特表2020-512965(P2020-512965A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2020-512965(P2020-512965A)
(43)【公表日】2020年4月30日
(54)【発明の名称】製品のマルチライントランスファー
(51)【国際特許分類】
   B65G 23/02 20060101AFI20200403BHJP
   B65G 23/36 20060101ALI20200403BHJP
   B65G 47/31 20060101ALI20200403BHJP
   B65G 17/06 20060101ALI20200403BHJP
【FI】
   B65G23/02 Z
   B65G23/36
   B65G47/31 D
   B65G17/06 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2020-505538(P2020-505538)
(86)(22)【出願日】2018年4月11日
(85)【翻訳文提出日】2019年12月5日
(86)【国際出願番号】FR2018050912
(87)【国際公開番号】WO2018189485
(87)【国際公開日】20181018
(31)【優先権主張番号】1753137
(32)【優先日】2017年4月11日
(33)【優先権主張国】FR
(31)【優先権主張番号】1755064
(32)【優先日】2017年6月7日
(33)【優先権主張国】FR
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】519365609
【氏名又は名称】ジェボ・パッケージング・ソリューションズ・フランス
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】特許業務法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ベルジェ,ジュリアン
(72)【発明者】
【氏名】ペトロビッチ,ズマイ
【テーマコード(参考)】
3F034
3F081
【Fターム(参考)】
3F034AA06
3F034AC01
3F034CA01
3F034CA07
3F034CB00
3F081AA01
3F081AA19
3F081BD01
3F081BD07
3F081BD15
3F081BD17
3F081BF13
3F081CC01
3F081CC08
3F081CC30
(57)【要約】
本発明は、コンベヤ装置(1)に関し、この装置は、少なくとも1つの第1の駆動ローラ(7)の形態を呈する駆動手段の周囲および少なくとも1つのリターンローラ(8)の周囲に長手方向に巻き付けられながら製品(2)を受け取る面(6)を含み、前記受け取り面(6)が、独立した第1の区間(9)および第2の区間(10)を含み、前記第1の区間(9)が、前記第1の駆動ローラ(7)の周囲および前記リターンローラ(8)の周囲に巻き付けられながら、前記受け取り面(6)の長さの第1の部分に沿って延在し、前記第2の区間(10)が、第2の駆動ローラ(11)の周囲に巻き付けられながら、前記第1の部分とは異なる前記受け取り面(6)の長さの第2の部分に沿って延在することを特徴とする。本発明は、また、区間(9、10)の進行速度が互いに独立して制御される製品(2)の搬送専用の方法に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
閉ループ行程に沿って少なくとも部分的に長手方向に延在する製品(2)の受け取り面(6)を含み、
−前記受け取り面(6)が、独立した少なくとも1つの第1の区間(9)および第2の区間(10)を含み、
−前記第1の区間(9)が、第1のモーター手段を介して駆動される、前記受け取り面(6)の長さの第1の部分に沿って延在し、
−前記第2の区間(10)が、第2のモーター手段を介して駆動される、前記第1の部分とは異なる前記受け取り面(6)の長さの第2の部分に沿って延在する、
ことを特徴とする、コンベヤ装置(1)。
【請求項2】
前記第1のモーター手段が、少なくとも1つの第1の駆動ローラ(7)および少なくとも1つのリターンローラ(8)の形態を呈し、前記第1の区間(9)が、第1の端部の位置で少なくとも前記第1の駆動ローラ(7)の周囲に、また、第2の端部の位置で少なくとも前記リターンローラ(8)の周囲に巻き付けられる、第1の巻き付け手段を含むことを特徴とする、請求項1に記載のコンベヤ装置(1)。
【請求項3】
前記第2のモーター手段が、少なくとも1つの第2の駆動ローラ(11)を含み、前記第2の区間が、その一端の位置で、少なくとも前記第2の駆動ローラ(11)の周囲に巻き付けられる第2の巻き付け手段を含むことを特徴とする、請求項1または2のいずれか一項に記載のコンベヤ装置(1)。
【請求項4】
前記第2の区間の前記第2の巻き付け手段が、第1のモーター手段の前記リターンローラ(8)の周囲に巻き付けにより取り付けられることを特徴とする、請求項3に記載のコンベヤ装置(1)。
【請求項5】
前記第1および第2の巻き付け手段が、前記第1の駆動ローラ(7)および前記第2の駆動ローラ(11)と相互にかみ合う少なくとも1つのベルトの形態を呈し、各ベルトが、一方の区間(9、10)とそれぞれ内部で結合されることを特徴とする、請求項2および、請求項3または4に記載のコンベヤ装置。
【請求項6】
前記製品(2)が、秩序立てられた位置に従って配置される、製品(2)の搬送方法であって、
−積載領域(3)または上流に位置するユニットから下流に位置するユニット(4)に向かって受け取り面(6)を介して前記製品(2)を搬送することからなり、
−受け取り面(6)が、独立して駆動される第1の区間(9)および第2の区間(10)を含み、
−前記積載領域(3)または上流ユニットの位置で前記第1の区間(9)を停止して前記積載領域(3)または前記上流ユニットから前記製品(2)を乗り換える一方で、前記第2の区間(10)が所定の速度で駆動されて前記下流ユニット(4)の位置で製品(2)を排出することを保証し、
−前記第2の区間(10)の前記所定の速度を上回る速度まで前記第1の区間(9)を加速し、この加速を、前記第1の区間(9)の下流端が前記第2の区間(10)の上流端に到達するまで実施する
ことを特徴とする、搬送方法。
【請求項7】
第2の区間(10)が第1の区間に到達すると、前記第1の区間(9)を前記第2の区間(10)の速度まで減速することを特徴とする、請求項6に記載の搬送方法。
【請求項8】
前記区間(9、10)の相次ぐ連続到着によって下流ユニット(4)に供給する工程を含むことを特徴とする、請求項6または7のいずれか一項に記載の搬送方法。
【請求項9】
前記第2の区間(10)による前記下流ユニット(4)の位置での製品(2)の排出後、前記積載領域(3)または上流ユニットまで復路に沿って第2の区間(10)を駆動し、前記第2の区間(10)を停止することを特徴とする、請求項6から8のいずれか一項に記載の搬送方法。
【請求項10】
前記積載領域(3)から前記区間(9、10)の一方に向かって製品群(5)を横方向に乗り換えることを含み、前記製品群(5)は、各々が複数の製品を含む少なくとも1つさらには少なくとも2つの長手方向のセグメントを有しており、必要があれば、その後、壁により画定されて分離された長手方向のベルトで製品を循環させることを含むことを特徴とする、請求項6から9のいずれか一項に記載の搬送方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製品の取り扱いおよび搬送の分野に関する。
【0002】
このような製品は、ボトル、小瓶、または缶タイプの容器とすることができる。
【0003】
本発明は、特に、製品の搬送装置および製品の搬送方法に関する。
【背景技術】
【0004】
公知のように、製品は、生産および/または梱包のラインに沿って、一般にはベルトコンベヤ装置を用いて1つの地点から他の地点に運ばれ、この装置は、単独、単品、バラ積みで、ロットごとに、あるいはその他によって、1つの領域から別の領域へと、前記製品が取り扱われる各ユニットを介して前記製品の輸送を保証する。
【0005】
このため、このようなコンベヤ装置は、前記製品の受け取り面を含み、この受け取り面は、前記装置の長手方向の一端で駆動用モーターローラの周囲に、また、反対端ではリターンローラの周囲に巻き付けられるエンドレスベルトの形状を呈する。したがって、ベルトの移動速度は、前記駆動ローラの回転速度により制御される。
【0006】
現在、搬送における1つの問題は、積載領域または上流に配置される別のユニットから前記製品を移動しながら、前記コンベヤの下流に配置されるユニットに製品を連続補給することにある。積載領域または上流に配置される別のユニットでは、製品が蓄積され、製品は、前記領域または前記上流ユニットから前記コンベヤの受け取り面まで周期的に製品群ごとにライン乗り換えされる。本発明は、前記コンベヤの進行方向に対して主として常に横方向に、すなわち、前記積載領域または前記上流ユニットから受け取り面に向けて直交またはほぼ直交する方向に操作されるこのような製品のライン乗り換えに関する。換言すれば、乗り換えられる製品群の製品は、前記コンベヤの少なくとも1つのサイドエッジを横断することによってコンベヤのベルト上に導かれる。
【0007】
特に、こうした製品群の乗り換えは、好ましくは秩序立てを変えずに行わなければならず、この秩序立ては、好ましくは非5点形の行列のそれである。換言すれば、製品の配置は、製品の乗り換え時に保管領域または上流のユニットから前記コンベヤまで1つの製品群の形態で保持される必要があり、この製品群は、コンベヤの進行方向にある長手方向の1つのセグメント、さらには、コンベヤの進行に対して横方向に互いに隣接するこのような複数のセグメントの形態で延在する。
【0008】
したがって、下流のユニットの連続補給には、公称速度に応じて、したがって当該ユニットに依存する流量に応じて1つの制約がある一方で、コンベヤの積載は、互いに平行でコンベヤの前進速度に対して横方向に配分された複数の長手方向セグメントの形態で、積載領域の全長にわたって長手方向に延在する製品群により、特に各サイクルで不連続に実施される。
【0009】
例として、同時に乗り換えられる製品群は、しばしば立方体または直方体の形状の行列に応じて再編成することから構成可能である。レイアウトを保持しながらこれらの製品を落下させるリスクなしにこの製品群の乗り換えを行うには、乗り換えられる製品群内での製品のあらゆるレイアウト変更を回避するために、前記コンベヤを減速させ、さらには停止させる時間が必要である。レイアウト変更は、積載領域または前記上流ユニットの表面からコンベヤのベルトの受け取り面への通過時における製品の摩擦、特に製品の座部が下方に接触することで生じると思われる。コンベヤが低速で駆動され、さらには停止される時間は下流ユニットの補給に影響し、該補給は、生産を中断したくなければ必ず連続したままでなければならない。
【0010】
広く用いられている解決方法は、異なる速度で駆動される少なくとも2個の連続コンベヤに装置を分けることからなる。上流の第1のコンベヤは、積載領域または上流ユニットの出口に位置し、より低速で駆動される。瞬間的にごく低速になるこの速度によって、位置変更リスク、さらには落下リスクを最小限にしながら製品の乗り換えを行うことができる。第2のコンベヤは、下流で前記第1のコンベヤの出口に位置し、連続した速度で下流ユニットを補給する。さらに、連続補給を保証するために、前記第1のコンベヤは、複数の製品群の同時移動を可能にする長さにわたって延在する。このようにして、より低速で駆動されるにもかかわらず前記補給連続性を維持しながら、必要な量の製品を第2のコンベヤに向けて進ませることができる。
【0011】
しかしながら、前記第1および第2のコンベヤの間の継目位置では、コンベヤの個々のローラの周囲への巻き付けのために丸みを帯びた凸状の縁に、下端位置に間隔があいた、ほぼ三角形の窪みが形成されるという欠点がある。この窪みは、1つの製品の下部をブロックしてその位置を変える可能性があり、遵守すべき行列の秩序立てを乱す可能性がある。ローラの直径を小さくして曲率と間隔を低減しようとしても、この窪みを完全に埋めることは不可能であり、時には製品を不安定化させて落下させるまでに至る。
【0012】
1つの解決方法は、デッドプレートを用いて窪みを被覆することからなり、前記製品は第1のコンベヤから第2のコンベヤへの通過時にデッドプレート上でこのプレートに沿ってスライドする。しかし、デッドプレート上の製品移動はもっぱら第1のコンベヤにより搬送される他の製品のスラストにより実施される。その結果、再び製品ロットのレイアウトが修正される可能性があり、さらには前記製品が落下する可能性がある。加えて、たとえば可撓性のプラスチック材料からなるほぼ円筒形のボトル等でしばしば見られるように、特に、製品を構成する材料の形状と弾性を理由として、互いに接触する製品のスラストによってそれらの圧縮変形が起きる場合がある。また、デッドプレートを通過することは、依然として不安定性の原因であり続け、高速には適さない。
【0013】
したがって、一方では、下流に位置するユニットの必要不可欠な連続補給を保証可能であり、他方では、積載領域または上流に位置するユニットから前記下流に位置するユニットまでの乗り換え時に製品群を形成する製品の秩序立てた行列の位置決めを保持可能な、既存の機構への1つの解決方法を提供する必要性がまさに存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明の目的は、製品の受け取り面が少なくとも2個の独立した区間から形成され、すなわち、それらの個々の駆動速度を互いに別々に制御可能であり、2個の区間が互いの延長線上にあって相対的に移動するコンベヤ装置を提案することによって、従来技術の不都合を解消することにある。さらに、速度を様々に設定することによって、少なくとも、一方では、積載領域または上流ユニットからの製品の充填時間は第1の区間を停止しながら他方の区間は下流ユニットの公称補給速度で前記コンベヤ装置に沿って前進し続け、他方では、あらかじめ停止していた前記第1の区間の段階的な加速によって、下流ユニットの公称補給速度と同等の速度を経て、前記他方の区間を上回る速度に到達するまで速度を上げ、製品補給の連続性を保証することを可能にする。
【0015】
同様に、いったん他方の区間により運ばれた製品は全て下流ユニットに引き渡され、前記他方の区間の速度は、前記積載領域または上流ユニット位置にある積載位置に戻るために加速される一方で、第1の区間は下流ユニット位置でこれらの製品補給速度を保持する。
【0016】
このため、このようなコンベヤ装置は、下流ユニットの供給部の正面に、互いの延長線上で独立した少なくとも2個の区間に分かれた1つのベルトを有し、各区間が、自律式のモーター手段に結合され取り付けられている。2個の区間は同じ閉鎖行程で循環し、同一区画で製品を搬送し、製品を戻す場合も同一区画を循環する。2個の区間は交替で介在し、特に製品の受け取りと製品の排出とに関連する個々の異なる速度を設けるために、それらの間隔を変えることができる。
【0017】
各区間の行程のエンドレスの特徴は、たとえば、前記モーター手段を構成する駆動ローラとリターンローラとの間で内側に延在する巻き付け手段を介して保証され、巻き付け手段は、各区間で、この各区間が、前記コンベヤから構成する循環路に沿って閉ループで進むことができるようにしている。閉ループでの他の移動技術を検討してもよい。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明は、閉ループ行程に沿って少なくとも部分的に長手方向に延在する製品の受け取り面を含み、
−前記受け取り面が、独立した少なくとも1つの第1の区間および第2の区間を含み、
−前記第1の区間が、第1のモーター手段を介して駆動される前記受け取り面の長さの第1の部分に沿って延在し、
−前記第2の区間が、第2のモーター手段を介して駆動される、前記第1の部分とは異なる前記受け取り面の長さの第2の部分に沿って延在する、
ことを特徴とするコンベヤ装置からなる。
【0019】
限定的ではないが、考えられる別の付加的な特徴によれば、
−前記第1のモーター手段が、少なくとも1つの第1の駆動ローラと少なくとも1つのリターンローラの形態を呈することができ、前記第1の区間が、第1の端部の位置で少なくとも前記第1の駆動ローラの周囲に、また、第2の端部の位置で少なくとも前記リターンローラの周囲に巻き付けられる第1の巻き付け手段を含むことができる。
【0020】
−前記第2のモーター手段が、少なくとも1つの第2の駆動ローラを含み、前記第2の区間が、その一端の位置で、少なくとも前記第2の駆動ローラの周囲に巻き付けられる第2の巻き付け手段を含むことができる。
【0021】
−前記第2の区間の前記第2の巻き付け手段が、第1のモーター手段の前記リターンローラの周囲に巻き付けにより取り付け可能である。−前記第1および第2の巻き付け手段が、前記第1の駆動ローラおよび前記第2の駆動ローラと相互にかみ合う少なくとも1つのベルトの形態を呈することが可能であり、各ベルトが、一方の区間とそれぞれ内部で結合される。
【0022】
本発明は、また、製品の搬送方法に関する。このような方法は、特に、本発明によるコンベヤ装置の第1の区間を停止させ、または瞬間的にほぼ停止させる一方で、他方の区間を移動させ、その後、この第1の区間を、前記他方の区間に追いつくことができる速度まで加速し、すなわち、第1の区間の下流端が前記他方の区間の上流端と突き合わされ、この他方の区間が下流ユニットに製品を供給するように構成される。
【0023】
より詳しくは、前記方法は、前記製品が秩序立てた位置に配置されており、積載領域または上流に位置するユニットから下流に位置するユニットに、受け取り面を介して前記製品を搬送することからなる。
【0024】
したがって、本発明は、また、前記製品が秩序立てた位置に従って配置される製品の搬送方法からなり、この方法は、
−積載領域または上流に位置するユニットから下流に位置するユニットに向かって受け取り面を介して前記製品を搬送することからなる方法であって、
−受け取り面が、独立して駆動される第1の区間および第2の区間を含み、
−前記積載領域または上流ユニットの位置で前記第1の区間を停止し、前記積載領域または前記上流ユニットから前記製品を乗り換える一方で、前記第2の区間が所定の速度で駆動されて前記下流ユニットの位置で製品を排出し、
−前記第2の区間の前記所定の速度を上回る速度まで、前記第1の区間を加速し、前記第1の区間の下流端が前記第2の区間の上流端に到達するまで加速する
ことを特徴とする。
【0025】
換言すれば、
−前記受け取り面は、独立して駆動される第1および第2の区間を含むことができ、これらの区間が長手方向の進行方向に続いており、
−前記積載領域または上流ユニットの位置で前記第1の区間を停止可能であり、これらの区間の前進に対して横方向に前記積載領域または上流ユニットから前記製品を乗り換える一方で、前記第2の区間は下流ユニットに製品を供給し、このために、好ましくは下流ユニットに依存する別の速度で移動し、
−いったん積載されると、前記第1の区間の下流端が前記第2の区間の上流端に追いつくまで前記第1の区間を加速可能であり、
−第2の区間の製品が全て供給されると、この第2の区間に続く第1の区間の製品を下流ユニットに供給し、以下同様に実施可能である。
【0026】
限定的ではないが、考えられる付加的な他の特徴によれば、
−第2の区間が第1の区間に到達すると、前記第1の区間を前記第2の区間の速度まで減速可能である。
【0027】
−前記区間の相次ぐ連続到着によって下流ユニットに供給する工程を含むことができる。
【0028】
−前記第2の区間による前記下流ユニット位置での製品排出後、前記積載領域または上流ユニットまで少なくとも復路に沿って第2の区間を高速駆動し、前記第2の区間を停止させることができる。
【0029】
−前記積載領域から前記区間の一方に向かって、製品群を横方向に乗り換えることができ、前記製品群は、各々が複数の製品を含む少なくとも1つさらには2つの長手方向のセグメントを有しており、必要があれば、その後、壁により画定されて分離された長手方向のベルトで製品を送ることができる。
【0030】
したがって、専用の搬送方法による単一装置によって、複数の連続コンベヤに代替し、生産および/または梱包ラインのコスト、ホイールスペースおよびインフラを抑えることができる。
【0031】
この方法によれば、各区間が、非常に低速さらには停止時における製品受け取りと、排出と、製品供給ユニットからの固定速度での製品供給と、戻りとの連続を保証する。区間は、それらのサイクルを同時に実行し、各区間は絶えず異なる工程にある。
【0032】
本発明は、少しも限定的ではないが好ましくは、非5点形の立方体または直方体の行列に従って秩序立てられた製品の搬送に用いられる。
【0033】
乗り換えられる製品群は、並んだ複数の長手方向セグメントの形態を呈し、前記乗り換えは、好ましくは各セグメントに対して1枚のスラストプレートで、さらにはセグメントが間に延在する一組のプレートで実施され、これは、5点形がないことによって可能になる。そのため、プレートは全て、対応するセグメントが蓄積されて5点形の出現の回避に寄与する方向に順に、同一工具に取り付け可能である。
【0034】
さらに、本発明は、既に秩序立てられている前記製品の特に蓄積専用の製品積載領域、すなわち前記製品が内部で秩序立てられている領域から下流ユニットに向けて、製品ラインの内部に組み込み可能であり、下流ユニットの入口では、前記下流ユニットの内部の少なくとも1つ、好ましくは複数の導入ベルトで前記製品が受け入れられる。加えて、この下流ユニットは、有利には、製品ロットを荷物としてまとめて梱包する工程を操作可能なバンドリングタイプのユニットとすることができる。これは、包装機、パレタイザー等に関与しうる。
【0035】
本発明の他の特徴および長所は、下記の添付図面を参照しながら、本発明の限定的ではない実施形態の以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】コンベヤ装置の位置で製品の受け取り面の2つの分離された区間を特に示す、生産ラインの内部での本発明の1実施例の概略的な上面図である。
図2】積載領域の位置に停止して位置する第1の区間と、下流ユニット位置で排出中の第2の区間とによる第1の工程を示す、図1の概略的な側面図である。
図3】第1および第2の区間の個々の移動の1例を示す、複数の連続工程の図2と同様の側面図である。
図4】第1および第2の区間の個々の移動の1例を示す、複数の連続工程の図2と同様の側面図である。
図5】第1および第2の区間の個々の移動の1例を示す、複数の連続工程の図2と同様の側面図である。
図6】第1および第2の区間の第1の移動位置で、個々のベルトを介した第1および第2の区間の駆動を全体として示す、本発明によるコンベヤ装置の1実施形態を斜め前から見た概略的な斜視図である。
図7】コンベヤ装置の一端における上記区間の駆動を特に示す、図6の概略的な詳細図である。
図8】積載領域から下流ユニットに製品を搬送する複数の連続搬送工程を特に示す、生産ラインの内部の本発明の1実施例の概略的な上面図である。
図9】積載領域から下流ユニットに製品を搬送する複数の連続搬送工程を特に示す、生産ラインの内部の本発明の1実施例の概略的な上面図である。
図10】積載領域から下流ユニットに製品を搬送する複数の連続搬送工程を特に示す、生産ラインの内部の本発明の1実施例の概略的な上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
本発明は、まず、製品2のコンベヤ装置1に関する。
【0038】
このような装置1は、前記製品2の生産および/または梱包のラインの内部に組み込まれる。特に、装置は、前記ラインの2か所の間で、積載領域3または上流に位置するユニットから下流ユニット4への製品移動による輸送を保証する。図示されている好ましい実施形態によれば、コンベヤ1は、前記積載領域3のそばから、下流ユニット4の入口の複数の個々のレーンに通じるまで長手方向に延在する。下流ユニットは、特にバンドリング機械タイプとすることができる。
【0039】
本発明によるコンベヤ装置1は、前記積載領域3または上流ユニットに対して位置決めされ、製品2が一方から他方へ相互に横方向に乗り換えられるようにされていることに留意されたい。
【0040】
したがって、コンベヤ1は長手方向に前進する。製品2は、特に、コンベヤ1のできるだけ近くに常に新しい製品2を導くために横方向に移動可能な積載領域3から、水平したがって横方向の垂直運動により前記コンベヤ1の表面に向かって1つの製品群5の形態で導かれる。
【0041】
前述のように、前記製品2は製品群5を形成し、その後、たとえば、それらをまとめて梱包するためにロットごとに再編成可能である。
【0042】
このような製品群5は、コンベヤ1に向けてたった1回で、1つまたは複数の製品ラインを乗り換えるように延在する。さらに、バンドリング機械の下流ユニット4は、製品2を受け取ることにより、1回の梱包操作を介してこれをロットごとに包んで保持し、この操作時にロットを荷物に変えることができる。こうした補給は、前記コンベヤ1により送られる製品どうしが破損したり間隔があいたりすることなく、下流ユニットすなわちバンドリング機械の速度に依存する公称速度で実施する必要がある。このため、コンベヤ1は、非5点形の行列として組織された製品2を前記下流ユニット4の入口40まで搬送する。この位置で、下流ユニットは、その後の生産および/または梱包ラインに向けて製品を処理して進ませるために製品の移動を保証する搬送装置41を含む。好ましくは、製品2の製品群5は、積載領域の縁の間で長手方向に、また、横方向にも1列もしくは2列、さらにはそれ以上の列の製品2にわたって延在する。
【0043】
積載領域3からコンベヤ1に向けて乗り換えを保証するためにサイクラー・プッシャーを使用してもよい。
【0044】
さらに、図1に示した実施例によれば、下流ユニット4は、製品を受け取って、ガイドレール43により分けられた2つのレーン42に製品をガイドする。レーン42の数は、製品2のロットの行列の大きさに依存し、各レーン42は、レール43または壁を介して、隣接する別のレーンから分離される。
【0045】
製品2の移動を保証するために、コンベヤ装置1は、前記製品2の受け取り面6を含む。受け取り面6は、一般に、製品2をそれらの下面、すなわち底部位置で支えて受けとる。ガイド手段(図示せず)を縁に配置して、前記コンベヤ1の移動時に前記製品を一定方向に向かわせることができる。
【0046】
受け取り面6の幅は、受け取るべき製品2の大きさと数とに応じて寸法決定可能であることに留意されたい。特に、いったん受け取り面6に配置されると、製品2の製品群5は、前記受け取り面6の幅全体を占有可能である。
【0047】
一般に、積載領域3から受け取り面6までの製品2の乗り換えは、積載領域3の少なくとも1つ、好ましくは複数の長手方向セグメント全体を形成する複数の製品2に対して、横方向の水平スイープにより同時に行われる。こうした少なくとも1つのセグメントは、コンベヤ装置1が前進する長手方向に、積載領域3上で最も上流の製品2から最も下流の製品2まで延在する。
【0048】
前述のように、製品は、横方向のスラストによって、好ましくは長手方向に延在する面によって、乗り換えられる。そのため、コンベヤの移動方向におけるその長さは、長手方向に積載領域3に存在する製品の数により決定される。積載領域3から受け取り面6までの製品の乗り換え時に、少なくとも1つの長手方向の区画全体を同時に移動させる。製品を受け取る区間9、10の長手方向の寸法は、好ましくは、この区間が受け取る少なくとも1つの区画に非常に近い。換言すれば、各区画9、10の長手方向の寸法は、製品をそこに導く工具の長手方向の寸法に本質的に対応し、この寸法は、場合によっては、積載領域3の長手方向寸法、さらには、横方向スラストにより積載領域3に製品を最初に供給するさらに上流の工具の長手方向寸法にも、本質的に対応する。
【0049】
前記受け取り面6は、少なくとも部分的に長手方向に延在し、循環し、戻りの場合は、第1の端部の位置で、たとえば、少なくとも1つの第1の駆動ローラ7の形態を呈する駆動手段の周囲に、また、第2の端部の位置で少なくとも1つのリターンローラ8の周囲に巻き付けられる。したがって、前記第1のローラ7の回転作動によって、受け取り面6が連動され、製品2が移動する。この受け取り面6の移動方向を図1の矢印でモデル化した。この矢印の大きさと速度にはいかなる関係もない。
【0050】
有利には、コンベヤ装置1は、前記受け取り面が、独立した少なくとも1つの第1の区間9および第2の区間10を含み、それらの前進方向に互いに延長線上にあることを特徴とする。したがって、受け取り面6は、長手方向すなわちコンベヤ1が搬送する製品の駆動循環方向に、少なくとも2つの部分に分割される。換言すれば、区間9と10は、特にそれらの個々の駆動、したがって、それらの前進速度に関して別々に制御可能である。好ましくは、第1の区間9および第2の区間10の長手方向の寸法は、乗り換えられる製品群5の長手方向の寸法に本質的に対応し、乗り換えられる製品群の寸法は、一般に積載領域3の長手方向の寸法に対応する。
【0051】
装置1は、受け取り面6を再分割する複数の付加的な区間を含むことができ、前記付加的な区間は、独立して設けられるか、あるいは、第1の区間9および第2の区間10のいずれか一方に合わせて制御される。
【0052】
各区間9、10は、プラスチック化合物等の特に適切な材料からなる完成した長さのベルトまたはマットから構成可能である。区間は、特にその圧縮を局部的に可能にする弾性特性を有することができよう。そのため、区間9、10が突き合わされるとき、ベルトまたはマット間の接合は、窪みもなく間隔もあかない結合を保証する圧縮によって実施される。
【0053】
各区間9、10の長さは、好ましくは同じである。さらに、この長さは、積載領域3または上流ユニット4の製品2の乗り換え部分の寸法に対応し、すなわち、好ましくは乗り換え部分の寸法に等しい。これによって、下流区間9、10の最も上流の製品と、上流区間10、9の最も下流の製品の間に著しいスペースを設けることなく、前記領域3の位置に存在する製品2の1つのセグメント全体を、向かい合って位置する区間9、10に向かって確実に乗り換え可能であることを保証する。
【0054】
他方で、前記第2の区間10は、前記受け取り面6の長さの第2の部分に沿って延在する。この第2の部分は、前記第1の部分9とは異なるものであり、少なくとも第2の駆動ローラ11の周囲に巻き付けられる第2の巻き付け手段100を介して支持される。そのため、前記区間9、10は互いに前後に延在し、双方の間で可変の間隔を伴ってつながれ、この間隔は、前記区間の個々の位置に応じて制御される。
【0055】
図2から図5に示した実施形態から分かるように、各区間9、10の駆動ローラ7、11は、好ましくは互いに間隔をあけた同一水平面に配置可能である。そのため、一方の区間9は、他方の区間10を上回る長さのループにわたって循環する。これは、その駆動ローラ7が他方の駆動ローラ11に対して偏心するように配置されるためである。したがって、より遠くにある駆動ローラ7によって、この区間9の移動速度が適合される。区間9、10は、相対的に特別な加速および減速等の速度において様々な駆動構成を有する。
【0056】
図6図7に示した別の1つの実施形態によれば、区間9、10の駆動ローラ7、11を同軸に配置可能であり、その場合、それぞれが少なくとも1つの駆動ローラ70、110から構成される。各駆動ローラ7、11は、互いに同軸に取り付けられた複数の駆動ローラ70、110から構成可能である。
【0057】
さらに、限定的ではないが、この特別な実施形態によれば、駆動ローラ7、11は、多数にすることが可能である。図6図7から分かるように、第1の駆動ローラが下流端に配置される一方で、相補的な駆動ローラ13が下方に偏心される。この構成は、特に、コンベヤ装置1のベルト全体の張りをよりよくし、特に前記ベルトの全部または一部の加速または減速時の駆動を向上させる。
【0058】
さらに、この構成では、図6から分かるように、駆動手段が、1つまたは複数の駆動ローラ7、11の反対端に位置する単一のリターンローラ8を含むことができる。区間9、10は、その場合、この同じリターンローラ8の周囲に巻き付けられる。
【0059】
そのため、各区間9、10は、その固有の手段に応じて、互いに同じ速度または異なる速度とすることができる速度で駆動され、ローラ7、11の駆動速度を変える可能性を提供し、生産の特別なニーズと、本発明によるコンベヤ装置1が製品2を間で搬送する下流および上流のユニットのニーズとに各区間9、10の速度を適合させる。
【0060】
特に、コンベヤ装置1の長さは、一方では、積載領域3または上流ユニットと、下流ユニット4との間で可能な用地に応じて、他方では、前記下流ユニット4の公称補給速度と、積載領域3の位置での製品2の数に対して可能な積載速度とに応じて、さらには、向かい合った区間の一方および他方により覆われる距離に応じて、特に前記公称補給速度に応じて、適合される。より詳しくは、コンベヤ装置1の長さは、補給連続性を維持しながら、到達可能な速度と走行すべき距離に応じて、一方の区間(すなわち、積載された製品2の配置を保持してスイープを回避する区間)が、他方の区間に追いつくまで十分かつ安全な加速を得るように決定可能である。
【0061】
好ましくは、前記第2の区間10の前記第2の巻き付け手段100は、図2図5から分かるように前記リターンローラ7の周囲に、あるいは、それらの固有のリターンローラ(図示せず)の周囲に、さらには、前記リターンローラ7と異なるがアラインメントされている(換言すれば、前記コンベヤ装置1の幅に応じて同軸に設けられている)リターンローラの周囲に、巻き付けにより取り付け可能である。さらに、各リターンローラ7は、回転自在に設けることができ、個々の区間9、10の周囲への巻き付け手段90、100の張りと、個々の区間の自由な移動とを保証する。図示されている実施形態によれば、リターンローラ7は、下流ユニット4の反対側のコンベヤ1の端部に位置する。
【0062】
区間9、10は、駆動ローラ7、11とリターンローラ8との間に位置する固有の中間ローラ(図示せず)を共有し、あるいは備えることができることに留意されたい。これらの中間ローラは、区間9、10の通過時にそれらを支持可能であり、個々の巻き付け手段90、100は、それらの張りを維持する。
【0063】
より詳しくは、好ましい1つの実施形態によれば、前記第1の巻き付け手段90および第2の巻き付け手段100は、前記第1の駆動ローラ7および前記第2の駆動ローラ11と相互に係合する少なくとも1つのベルトの形態を呈することができる。その場合、駆動は、駆動ローラ7、11を中心とする摩擦によって、あるいは、対応する歯列がベルトに設けられている場合は、かみ合わせによって行われる。
【0064】
図7に示した特定の実施形態によれば、駆動ローラ7、11の周囲でのかみ合わせにより駆動を操作可能である。そのため、各ベルト91、101には、対応する歯列12が設けられている。さらに好ましくは、先に述べたように、前記第1の駆動ローラ7および第2の駆動ローラ11は、互いに少なくとも1つの第1の駆動ホイール70と少なくとも1つの第2の駆動ホイール110とを有することができ、その場合、これらのホイールは、ベルト91、101の歯列12に対応する係合歯列120を有してかみ合わせを保証する。
【0065】
好ましくは、各区間9、10に接続されたベルト91、101は、全部で少なくとも2個、特に3個さらには4個であって、平行に間隔をあけられており、コンベヤ装置1の長さに沿って延びるほぼ垂直な面に沿って延在し、そこに連結される各区間9、10の側面安定性を保証する。そのため、第1の区間9のベルトを装置1に沿って両側に配置可能である一方で、第2の区間10のベルトを内側に配置するか、あるいはその逆に実施し、さらには、区間9、10の個々のベルトを互いの間に、または1対2もしくは1対3等に配置可能である(すなわち、1つの区間9または10の各ベルト91または101は、他の区間10または9の少なくとも1つの別のベルト101または91を互いに横に含む)。
【0066】
さらに、各ベルト91、101は、その区間9、10の内部に結合するように構成される。換言すれば、各区間9、10は、製品2の受け取り面と反対面の位置でその1つまたは複数のベルト91、101で固定される。すなわち、各マットは、その1つまたは複数のベルト91、101に下部で固定される。
【0067】
別の実施形態によれば、第1の巻き付け手段90および第2の巻き付け手段100は、少なくとも1つ、好ましくは複数のチェーンまたはラックの形状を呈することができる。そのため、個々の駆動ローラ7、11は、それらの係合駆動を保証するように相補的に設けられる。
【0068】
したがって、個々の独立した複数の区間9、10によるコンベヤ装置1の構成によって、積載領域3または上流ユニットから下流ユニット4へと、その長さにわたって異なる様々な速度で製品を搬送することができる。
【0069】
さらに、2つの速度を有する二重区間を備えた、こうした単一コンベヤ1によって、異なる複数のコンベヤを突き合わせたものに対してフロア用地を最適化することができ、積載領域3または上流ユニットと下流に配置されるユニットとの間で生産ラインが短縮される。特に、明確な1例では、本発明は、梱包する準備のできた製品を上流で供給するユニットと、複数のベルトで直接供給される下流のバンドリング機械との間で、このようなコンベヤ装置1の設置をよりコンパクトにすることができる。
【0070】
好ましくは、区間9、10に乗り換えられる製品群5の長手方向の寸法は、前記区間の長手方向の寸法に非常に近い。特に、乗り換えられる製品群5と、乗り換え時の区間の位置とは、乗り換えられる製品群5の最も下流の淵と、これを受け取る区間の最も下流の縁とを隔てる距離が短くなるように、好ましくは1つのボトルのサイズ未満になるようにされる。乗り換えられる製品群の最も上流の縁と、これを受け取る区間の最も上流の縁とを隔てる距離についても同様である。
【0071】
区間は、所定の位置に戻るように、下流端で湾曲する行程に沿って循環する。この曲率は、その後で製品が循環するコンベヤの上流端と共に凹部を形成し、上流端もまた湾曲している。このように形成された凹部を埋めるようにデッドプレートを設け、上流の製品を移動させる区間の作用下での上流の製品のスラストを計算に入れ、次のコンベヤに到達するまでデッドプレート上で上流の製品を押すようにする。
【0072】
好ましくは、レーンを画定する壁がデッドプレート上に延在する。レーンを画定する壁に関しては、区間の行程の一部に面して延在させることができる。特に、多数の壁を有するトランスファー工具は、この工具が区間上に製品を配置するとき、工具の壁が、下流で機械のレーンを画定する壁に向かい合う位置で、その動きを終了すると考えることができる。その場合、製品は、連続する壁により画定されるレーン内に絶えず送られ、これによって5点形が形成されるあらゆるリスクが回避される。
【0073】
本発明はまた、前記製品2が秩序立てた構成で送られる製品2の搬送方法に関する。
【0074】
このような方法は、積載領域3または上流ユニットから受け取り面6を介して下流に配置されたユニット4へと前記製品2を搬送することからなる。
【0075】
特に、積載領域3を有する実施形態では、適切な乗り換え手段を介して、特に、1つの面から他の面への横方向水平面のスライドによって、積載領域3からコンベヤ1の受け取り面6に製品群ごとに製品2が乗り換えられる。
【0076】
有利には、上記の方法は、独立して駆動されて互いに移動する第1の区間9および第2の区間10からなる受け取り面6を使用することを特徴とする。
【0077】
そのため、前記積載領域3または上流ユニットの位置で前記第1の区間9を停止し、製品群ごとに前記積載領域3または上流ユニットから前記製品2の乗り換えを行う一方で、前記第2の区間10は所定の速度で駆動されて、前記下流ユニット4の位置で製品を排出することを保証する。このような工程の1例を図2に示した。
【0078】
したがって、区間9、10が積載領域3に向かい合って停止あるいはほぼ停止すると、この区間9、10から構成される受け取り面6へ製品を乗り換えるときに製品位置が変更されるリスクが最小化される。
【0079】
その後、前記第2の区間10の前記所定の速度を上回る速度まで前記第1の区間9を加速し、この加速は、できるだけ連続した搬送面を形成するように、前記第1の区間9の下流端が前記第2の区間10の上流端に当接するかまたは最も近くなるまで行われる。この2つの工程の1例を図3図4に示した。
【0080】
加速は、区間9、10の停止位置から中間位置を経て第2の区間の直後で所望の駆動速度に到達するまで、通過中の位置変更リスクを制限するために、コンベヤ1の長さ、特に、第2の区間に追いつくために第1の区間が走行すべき距離に応じて、また一方では、運ばれる製品2のタイプに対して計算されることに留意されたい。
【0081】
そのため、前記区間10の速度あるいはそれよりもやや速い速度に到達するまで第1の区間9の速度を減速し、それによって、前記区間9、10の各々を構成するベルトまたはマット間の接合を完全に保証する。特に、減速は、区間9、10のマットの対応する端部の接触が、場合によっては、前記製品2の配置の保持に有害であり、衝突なしに実施されることを保証する。この減速は、区間9、10の個々の端部が接触する前後の突合せの瞬間に実施可能である。
【0082】
したがって、下流ユニットは、好ましくは互いに並んだ複数の縦列により、長手方向に続く製品を供給される。この連続供給は、2つの区間が相互の間にスペースなしに、前後にあることにより得られる。そのため、下流ユニットは、交互に第1の区間の製品、次いで第2の区間の製品を供給され、以下同様に行われる。一方の区間が下流の機械を供給すると、他方の区間は製品を受け取り、次いで、一方の区間に追いつくために加速されて、下流の機械に製品を連続供給するようにする。このようにして、下流の設置場所における多数のレーンへの低速供給を利用し、こうした低速で下流ユニットに供給する1つの区間と、上流ユニットから製品群として乗り換えられる製品を受け取るために停止している別の区間との間に形成される隙間を、一段と速い速度によって解消するまで、追いつくようにされる。
【0083】
先に述べたように加速および減速は、対応する区間9、10により運ばれる製品2の位置変更または落下リスクを最大限制限するために計算される。
【0084】
換言すれば、図4から分かるように、2個の区間9、10は、後の区間が前の区間に追いつくと、ほぼ同じ前進速度を有する。
【0085】
このようにして、製品2の排出中である第2の区間に追いつき、このように運ばれる前記製品2の補給フローを連続させることを保証する。
【0086】
特に、接合後は製品2をやや詰めることができ、第1の区間9により導かれる先頭の製品2と、下流で第2の区間10により支持される最後尾の製品2との間のずれを最小化する。こうした詰め込みは、下流ユニット位置での下流の搬送よりも受け取り面6の位置での上流の搬送を多少速くすることを保証することによって得られる。
【0087】
付加的に、前記第2の区間10により前記下流ユニット4の位置で製品2を排出した後、少なくとも前記積載領域3または上流ユニットまでの復路に沿って第2の区間10を駆動する。この時、第2の区間10は製品2がなく空であり、下方に位置するので、したがって、積載領域3または上流ユニットに向かい合った場所にできるだけ早く合流するために高速駆動することができる。このような工程の1例を図5に示した。
【0088】
次いで、前記第2の区間10を停止する。この工程は、再び図2の様相を呈する。
【0089】
要約すると、区間9、10は可変の間隔を伴って連続しており、この間隔は、一方では、他の区間が積載領域3または上流ユニットの位置での積載を停止した状態にあるとき、製品2を積載された下流の区間が下流ユニット4に供給するために移動すると増加または開き、他方では、上流の区間がより速い速度で移動して、公称速度に減速された他方の区間に合流する一方で下流の区間が前記下流ユニット4を補給すると減少する。さらには、他方の区間が前記下流ユニット4を補給しながら製品2を排出するとき、積載領域3までの空の区間の下方の復路では間隔が開く。
【0090】
図2から図5では、正確な値または比率なしにもっぱら参考として、各区間9の他方の区間10に対する移動速度を概略的に矢印で示した。
【0091】
さらに、上記の速度は可変であり、ラインの生産および/または梱包に固有のデータに応じて、たとえば網羅的ではないが、運ばれる製品2に応じて、また装置1や積載領域3の長さ、あるいは下流ユニット4で必要な補給速度に応じて正確に決定される。
【0092】
以下同様であり、上記の工程が繰り返されて下流ユニット4の連続補給を保証し、その一方で積載面3は、不連続に製品群を供給する。
【0093】
さらに、各区間9、10の速度は、下流ユニットの公称補給速度に依存するが、また、この下流ユニットと積載領域3または上流ユニットとの間の長さにも依存する。これらの区間9、10の進行速度はまた、特に、バンドリング機械タイプの下流ユニットに装備されるコンベヤに対して、生産サイクルに応じた製品補給を調整するために修正可能である。
【0094】
本発明は、コンベヤ装置1とその搬送方法とを介して、生産および/または梱包のラインの2か所の間で製品2を進ませながら非5点形の当初の構成を維持し、位置変更のリスクを抑えることができる。さらに、製品がまだない場合は、製品を秩序立てるためにより長い期間を付与し、積載領域3の位置で製品を蓄積することを操作可能である。いずれにしても、この積載領域3は、公知の別の蓄積領域よりも用地が狭くて済む。付帯的に、製品2を導いてこれを秩序立てるために、この積載領域3のあらゆるタイプの補給を検討可能である。
【0095】
本発明は、単一または複数のレーン42を有する下流ユニット4に製品補給するための、あらゆるタイプの製品2の搬送に適用される。
【0096】
したがって、
−必要に応じて横軸に沿って連続移動可能な、矩形面タイプの積載領域、
−長手方向すなわち、横軸に対して垂直かつ水平な第1の縁で、上記の矩形面に沿って進む受け取り面、
−反対側の長手方向の縁に沿って循環する、搬送による供給手段、
−受け取り面により供給され、したがってその延長線上にあるバンドリング機械タイプの下流ユニット、
を含む完全な装備を必要に応じて得る。
【0097】
製品は、この装備全体において非5点形で循環し、その個別のレーンで直接バンドリング機械に運ばれる。
【0098】
以上から分かるように、コンベヤ装置1は、製品2を支持するための受け取り面6を含む。受け取り面6は、好ましくは準平面であり、さらには平面であって、添付図に示すように、好ましくは、準水平面、さらには水平面に延在する。換言すれば、製品2は、コンベヤ装置1でのそれらの搬送中、準平面でほぼ水平な面6により支持される。そのため、受け取り面6は、処理すべき製品2の体裁およびこの受け取り面6におけるそれらの配置がどのようなものであろうと、複数の製品2を収容可能である。実際、受け取り面6は、垂直壁または、バケットとも呼ばれるタンクのような保持要素の存在を必要としない。
【0099】
このタイプの要素は、装置1への特に製品2の配置を課すことに加えて、少なくとも製品2の寸法、さらにはバケットの場合は製品の形状に特有の不都合を有する。
【0100】
これらの保持要素の別の不都合は、保持要素がそれらのレイアウトによって、ライン内部の製品の進路を続行するために、特に下流ユニットに向けて進むために、製品がその支持面を離れる仕方にある。実際、例として、横方向の垂直壁の存在は、製品2が正面から出ることを一切阻止し、その一方で、長手方向のバケットの存在は、製品がこのように出ることを可能にするが、しかし、製品2が縦列の場合に限られる。このような要素はまた、装置の内部で著しく場所をとる。
【0101】
そのため、受け取り面6は、好ましくは、搬送中に製品2を保持するためのバケットまたは垂直壁タイプの要素がない。したがって、受け取り面は、有利には、形や寸法とは無関係に製品2を受け取ることが可能であり、これらの製品2は秩序立てられており、あるいはそうでない。例として、受け取り面は、高さが垂直または非垂直で底辺が正方形または三角形の製品2を支持可能であり、これらの製品2は、受け取り面6で秩序立てられずに任意に配置可することができる。
【0102】
したがって、このような実施形態では、受け取り面6は単独で、もっぱら粘着により製品2の位置決めと前進を保証する。
【0103】
さらに、このような実施形態では、コンベヤ1は、受け取り面6における製品2の配置がどのようなものであろうと、基本的に同じくコンベヤの形態を呈する搬送装置41で、受け取り面が支持する製品2を正面から送ることができる。このため、その後の生産および/または梱包ラインに向かって製品2の移動を保証する搬送装置41で製品2の乗り換えを実施するためのアクチュエータは一切不要である。製品2は、単に、コンベヤ1の動作によって搬送装置41に向けて導かれる。その場合、搬送装置41は、コンベヤ1の延長線上にあり、その受け取り面は、受け取り面6と同高である。図2から図5に示したように、コンベヤ1と搬送装置41との間にデッドプレートを設けてもよい。換言すれば、製品2は、長手方向の搬送によりコンベヤ1から搬送装置41に移行する。
【0104】
搬送装置41は、製品2のフローをややコンパクトにするように、製品2の排出時に区間9、10よりもやや低速で循環可能であることに留意されたい。実際、特に安全上の理由から、区間9、10の下流および/または上流端は製品2を支持しない。なぜなら、一般には、たとえば前記受け取り面6で全体が保持されないことによってこの製品2の落下を発生するリスクよりもむしろ、受け取り面6に製品2を少なく配置することが好ましいからである。
【0105】
したがって、コンベヤ装置1は、それらの体裁および受け取り面6における配置とは無関係に製品2を連続搬送するだけではなく、これらの製品2を単純に後続ラインに導くことができる。
【0106】
より詳しくは、受け取り面6の独立した各区間9、10は、好ましくは準水平さらには水平面に延在する準平面さらには平面の連続面により図示されている。
【0107】
この連続面は、その面積全体で製品2を支持可能な面である。そのため、プレートは連続する上面を含むが、しかし、製品2の支持を損なわないために穴が十分に小さい場合は穿孔プレートもまた、このような面を含むことができる。
【0108】
受け取り面6に関しては、搬送方法中の工程に応じて交互に連続および不連続とすることができる。そのため、第1の区間9の積載時に区間10は排出中であり、したがって、2つの区間は互いに間隔をあけられている。第2の区間10の積載時も同様である。それに対して、第1の区間9が積載されると、この区間は第2の区間10に合流するために加速され、その場合には一緒に連続受け取り面6を形成し、すなわち、第1の区間9および第2の区間10は同高になり、これらの2つの区間の間に隙間がない。第2の区間10が積載されてその下流縁により第1の区間9の上流縁に合流した場合も同様である。
【0109】
好ましくは、特に積載領域3から区間9、10の一方に製品2を乗り換える場合、区間9、10のいずれか一方に配置すべき製品2の全体が、この区間9、10の停止時に乗り換えられる。そのため、積載される区間9、10が停止され、上に配置される製品2の全体が特に横方向のスラストにより乗り換えられ、その後、積載された区間9、10は再び循環される。その場合、積載工程は、区間9、10の各停止期間の際に製品2の段階的な乗り換えを伴う一連の複数の進行−停止段階を一切必要としない。その結果、速度が改善される。
【0110】
本発明の好ましい実施形態によれば、その場合、受け取り面6は準平面であり、準水平面に延在し、少なくとも1つの第1の連続区間9および第2の連続区間10を含み、これらの製品2の配置に関係なく各区間が複数の製品2を支持することができる。
【0111】
したがって、コンベヤ装置1は、準平面で準水平なその受け取り面6によって、自由に配置可能な、すなわち、バラ積みであっても、たとえば縦列、すなわちコンベヤ装置1の搬送方向に沿って延在する1つまたは複数の列であっても、製品2の集合を移動可能である。好ましくは、製品2は、互いに平行な、すなわち非5点形の行列の複数の縦列で配置される。
【0112】
さらに、コンベヤ装置1は、準平面で準水平なその受け取り面6によって、特に積載領域3を起点としてスラスト運動により製品2を受け取ることができる。
【0113】
以上から分かるように、また図1および図8から図10に示したように、本発明は、その別の側面によれば、少なくとも以下を含む設備、すなわち、
−上記のような積載領域3、および
−上記のようなコンベヤ装置1
に関する。
【0114】
有利には、積載領域3は、蓄積面、すなわち、前記製品2の生産および/または梱包のラインの2つの連続する機械の間を通過する製品2を受け取る緩衝面の役割を果たす。このような蓄積面は、特に2個の機械の間を循環する製品2のフローを管理すると共に、ラインの速度を最適化するように、これらの機械の個々の速度と一時的な停止とに応じて当該フローを適合させることが可能である。
【0115】
積載領域3は、コンベヤ装置1の長手方向の縁の一方に基本的に隣接し、受け取り面6と同高にあるので、製品2は、積載領域3から受け取り面6まで、単に横方向の準水平な側面スラストによって乗り換え可能である。このような乗り換えにより、有利には、製品2の長手方向の整列を保持できる。
【0116】
好ましくは、積載領域3は準平面、さらには平面であり、好ましくは、準水平さらには水平面に延在する。積載領域は、基本的に、上流縁から下流縁に向かって延在し、下流縁は、受け取り面6と突き合わせられる。この積載面3により支持される製品2は、下流縁に向かって移動し、すなわち特に横方向、さらには、コンベヤ装置1が延在する方向に対してほぼ垂直に移動する。
【0117】
考えられる付加的な1つの特徴によれば、設備はさらに、積載領域3から受け取り面6まで製品2を乗り換えるための乗り換え手段を含む。
【0118】
このような乗り換え手段は、特に、横方向の準水平なスイープによって製品2の1つまたは複数の長手方向セグメントを押すためのスラスト手段の形態を呈することができる。特に、製品2の複数の長手方向セグメントを同時に乗り換えるためのスラスト手段は、スイープ中にこれらのセグメントを分離して保持し、複数のセグメントとしての、すなわち非5点形のそれらの配置を保持することができる。そのため、前述のように、また図8から図10に示したように、1つまたは複数のスラストプレート14を含むことができ、スラストプレート14の数は、乗り換えるべき製品群5を含む長手方向セグメントの数と相関関係にある。例として、スラスト手段は、乗り換えるべき製品群5を構成する長手方向ラインと同数のプレート14を含むことができる。あるいは好ましくは、スラスト手段は、n個の長手方向セグメントからなる製品群5を乗り換える場合、乗り換え時に各セグメントが2個のプレート14の間にくるように少なくともn+1個のプレート14を含む。プレート14の間の間隔は、追加工具を発生せずに各種の体裁の製品を容易に取り扱えるように調整可能である。乗り換え時には必ずしも全てのプレート14が使用されるわけではないことに留意されたい。そのため、例として、コンベヤ1の位置では3つの縦列でも5つの縦列でも製品2を送るのに同一の乗り換え手段を使用可能であり、コンベヤ1の位置での様々な構成に対して調整せずに同じ乗り換え手段を使用できる。簡単に言えば、この場合には3つの縦列の同時乗り換え時に2個のスラストプレート14が使用されることはない。
【0119】
考えられる付加的な1つの特徴によれば、設備はさらに、積載領域を供給するためのコンベヤ供給手段を含む。このような供給手段は、特に、たとえばラベラーまたはコルク打栓機タイプの上流ユニットの出口から積載領域3の上流位置の上流縁まで延在する。この供給手段では、製品2は、基本的に1つまたは複数の列、好ましくは単一列に沿って送られる。
【0120】
好ましくは、少なくとも1つの部分、特に、このような供給手段の下流部分は長手方向に延在し、積載面3の上流縁に沿っている。製品2を支持する供給手段の上面は基本的に準平面、さらには平面であり、好ましくは準水平さらには水平面に延在する。供給面に沿った供給手段の部分の上面は、好ましくは供給面と同高で供給面に突き合わされ、すなわち2つの面の間に隙間はない。
【0121】
したがって、積載領域3から受け取り面6上まで製品2を乗り換えるための前述と同じタイプの乗り換え手段を用いて、供給コンベヤから積載領域3に向かって製品2を乗り換えることができる。積載領域3から受け取り面6上まで製品2を乗り換えるために使用される乗り換え手段は、たとえば、積載領域3への製品の乗り換えにも同様に使用可能である。
【0122】
有利には、積載領域3から受け取り面6上まで製品2を乗り換えるための乗り換え手段は、同様に上記のスラスト手段であり、製品2の長手方向の整列を保持するようにされる。
【0123】
考えられる付加的な1つの特徴によれば、設備はさらに下流ユニット4を含む。
【0124】
有利には、設備は、たとえばコルク打栓機またはラベラータイプの上流ユニットから、たとえばバンドリング機械または包装機タイプの下流ユニット4に向かって製品2を搬送可能であり、1つまたは複数の平行線に沿って製品2を配置するために積載領域3または蓄積面をうまく利用すると共に、複数の連続レーンに沿った供給、すなわち下流ユニット4の連続製品間の追加スペースを生じることのない供給を可能にするためにコンベヤ装置1をうまく利用する。
【0125】
したがって、幾つかの実施形態では、設備は、単線フローの製品2を、複数の平行な列に配置された多線フローに変換することができ、列の数は、下流ユニット4での形成を望むロットの構成と、乗り換え手段のキャパシティとに応じて決定される。
【0126】
このような設備の入口および出口の製品2のフローは、積載領域3に出入りするための製品2の乗り換えが逐次的に実施されるにもかかわらず連続していることに留意されたい。これらの乗り換えによって、単線フローを多線フローに同時に変換できるばかりでなくまた製品2を蓄積することができる。
【0127】
そのため、このような設備は、特に、積載領域3およびコンベヤ1が、上流ユニット3と下流ユニット4との間で、分別装置(単線フローから、より広幅のバラ積みフローに移行可能にする)、製品のバラ積みの蓄積面、次いで、製品をレーンに分ける装置の連続に有利には代わることにおいて、従来の設備から区別される。
【0128】
実際、分別装置−バラ積み蓄積−レーン分けという公知の連続が占有するフロア面積は大きく(全てが一連の連続コンベヤを必要とするため)、レーン分け位置で製品のブロックを発生し、幅広い範囲の寸法の製品と相容れない。
【0129】
それに対して、提案されている設備は小型、経済的、多様な体裁用であり、製品2の流動的な通行を可能にする。
【0130】
図8から図10に示したように、製品2は、横方向に並んだ長手方向セグメントの形態で配置可能であり、受け取り面6上にそのまま乗り換えることができる。
【0131】
このため、使用される乗り換え手段は、準水平な横方向スイープ運動に従って、その場合に停止している受け取り面6の第1の区間9に所望の数の製品2の列を乗り換えるために1つまたは複数のスラストプレート14を含む。例として、図8から図10に示された乗り換え手段は、3個の長手方向プレート14を含んで、製品2の2個のセグメントを同時に乗り換える。一般に、乗り換えられる製品群5は、下流ユニット4に形成されるロットと同数の列を含む。
【0132】
そのため、図8に示した設備では、乗り換え手段が受け取り面6の第1の区間9に製品2の製品群5を乗り換えるために配置されるのに対し、第2の区間10は、コンベヤ装置1の下流の延長線上に配置される下流ユニット4の位置で製品2の製品群5を排出中である。
【0133】
図9は、いったん第1の区間9に乗り換えられた製品群5の状況を概略的に示している。乗り換え手段は、まだ製品群5の位置にあり、格納される準備ができている。第1の区間9は、依然として停止しており、第2の区間10は、下流ユニット4の位置で製品2の排出を続けている。積載領域3に残っている製品2が積載領域の下流縁に向かって横方向に進んでいることが同様に確認される。この前進は、特に、横方向に循環する搬送手段の上面を積載領域が構成することによって操作可能にされている。
【0134】
その場合、乗り換え手段が格納され、受け取り面6、より詳しくは受け取り面6の第2の区間10に製品2の新しい製品群5を乗り換えるように配置される。
【0135】
したがって、図10は、乗り換え手段が、第2の区間10に向けて製品群5を乗り換えるために位置決めされている最中の状況を示している。
【0136】
この図では、第2の区間10がまだ積載面3の位置になく、したがって、まだ乗り換えを行うことはできない。第2の区間10は、下流ユニット4の位置で製品2の排出を終了する。いったん排出が終了すると、第2の区間を加速し、乗り換えのために積載領域3の位置に配置することができる。第1の区間9は、第2の区間10に合流し、その場合、受け取り面6が連続面を形成する。もちろん、方法のこの段階で区間9と10が突き合わされずに僅かな間隔をあけられる設備も同様に適しており、たとえばパレタイザーのように、下流ユニットが連続ではなく逐次的に動作する場合はなおさらである。
【0137】
当然のことながら、本発明は、上記の実施形態に制限されず、上記の特徴またはその幾つかの部分を結合することが可能であることが分かる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】