【0103】
[000105]特定の実施形態において、本明細書に記載されているキットは、キットを使用する説明書をさらに含む。本明細書に記載されているキットは、米国食品医薬品局(FDA)などの規制機関により要求される情報を含むこともできる。特定の実施形態において、キットに含まれる情報は処方情報である。特定の実施形態において、キットおよび説明書は、必要とする対象に疾患(例えば、嗜癖)の治療を提供する。特定の実施形態において、キットおよび説明書は、必要とする対象に疾患(例えば、嗜癖)の予防を提供する。特定の実施形態において、キットおよび説明書は、必要とする対象に疾患(例えば、嗜癖)が発生する危険性の低減を提供する。本明細書に記載されているキットは、別の組成物として本明細書に記載されている1つまたは複数の追加の医薬品を含むことができる。
【0104】
[000106]特定の実施形態において、キットはブリスターパックを含み、ブリスターパックはメチラポンの単位用量およびオキサゼパムの単位用量を含む。特定の実施形態において、メチラポンの単位用量は、オキサゼパムの単位用量と別のブリスターパック中にある。特定の実施形態において、ブリスターパックは、患者を30日間治療するのに十分なメチラポンおよびオキサゼパムを含む。なお他の実施形態において、ブリスターパックは、患者を60日間治療するのに十分な用量のメチラポンおよびオキサゼパムを含む。他の実施形態において、ブリスターパックは、患者を90日間治療するのに十分な用量のメチラポンおよびオキサゼパムを含む。特定の実施形態において、メチラポンの単位用量およびオキサゼパムの単位用量は同じブリスターの中にある。
【0105】
医薬組成物の特性
[000107]本明細書に記載されている医薬組成物は、特定の有利な特性を有することができる。これらの特性には、安定性、放出特性、および/または乱用抑止特性が含まれ得る。
【0106】
[000108]特定の実施形態において、重量に基づいて、50%以下、40%以下、30%以下、20%以下、10%以下、5%以下、4%以下、3%以下、2%以下、1%以下、0.5%以下、または0.1%以下のメチラポンが、周囲温度で2週間、4週間、6週間、8週間、3か月間、6か月間、または1年間の保管の後に分解する。
【0107】
[000109]特定の実施形態において、重量に基づいて、50%以下、40%以下、30%以下、20%以下、10%以下、5%以下、4%以下、3%以下、2%以下、1%以下、0.5%以下、または0.1%以下のメチラポンが、周囲温度、約60%の相対湿度で2週間、4週間、6週間、8週間、3か月間、6か月間、または1年間の保管の後に分解する。
【0108】
[000110]特定の実施形態において、重量に基づいて、50%以下、40%以下、30%以下、20%以下、10%以下、5%以下、4%以下、3%以下、2%以下、1%以下、0.5%以下、または0.1%以下のメチラポンが、約40℃の温度で2週間、4週間、6週間、8週間、3か月間、6か月間、または1年間の保管の後に分解する。
【0109】
[000111]特定の実施形態において、重量に基づいて、50%以下、40%以下、30%以下、20%以下、10%以下、5%以下、4%以下、3%以下、2%以下、1%以下、0.5%以下、または0.1%以下のメチラポンが、約40℃の温度、約75%の相対湿度で2週間、4週間、6週間、8週間、3か月間、6か月間、または1年間の保管の後に分解する。
【0110】
[000112]特定の実施形態において、重量に基づいて、50%以下、40%以下、30%以下、20%以下、10%以下、5%以下、4%以下、3%以下、2%以下、1%以下、0.5%以下、または0.1%以下のオキサゼパムが、周囲温度で2週間、4週間、6週間、8週間、3か月間、6か月間、または1年間の保管の後に分解する。
【0111】
[000113]特定の実施形態において、重量に基づいて、50%以下、40%以下、30%以下、20%以下、10%以下、5%以下、4%以下、3%以下、2%以下、1%以下、0.5%以下、または0.1%以下のオキサゼパムが、周囲温度、約60%の相対湿度で2週間、4週間、6週間、8週間、3か月間、6か月間、または1年間の保管の後に分解する。
【0112】
[000114]特定の実施形態において、重量に基づいて、50%以下、40%以下、30%以下、20%以下、10%以下、5%以下、4%以下、3%以下、2%以下、1%以下、0.5%以下、または0.1%以下のオキサゼパムが、約40℃の温度で2週間、4週間、6週間、8週間、3か月間、6か月間、または1年間の保管の後に分解する。
【0113】
[000115]特定の実施形態において、重量に基づいて、50%以下、40%以下、30%以下、20%以下、10%以下、5%以下、4%以下、3%以下、2%以下、1%以下、0.5%以下、または0.1%以下のオキサゼパムが、約40℃の温度、約75%の相対湿度で2週間、4週間、6週間、8週間、3か月間、6か月間、または1年間の保管の後に分解する。
【0114】
[000116]医薬組成物は、体内などの生理学的条件下で活性治療剤(すなわち、活性医薬構成成分)を放出する。治療剤の放出は、組成物の他の構成成分および組成物の製剤に応じて様々な速度で生じ得る。例えば、治療剤の放出速度(治療剤が組成物の一部ではなくなる時点)は、数分間、数時間、または数日間のオーダーであり得る。治療剤は、様々な機構より、例えば、溶解、分散、化学活性、酵素活性、または細胞機構により放出され得る。組成物は、薬物を好適な時間で意図される標的に送達するようにin vivoにおいて十分に安定している。
【0115】
[000117]特定の実施形態において、重量に基づいて、90%以下、80%以下、70%以下、60%以下、50%以下、40%以下、30%以下、20%以下、10%以下、5%以下、または1%以下のメチラポンが、組成物を投与した7日、6日、5日、4日、3日、2日、1日、18時間、12時間、8時間、6時間、4時間、3時間、2時間、1時間、45分、30分、20分、15分、または10分以内にin vivoで放出される。
【0116】
[000118]特定の実施形態において、重量に基づいて、90%以下、80%以下、70%以下、60%以下、50%以下、40%以下、30%以下、20%以下、10%以下、5%以下、または1%以下のオキサゼパムが、組成物を投与した7日、6日、5日、4日、3日、2日、1日、18時間、12時間、8時間、6時間、4時間、3時間、2時間、1時間、45分、30分、20分、15分、または10分以内にin vivoで放出される。
【0117】
[000119]近年、処方医薬組成物の娯楽的使用および乱用に注目が集まっている。処方医薬組成物の乱用または非医療的使用は、深刻になっている問題である。したがって、乱用抑止医薬組成物の開発を通して処方医薬品の乱用を防止することは、米国食品医薬品局(FDA)にとって公衆衛生の点から優先度が高くなっている。典型的に誤用または乱用されている処方医薬組成物には、オキサゼパムなどの不安または睡眠の問題のために処方された中枢神経系(CNS)抑制薬が含まれる。
【0118】
[000120]組成物の乱用抑止製剤を生成するために用いることができる製造手法には、水、アルコールまたは他の一般的な溶媒と混合されたときにゲル化する賦形剤の組み込み;破砕、溶解、融解または化学的抽出に抵抗する物理的障壁(例えば、硬質プラスチックポリマーコーティング)の組み込み;破砕抵抗性錠剤の製剤;薬理学的効果を生成するのにin vivoでの酵素切断を必要とするようにプロドラッグを化学的に操作すること(例えば、薬物分子と、リジンのような単一アミノ酸または小さな(15個までのアミノ酸の)オリゴペプチドとの間に形成されたアミド結合、薬物のヒドロキシル基と担体のカルボン酸基との間に形成されたエステル結合、イオン交換樹脂との錯体化、金属カチオンとの錯体化、脂肪酸による錯体化);不快な経験を創り出し、それによってさらなる実験を躊躇させることが意図される嫌悪成分(例えば、フラッシング剤(flushing agent)[ナイアシン]、催吐薬[トコン]、利尿薬または刺激薬[カプサイシン]);および生成物に変化を加えようすると放出される隔離されていたアンタゴニストまたは嫌悪剤との同時処方が含まれるが、これらに限定されない。
【0119】
[000121]特定の実施形態において、メチラポンおよび/またはオキサゼパムを上記に記載されたように変更して、乱用抑止組成物を生成することができる。特定の実施形態において、医薬組成物を上記に記載されたように変更または処方して、乱用抑止組成物を生成することができる。
【0120】
治療の方法および使用
[000122]本明細書に記載されている組成物を使用して、HPA軸における異常な活性に関連する障害を患っている患者を治療することができる。この治療方法は様々なステップを含み、そのうちの1つは、治療の必要な患者を確認することから構成され得る。医師は、嗜癖および/または本明細書に記載されている別の状態を患っていると疑われる患者を検査および診断することが十分に可能である。選択肢として行うことができる診断の後、医師は治療有効量の組成物(例えば、HPA軸を標的にする第1の薬剤および前頭前皮質を標的にする第2の薬剤を含む医薬組成物)を処方することができる。患者は、アルコール、化学刺激剤、処方鎮痛薬、または天然に存在する植物由来薬物などの物質への嗜癖を有する、または有すると診断されることがある。化学刺激剤は、コカイン、アンフェタミン、メタンフェタミンもしくは結晶質メチルアンフェタミン塩酸塩、またはメチルフェニデートであり得る。特定の薬物の類似体が嗜癖的である場合、これらの類似体への嗜癖も治療され得る。
【0121】
[000123]この薬物は、バルビツール酸塩(例えば、チアミラール(thiamyl)(Surital(登録商標))、チオペンタール(Pentothal(登録商標))、アモバルビタール(Amyta(登録商標))、ペントバルビタール(Nembutal(登録商標))、セコバルビタール(Seconal(登録商標))、Tuinal(アモバルビタール/セコバルビタール合剤製品(combination product))、ブタルビタール(Fiorina(登録商標))、ブタバルビタール(Butisol(登録商標))、タルブタール(Lotusate(登録商標))、アプロバルビタール(Alurate(登録商標))、フェノバルビタール(Luminal(登録商標))およびメホバルビタール(Mebaral(登録商標)))、またはアヘン剤(例えば、ヘロイン、コデイン、ヒドロコドン)であり得る。
【0122】
[000124]天然に存在する植物由来薬物には、マリファナおよびタバコが含まれる。本明細書に記載されている組成物を使用して、これらの物質全体に嗜癖のある、および/またはより特定的にはその中の成分(例えば、タバコのニコチン)に嗜癖のある患者を治療することができる。嗜癖は、賭博、性交もしくは性行為、または過食(摂食障害に関連し得る、もしくは肥満によってもたらされ得る)などの活動への嗜癖として現れることもある。より一般的に、摂食または睡眠障害は本組成物により治療を受け入れやすいものである。摂食障害には、神経性食欲不振症、神経性過食症、過食性障害、および特定不能の摂食障害(eating disorders not otherwise specified)(EDNOS)が含まれる。いくつかの研究は、神経性食欲不振症におけるHPA軸の機能を検査している。主要な知見は、中枢性コルチコトロピン放出ホルモンレベルの増加および副腎皮質刺激ホルモンの正常な循環レベルに関連しており、副腎皮質ホルモン過剰症の知見である。神経性食欲不振症は診断することが困難であるが、この障害を有する患者は、無月経、異常な体温調節、異常な成長ホルモンレベル、および異常な摂食として多くの場合に明らかとなる内分泌機能異常を表す。本方法は、治療の必要な患者を確認するステップを含むことができ、これらの特徴は、神経性食欲不振症を診断する医師により使用されるものである、または可能性がある。
【0123】
[000125]組成物を使用して、プラダー・ウィリー症候群を有する患者を治療することができ、そのような患者を治療する方法は、本開示の範囲内である。
[000126]睡眠障害には、不眠症、睡眠時無呼吸睡眠障害、下肢静止不能症候群(RLS)および周期性四肢運動障害(PLMD)、ならびにナルコレプシーが含まれる。
【0124】
[000127]治療を受け入れやすい他の患者には、不安症(恐慌性障害、強迫性障害(OCD)、外傷後ストレス障害(PTSD)、社交不安障害に関連し得る、または全般不安障害であり得る)を患っているものが含まれる。状態がうつ病である場合、大うつ病性障害もしくは気分変調症、双極性うつ病に関連するうつ病であり得る、または病態(medical condition)もしくは物質乱用に関連し得る。うつ病または他の主な感情障害を発生する危険性は、遺伝的感受性、環境暴露、および加齢の複雑な相互作用によって決定される。
【0125】
[000128]治療を受け入れやすい他の患者には、統合失調症を患っているもの、注意欠陥障害(例えば、ADDまたはADHD)を有するもの、閉経を経験しているもの、および月経周期関連症候群(例えば、PMS)を患っているものが含まれる。
【0126】
[000129]本明細書に記載されている障害および事象は様々に分類され、様々な方法で互いに関連付けられる。例えば、社交不安は摂食障害に寄与することがあり、PTSDなどの他の不安関連状態は睡眠障害として現れることがある。臨床的にうつ病であると診断された患者は、睡眠障害を経験することもある。進行性の障害と特徴付けられている嗜癖は、別の精神神経障害の症状を緩和する処方または非処方薬の自己投与によって始まることがある。例えば、患者は、うつ病もしくは不安症の事象にアルコールもしくはマリファナを自己投与する、またはうつ病もしくは不安症の結果としてもたらされる睡眠困難を治療するために睡眠補助薬(sleep−aid)を自己投与することがある。障害と関連状態または症状との関係も同様に、異なる方向に向かうことがある。例えば、不眠症におけるHPA軸の慢性活性化は、不眠症患者を精神障害(すなわち、慢性不安症およびうつ病)の危険にさらすばかりでなく、そのような活性化に関連する重大な医学的に病的な状態にもさらす。不眠症は、医療行為において、圧倒的に最も一般的に遭遇する睡眠障害である。様々な精神的もしくは医学的障害の症状として、またはストレス状態からもたらされる結果として、慢性および重症の不眠症は、特有の障害として患者に認識される(Vgontzasら,J.Clin.Endocrinol.Metabl.86:3787−3794,2006を参照すること)。不眠症を含む睡眠障害は、閉経期または患者がPMSを患っているときに生じ得る。
【0127】
[000130]治療の成功は、客観的測度(例えば、患者が物質または活動に嗜癖している場合、薬物の自己投与または他の嗜癖性活動の頻度または重篤度における低減)、健康の一般的な改善(例えば、血圧、腎機能、肝機能または血球数の改善)、および/あるいは主観的測度(例えば、患者からの物質もしくは活動への渇望が低減されたという、またはより良い満足感の報告(例えば、患者が不安症または不安関連障害を患っている場合、不安が低減された、気分が改善された、より大きな満足感、または日常のストレスに対処する能力が改善されたという報告))を含む、様々な方法で評価することができる。治療される状態が摂食障害または睡眠障害である場合、治療は、正常な摂食または睡眠パターンに効果的に戻った(または、向けて戻った)と判断することによって評価され得る。
【0128】
[000131]特定の実施形態において、本発明は、HPA軸の活性に関連する障害を患っている患者を治療する方法を特徴とする。本方法は、(a)治療の必要な患者を確認するステップ、および(b)治療有効量の本明細書に記載されている組成物を患者に投与するステップを含むことができる。障害には、嗜癖、不安症、統合失調症、またはうつ病が含まれ得、障害は、物質(例えば、アヘン剤(例えば、ヘロイン、コデイン、ヒドロコドンもしくはこれらの類似体)などの化学刺激剤、ニコチン、アルコール、処方鎮痛薬、またはニコチンなどの天然に存在する植物由来薬物)への嗜癖であり得る。化学刺激剤は、コカイン、アンフェタミン、メタンフェタミン、メチルフェニデート、またはこれらの類似物でもあり得る。
【0129】
[000132]障害は、賭博、テレビゲームで遊ぶこと(playing video games)、電子機器への嗜癖、ソーシャルメディアへの参加(participation in social media)、性行為に没頭、または過剰摂食などの活動への嗜癖でもあり得る。
【0130】
[000133]患者が不安症を患っている場合、不安症は、恐慌性障害、強迫性障害(OCD)、外傷後ストレス障害(PTSD)、社交不安障害、または全般不安障害に関連し得る。患者がうつ病を患っている場合、うつ病は、大うつ病性障害もしくは気分変調症、双極性うつ病、または病態もしくは物質乱用に関連し得る。示されているように、障害は摂食障害もしくは睡眠障害、または破壊的行動障害でもあり得る。
【0131】
[000134]本方法は、(a)治療の必要な患者を確認するステップ、および(b)治療有効量の本明細書に記載されている組成物を患者に投与するステップにより、閉経または月経周期における望ましくない症状を患っている患者の治療を行うことができる。送達される組成物の量は治療上有効なものであり、有効性は症状の軽減により判断され、これには不安症、うつ病、または睡眠困難が含まれ得る。
【0132】
[000135]本開示は、対象において物質への嗜癖を治療および/または予防するために、医薬組成物を使用する方法を提供する。特定の実施形態において、物質は、化学刺激剤、アヘン剤、ニコチン、アルコール、処方鎮痛薬、天然に存在する植物由来薬物、または天然に存在しない合成薬物である。
【0133】
[000136]本開示は、医薬の調製における本明細書に記載されている組成物の使用も含む。本開示は、物質への嗜癖、肥満症、摂食障害、睡眠障害、うつ病、破壊的行動障害、統合失調症、および/または不安症の治療のための医薬の調製に、本明細書に記載されている組成物を使用することをさらに特徴とする。
【実施例】
【0134】
[000137]本明細書に記載されている発明がより完全に理解され得るために、以下の実施例を記載する。これらの実施例は説明の目的のためだけであり、本発明をいかようにも制限するものして解釈されるべきではないことが理解されるべきである。
【0135】
製剤
[000138]表1の製剤を当該技術に既知の方法により、または下記に記載されているように作製する。
【0136】
【表1】
【0137】
[000139]各種の製剤の一般的な組成を下記の表2に表す。w/w%の範囲は、完全な組成物における百分率である。
【0138】
【表2】
【0139】
製剤1:カプセル中のミニ錠
[000140]製剤1のミニ錠の一般的な組成を下記の表3に表す。
【0140】
【表3】
【0141】
[000141]次にミニ錠を適切なサイズのゼラチンまたはHPMCカプセルに充填する。
[000142]メチラポンミニ錠(30mgの薬品(drug product))の組成を表4に提示する。
【0142】
【表4】
【0143】
[000143]メチラポンミニ錠30mgの製造方法を以下のステップに要約する。
1.リン酸二カルシウムの半分、メチラポンの全て、ヒプロメロースの全て、およびリン酸二カルシウムのもう半分を20メッシュのスクリーンにより順次スクリーニングし、次に高剪断ミキサーのボウルに入れる。
【0144】
2.乾燥成分を4000rpmのチョッパー速度および250rpmのインペラー速度で5分間混合する。
3.同じチョッパー速度およびインペラー速度で混合を続けている間に、約35gの洗浄滅菌水を乾燥成分1kgあたり17g/分の流速で加える。混合をさらに5分間続ける。
【0145】
4.顆粒を、35〜40℃の吸気温度を有する流動層乾燥機により、乾燥減量(LOD)が>1%にならないまで乾燥する。
5.乾燥した顆粒を20メッシュのスクリーンに通す。
【0146】
6.クロスカルメロースナトリウムとコロイド状二酸化ケイ素の重量を、顆粒剤の収量に基づいて調整し、これらの成分をスクリーニングし、Vブレンダー中の顆粒に加える。次に成分を10分間ブレンドする。
【0147】
7.ステアリン酸マグネシウムをスクリーニングし、ブレンドに加え、ブレンディングをさらに3分間続ける。
8.ブレンドを、0.3175センチメートル(0.125インチ)のパンチを備えた錠剤成形機のホッパーに移し、ミニ錠を標的重量の60.0mgおよび標的硬度の13kP(7〜19kPの範囲)に圧密する。
【0148】
[000144]オキサゼパムミニ錠(4mgの薬品)の組成を表5に提示する。
【0149】
【表5】
【0150】
[000145]オキサゼパムミニ錠(4mg)の製造方法を以下のステップに要約する。
1.ラクトースの四分の一(1/4)、次にオキサゼパムの全て、次にラクトースの1/4を30メッシュのスクリーンに通す。
【0151】
2.ヒドロキシプロピルセルロース、クロスカルメロースナトリウム、およびコロイド状二酸化ケイ素を同じスクリーンに通す。
3.残りのラクトースを同じスクリーンに通す。
【0152】
4.スクリーニングされた材料を好適なサイズのVブレンダーに移し、10分間ブレンドする。
5.ステアリン酸マグネシウムを既に使用した同じ30メッシュのスクリーンに通し、Vブレンダー中のブレンドした成分に加える。構成成分を3分間ブレンドする。
【0153】
6.ブレンドを、0.3175センチメートル(0.125インチ)のパンチを備えた錠剤成形機のホッパーに移し、ミニ錠を標的重量の50.0mgに圧密する。
[000146]サイズAAの縦長ゼラチンカプセルを使用して、メチラポンとオキサゼパムのミニ錠を対象に投与するためにカプセル化した。これらのカプセルは、それぞれ最大で12個のミニ錠を保持することができる。表6は、どれぐらいの数の各種のミニ錠が各カプセルに入っているか、およびどれぐらいの数のカプセルが試験される各用量レベルに必要であるかを記載する。
【0154】
【表6】
【0155】
製剤2:カプセル中の被覆ミニ錠
[000147]上記の1型の一般的な製剤のミニ錠を、パン型コーティング機、流動層乾燥機またはWursterコーティング機のいずれかの使用によって錠剤用の不活性コーティング(例えば、OpadryコーティングなどのColorconからのコーティング)で被覆する。コーティングは、ミニ錠の総重量に0.05〜10%を加えることができる。そのようなミニ錠をゼラチンまたはHPMCカプセルに入れてもよい。
【0156】
製剤3:不活性外部コーティングを有するカプセル中のビーズ剤
[000148]ビーズ剤(押出スフェロイド化法(extrusion spheronization process)による)の一般的な組成を表7に示す。
【0157】
【表7】
【0158】
[000149]上記の一般的な製剤のビーズ剤を、パン型コーティング機、流動層乾燥機またはWursterコーティング機のいずれかの使用によって錠剤用の不活性コーティング(例えば、OpadryコーティングなどのColorconからのコーティング)で被覆することができる。コーティングは、ビーズ剤の総重量に0.05〜10%を加えることができる。そのようなビーズ剤をゼラチンまたはHPMCカプセルに入れてもよい。
【0159】
製剤4:メチラポンの顆粒剤およびオキサゼパムの被覆ビーズ剤
[000150]製剤10のブレンドしたメチラポンを使用して、メチラポンの乾燥顆粒剤を製造した。1200gのメチラポンブレンドをローラー圧縮機に装填し、リボンを収集した。およそ10.0gのリボンの試料を、稼働の開始時から終了時まで製造過程中の試験のために収集し、絶対およびエンベロープ密度のGeopyc測定を使用してリボンの多孔度を決定した。過程の終了時に、圧縮材料を20メッシュのスクリーンに通した。圧縮された微細材料を別のバッグに収集した。リボンを収集し、同時摩砕した。摩砕した材料を適切なサイズのVシェルに移し、25rpmで3分間ブレンドした。得られた顆粒剤をVブレンダーから取り出してPEバッグに入れ、重量を記録した。
【0160】
[000151]製剤の顆粒剤を、パン型コーティング機、流動層乾燥機またはWursterコーティング機のいずれかの使用によって錠剤用の不活性コーティング(例えば、OpadryコーティングなどのColorconからのコーティング)で、任意選択で被覆することができる。コーティングは、ビーズ剤の総重量に0.05〜10%を加えることができる。
【0161】
[000152]顆粒剤は、湿式造粒によっても調製することができる。湿式造粒:上記のメチラポンミニ錠の方法におけるステップ1〜5を参照すること。これによりメチラポンの顆粒剤を生じた。湿式造粒法により作製したメチラポン顆粒剤の組成を表8に示す。
【0162】
【表8】
【0163】
[000153]代替的な乾式造粒:これは、メチラポンとオキサゼパムの単純な組合せ錠剤を評価するために使用される方法の一部として実施し、メチラポンの顆粒剤を、単一層組合せ錠剤の方法の一部として作製した。乾式造粒法により作製したメチラポン顆粒剤の組成を表9に示す。
【0164】
【表9】
【0165】
[000154]代替的な乾燥メチラポン顆粒剤の製造方法を以下のステップに要約する。
1.ラクトース無水物の半分、メチラポンの全て、ヒドロキシプロピルセルロースの全て、クロスカルメロースナトリウムの全て、およびラクトース無水物のもう半分を、20メッシュのスクリーンにより順次スクリーニングし、Turbulaミキサーに加える。
【0166】
2.成分をTurbulaミキサーで15分間混合する。
3.得られたブレンドを、DPSローラー型の、約317.515kg(700lb)のロール力、3rpmのローラー速度および2mmのロールギャップを有するVectorローラー圧縮機によりローラー圧縮して、顆粒剤を生じる。
【0167】
[000155]オキサゼパムビーズ剤を、表10に列挙された成分および下記の手順により調製した。
1.各固体成分を計量し、#20メッシュのスクリーンによりスクリーニングし、高剪断ミキサーの造粒機のボウルに移した。
【0168】
2.固体成分を、高剪断造粒機により150rpm(インペラーのみ)で5分間ブレンドした。5分後、乾燥混合物のLODを測定した。
3.造粒機のインペラー速度をおよそ250RPMに設定し、チョッパー速度をおよそ1000RPMに設定した。精製水を混合物におよそ40g/分で加えて、造粒の準備をした。水量、インペラー速度およびチョッパー速度を必要に応じて調整して、湿潤した柔軟な塊を得た。
【0169】
4.湿潤塊を、1.0mmサイズのスクリーン(標的:1.0mm、範囲:0.7mm〜1.2mm)を備えたLCI MG−55 Multi−Granulator押出機に装填した。
【0170】
5.押出物を収集し、2mmのクロスハッチディスクを備えたLCI QJ−230T Marumerizerスフェロナイザー(spheronizer)に投入した。スフェロナイザーの速度を所望の設定に調整した。押出物の一部を加え、定期的に目視観察/試料採取しながら処理して、処理条件および終点を決定した。部分ロットそれぞれの開始時間および終了時間を記録した。時間が過ぎると、排出バルブを開放し、球体を適切な容器の中に収集した。
【0171】
6.小球を流動層乾燥機の膨張室に移した。小球を入口温度の60℃で乾燥した。使用した流動条件を記録した。
7.得られたビーズを#16〜#25のスクリーンネストにより篩にかけた。PSDをこの範囲で決定した。
【0172】
8.次にビーズをOpadry QX Whiteで被覆して、理論上7.5%の重量増加を与えた。
【0173】
【表10】
【0174】
[000156]HPMCカプセルに、148.4mgのオキサゼパム被覆ビーズ剤(8mgのオキサゼパムを含有する)および300mgのメチラポン顆粒剤(240mgのメチラポンを含有する)を充填した。
【0175】
製剤6:メチラポンの内部液剤およびオキサゼパムの外部コーティングを有するソフトジェル
[000157]安定剤(例えば、ポリエチレングリコール、グリセリン)および任意選択で酸化防止剤または防腐剤を含有する市販のメチラポンソフトジェルに使用されるものなどのソフトジェル組成物を、パン型コーティング機、流動層乾燥機またはWursterコーティング機のいずれかの使用によって、任意選択の不活性内部コーティング(例えば、OpadryコーティングなどのColorconからのコーティング)で被覆する。コーティングは、コアの総重量に0.05〜10%を加えることができる。次に被覆されたコアを、パン型コーティング機、流動層乾燥機またはWursterコーティング機のいずれかの使用によって、オキサゼパムの液剤または懸濁剤のいずれかを有する層で被覆する。活性コーティングは、錠剤の総重量に0.05〜20%の第2の活性剤を加えることができる。次に、パン型コーティング機、流動層乾燥機またはWursterコーティング機のいずれかの使用による任意選択の不活性外部コーティング(例えば、OpadryコーティングなどのColorconからのコーティング)を適用することができる。コーティングは、コアの総重量に0.05〜10%を加えることができる。
【0176】
製剤7:多層錠
[000158]メチラポンまたはオキサゼパム(押出スフェロイド化法による)の一般的な組成を表11に示す。これらは多層錠のコアとして機能する。
【0177】
【表11】
【0178】
[000159]上記の一般的な製剤のコアを、パン型コーティング機、流動層乾燥機またはWursterコーティング機のいずれかの使用によって錠剤用の不活性コーティング(例えば、OpadryコーティングなどのColorconからのコーティング)で被覆する。コーティングは、コアの総重量に0.05〜10%を加えることができる。次に被覆されたコアを、パン型コーティング機、流動層乾燥機またはWursterコーティング機のいずれかの使用によって、第2の活性剤(第2の薬物)液剤または懸濁剤のいずれかを有する層で被覆する。活性コーティングは、錠剤の総重量に0.05〜20%の第2の活性剤を加えることができる。多層錠を、パン型コーティング機、流動層乾燥機またはWursterコーティング機のいずれかの使用によって錠剤用の不活性コーティング(例えば、OpadryコーティングなどのColorconからのコーティング)で、任意選択で被覆する。不活性コーティングは、錠剤の総重量に0.05〜10%を加えることができる。
【0179】
製剤8:二層圧縮錠
[000160]活性層の一般的な組成を表12に示す。
【0180】
【表12】
【0181】
[000161]成分(顆粒剤の形態であり得る)のブレンドを、活性剤としてのメチラポンおよびオキサゼパムにより別々に作製する。二層錠成形機を使用し、そのようなブレンドを使用して、メチラポンとオキサゼパムが互いに制限された接触を有する、または接触しない二層錠を製造する。二層錠を、パン型コーティング機、流動層乾燥機またはWursterコーティング機のいずれかの使用によって錠剤用の不活性コーティング(例えば、OpadryコーティングなどのColorconからのコーティング)で、任意選択で被覆する。不活性コーティングは、錠剤の総重量に0.05〜10%を加えることができる。
【0182】
製剤9:三層圧縮錠
[000162]二層錠において記載された成分(顆粒剤の形態であり得る)のブレンドを、活性剤としてのメチラポンおよびオキサゼパムにより別々に作製する。不活性中間層の一般的な組成を表13に示す。
【0183】
【表13】
【0184】
[000163]三層錠成形機を使用して、これらのブレンドから、メチラポンとオキサゼパムが不活性中間層によって離されている三層錠を製造することができる。三層錠を、パン型コーティング機、流動層乾燥機またはWursterコーティング機のいずれかの使用によって錠剤用の不活性コーティング(例えば、OpadryコーティングなどのColorconからのコーティング)で、任意選択で被覆する。不活性コーティングは、錠剤の総重量に0.05〜10%を加えることができる。
【0185】
製剤10.カプセル中のオキサゼパムのビーズ剤と組み合わせたメチラポンのブレンド
[000164]メチラポンの乾燥ブレンドを、表14に列挙された成分により調製した。メチラポンを計量し、#20メッシュのスクリーンに通した。微晶質セルロースおよびコロイド状二酸化ケイ素を組合せ、ポリバッグの中で混合し、#20メッシュのスクリーンに通した。メチラポン、微晶質セルロースおよびコロイド状二酸化ケイ素を、約7.57l(8qt.)のV−Blenderにより10分間(25RPM)ブレンドした。ステアリン酸マグネシウムを計量し、40メッシュのスクリーンに通し、これを次にV−Blenderに加え、混合物を3分間ブレンドして、最終ブレンドを得た。
【0186】
【表14】
【0187】
[000165]オキサゼパムビーズ剤を、表15に列挙された成分および下記の手順により調製した。
1.各固体成分を計量し、#20メッシュのスクリーンによりスクリーニングし、高剪断ミキサーの造粒機のボウルに移した。
【0188】
2.180gの精製水をオーバーヘッドミキサーによりPovidone K30と混合して、結合剤溶液を作り出した。
3.固体成分を、高剪断造粒機により150rpm(インペラーのみ)で5分間ブレンドした。5分後、乾燥混合物のLODを測定した。
【0189】
4.造粒機のインペラー速度をおよそ250RPMに設定し、チョッパー速度をおよそ750RPMに設定した。結合剤溶液をおよそ100g/分で加えた。
5.追加の精製水を混合物におよそ60〜100g/分で加え、インペラー速度をおよそ250〜350rpmに設定し、チョッパー速度を750rpmに設定して、湿潤した柔軟な塊(湿潤顆粒塊)を得た。およそ222gの水を加えた。
【0190】
6.湿潤顆粒を、造粒機のインペラー速度のおよそ350RPMおよびチョッパー速度のおよそ1000RPMでおよそ1.5分間混合した。
7.湿潤塊を、1.0mmサイズのスクリーン(標的:1.0mm、範囲:0.7mm〜1.2mm)を備えたLCI MG−55 Multi−Granulator押出機に装填した。
【0191】
8.押出物を収集し、2mmのクロスハッチディスクを備えたLCI QJ−230T Marumerizerスフェロナイザーに投入した。スフェロナイザーの速度を所望の設定に調整した。押出物の一部を加え、定期的に目視観察/試料採取しながらおよそ2分間処理して、処理条件および終点を決定した。部分ロットそれぞれの開始時間および終了時間を記録した。時間が過ぎると、排出バルブを開放し、球体を適切な容器の中に収集した。
【0192】
9.小球を流動層乾燥機の膨張室に移した。小球を入口温度の60℃および生成物温度の35〜40℃で乾燥して、ステップ3で得たLODの±1.0の値を得た。使用した流動条件を記録した。また、得られた小球の最終重量を記録した。温度が40℃を超える場合は、最適化するまで方法を中断した。
【0193】
10.得られたビーズをスクリーンネストにより篩にかけ、#18〜#25のスクリーンの組み合わせによりビーズを収集した。
11.次にビーズをOpadry QX Whiteで被覆して、名目上7.5%の重量増加を与えた。
【0194】
【表15】
【0195】
[000166]HPMCカプセルに、149.1mgのオキサゼパム被覆ビーズ剤(8mgのオキサゼパムを含有する)および300mgのメチラポン乾燥ブレンド(240mgのメチラポンを含有する)を充填した。
【0196】
製剤11.カプセル中のオキサゼパムのビーズ剤と組み合わせたメチラポンのブレンド
[000167]メチラポンの乾燥ブレンドを、表16に列挙された成分により調製した。メチラポンを計量し、#20メッシュのスクリーンに通した。微晶質セルロースを計量し、#20メッシュのスクリーンに通した。微晶質セルロースの一部およびコロイド状二酸化ケイ素を組合せ、ポリバッグの中で混合し、#40メッシュのスクリーンに通した。メチラポン、微晶質セルロースおよびコロイド状二酸化ケイ素を、約15.14l(16qt.)のV−Blenderにより12分間(25RPM)ブレンドした。ステアリン酸マグネシウムを計量し、#40メッシュのスクリーンに通し、次にV−Blenderに加え、混合物を3分間ブレンドして、最終ブレンドを得た。
【0197】
【表16】
【0198】
[000168]オキサゼパムビーズ剤を、表17に列挙された成分および下記の手順により調製した。
1.Povidone K30を除いて、各固体成分を計量し、#20メッシュのスクリーンによりスクリーニングし、高剪断ミキサーの造粒機のボウルに移した。
【0199】
2.180gの精製水をオーバーヘッドミキサーによりPovidone K30と混合して、結合剤溶液を作り出した。
3.固体成分を、高剪断造粒機により150rpm(インペラーのみ)で5分間ブレンドした。5分後、乾燥混合物のLODを測定した。
【0200】
4.造粒機のインペラー速度をおよそ250RPMに設定し、チョッパー速度をおよそ750RPMに設定した。結合剤溶液をおよそ100g/分で加えた。
5.追加の精製水を混合物におよそ60〜100g/分で加え、インペラー速度をおよそ250〜350rpmに設定し、チョッパー速度を750rpmに設定して、湿潤した柔軟な塊(湿潤顆粒塊)を得た。およそ222gの水を加えた。
【0201】
6.湿潤顆粒塊を、造粒機のインペラー速度のおよそ350RPMおよびのチョッパー速度のおよそ1000RPMでおよそ1.5分間混合した。
7.湿潤塊を、1.0mmサイズのスクリーン(標的:1.0mm、範囲:0.7mm〜1.2mm)を備えたLCI MG−55 Multi−Granulator押出機に装填した。
【0202】
8.押出物を収集し、2mmのクロスハッチディスクを備えたLCI QJ−230T Marumerizerスフェロナイザーに投入した。スフェロナイザーの速度を所望の設定に調整した。押出物の一部を加え、定期的に目視観察/試料採取しながらおよそ2分間処理して、処理条件および終点を決定した。部分ロットそれぞれの開始時間および終了時間を記録した。時間が過ぎると、排出バルブを開放し、球体を適切な容器の中に収集した。
【0203】
9.小球を流動層乾燥機の膨張室に移した。小球を入口温度の60℃および生成物温度の35〜40℃で乾燥して、ステップ3で得たLODの±1.0の値を得た。使用した流動条件を記録した。また、得られた小球の最終重量を記録した。温度が40℃を超える場合は、最適化するまで方法を中断した。
【0204】
10.得られたビーズをスクリーンネストにより篩にかけ、#18〜#25のスクリーンの組み合わせによりビーズを収集した。
11.次に得られたビーズを、Wursterカラムを備えた流動層により水中のOpadry QX Whitenの15%分散剤で一部ずつ被覆して、非被覆ビーズに名目上7.5%の重量増加(被覆ビーズの総重量の7.0%)を与えた。コーティング部分のうちの1つのバッチ量の例を表18に示す。
【0205】
12.被覆ビーズ部分をバックの中でブレンドした。
【0206】
【表17】
【0207】
【表18】
【0208】
[000169]HPMCカプセルに、被覆オキサゼパムビーズ剤の形態でカプセル1個あたり8mgのオキサゼパムと、メチラポンの乾燥ブレンドの形態でカプセル1個あたり240mgのメチラポンとの組み合わせを充填した。HPMCカプセルに、被覆オキサゼパムビーズ剤の形態でカプセル1個あたり4mgのオキサゼパムと、メチラポンの乾燥ブレンドの形態でカプセル1個あたり90mgのメチラポンとの組み合わせを充填した。カプセル充填剤の組成を表19に示す。
【0209】
【表19】
【0210】
メチラポン−オキサゼパム適合性研究
研究を実施して、単一医薬組成物(例えば、両方の化合物を含有する単一錠剤単位)中のオキサゼパムとメチラポンの適合性を評価した。
【0211】
分析法評価
[000170]ストレスを与えたオキサゼパムおよびメチラポン原薬試料を作り出し、HPLCアッセイおよび各化合物の類縁物質法(related substances method)を使用して分析した。これは、それぞれの方法を使用して分析したとき、オキサゼパムからの不純物がメチラポンからの不純物もしくはメチラポン自体と干渉するか、またはその逆もあるかを評価する。
【0212】
適合性試験
[000171]原薬の二成分混合物を調製し、40℃/75%RHで4週間ストレスを与え、両方の分析方法を使用して、アッセイおよび類縁物質法によって評価した。オキサゼパムおよびメチラポンを含有するプロトタイプブレンドを調製し、これは、(i)乾式造粒を使用する1つのプロトタイプ、および(ii)湿式造粒を使用する1つのプロトタイプによる単一単位組合せ錠剤にとって可能性の高い手法を表す。ブレンドに25℃/60%RHおよび40℃/75%RHで4週間ストレスを与え、評価した。
【0213】
分析法評価
[000172]オキサゼパムおよびメチラポン原薬の強制分解試料を、以下の方法によってそれぞれ分析した。
【0214】
試験方法A
[000173]試料を正確に計量して、メスフラスコに入れる。およそ2mLの水を加えて、試料を崩壊させる。試料希釈剤を加え、15分間超音波処理し、15分間振とうし、次に試料希釈剤により所定の体積にして、十分に混合する。溶液を濾過し、分析のために必要であれば試料希釈剤で希釈し、下記のクロマトグラフィー条件を使用してHPLCにより分析する。
【0215】
【表20】
【0216】
試験方法B
[000174]試料を正確に計量して、500mLのメスフラスコに入れる。およそ1〜2mLの水を加えて崩壊させる。試料希釈剤を加え、15分間超音波処理し、15分間振とうし、次に試料希釈剤により所定の体積にして、十分に混合する。この溶液を濾過し、試料希釈剤で適切な試料濃度に希釈し、下記のクロマトグラフィー条件を使用してHPLCにより分析する。
【0217】
【表21】
【0218】
適合性研究
[000175]2つの化合物の適合性を、(i)未希釈API混合物(オキサゼパム:メチラポンの1:15〜1:30比)として、および(ii)錠剤の単純な組合せが製造される場合(表20を参照すること)、最終形態を表すプロトタイプマトリックスにおいて評価した。これらのプロトタイプは、720mgのメチラポン/24mgのオキサゼパムの用量を表すメチラポンとオキサゼパムの比を有する。
【0219】
[000176]1つのプロトタイプは乾式造粒法を使用して調製し、もう一方は湿式造粒法を使用して調製した。両方のプロトタイプでは、メチラポンを顆粒内に処方し、オキサゼパムを顆粒外に含んだ。それぞれの場合に使用された賦形剤は、オキサゼパムおよびメチラポンのミニ錠処方に使用されたものに類似していた。乾式造粒法は、顆粒内構成成分のローラー圧縮によって促進した。
【0220】
【表22】
【0221】
[000177]API混合物およびプロトタイプ錠剤の試料(Carver成形機により圧密されたスラグから作り出された)を、ねじ蓋ガラスバイアル中に25℃/60%RHおよび40℃/75%RHで保管した。4週間後に試料を保管場所から取り出し、両方のHPLC分析法(試験方法AおよびB)を使用して、メチラポン、オキサゼパムおよび関連物質について分析した。オキサゼパムに対して大量のメチラポンがあったので、混合物からメチラポンおよびオキサゼパムを適切に分析するために、異なる希釈が必要であった。
【0222】
結果−適合性研究
[000178]メチラポンとオキサゼパムの適合性を、以下の試料の効力および不純物プロファイルを比較することによって評価した。
【0223】
1.25℃/60%RHおよび40℃/75%RHで4週間保管した未希釈オキサゼパムAPI。
2.25℃/60%RHおよび40℃/75%RHで4週間保管した未希釈メチラポンAPI。
【0224】
3.25℃/60%RHおよび40℃/75%RHで4週間保管した、オキサゼパムとメチラポンのAPIの1:15〜1:30比の二成分混合物。
4.25℃/60%RHおよび40℃/75%RHで4週間保管した、湿式造粒手法(メチラポン−顆粒内、オキサゼパム−顆粒外)を使用して調製したプロトタイプブレンド。
【0225】
5.25℃/60%RHおよび40℃/75%RHで4週間保管した、乾式造粒手法(メチラポン−顆粒内、オキサゼパム−顆粒外)を使用して調製したプロトタイプブレンド。
【0226】
[000179]それぞれの活性医薬構成成分において、未希釈APIの効力および不純物の値を、二成分混合物およびプロトタイプにおけるものと比較した。方法が2つの活性剤の不純物を区別することができないので、適合性は、活性剤の不純物を増加し、効力値を減少させることによって評価した。結果を、オキサゼパムについては表21、メチラポンについては表22に示す。API混合物およびプロトタイプのピーク面積%は、対応する試料における2つの活性剤の比に比例していた。
【0227】
[000180]結果は、2つの活性剤が適合しないことを総合的に実証している。不適合性の厳しさは、乾式造粒<湿式造粒<混合物、の順である。予想されるように、分解は、25℃/60%RHより40℃/75%RHのほうが大きい。未希釈APIは、40℃/75%RHであっても、混合物およびプロトタイプと同じ保管期間で分解を示さない。不適合性は、主にオキサゼパムの分解をもたらし(50%までのオキサゼパムの分解が、40℃/75%RHによる4週間で観察された)、一方、メチラポンへの影響は、あったとしても最小限のものであった。加えて、造粒手法による活性剤の分離(メチラポン−顆粒内、オキサゼパム−顆粒外)は、不適合性に有意な影響がなかった。
【0228】
【表23】
【0229】
【表24】
【0230】
等価物および範囲
[000181]特許請求の範囲において、「a(1つの)」、「an(1つの)」および「the(その)」などの冠詞は、特に指示がない限り、または文脈から明白でない限り、1つ、または1つを超えるものを意味することができる。ある群の1つまたは複数のメンバーの間に「または(or)」を含む特許請求の範囲または記述は、その群の1つ、1つを超える、または全てのメンバーが、特に指示がない限り、または文脈から明白でない限り、所定の生成物または方法に存在する、用いられる、またはそうでなければ関連する場合に満たされると考えられる。本発明は、その群の正確に1つのメンバーが所定の生成物または方法に存在する、用いられる、またはそうでなければ関連する実施形態を含む。本発明は、その群の1つを超える、または全てのメンバーが、所定の生成物または方法に存在する、用いられる、またはそうでなければ関連する実施形態を含む。
【0231】
[000182]さらに、本発明は、列挙された請求項の1項以上からの1つまたは複数の制限、要素、語句、および記述的用語が別の請求項に導入される全ての変形、組合せ、および置換を包含する。例えば、別の請求項に従属する任意の請求項を、同じ基本請求項に従属する他の任意の請求項に見いだされる1つまたは複数の制限を含むように変更することができる。要素が列挙として、例えば、マーカッシュ群形式に存在する場合、要素の各部分群も開示され、任意の要素をその群から取り除くことができる。一般に、本発明または本発明の態様が特定の要素および/または特徴を含むと称される場合、特定の本発明の実施形態または本発明の態様は、そのような要素および/または特徴からなる、または本質的になることが理解されるべきである。簡素さのために、これらの実施形態は、本明細書において、これらの言葉で(in haec verba)特定的に記載されていない。用語「含む(comprising)」および「含有する「containing)」は、開放的であることが意図され、追加の要素またはステップを含めることを許容することも留意される。範囲が提示される場合、終点も含まれる。さらに、特に指示がない限り、または文脈から、および当業者の理解から明白でない限り、範囲として表される値は、文脈から明白に指示されない限り、本発明の異なる実施形態に記述された範囲内の任意の特定の値または部分範囲を、その範囲の下限の単位の十分の一まで推定することができる。
【0232】
[000183]本出願は、様々な発行特許、公開特許出願、雑誌記事、および他の刊行物を参照し、その全てが参照により本明細書に組み込まれる。組み込まれた参考文献のいずれかと本明細書が競合する場合、本明細書が優先される。加えて、従来技術の範囲内に入る本発明の任意の特定の実施形態は、任意の1項以上の請求項から明示的に除外され得る。そのような実施形態は当業者に既知であると認められるので、そのような除外が本明細書に明示的に記載されていなくても、除外され得る。本発明の任意の特定の実施形態は、従来技術の存在に関連しても、していなくても、いずれにしても任意の請求項から除外され得る。
【0233】
[000184]当業者は、日常的なものを越えない実験を使用して、本明細書に記載されている具体的な実施形態に対する多くの等価物を認める、または確かめることができる。本明細書に記載されている本実施形態の範囲は、上記の発明を実施するための形態を制限することを意図せず、むしろ添付された特許請求の範囲に記載されている通りである。当業者は、この記述に対して様々な変更および修正を、以下の特許請求の範囲に定義されている本発明の精神または範囲を逸脱することなく行ってもよいことを理解する。