特表2020-517180(P2020-517180A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 中国移動通信有限公司研究院の特許一覧 ▶ 中国移動通信集団有限公司の特許一覧

特表2020-517180端末の周波数内測定始動方法、装置、端末及び基地局
<>
  • 特表2020517180-端末の周波数内測定始動方法、装置、端末及び基地局 図000006
  • 特表2020517180-端末の周波数内測定始動方法、装置、端末及び基地局 図000007
  • 特表2020517180-端末の周波数内測定始動方法、装置、端末及び基地局 図000008
  • 特表2020517180-端末の周波数内測定始動方法、装置、端末及び基地局 図000009
  • 特表2020517180-端末の周波数内測定始動方法、装置、端末及び基地局 図000010
  • 特表2020517180-端末の周波数内測定始動方法、装置、端末及び基地局 図000011
  • 特表2020517180-端末の周波数内測定始動方法、装置、端末及び基地局 図000012
  • 特表2020517180-端末の周波数内測定始動方法、装置、端末及び基地局 図000013
  • 特表2020517180-端末の周波数内測定始動方法、装置、端末及び基地局 図000014
  • 特表2020517180-端末の周波数内測定始動方法、装置、端末及び基地局 図000015
  • 特表2020517180-端末の周波数内測定始動方法、装置、端末及び基地局 図000016
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2020-517180(P2020-517180A)
(43)【公表日】2020年6月11日
(54)【発明の名称】端末の周波数内測定始動方法、装置、端末及び基地局
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20200515BHJP
   H04W 24/04 20090101ALI20200515BHJP
   H04B 17/24 20150101ALI20200515BHJP
   H04B 17/309 20150101ALI20200515BHJP
【FI】
   H04W24/10
   H04W24/04
   H04B17/24
   H04B17/309
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】60
(21)【出願番号】特願2019-555796(P2019-555796)
(86)(22)【出願日】2018年4月10日
(85)【翻訳文提出日】2019年12月4日
(86)【国際出願番号】CN2018082473
(87)【国際公開番号】WO2018188579
(87)【国際公開日】20181018
(31)【優先権主張番号】201710244514.5
(32)【優先日】2017年4月14日
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】518389015
【氏名又は名称】中国移動通信有限公司研究院
【氏名又は名称原語表記】China Mobile Communication Co., Ltd Research Institute
(71)【出願人】
【識別番号】518301095
【氏名又は名称】中国移動通信集団有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】特許業務法人 信栄特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ ▲寧▼宇
(72)【発明者】
【氏名】李 秋香
(72)【発明者】
【氏名】崔 航
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲鋭▼
(72)【発明者】
【氏名】徐 芙蓉
(72)【発明者】
【氏名】胡 南
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA34
5K067DD34
5K067DD43
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH22
(57)【要約】
本開示は、端末の周波数内測定始動方法、装置、端末及び基地局を提供する。前記方法において、端末が、周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を基地局から取得するステップと、前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断するステップとを含む。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を基地局から取得するステップと、
前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断するステップと、
を含む端末の周波数内測定始動方法。
【請求項2】
前記パラメータ情報は、
基地局の送信電力情報、
端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、
端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報、および
端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報のうちの1つまたは複数を含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報であり、
前記の前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断するステップは、
第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第1数値を取得するステップと、
前記第1数値と端末の受信電力に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断するステップとを含む請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記の前記第1数値と端末の受信電力に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断するステップは、
端末の受信電力が第1数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断するステップと、
端末の受信電力が第1数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断するステップとを含む請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、および端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報を含み、
前記の前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断するステップは、
前記第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第1数値を取得し、前記第2閾値情報に基づいて第2数値を得るステップと、
端末の受信電力と第1数値を比較し、端末の受信信号品質と第2数値を比較するステップと、
端末の受信電力が第1数値より大きくかつ端末の受信信号品質が第2数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断するステップと、
端末の受信電力が第1数値以下であり、または端末の受信信号品質が第2数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断するステップとを含む請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、および端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報を含み、
前記の前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断するステップは、
前記第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第1数値を取得し、前記第3閾値情報に基づいて第3数値を得るステップと、
端末の受信電力と第1数値を比較し、端末の受信の信号対干渉雑音比と第3数値を比較するステップと、
端末の受信電力が第1数値より大きくかつ端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断するステップと、
端末の受信電力が第1数値以下であり、または端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断するステップとを含む請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、および端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報を含み、
前記の前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断するステップは、
前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第4数値を取得するステップと、
端末の受信電力と第4数値を比較するステップと、
端末の受信電力が第4数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断するステップと、
端末の受信電力が第4数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断するステップとを含む請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、および端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報を含み、
前記の前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断するステップは、
前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第4数値を取得し、前記第2閾値情報に基づいて第2数値を得るステップと、
端末の受信電力と第4数値を比較し、端末の受信信号品質と第2数値を比較するステップと、
端末の受信電力が第4数値より大きくかつ端末の受信信号品質が第2数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断するステップと、
端末の受信電力が第4数値以下であり、または端末の受信信号品質が第2数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断するステップとを含む請求項2に記載の方法。
【請求項9】
前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、および端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報を含み、
前記の前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断するステップは、
前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第4数値を取得し、前記第3閾値情報に基づいて第3数値を得るステップと、
端末の受信電力と第4数値を比較し、端末の受信の信号対干渉雑音比と第3数値を比較するステップと、
端末の受信電力が第4数値より大きくかつ端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断するステップと、
端末の受信電力が第4数値以下であり、または端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断するステップとを含む請求項2に記載の方法。
【請求項10】
周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を基地局から取得するパラメータ取得ユニットと、
前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断する測定決定ユニットとを含む周波数内測定始動装置。
【請求項11】
前記パラメータ情報は、
基地局の送信電力情報、
端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、
端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報、および
端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報のうちの1つまたは複数を含む請求項10に記載の周波数内測定始動装置。
【請求項12】
前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報であり、
前記測定決定ユニットは、
第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第1数値を取得する第1取得ユニットと、
前記第1数値と端末の受信電力に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断する第1判断ユニットとを含む請求項11に記載の周波数内測定始動装置。
【請求項13】
前記第1判断ユニットは、
端末の受信電力が第1数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断する第1出力ユニットと、
端末の受信電力が第1数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する第2出力ユニットとを含む請求項12に記載の周波数内測定始動装置。
【請求項14】
前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、および端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報を含み、
前記測定決定ユニットは、
前記第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第1数値を取得し、前記第2閾値情報に基づいて第2数値を得る第2取得ユニットと、
端末の受信電力と第1数値を比較し、端末の受信信号品質と第2数値を比較し、端末の受信電力が第1数値より大きくかつ端末の受信信号品質が第2数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断し、端末の受信電力が第1数値以下であり、または端末の受信信号品質が第2数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する第2判断ユニットとを含む請求項11に記載の周波数内測定始動装置。
【請求項15】
前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、および端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報を含み、
前記測定決定ユニットは、
前記第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第1数値を取得し、前記第2閾値情報に基づいて第2数値を得、前記第3閾値情報に基づいて第3数値を得る第3取得ユニットと、
端末の受信電力と第1数値を比較し、端末の受信の信号対干渉雑音比と第3数値を比較し、端末の受信電力が第1数値より大きくかつ端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断し、端末の受信電力が第1数値以下であり、または端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する第3判断ユニットとを含む請求項11に記載の周波数内測定始動装置。
【請求項16】
前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、および端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報を含み、
前記測定決定ユニットは、
前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第4数値を取得する第4取得ユニットと、
端末の受信電力と第4数値を比較し、端末の受信電力が第4数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断し、端末の受信電力が第4数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する第4判断ユニットとを含む請求項11に記載の周波数内測定始動装置。
【請求項17】
前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、および端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報を含み、
前記測定決定ユニットは、
前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第4数値を取得し、前記第2閾値情報に基づいて第2数値を得る第5取得ユニットと、
端末の受信電力と第4数値を比較し、端末の受信信号品質と第2数値を比較し、端末の受信電力が第4数値より大きくかつ端末の受信信号品質が第2数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断し、端末の受信電力が第4数値以下であり、または端末の受信信号品質が第2数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する第5判断ユニットとを含む請求項11に記載の周波数内測定始動装置。
【請求項18】
前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、および端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報を含み、
前記測定決定ユニットは、
前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第4数値を取得し、前記第3閾値情報に基づいて第3数値を得る第6取得ユニットと、
端末の受信電力と第4数値を比較し、端末の受信の信号対干渉雑音比と第3数値を比較し、端末の受信電力が第4数値より大きくかつ端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断し、端末の受信電力が第4数値以下であり、または端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する第6判断ユニットとを含む請求項11に記載の周波数内測定始動装置。
【請求項19】
1つまたは複数のプロセッサと、メモリと、1つまたは複数のプログラムを含む端末において、
前記1つまたは複数のプログラムは、前記メモリに記憶され、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されるように構成され、
前記プログラムが実行されると、請求項1〜9のいずれか一項に記載の端末の周波数内測定始動方法のステップが実現される端末。
【請求項20】
基地局が、端末の周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を特定するステップと、
基地局が、前記の端末の周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を端末に送信するステップとを含む端末の周波数内測定始動方法。
【請求項21】
前記パラメータ情報は、
基地局の送信電力情報、
端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、
ここで、第1閾値情報がその補充情報とともに、新規の閾値に対応するフィールドを構成し、または、第1閾値情報は、受信電力の比較用の参照閾値を示し、第1閾値情報の補充情報は、当該参照閾値に対応する基地局の参照送信電力を示し、
端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報、および
端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報のうちの1つまたは複数を含む請求項20に記載の方法。
【請求項22】
端末の周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を特定する特定ユニットと、
前記の端末の周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を端末に送信する送信ユニットとを含む周波数内測定始動装置。
【請求項23】
前記パラメータ情報は、
基地局の送信電力情報、
端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、
ここで、第1閾値情報がその補充情報とともに、新規の閾値に対応するフィールドを構成し、または、第1閾値情報は、受信電力の比較用の参照閾値を示し、第1閾値情報の補充情報は、当該参照閾値に対応する基地局の参照送信電力を示し、
端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報、および
端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報のうちの1つまたは複数を含む請求項22に記載の周波数内測定始動装置。
【請求項24】
プロセッサによって実行可能なコンピュータ読み取り可能な指令が記憶されている非揮発性のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータ読み取り可能な指令がプロセッサによって実行されると、
前記プロセッサは、
周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を基地局から取得する処理と、
前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断する処理とを実行する非揮発性のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項25】
プロセッサと、トランシーバと、メモリとを含む周波数内測定始動装置において、
前記プロセッサは、前記メモリからプログラムを読み取ることによって、
端末の周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を特定するプロセスと、
前記の端末の周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を端末に送信するプロセスとを実行し、
前記トランシーバは、データを送受信し、
前記メモリは、前記プロセッサによる処理実行に用いられるデータを保存する周波数内測定始動装置。
【請求項26】
プロセッサによって実行可能なコンピュータ読み取り可能な指令が記憶されている非揮発性のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータ読み取り可能な指令がプロセッサによって実行されると、
前記プロセッサは、
端末の周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を特定する処理と、
前記の端末の周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を端末に送信する処理とを実行する非揮発性のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2017年4月14日に中国特許庁に提出された中国特許出願201710244514.5の優先権を主張し、その全ての内容が援用によりここに取り込まれる。
【0002】
本開示は、移動通信技術分野に係り、特に端末の周波数内測定始動方法、装置、端末及び基地局に係る。
【背景技術】
【0003】
関連技術のセル再選択フローにおいて、端末は、現在セルのSrxlev(RSRP)が再選択閾値より低く、または、Squal(RSRQ)が再選択閾値Qより低いことを検出すると、周波数内測定(intra−frequency measurement)を始動させてセルを再選択しようとする。ここで、Srxlevは、セル選択の受信電力値を示し、Squalは、セル選択の受信信号品質値を示す。例えば、関連技術における1つのSルールは、以下である。
Srxlev=Qrxlevmeas-Qrxlevmin
Squal=Qqualmeas-Qqualmin
【0004】
上記式において、Qrxlevmeasは、端末が測定して得た受信電力値を示し、当該値が、測定して得たRSRP(dBm)である。Qrxlevminは、当該セルに求められる最小受信電力値を示し、当該値が、通常、システム情報ブロック1(SIB1)のq−RxLevMinで指示される(dBm)。Qqualmeasは、測定して得たセルのEC/NO値を示す。Qqualminは、セルに求められるEC/NO値を示し、通常SIB3から読み取られる。EC/NOは、信号対干渉雑音比の値を示す。
【0005】
3GPP TS36.304に基づき、LTE端末の場合、Srxlev>SIntraSearchPとSqual>SIntraSearchQを満たすのであれば、再選択の測定を行う必要がない。セルラーに基づくNB−IoT(Narrow Band Internet of Things)端末の場合、Srxlev>SIntraSearchPを満たすのであれば、再選択の測定を行う必要がない。
【0006】
上記ルールは、再選択の測定始動判定と称してもよい。
【0007】
ここで、再選択閾値SIntraSearchPとSIntraSearchQは、それぞれ、基地局からブロードキャストメッセージ(SIB3)によって周波数内セル検索の閾値「s−IntraSearchP−r9」=「ReselectionThreshold」の値が(0〜31の整数)x2[dB]であり、「s−IntraSearchQ−r9」=「ReselectionThresholdQ−r9」の値が(0〜31の整数)[dB]であることをブロードキャストする。
【0008】
具体的に、
【0009】
以上の再選択閾値SIntraSearchPとSIntraSearchQの値の範囲は、それぞれ0〜62dBと0〜31dBであり、再選択閾値SintrasearchPの値の範囲が相対的に小さいことが分かる。実際の応用において、基地局同士の距離が近すぎたり、一部の基地局の電力が比較的大きかったりして、電力が再選択始動のレンジを超えてしまうことが生じやすい。この場合、たとえ端末がある隣接セルの基地局の近くまで移動したとしても、周波数内測定が始動されず、隣接セルへの再選択ができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本開示の実施例は、基地局から送信され、周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を、より大きい数値範囲を示すことができるように拡張させることによって、端末による周波数内測定をタイムリーに始動させる、端末の周波数内測定始動方法、装置、端末及び基地局を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の技術課題を解決するために、本開示の実施例における端末の周波数内測定始動方法において、
周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を基地局から取得するステップと、
前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断するステップと、
を含む。
【0012】
選択可能に、前記方法において、前記パラメータ情報は、
基地局の送信電力情報、
端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、
端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報、および
端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報のうちの1つまたは複数を含む。
【0013】
選択可能に、前記方法において、前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報であり、
前記の前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断するステップは、
第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第1数値を取得するステップと、
前記第1数値と端末の受信電力に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断するステップとを含む。
【0014】
選択可能に、前記方法において、前記の前記第1数値と端末の受信電力に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断するステップは、
端末の受信電力が第1数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断するステップと、
端末の受信電力が第1数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断するステップとを含む。
【0015】
選択可能に、前記方法において、前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、および端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報を含み、
前記の前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断するステップは、
前記第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第1数値を取得し、前記第2閾値情報に基づいて第2数値を得るステップと、
端末の受信電力と第1数値を比較し、端末の受信信号品質と第2数値を比較するステップと、
端末の受信電力が第1数値より大きくかつ端末の受信信号品質が第2数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断するステップと、
端末の受信電力が第1数値以下であり、または端末の受信信号品質が第2数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断するステップとを含む。
【0016】
選択可能に、前記方法において、前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、および端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報を含み、
前記の前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断するステップは、
前記第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第1数値を取得し、前記第3閾値情報に基づいて第3数値を得るステップと、
端末の受信電力と第1数値を比較し、端末の受信の信号対干渉雑音比と第3数値を比較するステップと、
端末の受信電力が第1数値より大きくかつ端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断するステップと、
端末の受信電力が第1数値以下であり、または端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断するステップとを含む。
【0017】
選択可能に、前記方法において、前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、および端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報を含み、
前記の前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断するステップは、
前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第4数値を取得するステップと、
端末の受信電力と第4数値を比較するステップと、
端末の受信電力が第4数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断するステップと、
端末の受信電力が第4数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断するステップとを含む。
【0018】
選択可能に、前記方法において、前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、および端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報を含み、
前記の前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断するステップは、
前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第4数値を取得し、前記第2閾値情報に基づいて第2数値を得るステップと、
端末の受信電力と第4数値を比較し、端末の受信信号品質と第2数値を比較するステップと、
端末の受信電力が第4数値より大きくかつ端末の受信信号品質が第2数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断するステップと、
端末の受信電力が第4数値以下であり、または端末の受信信号品質が第2数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断するステップとを含む。
【0019】
選択可能に、前記方法において、前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、および端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報を含み、
前記の前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断するステップは、
前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第4数値を取得し、前記第3閾値情報に基づいて第3数値を得るステップと、
端末の受信電力と第4数値を比較し、端末の受信の信号対干渉雑音比と第3数値を比較するステップと、
端末の受信電力が第4数値より大きくかつ端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断するステップと、
端末の受信電力が第4数値以下であり、または端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断するステップとを含む。
【0020】
本開示の実施例において、
周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を基地局から取得するパラメータ取得ユニットと、
前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断する測定決定ユニットとを含む周波数内測定始動装置をさらに提供する。
【0021】
選択可能に、前記装置において、前記パラメータ情報は、
基地局の送信電力情報、
端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、
端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報、および
端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報のうちの1つまたは複数を含む。
【0022】
選択可能に、前記装置において、前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報であり、
前記測定決定ユニットは、
第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第1数値を取得する第1取得ユニットと、
前記第1数値と端末の受信電力に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断する第1判断ユニットとを含む。
【0023】
選択可能に、前記装置において、前記第1判断ユニットは、
端末の受信電力が第1数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断する第1出力ユニットと、
端末の受信電力が第1数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する第2出力ユニットとを含む。
【0024】
選択可能に、前記装置において、前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、および端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報を含み、
前記測定決定ユニットは、
前記第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第1数値を取得し、前記第2閾値情報に基づいて第2数値を得る第2取得ユニットと、
端末の受信電力と第1数値を比較し、端末の受信信号品質と第2数値を比較し、端末の受信電力が第1数値より大きくかつ端末の受信信号品質が第2数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断し、端末の受信電力が第1数値以下であり、または端末の受信信号品質が第2数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する第2判断ユニットとを含む。
【0025】
選択可能に、前記装置において、前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、および端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報を含み、
前記測定決定ユニットは、
前記第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第1数値を取得し、前記第2閾値情報に基づいて第2数値を得、前記第3閾値情報に基づいて第3数値を得る第3取得ユニットと、
端末の受信電力と第1数値を比較し、端末の受信の信号対干渉雑音比と第3数値を比較し、端末の受信電力が第1数値より大きくかつ端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断し、端末の受信電力が第1数値以下であり、または端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する第3判断ユニットとを含む。
【0026】
選択可能に、前記装置において、前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、および端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報を含み、
前記測定決定ユニットは、
前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第4数値を取得する第4取得ユニットと、
端末の受信電力と第4数値を比較し、端末の受信電力が第4数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断し、端末の受信電力が第4数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する第4判断ユニットとを含む。
【0027】
選択可能に、前記装置において、前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、および端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報を含み、
前記測定決定ユニットは、
前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第4数値を取得し、前記第2閾値情報に基づいて第2数値を得る第5取得ユニットと、
端末の受信電力と第4数値を比較し、端末の受信信号品質と第2数値を比較し、端末の受信電力が第4数値より大きくかつ端末の受信信号品質が第2数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断し、端末の受信電力が第4数値以下であり、または端末の受信信号品質が第2数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する第5判断ユニットとを含む。
【0028】
選択可能に、前記装置において、前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、および端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報を含み、
前記測定決定ユニットは、
前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第4数値を取得し、前記第3閾値情報に基づいて第3数値を得る第6取得ユニットと、
端末の受信電力と第4数値を比較し、端末の受信の信号対干渉雑音比と第3数値を比較し、端末の受信電力が第4数値より大きくかつ端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断し、端末の受信電力が第4数値以下であり、または端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する第6判断ユニットとを含む。
【0029】
本開示の実施例は、1つまたは複数のプロセッサと、メモリと、1つまたは複数のプログラムを含む端末をさらに提供する。
当該端末において、
前記1つまたは複数のプログラムは、前記メモリに記憶され、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されるように構成され、
前記プログラムが実行されると、上記の端末周波数内測定始動方法のステップが実現される。
【0030】
本開示の実施例は、別の端末の周波数内測定始動方法をさらに提供する。
当該方法において、
基地局が、端末の周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を特定するステップと、
基地局が、前記の端末の周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を端末に送信するステップとを含む。
【0031】
選択可能に、前記方法において、前記パラメータ情報は、
基地局の送信電力情報、
端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、
ここで、第1閾値情報がその補充情報とともに、新規の閾値に対応するフィールドを構成し、または、第1閾値情報は、受信電力の比較用の参照閾値を示し、第1閾値情報の補充情報は、当該参照閾値に対応する基地局の参照送信電力を示し、
端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報、および
端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報のうちの1つまたは複数を含む。
【0032】
本開示の実施例は、別の周波数内測定始動装置をさらに提供する。
当該装置において、
端末の周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を特定する特定ユニットと、
前記の端末の周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を端末に送信する送信ユニットとを含む。
【0033】
選択可能に、前記装置において、前記パラメータ情報は、
基地局の送信電力情報、
端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、
ここで、第1閾値情報がその補充情報とともに、新規の閾値に対応するフィールドを構成し、または、第1閾値情報は、受信電力の比較用の参照閾値を示し、第1閾値情報の補充情報は、当該参照閾値に対応する基地局の参照送信電力を示し、
端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報、および
端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報のうちの1つまたは複数を含む。
【0034】
本開示の実施例は、プロセッサによって実行可能なコンピュータ読み取り可能な指令が記憶されている非揮発性のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
前記コンピュータ読み取り可能な指令がプロセッサによって実行されると、
前記プロセッサは、
周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を基地局から取得する処理と、
前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断する処理とを実行する。
【0035】
本開示の実施例は、プロセッサと、トランシーバと、メモリとを含む周波数内測定の始動装置をさらに提供する。
前記プロセッサは、前記メモリからプログラムを読み取ることによって、
端末の周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を特定するプロセスと、
前記の端末の周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を端末に送信するプロセスとを実行し、
前記トランシーバは、データを送受信し、
前記メモリは、前記プロセッサによる処理実行に用いられるデータを保存する。
【0036】
本開示の実施例は、プロセッサによって実行可能なコンピュータ読み取り可能な指令が記憶されている非揮発性のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
前記コンピュータ読み取り可能な指令がプロセッサによって実行されると、
前記プロセッサは、
端末の周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を特定する処理と、
前記の端末の周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を端末に送信する処理とを実行する。
【発明の効果】
【0037】
関連技術より、本開示の実施例における端末の周波数内測定始動方法、装置、端末及び基地局によれば、端末が移動性パラメータを動的に調整することによって、セルの再選択や切り替えなどの移動性制御をタイムリーに行い、より好適な品質のネットワークサービスを取得することができる。また、本開示の実施例によれば、端末が、基地局の移動性パラメータ調整情報に基づいて移動性パラメータを自ら調整し、柔軟な移動性制御処理を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
本開示の実施例の技術手段をより明確に説明するために、以下、本開示の実施例の記載に必要とされる図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の記載に関する図面は、単に本開示の一部の実施例である。当業者にとって、創造性のある作業をしない前提で、これらの図面から他の図面を得ることもできる。
【0039】
図1】本開示の一部実施例における端末の周波数内測定始動方法のフローチャートである。
図2】本開示の一部実施例における端末の周波数内測定始動方法の別のフローチャートである。
図3】本開示の一部実施例における端末の周波数内測定始動方法の別のフローチャートである。
図4】本開示の一部実施例における端末の周波数内測定始動方法の別のフローチャートである。
図5】本開示の一部実施例における端末の周波数内測定始動方法の別のフローチャートである。
図6】本開示の一部実施例における端末の周波数内測定始動方法の別のフローチャートである。
図7】本開示の一部実施例における端末の周波数内測定始動方法の別のフローチャートである。
図8】本開示の一部実施例における端末の周波数内測定始動方法の別のフローチャートである。
図9】本開示の一部実施例における周波数内測定始動装置の構造図である。
図10】本開示の一部実施例における周波数内測定始動装置の別の構造図である。
図11】本開示の一部実施例における電子機器の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
本開示の解決しようとする技術課題、技術手段及び利点をより明確にするために、以下、図面および具体的な実施例を通じて詳細に記載する。以下の記載において、本開示の実施例に対する全面的理解へのほう助だけの目的で、具体的な構成や構成部品の特定な細部を提供する。よって、本開示の範囲や精神を逸脱することなく、ここに記載の実施例に対し様々な変更や修正を行うことができることは、当業者にとって自明である。また、明確化と簡潔化のために、周知されている機能や構造に関する記載を省略している。
【0041】
なお、明細書の全文にわたって言及されている「1つの実施例」や「一実施例」とは、実施例に関連する特定の特徴、構造または特性が本開示の少なくとも1つの実施例に含まれることを意味する。従って、明細書の各箇所に記載されている「1つの実施例において」や「一実施例において」とは、必ずしも同一の実施例を指すとは限らない。また、これらの特定の特徴、構造または特性は、任意かつ適切な方式で1つまたは複数の実施例に組み入れられることができる。
【0042】
本開示の各実施例において、下記各プロセスの番号の大きさは、実行順の前後を意味するのではなく、各プロセスの実行順は、その機能および内在的な論理によって確定されるものであり、本開示の実施例の実施プロセスに対しいっさい限定を構成しないと理解すべきである。
【0043】
本開示の実施例において、基地局は、形態が限定されず、マクロ基地局(Macro Base Station)、ピコ基地局(Pico Base Station)、Node B(3Gモバイル基地局の呼称)、eNB(Enhanced Node B)、家庭強化型基地局(Femto eNBまたはHome eNode BまたはHome eNBまたはHeNB)、中継局、アクセスポイント、RRU(Remote Radio Unit)、RRH(Remote Radio Head)、5G移動通信システムにおけるネットワーク側ノードのCU(Central Unit)やDU(Distributed Unit)などである。端末は、モバイル電話(または携帯電話)や、無線信号の送受信が可能な機器であり、ユーザ機器(UE)、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、無線モデム、無線通信装置、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレス電話、無線ローカルループ(WLL)局、移動信号をWiFi信号に変換可能なCPE(Customer Premise Equipment)やモバイルワイファイホットスポット、スマート家電、またはそれ以外の人の操作によらずに自発的に移動通信ネットワークと通信可能な機器などが含まれる。
【0044】
図1を参照し、本開示の一部実施例における端末の周波数内測定始動方法は、端末に応用可能である。図1に示すように、当該方法において、以下のステップを含む。
【0045】
ステップ11において、周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を基地局から取得する。
【0046】
本開示の一部実施例において、前記周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報は、基地局の送信電力情報、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報、および端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報のうちの1つまたは複数を含む。
【0047】
ここで、1つの実現方式として、第1閾値情報は、その補充情報とともに、新規の閾値に対応するフィールドを構成する。別の実現方式として、第1閾値情報は、受信電力の比較用の参照閾値を示し、第1閾値情報の補充情報は、当該参照閾値に対応する基地局の参照送信電力を示す。
【0048】
ステップ12において、前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断する。
【0049】
ここで、端末は、前記パラメータ情報を受信すると、前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を始動させるための参照値を特定し、当該参照値と端末の現在の受信状態との比較結果に基づいて、周波数内測定を行う必要があるかを判断する。ここで、端末の現在の受信状態は、端末の受信電力、受信信号品質および受信の信号対干渉雑音比のうちの1つまたは複数を含む。周波数内測定を行う必要があると判断すると、周波数内の隣接セルの測定プロセスを始動させ、関連する測定パラメータを取得してネットワークに報知することによって、移動性制御を行う。
【0050】
以上のステップによって、本開示の一部実施例において、基地局から送信され、周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を拡張させることによって、端末は、前記パラメータ情報に基づいて、より大きい数値範囲を示すことのできる移動性パラメータを特定することができ、セル選択やセル切り替えなどの移動性制御に用いる。基地局から一定の移動性パラメータを直接的に送信する関連技術の方式より、本開示の一部実施例において、基地局から送信される前記パラメータ情報を拡張させ、移動性制御プロセスでより大きい受信電力範囲をサポート可能にし、端末によるタイムリーなセル再選択/切り替えを保証する。
【0051】
本開示の一部実施例において、基地局から送信され、周波数内測定を始動させるか否かを判断するための前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報、および端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報のうちの1つまたは複数を含む。好適な方式として、本開示の一部実施例において基地局から送信される前記パラメータ情報は、通常、少なくとも、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報を含む。1つの実現方式として、基地局から送信される前記パラメータ情報は、上記第1閾値情報および上記補充情報のみを含む。別の実現方式として、前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報、および端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報のうちの1つまたは複数を含む。
【0052】
以下、基地局から送信される前記パラメータ情報の異なる内容を詳細に説明する。
【0053】
図2を参照し、本開示の一部実施例における端末の周波数内測定始動方法の別のフローチャートである。当該方法は、端末に応用可能であり、図2に示すように、以下のステップを含む。
【0054】
ステップ21において、周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を基地局から取得する。前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報である。
【0055】
ここで、前記パラメータ情報は、上記第1閾値情報およびその補充情報のみを含む。関連技術との汎用のために、第1閾値情報は、関連技術における電力閾値パラメータが用いられ、例えば、SintrasearchPフィールドが用いられる。SintrasearchP=ReselectionThresholdであり、5ビットから構成されるため、(0…31)x2の整数を示すことができる。より大きい数値範囲を得るには、本開示の一部実施例において、関連技術におけるSintrasearchPを基に、第1閾値情報の補充情報を導入する。当該補充情報は、1または複数のビットを含む。例えば、関連技術におけるSintrasearchPの5ビットを基に、さらに1ビットの第1閾値情報の補充情報を追加して6ビットのパラメータを得ることができる。当該パラメータは、(0…63)x2の整数を示すことができる。
【0056】
以上の例は、単に第1閾値情報およびその補充情報の具体的な実現方式の1つである。本開示の一部の実施例は、ほかのカスタマイズ方式を採用することもでき、対応する情報を定義するフィールドおよび表現方式について、ここでは例示して説明しない。
【0057】
ステップ22において、第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第1数値を取得する。
【0058】
ここで、本開示の一部実施例において、第1閾値情報の補充情報に基づいて第1閾値の範囲を拡張させる。補充情報が第1閾値情報とともに新規のフィールドを構成し、当該新規のフィールドに基づいて第1数値を特定する。例えば、上記の例のように、関連技術におけるSintrasearchP(第1閾値情報)の5ビットを基に、さらに1ビットの第1閾値情報の補充情報を追加して6ビットのパラメータを得ることができ、当該パラメータが(0…63)x2の整数を示すことができる。当該パラメータの数値に基づいて、端末の受信電力と比較するための第1数値を取得することができる。
【0059】
ステップ23において、前記第1数値と端末の受信電力に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断する。
【0060】
第1数値を特定すると、第1数値と、端末によるセル受信電力の現在の測定結果に基づいて、周波数内の隣接セルの測定を行う必要があるかを判断する。具体的に、端末の受信電力が第1数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断するが、端末の受信電力が第1数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する。
【0061】
本開示の一部実施例において、第1閾値情報およびその補充情報を例とし、本開示の1つの実現方式を説明した。当該実現方式において、第1閾値情報で示すことのできる数値範囲を補充情報で拡張させることによって、より大きい電力閾値範囲をサポート可能にし、電力が移動性プロセス(例えばセルの再選択)を始動させるレンジを超えることによって移動性プロセスを始動させることができない問題を避ける。
【0062】
図3を参照し、本開示の一部実施例における別の端末の周波数内測定始動方法の別のフローチャートである。当該方法は、端末に応用可能であり、図3に示すように、以下のステップを含む。
【0063】
ステップ31において、周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を基地局から取得する。前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、および端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報を含む。
【0064】
ここで、前記パラメータ情報は、上記第1閾値情報およびその補充情報のほかに、前記第2閾値情報をさらに含む。類似的に、関連技術との汎用のために、第1閾値情報は、関連技術における電力閾値パラメータが用いられ、例えば、SintrasearchPフィールドが用いられる。SintrasearchP=ReselectionThresholdであり、5ビットから構成されるため、(0…31)x2の整数を示すことができる。より大きい数値範囲を得るには、本開示の一部実施例において、関連技術におけるSintrasearchPを基に、第1閾値情報の補充情報を導入し、当該補充情報が1または複数のビットを含む。例えば、関連技術におけるSintrasearchPの5ビットを基に、さらに1ビットの第1閾値情報の補充情報を追加して6ビットのパラメータを得ることができ、当該パラメータが(0…63)x2の整数を示すことができる。前記第2閾値情報は、関連技術におけるSintrasearchQフィールド、すなわちRSRQの閾値が用いられる。
【0065】
以上の例は、単に第1閾値情報およびその補充情報および第2閾値情報の具体的な実現方式の1つである。本開示の一部の実施例は、ほかのカスタマイズ方式を採用することもでき、対応する情報を定義するフィールドおよび表現方式について、ここでは例示して説明しない。
【0066】
ステップ32において、前記第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第1数値を取得し、前記第2閾値情報に基づいて第2数値を得る。
【0067】
ここで、本開示の一部実施例において、第1閾値情報の補充情報に基づいて第1閾値の範囲を拡張させる。具体的に、補充情報が第1閾値情報とともに新規のフィールドを構成し、当該新規のフィールドに基づいて第1数値を特定する。例えば、上記の例のように、関連技術におけるSintrasearchP(第1閾値情報)の5ビットを基に、さらに1ビットの第1閾値情報の補充情報を追加して6ビットのパラメータを得ることができ、当該パラメータが(0…63)x2の整数を示すことができる。当該パラメータの数値に基づいて、端末の受信電力と比較するための第1数値を取得することができる。また、第2閾値情報に付帯される具体値に基づいて第2数値を得る。
【0068】
ステップ33において、前記第1数値、第2数値、端末の受信電力および端末の受信信号品質に基づいて、周波数内測定を行うかを判断する。
【0069】
ここで、具体的に、端末の受信電力と第1数値を比較し、端末の受信信号品質と第2数値を比較する。端末の受信電力が第1数値より大きくかつ端末の受信信号品質が第2数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断するが、端末の受信電力が第1数値以下であり、または端末の受信信号品質が第2数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する。
【0070】
以上の実施例は、第1閾値情報およびその補充情報、および第2閾値情報を例とし、本開示の1つの実現方式を説明した。当該実現方式において、第1閾値情報で示すことのできる数値範囲を補充情報で拡張させることによって、より大きい電力閾値範囲をサポート可能にし、電力が移動性プロセス(例えばセルの再選択)を始動させるレンジを超えることによって移動性プロセスを始動させることができない問題を避ける。本開示の一部実施例において、第2閾値情報をさらに導入して端末の受信信号品質と比較し、受信電力と第1数値の比較結果、および、受信信号品質と第2数値の比較結果に基づいて、周波数内測定を行う必要があるかを特定する。
【0071】
図4を参照し、本開示の一部実施例における別の端末の周波数内測定始動方法の別のフローチャートである。当該方法は、端末に応用可能であり、図4に示すように、以下のステップを含む。
【0072】
ステップ41において、周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を基地局から取得する。前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、および端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報を含む。
【0073】
ここで、前記パラメータ情報は、上記第1閾値情報およびその補充情報のほかに、前記第1閾値情報をさらに含む。類似的に、関連技術との汎用のために、第1閾値情報は、関連技術における電力閾値パラメータが用いられ、例えば、SintrasearchPフィールドが用いられる。SintrasearchP=ReselectionThresholdであり、5ビットから構成されるため、(0…31)x2の整数を示すことができる。より大きい数値範囲を得るには、本開示の一部実施例において、関連技術におけるSintrasearchPを基に、第1閾値情報の補充情報を導入し、当該補充情報が1または複数のビットを含む。例えば、関連技術におけるSintrasearchPの5ビットを基に、さらに1ビットの第1閾値情報の補充情報を追加して6ビットのパラメータを得ることができ、当該パラメータが(0…63)x2の整数を示すことができる。前記第3閾値情報は、ネットワーク側から特定されて配信されるSINRの閾値情報である。
【0074】
以上の例は、単に第1閾値情報およびその補充情報および第1閾値情報の具体的な実現方式の1つである。本開示の一部の実施例は、ほかのカスタマイズ方式を採用することもでき、対応する情報を定義するフィールドおよび表現方式について、ここでは例示して説明しない。
【0075】
ステップ42において、前記第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第1数値を取得し、前記第3閾値情報に基づいて第3数値を得る。
【0076】
ここで、本開示の一部実施例において、第1閾値情報の補充情報に基づいて第1閾値の範囲を拡張させる。具体的に、補充情報が第1閾値情報とともに新規のフィールドを構成し、当該新規のフィールドに基づいて第1数値を特定する。例えば、上記の例のように、関連技術におけるSintrasearchP(第1閾値情報)の5ビットを基に、さらに1ビットの第1閾値情報の補充情報を追加して6ビットのパラメータを得ることができ、当該パラメータが(0…63)x2の整数を示すことができる。当該パラメータの数値に基づいて、端末の受信電力と比較するための第1数値を取得することができる。また、第3閾値情報に付帯される具体値に基づいて第3数値を得る。
【0077】
ステップ43において、前記第1数値、第3数値、端末の受信電力および端末の受信の信号対干渉雑音比に基づいて、周波数内測定を行うかを判断する。
【0078】
ここで、具体的に、端末の受信電力と第1数値を比較し、端末の受信の信号対干渉雑音比と第3数値を比較する。端末の受信電力が第1数値より大きくかつ端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断するが、端末の受信電力が第1数値以下であり、または端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する。
【0079】
本開示の一部実施例は、第1閾値情報およびその補充情報、および第3閾値情報を例とし、本開示の1つの実現方式を説明した。当該実現方式において、第1閾値情報で示すことのできる数値範囲を補充情報で拡張させることによって、より大きい電力閾値範囲をサポート可能にし、電力が移動性プロセス(例えばセルの再選択)を始動させるレンジを超えることによって移動性プロセスを始動させることができない問題を避ける。本開示の一部実施例において、第3閾値情報をさらに導入して端末の受信の信号対干渉雑音比と比較し、受信電力と第1数値の比較結果、および、受信の信号対干渉雑音比と第3数値の比較結果に基づいて、周波数内測定を行う必要があるかを特定する。
【0080】
図5を参照し、本開示の一部実施例における別の端末の周波数内測定始動方法の別のフローチャートである。当該方法は、端末に応用可能であり、図5に示すように、以下のステップを含む。
【0081】
ステップ51において、周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を基地局から取得する。前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、および端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報を含む。
【0082】
ここで、端末は、前記基地局の実際の送信電力情報および第1閾値情報およびその補充情報を取得する。前記第1閾値情報は、受信電力の比較用の1つの参照閾値を示し、第1閾値情報の補充情報は、当該参照閾値に対応する基地局の参照送信電力を示す。すなわち、当該基地局の送信電力が当該参照送信電力である場合、受信電力の比較用の参照閾値は、第1閾値情報に付帯される数値である。
【0083】
ここで、前記基地局の送信電力情報は、基地局から送信されるブロードキャスト情報から取得され、基地局の実際の送信電力を示す。例えば、基地局は、その送信電力情報をシステムメッセージに付帯してブロードキャスト送信し、端末は、基地局からブロードキャスト送信されるシステムメッセージから、基地局の送信電力情報を取得する。具体的に、システム情報ブロック2(SIB2)の「PDSCH−Config」メッセージの「referenceSignalPower」に基地局の送信電力情報を付帯する。「referenceSignalPower」の値の範囲は、(−60〜50)であり、比較的大きい範囲の送信電力を示すことができる。「PDSCH−Config」の情報エレメント(IE)の定義は、以下であり、referenceSignalPowerが含まれる。
【0084】
以上の例は、単に基地局から送信電力を通知する1つの実現方式である。これ以外に、基地局は、ほかのシステムメッセージまたは専用シグナリング(例えばRRCシグナリング)によって前記送信電力情報を送信してもよい。
【0085】
前記の端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報は、基地局からブロードキャストメッセージまたは所定のシグナリングメッセージ(例えばRRCシグナリングメッセージ)によって端末に送信される。もちろん、前記第1閾値情報及びその補充情報は、端末側で予め設定されてもよい。
【0086】
ステップ52において、前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第4数値を取得する。
【0087】
ここで、第1閾値情報およびその補充情報で示す参照送信電力と参照閾値に基づいて、前記基地局の実際の送信電力情報に対応する実際の閾値を特定することによって、前記第4数値を取得する。具体的に、第1閾値情報の補充情報に対する前記基地局の送信電力情報のオフセットを算出し、それから、前記オフセットに基づいて、前記第1閾値情報を調整して第4数値を得る。
【0088】
例えば、ネットワークからブロードキャストされる基地局の実際の送信電力が32.2dBmであり、第1閾値情報で示す値は、60dBであり、第1閾値情報の補充情報で示す値は、15.2dBmである(すなわち、基地局の送信電力が15.2dBmである場合に対応する応用シーンであり、この場合端末に適用する閾値が60dBである。)。よって、基地局の実際の送信電力が32.2dBmである場合、端末に適用する閾値は、60dB+(32.2dBm−15.2dBm)=77dBである。すなわち、第4数値は、77dBである。
【0089】
ステップ53において、端末の受信電力と第4数値を比較し、周波数内測定を行うかを判断する。
【0090】
ここで、具体的に、端末の受信電力が第4数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断するが、端末の受信電力が第4数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する。
【0091】
本開示の一部実施例において、第1閾値情報及びその補充情報、および基地局の送信電力を例とし、本開示の1つの実現方式を説明した。当該実現方式において、基地局から送信される第1閾値情報及びその補充情報によって、端末は、現在の受信電力に基づいて、第1閾値情報で示す閾値を調整することができ、基地局の実際の送信電力に基づく閾値の動的調整を実現し、移動性パラメータを動的に調整し、端末の移動性プロセスをタイムリーに始動させる。
【0092】
図6を参照し、本開示の一部実施例における別の端末の周波数内測定始動方法の別のフローチャートである。当該方法は、端末に応用可能であり、図6に示すように、以下のステップを含む。
【0093】
ステップ61において、周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を基地局から取得する。前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、および端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報を含む。
【0094】
ここで、端末は、前記基地局の実際の送信電力情報および第1閾値情報およびその補充情報を取得する。前記第1閾値情報は、受信電力の比較用の1つの参照閾値を示し、第1閾値情報の補充情報は、当該参照閾値に対応する基地局の参照送信電力を示す。すなわち、当該基地局の送信電力が当該参照送信電力である場合、受信電力の比較用の参照閾値は、第1閾値情報に付帯される数値である。
【0095】
ここで、前記基地局の送信電力情報は、基地局から送信されるブロードキャスト情報から取得され、基地局の実際の送信電力を示す。
【0096】
ここで、前記第2閾値情報は、関連技術におけるSintrasearchQフィールド、すなわちRSRQの閾値が用いられる。
【0097】
ステップ62において、前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第4数値を取得し、前記第2閾値情報に基づいて第2数値を得る。
【0098】
ここで、第1閾値情報およびその補充情報で示す参照送信電力と参照閾値に基づいて、前記基地局の実際の送信電力情報に対応する実際の閾値を特定することによって、前記第4数値を取得する。具体的に、第1閾値情報の補充情報に対する前記基地局の送信電力情報のオフセットを算出し、それから、前記オフセットに基づいて、前記第1閾値情報を調整して第4数値を得る。また、第2閾値情報に付帯される具体値に基づいて、第2数値を得る。
【0099】
ステップ63において、端末の受信電力と第4数値を比較し、端末の受信信号品質と第2数値を比較して、周波数内測定を行うかを判断する。
【0100】
ここで、端末の受信電力が第4数値より大きくかつ端末の受信信号品質が第2数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断するが、端末の受信電力が第4数値以下であり、または端末の受信信号品質が第2数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する。
【0101】
本開示の一部実施例において、第1閾値情報及びその補充情報、基地局の送信電力、および端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報を例とし、本開示の1つの実現方式を説明した。当該実現方式において、基地局から送信される第1閾値情報及びその補充情報によって、端末は、現在の受信電力に基づいて、第1閾値情報で示す閾値を調整することができ、基地局の実際の送信電力に基づく閾値の動的調整を実現し、移動性パラメータを動的に調整し、端末の移動性プロセスをタイムリーに始動させる。本開示の一部実施例において、第2閾値情報をさらに導入して端末の受信信号品質と比較し、受信電力と第1数値の比較結果、および受信信号品質と第2数値の比較結果に基づいて、周波数内測定を行う必要があるかを特定する。
【0102】
図7を参照し、本開示の一部実施例における別の端末の周波数内測定始動方法の別のフローチャートである。当該方法は、端末に応用可能であり、図7に示すように、以下のステップを含む。
【0103】
ステップ71において、周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を基地局から取得する。前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、および端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報を含む。
【0104】
ここで、端末は、前記基地局の実際の送信電力情報および第1閾値情報およびその補充情報を取得する。前記第1閾値情報は、受信電力の比較用の1つの参照閾値を示し、第1閾値情報の補充情報は、当該参照閾値に対応する基地局の参照送信電力を示す。すなわち、当該基地局の送信電力が当該参照送信電力である場合、受信電力の比較用の参照閾値は、第1閾値情報に付帯される数値である。
【0105】
ここで、前記基地局の送信電力情報は、基地局から送信されるブロードキャスト情報から取得され、基地局の実際の送信電力を示す。前記第3閾値情報は、ネットワーク側から特定されて配信されるSINRの閾値情報である。
【0106】
ステップ72において、前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第4数値を取得し、前記第3閾値情報に基づいて第3数値を得る。
【0107】
ここで、第1閾値情報およびその補充情報で示す参照送信電力と参照閾値に基づいて、前記基地局の実際の送信電力情報に対応する実際の閾値を特定することによって、前記第4数値を取得する。具体的に、第1閾値情報の補充情報に対する前記基地局の送信電力情報のオフセットを算出し、それから、前記オフセットに基づいて、前記第1閾値情報を調整して第4数値を得る。また、第3閾値情報に付帯される具体値に基づいて、第3数値を得る。
【0108】
ステップ73において、端末の受信電力と第4数値を比較し、端末の受信の信号対干渉雑音比と第3数値を比較して、周波数内測定を行うかを判断する。
【0109】
ここで、端末の受信電力が第4数値より大きくかつ端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断するが、端末の受信電力が第4数値以下であり、または端末の受信信号品質が第3数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する。
【0110】
本開示の一部実施例において、第1閾値情報及びその補充情報、基地局の送信電力、および端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報を例とし、本開示の1つの実現方式を説明した。当該実現方式において、基地局から送信される第1閾値情報及びその補充情報によって、端末は、現在の受信電力に基づいて、第1閾値情報で示す閾値を調整することができ、基地局の実際の送信電力に基づく閾値の動的調整を実現し、移動性パラメータを動的に調整し、端末の移動性プロセスをタイムリーに始動させる。本開示の一部実施例において、第3閾値情報をさらに導入して端末の受信の信号対干渉雑音比と比較し、受信電力と第4数値の比較結果、および受信の信号対干渉雑音比と第3数値の比較結果に基づいて、周波数内測定を行う必要があるかを特定する。
【0111】
図8に示すように、本開示の一部実施例における端末の周波数内測定始動方法は、基地局側に応用される場合、以下のステップを含む。
【0112】
ステップ81において、基地局は、端末の周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を特定する。
【0113】
ここで、前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報、および端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報のうちの1つまたは複数を含み、ここで、第1閾値情報がその補充情報とともに、新規の閾値に対応するフィールドを構成し、または、第1閾値情報は、受信電力の比較用の参照閾値を示し、第1閾値情報の補充情報は、当該参照閾値に対応する基地局の参照送信電力を示す。
【0114】
ステップ82において、基地局は、前記の端末の周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を端末に送信する。
【0115】
本開示の一部実施例における方法に基づき、本開示は、周波数内測定始動装置を抵抗する。当該装置は、端末に設置されることができる。
図9に示すように、当該装置は、周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を基地局から取得するパラメータ取得ユニット91と、前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断する測定決定ユニット92とを含む。
【0116】
ここで、前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報、および端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報のうちの1つまたは複数を含む。
【0117】
1つの実現方式として、前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報であり、前記測定決定ユニットは、第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第1数値を取得する第1取得ユニットと、前記第1数値と端末の受信電力に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断する第1判断ユニットとを含む。
【0118】
1つの実現方式として、前記第1判断ユニットは、
端末の受信電力が第1数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断する第1出力ユニットと、
端末の受信電力が第1数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する第2出力ユニットとを含む。
【0119】
1つの実現方式として、前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、および端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報を含み、
前記測定決定ユニットは、
前記第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第1数値を取得し、前記第2閾値情報に基づいて第2数値を得る第2取得ユニットと、
端末の受信電力と第1数値を比較し、端末の受信信号品質と第2数値を比較し、端末の受信電力が第1数値より大きくかつ端末の受信信号品質が第2数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断し、端末の受信電力が第1数値以下であり、または端末の受信信号品質が第2数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する第2判断ユニットとを含む。
【0120】
1つの実現方式として、前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、および端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報を含み、
前記測定決定ユニットは、
前記第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第1数値を取得し、前記第2閾値情報に基づいて第2数値を得、前記第3閾値情報に基づいて第3数値を得る第3取得ユニットと、
端末の受信電力と第1数値を比較し、端末の受信の信号対干渉雑音比と第3数値を比較し、端末の受信電力が第1数値より大きくかつ端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断し、端末の受信電力が第1数値以下であり、または端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する第3判断ユニットとを含む。
【0121】
1つの実現方式として、前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、および端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報を含み、
前記測定決定ユニットは、
前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第4数値を取得する第4取得ユニットと、
端末の受信電力と第4数値を比較し、端末の受信電力が第4数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断し、端末の受信電力が第4数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する第4判断ユニットとを含む。
【0122】
1つの実現方式として、前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、および端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報を含み、
前記測定決定ユニットは、
前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第4数値を取得し、前記第2閾値情報に基づいて第2数値を得る第5取得ユニットと、
端末の受信電力と第4数値を比較し、端末の受信信号品質と第2数値を比較し、端末の受信電力が第4数値より大きくかつ端末の受信信号品質が第2数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断し、端末の受信電力が第4数値以下であり、または端末の受信信号品質が第2数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する第5判断ユニットとを含む。
【0123】
1つの実現方式として、前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、および端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報を含み、
前記測定決定ユニットは、
前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第4数値を取得し、前記第3閾値情報に基づいて第3数値を得る第6取得ユニットと、
端末の受信電力と第4数値を比較し、端末の受信の信号対干渉雑音比と第3数値を比較し、端末の受信電力が第4数値より大きくかつ端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断し、端末の受信電力が第4数値以下であり、または端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する第6判断ユニットとを含む。
【0124】
本開示の一部実施例における方法に基づき、本開示は、周波数内測定始動装置装置を提供する。当該装置は、基地局に設定されることができる。
図10に示すように、当該装置は、
端末の周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を特定する特定ユニット101と、
前記の端末の周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を端末に送信する送信ユニット102とを含む。
【0125】
ここで、前記パラメータ情報は、
基地局の送信電力情報、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報、および端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報のうちの1つまたは複数を含み、
ここで、第1閾値情報がその補充情報とともに、新規の閾値に対応するフィールドを構成し、または、第1閾値情報は、受信電力の比較用の参照閾値を示し、第1閾値情報の補充情報は、当該参照閾値に対応する基地局の参照送信電力を示す。
【0126】
図11を参照し、図11は、本開示の一部実施例における電子機器の構造図である。図11に示すように、当該電子機器は、少なくとも1つのプロセッサ1101と、メモリ1102と、少なくとも1つのネットワークインタフェース1104と、ユーザインタフェース1103を含む。電子機器における各構成部品は、バスシステム1105を介して結合される。バスシステム1105は、これらの構成部品の間の接続と通信に用いられることが理解できる。バスシステム1105は、データバスのほかに、電源バス、制御バスおよび状態信号バスをさらに含む。ただし、明確に説明するために、図11において、各種類のバスをすべてバスシステム1105として標記している。
【0127】
ここで、ユーザインタフェース1103は、ディスプレイ、キーボードまたはポインティングデバイス(たとえばマウス、トラックボール(track ball))、タッチパネルまたはタッチスクリーンなどを含む。
【0128】
本開示の一部実施例におけるメモリ1102は、揮発性メモリまたは非揮発性メモリであり、または、揮発性メモリと非揮発性メモリの両方を含む。非揮発性メモリは、ROM(Read−Only Memory)、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable P ROM)、EEPROM(Electrically EP ROM)またはフラッシュメモリである。揮発性メモリは、RAM(Random Access Memory)であり、外部のキャッシュに用いられる。多くの形態のRAMが使用可能であるが、その例として、例えばSRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)、SDRAM(Synchronous D RAM)、DDRSDRAM(Double Data Rate SD RAM)、ESDRAM(Enhanced SD RAM)、SLDRAM(Synch link D RAM)、DRRAM(Direct Rambus RAM)が挙げられるが、それらに限られない。本明細書に記載のシステム及び方法におけるメモリ1102は、これらおよびそれら以外の任意の適合する種類のメモリを含むとするが、それらに限られない。
【0129】
一部実施例において、メモリ1102には、実行可能なモジュールまたはデータ構造、またはそれらのサブセット、または、それらの拡張セットであるオペレーションシステム11021とアプリケーションプログラム11022が記憶されている。
【0130】
ここで、オペレーションシステム11021は、フレーム層、コアライブラリ層、駆動層など各種類のシステムプログラムを含み、各種類のベーシックサービスの実現およびハードウェアに基づくタスクの処理に用いられる。アプリケーションプログラム11022は、メディアプレイヤー(Media Player)、ブラウザ(Browser)など各種類のアプリケーションプログラムを含み、各種類のアプリケーションサービスの実現に用いられる。本開示の一部実施例における方法を実現するプログラムは、アプリケーションプログラム11022に含まれる。
【0131】
本開示の一部実施例において、メモリ1102に記憶されているプログラムまたは指令を呼び出し、具体的に、アプリケーションプログラム11022に記憶されているプログラムまたは指令を呼び出すことによって、プロセッサ1101は、周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を基地局から取得し、前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断する。
【0132】
選択可能に、前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報であり、プロセッサ1101は、さらに、第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第1数値を取得し、前記第1数値と端末の受信電力に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断する。
【0133】
選択可能に、プロセッサ1101は、さらに、端末の受信電力が第1数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断するが、端末の受信電力が第1数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する。
【0134】
選択可能に、前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、および端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報を含み、プロセッサ1101は、さらに、前記第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第1数値を取得し、前記第2閾値情報に基づいて第2数値を取得し、端末の受信電力と第1数値を比較し、端末の受信信号品質と第2数値を比較し、端末の受信電力が第1数値より大きくかつ端末の受信信号品質が第2数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断し、端末の受信電力が第1数値以下であり、または端末の受信信号品質が第2数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する。
【0135】
選択可能に、前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、および端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報を含み、プロセッサ1101は、さらに、前記第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第1数値を取得し、前記第2閾値情報に基づいて第2数値を取得し、前記第3閾値情報に基づいて第3数値を取得し、端末の受信電力と第1数値を比較し、端末の受信の信号対干渉雑音比と第3数値を比較し、端末の受信電力が第1数値より大きくかつ端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断し、端末の受信電力が第1数値以下であり、または端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する。
【0136】
選択可能に、前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、および端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報を含み、プロセッサ1101は、さらに、前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第4数値を取得し、端末の受信電力と第4数値を比較し、端末の受信電力が第4数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断し、端末の受信電力が第4数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する。
【0137】
選択可能に、前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、および端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報を含み、
プロセッサ1101は、さらに、前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第4数値を取得し、前記第2閾値情報に基づいて第2数値を取得し、端末の受信電力と第4数値を比較し、端末の受信信号品質と第2数値を比較し、端末の受信電力が第4数値より大きくかつ端末の受信信号品質が第2数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断し、端末の受信電力が第4数値以下であり、または端末の受信信号品質が第2数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する。
【0138】
本開示の実施例において、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、前記いずれか1つの方法実施例における方法のステップが実現される。
【0139】
本明細書に開示された実施例に記載の各例のユニットおよびアルゴリズムのステップが、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせによって実現可能であることは、当業者が理解できる。これらの機能がいったいハードウェアによって実行されるか、それともソフトウェアによって実行されるかは、技術手段の特定な応用や設計の制限条件によって決められる。当業者は、各特定な応用に対し、異なる方法によって記載の機能を実現することができるが、これらの実現は、本開示の範囲を超えたものとされるべきではない。
【0140】
記載の便利や簡潔化のために、以上記載したシステム、装置及びユニットの具体的な動作プロセスは、前記方法実施例における対応プロセスを参照されたく、ここでは繰り返して記載しない。これは、当業者にとって自明である。
【0141】
本願で提供されるいくつかの実施例において、開示された装置および方法は、他の方式で実施され得ることを理解されたい。以上記載した装置実施例は、単に例示的なものである。例えば、記載したユニットの区分は、単に論理機能の区分であり、実際に実現する際に別の区分方式がある。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントは、組み合わせてもよく、別のシステムに一体化されてもよく、または、一部の特徴は、無視されてもよく、または実行されなくてもよい。また、示されておりまたは議論されている各構成部分の相互間の結合や直接結合や通信接続は、インタフェース、装置またはユニットを介した間接結合や通信接続であってもよく、電気的、機械的、または他の形式であってもよい。
【0142】
以上個別部品として説明したユニットは、物理的に離間したものであってもよく、そうでなくてもよい。ユニットとして示した部品は、物理ユニットであってもよく、そうでなくてもよい。すなわち、一箇所に位置してもよく、複数のネットワークユニットに位置してもよい。実際の必要に応じてそのうちの一部またはすべてのユニットを選択して本開示の実施例の目的を実現する。
【0143】
また、本開示の各実施例における各機能的ユニットは、1つの処理ユニットに一体化されていてもよいし、物理的に別々に設けられていてもよいし、2つ以上が一体化されてもよい。
【0144】
前記一体化ユニットは、ソフトウェア機能モジュールの形式で実現され独立した製品として販売または使用される場合、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されてもよい。このような理解に基づき、本開示の技術手段の実質的または従来技術に貢献した部分、または当該技術手段の部分は、ソフトウェアプロダクトの形式で現れる。当該コンピュータソフトウェアプロダクトは、記憶媒体に記憶され、本開示の各実施例に記載の方法のすべてまたは一部のステップをコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク装置であってもよい)に実行させるいくつかの指令を含む。前記記憶媒体は、Uディスク、モバイルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスクまたは光ディスクなど、プログラムコードを格納することができる様々な媒体を含む。
【0145】
以上の記載は、本開示の具体的な実施形態であるが、本開示の保護範囲は、これらに限定されない。当業者が本開示によって開示されている技術範囲内で容易に想到できる変化や置換は、すべて本開示の保護範囲内に含まれる。よって、本開示の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲を基準とするべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2019年12月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
周波数内測定を始動させるか否かを判断するための拡張済みのパラメータ情報を基地局から取得するステップと、
前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断するステップと、
を含む端末の周波数内測定始動方法。
【請求項2】
前記パラメータ情報は、
基地局の送信電力情報、
Srxlevである端末の受信電力と比較される第1であって、第1閾値情報を拡張させた第1情報、
端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報、および
端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報のうちの1つまたは複数を含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
記の前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断するステップは、
第1閾値情報および第1閾値情報の拡張情報から、端末の受信電力と比較するための拡張済みの第1数値を取得するステップと、
前記第1数値と端末の受信電力に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断するステップとを含む請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記の前記第1数値と端末の受信電力に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断するステップは、
端末の受信電力が第1数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断するステップと、
端末の受信電力が第1数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断するステップとを含む請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1および端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報を含み、
前記の前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断するステップは、
前記第1閾値情報および第1閾値情報の拡張情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための拡張済みの第1数値を取得し、前記第2閾値情報に基づいて第2数値を得るステップと、
端末の受信電力と第1数値を比較し、端末の受信信号品質と第2数値を比較するステップと、
端末の受信電力が第1数値より大きくかつ端末の受信信号品質が第2数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断するステップと、
端末の受信電力が第1数値以下であり、または端末の受信信号品質が第2数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断するステップとを含む請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1および端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報を含み、
前記の前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断するステップは、
前記第1閾値情報および第1閾値情報の拡張情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための拡張済みの第1数値を取得し、前記第3閾値情報に基づいて第3数値を得るステップと、
端末の受信電力と第1数値を比較し、端末の受信の信号対干渉雑音比と第3数値を比較するステップと、
端末の受信電力が第1数値より大きくかつ端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断するステップと、
端末の受信電力が第1数値以下であり、または端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断するステップとを含む請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、および端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の拡張情報を含み、
前記の前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断するステップは、
前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および第1閾値情報の拡張情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための拡張済みの第4数値を取得するステップと、
端末の受信電力と第4数値を比較するステップと、
端末の受信電力が第4数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断するステップと、
端末の受信電力が第4数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断するステップとを含み、
または
前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の拡張情報、および端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報を含み、
前記の前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断するステップは、
前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および閾値情報の拡張情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための拡張済みの第4数値を取得し、前記第2閾値情報に基づいて第2数値を得るステップと、
端末の受信電力と第4数値を比較し、端末の受信信号品質と第2数値を比較するステップと、
端末の受信電力が第4数値より大きくかつ端末の受信信号品質が第2数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断するステップと、
端末の受信電力が第4数値以下であり、または端末の受信信号品質が第2数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断するステップとを含み、
または
前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の拡張情報、および端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報を含み、
前記の前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断するステップは、
前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および第1閾値情報の拡張情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための拡張済みの第4数値を取得し、前記第3閾値情報に基づいて第3数値を得るステップと、
端末の受信電力と第4数値を比較し、端末の受信の信号対干渉雑音比と第3数値を比較するステップと、
端末の受信電力が第4数値より大きくかつ端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断するステップと、
端末の受信電力が第4数値以下であり、または端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断するステップとを含む請求項2に記載の方法。
【請求項8】
周波数内測定を始動させるか否かを判断するための拡張済みのパラメータ情報を基地局から取得するパラメータ取得ユニットと、
前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断する測定決定ユニットとを含む周波数内測定始動装置。
【請求項9】
前記パラメータ情報は、
基地局の送信電力情報、
Srxlevである端末の受信電力と比較される第1情報であって、第1閾値情報の値の範囲を拡張させた第1情報、
端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報、および
端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報のうちの1つまたは複数を含む請求項8に記載の周波数内測定始動装置。
【請求項10】
前記測定決定ユニットは、
第1閾値情報および第1閾値情報の拡張情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための拡張済みの第1数値を取得する第1取得ユニットと、
前記第1数値と端末の受信電力に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断する第1判断ユニットとを含む請求項9に記載の周波数内測定始動装置。
【請求項11】
前記第1判断ユニットは、
端末の受信電力が第1数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断する第1出力ユニットと、
端末の受信電力が第1数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する第2出力ユニットとを含む請求項10に記載の周波数内測定始動装置。
【請求項12】
前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1閾値情報、および端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報を含み、
前記測定決定ユニットは、
前記第1閾値情報および第1閾値情報の拡張情報から、端末の受信電力と比較するための拡張済みの第1数値を取得し、前記第2閾値情報に基づいて第2数値を得る第2取得ユニットと、
端末の受信電力と第1数値を比較し、端末の受信信号品質と第2数値を比較し、端末の受信電力が第1数値より大きくかつ端末の受信信号品質が第2数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断し、端末の受信電力が第1数値以下であり、または端末の受信信号品質が第2数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する第2判断ユニットとを含む請求項に記載の周波数内測定始動装置。
【請求項13】
前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1情報、および端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報を含み、
前記測定決定ユニットは、
前記第1閾値情報および第1閾値情報の拡張情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第1数値を取得し、前記第2閾値情報に基づいて第2数値を得、前記第3閾値情報に基づいて第3数値を得る第3取得ユニットと、
端末の受信電力と第1数値を比較し、端末の受信の信号対干渉雑音比と第3数値を比較し、端末の受信電力が第1数値より大きくかつ端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断し、端末の受信電力が第1数値以下であり、または端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する第3判断ユニットとを含み、
または
前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、および端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報を含み、
前記測定決定ユニットは、
前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第4数値を取得する第4取得ユニットと、
端末の受信電力と第4数値を比較し、端末の受信電力が第4数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断し、端末の受信電力が第4数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する第4判断ユニットとを含み、
または
前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、端末の受信電力と比較される第1情報、および端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報を含み、
前記測定決定ユニットは、
前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および閾値情報の拡張情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第4数値を取得し、前記第2閾値情報に基づいて第2数値を得る第5取得ユニットと、
端末の受信電力と第4数値を比較し、端末の受信信号品質と第2数値を比較し、端末の受信電力が第4数値より大きくかつ端末の受信信号品質が第2数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断し、端末の受信電力が第4数値以下であり、または端末の受信信号品質が第2数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する第5判断ユニットとを含み、
または
前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、および端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報を含み、
前記測定決定ユニットは、
前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第4数値を取得し、前記第3閾値情報に基づいて第3数値を得る第6取得ユニットと、
端末の受信電力と第4数値を比較し、端末の受信の信号対干渉雑音比と第3数値を比較し、端末の受信電力が第4数値より大きくかつ端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断し、端末の受信電力が第4数値以下であり、または端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する第6判断ユニットとを含む請求項に記載の周波数内測定始動装置。
【請求項14】
基地局が、端末の周波数内測定を始動させるか否かを判断するための拡張済みのパラメータ情報を特定するステップと、
基地局が、前記の端末の周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を端末に送信するステップとを含む端末の周波数内測定始動方法。
【請求項15】
端末の周波数内測定を始動させるか否かを判断するための拡張済みのパラメータ情報を特定する特定ユニットと、
前記の端末の周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を端末に送信する送信ユニットとを含む周波数内測定始動装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2017年4月14日に中国特許庁に提出された中国特許出願201710244514.5の優先権を主張し、その全ての内容が援用によりここに取り込まれる。
【0002】
本開示は、移動通信技術分野に係り、特に端末の周波数内測定始動方法、装置、端末及び基地局に係る。
【背景技術】
【0003】
関連技術のセル再選択フローにおいて、端末は、現在セルのSrxlev(RSRP)が再選択閾値より低く、または、Squal(RSRQ)が再選択閾値Qより低いことを検出すると、周波数内測定(intra−frequency measurement)を始動させてセルを再選択しようとする。ここで、Srxlev(Cell selection RX level value)は、セル選択の受信電力値を示し、Squalは、セル選択の受信信号品質値を示す。例えば、関連技術における1つのSルールは、以下である。
Srxlev=Qrxlevmeas-Qrxlevmin
Squal=Qqualmeas-Qqualmin
【0004】
上記式において、Qrxlevmeasは、端末が測定して得た受信電力値を示し、当該値が、測定して得たRSRP(dBm)である。Qrxlevminは、当該セルに求められる最小受信電力値を示し、当該値が、通常、システム情報ブロック1(SIB1)のq−RxLevMinで指示される(dBm)。Qqualmeasは、測定して得たセルのEC/NO値を示す。Qqualminは、セルに求められるEC/NO値を示し、通常SIB3から読み取られる。EC/NOは、信号対干渉雑音比の値を示す。
【0005】
3GPP TS36.304に基づき、LTE端末の場合、Srxlev>SIntraSearchPとSqual>SIntraSearchQを満たすのであれば、再選択の測定を行う必要がない。セルラーに基づくNB−IoT(Narrow Band Internet of Things)端末の場合、Srxlev>SIntraSearchPを満たすのであれば、再選択の測定を行う必要がない。
【0006】
上記ルールは、再選択の測定始動判定と称してもよい。
【0007】
ここで、再選択閾値SIntraSearchPとSIntraSearchQは、それぞれ、基地局からブロードキャストメッセージ(SIB3)によって周波数内セル検索の閾値「s−IntraSearchP−r9」=「ReselectionThreshold」の値が(0〜31の整数)x2[dB]であり、「s−IntraSearchQ−r9」=「ReselectionThresholdQ−r9」の値が(0〜31の整数)[dB]であることをブロードキャストする。
【0008】
具体的に、
【0009】
以上の再選択閾値SIntraSearchPとSIntraSearchQの値の範囲は、それぞれ0〜62dBと0〜31dBであり、再選択閾値SintrasearchPの値の範囲が相対的に小さいことが分かる。実際の応用において、基地局同士の距離が近すぎたり、一部の基地局の電力が比較的大きかったりして、電力が再選択始動のレンジを超えてしまうことが生じやすい。この場合、たとえ端末がある隣接セルの基地局の近くまで移動したとしても、周波数内測定が始動されず、隣接セルへの再選択ができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本開示の実施例は、基地局から送信され、周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を、より大きい数値範囲を示すことができるように拡張させることによって、端末による周波数内測定をタイムリーに始動させる、端末の周波数内測定始動方法、装置、端末及び基地局を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の技術課題を解決するために、本開示の実施例における端末の周波数内測定始動方法において、
周波数内測定を始動させるか否かを判断するための拡張済みのパラメータ情報を基地局から取得するステップと、
前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断するステップと、
を含む。
【0012】
選択可能に、前記方法において、前記パラメータ情報は、
基地局の送信電力情報、
Srxlevである端末の受信電力と比較される第1であって、第1閾値情報の値の範囲を拡張させた第1情報、
端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報、および
端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報のうちの1つまたは複数を含む。
【0013】
選択可能に、前記方法において、前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報であり、
前記の前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断するステップは、
第1閾値情報および第1閾値情報の拡張情報から、端末の受信電力と比較するための拡張済みの第1数値を取得するステップと、
前記第1数値と端末の受信電力に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断するステップとを含む。
【0014】
選択可能に、前記方法において、前記の前記第1数値と端末の受信電力に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断するステップは、
端末の受信電力が第1数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断するステップと、
端末の受信電力が第1数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断するステップとを含む。
【0015】
選択可能に、前記方法において、前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1報、および端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報を含み、
前記の前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断するステップは、
前記第1閾値情報および第1閾値情報の拡張情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための拡張済みの第1数値を取得し、前記第2閾値情報に基づいて第2数値を得るステップと、
端末の受信電力と第1数値を比較し、端末の受信信号品質と第2数値を比較するステップと、
端末の受信電力が第1数値より大きくかつ端末の受信信号品質が第2数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断するステップと、
端末の受信電力が第1数値以下であり、または端末の受信信号品質が第2数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断するステップとを含む。
【0016】
選択可能に、前記方法において、前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1報、および端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報を含み、
前記の前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断するステップは、
前記第1閾値情報および第1閾値情報の拡張情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための拡張済みの第1数値を取得し、前記第3閾値情報に基づいて第3数値を得るステップと、
端末の受信電力と第1数値を比較し、端末の受信の信号対干渉雑音比と第3数値を比較するステップと、
端末の受信電力が第1数値より大きくかつ端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断するステップと、
端末の受信電力が第1数値以下であり、または端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断するステップとを含む。
【0017】
選択可能に、前記方法において、前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、および端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の拡張情報を含み、
前記の前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断するステップは、
前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および第1閾値情報の拡張情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための拡張済みの第4数値を取得するステップと、
端末の受信電力と第4数値を比較するステップと、
端末の受信電力が第4数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断するステップと、
端末の受信電力が第4数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断するステップとを含む。
【0018】
選択可能に、前記方法において、前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の拡張情報、および端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報を含み、
前記の前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断するステップは、
前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および閾値情報の拡張情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための拡張済みの第4数値を取得し、前記第2閾値情報に基づいて第2数値を得るステップと、
端末の受信電力と第4数値を比較し、端末の受信信号品質と第2数値を比較するステップと、
端末の受信電力が第4数値より大きくかつ端末の受信信号品質が第2数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断するステップと、
端末の受信電力が第4数値以下であり、または端末の受信信号品質が第2数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断するステップとを含む。
【0019】
選択可能に、前記方法において、前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の拡張情報、および端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報を含み、
前記の前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断するステップは、
前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および第1閾値情報の拡張情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための拡張済みの第4数値を取得し、前記第3閾値情報に基づいて第3数値を得るステップと、
端末の受信電力と第4数値を比較し、端末の受信の信号対干渉雑音比と第3数値を比較するステップと、
端末の受信電力が第4数値より大きくかつ端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断するステップと、
端末の受信電力が第4数値以下であり、または端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断するステップとを含む。
【0020】
本開示の実施例において、
周波数内測定を始動させるか否かを判断するための拡張済みのパラメータ情報を基地局から取得するパラメータ取得ユニットと、
前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断する測定決定ユニットとを含む周波数内測定始動装置をさらに提供する。
【0021】
選択可能に、前記装置において、前記パラメータ情報は、
基地局の送信電力情報、
端末の受信電力と比較される第1であって、第1閾値情報の値の範囲を拡張させた第1情報、
端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報、および
端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報のうちの1つまたは複数を含む。
【0022】
選択可能に、前記装置において
前記測定決定ユニットは、
第1閾値情報および第1閾値情報の拡張情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための拡張済みの第1数値を取得する第1取得ユニットと、
前記第1数値と端末の受信電力に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断する第1判断ユニットとを含む。
【0023】
選択可能に、前記装置において、前記第1判断ユニットは、
端末の受信電力が第1数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断する第1出力ユニットと、
端末の受信電力が第1数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する第2出力ユニットとを含む。
【0024】
選択可能に、前記装置において、前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1報、および端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報を含み、
前記測定決定ユニットは、
前記第1閾値情報および第1閾値情報の拡張情報から、端末の受信電力と比較するための拡張済みの第1数値を取得し、前記第2閾値情報に基づいて第2数値を得る第2取得ユニットと、
端末の受信電力と第1数値を比較し、端末の受信信号品質と第2数値を比較し、端末の受信電力が第1数値より大きくかつ端末の受信信号品質が第2数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断し、端末の受信電力が第1数値以下であり、または端末の受信信号品質が第2数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する第2判断ユニットとを含む。
【0025】
選択可能に、前記装置において、前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1報、および端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報を含み、
前記測定決定ユニットは、
前記第1閾値情報および第1閾値情報の拡張情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第1数値を取得し、前記第2閾値情報に基づいて第2数値を得、前記第3閾値情報に基づいて第3数値を得る第3取得ユニットと、
端末の受信電力と第1数値を比較し、端末の受信の信号対干渉雑音比と第3数値を比較し、端末の受信電力が第1数値より大きくかつ端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断し、端末の受信電力が第1数値以下であり、または端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する第3判断ユニットとを含む。
【0026】
選択可能に、前記装置において、前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、および端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報を含み、
前記測定決定ユニットは、
前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第4数値を取得する第4取得ユニットと、
端末の受信電力と第4数値を比較し、端末の受信電力が第4数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断し、端末の受信電力が第4数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する第4判断ユニットとを含む。
【0027】
選択可能に、前記装置において、前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、端末の受信電力と比較される第1報、および端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報を含み、
前記測定決定ユニットは、
前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および閾値情報の拡張情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第4数値を取得し、前記第2閾値情報に基づいて第2数値を得る第5取得ユニットと、
端末の受信電力と第4数値を比較し、端末の受信信号品質と第2数値を比較し、端末の受信電力が第4数値より大きくかつ端末の受信信号品質が第2数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断し、端末の受信電力が第4数値以下であり、または端末の受信信号品質が第2数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する第5判断ユニットとを含む。
【0028】
選択可能に、前記装置において、前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、および端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報を含み、
前記測定決定ユニットは、
前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第4数値を取得し、前記第3閾値情報に基づいて第3数値を得る第6取得ユニットと、
端末の受信電力と第4数値を比較し、端末の受信の信号対干渉雑音比と第3数値を比較し、端末の受信電力が第4数値より大きくかつ端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断し、端末の受信電力が第4数値以下であり、または端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する第6判断ユニットとを含む。
【0029】
本開示の実施例は、1つまたは複数のプロセッサと、メモリと、1つまたは複数のプログラムを含む端末をさらに提供する。
当該端末において、
前記1つまたは複数のプログラムは、前記メモリに記憶され、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されるように構成され、
前記プログラムが実行されると、上記の端末周波数内測定始動方法のステップが実現される。
【0030】
本開示の実施例は、別の端末の周波数内測定始動方法をさらに提供する。
当該方法において、
基地局が、端末の周波数内測定を始動させるか否かを判断するための拡張済みのパラメータ情報を特定するステップと、
基地局が、前記の端末の周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を端末に送信するステップとを含む。
【0031】
選択可能に、前記方法において、前記パラメータ情報は、
基地局の送信電力情報、
端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の拡張情報、
ここで、第1閾値情報がその拡張情報とともに、新規の閾値に対応するフィールドを構成し、または、第1閾値情報は、受信電力の比較用の参照閾値を示し、第1閾値情報の補充情報は、当該参照閾値に対応する基地局の参照送信電力を示し、
端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報、および
端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報のうちの1つまたは複数を含む。
【0032】
本開示の実施例は、別の周波数内測定始動装置をさらに提供する。
当該装置において、
端末の周波数内測定を始動させるか否かを判断するための拡張済みのパラメータ情報を特定する特定ユニットと、
前記の端末の周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を端末に送信する送信ユニットとを含む。
【0033】
選択可能に、前記装置において、前記パラメータ情報は、
基地局の送信電力情報、
端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の拡張情報、
ここで、第1閾値情報がその拡張情報とともに、新規の閾値に対応するフィールドを構成し、または、第1閾値情報は、受信電力の比較用の参照閾値を示し、第1閾値情報の補充情報は、当該参照閾値に対応する基地局の参照送信電力を示し、
端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報、および
端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報のうちの1つまたは複数を含む。
【0034】
本開示の実施例は、プロセッサによって実行可能なコンピュータ読み取り可能な指令が記憶されている非揮発性のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
前記コンピュータ読み取り可能な指令がプロセッサによって実行されると、
前記プロセッサは、
周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を基地局から取得する処理と、
前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断する処理とを実行する。
【0035】
本開示の実施例は、プロセッサと、トランシーバと、メモリとを含む周波数内測定の始動装置をさらに提供する。
前記プロセッサは、前記メモリからプログラムを読み取ることによって、
端末の周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を特定するプロセスと、
前記の端末の周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を端末に送信するプロセスとを実行し、
前記トランシーバは、データを送受信し、
前記メモリは、前記プロセッサによる処理実行に用いられるデータを保存する。
【0036】
本開示の実施例は、プロセッサによって実行可能なコンピュータ読み取り可能な指令が記憶されている非揮発性のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
前記コンピュータ読み取り可能な指令がプロセッサによって実行されると、
前記プロセッサは、
端末の周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を特定する処理と、
前記の端末の周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を端末に送信する処理とを実行する。
【発明の効果】
【0037】
関連技術より、本開示の実施例における端末の周波数内測定始動方法、装置、端末及び基地局によれば、端末が移動性パラメータを動的に調整することによって、セルの再選択や切り替えなどの移動性制御をタイムリーに行い、より好適な品質のネットワークサービスを取得することができる。また、本開示の実施例によれば、端末が、基地局の移動性パラメータ調整情報に基づいて移動性パラメータを自ら調整し、柔軟な移動性制御処理を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
本開示の実施例の技術手段をより明確に説明するために、以下、本開示の実施例の記載に必要とされる図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の記載に関する図面は、単に本開示の一部の実施例である。当業者にとって、創造性のある作業をしない前提で、これらの図面から他の図面を得ることもできる。
【0039】
図1】本開示の一部実施例における端末の周波数内測定始動方法のフローチャートである。
図2】本開示の一部実施例における端末の周波数内測定始動方法の別のフローチャートである。
図3】本開示の一部実施例における端末の周波数内測定始動方法の別のフローチャートである。
図4】本開示の一部実施例における端末の周波数内測定始動方法の別のフローチャートである。
図5】本開示の一部実施例における端末の周波数内測定始動方法の別のフローチャートである。
図6】本開示の一部実施例における端末の周波数内測定始動方法の別のフローチャートである。
図7】本開示の一部実施例における端末の周波数内測定始動方法の別のフローチャートである。
図8】本開示の一部実施例における端末の周波数内測定始動方法の別のフローチャートである。
図9】本開示の一部実施例における周波数内測定始動装置の構造図である。
図10】本開示の一部実施例における周波数内測定始動装置の別の構造図である。
図11】本開示の一部実施例における電子機器の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
本開示の解決しようとする技術課題、技術手段及び利点をより明確にするために、以下、図面および具体的な実施例を通じて詳細に記載する。以下の記載において、本開示の実施例に対する全面的理解へのほう助だけの目的で、具体的な構成や構成部品の特定な細部を提供する。よって、本開示の範囲や精神を逸脱することなく、ここに記載の実施例に対し様々な変更や修正を行うことができることは、当業者にとって自明である。また、明確化と簡潔化のために、周知されている機能や構造に関する記載を省略している。
【0041】
なお、明細書の全文にわたって言及されている「1つの実施例」や「一実施例」とは、実施例に関連する特定の特徴、構造または特性が本開示の少なくとも1つの実施例に含まれることを意味する。従って、明細書の各箇所に記載されている「1つの実施例において」や「一実施例において」とは、必ずしも同一の実施例を指すとは限らない。また、これらの特定の特徴、構造または特性は、任意かつ適切な方式で1つまたは複数の実施例に組み入れられることができる。
【0042】
本開示の各実施例において、下記各プロセスの番号の大きさは、実行順の前後を意味するのではなく、各プロセスの実行順は、その機能および内在的な論理によって確定されるものであり、本開示の実施例の実施プロセスに対しいっさい限定を構成しないと理解すべきである。
【0043】
本開示の実施例において、基地局は、形態が限定されず、マクロ基地局(Macro Base Station)、ピコ基地局(Pico Base Station)、Node B(3Gモバイル基地局の呼称)、eNB(Enhanced Node B)、家庭強化型基地局(Femto eNBまたはHome eNode BまたはHome eNBまたはHeNB)、中継局、アクセスポイント、RRU(Remote Radio Unit)、RRH(Remote Radio Head)、5G移動通信システムにおけるネットワーク側ノードのCU(Central Unit)やDU(Distributed Unit)などである。端末は、モバイル電話(または携帯電話)や、無線信号の送受信が可能な機器であり、ユーザ機器(UE)、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、無線モデム、無線通信装置、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレス電話、無線ローカルループ(WLL)局、移動信号をWiFi信号に変換可能なCPE(Customer Premise Equipment)やモバイルワイファイホットスポット、スマート家電、またはそれ以外の人の操作によらずに自発的に移動通信ネットワークと通信可能な機器などが含まれる。
【0044】
図1を参照し、本開示の一部実施例における端末の周波数内測定始動方法は、端末に応用可能である。図1に示すように、当該方法において、以下のステップを含む。
【0045】
ステップ11において、周波数内測定を始動させるか否かを判断するための拡張済みのパラメータ情報を基地局から取得する。
【0046】
本開示の一部実施例において、前記周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報は、基地局の送信電力情報、端末の受信電力と比較される第1であって、第1閾値情報の値の範囲を拡張させた第1情報、端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報、および端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報のうちの1つまたは複数を含む。
【0047】
ここで、1つの実現方式として、第1閾値情報は、その補充情報とともに、新規の閾値に対応するフィールドを構成する。別の実現方式として、第1閾値情報は、受信電力の比較用の参照閾値を示し、第1閾値情報の補充情報は、当該参照閾値に対応する基地局の参照送信電力を示す。
【0048】
ステップ12において、前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断する。
【0049】
ここで、端末は、前記パラメータ情報を受信すると、前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を始動させるための参照値を特定し、当該参照値と端末の現在の受信状態との比較結果に基づいて、周波数内測定を行う必要があるかを判断する。ここで、端末の現在の受信状態は、端末の受信電力、受信信号品質および受信の信号対干渉雑音比のうちの1つまたは複数を含む。周波数内測定を行う必要があると判断すると、周波数内の隣接セルの測定プロセスを始動させ、関連する測定パラメータを取得してネットワークに報知することによって、移動性制御を行う。
【0050】
以上のステップによって、本開示の一部実施例において、基地局から送信され、周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を拡張させることによって、端末は、前記パラメータ情報に基づいて、より大きい数値範囲を示すことのできる移動性パラメータを特定することができ、セル選択やセル切り替えなどの移動性制御に用いる。基地局から一定の移動性パラメータを直接的に送信する関連技術の方式より、本開示の一部実施例において、基地局から送信される前記パラメータ情報を拡張させ、移動性制御プロセスでより大きい受信電力範囲をサポート可能にし、端末によるタイムリーなセル再選択/切り替えを保証する。
【0051】
本開示の一部実施例において、基地局から送信され、周波数内測定を始動させるか否かを判断するための前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報、および端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報のうちの1つまたは複数を含む。好適な方式として、本開示の一部実施例において基地局から送信される前記パラメータ情報は、通常、少なくとも、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報を含む。1つの実現方式として、基地局から送信される前記パラメータ情報は、上記第1閾値情報および上記補充情報のみを含む。別の実現方式として、前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報、および端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報のうちの1つまたは複数を含む。
【0052】
以下、基地局から送信される前記パラメータ情報の異なる内容を詳細に説明する。
【0053】
図2を参照し、本開示の一部実施例における端末の周波数内測定始動方法の別のフローチャートである。当該方法は、端末に応用可能であり、図2に示すように、以下のステップを含む。
【0054】
ステップ21において、周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を基地局から取得する。前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報である。
【0055】
ここで、前記パラメータ情報は、上記第1閾値情報およびその補充情報のみを含む。関連技術との汎用のために、第1閾値情報は、関連技術における電力閾値パラメータが用いられ、例えば、SintrasearchPフィールドが用いられる。SintrasearchP=ReselectionThresholdであり、5ビットから構成されるため、(0…31)x2の整数を示すことができる。より大きい数値範囲を得るには、本開示の一部実施例において、関連技術におけるSintrasearchPを基に、第1閾値情報の補充情報を導入する。当該補充情報は、1または複数のビットを含む。例えば、関連技術におけるSintrasearchPの5ビットを基に、さらに1ビットの第1閾値情報の補充情報を追加して6ビットのパラメータを得ることができる。当該パラメータは、(0…63)x2の整数を示すことができる。
【0056】
以上の例は、単に第1閾値情報およびその補充情報の具体的な実現方式の1つである。本開示の一部の実施例は、ほかのカスタマイズ方式を採用することもでき、対応する情報を定義するフィールドおよび表現方式について、ここでは例示して説明しない。
【0057】
ステップ22において、第1閾値情報および第1閾値情報の拡張情報から、端末の受信電力と比較するための拡張済みの第1数値を取得する。
【0058】
ここで、本開示の一部実施例において、第1閾値情報の補充情報に基づいて第1閾値の範囲を拡張させる。補充情報が第1閾値情報とともに新規のフィールドを構成し、当該新規のフィールドに基づいて第1数値を特定する。例えば、上記の例のように、関連技術におけるSintrasearchP(第1閾値情報)の5ビットを基に、さらに1ビットの第1閾値情報の補充情報を追加して6ビットのパラメータを得ることができ、当該パラメータが(0…63)x2の整数を示すことができる。当該パラメータの数値に基づいて、端末の受信電力と比較するための第1数値を取得することができる。
【0059】
ステップ23において、前記第1数値と端末の受信電力に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断する。
【0060】
第1数値を特定すると、第1数値と、端末によるセル受信電力の現在の測定結果に基づいて、周波数内の隣接セルの測定を行う必要があるかを判断する。具体的に、端末の受信電力が第1数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断するが、端末の受信電力が第1数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する。
【0061】
本開示の一部実施例において、第1閾値情報およびその補充情報を例とし、本開示の1つの実現方式を説明した。当該実現方式において、第1閾値情報で示すことのできる数値範囲を補充情報で拡張させることによって、より大きい電力閾値範囲をサポート可能にし、電力が移動性プロセス(例えばセルの再選択)を始動させるレンジを超えることによって移動性プロセスを始動させることができない問題を避ける。
【0062】
図3を参照し、本開示の一部実施例における別の端末の周波数内測定始動方法の別のフローチャートである。当該方法は、端末に応用可能であり、図3に示すように、以下のステップを含む。
【0063】
ステップ31において、周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を基地局から取得する。前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1報、および端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報を含む。
【0064】
ここで、前記パラメータ情報は、上記第1閾値情報およびその補充情報のほかに、前記第2閾値情報をさらに含む。類似的に、関連技術との汎用のために、第1閾値情報は、関連技術における電力閾値パラメータが用いられ、例えば、SintrasearchPフィールドが用いられる。SintrasearchP=ReselectionThresholdであり、5ビットから構成されるため、(0…31)x2の整数を示すことができる。より大きい数値範囲を得るには、本開示の一部実施例において、関連技術におけるSintrasearchPを基に、第1閾値情報の補充情報を導入し、当該補充情報が1または複数のビットを含む。例えば、関連技術におけるSintrasearchPの5ビットを基に、さらに1ビットの第1閾値情報の補充情報を追加して6ビットのパラメータを得ることができ、当該パラメータが(0…63)x2の整数を示すことができる。前記第2閾値情報は、関連技術におけるSintrasearchQフィールド、すなわちRSRQの閾値が用いられる。
【0065】
以上の例は、単に第1閾値情報およびその補充情報および第2閾値情報の具体的な実現方式の1つである。本開示の一部の実施例は、ほかのカスタマイズ方式を採用することもでき、対応する情報を定義するフィールドおよび表現方式について、ここでは例示して説明しない。
【0066】
ステップ32において、前記第1閾値情報および第1閾値情報の拡張情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための拡張済みの第1数値を取得し、前記第2閾値情報に基づいて第2数値を得る。
【0067】
ここで、本開示の一部実施例において、第1閾値情報の補充情報に基づいて第1閾値の範囲を拡張させる。具体的に、補充情報が第1閾値情報とともに新規のフィールドを構成し、当該新規のフィールドに基づいて第1数値を特定する。例えば、上記の例のように、関連技術におけるSintrasearchP(第1閾値情報)の5ビットを基に、さらに1ビットの第1閾値情報の補充情報を追加して6ビットのパラメータを得ることができ、当該パラメータが(0…63)x2の整数を示すことができる。当該パラメータの数値に基づいて、端末の受信電力と比較するための第1数値を取得することができる。また、第2閾値情報に付帯される具体値に基づいて第2数値を得る。
【0068】
ステップ33において、前記第1数値、第2数値、端末の受信電力および端末の受信信号品質に基づいて、周波数内測定を行うかを判断する。
【0069】
ここで、具体的に、端末の受信電力と第1数値を比較し、端末の受信信号品質と第2数値を比較する。端末の受信電力が第1数値より大きくかつ端末の受信信号品質が第2数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断するが、端末の受信電力が第1数値以下であり、または端末の受信信号品質が第2数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する。
【0070】
以上の実施例は、第1閾値情報およびその補充情報、および第2閾値情報を例とし、本開示の1つの実現方式を説明した。当該実現方式において、第1閾値情報で示すことのできる数値範囲を補充情報で拡張させることによって、より大きい電力閾値範囲をサポート可能にし、電力が移動性プロセス(例えばセルの再選択)を始動させるレンジを超えることによって移動性プロセスを始動させることができない問題を避ける。本開示の一部実施例において、第2閾値情報をさらに導入して端末の受信信号品質と比較し、受信電力と第1数値の比較結果、および、受信信号品質と第2数値の比較結果に基づいて、周波数内測定を行う必要があるかを特定する。
【0071】
図4を参照し、本開示の一部実施例における別の端末の周波数内測定始動方法の別のフローチャートである。当該方法は、端末に応用可能であり、図4に示すように、以下のステップを含む。
【0072】
ステップ41において、周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を基地局から取得する。前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1報、および端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報を含む。
【0073】
ここで、前記パラメータ情報は、上記第1閾値情報およびその補充情報のほかに、前記第1閾値情報をさらに含む。類似的に、関連技術との汎用のために、第1閾値情報は、関連技術における電力閾値パラメータが用いられ、例えば、SintrasearchPフィールドが用いられる。SintrasearchP=ReselectionThresholdであり、5ビットから構成されるため、(0…31)x2の整数を示すことができる。より大きい数値範囲を得るには、本開示の一部実施例において、関連技術におけるSintrasearchPを基に、第1閾値情報の補充情報を導入し、当該補充情報が1または複数のビットを含む。例えば、関連技術におけるSintrasearchPの5ビットを基に、さらに1ビットの第1閾値情報の補充情報を追加して6ビットのパラメータを得ることができ、当該パラメータが(0…63)x2の整数を示すことができる。前記第3閾値情報は、ネットワーク側から特定されて配信されるSINRの閾値情報である。
【0074】
以上の例は、単に第1閾値情報およびその補充情報および第1閾値情報の具体的な実現方式の1つである。本開示の一部の実施例は、ほかのカスタマイズ方式を採用することもでき、対応する情報を定義するフィールドおよび表現方式について、ここでは例示して説明しない。
【0075】
ステップ42において、前記第1閾値情報および第1閾値情報の拡張情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための拡張済みの第1数値を取得し、前記第3閾値情報に基づいて第3数値を得る。
【0076】
ここで、本開示の一部実施例において、第1閾値情報の補充情報に基づいて第1閾値の範囲を拡張させる。具体的に、補充情報が第1閾値情報とともに新規のフィールドを構成し、当該新規のフィールドに基づいて第1数値を特定する。例えば、上記の例のように、関連技術におけるSintrasearchP(第1閾値情報)の5ビットを基に、さらに1ビットの第1閾値情報の補充情報を追加して6ビットのパラメータを得ることができ、当該パラメータが(0…63)x2の整数を示すことができる。当該パラメータの数値に基づいて、端末の受信電力と比較するための第1数値を取得することができる。また、第3閾値情報に付帯される具体値に基づいて第3数値を得る。
【0077】
ステップ43において、前記第1数値、第3数値、端末の受信電力および端末の受信の信号対干渉雑音比に基づいて、周波数内測定を行うかを判断する。
【0078】
ここで、具体的に、端末の受信電力と第1数値を比較し、端末の受信の信号対干渉雑音比と第3数値を比較する。端末の受信電力が第1数値より大きくかつ端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断するが、端末の受信電力が第1数値以下であり、または端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する。
【0079】
本開示の一部実施例は、第1閾値情報およびその補充情報、および第3閾値情報を例とし、本開示の1つの実現方式を説明した。当該実現方式において、第1閾値情報で示すことのできる数値範囲を補充情報で拡張させることによって、より大きい電力閾値範囲をサポート可能にし、電力が移動性プロセス(例えばセルの再選択)を始動させるレンジを超えることによって移動性プロセスを始動させることができない問題を避ける。本開示の一部実施例において、第3閾値情報をさらに導入して端末の受信の信号対干渉雑音比と比較し、受信電力と第1数値の比較結果、および、受信の信号対干渉雑音比と第3数値の比較結果に基づいて、周波数内測定を行う必要があるかを特定する。
【0080】
図5を参照し、本開示の一部実施例における別の端末の周波数内測定始動方法の別のフローチャートである。当該方法は、端末に応用可能であり、図5に示すように、以下のステップを含む。
【0081】
ステップ51において、周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を基地局から取得する。前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、および端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の拡張情報を含む。
【0082】
ここで、端末は、前記基地局の実際の送信電力情報および第1閾値情報およびその補充情報を取得する。前記第1閾値情報は、受信電力の比較用の1つの参照閾値を示し、第1閾値情報の補充情報は、当該参照閾値に対応する基地局の参照送信電力を示す。すなわち、当該基地局の送信電力が当該参照送信電力である場合、受信電力の比較用の参照閾値は、第1閾値情報に付帯される数値である。
【0083】
ここで、前記基地局の送信電力情報は、基地局から送信されるブロードキャスト情報から取得され、基地局の実際の送信電力を示す。例えば、基地局は、その送信電力情報をシステムメッセージに付帯してブロードキャスト送信し、端末は、基地局からブロードキャスト送信されるシステムメッセージから、基地局の送信電力情報を取得する。具体的に、システム情報ブロック2(SIB2)の「PDSCH−Config」メッセージの「referenceSignalPower」に基地局の送信電力情報を付帯する。「referenceSignalPower」の値の範囲は、(−60〜50)であり、比較的大きい範囲の送信電力を示すことができる。「PDSCH−Config」の情報エレメント(IE)の定義は、以下であり、referenceSignalPowerが含まれる。
【0084】
以上の例は、単に基地局から送信電力を通知する1つの実現方式である。これ以外に、基地局は、ほかのシステムメッセージまたは専用シグナリング(例えばRRCシグナリング)によって前記送信電力情報を送信してもよい。
【0085】
前記の端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報は、基地局からブロードキャストメッセージまたは所定のシグナリングメッセージ(例えばRRCシグナリングメッセージ)によって端末に送信される。もちろん、前記第1閾値情報及びその補充情報は、端末側で予め設定されてもよい。
【0086】
ステップ52において、前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および第1閾値情報の拡張情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための拡張済みの第4数値を取得する。
【0087】
ここで、第1閾値情報およびその補充情報で示す参照送信電力と参照閾値に基づいて、前記基地局の実際の送信電力情報に対応する実際の閾値を特定することによって、前記第4数値を取得する。具体的に、第1閾値情報の補充情報に対する前記基地局の送信電力情報のオフセットを算出し、それから、前記オフセットに基づいて、前記第1閾値情報を調整して第4数値を得る。
【0088】
例えば、ネットワークからブロードキャストされる基地局の実際の送信電力が32.2dBmであり、第1閾値情報で示す値は、60dBであり、第1閾値情報の補充情報で示す値は、15.2dBmである(すなわち、基地局の送信電力が15.2dBmである場合に対応する応用シーンであり、この場合端末に適用する閾値が60dBである。)。よって、基地局の実際の送信電力が32.2dBmである場合、端末に適用する閾値は、60dB+(32.2dBm−15.2dBm)=77dBである。すなわち、第4数値は、77dBである。
【0089】
ステップ53において、端末の受信電力と第4数値を比較し、周波数内測定を行うかを判断する。
【0090】
ここで、具体的に、端末の受信電力が第4数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断するが、端末の受信電力が第4数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する。
【0091】
本開示の一部実施例において、第1閾値情報及びその補充情報、および基地局の送信電力を例とし、本開示の1つの実現方式を説明した。当該実現方式において、基地局から送信される第1閾値情報及びその補充情報によって、端末は、現在の受信電力に基づいて、第1閾値情報で示す閾値を調整することができ、基地局の実際の送信電力に基づく閾値の動的調整を実現し、移動性パラメータを動的に調整し、端末の移動性プロセスをタイムリーに始動させる。
【0092】
図6を参照し、本開示の一部実施例における別の端末の周波数内測定始動方法の別のフローチャートである。当該方法は、端末に応用可能であり、図6に示すように、以下のステップを含む。
【0093】
ステップ61において、周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を基地局から取得する。前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の拡張情報、および端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報を含む。
【0094】
ここで、端末は、前記基地局の実際の送信電力情報および第1閾値情報およびその補充情報を取得する。前記第1閾値情報は、受信電力の比較用の1つの参照閾値を示し、第1閾値情報の補充情報は、当該参照閾値に対応する基地局の参照送信電力を示す。すなわち、当該基地局の送信電力が当該参照送信電力である場合、受信電力の比較用の参照閾値は、第1閾値情報に付帯される数値である。
【0095】
ここで、前記基地局の送信電力情報は、基地局から送信されるブロードキャスト情報から取得され、基地局の実際の送信電力を示す。
【0096】
ここで、前記第2閾値情報は、関連技術におけるSintrasearchQフィールド、すなわちRSRQの閾値が用いられる。
【0097】
ステップ62において、前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および閾値情報の拡張情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための拡張済みの第4数値を取得し、前記第2閾値情報に基づいて第2数値を得る。
【0098】
ここで、第1閾値情報およびその補充情報で示す参照送信電力と参照閾値に基づいて、前記基地局の実際の送信電力情報に対応する実際の閾値を特定することによって、前記第4数値を取得する。具体的に、第1閾値情報の補充情報に対する前記基地局の送信電力情報のオフセットを算出し、それから、前記オフセットに基づいて、前記第1閾値情報を調整して第4数値を得る。また、第2閾値情報に付帯される具体値に基づいて、第2数値を得る。
【0099】
ステップ63において、端末の受信電力と第4数値を比較し、端末の受信信号品質と第2数値を比較して、周波数内測定を行うかを判断する。
【0100】
ここで、端末の受信電力が第4数値より大きくかつ端末の受信信号品質が第2数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断するが、端末の受信電力が第4数値以下であり、または端末の受信信号品質が第2数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する。
【0101】
本開示の一部実施例において、第1閾値情報及びその補充情報、基地局の送信電力、および端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報を例とし、本開示の1つの実現方式を説明した。当該実現方式において、基地局から送信される第1閾値情報及びその補充情報によって、端末は、現在の受信電力に基づいて、第1閾値情報で示す閾値を調整することができ、基地局の実際の送信電力に基づく閾値の動的調整を実現し、移動性パラメータを動的に調整し、端末の移動性プロセスをタイムリーに始動させる。本開示の一部実施例において、第2閾値情報をさらに導入して端末の受信信号品質と比較し、受信電力と第1数値の比較結果、および受信信号品質と第2数値の比較結果に基づいて、周波数内測定を行う必要があるかを特定する。
【0102】
図7を参照し、本開示の一部実施例における別の端末の周波数内測定始動方法の別のフローチャートである。当該方法は、端末に応用可能であり、図7に示すように、以下のステップを含む。
【0103】
ステップ71において、周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を基地局から取得する。前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の拡張情報、および端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報を含む。
【0104】
ここで、端末は、前記基地局の実際の送信電力情報および第1閾値情報およびその補充情報を取得する。前記第1閾値情報は、受信電力の比較用の1つの参照閾値を示し、第1閾値情報の補充情報は、当該参照閾値に対応する基地局の参照送信電力を示す。すなわち、当該基地局の送信電力が当該参照送信電力である場合、受信電力の比較用の参照閾値は、第1閾値情報に付帯される数値である。
【0105】
ここで、前記基地局の送信電力情報は、基地局から送信されるブロードキャスト情報から取得され、基地局の実際の送信電力を示す。前記第3閾値情報は、ネットワーク側から特定されて配信されるSINRの閾値情報である。
【0106】
ステップ72において、前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および第1閾値情報の拡張情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための拡張済みの第4数値を取得し、前記第3閾値情報に基づいて第3数値を得る。
【0107】
ここで、第1閾値情報およびその補充情報で示す参照送信電力と参照閾値に基づいて、前記基地局の実際の送信電力情報に対応する実際の閾値を特定することによって、前記第4数値を取得する。具体的に、第1閾値情報の補充情報に対する前記基地局の送信電力情報のオフセットを算出し、それから、前記オフセットに基づいて、前記第1閾値情報を調整して第4数値を得る。また、第3閾値情報に付帯される具体値に基づいて、第3数値を得る。
【0108】
ステップ73において、端末の受信電力と第4数値を比較し、端末の受信の信号対干渉雑音比と第3数値を比較して、周波数内測定を行うかを判断する。
【0109】
ここで、端末の受信電力が第4数値より大きくかつ端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断するが、端末の受信電力が第4数値以下であり、または端末の受信信号品質が第3数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する。
【0110】
本開示の一部実施例において、第1閾値情報及びその補充情報、基地局の送信電力、および端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報を例とし、本開示の1つの実現方式を説明した。当該実現方式において、基地局から送信される第1閾値情報及びその補充情報によって、端末は、現在の受信電力に基づいて、第1閾値情報で示す閾値を調整することができ、基地局の実際の送信電力に基づく閾値の動的調整を実現し、移動性パラメータを動的に調整し、端末の移動性プロセスをタイムリーに始動させる。本開示の一部実施例において、第3閾値情報をさらに導入して端末の受信の信号対干渉雑音比と比較し、受信電力と第4数値の比較結果、および受信の信号対干渉雑音比と第3数値の比較結果に基づいて、周波数内測定を行う必要があるかを特定する。
【0111】
図8に示すように、本開示の一部実施例における端末の周波数内測定始動方法は、基地局側に応用される場合、以下のステップを含む。
【0112】
ステップ81において、基地局は、端末の周波数内測定を始動させるか否かを判断するための拡張済みのパラメータ情報を特定する。
【0113】
ここで、前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の拡張情報、端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報、および端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報のうちの1つまたは複数を含み、ここで、第1閾値情報がその拡張情報とともに、新規の閾値に対応するフィールドを構成し、または、第1閾値情報は、受信電力の比較用の参照閾値を示し、第1閾値情報の補充情報は、当該参照閾値に対応する基地局の参照送信電力を示す。
【0114】
ステップ82において、基地局は、前記の端末の周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を端末に送信する。
【0115】
本開示の一部実施例における方法に基づき、本開示は、周波数内測定始動装置を抵抗する。当該装置は、端末に設置されることができる。
図9に示すように、当該装置は、周波数内測定を始動させるか否かを判断するための拡張済みのパラメータ情報を基地局から取得するパラメータ取得ユニット91と、前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断する測定決定ユニット92とを含む。
【0116】
ここで、前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、端末の受信電力と比較される第1であって、第1閾値情報の値の範囲を拡張させた第1情報、端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報、および端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報のうちの1つまたは複数を含む。
【0117】
1つの実現方式として、前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報であり、前記測定決定ユニットは、第1閾値情報および第1閾値情報の拡張情報から、端末の受信電力と比較するための拡張済みの第1数値を取得する第1取得ユニットと、前記第1数値と端末の受信電力に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断する第1判断ユニットとを含む。
【0118】
1つの実現方式として、前記第1判断ユニットは、
端末の受信電力が第1数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断する第1出力ユニットと、
端末の受信電力が第1数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する第2出力ユニットとを含む。
【0119】
1つの実現方式として、前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、および端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報を含み、
前記測定決定ユニットは、
前記第1閾値情報および第1閾値情報の拡張情報から、端末の受信電力と比較するための拡張済みの第1数値を取得し、前記第2閾値情報に基づいて第2数値を得る第2取得ユニットと、
端末の受信電力と第1数値を比較し、端末の受信信号品質と第2数値を比較し、端末の受信電力が第1数値より大きくかつ端末の受信信号品質が第2数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断し、端末の受信電力が第1数値以下であり、または端末の受信信号品質が第2数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する第2判断ユニットとを含む。
【0120】
1つの実現方式として、前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、および端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報を含み、
前記測定決定ユニットは、
前記第1閾値情報および第1閾値情報の拡張情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第1数値を取得し、前記第2閾値情報に基づいて第2数値を得、前記第3閾値情報に基づいて第3数値を得る第3取得ユニットと、
端末の受信電力と第1数値を比較し、端末の受信の信号対干渉雑音比と第3数値を比較し、端末の受信電力が第1数値より大きくかつ端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断し、端末の受信電力が第1数値以下であり、または端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する第3判断ユニットとを含む。
【0121】
1つの実現方式として、前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、および端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報を含み、
前記測定決定ユニットは、
前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第4数値を取得する第4取得ユニットと、
端末の受信電力と第4数値を比較し、端末の受信電力が第4数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断し、端末の受信電力が第4数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する第4判断ユニットとを含む。
【0122】
1つの実現方式として、前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、および端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報を含み、
前記測定決定ユニットは、
前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および閾値情報の拡張情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第4数値を取得し、前記第2閾値情報に基づいて第2数値を得る第5取得ユニットと、
端末の受信電力と第4数値を比較し、端末の受信信号品質と第2数値を比較し、端末の受信電力が第4数値より大きくかつ端末の受信信号品質が第2数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断し、端末の受信電力が第4数値以下であり、または端末の受信信号品質が第2数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する第5判断ユニットとを含む。
【0123】
1つの実現方式として、前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、および端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報を含み、
前記測定決定ユニットは、
前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第4数値を取得し、前記第3閾値情報に基づいて第3数値を得る第6取得ユニットと、
端末の受信電力と第4数値を比較し、端末の受信の信号対干渉雑音比と第3数値を比較し、端末の受信電力が第4数値より大きくかつ端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断し、端末の受信電力が第4数値以下であり、または端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する第6判断ユニットとを含む。
【0124】
本開示の一部実施例における方法に基づき、本開示は、周波数内測定始動装置装置を提供する。当該装置は、基地局に設定されることができる。
図10に示すように、当該装置は、
端末の周波数内測定を始動させるか否かを判断するための拡張済みのパラメータ情報を特定する特定ユニット101と、
前記の端末の周波数内測定を始動させるか否かを判断するためのパラメータ情報を端末に送信する送信ユニット102とを含む。
【0125】
ここで、前記パラメータ情報は、
基地局の送信電力情報、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の拡張情報、端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報、および端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報のうちの1つまたは複数を含み、
ここで、第1閾値情報がその拡張情報とともに、新規の閾値に対応するフィールドを構成し、または、第1閾値情報は、受信電力の比較用の参照閾値を示し、第1閾値情報の補充情報は、当該参照閾値に対応する基地局の参照送信電力を示す。
【0126】
図11を参照し、図11は、本開示の一部実施例における電子機器の構造図である。図11に示すように、当該電子機器は、少なくとも1つのプロセッサ1101と、メモリ1102と、少なくとも1つのネットワークインタフェース1104と、ユーザインタフェース1103を含む。電子機器における各構成部品は、バスシステム1105を介して結合される。バスシステム1105は、これらの構成部品の間の接続と通信に用いられることが理解できる。バスシステム1105は、データバスのほかに、電源バス、制御バスおよび状態信号バスをさらに含む。ただし、明確に説明するために、図11において、各種類のバスをすべてバスシステム1105として標記している。
【0127】
ここで、ユーザインタフェース1103は、ディスプレイ、キーボードまたはポインティングデバイス(たとえばマウス、トラックボール(track ball))、タッチパネルまたはタッチスクリーンなどを含む。
【0128】
本開示の一部実施例におけるメモリ1102は、揮発性メモリまたは非揮発性メモリであり、または、揮発性メモリと非揮発性メモリの両方を含む。非揮発性メモリは、ROM(Read−Only Memory)、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable P ROM)、EEPROM(Electrically EP ROM)またはフラッシュメモリである。揮発性メモリは、RAM(Random Access Memory)であり、外部のキャッシュに用いられる。多くの形態のRAMが使用可能であるが、その例として、例えばSRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)、SDRAM(Synchronous D RAM)、DDRSDRAM(Double Data Rate SD RAM)、ESDRAM(Enhanced SD RAM)、SLDRAM(Synch link D RAM)、DRRAM(Direct Rambus RAM)が挙げられるが、それらに限られない。本明細書に記載のシステム及び方法におけるメモリ1102は、これらおよびそれら以外の任意の適合する種類のメモリを含むとするが、それらに限られない。
【0129】
一部実施例において、メモリ1102には、実行可能なモジュールまたはデータ構造、またはそれらのサブセット、または、それらの拡張セットであるオペレーションシステム11021とアプリケーションプログラム11022が記憶されている。
【0130】
ここで、オペレーションシステム11021は、フレーム層、コアライブラリ層、駆動層など各種類のシステムプログラムを含み、各種類のベーシックサービスの実現およびハードウェアに基づくタスクの処理に用いられる。アプリケーションプログラム11022は、メディアプレイヤー(Media Player)、ブラウザ(Browser)など各種類のアプリケーションプログラムを含み、各種類のアプリケーションサービスの実現に用いられる。本開示の一部実施例における方法を実現するプログラムは、アプリケーションプログラム11022に含まれる。
【0131】
本開示の一部実施例において、メモリ1102に記憶されているプログラムまたは指令を呼び出し、具体的に、アプリケーションプログラム11022に記憶されているプログラムまたは指令を呼び出すことによって、プロセッサ1101は、周波数内測定を始動させるか否かを判断するための拡張済みのパラメータ情報を基地局から取得し、前記パラメータ情報に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断する。
【0132】
選択可能に、前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報であり、プロセッサ1101は、さらに、第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第1数値を取得し、前記第1数値と端末の受信電力に基づいて、周波数内測定を行うか否かを判断する。
【0133】
選択可能に、プロセッサ1101は、さらに、端末の受信電力が第1数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断するが、端末の受信電力が第1数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する。
【0134】
選択可能に、前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、および端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報を含み、プロセッサ1101は、さらに、前記第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第1数値を取得し、前記第2閾値情報に基づいて第2数値を取得し、端末の受信電力と第1数値を比較し、端末の受信信号品質と第2数値を比較し、端末の受信電力が第1数値より大きくかつ端末の受信信号品質が第2数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断し、端末の受信電力が第1数値以下であり、または端末の受信信号品質が第2数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する。
【0135】
選択可能に、前記パラメータ情報は、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、および端末の受信の信号対干渉雑音比と比較される第3閾値情報を含み、プロセッサ1101は、さらに、前記第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第1数値を取得し、前記第2閾値情報に基づいて第2数値を取得し、前記第3閾値情報に基づいて第3数値を取得し、端末の受信電力と第1数値を比較し、端末の受信の信号対干渉雑音比と第3数値を比較し、端末の受信電力が第1数値より大きくかつ端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断し、端末の受信電力が第1数値以下であり、または端末の受信の信号対干渉雑音比が第3数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する。
【0136】
選択可能に、前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、および端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報を含み、プロセッサ1101は、さらに、前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第4数値を取得し、端末の受信電力と第4数値を比較し、端末の受信電力が第4数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断し、端末の受信電力が第4数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する。
【0137】
選択可能に、前記パラメータ情報は、基地局の送信電力情報、端末の受信電力と比較される第1閾値情報および第1閾値情報の補充情報、および端末の受信信号品質と比較される第2閾値情報を含み、
プロセッサ1101は、さらに、前記基地局の送信電力情報、前記第1閾値情報および閾値情報の補充情報に基づいて、端末の受信電力と比較するための第4数値を取得し、前記第2閾値情報に基づいて第2数値を取得し、端末の受信電力と第4数値を比較し、端末の受信信号品質と第2数値を比較し、端末の受信電力が第4数値より大きくかつ端末の受信信号品質が第2数値より大きい場合、端末の周波数内測定を行わなくてもよいと判断し、端末の受信電力が第4数値以下であり、または端末の受信信号品質が第2数値以下である場合、端末の周波数内測定を行う必要があると判断する。
【0138】
本開示の実施例において、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、前記いずれか1つの方法実施例における方法のステップが実現される。
【0139】
本明細書に開示された実施例に記載の各例のユニットおよびアルゴリズムのステップが、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせによって実現可能であることは、当業者が理解できる。これらの機能がいったいハードウェアによって実行されるか、それともソフトウェアによって実行されるかは、技術手段の特定な応用や設計の制限条件によって決められる。当業者は、各特定な応用に対し、異なる方法によって記載の機能を実現することができるが、これらの実現は、本開示の範囲を超えたものとされるべきではない。
【0140】
記載の便利や簡潔化のために、以上記載したシステム、装置及びユニットの具体的な動作プロセスは、前記方法実施例における対応プロセスを参照されたく、ここでは繰り返して記載しない。これは、当業者にとって自明である。
【0141】
本願で提供されるいくつかの実施例において、開示された装置および方法は、他の方式で実施され得ることを理解されたい。以上記載した装置実施例は、単に例示的なものである。例えば、記載したユニットの区分は、単に論理機能の区分であり、実際に実現する際に別の区分方式がある。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントは、組み合わせてもよく、別のシステムに一体化されてもよく、または、一部の特徴は、無視されてもよく、または実行されなくてもよい。また、示されておりまたは議論されている各構成部分の相互間の結合や直接結合や通信接続は、インタフェース、装置またはユニットを介した間接結合や通信接続であってもよく、電気的、機械的、または他の形式であってもよい。
【0142】
以上個別部品として説明したユニットは、物理的に離間したものであってもよく、そうでなくてもよい。ユニットとして示した部品は、物理ユニットであってもよく、そうでなくてもよい。すなわち、一箇所に位置してもよく、複数のネットワークユニットに位置してもよい。実際の必要に応じてそのうちの一部またはすべてのユニットを選択して本開示の実施例の目的を実現する。
【0143】
また、本開示の各実施例における各機能的ユニットは、1つの処理ユニットに一体化されていてもよいし、物理的に別々に設けられていてもよいし、2つ以上が一体化されてもよい。
【0144】
前記一体化ユニットは、ソフトウェア機能モジュールの形式で実現され独立した製品として販売または使用される場合、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されてもよい。このような理解に基づき、本開示の技術手段の実質的または従来技術に貢献した部分、または当該技術手段の部分は、ソフトウェアプロダクトの形式で現れる。当該コンピュータソフトウェアプロダクトは、記憶媒体に記憶され、本開示の各実施例に記載の方法のすべてまたは一部のステップをコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク装置であってもよい)に実行させるいくつかの指令を含む。前記記憶媒体は、Uディスク、モバイルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスクまたは光ディスクなど、プログラムコードを格納することができる様々な媒体を含む。
【0145】
以上の記載は、本開示の具体的な実施形態であるが、本開示の保護範囲は、これらに限定されない。当業者が本開示によって開示されている技術範囲内で容易に想到できる変化や置換は、すべて本開示の保護範囲内に含まれる。よって、本開示の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲を基準とするべきである。
【国際調査報告】