(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2020-512522(P2020-512522A)
(43)【公表日】2020年4月23日
(54)【発明の名称】縦型の強制流動蒸気発生器における水の再循環
(51)【国際特許分類】
F22B 37/26 20060101AFI20200331BHJP
F22B 29/12 20060101ALI20200331BHJP
【FI】
F22B37/26 B
F22B29/12
【審査請求】有
【予備審査請求】有
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2019-553203(P2019-553203)
(86)(22)【出願日】2018年3月13日
(85)【翻訳文提出日】2019年11月26日
(86)【国際出願番号】EP2018056199
(87)【国際公開番号】WO2018177738
(87)【国際公開日】20181004
(31)【優先権主張番号】102017205382.8
(32)【優先日】2017年3月30日
(33)【優先権主張国】DE
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】517298149
【氏名又は名称】シーメンス アクティエンゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】ヤン・ブリュックナー
(72)【発明者】
【氏名】マルティン・エファート
(57)【要約】
本発明は、廃熱蒸気発生器において、縦型の強制流動蒸気発生器を起動するための方法に関するものであり、強制流動蒸気発生器には、作動流体として給水が供給され、強制流動蒸気発生器において、給水はまず、給水予熱器(1)を貫流した後に、蒸発器(2)を貫流し、その際に少なくとも部分的に蒸発し、部分的に蒸発した作動流体は、水分離システム(3)に供給され、水分離システム(3)内では、蒸発しなかった作動流体が、蒸発した作動流体から分離かつ回収され、水分離システム(3)内で回収された蒸発していない作動流体の少なくとも一部は、蒸発器(2)に測地学的に供給され、蒸発しなかった作動流体が蓄積し、特定の量を超えると、余剰の部分は自動的に、水分離システム(3)から排出される。本発明はさらに、縦型の強制流動蒸気発生器を起動するための対応する装置に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
廃熱蒸気発生器において、縦型の強制流動蒸気発生器を起動するための方法であって、前記強制流動蒸気発生器に、作動流体として給水が供給され、前記強制流動蒸気発生器において、前記給水はまず、給水予熱器(1)を貫流した後に、蒸発器(2)を貫流し、その際に少なくとも部分的に蒸発し、部分的に蒸発した前記作動流体は、水分離システム(3)に供給され、前記水分離システム(3)内では、蒸発しなかった前記作動流体が、蒸発した前記作動流体から分離かつ回収される方法において、
前記水分離システム(3)内で回収された蒸発していない前記作動流体の少なくとも一部は、前記蒸発器(2)に測地学的に供給され、蒸発しなかった前記作動流体が蓄積し、特定の量を超えると、余剰の部分は自動的に、前記水分離システム(3)から排出されることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記水分離システム(3)が、分離器(4)及び瓶(5)を含んでおり、蒸発しなかった前記作動流体は、前記分離器(4)から再循環される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
蒸発しなかった前記作動流体を、前記水分離システム(3)から前記蒸発器(2)に再循環させるために、遮断装置(6)が開かれ、再循環される前記作動流体の量が、ただ前記水分離システム(3)の形状によってのみ制御される、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
廃熱蒸気発生器において、縦型の強制流動蒸気発生器を起動するための装置であって、
−給水ポンプ(7)を用いて給水供給管(8)を通じて作動流体として給水が供給され得る給水予熱器(1)と、
−前記作動流体の流れる方向において前記給水予熱器(1)の下流に接続され、前記作動流体によって貫流可能であり、前記作動流体を少なくとも部分的に蒸発させることが可能である蒸発器(2)と、
−前記蒸発器(2)の出口における、蒸発していない前記作動流体を蒸発した前記作動流体から分離することが可能である水分離システム(3)と、を有している装置において、
前記水分離システム(3)は、別個の容器として設計された分離器(4)及び瓶(5)を含んでおり、戻り配管(9)は、前記分離器(4)から、前記蒸発器(2)の接続点(10)に合流しており、前記分離器(4)内の前記戻り配管(9)のための作動流体出口(11)は、前記接続点(10)よりも上方に離れて位置しており、これによって、蒸発しなかった前記作動流体が前記戻り配管(9)を通って前記蒸発器(2)内に測地学的に戻ることが可能であり、さらに、流出導管(12)が、前記分離器(4)から分岐し、前記瓶(5)内に合流し、前記水分離システム(3)内に配置され、これによって、前記流出導管は、少なくとも一部が、前記戻り配管(9)の上方に配置されていることを特徴とする装置。
【請求項5】
遮断装置(6)が、前記戻り配管(9)内に配置されている、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
逆止め弁(13)が、前記戻り配管(9)内に配置されている、請求項4又は5に記載の装置。
【請求項7】
前記流出導管(12)が、前記分離器(4)の底面(14)を通って、前記分離器(4)内に突出している管(15)を含む、請求項4から6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
第1の排出導管(16)が、前記分離器(4)の下端(17)に配置され、前記瓶(5)内に合流しており、これによって、前記分離器(4)を可能な限り完全に空にすることが可能である、請求項4から7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記流出導管(12)の部分が、前記分離器(4)と前記瓶(5)との間でサイフォン様に設計されており、前記部分の最も深い位置(18)において、前記瓶(5)に合流する第2の排出導管(19)が設けられている、請求項4から6のいずれか一項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、廃熱蒸気発生器において、縦型の強制流動蒸気発生器を起動するための方法と、廃熱蒸気発生器において、縦型の強制流動蒸気発生器を起動するための装置とに関する。
【背景技術】
【0002】
強制流動蒸発器を有する廃熱蒸気発生器は、いわゆる横型(水平方向の煙道ガス流路を有する)及び縦型(垂直方向の煙道ガス流路を有する)ベンソン廃熱蒸気発生器として知られている。垂直方向の煙道ガス流路を備えた実施形態は、水平方向の構造に対して、費用面での利点を有している。これに対して、縦型のベンソン廃熱蒸気発生器の動作面での欠点は、起動に際する明らかにより多い水の排出量(ブローダウン)に起因する、著しく多い水消費量にある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従って、本発明の課題は、廃熱蒸気発生器において、縦型の強制流動蒸気発生器、すなわち垂直方向の煙道ガス流路を有する強制流動蒸気発生器を起動するための方法であって、先行技術と比較して、水消費量が減少する方法について記載することにある。本発明のさらなる課題は、廃熱蒸気発生器において、縦型の強制流動蒸気発生器を起動するための対応する装置について記載することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、廃熱蒸気発生器において、縦型の強制流動蒸気発生器を起動するための方法に向けられた課題を、以下のように定めることによって解決する。すなわち、廃熱蒸気発生器において、縦型の強制流動蒸気発生器を起動するための当該方法では、強制流動蒸気発生器に、作動流体として給水が供給され、強制流動蒸気発生器において、給水はまず、給水予熱器を貫流した後に、蒸発器を貫流し、その際に少なくとも部分的に蒸発し、この部分的に蒸発した作動流体は、水分離システムに供給され、水分離システム内では、蒸発しなかった作動流体が、蒸発した作動流体から分離かつ回収され、水分離システム内で回収された蒸発していない作動流体の少なくとも一部は、蒸発器に測地学的に供給され、蒸発しなかった作動流体が蓄積し、特定の量を超えると、余剰の部分は自動的に、水分離システムから排出される。
【0005】
蒸発しなかった作動流体を再循環させることによって、ガス−蒸気タービン設備における水消費量は、著しく削減される。発生する廃水の処理に必要なシステムは、より小さく(従ってより安価に)設計され得る。必要な脱イオン水の供給に必要なシステムも同様に、より小さく(従ってより安価に)設計され得る。
【0006】
測地学的な再循環に基づいて、ポンプを使用する必要性はなくなる。このことは、設備の投資にも信頼性にも、ポジティブな影響を与える。
【0007】
その際、水分離システムが、分離器と瓶とを含んでおり、蒸発しなかった作動流体が、分離器から再循環すると適切である。なぜなら、これによって、測地学的な再循環の費用を、分離器及び瓶の分離を有さない実施形態に比べて、少なく抑えられるからである。
【0008】
蒸発しなかった作動流体を、水分離システムから蒸発器に再循環させるために、ただ遮断装置のみが開かれ、再循環される作動流体の量が、ただ水分離システムの形状によってのみ制御される場合は、極めて特に有利である。
【0009】
廃熱蒸気発生器において、縦型の強制流動蒸気発生器を起動するための装置に向けられた課題は、装置によって解決され、当該装置は、給水ポンプを用いて給水供給管を通じて作動流体として給水が供給され得る給水予熱器と、作動流体の流れる方向において給水予熱器の下流に接続され、作動流体によって貫流可能であり、作動流体を少なくとも部分的に蒸発させることが可能である蒸発器と、蒸発器の出口における、蒸発していない作動流体を蒸発した作動流体から分離することが可能である水分離システムと、を有しており、水分離システムは、別個の容器として設計された分離器及び瓶を含んでおり、分離器の戻り配管は、蒸発器の接続点に合流しており、分離器内の戻り配管のための作動流体出口は、当該接続点よりも上方に離れて位置しており、これによって、蒸発しなかった作動流体が戻り配管を通って蒸発器内に測地学的に戻されることが可能であり、さらに、流出導管が、分離器から分岐し、瓶内に合流し、水分離システム内に配置され、これによって、流出導管は、少なくとも一部が、戻り配管の上方に配置されている。
【0010】
蒸発器に戻り得るよりも多くの水が分離器に到着する場合、分離器内の充填レベルは、流出導管の配置によって決定された点まで上昇し、その後で自動的に、水は瓶内に流出するであろう。この、水の瓶に流出した水は、従来知られている方法で排出される。
【0011】
有利な実施形態では、遮断装置は、戻り配管内に配置されており、これによって、水の排出の終了に際して、蒸発器への戻り配管は閉止され得る。
【0012】
さらに、逆止め弁が戻り配管内に配置されており、これによって、蒸発していない作動流体の流れが、一方向にのみ、すなわち水分離システムから蒸発器に向かう方向においてのみ可能であると有利である。
【0013】
有利な実施形態では、流出導管は、分離器の底面を通って分離器内に突出する管を含んでいる。
【0014】
さらに、第1の排出導管が、分離器の下端に配置され、瓶内に合流しており、これによって、分離器を可能な限り完全に空にすることが可能であると有利である。
【0015】
流出導管の部分が、分離器と瓶との間でサイフォン様に設計されており、その最も深い位置において、瓶に合流する第2の排出導管が設けられていることも、有利であり得る。
【0016】
上述の実施形態は全て、再循環及び流出が自動的に行われると共に、水分離システムの形状からもたらされており、例えば戻り配管内に三方弁の機能を有する弁アセンブリが配置され、当該弁アセンブリから導管が瓶内に分岐するという解決法の場合のような、能動的な制御は必要ないという利点を有している。
【0017】
図面を基に、本発明を例示的に、詳細に説明する。示されている図面は概略的であり、原寸に比例していない。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明では分離器と瓶とが分離している水分離システムを有する、縦型の強制流動蒸気発生器を起動するための装置を示す図である。
【
図2】分離器と瓶とがユニットを形成している水分離システムを有する、縦型の強制流動蒸気発生器を起動するための装置を示す図である。
【
図3】本発明に係る縦型の強制流動蒸気発生器を起動するための装置であって、瓶に対してオーバーフローするための流出導管が分離器の底面を通って差し込まれた管を含んでいる装置を示す図である。
【
図4】本発明に係る縦型の強制流動蒸気発生器を起動するための装置であって、流出導管が、分離器と瓶との間に配置されたサイフォンを含んでいる装置を示す図である。
【
図5】縦型の強制流動蒸気発生器を起動するための装置であって、再循環及び瓶への流出が、三方弁を通じて行われる装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1は、縦型の強制流動蒸気発生器を起動するための装置を概略的かつ例示的に示しており、当該装置は、給水ポンプ7を用いて給水供給管8を通じて作動流体として給水が供給され得る給水予熱器1と、蒸発器2と、水分離システム3とを有している。本発明に係る装置を実現するためには、水分離システム3内で、分離器4を水の瓶5から分離することが必要である。分離器及び瓶のための共通の容器を備えるという、技術的に利点がより少ない解決法は、
図2に示されている。
【0020】
図1の実施形態では、分離器4の下端17は、明らかに、接続点10の上方において蒸発器2内に、例えば入口ヘッダー20の上方において位置している。それによって、分離器4から蒸発器2に測地学的に流出することが可能になる。この流出は、作動流体出口11から、戻り配管9と、戻り配管9内に位置する遮断装置6を通って、接続点10まで行われる。さらに、
図1の実施例では、逆止め弁13が、戻り配管9内に配置されている。
【0021】
起動に際して、蒸発器2から排出される水が、分離器4に到着し、分離されるのと同時に、この水は、蒸発器2に戻され得る。この手段の効率は、蒸発器2が起動のために、完全には充填されない場合に、増大する。蒸発器2に戻り得るよりも多くの水が、分離器4に到着する場合、分離器4内の充填レベルは、水の瓶5にオーバーフロー21するまで上昇するであろう。この、流出導管12を通じて、分離器4から水の瓶5にオーバーフローする水は、従来知られている方法で排出される。水の排出が終了すると(システム内の圧力上昇)、戻り配管9内の遮断装置6が、蒸発器2に対して閉止される。第2の、可能な限り小さく設計された、分離器4から水の瓶5への第1の排出導管16は専ら、設備の動作中及び停止中に、可能な限り完全に分離器4を空にするために用いられる。
【0022】
図2は、当該問題の、より利点の少ない解決法を示している。この解決法を実行するために、水分離システム3の分離器4と水の瓶5とは、共通の容器に残されていてよい。蒸発せずに分離された作動流体の蒸発器2への再循環は、やはり、戻り配管9と、戻り配管9内に位置する遮断装置6又は逆止め弁13とを通じて行われる。起動に際して、蒸発器2から排出される水が、分離器4に到着し、分離されるのと同時に、まず、水の瓶5内の水位が、戻り配管9の接続部のレベルまで上昇する。その後で、水は、蒸発器2に戻され得る。水の排出が終了すると(システム内の圧力上昇)、戻り配管9内の遮断装置6が、蒸発器2の入口ヘッダー20に対して閉止される。この
図2に表された解決法の効率は、
図1の実施形態の効率よりも低い。なぜなら、蒸発器2への再循環が、水の瓶5が大部分充填されている場合に初めて可能だからである。
【0023】
図3の実施形態は、以下の実施形態のように、再び、分離器4と瓶5とが分離している水分離システム3を有しており、流出導管12の構成によって、
図1の実施形態とは異なっている。当該実施形態では、瓶5へのオーバーフローは、分離器4の外壁を通ってではなく、分離器4の底面14を通って差し込まれた管15を通って行われる。その際、この管15の長さは、生じている分離器4内の充填レベルを決定する。
【0024】
図4の実施形態は、流出導管12の構成によって、
図1及び
図3の実施形態とは異なっている。当該実施形態では、瓶5へのオーバーフローは、分離器4の外壁又は管15を通ってではなく、分離器4と瓶5との間に配置されたサイフォン22を通って行われる。その際、このサイフォン22の高さは、生じている分離器4内の充填レベルを決定する。この目的のために、流出導管12の部分が、分離器4と瓶5との間でサイフォン様に設計されており、その最も深い位置18において、瓶5に合流する第2の排出導管19が設けられている。
【0025】
図5は、これまでの図面とは異なる戻り配管9又は流出導管12を有する、縦型の強制流動蒸気発生器を起動するための装置を示している。戻り配管9内には、三方弁の機能を有する弁アセンブリ23が配置されており、弁アセンブリ23からは、導管24が瓶5内に分岐しており、これによって、再循環及び瓶5への流出の両方が、この場合は三方調節弁23を通じて行われる。三方調節弁23の位置は、分離器4内の充填レベルを通じて制御される。
【符号の説明】
【0026】
1 給水予熱器
2 蒸発器
3 水分離システム
4 分離器
5 瓶
6 遮断装置
7 給水ポンプ
8 給水供給管
9 戻り配管
10 接続点
11 作動流体出口
12 流出導管
13 逆止め弁
14 底面
15 管
16 第1の排出導管
17 下端
18 最も深い位置
19 第2の排出導管
20 入口ヘッダー
21 オーバーフロー
22 サイフォン
23 弁アセンブリ、三方調節弁
24 導管
【手続補正書】
【提出日】2018年7月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
廃熱蒸気発生器において、縦型の強制流動蒸気発生器を起動するための方法であって、前記強制流動蒸気発生器に、作動流体として給水が供給され、前記強制流動蒸気発生器において、前記給水はまず、給水予熱器(1)を貫流した後に、蒸発器(2)を貫流し、その際に少なくとも部分的に蒸発し、部分的に蒸発した前記作動流体は、水分離システム(3)に供給され、前記水分離システム(3)内では、蒸発しなかった前記作動流体が、蒸発した前記作動流体から分離かつ回収され、前記水分離システム(3)内で回収された蒸発していない前記作動流体の少なくとも一部は、前記蒸発器(2)に測地学的に供給される方法において、
蒸発しなかった前記作動流体が蓄積し、特定の量を超えると、余剰の部分は自動的に、前記水分離システム(3)から排出されることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記水分離システム(3)が、分離器(4)及び瓶(5)を含んでおり、蒸発しなかった前記作動流体は、前記分離器(4)から再循環される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
蒸発しなかった前記作動流体を、前記水分離システム(3)から前記蒸発器(2)に再循環させるために、遮断装置(6)が開かれ、再循環される前記作動流体の量が、ただ前記水分離システム(3)の形状によってのみ制御される、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
廃熱蒸気発生器において、縦型の強制流動蒸気発生器を起動するための装置であって、
−給水ポンプ(7)を用いて給水供給管(8)を通じて作動流体として給水が供給され得る給水予熱器(1)と、
−前記作動流体の流れる方向において前記給水予熱器(1)の下流に接続され、前記作動流体によって貫流可能であり、前記作動流体を少なくとも部分的に蒸発させることが可能である蒸発器(2)と、
−前記蒸発器(2)の出口における、蒸発していない前記作動流体を蒸発した前記作動流体から分離することが可能である水分離システム(3)と、を有しており、前記水分離システム(3)は、別個の容器として設計された分離器(4)及び瓶(5)を含んでいる装置において、
戻り配管(9)は、前記分離器(4)から、前記蒸発器(2)の接続点(10)に合流しており、前記分離器(4)内の前記戻り配管(9)のための作動流体出口(11)は、前記接続点(10)よりも上方に離れて位置しており、これによって、蒸発しなかった前記作動流体が前記戻り配管(9)を通って前記蒸発器(2)内に測地学的に戻ることが可能であり、さらに、流出導管(12)が、前記分離器(4)から分岐し、前記瓶(5)内に合流し、前記水分離システム(3)内に配置され、これによって、前記流出導管は、少なくとも一部が、前記戻り配管(9)の上方に配置されていることを特徴とする装置。
【請求項5】
遮断装置(6)が、前記戻り配管(9)内に配置されている、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
逆止め弁(13)が、前記戻り配管(9)内に配置されている、請求項4又は5に記載の装置。
【請求項7】
前記流出導管(12)が、前記分離器(4)の底面(14)を通って、前記分離器(4)内に突出している管(15)を含む、請求項4から6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
第1の排出導管(16)が、前記分離器(4)の下端(17)に配置され、前記瓶(5)内に合流しており、これによって、前記分離器(4)を可能な限り完全に空にすることが可能である、請求項4から7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記流出導管(12)の部分が、前記分離器(4)と前記瓶(5)との間でサイフォン様に設計されており、前記部分の最も深い位置(18)において、前記瓶(5)に合流する第2の排出導管(19)が設けられている、請求項4から6のいずれか一項に記載の装置。
【手続補正書】
【提出日】2020年1月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
廃熱蒸気発生器において、縦型の強制流動蒸気発生器を起動するための方法であって、前記強制流動蒸気発生器に、作動流体として給水が供給され、前記強制流動蒸気発生器において、前記給水はまず、給水予熱器(1)を貫流した後に、蒸発器(2)を貫流し、その際に少なくとも部分的に蒸発し、部分的に蒸発した前記作動流体は、水分離システム(3)に供給され、前記水分離システム(3)内では、蒸発しなかった前記作動流体が、蒸発した前記作動流体から分離かつ回収され、前記水分離システム(3)内で回収された蒸発していない前記作動流体の少なくとも一部は、前記蒸発器(2)に測地学的に供給される方法において、
蒸発しなかった前記作動流体が蓄積し、特定の量を超えると、余剰の部分は自動的に、前記水分離システム(3)から排出されることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記水分離システム(3)が、分離器(4)及び瓶(5)を含んでおり、蒸発しなかった前記作動流体は、前記分離器(4)から再循環される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
蒸発しなかった前記作動流体を、前記水分離システム(3)から前記蒸発器(2)に再循環させるために、遮断装置(6)が開かれ、再循環される前記作動流体の量が、ただ前記水分離システム(3)の形状によってのみ制御される、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
廃熱蒸気発生器において、縦型の強制流動蒸気発生器を起動するための装置であって、
−給水ポンプ(7)を用いて給水供給管(8)を通じて作動流体として給水が供給され得る給水予熱器(1)と、
−前記作動流体の流れる方向において前記給水予熱器(1)の下流に接続され、前記作動流体によって貫流可能であり、前記作動流体を少なくとも部分的に蒸発させることが可能である蒸発器(2)と、
−前記蒸発器(2)の出口における、蒸発していない前記作動流体を蒸発した前記作動流体から分離することが可能である水分離システム(3)と、を有しており、前記水分離システム(3)は、別個の容器として設計された分離器(4)及び瓶(5)を含んでいる装置において、
戻り配管(9)は、前記分離器(4)から、前記蒸発器(2)の接続点(10)に合流しており、前記分離器(4)内の前記戻り配管(9)のための作動流体出口(11)は、前記接続点(10)よりも上方に離れて位置しており、これによって、蒸発しなかった前記作動流体が前記戻り配管(9)を通って前記蒸発器(2)内に測地学的に戻ることが可能であり、さらに、流出導管(12)が、前記分離器(4)から分岐し、前記瓶(5)内に合流し、前記水分離システム(3)内に配置され、これによって、前記流出導管は、少なくとも一部が、前記戻り配管(9)の上方に配置されていることを特徴とする装置。
【請求項5】
遮断装置(6)が、前記戻り配管(9)内に配置されている、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
逆止め弁(13)が、前記戻り配管(9)内に配置されている、請求項4又は5に記載の装置。
【請求項7】
前記流出導管(12)が、前記分離器(4)の底面(14)を通って、前記分離器(4)内に突出している管(15)を含む、請求項4から6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
第1の排出導管(16)が、前記分離器(4)の下端(17)に配置され、前記瓶(5)内に合流しており、これによって、前記分離器(4)を完全に空にすることが可能である、請求項4から7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記流出導管(12)の部分が、前記分離器(4)と前記瓶(5)との間でサイフォン様式で設計されており、前記部分の最も深い位置(18)において、前記瓶(5)に合流する第2の排出導管(19)が設けられている、請求項4から6のいずれか一項に記載の装置。
【国際調査報告】