【実施例】
【0129】
実験手順
以下は、様々な本発明の化合物の合成を例示する。これらの実施例で例示された方法を、単独かまたは一般的に当業界において公知の技術と組み合わせるかのいずれかで使用して、本発明の範囲内の追加の化合物を調製することができる。
【0130】
実験は、全般的に、特に酸素または水分に感受性を有する試薬または中間体が採用される場合、不活性雰囲気(窒素またはアルゴン)下で行われた。市販の溶媒および試薬は、全般的に、それ以上精製しないで使用される。必要に応じて、無水溶媒を採用し、そのようなものとしては、全般的に、アクロス・オーガニクス(Acros Organics)からのAcroSeal(登録商標)製品、またはEMDケミカルズ(EMD Chemicals)からのDriSolv(登録商標)製品がある。他のケースにおいて、市販の溶媒は、以下の水に関するQC基準:a)ジクロロメタン、トルエン、N,N−ジメチルホルムアミドおよびテトラヒドロフランが<100ppmであること;b)メタノール、エタノール、1,4−ジオキサンおよびジイソプロピルアミンが<180ppmであることが達成されるまで、4Åの分子篩を充填したカラムに通過させた。非常に高い感受性の反応の場合、溶媒を金属ナトリウム、水素化カルシウムまたは分子篩でさらに処理し、使用直前に蒸留した。生成物は、全般的に、さらなる反応を続行したり、または生物学的試験に提供したりする前に、真空中で乾燥させた。質量分析データは、液体クロマトグラフィー質量分析(LCMS)、大気圧化学イオン化(APCI)またはガスクロマトグラフィー質量分析(GCMS)機器のいずれかから報告される。核磁気共鳴(NMR)データの化学シフトは、採用された重水素化溶媒からの残留ピークに対する百万分率(ppm、δ)で表される。一部の実施例において、キラル分離を行って、本発明の特定の化合物の鏡像異性体を分離した(一部の実施例において、分離した鏡像異性体は、それらの溶出順に従ってENT−1およびENT−2と名付けられる)。一部の実施例において、鏡像異性体の光学回転は、旋光計を使用して測定された。その観察された回転データ(またはその比旋光度データ)に従って、時計回りの回転を有する鏡像異性体を、(+)−鏡像異性体と名付け、反時計回りの回転を有する鏡像異性体を、(−)−鏡像異性体と名付けた。ラセミ化合物は、構造に隣接する(+/−)の存在によって示される。その場合、示される立体化学は、化合物の置換基の相対的な(絶対的ではなく)立体配置を表す。
【0131】
全般的に、検出可能な中間体を介して進行する反応に続いてLCMSを行い、それに続く試薬の添加の前に変換が完全になされるようにした。他の実施例または方法における手順を参考にする合成の場合、反応条件(反応時間および温度)は変更することができる。全般的に、反応に続いて、薄層クロマトグラフィーまたは質量分析が行われ、適切な場合はワークアップに供される。精製は、実験間で変更することができ、全般的に、溶離剤/勾配に使用される溶媒および溶媒比は、適切なR
fまたは保持時間が提供されるように選択された。
【0132】
以下に記載される実験の章において、略語が使用される場合がある。ACNは、アセトニトリルであり;Ac
2Oは、無水酢酸であり;brは、幅広であり;℃は、セルシウス度であり;CDCl
3は、ジュウテロクロロホルムであり;CD
3ODは、ジュウテロメタノールであり;CH
3NO
2は、ニトロメタンであり;dは、二重項であり;DCMは、ジクロロメタンであり;DEAは、ジエチルアミンであり;DIASTは、ジアステレオマーであり;DIEAは、N,N−ジイソプロピルエチルアミンであり;DMBは、ジメトキシベンジルであり;DMSOは、ジメチルスルホキシドであり、EDCIは、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩であり;ENTは、鏡像異性体であり;EtOAcは、酢酸エチルであり;EtOHは、エタノールであり;ESは、エレクトロスプレーであり;FAは、ギ酸であり;gは、グラムであり;hは、時間であり;HClは、塩酸であり;H
2は、水素であり;H
2Oは、水であり;HPLCは、高速液体クロマトグラフィーであり;Hzは、ヘルツであり;K
2CO
3は、炭酸カリウムであり;Lは、リットルであり;LCは、液体クロマトグラフィーであり;LCMSは、高速液体クロマトグラフィー質量分析法であり;mは、多重項であり;Mは、モル濃度であり;MeOHは、メタノールであり;MgSO
4は、硫酸マグネシウムであり;MHzは、メガヘルツであり;minは、分であり;mLは、ミリリットルであり、mMは、ミリモルであり;μLは、マイクロリットルであり;μMは、マイクロモルであり;MSは、質量分析であり;MsClは、メタンスルホニルクロリドであり;MTBEは、メチルtert−ブチルエーテルであり;N
2は、窒素であり;NEt
3は、トリエチルアミンであり;NaHCO
3は、重炭酸ナトリウムであり;Na
2SO
4は、硫酸ナトリウムであり;NH
4Clは、塩化アンモニウムであり;NH
4HCO
3は、炭酸水素アンモニウムであり;NH
4OHは、水酸化アンモニウムであり;NMRは、核磁気共鳴であり、PEは、石油エーテルであり;PSIは、ポンド毎平方インチであり;Pt/Cは、炭素担持白金であり;RTは、文脈に応じて保持時間または室温であり;sは、一重項であり;SFCは、超臨界流体クロマトグラフィーであり;tは、三重項であり;TFAは、トリフルオロ酢酸であり;THFは、テトラヒドロフランであり;TLCは、薄層クロマトグラフィーであり;T3Pは、プロピルホスホン酸無水物である。
【0133】
中間体の調製
調製例P1
cis−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(P1)
【0134】
【化15】
【0135】
1−(2,4−ジメトキシフェニル)メタンアミン(1.97mL、13.1mmol)を、メタノール(10mL)中の2−メチルテトラヒドロ−4H−ピラン−4−オン(500mg、4.4mmol)の溶液に添加した。撹拌した後室温で1時間、反応混合物を−78℃に冷却し、テトラヒドロフラン(1.5mL)中の水素化ホウ素リチウム(98%、85mg、3.8mmol)の溶液を滴加した。反応混合物をそのままゆっくり室温に一晩温め、その後すぐにそれを−20℃に冷却し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液の慎重な添加によりクエンチした。酢酸エチル(25mL)および沈殿を可溶化するのに十分な量の水を添加し、水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。シリカゲルでのクロマトグラフィー[勾配:酢酸エチル中の0%から15%の(10:1のメタノール/濃水酸化アンモニウム)]により、生成物を無色の油状物として得た。収量:936mg、3.53mmol、80%。
【0136】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.13 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.46 (d, AB四重項の半分, J=2.2 Hz, 1H), 6.44 (dd, ABXパターンの半分, J=8.1, 2.3 Hz, 1H), 4.00 (ddd, J=11.6, 4.6, 1.6 Hz, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.81 (s, 3H), 3.76 (s, 2H), 3.37-3.46 (m, 2H), 2.63-2.72 (m, 1H), 1.85-1.92 (m, 1H), 1.78-1.85 (m, 1H), 1.37 (dddd, J=13, 12, 11, 4.6 Hz, 1H), 1.20 (d, J=6.2 Hz, 3H), 1.10 (ddd, J=12, 11, 11 Hz, 1H)。
【0137】
P1の代替の調製
cis−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(P1)
【0138】
【化16】
【0139】
シリンジポンプを使用して、2−メチルテトラヒドロ−4H−ピラン−4−オン(7.00g、61.3mmol)を、メタノール(137mL)中の1−(2,4−ジメトキシフェニル)メタンアミン(9.21mL、61.3mmol)の溶液に、3.5時間にわたり(2mL/時間)添加した。添加が終わった後、反応混合物をそのまま室温で1時間撹拌した。次いでこの溶液と、水素化ホウ素リチウム(テトラヒドロフラン中の0.48M溶液、153.2mL、73.5mmol)とを、フローリアクター[2つの供給チャネルおよびペルフルオロアルコキシ製の管(24mL体積)を備えた1mLのガラスチップで構成された25mLリアクター;温度:−78℃;反応濃度:0.2M;滞留時間:10分;流速:両方のストリームで1.25mL/分]を使用して反応させた。収集された反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。この時点での
1H NMR分析により、シス:トランスの比率が10.7:1であることが解明された。シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:酢酸エチル中の0%から20%のメタノール)により、シス型生成物P1を得た。収量:11.59g、43.68mmol、71%。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.16 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.41-6.48 (m, 2H), 4.00 (ddd, J=11.7, 4.7, 1.8 Hz, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.80 (s, 3H), 3.78 (s, 2H), 3.36-3.46 (m, 2H), 2.70 (tt, J=11.2, 4.1 Hz, 1H), 1.87-1.94 (m, 1H), 1.79-1.87 (m, 1H), 1.35-1.47 (m, 1H), 1.20 (d, J=6.2 Hz, 3H), 1.08-1.19 (m, 1H)。
【0140】
トランス異性体C38も単離した。収量:1.24g、4.67mmol、7.6%。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.14 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.42-6.48 (m, 2H), 3.84-3.94 (m, 2H), 3.82 (s, 3H), 3.81 (s, 3H), 3.69-3.77 (m, 3H), 2.97-3.02 (m, 1H), 1.72-1.82 (m, 1H), 1.44-1.66 (m, 3H), 1.14 (d, J=6.2 Hz, 3H)。
【0141】
調製例P2
(2R,4R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(P2)
【0142】
【化17】
【0143】
工程1:cis−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(C1)の合成
ブタ−3−エン−1−オール(39.0mL、453mmol)およびアセトアルデヒド(25.5mL、454mmol)を、硫酸水溶液(20%w/w、565g)中で合わせ、80℃で5日間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、ジエチルエーテル、次いでジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:ヘプタン中の0%から25%の酢酸エチル)により、生成物を無色の油状物として得た。収量:11.2g、96.4mmol、21%。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.99 (ddd, J=11.8, 4.9, 1.7 Hz, 1H), 3.71-3.80 (m, 1H), 3.35-3.46 (m, 2H), 1.82-1.98 (m, 3H), 1.48 (dddd, J=12.5, 12.4, 11.1, 4.9 Hz, 1H), 1.21 (d, J=6.2 Hz, 3H), 1.14-1.24 (m, 1H)。
【0144】
工程2:(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルブタノエート(C2)の合成
ブタン酸エテニル(78.6mL、620mmol)およびノボザイム435(Novozyme 435)(固定されたカンジダ・アンタークティカ(Candida antarctica)のリパーゼB、25g)を、テトラヒドロフラン(1.3L)中のC1(150g、1.29mol)の溶液に添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、そのあとすぐに、それを珪藻土のパッドに通過させてろ過し、次いでジクロロメタンで2回濯いだ。合わせたろ液を真空中で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:ヘプタン中の0%から10%の酢酸エチル)により精製し、生成物を油状物として得た。収量:51.5g、276mmol、45%。C2およびそれに続く中間体の絶対配置を、C14で行われたX線構造決定により確認した(実施例2を参照)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 4.82-4.92 (m, 1H), 3.99 (ddd, J=11.9, 4.9, 1.7 Hz, 1H), 3.42-3.52 (m, 2H), 2.25 (t, J=7.4 Hz, 2H), 1.92-2.00 (m, 1H), 1.84-1.91 (m, 1H), 1.52-1.69 (m, 3H), 1.28 (ddd, J=12, 11, 11 Hz, 1H), 1.20 (d, J=6.2 Hz, 3H), 0.94 (t, J=7.4 Hz, 3H)。
【0145】
工程3:(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(C3)の合成
メタノールおよびテトラヒドロフラン(1:1、700mL)中のC2(51.5g、276mmol)の溶液を水(120mL)中の水酸化リチウム(19.9g、831mmol)の溶液で処理し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。減圧下での濃縮により有機溶媒を除去した後、水性残留物をジクロロメタンで4回抽出し、合わせた有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮して、生成物を無色の油状物として得た。収量:27.3g、235mmol、85%。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.99 (ddd, J=11.8, 4.8, 1.7 Hz, 1H), 3.71-3.80 (m, 1H), 3.35-3.47 (m, 2H), 1.82-1.98 (m, 3H), 1.48 (dddd, J=12.5, 12.4, 11.1, 4.8 Hz, 1H), 1.21 (d, J=6.2 Hz, 3H), 1.14-1.24 (m, 1H)。
【0146】
工程4:(2R)−2−メチルテトラヒドロ−4H−ピラン−4−オン(C4)の合成
アセトン(980mL)中のC3(27.3g、235mmol)の溶液を氷槽中で冷却し、ジョーンズ試薬(2.5M、103mL、258mmol)で滴下して処理した。反応混合物を0℃で10分撹拌し、次いで室温に温め、さらに30分撹拌し、0℃に冷却した。2−プロパノール(18mL、240mmol)を添加し、撹拌を30分続けた。混合物を真空中で濃縮した後、残留物を水とジクロロメタンとの間で分配し、水層をジクロロメタンで3回抽出し、合わせた有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して、生成物を淡黄色の油状物として得た。収量:23g、200mmol、85%。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 4.25 (ddd, J=11.5, 7.4, 1.3 Hz, 1H), 3.70 (dqd, J=12.2, 6.1, 2.7 Hz, 1H), 3.64 (ddd, J=12.2, 11.6, 2.8 Hz, 1H), 2.55 (dddd, J=14.6, 12.4, 7.4, 1.0 Hz, 1H), 2.37 (ddd, J=14.4, 2.3, 2.3 Hz, 1H), 2.21-2.31 (m, 2H), 1.29 (d, J=6.2 Hz, 3H)。
【0147】
工程5:(2R,4R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(P2)の合成
1−(2,4−ジメトキシフェニル)メタンアミン(20.3mL、135mmol)を、メタノール(200mL)中のC4(10.3g、90.2mmol)の溶液に添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いでこれを−78℃に冷却し、水素化ホウ素リチウム溶液(テトラヒドロフラン中の2M、45.1mL、90.2mmol)を滴加し、2時間で−78℃撹拌を続けた。一晩かけてゆっくり室温に温めた後、反応混合物を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液の慎重な添加によりクエンチした。EtOAc(250mL)および沈殿を可溶化するのに十分な量の水を添加し、水層をEtOAcで抽出し、合わせた有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:ジクロロメタン中の0%から5%のメタノール)により、生成物を無色の油状物として得た(10.4g)。同様にして混合した画分を精製し、追加の生成物を得た(3.7g)。合わせた収量:14.1g、53.1mmol、59%。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.13 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.42-6.47 (m, 2H), 3.99 (ddd, J=11.6, 4.6, 1.5 Hz, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.80 (s, 3H), 3.76 (s, 2H), 3.36-3.45 (m, 2H), 2.63-2.73 (m, 1H), 1.85-1.92 (m, 1H), 1.78-1.85 (m, 1H), 1.38 (dddd, J=13, 12, 11, 4.7 Hz, 1H), 1.20 (d, J=6.2 Hz, 3H), 1.10 (ddd, J=11, 11, 11 Hz, 1H)。
【0148】
P2の代替の調製
(2R,4R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(P2)
【0149】
【化18】
【0150】
アセトニトリル(0.05M)中のP1(200mg、0.754mmol)の溶液を、アセトニトリル(0.15M)中の(+)−(2S)−4−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)−2−ヒドロキシブタン酸(93.9mg、0.377mmol)のスラリーに添加した。反応混合物を75℃に加熱して完全に溶解させ、次いでこれをそのまま室温に冷却し、追加の18時間撹拌した。得られた固体(C39)をろ過により収集し、アセトニトリルで洗浄し、ジクロロメタン中に溶解させた。この溶液を1M水酸化ナトリウム水溶液で3回、飽和塩化ナトリウム水溶液で1回洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮して、生成物を無色の油状物として得た。キラルHPLCにより公知のP2サンプルと比較することにより、指定された絶対配置を確立した。このP2のバッチの鏡像異性体過剰率を、超臨界流体クロマトグラフィー(カラム:キラルテクノロジーのキラルパック(Chiralpak)AS、5μm;移動相A:二酸化炭素;移動相B:0.2%水酸化アンモニウムを含有するエタノール;勾配:5%から60%のB)によって決定したこところ、77.5%であった。このシステムにおいて、P2が2番目に溶出する鏡像異性体であった。収量:68mg、0.26mmol、69%。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.13 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.46 (d, AB四重項の半分, J=2.3 Hz, 1H), 6.44 (dd, ABXパターンの半分, J=8.1, 2.4 Hz, 1H), 4.00 (ddd, J=11.7, 4.7, 1.8 Hz, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.81 (s, 3H), 3.76 (s, 2H), 3.37-3.46 (m, 2H), 2.63-2.72 (m, 1H), 1.85-1.92 (m, 1H), 1.78-1.85 (m, 1H), 1.38 (dddd, J=12.7, 12.5, 11.3, 4.7 Hz, 1H), 1.20 (d, J=6.2 Hz, 3H), 1.10 (ddd, J=12.3, 11.3, 11.1 Hz, 1H)。
【0151】
調製例P3
6−クロロ−N
4−[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]キノリン−3,4−ジアミン(C15)の合成
【0152】
【化19】
【0153】
工程1:4,6−ジクロロ−3−ニトロキノリン(C13)の合成
N,N−ジメチルホルムアミド(3.1mL、40mmol)および塩化チオニル(97%、6.9mL、93mmol)を、ジクロロメタン(140mL)中の6−クロロ−3−ニトロキノリン−4−オール(15.38g、68.48mmol)の懸濁液に添加し、反応混合物を還流しながら加熱した。5時間後、それを室温に冷却し、追加のジクロロメタン(25mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(250mL)中に流し込んだ。水層をジクロロメタン(100mL)で抽出し、次いで珪藻土のプラグに通過させ、これをジクロロメタン(50mL)で濯いだ。合わせた有機層および有機性のろ液を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮して、生成物を薄い黄褐色の固体として得た。収量:16.8g、定量可能な量。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.25 (s, 1H), 8.42 (d, J=2.2 Hz, 1H), 8.17 (d, J=8.9 Hz, 1H), 7.89 (dd, J=9.0, 2.2 Hz, 1H)。
【0154】
工程2:6−クロロ−N−[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−3−ニトロキノリン−4−アミン(C14)の合成
化合物C13(12.2g、50.2mmol)を、アセトニトリル(250mL)中のP2(13.3g、50.1mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(13.1mL、75.2mmol)の溶液に添加し、反応混合物を55℃に一晩加熱した。真空中で濃縮した後、残留物を重炭酸ナトリウム水溶液とジクロロメタン(150mL)との間で分配した(100mL)。水層をジクロロメタン(2×50mL)で抽出し、合わせた有機層をトリフルオロ酢酸(25mL)で処理した。{注意:発熱性}。20分後、飽和炭酸ナトリウム水溶液(150mL)を一部ずつ添加し、混合物をそのまま10分撹拌した。水層をジクロロメタンで2回抽出し、合わせた有機層を真空中で濃縮し、赤褐色の固体を得た(17.3g)。これをジエチルエーテル(230mL)で粉砕して、黄色の固体を得た(14.0g)。この固体の一部(10g)を、超臨界流体クロマトグラフィー(カラム:ルクスアミロース−2(Lux Amylose-2)、5μm;移動相:65:35の二酸化炭素/メタノール)を介した精製に供し、生成物を結晶質固体として得た。指定された絶対配置を、この材料への単結晶のX線構造決定により決定した:以下を参照されたい。収量:7.1g、22mmol、62%(精製により除去された物質に関して補正した収量)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.36 (s, 1H), 9.11 (br d, J=9 Hz, 1H), 8.12 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.98 (d, J=8.9 Hz, 1H), 7.73 (dd, J=8.9, 2.2 Hz, 1H), 4.21-4.33 (m, 1H), 4.08-4.15 (m, 1H), 3.50-3.60 (m, 2H), 2.11-2.22 (m, 2H), 1.77 (dddd, J=12, 12, 12, 5 Hz, 1H), 1.49 (ddd, J=12, 12, 11 Hz, 1H), 1.28 (d, J=6.2 Hz, 3H)。
【0155】
C14の単結晶のX線構造決定
単結晶X線分析
データ収集を、ブルカー(Bruker)のAPEX回折計で、室温で実行した。データ収集はオメガおよびファイスキャンからなっていた。
【0156】
空間群P2
12
12
1においてSHELXソフトウェアスイートを使用する直接的な方法によって、構造を解析した。その後、全行列最小二乗法によって構造を精密化した。全ての非水素原子を見つけ、異方性変位パラメーターを使用して精密化した。
【0157】
フーリエ示差マップから窒素上に配置された水素原子を見つけ、距離を制限することで精密化した。残りの水素原子を計算された位置に配置し、それらのキャリア原子上に載せた。最終的な精密化には、全ての水素原子に対する等方性変位パラメーターなどが含まれた。
【0158】
尤度法(Hooft、2008)を使用する絶対構造の分析を、PLATON(Spek、2003)を使用して実行した。結果から、絶対構造が正確に割り当てられたことが示される。この方法は、構造が正しい確率が100.0であることを計算する。ホーフト(Hooft)のパラメーターは、0.09のesdで0.017として報告される。
【0159】
最終的なR指標は、4.8%であった。最終的な示差フーリエから、電子密度の損失または配置の間違いがなかったことが解明された。
表Aに、関連する結晶、データ収集および精密化情報を要約する。表B〜Eに、原子座標、結合距離、結合角、ねじれ角度および変位パラメーターを列挙する。
【0160】
ソフトウェアおよび参考文献
SHELXTL、バージョン5.1、ブルカーAXS、1997。
PLATON、A. L. Spek、J. Appl. Cryst. 2003、36、7〜13.
MERCURY、C. F. Macrae、P. R. Edington、P. McCabe、E. Pidcock、G. P. Shields、R. Taylor、M. Towler、およびJ. van de Streek、J. Appl. Cryst. 2006、39、453〜457.
OLEX2、O. V. Dolomanov、L. J. Bourhis、R. J. Gildea、J. A. K. Howard、およびH. Puschmann、J. Appl. Cryst. 2009, 42, 339-341.
R. W. W. Hooft、L. H. Straver、およびA. L. Spek、J. Appl. Cryst. 2008、41、96〜103.
H. D. Flack、Acta Cryst. 1983、A39、867〜881。
【0161】
【表1】
【0162】
【表2】
【0163】
【表3-1】
【0164】
【表3-2】
【0165】
【表4】
【0166】
【表5】
【0167】
工程3:6−クロロ−N
4−[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]キノリン−3,4−ジアミン(C15)の合成
亜鉛末(97.5%、12.3g、183mmol)を、メタノール(100mL)中のC14(7.40g、23.0mmol)の懸濁液の撹拌溶液に一部ずつ添加し、濃水酸化アンモニウム(100mL)。1時間後、反応混合物を珪藻土に通過させてろ過し、フィルターパッドをジクロロメタン(70mL)で濯いだ。ろ液を水で希釈し、水層をジクロロメタン(2×60mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:ヘプタン中の40%から100%のEtOAc)により精製して、生成物を得た。収量:3.68g、12.6mmol、55%。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.48 (s, 1H), 7.91 (d, J=8.9 Hz, 1H), 7.74 (d, J=2.2 Hz, 1H), 7.40 (dd, J=8.9, 2.2 Hz, 1H), 4.02 (br dd, J=12, 5 Hz, 1H), 3.88 (br s, 2H), 3.29-3.56 (m, 4H), 1.82-1.96 (m, 2H), 1.56 (dddd, J=12, 12, 12, 5 Hz, 1H), 1.21-1.31 (m, 1H), 1.21 (d, J=6.2 Hz, 3H)。
【0168】
調製例P4
3−アミノ−4−{[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]アミノ}キノリン−6−カルボニトリルの合成
【0169】
【化20】
【0170】
工程1:5−シアノ−2−{[(E)−2−ニトロエテニル]アミノ}安息香酸(C59)の合成
この実験は、2つの同一なバッチで行われた。{注意:この反応は、反応物および中間体が高エネルギーであるため、1グラムより大きいスケールで行うべきではない。適した安全対策およびブラストシールドの使用が必須である}。ニトロメタン(4.71g、77.2mmol)を、水(25mL)中の水酸化ナトリウム(3.95g、98.8mmol)の溶液に滴加し、得られた溶液を5分かけて45℃に加熱し、その後すぐにそれを水浴中で冷却し、溶液のpHが酸性になるまで濃塩酸(12M、10mL)で処理した。次いでこれを、水(50mL)中の2−アミノ−5−シアノ安息香酸(5.0g、31mmol)、アセトン(10mL)および濃塩酸(12M、50mL)の懸濁液に25℃で添加し、反応混合物を25℃で15時間撹拌した。この時点で2つのバッチを合わせ、得られた懸濁液をろ過した。収集した固体を水で洗浄して、生成物を黄色の固体として得た。
1H NMRの分析から、生成物は回転異性体の混合物として存在すると推測された。収量:13.8g、59.2mmol、95%。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [13.15 (s)および13.12 (s), total総1H], 8.37 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.07-8.15 (m, 2H), 7.92 (d, AB四重項の半分, J=9.0 Hz, 1H), 6.86 (d, J=6.0 Hz, 1H)。
【0171】
工程2:4−ヒドロキシ−3−ニトロキノリン−6−カルボニトリル(C60)の合成
炭酸カリウム(39.1g、283mmol)を、無水酢酸(200mL)中のC59(22.0g、94.4mmol)の懸濁液に添加した。反応混合物を2時間かけて90℃に加熱した後、それをろ過し、収集された材料を、tert−ブチルメチルエーテル(100mL)と水(400mL)で洗浄し、生成物を茶色の固体として得た。収量:17.0g、79.0mmol、84%。LCMS m/z 215.9[M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.14 (s, 1H), 8.55 (dd, J=2.0, 0.5 Hz, 1H), 7.98 (dd, J=8.5, 2.0 Hz, 1H), 7.77 (dd, J=8.5, 0.5 Hz, 1H)。
【0172】
工程3:4−クロロ−3−ニトロキノリン−6−カルボニトリル(C61)の合成
オキシ塩化リン(11.7g、76.3mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド中のC60(5.8g、26mmol)の溶液に滴加し、反応混合物を室温で2時間撹拌し、その後すぐにそれを氷水(100mL)中に流し込んだ。得られた混合物をろ過し、ろ過ケークを水(300mL)で洗浄して、生成物を茶色の固体として得た。収量:9.1g、39mmol、86%。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.26 (s, 1H), 8.59 (d, J=1.8 Hz, 1H), 8.16 (dd, J=8.7, 1.9 Hz, 1H), 7.93 (d, J=8.8 Hz, 1H)。
【0173】
工程4:4−クロロ−6−メトキシ−3−ニトロキノリン(C8)の合成
オキシ塩化リン(11.7g、76.3mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(50mL)中のC7(5.8g、26mmol)の溶液に滴加し、反応混合物を室温で2時間撹拌し、その後すぐにそれを氷水(100mL)中に流し込んだ。得られた混合物をろ過し、ろ過ケークを水(300mL)で洗浄して、生成物を茶色の固体として得た。収量:4.5g、19mmol、73%。
【0174】
工程5:4−{(2,4−ジメトキシベンジル)[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]アミノ}−3−ニトロキノリン−6−カルボニトリル(C62)の合成
アセトニトリル(80mL)中のC61(8.81g、37.7mmol)の溶液に、P2(11.0g、41.5mmol)、それに続いてN,N−ジイソプロピルエチルアミン(5.85g、45.3mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、その後すぐにこれを真空中で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤:4:1の石油エーテル/酢酸エチル)により精製して、生成物を、ゆっくり固化した粘性のオレンジ色の油状物として得た。収量:15.0g、32.4mmol、86%。LCMS m/z 313.0[M-(2,4-ジメトキシベンジル)+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.18 (s, 1H), 8.55 (br dd, J=1.3, 1 Hz, 1H), 8.15 (d, J=1.0 Hz, 2H), 6.88 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.24-6.30 (m, 2H), 4.33 (br AB四重項, J
AB=14.5 Hz, Δν
AB=12 Hz, 2H), 3.76-3.92 (m, 2H), 3.62 (s, 3H), 3.42 (s, 3H), 3.3-3.4 (m, 2H, 推定;水のピークによって大部分が不明瞭), 1.83-2.00 (m, 2H), 1.70-1.83 (m, 1H), 1.42-1.54 (m, 1H), 1.09 (d, J=6.0 Hz, 3H)。
【0175】
工程6:4−{[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]アミノ}−3−ニトロキノリン−6−カルボニトリル(C63)の合成
ジクロロメタン(150mL)中のC62(15.0g、32.4mmol)およびトリフルオロ酢酸(18.5g、162mmol)の混合物を室温で30分撹拌し、その後すぐにそれを20mLの体積に濃縮し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(200mL)で処理した。水層をジクロロメタン(3×150mL)で抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮して、生成物を黄色の固体として得た。収量:5.68g、18.2mmol、56%。LCMS m/z 313.0[M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.06-9.09 (m, 2H), 8.30 (br d, J=9.0 Hz, 1H), 8.14 (dd, ABXパターンの半分, J=8.7, 1.6 Hz, 1H), 8.01 (d, AB四重項の半分, J=8.8 Hz, 1H), 3.87-3.93 (m, 1H), 3.69-3.82 (m, 1H), 3.3-3.5 (m, 2H, 推定;水のピークによって大部分が不明瞭), 1.87-2.03 (m, 2H), 1.60-1.72 (m, 1H), 1.36-1.47 (m, 1H), 1.11 (d, J=6.0 Hz, 3H)。
【0176】
工程7:3−アミノ−4−{[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]アミノ}キノリン−6−カルボニトリル(C64)の合成
エタノール(60mL)および水(15mL)を、C63(5.68g、18.2mmol)、鉄(10.2g、183mmol)、および塩化アンモニウム(9.73g、182mmol)の混合物に添加した。反応混合物を1時間かけて80℃に加熱し、その後すぐにそれをエタノール(100mL)で希釈し、ろ過した。ろ液を真空中で濃縮し、得られた固体を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)とジクロロメタン(300mL)との間で分配した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して、生成物を茶色の固体として得た。収量:4.73g、16.8mmol、92%。LCMS m/z 282.9[M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.55 (d, J=1.2 Hz, 1H), 8.51 (s, 1H), 7.90 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.60 (dd, J=8.5, 1.8 Hz, 1H), 3.92-4.00 (m, 1H), 3.58-3.69 (m, 1H), 3.39-3.50 (m, 2H), 1.78-1.94 (m, 2H), 1.56-1.69 (m, 1H), 1.29-1.40 (m, 1H), 1.17 (d, J=6.0 Hz, 3H)。
【0177】
調製例P5
6−(ジフルオロメチル)−N
4−((2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)キノリン−3,4−ジアミンの合成
【0178】
【化21】
【0179】
工程1:2−(4−((2,4−ジメトキシベンジル)((2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−3−ニトロキノリン−6−イル)−2,2−ジフルオロ−1−フェニルエタン−1−オンの合成
オーブンで乾燥させた丸底フラスコ(250mL)に、cataCXium A Pd G2(0.0850g、0.127mmol)、6−クロロ−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−((2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−3−ニトロキノリン−4−アミン(3.00g、6.36mmol)、トリ−リン酸カリウムN−水和物(5.86g、25.4mmol)、および磁気式撹拌子を入れた。バイアルをN
2および真空(3回)でパージした。次いでバイアルに、2,2−ジフルオロアセトフェノン(1.98g、12.7mmol、1.68mL)のトルエン(36.7mL、c=0.173M)溶液をN
2下で添加した。得られた溶液を24時間かけて110℃に加熱した。反応混合物のアリコートをNH
4Cl(飽和水溶液)とEtOAcとの間で分配した。有機層のLC/MS分析から、1.12分で出発原料と主要な生成物の大部分が完全に消費されたことが示された。(ES+RT1.12分、m/z592.5)。反応混合物を室温に冷却し、NH
4Cl(飽和水溶液、250mL)とEtOAc(250mL)との間で分配した。有機層を単離し、Na
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して、オレンジ色の油性残留物を得た。この残留物をDCM(10mL)中に再溶解させ、減圧下でシリカゲル上に吸着させ、オレンジ色の固体を得た。この固体を、精製目的のためのコンビフラッシュ(Combiflash)1(220gの高性能ゴールドレディステップ(Gold Redisep)カラム、ヘプタン中0から100%のEtOAc、30CV)にローディングした。生成物のスポットを含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して、2.07gのオレンジ色の固体を得た。その固体のNMRによれば、生成物と一部の残留したEtOAcが示された。NMRサンプルのLC/MSによれば、1.12分に主要生成物の大部分が示された。(ES+1.12分のRT、m/z592.3)。材料は、それに続く工程の反応にそのまま使用される。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.06 (s, 1H), 8.48 (s, 1H), 8.16 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.02 (m, 3H), 7.64 (m, 1H), 7.49 (m, 2H), 6.82 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.19 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.14 (s, 1H), 4.34 (s, 2H), 3.99 (d, J = 11.6 Hz, 1H), 3.82-3.70 (m, 1H), 3.68 (s, 3H), 3.46 (s, 3H), 3.23 (m, 2H), 2.07-1.86 (m, 3H), 1.69 (q, J = 11.9 Hz, 1H), 1.23-1.14 (d, 3H)。
【0180】
工程2:6−(ジフルオロメチル)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−((2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−3−ニトロキノリン−4−アミンの合成
【0181】
【化22】
【0182】
2−(4−((2,4−ジメトキシベンジル)((2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−3−ニトロキノリン−6−イル)−2,2−ジフルオロ−1−フェニルエタン−1−オン(0.470g、0.794mmol)のトルエン(4.67mL、0.16M)および水(0.28mL)溶液に、水酸化カリウム(0.267g、4.77mmol、6当量)を添加した。得られた溶液を24時間かけて100℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水(150mL)とジクロロメタン(150mL)との間で分配した。層を単離し、結果得られた水性層をジクロロメタン(2×100mL)で逆抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して、黄色の油性残留物を得た。シリカゲルの標準的なカラムクロマトグラフィー(ヘプタン中の0から80%の酢酸エチル)による精製により、0.337g(0.691mmol、87%)の6−(ジフルオロメチル)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−((2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−3−ニトロキノリン−4−アミンをオレンジ色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.09 (s, 1H), 8.44 (s, 1H), 8.13 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.98 - 6.62 (m, 2H), 6.22 (dd, J = 8.3, 2.4 Hz, 1H), 6.16 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.37 (m, 2H), 4.04 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 3.82 (m, 1H), 3.68 (s, 3H), 3.48 (s, 3H), 3.41 (m, 2H), 2.08 - 1.91 (m, 2H), 1.67 (q, J = 11.8 Hz, 1H), 1.30 - 1.22 (m, 1H), 1.21 (d, J = 6.2 Hz, 3H)。 LCMS: MS: M+H: 488.4; RT 1.00分間。
【0183】
工程3:6−(ジフルオロメチル)−N−((2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−3−ニトロキノリン−4−アミンの合成
前の工程からの生成物混合物(1.85g、3.79mmol)のジクロロメタン(25.0mL、c=0.152M)溶液を0℃に冷却し、トリフルオロ酢酸(1.73g、15.2mmol、1.16mL)で処理した。得られた溶液をそのまま室温に温めた、室温で20分撹拌し続けた。反応混合物のアリコートをMeOHで希釈し、LCMSによって分析したところ、反応が完了し、アセトフェノンによるDMB脱保護化合物がわずかに存在したことが示された。LCMSから、0.84分に主要生成物の大部分が存在することが示された。(ES+RT0.84分、MSm/z338.5)。反応混合物を0℃に冷却し、DCM(20mL)で希釈し、NaHCO
3(飽和水溶液、100mL)でpH8に塩基性にした。層を単離し、結果得られた水性層を、DCM(2×50mL)で洗浄した。合わせた有機物をブライン(1×150mL)で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して、1.4gの黄色の固体を得た。固体をDCM:MeOH(20mL;それぞれ8:1の比率)中に再溶解させた。この溶液を、減圧下でシリカゲル上に吸着させて、黄色の固体を得た。この固体を、精製目的のためのコンビフラッシュ(120gの高性能ゴールドレディステップカラム、ヘプタン中0から100%のEtOAc、18CV)にローディングした。2種の生成物は、分離しなかった(望ましい生成物とベンゾイルCF
2生成物)。両方の付加物を含有する画分を減圧下で濃縮して、黄色の固体を得た。Et
2O(50mL)で粉砕したところ、黄色の沈殿が形成された。固体をろ過し、Et
2O(2×50mL)で洗浄した。0.7gの黄色の固体を得た。固体のNMRから、望ましい生成物とごくわずかな量の不純物が示された。NMRサンプル(0.7g、固体、54.7%)のLCMSから、0.84分に生成物が示された。(ES+RT0.84分、m/z338.5)。ろ液の分析から、望ましい生成物の存在はまったく示されなかった。単離した生成物は、それに続く工程の反応にそのまま使用される。2つの工程の反応の収量(ベンゾイル脱保護およびDMB脱保護)は、61%である。
【0184】
工程4:6−(ジフルオロメチル)−N
4−((2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)キノリン−3,4−ジアミンの合成
250mLのハステロイ(Hastelloy)のパー(parr)リアクターに、6−(ジフルオロメチル)−N−((2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−3−ニトロキノリン−4−アミン(0.700g、2.08mmol)のテトラヒドロフラン(150mL、c=0.0138M)溶液を添加した。これに5%Pt/C(0.600g、0.2mmol)を添加し、混合物をN
2(3回)でパージし、次いでH
2で30PSIに充填し戻し、2時間水素化した。その時間の後、反応混合物のアリコートをMeOHで希釈し、LCMSによって分析したところ、0.58分に、出発原料の完全な消費と新しいより高い極性を有するスポットの存在が示された。(ES+RT0.58分、MSm/z308.4)。反応混合物をTHF(50mL)で希釈し、セライトのパッドに通過させてろ過し、パッドをTHF(3×50mL)で洗浄した。次いで合わせたろ液を減圧下で乾燥させて、オレンジ色の油性残留物を得て、これをDCM(15mL)中に再溶解させた。得られた均一なDCM溶液を(持ち越されたセライトを除去するため)Acrodiscフィルターに通過させてろ過した。次いでDCM溶液を減圧下で濃縮して、0.5474gの暗褐色の固体を得た。固体のNMRから、少量の不純物と共に主要な生成物ピークが示された。NMRサンプル(0.5474g、固体、85.8%)のLCMSから、0.58分で生成物の大部分が示された。(ES+RT0.58分、m/z308.4)。材料をそれに続く工程に直接使用した。
【0185】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.55 (s, 1H), 8.05 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.92 (t, J = 1.8 Hz, 1H), 7.56 (dd, J = 8.7, 1.7 Hz, 1H), 6.82 (t, J = 56.4 Hz, 1H), 4.02 (ddd, J = 11.8, 4.7, 1.7 Hz, 1H), 3.86 (s, 2H), 3.80 - 3.71 (m, 1H), 3.53 (d, J = 11.1 Hz, 1H), 3.48 - 3.36 (m, 2H), 1.99 - 1.89 (m, 1H), 1.85 (ddd, J = 6.6, 4.9, 2.6 Hz, 2H), 1.61 - 1.50 (m, 1H), 1.20 (d, J = 6.2 Hz, 3H)。LCMS RT0.58分, (M+H: 308.4)。
【0186】
調製例P6
3−アミノ−4−{[(3R)−1−メチルピロリジン−3−イル]アミノ}キノリン−6−カルボニトリル
【0187】
【化23】
【0188】
工程1:4−{[(3R)−1−メチルピロリジン−3−イル]アミノ}−3−ニトロキノリン−6−カルボニトリル(C95)の合成
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(251mg、1.94mmol)を、アセトニトリル(3mL)中のC61(210mg、0.899mmol)および(3R)−1−メチルピロリジン−3−アミン(77.9mg、0.778mmol)の20℃の溶液に添加した。反応混合物を20℃で2時間撹拌し、その後すぐにそれを真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーによる残留物の精製(勾配:ジクロロメタン中の0%から1%のメタノール)により、生成物を黄色の固体として得た。収量:210mg、0.706mmol、91%。LCMS m/z 297.9[M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 10.04-10.15 (br m, 1H), 9.45 (s, 1H), 8.55 (d, J=1.5 Hz, 1H), 8.07 (d, AB四重項の半分, J=8.5 Hz, 1H), 7.92 (dd, ABXパターンの半分, J=8.5, 1.8 Hz, 1H), 4.65-4.74 (m, 1H), 3.02-3.10 (m, 1H), 2.84-2.90 (m, 1H), 2.80 (dd, ABXパターンの半分, J=9.9, 5.6 Hz, 1H), 2.61-2.71 (m, 1H) 2.46 (s, 3H), 2.41-2.50 (m, 1H), 2.06-2.16 (m, 1H)。
【0189】
工程2:3−アミノ−4−{[(3R)−1−メチルピロリジン−3−イル]アミノ}キノリン−6−カルボニトリル(C96)の合成
エタノール(1mL)および水(0.25mL)の混合物中のC95(100mg、0.336mmol)の溶液に、塩化アンモニウム(36mg、0.673mmol)および鉄粉末(75.1mg、1.34mmol)を添加し、反応混合物を80℃で1時間撹拌した。次いでこれをろ過し、ろ過ケークをメタノール(30mL)で洗浄した。合わせたろ液からの有機層を真空中で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:ジクロロメタン中の0%から15%のメタノール)により精製して、生成物を黄色の固体として得た。収量:112mg、定量的な推定。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) 、特徴なピーク:δ 8.65-8.71 (br s, 1H), 8.58 (s, 1H), 7.89 (d, J=8.5 Hz, 1H), 7.62 (dd, J=8.5, 2.0 Hz, 1H), 5.56-5.70 (br s, 1H), 5.43 (d, J=10.5 Hz, 1H), 4.32-4.46 (br m, 1H), 2.81 (s, 3H), 1.84-1.95 (m, 1H)。
【0190】
調製例P7
N
4−[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−6−(トリフルオロメチル)キノリン−3,4−ジアミン(C101)の合成
【0191】
【化24】
【0192】
工程1:3−ニトロ−6−(トリフルオロメチル)キノリン−4−オール(C97)の合成
濃硝酸(10mL)中の6−(トリフルオロメチル)キノリン−4−オール(2.00g、9.38mmol)の溶液を50℃で14時間撹拌し、その後すぐにそれを水(50mL)中に流し込んだ。得られた固体をろ過により単離し、生成物を薄黄色の固体として得た。収量:1.80g、6.97mmol、74%。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.29 (s, 1H), 8.46 (s, 1H), 8.11 (d, J=9.0 Hz, 1H), 7.92 (d, J=8.5 Hz, 1H)。
【0193】
工程2:4−クロロ−3−ニトロ−6−(トリフルオロメチル)キノリン(C98)の合成
オキシ塩化リン(3.25mL、34.9mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の化合物C97(3.00g、11.6mmol)の15℃の溶液に添加し、反応混合物を15℃で2時間撹拌した。次いでこれを水(80mL)中に流し込んだ。ろ過により沈殿を収集し、生成物を固体(2.40g)として得た。
1H NMR分析によれば、この材料は不純物を含んでいたが、直接それに続く工程に用いた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6), 生成物のピークのみ: δ 9.22 (s, 1H), 8.40 (br s, 1H), 8.03 (br d, J=8.5 Hz, 1H), 7.92-7.97 (m, 1H)。
【0194】
工程3:N−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−3−ニトロ−6−(トリフルオロメチル)キノリン−4−アミン(C99)の合成
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.36g、26.0mmol)およびP2(2.43g、9.16mmol)を、アセトニトリル(30mL)中のC98(前の工程より、2.40g、≦8.68mmol)の15℃の溶液にゆっくり添加し、反応混合物を80℃で30分撹拌した。水(100mL)を添加し、得られた混合物を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(勾配:石油エーテル中の9%から25%の酢酸エチル)により精製して、生成物を黄色の固体として得た。収量:2工程にわたり3.40g、6.73mmol、58%。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.11 (s, 1H), 8.60 (br s, 1H), 8.15 (d, J=9.0 Hz, 1H), 7.92 (dd, J=8.8, 1.8 Hz, 1H), 6.84 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.22 (dd, J=8.3, 2.3 Hz, 1H), 6.16 (d, J=2.0 Hz, 1H), 4.33-4.44 (m, 2H), 4.02-4.10 (m, 1H), 3.77-3.87 (m, 1H), 3.68 (s, 3H), 3.50 (s, 3H), 3.36-3.46 (m, 2H), 1.95-2.10 (m, 3H), 1.67-1.78 (m, 1H), 1.23 (d, J=6.0 Hz, 3H)。
【0195】
工程4:N−[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−3−ニトロ−6−(トリフルオロメチル)キノリン−4−アミン(C100)の合成
トリフルオロ酢酸(7.67g、67.3mmol)を、ジクロロメタン(30mL)中の化合物C99(3.40g、6.73mmol)の15℃の溶液に添加し、反応混合物を15℃で30分撹拌した。溶媒を真空中で除去し、残留物を水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮して、生成物(2.50g)を薄黄色の固体として得て、その一部を直接それに続く工程に使用した。LCMS m/z 355.8[M+H]
+。
【0196】
工程5:N
4−[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−6−(トリフルオロメチル)キノリン−3,4−ジアミン(C101)の合成
鉄粉末(314mg、5.62mmol)および塩化アンモニウム(301mg、5.63mmol)を、エタノール(5mL)および水(1mL)中のC100(前の工程より、200mg、≦0.54mmol)の溶液に添加し、反応混合物を80℃で1時間撹拌した。次いでこれを珪藻土に通過させてろ過し、ろ液を真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:石油エーテル中の9%から33%の酢酸エチル)により、生成物を薄い灰色の固体として得た。収量:2工程にわたり140mg、0.430mmol、80%。LCMS m/z 325.9[M+H]
+。
【0197】
調製例P8
cis−2−[(ベンジルオキシ)メチル]−N−(2,4−ジメトキシベンジル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(#P510)
【0198】
【化25】
【0199】
工程1:2−[(ベンジルオキシ)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(#C212)
ジクロロメタン(550mL)中の(ベンジルオキシ)アセトアルデヒド(25.0g、166mmol)およびブタ−3−エン−1−オール(12.0g、166mmol)の溶液を、ジクロロメタン(500mL)中のトリフルオロ酢酸(57g、500mmol)の0℃溶液に滴加した。反応混合物を室温(20℃)で18時間撹拌し、その後すぐにそれを真空中で濃縮した。残留物をメタノール(450mL)中に溶解させた後、それを炭酸カリウム(80g、580mmol)で処理し、反応混合物を20℃で5時間撹拌した。(ベンジルオキシ)アセトアルデヒド(20.0g、133mmol)を採用した類似の反応からの反応混合物を添加し、合わせた混合物をろ過した。ろ液を減圧下で濃縮し、水(500mL)と酢酸エチル(200mL)との間で分配した。次いで水層を酢酸エチル(2×150mL)で抽出し、合わせた有機層を真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:石油エーテル中の20%から25%の酢酸エチル)により、生成物を黄色の油状物として得た。
1H NMRスペクトルの調査から、この材料をシスおよびトランス異性体の混合物と仮定した。合わせた収量:42.9g、193mmol、64%。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.39-7.26 (m, 5H), 4.64-4.53 (m, 2H), [4.29-4.25 (m), 4.11-3.76 (m), および3.59-3.40 (m), total総 6H], [1.96-1.83 (m), 1.71-1.48 (m), および1.36-1.24 (m), total総 4H, 推定;水のピークによって部分的に不明瞭]。
【0200】
工程2:2−[(ベンジルオキシ)メチル]テトラヒドロ−4H−ピラン−4−オン(#C214)の合成
クロロクロム酸ピリジニウム(48g、220mmol)を、ジクロロメタン(350mL)中の#C212(22.9g、103mmol)の溶液に添加し、反応混合物を室温(20℃)で18時間撹拌した。次いでこれを#C212(20g、90mmol)を使用して行われた類似の反応物と合わせ、混合物をろ過し、真空中で濃縮した。残留物を、シリカゲルでのクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル中の20%の酢酸エチル)により精製し、生成物を無色の油状物として得た。合わせた収量:36.2g、164mmol、85%。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.40-7.27 (m, 5H), 4.65-4.58 (m, 2H), 4.36 (ddd, J=11.5, 7.5, 1.5 Hz, 1H), 3.85 (dddd, J=11, 5, 4, 3 Hz, 1H), 3.72 (ddd, J=12.3, 11.5, 2.8 Hz, 1H), 3.58 (dd, ABXパターンの半分, J=10.5, 4.0 Hz, 1H), 3.55 (dd, ABXパターンの半分, J=10.3, 5.3 Hz, 1H), 2.63 (dddd, J=15, 12, 7.5, 1 Hz, 1H), 2.56-2.47 (m, 1H), 2.40-2.32 (m, 2H)。
【0201】
工程3:cis−2−[(ベンジルオキシ)メチル]−N−(2,4−ジメトキシベンジル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(#P510)の合成
1−(2,4−ジメトキシフェニル)メタンアミン(23g、140mmol)を、メタノール(275mL)中の#C214(20g、91mmol)の溶液に添加した。反応混合物を室温(20℃)で24時間撹拌し、その後すぐにそれを−78℃に冷却し、水素化ホウ素リチウム(テトラヒドロフラン中の2M溶液;46.0mL、92.0mmol)を滴下して処理した。反応混合物をそのままゆっくり室温に温め、次いで室温で一晩撹拌した。これを#C214(16.18g、73.5mmol)を採用した類似の反応混合物と合わせ、真空中で濃縮した。残留物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(300mL)および水(200mL)と混合し、酢酸エチル(4×200mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、シリカゲルでのクロマトグラフィー(勾配:ジクロロメタン中の0%から9%のメタノール)により精製して、生成物を淡黄色の油状物として得た。合わせた収量:52.0g、140mmol、85%。LCMS m/z 371.9 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.38-7.25 (m, 5H), 7.12 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.46 (d, AB四重項の半分, J=2.5 Hz, 1H), 6.43 (dd, ABXパターンの半分, J=8.0, 2.5 Hz, 1H), 4.58 (AB四重項, J
AB=12.0 Hz, Δν
AB=23.2 Hz, 2H), 4.07 (ddd, J=11.5, 4.5, 1.5 Hz, 1H), 3.81 (s, 3H), 3.80 (s, 3H), 3.75 (s, 2H), 3.59-3.39 (m, 4H), 2.75-2.65 (m, 1H), 1.91-1.80 (m, 2H), 1.48-1.35 (m, 1H), 1.23-1.12 (m, 1H)。
【0202】
調製例P9
6−フルオロ−N
4−((2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)キノリン−3,4−ジアミンの合成
工程1:(E)−5−フルオロ−2−((2−ニトロビニル)アミノ)安息香酸の合成
【0203】
【化26】
【0204】
工程1:以下の反応はブラストシールドの後ろで行うこととする。H
2O(50mL)中のNaOH(7.74g、193mmol)の溶液に、CH
3NO
2(9840mg、161mmol)を0℃で慎重に添加し、溶液を15℃で10分撹拌した。混合物を15℃に維持しながら濃塩酸(20mL、12.0M)を添加することによって反応混合物をpH=2〜3に調整した。前の溶液を、H
2O(50mL)、アセトン(10mL)および濃塩酸(20.3mL)中の2−アミノ−5−フルオロ安息香酸(5.0g、32.23mmol)の溶液に添加し、15℃に維持した。得られた混合物を15℃で1時間撹拌した。その後すぐに、反応混合物から黄色の固体が沈殿した。混合物をろ過し、生成物(E)−5−フルオロ−2−((2−ニトロビニル)アミノ)安息香酸を収集して、7.9g、93%収量を達成した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 12.92 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 8.05 (dd, J = 13.6, 6.3 Hz, 1H), 7.81 (dd, J = 9.3, 4.5 Hz, 1H), 7.72-7.67 (m, 1H), 7.60-7.52 (m, 1H), 6.73 (d, J = 6.2 Hz, 1H)。
【0205】
工程2:6−フルオロ−3−ニトロキノリン−4−オールの合成
【0206】
【化27】
【0207】
以下の反応はブラストシールドの後ろで行うこととする。Ac
2O(50mL)中の(E)−5−フルオロ−2−((2−ニトロビニル)アミノ)安息香酸(7.60g、33.6mmol)の溶液に、K
2CO
3(13.9g、101mmol)を15℃を保ちながら添加した。次いで溶液を1.5時間撹拌し、90℃に加熱した。15℃に冷却した後、反応混合物を氷水(100mL)中に流し込み、混合物をろ過した。薄い灰色の固体6−フルオロ−3−ニトロキノリン−4−オールを収集した(6500mg)。材料をそれに続く工程に直接使用した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.17 (s, 1H), 7.86 (dd, J = 9.2, 3.0 Hz, 1H), 7.77 (dd, J = 9.0, 4.7 Hz, 1H), 7.66 (td, J = 8.6, 3.0 Hz, 1H), 1.90 (s, 1H)。
19F NMR (376 MHz, DMSO-d6) δ -114.74。
【0208】
工程3:4−クロロ−6−フルオロ−3−ニトロキノリンの合成
【0209】
【化28】
【0210】
オキシ塩化リン(1470mg、9.61mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の6−フルオロ−3−ニトロキノリン−4−オール(2g、9.6mmol)の溶液に滴加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。この時点で反応混合物を氷水(100mL)中に流し込んだ。この混合物をろ過し、ろ過ケークを水(100mL)で洗浄して、生成物4−クロロ−6−フルオロ−3−ニトロキノリンを茶色の固体として得た。収量:(1910mg、87.7%)。純度および構造は、以下の通りであることが確認された。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.22 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 8.24 (dd, J = 9.3, 5.2 Hz, 1H), 8.05 (dd, J = 9.1, 2.8 Hz, 1H), 7.72 (ddd, J = 9.3, 7.8, 2.8 Hz, 1H)。
19F NMR (376 MHz, CDCl
3) δ -106.71; LCMS: M+H 226.6。
【0211】
工程4:N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−N−((2S,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−3−ニトロキノリン−4−アミンの合成
【0212】
【化29】
【0213】
ACN(15mL)中の4−クロロ−6−フルオロ−3−ニトロキノリン(1910mg、8.429mmol)、(2R,4R)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(2240mg、8.43mmol)の溶液に、DIEA(2400mg、18.5mmol)を、混合物を20℃に維持しながら一滴ずつ添加し、次いでそれを16時間撹拌した。TLC(PE:EA、5:1)から反応が完了したことが示された。LCMS RT0.90分からも反応が完了したことが示され、望ましい生成物の質量が観察された。混合物を水(50mL)で洗浄し、EtOAc(100mL×3)で抽出し、真空下で濃縮した。残留物を、PE中のEtOAc(5%から20%)を用いたコンビフラッシュによって精製し、次いで真空下で濃縮して、生成物N−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−N−((2S,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−3−ニトロキノリン−4−アミンを黄色の固体として得た(3280mg、85.4%)。純度および構造は、以下の通りであることが確認された。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.00 (d, J = 0.6 Hz, 1H), 8.05 (dd, J = 9.2, 5.4 Hz, 1H), 7.86 (dd, J = 10.2, 2.8 Hz, 1H), 7.52 (ddd, J = 9.2, 7.7, 2.9 Hz, 1H), 6.85 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.28-6.14 (m, 2H), 4.32 (s, 2H), 4.02 (dt, J = 11.6, 3.3 Hz, 1H), 3.85-3.71 (m, 1H), 3.68 (s, 3H), 3.51 (s, 3H), 3.47-3.31 (m, 2H), 2.01-1.81 (m, 3H), 1.61-1.49 (m, 1H), 1.19 (d, J = 6.2 Hz, 3H)。
19F NMR (376 MHz, CDCl
3) δ -111.16。LCMS: RT 0.81分; MS 455.8 M+H。
【0214】
工程5:6−フルオロ−N−((2S,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−3−ニトロキノリン−4−アミンの合成
【0215】
【化30】
【0216】
DCM(20mL)中のN−(2,4−ジメトキシベンジル)−6−フルオロ−N−((2S,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−3−ニトロキノリン−4−アミン(3270mg、7.179mmol)の溶液に、TFA(2460mg、21.5mmol)を、反応混合物を25℃に維持しながら一滴ずつ添加した。得られた溶液を25℃で1時間撹拌した。LCMS、RT0.58分、MS305.7M+Hから、反応が完了したことが示された。ワークアップおよび精製のために、反応溶液を第2の反応物と合わせた。合わせた反応溶液を飽和NaHCO
3溶液(50mL)で塩基性にし、DCM(100mL)で抽出した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残留物をコンビフラッシュ(DCM中の5%〜10%MeOH)によって精製して、望ましい生成物6−フルオロ−N−((2S,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−3−ニトロキノリン−4−アミン(2000mg、88.6%の合わせた収量)を黄色の固体として得た。純度および構造は、以下の通りであることが確認された。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.34 (d, J = 0.6 Hz, 1H), 9.03 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.04 (dd, J = 9.2, 5.7 Hz, 1H), 7.77 (dd, J = 10.2, 2.7 Hz, 1H), 7.56 (ddd, J = 9.2, 7.5, 2.7 Hz, 1H), 4.26 (dddd, J = 15.6, 11.3, 8.7, 4.3 Hz, 1H), 4.10 (ddd, J = 12.1, 4.7, 1.8 Hz, 1H), 3.62-3.46 (m, 2H), 2.14 (tdd, J = 15.1, 4.2, 2.1 Hz, 2H), 1.75 (qd, J = 12.4, 4.7 Hz, 1H), 1.47 (dt, J = 12.7, 11.1 Hz, 1H), 1.26 (d, J = 6.1 Hz, 3H)。
19F NMR (376 MHz, CDCl
3) δ -112.11。 LCMS: MS 305.8 M+H。
【0217】
工程6:6−フルオロ−N
4−((2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)キノリン−3,4−ジアミンの合成
【0218】
【化31】
【0219】
THF(30mL)中の6−フルオロ−N−((2S,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−3−ニトロキノリン−4−アミン(2000mg、6.551mmol)の溶液に、Pt/C(639mg、3.28mmol)を添加し、25℃、水素雰囲気下で3時間撹拌した。LCMS(RT0.53分;MS275.7M+H)から反応が完了したことが示され、TLC(DCM:MeOH、50:1)でも同様であった。混合物をろ過し、濃縮して、残留物を得た。残留物をコンビフラッシュ(DCM中の0〜6%MeOH)によって精製し、望ましい生成物6−フルオロ−N
4−((2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)キノリン−3,4−ジアミン(1450mg、80.4%)を黄色の固体として得た。純度および構造は、以下の通りであることが確認された。LCMS RT0.52分、MS275.7M+H、カラム:LCMS−E(4−302)クロモリス(Chromolith)。フラッシュRP−18e25−2mm)HPLC RT2.80分、移動相:1分で、水(0.1%TFA)中の1.0%ACNから水(0.1%TFA)中の5%ACN;次いで5分で、水(0.1%TFA)中の5%ACNから100%ACN(0.1%TFA);100%ACN(0.1%TFA)で2分保持;流速1.2mL/分)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.37 (s, 1H), 7.74 (ddd, J = 20.6, 10.3, 4.3 Hz, 2H), 7.18 (ddd, J = 9.1, 8.3, 2.8 Hz, 1H), 5.22 (s, 2H), 4.50 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 3.89-3.75 (m, 1H), 3.35-3.14 (m, 2H), 1.83-1.58 (m, 2H), 1.51 (qd, J = 12.3, 4.7 Hz, 1H), 1.23 (q, J = 12.8, 12.2 Hz, 2H), 1.04 (d, J = 6.1 Hz, 3H)。
19F NMR (377 MHz, DMSO-d6) δ -115.18。
【0220】
調製例P10
3−アミノ−4−[(4,4−ジフルオロ−1−メチルピロリジン−3−イル)アミノ]キノリン−6−カルボニトリル(#P513)の合成
【0221】
【化32】
【0222】
工程1:4−ヒドロキシ−3−ニトロキノリン−6−カルボニトリル(#C222)の合成 この反応は、2つの同一なバッチで行われた。N,N−ジメチルホルムアミド(350mL)中の6−ブロモ−3−ニトロキノリン−4−オール(25.0g、92.9mmol)、ヘキサシアノ鉄(II)酸カリウム(II)三水和物(13.7g、32.4mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(5.15g、9.29mmol)、炭酸ナトリウム(11.8g、111mmol)、および酢酸パラジウム(II)(1.04g、4.63mmol)の混合物を140℃で16時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、2つのバッチを合わせ、珪藻土に通過させてろ過した。ろ過ケークをN,N−ジメチルホルムアミド(200mL)およびtert−ブチルメチルエーテル(3.0L)で、ろ液を撹拌しながらゆっくり濯いだ。撹拌中にろ液から暗い色の固体が沈殿し、得られた混合物を20℃で15分撹拌し、次いでろ過した。この第2のろ液を真空中でおよそ40mLの体積に濃縮した。残留物をtert−ブチルメチルエーテル(約200mL)で希釈し、得られた黄色の沈殿をろ過によって収集し、次いで酢酸エチル(約200mL)で粉砕した。生成物を濃い黄色の固体として得た。合わせた収量:20g、93mmol、50%。LCMS m/z 216.0[M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.00 (s, 1H), 8.51 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.83 (dd, J=8.5, 1.5 Hz, 1H), 7.69 (d, J=8.5 Hz, 1H)。
【0223】
工程2:4−クロロ−3−ニトロキノリン−6−カルボニトリル(#C224)の合成
N,N−ジメチルホルムアミド(30mL)中の#C222(5.00g、23.2mmol)の15℃の溶液に、オキシ塩化リン(9.85g、64.2mmol)を添加し、反応混合物を15℃で1.5時間撹拌した。次いでこれを氷水(100mL)中に流し込み、得られた懸濁液をろ過した。収集した固体をテトラヒドロフラン(100mL)中に溶解させ、シリカゲルのパッドに通過させてろ過した。真空中でろ液を濃縮して、生成物を白色の固体として得た。収量:3.10g、13.3mmol、収量57%。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.39 (s, 1H), 8.83 (d, J=1.8 Hz, 1H), 8.35 (d, J=8.8 Hz, 1H), 8.10 (dd, J=8.8, 1.8 Hz, 1H)。
【0224】
工程3:tert−ブチル4−[(6−シアノ−3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ]−3,3−ジフルオロピロリジン−1−カルボキシレート(#C226)の合成
tert−ブチル4−アミノ−3,3−ジフルオロピロリジン−1−カルボキシレート(米国特許出願公開第20150141402号A1、2015年5月21日でD.C.Behennaらによって説明される方法を使用して調製された;2.30g、10.3mmol)をアセトニトリル(20mL)中に溶解させた。N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.01g、15.5mmol)および#C224(3.04g、13.0mmol)をこの溶液に添加し、反応混合物を20℃で14時間撹拌した。真空中で揮発物質を除去した後、シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:石油エーテル中の9%から17%のテトラヒドロフラン)により精製し、生成物を薄黄色の固体として得た。収量:3.20g、7.63mmol、74%。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.52 (s, 1H), 9.21-9.04 (br m, 1H), 8.48 (br s, 1H), 8.20 (d, J=8.8 Hz, 1H), 8.00 (dd, J=8.6, 1.5 Hz, 1H), 4.88-4.74 (m, 1H), 4.23 (br dd, J=9.7, 8.8 Hz, 1H), 4.05-3.89 (br m, 1H), 3.89-3.75 (m, 1H), 3.60 (ddd, J=11.4, 8.4, 1.3 Hz, 1H), 1.51 (s, 9H)。
【0225】
工程4:4−[(4,4−ジフルオロピロリジン−3−イル)アミノ]−3−ニトロキノリン−6−カルボニトリル(#C228)の合成
トリフルオロ酢酸(1mL)を、ジクロロメタン(2mL)中の#C226の15℃の溶液(1.10g、2.62mmol)に添加した。反応混合物を15℃で1時間撹拌した後、その時点でLCMS分析が生成物への変換を示した:LCMS m/z 320.1[M+H]
+。これを真空中で濃縮し、重炭酸ナトリウム水溶液(60mL)の添加により中和した。得られた混合物を酢酸エチル(3×50mL)で抽出し、合わせた有機層を減圧下で濃縮し、生成物を薄黄色の固体として得た。収量:810mg、2.54mmol、97%。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.19 (s, 1H), 9.00 (s, 1H), 8.68-8.57 (br m, 1H), 8.13 (br AB四重項, J
AB=8.5 Hz, Δν
AB=48.4 Hz, 2H), 4.61-4.43 (m, 1H), 3.58 (dd, J=12.0, 7.5 Hz, 1H), 3.41-3.28 (m, 1H), 3.26-3.12 (m, 1H), 3.12 (dd, J=11.8, 7.3 Hz, 1H)。
【0226】
工程5:4−[(4,4−ジフルオロ−1−メチルピロリジン−3−イル)アミノ]−3−ニトロキノリン−6−カルボニトリル(#C230)の合成
トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.15g、10.1mmol)を、アセトニトリル(5mL)中のの0℃の混合物#C228(810mg、2.54mmol)に添加した。ホルムアルデヒドの水溶液(37%、824mg、10.2mmol)を、0℃の反応混合物に20分かけて添加し、次いで撹拌を室温で1時間続け、その時点でLCMS分析が生成物への変換を示した:LCMS m/z 334.1[M+H]
+。真空中での濃縮により溶媒を除去した後、重炭酸ナトリウム水溶液の添加によって残留物をpH8までの塩基性にし、ろ過し、減圧下で濃縮して、生成物を赤色の固体として得た。収量:780mg、2.34mmol、92%。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) 、特徴なピーク:δ 9.59 (br d, J=8.8 Hz, 1H), 9.48 (s, 1H), 8.55 (br s, 1H), 8.14 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.96 (dd, J=8.8, 1.3 Hz, 1H), 3.29-3.03 (m, 3H), 2.86 (ddd, J=9.9, 5.1, 2.0 Hz, 1H), 2.47 (s, 3H)。
【0227】
工程6:3−アミノ−4−[(4,4−ジフルオロ−1−メチルピロリジン−3−イル)アミノ]キノリン−6−カルボニトリル(#P513)の合成
炭素担持パラジウム(10%;1g)を、メタノール(30mL)中の#C230(3.00g、9.00mmol)の溶液に添加し、反応混合物を水素のバルーン下で25℃で2時間水素化した。次いでこれを珪藻土に通過させてろ過し、真空中で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:石油エーテル中の17%から33%のテトラヒドロフラン)により精製して、生成物を薄黄色の固体として得た。収量:1.30g、4.29mmol、収量48%。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.59 (s, 1H), 8.24 (d, J=1.8 Hz, 1H), 8.03 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.60 (dd, J=8.8, 1.8 Hz, 1H), 4.32-4.19 (m, 1H), 4.09-3.96 (m, 3H), 3.18-2.97 (m, 3H), 2.64 (ddd, J=9.7, 6.6, 1.8 Hz, 1H), 2.41 (s, 3H)。
【0228】
調製例P11
3−アミノ−4−{[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]アミノ}キノリン−6−カルボニトリルの合成
【0229】
【化33】
【0230】
工程1:5−シアノ−2−{[(E)−2−ニトロエテニル]アミノ}安息香酸(C59)の合成
この実験は、2つの同一なバッチで行われた。{注意:この反応は、反応物および中間体が高エネルギーであるため、1グラムより大きいスケールで行うべきではない。適した安全対策およびブラストシールドの使用が必須である}。ニトロメタン(4.71g、77.2mmol)を、水(25mL)中の水酸化ナトリウム(3.95g、98.8mmol)の溶液に滴加し、得られた溶液を5分かけて45℃に加熱し、その後すぐにそれを水浴中で冷却し、溶液のpHが酸性になるまで濃塩酸(12M、10mL)で処理した。次いでこれを、水(50mL)中の2−アミノ−5−シアノ安息香酸(5.0g、31mmol)、アセトン(10mL)および濃塩酸(12M、50mL)の懸濁液に25℃で添加し、反応混合物を25℃で15時間撹拌した。この時点で2つのバッチを合わせ、得られた懸濁液をろ過した。収集した固体を水で洗浄して、生成物を黄色の固体として得た。
1H NMRの分析から、生成物は回転異性体の混合物として存在すると推測された。収量:13.8g、59.2mmol、95%。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ [13.15 (s)および13.12 (s), total総1H], 8.37 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.07-8.15 (m, 2H), 7.92 (d, AB四重項の半分, J=9.0 Hz, 1H), 6.86 (d, J=6.0 Hz, 1H)。
【0231】
工程2:4−ヒドロキシ−3−ニトロキノリン−6−カルボニトリル(C60)の合成
炭酸カリウム(39.1g、283mmol)を、無水酢酸(200mL)中のC59(22.0g、94.4mmol)の懸濁液に添加した。反応混合物を2時間かけて90℃に加熱した後、それをろ過し、収集された材料を、tert−ブチルメチルエーテル(100mL)と水(400mL)で洗浄し、生成物を茶色の固体として得た。収量:17.0g、79.0mmol、84%。LCMS m/z 215.9[M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.14 (s, 1H), 8.55 (dd, J=2.0, 0.5 Hz, 1H), 7.98 (dd, J=8.5, 2.0 Hz, 1H), 7.77 (dd, J=8.5, 0.5 Hz, 1H)。
【0232】
工程3:4−クロロ−3−ニトロキノリン−6−カルボニトリル(C61)の合成
C60の生成物への変換は、実施例1におけるC7からのC8の合成に関して記載された方法を使用して行われた。生成物を茶色の固体として単離した。収量:9.1g、39mmol、86%。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.26 (s, 1H), 8.59 (d, J=1.8 Hz, 1H), 8.16 (dd, J=8.7, 1.9 Hz, 1H), 7.93 (d, J=8.8 Hz, 1H)。
【0233】
工程4:4−クロロ−6−メトキシ−3−ニトロキノリン (C8)の合成
オキシ塩化リン(11.7g、76.3mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(50mL)中のC7(5.8g、26mmol)の溶液に滴加し、反応混合物を室温で2時間撹拌し、その後すぐにそれを氷水(100mL)中に流し込んだ。得られた混合物をろ過し、ろ過ケークを水(300mL)で洗浄して、生成物を茶色の固体として得た。収量:4.5g、19mmol、73%。
【0234】
調製例P12
3−アミノ−4−((3,3−ジフルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)キノリン−6−カルボニトリルの合成
【0235】
【化34】
【0236】
工程1:tert−ブチル(trans−3−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)カルバメート(#C602)の合成
酢酸エチル(345mL)中のtrans−4−アジドテトラヒドロ−2H−ピラン−3−オール(M. Chiniら、Tetrahedron 1994、50、1261〜1274を参照)(14.8g、103mmol)および二炭酸ジ−tert−ブチル(23.0g、105mmol)を、炭素担持パラジウム(10%、1.5g)に添加した反応混合物を、50psiの水素下で、20℃〜25℃で22時間撹拌した。次いでこれを珪藻土に通過させてろ過し、フィルターパッドを酢酸エチルとメタノールで濯いだ。合わせたろ液を真空中で濃縮し、残留物をジクロロメタン(10mL)および[9:1の石油エーテル/テトラヒドロフラン](60mL)の混合物で一度粉砕し、生成物を白色の固体として得た。収量:15.8g。72.7mmol、71%。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 4.71-4.62 (br s, 1H), 4.01 (dd, J=11, 4 Hz, 1H), 3.98-3.87 (m, 2H), 3.57-3.42 (m, 2H), 3.40 (ddd, J=12, 12, 2 Hz, 1H), 3.13 (dd, J=11.0, 9.5 Hz, 1H), 1.96-1.88 (m, 1H), 1.59-1.47 (m, 1H, 推定;水のピークによって部分的に不明瞭), 1.47 (s, 9H)。
【0237】
工程2:tert−ブチル(3−オキソテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)カルバメート(#C604)の合成
ジクロロメタン(540mL)中の#C602(35.1g、162mmol)の溶液を、[1,1,1−トリス(アセチルオキシ)−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンズヨードオキソール−3−(1H)−オン](デス−マーチンペルヨージナン;81.6g、192mmol)で処理し、25℃で18時間撹拌した。反応混合物を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液および飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液(250mL)で処理し、30分撹拌した後、層を分離し、水層をジクロロメタン(200mL)で2回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:石油エーテル中の10%から30%の酢酸エチル)により、生成物を黄色の油状物として得た(27.95g)。これは、酸化試薬から生じた多少の芳香族系物質を含有していた。この材料を直接、それに続く工程に用いた。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3), 生成物のピークのみ: δ 5.49-5.38 (br s, 1H), 4.55-4.42 (m, 1H), 4.08 (AB四重項, J
AB=14.8 Hz, Δν
AB=40.3 Hz, 2H), 4.07-3.99 (m, 1H), 3.89 (ddd, J=12.0, 11.5, 3.0 Hz, 1H), 2.75-2.63 (m, 1H), 1.96-1.81 (m, 1H), 1.44 (s, 9H)。
【0238】
工程3:tert−ブチル(3,3−ジフルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)カルバメート(#C606)の合成
ジクロロメタン(124mL)中の#C604(前の工程より;27.95g)の溶液を、ジクロロメタン(384mL)中のジフルオロ−4−モルホリニルスルホニウムテトラフルオロボレート(XtalFluor−M(登録商標);39.5g、163mmol)およびトリエチルアミン三フッ化水素酸塩(28.6g、177mmol)の0℃の懸濁液にゆっくり添加し、反応混合物をそのままゆっくり25℃に温めた。3日後、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(500mL)で処理し、ジクロロメタン(500mL)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。シリカゲルでのクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル中の10%の酢酸エチル)により、生成物を黄色の固体として得た。収量:2工程にわたり8.93g、37.6mmol、23%。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 4.91-4.75 (br m, 1H), 4.18-3.94 (m, 3H), 3.55-3.43 (m, 1H), 3.46 (dd, J=30.4, 12.8 Hz, 1H), 2.07-1.97 (m, 1H), 1.86-1.71 (m, 1H), 1.47 (s, 9H)。
【0239】
工程4:3,3−ジフルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン、塩酸塩(#C610)の合成
メタノール中の塩化水素(4M、16.8mL、67.2mmol)の溶液を、メタノール(35mL)中の#C606の10℃の溶液(3.18g、13.4mmol)に添加した。反応混合物を10℃で1時間撹拌した後、それを真空中で濃縮して、生成物を白色の固体として得た。収量:2.32g、13.4mmol、定量可能な量。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.03-8.89 (br s, 3H), 4.06-3.57 (m, 4H, 推定;水のピークによって部分的に不明瞭), 3.57-3.47 (m, 1H), 2.20-2.08 (m, 1H), 1.88-1.72 (m, 1H)。
【0240】
工程5:4−((3,3−ジフルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−3−ニトロキノリン−6−カルボニトリルの合成
【0241】
【化35】
【0242】
MeCN(15mL)中の4−クロロ−3−ニトロキノリン−6−カルボニトリル(1.77g、6.55mmol)、3,3−ジフルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(1.16g、6.68mmol)の溶液に、DIEA(4.58mL、26.2mmol)を10℃で添加した。混合物を10℃で16時間撹拌した。LCMS分析から、反応が完了したことが示された。次いで混合物を真空中で濃縮し、コンビフラッシュ(PE:EtOAc、0%から50%)によって精製して、(1g、45.7%)を黄色の固体として得た。LCMS:RT=0.761、MS=335.2M+H。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.51 (s, 1H), 8.83 (d, J = 10.3 Hz, 1H), 8.44-8.40 (m, 1H), 8.19 (dd, J = 8.7, 0.6 Hz, 1H), 7.98 (dd, J = 8.7, 1.7 Hz, 1H), 4.32 (ddd, J = 22.7, 11.1, 5.3 Hz, 1H), 4.20-4.02 (m, 2H), 3.61 (t, J = 11.4 Hz, 1H), 3.49 (dd, J = 29.5, 12.8 Hz, 1H), 2.39 (m, 1H), 2.32-2.17 (m, 1H)。
19F NMR (376 MHz, CDCl
3) δ -113.47 (d, J = 251.4 Hz), -121.66 (d, J = 249.1 Hz)。
【0243】
工程6:3−アミノ−4−((3,3−ジフルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)キノリン−6−カルボニトリルの合成
【0244】
【化36】
【0245】
THF(30mL)中の4−((3,3−ジフルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−3−ニトロキノリン−6−カルボニトリル(1000mg、2.992mmol)およびPt/C(100mg、0.940mmol)の溶液を、20℃で、窒素で脱気した。混合物を水素雰囲気下(50PSI)で20℃で2時間撹拌した。LCMS分析から、反応が完了したことが示された。混合物をろ過し、ろ過ケークをTHF(10mL×3)で洗浄し、有機相を真空下で濃縮し、類似のバッチと合わせ、コンビフラッシュ(DCM:MeOH、0%から5%)によって精製して、生成物(830mg、85.7%)を黄色の固体として得た。LCMS RT0.61分;MS305.1M+H。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.60 (s, 1H), 8.21 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 8.04 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.61 (dd, J = 8.7, 1.7 Hz, 1H), 4.16-3.93 (m, 4H), 3.89-3.69 (m, 2H), 3.58-3.31 (m, 2H), 2.18-1.92 (m, 2H)。
19F NMR (377 MHz, CDCl
3) δ -114.64 (d, J = 245.9 Hz), -122.33 (d, J = 246.0 Hz)。
【0246】
調製例P13
6−フルオロ−N
4−((2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)キノリン−3,4−ジアミンの合成
工程1:(E)−5−フルオロ−2−((2−ニトロビニル)アミノ)安息香酸の合成
【0247】
【化37】
【0248】
以下の反応はブラストシールドの後ろで行うこととする。H
2O(50mL)中のNaOH(7.74g、193mmol)の溶液に、CH
3NO
2(9840mg、161mmol)を0℃で慎重に添加し、溶液を15℃で10分撹拌した。混合物を15℃に維持しながら濃塩酸(20mL、12.0M)を添加することによって、反応混合物をpH2〜3に調整した。前の溶液を、H
2O(50mL)、アセトン(10mL)および濃塩酸(20.3mL)中の2−アミノ−5−フルオロ安息香酸(5.0g、32.23mmol)の溶液に添加し、15℃に維持した。得られた混合物を15℃で1時間撹拌した。その後すぐに、反応混合物から黄色の固体が沈殿した。混合物をろ過し、生成物(E)−5−フルオロ−2−((2−ニトロビニル)アミノ)安息香酸を収集した。それは7.9gであり、単離した収量は93%であった。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.92 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 8.05 (dd, J = 13.6, 6.3 Hz, 1H), 7.81 (dd, J = 9.3, 4.5 Hz, 1H), 7.72-7.67 (m, 1H), 7.60-7.52 (m, 1H), 6.73 (d, J = 6.2 Hz, 1H)。
【0249】
工程2:6−フルオロ−3−ニトロキノリン−4−オールの合成
【0250】
【化38】
【0251】
以下の反応はブラストシールドの後ろで行うこととする。Ac
2O(50mL)中の(E)−5−フルオロ−2−((2−ニトロビニル)アミノ)安息香酸(7.60g、33.6mmol)の溶液に、15℃を保ちながらK
2CO
3(13.9g、101mmol)を添加した。次いで溶液を1.5時間撹拌し、90℃に加熱した。15℃に冷却した後、反応混合物を氷水(100mL)中に流し込み、混合物をろ過した。得られた薄い灰色の固体、6−フルオロ−3−ニトロキノリン−4−オールを収集した(6.50g)。この材料をそれに続く工程に直接使用した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.17 (s, 1H), 7.86 (dd, J = 9.2, 3.0 Hz, 1H), 7.77 (dd, J = 9.0, 4.7 Hz, 1H), 7.66 (td, J = 8.6, 3.0 Hz, 1H), 1.90 (s, 1H)。
19F NMR (376 MHz, DMSO-d6) δ -114.74。
【0252】
工程3:4−クロロ−6−フルオロ−3−ニトロキノリンの合成
【0253】
【化39】
【0254】
オキシ塩化リン(1470mg、9.61mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の6−フルオロ−3−ニトロキノリン−4−オール(2g、9.6mmol)の溶液に滴加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。次いで反応混合物を氷水(100mL)中に流し込んだ。この混合物をろ過し、ろ過ケークを水(100mL)で洗浄して、生成物4−クロロ−6−フルオロ−3−ニトロキノリンを茶色の固体として得た。収量:(1.91g、87.7%)。純度および構造を以下の通り確認した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.22 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 8.24 (dd, J = 9.3, 5.2 Hz, 1H), 8.05 (dd, J = 9.1, 2.8 Hz, 1H), 7.72 (ddd, J = 9.3, 7.8, 2.8 Hz, 1H)。
19F NMR (376 MHz, CDCl
3) δ -106.71; LCMS, M+H 226.6。
【0255】
工程4:(R)−6−フルオロ−N−(1−メチルピロリジン−3−イル)−3−ニトロキノリン−4−アミンの合成
【0256】
【化40】
【0257】
MeCN(50mL)中の4−クロロ−6−フルオロ−3−ニトロキノリン(5.56g、24.5mmol)、(R)−1−メチルピロリジン−3−アミン(5.10g、29.4mmol)の溶液に、20℃でDIEA(12.7g、98.1mmol)を添加し、得られた溶液を20℃で0.5時間撹拌した。LCMS分析から、反応が完了したことが示された。混合物を1つの類似の実験の混合物と合わせた。H
2O(200mL)を添加した後、混合物を真空中で濃縮した。これをEtOAc(100mL×4)で抽出した。有機相を真空中で濃縮して、次いでEtOAc(70mL)を含有する残留物をMTBE(200mL)で結晶化して、生成物(10.3g、72.5%)を黄色の固体として得た。LCMS:RT0.29分;MS290.7);
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.77 (s, 1H), 9.31 (s, 1H), 8.00 (dd, J = 9.2, 5.7 Hz, 1H), 7.87 (dd, J = 10.5, 2.7 Hz, 1H), 7.53 (ddd, J = 9.2, 7.4, 2.7 Hz, 1H), 4.72 (tp, J = 8.1, 3.7 Hz, 1H), 3.08-2.95 (m, 1H), 2.84 (d, J = 5.2 Hz, 2H), 2.68-2.55 (m, 1H), 2.52-2.40 (m, 4H), 2.18-2.01 (m, 1H)。
19F NMR (377 MHz, CDCl
3) δ -112.87。
【0258】
工程5:(R)−6−フルオロ−N
4−(1−メチルピロリジン−3−イル)キノリン−3,4−ジアミンの合成
EtOH/H
2O(80mL/20mL)中の(R)−6−フルオロ−N−(1−メチルピロリジン−3−イル)−3−ニトロキノリン−4−アミン(9.2g、31.7mmol)、Fe(7.08g、127mmol)、NH
4Cl(3.39g、63.4mmol)の溶液に、20℃で。混合物を80℃で1時間撹拌した。LCMSから、反応が完了したことが示された。(LCMS:RT2.40分;MS261.2)。混合物をろ過し、ろ過ケークをMeOH(100mL×5)で洗浄し、有機相を真空中で濃縮し、コンビフラッシュ(THF:MeOH、0%から30%、0.5%TEA)によって精製して、(3.08g、33.3%)を茶色の油状物として、(1.83g、19.8%)を茶色の油状物として得た。LCMS:RT2.36分、MS261.2。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.39 (s, 1H), 7.79 (dd, J = 9.1, 5.9 Hz, 1H), 7.72 (dd, J = 11.5, 2.8 Hz, 1H), 7.21 (ddd, J = 9.2, 8.3, 2.8 Hz, 1H), 5.29 (s, 2H), 4.78 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 4.13-4.00 (m, 1H), 2.85 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 2.72-2.62 (m, 1H), 2.55 (m, 1H), 2.36 (m, 4H), 2.08 (dtd, J = 13.8, 8.3, 5.7 Hz, 1H), 1.81-1.68 (m, 1H)。
19F NMR (376 MHz, DMSO-d
6) δ -115.16。LCMS(RT2.37分、MS261.2)機器およびカラム:LCMS−T(4−302);ウォーターズ(Waters)のXブリッジ(XBridge)C18 30×2.0mm、3.5um;移動相:A)水中の0.05%NH
4OH;B)ACN。勾配:5.8分以内に0%Bから95%Bへの増加;95%のBで1.1分保持。流速1.0mL/分。
【0259】
調製例P14
3−アミノ−4−((2,2−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)キノリン−6−カルボニトリルの合成
【0260】
【化41】
【0261】
工程1:4−((2,2−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−3−ニトロキノリン−6−カルボニトリルの合成
4−クロロ−3−ニトロキノリン−6−カルボニトリル(4.74g、17.55mmol)をMeCN(50mL)中に懸濁し、次いで2,2−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(2.49g、19.3mmol)を添加し、DIEA(4.54g、35.1mmol)を添加した後、混合物を20℃で2時間撹拌したところ、茶色から黄褐色に変わった。LCMSから、望ましい生成物への変換の完了が示された。混合物を真空中で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/1)によって精製して、望ましい生成物(4.88g、85%の収量)を黄色の固体として得た。生成物の純度および構造をLCMSおよび
1HNMRによって確認した。LCMS:RT0.73分、MS327.0。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.09 (s, 1H), 9.02 (s, 1H), 8.42 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.15 (dd, J = 8.6, 1.6 Hz, 1H), 8.01 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 3.98 (m, 1H), 3.76-3.66 (m, 1H), 3.60 (td, J = 12.2, 2.3 Hz, 1H), 2.01 (ddd, J = 12.6, 4.6, 2.6 Hz, 1H), 1.93-1.82 (m, 1H), 1.67 (m, 1H), 1.56 (t, J = 12.3 Hz, 1H), 1.19 (d, J = 7.7 Hz, 6H)。
【0262】
工程2:3−アミノ−4−((2,2−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)キノリン−6−カルボニトリルの合成
4−((2,2−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−3−ニトロキノリン−6−カルボニトリル(4.88g、14.95mmol)を、鉄(8.35g、150mmol)および塩化アンモニウム(8g、150mmol)と共にフラスコに添加した。エタノール(50mL)および水(10mL)を添加し、反応物を80℃に加熱した。6時間後のLCMSから、部分的な変換が示された。反応物を室温で一晩撹拌した。この時点で鉄(4.2g)および塩化アンモニウム(4g)を添加し、80℃でさらに2時間撹拌した。2時間後のLCMSから、出発原料がなお残っていることが示された。追加の鉄(4.2g)および塩化アンモニウム(4g)を添加し、80℃でさらに2時間撹拌した。6時間後のLCMSから、変換の完了が示された。反応混合物を第2のバッチと合わせ、次いでろ過した。黄色の溶液を乾燥するまで濃縮して、茶色の固体を得た。これをNaHCO
3飽和水溶液(100mL)とDCM(100mL)との間で分離した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させた、ろ過し、濃縮して、未精製の生成物を得た。未精製の生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(純粋なEtOAc)によって精製して、望ましい生成物(2つのバッチで2.35g、合計41%の収量)を黄色の固体として得た。生成物の純度および構造をLCMSおよび
1HNMRによって確認した。LCMS:(RT0.61分、MS297.1)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.63 (dd, J = 1.8, 0.6 Hz, 1H), 8.53 (s, 1H), 7.85 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.58 (dd, J = 8.6, 1.7 Hz, 1H), 5.31 (s, 2H), 4.88 (d, J = 10.3 Hz, 1H), 3.72 - 3.57 (m, 2H), 3.49 (td, J = 12.3, 2.2 Hz, 1H), 1.69 (ddt, J = 8.6, 6.6, 3.1 Hz, 1H), 1.49 (qd, J = 12.4, 5.2 Hz, 1H), 1.39 (dd, J = 13.2, 11.3 Hz, 1H), 1.10 (d, J = 16.2 Hz, 6H)。
【0263】
実施例
実施例1
8−クロロ−2−(cis−4−フルオロシクロヘキシル)−1−[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン
【0264】
【化42】
【0265】
6−クロロ−N
4−[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]キノリン−3,4−ジアミン(50mg、0.171mmol)の溶液に、ピリジン(0.3mL)中のcis−4−フルオロシクロヘキサン−1−カルボン酸(27.6mg、0.189mmol)およびEDCI(65.7mg、0.343mmol)を20℃で添加した。混合物を25℃で2時間撹拌した。LCMSから、反応が完了したことが示された。混合物をH
2O(2mL)で処理し、EtOAc(3×3mL)で抽出し、次いでを真空中で濃縮して、アミド中間体(72mg、100%、粗生成物)を黄色の油状物として得た。未精製の生成物をそれ以上精製しないでそれに続く工程に使用した。LCMS:RT0.66分、MS420.2M+H。
【0266】
n−酢酸プロピル(0.5mL)中の前の工程からのアミド(72mg、0.171mmol)の溶液に、T3P(218mg、0.343mmol)を110℃で添加した。混合物を110℃で16時間撹拌した。LCMSから、反応が完了したことが示された。(MS=402.2M+H)。混合物を精製し、生成物(34.1mg、49.5%)を、HPLC精製(カラム:アゲラ(Agela)のデュラシェル(Durashell)、5μm;移動相A:水中の0.05%水酸化アンモニウム;移動相B:アセトニトリル;勾配:46%から56%のB)により得た。
【0267】
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 1.36 (d, J = 6.1 Hz, 3H), 1.74-2.07 (m, 5H), 2.21 (t, J = 12.1 Hz, 2H), 2.43 (b, 1H), 2.76 (b, 1H), 3.32 (d, J = 1.7 Hz, 2H), 3.84 (td, J = 12.1, 2.7 Hz, 2H), 4.32 (dd, J = 12.1, 5.4 Hz, 1H), 4.62 (m, 1H), 4.93-5.08 (m, 2H), 5.27 (b, 1H), 7.72 (dd, J = 9.0, 2.2 Hz, 1H), 8.18 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 8.86 (b, 1H), 9.14 (s, 1H)。LCMS:RT3.01分、MS402.3M+H;カラム:ウォーターズのXブリッジC18 50×2.0mm、5um;移動相:C)水中の10mMのNH
4HCO
3;D)ACN。勾配:0.6分以内の1%Dから5%Dへの増加;3.4分以内の5%DBから100%Dへの増加。流速0.8mL/分のMSイオン化:ESI。
【0268】
実施例2
8−クロロ−2−(cis−3−フルオロシクロブチル)−1−[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン
【0269】
【化43】
【0270】
n−酢酸プロピル(0.3mL)中の6−クロロ−N
4−[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]キノリン−3,4−ジアミン(50mg、0.171mmol)およびcis−3−フルオロシクロブタン−1−カルボン酸(22.3mg、0.189mmol)の溶液に、DIEA(44.3mg、0.343mmol)およびT3P(164mg、0.257mmol)を60℃で添加した。混合物を60℃で1時間撹拌し、90℃で16時間撹拌した。LCMSから、反応が完了したことが示された。混合物を真空中で濃縮し、逆相HPLC(カラム:アゲラのデュラシェル、5μm;移動相A:水中の0.05%水酸化アンモニウム;移動相B:アセトニトリル;勾配:42%から62%のB)によって精製して、生成物を得た(14.66mg、22.9%)。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 1.34 (d, J = 6.2 Hz, 3H), 1.79 - 2.13 (m, 2H), 2.31 (b, 1H), 2.47 - 2.87 (m, 3H), 2.88 - 3.09 (m, 2H), 3.58 (tt, J = 9.8, 7.5 Hz, 1H), 3.69 - 3.91 (m, 2H), 4.28 (dd, J = 11.9, 5.2 Hz, 1H), 5.11 (q, J = 7.1 Hz, 1H), 5.25 (p, J = 7.1 Hz, 1H), 7.67 (dd, J = 8.9, 2.1 Hz, 1H), 8.12 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 8.64 (b, 1H), 9.11 (s, 1H)。 LCMS: 374.3 M+H。
【0271】
実施例3
8−クロロ−2−(cis−3−フルオロ−3−メチルシクロブチル)−1−[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン
【0272】
【化44】
【0273】
ピリジン(0.3mL)中の6−クロロ−N
4−[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]キノリン−3,4−ジアミン(50mg、0.17mmol)および(1r,3r)−3−フルオロ−3−メチルシクロブタン−1−カルボン酸(24.9mg、0.189mmol)の混合物に、EDCI(65.7mg、0.343mmol)を添加した。混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMS(RT0.56分、MS406.0M+H)から反応が完了したことが示された。混合物を水(1mL)で処理し、EtOAc(2mL×3)で抽出し、溶媒を真空中で除去し、未精製の生成物を得た(赤色の油状物、約70mg)。未精製の生成物を、それ以上精製せずに直接それに続く工程に使用した。
【0274】
酢酸プロピル(0.5mL)中のアミド中間体(70mg、0.17mmol)の混合物に、T3P(219mg、0.375mmol)を添加した。混合物を110℃で加熱し、16時間撹拌した。LCMS(MS388.0M+H)から反応が完了したことが示された。混合物を真空中で濃縮して、残留物を得た(粗生成物、約85mg)。未精製の残留物を分取用HPLCで精製して、異性化に起因する2種の生成物の混合物を得た。この混合物を、シリカゲルでの薄層クロマトグラフィー(溶離剤:1:1のTHF/石油エーテル)により分離して、最初に溶出するジアステレオマー(14.12mg、21%の収量)を白色の固体として得た。2番目に溶出するジアステレオマーを、コンビフラッシュ(DCM:MeOH、10:1)によってさらに精製して、実施例3と名付けられた生成物(15.18mg、23%の収量)を白色の固体として得た。
【0275】
実施例3:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 1.35 (d, J = 6.1 Hz, 3H), 1.68 (d, J = 21.9 Hz, 3H), 2.03 (d, J = 45.4 Hz, 2H), 2.37 (b, 1H), 2.58-2.77 (m, 3H), 2.90 (dd, J = 20.9, 10.0 Hz, 2H), 3.54-3.67 (m, 1H), 3.71-3.92 (m, 2H), 4.30 (dd, J = 11.9, 5.3 Hz, 1H), 5.07 (b, 1H), 7.73 (dd, J = 9.0, 2.2 Hz, 1H), 8.18 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 8.75 (b, 1H), 9.16 (s, 1H)。実施例3の立体化学を、2−D NOE分光法によって確認した。LCMS RT2.70分、MS388.0M+H、移動相:A)水中の0.1%FA;B)ACN中の0.1%FA。勾配:0.6分以内の1%Bから5%Bへの増加;3.4分以内の5%Bから100%Bへの増加。流速0.8mL/分;HPLC RT3.61分、移動相:1分での水(0.1%TFA)中の1.0%ACNから水(0.1%TFA)中の5%ACN;次いで5分での水(0.1%TFA)中の5%ACNから100%ACN(0.1%TFA);100%ACN(0.1%TFA)で2分保持;流速1.2mL/分。
【0276】
以下の実施例を、上記の実施例1〜3と同様にして作製した。
実施例4
8−クロロ−1−[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(3R)−テトラヒドロフラン−3−イル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン
【0277】
【化45】
【0278】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.39 (d, J = 6.1 Hz, 3H), 2.02 (m, 2H), 2.40 - 2.61 (m, 3H), 2.82 (b, 1H), 3.65 - 3.94 (m, 3H), 4.07 (dt, J = 8.4, 7.1 Hz, 1H), 4.17 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 4.24 - 4.46 (m, 2H), 4.97 (b, 1H), 7.63 (dd, J = 8.9, 2.2 Hz, 1H), 8.22 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 8.65 (b, 1H), 9.28 (s, 1H)。LCMS:MS:372.1(M+H);RT2.33分;カラム:ウォーターズのXブリッジC18、50×2.0mm、5um;移動相A:水中の0.1%FA;移動相B:ACN中の0.1%FA。勾配:0.6分以内の1%Bから5%Bへの増加;3.4分以内の5%Bから100%Bへの増加。流速0.8mL/分。
【0279】
実施例5
8−クロロ−2−(3−フルオロ−3−メチルシクロブチル)−1−[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン
【0280】
【化46】
【0281】
MS388.054M+H;RT2.95分;方法:カラム:ウォーターズのアトランティス(Atlantis)dC18、4.6×50mm、5μm;移動相A:水中の0.05%トリフルオロ酢酸(v/v);移動相B:アセトニトリル中の0.05%トリフルオロ酢酸(v/v);勾配:1分にわたり5.0%のB、次いで3.0分にわたり直線的に5.0%から95%のB、次いで1分にわたり95%のB。流速:2mL/分。
【0282】
実施例6
8−クロロ−2−(cis−3−メトキシシクロブチル)−1−[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン
【0283】
【化47】
【0284】
MS386.358M+H;RT2.75分;方法:カラム:ウォーターズのアトランティスdC18、4.6×50mm、5μm;移動相A:水中の0.05%トリフルオロ酢酸(v/v);移動相B:アセトニトリル中の0.05%トリフルオロ酢酸(v/v);勾配:1分にわたり5.0%のB、次いで3.0分にわたり直線的に5.0%から95%のB、次いで1分にわたり95%のB。流速:2mL/分。
【0285】
実施例7
8−クロロ−1−[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン
【0286】
【化48】
【0287】
MS386;RT2.45分;カラム:XブリッジC18 2.1×50mm;5μm;温度:40℃;移動相A:水中の0.0375%TFA;移動相B:アセトニトリル中の0.01875%TFA。勾配:最初に1%B、時間0.00分;1%B、時間0.60分;5%B、時間4.00分;100%B、時間4.30分;1%B、時間4.70分、1%B;流速0.8mL/分。
【0288】
実施例8
8−クロロ−2−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−1−[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン
【0289】
【化49】
【0290】
MS420M+H(RT2.63分;カラム:XブリッジC18 2.1mm×50mm、5μm;温度40℃;移動相A:水中の0.0375%TFA;移動相B:アセトニトリル中の0.01875%TFA;勾配:最初に10%B;時間0.00分で10%B;時間0.50分で10%B;時間4.00分で100%B;時間4.30分で0%B;時間4.70分で10%B;流速0.8mL/分。
【0291】
実施例9
8−クロロ−1−[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−(テトラヒドロフラン−2−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン、DIAST1
【0292】
【化50】
【0293】
実施例9を含有するジアステレオマー混合物を、超臨界流体クロマトグラフィー[カラム:キラルテクノロジーのキラルセル(Chiralcel)OD−H、5μm;移動相:93:7の二酸化炭素/(0.2%水酸化アンモニウムを含有するメタノール)]によって、その成分であるジアステレオマーに分離した。最初に溶出するジアステレオマーを実施例9と名付けた。MS372.5M+H(RT3.32分;カラム:フェノメネックスのルクスセルロース−1(Lux Cellulose-1)、4.6×100mm、5μm;移動相:90:10の二酸化炭素/(0.2%水酸化アンモニウムを含有するメタノール);逆圧:120bar;流速:3.0mL/分)。
【0294】
実施例10
8−クロロ−2−(5−メチルテトラヒドロフラン−3−イル)−1−[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン、DIAST2
【0295】
【化51】
【0296】
実施例10を、5−メチルテトラヒドロフラン−3−カルボン酸から合成した。得られたジアステレオマー混合物を、超臨界流体クロマトグラフィー[カラム:フェノメネックスのルクスセルロース−1、5μm;移動相:75:25の二酸化炭素:(0.2%1−アミノプロパン−2−オールを含有する2−プロパノール)]によって、その成分であるジアステレオマーに分離した。2番目に溶出するジアステレオマーを実施例10と名付けた。MS388.4M+H。
【0297】
実施例11
8−クロロ−2−(3,3−ジフルオロシクロペンチル)−1−[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン
【0298】
【化52】
【0299】
MS406;RT2.61分;カラム:XブリッジC18、2.1×50mm;5μm;移動相A:水中の0.0375%TFA;移動相B:アセトニトリル中の0.01875%TFA;勾配:0.50分にわたり10%のB;3.5分にわたり10%から100%のB;流速:0.8mL/分。
【0300】
実施例12
8−クロロ−1−[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−(オキセタン−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン
【0301】
【化53】
【0302】
MS358.0;RT2.58分;カラム:ウォーターズのXブリッジC18、50×2.0mm、5um;移動相A:水中の10mMのNH
4HCO
3;移動相B:ACN。勾配:0.6分にわたり1%から5%のB;3.4分にわたり5%から100%のB;流速0.8mL/分。
【0303】
実施例13
2−[(cis)−3−フルオロシクロペンチル]−1−[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−8−カルボニトリル、ENT1
【0304】
【化54】
【0305】
ピリジン(3mL)中の3−アミノ−4−(((2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)キノリン−6−カルボニトリル(500mg、1.77mmol)および3−フルオロシクロペンタンカルボン酸(281mg、2.13mmol)の混合物に、EDCI(679mg、3.54mmol)を添加した。混合物を25℃で維持し、2時間撹拌した。LCMSから、この反応により2種の生成物が生じたことが示された。混合物を水(5mL)で処理し、EtOAc(10mL×3)で抽出し、溶媒を真空中で除去し、未精製の残留物を得て、これを、PE:THF(100%から10%のPE)で溶出させるコンビフラッシュによって精製して、2種の異性体を得た。より低い極性のスポット(220mg、31.3%の収量)は黄色の固体であった。より高い極性のスポット(250mg、35.6%の収量)も黄色の固体であった。構造をスペクトル分析によって確認した。より低い極性の材料。LCMS:RT0.62分、MS397.2M+H、純度91.52%。HPLC:RT2.91分、純度92.95%。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.23 (dd, J=6.11, 2.20 Hz, 4 H) 1.78-2.06 (m, 4 H) 2.21-2.55 (m, 6 H) 3.08-3.20 (m, 1 H) 3.36-3.50 (m, 2 H) 3.65 (br d, J=9.78 Hz, 1 H) 3.73-3.80 (m, 1 H) 3.79 (br s, 1 H) 3.99-4.18 (m, 2 H) 5.28-5.48 (m, 1 H) 7.02 (s, 1 H) 7.55 (br d, J=4.89 Hz, 1 H) 7.80 (dd, J=8.80, 1.47 Hz, 1 H) 8.12 (d, J=8.80 Hz, 1 H) 8.36 (d, J=1.47 Hz, 1 H) 8.96 (s, 1 H)。
19F NMR (377 MHz, CDCl
3) δ ppm -167.85 (br d, J=11.44 Hz, 1 F)。
【0306】
より高い極性の材料。LCMS:RT0.62分、MS397.2M+H、純度95.14%。HPLC:RT2.85分、純度91.5%。
1H NMR 400 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.24 (dd, J=6.11, 1.71 Hz, 4 H) 1.90-2.44 (m, 10 H) 3.12 - 3.23 (m, 1 H) 3.38-3.49 (m, 2 H) 3.57-3.68 (m, 1 H) 4.01- 4.09 (m, 1 H) 4.15 (br d, J=9.78 Hz, 1 H) 5.18-5.49 (m, 1 H) 7.41 (s, 1 H) 7.81 (dd, J=8.80, 1.47 Hz, 1 H) 8.12 (d, J=8.80 Hz, 1 H) 8.35 (d, J=1.47 Hz, 1 H) 8.98 (s, 1 H)。
19F NMR (377 MHz, CDCl
3) δ ppm -172.42から-169.11 (m, 1 F)。
【0307】
酢酸プロピル(2mL)中のより高い極性の異性体(250mg、0.631mmol)の混合物にT3P(803)を添加し、混合物を100℃で加熱し、16時間撹拌した。LCMSから、反応が完了したことが示された。両方の異性体を同じ反応で生成した。第2の実験で、酢酸プロピル中のより低い極性の異性体(220mg、0.555mmol)にT3Pを添加し、混合物を100℃で加熱し、16時間撹拌した。1回のワークアップおよび精製のために2つの反応混合物を合わせた。混合物をNaHCO
3(5mL)で処理し、EtOAc(10mL×3)で抽出し、溶媒を真空下で除去し、粗生成物を得て、これをPE:THF(100%から10%のPE)で溶出させるコンビフラッシュによって精製して、2種の異性体を得た。より低い極性のスポット(150mg、31.5%の収量)は、黄色の固体であった。より高い極性のスポット(1000mg、21%の収量)は黄色の固体であり、これは、ヘテロ核オーバーハウザー効果分光法によって確立されたように、シクロペンタン環でシス立体配置所有していた。より低い極性の材料:LCMS RT0.72分;MS379.2M+H;純度98.11%。HPLC RT3.69分、純度86.58%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.40 (d, J=6.02 Hz, 3 H) 1.90-2.85 (m, 11 H) 3.70-3.91 (m, 3 H) 4.38 (br d, J=8.03 Hz, 1 H) 5.33-5.52 (m, 1 H) 7.85 (dd, J=8.53, 1.51 Hz, 1 H) 8.37 (d, J=8.53 Hz, 1 H) 8.97 (br s, 1 H) 9.38 (s, 1 H)。
19F NMR (376 MHz, CDCl
3) δ ppm -172.02から-169.02 (m, 1 F)。より高い極性の材料:LCMS:RT0.70分、MS379.2M+H、純度99.6%。HPLC:RT3.53分、純度79.1%。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.40 (dd, J=6.02, 1.51 Hz, 4 H) 1.87-2.81 (m, 15 H) 3.47-3.88 (m, 5 H) 4.36 (br s, 1 H) 5.22-5.45 (m, 1 H) 6.98 (s, 2 H) 7.81-7.88 (m, 1 H) 8.37 (d, J=9.04 Hz, 1 H) 9.01 (br s, 1 H) 9.43 (s, 1 H)。
19F NMR (376 MHz, CDCl
3) δ ppm -168.17 (br s, 1 F)。
【0308】
前の実験からのより高い極性の材料を、キラルSFC.カラム:キラルテクノロジーのキラルパックIC、10μm;移動相:60:40の二酸化炭素/(0.1%水酸化アンモニウムを含有するエタノール)によって精製した。実施例13が最初に溶出する異性体(ピーク1)であった(23.3mg、23.3%の収量、白色の固体)。
【0309】
1H NMR 400 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.39 (d, J=6.02 Hz, 3 H) 1.75 (br s, 2 H) 1.77-2.14 (m, 3 H) 2.27 (td, J=12.92, 6.78 Hz, 1 H) 2.21-2.83 (m, 1 H) 2.34-2.42 (m, 1 H) 2.45-2.83 (m, 4 H) 3.57 (quin, J=8.66 Hz, 1 H) 3.75 (br d, J=9.03 Hz, 2 H) 4.35 (br s, 1 H) 5.01 (br s, 1 H) 5.23-5.45 (m, 1 H) 7.84 (dd, J=8.53, 1.51 Hz, 1 H) 8.36 (d, J=8.53 Hz, 1 H) 9.01 (br s, 1 H) 9.42 (s, 1 H)。
19F NMR 376 MHz, CDCl
3) δ ppm -168.14 (br s, 1 F)。LCMS RT2.95分;MS379.2M+H;カラム:ウォーターズのXブリッジC18、30×2.0mm、3.5um;移動相:A)水中の0.05%NH
4OH;B)ACN。勾配:5.8分以内に0%Bから95%Bへの増加;95%のBで1.1分保持;流速1.0mL/分。HPLC RT3.55分;カラム:HPLC−BCアルティメット(Ultimate)XB−C18、3um、3.0×50mm;移動相:1分での水(0.1%TFA)中の1.0%ACNから水(0.1%TFA)中の5%ACN;次いで5分での水(0.1%TFA)中の5%ACNから100%ACN(0.1%TFA);100%ACN(0.1%TFA)で2分保持;流速1.2mL/分。
【0310】
実施例14
2−[(cis)−3−フルオロシクロペンチル]−1−[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−8−カルボニトリル、ENT2
【0311】
【化55】
【0312】
ピーク2(16.3mg、16.3%の収量、白色の固体)
1H NMR 400 MHz, CDCl
3) δ ppm 1.39 (d, J=6.53 Hz, 3 H) 1.79 - 2.90 (m, 11 H) 3.56 (quin, J=8.66 Hz, 1 H) 3.76 (br s, 2 H) 4.38 (br s, 1 H) 5.02 (br s, 1 H) 5.23 - 5.47 (m, 1 H) 7.83 (dd, J=8.78, 1.25 Hz, 1 H) 8.36 (d, J=9.03 Hz, 1 H) 8.83 - 9.18 (m, 1 H) 9.42 (s, 1 H);
19F NMR 376 MHz, CDCl
3) δ ppm -168.13 (br s, 1 F); LCMS RT2.95分;MS379.2 M+H;方法:機器およびカラム:LCMS−T(4−302);ウォーターズのXブリッジC18 30×2.0mm、3.5um;移動相:A)水中の0.05%NH
4OH;B)ACN。勾配:5.8分以内に0%Bから95%Bへの増加;95%のBで1.1分保持;流速1.0mL/分;MSイオン化:ESI。
【0313】
HPLC RT3.55分、条件:機器およびカラム:HPLC−BCアルティメット XB−C18、3um、3.0×50mm、移動相:1分での水(0.1%TFA)中の1.0%ACNから水(0.1%TFA)中の5%ACN;次いで5分での水(0.1%TFA)中の5%ACNから100%ACN(0.1%TFA);100%ACN(0.1%TFA)で2分保持;流速:1.2mL/分);
ee値:RT3.90分、ee値:99.1%。機器:SFC−D(12−102)方法:カラム:キラルパックIC−3 150×4.6mm内径、3um;移動相:CO
2中の40%エタノール(0.05%DEA);流速:2.5mL/分;カラム温度:40℃。
【0314】
実施例15
2−(cis−4−フルオロシクロヘキシル)−1−[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−8−カルボニトリル
【0315】
【化56】
【0316】
3−アミノ−4−{[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]アミノ}キノリン−6−カルボニトリル(50mg、0.177mmol)(1(S),4(S))−4−フルオロシクロヘキサン−1−カルボン酸(28.5mg、0.195mmol)およびEDCI(67.9mg、0.354mmol)の溶液を、20℃で、ピリジン(0.3mL)中で撹拌した。混合物を25℃で2時間撹拌した。LCMSから、反応が完了したことが示された。混合物をH
2O(2mL)で処理し、EtOAc(3×3mL)で抽出し、次いで真空下で濃縮して、アミド中間体(70.7mg、100%、粗生成物)を黄色の油状物として得た。未精製の生成物をそれ以上精製しないでそれに続く工程に使用した。LCMS RT0.64分、MS411.2M+H。
【0317】
n−酢酸プロピル(0.5mL)中の前の生成物(72.7mg、0.177mmol)の溶液に、T3P(225mg、0.354mmol)を添加した。混合物を110℃で16時間撹拌した。LCMSから、反応が完了したことが示された。LCMS RT0.72分、MS393.2M+H。混合物を分取用HPLCで精製した。生成物を含有する画分を凍結乾燥して、9.6mg、14%収量を得た。カラム:ウォーターズのXブリッジC18 50×2.0mm、5um;移動相:C)水中の10mMのNH
4HCO
3;D)ACN。勾配:0.6分以内の1%Dから5%Dへの増加;3.4分以内の5%Dから100%Dへの増加;流速0.8mL/分;MSイオン化:ESI。
【0318】
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 1.38 (d, J = 6.1 Hz, 3H), 1.75 - 1.89 (m, 1H), 1.93 (d, J = 12.7 Hz, 3H), 2.05 (m, 1H), 2.40 (b, 1H), 2.23 (t, J = 12.8 Hz, 5H), 2.72 (b, 1H), 3.41 (q, J = 11.6 Hz, 1H), 3.89 (q, J = 12.7, 11.1 Hz, 2H), 4.34 (m, 1H), 4.62 (s, 1H), 4.99 (d, J = 31.3 Hz, 1H), 5.36 (b, 1H), 7.98 (dd, J = 8.7, 1.6 Hz, 1H), 8.35 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 9.09 - 9.44 (m, 1H)。LCMS RT2.79分、MS393.3M+H;カラム:ウォーターズのXブリッジC18、50×2.0mm、5um;移動相A:水中の10mMのNH
4HCO
3;移動相B:ACN。勾配:0.6分にわたり1%から5%のB、次いで3.4分にわたり5%から100%のB;流速0.8mL/分。
【0319】
実施例16
1−[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(3R)−テトラヒドロフラン−3−イル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−8−カルボニトリル
【0320】
【化57】
【0321】
3−アミノ−4−{[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]アミノ}キノリン−6−カルボニトリル(50mg、0.18mmol)および(S)−テトラヒドロフラン−3−カルボン酸(30.8mg、0.266mmol)を、DMF(2mL)、続いてDMF中のT3P(0.277mL、0.44mmol、1.6M)、最後にDIEA(68mg、0.531mmol)に添加した。次いで混合物を15時間かけて110℃に加熱した。LCMSから、反応が完了したことが示された。混合物を水(10mL)中に流し込み、EtOAc(10mL×3)で抽出し、有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、未精製の生成物を得て、次いで分取用HPLCで精製した(ウォーターズのXブリッジ・プレップOBD(XBridge Prep OBD)C18 150×30mm、5u;水(0.05%アンモニア水酸化物v/v)ACN25mL/分)。濃縮し、凍結乾燥て、望ましい生成物を白色の固体として得た(12.2mg、19%収量)。
【0322】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 1.25 (d, J = 6.1 Hz, 3H), 1.90-2.27 (m, 3H), 2.29-2.41 (m, 1H), 2.41-2.49 (m, 2H), 3.78 (dd, J = 25.7, 13.5 Hz, 2H), 3.91 (q, J = 7.4 Hz, 1H), 4.00 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 4.10 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 4.18 (m, 1H), 4.25 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 5.31 (b, 1H), 8.03 (dt, J = 8.8, 2.0 Hz, 1H), 8.31 (dd, J = 8.7, 2.9 Hz, 1H), 9.02 (s, 1H), 9.34 (d, J = 2.1 Hz, 1H)。LCMSカラム:ウォーターズのXブリッジC18 50×2.0mm、5um;移動相:A)水中の0.1%FA;B)ACN中の0.1%FA。勾配:0.6分以内の1%Bから5%Bへの増加;3.4分以内の5%Bから100%Bへの増加;流速0.8mL/分のMSイオン化:ESI。HPLC:HPLC−AEアルティメットXB−C18、3um、3.0×50mm;移動相:1分での水(0.1%TFA)中の1.0%ACNから水(0.1%TFA)中の5%ACN、次いで5分での水(0.1%TFA)中の5%ACNから100%ACN(0.1%TFA);100%ACN(0.1%TFA)で2分保持;流速:1.2mL/分。
【0323】
以下の実施例を、上記の実施例と同様にして作製した。
実施例17
2−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−1−[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−8−カルボニトリル
【0324】
【化58】
【0325】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.40 (d, J = 5.9 Hz, 3H), 1.81-2.16 (m, 6H), 2.33 (m, 4H), 2.62 (m, 1H), 3.17 (b, 1H), 3.78 (q, J = 13.1, 10.7 Hz, 3H), 4.38 (b, 1H), 4.96 (b, 1H), 7.84 (dd, J = 8.6, 1.7 Hz, 1H), 8.37 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 8.78 (b, 1H), 9.39 (s, 1H)。LCMS:RT2.84分;MS411.1M+H;カラム:ウォーターズのXブリッジC18 50×2.0mm、5um;移動相:A)水中の0.1%FA;B)ACN中の0.1%FA。勾配:0.6分以内の1%Bから5%Bへの増加;3.4分以内の5%Bから100%Bへの増加;流速0.8mL/分。
【0326】
実施例18
2−(cis−3−フルオロ−3−メチルシクロブチル)−1−[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−8−カルボニトリル
【0327】
【化59】
【0328】
1H NMR 400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.30 (s, 1H) 9.10 (br s, 1H) 8.34 (d, J=8.66 Hz, 1H) 7.98 (dd, J=8.75, 1.69 Hz, 1H) 5.13 (br s, 1H) 4.34 - 4.22 (m, 2H) 3.89 - 3.81 (m, 2H) 3.01 - 2.90 (m, 2H) 2.87 -2.76 (m, 2H) 2.64 (br s, 1H) 2.32 (br s, 1H) 2.14 (br s, 1H) 2.07 (br s, 1H) 1.56 (d, J=21.9 Hz, 3H) 1.37 (d, J=6.11 Hz, 3H)。LCMS RT2.74分;MS379.0M+H;純度:100%。機器:アジレント(Agilent)のLCMS1200−6140A(4−302LCMS−AL);カラム:ウォーターズのXブリッジC18 50×2.0mm、5um;移動相:A)水中の0.1%FA;B)ACN中の0.1%FA。勾配:0.6分以内の1%Bから5%Bへの増加;3.4分以内の5%Bから100%Bへの増加;流速0.8mL/分。
【0329】
実施例19
2−(cis−3−フルオロシクロブチル)−1−[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−8−カルボニトリル
【0330】
【化60】
【0331】
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.30 (s, 1H) 9.08 (br s, 1H) 8.34 (d, J=8.66 Hz, 1H) 7.98 (dd, J=8.69, 1.66 Hz, 1H) 5.20 (dq, J=55.8, 7.14 Hz, 1H) 4.61 (s, 1H) 4.32 (dd, J=11.8, 5.19 Hz, 1H) 3.89 - 3.81 (m, 2H) 3.63 (tt, J=9.76, 7.53 Hz, 1H) 3.03-2.97 (m, 2H) 2.86 -2.76 (m, 2H) 2.64 (br s, 1H) 2.31 (br s, 1H) 2.14 (br s, 1H) 2.02 (br s, 1H) 1.37 (d, J=6.14 Hz, 3H)。LCMS:2.68分;MS365.3M+H;カラム:ウォーターズのXブリッジC18 50×2.0mm、5um;移動相A:水中の10mMのNH
4HCO
3;移動相B:ACN。勾配:0.6分にわたり1%から5%のB、次いで3.4分にわたり5%から100%のB;流速0.8mL/分。
【0332】
実施例20
2−(2,2−ジフルオロシクロヘキシル)−1−[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−8−カルボニトリル、DIAST2
【0333】
【化61】
【0334】
実施例20を含有するジアステレオマー混合物を、超臨界流体クロマトグラフィー[カラム:フェノメネックスのルクスセルロース−2、10μm;移動相:60:40の二酸化炭素/(0.1%水酸化アンモニウムを含有するメタノール)]によって、その成分であるジアステレオマーに分離した。2番目に溶出するジアステレオマーを実施例20と名付けた。MS411.1M+H;RT2.86分;機器:アジレントのLCMS(4−302LCMS−AL);カラム:ウォーターズのXブリッジC18 50×2.0mm、5um;移動相:A)水中の0.1%FA;B)ACN中の0.1%FA。勾配:0.6分以内の1%Bから5%Bへの増加;3.4分以内の5%Bから100%Bへの増加;流速0.8mL/分。
【0335】
実施例21
8−(ジフルオロメチル)−1−((2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−((R)−テトラヒドロフラン−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン
【0336】
【化62】
【0337】
6−(ジフルオロメチル)−N
4−((2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)キノリン−3,4−ジアミン(0.100g、0.325mmol)のトルエン(3.00mL、c=0.108M)溶液に、(S)−テトラヒドロフラン−3−カルボン酸(0.039g、0.342mmol、1.05当量)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.046g、0.358mmol、1.10当量)、最後に2,4,6−トリプロピル−1,3,5,2,4,6−トリオキサトリホスホリナン−2,4,6−トリオキシド(0.228g、0.358mmol、1.10当量)を添加した。得られた溶液を90分かけて60℃に加熱した。次いで反応温度を100℃に高め、反応混合物を4時間にわたりその温度で撹拌した。反応混合物をEtOAc(10mL)とNaHCO
3(飽和水溶液、10mL)との間で分配した。有機層を分離し、Na
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して、暗いオレンジ色の油性残留物を得た。標準的なシリカカラムクロマトグラフィー(DCM中の0から15%のMeOH)による精製により、8−(ジフルオロメチル)−1−((2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−((R)−テトラヒドロフラン−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンをオフホワイト色の固体として得た(0.065g、0.168mmol、52%収量)。H NMR 400 MHz, CD
3OD) δ ppm 1.36 (d, J=6.53 Hz, 3 H) 1.97-2.23 (m, 2 H) 2.38-2.53 (m, 2 H) 2.40-2.66 (m, 3 H) 2.80 (br s, 1 H) 3.81-3.93 (m, 2 H) 4.00-4.09 (m, 1 H) 4.11-4.25 (m, 3 H) 4.29-4.39 (m, 2 H) 5.33 (br s, 1 H) 6.94-7.26 (m, 1 H) 7.92 (d, J=8.53 Hz, 1 H) 8.34 (d, J=8.53 Hz, 1 H) 8.84 - 9.10 (m, 1 H) 8.99 (br s, 1 H) 9.24 (s, 1 H));
19F NMR 376 MHz, CD
3OD) δ ppm -113.72から-108.29 (m, 1 F) ; LCMS MS 388.0 M+H。
【0338】
以下の実施例22〜25の一般的な手順:N,N−ジイソプロピルエチルアミン(25.4mg、0.196mmol)および2,4,6−トリプロピル−1,3,5,2,4,6−トリオキサホスフィナン2,4,6−トリオキシド(酢酸エチル中の50%溶液、238mg、0.374mmol)を、トルエン(1mL)中のジアミン(0.19mmol)および酸(0.191mmol)の溶液に添加し、反応混合物を70℃で1時間撹拌した。この時点でのLCMSからアミド中間体への変換が示され、次いで反応混合物を105℃で16時間撹拌し、その後すぐにこれを真空中で濃縮し、逆相HPLC(カラム:アゲラのデュラシェル、5μm;移動相A:水中の0.05%水酸化アンモニウム;移動相B:アセトニトリル)によって精製して、生成物を得た。
【0339】
実施例22
2−(cis−3−フルオロ−3−メチルシクロブチル)−1−[(3R)−1−メチルピロリジン−3−イル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−8−カルボニトリル
【0340】
【化63】
【0341】
MS364.2M+H;RT2.97;機器:アジレントのLCMS(4−302LCMS−AL);カラム:ウォーターズのXブリッジC18、50×2.0mm;5um;移動相A:水中の10mMのNH
4HCO
3;移動相B:ACN。勾配:0.6分にわたり1%から5%のB;3.4分にわたり5%から100%のB。流速0.8mL/分。
【0342】
実施例23
2−(cis−4−フルオロシクロヘキシル)−1−[(3R)−1−メチルピロリジン−3−イル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−8−カルボニトリル
【0343】
【化64】
【0344】
MS378.2M+H;RT2.94分;機器:アジレントのLCMS(4−302LCMS−AL);カラム:ウォーターズのXブリッジC18 50×2.0mm、5um;移動相A:水中の10mMのNH
4HCO
3;移動相B:ACN。勾配:0.6分にわたり1%から5%のB;3.4分にわたり5%から100%のB;流速:0.8mL/分。
【0345】
実施例24
2−(cis−3−フルオロシクロブチル)−1−[(3R)−1−メチルピロリジン−3−イル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−8−カルボニトリル
【0346】
【化65】
【0347】
MS350.2M+H;RT2.83分;機器:アジレントのLCMS(4−302LCMS−AL);カラム:ウォーターズのXブリッジC18、50×2.0mm、5um;移動相A:水中の10mMのNH
4HCO
3;移動相B:ACN。勾配:0.6分にわたり1%から5%のB;3.4分にわたり5%から100%のB;流速:0.8mL/分。
【0348】
実施例25
1−[(3R)−1−メチルピロリジン−3−イル]−2−[(3R)−テトラヒドロフラン−3−イル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−8−カルボニトリル
【0349】
【化66】
【0350】
MS348.1M+H;RT1.68分;機器:アジレントのLCMS(4−302LCMS−AL);カラム:ウォーターズのXブリッジC18 50×2.0mm、5um;移動相:A)水中の0.1%FA;B)ACN中の0.1%FA。勾配:0.6分以内の1%Bから5%Bへの増加;3.4分以内の5%Bから100%Bへの増加;流速0.8mL/分)。
【0351】
実施例26
1−[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−2−[(3R)−テトラヒドロフラン−3−イル]−8−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン
【0352】
【化67】
【0353】
実施例26に使用した一般的な合成:
N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中の適切な酸(すなわちR
1CO
2H、0.422mmol)の溶液に、ジアミン(137mg、0.421mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(161mg、1.25mmol)、および2,4,6−トリプロピル−1,3,5,2,4,6−トリオキサホスフィナン2,4,6−トリオキシド(酢酸エチル中の50%溶液、0.39mL、0.655mmol)を添加した。反応混合物を110℃で2時間撹拌し、その後すぐにそれを水(80mL)で希釈し、EtOAc(3×80mL)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、逆相HPLC(カラム:アゲラのデュラシェル、5μm;移動相A:水中の0.05%水酸化アンモニウム;移動相B:アセトニトリル)によって精製して、生成物を薄い灰色または白色の固体として得た。
【0354】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.37 (d, J = 6.1 Hz, 3H), 1.81 - 2.19 (m, 2H), 2.39-2.65 (m, 3H), 2.80 (b, 1H), 3.65-3.81 (m, 2H), 3.85 (b, 1H), 4.07 (dt, J = 8.5, 7.1 Hz, 1H), 4.18 (q, J = 7.4 Hz, 2H), 4.26-4.47 (m, 2H), 5.02 (b, 1H), 7.87 (dd, J = 8.8, 1.9 Hz, 1H), 8.40 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 8.99 (b, 1H), 9.39 (s, 1H)。LCMS:MS406.0M+H。移動相:A)水中の0.1%FA;B)ACN中の0.1%FA。勾配:0.6分以内の1%Bから5%Bへの増加;3.4分以内の5%Bから100%Bへの増加;流速0.8mL/分。HPLC:3.87/10分、95.87%純度。HPLC−AEアルティメットXB−C18、3um、3.0×50mm。移動相:1分での水(0.1%TFA)中の1.0%ACNから水(0.1%TFA)中の5%ACN;次いで5分での水(0.1%TFA)中の5%ACNから100%ACN(0.1%TFA);100%ACN(0.1%TFA)で2分保持;流速1.2mL/分。
【0355】
実施例27
2−(cis−4−(8−クロロ−2−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)アセトニトリル、ENT1、および2−(cis−4−(8−クロロ−2−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)アセトニトリル]、ENT2(実施例27)
工程1:N−(cis−2−((ベンジルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−6−クロロ−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−3−ニトロキノリン−4−アミンの合成
【0356】
【化68】
【0357】
cis−2−((ベンジルオキシ)メチル)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(20.8g、56.0mmol)をフラスコに入れ、次いでアセトニトリル(300mL)およびDIEA(21.7g、168mmol)中に溶解させた。次いでこの混合物にに、4,6−ジクロロ−3−ニトロキノリン(17.2g、61.6mmol)を段階的に添加した。反応混合物を室温(25℃)で16時間撹拌した。LCMSから、反応が完了したことが示された。混合物を半分体積に濃縮し、水(400mL)で希釈し、EtOAc(300mL×2)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮して、残留物を得た(41g)。未精製の生成物をイスコ(ISCO)のコンビ−フラッシュ(Combi-flash)(330gのカラム、0から25%のPE中のEtOAc)で精製して、N−(cis−2−((ベンジルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−6−クロロ−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−3−ニトロキノリン−4−アミンを黄色の固体として得た(26.1g、80.6%収量)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.01 (s, 1H), 8.21 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.97 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.68 (dd, J = 8.9, 2.3 Hz, 1H), 7.38-7.21 (m, 5H), 6.89-6.73 (m, 1H), 6.27-6.13 (m, 2H), 4.64-4.46 (m, 2H), 4.42-4.23 (m, 2H), 4.15-4.05 (m, 1H), 3.85-3.71 (m, 1H), 3.68 (s, 3H), 3.57-3.53 (m, 1H), 3.53 (s, 3H), 3.48-3.37 (m, 3H), 1.95 (m, 3H), 1.71 (q, J = 11.8 Hz, 1H)。 LC-MS: MS 578.0 M+H; RT 0.92分。
【0358】
工程2:N−(cis−2−((ベンジルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−6−クロロ−3−ニトロキノリン−4−アミンの合成
【0359】
【化69】
【0360】
N−(cis−2−((ベンジルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−6−クロロ−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−3−ニトロキノリン−4−アミン(26.00g、10.4mmol)をDCM(300mL)中に溶解させ、次いでこの反応混合物にTFAトリフルオロ酢酸(30mL)を20℃でゆっくり滴加した。反応混合物を1.0時間撹拌した。LCMSから、反応が完了したことが示され、さらに望ましい生成物の質量が示された。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をEtOAcと共に溶解させ、NaHCO
3飽和水溶液(200mL)中に一部ずつ流し込んだ。混合物をEtOAc(500mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮して、N−(cis−2−((ベンジルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−6−クロロ−3−ニトロキノリン−4−アミン(17.8g、92%の収量)を黄色の固体として得た。LCMS:MS427.9M+H;RT0.83分;純度97.283%。
【0361】
工程3:N
4−(cis−2−((ベンジルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−6−クロロキノリン−3,4−ジアミンの合成
【0362】
【化70】
【0363】
THF(200mL)中のN−(cis−2−((ベンジルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−6−クロロ−3−ニトロキノリン−4−アミン(6.0g、14.02mmol)の溶液に、アルゴン下、20℃で一部ずつPt/C(1370mg)を添加した。フラスコをアルゴンでパージした後、混合物を水素で飽和させ、50psiの水素下で20℃で3時間撹拌した。LCMSによれば、望ましい生成物の形成が示された。混合物をろ過し、ろ液を濃縮して、望ましい生成物N
4−(cis−2−((ベンジルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−6−クロロキノリン−3,4−ジアミンを茶色の固体として得た(5750mg、103%収量)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.46 (s, 1H), 7.89 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.38 (dd, J = 8.9, 2.2 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 5.4 Hz, 4H), 7.30 - 7.23 (m, 1H), 4.62 - 4.49 (m, 2H), 4.08 (ddd, J = 11.7, 4.7, 1.6 Hz, 1H), 3.89 (s, 2H), 3.74 (dddd, J = 6.7, 4.2, 2.5, 1.2 Hz, 1H), 3.59 - 3.39 (m, 4H), 3.34 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 1.92 - 1.80 (m, 3H), 1.59 (qd, J = 12.4, 4.7 Hz, 1H)。LCMS: MS 397.8。
【0364】
工程4:N−(4−((cis−2−((ベンジルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−6−クロロキノリン−3−イル)−3,3−ジフルオロシクロブタン−1−カルボキサミドの合成
【0365】
【化71】
【0366】
N
4−(cis−2−((ベンジルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−6−クロロキノリン−3,4−ジアミン(600mg、0.251mmol)をピリジン(12.0mL)中に溶解させ、次いで3,3−ジフルオロシクロブタン−1−カルボン酸(226mg、1.66mmol)、続いてEDCI(578mg、3.02mmol)を添加した。得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。LCMSによれば、主要な生成物としての望ましい生成物の形成が示された。暗赤色の混合物を濃縮し、残留物を水(50mL)に流し込み、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮して、未精製の生成物N−(4−((cis−2−((ベンジルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−6−クロロキノリン−3−イル)−3,3−ジフルオロシクロブタン−1−カルボキサミドを赤色の油状物として得た(0.83g、107%収量)。LCMS:MS516.1M+H。
【0367】
工程5:1−(cis−2−((ベンジルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−8−クロロ−2−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンの合成
【0368】
【化72】
【0369】
工程6:N−(4−((cis−2−((ベンジルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−6−クロロキノリン−3−イル)−3,3−ジフルオロシクロブタン−1−カルボキサミド(830mg、1.61mmol)をHOAc(15.0mL)中に溶解させ、105℃で16時間撹拌した。LCMSによれば、主要な生成物としての望ましい生成物の形成が示された。反応物を別の実験反応物と合わせ、ワークアップした。HOAcを真空中で除去した。残留物をNaHCO
3(100mL、半飽和)と共に溶解させ、EtOAc(100mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮して、未精製の生成物1−(cis−2−((ベンジルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−8−クロロ−2−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンを黄色の固体として得た(880mg、2つの反応からの合計収量に基づき93.6%の収量。LCMS:MS498.2M+H。
【0370】
工程7:(cis−4−(8−クロロ−2−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メタノールの合成
【0371】
【化73】
【0372】
DCM(30mL)中の1−(cis−2−((ベンジルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−8−クロロ−2−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(880mg、1.77mmol)の溶液を、10℃で、BCl
3(5.30mL、5.30mmol)で一部ずつ処理した。次いで得られた混合物を25℃で1時間撹拌した。LCMSによれば、望ましい生成物の形成が示された。混合物をNaHCO
3(80mL、飽和水溶液)中に流し込み、DCM(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮して、未精製の生成物を茶色の固体として得た(1.08g)。粗生成物を、イスコのコンビ−フラッシュ(DCM中0から2.0%のMeOH、12gのカラム)で精製して、望ましい生成物(cis−4−(8−クロロ−2−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メタノールをオフホワイト色の固体として得た(737mg、定量可能な量)。LCMS:MS408.1M+H。
【0373】
工程8:(cis−4−(8−クロロ−2−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メタンスルホン酸メチルの合成
【0374】
【化74】
【0375】
(cis−4−(8−クロロ−2−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メタノール(737mg、1.81mmol)をDCM(25mL)中に溶解させ、NEt
3(549mg、5.42mmol)およびMsCl(248mg、0.177mL、2.17mmol)で処理した。得られた混合物を25℃で1時間撹拌した。LCMSによれば、望ましい生成物の形成が示された。混合物を水(50mL)に流し込み、EtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮して、望ましい生成物(cis−4−(8−クロロ−2−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メタンスルホン酸メチルを淡黄色の発泡性固体として得た(733mg、83.5%収量)。LCMS:MS486.0M+H;RT0.71分;純度99.068%。
【0376】
工程9:{cis−4−[8−クロロ−2−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル}アセトニトリルの合成
【0377】
【化75】
【0378】
DMSO(15mL)中の(cis−4−(8−クロロ−2−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メタンスルホン酸メチル(733mg、1.51mmol)の溶液に、テトラブチルアンモニウムシアニド、(n−Bu)
4N
+CN
−(1210mg、4.53mmol)を添加した。次いでこの溶液を80℃で16時間加熱した。LCMSによれば、主要な生成物としての望ましい生成物の形成が示された。混合物をMTBE(100mL)で希釈し、水(100mL×2)とブライン(50mL)で洗浄した。合わせた水層をMTBE(50mL)で抽出した。合わせたMTBE層を無水Na
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮して、未精製の生成物を黄色の油状物として得た(1.0g)。未精製の生成物を、イスコのコンビ−フラッシュ(DCM中の0から2%のMeOH、20gカラム)で精製して、望ましい生成物を淡黄色の発泡性固体として得た(430mg)。生成物のサンプルをキラルHPLC分析に送った。固体を、ACN(50mL)およびH
2O(120mL)に添加し、48時間凍結乾燥した。LCMS:MS417.0。
【0379】
凍結乾燥により、望ましい生成物{cis−4−[8−クロロ−2−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル}アセトニトリルを淡黄色の固体として得た(395mg、62.8%収量)。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 9.16 (s, 1H), 8.67 (b, 1H), 8.18 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.73 (dd, J = 9.0, 2.2 Hz, 1H), 5.14 (b, 1H), 4.37 (dd, J = 12.0, 5.4 Hz, 1H), 4.10-3.94 (m, 2H), 3.88 (td, J = 12.2, 2.7 Hz, 1H), 3.30-3.13 (m, 4H), 2.96-2.66 (m, 3H), 2.54 (b, 1H), 2.11 (b, 2H)。
【0380】
工程10:分離により、{cis−4−[8−クロロ−2−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル}アセトニトリル、ENT1および{cis−4−[8−クロロ−2−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル}アセトニトリル、ENT2(実施例27)を得た。
【0381】
【化76】
【0382】
{cis−4−[8−クロロ−2−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル}アセトニトリル(395mg、0.948mmol)を、SFC分離[カラム:フェノメネックスのルクスセルロース−2、10μm;移動相:60:40の二酸化炭素/(0.1%水酸化アンモニウムを含有するエタノール)]を使用して、その成分である鏡像異性体に分離した。SFCグループからの画分を濃縮して、これらの望ましい生成物を淡黄色の発泡性固体ピーク1(185.4mg)およびピーク2(202.8mg)として得た。これらの固体を、イスコのコンビ−フラッシュ(DCM中の0から2%のMeOH、4gカラム)で精製して、望ましい生成物を淡黄色の発泡性固体ピーク1(180mg)およびピーク2(202mg)として得て、凍結乾燥に供した。ピーク2は、2番目に溶出する鏡像異性体であり、これを実施例27と名付けた。
【0383】
ピーク1:LCMS:MS417.0M+H。ピーク2:LCMS:MS417.0M+H。
ピーク1およびピーク2のHPLC:機器およびカラム:HPLC−AEアルティメットXB−C18、3um、3.0×50mm;移動相:1分での水(0.1%TFA)中の1.0%ACNから水(0.1%TFA)中の5%ACN;次いで5分での水(0.1%TFA)中の5%ACNから100%ACN(0.1%TFA);100%ACN(0.1%TFA)で2分保持;流速:1.2mL/分。ピーク1:RT3.66分;ピーク2:RT3.66分。
【0384】
ピーク1およびピーク2の
1H NMRおよび
19FNMRは、ブルカー_L_400MHzで行った。
ピーク1:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 9.16 (s, 1H), 8.67 (b, 1H), 8.18 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.73 (dd, J = 9.0, 2.2 Hz, 1H), 5.14 (b, 1H), 4.37 (dd, J = 12.0, 5.4 Hz, 1H), 4.10-3.94 (m, 2H), 3.88 (td, J = 12.2, 2.7 Hz, 1H), 3.30-3.13 (m, 4H), 2.96-2.66 (m, 3H), 2.54 (b, 1H), 2.11 (b, 2H)。
19F NMR (376 MHz, CD
3OD) δ -98.82 (d, J = 194.6 Hz)。
【0385】
ピーク2:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 9.16 (s, 1H), 8.67 (b, 1H), 8.18 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.73 (dd, J = 8.9, 2.2 Hz, 1H), 5.13 (b, 1H), 4.38 (dd, J = 12.1, 5.3 Hz, 1H), 4.11-3.93 (m, 2H), 3.88 (td, J = 12.2, 2.7 Hz, 1H), 3.29-3.13 (m, 4H), 2.96-2.66 (m, 3H), 2.54 (b, 1H), 2.04 (b, 2H)。
19F NMR (376 MHz, CD
3OD) δ -98.83 (d, J = 194.9 Hz)。
【0386】
ピーク1およびピーク2のキラルHPLC:機器:SFC−G(12−102);方法:カラム:ルクスセルロース−2、150×4.6mm内径、3um、移動相:A:CO
2、B:エタノール(0.05%DEA)勾配:5.5分での5%から40%のBおよび40%のBで3分保持、次いで1.5分にわたり5%のB;流速:2.5mL/分;カラム温度:40℃。
【0387】
ピーク1:RT5.84分、純度99.261%;ピーク2:RT6.29分、純度99.809%。
2つのピークを、蒸発によって溶離剤から単離した。ピーク1:168.73mg、42.7%の収量およびピーク2:166.73mg、42.2%収量。
【0388】
以下の実施例を、実施例27の化合物に類似した方式で作製した。
実施例28
{(2S,4R)−4−[8−クロロ−2−(cis−4−フルオロシクロヘキシル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル}アセトニトリル
【0389】
【化77】
【0390】
MS427.1M+H;RT2.80分;機器:アジレントのLCMS(4−302LCMS−AL);カラム:ウォーターズのXブリッジC18 50×2.0mm、5um;移動相A:水中の10mMのNH
4HCO
3;移動相B:ACN。勾配:0.6分にわたり1%から5%のB;3.4分にわたり5%から100%のB;流速0.8mL/分。
【0391】
実施例29
{(2S,4R)−4−[8−フルオロ−2−(cis−4−フルオロシクロヘキシル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル}アセトニトリル
【0392】
【化78】
【0393】
MS411.3;RT2.65分;カラム:ウォーターズのXブリッジC18 50×2.0mm、5um;移動相A:水中の10mMのNH
4HCO
3;移動相B:ACN。勾配:0.6分にわたり1%から5%のB;3.4分にわたり5%から100%のB;流速0.8mL/分。
【0394】
実施例30
[cis−4−{8−クロロ−2−[(3R)−テトラヒドロフラン−3−イル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル}テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]アセトニトリル、DIAST1
【0395】
【化79】
【0396】
実施例30を含有するジアステレオマー混合物を、超臨界流体クロマトグラフィー[カラム:キラルテクノロジーのキラルパックAD、10μm;移動相:7:3、二酸化炭素:(0.1%水酸化アンモニウムを含有する2−プロパノール)]によって、その成分であるジアステレオマーに分離した。最初に溶出するジアステレオマーを実施例30と名付けた。MS397.1M+H;RT0.65分;機器およびカラム:LCMS−AH(4−302)クロモリス。フラッシュ(Flash)RP−18e、25×2mm;方法:MSイオン化:ESI。キラルカラム:RT5.30分;SFC−G(12−102)方法:カラム:キラルパックAD−3、150×4.6mm内径、3um;移動相:A:CO
2、B:IPA(0.05%DEA);勾配:5.5分で5%から40%のBおよび40%で3分保持、次いで1.5分にわたり5%のB;流速:2.5mL/分;カラム温度:40℃。
【0397】
実施例31
8−フルオロ−2−(cis−3−フルオロ−3−メチルシクロブチル)−1−[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン
工程1:cis−3−フルオロ−N−(6−フルオロ−4−{[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]アミノ}キノリン−3−イル)−3−メチルシクロブタンカルボキサミドの合成
【0398】
【化80】
【0399】
6−フルオロ−N
4−((2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)キノリン−3,4−ジアミン(50mg、0.182mmol)の溶液に、ピリジン(0.3mL)中のcis−3−フルオロ−3−メチルシクロブタン−1−カルボン酸(26.4mg、0.20mmol)およびEDCI(69.6mg、0.363mmol)を添加し、混合物を20℃で2時間撹拌した。LCMSから、反応が完了したことが示された。混合物をH
2O(2mL)で処理し、EtOAc(3×3mL)で抽出し、次いで真空中で濃縮して、cis−3−フルオロ−N−(6−フルオロ−4−(((2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)キノリン−3−イル)−3−メチルシクロブタン−1−カルボキサミド(70.7mg、100%、粗生成物)を黄色の油状物として得た。未精製の生成物をそれ以上精製しないでそれに続く工程に使用した。LCMS:MS390.1M+H。
【0400】
工程2:8−フルオロ−2−(cis−3−フルオロ−3−メチルシクロブチル)−1−[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンの合成
【0401】
【化81】
【0402】
n−酢酸プロピル(0.5mL)中のcis−3−フルオロ−N−(6−フルオロ−4−{[(2R,4R)−2−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]アミノ}キノリン−3−イル)−3−メチルシクロブタンカルボキサミド(70.7mg、0.182mmol)の溶液に、T3P(231mg、0.363mmol)を添加し、次いで反応混合物を110℃に加熱し、その温度で16時間維持した。LCMSから、反応が完了したことが示された。混合物を分取用HPLC
*で精製した。LCMS:MS372.2M+H;RT0.69分。生成物を凍結乾燥して、32.68mg(48.5%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 9.12 (s, 1H), 8.34 (b, 1H), 8.24-8.17 (m, 1H), 7.57 (ddd, J = 9.3, 7.8, 2.7 Hz, 1H), 5.15 (b, 1H), 4.28 (dd, J = 11.9, 5.3 Hz, 1H), 3.94-3.72 (m, 2H), 3.64 (p, J = 8.7 Hz, 1H), 2.90 (dd, J = 20.7, 10.2 Hz, 2H), 2.79-2.63 (m, 3H), 2.25 (b, 1H), 1.96 (b, 2H), 1.67 (d, J = 21.9 Hz, 3H), 1.33 (d, J = 6.1 Hz, 3H);
19F NMR (376 MHz, CD
3OD) δ -113.49。
【0403】
*カラム:ウォーターズのXブリッジC18 50×2.0mm;5um;移動相:C)水中の10mMのNH
4HCO
3;D)ACN。勾配:0.6分以内の1%Dから5%Dへの増加;3.4分以内の5%DBから100%Dへの増加;流速0.8mL/分のMSイオン化:ESI HPLC:移動相:1分での水(0.1%TFA)中の1.0%ACNから水(0.1%TFA)中の5%ACN;次いで5分での水(0.1%TFA)中の5%ACNから100%ACN(0.1%TFA);100%ACN(0.1%TFA)で2分保持;流速1.2mL/分。
【0404】
実施例32〜64
以下の実施例を、このセクションでこれまでに記載された手順によって作製した。以下の手順は代表的なものである。
【0405】
実施例57〜60の混合物の合成:
【0406】
【化82】
【0407】
工程1:EtOAc(2.91mL、c=0.17M)中の1−(4,4−ジフルオロ−1−メチルピロリジン−3−イル)−2−(3−フルオロシクロペンチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−8−カルボニトリル(以下の表1の脚注11を参照)(150mg、0.495mmol)および3−フルオロシクロペンタン−1−カルボン酸(68.8mg、0.495mmol)の1つの鏡像異性体の混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(192mg、1.48mmol、0.258mL)および1−プロピルホスホン酸環状無水物(944mg、1.48mmol、0.883mL)を添加した。混合物を80℃で一晩加熱した。LCMSから大部分が環化されていないアミドであることが示されたが、部分的な閉環が観察された。反応混合物を48時間加熱した。LCMSから、一部のアミドがなお存在することが示された。反応混合物を乾燥するまで濃縮し、次いで3mLのトルエンに溶解させ、それにプロピルホスホン酸環状無水物(944mg、1.48mmol、0.883mL)を添加し、混合物を110℃で一晩加熱した。LCMSから、生成物形成の完了が示された。反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。水相をEtOAcで洗浄した。合わせたEtOAc抽出物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残留物を、0〜100%のEtOAc/ヘプタン勾配で溶出させる4gの金カラムでのクロマトグラフィー(SIM)にかけ、4種のジアステレオマーの生成物の混合物をオフホワイト色の固体として得た。これらの異性体の分離は、以下の表1の脚注12に記載される。
【0408】
【表6-1】
【0409】
【表6-2】
【0410】
【表6-3】
【0411】
【表6-4】
【0412】
【表6-5】
【0413】
【表6-6】
【0414】
【表6-7】
【0415】
1:実施例32および33を、3−フルオロシクロペンタンカルボン酸を使用した合成から得た。4種の生成物のジアステレオマー混合物を、逆相HPLC(カラム:Xtimate(商標)C18、5μm;移動相A:水中の10mM炭酸水素アンモニウム;移動相B:アセトニトリル;勾配:33%から63%のB)を使用して分離した。最初に溶出する材料は、2D NMR分析によれば、cis−シクロペンチル異性体からなっていた。この混合物を、超臨界流体クロマトグラフィー[カラム:キラルテクノロジーのキラルパックAD、10μm;移動相:70:30の二酸化炭素/(0.1%水酸化アンモニウムを含有する2−プロパノール)]によって、その成分であるジアステレオマーに分離した。最初に溶出するジアステレオマーを実施例32と名付け、2番目に溶出するものを実施例33と名付けた。
【0416】
2:実施例34、35、および36を、3−フルオロシクロペンタンカルボン酸を使用した合成から得た。4種の生成物のジアステレオマー混合物を、逆相HPLC(カラム:ウォーターズのXブリッジC18 OBD、5μm;移動相A:0.05%水酸化アンモニウムを含有する水;移動相B:アセトニトリル;勾配:35%から65%のB)を使用して分離した。ヘテロ核オーバーハウザー効果分光法によれば、最初に溶出するピークはシス異性体からなっており、2番目に溶出するピークはトランス異性体からなっていた。
【0417】
2種のシス異性体の分離を、超臨界流体クロマトグラフィー[カラム:フェノメネックスのルクスセルロース−2、10μm;移動相:60:40の二酸化炭素/(0.1%水酸化アンモニウムを含有するメタノール)]を使用して行った。実施例34が最初に溶出するジアステレオマーであった。
【0418】
2種のトランス異性体の分離を、超臨界流体クロマトグラフィー[カラム:キラルテクノロジーのキラルセルOJ、5μm;移動相:80:20の二酸化炭素/(0.1%水酸化アンモニウムを含有するエタノール)]を使用して行った。実施例35が最初に溶出するジアステレオマーであり、実施例36が2番目に溶出するジアステレオマーであった。
【0419】
3:実施例37、38、および43を、3−フルオロシクロペンタンカルボン酸を使用した合成から得た。4種の生成物のジアステレオマー混合物を、逆相HPLC(カラム:ウォーターズのXブリッジC18 OBD、5μm;移動相A:0.05%水酸化アンモニウムを含有する水;移動相B:アセトニトリル;勾配:30%から60%のB)を使用して分離した。ヘテロ核オーバーハウザー効果分光法によれば、最初に溶出するピークはシス異性体からなっており、2番目に溶出するピークはトランス異性体からなっていた。
【0420】
シス異性体の分離を、超臨界流体クロマトグラフィー[カラム:フェノメネックスのルクスセルロース−2、10μm;移動相:60:40の二酸化炭素/(0.1%水酸化アンモニウムを含有するメタノール)]を使用して行った。実施例43が最初に溶出するジアステレオマーであった。
【0421】
2種のトランス異性体の分離を、超臨界流体クロマトグラフィー[カラム:フェノメネックスのルクスセルロース−2、10μm;移動相:60:40の二酸化炭素/(0.1%水酸化アンモニウムを含有するメタノール)]を使用して行った。実施例37が最初に溶出するジアステレオマーであり、実施例38が2番目に溶出するジアステレオマーであった。
【0422】
4:調製例P14の化合物、3−アミノ−4−((2,2−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)キノリン−6−カルボニトリルを、超臨界流体クロマトグラフィー{カラム:キラルテクノロジーのキラルパックAD−H、5μm;移動相:80:20の二酸化炭素/[0.2%(メタノール中の7Mアンモニア)を含有する2−プロパノール]}を介してその成分である鏡像異性体に分離した。最初に溶出する鏡像異性体、ENT1を、実施例39、40、41、および42に使用し、2番目に溶出する鏡像異性体、ENT2を、実施例53、54、55、および56に使用した。
【0423】
5:実施例39、40、41、および42を、3−フルオロシクロペンタンカルボン酸およびENT1からジアステレオマーの混合物として、脚注4から合成した。得られた混合物を、以下の方式で、その成分であるジアステレオマーに分離した。4種の生成物の混合物を、超臨界流体クロマトグラフィー:{[カラム:フェノメネックスのルクスセルロース−3、5μm;移動相:92.5:7.5の二酸化炭素/[0.2%(メタノール中の7Mアンモニア)を含有するエタノール]}に供した。このカラムから以下のものを得た。
【0424】
最初に溶出するジアステレオマーを実施例42(DIASTD)と名付けた。
2番目に溶出するジアステレオマーを実施例41(DIASTC)と名付けた。
3番目に溶出する材料は、2種のジアステレオマーの混合物であった。これを、超臨界流体クロマトグラフィー{カラム:キラルテクノロジーのキラルパックIC、5μm;移動相:70:30の二酸化炭素/[0.2%(メタノール中の7Mアンモニア)を含有するエタノール]}に供した。この分離から最初に溶出するジアステレオマーを実施例39(DIAST A)と名付け、2番目に溶出するジアステレオマーを実施例40(DIAST B)と名付けた。
【0425】
分析SFCシステム{[カラム:フェノメネックスのルクスセルロース−3、4.6×250mm、5μm;移動相A:二酸化炭素;移動相B:[0.2%(メタノール中の7Mアンモニア)を含有するエタノール];勾配:1.0分にわたり5%のB、次いで8.0分にわたり5%から60%のB;逆圧:120bar;流速:3.0mL/分}を使用したところ、実施例42は、3.12分の保持時間を示し、実施例41は、3.28分の保持時間を示した。
【0426】
異なる分析SFCシステム{カラム:キラルテクノロジーのキラルパックIC、4.6×250mm、5μm;移動相A:二酸化炭素;移動相B:[0.2%(メタノール中の7Mアンモニア)を含有するエタノール]}.;勾配:1.0分にわたり5%のB、次いで8.0分にわたり5%から60%のB;逆圧:120bar;流速:3.0mL/分}を使用したところ、実施例39は、7.57分の保持時間を示し、実施例40は、7.92分の保持時間を示した。
【0427】
6:実施例45および46のジアステレオマー混合物を、超臨界流体クロマトグラフィー[カラム:キラルテクノロジーのキラルパックAS、5μm;移動相:60:40の二酸化炭素/(0.1%水酸化アンモニウムを含有するエタノール)]により分離した。実施例45が最初に溶出するジアステレオマーであり、これを実施例46が2番目に溶出するジアステレオマーであった。
【0428】
7:実施例47および48のジアステレオマー混合物を、超臨界流体クロマトグラフィー[カラム:キラルテクノロジーのキラルパックAS、5μm;移動相:60:40の二酸化炭素/(0.1%水酸化アンモニウムを含有するエタノール)]により分離した。実施例47が最初に溶出するジアステレオマーであり、これを実施例48が2番目に溶出するジアステレオマーであった。
【0429】
8:実施例49および52のジアステレオマー混合物を、超臨界流体クロマトグラフィー[カラム:キラルテクノロジーのキラルパックAS、5μm;移動相:70:30の二酸化炭素/(0.1%水酸化アンモニウムを含有するエタノール)]により分離した。実施例49が最初に溶出するジアステレオマーであり、これを実施例52が2番目に溶出するジアステレオマーであった。
【0430】
9:実施例50および51のジアステレオマー混合物を、超臨界流体クロマトグラフィー[カラム:キラルテクノロジーのキラルパックAS、5μm;移動相:70:30の二酸化炭素/(0.1%水酸化アンモニウムを含有するエタノール)]により分離した。実施例50が最初に溶出するジアステレオマーであり、これを実施例51が2番目に溶出するジアステレオマーであった。
【0431】
10:実施例53、54、55、および56を、3−フルオロシクロペンタンカルボン酸およびENT2からジアステレオマーの混合物として、脚注4から合成した。得られた混合物を、以下の方式で、その成分であるジアステレオマーに分離した。4種の生成物の混合物を、超臨界流体クロマトグラフィー:{[カラム:キラルテクノロジーのキラルパックIC、5μm;移動相:60:40の二酸化炭素/[0.2%(メタノール中の7Mアンモニア)を含有する2−プロパノール]}に供した。このカラムから以下のものを得た。
【0432】
最初に溶出する材料は、2種のジアステレオマーの混合物であり、これらを後述するようにして分離した。
2番目に溶出する材料は、単一のジアステレオマーであり、これを実施例53(DIAST E)と名付けた。
【0433】
3番目に溶出する材料は、単一のジアステレオマーであり、これを実施例55(DIAST G)と名付けた。
最初に溶出した2種のジアステレオマーの混合物を、超臨界流体クロマトグラフィー{カラム:キラルテクノロジーのキラルパックAS−H、5μm;移動相:92.5:7.5の二酸化炭素/[0.2%(メタノール中の7Mアンモニア)を含有するメタノール]}により分離した。この分離から最初に溶出するジアステレオマーを実施例56(DIAST H)と名付け、2番目に溶出するジアステレオマーを実施例54(DIAST F)と名付けた。
【0434】
分析SFCシステム{[カラム:キラルテクノロジーのキラルパックIC、4.6×250mm、5μm;移動相A:二酸化炭素;移動相B:[0.2%(メタノール中の7Mアンモニア)を含有する2−プロパノール]}.;勾配:1.0分にわたり5%のB、次いで8.0分にわたり5%から60%のB、次いで0.5分にわたり60%のB;逆圧:120bar;流速:3.0mL/分}を使用したところ、実施例53は、8.74分の保持時間を示し、実施例55は、9.24分の保持時間を示した。
【0435】
異なる分析SFCシステム{カラム:キラルテクノロジーのキラルパックAS−H、4.6×250mm、5μm;移動相A:二酸化炭素;移動相B:[0.2%(メタノール中の7Mアンモニア)を含有するメタノール];勾配:1.0分にわたり5%のB、次いで8.0分にわたり5%から60%のB;逆圧:120bar;流速:3.0mL/分}を使用したところ、実施例56は、3.60分の保持時間を示し、実施例54は、3.82分の保持時間を示した。
【0436】
11:調製例P10の化合物、3−アミノ−4−[(4,4−ジフルオロ−1−メチルピロリジン−3−イル)アミノ]キノリン−6−カルボニトリルを、超臨界流体クロマトグラフィー{カラム:キラルテクノロジーのキラルパックAS、5μm;移動相:80:20の二酸化炭素/[0.2%(メタノール中の7Mアンモニア)を含有する2−プロパノール]}を介してその成分である鏡像異性体に分離した。最初に溶出する鏡像異性体、ENT1を、実施例57、58、59、および60の合成に使用し、2番目に溶出する鏡像異性体、ENT2を、実施例61、62、63、および64の合成に使用した。
【0437】
12:実施例57、58、59、および60を、3−フルオロシクロペンタンカルボン酸およびENT1からジアステレオマーの混合物として、脚注11から合成した。得られた混合物を、以下の方式で、その成分であるジアステレオマーに分離した。4種の生成物の混合物を、超臨界流体クロマトグラフィー:{[カラム:キラルテクノロジーのキラルパックIC、5μm;移動相:80:20の二酸化炭素/[0.2%(メタノール中の7Mアンモニア)を含有するメタノール]}に供した。このカラムから以下のものを得た。
【0438】
最初に溶出する材料は、2種のジアステレオマーの混合物であり、これらを後述するようにして分離した。
2番目に溶出する材料は、単一のジアステレオマーであり、これを実施例57(DIAST A)と名付けた。
【0439】
3番目に溶出する材料は、単一のジアステレオマーであり、これを実施例58(DIAST B)と名付けた。
最初に溶出した2種のジアステレオマーの混合物を、超臨界流体クロマトグラフィー{カラム:キラルテクノロジーのキラルパックAS−H、5μm;移動相:87.5:12.5の二酸化炭素/[0.2%(メタノール中の7Mアンモニア)を含有するエタノール]}により分離した。この分離から最初に溶出するジアステレオマーを実施例60(DIAST D)と名付け、2番目に溶出するジアステレオマーを実施例59(DIAST C)と名付けた。
【0440】
分析SFCシステム{[カラム:キラルテクノロジーのキラルパックIC、4.6×250mm、5μm;移動相A:二酸化炭素;移動相B:[0.2%(メタノール中の7Mアンモニア)を含有するメタノール]};勾配:1.0分にわたり5%のB、次いで8.0分にわたり5%から60%のB;逆圧:120bar;流速:3.0mL/分}を使用したところ、実施例57は、6.39分の保持時間を示し、実施例58は、6.64分の保持時間を示した。
【0441】
異なる分析SFCシステム{カラム:キラルテクノロジーのキラルパックAS−H、4.6×250mm、5μm;移動相A:二酸化炭素;移動相B:[0.2%(メタノール中の7Mアンモニア)を含有するエタノール];勾配:1.0分にわたり5%のB、次いで8.0分にわたり5%から60%のB;逆圧:120bar;流速:3.0mL/分}を使用したところ、実施例60は、4.72分の保持時間を示し、実施例59は、4.93分の保持時間を示した。
【0442】
13:実施例61、62、63、および64を、3−フルオロシクロペンタンカルボン酸およびENT2からジアステレオマーの混合物として、脚注11から合成した。得られた混合物を、以下の方式で、その成分であるジアステレオマーに分離した。4種の生成物の混合物を、超臨界流体クロマトグラフィー{[カラム:キラルテクノロジーのキラルセルOJ−H、5μm;移動相:90:10の二酸化炭素/[0.2%(メタノール中の7Mアンモニア)を含有するエタノール]}に供した。このカラムから以下のものを得た。
【0443】
最初に溶出する材料は、単一のジアステレオマーであり、これを実施例62(DIAST F)と名付けた。
2番目に溶出する材料は、2種のジアステレオマーの混合物であり、これらを後述するようにして分離した。
【0444】
3番目に溶出する材料は、単一のジアステレオマーであり、これを実施例64(DIAST H)と名付けた。
2番目に溶出した2種のジアステレオマーの混合物を、超臨界流体クロマトグラフィー{カラム:フェノメネックスのルクスアミロース−1、5μm;移動相:80:20の二酸化炭素/[0.2%(メタノール中の7Mアンモニア)を含有するエタノール]}により分離した。この分離から最初に溶出するジアステレオマーを実施例63(DIAST G)と名付け、2番目に溶出するジアステレオマーを実施例61(DIAST E)と名付けた。
【0445】
分析SFCシステム{[カラム:キラルテクノロジーのキラルセルOJ−H、4.6×250mm、5μm;移動相A:二酸化炭素;移動相B:/[0.2%(メタノール中の7Mアンモニア)を含有するエタノール]};勾配:1.0分にわたり5%のB、次いで8.0分にわたり5%から60%のB;逆圧:120bar;流速:3.0mL/分}を使用したところ、実施例62は、3.70分の保持時間を示し、実施例64は、4.36分の保持時間を示した。
【0446】
異なる分析SFCシステム{カラム:フェノメネックスのルクスアミロース−1、4.6×250mm、5μm;移動相A:二酸化炭素;移動相B:[0.2%(メタノール中の7Mアンモニア)を含有するエタノール];勾配:1.0分にわたり5%のB、次いで8.0分にわたり5%から60%のB;逆圧:120bar;流速:3.0mL/分}を使用したところ、実施例63は、4.30分の保持時間を示し、実施例61は、5.29分の保持時間を示した。
【0447】
生物学的アッセイ
LRRK2アッセイ
LRRK2キナーゼ活性を、インビトロジェン(Invitrogen)からのランザスクリーン(Lantha Screen)技術を使用して測定した。インビトロジェンからのGSTタグを有する短縮化されたLRRK2(カタログ番号PV4874)を、LRRKtide(インビトロジェン、カタログ番号PR8976A)としても公知のエズリン/ラジキシン/モエシン(ERM)をベースとしたフルオレセイン標識ペプチド基質と共に、応答用量の化合物の存在下でインキュベートした。完了後、アッセイを止め、テルビウム標識抗リン酸−ERM抗体(インビトロジェン、カタログ番号PR8975A)を用いて検出した。アッセイを以下のプロトコールに従って行った:化合物を100%DMSOで0.3mMの最大濃度に希釈することによって応答用量の化合物を調製し、DMSOで半対数的に連続希釈して、11ポイントの曲線、100倍の最終アッセイ濃度を得た。エコー(Echo)音波制御型分配装置を使用して、60nLの化合物を低容量のコーニング(Corning)の384ウェルアッセイプレートに移した。アッセイ緩衝液(50mMのHEPES、pH7.5、3mMのMgCl
2、加えて2mMのDTTおよび0.01%Brij35が新しく添加された)中で調製された3μLの基質の使用溶液(200nMのLRRKtide、2mMのATP)を、60nL化合物アッセイプレートに添加した。3μLのLRRK2酵素の使用溶液を4μg/mLの濃度で用いて、キナーゼ反応を開始させた。最終的な反応濃度は、100nMのLRRKtide、1mMのATP、2μg/mLのLRRK2酵素、および最大用量が3μMの用量応答の化合物であった。反応を、室温で30分進行させ、次いで6μLの検出緩衝液(20mMトリス、pH7.6、0.01%NP−40、6mMのEDTA、2nMテルビウム標識抗リン酸−ERMを含む)の添加で止めた。室温で1時間インキュベートした後、エンヴィジョン(Envision)で、340nmの励起波長および520nmと495nm両方での読み取りのための放出を用いて、プレートを読んだ。520nmおよび495nm放出の比率を使用して、データを分析した。突然変異体G2019S LRRK2(インビトロジェン、カタログ番号PV4881)の阻害を、正確に同じ方法で測定した。基質ATPおよび酵素の全ての最終濃度は同じであった。
【0448】
以下の表2は、本発明の化合物に関するLRRK2のIC
50データを提供する。
【0449】
【表7-1】
【0450】
【表7-2】
【0451】
【表7-3】
【0452】
【表7-4】