特表2020-517734(P2020-517734A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2020-517734インドールAHR阻害剤およびその使用
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2020-517734(P2020-517734A)
(43)【公表日】2020年6月18日
(54)【発明の名称】インドールAHR阻害剤およびその使用
(51)【国際特許分類】
   C07D 401/14 20060101AFI20200522BHJP
   C07D 495/04 20060101ALI20200522BHJP
   A61K 31/52 20060101ALI20200522BHJP
   C07D 487/04 20060101ALI20200522BHJP
   C07D 519/00 20060101ALI20200522BHJP
   A61K 31/506 20060101ALI20200522BHJP
   A61K 31/519 20060101ALI20200522BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20200522BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20200522BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20200522BHJP
【FI】
   C07D401/14CSP
   C07D495/04 105
   A61K31/52
   C07D487/04 144
   C07D487/04 140
   C07D519/00 311
   A61K31/506
   C07D487/04 142
   A61K31/519
   A61P43/00 111
   A61P35/00
   A61P29/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】567
(21)【出願番号】特願2020-507495(P2020-507495)
(86)(22)【出願日】2018年4月20日
(85)【翻訳文提出日】2019年12月17日
(86)【国際出願番号】US2018028532
(87)【国際公開番号】WO2018195397
(87)【国際公開日】20181025
(31)【優先権主張番号】62/488,476
(32)【優先日】2017年4月21日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/592,542
(32)【優先日】2017年11月30日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/658,454
(32)【優先日】2018年4月16日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TWEEN
2.SPAN
(71)【出願人】
【識別番号】519375284
【氏名又は名称】イケナ オンコロジー, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】カストロ, アルフレッド シー.
(72)【発明者】
【氏名】エバンス, キャサリン アン
【テーマコード(参考)】
4C050
4C063
4C071
4C072
4C086
【Fターム(参考)】
4C050AA01
4C050BB04
4C050BB05
4C050CC08
4C050EE03
4C050EE04
4C050FF02
4C050GG01
4C050HH04
4C063AA03
4C063BB09
4C063CC31
4C063DD06
4C063EE01
4C071AA01
4C071BB01
4C071CC02
4C071CC21
4C071EE13
4C071FF05
4C071GG01
4C071GG05
4C071JJ05
4C071LL01
4C072MM02
4C072UU01
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086CB05
4C086CB06
4C086CB26
4C086MA01
4C086MA04
4C086NA14
4C086ZB11
4C086ZB26
4C086ZC42
(57)【要約】
本発明は、AHRの阻害剤として有用な化合物、その組成物、およびそれらを使用する方法を提供する。本発明の化合物、および薬学的に許容されるその組成物は、AHRと関連する様々な疾患、障害または状態を処置するのに有用である。このような疾患、障害、または状態には、本明細書に記載されるものが含まれる。本発明によって提供される化合物はまた、生物学的および病理学的現象におけるAHRの研究、細胞内シグナル伝達経路の研究、および新しいAHR阻害剤のin vitroまたはin vivoでの比較評価のために有用である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I’の化合物
【化962】
[この文献は図面を表示できません]
または薬学的に許容されるその塩[式中、
環Aは、
【化963】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、
各pは、価数が可能な限り、独立に、0、1、または2であり、
各Rは、R、−C(O)R、−C(O)OR、−SOR、−C(O)N(R)、または−SORN(R)から独立に選択され、
各Rは、独立に、水素、重水素、あるいはC1〜6脂肪族、3〜8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式炭素環式環、フェニル、8〜10員の二環式芳香族炭素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する4〜8員の飽和または部分的に不飽和の単環式複素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式芳香族複素環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜5個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式芳香族複素環から選択される、必要に応じて置換されている基であり、あるいは同じ窒素上の2個のRは、それらの介在する原子と一緒になって、窒素に加えて酸素、窒素または硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する4〜7員の飽和の、部分的に不飽和の、または芳香族の環を形成し、
、R、およびRのそれぞれは、R、ハロゲン、シアノ、ニトロ、−OR、−SR、−N(R)、−N(R)C(O)R、−C(O)N(R)、−C(O)N(R)OR、−N(R)C(O)N(R)、−N(R)C(O)OR、−OC(O)N(R)、−N(R)SOR、−SORN(R)、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−C(O)OR、−S(O)R、もしくは−SORから独立に選択され、または
同じ炭素上の2個のRは、一緒になって、=Oもしくは=Sを形成し、または
同じ炭素上の2個のRは、一緒になって、=Oもしくは=Sを形成し、
mおよびnのそれぞれは、独立に、1、2、3、4、または5であり、
環Bは、フェニル、7〜10員の二環式の部分的に不飽和のもしくは芳香族の炭素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式芳香族複素環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式ヘテロアリール環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する12〜15員の部分的に不飽和のもしくは芳香族の三環式環であり、
環Cは、フェニル、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員のヘテロアリール環であり、
は、共有結合、または必要に応じて置換されているC1〜6員の直鎖もしくは分枝の二価の炭化水素鎖であり、ここで、Lのメチレン単位は、−Cy−、−O−、−S−、−NR−、−C(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−SO−、−N(R)SO−、または−SON(R)−Sで必要に応じて置き換えられ、
−Cy−は、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0〜2個のヘテロ原子を有する3〜8員の二価の飽和の、部分的に不飽和のもしくは芳香族の単環式環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0〜3個のヘテロ原子を有する8〜10員の二価の飽和の、部分的に不飽和のもしくは芳香族の二環式環であり、
ただし、環Aが、
【化964】
[この文献は図面を表示できません]
である場合、環Bは、
【化965】
[この文献は図面を表示できません]
のいずれでもなく、かつ/または環Cは、
【化966】
[この文献は図面を表示できません]
のいずれでもなく、かつ/またはRは、
【化967】
[この文献は図面を表示できません]
のいずれでもない]。
【請求項2】
式I−a、I−b、I−c、I−d、I−e、I−f、I−g、I−h、I−i、I−j、I−k、I−l、I−m、I−n、I−oおよびI−p
【化968-1】
[この文献は図面を表示できません]
【化968-2】
[この文献は図面を表示できません]
のいずれかから選択される、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項3】
式II−a、II−b、II−c、II−d、II−e、II−f、II−g、II−h、II−i、II−j、II−k、II−l、II−m、II−n、II−oおよびII−p
【化969-1】
[この文献は図面を表示できません]
【化969-2】
[この文献は図面を表示できません]
のいずれかから選択される、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項4】
式III−a、III−b、III−c、III−d、III−e、III−f、III−g、III−h、III−i、III−j、III−k、III−l、III−m、III−n、III−o、III−p、III−q、III−r、III−s、III−t、III−u、III−v、III−w、III−x、III−y、III−z、III−aa、III−bb、III−cc、III−dd、III−ee、III−ff、III−gg、III−hh、III−ii、III−jjおよびIII−kk
【化970-1】
[この文献は図面を表示できません]
【化970-2】
[この文献は図面を表示できません]
【化970-3】
[この文献は図面を表示できません]
【化970-4】
[この文献は図面を表示できません]
のいずれかから選択される、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項5】
式IV−a、IV−b、IV−c、IV−d、IV−e、IV−f、IV−g、IV−h、IV−i、IV−j、IV−k、IV−l、IV−m、IV−n、IV−o、IV−pおよびIV−q
【化971-1】
[この文献は図面を表示できません]
【化971-2】
[この文献は図面を表示できません]
のいずれかから選択される、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項6】
式V−a、V−b、V−c、V−d、V−e、V−f、V−g、V−h、V−i、V−j、V−kおよびV−l
【化972-1】
[この文献は図面を表示できません]
【化972-2】
[この文献は図面を表示できません]
のいずれかから選択される、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項7】
式VI−a、VI−b、VI−c、VI−d、VI−eおよびVI−f
【化973】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、Xは、NまたはCHである]
のいずれかから選択される、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項8】
式VII−a、VII−b、VII−c、VII−d、VII−e、VII−fおよびVII−g
【化974】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、Xは、NまたはCHである]
のいずれかから選択される、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項9】
式VIII−a、VIII−b、VIII−c、VIII−d、VIII−eおよびVIII−f
【化975】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、Xは、NまたはCHである]
のいずれかから選択される、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項10】
式IX−a、IX−bおよびIX−c
【化976-1】
[この文献は図面を表示できません]
【化976-2】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、Xは、NまたはCHである]
のいずれかから選択される、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項11】
式X−a、X−b、X−c、X−d、X−e、X−f、X−g、X−hおよびX−i
【化977】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、Xは、NまたはCHである]
のいずれかから選択される、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項12】
式XI−a、XI−b、XI−c、XI−d、XI−e、XI−f、XI−g、XI−hおよびXI−i
【化978-1】
[この文献は図面を表示できません]
【化978-2】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、Xは、NまたはCHである]
のいずれかから選択される、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項13】
式XII−a、XII−bおよびXI−c
【化979】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、Xは、NまたはCHである]
のいずれかから選択される、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項14】
表1に示される化合物から選択される、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項15】
請求項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩、および薬学的に許容される担体、アジュバント、またはビヒクルを含む、組成物。
【請求項16】
AHRを阻害することを必要とする患者におけるAHRを阻害する方法であって、前記患者に、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩を投与するステップを含む、方法。
【請求項17】
生物学的試料におけるAHRを阻害する方法であって、前記生物学的試料を、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩と接触させるステップを含む、方法。
【請求項18】
AHR媒介性障害を処置することを必要とする患者におけるAHR媒介性障害を処置する方法であって、前記患者に、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩を投与するステップを含む、方法。
【請求項19】
前記AHR媒介性障害が、がんである、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記AHR媒介性障害が、炎症性障害である、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記化合物または薬学的に許容されるその塩が、薬学的に許容される組成物の一部として投与される、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
前記化合物または薬学的に許容されるその塩が、経口投与される、請求項18に記載の方法。
【請求項23】
前記化合物または薬学的に許容されるその塩が、前記患者の体重1kg当たり0.01〜100mgの範囲で投与される、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
アリール炭化水素受容体(AHR)は、リガンドを伴わずに、HSP90に結合して、細胞質において不活性状態で存在する転写因子である。AHRは、リガンドと結合すると核に移行し、そこでARNTと二量体化して機能的転写因子を形成する。AHR/ARNTは、多くの遺伝子のプロモーターにおけるダイオキシン応答エレメント(DRE)と結合し、そこで遺伝子転写をモジュレートする。最もよく報告されている、AHRによって調節される遺伝子は、チトクロムP450遺伝子Cyp1b1およびCyp1a1であり、AHRが活性化されると、これらの遺伝子の発現が大幅に増大する。したがって、Cyp1b1およびCyp1a1のmRNAレベルは、AHR活性化の選択的な読み出し情報である(Murrayら、2014年に総説されている)。
【0002】
受容体を活性化する、AHRの多くの外因性および内因性アゴニストが存在する。最もよく特徴付けられた外因性リガンドクラスは、ダイオキシンである。最初に特徴付けられた内因性リガンドの1つは、TDO(Opitz 2011年)またはIDO(Mezrich 2010年)によって産生されたキヌレニンである。キヌレニンは、IDO/TDO経路において安定な代謝産物であり、トリプトファン分解の生成物である。キヌレニンは、他のDRE誘導遺伝子と共に、複数の細胞型におけるCyp1a1および/またはCyp1b1のmRNAレベルの増大によって測定される通り、AHRを活性化することが示されている。
【0003】
AHRの活性化は、腫瘍細胞に直接的に作用し、かつ免疫抑制を引き起こすことによって間接的に作用し、したがって、身体自体の免疫系が腫瘍を攻撃できなくなるようにすることによって、腫瘍促進作用を有する。例えば、複数のリガンドを介するAHRの活性化は、FoxP3の発現を増大させ、Foxp3+調節性T細胞(Treg)と呼ばれる抑制性サブセットへとCD4+T細胞を偏らせる。これらのTreg細胞は、活性化T細胞の増殖を阻害する(Funatake 2005年、他の参考文献)。興味深いことに、キヌレニンは、AHRを介して免疫抑制Tregを誘導することが示されている。キヌレニンは、AHR−ヌルT細胞において、またはAHRアンタゴニストが添加される場合、Tregの産生に影響を及ぼさない(Mezrich)。AHRの活性化は、Tregに加えて、抑制性Tr1 T細胞も増殖させる(Gandhi 2010年)。IDOの発現は、腫瘍細胞およびT細胞の両方におけるAHR活性化によって調節されて、免疫抑制の増大をもたらすことも示されている(Vogel)。免疫抑制性骨髄系細胞において、AHRの役割が存在する可能性も高い(Nguyen 2013年)。免疫抑制は、しばしば、高レベルの抗炎症性サイトカインと関連しており、AHRが、IL−10などのこれらのサイトカインの多くの活性化に関与するという証拠がある(Gandhi 2010年、Wagage 2014年)。
【0004】
AHRと関連する疾患、障害および状態を処置するためのAHRの阻害剤を開発する必要性は、まだ満たされていない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
ここで、本発明の化合物、および薬学的に許容されるその組成物は、AHRの阻害剤として有効であることが見出された。このような化合物または薬学的に許容されるその塩は、一般式Iを有し、
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
式中、各変数は、本明細書で定義され、記載される通りである。
【0006】
本発明の化合物、および薬学的に許容されるその組成物は、AHRと関連する様々な疾患、障害または状態を処置するのに有用である。このような疾患、障害、または状態には、本明細書に記載されるものが含まれる。
【0007】
本発明によって提供される化合物はまた、生物学的および病理学的現象におけるAHRの研究、細胞内シグナル伝達経路の研究、および新しいAHR阻害剤のin vitroまたはin vivoでの比較評価のために有用である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本明細書に記載される化合物を用いるIL22およびcyp1a1のRNA発現レベルの阻害を示すプロットの図である。
【0009】
図2図2は、本明細書に記載される化合物を用いる活性化T細胞の処理によるIL−22タンパク質の低減(上)およびIL−2の増大(下)を示すプロットの図である。
【0010】
図3図3は、ビヒクル、本明細書に記載される化合物、抗PD−1およびその組合せを用いるCT26有効性研究を示すプロットの図である。
【0011】
図4図4は、ビヒクル、本明細書に記載される化合物、抗PD−1およびその組合せを用いるB16−IDO有効性研究を示すプロットの図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
1.本発明の化合物の概要
ある特定の実施形態では、本発明は、AHRの阻害剤を提供する。一部の実施形態では、このような化合物は、式Iの化合物
【化2】
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または薬学的に許容されるその塩を含む[式中、
環Aは、
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、
各Rは、R、−C(O)R、−C(O)OR、−SOR、−C(O)N(R)、または−SORN(R)から独立に選択され、
各Rは、独立に、水素、重水素、あるいはC1〜6脂肪族、3〜8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式炭素環式環、フェニル、8〜10員の二環式芳香族炭素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する4〜8員の飽和または部分的に不飽和の単環式複素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式芳香族複素環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜5個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式芳香族複素環から選択される、必要に応じて置換されている基であり、
、R、およびRのそれぞれは、R、ハロゲン、シアノ、ニトロ、−OR、−SR、−N(R)、−N(R)C(O)R、−C(O)N(R)、−N(R)C(O)N(R)、−N(R)C(O)OR、−OC(O)N(R)、−N(R)SOR、−SORN(R)、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−C(O)OR、−S(O)R、もしくは−SORから独立に選択され、または
同じ炭素上の2個のRは、一緒になって、=Oもしくは=Sを形成し、または
同じ炭素上の2個のRは、一緒になって、=Oもしくは=Sを形成し、
mおよびnのそれぞれは、独立に、1、2、3、4、または5であり、
環Bは、フェニル、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式芳香族複素環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式ヘテロアリール環であり、
環Cは、フェニル、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員のヘテロアリール環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式ヘテロアリール環であり、
は、共有結合、または必要に応じて置換されているC1〜6員の直鎖もしくは分枝の二価の炭化水素鎖であり、ここで、Lのメチレン単位は、−Cy−、−O−、−S−、−NR−、−C(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−SO−、−N(R)SO−、または−SON(R)−Sで必要に応じて置き換えられ、
−Cy−は、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0〜2個のヘテロ原子を有する3〜8員の二価の飽和の、部分的に不飽和のもしくは芳香族の単環式環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0〜3個のヘテロ原子を有する8〜10員の二価の飽和の、部分的に不飽和のもしくは芳香族の二環式環である]。
【0013】
一部の実施形態では、本発明は、AHRの阻害剤を提供し、このような化合物は、式I’の化合物
【化4】
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または薬学的に許容されるその塩を含む[式中、
環Aは、
【化5】
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から選択され、
各pは、価数が可能な限り、独立に、0、1、または2であり、
各Rは、R、−C(O)R、−C(O)OR、−SOR、−C(O)N(R)、または−SORN(R)から独立に選択され、
各Rは、独立に、水素、重水素、あるいはC1〜6脂肪族、3〜8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式炭素環式環、フェニル、8〜10員の二環式芳香族炭素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する4〜8員の飽和または部分的に不飽和の単環式複素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式芳香族複素環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜5個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式芳香族複素環から選択される、必要に応じて置換されている基であり、あるいは同じ窒素上の2個のRは、それらの介在する原子と一緒になって、窒素に加えて酸素、窒素または硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する4〜7員の飽和の、部分的に不飽和の、または芳香族の環を形成し、
、R、およびRのそれぞれは、R、ハロゲン、シアノ、ニトロ、−OR、−SR、−N(R)、−N(R)C(O)R、−C(O)N(R)、−C(O)N(R)OR、−N(R)C(O)N(R)、−N(R)C(O)OR、−OC(O)N(R)、−N(R)SOR、−SORN(R)、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−C(O)OR、−S(O)R、もしくは−SORから独立に選択され、または
同じ炭素上の2個のRは、一緒になって、=Oもしくは=Sを形成し、または
同じ炭素上の2個のRは、一緒になって、=Oもしくは=Sを形成し、
mおよびnのそれぞれは、独立に、1、2、3、4、または5であり、
環Bは、フェニル、7〜10員の二環式の部分的に不飽和のもしくは芳香族の炭素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式芳香族複素環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式ヘテロアリール環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する12〜15員の部分的に不飽和のもしくは芳香族の三環式環であり、
環Cは、フェニル、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員のヘテロアリール環であり、
は、共有結合、または必要に応じて置換されているC1〜6員の直鎖もしくは分枝の二価の炭化水素鎖であり、ここで、Lのメチレン単位は、−Cy−、−O−、−S−、−NR−、−C(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−SO−、−N(R)SO−、または−SON(R)−Sで必要に応じて置き換えられ、
−Cy−は、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0〜2個のヘテロ原子を有する3〜8員の二価の飽和の、部分的に不飽和のもしくは芳香族の単環式環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0〜3個のヘテロ原子を有する8〜10員の二価の飽和の、部分的に不飽和のもしくは芳香族の二環式環である]。
【0014】
一部の実施形態では、本発明は、式Iまたは式I’の化合物を提供し、ただし、環Aが、
【化6】
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である場合、環Bは、
【化7-1】
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【化7-2】
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のいずれでもなく、かつ/または環Cは、
【化8】
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のいずれでもなく、かつ/またはRは、
【化9】
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のいずれでもない。
【0015】
一般に先に定義される通り、環Aは、
【化10】
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から選択される。
【0016】
当業者であれば、環Aの複数の配向があることを容易に理解し、認識するはずである。例えば、明らかにする目的で、環Aが
【化11】
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になるように選択される場合、それによって環Aが、式Iまたは式I’において、
【化12】
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として、または
【化13】
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として配向される実施形態が想定され得る。したがって、このような配向の両方は、本発明によって企図される。
【0017】
一部の実施形態では、本発明は、Lが−NHCHCH−ではないという条件で、式Iまたは式I’の化合物を提供する。一部の実施形態では、本発明は、環Aが、
【化14】
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である場合、Lが−NHCHCH−ではないという条件で、式Iまたは式I’の化合物を提供する。
2.化合物および定義
【0018】
本発明の化合物には、一般に前述の化合物が含まれ、本発明の化合物は、本明細書で開示されるクラス、サブクラス、および種によってさらに例示される。本明細書で使用される場合、別段指定されない限り、以下の定義が適用されるものである。本発明の目的では、化学元素は、元素周期表、CASバージョン、Handbook of Chemistry and Physics、第75版に従って特定される。さらに、有機化学の一般原則は、それらの内容全体が参照によって本明細書に組み込まれる、「Organic Chemistry」、Thomas Sorrell、University Science Books、Sausalito:1999年、および「March's Advanced Organic Chemistry」、第5版、Smith、M.B.およびMarch, J.編、John Wiley & Sons、New York: 2001年に記載されている。
【0019】
「脂肪族」または「脂肪族基」という用語は、本明細書で使用される場合、完全に飽和している、または1つもしくは複数の不飽和単位を含有する、直鎖(すなわち、非分枝)または分枝の置換もしくは非置換炭化水素鎖、あるいは完全に飽和している、または1つもしくは複数の不飽和単位を含有しているが芳香族ではなく(本明細書では「炭素環」、「脂環式」または「シクロアルキル」とも呼ばれる)、分子の残りとの単一結合点を有する、単環式炭化水素または二環式炭化水素を意味する。別段の指定がない限り、脂肪族基は、1〜6個の脂肪族炭素原子を含有する。一部の実施形態では、脂肪族基は、1〜5個の脂肪族炭素原子を含有する。他の実施形態では、脂肪族基は、1〜4個の脂肪族炭素原子を含有する。さらに他の実施形態では、脂肪族基は、1〜3個の脂肪族炭素原子を含有し、およびさらなる他の実施形態では、脂肪族基は、1〜2個の脂肪族炭素原子を含有する。一部の実施形態では、「脂環式」(または「炭素環」または「シクロアルキル」)は、完全に飽和している、または1つもしくは複数の不飽和単位を含有しているが芳香族ではなく、分子の残りとの単一結合点を有する、単環式C〜C炭化水素を指す。適切な脂肪族基には、直鎖または分枝の置換または非置換アルキル、アルケニル、アルキニル基およびそれらの混成物、例えば(シクロアルキル)アルキル、(シクロアルケニル)アルキルまたは(シクロアルキル)アルケニルが含まれるが、それらに限定されない。
【0020】
「低級アルキル」という用語は、C1〜4の直鎖または分枝アルキル基を指す。例示的な低級アルキル基は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、およびtert−ブチルである。
【0021】
「低級ハロアルキル」という用語は、1個または複数のハロゲン原子で置換されているC1〜4の直鎖または分枝アルキル基を指す。
【0022】
「ヘテロ原子」という用語は、酸素、硫黄、窒素、リンもしくはケイ素のうちの1つもしくは複数(窒素、硫黄、リンもしくはケイ素の任意の酸化形態、任意の塩基性窒素の四級化形態、または複素環式環の置換可能な窒素、例えばN(3,4−ジヒドロ−2H−ピロリルのような場合)、NH(ピロリジニルのような場合)またはNR(N置換ピロリジニルのような場合)を含む)を意味する。
【0023】
「不飽和」という用語は、本明細書で使用される場合、ある部分が、1つまたは複数の不飽和単位を有することを意味する。
【0024】
本明細書で使用される場合、「二価のC1〜8(またはC1〜6)の飽和または不飽和の直鎖または分枝炭化水素鎖」という用語は、本明細書で定義される通り、直鎖または分枝の二価のアルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン鎖を指す。
【0025】
「アルキレン」という用語は、二価のアルキル基を指す。「アルキレン鎖」は、ポリメチレン基、すなわち−(CH−であり、ここで、nは、正の整数、好ましくは1〜6、1〜4、1〜3、1〜2または2〜3である。置換アルキレン鎖は、1個または複数のメチレン水素原子が置換基で置き換えられているポリメチレン基である。適切な置換基には、置換脂肪族基について以下に記載される置換基が含まれる。
【0026】
「アルケニレン」という用語は、二価のアルケニル基を指す。置換アルケニレン鎖は、1個または複数の水素原子が置換基で置き換えられている、少なくとも1つの二重結合を含有するポリメチレン基である。適切な置換基には、置換脂肪族基について以下に記載される置換基が含まれる。
【0027】
本明細書で使用される場合、「シクロプロピレニル」という用語は、以下の構造の二価のシクロプロピル基を指す。
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
【0028】
本明細書で使用される場合、「シクロブチレニル」という用語は、以下の構造の二価のシクロブチル基を指す。
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
【0029】
本明細書で使用される場合、「オキセタニル」という用語は、以下の構造の二価のオキセタニル基を指す。
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
【0030】
「ハロゲン」という用語は、F、Cl、Br、またはIを意味する。
【0031】
単独で、または「アラルキル」、「アラルコキシ」もしくは「アリールオキシアルキル」のような場合における、より大きい部分の一部として使用される「アリール」という用語は、系における少なくとも1つの環が芳香族であり、系における各環が3〜7環員を含有する、合計5〜14環員を有する単環式または二環式環系を指す。「アリール」という用語は、「アリール環」という用語と交換可能に使用され得る。
【0032】
単独で、または「アラルキル」、「アラルコキシ」もしくは「アリールオキシアルキル」のような場合におけるより大きい部分の一部として使用される「アリール」という用語は、系における少なくとも1つの環が芳香族であり、系における各環が3〜7環員を含有する、合計5〜10環員を有する単環式または二環式環系を指す。「アリール」という用語は、「アリール環」という用語と交換可能に使用され得る。本発明のある特定の実施形態では、「アリール」は、1つまたは複数の置換基を担持し得る、それに限定されるものではないが、フェニル、ビフェニル、ナフチル、アントラシル等を含む芳香族環系を指す。また本明細書で使用される場合、「アリール」という用語の範囲内には、芳香族環が、インダニル、フタルイミジル、ナフトイミジル(naphthimidyl)、フェナントリジニル、またはテトラヒドロナフチルなどの1つまたは複数の非芳香族環に融合している基が含まれる。
【0033】
単独で、またはより大きい部分、例えば「ヘテロアラルキル」もしくは「ヘテロアラルコキシ」の一部として使用される「ヘテロアリール」および「ヘテロアリ−(heteroar-)」という用語は、5〜10個の環原子、好ましくは5、6、または9個の環原子を有し、環式配列において共有されている6、10、または14個のπ電子を有し、炭素原子に加えて、1〜5個のヘテロ原子を有する基を指す。「ヘテロ原子」という用語は、窒素、酸素または硫黄を指し、窒素または硫黄の任意の酸化形態、および塩基性窒素の任意の四級化形態を含む。ヘテロアリール基には、それに限定されるものではないが、チエニル、フラニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリジニル、プリニル、ナフチリジニル、およびプテリジニルが含まれる。また「ヘテロアリール」および「ヘテロアリ−」という用語は、本明細書で使用される場合、芳香族複素環が1つまたは複数のアリール、脂環式、またはヘテロシクリル環に融合しており、ラジカルまたは結合点が芳香族複素環上にある基を含む。非限定的な例として、インドリル、イソインドリル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、ジベンゾフラニル、インダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンズチアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、4H−キノリジニル、カルバゾリル、アクリジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、およびピリド[2,3−b]−1,4−オキサジン−3(4H)−オンが挙げられる。ヘテロアリール基は、単環式または二環式であり得る。「ヘテロアリール」という用語は、「ヘテロアリール環」、「ヘテロアリール基」または「複素芳香族」という用語と交換可能に使用することができ、それらの用語のいずれにも、必要に応じて置換されている環が含まれる。「ヘテロアラルキル」という用語は、アルキルおよびヘテロアリール部分が、必要に応じて独立に置換されている、ヘテロアリールによって置換されているアルキル基を指す。
【0034】
本明細書で使用される場合、「複素環」、「ヘテロシクリル」、「複素環ラジカル」および「複素環式環」という用語は、交換可能に使用され、飽和または部分的に不飽和のいずれかであり、炭素原子に加えて、1つまたは複数の、好ましくは1〜4個の先に定義されるヘテロ原子を有する、安定な5〜7員の単環式複素環部分または7〜10員の二環式複素環部分を指す。「窒素」という用語は、複素環の環原子に関して使用される場合、置換窒素を含む。一例として、酸素、硫黄または窒素から選択される0〜3個のヘテロ原子を有する飽和または部分的に不飽和の環において、窒素は、N(3,4−ジヒドロ−2H−ピロリルのような場合)、NH(ピロリジニルのような場合)、またはNR(N置換ピロリジニルのような場合)であり得る。
【0035】
複素環式環は、任意のヘテロ原子または炭素原子において安定な構造をもたらすそのペンダント基に結合することができ、環原子のいずれも、必要に応じて置換され得る。このような飽和または部分的に不飽和の複素環ラジカルの例として、それに限定されるものではないが、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル ピロリジニル、ピペリジニル、ピロリニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、デカヒドロキノリニル、オキザゾリジニル、ピペラジニル、ジオキサニル、ジオキソラニル、ジアゼピニル、オキサゼピニル、チアゼピニル、モルホリニル、およびキヌクリジニルが挙げられる。「複素環」、「ヘテロシクリル」、「ヘテロシクリル環」、「複素環基」、「複素環部分」および「複素環ラジカル」という用語は、本明細書において交換可能に使用され、ヘテロシクリル環が、1つまたは複数のアリール、ヘテロアリール、または脂環式環、例えばインドリニル、3H−インドリル、クロマニル、フェナントリジニル、またはテトラヒドロキノリニルに融合し、ラジカルまたは結合点がヘテロシクリル環上にある基も含む。ヘテロシクリル基は、単環式または二環式であり得る。「ヘテロシクリルアルキル」という用語は、アルキルおよびヘテロシクリル部分が、必要に応じて独立に置換されている、ヘテロシクリルによって置換されているアルキル基を指す。
【0036】
本明細書で使用される場合、「部分的に不飽和の」という用語は、少なくとも1つの二重結合または三重結合を含む環部分を指す。「部分的に不飽和の」という用語によって、複数の不飽和部分を有する環を包含することが企図されるが、本明細書に定義される通りのアリールまたはヘテロアリール部分を含むことは企図されない。
【0037】
本明細書に記載される通り、本発明の化合物は、「必要に応じて置換されている」部分を含有し得る。一般に、「置換されている」という用語は、「必要に応じて」という用語が先行していても先行していなくても、指定部分の1つまたは複数の水素が、適切な置換基で置き換えられていることを意味する。別段指定されない限り、「必要に応じて置換されている」基は、基の置換可能な各位置において適切な置換基を有することができ、任意の所与の構造における2つ以上の位置が、特定の基から選択される2個以上の置換基で置換され得る場合、その置換基は、位置ごとに同じか、または異なり得る。本発明によって想定される置換基の組合せは、好ましくは、安定なまたは化学的に可能な化合物の形成をもたらす組合せである。「安定な」という用語は、本明細書で使用される場合、本明細書に開示される目的の1つまたは複数のためのそれらの生成、検出、ならびにある特定の実施形態ではそれらの回収、精製および使用を可能にする条件に曝された場合でも、実質的に変わらない化合物を指す。
【0038】
「必要に応じて置換されている」基の置換可能な炭素原子上の適切な一価の置換基は、独立に、ハロゲン;−(CH0〜4;−(CH0〜4OR;−O(CH0〜4、−O−(CH0〜4C(O)OR;−(CH0〜4CH(OR;−(CH0〜4SR;Rで置換されていてよい−(CH0〜4Ph;Rで置換されていてよい−(CH0〜4O(CH0〜1Ph;Rで置換されていてよい−CH=CHPh;Rで置換されていてよい−(CH0〜4O(CH0〜1−ピリジル;−NO;−CN;−N;−(CH0〜4N(R;−(CH0〜4N(R)C(O)R;−N(R)C(S)R;−(CH0〜4N(R)C(O)NR;−N(R)C(S)NR;−(CH0〜4N(R)C(O)OR;−N(R)N(R)C(O)R;−N(R)N(R)C(O)NR;−N(R)N(R)C(O)OR;−(CH0〜4C(O)R;−C(S)R;−(CH0〜4C(O)OR;−(CH0〜4C(O)SR;−(CH0〜4C(O)OSiR;−(CH0〜4OC(O)R;−OC(O)(CH0〜4SR−、SC(S)SR;−(CH0〜4SC(O)R;−(CH0〜4C(O)NR;−C(S)NR;−C(S)SR;−SC(S)SR、−(CH0〜4OC(O)NR;−C(O)N(OR)R;−C(O)C(O)R;−C(O)CHC(O)R;−C(NOR)R;−(CH0〜4SSR;−(CH0〜4S(O);−(CH0〜4S(O)OR;−(CH0〜4OS(O);−S(O)NR;−(CH0〜4S(O)R;−N(R)S(O)NR;−N(R)S(O);−N(OR)R;−C(NH)NR;−P(O);−P(O)R;−OP(O)R;−OP(O)(OR;SiR;−(C1〜4直鎖もしくは分枝のアルキレン)O−N(R;または−(C1〜4直鎖もしくは分枝のアルキレン)C(O)O−N(Rであり、ここで、各Rは、以下に定義される通りに置換されていてよく、独立に、水素、C1〜6脂肪族、−CHPh、−O(CH0〜1Ph、−CH−(5〜6員のヘテロアリール環)、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の飽和の、部分的に不飽和の環もしくはアリール環であり、あるいは先の定義にもかかわらず、Rの2つの独立した出現は、それらの介在する原子(複数可)と一緒になって、以下に定義される通りに置換されていてよい窒素、酸素または硫黄から独立に選択される0〜4個のヘテロ原子を有する3〜12員の飽和の、部分的に不飽和の環またはアリール単環式または二環式環を形成する。
【0039】
上の適切な一価の置換基(またはRの2つの独立した出現が、それらの介在する原子と一緒になることによって形成された環)は、独立に、ハロゲン、−(CH0〜2、−(ハロR)、−(CH0〜2OH、−(CH0〜2OR、−(CH0〜2CH(OR;−O(ハロR)、−CN、−N、−(CH0〜2C(O)R、−(CH0〜2C(O)OH、−(CH0〜2C(O)OR、−(CH0〜2SR、−(CH0〜2SH、−(CH0〜2NH、−(CH0〜2NHR、−(CH0〜2NR、−NO、−SiR、−OSiR、−C(O)SR、−(C1〜4直鎖もしくは分枝のアルキレン)C(O)OR、または−SSRであり、ここで、各Rは、非置換であり、または「ハロ」が先行している場合には、1つもしくは複数のハロゲンだけで置換されており、C1〜4脂肪族、−CHPh、−O(CH0〜1Ph、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の飽和の、部分的に不飽和の環またはアリール環から独立に選択される。Rの飽和炭素原子上の適切な二価の置換基には、=Oおよび=Sが含まれる。
【0040】
「必要に応じて置換されている」基の飽和炭素原子上の適切な二価の置換基には、=O、=S、=NNR、=NNHC(O)R、=NNHC(O)OR、=NNHS(O)、=NR、=NOR、−O(C(R))2〜3O−、または−S(C(R))2〜3S−が含まれ、ここで、Rのそれぞれ独立した出現は、水素、以下に定義される通りに置換されていてよいC1〜6脂肪族、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0〜4個のヘテロ原子を有する非置換の5〜6員の飽和の、部分的に不飽和の環もしくはアリール環から選択される。「必要に応じて置換されている」基の隣接している置換可能な炭素に結合している適切な二価の置換基には、−O(CR2〜3O−が含まれ、ここで、Rのそれぞれ独立した出現は、水素、以下に定義される通りに置換されていてよいC1〜6脂肪族、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0〜4個のヘテロ原子を有する非置換の5〜6員の飽和の、部分的に不飽和の環もしくはアリール環から選択される。
【0041】
の脂肪族基上の適切な置換基には、ハロゲン、−R、−(ハロR)、−OH、−OR、−O(ハロR)、−CN、−C(O)OH、−C(O)OR、−NH、−NHR、−NR、または−NOが含まれ、ここで、各Rは、非置換であり、または「ハロ」が先行している場合には、1つもしくは複数のハロゲンだけで置換されており、独立に、C1〜4脂肪族、−CHPh、−O(CH0〜1Ph、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の飽和の、部分的に不飽和の環もしくはアリール環である。
【0042】
「必要に応じて置換されている」基の置換可能な窒素上の適切な置換基には、−R、−NR、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−S(O)、−S(O)NR、−C(S)NR、−C(NH)NR、または−N(R)S(O)が含まれ、ここで、各Rは、独立に、水素、以下に定義される通りに置換されていてよいC1〜6脂肪族、非置換−OPh、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0〜4個のヘテロ原子を有する非置換の5〜6員の飽和の、部分的に不飽和の環もしくはアリール環であり、あるいは先の定義にもかかわらず、Rの2つの独立した出現は、それらの介在する原子(複数可)と一緒になって、窒素、酸素または硫黄から独立に選択される0〜4個のヘテロ原子を有する非置換の3〜12員の飽和の、部分的に不飽和の環またはアリール単環式または二環式環を形成する。
【0043】
の脂肪族基上の適切な置換基は、独立に、ハロゲン、−R、−(ハロR)、−OH、−OR、−O(ハロR)、−CN、−C(O)OH、−C(O)OR、−NH、−NHR、−NR、または−NOであり、ここで、各Rは、非置換であり、または「ハロ」が先行している場合には、1つもしくは複数のハロゲンだけで置換されており、独立に、C1〜4脂肪族、−CHPh、−O(CH0〜1Ph、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の飽和の、部分的に不飽和の環もしくはアリール環である。
【0044】
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される塩」という用語は、良好な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー応答等なしにヒトおよび下等動物の組織と接触させて使用するのに適しており、妥当な損益比に見合う塩を指す。薬学的に許容される塩は、当技術分野で周知である。例えば、S. M. Bergeらは、薬学的に許容される塩を、参照によって本明細書に組み込まれるJ. Pharmaceutical Sciences、1977年、66巻、1〜19頁に詳説している。本発明の化合物の薬学的に許容される塩には、適切な無機および有機の酸および塩基に由来する塩が含まれる。薬学的に許容される非毒性の酸付加塩の例は、無機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸および過塩素酸を用いて、または有機酸、例えば酢酸、シュウ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸もしくはマロン酸を用いて、または当技術分野で使用されている他の方法、例えばイオン交換を使用することによって形成されたアミノ基の塩である。他の薬学的に許容される塩には、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、ショウノウ酸塩、カンファースルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコヘプタン酸塩、グリセロリン酸塩、グルコン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸塩、ラクトビオン酸塩、乳酸塩、ラウリン酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、吉草酸塩等が含まれる。
【0045】
適切な塩基に由来する塩には、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウムおよびN(C1〜4アルキル)塩が含まれる。代表的なアルカリまたはアルカリ土類金属塩として、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム等が挙げられる。さらなる薬学的に許容される塩には、適切な場合、非毒性のアンモニウム、第四級アンモニウム、ならびにハロゲン化物、水酸化物、カルボン酸塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、低級アルキルスルホン酸塩およびアリールスルホン酸塩などの対イオンを使用して形成されたアミンカチオンが含まれる。
【0046】
別段指定されない限り、本明細書に示される構造は、構造のすべての異性体(例えば、鏡像異性体、ジアステレオマー、および幾何異性体(または配座異性体))形態、例えば、不斉中心ごとのRおよびS立体配置、ZおよびE二重結合異性体、ならびにZおよびE立体構造異性体を含むことも意味する。したがって、本化合物の単一の立体化学的な異性体ならびに鏡像異性体、ジアステレオマーおよび幾何異性体(または配座異性体)混合物は、本発明の範囲に含まれる。別段指定されない限り、本発明の化合物のすべての互変異性体形態は、本発明の範囲に含まれる。さらに、別段指定されない限り、本明細書で示される構造は、1つまたは複数の同位体について濃縮された原子が存在する点だけが異なっている化合物を含むことも意味する。例えば、重水素もしくはトリチウムによる水素の置換え、または13C−もしくは14C−濃縮炭素による炭素の置換えを含む本発明の構造を有する化合物は、本発明の範囲に含まれる。このような化合物は、例えば分析ツールとして、生物学的アッセイにおけるプローブとして、または本発明による治療剤として有用である。
3.例示的な実施形態の説明
【0047】
ある特定の実施形態では、本発明は、AHRの阻害剤を提供する。一部の実施形態では、このような化合物は、式Iの化合物
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
または薬学的に許容されるその塩を含む[式中、
環Aは、
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、
各Rは、R、−C(O)R、−C(O)OR、−SOR、−C(O)N(R)、または−SORN(R)から独立に選択され、
各Rは、独立に、水素、重水素、あるいはC1〜6脂肪族、3〜8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式炭素環式環、フェニル、8〜10員の二環式芳香族炭素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する4〜8員の飽和または部分的に不飽和の単環式複素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式芳香族複素環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜5個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式芳香族複素環から選択される、必要に応じて置換されている基であり、
、R、およびRのそれぞれは、R、ハロゲン、シアノ、ニトロ、−OR、−SR、−N(R)、−N(R)C(O)R、−C(O)N(R)、−N(R)C(O)N(R)、−N(R)C(O)OR、−OC(O)N(R)、−N(R)SOR、−SORN(R)、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−C(O)OR、−S(O)R、もしくは−SORから独立に選択され、または
同じ炭素上の2個のRは、一緒になって、=Oもしくは=Sを形成し、または
同じ炭素上の2個のRは、一緒になって、=Oもしくは=Sを形成し、
mおよびnのそれぞれは、独立に、1、2、3、4、または5であり、
環Bは、フェニル、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式芳香族複素環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式ヘテロアリール環であり、
環Cは、フェニル、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員のヘテロアリール環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式ヘテロアリール環であり、
は、共有結合、または必要に応じて置換されているC1〜6員の直鎖もしくは分枝の二価の炭化水素鎖であり、ここで、Lのメチレン単位は、−Cy−、−O−、−S−、−NR−、−C(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−SO−、−N(R)SO−、または−SON(R)−Sで必要に応じて置き換えられ、
−Cy−は、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0〜2個のヘテロ原子を有する3〜8員の二価の飽和の、部分的に不飽和のもしくは芳香族の単環式環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0〜3個のヘテロ原子を有する8〜10員の二価の飽和の、部分的に不飽和のもしくは芳香族の二環式環である]。
【0048】
一部の実施形態では、本発明は、AHRの阻害剤を提供し、このような化合物は、式I’の化合物
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
または薬学的に許容されるその塩を含む[式中、
環Aは、
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、
各pは、価数が可能な限り、独立に、0、1、または2であり、
各Rは、R、−C(O)R、−C(O)OR、−SOR、−C(O)N(R)、または−SORN(R)から独立に選択され、
各Rは、独立に、水素、重水素、あるいはC1〜6脂肪族、3〜8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式炭素環式環、フェニル、8〜10員の二環式芳香族炭素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する4〜8員の飽和または部分的に不飽和の単環式複素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式芳香族複素環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜5個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式芳香族複素環から選択される、必要に応じて置換されている基であり、あるいは同じ窒素上の2個のRは、それらの介在する原子と一緒になって、窒素に加えて酸素、窒素または硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する4〜7員の飽和の、部分的に不飽和の、または芳香族の環を形成し、
、R、およびRのそれぞれは、R、ハロゲン、シアノ、ニトロ、−OR、−SR、−N(R)、−N(R)C(O)R、−C(O)N(R)、−C(O)N(R)OR、−N(R)C(O)N(R)、−N(R)C(O)OR、−OC(O)N(R)、−N(R)SOR、−SORN(R)、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−C(O)OR、−S(O)R、もしくは−SORから独立に選択され、または
同じ炭素上の2個のRは、一緒になって、=Oもしくは=Sを形成し、または
同じ炭素上の2個のRは、一緒になって、=Oもしくは=Sを形成し、
mおよびnのそれぞれは、独立に、1、2、3、4、または5であり、
環Bは、フェニル、7〜10員の二環式の部分的に不飽和のもしくは芳香族の炭素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式芳香族複素環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式ヘテロアリール環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する12〜15員の部分的に不飽和のもしくは芳香族の三環式環であり、
環Cは、フェニル、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員のヘテロアリール環であり、
は、共有結合、または必要に応じて置換されているC1〜6員の直鎖もしくは分枝の二価の炭化水素鎖であり、ここで、Lのメチレン単位は、−Cy−、−O−、−S−、−NR−、−C(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−SO−、−N(R)SO−、または−SON(R)−Sで必要に応じて置き換えられ、
−Cy−は、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0〜2個のヘテロ原子を有する3〜8員の二価の飽和の、部分的に不飽和のもしくは芳香族の単環式環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0〜3個のヘテロ原子を有する8〜10員の二価の飽和の、部分的に不飽和のもしくは芳香族の二環式環である]。
【0049】
一部の実施形態では、本発明は、式Iまたは式I’の化合物を提供し、ただし、環Aが、
【化22】
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である場合、環Bは、
【化23-1】
[この文献は図面を表示できません]
【化23-2】
[この文献は図面を表示できません]
のいずれでもなく、かつ/または環Cは、
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
のいずれでもなく、かつ/またはRは、
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
のいずれでもない。
【0050】
一部の実施形態では、本発明は、Lが−NHCHCH−ではないという条件で、式Iまたは式I’の化合物を提供する。一部の実施形態では、本発明は、環Aが、
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
である場合、Lが−NHCHCH−ではないという条件で、式Iまたは式I’の化合物を提供する。
【0051】
一部の実施形態では、本発明は、化合物が
【化27-1】
[この文献は図面を表示できません]
【化27-2】
[この文献は図面を表示できません]
以外であるという条件で、式Iまたは式I’の化合物を提供する。一部の実施形態では、提供される化合物は、
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
以外である。一部の実施形態では、提供される化合物は、
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
以外である。一部の実施形態では、提供される化合物は、
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
以外である。一部の実施形態では、提供される化合物は、
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
以外である。一部の実施形態では、提供される化合物は、
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
以外である。一部の実施形態では、提供される化合物は、
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
以外である。
【0052】
一般に先に定義される通り、Rは、R、−C(O)R、−C(O)OR、−SOR、−C(O)N(R)、または−SORN(R)である。一部の実施形態では、Rは、水素である。一部の実施形態では、Rは、Rである。一部の実施形態では、Rは、−C(O)Rである。一部の実施形態では、Rは、−C(O)ORである。一部の実施形態では、Rは、−SORである。一部の実施形態では、Rは、−C(O)N(R)である。一部の実施形態では、Rは、−SORN(R)である。一部の実施形態では、Rは、水素である。一部の実施形態では、Rは、重水素である。一部の実施形態では、Rは、C1〜6脂肪族から選択される、必要に応じて置換されている基である。一部の実施形態では、Rは、以下の表1に示されるものから選択される。
【0053】
一般に先に定義される通り、各Rは、独立に、R、ハロゲン、シアノ、ニトロ、−OR、−SR、−N(R)、−N(R)C(O)R、−C(O)N(R)、−C(O)N(R)OR、−N(R)C(O)N(R)、−N(R)C(O)OR、−OC(O)N(R)、−N(R)SOR、−SORN(R)、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−C(O)OR、−S(O)R、もしくは−SORであり、または同じ炭素上の2個のRは、一緒になって、=Oもしくは=Sを形成する。一部の実施形態では、各Rは、同じである。一部の実施形態では、各Rは、異なっている。一部の実施形態では、Rは、水素である。一部の実施形態では、Rは、Rである。一部の実施形態では、Rは、ハロゲンである。一部の実施形態では、Rは、シアノである。一部の実施形態では、Rは、ニトロである。一部の実施形態では、Rは、−ORである。一部の実施形態では、Rは、−SRである。一部の実施形態では、Rは、−N(R)である。一部の実施形態では、Rは、−N(R)C(O)Rである。一部の実施形態では、Rは、−C(O)N(R)である。一部の実施形態では、Rは、−C(O)N(R)ORである。一部の実施形態では、Rは、−N(R)C(O)N(R)である。一部の実施形態では、Rは、−N(R)C(O)ORである。一部の実施形態では、Rは、−OC(O)N(R)である。一部の実施形態では、Rは、−N(R)SORである。一部の実施形態では、Rは、−SORN(R)である。一部の実施形態では、Rは、−C(O)Rである。一部の実施形態では、Rは、−C(O)ORである。一部の実施形態では、Rは、−CO(O)Rである。一部の実施形態では、Rは、−S(O)Rである。一部の実施形態では、Rは、−SORである。一部の実施形態では、同じ炭素上の2個のRは、一緒になって、=Oまたは=Sを形成する。一部の実施形態では、Rは、水素である。一部の実施形態では、Rは、重水素である。一部の実施形態では、Rは、C1〜6脂肪族から選択される、必要に応じて置換されている基である。一部の実施形態では、Rは、以下の表1に示されるものから選択される。
【0054】
一般に先に定義される通り、各Rは、独立に、R、ハロゲン、シアノ、ニトロ、−OR、−SR、−N(R)、−N(R)C(O)R、−C(O)N(R)、−C(O)N(R)OR、−N(R)C(O)N(R)、−N(R)C(O)OR、−OC(O)N(R)、−N(R)SOR、−SORN(R)、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−C(O)OR、−S(O)R、もしくは−SORであり、または同じ炭素上の2個のRは、一緒になって、=Oもしくは=Sを形成する。一部の実施形態では、各Rは、同じである。一部の実施形態では、各Rは、異なっている。一部の実施形態では、Rは、水素である。一部の実施形態では、Rは、Rである。一部の実施形態では、Rは、ハロゲンである。一部の実施形態では、Rは、シアノである。一部の実施形態では、Rは、ニトロである。一部の実施形態では、Rは、−ORである。一部の実施形態では、Rは、−SRである。一部の実施形態では、Rは、−N(R)である。一部の実施形態では、Rは、−C(O)N(R)ORである。一部の実施形態では、Rは、−N(R)C(O)Rである。一部の実施形態では、Rは、−C(O)N(R)である。一部の実施形態では、Rは、−N(R)C(O)N(R)である。一部の実施形態では、Rは、−N(R)C(O)ORである。一部の実施形態では、Rは、−OC(O)N(R)である。一部の実施形態では、Rは、−N(R)SORである。一部の実施形態では、Rは、−SORN(R)である。一部の実施形態では、Rは、−C(O)Rである。一部の実施形態では、Rは、−C(O)ORである。一部の実施形態では、Rは、−CO(O)Rである。一部の実施形態では、Rは、−S(O)Rである。一部の実施形態では、Rは、−SORである。一部の実施形態では、同じ炭素上の2個のRは、一緒になって、=Oまたは=Sを形成する。一部の実施形態では、Rは、水素である。一部の実施形態では、Rは、重水素である。一部の実施形態では、Rは、C1〜6脂肪族から選択される、必要に応じて置換されている基である。一部の実施形態では、Rは、以下の表1に示されるものから選択される。
【0055】
一般に先に定義される通り、各Rは、独立に、R、ハロゲン、シアノ、ニトロ、−OR、−SR、−N(R)、−N(R)C(O)R、−C(O)N(R)、−C(O)N(R)OR、−N(R)C(O)N(R)、−N(R)C(O)OR、−OC(O)N(R)、−N(R)SOR、−SORN(R)、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−C(O)OR、−S(O)R、または−SORである。一部の実施形態では、Rは、水素である。一部の実施形態では、Rは、Rである。一部の実施形態では、Rは、ハロゲンである。一部の実施形態では、Rは、シアノである。一部の実施形態では、Rは、ニトロである。一部の実施形態では、Rは、−ORである。一部の実施形態では、Rは、−SRである。一部の実施形態では、Rは、−N(R)である。一部の実施形態では、Rは、−C(O)N(R)ORである。一部の実施形態では、Rは、−N(R)C(O)Rである。一部の実施形態では、Rは、−C(O)N(R)である。一部の実施形態では、Rは、−N(R)C(O)N(R)である。一部の実施形態では、Rは、−N(R)C(O)ORである。一部の実施形態では、Rは、−OC(O)N(R)である。一部の実施形態では、Rは、−N(R)SORである。一部の実施形態では、Rは、−SORN(R)である。一部の実施形態では、Rは、−C(O)Rである。一部の実施形態では、Rは、−C(O)ORである。一部の実施形態では、Rは、−CO(O)Rである。一部の実施形態では、Rは、−S(O)Rである。一部の実施形態では、Rは、−SORである。一部の実施形態では、Rは、水素である。一部の実施形態では、Rは、重水素である。一部の実施形態では、Rは、C1〜6脂肪族から選択される、必要に応じて置換されている基である。一部の実施形態では、Rは、以下の表1に示されるものから選択される。
【0056】
一般に先に定義される通り、pは、0、1または2である。一部の実施形態では、pは、0である。一部の実施形態では、pは、1である。一部の実施形態では、pは、2である。一部の実施形態では、pは、以下の表1に示されるものから選択される。
【0057】
一般に先に定義される通り、nは、1、2、3、4または5である。一部の実施形態では、nは、1である。一部の実施形態では、nは、2である。一部の実施形態では、nは、3である。一部の実施形態では、nは、4である。一部の実施形態では、nは、5である。一部の実施形態では、nは、以下の表1に示されるものから選択される。
【0058】
一般に先に定義される通り、mは、1、2、3、4または5である。一部の実施形態では、mは、1である。一部の実施形態では、mは、2である。一部の実施形態では、mは、3である。一部の実施形態では、mは、4である。一部の実施形態では、mは、5である。一部の実施形態では、mは、以下の表1に示されるものから選択される。
【0059】
一般に先に定義される通り、環Bは、フェニル、7〜10員の二環式の部分的に不飽和のもしくは芳香族の炭素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式芳香族複素環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式ヘテロアリール環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する12〜15員の部分的に不飽和のもしくは芳香族の三環式環である。一部の実施形態では、環Bは、7〜10員の二環式の部分的に不飽和のまたは芳香族の炭素環式環である。一部の実施形態では、環Bは、窒素、酸素または硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する12〜15員の部分的に不飽和のまたは芳香族の三環式環である。一部の実施形態では、環Bは、窒素、酸素または硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式芳香族複素環である。一部の実施形態では、環Bは、窒素、酸素または硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式ヘテロアリール環である。一部の実施形態では、環Bは、フェニルである。一部の実施形態では、環Bは、チエニル、フラニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリジニル、プリニル、ナフチリジニルもしくはプテリジニル、インドリカール(indolycarl)、イソインドリル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、ジベンゾフラニル、インダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンズチアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、4H−キノリジニル、カルバゾリル、アクリジニル、フェナジニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、またはピリド[2,3−b]−1,4−オキサジン−3(4H)−オンである。一部の実施形態では、環Bは、以下の表1に示されるものから選択される。
【0060】
一般に先に定義される通り、環Cは、フェニル、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式芳香族複素環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式ヘテロアリール環である。一部の実施形態では、環Cは、フェニルである。一部の実施形態では、環Cは、窒素、酸素または硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員のヘテロアリール環である。一部の実施形態では、環Cは、チエニル、フラニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリジニル、プリニル、ナフチリジニルもしくはプテリジニル、インドリル、イソインドリル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、ジベンゾフラニル、インダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンズチアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、4H−キノリジニル、カルバゾリル、アクリジニル、フェナジニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、またはピリド[2,3−b]−1,4−オキサジン−3(4H)−オンである。一部の実施形態では、環Cは、以下の表1に示されるものから選択される。
【0061】
一般に先に定義される通り、Lは、共有結合、または必要に応じて置換されているC1〜6員の直鎖もしくは分枝の二価の炭化水素鎖であり、ここで、Lのメチレン単位は、−Cy−、−O−、−S−、−NR−、−C(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−SO−、−N(R)SO−、または−SON(R)−Sで必要に応じて置き換えられる。一部の実施形態では、Lは、共有結合である。一部の実施形態では、Lは、必要に応じて置換されているC1〜6員の直鎖または分枝の二価の炭化水素鎖である。一部の実施形態では、Lは、−Cy−である。一部の実施形態では、Lは、フェニレン、ヘテロシクリレン、ヘテロアリーレン、シクロプロピレン、シクロブチレニル、シクロペンチレン、シクロヘキシレンまたはオキセタニルである。一部の実施形態では、Lは、−NR−である。一部の実施形態では、Lは、−N(CH−である。一部の実施形態では、Lは、以下の表1に示されるものから選択される。
【0062】
一部の実施形態では、−Cy−は、フェニレン、ヘテロシクリレン、ヘテロアリーレン、シクロプロピレン、シクロブチレニル、シクロペンチレン、シクロヘキシレンおよびオキセタニルである。一部の実施形態では、−Cy−は、
【化34-1】
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から選択され、式中、Xは、窒素、酸素または硫黄から選択されるヘテロ原子である。一部の実施形態では、−Cy−は、以下の表1に示されるものから選択される。
【0063】
一部の実施形態では、本発明は、式I−a、I−b、I−c、I−d、I−e、I−f、I−g、I−h、I−i、I−j、I−k、I−l、I−m、I−n、I−oおよびI−p
【化34-2】
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【化34-3】
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のいずれかから選択される化合物または薬学的に許容されるその塩を提供し、ここで、各変数は、単独および組合せの両方で、本明細書で定義され、上記の式Iおよび式I’の実施形態において記載され、または本明細書の実施形態において記載される通りである。
【0064】
一部の実施形態では、本発明は、式II−a、II−b、II−c、II−d、II−e、II−f、II−g、II−h、II−i、II−j、II−k、II−l、II−m、II−n、II−oおよびII−p
【化35-1】
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【化35-2】
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のいずれかから選択される化合物または薬学的に許容されるその塩を提供し、ここで、各変数は、単独および組合せの両方で、本明細書で定義され、上記の式Iおよび式I’の実施形態において記載され、または本明細書の実施形態において記載される通りである。
【0065】
一部の実施形態では、本発明は、式III−a、III−b、III−c、III−d、III−e、III−f、III−g、III−h、III−i、III−j、III−k、III−l、III−m、III−n、III−o、III−p、III−q、III−r、III−s、III−t、III−u、III−v、III−w、III−x、III−y、III−z、III−aa、III−bb、III−cc、III−dd、III−ee、III−ff、III−gg、III−hh、III−ii、III−jjおよびIII−kk
【化36-1】
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【化36-2】
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【化36-3】
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【化36-4】
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のいずれかから選択される化合物または薬学的に許容されるその塩を提供し、ここで、各変数は、単独および組合せの両方で、本明細書で定義され、上記の式Iおよび式I’の実施形態において記載され、または本明細書の実施形態において記載される通りである。
【0066】
一部の実施形態では、本発明は、式IV−a、IV−b、IV−c、IV−d、IV−e、IV−f、IV−g、IV−h、IV−i、IV−j、IV−k、IV−l、IV−m、IV−n、IV−o、IV−pおよびIV−q
【化37-1】
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【化37-2】
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のいずれかから選択される化合物または薬学的に許容されるその塩を提供し、ここで、各変数は、単独および組合せの両方で、本明細書で定義され、上記の式Iおよび式I’の実施形態において記載され、または本明細書の実施形態において記載される通りである。
【0067】
一部の実施形態では、本発明は、式V−a、V−b、V−c、V−d、V−e、V−f、V−g、V−h、V−i、V−j、V−kおよびV−l
【化38-1】
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【化38-2】
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のいずれかから選択される化合物または薬学的に許容されるその塩を提供し、ここで、各変数は、単独および組合せの両方で、本明細書で定義され、上記の式Iおよび式I’の実施形態において記載され、または本明細書の実施形態において記載される通りである。
【0068】
一部の実施形態では、本発明は、式VI−a、VI−b、VI−c、VI−d、VI−eおよびVI−f
【化39】
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のいずれかから選択される化合物または薬学的に許容されるその塩を提供し、ここで、Xは、NまたはCHであり、各変数は、単独および組合せの両方で、本明細書で定義され、上記の式Iおよび式I’の実施形態において記載され、または本明細書の実施形態において記載される通りである。
【0069】
一部の実施形態では、本発明は、式VII−a、VII−b、VII−c、VII−d、VII−e、VII−fおよびVII−g
【化40】
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のいずれかから選択される化合物または薬学的に許容されるその塩を提供し、ここで、Xは、NまたはCHであり、各変数は、単独および組合せの両方で、本明細書で定義され、上記の式Iおよび式I’の実施形態において記載され、または本明細書の実施形態において記載される通りである。
【0070】
一部の実施形態では、本発明は、式VIII−a、VIII−b、VIII−c、VIII−d、VIII−eおよびVIII−f
【化41】
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のいずれかから選択される化合物または薬学的に許容されるその塩を提供し、ここで、Xは、NまたはCHであり、各変数は、単独および組合せの両方で、本明細書で定義され、上記の式Iおよび式I’の実施形態において記載され、または本明細書の実施形態において記載される通りである。
【0071】
一部の実施形態では、本発明は、式IX−a、IX−bおよびIX−c
【化42】
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のいずれかから選択される化合物または薬学的に許容されるその塩を提供し、ここで、Xは、NまたはCHであり、各変数は、単独および組合せの両方で、本明細書で定義され、上記の式Iおよび式I’の実施形態において記載され、または本明細書の実施形態において記載される通りである。
【0072】
一部の実施形態では、本発明は、式X−a、X−b、X−c、X−d、X−e、X−f、X−g、X−hおよびX−i
【化43】
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のいずれかから選択される化合物または薬学的に許容されるその塩を提供し、ここで、Xは、NまたはCHであり、各変数は、単独および組合せの両方で、本明細書で定義され、上記の式Iおよび式I’の実施形態において記載され、または本明細書の実施形態において記載される通りである。
【0073】
一部の実施形態では、本発明は、式XI−a、XI−b、XI−c、XI−d、XI−e、XI−f、XI−g、XI−hおよびXI−i
【化44-1】
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【化44-2】
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のいずれかから選択される化合物または薬学的に許容されるその塩を提供し、ここで、Xは、NまたはCHであり、各変数は、単独および組合せの両方で、本明細書で定義され、上記の式Iおよび式I’の実施形態において記載され、または本明細書の実施形態において記載される通りである。
【0074】
一部の実施形態では、本発明は、式XII−a、XII−bおよびXI−c
【化45】
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のいずれかから選択される化合物または薬学的に許容されるその塩を提供し、ここで、Xは、NまたはCHであり、各変数は、単独および組合せの両方で、本明細書で定義され、上記の式Iおよび式I’の実施形態において記載され、または本明細書の実施形態において記載される通りである。
【0075】
一部の実施形態では、本発明は、式Iおよび式I’の化合物を提供し、ただし、環Aが、
【化46】
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である場合、環Bは、
【化47】
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のいずれでもなく、かつ/または環Cは、
【化48】
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のいずれでもなく、かつ/またはRは、
【化49】
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のいずれでもない。
【0076】
一部の実施形態では、本発明は、Lが−NHCHCH−ではないという条件で、式Iおよび式I’の化合物を提供する。一部の実施形態では、本発明は、環Aが、
【化50】
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である場合、Lが−NHCHCH−ではないという条件で、式Iおよび式I’の化合物を提供する。
【0077】
本発明の例示的な化合物は、以下の表1に記載される。
【表1-1】
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【表1-2】
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【表1-3】
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【表1-4】
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【表1-5】
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【表1-6】
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【表1-7】
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【表1-8】
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【表1-9】
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【表1-10】
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【表1-11】
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【表1-12】
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【表1-13】
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【表1-14】
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【表1-15】
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【表1-16】
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【表1-17】
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【表1-18】
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【表1-19】
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【表1-20】
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【表1-21】
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【表1-22】
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【表1-23】
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【表1-24】
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【表1-25】
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【表1-26】
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【表1-27】
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【表1-28】
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【表1-29】
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【表1-30】
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【表1-31】
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【表1-32】
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【表1-33】
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【表1-34】
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【表1-35】
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【0078】
ある特定の実施形態では、本発明は、先の表1に示される化合物から選択される任意の化合物または薬学的に許容されるその塩を提供する。
4.使用、製剤および投与および薬学的に許容される組成物
【0079】
別の実施形態によれば、本発明は、本発明の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはエステルの塩、および薬学的に許容される担体、アジュバントまたはビヒクルを含む組成物を提供する。本発明の組成物における化合物の量は、生物学的試料においてまたは患者においてAHRを測定できるほどに阻害するのに有効な量である。ある特定の実施形態では、本発明の組成物における化合物の量は、生物学的試料においてまたは患者においてAHRを測定できるほどに阻害するのに有効な量である。ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、このような組成物を必要とする患者に投与するために製剤化される。一部の実施形態では、本発明の組成物は、患者に経口投与するために製剤化される。
【0080】
「患者」という用語は、本明細書で使用される場合、動物、好ましくは哺乳動物、最も好ましくはヒトを意味する。
【0081】
「薬学的に許容される担体、アジュバント、またはビヒクル」という用語は、それと共に製剤化される化合物の薬理学的活性を破壊しない、非毒性の担体、アジュバント、またはビヒクルを指す。本発明の組成物において使用され得る薬学的に許容される担体、アジュバントまたはビヒクルには、それに限定されるものではないが、イオン交換体、アルミナ、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、血清タンパク質、例えばヒト血清アルブミン、緩衝物質、例えばリン酸塩、グリシン、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、飽和植物脂肪酸の部分グリセリド混合物、水、塩または電解質、例えば硫酸プロタミン、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩、コロイドシリカ、三ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、セルロースベースの物質、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリレート、ワックス、ポリエチレン−ポリオキシプロピレン−ブロックポリマー、ポリエチレングリコールおよび羊毛脂が含まれる。
【0082】
「薬学的に許容される誘導体」は、レシピエントの投与時に、本発明の化合物または阻害活性のあるその代謝産物もしくは残基を直接的または間接的に提供することができる、本発明の化合物の任意の非毒性の塩、エステル、エステルの塩または他の誘導体を意味する。
【0083】
本発明の組成物は、経口で、非経口で、吸入スプレーにより、局所に、直腸内に、経鼻で、口腔内頬側により、膣内により、または埋め込み型リザーバーを介して投与され得る。「非経口」という用語は、本明細書で使用される場合、皮下、静脈内、筋肉内、関節内、滑液包内、胸骨内、髄腔内、肝内、病巣内および頭蓋内注射または注入技術を含む。好ましくは、組成物は、経口、腹腔内または静脈内投与される。本発明の組成物の注射可能な滅菌形態は、水性または油性懸濁液であり得る。これらの懸濁液は、当技術分野で公知の技術に従って、適切な分散化剤または湿潤剤および懸濁化剤を使用して製剤化され得る。また注射可能な滅菌調製物は、非毒性の非経口に許容される希釈剤または溶媒中の、例えば1,3−ブタンジオール溶液として注射可能な滅菌溶液または懸濁液であり得る。用いることができる許容されるビヒクルおよび溶媒の中には、水、リンガー溶液および等張塩化ナトリウム溶液が含まれる。さらに、滅菌固定油は、従来的に、溶媒または懸濁化媒体として用いられている。
【0084】
この目的では、合成モノグリセリドまたはジグリセリドを含む任意の無刺激性の固定油を用いることができる。脂肪酸、例えばオレイン酸およびそのグリセリド誘導体、特にそれらのポリオキシエチレン化されたものは、天然の薬学的に許容される油、例えばオリーブ油またはヒマシ油と同様に、注射剤の調製において有用である。これらの油溶液または懸濁液はまた、エマルジョンおよび懸濁液を含む、薬学的に許容される剤形の製剤化に一般に使用される長鎖アルコール希釈剤または分散剤、例えばカルボキシメチルセルロースまたは類似の分散化剤を含有し得る。薬学的に許容される固体、液体、または他の剤形の製造において一般に使用される、他の一般に使用される界面活性剤、例えばTween、Spanおよび他の乳化剤またはバイオアベイラビリティ増強剤も、製剤化の目的のために使用することができる。
【0085】
本発明の薬学的に許容される組成物は、それに限定されるものではないが、カプセル剤、錠剤、水性懸濁液または溶液を含む任意の経口に許容される剤形で経口投与され得る。経口で使用するための錠剤の場合、一般に使用される担体には、ラクトースおよびトウモロコシデンプンが含まれる。ステアリン酸マグネシウムなどの滑沢剤も、典型的に添加される。カプセル剤の形態で経口投与するのに有用な希釈剤には、ラクトースおよび乾燥トウモロコシデンプンが含まれる。経口で使用するために水性懸濁液が必要な場合、活性成分は、乳化剤および懸濁化剤と組み合わされる。所望される場合、ある特定の甘味剤、香味剤または着色剤を添加することもできる。
【0086】
あるいは、本発明の薬学的に許容される組成物は、直腸投与のために坐剤の形態で投与され得る。これらは、室温では固体であるが直腸温度で液体であり、したがって直腸で溶けて薬物を放出する、適切な非刺激性の賦形剤と、薬剤を混合することによって調製することができる。このような材料には、カカオバター、蜜蝋およびポリエチレングリコールが含まれる。
【0087】
本発明の薬学的に許容される組成物はまた、特に処置の標的が、目、皮膚または下部腸管の疾患を含む、局所適用によって容易に到達可能な領域または器官を含む場合、局所投与され得る。適切な局所製剤は、これらの領域または器官のそれぞれに合わせて容易に調製される。
【0088】
下部腸管のための局所適用は、直腸坐剤製剤(上記を参照)で、または適切な浣腸製剤で行うことができる。局所経皮パッチを使用することもできる。
【0089】
局所適用では、提供される薬学的に許容される組成物は、1種または複数の担体に懸濁または溶解した活性な成分を含有する適切な軟膏に製剤化することができる。本発明の化合物の局所投与のための担体には、それに限定されるものではないが、鉱油、流動ワセリン、白色ワセリン、プロピレングリコール、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン化合物、乳化蝋および水が含まれる。あるいは、提供される薬学的に許容される組成物は、1種または複数の薬学的に許容される担体に懸濁または溶解した活性な成分を含有する適切なローションまたはクリームに製剤化され得る。適切な担体には、それに限定されるものではないが、鉱油、ソルビタンモノステアレート、ポリソルベート60、セチルエステルワックス、セテアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、ベンジルアルコールおよび水が含まれる。
【0090】
眼への使用では、提供される薬学的に許容される組成物は、等張の、pH調整した滅菌生理食塩水中で微粒子化懸濁液として、または好ましくは防腐剤、例えば塩化ベンジルアルコニウムを伴ってまたは伴わずに、等張の、pH調整した滅菌生理食塩水中の溶液として製剤化され得る。あるいは、眼への使用では、薬学的に許容される組成物は、軟膏、例えばワセリンに製剤化され得る。
【0091】
本発明の薬学的に許容される組成物はまた、鼻エアロゾルまたは吸入によって投与され得る。このような組成物は、医薬製剤分野で周知の技術に従って調製され、ベンジルアルコールもしくは他の適切な防腐剤、バイオアベイラビリティを増強するための吸収促進剤、フッ化炭素、および/または他の従来の可溶化剤もしくは分散化剤を用いて、生理食塩水中の溶液として調製され得る。
【0092】
最も好ましくは、本発明の薬学的に許容される組成物は、経口投与に合わせて製剤化される。このような製剤は、食品を伴ってまたは伴わずに投与され得る。一部の実施形態では、本発明の薬学的に許容される組成物は、食品を伴わずに投与される。他の実施形態では、本発明の薬学的に許容される組成物は、食品を伴って投与される。
【0093】
単一剤形の組成物を生成するために担体材料と組み合わせることができる本発明の化合物の量は、処置されるホスト、特定の投与方法に応じて変わる。好ましくは、提供される組成物は、0.01〜100mg/kg(体重)/日の間の投与量の阻害剤が、これらの組成物を与えられる患者に投与され得るように製剤化されるべきである。
【0094】
また、任意の特定の患者のための具体的な投与量および処置レジメンは、用いられる具体的な化合物の活性、年齢、体重、全体的な健康状態、性別、食事、投与時間、排出速度、薬物の組合せ、ならびに処置に当たる医師の判断および処置を受ける特定の疾患の重症度を含む様々な因子に応じて変わることを理解されたい。また、組成物における本発明の化合物の量は、組成物における特定の化合物に応じて変わる。
化合物および薬学的に許容される組成物の使用
【0095】
AHRの阻害剤として本発明において利用される化合物の活性は、in vitroまたはin vivoでアッセイされ得る。本発明の化合物の有効性のin vivoアセスメントは、肥満またはメタボリック症候群の動物モデル、例えばげっ歯類または霊長類モデルを使用して行うことができる。細胞ベースのアッセイは、例えば、AHRを発現する組織から単離された細胞株を使用して実施することができる。さらに、精製タンパク質、ノーザンブロット、RT−PCR等を使用して、生化学的アッセイまたは機序ベースのアッセイ、例えば転写アッセイを実施することができる。in vitroアッセイには、細胞形態、タンパク質発現および/もしくは細胞傷害性、酵素阻害活性を決定するアッセイ、ならびに/またはその後、細胞を本発明の化合物で処理した機能的帰結が含まれる。代替のin vitroアッセイでは、細胞内のタンパク質または核酸分子への阻害剤の結合能を定量化する。阻害剤の結合は、結合前に阻害剤を放射標識化し、阻害剤/標的分子の複合体を単離し、結合した放射標識の量を決定することによって測定することができる。あるいは阻害剤の結合は、新しい阻害剤を、公知の放射性リガンドに結合した精製タンパク質または核酸と共にインキュベートする競合実験を行うことによって決定され得る。AHRの阻害剤として本発明において利用される化合物をアッセイするための詳細な条件は、以下の実施例に記載されている。前述のアッセイは、例示的なものであり、本発明の範囲を制限することを企図しない。技術者には、従来のアッセイを改変して、同じ結果をもたらす等価なアッセイを開発し得ることが認識され得る。
【0096】
本明細書で使用される場合、「処置」、「処置する」および「処置すること」という用語は、本明細書に記載される疾患もしくは障害、または1つもしくは複数のその症状を逆行させ、軽減し、発症を遅らせ、または進行を阻害することを指す。一部の実施形態では、処置は、1つまたは複数の症状が生じた後に施され得る。他の実施形態では、処置は、症状がない状態で施され得る。例えば、処置は、症状の発症の前に(例えば、症状の病歴に照らして、かつ/または遺伝的もしくは他の感受性因子に照らして)、影響を受けやすい個体に施され得る。処置はまた、症状が解消した後に、例えばそれらの再発を防止または遅らせるために継続することもできる。
【0097】
本発明の方法による化合物および組成物は、代謝障害もしくは状態、がん、細菌感染、真菌感染、寄生虫感染(例えば、マラリア)、自己免疫性障害、神経変性障害もしくは神経学的障害、統合失調症、骨関連障害、肝疾患、または心臓障害を処置する、またはその重症度を軽減するのに有効な任意の量および任意の投与経路を使用して投与され得る。
【0098】
一部の実施形態では、本発明の方法による化合物および組成物は、AHRと関連する疾患を処置する、またはその重症度を軽減するのに有効な任意の量および任意の投与経路を使用して投与され得る。
【0099】
必要な正確な量は、対象の種、年齢、および全体的な状態、感染の重症度、特定の薬剤、その投与方法等に応じて、対象ごとに変わる。本発明の化合物は、投与を容易にし、かつ投与量を均一にするために、好ましくは単位剤形に製剤化される。本明細書で使用される「単位剤形」という表現は、処置される患者に適した薬剤の物理的に別個の単位を指す。しかし、本発明の化合物および組成物の毎日の使用のすべては、担当医によって良好な医学的判断の範囲内で決定されることを理解されよう。任意の特定の患者または生物の具体的な有効用量レベルは、処置を受ける障害および障害の重症度;用いられる具体的な化合物の活性;用いられる具体的な組成物;患者の年齢、体重、全体的な健康状態、性別および食事;用いられる具体的な化合物の投与時間、投与経路、および排出速度;処置期間;用いられる具体的な化合物と組み合わせて、または同時に使用される薬物、ならびに医療分野で周知の類似の因子を含む様々な因子に応じて決まる。「患者」という用語は、本明細書で使用される場合、動物、好ましくは哺乳動物、最も好ましくはヒトを意味する。
【0100】
本発明の薬学的に許容される組成物は、処置を受ける感染の重症度に応じて、ヒトおよび他の動物に、経口で、直腸内に、非経口で、大槽内に、腟内に、腹腔内に、局所に(散剤、軟膏、またはドロップによるものとして)、口腔内頬側により、経口または鼻腔用スプレー等として投与され得る。ある特定の実施形態では、本発明の化合物は、所望の治療効果を得るために、1日につき対象の体重1kg当たり約0.01mg〜約50mg、好ましくは約1mg〜約25mgの投与量レベルで、1日1回または複数回、経口または非経口投与され得る。
【0101】
経口投与のための液体剤形には、それに限定されるものではないが、薬学的に許容されるエマルジョン、マイクロエマルジョン、溶液、懸濁液、シロップおよびエリキシルが含まれる。液体剤形は、活性化合物に加えて、例えば、水または他の溶媒、可溶化剤および乳化剤、例えばエチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、油(特に、綿実油、落花生油、トウモロコシ油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油、およびゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコールおよびソルビタンの脂肪酸エステル、ならびにそれらの混合物などの、当技術分野で一般に使用される不活性希釈剤を含有することができる。経口組成物はまた、不活性希釈剤に加えて、アジュバント、例えば湿潤剤、乳化剤および懸濁化剤、甘味剤、香味剤、ならびに賦香剤を含むことができる。
【0102】
注射可能な調製物、例えば、注射可能な水性または油性の滅菌懸濁液は、公知の技術に従って、適切な分散化剤または湿潤剤および懸濁化剤を使用して製剤化され得る。また、注射可能な滅菌調製物は、非毒性の非経口に許容される希釈剤または溶媒中の、例えば1,3−ブタンジオール溶液として注射可能な滅菌溶液、懸濁液またはエマルジョンであり得る。用いることができる許容されるビヒクルおよび溶媒の中には、水、リンガー溶液、U.S.P.および等張塩化ナトリウム溶液が含まれる。さらに、滅菌固定油は、従来、溶媒または懸濁化媒体として用いられている。この目的では、合成モノグリセリドまたはジグリセリドを含む任意の無刺激性の固定油を用いることができる。さらに、注射剤の調製において、脂肪酸、例えばオレイン酸が使用される。
【0103】
注射可能な製剤は、例えば、細菌保持フィルターを通す濾過によって、または使用前に滅菌水もしくは他の注射可能な滅菌媒体に溶解もしくは分散することができる滅菌固体組成物の形態に滅菌剤を組み込むことによって滅菌することができる。
【0104】
本発明の化合物の効果を長引かせるために、皮下または筋肉内注射からの化合物の吸収を緩徐することがしばしば望ましい。このことは、水への溶解度が低い結晶性または非晶質材料の液体懸濁液を使用することによって達成され得る。そして、化合物の吸収速度は、その溶解速度に応じて変わり、次に溶解速度は、結晶の大きさおよび結晶形態に応じて変わり得る。あるいは、非経口投与される化合物形態の遅延吸収は、化合物を油性ビヒクルに溶解または懸濁することによって達成される。注射可能なデポー形態は、生分解性ポリマー、例えばポリラクチド−ポリグリコリドにおける化合物のマイクロカプセル化マトリックスを形成することによって作製される。化合物のポリマーに対する比および用いられる特定のポリマーの性質に応じて、化合物の放出速度を制御することができる。他の生分解性ポリマーの例として、ポリ(オルトエステル)およびポリ(無水物)が挙げられる。注射可能なデポー製剤は、身体組織と適合性のあるリポソームまたはマイクロエマルジョンに化合物を捕捉することによっても調製される。
【0105】
直腸または膣内投与のための組成物は、好ましくは、本発明の化合物を、周囲温度で固体であるが体温で液体である、したがって直腸または膣腔内で溶け、活性化合物を放出する、適切な非刺激性の賦形剤または担体、例えばカカオバター、ポリエチレングリコールまたは坐剤ワックスと混合することによって調製することができる坐剤である。
【0106】
経口投与のための固体剤形には、カプセル剤、錠剤、丸剤、散剤、および顆粒剤が含まれる。このような固体剤形では、活性化合物は、少なくとも1種の不活性な薬学的に許容される賦形剤または担体、例えばクエン酸ナトリウムもしくはリン酸二カルシウム、ならびに/またはa)充填剤もしくは増量剤、例えばデンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトールおよびケイ酸、b)結合剤、例えばカルボキシメチルセルロース、アルギネート、ゼラチン、ポリビニルピロリジノン、スクロースおよびアカシアなど、c)保湿剤、例えばグリセロール、d)崩壊剤、例えば寒天、炭酸カルシウム、バレイショもしくはタピオカデンプン、アルギン酸、ある特定のケイ酸塩および炭酸ナトリウム、e)溶解遅延剤、例えばパラフィン、f)吸収促進剤、例えば第四級アンモニウム化合物、g)湿潤剤、例えばセチルアルコールおよびグリセロールモノステアレートなど、h)吸収剤、例えばカオリンおよびベントナイト粘土、ならびにi)滑沢剤、例えばタルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、ならびにそれらの混合物と混合される。カプセル剤、錠剤および丸剤の場合、剤形は、緩衝剤を含むこともできる。
【0107】
類似のタイプの固体組成物を、ラクトースまたは乳糖ならびに高分子量ポリエチレングリコールなどのような賦形剤を使用して、軟質および硬質充填ゼラチンカプセルにおける充填剤として用いることもできる。錠剤、糖衣錠、カプセル剤、丸剤、および顆粒の固体剤形は、医薬製剤技術分野で周知のコーティングおよびシェル、例えば腸溶コーティングおよび他のコーティングを用いて調製することができる。剤形は、必要に応じて乳白剤を含有することができ、必要に応じて腸管のある特定の部分において遅延方式で、活性成分だけを放出する、または活性成分を優先的に放出する組成物の剤形であってもよい。使用することができる包埋組成物の例として、ポリマー物質およびワックスが挙げられる。類似のタイプの固体組成物を、ラクトースまたは乳糖ならびに高分子量ポリエチレングリコールなどのような賦形剤を使用して、軟質および硬質充填ゼラチンカプセルにおける充填剤として用いることもできる。
【0108】
活性化合物はまた、先に記載される1種または複数の賦形剤を用いるマイクロカプセル化形態であってよい。錠剤、糖衣錠、カプセル剤、丸剤、および顆粒の固体剤形は、医薬製剤技術分野で周知のコーティングおよびシェル、例えば腸溶コーティング、放出制御コーティングおよび他のコーティングを用いて調製することができる。このような固体剤形において、活性化合物は、少なくとも1種の不活性希釈剤、例えばスクロース、ラクトースまたはデンプンと混合することができる。このような剤形は、通常の慣行通り、不活性希釈剤以外の追加の物質、例えば、打錠用滑沢剤および他の打錠用助剤、例えばステアリン酸マグネシウムおよび微結晶性セルロースを含むこともできる。カプセル剤、錠剤および丸剤の場合、剤形は、緩衝剤を含むこともできる。剤形は、必要に応じて乳白剤を含有することができ、必要に応じて腸管のある特定の部分において遅延方式で、活性成分だけを放出する、または活性成分を優先的に放出する組成物の剤形であってもよい。使用することができる包埋組成物の例として、ポリマー物質およびワックスが挙げられる。
【0109】
本発明の化合物の局所投与または経皮投与のための剤形には、軟膏、ペースト、クリーム、ローション、ゲル、散剤、溶液、スプレー、吸入剤またはパッチが含まれる。活性な成分は、薬学的に許容される担体、および必要とされ得る場合には、任意の必要とされる防腐剤または緩衝液と、滅菌条件下で混合される。眼科用製剤、点耳薬、および点眼薬も、本発明の範囲内に含まれることが企図される。さらに、本発明は、経皮パッチの使用を企図し、経皮パッチは、化合物の身体への制御送達をもたらすというさらなる利点を有する。このような剤形は、化合物を適切な媒体に溶解または分散させることによって作製され得る。皮膚を通る化合物の流動を増大させるために、吸収促進剤を使用することもできる。その速度は、律速膜を提供することによって、またはポリマーマトリックスもしくはゲルに化合物を分散させることによってのいずれかで制御することができる。
使用および処置方法
【0110】
一実施形態によれば、本発明は、生物学的試料におけるAHRを阻害する方法であって、前記生物学的試料を、本発明の化合物または前記化合物を含む組成物と接触させるステップを含む、方法に関する。
【0111】
「生物学的試料」という用語は、本明細書で使用される場合、それに限定されるものではないが、細胞培養物またはその抽出物、哺乳動物から得られた生検材料またはその抽出物、および血液、唾液、尿、糞、精液、涙もしくは他の体液、またはその抽出物を含む。
【0112】
生物学的試料における酵素の阻害は、当業者に公知の様々な目的に有用である。このような目的の例として、それに限定されるものではないが、生物学的アッセイ、遺伝子発現研究、および生物学的標的の特定が挙げられる。
【0113】
本発明の別の実施形態は、患者におけるAHRを阻害する方法であって、前記患者に、本発明の化合物または前記化合物を含む組成物を投与するステップを含む、方法に関する。
【0114】
提供される化合物は、AHRの阻害剤であり、したがって、AHRの活性と関連する1つまたは複数の障害を処置するのに有用である。したがって、ある特定の実施形態では、本発明は、AHR媒介性障害を処置する方法であって、それを必要とする患者に、本発明の化合物または薬学的に許容されるその組成物を投与するステップを含む、方法を提供する。
【0115】
本明細書で使用される場合、「AHR媒介性」障害、疾患、および/または状態という用語は、本明細書で使用される場合、AHRまたはその変異体が、ある役割を果たすことが公知である、任意の疾患または他の有害な状態を意味する。したがって、本発明の別の実施形態は、AHRまたはその変異体が、ある役割を果たすことが公知である、1つまたは複数の疾患を処置する、またはその重症度を軽減することに関する。
【0116】
AHR媒介性障害は、当技術分野で十分に確立されている。本明細書において列挙される通り、AHRと、AHR媒介性障害 疾患および/または状態との結び付きは、関連技術分野において十分に確立されている。例えば、以下を参照されたい:Uyttenhoveら、「Evidence for a tumoral immune resistance mechanism based on tryptophan degradation by indoleamine 2,3-dioxygenase」Nature Medicine, 2003年、9巻(10号)、1038頁;Murrayら、「AH RECEPTOR LIGANDS IN CANCER: FRIEND AND FOE」Nat. Rev. Cancer、2014年12月、14巻(12号)、801〜814頁;Moonら、「Targeting the indoleamine 2,3-dioxygenase pathway in cancer」J. ImmunoTherapy of Cancer, 2015年、3巻、51頁;Ishidaら、「Activation of aryl hydrocarbon receptor promotes invasion of clear cell renal cell carcinoma and is associated with poor prognosis and cigarette smoke」Int. J. Cancer、2015年7月、15巻、137号(2)、299〜310頁;Ishidaら、「Activation of the aryl hydrocarbon receptor pathway enhances cancer cell invasion by upregulating the MMP expression and is associated with poor prognosis in upper urinary tract urothelial cancer」Carcinogenesis、2010年2月、31巻(2号)、287〜295頁。Suら、「Prognostic value of nuclear translocation of aryl hydrocarbon receptor for non-small cell lung cancer」Anticancer Res.2013年9月、33巻(9号)、3953〜3961頁;Pengら、「Aryl hydrocarbon receptor pathway activation enhances gastric cancer cell invasiveness likely through a c-Jun-dependent induction of matrix metalloproteinase-9」BMC Cell Biol.2009年4月、16巻;10〜27頁;Jinら、「Aryl Hydrocarbon Receptor Activation Reduces Dendritic Cell Function during Influenza Virus Infection」Toxicol Sci.2010年8月、116巻(2号)、514〜522頁;Headら、「The aryl hydrocarbon receptor is a modulator of anti-viral immunity」Biochem. Pharmacol. 2009年2月、15巻;77号(4)、642〜53頁;Jinら、「New insights into the role of the aryl hydrocarbon receptor in the function of CD11c+ cells during respiratory viral infection」Eur. J. Immunol.2014年6月、44巻(6号)、1685〜98頁;Nguyenら、「Aryl hydrocarbon receptor and kynurenine: recent advances in autoimmune disease research」Front Immunol.2014年10月、29巻、5号、551頁;Esserら、「The aryl hydrocarbon receptor in immunity」Trends in Immunology、30巻、9号。
【0117】
一部の実施形態では、本発明は、1つまたは複数の障害、疾患、および/または状態を処置するための方法であって、障害、疾患、または状態が、増殖性疾患、例えばがん、炎症性障害、またはウイルス感染である、方法を提供する。
【0118】
ある特定の実施形態では、本発明は、がんまたは別の増殖性障害を処置する方法であって、本発明の化合物または組成物を、がんまたは別の増殖性障害を有する患者に投与するステップを含む、方法を提供する。ある特定の実施形態では、がんまたは別の増殖性障害を処置する方法は、本発明の化合物および組成物を哺乳動物に投与するステップを含む。ある特定の実施形態では、哺乳動物は、ヒトである。
【0119】
本明細書で使用される場合、「がんの阻害」および「がん細胞増殖の阻害」という用語は、がん細胞の成長、分化、成熟もしくは生存を阻害し、かつ/または細胞傷害性、栄養枯渇もしくはアポトーシスの誘導によって、がん細胞を個々にもしくは他のがん細胞と一緒に死滅させることを指す。
【0120】
がん細胞の増殖が本明細書に記載される化合物および組成物によって阻害され、本明細書に記載される方法ががん細胞に対して有用となるがん細胞を含有する組織の例として、それに限定されるものではないが、乳房、前立腺、脳、血液、骨髄、肝臓、膵臓、皮膚、腎臓、結腸、卵巣、肺、精巣、陰茎、甲状腺、副甲状腺、下垂体、胸腺、網膜、ブドウ膜、結膜、脾臓、頭部、頸部、気管、胆嚢、直腸、唾液腺、副腎、喉、食道、リンパ節、汗腺、皮脂腺、筋肉、心臓、および胃が挙げられる。
【0121】
一部の実施形態では、本発明の化合物または組成物によって処置されるがんは、メラノーマ、脂肪肉腫、肺がん、乳がん、前立腺がん、白血病、腎臓がん、食道がん、脳がん、リンパ腫または結腸がんである。ある特定の実施形態では、がんは、原発性滲出性リンパ腫(PEL)である。
【0122】
本発明の化合物は、良性もしくは悪性腫瘍、脳、腎臓、肝臓、副腎、膀胱、乳房、胃、胃腫瘍、卵巣、結腸、直腸、前立腺、膵臓、肺、膣、頸部、精巣、泌尿生殖器、食道、喉頭、皮膚、骨もしくは甲状腺の癌腫、肉腫、神経膠芽腫、神経芽細胞腫、多発性骨髄腫、または消化管がん、特に結腸癌もしくは結腸直腸腺腫、または頭頸部の腫瘍、上皮過剰増殖、乾癬、前立腺肥大、新生物、上皮特徴の新生物、腺腫、腺癌、角化棘細胞腫、類表皮癌腫、大細胞癌腫、非小細胞肺癌、リンパ腫、ホジキンおよび非ホジキン、ワルデンストレームマクログロブリン血症、乳癌、濾胞腺癌、未分化癌、乳頭状癌、精上皮腫、メラノーマ、MYD88誘導障害、DLBCL、ABC DLBCL、IL−1誘導障害、くすぶり型の緩徐進行性多発性骨髄腫、または白血病から選択される増殖性疾患の処置において有用である。
【0123】
がんには、一部の実施形態では、それに限定されるものではないが、白血病(例えば、急性白血病、急性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、急性骨髄芽球性白血病、急性前骨髄球性白血病、急性骨髄単球性白血病、急性単球性白血病、急性赤白血病、慢性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病)、真性赤血球増加症、リンパ腫(例えば、ホジキン病または非ホジキン病)、ワルデンストレームマクログロブリン血症、多発性骨髄腫、重鎖病、ならびに固形腫瘍、例えば肉腫および癌腫(例えば、線維肉腫、粘液肉腫、脂肪肉腫、軟骨肉腫、骨肉腫、脊索腫、血管肉腫、内皮腫、リンパ管肉腫、リンパ管内皮肉腫、滑膜腫、中皮腫、ユーイング腫瘍、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、結腸癌、膵臓がん、乳がん、卵巣がん、前立腺がん、扁平上皮細胞癌、基底細胞癌、腺癌、汗腺癌、脂腺癌、乳頭状癌、乳頭状腺癌、嚢胞腺癌、髄質癌、気管支癌、腎細胞癌、肝細胞癌、胆管癌、絨毛癌、精上皮腫、胚性癌、ウィルムス腫瘍、子宮頸がん、子宮がん、精巣がん、肺癌、小細胞肺癌、膀胱癌、上皮癌、神経膠腫、星状細胞腫、多形神経膠芽腫(GBM、膠芽腫としても公知)、髄芽腫、頭蓋咽頭腫、上衣腫、松果体腫、血管芽細胞腫、聴神経腫、乏突起神経膠腫、シュワン腫、神経線維肉腫、髄膜腫、メラノーマ、神経芽細胞腫、および網膜芽細胞腫)が含まれる。
【0124】
一部の実施形態では、がんは、神経膠腫、星状細胞腫、多形神経膠芽腫(GBM、膠芽腫としても公知)、髄芽腫、頭蓋咽頭腫、上衣腫、松果体腫、血管芽細胞腫、聴神経腫、乏突起神経膠腫、シュワン腫、神経線維肉腫、髄膜腫、メラノーマ、神経芽細胞腫、または網膜芽細胞腫である。
【0125】
一部の実施形態では、がんは、聴神経腫、星状細胞腫(例えば、グレードIの毛様細胞星状細胞腫、グレードIIの低悪性度星状細胞腫、グレードIIIの未分化星状細胞腫、またはグレードIVの膠芽腫(GBM))、脊索腫、CNSリンパ腫、頭蓋咽頭腫、脳幹神経膠腫、上衣腫、混合神経膠腫、視神経膠腫、上衣下腫、髄芽腫、髄膜腫、転移性脳腫瘍、乏突起神経膠腫、下垂体腫瘍、原始神経外胚葉性(PNET)腫瘍、またはシュワン腫である。一部の実施形態では、がんは、成人よりも子供により一般に見出されるタイプ、例えば、脳幹神経膠腫、頭蓋咽頭腫、上衣腫、若年性毛様細胞星状細胞腫(JPA)、髄芽腫、視神経膠腫、松果体腫瘍、原始神経外胚葉性腫瘍(PNET)、またはラブドイド腫瘍である。一部の実施形態では、患者は、成人である。一部の実施形態では、患者は、子供または小児患者である。
【0126】
がんには、別の実施形態では、それに限定されるものではないが、中皮腫、肝胆道(hepatobilliary)(肝臓および胆管(billiary duct))、骨がん、膵臓がん、皮膚がん、頭部または頸部のがん、皮膚または眼内メラノーマ、卵巣がん、結腸がん、直腸がん、肛門領域のがん、胃がん、胃腸管(胃、結腸直腸、および十二指腸)、子宮がん、卵管癌、子宮内膜癌、頸部癌、膣癌、外陰部癌、ホジキン病、食道がん、小腸がん、内分泌系がん、甲状腺がん、副甲状腺がん、副腎がん、軟組織の肉腫、尿道がん、陰茎がん、前立腺がん、精巣がん、慢性または急性白血病、慢性骨髄性白血病、リンパ球性リンパ腫、膀胱がん、腎臓または尿管のがん、腎細胞癌、腎盂癌、非ホジキンリンパ腫、脊髄軸の腫瘍、脳幹神経膠腫、下垂体腺腫、副腎皮質がん、胆嚢がん、多発性骨髄腫、胆管細胞癌、線維肉腫、神経芽細胞腫、網膜芽細胞腫、または先のがんの1つもしくは複数の組合せが含まれる。
【0127】
一部の実施形態では、がんは、肝細胞癌、卵巣がん、卵巣上皮がんもしくは卵管がん;乳頭漿液性嚢胞腺癌もしくは子宮乳頭漿液性癌腫(UPSC);前立腺がん;精巣がん;胆嚢がん;肝臓胆管癌;軟組織および骨滑液肉腫;横紋筋肉腫;骨肉腫;軟骨肉腫;ユーイング肉腫;未分化甲状腺がん;副腎皮質腺腫;膵臓がん;膵臓管癌もしくは膵臓腺癌;胃腸管/胃(GIST)がん;リンパ腫;頭頸部の扁平上皮細胞癌(SCCHN);唾液腺がん;神経膠腫もしくは脳がん;神経線維腫症−1関連悪性末梢神経鞘腫(MPNST);ワルデンストレームマクログロブリン血症;または髄芽腫から選択される。
【0128】
一部の実施形態では、がんは、肝細胞癌(HCC)、肝芽腫、結腸がん、直腸がん、卵巣がん、卵巣上皮がん、卵管がん、乳頭漿液性嚢胞腺癌、子宮乳頭漿液性癌腫(UPSC)、肝臓胆管癌、軟組織および骨滑液肉腫、横紋筋肉腫、骨肉腫、未分化甲状腺がん、副腎皮質腺腫、膵臓がん、膵臓管癌、膵臓腺癌、神経膠腫、神経線維腫症−1関連悪性末梢神経鞘腫(MPNST)、ワルデンストレームマクログロブリン血症、または髄芽腫から選択される。
【0129】
一部の実施形態では、がんは、固形腫瘍、例えば肉腫、癌腫、またはリンパ腫である。固形腫瘍は、一般に、典型的に嚢胞または液体領域を含まない異常な組織塊を含む。一部の実施形態では、がんは、腎細胞癌もしくは腎臓がん;肝細胞癌(HCC)もしくは肝芽腫もしくは肝臓がん;メラノーマ;乳がん;結腸直腸癌もしくは結腸直腸がん;結腸がん;直腸がん;肛門がん;肺がん、例えば非小細胞肺がん(NSCLC)もしくは小細胞肺がん(SCLC);卵巣がん、卵巣上皮がん、卵巣癌もしくは卵管がん;乳頭漿液性嚢胞腺癌もしくは子宮乳頭漿液性癌腫(UPSC);前立腺がん;精巣がん;胆嚢がん;肝臓胆管癌;軟組織および骨滑液肉腫;横紋筋肉腫;骨肉腫;軟骨肉腫;ユーイング肉腫;未分化甲状腺がん;副腎皮質癌;膵臓がん;膵臓管癌もしくは膵臓腺癌;胃腸管/胃(GIST)がん;リンパ腫;頭頸部の扁平上皮細胞癌(SCCHN);唾液腺がん;神経膠腫もしくは脳がん;神経線維腫症−1関連悪性末梢神経鞘腫(MPNST);ワルデンストレームマクログロブリン血症;または髄芽腫から選択される。
【0130】
一部の実施形態では、がんは、腎細胞癌、肝細胞癌(HCC)、肝芽腫、結腸直腸癌、結腸直腸がん、結腸がん、直腸がん、肛門がん、卵巣がん、卵巣上皮がん、卵巣癌、卵管がん、乳頭漿液性嚢胞腺癌、子宮乳頭漿液性癌腫(UPSC)、肝臓胆管癌、軟組織および骨滑液肉腫、横紋筋肉腫、骨肉腫、軟骨肉腫、未分化甲状腺がん、副腎皮質癌、膵臓がん、膵臓管癌、膵臓腺癌、神経膠腫、脳がん、神経線維腫症−1関連悪性末梢神経鞘腫(MPNST)、ワルデンストレームマクログロブリン血症、または髄芽腫から選択される。
【0131】
一部の実施形態では、がんは、肝細胞癌(HCC)、肝芽腫、結腸がん、直腸がん、卵巣がん、卵巣上皮がん、卵巣癌、卵管がん、乳頭漿液性嚢胞腺癌、子宮乳頭漿液性癌腫(UPSC)、肝臓胆管癌、軟組織および骨滑液肉腫、横紋筋肉腫、骨肉腫、未分化甲状腺がん、副腎皮質癌、膵臓がん、膵臓管癌、膵臓腺癌、神経膠腫、神経線維腫症−1関連悪性末梢神経鞘腫(MPNST)、ワルデンストレームマクログロブリン血症、または髄芽腫から選択される。
【0132】
一部の実施形態では、がんは、肝細胞癌(HCC)である。一部の実施形態では、がんは、肝芽腫である。一部の実施形態では、がんは、結腸がんである。一部の実施形態では、がんは、直腸がんである。一部の実施形態では、がんは、卵巣がんまたは卵巣癌である。一部の実施形態では、がんは、卵巣上皮がんである。一部の実施形態では、がんは、卵管がんである。一部の実施形態では、がんは、乳頭漿液性嚢胞腺癌である。一部の実施形態では、がんは、子宮乳頭漿液性癌腫(UPSC)である。一部の実施形態では、がんは、肝臓胆管癌である。一部の実施形態では、がんは、軟組織および骨滑液肉腫である。一部の実施形態では、がんは、横紋筋肉腫である。一部の実施形態では、がんは、骨肉腫である。一部の実施形態では、がんは、未分化甲状腺がんである。一部の実施形態では、がんは、副腎皮質癌である。一部の実施形態では、がんは、膵臓がんまたは膵臓管癌である。一部の実施形態では、がんは、膵臓腺癌である。一部の実施形態では、がんは、神経膠腫である。一部の実施形態では、がんは、悪性末梢神経鞘腫(MPNST)である。一部の実施形態では、がんは、神経線維腫症−1関連MPNSTである。一部の実施形態では、がんは、ワルデンストレームマクログロブリン血症である。一部の実施形態では、がんは、髄芽腫である。
【0133】
一部の実施形態では、がんは、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、副腎皮質癌、肛門がん、虫垂がん、非定型奇形腫様/ラブドイド腫瘍、基底細胞癌、胆管がん、膀胱がん、骨がん、脳腫瘍、星状細胞腫、脳および脊髄の腫瘍、脳幹神経膠腫、中枢神経系非定型奇形腫様/ラブドイド腫瘍、中枢神経系胚性腫瘍、乳がん、気管支腫瘍、バーキットリンパ腫、カルチノイド腫瘍、未知の原発性癌、中枢神経系がん、子宮頸がん、小児がん、脊索腫、慢性リンパ球性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性骨髄増殖性疾患、結腸がん、結腸直腸がん、頭蓋咽頭腫、皮膚T細胞リンパ腫、非浸潤性乳管癌(DCIS)、胚性腫瘍、子宮内膜がん、上衣芽腫、上衣腫、食道がん、感覚神経芽腫、ユーイング肉腫、頭蓋外胚細胞腫瘍、性腺外胚細胞腫瘍、肝外胆管がん、眼がん、骨の線維性組織球腫、胆嚢がん、胃がん、消化管カルチノイド腫瘍、消化管間質性腫瘍(GIST)、胚細胞腫瘍、卵巣胚細胞腫瘍、妊娠性絨毛腫瘍、神経膠腫、有毛細胞白血病、頭頸部がん、心臓がん、肝細胞がん、組織球増殖症、ランゲルハンス細胞がん、ホジキンリンパ腫、下咽頭がん、眼内メラノーマ、膵島腫瘍、カポジ肉腫、腎臓がん、ランゲルハンス細胞組織球増殖症、喉頭がん、白血病、唇および口腔のがん、肝臓がん、非浸潤性小葉癌(LCIS)、肺がん、リンパ腫、AIDS関連リンパ腫、マクログロブリン血症、男性乳がん、髄芽腫、髄上皮腫、メラノーマ、メルケル細胞癌、悪性中皮腫、原発不明の転移性扁平上皮頸部がん、NUT遺伝子を伴う正中管(Midline Tract)癌、口のがん、多発性内分泌腺腫症候群、多発性骨髄腫/形質細胞新生物、菌状息肉症、骨髄異形成症候群、骨髄異形成性/骨髄増殖性の新生物、慢性骨髄性白血病(CML)、急性骨髄性白血病(AML)、骨髄腫、多発性骨髄腫、慢性骨髄増殖性障害、鼻腔がん、副鼻腔がん、上咽頭がん、神経芽細胞腫、非ホジキンリンパ腫、非小細胞肺がん、口腔のがん、口腔がん、唇がん、口腔咽頭がん、骨肉腫、卵巣がん、膵臓がん、乳頭腫、傍神経節腫、副鼻腔がん、鼻腔がん、副甲状腺がん、陰茎がん、咽頭がん、褐色細胞腫、中間型松果体実質性腫瘍、松果体芽腫、下垂体腫瘍、形質細胞新生物、胸膜肺の芽細胞腫、乳がん、原発性中枢神経系(CNS)リンパ腫、前立腺がん、直腸がん、腎細胞がん、明細胞腎細胞癌、腎盂がん、尿管がん、移行細胞がん、網膜芽細胞腫、横紋筋肉腫、唾液腺がん、肉腫、セザリー症候群、皮膚がん、小細胞肺がん、小腸がん、軟組織肉腫、扁平上皮細胞癌、原発不明の扁平上皮頸部がん、頭頸部の扁平上皮細胞癌(HNSCC)、胃がん、テント上原始神経外胚葉腫瘍、T細胞リンパ腫、精巣がん、咽喉がん、胸腺腫、胸腺癌、甲状腺がん、腎盂および尿管の移行細胞がん、トリプルネガティブ乳がん(TNBC)、妊娠性絨毛腫瘍、小児期の未知の異常な原発性がん、尿道がん、子宮がん、子宮肉腫、ワルデンストレームマクログロブリン血症、またはウィルムス腫瘍である。
【0134】
本発明による化合物は、炎症性または閉塞性気道疾患を処置して、例えば、組織損傷、気道炎症、気管支過敏性、再構築または疾患の進行を低減するのに有用である。本発明を適用できる炎症性または閉塞性気道疾患には、内因性(非アレルギー性)喘息および外因性(アレルギー性)喘息の両方、軽度の喘息、中程度の喘息、重度の喘息、気管支喘息、運動誘発性喘息、職業性喘息、ならびに細菌感染後に誘導された喘息を含む、いかなるタイプまたは起源の喘息も含まれる。また喘息の処置は、喘鳴症状を示しており、主な医学的関心の確立された患者分類である「喘鳴する乳児」と診断された、または診断可能であり、現在しばしば初発または初期相喘息患者と特定されている、例えば4歳または5歳未満の対象の処置を包含すると理解されるべきである。
【0135】
喘息の処置における予防的有効性は、症候性発作、例えば急性喘息もしくは気管支収縮発作の頻度もしくは重症度の低下、肺機能の改善、または気道過敏性の改善によって証拠付けられる。予防的有効性はさらに、他の対症療法、例えば症候性発作が生じる場合にそれを制限または中断させるためのまたはそれを企図された、例えば抗炎症的または気管支拡張的治療の要件の低減によって証拠付けることができる。喘息の予防上の利益は、特に「モーニングディップ」を起こす傾向がある対象において明らかとなり得る。「モーニングディップ」は、実質的な割合の喘息患者に共通しており、例えば午前約4時〜6時の間、すなわち既に投与された喘息の対症療法から普通は実質的に隔たった時間における喘息発作によって特徴付けられる、認識されている喘息症候群である。
【0136】
本発明の化合物は、本発明を適用できる、急性肺傷害(ALI)、成人/急性呼吸促迫症候群(ARDS)、慢性閉塞性肺、気道または肺疾患(COPD、COADまたはCOLD)(それと関連する慢性気管支炎または呼吸困難を含む)、気腫、ならびに他の薬物治療、特に他の吸入薬物治療の結果生じる気道過敏性の増悪を含む他の炎症性または閉塞性気道疾患および状態のために使用することができる。本発明は、それに限定されるものではないが、急性、アラキジン酸性(arachidic)、カタル性、クループ性(croupus)、慢性または結核性(phthinoid)気管支炎を含む、いかなるタイプまたは起源の気管支炎の処置にも適用できる。本発明を適用できるさらなる炎症性または閉塞性気道疾患には、例えば、アルミニウム肺症、炭粉症、石綿肺、石肺症、睫毛脱落症、鉄沈着症、珪肺症、タバコ肺症および綿肺症を含む、いかなるタイプまたは起源の塵肺症(慢性であろうと急性であろうと気道閉塞をしばしば伴い、粉塵を繰り返し吸入することによって引き起こされる、炎症性、一般に職業性の肺の疾患)も含まれる。
【0137】
本発明の化合物は、それらの抗炎症活性に関して、特に好酸球活性化の阻害に関して、好酸球関連障害、例えば好酸球増加症、特に気道および/または肺に影響を及ぼすような場合における過好酸球増加症を含む、気道の好酸球関連障害(例えば、肺組織の病的好酸球性浸潤を伴う)、ならびに例えばレフレル症候群の結果としてまたは同時に生じる気道の好酸球関連障害、好酸球性肺炎、寄生虫(特に後生動物)の寄生(熱帯性好酸球増加症を含む)、気管支肺アスペルギルス症、結節性多発動脈炎(チャーグ−ストラウス症候群を含む)、好酸球性肉芽腫および薬物反応によって引き起こされた気道に影響を及ぼす好酸球関連障害の処置にも有用である。
【0138】
本発明の化合物は、皮膚の炎症状態またはアレルギー状態、例えば乾癬、接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症、多形性紅斑(erythema multiforma)、疱疹状皮膚炎、強皮症、白斑、過敏性血管炎、蕁麻疹、水疱性類天疱瘡、紅斑性狼瘡、全身性エリテマトーデス、尋常性天疱瘡、落葉状天疱瘡、腫瘍随伴性天疱瘡、後天性表皮水疱症、尋常性座瘡、および皮膚の他の炎症状態またはアレルギー状態の処置にも有用である。
【0139】
本発明の化合物は、他の疾患または状態、例えば炎症性成分を有する疾患または状態の処置、例えば、目の疾患および状態、例えば眼のアレルギー、結膜炎、乾性角結膜炎、および春季結膜炎、アレルギー性鼻炎を含む鼻に影響を及ぼす疾患、ならびに自己免疫性反応が関与する、または自己免疫性血液学的障害(例えば、溶血性貧血、再生不良性貧血、赤芽球ろうおよび特発性血小板減少症)を含む自己免疫性成分もしくは病因を有する炎症性疾患、全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、多発性軟骨炎、強皮症、ウェゲナー肉芽腫症(granulamatosis)、皮膚筋炎、慢性活動性肝炎、重症筋無力症、スティーブンス−ジョンソン症候群、特発性スプルー、自己免疫性炎症性腸疾患(例えば、潰瘍性大腸炎およびクローン病)、過敏性腸症候群、セリアック病、歯周炎、肺硝子膜症、腎疾患、糸球体疾患、アルコール性肝疾患、多発性硬化症、内分泌性眼疾患(opthalmopathy)、グレーブス病、サルコイドーシス、肺胞炎、慢性過敏性肺炎、多発性硬化症、原発性胆汁性肝硬変、ぶどう膜炎(前部および後部)、シェーグレン症候群、乾性角結膜炎および春季角結膜炎、間質性肺線維症、乾癬性関節炎、全身性若年性特発性関節炎、クリオピリン関連周期性症候群、腎炎、血管炎、憩室炎、間質性膀胱炎、糸球体腎炎(例えば、特発性ネフローゼ症候群または微小変化腎症を含むネフローゼ症候群を伴うものおよび伴わないもの)、慢性肉芽腫性疾患、子宮内膜症、レプトスピラ症(leptospiriosis)腎疾患、緑内障、網膜疾患、加齢、頭痛、疼痛、複合性局所疼痛症候群、心肥大、筋消耗、異化障害、肥満、胎児成長遅滞、高コレステロール血症(hyperchlolesterolemia)、心疾患、慢性心不全、中皮腫、無汗性外胚葉(anhidrotic ecodermal)形成異常症、ベーチェット病、色素失調症、パジェット病、膵炎、遺伝性周期性発熱症候群、喘息(アレルギー性および非アレルギー性、軽度、中程度、重度、気管支炎性、および運動誘発性)、急性肺傷害、急性呼吸促迫症候群、好酸球増加症、過敏症、アナフィラキシー、副鼻腔炎、眼のアレルギー、シリカ誘発性疾患、COPD(損傷の低減、気道炎症、気管支過敏性、再構築または疾患の進行)、肺疾患、嚢胞性線維症、酸誘発性肺傷害、肺高血圧症、多発ニューロパチー、白内障、全身性硬化症と関連する筋肉の炎症、皮膚筋炎、多発性筋炎、封入体筋炎、重症筋無力症、甲状腺炎、アジソン病、扁平苔癬、1型糖尿病または2型糖尿病の処置に使用することもできる。
【0140】
一部の実施形態では、本発明の方法に従って処置され得る炎症性疾患は、急性および慢性痛風、慢性痛風性関節炎、乾癬、乾癬性関節炎、関節リウマチ、若年性関節リウマチ、全身性若年性特発性関節炎(SJIA)、クリオピリン関連周期性症候群(CAPS)、または変形性関節症から選択される。
【0141】
一部の実施形態では、本発明の方法に従って処置され得る炎症性疾患は、TH17媒介性疾患から選択される。一部の実施形態では、TH17媒介性疾患は、全身性エリテマトーデス、多発性硬化症、クローン病または潰瘍性大腸炎を含む炎症性腸疾患から選択される。
【0142】
一部の実施形態では、本発明の方法に従って処置され得る炎症性疾患は、シェーグレン症候群 アレルギー障害、変形性関節症から選択される。目の状態、例えば眼のアレルギー、結膜炎、乾性角結膜炎、および春季結膜炎、アレルギー性鼻炎を含む鼻に影響を及ぼす疾患。
【0143】
一部の実施形態では、本発明の方法に従って処置され得る炎症性疾患は、接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症、多形性紅斑、疱疹状皮膚炎、強皮症、白斑、過敏症血管炎、蕁麻疹、水疱性類天疱瘡、尋常性天疱瘡、落葉状天疱瘡、腫瘍随伴性天疱瘡、後天性表皮水疱症、および皮膚の他の炎症状態またはアレルギー状態から選択される。
【0144】
ある特定の実施形態では、提供される化合物は、ウイルス感染、疾患、または状態を処置するのに有用である。一部の実施形態では、本発明は、レトロウイルス疾患、例えばHIV−1、HIV−2、ヒトT細胞白血病ウイルス−I(HTLV−I)、HTLV−II、HTLV−III、サル免疫不全ウイルス(SIV)、リンパ節症関連ウイルス(LAV−2)、サルT−リンパ増殖性ウイルス−I(STLV−I)、STLV−II、STLV−III、サルB−リンパ増殖性(SBL)ウイルス、テナガザル白血病ウイルス(GALV)、ウシ白血病ウイルス(BLV)、ウマ伝染性貧血ウイルス(EIAV)、ネコ白血病ウイルス(FELV)、マウス白血病ウイルス(MuLV)、トリ白血病ウイルス(ALV);他のウイルス感染、例えばヘパドナウイルス科(B型肝炎);ヘルペスウイルス科(単純ヘルペスI、単純ヘルペスII、水痘帯状疱疹、エプスタイン−バーウイルスおよびサイトメガロウイルス);パルボウイルス科(ヒトパルボウイルスB−19);パポバウイルス科(ヒトパピローマウイルスタイプ1〜60、JCおよびBKウイルス);ポックスウイルス(大痘瘡、小痘瘡、ワクチニア、サル痘、牛痘、パラワクシニアまたは搾乳者結節ウイルス、パラポックスまたはオーフウイルス、伝染性軟属腫)から選択されるウイルス疾患、ならびにがん、リンパ腫および他の白血病を処置する方法を提供する。
併用治療
【0145】
処置を受ける特定の状態または疾患に応じて、その状態を処置するために通常は投与される追加の治療剤を、本発明の化合物および組成物と組み合わせて投与することができる。本明細書で使用される場合、特定の疾患または状態を処置するために通常は投与される追加の治療剤は、「処置を受ける疾患または状態に適している」ことが公知である。
【0146】
ある特定の実施形態では、提供される化合物またはその組成物は、別の抗がん剤、細胞毒、または化学療法剤と組み合わせて、それを必要とする患者に投与される。
【0147】
ある特定の実施形態では、本発明の化合物または組成物と組み合わせて使用される抗がん剤または化学療法剤には、それに限定されるものではないが、メトホルミン、フェンホルミン、ブホルミン、イマチニブ、ニロチニブ、ゲフィチニブ、スニチニブ、カルフィルゾミブ、サリノスポラミドA、レチノイン酸、シスプラチン、カルボプラチン、オキサリプラチン、メクロレタミン、シクロホスファミド、クロラムブシル、イホスファミド、アザチオプリン、メルカプトプリン、ドキシフルリジン、フルオロウラシル、ゲムシタビン、メトトレキセート、チオグアニン、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビノレルビン、ビンデシン、ポドフィロトキシン、エトポシド、テニポシド、タフルポシド、パクリタキセル、ドセタキセル、イリノテカン、トポテカン、アムサクリン、アクチノマイシン、ドキソルビシン、ダウノルビシン、バルルビシン、イダルビシン、エピルビシン、プリカマイシン、マイトマイシン、ミトキサントロン、メルファラン、ブスルファン、カペシタビン、ペメトレキセド、エポチロン、13−cis−レチノイン酸、2−CdA、2−クロロデオキシアデノシン、5−アザシチジン、5−フルオロウラシル、5−FU、6−メルカプトプリン、6−MP、6−TG、6−チオグアニン、アブラキサン、Accutane(登録商標)、アクチノマイシン−D、Adriamycin(登録商標)、Adrucil(登録商標)、Afinitor(登録商標)、Agrylin(登録商標)、Ala−Cort(登録商標)、アルデスロイキン、アレムツズマブ、ALIMTA、アリトレチノイン、Alkaban−AQ(登録商標)、Alkeran(登録商標)、All−トランスレチノイン酸、アルファインターフェロン、アルトレタミン、アメトプテリン、アミホスチン、アミノグルテチミド、アナグレリド、Anandron(登録商標)、アナストロゾール、アラビノシルシトシン、Ara−C、Aranesp(登録商標)、Aredia(登録商標)、Arimidex(登録商標)、Aromasin(登録商標)、Arranon(登録商標)、三酸化ヒ素、Arzerra(商標)、アスパラギナーゼ、ATRA、Avastin(登録商標)、アザシチジン、BCG、BCNU、ベンダムスチン、ベバシツマブ、ベキサロテン、BEXXAR(登録商標)、ビカルタミド、BiCNU、Blenoxane(登録商標)、ブレオマイシン、ボルテゾミブ、ブスルファン、Busulfex(登録商標)、C225、ロイコボリンカルシウム、Campath(登録商標)、Camptosar(登録商標)、カンプトテシン−11、カペシタビン、Carac(商標)、カルボプラチン、カルムスチン、カルムスチンウェーハ、Casodex(登録商標)、CC−5013、CCI−779、CCNU、CDDP、CeeNU、Cerubidine(登録商標)、セツキシマブ、クロラムブシル、シトロボラム因子、クラドリビン、コルチゾン、Cosmegen(登録商標)、CPT−11、Cytadren(登録商標)、Cytosar−U(登録商標)、Cytoxan(登録商標)、ダカルバジン、ダコゲン、ダクチノマイシン、ダルベポエチンアルファ、ダサチニブ、ダウノマイシン、塩酸ダウノルビシン、リポソームダウノルビシン、DaunoXome(登録商標)、デカドロン、デシタビン、Delta−Cortef(登録商標)、Deltasone(登録商標)、デニロイキン、ディフティトックス、DepoCyt(商標)、デキサメタゾン、酢酸デキサメタゾン、リン酸デキサメタゾンナトリウム、デキサゾン、デクスラゾキサン、DHAD、DIC、ジオデックス、ドセタキセル、Doxil(登録商標)、ドキソルビシン、リポソームドキソルビシン、Droxia(商標)、DTIC、DTIC−Dome(登録商標)、Duralone(登録商標)、Efudex(登録商標)、Eligard(商標)、Ellence(商標)、Eloxatin(商標)、Elspar(登録商標)、Emcyt(登録商標)、エピルビシン、エポエチンアルファ、アービタックス、エルロチニブ、エルウィニアL−アスパラギナーゼ、エストラムスチン、エチオール、Etopophos(登録商標)、エトポシド、リン酸エトポシド、Eulexin(登録商標)、エベロリムス、Evista(登録商標)、エキセメスタン、Fareston(登録商標)、Faslodex(登録商標)、Femara(登録商標)、フィルグラスチム、フロクスウリジン、Fludara(登録商標)、フルダラビン、Fluoroplex(登録商標)、フルオロウラシル、フルオロウラシル(クリーム)、フルオキシメステロン、フルタミド、フォリン酸、FUDR(登録商標)、フルベストラント、G−CSF、ゲフィチニブ、ゲムシタビン、ゲムツズマブ、オゾガマイシン、Gemzar Gleevec(商標)、Gliadel(登録商標)ウェーハ、GM−CSF、ゴセレリン、顆粒球コロニー刺激因子、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子、Halotestin(登録商標)、Herceptin(登録商標)、Hexadrol、Hexalen(登録商標)、ヘキサメチルメラミン、HMM、Hycamtin(登録商標)、Hydrea(登録商標)、Hydrocort Acetate(登録商標)、ヒドロコルチゾン、リン酸ヒドロコルチゾンナトリウム、コハク酸ヒドロコルチゾンナトリウム、リン酸ハイドロコートン、ヒドロキシ尿素、イブリツモマブ、イブリツモマブ、チウキセタン、Idamycin(登録商標)、Idarubicin Ifex(登録商標)、IFN−アルファ、イホスファミド、IL−11、IL−2、メシル酸イマチニブ、イミダゾールカルボキサミド、インターフェロンアルファ、インターフェロンアルファ−2b(PEGコンジュゲート)、インターロイキン−2、インターロイキン−11、Intron A(登録商標)(インターフェロンアルファ−2b)、Iressa(登録商標)、イリノテカン、イソトレチノイン、イクサベピロン、Ixempra(商標)、Kidrolase(登録商標)、Lanacort(登録商標)、ラパチニブ、L−アスパラギナーゼ、LCR、レナリドミド、レトロゾール、ロイコボリン、リューケラン、Leukine(商標)、ロイプロリド、ロイロクリスチン、Leustatin(商標)、リポソームAra−C、Liquid Pred(登録商標)、ロムスチン、L−PAM、L−サルコリシン、Lupron(登録商標)、Lupron Depot(登録商標)、Matulane(登録商標)、マキシデックス、メクロレタミン、塩酸メクロレタミン、Medralone(登録商標)、Medrol(登録商標)、Megace(登録商標)、メゲストロール、酢酸メゲストロール、メルファラン、メルカプトプリン、メスナ、Mesnex(商標)、メトトレキセート、メトトレキセートナトリウム、メチルプレドニゾロン、Meticorten(登録商標)、マイトマイシン、マイトマイシン−C、ミトキサントロン、M−Prednisol(登録商標)、MTC、MTX、Mustargen(登録商標)、Mustine、Mutamycin(登録商標)、Myleran(登録商標)、Mylocel(商標)、Mylotarg(登録商標)、Navelbine(登録商標)、ネララビン、Neosar(登録商標)、Neulasta(商標)、Neumega(登録商標)、Neupogen(登録商標)、Nexavar(登録商標)、Nilandron(登録商標)、ニロチニブ、ニルタミド、Nipent(登録商標)、ナイトロジェンマスタード、Novaldex(登録商標)、Novantrone(登録商標)、Nplate、オクトレオチド、酢酸オクトレオチド、オファツムマブ、Oncospar(登録商標)、Oncovin(登録商標)、Ontak(登録商標)、Onxal(商標)、オプレルベキン、Orapred(登録商標)、Orasone(登録商標)、オキサリプラチン、パクリタキセル、タンパク質結合パクリタキセル、パミドロネート、パニツムマブ、Panretin(登録商標)、Paraplatin(登録商標)、パゾパニブ、Pediapred(登録商標)、PEGインターフェロン、ペグアスパルガーゼ、ペグフィルグラスチム、PEG−INTRON(商標)、PEG−L−アスパラギナーゼ、ペメトレキセド、ペントスタチン、フェニルアラニンマスタード、Platinol(登録商標)、Platinol−AQ(登録商標)、プレドニゾロン、プレドニゾン、Prelone(登録商標)、プロカルバジン、PROCRIT(登録商標)、Proleukin(登録商標)、カルムスチンインプラントを伴うProlifeprospan 20、Purinethol(登録商標)、ラロキシフェン、Revlimid(登録商標)、Rheumatrex(登録商標)、Rituxan(登録商標)、リツキシマブ、Roferon−A(登録商標)(インターフェロンアルファ−2a)、Romiplostim、Rubex(登録商標)、塩酸ルビドマイシン、Sandostatin(登録商標)、Sandostatin LAR(登録商標)、サルグラモスチム、Solu−Cortef(登録商標)、Solu−Medrol(登録商標)、ソラフェニブ、SPRYCEL(商標)、STI−571、ストレプトゾシン、SU11248、スニチニブ、Sutent(登録商標)、タモキシフェン、Tarceva(登録商標)、Targretin(登録商標)、Tasigna(登録商標)、Taxol(登録商標)、Taxotere(登録商標)、Temodar(登録商標)、テモゾロミド、テムシロリムス、テニポシド、TESPA、サリドマイド、Thalomid(登録商標)、TheraCys(登録商標)、チオグアニン、Thioguanine Tabloid(登録商標)、チオホスホアミド、Thioplex(登録商標)、チオテパ、TICE(登録商標)、Toposar(登録商標)、トポテカン、トレミフェン、Torisel(登録商標)、トシツモマブ、トラスツズマブ、Treanda(登録商標)、トレチノイン、Trexall(商標)、Trisenox(登録商標)、TSPA、TYKERB(登録商標)、VCR、Vectibix(商標)、Velban(登録商標)、Velcade(登録商標)、VePesid(登録商標)、Vesanoid(登録商標)、Viadur(商標)、Vidaza(登録商標)、ビンブラスチン、硫酸ビンブラスチン、Vincasar Pfs(登録商標)、ビンクリスチン、ビノレルビン、酒石酸ビノレルビン、VLB、VM−26、ボリノスタット、Votrient、VP−16、Vumon(登録商標)、Xeloda(登録商標)、Zanosar(登録商標)、Zevalin(商標)、Zinecard(登録商標)、Zoladex(登録商標)、ゾレドロン酸、Zolinza、Zometa(登録商標)、または先のいずれかの組合せが含まれる。
【0148】
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される増殖性障害の処置のために、免疫腫瘍学的薬剤を、本明細書に記載される化合物と共に投与することができる。本明細書で使用される場合、「免疫腫瘍学的薬剤」という用語は、対象における免疫応答を増強し、刺激し、および/または上方調節するのに有効な薬剤を指す。一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤を本明細書に記載される化合物と共に投与することは、がんの処置において相乗効果を有する。
【0149】
一部の実施形態では、本明細書に記載される化合物は、免疫腫瘍学的薬剤の投与の前に、順次投与される。一部の実施形態では、本明細書に記載される化合物は、免疫腫瘍学的薬剤と同時に投与される。一部の実施形態では、本明細書に記載される化合物は、免疫腫瘍学的薬剤の投与後に、順次投与される。
【0150】
一部の実施形態では、本明細書に記載される化合物は、免疫腫瘍学的薬剤と共に製剤化され得る。
【0151】
免疫腫瘍学的薬剤は、例えば、小分子薬物、抗体、または生体分子もしくは小分子であり得る。生物学的免疫腫瘍学的薬剤の例として、それに限定されるものではないが、がんワクチン、抗体、およびサイトカインが挙げられる。一部の実施形態では、抗体は、モノクローナル抗体である。一部の実施形態では、モノクローナル抗体は、ヒト化モノクローナル抗体またはヒトモノクローナル抗体である。
【0152】
一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、(i)刺激性(同時刺激性を含む)受容体のアゴニスト、または(ii)T細胞上の阻害性(同時阻害性を含む)シグナルのアンタゴニストであり、それらの両方が、抗原に特異的なT細胞応答の増幅をもたらす。
【0153】
ある特定の刺激性および阻害性分子は、免疫グロブリンスーパーファミリー(IgSF)のメンバーである。同時刺激性または同時阻害性受容体に結合する膜結合リガンドの1つの重要なファミリーは、B7ファミリーであり、それには、B7−1、B7−2、B7−H1(PD−L1)、B7−DC(PD−L2)、B7−H2(ICOS−L)、B7−H3、B7−H4、B7−H5(VISTA)、およびB7−H6が含まれる。同時刺激性または同時阻害性受容体に結合する膜結合リガンドの別のファミリーは、同族TNF受容体ファミリーメンバーに結合するTNFファミリーの分子であり、それには、CD40およびCD40L、OX−40、OX−40L、CD70、CD27L、CD30、CD30L、4−1BBL、CD137(4−1BB)、TRAIL/Apo2−L、TRAILR1/DR4、TRAILR2/DR5、TRAILR3、TRAILR4、OPG、RANK、RANKL、TWEAKR/Fn14、TWEAK、BAFFR、EDAR、XEDAR、TACI、APRIL、BCMA、LTβR、LIGHT、DcR3、HVEM、VEGI/TL1A、TRAMP/DR3、EDAR、EDA1、XEDAR、EDA2、TNFR1、リンホトキシンα/TNFβ、TNFR2、TNFα、LTβR、リンホトキシンα1β2、FAS、FASL、RELT、DR6、TROY、NGFRが含まれる。
【0154】
一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、T細胞の活性化を阻害するサイトカイン(例えば、IL−6、IL−10、TGF−β、VEGF、および他の免疫抑制サイトカイン)、または免疫応答を刺激するためにT細胞の活性化を刺激するサイトカインである。
【0155】
一部の実施形態では、本明細書に記載される化合物および免疫腫瘍学的薬剤の組合せは、T細胞応答を刺激することができる。一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、(i)T細胞の活性化を阻害するタンパク質のアンタゴニスト(例えば、免疫チェックポイント阻害剤)、例えばCTLA−4、PD−1、PD−L1、PD−L2、LAG−3、TIM−3、ガレクチン9、CEACAM−1、BTLA、CD69、ガレクチン−1、TIGIT、CD113、GPR56、VISTA、2B4、CD48、GARP、PD1H、LAIR1、TIM−1、およびTIM−4、または(ii)T細胞の活性化を刺激するタンパク質のアゴニスト、例えばB7−1、B7−2、CD28、4−1BB(CD137)、4−1BBL、ICOS、ICOS−L、OX40、OX40L、GITR、GITRL、CD70、CD27、CD40、DR3およびCD28Hである。
【0156】
一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、NK細胞上の阻害性受容体のアンタゴニストまたはNK細胞上の活性化受容体のアゴニストである。一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、KIRのアンタゴニスト、例えばリリルマブである。
【0157】
一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、それに限定されるものではないが、CSF−1Rアンタゴニスト、例えばRG7155(WO11/70024、WO11/107553、WO11/131407、WO13/87699、WO13/119716、WO13/132044)またはFPA−008(WO11/140249;WO13169264;WO14/036357)を含むCSF−1Rアンタゴニスト抗体を含む、マクロファージまたは単球を阻害する、または枯渇させる薬剤である。
【0158】
一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、陽性共刺激性受容体を連結するアゴニスト剤、阻害性受容体を介するシグナル伝達を減弱する遮断剤、アンタゴニスト、ならびに抗腫瘍T細胞の頻度を全身的に増大する1種または複数の薬剤、腫瘍微小環境内の別個の免疫抑制性経路を克服する(例えば、阻害性受容体の関与(例えば、PD−L1/PD−1相互反応)を遮断し、Tregを枯渇もしくは阻害し(例えば、抗CD25モノクローナル抗体(例えば、ダクリズマブ)を使用して、またはex vivo抗CD25ビーズ枯渇によって)、IDOなどの代謝酵素を阻害する、またはT細胞エネルギーもしくは消耗を逆行/防止する)薬剤、ならびに先天性免疫活性化および/または腫瘍部位における炎症を引き起こす薬剤から選択される。
【0159】
一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、CTLA−4アンタゴニストである。一部の実施形態では、CTLA−4アンタゴニストは、アンタゴニストCTLA−4抗体である。一部の実施形態では、アンタゴニストCTLA−4抗体は、YERVOY(イピリムマブ)またはトレメリムマブである。
【0160】
一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、PD−1アンタゴニストである。一部の実施形態では、PD−1アンタゴニストは、注入によって投与される。一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、プログラム死−1(PD−1)受容体に特異的に結合し、PD−1活性を阻害する抗体またはその抗原結合部分である。一部の実施形態では、PD−1アンタゴニストは、アンタゴニストPD−1抗体である。一部の実施形態では、アンタゴニストPD−1抗体は、OPDIVO(ニボルマブ)、KEYTRUDA(ペンブロリズマブ)、またはMEDI−0680(AMP−514;WO2012/145493)である。一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、ピディリズマブ(CT−011)であり得る。一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、IgG1のFc部分に融合したPD−L2(B7−DC)の細胞外ドメインから構成された、AMP−224と呼ばれる組換えタンパク質である。
【0161】
一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、PD−L1アンタゴニストである。一部の実施形態では、PD−L1アンタゴニストは、アンタゴニストPD−L1抗体である。一部の実施形態では、PD−L1抗体は、MPDL3280A(RG7446;WO2010/077634)、デュルバルマブ(MEDI4736)、BMS−936559(WO2007/005874)、およびMSB0010718C(WO2013/79174)である。
【0162】
一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、LAG−3アンタゴニストである。一部の実施形態では、LAG−3アンタゴニストは、アンタゴニストLAG−3抗体である。一部の実施形態では、LAG3抗体は、BMS−986016(WO10/19570、WO14/08218)、またはIMP−731もしくはIMP−321(WO08/132601、WO009/44273)である。
【0163】
一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、CD137(4−1BB)アゴニストである。一部の実施形態では、CD137(4−1BB)アゴニストは、アゴニストCD137抗体である。一部の実施形態では、CD137抗体は、ウレルマブまたはPF−05082566(WO12/32433)である。
【0164】
一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、GITRアゴニストである。一部の実施形態では、GITRアゴニストは、アゴニストGITR抗体である。一部の実施形態では、GITR抗体は、BMS−986153、BMS−986156、TRX−518(WO006/105021、WO009/009116)、またはMK−4166(WO11/028683)である。
【0165】
一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、IDOアンタゴニストである。一部の実施形態では、IDOアンタゴニストは、INCB−024360(WO2006/122150、WO07/75598、WO08/36653、WO08/36642)、インドキシモド、またはNLG−919(WO09/73620、WO009/1156652、WO11/56652、WO12/142237)である。
【0166】
一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、OX40アゴニストである。一部の実施形態では、OX40アゴニストは、アゴニストOX40抗体である。一部の実施形態では、OX40抗体は、MEDI−6383またはMEDI−6469である。
【0167】
一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、OX40Lアンタゴニストである。一部の実施形態では、OX40Lアンタゴニストは、アンタゴニストOX40抗体である。一部の実施形態では、OX40Lアンタゴニストは、RG−7888(WO06/029879)である。
【0168】
一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、CD40アゴニストである。一部の実施形態では、CD40アゴニストは、アゴニストCD40抗体である。一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、CD40アンタゴニストである。一部の実施形態では、CD40アンタゴニストは、アンタゴニストCD40抗体である。一部の実施形態では、CD40抗体は、ルカツムマブまたはダセツズマブである。
【0169】
一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、CD27アゴニストである。一部の実施形態では、CD27アゴニストは、アゴニストCD27抗体である。一部の実施形態では、CD27抗体は、バルリルマブである。
【0170】
一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、MGA271(B7H3に対する)(WO11/109400)である。
【0171】
一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、アバゴボマブ、アデカツムマブ、アフツズマブ、アレムツズマブ、アナツモマブマフェナトクス(anatumomab mafenatox)、アポリズマブ、アテゾリズマブ(atezolimab)、アベルマブ、ブリナツモマブ、BMS−936559、カツマキソマブ、デュルバルマブ、エパカドスタット、エピラツズマブ、インドキシモド、イノツズマブオゾガマイシン、インテツムマブ(intelumumab)、イピリムマブ、イサツキシマブ、ランブロリズマブ、MED14736、MPDL3280A、ニボルマブ、オビヌツズマブ、オカラツズマブ、オファツムマブ、オララツマブ(olatatumab)、ペンブロリズマブ、ピディリズマブ、リツキシマブ、チシリムマブ、サマリズマブ、またはトレメリムマブである。
【0172】
一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、免疫賦活剤である。例えば、PD−1およびPD−L1阻害性軸を遮断する抗体は、活性化された腫瘍反応性T細胞を解き放つことができ、臨床治験において、従来、免疫療法に感受性であるとみなされていない一部の腫瘍型を含む腫瘍組織の数を増大させる持続的抗腫瘍応答を誘導することが示されている。例えば、Okazaki, T.ら(2013年)Nat. Immunol. 14巻、1212〜1218頁;Zouら(2016年)Sci. Transl. Med. 8巻を参照されたい。抗PD−1抗体ニボルマブ(ONO−4538、MDX1106およびBMS−936558としても公知のOpdivo(登録商標)、Bristol−Myers Squibb)は、過去の抗血管新生治療中またはその後に疾患の進行を経験したRCCを有する患者における全体的生存を、潜在的に改善することが示されている。
【0173】
一部の実施形態では、免疫調節治療薬は、腫瘍細胞のアポトーシスを特異的に誘導する。本発明において使用され得る、承認されている免疫調節治療薬には、ポマリドミド(Pomalyst(登録商標)、Celgene)、レナリドミド(Revlimid(登録商標)、Celgene)、インゲノールメブテート(Picato(登録商標)、LEO Pharma)が含まれる。
【0174】
一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、がんワクチンである。一部の実施形態では、がんワクチンは、無症候性または最小限に症候性の転移性去勢抵抗性(ホルモン不応性)前立腺がんの処置に承認されているシプロイセル−T(Provenge(登録商標)、Dendreon/Valeant Pharmaceuticals)、ならびにメラノーマにおける切除不能な皮膚、皮下および結節の病変の処置のために承認されている遺伝的に改変された腫瘍溶解性ウイルス治療であるタリモジンラヘルパレプベク(Imlygic(登録商標)、BioVex/Amgen、既にT−VECとして公知)から選択される。一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、腫瘍溶解性ウイルス治療、例えば肝細胞癌(NCT02562755)およびメラノーマ(NCT00429312)のための、GM−CSFを発現するように操作されたチミジンキナーゼ−(TK−)欠損ワクチニアウイルスであるペキサスチモジンデバシレプベク(PexaVec/JX−594、SillaJen/以前はJennerex Biotherapeutics);結腸直腸がん(NCT01622543)、前立腺がん(NCT01619813)、頭頸部の扁平上皮細胞がん(NCT01166542)、膵臓腺癌(NCT00998322)、および非小細胞肺がん(NSCLC)(NCT00861627)を含む数々のがんにおける、RASによって活性化されていない細胞では複製しない呼吸器腸溶オーファンウイルス(レオウイルス)の変異体である、ペラレオレップ(pelareorep)(Reolysin(登録商標)、Oncolytics Biotech);卵巣がん(NCT02028117)、転移性もしくは進行性上皮性腫瘍、例えば結腸直腸がん、膀胱がん、頭頸部の扁平上皮細胞癌および唾液腺がん(NCT02636036)における、T細胞受容体CD3タンパク質に特異的な全長CD80および抗体断片を発現するように操作されたアデノウイルスであるエナデノツシレブ(enadenotucirev)(NG−348、PsiOxus、以前はColoAd1として公知);メラノーマ(NCT03003676)、および腹膜の疾患、結腸直腸がんもしくは卵巣がん(NCT02963831)における、GM−CSFを発現するように操作されたアデノウイルスであるONCOS−102(Targovax/以前はOncos);腹膜癌腫症(NCT01443260);卵管がん、卵巣がん(NCT02759588)においてそれぞれ研究されている、ベータ−ガラクトシダーゼ(ベータ−gal)/ベータ−グルクロニダーゼ(glucoronidase)もしくはベータ−gal/ヒトヨウ化ナトリウム共輸送体(hNIS)を発現するように操作されたワクチニアウイルスであるGL−ONC1(GLV−1h68/GLV−1h153、Genelux GmbH);または膀胱がん(NCT02365818)における、GM−CSFを発現するように操作されたアデノウイルスであるCG0070(Cold Genesys)から選択される。
【0175】
一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、プロドラッグである5−フルオロシトシンを細胞傷害性薬物である5−フルオロウラシルに変換することができる、シトシン脱アミノ酵素を発現するように操作されたTK−およびワクチニア成長因子−欠損ワクチニアウイルスである、JX−929(SillaJen/以前はJennerex Biotherapeutics);難治性RAS突然変異を標的としたペプチドベースの免疫療法剤である、TG01およびTG02(Targovax/以前はOncos);ならびにAd5/3−E2F−デルタ24−hTNFα−IRES−hIL20と指定される操作されたアデノウイルスであるTILT−123(TILT Biotherapeutics);ならびにリンパ球性脈絡髄膜炎ウイルス(LCMV)の糖タンパク質(GP)を発現するように操作されており、それによって、抗原に特異的なCD8T細胞応答を向上させるように設計された抗原を発現するようにさらに操作され得る水疱性口内炎ウイルス(VSV)である、VSV−GP(ViraTherapeutics)から選択される。
【0176】
一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、キメラ抗原受容体またはCARを発現するように操作されたT細胞である。このようなキメラ抗原受容体を発現するように操作されたT細胞は、CAR−T細胞と呼ばれる。
【0177】
結合ドメインからなるCARが構築され、このドメインは、Tリンパ球において活性化シグナルを発生することができる、TCR由来のCD3−ゼータシグナル伝達ドメインなどのT細胞受容体(TCR)の機能的端部であるエンドドメインに融合している、細胞表面抗原に特異的なモノクローナル抗体に由来する天然リガンドである単鎖可変断片(scFv)に由来し得る。このようなCARは、抗原に結合すると、エフェクター細胞における内因性シグナル伝達経路に連結し、TCR複合体によって開始されるものと類似の活性化シグナルを発生する。
【0178】
例えば、一部の実施形態では、CAR−T細胞は、米国特許第8,906,682号(June;その全体が参照によって本明細書に組み込まれる)に記載されているものの1つであり、その特許は、T細胞抗原受容体複合体ゼータ鎖(CD3ゼータなど)の細胞内シグナル伝達ドメインに融合している、抗原結合ドメイン(CD19に結合するドメインなど)を有する細胞外ドメインを含むように操作されたCAR−T細胞を開示している。CARは、T細胞において発現される場合、抗原結合特異性に基づいて抗原認識の対象を変えることができる。CD19の場合、抗原は、悪性B細胞上に発現する。現在、200を超える臨床治験が、広範な適応症において、CAR−Tを用いて進行中である。[https://clinicaltrials.gov/ct2/results?term=chimeric+antigen+receptors&pg=1]。
【0179】
一部の実施形態では、免疫賦活剤は、レチノイン酸受容体関連オーファン受容体γ(RORγt)の活性化因子である。RORγtは、CD4+(Th17)およびCD8+(Tc17)T細胞のタイプ17エフェクターサブセットの分化および維持、ならびにNK細胞などのIL−17を発現する自然免疫細胞部分集合の分化において、非常に重要な役割を有する転写因子である。一部の実施形態では、RORγtの活性化因子は、現在、固形腫瘍(NCT02929862)の処置のための臨床治験において評価されているLYC−55716(Lycera)である。
【0180】
一部の実施形態では、免疫賦活剤は、toll様受容体(TLR)のアゴニストまたは活性化因子である。TLRの適切な活性化因子には、TLR9のアゴニストまたは活性化因子、例えばSD−101(Dynavax)が含まれる。SD−101は、濾胞性B細胞および他のリンパ腫(NCT02254772)について研究されている免疫賦活性CpGである。本発明において使用され得るTLR8のアゴニストまたは活性化因子には、頭頸部の扁平上皮細胞がん(NCT02124850)および卵巣がん(NCT02431559)について研究されているモトリモド(VTX−2337、VentiRx Pharmaceuticals)が含まれる。
【0181】
本発明において使用され得る他の免疫腫瘍学的薬剤には、ウレルマブ(BMS−663513、Bristol−Myers Squibb)、抗CD137モノクローナル抗体;バリルマブ(CDX−1127、Celldex Therapeutics)、抗CD27モノクローナル抗体;BMS−986178(Bristol−Myers Squibb)、抗OX40モノクローナル抗体;リリルマブ(IPH2102/BMS−986015、Innate Pharma、Bristol−Myers Squibb)、抗KIRモノクローナル抗体;モナリズマブ(IPH2201、Innate Pharma、AstraZeneca) 抗NKG2Aモノクローナル抗体;およびエカリキシマブ(ecaliximab)(GS−5745、Gilead Sciences)、抗MMP9抗体;MK−4166(Merck&Co.)、抗GITRモノクローナル抗体が含まれる。
【0182】
一部の実施形態では、免疫賦活剤は、エロツズマブ、ミファムルチド、toll様受容体のアゴニストまたは活性化因子、およびRORγtの活性化因子から選択される。
【0183】
一部の実施形態では、免疫賦活治療薬は、組換えヒトインターロイキン15(rhIL−15)である。rhIL−15は、メラノーマおよび腎細胞癌(NCT01021059およびNCT01369888)ならびに白血病(NCT02689453)のための治療として臨床試験されている。一部の実施形態では、免疫賦活剤は、組換えヒトインターロイキン12(rhIL−12)である。一部の実施形態では、IL−15をベースとする免疫療法薬は、メラノーマ、腎細胞癌、非小細胞肺がんおよび頭頸部の扁平上皮細胞癌のための第1相臨床治験において試験されている(NCT02452268)、可溶性IL−15結合タンパク質IL−15受容体アルファ鎖(IL15:sIL−15RA)と複合体を形成した内因性IL−15の合成形態から構成された融合複合体であるヘテロ二量体IL−15(hetIL−15、Novartis/Admune)である。一部の実施形態では、組換えヒトインターロイキン12(rhIL−12)は、NM−IL−12(Neumedicines,Inc.)、NCT02544724、またはNCT02542124である。
【0184】
一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、その内容全体が参照によって本明細書に組み込まれるJerry L. Adams ET. AL.、「Big opportunities for small molecules in immuno-oncology」、Cancer Therapy 2015年、14巻、603〜622頁に記載されるものから選択される。一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、Jerry L. Adams ET. AL.の表1に記載されている例から選択される。一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、Jerry L. Adams ET. AL.の表2に列挙されているものから選択される免疫腫瘍学的(oncoloby)標的を標的とする小分子である。一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、Jerry L. Adams ET. AL.の表2に列挙されているものから選択される小分子薬剤である。
【0185】
一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、その内容全体が参照によって本明細書に組み込まれるPeter L. Toogood、「Small molecule immuno-oncology therapeutic agents」、Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters 2018年、28巻、319〜329頁に記載されている小分子免疫腫瘍学的薬剤から選択される。一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、Peter L. Toogoodに記載されている経路を標的化する薬剤である。
【0186】
一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、その内容全体が参照によって本明細書に組み込まれるSandra L. Rossら、「Bispecific T cell engager (BiTE(R)) antibody constructs can mediate bystander tumor cell killing」、PLoS ONE 12巻(8号):e0183390頁に記載されているものから選択される。一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、二重特異性T細胞エンゲージャー(BiTE(登録商標))抗体構築物である。一部の実施形態では、二重特異性T細胞エンゲージャー(BiTE(登録商標))抗体構築物は、CD19/CD3二重特異性抗体構築物である。一部の実施形態では、二重特異性T細胞エンゲージャー(BiTE(登録商標))抗体構築物は、EGFR/CD3二重特異性抗体構築物である。一部の実施形態では、二重特異性T細胞エンゲージャー(BiTE(登録商標))抗体構築物は、T細胞を活性化する。一部の実施形態では、二重特異性T細胞エンゲージャー(BiTE(登録商標))抗体構築物は、T細胞を活性化し、それによって、バイスタンダー細胞上の細胞間接着分子1(ICAM−1)およびFASの上方調節を誘導するサイトカインを放出する。一部の実施形態では、二重特異性T細胞エンゲージャー(BiTE(登録商標))抗体構築物は、T細胞を活性化し、それによって、バイスタンダー細胞の溶解の誘導をもたらす。一部の実施形態では、バイスタンダー細胞は、固形腫瘍中に存在する。一部の実施形態では、溶解されるバイスタンダー細胞は、BiTE(登録商標)で活性化されたT細胞に近接して存在する。一部の実施形態では、バイスタンダー細胞は、腫瘍関連抗原(TAA)陰性がん細胞を含む。一部の実施形態では、バイスタンダー細胞は、EGFR陰性がん細胞を含む。一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、PD−L1/PD1軸および/またはCTLA4を遮断する抗体である。一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、ex−vivoで広がる腫瘍浸潤性T細胞である。一部の実施形態では、免疫腫瘍学的薬剤は、T細胞を腫瘍関連表面抗原(TAA)と直接連結させる二重特異性抗体構築物またはキメラ抗原受容体(CAR)である。
【0187】
ある特定の実施形態では、2種またはそれよりも多い治療剤の組合せを、本発明の化合物と一緒に投与することができる。ある特定の実施形態では、3種またはそれよりも多い治療剤の組合せを、本発明の化合物と一緒に投与することができる。
【0188】
本発明の阻害剤と組み合わせることができる薬剤の他の例として、それに限定されるものではないが、以下が挙げられる。ビタミンおよび栄養補助剤、がんワクチン、好中球減少症のための処置(例えば、G−CSF、フィルグラスチム、レノグラスチム)、血小板減少症のための処置(例えば、輸血、エリスロポエチン)、PI3キナーゼ(PI3K)阻害剤、MEK阻害剤、mTOR阻害剤、CPT1阻害剤、AMPK活性化因子、PCSK9阻害剤、SREBPサイト1プロテアーゼ阻害剤、HMG CoA−還元酵素阻害剤、制吐薬(例えば、5−HT受容体アンタゴニスト、ドーパミンアンタゴニスト、NK1受容体アンタゴニスト、ヒスタミン受容体アンタゴニスト、カンナビノイド、ベンゾジアゼピン、または抗コリン作用薬)、アルツハイマー病のための処置、例えばAricept(登録商標)およびExcelon(登録商標);パーキンソン病のための処置、例えばL−DOPA/カルビドパ、エンタカポン、ロピニロール(ropinrole)、プラミペキソール、ブロモクリプチン、ペルゴリド、トリヘキシフェニジル(trihexephendyl)、およびアマンタジン;多発性硬化症(MS)を処置するための薬剤、例えばベータインターフェロン(例えば、Avonex(登録商標)およびRebif(登録商標))、Copaxone(登録商標)、およびミトキサントロン;喘息のための処置、例えばアルブテロールおよびSingulair(登録商標);統合失調症を処置するための薬剤、例えばジプレキサ、リスパダール、セロクエル、およびハロペリドール;抗炎症剤、例えばコルチコステロイド、TNF遮断薬、IL−1RA、アザチオプリン、シクロホスファミド、およびスルファサラジン;免疫調節剤および免疫抑制剤、例えばシクロスポリン、タクロリムス、ラパマイシン、ミコフェノール酸モフェチル、インターフェロン、コルチコステロイド、シクロホスファミド(cyclophophamide)、アザチオプリン、およびスルファサラジン;神経栄養因子、例えばアセチルコリンエステラーゼ阻害剤、MAO阻害剤、インターフェロン、抗けいれん薬、イオンチャネル遮断薬、リルゾール、および抗パーキンソン病剤;心血管疾患を処置するための薬剤、例えばベータ遮断薬、ACE阻害剤、利尿剤、硝酸塩、カルシウムチャネル遮断薬、およびスタチン、フィブレート系薬剤、コレステロール吸収阻害剤、胆汁酸捕捉剤、およびナイアシン;肝疾患を処置するための薬剤、例えばコルチコステロイド、コレスチラミン、インターフェロン、および抗ウイルス剤;血液障害を処置するための薬剤、例えばコルチコステロイド、抗白血病剤、および成長因子;免疫不全障害を処置するための薬剤、例えばガンマグロブリン;ならびに抗糖尿病剤、例えばビグアニド(メトホルミン、フェンホルミン、ブホルミン)、チアゾリジンジオン(ロシグリタゾン、ピオグリタゾン、トログリタゾン)、スルホニル尿素(トルブタミド、アセトヘキサミド、トラザミド、クロルプロパミド、グリピジド、グリブリド、グリメピリド、グリクラジド)、メグリチニド(レパグリニド、ナテグリニド)、アルファ−グルコシダーゼ阻害剤(ミグリトール、アカルボース)、インクレチン模倣薬(エキセナチド、リラグルチド、タスポグルチド)、胃抑制ペプチド類似体、DPP−4阻害剤(ビルダグリプチン、シタグリプチン、サクサグリプチン、リナグリプチン、アログリプチン)、アミリン類似体(プラムリンチド)、ならびにインスリンおよびインスリン類似体。
【0189】
ある特定の実施形態では、本発明の化合物または薬学的に許容されるその組成物は、アンチセンス剤、モノクローナルもしくはポリクローナル抗体またはsiRNA治療薬と組み合わせて投与される。
【0190】
別の実施形態では、本発明は、炎症性疾患、障害または状態を処置することを必要とする患者に、本発明の化合物および1種または複数の追加の治療剤を投与することによって、炎症性疾患、障害または状態を処置する方法を提供する。このような追加の治療剤は、小分子または組換え生物学的薬剤であってよく、それには、例えば、アセトアミノフェン、非ステロイド系抗炎症薬物(NSAID)、例えばアスピリン、イブプロフェン、ナプロキセン、エトドラク(Lodine(登録商標))およびセレコキシブ、コルヒチン(Colcrys(登録商標))、コルチコステロイド、例えばプレドニゾン、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、ヒドロコルチゾン等、プロベネシド、アロプリノール、フェブキソスタット(Uloric(登録商標))、スルファサラジン(Azulfidine(登録商標))、抗マラリア薬、例えばヒドロキシクロロキン(Plaquenil(登録商標))およびクロロキン(Aralen(登録商標))、メトトレキセート(Rheumatrex(登録商標))、金塩、例えば金チオグルコース(Solganal(登録商標))、金チオリンゴ酸塩(Myochrysine(登録商標))およびオーラノフィン(Ridaura(登録商標))、D−ペニシラミン(Depen(登録商標)またはCuprimine(登録商標))、アザチオプリン(Imuran(登録商標))、シクロホスファミド(Cytoxan(登録商標))、クロラムブシル(Leukeran(登録商標))、シクロスポリン(Sandimmune(登録商標))、レフルノミド(Arava(登録商標))および「抗TNF」剤、例えばエタネルセプト(Enbrel(登録商標))、インフリキシマブ(Remicade(登録商標))、ゴリムマブ(Simponi(登録商標))、セルトリズマブペゴル(Cimzia(登録商標))およびアダリムマブ(Humira(登録商標))、「抗IL−1」剤、例えばアナキンラ(Kineret(登録商標))およびリロナセプト(Arcalyst(登録商標))、カナキヌマブ(Ilaris(登録商標))、抗Jak阻害剤、例えばトファシチニブ、抗体、例えばリツキシマブ(Rituxan(登録商標))、「抗T細胞」剤、例えばアバタセプト(Orencia(登録商標))、「抗IL−6」剤、例えばトシリズマブ(Actemra(登録商標))、ジクロフェナク、コルチゾン、ヒアルロン酸(Synvisc(登録商標)またはHyalgan(登録商標))、モノクローナル抗体、例えばタネズマブ、抗凝固剤、例えばヘパリン(Calcinparine(登録商標)またはLiquaemin(登録商標))およびワルファリン(Coumadin(登録商標))、止瀉薬、例えばジフェノキシレート(Lomotil(登録商標))およびロペラミド(Imodium(登録商標))、胆汁酸結合剤、例えばコレスチラミン、アロセトロン(Lotronex(登録商標))、ルビプロストン(Amitiza(登録商標))、緩下剤、例えばマグネシア乳、ポリエチレングリコール(MiraLax(登録商標))、Dulcolax(登録商標)、Correctol(登録商標)およびSenokot(登録商標)、抗コリン作用薬もしくは鎮痙薬、例えばジサイクロミン(Bentyl(登録商標))、Singulair(登録商標)、ベータ−2アゴニスト、例えばアルブテロール(Ventolin(登録商標)HFA、Proventil(登録商標)HFA)、レバルブテロール(Xopenex(登録商標))、メタプロテレノール(Alupent(登録商標))、酢酸ピルブテロール(Maxair(登録商標))、硫酸テルブタリン(Brethaire(登録商標))、キシナホ酸サルメテロール(Serevent(登録商標))およびホルモテロール(Foradil(登録商標))、抗コリン剤、例えばイプラトロピウム臭化物(Atrovent(登録商標))およびチオトロピウム(Spiriva(登録商標))、吸入コルチコステロイド、例えばジプロピオン酸ベクロメタゾン(Beclovent(登録商標)、Qvar(登録商標)、およびVanceril(登録商標))、トリアムシノロンアセトニド(Azmacort(登録商標))、モメタゾン(Asthmanex(登録商標))、ブデソニド(Pulmocort(登録商標))、およびフルニソリド(Aerobid(登録商標))、Afviar(登録商標)、Symbicort(登録商標)、Dulera(登録商標)、クロモグリク酸ナトリウム(Intal(登録商標))、メチルキサンチン、例えばテオフィリン(Theo−Dur(登録商標)、Theolair(登録商標)、Slo−bid(登録商標)、Uniphyl(登録商標)、Theo−24(登録商標))およびアミノフィリン、IgE抗体、例えばオマリズマブ(Xolair(登録商標))、ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤、例えばジドブジン(Retrovir(登録商標))、アバカビル(Ziagen(登録商標))、アバカビル/ラミブジン(Epzicom(登録商標))、アバカビル/ラミブジン/ジドブジン(Trizivir(登録商標))、ジダノシン(Videx(登録商標))、エムトリシタビン(Emtriva(登録商標))、ラミブジン(Epivir(登録商標))、ラミブジン/ジドブジン(Combivir(登録商標))、スタブジン(Zerit(登録商標))、およびザルシタビン(Hivid(登録商標))、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤、例えばデラビルジン(Rescriptor(登録商標))、エファビレンツ(Sustiva(登録商標))、ネビラピン(nevairapine)(Viramune(登録商標))およびエトラビリン(Intelence(登録商標))、ヌクレオチド逆転写酵素阻害剤、例えばテノホビル(Viread(登録商標))、プロテアーゼ阻害剤、例えばアンプレナビル(Agenerase(登録商標))、アタザナビル(Reyataz(登録商標))、ダルナビル(Prezista(登録商標))、ホスアンプレナビル(Lexiva(登録商標))、インジナビル(Crixivan(登録商標))、ロピナビルおよびリトナビル(Kaletra(登録商標))、ネルフィナビル(Viracept(登録商標))、リトナビル(Norvir(登録商標))、サキナビル(Fortovase(登録商標)またはInvirase(登録商標))、およびチプラナビル(Aptivus(登録商標))、侵入阻害剤、例えばエンフビルチド(Fuzeon(登録商標))およびマラビロク(Selzentry(登録商標))、インテグラーゼ阻害剤、例えばラルテグラビル(Isentress(登録商標))、ドキソルビシン(Hydrodaunorubicin(登録商標))、ビンクリスチン(Oncovin(登録商標))、ボルテゾミブ(Velcade(登録商標))、および、レナリドミド(Revlimid(登録商標))と組み合わせたデキサメタゾン(Decadron(登録商標))、またはそれらの任意の組合せが含まれる。
【0191】
一部の実施形態では、提供される化合物は、例えば、アシクロビル、ペンシクロビル(pencyclovir)、シドフォビル、イドクスウリジン、ジドブジン、リバビリン(ribavarin)、アマンタジン、ホスカルネット、ジダノシン、アシクロビル、ガンシクロビル、シドフォビル、ザルシタビン、リマンタジン、バラシクロビル(calacyclovir)、ファムシクロビル(famiciclovir)、アバカビル、ジダノシン、エムトリシタビン、ラミブジン、スタブジン、テノホビル、ザルシタビン、ジドブジン、ジドブジン−ラミブジン、トリジビル(ジドブジン、ラミブジン、アバカビル)、エプジコム(アバカビルラミブジン)、ツルバダ(テノホビル−エムトリシタビン)、エファビレンツ、ネビラピン、およびデラビルジン、アンプレナビル、アタザナビル、ホスアンプレナビル、インジナビル、ロピナビル−リトナビル、ネルフィナビル、リトナビル、サキナビル、およびチプラナビルを含む抗ウイルス剤と組み合わせて投与される。一部の実施形態では、抗ウイルス剤は、例えば、リマンタジン、アマンタジン、オセルタミビル、およびザナミビルを含む抗インフルエンザ剤である。
【0192】
それらの追加の薬剤は、複数の投与レジメンの一部として、本発明の化合物を含有する組成物とは別々に投与され得る。あるいはそれらの薬剤は、単一組成物において本発明の化合物と一緒に混合された、単一剤形の一部であり得る。複数の投与レジメンの一部として投与される場合、2種の活性剤は、同時、順次、または互いにある時間以内に、通常は互いに5時間以内に提出され(submitted)得る。
【0193】
本明細書で使用される場合、「組合せ」、「組み合わされた」という用語および関連用語は、本発明に従って治療剤を同時または順次に投与することを指す。例えば、本発明の化合物は、別の治療剤と、同時または順次に、別々の単位剤形で、または単一の単位剤形で一緒に投与され得る。したがって、本発明は、本発明の化合物、追加の治療剤、および薬学的に許容される担体、アジュバント、またはビヒクルを含む単一の単位剤形を提供する。
【0194】
単一剤形を生成するために担体材料と組み合わせることができる、提供される化合物および追加の治療剤の両方の量(前述の通り追加の治療剤を含むそれらの組成物における)は、処置を受けるホストおよび特定の投与方法に応じて変わる。好ましくは、本発明の組成物は、0.01〜100mg/kg(体重)/日の間の投与量の本発明のものが投与され得るように製剤化されるべきである。
【0195】
追加の治療剤を含むそれらの組成物において、その追加の治療剤および本発明の化合物は、相乗的に作用し得る。したがって、このような組成物における追加の治療剤の量は、その治療剤だけを利用する単剤治療において必要とされる量未満である。このような組成物では、0.01〜100μg/kg(体重)/日の間の投与量の追加の治療剤が投与され得る。
【0196】
本発明の組成物に存在する追加の治療剤の量は、唯一の活性薬剤としてその治療剤を含む組成物で通常は投与されるはずの量以下である。好ましくは、本開示の組成物における追加の治療剤の量は、唯一の治療的に活性のある薬剤としてその薬剤を含む組成物において通常存在する量の約50%〜100%の範囲である。
【0197】
一実施形態では、本発明は、本発明の化合物、および1種または複数の追加の治療剤を含む組成物を提供する。治療剤は、本発明の化合物と一緒に投与することができ、または本発明の化合物の投与前もしくは投与後に投与することができる。適切な治療剤は、以下でさらに詳説される。ある特定の実施形態では、本発明の化合物は、治療剤の5分、10分、15分、30分、1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、11時間、12時間、13時間、14時間、15時間、16時間、17時間、または18時間前までに投与され得る。他の実施形態では、式I’の化合物は、治療剤の5分、10分、15分、30分、1時間、2時間、3時間、4時間、5、時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、11時間、12時間、13時間、14時間、15時間、16時間、17時間、または18時間後までに投与され得る。
【0198】
一部の実施形態では、本発明は、本発明の少なくとも1つの化合物または薬学的に許容されるその塩、および薬学的に許容される担体を含む医薬品を提供する。
【実施例】
【0199】
以下の実施例に示される通り、ある特定の例示的な実施形態では、化合物は、以下の一般手順に従って調製される。一般法は、本発明のある特定の化合物の合成を示しているが、以下の一般法、および当業者に公知の他の方法は、本明細書に記載されるすべての化合物、ならびにこれらの化合物のそれぞれのサブクラスおよび種に適用され得ることを理解されよう。
(実施例1A)
DRE−ルシフェラーゼレポーターアッセイ
【0200】
AHRは、AHRが活性化する遺伝子の上流のダイオキシン応答エレメント(DRE)に結合する。AHR活性の1つの尺度は、1つまたは複数のDREエレメントの下流の、ルシフェラーゼなどのレポーター遺伝子の活性化である。ルシフェラーゼ活性は、hisレポーターを発現する細胞におけるAHRの活性化および阻害を反映する。
【0201】
安定にまたは一過的にのいずれかでトランスフェクトしたマウスHepa1−6もしくはHepa−1c1c7、またはDRE−ルシフェラーゼレポーターを伴う他のマウス細胞株を、プレート(96ウェル、384ウェルまたは他のプレート)中の培地に播種し、COインキュベーター中で37℃において一晩インキュベートした。同様に、安定にまたは一過的にのいずれかでトランスフェクトしたヒトHepG2またはDRE−ルシフェラーゼレポーターを伴う他のヒト細胞株を、プレート(96ウェル、384ウェルまたは他のプレート)中の培地に播種し、COインキュベーター中で37℃において一晩インキュベートした。
【0202】
翌日、AHR活性化リガンド、例えばTCDD、キヌレニン、ITE(2−(1H−インドール−3−イルカルボニル)−4−チアゾールカルボン酸メチルエステル)、VAF347、BNF(ベータ−ナフトフラボン)、FICZ(6−ホルミルインドロ(3,2−b)カルバゾールまたは他のAHRリガンドを、AHRアンタゴニストを伴ってまたは伴わずに添加した。
【0203】
細胞を、4、15もしくは24時間、または別の時点までインキュベートし、次に、AHR活性化または阻害の読み出し情報としてルシフェラーゼ活性を決定するために溶解した。ルシフェラーゼは、市販のキット、例えばPromegaルシフェラーゼキット、またはルシフェラーゼ活性を測定するためのルシフェリン基質を提供する任意のキットもしくは試薬を用いて測定した。活性化リガンドだけを添加した場合のルシフェラーゼのレベルは、最大シグナルであり、一方、リガンドなしの場合のルシフェラーゼは、最少シグナルであった。IC50値は、ルシフェラーゼ活性の半分を阻害する濃度として決定した。アッセイした化合物およびそれらのIC50値は、以下の表2に示されている。
【0204】
一部の実施形態では、化合物は、5〜20μMのIC50を有する。一部の実施形態では、化合物は、5μM以下のIC50を有する。一部の実施形態では、化合物は、1μM以下のIC50を有する。一部の実施形態では、化合物は、0.1μM以下のIC50を有する。一部の実施形態では、化合物は、0.01μM以下のIC50を有する。一部の実施形態では、化合物は、0.001μM以下のIC50を有する。
【0205】
先のアッセイによって得られた本発明のある特定の化合物の活性は、以下の表2に記載されている。
【0206】
表2では、IC50値をA、B、CおよびDとして記録し、それによって、Aは、0.5μMより小さいIC50を表し、Bは、0.5〜1.0μMの間のIC50を表し、Cは、1.0〜1.5μMの間のIC50を表し、Dは、1.5μMより大きいIC50を表す。
【表2】
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(実施例1B)
DRE−ルシフェラーゼレポーターアッセイ(代替法)
【0207】
AHRは、AHRが活性化する遺伝子の上流のダイオキシン応答エレメント(DRE)に結合する。AHR活性の1つの尺度は、1つまたは複数のDREエレメントの下流の、ルシフェラーゼなどのレポーター遺伝子の活性化である。ルシフェラーゼ活性は、hisレポーターを発現する細胞におけるAHRの活性化および阻害を反映する。
【0208】
安定にまたは一過的にのいずれかでトランスフェクトしたマウスHepa1−6もしくはHepa−1c1c7、またはDRE−ルシフェラーゼレポーターを伴う他のマウス細胞株を、プレート(96ウェル、384ウェルまたは他のプレート)中の培地に播種し、COインキュベーター中で37℃において一晩インキュベートし、または播種時に化合物およびアゴニストを添加した。同様に、安定にまたは一過的にのいずれかでトランスフェクトしたヒトHepG2またはDRE−ルシフェラーゼレポーターを伴う他のヒト細胞株を、プレート(96ウェル、384ウェルまたは他のプレート)中の培地に播種し、COインキュベーター中で37℃において一晩インキュベートし、または播種時に化合物およびアゴニストを添加した。
【0209】
細胞が播種された時に、またはその後一晩インキュベートした後、AHR活性化リガンド、例えばTCDD、キヌレニン、ITE(2−(1H−インドール−3−イルカルボニル)−4−チアゾールカルボン酸メチルエステル)、VAF347、BNF(ベータ−ナフトフラボン)、FICZ(6−ホルミルインドロ(3,2−b)カルバゾールまたは他のAHRリガンドを、AHRアンタゴニストを伴ってまたは伴わずに添加した。
【0210】
細胞を、4、15または24時間、または別の時点までインキュベートし、次に、AHR活性化または阻害の読み出し情報としてルシフェラーゼ活性を決定するために溶解した。ルシフェラーゼは、市販のキット、例えばPromegaルシフェラーゼキット、またはルシフェラーゼ活性を測定するためのルシフェリン基質を提供する任意のキットもしくは試薬を用いて測定した。活性化リガンドだけを添加した場合のルシフェラーゼのレベルは、最大シグナルであり、一方、リガンドなしの場合のルシフェラーゼは、最少シグナルであった。IC50値は、ルシフェラーゼ活性の半分を阻害する濃度として決定した。アッセイした化合物およびそれらのIC50値は、以下の表3に示されている。
【0211】
一部の実施形態では、化合物は、5〜20μMのIC50を有する。一部の実施形態では、化合物は、5μM以下のIC50を有する。一部の実施形態では、化合物は、1μM以下のIC50を有する。一部の実施形態では、化合物は、0.1μM以下のIC50を有する。一部の実施形態では、化合物は、0.01μM以下のIC50を有する。一部の実施形態では、化合物は、0.001μM以下のIC50を有する。
【0212】
先のアッセイによって得られた本発明のある特定の化合物の活性は、以下の表3に記載されている。
【0213】
表3では、IC50値をA、B、CおよびDとして記録し、それによって、Aは、0.5μMより小さいIC50を表し、Bは、0.5〜1.0μMの間のIC50を表し、Cは、1.0〜1.5μMの間のIC50を表し、Dは、1.5μMより大きいIC50を表す。
【表3-1】
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【表3-2】
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【表3-3】
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【表3-4】
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(実施例1C)
マウス薬物動態研究
【0214】
表4に記載される化合物の製剤を、強制飼養によりCD−1マウスに静脈内または経口投与した。典型的に、投与後0.167、0.5、1、2、4、6、12、および24時間目に、血液を収集し、遠心分離によって処理して血漿にし、分析するまで−80℃で保存した。
【0215】
内部標準を各試料に添加した後、アセトニトリルでタンパク質を沈殿させた。沈殿物を、Phreeリン脂質除去フィルタープレートによって濾過し、試料をLC/MS/MSによって分析した。標準曲線を、血漿において、典型的に1.0ng/mL〜3000ng/mLで調製し、試料と同じ方式で処理した。試料分析は、典型的に、分析用UPLCカラムを装着した適切なLC/MS/MS系で実施し、ACN中30〜95%の0.1%ギ酸(v/v):水中0.1%ギ酸(v/v)の勾配を用いて、化合物を分析カラムから溶出した。試験化合物および内部標準の質量分析検出を、MRMによって陽性モードで実施した。各化合物の薬物動態を、Phoenix WinNonlinソフトウェア(Pharsight、St.Louis、MO)によってノンコンパートメント解析によって分析した。結果は、以下の表4にまとめられている。
【表4-1】
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【表4-2】
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【表4-3】
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【表4-4】
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【表4-5】
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(実施例1D)
in vitroマウス肝臓S9代謝安定性アッセイ
【0216】
CD−1マウス肝臓S9を、CorningまたはXenoTech LLCまたはBioreclamationIVT,LLCまたはWuXiから購入し、調製した。細胞を、使用前に冷凍庫内で−80℃で保存した。β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADP)、グルコース6−リン酸(G6P)、酵母由来のグルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ(G6PDH)、ウリジン5’−ジホスホグルクロン(diphophoglucuronic)酸三ナトリウム塩(UDPGA)およびアデノシン3’−リン酸5’−ホスホ硫酸リチウム塩水和物(PAPS)は、Sigmaから市販されていた。
【0217】
化合物をDMSOで希釈して、10mM原液を作製した。この原液(10mM、DMSO)5μLを、DMSO45μLおよび50%メタノール/水450μLで希釈して、中間原液(100μM、45%MeOH、10%DMSO)を作製した。中間原液50μLを、100mMリン酸緩衝液450μLで希釈して、最終原液(10μM、4.5%MeOH、1%DMSO)を作製した。最終原液10uLを、肝臓S9系(最終濃度1μM、0.45%MeOH、0.1%DMSO)90uLに添加した。
【0218】
試験化合物を、37℃において1mg/mLのS9タンパク質で、NADPH再生系、UDPGA、およびPAPSの存在下で1μMの肝臓S9(複数のドナーからプールした)と共にインキュベートした。時間試料(0および60分)を取り出し、すぐに内部標準(IS)を含有する冷却アセトニトリルと混合した。試料をLC/MS/MSによって分析し、試験化合物の消失を、分析物/ISのピーク面積比(標準曲線なし)に基づいてアセスメントした。すべての試料を注入し、LC−MS/MSを使用して分析した。分析物/内部標準のピーク面積比を、以下の等式を用いて残留率(残留%)に変換した。60分における残留%=(60分におけるISに対する分析物のピーク面積比/t=0におけるISに対する分析物のピーク面積比)×100%。結果は、以下の表5にまとめられている。
【表5-1】
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【表5-2】
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(実施例1E)
in vivoマウス肝臓および脾臓Cyp1a1モジュレーション(Moldulation)アッセイ
【0219】
体重およそ18〜20gの6〜8週齢の雌C57BL/6マウスを、Shanghai Lingchang Biological Technology Co.,Ltdまたは他の有資格の販売会社から購入し、研究で使用した。動物の管理、給餌および健康状態は、動物福祉指針に従う。VAG539(30mg/kg、po)をAHRアゴニストとして使用し、試験化合物を、適切なビヒクル、典型的に0.5%メチルセルロース)で製剤化した。
【0220】
C57BL/6マウス(1群当たりn=3)を、AHRアゴニスト単独で、またはAHRアゴニストおよび試験化合物で処置した。動物を、処置の4または10時間後に屠殺し、その際に動物の肝臓および脾臓を収集し、その後qPCRによって分析した。cyp1a1の、正規化誘導倍率を、正規化倍率=2−ΔΔCtに従ってmCYP1A1およびmGAPDHカウント(ct)を比較することによって決定した。阻害パーセントを、
【数1】
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に従って算出した。結果は、以下の表6にまとめられている。
【表6】
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(実施例1F)
I−70を用いるT細胞研究
【0221】
ヒトT細胞を、フィコール密度勾配遠心分離によってヒトドナーの血液からPBMCを単離した後、CD3陰性選択によって単離した。百万個のT細胞を、I−70の存在下または非存在下で、CD3/CD28四量体(Stemcell)25uLを用いて24時間活性化し、その後、培地を除去し、後のサイトカイン分析のために−80℃で保存した。次に、細胞をPBSで2回洗浄した後、RNAeasyミニキット(Qiagen)のための製造者の指示に従って、RNAを単離した。
【0222】
RNAを、VILO−IV RTマスターミックス(Thermofisher)を使用してcDNAに変換し、q−RT−PCRを実施して、IL−22(Hs01574154_m1)、Cyp1a1(Hs01054797_g1)およびGAPDH(Hs00266705_g1)のレベルを決定した。データを、ddCT方法を使用して分析し、それによって、各試料を、最初にGAPDHハウスキーピング遺伝子に対して正規化した後、対照処置に対して正規化する。IL22およびcyp1a1のRNA発現レベルを、図1に示されている通り、I−70を用いる処理によって阻害する。
【0223】
サイトカインレベルは、mesoscale discovery(MSD)プラットフォーム(K15067L−2)およびMSD分析ソフトウェアを、製造者の指示に従って利用して決定した。図2に示されている通りI−70を用いる処理によって、IL−22タンパク質レベルを低減し、炎症促進性IL−2タンパク質レベルを増大させる。
【0224】
CD3/CD28活性化T細胞は、遺伝子発現およびサイトカイン生成によって測定される通り活性化されたAHRである。AHR阻害剤による処理によって、cyp1a1およびIL22遺伝子発現、ならびにサイトカインIL−22生成が阻害される。AHR阻害は、炎症促進性サイトカインIL−2の生成も増大させる。
(実施例1G)
Balb/cマウスのマウス結腸直腸がんモデルCT26におけるI−70およびチェックポイント阻害剤である抗PD−1の有効性研究
【0225】
CT26は、ATCCから得られたマウス結腸癌細胞株である。CT26細胞を、10%FBSを補充したRPMI中で培養した。PBS100μl中5×10個のCT26細胞を、6〜8週齢の雌Balb/cマウスの皮下に埋め込んだ。有効性研究のための投与を、埋込みの4日後に開始し、AHRアンタゴニストを、10mg/kgで3週間、毎日(QD)経口投与した。抗PD−1(BioXcell RMP1−14)を、5つすべての用量について10mg/kgで週2回、腹腔内(IP)投与した。腫瘍を、ノギス測定によって2〜3日ごとにモニタリングし、体重を週3回測定した。
【0226】
腫瘍成長を、図3に示されている通り、AHRアンタゴニストI−70単独によって、または抗PD−1と組み合わせて阻害する。腫瘍成長阻害は、ビヒクルと比較して、単剤としてのI−70を用いた場合にp値=0.0166で統計的に有意である。さらに、組合せ群における腫瘍成長阻害は、抗PD−1単独と比較して、p値=0.0420で有意であった。p値を、スチューデントT−試験分析によって決定した。
(実施例1H)
C57BL/6マウスのマウスメラノーマモデルB16−IDOにおけるI−70およびチェックポイント阻害剤である抗PD−1の有効性研究
【0227】
B16−IDOは、IDO1を過剰発現するように操作されたマウスメラノーマ癌腫細胞株である(Holmgaard、2015年、Cell Reports)。B16−IDO細胞を、10%FBSを補充したDMEM中で培養した。PBS50μl中2×10個のB16−IDO細胞を、6〜8週齢の雌C57BL/6マウスの皮下に埋め込んだ。有効性研究のための投与を、埋込みの7日後に開始し、AHRアンタゴニストI−70を、10mg/kgで2週間、毎日(QD)経口投与した。抗PD−1(BioXcell RMP1−14)を、5つすべての用量について250μg/マウスで3日ごとに、腹腔内(IP)投与した。腫瘍を、ノギス測定によって2〜3日ごとにモニタリングし、体重を週3回測定した。
【0228】
腫瘍成長を、図4に示されている通り、AHRアンタゴニストI−70単独によって、または抗PD−1と組み合わせて阻害した。腫瘍成長阻害は、ビヒクルと比較して、単剤としてのI−70を用いた場合にp値<0.001で統計的に有意であった。さらに、組合せ群における腫瘍成長阻害は、抗PD−1単独と比較して、p値<0.03で有意であった。p値を、スチューデントT−試験分析によって決定した。
(実施例2)
AHR依存性遺伝子発現
【0229】
マウスHepa1−6もしくはHepa−1c1c7もしくは他のマウス細胞株を、プレート(6ウェル、12ウェルまたは他のプレート)中の培地に播種し、COインキュベーター中で37℃において一晩インキュベートし、またはヒトHepG2もしくは他のヒト細胞株を、プレート(6ウェル、12ウェルまたは他のプレート)中の培地に播種し、COインキュベーター中で37℃において一晩インキュベートする。
【0230】
翌日、AHR活性化リガンド、例えばTCDD、キヌレニン、ITE(2−(1H−インドール−3−イルカルボニル)−4−チアゾールカルボン酸メチルエステル)、VAF347、BNF(ベータ−ナフトフラボン)、ICZ(6−ホルミルインドロ(3,2−b)カルバゾールまたは他のAHRリガンドを、AHRアンタゴニストを伴ってまたは伴わずに添加した。細胞を、4、15または24時間、または別の時点までインキュベートし、次に、RNA収集のために細胞を溶解する。RNAは、RNA単離キット、例えばQiagenまたは任意の他のRNA単離方法によって収集することができる。遺伝子発現は、定量的RT−PCRによって、ハウスキーピング遺伝子、例えばGapdh、β−アクチンまたは標準化のための他の構成的に発現した遺伝子を含む特異的遺伝子のためのプローブを使用して決定する。調査されるAHR依存性遺伝子には、それに限定されるものではないが、cyp1a1、cyp1b1、AHRR、IDO1、IDO2、cox2、IL6、VEGFA、サイクリンD1、cdc2、MMP−9、c−mycが含まれる。
(実施例3)
【0231】
AHR依存性遺伝子発現は、腫瘍または肝臓などの組織試料で測定する。RNAは、RNA単離キット、例えばQiagenまたは当業者に公知の任意の他のRNA単離方法などの方法によって、組織から抽出される。RNA抽出は、細胞、例えば、腫瘍細胞、腫瘍関連T細胞、腫瘍関連骨髄系細胞またはその他の特異的集団のための全細胞または分類後の細胞から行うことができた。遺伝子発現は、定量的RT−PCRによって、ハウスキーピング遺伝子、例えばGapdh、β−アクチンまたは標準化のための他の構成的に発現した遺伝子を含む特異的遺伝子のためのプローブを使用して決定する。調査されるAHR依存性遺伝子には、それに限定されるものではないが、cyp1a1、cyp1b1、AHRR、IDO1、IDO2、cox2、IL6、VEGFA、cyclinD1、cdc2、MMP−9、c−mycが含まれる。
(実施例4)
【0232】
I−5の合成
【化51】
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【0233】
合成スキーム:
【化52】
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【0234】
ステップ1: N−(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)−2−クロロチエノ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
【化53】
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i−PrOH(15mL)中の2,4−ジクロロチエノ[2,3−d]ピリミジン(200mg、975.31umol、1当量)の溶液に、DIPEA(630.24mg、4.88mmol、849.38uL、5.0当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(203.14mg、1.27mmol、1.3当量)を添加した。混合物を50℃で3時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物をHO(15mL)で希釈し、DCM(15mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);12g SepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、50mL/分で20〜30%EtOAc/PE勾配の溶離液)により精製して、2−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(260mg、774.90umol、収率79.4%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.67 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.40-7.35 (m, 2H), 7.31 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.10-7.05 (m, 2H), 7.00-6.93 (m, 1H), 3.86-3.79 (m, 2H), 3.11 (t, J = 7.4 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 329.0, 331.0 [M+H]+.
【0235】
ステップ2: N−(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)−2−(5−フルオロピリジン−3−イル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(I−5)
【化54】
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1,4−ジオキサン(3mL)およびHO(1mL)中の2−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(100mg、298.04umol、1当量)の溶液に、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(75.59mg、536.47umol、1.8当量)、CsCO(291.32mg、894.11umol、3.0当量)およびPd(dppf)Cl(32.71mg、44.71umol、0.15当量)を添加した。混合物をマイクロ波下、120℃で1時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を濾過した。濾液をHO(15mL)で希釈し、EtOAc(15mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Kinetex XB−C18 150mm×30mm、5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:50%〜75%、12分)により精製し、所望の画分を凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(54.40mg、109.05umol、収率36.59%、純度100%、3HCl塩)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.19 (s, 1H), 8.84 (s, 1H), 8.58 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.63-7.57 (m, 2H), 7.54 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 7.19 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.02-6.90 (m, 3H), 4.08 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.19 (t, J = 6.7 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 390.0 [M+H]+.
(実施例5)
【0236】
I−4の合成
【化55】
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【0237】
合成スキーム:
【化56】
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【0238】
ステップ1: 2,4−ジクロロ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
【化57】
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DMSO(20mL)中の2,4−ジクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(1g、5.32mmol、1当量)、2−ブロモプロパン(3.27g、26.59mmol、2.50mL、5.0当量)およびKCO(3.68g、26.59mmol、5当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージし、次いで混合物をN雰囲気下、10〜20℃で48時間撹拌した。TLC(PE/EA=3/1、R=0.50)は、出発物質が消費され、より極性の大きな1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物をHO(50mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜4/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.50)上で精製して、生成物である2,4−ジクロロ−7−イソプロピル−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(650mg、2.71mmol、収率50.99%、純度96%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.33 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 6.62 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 5.20-5.01 (m, 1H), 1.53 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 230.0, 232.0 [M+H]+.
【0239】
ステップ2: 2−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−7−イソプロピル−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
【化58】
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i−PrOH(5mL)中の2,4−ジクロロ−7−イソプロピル−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(100mg、417.22umol、1当量)、2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(100mg、620umol、1.2当量)およびDIEA(161.77mg、1.25mmol、218.02uL、3当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。次いで、混合物をN雰囲気下、50℃で11時間撹拌した。LC−MSは、15%の出発物質が残っていることを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.28)上で精製して、生成物である2−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−7−イソプロピル−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(120mg、315.39umol、収率75.59%、純度93%)を薄赤色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.06 (s, 1H), 7.69 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.41 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.26-7.20 (m, 1H), 7.18-7.13 (m, 1H), 7.09 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.96 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 6.23 (s, 1H), 5.22 (s, 1H), 5.03 (d, J = 6.8, 13.5 Hz, 1H), 3.99 (q, J = 6.6 Hz, 2H), 3.17 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 1.46 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 353.8, 354.9 [M+H]+.
【0240】
ステップ3: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−7−イソプロピル−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(I−4)
【化59】
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1,4−ジオキサン(2mL)およびHO(0.5mL)中の2−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−7−イソプロピル−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(80mg、210.26umol、1当量)、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(44.44mg、315.39umol、1.5当量)、Pd(dppf)Cl(15.38mg、21.03umol、0.1当量)およびCsCO(205.52mg、630.78umol、3当量)を、マイクロ波管に入れた。反応混合物をNで3分間バブリングし、次いで密封し、マイクロ波下、110℃で30分間加熱した。LC−MSは、90%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(溶離液としてMeCN/HO、酸性条件、機器:DC/Phenomenex Kinetex XB−C18 150mm×30mm、5μm/移動相:水(0.05%HCl)−ACN/勾配:10分間で47%〜77%のB/流速:25mL/分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−7−イソプロピル−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(51.57mg、120.95umol、収率57.52%、純度97.21%、3HCl塩)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.41 (s, 1H), 8.72 (s, 1H), 8.50 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.64 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.40 (s, 1H), 7.35 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.23 (s, 1H), 7.07 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 7.02-6.93 (m, 1H), 6.69 (s, 1H), 5.06 (s, 1H), 3.89 (s, 1H), 3.80-3.77 (m, 2H), 3.20-3.00 (m, 2H), 1.48 (d, J = 6.6 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 414.9 [M+H]+.
(実施例6)
【0241】
I−3の合成
【化60】
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【0242】
合成スキーム:
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
【0243】
ステップ1: N−(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)−7−ブロモ−2−クロロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン
【化62】
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i−PrOH(3mL)中の7−ブロモ−2,4−ジクロロ−チエノ[3,2−d]ピリミジン(100mg、352.16umol、1当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(84.63mg、528.24umol、1.5当量)の溶液に、DIEA(136.54mg、1.06mmol、184.02uL、3当量)を添加した。混合物を50℃で3時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が残っておらず、93%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=1/0〜100/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.42)上で精製して、7−ブロモ−2−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(140mg、339.94umol、収率96.53%、純度99%)を灰色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.11 (s, 1H), 7.69-7.66 (m, 2H), 7.43 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.25-7.23 (m, 1H), 7.18-7.14 (m, 1H), 7.09 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 5.25 (s, 1H), 4.01 (q, J = 6.4 Hz, 2H), 3.18 (t, J = 6.5 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 406.9, 408.9 [M+H]+.
【0244】
ステップ2: N−(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)−2−クロロ−7−(プロパ−1−エン−2−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン
【化63】
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1,4−ジオキサン(5mL)およびHO(1mL)中の7−ブロモ−2−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(120mg、291.38umol、1当量)、2−イソプロペニル−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(39.17mg、233.10umol、0.8当量)、Pd(dppf)Cl(42.64mg、58.28umol、0.2当量)およびCsCO(284.81mg、874.14umol、3.0当量)を、マイクロ波管に入れた。管をNで3分間パージし、次いで密封し、マイクロ波下、80℃で10分間加熱した。LC−MSは、出発物質の大部分が消費され、68%の所望の化合物が検出されたことを示した。合わせた反応混合物をHO(20mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.45)上で精製して、生成物であるN−(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)−2−クロロ−7−(プロパ−1−エン−2−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(95mg、収率73.85%、純度98%)を薄黄色油状物として得た;1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.10 (s, 1H), 7.69 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.42 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.26-7.22 (m, 1H), 7.20-7.13 (m, 1H), 7.09 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.37 (s, 1H), 5.38 (s, 1H), 5.11 (s, 1H), 4.00 (q, J = 6.4 Hz, 2H), 3.18 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 2.21 (s, 3H); ES-LCMS m/z 369.0, 371.0 [M+H]+.
【0245】
ステップ3: N−(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)−2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−7−(プロパ−1−エン−2−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン
【化64】
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1,4−ジオキサン(2mL)およびHO(0.5mL)中の2−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−7−イソプロペニル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(95mg、252.38umol、1当量)、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(53.34mg、378.58umol、1.5当量)、Pd(dppf)Cl(18.47mg、25.24umol、0.1当量)およびCsCO(246.69mg、757.15umol、3当量)を、マイクロ波管に入れた。密封管をNで3分間パージし、次いでマイクロ波下、110℃で30分間加熱した。LC−MSは、出発物質の大部分が消費され、85%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.44)上で精製して、生成物である2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−7−イソプロペニル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(85mg、188.00umol、収率74.49%、純度95%)を油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.59 (s, 1H), 8.55 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.48 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.69 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.42 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.26-7.22 (m, 1H), 7.20-7.15 (m, 1H), 7.11 (s, 1H), 6.70 (s, 1H), 5.46 (s, 1H), 5.06 (s, 1H), 4.14 (q, J = 6.5 Hz, 2H), 3.26 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 2.30 (s, 3H); ES-LCMS m/z 430.0 [M+H]+.
【0246】
ステップ4: N−(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)−2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−7−イソプロピルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(I−3)
【化65】
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MeOH(20mL)およびTHF(2mL)中の2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−7−イソプロペニル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(50mg、110.59umol、1当量)の溶液に、Pd/C(10%、50mg)をN下で添加した。懸濁液を真空下で脱気し、Hで3回パージした。混合物をH(15psi)下、10〜15℃で0.5時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が残っておらず、95%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を分取HPLC(溶離液としてMeCN/HO、酸性条件、機器:DC/Phenomenex Kinetex XB−C18 150mm×30mm、5μm/移動相:水(0.05%HCl)−ACN/勾配:10分間で62%〜92%のB/流速:25mL/分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−7−イソプロピル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(40.32mg、74.05umol、収率66.96%、純度99.34%、3HCl塩)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.85 (s, 1H), 9.46 (s, 1H), 8.69 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.42 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 8.19 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.64 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.07 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 6.99-6.95 (m, 1H), 3.93-3.87 (m, 2H), 3.46-3.41 (m, 1H), 3.12 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 1.37 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 432.0 [M+H]+.
(実施例7)
【0247】
I−2の合成
【化66】
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【0248】
合成スキーム:
【化67】
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【0249】
ステップ1: 2−ホルミル−3−メチルブタンニトリル
【化68】
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THF(20mL)中のジイソプロピルアミン(2.43g、24.06mmol、3.40mL、1当量)の混合物に、n−BuLi(2.5M、10.10mL、1.05当量)をN下、−78℃で滴下添加した。混合物を−78℃で10分間撹拌し、次いで0℃まで加温し、1時間撹拌した。混合物を−78℃に冷却し、THF(15mL、無水)に溶解した3−メチルブタンニトリル(2g、24.06mmol、2.53mL、1当量)を滴下添加し、−78℃で10分間撹拌した。THF(15mL、無水)中のギ酸エチル(1.87g、25.26mmol、2.03mL、1.05当量)の溶液を滴下添加し、−78℃で40分間撹拌し、次いで混合物を5〜14℃に16時間加温した。TLC(PE/EA=3/1、R=0.34)は、1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を−78℃で1N HCl溶液(50mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/4、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.34)上で精製して、2−ホルミル−3−メチル−ブタンニトリル(2g、16.20mmol、収率67.32%、純度90%)を薄黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.57 (s, 1H), 3.43 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 2.56-2.40 (m, 1H), 1.20 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.12 (d, J = 6.8 Hz, 3H).
【0250】
ステップ2: 4−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−アミン
【化69】
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EtOH(20mL)中の2−ホルミル−3−メチル−ブタンニトリル(500mg、4.05mmol、1当量)、ヒドラジン水和物(168.67mg、5.26mmol、190.37uL、1.3当量)およびAcOH(425.50mg、7.09mmol、405.24uL、1.75当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。混合物をN雰囲気下、80〜90℃(還流)で16時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残留物を飽和NaHCO溶液(20mL)で希釈し、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物である4−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−アミン(420mg、3.02mmol、収率74.58%、純度90%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.13 (s, 1H), 2.69 (t, J = 6.9 Hz, 1H), 1.21 (d, J = 6.8 Hz, 6H).
【0251】
ステップ3: メチル3−(5−フルオロピリジン−3−イル)−3−オキソプロパノエート
【化70】
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THF(20mL)中の5−フルオロピリジン−3−カルボン酸(500mg、3.54mmol、1当量)の溶液に、CDI(689.51mg、4.25mmol、1.2当量)を添加した。混合物を5〜14℃で2時間撹拌した。(3−メトキシ−3−オキソ−プロパノイル)オキシカリウム(553.43mg、3.54mmol、1当量)およびMgCl(337.39mg、3.54mmol、1当量)を添加し、反応物を5〜14℃で16時間撹拌した。TLC(PE/EA=1/1、R=0.58)は、出発物質が消費され、より極性の大きな1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を3N HCl溶液(20mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/4、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.58)上で精製して、メチル3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−オキソ−プロパノエート(175mg、843.21umol、収率23.80%、純度95%)を白色固体として、メチル3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−オキソ−プロパノエート(175mg、843.21umol、収率23.80%、純度95%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 12.48 (s, 1H), 8.97 (s, 1H), 8.82 (s, 1H), 8.70 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.56 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 2.2, 8.6 Hz, 1H), 7.86-7.73 (m, 1H), 5.75 (s, 1H), 4.04 (s, 2H), 3.84 (s, 3H), 3.78 (s, 3H); ES-LCMS m/z 198.1 [M+H]+.
【0252】
ステップ4: 5−(5−フルオロピリジン−3−イル)−3−イソプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール
【化71】
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AcOH(5mL)中のメチル3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−オキソ−プロパノエート(200mg、963.67umol、1当量)の溶液に、4−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−アミン(134.03mg、963.67umol、1当量)を添加した。混合物を120℃で0.5時間撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、粗生成物である5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(300mg、639.05umol、収率66.31%、純度58%)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.79 (m, 1H), 8.63-8.67 (m, 1H), 8.09-8.06 (m, 1H), 7.87 (m, 1H), 6.06 (m, 1H), 3.26-3.25 (m, 1H), 2.75-2.70 (m, 1H), 1.30 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.15-1.09 (m, 3H); ES-LCMS m/z 567.0 [2M+Na]+.
【0253】
ステップ5: 7−クロロ−5−(5−フルオロピリジン−3−イル)−3−イソプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【化72】
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POCl(4.95g、32.28mmol、3mL、50.52当量)中の5−(5−フルオロピリジン−3−イル)−3−イソプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(300mg、639.05umol、1当量)の溶液を、110℃で3時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が残っておらず、67%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮し、次いでDCM(20mL×2)で希釈し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜2/5、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.64)上で精製して、生成物である7−クロロ−5−(5−フルオロピリジン−3−イル)−3−イソプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(140mg、385.25umol、収率60.28%、純度80%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.10 (s, 1H), 8.61-8.60 (m, 1H), 8.22-8.14 (m, 2H), 7.41-7.27 (m, 1H), 3.47-3.38 (m, 1H), 1.48-1.44 (m, 6H); ES-LCMS m/z 291.0, 293.0[M+H]+.
【0254】
ステップ6: N−(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)−5−(5−フルオロピリジン−3−イル)−3−イソプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−2)
【化73】
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i−PrOH(3mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(80mg、220.14umol、1当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(52.90mg、330.21umol、1.5当量)の溶液に、DIEA(85.36mg、660.42umol、115.03uL、3.0当量)を添加した。混合物を50℃で3時間撹拌した。LCMSは、出発物質が残っておらず、92%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を分取HPLC(溶離液としてMeCN/HO、酸性条件、機器:DC/Phenomenex Kinetex XB−C18 150mm×30mm、5μm/移動相:水(0.05%HCl)−ACN/勾配:10分間で47%〜57%のB/流速:25mL/分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(88.45mg、168.66umol、収率76.61%、純度99.89%、3HCl塩)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.73 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.34 (s, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.55 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.07 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.94 (s, 1H), 6.86 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.72 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 5.71 (s, 1H), 3.95 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 3.17-3.12 (m, 3H), 1.26 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 415.2 [M+H]+.
(実施例8)
【0255】
I−10の合成
【化74】
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【0256】
合成スキーム:
【化75】
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【0257】
ステップ1: tert−ブチルN−[2−(2−ニトロアニリノ)エチル]カルバメート
【化76】
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DMF(50mL)中の1−フルオロ−2−ニトロ−ベンゼン(10g、70.87mmol、7.46mL、1当量)およびtert−ブチルN−(2−アミノエチル)カルバメート(11.35g、70.87mmol、11.13mL、1当量)の溶液に、KCO(15.67g、113.39mmol、1.6当量)を添加した。混合物を70℃で18時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=5/1、R=0.69)は、大部分の出発物質が消費されたことを示した。混合物をHO(100mL)で希釈し、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜5/4、TLC:PE/EtOAc=5/1、R=0.69)上で精製して、tert−ブチルN−[2−(2−ニトロアニリノ)エチル]カルバメート(19g、67.54mmol、収率95.3%、純度100%)を橙色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.19 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.47-7.43 (m, 1H), 6.95 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.69-6.65 (m, 1H), 3.50-3.43 (m, 4H), 1.46 (s, 9H); ES-LCMS m/z 304.0 [M+Na]+.
【0258】
ステップ2: tert−ブチルN−[2−(2−アミノアニリノ)エチル]カルバメート
【化77】
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MeOH(50mL)中のtert−ブチルN−[2−(2−ニトロアニリノ)エチル]カルバメート(5g、17.77mmol、1当量)の溶液に、Pd/C(10%、500mg)をN雰囲気下で添加した。懸濁液を脱気し、Hで3回パージした。混合物をH(15Psi)下、2〜9℃で18時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、粗製のtert−ブチルN−[2−(2−アミノアニリノ)エチル]カルバメート(4.4g、17.51mmol、収率98.50%、粗製)を暗赤色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 6.70-6.67 (m, 2H), 6.62 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.56 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 3.29-3.26 (m, 2H), 3.18-3.17 (m, 2H), 1.42 (s, 9H); ES-LCMS m/z 252.2 [M+H]+.
【0259】
ステップ3: tert−ブチルN−[2−(2−オキソ−3H−ベンゾイミダゾール−1−イル)エチル]カルバメート
【化78】
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THF(20mL)中のtert−ブチルN−[2−(2−アミノアニリノ)エチル]カルバメート(2g、7.96mmol、1当量)の溶液に、CDI(1.55g、9.55mmol、1.2当量)を添加した。混合物を80℃で2時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、クエン酸溶液(水溶液、20mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜5/4、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.31)上で精製した。得られたわずかに黄色の油状物を1N HCl溶液(5mL)で希釈し、濾過し、固体を収集した。固体をイソプロピルエーテル(20mL)で摩砕し、濾過し、生成物であるtert−ブチルN−[2−(2−オキソ−3H−ベンゾイミダゾール−1−イル)エチル]カルバメート(1.63g、5.73mmol、収率72.0%、純度97.52%)を白色固体として収集した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.13-7.01 (m, 4H), 3.93 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.35-3.31 (m, 2H), 1.29, 1.17 (s, 9H); ES-LCMS m/z 300.1 [M+H]+.
【0260】
ステップ4: 3−(2−アミノエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−オン
【化79】
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DCM(10mL)中のtert−ブチルN−[2−(2−オキソ−3H−ベンゾイミダゾール−1−イル)エチル]カルバメート(646.02mg、2.27mmol、1当量)の溶液に、HCl/1,4−ジオキサン(4M、5.00mL、8.80当量)を0℃で滴下添加した。添加後、混合物を4〜12℃で1時間撹拌した。LC−MSは、出発物質の大部分が消費されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、粗製の3−(2−アミノエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−オン(400mg、1.87mmol、収率82.4%、HCl塩)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.18-7.17 (m, 1H), 7.11-7.08 (m, 3H), 4.19-4.16 (m, 2H), 3.31-3.28 (m, 2H); ES-LCMS m/z 178.1 [M+H]+.
【0261】
ステップ5: 3−[2−[(2−クロロ−9−イソプロピル−プリン−6−イル)アミノ]エチル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−オン
【化80】
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イソプロパノール(10mL)中の2,6−ジクロロ−9−イソプロピル−プリン(200mg、827.24umol、1当量)の溶液に、DIEA(427.65mg、3.31mmol、576.35uL、4.0当量)および3−(2−アミノエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−オン(265.13mg、1.24mmol、1.5当量、HCl)を添加した。混合物を50℃で5時間撹拌した。LC−MSは、出発物質の大部分が消費されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、イソプロパノールを除去した。残留物をHO(20mL)で希釈し、DCM/イソプロパノール(20mL×3、v/v=3/1)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=1/0〜10/1、TLC:DCM/MeOH=10/1、R=0.15)上で精製して、3−[2−[(2−クロロ−9−イソプロピル−プリン−6−イル)アミノ]エチル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−オン(280mg、730.45umol、収率88.3%、純度97%)を白色固体として得た;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.14 (s, 1H), 7.28 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.06-6.97 (m, 3H), 4.78-4.75(m, 1H), 4.22 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.97(t, J = 6.0 Hz, 2H), 1.62 (d, J = 6.4 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 372.1, 374.0 [M+H]+.
【0262】
ステップ6: 3−[2−[[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン−6−イル]アミノ]エチル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−オン(I−10)
【化81】
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1,4−ジオキサン(2mL)およびHO(0.5mL)中の3−[2−[(2−クロロ−9−イソプロピル−プリン−6−イル)アミノ]エチル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−オン(100mg、260.88umol、1当量)および(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(73.52mg、521.75umol、2当量)の溶液に、Pd(dppf)Cl(9.54mg、13.04umol、0.05当量)およびCsCO(255.00mg、782.63umol、3当量)を添加した。混合物をNで3分間パージし、マイクロ波下、120℃で0.5時間撹拌した。LC−MSは、出発物質の大部分が消費され、所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をEtOAc/MeOH/THF(10mL/10mL/10mL)で希釈し、5分間撹拌し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(溶離液としてMeCN/HO、酸性条件、機器:DC/Phenomenex Kinetex XB−C18 150mm×30mm、5μm/移動相:水(0.05%HCl)−ACN/勾配:12分間で20%〜50%のB/流速:25mL/分)により精製し、続いて凍結乾燥して、3−[2−[[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン−6−イル]アミノ]エチル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−オン(11.08mg、21.29umol、収率8.16%、純度97.1%、2HCl塩、10.85mgを送達した)を薄黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CD3OD) δ ppm 9.51-9.27 (m, 2H), 9.15-8.90 (m, 2H), 7.23 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.92 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 6.75 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 6.63 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 5.19-4.97 (m, 1H), 4.30-4.15 (m, 4H), 1.67 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 433.1 [M+H]+.
(実施例9)
【0263】
I−19の合成
【化82】
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【0264】
合成スキーム:
【化83】
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【0265】
ステップ1: N−(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)−7−ブロモ−2−クロロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン
【化84】
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i−PrOH(3mL)中の7−ブロモ−2,4−ジクロロ−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン(100mg、374.66umol、1当量)の溶液に、DIEA(242.10mg、1.87mmol、326.29uL、5.0当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(78.03mg、487.06umol、1.3当量)を添加した。混合物を50℃で1.5時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物をHO(15mL)で希釈し、DCM(15mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);4g SepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、55mL/分で20〜25%酢酸エチル/石油エーテル勾配の溶離液)により精製して、7−ブロモ−2−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン(140mg、354.78umol、収率94.7%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.08 (s, 1H), 7.66 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.42 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.26-7.23 (m, 1H), 7.19-7.14 (m, 1H), 7.09 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.59 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 6.40 (br s, 1H), 5.55 (m, 1H), 3.99 (q, J = 6.2 Hz, 2H), 3.17 (t, J = 6.6 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 389.9, 392.0 [M+H]+.
【0266】
ステップ2: N−(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)−2−クロロ−7−(プロパ−1−エン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン
【化85】
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1,4−ジオキサン(2mL)およびHO(0.5mL)中の7−ブロモ−2−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン(90mg、228.07umol、1当量)の溶液に、2−イソプロペニル−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(38.33mg、228.07umol、1.0当量)、Pd(dppf)Cl(33.38mg、45.61umol、0.2当量)およびCsCO(222.93mg、684.22umol、3.0当量)を添加した。混合物をマイクロ波下、80℃で30分間撹拌した。LCMSは、67%の所望の生成物が見出されたことを示した。反応混合物を濾過し、濾液をHO(15mL)で希釈し、次いでEtOAc(15mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);12g SepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、50mL/分で10〜13%酢酸エチル/石油エーテル勾配の溶離液)により精製して、2−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−7−イソプロペニル−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン(65mg、144.10umol、収率63.2%)を無色油状物として得た。1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.08 (br s, 1H), 7.67 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.41 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.26-7.23 (m, 1H), 7.20-7.14 (m, 1H), 7.09 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.58 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 6.36 (br s, 1H), 6.25 (s, 1H), 5.50 (br s, 1H), 5.35 (s, 1H), 4.02-3.96 (m, 2H), 3.16 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 2.20 (s, 3H); ES-LCMS m/z 352.0, 354.0 [M+H]+.
【0267】
ステップ3: N−(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)−2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−7−(プロパ−1−エン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(3mL)およびHO(1mL)中の2−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−7−イソプロペニル−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン(65mg、144.10umol、1当量)の溶液に、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(30.46mg、216.15umol、1.5当量)、Pd(dppf)Cl(15.82mg、21.62umol、0.15当量)およびCsCO(140.85mg、432.31umol、3.0当量)を添加した。混合物をマイクロ波下、110℃で0.5時間撹拌した。LCMSは、約72%の所望の生成物が検出されたことを示した。反応混合物を濾過し、濾液をHO(15mL)で希釈し、次いでEtOAc(15mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取TLC(PE/EtOAc=1.5/1、R=0.6)により精製して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−7−イソプロペニル−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン(40mg、76.61umol、収率53.2%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.29 (s, 1H), 8.38 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.23-8.16 (m, 1H), 8.05 (br s, 1H), 7.55 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.30-7.27 (m, 1H), 7.30-7.24 (m, 1H), 7.14-7.09 (m, 1H), 7.07-7.02 (m, 1H), 6.95 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.54 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 6.34-6.23 (m, 2H), 5.45 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 5.27 (s, 1H), 3.95 (q, J = 6.5 Hz, 2H), 3.09 (t, J=6.6 Hz, 2H), 2.15 (s, 3H); ES-LCMS m/z 413.1 [M+H]+.
【0268】
ステップ4: N−(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)−2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−7−イソプロピルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン(I−19)
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(8mL)中の2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−7−イソプロペニル−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン(30mg、57.46umol、1当量)の溶液に、Pd/C(10%、40mg)を添加した。懸濁液を真空下で脱気し、Hで数回パージし、次いで混合物をH(15psi)にて20℃で0.5時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Kinetex XB−C18 150mm×30mm、5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:75%〜95%、12分)により精製し、所望の画分を凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−7−イソプロピル−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン(6.75mg、12.89umol、収率17.72%、純度100%、3HCl塩)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.05 (s, 1H), 8.76 (br s, 1H), 8.42 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.06-6.97 (m, 3H), 6.92 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 6.54 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 4.01 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 3.55 (d, J = 7.0, 14.1 Hz, 1H), 3.17 (t, J = 6.8 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 415.1 [M+H]+.
(実施例10)
【0269】
I−22の合成
【化88】
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【0270】
ステップ1: 2−(クロロメチル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン
【化89】
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DME(10mL)中のピリジン−2−アミン(5g、53.13mmol、1当量)の溶液に、1,3−ジクロロプロパン−2−オン(13.49g、106.25mmol、2当量)を添加した。混合物を20℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をEtOH(50mL)に溶解し、次いで90℃で16時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSが検出されたことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物を炭酸ナトリウムの飽和溶液(100mL)で加水分解した。反応混合物をDCM(60mL×3)で抽出し、合わせ、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、2−(クロロメチル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン(8.85g、粗製)を得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.14 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.70-7.59 (m, 2H), 7.26-7.20 (m, 1H), 6.85 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 4.79 (s, 2H); ES-LCMS m/z 167.2, 169.5 [M+H]+.
【0271】
ステップ2: 2−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルアセトニトリル
【化90】
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DMSO(50mL)中の2−(クロロメチル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン(3g、18.01mmol、1当量)およびKCN(1.52g、23.41mmol、1.3当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。次いで、混合物をN雰囲気下、80℃で16時間撹拌した。LC−MSは、27%の出発物質が残っており、17%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物を水(200mL)でクエンチし、次いでEtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=1/0〜10/1、TLC:DCM/MeOH=10/1、R=0.49)により精製して、2−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルアセトニトリル(200mg、890.75umol、収率5.0%、純度70%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.59-8.49 (m, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.55-7.49 (m, 1H), 7.28-7.11 (m, 1H), 6.92-6.85 (m, 1H), 4.12 (s, 3H); ES-LCMS m/z 158.1 [M+H]+.
【0272】
ステップ3: 2−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルエタンアミン
【化91】
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THF(5mL)中の2−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルアセトニトリル(100mg、445.37umol、1当量)の溶液に、BH−MeS(10M、445.37uL、10当量)を添加した。LC−MSが、出発物質が完全に消費され、所望のMSが検出されたことを示すまで、混合物を80℃で2時間撹拌した。反応混合物を10℃にてMeOHでクエンチし、続いて80℃で1時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮して、2−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルエタンアミン(71.8mg、粗製)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.82-8.61 (m, 1H), 8.21-8.06 (m, 1H), 8.02-7.61 (m, 2H), 7.52-7.21 (m, 1H), 3.61-3.38 (m, 2H), 3.35-3.28 (m, 2H); ES-LCMS m/z 162.1 [M+H]+.
【0273】
ステップ4: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−(2−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルエチル)−9−イソプロピル−プリン−6−アミン(I−22)
【化92】
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i−PrOH(5mL)中の6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン(50mg、164.55umol、1当量)の溶液に、DIEA(106.33mg、822.73umol、143.31uL、5当量)および2−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルエタンアミン(71.8mg、445.40umol、2.71当量)を添加した。混合物を90℃で16時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Kinetex XB−C18 150mm×30mm、5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:10%〜38%、12分)により精製し、所望の画分を凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−(2−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルエチル)−9−イソプロピル−プリン−6−アミン(22.38mg、41.71umol、収率25.4%、純度98%、3HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.62 (s, 1H), 9.36 (s, 1H), 9.18-8.90 (m, 2H), 8.71 (d, J = 6.2 Hz, 1H), 8.17 (s, 1H), 7.96-7.76 (m, 2H), 7.43 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 5.16 (s, 1H), 4.30 (s, 2H), 3.43 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 1.75 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 417.1 [M+H]+.
(実施例11)
【0274】
I−20の合成
【化93】
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【0275】
合成スキーム:
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
【0276】
ステップ1: 4,6−ジクロロ−2−ヨード−ピリミジン
【化95】
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アセトニトリル(40mL)中の4,6−ジクロロピリミジン−2−アミン(5g、30.49mmol、1当量)の溶液に、CH(8.98g、33.54mmol、2.71mL、1.1当量)および亜硝酸イソペンチル(17.86g、152.45mmol、20.53mL、5.0当量)を添加した。混合物を80℃で3.5時間撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、アセトニトリルを除去した。残留物をEtOAc(50mL)で希釈し、NaSO溶液(50mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜10/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.90)により精製して、4,6−ジクロロ−2−ヨード−ピリミジン(6.32g、22.60mmol、収率74.1%、純度98.3%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.79-7.76 (m, 1H); ES-LCMS m/z 274.7, 276.8 [M+H]+.
【0277】
ステップ2: 4,6−ジクロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピリミジン
【化96】
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1,4−ジオキサン(6mL)および水(1.2mL)中の4,6−ジクロロ−2−ヨード−ピリミジン(500mg、1.79mmol、1当量)、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(251.96mg、1.79mmol、1当量)、NaCO(568.55mg、5.36mmol、3.0当量)およびPd(dppf)Cl(130.84mg、178.81umol、0.1当量)を、マイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、80℃で30分間加熱した。LCMSは、53%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物をEtOAc(30mL)で希釈し、セライトのパッドに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.80)により精製して、4,6−ジクロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピリミジン(165mg、676.08umol、収率37.8%、純度100%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.36 (s, 1H), 8.67 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.52-8.44 (m, 1H), 7.76 (s, 1H); ES-LCMS m/z 243.9, 245.9 [M+H]+.
【0278】
ステップ3: 6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−4−アミン
【化97】
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i−PrOH(10mL)中の4,6−ジクロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピリミジン(165mg、676.08umol、1.0当量)の溶液に、DIEA(262.13mg、2.03mmol、353.28uL、3.0当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(108.32mg、676.08umol、1.0当量)を添加した。混合物を50℃で3時間撹拌した。LCMSは、88%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物を濃縮して、6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−4−アミン(240mg、粗製)を褐色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.31-9.23 (m, 1H), 8.86-8.20 (m, 2H), 8.11 (s, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.57 (dd, J = 7.8, 11.8 Hz, 1H), 7.42-7.29 (m, 1H), 7.26-7.17 (m, 1H), 7.13-6.93 (m, 2H), 6.55 (s, 1H), 3.83-3.70 (m, 2H), 3.04-2.95 (m, 2H); ES-LCMS m/z 368.0, 369.0 [M+H]+.
【0279】
ステップ4: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N6−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−N4−イソプロピル−ピリミジン−4,6−ジアミン(I−20)
【化98】
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6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−4−アミン(60mg、140.62umol、1.0当量)、プロパン−2−アミン(1.03g、17.46mmol、1.5mL、124.16当量)およびDIEA(90.87mg、703.10umol、122.46uL、5.0当量)を、i−PrOH(3mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、125℃で6時間加熱した。LCMSは、66%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、i−PrOHを除去した。残留物を分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:25%〜55%、10分)により精製し、所望の画分を凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N6−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−N4−イソプロピル−ピリミジン−4,6−ジアミン(19.11mg、38.19umol、収率27.16%、純度99.90%、3HCl塩)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.99 (s, 1H), 8.75 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.62 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.31 (s, 1H), 7.17-6.98 (m, 4H), 3.73 (s, 2H), 3.13 (t, J = 6.4 Hz, 3H), 1.21 (s, 6H); ES-LCMS m/z 391.3 [M+H]+.
(実施例12)
【0280】
I−15の合成
【化99】
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【0281】
合成スキーム:
【化100】
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【0282】
ステップ1: 1−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル−N,N−ジメチル−メタンアミン
【化101】
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n−BuOH(5mL)中のイミダゾ[1,2−a]ピリジン(500mg、4.23mmol、1当量)、N−メチルメタンアミン(414.16mg、5.08mmol、1.2当量、HCl)、およびHCHO(412.16mg、5.08mmol、378.13uL、水中37%、1.2当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。次いで、混合物をN雰囲気下、120℃で3時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、1−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル−N,N−ジメチル−メタンアミン(742mg、粗製)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.85 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.27 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.85-7.73 (m, 2H), 7.68 (s, 1H), 4.41 (s, 2H), 2.64 (s, 6H); ES-LCMS m/z 176.2 [M+H]+.
【0283】
ステップ2: 2−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルアセトニトリル
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
THF(6mL)中の1−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル−N,N−ジメチル−メタンアミン(742.00mg、4.23mmol、1当量)の溶液に、硫酸ジメチル(534.10mg、4.23mmol、401.58uL、1当量)を滴下添加した。得られた混合物を70℃で30分間加熱した。溶媒を除去し、残留物をHO(5mL)に溶解した。混合物に、KCN(303.30mg、4.66mmol、1.1当量)を添加し、混合物を110℃で3時間加熱した。LC−MSは、27%の出発混合物が残っており、33%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物をNaHCO(30mL)の添加によりクエンチし、次いでEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=1/0〜10/1、TLC:DCM/MeOH=10/1、R=0.48)により精製して、2−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルアセトニトリル(900mg、収率50.4%、純度87.6%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.39 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.32 (ddd, J = 1.1, 6.7, 9.0 Hz, 1H), 7.06 (dt, J = 0.9, 6.8 Hz, 1H), 4.47 (s, 2H); ES-LCMS m/z 158.1 [M+H]+.
【0284】
ステップ3: 2−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルエタンアミン
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
THF(8mL)中の2−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルアセトニトリル(80mg、421.70umol、1当量)の溶液に、BH−MeS(10M、421.70uL、10当量)を滴下添加した。混合物を70℃で2時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSが検出されたことを示した。反応混合物をMeOH(20mL)およびHCl/MeOH(4M、0.1mL)の添加によりゆっくりとクエンチし、続いて70℃で3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、2−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルエタンアミン(68mg、粗製)を無色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.48-8.43 (m, 1H), 7.89-7.65 (m, 1H), 7.69-7.44 (m, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.26-7.17 (m, 1H), 3.17-3.10 (m, 2H), 3.09-3.01 (m, 2H); ES-LCMS m/z 162.1 [M+H]+.
【0285】
ステップ4: 6−クロロ−9−イソプロピル−プリン−2−アミン
【化104】
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DMSO(220mL)中の6−クロロ−9H−プリン−2−アミン(27g、159.22mmol、1当量)の溶液に、KCO(66.02g、477.67mmol、3当量)および2−ブロモプロパン(97.92g、796.12mmol、74.75mL、5当量)を添加した。混合物を15℃で88時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を水(1000mL)の添加によりクエンチし、次いでEtOAc(500mL×3)で抽出した。合わせた有機層を水(100mL×2)、ブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を黄色固体として得た。残留物をPE/EtOAc(5/1、500mL)とともに添加し、次いで15℃で2時間撹拌した。スラリーを濾過し、ケーキをPE(30mL×2)ですすいだ。固体を収集し、真空中で乾燥させて、粗製の6−クロロ−9−イソプロピル−プリン−2−アミン(28g、130.97mmol、収率82.2%、純度99%)を薄黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.84 (s, 1H), 5.20 (s, 2H), 4.74-4.64 (m, 1H), 1.57 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 212.0, 214.0 [M+H]+.
【0286】
ステップ5: 6−クロロ−2−ヨード−9−イソプロピル−プリン
【化105】
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THF(400mL)中の6−クロロ−9−イソプロピル−プリン−2−アミン(10g、46.78mmol、1当量)、I(11.87g、46.78mmol、1当量)、CuI(8.91g、46.78mmol、1当量)、およびCH(125.28g、467.75mmol、37.73mL、10当量)の混合物に、亜硝酸イソペンチル(16.44g、140.33mmol、18.89mL、3当量)を添加した。混合物を70℃で3時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSが検出されたことを示した。反応混合物をセライトに通して濾過し、ケーキをEtOAc(100mL×2)ですすいだ。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をEtOAc(300mL)で希釈し、NaSO(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.58)により精製して、6−クロロ−2−ヨード−9−イソプロピル−プリン(12.5g、31.39mmol、収率67.1%、純度81%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.09 (s, 1H), 4.98-4.82 (m, 1H), 1.63 (d, J = 7.0 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 322.8, 324.8 [M+H]+.
【0287】
ステップ6: 6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(50mL)およびHO(10mL)中の6−クロロ−2−ヨード−9−イソプロピル−プリン(3g、8.28mmol、1当量)、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(1.17g、8.28mmol、1当量)、Pd(dppf)Cl(302.86mg、413.91umol、0.05当量)およびCsCO(2.70g、8.28mmol、1当量)を脱気し、次いでN下、80℃で16時間加熱した。LCMSは、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物をHO(100mL)に注ぎ入れ、次いでEtOAc(80mL×3)で抽出した。有機相をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.58)により精製して、6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン(1.71g、5.63mmol、収率68.0%、純度96%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.54 (s, 1H), 8.58 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.48 (td, J = 2.1, 9.5 Hz, 1H), 8.21 (s, 1H), 5.10-4.93 (m, 1H), 1.73 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 292.0, 294.0 [M+H]+.
【0288】
ステップ7: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−(2−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルエチル)−9−イソプロピル−プリン−6−アミン(I−15)
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(5mL)中の6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン(50mg、164.55umol、1当量)、および2−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルエタンアミン(68mg、421.83umol、2.56当量)の溶液に、DIEA(106.33mg、822.73umol、143.31uL、5当量)を添加した。混合物を95℃で16時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMS(m/z=M/2+H)が検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を分取HPLC(カラム:Phenomenex Kinetex XB−C18 150mm×30mm、5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:7%〜37%、12分)により精製し、所望の画分を凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−(2−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルエチル)−9−イソプロピル−プリン−6−アミン(34.09mg、63.53umol、収率38.6%、純度98%、3HCl塩)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.50 (s, 1H), 9.33 (s, 1H), 9.03-8.88 (m, 3H), 8.00 (s, 1H), 7.96-7.88 (m, 1H), 7.86-7.79 (m, 1H), 7.54 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 5.21-5.07 (m, 1H), 4.32 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.58 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 1.74 (d, J = 6.6 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 416.9 [M+H]+.
(実施例13)
【0289】
I−1の合成
【化108】
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【0290】
合成スキーム:
【化109】
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【0291】
ステップ1: 3−イソプロピル−4−ニトロ−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【化110】
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発煙HNO(700.00mg、11.11mmol、0.5mL、1.71当量)および発煙HSO(1.88g、18.76mmol、1.02mL、純度98%、2.89当量)の氷浴および撹拌溶液に、3−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(1g、6.49mmol、1当量)を0℃で5分間かけて少量ずつ添加した。添加後、混合物をこの温度で1時間、次いで100℃で6時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。混合物を氷水(30g)に注ぎ入れ、白色沈殿物を濾過し、乾燥させて、3−イソプロピル−4−ニトロ−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(700mg、3.20mmol、収率49.36%、純度91.1%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 3.56 (spt, J = 7.0 Hz, 1H), 1.35 (d, J = 7.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 200.1 [M+H]+.
【0292】
ステップ2: 3−イソプロピル−4−ニトロ−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド
【化111】
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DCM(15mL)およびDMF(0.1mL)中の3−イソプロピル−4−ニトロ−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(700mg、3.20mmol、1当量)の溶液に、塩化オキサリル(1.22g、9.61mmol、840.83uL、3当量)を5分間かけて滴下添加した。添加後、混合物を15℃で1時間撹拌し、次いで得られた混合物を濃縮した。残留物をTHF(10mL)に溶解し、0℃に冷却した。NH・HO(9.75g、77.90mmol、10.71mL、純度28%、24.33当量)を滴下添加した。添加後、混合物を15℃で1時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をEtOAc(50mL)で希釈し、EtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、3−イソプロピル−4−ニトロ−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(0.6g、2.91mmol、収率90.96%、純度96.2%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 3.68-3.60 (m, 1H), 1.34 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 199.1 [M+H]+.
【0293】
ステップ3: 4−アミノ−3−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド
【化112】
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MeOH(20mL)中の3−イソプロピル−4−ニトロ−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(600mg、2.91mmol、1当量)の混合物に、Pd/C(10%、0.1g)をN下で添加した。懸濁液を真空下で脱気し、Hで数回パージした。混合物をH(15psi)下、15℃で3時間撹拌した。TLC(PE/EA=1/1、R=0.1)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮して、4−アミノ−3−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(500mg、2.68mmol、収率91.86%、純度90%)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 3.02 (spt, J = 7.0 Hz, 1H), 1.27 (d, J = 7.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 169.1 [M+H]+.
【0294】
ステップ4: 3−イソプロピル−1,4−ジヒドロピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5,7−ジオン
【化113】
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DMF(10mL)中の4−アミノ−3−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(500mg、2.68mmol、1当量)の溶液に、CDI(477.20mg、2.94mmol、1.1当量)を添加し、混合物を80℃で12時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を濃縮して、3−イソプロピル−1,4−ジヒドロピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5,7−ジオン(550mg、粗製)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 3.22-3.13 (m, 1H), 1.30 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 195.1 [M+H]+.
【0295】
ステップ5: 5,7−ジクロロ−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン
【化114】
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POCl(10mL)中の3−イソプロピル−1,4−ジヒドロピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5,7−ジオン(500mg、2.57mmol、1当量)の溶液を、100℃で2時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をEtOAc(50mL)で希釈し、pHを8に調整し、EtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);4g SepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、15mL/分で0〜30%酢酸エチル/石油エーテル勾配の溶離液)により精製して、5,7−ジクロロ−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン(110mg、442.22umol、収率17.18%、純度92.9%)を白色固体として得た。1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 10.39 (br s, 1H), 3.51 (spt, J = 6.9 Hz, 1H), 1.47 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 231.3, 233.3 [M+H]+.
【0296】
ステップ6: 5−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−アミン
【化115】
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i−PrOH(5mL)中の5,7−ジクロロ−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン(110mg、442.22umol、1当量)、2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(85.02mg、530.67umol、1.2当量)の溶液に、DIEA(171.46mg、1.33mmol、231.08uL、3当量)を添加した。混合物を8℃で16時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、5−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−アミン(160mg、392.29umol、収率88.71%、純度87%)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.67 (br s, 1H), 7.35 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.14-7.08 (m, 2H), 7.04-6.98 (m, 1H), 3.94 (q, J = 6.2 Hz, 2H), 3.43 (br s, 1H), 3.17 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 1.39 (s, 6H); ES-LCMS m/z 355.2, 357.1 [M+H]+.
【0297】
ステップ7: 5−(5−フルオロ(Fuoro)−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−アミン(I−1)
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(2mL)および水(0.5mL)中の5−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−アミン(80mg、196.15umol、1当量)、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(33.17mg、235.38umol、1.2当量)、CsCO(159.77mg、490.37umol、2.5当量)の混合物に、Pd(dppf)Cl(7.18mg、9.81umol、0.05当量)をN下で添加した。混合物をマイクロ波下、N下、120℃で30分間撹拌した。LC−MSは、82.5%の生成物が検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をDCM(20mL)で希釈し、DCM(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:40%〜70%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−アミン(66.84mg、123.15umol、収率62.78%、純度96.7%、3HCl塩)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.93 (s, 1H), 8.74 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.01 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.04 (s, 1H), 6.94 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 6.88-6.81 (m, 1H), 4.18 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 3.57 (d, J = 7.0, 13.9 Hz, 1H), 3.21 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 1.44 (d, J = 7.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 415.9 [M+H]+.
(実施例14)
【0298】
I−9の合成
【化117】
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【0299】
合成スキーム:
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
【0300】
ステップ1: N,N−ジメチル−1−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)メタンアミン
【化119】
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n−BuOH(15mL)中の1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン(900mg、7.62mmol、1当量)の溶液に、HCHO(680.06mg、8.38mmol、623.91uL、水中37%、1.1当量)およびN−メチルメタンアミン塩酸塩(695.78mg、8.53mmol、1.12当量)を添加した。混合物を120℃で3時間撹拌した。TLC(DCM/MeOH=10/1、R=0.06)は、出発物質が完全に消費され、1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、N,N−ジメチル−1−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)メタンアミン(1.85g、粗製)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.83 (d, J = 1.1 Hz, 1H), 8.22 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.91 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 4.56 (s, 2H), 2.87 (s, 6H); ES-LCMS m/z 176.2 [M+H]+.
【0301】
ステップ2: 2−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)アセトニトリル
【化120】
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THF(20mL)中のN,N−ジメチル−1−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)メタンアミン(2.75g、8.55mmol、1当量)の溶液に、硫酸ジメチル(1.08g、8.55mmol、810.81uL、1.0当量)を滴下添加した。得られた混合物を70℃で30分間撹拌した。THFを除去し、残留物を水(15mL)に溶解した。混合物に、KCN(612.44mg、9.40mmol、1.1当量)を添加し、混合物を110℃で3時間撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を水(40mL)で希釈し、EtOAc(45mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、2−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)アセトニトリル(417.0mg、粗製)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.70 (s, 1H), 8.13 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 7.58 (s, 1H), 4.01 (s, 2H); ES-LCMS m/z 158.1 [M+H]+.
【0302】
ステップ3: 2−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)エタンアミン
【化121】
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THF(20mL)中の2−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)アセトニトリル(417.0mg、2.65mmol、1当量)の溶液に、BH−MeS(10M、2.65mL、10当量)を添加した。混合物を70℃で2時間撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、1つの主ピークが検出されたことを示した。MeOH(50mL)を反応混合物中に滴下添加し、これを70℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、2−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)エタンアミン(423.9mg、粗製)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.71-8.59 (m, 1H), 8.08-8.00 (m, 1H), 7.73-7.64 (m, 1H), 7.63-7.53 (m, 1H), 3.09-2.92 (m, 4H); ES-LCMS m/z 162.1 [M+H]+.
【0303】
ステップ4: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−N−[2−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)エチル]プリン−6−アミン(I−9)
【化122】
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i−PrOH(5mL)中の6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン(49.35mg、148.88umol、1.0当量)の溶液に、DIEA(57.72mg、446.64umol、77.79uL、3.0当量)および2−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)エタンアミン(72.00mg、446.64umol、3.0当量)を添加した。混合物を50℃で15時間撹拌した。LCMSは、71%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、i−PrOHを除去した。残留物を分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:30%〜60%、10分)により精製し、所望の画分を凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−N−[2−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)エチル]プリン−6−アミン(11.84mg、21.76umol、収率14.62%、純度96.66%、3HCl塩)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.54 (s, 1H), 9.36 (s, 1H), 9.05-8.98 (m, 2H), 8.96 (s, 1H), 8.27-8.22 (m, 1H), 8.21-8.16 (m, 2H), 5.15 (td, J = 6.7, 13.6 Hz, 1H), 4.21 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.39 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 1.74 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 417.0 [M+H]+.
(実施例15)
【0304】
I−11の合成
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
【0305】
合成スキーム:
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
【0306】
ステップ1: N−(2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル)−2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−9−イソプロピル−9H−プリン−6−アミン(I−11)
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(2mL)中の6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン(50mg、150.83umol、1当量)の溶液に、DIEA(97.47mg、754.17umol、131.36uL、5当量)および2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(45.29mg、150.83umol、1当量、シュウ酸)を添加した。混合物を50℃で16時間撹拌した。LCMSは、65%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:50%〜80%、10分)により精製し、所望の画分を凍結乾燥して、N−(2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル)−2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−9−イソプロピル−9H−プリン−6−アミン(53.81mg、収率36.8%、純度100%、3HCl塩)を薄黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.36 (s, 1H), 8.85 (s, 1H), 8.76 (s, 1H), 8.61 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.95 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.49 (t, J = 10.2 Hz, 1H), 5.11-4.99 (m, 1H), 4.03 (s, 2H), 3.08 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 2.31 (s, 3H), 1.70 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 466.0 [M+H]+.
(実施例16)
【0307】
I−14の合成
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
【0308】
合成スキーム:
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
【0309】
ステップ1: tert−ブチル(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)カルバメート
【化128】
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無水DCM(30mL)中の2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(2.8g、17.48mmol、1当量)の溶液に、TEA(5.31g、52.44mmol、7.30mL、3当量)および(Boc)O(4.58g、20.98mmol、4.82mL、1.2当量)を添加した。混合物を15℃で3時間撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。HO(20mL)を添加し、混合物をDCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=2/1、R=0.45)上で精製して、tert−ブチル(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)カルバメート(3.55g、13.50mmol、収率77.2%、純度99%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.13 (br s, 1H), 7.61 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.24-7.16 (m, 1H), 7.16-7.08 (m, 1H), 7.00 (s, 1H), 4.59 (br s, 1H), 3.47 (q, J = 6.4 Hz, 2H), 2.96 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 1.46 (s, 9H); ES-LCMS m/z 283.0 [M+Na]+.
【0310】
ステップ2: tert−ブチル(2−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル)カルバメート
【化129】
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THF(30mL)中のtert−ブチルN−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]カルバメート(1.5g、5.70mmol、1当量)の溶液に、NaH(456.30mg、11.41mmol、純度60%、2.0当量)を5分間かけて0℃で添加した。添加後、混合物をこの温度で20分間撹拌し、次いでMeI(809.67mg、5.70mmol、355.12uL、1.0当量)を0℃で滴下添加した。得られた混合物を10℃で2時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R=0.49)は、出発物質が完全に消費され、2つの新しいスポットが形成されたことを示した。反応混合物を10℃で水(50mL)の添加によりクエンチし、次いでEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EA=1/0〜3/1、TLC:PE/EA=3/1、R=0.49)により精製して、tert−ブチルN−[2−(1−メチルインドール−3−イル)エチル]カルバメート(900mg、収率50.4%、純度87.6%)を無色油状物として得た;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.98 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.74-7.57 (m, 2H), 7.55-7.43 (m, 1H), 4.99 (br s, 1H), 4.13 (s, 3H), 3.89-3.81 (m, 2H), 3.32 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 1.82 (s, 9H); ES-LCMS m/z 219.0 [M-t-Bu+H]+.
【0311】
ステップ3: 2−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン
【化130】
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DCM(20mL)中のtert−ブチルN−[2−(1−メチルインドール−3−イル)エチル]カルバメート(700mg、2.24mmol、1当量)の溶液に、HCl/MeOH(4M、5mL、8.95当量)を添加した。混合物を10℃で4時間撹拌した。TLC(EtOAc、R=0.0)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、粗製の2−(1−メチルインドール−3−イル)エタンアミン(500mg、粗製、2HCl)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.58 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.20 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.14-7.04 (m, 2H), 3.78 (s, 3H), 3.27-3.19 (m, 2H), 3.15-3.07 (m, 2H); ES-LCMS m/z 175.1 [M+H]+.
【0312】
ステップ4: 2−クロロ−9−イソプロピル−N−(2−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル)−9H−プリン−6−アミン
【化131】
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i−PrOH(10mL)中の2,6−ジクロロ−9−イソプロピル−プリン(200mg、827.24umol、1当量)の溶液に、DIEA(855.30mg、6.62mmol、1.15mL、8当量)および2−(1−メチルインドール−3−イル)エタンアミン(306.70mg、992.69umol、1.2当量、2HCl)を添加した。混合物を50℃で14時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、i−PrOH(10mL)を除去し、残留物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/1、TLC:PE/EtOAc=1/2、R=0.62)により精製して、2−クロロ−9−イソプロピル−N−[2−(1−メチルインドール−3−イル)エチル]プリン−6−アミン(250mg、収率81.9%、純度100%)を無色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.48-8.19 (m, 2H), 7.73 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.25-6.94 (m, 3H), 4.70-4.58 (m, 1H), 3.77-3.64 (m, 5H), 3.06-2.91 (m, 2H), 1.50 (d, J = 6.5 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 369.1, 371.1 [M+H]+.
【0313】
ステップ5: 2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−9−イソプロピル−N−(2−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル)−9H−プリン−6−アミン(I−14)
【化132】
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2−クロロ−9−イソプロピル−N−[2−(1−メチルインドール−3−イル)エチル]プリン−6−アミン(100mg、271.10umol、1当量)、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(95.50mg、677.76umol、2.5当量)、Pd(dppf)Cl(19.84mg、27.11umol、0.1当量)およびCsCO(264.99mg、813.31umol、3.0当量)を、1,4−ジオキサン(3mL)およびHO(0.6mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、120℃で30分間加熱した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をEtOAc(50mL)に溶解し、SiOに通して濾過した。ケーキをEtOAc(10mL×2)ですすいだ。合わせた有機層を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:55%〜85%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−N−[2−(1−メチルインドール−3−イル)エチル]プリン−6−アミン(53.81mg、収率36.8%、純度100%、3HCl塩)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.36 (s, 1H), 9.11 (br s, 1H), 8.84 (s, 1H), 8.75 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.20 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.07 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.02-6.93 (m, 2H), 5.09 (td, J = 6.8, 13.6 Hz, 1H), 4.16-4.10 (m, 2H), 3.61 (s, 3H), 3.20 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 1.72 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 430.2 [M+H]+.
(実施例17)
【0314】
I−7の合成
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
【0315】
合成スキーム:
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
【0316】
ステップ1: N,N−ジメチル−1−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)メタンアミン
【化135】
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n−BuOH(5mL)中の1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(500mg、4.23mmol、1当量)の溶液に、HCHO(377.65mg、4.65mmol、346.47uL、水中37%、1.1当量)およびN−メチルメタンアミン(379.43mg、4.65mmol、1.1当量、HCl塩)を添加した。混合物を120℃で3時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、N,N−ジメチル−1−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)メタンアミン(559.7mg、粗製)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.32 (dd, J = 1.1, 4.6 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.16 (dd, J = 4.8, 8.3 Hz, 1H), 3.80 (s, 2H), 2.28 (s, 6H); ES-LCMS m/z 176.1 [M+H]+.
【0317】
ステップ2: 2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)アセトニトリル
【化136】
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THF(1.5mL)中のN,N−ジメチル−1−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)メタンアミン(200.00mg、1.14mmol、1当量)の溶液に、硫酸ジメチル(143.96mg、1.14mmol、108.24uL、1.0当量)を滴下添加した。得られた混合物を70℃で30分間撹拌した。溶媒を除去し、残留物を水(1.2mL)に溶解した。混合物に、KCN(81.76mg、1.26mmol、1.1当量)を添加し、混合物を110℃で3時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を水(5mL)で希釈し、EtOAc(15mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)アセトニトリル(131.7mg、662.72umol、収率58.1%、純度79.1%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.37-8.29 (m, 1H), 7.87-7.78 (m, 1H), 7.64-7.51 (m, 1H), 7.25-7.14 (m, 1H), 4.01 (d, J = 0.9 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 158.1 [M+H]+.
【0318】
ステップ3: 2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エタンアミン
【化137】
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THF(10mL)中の2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)アセトニトリル(131.70mg、662.72umol、1当量)の溶液に、BH−MeS(1mL、MeS中10M)を滴下添加した。反応混合物を70℃で2時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、1つの主ピークが検出されたことを示した。MeOH(30mL)を滴下添加し、混合物を70℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エタンアミン(50.00mg、粗製)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.30 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.16 (dd, J = 4.6, 8.2 Hz, 1H), 3.35 (s, 2H), 3.03 (s, 2H); ES-LCMS m/z 162.2 [M+H]+.
【0319】
ステップ4: 2−クロロ−9−イソプロピル−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エチル]プリン−6−アミン
【化138】
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i−PrOH(10mL)中の2,6−ジクロロ−9−イソプロピル−プリン(76.49mg、320.46umol、1.2当量)の溶液に、DIEA(172.57mg、1.34mmol、232.57uL、5.0当量)および2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エタンアミン(50.00mg、267.05umol、1当量)を添加した。混合物を50℃で12時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、55%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物を分取TLC(SiO、DCM/MeOH=10/1、R=0.65)により精製して、2−クロロ−9−イソプロピル−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エチル]プリン−6−アミン(25.00mg、70.26umol、収率26.3%、純度100%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.30 (dd, J = 1.3, 4.8 Hz, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.77 (dd, J = 1.1, 8.2 Hz, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.14 (dd, J = 4.8, 8.3 Hz, 1H), 4.79-4.68 (m, 1H), 3.96-3.87 (m, 2H), 3.20 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 1.56 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 356.1, 358.1 [M+H]+.
【0320】
ステップ5: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エチル]プリン−6−アミン(I−7)
【化139】
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2−クロロ−9−イソプロピル−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エチル]プリン−6−アミン(25.00mg、70.26umol、1当量)、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(24.75mg、175.65umol、2.5当量)、CsCO(68.68mg、210.78umol、3.0当量)およびPd(dppf)Cl(5.14mg、7.03umol、0.1当量)を、1,4−ジオキサン(2mL)および水(0.4mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、120℃で30分間加熱した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、60%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物をEtOAc(10mL)で希釈し、セライトのパッドに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件、カラム:Phenomenex Kinetex XB−C18 150mm×30mm、5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:5%〜35%、12分)により精製し、所望の画分を凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エチル]プリン−6−アミン(8.83mg、16.14umol、収率23.0%、純度96.1%、3HCl塩)を白色固体として得た;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.37 (s, 1H), 8.92 (s, 1H), 8.78 (s, 1H), 8.69 (s, 1H), 8.51 (s, 1H), 8.43 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.59 (s, 1H), 5.06 (td, J = 6.8, 13.6 Hz, 1H), 4.22 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.38 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 1.70 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 417.2 [M+H]+.
(実施例18)
【0321】
I−13の合成
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
【0322】
合成スキーム:
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
【0323】
ステップ1: N−(2−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)エチル)−2−クロロ−9−イソプロピル−9H−プリン−6−アミン
【化142】
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i−PrOH(8mL)中の2,6−ジクロロ−9−イソプロピル−プリン(200mg、827.24umol、1当量)の溶液に、DIEA(106.91mg、827.24umol、144.09uL、1当量)および2−(ベンゾイミダゾール−1−イル)エタンアミン(160.02mg、992.69umol、1.2当量)を添加した。混合物を50℃で16時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮してi−PrOHを除去して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=1/0〜10/1、TLC:DCM/MeOH=10/1、R=0.33)により精製して、N−[2−(ベンゾイミダゾール−1−イル)エチル]−2−クロロ−9−イソプロピル−プリン−6−アミン(275mg、収率93.4%、純度100%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.98-7.71 (m, 2H), 7.54 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 7.38-7.18 (m, 2H), 6.77 (br s, 1H), 4.86-4.67 (m, 1H), 4.53 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 4.02 (br s, 2H), 1.69-1.46 (m, 6H); ES-LCMS m/z 356.1, 357.1 [M+H]+.
【0324】
ステップ2: N−(2−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)エチル)−2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−9−イソプロピル−9H−プリン−6−アミン(I−13)
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(5mL)およびHO(1mL)中のN−[2−(ベンゾイミダゾール−1−イル)エチル]−2−クロロ−9−イソプロピル−プリン−6−アミン(120mg、337.24umol、1当量)、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(95.04mg、674.49umol、2当量)、CsCO(329.64mg、1.01mmol、3.0当量)およびPd(dppf)Cl(12.34mg、16.86umol、0.05当量)を脱気し、Nで再充填した。混合物を80℃に12時間加熱した。LC−MSは、58%の所望の化合物を示した。反応混合物をHO(30mL)に注ぎ入れ、次いでEtOAc(20mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、ブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物を分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:38%〜68%、10分)により精製して、N−[2−(ベンゾイミダゾール−1−イル)エチル]−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン−6−アミン(31.40mg、収率22.4%、純度100%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.08 (br s, 1H), 8.43 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.17 (s, 1H), 8.15-7.95 (m, 2H), 7.67 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.26 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.17-7.00 (m, 1H), 4.88-4.83 (m, 1H), 4.62 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 4.20 (br s, 2H), 1.63 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 417.1 [M+H]+.
(実施例19)
【0325】
I−8の合成
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
【0326】
合成スキーム:
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
【0327】
ステップ1: 2,6−ジクロロ−9−イソプロピル−プリン
【化146】
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DMSO(160mL)中の2,6−ジクロロ−9H−プリン(20g、105.82mmol、1当量)の溶液に、KCO(73.13g、529.09mmol、5当量)および2−ブロモプロパン(65.07g、529.09mmol、49.67mL、5当量)を添加した。混合物を25℃で12時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=1/1、R=0.45)は、出発物質が完全に消費され、1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を水(200mL)で希釈し、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を水(80mL×3)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=5/1〜2/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.45)により精製して、2,6−ジクロロ−9−イソプロピル−プリン(3.52g、14.75mmol、収率13.9%、純度96.8%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.66 (s, 1H), 4.97-4.89 (m, 1H), 1.65 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 231.0, 232.9 [M+H]+.
【0328】
ステップ2: 2−クロロ−9−イソプロピル−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−3−イル)エチル]プリン−6−アミン
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(10mL)中の2,6−ジクロロ−9−イソプロピル−プリン(148.07mg、620.33umol、1当量)の溶液に、DIEA(400.86mg、3.10mmol、540.24uL、5.0当量)および2−(1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−3−イル)エタンアミン(100mg、620.33umol、1当量)を添加した。混合物を50℃で12時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、33%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、溶媒を除去した。残留物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=100/1〜5/1、TLC:DCM/MeOH=10/1、R=0.68)により精製して、2−クロロ−9−イソプロピル−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−3−イル)エチル]プリン−6−アミン(74.5mg、収率33.8%、粗製)を黄色固体として得た;ES−LCMSm/z356.0、357.0[M+H]
【0329】
ステップ3: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−3−イル)エチル]プリン−6−アミン(I−8)
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
2−クロロ−9−イソプロピル−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−3−イル)エチル]プリン−6−アミン(74.5mg、104.69umol、1当量)、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(36.88mg、261.72umol、2.5当量)、CsCO(102.33mg、314.06umol、3.0当量)およびPd(dppf)Cl(7.66mg、10.47umol、0.1当量)を、1,4−ジオキサン(3mL)および水(0.6mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、120℃で30分間加熱した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、56%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物をEtOAc(15mL)で希釈し、セライトのパッドに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件、カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:15%〜45%、10分)により精製し、所望の画分を凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−3−イル)エチル]プリン−6−アミン(22.19mg、42.20umol、収率40.3%、純度100%、3HCl塩)を白色固体として得た;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.53 (s, 1H), 9.31 (s, 2H), 9.00-8.94 (m, 2H), 8.28 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 7.85 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.79 (s, 1H), 5.14 (d, J = 6.7, 13.5 Hz, 1H), 4.23 (s, 2H), 3.41 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 1.74 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 417.2 [M+H]+.
(実施例20)
【0330】
I−21の合成
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
【0331】
合成スキーム:
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
【0332】
ステップ1: 4,6−ジクロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピリミジン
【化151】
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4,6−ジクロロ−2−ヨード−ピリミジン(1g、3.58mmol、1当量)、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(503.91mg、3.58mmol、1当量)、NaCO(1.14g、10.73mmol、3.0当量)およびPd(dppf)Cl(261.67mg、357.62umol、0.1当量)を、1,4−ジオキサン(14mL)および水(2.4mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、80℃で30分間加熱した。LCMSは、58%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、セライトのパッドに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜5/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.80)により精製して、4,6−ジクロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピリミジン(275mg、1.13mmol、収率37.8%、純度100%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.34 (t, J = 1.4 Hz, 1H), 8.66 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.51-8.43 (m, 1H), 7.75 (s, 1H); ES-LCMS m/z 243.9, 245.9 [M+H]+.
【0333】
ステップ2: 4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−6−イソプロポキシ−ピリミジン
【化152】
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THF(4mL)中のi−PrOH(14.78mg、245.85umol、18.82uL、1当量)の溶液に、NaH(11.80mg、295.02umol、鉱油中60%、1.2当量)を添加した。混合物を0℃で30分間撹拌した。4,6−ジクロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピリミジン(60mg、245.85umol、1.0当量)を上記溶液中に添加し、混合物を15℃で12時間撹拌した。LCMSは、83%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを水(30mL)で希釈し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−6−イソプロポキシ−ピリミジン(50mg、167.92umol、収率68.3%、純度89.9%)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.39-9.28 (m, 1H), 8.68-8.58 (m, 1H), 8.50-8.39 (m, 1H), 6.85 (s, 1H), 5.57 (m, 1H), 1.44 (d, J = 6.2 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 268.0, 270.0 [M+H]+.
【0334】
ステップ3: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−イソプロポキシ−ピリミジン−4−アミン(I−21)
【化153】
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i−PrOH(4mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−6−イソプロポキシ−ピリミジン(50mg、167.92umol、1.0当量)の溶液に、DIEA(65.11mg、503.76umol、87.74uL、3.0当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(134.52mg、839.60umol、5当量)を添加した。混合物を70℃で12時間撹拌した。LCMSは、出発物質が残っており、所望の化合物が存在しないことを示した。反応混合物をマイクロ波管内に添加し、マイクロ波下、125℃で3時間加熱した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、28%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:55%〜85%、10分)により精製し、所望の画分を凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−イソプロポキシ−ピリミジン−4−アミン(26.35mg、52.45umol、収率31.2%、純度99.7%、3HCl塩)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.15 (s, 1H), 8.66 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.32 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.13-6.95 (m, 3H), 5.69 (m, 1H), 5.04 (m, 1H), 3.78 (m, 2H), 3.09 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 1.40-1.33 (m, 6H); ES-LCMS m/z 392.1 [M+H]+.
(実施例21)
【0335】
I−23の合成
【化154】
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【0336】
合成スキーム:
【化155】
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【0337】
ステップ1: tert−ブチルN−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロ−フェニル)カルバメート
【化156】
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THF(50mL)中の2−ブロモ−4,6−ジフルオロ−アニリン(5g、24.04mmol、1当量)、BocO(15.74g、72.11mmol、16.57mL、3当量)、DMAP(293.67mg、2.40mmol、0.1当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージし、次いで混合物をN雰囲気下、70℃で16時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、ジ−BOC中間体が検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをMeOH(50mL)に溶解し、KCO(9.97g、72.11mmol、3当量)を添加した。混合物を70℃で4時間撹拌した。LC−MSは、中間体が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物に、水(100mL)を添加し、EtOAc(60mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物に、n−ヘプタン(100mL)を添加し、次いで15℃で1時間撹拌した。スラリーを濾過し、ケーキをn−ヘプタン(30mL×2)ですすぎ、真空中で乾燥させて、tert−ブチルN−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロ−フェニル)カルバメート(4.15g、13.47mmol、収率56.0%、純度100%)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.18 (td, J = 2.3, 7.7 Hz, 1H), 6.89 (dt, J = 2.8, 8.9 Hz, 1H), 5.91 (s, 1H), 1.51 (s, 9H); ES-LCMS m/z 251.9, 253.9 [M-t-Bu+H]+.
【0338】
ステップ2: tert−ブチルN−[2,4−ジフルオロ−6−(2−トリメチルシリルエチニル)フェニル]カルバメート
【化157】
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DMF(80mL)中のtert−ブチルN−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロ−フェニル)カルバメート(4g、12.98mmol、1当量)、エチニル(トリメチル)シラン(2.55g、25.96mmol、3.60mL、2.0当量)、TEA(3.94g、38.95mmol、5.42mL、3.0当量)、CuI(247.24mg、1.30mmol、0.1当量)およびPd(PPhCl(455.60mg、649.10umol、0.05当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージし、次いで混合物をN雰囲気下、100℃で16時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSが検出されたことを示した。反応混合物を水(300mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(200mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/1、TLC:PE/EtOAc=20/1、R=0.31)により精製して、tert−ブチルN−[2,4−ジフルオロ−6−(2−トリメチルシリルエチニル)フェニル]カルバメート(2.05g、5.04mmol、収率38.8%、純度80%)を黒褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.00-6.94 (m, 1H), 6.90-6.81 (m, 1H), 6.10 (s, 1H), 1.51 (s, 9H), 0.27 (m, 9H); ES-LCMS m/z 270.0 [M-t-Bu+H]+.
【0339】
ステップ3: 5,7−ジフルオロ−1H−インドール
【化158】
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EtOH(100mL)に、Na(791.23mg、34.42mmol、8当量)をゆっくりと添加した。15℃で1時間撹拌した後、tert−ブチルN−[2,4−ジフルオロ−6−(2−トリメチルシリルエチニル)フェニル]カルバメート(1.75g、4.30mmol、1当量)を上記溶液に添加した。混合物を85℃で16時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、EtOHを除去した。残留物に、水(100mL)を添加し、EtOAc(60mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/1、TLC:PE/EtOAc=20/1、R=0.17)により精製して、5,7−ジフルオロ−1H−インドール(410mg、1.87mmol、収率43.5%、純度70%)を黒色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.31 (s, 1H), 7.29-7.22 (m, 1H), 7.09 (dd, J = 2.1, 9.2 Hz, 1H), 6.73 (ddd, J = 2.2, 9.4, 11.1 Hz, 1H), 6.59-6.51 (m, 1H);ES−LCMS:正確な質量は判明しなかった。
【0340】
ステップ4: 5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−カルバルデヒド
【化159】
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DMFの溶液(10mL)に、POCl(350.46mg、2.29mmol、212.40uL、2.0当量)をN下、−20℃で10分間かけて滴下添加した。1時間撹拌した後、DMF(2mL)中の5,7−ジフルオロ−1H−インドール(250mg、1.14mmol、1当量)を上記溶液に添加し、その間、温度を−20℃未満に維持した。反応混合物を15℃に加温し、1時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSが検出されたことを示した。反応混合物をNaHCO(30mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.40)により精製して、5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−カルバルデヒド(200mg、993.71umol、収率86.9%、純度90%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, アセトン) δ ppm 11.74 (s, 1H), 10.06 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 8.38 (s, 1H), 7.74 (dd, J = 2.3, 9.0 Hz, 1H), 7.03 (ddd, J = 2.3, 9.5, 11.3 Hz, 1H); ES-LCMS m/z 182.1 [M+H]+.
【0341】
ステップ5: 5,7−ジフルオロ−3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−インドール
【化160】
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ニトロメタン(nitronethane)(8mL)中の5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−カルバルデヒド(200mg、993.71umol、1当量)の溶液に、NHOAc(229.79mg、2.98mmol、3.0当量)を添加した。混合物を110℃で16時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、ニトロメタンを除去した。残留物をEtOAc(50mL)で希釈し、水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、5,7−ジフルオロ−3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−インドール(160mg、599.56umol、収率60.3%、純度84%)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.23 (d, J = 13.6 Hz, 1H), 7.74-7.58 (m, 2H), 7.26-7.11 (m, 1H), 6.91-6.75 (m, 1H); ES-LCMS m/z 225.0 [M+H]+.
【0342】
ステップ6: 2−(5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン
【化161】
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THF(5mL)中の5,7−ジフルオロ−3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−インドール(50mg、187.36umol、1当量)の溶液に、LAH(1M、936.82uL、5当量)を0℃で滴下添加した。添加後、混合物を80℃で2時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物をTHF(50mL)で希釈し、0℃で水(0.05mL)、続いて10%NaOH(0.05mL)および水(0.15mL)の順次添加によりクエンチした。30分間撹拌した後、混合物をセライトに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、2−(5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(36mg、粗製)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.18 (s, 1H), 7.13-7.01 (m, 1H), 6.73-6.67 (m, 1H), 2.97-2.79 (m, 4H); ES-LCMS m/z 197.2 [M+H]+.
【0343】
ステップ7: N−[2−(5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−イル)エチル]−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン−6−アミン(I−23)
【化162】
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i−PrOH(3mL)中の6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン(50mg、164.55umol、1当量)の溶液に、DIEA(106.33mg、822.73umol、143.30uL、5当量)および2−(5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(35.51mg、181.00umol、1.1当量)を添加した。混合物を60℃で16時間撹拌した。LC−MSは、21%の出発物質が残っており、66%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮してi−PrOHを除去して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)ACN];B%:46%〜76%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、N−[2−(5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−イル)エチル]−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン−6−アミン(20.82mg、36.75umol、収率22.3%、純度99%、3HCl塩)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.45 (s, 1H), 9.20 (s, 1H), 8.90 (s, 1H), 8.83 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.24 (s, 1H), 7.11 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.67-6.58 (m, 1H), 5.11 (m, 1H), 4.13 (s, 2H), 3.17 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 1.73 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 452.2 [M+H]+.
(実施例22)
【0344】
I−16の合成
【化163】
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【0345】
合成スキーム:
【化164】
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【0346】
ステップ1: 5−フルオロピリジン−3−カルボニルクロリド
【化165】
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SOCl(57.40g、482.47mmol、35.00mL、9.73当量)中の5−フルオロピリジン−3−カルボン酸(7g、49.61mmol、1当量)の溶液に、DMF(0.1mL)を0℃で添加した。添加後、混合物を50℃で2時間撹拌した。TLC(PE/EA=1/1、R=0.75、MeOHを添加)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。混合物を濃縮して、5−フルオロピリジン−3−カルボニルクロリド(7g、粗製)を薄黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
【0347】
ステップ2: 5−フルオロピリジン−3−カルボキサミド
【化166】
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THF(10mL)中のNH・HO(31.85g、254.47mmol、35.00mL、純度28%、5.80当量)の溶液に、THF(30mL)中の5−フルオロピリジン−3−カルボニルクロリド(7g、43.87mmol、1当量)の溶液をN下、0℃で滴下添加した。混合物を15℃で1時間撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、溶媒を除去した。残留物をEtOAc(50mL)で希釈し、EtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、5−フルオロピリジン−3−カルボキサミド(6g、42.39mmol、収率96.6%、純度99.0%)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.87 (s, 1H), 8.62 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.06-8.01 (m, 1H); ES-LCMS m/z 141.1 [M+H]+.
【0348】
ステップ3: 5−フルオロピリジン−3−カルボニトリル
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(60mL)中の5−フルオロピリジン−3−カルボキサミド(6g、42.39mmol、1当量)およびTEA(6.43g、63.59mmol、8.85mL、1.5当量)の混合物に、TFAA(13.36g、63.59mmol、8.85mL、1.5当量)をN下、15℃で滴下添加した。混合物を15℃で12時間撹拌した。TLC(PE/EA=1/1、R=0.89)は、出発物質が完全に消費され、1つの新しいスポットが形成されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);24g SepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、30mL/分で0〜20%酢酸エチル/石油エーテル勾配の溶離液)により精製して、5−フルオロピリジン−3−カルボニトリル(4.7g、36.57mmol、収率86.3%、純度95.0%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.82-8.71 (m, 2H), 8.14-8.06 (m, 1H);ES−LCMS:正確な質量は判明しなかった。
【0349】
ステップ4: 5−フルオロ−N−(4−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリジン−3−カルボキサミジン
【化168】
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キシレン(20mL)中の5−フルオロピリジン−3−カルボニトリル(1.02g、7.91mmol、1当量)および4−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−アミン(880.27mg、6.33mmol、0.8当量)の混合物を、70℃で30分間撹拌した。次いで、AlMe(2M、4.75mL、1.2当量)を、上記混合物にN下、70℃で一度に添加した。混合物を100℃で15時間撹拌した。LC−MSは、16%の所望のMSが検出されたことを示した。混合物をMeOH(20mL)によりクエンチし、濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);12g SepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、30mL/分で0〜10%MeOH/DCMエーテル勾配の溶離液)により精製して、5−フルオロ−N−(4−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリジン−3−カルボキサミジン(600mg、1.94mmol、収率24.5%、純度80%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.96 (s, 1H), 8.54 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.11 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 7.34 (s, 1H), 3.06 (m, 1H), 1.25 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 248.1 [M+H]+.
【0350】
ステップ5: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オール
【化169】
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1,4−ジオキサン(10mL)およびTHF(5mL)中の5−フルオロ−N−(4−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリジン−3−カルボキサミジン(100mg、323.53umol、1当量)の混合物に、トリホスゲン(33.60mg、113.24umol、0.35当量)を添加し、次いで混合物を80℃で15時間撹拌した。LC−MSは、57.5%の所望のMSが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オール(88mg、粗製)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.90-8.85 (m, 2H), 8.18 (d, J = 2.3, 8.6 Hz, 1H), 7.66 (s, 1H), 3.04 (d, J = 6.9, 13.7 Hz, 1H), 1.26 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 274.3 [M+H]+.
【0351】
ステップ6: 4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン
【化170】
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POCl(8.1g、52.83mmol、4.91mL、164.04当量)中の2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オール(88mg、322.03umol、1当量)の混合物を、100℃で2時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、次いでDCM(20mL)で希釈し、DCM(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);12g SepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、30mL/分で0〜15%酢酸エチル/石油エーテル勾配の溶離液)により精製して、4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(15mg、49.78umol、収率15.5%、純度96.8%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.49 (s, 1H), 8.60 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.42 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 8.17 (s, 1H), 3.35 (d, J = 6.7, 13.9 Hz, 1H), 1.43 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 292.0, 294.0 [M+H]+.
【0352】
ステップ7: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(I−16)
【化171】
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i−PrOH(3mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(15mg、49.78umol、1当量)、DIEA(19.30mg、149.33umol、26.01uL、3当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(9.57mg、59.73umol、1.2当量)の混合物を、50℃で3時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Kinetex XB−C18 150mm×30mm、5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:55%〜85%、17分)により精製し、所望の画分を凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(6.17mg、11.70umol、収率23.5%、純度99.5%、3HCl)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.14 (s, 1H), 8.81 (br s, 1H), 8.56 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.69-7.63 (m, 1H), 7.18-7.12 (m, 1H), 7.00-6.94 (m, 3H), 4.04 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.27-3.20 (m, 1H), 3.17 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 1.37 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 416.2 [M+H]+.
(実施例23)
【0353】
I−24の合成
【化172】
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【0354】
合成スキーム:
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
【0355】
ステップ1: [5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]−モルホリノ−メタノン(I−24)
【化174】
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DCM(3mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(25mg、55.60μmol、1当量)の溶液に、HATU(31.71mg、83.40μmol、1.5当量)、TEA(11.25mg、111.20μmol、15.48uL、2当量)およびモルホリン(9.69mg、111.20μmol、9.79μL、2当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、25℃で12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、次いで水(30mL)を添加し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:40%〜70%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]−モルホリノ−メタノン(8.45mg、13.61μmol、収率24.4%、純度100%、3HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.24 (s, 1H), 8.66 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.55-8.48 (m, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.39 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.10-7.01 (m, 2H), 6.99-6.93 (m, 1H), 4.54 (br s, 1H), 3.80 (s, 8H), 3.37-3.34 (m, 1H), 3.20-3.05 (m, 1H), 3.04-2.87 (m, 2H), 2.36 (br s, 1H), 2.28 (d, J = 6.2 Hz, 1H); ES-LCMS m/z 512.3 [M+H]+.
(実施例24)
【0356】
I−25の合成
【化175】
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【0357】
合成スキーム:
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
【0358】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−メトキシ−N−メチル−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(I−25)
【化177】
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DCM(4mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(30mg、63.06μmol、1当量)の溶液に、HATU(35.97mg、94.59μmol、1.5当量)、TEA(12.76mg、126.12μmol、17.55μL、2当量)およびN−メトキシメタンアミン(12.30mg、126.12μmol、2当量、HCl)を添加した。混合物をN雰囲気下、20℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、次いで水(30mL)を添加した。混合物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。混合物を分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:40%〜70%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−メトキシ−N−メチル−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(15.98mg、26.86μmol、収率42.6%、純度100%、3HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.10 (s, 1H), 8.82 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.47 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.39 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.35-7.25 (m, 2H), 7.05 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 7.00-6.91 (m, 1H), 4.69 (br s, 1H), 3.87 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.18-2.95 (m, 4H), 2.37 (dd, J = 5.6, 10.2 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 486.2 [M+H]+.
(実施例25)
【0359】
I−26の合成
【化178】
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【0360】
合成スキーム:
【化179】
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【0361】
ステップ1: (3R)−N−(3−イソプロピル−5−フェニル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−26)
【化180】
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i−PrOH(2mL)中の7−クロロ−3−イソプロピル−5−フェニル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(60mg、218.15μmol、1当量)、(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(44.69mg、239.96μmol、1.1当量)、DIEA(84.58mg、654.44μmol、113.99μL、3当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージし、次いで混合物をN雰囲気下、80℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:35%〜65%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−(3−イソプロピル−5−フェニル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(45.09mg、91.19μmol、収率41.8%、純度100.0%、2HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.12 (s, 1H), 7.97 (d, J = 7.7 Hz, 2H), 7.68-7.50 (m, 3H), 7.39 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.27 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.09-7.01 (m, 1H), 7.00-6.92 (m, 1H), 6.78 (s, 1H), 4.56 (m, 1H), 3.39-3.33 (m, 2H), 3.16-2.90 (m, 3H), 2.53-2.07 (m, 2H), 1.39 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 422.2 [M+H]+.
(実施例26)
【0362】
I−27aの合成
【化181】
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【0363】
合成スキーム:
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
【0364】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−[(5S)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−27)
【化183】
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i−PrOH(3mL)中の4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−5−アミン(62mg、451.95μmol、1当量),7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(145.99mg、451.95μmol、1当量)およびDIEA(175.24mg、1.36mmol、236.17μL、3当量)の混合物を、90℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮乾固して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=20/0〜0/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.10)により精製した。所望の画分を減圧下で乾固させた。残留物を分取SFC(カラム:AD(250mm×30mm、5um);移動相:[0.1%NHO IPA];B%:35%〜35%、分)により分離して、ピーク1(Rt=5.226)およびピーク2(Rt=5.531)を得た。ピーク1を減圧下で濃縮乾固して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:20%〜50%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−[(5S)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(25.12mg、50.16μmol、収率11.1%、純度100.0%、3HCl)(Rt=5.226、[α]25.5=−18.573(MeOH中0.105g/100mL、ee%=97.4%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.08 (s, 1H), 8.83 (s, 1H), 8.77 (s, 1H), 8.47 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.07 (s, 1H), 4.72 (br s, 1H), 3.45-3.31 (m, 2H), 3.07-2.87 (m, 3H), 2.44-2.35 (m, 1H), 2.33-2.22 (m, 1H), 1.39 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 392.2 [M+H]+.
(実施例27)
【0365】
I−28aの合成
【化184】
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【0366】
合成スキーム:
【化185】
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【0367】
ステップ1: 2−(4−メトキシフェニル)プロパンニトリル
【化186】
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DCM(10mL)中の1−(4−メトキシフェニル)エタノール(2g、13.14mmol、1当量)の撹拌溶液に、DCM(10mL)中のTMSCN(2.61g、26.28mmol、3.29mL、2当量)およびトリブロモインジガン(tribromoindigane)(465.90mg、1.31mmol、0.1当量)の溶液を30分間かけて滴下添加した。次いで、得られた混合物を30℃で15分間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=10/1、R=0.55)は、所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜10/1、TLC:PE/EtOAc=10/1、R=0.55)により精製して、2−(4−メトキシフェニル)プロパンニトリル(1g、5.58mmol、収率42.5%、純度90.0%)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.27 (s, 2H), 6.97-6.86 (m, 2H), 3.91-3.79 (m, 4H), 1.63 (d, J = 7.3 Hz, 3H).
【0368】
ステップ2: 2−(4−メトキシフェニル)プロパン−1−アミン
【化187】
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MeOH(40mL)中の2−(4−メトキシフェニル)プロパンニトリル(800mg、4.47mmol、1当量)の溶液に、ラネーNi(0.5g)を添加した。混合物を脱気し、Hで3回パージし、混合物をH雰囲気下、30℃で5時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=10/1、R=0.10)は、反応物1がほとんど消費され、1つの新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=10/1〜5/1、TLC:DCM/MeOH=10/1、R=0.60)により精製して、2−(4−メトキシフェニル)プロパン−1−アミン(710mg、3.87mmol、収率86.6%、純度90.0%)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.13 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 6.87 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 3.80 (s, 3H), 2.88-2.69 (m, 3H), 1.23 (d, J = 6.8 Hz, 3H); ES-LCMS m/z 166.1 [M+H]+.
【0369】
ステップ3: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−[2−(4−メトキシフェニル)プロピル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン
【化188】
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i−PrOH(10mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(250mg、773.93μmol、1.0当量)の溶液に、DIEA(300.07mg、2.32mmol、404.41μL、3.0当量)および2−(4−メトキシフェニル)プロパン−1−アミン(200mg、1.09mmol、1.41当量)を添加した。混合物を60℃で5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.75)により精製して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−[2−(4−メトキシフェニル)プロピル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(300mg、715.15μmol、収率92.4%、純度100.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.02 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.53 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.19-8.12 (m, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.22 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 6.94-6.86 (m, 2H), 6.38 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 6.19 (s, 1H), 3.79 (s, 3H), 3.68-3.53 (m, 2H), 3.39-3.29 (m, 1H), 3.22-3.13 (m, 1H), 1.47-1.39 (m, 9H); ES-LCMS m/z 420.2 [M+H]+.
【0370】
ステップ4: 4−[(1S)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−1−メチル−エチル]フェノール(I−28)
【化189】
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5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−[2−(4−メトキシフェニル)プロピル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(290.00mg、691.31μmol、1当量)を、HBr(25mL、水中60%)中に添加した。混合物を120℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜2/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.50)により精製した。化合物をSFC(条件:カラム:OJ(250mm×30mm、5um);移動相:[0.1%NH3H2O ETOH];B%:25%〜25%、分)により分離した。分離後の溶液を濃縮して、粗生成物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:45%〜75%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、4−[(1S)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−1−メチル−エチル]フェノール(26.29mg、54.96μmol、収率7.9%、純度100.0%、2HCl塩(R=4.768分、ee%=100.0および[α]25=+81.522(MeOH、c=0.104g/100mL))を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.81-8.79 (m, 2H), 8.24 (s, 1H), 8.11 (td, J = 2.2, 9.0 Hz, 1H), 7.12-7.06 (m, 2H), 6.62-6.56 (m, 2H), 6.30 (s, 1H), 3.90-3.79 (m, 2H), 3.30-3.25 (m, 1H), 3.19-3.11 (m, 1H), 1.41 (d, J = 7.1 Hz, 3H), 1.36 (dd, J = 2.5, 6.9 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 406.2 [M+H]+.
(実施例28)
【0371】
I−29の合成
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
【0372】
合成スキーム:
【化191】
[この文献は図面を表示できません]
【0373】
ステップ1: メチル5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレート
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(20mL)中のメチル7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレート(300mg、929.31μmol、1当量)の溶液に、DIEA(360.32mg、2.79mmol、485.61μL、3当量)および(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(190.39mg、1.02mmol、1.1当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、60℃で3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、次いで水(80mL)を添加した。混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.6)により精製して、メチル5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレートの生成物(270mg、561.92μmol、収率60.4%、純度95%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.09 (s, 1H), 8.58 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.47 (s, 1H), 8.37-8.25 (m, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.47 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.22-7.06 (m, 2H), 6.79 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.66 (s, 1H), 4.36 (br s, 1H), 3.97 (s, 3H), 3.41 (dd, J = 4.5, 15.3 Hz, 1H), 3.07-2.88 (m, 3H), 2.42-2.27 (m, 2H); ES-LCMS m/z 457.2 [M+H]+.
【0374】
ステップ2: メチル5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレート
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
O(4mL)、MeOH(2mL)およびTHF(2mL)中のメチル5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレート(220mg、457.86μmol、1当量)の溶液に、LiOH・HO(275.60mg、6.57mmol、14.34当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、50℃で12時間撹拌した。残留物を水(30mL)に溶解し、1N HClによりpHを6に調整し、次いでEtOAc(40mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を減圧下で濃縮して、メチル5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(150mg、315.29μmol、収率68.8%、純度93.0%))を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.25 (s, 1H), 8.59-8.50 (m, 2H), 8.49-8.40 (m, 1H), 7.38 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.09 (s, 1H), 7.06-6.87 (m, 2H), 4.50 (s, 1H), 3.28 (s, 1H), 3.15-3.02 (m, 1H), 3.00-2.83 (m, 2H), 2.43-2.31 (m, 1H), 2.30-2.15 (m, 1H); ES-LCMS m/z 443.1 [M+H]+.
【0375】
ステップ3: [5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]−(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(I−29)
【化194】
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DCM(5mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(50mg、105.10μmol、1当量)の溶液に、HATU(59.94mg、157.65μmol、1.5当量)およびTEA(21.27mg、210.20μmol、29.26μL、2当量)および1−メチルピペラジン(15.79mg、157.65μmol、17.49μL、1.5当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、20℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、次いで水(20mL)を添加した。混合物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:10%〜40%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]−(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(24.27mg、36.20μmol、収率34.4%、純度100%、4HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.41 (s, 1H), 9.01-8.88 (m, 2H), 8.43 (s, 1H), 7.37 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.27 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.22 (s, 1H), 7.04 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 6.99-6.93 (m, 1H), 4.79-4.51 (m, 3H), 3.60 (d, J = 11.9 Hz, 4H), 3.29 (s, 3H), 3.20-3.07 (m, 1H), 3.03-2.90 (m, 5H), 2.43-2.21 (m, 2H); ES-LCMS m/z 525.3 [M+H]+.
(実施例29)
【0376】
I−30の合成
【化195】
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【0377】
合成スキーム:
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
【0378】
ステップ1: (3R)−N−(6−クロロ−3−イソプロピル−イミダゾ[1,2−a]ピラジン−8−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン
【化197】
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i−PrOH(5mL)中の6,8−ジクロロ−3−イソプロピル−イミダゾ[1,2−a]ピラジン(45mg、195.57μmol、1当量)および(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(38.25mg、205.35μmol、1.05当量)の溶液に、DIEA(75.83mg、586.72μmol、102.20μL、3当量)を添加した。混合物を60℃で3時間撹拌した。LC−MSは、55%の出発物質が残っており、5%の所望の化合物が検出されたことを示した。混合物を60℃で16時間撹拌した。LC−MSは、34%の出発物質が残っており、30%の所望の化合物が検出されたことを示した。混合物を60℃で16時間撹拌した。LC−MSは、21%の出発物質が残っており、53%の所望の化合物が検出されたことを示した。混合物を60℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.45)上で精製して、生成物である(3R)−N−(6−クロロ−3−イソプロピル−イミダゾ[1,2−a]ピラジン−8−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(60mg、157.94μmol、収率80.8%、純度100.0%)を薄黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.80 (s, 1H), 7.45 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.32 (s, 1H), 7.22 (s, 1H), 7.17-7.12 (m, 1H), 7.12-7.06 (m, 1H), 6.28 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 4.81 (br s, 1H), 3.29 (dd, J = 5.4, 16.0 Hz, 1H), 3.15-3.04 (m, 1H), 2.99-2.89 (m, 2H), 2.81 (dd, J = 6.9, 15.1 Hz, 1H), 2.28-2.25 (m, 1H), 2.23-2.15 (m, 1H), 1.37 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 380.2 [M+H]+.
【0379】
ステップ2: (3R)−N−[6−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−イミダゾ[1,2−a]ピラジン−8−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−30)
【化198】
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1,4−ジオキサン(2mL)およびHO(0.5mL)中の(3R)−N−(6−クロロ−3−イソプロピル−イミダゾ[1,2−a]ピラジン−8−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(60mg、157.94μmol、1当量)および(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(44.51mg、315.89μmol、2.0当量)の溶液に、Pd(dppf)Cl(11.56mg、15.79μmol、0.1当量)およびCsCO(154.38mg、473.83μmol、3.0当量)を添加した。密封管をNで3分間パージし、マイクロ波下、110℃で0.5時間加熱した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを2回の分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:40%〜70%、10分;カラム:Gemini 150×25 5u;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:50%〜80%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、化合物である(3R)−N−[6−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−イミダゾ[1,2−a]ピラジン−8−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(26.85mg、60.59μmol、収率38.4%、純度99.4%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.07 (s, 1H), 8.38 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.25 (td, J = 2.2, 10.2 Hz, 1H), 8.19 (s, 1H), 7.34 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.28-7.23 (m, 2H), 7.04-6.97 (m, 1H), 6.96-6.89 (m, 1H), 4.82-4.74 (m, 1H), 4.59 (s, 1H), 3.39-3.31 (m, 1H), 3.27-3.21 (m, 1H), 2.93 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 2.83 (dd, J = 7.2, 15.1 Hz, 1H), 2.35 (dt, J = 2.5, 6.4 Hz, 1H), 2.25-2.13 (m, 1H), 1.38 (dd, J = 2.3, 6.7 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 441.3 [M+H]+.
(実施例30)
【0380】
I−31の合成
【化199】
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【0381】
合成スキーム:
【化200】
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【0382】
ステップ1: エチル7−ヒドロキシ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキシレート
【化201】
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AcOH(3mL)中のジエチル2−(エトキシメチレン)プロパンジオエート(621.89mg、2.88mmol、581.21μL、1当量)、4−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−アミン(400mg、2.88mmol、1当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。混合物をN雰囲気下、120℃で2時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、濾過した。固体をエタノールおよび石油エーテルで洗浄し、減圧下で乾燥させて、エチル7−ヒドロキシ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキシレート(700mg、2.65mmol、収率92.3%、純度94.5%)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.55 (s, 1H), 7.91 (s, 1H), 4.34 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.11 (m, 1H), 1.40-1.31 (m, 9H); ES-LCMS m/z 250.2 [M+H]+.
【0383】
ステップ2: 3−イソプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール
【化202】
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O(3mL)中のエチル7−ヒドロキシ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキシレート(300mg、1.20mmol、1当量)の溶液に、塩酸(6.12g、61.27mmol、6mL、36.5%、50.90当量)を添加した。混合物を120℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、3−イソプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(200mg、902.92μmol、収率75.0%、純度80.0%)を黒褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.12 (s, 1H), 7.94 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 5.98 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 2.91-2.78 (m, 1H), 1.25 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 178.1 [M+H]+.
【0384】
ステップ3: 7−クロロ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【化203】
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POCl(88.6g、577.83mmol、53.70mL、1023.93当量)中の3−イソプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(100mg、564.33μmol、1当量)の溶液を、120℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを氷で希釈し、次いでpHが8になるまでNaHCO固体を上記溶液に添加した。反応混合物をEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、7−クロロ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(100mg、511.12μmol、収率90.6%)を褐色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.34 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 8.11 (s, 1H), 6.93 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 2.92-2.88 (m, 1H), 1.29 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 196.1 [M+H]+
【0385】
ステップ4: N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−31)
【化204】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(2mL)中の7−クロロ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(75.20mg、384.36μmol、1当量)、2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(73.90mg、461.24μmol、1.2当量)、DIEA(496.76mg、3.84mmol、669.49μL、10当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。混合物をN雰囲気下、55℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Syneri Max−RP C12 100×30 5u;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:15%〜45%、12分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(22.81mg、54.77μmol、収率14.3%、純度94.2%、2HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3CD) δ ppm 8.14 (s, 1H), 7.80 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.15-7.06 (m, 1H), 6.98 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 6.78 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 5.95 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 3.93 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 3.21 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 3.10 (m, 1H), 1.32 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 320.0 [M+H]+.
(実施例31)
【0386】
I−32aの合成
【化205】
[この文献は図面を表示できません]
【0387】
合成スキーム:
【化206】
[この文献は図面を表示できません]
【0388】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−6−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン
【化207】
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i−PrOH(4mL)中の4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−6−アミン(40mg、291.58μmol、1当量)、7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(84.77mg、291.58μmol、1当量)、DIEA(376.85mg、2.92mmol、507.89μL、10当量)の溶液を、120℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAC=100/1〜1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、Rf=0.5)により精製して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−6−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(90mg、218.42μmol、収率74.9%、純度95.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.16 (t, J = 1.4 Hz, 1H), 8.52 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.37 (td, J = 2.2, 9.9 Hz, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.37 (s, 1H), 6.77 (s, 1H), 4.42 (s, 1H), 3.48-3.31 (m, 2H), 2.91-2.84 (m, 1H), 2.84-2.76 (m, 2H), 2.31-1.97 (m, 2H), 1.40 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 492.2 [M+H]+.
【0389】
ステップ2: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−[(6S)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−6−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−32)
【化208】
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5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−6−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(130mg、327.45μmol、1当量)をSFC(カラム:OD(250mm×30mm、5um);移動相:[0.1%NHO MeOH];B%:45%〜45%、分)により分離して、ピーク1(t=1.465分)およびピーク2(t=1.687分)を得た。反応混合物(ピーク1)を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:35%〜65%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−[(6S)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−6−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(39.42mg、76.66μmol、収率23.4%、純度97.4%、3HCl)(EE=99.3%、t=1.465分)、[α]26=−27.146、C=0.106g/100mL、MeOH)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.10 (s, 1H), 8.85 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.50 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.27 (s, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.09 (s, 1H), 4.76 (s, 1H), 3.50 (dd, J = 5.3, 16.5 Hz, 1H), 3.39 (m J = 6.8 Hz, 1H), 3.19-3.11 (m, 1H), 2.93 (dd, J = 4.4, 7.9 Hz, 2H), 2.41-2.30 (m, 1H), 2.28-2.14 (m, 1H), 1.40 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 392.2 [M+H]+.
(実施例32)
【0390】
I−33の合成
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
【0391】
合成スキーム:
【化210】
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【0392】
ステップ1: tert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート
【化211】
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1,4−ジオキサン(30mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(650mg、1.75mmol、1当量)の溶液に、DMAP(639.72mg、5.24mmol、3当量)および(Boc)O(1.14g、5.24mmol、1.20mL、3当量)を添加した。混合物を110℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.75)により精製して、化合物であるtert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(575mg、985.06μmol、収率56.4%、純度98.1%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.74 (t, J = 1.5 Hz, 1H), 8.55 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.19 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.01 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.87-7.81 (m, 1H), 7.47 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.27-7.23 (m, 2H), 7.20-7.14 (m, 1H), 6.77 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.57 (s, 1H), 4.25 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.13 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 1.62 (s, 9H), 1.42 (s, 9H); ES-LCMS m/z 573.3 [M+H]+.
【0393】
ステップ2: tert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−ヨード−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート
【化212】
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DCM(10mL)およびMeCN(10mL)中のtert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(250mg、428.29μmol、1当量)およびNIS(192.72mg、856.58μmol、2当量)の混合物を、25℃で12時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=4/1、R=0.40)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物をNa水溶液(10mL)でクエンチし、DCM(10mL×3)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮乾固して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=20/1〜5/1、TLC:PE/EtOAc=4/1、R=0.40)により精製した。所望の画分を減圧下で濃縮乾固して、tert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−ヨード−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(280mg、400.84μmol、収率93.6%、純度100.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ ppm 8.76 (s, 1H), 8.57 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.18 (s, 1H), 8.00 (br s, 1H), 7.96-7.91 (m, 1H), 7.45 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.26 (br s, 2H), 7.20-7.15 (m, 1H), 6.58 (s, 1H), 4.23 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.12 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 1.62 (s, 9H), 1.42 (s, 9H); ES-LCMS m/z 699.2 [M+H]+.
【0394】
ステップ3: tert−ブチル3−[2−[[3−アセチル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート
【化213】
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トルエン(2mL)中のtert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−ヨード−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(150mg、214.74μmol、1当量)、トリブチル(1−エトキシビニル)スタンナン(310.21mg、858.95μmol、289.92μL、4当量)およびPd(dppf)Cl(31.43mg、42.95μmol、0.2当量)の混合物を、Nで2分間バブリングし、次いで密封した。反応混合物にマイクロ波(1bar)下、100℃で2時間照射を行った。混合物に、KF水溶液(10mL、1g/10mL)を添加した。混合物を25℃で30分間撹拌し、次いでEtOAc(10mL×3)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮乾固して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜2/1、TLC:PE/EtOAc=4/1、R=0.20)により精製した。所望の画分を減圧下で濃縮乾固して、tert−ブチル3−[2−[[3−アセチル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(80mg、124.17μmol、収率57.8%、純度95.4%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.78 (s, 1H), 8.66 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.61 (s, 1H), 7.96 (br s, 1H), 7.80 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.42 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.24-7.21 (m, 2H), 7.14 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.65 (s, 1H), 4.33-4.27 (m, 2H), 3.14 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 2.84 (s, 3H), 1.59 (s, 9H), 1.43 (s, 9H); ES-LCMS m/z 615.3 [M+H]+.
【0395】
ステップ4: 1−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]エタノン
【化214】
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DCM(9mL)中のtert−ブチル3−[2−[[3−アセチル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(80mg、124.17μmol、1当量)およびTFA(4.62g、40.52mmol、3mL、326.32当量)の混合物を、25℃で30分間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=1/1、R=0.50)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物を減圧下、30℃で濃縮乾固した。残留物を水(10mL)に溶解し、pH=8になるまで飽和NaHCO水溶液で塩基性化し、EtOAc(15mL×3)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮乾固して、1−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]エタノン(50mg、101.34μmol、収率81.6%、純度84.0%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.81 (s, 1H), 9.16 (s, 1H), 8.71 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.62 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 8.53 (s, 1H), 8.26-8.20 (m, 1H), 7.65 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.20 (s, 1H), 7.08-7.03 (m, 1H), 7.01-6.97 (m, 1H), 6.86 (s, 1H), 3.94-3.85 (m, 2H), 3.13 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 2.71 (s, 3H); ES-LCMS m/z 415.1 [M+H]+.
【0396】
ステップ5: 1−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]エタノール(I−33)
【化215】
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MeOH(5mL)中の1−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]エタノン(50mg、101.34μmol、1当量)の溶液に、NaBH(38.34mg、1.01mmol、10当量)を添加し、次いで混合物を25℃で1時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=1/1、R=0.40)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物を水(10mL)でクエンチし、減圧下で濃縮した。残留物をEtOAc(15mL×3)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮乾固して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:36%〜66%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、1−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]エタノール(3.29mg、7.90μmol、収率7.8%、純度100.0%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.79 (s, 1H), 8.51 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.04 (br s, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.84 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 7.07 (s, 1H), 6.56 (br s, 1H), 6.09 (s, 1H), 5.35 (s, 1H), 3.89-3.83 (m, 2H), 3.27 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.21 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 1.70 (d, J = 6.4 Hz, 3H); ES-LCMS m/z 417.2 [M+H]+.
(実施例33)
【0397】
I−34の合成
【化216】
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【0398】
合成スキーム:
【化217】
[この文献は図面を表示できません]
【0399】
ステップ1: (3R)−N−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−34)
【化218】
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i−PrOH(2mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、171.13μmol、1当量)、(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(31.87mg、171.13μmol、1当量)およびDIEA(22.12mg、171.13μmol、29.81μL、1当量)の混合物を、80℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮乾固して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Syneri Max−RP C12 100×30 5u;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:50%〜70%、12分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、(3R)−N−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(29.03mg、55.63μmol、収率32.5%、純度100.0%、3HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.76 (s, 1H), 9.25 (s, 1H), 8.67 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.46 (td, J = 2.0, 10.4 Hz, 1H), 8.30 (br s, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.32 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.24 (d, J =8.0 Hz, 1H), 7.03 (s, 1H), 6.97 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.93-6.87 (m, 1H), 4.58-4.40 (m, 1H), 3.14-2.95 (m, 2H), 2.94-2.78 (m, 2H), 2.29 (s, 3H), 2.15 (br s, 2H); ES-LCMS m/z 413.2 [M+H]+.
(実施例34)
【0400】
I−35の合成
【化219】
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【0401】
合成スキーム:
【化220】
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【0402】
ステップ1: (3R)−N−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−35)
【化221】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(3mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(35mg、102.58μmol、1当量)および(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(21.02mg、112.83μmol、1.1当量)の溶液に、DIEA(39.77mg、307.73μmol、53.60μL、3.0当量)を添加した。混合物を60℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:60%〜90%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(28.79mg、49.45umol、収率48.2%、純度98.9%、3HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.36 (s, 1H), 8.87-8.79 (m, 2H), 8.34 (s, 1H), 7.37 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.17 (s, 1H), 7.06-6.99 (m, 1H), 6.98-6.91 (m, 1H), 4.57-4.46 (m, 1H), 3.33-3.31 (m, 1H), 3.17-3.04 (m, 1H), 3.00-2.88 (m, 2H), 2.42-2.33 (m, 1H), 2.31-2.19 (m, 1H); ES-LCMS m/z 467.2 [M+H]+.
(実施例35)
【0403】
I−36の合成
【化222】
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【0404】
合成スキーム:
【化223】
[この文献は図面を表示できません]
【0405】
ステップ1: (3R)−N−[6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピリミジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン
【化224】
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i−PrOH(3mL)中の4,6−ジクロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピリミジン(100mg、389.26μmol、1当量)、(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(79.75mg、428.19μmol、1.1当量)、DIEA(150.93mg、1.17mmol、203.41μL、3当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。混合物をN雰囲気下、55℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAC=100/1〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、Rf=0.4)により精製して、(3R)−N−[6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピリミジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(130mg、320.18μmol、収率82.3%、純度97.0%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.38 (s, 1H), 8.55 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.34 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.91 (s, 1H), 7.47 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.21-7.16 (m, 1H), 7.14-7.10 (m, 1H), 6.34 (s, 1H), 3.25 (dd, J = 5.0, 15.5 Hz, 1H), 3.04-2.74 (m, 4H), 2.23 (s, 2H); ES-LCMS m/z 394.1 [M+H]+.
【0406】
ステップ2: (3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−6−ピロリジン−1−イル−ピリミジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−36)
【化225】
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(3R)−N−[6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピリミジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(60mg、147.77μmol、1当量)およびピロリジン(727.50mg、10.23mmol、853.87μL、69.22当量)を、i−PrOH(2mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、135℃で3時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela Durashell C18 150×25 5u;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:30%〜60%、12分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−6−ピロリジン−1−イル−ピリミジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(42.07mg、78.06μmol、収率52.8%、純度99.8%、3HCl)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.83 (s, 1H), 9.30 (s, 1H), 8.85 (s, 1H), 8.67-8.48 (m, 1H), 8.31 (s, 1H), 7.35 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.03-6.98 (m, 1H), 6.96-6.89 (m, 1H), 5.78 (s, 1H), 4.29 (m, 1H), 3.75-3.60 (m, 3H), 3.51 (s, 1H), 3.10 (dd, J = 4.6, 15.0 Hz, 1H), 3.02-2.89 (m, 2H), 2.76-2.63 (m, 1H), 2.22-2.02 (m, 2H), 1.98 (s, 4H); ES-LCMS m/z 429.3 [M+H]+.
(実施例36)
【0407】
I−37aの合成
【化226】
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【0408】
合成スキーム:
【化227】
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【0409】
ステップ1: 5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−(5−メトキシインダン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン
【化228】
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i−PrOH(5mL)中の5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−7−クロロ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(100.00mg、264.48μmol、1当量)の溶液に、5−メトキシインダン−2−アミン(52.81mg、264.48μmol、1当量、HCl)およびDIEA(341.82mg、2.64mmol、460.67μL、10当量)を添加した。混合物を90℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.31)により精製して、5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−(5−メトキシインダン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(120mg、250.84μmol、収率94.8%、純度100%)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.18 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 8.74 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.58 (t, J = 2.1 Hz, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.18 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.83 (s, 1H), 6.79 (dd, J = 2.5, 8.3 Hz, 1H), 6.58 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 6.37 (s, 1H), 4.71-4.60 (m, 1H), 3.81 (s, 3H), 3.50 (m, 2H), 3.37 (t, J = 6.9 Hz, 1H), 3.08 (m, 2H), 1.42 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 478.1, 480.1 [M+H]+.
【0410】
ステップ2: 5−[3−イソプロピル−7−[(5−メトキシインダン−2−イル)アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル]ピリジン−3−カルボニトリル
【化229】
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DMF(6mL)中の5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−(5−メトキシインダン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(120.0mg、250.84μmol、1当量)の溶液に、Zn(CN)(117.83mg、1.00mmol、4当量)およびPd(PPh(57.97mg、50.17μmol、0.2当量)をN下で添加した。混合物を85℃で32時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)の添加によりクエンチし、次いでEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.55)により精製して、5−[3−イソプロピル−7−[(5−メトキシインダン−2−イル)アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル]ピリジン−3−カルボニトリル(80mg、188.46μmol、収率75.1%、純度100%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.47 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.94 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.72 (t, J = 2.1 Hz, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.18 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.88-6.76 (m, 2H), 6.65 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.38 (s, 1H), 4.73-4.58 (m, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.51 (m, 2H), 3.36 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 3.09 (m, 2H), 1.42 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 425.2 [M+H]+.
【0411】
ステップ3: 5−[7−[[(2S)−5−ヒドロキシインダン−2−イル]アミノ]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル]ピリジン−3−カルボニトリル(I−37)
【化230】
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5−[3−イソプロピル−7−[(5−メトキシインダン−2−イル)アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル]ピリジン−3−カルボニトリル(35.00mg、74.21μmol、1当量)およびピリジン;塩酸塩(428.76mg、3.71mmol、50当量)の混合物を、N下、190℃で1時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液(20mL)の添加によりゆっくりとクエンチし、次いでEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取TLC(PE/EtOAc=1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.53)により精製して、5−[7−[(5−ヒドロキシインダン−2−イル)アミノ]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル]ピリジン−3−カルボニトリル(15mg、34.20μmol、収率46.0%、純度93.6%)を黄色固体として得た(注記:2つのバッチからの合計80mgの標的をSFC分離に使用した)。ラセミ体をキラルSFCにより分離した(AD(250mm×30mm、10μm);移動相:[0.1%NHO IPA];B%:55%〜55%、分;ピーク1(R=1.817)およびピーク2(R=2.477))。分離後の溶液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:50%〜80%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−[7−[[(2S)−5−ヒドロキシインダン−2−イル]アミノ]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル]ピリジン−3−カルボニトリル(19.05mg、39.41μmol、収率22.7%、純度100%、2HCl)(EE=100%、R=1.817分、[α]26=3.608(c=1.03mg/mL、MeOH))を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.44 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 9.08 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.84 (t, J = 2.1 Hz, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.07 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.88 (s, 1H), 6.71 (s, 1H), 6.64 (dd, J = 2.2, 8.2 Hz, 1H), 4.96-4.90 (m, 1H), 3.50-3.41 (m, 2H), 3.38-3.33 (m, 1H), 3.19-3.03 (m, 2H), 1.40 (d, J = 7.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 411.2 [M+H]+.
(実施例37)
【0412】
I−38の合成
【化231】
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【0413】
合成スキーム:
【化232】
[この文献は図面を表示できません]
【0414】
ステップ1: (3R)−N−[5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン
【化233】
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i−PrOH(10mL)中の5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−7−クロロ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(150mg、396.73μmol、1当量)、(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(77.59mg、416.56μmol、1.05当量)およびDIEA(153.82mg、1.19mmol、207.31μL、3当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。混合物をN雰囲気下、80℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.34)上で精製して、(3R)−N−[5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(150mg、296.16μmol、収率74.6%、純度99.0%)を緑色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.17 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 8.73 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.60-8.55 (m, 1H), 7.90-7.87 (m, 1H), 7.47 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.19 (br t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.15-7.10 (m, 1H), 6.58 (br d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.40 (s, 1H), 4.32 (br s, 1H), 3.45-3.32 (m, 2H), 3.06-2.90 (m, 3H), 2.44-2.23 (m, 2H), 1.43 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 501.1, 503.1 [M+H]+.
【0415】
ステップ2: 5−[3−イソプロピル−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル]ピリジン−3−カルボニトリル(I−38)
【化234】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(5mL)中の(3R)−N−[5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(80mg、157.95μmol、1当量)、Pd(PPh(73.01mg、63.18μmol、0.4当量)およびZn(CN)(74.19mg、631.81μmol、4当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。混合物をN雰囲気下、85℃で19時間撹拌した。混合物を濃縮し、水(80mL)を添加し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:70%〜100%、10分)により精製して、5−[3−イソプロピル−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル]ピリジン−3−カルボニトリルの生成物(11.7mg、26.14μmol、収率16.6%、純度100.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.78 (s, 1H), 9.66 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 9.08-9.01 (m, 2H), 8.03 (s, 1H), 7.96 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.06 (s, 1H), 7.01 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 6.96-6.90 (m, 1H), 4.53-4.41 (m, 1H), 3.32-3.22 (m, 1H), 3.19-3.00 (m, 2H), 2.97-2.81 (m, 2H), 2.23-2.13 (m, 2H), 1.38 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 448.2 [M+H]+.
(実施例38)
【0416】
I−39の合成
【化235】
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【0417】
合成スキーム:
【化236】
[この文献は図面を表示できません]
【0418】
ステップ1: 3−ブロモ−7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【化237】
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DCM(2mL)およびACN(4mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、168.39μmol、1当量)の溶液に、NBS(32.97mg、185.23μmol、1.1当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、30℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、3−ブロモ−7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(55.16mg、168.41μmol、収率100.0%、純度100%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.12 (s, 1H), 8.65 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.43-8.19 (m, 2H), 7.51 (s, 1H); ES-LCMS m/z 327.0, 329.0 [M+H]+
【0419】
ステップ2: 3−ブロモ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−39)
【化238】
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i−PrOH(4mL)中の3−ブロモ−7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(55.16mg、168.41μmol、1当量)の溶液に、DIEA(65.30mg、505.22μmol、88.00μL、3当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(53.96mg、336.81μmol、2当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、60℃で5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela Durashell C18 150×25×5μ;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:40%〜70%、12分)により精製し、続いて凍結乾燥して、3−ブロモ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(65mg、115.93μmol、収率68.8%、純度100%、3HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.71 (s, 1H), 8.55 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.70 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.62 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.05-6.91 (m, 3H), 5.94 (s, 1H), 3.98 (t, J = 5.9 Hz, 2H), 3.22 (t, J = 6.0 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 451.1, 453.1 [M+H]+
(実施例39)
【0420】
I−40の合成
【化239】
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【0421】
合成スキーム:
【化240】
[この文献は図面を表示できません]
【0422】
ステップ1: (3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−40)
【化241】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(4mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(60.00mg、205.68μmol、1当量)、(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(42.14mg、226.25μmol、1.1当量)、DIEA(79.75mg、617.05μmol、107.48μL、3当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。混合物をN雰囲気下、55℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:70%〜100%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(42.07mg、75.45μmol、収率36.7%、純度98.8%、3HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.46 (s, 1H), 8.81 ( d, J = 9.3 Hz, 1H), 8.76 ( s, 1H), 8.12-7.92 (m, 1H), 7.37 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.27 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.08-7.00 (m, 1H), 6.99-6.90 (m, 1H), 3.34 ( s, 1H), 3.31-3.25 (m, 2H), 3.18-2.79 (m, 3H), 2.44-2.21 (m, 2H), 1.42 (d, J = 7.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 442.2 [M+H]+.
(実施例40)
【0423】
I−41の合成
【化242】
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【0424】
合成スキーム:
【化243】
[この文献は図面を表示できません]
【0425】
ステップ1: (3R)−N−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−41)
【化244】
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i−PrOH(3mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、166.91μmol、1.0当量)の溶液に、DIEA(64.71mg、500.72μmol、87.21μL、3.0当量)および(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(37.30mg、200.29μmol、1.2当量)を添加した。混合物を60℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:38%〜68%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、(3R)−N−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(61.30mg、120.71μmol、収率72.3%、純度100.0%、3HCl塩)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.01 (s, 1H), 8.77 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.34-8.27 (m, 2H), 7.39 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.13 (s, 1H), 7.09-7.01 (m, 1H), 7.00-6.93 (m, 1H), 6.66 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.68 (s, 1H), 3.37-3.32 (m, 2H), 3.14-3.01 (m, 2H), 2.44-2.28 (m, 2H); ES-LCMS m/z 339.2 [M+H]+.
(実施例41)
【0426】
I−42aの合成
【化245】
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【0427】
合成スキーム:
【化246】
[この文献は図面を表示できません]
【0428】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−[(5S)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−5−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−42)
【化247】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(5mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(60mg、206.38μmol、1当量)の溶液に、DIEA(266.73mg、2.06mmol、359.47μL、10当量)および4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−5−アミン(43.36mg、206.38μmol、1当量、2HCl)を添加した。混合物を90℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜0/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.16)により精製して、生成物を得た。生成物をキラルSFCにより分離した(AD(250mm×30mm、5μm);移動相:[0.1%NHO IPA];B%:35%〜35%、分;ピーク1(R=5.512)およびピーク2(R=6.038))。分離後の溶液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:35%〜65%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−[(5S)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−5−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(29.07mg、58.0μmol、収率24.1%、純度100%、3HCl)(EE=94.6%、R=5.512分、[α]26=−18.785(c 1.05mg/mL、MeOH))を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.07 (s, 1H), 8.77 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.39 (td, J = 2.2, 9.2 Hz, 1H), 8.20 (s, 1H), 7.96 (s, 1H), 6.98 (s, 1H), 4.57 (s, 1H), 3.40-3.34 (m, 1H), 3.26 (dd, J = 5.2, 15.3 Hz, 1H), 3.15-3.04 (m, 2H), 2.92 (dd, J = 9.6, 15.3 Hz, 1H), 2.45-2.36 (m, 1H), 2.31-2.19 (m, 1H), 1.41 (d, J = 7.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 392.2 [M+H]+.
(実施例42)
【0429】
I−43の合成
【化248】
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【0430】
合成スキーム:
【化249】
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【0431】
ステップ1: メチル3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−オキソ−プロパノエートおよびメチル(Z)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−ヒドロキシ−プロパ−2−エノエート
【化250】
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THF(100mL)中の5−ブロモピリジン−3−カルボン酸(5g、24.75mmol、1当量)およびTEA(2.50g、24.75mmol、3.45mL、1当量)の混合物に、CDI(6.02g、37.13mmol、1.5当量)をN下、30℃で一度に添加した。混合物を30℃で1時間撹拌した。カリウム;3−メトキシ−3−オキソ−プロパノエート(7.73g、49.50mmol、2当量)およびMgCl(4.71g、49.50mmol、2当量)を添加し、混合物を30℃で16時間撹拌した。混合物を、3N HClでpHを5〜6に調整し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.47)上で精製して、メチル3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−オキソ−プロパノエート(1.85g、6.45mmol、収率26.1%、純度90.0%)およびメチル(Z)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−ヒドロキシ−プロパ−2−エノエート(1.85g、6.45mmol、収率26.1%、純度90.0%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 12.46 (s, 1H), 9.05 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.90-8.87 (m, 2H), 8.75 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.39-8.36 (m, 1H), 8.21 (t, J = 2.1 Hz, 1H), 5.72 (s, 1H), 4.02 (s, 2H), 3.84 (s, 3H), 3.78 (s, 3H); ES-LCMS m/z 258.0, 260.0 [M+H]+.
【0432】
ステップ2: 5−(5−ブロモ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール
【化251】
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AcOH(5mL)中のメチル3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−オキソ−プロパノエート(1.11g、3.87mmol、1当量)および1H−ピラゾール−5−アミン(386.37mg、4.65mmol、1.2当量)の混合物を、120℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、5−(5−ブロモ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(1g、3.44mmol、収率88.7%、粗純度)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δppm 10.31 (s, 1H), 9.00 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.88 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.52 (t, J = 2.1 Hz, 1H), 7.91 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.51 (s, 1H), 6.25-6.21 (m, 2H); ES-LCMS m/z 293.0, 295.0 [M+H]+.
【0433】
ステップ3: 5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−7−クロロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【化252】
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POCl(8mL)中の5−(5−ブロモ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(1g、3.44mmol、1当量)の溶液を、100℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取TLC(TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.65)により精製して、5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−7−クロロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(0.8997g、2.91mmol、収率84.6%、純度100.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.18 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.81 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.62 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 8.30 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.44 (s, 1H), 6.91 (d, J = 2.4 Hz, 1H); ES-LCMS m/z 309.0, 311.0 [M+H]+.
【0434】
ステップ4: 5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン
【化253】
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i−PrOH(20mL)中の5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−7−クロロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(500mg、1.62mmol、1当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(388.18mg、2.42mmol、1.5当量)の混合物に、DIEA(626.28mg、4.85mmol、844.04μL、3当量)を一度に添加した。混合物を80℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.35)上で精製して、5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(629mg、1.45mmol、収率89.9%、純度100.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.87 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 8.71 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.41-8.37 (m, 1H), 8.08 (br s, 1H), 8.01 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.23-7.17 (m, 2H), 7.11 (s, 1H), 6.61 (br s, 1H), 6.55 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.12 (s, 1H), 3.86 (q, J = 6.2 Hz, 2H), 3.28 (t, J = 6.6 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 435.0, 437.0 [M+H]+.
【0435】
ステップ5: 5−[7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル]ピリジン−3−カルボニトリル(I−43)
【化254】
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DMF(5mL)中の5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(150mg、346.18μmol、1当量)、Zn(CN)(162.60mg、1.38mmol、87.89μL、4当量)およびPd(PPh(80.01mg、69.24μmol、0.2当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。混合物をN雰囲気下、85℃で19時間撹拌した。混合物を濃縮し、飽和NaHCO溶液(10mL)を添加した。混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物に、MeOH(30mL)を添加し、10分間撹拌した。懸濁液を濾過し、固体を収集し、PE/EtOAc(2/1、30mL×2)で洗浄し、真空下で乾燥させて、5−[7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル]ピリジン−3−カルボニトリル(67.84mg、176.30μmol、収率50.9%、純度98.6%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.80 (br s, 1H), 9.46 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 9.08 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.76 (t, J = 2.1 Hz, 1H), 8.19 (br s, 1H), 8.14 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.65 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.21 (s, 1H), 7.09-6.97 (m, 2H), 6.70 (s, 1H), 6.52 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 3.85 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 3.14 (t, J = 7.3 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 380.2 [M+H]+.
(実施例43)
【0436】
I−44の合成
【化255】
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【0437】
合成スキーム:
【化256】
[この文献は図面を表示できません]
【0438】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−インダン−2−イル−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−44)
【化257】
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i−PrOH(5mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、168.55μmol、1当量)、インダン−2−アミン(26.94mg、202.25μmol、1.2当量)およびDIEA(65.35mg、505.64μmol、88.07μL、3当量)の混合物を、80℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:60%〜90%、10分)により精製して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−インダン−2−イル−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(27.63mg、59.44μmol、収率35.3%、純度99.0%、2HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.32 (t, J = 1.6 Hz, 1H), 8.66 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.50-8.46 (m, 1H), 8.16 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.28-7.25 (m, 2H), 7.20-7.17 (m, 2H), 7.00 (s, 1H), 4.95-4.84 (m, 1H), 3.43-3.38 (m, 2H), 3.26-3.22 (m, 1H), 3.20-3.14 (m, 2H), 1.37 (d, J = 7.2 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 388.2 [M+H]+.
(実施例44)
【0439】
I−45の合成
【化258】
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【0440】
合成スキーム:
【化259】
[この文献は図面を表示できません]
【0441】
ステップ1: 3−イソプロピル−5−フェニル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール
【化260】
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AcOH(33.70mg、561.21μmol、32.10μL、1当量)中のメチル3−オキソ−3−フェニル−プロパノエート(100mg、561.21μmol、1当量)、4−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−アミン(70.25mg、561.21μmol、1当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。混合物をN雰囲気下、120℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、3−イソプロピル−5−フェニル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(90mg、355.31μmol、収率63.3%)を黒褐色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。ES−LCMSm/z254.1[M+H]
【0442】
ステップ2: 7−クロロ−3−イソプロピル−5−フェニル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【化261】
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POCl(2mL)中の3−イソプロピル−5−フェニル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(90mg、355.31μmol、1当量)の溶液を、110℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、DCM(10mL×2)で希釈し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAC=100/1〜10/1、TLC:PE/EtOAc=10/1、R=0.55)により精製して、7−クロロ−3−イソプロピル−5−フェニル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(60mg、207.11μmol、収率58.3%、純度93.8%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.15-8.07 (m, 3H), 7.57-7.49 (m, 3H), 7.40 (s, 1H), 3.37-3.48 (m, 1H), 1.45 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 272.1 [M+H]+.
【0443】
ステップ3: N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−5−フェニル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−45)
【化262】
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i−PrOH(3mL)中の7−クロロ−3−イソプロピル−5−フェニル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(60mg、207.11μmol、1当量)、2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(49.77mg、310.66μmol、1.5当量)およびDIEA(133.84mg、1.04mmol、180.37μL、5当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。混合物をN雰囲気下、50℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 250×50mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:35%〜65%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−5−フェニル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(38.50mg、81.29μmol、収率39.3%、純度98.9%、2HCl)を灰色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.12 (s, 1H), 7.58-7.52 (m, 2H), 7.49-7.43 (m, 2H), 7.23 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.20-7.15 (m, 2H), 7.07-7.02 (m, 2H), 6.90-6.84 (m, 1H), 5.71 (s, 1H), 3.96 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 3.29-3.23 (m, 1H), 3.23-3.19 (m, 2H), 1.33 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 396.2 [M+H]+.
(実施例45)
【0444】
I−46の合成
【化263】
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【0445】
合成スキーム:
【化264】
[この文献は図面を表示できません]
【0446】
ステップ1: 3−イソプロピル−5−(3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール
【化265】
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AcOH(2mL)中のメチル3−オキソ−3−(3−ピリジル)プロパノエート(100mg、558.12μmol、1当量)および4−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−アミン(69.86mg、558.12μmol、1当量)の混合物を、120℃で0.5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、粗生成物である3−イソプロピル−5−(3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(120mg、471.91μmol、収率84.6%、粗純度)を褐色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.47-8.95 (m, 1H), 8.80-8.70 (m, 1H), 8.30-8.20 (m, 1H), 7.87, 7.38 (m, 1H), 7.60-7.50 (m, 1H), 7.08, 1.24 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.07 (dd, J = 3.5, 6.8 Hz, 3H); ES-LCMS m/z 255.1 [M+H]+.
【0447】
ステップ2: 7−クロロ−3−イソプロピル−5−(3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【化266】
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POCl(4.95g、32.28mmol、3mL、68.41当量)中の3−イソプロピル−5−(3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(120.00mg、471.91μmol、1当量)の溶液を、110℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、DCM(20mL)で希釈し、これを分取TLC(PE/EtOAc=3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.40)により精製して、7−クロロ−3−イソプロピル−5−(3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(58mg、212.66μmol、収率45.1%、純度100.0%)を緑色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.32 (br s, 1H), 8.75 (br s, 1H), 8.45 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 8.12 (br s, 1H), 7.52-7.44 (m, 1H), 7.43-7.39 (m, 1H), 3.45-3.40 (m, 1H), 1.51-1.41 (m, 6H); ES-LCMS m/z 273.1 [M+H]+.
【0448】
ステップ3: N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−5−(3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−46)
【化267】
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i−PrOH(5mL)中の7−クロロ−3−イソプロピル−5−(3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(40mg、146.66μmol、1当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(35.25mg、220.00μmol、1.5当量)の溶液に、DIEA(56.87mg、439.99μmol、76.64μL、3当量)を添加した。混合物を60℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:25%〜55%、10分)により精製して、N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−5−(3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(31.67mg、60.73μmol、収率41.4%、純度97.0%、3HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.84 (dd, J = 1.2, 5.4 Hz, 1H), 8.74 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 8.11 (s, 1H), 8.04-7.98 (m, 1H), 7.91 (dd, J = 5.2, 7.8 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.14 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.01-6.95 (m, 2H), 6.91-6.86 (m, 1H), 5.81 (s, 1H), 4.00-3.94 (m, 2H), 3.24-3.16 (m, 3H), 1.32 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 397.2 [M+H]+.
(実施例46)
【0449】
I−47の合成
【化268】
[この文献は図面を表示できません]
【0450】
合成スキーム:
【化269】
[この文献は図面を表示できません]
【0451】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール
【化270】
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AcOH(2mL)中のメチル(Z)−3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−ヒドロキシ−プロパ−2−エノエート(100.00mg、486.91μmol、1当量)の溶液に、4−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−アミン(91.32mg、486.91μmol、1当量、HCl)を添加した。混合物を120℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、粗生成物である5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(100mg、335.35μmol、収率68.9%、粗製)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.00 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 8.87-8.79 (m, 2H), 8.35 (s, 1H), 8.23-8.11 (m, 2H); ES-LCMS m/z 299.0 [M+H]+.
【0452】
ステップ2: 7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【化271】
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POCl(18.85g、122.94mmol、11.42mL、366.59当量)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(100mg、335.35μmol、1当量)の溶液を、110℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、溶媒を除去した。残留物をDCM(20mL×2)で希釈し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.64)上で精製して、生成物化合物である7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(34mg、80.53μmol、収率24.0%、純度75.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.13 (s, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.48 (s, 1H), 8.30 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.65 (s, 1H); ES-LCMS m/z 317.1, 319.0 [M+H]+.
【0453】
ステップ3: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−47)
【化272】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(5mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(30mg、71.06μmol、1当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(17.08mg、106.59μmol、1.5当量)の溶液に、DIEA(27.55mg、213.18μmol、37.13μL、3.0当量)を添加した。混合物を60℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:52%〜82%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(24.84mg、45.09μmol、収率63.5%、純度99.8%、3HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.77 (br s, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.91 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.71-7.63 (m, 1H), 7.12-7.06 (m, 1H), 7.04-6.96 (m, 2H), 6.90 (s, 1H), 6.02 (s, 1H), 3.90 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 3.16 (t, J = 6.1 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 441.2 [M+H]+.
(実施例47)
【0454】
I−48の合成
【化273】
[この文献は図面を表示できません]
【0455】
合成スキーム:
【化274】
[この文献は図面を表示できません]
【0456】
ステップ1: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−N−(5−メトキシインダン−2−イル)プリン−6−アミン
【化275】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(5mL)中の6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン(50mg、164.55μmol、1当量)の溶液に、DIEA(170.13mg、1.32mmol、229.29μL、8当量)および5−メトキシインダン−2−アミン(33.60mg、168.27μmol、1.02当量、HCl)をN下で添加した。混合物を60℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、粗製の2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−N−(5−メトキシインダン−2−イル)プリン−6−アミン(60mg、102.80μmol、収率62.4%、純度71.7%)を黒褐色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 11.16 (s, 1H), 9.54 (s, 1H), 8.51 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.45 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.17 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 6.83 (s, 1H), 6.77 (dd, J = 2.5, 8.3 Hz, 1H), 4.92 (m, 1H), 4.04 (td, J = 6.1, 12.3 Hz, 1H), 3.84-3.79 (m, 3H), 3.48 (dt, J = 7.3, 16.5 Hz, 2H), 3.05-2.92 (m, 2H), 1.22 (d, J = 6.2 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 419.2 [M+H]+.
【0457】
ステップ2: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−N−(5−メトキシインダン−2−イル)プリン−6−アミン(I−48)
【化276】
[この文献は図面を表示できません]
HBr(5mL、水中60%)中の2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−N−(5−メトキシインダン−2−イル)プリン−6−アミン(60mg、102.80μmol、1当量)の溶液を、120℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:40%〜70%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−[[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン−6−イル]アミノ]インダン−5−オール(21.36mg、44.75μmol、収率43.5%、純度100%、2HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.58 (s, 1H), 9.22 (s, 1H), 8.98 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.90 (s, 1H), 7.09 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.73 (s, 1H), 6.65 (dd, J = 2.4, 8.2 Hz, 1H), 5.24 (s, 1H), 5.16 (td, J = 6.8, 13.6 Hz, 1H), 3.46 (ddd, J = 7.2, 12.7, 15.8 Hz, 2H), 3.02 (dt, J = 4.5, 14.9 Hz, 2H), 1.75 (d, J = 6.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 405.1 [M+H]+
(実施例48)
【0458】
I−49の合成
【化277】
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【0459】
合成スキーム:
【化278】
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【0460】
ステップ1: 4−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]フェノール(I−49)
【化279】
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i−PrOH(5mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、164.89μmol、1当量)の溶液に、DIEA(170.49mg、1.32mmol、229.77μL、8当量)および4−(2−アミノエチル)フェノール(33.93mg、247.34μmol、1.50当量)をN下で添加した。混合物を80℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:20%〜50%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、4−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]フェノール(46.38mg、109.83μmol、収率66.6%、純度100%、2HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.85-8.75 (m, 2H), 8.27 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.09 (td, J = 2.3, 9.2 Hz, 1H), 7.07 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 6.65-6.56 (m, 3H), 6.46 (s, 1H), 3.97 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 3.00 (t, J = 6.5 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 350.2 [M+H]+.
(実施例49)
【0461】
I−50の合成
【化280】
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【0462】
合成スキーム:
【化281】
[この文献は図面を表示できません]
【0463】
ステップ1: (6E)−6−ヒドロキシイミノ−5H−シクロペンタ[f][1,3]ベンゾジオキソール−7−オン
【化282】
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MeOH(45mL)中の5,6−ジヒドロシクロペンタ[f][1,3]ベンゾジオキソール−7−オン(0.5g、2.84mmol、1当量)の懸濁液を45℃に加熱し、次いで亜硝酸イソペンチル(539.40mg、4.60mmol、0.62mL、1.62当量)および濃HCl(水中12M、0.47mL、1.99当量)を添加した。混合物を45℃で1.5時間撹拌した。混合物を濾過し、ケーキを冷MeOH(5mL×2)で洗浄し、真空中で乾燥させて、生成物(300mg)を得た。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをMeOH(5mL)に添加し、次いで濾過し、真空中で乾燥させて、生成物(200mg)を得た。化合物である(6E)−6−ヒドロキシイミノ−5H−シクロペンタ[f][1,3]ベンゾジオキソール−7−オン(500mg、2.44mmol、収率85.8%、純度100%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 12.47 (s, 1H), 7.14 (d, J = 10.4 Hz, 2H), 6.18 (s, 2H), 3.64 (s, 2H); ES-LCMS m/z 206.1 [M+H]+.
【0464】
ステップ2: 6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[f][1,3]ベンゾジオキソール−6−アミン
【化283】
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AcOH(25mL)および濃HSO(0.3mL)中の(6E)−6−ヒドロキシイミノ−5H−シクロペンタ[f][1,3]ベンゾジオキソール−7−オン(500mg、2.44mmol、1当量)の溶液に、Pd/C(0.13g、10%)を添加した。混合物をH(30psi)下、25℃で12時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを水(50mL)に添加し、2N NaOH水溶液でpHを10〜11に調整し、DCM(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[f][1,3]ベンゾジオキソール−6−アミン(250mg、1.13mmol、収率46.3%、純度80%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 6.68 (s, 2H), 5.90 (s, 2H), 3.91-3.76 (m, 1H), 3.09 (dd, J = 6.8, 15.3 Hz, 2H), 2.58 (dd, J = 4.9, 15.4 Hz, 2H);ES−LCMSm/z正確な質量は判明しなかった。
【0465】
ステップ3: N−(6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[f][1,3]ベンゾジオキソール−6−イル)−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−50)
【化284】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(3mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(60mg、197.87μmol、1当量)の溶液に、DIEA(127.87mg、989.37μmol、172.33μL、5当量)および6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[f][1,3]ベンゾジオキソール−6−アミン(65.74mg、296.81μmol、1.5当量)を添加した。混合物を90℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:40%〜70%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−(6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[f][1,3]ベンゾジオキソール−6−イル)−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(21.53mg、46.43μmol、収率23.4%、純度99.7%、2HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.02 (t, J = 1.3 Hz, 1H), 8.81 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.34-8.29 (m, 1H), 8.28 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.05 (s, 1H), 6.76 (s, 2H), 6.66 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 5.94-5.90 (m, 2H), 5.08 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 3.46 (dd, J = 7.7, 15.4 Hz, 2H), 3.18 (dd, J = 6.3, 15.5 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 390.1 [M+H]+.
(実施例50)
【0466】
I−51の合成
【化285】
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【0467】
合成スキーム:
【化286】
[この文献は図面を表示できません]
【0468】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−(5−メトキシインダン−2−イル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン
【化287】
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i−PrOH(4mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(35mg、133.25μmol、1.0当量)の溶液に、DIEA(86.10mg、666.24μmol、116.04μL、5.0当量)および5−メトキシインダン−2−アミン(30mg、150.24μmol、1.13当量、HCl塩)を添加した。混合物を60℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−(5−メトキシインダン−2−イル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(50mg、113.24μmol、収率85.0%、純度88.2%)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.07 (s, 1H), 8.55 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.21 (d, J = 9.9 Hz, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.18 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.87-6.75 (m, 2H), 6.60 (m, 1H), 6.39 (s, 1H), 4.66 (s, 1H), 3.81 (s, 3H), 3.70-3.64 (m, 4H), 2.39 (s, 3H); ES-LCMS m/z 390.2 [M+H]+.
【0469】
ステップ2: 2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]インダン−5−オール(I−51)
【化288】
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5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−(5−メトキシインダン−2−イル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(50mg、113.24μmol、1当量)をHBr(5mL、水中60%)中に添加し、混合物を120℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:35%〜65%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]インダン−5−オール(15.05mg、33.46μmol、収率29.5%、純度99.6%、2HCl塩)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.03 (s, 1H), 8.75 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.31 (td, J = 2.3, 9.3 Hz, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.08 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.89 (s, 1H), 6.72 (s, 1H), 6.68-6.62 (m, 1H), 4.99-4.95 (m, 1H), 3.50-3.41 (m, 2H), 3.21-3.10 (m, 2H), 2.37 (s, 3H); ES-LCMS m/z 376.1 [M+H]+.
(実施例51)
【0470】
I−52の合成
【化289】
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【0471】
合成スキーム:
【化290】
[この文献は図面を表示できません]
【0472】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−(5−メトキシインダン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン
【化291】
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i−PrOH(6mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、164.89μmol、1.0当量)の溶液に、DIEA(106.56mg、824.47μmol、143.61μL、5.0当量)および5−メトキシインダン−2−アミン(35mg、175.28μmol、1.06当量、HCl塩)を添加した。混合物を60℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。化合物である5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−(5−メトキシインダン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(60mg、139.21μmol、収率84.4%、純度87.1%)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.97 (s, 1H), 8.49 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.09 (td, J = 2.3, 9.5 Hz, 1H), 7.94 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.11 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.79-6.69 (m, 2H), 6.51 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.37 (s, 1H), 4.63-4.55 (m, 1H), 3.77-3.68 (m, 3H), 3.59 (dt, J = 3.0, 6.6 Hz, 4H); ES-LCMS m/z 376.2 [M+H]+.
【0473】
ステップ2: 2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]インダン−5−オール
【化292】
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5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−(5−メトキシインダン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(60mg、139.21μmol、1当量)をHBr(6mL、水中60%)中に添加し、混合物を120℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:30%〜60%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]インダン−5−オール(32.33mg、72.95μmol、収率52.4%、純度98.0%、2HCl塩)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.01 (s, 1H), 8.82 (s, 1H), 8.34-8.26 (m, 2H), 7.12-7.05 (m, 2H), 6.73 (s, 1H), 6.69-6.63 (m, 2H), 5.06 (s, 1H), 3.47 (td, J = 8.3, 15.9 Hz, 2H), 3.27-3.15 (m, 2H); ES-LCMS m/z 362.1 [M+H]+.
(実施例52)
【0474】
I−53の合成
【化293】
[この文献は図面を表示できません]
【0475】
合成スキーム:
【化294】
[この文献は図面を表示できません]
【0476】
ステップ1: 5−[4−クロロ−6−(シクロペントキシ)ピリミジン−2−イル]ピリジン−3−カルボニトリル
【化295】
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THF(3mL)中のシクロペンタノール(20.84mg、241.96umol、21.96μL、1.5当量)の溶液に、NaH(9.68mg、241.96μmol、鉱油中60%、1.5当量)を添加した。混合物を0℃で30分間撹拌した。5−(4,6−ジクロロピリミジン−2−イル)ピリジン−3−カルボニトリル(50mg、161.31μmol、1当量)を上記溶液中に添加し、混合物を28℃で12時間撹拌した。反応混合物をNHCl(2mL)および水(1mL)の添加によりクエンチし、次いでEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取TLC(PE/EtOAc=13/1、TLC:PE/EtOAc=13/1、R=0.54)により精製して、5−[4−クロロ−6−(シクロペントキシ)ピリミジン−2−イル]ピリジン−3−カルボニトリル(35mg、108.23μmol、収率67.1%、純度93.0%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.70 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 9.04 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 9.01 (t, J = 2.1 Hz, 1H), 6.91 (s, 1H), 5.72-5.67 (m, J = 3.1, 6.0 Hz, 1H), 2.15-2.08 (m, 2H), 1.95-1.88 (m, 2H), 1.87-1.83 (m, 2H), 1.77-1.70 (m, 2H); ES-LCMS m/z 301.1 [M+H]+.
【0477】
ステップ2: 5−[4−(シクロペントキシ)−6−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピリミジン−2−イル]ピリジン−3−カルボニトリル(I−53)
【化296】
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5−[4−クロロ−6−(シクロペントキシ)ピリミジン−2−イル]ピリジン−3−カルボニトリル(60mg、185.54μmol、1当量)、2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(74.32mg、463.85μmol、2.5当量)およびDIEA(23.98mg、185.54μmol、32.32uL、1当量)を、i−PrOH(4mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、135℃で3時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 250×50mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:60%〜90%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−[4−(シクロペントキシ)−6−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピリミジン−2−イル]ピリジン−3−カルボニトリル(21.28mg、39.58μmol、収率21.3%、純度99.3%、3HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 10.81 (br s, 1H), 9.61 (s, 1H), 9.10 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.87 (s, 1H), 7.56 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.46 (br s, 1H), 7.31 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.21-7.15 (m, 1H), 7.07-7.01 (m, 1H), 7.00-6.94 (m, 1H), 5.72 (s, 1H), 5.39 (br s, 1H), 3.68 (br s, 2H), 2.96 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 1.96 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 1.74-1.64 (m, 4H), 1.62-1.52 (m, 2H); ES-LCMS m/z 425.2 [M+H]+.
(実施例53)
【0478】
I−54の合成
【化297】
[この文献は図面を表示できません]
【0479】
合成スキーム:
【化298】
[この文献は図面を表示できません]
【0480】
ステップ1: 5−(4,6−ジクロロピリミジン−2−イル)ピリジン−3−カルボニトリル
【化299】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(12mL)中の4,6−ジクロロ−2−ヨード−ピリミジン(813.84mg、2.91mmol、1当量)、(5−シアノ−3−ピリジル)ボロン酸(409.00mg、2.76mmol、0.95当量)、Pd(dppf)Cl(212.96mg、291.04μmol、0.1当量)、NaCO(925.42mg、8.73mmol、3.0当量)および水(2.4mL)の混合物を脱気し、Nで3回パージし、次いで混合物をN雰囲気下、80℃で1時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、セライトのパッドに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAC=100/1〜5/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R=0.7)により精製して、5−(4,6−ジクロロピリミジン−2−イル)ピリジン−3−カルボニトリル(180mg、580.71μmol、収率20.0%、純度81.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.81 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 9.03 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.99 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.44 (s, 1H); ES-LCMS m/z 250.9, 252.9 [M+H]+.
【0481】
ステップ2: 5−(4−クロロ−6−イソプロポキシ−ピリミジン−2−イル)ピリジン−3−カルボニトリル
【化300】
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THF(3mL)中のi−PrOH(9.69mg、161.31μmol、12.35μL、1当量)の溶液に、NaH(6.45mg、161.31μmol、60%、1当量)を添加した。混合物を0℃で30分間撹拌した。5−(4,6−ジクロロピリミジン−2−イル)ピリジン−3−カルボニトリル(50mg、161.31μmol、1当量)を上記溶液中に添加した。混合物を28℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをNHCl(30mL)で希釈し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取TLC(PE/EtOAc=10/1、TLC:PE/EtOAc=10/1、R=0.55)により精製して、5−(4−クロロ−6−イソプロポキシ−ピリミジン−2−イル)ピリジン−3−カルボニトリル(25mg、87.37μmol、収率54.2%、純度96.0%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.70 (s, 1H), 9.05 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 9.01 (t, J = 2.1 Hz, 1H), 6.90 (s, 1H), 5.61 (td, J = 6.3, 12.4 Hz, 1H), 1.44 (d, J = 6.2 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 275.1 [M+H]+.
【0482】
ステップ3: 5−[4−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−6−イソプロポキシ−ピリミジン−2−イル]ピリジン−3−カルボニトリル(I−54)
【化301】
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5−(4−クロロ−6−イソプロポキシ−ピリミジン−2−イル)ピリジン−3−カルボニトリル(25mg、91.01μmol、1当量)、2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(21.87mg、136.51μmol、1.5当量)およびDIEA(35.29mg、273.02μmol、47.56μL、3当量)を、i−PrOH(3mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、135℃で5時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 250×50mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:55%〜85%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−[4−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−6−イソプロポキシ−ピリミジン−2−イル]ピリジン−3−カルボニトリル(16.5mg、32.17μmol、収率35.3%、純度99.0%、3HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.84 (s, 1H), 9.62 (s, 1H), 9.12 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.90 (s, 1H), 7.58 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.20 ( s, 1H), 7.09-7.02 (m, 1H), 7.01-6.95 (m, 1H), 5.74 (s, 1H), 5.41-5.30 (m, 1H), 3.71 (m, 2H), 2.97 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 1.31 (d, J = 6.2 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 399.2 [M+H]+.
(実施例54)
【0483】
I−55の合成
【化302】
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【0484】
合成スキーム:
【化303】
[この文献は図面を表示できません]
【0485】
ステップ1: [5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]−(1−ピペリジル)メタノン(I−55)
【化304】
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ピリジン(2mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(50mg、120.07μmol、1当量)の溶液に、ピペリジン(15.34mg、180.11μmol、17.79μL、1.5当量)およびTP(152.82mg、240.15μmol、142.82μL、50%、2当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、25℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをEtOAc(10mL)で希釈し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:42%〜72%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]−(1−ピペリジル)メタノン(12.74mg、21.49μmol、収率17.9%、純度100.0%、3HCl)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.72-8.68 (m, 1H), 8.57 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.71 (td J = 2.4, 8.9 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.14 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.02-6.96 (m, 2H), 6.94-6.89 (m, 1H), 6.03 (s, 1H), 4.00 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.71 (m, 4H), 3.23 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 1.75 (m, 2H), 1.68 (m, 4H); ES-LCMS m/z 484.2 [M+H]+.
(実施例55)
【0486】
I−56の合成
【化305】
[この文献は図面を表示できません]
【0487】
合成スキーム:
【化306】
[この文献は図面を表示できません]
【0488】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−N,N−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(I−56)
【化307】
[この文献は図面を表示できません]
ピリジン(5mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(40mg、96.06μmol、1当量)、N−メチルメタンアミン(23.50mg、288.18μmol、3当量、HCl)およびTP(611.29mg、960.60μmol、571.30μL、EtOAc中50%、10当量)の混合物を、30℃で12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをEtOAc(20mL)および水(20mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:33%〜63%、10分)により精製して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−N,N−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(16.67mg、29.67μmol、収率30.9%、純度98.4%、3HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.82 (br s, 1H), 9.12 (s, 1H), 8.69 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 8.43 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.21 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.07-7.02 (m, 1H), 7.00-6.97 (m, 1H), 6.78 (s, 1H), 3.87 (q, J = 6.8 Hz, 2H), 3.16-3.03 (m, 8H); ES-LCMS m/z 444.2 [M+H] +.
(実施例56)
【0489】
I−57の合成
【化308】
[この文献は図面を表示できません]
【0490】
合成スキーム:
【化309】
[この文献は図面を表示できません]
【0491】
ステップ1: 1−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]エタノン(I−57)
【化310】
[この文献は図面を表示できません]
THF(10mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−N−メトキシ−N−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(50mg、96.85μmol、1当量)の溶液に、MeMgBr(EtO中3M、4.68mL、145.10当量)を25℃で滴下添加した。次いで、混合物を25℃で0.5時間撹拌した。混合物を飽和NHCl(20mL)でクエンチし、EtOAc(20mL×3)で抽出し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取TLC(SiO、PE/EA=1/1、R=0.56)により精製し、次いで分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:40%〜70%、10分)により精製して、1−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]エタノン(17.52mg、32.98μmol、収率34.1%、純度98.6%、3HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.81 (br s, 1H), 9.16 (s, 1H), 8.72 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.62 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 8.53 (s, 1H), 8.23 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 7.65 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.20 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.06-7.03 (m, 1H), 7.02-6.99 (m, 1H), 6.87 (s, 1H), 3.89 (q, J = 6.8 Hz, 2H), 3.14 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 2.72 (s, 3H); ES-LCMS m/z 415.2 [M+H]+.
(実施例57)
【0492】
I−58の合成
【化311】
[この文献は図面を表示できません]
【0493】
合成スキーム:
【化312】
[この文献は図面を表示できません]
【0494】
ステップ1: tert−ブチル4−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニル]ピペラジン−1−カルボキシレート
【化313】
[この文献は図面を表示できません]
ピリジン(1mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(50mg、120.07μmol、1当量)、tert−ブチルピペラジン−1−カルボキシレート(26.84mg、144.09μmol、1.2当量)およびTP(382.06mg、600.37μmol、357.06uL、50%、5当量)の混合物を、25℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(5mL)でクエンチし、EtOAc(10mL×3)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮乾固して、tert−ブチル4−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニル]ピペラジン−1−カルボキシレート(100mg、粗製)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで直接使用した。
【0495】
ステップ2: [5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン(I−58)
【化314】
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MeOH(3mL)中のtert−ブチル4−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニル]ピペラジン−1−カルボキシレート(100mg、171.04μmol、1当量)の溶液に、HCl/MeOH(4M、3mL)を添加し、次いで混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:20%〜50%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン(19.42mg、39.99μmol、収率23.4%、純度99.8%)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.80 (s, 1H), 9.12 (s, 1H), 8.69 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.41 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.32 (s, 1H), 8.23-8.16 (m, 1H), 7.63 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.05 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 7.00-6.95 (m, 1H), 6.77 (s, 1H), 3.87 (q, J = 6.8 Hz, 2H), 3.54 (m, 4H), 3.13 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 2.77-2.73 (m, 4H); ES-LCMS m/z 485.2 [M+H]+.
(実施例58)
【0496】
I−59の合成
【化315】
[この文献は図面を表示できません]
【0497】
合成スキーム:
【化316】
[この文献は図面を表示できません]
【0498】
ステップ1: 4,6−ジクロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−アミン
【化317】
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乾燥THF(10mL)中の2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(666.18mg、4.16mmol、1.05当量)の懸濁液に、NaH(223.55mg、5.59mmol、鉱油中60%、1.41当量)を氷浴およびN雰囲気下で添加した。30分間撹拌した後、懸濁液を−60℃に冷却し、乾燥THF(10mL)中の4,6−ジクロロ−2−メチルスルホニル−ピリミジン(900mg、3.96mmol、1.0当量)の溶液を滴下添加し、温度を−55℃未満に保った。得られた混合物を−55℃で1時間撹拌した。反応混合物を水(100mL)にゆっくりと注ぎ入れ、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜2/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.45)により精製して、4,6−ジクロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−アミン(840mg、2.68mmol、収率67.6%、純度98.0%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.04 (s, 1H), 7.68 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.23 (dt, J = 1.1, 7.6 Hz, 1H), 7.19-7.14 (m, 1H), 6.98 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.59 (s, 1H), 5.74 (s, 1H), 3.83-3.73 (m, 2H), 3.07 (t, J = 6.8 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 307.0, 309.0 [M+H]+.
【0499】
ステップ2: 4−クロロ−6−(シクロペントキシ)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−アミン
【化318】
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THF(3mL)中のNaH(30.63mg、765.68μmol、鉱油中60%、1.2当量)の溶液に、シクロペンタノール(57.71mg、669.97μmol、60.81μL、1.05当量)を添加した。混合物を0℃で30分間撹拌した。4,6−ジクロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−アミン(200mg、638.07μmol、1当量)を上記溶液中に添加し、混合物を15℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、4−クロロ−6−(シクロペントキシ)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−アミン(170mg、309.66μmol、収率48.5%、純度65.0%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.03 (s, 1H), 7.66 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.39 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.25-7.19 (m, 1H), 7.18-7.10 (m, 1H), 7.08-7.02 (m, 1H), 6.60 (s, 1H), 5.98 (s, 1H), 5.31 (m, 1H), 3.80-3.72 (m, 2H), 3.11-3.04 (m, 2H), 2.01-1.54 (m, 8H); ES-LCMS m/z 357.1, 358.1 [M+H]+.
【0500】
ステップ3: 4−(シクロペントキシ)−6−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−アミン(I−59)
【化319】
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4−クロロ−6−(シクロペントキシ)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−アミン(170mg、304.89μmol、1当量)、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(128.88mg、914.67μmol、3当量)、CsCO(298.02mg、914.67μmol、3.0当量)およびPd(dppf)Cl(22.31mg、30.49μmol、0.1当量)を、1,4−ジオキサン(6mL)および水(1.2mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、80℃で30分間加熱した。反応混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、セライトのパッドに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜2/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.40)により精製し、次いで分取HPLC(HCl条件、カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:48%〜78%、10分)により再精製した。所望の画分を凍結乾燥して、4−(シクロペントキシ)−6−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−アミン(25.91mg、48.46μmol、収率15.9%、純度98.5%、3HCl塩)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.13 (s, 1H), 8.88 (s, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.40 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.63 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.25 (s, 1H), 7.20 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 7.15-7.09 (m, 1H), 6.32 (s, 1H), 5.27 (s, 1H), 3.85 (q, J = 6.5 Hz, 2H), 3.17 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 1.94 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 1.84-1.74 (m, 4H), 1.70-1.62 (m, 2H); ES-LCMS m/z 418.2 [M+H]+.
(実施例59)
【0501】
I−60の合成
【化320】
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【0502】
合成スキーム:
【化321】
[この文献は図面を表示できません]
【0503】
ステップ1: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−ピペラジン−1−イル−ピリミジン−4−アミン
【化322】
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i−PrOH(3mL)中の6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−4−アミン(60mg、161.50μmol、1当量)、ピペラジン(139.11mg、1.61mmol、10当量)およびDIEA(104.36mg、807.49μmol、140.65μL、5当量)の混合物を密封し、これにマイクロ波(4bar)下、150℃で2時間照射を行った。反応混合物を減圧下で濃縮乾固して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:8%〜38%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−ピペラジン−1−イル−ピリミジン−4−アミン(60.34mg、106.30μmol、収率65.8%、純度99.2%、4HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.05 (s, 1H), 8.77 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.33 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.64 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.14 (s, 1H), 7.12-7.07 (m, 1H), 7.06-7.01 (m, 1H), 5.58 (br s, 1H), 3.86-3.72 (m, 6H), 3.27-3.24 (m, 4H), 3.14 (t, J = 6.0 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 418.1 [M+H]+.
(実施例60)
【0504】
I−61の合成
【化323】
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【0505】
合成スキーム:
【化324】
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【0506】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−N−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(I−61)
【化325】
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無水DCM(5mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(60mg、144.09μmol、1当量)の溶液に、DIEA(55.87mg、432.27μmol、75.29μL、3当量)、HATU(136.97mg、360.22μmol、2.5当量)およびメタンアミン塩酸塩(19.46mg、288.18μmol、2当量)を添加した。混合物を25℃で12時間撹拌した。HO(10mL)を添加し、混合物をDCM(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これを分取HPLC(溶離液としてMeCN/HO、酸性条件、機器:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10um/移動相:水(0.05%HCl)−ACN/勾配:10分間で35%〜65%のB/流速:25mL/分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−N−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(19.25mg、35.73μmol、収率24.79%、純度100%、3HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.73 (d, J = 12.5 Hz, 2H), 8.47 (s, 1H), 7.94 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.70 (dd, J = 3.0, 6.0 Hz, 1H), 7.15 (dd, J = 2.9, 6.1 Hz, 1H), 7.07-7.02 (m, 2H), 6.97 (s, 1H), 6.07 (s, 1H), 3.97 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.23 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 3.04-2.99 (m, 3H); ES-LCMS m/z 452.1 [M+Na]+.
(実施例61)
【0507】
I−62の合成
【化326】
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【0508】
合成スキーム:
【化327】
[この文献は図面を表示できません]
【0509】
ステップ1: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−(1−ピペリジル)ピリミジン−4−アミン(I−62)
【化328】
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6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−4−アミン(60.61mg、163.13μmol、1.0当量)、ピペリジン(862.20mg、10.13mmol、1mL、62.07当量)およびDIEA(63.25mg、489.39μmol、85.24μL、3.0当量)を、i−PrOH(3mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、150℃で3時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:30%〜60%、10分)により精製し、所望の画分を凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−(1−ピペリジル)ピリミジン−4−アミン(33.57mg、63.84μmol、収率39.1%、純度100.0%、3HCl塩)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 10.92 (s, 1H), 9.29 (s, 1H), 8.83 (s, 1H), 8.52 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.59 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.40-7.25 (m, 2H), 7.16-6.91 (m, 2H), 5.77 (s, 1H), 4.17 (s, 4H), 3.63 (d, J = 6.6 Hz, 2H), 3.02 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 1.75-1.47 (m, 6H); ES-LCMS m/z 417.2 [M+H]+.
(実施例62)
【0510】
I−63の合成
【化329】
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【0511】
合成スキーム:
【化330】
[この文献は図面を表示できません]
【0512】
ステップ1: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N6−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−N4,N4−ジメチル−ピリミジン−4,6−ジアミン(I−63)
【化331】
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i−PrOH(3mL)中の6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−4−アミン(80.81mg、217.51umol、1.0当量)、N−メチルメタンアミン(177.36mg、2.18mmol、10当量、HCl塩)およびDIEA(168.66mg、1.31mmol、227.31μL、6.0当量)を、マイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、150℃で3時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:20%〜50%、10分)により精製し、所望の画分を凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N6−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−N4,N4−ジメチル−ピリミジン−4,6−ジアミン(28.13mg、56.54μmol、収率26.0%、純度97.7%、3HCl塩)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.93 (s, 1H), 9.31 (s, 1H), 8.85 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.55 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.60 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.42-7.25 (m, 2H), 7.10-7.04 (m, 1H), 7.02-6.96 (m, 1H), 5.59 (s, 1H), 4.04 (s, 6H), 3.62 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.03 (t, J = 6.7 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 377.2 [M+H]+.
(実施例63)
【0513】
I−64の合成
【化332】
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【0514】
合成スキーム:
【化333】
[この文献は図面を表示できません]
【0515】
ステップ1: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−モルホリノ−ピリミジン−4−アミン(I−64)
【化334】
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i−PrOH(1.5mL)中の6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−4−アミン(60mg、161.50μmol、1当量)の溶液に、DIEA(208.72mg、1.61mmol、281.29μL、10当量)、モルホリン(281.39mg、3.23mmol、284.24μL、20当量)を添加した。混合物をマイクロ波上、150℃で1.5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:25%〜55%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−モルホリノ−ピリミジン−4−アミン(53.33mg、101.03μmol、収率62.5%、純度100%、3HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.87 (s, 1H), 9.30 (s, 1H), 8.86-8.32 (m, 2H), 7.59 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.25 (s, 1H), 7.11-7.04 (m, 1H), 7.03-6.94 (m, 1H), 5.70 (s, 1H), 3.78-3.60 (m, 11H), 3.01 (t, J = 7.1 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 419.2 [M+H]+.
(実施例64)
【0516】
I−65の合成
【化335】
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【0517】
合成スキーム:
【化336】
[この文献は図面を表示できません]
【0518】
ステップ1: [5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]−モルホリノ−メタノン(I−65)
【化337】
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ピリジン(3mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(40mg、96.06μmol、1当量)の溶液に、TP(122.26mg、192.12μmol、114.26μL、50%、2当量)およびモルホリン(16.74mg、192.12μmol、16.91μL、2.0当量)を添加した。混合物を25℃で12時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)の添加によりクエンチし、次いでEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:30%〜60%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]−モルホリノ−メタノン(19.50mg、32.66μmol、収率34.0%、純度99.6%、3HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.71-8.59 (m, 2H), 8.34 (s, 1H), 7.73 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.14 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.05-6.90 (m, 3H), 6.06 (s, 1H), 3.97 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 3.75 (s, 8H), 3.22 (t, J = 5.8 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 486.2 [M+H]+.
(実施例65)
【0519】
I−66の合成
【化338】
[この文献は図面を表示できません]
【0520】
合成スキーム:
【化339】
[この文献は図面を表示できません]
【0521】
ステップ1: 7−フルオロ−2−メチル−3−メチルスルファニル−1H−インドール
【化340】
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2−フルオロアニリン(0.9g、8.10mmol、782.61μL、1当量)および1−メチルスルファニルプロパン−2−オン(371.24mg、3.56mmol、0.44当量)を、最初に酢酸n−ブチル(4ml)に導入し、N下で−30℃に冷却した。酢酸n−ブチル(4ml)中の塩化スルフリル(437.28mg、3.24mmol、323.91μL、0.4当量)の溶液を滴下添加した。混合物を−30℃で2時間撹拌した。反応混合物を0℃で水(50mL)の添加によりクエンチし、次いでEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/1、TLC:PE/EtOAc=20/1、R=0.34)により精製して、生成物である7−フルオロ−2−メチル−3−メチルスルファニル−1H−インドール(1g、4.56mmol、収率56.3%、純度89.0%)を赤褐色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.31 (s, 1H), 7.45 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.07 (dt, J = 4.7, 7.9 Hz, 1H), 6.89 (dd, J = 7.8, 10.9 Hz, 1H), 2.56 (s, 3H), 2.27 (s, 3H); ES-LCMS m/z 195.9 [M+H]+.
【0522】
ステップ2: 7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール
【化341】
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TFA(8mL)中の7−フルオロ−2−メチル−3−メチルスルファニル−1H−インドール(737.08mg、3.36mmol、1当量)の溶液に、2−スルファニル安息香酸(1.30g、8.40mmol、2.5当量)を添加した。混合物を25℃で2時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=20/1、R=0.40)は、出発物質が完全に消費され、新しいスポットが形成されたことを示した。反応混合物を水(100mL)の添加によりクエンチし、次いでPhを1N NaOH水溶液により10に調整し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/1、TLC:PE/EtOAc=20/1、R=0.40)により精製して、7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール(400mg、2.09mmol、収率62.3%、純度78.0%)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 11.33 (s, 1H), 7.20 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.92-6.74 (m, 2H), 6.19 (s, 1H), 2.38 (s, 3H);ES−LCMSm/z正確な質量は判明しなかった。
【0523】
ステップ3: 7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−カルバルデヒド
【化342】
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DMFの溶液(10mL)に、POCl(481.07mg、3.14mmol、291.56μL、2.0当量)をN下、−20℃で10分間かけて滴下添加した。1時間後、DMF(2mL)中の7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール(300mg、1.57mmol、1当量)を上記溶液に添加し、その間、温度を−20℃未満に維持した。反応混合物を15℃で1時間撹拌した。反応混合物をNaHCO水溶液(50mL)の添加によりクエンチし、次いでEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.40)により精製して、7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−カルバルデヒド(200mg、936.93μmol、収率59.7%、純度83.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 12.44 (s, 1H), 10.08 (s, 1H), 7.85 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.13 (dt, J = 5.1, 7.8 Hz, 1H), 7.02 (dd, J = 7.9, 11.2 Hz, 1H), 2.70 (s, 3H); ES-LCMS m/z 177.9 [M+H]+.
【0524】
ステップ4: 7−フルオロ−2−メチル−3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−インドール
【化343】
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ニトロメタン(8mL)中の7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−カルバルデヒド(200mg、936.93μmol、1当量)の溶液に、NHOAc(216.66mg、2.81mmol、3当量)を添加した。混合物を110℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をEtOAc(50mL)に溶解し、水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗製物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.61)により精製して、7−フルオロ−2−メチル−3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−インドール(150mg、619.89μmol、収率66.2%、純度91.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.82 (br s, 1H), 8.32 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.25-7.16 (m, 1H), 7.01 (dd, J = 8.2, 10.6 Hz, 1H), 2.67 (s, 3H); ES-LCMS m/z 220.9 [M+H]+.
【0525】
ステップ5: 2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン
【化344】
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THF(10mL)中の7−フルオロ−2−メチル−3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−インドール(150mg、619.89μmol、1当量)の溶液に、LAH(THF中1M、3.10mL、5当量)を0℃で滴下添加した。添加後、混合物を80℃で2時間撹拌した。反応混合物をTHF(50mL)で希釈し、0℃で水(0.05mL)、NaOH水溶液(0.05mL、水中10%)および水(0.15mL)の順次添加によりクエンチした。30分間撹拌した後、混合物をセライトに通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、粗製の2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(100mg、436.97μmol、収率70.5%、純度84.0%)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで直接使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.23 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.93-6.82 (m, 1H), 6.72 (dd, J = 7.9, 11.4 Hz, 1H), 2.90-2.80 (m, 4H), 2.39 (s, 3H); ES-LCMS m/z 193.2 [M+H]+.
【0526】
ステップ6: N−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ(I−66)
【化345】
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i−PrOH(3mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(40.82mg、137.59μmol、1当量)の溶液に、DIEA(53.35mg、412.76μmol、71.89μL、3.0当量)および2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(37.78mg、165.11μmol、1.2当量)を添加した。混合物を60℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Gemini 150×25×5μm;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:70%〜100%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(20.36mg、45.36μmol、収率33.0%、純度99.5%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.58 (s, 1H), 8.45 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.64-7.57 (m, 1H), 7.37 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 6.96 (dt, J = 4.6, 7.8 Hz, 1H), 6.69 (dd, J = 7.8, 11.6 Hz, 1H), 5.76 (s, 1H), 3.83 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.29-3.22 (m, 1H), 3.13 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 2.11 (s, 3H), 1.38 (d, J = 7.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 447.2 [M+H]+.
(実施例66)
【0527】
I−67の合成
【化346】
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【0528】
合成スキーム:
【化347】
[この文献は図面を表示できません]
【0529】
ステップ1: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリミジン−4−アミン(I−67)
【化348】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(5mL)中の6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−4−アミン(60mg、161.50μmol、1当量)および1−メチルピペラジン(24.26mg、242.25μmol、26.87uL、1.5当量)の溶液に、DIEA(62.62mg、484.49μmol、84.39μL、3.0当量)を添加した。混合物を110℃で16時間撹拌した。LC−MSは、83%の出発物質が残っており、17%の所望の化合物が検出されたことを示した。混合物をマイクロ波管に入れた。1−メチルピペラジン(500mg、5mmol)を添加した。混合物をNで1分間パージした。密封管をマイクロ波下、150℃で3時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:42%〜72%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリミジン−4−アミン(49.11mg、113.81μmol、収率70.5%、純度100.0%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.82 (br s, 1H), 9.30 (s, 1H), 8.64 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.32 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.20 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.07 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.98 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 5.59 (br s, 1H), 3.60 (br s, 2H), 3.51 (br s, 4H), 2.97 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 2.37 (d, J = 4.2 Hz, 4H), 2.20 (s, 3H); ES-LCMS m/z 432.2 [M+H]+.
(実施例67)
【0530】
I−68の合成
【化349】
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【0531】
合成スキーム:
【化350】
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【0532】
ステップ1: [5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]−(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(I−68)
【化351】
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DCM(5mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(50mg、120.07μmol、1当量)および1−メチルピペラジン(18.04mg、180.11μmol、19.98μL、1.5当量)の溶液に、HATU(54.79mg、144.08μmol、1.2当量)およびDIEA(46.55mg、360.21μmol、62.74μL、3.0当量)を添加した。混合物を25℃で16時間撹拌した。LC−MSは、42%の出発物質が残っており、51%の所望の化合物が検出されたことを示した。1−メチルピペラジン(18.04mg、180.11μmol、19.98μL、1.5当量)、HATU(54.79mg、144.08μmol、1.2当量)、DIEA(46.55mg、360.21μmol、62.74μL、3.0当量)およびDMF(2mL)を添加した。混合物を25℃で5時間撹拌した。反応混合物をHO(20mL)で希釈し、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:36%〜66%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]−(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(15.94mg、31.97μmol、収率26.6%、純度100.0%)を薄黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.63 (s, 1H), 8.48 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.71-7.62 (m, 2H), 7.19-7.13 (m, 1H), 7.07-6.95 (m, 3H), 6.05 (s, 1H), 3.90 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.75 (br s, 4H), 3.19 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 2.54 (br s, 4H), 2.33 (s, 3H); ES-LCMS m/z 499.2 [M+H]+.
(実施例68)
【0533】
I−69の合成
【化352】
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【0534】
合成スキーム:
【化353】
[この文献は図面を表示できません]
【0535】
ステップ1: N−[2−(5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン−6−アミン(I−69)
【化354】
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i−PrOH(3mL)中の6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン(50mg、164.55μmol、当量)の溶液に、DIEA(106.33mg、822.73μmol、143.31μL、5当量)および2−(5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(37.96mg、197.46μmol、1.2当量)を添加した。混合物を60℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:45%〜75%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[2−(5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン−6−アミン(32.52mg、58.40μmol、収率35.5%、純度100.0%、3HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.35 (s, 1H), 8.93 (s, 1H), 8.77 (s, 1H), 8.62 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.15-6.94 (m, 2H), 6.63 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 5.10-4.99 (m, 1H), 4.04 (m, 2H), 3.09 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 2.30 (s, 3H), 1.71 ( d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 448.0 [M+H]+.
(実施例69)
【0536】
I−70の合成
【化355】
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【0537】
合成スキーム:
【化356】
[この文献は図面を表示できません]
【0538】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−70)
【化357】
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i−PrOH(3mL)中の2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(29.28mg、182.74μmol、1.2当量)の溶液に、DIEA(59.04mg、456.85μmol、79.57μL、3当量)および7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(40mg、152.28μmol、1当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、50℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮してi−PrOHを除去して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:35%〜65%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(32.43mg、65.15μmol、収率42.8%、純度99.6%、3HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.72 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.35 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.56-7.52 (m, 1H), 7.50-7.45 (m, 1H), 7.16-7.10 (m, 1H), 6.98 (s, 1H), 6.97-6.92 (m, 1H), 6.85 (m, 1H), 5.76 (s, 1H), 4.06-3.99 (m, 2H), 3.24-3.19 (m, 2H), 2.30 (s, 3H); ES-LCMS m/z 387.0 [M+H]+.
(実施例70)
【0539】
I−71の合成
【化358】
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【0540】
合成スキーム:
【化359】
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【0541】
ステップ1: N−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン−6−アミン(I−71)
【化360】
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i−PrOH(3mL)中の6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン(41.67mg、137.12μmol、1当量)の溶液に、DIEA(53.16mg、411.37μmol、71.65μL、3.0当量)、2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(37.66mg、164.55μmol、1.2当量)を添加した。混合物を60℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:46%〜76%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン−6−アミン(27.83mg、49.98μmol、収率36.4%、純度100.0%、3HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.30 (s, 1H), 8.80 (s, 1H), 8.74 (dd, J = 1.1, 2.9 Hz, 1H), 8.61-8.56 (m, 1H), 7.28 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 6.84 (dt, J = 4.7, 7.9 Hz, 1H), 6.63 (dd, J = 7.9, 11.7 Hz, 1H), 5.03 (td, J = 6.9, 13.6 Hz, 1H), 4.04 (m, 2H), 3.12 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 2.30 (s, 3H), 1.70 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 447.9 [M+H]+.
(実施例71)
【0542】
I−72の合成
【化361】
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【0543】
合成スキーム:
【化362】
[この文献は図面を表示できません]
【0544】
ステップ1: 2,4−ジクロロ−6−イソプロポキシ−ピリミジン
【化363】
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THF(8mL)中のi−PrOH(344.04mg、5.72mmol、438.27μL、1.05当量)の溶液に、NaH(261.69mg、6.54mmol、鉱油中60%、1.2当量)を添加した。混合物を0℃で30分間撹拌した。2,4,6−トリクロロピリミジン(1g、5.45mmol、625.00μL、1.0当量)を上記溶液中に添加し、混合物を15℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、THFを除去した。残留物を水(150mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜50/1、TLC:PE/EtOAc=100/1、R=0.20)により精製して、混合物である4,6−ジクロロ−2−イソプロポキシ−ピリミジン(347mg、粗製)および2,4−ジクロロ−6−イソプロポキシ−ピリミジン(173mg、粗製)を無色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.00 (s, 1H), 5.35-5.23 (m, 1H), 1.40 (d, J = 6.2 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 207.1, 209.1 [M+H]+.
【0545】
ステップ2: 4−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−イソプロポキシ−ピリミジン−2−アミン
【化364】
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i−PrOH(5mL)中の(2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(680.92mg、4.25mmol、2.2当量)および2,4−ジクロロ−6−イソプロポキシ−ピリミジン(100mg、482.96μmol、0.25当量)の溶液に、DIEA(749.01mg、5.80mmol、1.01mL、3.0当量)および4,6−ジクロロ−2−イソプロポキシ−ピリミジン(200mg、965.92μmol、0.5当量)を添加した。混合物を26℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、Rf1=0.55、Rf2=0.45)により精製して、4−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−イソプロポキシ−ピリミジン−2−アミン(90mg、220.37μmol、収率11.4%、純度81.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.05 (s, 1H), 7.68-7.61 (m, 1H), 7.39 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.25-7.19 (m, 1H), 7.16-7.10 (m, 1H), 7.05 (s, 1H), 5.97 (s, 1H), 3.78-3.69 (m, 2H), 3.10-3.03 (m, 2H), 1.33 (d, J = 5.3 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 331.1, 332.1 [M+H]+.
【0546】
ステップ3: 4−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−イソプロポキシ−ピリミジン−2−アミン(I−72)
【化365】
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4−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−イソプロポキシ−ピリミジン−2−アミン(90.00mg、220.37μmol、1当量)、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(62.10mg、440.73μmol、2当量)、CsCO(215.40mg、661.10μmol、3.0当量)およびPd(dppf)Cl(16.12mg、22.04μmol、0.1当量)を、1,4−ジオキサン(3mL)および水(0.6mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、120℃で30分間加熱した。反応混合物をEtOAc(20mL)で希釈し、セライトのパッドに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件、カラム:カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:37%〜67%、12分)により精製し、所望の画分を凍結乾燥して、4−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−イソプロポキシ−ピリミジン−2−アミン(52.48mg、104.79μmol、収率47.5%、純度100.0%、3HCl塩)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.75 (m, 2H), 8.06 (s, 1H), 7.60 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.14 (s, 1H), 7.12-7.06 (m, 1H), 7.04-6.99 (m, 1H), 6.62 (s, 1H), 5.18 (s, 1H), 3.92 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 3.15 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 1.36 (d, J = 6.3 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 392.2 [M+H]+.
(実施例72)
【0547】
I−73の合成
【化366】
[この文献は図面を表示できません]
【0548】
合成スキーム:
【化367】
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【0549】
ステップ1: 2−メチル−3−オキソ−プロパンニトリル
【化368】
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THF(20mL)中のDIPA(1.84g、18.16mmol、2.57mL、1当量)の溶液に、n−BuLi(n−ヘキサン中2.5M、7.63mL、1.05当量)を添加した。混合物を−65℃で30分間撹拌した。THF(10mL)中のプロパンニトリル(1g、18.16mmol、1.30mL、1当量)の溶液を、上記混合物中に滴下添加した。混合物をN雰囲気下、−65℃で30分間撹拌した。THF(10mL)中のギ酸エチル(1.41g、19.06mmol、1.53mL、1.05当量)の溶液を滴下添加し、これを−65℃で3時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=1/1、R=0.45)は、1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を−65℃で1N HCl溶液(50mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、2−メチル−3−オキソ−プロパンニトリル(1.1g、粗製)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.60 (s, 1H), 3.54 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 1.55 (s, 3H).
【0550】
ステップ2: 4−メチル−1H−ピラゾール−5−アミン
【化369】
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EtOH(12mL)中の2−メチル−3−オキソ−プロパンニトリル(1.1g、13.24mmol、1当量)の溶液に、AcOH(1.39g、23.17mmol、1.32mL、1.75当量)およびヒドラジン(550.00mg、17.16mmol、620.77μL、1.3当量)を添加した。混合物を90℃で12時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=1/1、R=0.10)は、1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをNaHCO溶液(100mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=100/1〜10/1、TLC:PE/EtOAc=10/1、R=0.75)により精製して、化合物である4−メチル−1H−ピラゾール−5−アミン(230mg、2.37mmol、収率17.9%、粗製)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.13 (s, 1H), 1.94-1.92 (m, 3H).
【0551】
ステップ3: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール
【化370】
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AcOH(6mL)中のメチル3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−オキソ−プロパノエート(400mg、1.99mmol、1当量)の溶液に、4−メチル−1H−ピラゾール−5−アミン(230mg、2.37mmol、1.19当量)を添加した。混合物を120℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(500mg、粗製)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。ES−LCMSm/z245.2[M+H]
【0552】
ステップ4: 7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【化371】
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POCl(5mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(500mg、655.14μmol、1当量)の溶液を、120℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、POClを除去した。残留物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜2/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.40)により精製して、7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(145mg、552.02μmol、収率84.3%、純度100.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.10 (s, 1H), 8.60 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.24 (dd, J = 1.8, 9.3 Hz, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.39 (s, 1H), 2.47 (s, 3H); ES-LCMS m/z 262.9, 264.9 [M+H]+.
【0553】
ステップ5: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−N−[2−(2,5,7−トリフルオロ−1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−73)
【化372】
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i−PrOH(3mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(40mg、152.28μmol、1当量)の溶液に、DIEA(157.45mg、1.22mmol、212.19μL、8.0当量)および2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(54.87mg、182.74μmol、1.2当量、シュウ酸塩)を添加した。混合物を50℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:42%〜62%、10分)により精製し、所望の画分を凍結乾燥して、化合物である5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−N−[2−(2,5,7−トリフルオロ−1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(15.56mg、27.91μmol、収率18.3%、純度98.6%、3HCl塩)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.75 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.45 (s, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.66-7.61 (m, 1H), 7.00 (dd, J = 2.2, 9.3 Hz, 1H), 6.44 (ddd, J = 2.2, 9.5, 11.2 Hz, 1H), 5.75 (s, 1H), 4.00 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 3.16-3.10 (m, 2H), 2.31 (s, 3H), 2.15 (s, 3H); ES-LCMS m/z 437.2 [M+H]+.
(実施例73)
【0554】
I−74の合成
【化373】
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【0555】
合成スキーム:
【化374】
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【0556】
ステップ1: N−[2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−6−イソプロポキシ−ピリミジン−4−アミン(I−74)
【化375】
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i−PrOH(5mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−6−イソプロポキシ−ピリミジン(90mg、322.77μmol、1.0当量)、2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(145.37mg、484.15μmol、1.5当量、シュウ酸塩)およびDIEA(333.71mg、2.58mmol、449.75uL、8当量)を、マイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、150℃で6時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜2/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.50)により精製し、次いで分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:60%〜90%、10分)により再精製し、所望の画分を凍結乾燥して、N−[2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−6−イソプロポキシ−ピリミジン−4−アミン(26.48mg、48.07μmol、収率14.9%、純度100%、3HCl塩)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.10 (s, 1H), 8.71 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.27 (s, 1H), 6.99 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 6.54 (t, J = 9.9 Hz, 1H), 5.69 (s, 1H), 5.05 (s, 1H), 3.74 (m, 2H), 2.97 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 2.34 (s, 3H), 1.37 (d, J = 6.2 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 442.2 [M+H]+.
(実施例74)
【0557】
I−75a、I−75bおよびI−75cの合成
【化376】
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【0558】
合成スキーム:
【化377】
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【0559】
ステップ1: tert−ブチルN−(2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル)カルバメート
【化378】
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DCM(30mL)中のtert−ブチルN−(4−オキソシクロヘキシル)カルバメート(1g、4.69mmol、1.00mL、1当量)の溶液に、MgSO(564.38mg、4.69mmol、1当量)およびフェニルヒドラジン(507.05mg、4.69mmol、460.96μL、1当量)を添加した。混合物を28℃で2時間撹拌した。次いで、MgSOを濾別し、濾液を減圧下で蒸発させた。得られた褐色油状物をトルエン(20mL)に溶解し、ZnCl(3.20g、23.44mmol、5当量)を添加し、混合物を110℃で4時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜3/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R=0.30)により精製して、化合物であるtert−ブチルN−(2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル)カルバメート(700mg、1.96mmol、収率41.7%、純度80.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.33 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.23 (td, J = 0.9, 7.9 Hz, 1H), 7.04-6.97 (m, 1H), 6.97-6.90 (m, 1H), 3.92-3.79 (m, 1H), 2.92-2.78 (m, 2H), 2.57-2.31 (m, 2H), 1.93-1.68 (m, 2H), 1.47 (s, 9H); ES-LCMS m/z 231.1 [M-t-Bu+H]+.
【0560】
ステップ2: 2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン
【化379】
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DCM(10mL)中のtert−ブチルN−(2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル)カルバメート(700mg、1.96mmol、1当量)の溶液に、TFA(3.08g、27.01mmol、2.0mL、13.81当量)を添加した。混合物を28℃で2時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=5/1、R=0)は、出発物質が完全に消費され、1つの新しいスポットが形成されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを水(30mL)で希釈し、1%NaOH溶液によりpH=10に調整した。混合物をEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(400mg、1.80mmol、収率92.3%、純度84.0%)を黒褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.80 (s, 1H), 7.44 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.27-7.23 (m, 1H), 7.13-7.04 (m, 2H), 3.34-3.24 (m, 1H), 3.07-2.97 (m, 1H), 2.81 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 2.50-2.43 (m, 1H), 2.13-2.05 (m, 1H), 1.84-1.76 (m, 1H); ES-LCMS m/z 187.0 [M+H]+.
【0561】
ステップ3: (3S)−N−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−75b)および(3R)−N−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−75a)
【化380】
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i−PrOH(10mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(153.06mg、515.96μmol、1.0当量)の溶液に、DIEA(200.05mg、1.55mmol、269.60μL、3.0当量)および2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(145.09mg、654.35μmol、1.27当量)を添加した。混合物を50℃で15時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜2/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.80)により精製した。化合物をSFC(条件:カラム:AD(250mm×30mm、5um);移動相:[0.1%NHO EtOH];B%:45%〜45%、分)により分離した。分離後の溶液を濃縮して、粗生成物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:60%〜90%、12分)により精製し、続いて凍結乾燥して、エナンチオマー(36.18mg、65.79μmol、収率12.8%、純度100.0%、3HCl塩)(Rt=4.768分、ee%=100.0および[α]29=−3.430(i−ProH、c=0.107g/100mL))を黄色固体として得た;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.00 (s, 1H), 8.78 (s, 1H), 8.36-8.29 (m, 1H), 8.24 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.27 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.08-6.93 (m, 3H), 4.63 (s, 1H), 3.43-3.32 (m, 2H), 3.18-2.93 (m, 3H), 2.43-2.26 (m, 2H), 1.40 (d, J = 6.8 Hz, 6H);ES−LCMSm/z441.2[M+H];また、他方のエナンチオマー(36.49mg、66.36μmol、収率12.9%、純度100.0%、3HCl塩)(Rt=5.778分、ee%=96.4および[α]29=+3.121(i−ProH、c=0.104g/100mL))を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.03 (s, 1H), 8.73 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.36-8.30 (m, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.38 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.29-7.25 (m, 1H), 7.04 (dt, J = 1.2, 7.6 Hz, 1H), 7.00-6.93 (m, 2H), 4.60 (s, 1H), 3.40-3.32 (m, 2H), 3.16-2.92 (m, 3H), 2.43-2.24 (m, 2H), 1.40 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 441.3 [M+H]+.
(実施例75)
【0562】
I−77の合成
【化381】
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【0563】
合成スキーム:
【化382】
[この文献は図面を表示できません]
【0564】
ステップ1: 5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−カルバルデヒド
【化383】
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DMF(40mL)に、POCl(4.11g、26.82mmol、2.49mL、2当量)をN雰囲気下、−20℃で10分間かけて滴下添加した。1時間撹拌した後、5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール(2g、13.41mmol、1当量)を上記溶液に添加し、その間、温度を−20℃未満に維持した。反応混合物を15℃に加温し、1時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO水溶液(100mL)によりクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/1,TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.67)により精製して、5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−カルバルデヒド(1.3g、5.73mmol、収率42.7%、純度78.1%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 10.17 (s, 1H), 8.39 (br s, 1H), 7.93 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.08-6.89 (m, 1H), 2.75 (s, 3H); ES-LCMS m/z 178.0 [M+H]+.
【0565】
ステップ2: 5−フルオロ−2−メチル−3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−インドール
【化384】
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ニトロメタン(45mL)中の5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−カルバルデヒド(1.1g、4.85mmol、1当量)の溶液に、NHOAc(1.12g、14.54mmol、3当量)を添加した。混合物を110℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、ニトロメタンを除去した。残留物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、5−フルオロ−2−メチル−3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−インドール(0.92g、粗製)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した;ES−LCMSm/z221.0[M+H]
【0566】
ステップ3: 2−(5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン
【化385】
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THF(30mL)中の5−フルオロ−2−メチル−3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−インドール(1.40g、6.36mmol、1当量)の溶液に、LAH(1M、31.79mL、5当量)を0℃で添加した。添加後、混合物を80℃で2時間撹拌した。反応混合物をTHF(10mL)で希釈し、次いで0℃で水(1.4mL)、10%NaOH(1.4mL)および水(4.2mL)の順次添加によりクエンチした。30分間撹拌した後、混合物をセライトに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、2−(5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(1.0g、粗製)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで直接使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.14 (dd, J = 8.8 Hz, 1H), 7.07 (dd, J = 10.0 Hz, 1H), 6.72 (td, J = 5.0, 9.1 Hz, 1H), 2.85-2.74 (m, 4H), 2.33 (s, 3H); ES-LCMS m/z 192.1 [M+H]+.
【0567】
ステップ4: N−[2−(5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−77)
【化386】
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i−PrOH(5mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(64.30mg、216.75μmol、1当量)の溶液に、DIEA(140.07mg、1.08mmol、188.77μL、5当量)および2−(5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(50mg、260.10μmol、1.2当量)を添加した。混合物を60℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮してi−PrOHを除去して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:50%〜80%、7分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[2−(5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(17.49mg、31.46umol、収率14.5%、純度100.0%、3HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.75 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.40 (s, 1H), 8.21 (s, 1H), 7.54 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.07 (dd, J = 2.3, 9.8 Hz, 1H), 6.95 (dd, J = 4.4, 8.6 Hz, 1H), 6.59 ( J=2.4, 9.0 Hz, 1H), 5.71 (s, 1H), 4.03-3.95 (m, 2H), 3.28-3.20 (m, 1H), 3.16-3.09 (m, 2H), 2.16 (s, 3H), 1.34 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 447.1 [M+H]+.
(実施例76)
【0568】
I−78の合成
【化387】
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【0569】
合成スキーム:
【化388】
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【0570】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(I−78)
【化389】
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DMF(5mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(35mg、84.05μmol、1当量)、HATU(63.92mg、168.10μmol、2当量)、DIEA(32.59mg、252.16μmol、43.92μL、3当量)およびNHCl(13.49mg、252.16μmol、3当量)の混合物を、25℃で3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:36%〜56%、10分)により精製し、凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(16.47mg、31.08μmol、収率37.0%、純度99.0%、3HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.85 (s, 1H), 8.73 (s, 1H), 8.51 (s, 1H), 8.03 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.72-7.69 (m, 1H), 7.12 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.04-7.01 (m, 2H), 6.95 (s, 1H), 6.08 (s, 1H), 3.98 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.22 (t, J = 5.6 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 416.2 [M+H]+.
(実施例77)
【0571】
I−79の合成
【化390】
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【0572】
合成スキーム:
【化391】
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【0573】
ステップ1: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−N−[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]プリン−6−アミン(I−79)
【化392】
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i−PrOH(3mL)中の6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン(52.08mg、171.40μmol、1当量)、2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(29.87mg、171.40μmol、1当量)およびDIEA(66.46mg、514.21μmol、89.57μL、3当量)の混合物を、55℃で19時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:42%〜72%、12分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−N−[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]プリン−6−アミン(18.99mg、34.91μmol、収率20.4%、純度99.1%、3HCl塩)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.27-9.11 (m, 2H), 8.85 (s, 1H), 8.68 (d, J = 8.78 Hz, 1H), 7.51-7.43 (m, 1H), 7.07-7.00 (m, 1H), 6.92-6.83 (m, 2H), 5.13-5.00 (m, 1H), 4.07 (s, 2H), 3.11 (t, J = 6.53 Hz, 2H), 2.27 (s, 3H), 1.73 (d, J = 6.53 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 430.2 [M+H]+.
(実施例78)
【0574】
I−80の合成
【化393】
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【0575】
合成スキーム:
【化394】
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【0576】
ステップ1: 4,6−ジクロロ−2−イソプロポキシ−ピリミジン
【化395】
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乾燥THF(10mL)中のNaH(248.00mg、6.20mmol、鉱油中60%、1.41当量)の懸濁液に、i−PrOH(277.91mg、4.62mmol、354.03μL、1.05当量)を氷浴およびN雰囲気下で添加した。30分間撹拌した後、懸濁液を−60℃に冷却し、乾燥THF(10mL)中の4,6−ジクロロ−2−メチルスルホニル−ピリミジン(1g、4.40mmol、625.00μL、1.0当量)を滴下添加し、温度を−55℃未満に保った。得られた混合物を−55℃で1時間撹拌した。反応混合物を水(100mL)にゆっくりと注ぎ入れ、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して、4,6−ジクロロ−2−イソプロポキシ−ピリミジン(565mg、2.56mmol、収率58.2%、純度94%)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.02-6.96 (m, 1H), 5.29 (m, 1H), 1.40 (d, J = 6.0 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 206.9, 208.9 [M+H]+.
【0577】
ステップ2: 6−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−2−イソプロポキシ−ピリミジン−4−アミン
【化396】
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i−PrOH(6mL)中の4,6−ジクロロ−2−イソプロポキシ−ピリミジン(200mg、907.96μmol、0.5当量)の溶液に、DIEA(704.07mg、5.45mmol、948.88μL、3.0当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(329.00mg、2.05mmol、1.13当量)を添加した。混合物を26℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.45)により精製して、6−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−2−イソプロポキシ−ピリミジン−4−アミン(290mg、841.57μmol、収率46.3%、純度96%)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.10 (s, 1H), 7.60 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.43-7.37 (m, 1H), 7.24 (dt, J = 1.0, 7.6 Hz, 1H), 7.18-7.12 (m, 1H), 7.05 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 5.95 (s, 1H), 5.26-5.17 (m, 1H), 3.68 (s, 2H), 3.08 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 1.35 (d, J = 6.2 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 330.9, 332.0 [M+H]+.
【0578】
ステップ3: 6−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−2−イソプロポキシ−ピリミジン−4−アミン(I−80)
【化397】
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6−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−2−イソプロポキシ−ピリミジン−4−アミン(90mg、261.18μmol、1当量)、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(92.00mg、652.94μmol、2.5当量)、CsCO(255.29mg、783.53μmol、3.0当量)およびPd(dppf)Cl(19.11mg、26.12μmol、0.1当量)を、水(1.2mL)および1,4−ジオキサン(6mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、120℃で30分間加熱した。反応混合物をEtOAc(15mL)で希釈し、セライトのパッドに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件,カラム:カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:25%〜55%、10分)により精製し、所望の画分を凍結乾燥して、6−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−2−イソプロポキシ−ピリミジン−4−アミン(43.81mg、87.48μmol、収率33.5%、純度100%、3HCl塩)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD+Na2CO3) δ ppm 8.92 (s, 1H), 8.53 (m, 1H), 8.12 (m, 1H), 7.61 (m, 1H), 7.33 (m, 1H), 7.09 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 7.02 (m, 1H), 6.57 (s, 1H), 5.38-5.26 (m, 1H), 3.77 (m, 2H), 3.09 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 1.40 (d, J = 5.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 392.0 [M+H]+.
(実施例79)
【0579】
I−81の合成
【化398】
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【0580】
合成スキーム:
【化399】
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【0581】
ステップ1: メチル3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−オキソ−プロパノエート
【化400】
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THF(10mL)中の5−ブロモピリジン−3−カルボン酸(1g、4.95mmol、1当量)およびCDI(1.20g、7.43mmol、1.5当量)の混合物を、20℃で1時間撹拌し、TEA(500.93mg、4.95mmol、689.03μL、1当量)を添加し、混合物を20℃で1時間撹拌し、次いで(3−メトキシ−3−オキソ−プロパノイル)オキシカリウム(1+)(1.55g、9.90mmol、2当量)およびMgCl(942.66mg、9.90mmol、406.32μL、2当量)を添加した。混合物を20℃で11時間撹拌した。反応混合物を、2N HClでpHを2に調整し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10/1〜5/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R=0.58)により精製して、メチル3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−オキソ−プロパノエート(554mg、1.50mmol、収率30.4%、純度70%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.07-9.06 (m, 1H), 8.95 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 8.89 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.76 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.53-8.52 (m, 1H), 8.42 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 5.97 (s, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.74 (s, 3H); ES-LCMS m/z 259.9, 261.9 [M+H]+.
【0582】
ステップ2: 5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール
【化401】
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AcOH(10mL)中のメチル3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−オキソ−プロパノエート(300mg、813.74μmol、1当量)および4−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−アミン(122.23mg、976.49μmol、1.2当量)の混合物を、120℃で0.5時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(450mg、粗製)を褐色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.99-8.88 (m, 1H), 8.74-8.73 (m, 1H), 8.39-8.37 (m, 2H), 7.79 (s, 1H), 3.21-3.20 (m, 1H), 1.39-1.33 (m, 6H); ES-LCMS m/z 333.0, 335.0 [M+H]+.
【0583】
ステップ3: 5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−7−クロロ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【化402】
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POCl(8.2g、53.48mmol、4.97mL、39.60当量)中の5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(450mg、1.35mmol、1当量)の溶液を、110℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10/1〜5/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R=0.58)により精製して、5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−7−クロロ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(331mg、847.20μmol、収率62.7%、純度90%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.20 (s, 1H), 8.79 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.59 (t, J = 2.4 Hz, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.37 (s, 1H), 3.42 (s, 1H), 1.45 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 350.9, 352.9 [M+H] +.
【0584】
ステップ4: 5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン
【化403】
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i−PrOH(10mL)中の5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−7−クロロ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(60mg、153.57μmol、1当量)、2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(36.91mg、230.36μmol、1.5当量)およびDIEA(59.54mg、460.71μmol、80.25μL、3当量)の混合物を、80℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取TLC(SiO、PE/EtOAc=1/1、R=0.28)により精製して、5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(70mg、117.80μmol、収率76.7%、純度80%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.21 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 8.77 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.62 (s, 1H), 7.99-7.95 (m, 2H), 7.64 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.09-6.99 (m, 2H), 6.66 (s, 1H), 3.84 (q, J = 6.0 Hz, 2H), 3.27-3.22 (m, 1H), 3.13-3.10 (m, 2H), 1.35 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 474.9, 476.9 [M+H]+.
【0585】
ステップ5: 5−[7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル]ピリジン−3−カルボニトリル(I−81)
【化404】
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DMF(5mL)中の5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(70mg、117.80μmol、1当量)、Pd(PPh(13.61mg、11.78μmol、0.1当量)およびZn(CN)(27.67mg、235.60μmol、2当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。混合物をN雰囲気下、85℃で12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Gemini 150×25 5u;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:60%〜90%、10分)により精製して、5−[7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル]ピリジン−3−カルボニトリル(18.46mg、43.72μmol、収率37.1%、純度99.819%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.07 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.86 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.97 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.74-7.71 (m, 1H), 7.18-7.17 (m, 1H), 7.13-7.10 (m, 2H), 6.95 (s, 1H), 5.86 (s, 1H), 3.87 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.28-3.19 (m, 1H), 3.18 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 1.37 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 422.0 [M+H]+.
(実施例80)
【0586】
I−82a、I−82bおよびI−82cの合成
【化405】
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【0587】
合成スキーム:
【化406】
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【0588】
ステップ1: N−ベンジル−6−メトキシ−テトラリン−2−アミン
【化407】
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無水DCM(5mL)中の6−メトキシテトラリン−2−オン(300mg、1.70mmol、1当量)の溶液に、フェニルメタンアミン(182.43mg、1.70mmol、185.58μL、1当量)、AcOH(102.23mg、1.70mmol、97.37μL、1当量)およびNaBH(OAc)(541.24mg、2.55mmol、1.5当量)を添加した。混合物を25℃で12時間撹拌した。NaOH水溶液(1M、20mL)を添加し、混合物をDCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/1、TLC:PE/EtOAc=2/1、R=0.67)上で精製して、N−ベンジル−6−メトキシ−テトラリン−2−アミン(255mg、883.18μmol、収率51.88%、純度92.6%)を褐色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.38-7.28 (m, 4H), 7.26-7.21 (m, 1H), 6.98 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.67 (dd, J = 2.5, 8.3 Hz, 1H), 6.61 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 3.89 (s, 2H), 3.75 (s, 3H), 3.04-2.93 (m, 2H), 2.91-2.72 (m, 2H), 2.64-2.50 (m, 1H), 2.12-1.99 (m, 1H), 1.62-1.56 (m, 2H); ES-LCMS m/z 268.2 [M+H]+.
【0589】
ステップ2: 6−メトキシテトラリン−2−アミン
【化408】
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無水EtOH(10mL)および無水THF(10mL)中のN−ベンジル−6−メトキシ−テトラリン−2−アミン(255mg、883.18μmol、1当量)の溶液に、Pd/C(10%、255mg)をN雰囲気下で添加した。懸濁液を脱気し、Hで3回パージした。混合物をH(50psi)下、50℃で8時間撹拌した。混合物を濾過し、濃縮して、6−メトキシテトラリン−2−アミンの粗生成物(210mg、874.40μmol、収率99.0%、純度73.8%)を黒色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 6.94 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.68-6.64 (m, 1H), 6.62 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 3.74-3.71 (m, 3H), 3.10 (ddt, J = 3.3, 5.1, 10.2 Hz, 1H), 2.93 (dd, J = 4.1, 15.5 Hz, 1H), 2.88-2.81 (m, 2H), 2.49 (dd, J = 9.8, 15.5 Hz, 1H), 2.06-1.97 (m, 1H), 1.64-1.51 (m, 1H); ES-LCMS m/z 178.3 [M+H]+.
【0590】
ステップ3: 2−アミノテトラリン−6−オール
【化409】
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HBr溶液(5mL)中の6−メトキシテトラリン−2−アミン(210mg、874.39μmol、1当量)の溶液を、100℃で8時間撹拌した。混合物を濃縮して、粗生成物である2−アミノテトラリン−6−オール(195mg、350.66μmol、収率40.10%、純度43.9%、HBr)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 6.91 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.58 (dd, J = 2.4, 8.4 Hz, 1H), 6.53 (s, 1H), 3.54-3.44 (m, 1H), 3.06 (dd, J = 5.1, 15.4 Hz, 1H), 2.86 (dd, J = 5.1, 8.2 Hz, 2H), 2.71 (dd, J = 10.1, 15.4 Hz, 1H), 2.21-2.12 (m, 1H), 1.85-1.75 (m, 1H); ES-LCMS m/z 164.2 [M+H]+.
【0591】
ステップ4: 2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]テトラリン−6−オール
【化410】
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i−prOH(5mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(100mg、337.09μmol、1当量)の溶液に、DIEA(130.70mg、1.01mmol、176.14μL、3当量)および2−アミノテトラリン−6−オール(150.39mg、404.51μmol、1.2当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、マイクロ波下、120℃で3時間撹拌した。混合物を濃縮して、溶媒を除去した。HO(10mL)を添加し、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜5/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.60)上で精製して、2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]テトラリン−6−オール(78mg、184.97μmol、収率54.9%、純度99.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.15 (s, 1H), 8.51 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.36 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.92 (s, 1H), 6.93 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.74 (s, 1H), 6.61-6.53 (m, 2H), 4.58 (s, 2H), 4.35-4.23 (m, 1H), 2.94-2.81 (m, 2H), 2.35-2.18 (m, 1H), 2.09-1.86 (m, 2H), 1.40 (d, J = 7.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 418.0 [M+H]+.
【0592】
ステップ5: (2R)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]テトラリン−6−オール(I−82b)および(2S)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]テトラリン−6−オール(I−82a)
【化411】
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2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]テトラリン−6−オール(78mg、184.97μmol、1当量)を、SFC(カラム:AD(250mm×30mm、5μm);移動相:[0.1%NHO IPA];B%:40%〜40%、分)により分離した。分離後の溶液を濃縮して、粗生成物を得、これを分取HPLC(溶離液としてMeCN/HO、酸性条件、機器:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um/移動相:水(0.05%HCl)−ACN/勾配:12分間で55%〜85%のB/流速:25mL/分)により精製し、続いて凍結乾燥して、エナンチオマー(24.75mg、50.47μmol、収率27.3%、純度100%、2HCl、SFC:T=5.168分、ee=100%、OR:[α]26.6=167.660)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.97 (s, 1H), 8.79 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.34-8.28 (m, 1H), 8.25 (s, 1H), 6.98-6.91 (m, 2H), 6.61-6.55 (m, 2H), 4.47 (s, 1H), 3.40-3.33 (m, 1H), 3.18 (dd, J = 4.6, 15.4 Hz, 1H), 3.09-2.99 (m, 2H), 2.96-2.87 (m, 1H), 2.25 (s, 1H), 2.07 (dq, J = 5.5, 11.8 Hz, 1H), 1.38 (d, J = 7.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 418.0 [M+H]+;また、他方のエナンチオマー(26.47mg、53.98μmol、収率29.2%、純度100%、2HCl、SFC:T=5.742分、ee=100%、OR:[α]26.8=−167.394)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.97 (s, 1H), 8.78 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.30 (td, J = 2.2, 9.0 Hz, 1H), 8.24 (s, 1H), 6.98-6.91 (m, 2H), 6.62-6.54 (m, 2H), 4.48 (s, 1H), 3.37-3.31 (m, 1H), 3.22-3.13 (m, 1H), 3.09-2.98 (m, 2H), 2.96-2.87 (m, 1H), 2.26 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 2.07 (tdd, J = 5.6, 11.6, 17.7 Hz, 1H), 1.38 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 418.0 [M+H]+.
(実施例81)
【0593】
I−83の合成
【化412】
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【0594】
合成スキーム:
【化413】
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【0595】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−2−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−83)
【化414】
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i−PrOH(5mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−2−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、160.79μmol、1当量)、2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(25.76mg、160.79μmol、1当量)およびDIEA(62.34mg、482.37μmol、84.02μL、3当量)の混合物を、80℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:50%〜80%、12分)により精製して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−2−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(41.24mg、76.67μmol、収率47.7%、純度100%、3HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.68 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.33 (s, 1H), 7.51 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.47-7.45 (m, 1H), 7.15 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.02 (s, 1H), 6.97 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 6.84-6.82 (m, 1H), 5.71 (s, 1H), 4.01-3.97 (m, 2H), 3.27 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 3.23-3.19 (m, 2H), 2.57 (s, 3H), 1.36 (d, J = 7.2 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 429.3 [M+H]+.
(実施例82)
【0596】
I−84の合成
【化415】
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【0597】
合成スキーム:
【化416】
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【0598】
ステップ1: 2−アセチル−3−メチル−ブタンニトリル
【化417】
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THF(10mL)中のDIPA(1.22g、12.03mmol、1.70mL、1当量)の混合物に、n−BuLi(THF中2.5M、5.05mL、1.05当量)をN下、−78℃で滴下添加した。混合物を−78℃で15分間撹拌し、次いで0℃まで加温し、1時間撹拌した。混合物を−78℃に冷却し、THF(10mL)中の3−メチルブタンニトリル(1g、12.03mmol、1.27mL、1当量)を滴下添加し、−78℃で15分間撹拌した。THF(10mL)中の酢酸エチル(1.11g、12.63mmol、1.24mL、1.05当量)の溶液を滴下添加した。混合物を20℃で16時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=1/1、R=0.74)は、1つの新しいスポットが形成されたことを示した。混合物を2N HCl(10mL)でクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出し、ブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10/1〜1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.74)により精製して、2−アセチル−3−メチル−ブタンニトリル(661mg、4.22mmol、収率35.1%、純度80.0%)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 3.32 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 2.44-2.38 (m, 1H), 2.37 (s, 3H), 1.11 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.09-1.05 (m, 3H);ES−LCMS:正確な質量は判明しなかった。
【0599】
ステップ2: 4−イソプロピル−3−メチル−1H−ピラゾール−5−アミン
【化418】
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EtOH(20mL)中の2−アセチル−3−メチル−ブタンニトリル(750.00mg、4.79mmol、1当量)、ヒドラジン水和物(311.96mg、6.23mmol、302.87μL、1.3当量)およびAcOH(503.76mg、8.39mmol、479.77μL、1.75当量)の混合物を、N下、90℃で16時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを飽和NaHCO(20mL)で希釈し、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、4−イソプロピル−3−メチル−1H−ピラゾール−5−アミン(560mg、3.62mmol、収率75.5%、純度90.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 2.82-2.69 (m, 1H), 2.18 (s, 3H), 1.23 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 140.2 [M+H]+.
【0600】
ステップ3: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−2−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール
【化419】
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AcOH(10mL)中の4−イソプロピル−3−メチル−1H−ピラゾール−5−アミン(502.05mg、3.25mmol、0.8当量)およびメチル3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−オキソ−プロパノエート(816.33mg、4.06mmol、1当量)の混合物を、120℃で3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−2−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(1.2g、粗製)を紫色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.82 (s, 1H), 8.68-8.66 (m, 1H), 8.14-8.08 (m, 2H), 3.30-3.24 (m, 1H), 2.46-2.41 (m, 3H), 1.37 (d, J = 7.2 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 287.2 [M+H]+.
【0601】
ステップ4: 7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−2−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【化420】
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POCl(16.3g、106.31mmol、9.88mL、25.36当量)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−2−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(1.2g、4.19mmol、1当量)の溶液を、110℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10/1〜1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.75)により精製して、7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−2−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(381mg、1.23mmol、収率29.2%、純度98.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.08 (s, 1H), 8.57 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.20-8.15 (m, 1H), 7.28 (s, 1H), 3.36-3.24 (m, 1H), 2.57 (s, 3H), 1.48 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 305.0 [M+H]+.
【0602】
ステップ5: N−[2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−2−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−84)
【化421】
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i−PrOH(10mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−2−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、160.79μmol、1当量)、2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(33.80mg、160.79μmol、1当量)およびDIEA(62.34mg、482.36μmol、84.02μL、3当量)の混合物を、80℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:58%〜78%、10分)により精製して、N−[2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−2−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(32.01mg、54.45μmol、収率33.9%、純度100%、3HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.75 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.43 (s, 1H), 7.66-7.63 (m, 1H), 6.93-6.89 (m, 1H), 6.46-6.39 (m, 1H), 5.73 (s, 1H), 3.97-3.94 (m, 2H), 3.31-3.23 (m, 1H), 3.13-3.09 (m, 2H), 2.57 (s, 3H), 2.23 (s, 3H), 1.36 (d, J = 7.2 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 479.3 [M+H]+.
(実施例83)
【0603】
I−85の合成
【化422】
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【0604】
合成スキーム:
【化423】
[この文献は図面を表示できません]
【0605】
ステップ1: N−(2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル)−5−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−85)
【化424】
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i−PrOH(3mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(40mg、147.68μmol、1当量)、2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(60mg、153.73μmol、1.04当量、2シュウ酸)およびDIEA(60.00mg、464.24μmol、80.86μL、3.14当量)の混合物を、50℃で19時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮乾固して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:30%〜52%、12分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、N−(2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル)−5−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(22.94mg、43.14μmol、収率29.2%、純度100.0%、3HCl)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.71 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.47 (s, 1H), 8.22 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.59 (td, J = 2.4, 9.2 Hz, 1H), 7.01 (dd, J = 2.4, 9.2 Hz, 1H), 6.51 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.44 (ddd, J = 2.4, 9.6, 11.2 Hz, 1H), 5.85 (s, 1H), 4.04-3.92 (m, 2H), 3.17-3.08 (m, 2H), 2.13 (s, 3H); ES-LCMS m/z 423.2 [M+H]+.
(実施例84)
【0606】
I−86の合成
【化425】
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【0607】
合成スキーム:
【化426】
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【0608】
ステップ1: 2−シクロプロピル−3−オキソ−プロパンニトリル
【化427】
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THF(15mL)中のDIPA(3.74g、36.98mmol、5.23mL、1当量)の溶液に、n−BuLi(n−ヘキサン中2.5M、15.53mL、1.05当量)を添加した。混合物を−78℃で10分間撹拌した。THF(15mL)中の2−シクロプロピルアセトニトリル(3g、36.98mmol、3.42mL、1当量)の溶液を、上記混合物中に滴下添加した。次いで、混合物をN雰囲気下、−78℃で10分間撹拌した。THF(15mL)中のギ酸エチル(2.88g、38.88mmol、3.13mL、1.05当量)の溶液を滴下添加し、−78℃で40分間撹拌した。次いで、反応混合物を25℃に12時間加温した。TLC(PE/EtOAc=1/1、R=0.50)は、1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を0℃で1N HCl溶液(50mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.50)により精製して、化合物である2−シクロプロピル−3−オキソ−プロパンニトリル(3.4g、粗製)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.61 (d, J = 1.1 Hz, 1H), 4.61-4.55 (m, 1H), 4.01-3.84 (m, 1H), 1.92-1.79 (m, 2H), 1.66-1.52 (m, 2H).
【0609】
ステップ2: 4−シクロプロピル−1H−ピラゾール−5−アミン
【化428】
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EtOH(30mL)中の2−シクロプロピル−3−オキソ−プロパンニトリル(3.4g、31.16mmol、1当量)の溶液に、AcOH(3.27g、54.52mmol、3.12mL、1.75当量)およびヒドラジン(1.30g、40.50mmol、1.46mL、1.3当量)を添加した。混合物を90℃で12時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=1/1、R=0.10)は、1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをNaHCO溶液(200mL)で希釈し、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=100/1〜10/1、TLC:PE/EtOAc=10/1、R=0.70)により精製して、4−シクロプロピル−1H−ピラゾール−5−アミン(1.7g、粗製)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.04 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 1.49-1.39 (m, 1H), 0.83-0.75 (m, 2H), 0.49-0.41 (m, 2H);ES−LCMSm/z所望のMSは検出されなかった。
【0610】
ステップ3: 3−シクロプロピル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール
【化429】
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AcOH(6mL)中のメチル3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−オキソ−プロパノエート(500mg、2.49mmol、1当量)の溶液に、4−シクロプロピル−1H−ピラゾール−5−アミン(370.54mg、3.01mmol、1.21当量)を添加した。混合物を120℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、3−シクロプロピル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(830mg、粗製)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.90 (s, 1H), 8.80 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.25 (td, J = 2.2, 9.7 Hz, 1H), 7.68 (s, 1H), 6.09 (s, 1H), 2.05 (m, 2H), 0.94-0.87 (m, 2H), 0.73-0.64 (m, 2H); ES-LCMS m/z 271.2 [M+H]+.
【0611】
ステップ4: 7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【化430】
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POCl(5mL)中の3−シクロプロピル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(830mg、3.07mmol、1当量)の溶液を、110℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜2/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.40)により精製して、化合物である7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(290mg、924.12μmol、収率30.1%、純度92.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.09 (s, 1H), 8.60 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.20 (td, J = 2.1, 9.4 Hz, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.37 (s, 1H), 2.17 (tt, J = 5.2, 8.4 Hz, 1H), 1.11-1.03 (m, 2H), 1.02-0.95 (m, 2H); ES-LCMS m/z 289.0, 291.0 [M+H]+.
【0612】
ステップ5: 3−シクロプロピル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−86)
【化431】
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i−PrOH(3mL)中の7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(45mg、143.40μmol、1.0当量)の溶液に、DIEA(55.60mg、430.19μmol、74.93μL、3.0当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(29.87mg、186.42μmol、1.3当量)を添加した。混合物を50℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件,カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:43%〜73%、10分)により精製し、所望の画分を凍結乾燥して、3−シクロプロピル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(40.50mg、77.61μmol、収率54.1%、純度100%、3HCl塩)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.73 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.36 (s, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.54-7.46 (m, 2H), 7.15 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.00 (s, 1H), 6.97 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 6.85-6.80 (m, 1H), 5.78 (s, 1H), 4.07-3.99 (m, 2H), 3.26-3.19 (m, 2H), 1.96-1.87 (m, 1H), 1.05-0.97 (m, 2H), 0.78-0.70 (m, 2H); ES-LCMS m/z 412.9 [M+H]+.
(実施例85)
【0613】
I−87の合成
【化432】
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【0614】
合成スキーム:
【化433】
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【0615】
ステップ1: 3−シクロプロピル−N−(2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル)−5−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−87)
【化434】
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i−PrOH(3mL)中の7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(40mg、127.46μmol、1当量)、2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(54.72mg、140.21μmol、1.1当量、2シュウ酸)およびDIEA(0.055g、425.56μmol、74.12μL、3.34当量)の混合物を、50℃で19時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮乾固して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:45%〜75%、12分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、3−シクロプロピル−N−(2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル)−5−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(22.33mg、37.39μmol、収率29.3%、純度95.7%、3HCl)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.73 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 8.43 (s, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.62 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.93 (dd, J = 2.0, 9.2 Hz, 1H), 6.49-6.35 (m, 1H), 5.73 (s, 1H), 3.96 (t, J = 5.2 Hz, 2H), 3.10 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.14 (s, 3H), 1.98-1.86 (m, 1H), 1.07-0.94 (m, 2H), 0.79-0.67 (m, 2H); ES-LCMS m/z 463.2 [M+H]+.
(実施例86)
【0616】
I−88の合成
【化435】
[この文献は図面を表示できません]
【0617】
合成スキーム:
【化436】
[この文献は図面を表示できません]
【0618】
ステップ1: N−[2−(5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−イル)エチル]−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−6−イソプロポキシ−ピリミジン−4−アミン(I−88)
【化437】
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i−PrOH(3mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−6−イソプロポキシ−ピリミジン(55mg、172.59μmol、1当量)、2−(5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(50.31mg、225.64μmol、1.31当量)およびDIEA(66.92mg、517.77μmol、90.19μL、3.0当量)を、マイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、125℃で6時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:65%〜95%、12分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、N−[2−(5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−イル)エチル]−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−6−イソプロポキシ−ピリミジン−4−アミン(15.59mg、28.70μmol、収率16.6%、純度98.81%、3HCl塩)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.12 (s, 1H), 8.76 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.36 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.21 (s, 1H), 7.11 (dd, J = 1.6, 9.2 Hz, 1H), 6.66 (t, J = 9.9 Hz, 1H), 5.80 (s, 1H), 5.07 (s, 1H), 3.81 (s, 2H), 3.06 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 1.39 (d, J = 6.0 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 428.2 [M+H]+.
(実施例87)
【0619】
I−89の合成
【化438】
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【0620】
合成スキーム:
【化439】
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【0621】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−89)
【化440】
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i−PrOH(10mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(40mg、132.08μmol、1当量)および2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(34.52mg、198.13μmol、1.5当量)の溶液に、DIEA(51.21mg、396.25μmol、69.02μL、3.0当量)を添加した。混合物を70℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:47%〜72%、12分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(47.07mg、86.87μmol、収率65.8%、純度99.3%、3HCl)を赤色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.68 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.20 (s, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.37 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.32-7.27 (m, 1H), 6.86-6.82 (m, 1H), 6.69 (dquin, J = 1.3, 7.0 Hz, 2H), 5.43 (s, 1H), 3.89-3.83 (m, 2H), 3.15-3.07 (m, 1H), 3.03-2.98 (m, 2H), 1.95 (s, 3H), 1.19 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 429.3 [M+H]+.
(実施例88)
【0622】
I−90の合成
【化441】
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【0623】
合成スキーム:
【化442】
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【0624】
ステップ1: 3−tert−ブチル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−90)
【化443】
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i−PrOH(10mL)中の3−tert−ブチル−7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(40mg、128.63μmol、1当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(30.91mg、192.95μmol、1.5当量)の溶液に、DIEA(49.87mg、385.89μmol、67.21μL、3.0当量)を添加した。混合物を70℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して溶媒を除去して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:70%〜90%、12分)により精製し、続いて凍結乾燥して、3−tert−ブチル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(42.66mg、78.86μmol、収率61.3%、純度99.4%、3HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.82 (br s, 1H), 9.13 (s, 1H), 8.67 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.22 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.04 (br s, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.64 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.10-6.95 (m, 2H), 6.64 (s, 1H), 3.83 (q, J = 6.9 Hz, 2H), 3.11 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 1.46 (s, 9H); ES-LCMS m/z 429.3 [M+H]+.
(実施例89)
【0625】
I−91の合成
【化444】
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【0626】
合成スキーム:
【化445】
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【0627】
ステップ1: 2−ホルミル−3,3−ジメチル−ブタンニトリル
【化446】
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THF(20mL)中のDIPA(833.20mg、8.23mmol、1.16mL、1当量)の混合物に、n−BuLi(2.5M、3.46mL、1.05当量)をN下、−78℃で滴下添加した。混合物を−78℃で10分間撹拌し、次いで0℃に加熱し、1時間撹拌した。混合物を−78℃に冷却し、THF(15mL、無水)に溶解した3,3−ジメチルブタンニトリル(800mg、8.23mmol、12.66mL、1当量)を滴下添加し、−78℃で10分間撹拌した。THF(15mL、無水)中のギ酸エチル(640.46mg、8.65mmol、695.40μL、1.05当量)の溶液を滴下添加し、−78℃で40分間撹拌し、次いで混合物を5〜14℃に16時間加温した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R=0.34)は、1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を−78℃で1N HCl溶液(50)mLの添加によりクエンチし、DCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.34)上で精製して、生成物である2−ホルミル−3,3−ジメチル−ブタンニトリル(750mg、5.39mmol、収率65.5%、純度90.0%)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.66 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 3.27 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 1.23 (s, 9H).
【0628】
ステップ2: 4−tert−ブチル−1H−ピラゾール−5−アミン
【化447】
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EtOH(20mL)中の2−ホルミル−3,3−ジメチル−ブタンニトリル(750mg、5.39mmol、1当量)、ヒドラジン(224.65mg、7.01mmol、253.56μL、1.3当量)およびAcOH(566.71mg、9.44mmol、539.73μL、1.75当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。次いで、混合物をN雰囲気下、80〜90℃(還流)で16時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=1/1、R=0.55)は、出発物質の大部分が消費され、より極性の大きな1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をHO(20mL)で希釈し、NaHCO固体でpHを9〜10に調整し、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物である4−tert−ブチル−1H−ピラゾール−5−アミン(750mg、5.39mmol、収率99.9%、粗純度)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.12 (s, 1H), 1.30 (s, 9H).
【0629】
ステップ3: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール
【化448】
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AcOH(20mL)中のメチル3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−オキソ−プロパノエート(1.08g、5.37mmol、1当量)の溶液に、4−tert−ブチル−1H−ピラゾール−5−アミン(747.23mg、5.37mmol、1当量)を添加した。混合物を120℃で0.5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して溶媒を除去して、粗生成物である5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(1.46g、5.36mmol、収率100.0%、粗製)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
【0630】
ステップ4: 3−tert−ブチル−7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【化449】
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POCl(37.81g、246.59mmol、22.92mL、42.28当量)中の3−tert−ブチル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(1.67g、5.83mmol、1当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。次いで、混合物をN雰囲気下、110℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、溶媒を除去した。残留物をDCM(50mL×2)で希釈し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.48)上で精製して、生成物である3−tert−ブチル−7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(950mg、3.05mmol、収率52.4%、純度98.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.13 (t, J = 1.5 Hz, 1H), 8.61 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.22-8.16 (m, 1H), 8.12 (s, 1H), 7.41 (s, 1H), 1.56 (s, 9H); ES-LCMS m/z 305.1, 307.1 [M+H]+.
【0631】
ステップ5: 3−tert−ブチル−N−[2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−91)
【化450】
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i−PrOH(10mL)中の3−tert−ブチル−7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(40mg、128.63μmol、1当量)および2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(57.93mg、192.95μmol、1.5当量、シュウ酸)の溶液に、DIEA(49.87mg、385.89μmol、67.21μL、3.0当量)を添加した。混合物を70℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:70%〜90%、12分)により精製して、3−tert−ブチル−N−[2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(34.14mg、57.39μmol、収率44.6%、純度98.8%、3HCl)を橙色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 11.21 (s, 1H), 9.06-8.98 (m, 1H), 8.66 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.13-8.01 (m, 2H), 7.95 (s, 1H), 7.22 (dd, J = 2.1, 9.6 Hz, 1H), 6.76 (ddd, J = 2.2, 9.6, 11.4 Hz, 1H), 6.42 (s, 1H), 3.71 (q, J = 6.8 Hz, 2H), 3.01 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 2.20 (s, 3H), 1.47 (s, 9H); ES-LCMS m/z 479.3 [M+H]+.
(実施例90)
【0632】
I−92の合成
【化451】
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【0633】
合成スキーム:
【化452】
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【0634】
ステップ1: メチル5−アミノ−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート
【化453】
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HCl/MeOH(4M、40mL、20.34当量)中の5−アミノ−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(1g、7.87mmol、1当量)の溶液を、60℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、メチル5−アミノ−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(1.4g、7.49mmol、収率95.2%、純度95.0%、HCl)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.31 (s, 1H), 3.84 (s, 3H); ES-LCMS m/z 142.2 [M+H]+.
【0635】
ステップ2: メチル5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−ヒドロキシ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレート
【化454】
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AcOH(5mL)中のメチル3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−オキソ−プロパノエート(160mg、795.28μmol、1当量)の溶液に、メチル5−アミノ−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(148.67mg、795.28μmol、1当量、HCl)を添加した。混合物を120℃で4時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、メチル5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−ヒドロキシ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレート(230mg、粗製)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.83 (s, 1H), 8.72 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.29 (s, 1H), 8.22 (s, 1H), 6.34 (s, 1H), 3.92 (s, 3H); ES-LCMS m/z 289.2 [M+H]+.
【0636】
ステップ3: メチル7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレート
【化455】
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POCl(5mL)中のメチル5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−ヒドロキシ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレート(230mg、797.96μmol、1当量)の溶液を、110℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);12g SepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、30mL/分で0〜50%酢酸エチル/石油エーテル勾配の溶離液)により精製して、メチル7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレート(180mg、516.50μmol、収率64.7%、純度88.0%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.08 (s, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.59 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.69 (s, 1H), 7.56 (s, 1H), 3.93 (s, 3H); ES-LCMS m/z 307.1, 309.1 [M+H]+.
【0637】
ステップ4: メチル5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレート
【化456】
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i−PrOH(10mL)中のメチル7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレート(180mg、516.50μmol、1当量)、2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(82.75mg、516.50μmol、1当量)の溶液に、DIEA(200.26mg、1.55mmol、269.90μL、3当量)を添加した。次いで、混合物を60℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、メチル5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレート(120mg、242.55μmol、収率47.0%、純度87.0%)をオフホワイトの固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.59 (s, 1H), 8.46 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.41 (s, 1H), 7.84 (br s, 1H), 7.15-7.15 (m, 1H), 7.13-7.08 (m, 3H), 6.94 (s, 1H), 6.07 (s, 1H), 3.86 (s, 3H), 3.11-3.05 (m, 4H); ES-LCMS m/z 431.1 [M+H]+.
【0638】
ステップ5: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸
【化457】
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MeOH(2mL)THF(2mL)および水(4mL)中のメチル5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレート(60mg、121.27μmol、1当量)の溶液に、LiOH・HO(72.00mg、1.72mmol、14.15当量)を添加し、混合物を50℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをEtOAc(20mL)で希釈し、EtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(50mg、84.05μmol、収率69.3%、純度70.0%)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.58 (s, 1H), 8.46 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.40 (s, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.54 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.10 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 6.95 (m, 2H), 6.07 (s, 1H), 3.90 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.13-3.08 (m, 2H); ES-LCMS m/z 417.2 [M+H]+.
【0639】
ステップ6: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−N−メトキシ−N−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(I−92)
【化458】
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DCM(5mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(50mg、84.05μmol、1当量)およびN−メトキシメタンアミン(12.30mg、126.08μmol、1.5当量、HCl)の溶液に、HATU(47.94mg、126.08μmol、1.5当量)およびTEA(17.01mg、168.10μmol、23.40μL、2当量)を添加した。次いで、混合物を20℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをEtOAc(20mL)で希釈し、EtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:30%〜60%、10分)により精製した。所望の画分を蒸発させて、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−N−メトキシ−N−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(20.19mg、35.14μmol、収率41.8%、純度99.0%、3HCl)を薄黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.74 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.61 (s, 1H), 8.40 (s, 1H), 7.57-7.51 (m, 2H), 7.10 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.01 (s, 1H), 6.94 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 6.87-6.81 (m, 1H), 6.04 (s, 1H), 4.07 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 3.85 (s, 3H), 3.37 (s, 3H), 3.24 (t, J = 5.7 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 460.4 [M+H]+.
(実施例91)
【0640】
I−93の合成
【化459】
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【0641】
合成スキーム:
【化460】
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【0642】
ステップ1: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N6−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−N4−イソプロピル−N4−メチル−ピリミジン−4,6−ジアミン(I−93)
【化461】
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i−PrOH(2mL)中の6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−4−アミン(60mg、163.13μmol、1.0当量)、N−メチルプロパン−2−アミン(702.00mg、9.60mmol、1mL、58.84当量)およびDIEA(63.25mg、489.39μmol、85.24μL、3.0当量)を、マイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、125℃で10時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:22%〜52%、12分)により精製し、所望の画分を凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N6−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−N4−イソプロピル−N4−メチル−ピリミジン−4,6−ジアミン(19.96mg、49.25μmol、収率30.2%、純度99.80%、3HCl塩)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD+Na2CO3) δ ppm 9.26 (s, 1H), 8.47 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.39-8.33 (m, 1H), 7.65-7.59 (m, 1H), 7.35-7.31 (m, 1H), 7.12-7.06 (m, 2H), 7.04-6.98 (m, 1H), 5.34 (s, 1H), 4.95 (s, 1H), 3.66 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 3.07 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 2.79 (s, 3H), 1.18 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 405.3 [M+H]+.
(実施例92)
【0643】
I−94aの合成
【化462】
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【0644】
合成スキーム:
【化463】
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【0645】
ステップ1: 3−アミノテトラリン−6−オール
【化464】
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無水MeOH(5mL)中の7−ヒドロキシテトラリン−2−オン(500mg、3.08mmol、1当量)の溶液に、NHOAc(7.13g、92.49mmol、30当量)を添加した。5時間撹拌した後、NaBH(349.88mg、9.25mmol、3当量)を添加した。混合物を25℃で3時間撹拌した。混合物を濃縮して、溶媒を除去した。HO(10mL)を添加し、混合物をEtOAc(20mL×2)で抽出した。水性物を3N HClによりpH=6〜7に調整し、EtOAc(10mL×2)で抽出した。水性物を1N NaOHによりpH=6〜7に調整した。次いで、混合物を凍結乾燥して、固体を得た。固体をi−PrOH(10mL)に溶解した。得られた混合物を濾過し、濃縮して、3−アミノテトラリン−6−オール(550mg、2.66mmol、収率86.4%、純度79.0%)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 6.91 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.58 (dd, J = 2.4, 8.4 Hz, 1H), 6.51 (s, 1H), 3.53-3.42 (m, 1H), 3.06 (dd, J = 5.4, 15.5 Hz, 1H), 2.89-2.73 (m, 3H), 2.17 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 1.84-1.74 (m, 1H); ES-LCMS m/z 164.3 [M+H]+.
【0646】
ステップ2: 3−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]テトラリン−6−オール
【化465】
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i−PrOH(10mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(100mg、330.21μmol、1当量)の溶液に、DIEA(128.03mg、990.63μmol、172.55μL、3当量)および3−アミノテトラリン−6−オール(204.67mg、990.63μmol、3当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、マイクロ波下、120℃で3時間撹拌した。混合物を濃縮して、溶媒を除去した。HO(10mL)を添加し、混合物をEtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=2/1、R=0.50)上で精製して、3−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]テトラリン−6−オール(63mg、138.83μmol、収率42.0%、純度92.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.19 (s, 1H), 8.56 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.45-8.37 (m, 1H), 7.96 (s, 1H), 6.98 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.78 (s, 1H), 6.66-6.56 (m, 2H), 4.62 (s, 2H), 4.32 (s, 1H), 3.01-2.89 (m, 3H), 2.28 (s, 1H), 2.03 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 1.44 (d, J = 7.0 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 418.2 [M+H]+.
【0647】
ステップ3: (3R)−3−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]テトラリン−6−オール(I−94)
【化466】
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3−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]テトラリン−6−オール(100mg、220.37μmol、1当量)をSFC(カラム:Chiralcel OD 250×30 5u;移動相:[0.1%NH.HO EtOH];B%:45%〜45%、分)により分離して、生成物(Rt=3.922分)を得、これを分取HPLC(溶離液としてMeCN/HO、酸性条件、機器:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um/移動相:水(0.05%HCl)−ACN/勾配:10分間で50%〜80%のB/流速:25mL/分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−3−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]テトラリン−6−オール(19.02mg、45.10μmol、収率20.47%、純度99.0%)([α]25=−23.996)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.99 (s, 1H), 8.81 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.38-8.31 (m, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.00-6.91 (m, 2H), 6.60 (dd, J = 2.5, 8.3 Hz, 1H), 6.55 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.50 (s, 1H), 3.41-3.32 (m, 1H), 3.23-3.15 (m, 1H), 3.11-3.02 (m, 1H), 3.01-2.94 (m, 1H), 2.94-2.86 (m, 1H), 2.32-2.21 (m, 1H), 2.14-2.02 (m, 1H), 1.38 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 418.2 [M+H]+.
(実施例93)
【0648】
I−95の合成
【化467】
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【0649】
合成スキーム:
【化468】
[この文献は図面を表示できません]
【0650】
ステップ1: メチル5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−カルボキシレート
【化469】
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DMF(10mL)およびMeOH(8mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(270mg、659.39μmol、1当量、71.0%)の溶液に、EtN(333.62mg、3.30mmol、458.90μL、5.0当量)、Pd(OAc)(22.21mg、98.91μmol、0.15当量)およびDPPF(54.83mg、98.91μmol、0.15当量)を添加した。混合物をCO(50psi)で3回パージし、CO(50psi)下、70℃で24時間撹拌した。反応混合物を高真空下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.47)上で精製して、生成物であるメチル5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−カルボキシレート(180mg、538.32μmol、収率81.6%、純度94.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.17 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.62 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 8.22 (dd, J = 7.9, 17.9 Hz, 2H), 7.81 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.22-4.00(m, 3H), 3.47-3.45 (m, 1H), 1.47 (t, J = 7.4 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 315.3 [M+H]+.
【0651】
ステップ2: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−カルボン酸
【化470】
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(10mL)およびTHF(10mL)、HO(5mL)中のメチル5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−カルボキシレート(180mg、538.32μmol、1当量)の溶液に、LiOH(128.92mg、5.38mmol、10当量)を添加した。混合物を50℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をHO(20mL)で希釈し、1N HCl溶液でpH=3〜4に調整し、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物である5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−カルボン酸(100mg、293.05μmol、収率54.4%、純度88.0%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.23 (s, 1H), 8.65 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.26 (td, J = 2.3, 9.3 Hz, 1H), 8.22 (s, 1H), 8.14 (s, 1H), 3.59-3.35 (m, 1H), 1.49 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 301.1 [M+H]+.
【0652】
ステップ3: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[(3−ヒドロキシフェニル)メチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−カルボキサミド(I−95)
【化471】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(20mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−カルボン酸(70mg、205.14μmol、1当量)および3−(アミノメチル)フェノール(50.53mg、410.27μmol、2.0当量)の溶液に、HATU(117.00mg、307.71μmol、1.5当量)およびDIEA(79.54mg、615.41μmol、107.19μL、3.0当量)を添加した。混合物を25℃で16時間撹拌した。合わせた反応混合物をHO(20mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:47%〜77%、12分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[(3−ヒドロキシフェニル)メチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−カルボキサミド(16.16mg、33.78μmol、収率16.5%、純度100.0%、2HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm10.41 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 9.34-9.27 (m, 1H), 8.76 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.62-8.49 (m, 1H), 8.35 (s, 1H), 8.20 (s, 1H), 7.15 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 6.88-6.80 (m, 2H), 6.72-6.61 (m, 1H), 4.62 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 3.42-3.35 (m, 1H), 1.41 (d, J = 7.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 406.2 [M+H]+.
(実施例94)
【0653】
I−96の合成
【化472】
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【0654】
合成スキーム:
【化473】
[この文献は図面を表示できません]
【0655】
ステップ1: N−[2−(5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−イル)エチル]−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(I−96)
【化474】
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i−PrOH(10mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(40mg、137.12μmol、1当量)、2−(5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(45.86mg、205.68μmol、1.5当量)およびDIEA(17.72mg、137.12μmol、23.88μL、1当量)の混合物を、80℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをMeOH(10mL)で洗浄し、濾過し、減圧下で乾燥させて、N−[2−(5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−イル)エチル]−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(18.95mg、41.98μmol、収率30.6%、純度100%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 11.37 (s, 1H), 9.29 (t, J = 1.6 Hz, 1H), 9.03-9.01 (m, 1H), 8.70 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.26-8.22 (m, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.34 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.27 (dd, J=2.0, 7.2 Hz, 1H), 6.91-6.87 (m, 1H), 3.92 (q, J = 6.8 Hz, 2H), 3.22-3.15 (m, 1H), 3.09 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 1.35 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 452.2 [M+H]+.
(実施例95)
【0656】
I−97aの合成
【化475】
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【0657】
合成スキーム:
【化476】
[この文献は図面を表示できません]
【0658】
ステップ1: 1−メトキシ−4−[(E)−2−ニトロプロパ−1−エニル]ベンゼン
【化477】
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EtNO(50mL)中の4−メトキシベンズアルデヒド(5g、36.72mmol、4.46mL、1当量)、NHOAc(566.17mg、7.34mmol、0.2当量)の混合物を、N雰囲気下、110℃で5時間撹拌した。次いで、混合物を110℃でさらに40時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=5/1、R=0.73)は、出発物質が完全に消費され、1つの新しいスポットが形成されたことを示した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10/1〜5/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R=0.73)により精製して、1−メトキシ−4−[(E)−2−ニトロプロパ−1−エニル]ベンゼン(3.7g、18.19mmol、収率49.5%、純度95%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.06 (s, 1H), 7.52-7.49 (m, 2H), 7.05-7.02 (m, 2H), 3.85 (s, 3H), 2.45 (s, 3H); ES-LCMS m/z 194.0 [M+H]+.
【0659】
ステップ2: 1−(4−メトキシフェニル)プロパン−2−アミン
【化478】
[この文献は図面を表示できません]
THF(10mL)中の1−メトキシ−4−[(E)−2−ニトロプロパ−1−エニル]ベンゼン(1g、4.92mmol、1当量)およびLAH(THF中1M、14.75mL、3当量)の混合物を、60℃で14時間撹拌した。混合物を水(0.5mL)、15%NaOH(0.5mL)および水(1.5mL)でクエンチし、混合物を20℃で3時間撹拌した。混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、1−(4−メトキシフェニル)プロパン−2−アミン(800mg、粗製)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.08 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.86-6.81 (m, 2H), 3.72 (s, 3H), 2.96-2.91 (m, 1H), 2.51-2.42 (m, 2H), 0.92 (d, J = 6.4 Hz, 3H); ES-LCMS m/z 166.2 [M+H]+.
【0660】
ステップ3: 4−(2−アミノプロピル)フェノール
【化479】
[この文献は図面を表示できません]
O(3mL)中HBr(8mL)溶液の溶液中の1−(4−メトキシフェニル)プロパン−2−アミン(1.2g、7.26mmol、1当量)の混合物を、100℃で3時間撹拌した。混合物をEtOAc(20mL)で抽出し、15%NaOHでpHを9に調整し、水溶液をEtOAc(20mL×3)で抽出し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、4−(2−アミノプロピル)フェノール(445mg、粗製)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.00 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.73-6.70 (m, 2H), 3.07-3.01 (m, 1H), 2.56-2.51 (m, 2H), 1.07 (d, J = 6.4 Hz, 3H); ES-LCMS m/z 152.2 [M+H]+.
【0661】
ステップ4: 4−[(2R)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]プロピル]フェノール(I−97)
【化480】
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i−PrOH(10mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(100mg、330.21μmol、1当量)、4−(2−アミノプロピル)フェノール(99.86mg、660.42μmol、2当量)およびDIEA(128.03mg、990.63μmol、172.55μL、3当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージし、混合物をN雰囲気下、80℃で12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをSFC(カラム:Chiralpak AS−H 250×30 5u;移動相:[0.1%NHO EtOH];B%:20%〜20%、分)により精製して、4−[(2R)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]プロピル]フェノール(Rt=4.781分、50mg)を得、分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:52%〜62%、12分)で、4−[(2R)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]プロピル]フェノール(27.45mg、57.15umol、収率17.3%、純度99.6%、2HCl)([α]25=−90.432)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.81-8.76 (m, 2H), 8.25 (s, 1H), 8.12-8.07 (m, 1H), 7.04 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.54 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.34 (s, 1H), 4.42 (br s, 1H), 3.31-3.29 (m, 1H), 3.04 (dd, J = 4.4, 13.6 Hz, 1H), 2.87-2.83 (m, 1H), 1.54 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 1.36 (t, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 406.2 [M+H]+.
(実施例96)
【0662】
I−98aの合成
【化481】
[この文献は図面を表示できません]
【0663】
合成スキーム:
【化482】
[この文献は図面を表示できません]
【0664】
ステップ1: 3−[(E)−2−ニトロプロパ−1−エニル]−1H−インドール
【化483】
[この文献は図面を表示できません]
ニトロエタン(50mL)中の1H−インドール−3−カルバルデヒド(5g、34.45mmol、1当量)、NHOAc(531.02mg、6.89mmol、0.2当量)の混合物を、110℃で24時間撹拌した。TLC(DCM/MeOH=10/1、R=0.8)は、出発物質が完全に消費され、1つの新しいスポットが形成されたことを示した。混合物を0℃に冷却した。混合物を濾過し、濾過ケーキを減圧下で乾燥させて、3−[(E)−2−ニトロプロパ−1−エニル]−1H−インドール(5.1g、25.22mmol、収率73.2%、純度100%)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.53 (s, 1H), 7.79-7.75 (m, 2H), 7.46 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.26-7.20 (m, 2H), 2.52 (s, 3H); ES-LCMS m/z 203.0 [M+H]+.
【0665】
ステップ2: 1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン
【化484】
[この文献は図面を表示できません]
THF(10mL)中の3−[(E)−2−ニトロプロパ−1−エニル]−1H−インドール(1g、4.95mmol、1当量)の溶液に、LAH(THF中1M、14.84mL、3当量)を0℃で添加した。次いで、混合物を60℃で2時間撹拌した。混合物をEtOAc(200mL)で希釈し、水(0.5mL)、15%NaOH(0.5mL)、水(1.5mL)でクエンチし、3時間撹拌し、濾過し、減圧下で濃縮して、1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(1.3g、3.73mmol、収率75.4%、純度50%)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.56-7.53 (m, 1H), 7.35-7.30 (m, 1H), 7.10-7.06 (m, 2H), 7.01-6.97 (m, 1H), 3.21-3.17 (m, 1H), 2.85-2.79 (m, 1H), 2.73-2.69 (m, 1H), 1.15-1.10 (m, 3H); ES-LCMS m/z 175.2 [M+H]+.
【0666】
ステップ3: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[(1S)−2−(1H−インドール−3−イル)−1−メチル−エチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−98)
【化485】
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i−PrOH(10mL)中の1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(172.61mg、495.32μmol、1.5当量)、7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(100mg、330.21μmol、1当量)およびDIEA(42.68mg、330.21μmol、57.52μL、1当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージし、混合物をN雰囲気下、50℃で3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(SiO、PE/EtOAc=10/1〜1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.55)により精製し、SFC(カラム:OD(250mm×30mm、5μm);移動相:[0.1%NH/HO EtOH];B%:30%〜30%、分)によりさらに分離して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[(1S)−2−(1H−インドール−3−イル)−1−メチル−エチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(Rt=3.870分、30mg)を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:50%〜80%、12分)により精製して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[(1S)−2−(1H−インドール−3−イル)−1−メチル−エチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(16.33mg、29.93μmol、収率9.1%、純度98.6%、3HCl)([α]25=−261.788)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.67 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.34 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.54 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 2.0, 8.8 Hz, 1H), 7.14 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.99 (s, 1H), 6.95 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 6.83-6.81 (m, 1H), 5.80 (s, 1H), 4.48-4.43 (m, 1H), 3.28 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 3.23-3.17 (m, 1H), 3.05-3.01 (m, 1H), 1.64 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 1.34 (t, J = 7.2 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 429.3 [M+H]+.
(実施例97)
【0667】
I−99の合成
【化486】
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【0668】
合成スキーム:
【化487】
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【0669】
ステップ1: tert−ブチルN−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロ−フェニル)カルバメート
【化488】
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THF(100mL)中の2−ブロモ−4,6−ジフルオロ−アニリン(10g、48.08mmol、1当量)、BocO(31.48g、144.23mmol、33.13mL、3当量)、DMAP(587.34mg、4.81mmol、0.1当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。混合物をN下、70℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをMeOH(100mL)に溶解し、KCO(19.93g、144.23mmol、3当量)を添加し、70℃で4時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。粗混合物に、水(100mL)を添加し、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/1、TLC:PE/EtOAc=10/1、R=0.36)により精製して、tert−ブチルN−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロ−フェニル)カルバメート(12.5g、40.57mmol、収率84.3%、純度100%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.10 (td, J = 2.3, 7.7 Hz, 1H), 6.86-6.77 (m, 1H), 5.84 (s, 1H), 1.43 (s, 9H); ES-LCMS m/z 251.9, 253.9 [M-t-Bu+H]+.
【0670】
ステップ2: tert−ブチルN−[2,4−ジフルオロ−6−(2−トリメチルシリルエチニル)フェニル]カルバメート
【化489】
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DMF(80mL)中のtert−ブチルN−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロ−フェニル)カルバメート(4g、12.98mmol、1当量)、エチニル(トリメチル)シラン(1.91g、19.47mmol、2.70mL、1.5当量)、TEA(3.94g、38.95mmol、5.42mL、3.0当量)、CuI(247.24mg、1.30mmol、0.1当量)およびPd(PPhCl(455.60mg、649.10μmol、0.05当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージし、次いでN下、100℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(300mL)の添加によりクエンチし、次いでEtOAc(200mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/1、TLC:PE/EtOAc=20/1、R=0.31)により精製して、tert−ブチルN−[2,4−ジフルオロ−6−(2−トリメチルシリルエチニル)フェニル]カルバメート(3.0g、8.20mmol、収率63.2%、純度89.0%)を黒褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.00-6.93 (m, 1H), 6.90-6.81 (m, 1H), 6.09 (s, 1H), 1.49 (s, 9H), 0.26 (s, 9H); ES-LCMS m/z 270.1 [M-t-Bu+H]+.
【0671】
ステップ3: 5,7−ジフルオロ−1H−インドール
【化490】
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EtOHの溶液(150mL)に、Na(1.51g、65.64mmol、8当量)をゆっくりと添加した。15℃で1時間撹拌し、その間にNaが完全に溶解した後、混合物に、tert−ブチルN−[2,4−ジフルオロ−6−(2−トリメチルシリルエチニル)フェニル]カルバメート(3.0g、8.20mmol、1当量)を添加し、混合物を85℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、EtOHを除去した。残留物に、水(100mL)を添加し、EtOAc(60mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/1、TLC:PE/EtOAc=10/1、R=0.17)により精製して、5,7−ジフルオロ−1H−インドール(600mg、3.68mmol、収率44.8%、純度94.0%)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.36 (s, 1H), 7.27-7.25 (m, 1H), 7.09 (dd, J = 2.0, 9.0 Hz, 1H), 6.74 (dt, J = 2.1, 10.2 Hz, 1H), 6.60-6.47 (m, 1H);ES−LCMSm/z質量は判明しなかった。
【0672】
ステップ4: 5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−カルバルデヒド
【化491】
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DMFの溶液(18mL)に、POCl(1.13g、7.37mmol、684.54μL、2.0当量)をN下、−20℃で10分間かけて滴下添加した。1時間後、DMF(2mL)中の5,7−ジフルオロ−1H−インドール(600mg、3.68mmol、1当量)を上記溶液に添加し、その間、温度を−20℃未満に維持した。反応混合物を15℃に加温し、15℃で1時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=1/1、R=0.40)は、出発物質が完全に消費され、1つの新しいスポットが形成されたことを示した。反応混合物を0℃でNaHCO(100mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/2、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.40)により精製して、5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−カルバルデヒド(500mg、2.35mmol、収率63.7%、純度85.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, アセトン) δ ppm 11.72 (s, 1H), 10.05 (s, 1H), 8.36 (s, 1H), 7.73 (dd, J = 2.4, 9.0 Hz, 1H), 7.02 (ddd, J = 2.2, 9.4, 11.3 Hz, 1H); ES-LCMS m/z 182.1 [M+H]+.
【0673】
ステップ5: 5,7−ジフルオロ−3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−インドール
【化492】
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ニトロメタン(15mL)中の5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−カルバルデヒド(500mg、2.35mmol、1当量)の溶液に、NHOAc(542.57mg、7.04mmol、3.0当量)を添加した。混合物を110℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、ニトロメタンを除去した。残留物をEtOAc(50mL)に希釈し、水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.70)により精製して、5,7−ジフルオロ−3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−インドール(420mg、1.82mmol、収率77.4%、純度97.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.23 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 7.76-7.57 (m, 2H), 7.25-7.16 (m, 1H), 6.91-6.78 (m, 1H); ES-LCMS m/z 225.1 [M+H]+.
【0674】
ステップ6: 2−(5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン
【化493】
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THF(15mL)中の5,7−ジフルオロ−3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−インドール(420mg、1.82mmol、1当量)の溶液に、LAH(THF中1M、6.36mL、3.5当量)を0℃で滴下添加した。添加後、混合物を80℃で2時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R=0.04)は、出発物質が完全に消費され、新しいスポットが形成されたことを示した。反応混合物をTHF(75mL)で希釈し、0℃で水(0.25mL)、NaOH水溶液(0.25mL、水中10%)、水(0.75mL)の順次添加によりクエンチした。20分間撹拌した後、混合物をセライトに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、粗製の2−(5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(320mg、1.44mmol、収率78.9%、純度88.0%)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで直接使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.18 (s, 1H), 7.08 (dd, J = 2.1, 9.4 Hz, 1H), 6.70 (ddd, J = 2.3, 9.5, 11.3 Hz, 1H), 2.94-2.82 (m, 4H); ES-LCMS m/z 197.1 [M+H]+.
【0675】
ステップ7: N−[2−(5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−99)
【化494】
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i−PrOH(3mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(40mg、132.08μmol、1当量)、2−(5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(44.17mg、198.13μmol、1.5当量)の溶液に、DIEA(85.35mg、660.42μmol、115.03μL、5当量)を添加した。混合物を60℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取TLC(DCM/MeOH=20/1、TLC:DCM/MeOH=20/1、R=0.48)により精製して、N−[2−(5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(30.31mg、66.35μmol、収率50.2%、純度98.6%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.82 (t, J = 1.4 Hz, 1H), 8.49 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.97-7.85 (m, 2H), 7.21-7.11 (m, 2H), 6.72-6.58 (m, 1H), 6.11 (s, 1H), 3.85 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 3.30-3.24 (m, 1H), 3.15 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 1.38 (d, J = 7.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 451.3 [M+H]+.
(実施例98)
【0676】
I−100の合成
【化495】
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【0677】
合成スキーム:
【化496】
[この文献は図面を表示できません]
【0678】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[(4−ヒドロキシフェニル)メチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−カルボキサミド(I−100)
【化497】
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DCM(20mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−カルボン酸(40mg、130.54μmol、1当量)および4−(アミノメチル)フェノール(19.29mg、156.65μmol、1.2当量)の溶液に、HATU(74.45mg、195.81μmol、1.5当量)およびDIEA(50.61mg、391.63μmol、68.21μL、3.0当量)を添加した。混合物を25℃で16時間撹拌した。合わせた反応混合物をHO(20mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:47%〜77%、12分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[(4−ヒドロキシフェニル)メチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−カルボキサミド(14.42mg、29.79μmol、収率22.8%、純度98.8%、2HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.35 (s, 1H), 8.77 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.69 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.22 (s, 1H), 7.26 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 6.82-6.72 (m, 2H), 4.66 (s, 2H), 3.48-3.42 (m, 1H), 1.46 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 406.1 [M+H]+.
(実施例99)
【0679】
I−101の合成
【化498】
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【0680】
合成スキーム:
【化499】
[この文献は図面を表示できません]
【0681】
ステップ1: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(I−101)
【化500】
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i−PrOH(10mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(40mg、137.12umol、1当量)および2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エタンアミン(33.58mg、164.55μmol、1.2当量)の溶液に、DIEA(53.17mg、411.37μmol、71.65μL、3当量)を添加した。混合物を90℃で3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:20%〜50%、12分)により精製して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(26.15mg、49.73μmol、収率36.27%、純度100%、3HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.43-9.38 (m, 1H), 9.00-8.93 (m, 2H), 8.49 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 8.41 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 8.01 (s, 2H), 7.59-7.54 (m, 1H), 4.19 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.41-3.37 (m, 2H), 3.29-3.22 (m, 1H), 1.39 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 417.3 [M+H]+.
(実施例100)
【0682】
I−102の合成
【化501】
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【0683】
合成スキーム:
【化502】
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【0684】
ステップ1: 2−メチル−4−[(E)−2−ニトロビニル]フェノール
【化503】
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CHNO(10mL)中の4−ヒドロキシ−3−メチル−ベンズアルデヒド(1g、7.34mmol、1当量)およびNaOAc(602.53mg、7.34mmol、1当量)の混合物を、110℃で48時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=5/1、R=0.23)は、出発物質が完全に消費され、1つの新しいスポットが形成されたことを示した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜5/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R=0.23)により精製して、2−メチル−4−[(E)−2−ニトロビニル]フェノール(400mg、1.12mmol、収率15.2%、純度50%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.98 (d, J = 13.6 Hz, 1H), 7.75 (d, J = 13.6 Hz, 1H), 7.65-7.59 (m, 1H), 7.46-7.37 (m, 1H), 6.88 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 2.24 (s, 3H); ES-LCMS m/z 180.1 [M+H]+
【0685】
ステップ2: 4−(2−アミノエチル)−2−メチル−フェノール
【化504】
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THF(10mL)中の2−メチル−4−[(E)−2−ニトロビニル]フェノール(400mg、1.12mmol、1当量)の溶液に、LAH(1M、3.35mL、3当量)を0℃で添加した。次いで、混合物を70℃で2時間撹拌した。混合物を水(0.25mL)、15%NaOH(0.25mL)および水(0.75mL)でクエンチした。次いで、混合物を20℃で3時間撹拌した。混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、4−(2−アミノエチル)−2−メチル−フェノール(350mg、粗製)を褐色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.05 (s, 1H), 6.92 (s, 1H), 6.85-6.84 (m, 1H), 3.58-3.55 (m, 2H), 2.17 (s, 3H), 1.60-1.57 (m, 2H); ES-LCMS m/z 152.1 [M+H] +.
【0686】
ステップ3: 4−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]−2−メチル−フェノール(I−102)
【化505】
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i−PrOH(10mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、165.11μmol、1.0当量)および4−(2−アミノエチル)−2−メチル−フェノール(29.96mg、198.13μmol、1.2当量)の溶液に、DIEA(64.02mg、495.33μmol、86.28μL、3当量)を添加した。混合物を80℃で12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをMeOH(20mL)で洗浄し、濾過した。濾過ケーキを凍結乾燥して、4−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]−2−メチル−フェノール(26.08mg、63.29μmol、収率38.3%、純度98.4%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.24 (s, 1H), 9.03 (s, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.40-8.36 (m, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.92 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 7.02 (s, 1H), 6.90 (dd, J = 2.0, 8.2 Hz, 1H), 6.73 (s, 1H), 6.64 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 3.74-3.67 (m, 2H), 3.27-3.19 (m, 1H), 2.85 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.07 (s, 3H), 1.36 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 406.2 [M+H]+.
(実施例101)
【0687】
I−103の合成
【化506】
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【0688】
合成スキーム:
【化507】
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【0689】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−103)
【化508】
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i−PrOH(3mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(30mg、110.76μmol、1.0当量)の溶液に、DIEA(42.94mg、332.28μmol、57.88μL、3.0当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(24.00mg、149.80μmol、1.35当量)を添加した。混合物を50℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:29%〜49%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(25.41mg、52.74μmol、収率47.62%、純度100%、3HCl塩)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.73 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.38 (s, 1H), 8.26 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.46 (td, J = 2.3, 9.0 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.00 (s, 1H), 6.96 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.89-6.84 (m, 1H), 6.52 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 5.88 (s, 1H), 4.07 (t, J = 5.9 Hz, 2H), 3.27-3.23 (m, 2H); ES-LCMS m/z 373.3 [M+H]+.
(実施例102)
【0690】
I−104の合成
【化509】
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【0691】
合成スキーム:
【化510】
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【0692】
ステップ1: 4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−6−イソプロポキシ−ピリミジン
【化511】
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THF(8mL)中のi−PrOH(43.10mg、717.06μmol、54.90μL、1当量)の溶液に、NaH(34.42mg、860.47μmol、純度60%、1.2当量)を添加した。混合物を0℃で30分間撹拌した。4,6−ジクロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピリミジン(175mg、717.06μmol、1.0当量)を上記溶液中に添加し、混合物を15℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、THFを除去した。残留物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−6−イソプロポキシ−ピリミジン(220mg、690.36μmol、収率96.2%、純度84.0%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.41 (s, 1H), 8.58 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.40-8.31 (m, 1H), 6.67 (s, 1H), 5.53 (m, 1H), 1.43 (d, J = 6.3 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 268.1, 270.1 [M+H]+.
【0693】
ステップ2: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−6−イソプロポキシ−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エチル]ピリミジン−4−アミン(I−104)
【化512】
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i−PrOH(3mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−6−イソプロポキシ−ピリミジン(60mg、188.28μmol、1.0当量)、2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エタンアミン(45mg、220.53μmol、1.17当量)およびDIEA(73.00mg、564.84μmol、98.38μL、3.0当量)を、マイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、125℃で6時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、溶媒を除去した。残留物を分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:25%〜55%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−6−イソプロポキシ−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エチル]ピリミジン−4−アミン(20.08mg、38.97μmol、収率20.7%、純度97.4%、3HCl塩)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.20 (s, 1H), 8.93 (dd, J = 1.0, 2.5 Hz, 1H), 8.62 (s, 1H), 8.53-8.46 (m, 2H), 8.06 (s, 1H), 7.65-7.58 (m, 1H), 6.03 (s, 1H), 5.22 (s, 1H), 5.29-5.16 (m, 1H), 3.96 (m, 2H), 3.30-3.27 (m, 2H), 1.42 (d, J = 6.0 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 393.2 [M+H]+.
(実施例103)
【0694】
I−105の合成
【化513】
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【0695】
合成スキーム:
【化514】
[この文献は図面を表示できません]
【0696】
ステップ1: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−ピロリジン−1−イル−ピリミジン−4−アミン(I−105)
【化515】
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6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−4−アミン(80mg、215.33μmol、1.0当量)、ピロリジン(1.28g、17.97mmol、1.5mL、83.45当量)およびDIEA(139.15mg、1.08mmol、187.53μL、5.0当量)を、i−PrOH(1.5mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、130℃で3時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、溶媒を除去した。残留物を分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:25%〜55%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−ピロリジン−1−イル−ピリミジン−4−アミン(47.28mg、91.26μmol、収率42.3%、純度98.8%、3HCl塩)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.00 (s, 1H), 8.77 (s, 1H), 8.22 (s, 1H), 7.64 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.16-6.98 (m, 4H), 3.72 (d, J = 6.0 Hz, 4H), 3.15 (t, J = 5.8 Hz, 4H), 2.00 (s, 4H); ES-LCMS m/z 403.3 [M+H]+.
(実施例104)
【0697】
I−106の合成
【化516】
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【0698】
合成スキーム:
【化517】
[この文献は図面を表示できません]
【0699】
ステップ1: 1−アミノ−3−メチル−ブタン−2−オール
【化518】
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NH・HO(5mL)中の2−イソプロピルオキシラン(600mg、6.97mmol、1当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。次いで、混合物をN雰囲気下、10〜15℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、粗生成物である1−アミノ−3−メチル−ブタン−2−オール(700mg、6.79mmol、収率97.4%、粗製)を無色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 3.39-3.22 (m, 1H), 2.91-2.72 (m, 1H), 2.60-2.49 (m, 1H), 1.71-1.62 (m, 1H), 0.98-0.91 (m, 6H);ES−LCMSm/z正確な質量は判明しなかった。
【0700】
ステップ2: 1−[(3−クロロピラジン−2−イル)アミノ]−3−メチル−ブタン−2−オール
【化519】
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1,4−ジオキサン(3mL)中の2,3−ジクロロピラジン(670mg、4.50mmol、1当量)および1−アミノ−3−メチル−ブタン−2−オール(695.93mg、6.75mmol、1.5当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。混合物をN雰囲気下、110℃で16時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=5/1、R=0.54)は、出発物質が完全に消費されておらず、新しいスポットが見出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜5/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R=0.54)上で精製して、生成物である1−[(3−クロロピラジン−2−イル)アミノ]−3−メチル−ブタン−2−オール(500mg、2.27mmol、収率50.5%、純度98.0%)を無色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.92 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 5.61 (br s, 1H), 3.74 (ddd, J = 2.4, 6.5, 13.8 Hz, 1H), 3.59-3.58 (m, 1H), 3.44-3.37 (m, 1H), 2.83 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 1.89-1.72 (m, 1H), 1.03 (dd, J = 6.8, 10.6 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 216.0, 218.1 [M+H]+.
【0701】
ステップ3: 1−[(3,5−ジクロロピラジン−2−イル)アミノ]−3−メチル−ブタン−2−オール
【化520】
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CHCl(10mL)中の1−[(3−クロロピラジン−2−イル)アミノ]−3−メチル−ブタン−2−オール(380mg、1.73mmol、1当量)およびNCS(276.68mg、2.07mmol、1.2当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージし、N雰囲気下、70℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.46)上で精製して、1−[(3,5−ジクロロピラジン−2−イル)アミノ]−3−メチル−ブタン−2−オールの生成物(345mg、1.23mmol、収率71.1%、純度89.0%)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.95 (s, 1H), 5.59 (br s, 1H), 3.74 (ddd, J = 2.8, 6.7, 13.7 Hz, 1H), 3.58-3.56 (m, 1H), 3.38-3.33 (m, 1H), 1.83-1.73 (m, 1H), 1.03 (dd, J = 6.8, 10.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 250.0, 252.0 [M+H]+.
【0702】
ステップ4: 1−[(3,5−ジクロロピラジン−2−イル)アミノ]−3−メチル−ブタン−2−オン
【化521】
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DCM(30mL)中の1−[(3,5−ジクロロピラジン−2−イル)アミノ]−3−メチル−ブタン−2−オール(405mg、1.44mmol、1当量)の溶液に、デス−マーチン(733.47mg、1.73mmol、1.2当量)を添加した。混合物を20℃で2時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R=0.51)は、約50%の出発物質が残っていることを示した。デス−マーチン(300mg、0.71mmol)を添加し、反応物を20℃で16時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R=0.51)は、約20%の出発物質が残っていることを示した。反応混合物を飽和Na溶液(50mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.51)上で精製して、1−[(3,5−ジクロロピラジン−2−イル)アミノ]−3−メチル−ブタン−2−オンの生成物(200mg、669.06μmol、収率46.4%、純度83.0%)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.96 (s, 1H), 6.03 (br s, 1H), 4.35 (d, J = 4.4 Hz, 2H), 2.76 (m, 1H), 1.22 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 247.9, 249.9 [M+H]+.
【0703】
ステップ5: 6,8−ジクロロ−3−イソプロピル−イミダゾ[1,2−a]ピラジン
【化522】
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TFA(2mL)中の1−[(3,5−ジクロロピラジン−2−イル)アミノ]−3−メチル−ブタン−2−オン(180mg、602.16μmol、1当量)の溶液に、TFAA(379.41mg、1.81mmol、251.27μL、3当量)を添加した。混合物を20℃で5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.48)上で精製して、生成物である6,8−ジクロロ−3−イソプロピル−イミダゾ[1,2−a]ピラジン(120mg、521.53μmol、収率86.6%、純度100.0%)を薄黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.94 (s, 1H), 7.69 (s, 1H), 3.22-3.16 (m, 1H), 1.44 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 230.0, 232.0 [M+H]+.
【0704】
ステップ6: 6−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−イミダゾ[1,2−a]ピラジン−8−アミン
【化523】
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i−PrOH(3mL)中の6,8−ジクロロ−3−イソプロピル−イミダゾ[1,2−a]ピラジン(50mg、217.30μmol、1当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(41.78mg、260.76μmol、1.2当量)の溶液に、DIEA(84.25mg、651.91μmol、113.55μL、3.0当量)を添加した。混合物を45℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.44)上で精製して、生成物である6−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−イミダゾ[1,2−a]ピラジン−8−アミン(60mg、162.78μmol、収率74.9%、純度96.0%)を褐色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.07 (br s, 1H), 7.71 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.30 (s, 1H), 7.24-7.19 (m, 2H), 7.17-7.12 (m, 1H), 7.11 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.21 (br s, 1H), 4.02-3.89 (m, 2H), 3.17 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.12-3.02 (m, 1H), 1.37 (d, J = 7.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 354.0, 356.1 [M+H]+.
【0705】
ステップ7: 6−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−イミダゾ[1,2−a]ピラジン−8−アミン(I−106)
【化524】
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6−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−イミダゾ[1,2−a]ピラジン−8−アミン(60mg、162.78μmol、1当量)、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(45.87mg、325.56μmol、2.0当量)、Pd(dppf)Cl(11.91mg、16.28μmol、0.1当量)およびCsCO(159.11mg、488.35μmol、3.0当量)を、1,4−ジオキサン(2mL)およびHO(0.5mL)中でマイクロ波管に入れた。混合物をNで3分間パージした。密封管をマイクロ波下、110℃で30分間加熱した。反応混合物を(20mL)で希釈し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:30%〜60%、12分)により精製し、続いて凍結乾燥して、6−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−イミダゾ[1,2−a]ピラジン−8−アミン(50.13mg、94.00μmol、収率57.8%、純度98.2%、3HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.21 (br s, 1H), 8.86 (br s, 1H), 8.74 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.57 (s, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.51 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.18 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.09 (s, 1H), 6.94 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 6.89-6.81 (m, 1H), 4.06 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 3.46 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 3.18 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 1.42 (d, J = 6.3 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 415.3 [M+H]+.
(実施例105)
【0706】
I−107の合成
【化525】
[この文献は図面を表示できません]
【0707】
合成スキーム:
【化526】
[この文献は図面を表示できません]
【0708】
ステップ1: N−[2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−107)
【化527】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(20mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(120mg、404.51μmol、1当量)および2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(182.19mg、606.76μmol、1.5当量、シュウ酸)の溶液に、DIEA(261.40mg、2.02mmol、352.29μL、5.0当量)を添加した。混合物を70℃で18時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:63%〜93%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(94.41mg、196.14μmol、収率48.5%、純度96.5%、92.85mgを送達した)を薄黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 11.16 (s, 1H), 8.96 (s, 1H), 8.61 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.06-7.95 (m, 3H), 7.20 (dd, J = 2.0, 9.5 Hz, 1H), 6.80-6.68 (m, 1H), 6.34 (s, 1H), 3.69 (q, J = 6.5 Hz, 2H), 3.19 (spt, J = 6.8 Hz, 1H), 2.99 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 2.16 (s, 3H), 1.33 (d, J = 7.0 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 465.3 [M+H]+.
(実施例106)
【0709】
I−108の合成
【化528】
[この文献は図面を表示できません]
【0710】
合成スキーム:
【化529】
[この文献は図面を表示できません]
【0711】
ステップ1: 4−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]フェノール(I−108)
【化530】
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i−PrOH(3mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(52.08mg、171.99umol、1当量)の溶液に、4−(2−アミノエチル)フェノール(28.31mg、206.38μmol、1.2当量)およびDIEA(66.68mg、515.96μmol、89.87μL、3当量)を添加した。混合物を60℃で16時間撹拌した。混合物を濃縮して、粗生成物を得、これを分取HPLC(溶離液としてMeCN/HO、酸性条件、機器:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm/移動相:水(0.05%HCl)−CAN/勾配:10分間で42%〜72%のB/流速:25mL/分)により精製し、続いて凍結乾燥して、4−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]フェノール(49.37mg、105.68μmol、収率61.5%、純度99.4%、2HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.83 (d, J = 2.5 Hz, 2H), 8.27 (s, 1H), 8.16 (dd, J = 1.8, 8.8 Hz, 1H), 7.08 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 6.63 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 6.38 (s, 1H), 3.97 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 3.38 - 3.34 (m, 1H), 3.01 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 1.39 (d, J = 7.0 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 392.1 [M+H]+.
(実施例107)
【0712】
I−109の合成
【化531】
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【0713】
合成スキーム:
【化532】
[この文献は図面を表示できません]
【0714】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−(5−メトキシインダン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン
【化533】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(3mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(80mg、264.17μmol、1.0当量)の溶液に、DIEA(102.42mg、792.51μmol、138.04μL、3.0当量)および5−メトキシインダン−2−アミン(60mg、367.61μmol、1.39当量)を添加した。混合物を50℃で15時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜2/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.70)により精製して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−(5−メトキシインダン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(120mg、155.51μmol、収率58.9%、純度54.1%)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.08 (s, 1H), 8.55 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.21 (td, J = 2.3, 9.5 Hz, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.18 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.83 (s, 1H), 6.57 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.41 (s, 1H), 4.70-4.60 (m, 1H), 3.81 (s, 3H), 3.50 (ddd, J = 6.8, 12.6, 15.7 Hz, 2H), 3.42 - 3.30 (m, 1H), 3.08 (dt, J = 4.5, 16.1 Hz, 2H), 1.42 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 418.1 [M+H]+.
【0715】
ステップ2: 2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]インダン−5−オール(I−109)
【化534】
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HBr(9mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−(5−メトキシインダン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(95mg、123.11μmol、1当量)の溶液を、120℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:49%〜79%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]インダン−5−オール(30.69mg、61.40μmol、収率49.8%、純度95.3%、2HCl塩)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.00 (s, 1H), 8.83 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.35 (td, J = 2.3, 9.0 Hz, 1H), 8.24 (s, 1H), 7.08 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.96 (s, 1H), 6.71 (s, 1H), 6.65 (dd, J = 2.3, 8.0 Hz, 1H), 5.02 (t, J = 6.9 Hz, 1H), 3.51-3.40 (m, 2H), 3.40-3.32 (m, 1H), 3.25-3.12 (m, 2H), 1.39 (d, J = 7.0 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 404.2 [M+H]+.
(実施例108)
【0716】
I−110の合成
【化535】
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【0717】
合成スキーム:
【化536】
[この文献は図面を表示できません]
【0718】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−110)
【化537】
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i−PrOH(2mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(45mg、123.83umol、1.0当量)の溶液に、DIEA(48.01mg、371.49μmol、64.70μL、3.0当量)および2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エタンアミン(25mg、155.08μmol、1.25当量)を添加した。混合物を50℃で15時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:20%〜50%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(16.32mg、30.38μmol、収率24.5%、純度97.7%、3HCl塩)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.97 (s, 1H), 8.84 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.57-8.52 (m, 2H), 8.35 (td, J = 2.1, 9.0 Hz, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.70-7.65 (m, 1H), 6.90 (s, 1H), 4.15 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 3.45 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 3.38-3.33 (m, 1H), 1.38 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 416.2 [M+H]+.
(実施例109)
【0719】
I−120の合成
【化538】
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【0720】
合成スキーム:
【化539】
[この文献は図面を表示できません]
【0721】
ステップ1: 4,6−ジクロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−アミン
【化540】
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THF(50mL)中の2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(2.96g、18.50mmol、1.05当量)の混合物に、NaH(1.06g、26.42mmol、1.5当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、0℃で30分間撹拌した。THF(50mL)中の4,6−ジクロロ−2−メチルスルホニル−ピリミジン(4g、17.62mmol、1当量)の溶液を、混合物に滴下添加した。混合物を−55℃で12時間撹拌した。反応混合物に、1N NHCl溶液(5mL)を添加し、濃縮した。残留物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=3/1、R=0.5)により精製して、4,6−ジクロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−アミン(2.1g、5.81mmol、収率33.0%、純度85%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.68 (s, 1H), 8.00 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 7.64 (t, J = 6.1 Hz, 1H), 7.39-7.33 (m, 1H), 7.26-7.20 (m, 1H), 7.16-7.09 (m, 1H), 7.08-6.99 (m, 1H), 6.61-6.53 (m, 1H), 3.84-3.70 (m, 2H), 3.05 (d, J = 6.1 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 307.0, 309.1 [M+H]+.
【0722】
ステップ2: 4−クロロ−6−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−アミン
【化541】
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1,4−ジオキサン(3mL)およびHO(2mL)中の4,6−ジクロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−アミン(300mg、830.14mol、1当量)および(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(93.58mg、664.11mol、0.8当量)の混合物に、CsCO(540.95mg、1.66mmol、2当量)およびPd(dppf)Cl(60.74mg、83.01mol、0.1当量)をN雰囲気下で添加した。混合物をマイクロ波下、110℃で20分間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(純粋なPE〜PE/EtOAc=3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.33)上で精製して、4−クロロ−6−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−アミン(70mg、171.29mol、収率20.6%、純度90%)を薄黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.91 (br s, 1H), 8.50 (br s, 1H), 7.97 (br s, 2H), 7.60 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.15 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.10-7.04 (m, 1H), 7.02 (br s, 1H), 6.92 (s, 1H), 5.39 (br s, 1H), 3.79 (br s, 2H), 3.05 (t, J = 6.7 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 368.1, 370.1 [M+H]+.
【0723】
ステップ3: 4−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−アミン(I−120)
【化542】
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MeOH(5mL)およびNH・HO(0.2mL)中の4−クロロ−6−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−アミン(70mg、171.29mol、1当量)の溶液に、Pd/C(30mg、純度10%)を添加した。懸濁液を真空下で脱気し、Hで数回パージした。混合物をH(15psi)雰囲気下、10℃で0.5時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮した。残留物を分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:33%〜63%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、4−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−アミン(20.8mg、50.20mol、収率29.3%、純度98.1%、2HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.06 (br s, 1H), 8.74 (br s, 1H), 8.32-8.06 (m, 2H), 7.59-7.55 (m, 1H), 7.43 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 7.24-7.04 (m, 2H), 7.01-6.93 (m, 2H), 4.05-3.96 (m, 2H), 3.15 (t, J = 6.4 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 334.1 [M+H]+.
(実施例110)
【0724】
I−121の合成
【化543】
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【0725】
合成スキーム:
【化544】
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【0726】
ステップ1: (3R)−N−(2−メチルスルファニルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン
【化545】
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MeCN(30mL)中の4−クロロ−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(500mg、1.69mmol、1当量、HCl)の溶液に、DIEA(1.31g、10.12mmol、1.76mL、6当量)および(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(314.20mg、1.69mmol、1当量)を添加した。混合物を50℃で2時間撹拌した。混合物を濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(純粋なPE〜PE/EtOAc=2/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.4)上で精製して、(3R)−N−(2−メチルスルファニルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(300mg、770.46μmol、収率45.7%、純度90%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.90-7.77 (m, 2H), 7.44 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.18-7.12 (m, 1H), 7.11-7.06 (m, 1H), 6.61 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.21 (s, 1H), 3.28 (dd, J = 5.0, 15.5 Hz, 1H), 3.00-2.78 (m, 4H), 2.55 (s, 3H), 2.31-2.15 (m, 2H); ES-LCMS m/z 351.2 [M+H]+.
【0727】
ステップ2: tert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(2−メチルスルファニルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート
【化546】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(30mL)中の(3R)−N−(2−メチルスルファニルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(200mg、513.64μmol、1当量)の溶液に、DMAP(188.25mg、1.54mmol、3当量)およびBocO(672.60mg、3.08mmol、708.00μL、6当量)を添加した。混合物を110℃で24時間撹拌した。混合物を濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(純粋なPE〜PE/EtOAc=3/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R=0.5)上で精製して、tert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(2−メチルスルファニルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(300mg、492.49μmol、収率95.9%、純度90.4%)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.11-8.02 (m, 2H), 7.33 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.23-7.14 (m, 2H), 6.41 (s, 1H), 4.79-4.72 (m, 1H), 3.31-3.01 (m, 4H), 2.56 (s, 3H), 2.41-2.17 (m, 2H), 1.64 (s, 9H), 1.32 (s, 9H); ES-LCMS m/z 551.3 [M+H]+.
【0728】
ステップ3: tert−ブチル(3R)−3−[(8−ブロモ−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート
【化547】
[この文献は図面を表示できません]
MeCN(20mL)およびDCM(20mL)中のtert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(2−メチルスルファニルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(260mg、426.82μmol、1当量)の溶液に、NBS(79.76mg、448.17μmol、1.05当量)を添加した。混合物を10℃で30分間撹拌した。混合物を濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=5/1〜2/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R=0.58)上で精製して、tert−ブチル(3R)−3−[(8−ブロモ−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(200mg、299.89μmol、収率70.3%、純度94.4%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.09 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.34 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.25-7.17 (m, 2H), 4.83-4.73 (m, 1H), 3.34-3.25 (m, 1H), 3.23-3.02 (m, 3H), 2.62 (s, 3H), 2.36 (td, J = 6.2, 12.0 Hz, 1H), 2.23-2.21 (m, 1H), 1.66 (s, 9H), 1.36 (s, 9H); ES-LCMS m/z 629.2, 631.2 [M+H]+.
【0729】
ステップ4: tert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(8−イソプロペニル−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート
【化548】
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1,4−ジオキサン(4mL)およびHO(2mL)中のtert−ブチル(3R)−3−[(8−ブロモ−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(200mg、299.89μmol、1当量)、2−イソプロペニル−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(75.59mg、449.83μmol、1.5当量)の溶液に、CsCO(293.13mg、899.67μmol、3当量)およびPd(dppf)Cl(21.94mg、29.99μmol、0.1当量)をN雰囲気下で添加した。混合物をマイクロ波下、110℃で1時間撹拌した。濾過後、濾液を濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(純粋なPE〜PE/EtOAc=5/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R=0.65)上で精製して、tert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(8−イソプロペニル−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(180mg、274.23μmol、収率91.5%、純度90%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.13-8.05 (m, 2H), 7.32 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.23-7.15 (m, 2H), 5.86 (s, 1H), 5.12 (s, 1H), 4.79-4.74 (m, 1H), 3.29-3.01 (m, 4H), 2.57 (s, 3H), 2.33-2.18 (m, 5H), 1.34 (s, 9H), 1.26 (s, 9H); ES-LCMS m/z 591.3 [M+H]+.
【0730】
ステップ5: tert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−[2−(3−フルオロフェニル)−8−イソプロペニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート
【化549】
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THF(2mL)中のtert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(8−イソプロペニル−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(140mg、213.29μmol、1当量)、(3−フルオロフェニル)ボロン酸(89.53mg、639.88μmol、3当量)、Pd(PPh(24.65mg、21.33umol、0.1当量)およびCuTC(122.02mg、639.88μmol、3当量)の混合物を、N雰囲気下でマイクロ波管に入れた。混合物をマイクロ波下、100℃で3時間撹拌した。濾過後、濾液を濃縮した。残留物を分取TLC(PE/EtOAc=5/1、R=0.68)で精製して、tert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−[2−(3−フルオロフェニル)−8−イソプロペニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(70mg、64.11μmol、収率30.1%、純度58.5%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.21-8.13 (m, 2H), 8.02 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.31-7.23 (m, 2H), 7.13-7.06 (m, 3H), 5.97 (s, 1H), 5.17 (s, 1H), 4.85-4.83 (m, 1H), 3.10-2.97 (m, 4H), 2.22-2.14 (m, 5H), 1.29 (d, J = 4.4 Hz, 18H); ES-LCMS m/z 639.4 [M+H]+.
【0731】
ステップ6: (3R)−N−[2−(3−フルオロフェニル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−121)
【化550】
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MeOH(15mL)中のtert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−[2−(3−フルオロフェニル)−8−イソプロペニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(60mg、54.95μmol、1当量)およびNH・HO(546.00mg、4.36mmol、600.00μL、純度28%、79.38当量)の溶液に、Pd/C(30mg、9.16umol、純度10%)を添加した。混合物をH雰囲気(15psi)下、25℃で6時間撹拌した。濾過後、濾液を濃縮した。残留物に、DCM(3mL)およびTFA(1.54g、13.51mmol、1mL、245.78当量)を添加した。混合物を15℃で1時間撹拌した。混合物を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:80%〜100%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−[2−(3−フルオロフェニル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(12.51mg、26.23μmol、収率9.8%、純度100%、HCl、OR:[α]22.4=+9.972、(MeOH、c=0.071g/100mL))を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.24 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.09 (d, J = 10.3 Hz, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.45 (dt, J = 5.9, 7.9 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.20 (dt, J = 2.1, 8.3 Hz, 1H), 7.02 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.97-6.91 (m, 1H), 4.89-4.85 (m, 1H), 3.28-3.23 (m, 1H), 3.08-2.87 (m, 3H), 2.43-2.33 (m, 1H), 2.30-2.19 (m, 1H), 1.39 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 441.3 [M+H]+.
(実施例111)
【0732】
I−122の合成
【化551】
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【0733】
合成スキーム:
【化552】
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【0734】
ステップ1: エチルN−(1H−ピラゾール−5−イルカルバモチオイル)カルバメート
【化553】
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DCM(160mL)中の3H−ピラゾール−3−アミン(15.84g、190.62mmol、1当量)の懸濁液に、エトキシカルボニルイソチオシアネート(25g、190.62mmol、22.52mL、1当量)を0℃で添加した。混合物をN雰囲気下、25℃で12時間撹拌した。混合物を濾過した。濾過ケーキをDCM(20mL×2)で洗浄し、乾燥させて、エチルN−(1H−ピラゾール−5−イルカルバモチオイル)カルバメート(26g、109.22mmol、収率57.3%、純度90%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.59 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.12 (s, 1H), 4.27 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 1.34 (t, J = 7.1 Hz, 3H); ES-LCMS m/z 215.1 [M+H]+.
【0735】
ステップ2: 2−チオキソ−1H−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オン
【化554】
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MeCN(300mL)中のエチルN−(1H−ピラゾール−5−イルカルバモチオイル)カルバメート(25.5g、107.12mmol、1当量)の混合物に、KCO(44.42g、321.36mmol、3当量)を添加した。混合物を85℃で4時間撹拌した。混合物を水(100mL)で希釈し、2N HClでpHを5〜6に調整した。溶媒を蒸発させ、残留物を水(600mL)中に懸濁させた。固体を濾別し、水(60mL×2)で洗浄し、乾燥させて、2−チオキソ−1H−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オン(16g、90.38mmol、収率84.4%、純度95%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.83 (s, 1H), 5.93 (d, J = 1.7 Hz, 1H); ES-LCMS m/z 169.1 [M+H]+.
【0736】
ステップ3: 2−メチルスルファニル−3H−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オン
【化555】
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EtOH(120mL)中の2−チオキソ−1H−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オン(16g、90.38mmol、1当量)の懸濁液に、HO(9.6mL)中NaOH(7.23g、180.76mmol、2当量)を添加し、MeI(15.96g、112.44mmol、7.0mL、1.24当量)を滴下添加した。混合物を15℃で1時間撹拌した。混合物を1N HCl水溶液(80mL)で酸性化し、EtOHを蒸発させた。混合物を濾過し、HO(50mL×2)で洗浄した。濾過ケーキを乾燥させて、2−メチルスルファニル−3H−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オン(16g、83.42mmol、収率92.3%、純度95%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.74 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.99 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 2.48 (s, 3H); ES-LCMS m/z 183.2 [M+H]+.
【0737】
ステップ4: 8−ブロモ−2−メチルスルファニル−3H−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オン
【化556】
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DMF(30mL)中の2−メチルスルファニル−3H−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オン(3.0g、15.64mmol、1当量)の溶液に、NBS(2.51g、14.08mmol、0.9当量)を添加した。混合物を15℃で0.5時間撹拌した。混合物を濃縮して、8−ブロモ−2−メチルスルファニル−3H−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オン(4g、12.26mmol、収率78.4%、純度80%)を緑色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.72 (s, 1H), 2.49 (s, 3H); ES-LCMS m/z 261.0, 263.0 [M+H]+.
【0738】
ステップ5: 8−ブロモ−4−クロロ−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン
【化557】
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POCl(16.50g、107.61mmol、10mL、17.56当量)中の8−ブロモ−2−メチルスルファニル−3H−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オン(2.0g、6.13mmol、1当量)およびN,N−ジメチルアニリン(742.58mg、6.13mmol、776.76μL、1当量)の懸濁液を、130℃で4時間撹拌した。混合物を0℃で水(100mL)中に添加し、EtOAc(200mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(純粋なPE〜PE/EtOAc=3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.8)上で精製して、8−ブロモ−4−クロロ−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(600mg、2.08mmol、収率33.9%、純度97%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.12 (s, 1H), 2.66 (s, 3H); ES-LCMS m/z 278.9, 280.9 [M+H]+.
【0739】
ステップ6: (3R)−N−(8−ブロモ−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン
【化558】
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i−PrOH(12mL)中の8−ブロモ−4−クロロ−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(600mg、2.08mmol、1当量)の溶液に、DIEA(807.22mg、6.25mmol、1.09mL、3当量)および(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(426.55mg、2.29mmol、1.10当量)を添加した。混合物を50℃で2時間撹拌した。混合物を濃縮し、EtOAc(60mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、(3R)−N−(8−ブロモ−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(800mg、1.68mmol、収率80.6%、純度90%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.86-7.80 (m, 2H), 7.45 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.17 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 7.13-7.07 (m, 1H), 6.59 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 4.82-4.78 (m, 1H), 3.31-3.26 (m, 1H), 2.99-2.84 (m, 3H), 2.61 (s, 3H), 2.30-2.20 (m, 2H); ES-LCMS m/z 429.1, 431.1 [M+H]+.
【0740】
ステップ7: (3R)−N−(8−イソプロペニル−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン
【化559】
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1,4−ジオキサン(10mL)およびHO(2.5mL)中の(3R)−N−(8−ブロモ−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(400mg、838.50μmol、1当量)、Pd(dppf)Cl(61.35mg、83.85μmol、0.1当量)、CsCO(683.00mg、2.10mmol、2.5当量)の混合物に、2−イソプロペニル−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(704.51mg、4.19mmol、5当量)をN雰囲気下で添加した。混合物をN雰囲気下、マイクロ波下、110℃で1.5時間撹拌した。合わせた反応混合物を濃縮し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(純粋なPE〜PE/EtOAc=3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.46)上で精製して、(3R)−N−(8−イソプロペニル−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(250mg、550.57μmol、収率65.6%、純度86%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.87 (s, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.45 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.17 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.13-7.08 (m, 1H), 6.57 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 5.86 (s, 1H), 5.06 (s, 1H), 4.82-4.77 (m, 1H), 3.29 (dd, J = 4.8, 15.5 Hz, 1H), 2.99-2.82 (m, 3H), 2.58 (s, 3H), 2.32-2.23 (m, 2H), 2.21 (s, 3H); ES-LCMS m/z 391.2 [M+H]+.
【0741】
ステップ8: (3R)−N−(8−イソプロピル−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−122)
【化560】
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EtOAc(12mL)中の(3R)−N−(8−イソプロペニル−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(100mg、220.23μmol、1当量)の混合物に、PtO(250mg、1.10mmol、5.00当量)をN雰囲気下で添加した。混合物をH(15psi)雰囲気下、15℃で20分間撹拌した。混合物を濾過した。濾液を濃縮した。残留物を分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:70%〜100%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−(8−イソプロピル−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(50mg、116.56μmol、収率52.9%、純度100%、HCl)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.90 (s, 1H), 7.37 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.08-7.00 (m, 1H), 6.96 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 4.73-4.68 (m, 1H), 3.23 (dd, J = 4.9, 14.7 Hz, 1H), 3.14-3.11 (m, 1H), 2.95 (s, 2H), 2.91-2.82 (m, 1H), 2.58 (s, 3H), 2.30 (s, 1H), 2.21 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 1.33 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 393.2 [M+H]+.
(実施例112)
【0742】
I−123の合成
【化561】
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【0743】
合成スキーム:
【化562】
[この文献は図面を表示できません]
【0744】
ステップ1: (3R)−N−[8−(シクロヘキセン−1−イル)−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン
【化563】
[この文献は図面を表示できません]
O(2mL)および1,4−ジオキサン(6mL)中の(3R)−N−[8−ブロモ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(200mg、408.10μmol、1当量)、2−(シクロヘキセン−1−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(84.94mg、408.10μmol、87.75μL、1当量)、Pd(dppf)Cl(29.87mg、40.81μmol、0.1当量)、CsCO(332.47mg、1.02mmol、2.5当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージし、混合物をN雰囲気下、90℃で2時間撹拌した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EA=1/0〜1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.7)により精製して、(3R)−N−[8−(シクロヘキセン−1−イル)−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(110mg、193.83μmol、収率47.5%、純度84.5%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.79 (s, 1H), 9.38 (s, 1H), 9.08 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.79-8.66 (m, 1H), 8.48-8.37 (m, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.35 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.27 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.05-6.97 (m, 1H), 6.96-6.88 (m, 1H), 6.73 (br s, 1H), 4.84-4.82 (m, 1H), 3.64 (s, 2H), 3.12 (dd, J = 5.1, 14.9 Hz, 1H), 3.07-2.83 (m, 3H), 2.24-2.15 (m, 4H), 1.77-1.75 (m, 2H), 1.67-1.65 (m, 2H); ES-LCMS m/z 480.3 [M+H]+.
【0745】
ステップ2: (3R)−N−[8−シクロヘキシル−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−123)
【化564】
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EtOAc(5mL)中の(3R)−N−[8−(シクロヘキセン−1−イル)−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(90mg、158.59μmol、1当量)の溶液に、Pd/C(50mg、純度10%)をN下で添加した。懸濁液を脱気し、Hで数回パージした。混合物をH(15psi)下、10℃で12時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:85%〜100%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−[8−シクロヘキシル−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(16.46mg、28.78μmol、収率18.2%、純度96.9%、2HCl、OR:[α]24.6=9.235(MeOH中7.5mg/10mL))を黄色固体として得た(旋光度:[a]25=9.235(MeOH中7.5mg/10mL))。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.79 (s, 1H), 9.37 (s, 1H), 9.02 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.70 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.44 (dd, J = 1.6, 9.9 Hz, 1H), 8.13 (s, 1H), 7.34 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.27 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.07-6.97 (m, 1H), 6.96-6.88 (m, 1H), 4.90-4.75 (m, 1H), 3.15-3.07 (m, 1H), 3.05-2.80 (m, 4H), 2.20-2.19 (m, 2H), 1.82-1.79 (m, 2H), 1.87-1.69 (m, 3H), 1.62-1.59 (m, 2H), 1.44-1.41 (m, 2H), 1.31-1.22 (m, 1H); ES-LCMS m/z 482.3 [M+H]+.
(実施例113)
【0746】
I−124の合成
【化565】
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【0747】
合成スキーム:
【化566】
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【0748】
ステップ1: 3−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオール
【化567】
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MeOH(20mL)中の4−メチル−1H−ピラゾール−5−アミン(2g、20.59mmol、1当量)およびジメチルプロパンジオエート(2.86g、21.62mmol、2.48mL、1.05当量)の溶液に、MeOH(20mL)中のNa(946.88mg、41.19mmol、976.16μL、2.0当量)の溶液をN下、20℃で添加した。混合物を80℃で12時間撹拌した。反応混合物を20℃に冷却し、濾過し、白色固体を収集した。固体を1N HCl(20mL)で希釈し、10分間撹拌し、濾過し、固体を減圧下で乾燥させて、3−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオールの生成物(2g、12.11mmol、収率58.8%、粗純度)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.54 (br s, 1H), 7.31 (s, 1H), 4.21 (br s, 1H), 1.96 (s, 3H).
【0749】
ステップ2: 5,7−ジクロロ−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【化568】
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POCl(5mL)中の3−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオール(500mg、3.03mmol、1当量)の溶液を、110℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をDCM(20mL×2)で希釈し、減圧下で濃縮した。残留物をDCM(20mL)で希釈し、DIEAでpHを9〜10に調整し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜5/1、TLC:PE/EtOAc=10/1、R=0.68)上で精製して、5,7−ジクロロ−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンの生成物(400mg、1.98mmol、収率65.3%、純度99.8%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.09 (s, 1H), 6.93 (s, 1H), 2.37 (s, 3H); ES-LCMS m/z 202.0, 204.0 [M+H]+.
【0750】
ステップ3: 5−クロロ−7−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【化569】
[この文献は図面を表示できません]
5,7−ジクロロ−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(190mg、938.52μmol、1当量)、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(138.86mg、985.45μmol、1.05当量)、Pd(dppf)Cl(68.67mg、93.85μmol、0.1当量)およびCsCO(611.58mg、1.88mmol、2当量)を、1,4−ジオキサン(3mL)およびHO(1mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、110℃で1時間加熱した。混合物を濃縮し、水(10mL)を添加した。混合物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.50)上で精製して、5−クロロ−7−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(130mg、494.92μmol、収率52.7%、純度100.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.97 (s, 1H), 8.69 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.38-8.31 (m, 1H), 8.04 (s, 1H), 6.92 (s, 1H), 2.40 (s, 3H); ES-LCMS m/z 263.0, 265.0 [M+H]+.
【0751】
ステップ4: 7−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−アミン(I−124)
【化570】
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5−クロロ−7−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(70mg、266.49μmol、1当量)、2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(64.04mg、399.74μmol、1.5当量)およびDIEA(103.33mg、799.48μmol、139.26μL、3当量)を、i−PrOH(2mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、150℃で3時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela Durashell C18 150×25 5u;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:32%〜55%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、7−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−アミン(28.21mg、59.77μmol、収率22.4%、純度97.3%、2HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD+Na2CO3) δ ppm 8.80 (br s, 1H), 8.62 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.18 (br s, 1H), 7.74-7.65 (m, 2H), 7.31 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.12-7.04 (m, 2H), 7.03-6.97 (m, 1H), 6.27 (br s, 1H), 3.78 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 3.11 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 2.24 (s, 3H); ES-LCMS m/z 387.1 [M+H]+.
(実施例114)
【0752】
I−125の合成
【化571】
[この文献は図面を表示できません]
【0753】
合成スキーム:
【化572】
[この文献は図面を表示できません]
【0754】
ステップ1: 5−フルオロ−N’−(1H−イミダゾール−2−イル)ピリジン−3−カルボキサミジン
【化573】
[この文献は図面を表示できません]
ACN(15mL)中のエチル5−フルオロピリジン−3−カルボキシイミデート(carboximidate)(1g、5.65mmol、1当量)および1H−イミダゾール−2−アミン(563.27mg、6.78mmol、1.2当量)の混合物に、AcONa(926.84mg、11.30mmol、2当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、80℃で25時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜2/1、TLC:PE/EtOAc=2/1、R=0.35)上で精製して、5−フルオロ−N’−(1H−イミダゾール−2−イル)ピリジン−3−カルボキサミジン(400mg、1.75mmol、収率31.1%、純度90.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 11.67 (br s, 1H), 9.97 (br s, 1H), 9.05 (s, 1H), 8.70 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.29-8.12 (m, 2H), 6.92 (s, 1H), 6.85 (s, 1H); ES-LCMS m/z 206.1 [M+H]+.
【0755】
ステップ2: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)イミダゾ[1,2−a][1,3,5]トリアジン−4−オール
【化574】
[この文献は図面を表示できません]
THF(5mL)および1,4−ジオキサン(5mL)中の5−フルオロ−N’−(1H−イミダゾール−2−イル)ピリジン−3−カルボキサミジン(400mg、1.75mmol、1当量)の溶液に、ジホスゲン(694.18mg、3.51mmol、423.28μL、2当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、80℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをDMF(5mL)で洗浄し、濾過し、濃縮して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)イミダゾ[1,2−a][1,3,5]トリアジン−4−オール(250mg、973.24μmol、収率55.5%、純度90.0%)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 13.64 (br s, 1H), 9.29 (s, 1H), 8.78 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.35 (J = 10.0 Hz, 1H), 7.73-7.65 (m, 2H); ES-LCMS m/z 232.0 [M+H]+.
【0756】
ステップ3: 4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)イミダゾ[1,2−a][1,3,5]トリアジン
【化575】
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POCl(12mL)中の2−(5−フルオロ−3−ピリジル)イミダゾ[1,2−a][1,3,5]トリアジン−4−オール(100mg、389.30μmol、1当量)の溶液に、DIEA(1.48g、11.48mmol、2mL、29.49当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、120℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)イミダゾ[1,2−a][1,3,5]トリアジン(90mg、360.53μmol、収率92.6%、粗製)を黒色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。ES−LCMSm/z350.1[M+H]
【0757】
ステップ4: (3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)イミダゾ[1,2−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−125)
【化576】
[この文献は図面を表示できません]
ACN(10mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)イミダゾ[1,2−a][1,3,5]トリアジン(90mg、360.53μmol、1当量)および(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(80.58mg、432.64μmol、1.2当量)の混合物に、DIEA(5.34g、41.34mmol、7.20mL、114.65当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、80℃で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela DuraShell 150mm_25mm_5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:23%〜53%、8.5分)により精製し、続いて凍結乾燥して、生成物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:40%〜70%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)イミダゾ[1,2−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(15.11mg、37.83μmol、収率10.5%、純度100.0%、[α]24=98.97(MeOH、c=0.050g/100mL))を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.39 (s, 1H), 8.55-8.47 (m, 2H), 7.93 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.36 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.05-6.98 (m, 1H), 6.97-6.90 (m, 1H), 4.85-4.79 (m, 1H), 3.36 (J = 5.1 Hz, 1H), 3.08-2.83 (m, 3H), 2.44 (J = 9.8 Hz, 1H), 2.26-2.14 (m, 1H); ES-LCMS m/z 400.2 [M+H]+.
(実施例115)
【0758】
I−126の合成
【化577】
[この文献は図面を表示できません]
【0759】
合成スキーム:
【化578】
[この文献は図面を表示できません]
【0760】
ステップ1: (3R)−N−(2−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン
【化579】
[この文献は図面を表示できません]
THF(3mL)中の2,4−ジクロロピリド[3,2−d]ピリミジン(100mg、499.94μmol、1当量)の溶液に、DIEA(193.84mg、1.50mmol、261.24μL、3当量)および(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(93.11mg、499.94μmol、1当量)を添加した。混合物を60℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAC=100/1〜1/1,TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.5)により精製して、(3R)−N−(2−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(150mg、428.80μmol、収率85.8%、純度100.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.72 (dd, J = 1.5, 4.4 Hz, 1H), 7.95 (dd, J = 1.5, 8.3 Hz, 1H), 7.75 (dd, J = 4.2, 8.6 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.07-7.00 (m, 1H), 6.98-6.92 (m, 1H), 4.80-4.68 (m, 1H), 3.21 (dd, J = 5.1, 15.2 Hz, 1H), 3.06-2.80 (m, 3H), 2.37-2.12 (m, 2H); ES-LCMS m/z 350.1 [M+H]+.
【0761】
ステップ2: (3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−126)
【化580】
[この文献は図面を表示できません]
(3R)−N−(2−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(60mg、171.52μmol、1当量)、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(29.00mg、205.82μmol、1.2当量)、Pd(dppf)Cl(12.55mg、17.15μmol、0.1当量)およびCsCO(167.65mg、514.56μmol、3当量)を、1,4−ジオキサン(2mL)およびHO(0.5mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、110℃で0.5時間加熱した。反応混合物を水(5mL)で希釈し、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:55%〜85%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(39.09mg、95.24μmol、収率55.5%、純度100.0%、OR:[α]23.6=0.471(MeOH、c=0.110g/100mL).)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.32 (s, 1H), 9.01 (dd, J = 1.2, 4.4 Hz, 1H), 8.83 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.61-8.49 (m, 1H), 8.32 (dd, J = 1.2, 8.6 Hz, 1H), 8.04 (dd, J = 4.4, 8.6 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.98 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 6.91-6.81 (m, 1H), 5.22-5.04 (m, 1H), 3.28 (s, 1H), 3.12-2.86 (m, 3H), 2.43-2.27 (m, 2H); ES-LCMS m/z 411.2 [M+H]+.
(実施例116)
【0762】
I−128aの合成
【化581】
[この文献は図面を表示できません]
【0763】
合成スキーム:
【化582】
[この文献は図面を表示できません]
【0764】
ステップ1: (6S)−N6−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−2,6−ジアミン(I−128a)
【化583】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(10mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(70mg、236.12μmol、1当量)、(6S)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−2,6−ジアミン(43.96mg、259.74μmol、1.1当量)およびDIEA(91.55mg、708.37μmol、123.39μL、3当量)の混合物を、80℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをMeOH(20mL×2)で洗浄して、(6S)−N6−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−2,6−ジアミン(22.62mg、53.29μmol、収率22.6%、純度100.0%、SFC:Rt=5.691分、ee=99.8%、OR:[α]21.9=−34.176(CHCl、c=0.104g/100mL))を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.37 (s, 1H), 8.97 (br s, 1H), 8.71 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.44 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 8.13 (s, 1H), 6.72 (s, 2H), 4.75-4.72 (m, 1H), 3.49-3.19 (m, 1H), 2.90-2.83 (m, 2H), 2.65-2.58 (m, 1H), 2.54-2.50 (m, 1H), 2.09-2.05 (m, 2H), 1.36 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 425.2 [M+H]+
(実施例117)
【0765】
I−128bの合成
【化584】
[この文献は図面を表示できません]
【0766】
合成スキーム:
【化585】
[この文献は図面を表示できません]
【0767】
ステップ1: (6R)−N6−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−2,6−ジアミン(I−128b)
【化586】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(10mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(70mg、236.12μmol、1当量)、(6R)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−2,6−ジアミン(43.96mg、259.74μmol、1.1当量)およびDIEA(91.55mg、708.37μmol、123.38μL、3当量)の混合物を、80℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをMeOH(20mL×2)で洗浄して、(6R)−N6−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−2,6−ジアミン(20.56mg、48.43μmol、収率20.5%、純度100.0%、SFC:R=7.228分、ee=98.44%、OR:[α]22.1=29.753(CHCl、c=0.100g/100mL))を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.37 (s, 1H), 8.97 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.71 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.46-8.42 (m, 1H), 8.13 (s, 1H), 6.72 (s, 2H), 4.77-4.72 (m, 1H), 3.23-3.17 (m, 1H), 2.90-2.83 (m, 2H), 2.67-2.64 (m, 1H), 2.58-2.53 (m, 1H), 2.07-2.05 (m, 2H), 1.36 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 425.2 [M+H]+.
(実施例118)
【0768】
I−129の合成
【化587】
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【0769】
合成スキーム:
【化588】
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【0770】
ステップ1: N’−[4−(ジメチルアミノ)−1H−ピラゾール−5−イル]−5−フルオロ−ピリジン−3−カルボキサミジン
【化589】
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ACN(20mL)中のN4,N4−ジメチル−1H−ピラゾール−4,5−ジアミン(1.2g、6.27mmol、1当量、HCl)の溶液に、エチル5−フルオロピリジン−3−カルボキシイミデート(1.11g、6.27mmol、1当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、60℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=1/0〜5/1、TLC:DCM/MeOH=10/1、R=0.3)上で精製して、N’−[4−(ジメチルアミノ)−1H−ピラゾール−5−イル]−5−フルオロ−ピリジン−3−カルボキサミジン(700mg、2.52mmol、収率40.2%、純度89.5%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 11.96 (br s, 1H), 9.07 (s, 1H), 8.66 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.17 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 7.18 (s, 1H), 2.72 (br s, 6H); ES-LCMS m/z 248.9 [M+H]+.
【0771】
ステップ2: 2−8−(ジメチルアミノ)−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オール
【化590】
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THF(1mL)およびトルエン(8mL)中のN’−[4−(ジメチルアミノ)−1H−ピラゾール−5−イル]−5−フルオロ−ピリジン−3−カルボキサミジン(160mg、576.82μmol、1当量)の溶液に、ジホスゲン(342.34mg、1.73mmol、208.74μL、3当量)をN下、15℃で添加し、混合物を15℃で0.5時間撹拌した。次いで、混合物をN雰囲気下、130℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、8−(ジメチルアミノ)−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オール(150mg、粗製)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.15 (s, 1H), 9.07 (s, 1H), 8.92 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 8.79 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.03 (s, 1H), 3.03 (s, 6H); ES-LCMS m/z 275.1 [M+H]+.
【0772】
ステップ3 4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N,N−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−アミン
【化591】
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POCl(9g、58.70mmol、5.45mL、107.32当量)中の8−(ジメチルアミノ)−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オール(150mg、546.94μmol、1当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージし、N雰囲気下、120℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを水(50mL)の添加によりクエンチし、NaHCO水溶液によりpHを8に調整し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、Rf=0.31)により精製して、
4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N,N−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−アミン(25mg、76.87μmol、収率14.0%、純度90%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.35 (s, 1H), 8.51 (br s, 1H), 8.27 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.85 (s, 1H), 3.05 (s, 6H); ES-LCMS m/z 293.1, 295.0 [M+H]+.
【0773】
ステップ4: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N8,N8−ジメチル−N4−[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4,8−ジアミン(I−129)
【化592】
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i−PrOH(3mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N,N−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−アミン(25mg、76.87μmol、1当量)の溶液に、(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(17.18mg、92.24μmol、1.2当量)を添加した。混合物を40℃で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:38%〜68%、8分)により2回精製し、続いて凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N8,N8−ジメチル−N4−[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4,8−ジアミン(34.45mg、62.30μmol、収率81.0%、純度99.8%、3HCl、[α]20.6=+36.080(MeOH、c=0.1g/100mL))を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.51 (br s, 1H), 8.74 (m, 2H), 8.42 (br s, 1H), 7.37 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.04 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 6.99-6.92 (m, 1H), 5.00-4.92 (m, 1H), 3.53 (br s, 6H), 3.28-2.89 (m, 4H), 2.44-2.23 (m, 2H); ES-LCMS m/z 443.2 [M+H]+.
(実施例119)
【0774】
I−130の合成
【化593】
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【0775】
合成スキーム:
【化594】
[この文献は図面を表示できません]
【0776】
ステップ1: tert−ブチル(3R)−3−[[8−ブロモ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート
【化595】
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1,4−ジオキサン(50mL)中の(3R)−N−[8−ブロモ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(560mg、1.09mmol、1当量)、BocO(1.43g、6.57mmol、1.51mL、6当量)およびDMAP(534.93mg、4.38mmol、4当量)の混合物を、110℃で12時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=5/1、R=0.65)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R=0.65)により精製して、tert−ブチル(3R)−3−[[8−ブロモ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(660mg、972.66μmol、収率88.9%、純度100.0%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.49 (s, 1H), 8.60 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.44 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.10 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.22-7.16 (m, 2H), 4.92 (br s, 1H), 3.34 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 3.25-3.11 (m, 3H), 2.50 (m, 1H), 2.33 (m, 1H), 1.67 (s, 9H), 1.39 (s, 9H); ES-LCMS m/z 678.2, 680.2 [M+H]+.
【0777】
ステップ2: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−4−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−カルボニトリル(I−130)
【化596】
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DMF(3mL)中のtert−ブチル(3R)−3−[[8−ブロモ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(50mg、72.36μmol、1当量)、Zn(CN)(33.99mg、289.44μmol、18.37μL、4当量)およびPd(PPh(16.72mg、14.47μmol、0.2当量)の混合物を、マイクロ波管に入れ、次いでNで1分間パージした。密封管をマイクロ波(1bar)下、170℃で20分間撹拌した。反応混合物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:55%〜85%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−4−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−カルボニトリル(15.36mg、29.98μmol、収率41.4%、純度97.1%、2HCl、[α]18.1=45.287、(MeOH、c=0.078g/100mL))を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.48 (s, 1H), 8.80-8.71 (m, 2H), 8.43 (s, 1H), 7.32 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.00 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 6.94-6.88 (m, 1H), 4.83 (m, 1H), 3.26 (m, 1H), 3.08-2.88 (m, 3H), 2.37-2.35 (m, 1H), 2.31-2.18 (m, 1H); ES-LCMS m/z 425.2 [M+H]+.
(実施例120)
【0778】
I−131の合成
【化597】
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【0779】
合成スキーム:
【化598】
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【0780】
ステップ1: N−(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)−8−(tert−ブチル)−2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(I−131)
【化599】
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i−PrOH(3mL)中の8−tert−ブチル−4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(60mg、176.62μmol、1当量)の溶液に、2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(29.43mg、183.68μmol、1.04当量)およびDIPEA(114.13mg、883.10μmol、153.82μL、5当量)を添加した。反応混合物を50℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela Durashell C18 150×25 5u;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:75%〜95%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、8−tert−ブチル−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(27.49mg、54.18μmol、収率30.7%、純度99.0%、2HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400MHz, CD3OD) δ ppm 9.13 (s, 1H), 8.80 (s, 1H), 8.55 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.69-7.62 (m, 1H), 7.19-7.12 (m, 1H), 7.01-6.93 (m, 3H), 4.02 (J = 6.7 Hz, 2H), 3.16 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 1.48 (s, 9H); ES-LCMS m/z 430.3 [M+H]+.
(実施例121)
【0781】
I−132の合成
【化600】
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【0782】
合成スキーム:
【化601】
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【0783】
ステップ1: (Z)−N’−(4−(tert−ブチル)−1H−ピラゾール−5−イル)−5−フルオロニコチンイミドアミド
【化602】
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トルエン(15mL)中のエチル5−フルオロピリジン−3−カルボキシイミデート(400mg、2.26mmol、1当量)の溶液に、4−tert−ブチル−1H−ピラゾール−5−アミン(314.54mg、2.26mmol、1当量)を添加した。混合物をN下、130℃で24時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜5/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.23)上で精製して、N’−(4−tert−ブチル−1H−ピラゾール−5−イル)−5−フルオロ−ピリジン−3−カルボキサミジン(400mg、1.45mmol、収率64.4%、純度95.0%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.59 (s, 1H), 8.94 (s, 1H), 8.57-8.48 (m, 1H), 8.02 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 7.23 (s, 1H), 1.41 (s, 9H); ES-LCMS m/z 262.1 [M+H]+.
【0784】
ステップ2: 8−(tert−ブチル)−2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オール
【化603】
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1,4−ジオキサン(5mL)およびTHF(5mL)中のN’−(4−tert−ブチル−1H−ピラゾール−5−イル)−5−フルオロ−ピリジン−3−カルボキサミジン(400mg、1.45mmol、1当量)の溶液に、ジホスゲン(575.40mg、2.91mmol、350.85μL、2当量)を添加した。混合物をN下、80℃で7時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、8−tert−ブチル−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オール(400mg、1.32mmol、収率91.0%、純度95.0%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.22 (s, 1H), 8.89 (s, 1H), 8.55 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.03 (s, 1H), 1.49 (s, 9H); ES-LCMS m/z 287.8 [M+H]+.
【0785】
ステップ3: 8−(tert−ブチル)−4−クロロ−2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン
【化604】
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POCl(2g、13.04mmol、1.21mL、9.86当量)中の8−tert−ブチル−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オール(400mg、1.32mmol、1当量)の溶液を、N雰囲気下、110℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物を氷水(10mL)に溶解し、DCM(10mL×3)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜5/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.7)上で精製して、8−tert−ブチル−4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(130mg、382.68μmol、収率28.9%、純度90.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.44 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 8.35 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.11 (s, 1H), 1.47 (s, 9H); ES-LCMS m/z 305.7 [M+H]+.
【0786】
ステップ4: (R)−N−(8−(tert−ブチル)−2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−132)
【化605】
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i−PrOH(3mL)中の8−tert−ブチル−4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(60mg、176.62μmol、1当量)の溶液に、(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(34.21mg、183.69μmol、1.04当量)およびDIPEA(114.14mg、883.11μmol、153.82μL、5当量)を添加した。反応混合物を50℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela Durashell C18 150×25 5u;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:75%〜95%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−[8−tert−ブチル−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(28.87mg、53.29μmol、収率30.2%、純度97.6%、2HCl、[α]21=18.883(MeOH、c=0.100g/100mL))を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.41 (s, 1H), 8.69-8.61 (m, 2H), 7.94 (s, 1H), 7.35 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.01 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 6.97-6.87 (m, 1H), 4.81 (m, 1H), 3.25 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 3.10-2.84 (m, 3H), 2.35 (m, 1H), 2.29-2.18 (m, 1H), 1.50 (s, 9H); ES-LCMS m/z 456.3 [M+H]+.
(実施例122)
【0787】
I−133の合成
【化606】
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【0788】
合成スキーム:
【化607】
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【0789】
ステップ1: 3−(2−アミノエチル)−1H−インドール−7−オール
【化608】
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MeOH(10mL)中の2−(7−ベンジルオキシ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(150mg、563.19μmol、1当量)の溶液に、Pd/C(50mg、10%)を添加した。混合物を脱気し、Hで3回パージし、50℃で1時間撹拌した。混合物を濾過し、濃縮して、3−(2−アミノエチル)−1H−インドール−7−オール(90mg、510.74μmol、収率90.7%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.06-7.00 (m, 2H), 6.85-6.77 (m, 1H), 6.50 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 2.96-2.83 (m, 4H).
【0790】
ステップ2: 3−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(ヒドロキシメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]−1H−インドール−7−オール(I−133)
【化609】
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i−PrOH(10mL)中の[7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]メタノール(55mg、171.12μmol、1当量)、3−(2−アミノエチル)−1H−インドール−7−オール(39.20mg、222.45μmol、1.3当量)およびDIEA(66.35mg、513.35μmol、89.42μL、3当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。混合物をN雰囲気下、80℃で5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Xtimate C18 150×25mm×5μm;移動相:[水−ACN];B%:17%〜47%、8.5分)により精製し、続いて凍結乾燥して、3−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(ヒドロキシメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]−1H−インドール−7−オール(16.9mg、38.27μmol、収率22.4%、純度94.8%)を灰色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.67 (s, 1H), 8.47 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.73-7.67 (m, 1H), 7.21 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.94-6.87 (m, 2H), 6.51 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 5.96 (s, 1H), 4.80 (s, 2H), 3.88 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 3.21-3.11 (m, 2H); ES-LCMS m/z 419.1 [M+H]+.
(実施例123)
【0791】
I−135の合成
【化610】
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【0792】
合成スキーム:
【化611】
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【0793】
ステップ1: (3R)−N−(4−クロロ−6−イソプロポキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン
【化612】
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THF(5mL)中の2,4−ジクロロ−6−イソプロポキシ−1,3,5−トリアジン(150mg、648.90μmol、1当量)の溶液に、THF(5mL)中のDIPEA(119.93mg、927.92μmol、161.63μL、1.43当量)および(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(125.69mg、674.85μmol、1.04当量)を0℃で滴下添加した。混合物を0℃で1時間撹拌し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.47)上で精製して、(3R)−N−(4−クロロ−6−イソプロポキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(220mg、553.33μmol、収率85.3%、純度90.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.80 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.45-7.38 (m, 1H), 7.29 (dd, J = 3.1, 7.7 Hz, 1H), 7.18-7.05 (m, 2H), 6.06-5.59 (m, 1H), 5.41-4.98 (m, 1H), 4.65-4.51 (m, 1H), 3.16 (d, J = 15.4 Hz, 1H), 2.96-2.66 (m, 3H), 2.18-2.06 (m, 2H), 1.31 (d, J = 5.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 358.1 [M+H]+.
【0794】
ステップ2: (3R)−N−[4−(5−フルオロ−3−ピリジル)−6−イソプロポキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−135)
【化613】
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1,4−ジオキサン(3mL)およびHO(1mL)中の(3R)−N−(4−クロロ−6−イソプロポキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(200mg、503.02μmol、1当量)の溶液に、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(70.88mg、503.02μmol、1当量)、Pd(dppf)Cl(36.81mg、50.30μmol、0.1当量)およびCsCO(491.68mg、1.51mmol、3当量)をN下で添加した。混合物をN下、100℃で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:60%〜90%、8分)により精製して、(3R)−N−[4−(5−フルオロ−3−ピリジル)−6−イソプロポキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(55.56mg、113.07μmol、収率22.5%、純度100.0%、2HCl、[α]21.2=56.652(MeOH、c=0.100g/100mL))を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.26 (s, 1H), 8.75 (s, 1H), 8.50 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.20 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.03-6.86 (m, 2H), 5.44 (s, 1H), 4.65-4.37 (m, 1H), 3.16 (d, J = 14.7 Hz, 1H), 2.89 (s, 2H), 2.70 (dd, J = 8.8, 14.2 Hz, 1H), 2.24 (s, 1H), 2.03 (s, 1H), 1.41 (d, J = 5.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 419.0 [M+H]+.
(実施例124)
【0795】
I−136の合成
【化614】
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【0796】
合成スキーム:
【化615】
[この文献は図面を表示できません]
【0797】
ステップ1: 2,4−ジクロロ−6−イソプロポキシ−1,3,5−トリアジン
【化616】
[この文献は図面を表示できません]
THF(12mL)中のi−PrOH(322.62mg、5.37mmol、410.98μL、1.1当量)の溶液に、NaH(253.76mg、6.34mmol、純度60%、1.3当量)をN下、0℃で添加した。混合物を0℃で0.5時間撹拌した。次いで、THF(8mL)中の2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジン(1g、4.88mmol、1当量)を、混合物に0℃で滴下添加した。混合物をN下、10℃で11.5時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=6:1、R=0.6)は、反応が完了したことを示した。反応混合物を0℃で水(50mL)にゆっくりと溶解した。混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜20/1、TLC:PE/EtOAc=6/1、R=0.6)上で精製して、2,4−ジクロロ−6−イソプロポキシ−1,3,5−トリアジン(430mg、1.86mmol、収率38.1%、純度90.0%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 5.40-5.25 (m, 1H), 1.37 (d, J = 6.1 Hz, 6H).
【0798】
ステップ2: 4−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−イソプロポキシ−1,3,5−トリアジン−2−アミン
【化617】
[この文献は図面を表示できません]
THF(10mL)中の2,4−ジクロロ−6−イソプロポキシ−1,3,5−トリアジン(100mg、432.60μmol、1当量)の溶液に、THF(5mL)中のDIPEA(79.95mg、618.62μmol、107.75μL、1.43当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(72.08mg、449.90umol、1.04当量)を0℃で滴下添加した。混合物を0℃で1時間撹拌し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.47)上で精製して、4−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−イソプロポキシ−1,3,5−トリアジン−2−アミン(90mg、244.12μmol、収率56.4%、純度90.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.13-7.96 (m, 1H), 7.59-7.47 (m, 1H), 7.33-7.24 (m, 1H), 7.16-7.10 (m, 1H), 7.09-7.04 (m, 1H), 6.96 (t, J = 10.9 Hz, 1H), 5.39-4.97 (m, 1H), 3.84-3.59 (m, 2H), 3.48 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 3.09-2.86 (m, 2H), 1.25-1.19 (m, 6H); ES-LCMS m/z 332.1, 334.1 [M+H]+.
【0799】
ステップ3: 4−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−イソプロポキシ−1,3,5−トリアジン−2−アミン(I−136)
【化618】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(3mL)およびHO(1mL)中の4−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−イソプロポキシ−1,3,5−トリアジン−2−アミン(90mg、244.12μmol、1当量)の溶液に、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(34.40mg、244.12μmol、1当量)、CsCO(238.62mg、732.37μmol、3当量)およびPd(dppf)Cl(17.86mg、24.41μmol、0.1当量)をN下で添加した。混合物をN下、100℃で3時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:55%〜85%、8分)により精製して、4−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−イソプロポキシ−1,3,5−トリアジン−2−アミン(25.60mg、55.01μmol、収率22.5%、純度100.0%、2HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.80 (s, 1H), 9.24 (d, J = 16.1 Hz, 1H), 8.75 (s, 1H), 8.38-8.18 (m, 2H), 7.56 (dd, J = 8.2, 13.8 Hz, 1H), 7.29 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 7.16 (s, 1H), 7.06-6.99 (m, 1H), 6.98-6.90 (m, 1H), 5.36-5.16 (m, 1H), 3.75-3.51 (m, 2H), 2.95 (s, 2H), 1.34-1.26 (m, 6H); ES-LCMS m/z 393.1 [M+H]+.
(実施例125)
【0800】
I−137a、I−137bおよびI−137cの合成
【化619】
[この文献は図面を表示できません]
【0801】
合成スキーム:
【化620】
[この文献は図面を表示できません]
【0802】
ステップ1: 1,4,6,7−テトラヒドロインドール−5−オンオキシム
【化621】
[この文献は図面を表示できません]
THF(10mL)中の1,4,6,7−テトラヒドロインドール−5−オン(150mg、1.11mmol、1当量)、NHOH・HCl(92.54mg、1.33mmol、1.2当量)およびNaOAc(136.56mg、1.66mmol、1.5当量)の混合物を、60℃で3時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=1/1、R=0.20)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物をHO(20mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、1,4,6,7−テトラヒドロインドール−5−オンオキシム(160mg、粗製)を褐色ガム状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.81 (br s, 1H), 6.69-6.64 (m, 1H), 6.06-5.98 (m, 1H), 3.63-3.35 (m, 2H), 2.81-2.74 (m, 2H), 2.68-2.53 (m, 2H); ES-LCMS m/z 151.1 [M+H]+.
【0803】
ステップ2: 4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−5−アミン
【化622】
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MeOH(10mL)中の1,4,6,7−テトラヒドロインドール−5−オンオキシム(160mg、1.07mmol、1当量)およびラネーNi(200mg)の混合物を、H(15Psi)下、10℃で12時間撹拌した。反応混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−5−アミン(140mg、粗製)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 6.55 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 5.80 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 3.17-3.05 (m, 1H), 2.79 (dd, J = 4.8, 14.8 Hz, 1H), 2.71-2.63 (m, 2H), 2.33 (dd, J = 8.8, 14.8 Hz, 1H), 2.06-1.96 (m, 1H), 1.77-1.64 (m, 1H); ES-LCMS m/z 137.2 [M+H]+.
【0804】
ステップ3: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−N−[(5S)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−5−イル]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(I−137a)および2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−N−[(5R)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−5−イル]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(I−137b)
【化623】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(10mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(120.48mg、330.41μmol、1当量)および4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−5−アミン(45mg、330.41μmol、1当量)の溶液に、DIEA(341.63mg、2.64mmol、460.41μL、8当量)を添加した。混合物を50℃で2時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R=0.5)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.50)により精製して、生成物を得、これをキラルSFC(カラム:DAICEL CHIRALCEL OJ−H(250mm×30mm、5um);移動相:[0.1%NHO MeOH];B%:35%〜35%)により分離して、ピーク1(SFC:Rt=3.442)およびピーク2(SFC:Rt=3.780)を得た。ピーク1を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Xtimate C18 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:75%〜100%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、エナンチオマー(17.61mg、35.16μmol、収率10.6%、純度100.0%、3HCl、SFC:Rt=3.442、ee=100%、OR:[α]20.2=−0.069(MeOH c=0.086g/100mL))を灰色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.37 (br s, 1H), 9.36 (s, 1H), 8.87 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.71 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.46-8.39 (m, 1H), 8.13 (s, 1H), 6.56 (t, J = 2.4 Hz, 1H), 5.77 (t, J = 2.4 Hz, 1H), 4.66 (br s, 1H), 3.27-3.17 (m, 1H), 2.86-2.74 (m, 3H), 2.68 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 2.12-1.97 (m, 2H), 1.36 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 392.2 [M+H]+.ピーク2(SFC:Rt=3.780)を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Xtimate C18 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:75%〜100%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、他方のエナンチオマー(16.18mg、32.31μmol、収率9.8%、純度100.0%、3HCl、SFC:Rt=3.780、ee=99.12%、OR:[α]20.3=0.066(MeOH c=0.084g/100mL))を灰色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.38 (br s, 1H), 9.36 (s, 1H), 8.88 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.71 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.46-8.38 (m, 1H), 8.13 (s, 1H), 6.56 (br s, 1H), 5.77 (br s, 1H), 4.66 (br s, 1H), 3.21 (td, J = 6.8, 13.7 Hz, 1H), 2.84-2.72 (m, 3H), 2.71-2.66 (m, 1H), 2.12-1.99 (m, 2H), 1.36 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 392.2 [M+H]+.
(実施例126)
【0805】
I−139a、I−139bおよびI−139cの合成
【化624】
[この文献は図面を表示できません]
【0806】
合成スキーム:
【化625】
[この文献は図面を表示できません]
【0807】
ステップ1: (3S)−6,8−ジフルオロ−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−139a)および(3R)−6,8−ジフルオロ−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−139b)
【化626】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(10mL)中の6,8−ジフルオロ−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(180mg、509.83μmol、1当量、TFA)および4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(221.40mg、607.18μmol、1.19当量)の溶液に、DIEA(527.13mg、4.08mmol、710.42μL、8当量)を添加した。混合物を50℃で2時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R=0.5)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮乾固して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.50)により精製した。所望の画分を減圧下で濃縮して、生成物を得、これをキラルSFC(カラム:DAICEL CHIRALPAK AD(250mm×30mm、10um);移動相:[0.1%NHO IPA];B%:45%〜45%、分)により分離して、ピーク1(SFC:Rt=1.851)およびピーク2(SFC:Rt=2.254)を得た。ピーク1を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:75%〜100%、8分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、エナンチオマー(64.24mg、114.88μmol、収率22.5%、純度98.4%、2HCl、SFC:Rt=1.851、ee=100%、OR:[α]20.2=0.206(MeOH c=0.110g/100mL))を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 11.38 (s, 1H), 9.38 (s, 1H), 9.06 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.69 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.44 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.02 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.86 (m, J = 10.6 Hz, 1H), 4.84 (br s, 1H), 3.22 (d, J = 7.1, 14.0 Hz, 1H), 3.12-2.98 (m, 2H), 2.88 (d, J = 15.4 Hz, 2H), 2.20 (br s, 2H), 1.37 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 478.3 [M+H]+.ピーク2を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:75%〜100%、8分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、他方のエナンチオマー(70.3mg、125.02μmol、収率24.5%、純度97.9%、2HCl、SFC:Rt=2.254、ee=99.79%、OR:[a]20.2=−0.239(MeOH c=0.117g/100mL))を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 11.38 (s, 1H), 9.38 (s, 1H), 9.05 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.69 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.49-8.38 (m, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.02 (dd, J = 1.8, 9.4 Hz, 1H), 6.91-6.80 (m, 1H), 4.94-4.75 (m, 1H), 3.22 (d, J = 6.9, 13.8 Hz, 1H), 3.13-2.98 (m, 2H), 2.96-2.83 (m, 2H), 2.28-2.13 (m, 2H), 1.37 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 478.2 [M+H]+.
(実施例127)
【0808】
I−141の合成
【化627】
[この文献は図面を表示できません]
【0809】
合成スキーム:
【化628】
[この文献は図面を表示できません]
【0810】
ステップ1: 8−ブロモ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(I−141)
【化629】
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i−PrOH(3mL)中の8−ブロモ−4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(50mg、152.19μmol、1当量)の溶液に、DIEA(59.01mg、456.58μmol、79.53μL、3当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(29.26mg、182.63μmol、1.2当量)を添加した。混合物を60℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Xtimate C18 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:55%〜85%、8分;)により精製し、続いて凍結乾燥して、8−ブロモ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(19.80mg、37.70μmol、収率24.8%、純度100.0%、2HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.81 (s, 1H), 9.34 (s, 2H), 8.76 (s, 1H), 8.38 (s, 1H), 8.29 (d, J = 9.8 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.20 (s, 1H), 7.04 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.00-6.91 (m, 1H), 3.95 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 3.13 (t, J = 7.2 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 452.1, 454.1 [M+H]+.
(実施例128)
【0811】
I−143の合成
【化630】
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【0812】
合成スキーム:
【化631】
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【0813】
ステップ1: 3−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(ヒドロキシメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]−1H−インドール−5−オール(I−143)
【化632】
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i−PrOH(4mL)中の[7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]メタノール(80mg、287.08μmol、1当量)の溶液に、3−(2−アミノエチル)−1H−インドール−5−オール(50.59mg、287.08μmol、1当量)およびDIEA(111.31mg、861.24μmol、150.01μL、3当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、90℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:20%〜50%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、3−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(ヒドロキシメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]−1H−インドール−5−オール(3.76mg、8.99μmol、収率3.1%、純度100%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.73 (s, 1H), 8.48 (s, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.78 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 7.09-7.02 (m, 2H), 6.93 (s, 1H), 6.67 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.05 (s, 1H), 4.80 (s, 2H), 3.86 (t, J =6.1 Hz, 2H), 3.13 (t, J = 5.9 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 440.8 [M+Na]+.
(実施例129)
【0814】
I−144aの合成
【化633】
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【0815】
合成スキーム:
【化634】
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【0816】
ステップ1: 7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド
【化635】
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DMFの溶液(10mL)に、POCl(5g)をN雰囲気下、−20℃で12分間かけて滴下添加した。1時間後、DMF(5mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(1g、3.76mmol、1当量)を上記溶液に添加し、その間、温度を−20℃未満に維持した。混合物を20℃に加温し、N雰囲気下で12時間撹拌した。DMF(10mL)中のPOCl(12.85g)を上記溶液に添加した。混合物をN雰囲気下、20℃で12時間撹拌した。混合物を濃縮し、水(200mL)を添加した。混合物をDCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を5%LiCl(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド(800mg、2.77mmol、収率73.5%、純度95.7%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 10.29 (s, 1H), 9.42 (s, 1H), 8.9-8.79 (m, 2H), 8.63 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 8.52 (s, 1H); ES-LCMS m/z 277.0 [M+H]+.
【0817】
ステップ2: [7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]メタノール
【化636】
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THF(10mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド(400mg、1.38mmol、1当量)の混合物に、NaBH(78.52mg、2.08mmol、1.5当量)を0℃で添加し、混合物をN雰囲気下、20℃で12時間撹拌した。反応混合物に、0.5N HCl水溶液(0.05mL)を添加した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.27)上で精製して、[7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]メタノール(130mg、421.25μmol、収率30.4%、純度90.3%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.28 (s, 1H), 9.70 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 9.48 (d, J = 10.3 Hz, 1H), 9.33 (s, 1H), 9.15 (s, 1H), 6.10 (br s, 1H), 5.71 (br s, 2H); ES-LCMS m/z 279.0 [M+H]+.
【0818】
ステップ3: (1S)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(ヒドロキシメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−1−(1H−インドール−3−イル)エタノール(I−144a)
【化637】
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i−PrOH(3mL)中の[7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]メタノール(55mg、178.22μmol、1当量)の溶液に、(1S)−2−アミノ−1−(1H−インドール−3−イル)エタノール(36.95mg、178.22μmol、1当量)およびDIEA(69.10mg、534.66μmol、93.13μL、3当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、90℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:25%〜55%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(1S)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(ヒドロキシメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−1−(1H−インドール−3−イル)エタノール(40mg、94.55μmol、収率53.0%、純度98.9%、SFC:R=4.476、ee=99.1%、[α]19.6=−11.254(MeOH、c=0.106g/100mL))を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.73 (s, 1H), 8.48 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.88-7.81 (m, 2H), 7.29-7.21 (m, 1H), 7.18 (s, 1H), 7.13-7.05 (m, 2H), 6.16 (s, 1H), 5.30 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 4.81 (s, 2H), 4.07-3.95 (m, 2H); ES-LCMS m/z 419.1 [M+H]+.
(実施例130)
【0819】
I−144bの合成
【化638】
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【0820】
合成スキーム:
【化639】
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【0821】
ステップ1: (1R)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(ヒドロキシメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−1−(1H−インドール−3−イル)エタノール(I−144b)
【化640】
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i−PrOH(3mL)中の[7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]メタノール(66.45mg、215.31μmol、1当量)の溶液に、DIEA(83.48mg、645.93μmol、112.51μL、3当量)および(1R)−2−アミノ−1−(1H−インドール−3−イル)エタノール(53.32mg、279.90μmol、1.3当量)を添加した。反応混合物を80℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを2回の分取HPLC(塩基性条件;カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:25%〜55%、8分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、(1R)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(ヒドロキシメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−1−(1H−インドール−3−イル)エタノール(18.50mg、44.21μmol、収率20.5%、純度100.0%、SFC:R=3.628分、ee=99.4%、[α]19.5=+12.650(MeOH、c=0.106g/100mL))を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.74 (s, 1H), 8.48 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.90-7.80 (m, 2H), 7.25 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.18 (s, 1H), 7.13-7.05 (m, 2H), 6.17 (s, 1H), 5.31 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 4.81 (s, 2H), 4.09-3.95 (m, 2H); ES-LCMS m/z 419.1 [M+H]+.
(実施例131)
【0822】
I−150aの合成
【化641】
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【0823】
合成スキーム:
【化642】
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【0824】
ステップ1: (1R)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−1−(1H−インドール−3−イル)エタノール(I−150a)
【化643】
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i−PrOH(3mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、185.97μmol、1当量)の溶液に、DIEA(120.18mg、929.87μmol、161.96μL、5当量)および(1R)−2−アミノ−1−(1H−インドール−3−イル)エタノール(46.06mg、241.77μmol、1.3当量)を添加した。混合物を90℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/2、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.12)により精製して、(1R)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−1−(1H−インドール−3−イル)エタノール(15.35mg、38.14μmol、収率20.5%、純度100%、SFC:R=1.560、ee=99.008%、[α]22.1=+6.048(MeOH、c=0.133g/100mL))を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.73 (s, 1H), 8.48 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.85-7.79 (m, 2H), 7.25 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.19 (s, 1H), 7.12-7.05 (m, 2H), 6.11 (s, 1H), 5.30 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 4.06-3.96 (m, 2H), 2.31 (s, 3H); ES-LCMS m/z 403.1 [M+H]+.
(実施例132)
【0825】
I−150bの合成
【化644】
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【0826】
合成スキーム:
【化645】
[この文献は図面を表示できません]
【0827】
ステップ1: 2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−アセチルクロリド
【化646】
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THF(100mL)中のインドール(10g、85.36mmol、1当量)の溶液に、(COCl)(11.05g、87.07mmol、7.62mL、1.02当量)をN下、0〜5℃で滴下添加した。混合物を0〜5℃で3時間撹拌した。黄色スラリーを濾過し、ケーキをPE(10mL×2)で洗浄し、減圧下で乾燥させて、粗製の2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−アセチルクロリド(15g、72.25mmol、収率84.6%、純度100%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 13.31 (br s, 1H), 8.64-8.57 (m, 1H), 8.34-8.25 (m, 1H), 7.45-7.38 (m, 1H), 7.26-7.15 (m, 2H).
【0828】
ステップ2: 2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−アセトアミド
【化647】
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EtOH(100mL)中のNH・HO(42.20g、337.17mmol、46.37mL、28%、10当量)の溶液に、2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−アセチルクロリド(7g、33.72mmol、1当量)を添加した。混合物を0℃で1.5時間撹拌した。スラリーを濾過し、濾過ケーキを水(20mL×2)で洗浄し、減圧下で乾燥させて、2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−アセトアミド(5.5g、28.00mmol、収率83.0%、純度95.8%)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 12.18 (br s, 1H), 8.69 (s, 1H), 8.27-8.17 (m, 1H), 8.08 (br s, 1H), 7.71 (br s, 1H), 7.58-7.48 (m, 1H), 7.30-7.19 (m, 2H); ES-LCMS m/z 189.1 [M+H]+.
【0829】
ステップ3: 1H−インドール−3−カルボニルシアニド
【化648】
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EtOAc(100mL)中の2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−アセトアミド(5.5g、28.00mmol、1当量)およびピリジン(6.64g、84.00mmol、6.78mL、3当量)の溶液に、TFAA(8.82g、42.00mmol、5.84mL、1.5当量)をN下、10℃で添加した。混合物を10℃で4時間撹拌した。反応混合物をNaHCO(100mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(80mL×3)で抽出した。合わせた有機層を0.5N HCl水溶液(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗製の1H−インドール−3−カルボニルシアニド(3.2g、12.73mmol、収率45.5%、純度67.7%)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 12.88 (br s, 1H), 8.63 (s, 1H), 8.07-8.01 (m, 1H), 7.58 (dd, J = 1.3, 7.0 Hz, 1H), 7.34 (dq, J = 1.3, 7.2 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 171.1 [M+H]+.
【0830】
ステップ4: (1S)−2−アミノ−1−(1H−インドール−3−イル)エタノール
【化649】
[この文献は図面を表示できません]
THF(40mL)中の1H−インドール−3−カルボニルシアニド(1g、3.98mmol、1当量)の溶液に、LAH(302.00mg、7.96mmol、2当量)をN下、0℃で添加した。混合物を15℃で2時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R=0.18)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。混合物をTHF(50mL)で希釈し、0℃に冷却し、順次、水(0.3mL)、10%NaOH水溶液(0.3mL)、水(0.9mL)によりクエンチした。30分間撹拌した後、混合物をセライトに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc/MeOH=1/0〜1/1、TLC:EtOAc/MeOH=10/1、R=0.18)により精製して、生成物を得、これを2回のSFC分離(第1:DAICEL CHIRALPAK IC(250mm×30mm、10μm);移動相:[0.1%NHO IPA];B%:35%〜35%。第2:カラム:DAICEL CHIRALPAK IC(250mm×30mm、5μm);移動相:[0.1%NHO IPA];B%:45%〜45%)により精製して、(1R)−2−アミノ−1−(1H−インドール−3−イル)エタノール(120mg、629.91μmol、収率15.8%、純度92.5%、ee=92.5%)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.66 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.22 (s, 1H), 7.10 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 7.05-6.95 (m, 1H), 4.96 (t, J = 6.3 Hz, 1H), 3.02 (d, J = 6.3 Hz, 2H);ES−LCMSm/z159.2[M−HO+H]。また、(1S)−2−アミノ−1−(1H−インドール−3−イル)エタノール(125mg、602.96μmol、収率15.2%、純度85.0%、ee=98.698%)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.67 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.23 (s, 1H), 7.11 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 7.05-6.99 (m, 1H), 4.99 (t, J = 6.3 Hz, 1H), 3.08-3.02 (m, 2H); ES-LCMS m/z 159.2 [M-H2O+H]+.
【0831】
ステップ5 (1S)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−1−(1H−インドール−3−イル)エタノール(I−150b)
【化650】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(3mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、185.97μmol、1当量)の溶液に、DIEA(72.11mg、557.92μmol、97.18μL、3当量)および(1S)−2−アミノ−1−(1H−インドール−3−イル)エタノール(57.47mg、277.22μmol、1.49当量)を添加した。混合物を90℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/2、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.18)により精製して、(1S)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−1−(1H−インドール−3−イル)エタノール(29.26mg、71.26μmol、収率38.3%、純度98.0%、SFC:R=2.204、ee=98.378、[α]21.4=−8.227(MeOH、c=0.10g/100mL))を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.72 (s, 1H), 8.48 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.82 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 7.25 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.19 (s, 1H), 7.14-7.02 (m, 2H), 6.10 (s, 1H), 5.30 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 4.08-3.95 (m, 2H), 2.31 (s, 3H); ES-LCMS m/z 403.2 [M+H]+.
(実施例133)
【0832】
I−152a、I−152b、I−152cの合成
【化651】
[この文献は図面を表示できません]
【0833】
合成スキーム:
【化652】
[この文献は図面を表示できません]
【0834】
ステップ1: (3R)−6,8−ジフルオロ−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−152b)および
(3S)−6,8−ジフルオロ−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−152a)
【化653】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(10mL)中の6,8−ジフルオロ−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(180mg、509.83μmol、1当量、TFA)および4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(221.40mg、607.18μmol、1.19当量)の溶液に、DIEA(527.13mg、4.08mmol、710.42μL、8当量)を添加した。混合物を50℃で2時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R=0.5)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮乾固して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.50)により精製した。所望の画分を減圧下で濃縮して、生成物を得、これをキラルSFC(カラム:DAICEL CHIRALPAK AD(250mm×30mm、10um);移動相:[0.1%NHO IPA];B%:45%〜45%、分)により分離して、ピーク1(SFC:Rt=1.851)およびピーク2(SFC:Rt=2.254)を得た。ピーク1を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:75%〜100%、8分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、エナンチオマー(64.24mg、114.88μmol、収率22.5%、純度98.4%、2HCl、SFC:Rt=1.851、ee=100%、OR:[α]20.2=0.206(MeOH c=0.110g/100mL))を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 11.38 (s, 1H), 9.38 (s, 1H), 9.06 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.69 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.44 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.02 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.86 (m, J = 10.6 Hz, 1H), 4.84 (br s, 1H), 3.22 (d, J = 7.1, 14.0 Hz, 1H), 3.12-2.98 (m, 2H), 2.88 (d, J = 15.4 Hz, 2H), 2.20 (br s, 2H), 1.37 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 478.3 [M+H]+.ピーク2を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:75%〜100%、8分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、他方のエナンチオマー(70.3mg、125.02μmol、収率24.5%、純度97.9%、2HCl、SFC:Rt=2.254、ee=99.79%、OR:[a]20.2=−0.239(MeOH c=0.117g/100mL))を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 11.38 (s, 1H), 9.38 (s, 1H), 9.05 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.69 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.49-8.38 (m, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.02 (dd, J = 1.8, 9.4 Hz, 1H), 6.91-6.80 (m, 1H), 4.94-4.75 (m, 1H), 3.22 (d, J = 6.9, 13.8 Hz, 1H), 3.13-2.98 (m, 2H), 2.96-2.83 (m, 2H), 2.28-2.13 (m, 2H), 1.37 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 478.2 [M+H]+.
(実施例134)
【0835】
I−154の合成
【化654】
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【0836】
合成スキーム:
【化655】
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【0837】
ステップ1: 8−ブロモ−4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン
【化656】
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MeCN(2mL)およびDCM(1mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(110mg、423.02μmol、1当量)の溶液に、NBS(82.82mg、465.33μmol、1.1当量)を添加した。混合物を30℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、8−ブロモ−4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(120mg、365.27μmol、収率86.4%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.56 (s, 1H), 8.68 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 8.32 (s, 1H); ES-LCMS m/z 327.9, 329.9 [M+H]+.
【0838】
ステップ2: (3R)−N−[8−ブロモ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−154)
【化657】
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i−PrOH(3mL)中の8−ブロモ−4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(70mg、204.55μmol、1当量)、(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(41.91mg、225.00μmol、1.1当量)およびDIEA(79.31mg、613.65μmol、106.89μL、3当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。混合物をN雰囲気下、60℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:63%〜93%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−[8−ブロモ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(32.48mg、58.92μmol、収率28.8%、純度100.0%、2HCl、OR:[α]22.1=0.234(MeOH、c=0.105g/100mL)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.45 (s, 1H), 8.85-8.72 (m, 2H), 8.12 (s, 1H), 7.34 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.02 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 6.97-6.89 (m, 1H), 4.89-4.83 (m, 1H), 3.27 (m, 1H), 3.08-2.86 (m, 3H), 2.43-2.17 (m, 2H); ES-LCMS m/z 480.1, 482.1 [M+H]+.
(実施例135)
【0839】
I−155の合成
【化658】
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【0840】
合成スキーム:
【化659】
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ステップ1: 4,6−ジクロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−アミン
【化660】
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乾燥THF(10mL)中の2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(666.77mg、4.16mmol、1.05当量)の混合物に、NaH(237.58mg、5.94mmol、1.5当量)を氷浴下、N雰囲気で添加した。30分間撹拌した後、混合物を−60℃に冷却し、乾燥THF(10mL)中の4,6−ジクロロ−2−メチルスルホニル−ピリミジン(900mg、3.96mmol、1当量)を滴下添加し、温度を−55℃未満に保った。得られた混合物を−55℃で1時間撹拌した。反応混合物をHO(15mL)の添加によりクエンチし、HO(15mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をHO(15mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=1/3、R=0.43)により精製して、4,6−ジクロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−アミン(570mg、1.48mmol、収率37.5%、純度80%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.96 (br s, 1H), 7.59 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.15 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.11-7.05 (m, 1H), 6.99 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.52 (s, 1H), 5.37 (br s, 1H), 3.73-3.68 (m, 2H), 3.00 (t, J = 6.7 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 307.0, 309.0 [M+H]+.
ステップ2: 4−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−イソプロポキシ−ピリミジン−2−アミン
【化661】
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THF(3mL)中のi−PrOH(75.12mg、1.25mmol、95.70μL、1.2当量)の溶液に、NaH(62.50mg、1.56mmol、1.5当量)を添加し、混合物を0℃で30分間撹拌した。混合物に、THF(3mL)中の4,6−ジクロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−アミン(400mg、1.04mmol、1当量)の溶液を添加し、混合物を60℃で12時間撹拌した。混合物に、HO(3mL)を添加し、濃縮して、残留物を得、これを分取TLC(PE/EtOAc=3/1、R=0.5)で精製して、4−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−イソプロポキシ−ピリミジン−2−アミン(470mg、710.37μmol、収率68.2%、純度50%)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.03 (br s, 1H), 7.66-7.60 (m, 1H), 7.36 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.20 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.15-7.09 (m, 1H), 7.03 (s, 1H), 6.57 (s, 1H), 5.26 (d, J = 19.3 Hz, 1H), 3.78-3.69 (m, 2H), 3.05 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 1.62-1.18 (m, 6H); ES-LCMS m/z 331.1 [M+H]+.
ステップ3: N−(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)−4−イソプロポキシ−6−フェニルピリミジン−2−アミン(I−155)
【化662】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(10mL)およびHO(2mL)中の4−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−イソプロポキシ−ピリミジン−2−アミン(450mg、680.15μmol、1当量)およびフェニルボロン酸(124.39mg、1.02mmol、1.5当量)の混合物に、Pd(dppf)Cl(49.77mg、68.01μmol、0.1当量)およびCsCO(664.81mg、2.04mmol、3当量)をN雰囲気下で添加した。混合物をマイクロ波管に入れ、110℃で30分間加熱した。混合物を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:40%〜70%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−4−イソプロポキシ−6−フェニル−ピリミジン−2−アミン(19.18mg、44.68μmol、収率6.6%、純度95.3%、HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.76 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 7.69-7.62 (m, 1H), 7.58 (t, J = 6.6 Hz, 3H), 7.31 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.12 (s, 1H), 7.07 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 7.01-6.96 (m, 1H), 6.50 (s, 1H), 5.13 (td, J = 6.1, 12.2 Hz, 1H), 3.89 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 3.13 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 1.32 (d, J = 6.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 373.3 [M+H]+.
(実施例136)
【0841】
I−160a、I−160bおよびI−160cの合成)
【化663】
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【0842】
合成スキーム:
【化664】
[この文献は図面を表示できません]
【0843】
ステップ1: 2−[1−(ベンゼンスルホニル)インドール−3−イル]アセトニトリル
【化665】
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THF(50mL)中の1−(ベンゼンスルホニル)−3−(ブロモメチル)インドール(7g、19.99mmol、1当量)の溶液を、DMSO(50mL)およびTHF(20mL)中のKCN(2.07g、31.79mmol、1.59当量)のよく撹拌した懸濁液にN雰囲気下、0℃で滴下添加した。混合物を25℃に加温し、N雰囲気下で15.5時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R=0.30)は、1つの主要な新しいスポットが検出され、出発物質が残っていることを示した。KCN(1.76g、27.03mmol、1.35当量)を混合物に添加した。混合物をN雰囲気下で16時間撹拌した。氷水(200mL)を混合物に添加した。混合物をEtOAc(200mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(150mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.30)上で精製して、2−[1−(ベンゼンスルホニル)インドール−3−イル]アセトニトリル(2.0g、5.47mmol、収率27.6%、純度81.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.02 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.97-7.93 (m, 2H), 7.71 (s, 1H), 7.64-7.59 (m, 2H), 7.55-7.49 (m, 2H), 7.42-7.37 (m, 1H), 7.33-7.28 (m, 1H), 3.97 (d, J = 1.0 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 297.1 [M+H]+.
【0844】
ステップ2: 2−[1−(ベンゼンスルホニル)インドール−3−イル]プロパンニトリル
【化666】
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THF(50mL)中の2−[1−(ベンゼンスルホニル)インドール−3−イル]アセトニトリル(1g、2.73mmol、1当量)の溶液に、n−BuLi(2.5M、1.09mL、1当量)をN雰囲気下、−78℃で滴下添加した。混合物をN雰囲気下、−78℃で1時間撹拌した。THF(5mL)中のMeI(387.96mg、2.73mmol、170.16μL、1当量)の溶液を、混合物に滴下添加した。混合物をN雰囲気下、20℃で3時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R=0.38)は、1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。氷水(30mL)を混合物に添加し、混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜5/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.38)上で精製して、2−[1−(ベンゼンスルホニル)インドール−3−イル]プロパンニトリル(420mg、1.14mmol、収率41.6%、純度84.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.03 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.94-7.89 (m, 2H), 7.62-7.55 (m, 3H), 7.52-7.46 (m, 2H), 7.42-7.37 (m, 1H), 7.34-7.29 (m, 1H), 4.13 (q, J = 7.1 Hz, 1H), 1.75 (d, J = 7.1 Hz, 3H); ES-LCMS m/z 311.1 [M+H]+.
【0845】
ステップ3: 2−[1−(ベンゼンスルホニル)インドール−3−イル]プロパン−1−アミン
【化667】
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MeOH(10mL)中の2−[1−(ベンゼンスルホニル)インドール−3−イル]プロパンニトリル(420mg、1.14mmol、1当量)の溶液に、ラネーNi(453.70mg、5.30mmol、4.66当量)およびNH・HO(910.00mg、6.49mmol、1mL、5.71当量)を添加した。混合物を脱気し、Hで3回パージし、25℃で16時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R=0.16)は、1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を濾過し、濃縮して、2−[1−(ベンゼンスルホニル)インドール−3−イル]プロパン−1−アミン(330mg、818.70μmol、収率72.0%、純度78.0%)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.01 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.87 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 7.58-7.51 (m, 2H), 7.48-7.40 (m, 2H), 7.38-7.30 (m, 2H), 7.26-7.21 (m, 1H), 4.93 (br s, 2H), 3.08-2.93 (m, 2H), 2.92-2.86 (m, 1H), 1.34 (d, J = 6.8 Hz, 3H); ES-LCMS m/z 315.1 [M+H]+.
【0846】
ステップ4: 2−(1H−インドール−3−イル)プロパン−1−アミン
【化668】
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MeOH(10mL)中の2−[1−(ベンゼンスルホニル)インドール−3−イル]プロパン−1−アミン(330mg、818.70μmol、1当量)の溶液に、NaOH(327.46mg、8.19mmol、10当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、50℃で4時間撹拌した。TLC(DCM/MeOH=10/1、R=0.20)は、1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。混合物を濃縮し、水(10mL)を添加した。混合物をEtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2−(1H−インドール−3−イル)プロパン−1−アミン(130mg、746.09μmol、収率91.1%、粗製)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.05 (br s, 1H), 7.67 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.42-7.36 (m, 1H), 7.21 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.12 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.03 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 3.18-3.10 (m, 1H), 3.05-2.92 (m, 2H), 1.40-1.36 (m, 3H).
【0847】
ステップ5: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[(2S)−2−(1H−インドール−3−イル)プロピル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンおよび5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[(2R)−2−(1H−インドール−3−イル)プロピル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−160a、I−160b)
【化669】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(10mL)中の2−(1H−インドール−3−イル)プロパン−1−アミン(130mg、746.09μmol、1当量)および7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(200.59mg、746.09μmol、1当量)の混合物に、DIEA(289.28mg、2.24mmol、389.87μL、3当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、80℃で15時間撹拌し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.34)上で精製して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)プロピル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(300mg、689.22μmol、収率92.4%、純度92.0%)を黄色固体として得、これをSFC(カラム:DAICEL CHIRALCEL OJ(250mm×30mm、10μm);移動相:[0.1%NH・HO EtOH];B%:40%〜40%、分)により分離した。溶液を濃縮して、粗生成物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:48%〜68%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、エナンチオマー(27.27mg、57.61μmol、収率8.4%、純度100.0%、2HCl、SFC:R=3.079分、ee=98.49%、OR:[α]23.9=+48.385(MeOH、c=0.110g/100mL))を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.73 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.39 (s, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.54 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.11 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.05 (s, 1H), 6.91 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 6.76 (t, J = 7.1 Hz, 1H), 5.74 (s, 1H), 4.00-3.94 (m, 2H), 3.58-3.51 (m, 1H), 2.27 (s, 3H), 1.59 (d, J = 7.1 Hz, 3H); ES-LCMS m/z 401.1 [M+H]+;また、他方のエナンチオマー(64.75mg、136.78μmol、収率19.85%、純度100%、2HCl、SFC:R=3.374分、ee=98.93%、OR:[α]23.8=−32.08(MeOH、c=0.120g/100mL))を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.73 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.39 (s, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.57-7.51 (m, 2H), 7.12 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.06 (s, 1H), 6.92 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 6.76 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 5.75 (s, 1H), 4.02-3.92 (m, 2H), 3.59-3.51 (m, 1H), 2.28 (s, 3H), 1.60 (d, J = 7.1 Hz, 3H); ES-LCMS m/z 401.1 [M+H]+.
(実施例137)
【0848】
I−162の合成
【化670】
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【0849】
合成スキーム:
【化671】
[この文献は図面を表示できません]
【0850】
ステップ1: (3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン−6−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−162)
【化672】
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i−PrOH(6mL)中の6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン(60mg、187.17μmol、1当量)、(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(38.35mg、205.89μmol、1.1当量)およびDIEA(72.57mg、561.51μmol、97.81μL、3当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。混合物をN雰囲気下、80℃で15時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:60%〜90%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン−6−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(30.19mg、58.51μmol、収率31.3%、純度99.7%、2HCl、[α]22.3=−22.78(MeOH、c=0.149g/100mL)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.57 (br s, 1H), 9.40 (s, 1H), 9.14 (J = 8.0 Hz, 1H), 8.99 (br s, 1H), 7.31 (J = 7.5 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.00 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 6.94-6.87 (m, 1H), 5.23-5.12 (m, 1H), 5.01 (m, 1H), 3.28 (J = 5.0 Hz, 1H), 3.01-2.94 (m, 2H), 2.90 (J = 6.8, 15.3 Hz, 1H), 2.42-2.32 (m, 1H), 2.27 (td, J = 7.0, 13.7 Hz, 1H), 1.78-1.74 (m, 6H); ES-LCMS m/z 442.1 [M+H]+.
(実施例138)
【0851】
I−163の合成
【化673】
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【0852】
合成スキーム:
【化674】
[この文献は図面を表示できません]
【0853】
ステップ1: 2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−1−(1H−インドール−3−イル)エタノール
【化675】
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i−PrOH(15mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(70mg、260.36μmol、1当量)、2−アミノ−1−(1H−インドール−3−イル)エタノール(53.72mg、260.36μmol、1当量)、DIEA(100.95mg、781.09μmol、136.05μL、3当量)の混合物を、80℃で12時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(純粋なDCM〜DCM/MeOH=10/1、TLC:DCM/MeOH=10/1、R=0.60)上で精製して、2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−1−(1H−インドール−3−イル)エタノール(80mg、152.08μmol、収率58.4%、純度76.5%)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.77 (s, 1H), 8.46 (s, 1H), 8.24 (s, 1H), 7.91 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.78 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.20 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.83-6.76 (m, 1H), 6.07 (s, 1H), 5.38 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 3.92 (t, J = 5.9 Hz, 2H), 2.35 (s, 3H); ES-LCMS m/z 403.2 [M+H]+.
【0854】
ステップ2: 2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−1−(1H−インドール−3−イル)エタノン(I−163)
【化676】
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DCM(10mL)中の2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−1−(1H−インドール−3−イル)エタノール(80mg、152.08μmol、1当量)の溶液に、MnO(396.64mg、4.56mmol、30当量)を添加した。反応混合物を20℃で12時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela DuraShell 150mm_25mm_5μm;移動相:水(0.05%HCl)−ACN;B%:40%〜70%、8分)により2回精製し、続いて凍結乾燥して、2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−1−(1H−インドール−3−イル)エタノン(13.82mg、27.88μmol、収率18.3%、純度95.5%、2HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.95 (s, 1H), 8.76 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.38 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 8.28-8.24 (m, 1H), 8.23-8.18 (m, 2H), 7.48 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.29-7.20 (m, 2H), 6.87 (s, 1H), 5.24 (s, 2H), 2.40 (s, 3H); ES-LCMS m/z 401.2 [M+H]+.
(実施例139)
【0855】
I−164の合成
【化677】
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【0856】
合成スキーム:
【化678】
[この文献は図面を表示できません]
【0857】
ステップ1: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−8−メチル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(I−164)
【化679】
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i−PrOH(10mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−メチル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(50mg、182.24μmol、1当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(32.12mg、200.47μmol、1.1当量)の溶液に、DIEA(188.43mg、1.46mmol、253.95μL、8当量)を添加した。混合物を50℃で3時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R=0.2)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Agela DuraShell 150mm_25mm_5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:45%〜75%、9分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−8−メチル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(22.72mg、48.65μmol、収率26.7%、純度98.6%、2HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.15 (s, 1H), 8.83 (br s, 1H), 8.59 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.68 (dd, J = 2.4, 6.1 Hz, 1H), 7.20-7.12 (m, 1H), 7.05-6.91 (m, 3H), 4.05 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.19 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 2.29 (s, 3H); ES-LCMS m/z 388.2 [M+H]+.
(実施例140)
【0858】
I−165の合成
【化680】
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【0859】
合成スキーム:
【化681】
[この文献は図面を表示できません]
【0860】
ステップ1: (3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−165)
【化682】
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i−PrOH(3mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(44.89mg、172.65μmol、1当量)、(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(39.30mg、189.92μmol、1.1当量)およびDIEA(66.94mg、517.95μmol、90.22μL、3当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。混合物をN雰囲気下、80℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:55%〜85%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(20.39mg、42.52μmol、収率24.6%、純度98.5%、2HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.46 (s, 1H), 8.90 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.82 (s, 1H), 8.13 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.06-6.98 (m, 1H), 6.97-6.91 (m, 1H), 6.57 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.89 (m, 1H), 3.31-3.26 (m, 1H), 3.11-2.88 (m, 3H), 2.42-2.34 (m, 1H), 2.33-2.21 (m, 1H); ES-LCMS m/z 400.2 [M+H]+;旋光度([α]21.4=0.396(MeOH、c=0.102g/100mL)。
(実施例141)
【0861】
I−166の合成
【化683】
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【0862】
合成スキーム:
【化684】
[この文献は図面を表示できません]
【0863】
ステップ1: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−N−[2−(1H−ピロール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(i−166)
【化685】
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i−PrOH(3mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(50mg、168.66μmol、1当量)の溶液に、DIEA(21.80mg、168.66μmol、29.38μL、1当量)および2−(1H−ピロール−3−イル)エタンアミン(27.87mg、252.99μmol、1.5当量)を添加した。混合物を60℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:60%〜90%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−N−[2−(1H−ピロール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(15.28mg、32.18μmol、収率19.1%、純度100.0%、3HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.52 (s, 1H), 9.39 (s, 1H), 8.93 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 8.73 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.41 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.11 (s, 1H), 6.65 (d, J = 2.4 Hz, 2H), 5.98 (s, 1H), 3.84-3.75 (m, 2H), 3.23-3.16 (m, 1H), 2.84 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 1.35 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 366.2 [M+H]+.
(実施例142)
【0864】
I−169の合成
【化686】
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【0865】
合成スキーム:
【化687】
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【0866】
ステップ1: メチル3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−2−メチル−3−オキソ−プロパノエート
【化688】
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DMF(20mL)中のメチル(Z)−3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−ヒドロキシ−プロパ−2−エノエート(600.00mg、2.83μmol、1当量)およびMeI(401.71mg、2.83μmol、176.19μL、1当量)の溶液に、KCO(391.14mg、2.83μmol、1当量)を添加した。混合物を20℃で3時間撹拌した。反応混合物をHO(50mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/1、TLC:PE/EtOAc=10/1、R=0.37)上で精製して、メチル3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−2−メチル−3−オキソ−プロパノエートの生成物(605mg、2.69μmol、収率95.0%、純度93.9%)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz CDCl3) δ ppm 9.00 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.78-8.61 (m, 1H), 8.03-7.90 (m, 1H), 4.36 (q, J = 7.1 Hz, 1H), 3.71 (s, 3H), 1.57-1.52 (m, 3H); ES-LCMS m/z 212.1 [M+H]+.
【0867】
ステップ2: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3,6−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール
【化689】
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メチル3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−2−メチル−3−オキソ−プロパノエート(300mg、1.33μmol、1当量)、4−メチル−1H−ピラゾール−5−アミン(647.37mg、6.67μmol、5当量)を、AcOH(5mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、150℃で1時間加熱した。混合物を減圧下で濃縮して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3,6−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(300mg、1.16μmol、収率87.14%)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
【0868】
ステップ3: 7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3,6−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【化690】
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POCl(8.25g、53.80μmol、5.00mL、51.46当量)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3,6−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(270mg、1.05μmol、1当量)の溶液を、110℃で3時間撹拌した。反応混合物を氷水(50g)に注ぎ入れ、DCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.51)上で精製して、7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3,6−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(200mg、337.55μmol、収率32.3%、純度46.7%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.01 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 8.68 (s, 1H), 8.61 (s, 1H), 8.08 (s, 1H), 2.65 (s, 3H), 2.63 (s, 3H); ES-LCMS m/z 277.1 [M+H]+.
【0869】
ステップ4: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3,6−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−169)
【化691】
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i−PrOH(4mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3,6−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(100mg、168.78μmol、1当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(40.56mg、253.17μmol、1.5当量)の溶液に、DIEA(87.25mg、675.11μmol、117.59μL、4当量)を添加した。混合物を70℃で3時間撹拌し、濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:50%〜80%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3,6−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(33.61mg、83.93μmol、収率49.7%、純度100.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.49 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.13 (s, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.52 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.30-7.26 (m, 1H), 7.20 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.07 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 6.98 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.71 (s, 1H), 4.16-4.12 (m, 2H), 3.12-3.09 (m, 2H), 2.26 (s, 3H), 1.88 (s, 3H); ES-LCMS m/z 401.2 [M+H]+.
(実施例143)
【0870】
I−171の合成
【化692】
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【0871】
合成スキーム:
【化693】
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【0872】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)プロピル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−171)
【化694】
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i−PrOH(6mL)中の2−(1H−インドール−3−イル)プロパン−1−アミン(30mg、172.17μmol、1当量)および7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(46.29mg、172.17μmol、1当量)の混合物に、DIEA(66.76mg、516.52μmol、89.97μL、3当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、80℃で15時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:48%〜68%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)プロピル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(18.71mg、39.52μmol、収率23.0%、純度100.0%、2HCl)を橙色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.80 (br s, 1H), 8.44 (br s, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.64 (br s, 1H), 7.56 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.05 (s, 1H), 6.92 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 6.80-6.74 (m, 1H), 5.75 (s, 1H), 4.04-3.92 (m, 2H), 3.59-3.50 (m, 1H), 2.28 (s, 3H), 1.59 (d, J = 7.3 Hz, 3H); ES-LCMS m/z 401.1 [M+H]+.
(実施例144)
【0873】
I−172の合成
【化695】
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【0874】
合成スキーム:
【化696】
[この文献は図面を表示できません]
【0875】
ステップ1: 7−メトキシ−1H−インドール−3−カルバルデヒド
【化697】
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DMF(12mL)中のPOCl(1.13g、7.37mmol、684.85μL、1.08当量)の溶液に、7−メトキシ−1H−インドール(1g、6.79mmol、884.96μL、1当量)を0℃で添加した。混合物をN雰囲気下、0〜20℃で3時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R=0.25)は、1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。混合物を、2N NaOHでpHを10〜12に調整した。混合物をDCM(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜5/2、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.25)上で精製して、7−メトキシ−1H−インドール−3−カルバルデヒド(900mg、5.03mmol、収率74.1%、純度98.0%)を桃色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 10.07 (s, 1H), 9.18 (br s, 1H), 7.89 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 7.24 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 6.78 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 3.98 (s, 3H); ES-LCMS m/z 176.1 [M+H]+.
【0876】
ステップ2: 7−メトキシ−3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−インドール
【化698】
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THF(10mL)中の7−メトキシ−1H−インドール−3−カルバルデヒド(900mg、5.03mmol、1当量)およびNHOAc(504.52mg、6.55mmol、1.3当量)の混合物に、CHNO(11.30g、185.12mmol、10mL、36.77当量)を添加した。混合物を脱気し、Nで3回パージし、N雰囲気下、80℃で19時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=1/1、R=0.60)は、1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜5/2、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.60)上で精製して、7−メトキシ−3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−インドール(660mg、2.87mmol、収率57.1%、純度95.0%)を橙色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.92 (br s, 1H), 8.29 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.26-7.24 (m, 1H), 6.80 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 4.00 (s, 3H).
【0877】
ステップ3: 2−(7−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン
【化699】
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THF(10mL)中の7−メトキシ−3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−インドール(300mg、1.31mmol、1当量)の溶液に、LiAlH(247.86mg、6.53mmol、5当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、80℃で2時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R=0.10)は、1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。2mLのHOおよび1mLの2N NaOHを、混合物に添加した。混合物を濾過し、濃縮して、2−(7−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(240mg、1.20mmol、収率91.8%、純度95.0%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.22 (br s, 1H), 7.23 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.07-7.01 (m, 2H), 6.66 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 3.97 (s, 3H), 3.06-3.01 (m, 2H), 2.93-2.87 (m, 2H).
【0878】
ステップ4: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(7−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン
【化700】
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i−PrOH(10mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(230mg、855.48μmol、1当量)、2−(7−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(217.00mg、1.03mmol、1.2当量)およびDIEA(331.70mg、2.57mmol、447.03μL、3当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。混合物をN雰囲気下、80℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela DuraShell 150mm_25mm_5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:35%〜65%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(7−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(240mg、490.42μmol、収率57.3%、純度100.0%、2HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.72 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.43 (td, J = 2.3, 9.0 Hz, 1H), 7.15 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.87 (s, 1H), 6.80 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 6.48 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 5.62 (s, 1H), 4.04-3.98 (m, 2H), 3.81 (s, 3H), 3.21-3.16 (m, 2H), 2.29 (s, 3H); ES-LCMS m/z 417.1 [M+H]+.
【0879】
ステップ5: 3−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]−1H−インドール−7−オール(I−172)
【化701】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(10mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(7−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(200mg、480.25μmol、1当量)の溶液に、BBr(240.63mg、960.50μmol、92.55μL、2当量)を0℃で添加した。混合物をN雰囲気下、0〜20℃で0.5時間撹拌した。1mLのMeOHを混合物に添加した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:35%〜65%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、3−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]−1H−インドール−7−オール(22.74mg、45.54μmol、収率9.5%、純度95.2%、2HCl)を橙色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.71 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.35 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.43 (J = 9.0 Hz, 1H), 7.04 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.87 (s, 1H), 6.69 (td, J = 3.8, 7.9 Hz, 1H), 6.36 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 5.65 (s, 1H), 4.04-3.98 (m, 2H), 3.21-3.15 (m, 2H), 2.29 (s, 3H); ES-LCMS m/z 403.1 [M+H]+.
(実施例145)
【0880】
I−175の合成
【化702】
[この文献は図面を表示できません]
【0881】
合成スキーム:
【化703】
[この文献は図面を表示できません]
【0882】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N3,N3−ジメチル−N7−[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3,7−ジアミン(I−175)
【化704】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(5mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N,N−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−アミン(50mg、171.40μmol、1当量)の溶液に、DIEA(66.46mg、514.21μmol、89.56μL、3当量)および(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(35.12mg、188.54μmol、1.1当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、90℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela DuraShell 150mm_25mm_5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:30%〜60%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N3,N3−ジメチル−N7−[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3,7−ジアミン(22.71mg、43.35μmol、収率25.3%、純度98.2%、2HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.82 (s, 1H), 9.41 (s, 1H), 8.72 (s, 1H), 8.66-8.55 (m, 2H), 8.49 (br s, 1H), 7.36 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.31-7.25 (m, 2H), 7.04-6.98 (m, 1H), 6.96-6.91 (m, 1H), 4.56 (br s, 1H), 3.37 (s, 6H), 3.18-3.01 (m, 2H), 2.99-2.82 (m, 2H), 2.28-2.09 (m, 2H); ES-LCMS m/z 442.3 [M+H]+.
(実施例146)
【0883】
I−177の合成
【化705】
[この文献は図面を表示できません]
【0884】
合成スキーム:
【化706】
[この文献は図面を表示できません]
【0885】
ステップ1: 2−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]プロパン−2−オール(I−177)
【化707】
[この文献は図面を表示できません]
【0886】
MeLi(1.3M、5mL、57.13当量)に、THF(2mL)中の1−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]エタノン(50mg、113.77μmol、1当量)の溶液をN雰囲気下、−20℃で滴下添加した。混合物をN雰囲気下、−20℃で0.5時間撹拌した。反応物を水(10mL)でクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela Durashell C18 150×30 5u;移動相:[水(10mM NHHCO)−ACN];B%:40%〜60%、9分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、2−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]プロパン−2−オール(13.48mg、31.31μmol、収率27.5%、純度100.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.69 (s, 1H), 8.43 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.74 (td, J = 2.0, 9.6 Hz, 1H), 7.68 (dd, J = 2.8, 6.0 Hz, 1H), 7.24-7.16 (m, 1H), 7.09-7.02 (m, 2H), 6.98 (s, 1H), 6.00 (s, 1H), 3.86 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.18 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 1.72 (s, 6H); ES-LCMS m/z 431.1 [M+H]+.
(実施例147)
【0887】
I−179の合成
【化708】
[この文献は図面を表示できません]
【0888】
合成スキーム:
【化709】
[この文献は図面を表示できません]
【0889】
ステップ1: 7−メトキシ−1H−インドール−3−カルバルデヒド
【化710】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(12mL)中のPOCl(1.13g、7.37mmol、684.85μL、1.08当量)の溶液に、7−メトキシ−1H−インドール(1g、6.79mmol、884.96μL、1当量)を0℃で添加した。混合物をN雰囲気下、0〜20℃で3時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R=0.25)は、1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。混合物を、2N NaOHでpHを10〜12に調整した。混合物をDCM(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜5/2、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.25)上で精製して、7−メトキシ−1H−インドール−3−カルバルデヒド(900mg、5.03mmol、収率74.1%、純度98.0%)を桃色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 10.07 (s, 1H), 9.18 (br s, 1H), 7.89 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 7.24 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 6.78 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 3.98 (s, 3H); ES-LCMS m/z 176.1 [M+H]+.
【0890】
ステップ2: 7−メトキシ−3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−インドール
【化711】
[この文献は図面を表示できません]
THF(10mL)中の7−メトキシ−1H−インドール−3−カルバルデヒド(900mg、5.03mmol、1当量)およびNHOAc(504.52mg、6.55mmol、1.3当量)の混合物に、CHNO(11.30g、185.12mmol、10mL、36.77当量)を添加した。混合物を脱気し、Nで3回パージし、N雰囲気下、80℃で19時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=1/1、R=0.60)は、1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜5/2、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.60)上で精製して、7−メトキシ−3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−インドール(660mg、2.87mmol、収率57.1%、純度95.0%)を橙色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.92 (br s, 1H), 8.29 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.26-7.24 (m, 1H), 6.80 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 4.00 (s, 3H).
【0891】
ステップ3: 2−(7−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン
【化712】
[この文献は図面を表示できません]
THF(10mL)中の7−メトキシ−3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−インドール(300mg、1.31mmol、1当量)の溶液に、LiAlH(247.86mg、6.53mmol、5当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、80℃で2時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R=0.10)は、1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。HO(2mL)、続いて2N NaOH(1mL)を混合物に添加した。混合物を濾過し、濃縮して、2−(7−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(240mg、1.20mmol、収率91.8%、純度95.0%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.22 (br s, 1H), 7.23 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.07-7.01 (m, 2H), 6.66 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 3.97 (s, 3H), 3.06-3.01 (m, 2H), 2.93-2.87 (m, 2H).
【0892】
ステップ4: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(7−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−179)
【化713】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(10mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(230mg、855.48μmol、1当量)、2−(7−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(217.00mg、1.03mmol、1.2当量)およびDIEA(331.70mg、2.57mmol、447.03μL、3当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。混合物をN雰囲気下、80℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela DuraShell 150mm_25mm_5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:35%〜65%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(7−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(240mg、490.42μmol、収率57.3%、純度100.0%、2HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.72 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.43 (td, J = 2.3, 9.0 Hz, 1H), 7.15 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.87 (s, 1H), 6.80 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 6.48 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 5.62 (s, 1H), 4.04-3.98 (m, 2H), 3.81 (s, 3H), 3.21-3.16 (m, 2H), 2.29 (s, 3H); ES-LCMS m/z 417.1 [M+H]+.
(実施例148)
【0893】
I−180の合成
【化714】
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【0894】
合成スキーム:
【化715】
[この文献は図面を表示できません]
【0895】
ステップ1: 2−(1H−ピラゾール−3−イル)アセトニトリル
【化716】
[この文献は図面を表示できません]
CHCN(5mL)中の3−(クロロメチル)−1H−ピラゾール(350mg、2.29mmol、1当量、HCl)の溶液に、KCN(300mg、4.61mmol、197.37μL、2.01当量)およびHO(1mL)を添加した。混合物を50℃で12時間撹拌した。TLC(DCM/MeOH=10/1、R=0.4)は、出発物質が完全に消費され、1つの新しいスポットが形成されたことを示した。反応混合物をHO(10mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、2−(1H−ピラゾール−3−イル)アセトニトリル(150mg、1.33mmol、収率58.2%、純度95.0%)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 12.84 (s, 1H), 7.73 (s, 1H), 6.23 (s, 1H), 3.95 (s, 2H);ES−LCMS:正確な質量は判明しなかった。
【0896】
ステップ2: 2−(1H−ピラゾール−3−イル)エタンアミン
【化717】
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MeOH(10mL)中の2−(1H−ピラゾール−3−イル)アセトニトリル(150mg、1.33mmol、1当量)の溶液に、ラネーNi(600mg、7.00mmol、5.26当量)をAr雰囲気下で添加した。懸濁液を脱気し、Hで3回パージした。混合物をH(15psi)下、20℃で12時間撹拌した。TLC(DCM/MeOH=10/1、R=0.4)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、2−(1H−ピラゾール−3−イル)エタンアミン(100mg、899.73μmol、収率67.6%、粗製)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 12.64 (s, 1H), 7.42-7.35 (m, 1H), 5.98 (s, 1H), 3.10-2.94 (m, 2H), 2.82 (d, J = 17.6 Hz, 2H);ES−LCMS:正確な質量は判明しなかった。
【0897】
ステップ3: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−N−[2−(1H−ピラゾール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−180)
【化718】
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i−PrOH(3mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(75mg、279.53μmol、1当量)の溶液に、DIEA(180.64mg、1.40mmol、243.45μL、5当量)および2−(1H−ピラゾール−3−イル)エタンアミン(62.14mg、559.07μmol、2当量)を添加した。混合物を80℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:15%〜45%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−N−[2−(1H−ピラゾール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(21.84mg、48.89μmol、収率17.5%、純度100.0%、3HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.07 (s, 1H), 8.88 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.45 (td, J = 2.3, 8.9 Hz, 1H), 8.21 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.16 (s, 1H), 7.01 (s, 1H), 6.80 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.16 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.37 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.40 (s, 3H); ES-LCMS m/z 338.1 [M+H]+.
(実施例149)
【0898】
I−186の合成
【化719】
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【0899】
合成スキーム:
【化720】
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【0900】
ステップ1: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−メチル−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(I−186)
【化721】
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i−PrOH(5mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−メチル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(50mg、189.64μmol、1当量)の溶液に、DIEA(73.53mg、568.92μmol、99.09μL、3当量)および2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エタンアミン(40mg、248.13μmol、1.31当量)を添加した。混合物を80℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:10%〜40%、9分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−メチル−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(30.06mg、60.39μmol、収率31.8%、純度100.0%、3HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.37 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 8.92 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 8.82 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.48 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 8.40 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.98 (d, J = 10.5 Hz, 2H), 7.55 (dd, J = 5.9, 8.2 Hz, 1H), 4.19 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 3.38 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 2.29 (s, 3H); ES-LCMS m/z 389.1 [M+H]+.
(実施例150)
【0901】
I−187bの合成
【化722】
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【0902】
合成スキーム:
【化723】
[この文献は図面を表示できません]
【0903】
ステップ1: (2S)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン酸
【化724】
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i−PrOH(10mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(100mg、380.71μmol、1当量)、(2S)−2−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン酸(77.75mg、380.71μmol、1当量)、DIEA(147.61mg、1.14mmol、198.93μL、3当量)の混合物を、80℃で12時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、(2S)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン酸(160mg、371.72μmol、収率97.6%、純度100.0%)を褐色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.69 (s, 1H), 8.91 (s, 1H), 8.57 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.59-7.50 (m, 2H), 7.19 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.02-6.94 (m, 2H), 6.91-6.85 (m, 1H), 6.29 (s, 1H), 4.62 (s, 1H), 3.58-3.54 (m, 1H), 2.94 (s, 2H), 2.21 (s, 3H); ES-LCMS m/z 431.2[M+H]+.
【0904】
ステップ2: (2S)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−3−(1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチル−プロパンアミド(I−187b)
【化725】
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DMF(20mL)中の(2S)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン酸(80mg、183.26μmol、1当量)およびN−メチルメタンアミン;塩酸塩(29.89mg、366.52μmol、2.0当量)の溶液に、HATU(139.36mg、366.52μmol、2.0当量)およびEtN(92.72mg、916.30μmol、127.54μL、5.0当量)を添加した。混合物を25℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:30%〜60%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(2S)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−3−(1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチル−プロパンアミド(17.77mg、32.74μmol、収率17.9%、純度97.7%、2HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.73 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 8.39 (s, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.57 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.07 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.01 (s, 1H), 6.91 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 6.84-6.77 (m, 1H), 5.83 (s, 1H), 5.40 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 3.52 (dd, J = 3.0, 14.6 Hz, 1H), 3.31 (s, 3H), 3.13-3.07 (m, 1H), 3.04 (s, 3H), 2.27 (s, 3H); ES-LCMS m/z 458.3 [M+H]+.
(実施例151)
【0905】
I−192の合成
【化726】
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【0906】
合成スキーム:
【化727】
[この文献は図面を表示できません]
【0907】
ステップ1: 3−ブロモ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−192)
【化728】
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i−PrOH(5mL)中の3−ブロモ−7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(100mg、305.31μmol、1当量)の溶液に、2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エタンアミン(50mg、310.17μmol、1.02当量)およびDIEA(118.38mg、915.92μmol、159.54μL、3当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、60℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:25%〜55%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、3−ブロモ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(37.41mg、65.74μmol、収率21.5%、純度98.7%、3HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.11 (s, 1H), 8.72 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.50-8.47 (m, 2H), 8.46 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.62 (dd, J = 5.9, 8.2 Hz, 1H), 6.69 (s, 1H), 4.03 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.39 (t, J = 6.8 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 452.0, 454.0 [M+H]+.
(実施例152)
【0908】
I−195の合成
【化729】
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【0909】
合成スキーム:
【化730】
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【0910】
ステップ1: tert−ブチルN−[2−[4−(メタンスルホンアミド)フェニル]エチル]カルバメート
【化731】
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DCM(10mL)中のtert−ブチルN−[2−(4−アミノフェニル)エチル]カルバメート(150mg、634.76μmol、1当量)の溶液に、MsCl(327.20mg、2.86mmol、221.08μL、4.5当量)およびTEA(321.16mg、3.17mmol、441.76μL、5当量)を添加した。混合物を20℃で20時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO(50mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.37)により精製して、tert−ブチルN−[2−[4−(メタンスルホンアミド)フェニル]エチル]カルバメート(190mg、186.13μmol、収率29.3%、純度30.8%)を無色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.25-7.11 (m, 4H), 6.45 (br s, 1H), 4.58-4.49 (m, 1H), 3.37 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 3.01 (s, 3H), 2.79 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 1.44 (s, 9H); ES-LCMS m/z 337.1 [M+Na]+.
【0911】
ステップ2: N−[4−(2−アミノエチル)フェニル]メタンスルホンアミド
【化732】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(3mL)中のtert−ブチルN−[2−[4−(メタンスルホンアミド)フェニル]エチル]カルバメート(190mg、186.13μmol、1当量)の溶液に、TFA(212.23mg、1.86mmol、137.81μL、10当量)を添加した。混合物を20℃で20分間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=1/1、R=0.06)は、出発物質が消費されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、粗製のN−[4−(2−アミノエチル)フェニル]メタンスルホンアミド(61mg、粗製、TFA)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
【0912】
ステップ3: N−[4−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]フェニル]メタンスルホンアミド(I−195)
【化733】
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i−PrOH(10mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(48.80mg、185.80μmol、1当量)の溶液に、DIEA(120.07mg、929.01μmol、161.81μL、5当量)およびN−[4−(2−アミノエチル)フェニル]メタンスルホンアミド(61mg、185.80μmol、1当量、TFA)を添加した。混合物を60℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:25%〜55%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[4−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]フェニル]メタンスルホンアミド(50.35mg、95.81μmol、収率51.5%、純度97.7%、2HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.89 (s, 1H), 8.85 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 8.27-8.22 (m, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.26 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.08 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 6.53 (s, 1H), 4.01 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.08 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 2.87 (s, 3H), 2.36 (s, 3H); ES-LCMS m/z 441.0 [M+H]+.
(実施例153)
【0913】
I−196の合成
【化734】
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【0914】
合成スキーム:
【化735】
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【0915】
ステップ1: 3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−ピロール
【化736】
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CHNO(10mL)およびTHF(10mL)中の1H−ピロール−3−カルバルデヒド(1g、10.52mmol、1当量)の溶液に、NHOAc(891.60mg、11.57mmol、1.1当量)を添加した。混合物を80℃で12時間撹拌した。TLC(TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.45)は、出発物質が残っておらず、より極性の低い1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.45)上で精製して、生成物である3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−ピロール(1.2g、7.82mmol、収率74.4%、純度90.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.64 (br s, 1H), 8.03 (d, J = 13.4 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 7.22 (td, J = 1.6, 2.8 Hz, 1H), 6.88 (q, J = 2.4 Hz, 1H), 6.49-6.43 (m, 1H).
【0916】
ステップ2: 2−(1H−ピロール−3−イル)エタンアミン
【化737】
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THF(20mL)中の3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−ピロール(300mg、1.95mmol、1当量)の溶液に、LiAlH(370.96mg、9.77mmol、5.0当量)を氷浴下で添加した。混合物を80℃で2時間撹拌した。TLC(TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.56)は、出発物質が残っておらず、より極性の大きな1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を氷浴下でHO(1.5mL)、1N NaOH(1.5mL)およびHO(1.5mL)の添加によりクエンチし、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物である2−(1H−ピロール−3−イル)エタンアミン(180mg、1.63mmol、収率83.6%、粗純度)を褐色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.12 (br s, 1H), 6.80-6.72 (m, 1H), 6.63 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 6.14-6.08 (m, 1H), 2.93-2.85 (m, 2H), 2.63 (t, J = 6.7 Hz, 2H).
【0917】
ステップ3: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−N−[2−(1H−ピロール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−196)
【化738】
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i−PrOH(10mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、190.35μmol、1当量)および2−(1H−ピロール−3−イル)エタンアミン(41.94mg、380.71μmol、2.0当量)の溶液に、DIEA(73.81mg、571.06μmol、99.47μL、3.0当量)を添加した。混合物を70℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:30%〜60%、9分;)により精製して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:35%〜65%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−N−[2−(1H−ピロール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(15.72mg、46.73μmol、収率24.6%、純度100.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.03 (s, 1H), 8.53 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.19 (d, J = 9.5 Hz, 2H), 7.87 (s, 1H), 6.80 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.72 (s, 1H), 6.48 (br s, 1H), 6.27 (s, 1H), 6.19 (br s, 1H), 3.69 (q, J = 6.4 Hz, 2H), 2.99 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 2.39 (s, 3H); ES-LCMS m/z 337.2 [M+H]+.
(実施例154)
【0918】
I−197の合成
【化739】
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【0919】
合成スキーム:
【化740】
[この文献は図面を表示できません]
【0920】
ステップ1: [5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]メタノール(I−197)
【化741】
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THF(8mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(50mg、110.71μmol、1当量)の溶液に、LAH(50mg、1.32mmol、11.90当量)を0℃で添加した。混合物をN雰囲気下、80℃で12時間撹拌した。反応混合物をTHF(40mL)で希釈し、0℃で水(0.5mL)、10%NaOH(0.5mL)および水(1.5mL)の順次添加によりクエンチした。30分間撹拌した後、混合物をセライトに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Xbridge 150×30mm×10μm;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:25%〜55%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]メタノール(6mg、14.91μmol、収率13.5%、純度100%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.65 (s, 1H), 8.47 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.74 (d, J = 9.8 Hz, 1H), 7.71-7.66 (m, 1H), 7.24-7.18 (m, 1H), 7.12-7.02 (m, 2H), 6.98 (s, 1H), 6.00 (s, 1H), 4.80 (s, 2H), 3.88 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.20 (t, J = 6.1 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 403.2 [M+H]+.
(実施例155)
【0921】
I−198a、I−198bおよびI−198cの合成
【化742】
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【0922】
合成スキーム:
【化743】
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【0923】
ステップ1: (3R)−N−[3−ブロモ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン
【化744】
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i−PrOH(10mL)中の3−ブロモ−7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(440mg、1.34mmol、1当量)、(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(274.54mg、1.47mmol、1.1当量)およびDIEA(519.56mg、4.02mmol、700.21μL、3当量)の混合物を、80℃で12時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜2/1、TLC:PE/EtOAc=2/1、R=0.25)上で精製して、(3R)−N−[3−ブロモ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(520mg、1.06mmol、収率79.2%、純度97.4%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.76 (s, 1H), 9.30 (s, 1H), 8.65 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.46 (td, J = 2.2, 10.4 Hz, 1H), 8.32-8.24 (m, 2H), 7.33 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.15 (s, 1H), 7.02-6.86 (m, 2H), 4.49 (td, J = 4.8, 9.4 Hz, 1H), 3.14-2.98 (m, 2H), 2.94-2.79 (m, 2H), 2.23-2.10 (m, 2H); ES-LCMS m/z 477.1, 479.1 [M+H]+.
【0924】
ステップ2: tert−ブチル(3R)−3−[[3−ブロモ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート
【化745】
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1,4−ジオキサン(10mL)中の(3R)−N−[3−ブロモ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(500mg、1.02mmol、1当量)、BocO(556.67mg、2.55mmol、585.97μL、2.5当量)およびDMAP(373.93mg、3.06mmol、3当量)の混合物を、110℃で5時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(純粋なPE〜PE/EtOAc=3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.7)により精製して、tert−ブチル(3R)−3−[[3−ブロモ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(600mg、664.15umol、収率65.1%、純度75.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.06 (s, 1H), 8.60 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 8.26-8.18 (m, 2H), 8.06 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.29 (s, 1H), 7.25-7.13 (m, 3H), 4.86-4.76 (m, 1H), 3.26-3.16 (m, 2H), 2.66 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 2.36 (m, 1H), 2.10-1.92 (m, 2H), 1.64 (s, 9H), 1.34 (s, 9H); ES-LCMS m/z 677.2, 679.2 [M+H]+.
【0925】
ステップ3: tert−ブチル(3R)−3−[[3−アセチル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート
【化746】
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トルエン(8mL)中のtert−ブチル(3R)−3−[[3−ブロモ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(550mg、608.80μmol、1当量)、トリブチル(1−エトキシビニル)スタンナン(1.02g、2.82mmol、953.27μL、4.64当量)およびPd(dppf)Cl(89.09mg、121.76μmol、0.2当量)を、マイクロ波管に入れ、次いでNで1分間パージした。密封管をマイクロ波(1bar)下、120℃で5時間加熱した。混合物に、KF水溶液(10mL、1g/10mL)を添加した。混合物を25℃で30分間撹拌し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(純粋なPE〜PE/EtOAc=3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.45)により精製して、tert−ブチル(3R)−3−[[3−アセチル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(340mg、524.83μmol、収率91.0%、純度98.9%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.12 (s, 1H), 8.73 (s, 1H), 8.64 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.15 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 8.05 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.25-7.19 (m, 1H), 7.18-7.13 (m, 1H), 4.83 (s, 1H), 3.27-3.11 (m, 3H), 2.90 (s, 3H), 2.72-2.62 (m, 1H), 2.37 (s, 1H), 2.13-2.06 (m, 1H), 2.05 (s, 1H), 1.64 (s, 9H), 1.34 (s, 9H); ES-LCMS m/z 641.4 [M+H]+.
【0926】
ステップ4: 1−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]エタノン
【化747】
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DCM(8mL)中のtert−ブチル(3R)−3−[[3−アセチル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(340mg、524.83μmol、1当量)の溶液に、TFA(3.08g、27.01mmol、2mL、51.47当量)を添加した。反応混合物を20℃で30分間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残留物を水(10mL)に溶解し、pH=8になるまで飽和NaHCO水溶液で塩基性化し、DCM(30mL×3)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、1−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]エタノン(250mg、515.36μmol、収率98.2%、純度90.8%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.11 (s, 1H), 8.58 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.49 (s, 1H), 8.20 (td, J = 2.4, 9.4 Hz, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.44 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.17 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.13-7.07 (m, 1H), 6.76 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.63 (s, 1H), 4.34 (s, 1H), 3.38 (dd, J = 4.9, 15.0 Hz, 1H), 3.02-2.91 (m, 3H), 2.84 (s, 3H), 2.35 (m, 1H), 2.31-2.23 (m, 1H); ES-LCMS m/z 441.3 [M+H]+.
【0927】
ステップ5: (1R)−1−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]エタノール(I−198a)および(1S)−1−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]エタノール(I−198b)
【化748】
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MeOH(2.5mL)およびEtOH(2.5mL)中の1−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]エタノン(100mg、206.14μmol、1当量)の溶液に、NaBH(31.19mg、824.57μmol、4当量)を20℃で分割して添加した。反応混合物を20℃で0.5時間撹拌した。HO(10mL)を添加して反応物をクエンチし、DCM(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Gemini 150×25 5u;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:55%〜70%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、エナンチオマー(12.50mg、28.25μmol、収率13.7%、純度100.0%)(SFC:Rt=6.742、ee=100%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.79 (s, 1H), 9.34 (s, 1H), 8.66 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.50 (td, J = 2.2, 10.4 Hz, 1H), 8.12 (s, 1H), 7.99 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.07 (s, 1H), 7.04-6.98 (m, 1H), 6.97-6.91 (m, 1H), 5.20-5.12 (m, 1H), 5.05 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 4.50 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 3.18-3.00 (m, 2H), 2.98-2.82 (m, 2H), 2.24-2.13 (m, 2H), 1.57 (d, J = 6.3 Hz, 3H); ES-LCMS m/z 443.2 [M+H]+;また、他方のエナンチオマー(18.17mg、40.22μmol、収率19.5%、純度97.9%)(SFC:Rt=5.398、ee=82.9%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.75 (s, 1H), 9.30 (s, 1H), 8.62 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.50-8.43 (m, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.95 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.03 (s, 1H), 7.00-6.94 (m, 1H), 6.93-6.87 (m, 1H), 5.16-5.08 (m, 1H), 4.99 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 4.46 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 3.13-2.98 (m, 2H), 2.92-2.79 (m, 2H), 2.14 (m, 2H), 1.53 (d, J = 6.4 Hz, 3H); ES-LCMS m/z 443.2 [M+H]+.
(実施例156)
【0928】
I−200の合成
【化749】
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【0929】
合成スキーム:
【化750】
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【0930】
ステップ1: 5−フルオロ−N’−(1H−ピラゾール−5−イル)ピリジン−3−カルボキサミジン
【化751】
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キシレン(15mL)中の5−フルオロピリジン−3−カルボニトリル(1g、7.78mmol、1当量)および1H−ピラゾール−5−アミン(775.80mg、9.34mmol、1.2当量)の混合物を、70℃で30分間撹拌し、次いでAlMe(2M、7.78mL、2当量)(トルエン中2M、19.45mL、1当量)を70℃で一度に添加した。混合物を100℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=100/1〜10/1、TLC:DCM/MeOH=10/1、R=0.3)により精製して、5−フルオロ−N’−(1H−ピラゾール−5−イル)ピリジン−3−カルボキサミジン(700mg、2.73mmol、収率35.1%、純度80.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.89 (s, 1H), 8.59 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.06 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.16 (d, J = 2.2 Hz, 1H); ES-LCMS m/z 206.3 [M+H]+.
【0931】
ステップ2: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オール
【化752】
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DMSO(10mL)中の5−フルオロ−N’−(1H−ピラゾール−5−イル)ピリジン−3−カルボキサミジン(600mg、2.34mmol、1当量)、CDI(758.62mg、4.68mmol、2当量)およびDMAP(142.89mg、1.17mmol、0.5当量)の混合物を、130℃で12時間撹拌した。混合物を分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:15%〜43%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オール(150mg、627.42μmol、収率26.8%、純度96.7%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.17 (s, 1H), 8.82 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.55-8.36 (m, 1H), 8.10 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.65 (d, J = 2.0 Hz, 1H); ES-LCMS m/z 232.1 [M+H]+.
【0932】
ステップ3: 4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン
【化753】
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POCl(59.33g、386.94mmol、35.96mL、616.72当量)中の2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オール(150mg、627.42μmol、1当量)およびN,N−ジメチルアニリン(304.12mg、2.51mmol、318.12μL、4当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。混合物をN雰囲気下、110℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを氷水で希釈し、次いでpH=8になるまで飽和NaHCOを上記溶液に添加し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAC=100/1〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.5)により精製して、4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(50mg、172.65μmol、収率27.5%、純度86.2%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.51 (s, 1H), 8.65 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.50-8.42 (m, 1H), 8.34 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.86 (d, J = 2.2 Hz, 1H); ES-LCMS m/z 250.0, 252.1 [M+H]+.
【0933】
ステップ4: N−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(I−200)
【化754】
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i−PrOH(2mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(50mg、172.65μmol、1当量)、2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(57.03mg、224.45umol、1.3当量、HCl)およびDIEA(111.57mg、863.27μmol、150.37μL、5当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。混合物を80℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:55%〜85%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(19.54mg、40.85μmol、収率23.7%、純度100.0%、2HCl)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.15 (s, 1H), 8.53 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.12 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 8.05 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.86 (dt, J = 4.6, 7.8 Hz, 1H), 6.61 (dd, J = 7.8, 11.2 Hz, 1H), 6.43 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 3.98 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.13 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 2.26 (s, 3H); ES-LCMS m/z 406.1 [M+H]+.
(実施例157)
【0934】
I−201の合成
【化755】
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【0935】
合成スキーム:
【化756】
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【0936】
ステップ1: (3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−メチル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−201)
【化757】
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i−PrOH(2mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−メチル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(11mg、24.27μmol、1当量)、(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(5.43mg、29.13μmol、1.2当量)およびDIEA(15.69mg、121.37μmol、21.14μL、5当量)の混合物を、80℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:60%〜90%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−メチル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(4.32mg、8.72μmol、収率35.9%、純度98.2%、2HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.48 (s, 1H), 8.94 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 8.82 (br s, 1H), 7.96 (s, 1H), 7.34 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.04-6.98 (m, 1H), 6.96-6.90 (m, 1H), 4.86 (m, 1H), 3.25 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 3.12-2.84 (m, 3H), 2.40-2.33 (m, 1H), 2.32 (s, 3H), 2.29-2.17 (m, 1H); ES-LCMS m/z 414.2 [M+H]+.
(実施例158)
【0937】
I−202の合成
【化758】
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【0938】
合成スキーム:
【化759】
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【0939】
ステップ1: 5−フルオロ−N’−(4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリジン−3−カルボキサミジン
【化760】
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キシレン(10mL)中の5−フルオロピリジン−3−カルボニトリル(1g、6.55mmol、1当量)および4−メチル−1H−ピラゾール−5−アミン(707.02mg、6.55mmol、1当量)の混合物を、70℃で0.5時間撹拌した。次いで、AlMe(2M、3.93mL、1.2当量)を混合物に100℃で一度に添加した。混合物を100℃で16時間撹拌した。混合物をMeOH(30mL)でクエンチし、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=1/0〜5/1、TLC:DCM/MeOH=5/1、R=0.40)により精製して、5−フルオロ−N’−(4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリジン−3−カルボキサミジンの生成物(1.09g、3.86mmol、収率58.9%、純度77.7%)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.98 (s, 1H), 8.60 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.17 (s, 1H), 2.14 (s, 3H); ES-LCMS m/z 220.2 [M+H]+.
【0940】
ステップ2: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−メチル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オール
【化761】
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DMSO(15mL)中の5−フルオロ−N’−(4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリジン−3−カルボキサミジン(600mg、2.46mmol、1当量)、CDI(799.20mg、4.93mmol、2当量)およびDMAP(301.07mg、2.46mmol、1当量)の混合物を、N雰囲気下、130℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物を分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:14%〜44%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−メチル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オール(120mg、412.82μmol、収率16.8%、純度96.9%、HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.12 (s, 1H), 8.72 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.95 (s, 1H), 2.28 (s, 3H); ES-LCMS m/z 246.1 [M+H]+.
【0941】
ステップ3: 4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−メチル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン
【化762】
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2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−メチル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オール(150mg、422.79μmol、1当量、2HCl)、N,N−ジメチルアニリン(69.12mg、570.36μmol、72.30μL、1.35当量)およびPOCl(11.40g、74.38mmol、6.91mL、175.91当量)の混合物を、110℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物に、氷水(50mL)を添加した。混合物を、pH=8になるまでNaHCOで塩基性化し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜2/1、TLC:PE/EtOAc=2/1、R=0.40)により精製して、4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−メチル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(100mg、379.28μmol、収率89.7%、純度100.0%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.52 (s, 1H), 8.63 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.46 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 8.19 (s, 1H), 2.44 (s, 3H) ; ES-LCMS m/z 264.0, 266.0 [M+H]+.
【0942】
ステップ4: N−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−メチル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(I−202)
【化763】
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i−PrOH(2mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−メチル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(20mg、75.86μmol、1当量)、2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(21.20mg、83.44μmol、1.1当量、HCl)およびDIEA(49.02mg、379.28μmol、66.06μL、5当量)の混合物を、90℃で10時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:55%〜85%、9分)により精製して、N−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−メチル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(4.66mg、9.21μmol、収率12.1%、純度97.3%、2HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.17 (s, 1H), 8.53 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.18 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.33 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.92-6.76 (m, 1H), 6.60 (dd, J = 7.6, 11.2 Hz, 1H), 3.95 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.10 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 2.27 (s, 3H), 2.23 (s, 3H); ES-LCMS m/z 420.2 [M+H]+.
(実施例159)
【0943】
I−203の合成
【化764】
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【0944】
合成スキーム:
【化765】
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【0945】
ステップ1: tert−ブチルN−(4−ニトロ−1H−ピラゾール−5−イル)カルバメート
【化766】
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トルエン(280mL)中の4−ニトロ−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(14g、89.12mmol、1当量)の溶液に、TEA(22.55g、222.81mmol、31.01mL、2.5当量)およびDPPA(26.98g、98.04mmol、21.24mL、1.1当量)を25℃で添加した。混合物を25℃で1.5時間撹拌した。t−BuOH(66.06g、891.24mmol、85.24mL、10当量)を上記溶液に添加し、混合物をN下、130℃で12時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=1/1、R=0.49)は、出発物質が完全に消費され、主要なスポットが形成されたことを示した。反応混合物を飽和NaHCO(100mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(80mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.49)により精製して、tert−ブチルN−(4−ニトロ−1H−ピラゾール−5−イル)カルバメート(6.0g、21.03mmol、収率23.6%、純度80%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 13.80-13.47 (m, 1H), 9.35 (br s, 1H), 8.58-7.94 (m, 1H), 1.44 (br s, 9H).
【0946】
ステップ2: tert−ブチルN−(4−アミノ−1H−ピラゾール−5−イル)カルバメート
【化767】
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MeOH(100mL)中のtert−ブチルN−(4−ニトロ−1H−ピラゾール−5−イル)カルバメート(5g、17.53mmol、1当量)、ラネーNi(5g、水中)およびNH・HO(2.19g、17.53mmol、2.41mL、28%、1当量)の混合物を脱気し、Hで3回パージし、混合物をH(15psi)下、20℃で2時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、tert−ブチルN−(4−アミノ−1H−ピラゾール−5−イル)カルバメートの粗生成物(3.47g、16.44mmol、収率93.7%、純度93.9%)を紫色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 11.65 (br s, 1H), 8.76 (br s, 1H), 7.00 (s, 1H), 3.50 (br s, 2H), 1.50-1.36 (m, 9H); ES-LCMS m/z 143.1 [M-t-Bu+H]+.
【0947】
ステップ3: tert−ブチルN−[4−(ジメチルアミノ)−1H−ピラゾール−5−イル]カルバメート
【化768】
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MeOH(30mL)中のtert−ブチルN−(4−アミノ−1H−ピラゾール−5−イル)カルバメート(1.5g、7.11mmol、1当量)の溶液に、HCHO(938.76mg、31.26mmol、4.4当量)およびNaBHCN(4.47g、71.06mmol、10当量)を添加した。混合物を50℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを水(100mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(80mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜0/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.20)により精製して、tert−ブチルN−[4−(ジメチルアミノ)−1H−ピラゾール−5−イル]カルバメート(1.2g、3.87mmol、収率54.4%、純度73.0%)を赤褐色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.29 (s, 1H), 2.64 (s, 6H), 1.49 (s, 9H).
【0948】
ステップ4: N4,N4−ジメチル−1H−ピラゾール−4,5−ジアミン
【化769】
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HCl/MeOH(4M、15mL)中のtert−ブチルN−[4−(ジメチルアミノ)−1H−ピラゾール−5−イル]カルバメート(1.2g、3.87mmol、1当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージし、混合物をN雰囲気下、15℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、N4,N4−ジメチル−1H−ピラゾール−4,5−ジアミンの粗生成物(629mg、粗製、HCl)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.47 (s, 1H), 3.32 (s, 6H).
【0949】
ステップ5: 3−(ジメチルアミノ)−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール
【化770】
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N4,N4−ジメチル−1H−ピラゾール−4,5−ジアミン(300mg、1.57mmol、1当量、HCl)をMeOH(10mL)に溶解し、次いで2N NaOH水溶液によりpHを9〜10に調整した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得た。AcOH(15mL)中の残留物およびメチル(Z)−3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−ヒドロキシ−プロパ−2−エノエート(332.44mg、1.57mmol、1当量)を、120℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、3−(ジメチルアミノ)−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オールの粗生成物(616mg、粗製、2HOAC)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.71 (s, 1H), 9.05 (s, 1H), 8.89 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.30 (s, 1H), 7.97 (s, 1H), 6.37 (s, 1H), 2.72-2.52 (m, 6H); ES-LCMS m/z 274.2 [M+H]+.
【0950】
ステップ6: 7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N,N−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−アミン
【化771】
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POCl(16.50g、10mL)中の3−(ジメチルアミノ)−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(616mg、1.57mmol、1当量、2HOAC)の溶液を脱気し、Nで3回パージし、混合物をN雰囲気下、110℃で4時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを0℃で氷水(100mL)の添加によりクエンチし、飽和NaHCOによりpHを9〜10に調整し、EtOAc(80mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.21)により精製して、7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N,N−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−アミン(190mg、651.33μmol、収率41.5%、純度100%)を赤色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.08 (s, 1H), 8.57 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.18-8.10 (m, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.30 (s, 1H), 3.10 (s, 6H); ES-LCMS m/z 292.2, 294.2 [M+H]+.
【0951】
ステップ7: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−N3,N3−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3,7−ジアミン(I−203)
【化772】
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i−PrOH(5mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N,N−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−アミン(40mg、137.12μmol、1当量)の溶液に、DIEA(53.17mg、411.37μmol、71.65μL、3当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(28.56mg、178.26μmol、1.3当量)を添加した。混合物を90℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:25%〜55%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−N3,N3−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3,7−ジアミン(27.03mg、55.35μmol、収率40.3%、純度100%、2HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.87 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 8.82 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 8.36 (s, 1H), 8.17-8.12 (m, 1H), 7.71-7.67 (m, 1H), 7.17-7.11 (m, 1H), 7.07-7.00 (m, 2H), 6.98 (s, 1H), 6.18 (s, 1H), 3.96 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 3.48 (s, 6H), 3.21 (t, J = 6.0 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 416.1 [M+H]+.
(実施例160)
【0952】
I−204aの合成
【化773】
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【0953】
合成スキーム:
【化774】
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【0954】
ステップ1: (2E)−2−ヒドロキシイミノ−5−メトキシ−インダン−1−オン
【化775】
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MeOH(500mL)中の5−メトキシインダン−1−オン(5g、30.83mmol、1当量)の溶液を45℃に加熱し、亜硝酸イソペンチル(5.42g、46.24mmol、6.23mL、1.5当量)および濃HCl(12M、5.14mL、2当量)を添加した。混合物を45℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、MeOH(30mL)を添加した。スラリーを濾過し、真空中で乾燥させて、(2E)−2−ヒドロキシイミノ−5−メトキシ−インダン−1−オン(5.0g、22.75mmol、収率73.8%、純度87.0%)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 12.47 (s, 1H), 7.68 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.14 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.01 (dd, J = 2.3, 8.5 Hz, 1H), 3.92-3.84 (m, 3H), 3.71 (s, 2H); ES-LCMS m/z 192.1 [M+H]+.
【0955】
ステップ2: (2R)−5−メトキシインダン−2−アミン
【化776】
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AcOH(250mL)および濃HSO(3.5mL)中の(2E)−2−ヒドロキシイミノ−5−メトキシ−インダン−1−オン(5g、22.75mmol、1当量)の溶液に、Pd/C(1g、10%)を添加した。混合物をH(15psi)下、25℃で12時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを氷水(200mL)に注ぎ入れ、2N NaOHでpHを10〜11に調整し、EtOAc(150mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、5−メトキシインダン−2−アミンの粗生成物(2.0g、11.48mmol、収率50.4%、純度93.7%)を褐色固体として得た。5−メトキシインダン−2−アミン(1g、5.74mmol)をキラルSFC(カラム:AD−3_EtOH(DEA)、AD(250mm×30mm、10μm);移動相:[0.1%NHO IPA];B%:55%〜55%、分)により3回分離して、(2R)−5−メトキシインダン−2−アミン(220mg、1.35mmol、収率23.4%、純度100%)(R=3.581分、ee=100%、[α]22=24.733(13.5mg/10mL、CHCl))を褐色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.11 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.78 (s, 1H), 6.72 (dd, J = 2.5, 8.3 Hz, 1H), 3.88-3.81 (m, 1H), 3.79 (s, 3H), 3.15 (dt, J = 6.7, 14.6 Hz, 2H), 2.71-2.59 (m, 2H); ES-LCMS m/z 164.2 [M+H]+.また、(2S)−5−メトキシインダン−2−アミン(350mg、2.14mmol、収率37.3%、純度100%)(R=3.762分、ee=100%、[α]22=−16.666(10.3mg/10mL、CHCl))を褐色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.11 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 6.78 (s, 1H), 6.72 (dd, J = 2.5, 8.3 Hz, 1H), 3.87-3.81 (m, 1H), 3.79 (s, 3H), 3.15 (dt, J = 6.8, 14.7 Hz, 2H), 2.71-2.57 (m, 2H); ES-LCMS m/z 164.2 [M+H]+.
【0956】
ステップ3: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N7−[(2R)−5−メトキシインダン−2−イル]−N3,N3−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3,7−ジアミン
【化777】
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i−PrOH(5mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N,N−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−アミン(50mg、171.40μmol、1当量)の溶液に、DIEA(66.46mg、514.21μmol、89.56μL、3当量)および(2R)−5−メトキシインダン−2−アミン(36.37mg、222.82μmol、1.3当量)を添加した。混合物を70℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、粗製の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N7−[(2R)−5−メトキシインダン−2−イル]−N3,N3−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3,7−ジアミン(71mg、123.18μmol、収率71.9%、純度72.6%)を赤褐色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.01 (s, 1H), 8.44 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.17-8.10 (m, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.10 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.75 (s, 1H), 6.71 (dd, J = 2.3, 8.2 Hz, 1H), 6.43 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.29 (s, 1H), 4.63-4.55 (m, 1H), 3.73 (s, 3H), 3.58-3.54 (m, 2H), 3.46-3.37 (m, 2H), 2.93 (s, 6H); ES-LCMS m/z 419.2 [M+H]+.
【0957】
ステップ4: (2R)−2−[[3−(ジメチルアミノ)−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]インダン−5−オール(I−204a)
【化778】
[この文献は図面を表示できません]
HBr水溶液(5mL、60%)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N7−[(2R)−5−メトキシインダン−2−イル]−N3,N3−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3,7−ジアミン(71mg、123.18μmol、1当量)の溶液を、N雰囲気下、120℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:23%〜53%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(2R)−2−[[3−(ジメチルアミノ)−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]インダン−5−オール(33.84mg、67.84μmol、収率55.1%、純度95.7%、2HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.68 (s, 1H), 9.31 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 9.12 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 7.24 (s, 1H), 7.07 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.72 (s, 1H), 6.65 (d, J =8.1 Hz, 1H), 4.97-4.94 (m, 1H), 3.54 (s, 6H), 3.52-3.43 (m, 2H), 3.19-3.02 (m, 2H); ES-LCMS m/z 405.2 [M+H]+.
(実施例161)
【0958】
I−204bの合成
【化779】
[この文献は図面を表示できません]
【0959】
合成スキーム:
【化780】
[この文献は図面を表示できません]
【0960】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N7−[(2S)−5−メトキシインダン−2−イル]−N3,N3−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3,7−ジアミン
【化781】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(5mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N,N−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−アミン(50mg、171.40μmol、1当量)の溶液に、DIEA(66.46mg、514.20μmol、89.56μL、3当量)および(2S)−5−メトキシインダン−2−アミン(27.98mg、171.40μmol、1当量)を添加した。混合物を70℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、粗製の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N7−[(2S)−5−メトキシインダン−2−イル]−N3,N3−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3,7−ジアミン(71mg、128.27μmol、収率74.8%、純度75.6%)を赤褐色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.12-9.05 (m, 1H), 8.52 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.21 (td, J = 2.2, 9.8 Hz, 1H), 7.66 (s, 1H), 7.18 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.86-6.76 (m, 2H), 6.51 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.37 (s, 1H), 4.72-4.57 (m, 1H), 3.81 (s, 3H), 3.66 (d, J = 4.9 Hz, 2H), 3.50 (ddd, J = 7.0, 12.6, 15.9 Hz, 2H), 3.01 (s, 6H); ES-LCMS m/z 419.2 [M+H]+.
【0961】
ステップ2: (2S)−2−[[3−(ジメチルアミノ)−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]インダン−5−オール(I−204b)
【化782】
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HBr水溶液(5mL、60%)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N7−[(2S)−5−メトキシインダン−2−イル]−N3,N3−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3,7−ジアミン(71mg、128.27μmol、1当量)の溶液を、120℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:20%〜50%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(2S)−2−[[3−(ジメチルアミノ)−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]インダン−5−オール(32.5mg、77.95μmol、収率60.7%、純度97.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.64 (s, 1H), 9.25 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 9.08 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 7.22 (s, 1H), 7.08 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.72 (s, 1H), 6.65 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.97-4.92 (m, 1H), 3.54 (s, 6H), 3.44-3.41 (m, 2H), 3.18-3.03 (m, 2H); ES-LCMS m/z 405.2 [M+H]+.
(実施例162)
【0962】
I−208の合成
【化783】
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【0963】
合成スキーム:
【化784】
[この文献は図面を表示できません]
【0964】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−208)
【化785】
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i−PrOH(10mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(60mg、225.62μmol、1当量)、2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エタンアミン(43.65mg、270.75μmol、1.2当量)、DIEA(87.48mg、676.87μmol、117.90μL、3当量)の混合物を、80℃で12時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:5%〜35%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(37.11mg、75.38μmol、収率33.4%、純度98.7%、3HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.99 (s, 1H), 8.82 (s, 1H), 8.56-8.50 (m, 2H), 8.35 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.26 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.69-7.63 (m, 1H), 7.04 (s, 1H), 6.65 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.22-4.13 (m, 2H), 3.46 (t, J = 6.6 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 374.2 [M+H]+.
(実施例163)
【0965】
I−209の合成
【化786】
[この文献は図面を表示できません]
【0966】
合成スキーム:
【化787】
[この文献は図面を表示できません]
【0967】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−209)
【化788】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(5mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(60mg、228.42μmol、1当量)の溶液に、DIEA(88.56mg、685.27μmol、119.36μL、3当量)および2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エタンアミン(45mg、279.15μmol、1.22当量)を添加した。混合物を80℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:15%〜45%、9分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(28.89mg、56.64μmol、収率24.8%、純度97.4%、3HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.94 (s, 1H), 8.79 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.57-8.50 (m, 2H), 8.31-8.24 (m, 1H), 8.09 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.71-7.63 (m, 1H), 6.80 (s, 1H), 4.12 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.43 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 2.37 (s, 3H); ES-LCMS m/z 388.2 [M+H]+.
(実施例164)
【0968】
I−210の合成
【化789】
[この文献は図面を表示できません]
【0969】
合成スキーム:
【化790】
[この文献は図面を表示できません]
【0970】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(3−メトキシフェニル)エチル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン
【化791】
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i−PrOH(3mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、190.35μmol、1当量)の溶液に、2−(3−メトキシフェニル)エタンアミン(43.17mg、285.53μmol、41.92μL、1.5当量)およびDIEA(73.81mg、571.06μmol、99.47μL、3当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、60℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(3−メトキシフェニル)エチル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(70mg、185.47μmol、収率97.4%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.01 (s, 1H), 8.54 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.25-8.18 (m, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.18-7.10 (m, 1H), 6.89-6.83 (m, 2H), 6.73-6.65 (m, 1H), 6.36 (s, 1H), 3.83 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.67 (s, 3H), 3.03 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 2.33 (s, 3H); ES-LCMS m/z 378.2 [M+H]+.
【0971】
ステップ2: 3−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]フェノール(I−210)
【化792】
[この文献は図面を表示できません]
5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(3−メトキシフェニル)エチル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(70mg、185.47μmol、1当量)およびHBr水溶液(4.47g、33.15mmol、3mL、純度60%、178.72当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。混合物をN雰囲気下、120℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:35%〜65%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、3−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]フェノール(40.74mg、93.37μmol、収率50.3%、純度100%、2HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CO3OD) δ ppm 8.87-8.85 (m, 2H), 8.22 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.06-6.95 (m, 1H), 6.77-6.68 (m, 2H), 6.60-6.51 (m, 1H), 6.44 (s, 1H), 4.01 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 3.02 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 2.36 (s, 3H); ES-LCMS m/z 364.1 [M+H]+.
(実施例165)
【0972】
I−211の合成
【化793】
[この文献は図面を表示できません]
【0973】
合成スキーム:
【化794】
[この文献は図面を表示できません]
【0974】
ステップ1: N−[2−(4−アミノフェニル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−211)
【化795】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(3mL)中の4−(2−アミノエチル)アニリン(25.92mg、190.35μmol、1当量)の溶液に、7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、190.35μmol、1当量)およびDIEA(73.81mg、571.06μmol、99.47μL、3当量)を添加した。混合物を50℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:20%〜50%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[2−(4−アミノフェニル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(73.99mg、155.10μmol、収率81.5%、純度98.9%、3HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.94 (s, 1H), 8.80 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.28 (td, J = 2.4, 8.9 Hz, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.54 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 7.35 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 6.80 (s, 1H), 4.02 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 3.19 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 2.37 (s, 3H); ES-LCMS m/z 363.3 [M+H]+.
(実施例166)
【0975】
I−213の合成
【化796】
[この文献は図面を表示できません]
【0976】
合成スキーム:
【化797】
[この文献は図面を表示できません]
【0977】
ステップ1: 4−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]フェノール(I−213)
【化798】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(12mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(60mg、228.42μmol、1当量)および4−(2−アミノエチル)フェノール(37.60mg、274.11μmol、1.2当量)の混合物に、DIEA(88.57mg、685.27μmol、119.36μL、3当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、75℃で19時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:30%〜60%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、4−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]フェノール(55.37mg、126.91μmol、収率55.6%、純度100.0%、2HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.84 (br s, 2H), 8.23-8.12 (m, 2H), 7.06 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 6.63-6.57 (m, 2H), 6.36 (s, 1H), 3.96 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 2.99 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 2.36 (s, 3H); ES-LCMS m/z 364.0 [M+H]+.
(実施例167)
【0978】
I−214の合成
【化799】
[この文献は図面を表示できません]
【0979】
合成スキーム:
【化800】
[この文献は図面を表示できません]
【0980】
ステップ1: N−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−214)
【化801】
[この文献は図面を表示できません]
DIEA(5mL)およびi−PrOH(3mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(100mg、376.04μmol、1当量)の混合物に、2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(95.55mg、376.04μmol、1当量、HCl)を添加した。混合物を80℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Gemini 150×25 5u;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:45%〜75%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(58.73mg、141.11μmol、収率37.5%、純度97.2%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.70 (s, 1H), 8.44 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.81-7.76 (m, 1H), 7.25 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.99 (dt, J = 4.8, 8.0 Hz, 1H), 6.83-6.79 (m, 1H), 6.47 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 5.99 (s, 1H), 3.72 (q, J = 6.4 Hz, 2H), 3.11 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 2.24 (s, 3H); ES-LCMS m/z 405.2 [M+H]+.
(実施例168)
【0981】
I−215の合成
【化802】
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【0982】
合成スキーム:
【化803】
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【0983】
ステップ1: 3−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]−1H−インドール−5−オール(I−215)
【化804】
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i−PrOH(5mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(60mg、228.42μmol、1当量)、3−(2−アミノエチル)−1H−インドール−5−オール(60.37mg、283.87μmol、1.24当量、HCl)の溶液に、DIEA(147.61mg、1.14μmol、198.94μL、5当量)を添加した。混合物を60℃で4時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.25)上で精製して、生成物である3−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]−1H−インドール−5−オール(73.19mg、179.69μmol、収率78.7%、純度98.8%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.52 (br s, 1H), 9.16 (s, 1H), 8.77-8.55 (m, 2H), 8.27 (d, J = 9.7 Hz, 1H), 8.07-7.93 (m, 2H), 7.20-7.02 (m, 2H), 6.91 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 6.65 (s, 1H), 6.62-6.58 (m, 1H), 3.91-3.74 (m, 2H), 3.03 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 2.28 (s, 3H); ES-LCMS m/z 403.2 [M+H]+.
(実施例169)
【0984】
I−216aの合成
【化805】
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【0985】
合成スキーム:
【化806】
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【0986】
ステップ1: (3R)−8−フルオロ−N−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−216a)
【化807】
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i−PrOH(2mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、190.35μmol、1当量)、(3R)−8−フルオロ−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(47.36mg、209.39μmol、1.1当量)およびDIEA(123.01mg、951.76μmol、165.78μL、5当量)の混合物を、90℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:50%〜80%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、(3R)−8−フルオロ−N−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(21.98mg、51.06μmol、収率26.8%、純度100.0%)を黄色固体として得た(SFC:Rt=2.106、ee%=97.3%)。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.97 (s, 1H), 8.75 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.29 (td, J = 2.0, 9.2 Hz, 1H), 8.13 (s, 1H), 7.16 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.00 (s, 1H), 6.89 (dt, J = 4.8, 8.0 Hz, 1H), 6.76 (dd, J = 8.0, 11.6 Hz, 1H), 4.62 (m, 1H), 3.32 (s, 1H), 3.16-3.06 (m, 1H), 3.03-2.95 (m, 2H), 2.37 (s, 3H), 2.36-2.23 (m, 2H); ES-LCMS m/z 431.2 [M+H]+.
(実施例170)
【0987】
I−218の合成
【化808】
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【0988】
合成スキーム:
【化809】
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【0989】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−N−(2−フェニルエチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−218)
【化810】
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i−PrOH(3mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、190.35μmol、1当量)の溶液に、DIEA(73.80mg、571.06μmol、99.47μL、3当量)および2−フェニルエタンアミン(34.60mg、285.53μmol、35.86μL、1.5当量)を添加した。混合物を60℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:45%〜75%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−N−(2−フェニルエチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(37.43mg、89.05μmol、収率46.78%、純度100%、2HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.83-8.78 (m, 2H), 8.17-8.13 (m, 2H), 7.32-7.27 (m, 2H), 7.23 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 7.18-7.13 (m, 1H), 6.51 (s, 1H), 4.01 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.09 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 2.34 (s, 3H); ES-LCMS m/z 348.2 [M+H]+.
(実施例171)
【0990】
I−219の合成
【化811】
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【0991】
合成スキーム:
【化812】
[この文献は図面を表示できません]
【0992】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[(2S)−5−メトキシインダン−2−イル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン
【化813】
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i−PrOH(10mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、190.35μmol、1当量)、(2S)−5−メトキシインダン−2−アミン(33.05mg、190.35μmol、1当量)、DIEA(73.80mg、571.06μmol、99.47μL、3当量)の混合物を、80℃で12時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[(2S)−5−メトキシインダン−2−イル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(60mg、122.03μmol、収率64.1%、純度79.2%)を褐色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.06-8.95 (m, 1H), 8.58-8.43 (m, 1H), 8.22-8.09 (m, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.15-7.00 (m, 1H), 6.80-6.61 (m, 2H), 6.53 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 6.32 (s, 1H), 4.59 (s, 1H), 3.74 (s, 3H), 3.60 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 3.06-3.02 (m, 2H), 2.31 (s, 3H); ES-LCMS m/z 390.2 [M+H]+.
【0993】
ステップ2: (2S)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]インダン−5−オール(I−219)
【化814】
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HBr(5mL、水中60%)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[(2S)−5−メトキシインダン−2−イル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(60mg、122.03μmol、1当量)を、120℃で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:30%〜60%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(2S)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]インダン−5−オール(23.51mg、52.44μmol、収率43.0%、純度100.0%、2HCl)((SFC:Rt=2.090、ee=100%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.08 (s, 1H), 8.90 (s, 1H), 8.45 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.16 (s, 1H), 7.09 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.01 (s, 1H), 6.73 (s, 1H), 6.66 (dd, J = 2.0, 8.0 Hz, 1H), 5.11-5.02 (m, 1H), 3.54-3.42 (m, 2H), 3.28-3.14 (m, 2H), 2.41 (s, 3H); ES-LCMS m/z 376.2 [M+H]+.
(実施例172)
【0994】
I−220の合成
【化815】
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【0995】
合成スキーム:
【化816】
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【0996】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−[(2S)−5−メトキシインダン−2−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン
【化817】
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i−PrOH(10mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、154.79μmol、1当量)、(2S)−5−メトキシインダン−2−アミン(26.88mg、154.79μmol、1当量)およびDIEA(60.02mg、464.36μmol、80.88μL、3当量)の混合物を、80℃で12時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−[(2S)−5−メトキシインダン−2−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(60mg、115.69μmol、収率74.7%、純度80.5%)を褐色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.06-8.93 (m, 1H), 8.54-8.42 (m, 1H), 8.13 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.10 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 6.79-6.58 (m, 2H), 6.51 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.33 (s, 1H), 4.57 (s, 1H), 3.75-3.62 (m, 3H), 3.59 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 3.02 (d, J = 8.6 Hz, 3H), 1.15 (d, J = 2.2 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 418.2[M+H]+.
【0997】
ステップ2: (2S)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]インダン−5−オール(I−220)
【化818】
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HBr(5mL、水中60%)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−[(2S)−5−メトキシインダン−2−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(60mg、115.69μmol、1当量)を、120℃で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:40%〜70%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(2S)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]インダン−5−オール(17.20mg、36.11μmol、収率31.2%、純度100.0%、2HCl)(SFC:Rt=2.050、ee=99.374%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.04 (s, 1H), 8.86 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.40 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.09 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.99 (s, 1H), 6.73 (s, 1H), 6.66 (dd, J = 2.5, 8.0 Hz, 1H), 5.09-5.01 (m, 1H), 3.54-3.43 (m, 2H), 3.39 (td, J = 6.8, 13.9 Hz, 1H), 3.26-3.15 (m, 2H), 1.41 (d, J = 7.0 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 404.2 [M+H]+.
(実施例173)
【0998】
I−222a、I−222bおよびI−222cの合成
【化819】
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【0999】
合成スキーム:
【化820】
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【1000】
ステップ1: 7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−ヨード−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【化821】
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DCM(25mL)およびMeCN(25mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(600mg、2.24mmol、1当量)の溶液に、NIS(1.01g、4.48mmol、2当量)を少量ずつ添加し、混合物を20℃で24時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R=0.41)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物を飽和Na(100mL)でクエンチし、減圧下で濃縮して、DCMおよびMeCNを除去した。残留物をEtOAc(100mL×3)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜4/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.41)により精製して、7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−ヨード−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(1.03g、2.75mmol、収率61.4%、純度100.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.12 (s, 1H), 8.64 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.34-8.26 (m, 2H), 7.53-7.45 (m, 1H); ES-LCMS m/z 374.9 [M+H]+.
【1001】
ステップ2: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−ヨード−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン
【化822】
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i−PrOH(50mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−ヨード−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(650mg、1.74mmol、1当量)、2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(333.66mg、2.08mmol、1.2当量)およびDIEA(672.89mg、5.21mmol、906.86μL、3当量)の混合物を、60℃で12時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=2/1、R=0.30)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物を20℃に冷却し、濾過した。固体をi−PrOH(5mL)で洗浄し、減圧下で乾燥させて、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−ヨード−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(620mg、1.24mmol、収率71.3%、純度99.3%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.78 (s, 1H), 8.52 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.10-7.90 (m, 3H), 7.68 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.39-7.32 (m, 1H), 7.24-7.18 (m, 2H), 7.06 (s, 1H), 6.57 (br s, 1H), 6.12 (s, 1H), 3.86 (q, J = 6.4 Hz, 2H), 3.27 (t, J = 6.4 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 499.1 [M+H]+.
【1002】
ステップ3: tert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−ヨード−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート
【化823】
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1,4−ジオキサン(60mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−ヨード−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(900mg、1.81mmol、1当量)、BocO(1.58g、7.22mmol、1.66mL、4当量)およびDMAP(1.10g、9.03mmol、5当量)の混合物を、120℃で12時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R=0.60)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜5/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.60)により精製して、tert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−ヨード−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(1g、1.41mmol、収率78.2%、純度98.7%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.73 (s, 1H), 8.55 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.98 (br s, 1H), 7.90 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.42 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.25-7.23 (m, 2H), 7.19-7.12 (m, 1H), 6.55 (s, 1H), 4.24-4.18 (m, 2H), 3.15-3.06 (m, 2H), 1.59 (s, 9H), 1.39 (s, 9H); ES-LCMS m/z 699.2 [M+H]+.
【1003】
ステップ4: tert−ブチル3−[2−[[3−アセチル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート
【化824】
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トルエン(6mL)中のtert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−ヨード−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(200mg、282.60μmol、1当量)、トリブチル(1−エトキシビニル)スタンナン(880mg、2.44mmol、822.43μL、8.62当量)およびPd(dppf)Cl(206.78mg、282.60μmol、1当量)の混合物を、Nで2分間バブリングし、密封した。反応混合物にマイクロ波(1bar)下、100℃で2時間照射を行った。反応を平行して5回行った。KF(100mL、2M)を、合わせた混合物に添加した。混合物を25℃で1時間撹拌し、EtOAc(100mL×3)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜4/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.40)により精製して、tert−ブチル3−[2−[[3−アセチル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(450mg、732.11μmol、収率51.8%、純度100.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.79 (s, 1H), 8.66 (s, 1H), 8.61 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.97 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.80 (td, J = 2.4, 9.2 Hz, 1H), 7.42 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.26-7.20 (m, 2H), 7.17-7.11 (m, 1H), 6.65 (s, 1H), 4.30 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.18-3.12 (m, 2H), 2.84 (s, 3H), 1.59 (s, 9H), 1.43 (s, 9H); ES-LCMS m/z 615.3 [M+H]+.
【1004】
ステップ5: 1−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]エタノン
【化825】
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MeOH(50mL)中のtert−ブチル3−[2−[[3−アセチル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(450mg、732.11μmol、1当量)の混合物に、HCl/HO(6M、150mL、1229.33当量)を20℃で添加した。混合物を35℃で3時間撹拌した。混合物を、pH=8になるまでNaOH水溶液(15%)で塩基性化し、減圧下で濃縮して、MeOHを除去した。残留物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、1−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]エタノン(300mg、723.88μmol、収率98.9%、純度100.0%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.77 (br s, 1H), 9.11 (s, 1H), 8.67 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.60 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.49 (s, 1H), 8.18 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.05-6.99 (m, 1H), 6.98-6.93 (m, 1H), 6.82 (s, 1H), 3.84 (q, J = 6.4 Hz, 2H), 3.09 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 2.67 (s, 3H); ES-LCMS m/z 415.1 [M+H]+.
【1005】
ステップ6: (1S)−1−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]エタノール(I−222b)および(1R)−1−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]エタノール(I−222a)
【化826】
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THF(50mL)およびEtOH(20mL)中の1−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]エタノン(250mg、603.23μmol、1当量)の溶液に、NaBH(114.11mg、3.02mmol、5当量)を20℃で少量ずつ添加した。混合物を20℃で3時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)でクエンチし、減圧下、30℃で濃縮して、EtOHおよびTHFを除去した。残留物をEtOAc(80mL×3)で抽出し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをキラルSFC(カラム:DAICEL CHIRALPAK AD−H(250mm×30mm、5um);移動相:[0.1%NH・HO/EtOH];B%:40%〜40%)により分離した。ピーク1を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:40%〜70%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、エナンチオマー(32.78mg、76.81μmol、収率12.7%、純度97.6%)を白色固体として得た(SFC:Rt=6.825、ee=98.8%;旋光度:[a]22.3=−9.540(MeOH中10.04mg/10mL))。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.78 (s, 1H), 8.51 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.07 (br s, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.87-7.80 (m, 1H), 7.68 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.40-7.32 (m, 1H), 7.26-7.18 (m, 2H), 7.06 (s, 1H), 6.56 (br s, 1H), 6.08 (s, 1H), 5.34 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 3.89-3.83 (m, 2H), 3.29-3.24 (m, 3H), 1.70 (d, J = 6.4 Hz, 3H); ES-LCMS m/z 417.2 [M+H]+.ピーク2を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:40%〜70%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、残留物を得、これをキラルSFC(カラム:DAICEL CHIRALPAK AD−H(250mm×30mm、5um);移動相:[0.1%NH・HO/EtOH];B%:40%〜40%)により再度分離した。所望の画分を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:42%〜72%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、他方のエナンチオマー(30.13mg、72.35μmol、収率12.0%、純度100.0%)を白色固体として得た(SFC:Rt=7.042、ee=99.0%;旋光度:[a]22.2=1.916(MeOH中6.44mg/10mL))。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.77 (s, 1H), 8.51 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.11 (br s, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.83 (td, J = 2.0, 9.6 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.27-7.18 (m, 2H), 7.06 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.58 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 6.07 (s, 1H), 5.42-5.26 (m, 1H), 3.85 (q, J = 6.4 Hz, 2H), 3.34-3.22 (m, 3H), 1.70 (d, J = 6.4 Hz, 3H); ES-LCMS m/z 417.2 [M+H]+.
(実施例174)
【1006】
I−224の合成
【化827】
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【1007】
合成スキーム:
【化828】
[この文献は図面を表示できません]
【1008】
ステップ1: N−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ(I−224)
【化829】
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i−PrOH(10mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(60mg、228.42μmol、1当量)および2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(79.89mg、296.95μmol、1.3当量、HCl)の混合物に、DIEA(88.57mg、685.27μmol、119.36μL、3当量)を添加し、Nで3回パージした。混合物をN雰囲気下、80℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela Durashell C18 150×25 5u;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:30%〜60%、12分)により精製して、生成物を得、これを分取HPLC(カラム:Gemini 150×25 5u;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:55%〜85%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(16.79mg、40.13μmol、収率17.6%、純度100.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.80 (s, 1H), 8.50 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.00 (br s, 1H), 7.95-7.82 (m, 2H), 7.32 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.10-7.03 (m, 1H), 6.89 (dd, J = 8.2, 11.0 Hz, 1H), 6.49 (br s, 1H), 6.01 (s, 1H), 3.78 (q, J = 6.5 Hz, 2H), 3.21-3.13 (m, 2H), 2.38 (s, 3H), 2.29 (s, 3H); ES-LCMS m/z 419.2 [M+H]+.
(実施例175)
【1009】
I−225の合成
【化830】
[この文献は図面を表示できません]
【1010】
合成スキーム:
【化831】
[この文献は図面を表示できません]
【1011】
ステップ1: メチル7−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレート
【化832】
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i−PrOH(5mL)中の2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(50mg、196.77μmol、1当量、HCl)の溶液に、メチル7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレート(63.52mg、196.77μmol、1当量)およびDIEA(76.29mg、590.31μmol、102.82μL、3当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、60℃で3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、水(50mL)を添加した。混合物をEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、メチル7−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレート(90mg、173.79μmol、収率88.3%、純度89.3%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.51-8.46 (m, 2H), 8.41 (s, 1H), 7.72-7.65 (m, 1H), 7.38 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.98-6.92 (m, 1H), 6.69-6.60 (m, 1H), 5.85 (s, 1H), 3.88 (s, 3H), 3.83 (br s, 2H), 3.16-3.07 (m, 2H), 2.08 (s, 3H); ES-LCMS m/z 463.2 [M+H]+.
【1012】
ステップ2: 7−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸
【化833】
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MeOH(5mL)中のメチル7−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレート(90mg、173.79μmol、1当量)の溶液に、NaOH(2M、4.96mL、57.09当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、50℃で4時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残留物を水(50mL)に溶解し、1N HCl溶液によりpHを3に調整し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、7−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(80mg、160.56μmol、収率92.4%、純度90.0%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.48 (s, 2H), 8.41 (s, 1H), 7.68 (d, J = 9.8 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.95 (dt, J = 4.5, 7.9 Hz, 1H), 6.68-6.60 (m, 1H), 5.85 (s, 1H), 3.89-3.83 (m, 2H), 3.15-3.08 (m, 2H), 2.08 (s, 3H); ES-LCMS m/z 449.2 [M+H]+.
【1013】
ステップ3: [7−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]−モルホリノ−メタノン(I−225)
【化834】
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DCM(10mL)中の7−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(80mg、160.56μmol、1当量)の溶液に、モルホリン(20.98mg、240.84μmol、21.19μL、1.5当量)、HATU(91.58mg、240.84μmol、1.5当量)およびTEA(32.49mg、321.12μmol、44.70μL、2当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、20℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、水(30mL)を添加した。混合物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:33%〜63%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、[7−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]−モルホリノ−メタノン(29.09mg、56.21μmol、収率35.0%、純度100%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.78 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.60 (s, 1H), 8.38 (s, 1H), 7.79-7.70 (m, 1H), 7.34 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.87 (dt, J = 4.7, 7.8 Hz, 1H), 6.60 (dd, J = 7.7, 11.4 Hz, 1H), 5.88 (s, 1H), 4.01-3.93 (m, 2H), 3.76 (s, 8H), 3.20-3.14 (m, 2H), 2.12 (s, 3H); ES-LCMS m/z 518.3 [M+H]+.
(実施例176)
【1014】
I−226の合成
【化835】
[この文献は図面を表示できません]
【1015】
合成スキーム:
【化836】
[この文献は図面を表示できません]
【1016】
ステップ1: tert−ブチル3−[2−[[3−ブロモ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート
【化837】
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1,4−ジオキサン(30mL)中の3−ブロモ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(750mg、1.63mmol、1当量)の溶液に、DMAP(596.31mg、4.88mmol、3当量)および(Boc)O(887.73mg、4.07mmol、934.45μL、2.5当量)を添加した。混合物を110℃で5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.75)により精製して、tert−ブチル3−[2−[[3−ブロモ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(950mg、1.46mmol、収率89.6%、純度100.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.73 (s, 1H), 8.57 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.16 (s, 1H), 8.00 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.91 (td, J = 2.1, 9.3 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.27-7.21 (m, 2H), 7.21-7.14 (m, 1H), 6.57 (s, 1H), 4.24 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.12 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 1.62 (s, 9H), 1.42 (s, 9H); ES-LCMS m/z 651.2, 652.2 [M+H]+.
【1017】
ステップ2: tert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−テトラヒドロフラン−2−イル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート
【化838】
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4−tert−ブチル−2−(4−tert−ブチル−2−ピリジル)ピリジン(24.72mg、92.09μmol、0.1当量)およびジクロロニッケル;1,2−ジメトキシエタン(20.23mg、92.09μmol、0.1当量)を、THF(4mL)中に添加した。混合物を、緑色溶液が得られるまで、N雰囲気下、50℃で撹拌した。[Ir{dFCFppy}(bpy)]PF(51.66mg、46.05μmol、0.05当量)、KHPO(320.81mg、1.84mmol、2当量)、およびTHF(20mL)中のtert−ブチル3−[2−[[3−ブロモ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(600mg、920.92μmol、1当量)の溶液を、N雰囲気下で上記混合物中に添加した。得られた混合物を撹拌し、これに、標準的な72W LEDストリップライト電球を用いて25℃で12時間照射を行った。反応混合物を濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.45)により精製して、tert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−テトラヒドロフラン−2−イル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(190mg、274.04μmol、収率29.8%、純度92.7%)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.83-8.76 (m, 1H), 8.55 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.90-7.79 (m, 1H), 7.47 (t, J = 6.9 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.19 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 6.59 (s, 1H), 5.38-5.29 (m, 1H), 4.21-4.15 (m, 2H), 4.10 (m, 1H), 4.01-3.92 (m, 1H), 3.11 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 2.45-2.35 (m, 1H), 2.33-2.24 (m, 1H), 2.23-2.16 (m, 1H), 2.15-2.07 (m, 1H), 1.60 (s, 9H), 1.46-1.39 (m, 9H); ES-LCMS m/z 643.3 [M+H]+.
【1018】
ステップ3: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−テトラヒドロフラン−2−イル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−226)
【化839】
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DCM(8mL)中のtert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−テトラヒドロフラン−2−イル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(70mg、100.96μmol、1当量)の撹拌溶液に、ZnBr(2.27g、10.10mmol、100当量)を添加した。反応混合物を25℃で15時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=1/1、R=0.35)は、1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。MeOH(30mL)を反応混合物中に添加し、水(50mL)で希釈し、飽和NaHCO溶液でpHを8〜9に調整し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜2/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.35)により精製して、残留物を得、これを分取HPLC(塩基性条件;カラム:Gemini 150×25 5u;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:55%〜75%、8分)により再精製した。所望の画分を凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−テトラヒドロフラン−2−イル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(5.91mg、12.85μmol、収率12.7%、純度96.2%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.80 (s, 1H), 8.50 (s, 1H), 8.03 (s, 2H), 7.85 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.26-7.18 (m, 2H), 7.05 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.54 (s, 1H), 6.07 (s, 1H), 5.29 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 4.12 (q, J = 7.3 Hz, 1H), 3.99-3.90 (m, 1H), 3.85 (q, J = 6.3 Hz, 2H), 3.25 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 2.39-2.28 (m, 2H), 2.24-2.15 (m, 1H), 2.14-2.04 (m, 1H); ES-LCMS m/z 443.2 [M+H]+.
(実施例177)
【1019】
I−227の合成
【化840】
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【1020】
合成スキーム:
【化841】
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【1021】
ステップ1: 1,3−ベンゾジオキソール−4−イル(トリメチル)スタンナン
【化842】
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1,4−ジオキサン(5mL)中の4−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール(100mg、403.20μmol、1当量)の溶液に、トリメチル(トリメチルスタンニル)スタンナン(132.10mg、403.20μmol、83.61μL、1当量)および4−ジフェニルホスファニルブチル(ジフェニル)ホスファン(17.20mg、40.32μmol、0.1当量)を添加し、Nで15分間パージした。Pd(OAc)(9.05mg、40.32μmol、0.1当量)を添加し、混合物を110℃で3時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=10/1、R=0.44)は、より極性の低い1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.44)上で精製して、生成物である1,3−ベンゾジオキソール−4−イル(トリメチル)スタンナン(80mg、252.70μmol、収率62.7%、純度90.0%)を無色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 6.88-6.76 (m, 3H), 5.91 (s, 2H), 0.42-0.26 (s, 9H).
【1022】
ステップ2: tert−ブチル3−[2−[[5−(1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート
【化843】
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DMF(5mL)中の1,3−ベンゾジオキソール−4−イル(トリメチル)スタンナン(50mg、157.94μmol、1当量)およびtert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−(5−クロロ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(75.06mg、134.25μmol、0.85当量)の溶液を、Nで25分間パージした。Pd(dppf)Cl(10.98mg、15.00μmol、0.095当量)およびCuI(2.86mg、15.00μmol、0.095当量)を添加し、混合物をマイクロ波下、110℃で2時間撹拌した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取TLC(TLC:PE/EtOAc=10/1、R=0.46)により精製して、生成物であるtert−ブチル3−[2−[[5−(1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(80mg、106.42μmol、収率67.4%、純度85.1%)を黄色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.03 (s, 2H), 7.99 (s, 1H), 7.87 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.39 (br s, 2H), 7.23-7.14 (m, 1H), 7.03-6.96 (m, 1H), 6.95-6.90 (m, 1H), 6.09-6.04 (m, 2H), 4.19 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 3.46-3.37 (m, 1H), 3.06 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 1.63 (s, 9H), 1.45 (d, J = 6.4 Hz, 6H), 1.36 (s, 9H); ES-LCMS m/z 640.4 [M+H]+.
【1023】
ステップ3: 5−(1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−227)
【化844】
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HCl/MeOH(4M、5mL、187.94当量)中のtert−ブチル3−[2−[[5−(1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(80mg、106.42μmol、1当量)の溶液を、25℃で12時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全には消費されていないことを示した。混合物を25℃でさらに12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:35%〜65%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(47.73mg、100.08μmol、収率94.0%、純度99.8%、HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.16 (s, 1H), 7.51 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.14 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.05-7.00 (m, 2H), 6.97-6.92 (m, 2H), 6.86-6.80 (m, 1H), 6.53 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.07 (s, 2H), 5.76 (s, 1H), 3.96 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 3.23-3.18 (m, 3H), 1.33 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 440.3 [M+H]+.
(実施例178)
【1024】
I−229の合成
【化845】
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【1025】
合成スキーム:
【化846】
[この文献は図面を表示できません]
【1026】
ステップ1: tert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(3−イソプロピル−5−ピリミジン−5−イル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート
【化847】
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tert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(5−クロロ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(200mg、316.66μmol、1当量)、ピリミジン−5−イルボロン酸(47.08mg、379.99μmol、1.2当量)、CsCO(309.52mg、949.98μmol、3当量)およびPd(dppf)Cl(23.17mg、31.67μmol、0.1当量)を、1,4−ジオキサン(6mL)およびHO(2mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波(2bar)下、110℃で1時間加熱した。混合物を濃縮し、次いで飽和NaHCO(10mL)を添加し、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.30)上で精製して、tert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(3−イソプロピル−5−ピリミジン−5−イル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(180mg、288.58μmol、収率91.1%、純度100.0%)を黄色ガム状物として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.39 (s, 2H), 9.22 (s, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.94 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.19 (br s, 1H), 7.14-7.02 (m, 2H), 4.79 (m, 1H), 3.48 (m, 1H), 3.43-3.36 (m, 2H), 3.18-3.08 (m, 2H), 2.36-2.28 (m, 2H), 1.63 (s, 9H), 1.45 (d, J = 7.1 Hz, 6H), 1.30 (s, 9H); ES-LCMS m/z 624.4 [M+H]+.
【1027】
ステップ2: (3R)−N−(3−イソプロピル−5−ピリミジン−5−イル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−229)
【化848】
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DCM(5mL)中のtert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(3−イソプロピル−5−ピリミジン−5−イル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(180mg、288.58μmol、1当量)の溶液に、TFA(1mL)を添加した。混合物を脱気し、Nで3回パージし、混合物をN雰囲気下、20℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:50%〜80%、9分)により精製して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:56%〜86%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−(3−イソプロピル−5−ピリミジン−5−イル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(12mg、28.33μmol、収率9.8%、純度100.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.51 (s, 2H), 9.21 (s, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.39 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.27 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.07-7.01 (m, 1H), 6.99-6.93 (m, 1H), 6.84 (s, 1H), 4.47 (m, J = 8.6 Hz, 1H), 3.37-3.34 (m, 2H), 3.14-3.03 (m, 1H), 3.00-2.88 (m, 2H), 2.41-2.33 (m, 1H), 2.28-2.19 (m, 1H), 1.42 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 424.2 [M+H]+.
(実施例179)
【1028】
I−230の合成
【化849】
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【1029】
合成スキーム:
【化850】
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【1030】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−ビニル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−230)
【化851】
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1,4−ジオキサン(3mL)およびHO(1.5mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−ヨード−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(55mg、109.71μmol、1当量)、4,4,5,5−テトラメチル−2−ビニル−1,3,2−ジオキサボロラン(50.69mg、329.14μmol、55.83μL、3当量)、CsCO(178.74mg、548.57μmol、5当量)およびPd(dppf)Cl(40.14mg、54.86μmol、0.5当量)の混合物を、Nで2分間バブリングし、密封した。反応混合物にマイクロ波(2bar)下、120℃で2時間照射を行った。反応混合物をHO(10mL)で希釈し、EtOAc(10mL×3)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取TLC(PE/EtOAc=2/1、R=0.23)により、次いで分取HPLC(カラム:Gemini 150×25 5u;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:60%〜90%、8分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−ビニル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(15.4mg、38.65μmol、収率35.2%、純度100.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.82 (s, 1H), 8.51 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.06 (s, 2H), 7.95-7.88 (m, 1H), 7.69 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.39-7.33 (m, 1H), 7.27-7.18 (m, 2H), 7.06 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.90 (dd, J = 11.2, 17.6 Hz, 1H), 6.55 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 6.11 (s, 1H), 6.07 (dd, J = 1.6, 17.6 Hz, 1H), 5.27 (dd, J = 2.0, 11.2 Hz, 1H), 3.85 (q, J = 6.4 Hz, 2H), 3.27 (t, J = 6.4 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 399.2 [M+H]+.
(実施例180)
【1031】
I−232の合成
【化852】
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【1032】
合成スキーム:
【化853】
[この文献は図面を表示できません]
【1033】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[(2R)−5−メトキシインダン−2−イル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン
【化854】
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i−PrOH(5mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、190.35μmol、1当量)、(2R)−5−メトキシインダン−2−アミン(38.01mg、190.35μmol、1当量、HCl)の混合物に、DIEA(73.80mg、571.06μmol、99.47uL、3当量)を添加した。混合物を80℃で12時間撹拌した。混合物を濃縮して、粗化合物である5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[(2R)−5−メトキシインダン−2−イル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(70mg、130.90μmol、収率68.8%、純度72.8%)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した;ES−LCMSm/z390.2[M+H]
【1034】
ステップ2: (2R)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]インダン−5−オール(I−232)
【化855】
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HBr溶液(7.45g、55.25mmol、5mL、60%、422.06当量)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[(2R)−5−メトキシインダン−2−イル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(70mg、130.90μmol、1当量)の混合物を、80℃で1時間撹拌した。混合物を濃縮して、残留物を得、分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:30%〜60%、6分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、(2R)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]インダン−5−オール(17.22mg、38.27μmol、収率29.2%、純度99.6%、2HCl、ee=98.2%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.98 (s, 1H), 8.80 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.29 (td, J = 2.4, 9.2 Hz, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.06 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.94 (s, 1H), 6.69 (s, 1H), 6.63 (dd, J = 2.4, 8.0 Hz, 1H), 5.07-4.96 (m, 1H), 3.47-3.39 (m, 2H), 3.23-3.15 (m, 2H), 2.36 (s, 3H); ES-LCMS m/z 376.1 [M+H]+.
(実施例181)
【1035】
I−234の合成
【化856】
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【1036】
合成スキーム:
【化857】
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【1037】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−[(2R)−5−メトキシインダン−2−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン
【化858】
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i−PrOH(5mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、154.79μmol、1当量)、(2R)−5−メトキシインダン−2−アミン(27.79mg、170.27μmol、1.1当量)の混合物に、DIEA(60.01mg、464.36μmol、80.88μL、3当量)を添加した。混合物を80℃で12時間撹拌した。混合物を濃縮して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−[(2R)−5−メトキシインダン−2−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンの生成物(60mg、102.65μmol、収率66.3%、純度71.4%)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。ES−LCMSm/z418.2[M+H]
【1038】
ステップ2: (2R)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]インダン−5−オール(I−234)
【化859】
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HBr溶液(5.29g、39.22mmol、3.55mL、60%、384.39当量)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−[(2R)−5−メトキシインダン−2−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(60mg、102.04μmol、1当量)の混合物を、120℃で2時間撹拌した。混合物を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:45%〜75%、9分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、(2R)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]インダン−5−オール(13.92mg、31.34μmol、収率30.7%、純度99.0%、HCl)(97.1%ee)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.98 (s, 1H), 8.80 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.32-8.29 (m, 1H), 8.21 (s, 1H), 7.05 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.92 (s, 1H), 6.62 (dd, J = 2.4, 8.4 Hz, 1H), 6.61 (m, 1H), 5.02-4.93 (m, 1H), 3.49-3.40 (m, 2H), 3.37-3.31 (m, 1H), 3.21-3.09 (m, 2H), 1.36 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 404.3 [M+H]+.
(実施例182)
【1039】
I−235の合成
【化860】
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【1040】
合成スキーム:
【化861】
[この文献は図面を表示できません]
【1041】
ステップ1: N−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−235)
【化862】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(5mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(30mg、87.92μmol、1当量)および2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(24.15mg、105.51μmol、1.2当量)の溶液に、DIEA(34.09mg、263.77μmol、45.94μL、3.0当量)を添加した。混合物を80℃で9時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:50%〜80%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(10.90mg、19.97μmol、収率22.7%、純度99.9%、2HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.86 (dd, J = 1.3, 2.5 Hz, 1H), 8.74 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.94 (td, J = 2.3, 8.7 Hz, 1H), 7.42 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.98 (dt, J = 4.8, 7.9 Hz, 1H), 6.67 (dd, J = 7.9, 11.4 Hz, 1H), 5.92 (s, 1H), 3.98-3.91 (m, 2H), 3.21-3.14 (m, 2H), 2.13-2.05 (m, 3H); ES-LCMS m/z 473.2 [M+H]+.
(実施例183)
【1042】
I−237の合成
【化863】
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【1043】
合成スキーム:
【化864】
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【1044】
ステップ1: 3−エチル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−237)
【化865】
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EtOAc(20mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−ビニル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(140mg、196.77μmol、1当量)およびPd/C(50mg、純度10%)の混合物を、H(15Psi)下、25℃で12時間撹拌した。反応混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:35%〜65%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、3−エチル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(7.13mg、15.06μmol、収率7.7%、純度100.0%、2HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.65 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.37 (s, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.53 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.50-7.46 (m, 1H), 7.14 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.99 (s, 1H), 6.96 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 6.87-6.82 (m, 1H), 5.78 (s, 1H), 3.98 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.20 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.72 (q, J = 7.6 Hz, 2H), 1.28 (t, J = 7.6 Hz, 3H); ES-LCMS m/z 401.2 [M+H]+.
(実施例184)
【1045】
I−240の合成
【化866】
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【1046】
合成スキーム:
【化867】
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【1047】
ステップ1: tert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−[3−イソプロピル−5−(2−メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート
【化868】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(6mL)および水(2mL)中のtert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−(5−クロロ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(100mg、178.86μmol、1当量)の溶液に、(2−メトキシフェニル)ボロン酸(81.53mg、536.57μmol、3当量)、KPO(113.89mg、536.57μmol、3当量)およびsphosパラダサイクル(13.61mg、17.89μmol、0.1当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、110℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、次いで水(30mL)を添加した。混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、tert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−[3−イソプロピル−5−(2−メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(200mg、164.28μmol、収率91.8%、純度51.4%)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.96 (s, 1H), 7.92-7.87 (m, 1H), 7.73 (dd, J = 1.7, 7.6 Hz, 1H), 7.65-7.60 (m, 1H), 7.47 (dd, J = 1.4, 8.7 Hz, 1H), 7.19-7.13 (m, 2H), 7.07 (s, 1H), 6.97-6.94 (m, 1H), 6.94-6.91 (m, 2H), 4.1 (m, 2H), 3.81 (s, 3H), 3.36 (s, 1H), 3.06 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 1.61-1.55 (m, 9H), 1.48-1.45 (m, 6H), 1.37-1.35 (m, 9H); ES-LCMS m/z 626.4 [M+H]+.
【1048】
ステップ2: N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−5−(2−メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−240_
【化869】
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DCM(10mL)中のtert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−[3−イソプロピル−5−(2−メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(185mg、151.96μmol、1当量)の溶液に、TFA(3.08g、27.01mmol、2mL、177.76当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、25℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:23%〜53%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−5−(2−メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(27.57mg、63.69μmol、収率41.9%、純度98.3%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.11 (s, 1H), 7.57-7.47 (m, 2H), 7.25 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.06-6.95 (m, 3H), 6.84 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 5.79 (s, 1H), 3.93 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 3.83 (s, 3H), 3.21 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 3.19-3.12 (m, 1H), 1.33 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 426.2 [M+H]+.
(実施例185)
【1049】
I−241の合成
【化870】
[この文献は図面を表示できません]
【1050】
合成スキーム:
【化871】
[この文献は図面を表示できません]
【1051】
ステップ1: tert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−(3−イソプロピル−5−ピリミジン−5−イル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート
【化872】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−(5−クロロ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(100mg、178.86μmol、1当量)、ピリミジン−5−イルボロン酸(22.16mg、178.86μmol、1当量)、Pd(dppf)Cl(13.09mg、17.89μmol、0.1当量)およびCsCO(174.82mg、536.57μmol、3当量)を、HO(2mL)および1,4−ジオキサン(6mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、110℃で1時間加熱した。混合物を濃縮し、飽和NaHCO(10mL)を添加し、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、tert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−(3−イソプロピル−5−ピリミジン−5−イル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(100mg、167.31μmol、収率93.5%、粗製)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.23-9.22 (m, 1H), 9.21-9.20 (m, 1H), 8.97 (s, 1H), 7.81 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.41 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.09-7.02 (m, 2H), 6.93 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 4.33 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 4.30 (s, 1H), 3.11 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 1.59 (s, 9H), 1.39 (s, 6H), 1.37 (s, 9H); ES-LCMS m/z 598.4 [M+H]+.
【1052】
ステップ2: N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−5−ピリミジン−5−イル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−241)
【化873】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(7.5mL)中のtert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−(3−イソプロピル−5−ピリミジン−5−イル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(100mg、167.31μmol、1当量)の溶液に、TFA(1.5mL)を添加した。混合物を脱気し、Nで3回パージし、N雰囲気下、20℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:35%〜65%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−5−ピリミジン−5−イル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(17.94mg、34.12μmol、収率20.4%、純度96.4%、3HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.31 (s, 1H), 8.68 (s, 2H), 8.18 (s, 1H), 7.50 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.03 (s, 1H), 6.99-6.92 (m, 1H), 6.83-6.77 (m, 1H), 5.83 (s, 1H), 4.04-3.97 (m, 2H), 3.25-3.16 (m, 3H), 1.35 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 398.1 [M+H]+.
(実施例186)
【1053】
I−242の合成
【化874】
[この文献は図面を表示できません]
【1054】
合成スキーム:
【化875】
[この文献は図面を表示できません]
【1055】
ステップ1: tert−ブチルN−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロ−フェニル)カルバメート
【化876】
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tert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−(5−クロロ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(100mg、178.86μmol、1当量)、(3−フルオロフェニル)ボロン酸(75.08mg、536.57μmol、3当量)、Pd(dppf)Cl(13.09mg、17.89μmol、0.1当量)、CsCO(174.82mg、536.57μmol、3当量)およびHO(2mL)を、1,4−ジオキサン(6mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、110℃で1時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをNaHCO水溶液(20mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、tert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−[5−(3−フルオロフェニル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(100mg、97.77μmol、収率54.7%、純度60.0%)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.98 (s, 1H), 7.94 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.48 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.26 (s, 1H), 7.19-7.15 (m, 1H), 6.65-6.57 (m, 1H), 4.24-4.21 (m, 2H), 3.58-3.44 (m, 1H), 3.11 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 1.56 (s, 9H), 1.50-1.45 (m, 6H), 1.37 (s, 9H); ES-LCMS m/z 614.3 [M+H]+.
【1056】
ステップ2: 5−(3−フルオロフェニル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−242)
【化877】
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HCl/MeOH(4M、3mL、153.43当量)中のtert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−[5−(3−フルオロフェニル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(80mg、78.21μmol、1当量)の溶液を、N雰囲気下、25℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:35%〜65%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(3−フルオロフェニル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(38.32mg、76.97μmol、収率98.4%、純度97.7%、2HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.16 (s, 1H), 7.55-7.46 (m, 2H), 7.31-7.36 (m, 1H), 7.20 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.10 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.06-6.92 (m, 3H), 6.85 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 5.74 (s, 1H), 4.08-3.92 (m, 2H), 3.29-3.24 (m, 1H), 3.24-3.19 (m, 2H), 1.34 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 414.2 [M+H]+.
(実施例187)
【1057】
I−245の合成
【化878】
[この文献は図面を表示できません]
【1058】
合成スキーム:
【化879】
[この文献は図面を表示できません]
【1059】
ステップ1: 3−イソプロピル−5−(3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール
【化880】
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AcOH(20mL)中のメチル3−オキソ−3−(3−ピリジル)プロパノエート(440mg、2.46mmol、1当量)および4−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−アミン(307.39mg、2.46mmol、1当量)の混合物を、120℃で0.5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、3−イソプロピル−5−(3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(600mg、1.60mmol、収率65.3%、粗製、2HOAC)を褐色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.19-9.17 (m, 1H), 8.83-8.78 (m, 1H), 8.27 (td, J = 1.9, 8.0 Hz, 1H), 7.50-7.42 (m, 2H), 7.14 (s, 1H), 2.84-2.75 (m, 1H), 1.22 (d, J = 2.0 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 255.1 [M+H]+.
【1060】
ステップ2: 7−クロロ−3−イソプロピル−5−(3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【化881】
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POCl(15mL)中の3−イソプロピル−5−(3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(600mg、1.60mmol、1当量、2HOAC)の溶液を脱気し、Nで3回パージした。混合物を110℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを、TEAでpHを7〜8に調整した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.35)上で精製して、7−クロロ−3−イソプロピル−5−(3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(100mg、322.66μmol、収率20.1%、純度88.0%)を緑色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.33 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 8.74 (dd, J = 1.5, 4.9 Hz, 1H), 8.46 (td, J = 2.0, 7.9 Hz, 1H), 8.13 (s, 1H), 7.50 (dd, J = 4.7, 8.0 Hz, 1H), 7.40 (s, 1H), 3.42 (td, J = 6.9, 13.8 Hz, 1H), 1.46 (d, J = 7.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 273.0 [M+H]+.
【1061】
ステップ3: (3R)−N−[3−イソプロピル−5−(3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−245)
【化882】
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i−PrOH(10mL)中の7−クロロ−3−イソプロピル−5−(3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(60mg、193.60μmol、1当量)、(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(36.06mg、193.60μmol、1当量)およびDIEA(75.06mg、580.79μmol、101.16μL、3当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。混合物をN雰囲気下、80℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:42%〜70%、7分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−[3−イソプロピル−5−(3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(40.65mg、76.42μmol、収率39.5%、純度100.0%、3HCl)を赤色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.52 (s, 1H), 9.17 (J = 8.2 Hz, 1H), 8.97 (J = 5.3 Hz, 1H), 8.21-8.15 (m, 2H), 7.34 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.10 (s, 1H), 7.00 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.95-6.88 (m, 1H), 4.62 (br s, 1H), 3.41 (td, J = 7.0, 13.8 Hz, 1H), 3.27 (J = 4.9 Hz, 1H), 3.13 (J = 9.7 Hz, 1H), 3.01-2.91 (m, 2H), 2.42-2.22 (m, 2H), 1.42 (dd, J = 3.1, 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 423.2 [M+H]+.
(実施例188)
【1062】
I−246の合成
【化883】
[この文献は図面を表示できません]
【1063】
合成スキーム:
【化884】
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【1064】
ステップ1: 3−イソプロピル−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオン
【化885】
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Na(367.33mg、15.98mmol、2当量)をEtOH(25mL)中に添加し、混合物を24℃で2時間撹拌した。4−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−アミン(1g、7.99mmol、1当量)およびジエチルプロパンジオエート(1.41g、8.79mmol、1.33mL、1.1当量)を上記反応混合物中に添加し、80℃で5時間撹拌した。溶液を室温に冷却し、濾過した。得られた固体をEtOHで洗浄し、水(20mL)に溶解した。次いで、溶液を氷浴中、濃塩酸でpH=1〜2に酸性化した。沈殿物を濾過し、水で洗浄し、減圧下で乾燥させて、3−イソプロピル−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオン(300mg、1.55mmol、収率19.4%、純度100.0%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.80-7.73 (m, 2H), 3.02 (td, J = 6.7, 13.7 Hz, 1H), 1.28 (d, J = 7.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 194.2 [M+H]+.
【1065】
ステップ2: 5,7−ジクロロ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【化886】
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3−イソプロピル−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオン(285mg、1.48mmol、1当量)をPOCl(20mL)中に添加した。反応混合物を110℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜5/1、TLC:PE/EtOAc=10/1、R=0.30)により精製して、5,7−ジクロロ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(300mg、1.30mmol、収率88.4%、純度100.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.10 (s, 1H), 6.94-6.90 (m, 1H), 3.37-3.26 (m, 1H), 1.37 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 230.1, 232.1 [M+H]+.
【1066】
ステップ3: 5−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン
【化887】
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i−PrOH(6mL)中の5,7−ジクロロ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(200mg、869.21μmol、1当量)の溶液に、DIEA(337.02mg、2.61mmol、454.20μL、3当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(167.11mg、1.04mmol、1.2当量)を添加した。混合物を90℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.60)により精製して、5−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(240mg、672.83μmol、収率77.4%、純度99.2%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.11 (s, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.62 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.41 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.27-7.22 (m, 1H), 7.20-7.13 (m, 1H), 7.11 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.45 (s, 1H), 5.88 (s, 1H), 3.71 (q, J = 6.6 Hz, 2H), 3.33-3.18 (m, 3H), 1.33 (d, J = 7.0 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 354.1, 355.1 [M+H]+.
【1067】
ステップ4: tert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−(5−クロロ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート
【化888】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(6mL)中の5−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(120mg、336.42μmol、1当量)の溶液に、DMAP(123.30mg、1.01mmol、3当量)および(Boc)O(183.56mg、841.04μmol、193.22μL、2.5当量)を添加した。混合物を110℃で5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.75)により精製して、tert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−(5−クロロ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(150mg、262.33μmol、収率77.9%、純度96.9%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.09 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.43 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.32-7.27 (m, 1H), 7.20-7.13 (m, 1H), 6.39 (s, 1H), 4.21-4.15 (m, 2H), 3.28 (td, J = 7.0, 13.9 Hz, 1H), 3.06 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 1.67 (s, 9H), 1.41 (s, 9H), 1.36 (d, J = 7.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 554.3, 556.3 [M+H]+.
【1068】
ステップ5: 5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−246)
【化889】
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1,4−ジオキサン(6mL)および水(2mL)中のtert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−(5−クロロ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(100mg、174.88μmol、1当量)の溶液に、KPO(111.37mg、524.65μmol、3当量)、sphosパラダサイクル(13.30mg、17.49μmol、0.1当量)および1,3−ベンゾジオキソール−5−イルボロン酸(87.06mg、524.65μmol、3当量)を添加した。混合物を脱気し、Nで3回パージし、マイクロ波下、110℃で1時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、セライトのパッドに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをDCM(1mL)に溶解し、HCl/EtOAc(1mL、4M)を添加した。反応混合物を25℃で14時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、10%NaOH水溶液によりpH=2に調整した。混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:30%〜60%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(22.10mg、43.13μmol、収率25.1%、純度100.0%、2HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.09 (s, 1H), 7.56 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.08-7.02 (m, 2H), 6.92-6.86 (m, 2H), 6.80 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 6.73 (dd, J = 1.9, 8.3 Hz, 1H), 6.08 (s, 2H), 5.70 (s, 1H), 3.99-3.93 (m, 2H), 3.28-3.18 (m, 3H), 1.33 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 440.2 [M+H]+.
(実施例189)
【1069】
I−249a、I−249bおよびI−249cの合成
【化890】
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【1070】
合成スキーム:
【化891】
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【1071】
ステップ1: 1−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−7−エン−8−イル)ピロリジン
【化892】
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トルエン(200mL)中の1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オン(18g、115.25mmol、1当量)、TsOH(198.47mg、1.15mmol、0.01当量)の混合物に、ピロリジン(12.30g、172.88mmol、14.43mL、1.5当量)をN雰囲気下で添加した。混合物をN雰囲気下、110℃で12時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、1−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−7−エン−8−イル)ピロリジン(24g、103.21mmol、収率89.6%、純度90%)を褐色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 4.17 (t, J = 3.7 Hz, 1H), 4.11 (s, 2H), 4.07-4.05 (m, 2H), 3.12 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 2.97 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 2.59 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 2.54-2.49 (m, 1H), 2.45-2.43 (m, 1H), 2.09 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 1.94-1.90 (m, 2H), 1.87-1.73 (m, 2H).
【1072】
ステップ2: 7−フェナシル−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オン
【化893】
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トルエン(200mL)中の1−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−7−エン−8−イル)ピロリジン(24g、103.21mmol、1当量)の溶液を、N雰囲気下で加熱還流し、トルエン(60mL)中の2−ブロモ−1−フェニル−エタノン(20.54g、103.21mmol、1当量)をゆっくりと添加した。混合物をN雰囲気下、110℃で2時間撹拌した。次いで、HO(60mL)を添加し、混合物をN雰囲気下、110℃でさらに2時間撹拌した。混合物を濃縮し、水(50mL)を添加し、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(純粋なPE〜PE/EtOAc=2/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、Rf=0.4)上で精製して、7−フェナシル−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オン(13g、42.65mmol、収率41.3%、純度90%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.01-7.93 (m, 2H), 7.59-7.53 (m, 1H), 7.49-7.43 (m, 2H), 4.17-4.06 (m, 2H), 4.05-3.96 (m, 2H), 3.64-3.45 (m, 2H), 2.85-2.68 (m, 2H), 2.48-2.39 (m, 1H), 2.25-2.14 (m, 1H), 2.13-2.02 (m, 2H), 1.89-1.77 (m, 1H); ES-LCMS m/z 275.1 [M+H]+.
【1073】
ステップ3: 2’−フェニルスピロ[1,3−ジオキソラン−2,5’−1,4,6,7−テトラヒドロインドール]
【化894】
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密封管内の7−フェナシル−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オン(5g、16.40mmol、1当量)および(NHCO(5.00g、52.04mmol、5.56mL、3.17当量)の混合物を、N雰囲気下、110℃で2時間撹拌した。混合物に、水(50mL)を添加し、EtOAc(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2’−フェニルスピロ[1,3−ジオキソラン−2,5’−1,4,6,7−テトラヒドロインドール](4g、14.10mmol、収率86.0%、純度90%)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.07-7.86 (m, 1H), 7.40 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.36-7.29 (m, 2H), 7.20-7.10 (m, 1H), 6.25 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.08-3.99 (m, 4H), 2.84 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 2.80 (s, 2H), 2.02 (t, J = 6.5 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 256.1 [M+H]+.
【1074】
ステップ4: 2−フェニル−1,4,6,7−テトラヒドロインドール−5−オン
【化895】
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アセトン(30mL)中の2’−フェニルスピロ[1,3−ジオキソラン−2,5’−1,4,6,7−テトラヒドロインドール](3.9g、13.75mmol、1当量)の溶液に、HCl(1M、13.75mL、1当量)を添加し、混合物を50℃で3時間撹拌した。混合物を濃縮し、飽和NaHCO溶液でpHを7に調整し、EtOAc(80mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(純粋なPE〜PE/EtOAc=2/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.3)上で精製して、2−フェニル−1,4,6,7−テトラヒドロインドール−5−オン(0.7g、2.32mmol、収率16.9%、純度70.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.15 (s, 1H), 7.44 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.36 (t, J = 7.7 Hz, 2H), 7.23-7.17 (m, 1H), 6.29 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 3.45 (s, 2H), 3.09-3.03 (m, 2H), 2.74 (t, J = 6.8 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 212.1 [M+H]+.
【1075】
ステップ5: 2−フェニル−1,4,6,7−テトラヒドロインドール−5−オンオキシム
【化896】
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THF(15mL)中の2−フェニル−1,4,6,7−テトラヒドロインドール−5−オン(600mg、1.99mmol、1当量)の溶液に、NaOAc(244.64mg、2.98mmol、1.5当量)およびNHOH・HCl(165.78mg、2.39mmol、1.2当量)を添加した。混合物を60℃で3時間撹拌した。混合物を濾過した。濾液を濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(純粋なPE〜PE/EtOAc=1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.4)上で精製して、2−フェニル−1,4,6,7−テトラヒドロインドール−5−オンオキシム(350mg、1.24mmol、収率62.2%、純度80%)を赤色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.02 (s, 1H), 7.47-7.41 (m, 2H), 7.38-7.33 (m, 2H), 7.21-7.16 (m, 1H), 6.32 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 3.66 (s, 2H), 2.89-2.81 (m, 2H), 2.71-2.63 (m, 1H); ES-LCMS m/z 227.1 [M+H]+.
【1076】
ステップ6: 2−フェニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−5−アミン
【化897】
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MeOH(6mL)中の2−フェニル−1,4,6,7−テトラヒドロインドール−5−オンオキシム(350mg、1.24mmol、1当量)の溶液に、ラネーNi(200mg、2.33mmol、1.89当量)をN雰囲気下で添加した。混合物をH(15psi)雰囲気下、20℃で1時間撹拌した。混合物を濾過した。濾液を濃縮して、2−フェニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−5−アミン(250mg、942.11μmol、収率76.1%、純度80%)を黒褐色固体として得た。1H NMR (500 MHz, CD3OD) δ ppm 7.50-7.46 (m, 2H), 7.26 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 7.09-7.03 (m, 1H), 6.18 (s, 1H), 3.12-3.04 (m, 1H), 2.86-2.63 (m, 3H), 2.30 (dd, J = 8.9, 14.8 Hz, 1H), 2.05-1.97 (m, 1H), 1.73-1.64 (m, 1H); ES-LCMS m/z 213.2 [M+H]+.
【1077】
ステップ7: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−N−[(5R)−2−フェニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−5−イル]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(I−249b)および2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−N−[(5S)−2−フェニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−5−イル]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(I−249a)
【化898】
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i−PrOH(15mL)中の2−フェニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−5−アミン(207.84mg、783.24umol、1.2当量)およびDIEA(253.07mg、1.96mmol、341.07μL、3当量)の溶液に、4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(200mg、652.70μmol、1当量)を添加した。混合物を50℃で2時間撹拌した。混合物を濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(純粋なPE〜PE/EtOAc=2/1、TLC:PE/EtOAc=2/1、R=0.5)上で精製して、残留物を得、これをSFC(カラム:DAICEL CHIRALCEL OJ−H(250mm×30mm、5μm);移動相:[0.1%NHO EtOH];B%:40%〜40%、分)により分離して、ピーク1およびピーク2を得た。ピーク1を濃縮し、分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:75%〜100%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、エナンチオマー(18.68mg、31.16μmol、収率4.8%、純度96.249%、3HCl、SFC:Rt=5.229分、ee=95.522%、[α]26.5=+24.339、(CHCl、c=0.1015g/100mL))を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.89 (s, 1H), 9.38 (s, 1H), 8.89 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.70 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.43 (td, J = 2.2, 9.8 Hz, 1H), 8.18-8.07 (m, 1H), 7.55 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.30 (t, J = 7.7 Hz, 2H), 7.14-7.03 (m, 1H), 6.27 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.77-4.60 (m, 1H), 3.26-3.15 (m, 1H), 2.93-2.71 (m, 4H), 2.17-2.00 (m, 2H), 1.36 (d, J = 7.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 468.3 [M+H]+.ピーク2を濃縮して、残留物を得、これをMeCN(20mL)、1M HCl溶液(1.2mL)およびHO(40mL)に溶解し、続いて凍結乾燥して、他方のエナンチオマー(23.41mg、40.58μmol、収率6.2%、純度100%、3HCl、SFC:Rt=6.074分、ee=100%、[α]26.5=−26.002、(CHCl、c=0.1002g/100mL))を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.90 (br s, 1H), 9.38 (s, 1H), 8.89 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.70 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.43 (d, J = 9.8 Hz, 1H), 8.23-8.04 (m, 1H), 7.55 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.30 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 7.17-7.03 (m, 1H), 6.27 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.68 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 3.27-3.13 (m, 1H), 2.92-2.66 (m, 4H), 2.19-2.00 (m, 2H), 1.36 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 468.3 [M+H]+.
(実施例190)
【1078】
I−252a、I−252bおよびI−252cの合成
【化899】
[この文献は図面を表示できません]
【1079】
合成スキーム:
【化900】
[この文献は図面を表示できません]
【1080】
ステップ1: 2−クロロ−N−(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−5−イル)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン
【化901】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(10mL)中の2,4−ジクロロピリド[3,2−d]ピリミジン(150mg、749.91μmol、1当量)、4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−5−アミン(113.48mg、749.91μmol、1当量)およびDIEA(387.68mg、3.00mmol、522.48μL、4当量)の混合物を、55℃で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=3/1〜1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.50)上で精製して、2−クロロ−N−(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−5−イル)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(120mg、397.52μmol、収率53.0%、純度99.3%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.64 (dd, J = 1.5, 4.3 Hz, 1H), 8.01 (dd, J = 1.5, 8.5 Hz, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.64 (dd, J = 4.3, 8.3 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.70 (t, J = 2.6 Hz, 1H), 6.04 (t, J = 2.6 Hz, 1H), 4.80-4.70 (m, 1H), 3.10 (dd, J = 5.3, 15.3 Hz, 1H), 2.99-2.45 (m, 3H), 2.24-2.08 (m, 2H); ES-LCMS m/z 300.1 [M+H]+.
【1081】
ステップ2: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[(5R)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−5−イル]ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(I−252b)および2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[(5S)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−5−イル]ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(I−252a)
【化902】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(3mL)およびHO(1mL)中の2−クロロ−N−(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−5−イル)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(120mg、397.52μmol、1当量)、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(168.04mg、1.19mmol、3当量)、Pd(dppf)Cl(29.09mg、39.75μmol、0.1当量)およびCsCO(518.08mg、1.59mmol、4当量)を、マイクロ波管に入れ、N雰囲気で1分間パージした。密封管をマイクロ波下、110℃で1時間加熱した。反応混合物を濃縮した。残留物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(純粋なPE〜PE/EtOAc=1/1、TLC:PE/EtOAc=2/1、R=0.40)により精製して、残留物を得、これをキラルSFC(カラム:DAICEL CHIRALCEL OJ−H(250mm×30mm、5μm);移動相:[0.1%NHO EtOH];B%:40%〜40%)により分離して、エナンチオマー(19.36mg、52.04μmol、収率13.1%、純度96.9%、SFC:Rt=4.040、ee=100%、旋光度:[α]23.9=−8.542(CHCl、c=0.075g/100mL))を赤色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.43 (s, 1H), 8.71 (dd, J = 1.5, 4.2 Hz, 1H), 8.56-8.48 (m, 2H), 8.15 (dd, J = 1.5, 8.6 Hz, 1H), 7.76-7.73 (m, 1H), 6.62 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 5.90 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.84-4.78 (m, 1H), 3.09 (dd, J = 4.9, 15.2 Hz, 1H), 2.85-2.69 (m, 3H), 2.27 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 2.14 (d, J = 6.6 Hz, 1H); ES-LCMS m/z 361.2 [M+H]+また、他方のエナンチオマー(17.54mg、47.86μmol、収率12.0%、純度98.3%)を赤色固体として得た(SFC:Rt=4.941、ee=100%、旋光度:[α]25.0=+10.973(CHCl、c=0.054g/100mL))。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.44 (s, 1H), 8.71 (dd, J = 1.2, 4.2 Hz, 1H), 8.57-8.49 (m, 2H), 8.16 (dd, J = 1.2, 8.6 Hz, 1H), 7.75 (dd, J = 4.2, 8.6 Hz, 1H), 6.64 (s, 1H), 5.92 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.86-4.81 (m, 1H), 3.11 (dd, J = 5.0, 15.0 Hz, 1H), 2.88-2.70 (m, 3H), 2.28 (d, J = 9.8 Hz, 1H), 2.19-2.11 (m, 1H); ES-LCMS m/z 361.2 [M+H]+.
(実施例191)
【1082】
I−253の合成
【化903】
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【1083】
合成スキーム:
【化904】
[この文献は図面を表示できません]
【1084】
ステップ1: (3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−(2−テトラヒドロピラン−2−イルピラゾール−3−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン
【化905】
[この文献は図面を表示できません]
(3R)−N−[8−ブロモ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(100mg、202.79μmol、1当量)、CsCO(66.07mg、202.79μmol、1当量)、Pd(dppf)Cl(148.39mg、202.79μmol、1当量)および1−テトラヒドロピラン−2−イル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール(56.41mg、202.79μmol、1当量)を、1,4−ジオキサン(6mL)およびHO(2mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、110℃で30分間加熱した。TLC(PE/EtOAc=1/1、R=0.4)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EA=1/0〜1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.4)により精製して、(3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−(2−テトラヒドロピラン−2−イルピラゾール−3−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(70mg、122.27μmol、収率60.3%、純度96.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.82 (s, 1H), 9.41-9.38 (m, 2H), 8.73 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.49-8.47 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.38 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.37-7.35 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.29-7.27 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.02-6.99 (m, 1H), 6.95-6.92 (m, 1H), 6.74 (s, 1H), 5.66-5.64 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 4.89 (d, 1H), 3.95-3.91 (m, 2H), 3.59-3.57 (m, 1H), 3.15-2.88 (m, 4H), 2.23 (br s, 2H), 1.64-1.52 (m, 3H), 1.23 (m, 1H), 0.85-0.83 (d, J = 7.8 Hz, 1H); ES-LCMS m/z 550.3 [M+H]+.
【1085】
ステップ2: (3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−(1H−ピラゾール−5−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−253)
【化906】
[この文献は図面を表示できません]
HCl/MeOH(10mL)中の(3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−(2−テトラヒドロピラン−2−イルピラゾール−3−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(70mg、122.27μmol、1当量)の溶液を、15℃で20分間撹拌した。反応混合物を、pHが7〜8になるまでNaHCO水溶液で塩基性化し、EtOAc(50mL×3)で抽出し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:53%〜83%、8分)により精製して、(3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−(1H−ピラゾール−5−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(19.45mg、33.83μmol、収率27.7%、純度100.0%、3HCl、[α]26.4=+13.329(MeOH、c=0.098g/100mL))を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.82 (s, 1H), 9.51 (s, 1H), 9.29-9.27 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.75 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.68 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 8.64 (s, 1H), 7.84-7.83 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.37-7.35 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.29-7.27 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.04-7.00 (m, 2H), 6.95-6.93 (m, 1H), 4.89-4.87 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 3.17-3.12 (m, J = 5.5, 14.8 Hz, 1H), 3.04-2.88 (m, 3H), 2.24-2.23 (d, J = 3.7 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 466.2 [M+H]+.
(実施例192)
【1086】
I−254の合成
【化907】
[この文献は図面を表示できません]
【1087】
合成スキーム:
【化908】
[この文献は図面を表示できません]
【1088】
ステップ1: tert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(8−イソプロピル−2−モルホリノ−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート
【化909】
[この文献は図面を表示できません]
t−BuOH(4mL)中のtert−ブチル−(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(8−イソプロピル−2−メチルスルフィニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(100mg、156.06μmol、1当量)およびモルホリン(40.79mg、468.17μmol、41.20μL、3当量)を、マイクロ波管に入れ、Nで1分間パージした。密封管をマイクロ波下、120℃で2時間加熱した。反応混合物を濃縮して、tert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(8−イソプロピル−2−モルホリノ−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(100mg、142.46μmol、収率91.3%、純度90%)を黄色油状物として得、これを精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.10 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.35 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.22 (dd, J = 6.7, 13.9 Hz, 2H), 4.74 (s, 1H), 3.79-3.74 (m, 8H), 3.23 (d, J = 10.8 Hz, 2H), 3.15-3.07 (m, 3H), 2.26 (d, J = 4.3 Hz, 2H), 1.65 (s, 9H), 1.36 (s, 9H), 1.33 (d, J = 7.0 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 632.3 [M+H]+.
【1089】
ステップ2: (3R)−N−(8−イソプロピル−2−モルホリノ−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−254)
【化910】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(4mL)中のtert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(8−イソプロピル−2−モルホリノ−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(100mg、142.46μmol、1当量)の溶液に、TFA(1.54g、13.51mmol、1mL、94.81当量)を添加した。反応混合物を20℃で0.5時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残留物を分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:50%〜80%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−(8−イソプロピル−2−モルホリノ−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(28.19mg、59.32μmol、収率41.6%、純度98.5%、HCl、[α]24.7=+84.327、MeOH、c=0.074g/100mL)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.95 (s, 1H), 7.37 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.08-7.02 (m, 1H), 7.00-6.94 (m, 1H), 4.72-4.63 (m, 1H), 3.93-3.87 (m, 4H), 3.83-3.78 (m, 4H), 3.27-3.19 (m, 2H), 3.03-2.86 (m, 3H), 2.35-2.18 (m, 2H), 1.32 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 432.3 [M+H]+.
(実施例193)
【1090】
I−255の合成
【化911】
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【1091】
合成スキーム:
【化912】
[この文献は図面を表示できません]
【1092】
ステップ1: (3R)−N−[8−イソプロピル−2−(3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−255)
【化913】
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1,4−ジオキサン(3mL)中の(3R)−N−(8−イソプロピル−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(100mg、242.03μmol、1当量)、3−ピリジルボロン酸(89.25mg、726.08μmol、3当量)、Pd(PPh(27.97mg、24.20μmol、0.1当量)およびチオフェン−2−カルボニルオキシ銅(138.46mg、726.08μmol、3当量)を、マイクロ波管に入れ、Nで1分間パージした。密封管をマイクロ波下、120℃で2時間加熱した。反応混合物を濾過し、濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Xtimate C18 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:35%〜65%、8分)により2回精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−[8−イソプロピル−2−(3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(28.39mg、56.08μmol、収率23.2%、純度98.1%、2HCl、[α]25.1=+34.261(MeOH、c=0.071g/100mL))を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.69 (s, 1H), 9.49 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.89 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 8.16-8.10 (m, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.38 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.08-7.03 (m, 1H), 7.00-6.94 (m, 1H), 4.90-4.88 (m, 1H), 3.37-3.34 (m, 1H), 3.30 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 3.13-2.90 (m, 3H), 2.44-2.24 (m, 2H), 1.45 (d, J = 7.0 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 424.3 [M+H]+.
(実施例194)
【1093】
I−256の合成
【化914】
[この文献は図面を表示できません]
【1094】
合成スキーム:
【化915】
[この文献は図面を表示できません]
【1095】
ステップ1: エチル1−アミノイミダゾール−2−カルボキシレート
【化916】
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−10℃に冷却したDMF(80mL)中のエチル1H−イミダゾール−2−カルボキシレート(1g、7.14mmol、1当量)の溶液に、LiHMDS(1M、7.85mL、1.1当量)を添加した。混合物を−10℃で0.5時間撹拌した。混合物に、N−ジフェニルホスホリルヒドロキシルアミン(1.83g、7.85mmol、1.1当量)を添加した。混合物を15℃で11.5時間撹拌した。混合物を−10℃にて飽和NHCl水溶液(50mL)でクエンチした。混合物を濃縮し、残留物にEtOAc(100mL)を添加した。濾過後、EtOAc(50mL×3)で洗浄し、濾液を濃縮して、エチル1−アミノイミダゾール−2−カルボキシレート(3g、粗製)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.10 (s, 1H), 6.98 (s, 1H), 5.74 (s, 2H), 4.33 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 1.36-1.33 (m, 3H); ES-LCMS m/z 156.0 [M+H]+.
【1096】
ステップ2: エチル1−[ビス(エトキシカルボニル)アミノ]イミダゾール−2−カルボキシレート
【化917】
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THF(80mL)およびHO(80mL)中のエチル1−アミノイミダゾール−2−カルボキシレート(5.3g、17.08mmol、1当量)の溶液に、NaCO(12.67g、119.56mmol、7当量)およびエチルカルボノクロリデート(8.47g、78.05mmol、7.43mL、4.57当量)を添加した。混合物を15℃で2時間撹拌した。混合物に、HO(100mL)を添加し、EtOAc(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(純粋なPE〜PE/EtOAc=3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.6)上で精製して、エチル1−[ビス(エトキシカルボニル)アミノ]イミダゾール−2−カルボキシレート(2.69g、6.29mmol、収率36.8%、純度70%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.30 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 7.10 (s, 1H), 4.44-4.33 (m, 4H), 4.19-4.08 (m, 2H), 1.39 (td, J = 7.3, 16.3 Hz, 6H), 1.08 (t, J = 7.2 Hz, 3H); ES-LCMS m/z 300.1 [M+H]+.
【1097】
ステップ3: 1H−イミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−2,4−ジオン
【化918】
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i−PrOH(20mL)中のエチル1−[ビス(エトキシカルボニル)アミノ]イミダゾール−2−カルボキシレート(2.1g、4.91mmol、1当量)およびNH・HO(97.50g、778.99mmol、107.14mL、158.59当量)の溶液を、密封管内にて120℃で16時間撹拌した。混合物を濃縮した。残留物に、PE/MeOH(10/1、50mL)を添加し、室温で10分間撹拌した。濾過後、PE/MeOH(10/1、15mL)で洗浄し、濾過ケーキを真空中で乾燥させた。粗生成物(1g)をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=10/1〜1/2、TLC:DCM/MeOH=10/1、R=0.3)上で精製して、1H−イミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−2,4−ジオン(0.9g、収率96.4%、純度80.0%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.02 (br s, 1H), 7.24 (s, 1H), 7.13 (br s, 1H), 7.07 (s, 1H).
【1098】
ステップ4: 2,4−ジクロロイミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン
【化919】
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1H−イミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−2,4−ジオン(500mg、2.63mmol、1当量)、N,N−ジエチルエタンアミン、塩酸塩(723.95mg、5.26mmol、2当量)およびPOCl(87.18g、568.57mmol、52.84mL、216.21当量)の混合物を、密封管内にて120℃で24時間撹拌した。混合物を濃縮し、残留物にDCM(30mL)を添加した。混合物を氷冷水(50mL)に注ぎ入れ、DCM(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、2,4−ジクロロイミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン(400mg、1.27mmol、収率48.3%、純度60%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.09 (s, 1H), 8.02 (s, 1H); ES-LCMS m/z 189.2, 191.1 [M+H]+.
【1099】
ステップ5: (3R)−N−(2−クロロイミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン
【化920】
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CHCN(15mL)中の2,4−ジクロロイミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン(400mg、1.27mmol、1当量)、DIEA(492.34mg、3.81mmol、663.53μL、3当量)および(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(236.51mg、1.27mmol、1当量)の混合物を、70℃で6時間撹拌した。混合物を濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=5/1〜1/2、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.4)上で精製して、(3R)−N−(2−クロロイミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(220mg、636.38μmol、収率50.1%、純度98.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.83 (br s, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.48-7.36 (m, 2H), 7.30 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.18-7.12 (m, 1H), 7.11-7.04 (m, 1H), 6.84 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 4.86-4.84 (m, 1H), 3.27 (dd, J = 4.9, 15.7 Hz, 1H), 2.98-2.80 (m, 3H), 2.29-2.17 (m, 2H); ES-LCMS m/z 339.1 [M+H]+.
【1100】
ステップ6: (3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)イミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−256)
【化921】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(2mL)およびHO(0.5mL)中の(3R)−N−(2−クロロイミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(100mg、289.26μmol、1当量)、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(81.52mg、578.52μmol、2当量)、CsCO(282.74mg、867.78μmol、3当量)およびPd(dppf)Cl(21.17mg、28.93μmol、0.1当量)の混合物を、N雰囲気下、110℃で2時間撹拌した。濾過後、濾液を濃縮した。残留物を分取TLC(PE/EtOAc=1/1、R=0.3)により精製して、(3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)イミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(60.97mg、152.65μmol、収率52.8%、純度100%、[α]26.9=+9.272(MeOH、c=0.101g/100mL))を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.30 (s, 1H), 8.54 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.42 (td, J = 2.1, 9.8 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.36 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.05-6.97 (m, 1H), 6.96-6.89 (m, 1H), 4.98-4.90 (m, 1H), 3.26 (br s, 1H), 2.97 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 2.90 (dd, J = 7.2, 15.3 Hz, 1H), 2.40-2.32 (m, 1H), 2.31-2.21 (m, 1H); ES-LCMS m/z 399.9 [M+H]+.
(実施例195)
【1101】
I−257の合成
【化922】
[この文献は図面を表示できません]
【1102】
合成スキーム:
【化923】
[この文献は図面を表示できません]
【1103】
ステップ1: 2−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン
【化924】
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THF(3mL)中の2,4−ジクロロピリド[3,2−d]ピリミジン(100mg、499.94μmol、1当量)の溶液に、DIEA(193.84mg、1.50mmol、261.24μL、3当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(88.11mg、549.93μmol、1.1当量)を添加した。混合物を60℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.2)により精製して、2−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(90mg、271.57μmol、収率54.3%、純度97.7%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.61 (dd, J = 1.3, 4.3 Hz, 1H), 8.07 (s, 1H), 8.01 (dd, J = 1.3, 8.4 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.63 (dd, J = 4.3, 8.4 Hz, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.41 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.24 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.18-7.12 (m, 2H), 4.03 (q, J = 6.7 Hz, 2H), 3.22 (t, J = 6.8 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 324.1 [M+H]+.
【1104】
ステップ2: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(I−257)
【化925】
[この文献は図面を表示できません]
2−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(50mg、150.87μmol、1当量)、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(25.51mg、181.05μmol、1.2当量)、Pd(dppf)Cl(11.04mg、15.09μmol、0.1当量)およびCsCO(147.47mg、452.62μmol、3当量)を、1,4−ジオキサン(2mL)およびHO(1mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、110℃で0.5時間加熱した。反応混合物を水(5mL)で希釈し、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Xtimate C18 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:45%〜75%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(24.02mg、51.42μmol、収率34.1%、純度97.9%、2HCl)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.03 (s, 1H), 9.01 (dd, J = 1.3, 4.3 Hz, 1H), 8.82 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.20 (dd, J = 1.5, 8.6 Hz, 1H), 8.10-8.05 (m, 1H), 8.01 (dd, J = 4.3, 8.7 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.14 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.05 (s, 1H), 6.92 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.85-6.71 (m, 1H), 4.26 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 3.26 (t, J = 6.6 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 385.2 [M+H]+.
(実施例196)
【1105】
I−258の合成
【化926】
[この文献は図面を表示できません]
【1106】
合成スキーム:
【化927】
[この文献は図面を表示できません]
【1107】
ステップ1: (3R)−N−[2−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン
【化928】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(15mL)中の(3R)−N−(8−イソプロピル−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(300mg、703.15μmol、1当量)および2−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(443.15mg、2.11mmol、3当量)の撹拌溶液を脱気し、Nでパージし、次いでチオフェン−2−カルボニルオキシ銅(268.17mg、1.41mmol、2当量)およびPd(dba)(64.39mg、70.31μmol、0.1当量)を添加した。反応混合物をN雰囲気下、130℃で12時間撹拌した。反応混合物をセライトのパッドに通して濾過した。濾液を濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.55)により精製して、(3R)−N−[2−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(60mg、127.97μmol、収率18.2%、純度91.4%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.87 (s, 1H), 7.37 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.29-7.20 (m, 2H), 7.03 (t, J = 7.1 Hz, 1H), 6.98-6.92 (m, 1H), 4.73 (s, 1H), 4.34 (d, J = 2.7 Hz, 2H), 3.89 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 3.29-3.15 (m, 2H), 3.00-2.91 (m, 2H), 2.86 (dd, J = 8.9, 15.0 Hz, 1H), 2.69 (d, J = 1.7 Hz, 2H), 2.32 (s, 1H), 2.26-2.17 (m, 1H), 1.35 (d, J = 7.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 429.3 [M+H]+.
【1108】
ステップ2: (3R)−N−(8−イソプロピル−2−テトラヒドロピラン−4−イル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−258)
【化929】
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MeOH(20mL)中の(3R)−N−[2−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(55mg、117.31μmol、1当量)の撹拌溶液に、Pd/C(0.1g、10重量%)を添加した。反応混合物をH雰囲気(15psi)下、20℃で5時間撹拌した。反応混合物をセライトのパッドに通して濾過した。濾液を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:55%〜85%、8分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、(3R)−N−(8−イソプロピル−2−テトラヒドロピラン−4−イル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(16.60mg、36.74μmol、収率31.3%、純度95.3%、[α]25.0=+9.739(MeOH、c=0.098g/100mL))を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.08 (s, 1H), 7.37 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.27 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.07-7.01 (m, 1H), 6.99-6.93 (m, 1H), 4.86-4.77 (m, 1H), 4.05 (dd, J = 2.0, 11.5 Hz, 2H), 3.61-3.50 (m, 2H), 3.28-3.17 (m, 2H), 3.10-2.88 (m, 4H), 2.39-2.20 (m, 2H), 2.11-1.98 (m, 2H), 1.96-1.87 (m, 2H), 1.35 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 431.3 [M+H]+.
(実施例197)
【1109】
I−259a、I−259bおよびI−259cの合成
【化930】
[この文献は図面を表示できません]
【1110】
合成スキーム:
【化931】
[この文献は図面を表示できません]
【1111】
ステップ1: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−メチル−N−[(5R)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−5−イル]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(I−259b)および2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−メチル−N−[(5S)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−5−イル]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(I−259a)
【化932】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(3mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−メチル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(100mg、379.28μmol、1当量)、4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−5−アミン(56.82mg、417.21μmol、1.1当量)およびDIEA(147.06mg、1.14mmol、198.19μL、3当量)の混合物を、60℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜2/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.60)により精製して、粗生成物を得、これをキラルSFC(カラム:DAICEL CHIRALPAK AD(250mm×50mm、10um);移動相:[0.1%NHO/IPA];B%:40%〜40%)により分離して、ピーク1およびピーク2を得た。ピーク1を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをMeCN(20mL)およびHO(40mL)に溶解し、凍結乾燥して、エナンチオマー(20.50mg、56.41μmol、収率14.9%、純度100.0%、SFC:R=1.488、ee=100%、[α]26.1=−32.731(CHCl、c=0.108g/100mL))をオフホワイトの固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.51 (s, 1H), 8.56 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.50-8.41 (m, 1H), 7.94-7.87 (m, 1H), 7.85 (s, 1H), 6.72 (t, J = 2.4 Hz, 1H), 6.66 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.05 (t, J = 2.4 Hz, 1H), 4.88-4.77 (m, 1H), 3.17 (dd, J = 4.8, 15.2 Hz, 1H), 2.88-2.71 (m, 3H), 2.35 (s, 3H), 2.28 (dq, J = 2.4, 6.0 Hz, 1H), 2.23-2.12 (m, 1H); ES-LCMS m/z 364.2 [M+H]+.ピーク2を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをMeCN(20mL)およびHO(40mL)に溶解し、凍結乾燥して、他方のエナンチオマー(19.32mg、53.17μmol、収率14.0%、純度100.0%、SFC:R=1.691、ee=100%、[α]26.0=+10.595(CHCl、c=0.102g/100mL))をオフホワイトの固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.51 (br s, 1H), 8.56 (br s, 1H), 8.46 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.85 (s, 1H), 6.72 (s, 1H), 6.66 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.05 (s, 1H), 4.90-4.80 (m, 1H), 3.16 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 2.87-2.73 (m, 3H), 2.35 (s, 3H), 2.30-2.22 (m, 1H), 2.20-2.10 (m, 1H); ES-LCMS m/z 364.2 [M+H]+.
(実施例198)
【1112】
I−262の合成
【化933】
[この文献は図面を表示できません]
【1113】
合成スキーム:
【化934】
[この文献は図面を表示できません]
【1114】
ステップ1: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−4−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−カルボキシレート
【化935】
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HCl/MeOH(4M、10mL)中の2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−4−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−カルボニトリル(200mg、335.51μmol、1当量)の溶液を、密封管内にて70℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを水(50mL)の添加によりクエンチし、NaHCO水溶液によりpHを9に調整し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取TLC(PE/EtOAc=1/2、TLC:PE/EtOAc=1/2、R=0.53)により精製して、メチル2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−4−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−カルボキシレート(50mg、96.84μmol、収率28.8%、純度88.6%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.57 (br s, 1H), 8.67-8.48 (m, 2H), 8.41 (s, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.55-7.42 (m, 1H), 7.36 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.19 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.15-7.10 (m, 1H), 6.96 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.99 (s, 1H), 3.98 (s, 3H), 3.39 (dd, J = 4.8, 15.3 Hz, 1H), 3.09-2.97 (m, 3H), 2.43-2.32 (m, 2H); ES-LCMS m/z 458.2 [M+H]+.
【1115】
ステップ2: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−4−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−カルボン酸
【化936】
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THF(2mL)、MeOH(2mL)およびHO(1mL)中のメチル2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−4−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−カルボキシレート(140mg、306.04μmol、1当量)の溶液に、LiOH(73.29mg、3.06mmol、10当量)を添加し、50℃で12時間撹拌した。溶液を、2N HCl水溶液によりpHを6に調整し、濃縮して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−4−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−カルボン酸(120mg、187.00μmol、収率61.1%、純度69.1%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.69 (s, 1H), 9.21 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 8.93 (s, 1H), 8.49 (s, 1H), 7.36 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.29-7.17 (m, 1H), 7.08-6.89 (m, 2H), 4.93 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 3.30-3.20 (m, 1H), 3.19-2.88 (m, 3H), 2.53-2.08 (m, 2H); ES-LCMS m/z 444.1 [M+H]+.
【1116】
ステップ3: [2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−4−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−イル]−モルホリノ−メタノン(I−262)
【化937】
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DMF(2mL)中の2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−4−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−カルボン酸(50mg、77.91μmol、1当量)、モルホリン(20.36mg、233.74μmol、20.57μL、3当量)の溶液に、HATU(35.55mg、93.50μmol、1.2当量)およびTEA(23.65mg、233.74μmol、32.53μL、3当量)を添加した。混合物を15℃で12時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:DuraShell 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:32%〜62%、7分)により精製し、続いて凍結乾燥して、[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−4−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−イル]−モルホリノ−メタノン(15.18mg、25.93μmol、収率33.2%、純度100%、2HCl、[α]24.3=+20.863(MeOH、c=0.059g/100mL))を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.52 (s, 1H), 8.90 (dd, J = 1.5, 9.0 Hz, 1H), 8.85 (s, 1H), 8.35 (s, 1H), 7.37 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.04 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 6.99-6.93 (m, 1H), 4.99-4.92 (m, 1H), 3.81 (s, 8H), 3.29 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 3.17-2.91 (m, 3H), 2.46-2.23 (m, 2H); ES-LCMS m/z 513.3 [M+H]+.
(実施例199)
【1117】
I−263a、I−263bおよびI−263cの合成
【化938】
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【1118】
合成スキーム:
【化939】
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【1119】
ステップ1: (2S)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−1,2,3,4−テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール−2−アミン(I−263a)および(2R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−1,2,3,4−テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール−2−アミン(I−263b)
【化940】
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i−PrOH(10mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(120mg、391.62μmol、1当量)および1,2,3,4−テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール−2−アミン(67.45mg、391.62μmol、1当量)の溶液に、DIEA(404.91mg、3.13mmol、545.71μL、8当量)を添加した。混合物を50℃で2時間撹拌し、濃縮して、N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−1,2,3,4−テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール−2−アミン(120mg、274.65μmol、収率70.1%、純度97.8%)を得、これをキラルSFC(カラム:DAICEL CHIRALCEL OJ−H(250mm×30mm、5μm);移動相:[0.1%NHO EtOH];B%:40%〜40%)により分離して、ピーク1およびピーク2を得た。ピーク1を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:68%〜98%、8分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、エナンチオマー(31.51mg、62.97μmol、収率16.1%、純度100.0%、2HCl、SFC:R=5.092、ee=99.41%、[α]24.5=+37.706(MeOH、c=0.093g/100mL))を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.94 (s, 1H), 9.43-9.40 (m, 2H), 8.71 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.45-8.41 (m, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.35-7.31 (m, 2H), 7.00-6.95 (m, 2H), 5.65-5.60 (m, 1H), 3.43-3.34 (m, 2H), 3.24-3.19 (m, 2H), 3.03 (dd, J = 6.6, 13.9 Hz, 1H), 1.37 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 428.2 [M+H]+.ピーク2を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:68%〜98%、8分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、他方のエナンチオマー(24.54mg、49.04μmol、収率12.5%、純度100.0%、2HCl、SFC:R=6.749、ee=99.76%、[α]24.6=−41.018(MeOH、c=0.087g/100mL))を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.93 (s, 1H), 9.43-9.40 (m, 2H), 8.71 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.45-8.41 (m, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.35-7.31 (m, 2H), 7.02-6.95 (m, J = 7.0, 15.1 Hz, 2H), 5.67-5.60 (m, 1H), 3.41-3.34 (m, 2H), 3.24-3.21 (m, J = 7.2, 14.1 Hz, 2H), 3.04-2.99 (dd, J = 6.4, 13.9 Hz, 1H), 1.37 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 428.2 [M+H]+.
(実施例200)
【1120】
I−264の合成
【化941】
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【1121】
合成スキーム:
【化942】
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【1122】
ステップ1: tert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(8−イソプロピル−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート
【化943】
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1,4−ジオキサン(30mL)中の(3R)−N−(8−イソプロピル−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(300mg、726.08μmol、1当量)の溶液に、DMAP(266.12mg、2.18mmol、3当量)およびBocO(950.78mg、4.36mmol、1.00mL、6当量)を添加した。混合物を110℃で10時間撹拌した。混合物に、BocO(950.78mg、4.36mmol、1.00mL、6当量)を添加した。混合物を110℃でさらに16時間撹拌した。混合物を濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(純粋なPE〜PE/EtOAc=3/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R=0.7)上で精製して、tert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(8−イソプロピル−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(420mg、637.71μmol、収率87.8%、純度90.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.10-8.04 (m, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.33 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.23-7.13 (m, 2H), 4.76-4.74 (m, 1H), 3.33-2.97 (m, 5H), 2.59-2.51 (m, 3H), 2.37-2.27 (m, 1H), 2.24-2.26 (m, 1H), 1.63 (s, 9H), 1.54 (s, 9H), 1.36 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 593.3 [M+H]+.
【1123】
ステップ2: tert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(8−イソプロピル−2−メチルスルフィニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート
【化944】
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MeOH(20mL)中のtert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(8−イソプロピル−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(400mg、607.34μmol、1当量)の溶液に、オキソン(373.37mg、607.34μmol、1当量)を添加した。混合物を15℃で3時間撹拌した。濾過した後、濾液にEtOAc(80mL)を添加し、飽和NaSO溶液(50mL)の添加によりクエンチした。水層をEtOAc(30mL×3)で抽出し、合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10/1〜2/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R=0.2)上で精製して、tert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(8−イソプロピル−2−メチルスルフィニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(250mg、403.70μmol、収率66.5%、純度98.3%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.16 (s, 1H), 8.07 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.24-7.14 (m, 2H), 4.85-4.83 (m, 1H), 3.40 (td, J = 6.8, 13.8 Hz, 1H), 3.34-3.01 (m, 4H), 2.94 (d, J = 2.7 Hz, 3H), 2.43 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 2.27 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 1.64 (s, 9H), 1.45-1.29 (m, 15H); ES-LCMS m/z 631.3 [M+Na]+.
【1124】
ステップ3: tert−ブチル(3R)−3−[[8−イソプロピル−2−(1−ピペリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート
【化945】
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t−BuOH(1mL)中のtert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(8−イソプロピル−2−メチルスルフィニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(100mg、161.48μmol、1当量)およびピペリジン(172.44mg、2.03mmol、0.2mL、12.54当量)の溶液に照射を行い、マイクロ波下、120℃で2時間撹拌した。混合物を濃縮して、tert−ブチル(3R)−3−[[8−イソプロピル−2−(1−ピペリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(80mg、137.44μmol、収率85.1%、純度91.0%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.11 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.35 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.27 (br s, 1H), 7.23-7.17 (m, 1H), 6.26 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 4.60-4.59 (m, 1H), 3.79 (d, J = 4.6 Hz, 4H), 3.35 (d, J = 5.1 Hz, 3H), 3.27-3.14 (m, 3H), 3.02 (td, J = 6.8, 13.8 Hz, 1H), 2.72 (dd, J = 7.7, 14.6 Hz, 1H), 2.25 (br s, 1H), 2.12 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 1.54-1.39 (m, 12H), 1.28 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 530.4 [M+H]+.
【1125】
ステップ4: (3R)−N−[8−イソプロピル−2−(1−ピペリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−264)
【化946】
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DCM(5mL)中のtert−ブチル(3R)−3−[[8−イソプロピル−2−(1−ピペリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(80mg、137.44μmol、1当量)およびTFA(1.12g、9.83mmol、728.00μL、71.54当量)の溶液を、20℃で2時間撹拌した。混合物を濃縮した。残留物を分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:50%〜80%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−[8−イソプロピル−2−(1−ピペリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(34.59mg、71.55μmol、収率52.1%、純度96.4%、HCl;旋光度:[α]22.2=+82.409、(MeOH、c=0.096g/100mL))を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.89 (s, 1H), 7.37 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.04 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.00-6.93 (m, 1H), 4.69-4.57 (m, 1H), 3.87 (br s, 4H), 3.28-3.16 (m, 2H), 2.97 (br s, 2H), 2.93-2.82 (m, 1H), 2.37-2.15 (m, 2H), 1.74 (br s, 6H), 1.31 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 430.3 [M+H]+.
(実施例201)
【1126】
I−265の合成
【化947】
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【1127】
合成スキーム:
【化948】
[この文献は図面を表示できません]
【1128】
ステップ1: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−4−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−カルボキサミド(I−265)
【化949】
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HCl/MeOH(MeOH中4M、30mL)中の2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−4−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−カルボニトリル(170mg、396.53μmol、1当量)の溶液を、80℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを飽和NaHCO水溶液(50mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜0/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.11)により精製して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−4−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−カルボキサミド(60mg、135.61μmol、収率34.2%、純度100%、[α]23.7=+21.368(MeOH、c=0.088g/100mL))を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.79 (s, 1H), 9.56-9.41 (m, 2H), 8.78-8.67 (m, 2H), 8.50 (s, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.34 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.05-6.98 (m, 1H), 6.97-6.89 (m, 1H), 4.86 (s, 1H), 3.23-2.77 (m, 4H), 2.22 (s, 2H); ES-LCMS m/z 443.1 [M+H]+.
(実施例202)
【1129】
I−267の合成
【化950】
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【1130】
合成スキーム:
【化951】
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【1131】
ステップ1: エチルN−[[4−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル]カルバモチオイル]カルバメート
【化952】
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DCM(10mL)およびDMF(10mL)中の4−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−アミン;塩酸塩(1g、4.46mmol、1当量、HCl)およびエチルN−(チオキソメチレン)カルバメート(585.47mg、4.46mmol、1当量)の溶液を、20℃で2.5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、エチルN−[[4−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル]カルバモチオイル]カルバメート(1.1g、3.90mmol、収率87.3%、粗純度)の残留物を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 11.52 (s, 1H), 11.06 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 4.21 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 1.25 (t, J = 7.0 Hz, 3H); ES-LCMS m/z 283.0 [M+H]+.
【1132】
ステップ2: 2−チオキソ−8−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オン
【化953】
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CHCN(5mL)中のエチルN−[[4−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル]カルバモチオイル]カルバメート(1.1g、3.90mmol、1当量)の溶液に、KCO(1.62g、11.69mmol、3.0当量)を添加した。混合物を60℃で3時間撹拌した。反応混合物をAcOH溶液(6mL)によりクエンチし、HO(50mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をEtOAc/PE(2mL/10mL)で希釈し、濾過し、固体を収集して、2−チオキソ−8−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オン(900mg、3.33mmol、収率85.4%、純度87.3%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 12.65 (br s, 1H), 8.16 (s, 1H); ES-LCMS m/z 237.0 [M+H]+.
【1133】
ステップ3: 2−メチルスルファニル−8−(トリフルオロメチル)−3H−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オン
【化954】
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EtOH(15mL)中の2−チオキソ−8−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オン(900mg、3.33mmol、1当量)の溶液に、HO(6mL)中のNaOH(266.12mg、6.65mmol、2当量)の溶液を添加し、次いでMeI(472.20mg、3.33mmol、207.11μL、1当量)を滴下添加した。混合物を20℃で1時間撹拌した。反応混合物を1N HCl溶液(10mL)で酸性化し、減圧下で濃縮してEtOHを除去し、固体が形成され、濾過し、固体を収集して、2−メチルスルファニル−8−(トリフルオロメチル)−3H−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オン(800mg、3.00mmol、収率90.2%、純度93.8%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 8.16 (s, 1H), 2.64 (s, 3H); ES-LCMS m/z 251.1 [M+H]+.
【1134】
ステップ4: 4−クロロ−2−メチルスルファニル−8−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン
【化955】
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POCl(34.43g、224.55mmol、20.87mL、299.47当量)中の2−メチルスルファニル−8−(トリフルオロメチル)−3H−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オン(200mg、749.80μmol、1当量)およびDIEA(290.72mg、2.25mmol、391.80μL、3.0当量)の溶液を、N雰囲気下、130℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、4−クロロ−2−メチルスルファニル−8−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(200mg、744.47μmol、収率99.3%、粗純度)を黒褐色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.29 (s, 1H), 2.66-2.64 (m, 3H).
【1135】
ステップ5: (3R)−N−[2−メチルスルファニル−8−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン
【化956】
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ACN(10mL)中の4−クロロ−2−メチルスルファニル−8−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(200mg、744.47μmol、1当量)および(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(166.39mg、893.37μmol、1.2当量)の溶液に、DIEA(962.18mg、7.44mmol、1.30mL、10当量)を添加した。混合物を60℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.32)上で精製して、(3R)−N−[2−メチルスルファニル−8−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミンの生成物(150mg、353.10μmol、収率47.4%、純度98.5%)を褐色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.99 (s, 1H), 7.84 (br s, 1H), 7.47 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.24-7.08 (m, 2H), 6.65 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 4.82 (m, 1H), 3.31 (dd, J = 5.4, 15.4 Hz, 1H), 3.03-2.84 (m, 3H), 2.60 (s, 3H), 2.31-2.21 (m, 2H); ES-LCMS m/z 419.1 [M+H]+.
【1136】
ステップ6: (3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−267)
【化957】
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1,4−ジオキサン(6mL)中の(3R)−N−[2−メチルスルファニル−8−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(100mg、235.40μmol、1当量)および(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(99.51mg、706.20μmol、3.0当量)の溶液に、Pd(PPh(27.20mg、23.54μmol、0.1当量)およびチオフェン−2−カルボニルオキシ銅(89.78mg、470.80μmol、2.0当量)を添加した。混合物をNで1分間パージし、マイクロ波下、120℃で5時間撹拌した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.38)および分取HPLC(カラム:DuraShell 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:45%〜75%、8分)上で精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミンの生成物(36.04mg、66.30μmol、収率28.2%、純度99.4%、2HCl、旋光度:([α]24.3=+51.474、(MeOH、c=0.048g/100mL))を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 9.48 (br s, 1H), 8.71 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 8.35 (s, 1H), 7.36 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.06-6.99 (m, 1H), 6.97-6.88 (m, 1H), 4.91 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 3.29 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 3.10-2.90 (m, 3H), 2.45-2.35 (m, 1H), 2.33-2.21 (m, 1H); ES-LCMS m/z 468.2 [M+H]+.
(実施例203)
【1137】
I−270の合成
【化958】
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【1138】
合成スキーム:
【化959】
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【1139】
ステップ1: 5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリミジン
【化960】
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1,4−ジオキサン(40mL)およびDMF(10mL)中の5−ブロモピリミジン(1g、6.29mmol、1当量)、4,4,5,5−テトラメチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(1.76g、6.93mmol、1.10当量)、Pd(dppf)Cl・CHCl(513.66mg、628.99μmol、0.1当量)、KOAc(1.85g、18.87mmol、3当量)の混合物を、N雰囲気下、100℃で2時間撹拌した。混合物を濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.23)上で精製して、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリミジン(1.5g、5.82mmol、収率92.6%、純度80%)を赤色油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.25 (s, 1H), 9.00 (br s, 2H), 1.33 (s, 12H).
【1140】
ステップ2: (3R)−N−(8−イソプロピル−2−ピリミジン−5−イル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−270)
【化961】
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1,4−ジオキサン(4mL)中の(3R)−N−(8−イソプロピル−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(150mg、351.57μmol、1当量)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリミジン(271.66mg、1.05mmol、3当量)、Pd(dba)(32.19mg、35.16μmol、0.1当量)および銅(I)チオフェン−2−カルボニルオキシ(134.08mg、703.15μmol、2当量)の混合物を、N雰囲気下、110℃で12時間撹拌した。混合物を濃縮して、粗物質を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜2/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.25)上で精製して、灰色固体を得、これをMeCN/HO/DMF(3/1/0.5、10mL)でスラリー化した。濾過後、濾過ケーキをMeCN(10mL×3)で洗浄し、真空下で乾燥させて、(3R)−N−(8−イソプロピル−2−ピリミジン−5−イル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(42.34mg、99.74μmol、収率28.4%、純度100%、[α]24.5=+83.175(DMSO、c=0.102g/100mL))を灰色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ ppm 10.75 (s, 1H), 9.57 (s, 2H), 9.26 (s, 1H), 9.01 (br s, 1H), 8.12 (s, 1H), 7.31 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.01-6.94 (m, 1H), 6.93-6.86 (m, 1H), 4.80-4.77 (m, 1H), 3.11-3.00 (m, 2H), 2.99-2.81 (m, 3H), 2.18 (m, 2H), 1.34 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 425.2 [M+H]+.
【1141】
本発明者らは、多数の本発明の実施形態を記載してきたが、本発明者らの基本的な実施例は、本発明の化合物および方法を利用する他の実施形態を提供するために改変することができると理解される。したがって、本発明の範囲は、例示によって提示されている具体的な実施形態によってではなく、添付の特許請求の範囲によって規定されるべきであることを理解されよう。
図1
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図2
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図3
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図4
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【国際調査報告】
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