(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2020-511980(P2020-511980A)
(43)【公表日】2020年4月23日
(54)【発明の名称】エアロゾル発生装置用カートリッジ及びそのカートリッジの製造方法
(51)【国際特許分類】
A24F 47/00 20200101AFI20200331BHJP
【FI】
A24F47/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2019-552994(P2019-552994)
(86)(22)【出願日】2018年3月27日
(85)【翻訳文提出日】2019年9月26日
(86)【国際出願番号】IB2018052090
(87)【国際公開番号】WO2018178866
(87)【国際公開日】20181004
(31)【優先権主張番号】102017000033052
(32)【優先日】2017年3月27日
(33)【優先権主張国】IT
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】392003937
【氏名又は名称】ジー.デー ソチエタ ペル アツィオニ
【氏名又は名称原語表記】G.D SOCIETA PER AZIONI
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100160705
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100211177
【弁理士】
【氏名又は名称】赤木 啓二
(72)【発明者】
【氏名】フランコ セルベンティ
(72)【発明者】
【氏名】ルカ フェデリーチ
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA05
4B162AA22
4B162AC17
4B162AC18
(57)【要約】
エアロゾル発生装置用のカートリッジ1及びそのカートリッジ1の製造方法。カートリッジ1は、底部20、底部20から立ち上がる側壁21及び開口部22を備える容器2と、容器2に含有される液体3と、容器2の開口部22を閉じるキャップ4と、容器2の少なくとも側壁21を覆って熱収縮性材料から作成されたコーティング5と、を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル発生装置用のカートリッジ(1)であって、
底部(20)、前記底部(20)から立ち上がる側壁(21)及び開口部(22)を備える容器(2)と、
前記容器(2)に含有される液体(3)と、
前記容器(2)の前記開口部(22)を閉じるキャップ(4)と、
前記容器(2)の前記側壁(21)の少なくとも一部を覆うコーティング(5)と、を具備し、
前記カートリッジ(1)は、前記コーティング(5)が熱収縮性材料によって作成されていることを特徴とする、カートリッジ(1)。
【請求項2】
前記コーティング(5)は、スリーブ形状であって前記容器(2)の前記側壁(21)を覆う第1の部分(50)と、環状形状であって前記容器(2)の前記底部(20)を覆う第2の部分(51)とを備える、請求項1に記載のカートリッジ(1)。
【請求項3】
前記コーティング(5)の前記第1の部分(50)及び前記第2の部分(51)は単一体である、請求項2に記載のカートリッジ(1)。
【請求項4】
前記コーティング(5)は管状要素(5a)の熱収縮によって得られる、請求項1〜3のいずれか1項に記載のカートリッジ(1)。
【請求項5】
前記キャップ(4)は弾性変形可能な材料から作成される、請求項1〜4のいずれか1項に記載のカートリッジ(1)。
【請求項6】
エアロゾル発生装置用のカートリッジ(1)を作成する方法であって、
・底部(20)、前記底部(20)から立ち上がる側壁(21)及び開口部(22)を具備する容器(2)を提供するステップと、
・展開軸(X)に沿って長手方向展開部を有し、熱収縮性材料から作成された管状要素(5a)を提供するステップと、
・前記管状要素(5a)と前記容器(2)の前記側壁(21)とが互いに面するように前記管状要素(5a)及び前記容器(2)を配置するステップと、
・前記管状要素(5a)が前記容器(2)の前記側壁(21)の少なくとも一部に付着してコーティング(5)を形成するまで前記管状要素(5a)を加熱するステップと、
・前記容器(2)の前記開口部(22)から液体(3)を注入するステップと、
・前記容器(2)の前記開口部(22)を閉じるステップと、を含む方法。
【請求項7】
前記管状要素(5a)と前記容器(2)の前記側壁(21)とが互いに面するように前記管状要素(5a)及び前記容器(2)を配置するステップは、
・前記管状要素(5a)を加熱した後、第1の部分(50a)が前記側壁(21)にて前記容器(2)に付着して前記コーティング(5)の第1の部分(50)を形成するように、前記管状要素(5a)の前記第1の部分(50a)が前記容器(2)の前記側壁(21)に面するように、
・前記管状要素(5a)を加熱した後、第2の部分(51a)が前記底部(20)にて前記容器(2)に付着して前記コーティング(5)の前記第2の部分(51)を形成するように、前記管状要素(5a)の第2の部分(51a)が前記容器(2)の前記底部(20)を超えて突出するように、前記容器(2)を前記管状要素(5a)の内側に配置するステップを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記容器(2)は展開軸(Y)に沿って長手方向展開部を有し、前記管状要素(5a)と前記容器(2)の前記側壁(21)とが互いに面するように前記管状要素(5a)及び前記容器(2)を配置するステップは、前記容器(2)を前記管状要素(5a)の内側に、前記管状要素(5a)と同軸に配置するステップを含む、請求項6又は7に記載の方法。
【請求項9】
前記管状要素(5a)が前記容器(2)の前記側壁(21)の少なくとも一部に付着するまで前記管状要素(5a)を加熱するステップは、前記容器(2)の前記開口部(22)を閉じるステップの前に実行される、請求項6〜8のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権の主張
本出願は、2017年3月27日に出願されたイタリア国特許出願第102017000033052号の優先権を主張する。このイタリア国特許出願の内容は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、エアロゾル発生装置用のカートリッジ及びそのカートリッジの製造方法に関する。
【背景技術】
【0003】
エアロゾル発生装置が知られている。この装置は、電池と、電池により駆動される噴霧器と、液体を含有するカートリッジとを備える。使用中、噴霧器はカートリッジに含有される液体を加熱し、気化ガスは、生成される蒸気を吸引する。カートリッジ内の液体がなくなると、カートリッジは再充填されるか、新たなカートリッジと交換される。
【0004】
既知のタイプのカートリッジは、底部、底部から立ち上がる管状側壁及び開口部を有する容器と、容器に含有される液体と、容器の開口部を閉じるキャップと、容器の側壁に接着され容器の側壁を覆う接着ラベルと、を備える。
【0005】
このラベルは、滑動性のあるプラスチック材料から作成され、図面及び/又は文字が印刷され、美的理由のため、カートリッジのブランドを識別するために容器の外側に接着される。特に、このラベルは、容器の側壁周りに360度を超えて巻き付けられるため、ラベルの端部に重複エリアが生じる。
【0006】
しかし、ラベルが正しく位置合わせされていなかったり、不要な皺が付いていたりすることがよくある。その結果、上記のカートリッジは、課された品質基準を満たしていないため、廃棄する必要があることがある。さらに、上記の重複エリアとラベルを作成する滑動性のあるプラスチック材料とにより、カートリッジの取り扱いが難しくなる。
【発明の概要】
【0008】
本発明の目的は、エアロゾル発生装置用のカートリッジと、上記の欠点を克服するこのカートリッジの製造方法と、を提供することである。
【0009】
この目的は、添付の特許請求の範囲によるカートリッジ及び方法によって達成される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
ここで、本発明を、非限定的な実施形態のいくつかの例を示す添付の図面を参照して説明する。
【
図1】本発明のカートリッジ物体の実施形態の斜視図。
【
図3A】
図1のカートリッジを作成するための方法であって、本発明の目的でもある方法のそれぞれの操作ステップの斜視図。
【
図3B】
図1のカートリッジを作成するための方法であって、本発明の目的でもある方法のそれぞれの操作ステップの斜視図。
【
図3C】
図1のカートリッジを作成するための方法であって、本発明の目的でもある方法のそれぞれの操作ステップの断面図。
【
図3D】
図1のカートリッジを作成するための方法であって、本発明の目的でもある方法のそれぞれの操作ステップの断面図。
【
図3E】
図1のカートリッジを作成するための方法であって、本発明の目的でもある方法のそれぞれの操作ステップの断面図。
【
図3F】
図1のカートリッジを作成するための方法であって、本発明の目的でもある方法のそれぞれの操作ステップの断面図。
【
図4】本発明のカートリッジ物体の別の実施形態の断面図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
添付の図面を参照して、エアロゾル発生装置用のカートリッジを参照番号1で示す。
【0012】
図1〜
図3Fを参照して、カートリッジ1の第1の好ましい実施形態を以下に説明する。
【0013】
カートリッジ1は、底部20、底部20から立ち上がる側壁21及び開口部22を備える容器2と、容器2に含有される(例えば、タバコ又は果物で風味付けされた)液体3と、容器2の開口部22を閉じるキャップ4と、容器2の側壁21の少なくとも一部を覆い、熱収縮性材料で作成されたコーティング5と、を備える。
【0014】
コーティング5が熱収縮性材料で作成されているという事実は、コーティング5の容器2への接着をきわめて簡単かつ正確なものにする。このため、接着ラベルによる容器のコーティングを提供する既知の技術のカートリッジに関して、提案されたカートリッジ1のコーティング5は、課された品質基準を満たしていない場合に廃棄されるカートリッジ1の数を(根絶まではいかなくとも)有利に削減する。その結果、カートリッジ1の製造コストは、既知のものに比べて削減される。さらに、熱収縮性材料で作成されたコーティング5は、カートリッジ1に良好な把持を提供する。有利には、カートリッジ1は容易に取り扱われる。
【0015】
コーティング5は、好ましくは、ゴム引き材料(即ち、良好な把持を可能にする材料)で作成される。
【0016】
好ましくは、コーティング5は、容器2の側壁21の内側を全体的に覆う。容器2は、プラスチック材料又はステンレス鋼又はガラス材料から作成することができる。
【0017】
図3Aを参照すると、容器2は、展開軸Yに沿って長手方向展開部を有し、円形断面を有する。好ましくは、容器2は、その展開部を通して一定の断面を有する。
【0018】
容器2の開口部22は、容器2の底部20に対向する。
【0019】
特に
図3D〜
図3Fを参照すると、コーティング5は、好ましくは、容器2の側壁21を覆う第1のスリーブ形状部分50と、容器2の底部20を(好ましくは部分的に)覆う第2の環状形状部分(好ましくは円形)を備える。
【0020】
有利には、底部20の少なくとも部分的なコーティングは、カートリッジ1に対してさらに大きな保護を提供する。
【0021】
好ましくは、コーティング5の第1の部分50及び第2の部分51は単一体である。言い換えれば、第2の部分51は、底部20の少なくとも周縁部で容器2の底部20を覆う。
【0022】
その結果、容器2の底部20と容器2の側壁21との間の縁部は有利に保護される(この縁部は、既知の技術のカートリッジでは保護されない)。
【0023】
コーティング5はプラスチック材料から作成される。特に
図3D〜
図3Fを参照すると、コーティング5は、展開軸Xに沿って長手方向展開部を有する。コーティング5と容器2とは同軸である。
【0024】
コーティング5は、管状要素5aの熱収縮によって得られる。有利には、ラベルが容器の側壁周りに360度を超えて巻き付けられるため、ラベル端部に重複エリアを形成する既知のカートリッジとは異なり、提案されたカートリッジ1はこの重複エリアを有していない。有利には、カートリッジ1の取り扱い機能はさらに優れたものである。さらに、カートリッジ1は、キャップ4のさらに良好な封止機能を提供する(既知の技術のカートリッジのキャップは、ラベル端部の重複エリアのために封止機能が脆弱になる)。
【0025】
コーティング5には、好ましくは、接合線がない(特に、コーティング5の展開軸Xに平行な接合線がない)。換言すれば、熱収縮によってコーティング5を形成する管状要素5aは、好ましくは、接合線を欠いている。
【0026】
コーティング5には上記の接合線がないという事実は、キャップ4のいっそう良好な封止機能をさらに確実なものにする。
【0027】
好ましくは、管状要素5aは一定の厚さを有する。その結果、コーティング5は一定の厚さを有する。
【0028】
図示されていない実施形態によれば、コーティング5はこのほか、コーティング5の展開軸Xに実質的に平行な接合線を有し得る。
【0029】
キャップ4は、プラスチック材料又は金属材料から作成することができる。好ましくは、キャップ4はプラスチック材料から作成される。
【0030】
さらにいっそう好ましくは、キャップ4は、弾性変形可能な材料(例えば、シリコーン)から作成される。有利には、容器2の開口部22の密封が保証されている。
【0031】
好ましくは、キャップ4は、容器2の開口部22を密閉状態で閉じるように容器2の側壁21に係合する(図示しない)少なくとも1つの保持フラップを備える。有利には、容器2の開口部22の密閉シールによる閉鎖が保証される。
【0032】
キャップ4は、(好ましくは円形断面を有する)側壁40と、側壁40が立ち上がる底壁41とを備えることができる。底壁41は、容器2の開口部22に面している。保持フラップは、キャップ4の側壁40の内面から展開することができる。特に、キャップ4の保持フラップは、容器2の側壁21の外面に係合する(保持フラップは、容器2の側壁21とキャップ4の側壁40との間に配置される)。
【0033】
保持フラップは、好ましくは、弾性変形可能な材料から作成される。
【0034】
図4に示されるカートリッジ1の実施形態を参照すると、容器2内に配置され液体3を保持する吸収要素6を備えるという点で、
図3Fのものとは異なる。
【0035】
吸収要素6は綿から作成することができる。さらに、吸収要素6は、空洞60、例えば、貫通空洞を備えることができる。特に
図4を参照すると、吸収要素6は、中空の円筒として成形される。
【0036】
特に
図3A〜
図3Fを参照して、このカートリッジ1の実施形態の1つを作成するために、本発明の方法の好ましい実施形態を以下に説明する。
【0037】
この方法は、
−底壁20、底壁20から立ち上がる側壁21及び開口部22を備える容器2を設けるステップ(
図3A)と、
−展開軸Xに沿って長手方向展開部を有し、熱収縮性材料から作成された(好ましくは円形断面を有する)管状要素5aを設けるステップ(
図3B)と、
−管状要素5aと容器2の側壁21とが互いに向き合うように管状要素5aと容器2とを配置するステップ(
図3C)と、
−管状要素5aが容器2の側壁21の少なくとも一部に付着するまで管状要素5aを加熱して、コーティング5を形成するステップ(
図3D)と、
−容器2の開口部22から液体3を注入するステップ(
図3E)と、
−容器2の開口部22を閉じるステップ(
図3F)と、を含む。
【0038】
提案された方法は、管状要素5aが容器2に付着することを可能にし、それにより、管状要素5aの不正確な配置の可能性を否定することはしないとしても最小限にする。有利には、コーティング5が必要なパラメータを満たさない場合に、廃棄されるカートリッジ1の数は大幅に削減される。さらに、提案された方法はきわめて簡素である。
【0039】
管状要素5aと容器2の側壁21とが互いに面するように管状要素5a及び容器2を配置するステップは、管状要素5aが容器2の外側に配置されるようにする。
【0040】
好ましくは、
図3C及び
図3Dを参照すると、管状要素5aと容器2の側壁21とが互いに面するように管状要素5a及び容器2を配置するステップは、
−管状要素5aを加熱した後、第1の部分50aが側壁21にて容器2に付着してコーティング5の第1の部分50を形成するように管状要素5aの第1の部分50aが容器2の側壁21に面し、
−管状要素5aを加熱した後、第2の部分51aが底部20にて容器2に付着してコーティング5の第2の部分51を形成するように管状要素5aの第2の部分51aが容器2の底部20を超えて突出する、ように管状要素5aの内側に容器2を配置するステップを備える。
【0041】
有利には、単一の操作で、管状要素5aは、容器2の側壁21にも容器2の底部20にも付着する。その結果、カートリッジ1が容易かつ迅速に作成され、コーティングが容器2にさらに大きな保護を提供する。
【0042】
さらに
図3Cを参照すると、管状要素5a及び容器2の側壁21が互いに面するように管状要素5a及び容器2を配置するステップは、容器2を管状要素5aの内側に配置し、管状要素5aと同軸にするステップを含む。
【0043】
有利には、管状要素5aは、容器2の側壁21に付着する場合、側壁21全体に均一に付着する。
【0044】
好ましくは、管状要素5aが容器2の側壁21の少なくとも一部に付着するまで管状要素5aを加熱するステップは、容器2の開口部22を閉じるステップの前に実行される。有利には、閉鎖具のいっそう良好な封止機能が提供される。
【0045】
実際には、容器2と係合するキャップ4によって容器2の開口部22を閉じると仮定すると、キャップ4と容器2との間にコーティング5が位置する場合、(コーティング5は、プラスチック材料及び/又はゴム引き材料で作成されているという事実によって)キャップ4はいっそう良好な把持を有することになる。
【0046】
管状要素5aが容器2の少なくとも側壁21に付着するまで管状要素5aを加熱するステップは、コーティング5を形成する所定の温度まで管状要素5aを加熱し、続いて、冷めるまで待つか、コーティング5が硬化するまで冷却するステップを含んでもよい。
【0047】
容器2の開口部22を通して液体3を注入するステップは、管状要素5aが容器2の少なくとも側壁21に付着するまで管状要素5aを加熱するステップの後に実行される。
【0048】
作成されるカートリッジ1が吸収要素6を備える場合、この方法は、容器2内に吸収要素6を配置するステップを含む。好ましくは、容器2内に吸収要素6を配置するステップは、容器2に液体3を注入するステップの前に実行される。
【0049】
エアロゾル発生装置は、上記実施形態の1つによるカートリッジ1と、カートリッジ1に接続可能であり、カートリッジ1に含有される液体3を加熱し、エアロゾルを発生させる噴霧器と、噴霧器に電力を供給する電池と、カートリッジ1からエアロゾルを受容するためにカートリッジと流体連通し、エアロゾル生成装置からのエアロゾルの出力を可能にするエアロゾル出口と、を備える。
【手続補正書】
【提出日】2019年10月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権の主張
本出願は、2017年3月27日に出願されたイタリア国特許出願第102017000033052号の優先権を主張する。このイタリア国特許出願の内容は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、エアロゾル発生装置用のカートリッジ及びそのカートリッジの製造方法に関する。
【背景技術】
【0003】
エアロゾル発生装置が知られている。この装置は、電池と、電池により駆動される噴霧器と、液体を含有するカートリッジとを備える。使用中、噴霧器はカートリッジに含有される液体を加熱し、気化ガスは、生成される蒸気を吸引する。カートリッジ内の液体がなくなると、カートリッジは再充填されるか、新たなカートリッジと交換される。
【0004】
既知のタイプのカートリッジは、底部、底部から立ち上がる管状側壁及び開口部を有する容器と、容器に含有される液体と、容器の開口部を閉じるキャップと、容器の側壁に接着され容器の側壁を覆う接着ラベルと、を備える。
【0005】
このラベルは、滑動性のあるプラスチック材料から作成され、図面及び/又は文字が印刷され、美的理由のため、カートリッジのブランドを識別するために容器の外側に接着される。特に、このラベルは、容器の側壁周りに360度を超えて巻き付けられるため、ラベルの端部に重複エリアが生じる。
【0006】
しかし、ラベルが正しく位置合わせされていなかったり、不要な皺が付いていたりすることがよくある。その結果、上記のカートリッジは、課された品質基準を満たしていないため、廃棄する必要があることがある。さらに、上記の重複エリアとラベルを作成する滑動性のあるプラスチック材料とにより、カートリッジの取り扱いが難しくなる。
【0007】
特許文献1(国際公開第2017/001352号)は、最も近似した先行技術を開示しており、エアロゾル発生システム用のカートリッジを開示する。カートリッジは、第1の液体組成物及び第1の液体組成物から分離された第2の組成物を含有する液体貯蔵容器と、液体貯蔵容器から液体を送達するための液体貯蔵容器の出口と、を備える。第1の液体組成物及び第2の組成物は、第2の組成物をカプセル化するために第1の液体組成物内にカプセルを提供することにより分離され得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】国際公開第2017/001352号
【発明の概要】
【0009】
本発明の目的は、エアロゾル発生装置用のカートリッジと、上記の欠点を克服するこのカートリッジの製造方法と、を提供することである。
【0010】
この目的は、添付の特許請求の範囲によるカートリッジ及び方法によって達成される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
ここで、本発明を、非限定的な実施形態のいくつかの例を示す添付の図面を参照して説明する。
【
図1】本発明のカートリッジ物体の実施形態の斜視図。
【
図3A】
図1のカートリッジを作成するための方法であって、本発明の目的でもある方法のそれぞれの操作ステップの斜視図。
【
図3B】
図1のカートリッジを作成するための方法であって、本発明の目的でもある方法のそれぞれの操作ステップの斜視図。
【
図3C】
図1のカートリッジを作成するための方法であって、本発明の目的でもある方法のそれぞれの操作ステップの断面図。
【
図3D】
図1のカートリッジを作成するための方法であって、本発明の目的でもある方法のそれぞれの操作ステップの断面図。
【
図3E】
図1のカートリッジを作成するための方法であって、本発明の目的でもある方法のそれぞれの操作ステップの断面図。
【
図3F】
図1のカートリッジを作成するための方法であって、本発明の目的でもある方法のそれぞれの操作ステップの断面図。
【
図4】本発明のカートリッジ物体の別の実施形態の断面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
添付の図面を参照して、エアロゾル発生装置用のカートリッジを参照番号1で示す。
【0013】
図1〜
図3Fを参照して、カートリッジ1の第1の好ましい実施形態を以下に説明する。
【0014】
カートリッジ1は、底部20、底部20から立ち上がる側壁21及び開口部22を備える容器2と、容器2に含有される(例えば、タバコ又は果物で風味付けされた)液体3と、容器2の開口部22を閉じるキャップ4と、容器2の側壁21の少なくとも一部を覆い、熱収縮性材料で作成されたコーティング5と、を備える。
【0015】
コーティング5が熱収縮性材料で作成されているという事実は、コーティング5の容器2への接着をきわめて簡単かつ正確なものにする。このため、接着ラベルによる容器のコーティングを提供する既知の技術のカートリッジに関して、提案されたカートリッジ1のコーティング5は、課された品質基準を満たしていない場合に廃棄されるカートリッジ1の数を(根絶まではいかなくとも)有利に削減する。その結果、カートリッジ1の製造コストは、既知のものに比べて削減される。さらに、熱収縮性材料で作成されたコーティング5は、カートリッジ1に良好な把持を提供する。有利には、カートリッジ1は容易に取り扱われる。
【0016】
コーティング5は、好ましくは、ゴム引き材料(即ち、良好な把持を可能にする材料)で作成される。
【0017】
好ましくは、コーティング5は、容器2の側壁21の内側を全体的に覆う。容器2は、プラスチック材料又はステンレス鋼又はガラス材料から作成することができる。
【0018】
図3Aを参照すると、容器2は、展開軸Yに沿って長手方向展開部を有し、円形断面を有する。好ましくは、容器2は、その展開部を通して一定の断面を有する。
【0019】
容器2の開口部22は、容器2の底部20に対向する。
【0020】
特に
図3D〜
図3Fを参照すると、コーティング5は、好ましくは、容器2の側壁21を覆う第1のスリーブ形状部分50と、容器2の底部20を(好ましくは部分的に)覆う第2の環状形状部分(好ましくは円形)を備える。
【0021】
有利には、底部20の少なくとも部分的なコーティングは、カートリッジ1に対してさらに大きな保護を提供する。
【0022】
好ましくは、コーティング5の第1の部分50及び第2の部分51は単一体である。言い換えれば、第2の部分51は、底部20の少なくとも周縁部で容器2の底部20を覆う。
【0023】
その結果、容器2の底部20と容器2の側壁21との間の縁部は有利に保護される(この縁部は、既知の技術のカートリッジでは保護されない)。
【0024】
コーティング5はプラスチック材料から作成される。特に
図3D〜
図3Fを参照すると、コーティング5は、展開軸Xに沿って長手方向展開部を有する。コーティング5と容器2とは同軸である。
【0025】
コーティング5は、管状要素5aの熱収縮によって得られる。有利には、ラベルが容器の側壁周りに360度を超えて巻き付けられるため、ラベル端部に重複エリアを形成する既知のカートリッジとは異なり、提案されたカートリッジ1はこの重複エリアを有していない。有利には、カートリッジ1の取り扱い機能はさらに優れたものである。さらに、カートリッジ1は、キャップ4のさらに良好な封止機能を提供する(既知の技術のカートリッジのキャップは、ラベル端部の重複エリアのために封止機能が脆弱になる)。
【0026】
コーティング5には、好ましくは、接合線がない(特に、コーティング5の展開軸Xに平行な接合線がない)。換言すれば、熱収縮によってコーティング5を形成する管状要素5aは、好ましくは、接合線を欠いている。
【0027】
コーティング5には上記の接合線がないという事実は、キャップ4のいっそう良好な封止機能をさらに確実なものにする。
【0028】
好ましくは、管状要素5aは一定の厚さを有する。その結果、コーティング5は一定の厚さを有する。
【0029】
図示されていない実施形態によれば、コーティング5はこのほか、コーティング5の展開軸Xに実質的に平行な接合線を有し得る。
【0030】
キャップ4は、プラスチック材料又は金属材料から作成することができる。好ましくは、キャップ4はプラスチック材料から作成される。
【0031】
さらにいっそう好ましくは、キャップ4は、弾性変形可能な材料(例えば、シリコーン)から作成される。有利には、容器2の開口部22の密封が保証されている。
【0032】
好ましくは、キャップ4は、容器2の開口部22を密閉状態で閉じるように容器2の側壁21に係合する(図示しない)少なくとも1つの保持フラップを備える。有利には、容器2の開口部22の密閉シールによる閉鎖が保証される。
【0033】
キャップ4は、(好ましくは円形断面を有する)側壁40と、側壁40が立ち上がる底壁41とを備えることができる。底壁41は、容器2の開口部22に面している。保持フラップは、キャップ4の側壁40の内面から展開することができる。特に、キャップ4の保持フラップは、容器2の側壁21の外面に係合する(保持フラップは、容器2の側壁21とキャップ4の側壁40との間に配置される)。
【0034】
保持フラップは、好ましくは、弾性変形可能な材料から作成される。
【0035】
図4に示されるカートリッジ1の実施形態を参照すると、容器2内に配置され液体3を保持する吸収要素6を備えるという点で、
図3Fのものとは異なる。
【0036】
吸収要素6は綿から作成することができる。さらに、吸収要素6は、空洞60、例えば、貫通空洞を備えることができる。特に
図4を参照すると、吸収要素6は、中空の円筒として成形される。
【0037】
特に
図3A〜
図3Fを参照して、このカートリッジ1の実施形態の1つを作成するために、本発明の方法の好ましい実施形態を以下に説明する。
【0038】
この方法は、
−底壁20、底壁20から立ち上がる側壁21及び開口部22を備える容器2を設けるステップ(
図3A)と、
−展開軸Xに沿って長手方向展開部を有し、熱収縮性材料から作成された(好ましくは円形断面を有する)管状要素5aを設けるステップ(
図3B)と、
−管状要素5aと容器2の側壁21とが互いに向き合うように管状要素5aと容器2とを配置するステップ(
図3C)と、
−管状要素5aが容器2の側壁21の少なくとも一部に付着するまで管状要素5aを加熱して、コーティング5を形成するステップ(
図3D)と、
−容器2の開口部22から液体3を注入するステップ(
図3E)と、
−容器2の開口部22を閉じるステップ(
図3F)と、を含む。
【0039】
提案された方法は、管状要素5aが容器2に付着することを可能にし、それにより、管状要素5aの不正確な配置の可能性を否定することはしないとしても最小限にする。有利には、コーティング5が必要なパラメータを満たさない場合に、廃棄されるカートリッジ1の数は大幅に削減される。さらに、提案された方法はきわめて簡素である。
【0040】
管状要素5aと容器2の側壁21とが互いに面するように管状要素5a及び容器2を配置するステップは、管状要素5aが容器2の外側に配置されるようにする。
【0041】
好ましくは、
図3C及び
図3Dを参照すると、管状要素5aと容器2の側壁21とが互いに面するように管状要素5a及び容器2を配置するステップは、
−管状要素5aを加熱した後、第1の部分50aが側壁21にて容器2に付着してコーティング5の第1の部分50を形成するように管状要素5aの第1の部分50aが容器2の側壁21に面し、
−管状要素5aを加熱した後、第2の部分51aが底部20にて容器2に付着してコーティング5の第2の部分51を形成するように管状要素5aの第2の部分51aが容器2の底部20を超えて突出する、ように管状要素5aの内側に容器2を配置するステップを備える。
【0042】
有利には、単一の操作で、管状要素5aは、容器2の側壁21にも容器2の底部20にも付着する。その結果、カートリッジ1が容易かつ迅速に作成され、コーティングが容器2にさらに大きな保護を提供する。
【0043】
さらに
図3Cを参照すると、管状要素5a及び容器2の側壁21が互いに面するように管状要素5a及び容器2を配置するステップは、容器2を管状要素5aの内側に配置し、管状要素5aと同軸にするステップを含む。
【0044】
有利には、管状要素5aは、容器2の側壁21に付着する場合、側壁21全体に均一に付着する。
【0045】
好ましくは、管状要素5aが容器2の側壁21の少なくとも一部に付着するまで管状要素5aを加熱するステップは、容器2の開口部22を閉じるステップの前に実行される。有利には、閉鎖具のいっそう良好な封止機能が提供される。
【0046】
実際には、容器2と係合するキャップ4によって容器2の開口部22を閉じると仮定すると、キャップ4と容器2との間にコーティング5が位置する場合、(コーティング5は、プラスチック材料及び/又はゴム引き材料で作成されているという事実によって)キャップ4はいっそう良好な把持を有することになる。
【0047】
管状要素5aが容器2の少なくとも側壁21に付着するまで管状要素5aを加熱するステップは、コーティング5を形成する所定の温度まで管状要素5aを加熱し、続いて、冷めるまで待つか、コーティング5が硬化するまで冷却するステップを含んでもよい。
【0048】
容器2の開口部22を通して液体3を注入するステップは、管状要素5aが容器2の少なくとも側壁21に付着するまで管状要素5aを加熱するステップの後に実行される。
【0049】
作成されるカートリッジ1が吸収要素6を備える場合、この方法は、容器2内に吸収要素6を配置するステップを含む。好ましくは、容器2内に吸収要素6を配置するステップは、容器2に液体3を注入するステップの前に実行される。
【0050】
エアロゾル発生装置は、上記実施形態の1つによるカートリッジ1と、カートリッジ1に接続可能であり、カートリッジ1に含有される液体3を加熱し、エアロゾルを発生させる噴霧器と、噴霧器に電力を供給する電池と、カートリッジ1からエアロゾルを受容するためにカートリッジと流体連通し、エアロゾル生成装置からのエアロゾルの出力を可能にするエアロゾル出口と、を備える。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル発生装置用のカートリッジ(1)であって、
底部(20)、前記底部(20)から立ち上がる側壁(21)及び開口部(22)を備える容器(2)と、
前記容器(2)に含有される液体(3)と、
前記容器(2)の前記開口部(22)を閉じるキャップ(4)と、
前記容器(2)の前記側壁(21)の少なくとも一部を覆うコーティング(5)と、を具備し、
前記カートリッジ(1)は、前記コーティング(5)が、前記容器(2)の前記側壁(21)の少なくとも一部に付着するまで加熱された熱収縮性材料によって作成されていることを特徴とする、カートリッジ(1)。
【請求項2】
前記コーティング(5)は、スリーブ形状であって前記容器(2)の前記側壁(21)を覆う第1の部分(50)と、環状形状であって前記容器(2)の前記底部(20)を覆う第2の部分(51)とを備える、請求項1に記載のカートリッジ(1)。
【請求項3】
前記コーティング(5)の前記第1の部分(50)及び前記第2の部分(51)は単一体である、請求項2に記載のカートリッジ(1)。
【請求項4】
前記コーティング(5)は管状要素(5a)の熱収縮によって得られる、請求項1〜3のいずれか1項に記載のカートリッジ(1)。
【請求項5】
前記キャップ(4)は弾性変形可能な材料から作成される、請求項1〜4のいずれか1項に記載のカートリッジ(1)。
【請求項6】
エアロゾル発生装置用のカートリッジ(1)を作成する方法であって、
・底部(20)、前記底部(20)から立ち上がる側壁(21)及び開口部(22)を具備する容器(2)を提供するステップと、
・展開軸(X)に沿って長手方向展開部を有し、熱収縮性材料から作成された管状要素(5a)を提供するステップと、
・前記管状要素(5a)と前記容器(2)の前記側壁(21)とが互いに面するように前記管状要素(5a)及び前記容器(2)を配置するステップと、
・前記管状要素(5a)が前記容器(2)の前記側壁(21)の少なくとも一部に付着してコーティング(5)を形成するまで前記管状要素(5a)を加熱するステップと、
・前記容器(2)の前記開口部(22)から液体(3)を注入するステップと、
・前記容器(2)の前記開口部(22)を閉じるステップと、を含む方法。
【請求項7】
前記管状要素(5a)と前記容器(2)の前記側壁(21)とが互いに面するように前記管状要素(5a)及び前記容器(2)を配置するステップは、
・前記管状要素(5a)を加熱した後、第1の部分(50a)が前記側壁(21)にて前記容器(2)に付着して前記コーティング(5)の第1の部分(50)を形成するように、前記管状要素(5a)の前記第1の部分(50a)が前記容器(2)の前記側壁(21)に面するように、
・前記管状要素(5a)を加熱した後、第2の部分(51a)が前記底部(20)にて前記容器(2)に付着して前記コーティング(5)の前記第2の部分(51)を形成するように、前記管状要素(5a)の第2の部分(51a)が前記容器(2)の前記底部(20)を超えて突出するように、前記容器(2)を前記管状要素(5a)の内側に配置するステップを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記容器(2)は展開軸(Y)に沿って長手方向展開部を有し、前記管状要素(5a)と前記容器(2)の前記側壁(21)とが互いに面するように前記管状要素(5a)及び前記容器(2)を配置するステップは、前記容器(2)を前記管状要素(5a)の内側に、前記管状要素(5a)と同軸に配置するステップを含む、請求項6又は7に記載の方法。
【請求項9】
前記管状要素(5a)が前記容器(2)の前記側壁(21)の少なくとも一部に付着するまで前記管状要素(5a)を加熱するステップは、前記容器(2)の前記開口部(22)を閉じるステップの前に実行される、請求項6〜8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記容器(2)の前記開口部(22)を通して前記液体(3)を注入するステップは、前記管状要素(5a)が前記容器(2)の前記側壁(21)の少なくとも一部に付着してコーティング(5)を形成するまで管状要素(5a)を加熱するステップの後に実行される、請求項6〜9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記管状要素(5a)と前記容器(2)の前記側壁(21)とが互いに面するように前記管状要素(5a)及び前記容器(2)を配置するステップは、
前記管状要素(5a)を加熱した後、第1の部分(50a)が前記側壁(21)にて前記容器(2)に付着して前記コーティング(5)の第1の部分(50)を形成するように、前記管状要素(5a)の前記第1の部分(50a)が前記容器(2)の前記側壁(21)に面するように、
前記管状要素(5a)を加熱した後、第2の部分(51a)が前記底部(20)にて前記容器(2)に付着して前記コーティング(5)の第2の部分(51)を形成するように、前記管状要素(5a)の前記第2の部分(51a)が前記容器(2)の前記底部(20)を超えて突出するように、前記容器(2)を前記管状要素(5a)の内側に配置するステップを含む、請求項6〜10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記管状要素(5a)と前記容器(2)の前記側壁(21)とが互いに面するように前記管状要素(5a)及び前記容器(2)を配置するステップは、前記容器(2)を前記管状要素(5a)の内側に、前記管状要素(5a)と同軸に配置するステップを含む、請求項6〜11のいずれか1項に記載の方法。
【国際調査報告】