(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
【解決手段】液体組成物における真珠光沢剤としての微粒子タルク材料の使用および前記微粒子タルク材料を加えることにより液体組成物の真珠光沢を増大する方法、前記微粒子タルク材料を含む真珠光沢液体組成物、および前記真珠光沢液体組成物を製造する方法。
微粒子タルク材料が、(a)約1μm以上、例えば約1.5μm以上、または約2μm以上のおよび/または(b)約20μm以下、例えば約10μm以下、または約5μm以下のd50(セディグラフ)を有する、請求項1から3までのいずれか1項に記載の使用または方法。
微粒子タルク材料が、(a)約5μm以上、例えば約10μm以上、または約15μm以上のおよび/または(b)約40μm以下、例えば約35μm以下、または約30μm以下のd50(レーザー)を有する、請求項1から4までのいずれか1項に記載の使用または方法。
微粒子タルク材料が、液体中に懸濁されたタルクの離層によって得られるか、または得られることが可能である、請求項1から7までのいずれか1項に記載の使用または方法。
液体組成物が、約2.8以上のラメラリティーインデックスを有する微粒子タルク材料以外の真珠光沢剤を実質的に含まない、請求項1から10までのいずれか1項に記載の使用または方法。
液体組成物が、少なくとも約40%、例えば少なくとも約50%、または少なくとも約60%の%反射光を有する、請求項1から11までのいずれか1項に記載の使用または方法。
請求項13から14までのいずれか1項に記載の真珠光沢液体組成物を製造する方法であって、約2.8以上のラメラリティーインデックスを有する微粒子タルク材料を真珠光沢液体組成物の1つまたは複数の成分と混合するステップを含む、方法。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本明細書において、液体組成物における真珠光沢剤としての微粒子タルク材料の使用が提供される。
本明細書において、液体組成物の真珠光沢を増大する方法であって、微粒子タルク材料を液体組成物に加えるステップを含む、方法もまた提供される。
本明細書において、微粒子タルク材料を含む真珠光沢液体組成物およびこうした真珠光沢液体組成物を製造する方法が提供される。
用語「真珠光沢剤」は、それが添加される組成物(例えば、液体組成物)に、真珠光沢のある外観を付与するために使用することができるいずれかの化合物または材料をいう。「真珠光沢のある外観」は、真珠層のようなおよび/または真珠のようなとも称される、真珠様の輝きまたは光沢をいう。
真珠光沢は、例えば、Aello 1200(商標)プローブなどのプローブ、およびシグナル変動が評価され真珠光沢の様相の評価を可能にする動的消光測定技術を用いて測定されてよい。これにより、反射光(%)の測定値が得られる。このことは、Bolzinger et al., “Effects of surfactants on crystallization of ethylene glycol distearate in oil-in-water emulsion”, Colloids and Surfaces A: Physiochem. Eng. Aspects, 299, 2007, 93 - 100に記述され、その内容は、参照することにより本明細書に組み込まれる。マイカ(例えば、MerckのTimiron Starluster MP−115(商標))の分散液を、標準試料として使用することができ、真珠光沢5を割り当てることができる。界面活性剤の非存在下で結晶化させたEGDSの懸濁液を標準試料として使用することができ、真珠光沢0を割り当てることができる。
【0007】
ある特定の実施形態において、真珠光沢液体組成物の%反射光は、少なくとも約40%である。例えば、真珠光沢液体組成物の%反射光は、少なくとも約45%、または少なくとも約50%、または少なくとも約55%、または少なくとも約60%、または少なくとも約65%、または少なくとも約70%、または少なくとも約75%である。ある特定の実施形態において、真珠光沢液体組成物の%反射光は、約95%以下、例えば、約90%以下、または約85%以下、または約80%以下である。
ある特定の実施形態において、真珠光沢は、本発明の組成物および/または本発明により製造される組成物を、本明細書に記述の微粒子タルク材料の代わりに業界で使用されるある特定の量の真珠光沢剤を含む同一の組成物と比較することによって決定される。例えば、真珠光沢は、本発明の組成物および/または本発明により製造される組成物を、約2.8以上のラメラリティーインデックスを有する微粒子タルク材料の代わりに、2質量%のステアリン酸グリコールを含む同一の組成物と比較することによって決定される。
「微粒子タルク材料」は、化学式H
2Mg
3(SiO
3)
4またはMg
3Si
4O
10(OH)
2を有する水和マグネシウムシリケート、または鉱物クロライト(水和マグネシウムアルミニウムシリケート)、これらの組合せ、またはこれらから誘導され、かつ同様の特性を有する鉱物物質からなる微粒子材料をいう。
微粒子タルク材料が天然由来の供給源から得られるとき、何らかの鉱物性不純物が基礎材料を必然的に汚染することがある。例えば、天然由来のタルクは、ドロマイトなどの他の鉱物を伴って産することがある。さらに、ある状況では、僅かな追加量の他の鉱物が含まれることがあり、例えば、ドロマイト、カオリン、か焼カオリン、ウォラストナイト、ボーキサイト、またはマイカのうちの1種または複数がまた存在することもある。しかし一般に、本発明において使用される微粒子鉱物は、5質量%未満、例えば2質量%未満、例えば1質量%未満の他の鉱物を含むことになる。
【0008】
一実施形態において、微粒子タルク材料は、採鉱または抽出後に最小限の加工を受ける。さらなる実施形態において、微粒子タルク材料は、少なくとも1つの物理的修飾プロセスに供される。当業者であれば、現時点で公知のまたは今後発見されるであろう、使用に適した物理的修飾プロセスを容易に理解するであろう。適切な物理的修飾プロセスは、摩砕、乾燥および空気分級を含むがこれらに限定されるものではない。さらに別の実施形態において、微粒子タルク材料は、少なくとも1つの化学的修飾プロセスに供される。当業者であれば、現時点で公知のまたは今後発見されるであろう、本発明における使用に適した化学的修飾プロセスを容易に理解するであろう。適切な化学的修飾プロセスは、シラン処理およびか焼を含むがこれらに限定されるものではない。微粒子タルク材料は、例えば、表面処理されていてもされていなくてもよい。
表面処理は、例えば、タルク微粒子および/またはタルク微粒子が配合される液体組成物の特性を変化させるのに役立つことができる。ある特定の実施形態において、表面処理は、組成物の展延性を向上させかつ/または皮膚(例えばヒト皮膚)に塗布したとき、組成物の付着性、耐水性、皮脂吸収および/または表面の滑らかさを向上させる。表面処理は、例えば、タルク微粒子の疎水性または親油性を増大することができる。
【0009】
ある特定の実施形態において、表面処理は、有機シラン、有機リン、有機硫黄、またはこれらの混合物である。ある特定の実施形態において、表面処理剤はヒドロカルビルリン酸、例えば、アルキルリン酸、例えばC
6−C
24ホスホン酸、例えば、n−オクタデシルホスホン酸など、である。ある特定の実施形態において、表面処理剤は、ハロアルキルホスホン酸、例えばナノフルオロペンタデシルホスホン酸などのフルオロアルキルホスホン酸など、である。
ある特定の実施形態において、表面処理は、メチコン、ジメチコン、トリエトキシシラン、ラウロイルリシン、C
9-15フルオロアルコールホスフェート、ミリスチン酸マグネシウム、トリエトキシカプリルシラン、ポリヒドロキシステアリン酸およびパーフルオロオクチルトリエトキシシランのうちの1種または複数から選択される。
ある特定の実施形態において、表面処理は、微結晶セルロースであるか、または微結晶セルロースを含む。
ある特定の実施形態において、表面処理は、ポリアクリレートであるか、またはポリアクリレートを含む。
【0010】
ある特定の実施形態において、表面処理は、ポリオキシアルキレン(POA)、例えば、ポリアルキレングリコール(PAG)またはポリアルキレンオキシド(PAO)であるか、またはこれらを含む。本明細書で使用するとき、用語「ポリアルキレングリコール」は、20000g/mol未満の数平均分子質量を有するPOAを意味し、用語「ポリアルキレンオキシド」は、20000g/mol超の数平均分子質量を有するPOAを意味する。ある特定の実施形態において、表面処理は、約100から約15000g/mol、例えば、約200から約10000g/mol、または約500から約9000g/mol、または約1000から約9000g/mol、または約2000から約900g/mol、または約4000から約9000g/mol、または約6000から約9000g/mol、または約6000から約8500g/molの数平均分子質量を有するポリアルキレングリコールを含むか、またはこれらのポリアルキレングリコールである。
ある特定の実施形態において、表面処理は、パラホルムアルデヒド(ポリエチレンオキシド)、ポリテトラメチレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリブチレンオキシドのうちの1種または複数、およびこれらの組合せから選択されるポリアルキレンオキシドであるか、またはこれらを含む。
ある特定の実施形態において、表面処理は、ポリエチレングリコールであるか、またはポリエチレングリコールを含む。ある特定の実施形態において、表面処理は、ポリエチレングリコールとポリプロピレングリコール(PPG)の混合物を含むか、またはこの混合物である。
【0011】
ある特定の実施形態において、表面処理は、ポリエーテル修飾ポリシロキサンであるか、またはポリエーテル修飾ポリシロキサンを含む。ポリエーテル修飾ポリシロキサンは、直鎖状ポリシロキサンから誘導されてよい。ある特定の実施形態において、ポリエーテル修飾ポリシロキサンは、ポリ(ジメチルシロキサン)、ポリ(ヘキサメチルジシロキサン)、ポリ(オクタメチルトリシロキサン)、ポリ(デカメチルテトラシロキサン(−silozne))、またはこれらの組合せから誘導される。
ある特定の実施形態において、表面処理は、少なくとも1種のシロキサンを含む。一般に、シロキサンは、式中、Rがアルキル基であってよい、一般実験式R
2SiOに基づく、ケイ素、酸素および、多くの場合炭素および水素を含む、いずれかのクラスの有機または無機化合物である。典型的なシロキサンは、ジメチルシロキサン、メチルフェニルシロキサン、メチル水素シロキサン、メチル水素ポリシロキサン、メチルトリメトキシシラン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、ジフェニルシロキサン、ならびにモノフェニルシロキサンユニット、ジフェニルシロキサンユニット、フェニルメチルシロキサンユニット、ジメチルシロキサンユニット、モノメチルシロキサンユニット、ビニルシロキサンユニット、フェニルビニルシロキサンユニット、メチルビニルシロキサンユニット、エチルシロキサンユニット、フェニルエチルシロキサンユニット、エチルメチルシロキサンユニット、エチルビニルシロキサンユニット、またはジエチルシロキサンユニットのいずれかの組合せのコポリマーまたはコポリマーのブレンドを含むが、これらに限定されるものではない。
【0012】
ある特定の実施形態において、表面処理は、アミン、またはアミン誘導体を含む。ある特定の実施形態において、表面処理は、アルキル化アミン、例えば、アルキル化アルキルアミン、例えばエチル化アルキルアミンなど、を含む。ある特定の実施形態において、表面処理は、アルコキシル化アミン、例えば、エトキシル化アミン、または、例えばエトキシル化アルキルアミンなどのアルコキシル化アルキルアミンを含む。
ある特定の実施形態において、表面処理は、ポリアルキレングリコール(PAG)およびアミン、例えば、PAG、アルコキシル化アミンおよびシロキサンを含む。ある特定の実施形態において、表面処理は、PAG(例えば、PEG)、エトキシル化アルキルアミンおよびシロキサンを含む。ある特定の実施形態において、表面処理は、本質的に前述の表面処理剤からなるか、または前述の表面処理剤からなる。
【0013】
ある特定の実施形態において、表面処理は、タルク微粒子の全質量に対して最大約5質量%、例えば、タルク微粒子の全質量に対して約0.001質量%から約5質量%、または約0.01質量%から約2質量%、または約0.1質量%から約2質量%、または約0.5質量%から約1.5質量%の量で存在する。
ある特定の実施形態において、微粒子タルク材料は、表面処理されない。
タルク微粒子材料は、例えば、天然源から研削によって得られてよい。例えば、タルク微粒子材料は、液体中に懸濁されたタルクの離層によって得られるか、または得られることが可能であってよい。
天然タルク微粒子は、典型的には、タルクの鉱物源を破砕し、次いで研削することによって得られ、所望の粒径分布を有する生成物を得るために、それに続いて粒径分級ステップが行われてよい。微粒子固体材料は、自原的に、すなわち固体材料自体の微粒子間の摩擦によって、または、別法として、研削されるタルク微粒子とは異なる材料の粒子を含む微粒子研削媒体の存在下で研削されてよい。これらのプロセスは、プロセスのどの段階において添加されてもよい分散剤およびバイオサイドの存在下または非存在下で行われてよい。
タルク微粒子は、当業者に周知の技術、例えば、粉砕(例えば、破砕、研削、摩砕)、分級(例えば、流体力学的選別、スクリーニングおよび/またはシービング)および乾燥から選択される技術を用いて調製されてよい。
【0014】
ある特定の実施形態において、タルク微粒子は、その全内容が参照することにより本明細書に組み込まれる、米国特許第6348536号に記述の方法に従って得られ、かつ/または得られることが可能である。
より特定すると、タルク微粒子は、
(a)予め決定された初期粒径をもつタルクを液体中に懸濁させるステップと、
(b)粒子の薄層の分離を発生させるように、および初期粒径よりも小さい粒径が得られるように適合された離層操作に懸濁液を供するステップと、
(c)任意選択で懸濁液を選別に供して、予め決定した粒径よりも大きな粒径の粒子を除去するステップと、
(d)懸濁液を乾燥させるステップと、
(e)任意選択で粒子を処理して、粒子間の強い結合の発生を制限するステップと
を含む方法によって調製することができる。
【0015】
出発物質のタルクは典型的には、所望の粒径よりも大きな初期粒径を有するものが選択される。ある特定の実施形態において、出発物質のタルクは、分散剤の存在下で、乾燥物質の質量が懸濁液の全質量に対して約10%から約60%であるように、水に懸濁される。懸濁液は、典型的には、均一である。離層の間の研削操作は、ある特定の実施形態においては、約10μmから約50μmのd
50レーザーが得られるように行われる。選別ステップは、タービン型選別機、またはハイドロサイクロン、またはエンドレス抽出スクリューの付いた遠心分離機によって行われてよい流体力学的選別を含んでよい。懸濁液は、有利には残存液体レベル1%未満を達成するような方法で乾燥される。
ある特定の実施形態において、タルク微粒子は、
(a)初期粒径よりも小さな粒径のタルク微粒子を得るために、所望のd
50レーザーよりも大きな(例えば、約10μmから約50μm、または約10μmから約35μmである所望のd
50レーザーよりも大きな)初期粒径を有する比較的粗いタルク微粒子の懸濁液を離層するステップと、
(b)少なくとも部分的に懸濁液を乾燥させ、それによって所望のd
50レーザーおよび任意選択で所望のラメラリティーインデックスを有するタルク微粒子を得るステップと、
を含む方法によって調製される。
【0016】
ある特定の実施形態において、無機微粒子、例えば、タルク微粒子は、所望の粒径およびラメラリティーを得るための加工の間に化学的処理を受けない。
微粒子タルク材料は、例えば、(微粒子タルク材料の全質量に対して)約20質量%以下のアルミニウム含有量を有する。例えば、微粒子タルク材料は、約15質量%以下、または約10質量%以下、または約8質量%以下、または約6質量%以下、または約5質量%以下、または約4質量%以下、または約3質量%以下、または約2質量%以下、または約1.5質量%以下、または約1質量%以下、または約0.75質量%以下のアルミニウム含有量を有してよい。例えば、微粒子タルク材料は、少なくとも約0.1質量%、または少なくとも約0.2質量%、または少なくとも約0.4質量%のアルミニウム含有量を有してよい。例えば、微粒子タルク材料は、約0.1質量%から約5質量%、または約0.2質量%から約3質量%、または約0.4質量%から約2.5質量%の範囲のアルミニウム含有量を有してよい。アルミニウム含有量は、蛍光X線分光分析(XFS)によって決定され得る、Al
2O
3含有量として、算出される。
本発明において使用される微粒子タルク材料は、約2.8以上のラメラリティーインデックスを有する微粒子タルク材料である。
【0017】
ラメラリティーインデックスは、粒子の形状および平坦度(大寸法/厚さ)を特徴付ける。用語「ラメラリティーインデックス」は、以下の比率により定義される。
【数1】
式中、「d
50レーザー」は、上述のように、レーザー粒径アナライザーを用いて得られた平均粒子径(d
50)の値であり、「d
50沈降」は、以下に記述するように、Sedigraph(ISO規格13317-3)を用いた沈降によって得られたメジアン径の値である。このインデックスが、粒子の最小寸法に対する粒子の最大寸法の平均比率に相関することを示す論文G. Baudet and J. P. Rona, Ind. Min. Mines et Carr. Les techn. June, July 1990, pp 55-61を参照することができる。
【0018】
上述の沈降技術において、タルク微粒子材料に関して本明細書で称される粒径特性は、周知の方法で、水性媒体中完全に分散した状態の微粒子材料の沈降によって、本明細書において「Micromeritics Sedigraph 5100ユニット」と称されるMicromeritics Instruments Corporation,Norcross,Georgia,USA(www.micromeritics.com)が供給するSedigraph 5100装置を用いて、ストークスの法則を応用して、測定される。このような装置は、当技術分野で「球相当径」(e.s.d)と称される寸法が、特定のe.s.d値未満である粒子の累積質量パーセントの測定値およびプロットを与える。平均粒径d
50沈降は、この方法で決定された粒子のe.s.dの値であり、ここではd
50値未満の球相当径を有する粒子が50質量%存在する。d
95沈降値は、95質量%の粒子が、d
95沈降値未満のesdを有する値である。粒径特性は、ISO 13317-3、またはこれと同等の何らかの方法に従って決定されてよい。
【0019】
上述のレーザー技術において、微粒子タルク材料に関して本明細書で称される粒径特性は、湿式Malvernレーザー散乱(ISO規格13320-1)によって測定される。この技術において、粉末、懸濁液およびエマルション中の粒子の寸法は、レーザー光線の回折を用いて、Mie理論を応用して、測定されてよい。このような装置、例えば、Malvern Mastersizer S(Malvern instrumentsにより供給される)は、当技術分野で「球相当径」(e.s.d)と称される寸法が、特定のe.s.d値未満である粒子の累積体積パーセントの測定値およびプロットを与える。平均粒径d
50は、この方法で決定された粒子のe.s.dの値であり、ここではd
50値未満の球相当径を有する粒子が50質量%存在する。誤解を避けるために述べるが、レーザー光散乱を用いた粒径測定は、上述の沈降法と同等の方法ではない。
【0020】
ある特定の実施形態において、微粒子タルク材料は、約2.9以上のラメラリティーインデックスを有する。例えば、微粒子タルク材料は、約3以上、または約3.1以上、または約3.2以上、または約3.3以上、または約3.4以上、または約3.5以上、または約3.6以上、または約3.7以上、または約3.8以上、または約3.9以上、または約4以上、または約4.1以上、または約4.2以上、または約4.3以上、または約4.4以上、または約4.5以上、または約4.6以上、または約4.7以上、または約4.8以上、または約4.9以上、または約5以上、または約5.1以上、または約5.2以上、または約5.3以上、または約5.4以上、または約5.5以上、または約5.6以上、または約5.7以上、または約5.8以上、または約5.9以上、または約6以上、または約6.1以上、または約6.2以上、または約6.3以上、または約6.4以上、または約6.5以上、または約6.6以上、または約6.7以上、または約6.8以上、または約6.9以上、または約7以上のラメラリティーインデックスを有してよい。
ある特定の実施形態において、微粒子タルク材料は、約20以下のラメラリティーインデックスを有する。例えば、微粒子タルク材料は、約15以下、または約10以下、または約9.5以下、または約9以下、または約8.5以下、または約8以下、または約7.5以下のラメラリティーインデックスを有してよい。
【0021】
微粒子タルク材料は、例えば、約1μm以上のd
50(セディグラフ)を有する。例えば、微粒子タルク材料は、約1.1μm以上、または約1.2μm以上、または約1.3μm以上、または約1.4μm以上、または約1.5μm以上、または約1.6μm以上、または約1.7μm以上、または約1.8μm以上、または約1.9μm以上、または約2μm以上のd
50(セディグラフ)を有してよい。例えば、微粒子タルク材料は、約2.1μm以上、または約2.2μm以上、または約2.3μm以上、または約2.4μm以上、または約2.5μm以上のd
50(セディグラフ)を有してよい。
微粒子タルク材料は、例えば、約20μm以下のd
50(セディグラフ)を有する。例えば、微粒子タルク材料は、約19μm以下、または約18μm以下、または約17μm以下、または約16μm以下、または約15μm以下、または約14μm以下、または約13μm以下、または約12μm以下、または約11μm以下、または約10μm以下のd
50(セディグラフ)を有してよい。例えば、微粒子タルク材料は、約9.5μm以下、または約9μm以下、または約8.5μm以下、または約8μm以下、または約7.5μm以下、または約7μm以下、または約6.5μm以下、または約6μm以下、または約5.5μm以下、または約5μm以下、または約4.5μm以下、または約4μm以下、または約3.5μm以下、または約3μm以下のd
50(セディグラフ)を有してよい。
【0022】
ある特定の実施形態において、微粒子タルク材料は、約1μmから約10μm、例えば約2μmから約8μmの範囲のd
50(セディグラフ)を有する。例えば、微粒子タルク材料は、約1μmから約4μm、または約1.5μmから約3.5μm、または約2μmから約3μmの範囲のd
50(セディグラフ)を有する。
微粒子タルク材料は、例えば、約5μm以上のd
50(レーザー)を有してよい。例えば、微粒子タルク材料は、約6μm以上、または約7μm以上、または約8μm以上、または約9μm以上、または約10μm以上、または約11μm以上、または約12μm以上、または約13μm以上、または約14μm以上、または約15μm以上、または約16μm以上、または約17μm以上、または約18μm以上、または約19μm以上、または約20μm以上、または約21μm以上、または約22μm以上のd
50(レーザー)を有してよい。
【0023】
微粒子タルク材料は、例えば、約40μm以下のd
50(レーザー)を有してよい。例えば、微粒子タルク材料は、約35μm以下、または約30μm以下、または約25μm以下、または約24μm以下、または約23μm以下、または約22μm以下、または約21μm以下、または約20μm以下、または約19μm以下、または約18μm以下、または約17μm以下、または約16μm以下、または約15μm以下、または約14μm以下、または約13μm以下、または約12μm以下、または約11μm以下のd
50(レーザー)を有してよい。
ある特定の実施形態において、微粒子タルク材料は、約5μmから約40μmの範囲のd
50(レーザー)を有する。例えば、微粒子タルク材料は、約8μmから約35μm、または約10μmから約30μm、または約10μmから約25μmの範囲のd
50(レーザー)を有してよい。例えば、微粒子タルク材料は、約5μmから約15μm、または約7μmから約14μm、または約8μmから約12μm、または約9μmから約11μmの範囲のd
50(レーザー)を有してよい。例えば、微粒子タルク材料は、約15μmから約30μm、または約15μmから約25μm、または約18μmから約24μmの範囲のd
50(レーザー)を有してよい。
ある特定の実施形態において、微粒子タルク材料は、約0.05μm以上のd
10(セディグラフ)を有する。例えば、微粒子タルク材料は、約0.1μm以上、または約0.15μm以上、または約0.2μm以上、または約0.25μm以上、または約0.3μm以上、または約0.35μm以上、または約0.4μm以上のd
10(セディグラフ)を有してよい。
【0024】
ある特定の実施形態において、微粒子タルク材料は、約2μm以下のd
10(セディグラフ)を有してよい。例えば、微粒子タルク材料は、約1.9μm以下、または約1.8μm以下、または約1.7μm以下、または約1.6μm以下、または約1.5μm以下、または約1.4μm以下、または約1.3μm以下、または約1.2μm以下、または約1.1μm以下、または約1μm以下、または約0.9μm以下、または約0.8μm以下、または約0.7μm以下、または約0.6μm以下のd
10(セディグラフ)を有してよい。
ある特定の実施形態において、微粒子タルク材料は、約0.05μmから約2μm、例えば約0.1μmから約1.5μm、例えば約0.2μmから約1μm、例えば約0.3μmから約0.6μmの範囲のd
10(セディグラフ)を有する。
【0025】
ある特定の実施形態において、微粒子タルク材料は、約2μm以上のd
10(レーザー)を有する。例えば、微粒子タルク材料は、約2.2μm以上、または約2.4μm以上、または約2.5μm以上、または約2.6μm以上、または約2.8μm以上、または約3μm以上、または約3.2μm以上、または約3.4μm以上または約3.5μm以上、または約3.6μm以上、または約3.8μm以上、または約4μm以上のd
10(レーザー)を有してよい。
ある特定の実施形態において、微粒子タルク材料は、約10μm以下のd
10(レーザー)を有する。例えば、微粒子タルク材料は、約9.5μm以下、または約9μm以下、または約8.5μm以下、または約8μm以下、または約7.5μm以下、または約7μm以下、または約6.5μm以下、または約6μm以下、または約5.5μm以上、または約5μm以下のd
10(レーザー)を有してよい。
ある特定の実施形態において、微粒子タルク材料は、約2μmから約10μm、例えば約2.5μmから約8μm、例えば約3μmから約7μm、例えば約3.5μmから約6.5μmの範囲のd
10(レーザー)を有する。
【0026】
ある特定の実施形態において、微粒子タルク材料は、約5μm以上のd
95(セディグラフ)を有する。例えば、微粒子タルク材料は、約6.5μm以上、または約7μm以上、または約7.5μm以上、または約8μm以上、または約8.5μm以上、または約9μm以上、または約9.5μm以上、または約10μm以上、または約10.5μm以上、または約11μm以上、または約11.5μm以上、または約12μm以上、または約12.5μm以上、または約13μm以上、または約13.5μm以上、または約14μm以上、または約14.5μm以上、または約15μm以上、または約15.5μm以上、または約16μm以上、または約16.5μm以上、または約17μm以上、または約17.5μm以上、または約18μm以上、または約18.5μm以上、または約19μm以上、または約19.5μm以上、または約20μm以上、または約20.5μm以上のd
95(セディグラフ)を有してよい。
ある特定の実施形態において、微粒子タルク材料は、約40μm以下のd
95(セディグラフ)を有する。例えば、微粒子タルク材料は、約38μm以下、または約36μm以下、または約35μm以下、または約34μm以下、または約32μm以下、または約30μm以下、または約28μm以下、または約26μm以下、または約25μm以下、または約24μm以下、または約22μm以下、または約21μm以下のd
95(セディグラフ)を有してよい。
ある特定の実施形態において、微粒子タルク材料は、約5μmから約40μm、例えば約6μmから約35μm、例えば約7μmから約30μm、例えば約10μmから約25μm、例えば約15μmから約22μmの範囲のd
95(セディグラフ)を有する。
【0027】
ある特定の実施形態において、微粒子タルク材料は、約20μm以上のd
95(レーザー)を有する。例えば、微粒子タルク材料は、約22μm以上、または約24μm以上、または約25μm以上、または約26μm以上、または約28μm以上、または約30μm以上、または約32μm以上、または約34μm以上、または約36μm以上、または約38μm以上、または約40μm以上、または約42μm以上、または約44μm以上、または約46μm以上、または約48μm以上、または約50μm以上、または約52μm以上、または約54μm以上、または約55μm以上、または約56μm以上、または約58μm以上、または約60μm以上のd
95(レーザー)を有してよい。
ある特定の実施形態において、微粒子タルク材料は、約80μm以下のd
95(レーザー)を有する。例えば、微粒子タルク材料は、約78μm以下、または約76μm以下、または約75μm以下、または約74μm以下、または約72μm以下、または約70μm以下、または約68μm以下、または約66μm以下、または約65μm以下、または約64μm以下、または約62μm以下のd
95(レーザー)を有してよい。
【0028】
ある特定の実施形態において、微粒子タルク材料は、約20μmから約80μm、例えば約25μmから約75μm、例えば約30μmから約70μm、例えば約40μmから約70μm、例えば約50μmから約70μm、例えば約55μmから約65μmの範囲のd
95(レーザー)を有する。
ある特定の実施形態において、微粒子タルク材料は、約0.2μmから約0.8μmの範囲のd
10(セディグラフ)、および約2μmから約3.5μmの範囲のd
50(セディグラフ)を有する。ある特定の実施形態において、微粒子タルク材料はさらに、約5μmから約25μmの範囲のd
95(セディグラフ)を有する。ある特定の実施形態において、微粒子タルク材料はさらに、約5μmから約15μmの範囲のd
95(セディグラフ)および約3から約4の範囲のラメラリティーインデックスを有する。ある特定の実施形態において、微粒子タルク材料はさらに、約15μmから約25μmの範囲のd
95(セディグラフ)および約5から約9の範囲のラメラリティーインデックスを有する。
【0029】
ある特定の実施形態において、微粒子タルク材料は、約2μmから約8μmの範囲のd
10(レーザー)および約8μmから約25μmの範囲のd
50(レーザー)を有する。ある特定の実施形態において、微粒子タルク材料はさらに、約25μmから約65μmの範囲のd
95(レーザー)を有する。ある特定の実施形態において、微粒子タルク材料は、約8μmから約15μmの範囲のd
50(レーザー)および約25μmから約35μmの範囲のd
95(レーザー)および/または約3から約4の範囲のラメラリティーインデックスを有する。ある特定の実施形態において、微粒子タルク材料は、約15μmから約30μm(例えば約15μmから約25μm)の範囲のd
50(レーザー)および約50μmから約70μm(例えば約55μmから約65μm)の範囲のd
95(レーザー)および/または約5から約9の範囲のラメラリティーインデックスを有する。
本明細書で使用するとき、d
50(セディグラフ)およびd
50(レーザー)は、それぞれ、上述のセディグラフまたはレーザー技術によって測定したd
50の値をいう。
微粒子タルク材料は、例えば、約10m
2/g以上のBET表面積を有してよい。例えば、微粒子タルク材料は、約11m
2/g以上、または約12m
2/g以上、または約13m
2/g以上、または約14m
2/g以上、または約15m
2/g以上のBET表面積を有してよい。
微粒子タルク材料は、例えば、約30m
2/g以下のBET表面積を有してよい。例えば、微粒子タルク材料は、約25m
2/g以下、または約24m
2/g以下、または約23m
2/g以下、または約22m
2/g以下、または約21m
2/g以下、または約20m
2/g以下のBET表面積を有してよい。
微粒子タルク材料は、例えば、約10m
2/gから約25m
2/g、または約10m
2/gから約20m
2/gの範囲のBET表面積を有してよい。
【0030】
本明細書で使用するとき、「BET表面積」は、微粒子タルク材料の粒子の単位質量当たりの表面積であって、BET法に従って、前記粒子の表面に吸着されて、前記表面を完全に覆う単分子層を形成する窒素の量によって決定される、表面積をいう(BET法、AFNOR規格 X11-621および622または ISO 9277に従って測定)。ある特定の実施形態において、BET表面積は、ISO 9277またはこれと同等の何らかの方法に従って決定されてよい。
ある特定の実施形態において、微粒子タルク材料は、約1μmから約8μm(例えば約2μmから約8μm)の範囲のd
50(セディグラフ)、および少なくとも約10m
2/gのBET表面積を有する。ある特定の実施形態において、微粒子タルク材料は、約8μmから約15μmの範囲のd
50(セディグラフ)および少なくとも約5m
2/gのBET表面積を有する。ある特定の実施形態において、微粒子タルク材料は、約1μmから約8μm(例えば約2μmから約8μm)の範囲のd
50(セディグラフ)および少なくとも約3のラメラリティーインデックスを有する。
【0031】
微粒子タルク材料は、例えば、約75以上のY値を有してよい。例えば、微粒子タルク材料は、約77.5以上、または約80以上、または約82以上、または約82.5以上、または約85以上、または約85.5以上、または約86以上、または約86.5以上、または約87以上、または約87.5以上、または約90以上のY値を有してよい。例えば、微粒子タルク材料は、約99以下、または約98以下、または約96以下、または約95以下のY値を有してよい。
ある特定の実施形態において、微粒子タルク材料は、約80以上のL
*を有する。例えば、微粒子タルク材料は、約81以上、または約82以上、または約83以上、または約84以上、または約85以上、または約86以上、または約87以上、または約88以上、または約89以上、または約90以上、または約91以上、または約92以上、または約93以上、または約94以上、または約95以上のL
*値を有してよい。
ある特定の実施形態において、微粒子タルク材料は、約100以下のL
*を有する。例えば、微粒子タルク材料は、約99以下、または約98以下、または約97以下のL
*値を有してよい。
【0032】
ある特定の実施形態において、微粒子タルク材料は、約2以下のb
*を有する。例えば、微粒子タルク材料は、約1.9以下、または約1.8以下、または約1.7以下、または約1.6以下、または約1.5以下、または約1.6以下、または約1.5以下、または約1.4以下、または約1.3以下、または約1.2以下、または約1.1以下、または約1以下、または約0.9以下、または約0.8以下、または約0.7以下、または約0.6以下、または約0.5以下のb
*を有してよい。例えば、微粒子タルク材料は、約−1.0以上、または約−0.75以上、または約−0.5以上、または約−0.25以上のb
*を有してよい。
L
*白色度およびb
*黄色度は、L
*a
*b
*色空間を用いて決定される。Yもまた、L
*a
*b
*色空間を用いて決定され、白色度と称されることもある(Minolta CR300、光源D65/2°)。薄板のY、L
*白色度およびb
*黄色度は、KONICA/MINOLTAの分光光度計MINOLTA CM−3700D(光源D65/10°)を用いて測定することができる。
ある特定の実施形態において、液体組成物は、インクおよび/または塗料である。ある特定の実施形態において、液体組成物は液体石けんである。例えば、液体石けんは食器用洗剤、洗濯用洗剤、ボディソープ(例えば、シャワーまたはバスゲルまたはクリーム)、ハンドソープ、フェイスクレンザーおよび/またはヘアシャンプーであってよい。
ある特定の実施形態において、液体組成物は液体化粧用組成物である。用語「化粧用組成物」は、皮膚および/または毛髪、特にヒト皮膚の外(最外)層を構成するケラチン含有物質、と親和性のある組成物を意味する。ある特定の実施形態において、pHは、身体への使用のためにバランスが取られている(例えば、約4から約7のpH)。化粧用組成物は、身体の構造または機能に影響することなく、外観を清浄にし、美化し、魅力を向上させ、または変えるために、ヒト身体に適用することを意図されてよい。ある特定の実施形態において、化粧用組成物は、装飾的な化粧品である。
【0033】
例えば、液体化粧用組成物は、液体石けん、ヘアコンディショナー、ヘアスタイリング製品、サンローション、保湿剤(例えば、ハンド、ボディおよび/またはフット用保湿剤)、アイクリーム、手指消毒剤、デオドラント、唇用軟膏、化粧下地またはメークアップ組成物であってよい。メークアップ組成物は、例えば、ファンデーション、コンシーラー、BBクリーム、CCクリーム、ハイライター、頬紅、アイシャドウ、マスカラ、リップ用着色剤(例えば、リップグロス)、アイライナー、眉毛アプリケーターであってよい。
液体組成物は、例えば、意図される目的に適した何らかの基剤を含んでよい。ある特定の実施形態において、基剤は、油および/またはワックスを含有する材料である。したがって、基剤および液体組成物は、1種または複数の湿潤剤、防腐剤、エモリエント剤、香料および/または抗酸化剤などの1つまたは複数の他の成分を含んでよい。
【0034】
液体石けん(例えば、シャワーまたはバスゲルまたはクリーム)は、水と洗剤基剤のゲルを含んでよい。液体石けんは、例えば保湿剤/コンディショナー、着色剤および/または香料などの他の機能性成分を含んでよい。本明細書において使用される用語「ゲル」は、静置時に流動が少ないかまたは無視できるなどのゲル様の特性を有する相、または液相または低粘度を含む。例えば、ゲルは液体またはゾル中に分散した固体のコロイド懸濁液であってよい。ある特定の実施形態において、ゲルは、少なくとも約0.5Pa・s(回転数100rpm RV スピンドル6で)、および任意選択で約100Pa・s以下(回転数100rpm RV スピンドル6で)のブルックフィールド粘度を有する。ある特定の実施形態において、ゲルは水と洗剤基剤のエマルションである。洗剤基剤は、界面活性剤または界面活性剤の混合物を含んでよい。ある特定の実施形態において、ゲルは揺変性(すなわち、静置時にはゲル様で、撹拌(例えば、振とうまたは圧搾)すると流動する)であってよい。
ある特定の実施形態において、液体組成物のベースは、液体、ゲル、エマルション、ローションまたはペーストの形態である。ある特定の実施形態において、ベースは、微粒子タルク材料以外の組成物の成分を含むかまたは構成する。
【0035】
液体組成物は、例えば、水を含んでよい。水は、例えば、液体組成物の全質量に対して約10質量%から約95質量%の量で存在してよい。例えば、水は、約20質量%から約90質量%、または約30質量%から約90質量%、または約40質量%から約80質量%、または約50質量%から約75質量%、または約50質量%から約70質量%の量で存在してよい。当業者であれば、最終組成物中の水の量に基づいて、ベースに配合するのに適した水の量を選択することができるであろう。
液体組成物は、1種または複数の界面活性剤を含んでよい。1種または複数の界面活性剤は、例えば、双極性、アニオン性、非イオン性および両性界面活性剤、ならびにこれらの混合物から選択されてよい。界面活性剤は液体組成物中に、液体組成物の全質量に対して約1質量%から約60質量%の合計量で存在してよい。例えば、界面活性剤は、約5質量%から約50質量%、または約5質量%から約30質量%の範囲の量で存在してよい。当業者であれば、最終組成物中の界面活性剤の量に基づいて、ベースに配合するのに適した界面活性剤の量を選択することができるであろう。
【0036】
適切な双極性界面活性剤は、脂肪族基が直鎖状または分枝状鎖であってよく、脂肪族置換基の1つが約8から18個の炭素原子を含み、1つの置換基がアニオン性基、例えばカルボキシ、スルホネート、サルフェート、ホスフェート又はホスフォネートを含む、脂肪族第4級アンモニウム、ホスホニウムおよびスルホニウム化合物の誘導体を含むがこれらに限定されるものではない。例証となる双極性界面活性剤は、ココジメチルカルボキシメチルベタイン、コカミドプロピルベタイン、ココベタイン、オレイルベタイン、セチルジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリルビス−(2−ヒドロキシエチル)カルボキシメチルベタイン、ステアリルビス−(2−ヒドロキシプロピル)カルボキシメチルベタイン、オレイルジメチルγ−カルボキシプロピルベタイン、ラウリルビス−(2−ヒドロキシプロピル)α−カルボキシエチルベタイン、およびこれらの混合物である。スルホベタインは、ステアリルジメチルスルホプロピルベタイン、ラウリルジメチルスルホエチルベタイン、ラウリルビス−(2−ヒドロキシエチル)スルホプロピルベタインおよびこれらの混合物を含みうる。
【0037】
適切なアニオン性界面活性剤は、アンモニウムラウリルサルフェート、アンモニウムラウレスサルフェート、トリエチルアミンラウリルサルフェート、トリエチルアミンラウレスサルフェート、トリエタノールアミンラウリルサルフェート、トリエタノールアミンラウレスサルフェート、モノエタノールアミンラウリルサルフェート、モノエタノールアミンラウレスサルフェート、ジエタノールアミンラウリルサルフェート、ジエタノールアミンラウレスサルフェート、ラウリン酸モノグリセリド硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸カリウム、ラウリルサルコシンナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、トリデセス硫酸ナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ラウロイルイセチオン酸ナトリウム、ラウレススルホコハク酸ナトリウム、ラウロイルスルホコハク酸ナトリウム、トリデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリルアンホ酢酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ココイルメチルタウリンナトリウムおよびこれらの混合物を含むがこれらに限定されるものではない。アニオン性界面活性剤は、例えば、第1級C
8−C
22アルカンスルホネート、第1級C
8−C
22アルカンジスルホネート、C
8−C
22アルケンスルホネート、C
8−C
22ヒドロキシアルカンスルホネートまたはアルキルグリセリルエーテルスルホネートなどの脂肪族スルホネートであってよい。
【0038】
適切な非イオン性界面活性剤は、疎水基および反応性水素原子をもつ化合物の反応生成物を含む。これらには、酸化アルキレンと、特に酸化エチレン単独かまたは酸化プロピレンと共に、反応したアルコール、酸、アミドまたはアルキルフェノールが含まれる。典型的な非イオン性界面活性剤は、C
6−C
22アルキルフェノール−酸化エチレン縮合物、C
8−C
18脂肪族第1級または第2級直鎖状または分枝状アルコールと酸化エチレンの縮合生成物、ならびに酸化プロピレンおよびエチレンジアミンの反応生成物と酸化エチレンの縮合によって得られる生成物である。その他の非イオン性界面活性剤には、長鎖第3級アミンオキシド、長鎖第3級ホスフィンオキシドおよびジアルキルスルホキシドが含まれる。その他の非イオン性界面活性剤は、コカミドベースの界面活性剤で、コカミドを、エタノールアミンなどのアルコールアミンと反応させることにより生成される。典型的な非イオン性界面活性剤には、コカミドMEAおよびコカミドDEAが含まれる。その他の適切な非イオン性界面活性剤には、デシルグルコシド、ラウリルグルコシドおよびオクチルグルコシドなどのアルキルポリグルコシドが含まれる。また、アルキルポリサッカリドも有用である。
適切なカチオン性界面活性剤は、オクテニジン二塩酸塩、アルキルトリメチルアンモニウム塩(例えば、セチルトリメチルアンモニウムブロミド、セチルトリメチルアンモニウムクロリド)などの恒久的に荷電された第4級アンモニウム界面活性剤、セチルピリジニウムクロリド、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、5−ブロモ−5−ニトロ−1,3−ジオキサン、ジメチルジオクタデシルアンモニウムクロリド、セトリモニウムブロミドおよびジオクタデシルジメチルアンモニウムブロミドを含むがこれらに限定されるものではない。
【0039】
これらの界面活性剤は、主として、組成物の洗剤成分の一部を構成、または形成している洗浄剤として役立つ。これらの界面活性剤は、液体組成物の最大約50質量%を構成してよく、液体組成物の全質量に対して、例えば、液体組成物の約1質量%から約45質量%、または液体組成物の少なくとも約5質量%、または少なくとも約10質量%、または少なくとも約15質量%、または少なくとも約20質量%、または少なくとも約25質量%を構成してよい。
ある特定の実施形態において、液体組成物は、1つまたは複数の増粘剤または懸濁剤(例えば、レオロジー調節剤)を含む。こうした剤は、ゲル全体に分散した無機微粒子材料の安定性を向上させることができる。適切な増粘剤は、分子量が典型的に約100000ダルトン超でカチオン性、アニオン性、両性または非イオン性であってよい水溶性/水分散性ポリマーを含む。こうした剤はまた、液体組成物の粘度を増大するのにも役立ちうる。典型的な増粘または懸濁剤には、セルロースガム、微結晶セルロース、セルロースゲル、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、グアーガム、カラヤガム、トラガカントガム、アラビアガム、アカシアガム、アガーガム、キサンタンガムおよびこれらの混合物などの炭水化物ガム、修飾および非修飾デンプン顆粒およびプレゼラチン化された冷水可溶性デンプン、エマルションポリマー、修飾多糖などのカチオン性ポリマー、カチオン性修飾セルロース、合成カチオン性ポリマー、カチオン性デンプン、カチオン性ガラクトマンナン、および高分子量のポリエチレングリコール、エチレングリコールのエステルまたはポリエチレングリコールのエステルが含まれる。その他の適切な増粘/懸濁剤には、例えばポリアクリル酸、アクリル酸のコポリマーおよび架橋ポリマー、アクリル酸と疎水性モノマーとのコポリマー、カルボン酸含有モノマーおよびアクリル酸エステルのコポリマー、アクリル酸およびアクリル酸エステルの架橋コポリマーが含まれる。
【0040】
レオロジー調節剤などの増粘剤または懸濁剤は、存在する場合、液体組成物の全質量に対して、約0.1質量%から約50質量%、例えば、約0.1質量%から約35質量%、または約0.1質量%から約20質量%、または約0.1質量%から約10質量%、または約0.1質量%から約5質量%の全量で存在してよい。当業者であれば、最終組成物中の成分の量に基づいて、ベースへの配合に適した各成分の量を選択することができるであろう。
【0041】
液体組成物は、皮膚コンディショニング/保湿剤、毛髪コンディショニング/保湿剤、香水および香料、乳白剤、真珠光沢剤、着色剤、防腐剤、キレート剤、湿潤剤、ハーブおよび/または植物抽出物、エッセンシャルオイル、タンパク質、pH調節剤および抗菌剤を含む皮膚および毛髪への化粧用の応用において従来見られるその他の成分を含みうるが、これらに限定されることはない。その他の成分の合計量は、液体組成物の全質量に対して、約0.1質量%から約30質量%、例えば、約0.1質量%から約20質量%、または約0.1質量%から約15質量%、または約0.5質量%から約10質量%、または約1質量%から約10質量%または約1質量%から約5質量%の量で存在してよい。当業者であれば、最終組成物中の成分の量に基づいて、ベースへの配合に適した各成分の量を選択することができるであろう。必要であれば、組成物のpHを調節するために、特に組成物がパーソナルケア組成物である場合には、適切な量のpH調節剤を加えてよい。適切なpH調節剤は、水酸化ナトリウム、塩化ナトリウムおよびクエン酸である。
ある特定の実施形態において、組成物は液体調製物で、例えばエリキシル、シロップ、懸濁液、スプレー、エマルション、ローション、ゲル、クリームおよび溶液の形態である。例えば、ある特定の実施形態において、組成物は、ゲル、クリーム、ローションまたはエマルションの形態である。技術および処方は全体としてRemington, The Science and Practice of Pharmacy, Mack Publishing Co., Easton, PA、最新版において見ることができる。
【0042】
組成物はさらに、適用方法および剤形の性質に応じて、例えば、吸収剤、賦形剤、希釈剤、担体、補助剤、賦形剤、ビヒクル、防腐剤、充填剤、水和剤、結合剤、着色剤、崩壊剤、湿潤剤、エモリエント剤、乳化剤、懸濁剤、甘味剤、香味剤、着香剤、抗菌剤、抗カビ剤、抗酸化剤、洗浄剤、落屑剤、潤滑剤、感触向上剤、コーティング剤、カプセル化剤、被膜形成剤、増粘剤および分散剤から選択される成分を含有してよい。1つまたは複数(例えば全て)の追加の成分は、例えば、皮膚に適用した時にいかなる有害作用をも及ぼさないという点で、皮膚と親和性があってよい。
ある特定の実施形態において、液体組成物は、合成真珠光沢剤を、実質的に含まない。ある特定の実施形態において、液体組成物は、(約2.8以上のラメラリティーインデックスを有する)微粒子タルク材料以外の真珠光沢剤を、実質的に含まない。
用語「合成真珠光沢剤」は、天然由来ではない脂肪エステル(例えば、ステアリン酸グリコール)および脂肪アミドなどの真珠光沢剤をいう。本文脈における用語「実質的に」は、合成真珠光沢剤が、液体組成物中に、真珠光沢のある外観を与える量では存在しないことを意味する。例えば、用語「実質的に含まない」は、液体組成物が、約3質量%以下、または約2質量%以下、または約1.5質量%以下、または約1質量%以下、または約0.5質量%以下、または約0.2質量%以下の合成真珠光沢剤/他の真珠光沢剤を含むことを意味してよい。
【0043】
微粒子タルク材料は、液体組成物に真珠光沢効果を与えるのに有効ないかなる量で使用されてもよい。液体組成物中の微粒子タルク材料の全量は、液体組成物の性質および得ようとする所望の真珠光沢効果に応じて変動してよい。ある特定の実施形態において、液体組成物中の微粒子タルク材料の全量は、(液体組成物の全質量に対して)少なくとも約0.1質量%である。例えば、液体組成物中の微粒子タルク材料の全量は、少なくとも約0.2質量%、または少なくとも約0.3質量%、または少なくとも約0.4質量%、または少なくとも約0.5質量%であってよい。ある特定の実施形態において、液体組成物中の微粒子タルク材料の全量は、約10質量%以下である。例えば、液体組成物中の微粒子タルク材料の全量は、約9質量%以下、または約8質量%以下、または約7質量%以下、または約6質量%以下、または約5質量%以下、または約4質量%以下、または約3質量%以下、または約2質量%以下であってよい。ある特定の実施形態において、液体組成物中の微粒子タルク材料の全量は、約0.1質量%から約10質量%、または約0.1質量%から約5質量%、または約0.2質量%から約4質量%、または約0.2質量%から約2質量%、または約0.5質量%から約1.5質量%の範囲である。
【0044】
液体組成物は、例えば、約60以上のL
*を有してよい。例えば、液体組成物は、約65以上、または約70以上、または約75以上、または約80以上、または約85以上、または約90以上、または約95以上のL
*を有してよい。例えば、液体組成物は、約100以下、または約99以下、または約98以下、または約97以下のL
*を有してよい。
液体組成物は、例えば、約2以下のb
*を有する。例えば、液体組成物は、約1.5以下、または約1以下、または約0.5以下、または約0.2以下、または約0以下のb
*を有してよい。液体組成物は、例えば、約−1以上、または約0.5以上、または約0.25以上のb
*を有してよい。
液体組成物は、例えば、約4から約8の範囲のpHを有してよい。例えば、液体組成物は、約4.5から約7.5、または約4.5から約6.5、または約5から約8、または約5.5から約7.5、または約6から約8、または約6.5から約7.5の範囲のpHを有してよい。
液体組成物は、例えば、45℃で少なくとも3か月間、安定であることができる。例えば、液体組成物は、45℃で少なくとも4か月間、または45℃で少なくとも5か月間、または45℃で少なくとも6か月間、安定であることができる。安定性は、例えば、1600 rpmで15分間、遠心分離したときに沈降が全くないこととして認めることができる。
【0045】
液体組成物は、当業者に周知の、任意の適切なまたは従来の方法によって調製されうる。こうした方法は、例えば、一般に液体組成物の成分を、例えば、液体、スラリーまたはスラリー形態において合わせるステップを含んでよい。液体組成物の成分は、液体組成物を製造するのに適したいかなる順序で合わせてもよい。微粒子タルク材料は液体組成物を製造する方法の間に、液体組成物の1つまたは複数のいかなる成分と混合してもよい。方法は、例えば、成分の混合物を、混合することおよび任意選択で摩砕するステップ、次いでそれらから化粧用組成物を形成するステップを含んでよい。成分は、例えば、微粒子材料の本体の特性を維持するような適度に低い剪断条件下で、ブレンダーまたは他の混合装置中に、一緒に入れてよい。
【実施例】
【0046】
液体組成物中で真珠光沢剤として作用する微粒子タルク材料の能力を測定するために実験を行った。
(例1)
以下の表1に明記の微粒子タルク材料の1種を0.75質量%で伴う、透明な市販のシャワーゲルベース(Sanex(登録商標) Zero)を含む組成物を10名の人が、真珠光沢の順にランク付けした。組成物はまた、市販の化粧用組成物Gliss(商標) (Ultimate Color Shampoo)およびUshuaia(商標)(RItuels d‘Asie Shampooing Douche Homme Effet Glacant Roche Volcanique)のうちの1種と比較された。
【0047】
【表1】
結果を
図1に示す。驚くべきことに、高ラメラリティーインデックスを有する微粒子タルク材料は、より良好な真珠光沢効果を提供することが見いだされた。
【0048】
(例2)
微粒子タルク材料2、4、6、9および11(上の表1に明記の通り)のうちの1種を0.75質量%で、ならびに0.3質量%の黒色顔料(GLW60GBSP、58質量%〜62質量%の酸化鉄を含有、Kobo Products, Incより入手可能)を伴う、透明な市販のシャワーゲルベース(Sanex(登録商標) Zero)を含む組成物を調製した。組成物を10名の人が、真珠光沢の順にランク付けした。結果を
図2および
図3に示す。再び驚くべきことに、高ラメラリティーインデックスを有する微粒子タルク材料は、より良好な真珠光沢効果を提供することが見いだされた。
【0049】
(例3)
透明な市販のシャワーゲルベース(Sanex(登録商標) ZeroまたはTimotei(登録商標) Pure)および上の表1に明記の微粒子タルク6を種々の量で、および任意選択で、例2に記載の黒色顔料を0.3質量%で含む組成物を調製した。透明な市販のシャワーゲルベース(Sanex(登録商標) ZeroまたはTimotei(登録商標) pure)および種々の量のベンチマーク真珠光沢剤および任意選択で、例2に記載の黒色顔料を040質量%で含む比較用組成物もまた調製した。ベンチマーク真珠光沢剤は、ベンチマーク1(ジステアリン酸グリコールおよびココグルコシドおよびグリセリン)、ベンチマーク2(ジステアリン酸グリコールおよびラウレス硫酸ナトリウムおよびコカミドMEA)、ベンチマーク3(ラウリルグルコシドおよびクエン酸ステアリル)およびベンチマーク4(ラウレス硫酸ナトリウム/グリセレス−2−ココエート/ジステアリン酸グリコール)(Kaoより入手)であった。これらの組成物を6名の人が、真珠光沢の順にランク付けした。
Timotei(登録商標) Pureベースを用いた組成物は、以下のように(真珠光沢がより少ないものから真珠光沢がより多いものへ)ランク付けされた。
4質量%および10質量%タルク6<0.7質量%タルク6<0.5質量%タルク6<0.75質量%および1質量%タルク6<2質量%タルク6<0.6質量%タルク6<4質量%ベンチマーク3<3質量%ベンチマーク1<1.5質量%タルク6<4質量%ベンチマーク4<3質量%ベンチマーク2。
【0050】
4質量%および10質量%タルク6と2質量%タルク6との間には、わずかな違いしかなかった。
Sanex(登録商標) Zeroベースを用いた組成物は、以下のように(真珠光沢がより少ないものから真珠光沢がより多いものへ)ランク付けされた。
4質量%ベンチマーク3<3質量%ベンチマーク1<0.6質量%タルク6<1.5質量%タルク6。
Sanex(登録商標) Zeroベースおよび40質量%黒色顔料を用いた組成物は、以下のように(真珠光沢がより少ないものから真珠光沢がより多いものへ)ランク付けされた。
0.5質量%タルク6<4質量ベンチマーク3<0.6質量%タルク6<3質量%ベンチマーク1<0.7質量%タルク6<0.75質量%タルク6<1質量%タルク6<3質量%ベンチマーク2<4質量%ベンチマーク4<1.5質量%タルク6および2質量%タルク6<10質量%タルク6。
【0051】
(例4)
組成物は、以下の典型的なシャワーゲル処方で調製された(QSP=に十分な量)
【表2】
【0052】
相Aの成分を均一になるまで混合し、次いで相Bの成分を連続して相Aに混合した。組成物を水酸化ナトリウム(10%溶液)で中和し、均一になるまで混合した。相Cの成分を1つずつ加えながら撹拌した。相Dの成分を予め混合しておき、次いでブレンドに加えた。必要な場合、相Eを用いてpHを調節した。
真珠光沢強度を測定するために、ISO 13299に従って、20名の志願者によって、官能評価を行った。志願者は、処方の真珠光沢強度を0〜10の尺度で評価した。
真珠光沢剤は、11のd
50(レーザー)および2のd
50(沈降)および4.5のラメラリティーインデックスを有するタルク1%か、または3%の合成真珠光沢剤(界面活性剤溶液中30%ジステアリン酸グリコール)のどちらかであった。
パネルテストの結果は、タルク真珠光沢剤を含む処方は、ジステアリン酸グリコール真珠光沢剤を含む処方よりも大きな真珠光沢効果を有することを示した(結果9.2対結果7.2)。したがって、新たなタルク真珠光沢剤は、従来の合成真珠光沢剤に代わって使用されることができる。
前述のことは、本発明のある特定の実施形態を幅広く記載しており、これに限定されるものではない。当業者には容易に明らかになるように、変形形態および改変は、添付の請求項においておよび請求項によって定義されるように本発明の範囲内で意図される。
【0053】
以下の番号付きのパラグラフは、本発明の特定の実施形態を定義する。
1.液体組成物における真珠光沢剤としての微粒子タルク材料の使用であって、微粒子タルク材料が約2.8以上のラメラリティーインデックスを有する、使用。
2.液体組成物の真珠光沢を増大する方法であって、約2.8以上のラメラリティーインデックスを有する微粒子タルク材料を液体組成物に加えるステップを含む、方法。
3.微粒子タルク材料が、約3以上、例えば約3.5以上、または約4以上、のラメラリティーインデックスを有する、パラグラフ1に記載の使用またはパラグラフ2に記載の方法。
4.微粒子タルク材料が、約1μm以上、例えば約1.5μm以上、または約2μm以上のd
50(セディグラフ)を有する、前記のいずれかのパラグラフに記載の使用または方法。
5.微粒子タルク材料が、約20μm以下、例えば約10μm以下、または約5μm以下のd
50(セディグラフ)を有する、前記のいずれかのパラグラフに記載の使用または方法。
6.微粒子タルク材料が、約5μm以上、例えば約10μm以上、または約15μm以上のd
50(レーザー)を有する、前記のいずれかのパラグラフに記載の使用または方法。
【0054】
7.微粒子タルク材料が、約40μm以下、例えば約35μm以下、または約30μm以下のd
50(レーザー)を有する、前記のいずれかのパラグラフに記載の使用または方法。
8.微粒子タルク材料が、約10m
2/g以上、例えば約15m
2/g以上のBET表面積を有する、前記のいずれかのパラグラフに記載の使用または方法。
9.微粒子タルク材料が、約75以上、例えば約80以上、または約85以上のY値を有する、前記のいずれかのパラグラフに記載の使用または方法。
10.微粒子タルク材料が、約80以上、例えば、約85以上のL
*を有する、前記のいずれかのパラグラフに記載の使用または方法。
11.微粒子タルク材料が、約2以下、例えば、約1以下のb
*を有する、前記のいずれかのパラグラフに記載の使用または方法。
12.微粒子タルク材料が、液体中に懸濁されたタルクの離層によって得られるか、または得られることが可能である、前記のいずれかのパラグラフに記載の使用または方法。
【0055】
13.液体組成物が、液体石けんまたは液体メークアップ組成物である、前記のいずれかのパラグラフに記載の使用または方法。
14.液体組成物が、合成真珠光沢剤を、実質的に含まない、前記のいずれかのパラグラフに記載の使用または方法。
15.液体組成物が、約2.8以上のラメラリティーインデックスを有する微粒子タルク材料以外の真珠光沢剤を実質的に含まない、前記のいずれかのパラグラフに記載の使用または方法。
16.液体組成物が、少なくとも約40%、例えば少なくとも約50%、または少なくとも約60%の%反射光を有する、前記のいずれかのパラグラフに記載の使用または方法。
17.約2.8以上のラメラリティーインデックスを有する微粒子タルク材料を含む真珠光沢液体組成物。
18.組成物が、合成真珠光沢剤を実質的に含まない、パラグラフ17に記載の真珠光沢液体組成物。
【0056】
19.組成物が、約2.8以上のラメラリティーインデックスを有する微粒子タルク材料以外の真珠光沢剤を実質的に含まない、パラグラフ17または18に記載の真珠光沢液体組成物。
20.微粒子タルク材料が、約3以上、例えば約3.5以上、または約4以上のラメラリティーインデックスを有する、パラグラフ17から19までのいずれか1つに記載の真珠光沢液体組成物。
21.微粒子タルク材料が、約1μm以上、例えば約1.5μm以上、または約2μm以上のd
50(セディグラフ)を有する、パラグラフ17から20までのいずれか1つに記載の真珠光沢液体組成物。
22.微粒子タルク材料が、約20μm以下、例えば約10μm以下、または約5μm以下のd
50(セディグラフ)を有する、パラグラフ17から21までのいずれか1つに記載の真珠光沢液体組成物。
23.微粒子タルク材料が、約5μm以上、例えば約10μm以上、または約15μm以上のd
50(レーザー)を有する、パラグラフ17から22までのいずれか1つに記載の真珠光沢液体組成物。
24.微粒子タルク材料が、約40μm以下、例えば約35μm以下、または約30μm以下のd
50(レーザー)を有する、パラグラフ17から23までのいずれか1つに記載の真珠光沢液体組成物。
25.微粒子タルク材料が、約10m
2/g以上、例えば約15m
2/g以上のBET表面積を有する、パラグラフ17から24までのいずれか1つに記載の真珠光沢液体組成物。
【0057】
26.微粒子タルク材料が、約75以上、例えば約80以上、または約85以上のY値を有する、パラグラフ17から25までのいずれか1つに記載の真珠光沢液体組成物。
27.微粒子タルク材料が、約80以上、例えば、約85以上のL
*を有する、パラグラフ17から26までのいずれか1つに記載の真珠光沢液体組成物。
28.微粒子タルク材料が、約2以下、例えば、約1以下のb
*を有する、パラグラフ17から27までのいずれか1つに記載の真珠光沢液体組成物。
29.微粒子タルク材料が、液体中に懸濁されたタルクの離層によって得られるか、または得られることが可能である、パラグラフ17から28までのいずれか1つに記載の真珠光沢液体組成物。
【0058】
30.液体石けんまたは液体メークアップ組成物である、パラグラフ17から29までのいずれか1つに記載の真珠光沢液体組成物。
31.少なくとも約40%、例えば少なくとも約50%、または少なくとも約60%の%反射光を有する、パラグラフ17から30までのいずれか1つに記載の真珠光沢液体組成物。
32.約0.1質量%から約10質量%の微粒子タルク材料、例えば、約0.2質量%から約5質量%、または約0.5質量%から約1.5質量%の微粒子タルク材料を含む、パラグラフ17から31までのいずれか1つに記載の真珠光沢液体組成物。
33.パラグラフ17から31までのいずれか1つに記載の真珠光沢液体組成物を製造する方法であって、約2.8以上のラメラリティーインデックスを有する微粒子タルク材料を真珠光沢液体組成物の1つまたは複数の成分と混合するステップを含む、方法。