【実施例】
【0199】
以下の実施例に示される通り、ある特定の例示的な実施形態では、化合物は、以下の一般手順に従って調製される。一般法は、本発明のある特定の化合物の合成を示しているが、以下の一般法、および当業者に公知の他の方法は、本明細書に記載されるすべての化合物、ならびにこれらの化合物のそれぞれのサブクラスおよび種に適用され得ることを理解されよう。
(実施例1A)
DRE−ルシフェラーゼレポーターアッセイ
【0200】
AHRは、AHRが活性化する遺伝子の上流のダイオキシン応答エレメント(DRE)に結合する。AHR活性の1つの尺度は、1つまたは複数のDREエレメントの下流の、ルシフェラーゼなどのレポーター遺伝子の活性化である。ルシフェラーゼ活性は、hisレポーターを発現する細胞におけるAHRの活性化および阻害を反映する。
【0201】
安定にまたは一過的にのいずれかでトランスフェクトしたマウスHepa1−6もしくはHepa−1c1c7、またはDRE−ルシフェラーゼレポーターを伴う他のマウス細胞株を、プレート(96ウェル、384ウェルまたは他のプレート)中の培地に播種し、CO
2インキュベーター中で37℃において一晩インキュベートした。同様に、安定にまたは一過的にのいずれかでトランスフェクトしたヒトHepG2またはDRE−ルシフェラーゼレポーターを伴う他のヒト細胞株を、プレート(96ウェル、384ウェルまたは他のプレート)中の培地に播種し、CO
2インキュベーター中で37℃において一晩インキュベートした。
【0202】
翌日、AHR活性化リガンド、例えばTCDD、キヌレニン、ITE(2−(1H−インドール−3−イルカルボニル)−4−チアゾールカルボン酸メチルエステル)、VAF347、BNF(ベータ−ナフトフラボン)、FICZ(6−ホルミルインドロ(3,2−b)カルバゾールまたは他のAHRリガンドを、AHRアンタゴニストを伴ってまたは伴わずに添加した。
【0203】
細胞を、4、15もしくは24時間、または別の時点までインキュベートし、次に、AHR活性化または阻害の読み出し情報としてルシフェラーゼ活性を決定するために溶解した。ルシフェラーゼは、市販のキット、例えばPromegaルシフェラーゼキット、またはルシフェラーゼ活性を測定するためのルシフェリン基質を提供する任意のキットもしくは試薬を用いて測定した。活性化リガンドだけを添加した場合のルシフェラーゼのレベルは、最大シグナルであり、一方、リガンドなしの場合のルシフェラーゼは、最少シグナルであった。IC
50値は、ルシフェラーゼ活性の半分を阻害する濃度として決定した。アッセイした化合物およびそれらのIC
50値は、以下の表2に示されている。
【0204】
一部の実施形態では、化合物は、5〜20μMのIC
50を有する。一部の実施形態では、化合物は、5μM以下のIC
50を有する。一部の実施形態では、化合物は、1μM以下のIC
50を有する。一部の実施形態では、化合物は、0.1μM以下のIC
50を有する。一部の実施形態では、化合物は、0.01μM以下のIC
50を有する。一部の実施形態では、化合物は、0.001μM以下のIC
50を有する。
【0205】
先のアッセイによって得られた本発明のある特定の化合物の活性は、以下の表2に記載されている。
【0206】
表2では、IC50値をA、B、CおよびDとして記録し、それによって、Aは、0.5μMより小さいIC50を表し、Bは、0.5〜1.0μMの間のIC50を表し、Cは、1.0〜1.5μMの間のIC50を表し、Dは、1.5μMより大きいIC50を表す。
【表2】
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(実施例1B)
DRE−ルシフェラーゼレポーターアッセイ(代替法)
【0207】
AHRは、AHRが活性化する遺伝子の上流のダイオキシン応答エレメント(DRE)に結合する。AHR活性の1つの尺度は、1つまたは複数のDREエレメントの下流の、ルシフェラーゼなどのレポーター遺伝子の活性化である。ルシフェラーゼ活性は、hisレポーターを発現する細胞におけるAHRの活性化および阻害を反映する。
【0208】
安定にまたは一過的にのいずれかでトランスフェクトしたマウスHepa1−6もしくはHepa−1c1c7、またはDRE−ルシフェラーゼレポーターを伴う他のマウス細胞株を、プレート(96ウェル、384ウェルまたは他のプレート)中の培地に播種し、CO
2インキュベーター中で37℃において一晩インキュベートし、または播種時に化合物およびアゴニストを添加した。同様に、安定にまたは一過的にのいずれかでトランスフェクトしたヒトHepG2またはDRE−ルシフェラーゼレポーターを伴う他のヒト細胞株を、プレート(96ウェル、384ウェルまたは他のプレート)中の培地に播種し、CO
2インキュベーター中で37℃において一晩インキュベートし、または播種時に化合物およびアゴニストを添加した。
【0209】
細胞が播種された時に、またはその後一晩インキュベートした後、AHR活性化リガンド、例えばTCDD、キヌレニン、ITE(2−(1H−インドール−3−イルカルボニル)−4−チアゾールカルボン酸メチルエステル)、VAF347、BNF(ベータ−ナフトフラボン)、FICZ(6−ホルミルインドロ(3,2−b)カルバゾールまたは他のAHRリガンドを、AHRアンタゴニストを伴ってまたは伴わずに添加した。
【0210】
細胞を、4、15または24時間、または別の時点までインキュベートし、次に、AHR活性化または阻害の読み出し情報としてルシフェラーゼ活性を決定するために溶解した。ルシフェラーゼは、市販のキット、例えばPromegaルシフェラーゼキット、またはルシフェラーゼ活性を測定するためのルシフェリン基質を提供する任意のキットもしくは試薬を用いて測定した。活性化リガンドだけを添加した場合のルシフェラーゼのレベルは、最大シグナルであり、一方、リガンドなしの場合のルシフェラーゼは、最少シグナルであった。IC
50値は、ルシフェラーゼ活性の半分を阻害する濃度として決定した。アッセイした化合物およびそれらのIC
50値は、以下の表3に示されている。
【0211】
一部の実施形態では、化合物は、5〜20μMのIC
50を有する。一部の実施形態では、化合物は、5μM以下のIC
50を有する。一部の実施形態では、化合物は、1μM以下のIC
50を有する。一部の実施形態では、化合物は、0.1μM以下のIC
50を有する。一部の実施形態では、化合物は、0.01μM以下のIC
50を有する。一部の実施形態では、化合物は、0.001μM以下のIC
50を有する。
【0212】
先のアッセイによって得られた本発明のある特定の化合物の活性は、以下の表3に記載されている。
【0213】
表3では、IC
50値をA、B、CおよびDとして記録し、それによって、Aは、0.5μMより小さいIC
50を表し、Bは、0.5〜1.0μMの間のIC
50を表し、Cは、1.0〜1.5μMの間のIC
50を表し、Dは、1.5μMより大きいIC
50を表す。
【表3-1】
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【表3-2】
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【表3-3】
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【表3-4】
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(実施例1C)
マウス薬物動態研究
【0214】
表4に記載される化合物の製剤を、強制飼養によりCD−1マウスに静脈内または経口投与した。典型的に、投与後0.167、0.5、1、2、4、6、12、および24時間目に、血液を収集し、遠心分離によって処理して血漿にし、分析するまで−80℃で保存した。
【0215】
内部標準を各試料に添加した後、アセトニトリルでタンパク質を沈殿させた。沈殿物を、Phreeリン脂質除去フィルタープレートによって濾過し、試料をLC/MS/MSによって分析した。標準曲線を、血漿において、典型的に1.0ng/mL〜3000ng/mLで調製し、試料と同じ方式で処理した。試料分析は、典型的に、分析用UPLCカラムを装着した適切なLC/MS/MS系で実施し、ACN中30〜95%の0.1%ギ酸(v/v):水中0.1%ギ酸(v/v)の勾配を用いて、化合物を分析カラムから溶出した。試験化合物および内部標準の質量分析検出を、MRMによって陽性モードで実施した。各化合物の薬物動態を、Phoenix WinNonlinソフトウェア(Pharsight、St.Louis、MO)によってノンコンパートメント解析によって分析した。結果は、以下の表4にまとめられている。
【表4-1】
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【表4-2】
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【表4-3】
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【表4-4】
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【表4-5】
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(実施例1D)
in vitroマウス肝臓S9代謝安定性アッセイ
【0216】
CD−1マウス肝臓S9を、CorningまたはXenoTech LLCまたはBioreclamationIVT,LLCまたはWuXiから購入し、調製した。細胞を、使用前に冷凍庫内で−80℃で保存した。β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADP)、グルコース6−リン酸(G6P)、酵母由来のグルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ(G6PDH)、ウリジン5’−ジホスホグルクロン(diphophoglucuronic)酸三ナトリウム塩(UDPGA)およびアデノシン3’−リン酸5’−ホスホ硫酸リチウム塩水和物(PAPS)は、Sigmaから市販されていた。
【0217】
化合物をDMSOで希釈して、10mM原液を作製した。この原液(10mM、DMSO)5μLを、DMSO45μLおよび50%メタノール/水450μLで希釈して、中間原液(100μM、45%MeOH、10%DMSO)を作製した。中間原液50μLを、100mMリン酸緩衝液450μLで希釈して、最終原液(10μM、4.5%MeOH、1%DMSO)を作製した。最終原液10uLを、肝臓S9系(最終濃度1μM、0.45%MeOH、0.1%DMSO)90uLに添加した。
【0218】
試験化合物を、37℃において1mg/mLのS9タンパク質で、NADPH再生系、UDPGA、およびPAPSの存在下で1μMの肝臓S9(複数のドナーからプールした)と共にインキュベートした。時間試料(0および60分)を取り出し、すぐに内部標準(IS)を含有する冷却アセトニトリルと混合した。試料をLC/MS/MSによって分析し、試験化合物の消失を、分析物/ISのピーク面積比(標準曲線なし)に基づいてアセスメントした。すべての試料を注入し、LC−MS/MSを使用して分析した。分析物/内部標準のピーク面積比を、以下の等式を用いて残留率(残留%)に変換した。60分における残留%=(60分におけるISに対する分析物のピーク面積比/t=0におけるISに対する分析物のピーク面積比)×100%。結果は、以下の表5にまとめられている。
【表5-1】
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【表5-2】
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(実施例1E)
in vivoマウス肝臓および脾臓Cyp1a1モジュレーション(Moldulation)アッセイ
【0219】
体重およそ18〜20gの6〜8週齢の雌C57BL/6マウスを、Shanghai Lingchang Biological Technology Co.,Ltdまたは他の有資格の販売会社から購入し、研究で使用した。動物の管理、給餌および健康状態は、動物福祉指針に従う。VAG539(30mg/kg、po)をAHRアゴニストとして使用し、試験化合物を、適切なビヒクル、典型的に0.5%メチルセルロース)で製剤化した。
【0220】
C57BL/6マウス(1群当たりn=3)を、AHRアゴニスト単独で、またはAHRアゴニストおよび試験化合物で処置した。動物を、処置の4または10時間後に屠殺し、その際に動物の肝臓および脾臓を収集し、その後qPCRによって分析した。cyp1a1の、正規化誘導倍率を、正規化倍率=2
−ΔΔCtに従ってmCYP1A1およびmGAPDHカウント(ct)を比較することによって決定した。阻害パーセントを、
【数1】
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に従って算出した。結果は、以下の表6にまとめられている。
【表6】
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(実施例1F)
I−70を用いるT細胞研究
【0221】
ヒトT細胞を、フィコール密度勾配遠心分離によってヒトドナーの血液からPBMCを単離した後、CD3陰性選択によって単離した。百万個のT細胞を、I−70の存在下または非存在下で、CD3/CD28四量体(Stemcell)25uLを用いて24時間活性化し、その後、培地を除去し、後のサイトカイン分析のために−80℃で保存した。次に、細胞をPBSで2回洗浄した後、RNAeasyミニキット(Qiagen)のための製造者の指示に従って、RNAを単離した。
【0222】
RNAを、VILO−IV RTマスターミックス(Thermofisher)を使用してcDNAに変換し、q−RT−PCRを実施して、IL−22(Hs01574154_m1)、Cyp1a1(Hs01054797_g1)およびGAPDH(Hs00266705_g1)のレベルを決定した。データを、ddCT方法を使用して分析し、それによって、各試料を、最初にGAPDHハウスキーピング遺伝子に対して正規化した後、対照処置に対して正規化する。IL22およびcyp1a1のRNA発現レベルを、
図1に示されている通り、I−70を用いる処理によって阻害する。
【0223】
サイトカインレベルは、mesoscale discovery(MSD)プラットフォーム(K15067L−2)およびMSD分析ソフトウェアを、製造者の指示に従って利用して決定した。
図2に示されている通りI−70を用いる処理によって、IL−22タンパク質レベルを低減し、炎症促進性IL−2タンパク質レベルを増大させる。
【0224】
CD3/CD28活性化T細胞は、遺伝子発現およびサイトカイン生成によって測定される通り活性化されたAHRである。AHR阻害剤による処理によって、cyp1a1およびIL22遺伝子発現、ならびにサイトカインIL−22生成が阻害される。AHR阻害は、炎症促進性サイトカインIL−2の生成も増大させる。
(実施例1G)
Balb/cマウスのマウス結腸直腸がんモデルCT26におけるI−70およびチェックポイント阻害剤である抗PD−1の有効性研究
【0225】
CT26は、ATCCから得られたマウス結腸癌細胞株である。CT26細胞を、10%FBSを補充したRPMI中で培養した。PBS100μl中5×10
5個のCT26細胞を、6〜8週齢の雌Balb/cマウスの皮下に埋め込んだ。有効性研究のための投与を、埋込みの4日後に開始し、AHRアンタゴニストを、10mg/kgで3週間、毎日(QD)経口投与した。抗PD−1(BioXcell RMP1−14)を、5つすべての用量について10mg/kgで週2回、腹腔内(IP)投与した。腫瘍を、ノギス測定によって2〜3日ごとにモニタリングし、体重を週3回測定した。
【0226】
腫瘍成長を、
図3に示されている通り、AHRアンタゴニストI−70単独によって、または抗PD−1と組み合わせて阻害する。腫瘍成長阻害は、ビヒクルと比較して、単剤としてのI−70を用いた場合にp値=0.0166で統計的に有意である。さらに、組合せ群における腫瘍成長阻害は、抗PD−1単独と比較して、p値=0.0420で有意であった。p値を、スチューデントT−試験分析によって決定した。
(実施例1H)
C57BL/6マウスのマウスメラノーマモデルB16−IDOにおけるI−70およびチェックポイント阻害剤である抗PD−1の有効性研究
【0227】
B16−IDOは、IDO1を過剰発現するように操作されたマウスメラノーマ癌腫細胞株である(Holmgaard、2015年、Cell Reports)。B16−IDO細胞を、10%FBSを補充したDMEM中で培養した。PBS50μl中2×10
5個のB16−IDO細胞を、6〜8週齢の雌C57BL/6マウスの皮下に埋め込んだ。有効性研究のための投与を、埋込みの7日後に開始し、AHRアンタゴニストI−70を、10mg/kgで2週間、毎日(QD)経口投与した。抗PD−1(BioXcell RMP1−14)を、5つすべての用量について250μg/マウスで3日ごとに、腹腔内(IP)投与した。腫瘍を、ノギス測定によって2〜3日ごとにモニタリングし、体重を週3回測定した。
【0228】
腫瘍成長を、
図4に示されている通り、AHRアンタゴニストI−70単独によって、または抗PD−1と組み合わせて阻害した。腫瘍成長阻害は、ビヒクルと比較して、単剤としてのI−70を用いた場合にp値<0.001で統計的に有意であった。さらに、組合せ群における腫瘍成長阻害は、抗PD−1単独と比較して、p値<0.03で有意であった。p値を、スチューデントT−試験分析によって決定した。
(実施例2)
AHR依存性遺伝子発現
【0229】
マウスHepa1−6もしくはHepa−1c1c7もしくは他のマウス細胞株を、プレート(6ウェル、12ウェルまたは他のプレート)中の培地に播種し、CO
2インキュベーター中で37℃において一晩インキュベートし、またはヒトHepG2もしくは他のヒト細胞株を、プレート(6ウェル、12ウェルまたは他のプレート)中の培地に播種し、CO
2インキュベーター中で37℃において一晩インキュベートする。
【0230】
翌日、AHR活性化リガンド、例えばTCDD、キヌレニン、ITE(2−(1H−インドール−3−イルカルボニル)−4−チアゾールカルボン酸メチルエステル)、VAF347、BNF(ベータ−ナフトフラボン)、ICZ(6−ホルミルインドロ(3,2−b)カルバゾールまたは他のAHRリガンドを、AHRアンタゴニストを伴ってまたは伴わずに添加した。細胞を、4、15または24時間、または別の時点までインキュベートし、次に、RNA収集のために細胞を溶解する。RNAは、RNA単離キット、例えばQiagenまたは任意の他のRNA単離方法によって収集することができる。遺伝子発現は、定量的RT−PCRによって、ハウスキーピング遺伝子、例えばGapdh、β−アクチンまたは標準化のための他の構成的に発現した遺伝子を含む特異的遺伝子のためのプローブを使用して決定する。調査されるAHR依存性遺伝子には、それに限定されるものではないが、cyp1a1、cyp1b1、AHRR、IDO1、IDO2、cox2、IL6、VEGFA、サイクリンD1、cdc2、MMP−9、c−mycが含まれる。
(実施例3)
【0231】
AHR依存性遺伝子発現は、腫瘍または肝臓などの組織試料で測定する。RNAは、RNA単離キット、例えばQiagenまたは当業者に公知の任意の他のRNA単離方法などの方法によって、組織から抽出される。RNA抽出は、細胞、例えば、腫瘍細胞、腫瘍関連T細胞、腫瘍関連骨髄系細胞またはその他の特異的集団のための全細胞または分類後の細胞から行うことができた。遺伝子発現は、定量的RT−PCRによって、ハウスキーピング遺伝子、例えばGapdh、β−アクチンまたは標準化のための他の構成的に発現した遺伝子を含む特異的遺伝子のためのプローブを使用して決定する。調査されるAHR依存性遺伝子には、それに限定されるものではないが、cyp1a1、cyp1b1、AHRR、IDO1、IDO2、cox2、IL6、VEGFA、cyclinD1、cdc2、MMP−9、c−mycが含まれる。
(実施例4)
【0232】
I−5の合成
【化51】
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【0233】
合成スキーム:
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
【0234】
ステップ1: N−(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)−2−クロロチエノ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
【化53】
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i−PrOH(15mL)中の2,4−ジクロロチエノ[2,3−d]ピリミジン(200mg、975.31umol、1当量)の溶液に、DIPEA(630.24mg、4.88mmol、849.38uL、5.0当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(203.14mg、1.27mmol、1.3当量)を添加した。混合物を50℃で3時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物をH
2O(15mL)で希釈し、DCM(15mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);12g SepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、50mL/分で20〜30%EtOAc/PE勾配の溶離液)により精製して、2−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(260mg、774.90umol、収率79.4%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.67 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.40-7.35 (m, 2H), 7.31 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.10-7.05 (m, 2H), 7.00-6.93 (m, 1H), 3.86-3.79 (m, 2H), 3.11 (t, J = 7.4 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 329.0, 331.0 [M+H]
+.
【0235】
ステップ2: N−(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)−2−(5−フルオロピリジン−3−イル)チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(I−5)
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(3mL)およびH
2O(1mL)中の2−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(100mg、298.04umol、1当量)の溶液に、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(75.59mg、536.47umol、1.8当量)、Cs
2CO
3(291.32mg、894.11umol、3.0当量)およびPd(dppf)Cl
2(32.71mg、44.71umol、0.15当量)を添加した。混合物をマイクロ波下、120℃で1時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を濾過した。濾液をH
2O(15mL)で希釈し、EtOAc(15mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Kinetex XB−C18 150mm×30mm、5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:50%〜75%、12分)により精製し、所望の画分を凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(54.40mg、109.05umol、収率36.59%、純度100%、3HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.19 (s, 1H), 8.84 (s, 1H), 8.58 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.63-7.57 (m, 2H), 7.54 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 7.19 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.02-6.90 (m, 3H), 4.08 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.19 (t, J = 6.7 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 390.0 [M+H]
+.
(実施例5)
【0236】
I−4の合成
【化55】
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【0237】
合成スキーム:
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
【0238】
ステップ1: 2,4−ジクロロ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
DMSO(20mL)中の2,4−ジクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(1g、5.32mmol、1当量)、2−ブロモプロパン(3.27g、26.59mmol、2.50mL、5.0当量)およびK
2CO
3(3.68g、26.59mmol、5当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージし、次いで混合物をN
2雰囲気下、10〜20℃で48時間撹拌した。TLC(PE/EA=3/1、R
f=0.50)は、出発物質が消費され、より極性の大きな1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物をH
2O(50mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜4/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.50)上で精製して、生成物である2,4−ジクロロ−7−イソプロピル−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(650mg、2.71mmol、収率50.99%、純度96%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.33 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 6.62 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 5.20-5.01 (m, 1H), 1.53 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 230.0, 232.0 [M+H]
+.
【0239】
ステップ2: 2−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−7−イソプロピル−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(5mL)中の2,4−ジクロロ−7−イソプロピル−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(100mg、417.22umol、1当量)、2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(100mg、620umol、1.2当量)およびDIEA(161.77mg、1.25mmol、218.02uL、3当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。次いで、混合物をN
2雰囲気下、50℃で11時間撹拌した。LC−MSは、15%の出発物質が残っていることを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.28)上で精製して、生成物である2−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−7−イソプロピル−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(120mg、315.39umol、収率75.59%、純度93%)を薄赤色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.06 (s, 1H), 7.69 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.41 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.26-7.20 (m, 1H), 7.18-7.13 (m, 1H), 7.09 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.96 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 6.23 (s, 1H), 5.22 (s, 1H), 5.03 (d, J = 6.8, 13.5 Hz, 1H), 3.99 (q, J = 6.6 Hz, 2H), 3.17 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 1.46 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 353.8, 354.9 [M+H]
+.
【0240】
ステップ3: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−7−イソプロピル−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(I−4)
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(2mL)およびH
2O(0.5mL)中の2−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−7−イソプロピル−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(80mg、210.26umol、1当量)、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(44.44mg、315.39umol、1.5当量)、Pd(dppf)Cl
2(15.38mg、21.03umol、0.1当量)およびCs
2CO
3(205.52mg、630.78umol、3当量)を、マイクロ波管に入れた。反応混合物をN
2で3分間バブリングし、次いで密封し、マイクロ波下、110℃で30分間加熱した。LC−MSは、90%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(溶離液としてMeCN/H
2O、酸性条件、機器:DC/Phenomenex Kinetex XB−C18 150mm×30mm、5μm/移動相:水(0.05%HCl)−ACN/勾配:10分間で47%〜77%のB/流速:25mL/分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−7−イソプロピル−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(51.57mg、120.95umol、収率57.52%、純度97.21%、3HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 9.41 (s, 1H), 8.72 (s, 1H), 8.50 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.64 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.40 (s, 1H), 7.35 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.23 (s, 1H), 7.07 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 7.02-6.93 (m, 1H), 6.69 (s, 1H), 5.06 (s, 1H), 3.89 (s, 1H), 3.80-3.77 (m, 2H), 3.20-3.00 (m, 2H), 1.48 (d, J = 6.6 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 414.9 [M+H]
+.
(実施例6)
【0241】
I−3の合成
【化60】
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【0242】
合成スキーム:
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
【0243】
ステップ1: N−(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)−7−ブロモ−2−クロロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(3mL)中の7−ブロモ−2,4−ジクロロ−チエノ[3,2−d]ピリミジン(100mg、352.16umol、1当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(84.63mg、528.24umol、1.5当量)の溶液に、DIEA(136.54mg、1.06mmol、184.02uL、3当量)を添加した。混合物を50℃で3時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が残っておらず、93%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=1/0〜100/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.42)上で精製して、7−ブロモ−2−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(140mg、339.94umol、収率96.53%、純度99%)を灰色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.11 (s, 1H), 7.69-7.66 (m, 2H), 7.43 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.25-7.23 (m, 1H), 7.18-7.14 (m, 1H), 7.09 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 5.25 (s, 1H), 4.01 (q, J = 6.4 Hz, 2H), 3.18 (t, J = 6.5 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 406.9, 408.9 [M+H]
+.
【0244】
ステップ2: N−(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)−2−クロロ−7−(プロパ−1−エン−2−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(5mL)およびH
2O(1mL)中の7−ブロモ−2−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(120mg、291.38umol、1当量)、2−イソプロペニル−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(39.17mg、233.10umol、0.8当量)、Pd(dppf)Cl
2(42.64mg、58.28umol、0.2当量)およびCs
2CO
3(284.81mg、874.14umol、3.0当量)を、マイクロ波管に入れた。管をN
2で3分間パージし、次いで密封し、マイクロ波下、80℃で10分間加熱した。LC−MSは、出発物質の大部分が消費され、68%の所望の化合物が検出されたことを示した。合わせた反応混合物をH
2O(20mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.45)上で精製して、生成物であるN−(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)−2−クロロ−7−(プロパ−1−エン−2−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(95mg、収率73.85%、純度98%)を薄黄色油状物として得た;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.10 (s, 1H), 7.69 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.42 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.26-7.22 (m, 1H), 7.20-7.13 (m, 1H), 7.09 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.37 (s, 1H), 5.38 (s, 1H), 5.11 (s, 1H), 4.00 (q, J = 6.4 Hz, 2H), 3.18 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 2.21 (s, 3H); ES-LCMS m/z 369.0, 371.0 [M+H]
+.
【0245】
ステップ3: N−(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)−2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−7−(プロパ−1−エン−2−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(2mL)およびH
2O(0.5mL)中の2−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−7−イソプロペニル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(95mg、252.38umol、1当量)、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(53.34mg、378.58umol、1.5当量)、Pd(dppf)Cl
2(18.47mg、25.24umol、0.1当量)およびCs
2CO
3(246.69mg、757.15umol、3当量)を、マイクロ波管に入れた。密封管をN
2で3分間パージし、次いでマイクロ波下、110℃で30分間加熱した。LC−MSは、出発物質の大部分が消費され、85%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.44)上で精製して、生成物である2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−7−イソプロペニル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(85mg、188.00umol、収率74.49%、純度95%)を油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.59 (s, 1H), 8.55 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.48 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.69 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.42 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.26-7.22 (m, 1H), 7.20-7.15 (m, 1H), 7.11 (s, 1H), 6.70 (s, 1H), 5.46 (s, 1H), 5.06 (s, 1H), 4.14 (q, J = 6.5 Hz, 2H), 3.26 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 2.30 (s, 3H); ES-LCMS m/z 430.0 [M+H]
+.
【0246】
ステップ4: N−(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)−2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−7−イソプロピルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(I−3)
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(20mL)およびTHF(2mL)中の2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−7−イソプロペニル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(50mg、110.59umol、1当量)の溶液に、Pd/C(10%、50mg)をN
2下で添加した。懸濁液を真空下で脱気し、H
2で3回パージした。混合物をH
2(15psi)下、10〜15℃で0.5時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が残っておらず、95%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を分取HPLC(溶離液としてMeCN/H
2O、酸性条件、機器:DC/Phenomenex Kinetex XB−C18 150mm×30mm、5μm/移動相:水(0.05%HCl)−ACN/勾配:10分間で62%〜92%のB/流速:25mL/分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−7−イソプロピル−チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(40.32mg、74.05umol、収率66.96%、純度99.34%、3HCl塩)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.85 (s, 1H), 9.46 (s, 1H), 8.69 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.42 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 8.19 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.64 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.07 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 6.99-6.95 (m, 1H), 3.93-3.87 (m, 2H), 3.46-3.41 (m, 1H), 3.12 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 1.37 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 432.0 [M+H]
+.
(実施例7)
【0247】
I−2の合成
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
【0248】
合成スキーム:
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
【0249】
ステップ1: 2−ホルミル−3−メチルブタンニトリル
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
THF(20mL)中のジイソプロピルアミン(2.43g、24.06mmol、3.40mL、1当量)の混合物に、n−BuLi(2.5M、10.10mL、1.05当量)をN
2下、−78℃で滴下添加した。混合物を−78℃で10分間撹拌し、次いで0℃まで加温し、1時間撹拌した。混合物を−78℃に冷却し、THF(15mL、無水)に溶解した3−メチルブタンニトリル(2g、24.06mmol、2.53mL、1当量)を滴下添加し、−78℃で10分間撹拌した。THF(15mL、無水)中のギ酸エチル(1.87g、25.26mmol、2.03mL、1.05当量)の溶液を滴下添加し、−78℃で40分間撹拌し、次いで混合物を5〜14℃に16時間加温した。TLC(PE/EA=3/1、R
f=0.34)は、1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を−78℃で1N HCl溶液(50mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/4、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.34)上で精製して、2−ホルミル−3−メチル−ブタンニトリル(2g、16.20mmol、収率67.32%、純度90%)を薄黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.57 (s, 1H), 3.43 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 2.56-2.40 (m, 1H), 1.20 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.12 (d, J = 6.8 Hz, 3H).
【0250】
ステップ2: 4−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−アミン
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
EtOH(20mL)中の2−ホルミル−3−メチル−ブタンニトリル(500mg、4.05mmol、1当量)、ヒドラジン水和物(168.67mg、5.26mmol、190.37uL、1.3当量)およびAcOH(425.50mg、7.09mmol、405.24uL、1.75当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。混合物をN
2雰囲気下、80〜90℃(還流)で16時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残留物を飽和NaHCO
3溶液(20mL)で希釈し、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物である4−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−アミン(420mg、3.02mmol、収率74.58%、純度90%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.13 (s, 1H), 2.69 (t, J = 6.9 Hz, 1H), 1.21 (d, J = 6.8 Hz, 6H).
【0251】
ステップ3: メチル3−(5−フルオロピリジン−3−イル)−3−オキソプロパノエート
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
THF(20mL)中の5−フルオロピリジン−3−カルボン酸(500mg、3.54mmol、1当量)の溶液に、CDI(689.51mg、4.25mmol、1.2当量)を添加した。混合物を5〜14℃で2時間撹拌した。(3−メトキシ−3−オキソ−プロパノイル)オキシカリウム(553.43mg、3.54mmol、1当量)およびMgCl
2(337.39mg、3.54mmol、1当量)を添加し、反応物を5〜14℃で16時間撹拌した。TLC(PE/EA=1/1、R
f=0.58)は、出発物質が消費され、より極性の大きな1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を3N HCl溶液(20mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/4、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.58)上で精製して、メチル3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−オキソ−プロパノエート(175mg、843.21umol、収率23.80%、純度95%)を白色固体として、メチル3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−オキソ−プロパノエート(175mg、843.21umol、収率23.80%、純度95%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 12.48 (s, 1H), 8.97 (s, 1H), 8.82 (s, 1H), 8.70 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.56 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 2.2, 8.6 Hz, 1H), 7.86-7.73 (m, 1H), 5.75 (s, 1H), 4.04 (s, 2H), 3.84 (s, 3H), 3.78 (s, 3H); ES-LCMS m/z 198.1 [M+H]
+.
【0252】
ステップ4: 5−(5−フルオロピリジン−3−イル)−3−イソプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
AcOH(5mL)中のメチル3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−オキソ−プロパノエート(200mg、963.67umol、1当量)の溶液に、4−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−アミン(134.03mg、963.67umol、1当量)を添加した。混合物を120℃で0.5時間撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、粗生成物である5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(300mg、639.05umol、収率66.31%、純度58%)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.79 (m, 1H), 8.63-8.67 (m, 1H), 8.09-8.06 (m, 1H), 7.87 (m, 1H), 6.06 (m, 1H), 3.26-3.25 (m, 1H), 2.75-2.70 (m, 1H), 1.30 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.15-1.09 (m, 3H); ES-LCMS m/z 567.0 [2M+Na]
+.
【0253】
ステップ5: 7−クロロ−5−(5−フルオロピリジン−3−イル)−3−イソプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
POCl
3(4.95g、32.28mmol、3mL、50.52当量)中の5−(5−フルオロピリジン−3−イル)−3−イソプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(300mg、639.05umol、1当量)の溶液を、110℃で3時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が残っておらず、67%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮し、次いでDCM(20mL×2)で希釈し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜2/5、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.64)上で精製して、生成物である7−クロロ−5−(5−フルオロピリジン−3−イル)−3−イソプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(140mg、385.25umol、収率60.28%、純度80%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.10 (s, 1H), 8.61-8.60 (m, 1H), 8.22-8.14 (m, 2H), 7.41-7.27 (m, 1H), 3.47-3.38 (m, 1H), 1.48-1.44 (m, 6H); ES-LCMS m/z 291.0, 293.0[M+H]
+.
【0254】
ステップ6: N−(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)−5−(5−フルオロピリジン−3−イル)−3−イソプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−2)
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(3mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(80mg、220.14umol、1当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(52.90mg、330.21umol、1.5当量)の溶液に、DIEA(85.36mg、660.42umol、115.03uL、3.0当量)を添加した。混合物を50℃で3時間撹拌した。LCMSは、出発物質が残っておらず、92%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を分取HPLC(溶離液としてMeCN/H
2O、酸性条件、機器:DC/Phenomenex Kinetex XB−C18 150mm×30mm、5μm/移動相:水(0.05%HCl)−ACN/勾配:10分間で47%〜57%のB/流速:25mL/分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(88.45mg、168.66umol、収率76.61%、純度99.89%、3HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.73 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.34 (s, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.55 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.07 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.94 (s, 1H), 6.86 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.72 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 5.71 (s, 1H), 3.95 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 3.17-3.12 (m, 3H), 1.26 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 415.2 [M+H]
+.
(実施例8)
【0255】
I−10の合成
【化74】
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【0256】
合成スキーム:
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
【0257】
ステップ1: tert−ブチルN−[2−(2−ニトロアニリノ)エチル]カルバメート
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(50mL)中の1−フルオロ−2−ニトロ−ベンゼン(10g、70.87mmol、7.46mL、1当量)およびtert−ブチルN−(2−アミノエチル)カルバメート(11.35g、70.87mmol、11.13mL、1当量)の溶液に、K
2CO
3(15.67g、113.39mmol、1.6当量)を添加した。混合物を70℃で18時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=5/1、R
f=0.69)は、大部分の出発物質が消費されたことを示した。混合物をH
2O(100mL)で希釈し、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜5/4、TLC:PE/EtOAc=5/1、R
f=0.69)上で精製して、tert−ブチルN−[2−(2−ニトロアニリノ)エチル]カルバメート(19g、67.54mmol、収率95.3%、純度100%)を橙色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.19 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.47-7.43 (m, 1H), 6.95 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.69-6.65 (m, 1H), 3.50-3.43 (m, 4H), 1.46 (s, 9H); ES-LCMS m/z 304.0 [M+Na]
+.
【0258】
ステップ2: tert−ブチルN−[2−(2−アミノアニリノ)エチル]カルバメート
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(50mL)中のtert−ブチルN−[2−(2−ニトロアニリノ)エチル]カルバメート(5g、17.77mmol、1当量)の溶液に、Pd/C(10%、500mg)をN
2雰囲気下で添加した。懸濁液を脱気し、H
2で3回パージした。混合物をH
2(15Psi)下、2〜9℃で18時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、粗製のtert−ブチルN−[2−(2−アミノアニリノ)エチル]カルバメート(4.4g、17.51mmol、収率98.50%、粗製)を暗赤色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 6.70-6.67 (m, 2H), 6.62 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.56 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 3.29-3.26 (m, 2H), 3.18-3.17 (m, 2H), 1.42 (s, 9H); ES-LCMS m/z 252.2 [M+H]
+.
【0259】
ステップ3: tert−ブチルN−[2−(2−オキソ−3H−ベンゾイミダゾール−1−イル)エチル]カルバメート
【化78】
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THF(20mL)中のtert−ブチルN−[2−(2−アミノアニリノ)エチル]カルバメート(2g、7.96mmol、1当量)の溶液に、CDI(1.55g、9.55mmol、1.2当量)を添加した。混合物を80℃で2時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、クエン酸溶液(水溶液、20mL×2)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜5/4、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.31)上で精製した。得られたわずかに黄色の油状物を1N HCl溶液(5mL)で希釈し、濾過し、固体を収集した。固体をイソプロピルエーテル(20mL)で摩砕し、濾過し、生成物であるtert−ブチルN−[2−(2−オキソ−3H−ベンゾイミダゾール−1−イル)エチル]カルバメート(1.63g、5.73mmol、収率72.0%、純度97.52%)を白色固体として収集した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.13-7.01 (m, 4H), 3.93 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.35-3.31 (m, 2H), 1.29, 1.17 (s, 9H); ES-LCMS m/z 300.1 [M+H]
+.
【0260】
ステップ4: 3−(2−アミノエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−オン
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(10mL)中のtert−ブチルN−[2−(2−オキソ−3H−ベンゾイミダゾール−1−イル)エチル]カルバメート(646.02mg、2.27mmol、1当量)の溶液に、HCl/1,4−ジオキサン(4M、5.00mL、8.80当量)を0℃で滴下添加した。添加後、混合物を4〜12℃で1時間撹拌した。LC−MSは、出発物質の大部分が消費されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、粗製の3−(2−アミノエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−オン(400mg、1.87mmol、収率82.4%、HCl塩)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.18-7.17 (m, 1H), 7.11-7.08 (m, 3H), 4.19-4.16 (m, 2H), 3.31-3.28 (m, 2H); ES-LCMS m/z 178.1 [M+H]
+.
【0261】
ステップ5: 3−[2−[(2−クロロ−9−イソプロピル−プリン−6−イル)アミノ]エチル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−オン
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
イソプロパノール(10mL)中の2,6−ジクロロ−9−イソプロピル−プリン(200mg、827.24umol、1当量)の溶液に、DIEA(427.65mg、3.31mmol、576.35uL、4.0当量)および3−(2−アミノエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−オン(265.13mg、1.24mmol、1.5当量、HCl)を添加した。混合物を50℃で5時間撹拌した。LC−MSは、出発物質の大部分が消費されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、イソプロパノールを除去した。残留物をH
2O(20mL)で希釈し、DCM/イソプロパノール(20mL×3、v/v=3/1)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=1/0〜10/1、TLC:DCM/MeOH=10/1、R
f=0.15)上で精製して、3−[2−[(2−クロロ−9−イソプロピル−プリン−6−イル)アミノ]エチル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−オン(280mg、730.45umol、収率88.3%、純度97%)を白色固体として得た;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.14 (s, 1H), 7.28 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.06-6.97 (m, 3H), 4.78-4.75(m, 1H), 4.22 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.97(t, J = 6.0 Hz, 2H), 1.62 (d, J = 6.4 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 372.1, 374.0 [M+H]
+.
【0262】
ステップ6: 3−[2−[[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン−6−イル]アミノ]エチル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−オン(I−10)
【化81】
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1,4−ジオキサン(2mL)およびH
2O(0.5mL)中の3−[2−[(2−クロロ−9−イソプロピル−プリン−6−イル)アミノ]エチル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−オン(100mg、260.88umol、1当量)および(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(73.52mg、521.75umol、2当量)の溶液に、Pd(dppf)Cl
2(9.54mg、13.04umol、0.05当量)およびCs
2CO
3(255.00mg、782.63umol、3当量)を添加した。混合物をN
2で3分間パージし、マイクロ波下、120℃で0.5時間撹拌した。LC−MSは、出発物質の大部分が消費され、所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をEtOAc/MeOH/THF(10mL/10mL/10mL)で希釈し、5分間撹拌し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(溶離液としてMeCN/H
2O、酸性条件、機器:DC/Phenomenex Kinetex XB−C18 150mm×30mm、5μm/移動相:水(0.05%HCl)−ACN/勾配:12分間で20%〜50%のB/流速:25mL/分)により精製し、続いて凍結乾燥して、3−[2−[[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン−6−イル]アミノ]エチル]−1H−ベンゾイミダゾール−2−オン(11.08mg、21.29umol、収率8.16%、純度97.1%、2HCl塩、10.85mgを送達した)を薄黄色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CD
3OD) δ ppm 9.51-9.27 (m, 2H), 9.15-8.90 (m, 2H), 7.23 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.92 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 6.75 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 6.63 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 5.19-4.97 (m, 1H), 4.30-4.15 (m, 4H), 1.67 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 433.1 [M+H]
+.
(実施例9)
【0263】
I−19の合成
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
【0264】
合成スキーム:
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
【0265】
ステップ1: N−(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)−7−ブロモ−2−クロロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(3mL)中の7−ブロモ−2,4−ジクロロ−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン(100mg、374.66umol、1当量)の溶液に、DIEA(242.10mg、1.87mmol、326.29uL、5.0当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(78.03mg、487.06umol、1.3当量)を添加した。混合物を50℃で1.5時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物をH
2O(15mL)で希釈し、DCM(15mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);4g SepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、55mL/分で20〜25%酢酸エチル/石油エーテル勾配の溶離液)により精製して、7−ブロモ−2−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン(140mg、354.78umol、収率94.7%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.08 (s, 1H), 7.66 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.42 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.26-7.23 (m, 1H), 7.19-7.14 (m, 1H), 7.09 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.59 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 6.40 (br s, 1H), 5.55 (m, 1H), 3.99 (q, J = 6.2 Hz, 2H), 3.17 (t, J = 6.6 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 389.9, 392.0 [M+H]
+.
【0266】
ステップ2: N−(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)−2−クロロ−7−(プロパ−1−エン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(2mL)およびH
2O(0.5mL)中の7−ブロモ−2−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン(90mg、228.07umol、1当量)の溶液に、2−イソプロペニル−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(38.33mg、228.07umol、1.0当量)、Pd(dppf)Cl
2(33.38mg、45.61umol、0.2当量)およびCs
2CO
3(222.93mg、684.22umol、3.0当量)を添加した。混合物をマイクロ波下、80℃で30分間撹拌した。LCMSは、67%の所望の生成物が見出されたことを示した。反応混合物を濾過し、濾液をH
2O(15mL)で希釈し、次いでEtOAc(15mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);12g SepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、50mL/分で10〜13%酢酸エチル/石油エーテル勾配の溶離液)により精製して、2−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−7−イソプロペニル−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン(65mg、144.10umol、収率63.2%)を無色油状物として得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.08 (br s, 1H), 7.67 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.41 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.26-7.23 (m, 1H), 7.20-7.14 (m, 1H), 7.09 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.58 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 6.36 (br s, 1H), 6.25 (s, 1H), 5.50 (br s, 1H), 5.35 (s, 1H), 4.02-3.96 (m, 2H), 3.16 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 2.20 (s, 3H); ES-LCMS m/z 352.0, 354.0 [M+H]
+.
【0267】
ステップ3: N−(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)−2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−7−(プロパ−1−エン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(3mL)およびH
2O(1mL)中の2−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−7−イソプロペニル−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン(65mg、144.10umol、1当量)の溶液に、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(30.46mg、216.15umol、1.5当量)、Pd(dppf)Cl
2(15.82mg、21.62umol、0.15当量)およびCs
2CO
3(140.85mg、432.31umol、3.0当量)を添加した。混合物をマイクロ波下、110℃で0.5時間撹拌した。LCMSは、約72%の所望の生成物が検出されたことを示した。反応混合物を濾過し、濾液をH
2O(15mL)で希釈し、次いでEtOAc(15mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取TLC(PE/EtOAc=1.5/1、R
f=0.6)により精製して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−7−イソプロペニル−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン(40mg、76.61umol、収率53.2%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.29 (s, 1H), 8.38 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.23-8.16 (m, 1H), 8.05 (br s, 1H), 7.55 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.30-7.27 (m, 1H), 7.30-7.24 (m, 1H), 7.14-7.09 (m, 1H), 7.07-7.02 (m, 1H), 6.95 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.54 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 6.34-6.23 (m, 2H), 5.45 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 5.27 (s, 1H), 3.95 (q, J = 6.5 Hz, 2H), 3.09 (t, J=6.6 Hz, 2H), 2.15 (s, 3H); ES-LCMS m/z 413.1 [M+H]
+.
【0268】
ステップ4: N−(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)−2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−7−イソプロピルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン(I−19)
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(8mL)中の2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−7−イソプロペニル−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン(30mg、57.46umol、1当量)の溶液に、Pd/C(10%、40mg)を添加した。懸濁液を真空下で脱気し、H
2で数回パージし、次いで混合物をH
2(15psi)にて20℃で0.5時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Kinetex XB−C18 150mm×30mm、5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:75%〜95%、12分)により精製し、所望の画分を凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−7−イソプロピル−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン(6.75mg、12.89umol、収率17.72%、純度100%、3HCl塩)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.05 (s, 1H), 8.76 (br s, 1H), 8.42 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.06-6.97 (m, 3H), 6.92 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 6.54 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 4.01 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 3.55 (d, J = 7.0, 14.1 Hz, 1H), 3.17 (t, J = 6.8 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 415.1 [M+H]
+.
(実施例10)
【0269】
I−22の合成
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
【0270】
ステップ1: 2−(クロロメチル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
DME(10mL)中のピリジン−2−アミン(5g、53.13mmol、1当量)の溶液に、1,3−ジクロロプロパン−2−オン(13.49g、106.25mmol、2当量)を添加した。混合物を20℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をEtOH(50mL)に溶解し、次いで90℃で16時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSが検出されたことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物を炭酸ナトリウムの飽和溶液(100mL)で加水分解した。反応混合物をDCM(60mL×3)で抽出し、合わせ、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、2−(クロロメチル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン(8.85g、粗製)を得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.14 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.70-7.59 (m, 2H), 7.26-7.20 (m, 1H), 6.85 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 4.79 (s, 2H); ES-LCMS m/z 167.2, 169.5 [M+H]
+.
【0271】
ステップ2: 2−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルアセトニトリル
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
DMSO(50mL)中の2−(クロロメチル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン(3g、18.01mmol、1当量)およびKCN(1.52g、23.41mmol、1.3当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。次いで、混合物をN
2雰囲気下、80℃で16時間撹拌した。LC−MSは、27%の出発物質が残っており、17%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物を水(200mL)でクエンチし、次いでEtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=1/0〜10/1、TLC:DCM/MeOH=10/1、R
f=0.49)により精製して、2−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルアセトニトリル(200mg、890.75umol、収率5.0%、純度70%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 8.59-8.49 (m, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.55-7.49 (m, 1H), 7.28-7.11 (m, 1H), 6.92-6.85 (m, 1H), 4.12 (s, 3H); ES-LCMS m/z 158.1 [M+H]
+.
【0272】
ステップ3: 2−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルエタンアミン
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
THF(5mL)中の2−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルアセトニトリル(100mg、445.37umol、1当量)の溶液に、BH
3−Me
2S(10M、445.37uL、10当量)を添加した。LC−MSが、出発物質が完全に消費され、所望のMSが検出されたことを示すまで、混合物を80℃で2時間撹拌した。反応混合物を10℃にてMeOHでクエンチし、続いて80℃で1時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮して、2−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルエタンアミン(71.8mg、粗製)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.82-8.61 (m, 1H), 8.21-8.06 (m, 1H), 8.02-7.61 (m, 2H), 7.52-7.21 (m, 1H), 3.61-3.38 (m, 2H), 3.35-3.28 (m, 2H); ES-LCMS m/z 162.1 [M+H]
+.
【0273】
ステップ4: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−(2−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルエチル)−9−イソプロピル−プリン−6−アミン(I−22)
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(5mL)中の6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン(50mg、164.55umol、1当量)の溶液に、DIEA(106.33mg、822.73umol、143.31uL、5当量)および2−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルエタンアミン(71.8mg、445.40umol、2.71当量)を添加した。混合物を90℃で16時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Kinetex XB−C18 150mm×30mm、5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:10%〜38%、12分)により精製し、所望の画分を凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−(2−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イルエチル)−9−イソプロピル−プリン−6−アミン(22.38mg、41.71umol、収率25.4%、純度98%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.62 (s, 1H), 9.36 (s, 1H), 9.18-8.90 (m, 2H), 8.71 (d, J = 6.2 Hz, 1H), 8.17 (s, 1H), 7.96-7.76 (m, 2H), 7.43 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 5.16 (s, 1H), 4.30 (s, 2H), 3.43 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 1.75 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 417.1 [M+H]
+.
(実施例11)
【0274】
I−20の合成
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
【0275】
合成スキーム:
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
【0276】
ステップ1: 4,6−ジクロロ−2−ヨード−ピリミジン
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
アセトニトリル(40mL)中の4,6−ジクロロピリミジン−2−アミン(5g、30.49mmol、1当量)の溶液に、CH
2I
2(8.98g、33.54mmol、2.71mL、1.1当量)および亜硝酸イソペンチル(17.86g、152.45mmol、20.53mL、5.0当量)を添加した。混合物を80℃で3.5時間撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、アセトニトリルを除去した。残留物をEtOAc(50mL)で希釈し、Na
2SO
3溶液(50mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜10/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.90)により精製して、4,6−ジクロロ−2−ヨード−ピリミジン(6.32g、22.60mmol、収率74.1%、純度98.3%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.79-7.76 (m, 1H); ES-LCMS m/z 274.7, 276.8 [M+H]
+.
【0277】
ステップ2: 4,6−ジクロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピリミジン
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(6mL)および水(1.2mL)中の4,6−ジクロロ−2−ヨード−ピリミジン(500mg、1.79mmol、1当量)、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(251.96mg、1.79mmol、1当量)、Na
2CO
3(568.55mg、5.36mmol、3.0当量)およびPd(dppf)Cl
2(130.84mg、178.81umol、0.1当量)を、マイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、80℃で30分間加熱した。LCMSは、53%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物をEtOAc(30mL)で希釈し、セライトのパッドに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.80)により精製して、4,6−ジクロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピリミジン(165mg、676.08umol、収率37.8%、純度100%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.36 (s, 1H), 8.67 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.52-8.44 (m, 1H), 7.76 (s, 1H); ES-LCMS m/z 243.9, 245.9 [M+H]
+.
【0278】
ステップ3: 6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−4−アミン
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(10mL)中の4,6−ジクロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピリミジン(165mg、676.08umol、1.0当量)の溶液に、DIEA(262.13mg、2.03mmol、353.28uL、3.0当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(108.32mg、676.08umol、1.0当量)を添加した。混合物を50℃で3時間撹拌した。LCMSは、88%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物を濃縮して、6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−4−アミン(240mg、粗製)を褐色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 9.31-9.23 (m, 1H), 8.86-8.20 (m, 2H), 8.11 (s, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.57 (dd, J = 7.8, 11.8 Hz, 1H), 7.42-7.29 (m, 1H), 7.26-7.17 (m, 1H), 7.13-6.93 (m, 2H), 6.55 (s, 1H), 3.83-3.70 (m, 2H), 3.04-2.95 (m, 2H); ES-LCMS m/z 368.0, 369.0 [M+H]
+.
【0279】
ステップ4: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N6−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−N4−イソプロピル−ピリミジン−4,6−ジアミン(I−20)
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−4−アミン(60mg、140.62umol、1.0当量)、プロパン−2−アミン(1.03g、17.46mmol、1.5mL、124.16当量)およびDIEA(90.87mg、703.10umol、122.46uL、5.0当量)を、i−PrOH(3mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、125℃で6時間加熱した。LCMSは、66%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、i−PrOHを除去した。残留物を分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:25%〜55%、10分)により精製し、所望の画分を凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N6−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−N4−イソプロピル−ピリミジン−4,6−ジアミン(19.11mg、38.19umol、収率27.16%、純度99.90%、3HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.99 (s, 1H), 8.75 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.62 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.31 (s, 1H), 7.17-6.98 (m, 4H), 3.73 (s, 2H), 3.13 (t, J = 6.4 Hz, 3H), 1.21 (s, 6H); ES-LCMS m/z 391.3 [M+H]
+.
(実施例12)
【0280】
I−15の合成
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
【0281】
合成スキーム:
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
【0282】
ステップ1: 1−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル−N,N−ジメチル−メタンアミン
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
n−BuOH(5mL)中のイミダゾ[1,2−a]ピリジン(500mg、4.23mmol、1当量)、N−メチルメタンアミン(414.16mg、5.08mmol、1.2当量、HCl)、およびHCHO(412.16mg、5.08mmol、378.13uL、水中37%、1.2当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。次いで、混合物をN
2雰囲気下、120℃で3時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、1−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル−N,N−ジメチル−メタンアミン(742mg、粗製)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.85 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.27 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.85-7.73 (m, 2H), 7.68 (s, 1H), 4.41 (s, 2H), 2.64 (s, 6H); ES-LCMS m/z 176.2 [M+H]
+.
【0283】
ステップ2: 2−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルアセトニトリル
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
THF(6mL)中の1−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル−N,N−ジメチル−メタンアミン(742.00mg、4.23mmol、1当量)の溶液に、硫酸ジメチル(534.10mg、4.23mmol、401.58uL、1当量)を滴下添加した。得られた混合物を70℃で30分間加熱した。溶媒を除去し、残留物をH
2O(5mL)に溶解した。混合物に、KCN(303.30mg、4.66mmol、1.1当量)を添加し、混合物を110℃で3時間加熱した。LC−MSは、27%の出発混合物が残っており、33%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物をNaHCO
3(30mL)の添加によりクエンチし、次いでEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=1/0〜10/1、TLC:DCM/MeOH=10/1、R
f=0.48)により精製して、2−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルアセトニトリル(900mg、収率50.4%、純度87.6%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.39 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.32 (ddd, J = 1.1, 6.7, 9.0 Hz, 1H), 7.06 (dt, J = 0.9, 6.8 Hz, 1H), 4.47 (s, 2H); ES-LCMS m/z 158.1 [M+H]
+.
【0284】
ステップ3: 2−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルエタンアミン
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
THF(8mL)中の2−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルアセトニトリル(80mg、421.70umol、1当量)の溶液に、BH
3−Me
2S(10M、421.70uL、10当量)を滴下添加した。混合物を70℃で2時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSが検出されたことを示した。反応混合物をMeOH(20mL)およびHCl/MeOH(4M、0.1mL)の添加によりゆっくりとクエンチし、続いて70℃で3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、2−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルエタンアミン(68mg、粗製)を無色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.48-8.43 (m, 1H), 7.89-7.65 (m, 1H), 7.69-7.44 (m, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.26-7.17 (m, 1H), 3.17-3.10 (m, 2H), 3.09-3.01 (m, 2H); ES-LCMS m/z 162.1 [M+H]
+.
【0285】
ステップ4: 6−クロロ−9−イソプロピル−プリン−2−アミン
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
DMSO(220mL)中の6−クロロ−9H−プリン−2−アミン(27g、159.22mmol、1当量)の溶液に、K
2CO
3(66.02g、477.67mmol、3当量)および2−ブロモプロパン(97.92g、796.12mmol、74.75mL、5当量)を添加した。混合物を15℃で88時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を水(1000mL)の添加によりクエンチし、次いでEtOAc(500mL×3)で抽出した。合わせた有機層を水(100mL×2)、ブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を黄色固体として得た。残留物をPE/EtOAc(5/1、500mL)とともに添加し、次いで15℃で2時間撹拌した。スラリーを濾過し、ケーキをPE(30mL×2)ですすいだ。固体を収集し、真空中で乾燥させて、粗製の6−クロロ−9−イソプロピル−プリン−2−アミン(28g、130.97mmol、収率82.2%、純度99%)を薄黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.84 (s, 1H), 5.20 (s, 2H), 4.74-4.64 (m, 1H), 1.57 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 212.0, 214.0 [M+H]
+.
【0286】
ステップ5: 6−クロロ−2−ヨード−9−イソプロピル−プリン
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
THF(400mL)中の6−クロロ−9−イソプロピル−プリン−2−アミン(10g、46.78mmol、1当量)、I
2(11.87g、46.78mmol、1当量)、CuI(8.91g、46.78mmol、1当量)、およびCH
2I
2(125.28g、467.75mmol、37.73mL、10当量)の混合物に、亜硝酸イソペンチル(16.44g、140.33mmol、18.89mL、3当量)を添加した。混合物を70℃で3時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSが検出されたことを示した。反応混合物をセライトに通して濾過し、ケーキをEtOAc(100mL×2)ですすいだ。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をEtOAc(300mL)で希釈し、Na
2SO
3(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.58)により精製して、6−クロロ−2−ヨード−9−イソプロピル−プリン(12.5g、31.39mmol、収率67.1%、純度81%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.09 (s, 1H), 4.98-4.82 (m, 1H), 1.63 (d, J = 7.0 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 322.8, 324.8 [M+H]
+.
【0287】
ステップ6: 6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(50mL)およびH
2O(10mL)中の6−クロロ−2−ヨード−9−イソプロピル−プリン(3g、8.28mmol、1当量)、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(1.17g、8.28mmol、1当量)、Pd(dppf)Cl
2(302.86mg、413.91umol、0.05当量)およびCs
2CO
3(2.70g、8.28mmol、1当量)を脱気し、次いでN
2下、80℃で16時間加熱した。LCMSは、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物をH
2O(100mL)に注ぎ入れ、次いでEtOAc(80mL×3)で抽出した。有機相をブライン(30mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.58)により精製して、6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン(1.71g、5.63mmol、収率68.0%、純度96%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.54 (s, 1H), 8.58 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.48 (td, J = 2.1, 9.5 Hz, 1H), 8.21 (s, 1H), 5.10-4.93 (m, 1H), 1.73 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 292.0, 294.0 [M+H]
+.
【0288】
ステップ7: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−(2−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルエチル)−9−イソプロピル−プリン−6−アミン(I−15)
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(5mL)中の6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン(50mg、164.55umol、1当量)、および2−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルエタンアミン(68mg、421.83umol、2.56当量)の溶液に、DIEA(106.33mg、822.73umol、143.31uL、5当量)を添加した。混合物を95℃で16時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMS(m/z=M/2+H)が検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を分取HPLC(カラム:Phenomenex Kinetex XB−C18 150mm×30mm、5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:7%〜37%、12分)により精製し、所望の画分を凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−(2−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルエチル)−9−イソプロピル−プリン−6−アミン(34.09mg、63.53umol、収率38.6%、純度98%、3HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.50 (s, 1H), 9.33 (s, 1H), 9.03-8.88 (m, 3H), 8.00 (s, 1H), 7.96-7.88 (m, 1H), 7.86-7.79 (m, 1H), 7.54 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 5.21-5.07 (m, 1H), 4.32 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.58 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 1.74 (d, J = 6.6 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 416.9 [M+H]
+.
(実施例13)
【0289】
I−1の合成
【化108】
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【0290】
合成スキーム:
【化109】
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【0291】
ステップ1: 3−イソプロピル−4−ニトロ−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
【化110】
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発煙HNO
3(700.00mg、11.11mmol、0.5mL、1.71当量)および発煙H
2SO
4(1.88g、18.76mmol、1.02mL、純度98%、2.89当量)の氷浴および撹拌溶液に、3−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(1g、6.49mmol、1当量)を0℃で5分間かけて少量ずつ添加した。添加後、混合物をこの温度で1時間、次いで100℃で6時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。混合物を氷水(30g)に注ぎ入れ、白色沈殿物を濾過し、乾燥させて、3−イソプロピル−4−ニトロ−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(700mg、3.20mmol、収率49.36%、純度91.1%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 3.56 (spt, J = 7.0 Hz, 1H), 1.35 (d, J = 7.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 200.1 [M+H]
+.
【0292】
ステップ2: 3−イソプロピル−4−ニトロ−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド
【化111】
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DCM(15mL)およびDMF(0.1mL)中の3−イソプロピル−4−ニトロ−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(700mg、3.20mmol、1当量)の溶液に、塩化オキサリル(1.22g、9.61mmol、840.83uL、3当量)を5分間かけて滴下添加した。添加後、混合物を15℃で1時間撹拌し、次いで得られた混合物を濃縮した。残留物をTHF(10mL)に溶解し、0℃に冷却した。NH
3・H
2O(9.75g、77.90mmol、10.71mL、純度28%、24.33当量)を滴下添加した。添加後、混合物を15℃で1時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をEtOAc(50mL)で希釈し、EtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、3−イソプロピル−4−ニトロ−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(0.6g、2.91mmol、収率90.96%、純度96.2%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 3.68-3.60 (m, 1H), 1.34 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 199.1 [M+H]
+.
【0293】
ステップ3: 4−アミノ−3−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド
【化112】
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MeOH(20mL)中の3−イソプロピル−4−ニトロ−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(600mg、2.91mmol、1当量)の混合物に、Pd/C(10%、0.1g)をN
2下で添加した。懸濁液を真空下で脱気し、H
2で数回パージした。混合物をH
2(15psi)下、15℃で3時間撹拌した。TLC(PE/EA=1/1、R
f=0.1)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮して、4−アミノ−3−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(500mg、2.68mmol、収率91.86%、純度90%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 3.02 (spt, J = 7.0 Hz, 1H), 1.27 (d, J = 7.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 169.1 [M+H]
+.
【0294】
ステップ4: 3−イソプロピル−1,4−ジヒドロピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5,7−ジオン
【化113】
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DMF(10mL)中の4−アミノ−3−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(500mg、2.68mmol、1当量)の溶液に、CDI(477.20mg、2.94mmol、1.1当量)を添加し、混合物を80℃で12時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を濃縮して、3−イソプロピル−1,4−ジヒドロピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5,7−ジオン(550mg、粗製)を褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 3.22-3.13 (m, 1H), 1.30 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 195.1 [M+H]
+.
【0295】
ステップ5: 5,7−ジクロロ−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
POCl
3(10mL)中の3−イソプロピル−1,4−ジヒドロピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5,7−ジオン(500mg、2.57mmol、1当量)の溶液を、100℃で2時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をEtOAc(50mL)で希釈し、pHを8に調整し、EtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);4g SepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、15mL/分で0〜30%酢酸エチル/石油エーテル勾配の溶離液)により精製して、5,7−ジクロロ−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン(110mg、442.22umol、収率17.18%、純度92.9%)を白色固体として得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 10.39 (br s, 1H), 3.51 (spt, J = 6.9 Hz, 1H), 1.47 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 231.3, 233.3 [M+H]
+.
【0296】
ステップ6: 5−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−アミン
【化115】
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i−PrOH(5mL)中の5,7−ジクロロ−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン(110mg、442.22umol、1当量)、2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(85.02mg、530.67umol、1.2当量)の溶液に、DIEA(171.46mg、1.33mmol、231.08uL、3当量)を添加した。混合物を8℃で16時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、5−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−アミン(160mg、392.29umol、収率88.71%、純度87%)を褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.67 (br s, 1H), 7.35 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.14-7.08 (m, 2H), 7.04-6.98 (m, 1H), 3.94 (q, J = 6.2 Hz, 2H), 3.43 (br s, 1H), 3.17 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 1.39 (s, 6H); ES-LCMS m/z 355.2, 357.1 [M+H]
+.
【0297】
ステップ7: 5−(5−フルオロ(Fuoro)−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−アミン(I−1)
【化116】
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1,4−ジオキサン(2mL)および水(0.5mL)中の5−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−アミン(80mg、196.15umol、1当量)、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(33.17mg、235.38umol、1.2当量)、Cs
2CO
3(159.77mg、490.37umol、2.5当量)の混合物に、Pd(dppf)Cl
2(7.18mg、9.81umol、0.05当量)をN
2下で添加した。混合物をマイクロ波下、N
2下、120℃で30分間撹拌した。LC−MSは、82.5%の生成物が検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をDCM(20mL)で希釈し、DCM(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:40%〜70%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−アミン(66.84mg、123.15umol、収率62.78%、純度96.7%、3HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.93 (s, 1H), 8.74 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.01 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.04 (s, 1H), 6.94 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 6.88-6.81 (m, 1H), 4.18 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 3.57 (d, J = 7.0, 13.9 Hz, 1H), 3.21 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 1.44 (d, J = 7.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 415.9 [M+H]
+.
(実施例14)
【0298】
I−9の合成
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
【0299】
合成スキーム:
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
【0300】
ステップ1: N,N−ジメチル−1−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)メタンアミン
【化119】
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n−BuOH(15mL)中の1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン(900mg、7.62mmol、1当量)の溶液に、HCHO(680.06mg、8.38mmol、623.91uL、水中37%、1.1当量)およびN−メチルメタンアミン塩酸塩(695.78mg、8.53mmol、1.12当量)を添加した。混合物を120℃で3時間撹拌した。TLC(DCM/MeOH=10/1、R
f=0.06)は、出発物質が完全に消費され、1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、N,N−ジメチル−1−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)メタンアミン(1.85g、粗製)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.83 (d, J = 1.1 Hz, 1H), 8.22 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.91 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 4.56 (s, 2H), 2.87 (s, 6H); ES-LCMS m/z 176.2 [M+H]
+.
【0301】
ステップ2: 2−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)アセトニトリル
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
THF(20mL)中のN,N−ジメチル−1−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)メタンアミン(2.75g、8.55mmol、1当量)の溶液に、硫酸ジメチル(1.08g、8.55mmol、810.81uL、1.0当量)を滴下添加した。得られた混合物を70℃で30分間撹拌した。THFを除去し、残留物を水(15mL)に溶解した。混合物に、KCN(612.44mg、9.40mmol、1.1当量)を添加し、混合物を110℃で3時間撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を水(40mL)で希釈し、EtOAc(45mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、2−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)アセトニトリル(417.0mg、粗製)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.70 (s, 1H), 8.13 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 7.58 (s, 1H), 4.01 (s, 2H); ES-LCMS m/z 158.1 [M+H]+.
【0302】
ステップ3: 2−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)エタンアミン
【化121】
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THF(20mL)中の2−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)アセトニトリル(417.0mg、2.65mmol、1当量)の溶液に、BH
3−Me
2S(10M、2.65mL、10当量)を添加した。混合物を70℃で2時間撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、1つの主ピークが検出されたことを示した。MeOH(50mL)を反応混合物中に滴下添加し、これを70℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、2−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)エタンアミン(423.9mg、粗製)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.71-8.59 (m, 1H), 8.08-8.00 (m, 1H), 7.73-7.64 (m, 1H), 7.63-7.53 (m, 1H), 3.09-2.92 (m, 4H); ES-LCMS m/z 162.1 [M+H]
+.
【0303】
ステップ4: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−N−[2−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)エチル]プリン−6−アミン(I−9)
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(5mL)中の6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン(49.35mg、148.88umol、1.0当量)の溶液に、DIEA(57.72mg、446.64umol、77.79uL、3.0当量)および2−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)エタンアミン(72.00mg、446.64umol、3.0当量)を添加した。混合物を50℃で15時間撹拌した。LCMSは、71%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、i−PrOHを除去した。残留物を分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:30%〜60%、10分)により精製し、所望の画分を凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−N−[2−(1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)エチル]プリン−6−アミン(11.84mg、21.76umol、収率14.62%、純度96.66%、3HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.54 (s, 1H), 9.36 (s, 1H), 9.05-8.98 (m, 2H), 8.96 (s, 1H), 8.27-8.22 (m, 1H), 8.21-8.16 (m, 2H), 5.15 (td, J = 6.7, 13.6 Hz, 1H), 4.21 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.39 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 1.74 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 417.0 [M+H]
+.
(実施例15)
【0304】
I−11の合成
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
【0305】
合成スキーム:
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
【0306】
ステップ1: N−(2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル)−2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−9−イソプロピル−9H−プリン−6−アミン(I−11)
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(2mL)中の6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン(50mg、150.83umol、1当量)の溶液に、DIEA(97.47mg、754.17umol、131.36uL、5当量)および2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(45.29mg、150.83umol、1当量、シュウ酸)を添加した。混合物を50℃で16時間撹拌した。LCMSは、65%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:50%〜80%、10分)により精製し、所望の画分を凍結乾燥して、N−(2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル)−2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−9−イソプロピル−9H−プリン−6−アミン(53.81mg、収率36.8%、純度100%、3HCl塩)を薄黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.36 (s, 1H), 8.85 (s, 1H), 8.76 (s, 1H), 8.61 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.95 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.49 (t, J = 10.2 Hz, 1H), 5.11-4.99 (m, 1H), 4.03 (s, 2H), 3.08 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 2.31 (s, 3H), 1.70 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 466.0 [M+H]
+.
(実施例16)
【0307】
I−14の合成
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
【0308】
合成スキーム:
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
【0309】
ステップ1: tert−ブチル(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)カルバメート
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
無水DCM(30mL)中の2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(2.8g、17.48mmol、1当量)の溶液に、TEA(5.31g、52.44mmol、7.30mL、3当量)および(Boc)
2O(4.58g、20.98mmol、4.82mL、1.2当量)を添加した。混合物を15℃で3時間撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。H
2O(20mL)を添加し、混合物をDCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL×2)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=2/1、R
f=0.45)上で精製して、tert−ブチル(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)カルバメート(3.55g、13.50mmol、収率77.2%、純度99%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.13 (br s, 1H), 7.61 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.24-7.16 (m, 1H), 7.16-7.08 (m, 1H), 7.00 (s, 1H), 4.59 (br s, 1H), 3.47 (q, J = 6.4 Hz, 2H), 2.96 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 1.46 (s, 9H); ES-LCMS m/z 283.0 [M+Na]
+.
【0310】
ステップ2: tert−ブチル(2−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル)カルバメート
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
THF(30mL)中のtert−ブチルN−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]カルバメート(1.5g、5.70mmol、1当量)の溶液に、NaH(456.30mg、11.41mmol、純度60%、2.0当量)を5分間かけて0℃で添加した。添加後、混合物をこの温度で20分間撹拌し、次いでMeI(809.67mg、5.70mmol、355.12uL、1.0当量)を0℃で滴下添加した。得られた混合物を10℃で2時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R
f=0.49)は、出発物質が完全に消費され、2つの新しいスポットが形成されたことを示した。反応混合物を10℃で水(50mL)の添加によりクエンチし、次いでEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EA=1/0〜3/1、TLC:PE/EA=3/1、R
f=0.49)により精製して、tert−ブチルN−[2−(1−メチルインドール−3−イル)エチル]カルバメート(900mg、収率50.4%、純度87.6%)を無色油状物として得た;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.98 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.74-7.57 (m, 2H), 7.55-7.43 (m, 1H), 4.99 (br s, 1H), 4.13 (s, 3H), 3.89-3.81 (m, 2H), 3.32 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 1.82 (s, 9H); ES-LCMS m/z 219.0 [M-t-Bu+H]
+.
【0311】
ステップ3: 2−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(20mL)中のtert−ブチルN−[2−(1−メチルインドール−3−イル)エチル]カルバメート(700mg、2.24mmol、1当量)の溶液に、HCl/MeOH(4M、5mL、8.95当量)を添加した。混合物を10℃で4時間撹拌した。TLC(EtOAc、R
f=0.0)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、粗製の2−(1−メチルインドール−3−イル)エタンアミン(500mg、粗製、2HCl)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.58 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.20 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.14-7.04 (m, 2H), 3.78 (s, 3H), 3.27-3.19 (m, 2H), 3.15-3.07 (m, 2H); ES-LCMS m/z 175.1 [M+H]
+.
【0312】
ステップ4: 2−クロロ−9−イソプロピル−N−(2−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル)−9H−プリン−6−アミン
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(10mL)中の2,6−ジクロロ−9−イソプロピル−プリン(200mg、827.24umol、1当量)の溶液に、DIEA(855.30mg、6.62mmol、1.15mL、8当量)および2−(1−メチルインドール−3−イル)エタンアミン(306.70mg、992.69umol、1.2当量、2HCl)を添加した。混合物を50℃で14時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、i−PrOH(10mL)を除去し、残留物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/1、TLC:PE/EtOAc=1/2、R
f=0.62)により精製して、2−クロロ−9−イソプロピル−N−[2−(1−メチルインドール−3−イル)エチル]プリン−6−アミン(250mg、収率81.9%、純度100%)を無色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.48-8.19 (m, 2H), 7.73 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.25-6.94 (m, 3H), 4.70-4.58 (m, 1H), 3.77-3.64 (m, 5H), 3.06-2.91 (m, 2H), 1.50 (d, J = 6.5 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 369.1, 371.1 [M+H]
+.
【0313】
ステップ5: 2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−9−イソプロピル−N−(2−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル)−9H−プリン−6−アミン(I−14)
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
2−クロロ−9−イソプロピル−N−[2−(1−メチルインドール−3−イル)エチル]プリン−6−アミン(100mg、271.10umol、1当量)、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(95.50mg、677.76umol、2.5当量)、Pd(dppf)Cl
2(19.84mg、27.11umol、0.1当量)およびCs
2CO
3(264.99mg、813.31umol、3.0当量)を、1,4−ジオキサン(3mL)およびH
2O(0.6mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、120℃で30分間加熱した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をEtOAc(50mL)に溶解し、SiO
2に通して濾過した。ケーキをEtOAc(10mL×2)ですすいだ。合わせた有機層を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:55%〜85%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−N−[2−(1−メチルインドール−3−イル)エチル]プリン−6−アミン(53.81mg、収率36.8%、純度100%、3HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.36 (s, 1H), 9.11 (br s, 1H), 8.84 (s, 1H), 8.75 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.20 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.07 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.02-6.93 (m, 2H), 5.09 (td, J = 6.8, 13.6 Hz, 1H), 4.16-4.10 (m, 2H), 3.61 (s, 3H), 3.20 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 1.72 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 430.2 [M+H]
+.
(実施例17)
【0314】
I−7の合成
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
【0315】
合成スキーム:
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
【0316】
ステップ1: N,N−ジメチル−1−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)メタンアミン
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
n−BuOH(5mL)中の1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(500mg、4.23mmol、1当量)の溶液に、HCHO(377.65mg、4.65mmol、346.47uL、水中37%、1.1当量)およびN−メチルメタンアミン(379.43mg、4.65mmol、1.1当量、HCl塩)を添加した。混合物を120℃で3時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、N,N−ジメチル−1−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)メタンアミン(559.7mg、粗製)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.32 (dd, J = 1.1, 4.6 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.16 (dd, J = 4.8, 8.3 Hz, 1H), 3.80 (s, 2H), 2.28 (s, 6H); ES-LCMS m/z 176.1 [M+H]
+.
【0317】
ステップ2: 2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)アセトニトリル
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
THF(1.5mL)中のN,N−ジメチル−1−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)メタンアミン(200.00mg、1.14mmol、1当量)の溶液に、硫酸ジメチル(143.96mg、1.14mmol、108.24uL、1.0当量)を滴下添加した。得られた混合物を70℃で30分間撹拌した。溶媒を除去し、残留物を水(1.2mL)に溶解した。混合物に、KCN(81.76mg、1.26mmol、1.1当量)を添加し、混合物を110℃で3時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を水(5mL)で希釈し、EtOAc(15mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)アセトニトリル(131.7mg、662.72umol、収率58.1%、純度79.1%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.37-8.29 (m, 1H), 7.87-7.78 (m, 1H), 7.64-7.51 (m, 1H), 7.25-7.14 (m, 1H), 4.01 (d, J = 0.9 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 158.1 [M+H]
+.
【0318】
ステップ3: 2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エタンアミン
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
THF(10mL)中の2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)アセトニトリル(131.70mg、662.72umol、1当量)の溶液に、BH
3−Me
2S(1mL、Me
2S中10M)を滴下添加した。反応混合物を70℃で2時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、1つの主ピークが検出されたことを示した。MeOH(30mL)を滴下添加し、混合物を70℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エタンアミン(50.00mg、粗製)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.30 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.16 (dd, J = 4.6, 8.2 Hz, 1H), 3.35 (s, 2H), 3.03 (s, 2H); ES-LCMS m/z 162.2 [M+H]
+.
【0319】
ステップ4: 2−クロロ−9−イソプロピル−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エチル]プリン−6−アミン
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(10mL)中の2,6−ジクロロ−9−イソプロピル−プリン(76.49mg、320.46umol、1.2当量)の溶液に、DIEA(172.57mg、1.34mmol、232.57uL、5.0当量)および2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エタンアミン(50.00mg、267.05umol、1当量)を添加した。混合物を50℃で12時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、55%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物を分取TLC(SiO
2、DCM/MeOH=10/1、R
f=0.65)により精製して、2−クロロ−9−イソプロピル−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エチル]プリン−6−アミン(25.00mg、70.26umol、収率26.3%、純度100%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.30 (dd, J = 1.3, 4.8 Hz, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.77 (dd, J = 1.1, 8.2 Hz, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.14 (dd, J = 4.8, 8.3 Hz, 1H), 4.79-4.68 (m, 1H), 3.96-3.87 (m, 2H), 3.20 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 1.56 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 356.1, 358.1 [M+H]
+.
【0320】
ステップ5: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エチル]プリン−6−アミン(I−7)
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
2−クロロ−9−イソプロピル−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エチル]プリン−6−アミン(25.00mg、70.26umol、1当量)、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(24.75mg、175.65umol、2.5当量)、Cs
2CO
3(68.68mg、210.78umol、3.0当量)およびPd(dppf)Cl
2(5.14mg、7.03umol、0.1当量)を、1,4−ジオキサン(2mL)および水(0.4mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、120℃で30分間加熱した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、60%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物をEtOAc(10mL)で希釈し、セライトのパッドに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件、カラム:Phenomenex Kinetex XB−C18 150mm×30mm、5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:5%〜35%、12分)により精製し、所望の画分を凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エチル]プリン−6−アミン(8.83mg、16.14umol、収率23.0%、純度96.1%、3HCl塩)を白色固体として得た;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.37 (s, 1H), 8.92 (s, 1H), 8.78 (s, 1H), 8.69 (s, 1H), 8.51 (s, 1H), 8.43 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.59 (s, 1H), 5.06 (td, J = 6.8, 13.6 Hz, 1H), 4.22 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.38 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 1.70 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 417.2 [M+H]
+.
(実施例18)
【0321】
I−13の合成
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
【0322】
合成スキーム:
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
【0323】
ステップ1: N−(2−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)エチル)−2−クロロ−9−イソプロピル−9H−プリン−6−アミン
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(8mL)中の2,6−ジクロロ−9−イソプロピル−プリン(200mg、827.24umol、1当量)の溶液に、DIEA(106.91mg、827.24umol、144.09uL、1当量)および2−(ベンゾイミダゾール−1−イル)エタンアミン(160.02mg、992.69umol、1.2当量)を添加した。混合物を50℃で16時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮してi−PrOHを除去して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=1/0〜10/1、TLC:DCM/MeOH=10/1、R
f=0.33)により精製して、N−[2−(ベンゾイミダゾール−1−イル)エチル]−2−クロロ−9−イソプロピル−プリン−6−アミン(275mg、収率93.4%、純度100%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.98-7.71 (m, 2H), 7.54 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 7.38-7.18 (m, 2H), 6.77 (br s, 1H), 4.86-4.67 (m, 1H), 4.53 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 4.02 (br s, 2H), 1.69-1.46 (m, 6H); ES-LCMS m/z 356.1, 357.1 [M+H]
+.
【0324】
ステップ2: N−(2−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)エチル)−2−(5−フルオロピリジン−3−イル)−9−イソプロピル−9H−プリン−6−アミン(I−13)
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(5mL)およびH
2O(1mL)中のN−[2−(ベンゾイミダゾール−1−イル)エチル]−2−クロロ−9−イソプロピル−プリン−6−アミン(120mg、337.24umol、1当量)、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(95.04mg、674.49umol、2当量)、Cs
2CO
3(329.64mg、1.01mmol、3.0当量)およびPd(dppf)Cl
2(12.34mg、16.86umol、0.05当量)を脱気し、N
2で再充填した。混合物を80℃に12時間加熱した。LC−MSは、58%の所望の化合物を示した。反応混合物をH
2O(30mL)に注ぎ入れ、次いでEtOAc(20mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、ブライン(10mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物を分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:38%〜68%、10分)により精製して、N−[2−(ベンゾイミダゾール−1−イル)エチル]−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン−6−アミン(31.40mg、収率22.4%、純度100%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.08 (br s, 1H), 8.43 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.17 (s, 1H), 8.15-7.95 (m, 2H), 7.67 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.26 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.17-7.00 (m, 1H), 4.88-4.83 (m, 1H), 4.62 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 4.20 (br s, 2H), 1.63 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 417.1 [M+H]
+.
(実施例19)
【0325】
I−8の合成
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
【0326】
合成スキーム:
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
【0327】
ステップ1: 2,6−ジクロロ−9−イソプロピル−プリン
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
DMSO(160mL)中の2,6−ジクロロ−9H−プリン(20g、105.82mmol、1当量)の溶液に、K
2CO
3(73.13g、529.09mmol、5当量)および2−ブロモプロパン(65.07g、529.09mmol、49.67mL、5当量)を添加した。混合物を25℃で12時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=1/1、R
f=0.45)は、出発物質が完全に消費され、1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を水(200mL)で希釈し、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を水(80mL×3)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=5/1〜2/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.45)により精製して、2,6−ジクロロ−9−イソプロピル−プリン(3.52g、14.75mmol、収率13.9%、純度96.8%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.66 (s, 1H), 4.97-4.89 (m, 1H), 1.65 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 231.0, 232.9 [M+H]
+.
【0328】
ステップ2: 2−クロロ−9−イソプロピル−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−3−イル)エチル]プリン−6−アミン
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(10mL)中の2,6−ジクロロ−9−イソプロピル−プリン(148.07mg、620.33umol、1当量)の溶液に、DIEA(400.86mg、3.10mmol、540.24uL、5.0当量)および2−(1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−3−イル)エタンアミン(100mg、620.33umol、1当量)を添加した。混合物を50℃で12時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、33%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、溶媒を除去した。残留物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=100/1〜5/1、TLC:DCM/MeOH=10/1、R
f=0.68)により精製して、2−クロロ−9−イソプロピル−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−3−イル)エチル]プリン−6−アミン(74.5mg、収率33.8%、粗製)を黄色固体として得た;ES−LCMSm/z356.0、357.0[M+H]
+。
【0329】
ステップ3: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−3−イル)エチル]プリン−6−アミン(I−8)
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
2−クロロ−9−イソプロピル−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−3−イル)エチル]プリン−6−アミン(74.5mg、104.69umol、1当量)、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(36.88mg、261.72umol、2.5当量)、Cs
2CO
3(102.33mg、314.06umol、3.0当量)およびPd(dppf)Cl
2(7.66mg、10.47umol、0.1当量)を、1,4−ジオキサン(3mL)および水(0.6mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、120℃で30分間加熱した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、56%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物をEtOAc(15mL)で希釈し、セライトのパッドに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件、カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:15%〜45%、10分)により精製し、所望の画分を凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−3−イル)エチル]プリン−6−アミン(22.19mg、42.20umol、収率40.3%、純度100%、3HCl塩)を白色固体として得た;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.53 (s, 1H), 9.31 (s, 2H), 9.00-8.94 (m, 2H), 8.28 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 7.85 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.79 (s, 1H), 5.14 (d, J = 6.7, 13.5 Hz, 1H), 4.23 (s, 2H), 3.41 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 1.74 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 417.2 [M+H]
+.
(実施例20)
【0330】
I−21の合成
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
【0331】
合成スキーム:
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
【0332】
ステップ1: 4,6−ジクロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピリミジン
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
4,6−ジクロロ−2−ヨード−ピリミジン(1g、3.58mmol、1当量)、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(503.91mg、3.58mmol、1当量)、Na
2CO
3(1.14g、10.73mmol、3.0当量)およびPd(dppf)Cl
2(261.67mg、357.62umol、0.1当量)を、1,4−ジオキサン(14mL)および水(2.4mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、80℃で30分間加熱した。LCMSは、58%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、セライトのパッドに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜5/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.80)により精製して、4,6−ジクロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピリミジン(275mg、1.13mmol、収率37.8%、純度100%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.34 (t, J = 1.4 Hz, 1H), 8.66 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.51-8.43 (m, 1H), 7.75 (s, 1H); ES-LCMS m/z 243.9, 245.9 [M+H]
+.
【0333】
ステップ2: 4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−6−イソプロポキシ−ピリミジン
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
THF(4mL)中のi−PrOH(14.78mg、245.85umol、18.82uL、1当量)の溶液に、NaH(11.80mg、295.02umol、鉱油中60%、1.2当量)を添加した。混合物を0℃で30分間撹拌した。4,6−ジクロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピリミジン(60mg、245.85umol、1.0当量)を上記溶液中に添加し、混合物を15℃で12時間撹拌した。LCMSは、83%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを水(30mL)で希釈し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−6−イソプロポキシ−ピリミジン(50mg、167.92umol、収率68.3%、純度89.9%)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.39-9.28 (m, 1H), 8.68-8.58 (m, 1H), 8.50-8.39 (m, 1H), 6.85 (s, 1H), 5.57 (m, 1H), 1.44 (d, J = 6.2 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 268.0, 270.0 [M+H]
+.
【0334】
ステップ3: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−イソプロポキシ−ピリミジン−4−アミン(I−21)
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(4mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−6−イソプロポキシ−ピリミジン(50mg、167.92umol、1.0当量)の溶液に、DIEA(65.11mg、503.76umol、87.74uL、3.0当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(134.52mg、839.60umol、5当量)を添加した。混合物を70℃で12時間撹拌した。LCMSは、出発物質が残っており、所望の化合物が存在しないことを示した。反応混合物をマイクロ波管内に添加し、マイクロ波下、125℃で3時間加熱した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、28%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:55%〜85%、10分)により精製し、所望の画分を凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−イソプロポキシ−ピリミジン−4−アミン(26.35mg、52.45umol、収率31.2%、純度99.7%、3HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.15 (s, 1H), 8.66 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.32 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.13-6.95 (m, 3H), 5.69 (m, 1H), 5.04 (m, 1H), 3.78 (m, 2H), 3.09 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 1.40-1.33 (m, 6H); ES-LCMS m/z 392.1 [M+H]
+.
(実施例21)
【0335】
I−23の合成
【化154】
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【0336】
合成スキーム:
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
【0337】
ステップ1: tert−ブチルN−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロ−フェニル)カルバメート
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
THF(50mL)中の2−ブロモ−4,6−ジフルオロ−アニリン(5g、24.04mmol、1当量)、Boc
2O(15.74g、72.11mmol、16.57mL、3当量)、DMAP(293.67mg、2.40mmol、0.1当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージし、次いで混合物をN
2雰囲気下、70℃で16時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、ジ−BOC中間体が検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをMeOH(50mL)に溶解し、K
2CO
3(9.97g、72.11mmol、3当量)を添加した。混合物を70℃で4時間撹拌した。LC−MSは、中間体が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物に、水(100mL)を添加し、EtOAc(60mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物に、n−ヘプタン(100mL)を添加し、次いで15℃で1時間撹拌した。スラリーを濾過し、ケーキをn−ヘプタン(30mL×2)ですすぎ、真空中で乾燥させて、tert−ブチルN−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロ−フェニル)カルバメート(4.15g、13.47mmol、収率56.0%、純度100%)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.18 (td, J = 2.3, 7.7 Hz, 1H), 6.89 (dt, J = 2.8, 8.9 Hz, 1H), 5.91 (s, 1H), 1.51 (s, 9H); ES-LCMS m/z 251.9, 253.9 [M-t-Bu+H]
+.
【0338】
ステップ2: tert−ブチルN−[2,4−ジフルオロ−6−(2−トリメチルシリルエチニル)フェニル]カルバメート
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(80mL)中のtert−ブチルN−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロ−フェニル)カルバメート(4g、12.98mmol、1当量)、エチニル(トリメチル)シラン(2.55g、25.96mmol、3.60mL、2.0当量)、TEA(3.94g、38.95mmol、5.42mL、3.0当量)、CuI(247.24mg、1.30mmol、0.1当量)およびPd(PPh
3)
2Cl
2(455.60mg、649.10umol、0.05当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージし、次いで混合物をN
2雰囲気下、100℃で16時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSが検出されたことを示した。反応混合物を水(300mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(200mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/1、TLC:PE/EtOAc=20/1、R
f=0.31)により精製して、tert−ブチルN−[2,4−ジフルオロ−6−(2−トリメチルシリルエチニル)フェニル]カルバメート(2.05g、5.04mmol、収率38.8%、純度80%)を黒褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.00-6.94 (m, 1H), 6.90-6.81 (m, 1H), 6.10 (s, 1H), 1.51 (s, 9H), 0.27 (m, 9H); ES-LCMS m/z 270.0 [M-t-Bu+H]
+.
【0339】
ステップ3: 5,7−ジフルオロ−1H−インドール
【化158】
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EtOH(100mL)に、Na(791.23mg、34.42mmol、8当量)をゆっくりと添加した。15℃で1時間撹拌した後、tert−ブチルN−[2,4−ジフルオロ−6−(2−トリメチルシリルエチニル)フェニル]カルバメート(1.75g、4.30mmol、1当量)を上記溶液に添加した。混合物を85℃で16時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、EtOHを除去した。残留物に、水(100mL)を添加し、EtOAc(60mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/1、TLC:PE/EtOAc=20/1、R
f=0.17)により精製して、5,7−ジフルオロ−1H−インドール(410mg、1.87mmol、収率43.5%、純度70%)を黒色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.31 (s, 1H), 7.29-7.22 (m, 1H), 7.09 (dd, J = 2.1, 9.2 Hz, 1H), 6.73 (ddd, J = 2.2, 9.4, 11.1 Hz, 1H), 6.59-6.51 (m, 1H);ES−LCMS:正確な質量は判明しなかった。
【0340】
ステップ4: 5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−カルバルデヒド
【化159】
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DMFの溶液(10mL)に、POCl
3(350.46mg、2.29mmol、212.40uL、2.0当量)をN
2下、−20℃で10分間かけて滴下添加した。1時間撹拌した後、DMF(2mL)中の5,7−ジフルオロ−1H−インドール(250mg、1.14mmol、1当量)を上記溶液に添加し、その間、温度を−20℃未満に維持した。反応混合物を15℃に加温し、1時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSが検出されたことを示した。反応混合物をNaHCO
3(30mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.40)により精製して、5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−カルバルデヒド(200mg、993.71umol、収率86.9%、純度90%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, アセトン) δ ppm 11.74 (s, 1H), 10.06 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 8.38 (s, 1H), 7.74 (dd, J = 2.3, 9.0 Hz, 1H), 7.03 (ddd, J = 2.3, 9.5, 11.3 Hz, 1H); ES-LCMS m/z 182.1 [M+H]
+.
【0341】
ステップ5: 5,7−ジフルオロ−3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−インドール
【化160】
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ニトロメタン(nitronethane)(8mL)中の5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−カルバルデヒド(200mg、993.71umol、1当量)の溶液に、NH
4OAc(229.79mg、2.98mmol、3.0当量)を添加した。混合物を110℃で16時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、ニトロメタンを除去した。残留物をEtOAc(50mL)で希釈し、水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、5,7−ジフルオロ−3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−インドール(160mg、599.56umol、収率60.3%、純度84%)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.23 (d, J = 13.6 Hz, 1H), 7.74-7.58 (m, 2H), 7.26-7.11 (m, 1H), 6.91-6.75 (m, 1H); ES-LCMS m/z 225.0 [M+H]
+.
【0342】
ステップ6: 2−(5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
THF(5mL)中の5,7−ジフルオロ−3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−インドール(50mg、187.36umol、1当量)の溶液に、LAH(1M、936.82uL、5当量)を0℃で滴下添加した。添加後、混合物を80℃で2時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物をTHF(50mL)で希釈し、0℃で水(0.05mL)、続いて10%NaOH(0.05mL)および水(0.15mL)の順次添加によりクエンチした。30分間撹拌した後、混合物をセライトに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、2−(5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(36mg、粗製)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.18 (s, 1H), 7.13-7.01 (m, 1H), 6.73-6.67 (m, 1H), 2.97-2.79 (m, 4H); ES-LCMS m/z 197.2 [M+H]
+.
【0343】
ステップ7: N−[2−(5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−イル)エチル]−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン−6−アミン(I−23)
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(3mL)中の6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン(50mg、164.55umol、1当量)の溶液に、DIEA(106.33mg、822.73umol、143.30uL、5当量)および2−(5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(35.51mg、181.00umol、1.1当量)を添加した。混合物を60℃で16時間撹拌した。LC−MSは、21%の出発物質が残っており、66%の所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮してi−PrOHを除去して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)
−ACN];B%:46%〜76%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、N−[2−(5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−イル)エチル]−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン−6−アミン(20.82mg、36.75umol、収率22.3%、純度99%、3HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.45 (s, 1H), 9.20 (s, 1H), 8.90 (s, 1H), 8.83 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.24 (s, 1H), 7.11 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.67-6.58 (m, 1H), 5.11 (m, 1H), 4.13 (s, 2H), 3.17 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 1.73 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 452.2 [M+H]
+.
(実施例22)
【0344】
I−16の合成
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
【0345】
合成スキーム:
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
【0346】
ステップ1: 5−フルオロピリジン−3−カルボニルクロリド
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
SOCl
2(57.40g、482.47mmol、35.00mL、9.73当量)中の5−フルオロピリジン−3−カルボン酸(7g、49.61mmol、1当量)の溶液に、DMF(0.1mL)を0℃で添加した。添加後、混合物を50℃で2時間撹拌した。TLC(PE/EA=1/1、R
f=0.75、MeOHを添加)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。混合物を濃縮して、5−フルオロピリジン−3−カルボニルクロリド(7g、粗製)を薄黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
【0347】
ステップ2: 5−フルオロピリジン−3−カルボキサミド
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
THF(10mL)中のNH
3・H
2O(31.85g、254.47mmol、35.00mL、純度28%、5.80当量)の溶液に、THF(30mL)中の5−フルオロピリジン−3−カルボニルクロリド(7g、43.87mmol、1当量)の溶液をN
2下、0℃で滴下添加した。混合物を15℃で1時間撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSを有する1つの主ピークが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、溶媒を除去した。残留物をEtOAc(50mL)で希釈し、EtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、5−フルオロピリジン−3−カルボキサミド(6g、42.39mmol、収率96.6%、純度99.0%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.87 (s, 1H), 8.62 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.06-8.01 (m, 1H); ES-LCMS m/z 141.1 [M+H]
+.
【0348】
ステップ3: 5−フルオロピリジン−3−カルボニトリル
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(60mL)中の5−フルオロピリジン−3−カルボキサミド(6g、42.39mmol、1当量)およびTEA(6.43g、63.59mmol、8.85mL、1.5当量)の混合物に、TFAA(13.36g、63.59mmol、8.85mL、1.5当量)をN
2下、15℃で滴下添加した。混合物を15℃で12時間撹拌した。TLC(PE/EA=1/1、R
f=0.89)は、出発物質が完全に消費され、1つの新しいスポットが形成されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);24g SepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、30mL/分で0〜20%酢酸エチル/石油エーテル勾配の溶離液)により精製して、5−フルオロピリジン−3−カルボニトリル(4.7g、36.57mmol、収率86.3%、純度95.0%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.82-8.71 (m, 2H), 8.14-8.06 (m, 1H);ES−LCMS:正確な質量は判明しなかった。
【0349】
ステップ4: 5−フルオロ−N−(4−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリジン−3−カルボキサミジン
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
キシレン(20mL)中の5−フルオロピリジン−3−カルボニトリル(1.02g、7.91mmol、1当量)および4−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−アミン(880.27mg、6.33mmol、0.8当量)の混合物を、70℃で30分間撹拌した。次いで、AlMe
3(2M、4.75mL、1.2当量)を、上記混合物にN
2下、70℃で一度に添加した。混合物を100℃で15時間撹拌した。LC−MSは、16%の所望のMSが検出されたことを示した。混合物をMeOH(20mL)によりクエンチし、濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);12g SepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、30mL/分で0〜10%MeOH/DCMエーテル勾配の溶離液)により精製して、5−フルオロ−N−(4−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリジン−3−カルボキサミジン(600mg、1.94mmol、収率24.5%、純度80%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.96 (s, 1H), 8.54 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.11 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 7.34 (s, 1H), 3.06 (m, 1H), 1.25 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 248.1 [M+H]
+.
【0350】
ステップ5: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オール
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(10mL)およびTHF(5mL)中の5−フルオロ−N−(4−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリジン−3−カルボキサミジン(100mg、323.53umol、1当量)の混合物に、トリホスゲン(33.60mg、113.24umol、0.35当量)を添加し、次いで混合物を80℃で15時間撹拌した。LC−MSは、57.5%の所望のMSが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オール(88mg、粗製)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.90-8.85 (m, 2H), 8.18 (d, J = 2.3, 8.6 Hz, 1H), 7.66 (s, 1H), 3.04 (d, J = 6.9, 13.7 Hz, 1H), 1.26 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 274.3 [M+H]
+.
【0351】
ステップ6: 4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン
【化170】
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POCl
3(8.1g、52.83mmol、4.91mL、164.04当量)中の2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オール(88mg、322.03umol、1当量)の混合物を、100℃で2時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、次いでDCM(20mL)で希釈し、DCM(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);12g SepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、30mL/分で0〜15%酢酸エチル/石油エーテル勾配の溶離液)により精製して、4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(15mg、49.78umol、収率15.5%、純度96.8%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.49 (s, 1H), 8.60 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.42 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 8.17 (s, 1H), 3.35 (d, J = 6.7, 13.9 Hz, 1H), 1.43 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 292.0, 294.0 [M+H]
+.
【0352】
ステップ7: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(I−16)
【化171】
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i−PrOH(3mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(15mg、49.78umol、1当量)、DIEA(19.30mg、149.33umol、26.01uL、3当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(9.57mg、59.73umol、1.2当量)の混合物を、50℃で3時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Kinetex XB−C18 150mm×30mm、5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:55%〜85%、17分)により精製し、所望の画分を凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(6.17mg、11.70umol、収率23.5%、純度99.5%、3HCl)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.14 (s, 1H), 8.81 (br s, 1H), 8.56 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.69-7.63 (m, 1H), 7.18-7.12 (m, 1H), 7.00-6.94 (m, 3H), 4.04 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.27-3.20 (m, 1H), 3.17 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 1.37 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 416.2 [M+H]
+.
(実施例23)
【0353】
I−24の合成
【化172】
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【0354】
合成スキーム:
【化173】
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【0355】
ステップ1: [5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]−モルホリノ−メタノン(I−24)
【化174】
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DCM(3mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(25mg、55.60μmol、1当量)の溶液に、HATU(31.71mg、83.40μmol、1.5当量)、TEA(11.25mg、111.20μmol、15.48uL、2当量)およびモルホリン(9.69mg、111.20μmol、9.79μL、2当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、25℃で12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、次いで水(30mL)を添加し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:40%〜70%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]−モルホリノ−メタノン(8.45mg、13.61μmol、収率24.4%、純度100%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.24 (s, 1H), 8.66 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.55-8.48 (m, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.39 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.10-7.01 (m, 2H), 6.99-6.93 (m, 1H), 4.54 (br s, 1H), 3.80 (s, 8H), 3.37-3.34 (m, 1H), 3.20-3.05 (m, 1H), 3.04-2.87 (m, 2H), 2.36 (br s, 1H), 2.28 (d, J = 6.2 Hz, 1H); ES-LCMS m/z 512.3 [M+H]
+.
(実施例24)
【0356】
I−25の合成
【化175】
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【0357】
合成スキーム:
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
【0358】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−メトキシ−N−メチル−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(I−25)
【化177】
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DCM(4mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(30mg、63.06μmol、1当量)の溶液に、HATU(35.97mg、94.59μmol、1.5当量)、TEA(12.76mg、126.12μmol、17.55μL、2当量)およびN−メトキシメタンアミン(12.30mg、126.12μmol、2当量、HCl)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、20℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、次いで水(30mL)を添加した。混合物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。混合物を分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:40%〜70%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−メトキシ−N−メチル−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(15.98mg、26.86μmol、収率42.6%、純度100%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.10 (s, 1H), 8.82 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.47 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.39 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.35-7.25 (m, 2H), 7.05 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 7.00-6.91 (m, 1H), 4.69 (br s, 1H), 3.87 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.18-2.95 (m, 4H), 2.37 (dd, J = 5.6, 10.2 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 486.2 [M+H]
+.
(実施例25)
【0359】
I−26の合成
【化178】
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【0360】
合成スキーム:
【化179】
[この文献は図面を表示できません]
【0361】
ステップ1: (3R)−N−(3−イソプロピル−5−フェニル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−26)
【化180】
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i−PrOH(2mL)中の7−クロロ−3−イソプロピル−5−フェニル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(60mg、218.15μmol、1当量)、(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(44.69mg、239.96μmol、1.1当量)、DIEA(84.58mg、654.44μmol、113.99μL、3当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージし、次いで混合物をN
2雰囲気下、80℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:35%〜65%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−(3−イソプロピル−5−フェニル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(45.09mg、91.19μmol、収率41.8%、純度100.0%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.12 (s, 1H), 7.97 (d, J = 7.7 Hz, 2H), 7.68-7.50 (m, 3H), 7.39 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.27 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.09-7.01 (m, 1H), 7.00-6.92 (m, 1H), 6.78 (s, 1H), 4.56 (m, 1H), 3.39-3.33 (m, 2H), 3.16-2.90 (m, 3H), 2.53-2.07 (m, 2H), 1.39 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 422.2 [M+H]
+.
(実施例26)
【0362】
I−27aの合成
【化181】
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【0363】
合成スキーム:
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
【0364】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−[(5S)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−27)
【化183】
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i−PrOH(3mL)中の4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−5−アミン(62mg、451.95μmol、1当量),7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(145.99mg、451.95μmol、1当量)およびDIEA(175.24mg、1.36mmol、236.17μL、3当量)の混合物を、90℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮乾固して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=20/0〜0/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.10)により精製した。所望の画分を減圧下で乾固させた。残留物を分取SFC(カラム:AD(250mm×30mm、5um);移動相:[0.1%NH
3H
2O IPA];B%:35%〜35%、分)により分離して、ピーク1(Rt=5.226)およびピーク2(Rt=5.531)を得た。ピーク1を減圧下で濃縮乾固して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:20%〜50%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−[(5S)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(25.12mg、50.16μmol、収率11.1%、純度100.0%、3HCl)(Rt=5.226、[α]
25.5D=−18.573(MeOH中0.105g/100mL、ee%=97.4%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.08 (s, 1H), 8.83 (s, 1H), 8.77 (s, 1H), 8.47 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.07 (s, 1H), 4.72 (br s, 1H), 3.45-3.31 (m, 2H), 3.07-2.87 (m, 3H), 2.44-2.35 (m, 1H), 2.33-2.22 (m, 1H), 1.39 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 392.2 [M+H]
+.
(実施例27)
【0365】
I−28aの合成
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
【0366】
合成スキーム:
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
【0367】
ステップ1: 2−(4−メトキシフェニル)プロパンニトリル
【化186】
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DCM(10mL)中の1−(4−メトキシフェニル)エタノール(2g、13.14mmol、1当量)の撹拌溶液に、DCM(10mL)中のTMSCN(2.61g、26.28mmol、3.29mL、2当量)およびトリブロモインジガン(tribromoindigane)(465.90mg、1.31mmol、0.1当量)の溶液を30分間かけて滴下添加した。次いで、得られた混合物を30℃で15分間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=10/1、R
f=0.55)は、所望の化合物が検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜10/1、TLC:PE/EtOAc=10/1、R
f=0.55)により精製して、2−(4−メトキシフェニル)プロパンニトリル(1g、5.58mmol、収率42.5%、純度90.0%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.27 (s, 2H), 6.97-6.86 (m, 2H), 3.91-3.79 (m, 4H), 1.63 (d, J = 7.3 Hz, 3H).
【0368】
ステップ2: 2−(4−メトキシフェニル)プロパン−1−アミン
【化187】
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MeOH(40mL)中の2−(4−メトキシフェニル)プロパンニトリル(800mg、4.47mmol、1当量)の溶液に、ラネーNi(0.5g)を添加した。混合物を脱気し、H
2で3回パージし、混合物をH
2雰囲気下、30℃で5時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=10/1、R
f=0.10)は、反応物1がほとんど消費され、1つの新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=10/1〜5/1、TLC:DCM/MeOH=10/1、R
f=0.60)により精製して、2−(4−メトキシフェニル)プロパン−1−アミン(710mg、3.87mmol、収率86.6%、純度90.0%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.13 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 6.87 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 3.80 (s, 3H), 2.88-2.69 (m, 3H), 1.23 (d, J = 6.8 Hz, 3H); ES-LCMS m/z 166.1 [M+H]
+.
【0369】
ステップ3: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−[2−(4−メトキシフェニル)プロピル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン
【化188】
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i−PrOH(10mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(250mg、773.93μmol、1.0当量)の溶液に、DIEA(300.07mg、2.32mmol、404.41μL、3.0当量)および2−(4−メトキシフェニル)プロパン−1−アミン(200mg、1.09mmol、1.41当量)を添加した。混合物を60℃で5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.75)により精製して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−[2−(4−メトキシフェニル)プロピル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(300mg、715.15μmol、収率92.4%、純度100.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.02 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.53 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.19-8.12 (m, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.22 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 6.94-6.86 (m, 2H), 6.38 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 6.19 (s, 1H), 3.79 (s, 3H), 3.68-3.53 (m, 2H), 3.39-3.29 (m, 1H), 3.22-3.13 (m, 1H), 1.47-1.39 (m, 9H); ES-LCMS m/z 420.2 [M+H]
+.
【0370】
ステップ4: 4−[(1S)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−1−メチル−エチル]フェノール(I−28)
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−[2−(4−メトキシフェニル)プロピル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(290.00mg、691.31μmol、1当量)を、HBr(25mL、水中60%)中に添加した。混合物を120℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜2/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.50)により精製した。化合物をSFC(条件:カラム:OJ(250mm×30mm、5um);移動相:[0.1%NH3H2O ETOH];B%:25%〜25%、分)により分離した。分離後の溶液を濃縮して、粗生成物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:45%〜75%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、4−[(1S)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−1−メチル−エチル]フェノール(26.29mg、54.96μmol、収率7.9%、純度100.0%、2HCl塩(R
t=4.768分、ee%=100.0および[α]
25D=+81.522(MeOH、c=0.104g/100mL))を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.81-8.79 (m, 2H), 8.24 (s, 1H), 8.11 (td, J = 2.2, 9.0 Hz, 1H), 7.12-7.06 (m, 2H), 6.62-6.56 (m, 2H), 6.30 (s, 1H), 3.90-3.79 (m, 2H), 3.30-3.25 (m, 1H), 3.19-3.11 (m, 1H), 1.41 (d, J = 7.1 Hz, 3H), 1.36 (dd, J = 2.5, 6.9 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 406.2 [M+H]
+.
(実施例28)
【0371】
I−29の合成
【化190】
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【0372】
合成スキーム:
【化191】
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【0373】
ステップ1: メチル5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレート
【化192】
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i−PrOH(20mL)中のメチル7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレート(300mg、929.31μmol、1当量)の溶液に、DIEA(360.32mg、2.79mmol、485.61μL、3当量)および(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(190.39mg、1.02mmol、1.1当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、60℃で3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、次いで水(80mL)を添加した。混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.6)により精製して、メチル5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレートの生成物(270mg、561.92μmol、収率60.4%、純度95%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.09 (s, 1H), 8.58 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.47 (s, 1H), 8.37-8.25 (m, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.47 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.22-7.06 (m, 2H), 6.79 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.66 (s, 1H), 4.36 (br s, 1H), 3.97 (s, 3H), 3.41 (dd, J = 4.5, 15.3 Hz, 1H), 3.07-2.88 (m, 3H), 2.42-2.27 (m, 2H); ES-LCMS m/z 457.2 [M+H]
+.
【0374】
ステップ2: メチル5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレート
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
H
2O(4mL)、MeOH(2mL)およびTHF(2mL)中のメチル5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレート(220mg、457.86μmol、1当量)の溶液に、LiOH・H
2O(275.60mg、6.57mmol、14.34当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、50℃で12時間撹拌した。残留物を水(30mL)に溶解し、1N HClによりpHを6に調整し、次いでEtOAc(40mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を減圧下で濃縮して、メチル5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(150mg、315.29μmol、収率68.8%、純度93.0%))を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.25 (s, 1H), 8.59-8.50 (m, 2H), 8.49-8.40 (m, 1H), 7.38 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.09 (s, 1H), 7.06-6.87 (m, 2H), 4.50 (s, 1H), 3.28 (s, 1H), 3.15-3.02 (m, 1H), 3.00-2.83 (m, 2H), 2.43-2.31 (m, 1H), 2.30-2.15 (m, 1H); ES-LCMS m/z 443.1 [M+H]
+.
【0375】
ステップ3: [5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]−(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(I−29)
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(5mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(50mg、105.10μmol、1当量)の溶液に、HATU(59.94mg、157.65μmol、1.5当量)およびTEA(21.27mg、210.20μmol、29.26μL、2当量)および1−メチルピペラジン(15.79mg、157.65μmol、17.49μL、1.5当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、20℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、次いで水(20mL)を添加した。混合物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:10%〜40%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]−(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(24.27mg、36.20μmol、収率34.4%、純度100%、4HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.41 (s, 1H), 9.01-8.88 (m, 2H), 8.43 (s, 1H), 7.37 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.27 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.22 (s, 1H), 7.04 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 6.99-6.93 (m, 1H), 4.79-4.51 (m, 3H), 3.60 (d, J = 11.9 Hz, 4H), 3.29 (s, 3H), 3.20-3.07 (m, 1H), 3.03-2.90 (m, 5H), 2.43-2.21 (m, 2H); ES-LCMS m/z 525.3 [M+H]
+.
(実施例29)
【0376】
I−30の合成
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
【0377】
合成スキーム:
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
【0378】
ステップ1: (3R)−N−(6−クロロ−3−イソプロピル−イミダゾ[1,2−a]ピラジン−8−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン
【化197】
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i−PrOH(5mL)中の6,8−ジクロロ−3−イソプロピル−イミダゾ[1,2−a]ピラジン(45mg、195.57μmol、1当量)および(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(38.25mg、205.35μmol、1.05当量)の溶液に、DIEA(75.83mg、586.72μmol、102.20μL、3当量)を添加した。混合物を60℃で3時間撹拌した。LC−MSは、55%の出発物質が残っており、5%の所望の化合物が検出されたことを示した。混合物を60℃で16時間撹拌した。LC−MSは、34%の出発物質が残っており、30%の所望の化合物が検出されたことを示した。混合物を60℃で16時間撹拌した。LC−MSは、21%の出発物質が残っており、53%の所望の化合物が検出されたことを示した。混合物を60℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.45)上で精製して、生成物である(3R)−N−(6−クロロ−3−イソプロピル−イミダゾ[1,2−a]ピラジン−8−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(60mg、157.94μmol、収率80.8%、純度100.0%)を薄黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.80 (s, 1H), 7.45 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.32 (s, 1H), 7.22 (s, 1H), 7.17-7.12 (m, 1H), 7.12-7.06 (m, 1H), 6.28 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 4.81 (br s, 1H), 3.29 (dd, J = 5.4, 16.0 Hz, 1H), 3.15-3.04 (m, 1H), 2.99-2.89 (m, 2H), 2.81 (dd, J = 6.9, 15.1 Hz, 1H), 2.28-2.25 (m, 1H), 2.23-2.15 (m, 1H), 1.37 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 380.2 [M+H]
+.
【0379】
ステップ2: (3R)−N−[6−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−イミダゾ[1,2−a]ピラジン−8−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−30)
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(2mL)およびH
2O(0.5mL)中の(3R)−N−(6−クロロ−3−イソプロピル−イミダゾ[1,2−a]ピラジン−8−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(60mg、157.94μmol、1当量)および(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(44.51mg、315.89μmol、2.0当量)の溶液に、Pd(dppf)Cl
2(11.56mg、15.79μmol、0.1当量)およびCs
2CO
3(154.38mg、473.83μmol、3.0当量)を添加した。密封管をN
2で3分間パージし、マイクロ波下、110℃で0.5時間加熱した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを2回の分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:40%〜70%、10分;カラム:Gemini 150×25 5u;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:50%〜80%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、化合物である(3R)−N−[6−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−イミダゾ[1,2−a]ピラジン−8−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(26.85mg、60.59μmol、収率38.4%、純度99.4%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.07 (s, 1H), 8.38 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.25 (td, J = 2.2, 10.2 Hz, 1H), 8.19 (s, 1H), 7.34 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.28-7.23 (m, 2H), 7.04-6.97 (m, 1H), 6.96-6.89 (m, 1H), 4.82-4.74 (m, 1H), 4.59 (s, 1H), 3.39-3.31 (m, 1H), 3.27-3.21 (m, 1H), 2.93 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 2.83 (dd, J = 7.2, 15.1 Hz, 1H), 2.35 (dt, J = 2.5, 6.4 Hz, 1H), 2.25-2.13 (m, 1H), 1.38 (dd, J = 2.3, 6.7 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 441.3 [M+H]
+.
(実施例30)
【0380】
I−31の合成
【化199】
[この文献は図面を表示できません]
【0381】
合成スキーム:
【化200】
[この文献は図面を表示できません]
【0382】
ステップ1: エチル7−ヒドロキシ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキシレート
【化201】
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AcOH(3mL)中のジエチル2−(エトキシメチレン)プロパンジオエート(621.89mg、2.88mmol、581.21μL、1当量)、4−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−アミン(400mg、2.88mmol、1当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。混合物をN
2雰囲気下、120℃で2時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、濾過した。固体をエタノールおよび石油エーテルで洗浄し、減圧下で乾燥させて、エチル7−ヒドロキシ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキシレート(700mg、2.65mmol、収率92.3%、純度94.5%)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.55 (s, 1H), 7.91 (s, 1H), 4.34 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.11 (m, 1H), 1.40-1.31 (m, 9H); ES-LCMS m/z 250.2 [M+H]
+.
【0383】
ステップ2: 3−イソプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール
【化202】
[この文献は図面を表示できません]
H
2O(3mL)中のエチル7−ヒドロキシ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキシレート(300mg、1.20mmol、1当量)の溶液に、塩酸(6.12g、61.27mmol、6mL、36.5%、50.90当量)を添加した。混合物を120℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、3−イソプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(200mg、902.92μmol、収率75.0%、純度80.0%)を黒褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.12 (s, 1H), 7.94 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 5.98 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 2.91-2.78 (m, 1H), 1.25 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 178.1 [M+H]
+.
【0384】
ステップ3: 7−クロロ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【化203】
[この文献は図面を表示できません]
POCl
3(88.6g、577.83mmol、53.70mL、1023.93当量)中の3−イソプロピルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(100mg、564.33μmol、1当量)の溶液を、120℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを氷で希釈し、次いでpHが8になるまでNaHCO
3固体を上記溶液に添加した。反応混合物をEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、7−クロロ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(100mg、511.12μmol、収率90.6%)を褐色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.34 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 8.11 (s, 1H), 6.93 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 2.92-2.88 (m, 1H), 1.29 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 196.1 [M+H]
+
【0385】
ステップ4: N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−31)
【化204】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(2mL)中の7−クロロ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(75.20mg、384.36μmol、1当量)、2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(73.90mg、461.24μmol、1.2当量)、DIEA(496.76mg、3.84mmol、669.49μL、10当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。混合物をN
2雰囲気下、55℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Syneri Max−RP C12 100×30 5u;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:15%〜45%、12分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(22.81mg、54.77μmol、収率14.3%、純度94.2%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3CD) δ ppm 8.14 (s, 1H), 7.80 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.15-7.06 (m, 1H), 6.98 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 6.78 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 5.95 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 3.93 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 3.21 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 3.10 (m, 1H), 1.32 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 320.0 [M+H]
+.
(実施例31)
【0386】
I−32aの合成
【化205】
[この文献は図面を表示できません]
【0387】
合成スキーム:
【化206】
[この文献は図面を表示できません]
【0388】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−6−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン
【化207】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(4mL)中の4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−6−アミン(40mg、291.58μmol、1当量)、7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(84.77mg、291.58μmol、1当量)、DIEA(376.85mg、2.92mmol、507.89μL、10当量)の溶液を、120℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAC=100/1〜1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、Rf=0.5)により精製して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−6−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(90mg、218.42μmol、収率74.9%、純度95.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.16 (t, J = 1.4 Hz, 1H), 8.52 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.37 (td, J = 2.2, 9.9 Hz, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.37 (s, 1H), 6.77 (s, 1H), 4.42 (s, 1H), 3.48-3.31 (m, 2H), 2.91-2.84 (m, 1H), 2.84-2.76 (m, 2H), 2.31-1.97 (m, 2H), 1.40 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 492.2 [M+H]
+.
【0389】
ステップ2: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−[(6S)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−6−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−32)
【化208】
[この文献は図面を表示できません]
5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−6−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(130mg、327.45μmol、1当量)をSFC(カラム:OD(250mm×30mm、5um);移動相:[0.1%NH
3H
2O MeOH];B%:45%〜45%、分)により分離して、ピーク1(t
R=1.465分)およびピーク2(t
R=1.687分)を得た。反応混合物(ピーク1)を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:35%〜65%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−[(6S)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−6−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(39.42mg、76.66μmol、収率23.4%、純度97.4%、3HCl)(EE=99.3%、t
R=1.465分)、[α]
26D=−27.146、C=0.106g/100mL、MeOH)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.10 (s, 1H), 8.85 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.50 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.27 (s, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.09 (s, 1H), 4.76 (s, 1H), 3.50 (dd, J = 5.3, 16.5 Hz, 1H), 3.39 (m J = 6.8 Hz, 1H), 3.19-3.11 (m, 1H), 2.93 (dd, J = 4.4, 7.9 Hz, 2H), 2.41-2.30 (m, 1H), 2.28-2.14 (m, 1H), 1.40 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 392.2 [M+H]
+.
(実施例32)
【0390】
I−33の合成
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
【0391】
合成スキーム:
【化210】
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【0392】
ステップ1: tert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート
【化211】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(30mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(650mg、1.75mmol、1当量)の溶液に、DMAP(639.72mg、5.24mmol、3当量)および(Boc)
2O(1.14g、5.24mmol、1.20mL、3当量)を添加した。混合物を110℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.75)により精製して、化合物であるtert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(575mg、985.06μmol、収率56.4%、純度98.1%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.74 (t, J = 1.5 Hz, 1H), 8.55 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.19 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.01 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.87-7.81 (m, 1H), 7.47 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.27-7.23 (m, 2H), 7.20-7.14 (m, 1H), 6.77 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.57 (s, 1H), 4.25 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.13 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 1.62 (s, 9H), 1.42 (s, 9H); ES-LCMS m/z 573.3 [M+H]
+.
【0393】
ステップ2: tert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−ヨード−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート
【化212】
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DCM(10mL)およびMeCN(10mL)中のtert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(250mg、428.29μmol、1当量)およびNIS(192.72mg、856.58μmol、2当量)の混合物を、25℃で12時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=4/1、R
f=0.40)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物をNa
2S
2O
3水溶液(10mL)でクエンチし、DCM(10mL×3)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮乾固して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=20/1〜5/1、TLC:PE/EtOAc=4/1、R
f=0.40)により精製した。所望の画分を減圧下で濃縮乾固して、tert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−ヨード−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(280mg、400.84μmol、収率93.6%、純度100.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ ppm 8.76 (s, 1H), 8.57 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.18 (s, 1H), 8.00 (br s, 1H), 7.96-7.91 (m, 1H), 7.45 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.26 (br s, 2H), 7.20-7.15 (m, 1H), 6.58 (s, 1H), 4.23 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.12 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 1.62 (s, 9H), 1.42 (s, 9H); ES-LCMS m/z 699.2 [M+H]
+.
【0394】
ステップ3: tert−ブチル3−[2−[[3−アセチル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート
【化213】
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トルエン(2mL)中のtert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−ヨード−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(150mg、214.74μmol、1当量)、トリブチル(1−エトキシビニル)スタンナン(310.21mg、858.95μmol、289.92μL、4当量)およびPd(dppf)Cl
2(31.43mg、42.95μmol、0.2当量)の混合物を、N
2で2分間バブリングし、次いで密封した。反応混合物にマイクロ波(1bar)下、100℃で2時間照射を行った。混合物に、KF水溶液(10mL、1g/10mL)を添加した。混合物を25℃で30分間撹拌し、次いでEtOAc(10mL×3)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮乾固して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜2/1、TLC:PE/EtOAc=4/1、R
f=0.20)により精製した。所望の画分を減圧下で濃縮乾固して、tert−ブチル3−[2−[[3−アセチル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(80mg、124.17μmol、収率57.8%、純度95.4%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.78 (s, 1H), 8.66 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.61 (s, 1H), 7.96 (br s, 1H), 7.80 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.42 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.24-7.21 (m, 2H), 7.14 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.65 (s, 1H), 4.33-4.27 (m, 2H), 3.14 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 2.84 (s, 3H), 1.59 (s, 9H), 1.43 (s, 9H); ES-LCMS m/z 615.3 [M+H]
+.
【0395】
ステップ4: 1−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]エタノン
【化214】
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DCM(9mL)中のtert−ブチル3−[2−[[3−アセチル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(80mg、124.17μmol、1当量)およびTFA(4.62g、40.52mmol、3mL、326.32当量)の混合物を、25℃で30分間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=1/1、R
f=0.50)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物を減圧下、30℃で濃縮乾固した。残留物を水(10mL)に溶解し、pH=8になるまで飽和NaHCO
3水溶液で塩基性化し、EtOAc(15mL×3)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮乾固して、1−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]エタノン(50mg、101.34μmol、収率81.6%、純度84.0%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.81 (s, 1H), 9.16 (s, 1H), 8.71 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.62 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 8.53 (s, 1H), 8.26-8.20 (m, 1H), 7.65 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.20 (s, 1H), 7.08-7.03 (m, 1H), 7.01-6.97 (m, 1H), 6.86 (s, 1H), 3.94-3.85 (m, 2H), 3.13 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 2.71 (s, 3H); ES-LCMS m/z 415.1 [M+H]
+.
【0396】
ステップ5: 1−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]エタノール(I−33)
【化215】
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MeOH(5mL)中の1−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]エタノン(50mg、101.34μmol、1当量)の溶液に、NaBH
4(38.34mg、1.01mmol、10当量)を添加し、次いで混合物を25℃で1時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=1/1、R
f=0.40)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物を水(10mL)でクエンチし、減圧下で濃縮した。残留物をEtOAc(15mL×3)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮乾固して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:36%〜66%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、1−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]エタノール(3.29mg、7.90μmol、収率7.8%、純度100.0%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.79 (s, 1H), 8.51 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.04 (br s, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.84 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 7.07 (s, 1H), 6.56 (br s, 1H), 6.09 (s, 1H), 5.35 (s, 1H), 3.89-3.83 (m, 2H), 3.27 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.21 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 1.70 (d, J = 6.4 Hz, 3H); ES-LCMS m/z 417.2 [M+H]
+.
(実施例33)
【0397】
I−34の合成
【化216】
[この文献は図面を表示できません]
【0398】
合成スキーム:
【化217】
[この文献は図面を表示できません]
【0399】
ステップ1: (3R)−N−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−34)
【化218】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(2mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、171.13μmol、1当量)、(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(31.87mg、171.13μmol、1当量)およびDIEA(22.12mg、171.13μmol、29.81μL、1当量)の混合物を、80℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮乾固して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Syneri Max−RP C12 100×30 5u;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:50%〜70%、12分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、(3R)−N−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(29.03mg、55.63μmol、収率32.5%、純度100.0%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.76 (s, 1H), 9.25 (s, 1H), 8.67 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.46 (td, J = 2.0, 10.4 Hz, 1H), 8.30 (br s, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.32 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.24 (d, J =8.0 Hz, 1H), 7.03 (s, 1H), 6.97 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.93-6.87 (m, 1H), 4.58-4.40 (m, 1H), 3.14-2.95 (m, 2H), 2.94-2.78 (m, 2H), 2.29 (s, 3H), 2.15 (br s, 2H); ES-LCMS m/z 413.2 [M+H]
+.
(実施例34)
【0400】
I−35の合成
【化219】
[この文献は図面を表示できません]
【0401】
合成スキーム:
【化220】
[この文献は図面を表示できません]
【0402】
ステップ1: (3R)−N−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−35)
【化221】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(3mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(35mg、102.58μmol、1当量)および(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(21.02mg、112.83μmol、1.1当量)の溶液に、DIEA(39.77mg、307.73μmol、53.60μL、3.0当量)を添加した。混合物を60℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:60%〜90%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(28.79mg、49.45umol、収率48.2%、純度98.9%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.36 (s, 1H), 8.87-8.79 (m, 2H), 8.34 (s, 1H), 7.37 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.17 (s, 1H), 7.06-6.99 (m, 1H), 6.98-6.91 (m, 1H), 4.57-4.46 (m, 1H), 3.33-3.31 (m, 1H), 3.17-3.04 (m, 1H), 3.00-2.88 (m, 2H), 2.42-2.33 (m, 1H), 2.31-2.19 (m, 1H); ES-LCMS m/z 467.2 [M+H]
+.
(実施例35)
【0403】
I−36の合成
【化222】
[この文献は図面を表示できません]
【0404】
合成スキーム:
【化223】
[この文献は図面を表示できません]
【0405】
ステップ1: (3R)−N−[6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピリミジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン
【化224】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(3mL)中の4,6−ジクロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピリミジン(100mg、389.26μmol、1当量)、(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(79.75mg、428.19μmol、1.1当量)、DIEA(150.93mg、1.17mmol、203.41μL、3当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。混合物をN
2雰囲気下、55℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAC=100/1〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、Rf=0.4)により精製して、(3R)−N−[6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピリミジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(130mg、320.18μmol、収率82.3%、純度97.0%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.38 (s, 1H), 8.55 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.34 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.91 (s, 1H), 7.47 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.21-7.16 (m, 1H), 7.14-7.10 (m, 1H), 6.34 (s, 1H), 3.25 (dd, J = 5.0, 15.5 Hz, 1H), 3.04-2.74 (m, 4H), 2.23 (s, 2H); ES-LCMS m/z 394.1 [M+H]
+.
【0406】
ステップ2: (3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−6−ピロリジン−1−イル−ピリミジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−36)
【化225】
[この文献は図面を表示できません]
(3R)−N−[6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピリミジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(60mg、147.77μmol、1当量)およびピロリジン(727.50mg、10.23mmol、853.87μL、69.22当量)を、i−PrOH(2mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、135℃で3時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela Durashell C18 150×25 5u;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:30%〜60%、12分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−6−ピロリジン−1−イル−ピリミジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(42.07mg、78.06μmol、収率52.8%、純度99.8%、3HCl)を褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.83 (s, 1H), 9.30 (s, 1H), 8.85 (s, 1H), 8.67-8.48 (m, 1H), 8.31 (s, 1H), 7.35 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.03-6.98 (m, 1H), 6.96-6.89 (m, 1H), 5.78 (s, 1H), 4.29 (m, 1H), 3.75-3.60 (m, 3H), 3.51 (s, 1H), 3.10 (dd, J = 4.6, 15.0 Hz, 1H), 3.02-2.89 (m, 2H), 2.76-2.63 (m, 1H), 2.22-2.02 (m, 2H), 1.98 (s, 4H); ES-LCMS m/z 429.3 [M+H]
+.
(実施例36)
【0407】
I−37aの合成
【化226】
[この文献は図面を表示できません]
【0408】
合成スキーム:
【化227】
[この文献は図面を表示できません]
【0409】
ステップ1: 5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−(5−メトキシインダン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン
【化228】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(5mL)中の5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−7−クロロ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(100.00mg、264.48μmol、1当量)の溶液に、5−メトキシインダン−2−アミン(52.81mg、264.48μmol、1当量、HCl)およびDIEA(341.82mg、2.64mmol、460.67μL、10当量)を添加した。混合物を90℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.31)により精製して、5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−(5−メトキシインダン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(120mg、250.84μmol、収率94.8%、純度100%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.18 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 8.74 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.58 (t, J = 2.1 Hz, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.18 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.83 (s, 1H), 6.79 (dd, J = 2.5, 8.3 Hz, 1H), 6.58 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 6.37 (s, 1H), 4.71-4.60 (m, 1H), 3.81 (s, 3H), 3.50 (m, 2H), 3.37 (t, J = 6.9 Hz, 1H), 3.08 (m, 2H), 1.42 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 478.1, 480.1 [M+H]
+.
【0410】
ステップ2: 5−[3−イソプロピル−7−[(5−メトキシインダン−2−イル)アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル]ピリジン−3−カルボニトリル
【化229】
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DMF(6mL)中の5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−(5−メトキシインダン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(120.0mg、250.84μmol、1当量)の溶液に、Zn(CN)
2(117.83mg、1.00mmol、4当量)およびPd(PPh
3)
4(57.97mg、50.17μmol、0.2当量)をN
2下で添加した。混合物を85℃で32時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)の添加によりクエンチし、次いでEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.55)により精製して、5−[3−イソプロピル−7−[(5−メトキシインダン−2−イル)アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル]ピリジン−3−カルボニトリル(80mg、188.46μmol、収率75.1%、純度100%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.47 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.94 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.72 (t, J = 2.1 Hz, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.18 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.88-6.76 (m, 2H), 6.65 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.38 (s, 1H), 4.73-4.58 (m, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.51 (m, 2H), 3.36 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 3.09 (m, 2H), 1.42 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 425.2 [M+H]
+.
【0411】
ステップ3: 5−[7−[[(2S)−5−ヒドロキシインダン−2−イル]アミノ]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル]ピリジン−3−カルボニトリル(I−37)
【化230】
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5−[3−イソプロピル−7−[(5−メトキシインダン−2−イル)アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル]ピリジン−3−カルボニトリル(35.00mg、74.21μmol、1当量)およびピリジン;塩酸塩(428.76mg、3.71mmol、50当量)の混合物を、N
2下、190℃で1時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液(20mL)の添加によりゆっくりとクエンチし、次いでEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取TLC(PE/EtOAc=1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.53)により精製して、5−[7−[(5−ヒドロキシインダン−2−イル)アミノ]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル]ピリジン−3−カルボニトリル(15mg、34.20μmol、収率46.0%、純度93.6%)を黄色固体として得た(注記:2つのバッチからの合計80mgの標的をSFC分離に使用した)。ラセミ体をキラルSFCにより分離した(AD(250mm×30mm、10μm);移動相:[0.1%NH
3H
2O IPA];B%:55%〜55%、分;ピーク1(R
t=1.817)およびピーク2(R
t=2.477))。分離後の溶液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:50%〜80%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−[7−[[(2S)−5−ヒドロキシインダン−2−イル]アミノ]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル]ピリジン−3−カルボニトリル(19.05mg、39.41μmol、収率22.7%、純度100%、2HCl)(EE=100%、R
t=1.817分、[α]
26D=3.608(c=1.03mg/mL、MeOH))を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.44 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 9.08 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.84 (t, J = 2.1 Hz, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.07 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.88 (s, 1H), 6.71 (s, 1H), 6.64 (dd, J = 2.2, 8.2 Hz, 1H), 4.96-4.90 (m, 1H), 3.50-3.41 (m, 2H), 3.38-3.33 (m, 1H), 3.19-3.03 (m, 2H), 1.40 (d, J = 7.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 411.2 [M+H]
+.
(実施例37)
【0412】
I−38の合成
【化231】
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【0413】
合成スキーム:
【化232】
[この文献は図面を表示できません]
【0414】
ステップ1: (3R)−N−[5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン
【化233】
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i−PrOH(10mL)中の5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−7−クロロ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(150mg、396.73μmol、1当量)、(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(77.59mg、416.56μmol、1.05当量)およびDIEA(153.82mg、1.19mmol、207.31μL、3当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。混合物をN
2雰囲気下、80℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.34)上で精製して、(3R)−N−[5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(150mg、296.16μmol、収率74.6%、純度99.0%)を緑色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.17 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 8.73 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.60-8.55 (m, 1H), 7.90-7.87 (m, 1H), 7.47 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.19 (br t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.15-7.10 (m, 1H), 6.58 (br d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.40 (s, 1H), 4.32 (br s, 1H), 3.45-3.32 (m, 2H), 3.06-2.90 (m, 3H), 2.44-2.23 (m, 2H), 1.43 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 501.1, 503.1 [M+H]
+.
【0415】
ステップ2: 5−[3−イソプロピル−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル]ピリジン−3−カルボニトリル(I−38)
【化234】
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DMF(5mL)中の(3R)−N−[5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(80mg、157.95μmol、1当量)、Pd(PPh
3)
4(73.01mg、63.18μmol、0.4当量)およびZn(CN)
2(74.19mg、631.81μmol、4当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。混合物をN
2雰囲気下、85℃で19時間撹拌した。混合物を濃縮し、水(80mL)を添加し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:70%〜100%、10分)により精製して、5−[3−イソプロピル−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル]ピリジン−3−カルボニトリルの生成物(11.7mg、26.14μmol、収率16.6%、純度100.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.78 (s, 1H), 9.66 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 9.08-9.01 (m, 2H), 8.03 (s, 1H), 7.96 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.06 (s, 1H), 7.01 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 6.96-6.90 (m, 1H), 4.53-4.41 (m, 1H), 3.32-3.22 (m, 1H), 3.19-3.00 (m, 2H), 2.97-2.81 (m, 2H), 2.23-2.13 (m, 2H), 1.38 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 448.2 [M+H]
+.
(実施例38)
【0416】
I−39の合成
【化235】
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【0417】
合成スキーム:
【化236】
[この文献は図面を表示できません]
【0418】
ステップ1: 3−ブロモ−7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【化237】
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DCM(2mL)およびACN(4mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、168.39μmol、1当量)の溶液に、NBS(32.97mg、185.23μmol、1.1当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、30℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、3−ブロモ−7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(55.16mg、168.41μmol、収率100.0%、純度100%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.12 (s, 1H), 8.65 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.43-8.19 (m, 2H), 7.51 (s, 1H); ES-LCMS m/z 327.0, 329.0 [M+H]
+。
【0419】
ステップ2: 3−ブロモ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−39)
【化238】
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i−PrOH(4mL)中の3−ブロモ−7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(55.16mg、168.41μmol、1当量)の溶液に、DIEA(65.30mg、505.22μmol、88.00μL、3当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(53.96mg、336.81μmol、2当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、60℃で5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela Durashell C18 150×25×5μ;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:40%〜70%、12分)により精製し、続いて凍結乾燥して、3−ブロモ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(65mg、115.93μmol、収率68.8%、純度100%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.71 (s, 1H), 8.55 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.70 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.62 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.05-6.91 (m, 3H), 5.94 (s, 1H), 3.98 (t, J = 5.9 Hz, 2H), 3.22 (t, J = 6.0 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 451.1, 453.1 [M+H]
+。
(実施例39)
【0420】
I−40の合成
【化239】
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【0421】
合成スキーム:
【化240】
[この文献は図面を表示できません]
【0422】
ステップ1: (3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−40)
【化241】
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i−PrOH(4mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(60.00mg、205.68μmol、1当量)、(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(42.14mg、226.25μmol、1.1当量)、DIEA(79.75mg、617.05μmol、107.48μL、3当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。混合物をN
2雰囲気下、55℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:70%〜100%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(42.07mg、75.45μmol、収率36.7%、純度98.8%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.46 (s, 1H), 8.81 ( d, J = 9.3 Hz, 1H), 8.76 ( s, 1H), 8.12-7.92 (m, 1H), 7.37 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.27 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.08-7.00 (m, 1H), 6.99-6.90 (m, 1H), 3.34 ( s, 1H), 3.31-3.25 (m, 2H), 3.18-2.79 (m, 3H), 2.44-2.21 (m, 2H), 1.42 (d, J = 7.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 442.2 [M+H]
+.
(実施例40)
【0423】
I−41の合成
【化242】
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【0424】
合成スキーム:
【化243】
[この文献は図面を表示できません]
【0425】
ステップ1: (3R)−N−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−41)
【化244】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(3mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、166.91μmol、1.0当量)の溶液に、DIEA(64.71mg、500.72μmol、87.21μL、3.0当量)および(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(37.30mg、200.29μmol、1.2当量)を添加した。混合物を60℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:38%〜68%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、(3R)−N−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(61.30mg、120.71μmol、収率72.3%、純度100.0%、3HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.01 (s, 1H), 8.77 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.34-8.27 (m, 2H), 7.39 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.13 (s, 1H), 7.09-7.01 (m, 1H), 7.00-6.93 (m, 1H), 6.66 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.68 (s, 1H), 3.37-3.32 (m, 2H), 3.14-3.01 (m, 2H), 2.44-2.28 (m, 2H); ES-LCMS m/z 339.2 [M+H]
+.
(実施例41)
【0426】
I−42aの合成
【化245】
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【0427】
合成スキーム:
【化246】
[この文献は図面を表示できません]
【0428】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−[(5S)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−5−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−42)
【化247】
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i−PrOH(5mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(60mg、206.38μmol、1当量)の溶液に、DIEA(266.73mg、2.06mmol、359.47μL、10当量)および4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−5−アミン(43.36mg、206.38μmol、1当量、2HCl)を添加した。混合物を90℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜0/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.16)により精製して、生成物を得た。生成物をキラルSFCにより分離した(AD(250mm×30mm、5μm);移動相:[0.1%NH
3H
2O IPA];B%:35%〜35%、分;ピーク1(R
t=5.512)およびピーク2(R
t=6.038))。分離後の溶液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:35%〜65%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−[(5S)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−5−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(29.07mg、58.0μmol、収率24.1%、純度100%、3HCl)(EE=94.6%、R
t=5.512分、[α]
26D=−18.785(c 1.05mg/mL、MeOH))を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.07 (s, 1H), 8.77 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.39 (td, J = 2.2, 9.2 Hz, 1H), 8.20 (s, 1H), 7.96 (s, 1H), 6.98 (s, 1H), 4.57 (s, 1H), 3.40-3.34 (m, 1H), 3.26 (dd, J = 5.2, 15.3 Hz, 1H), 3.15-3.04 (m, 2H), 2.92 (dd, J = 9.6, 15.3 Hz, 1H), 2.45-2.36 (m, 1H), 2.31-2.19 (m, 1H), 1.41 (d, J = 7.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 392.2 [M+H]
+.
(実施例42)
【0429】
I−43の合成
【化248】
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【0430】
合成スキーム:
【化249】
[この文献は図面を表示できません]
【0431】
ステップ1: メチル3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−オキソ−プロパノエートおよびメチル(Z)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−ヒドロキシ−プロパ−2−エノエート
【化250】
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THF(100mL)中の5−ブロモピリジン−3−カルボン酸(5g、24.75mmol、1当量)およびTEA(2.50g、24.75mmol、3.45mL、1当量)の混合物に、CDI(6.02g、37.13mmol、1.5当量)をN
2下、30℃で一度に添加した。混合物を30℃で1時間撹拌した。カリウム;3−メトキシ−3−オキソ−プロパノエート(7.73g、49.50mmol、2当量)およびMgCl
2(4.71g、49.50mmol、2当量)を添加し、混合物を30℃で16時間撹拌した。混合物を、3N HClでpHを5〜6に調整し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.47)上で精製して、メチル3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−オキソ−プロパノエート(1.85g、6.45mmol、収率26.1%、純度90.0%)およびメチル(Z)−3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−ヒドロキシ−プロパ−2−エノエート(1.85g、6.45mmol、収率26.1%、純度90.0%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 12.46 (s, 1H), 9.05 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.90-8.87 (m, 2H), 8.75 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.39-8.36 (m, 1H), 8.21 (t, J = 2.1 Hz, 1H), 5.72 (s, 1H), 4.02 (s, 2H), 3.84 (s, 3H), 3.78 (s, 3H); ES-LCMS m/z 258.0, 260.0 [M+H]
+.
【0432】
ステップ2: 5−(5−ブロモ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール
【化251】
[この文献は図面を表示できません]
AcOH(5mL)中のメチル3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−オキソ−プロパノエート(1.11g、3.87mmol、1当量)および1H−ピラゾール−5−アミン(386.37mg、4.65mmol、1.2当量)の混合物を、120℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、5−(5−ブロモ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(1g、3.44mmol、収率88.7%、粗純度)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δppm 10.31 (s, 1H), 9.00 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.88 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.52 (t, J = 2.1 Hz, 1H), 7.91 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.51 (s, 1H), 6.25-6.21 (m, 2H); ES-LCMS m/z 293.0, 295.0 [M+H]
+.
【0433】
ステップ3: 5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−7−クロロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【化252】
[この文献は図面を表示できません]
POCl
3(8mL)中の5−(5−ブロモ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(1g、3.44mmol、1当量)の溶液を、100℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取TLC(TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.65)により精製して、5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−7−クロロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(0.8997g、2.91mmol、収率84.6%、純度100.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.18 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.81 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.62 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 8.30 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.44 (s, 1H), 6.91 (d, J = 2.4 Hz, 1H); ES-LCMS m/z 309.0, 311.0 [M+H]
+.
【0434】
ステップ4: 5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン
【化253】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(20mL)中の5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−7−クロロ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(500mg、1.62mmol、1当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(388.18mg、2.42mmol、1.5当量)の混合物に、DIEA(626.28mg、4.85mmol、844.04μL、3当量)を一度に添加した。混合物を80℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.35)上で精製して、5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(629mg、1.45mmol、収率89.9%、純度100.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.87 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 8.71 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.41-8.37 (m, 1H), 8.08 (br s, 1H), 8.01 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.23-7.17 (m, 2H), 7.11 (s, 1H), 6.61 (br s, 1H), 6.55 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.12 (s, 1H), 3.86 (q, J = 6.2 Hz, 2H), 3.28 (t, J = 6.6 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 435.0, 437.0 [M+H]
+.
【0435】
ステップ5: 5−[7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル]ピリジン−3−カルボニトリル(I−43)
【化254】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(5mL)中の5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(150mg、346.18μmol、1当量)、Zn(CN)
2(162.60mg、1.38mmol、87.89μL、4当量)およびPd(PPh
3)
4(80.01mg、69.24μmol、0.2当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。混合物をN
2雰囲気下、85℃で19時間撹拌した。混合物を濃縮し、飽和NaHCO
3溶液(10mL)を添加した。混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物に、MeOH(30mL)を添加し、10分間撹拌した。懸濁液を濾過し、固体を収集し、PE/EtOAc(2/1、30mL×2)で洗浄し、真空下で乾燥させて、5−[7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル]ピリジン−3−カルボニトリル(67.84mg、176.30μmol、収率50.9%、純度98.6%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.80 (br s, 1H), 9.46 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 9.08 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.76 (t, J = 2.1 Hz, 1H), 8.19 (br s, 1H), 8.14 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.65 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.21 (s, 1H), 7.09-6.97 (m, 2H), 6.70 (s, 1H), 6.52 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 3.85 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 3.14 (t, J = 7.3 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 380.2 [M+H]
+.
(実施例43)
【0436】
I−44の合成
【化255】
[この文献は図面を表示できません]
【0437】
合成スキーム:
【化256】
[この文献は図面を表示できません]
【0438】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−インダン−2−イル−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−44)
【化257】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(5mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、168.55μmol、1当量)、インダン−2−アミン(26.94mg、202.25μmol、1.2当量)およびDIEA(65.35mg、505.64μmol、88.07μL、3当量)の混合物を、80℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:60%〜90%、10分)により精製して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−インダン−2−イル−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(27.63mg、59.44μmol、収率35.3%、純度99.0%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 9.32 (t, J = 1.6 Hz, 1H), 8.66 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.50-8.46 (m, 1H), 8.16 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.28-7.25 (m, 2H), 7.20-7.17 (m, 2H), 7.00 (s, 1H), 4.95-4.84 (m, 1H), 3.43-3.38 (m, 2H), 3.26-3.22 (m, 1H), 3.20-3.14 (m, 2H), 1.37 (d, J = 7.2 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 388.2 [M+H]
+.
(実施例44)
【0439】
I−45の合成
【化258】
[この文献は図面を表示できません]
【0440】
合成スキーム:
【化259】
[この文献は図面を表示できません]
【0441】
ステップ1: 3−イソプロピル−5−フェニル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール
【化260】
[この文献は図面を表示できません]
AcOH(33.70mg、561.21μmol、32.10μL、1当量)中のメチル3−オキソ−3−フェニル−プロパノエート(100mg、561.21μmol、1当量)、4−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−アミン(70.25mg、561.21μmol、1当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。混合物をN
2雰囲気下、120℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、3−イソプロピル−5−フェニル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(90mg、355.31μmol、収率63.3%)を黒褐色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。ES−LCMSm/z254.1[M+H]
+。
【0442】
ステップ2: 7−クロロ−3−イソプロピル−5−フェニル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【化261】
[この文献は図面を表示できません]
POCl
3(2mL)中の3−イソプロピル−5−フェニル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(90mg、355.31μmol、1当量)の溶液を、110℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、DCM(10mL×2)で希釈し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAC=100/1〜10/1、TLC:PE/EtOAc=10/1、R
f=0.55)により精製して、7−クロロ−3−イソプロピル−5−フェニル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(60mg、207.11μmol、収率58.3%、純度93.8%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.15-8.07 (m, 3H), 7.57-7.49 (m, 3H), 7.40 (s, 1H), 3.37-3.48 (m, 1H), 1.45 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 272.1 [M+H]
+.
【0443】
ステップ3: N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−5−フェニル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−45)
【化262】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(3mL)中の7−クロロ−3−イソプロピル−5−フェニル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(60mg、207.11μmol、1当量)、2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(49.77mg、310.66μmol、1.5当量)およびDIEA(133.84mg、1.04mmol、180.37μL、5当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。混合物をN
2雰囲気下、50℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 250×50mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:35%〜65%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−5−フェニル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(38.50mg、81.29μmol、収率39.3%、純度98.9%、2HCl)を灰色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.12 (s, 1H), 7.58-7.52 (m, 2H), 7.49-7.43 (m, 2H), 7.23 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.20-7.15 (m, 2H), 7.07-7.02 (m, 2H), 6.90-6.84 (m, 1H), 5.71 (s, 1H), 3.96 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 3.29-3.23 (m, 1H), 3.23-3.19 (m, 2H), 1.33 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 396.2 [M+H]
+.
(実施例45)
【0444】
I−46の合成
【化263】
[この文献は図面を表示できません]
【0445】
合成スキーム:
【化264】
[この文献は図面を表示できません]
【0446】
ステップ1: 3−イソプロピル−5−(3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール
【化265】
[この文献は図面を表示できません]
AcOH(2mL)中のメチル3−オキソ−3−(3−ピリジル)プロパノエート(100mg、558.12μmol、1当量)および4−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−アミン(69.86mg、558.12μmol、1当量)の混合物を、120℃で0.5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、粗生成物である3−イソプロピル−5−(3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(120mg、471.91μmol、収率84.6%、粗純度)を褐色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 9.47-8.95 (m, 1H), 8.80-8.70 (m, 1H), 8.30-8.20 (m, 1H), 7.87, 7.38 (m, 1H), 7.60-7.50 (m, 1H), 7.08, 1.24 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.07 (dd, J = 3.5, 6.8 Hz, 3H); ES-LCMS m/z 255.1 [M+H]
+.
【0447】
ステップ2: 7−クロロ−3−イソプロピル−5−(3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【化266】
[この文献は図面を表示できません]
POCl
3(4.95g、32.28mmol、3mL、68.41当量)中の3−イソプロピル−5−(3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(120.00mg、471.91μmol、1当量)の溶液を、110℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、DCM(20mL)で希釈し、これを分取TLC(PE/EtOAc=3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.40)により精製して、7−クロロ−3−イソプロピル−5−(3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(58mg、212.66μmol、収率45.1%、純度100.0%)を緑色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.32 (br s, 1H), 8.75 (br s, 1H), 8.45 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 8.12 (br s, 1H), 7.52-7.44 (m, 1H), 7.43-7.39 (m, 1H), 3.45-3.40 (m, 1H), 1.51-1.41 (m, 6H); ES-LCMS m/z 273.1 [M+H]
+.
【0448】
ステップ3: N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−5−(3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−46)
【化267】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(5mL)中の7−クロロ−3−イソプロピル−5−(3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(40mg、146.66μmol、1当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(35.25mg、220.00μmol、1.5当量)の溶液に、DIEA(56.87mg、439.99μmol、76.64μL、3当量)を添加した。混合物を60℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:25%〜55%、10分)により精製して、N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−5−(3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(31.67mg、60.73μmol、収率41.4%、純度97.0%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.84 (dd, J = 1.2, 5.4 Hz, 1H), 8.74 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 8.11 (s, 1H), 8.04-7.98 (m, 1H), 7.91 (dd, J = 5.2, 7.8 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.14 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.01-6.95 (m, 2H), 6.91-6.86 (m, 1H), 5.81 (s, 1H), 4.00-3.94 (m, 2H), 3.24-3.16 (m, 3H), 1.32 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 397.2 [M+H]
+.
(実施例46)
【0449】
I−47の合成
【化268】
[この文献は図面を表示できません]
【0450】
合成スキーム:
【化269】
[この文献は図面を表示できません]
【0451】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール
【化270】
[この文献は図面を表示できません]
AcOH(2mL)中のメチル(Z)−3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−ヒドロキシ−プロパ−2−エノエート(100.00mg、486.91μmol、1当量)の溶液に、4−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−アミン(91.32mg、486.91μmol、1当量、HCl)を添加した。混合物を120℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、粗生成物である5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(100mg、335.35μmol、収率68.9%、粗製)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.00 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 8.87-8.79 (m, 2H), 8.35 (s, 1H), 8.23-8.11 (m, 2H); ES-LCMS m/z 299.0 [M+H]
+.
【0452】
ステップ2: 7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【化271】
[この文献は図面を表示できません]
POCl
3(18.85g、122.94mmol、11.42mL、366.59当量)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(100mg、335.35μmol、1当量)の溶液を、110℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、溶媒を除去した。残留物をDCM(20mL×2)で希釈し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.64)上で精製して、生成物化合物である7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(34mg、80.53μmol、収率24.0%、純度75.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.13 (s, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.48 (s, 1H), 8.30 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.65 (s, 1H); ES-LCMS m/z 317.1, 319.0 [M+H]
+.
【0453】
ステップ3: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−47)
【化272】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(5mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(30mg、71.06μmol、1当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(17.08mg、106.59μmol、1.5当量)の溶液に、DIEA(27.55mg、213.18μmol、37.13μL、3.0当量)を添加した。混合物を60℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:52%〜82%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(24.84mg、45.09μmol、収率63.5%、純度99.8%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.77 (br s, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.91 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.71-7.63 (m, 1H), 7.12-7.06 (m, 1H), 7.04-6.96 (m, 2H), 6.90 (s, 1H), 6.02 (s, 1H), 3.90 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 3.16 (t, J = 6.1 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 441.2 [M+H]
+.
(実施例47)
【0454】
I−48の合成
【化273】
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【0455】
合成スキーム:
【化274】
[この文献は図面を表示できません]
【0456】
ステップ1: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−N−(5−メトキシインダン−2−イル)プリン−6−アミン
【化275】
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i−PrOH(5mL)中の6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン(50mg、164.55μmol、1当量)の溶液に、DIEA(170.13mg、1.32mmol、229.29μL、8当量)および5−メトキシインダン−2−アミン(33.60mg、168.27μmol、1.02当量、HCl)をN
2下で添加した。混合物を60℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、粗製の2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−N−(5−メトキシインダン−2−イル)プリン−6−アミン(60mg、102.80μmol、収率62.4%、純度71.7%)を黒褐色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 11.16 (s, 1H), 9.54 (s, 1H), 8.51 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.45 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.17 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 6.83 (s, 1H), 6.77 (dd, J = 2.5, 8.3 Hz, 1H), 4.92 (m, 1H), 4.04 (td, J = 6.1, 12.3 Hz, 1H), 3.84-3.79 (m, 3H), 3.48 (dt, J = 7.3, 16.5 Hz, 2H), 3.05-2.92 (m, 2H), 1.22 (d, J = 6.2 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 419.2 [M+H]
+.
【0457】
ステップ2: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−N−(5−メトキシインダン−2−イル)プリン−6−アミン(I−48)
【化276】
[この文献は図面を表示できません]
HBr(5mL、水中60%)中の2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−N−(5−メトキシインダン−2−イル)プリン−6−アミン(60mg、102.80μmol、1当量)の溶液を、120℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:40%〜70%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−[[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン−6−イル]アミノ]インダン−5−オール(21.36mg、44.75μmol、収率43.5%、純度100%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.58 (s, 1H), 9.22 (s, 1H), 8.98 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.90 (s, 1H), 7.09 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.73 (s, 1H), 6.65 (dd, J = 2.4, 8.2 Hz, 1H), 5.24 (s, 1H), 5.16 (td, J = 6.8, 13.6 Hz, 1H), 3.46 (ddd, J = 7.2, 12.7, 15.8 Hz, 2H), 3.02 (dt, J = 4.5, 14.9 Hz, 2H), 1.75 (d, J = 6.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 405.1 [M+H]
+
(実施例48)
【0458】
I−49の合成
【化277】
[この文献は図面を表示できません]
【0459】
合成スキーム:
【化278】
[この文献は図面を表示できません]
【0460】
ステップ1: 4−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]フェノール(I−49)
【化279】
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i−PrOH(5mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、164.89μmol、1当量)の溶液に、DIEA(170.49mg、1.32mmol、229.77μL、8当量)および4−(2−アミノエチル)フェノール(33.93mg、247.34μmol、1.50当量)をN
2下で添加した。混合物を80℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:20%〜50%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、4−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]フェノール(46.38mg、109.83μmol、収率66.6%、純度100%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.85-8.75 (m, 2H), 8.27 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.09 (td, J = 2.3, 9.2 Hz, 1H), 7.07 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 6.65-6.56 (m, 3H), 6.46 (s, 1H), 3.97 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 3.00 (t, J = 6.5 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 350.2 [M+H]
+.
(実施例49)
【0461】
I−50の合成
【化280】
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【0462】
合成スキーム:
【化281】
[この文献は図面を表示できません]
【0463】
ステップ1: (6E)−6−ヒドロキシイミノ−5H−シクロペンタ[f][1,3]ベンゾジオキソール−7−オン
【化282】
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MeOH(45mL)中の5,6−ジヒドロシクロペンタ[f][1,3]ベンゾジオキソール−7−オン(0.5g、2.84mmol、1当量)の懸濁液を45℃に加熱し、次いで亜硝酸イソペンチル(539.40mg、4.60mmol、0.62mL、1.62当量)および濃HCl(水中12M、0.47mL、1.99当量)を添加した。混合物を45℃で1.5時間撹拌した。混合物を濾過し、ケーキを冷MeOH(5mL×2)で洗浄し、真空中で乾燥させて、生成物(300mg)を得た。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをMeOH(5mL)に添加し、次いで濾過し、真空中で乾燥させて、生成物(200mg)を得た。化合物である(6E)−6−ヒドロキシイミノ−5H−シクロペンタ[f][1,3]ベンゾジオキソール−7−オン(500mg、2.44mmol、収率85.8%、純度100%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 12.47 (s, 1H), 7.14 (d, J = 10.4 Hz, 2H), 6.18 (s, 2H), 3.64 (s, 2H); ES-LCMS m/z 206.1 [M+H]
+.
【0464】
ステップ2: 6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[f][1,3]ベンゾジオキソール−6−アミン
【化283】
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AcOH(25mL)および濃H
2SO
4(0.3mL)中の(6E)−6−ヒドロキシイミノ−5H−シクロペンタ[f][1,3]ベンゾジオキソール−7−オン(500mg、2.44mmol、1当量)の溶液に、Pd/C(0.13g、10%)を添加した。混合物をH
2(30psi)下、25℃で12時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを水(50mL)に添加し、2N NaOH水溶液でpHを10〜11に調整し、DCM(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[f][1,3]ベンゾジオキソール−6−アミン(250mg、1.13mmol、収率46.3%、純度80%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 6.68 (s, 2H), 5.90 (s, 2H), 3.91-3.76 (m, 1H), 3.09 (dd, J = 6.8, 15.3 Hz, 2H), 2.58 (dd, J = 4.9, 15.4 Hz, 2H);ES−LCMSm/z正確な質量は判明しなかった。
【0465】
ステップ3: N−(6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[f][1,3]ベンゾジオキソール−6−イル)−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−50)
【化284】
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i−PrOH(3mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(60mg、197.87μmol、1当量)の溶液に、DIEA(127.87mg、989.37μmol、172.33μL、5当量)および6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[f][1,3]ベンゾジオキソール−6−アミン(65.74mg、296.81μmol、1.5当量)を添加した。混合物を90℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:40%〜70%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−(6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[f][1,3]ベンゾジオキソール−6−イル)−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(21.53mg、46.43μmol、収率23.4%、純度99.7%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.02 (t, J = 1.3 Hz, 1H), 8.81 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.34-8.29 (m, 1H), 8.28 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.05 (s, 1H), 6.76 (s, 2H), 6.66 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 5.94-5.90 (m, 2H), 5.08 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 3.46 (dd, J = 7.7, 15.4 Hz, 2H), 3.18 (dd, J = 6.3, 15.5 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 390.1 [M+H]
+.
(実施例50)
【0466】
I−51の合成
【化285】
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【0467】
合成スキーム:
【化286】
[この文献は図面を表示できません]
【0468】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−(5−メトキシインダン−2−イル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン
【化287】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(4mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(35mg、133.25μmol、1.0当量)の溶液に、DIEA(86.10mg、666.24μmol、116.04μL、5.0当量)および5−メトキシインダン−2−アミン(30mg、150.24μmol、1.13当量、HCl塩)を添加した。混合物を60℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−(5−メトキシインダン−2−イル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(50mg、113.24μmol、収率85.0%、純度88.2%)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.07 (s, 1H), 8.55 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.21 (d, J = 9.9 Hz, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.18 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.87-6.75 (m, 2H), 6.60 (m, 1H), 6.39 (s, 1H), 4.66 (s, 1H), 3.81 (s, 3H), 3.70-3.64 (m, 4H), 2.39 (s, 3H); ES-LCMS m/z 390.2 [M+H]
+.
【0469】
ステップ2: 2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]インダン−5−オール(I−51)
【化288】
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5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−(5−メトキシインダン−2−イル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(50mg、113.24μmol、1当量)をHBr(5mL、水中60%)中に添加し、混合物を120℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:35%〜65%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]インダン−5−オール(15.05mg、33.46μmol、収率29.5%、純度99.6%、2HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.03 (s, 1H), 8.75 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.31 (td, J = 2.3, 9.3 Hz, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.08 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.89 (s, 1H), 6.72 (s, 1H), 6.68-6.62 (m, 1H), 4.99-4.95 (m, 1H), 3.50-3.41 (m, 2H), 3.21-3.10 (m, 2H), 2.37 (s, 3H); ES-LCMS m/z 376.1 [M+H]
+.
(実施例51)
【0470】
I−52の合成
【化289】
[この文献は図面を表示できません]
【0471】
合成スキーム:
【化290】
[この文献は図面を表示できません]
【0472】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−(5−メトキシインダン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン
【化291】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(6mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、164.89μmol、1.0当量)の溶液に、DIEA(106.56mg、824.47μmol、143.61μL、5.0当量)および5−メトキシインダン−2−アミン(35mg、175.28μmol、1.06当量、HCl塩)を添加した。混合物を60℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。化合物である5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−(5−メトキシインダン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(60mg、139.21μmol、収率84.4%、純度87.1%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.97 (s, 1H), 8.49 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.09 (td, J = 2.3, 9.5 Hz, 1H), 7.94 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.11 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.79-6.69 (m, 2H), 6.51 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.37 (s, 1H), 4.63-4.55 (m, 1H), 3.77-3.68 (m, 3H), 3.59 (dt, J = 3.0, 6.6 Hz, 4H); ES-LCMS m/z 376.2 [M+H]
+.
【0473】
ステップ2: 2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]インダン−5−オール
【化292】
[この文献は図面を表示できません]
5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−(5−メトキシインダン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(60mg、139.21μmol、1当量)をHBr(6mL、水中60%)中に添加し、混合物を120℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:30%〜60%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]インダン−5−オール(32.33mg、72.95μmol、収率52.4%、純度98.0%、2HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.01 (s, 1H), 8.82 (s, 1H), 8.34-8.26 (m, 2H), 7.12-7.05 (m, 2H), 6.73 (s, 1H), 6.69-6.63 (m, 2H), 5.06 (s, 1H), 3.47 (td, J = 8.3, 15.9 Hz, 2H), 3.27-3.15 (m, 2H); ES-LCMS m/z 362.1 [M+H]
+.
(実施例52)
【0474】
I−53の合成
【化293】
[この文献は図面を表示できません]
【0475】
合成スキーム:
【化294】
[この文献は図面を表示できません]
【0476】
ステップ1: 5−[4−クロロ−6−(シクロペントキシ)ピリミジン−2−イル]ピリジン−3−カルボニトリル
【化295】
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THF(3mL)中のシクロペンタノール(20.84mg、241.96umol、21.96μL、1.5当量)の溶液に、NaH(9.68mg、241.96μmol、鉱油中60%、1.5当量)を添加した。混合物を0℃で30分間撹拌した。5−(4,6−ジクロロピリミジン−2−イル)ピリジン−3−カルボニトリル(50mg、161.31μmol、1当量)を上記溶液中に添加し、混合物を28℃で12時間撹拌した。反応混合物をNH
4Cl(2mL)および水(1mL)の添加によりクエンチし、次いでEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取TLC(PE/EtOAc=13/1、TLC:PE/EtOAc=13/1、R
f=0.54)により精製して、5−[4−クロロ−6−(シクロペントキシ)ピリミジン−2−イル]ピリジン−3−カルボニトリル(35mg、108.23μmol、収率67.1%、純度93.0%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.70 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 9.04 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 9.01 (t, J = 2.1 Hz, 1H), 6.91 (s, 1H), 5.72-5.67 (m, J = 3.1, 6.0 Hz, 1H), 2.15-2.08 (m, 2H), 1.95-1.88 (m, 2H), 1.87-1.83 (m, 2H), 1.77-1.70 (m, 2H); ES-LCMS m/z 301.1 [M+H]
+.
【0477】
ステップ2: 5−[4−(シクロペントキシ)−6−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピリミジン−2−イル]ピリジン−3−カルボニトリル(I−53)
【化296】
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5−[4−クロロ−6−(シクロペントキシ)ピリミジン−2−イル]ピリジン−3−カルボニトリル(60mg、185.54μmol、1当量)、2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(74.32mg、463.85μmol、2.5当量)およびDIEA(23.98mg、185.54μmol、32.32uL、1当量)を、i−PrOH(4mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、135℃で3時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 250×50mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:60%〜90%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−[4−(シクロペントキシ)−6−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピリミジン−2−イル]ピリジン−3−カルボニトリル(21.28mg、39.58μmol、収率21.3%、純度99.3%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 10.81 (br s, 1H), 9.61 (s, 1H), 9.10 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.87 (s, 1H), 7.56 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.46 (br s, 1H), 7.31 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.21-7.15 (m, 1H), 7.07-7.01 (m, 1H), 7.00-6.94 (m, 1H), 5.72 (s, 1H), 5.39 (br s, 1H), 3.68 (br s, 2H), 2.96 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 1.96 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 1.74-1.64 (m, 4H), 1.62-1.52 (m, 2H); ES-LCMS m/z 425.2 [M+H]
+.
(実施例53)
【0478】
I−54の合成
【化297】
[この文献は図面を表示できません]
【0479】
合成スキーム:
【化298】
[この文献は図面を表示できません]
【0480】
ステップ1: 5−(4,6−ジクロロピリミジン−2−イル)ピリジン−3−カルボニトリル
【化299】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(12mL)中の4,6−ジクロロ−2−ヨード−ピリミジン(813.84mg、2.91mmol、1当量)、(5−シアノ−3−ピリジル)ボロン酸(409.00mg、2.76mmol、0.95当量)、Pd(dppf)Cl
2(212.96mg、291.04μmol、0.1当量)、Na
2CO
3(925.42mg、8.73mmol、3.0当量)および水(2.4mL)の混合物を脱気し、N
2で3回パージし、次いで混合物をN
2雰囲気下、80℃で1時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、セライトのパッドに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAC=100/1〜5/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R
f=0.7)により精製して、5−(4,6−ジクロロピリミジン−2−イル)ピリジン−3−カルボニトリル(180mg、580.71μmol、収率20.0%、純度81.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.81 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 9.03 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.99 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.44 (s, 1H); ES-LCMS m/z 250.9, 252.9 [M+H]
+.
【0481】
ステップ2: 5−(4−クロロ−6−イソプロポキシ−ピリミジン−2−イル)ピリジン−3−カルボニトリル
【化300】
[この文献は図面を表示できません]
THF(3mL)中のi−PrOH(9.69mg、161.31μmol、12.35μL、1当量)の溶液に、NaH(6.45mg、161.31μmol、60%、1当量)を添加した。混合物を0℃で30分間撹拌した。5−(4,6−ジクロロピリミジン−2−イル)ピリジン−3−カルボニトリル(50mg、161.31μmol、1当量)を上記溶液中に添加した。混合物を28℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをNH
4Cl(30mL)で希釈し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取TLC(PE/EtOAc=10/1、TLC:PE/EtOAc=10/1、R
f=0.55)により精製して、5−(4−クロロ−6−イソプロポキシ−ピリミジン−2−イル)ピリジン−3−カルボニトリル(25mg、87.37μmol、収率54.2%、純度96.0%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.70 (s, 1H), 9.05 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 9.01 (t, J = 2.1 Hz, 1H), 6.90 (s, 1H), 5.61 (td, J = 6.3, 12.4 Hz, 1H), 1.44 (d, J = 6.2 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 275.1 [M+H]
+.
【0482】
ステップ3: 5−[4−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−6−イソプロポキシ−ピリミジン−2−イル]ピリジン−3−カルボニトリル(I−54)
【化301】
[この文献は図面を表示できません]
5−(4−クロロ−6−イソプロポキシ−ピリミジン−2−イル)ピリジン−3−カルボニトリル(25mg、91.01μmol、1当量)、2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(21.87mg、136.51μmol、1.5当量)およびDIEA(35.29mg、273.02μmol、47.56μL、3当量)を、i−PrOH(3mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、135℃で5時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 250×50mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:55%〜85%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−[4−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−6−イソプロポキシ−ピリミジン−2−イル]ピリジン−3−カルボニトリル(16.5mg、32.17μmol、収率35.3%、純度99.0%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.84 (s, 1H), 9.62 (s, 1H), 9.12 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.90 (s, 1H), 7.58 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.20 ( s, 1H), 7.09-7.02 (m, 1H), 7.01-6.95 (m, 1H), 5.74 (s, 1H), 5.41-5.30 (m, 1H), 3.71 (m, 2H), 2.97 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 1.31 (d, J = 6.2 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 399.2 [M+H]
+.
(実施例54)
【0483】
I−55の合成
【化302】
[この文献は図面を表示できません]
【0484】
合成スキーム:
【化303】
[この文献は図面を表示できません]
【0485】
ステップ1: [5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]−(1−ピペリジル)メタノン(I−55)
【化304】
[この文献は図面を表示できません]
ピリジン(2mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(50mg、120.07μmol、1当量)の溶液に、ピペリジン(15.34mg、180.11μmol、17.79μL、1.5当量)およびT
3P(152.82mg、240.15μmol、142.82μL、50%、2当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、25℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをEtOAc(10mL)で希釈し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:42%〜72%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]−(1−ピペリジル)メタノン(12.74mg、21.49μmol、収率17.9%、純度100.0%、3HCl)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.72-8.68 (m, 1H), 8.57 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.71 (td J = 2.4, 8.9 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.14 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.02-6.96 (m, 2H), 6.94-6.89 (m, 1H), 6.03 (s, 1H), 4.00 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.71 (m, 4H), 3.23 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 1.75 (m, 2H), 1.68 (m, 4H); ES-LCMS m/z 484.2 [M+H]
+.
(実施例55)
【0486】
I−56の合成
【化305】
[この文献は図面を表示できません]
【0487】
合成スキーム:
【化306】
[この文献は図面を表示できません]
【0488】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−N,N−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(I−56)
【化307】
[この文献は図面を表示できません]
ピリジン(5mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(40mg、96.06μmol、1当量)、N−メチルメタンアミン(23.50mg、288.18μmol、3当量、HCl)およびT
3P(611.29mg、960.60μmol、571.30μL、EtOAc中50%、10当量)の混合物を、30℃で12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをEtOAc(20mL)および水(20mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:33%〜63%、10分)により精製して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−N,N−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(16.67mg、29.67μmol、収率30.9%、純度98.4%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.82 (br s, 1H), 9.12 (s, 1H), 8.69 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 8.43 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.21 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.07-7.02 (m, 1H), 7.00-6.97 (m, 1H), 6.78 (s, 1H), 3.87 (q, J = 6.8 Hz, 2H), 3.16-3.03 (m, 8H); ES-LCMS m/z 444.2 [M+H]
+.
(実施例56)
【0489】
I−57の合成
【化308】
[この文献は図面を表示できません]
【0490】
合成スキーム:
【化309】
[この文献は図面を表示できません]
【0491】
ステップ1: 1−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]エタノン(I−57)
【化310】
[この文献は図面を表示できません]
THF(10mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−N−メトキシ−N−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(50mg、96.85μmol、1当量)の溶液に、MeMgBr(Et
2O中3M、4.68mL、145.10当量)を25℃で滴下添加した。次いで、混合物を25℃で0.5時間撹拌した。混合物を飽和NH
4Cl(20mL)でクエンチし、EtOAc(20mL×3)で抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取TLC(SiO
2、PE/EA=1/1、R
f=0.56)により精製し、次いで分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:40%〜70%、10分)により精製して、1−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]エタノン(17.52mg、32.98μmol、収率34.1%、純度98.6%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.81 (br s, 1H), 9.16 (s, 1H), 8.72 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.62 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 8.53 (s, 1H), 8.23 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 7.65 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.20 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.06-7.03 (m, 1H), 7.02-6.99 (m, 1H), 6.87 (s, 1H), 3.89 (q, J = 6.8 Hz, 2H), 3.14 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 2.72 (s, 3H); ES-LCMS m/z 415.2 [M+H]
+.
(実施例57)
【0492】
I−58の合成
【化311】
[この文献は図面を表示できません]
【0493】
合成スキーム:
【化312】
[この文献は図面を表示できません]
【0494】
ステップ1: tert−ブチル4−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニル]ピペラジン−1−カルボキシレート
【化313】
[この文献は図面を表示できません]
ピリジン(1mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(50mg、120.07μmol、1当量)、tert−ブチルピペラジン−1−カルボキシレート(26.84mg、144.09μmol、1.2当量)およびT
3P(382.06mg、600.37μmol、357.06uL、50%、5当量)の混合物を、25℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(5mL)でクエンチし、EtOAc(10mL×3)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮乾固して、tert−ブチル4−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニル]ピペラジン−1−カルボキシレート(100mg、粗製)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで直接使用した。
【0495】
ステップ2: [5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン(I−58)
【化314】
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(3mL)中のtert−ブチル4−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボニル]ピペラジン−1−カルボキシレート(100mg、171.04μmol、1当量)の溶液に、HCl/MeOH(4M、3mL)を添加し、次いで混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:20%〜50%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]−ピペラジン−1−イル−メタノン(19.42mg、39.99μmol、収率23.4%、純度99.8%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.80 (s, 1H), 9.12 (s, 1H), 8.69 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.41 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.32 (s, 1H), 8.23-8.16 (m, 1H), 7.63 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.05 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 7.00-6.95 (m, 1H), 6.77 (s, 1H), 3.87 (q, J = 6.8 Hz, 2H), 3.54 (m, 4H), 3.13 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 2.77-2.73 (m, 4H); ES-LCMS m/z 485.2 [M+H]
+.
(実施例58)
【0496】
I−59の合成
【化315】
[この文献は図面を表示できません]
【0497】
合成スキーム:
【化316】
[この文献は図面を表示できません]
【0498】
ステップ1: 4,6−ジクロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−アミン
【化317】
[この文献は図面を表示できません]
乾燥THF(10mL)中の2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(666.18mg、4.16mmol、1.05当量)の懸濁液に、NaH(223.55mg、5.59mmol、鉱油中60%、1.41当量)を氷浴およびN
2雰囲気下で添加した。30分間撹拌した後、懸濁液を−60℃に冷却し、乾燥THF(10mL)中の4,6−ジクロロ−2−メチルスルホニル−ピリミジン(900mg、3.96mmol、1.0当量)の溶液を滴下添加し、温度を−55℃未満に保った。得られた混合物を−55℃で1時間撹拌した。反応混合物を水(100mL)にゆっくりと注ぎ入れ、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜2/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.45)により精製して、4,6−ジクロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−アミン(840mg、2.68mmol、収率67.6%、純度98.0%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.04 (s, 1H), 7.68 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.23 (dt, J = 1.1, 7.6 Hz, 1H), 7.19-7.14 (m, 1H), 6.98 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.59 (s, 1H), 5.74 (s, 1H), 3.83-3.73 (m, 2H), 3.07 (t, J = 6.8 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 307.0, 309.0 [M+H]
+.
【0499】
ステップ2: 4−クロロ−6−(シクロペントキシ)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−アミン
【化318】
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THF(3mL)中のNaH(30.63mg、765.68μmol、鉱油中60%、1.2当量)の溶液に、シクロペンタノール(57.71mg、669.97μmol、60.81μL、1.05当量)を添加した。混合物を0℃で30分間撹拌した。4,6−ジクロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−アミン(200mg、638.07μmol、1当量)を上記溶液中に添加し、混合物を15℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、4−クロロ−6−(シクロペントキシ)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−アミン(170mg、309.66μmol、収率48.5%、純度65.0%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.03 (s, 1H), 7.66 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.39 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.25-7.19 (m, 1H), 7.18-7.10 (m, 1H), 7.08-7.02 (m, 1H), 6.60 (s, 1H), 5.98 (s, 1H), 5.31 (m, 1H), 3.80-3.72 (m, 2H), 3.11-3.04 (m, 2H), 2.01-1.54 (m, 8H); ES-LCMS m/z 357.1, 358.1 [M+H]
+.
【0500】
ステップ3: 4−(シクロペントキシ)−6−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−アミン(I−59)
【化319】
[この文献は図面を表示できません]
4−クロロ−6−(シクロペントキシ)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−アミン(170mg、304.89μmol、1当量)、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(128.88mg、914.67μmol、3当量)、Cs
2CO
3(298.02mg、914.67μmol、3.0当量)およびPd(dppf)Cl
2(22.31mg、30.49μmol、0.1当量)を、1,4−ジオキサン(6mL)および水(1.2mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、80℃で30分間加熱した。反応混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、セライトのパッドに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜2/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.40)により精製し、次いで分取HPLC(HCl条件、カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:48%〜78%、10分)により再精製した。所望の画分を凍結乾燥して、4−(シクロペントキシ)−6−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−アミン(25.91mg、48.46μmol、収率15.9%、純度98.5%、3HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.13 (s, 1H), 8.88 (s, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.40 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.63 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.25 (s, 1H), 7.20 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 7.15-7.09 (m, 1H), 6.32 (s, 1H), 5.27 (s, 1H), 3.85 (q, J = 6.5 Hz, 2H), 3.17 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 1.94 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 1.84-1.74 (m, 4H), 1.70-1.62 (m, 2H); ES-LCMS m/z 418.2 [M+H]
+.
(実施例59)
【0501】
I−60の合成
【化320】
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【0502】
合成スキーム:
【化321】
[この文献は図面を表示できません]
【0503】
ステップ1: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−ピペラジン−1−イル−ピリミジン−4−アミン
【化322】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(3mL)中の6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−4−アミン(60mg、161.50μmol、1当量)、ピペラジン(139.11mg、1.61mmol、10当量)およびDIEA(104.36mg、807.49μmol、140.65μL、5当量)の混合物を密封し、これにマイクロ波(4bar)下、150℃で2時間照射を行った。反応混合物を減圧下で濃縮乾固して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:8%〜38%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−ピペラジン−1−イル−ピリミジン−4−アミン(60.34mg、106.30μmol、収率65.8%、純度99.2%、4HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.05 (s, 1H), 8.77 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.33 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.64 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.14 (s, 1H), 7.12-7.07 (m, 1H), 7.06-7.01 (m, 1H), 5.58 (br s, 1H), 3.86-3.72 (m, 6H), 3.27-3.24 (m, 4H), 3.14 (t, J = 6.0 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 418.1 [M+H]
+.
(実施例60)
【0504】
I−61の合成
【化323】
[この文献は図面を表示できません]
【0505】
合成スキーム:
【化324】
[この文献は図面を表示できません]
【0506】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−N−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(I−61)
【化325】
[この文献は図面を表示できません]
無水DCM(5mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(60mg、144.09μmol、1当量)の溶液に、DIEA(55.87mg、432.27μmol、75.29μL、3当量)、HATU(136.97mg、360.22μmol、2.5当量)およびメタンアミン塩酸塩(19.46mg、288.18μmol、2当量)を添加した。混合物を25℃で12時間撹拌した。H
2O(10mL)を添加し、混合物をDCM(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これを分取HPLC(溶離液としてMeCN/H
2O、酸性条件、機器:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10um/移動相:水(0.05%HCl)−ACN/勾配:10分間で35%〜65%のB/流速:25mL/分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−N−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(19.25mg、35.73μmol、収率24.79%、純度100%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.73 (d, J = 12.5 Hz, 2H), 8.47 (s, 1H), 7.94 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.70 (dd, J = 3.0, 6.0 Hz, 1H), 7.15 (dd, J = 2.9, 6.1 Hz, 1H), 7.07-7.02 (m, 2H), 6.97 (s, 1H), 6.07 (s, 1H), 3.97 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.23 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 3.04-2.99 (m, 3H); ES-LCMS m/z 452.1 [M+Na]
+.
(実施例61)
【0507】
I−62の合成
【化326】
[この文献は図面を表示できません]
【0508】
合成スキーム:
【化327】
[この文献は図面を表示できません]
【0509】
ステップ1: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−(1−ピペリジル)ピリミジン−4−アミン(I−62)
【化328】
[この文献は図面を表示できません]
6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−4−アミン(60.61mg、163.13μmol、1.0当量)、ピペリジン(862.20mg、10.13mmol、1mL、62.07当量)およびDIEA(63.25mg、489.39μmol、85.24μL、3.0当量)を、i−PrOH(3mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、150℃で3時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:30%〜60%、10分)により精製し、所望の画分を凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−(1−ピペリジル)ピリミジン−4−アミン(33.57mg、63.84μmol、収率39.1%、純度100.0%、3HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 10.92 (s, 1H), 9.29 (s, 1H), 8.83 (s, 1H), 8.52 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.59 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.40-7.25 (m, 2H), 7.16-6.91 (m, 2H), 5.77 (s, 1H), 4.17 (s, 4H), 3.63 (d, J = 6.6 Hz, 2H), 3.02 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 1.75-1.47 (m, 6H); ES-LCMS m/z 417.2 [M+H]
+.
(実施例62)
【0510】
I−63の合成
【化329】
[この文献は図面を表示できません]
【0511】
合成スキーム:
【化330】
[この文献は図面を表示できません]
【0512】
ステップ1: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N6−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−N4,N4−ジメチル−ピリミジン−4,6−ジアミン(I−63)
【化331】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(3mL)中の6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−4−アミン(80.81mg、217.51umol、1.0当量)、N−メチルメタンアミン(177.36mg、2.18mmol、10当量、HCl塩)およびDIEA(168.66mg、1.31mmol、227.31μL、6.0当量)を、マイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、150℃で3時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:20%〜50%、10分)により精製し、所望の画分を凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N6−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−N4,N4−ジメチル−ピリミジン−4,6−ジアミン(28.13mg、56.54μmol、収率26.0%、純度97.7%、3HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.93 (s, 1H), 9.31 (s, 1H), 8.85 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.55 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.60 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.42-7.25 (m, 2H), 7.10-7.04 (m, 1H), 7.02-6.96 (m, 1H), 5.59 (s, 1H), 4.04 (s, 6H), 3.62 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.03 (t, J = 6.7 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 377.2 [M+H]
+.
(実施例63)
【0513】
I−64の合成
【化332】
[この文献は図面を表示できません]
【0514】
合成スキーム:
【化333】
[この文献は図面を表示できません]
【0515】
ステップ1: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−モルホリノ−ピリミジン−4−アミン(I−64)
【化334】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(1.5mL)中の6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−4−アミン(60mg、161.50μmol、1当量)の溶液に、DIEA(208.72mg、1.61mmol、281.29μL、10当量)、モルホリン(281.39mg、3.23mmol、284.24μL、20当量)を添加した。混合物をマイクロ波上、150℃で1.5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:25%〜55%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−モルホリノ−ピリミジン−4−アミン(53.33mg、101.03μmol、収率62.5%、純度100%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.87 (s, 1H), 9.30 (s, 1H), 8.86-8.32 (m, 2H), 7.59 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.25 (s, 1H), 7.11-7.04 (m, 1H), 7.03-6.94 (m, 1H), 5.70 (s, 1H), 3.78-3.60 (m, 11H), 3.01 (t, J = 7.1 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 419.2 [M+H]
+.
(実施例64)
【0516】
I−65の合成
【化335】
[この文献は図面を表示できません]
【0517】
合成スキーム:
【化336】
[この文献は図面を表示できません]
【0518】
ステップ1: [5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]−モルホリノ−メタノン(I−65)
【化337】
[この文献は図面を表示できません]
ピリジン(3mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(40mg、96.06μmol、1当量)の溶液に、T
3P(122.26mg、192.12μmol、114.26μL、50%、2当量)およびモルホリン(16.74mg、192.12μmol、16.91μL、2.0当量)を添加した。混合物を25℃で12時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)の添加によりクエンチし、次いでEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:30%〜60%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]−モルホリノ−メタノン(19.50mg、32.66μmol、収率34.0%、純度99.6%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.71-8.59 (m, 2H), 8.34 (s, 1H), 7.73 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.14 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.05-6.90 (m, 3H), 6.06 (s, 1H), 3.97 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 3.75 (s, 8H), 3.22 (t, J = 5.8 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 486.2 [M+H]
+.
(実施例65)
【0519】
I−66の合成
【化338】
[この文献は図面を表示できません]
【0520】
合成スキーム:
【化339】
[この文献は図面を表示できません]
【0521】
ステップ1: 7−フルオロ−2−メチル−3−メチルスルファニル−1H−インドール
【化340】
[この文献は図面を表示できません]
2−フルオロアニリン(0.9g、8.10mmol、782.61μL、1当量)および1−メチルスルファニルプロパン−2−オン(371.24mg、3.56mmol、0.44当量)を、最初に酢酸n−ブチル(4ml)に導入し、N
2下で−30℃に冷却した。酢酸n−ブチル(4ml)中の塩化スルフリル(437.28mg、3.24mmol、323.91μL、0.4当量)の溶液を滴下添加した。混合物を−30℃で2時間撹拌した。反応混合物を0℃で水(50mL)の添加によりクエンチし、次いでEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/1、TLC:PE/EtOAc=20/1、R
f=0.34)により精製して、生成物である7−フルオロ−2−メチル−3−メチルスルファニル−1H−インドール(1g、4.56mmol、収率56.3%、純度89.0%)を赤褐色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.31 (s, 1H), 7.45 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.07 (dt, J = 4.7, 7.9 Hz, 1H), 6.89 (dd, J = 7.8, 10.9 Hz, 1H), 2.56 (s, 3H), 2.27 (s, 3H); ES-LCMS m/z 195.9 [M+H]
+.
【0522】
ステップ2: 7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール
【化341】
[この文献は図面を表示できません]
TFA(8mL)中の7−フルオロ−2−メチル−3−メチルスルファニル−1H−インドール(737.08mg、3.36mmol、1当量)の溶液に、2−スルファニル安息香酸(1.30g、8.40mmol、2.5当量)を添加した。混合物を25℃で2時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=20/1、R
f=0.40)は、出発物質が完全に消費され、新しいスポットが形成されたことを示した。反応混合物を水(100mL)の添加によりクエンチし、次いでPhを1N NaOH水溶液により10に調整し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/1、TLC:PE/EtOAc=20/1、R
f=0.40)により精製して、7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール(400mg、2.09mmol、収率62.3%、純度78.0%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 11.33 (s, 1H), 7.20 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.92-6.74 (m, 2H), 6.19 (s, 1H), 2.38 (s, 3H);ES−LCMSm/z正確な質量は判明しなかった。
【0523】
ステップ3: 7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−カルバルデヒド
【化342】
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DMFの溶液(10mL)に、POCl
3(481.07mg、3.14mmol、291.56μL、2.0当量)をN
2下、−20℃で10分間かけて滴下添加した。1時間後、DMF(2mL)中の7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール(300mg、1.57mmol、1当量)を上記溶液に添加し、その間、温度を−20℃未満に維持した。反応混合物を15℃で1時間撹拌した。反応混合物をNaHCO
3水溶液(50mL)の添加によりクエンチし、次いでEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.40)により精製して、7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−カルバルデヒド(200mg、936.93μmol、収率59.7%、純度83.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 12.44 (s, 1H), 10.08 (s, 1H), 7.85 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.13 (dt, J = 5.1, 7.8 Hz, 1H), 7.02 (dd, J = 7.9, 11.2 Hz, 1H), 2.70 (s, 3H); ES-LCMS m/z 177.9 [M+H]
+.
【0524】
ステップ4: 7−フルオロ−2−メチル−3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−インドール
【化343】
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ニトロメタン(8mL)中の7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−カルバルデヒド(200mg、936.93μmol、1当量)の溶液に、NH
4OAc(216.66mg、2.81mmol、3当量)を添加した。混合物を110℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をEtOAc(50mL)に溶解し、水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗製物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.61)により精製して、7−フルオロ−2−メチル−3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−インドール(150mg、619.89μmol、収率66.2%、純度91.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.82 (br s, 1H), 8.32 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.25-7.16 (m, 1H), 7.01 (dd, J = 8.2, 10.6 Hz, 1H), 2.67 (s, 3H); ES-LCMS m/z 220.9 [M+H]
+.
【0525】
ステップ5: 2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン
【化344】
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THF(10mL)中の7−フルオロ−2−メチル−3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−インドール(150mg、619.89μmol、1当量)の溶液に、LAH(THF中1M、3.10mL、5当量)を0℃で滴下添加した。添加後、混合物を80℃で2時間撹拌した。反応混合物をTHF(50mL)で希釈し、0℃で水(0.05mL)、NaOH水溶液(0.05mL、水中10%)および水(0.15mL)の順次添加によりクエンチした。30分間撹拌した後、混合物をセライトに通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、粗製の2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(100mg、436.97μmol、収率70.5%、純度84.0%)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで直接使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.23 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.93-6.82 (m, 1H), 6.72 (dd, J = 7.9, 11.4 Hz, 1H), 2.90-2.80 (m, 4H), 2.39 (s, 3H); ES-LCMS m/z 193.2 [M+H]
+.
【0526】
ステップ6: N−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ(I−66)
【化345】
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i−PrOH(3mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(40.82mg、137.59μmol、1当量)の溶液に、DIEA(53.35mg、412.76μmol、71.89μL、3.0当量)および2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(37.78mg、165.11μmol、1.2当量)を添加した。混合物を60℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Gemini 150×25×5μm;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:70%〜100%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(20.36mg、45.36μmol、収率33.0%、純度99.5%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.58 (s, 1H), 8.45 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.64-7.57 (m, 1H), 7.37 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 6.96 (dt, J = 4.6, 7.8 Hz, 1H), 6.69 (dd, J = 7.8, 11.6 Hz, 1H), 5.76 (s, 1H), 3.83 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.29-3.22 (m, 1H), 3.13 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 2.11 (s, 3H), 1.38 (d, J = 7.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 447.2 [M+H]
+.
(実施例66)
【0527】
I−67の合成
【化346】
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【0528】
合成スキーム:
【化347】
[この文献は図面を表示できません]
【0529】
ステップ1: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリミジン−4−アミン(I−67)
【化348】
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i−PrOH(5mL)中の6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−4−アミン(60mg、161.50μmol、1当量)および1−メチルピペラジン(24.26mg、242.25μmol、26.87uL、1.5当量)の溶液に、DIEA(62.62mg、484.49μmol、84.39μL、3.0当量)を添加した。混合物を110℃で16時間撹拌した。LC−MSは、83%の出発物質が残っており、17%の所望の化合物が検出されたことを示した。混合物をマイクロ波管に入れた。1−メチルピペラジン(500mg、5mmol)を添加した。混合物をN
2で1分間パージした。密封管をマイクロ波下、150℃で3時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:42%〜72%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリミジン−4−アミン(49.11mg、113.81μmol、収率70.5%、純度100.0%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.82 (br s, 1H), 9.30 (s, 1H), 8.64 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.32 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.20 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.07 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.98 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 5.59 (br s, 1H), 3.60 (br s, 2H), 3.51 (br s, 4H), 2.97 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 2.37 (d, J = 4.2 Hz, 4H), 2.20 (s, 3H); ES-LCMS m/z 432.2 [M+H]
+.
(実施例67)
【0530】
I−68の合成
【化349】
[この文献は図面を表示できません]
【0531】
合成スキーム:
【化350】
[この文献は図面を表示できません]
【0532】
ステップ1: [5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]−(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(I−68)
【化351】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(5mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(50mg、120.07μmol、1当量)および1−メチルピペラジン(18.04mg、180.11μmol、19.98μL、1.5当量)の溶液に、HATU(54.79mg、144.08μmol、1.2当量)およびDIEA(46.55mg、360.21μmol、62.74μL、3.0当量)を添加した。混合物を25℃で16時間撹拌した。LC−MSは、42%の出発物質が残っており、51%の所望の化合物が検出されたことを示した。1−メチルピペラジン(18.04mg、180.11μmol、19.98μL、1.5当量)、HATU(54.79mg、144.08μmol、1.2当量)、DIEA(46.55mg、360.21μmol、62.74μL、3.0当量)およびDMF(2mL)を添加した。混合物を25℃で5時間撹拌した。反応混合物をH
2O(20mL)で希釈し、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:36%〜66%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]−(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(15.94mg、31.97μmol、収率26.6%、純度100.0%)を薄黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.63 (s, 1H), 8.48 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.71-7.62 (m, 2H), 7.19-7.13 (m, 1H), 7.07-6.95 (m, 3H), 6.05 (s, 1H), 3.90 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.75 (br s, 4H), 3.19 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 2.54 (br s, 4H), 2.33 (s, 3H); ES-LCMS m/z 499.2 [M+H]
+.
(実施例68)
【0533】
I−69の合成
【化352】
[この文献は図面を表示できません]
【0534】
合成スキーム:
【化353】
[この文献は図面を表示できません]
【0535】
ステップ1: N−[2−(5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン−6−アミン(I−69)
【化354】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(3mL)中の6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン(50mg、164.55μmol、当量)の溶液に、DIEA(106.33mg、822.73μmol、143.31μL、5当量)および2−(5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(37.96mg、197.46μmol、1.2当量)を添加した。混合物を60℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:45%〜75%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[2−(5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン−6−アミン(32.52mg、58.40μmol、収率35.5%、純度100.0%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.35 (s, 1H), 8.93 (s, 1H), 8.77 (s, 1H), 8.62 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.15-6.94 (m, 2H), 6.63 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 5.10-4.99 (m, 1H), 4.04 (m, 2H), 3.09 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 2.30 (s, 3H), 1.71 ( d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 448.0 [M+H]
+.
(実施例69)
【0536】
I−70の合成
【化355】
[この文献は図面を表示できません]
【0537】
合成スキーム:
【化356】
[この文献は図面を表示できません]
【0538】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−70)
【化357】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(3mL)中の2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(29.28mg、182.74μmol、1.2当量)の溶液に、DIEA(59.04mg、456.85μmol、79.57μL、3当量)および7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(40mg、152.28μmol、1当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、50℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮してi−PrOHを除去して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:35%〜65%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(32.43mg、65.15μmol、収率42.8%、純度99.6%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.72 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.35 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.56-7.52 (m, 1H), 7.50-7.45 (m, 1H), 7.16-7.10 (m, 1H), 6.98 (s, 1H), 6.97-6.92 (m, 1H), 6.85 (m, 1H), 5.76 (s, 1H), 4.06-3.99 (m, 2H), 3.24-3.19 (m, 2H), 2.30 (s, 3H); ES-LCMS m/z 387.0 [M+H]
+.
(実施例70)
【0539】
I−71の合成
【化358】
[この文献は図面を表示できません]
【0540】
合成スキーム:
【化359】
[この文献は図面を表示できません]
【0541】
ステップ1: N−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン−6−アミン(I−71)
【化360】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(3mL)中の6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン(41.67mg、137.12μmol、1当量)の溶液に、DIEA(53.16mg、411.37μmol、71.65μL、3.0当量)、2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(37.66mg、164.55μmol、1.2当量)を添加した。混合物を60℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:46%〜76%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン−6−アミン(27.83mg、49.98μmol、収率36.4%、純度100.0%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.30 (s, 1H), 8.80 (s, 1H), 8.74 (dd, J = 1.1, 2.9 Hz, 1H), 8.61-8.56 (m, 1H), 7.28 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 6.84 (dt, J = 4.7, 7.9 Hz, 1H), 6.63 (dd, J = 7.9, 11.7 Hz, 1H), 5.03 (td, J = 6.9, 13.6 Hz, 1H), 4.04 (m, 2H), 3.12 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 2.30 (s, 3H), 1.70 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 447.9 [M+H]
+.
(実施例71)
【0542】
I−72の合成
【化361】
[この文献は図面を表示できません]
【0543】
合成スキーム:
【化362】
[この文献は図面を表示できません]
【0544】
ステップ1: 2,4−ジクロロ−6−イソプロポキシ−ピリミジン
【化363】
[この文献は図面を表示できません]
THF(8mL)中のi−PrOH(344.04mg、5.72mmol、438.27μL、1.05当量)の溶液に、NaH(261.69mg、6.54mmol、鉱油中60%、1.2当量)を添加した。混合物を0℃で30分間撹拌した。2,4,6−トリクロロピリミジン(1g、5.45mmol、625.00μL、1.0当量)を上記溶液中に添加し、混合物を15℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、THFを除去した。残留物を水(150mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜50/1、TLC:PE/EtOAc=100/1、R
f=0.20)により精製して、混合物である4,6−ジクロロ−2−イソプロポキシ−ピリミジン(347mg、粗製)および2,4−ジクロロ−6−イソプロポキシ−ピリミジン(173mg、粗製)を無色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.00 (s, 1H), 5.35-5.23 (m, 1H), 1.40 (d, J = 6.2 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 207.1, 209.1 [M+H]
+.
【0545】
ステップ2: 4−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−イソプロポキシ−ピリミジン−2−アミン
【化364】
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i−PrOH(5mL)中の(2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(680.92mg、4.25mmol、2.2当量)および2,4−ジクロロ−6−イソプロポキシ−ピリミジン(100mg、482.96μmol、0.25当量)の溶液に、DIEA(749.01mg、5.80mmol、1.01mL、3.0当量)および4,6−ジクロロ−2−イソプロポキシ−ピリミジン(200mg、965.92μmol、0.5当量)を添加した。混合物を26℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f1=0.55、R
f2=0.45)により精製して、4−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−イソプロポキシ−ピリミジン−2−アミン(90mg、220.37μmol、収率11.4%、純度81.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.05 (s, 1H), 7.68-7.61 (m, 1H), 7.39 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.25-7.19 (m, 1H), 7.16-7.10 (m, 1H), 7.05 (s, 1H), 5.97 (s, 1H), 3.78-3.69 (m, 2H), 3.10-3.03 (m, 2H), 1.33 (d, J = 5.3 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 331.1, 332.1 [M+H]
+.
【0546】
ステップ3: 4−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−イソプロポキシ−ピリミジン−2−アミン(I−72)
【化365】
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4−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−イソプロポキシ−ピリミジン−2−アミン(90.00mg、220.37μmol、1当量)、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(62.10mg、440.73μmol、2当量)、Cs
2CO
3(215.40mg、661.10μmol、3.0当量)およびPd(dppf)Cl
2(16.12mg、22.04μmol、0.1当量)を、1,4−ジオキサン(3mL)および水(0.6mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、120℃で30分間加熱した。反応混合物をEtOAc(20mL)で希釈し、セライトのパッドに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件、カラム:カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:37%〜67%、12分)により精製し、所望の画分を凍結乾燥して、4−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−イソプロポキシ−ピリミジン−2−アミン(52.48mg、104.79μmol、収率47.5%、純度100.0%、3HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.75 (m, 2H), 8.06 (s, 1H), 7.60 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.14 (s, 1H), 7.12-7.06 (m, 1H), 7.04-6.99 (m, 1H), 6.62 (s, 1H), 5.18 (s, 1H), 3.92 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 3.15 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 1.36 (d, J = 6.3 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 392.2 [M+H]
+.
(実施例72)
【0547】
I−73の合成
【化366】
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【0548】
合成スキーム:
【化367】
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【0549】
ステップ1: 2−メチル−3−オキソ−プロパンニトリル
【化368】
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THF(20mL)中のDIPA(1.84g、18.16mmol、2.57mL、1当量)の溶液に、n−BuLi(n−ヘキサン中2.5M、7.63mL、1.05当量)を添加した。混合物を−65℃で30分間撹拌した。THF(10mL)中のプロパンニトリル(1g、18.16mmol、1.30mL、1当量)の溶液を、上記混合物中に滴下添加した。混合物をN
2雰囲気下、−65℃で30分間撹拌した。THF(10mL)中のギ酸エチル(1.41g、19.06mmol、1.53mL、1.05当量)の溶液を滴下添加し、これを−65℃で3時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=1/1、R
f=0.45)は、1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を−65℃で1N HCl溶液(50mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、2−メチル−3−オキソ−プロパンニトリル(1.1g、粗製)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.60 (s, 1H), 3.54 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 1.55 (s, 3H).
【0550】
ステップ2: 4−メチル−1H−ピラゾール−5−アミン
【化369】
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EtOH(12mL)中の2−メチル−3−オキソ−プロパンニトリル(1.1g、13.24mmol、1当量)の溶液に、AcOH(1.39g、23.17mmol、1.32mL、1.75当量)およびヒドラジン(550.00mg、17.16mmol、620.77μL、1.3当量)を添加した。混合物を90℃で12時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=1/1、R
f=0.10)は、1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをNaHCO
3溶液(100mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=100/1〜10/1、TLC:PE/EtOAc=10/1、R
f=0.75)により精製して、化合物である4−メチル−1H−ピラゾール−5−アミン(230mg、2.37mmol、収率17.9%、粗製)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.13 (s, 1H), 1.94-1.92 (m, 3H).
【0551】
ステップ3: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール
【化370】
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AcOH(6mL)中のメチル3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−オキソ−プロパノエート(400mg、1.99mmol、1当量)の溶液に、4−メチル−1H−ピラゾール−5−アミン(230mg、2.37mmol、1.19当量)を添加した。混合物を120℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(500mg、粗製)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。ES−LCMSm/z245.2[M+H]
+。
【0552】
ステップ4: 7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【化371】
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POCl
3(5mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(500mg、655.14μmol、1当量)の溶液を、120℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、POCl
3を除去した。残留物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜2/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.40)により精製して、7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(145mg、552.02μmol、収率84.3%、純度100.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.10 (s, 1H), 8.60 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.24 (dd, J = 1.8, 9.3 Hz, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.39 (s, 1H), 2.47 (s, 3H); ES-LCMS m/z 262.9, 264.9 [M+H]
+.
【0553】
ステップ5: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−N−[2−(2,5,7−トリフルオロ−1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−73)
【化372】
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i−PrOH(3mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(40mg、152.28μmol、1当量)の溶液に、DIEA(157.45mg、1.22mmol、212.19μL、8.0当量)および2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(54.87mg、182.74μmol、1.2当量、シュウ酸塩)を添加した。混合物を50℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:42%〜62%、10分)により精製し、所望の画分を凍結乾燥して、化合物である5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−N−[2−(2,5,7−トリフルオロ−1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(15.56mg、27.91μmol、収率18.3%、純度98.6%、3HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.75 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.45 (s, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.66-7.61 (m, 1H), 7.00 (dd, J = 2.2, 9.3 Hz, 1H), 6.44 (ddd, J = 2.2, 9.5, 11.2 Hz, 1H), 5.75 (s, 1H), 4.00 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 3.16-3.10 (m, 2H), 2.31 (s, 3H), 2.15 (s, 3H); ES-LCMS m/z 437.2 [M+H]
+.
(実施例73)
【0554】
I−74の合成
【化373】
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【0555】
合成スキーム:
【化374】
[この文献は図面を表示できません]
【0556】
ステップ1: N−[2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−6−イソプロポキシ−ピリミジン−4−アミン(I−74)
【化375】
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i−PrOH(5mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−6−イソプロポキシ−ピリミジン(90mg、322.77μmol、1.0当量)、2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(145.37mg、484.15μmol、1.5当量、シュウ酸塩)およびDIEA(333.71mg、2.58mmol、449.75uL、8当量)を、マイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、150℃で6時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜2/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.50)により精製し、次いで分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:60%〜90%、10分)により再精製し、所望の画分を凍結乾燥して、N−[2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−6−イソプロポキシ−ピリミジン−4−アミン(26.48mg、48.07μmol、収率14.9%、純度100%、3HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.10 (s, 1H), 8.71 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.27 (s, 1H), 6.99 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 6.54 (t, J = 9.9 Hz, 1H), 5.69 (s, 1H), 5.05 (s, 1H), 3.74 (m, 2H), 2.97 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 2.34 (s, 3H), 1.37 (d, J = 6.2 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 442.2 [M+H]
+.
(実施例74)
【0557】
I−75a、I−75bおよびI−75cの合成
【化376】
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【0558】
合成スキーム:
【化377】
[この文献は図面を表示できません]
【0559】
ステップ1: tert−ブチルN−(2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル)カルバメート
【化378】
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DCM(30mL)中のtert−ブチルN−(4−オキソシクロヘキシル)カルバメート(1g、4.69mmol、1.00mL、1当量)の溶液に、MgSO
4(564.38mg、4.69mmol、1当量)およびフェニルヒドラジン(507.05mg、4.69mmol、460.96μL、1当量)を添加した。混合物を28℃で2時間撹拌した。次いで、MgSO
4を濾別し、濾液を減圧下で蒸発させた。得られた褐色油状物をトルエン(20mL)に溶解し、ZnCl
2(3.20g、23.44mmol、5当量)を添加し、混合物を110℃で4時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜3/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R
f=0.30)により精製して、化合物であるtert−ブチルN−(2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル)カルバメート(700mg、1.96mmol、収率41.7%、純度80.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.33 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.23 (td, J = 0.9, 7.9 Hz, 1H), 7.04-6.97 (m, 1H), 6.97-6.90 (m, 1H), 3.92-3.79 (m, 1H), 2.92-2.78 (m, 2H), 2.57-2.31 (m, 2H), 1.93-1.68 (m, 2H), 1.47 (s, 9H); ES-LCMS m/z 231.1 [M-t-Bu+H]
+.
【0560】
ステップ2: 2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン
【化379】
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DCM(10mL)中のtert−ブチルN−(2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル)カルバメート(700mg、1.96mmol、1当量)の溶液に、TFA(3.08g、27.01mmol、2.0mL、13.81当量)を添加した。混合物を28℃で2時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=5/1、R
f=0)は、出発物質が完全に消費され、1つの新しいスポットが形成されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを水(30mL)で希釈し、1%NaOH溶液によりpH=10に調整した。混合物をEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(400mg、1.80mmol、収率92.3%、純度84.0%)を黒褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.80 (s, 1H), 7.44 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.27-7.23 (m, 1H), 7.13-7.04 (m, 2H), 3.34-3.24 (m, 1H), 3.07-2.97 (m, 1H), 2.81 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 2.50-2.43 (m, 1H), 2.13-2.05 (m, 1H), 1.84-1.76 (m, 1H); ES-LCMS m/z 187.0 [M+H]
+.
【0561】
ステップ3: (3S)−N−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−75b)および(3R)−N−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−75a)
【化380】
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i−PrOH(10mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(153.06mg、515.96μmol、1.0当量)の溶液に、DIEA(200.05mg、1.55mmol、269.60μL、3.0当量)および2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(145.09mg、654.35μmol、1.27当量)を添加した。混合物を50℃で15時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜2/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.80)により精製した。化合物をSFC(条件:カラム:AD(250mm×30mm、5um);移動相:[0.1%NH
3H
2O EtOH];B%:45%〜45%、分)により分離した。分離後の溶液を濃縮して、粗生成物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:60%〜90%、12分)により精製し、続いて凍結乾燥して、エナンチオマー(36.18mg、65.79μmol、収率12.8%、純度100.0%、3HCl塩)(Rt=4.768分、ee%=100.0および[α]
29D=−3.430(i−ProH、c=0.107g/100mL))を黄色固体として得た;
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.00 (s, 1H), 8.78 (s, 1H), 8.36-8.29 (m, 1H), 8.24 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.27 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.08-6.93 (m, 3H), 4.63 (s, 1H), 3.43-3.32 (m, 2H), 3.18-2.93 (m, 3H), 2.43-2.26 (m, 2H), 1.40 (d, J = 6.8 Hz, 6H);ES−LCMSm/z441.2[M+H]
+;また、他方のエナンチオマー(36.49mg、66.36μmol、収率12.9%、純度100.0%、3HCl塩)(Rt=5.778分、ee%=96.4および[α]
29D=+3.121(i−ProH、c=0.104g/100mL))を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.03 (s, 1H), 8.73 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.36-8.30 (m, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.38 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.29-7.25 (m, 1H), 7.04 (dt, J = 1.2, 7.6 Hz, 1H), 7.00-6.93 (m, 2H), 4.60 (s, 1H), 3.40-3.32 (m, 2H), 3.16-2.92 (m, 3H), 2.43-2.24 (m, 2H), 1.40 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 441.3 [M+H]
+.
(実施例75)
【0562】
I−77の合成
【化381】
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【0563】
合成スキーム:
【化382】
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【0564】
ステップ1: 5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−カルバルデヒド
【化383】
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DMF(40mL)に、POCl
3(4.11g、26.82mmol、2.49mL、2当量)をN
2雰囲気下、−20℃で10分間かけて滴下添加した。1時間撹拌した後、5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール(2g、13.41mmol、1当量)を上記溶液に添加し、その間、温度を−20℃未満に維持した。反応混合物を15℃に加温し、1時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液(100mL)によりクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/1,TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.67)により精製して、5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−カルバルデヒド(1.3g、5.73mmol、収率42.7%、純度78.1%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 10.17 (s, 1H), 8.39 (br s, 1H), 7.93 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.08-6.89 (m, 1H), 2.75 (s, 3H); ES-LCMS m/z 178.0 [M+H]
+.
【0565】
ステップ2: 5−フルオロ−2−メチル−3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−インドール
【化384】
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ニトロメタン(45mL)中の5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−カルバルデヒド(1.1g、4.85mmol、1当量)の溶液に、NH
4OAc(1.12g、14.54mmol、3当量)を添加した。混合物を110℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、ニトロメタンを除去した。残留物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、5−フルオロ−2−メチル−3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−インドール(0.92g、粗製)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した;ES−LCMSm/z221.0[M+H]
+。
【0566】
ステップ3: 2−(5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン
【化385】
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THF(30mL)中の5−フルオロ−2−メチル−3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−インドール(1.40g、6.36mmol、1当量)の溶液に、LAH(1M、31.79mL、5当量)を0℃で添加した。添加後、混合物を80℃で2時間撹拌した。反応混合物をTHF(10mL)で希釈し、次いで0℃で水(1.4mL)、10%NaOH(1.4mL)および水(4.2mL)の順次添加によりクエンチした。30分間撹拌した後、混合物をセライトに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、2−(5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(1.0g、粗製)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで直接使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.14 (dd, J = 8.8 Hz, 1H), 7.07 (dd, J = 10.0 Hz, 1H), 6.72 (td, J = 5.0, 9.1 Hz, 1H), 2.85-2.74 (m, 4H), 2.33 (s, 3H); ES-LCMS m/z 192.1 [M+H]
+.
【0567】
ステップ4: N−[2−(5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−77)
【化386】
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i−PrOH(5mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(64.30mg、216.75μmol、1当量)の溶液に、DIEA(140.07mg、1.08mmol、188.77μL、5当量)および2−(5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(50mg、260.10μmol、1.2当量)を添加した。混合物を60℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮してi−PrOHを除去して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:50%〜80%、7分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[2−(5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(17.49mg、31.46umol、収率14.5%、純度100.0%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.75 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.40 (s, 1H), 8.21 (s, 1H), 7.54 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.07 (dd, J = 2.3, 9.8 Hz, 1H), 6.95 (dd, J = 4.4, 8.6 Hz, 1H), 6.59 ( J=2.4, 9.0 Hz, 1H), 5.71 (s, 1H), 4.03-3.95 (m, 2H), 3.28-3.20 (m, 1H), 3.16-3.09 (m, 2H), 2.16 (s, 3H), 1.34 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 447.1 [M+H]
+.
(実施例76)
【0568】
I−78の合成
【化387】
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【0569】
合成スキーム:
【化388】
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【0570】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(I−78)
【化389】
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DMF(5mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(35mg、84.05μmol、1当量)、HATU(63.92mg、168.10μmol、2当量)、DIEA(32.59mg、252.16μmol、43.92μL、3当量)およびNH
4Cl(13.49mg、252.16μmol、3当量)の混合物を、25℃で3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:36%〜56%、10分)により精製し、凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(16.47mg、31.08μmol、収率37.0%、純度99.0%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.85 (s, 1H), 8.73 (s, 1H), 8.51 (s, 1H), 8.03 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.72-7.69 (m, 1H), 7.12 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.04-7.01 (m, 2H), 6.95 (s, 1H), 6.08 (s, 1H), 3.98 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.22 (t, J = 5.6 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 416.2 [M+H]
+.
(実施例77)
【0571】
I−79の合成
【化390】
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【0572】
合成スキーム:
【化391】
[この文献は図面を表示できません]
【0573】
ステップ1: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−N−[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]プリン−6−アミン(I−79)
【化392】
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i−PrOH(3mL)中の6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン(52.08mg、171.40μmol、1当量)、2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(29.87mg、171.40μmol、1当量)およびDIEA(66.46mg、514.21μmol、89.57μL、3当量)の混合物を、55℃で19時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:42%〜72%、12分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−N−[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]プリン−6−アミン(18.99mg、34.91μmol、収率20.4%、純度99.1%、3HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.27-9.11 (m, 2H), 8.85 (s, 1H), 8.68 (d, J = 8.78 Hz, 1H), 7.51-7.43 (m, 1H), 7.07-7.00 (m, 1H), 6.92-6.83 (m, 2H), 5.13-5.00 (m, 1H), 4.07 (s, 2H), 3.11 (t, J = 6.53 Hz, 2H), 2.27 (s, 3H), 1.73 (d, J = 6.53 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 430.2 [M+H]
+.
(実施例78)
【0574】
I−80の合成
【化393】
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【0575】
合成スキーム:
【化394】
[この文献は図面を表示できません]
【0576】
ステップ1: 4,6−ジクロロ−2−イソプロポキシ−ピリミジン
【化395】
[この文献は図面を表示できません]
乾燥THF(10mL)中のNaH(248.00mg、6.20mmol、鉱油中60%、1.41当量)の懸濁液に、i−PrOH(277.91mg、4.62mmol、354.03μL、1.05当量)を氷浴およびN
2雰囲気下で添加した。30分間撹拌した後、懸濁液を−60℃に冷却し、乾燥THF(10mL)中の4,6−ジクロロ−2−メチルスルホニル−ピリミジン(1g、4.40mmol、625.00μL、1.0当量)を滴下添加し、温度を−55℃未満に保った。得られた混合物を−55℃で1時間撹拌した。反応混合物を水(100mL)にゆっくりと注ぎ入れ、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、4,6−ジクロロ−2−イソプロポキシ−ピリミジン(565mg、2.56mmol、収率58.2%、純度94%)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.02-6.96 (m, 1H), 5.29 (m, 1H), 1.40 (d, J = 6.0 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 206.9, 208.9 [M+H]
+.
【0577】
ステップ2: 6−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−2−イソプロポキシ−ピリミジン−4−アミン
【化396】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(6mL)中の4,6−ジクロロ−2−イソプロポキシ−ピリミジン(200mg、907.96μmol、0.5当量)の溶液に、DIEA(704.07mg、5.45mmol、948.88μL、3.0当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(329.00mg、2.05mmol、1.13当量)を添加した。混合物を26℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.45)により精製して、6−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−2−イソプロポキシ−ピリミジン−4−アミン(290mg、841.57μmol、収率46.3%、純度96%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.10 (s, 1H), 7.60 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.43-7.37 (m, 1H), 7.24 (dt, J = 1.0, 7.6 Hz, 1H), 7.18-7.12 (m, 1H), 7.05 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 5.95 (s, 1H), 5.26-5.17 (m, 1H), 3.68 (s, 2H), 3.08 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 1.35 (d, J = 6.2 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 330.9, 332.0 [M+H]
+.
【0578】
ステップ3: 6−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−2−イソプロポキシ−ピリミジン−4−アミン(I−80)
【化397】
[この文献は図面を表示できません]
6−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−2−イソプロポキシ−ピリミジン−4−アミン(90mg、261.18μmol、1当量)、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(92.00mg、652.94μmol、2.5当量)、Cs
2CO
3(255.29mg、783.53μmol、3.0当量)およびPd(dppf)Cl
2(19.11mg、26.12μmol、0.1当量)を、水(1.2mL)および1,4−ジオキサン(6mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、120℃で30分間加熱した。反応混合物をEtOAc(15mL)で希釈し、セライトのパッドに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件,カラム:カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:25%〜55%、10分)により精製し、所望の画分を凍結乾燥して、6−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−2−イソプロポキシ−ピリミジン−4−アミン(43.81mg、87.48μmol、収率33.5%、純度100%、3HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD+Na
2CO
3) δ ppm 8.92 (s, 1H), 8.53 (m, 1H), 8.12 (m, 1H), 7.61 (m, 1H), 7.33 (m, 1H), 7.09 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 7.02 (m, 1H), 6.57 (s, 1H), 5.38-5.26 (m, 1H), 3.77 (m, 2H), 3.09 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 1.40 (d, J = 5.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 392.0 [M+H]
+.
(実施例79)
【0579】
I−81の合成
【化398】
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【0580】
合成スキーム:
【化399】
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【0581】
ステップ1: メチル3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−オキソ−プロパノエート
【化400】
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THF(10mL)中の5−ブロモピリジン−3−カルボン酸(1g、4.95mmol、1当量)およびCDI(1.20g、7.43mmol、1.5当量)の混合物を、20℃で1時間撹拌し、TEA(500.93mg、4.95mmol、689.03μL、1当量)を添加し、混合物を20℃で1時間撹拌し、次いで(3−メトキシ−3−オキソ−プロパノイル)オキシカリウム(1+)(1.55g、9.90mmol、2当量)およびMgCl
2(942.66mg、9.90mmol、406.32μL、2当量)を添加した。混合物を20℃で11時間撹拌した。反応混合物を、2N HClでpHを2に調整し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10/1〜5/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R
f=0.58)により精製して、メチル3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−オキソ−プロパノエート(554mg、1.50mmol、収率30.4%、純度70%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.07-9.06 (m, 1H), 8.95 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 8.89 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.76 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.53-8.52 (m, 1H), 8.42 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 5.97 (s, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.74 (s, 3H); ES-LCMS m/z 259.9, 261.9 [M+H]
+.
【0582】
ステップ2: 5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール
【化401】
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AcOH(10mL)中のメチル3−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−オキソ−プロパノエート(300mg、813.74μmol、1当量)および4−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−アミン(122.23mg、976.49μmol、1.2当量)の混合物を、120℃で0.5時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(450mg、粗製)を褐色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.99-8.88 (m, 1H), 8.74-8.73 (m, 1H), 8.39-8.37 (m, 2H), 7.79 (s, 1H), 3.21-3.20 (m, 1H), 1.39-1.33 (m, 6H); ES-LCMS m/z 333.0, 335.0 [M+H]
+.
【0583】
ステップ3: 5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−7−クロロ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【化402】
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POCl
3(8.2g、53.48mmol、4.97mL、39.60当量)中の5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(450mg、1.35mmol、1当量)の溶液を、110℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10/1〜5/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R
f=0.58)により精製して、5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−7−クロロ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(331mg、847.20μmol、収率62.7%、純度90%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.20 (s, 1H), 8.79 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.59 (t, J = 2.4 Hz, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.37 (s, 1H), 3.42 (s, 1H), 1.45 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 350.9, 352.9 [M+H]
+.
【0584】
ステップ4: 5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン
【化403】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(10mL)中の5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−7−クロロ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(60mg、153.57μmol、1当量)、2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(36.91mg、230.36μmol、1.5当量)およびDIEA(59.54mg、460.71μmol、80.25μL、3当量)の混合物を、80℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取TLC(SiO
2、PE/EtOAc=1/1、R
f=0.28)により精製して、5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(70mg、117.80μmol、収率76.7%、純度80%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 9.21 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 8.77 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.62 (s, 1H), 7.99-7.95 (m, 2H), 7.64 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.09-6.99 (m, 2H), 6.66 (s, 1H), 3.84 (q, J = 6.0 Hz, 2H), 3.27-3.22 (m, 1H), 3.13-3.10 (m, 2H), 1.35 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 474.9, 476.9 [M+H]
+.
【0585】
ステップ5: 5−[7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル]ピリジン−3−カルボニトリル(I−81)
【化404】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(5mL)中の5−(5−ブロモ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(70mg、117.80μmol、1当量)、Pd(PPh
3)
4(13.61mg、11.78μmol、0.1当量)およびZn(CN)
2(27.67mg、235.60μmol、2当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。混合物をN
2雰囲気下、85℃で12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Gemini 150×25 5u;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:60%〜90%、10分)により精製して、5−[7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル]ピリジン−3−カルボニトリル(18.46mg、43.72μmol、収率37.1%、純度99.819%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.07 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.86 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.97 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.74-7.71 (m, 1H), 7.18-7.17 (m, 1H), 7.13-7.10 (m, 2H), 6.95 (s, 1H), 5.86 (s, 1H), 3.87 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.28-3.19 (m, 1H), 3.18 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 1.37 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 422.0 [M+H]
+.
(実施例80)
【0586】
I−82a、I−82bおよびI−82cの合成
【化405】
[この文献は図面を表示できません]
【0587】
合成スキーム:
【化406】
[この文献は図面を表示できません]
【0588】
ステップ1: N−ベンジル−6−メトキシ−テトラリン−2−アミン
【化407】
[この文献は図面を表示できません]
無水DCM(5mL)中の6−メトキシテトラリン−2−オン(300mg、1.70mmol、1当量)の溶液に、フェニルメタンアミン(182.43mg、1.70mmol、185.58μL、1当量)、AcOH(102.23mg、1.70mmol、97.37μL、1当量)およびNaBH(OAc)
3(541.24mg、2.55mmol、1.5当量)を添加した。混合物を25℃で12時間撹拌した。NaOH水溶液(1M、20mL)を添加し、混合物をDCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/1、TLC:PE/EtOAc=2/1、R
f=0.67)上で精製して、N−ベンジル−6−メトキシ−テトラリン−2−アミン(255mg、883.18μmol、収率51.88%、純度92.6%)を褐色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.38-7.28 (m, 4H), 7.26-7.21 (m, 1H), 6.98 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.67 (dd, J = 2.5, 8.3 Hz, 1H), 6.61 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 3.89 (s, 2H), 3.75 (s, 3H), 3.04-2.93 (m, 2H), 2.91-2.72 (m, 2H), 2.64-2.50 (m, 1H), 2.12-1.99 (m, 1H), 1.62-1.56 (m, 2H); ES-LCMS m/z 268.2 [M+H]
+.
【0589】
ステップ2: 6−メトキシテトラリン−2−アミン
【化408】
[この文献は図面を表示できません]
無水EtOH(10mL)および無水THF(10mL)中のN−ベンジル−6−メトキシ−テトラリン−2−アミン(255mg、883.18μmol、1当量)の溶液に、Pd/C(10%、255mg)をN
2雰囲気下で添加した。懸濁液を脱気し、H
2で3回パージした。混合物をH
2(50psi)下、50℃で8時間撹拌した。混合物を濾過し、濃縮して、6−メトキシテトラリン−2−アミンの粗生成物(210mg、874.40μmol、収率99.0%、純度73.8%)を黒色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 6.94 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.68-6.64 (m, 1H), 6.62 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 3.74-3.71 (m, 3H), 3.10 (ddt, J = 3.3, 5.1, 10.2 Hz, 1H), 2.93 (dd, J = 4.1, 15.5 Hz, 1H), 2.88-2.81 (m, 2H), 2.49 (dd, J = 9.8, 15.5 Hz, 1H), 2.06-1.97 (m, 1H), 1.64-1.51 (m, 1H); ES-LCMS m/z 178.3 [M+H]
+.
【0590】
ステップ3: 2−アミノテトラリン−6−オール
【化409】
[この文献は図面を表示できません]
HBr溶液(5mL)中の6−メトキシテトラリン−2−アミン(210mg、874.39μmol、1当量)の溶液を、100℃で8時間撹拌した。混合物を濃縮して、粗生成物である2−アミノテトラリン−6−オール(195mg、350.66μmol、収率40.10%、純度43.9%、HBr)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 6.91 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.58 (dd, J = 2.4, 8.4 Hz, 1H), 6.53 (s, 1H), 3.54-3.44 (m, 1H), 3.06 (dd, J = 5.1, 15.4 Hz, 1H), 2.86 (dd, J = 5.1, 8.2 Hz, 2H), 2.71 (dd, J = 10.1, 15.4 Hz, 1H), 2.21-2.12 (m, 1H), 1.85-1.75 (m, 1H); ES-LCMS m/z 164.2 [M+H]
+.
【0591】
ステップ4: 2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]テトラリン−6−オール
【化410】
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i−prOH(5mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(100mg、337.09μmol、1当量)の溶液に、DIEA(130.70mg、1.01mmol、176.14μL、3当量)および2−アミノテトラリン−6−オール(150.39mg、404.51μmol、1.2当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、マイクロ波下、120℃で3時間撹拌した。混合物を濃縮して、溶媒を除去した。H
2O(10mL)を添加し、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜5/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.60)上で精製して、2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]テトラリン−6−オール(78mg、184.97μmol、収率54.9%、純度99.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.15 (s, 1H), 8.51 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.36 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.92 (s, 1H), 6.93 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.74 (s, 1H), 6.61-6.53 (m, 2H), 4.58 (s, 2H), 4.35-4.23 (m, 1H), 2.94-2.81 (m, 2H), 2.35-2.18 (m, 1H), 2.09-1.86 (m, 2H), 1.40 (d, J = 7.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 418.0 [M+H]
+.
【0592】
ステップ5: (2R)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]テトラリン−6−オール(I−82b)および(2S)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]テトラリン−6−オール(I−82a)
【化411】
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2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]テトラリン−6−オール(78mg、184.97μmol、1当量)を、SFC(カラム:AD(250mm×30mm、5μm);移動相:[0.1%NH
3H
2O IPA];B%:40%〜40%、分)により分離した。分離後の溶液を濃縮して、粗生成物を得、これを分取HPLC(溶離液としてMeCN/H
2O、酸性条件、機器:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um/移動相:水(0.05%HCl)−ACN/勾配:12分間で55%〜85%のB/流速:25mL/分)により精製し、続いて凍結乾燥して、エナンチオマー(24.75mg、50.47μmol、収率27.3%、純度100%、2HCl、SFC:T
R=5.168分、ee=100%、OR:[α]
26.6D=167.660)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.97 (s, 1H), 8.79 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.34-8.28 (m, 1H), 8.25 (s, 1H), 6.98-6.91 (m, 2H), 6.61-6.55 (m, 2H), 4.47 (s, 1H), 3.40-3.33 (m, 1H), 3.18 (dd, J = 4.6, 15.4 Hz, 1H), 3.09-2.99 (m, 2H), 2.96-2.87 (m, 1H), 2.25 (s, 1H), 2.07 (dq, J = 5.5, 11.8 Hz, 1H), 1.38 (d, J = 7.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 418.0 [M+H]
+;また、他方のエナンチオマー(26.47mg、53.98μmol、収率29.2%、純度100%、2HCl、SFC:T
R=5.742分、ee=100%、OR:[α]
26.8D=−167.394)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.97 (s, 1H), 8.78 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.30 (td, J = 2.2, 9.0 Hz, 1H), 8.24 (s, 1H), 6.98-6.91 (m, 2H), 6.62-6.54 (m, 2H), 4.48 (s, 1H), 3.37-3.31 (m, 1H), 3.22-3.13 (m, 1H), 3.09-2.98 (m, 2H), 2.96-2.87 (m, 1H), 2.26 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 2.07 (tdd, J = 5.6, 11.6, 17.7 Hz, 1H), 1.38 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 418.0 [M+H]
+.
(実施例81)
【0593】
I−83の合成
【化412】
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【0594】
合成スキーム:
【化413】
[この文献は図面を表示できません]
【0595】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−2−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−83)
【化414】
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i−PrOH(5mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−2−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、160.79μmol、1当量)、2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(25.76mg、160.79μmol、1当量)およびDIEA(62.34mg、482.37μmol、84.02μL、3当量)の混合物を、80℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:50%〜80%、12分)により精製して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−2−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(41.24mg、76.67μmol、収率47.7%、純度100%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.68 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.33 (s, 1H), 7.51 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.47-7.45 (m, 1H), 7.15 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.02 (s, 1H), 6.97 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 6.84-6.82 (m, 1H), 5.71 (s, 1H), 4.01-3.97 (m, 2H), 3.27 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 3.23-3.19 (m, 2H), 2.57 (s, 3H), 1.36 (d, J = 7.2 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 429.3 [M+H]
+.
(実施例82)
【0596】
I−84の合成
【化415】
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【0597】
合成スキーム:
【化416】
[この文献は図面を表示できません]
【0598】
ステップ1: 2−アセチル−3−メチル−ブタンニトリル
【化417】
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THF(10mL)中のDIPA(1.22g、12.03mmol、1.70mL、1当量)の混合物に、n−BuLi(THF中2.5M、5.05mL、1.05当量)をN
2下、−78℃で滴下添加した。混合物を−78℃で15分間撹拌し、次いで0℃まで加温し、1時間撹拌した。混合物を−78℃に冷却し、THF(10mL)中の3−メチルブタンニトリル(1g、12.03mmol、1.27mL、1当量)を滴下添加し、−78℃で15分間撹拌した。THF(10mL)中の酢酸エチル(1.11g、12.63mmol、1.24mL、1.05当量)の溶液を滴下添加した。混合物を20℃で16時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=1/1、R
f=0.74)は、1つの新しいスポットが形成されたことを示した。混合物を2N HCl(10mL)でクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出し、ブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10/1〜1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.74)により精製して、2−アセチル−3−メチル−ブタンニトリル(661mg、4.22mmol、収率35.1%、純度80.0%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 3.32 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 2.44-2.38 (m, 1H), 2.37 (s, 3H), 1.11 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.09-1.05 (m, 3H);ES−LCMS:正確な質量は判明しなかった。
【0599】
ステップ2: 4−イソプロピル−3−メチル−1H−ピラゾール−5−アミン
【化418】
[この文献は図面を表示できません]
EtOH(20mL)中の2−アセチル−3−メチル−ブタンニトリル(750.00mg、4.79mmol、1当量)、ヒドラジン水和物(311.96mg、6.23mmol、302.87μL、1.3当量)およびAcOH(503.76mg、8.39mmol、479.77μL、1.75当量)の混合物を、N
2下、90℃で16時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを飽和NaHCO
3(20mL)で希釈し、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、4−イソプロピル−3−メチル−1H−ピラゾール−5−アミン(560mg、3.62mmol、収率75.5%、純度90.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 2.82-2.69 (m, 1H), 2.18 (s, 3H), 1.23 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 140.2 [M+H]
+.
【0600】
ステップ3: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−2−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール
【化419】
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AcOH(10mL)中の4−イソプロピル−3−メチル−1H−ピラゾール−5−アミン(502.05mg、3.25mmol、0.8当量)およびメチル3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−オキソ−プロパノエート(816.33mg、4.06mmol、1当量)の混合物を、120℃で3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−2−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(1.2g、粗製)を紫色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.82 (s, 1H), 8.68-8.66 (m, 1H), 8.14-8.08 (m, 2H), 3.30-3.24 (m, 1H), 2.46-2.41 (m, 3H), 1.37 (d, J = 7.2 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 287.2 [M+H]
+.
【0601】
ステップ4: 7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−2−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【化420】
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POCl
3(16.3g、106.31mmol、9.88mL、25.36当量)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−2−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(1.2g、4.19mmol、1当量)の溶液を、110℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10/1〜1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.75)により精製して、7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−2−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(381mg、1.23mmol、収率29.2%、純度98.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.08 (s, 1H), 8.57 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.20-8.15 (m, 1H), 7.28 (s, 1H), 3.36-3.24 (m, 1H), 2.57 (s, 3H), 1.48 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 305.0 [M+H]
+.
【0602】
ステップ5: N−[2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−2−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−84)
【化421】
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i−PrOH(10mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−2−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、160.79μmol、1当量)、2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(33.80mg、160.79μmol、1当量)およびDIEA(62.34mg、482.36μmol、84.02μL、3当量)の混合物を、80℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:58%〜78%、10分)により精製して、N−[2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−2−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(32.01mg、54.45μmol、収率33.9%、純度100%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.75 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.43 (s, 1H), 7.66-7.63 (m, 1H), 6.93-6.89 (m, 1H), 6.46-6.39 (m, 1H), 5.73 (s, 1H), 3.97-3.94 (m, 2H), 3.31-3.23 (m, 1H), 3.13-3.09 (m, 2H), 2.57 (s, 3H), 2.23 (s, 3H), 1.36 (d, J = 7.2 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 479.3 [M+H]
+.
(実施例83)
【0603】
I−85の合成
【化422】
[この文献は図面を表示できません]
【0604】
合成スキーム:
【化423】
[この文献は図面を表示できません]
【0605】
ステップ1: N−(2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル)−5−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−85)
【化424】
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i−PrOH(3mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(40mg、147.68μmol、1当量)、2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(60mg、153.73μmol、1.04当量、2シュウ酸)およびDIEA(60.00mg、464.24μmol、80.86μL、3.14当量)の混合物を、50℃で19時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮乾固して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:30%〜52%、12分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、N−(2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル)−5−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(22.94mg、43.14μmol、収率29.2%、純度100.0%、3HCl)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.71 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.47 (s, 1H), 8.22 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.59 (td, J = 2.4, 9.2 Hz, 1H), 7.01 (dd, J = 2.4, 9.2 Hz, 1H), 6.51 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.44 (ddd, J = 2.4, 9.6, 11.2 Hz, 1H), 5.85 (s, 1H), 4.04-3.92 (m, 2H), 3.17-3.08 (m, 2H), 2.13 (s, 3H); ES-LCMS m/z 423.2 [M+H]
+.
(実施例84)
【0606】
I−86の合成
【化425】
[この文献は図面を表示できません]
【0607】
合成スキーム:
【化426】
[この文献は図面を表示できません]
【0608】
ステップ1: 2−シクロプロピル−3−オキソ−プロパンニトリル
【化427】
[この文献は図面を表示できません]
THF(15mL)中のDIPA(3.74g、36.98mmol、5.23mL、1当量)の溶液に、n−BuLi(n−ヘキサン中2.5M、15.53mL、1.05当量)を添加した。混合物を−78℃で10分間撹拌した。THF(15mL)中の2−シクロプロピルアセトニトリル(3g、36.98mmol、3.42mL、1当量)の溶液を、上記混合物中に滴下添加した。次いで、混合物をN
2雰囲気下、−78℃で10分間撹拌した。THF(15mL)中のギ酸エチル(2.88g、38.88mmol、3.13mL、1.05当量)の溶液を滴下添加し、−78℃で40分間撹拌した。次いで、反応混合物を25℃に12時間加温した。TLC(PE/EtOAc=1/1、R
f=0.50)は、1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を0℃で1N HCl溶液(50mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.50)により精製して、化合物である2−シクロプロピル−3−オキソ−プロパンニトリル(3.4g、粗製)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.61 (d, J = 1.1 Hz, 1H), 4.61-4.55 (m, 1H), 4.01-3.84 (m, 1H), 1.92-1.79 (m, 2H), 1.66-1.52 (m, 2H).
【0609】
ステップ2: 4−シクロプロピル−1H−ピラゾール−5−アミン
【化428】
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EtOH(30mL)中の2−シクロプロピル−3−オキソ−プロパンニトリル(3.4g、31.16mmol、1当量)の溶液に、AcOH(3.27g、54.52mmol、3.12mL、1.75当量)およびヒドラジン(1.30g、40.50mmol、1.46mL、1.3当量)を添加した。混合物を90℃で12時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=1/1、R
f=0.10)は、1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをNaHCO
3溶液(200mL)で希釈し、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=100/1〜10/1、TLC:PE/EtOAc=10/1、R
f=0.70)により精製して、4−シクロプロピル−1H−ピラゾール−5−アミン(1.7g、粗製)を褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.04 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 1.49-1.39 (m, 1H), 0.83-0.75 (m, 2H), 0.49-0.41 (m, 2H);ES−LCMSm/z所望のMSは検出されなかった。
【0610】
ステップ3: 3−シクロプロピル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール
【化429】
[この文献は図面を表示できません]
AcOH(6mL)中のメチル3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−オキソ−プロパノエート(500mg、2.49mmol、1当量)の溶液に、4−シクロプロピル−1H−ピラゾール−5−アミン(370.54mg、3.01mmol、1.21当量)を添加した。混合物を120℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、3−シクロプロピル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(830mg、粗製)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 8.90 (s, 1H), 8.80 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.25 (td, J = 2.2, 9.7 Hz, 1H), 7.68 (s, 1H), 6.09 (s, 1H), 2.05 (m, 2H), 0.94-0.87 (m, 2H), 0.73-0.64 (m, 2H); ES-LCMS m/z 271.2 [M+H]
+.
【0611】
ステップ4: 7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【化430】
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POCl
3(5mL)中の3−シクロプロピル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(830mg、3.07mmol、1当量)の溶液を、110℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜2/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.40)により精製して、化合物である7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(290mg、924.12μmol、収率30.1%、純度92.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.09 (s, 1H), 8.60 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.20 (td, J = 2.1, 9.4 Hz, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.37 (s, 1H), 2.17 (tt, J = 5.2, 8.4 Hz, 1H), 1.11-1.03 (m, 2H), 1.02-0.95 (m, 2H); ES-LCMS m/z 289.0, 291.0 [M+H]
+.
【0612】
ステップ5: 3−シクロプロピル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−86)
【化431】
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i−PrOH(3mL)中の7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(45mg、143.40μmol、1.0当量)の溶液に、DIEA(55.60mg、430.19μmol、74.93μL、3.0当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(29.87mg、186.42μmol、1.3当量)を添加した。混合物を50℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件,カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:43%〜73%、10分)により精製し、所望の画分を凍結乾燥して、3−シクロプロピル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(40.50mg、77.61μmol、収率54.1%、純度100%、3HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.73 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.36 (s, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.54-7.46 (m, 2H), 7.15 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.00 (s, 1H), 6.97 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 6.85-6.80 (m, 1H), 5.78 (s, 1H), 4.07-3.99 (m, 2H), 3.26-3.19 (m, 2H), 1.96-1.87 (m, 1H), 1.05-0.97 (m, 2H), 0.78-0.70 (m, 2H); ES-LCMS m/z 412.9 [M+H]
+.
(実施例85)
【0613】
I−87の合成
【化432】
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【0614】
合成スキーム:
【化433】
[この文献は図面を表示できません]
【0615】
ステップ1: 3−シクロプロピル−N−(2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル)−5−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−87)
【化434】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(3mL)中の7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(40mg、127.46μmol、1当量)、2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(54.72mg、140.21μmol、1.1当量、2シュウ酸)およびDIEA(0.055g、425.56μmol、74.12μL、3.34当量)の混合物を、50℃で19時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮乾固して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:45%〜75%、12分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、3−シクロプロピル−N−(2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル)−5−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(22.33mg、37.39μmol、収率29.3%、純度95.7%、3HCl)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.73 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 8.43 (s, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.62 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.93 (dd, J = 2.0, 9.2 Hz, 1H), 6.49-6.35 (m, 1H), 5.73 (s, 1H), 3.96 (t, J = 5.2 Hz, 2H), 3.10 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.14 (s, 3H), 1.98-1.86 (m, 1H), 1.07-0.94 (m, 2H), 0.79-0.67 (m, 2H); ES-LCMS m/z 463.2 [M+H]
+.
(実施例86)
【0616】
I−88の合成
【化435】
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【0617】
合成スキーム:
【化436】
[この文献は図面を表示できません]
【0618】
ステップ1: N−[2−(5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−イル)エチル]−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−6−イソプロポキシ−ピリミジン−4−アミン(I−88)
【化437】
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i−PrOH(3mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−6−イソプロポキシ−ピリミジン(55mg、172.59μmol、1当量)、2−(5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(50.31mg、225.64μmol、1.31当量)およびDIEA(66.92mg、517.77μmol、90.19μL、3.0当量)を、マイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、125℃で6時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:65%〜95%、12分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、N−[2−(5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−イル)エチル]−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−6−イソプロポキシ−ピリミジン−4−アミン(15.59mg、28.70μmol、収率16.6%、純度98.81%、3HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.12 (s, 1H), 8.76 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.36 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.21 (s, 1H), 7.11 (dd, J = 1.6, 9.2 Hz, 1H), 6.66 (t, J = 9.9 Hz, 1H), 5.80 (s, 1H), 5.07 (s, 1H), 3.81 (s, 2H), 3.06 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 1.39 (d, J = 6.0 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 428.2 [M+H]
+.
(実施例87)
【0619】
I−89の合成
【化438】
[この文献は図面を表示できません]
【0620】
合成スキーム:
【化439】
[この文献は図面を表示できません]
【0621】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−89)
【化440】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(10mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(40mg、132.08μmol、1当量)および2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(34.52mg、198.13μmol、1.5当量)の溶液に、DIEA(51.21mg、396.25μmol、69.02μL、3.0当量)を添加した。混合物を70℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:47%〜72%、12分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−[2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(47.07mg、86.87μmol、収率65.8%、純度99.3%、3HCl)を赤色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.68 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.20 (s, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.37 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.32-7.27 (m, 1H), 6.86-6.82 (m, 1H), 6.69 (dquin, J = 1.3, 7.0 Hz, 2H), 5.43 (s, 1H), 3.89-3.83 (m, 2H), 3.15-3.07 (m, 1H), 3.03-2.98 (m, 2H), 1.95 (s, 3H), 1.19 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 429.3 [M+H]
+.
(実施例88)
【0622】
I−90の合成
【化441】
[この文献は図面を表示できません]
【0623】
合成スキーム:
【化442】
[この文献は図面を表示できません]
【0624】
ステップ1: 3−tert−ブチル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−90)
【化443】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(10mL)中の3−tert−ブチル−7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(40mg、128.63μmol、1当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(30.91mg、192.95μmol、1.5当量)の溶液に、DIEA(49.87mg、385.89μmol、67.21μL、3.0当量)を添加した。混合物を70℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して溶媒を除去して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:70%〜90%、12分)により精製し、続いて凍結乾燥して、3−tert−ブチル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(42.66mg、78.86μmol、収率61.3%、純度99.4%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.82 (br s, 1H), 9.13 (s, 1H), 8.67 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.22 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.04 (br s, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.64 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.10-6.95 (m, 2H), 6.64 (s, 1H), 3.83 (q, J = 6.9 Hz, 2H), 3.11 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 1.46 (s, 9H); ES-LCMS m/z 429.3 [M+H]
+.
(実施例89)
【0625】
I−91の合成
【化444】
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【0626】
合成スキーム:
【化445】
[この文献は図面を表示できません]
【0627】
ステップ1: 2−ホルミル−3,3−ジメチル−ブタンニトリル
【化446】
[この文献は図面を表示できません]
THF(20mL)中のDIPA(833.20mg、8.23mmol、1.16mL、1当量)の混合物に、n−BuLi(2.5M、3.46mL、1.05当量)をN
2下、−78℃で滴下添加した。混合物を−78℃で10分間撹拌し、次いで0℃に加熱し、1時間撹拌した。混合物を−78℃に冷却し、THF(15mL、無水)に溶解した3,3−ジメチルブタンニトリル(800mg、8.23mmol、12.66mL、1当量)を滴下添加し、−78℃で10分間撹拌した。THF(15mL、無水)中のギ酸エチル(640.46mg、8.65mmol、695.40μL、1.05当量)の溶液を滴下添加し、−78℃で40分間撹拌し、次いで混合物を5〜14℃に16時間加温した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R
f=0.34)は、1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を−78℃で1N HCl溶液(50)mLの添加によりクエンチし、DCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.34)上で精製して、生成物である2−ホルミル−3,3−ジメチル−ブタンニトリル(750mg、5.39mmol、収率65.5%、純度90.0%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.66 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 3.27 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 1.23 (s, 9H).
【0628】
ステップ2: 4−tert−ブチル−1H−ピラゾール−5−アミン
【化447】
[この文献は図面を表示できません]
EtOH(20mL)中の2−ホルミル−3,3−ジメチル−ブタンニトリル(750mg、5.39mmol、1当量)、ヒドラジン(224.65mg、7.01mmol、253.56μL、1.3当量)およびAcOH(566.71mg、9.44mmol、539.73μL、1.75当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。次いで、混合物をN
2雰囲気下、80〜90℃(還流)で16時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=1/1、R
f=0.55)は、出発物質の大部分が消費され、より極性の大きな1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をH
2O(20mL)で希釈し、NaHCO
3固体でpHを9〜10に調整し、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物である4−tert−ブチル−1H−ピラゾール−5−アミン(750mg、5.39mmol、収率99.9%、粗純度)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.12 (s, 1H), 1.30 (s, 9H).
【0629】
ステップ3: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール
【化448】
[この文献は図面を表示できません]
AcOH(20mL)中のメチル3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−オキソ−プロパノエート(1.08g、5.37mmol、1当量)の溶液に、4−tert−ブチル−1H−ピラゾール−5−アミン(747.23mg、5.37mmol、1当量)を添加した。混合物を120℃で0.5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して溶媒を除去して、粗生成物である5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(1.46g、5.36mmol、収率100.0%、粗製)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
【0630】
ステップ4: 3−tert−ブチル−7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【化449】
[この文献は図面を表示できません]
POCl
3(37.81g、246.59mmol、22.92mL、42.28当量)中の3−tert−ブチル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(1.67g、5.83mmol、1当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。次いで、混合物をN
2雰囲気下、110℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、溶媒を除去した。残留物をDCM(50mL×2)で希釈し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.48)上で精製して、生成物である3−tert−ブチル−7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(950mg、3.05mmol、収率52.4%、純度98.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.13 (t, J = 1.5 Hz, 1H), 8.61 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.22-8.16 (m, 1H), 8.12 (s, 1H), 7.41 (s, 1H), 1.56 (s, 9H); ES-LCMS m/z 305.1, 307.1 [M+H]
+.
【0631】
ステップ5: 3−tert−ブチル−N−[2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−91)
【化450】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(10mL)中の3−tert−ブチル−7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(40mg、128.63μmol、1当量)および2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(57.93mg、192.95μmol、1.5当量、シュウ酸)の溶液に、DIEA(49.87mg、385.89μmol、67.21μL、3.0当量)を添加した。混合物を70℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:70%〜90%、12分)により精製して、3−tert−ブチル−N−[2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(34.14mg、57.39μmol、収率44.6%、純度98.8%、3HCl)を橙色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 11.21 (s, 1H), 9.06-8.98 (m, 1H), 8.66 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.13-8.01 (m, 2H), 7.95 (s, 1H), 7.22 (dd, J = 2.1, 9.6 Hz, 1H), 6.76 (ddd, J = 2.2, 9.6, 11.4 Hz, 1H), 6.42 (s, 1H), 3.71 (q, J = 6.8 Hz, 2H), 3.01 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 2.20 (s, 3H), 1.47 (s, 9H); ES-LCMS m/z 479.3 [M+H]
+.
(実施例90)
【0632】
I−92の合成
【化451】
[この文献は図面を表示できません]
【0633】
合成スキーム:
【化452】
[この文献は図面を表示できません]
【0634】
ステップ1: メチル5−アミノ−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート
【化453】
[この文献は図面を表示できません]
HCl/MeOH(4M、40mL、20.34当量)中の5−アミノ−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(1g、7.87mmol、1当量)の溶液を、60℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、メチル5−アミノ−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(1.4g、7.49mmol、収率95.2%、純度95.0%、HCl)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.31 (s, 1H), 3.84 (s, 3H); ES-LCMS m/z 142.2 [M+H]
+.
【0635】
ステップ2: メチル5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−ヒドロキシ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレート
【化454】
[この文献は図面を表示できません]
AcOH(5mL)中のメチル3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−オキソ−プロパノエート(160mg、795.28μmol、1当量)の溶液に、メチル5−アミノ−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(148.67mg、795.28μmol、1当量、HCl)を添加した。混合物を120℃で4時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、メチル5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−ヒドロキシ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレート(230mg、粗製)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.83 (s, 1H), 8.72 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.29 (s, 1H), 8.22 (s, 1H), 6.34 (s, 1H), 3.92 (s, 3H); ES-LCMS m/z 289.2 [M+H]
+.
【0636】
ステップ3: メチル7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレート
【化455】
[この文献は図面を表示できません]
POCl
3(5mL)中のメチル5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−ヒドロキシ−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレート(230mg、797.96μmol、1当量)の溶液を、110℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);12g SepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、30mL/分で0〜50%酢酸エチル/石油エーテル勾配の溶離液)により精製して、メチル7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレート(180mg、516.50μmol、収率64.7%、純度88.0%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.08 (s, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.59 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.69 (s, 1H), 7.56 (s, 1H), 3.93 (s, 3H); ES-LCMS m/z 307.1, 309.1 [M+H]
+.
【0637】
ステップ4: メチル5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレート
【化456】
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i−PrOH(10mL)中のメチル7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレート(180mg、516.50μmol、1当量)、2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(82.75mg、516.50μmol、1当量)の溶液に、DIEA(200.26mg、1.55mmol、269.90μL、3当量)を添加した。次いで、混合物を60℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、メチル5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレート(120mg、242.55μmol、収率47.0%、純度87.0%)をオフホワイトの固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1HNMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.59 (s, 1H), 8.46 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.41 (s, 1H), 7.84 (br s, 1H), 7.15-7.15 (m, 1H), 7.13-7.08 (m, 3H), 6.94 (s, 1H), 6.07 (s, 1H), 3.86 (s, 3H), 3.11-3.05 (m, 4H); ES-LCMS m/z 431.1 [M+H]
+.
【0638】
ステップ5: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸
【化457】
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MeOH(2mL)THF(2mL)および水(4mL)中のメチル5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレート(60mg、121.27μmol、1当量)の溶液に、LiOH・H
2O(72.00mg、1.72mmol、14.15当量)を添加し、混合物を50℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをEtOAc(20mL)で希釈し、EtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(50mg、84.05μmol、収率69.3%、純度70.0%)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.58 (s, 1H), 8.46 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.40 (s, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.54 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.10 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 6.95 (m, 2H), 6.07 (s, 1H), 3.90 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.13-3.08 (m, 2H); ES-LCMS m/z 417.2 [M+H]
+.
【0639】
ステップ6: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−N−メトキシ−N−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(I−92)
【化458】
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DCM(5mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(50mg、84.05μmol、1当量)およびN−メトキシメタンアミン(12.30mg、126.08μmol、1.5当量、HCl)の溶液に、HATU(47.94mg、126.08μmol、1.5当量)およびTEA(17.01mg、168.10μmol、23.40μL、2当量)を添加した。次いで、混合物を20℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをEtOAc(20mL)で希釈し、EtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:30%〜60%、10分)により精製した。所望の画分を蒸発させて、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−N−メトキシ−N−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド(20.19mg、35.14μmol、収率41.8%、純度99.0%、3HCl)を薄黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.74 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.61 (s, 1H), 8.40 (s, 1H), 7.57-7.51 (m, 2H), 7.10 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.01 (s, 1H), 6.94 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 6.87-6.81 (m, 1H), 6.04 (s, 1H), 4.07 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 3.85 (s, 3H), 3.37 (s, 3H), 3.24 (t, J = 5.7 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 460.4 [M+H]
+.
(実施例91)
【0640】
I−93の合成
【化459】
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【0641】
合成スキーム:
【化460】
[この文献は図面を表示できません]
【0642】
ステップ1: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N6−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−N4−イソプロピル−N4−メチル−ピリミジン−4,6−ジアミン(I−93)
【化461】
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i−PrOH(2mL)中の6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−4−アミン(60mg、163.13μmol、1.0当量)、N−メチルプロパン−2−アミン(702.00mg、9.60mmol、1mL、58.84当量)およびDIEA(63.25mg、489.39μmol、85.24μL、3.0当量)を、マイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、125℃で10時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:22%〜52%、12分)により精製し、所望の画分を凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N6−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−N4−イソプロピル−N4−メチル−ピリミジン−4,6−ジアミン(19.96mg、49.25μmol、収率30.2%、純度99.80%、3HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD+Na
2CO
3) δ ppm 9.26 (s, 1H), 8.47 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.39-8.33 (m, 1H), 7.65-7.59 (m, 1H), 7.35-7.31 (m, 1H), 7.12-7.06 (m, 2H), 7.04-6.98 (m, 1H), 5.34 (s, 1H), 4.95 (s, 1H), 3.66 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 3.07 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 2.79 (s, 3H), 1.18 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 405.3 [M+H]
+.
(実施例92)
【0643】
I−94aの合成
【化462】
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【0644】
合成スキーム:
【化463】
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【0645】
ステップ1: 3−アミノテトラリン−6−オール
【化464】
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無水MeOH(5mL)中の7−ヒドロキシテトラリン−2−オン(500mg、3.08mmol、1当量)の溶液に、NH
4OAc(7.13g、92.49mmol、30当量)を添加した。5時間撹拌した後、NaBH
4(349.88mg、9.25mmol、3当量)を添加した。混合物を25℃で3時間撹拌した。混合物を濃縮して、溶媒を除去した。H
2O(10mL)を添加し、混合物をEtOAc(20mL×2)で抽出した。水性物を3N HClによりpH=6〜7に調整し、EtOAc(10mL×2)で抽出した。水性物を1N NaOHによりpH=6〜7に調整した。次いで、混合物を凍結乾燥して、固体を得た。固体をi−PrOH(10mL)に溶解した。得られた混合物を濾過し、濃縮して、3−アミノテトラリン−6−オール(550mg、2.66mmol、収率86.4%、純度79.0%)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 6.91 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.58 (dd, J = 2.4, 8.4 Hz, 1H), 6.51 (s, 1H), 3.53-3.42 (m, 1H), 3.06 (dd, J = 5.4, 15.5 Hz, 1H), 2.89-2.73 (m, 3H), 2.17 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 1.84-1.74 (m, 1H); ES-LCMS m/z 164.3 [M+H]
+.
【0646】
ステップ2: 3−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]テトラリン−6−オール
【化465】
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i−PrOH(10mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(100mg、330.21μmol、1当量)の溶液に、DIEA(128.03mg、990.63μmol、172.55μL、3当量)および3−アミノテトラリン−6−オール(204.67mg、990.63μmol、3当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、マイクロ波下、120℃で3時間撹拌した。混合物を濃縮して、溶媒を除去した。H
2O(10mL)を添加し、混合物をEtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=2/1、R
f=0.50)上で精製して、3−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]テトラリン−6−オール(63mg、138.83μmol、収率42.0%、純度92.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.19 (s, 1H), 8.56 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.45-8.37 (m, 1H), 7.96 (s, 1H), 6.98 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.78 (s, 1H), 6.66-6.56 (m, 2H), 4.62 (s, 2H), 4.32 (s, 1H), 3.01-2.89 (m, 3H), 2.28 (s, 1H), 2.03 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 1.44 (d, J = 7.0 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 418.2 [M+H]
+.
【0647】
ステップ3: (3R)−3−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]テトラリン−6−オール(I−94)
【化466】
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3−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]テトラリン−6−オール(100mg、220.37μmol、1当量)をSFC(カラム:Chiralcel OD 250×30 5u;移動相:[0.1%NH
3.H
2O EtOH];B%:45%〜45%、分)により分離して、生成物(Rt=3.922分)を得、これを分取HPLC(溶離液としてMeCN/H
2O、酸性条件、機器:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um/移動相:水(0.05%HCl)−ACN/勾配:10分間で50%〜80%のB/流速:25mL/分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−3−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]テトラリン−6−オール(19.02mg、45.10μmol、収率20.47%、純度99.0%)([α]
25D=−23.996)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.99 (s, 1H), 8.81 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.38-8.31 (m, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.00-6.91 (m, 2H), 6.60 (dd, J = 2.5, 8.3 Hz, 1H), 6.55 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.50 (s, 1H), 3.41-3.32 (m, 1H), 3.23-3.15 (m, 1H), 3.11-3.02 (m, 1H), 3.01-2.94 (m, 1H), 2.94-2.86 (m, 1H), 2.32-2.21 (m, 1H), 2.14-2.02 (m, 1H), 1.38 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 418.2 [M+H]
+.
(実施例93)
【0648】
I−95の合成
【化467】
[この文献は図面を表示できません]
【0649】
合成スキーム:
【化468】
[この文献は図面を表示できません]
【0650】
ステップ1: メチル5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−カルボキシレート
【化469】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(10mL)およびMeOH(8mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(270mg、659.39μmol、1当量、71.0%)の溶液に、Et
3N(333.62mg、3.30mmol、458.90μL、5.0当量)、Pd(OAc)
2(22.21mg、98.91μmol、0.15当量)およびDPPF(54.83mg、98.91μmol、0.15当量)を添加した。混合物をCO(50psi)で3回パージし、CO(50psi)下、70℃で24時間撹拌した。反応混合物を高真空下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.47)上で精製して、生成物であるメチル5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−カルボキシレート(180mg、538.32μmol、収率81.6%、純度94.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.17 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.62 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 8.22 (dd, J = 7.9, 17.9 Hz, 2H), 7.81 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.22-4.00(m, 3H), 3.47-3.45 (m, 1H), 1.47 (t, J = 7.4 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 315.3 [M+H]
+.
【0651】
ステップ2: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−カルボン酸
【化470】
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(10mL)およびTHF(10mL)、H
2O(5mL)中のメチル5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−カルボキシレート(180mg、538.32μmol、1当量)の溶液に、LiOH(128.92mg、5.38mmol、10当量)を添加した。混合物を50℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をH
2O(20mL)で希釈し、1N HCl溶液でpH=3〜4に調整し、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物である5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−カルボン酸(100mg、293.05μmol、収率54.4%、純度88.0%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.23 (s, 1H), 8.65 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.26 (td, J = 2.3, 9.3 Hz, 1H), 8.22 (s, 1H), 8.14 (s, 1H), 3.59-3.35 (m, 1H), 1.49 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 301.1 [M+H]
+.
【0652】
ステップ3: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[(3−ヒドロキシフェニル)メチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−カルボキサミド(I−95)
【化471】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(20mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−カルボン酸(70mg、205.14μmol、1当量)および3−(アミノメチル)フェノール(50.53mg、410.27μmol、2.0当量)の溶液に、HATU(117.00mg、307.71μmol、1.5当量)およびDIEA(79.54mg、615.41μmol、107.19μL、3.0当量)を添加した。混合物を25℃で16時間撹拌した。合わせた反応混合物をH
2O(20mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:47%〜77%、12分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[(3−ヒドロキシフェニル)メチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−カルボキサミド(16.16mg、33.78μmol、収率16.5%、純度100.0%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm10.41 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 9.34-9.27 (m, 1H), 8.76 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.62-8.49 (m, 1H), 8.35 (s, 1H), 8.20 (s, 1H), 7.15 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 6.88-6.80 (m, 2H), 6.72-6.61 (m, 1H), 4.62 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 3.42-3.35 (m, 1H), 1.41 (d, J = 7.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 406.2 [M+H]
+.
(実施例94)
【0653】
I−96の合成
【化472】
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【0654】
合成スキーム:
【化473】
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【0655】
ステップ1: N−[2−(5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−イル)エチル]−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(I−96)
【化474】
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i−PrOH(10mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(40mg、137.12μmol、1当量)、2−(5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(45.86mg、205.68μmol、1.5当量)およびDIEA(17.72mg、137.12μmol、23.88μL、1当量)の混合物を、80℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをMeOH(10mL)で洗浄し、濾過し、減圧下で乾燥させて、N−[2−(5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−イル)エチル]−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(18.95mg、41.98μmol、収率30.6%、純度100%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 11.37 (s, 1H), 9.29 (t, J = 1.6 Hz, 1H), 9.03-9.01 (m, 1H), 8.70 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.26-8.22 (m, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.34 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.27 (dd, J=2.0, 7.2 Hz, 1H), 6.91-6.87 (m, 1H), 3.92 (q, J = 6.8 Hz, 2H), 3.22-3.15 (m, 1H), 3.09 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 1.35 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 452.2 [M+H]
+.
(実施例95)
【0656】
I−97aの合成
【化475】
[この文献は図面を表示できません]
【0657】
合成スキーム:
【化476】
[この文献は図面を表示できません]
【0658】
ステップ1: 1−メトキシ−4−[(E)−2−ニトロプロパ−1−エニル]ベンゼン
【化477】
[この文献は図面を表示できません]
EtNO
2(50mL)中の4−メトキシベンズアルデヒド(5g、36.72mmol、4.46mL、1当量)、NH
4OAc(566.17mg、7.34mmol、0.2当量)の混合物を、N
2雰囲気下、110℃で5時間撹拌した。次いで、混合物を110℃でさらに40時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=5/1、R
f=0.73)は、出発物質が完全に消費され、1つの新しいスポットが形成されたことを示した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10/1〜5/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R
f=0.73)により精製して、1−メトキシ−4−[(E)−2−ニトロプロパ−1−エニル]ベンゼン(3.7g、18.19mmol、収率49.5%、純度95%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.06 (s, 1H), 7.52-7.49 (m, 2H), 7.05-7.02 (m, 2H), 3.85 (s, 3H), 2.45 (s, 3H); ES-LCMS m/z 194.0 [M+H]
+.
【0659】
ステップ2: 1−(4−メトキシフェニル)プロパン−2−アミン
【化478】
[この文献は図面を表示できません]
THF(10mL)中の1−メトキシ−4−[(E)−2−ニトロプロパ−1−エニル]ベンゼン(1g、4.92mmol、1当量)およびLAH(THF中1M、14.75mL、3当量)の混合物を、60℃で14時間撹拌した。混合物を水(0.5mL)、15%NaOH(0.5mL)および水(1.5mL)でクエンチし、混合物を20℃で3時間撹拌した。混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、1−(4−メトキシフェニル)プロパン−2−アミン(800mg、粗製)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.08 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.86-6.81 (m, 2H), 3.72 (s, 3H), 2.96-2.91 (m, 1H), 2.51-2.42 (m, 2H), 0.92 (d, J = 6.4 Hz, 3H); ES-LCMS m/z 166.2 [M+H]
+.
【0660】
ステップ3: 4−(2−アミノプロピル)フェノール
【化479】
[この文献は図面を表示できません]
H
2O(3mL)中HBr(8mL)溶液の溶液中の1−(4−メトキシフェニル)プロパン−2−アミン(1.2g、7.26mmol、1当量)の混合物を、100℃で3時間撹拌した。混合物をEtOAc(20mL)で抽出し、15%NaOHでpHを9に調整し、水溶液をEtOAc(20mL×3)で抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、4−(2−アミノプロピル)フェノール(445mg、粗製)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.00 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.73-6.70 (m, 2H), 3.07-3.01 (m, 1H), 2.56-2.51 (m, 2H), 1.07 (d, J = 6.4 Hz, 3H); ES-LCMS m/z 152.2 [M+H]
+.
【0661】
ステップ4: 4−[(2R)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]プロピル]フェノール(I−97)
【化480】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(10mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(100mg、330.21μmol、1当量)、4−(2−アミノプロピル)フェノール(99.86mg、660.42μmol、2当量)およびDIEA(128.03mg、990.63μmol、172.55μL、3当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージし、混合物をN
2雰囲気下、80℃で12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをSFC(カラム:Chiralpak AS−H 250×30 5u;移動相:[0.1%NH
3H
2O EtOH];B%:20%〜20%、分)により精製して、4−[(2R)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]プロピル]フェノール(Rt=4.781分、50mg)を得、分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:52%〜62%、12分)で、4−[(2R)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]プロピル]フェノール(27.45mg、57.15umol、収率17.3%、純度99.6%、2HCl)([α]
25D=−90.432)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.81-8.76 (m, 2H), 8.25 (s, 1H), 8.12-8.07 (m, 1H), 7.04 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.54 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.34 (s, 1H), 4.42 (br s, 1H), 3.31-3.29 (m, 1H), 3.04 (dd, J = 4.4, 13.6 Hz, 1H), 2.87-2.83 (m, 1H), 1.54 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 1.36 (t, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 406.2 [M+H]
+.
(実施例96)
【0662】
I−98aの合成
【化481】
[この文献は図面を表示できません]
【0663】
合成スキーム:
【化482】
[この文献は図面を表示できません]
【0664】
ステップ1: 3−[(E)−2−ニトロプロパ−1−エニル]−1H−インドール
【化483】
[この文献は図面を表示できません]
ニトロエタン(50mL)中の1H−インドール−3−カルバルデヒド(5g、34.45mmol、1当量)、NH
4OAc(531.02mg、6.89mmol、0.2当量)の混合物を、110℃で24時間撹拌した。TLC(DCM/MeOH=10/1、R
f=0.8)は、出発物質が完全に消費され、1つの新しいスポットが形成されたことを示した。混合物を0℃に冷却した。混合物を濾過し、濾過ケーキを減圧下で乾燥させて、3−[(E)−2−ニトロプロパ−1−エニル]−1H−インドール(5.1g、25.22mmol、収率73.2%、純度100%)を褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.53 (s, 1H), 7.79-7.75 (m, 2H), 7.46 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.26-7.20 (m, 2H), 2.52 (s, 3H); ES-LCMS m/z 203.0 [M+H]
+.
【0665】
ステップ2: 1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン
【化484】
[この文献は図面を表示できません]
THF(10mL)中の3−[(E)−2−ニトロプロパ−1−エニル]−1H−インドール(1g、4.95mmol、1当量)の溶液に、LAH(THF中1M、14.84mL、3当量)を0℃で添加した。次いで、混合物を60℃で2時間撹拌した。混合物をEtOAc(200mL)で希釈し、水(0.5mL)、15%NaOH(0.5mL)、水(1.5mL)でクエンチし、3時間撹拌し、濾過し、減圧下で濃縮して、1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(1.3g、3.73mmol、収率75.4%、純度50%)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.56-7.53 (m, 1H), 7.35-7.30 (m, 1H), 7.10-7.06 (m, 2H), 7.01-6.97 (m, 1H), 3.21-3.17 (m, 1H), 2.85-2.79 (m, 1H), 2.73-2.69 (m, 1H), 1.15-1.10 (m, 3H); ES-LCMS m/z 175.2 [M+H]
+.
【0666】
ステップ3: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[(1S)−2−(1H−インドール−3−イル)−1−メチル−エチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−98)
【化485】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(10mL)中の1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(172.61mg、495.32μmol、1.5当量)、7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(100mg、330.21μmol、1当量)およびDIEA(42.68mg、330.21μmol、57.52μL、1当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージし、混合物をN
2雰囲気下、50℃で3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(SiO
2、PE/EtOAc=10/1〜1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.55)により精製し、SFC(カラム:OD(250mm×30mm、5μm);移動相:[0.1%NH
3/H
2O EtOH];B%:30%〜30%、分)によりさらに分離して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[(1S)−2−(1H−インドール−3−イル)−1−メチル−エチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(Rt=3.870分、30mg)を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:50%〜80%、12分)により精製して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[(1S)−2−(1H−インドール−3−イル)−1−メチル−エチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(16.33mg、29.93μmol、収率9.1%、純度98.6%、3HCl)([α]
25D=−261.788)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.67 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.34 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.54 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 2.0, 8.8 Hz, 1H), 7.14 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.99 (s, 1H), 6.95 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 6.83-6.81 (m, 1H), 5.80 (s, 1H), 4.48-4.43 (m, 1H), 3.28 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 3.23-3.17 (m, 1H), 3.05-3.01 (m, 1H), 1.64 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 1.34 (t, J = 7.2 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 429.3 [M+H]
+.
(実施例97)
【0667】
I−99の合成
【化486】
[この文献は図面を表示できません]
【0668】
合成スキーム:
【化487】
[この文献は図面を表示できません]
【0669】
ステップ1: tert−ブチルN−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロ−フェニル)カルバメート
【化488】
[この文献は図面を表示できません]
THF(100mL)中の2−ブロモ−4,6−ジフルオロ−アニリン(10g、48.08mmol、1当量)、Boc
2O(31.48g、144.23mmol、33.13mL、3当量)、DMAP(587.34mg、4.81mmol、0.1当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。混合物をN
2下、70℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをMeOH(100mL)に溶解し、K
2CO
3(19.93g、144.23mmol、3当量)を添加し、70℃で4時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。粗混合物に、水(100mL)を添加し、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/1、TLC:PE/EtOAc=10/1、R
f=0.36)により精製して、tert−ブチルN−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロ−フェニル)カルバメート(12.5g、40.57mmol、収率84.3%、純度100%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.10 (td, J = 2.3, 7.7 Hz, 1H), 6.86-6.77 (m, 1H), 5.84 (s, 1H), 1.43 (s, 9H); ES-LCMS m/z 251.9, 253.9 [M-t-Bu+H]
+.
【0670】
ステップ2: tert−ブチルN−[2,4−ジフルオロ−6−(2−トリメチルシリルエチニル)フェニル]カルバメート
【化489】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(80mL)中のtert−ブチルN−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロ−フェニル)カルバメート(4g、12.98mmol、1当量)、エチニル(トリメチル)シラン(1.91g、19.47mmol、2.70mL、1.5当量)、TEA(3.94g、38.95mmol、5.42mL、3.0当量)、CuI(247.24mg、1.30mmol、0.1当量)およびPd(PPh
3)
2Cl
2(455.60mg、649.10μmol、0.05当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージし、次いでN
2下、100℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(300mL)の添加によりクエンチし、次いでEtOAc(200mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/1、TLC:PE/EtOAc=20/1、R
f=0.31)により精製して、tert−ブチルN−[2,4−ジフルオロ−6−(2−トリメチルシリルエチニル)フェニル]カルバメート(3.0g、8.20mmol、収率63.2%、純度89.0%)を黒褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.00-6.93 (m, 1H), 6.90-6.81 (m, 1H), 6.09 (s, 1H), 1.49 (s, 9H), 0.26 (s, 9H); ES-LCMS m/z 270.1 [M-t-Bu+H]
+.
【0671】
ステップ3: 5,7−ジフルオロ−1H−インドール
【化490】
[この文献は図面を表示できません]
EtOHの溶液(150mL)に、Na(1.51g、65.64mmol、8当量)をゆっくりと添加した。15℃で1時間撹拌し、その間にNaが完全に溶解した後、混合物に、tert−ブチルN−[2,4−ジフルオロ−6−(2−トリメチルシリルエチニル)フェニル]カルバメート(3.0g、8.20mmol、1当量)を添加し、混合物を85℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、EtOHを除去した。残留物に、水(100mL)を添加し、EtOAc(60mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/1、TLC:PE/EtOAc=10/1、R
f=0.17)により精製して、5,7−ジフルオロ−1H−インドール(600mg、3.68mmol、収率44.8%、純度94.0%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.36 (s, 1H), 7.27-7.25 (m, 1H), 7.09 (dd, J = 2.0, 9.0 Hz, 1H), 6.74 (dt, J = 2.1, 10.2 Hz, 1H), 6.60-6.47 (m, 1H);ES−LCMSm/z質量は判明しなかった。
【0672】
ステップ4: 5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−カルバルデヒド
【化491】
[この文献は図面を表示できません]
DMFの溶液(18mL)に、POCl
3(1.13g、7.37mmol、684.54μL、2.0当量)をN
2下、−20℃で10分間かけて滴下添加した。1時間後、DMF(2mL)中の5,7−ジフルオロ−1H−インドール(600mg、3.68mmol、1当量)を上記溶液に添加し、その間、温度を−20℃未満に維持した。反応混合物を15℃に加温し、15℃で1時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=1/1、R
f=0.40)は、出発物質が完全に消費され、1つの新しいスポットが形成されたことを示した。反応混合物を0℃でNaHCO
3(100mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/2、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.40)により精製して、5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−カルバルデヒド(500mg、2.35mmol、収率63.7%、純度85.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, アセトン) δ ppm 11.72 (s, 1H), 10.05 (s, 1H), 8.36 (s, 1H), 7.73 (dd, J = 2.4, 9.0 Hz, 1H), 7.02 (ddd, J = 2.2, 9.4, 11.3 Hz, 1H); ES-LCMS m/z 182.1 [M+H]
+.
【0673】
ステップ5: 5,7−ジフルオロ−3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−インドール
【化492】
[この文献は図面を表示できません]
ニトロメタン(15mL)中の5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−カルバルデヒド(500mg、2.35mmol、1当量)の溶液に、NH
4OAc(542.57mg、7.04mmol、3.0当量)を添加した。混合物を110℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、ニトロメタンを除去した。残留物をEtOAc(50mL)に希釈し、水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.70)により精製して、5,7−ジフルオロ−3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−インドール(420mg、1.82mmol、収率77.4%、純度97.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.23 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 7.76-7.57 (m, 2H), 7.25-7.16 (m, 1H), 6.91-6.78 (m, 1H); ES-LCMS m/z 225.1 [M+H]
+.
【0674】
ステップ6: 2−(5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン
【化493】
[この文献は図面を表示できません]
THF(15mL)中の5,7−ジフルオロ−3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−インドール(420mg、1.82mmol、1当量)の溶液に、LAH(THF中1M、6.36mL、3.5当量)を0℃で滴下添加した。添加後、混合物を80℃で2時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R
f=0.04)は、出発物質が完全に消費され、新しいスポットが形成されたことを示した。反応混合物をTHF(75mL)で希釈し、0℃で水(0.25mL)、NaOH水溶液(0.25mL、水中10%)、水(0.75mL)の順次添加によりクエンチした。20分間撹拌した後、混合物をセライトに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、粗製の2−(5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(320mg、1.44mmol、収率78.9%、純度88.0%)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで直接使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.18 (s, 1H), 7.08 (dd, J = 2.1, 9.4 Hz, 1H), 6.70 (ddd, J = 2.3, 9.5, 11.3 Hz, 1H), 2.94-2.82 (m, 4H); ES-LCMS m/z 197.1 [M+H]
+.
【0675】
ステップ7: N−[2−(5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−99)
【化494】
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i−PrOH(3mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(40mg、132.08μmol、1当量)、2−(5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(44.17mg、198.13μmol、1.5当量)の溶液に、DIEA(85.35mg、660.42μmol、115.03μL、5当量)を添加した。混合物を60℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取TLC(DCM/MeOH=20/1、TLC:DCM/MeOH=20/1、R
f=0.48)により精製して、N−[2−(5,7−ジフルオロ−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(30.31mg、66.35μmol、収率50.2%、純度98.6%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.82 (t, J = 1.4 Hz, 1H), 8.49 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.97-7.85 (m, 2H), 7.21-7.11 (m, 2H), 6.72-6.58 (m, 1H), 6.11 (s, 1H), 3.85 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 3.30-3.24 (m, 1H), 3.15 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 1.38 (d, J = 7.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 451.3 [M+H]
+.
(実施例98)
【0676】
I−100の合成
【化495】
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【0677】
合成スキーム:
【化496】
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【0678】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[(4−ヒドロキシフェニル)メチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−カルボキサミド(I−100)
【化497】
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DCM(20mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−カルボン酸(40mg、130.54μmol、1当量)および4−(アミノメチル)フェノール(19.29mg、156.65μmol、1.2当量)の溶液に、HATU(74.45mg、195.81μmol、1.5当量)およびDIEA(50.61mg、391.63μmol、68.21μL、3.0当量)を添加した。混合物を25℃で16時間撹拌した。合わせた反応混合物をH
2O(20mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:47%〜77%、12分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[(4−ヒドロキシフェニル)メチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−カルボキサミド(14.42mg、29.79μmol、収率22.8%、純度98.8%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 9.35 (s, 1H), 8.77 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.69 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 8.31 (s, 1H), 8.22 (s, 1H), 7.26 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 6.82-6.72 (m, 2H), 4.66 (s, 2H), 3.48-3.42 (m, 1H), 1.46 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 406.1 [M+H]
+.
(実施例99)
【0679】
I−101の合成
【化498】
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【0680】
合成スキーム:
【化499】
[この文献は図面を表示できません]
【0681】
ステップ1: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(I−101)
【化500】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(10mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(40mg、137.12umol、1当量)および2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エタンアミン(33.58mg、164.55μmol、1.2当量)の溶液に、DIEA(53.17mg、411.37μmol、71.65μL、3当量)を添加した。混合物を90℃で3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:20%〜50%、12分)により精製して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(26.15mg、49.73μmol、収率36.27%、純度100%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.43-9.38 (m, 1H), 9.00-8.93 (m, 2H), 8.49 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 8.41 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 8.01 (s, 2H), 7.59-7.54 (m, 1H), 4.19 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.41-3.37 (m, 2H), 3.29-3.22 (m, 1H), 1.39 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 417.3 [M+H]
+.
(実施例100)
【0682】
I−102の合成
【化501】
[この文献は図面を表示できません]
【0683】
合成スキーム:
【化502】
[この文献は図面を表示できません]
【0684】
ステップ1: 2−メチル−4−[(E)−2−ニトロビニル]フェノール
【化503】
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CH
3NO
2(10mL)中の4−ヒドロキシ−3−メチル−ベンズアルデヒド(1g、7.34mmol、1当量)およびNaOAc(602.53mg、7.34mmol、1当量)の混合物を、110℃で48時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=5/1、R
f=0.23)は、出発物質が完全に消費され、1つの新しいスポットが形成されたことを示した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜5/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R
f=0.23)により精製して、2−メチル−4−[(E)−2−ニトロビニル]フェノール(400mg、1.12mmol、収率15.2%、純度50%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.98 (d, J = 13.6 Hz, 1H), 7.75 (d, J = 13.6 Hz, 1H), 7.65-7.59 (m, 1H), 7.46-7.37 (m, 1H), 6.88 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 2.24 (s, 3H); ES-LCMS m/z 180.1 [M+H]
+
【0685】
ステップ2: 4−(2−アミノエチル)−2−メチル−フェノール
【化504】
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THF(10mL)中の2−メチル−4−[(E)−2−ニトロビニル]フェノール(400mg、1.12mmol、1当量)の溶液に、LAH(1M、3.35mL、3当量)を0℃で添加した。次いで、混合物を70℃で2時間撹拌した。混合物を水(0.25mL)、15%NaOH(0.25mL)および水(0.75mL)でクエンチした。次いで、混合物を20℃で3時間撹拌した。混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、4−(2−アミノエチル)−2−メチル−フェノール(350mg、粗製)を褐色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.05 (s, 1H), 6.92 (s, 1H), 6.85-6.84 (m, 1H), 3.58-3.55 (m, 2H), 2.17 (s, 3H), 1.60-1.57 (m, 2H); ES-LCMS m/z 152.1 [M+H]
+.
【0686】
ステップ3: 4−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]−2−メチル−フェノール(I−102)
【化505】
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i−PrOH(10mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、165.11μmol、1.0当量)および4−(2−アミノエチル)−2−メチル−フェノール(29.96mg、198.13μmol、1.2当量)の溶液に、DIEA(64.02mg、495.33μmol、86.28μL、3当量)を添加した。混合物を80℃で12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをMeOH(20mL)で洗浄し、濾過した。濾過ケーキを凍結乾燥して、4−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]−2−メチル−フェノール(26.08mg、63.29μmol、収率38.3%、純度98.4%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 9.24 (s, 1H), 9.03 (s, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.40-8.36 (m, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.92 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 7.02 (s, 1H), 6.90 (dd, J = 2.0, 8.2 Hz, 1H), 6.73 (s, 1H), 6.64 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 3.74-3.67 (m, 2H), 3.27-3.19 (m, 1H), 2.85 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.07 (s, 3H), 1.36 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 406.2 [M+H]
+.
(実施例101)
【0687】
I−103の合成
【化506】
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【0688】
合成スキーム:
【化507】
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【0689】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−103)
【化508】
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i−PrOH(3mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(30mg、110.76μmol、1.0当量)の溶液に、DIEA(42.94mg、332.28μmol、57.88μL、3.0当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(24.00mg、149.80μmol、1.35当量)を添加した。混合物を50℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:29%〜49%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(25.41mg、52.74μmol、収率47.62%、純度100%、3HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.73 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.38 (s, 1H), 8.26 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.46 (td, J = 2.3, 9.0 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.00 (s, 1H), 6.96 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.89-6.84 (m, 1H), 6.52 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 5.88 (s, 1H), 4.07 (t, J = 5.9 Hz, 2H), 3.27-3.23 (m, 2H); ES-LCMS m/z 373.3 [M+H]
+.
(実施例102)
【0690】
I−104の合成
【化509】
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【0691】
合成スキーム:
【化510】
[この文献は図面を表示できません]
【0692】
ステップ1: 4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−6−イソプロポキシ−ピリミジン
【化511】
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THF(8mL)中のi−PrOH(43.10mg、717.06μmol、54.90μL、1当量)の溶液に、NaH(34.42mg、860.47μmol、純度60%、1.2当量)を添加した。混合物を0℃で30分間撹拌した。4,6−ジクロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピリミジン(175mg、717.06μmol、1.0当量)を上記溶液中に添加し、混合物を15℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、THFを除去した。残留物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−6−イソプロポキシ−ピリミジン(220mg、690.36μmol、収率96.2%、純度84.0%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.41 (s, 1H), 8.58 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.40-8.31 (m, 1H), 6.67 (s, 1H), 5.53 (m, 1H), 1.43 (d, J = 6.3 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 268.1, 270.1 [M+H]
+.
【0693】
ステップ2: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−6−イソプロポキシ−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エチル]ピリミジン−4−アミン(I−104)
【化512】
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i−PrOH(3mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−6−イソプロポキシ−ピリミジン(60mg、188.28μmol、1.0当量)、2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エタンアミン(45mg、220.53μmol、1.17当量)およびDIEA(73.00mg、564.84μmol、98.38μL、3.0当量)を、マイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、125℃で6時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、溶媒を除去した。残留物を分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:25%〜55%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−6−イソプロポキシ−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エチル]ピリミジン−4−アミン(20.08mg、38.97μmol、収率20.7%、純度97.4%、3HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.20 (s, 1H), 8.93 (dd, J = 1.0, 2.5 Hz, 1H), 8.62 (s, 1H), 8.53-8.46 (m, 2H), 8.06 (s, 1H), 7.65-7.58 (m, 1H), 6.03 (s, 1H), 5.22 (s, 1H), 5.29-5.16 (m, 1H), 3.96 (m, 2H), 3.30-3.27 (m, 2H), 1.42 (d, J = 6.0 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 393.2 [M+H]
+.
(実施例103)
【0694】
I−105の合成
【化513】
[この文献は図面を表示できません]
【0695】
合成スキーム:
【化514】
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【0696】
ステップ1: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−ピロリジン−1−イル−ピリミジン−4−アミン(I−105)
【化515】
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6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−4−アミン(80mg、215.33μmol、1.0当量)、ピロリジン(1.28g、17.97mmol、1.5mL、83.45当量)およびDIEA(139.15mg、1.08mmol、187.53μL、5.0当量)を、i−PrOH(1.5mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、130℃で3時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、溶媒を除去した。残留物を分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:25%〜55%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−ピロリジン−1−イル−ピリミジン−4−アミン(47.28mg、91.26μmol、収率42.3%、純度98.8%、3HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.00 (s, 1H), 8.77 (s, 1H), 8.22 (s, 1H), 7.64 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.16-6.98 (m, 4H), 3.72 (d, J = 6.0 Hz, 4H), 3.15 (t, J = 5.8 Hz, 4H), 2.00 (s, 4H); ES-LCMS m/z 403.3 [M+H]
+.
(実施例104)
【0697】
I−106の合成
【化516】
[この文献は図面を表示できません]
【0698】
合成スキーム:
【化517】
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【0699】
ステップ1: 1−アミノ−3−メチル−ブタン−2−オール
【化518】
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NH
3・H
2O(5mL)中の2−イソプロピルオキシラン(600mg、6.97mmol、1当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。次いで、混合物をN
2雰囲気下、10〜15℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、粗生成物である1−アミノ−3−メチル−ブタン−2−オール(700mg、6.79mmol、収率97.4%、粗製)を無色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 3.39-3.22 (m, 1H), 2.91-2.72 (m, 1H), 2.60-2.49 (m, 1H), 1.71-1.62 (m, 1H), 0.98-0.91 (m, 6H);ES−LCMSm/z正確な質量は判明しなかった。
【0700】
ステップ2: 1−[(3−クロロピラジン−2−イル)アミノ]−3−メチル−ブタン−2−オール
【化519】
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1,4−ジオキサン(3mL)中の2,3−ジクロロピラジン(670mg、4.50mmol、1当量)および1−アミノ−3−メチル−ブタン−2−オール(695.93mg、6.75mmol、1.5当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。混合物をN
2雰囲気下、110℃で16時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=5/1、R
f=0.54)は、出発物質が完全に消費されておらず、新しいスポットが見出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜5/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R
f=0.54)上で精製して、生成物である1−[(3−クロロピラジン−2−イル)アミノ]−3−メチル−ブタン−2−オール(500mg、2.27mmol、収率50.5%、純度98.0%)を無色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.92 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 5.61 (br s, 1H), 3.74 (ddd, J = 2.4, 6.5, 13.8 Hz, 1H), 3.59-3.58 (m, 1H), 3.44-3.37 (m, 1H), 2.83 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 1.89-1.72 (m, 1H), 1.03 (dd, J = 6.8, 10.6 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 216.0, 218.1 [M+H]
+.
【0701】
ステップ3: 1−[(3,5−ジクロロピラジン−2−イル)アミノ]−3−メチル−ブタン−2−オール
【化520】
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CHCl
3(10mL)中の1−[(3−クロロピラジン−2−イル)アミノ]−3−メチル−ブタン−2−オール(380mg、1.73mmol、1当量)およびNCS(276.68mg、2.07mmol、1.2当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージし、N
2雰囲気下、70℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.46)上で精製して、1−[(3,5−ジクロロピラジン−2−イル)アミノ]−3−メチル−ブタン−2−オールの生成物(345mg、1.23mmol、収率71.1%、純度89.0%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.95 (s, 1H), 5.59 (br s, 1H), 3.74 (ddd, J = 2.8, 6.7, 13.7 Hz, 1H), 3.58-3.56 (m, 1H), 3.38-3.33 (m, 1H), 1.83-1.73 (m, 1H), 1.03 (dd, J = 6.8, 10.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 250.0, 252.0 [M+H]
+.
【0702】
ステップ4: 1−[(3,5−ジクロロピラジン−2−イル)アミノ]−3−メチル−ブタン−2−オン
【化521】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(30mL)中の1−[(3,5−ジクロロピラジン−2−イル)アミノ]−3−メチル−ブタン−2−オール(405mg、1.44mmol、1当量)の溶液に、デス−マーチン(733.47mg、1.73mmol、1.2当量)を添加した。混合物を20℃で2時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R
f=0.51)は、約50%の出発物質が残っていることを示した。デス−マーチン(300mg、0.71mmol)を添加し、反応物を20℃で16時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R
f=0.51)は、約20%の出発物質が残っていることを示した。反応混合物を飽和Na
2S
2O
3溶液(50mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.51)上で精製して、1−[(3,5−ジクロロピラジン−2−イル)アミノ]−3−メチル−ブタン−2−オンの生成物(200mg、669.06μmol、収率46.4%、純度83.0%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.96 (s, 1H), 6.03 (br s, 1H), 4.35 (d, J = 4.4 Hz, 2H), 2.76 (m, 1H), 1.22 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 247.9, 249.9 [M+H]
+.
【0703】
ステップ5: 6,8−ジクロロ−3−イソプロピル−イミダゾ[1,2−a]ピラジン
【化522】
[この文献は図面を表示できません]
TFA(2mL)中の1−[(3,5−ジクロロピラジン−2−イル)アミノ]−3−メチル−ブタン−2−オン(180mg、602.16μmol、1当量)の溶液に、TFAA(379.41mg、1.81mmol、251.27μL、3当量)を添加した。混合物を20℃で5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.48)上で精製して、生成物である6,8−ジクロロ−3−イソプロピル−イミダゾ[1,2−a]ピラジン(120mg、521.53μmol、収率86.6%、純度100.0%)を薄黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.94 (s, 1H), 7.69 (s, 1H), 3.22-3.16 (m, 1H), 1.44 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 230.0, 232.0 [M+H]
+.
【0704】
ステップ6: 6−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−イミダゾ[1,2−a]ピラジン−8−アミン
【化523】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(3mL)中の6,8−ジクロロ−3−イソプロピル−イミダゾ[1,2−a]ピラジン(50mg、217.30μmol、1当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(41.78mg、260.76μmol、1.2当量)の溶液に、DIEA(84.25mg、651.91μmol、113.55μL、3.0当量)を添加した。混合物を45℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.44)上で精製して、生成物である6−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−イミダゾ[1,2−a]ピラジン−8−アミン(60mg、162.78μmol、収率74.9%、純度96.0%)を褐色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.07 (br s, 1H), 7.71 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.30 (s, 1H), 7.24-7.19 (m, 2H), 7.17-7.12 (m, 1H), 7.11 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.21 (br s, 1H), 4.02-3.89 (m, 2H), 3.17 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.12-3.02 (m, 1H), 1.37 (d, J = 7.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 354.0, 356.1 [M+H]
+.
【0705】
ステップ7: 6−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−イミダゾ[1,2−a]ピラジン−8−アミン(I−106)
【化524】
[この文献は図面を表示できません]
6−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−イミダゾ[1,2−a]ピラジン−8−アミン(60mg、162.78μmol、1当量)、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(45.87mg、325.56μmol、2.0当量)、Pd(dppf)Cl
2(11.91mg、16.28μmol、0.1当量)およびCs
2CO
3(159.11mg、488.35μmol、3.0当量)を、1,4−ジオキサン(2mL)およびH
2O(0.5mL)中でマイクロ波管に入れた。混合物をN
2で3分間パージした。密封管をマイクロ波下、110℃で30分間加熱した。反応混合物を(20mL)で希釈し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:30%〜60%、12分)により精製し、続いて凍結乾燥して、6−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−イミダゾ[1,2−a]ピラジン−8−アミン(50.13mg、94.00μmol、収率57.8%、純度98.2%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.21 (br s, 1H), 8.86 (br s, 1H), 8.74 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.57 (s, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.51 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.18 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.09 (s, 1H), 6.94 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 6.89-6.81 (m, 1H), 4.06 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 3.46 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 3.18 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 1.42 (d, J = 6.3 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 415.3 [M+H]
+.
(実施例105)
【0706】
I−107の合成
【化525】
[この文献は図面を表示できません]
【0707】
合成スキーム:
【化526】
[この文献は図面を表示できません]
【0708】
ステップ1: N−[2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−107)
【化527】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(20mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(120mg、404.51μmol、1当量)および2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(182.19mg、606.76μmol、1.5当量、シュウ酸)の溶液に、DIEA(261.40mg、2.02mmol、352.29μL、5.0当量)を添加した。混合物を70℃で18時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:63%〜93%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[2−(5,7−ジフルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(94.41mg、196.14μmol、収率48.5%、純度96.5%、92.85mgを送達した)を薄黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 11.16 (s, 1H), 8.96 (s, 1H), 8.61 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.06-7.95 (m, 3H), 7.20 (dd, J = 2.0, 9.5 Hz, 1H), 6.80-6.68 (m, 1H), 6.34 (s, 1H), 3.69 (q, J = 6.5 Hz, 2H), 3.19 (spt, J = 6.8 Hz, 1H), 2.99 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 2.16 (s, 3H), 1.33 (d, J = 7.0 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 465.3 [M+H]
+.
(実施例106)
【0709】
I−108の合成
【化528】
[この文献は図面を表示できません]
【0710】
合成スキーム:
【化529】
[この文献は図面を表示できません]
【0711】
ステップ1: 4−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]フェノール(I−108)
【化530】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(3mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(52.08mg、171.99umol、1当量)の溶液に、4−(2−アミノエチル)フェノール(28.31mg、206.38μmol、1.2当量)およびDIEA(66.68mg、515.96μmol、89.87μL、3当量)を添加した。混合物を60℃で16時間撹拌した。混合物を濃縮して、粗生成物を得、これを分取HPLC(溶離液としてMeCN/H
2O、酸性条件、機器:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm/移動相:水(0.05%HCl)−CAN/勾配:10分間で42%〜72%のB/流速:25mL/分)により精製し、続いて凍結乾燥して、4−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]フェノール(49.37mg、105.68μmol、収率61.5%、純度99.4%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.83 (d, J = 2.5 Hz, 2H), 8.27 (s, 1H), 8.16 (dd, J = 1.8, 8.8 Hz, 1H), 7.08 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 6.63 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 6.38 (s, 1H), 3.97 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 3.38 - 3.34 (m, 1H), 3.01 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 1.39 (d, J = 7.0 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 392.1 [M+H]
+.
(実施例107)
【0712】
I−109の合成
【化531】
[この文献は図面を表示できません]
【0713】
合成スキーム:
【化532】
[この文献は図面を表示できません]
【0714】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−(5−メトキシインダン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン
【化533】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(3mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(80mg、264.17μmol、1.0当量)の溶液に、DIEA(102.42mg、792.51μmol、138.04μL、3.0当量)および5−メトキシインダン−2−アミン(60mg、367.61μmol、1.39当量)を添加した。混合物を50℃で15時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜2/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.70)により精製して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−(5−メトキシインダン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(120mg、155.51μmol、収率58.9%、純度54.1%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.08 (s, 1H), 8.55 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.21 (td, J = 2.3, 9.5 Hz, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.18 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.83 (s, 1H), 6.57 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.41 (s, 1H), 4.70-4.60 (m, 1H), 3.81 (s, 3H), 3.50 (ddd, J = 6.8, 12.6, 15.7 Hz, 2H), 3.42 - 3.30 (m, 1H), 3.08 (dt, J = 4.5, 16.1 Hz, 2H), 1.42 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 418.1 [M+H]
+.
【0715】
ステップ2: 2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]インダン−5−オール(I−109)
【化534】
[この文献は図面を表示できません]
HBr(9mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−(5−メトキシインダン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(95mg、123.11μmol、1当量)の溶液を、120℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:49%〜79%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]インダン−5−オール(30.69mg、61.40μmol、収率49.8%、純度95.3%、2HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.00 (s, 1H), 8.83 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.35 (td, J = 2.3, 9.0 Hz, 1H), 8.24 (s, 1H), 7.08 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.96 (s, 1H), 6.71 (s, 1H), 6.65 (dd, J = 2.3, 8.0 Hz, 1H), 5.02 (t, J = 6.9 Hz, 1H), 3.51-3.40 (m, 2H), 3.40-3.32 (m, 1H), 3.25-3.12 (m, 2H), 1.39 (d, J = 7.0 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 404.2 [M+H]
+.
(実施例108)
【0716】
I−110の合成
【化535】
[この文献は図面を表示できません]
【0717】
合成スキーム:
【化536】
[この文献は図面を表示できません]
【0718】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−110)
【化537】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(2mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(45mg、123.83umol、1.0当量)の溶液に、DIEA(48.01mg、371.49μmol、64.70μL、3.0当量)および2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エタンアミン(25mg、155.08μmol、1.25当量)を添加した。混合物を50℃で15時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:20%〜50%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(16.32mg、30.38μmol、収率24.5%、純度97.7%、3HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.97 (s, 1H), 8.84 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.57-8.52 (m, 2H), 8.35 (td, J = 2.1, 9.0 Hz, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.70-7.65 (m, 1H), 6.90 (s, 1H), 4.15 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 3.45 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 3.38-3.33 (m, 1H), 1.38 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 416.2 [M+H]
+.
(実施例109)
【0719】
I−120の合成
【化538】
[この文献は図面を表示できません]
【0720】
合成スキーム:
【化539】
[この文献は図面を表示できません]
【0721】
ステップ1: 4,6−ジクロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−アミン
【化540】
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THF(50mL)中の2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(2.96g、18.50mmol、1.05当量)の混合物に、NaH(1.06g、26.42mmol、1.5当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、0℃で30分間撹拌した。THF(50mL)中の4,6−ジクロロ−2−メチルスルホニル−ピリミジン(4g、17.62mmol、1当量)の溶液を、混合物に滴下添加した。混合物を−55℃で12時間撹拌した。反応混合物に、1N NH
4Cl溶液(5mL)を添加し、濃縮した。残留物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=3/1、R
f=0.5)により精製して、4,6−ジクロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−アミン(2.1g、5.81mmol、収率33.0%、純度85%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.68 (s, 1H), 8.00 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 7.64 (t, J = 6.1 Hz, 1H), 7.39-7.33 (m, 1H), 7.26-7.20 (m, 1H), 7.16-7.09 (m, 1H), 7.08-6.99 (m, 1H), 6.61-6.53 (m, 1H), 3.84-3.70 (m, 2H), 3.05 (d, J = 6.1 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 307.0, 309.1 [M+H]
+.
【0722】
ステップ2: 4−クロロ−6−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−アミン
【化541】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(3mL)およびH
2O(2mL)中の4,6−ジクロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−アミン(300mg、830.14mol、1当量)および(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(93.58mg、664.11mol、0.8当量)の混合物に、Cs
2CO
3(540.95mg、1.66mmol、2当量)およびPd(dppf)Cl
2(60.74mg、83.01mol、0.1当量)をN
2雰囲気下で添加した。混合物をマイクロ波下、110℃で20分間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(純粋なPE〜PE/EtOAc=3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.33)上で精製して、4−クロロ−6−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−アミン(70mg、171.29mol、収率20.6%、純度90%)を薄黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.91 (br s, 1H), 8.50 (br s, 1H), 7.97 (br s, 2H), 7.60 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.15 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.10-7.04 (m, 1H), 7.02 (br s, 1H), 6.92 (s, 1H), 5.39 (br s, 1H), 3.79 (br s, 2H), 3.05 (t, J = 6.7 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 368.1, 370.1 [M+H]
+.
【0723】
ステップ3: 4−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−アミン(I−120)
【化542】
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MeOH(5mL)およびNH
3・H
2O(0.2mL)中の4−クロロ−6−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−アミン(70mg、171.29mol、1当量)の溶液に、Pd/C(30mg、純度10%)を添加した。懸濁液を真空下で脱気し、H
2で数回パージした。混合物をH
2(15psi)雰囲気下、10℃で0.5時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮した。残留物を分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:33%〜63%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、4−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−アミン(20.8mg、50.20mol、収率29.3%、純度98.1%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.06 (br s, 1H), 8.74 (br s, 1H), 8.32-8.06 (m, 2H), 7.59-7.55 (m, 1H), 7.43 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 7.24-7.04 (m, 2H), 7.01-6.93 (m, 2H), 4.05-3.96 (m, 2H), 3.15 (t, J = 6.4 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 334.1 [M+H]
+.
(実施例110)
【0724】
I−121の合成
【化543】
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【0725】
合成スキーム:
【化544】
[この文献は図面を表示できません]
【0726】
ステップ1: (3R)−N−(2−メチルスルファニルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン
【化545】
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MeCN(30mL)中の4−クロロ−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(500mg、1.69mmol、1当量、HCl)の溶液に、DIEA(1.31g、10.12mmol、1.76mL、6当量)および(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(314.20mg、1.69mmol、1当量)を添加した。混合物を50℃で2時間撹拌した。混合物を濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(純粋なPE〜PE/EtOAc=2/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.4)上で精製して、(3R)−N−(2−メチルスルファニルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(300mg、770.46μmol、収率45.7%、純度90%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.90-7.77 (m, 2H), 7.44 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.18-7.12 (m, 1H), 7.11-7.06 (m, 1H), 6.61 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.21 (s, 1H), 3.28 (dd, J = 5.0, 15.5 Hz, 1H), 3.00-2.78 (m, 4H), 2.55 (s, 3H), 2.31-2.15 (m, 2H); ES-LCMS m/z 351.2 [M+H]
+.
【0727】
ステップ2: tert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(2−メチルスルファニルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート
【化546】
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1,4−ジオキサン(30mL)中の(3R)−N−(2−メチルスルファニルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(200mg、513.64μmol、1当量)の溶液に、DMAP(188.25mg、1.54mmol、3当量)およびBoc
2O(672.60mg、3.08mmol、708.00μL、6当量)を添加した。混合物を110℃で24時間撹拌した。混合物を濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(純粋なPE〜PE/EtOAc=3/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R
f=0.5)上で精製して、tert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(2−メチルスルファニルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(300mg、492.49μmol、収率95.9%、純度90.4%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.11-8.02 (m, 2H), 7.33 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.23-7.14 (m, 2H), 6.41 (s, 1H), 4.79-4.72 (m, 1H), 3.31-3.01 (m, 4H), 2.56 (s, 3H), 2.41-2.17 (m, 2H), 1.64 (s, 9H), 1.32 (s, 9H); ES-LCMS m/z 551.3 [M+H]
+.
【0728】
ステップ3: tert−ブチル(3R)−3−[(8−ブロモ−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート
【化547】
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MeCN(20mL)およびDCM(20mL)中のtert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(2−メチルスルファニルピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(260mg、426.82μmol、1当量)の溶液に、NBS(79.76mg、448.17μmol、1.05当量)を添加した。混合物を10℃で30分間撹拌した。混合物を濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=5/1〜2/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R
f=0.58)上で精製して、tert−ブチル(3R)−3−[(8−ブロモ−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(200mg、299.89μmol、収率70.3%、純度94.4%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.09 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.34 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.25-7.17 (m, 2H), 4.83-4.73 (m, 1H), 3.34-3.25 (m, 1H), 3.23-3.02 (m, 3H), 2.62 (s, 3H), 2.36 (td, J = 6.2, 12.0 Hz, 1H), 2.23-2.21 (m, 1H), 1.66 (s, 9H), 1.36 (s, 9H); ES-LCMS m/z 629.2, 631.2 [M+H]
+.
【0729】
ステップ4: tert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(8−イソプロペニル−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート
【化548】
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1,4−ジオキサン(4mL)およびH
2O(2mL)中のtert−ブチル(3R)−3−[(8−ブロモ−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(200mg、299.89μmol、1当量)、2−イソプロペニル−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(75.59mg、449.83μmol、1.5当量)の溶液に、Cs
2CO
3(293.13mg、899.67μmol、3当量)およびPd(dppf)Cl
2(21.94mg、29.99μmol、0.1当量)をN
2雰囲気下で添加した。混合物をマイクロ波下、110℃で1時間撹拌した。濾過後、濾液を濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(純粋なPE〜PE/EtOAc=5/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R
f=0.65)上で精製して、tert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(8−イソプロペニル−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(180mg、274.23μmol、収率91.5%、純度90%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.13-8.05 (m, 2H), 7.32 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.23-7.15 (m, 2H), 5.86 (s, 1H), 5.12 (s, 1H), 4.79-4.74 (m, 1H), 3.29-3.01 (m, 4H), 2.57 (s, 3H), 2.33-2.18 (m, 5H), 1.34 (s, 9H), 1.26 (s, 9H); ES-LCMS m/z 591.3 [M+H]
+.
【0730】
ステップ5: tert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−[2−(3−フルオロフェニル)−8−イソプロペニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート
【化549】
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THF(2mL)中のtert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(8−イソプロペニル−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(140mg、213.29μmol、1当量)、(3−フルオロフェニル)ボロン酸(89.53mg、639.88μmol、3当量)、Pd(PPh
3)
4(24.65mg、21.33umol、0.1当量)およびCuTC(122.02mg、639.88μmol、3当量)の混合物を、N
2雰囲気下でマイクロ波管に入れた。混合物をマイクロ波下、100℃で3時間撹拌した。濾過後、濾液を濃縮した。残留物を分取TLC(PE/EtOAc=5/1、R
f=0.68)で精製して、tert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−[2−(3−フルオロフェニル)−8−イソプロペニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(70mg、64.11μmol、収率30.1%、純度58.5%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.21-8.13 (m, 2H), 8.02 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.31-7.23 (m, 2H), 7.13-7.06 (m, 3H), 5.97 (s, 1H), 5.17 (s, 1H), 4.85-4.83 (m, 1H), 3.10-2.97 (m, 4H), 2.22-2.14 (m, 5H), 1.29 (d, J = 4.4 Hz, 18H); ES-LCMS m/z 639.4 [M+H]
+.
【0731】
ステップ6: (3R)−N−[2−(3−フルオロフェニル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−121)
【化550】
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MeOH(15mL)中のtert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−[2−(3−フルオロフェニル)−8−イソプロペニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(60mg、54.95μmol、1当量)およびNH
3・H
2O(546.00mg、4.36mmol、600.00μL、純度28%、79.38当量)の溶液に、Pd/C(30mg、9.16umol、純度10%)を添加した。混合物をH
2雰囲気(15psi)下、25℃で6時間撹拌した。濾過後、濾液を濃縮した。残留物に、DCM(3mL)およびTFA(1.54g、13.51mmol、1mL、245.78当量)を添加した。混合物を15℃で1時間撹拌した。混合物を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:80%〜100%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−[2−(3−フルオロフェニル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(12.51mg、26.23μmol、収率9.8%、純度100%、HCl、OR:[α]
22.4D=+9.972、(MeOH、c=0.071g/100mL))を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.24 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.09 (d, J = 10.3 Hz, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.45 (dt, J = 5.9, 7.9 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.20 (dt, J = 2.1, 8.3 Hz, 1H), 7.02 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.97-6.91 (m, 1H), 4.89-4.85 (m, 1H), 3.28-3.23 (m, 1H), 3.08-2.87 (m, 3H), 2.43-2.33 (m, 1H), 2.30-2.19 (m, 1H), 1.39 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 441.3 [M+H]
+.
(実施例111)
【0732】
I−122の合成
【化551】
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【0733】
合成スキーム:
【化552】
[この文献は図面を表示できません]
【0734】
ステップ1: エチルN−(1H−ピラゾール−5−イルカルバモチオイル)カルバメート
【化553】
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DCM(160mL)中の3H−ピラゾール−3−アミン(15.84g、190.62mmol、1当量)の懸濁液に、エトキシカルボニルイソチオシアネート(25g、190.62mmol、22.52mL、1当量)を0℃で添加した。混合物をN
2雰囲気下、25℃で12時間撹拌した。混合物を濾過した。濾過ケーキをDCM(20mL×2)で洗浄し、乾燥させて、エチルN−(1H−ピラゾール−5−イルカルバモチオイル)カルバメート(26g、109.22mmol、収率57.3%、純度90%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.59 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.12 (s, 1H), 4.27 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 1.34 (t, J = 7.1 Hz, 3H); ES-LCMS m/z 215.1 [M+H]
+.
【0735】
ステップ2: 2−チオキソ−1H−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オン
【化554】
[この文献は図面を表示できません]
MeCN(300mL)中のエチルN−(1H−ピラゾール−5−イルカルバモチオイル)カルバメート(25.5g、107.12mmol、1当量)の混合物に、K
2CO
3(44.42g、321.36mmol、3当量)を添加した。混合物を85℃で4時間撹拌した。混合物を水(100mL)で希釈し、2N HClでpHを5〜6に調整した。溶媒を蒸発させ、残留物を水(600mL)中に懸濁させた。固体を濾別し、水(60mL×2)で洗浄し、乾燥させて、2−チオキソ−1H−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オン(16g、90.38mmol、収率84.4%、純度95%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.83 (s, 1H), 5.93 (d, J = 1.7 Hz, 1H); ES-LCMS m/z 169.1 [M+H]
+.
【0736】
ステップ3: 2−メチルスルファニル−3H−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オン
【化555】
[この文献は図面を表示できません]
EtOH(120mL)中の2−チオキソ−1H−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オン(16g、90.38mmol、1当量)の懸濁液に、H
2O(9.6mL)中NaOH(7.23g、180.76mmol、2当量)を添加し、MeI(15.96g、112.44mmol、7.0mL、1.24当量)を滴下添加した。混合物を15℃で1時間撹拌した。混合物を1N HCl水溶液(80mL)で酸性化し、EtOHを蒸発させた。混合物を濾過し、H
2O(50mL×2)で洗浄した。濾過ケーキを乾燥させて、2−メチルスルファニル−3H−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オン(16g、83.42mmol、収率92.3%、純度95%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.74 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.99 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 2.48 (s, 3H); ES-LCMS m/z 183.2 [M+H]
+.
【0737】
ステップ4: 8−ブロモ−2−メチルスルファニル−3H−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オン
【化556】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(30mL)中の2−メチルスルファニル−3H−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オン(3.0g、15.64mmol、1当量)の溶液に、NBS(2.51g、14.08mmol、0.9当量)を添加した。混合物を15℃で0.5時間撹拌した。混合物を濃縮して、8−ブロモ−2−メチルスルファニル−3H−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オン(4g、12.26mmol、収率78.4%、純度80%)を緑色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.72 (s, 1H), 2.49 (s, 3H); ES-LCMS m/z 261.0, 263.0 [M+H]
+.
【0738】
ステップ5: 8−ブロモ−4−クロロ−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン
【化557】
[この文献は図面を表示できません]
POCl
3(16.50g、107.61mmol、10mL、17.56当量)中の8−ブロモ−2−メチルスルファニル−3H−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オン(2.0g、6.13mmol、1当量)およびN,N−ジメチルアニリン(742.58mg、6.13mmol、776.76μL、1当量)の懸濁液を、130℃で4時間撹拌した。混合物を0℃で水(100mL)中に添加し、EtOAc(200mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(純粋なPE〜PE/EtOAc=3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.8)上で精製して、8−ブロモ−4−クロロ−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(600mg、2.08mmol、収率33.9%、純度97%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.12 (s, 1H), 2.66 (s, 3H); ES-LCMS m/z 278.9, 280.9 [M+H]
+.
【0739】
ステップ6: (3R)−N−(8−ブロモ−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン
【化558】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(12mL)中の8−ブロモ−4−クロロ−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(600mg、2.08mmol、1当量)の溶液に、DIEA(807.22mg、6.25mmol、1.09mL、3当量)および(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(426.55mg、2.29mmol、1.10当量)を添加した。混合物を50℃で2時間撹拌した。混合物を濃縮し、EtOAc(60mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、(3R)−N−(8−ブロモ−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(800mg、1.68mmol、収率80.6%、純度90%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.86-7.80 (m, 2H), 7.45 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.17 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 7.13-7.07 (m, 1H), 6.59 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 4.82-4.78 (m, 1H), 3.31-3.26 (m, 1H), 2.99-2.84 (m, 3H), 2.61 (s, 3H), 2.30-2.20 (m, 2H); ES-LCMS m/z 429.1, 431.1 [M+H]
+.
【0740】
ステップ7: (3R)−N−(8−イソプロペニル−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン
【化559】
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1,4−ジオキサン(10mL)およびH
2O(2.5mL)中の(3R)−N−(8−ブロモ−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(400mg、838.50μmol、1当量)、Pd(dppf)Cl
2(61.35mg、83.85μmol、0.1当量)、Cs
2CO
3(683.00mg、2.10mmol、2.5当量)の混合物に、2−イソプロペニル−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(704.51mg、4.19mmol、5当量)をN
2雰囲気下で添加した。混合物をN
2雰囲気下、マイクロ波下、110℃で1.5時間撹拌した。合わせた反応混合物を濃縮し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(純粋なPE〜PE/EtOAc=3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.46)上で精製して、(3R)−N−(8−イソプロペニル−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(250mg、550.57μmol、収率65.6%、純度86%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.87 (s, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.45 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.17 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.13-7.08 (m, 1H), 6.57 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 5.86 (s, 1H), 5.06 (s, 1H), 4.82-4.77 (m, 1H), 3.29 (dd, J = 4.8, 15.5 Hz, 1H), 2.99-2.82 (m, 3H), 2.58 (s, 3H), 2.32-2.23 (m, 2H), 2.21 (s, 3H); ES-LCMS m/z 391.2 [M+H]
+.
【0741】
ステップ8: (3R)−N−(8−イソプロピル−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−122)
【化560】
[この文献は図面を表示できません]
EtOAc(12mL)中の(3R)−N−(8−イソプロペニル−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(100mg、220.23μmol、1当量)の混合物に、PtO
2(250mg、1.10mmol、5.00当量)をN
2雰囲気下で添加した。混合物をH
2(15psi)雰囲気下、15℃で20分間撹拌した。混合物を濾過した。濾液を濃縮した。残留物を分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:70%〜100%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−(8−イソプロピル−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(50mg、116.56μmol、収率52.9%、純度100%、HCl)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.90 (s, 1H), 7.37 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.08-7.00 (m, 1H), 6.96 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 4.73-4.68 (m, 1H), 3.23 (dd, J = 4.9, 14.7 Hz, 1H), 3.14-3.11 (m, 1H), 2.95 (s, 2H), 2.91-2.82 (m, 1H), 2.58 (s, 3H), 2.30 (s, 1H), 2.21 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 1.33 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 393.2 [M+H]
+.
(実施例112)
【0742】
I−123の合成
【化561】
[この文献は図面を表示できません]
【0743】
合成スキーム:
【化562】
[この文献は図面を表示できません]
【0744】
ステップ1: (3R)−N−[8−(シクロヘキセン−1−イル)−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン
【化563】
[この文献は図面を表示できません]
H
2O(2mL)および1,4−ジオキサン(6mL)中の(3R)−N−[8−ブロモ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(200mg、408.10μmol、1当量)、2−(シクロヘキセン−1−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(84.94mg、408.10μmol、87.75μL、1当量)、Pd(dppf)Cl
2(29.87mg、40.81μmol、0.1当量)、Cs
2CO
3(332.47mg、1.02mmol、2.5当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージし、混合物をN
2雰囲気下、90℃で2時間撹拌した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EA=1/0〜1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.7)により精製して、(3R)−N−[8−(シクロヘキセン−1−イル)−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(110mg、193.83μmol、収率47.5%、純度84.5%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.79 (s, 1H), 9.38 (s, 1H), 9.08 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.79-8.66 (m, 1H), 8.48-8.37 (m, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.35 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.27 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.05-6.97 (m, 1H), 6.96-6.88 (m, 1H), 6.73 (br s, 1H), 4.84-4.82 (m, 1H), 3.64 (s, 2H), 3.12 (dd, J = 5.1, 14.9 Hz, 1H), 3.07-2.83 (m, 3H), 2.24-2.15 (m, 4H), 1.77-1.75 (m, 2H), 1.67-1.65 (m, 2H); ES-LCMS m/z 480.3 [M+H]
+.
【0745】
ステップ2: (3R)−N−[8−シクロヘキシル−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−123)
【化564】
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EtOAc(5mL)中の(3R)−N−[8−(シクロヘキセン−1−イル)−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(90mg、158.59μmol、1当量)の溶液に、Pd/C(50mg、純度10%)をN
2下で添加した。懸濁液を脱気し、H
2で数回パージした。混合物をH
2(15psi)下、10℃で12時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:85%〜100%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−[8−シクロヘキシル−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(16.46mg、28.78μmol、収率18.2%、純度96.9%、2HCl、OR:[α]
24.6D=9.235(MeOH中7.5mg/10mL))を黄色固体として得た(旋光度:[a]
25D=9.235(MeOH中7.5mg/10mL))。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.79 (s, 1H), 9.37 (s, 1H), 9.02 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.70 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.44 (dd, J = 1.6, 9.9 Hz, 1H), 8.13 (s, 1H), 7.34 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.27 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.07-6.97 (m, 1H), 6.96-6.88 (m, 1H), 4.90-4.75 (m, 1H), 3.15-3.07 (m, 1H), 3.05-2.80 (m, 4H), 2.20-2.19 (m, 2H), 1.82-1.79 (m, 2H), 1.87-1.69 (m, 3H), 1.62-1.59 (m, 2H), 1.44-1.41 (m, 2H), 1.31-1.22 (m, 1H); ES-LCMS m/z 482.3 [M+H]
+.
(実施例113)
【0746】
I−124の合成
【化565】
[この文献は図面を表示できません]
【0747】
合成スキーム:
【化566】
[この文献は図面を表示できません]
【0748】
ステップ1: 3−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオール
【化567】
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(20mL)中の4−メチル−1H−ピラゾール−5−アミン(2g、20.59mmol、1当量)およびジメチルプロパンジオエート(2.86g、21.62mmol、2.48mL、1.05当量)の溶液に、MeOH(20mL)中のNa(946.88mg、41.19mmol、976.16μL、2.0当量)の溶液をN
2下、20℃で添加した。混合物を80℃で12時間撹拌した。反応混合物を20℃に冷却し、濾過し、白色固体を収集した。固体を1N HCl(20mL)で希釈し、10分間撹拌し、濾過し、固体を減圧下で乾燥させて、3−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオールの生成物(2g、12.11mmol、収率58.8%、粗純度)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.54 (br s, 1H), 7.31 (s, 1H), 4.21 (br s, 1H), 1.96 (s, 3H).
【0749】
ステップ2: 5,7−ジクロロ−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【化568】
[この文献は図面を表示できません]
POCl
3(5mL)中の3−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオール(500mg、3.03mmol、1当量)の溶液を、110℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をDCM(20mL×2)で希釈し、減圧下で濃縮した。残留物をDCM(20mL)で希釈し、DIEAでpHを9〜10に調整し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜5/1、TLC:PE/EtOAc=10/1、R
f=0.68)上で精製して、5,7−ジクロロ−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンの生成物(400mg、1.98mmol、収率65.3%、純度99.8%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.09 (s, 1H), 6.93 (s, 1H), 2.37 (s, 3H); ES-LCMS m/z 202.0, 204.0 [M+H]
+.
【0750】
ステップ3: 5−クロロ−7−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【化569】
[この文献は図面を表示できません]
5,7−ジクロロ−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(190mg、938.52μmol、1当量)、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(138.86mg、985.45μmol、1.05当量)、Pd(dppf)Cl
2(68.67mg、93.85μmol、0.1当量)およびCs
2CO
3(611.58mg、1.88mmol、2当量)を、1,4−ジオキサン(3mL)およびH
2O(1mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、110℃で1時間加熱した。混合物を濃縮し、水(10mL)を添加した。混合物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.50)上で精製して、5−クロロ−7−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(130mg、494.92μmol、収率52.7%、純度100.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.97 (s, 1H), 8.69 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.38-8.31 (m, 1H), 8.04 (s, 1H), 6.92 (s, 1H), 2.40 (s, 3H); ES-LCMS m/z 263.0, 265.0 [M+H]
+.
【0751】
ステップ4: 7−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−アミン(I−124)
【化570】
[この文献は図面を表示できません]
5−クロロ−7−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(70mg、266.49μmol、1当量)、2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(64.04mg、399.74μmol、1.5当量)およびDIEA(103.33mg、799.48μmol、139.26μL、3当量)を、i−PrOH(2mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、150℃で3時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela Durashell C18 150×25 5u;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:32%〜55%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、7−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−アミン(28.21mg、59.77μmol、収率22.4%、純度97.3%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD+Na
2CO
3) δ ppm 8.80 (br s, 1H), 8.62 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.18 (br s, 1H), 7.74-7.65 (m, 2H), 7.31 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.12-7.04 (m, 2H), 7.03-6.97 (m, 1H), 6.27 (br s, 1H), 3.78 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 3.11 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 2.24 (s, 3H); ES-LCMS m/z 387.1 [M+H]
+.
(実施例114)
【0752】
I−125の合成
【化571】
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【0753】
合成スキーム:
【化572】
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【0754】
ステップ1: 5−フルオロ−N’−(1H−イミダゾール−2−イル)ピリジン−3−カルボキサミジン
【化573】
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ACN(15mL)中のエチル5−フルオロピリジン−3−カルボキシイミデート(carboximidate)(1g、5.65mmol、1当量)および1H−イミダゾール−2−アミン(563.27mg、6.78mmol、1.2当量)の混合物に、AcONa(926.84mg、11.30mmol、2当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、80℃で25時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜2/1、TLC:PE/EtOAc=2/1、R
f=0.35)上で精製して、5−フルオロ−N’−(1H−イミダゾール−2−イル)ピリジン−3−カルボキサミジン(400mg、1.75mmol、収率31.1%、純度90.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 11.67 (br s, 1H), 9.97 (br s, 1H), 9.05 (s, 1H), 8.70 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.29-8.12 (m, 2H), 6.92 (s, 1H), 6.85 (s, 1H); ES-LCMS m/z 206.1 [M+H]
+.
【0755】
ステップ2: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)イミダゾ[1,2−a][1,3,5]トリアジン−4−オール
【化574】
[この文献は図面を表示できません]
THF(5mL)および1,4−ジオキサン(5mL)中の5−フルオロ−N’−(1H−イミダゾール−2−イル)ピリジン−3−カルボキサミジン(400mg、1.75mmol、1当量)の溶液に、ジホスゲン(694.18mg、3.51mmol、423.28μL、2当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、80℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをDMF(5mL)で洗浄し、濾過し、濃縮して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)イミダゾ[1,2−a][1,3,5]トリアジン−4−オール(250mg、973.24μmol、収率55.5%、純度90.0%)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 13.64 (br s, 1H), 9.29 (s, 1H), 8.78 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.35 (J = 10.0 Hz, 1H), 7.73-7.65 (m, 2H); ES-LCMS m/z 232.0 [M+H]
+.
【0756】
ステップ3: 4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)イミダゾ[1,2−a][1,3,5]トリアジン
【化575】
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POCl
3(12mL)中の2−(5−フルオロ−3−ピリジル)イミダゾ[1,2−a][1,3,5]トリアジン−4−オール(100mg、389.30μmol、1当量)の溶液に、DIEA(1.48g、11.48mmol、2mL、29.49当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、120℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)イミダゾ[1,2−a][1,3,5]トリアジン(90mg、360.53μmol、収率92.6%、粗製)を黒色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。ES−LCMSm/z350.1[M+H]
+。
【0757】
ステップ4: (3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)イミダゾ[1,2−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−125)
【化576】
[この文献は図面を表示できません]
ACN(10mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)イミダゾ[1,2−a][1,3,5]トリアジン(90mg、360.53μmol、1当量)および(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(80.58mg、432.64μmol、1.2当量)の混合物に、DIEA(5.34g、41.34mmol、7.20mL、114.65当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、80℃で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela DuraShell 150mm_25mm_5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:23%〜53%、8.5分)により精製し、続いて凍結乾燥して、生成物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:40%〜70%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)イミダゾ[1,2−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(15.11mg、37.83μmol、収率10.5%、純度100.0%、[α]
24D=98.97(MeOH、c=0.050g/100mL))を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.39 (s, 1H), 8.55-8.47 (m, 2H), 7.93 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.36 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.05-6.98 (m, 1H), 6.97-6.90 (m, 1H), 4.85-4.79 (m, 1H), 3.36 (J = 5.1 Hz, 1H), 3.08-2.83 (m, 3H), 2.44 (J = 9.8 Hz, 1H), 2.26-2.14 (m, 1H); ES-LCMS m/z 400.2 [M+H]
+.
(実施例115)
【0758】
I−126の合成
【化577】
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【0759】
合成スキーム:
【化578】
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【0760】
ステップ1: (3R)−N−(2−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン
【化579】
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THF(3mL)中の2,4−ジクロロピリド[3,2−d]ピリミジン(100mg、499.94μmol、1当量)の溶液に、DIEA(193.84mg、1.50mmol、261.24μL、3当量)および(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(93.11mg、499.94μmol、1当量)を添加した。混合物を60℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAC=100/1〜1/1,TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.5)により精製して、(3R)−N−(2−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(150mg、428.80μmol、収率85.8%、純度100.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.72 (dd, J = 1.5, 4.4 Hz, 1H), 7.95 (dd, J = 1.5, 8.3 Hz, 1H), 7.75 (dd, J = 4.2, 8.6 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.07-7.00 (m, 1H), 6.98-6.92 (m, 1H), 4.80-4.68 (m, 1H), 3.21 (dd, J = 5.1, 15.2 Hz, 1H), 3.06-2.80 (m, 3H), 2.37-2.12 (m, 2H); ES-LCMS m/z 350.1 [M+H]
+.
【0761】
ステップ2: (3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−126)
【化580】
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(3R)−N−(2−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(60mg、171.52μmol、1当量)、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(29.00mg、205.82μmol、1.2当量)、Pd(dppf)Cl
2(12.55mg、17.15μmol、0.1当量)およびCs
2CO
3(167.65mg、514.56μmol、3当量)を、1,4−ジオキサン(2mL)およびH
2O(0.5mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、110℃で0.5時間加熱した。反応混合物を水(5mL)で希釈し、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:55%〜85%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(39.09mg、95.24μmol、収率55.5%、純度100.0%、OR:[α]
23.6D=0.471(MeOH、c=0.110g/100mL).)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.32 (s, 1H), 9.01 (dd, J = 1.2, 4.4 Hz, 1H), 8.83 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.61-8.49 (m, 1H), 8.32 (dd, J = 1.2, 8.6 Hz, 1H), 8.04 (dd, J = 4.4, 8.6 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.98 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 6.91-6.81 (m, 1H), 5.22-5.04 (m, 1H), 3.28 (s, 1H), 3.12-2.86 (m, 3H), 2.43-2.27 (m, 2H); ES-LCMS m/z 411.2 [M+H]
+.
(実施例116)
【0762】
I−128aの合成
【化581】
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【0763】
合成スキーム:
【化582】
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【0764】
ステップ1: (6S)−N6−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−2,6−ジアミン(I−128a)
【化583】
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i−PrOH(10mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(70mg、236.12μmol、1当量)、(6S)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−2,6−ジアミン(43.96mg、259.74μmol、1.1当量)およびDIEA(91.55mg、708.37μmol、123.39μL、3当量)の混合物を、80℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをMeOH(20mL×2)で洗浄して、(6S)−N6−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−2,6−ジアミン(22.62mg、53.29μmol、収率22.6%、純度100.0%、SFC:Rt=5.691分、ee=99.8%、OR:[α]
21.9D=−34.176(CHCl
3、c=0.104g/100mL))を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 9.37 (s, 1H), 8.97 (br s, 1H), 8.71 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.44 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 8.13 (s, 1H), 6.72 (s, 2H), 4.75-4.72 (m, 1H), 3.49-3.19 (m, 1H), 2.90-2.83 (m, 2H), 2.65-2.58 (m, 1H), 2.54-2.50 (m, 1H), 2.09-2.05 (m, 2H), 1.36 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 425.2 [M+H]
+
(実施例117)
【0765】
I−128bの合成
【化584】
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【0766】
合成スキーム:
【化585】
[この文献は図面を表示できません]
【0767】
ステップ1: (6R)−N6−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−2,6−ジアミン(I−128b)
【化586】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(10mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(70mg、236.12μmol、1当量)、(6R)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−2,6−ジアミン(43.96mg、259.74μmol、1.1当量)およびDIEA(91.55mg、708.37μmol、123.38μL、3当量)の混合物を、80℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをMeOH(20mL×2)で洗浄して、(6R)−N6−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−4,5,6,7−テトラヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−2,6−ジアミン(20.56mg、48.43μmol、収率20.5%、純度100.0%、SFC:R
t=7.228分、ee=98.44%、OR:[α]
22.1D=29.753(CHCl
3、c=0.100g/100mL))を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 9.37 (s, 1H), 8.97 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.71 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.46-8.42 (m, 1H), 8.13 (s, 1H), 6.72 (s, 2H), 4.77-4.72 (m, 1H), 3.23-3.17 (m, 1H), 2.90-2.83 (m, 2H), 2.67-2.64 (m, 1H), 2.58-2.53 (m, 1H), 2.07-2.05 (m, 2H), 1.36 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 425.2 [M+H]
+.
(実施例118)
【0768】
I−129の合成
【化587】
[この文献は図面を表示できません]
【0769】
合成スキーム:
【化588】
[この文献は図面を表示できません]
【0770】
ステップ1: N’−[4−(ジメチルアミノ)−1H−ピラゾール−5−イル]−5−フルオロ−ピリジン−3−カルボキサミジン
【化589】
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ACN(20mL)中のN4,N4−ジメチル−1H−ピラゾール−4,5−ジアミン(1.2g、6.27mmol、1当量、HCl)の溶液に、エチル5−フルオロピリジン−3−カルボキシイミデート(1.11g、6.27mmol、1当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、60℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=1/0〜5/1、TLC:DCM/MeOH=10/1、R
f=0.3)上で精製して、N’−[4−(ジメチルアミノ)−1H−ピラゾール−5−イル]−5−フルオロ−ピリジン−3−カルボキサミジン(700mg、2.52mmol、収率40.2%、純度89.5%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 11.96 (br s, 1H), 9.07 (s, 1H), 8.66 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.17 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 7.18 (s, 1H), 2.72 (br s, 6H); ES-LCMS m/z 248.9 [M+H]
+.
【0771】
ステップ2: 2−8−(ジメチルアミノ)−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オール
【化590】
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THF(1mL)およびトルエン(8mL)中のN’−[4−(ジメチルアミノ)−1H−ピラゾール−5−イル]−5−フルオロ−ピリジン−3−カルボキサミジン(160mg、576.82μmol、1当量)の溶液に、ジホスゲン(342.34mg、1.73mmol、208.74μL、3当量)をN
2下、15℃で添加し、混合物を15℃で0.5時間撹拌した。次いで、混合物をN
2雰囲気下、130℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、8−(ジメチルアミノ)−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オール(150mg、粗製)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 9.15 (s, 1H), 9.07 (s, 1H), 8.92 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 8.79 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.03 (s, 1H), 3.03 (s, 6H); ES-LCMS m/z 275.1 [M+H]
+.
【0772】
ステップ3 4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N,N−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−アミン
【化591】
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POCl
3(9g、58.70mmol、5.45mL、107.32当量)中の8−(ジメチルアミノ)−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オール(150mg、546.94μmol、1当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージし、N
2雰囲気下、120℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを水(50mL)の添加によりクエンチし、NaHCO
3水溶液によりpHを8に調整し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、Rf=0.31)により精製して、
4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N,N−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−アミン(25mg、76.87μmol、収率14.0%、純度90%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.35 (s, 1H), 8.51 (br s, 1H), 8.27 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.85 (s, 1H), 3.05 (s, 6H); ES-LCMS m/z 293.1, 295.0 [M+H]
+.
【0773】
ステップ4: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N8,N8−ジメチル−N4−[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4,8−ジアミン(I−129)
【化592】
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i−PrOH(3mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N,N−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−アミン(25mg、76.87μmol、1当量)の溶液に、(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(17.18mg、92.24μmol、1.2当量)を添加した。混合物を40℃で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:38%〜68%、8分)により2回精製し、続いて凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N8,N8−ジメチル−N4−[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4,8−ジアミン(34.45mg、62.30μmol、収率81.0%、純度99.8%、3HCl、[α]
20.6D=+36.080(MeOH、c=0.1g/100mL))を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.51 (br s, 1H), 8.74 (m, 2H), 8.42 (br s, 1H), 7.37 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.04 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 6.99-6.92 (m, 1H), 5.00-4.92 (m, 1H), 3.53 (br s, 6H), 3.28-2.89 (m, 4H), 2.44-2.23 (m, 2H); ES-LCMS m/z 443.2 [M+H]
+.
(実施例119)
【0774】
I−130の合成
【化593】
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【0775】
合成スキーム:
【化594】
[この文献は図面を表示できません]
【0776】
ステップ1: tert−ブチル(3R)−3−[[8−ブロモ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート
【化595】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(50mL)中の(3R)−N−[8−ブロモ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(560mg、1.09mmol、1当量)、Boc
2O(1.43g、6.57mmol、1.51mL、6当量)およびDMAP(534.93mg、4.38mmol、4当量)の混合物を、110℃で12時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=5/1、R
f=0.65)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R
f=0.65)により精製して、tert−ブチル(3R)−3−[[8−ブロモ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(660mg、972.66μmol、収率88.9%、純度100.0%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.49 (s, 1H), 8.60 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.44 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.10 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.22-7.16 (m, 2H), 4.92 (br s, 1H), 3.34 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 3.25-3.11 (m, 3H), 2.50 (m, 1H), 2.33 (m, 1H), 1.67 (s, 9H), 1.39 (s, 9H); ES-LCMS m/z 678.2, 680.2 [M+H]
+.
【0777】
ステップ2: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−4−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−カルボニトリル(I−130)
【化596】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(3mL)中のtert−ブチル(3R)−3−[[8−ブロモ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(50mg、72.36μmol、1当量)、Zn(CN)
2(33.99mg、289.44μmol、18.37μL、4当量)およびPd(PPh
3)
4(16.72mg、14.47μmol、0.2当量)の混合物を、マイクロ波管に入れ、次いでN
2で1分間パージした。密封管をマイクロ波(1bar)下、170℃で20分間撹拌した。反応混合物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:55%〜85%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−4−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−カルボニトリル(15.36mg、29.98μmol、収率41.4%、純度97.1%、2HCl、[α]
18.1D=45.287、(MeOH、c=0.078g/100mL))を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.48 (s, 1H), 8.80-8.71 (m, 2H), 8.43 (s, 1H), 7.32 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.00 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 6.94-6.88 (m, 1H), 4.83 (m, 1H), 3.26 (m, 1H), 3.08-2.88 (m, 3H), 2.37-2.35 (m, 1H), 2.31-2.18 (m, 1H); ES-LCMS m/z 425.2 [M+H]
+.
(実施例120)
【0778】
I−131の合成
【化597】
[この文献は図面を表示できません]
【0779】
合成スキーム:
【化598】
[この文献は図面を表示できません]
【0780】
ステップ1: N−(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)−8−(tert−ブチル)−2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(I−131)
【化599】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(3mL)中の8−tert−ブチル−4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(60mg、176.62μmol、1当量)の溶液に、2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(29.43mg、183.68μmol、1.04当量)およびDIPEA(114.13mg、883.10μmol、153.82μL、5当量)を添加した。反応混合物を50℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela Durashell C18 150×25 5u;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:75%〜95%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、8−tert−ブチル−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(27.49mg、54.18μmol、収率30.7%、純度99.0%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CD
3OD) δ ppm 9.13 (s, 1H), 8.80 (s, 1H), 8.55 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.69-7.62 (m, 1H), 7.19-7.12 (m, 1H), 7.01-6.93 (m, 3H), 4.02 (J = 6.7 Hz, 2H), 3.16 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 1.48 (s, 9H); ES-LCMS m/z 430.3 [M+H]
+.
(実施例121)
【0781】
I−132の合成
【化600】
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【0782】
合成スキーム:
【化601】
[この文献は図面を表示できません]
【0783】
ステップ1: (Z)−N’−(4−(tert−ブチル)−1H−ピラゾール−5−イル)−5−フルオロニコチンイミドアミド
【化602】
[この文献は図面を表示できません]
トルエン(15mL)中のエチル5−フルオロピリジン−3−カルボキシイミデート(400mg、2.26mmol、1当量)の溶液に、4−tert−ブチル−1H−ピラゾール−5−アミン(314.54mg、2.26mmol、1当量)を添加した。混合物をN
2下、130℃で24時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜5/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.23)上で精製して、N’−(4−tert−ブチル−1H−ピラゾール−5−イル)−5−フルオロ−ピリジン−3−カルボキサミジン(400mg、1.45mmol、収率64.4%、純度95.0%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.59 (s, 1H), 8.94 (s, 1H), 8.57-8.48 (m, 1H), 8.02 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 7.23 (s, 1H), 1.41 (s, 9H); ES-LCMS m/z 262.1 [M+H]
+.
【0784】
ステップ2: 8−(tert−ブチル)−2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オール
【化603】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(5mL)およびTHF(5mL)中のN’−(4−tert−ブチル−1H−ピラゾール−5−イル)−5−フルオロ−ピリジン−3−カルボキサミジン(400mg、1.45mmol、1当量)の溶液に、ジホスゲン(575.40mg、2.91mmol、350.85μL、2当量)を添加した。混合物をN
2下、80℃で7時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、8−tert−ブチル−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オール(400mg、1.32mmol、収率91.0%、純度95.0%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm
9.22 (s, 1H), 8.89 (s, 1H), 8.55 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.03 (s, 1H), 1.49 (s, 9H); ES-LCMS m/z 287.8 [M+H]
+.
【0785】
ステップ3: 8−(tert−ブチル)−4−クロロ−2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン
【化604】
[この文献は図面を表示できません]
POCl
3(2g、13.04mmol、1.21mL、9.86当量)中の8−tert−ブチル−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オール(400mg、1.32mmol、1当量)の溶液を、N
2雰囲気下、110℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物を氷水(10mL)に溶解し、DCM(10mL×3)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜5/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.7)上で精製して、8−tert−ブチル−4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(130mg、382.68μmol、収率28.9%、純度90.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.44 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 8.35 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.11 (s, 1H), 1.47 (s, 9H); ES-LCMS m/z 305.7 [M+H]
+.
【0786】
ステップ4: (R)−N−(8−(tert−ブチル)−2−(5−フルオロピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−132)
【化605】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(3mL)中の8−tert−ブチル−4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(60mg、176.62μmol、1当量)の溶液に、(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(34.21mg、183.69μmol、1.04当量)およびDIPEA(114.14mg、883.11μmol、153.82μL、5当量)を添加した。反応混合物を50℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela Durashell C18 150×25 5u;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:75%〜95%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−[8−tert−ブチル−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(28.87mg、53.29μmol、収率30.2%、純度97.6%、2HCl、[α]
21D=18.883(MeOH、c=0.100g/100mL))を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.41 (s, 1H), 8.69-8.61 (m, 2H), 7.94 (s, 1H), 7.35 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.01 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 6.97-6.87 (m, 1H), 4.81 (m, 1H), 3.25 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 3.10-2.84 (m, 3H), 2.35 (m, 1H), 2.29-2.18 (m, 1H), 1.50 (s, 9H); ES-LCMS m/z 456.3 [M+H]
+.
(実施例122)
【0787】
I−133の合成
【化606】
[この文献は図面を表示できません]
【0788】
合成スキーム:
【化607】
[この文献は図面を表示できません]
【0789】
ステップ1: 3−(2−アミノエチル)−1H−インドール−7−オール
【化608】
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(10mL)中の2−(7−ベンジルオキシ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(150mg、563.19μmol、1当量)の溶液に、Pd/C(50mg、10%)を添加した。混合物を脱気し、H
2で3回パージし、50℃で1時間撹拌した。混合物を濾過し、濃縮して、3−(2−アミノエチル)−1H−インドール−7−オール(90mg、510.74μmol、収率90.7%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.06-7.00 (m, 2H), 6.85-6.77 (m, 1H), 6.50 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 2.96-2.83 (m, 4H).
【0790】
ステップ2: 3−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(ヒドロキシメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]−1H−インドール−7−オール(I−133)
【化609】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(10mL)中の[7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]メタノール(55mg、171.12μmol、1当量)、3−(2−アミノエチル)−1H−インドール−7−オール(39.20mg、222.45μmol、1.3当量)およびDIEA(66.35mg、513.35μmol、89.42μL、3当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。混合物をN
2雰囲気下、80℃で5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Xtimate C18 150×25mm×5μm;移動相:[水−ACN];B%:17%〜47%、8.5分)により精製し、続いて凍結乾燥して、3−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(ヒドロキシメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]−1H−インドール−7−オール(16.9mg、38.27μmol、収率22.4%、純度94.8%)を灰色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.67 (s, 1H), 8.47 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.73-7.67 (m, 1H), 7.21 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.94-6.87 (m, 2H), 6.51 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 5.96 (s, 1H), 4.80 (s, 2H), 3.88 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 3.21-3.11 (m, 2H); ES-LCMS m/z 419.1 [M+H]
+.
(実施例123)
【0791】
I−135の合成
【化610】
[この文献は図面を表示できません]
【0792】
合成スキーム:
【化611】
[この文献は図面を表示できません]
【0793】
ステップ1: (3R)−N−(4−クロロ−6−イソプロポキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン
【化612】
[この文献は図面を表示できません]
THF(5mL)中の2,4−ジクロロ−6−イソプロポキシ−1,3,5−トリアジン(150mg、648.90μmol、1当量)の溶液に、THF(5mL)中のDIPEA(119.93mg、927.92μmol、161.63μL、1.43当量)および(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(125.69mg、674.85μmol、1.04当量)を0℃で滴下添加した。混合物を0℃で1時間撹拌し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.47)上で精製して、(3R)−N−(4−クロロ−6−イソプロポキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(220mg、553.33μmol、収率85.3%、純度90.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.80 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.45-7.38 (m, 1H), 7.29 (dd, J = 3.1, 7.7 Hz, 1H), 7.18-7.05 (m, 2H), 6.06-5.59 (m, 1H), 5.41-4.98 (m, 1H), 4.65-4.51 (m, 1H), 3.16 (d, J = 15.4 Hz, 1H), 2.96-2.66 (m, 3H), 2.18-2.06 (m, 2H), 1.31 (d, J = 5.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 358.1 [M+H]
+.
【0794】
ステップ2: (3R)−N−[4−(5−フルオロ−3−ピリジル)−6−イソプロポキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−135)
【化613】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(3mL)およびH
2O(1mL)中の(3R)−N−(4−クロロ−6−イソプロポキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(200mg、503.02μmol、1当量)の溶液に、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(70.88mg、503.02μmol、1当量)、Pd(dppf)Cl
2(36.81mg、50.30μmol、0.1当量)およびCs
2CO
3(491.68mg、1.51mmol、3当量)をN
2下で添加した。混合物をN
2下、100℃で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:60%〜90%、8分)により精製して、(3R)−N−[4−(5−フルオロ−3−ピリジル)−6−イソプロポキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(55.56mg、113.07μmol、収率22.5%、純度100.0%、2HCl、[α]
21.2D=56.652(MeOH、c=0.100g/100mL))を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.26 (s, 1H), 8.75 (s, 1H), 8.50 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.20 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.03-6.86 (m, 2H), 5.44 (s, 1H), 4.65-4.37 (m, 1H), 3.16 (d, J = 14.7 Hz, 1H), 2.89 (s, 2H), 2.70 (dd, J = 8.8, 14.2 Hz, 1H), 2.24 (s, 1H), 2.03 (s, 1H), 1.41 (d, J = 5.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 419.0 [M+H]
+.
(実施例124)
【0795】
I−136の合成
【化614】
[この文献は図面を表示できません]
【0796】
合成スキーム:
【化615】
[この文献は図面を表示できません]
【0797】
ステップ1: 2,4−ジクロロ−6−イソプロポキシ−1,3,5−トリアジン
【化616】
[この文献は図面を表示できません]
THF(12mL)中のi−PrOH(322.62mg、5.37mmol、410.98μL、1.1当量)の溶液に、NaH(253.76mg、6.34mmol、純度60%、1.3当量)をN
2下、0℃で添加した。混合物を0℃で0.5時間撹拌した。次いで、THF(8mL)中の2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジン(1g、4.88mmol、1当量)を、混合物に0℃で滴下添加した。混合物をN
2下、10℃で11.5時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=6:1、R
f=0.6)は、反応が完了したことを示した。反応混合物を0℃で水(50mL)にゆっくりと溶解した。混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜20/1、TLC:PE/EtOAc=6/1、R
f=0.6)上で精製して、2,4−ジクロロ−6−イソプロポキシ−1,3,5−トリアジン(430mg、1.86mmol、収率38.1%、純度90.0%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 5.40-5.25 (m, 1H), 1.37 (d, J = 6.1 Hz, 6H).
【0798】
ステップ2: 4−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−イソプロポキシ−1,3,5−トリアジン−2−アミン
【化617】
[この文献は図面を表示できません]
THF(10mL)中の2,4−ジクロロ−6−イソプロポキシ−1,3,5−トリアジン(100mg、432.60μmol、1当量)の溶液に、THF(5mL)中のDIPEA(79.95mg、618.62μmol、107.75μL、1.43当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(72.08mg、449.90umol、1.04当量)を0℃で滴下添加した。混合物を0℃で1時間撹拌し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.47)上で精製して、4−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−イソプロポキシ−1,3,5−トリアジン−2−アミン(90mg、244.12μmol、収率56.4%、純度90.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.13-7.96 (m, 1H), 7.59-7.47 (m, 1H), 7.33-7.24 (m, 1H), 7.16-7.10 (m, 1H), 7.09-7.04 (m, 1H), 6.96 (t, J = 10.9 Hz, 1H), 5.39-4.97 (m, 1H), 3.84-3.59 (m, 2H), 3.48 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 3.09-2.86 (m, 2H), 1.25-1.19 (m, 6H); ES-LCMS m/z 332.1, 334.1 [M+H]
+.
【0799】
ステップ3: 4−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−イソプロポキシ−1,3,5−トリアジン−2−アミン(I−136)
【化618】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(3mL)およびH
2O(1mL)中の4−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−イソプロポキシ−1,3,5−トリアジン−2−アミン(90mg、244.12μmol、1当量)の溶液に、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(34.40mg、244.12μmol、1当量)、Cs
2CO
3(238.62mg、732.37μmol、3当量)およびPd(dppf)Cl
2(17.86mg、24.41μmol、0.1当量)をN
2下で添加した。混合物をN
2下、100℃で3時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:55%〜85%、8分)により精製して、4−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−イソプロポキシ−1,3,5−トリアジン−2−アミン(25.60mg、55.01μmol、収率22.5%、純度100.0%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.80 (s, 1H), 9.24 (d, J = 16.1 Hz, 1H), 8.75 (s, 1H), 8.38-8.18 (m, 2H), 7.56 (dd, J = 8.2, 13.8 Hz, 1H), 7.29 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 7.16 (s, 1H), 7.06-6.99 (m, 1H), 6.98-6.90 (m, 1H), 5.36-5.16 (m, 1H), 3.75-3.51 (m, 2H), 2.95 (s, 2H), 1.34-1.26 (m, 6H); ES-LCMS m/z 393.1 [M+H]
+.
(実施例125)
【0800】
I−137a、I−137bおよびI−137cの合成
【化619】
[この文献は図面を表示できません]
【0801】
合成スキーム:
【化620】
[この文献は図面を表示できません]
【0802】
ステップ1: 1,4,6,7−テトラヒドロインドール−5−オンオキシム
【化621】
[この文献は図面を表示できません]
THF(10mL)中の1,4,6,7−テトラヒドロインドール−5−オン(150mg、1.11mmol、1当量)、NH
2OH・HCl(92.54mg、1.33mmol、1.2当量)およびNaOAc(136.56mg、1.66mmol、1.5当量)の混合物を、60℃で3時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=1/1、R
f=0.20)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物をH
2O(20mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、1,4,6,7−テトラヒドロインドール−5−オンオキシム(160mg、粗製)を褐色ガム状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.81 (br s, 1H), 6.69-6.64 (m, 1H), 6.06-5.98 (m, 1H), 3.63-3.35 (m, 2H), 2.81-2.74 (m, 2H), 2.68-2.53 (m, 2H); ES-LCMS m/z 151.1 [M+H]
+.
【0803】
ステップ2: 4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−5−アミン
【化622】
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(10mL)中の1,4,6,7−テトラヒドロインドール−5−オンオキシム(160mg、1.07mmol、1当量)およびラネーNi(200mg)の混合物を、H
2(15Psi)下、10℃で12時間撹拌した。反応混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−5−アミン(140mg、粗製)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm
6.55 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 5.80 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 3.17-3.05 (m, 1H), 2.79 (dd, J = 4.8, 14.8 Hz, 1H), 2.71-2.63 (m, 2H), 2.33 (dd, J = 8.8, 14.8 Hz, 1H), 2.06-1.96 (m, 1H), 1.77-1.64 (m, 1H); ES-LCMS m/z 137.2 [M+H]
+.
【0804】
ステップ3: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−N−[(5S)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−5−イル]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(I−137a)および2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−N−[(5R)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−5−イル]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(I−137b)
【化623】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(10mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(120.48mg、330.41μmol、1当量)および4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−5−アミン(45mg、330.41μmol、1当量)の溶液に、DIEA(341.63mg、2.64mmol、460.41μL、8当量)を添加した。混合物を50℃で2時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R
f=0.5)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.50)により精製して、生成物を得、これをキラルSFC(カラム:DAICEL CHIRALCEL OJ−H(250mm×30mm、5um);移動相:[0.1%NH
3H
2O MeOH];B%:35%〜35%)により分離して、ピーク1(SFC:Rt=3.442)およびピーク2(SFC:Rt=3.780)を得た。ピーク1を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Xtimate C18 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:75%〜100%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、エナンチオマー(17.61mg、35.16μmol、収率10.6%、純度100.0%、3HCl、SFC:Rt=3.442、ee=100%、OR:[α]
20.2D=−0.069(MeOH c=0.086g/100mL))を灰色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.37 (br s, 1H), 9.36 (s, 1H), 8.87 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.71 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.46-8.39 (m, 1H), 8.13 (s, 1H), 6.56 (t, J = 2.4 Hz, 1H), 5.77 (t, J = 2.4 Hz, 1H), 4.66 (br s, 1H), 3.27-3.17 (m, 1H), 2.86-2.74 (m, 3H), 2.68 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 2.12-1.97 (m, 2H), 1.36 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 392.2 [M+H]
+.ピーク2(SFC:Rt=3.780)を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Xtimate C18 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:75%〜100%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、他方のエナンチオマー(16.18mg、32.31μmol、収率9.8%、純度100.0%、3HCl、SFC:Rt=3.780、ee=99.12%、OR:[α]
20.3D=0.066(MeOH c=0.084g/100mL))を灰色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.38 (br s, 1H), 9.36 (s, 1H), 8.88 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.71 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.46-8.38 (m, 1H), 8.13 (s, 1H), 6.56 (br s, 1H), 5.77 (br s, 1H), 4.66 (br s, 1H), 3.21 (td, J = 6.8, 13.7 Hz, 1H), 2.84-2.72 (m, 3H), 2.71-2.66 (m, 1H), 2.12-1.99 (m, 2H), 1.36 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 392.2 [M+H]
+.
(実施例126)
【0805】
I−139a、I−139bおよびI−139cの合成
【化624】
[この文献は図面を表示できません]
【0806】
合成スキーム:
【化625】
[この文献は図面を表示できません]
【0807】
ステップ1: (3S)−6,8−ジフルオロ−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−139a)および(3R)−6,8−ジフルオロ−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−139b)
【化626】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(10mL)中の6,8−ジフルオロ−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(180mg、509.83μmol、1当量、TFA)および4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(221.40mg、607.18μmol、1.19当量)の溶液に、DIEA(527.13mg、4.08mmol、710.42μL、8当量)を添加した。混合物を50℃で2時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R
f=0.5)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮乾固して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.50)により精製した。所望の画分を減圧下で濃縮して、生成物を得、これをキラルSFC(カラム:DAICEL CHIRALPAK AD(250mm×30mm、10um);移動相:[0.1%NH
3H
2O IPA];B%:45%〜45%、分)により分離して、ピーク1(SFC:Rt=1.851)およびピーク2(SFC:Rt=2.254)を得た。ピーク1を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:75%〜100%、8分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、エナンチオマー(64.24mg、114.88μmol、収率22.5%、純度98.4%、2HCl、SFC:Rt=1.851、ee=100%、OR:[α]
20.2D=0.206(MeOH c=0.110g/100mL))を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 11.38 (s, 1H), 9.38 (s, 1H), 9.06 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.69 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.44 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.02 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.86 (m, J = 10.6 Hz, 1H), 4.84 (br s, 1H), 3.22 (d, J = 7.1, 14.0 Hz, 1H), 3.12-2.98 (m, 2H), 2.88 (d, J = 15.4 Hz, 2H), 2.20 (br s, 2H), 1.37 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 478.3 [M+H]
+.ピーク2を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:75%〜100%、8分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、他方のエナンチオマー(70.3mg、125.02μmol、収率24.5%、純度97.9%、2HCl、SFC:Rt=2.254、ee=99.79%、OR:[a]
20.2D=−0.239(MeOH c=0.117g/100mL))を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 11.38 (s, 1H), 9.38 (s, 1H), 9.05 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.69 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.49-8.38 (m, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.02 (dd, J = 1.8, 9.4 Hz, 1H), 6.91-6.80 (m, 1H), 4.94-4.75 (m, 1H), 3.22 (d, J = 6.9, 13.8 Hz, 1H), 3.13-2.98 (m, 2H), 2.96-2.83 (m, 2H), 2.28-2.13 (m, 2H), 1.37 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 478.2 [M+H]
+.
(実施例127)
【0808】
I−141の合成
【化627】
[この文献は図面を表示できません]
【0809】
合成スキーム:
【化628】
[この文献は図面を表示できません]
【0810】
ステップ1: 8−ブロモ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(I−141)
【化629】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(3mL)中の8−ブロモ−4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(50mg、152.19μmol、1当量)の溶液に、DIEA(59.01mg、456.58μmol、79.53μL、3当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(29.26mg、182.63μmol、1.2当量)を添加した。混合物を60℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Xtimate C18 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:55%〜85%、8分;)により精製し、続いて凍結乾燥して、8−ブロモ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(19.80mg、37.70μmol、収率24.8%、純度100.0%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.81 (s, 1H), 9.34 (s, 2H), 8.76 (s, 1H), 8.38 (s, 1H), 8.29 (d, J = 9.8 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.20 (s, 1H), 7.04 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.00-6.91 (m, 1H), 3.95 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 3.13 (t, J = 7.2 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 452.1, 454.1 [M+H]
+.
(実施例128)
【0811】
I−143の合成
【化630】
[この文献は図面を表示できません]
【0812】
合成スキーム:
【化631】
[この文献は図面を表示できません]
【0813】
ステップ1: 3−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(ヒドロキシメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]−1H−インドール−5−オール(I−143)
【化632】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(4mL)中の[7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]メタノール(80mg、287.08μmol、1当量)の溶液に、3−(2−アミノエチル)−1H−インドール−5−オール(50.59mg、287.08μmol、1当量)およびDIEA(111.31mg、861.24μmol、150.01μL、3当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、90℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:20%〜50%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、3−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(ヒドロキシメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]−1H−インドール−5−オール(3.76mg、8.99μmol、収率3.1%、純度100%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.73 (s, 1H), 8.48 (s, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.78 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 7.09-7.02 (m, 2H), 6.93 (s, 1H), 6.67 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.05 (s, 1H), 4.80 (s, 2H), 3.86 (t, J =6.1 Hz, 2H), 3.13 (t, J = 5.9 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 440.8 [M+Na]
+.
(実施例129)
【0814】
I−144aの合成
【化633】
[この文献は図面を表示できません]
【0815】
合成スキーム:
【化634】
[この文献は図面を表示できません]
【0816】
ステップ1: 7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド
【化635】
[この文献は図面を表示できません]
DMFの溶液(10mL)に、POCl
3(5g)をN
2雰囲気下、−20℃で12分間かけて滴下添加した。1時間後、DMF(5mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(1g、3.76mmol、1当量)を上記溶液に添加し、その間、温度を−20℃未満に維持した。混合物を20℃に加温し、N
2雰囲気下で12時間撹拌した。DMF(10mL)中のPOCl
3(12.85g)を上記溶液に添加した。混合物をN
2雰囲気下、20℃で12時間撹拌した。混合物を濃縮し、水(200mL)を添加した。混合物をDCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を5%LiCl(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド(800mg、2.77mmol、収率73.5%、純度95.7%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 10.29 (s, 1H), 9.42 (s, 1H), 8.9-8.79 (m, 2H), 8.63 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 8.52 (s, 1H); ES-LCMS m/z 277.0 [M+H]
+.
【0817】
ステップ2: [7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]メタノール
【化636】
[この文献は図面を表示できません]
THF(10mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルバルデヒド(400mg、1.38mmol、1当量)の混合物に、NaBH
4(78.52mg、2.08mmol、1.5当量)を0℃で添加し、混合物をN
2雰囲気下、20℃で12時間撹拌した。反応混合物に、0.5N HCl水溶液(0.05mL)を添加した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.27)上で精製して、[7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]メタノール(130mg、421.25μmol、収率30.4%、純度90.3%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.28 (s, 1H), 9.70 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 9.48 (d, J = 10.3 Hz, 1H), 9.33 (s, 1H), 9.15 (s, 1H), 6.10 (br s, 1H), 5.71 (br s, 2H); ES-LCMS m/z 279.0 [M+H]
+.
【0818】
ステップ3: (1S)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(ヒドロキシメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−1−(1H−インドール−3−イル)エタノール(I−144a)
【化637】
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i−PrOH(3mL)中の[7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]メタノール(55mg、178.22μmol、1当量)の溶液に、(1S)−2−アミノ−1−(1H−インドール−3−イル)エタノール(36.95mg、178.22μmol、1当量)およびDIEA(69.10mg、534.66μmol、93.13μL、3当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、90℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:25%〜55%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(1S)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(ヒドロキシメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−1−(1H−インドール−3−イル)エタノール(40mg、94.55μmol、収率53.0%、純度98.9%、SFC:R
t=4.476、ee=99.1%、[α]
19.6D=−11.254(MeOH、c=0.106g/100mL))を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.73 (s, 1H), 8.48 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.88-7.81 (m, 2H), 7.29-7.21 (m, 1H), 7.18 (s, 1H), 7.13-7.05 (m, 2H), 6.16 (s, 1H), 5.30 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 4.81 (s, 2H), 4.07-3.95 (m, 2H); ES-LCMS m/z 419.1 [M+H]
+.
(実施例130)
【0819】
I−144bの合成
【化638】
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【0820】
合成スキーム:
【化639】
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【0821】
ステップ1: (1R)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(ヒドロキシメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−1−(1H−インドール−3−イル)エタノール(I−144b)
【化640】
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i−PrOH(3mL)中の[7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]メタノール(66.45mg、215.31μmol、1当量)の溶液に、DIEA(83.48mg、645.93μmol、112.51μL、3当量)および(1R)−2−アミノ−1−(1H−インドール−3−イル)エタノール(53.32mg、279.90μmol、1.3当量)を添加した。反応混合物を80℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを2回の分取HPLC(塩基性条件;カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:25%〜55%、8分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、(1R)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(ヒドロキシメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−1−(1H−インドール−3−イル)エタノール(18.50mg、44.21μmol、収率20.5%、純度100.0%、SFC:R
t=3.628分、ee=99.4%、[α]
19.5D=+12.650(MeOH、c=0.106g/100mL))を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.74 (s, 1H), 8.48 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.90-7.80 (m, 2H), 7.25 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.18 (s, 1H), 7.13-7.05 (m, 2H), 6.17 (s, 1H), 5.31 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 4.81 (s, 2H), 4.09-3.95 (m, 2H); ES-LCMS m/z 419.1 [M+H]
+.
(実施例131)
【0822】
I−150aの合成
【化641】
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【0823】
合成スキーム:
【化642】
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【0824】
ステップ1: (1R)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−1−(1H−インドール−3−イル)エタノール(I−150a)
【化643】
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i−PrOH(3mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、185.97μmol、1当量)の溶液に、DIEA(120.18mg、929.87μmol、161.96μL、5当量)および(1R)−2−アミノ−1−(1H−インドール−3−イル)エタノール(46.06mg、241.77μmol、1.3当量)を添加した。混合物を90℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/2、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.12)により精製して、(1R)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−1−(1H−インドール−3−イル)エタノール(15.35mg、38.14μmol、収率20.5%、純度100%、SFC:R
t=1.560、ee=99.008%、[α]
22.1D=+6.048(MeOH、c=0.133g/100mL))を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.73 (s, 1H), 8.48 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.85-7.79 (m, 2H), 7.25 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.19 (s, 1H), 7.12-7.05 (m, 2H), 6.11 (s, 1H), 5.30 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 4.06-3.96 (m, 2H), 2.31 (s, 3H); ES-LCMS m/z 403.1 [M+H]
+.
(実施例132)
【0825】
I−150bの合成
【化644】
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【0826】
合成スキーム:
【化645】
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【0827】
ステップ1: 2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−アセチルクロリド
【化646】
[この文献は図面を表示できません]
THF(100mL)中のインドール(10g、85.36mmol、1当量)の溶液に、(COCl)
2(11.05g、87.07mmol、7.62mL、1.02当量)をN
2下、0〜5℃で滴下添加した。混合物を0〜5℃で3時間撹拌した。黄色スラリーを濾過し、ケーキをPE(10mL×2)で洗浄し、減圧下で乾燥させて、粗製の2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−アセチルクロリド(15g、72.25mmol、収率84.6%、純度100%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 13.31 (br s, 1H), 8.64-8.57 (m, 1H), 8.34-8.25 (m, 1H), 7.45-7.38 (m, 1H), 7.26-7.15 (m, 2H).
【0828】
ステップ2: 2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−アセトアミド
【化647】
[この文献は図面を表示できません]
EtOH(100mL)中のNH
3・H
2O(42.20g、337.17mmol、46.37mL、28%、10当量)の溶液に、2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−アセチルクロリド(7g、33.72mmol、1当量)を添加した。混合物を0℃で1.5時間撹拌した。スラリーを濾過し、濾過ケーキを水(20mL×2)で洗浄し、減圧下で乾燥させて、2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−アセトアミド(5.5g、28.00mmol、収率83.0%、純度95.8%)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 12.18 (br s, 1H), 8.69 (s, 1H), 8.27-8.17 (m, 1H), 8.08 (br s, 1H), 7.71 (br s, 1H), 7.58-7.48 (m, 1H), 7.30-7.19 (m, 2H); ES-LCMS m/z 189.1 [M+H]
+.
【0829】
ステップ3: 1H−インドール−3−カルボニルシアニド
【化648】
[この文献は図面を表示できません]
EtOAc(100mL)中の2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソ−アセトアミド(5.5g、28.00mmol、1当量)およびピリジン(6.64g、84.00mmol、6.78mL、3当量)の溶液に、TFAA(8.82g、42.00mmol、5.84mL、1.5当量)をN
2下、10℃で添加した。混合物を10℃で4時間撹拌した。反応混合物をNaHCO
3(100mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(80mL×3)で抽出した。合わせた有機層を0.5N HCl水溶液(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗製の1H−インドール−3−カルボニルシアニド(3.2g、12.73mmol、収率45.5%、純度67.7%)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 12.88 (br s, 1H), 8.63 (s, 1H), 8.07-8.01 (m, 1H), 7.58 (dd, J = 1.3, 7.0 Hz, 1H), 7.34 (dq, J = 1.3, 7.2 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 171.1 [M+H]
+.
【0830】
ステップ4: (1S)−2−アミノ−1−(1H−インドール−3−イル)エタノール
【化649】
[この文献は図面を表示できません]
THF(40mL)中の1H−インドール−3−カルボニルシアニド(1g、3.98mmol、1当量)の溶液に、LAH(302.00mg、7.96mmol、2当量)をN
2下、0℃で添加した。混合物を15℃で2時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R
f=0.18)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。混合物をTHF(50mL)で希釈し、0℃に冷却し、順次、水(0.3mL)、10%NaOH水溶液(0.3mL)、水(0.9mL)によりクエンチした。30分間撹拌した後、混合物をセライトに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc/MeOH=1/0〜1/1、TLC:EtOAc/MeOH=10/1、R
f=0.18)により精製して、生成物を得、これを2回のSFC分離(第1:DAICEL CHIRALPAK IC(250mm×30mm、10μm);移動相:[0.1%NH
3H
2O IPA];B%:35%〜35%。第2:カラム:DAICEL CHIRALPAK IC(250mm×30mm、5μm);移動相:[0.1%NH
3H
2O IPA];B%:45%〜45%)により精製して、(1R)−2−アミノ−1−(1H−インドール−3−イル)エタノール(120mg、629.91μmol、収率15.8%、純度92.5%、ee=92.5%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.66 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.22 (s, 1H), 7.10 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 7.05-6.95 (m, 1H), 4.96 (t, J = 6.3 Hz, 1H), 3.02 (d, J = 6.3 Hz, 2H);ES−LCMSm/z159.2[M−H
2O+H]
+。また、(1S)−2−アミノ−1−(1H−インドール−3−イル)エタノール(125mg、602.96μmol、収率15.2%、純度85.0%、ee=98.698%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.67 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.23 (s, 1H), 7.11 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 7.05-6.99 (m, 1H), 4.99 (t, J = 6.3 Hz, 1H), 3.08-3.02 (m, 2H); ES-LCMS m/z 159.2 [M-H
2O+H]
+.
【0831】
ステップ5 (1S)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−1−(1H−インドール−3−イル)エタノール(I−150b)
【化650】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(3mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、185.97μmol、1当量)の溶液に、DIEA(72.11mg、557.92μmol、97.18μL、3当量)および(1S)−2−アミノ−1−(1H−インドール−3−イル)エタノール(57.47mg、277.22μmol、1.49当量)を添加した。混合物を90℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/2、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.18)により精製して、(1S)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−1−(1H−インドール−3−イル)エタノール(29.26mg、71.26μmol、収率38.3%、純度98.0%、SFC:R
t=2.204、ee=98.378、[α]
21.4D=−8.227(MeOH、c=0.10g/100mL))を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.72 (s, 1H), 8.48 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.82 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 7.25 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.19 (s, 1H), 7.14-7.02 (m, 2H), 6.10 (s, 1H), 5.30 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 4.08-3.95 (m, 2H), 2.31 (s, 3H); ES-LCMS m/z 403.2 [M+H]
+.
(実施例133)
【0832】
I−152a、I−152b、I−152cの合成
【化651】
[この文献は図面を表示できません]
【0833】
合成スキーム:
【化652】
[この文献は図面を表示できません]
【0834】
ステップ1: (3R)−6,8−ジフルオロ−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−152b)および
(3S)−6,8−ジフルオロ−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−152a)
【化653】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(10mL)中の6,8−ジフルオロ−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(180mg、509.83μmol、1当量、TFA)および4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(221.40mg、607.18μmol、1.19当量)の溶液に、DIEA(527.13mg、4.08mmol、710.42μL、8当量)を添加した。混合物を50℃で2時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R
f=0.5)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮乾固して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.50)により精製した。所望の画分を減圧下で濃縮して、生成物を得、これをキラルSFC(カラム:DAICEL CHIRALPAK AD(250mm×30mm、10um);移動相:[0.1%NH
3H
2O IPA];B%:45%〜45%、分)により分離して、ピーク1(SFC:Rt=1.851)およびピーク2(SFC:Rt=2.254)を得た。ピーク1を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:75%〜100%、8分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、エナンチオマー(64.24mg、114.88μmol、収率22.5%、純度98.4%、2HCl、SFC:Rt=1.851、ee=100%、OR:[α]
20.2D=0.206(MeOH c=0.110g/100mL))を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 11.38 (s, 1H), 9.38 (s, 1H), 9.06 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.69 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.44 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.02 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.86 (m, J = 10.6 Hz, 1H), 4.84 (br s, 1H), 3.22 (d, J = 7.1, 14.0 Hz, 1H), 3.12-2.98 (m, 2H), 2.88 (d, J = 15.4 Hz, 2H), 2.20 (br s, 2H), 1.37 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 478.3 [M+H]
+.ピーク2を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:75%〜100%、8分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、他方のエナンチオマー(70.3mg、125.02μmol、収率24.5%、純度97.9%、2HCl、SFC:Rt=2.254、ee=99.79%、OR:[a]
20.2D=−0.239(MeOH c=0.117g/100mL))を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 11.38 (s, 1H), 9.38 (s, 1H), 9.05 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.69 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.49-8.38 (m, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.02 (dd, J = 1.8, 9.4 Hz, 1H), 6.91-6.80 (m, 1H), 4.94-4.75 (m, 1H), 3.22 (d, J = 6.9, 13.8 Hz, 1H), 3.13-2.98 (m, 2H), 2.96-2.83 (m, 2H), 2.28-2.13 (m, 2H), 1.37 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 478.2 [M+H]
+.
(実施例134)
【0835】
I−154の合成
【化654】
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【0836】
合成スキーム:
【化655】
[この文献は図面を表示できません]
【0837】
ステップ1: 8−ブロモ−4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン
【化656】
[この文献は図面を表示できません]
MeCN(2mL)およびDCM(1mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(110mg、423.02μmol、1当量)の溶液に、NBS(82.82mg、465.33μmol、1.1当量)を添加した。混合物を30℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、8−ブロモ−4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(120mg、365.27μmol、収率86.4%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.56 (s, 1H), 8.68 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 8.32 (s, 1H); ES-LCMS m/z 327.9, 329.9 [M+H]
+.
【0838】
ステップ2: (3R)−N−[8−ブロモ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−154)
【化657】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(3mL)中の8−ブロモ−4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(70mg、204.55μmol、1当量)、(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(41.91mg、225.00μmol、1.1当量)およびDIEA(79.31mg、613.65μmol、106.89μL、3当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。混合物をN
2雰囲気下、60℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:63%〜93%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−[8−ブロモ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(32.48mg、58.92μmol、収率28.8%、純度100.0%、2HCl、OR:[α]
22.1D=0.234(MeOH、c=0.105g/100mL)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.45 (s, 1H), 8.85-8.72 (m, 2H), 8.12 (s, 1H), 7.34 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.02 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 6.97-6.89 (m, 1H), 4.89-4.83 (m, 1H), 3.27 (m, 1H), 3.08-2.86 (m, 3H), 2.43-2.17 (m, 2H); ES-LCMS m/z 480.1, 482.1 [M+H]
+.
(実施例135)
【0839】
I−155の合成
【化658】
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【0840】
合成スキーム:
【化659】
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ステップ1: 4,6−ジクロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−アミン
【化660】
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乾燥THF(10mL)中の2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(666.77mg、4.16mmol、1.05当量)の混合物に、NaH(237.58mg、5.94mmol、1.5当量)を氷浴下、N
2雰囲気で添加した。30分間撹拌した後、混合物を−60℃に冷却し、乾燥THF(10mL)中の4,6−ジクロロ−2−メチルスルホニル−ピリミジン(900mg、3.96mmol、1当量)を滴下添加し、温度を−55℃未満に保った。得られた混合物を−55℃で1時間撹拌した。反応混合物をH
2O(15mL)の添加によりクエンチし、H
2O(15mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をH
2O(15mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=1/3、R
f=0.43)により精製して、4,6−ジクロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−アミン(570mg、1.48mmol、収率37.5%、純度80%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.96 (br s, 1H), 7.59 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.15 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.11-7.05 (m, 1H), 6.99 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.52 (s, 1H), 5.37 (br s, 1H), 3.73-3.68 (m, 2H), 3.00 (t, J = 6.7 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 307.0, 309.0 [M+H]
+.
ステップ2: 4−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−イソプロポキシ−ピリミジン−2−アミン
【化661】
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THF(3mL)中のi−PrOH(75.12mg、1.25mmol、95.70μL、1.2当量)の溶液に、NaH(62.50mg、1.56mmol、1.5当量)を添加し、混合物を0℃で30分間撹拌した。混合物に、THF(3mL)中の4,6−ジクロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−アミン(400mg、1.04mmol、1当量)の溶液を添加し、混合物を60℃で12時間撹拌した。混合物に、H
2O(3mL)を添加し、濃縮して、残留物を得、これを分取TLC(PE/EtOAc=3/1、R
f=0.5)で精製して、4−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−イソプロポキシ−ピリミジン−2−アミン(470mg、710.37μmol、収率68.2%、純度50%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.03 (br s, 1H), 7.66-7.60 (m, 1H), 7.36 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.20 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.15-7.09 (m, 1H), 7.03 (s, 1H), 6.57 (s, 1H), 5.26 (d, J = 19.3 Hz, 1H), 3.78-3.69 (m, 2H), 3.05 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 1.62-1.18 (m, 6H); ES-LCMS m/z 331.1 [M+H]
+.
ステップ3: N−(2−(1H−インドール−3−イル)エチル)−4−イソプロポキシ−6−フェニルピリミジン−2−アミン(I−155)
【化662】
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1,4−ジオキサン(10mL)およびH
2O(2mL)中の4−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−6−イソプロポキシ−ピリミジン−2−アミン(450mg、680.15μmol、1当量)およびフェニルボロン酸(124.39mg、1.02mmol、1.5当量)の混合物に、Pd(dppf)Cl
2(49.77mg、68.01μmol、0.1当量)およびCs
2CO
3(664.81mg、2.04mmol、3当量)をN
2雰囲気下で添加した。混合物をマイクロ波管に入れ、110℃で30分間加熱した。混合物を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:40%〜70%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−4−イソプロポキシ−6−フェニル−ピリミジン−2−アミン(19.18mg、44.68μmol、収率6.6%、純度95.3%、HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.76 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 7.69-7.62 (m, 1H), 7.58 (t, J = 6.6 Hz, 3H), 7.31 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.12 (s, 1H), 7.07 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 7.01-6.96 (m, 1H), 6.50 (s, 1H), 5.13 (td, J = 6.1, 12.2 Hz, 1H), 3.89 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 3.13 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 1.32 (d, J = 6.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 373.3 [M+H]
+.
(実施例136)
【0841】
I−160a、I−160bおよびI−160cの合成)
【化663】
[この文献は図面を表示できません]
【0842】
合成スキーム:
【化664】
[この文献は図面を表示できません]
【0843】
ステップ1: 2−[1−(ベンゼンスルホニル)インドール−3−イル]アセトニトリル
【化665】
[この文献は図面を表示できません]
THF(50mL)中の1−(ベンゼンスルホニル)−3−(ブロモメチル)インドール(7g、19.99mmol、1当量)の溶液を、DMSO(50mL)およびTHF(20mL)中のKCN(2.07g、31.79mmol、1.59当量)のよく撹拌した懸濁液にN
2雰囲気下、0℃で滴下添加した。混合物を25℃に加温し、N
2雰囲気下で15.5時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R
f=0.30)は、1つの主要な新しいスポットが検出され、出発物質が残っていることを示した。KCN(1.76g、27.03mmol、1.35当量)を混合物に添加した。混合物をN
2雰囲気下で16時間撹拌した。氷水(200mL)を混合物に添加した。混合物をEtOAc(200mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(150mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.30)上で精製して、2−[1−(ベンゼンスルホニル)インドール−3−イル]アセトニトリル(2.0g、5.47mmol、収率27.6%、純度81.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.02 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.97-7.93 (m, 2H), 7.71 (s, 1H), 7.64-7.59 (m, 2H), 7.55-7.49 (m, 2H), 7.42-7.37 (m, 1H), 7.33-7.28 (m, 1H), 3.97 (d, J = 1.0 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 297.1 [M+H]
+.
【0844】
ステップ2: 2−[1−(ベンゼンスルホニル)インドール−3−イル]プロパンニトリル
【化666】
[この文献は図面を表示できません]
THF(50mL)中の2−[1−(ベンゼンスルホニル)インドール−3−イル]アセトニトリル(1g、2.73mmol、1当量)の溶液に、n−BuLi(2.5M、1.09mL、1当量)をN
2雰囲気下、−78℃で滴下添加した。混合物をN
2雰囲気下、−78℃で1時間撹拌した。THF(5mL)中のMeI(387.96mg、2.73mmol、170.16μL、1当量)の溶液を、混合物に滴下添加した。混合物をN
2雰囲気下、20℃で3時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R
f=0.38)は、1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。氷水(30mL)を混合物に添加し、混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜5/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.38)上で精製して、2−[1−(ベンゼンスルホニル)インドール−3−イル]プロパンニトリル(420mg、1.14mmol、収率41.6%、純度84.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.03 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.94-7.89 (m, 2H), 7.62-7.55 (m, 3H), 7.52-7.46 (m, 2H), 7.42-7.37 (m, 1H), 7.34-7.29 (m, 1H), 4.13 (q, J = 7.1 Hz, 1H), 1.75 (d, J = 7.1 Hz, 3H); ES-LCMS m/z 311.1 [M+H]
+.
【0845】
ステップ3: 2−[1−(ベンゼンスルホニル)インドール−3−イル]プロパン−1−アミン
【化667】
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(10mL)中の2−[1−(ベンゼンスルホニル)インドール−3−イル]プロパンニトリル(420mg、1.14mmol、1当量)の溶液に、ラネーNi(453.70mg、5.30mmol、4.66当量)およびNH
3・H
2O(910.00mg、6.49mmol、1mL、5.71当量)を添加した。混合物を脱気し、H
2で3回パージし、25℃で16時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R
f=0.16)は、1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を濾過し、濃縮して、2−[1−(ベンゼンスルホニル)インドール−3−イル]プロパン−1−アミン(330mg、818.70μmol、収率72.0%、純度78.0%)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.01 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.87 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 7.58-7.51 (m, 2H), 7.48-7.40 (m, 2H), 7.38-7.30 (m, 2H), 7.26-7.21 (m, 1H), 4.93 (br s, 2H), 3.08-2.93 (m, 2H), 2.92-2.86 (m, 1H), 1.34 (d, J = 6.8 Hz, 3H); ES-LCMS m/z 315.1 [M+H]
+.
【0846】
ステップ4: 2−(1H−インドール−3−イル)プロパン−1−アミン
【化668】
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MeOH(10mL)中の2−[1−(ベンゼンスルホニル)インドール−3−イル]プロパン−1−アミン(330mg、818.70μmol、1当量)の溶液に、NaOH(327.46mg、8.19mmol、10当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、50℃で4時間撹拌した。TLC(DCM/MeOH=10/1、R
f=0.20)は、1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。混合物を濃縮し、水(10mL)を添加した。混合物をEtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、2−(1H−インドール−3−イル)プロパン−1−アミン(130mg、746.09μmol、収率91.1%、粗製)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.05 (br s, 1H), 7.67 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.42-7.36 (m, 1H), 7.21 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.12 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.03 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 3.18-3.10 (m, 1H), 3.05-2.92 (m, 2H), 1.40-1.36 (m, 3H).
【0847】
ステップ5: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[(2S)−2−(1H−インドール−3−イル)プロピル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンおよび5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[(2R)−2−(1H−インドール−3−イル)プロピル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−160a、I−160b)
【化669】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(10mL)中の2−(1H−インドール−3−イル)プロパン−1−アミン(130mg、746.09μmol、1当量)および7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(200.59mg、746.09μmol、1当量)の混合物に、DIEA(289.28mg、2.24mmol、389.87μL、3当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、80℃で15時間撹拌し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.34)上で精製して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)プロピル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(300mg、689.22μmol、収率92.4%、純度92.0%)を黄色固体として得、これをSFC(カラム:DAICEL CHIRALCEL OJ(250mm×30mm、10μm);移動相:[0.1%NH
3・H
2O EtOH];B%:40%〜40%、分)により分離した。溶液を濃縮して、粗生成物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:48%〜68%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、エナンチオマー(27.27mg、57.61μmol、収率8.4%、純度100.0%、2HCl、SFC:R
t=3.079分、ee=98.49%、OR:[α]
23.9D=+48.385(MeOH、c=0.110g/100mL))を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.73 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.39 (s, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.54 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.11 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.05 (s, 1H), 6.91 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 6.76 (t, J = 7.1 Hz, 1H), 5.74 (s, 1H), 4.00-3.94 (m, 2H), 3.58-3.51 (m, 1H), 2.27 (s, 3H), 1.59 (d, J = 7.1 Hz, 3H); ES-LCMS m/z 401.1 [M+H]
+;また、他方のエナンチオマー(64.75mg、136.78μmol、収率19.85%、純度100%、2HCl、SFC:R
t=3.374分、ee=98.93%、OR:[α]
23.8D=−32.08(MeOH、c=0.120g/100mL))を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.73 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.39 (s, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.57-7.51 (m, 2H), 7.12 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.06 (s, 1H), 6.92 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 6.76 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 5.75 (s, 1H), 4.02-3.92 (m, 2H), 3.59-3.51 (m, 1H), 2.28 (s, 3H), 1.60 (d, J = 7.1 Hz, 3H); ES-LCMS m/z 401.1 [M+H]
+.
(実施例137)
【0848】
I−162の合成
【化670】
[この文献は図面を表示できません]
【0849】
合成スキーム:
【化671】
[この文献は図面を表示できません]
【0850】
ステップ1: (3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン−6−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−162)
【化672】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(6mL)中の6−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン(60mg、187.17μmol、1当量)、(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(38.35mg、205.89μmol、1.1当量)およびDIEA(72.57mg、561.51μmol、97.81μL、3当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。混合物をN
2雰囲気下、80℃で15時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:60%〜90%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−9−イソプロピル−プリン−6−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(30.19mg、58.51μmol、収率31.3%、純度99.7%、2HCl、[α]
22.3D=−22.78(MeOH、c=0.149g/100mL)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.57 (br s, 1H), 9.40 (s, 1H), 9.14 (J = 8.0 Hz, 1H), 8.99 (br s, 1H), 7.31 (J = 7.5 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.00 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 6.94-6.87 (m, 1H), 5.23-5.12 (m, 1H), 5.01 (m, 1H), 3.28 (J = 5.0 Hz, 1H), 3.01-2.94 (m, 2H), 2.90 (J = 6.8, 15.3 Hz, 1H), 2.42-2.32 (m, 1H), 2.27 (td, J = 7.0, 13.7 Hz, 1H), 1.78-1.74 (m, 6H); ES-LCMS m/z 442.1 [M+H]
+.
(実施例138)
【0851】
I−163の合成
【化673】
[この文献は図面を表示できません]
【0852】
合成スキーム:
【化674】
[この文献は図面を表示できません]
【0853】
ステップ1: 2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−1−(1H−インドール−3−イル)エタノール
【化675】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(15mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(70mg、260.36μmol、1当量)、2−アミノ−1−(1H−インドール−3−イル)エタノール(53.72mg、260.36μmol、1当量)、DIEA(100.95mg、781.09μmol、136.05μL、3当量)の混合物を、80℃で12時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(純粋なDCM〜DCM/MeOH=10/1、TLC:DCM/MeOH=10/1、R
f=0.60)上で精製して、2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−1−(1H−インドール−3−イル)エタノール(80mg、152.08μmol、収率58.4%、純度76.5%)を褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.77 (s, 1H), 8.46 (s, 1H), 8.24 (s, 1H), 7.91 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.78 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.20 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.83-6.76 (m, 1H), 6.07 (s, 1H), 5.38 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 3.92 (t, J = 5.9 Hz, 2H), 2.35 (s, 3H); ES-LCMS m/z 403.2 [M+H]
+.
【0854】
ステップ2: 2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−1−(1H−インドール−3−イル)エタノン(I−163)
【化676】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(10mL)中の2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−1−(1H−インドール−3−イル)エタノール(80mg、152.08μmol、1当量)の溶液に、MnO
2(396.64mg、4.56mmol、30当量)を添加した。反応混合物を20℃で12時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela DuraShell 150mm_25mm_5μm;移動相:水(0.05%HCl)−ACN;B%:40%〜70%、8分)により2回精製し、続いて凍結乾燥して、2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−1−(1H−インドール−3−イル)エタノン(13.82mg、27.88μmol、収率18.3%、純度95.5%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.95 (s, 1H), 8.76 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.38 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 8.28-8.24 (m, 1H), 8.23-8.18 (m, 2H), 7.48 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.29-7.20 (m, 2H), 6.87 (s, 1H), 5.24 (s, 2H), 2.40 (s, 3H); ES-LCMS m/z 401.2 [M+H]
+.
(実施例139)
【0855】
I−164の合成
【化677】
[この文献は図面を表示できません]
【0856】
合成スキーム:
【化678】
[この文献は図面を表示できません]
【0857】
ステップ1: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−8−メチル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(I−164)
【化679】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(10mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−メチル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(50mg、182.24μmol、1当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(32.12mg、200.47μmol、1.1当量)の溶液に、DIEA(188.43mg、1.46mmol、253.95μL、8当量)を添加した。混合物を50℃で3時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R
f=0.2)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Agela DuraShell 150mm_25mm_5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:45%〜75%、9分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−8−メチル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(22.72mg、48.65μmol、収率26.7%、純度98.6%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.15 (s, 1H), 8.83 (br s, 1H), 8.59 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.68 (dd, J = 2.4, 6.1 Hz, 1H), 7.20-7.12 (m, 1H), 7.05-6.91 (m, 3H), 4.05 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.19 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 2.29 (s, 3H); ES-LCMS m/z 388.2 [M+H]
+.
(実施例140)
【0858】
I−165の合成
【化680】
[この文献は図面を表示できません]
【0859】
合成スキーム:
【化681】
[この文献は図面を表示できません]
【0860】
ステップ1: (3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−165)
【化682】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(3mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(44.89mg、172.65μmol、1当量)、(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(39.30mg、189.92μmol、1.1当量)およびDIEA(66.94mg、517.95μmol、90.22μL、3当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。混合物をN
2雰囲気下、80℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:55%〜85%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(20.39mg、42.52μmol、収率24.6%、純度98.5%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.46 (s, 1H), 8.90 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.82 (s, 1H), 8.13 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.06-6.98 (m, 1H), 6.97-6.91 (m, 1H), 6.57 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.89 (m, 1H), 3.31-3.26 (m, 1H), 3.11-2.88 (m, 3H), 2.42-2.34 (m, 1H), 2.33-2.21 (m, 1H); ES-LCMS m/z 400.2 [M+H]
+;旋光度([α]
21.4D=0.396(MeOH、c=0.102g/100mL)。
(実施例141)
【0861】
I−166の合成
【化683】
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【0862】
合成スキーム:
【化684】
[この文献は図面を表示できません]
【0863】
ステップ1: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−N−[2−(1H−ピロール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(i−166)
【化685】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(3mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(50mg、168.66μmol、1当量)の溶液に、DIEA(21.80mg、168.66μmol、29.38μL、1当量)および2−(1H−ピロール−3−イル)エタンアミン(27.87mg、252.99μmol、1.5当量)を添加した。混合物を60℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:60%〜90%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−N−[2−(1H−ピロール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(15.28mg、32.18μmol、収率19.1%、純度100.0%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.52 (s, 1H), 9.39 (s, 1H), 8.93 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 8.73 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.41 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.11 (s, 1H), 6.65 (d, J = 2.4 Hz, 2H), 5.98 (s, 1H), 3.84-3.75 (m, 2H), 3.23-3.16 (m, 1H), 2.84 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 1.35 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 366.2 [M+H]
+.
(実施例142)
【0864】
I−169の合成
【化686】
[この文献は図面を表示できません]
【0865】
合成スキーム:
【化687】
[この文献は図面を表示できません]
【0866】
ステップ1: メチル3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−2−メチル−3−オキソ−プロパノエート
【化688】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(20mL)中のメチル(Z)−3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−ヒドロキシ−プロパ−2−エノエート(600.00mg、2.83μmol、1当量)およびMeI(401.71mg、2.83μmol、176.19μL、1当量)の溶液に、K
2CO
3(391.14mg、2.83μmol、1当量)を添加した。混合物を20℃で3時間撹拌した。反応混合物をH
2O(50mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/1、TLC:PE/EtOAc=10/1、R
f=0.37)上で精製して、メチル3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−2−メチル−3−オキソ−プロパノエートの生成物(605mg、2.69μmol、収率95.0%、純度93.9%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz CDCl
3) δ ppm 9.00 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.78-8.61 (m, 1H), 8.03-7.90 (m, 1H), 4.36 (q, J = 7.1 Hz, 1H), 3.71 (s, 3H), 1.57-1.52 (m, 3H); ES-LCMS m/z 212.1 [M+H]
+.
【0867】
ステップ2: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3,6−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール
【化689】
[この文献は図面を表示できません]
メチル3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−2−メチル−3−オキソ−プロパノエート(300mg、1.33μmol、1当量)、4−メチル−1H−ピラゾール−5−アミン(647.37mg、6.67μmol、5当量)を、AcOH(5mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、150℃で1時間加熱した。混合物を減圧下で濃縮して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3,6−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(300mg、1.16μmol、収率87.14%)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
【0868】
ステップ3: 7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3,6−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【化690】
[この文献は図面を表示できません]
POCl
3(8.25g、53.80μmol、5.00mL、51.46当量)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3,6−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(270mg、1.05μmol、1当量)の溶液を、110℃で3時間撹拌した。反応混合物を氷水(50g)に注ぎ入れ、DCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.51)上で精製して、7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3,6−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(200mg、337.55μmol、収率32.3%、純度46.7%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.01 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 8.68 (s, 1H), 8.61 (s, 1H), 8.08 (s, 1H), 2.65 (s, 3H), 2.63 (s, 3H); ES-LCMS m/z 277.1 [M+H]
+.
【0869】
ステップ4: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3,6−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−169)
【化691】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(4mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3,6−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(100mg、168.78μmol、1当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(40.56mg、253.17μmol、1.5当量)の溶液に、DIEA(87.25mg、675.11μmol、117.59μL、4当量)を添加した。混合物を70℃で3時間撹拌し、濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:50%〜80%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3,6−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(33.61mg、83.93μmol、収率49.7%、純度100.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.49 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.13 (s, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.52 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.30-7.26 (m, 1H), 7.20 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.07 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 6.98 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.71 (s, 1H), 4.16-4.12 (m, 2H), 3.12-3.09 (m, 2H), 2.26 (s, 3H), 1.88 (s, 3H); ES-LCMS m/z 401.2 [M+H]
+.
(実施例143)
【0870】
I−171の合成
【化692】
[この文献は図面を表示できません]
【0871】
合成スキーム:
【化693】
[この文献は図面を表示できません]
【0872】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)プロピル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−171)
【化694】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(6mL)中の2−(1H−インドール−3−イル)プロパン−1−アミン(30mg、172.17μmol、1当量)および7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(46.29mg、172.17μmol、1当量)の混合物に、DIEA(66.76mg、516.52μmol、89.97μL、3当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、80℃で15時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:48%〜68%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)プロピル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(18.71mg、39.52μmol、収率23.0%、純度100.0%、2HCl)を橙色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.80 (br s, 1H), 8.44 (br s, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.64 (br s, 1H), 7.56 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.05 (s, 1H), 6.92 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 6.80-6.74 (m, 1H), 5.75 (s, 1H), 4.04-3.92 (m, 2H), 3.59-3.50 (m, 1H), 2.28 (s, 3H), 1.59 (d, J = 7.3 Hz, 3H); ES-LCMS m/z 401.1 [M+H]
+.
(実施例144)
【0873】
I−172の合成
【化695】
[この文献は図面を表示できません]
【0874】
合成スキーム:
【化696】
[この文献は図面を表示できません]
【0875】
ステップ1: 7−メトキシ−1H−インドール−3−カルバルデヒド
【化697】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(12mL)中のPOCl
3(1.13g、7.37mmol、684.85μL、1.08当量)の溶液に、7−メトキシ−1H−インドール(1g、6.79mmol、884.96μL、1当量)を0℃で添加した。混合物をN
2雰囲気下、0〜20℃で3時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R
f=0.25)は、1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。混合物を、2N NaOHでpHを10〜12に調整した。混合物をDCM(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜5/2、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.25)上で精製して、7−メトキシ−1H−インドール−3−カルバルデヒド(900mg、5.03mmol、収率74.1%、純度98.0%)を桃色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 10.07 (s, 1H), 9.18 (br s, 1H), 7.89 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 7.24 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 6.78 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 3.98 (s, 3H); ES-LCMS m/z 176.1 [M+H]
+.
【0876】
ステップ2: 7−メトキシ−3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−インドール
【化698】
[この文献は図面を表示できません]
THF(10mL)中の7−メトキシ−1H−インドール−3−カルバルデヒド(900mg、5.03mmol、1当量)およびNH
4OAc(504.52mg、6.55mmol、1.3当量)の混合物に、CH
3NO
2(11.30g、185.12mmol、10mL、36.77当量)を添加した。混合物を脱気し、N
2で3回パージし、N
2雰囲気下、80℃で19時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=1/1、R
f=0.60)は、1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜5/2、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.60)上で精製して、7−メトキシ−3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−インドール(660mg、2.87mmol、収率57.1%、純度95.0%)を橙色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.92 (br s, 1H), 8.29 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.26-7.24 (m, 1H), 6.80 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 4.00 (s, 3H).
【0877】
ステップ3: 2−(7−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン
【化699】
[この文献は図面を表示できません]
THF(10mL)中の7−メトキシ−3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−インドール(300mg、1.31mmol、1当量)の溶液に、LiAlH
4(247.86mg、6.53mmol、5当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、80℃で2時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R
f=0.10)は、1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。2mLのH
2Oおよび1mLの2N NaOHを、混合物に添加した。混合物を濾過し、濃縮して、2−(7−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(240mg、1.20mmol、収率91.8%、純度95.0%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.22 (br s, 1H), 7.23 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.07-7.01 (m, 2H), 6.66 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 3.97 (s, 3H), 3.06-3.01 (m, 2H), 2.93-2.87 (m, 2H).
【0878】
ステップ4: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(7−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン
【化700】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(10mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(230mg、855.48μmol、1当量)、2−(7−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(217.00mg、1.03mmol、1.2当量)およびDIEA(331.70mg、2.57mmol、447.03μL、3当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。混合物をN
2雰囲気下、80℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela DuraShell 150mm_25mm_5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:35%〜65%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(7−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(240mg、490.42μmol、収率57.3%、純度100.0%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.72 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.43 (td, J = 2.3, 9.0 Hz, 1H), 7.15 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.87 (s, 1H), 6.80 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 6.48 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 5.62 (s, 1H), 4.04-3.98 (m, 2H), 3.81 (s, 3H), 3.21-3.16 (m, 2H), 2.29 (s, 3H); ES-LCMS m/z 417.1 [M+H]
+.
【0879】
ステップ5: 3−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]−1H−インドール−7−オール(I−172)
【化701】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(10mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(7−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(200mg、480.25μmol、1当量)の溶液に、BBr
3(240.63mg、960.50μmol、92.55μL、2当量)を0℃で添加した。混合物をN
2雰囲気下、0〜20℃で0.5時間撹拌した。1mLのMeOHを混合物に添加した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:35%〜65%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、3−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]−1H−インドール−7−オール(22.74mg、45.54μmol、収率9.5%、純度95.2%、2HCl)を橙色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.71 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.35 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.43 (J = 9.0 Hz, 1H), 7.04 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.87 (s, 1H), 6.69 (td, J = 3.8, 7.9 Hz, 1H), 6.36 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 5.65 (s, 1H), 4.04-3.98 (m, 2H), 3.21-3.15 (m, 2H), 2.29 (s, 3H); ES-LCMS m/z 403.1 [M+H]
+.
(実施例145)
【0880】
I−175の合成
【化702】
[この文献は図面を表示できません]
【0881】
合成スキーム:
【化703】
[この文献は図面を表示できません]
【0882】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N3,N3−ジメチル−N7−[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3,7−ジアミン(I−175)
【化704】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(5mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N,N−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−アミン(50mg、171.40μmol、1当量)の溶液に、DIEA(66.46mg、514.21μmol、89.56μL、3当量)および(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(35.12mg、188.54μmol、1.1当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、90℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela DuraShell 150mm_25mm_5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:30%〜60%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N3,N3−ジメチル−N7−[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3,7−ジアミン(22.71mg、43.35μmol、収率25.3%、純度98.2%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.82 (s, 1H), 9.41 (s, 1H), 8.72 (s, 1H), 8.66-8.55 (m, 2H), 8.49 (br s, 1H), 7.36 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.31-7.25 (m, 2H), 7.04-6.98 (m, 1H), 6.96-6.91 (m, 1H), 4.56 (br s, 1H), 3.37 (s, 6H), 3.18-3.01 (m, 2H), 2.99-2.82 (m, 2H), 2.28-2.09 (m, 2H); ES-LCMS m/z 442.3 [M+H]
+.
(実施例146)
【0883】
I−177の合成
【化705】
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【0884】
合成スキーム:
【化706】
[この文献は図面を表示できません]
【0885】
ステップ1: 2−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]プロパン−2−オール(I−177)
【化707】
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【0886】
MeLi(1.3M、5mL、57.13当量)に、THF(2mL)中の1−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]エタノン(50mg、113.77μmol、1当量)の溶液をN
2雰囲気下、−20℃で滴下添加した。混合物をN
2雰囲気下、−20℃で0.5時間撹拌した。反応物を水(10mL)でクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela Durashell C18 150×30 5u;移動相:[水(10mM NH
4HCO
3)−ACN];B%:40%〜60%、9分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、2−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]プロパン−2−オール(13.48mg、31.31μmol、収率27.5%、純度100.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.69 (s, 1H), 8.43 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.74 (td, J = 2.0, 9.6 Hz, 1H), 7.68 (dd, J = 2.8, 6.0 Hz, 1H), 7.24-7.16 (m, 1H), 7.09-7.02 (m, 2H), 6.98 (s, 1H), 6.00 (s, 1H), 3.86 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.18 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 1.72 (s, 6H); ES-LCMS m/z 431.1 [M+H]
+.
(実施例147)
【0887】
I−179の合成
【化708】
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【0888】
合成スキーム:
【化709】
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【0889】
ステップ1: 7−メトキシ−1H−インドール−3−カルバルデヒド
【化710】
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DMF(12mL)中のPOCl
3(1.13g、7.37mmol、684.85μL、1.08当量)の溶液に、7−メトキシ−1H−インドール(1g、6.79mmol、884.96μL、1当量)を0℃で添加した。混合物をN
2雰囲気下、0〜20℃で3時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R
f=0.25)は、1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。混合物を、2N NaOHでpHを10〜12に調整した。混合物をDCM(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜5/2、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.25)上で精製して、7−メトキシ−1H−インドール−3−カルバルデヒド(900mg、5.03mmol、収率74.1%、純度98.0%)を桃色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 10.07 (s, 1H), 9.18 (br s, 1H), 7.89 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 7.24 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 6.78 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 3.98 (s, 3H); ES-LCMS m/z 176.1 [M+H]
+.
【0890】
ステップ2: 7−メトキシ−3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−インドール
【化711】
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THF(10mL)中の7−メトキシ−1H−インドール−3−カルバルデヒド(900mg、5.03mmol、1当量)およびNH
4OAc(504.52mg、6.55mmol、1.3当量)の混合物に、CH
3NO
2(11.30g、185.12mmol、10mL、36.77当量)を添加した。混合物を脱気し、N
2で3回パージし、N
2雰囲気下、80℃で19時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=1/1、R
f=0.60)は、1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜5/2、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.60)上で精製して、7−メトキシ−3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−インドール(660mg、2.87mmol、収率57.1%、純度95.0%)を橙色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.92 (br s, 1H), 8.29 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.26-7.24 (m, 1H), 6.80 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 4.00 (s, 3H).
【0891】
ステップ3: 2−(7−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン
【化712】
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THF(10mL)中の7−メトキシ−3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−インドール(300mg、1.31mmol、1当量)の溶液に、LiAlH
4(247.86mg、6.53mmol、5当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、80℃で2時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R
f=0.10)は、1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。H
2O(2mL)、続いて2N NaOH(1mL)を混合物に添加した。混合物を濾過し、濃縮して、2−(7−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(240mg、1.20mmol、収率91.8%、純度95.0%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.22 (br s, 1H), 7.23 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.07-7.01 (m, 2H), 6.66 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 3.97 (s, 3H), 3.06-3.01 (m, 2H), 2.93-2.87 (m, 2H).
【0892】
ステップ4: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(7−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−179)
【化713】
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i−PrOH(10mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(230mg、855.48μmol、1当量)、2−(7−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(217.00mg、1.03mmol、1.2当量)およびDIEA(331.70mg、2.57mmol、447.03μL、3当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。混合物をN
2雰囲気下、80℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela DuraShell 150mm_25mm_5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:35%〜65%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(7−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(240mg、490.42μmol、収率57.3%、純度100.0%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.72 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.43 (td, J = 2.3, 9.0 Hz, 1H), 7.15 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.87 (s, 1H), 6.80 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 6.48 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 5.62 (s, 1H), 4.04-3.98 (m, 2H), 3.81 (s, 3H), 3.21-3.16 (m, 2H), 2.29 (s, 3H); ES-LCMS m/z 417.1 [M+H]
+.
(実施例148)
【0893】
I−180の合成
【化714】
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【0894】
合成スキーム:
【化715】
[この文献は図面を表示できません]
【0895】
ステップ1: 2−(1H−ピラゾール−3−イル)アセトニトリル
【化716】
[この文献は図面を表示できません]
CH
3CN(5mL)中の3−(クロロメチル)−1H−ピラゾール(350mg、2.29mmol、1当量、HCl)の溶液に、KCN(300mg、4.61mmol、197.37μL、2.01当量)およびH
2O(1mL)を添加した。混合物を50℃で12時間撹拌した。TLC(DCM/MeOH=10/1、R
f=0.4)は、出発物質が完全に消費され、1つの新しいスポットが形成されたことを示した。反応混合物をH
2O(10mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、2−(1H−ピラゾール−3−イル)アセトニトリル(150mg、1.33mmol、収率58.2%、純度95.0%)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 12.84 (s, 1H), 7.73 (s, 1H), 6.23 (s, 1H), 3.95 (s, 2H);ES−LCMS:正確な質量は判明しなかった。
【0896】
ステップ2: 2−(1H−ピラゾール−3−イル)エタンアミン
【化717】
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MeOH(10mL)中の2−(1H−ピラゾール−3−イル)アセトニトリル(150mg、1.33mmol、1当量)の溶液に、ラネーNi(600mg、7.00mmol、5.26当量)をAr雰囲気下で添加した。懸濁液を脱気し、H
2で3回パージした。混合物をH
2(15psi)下、20℃で12時間撹拌した。TLC(DCM/MeOH=10/1、R
f=0.4)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、2−(1H−ピラゾール−3−イル)エタンアミン(100mg、899.73μmol、収率67.6%、粗製)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 12.64 (s, 1H), 7.42-7.35 (m, 1H), 5.98 (s, 1H), 3.10-2.94 (m, 2H), 2.82 (d, J = 17.6 Hz, 2H);ES−LCMS:正確な質量は判明しなかった。
【0897】
ステップ3: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−N−[2−(1H−ピラゾール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−180)
【化718】
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i−PrOH(3mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(75mg、279.53μmol、1当量)の溶液に、DIEA(180.64mg、1.40mmol、243.45μL、5当量)および2−(1H−ピラゾール−3−イル)エタンアミン(62.14mg、559.07μmol、2当量)を添加した。混合物を80℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:15%〜45%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−N−[2−(1H−ピラゾール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(21.84mg、48.89μmol、収率17.5%、純度100.0%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.07 (s, 1H), 8.88 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.45 (td, J = 2.3, 8.9 Hz, 1H), 8.21 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.16 (s, 1H), 7.01 (s, 1H), 6.80 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.16 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.37 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.40 (s, 3H); ES-LCMS m/z 338.1 [M+H]
+.
(実施例149)
【0898】
I−186の合成
【化719】
[この文献は図面を表示できません]
【0899】
合成スキーム:
【化720】
[この文献は図面を表示できません]
【0900】
ステップ1: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−メチル−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(I−186)
【化721】
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i−PrOH(5mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−メチル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(50mg、189.64μmol、1当量)の溶液に、DIEA(73.53mg、568.92μmol、99.09μL、3当量)および2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エタンアミン(40mg、248.13μmol、1.31当量)を添加した。混合物を80℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:10%〜40%、9分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−メチル−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(30.06mg、60.39μmol、収率31.8%、純度100.0%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.37 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 8.92 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 8.82 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.48 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 8.40 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.98 (d, J = 10.5 Hz, 2H), 7.55 (dd, J = 5.9, 8.2 Hz, 1H), 4.19 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 3.38 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 2.29 (s, 3H); ES-LCMS m/z 389.1 [M+H]
+.
(実施例150)
【0901】
I−187bの合成
【化722】
[この文献は図面を表示できません]
【0902】
合成スキーム:
【化723】
[この文献は図面を表示できません]
【0903】
ステップ1: (2S)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン酸
【化724】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(10mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(100mg、380.71μmol、1当量)、(2S)−2−アミノ−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン酸(77.75mg、380.71μmol、1当量)、DIEA(147.61mg、1.14mmol、198.93μL、3当量)の混合物を、80℃で12時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、(2S)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン酸(160mg、371.72μmol、収率97.6%、純度100.0%)を褐色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.69 (s, 1H), 8.91 (s, 1H), 8.57 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.59-7.50 (m, 2H), 7.19 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.02-6.94 (m, 2H), 6.91-6.85 (m, 1H), 6.29 (s, 1H), 4.62 (s, 1H), 3.58-3.54 (m, 1H), 2.94 (s, 2H), 2.21 (s, 3H); ES-LCMS m/z 431.2[M+H]
+.
【0904】
ステップ2: (2S)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−3−(1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチル−プロパンアミド(I−187b)
【化725】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(20mL)中の(2S)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−3−(1H−インドール−3−イル)プロパン酸(80mg、183.26μmol、1当量)およびN−メチルメタンアミン;塩酸塩(29.89mg、366.52μmol、2.0当量)の溶液に、HATU(139.36mg、366.52μmol、2.0当量)およびEt
3N(92.72mg、916.30μmol、127.54μL、5.0当量)を添加した。混合物を25℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:30%〜60%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(2S)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]−3−(1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチル−プロパンアミド(17.77mg、32.74μmol、収率17.9%、純度97.7%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.73 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 8.39 (s, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.57 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.07 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.01 (s, 1H), 6.91 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 6.84-6.77 (m, 1H), 5.83 (s, 1H), 5.40 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 3.52 (dd, J = 3.0, 14.6 Hz, 1H), 3.31 (s, 3H), 3.13-3.07 (m, 1H), 3.04 (s, 3H), 2.27 (s, 3H); ES-LCMS m/z 458.3 [M+H]
+.
(実施例151)
【0905】
I−192の合成
【化726】
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【0906】
合成スキーム:
【化727】
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【0907】
ステップ1: 3−ブロモ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−192)
【化728】
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i−PrOH(5mL)中の3−ブロモ−7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(100mg、305.31μmol、1当量)の溶液に、2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エタンアミン(50mg、310.17μmol、1.02当量)およびDIEA(118.38mg、915.92μmol、159.54μL、3当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、60℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:25%〜55%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、3−ブロモ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(37.41mg、65.74μmol、収率21.5%、純度98.7%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.11 (s, 1H), 8.72 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.50-8.47 (m, 2H), 8.46 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.62 (dd, J = 5.9, 8.2 Hz, 1H), 6.69 (s, 1H), 4.03 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.39 (t, J = 6.8 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 452.0, 454.0 [M+H]
+.
(実施例152)
【0908】
I−195の合成
【化729】
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【0909】
合成スキーム:
【化730】
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【0910】
ステップ1: tert−ブチルN−[2−[4−(メタンスルホンアミド)フェニル]エチル]カルバメート
【化731】
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DCM(10mL)中のtert−ブチルN−[2−(4−アミノフェニル)エチル]カルバメート(150mg、634.76μmol、1当量)の溶液に、MsCl(327.20mg、2.86mmol、221.08μL、4.5当量)およびTEA(321.16mg、3.17mmol、441.76μL、5当量)を添加した。混合物を20℃で20時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3(50mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.37)により精製して、tert−ブチルN−[2−[4−(メタンスルホンアミド)フェニル]エチル]カルバメート(190mg、186.13μmol、収率29.3%、純度30.8%)を無色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.25-7.11 (m, 4H), 6.45 (br s, 1H), 4.58-4.49 (m, 1H), 3.37 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 3.01 (s, 3H), 2.79 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 1.44 (s, 9H); ES-LCMS m/z 337.1 [M+Na]
+.
【0911】
ステップ2: N−[4−(2−アミノエチル)フェニル]メタンスルホンアミド
【化732】
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DCM(3mL)中のtert−ブチルN−[2−[4−(メタンスルホンアミド)フェニル]エチル]カルバメート(190mg、186.13μmol、1当量)の溶液に、TFA(212.23mg、1.86mmol、137.81μL、10当量)を添加した。混合物を20℃で20分間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=1/1、R
f=0.06)は、出発物質が消費されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、粗製のN−[4−(2−アミノエチル)フェニル]メタンスルホンアミド(61mg、粗製、TFA)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
【0912】
ステップ3: N−[4−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]フェニル]メタンスルホンアミド(I−195)
【化733】
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i−PrOH(10mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(48.80mg、185.80μmol、1当量)の溶液に、DIEA(120.07mg、929.01μmol、161.81μL、5当量)およびN−[4−(2−アミノエチル)フェニル]メタンスルホンアミド(61mg、185.80μmol、1当量、TFA)を添加した。混合物を60℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:25%〜55%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[4−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]フェニル]メタンスルホンアミド(50.35mg、95.81μmol、収率51.5%、純度97.7%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.89 (s, 1H), 8.85 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 8.27-8.22 (m, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.26 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.08 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 6.53 (s, 1H), 4.01 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.08 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 2.87 (s, 3H), 2.36 (s, 3H); ES-LCMS m/z 441.0 [M+H]
+.
(実施例153)
【0913】
I−196の合成
【化734】
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【0914】
合成スキーム:
【化735】
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【0915】
ステップ1: 3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−ピロール
【化736】
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CH
3NO
2(10mL)およびTHF(10mL)中の1H−ピロール−3−カルバルデヒド(1g、10.52mmol、1当量)の溶液に、NH
4OAc(891.60mg、11.57mmol、1.1当量)を添加した。混合物を80℃で12時間撹拌した。TLC(TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.45)は、出発物質が残っておらず、より極性の低い1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.45)上で精製して、生成物である3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−ピロール(1.2g、7.82mmol、収率74.4%、純度90.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.64 (br s, 1H), 8.03 (d, J = 13.4 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 7.22 (td, J = 1.6, 2.8 Hz, 1H), 6.88 (q, J = 2.4 Hz, 1H), 6.49-6.43 (m, 1H).
【0916】
ステップ2: 2−(1H−ピロール−3−イル)エタンアミン
【化737】
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THF(20mL)中の3−[(E)−2−ニトロビニル]−1H−ピロール(300mg、1.95mmol、1当量)の溶液に、LiAlH
4(370.96mg、9.77mmol、5.0当量)を氷浴下で添加した。混合物を80℃で2時間撹拌した。TLC(TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.56)は、出発物質が残っておらず、より極性の大きな1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を氷浴下でH
2O(1.5mL)、1N NaOH(1.5mL)およびH
2O(1.5mL)の添加によりクエンチし、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物である2−(1H−ピロール−3−イル)エタンアミン(180mg、1.63mmol、収率83.6%、粗純度)を褐色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.12 (br s, 1H), 6.80-6.72 (m, 1H), 6.63 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 6.14-6.08 (m, 1H), 2.93-2.85 (m, 2H), 2.63 (t, J = 6.7 Hz, 2H).
【0917】
ステップ3: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−N−[2−(1H−ピロール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−196)
【化738】
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i−PrOH(10mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、190.35μmol、1当量)および2−(1H−ピロール−3−イル)エタンアミン(41.94mg、380.71μmol、2.0当量)の溶液に、DIEA(73.81mg、571.06μmol、99.47μL、3.0当量)を添加した。混合物を70℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:30%〜60%、9分;)により精製して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:35%〜65%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−N−[2−(1H−ピロール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(15.72mg、46.73μmol、収率24.6%、純度100.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.03 (s, 1H), 8.53 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.19 (d, J = 9.5 Hz, 2H), 7.87 (s, 1H), 6.80 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.72 (s, 1H), 6.48 (br s, 1H), 6.27 (s, 1H), 6.19 (br s, 1H), 3.69 (q, J = 6.4 Hz, 2H), 2.99 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 2.39 (s, 3H); ES-LCMS m/z 337.2 [M+H]
+.
(実施例154)
【0918】
I−197の合成
【化739】
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【0919】
合成スキーム:
【化740】
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【0920】
ステップ1: [5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]メタノール(I−197)
【化741】
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THF(8mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(50mg、110.71μmol、1当量)の溶液に、LAH(50mg、1.32mmol、11.90当量)を0℃で添加した。混合物をN
2雰囲気下、80℃で12時間撹拌した。反応混合物をTHF(40mL)で希釈し、0℃で水(0.5mL)、10%NaOH(0.5mL)および水(1.5mL)の順次添加によりクエンチした。30分間撹拌した後、混合物をセライトに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Xbridge 150×30mm×10μm;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:25%〜55%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]メタノール(6mg、14.91μmol、収率13.5%、純度100%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.65 (s, 1H), 8.47 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.74 (d, J = 9.8 Hz, 1H), 7.71-7.66 (m, 1H), 7.24-7.18 (m, 1H), 7.12-7.02 (m, 2H), 6.98 (s, 1H), 6.00 (s, 1H), 4.80 (s, 2H), 3.88 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.20 (t, J = 6.1 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 403.2 [M+H]
+.
(実施例155)
【0921】
I−198a、I−198bおよびI−198cの合成
【化742】
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【0922】
合成スキーム:
【化743】
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【0923】
ステップ1: (3R)−N−[3−ブロモ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン
【化744】
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i−PrOH(10mL)中の3−ブロモ−7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(440mg、1.34mmol、1当量)、(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(274.54mg、1.47mmol、1.1当量)およびDIEA(519.56mg、4.02mmol、700.21μL、3当量)の混合物を、80℃で12時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜2/1、TLC:PE/EtOAc=2/1、R
f=0.25)上で精製して、(3R)−N−[3−ブロモ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(520mg、1.06mmol、収率79.2%、純度97.4%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.76 (s, 1H), 9.30 (s, 1H), 8.65 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.46 (td, J = 2.2, 10.4 Hz, 1H), 8.32-8.24 (m, 2H), 7.33 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.15 (s, 1H), 7.02-6.86 (m, 2H), 4.49 (td, J = 4.8, 9.4 Hz, 1H), 3.14-2.98 (m, 2H), 2.94-2.79 (m, 2H), 2.23-2.10 (m, 2H); ES-LCMS m/z 477.1, 479.1 [M+H]
+.
【0924】
ステップ2: tert−ブチル(3R)−3−[[3−ブロモ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート
【化745】
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1,4−ジオキサン(10mL)中の(3R)−N−[3−ブロモ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(500mg、1.02mmol、1当量)、Boc
2O(556.67mg、2.55mmol、585.97μL、2.5当量)およびDMAP(373.93mg、3.06mmol、3当量)の混合物を、110℃で5時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(純粋なPE〜PE/EtOAc=3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.7)により精製して、tert−ブチル(3R)−3−[[3−ブロモ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(600mg、664.15umol、収率65.1%、純度75.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.06 (s, 1H), 8.60 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 8.26-8.18 (m, 2H), 8.06 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.29 (s, 1H), 7.25-7.13 (m, 3H), 4.86-4.76 (m, 1H), 3.26-3.16 (m, 2H), 2.66 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 2.36 (m, 1H), 2.10-1.92 (m, 2H), 1.64 (s, 9H), 1.34 (s, 9H); ES-LCMS m/z 677.2, 679.2 [M+H]
+.
【0925】
ステップ3: tert−ブチル(3R)−3−[[3−アセチル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート
【化746】
[この文献は図面を表示できません]
トルエン(8mL)中のtert−ブチル(3R)−3−[[3−ブロモ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(550mg、608.80μmol、1当量)、トリブチル(1−エトキシビニル)スタンナン(1.02g、2.82mmol、953.27μL、4.64当量)およびPd(dppf)Cl
2(89.09mg、121.76μmol、0.2当量)を、マイクロ波管に入れ、次いでN
2で1分間パージした。密封管をマイクロ波(1bar)下、120℃で5時間加熱した。混合物に、KF水溶液(10mL、1g/10mL)を添加した。混合物を25℃で30分間撹拌し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(純粋なPE〜PE/EtOAc=3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.45)により精製して、tert−ブチル(3R)−3−[[3−アセチル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(340mg、524.83μmol、収率91.0%、純度98.9%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.12 (s, 1H), 8.73 (s, 1H), 8.64 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.15 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 8.05 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.25-7.19 (m, 1H), 7.18-7.13 (m, 1H), 4.83 (s, 1H), 3.27-3.11 (m, 3H), 2.90 (s, 3H), 2.72-2.62 (m, 1H), 2.37 (s, 1H), 2.13-2.06 (m, 1H), 2.05 (s, 1H), 1.64 (s, 9H), 1.34 (s, 9H); ES-LCMS m/z 641.4 [M+H]
+.
【0926】
ステップ4: 1−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]エタノン
【化747】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(8mL)中のtert−ブチル(3R)−3−[[3−アセチル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(340mg、524.83μmol、1当量)の溶液に、TFA(3.08g、27.01mmol、2mL、51.47当量)を添加した。反応混合物を20℃で30分間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残留物を水(10mL)に溶解し、pH=8になるまで飽和NaHCO
3水溶液で塩基性化し、DCM(30mL×3)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、1−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]エタノン(250mg、515.36μmol、収率98.2%、純度90.8%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.11 (s, 1H), 8.58 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.49 (s, 1H), 8.20 (td, J = 2.4, 9.4 Hz, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.44 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.17 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.13-7.07 (m, 1H), 6.76 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.63 (s, 1H), 4.34 (s, 1H), 3.38 (dd, J = 4.9, 15.0 Hz, 1H), 3.02-2.91 (m, 3H), 2.84 (s, 3H), 2.35 (m, 1H), 2.31-2.23 (m, 1H); ES-LCMS m/z 441.3 [M+H]
+.
【0927】
ステップ5: (1R)−1−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]エタノール(I−198a)および(1S)−1−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]エタノール(I−198b)
【化748】
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MeOH(2.5mL)およびEtOH(2.5mL)中の1−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]エタノン(100mg、206.14μmol、1当量)の溶液に、NaBH
4(31.19mg、824.57μmol、4当量)を20℃で分割して添加した。反応混合物を20℃で0.5時間撹拌した。H
2O(10mL)を添加して反応物をクエンチし、DCM(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Gemini 150×25 5u;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:55%〜70%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、エナンチオマー(12.50mg、28.25μmol、収率13.7%、純度100.0%)(SFC:Rt=6.742、ee=100%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.79 (s, 1H), 9.34 (s, 1H), 8.66 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.50 (td, J = 2.2, 10.4 Hz, 1H), 8.12 (s, 1H), 7.99 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.07 (s, 1H), 7.04-6.98 (m, 1H), 6.97-6.91 (m, 1H), 5.20-5.12 (m, 1H), 5.05 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 4.50 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 3.18-3.00 (m, 2H), 2.98-2.82 (m, 2H), 2.24-2.13 (m, 2H), 1.57 (d, J = 6.3 Hz, 3H); ES-LCMS m/z 443.2 [M+H]
+;また、他方のエナンチオマー(18.17mg、40.22μmol、収率19.5%、純度97.9%)(SFC:Rt=5.398、ee=82.9%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.75 (s, 1H), 9.30 (s, 1H), 8.62 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.50-8.43 (m, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.95 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.03 (s, 1H), 7.00-6.94 (m, 1H), 6.93-6.87 (m, 1H), 5.16-5.08 (m, 1H), 4.99 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 4.46 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 3.13-2.98 (m, 2H), 2.92-2.79 (m, 2H), 2.14 (m, 2H), 1.53 (d, J = 6.4 Hz, 3H); ES-LCMS m/z 443.2 [M+H]
+.
(実施例156)
【0928】
I−200の合成
【化749】
[この文献は図面を表示できません]
【0929】
合成スキーム:
【化750】
[この文献は図面を表示できません]
【0930】
ステップ1: 5−フルオロ−N’−(1H−ピラゾール−5−イル)ピリジン−3−カルボキサミジン
【化751】
[この文献は図面を表示できません]
キシレン(15mL)中の5−フルオロピリジン−3−カルボニトリル(1g、7.78mmol、1当量)および1H−ピラゾール−5−アミン(775.80mg、9.34mmol、1.2当量)の混合物を、70℃で30分間撹拌し、次いでAlMe
3(2M、7.78mL、2当量)(トルエン中2M、19.45mL、1当量)を70℃で一度に添加した。混合物を100℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=100/1〜10/1、TLC:DCM/MeOH=10/1、R
f=0.3)により精製して、5−フルオロ−N’−(1H−ピラゾール−5−イル)ピリジン−3−カルボキサミジン(700mg、2.73mmol、収率35.1%、純度80.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.89 (s, 1H), 8.59 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.06 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.16 (d, J = 2.2 Hz, 1H); ES-LCMS m/z 206.3 [M+H]
+.
【0931】
ステップ2: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オール
【化752】
[この文献は図面を表示できません]
DMSO(10mL)中の5−フルオロ−N’−(1H−ピラゾール−5−イル)ピリジン−3−カルボキサミジン(600mg、2.34mmol、1当量)、CDI(758.62mg、4.68mmol、2当量)およびDMAP(142.89mg、1.17mmol、0.5当量)の混合物を、130℃で12時間撹拌した。混合物を分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:15%〜43%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オール(150mg、627.42μmol、収率26.8%、純度96.7%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.17 (s, 1H), 8.82 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.55-8.36 (m, 1H), 8.10 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.65 (d, J = 2.0 Hz, 1H); ES-LCMS m/z 232.1 [M+H]
+.
【0932】
ステップ3: 4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン
【化753】
[この文献は図面を表示できません]
POCl
3(59.33g、386.94mmol、35.96mL、616.72当量)中の2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オール(150mg、627.42μmol、1当量)およびN,N−ジメチルアニリン(304.12mg、2.51mmol、318.12μL、4当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。混合物をN
2雰囲気下、110℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを氷水で希釈し、次いでpH=8になるまで飽和NaHCO
3を上記溶液に添加し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAC=100/1〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.5)により精製して、4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(50mg、172.65μmol、収率27.5%、純度86.2%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.51 (s, 1H), 8.65 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.50-8.42 (m, 1H), 8.34 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.86 (d, J = 2.2 Hz, 1H); ES-LCMS m/z 250.0, 252.1 [M+H]
+.
【0933】
ステップ4: N−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(I−200)
【化754】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(2mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(50mg、172.65μmol、1当量)、2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(57.03mg、224.45umol、1.3当量、HCl)およびDIEA(111.57mg、863.27μmol、150.37μL、5当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。混合物を80℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:55%〜85%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(19.54mg、40.85μmol、収率23.7%、純度100.0%、2HCl)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.15 (s, 1H), 8.53 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.12 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 8.05 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.86 (dt, J = 4.6, 7.8 Hz, 1H), 6.61 (dd, J = 7.8, 11.2 Hz, 1H), 6.43 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 3.98 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.13 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 2.26 (s, 3H); ES-LCMS m/z 406.1 [M+H]
+.
(実施例157)
【0934】
I−201の合成
【化755】
[この文献は図面を表示できません]
【0935】
合成スキーム:
【化756】
[この文献は図面を表示できません]
【0936】
ステップ1: (3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−メチル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−201)
【化757】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(2mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−メチル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(11mg、24.27μmol、1当量)、(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(5.43mg、29.13μmol、1.2当量)およびDIEA(15.69mg、121.37μmol、21.14μL、5当量)の混合物を、80℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:60%〜90%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−メチル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(4.32mg、8.72μmol、収率35.9%、純度98.2%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm
9.48 (s, 1H), 8.94 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 8.82 (br s, 1H), 7.96 (s, 1H), 7.34 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.04-6.98 (m, 1H), 6.96-6.90 (m, 1H), 4.86 (m, 1H), 3.25 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 3.12-2.84 (m, 3H), 2.40-2.33 (m, 1H), 2.32 (s, 3H), 2.29-2.17 (m, 1H); ES-LCMS m/z 414.2 [M+H]
+.
(実施例158)
【0937】
I−202の合成
【化758】
[この文献は図面を表示できません]
【0938】
合成スキーム:
【化759】
[この文献は図面を表示できません]
【0939】
ステップ1: 5−フルオロ−N’−(4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリジン−3−カルボキサミジン
【化760】
[この文献は図面を表示できません]
キシレン(10mL)中の5−フルオロピリジン−3−カルボニトリル(1g、6.55mmol、1当量)および4−メチル−1H−ピラゾール−5−アミン(707.02mg、6.55mmol、1当量)の混合物を、70℃で0.5時間撹拌した。次いで、AlMe
3(2M、3.93mL、1.2当量)を混合物に100℃で一度に添加した。混合物を100℃で16時間撹拌した。混合物をMeOH(30mL)でクエンチし、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=1/0〜5/1、TLC:DCM/MeOH=5/1、R
f=0.40)により精製して、5−フルオロ−N’−(4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリジン−3−カルボキサミジンの生成物(1.09g、3.86mmol、収率58.9%、純度77.7%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm
8.98 (s, 1H), 8.60 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.17 (s, 1H), 2.14 (s, 3H); ES-LCMS m/z 220.2 [M+H]
+.
【0940】
ステップ2: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−メチル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オール
【化761】
[この文献は図面を表示できません]
DMSO(15mL)中の5−フルオロ−N’−(4−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)ピリジン−3−カルボキサミジン(600mg、2.46mmol、1当量)、CDI(799.20mg、4.93mmol、2当量)およびDMAP(301.07mg、2.46mmol、1当量)の混合物を、N
2雰囲気下、130℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物を分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:14%〜44%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−メチル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オール(120mg、412.82μmol、収率16.8%、純度96.9%、HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm
9.12 (s, 1H), 8.72 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.95 (s, 1H), 2.28 (s, 3H); ES-LCMS m/z 246.1 [M+H]
+.
【0941】
ステップ3: 4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−メチル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン
【化762】
[この文献は図面を表示できません]
2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−メチル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オール(150mg、422.79μmol、1当量、2HCl)、N,N−ジメチルアニリン(69.12mg、570.36μmol、72.30μL、1.35当量)およびPOCl
3(11.40g、74.38mmol、6.91mL、175.91当量)の混合物を、110℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物に、氷水(50mL)を添加した。混合物を、pH=8になるまでNaHCO
3で塩基性化し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜2/1、TLC:PE/EtOAc=2/1、R
f=0.40)により精製して、4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−メチル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(100mg、379.28μmol、収率89.7%、純度100.0%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm
9.52 (s, 1H), 8.63 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.46 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 8.19 (s, 1H), 2.44 (s, 3H) ; ES-LCMS m/z 264.0, 266.0 [M+H]
+.
【0942】
ステップ4: N−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−メチル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(I−202)
【化763】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(2mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−メチル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(20mg、75.86μmol、1当量)、2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(21.20mg、83.44μmol、1.1当量、HCl)およびDIEA(49.02mg、379.28μmol、66.06μL、5当量)の混合物を、90℃で10時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:55%〜85%、9分)により精製して、N−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−メチル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(4.66mg、9.21μmol、収率12.1%、純度97.3%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm
9.17 (s, 1H), 8.53 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.18 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.33 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.92-6.76 (m, 1H), 6.60 (dd, J = 7.6, 11.2 Hz, 1H), 3.95 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.10 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 2.27 (s, 3H), 2.23 (s, 3H); ES-LCMS m/z 420.2 [M+H]
+.
(実施例159)
【0943】
I−203の合成
【化764】
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【0944】
合成スキーム:
【化765】
[この文献は図面を表示できません]
【0945】
ステップ1: tert−ブチルN−(4−ニトロ−1H−ピラゾール−5−イル)カルバメート
【化766】
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トルエン(280mL)中の4−ニトロ−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(14g、89.12mmol、1当量)の溶液に、TEA(22.55g、222.81mmol、31.01mL、2.5当量)およびDPPA(26.98g、98.04mmol、21.24mL、1.1当量)を25℃で添加した。混合物を25℃で1.5時間撹拌した。t−BuOH(66.06g、891.24mmol、85.24mL、10当量)を上記溶液に添加し、混合物をN
2下、130℃で12時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=1/1、R
f=0.49)は、出発物質が完全に消費され、主要なスポットが形成されたことを示した。反応混合物を飽和NaHCO
3(100mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(80mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.49)により精製して、tert−ブチルN−(4−ニトロ−1H−ピラゾール−5−イル)カルバメート(6.0g、21.03mmol、収率23.6%、純度80%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 13.80-13.47 (m, 1H), 9.35 (br s, 1H), 8.58-7.94 (m, 1H), 1.44 (br s, 9H).
【0946】
ステップ2: tert−ブチルN−(4−アミノ−1H−ピラゾール−5−イル)カルバメート
【化767】
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MeOH(100mL)中のtert−ブチルN−(4−ニトロ−1H−ピラゾール−5−イル)カルバメート(5g、17.53mmol、1当量)、ラネーNi(5g、水中)およびNH
3・H
2O(2.19g、17.53mmol、2.41mL、28%、1当量)の混合物を脱気し、H
2で3回パージし、混合物をH
2(15psi)下、20℃で2時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、tert−ブチルN−(4−アミノ−1H−ピラゾール−5−イル)カルバメートの粗生成物(3.47g、16.44mmol、収率93.7%、純度93.9%)を紫色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 11.65 (br s, 1H), 8.76 (br s, 1H), 7.00 (s, 1H), 3.50 (br s, 2H), 1.50-1.36 (m, 9H); ES-LCMS m/z 143.1 [M-t-Bu+H]
+.
【0947】
ステップ3: tert−ブチルN−[4−(ジメチルアミノ)−1H−ピラゾール−5−イル]カルバメート
【化768】
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MeOH(30mL)中のtert−ブチルN−(4−アミノ−1H−ピラゾール−5−イル)カルバメート(1.5g、7.11mmol、1当量)の溶液に、HCHO(938.76mg、31.26mmol、4.4当量)およびNaBH
3CN(4.47g、71.06mmol、10当量)を添加した。混合物を50℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを水(100mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(80mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜0/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.20)により精製して、tert−ブチルN−[4−(ジメチルアミノ)−1H−ピラゾール−5−イル]カルバメート(1.2g、3.87mmol、収率54.4%、純度73.0%)を赤褐色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.29 (s, 1H), 2.64 (s, 6H), 1.49 (s, 9H).
【0948】
ステップ4: N4,N4−ジメチル−1H−ピラゾール−4,5−ジアミン
【化769】
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HCl/MeOH(4M、15mL)中のtert−ブチルN−[4−(ジメチルアミノ)−1H−ピラゾール−5−イル]カルバメート(1.2g、3.87mmol、1当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージし、混合物をN
2雰囲気下、15℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、N4,N4−ジメチル−1H−ピラゾール−4,5−ジアミンの粗生成物(629mg、粗製、HCl)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.47 (s, 1H), 3.32 (s, 6H).
【0949】
ステップ5: 3−(ジメチルアミノ)−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール
【化770】
[この文献は図面を表示できません]
N4,N4−ジメチル−1H−ピラゾール−4,5−ジアミン(300mg、1.57mmol、1当量、HCl)をMeOH(10mL)に溶解し、次いで2N NaOH水溶液によりpHを9〜10に調整した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得た。AcOH(15mL)中の残留物およびメチル(Z)−3−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−ヒドロキシ−プロパ−2−エノエート(332.44mg、1.57mmol、1当量)を、120℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、3−(ジメチルアミノ)−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オールの粗生成物(616mg、粗製、2HOAC)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.71 (s, 1H), 9.05 (s, 1H), 8.89 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.30 (s, 1H), 7.97 (s, 1H), 6.37 (s, 1H), 2.72-2.52 (m, 6H); ES-LCMS m/z 274.2 [M+H]
+.
【0950】
ステップ6: 7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N,N−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−アミン
【化771】
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POCl
3(16.50g、10mL)中の3−(ジメチルアミノ)−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(616mg、1.57mmol、1当量、2HOAC)の溶液を脱気し、N
2で3回パージし、混合物をN
2雰囲気下、110℃で4時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを0℃で氷水(100mL)の添加によりクエンチし、飽和NaHCO
3によりpHを9〜10に調整し、EtOAc(80mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.21)により精製して、7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N,N−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−アミン(190mg、651.33μmol、収率41.5%、純度100%)を赤色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.08 (s, 1H), 8.57 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.18-8.10 (m, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.30 (s, 1H), 3.10 (s, 6H); ES-LCMS m/z 292.2, 294.2 [M+H]
+.
【0951】
ステップ7: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−N3,N3−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3,7−ジアミン(I−203)
【化772】
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i−PrOH(5mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N,N−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−アミン(40mg、137.12μmol、1当量)の溶液に、DIEA(53.17mg、411.37μmol、71.65μL、3当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(28.56mg、178.26μmol、1.3当量)を添加した。混合物を90℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:25%〜55%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−N3,N3−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3,7−ジアミン(27.03mg、55.35μmol、収率40.3%、純度100%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.87 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 8.82 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 8.36 (s, 1H), 8.17-8.12 (m, 1H), 7.71-7.67 (m, 1H), 7.17-7.11 (m, 1H), 7.07-7.00 (m, 2H), 6.98 (s, 1H), 6.18 (s, 1H), 3.96 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 3.48 (s, 6H), 3.21 (t, J = 6.0 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 416.1 [M+H]
+.
(実施例160)
【0952】
I−204aの合成
【化773】
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【0953】
合成スキーム:
【化774】
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【0954】
ステップ1: (2E)−2−ヒドロキシイミノ−5−メトキシ−インダン−1−オン
【化775】
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MeOH(500mL)中の5−メトキシインダン−1−オン(5g、30.83mmol、1当量)の溶液を45℃に加熱し、亜硝酸イソペンチル(5.42g、46.24mmol、6.23mL、1.5当量)および濃HCl(12M、5.14mL、2当量)を添加した。混合物を45℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、MeOH(30mL)を添加した。スラリーを濾過し、真空中で乾燥させて、(2E)−2−ヒドロキシイミノ−5−メトキシ−インダン−1−オン(5.0g、22.75mmol、収率73.8%、純度87.0%)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 12.47 (s, 1H), 7.68 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.14 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.01 (dd, J = 2.3, 8.5 Hz, 1H), 3.92-3.84 (m, 3H), 3.71 (s, 2H); ES-LCMS m/z 192.1 [M+H]
+.
【0955】
ステップ2: (2R)−5−メトキシインダン−2−アミン
【化776】
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AcOH(250mL)および濃H
2SO
4(3.5mL)中の(2E)−2−ヒドロキシイミノ−5−メトキシ−インダン−1−オン(5g、22.75mmol、1当量)の溶液に、Pd/C(1g、10%)を添加した。混合物をH
2(15psi)下、25℃で12時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを氷水(200mL)に注ぎ入れ、2N NaOHでpHを10〜11に調整し、EtOAc(150mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、5−メトキシインダン−2−アミンの粗生成物(2.0g、11.48mmol、収率50.4%、純度93.7%)を褐色固体として得た。5−メトキシインダン−2−アミン(1g、5.74mmol)をキラルSFC(カラム:AD−3_EtOH(DEA)、AD(250mm×30mm、10μm);移動相:[0.1%NH
3H
2O IPA];B%:55%〜55%、分)により3回分離して、(2R)−5−メトキシインダン−2−アミン(220mg、1.35mmol、収率23.4%、純度100%)(R
t=3.581分、ee=100%、[α]
22D=24.733(13.5mg/10mL、CHCl
3))を褐色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.11 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.78 (s, 1H), 6.72 (dd, J = 2.5, 8.3 Hz, 1H), 3.88-3.81 (m, 1H), 3.79 (s, 3H), 3.15 (dt, J = 6.7, 14.6 Hz, 2H), 2.71-2.59 (m, 2H); ES-LCMS m/z 164.2 [M+H]
+.また、(2S)−5−メトキシインダン−2−アミン(350mg、2.14mmol、収率37.3%、純度100%)(R
t=3.762分、ee=100%、[α]
22D=−16.666(10.3mg/10mL、CHCl
3))を褐色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.11 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 6.78 (s, 1H), 6.72 (dd, J = 2.5, 8.3 Hz, 1H), 3.87-3.81 (m, 1H), 3.79 (s, 3H), 3.15 (dt, J = 6.8, 14.7 Hz, 2H), 2.71-2.57 (m, 2H); ES-LCMS m/z 164.2 [M+H]
+.
【0956】
ステップ3: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N7−[(2R)−5−メトキシインダン−2−イル]−N3,N3−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3,7−ジアミン
【化777】
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i−PrOH(5mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N,N−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−アミン(50mg、171.40μmol、1当量)の溶液に、DIEA(66.46mg、514.21μmol、89.56μL、3当量)および(2R)−5−メトキシインダン−2−アミン(36.37mg、222.82μmol、1.3当量)を添加した。混合物を70℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、粗製の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N7−[(2R)−5−メトキシインダン−2−イル]−N3,N3−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3,7−ジアミン(71mg、123.18μmol、収率71.9%、純度72.6%)を赤褐色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.01 (s, 1H), 8.44 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.17-8.10 (m, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.10 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.75 (s, 1H), 6.71 (dd, J = 2.3, 8.2 Hz, 1H), 6.43 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.29 (s, 1H), 4.63-4.55 (m, 1H), 3.73 (s, 3H), 3.58-3.54 (m, 2H), 3.46-3.37 (m, 2H), 2.93 (s, 6H); ES-LCMS m/z 419.2 [M+H]
+.
【0957】
ステップ4: (2R)−2−[[3−(ジメチルアミノ)−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]インダン−5−オール(I−204a)
【化778】
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HBr水溶液(5mL、60%)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N7−[(2R)−5−メトキシインダン−2−イル]−N3,N3−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3,7−ジアミン(71mg、123.18μmol、1当量)の溶液を、N
2雰囲気下、120℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:23%〜53%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(2R)−2−[[3−(ジメチルアミノ)−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]インダン−5−オール(33.84mg、67.84μmol、収率55.1%、純度95.7%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.68 (s, 1H), 9.31 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 9.12 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 7.24 (s, 1H), 7.07 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.72 (s, 1H), 6.65 (d, J =8.1 Hz, 1H), 4.97-4.94 (m, 1H), 3.54 (s, 6H), 3.52-3.43 (m, 2H), 3.19-3.02 (m, 2H); ES-LCMS m/z 405.2 [M+H]
+.
(実施例161)
【0958】
I−204bの合成
【化779】
[この文献は図面を表示できません]
【0959】
合成スキーム:
【化780】
[この文献は図面を表示できません]
【0960】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N7−[(2S)−5−メトキシインダン−2−イル]−N3,N3−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3,7−ジアミン
【化781】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(5mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N,N−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−アミン(50mg、171.40μmol、1当量)の溶液に、DIEA(66.46mg、514.20μmol、89.56μL、3当量)および(2S)−5−メトキシインダン−2−アミン(27.98mg、171.40μmol、1当量)を添加した。混合物を70℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、粗製の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N7−[(2S)−5−メトキシインダン−2−イル]−N3,N3−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3,7−ジアミン(71mg、128.27μmol、収率74.8%、純度75.6%)を赤褐色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.12-9.05 (m, 1H), 8.52 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.21 (td, J = 2.2, 9.8 Hz, 1H), 7.66 (s, 1H), 7.18 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.86-6.76 (m, 2H), 6.51 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.37 (s, 1H), 4.72-4.57 (m, 1H), 3.81 (s, 3H), 3.66 (d, J = 4.9 Hz, 2H), 3.50 (ddd, J = 7.0, 12.6, 15.9 Hz, 2H), 3.01 (s, 6H); ES-LCMS m/z 419.2 [M+H]
+.
【0961】
ステップ2: (2S)−2−[[3−(ジメチルアミノ)−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]インダン−5−オール(I−204b)
【化782】
[この文献は図面を表示できません]
HBr水溶液(5mL、60%)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N7−[(2S)−5−メトキシインダン−2−イル]−N3,N3−ジメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3,7−ジアミン(71mg、128.27μmol、1当量)の溶液を、120℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:20%〜50%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(2S)−2−[[3−(ジメチルアミノ)−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]インダン−5−オール(32.5mg、77.95μmol、収率60.7%、純度97.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.64 (s, 1H), 9.25 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 9.08 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 7.22 (s, 1H), 7.08 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.72 (s, 1H), 6.65 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.97-4.92 (m, 1H), 3.54 (s, 6H), 3.44-3.41 (m, 2H), 3.18-3.03 (m, 2H); ES-LCMS m/z 405.2 [M+H]
+.
(実施例162)
【0962】
I−208の合成
【化783】
[この文献は図面を表示できません]
【0963】
合成スキーム:
【化784】
[この文献は図面を表示できません]
【0964】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−208)
【化785】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(10mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(60mg、225.62μmol、1当量)、2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エタンアミン(43.65mg、270.75μmol、1.2当量)、DIEA(87.48mg、676.87μmol、117.90μL、3当量)の混合物を、80℃で12時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:5%〜35%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(37.11mg、75.38μmol、収率33.4%、純度98.7%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.99 (s, 1H), 8.82 (s, 1H), 8.56-8.50 (m, 2H), 8.35 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.26 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.69-7.63 (m, 1H), 7.04 (s, 1H), 6.65 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.22-4.13 (m, 2H), 3.46 (t, J = 6.6 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 374.2 [M+H]
+.
(実施例163)
【0965】
I−209の合成
【化786】
[この文献は図面を表示できません]
【0966】
合成スキーム:
【化787】
[この文献は図面を表示できません]
【0967】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−209)
【化788】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(5mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(60mg、228.42μmol、1当量)の溶液に、DIEA(88.56mg、685.27μmol、119.36μL、3当量)および2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エタンアミン(45mg、279.15μmol、1.22当量)を添加した。混合物を80℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:15%〜45%、9分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−N−[2−(1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(28.89mg、56.64μmol、収率24.8%、純度97.4%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.94 (s, 1H), 8.79 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.57-8.50 (m, 2H), 8.31-8.24 (m, 1H), 8.09 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.71-7.63 (m, 1H), 6.80 (s, 1H), 4.12 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.43 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 2.37 (s, 3H); ES-LCMS m/z 388.2 [M+H]
+.
(実施例164)
【0968】
I−210の合成
【化789】
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【0969】
合成スキーム:
【化790】
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【0970】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(3−メトキシフェニル)エチル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン
【化791】
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i−PrOH(3mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、190.35μmol、1当量)の溶液に、2−(3−メトキシフェニル)エタンアミン(43.17mg、285.53μmol、41.92μL、1.5当量)およびDIEA(73.81mg、571.06μmol、99.47μL、3当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、60℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(3−メトキシフェニル)エチル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(70mg、185.47μmol、収率97.4%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.01 (s, 1H), 8.54 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.25-8.18 (m, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.18-7.10 (m, 1H), 6.89-6.83 (m, 2H), 6.73-6.65 (m, 1H), 6.36 (s, 1H), 3.83 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.67 (s, 3H), 3.03 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 2.33 (s, 3H); ES-LCMS m/z 378.2 [M+H]
+.
【0971】
ステップ2: 3−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]フェノール(I−210)
【化792】
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5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(3−メトキシフェニル)エチル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(70mg、185.47μmol、1当量)およびHBr水溶液(4.47g、33.15mmol、3mL、純度60%、178.72当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。混合物をN
2雰囲気下、120℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:35%〜65%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、3−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]フェノール(40.74mg、93.37μmol、収率50.3%、純度100%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CO
3OD) δ ppm 8.87-8.85 (m, 2H), 8.22 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.06-6.95 (m, 1H), 6.77-6.68 (m, 2H), 6.60-6.51 (m, 1H), 6.44 (s, 1H), 4.01 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 3.02 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 2.36 (s, 3H); ES-LCMS m/z 364.1 [M+H]
+.
(実施例165)
【0972】
I−211の合成
【化793】
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【0973】
合成スキーム:
【化794】
[この文献は図面を表示できません]
【0974】
ステップ1: N−[2−(4−アミノフェニル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−211)
【化795】
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i−PrOH(3mL)中の4−(2−アミノエチル)アニリン(25.92mg、190.35μmol、1当量)の溶液に、7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、190.35μmol、1当量)およびDIEA(73.81mg、571.06μmol、99.47μL、3当量)を添加した。混合物を50℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:20%〜50%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[2−(4−アミノフェニル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(73.99mg、155.10μmol、収率81.5%、純度98.9%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.94 (s, 1H), 8.80 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.28 (td, J = 2.4, 8.9 Hz, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.54 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 7.35 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 6.80 (s, 1H), 4.02 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 3.19 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 2.37 (s, 3H); ES-LCMS m/z 363.3 [M+H]
+.
(実施例166)
【0975】
I−213の合成
【化796】
[この文献は図面を表示できません]
【0976】
合成スキーム:
【化797】
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【0977】
ステップ1: 4−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]フェノール(I−213)
【化798】
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i−PrOH(12mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(60mg、228.42μmol、1当量)および4−(2−アミノエチル)フェノール(37.60mg、274.11μmol、1.2当量)の混合物に、DIEA(88.57mg、685.27μmol、119.36μL、3当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、75℃で19時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:30%〜60%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、4−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]フェノール(55.37mg、126.91μmol、収率55.6%、純度100.0%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.84 (br s, 2H), 8.23-8.12 (m, 2H), 7.06 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 6.63-6.57 (m, 2H), 6.36 (s, 1H), 3.96 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 2.99 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 2.36 (s, 3H); ES-LCMS m/z 364.0 [M+H]
+.
(実施例167)
【0978】
I−214の合成
【化799】
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【0979】
合成スキーム:
【化800】
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【0980】
ステップ1: N−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−214)
【化801】
[この文献は図面を表示できません]
DIEA(5mL)およびi−PrOH(3mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(100mg、376.04μmol、1当量)の混合物に、2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(95.55mg、376.04μmol、1当量、HCl)を添加した。混合物を80℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Gemini 150×25 5u;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:45%〜75%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(58.73mg、141.11μmol、収率37.5%、純度97.2%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm
8.70 (s, 1H), 8.44 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.81-7.76 (m, 1H), 7.25 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.99 (dt, J = 4.8, 8.0 Hz, 1H), 6.83-6.79 (m, 1H), 6.47 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 5.99 (s, 1H), 3.72 (q, J = 6.4 Hz, 2H), 3.11 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 2.24 (s, 3H); ES-LCMS m/z 405.2 [M+H]
+.
(実施例168)
【0981】
I−215の合成
【化802】
[この文献は図面を表示できません]
【0982】
合成スキーム:
【化803】
[この文献は図面を表示できません]
【0983】
ステップ1: 3−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]−1H−インドール−5−オール(I−215)
【化804】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(5mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(60mg、228.42μmol、1当量)、3−(2−アミノエチル)−1H−インドール−5−オール(60.37mg、283.87μmol、1.24当量、HCl)の溶液に、DIEA(147.61mg、1.14μmol、198.94μL、5当量)を添加した。混合物を60℃で4時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.25)上で精製して、生成物である3−[2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]−1H−インドール−5−オール(73.19mg、179.69μmol、収率78.7%、純度98.8%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.52 (br s, 1H), 9.16 (s, 1H), 8.77-8.55 (m, 2H), 8.27 (d, J = 9.7 Hz, 1H), 8.07-7.93 (m, 2H), 7.20-7.02 (m, 2H), 6.91 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 6.65 (s, 1H), 6.62-6.58 (m, 1H), 3.91-3.74 (m, 2H), 3.03 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 2.28 (s, 3H); ES-LCMS m/z 403.2 [M+H]
+.
(実施例169)
【0984】
I−216aの合成
【化805】
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【0985】
合成スキーム:
【化806】
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【0986】
ステップ1: (3R)−8−フルオロ−N−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−216a)
【化807】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(2mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、190.35μmol、1当量)、(3R)−8−フルオロ−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(47.36mg、209.39μmol、1.1当量)およびDIEA(123.01mg、951.76μmol、165.78μL、5当量)の混合物を、90℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:50%〜80%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、(3R)−8−フルオロ−N−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(21.98mg、51.06μmol、収率26.8%、純度100.0%)を黄色固体として得た(SFC:Rt=2.106、ee%=97.3%)。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm
8.97 (s, 1H), 8.75 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.29 (td, J = 2.0, 9.2 Hz, 1H), 8.13 (s, 1H), 7.16 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.00 (s, 1H), 6.89 (dt, J = 4.8, 8.0 Hz, 1H), 6.76 (dd, J = 8.0, 11.6 Hz, 1H), 4.62 (m, 1H), 3.32 (s, 1H), 3.16-3.06 (m, 1H), 3.03-2.95 (m, 2H), 2.37 (s, 3H), 2.36-2.23 (m, 2H); ES-LCMS m/z 431.2 [M+H]
+.
(実施例170)
【0987】
I−218の合成
【化808】
[この文献は図面を表示できません]
【0988】
合成スキーム:
【化809】
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【0989】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−N−(2−フェニルエチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−218)
【化810】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(3mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、190.35μmol、1当量)の溶液に、DIEA(73.80mg、571.06μmol、99.47μL、3当量)および2−フェニルエタンアミン(34.60mg、285.53μmol、35.86μL、1.5当量)を添加した。混合物を60℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:45%〜75%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−N−(2−フェニルエチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(37.43mg、89.05μmol、収率46.78%、純度100%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.83-8.78 (m, 2H), 8.17-8.13 (m, 2H), 7.32-7.27 (m, 2H), 7.23 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 7.18-7.13 (m, 1H), 6.51 (s, 1H), 4.01 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.09 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 2.34 (s, 3H); ES-LCMS m/z 348.2 [M+H]
+.
(実施例171)
【0990】
I−219の合成
【化811】
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【0991】
合成スキーム:
【化812】
[この文献は図面を表示できません]
【0992】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[(2S)−5−メトキシインダン−2−イル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン
【化813】
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i−PrOH(10mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、190.35μmol、1当量)、(2S)−5−メトキシインダン−2−アミン(33.05mg、190.35μmol、1当量)、DIEA(73.80mg、571.06μmol、99.47μL、3当量)の混合物を、80℃で12時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[(2S)−5−メトキシインダン−2−イル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(60mg、122.03μmol、収率64.1%、純度79.2%)を褐色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.06-8.95 (m, 1H), 8.58-8.43 (m, 1H), 8.22-8.09 (m, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.15-7.00 (m, 1H), 6.80-6.61 (m, 2H), 6.53 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 6.32 (s, 1H), 4.59 (s, 1H), 3.74 (s, 3H), 3.60 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 3.06-3.02 (m, 2H), 2.31 (s, 3H); ES-LCMS m/z 390.2 [M+H]
+.
【0993】
ステップ2: (2S)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]インダン−5−オール(I−219)
【化814】
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HBr(5mL、水中60%)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[(2S)−5−メトキシインダン−2−イル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(60mg、122.03μmol、1当量)を、120℃で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:30%〜60%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(2S)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]インダン−5−オール(23.51mg、52.44μmol、収率43.0%、純度100.0%、2HCl)((SFC:Rt=2.090、ee=100%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.08 (s, 1H), 8.90 (s, 1H), 8.45 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.16 (s, 1H), 7.09 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.01 (s, 1H), 6.73 (s, 1H), 6.66 (dd, J = 2.0, 8.0 Hz, 1H), 5.11-5.02 (m, 1H), 3.54-3.42 (m, 2H), 3.28-3.14 (m, 2H), 2.41 (s, 3H); ES-LCMS m/z 376.2 [M+H]
+.
(実施例172)
【0994】
I−220の合成
【化815】
[この文献は図面を表示できません]
【0995】
合成スキーム:
【化816】
[この文献は図面を表示できません]
【0996】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−[(2S)−5−メトキシインダン−2−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン
【化817】
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i−PrOH(10mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、154.79μmol、1当量)、(2S)−5−メトキシインダン−2−アミン(26.88mg、154.79μmol、1当量)およびDIEA(60.02mg、464.36μmol、80.88μL、3当量)の混合物を、80℃で12時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−[(2S)−5−メトキシインダン−2−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(60mg、115.69μmol、収率74.7%、純度80.5%)を褐色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.06-8.93 (m, 1H), 8.54-8.42 (m, 1H), 8.13 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.10 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 6.79-6.58 (m, 2H), 6.51 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.33 (s, 1H), 4.57 (s, 1H), 3.75-3.62 (m, 3H), 3.59 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 3.02 (d, J = 8.6 Hz, 3H), 1.15 (d, J = 2.2 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 418.2[M+H]
+.
【0997】
ステップ2: (2S)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]インダン−5−オール(I−220)
【化818】
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HBr(5mL、水中60%)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−[(2S)−5−メトキシインダン−2−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(60mg、115.69μmol、1当量)を、120℃で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:40%〜70%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(2S)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]インダン−5−オール(17.20mg、36.11μmol、収率31.2%、純度100.0%、2HCl)(SFC:Rt=2.050、ee=99.374%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.04 (s, 1H), 8.86 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.40 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.09 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.99 (s, 1H), 6.73 (s, 1H), 6.66 (dd, J = 2.5, 8.0 Hz, 1H), 5.09-5.01 (m, 1H), 3.54-3.43 (m, 2H), 3.39 (td, J = 6.8, 13.9 Hz, 1H), 3.26-3.15 (m, 2H), 1.41 (d, J = 7.0 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 404.2 [M+H]
+.
(実施例173)
【0998】
I−222a、I−222bおよびI−222cの合成
【化819】
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【0999】
合成スキーム:
【化820】
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【1000】
ステップ1: 7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−ヨード−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【化821】
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DCM(25mL)およびMeCN(25mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(600mg、2.24mmol、1当量)の溶液に、NIS(1.01g、4.48mmol、2当量)を少量ずつ添加し、混合物を20℃で24時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R
f=0.41)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物を飽和Na
2S
2O
3(100mL)でクエンチし、減圧下で濃縮して、DCMおよびMeCNを除去した。残留物をEtOAc(100mL×3)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜4/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.41)により精製して、7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−ヨード−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(1.03g、2.75mmol、収率61.4%、純度100.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm
9.12 (s, 1H), 8.64 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.34-8.26 (m, 2H), 7.53-7.45 (m, 1H); ES-LCMS m/z 374.9 [M+H]
+.
【1001】
ステップ2: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−ヨード−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン
【化822】
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i−PrOH(50mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−ヨード−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(650mg、1.74mmol、1当量)、2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(333.66mg、2.08mmol、1.2当量)およびDIEA(672.89mg、5.21mmol、906.86μL、3当量)の混合物を、60℃で12時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=2/1、R
f=0.30)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物を20℃に冷却し、濾過した。固体をi−PrOH(5mL)で洗浄し、減圧下で乾燥させて、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−ヨード−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(620mg、1.24mmol、収率71.3%、純度99.3%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.78 (s, 1H), 8.52 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.10-7.90 (m, 3H), 7.68 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.39-7.32 (m, 1H), 7.24-7.18 (m, 2H), 7.06 (s, 1H), 6.57 (br s, 1H), 6.12 (s, 1H), 3.86 (q, J = 6.4 Hz, 2H), 3.27 (t, J = 6.4 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 499.1 [M+H]
+.
【1002】
ステップ3: tert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−ヨード−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート
【化823】
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1,4−ジオキサン(60mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−ヨード−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(900mg、1.81mmol、1当量)、Boc
2O(1.58g、7.22mmol、1.66mL、4当量)およびDMAP(1.10g、9.03mmol、5当量)の混合物を、120℃で12時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R
f=0.60)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜5/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.60)により精製して、tert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−ヨード−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(1g、1.41mmol、収率78.2%、純度98.7%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm
8.73 (s, 1H), 8.55 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.98 (br s, 1H), 7.90 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.42 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.25-7.23 (m, 2H), 7.19-7.12 (m, 1H), 6.55 (s, 1H), 4.24-4.18 (m, 2H), 3.15-3.06 (m, 2H), 1.59 (s, 9H), 1.39 (s, 9H); ES-LCMS m/z 699.2 [M+H]
+.
【1003】
ステップ4: tert−ブチル3−[2−[[3−アセチル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート
【化824】
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トルエン(6mL)中のtert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−ヨード−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(200mg、282.60μmol、1当量)、トリブチル(1−エトキシビニル)スタンナン(880mg、2.44mmol、822.43μL、8.62当量)およびPd(dppf)Cl
2(206.78mg、282.60μmol、1当量)の混合物を、N
2で2分間バブリングし、密封した。反応混合物にマイクロ波(1bar)下、100℃で2時間照射を行った。反応を平行して5回行った。KF(100mL、2M)を、合わせた混合物に添加した。混合物を25℃で1時間撹拌し、EtOAc(100mL×3)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜4/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.40)により精製して、tert−ブチル3−[2−[[3−アセチル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(450mg、732.11μmol、収率51.8%、純度100.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm
8.79 (s, 1H), 8.66 (s, 1H), 8.61 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.97 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.80 (td, J = 2.4, 9.2 Hz, 1H), 7.42 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.26-7.20 (m, 2H), 7.17-7.11 (m, 1H), 6.65 (s, 1H), 4.30 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.18-3.12 (m, 2H), 2.84 (s, 3H), 1.59 (s, 9H), 1.43 (s, 9H); ES-LCMS m/z 615.3 [M+H]
+.
【1004】
ステップ5: 1−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]エタノン
【化825】
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MeOH(50mL)中のtert−ブチル3−[2−[[3−アセチル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(450mg、732.11μmol、1当量)の混合物に、HCl/H
2O(6M、150mL、1229.33当量)を20℃で添加した。混合物を35℃で3時間撹拌した。混合物を、pH=8になるまでNaOH水溶液(15%)で塩基性化し、減圧下で濃縮して、MeOHを除去した。残留物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、1−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]エタノン(300mg、723.88μmol、収率98.9%、純度100.0%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm
10.77 (br s, 1H), 9.11 (s, 1H), 8.67 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.60 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.49 (s, 1H), 8.18 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.05-6.99 (m, 1H), 6.98-6.93 (m, 1H), 6.82 (s, 1H), 3.84 (q, J = 6.4 Hz, 2H), 3.09 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 2.67 (s, 3H); ES-LCMS m/z 415.1 [M+H]
+.
【1005】
ステップ6: (1S)−1−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]エタノール(I−222b)および(1R)−1−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]エタノール(I−222a)
【化826】
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THF(50mL)およびEtOH(20mL)中の1−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−7−[2−(1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]エタノン(250mg、603.23μmol、1当量)の溶液に、NaBH
4(114.11mg、3.02mmol、5当量)を20℃で少量ずつ添加した。混合物を20℃で3時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)でクエンチし、減圧下、30℃で濃縮して、EtOHおよびTHFを除去した。残留物をEtOAc(80mL×3)で抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをキラルSFC(カラム:DAICEL CHIRALPAK AD−H(250mm×30mm、5um);移動相:[0.1%NH
3・H
2O/EtOH];B%:40%〜40%)により分離した。ピーク1を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:40%〜70%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、エナンチオマー(32.78mg、76.81μmol、収率12.7%、純度97.6%)を白色固体として得た(SFC:Rt=6.825、ee=98.8%;旋光度:[a]
22.3D=−9.540(MeOH中10.04mg/10mL))。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm
8.78 (s, 1H), 8.51 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.07 (br s, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.87-7.80 (m, 1H), 7.68 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.40-7.32 (m, 1H), 7.26-7.18 (m, 2H), 7.06 (s, 1H), 6.56 (br s, 1H), 6.08 (s, 1H), 5.34 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 3.89-3.83 (m, 2H), 3.29-3.24 (m, 3H), 1.70 (d, J = 6.4 Hz, 3H); ES-LCMS m/z 417.2 [M+H]
+.ピーク2を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:40%〜70%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、残留物を得、これをキラルSFC(カラム:DAICEL CHIRALPAK AD−H(250mm×30mm、5um);移動相:[0.1%NH
3・H
2O/EtOH];B%:40%〜40%)により再度分離した。所望の画分を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:42%〜72%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、他方のエナンチオマー(30.13mg、72.35μmol、収率12.0%、純度100.0%)を白色固体として得た(SFC:Rt=7.042、ee=99.0%;旋光度:[a]
22.2D=1.916(MeOH中6.44mg/10mL))。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm
8.77 (s, 1H), 8.51 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.11 (br s, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.83 (td, J = 2.0, 9.6 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.27-7.18 (m, 2H), 7.06 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.58 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 6.07 (s, 1H), 5.42-5.26 (m, 1H), 3.85 (q, J = 6.4 Hz, 2H), 3.34-3.22 (m, 3H), 1.70 (d, J = 6.4 Hz, 3H); ES-LCMS m/z 417.2 [M+H]
+.
(実施例174)
【1006】
I−224の合成
【化827】
[この文献は図面を表示できません]
【1007】
合成スキーム:
【化828】
[この文献は図面を表示できません]
【1008】
ステップ1: N−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ(I−224)
【化829】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(10mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(60mg、228.42μmol、1当量)および2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(79.89mg、296.95μmol、1.3当量、HCl)の混合物に、DIEA(88.57mg、685.27μmol、119.36μL、3当量)を添加し、N
2で3回パージした。混合物をN
2雰囲気下、80℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela Durashell C18 150×25 5u;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:30%〜60%、12分)により精製して、生成物を得、これを分取HPLC(カラム:Gemini 150×25 5u;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:55%〜85%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(16.79mg、40.13μmol、収率17.6%、純度100.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.80 (s, 1H), 8.50 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.00 (br s, 1H), 7.95-7.82 (m, 2H), 7.32 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.10-7.03 (m, 1H), 6.89 (dd, J = 8.2, 11.0 Hz, 1H), 6.49 (br s, 1H), 6.01 (s, 1H), 3.78 (q, J = 6.5 Hz, 2H), 3.21-3.13 (m, 2H), 2.38 (s, 3H), 2.29 (s, 3H); ES-LCMS m/z 419.2 [M+H]
+.
(実施例175)
【1009】
I−225の合成
【化830】
[この文献は図面を表示できません]
【1010】
合成スキーム:
【化831】
[この文献は図面を表示できません]
【1011】
ステップ1: メチル7−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレート
【化832】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(5mL)中の2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(50mg、196.77μmol、1当量、HCl)の溶液に、メチル7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレート(63.52mg、196.77μmol、1当量)およびDIEA(76.29mg、590.31μmol、102.82μL、3当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、60℃で3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、水(50mL)を添加した。混合物をEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、メチル7−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレート(90mg、173.79μmol、収率88.3%、純度89.3%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.51-8.46 (m, 2H), 8.41 (s, 1H), 7.72-7.65 (m, 1H), 7.38 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.98-6.92 (m, 1H), 6.69-6.60 (m, 1H), 5.85 (s, 1H), 3.88 (s, 3H), 3.83 (br s, 2H), 3.16-3.07 (m, 2H), 2.08 (s, 3H); ES-LCMS m/z 463.2 [M+H]
+.
【1012】
ステップ2: 7−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸
【化833】
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(5mL)中のメチル7−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレート(90mg、173.79μmol、1当量)の溶液に、NaOH(2M、4.96mL、57.09当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、50℃で4時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残留物を水(50mL)に溶解し、1N HCl溶液によりpHを3に調整し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、7−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(80mg、160.56μmol、収率92.4%、純度90.0%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.48 (s, 2H), 8.41 (s, 1H), 7.68 (d, J = 9.8 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.95 (dt, J = 4.5, 7.9 Hz, 1H), 6.68-6.60 (m, 1H), 5.85 (s, 1H), 3.89-3.83 (m, 2H), 3.15-3.08 (m, 2H), 2.08 (s, 3H); ES-LCMS m/z 449.2 [M+H]
+.
【1013】
ステップ3: [7−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]−モルホリノ−メタノン(I−225)
【化834】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(10mL)中の7−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(80mg、160.56μmol、1当量)の溶液に、モルホリン(20.98mg、240.84μmol、21.19μL、1.5当量)、HATU(91.58mg、240.84μmol、1.5当量)およびTEA(32.49mg、321.12μmol、44.70μL、2当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、20℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、水(30mL)を添加した。混合物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:33%〜63%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、[7−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチルアミノ]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イル]−モルホリノ−メタノン(29.09mg、56.21μmol、収率35.0%、純度100%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.78 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.60 (s, 1H), 8.38 (s, 1H), 7.79-7.70 (m, 1H), 7.34 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.87 (dt, J = 4.7, 7.8 Hz, 1H), 6.60 (dd, J = 7.7, 11.4 Hz, 1H), 5.88 (s, 1H), 4.01-3.93 (m, 2H), 3.76 (s, 8H), 3.20-3.14 (m, 2H), 2.12 (s, 3H); ES-LCMS m/z 518.3 [M+H]
+.
(実施例176)
【1014】
I−226の合成
【化835】
[この文献は図面を表示できません]
【1015】
合成スキーム:
【化836】
[この文献は図面を表示できません]
【1016】
ステップ1: tert−ブチル3−[2−[[3−ブロモ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート
【化837】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(30mL)中の3−ブロモ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(750mg、1.63mmol、1当量)の溶液に、DMAP(596.31mg、4.88mmol、3当量)および(Boc)
2O(887.73mg、4.07mmol、934.45μL、2.5当量)を添加した。混合物を110℃で5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.75)により精製して、tert−ブチル3−[2−[[3−ブロモ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(950mg、1.46mmol、収率89.6%、純度100.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.73 (s, 1H), 8.57 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.16 (s, 1H), 8.00 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.91 (td, J = 2.1, 9.3 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.27-7.21 (m, 2H), 7.21-7.14 (m, 1H), 6.57 (s, 1H), 4.24 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.12 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 1.62 (s, 9H), 1.42 (s, 9H); ES-LCMS m/z 651.2, 652.2 [M+H]
+.
【1017】
ステップ2: tert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−テトラヒドロフラン−2−イル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート
【化838】
[この文献は図面を表示できません]
4−tert−ブチル−2−(4−tert−ブチル−2−ピリジル)ピリジン(24.72mg、92.09μmol、0.1当量)およびジクロロニッケル;1,2−ジメトキシエタン(20.23mg、92.09μmol、0.1当量)を、THF(4mL)中に添加した。混合物を、緑色溶液が得られるまで、N
2雰囲気下、50℃で撹拌した。[Ir{dFCF
3ppy}
2(bpy)]PF
6(51.66mg、46.05μmol、0.05当量)、K
2HPO
4(320.81mg、1.84mmol、2当量)、およびTHF(20mL)中のtert−ブチル3−[2−[[3−ブロモ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(600mg、920.92μmol、1当量)の溶液を、N
2雰囲気下で上記混合物中に添加した。得られた混合物を撹拌し、これに、標準的な72W LEDストリップライト電球を用いて25℃で12時間照射を行った。反応混合物を濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.45)により精製して、tert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−テトラヒドロフラン−2−イル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(190mg、274.04μmol、収率29.8%、純度92.7%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.83-8.76 (m, 1H), 8.55 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.90-7.79 (m, 1H), 7.47 (t, J = 6.9 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.19 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 6.59 (s, 1H), 5.38-5.29 (m, 1H), 4.21-4.15 (m, 2H), 4.10 (m, 1H), 4.01-3.92 (m, 1H), 3.11 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 2.45-2.35 (m, 1H), 2.33-2.24 (m, 1H), 2.23-2.16 (m, 1H), 2.15-2.07 (m, 1H), 1.60 (s, 9H), 1.46-1.39 (m, 9H); ES-LCMS m/z 643.3 [M+H]
+.
【1018】
ステップ3: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−テトラヒドロフラン−2−イル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−226)
【化839】
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DCM(8mL)中のtert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−テトラヒドロフラン−2−イル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(70mg、100.96μmol、1当量)の撹拌溶液に、ZnBr
2(2.27g、10.10mmol、100当量)を添加した。反応混合物を25℃で15時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=1/1、R
f=0.35)は、1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。MeOH(30mL)を反応混合物中に添加し、水(50mL)で希釈し、飽和NaHCO
3溶液でpHを8〜9に調整し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜2/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.35)により精製して、残留物を得、これを分取HPLC(塩基性条件;カラム:Gemini 150×25 5u;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:55%〜75%、8分)により再精製した。所望の画分を凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−テトラヒドロフラン−2−イル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(5.91mg、12.85μmol、収率12.7%、純度96.2%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.80 (s, 1H), 8.50 (s, 1H), 8.03 (s, 2H), 7.85 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.26-7.18 (m, 2H), 7.05 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.54 (s, 1H), 6.07 (s, 1H), 5.29 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 4.12 (q, J = 7.3 Hz, 1H), 3.99-3.90 (m, 1H), 3.85 (q, J = 6.3 Hz, 2H), 3.25 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 2.39-2.28 (m, 2H), 2.24-2.15 (m, 1H), 2.14-2.04 (m, 1H); ES-LCMS m/z 443.2 [M+H]
+.
(実施例177)
【1019】
I−227の合成
【化840】
[この文献は図面を表示できません]
【1020】
合成スキーム:
【化841】
[この文献は図面を表示できません]
【1021】
ステップ1: 1,3−ベンゾジオキソール−4−イル(トリメチル)スタンナン
【化842】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(5mL)中の4−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール(100mg、403.20μmol、1当量)の溶液に、トリメチル(トリメチルスタンニル)スタンナン(132.10mg、403.20μmol、83.61μL、1当量)および4−ジフェニルホスファニルブチル(ジフェニル)ホスファン(17.20mg、40.32μmol、0.1当量)を添加し、N
2で15分間パージした。Pd(OAc)
2(9.05mg、40.32μmol、0.1当量)を添加し、混合物を110℃で3時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=10/1、R
f=0.44)は、より極性の低い1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.44)上で精製して、生成物である1,3−ベンゾジオキソール−4−イル(トリメチル)スタンナン(80mg、252.70μmol、収率62.7%、純度90.0%)を無色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 6.88-6.76 (m, 3H), 5.91 (s, 2H), 0.42-0.26 (s, 9H).
【1022】
ステップ2: tert−ブチル3−[2−[[5−(1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート
【化843】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(5mL)中の1,3−ベンゾジオキソール−4−イル(トリメチル)スタンナン(50mg、157.94μmol、1当量)およびtert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−(5−クロロ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(75.06mg、134.25μmol、0.85当量)の溶液を、N
2で25分間パージした。Pd(dppf)Cl
2(10.98mg、15.00μmol、0.095当量)およびCuI(2.86mg、15.00μmol、0.095当量)を添加し、混合物をマイクロ波下、110℃で2時間撹拌した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取TLC(TLC:PE/EtOAc=10/1、R
f=0.46)により精製して、生成物であるtert−ブチル3−[2−[[5−(1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(80mg、106.42μmol、収率67.4%、純度85.1%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.03 (s, 2H), 7.99 (s, 1H), 7.87 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.39 (br s, 2H), 7.23-7.14 (m, 1H), 7.03-6.96 (m, 1H), 6.95-6.90 (m, 1H), 6.09-6.04 (m, 2H), 4.19 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 3.46-3.37 (m, 1H), 3.06 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 1.63 (s, 9H), 1.45 (d, J = 6.4 Hz, 6H), 1.36 (s, 9H); ES-LCMS m/z 640.4 [M+H]
+.
【1023】
ステップ3: 5−(1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−227)
【化844】
[この文献は図面を表示できません]
HCl/MeOH(4M、5mL、187.94当量)中のtert−ブチル3−[2−[[5−(1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−tert−ブトキシカルボニル−アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(80mg、106.42μmol、1当量)の溶液を、25℃で12時間撹拌した。LC−MSは、出発物質が完全には消費されていないことを示した。混合物を25℃でさらに12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:35%〜65%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(47.73mg、100.08μmol、収率94.0%、純度99.8%、HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.16 (s, 1H), 7.51 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.14 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.05-7.00 (m, 2H), 6.97-6.92 (m, 2H), 6.86-6.80 (m, 1H), 6.53 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.07 (s, 2H), 5.76 (s, 1H), 3.96 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 3.23-3.18 (m, 3H), 1.33 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 440.3 [M+H]
+.
(実施例178)
【1024】
I−229の合成
【化845】
[この文献は図面を表示できません]
【1025】
合成スキーム:
【化846】
[この文献は図面を表示できません]
【1026】
ステップ1: tert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(3−イソプロピル−5−ピリミジン−5−イル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート
【化847】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(5−クロロ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(200mg、316.66μmol、1当量)、ピリミジン−5−イルボロン酸(47.08mg、379.99μmol、1.2当量)、Cs
2CO
3(309.52mg、949.98μmol、3当量)およびPd(dppf)Cl
2(23.17mg、31.67μmol、0.1当量)を、1,4−ジオキサン(6mL)およびH
2O(2mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波(2bar)下、110℃で1時間加熱した。混合物を濃縮し、次いで飽和NaHCO
3(10mL)を添加し、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.30)上で精製して、tert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(3−イソプロピル−5−ピリミジン−5−イル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(180mg、288.58μmol、収率91.1%、純度100.0%)を黄色ガム状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.39 (s, 2H), 9.22 (s, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.94 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.19 (br s, 1H), 7.14-7.02 (m, 2H), 4.79 (m, 1H), 3.48 (m, 1H), 3.43-3.36 (m, 2H), 3.18-3.08 (m, 2H), 2.36-2.28 (m, 2H), 1.63 (s, 9H), 1.45 (d, J = 7.1 Hz, 6H), 1.30 (s, 9H); ES-LCMS m/z 624.4 [M+H]
+.
【1027】
ステップ2: (3R)−N−(3−イソプロピル−5−ピリミジン−5−イル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−229)
【化848】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(5mL)中のtert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(3−イソプロピル−5−ピリミジン−5−イル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(180mg、288.58μmol、1当量)の溶液に、TFA(1mL)を添加した。混合物を脱気し、N
2で3回パージし、混合物をN
2雰囲気下、20℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:50%〜80%、9分)により精製して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:56%〜86%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−(3−イソプロピル−5−ピリミジン−5−イル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(12mg、28.33μmol、収率9.8%、純度100.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.51 (s, 2H), 9.21 (s, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.39 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.27 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.07-7.01 (m, 1H), 6.99-6.93 (m, 1H), 6.84 (s, 1H), 4.47 (m, J = 8.6 Hz, 1H), 3.37-3.34 (m, 2H), 3.14-3.03 (m, 1H), 3.00-2.88 (m, 2H), 2.41-2.33 (m, 1H), 2.28-2.19 (m, 1H), 1.42 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 424.2 [M+H]
+.
(実施例179)
【1028】
I−230の合成
【化849】
[この文献は図面を表示できません]
【1029】
合成スキーム:
【化850】
[この文献は図面を表示できません]
【1030】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−ビニル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−230)
【化851】
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1,4−ジオキサン(3mL)およびH
2O(1.5mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−ヨード−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(55mg、109.71μmol、1当量)、4,4,5,5−テトラメチル−2−ビニル−1,3,2−ジオキサボロラン(50.69mg、329.14μmol、55.83μL、3当量)、Cs
2CO
3(178.74mg、548.57μmol、5当量)およびPd(dppf)Cl
2(40.14mg、54.86μmol、0.5当量)の混合物を、N
2で2分間バブリングし、密封した。反応混合物にマイクロ波(2bar)下、120℃で2時間照射を行った。反応混合物をH
2O(10mL)で希釈し、EtOAc(10mL×3)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取TLC(PE/EtOAc=2/1、R
f=0.23)により、次いで分取HPLC(カラム:Gemini 150×25 5u;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:60%〜90%、8分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−ビニル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(15.4mg、38.65μmol、収率35.2%、純度100.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm
8.82 (s, 1H), 8.51 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.06 (s, 2H), 7.95-7.88 (m, 1H), 7.69 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.39-7.33 (m, 1H), 7.27-7.18 (m, 2H), 7.06 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.90 (dd, J = 11.2, 17.6 Hz, 1H), 6.55 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 6.11 (s, 1H), 6.07 (dd, J = 1.6, 17.6 Hz, 1H), 5.27 (dd, J = 2.0, 11.2 Hz, 1H), 3.85 (q, J = 6.4 Hz, 2H), 3.27 (t, J = 6.4 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 399.2 [M+H]
+.
(実施例180)
【1031】
I−232の合成
【化852】
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【1032】
合成スキーム:
【化853】
[この文献は図面を表示できません]
【1033】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[(2R)−5−メトキシインダン−2−イル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン
【化854】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(5mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、190.35μmol、1当量)、(2R)−5−メトキシインダン−2−アミン(38.01mg、190.35μmol、1当量、HCl)の混合物に、DIEA(73.80mg、571.06μmol、99.47uL、3当量)を添加した。混合物を80℃で12時間撹拌した。混合物を濃縮して、粗化合物である5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[(2R)−5−メトキシインダン−2−イル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(70mg、130.90μmol、収率68.8%、純度72.8%)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した;ES−LCMSm/z390.2[M+H]
+。
【1034】
ステップ2: (2R)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]インダン−5−オール(I−232)
【化855】
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HBr溶液(7.45g、55.25mmol、5mL、60%、422.06当量)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[(2R)−5−メトキシインダン−2−イル]−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(70mg、130.90μmol、1当量)の混合物を、80℃で1時間撹拌した。混合物を濃縮して、残留物を得、分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:30%〜60%、6分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、(2R)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]インダン−5−オール(17.22mg、38.27μmol、収率29.2%、純度99.6%、2HCl、ee=98.2%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.98 (s, 1H), 8.80 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.29 (td, J = 2.4, 9.2 Hz, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.06 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.94 (s, 1H), 6.69 (s, 1H), 6.63 (dd, J = 2.4, 8.0 Hz, 1H), 5.07-4.96 (m, 1H), 3.47-3.39 (m, 2H), 3.23-3.15 (m, 2H), 2.36 (s, 3H); ES-LCMS m/z 376.1 [M+H]
+.
(実施例181)
【1035】
I−234の合成
【化856】
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【1036】
合成スキーム:
【化857】
[この文献は図面を表示できません]
【1037】
ステップ1: 5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−[(2R)−5−メトキシインダン−2−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン
【化858】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(5mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、154.79μmol、1当量)、(2R)−5−メトキシインダン−2−アミン(27.79mg、170.27μmol、1.1当量)の混合物に、DIEA(60.01mg、464.36μmol、80.88μL、3当量)を添加した。混合物を80℃で12時間撹拌した。混合物を濃縮して、5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−[(2R)−5−メトキシインダン−2−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミンの生成物(60mg、102.65μmol、収率66.3%、純度71.4%)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。ES−LCMSm/z418.2[M+H]
+。
【1038】
ステップ2: (2R)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]インダン−5−オール(I−234)
【化859】
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HBr溶液(5.29g、39.22mmol、3.55mL、60%、384.39当量)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−N−[(2R)−5−メトキシインダン−2−イル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(60mg、102.04μmol、1当量)の混合物を、120℃で2時間撹拌した。混合物を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:45%〜75%、9分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、(2R)−2−[[5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]インダン−5−オール(13.92mg、31.34μmol、収率30.7%、純度99.0%、HCl)(97.1%ee)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.98 (s, 1H), 8.80 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.32-8.29 (m, 1H), 8.21 (s, 1H), 7.05 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.92 (s, 1H), 6.62 (dd, J = 2.4, 8.4 Hz, 1H), 6.61 (m, 1H), 5.02-4.93 (m, 1H), 3.49-3.40 (m, 2H), 3.37-3.31 (m, 1H), 3.21-3.09 (m, 2H), 1.36 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 404.3 [M+H]
+.
(実施例182)
【1039】
I−235の合成
【化860】
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【1040】
合成スキーム:
【化861】
[この文献は図面を表示できません]
【1041】
ステップ1: N−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−235)
【化862】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(5mL)中の7−クロロ−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(30mg、87.92μmol、1当量)および2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(24.15mg、105.51μmol、1.2当量)の溶液に、DIEA(34.09mg、263.77μmol、45.94μL、3.0当量)を添加した。混合物を80℃で9時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:50%〜80%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[2−(7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−3−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(10.90mg、19.97μmol、収率22.7%、純度99.9%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.86 (dd, J = 1.3, 2.5 Hz, 1H), 8.74 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.94 (td, J = 2.3, 8.7 Hz, 1H), 7.42 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.98 (dt, J = 4.8, 7.9 Hz, 1H), 6.67 (dd, J = 7.9, 11.4 Hz, 1H), 5.92 (s, 1H), 3.98-3.91 (m, 2H), 3.21-3.14 (m, 2H), 2.13-2.05 (m, 3H); ES-LCMS m/z 473.2 [M+H]
+.
(実施例183)
【1042】
I−237の合成
【化863】
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【1043】
合成スキーム:
【化864】
[この文献は図面を表示できません]
【1044】
ステップ1: 3−エチル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−237)
【化865】
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EtOAc(20mL)中の5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−ビニル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(140mg、196.77μmol、1当量)およびPd/C(50mg、純度10%)の混合物を、H
2(15Psi)下、25℃で12時間撹拌した。反応混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:35%〜65%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、3−エチル−5−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(7.13mg、15.06μmol、収率7.7%、純度100.0%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.65 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.37 (s, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.53 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.50-7.46 (m, 1H), 7.14 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.99 (s, 1H), 6.96 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 6.87-6.82 (m, 1H), 5.78 (s, 1H), 3.98 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.20 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.72 (q, J = 7.6 Hz, 2H), 1.28 (t, J = 7.6 Hz, 3H); ES-LCMS m/z 401.2 [M+H]
+.
(実施例184)
【1045】
I−240の合成
【化866】
[この文献は図面を表示できません]
【1046】
合成スキーム:
【化867】
[この文献は図面を表示できません]
【1047】
ステップ1: tert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−[3−イソプロピル−5−(2−メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート
【化868】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(6mL)および水(2mL)中のtert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−(5−クロロ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(100mg、178.86μmol、1当量)の溶液に、(2−メトキシフェニル)ボロン酸(81.53mg、536.57μmol、3当量)、K
3PO
4(113.89mg、536.57μmol、3当量)およびsphosパラダサイクル(13.61mg、17.89μmol、0.1当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、110℃で1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、次いで水(30mL)を添加した。混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、tert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−[3−イソプロピル−5−(2−メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(200mg、164.28μmol、収率91.8%、純度51.4%)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.96 (s, 1H), 7.92-7.87 (m, 1H), 7.73 (dd, J = 1.7, 7.6 Hz, 1H), 7.65-7.60 (m, 1H), 7.47 (dd, J = 1.4, 8.7 Hz, 1H), 7.19-7.13 (m, 2H), 7.07 (s, 1H), 6.97-6.94 (m, 1H), 6.94-6.91 (m, 2H), 4.1 (m, 2H), 3.81 (s, 3H), 3.36 (s, 1H), 3.06 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 1.61-1.55 (m, 9H), 1.48-1.45 (m, 6H), 1.37-1.35 (m, 9H); ES-LCMS m/z 626.4 [M+H]
+.
【1048】
ステップ2: N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−5−(2−メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−240_
【化869】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(10mL)中のtert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−[3−イソプロピル−5−(2−メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(185mg、151.96μmol、1当量)の溶液に、TFA(3.08g、27.01mmol、2mL、177.76当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、25℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:23%〜53%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−5−(2−メトキシフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(27.57mg、63.69μmol、収率41.9%、純度98.3%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.11 (s, 1H), 7.57-7.47 (m, 2H), 7.25 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.06-6.95 (m, 3H), 6.84 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 5.79 (s, 1H), 3.93 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 3.83 (s, 3H), 3.21 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 3.19-3.12 (m, 1H), 1.33 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 426.2 [M+H]
+.
(実施例185)
【1049】
I−241の合成
【化870】
[この文献は図面を表示できません]
【1050】
合成スキーム:
【化871】
[この文献は図面を表示できません]
【1051】
ステップ1: tert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−(3−イソプロピル−5−ピリミジン−5−イル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート
【化872】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−(5−クロロ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(100mg、178.86μmol、1当量)、ピリミジン−5−イルボロン酸(22.16mg、178.86μmol、1当量)、Pd(dppf)Cl
2(13.09mg、17.89μmol、0.1当量)およびCs
2CO
3(174.82mg、536.57μmol、3当量)を、H
2O(2mL)および1,4−ジオキサン(6mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、110℃で1時間加熱した。混合物を濃縮し、飽和NaHCO
3(10mL)を添加し、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、tert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−(3−イソプロピル−5−ピリミジン−5−イル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(100mg、167.31μmol、収率93.5%、粗製)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.23-9.22 (m, 1H), 9.21-9.20 (m, 1H), 8.97 (s, 1H), 7.81 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.41 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.09-7.02 (m, 2H), 6.93 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 4.33 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 4.30 (s, 1H), 3.11 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 1.59 (s, 9H), 1.39 (s, 6H), 1.37 (s, 9H); ES-LCMS m/z 598.4 [M+H]
+.
【1052】
ステップ2: N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−5−ピリミジン−5−イル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−241)
【化873】
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DCM(7.5mL)中のtert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−(3−イソプロピル−5−ピリミジン−5−イル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(100mg、167.31μmol、1当量)の溶液に、TFA(1.5mL)を添加した。混合物を脱気し、N
2で3回パージし、N
2雰囲気下、20℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:35%〜65%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−5−ピリミジン−5−イル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(17.94mg、34.12μmol、収率20.4%、純度96.4%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.31 (s, 1H), 8.68 (s, 2H), 8.18 (s, 1H), 7.50 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.03 (s, 1H), 6.99-6.92 (m, 1H), 6.83-6.77 (m, 1H), 5.83 (s, 1H), 4.04-3.97 (m, 2H), 3.25-3.16 (m, 3H), 1.35 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 398.1 [M+H]
+.
(実施例186)
【1053】
I−242の合成
【化874】
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【1054】
合成スキーム:
【化875】
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【1055】
ステップ1: tert−ブチルN−(2−ブロモ−4,6−ジフルオロ−フェニル)カルバメート
【化876】
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tert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−(5−クロロ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(100mg、178.86μmol、1当量)、(3−フルオロフェニル)ボロン酸(75.08mg、536.57μmol、3当量)、Pd(dppf)Cl
2(13.09mg、17.89μmol、0.1当量)、Cs
2CO
3(174.82mg、536.57μmol、3当量)およびH
2O(2mL)を、1,4−ジオキサン(6mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、110℃で1時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをNaHCO
3水溶液(20mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、tert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−[5−(3−フルオロフェニル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(100mg、97.77μmol、収率54.7%、純度60.0%)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.98 (s, 1H), 7.94 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.48 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.26 (s, 1H), 7.19-7.15 (m, 1H), 6.65-6.57 (m, 1H), 4.24-4.21 (m, 2H), 3.58-3.44 (m, 1H), 3.11 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 1.56 (s, 9H), 1.50-1.45 (m, 6H), 1.37 (s, 9H); ES-LCMS m/z 614.3 [M+H]
+.
【1056】
ステップ2: 5−(3−フルオロフェニル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−242)
【化877】
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HCl/MeOH(4M、3mL、153.43当量)中のtert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−[5−(3−フルオロフェニル)−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(80mg、78.21μmol、1当量)の溶液を、N
2雰囲気下、25℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:35%〜65%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、5−(3−フルオロフェニル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(38.32mg、76.97μmol、収率98.4%、純度97.7%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.16 (s, 1H), 7.55-7.46 (m, 2H), 7.31-7.36 (m, 1H), 7.20 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.10 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.06-6.92 (m, 3H), 6.85 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 5.74 (s, 1H), 4.08-3.92 (m, 2H), 3.29-3.24 (m, 1H), 3.24-3.19 (m, 2H), 1.34 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 414.2 [M+H]
+.
(実施例187)
【1057】
I−245の合成
【化878】
[この文献は図面を表示できません]
【1058】
合成スキーム:
【化879】
[この文献は図面を表示できません]
【1059】
ステップ1: 3−イソプロピル−5−(3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール
【化880】
[この文献は図面を表示できません]
AcOH(20mL)中のメチル3−オキソ−3−(3−ピリジル)プロパノエート(440mg、2.46mmol、1当量)および4−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−アミン(307.39mg、2.46mmol、1当量)の混合物を、120℃で0.5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、3−イソプロピル−5−(3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(600mg、1.60mmol、収率65.3%、粗製、2HOAC)を褐色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.19-9.17 (m, 1H), 8.83-8.78 (m, 1H), 8.27 (td, J = 1.9, 8.0 Hz, 1H), 7.50-7.42 (m, 2H), 7.14 (s, 1H), 2.84-2.75 (m, 1H), 1.22 (d, J = 2.0 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 255.1 [M+H]
+.
【1060】
ステップ2: 7−クロロ−3−イソプロピル−5−(3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【化881】
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POCl
3(15mL)中の3−イソプロピル−5−(3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(600mg、1.60mmol、1当量、2HOAC)の溶液を脱気し、N
2で3回パージした。混合物を110℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを、TEAでpHを7〜8に調整した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.35)上で精製して、7−クロロ−3−イソプロピル−5−(3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(100mg、322.66μmol、収率20.1%、純度88.0%)を緑色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.33 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 8.74 (dd, J = 1.5, 4.9 Hz, 1H), 8.46 (td, J = 2.0, 7.9 Hz, 1H), 8.13 (s, 1H), 7.50 (dd, J = 4.7, 8.0 Hz, 1H), 7.40 (s, 1H), 3.42 (td, J = 6.9, 13.8 Hz, 1H), 1.46 (d, J = 7.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 273.0 [M+H]
+.
【1061】
ステップ3: (3R)−N−[3−イソプロピル−5−(3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−245)
【化882】
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i−PrOH(10mL)中の7−クロロ−3−イソプロピル−5−(3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(60mg、193.60μmol、1当量)、(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(36.06mg、193.60μmol、1当量)およびDIEA(75.06mg、580.79μmol、101.16μL、3当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。混合物をN
2雰囲気下、80℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:42%〜70%、7分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−[3−イソプロピル−5−(3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(40.65mg、76.42μmol、収率39.5%、純度100.0%、3HCl)を赤色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.52 (s, 1H), 9.17 (J = 8.2 Hz, 1H), 8.97 (J = 5.3 Hz, 1H), 8.21-8.15 (m, 2H), 7.34 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.10 (s, 1H), 7.00 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.95-6.88 (m, 1H), 4.62 (br s, 1H), 3.41 (td, J = 7.0, 13.8 Hz, 1H), 3.27 (J = 4.9 Hz, 1H), 3.13 (J = 9.7 Hz, 1H), 3.01-2.91 (m, 2H), 2.42-2.22 (m, 2H), 1.42 (dd, J = 3.1, 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 423.2 [M+H]
+.
(実施例188)
【1062】
I−246の合成
【化883】
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【1063】
合成スキーム:
【化884】
[この文献は図面を表示できません]
【1064】
ステップ1: 3−イソプロピル−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオン
【化885】
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Na(367.33mg、15.98mmol、2当量)をEtOH(25mL)中に添加し、混合物を24℃で2時間撹拌した。4−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−アミン(1g、7.99mmol、1当量)およびジエチルプロパンジオエート(1.41g、8.79mmol、1.33mL、1.1当量)を上記反応混合物中に添加し、80℃で5時間撹拌した。溶液を室温に冷却し、濾過した。得られた固体をEtOHで洗浄し、水(20mL)に溶解した。次いで、溶液を氷浴中、濃塩酸でpH=1〜2に酸性化した。沈殿物を濾過し、水で洗浄し、減圧下で乾燥させて、3−イソプロピル−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオン(300mg、1.55mmol、収率19.4%、純度100.0%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.80-7.73 (m, 2H), 3.02 (td, J = 6.7, 13.7 Hz, 1H), 1.28 (d, J = 7.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 194.2 [M+H]
+.
【1065】
ステップ2: 5,7−ジクロロ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
【化886】
[この文献は図面を表示できません]
3−イソプロピル−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5,7−ジオン(285mg、1.48mmol、1当量)をPOCl
3(20mL)中に添加した。反応混合物を110℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜5/1、TLC:PE/EtOAc=10/1、R
f=0.30)により精製して、5,7−ジクロロ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(300mg、1.30mmol、収率88.4%、純度100.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.10 (s, 1H), 6.94-6.90 (m, 1H), 3.37-3.26 (m, 1H), 1.37 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 230.1, 232.1 [M+H]
+.
【1066】
ステップ3: 5−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン
【化887】
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i−PrOH(6mL)中の5,7−ジクロロ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(200mg、869.21μmol、1当量)の溶液に、DIEA(337.02mg、2.61mmol、454.20μL、3当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(167.11mg、1.04mmol、1.2当量)を添加した。混合物を90℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.60)により精製して、5−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(240mg、672.83μmol、収率77.4%、純度99.2%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.11 (s, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.62 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.41 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.27-7.22 (m, 1H), 7.20-7.13 (m, 1H), 7.11 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.45 (s, 1H), 5.88 (s, 1H), 3.71 (q, J = 6.6 Hz, 2H), 3.33-3.18 (m, 3H), 1.33 (d, J = 7.0 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 354.1, 355.1 [M+H]
+.
【1067】
ステップ4: tert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−(5−クロロ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート
【化888】
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1,4−ジオキサン(6mL)中の5−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(120mg、336.42μmol、1当量)の溶液に、DMAP(123.30mg、1.01mmol、3当量)および(Boc)
2O(183.56mg、841.04μmol、193.22μL、2.5当量)を添加した。混合物を110℃で5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.75)により精製して、tert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−(5−クロロ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(150mg、262.33μmol、収率77.9%、純度96.9%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.09 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.43 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.32-7.27 (m, 1H), 7.20-7.13 (m, 1H), 6.39 (s, 1H), 4.21-4.15 (m, 2H), 3.28 (td, J = 7.0, 13.9 Hz, 1H), 3.06 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 1.67 (s, 9H), 1.41 (s, 9H), 1.36 (d, J = 7.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 554.3, 556.3 [M+H]
+.
【1068】
ステップ5: 5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(I−246)
【化889】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(6mL)および水(2mL)中のtert−ブチル3−[2−[tert−ブトキシカルボニル−(5−クロロ−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)アミノ]エチル]インドール−1−カルボキシレート(100mg、174.88μmol、1当量)の溶液に、K
3PO
4(111.37mg、524.65μmol、3当量)、sphosパラダサイクル(13.30mg、17.49μmol、0.1当量)および1,3−ベンゾジオキソール−5−イルボロン酸(87.06mg、524.65μmol、3当量)を添加した。混合物を脱気し、N
2で3回パージし、マイクロ波下、110℃で1時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、セライトのパッドに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをDCM(1mL)に溶解し、HCl/EtOAc(1mL、4M)を添加した。反応混合物を25℃で14時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、10%NaOH水溶液によりpH=2に調整した。混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:30%〜60%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]−3−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン(22.10mg、43.13μmol、収率25.1%、純度100.0%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.09 (s, 1H), 7.56 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.08-7.02 (m, 2H), 6.92-6.86 (m, 2H), 6.80 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 6.73 (dd, J = 1.9, 8.3 Hz, 1H), 6.08 (s, 2H), 5.70 (s, 1H), 3.99-3.93 (m, 2H), 3.28-3.18 (m, 3H), 1.33 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 440.2 [M+H]
+.
(実施例189)
【1069】
I−249a、I−249bおよびI−249cの合成
【化890】
[この文献は図面を表示できません]
【1070】
合成スキーム:
【化891】
[この文献は図面を表示できません]
【1071】
ステップ1: 1−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−7−エン−8−イル)ピロリジン
【化892】
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トルエン(200mL)中の1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オン(18g、115.25mmol、1当量)、TsOH(198.47mg、1.15mmol、0.01当量)の混合物に、ピロリジン(12.30g、172.88mmol、14.43mL、1.5当量)をN
2雰囲気下で添加した。混合物をN
2雰囲気下、110℃で12時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、1−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−7−エン−8−イル)ピロリジン(24g、103.21mmol、収率89.6%、純度90%)を褐色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 4.17 (t, J = 3.7 Hz, 1H), 4.11 (s, 2H), 4.07-4.05 (m, 2H), 3.12 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 2.97 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 2.59 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 2.54-2.49 (m, 1H), 2.45-2.43 (m, 1H), 2.09 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 1.94-1.90 (m, 2H), 1.87-1.73 (m, 2H).
【1072】
ステップ2: 7−フェナシル−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オン
【化893】
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トルエン(200mL)中の1−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−7−エン−8−イル)ピロリジン(24g、103.21mmol、1当量)の溶液を、N
2雰囲気下で加熱還流し、トルエン(60mL)中の2−ブロモ−1−フェニル−エタノン(20.54g、103.21mmol、1当量)をゆっくりと添加した。混合物をN
2雰囲気下、110℃で2時間撹拌した。次いで、H
2O(60mL)を添加し、混合物をN
2雰囲気下、110℃でさらに2時間撹拌した。混合物を濃縮し、水(50mL)を添加し、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(純粋なPE〜PE/EtOAc=2/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、Rf=0.4)上で精製して、7−フェナシル−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オン(13g、42.65mmol、収率41.3%、純度90%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.01-7.93 (m, 2H), 7.59-7.53 (m, 1H), 7.49-7.43 (m, 2H), 4.17-4.06 (m, 2H), 4.05-3.96 (m, 2H), 3.64-3.45 (m, 2H), 2.85-2.68 (m, 2H), 2.48-2.39 (m, 1H), 2.25-2.14 (m, 1H), 2.13-2.02 (m, 2H), 1.89-1.77 (m, 1H); ES-LCMS m/z 275.1 [M+H]
+.
【1073】
ステップ3: 2’−フェニルスピロ[1,3−ジオキソラン−2,5’−1,4,6,7−テトラヒドロインドール]
【化894】
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密封管内の7−フェナシル−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オン(5g、16.40mmol、1当量)および(NH
4)
2CO
3(5.00g、52.04mmol、5.56mL、3.17当量)の混合物を、N
2雰囲気下、110℃で2時間撹拌した。混合物に、水(50mL)を添加し、EtOAc(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、2’−フェニルスピロ[1,3−ジオキソラン−2,5’−1,4,6,7−テトラヒドロインドール](4g、14.10mmol、収率86.0%、純度90%)を褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.07-7.86 (m, 1H), 7.40 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.36-7.29 (m, 2H), 7.20-7.10 (m, 1H), 6.25 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.08-3.99 (m, 4H), 2.84 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 2.80 (s, 2H), 2.02 (t, J = 6.5 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 256.1 [M+H]
+.
【1074】
ステップ4: 2−フェニル−1,4,6,7−テトラヒドロインドール−5−オン
【化895】
[この文献は図面を表示できません]
アセトン(30mL)中の2’−フェニルスピロ[1,3−ジオキソラン−2,5’−1,4,6,7−テトラヒドロインドール](3.9g、13.75mmol、1当量)の溶液に、HCl(1M、13.75mL、1当量)を添加し、混合物を50℃で3時間撹拌した。混合物を濃縮し、飽和NaHCO
3溶液でpHを7に調整し、EtOAc(80mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(純粋なPE〜PE/EtOAc=2/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.3)上で精製して、2−フェニル−1,4,6,7−テトラヒドロインドール−5−オン(0.7g、2.32mmol、収率16.9%、純度70.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.15 (s, 1H), 7.44 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.36 (t, J = 7.7 Hz, 2H), 7.23-7.17 (m, 1H), 6.29 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 3.45 (s, 2H), 3.09-3.03 (m, 2H), 2.74 (t, J = 6.8 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 212.1 [M+H]
+.
【1075】
ステップ5: 2−フェニル−1,4,6,7−テトラヒドロインドール−5−オンオキシム
【化896】
[この文献は図面を表示できません]
THF(15mL)中の2−フェニル−1,4,6,7−テトラヒドロインドール−5−オン(600mg、1.99mmol、1当量)の溶液に、NaOAc(244.64mg、2.98mmol、1.5当量)およびNH
2OH・HCl(165.78mg、2.39mmol、1.2当量)を添加した。混合物を60℃で3時間撹拌した。混合物を濾過した。濾液を濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(純粋なPE〜PE/EtOAc=1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.4)上で精製して、2−フェニル−1,4,6,7−テトラヒドロインドール−5−オンオキシム(350mg、1.24mmol、収率62.2%、純度80%)を赤色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.02 (s, 1H), 7.47-7.41 (m, 2H), 7.38-7.33 (m, 2H), 7.21-7.16 (m, 1H), 6.32 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 3.66 (s, 2H), 2.89-2.81 (m, 2H), 2.71-2.63 (m, 1H); ES-LCMS m/z 227.1 [M+H]
+.
【1076】
ステップ6: 2−フェニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−5−アミン
【化897】
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(6mL)中の2−フェニル−1,4,6,7−テトラヒドロインドール−5−オンオキシム(350mg、1.24mmol、1当量)の溶液に、ラネーNi(200mg、2.33mmol、1.89当量)をN
2雰囲気下で添加した。混合物をH
2(15psi)雰囲気下、20℃で1時間撹拌した。混合物を濾過した。濾液を濃縮して、2−フェニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−5−アミン(250mg、942.11μmol、収率76.1%、純度80%)を黒褐色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.50-7.46 (m, 2H), 7.26 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 7.09-7.03 (m, 1H), 6.18 (s, 1H), 3.12-3.04 (m, 1H), 2.86-2.63 (m, 3H), 2.30 (dd, J = 8.9, 14.8 Hz, 1H), 2.05-1.97 (m, 1H), 1.73-1.64 (m, 1H); ES-LCMS m/z 213.2 [M+H]
+.
【1077】
ステップ7: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−N−[(5R)−2−フェニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−5−イル]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(I−249b)および2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−N−[(5S)−2−フェニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−5−イル]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(I−249a)
【化898】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(15mL)中の2−フェニル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−5−アミン(207.84mg、783.24umol、1.2当量)およびDIEA(253.07mg、1.96mmol、341.07μL、3当量)の溶液に、4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(200mg、652.70μmol、1当量)を添加した。混合物を50℃で2時間撹拌した。混合物を濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(純粋なPE〜PE/EtOAc=2/1、TLC:PE/EtOAc=2/1、R
f=0.5)上で精製して、残留物を得、これをSFC(カラム:DAICEL CHIRALCEL OJ−H(250mm×30mm、5μm);移動相:[0.1%NH
3H
2O EtOH];B%:40%〜40%、分)により分離して、ピーク1およびピーク2を得た。ピーク1を濃縮し、分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:75%〜100%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、エナンチオマー(18.68mg、31.16μmol、収率4.8%、純度96.249%、3HCl、SFC:Rt=5.229分、ee=95.522%、[α]
26.5D=+24.339、(CHCl
3、c=0.1015g/100mL))を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.89 (s, 1H), 9.38 (s, 1H), 8.89 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.70 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.43 (td, J = 2.2, 9.8 Hz, 1H), 8.18-8.07 (m, 1H), 7.55 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.30 (t, J = 7.7 Hz, 2H), 7.14-7.03 (m, 1H), 6.27 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.77-4.60 (m, 1H), 3.26-3.15 (m, 1H), 2.93-2.71 (m, 4H), 2.17-2.00 (m, 2H), 1.36 (d, J = 7.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 468.3 [M+H]
+.ピーク2を濃縮して、残留物を得、これをMeCN(20mL)、1M HCl溶液(1.2mL)およびH
2O(40mL)に溶解し、続いて凍結乾燥して、他方のエナンチオマー(23.41mg、40.58μmol、収率6.2%、純度100%、3HCl、SFC:Rt=6.074分、ee=100%、[α]
26.5D=−26.002、(CHCl
3、c=0.1002g/100mL))を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.90 (br s, 1H), 9.38 (s, 1H), 8.89 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.70 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.43 (d, J = 9.8 Hz, 1H), 8.23-8.04 (m, 1H), 7.55 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.30 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 7.17-7.03 (m, 1H), 6.27 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.68 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 3.27-3.13 (m, 1H), 2.92-2.66 (m, 4H), 2.19-2.00 (m, 2H), 1.36 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 468.3 [M+H]
+.
(実施例190)
【1078】
I−252a、I−252bおよびI−252cの合成
【化899】
[この文献は図面を表示できません]
【1079】
合成スキーム:
【化900】
[この文献は図面を表示できません]
【1080】
ステップ1: 2−クロロ−N−(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−5−イル)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン
【化901】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(10mL)中の2,4−ジクロロピリド[3,2−d]ピリミジン(150mg、749.91μmol、1当量)、4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−5−アミン(113.48mg、749.91μmol、1当量)およびDIEA(387.68mg、3.00mmol、522.48μL、4当量)の混合物を、55℃で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=3/1〜1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.50)上で精製して、2−クロロ−N−(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−5−イル)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(120mg、397.52μmol、収率53.0%、純度99.3%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.64 (dd, J = 1.5, 4.3 Hz, 1H), 8.01 (dd, J = 1.5, 8.5 Hz, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.64 (dd, J = 4.3, 8.3 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.70 (t, J = 2.6 Hz, 1H), 6.04 (t, J = 2.6 Hz, 1H), 4.80-4.70 (m, 1H), 3.10 (dd, J = 5.3, 15.3 Hz, 1H), 2.99-2.45 (m, 3H), 2.24-2.08 (m, 2H); ES-LCMS m/z 300.1 [M+H]
+.
【1081】
ステップ2: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[(5R)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−5−イル]ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(I−252b)および2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[(5S)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−5−イル]ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(I−252a)
【化902】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(3mL)およびH
2O(1mL)中の2−クロロ−N−(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−5−イル)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(120mg、397.52μmol、1当量)、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(168.04mg、1.19mmol、3当量)、Pd(dppf)Cl
2(29.09mg、39.75μmol、0.1当量)およびCs
2CO
3(518.08mg、1.59mmol、4当量)を、マイクロ波管に入れ、N
2雰囲気で1分間パージした。密封管をマイクロ波下、110℃で1時間加熱した。反応混合物を濃縮した。残留物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(純粋なPE〜PE/EtOAc=1/1、TLC:PE/EtOAc=2/1、R
f=0.40)により精製して、残留物を得、これをキラルSFC(カラム:DAICEL CHIRALCEL OJ−H(250mm×30mm、5μm);移動相:[0.1%NH
3H
2O EtOH];B%:40%〜40%)により分離して、エナンチオマー(19.36mg、52.04μmol、収率13.1%、純度96.9%、SFC:Rt=4.040、ee=100%、旋光度:[α]
23.9D=−8.542(CHCl
3、c=0.075g/100mL))を赤色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.43 (s, 1H), 8.71 (dd, J = 1.5, 4.2 Hz, 1H), 8.56-8.48 (m, 2H), 8.15 (dd, J = 1.5, 8.6 Hz, 1H), 7.76-7.73 (m, 1H), 6.62 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 5.90 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.84-4.78 (m, 1H), 3.09 (dd, J = 4.9, 15.2 Hz, 1H), 2.85-2.69 (m, 3H), 2.27 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 2.14 (d, J = 6.6 Hz, 1H); ES-LCMS m/z 361.2 [M+H]
+また、他方のエナンチオマー(17.54mg、47.86μmol、収率12.0%、純度98.3%)を赤色固体として得た(SFC:Rt=4.941、ee=100%、旋光度:[α]
25.0D=+10.973(CHCl
3、c=0.054g/100mL))。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.44 (s, 1H), 8.71 (dd, J = 1.2, 4.2 Hz, 1H), 8.57-8.49 (m, 2H), 8.16 (dd, J = 1.2, 8.6 Hz, 1H), 7.75 (dd, J = 4.2, 8.6 Hz, 1H), 6.64 (s, 1H), 5.92 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.86-4.81 (m, 1H), 3.11 (dd, J = 5.0, 15.0 Hz, 1H), 2.88-2.70 (m, 3H), 2.28 (d, J = 9.8 Hz, 1H), 2.19-2.11 (m, 1H); ES-LCMS m/z 361.2 [M+H]
+.
(実施例191)
【1082】
I−253の合成
【化903】
[この文献は図面を表示できません]
【1083】
合成スキーム:
【化904】
[この文献は図面を表示できません]
【1084】
ステップ1: (3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−(2−テトラヒドロピラン−2−イルピラゾール−3−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン
【化905】
[この文献は図面を表示できません]
(3R)−N−[8−ブロモ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(100mg、202.79μmol、1当量)、Cs
2CO
3(66.07mg、202.79μmol、1当量)、Pd(dppf)Cl
2(148.39mg、202.79μmol、1当量)および1−テトラヒドロピラン−2−イル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール(56.41mg、202.79μmol、1当量)を、1,4−ジオキサン(6mL)およびH
2O(2mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、110℃で30分間加熱した。TLC(PE/EtOAc=1/1、R
f=0.4)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EA=1/0〜1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.4)により精製して、(3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−(2−テトラヒドロピラン−2−イルピラゾール−3−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(70mg、122.27μmol、収率60.3%、純度96.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.82 (s, 1H), 9.41-9.38 (m, 2H), 8.73 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.49-8.47 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.38 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.37-7.35 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.29-7.27 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.02-6.99 (m, 1H), 6.95-6.92 (m, 1H), 6.74 (s, 1H), 5.66-5.64 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 4.89 (d, 1H), 3.95-3.91 (m, 2H), 3.59-3.57 (m, 1H), 3.15-2.88 (m, 4H), 2.23 (br s, 2H), 1.64-1.52 (m, 3H), 1.23 (m, 1H), 0.85-0.83 (d, J = 7.8 Hz, 1H); ES-LCMS m/z 550.3 [M+H]
+.
【1085】
ステップ2: (3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−(1H−ピラゾール−5−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−253)
【化906】
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HCl/MeOH(10mL)中の(3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−(2−テトラヒドロピラン−2−イルピラゾール−3−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(70mg、122.27μmol、1当量)の溶液を、15℃で20分間撹拌した。反応混合物を、pHが7〜8になるまでNaHCO
3水溶液で塩基性化し、EtOAc(50mL×3)で抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:53%〜83%、8分)により精製して、(3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−(1H−ピラゾール−5−イル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(19.45mg、33.83μmol、収率27.7%、純度100.0%、3HCl、[α]
26.4D=+13.329(MeOH、c=0.098g/100mL))を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.82 (s, 1H), 9.51 (s, 1H), 9.29-9.27 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.75 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.68 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 8.64 (s, 1H), 7.84-7.83 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.37-7.35 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.29-7.27 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.04-7.00 (m, 2H), 6.95-6.93 (m, 1H), 4.89-4.87 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 3.17-3.12 (m, J = 5.5, 14.8 Hz, 1H), 3.04-2.88 (m, 3H), 2.24-2.23 (d, J = 3.7 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 466.2 [M+H]
+.
(実施例192)
【1086】
I−254の合成
【化907】
[この文献は図面を表示できません]
【1087】
合成スキーム:
【化908】
[この文献は図面を表示できません]
【1088】
ステップ1: tert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(8−イソプロピル−2−モルホリノ−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート
【化909】
[この文献は図面を表示できません]
t−BuOH(4mL)中のtert−ブチル−(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(8−イソプロピル−2−メチルスルフィニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(100mg、156.06μmol、1当量)およびモルホリン(40.79mg、468.17μmol、41.20μL、3当量)を、マイクロ波管に入れ、N
2で1分間パージした。密封管をマイクロ波下、120℃で2時間加熱した。反応混合物を濃縮して、tert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(8−イソプロピル−2−モルホリノ−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(100mg、142.46μmol、収率91.3%、純度90%)を黄色油状物として得、これを精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.10 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.35 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.22 (dd, J = 6.7, 13.9 Hz, 2H), 4.74 (s, 1H), 3.79-3.74 (m, 8H), 3.23 (d, J = 10.8 Hz, 2H), 3.15-3.07 (m, 3H), 2.26 (d, J = 4.3 Hz, 2H), 1.65 (s, 9H), 1.36 (s, 9H), 1.33 (d, J = 7.0 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 632.3 [M+H]
+.
【1089】
ステップ2: (3R)−N−(8−イソプロピル−2−モルホリノ−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−254)
【化910】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(4mL)中のtert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(8−イソプロピル−2−モルホリノ−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(100mg、142.46μmol、1当量)の溶液に、TFA(1.54g、13.51mmol、1mL、94.81当量)を添加した。反応混合物を20℃で0.5時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残留物を分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:50%〜80%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−(8−イソプロピル−2−モルホリノ−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(28.19mg、59.32μmol、収率41.6%、純度98.5%、HCl、[α]
24.7D=+84.327、MeOH、c=0.074g/100mL)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.95 (s, 1H), 7.37 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.08-7.02 (m, 1H), 7.00-6.94 (m, 1H), 4.72-4.63 (m, 1H), 3.93-3.87 (m, 4H), 3.83-3.78 (m, 4H), 3.27-3.19 (m, 2H), 3.03-2.86 (m, 3H), 2.35-2.18 (m, 2H), 1.32 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 432.3 [M+H]
+.
(実施例193)
【1090】
I−255の合成
【化911】
[この文献は図面を表示できません]
【1091】
合成スキーム:
【化912】
[この文献は図面を表示できません]
【1092】
ステップ1: (3R)−N−[8−イソプロピル−2−(3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−255)
【化913】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(3mL)中の(3R)−N−(8−イソプロピル−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(100mg、242.03μmol、1当量)、3−ピリジルボロン酸(89.25mg、726.08μmol、3当量)、Pd(PPh
3)
4(27.97mg、24.20μmol、0.1当量)およびチオフェン−2−カルボニルオキシ銅(138.46mg、726.08μmol、3当量)を、マイクロ波管に入れ、N
2で1分間パージした。密封管をマイクロ波下、120℃で2時間加熱した。反応混合物を濾過し、濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Xtimate C18 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:35%〜65%、8分)により2回精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−[8−イソプロピル−2−(3−ピリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(28.39mg、56.08μmol、収率23.2%、純度98.1%、2HCl、[α]
25.1D=+34.261(MeOH、c=0.071g/100mL))を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.69 (s, 1H), 9.49 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.89 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 8.16-8.10 (m, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.38 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.08-7.03 (m, 1H), 7.00-6.94 (m, 1H), 4.90-4.88 (m, 1H), 3.37-3.34 (m, 1H), 3.30 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 3.13-2.90 (m, 3H), 2.44-2.24 (m, 2H), 1.45 (d, J = 7.0 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 424.3 [M+H]
+.
(実施例194)
【1093】
I−256の合成
【化914】
[この文献は図面を表示できません]
【1094】
合成スキーム:
【化915】
[この文献は図面を表示できません]
【1095】
ステップ1: エチル1−アミノイミダゾール−2−カルボキシレート
【化916】
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−10℃に冷却したDMF(80mL)中のエチル1H−イミダゾール−2−カルボキシレート(1g、7.14mmol、1当量)の溶液に、LiHMDS(1M、7.85mL、1.1当量)を添加した。混合物を−10℃で0.5時間撹拌した。混合物に、N−ジフェニルホスホリルヒドロキシルアミン(1.83g、7.85mmol、1.1当量)を添加した。混合物を15℃で11.5時間撹拌した。混合物を−10℃にて飽和NH
4Cl水溶液(50mL)でクエンチした。混合物を濃縮し、残留物にEtOAc(100mL)を添加した。濾過後、EtOAc(50mL×3)で洗浄し、濾液を濃縮して、エチル1−アミノイミダゾール−2−カルボキシレート(3g、粗製)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.10 (s, 1H), 6.98 (s, 1H), 5.74 (s, 2H), 4.33 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 1.36-1.33 (m, 3H); ES-LCMS m/z 156.0 [M+H]
+.
【1096】
ステップ2: エチル1−[ビス(エトキシカルボニル)アミノ]イミダゾール−2−カルボキシレート
【化917】
[この文献は図面を表示できません]
THF(80mL)およびH
2O(80mL)中のエチル1−アミノイミダゾール−2−カルボキシレート(5.3g、17.08mmol、1当量)の溶液に、Na
2CO
3(12.67g、119.56mmol、7当量)およびエチルカルボノクロリデート(8.47g、78.05mmol、7.43mL、4.57当量)を添加した。混合物を15℃で2時間撹拌した。混合物に、H
2O(100mL)を添加し、EtOAc(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(純粋なPE〜PE/EtOAc=3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.6)上で精製して、エチル1−[ビス(エトキシカルボニル)アミノ]イミダゾール−2−カルボキシレート(2.69g、6.29mmol、収率36.8%、純度70%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.30 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 7.10 (s, 1H), 4.44-4.33 (m, 4H), 4.19-4.08 (m, 2H), 1.39 (td, J = 7.3, 16.3 Hz, 6H), 1.08 (t, J = 7.2 Hz, 3H); ES-LCMS m/z 300.1 [M+H]
+.
【1097】
ステップ3: 1H−イミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−2,4−ジオン
【化918】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(20mL)中のエチル1−[ビス(エトキシカルボニル)アミノ]イミダゾール−2−カルボキシレート(2.1g、4.91mmol、1当量)およびNH
3・H
2O(97.50g、778.99mmol、107.14mL、158.59当量)の溶液を、密封管内にて120℃で16時間撹拌した。混合物を濃縮した。残留物に、PE/MeOH(10/1、50mL)を添加し、室温で10分間撹拌した。濾過後、PE/MeOH(10/1、15mL)で洗浄し、濾過ケーキを真空中で乾燥させた。粗生成物(1g)をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=10/1〜1/2、TLC:DCM/MeOH=10/1、R
f=0.3)上で精製して、1H−イミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−2,4−ジオン(0.9g、収率96.4%、純度80.0%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.02 (br s, 1H), 7.24 (s, 1H), 7.13 (br s, 1H), 7.07 (s, 1H).
【1098】
ステップ4: 2,4−ジクロロイミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン
【化919】
[この文献は図面を表示できません]
1H−イミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−2,4−ジオン(500mg、2.63mmol、1当量)、N,N−ジエチルエタンアミン、塩酸塩(723.95mg、5.26mmol、2当量)およびPOCl
3(87.18g、568.57mmol、52.84mL、216.21当量)の混合物を、密封管内にて120℃で24時間撹拌した。混合物を濃縮し、残留物にDCM(30mL)を添加した。混合物を氷冷水(50mL)に注ぎ入れ、DCM(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、2,4−ジクロロイミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン(400mg、1.27mmol、収率48.3%、純度60%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.09 (s, 1H), 8.02 (s, 1H); ES-LCMS m/z 189.2, 191.1 [M+H]
+.
【1099】
ステップ5: (3R)−N−(2−クロロイミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン
【化920】
[この文献は図面を表示できません]
CH
3CN(15mL)中の2,4−ジクロロイミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン(400mg、1.27mmol、1当量)、DIEA(492.34mg、3.81mmol、663.53μL、3当量)および(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(236.51mg、1.27mmol、1当量)の混合物を、70℃で6時間撹拌した。混合物を濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=5/1〜1/2、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.4)上で精製して、(3R)−N−(2−クロロイミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(220mg、636.38μmol、収率50.1%、純度98.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.83 (br s, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.48-7.36 (m, 2H), 7.30 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.18-7.12 (m, 1H), 7.11-7.04 (m, 1H), 6.84 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 4.86-4.84 (m, 1H), 3.27 (dd, J = 4.9, 15.7 Hz, 1H), 2.98-2.80 (m, 3H), 2.29-2.17 (m, 2H); ES-LCMS m/z 339.1 [M+H]
+.
【1100】
ステップ6: (3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)イミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−256)
【化921】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(2mL)およびH
2O(0.5mL)中の(3R)−N−(2−クロロイミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(100mg、289.26μmol、1当量)、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(81.52mg、578.52μmol、2当量)、Cs
2CO
3(282.74mg、867.78μmol、3当量)およびPd(dppf)Cl
2(21.17mg、28.93μmol、0.1当量)の混合物を、N
2雰囲気下、110℃で2時間撹拌した。濾過後、濾液を濃縮した。残留物を分取TLC(PE/EtOAc=1/1、R
f=0.3)により精製して、(3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)イミダゾ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(60.97mg、152.65μmol、収率52.8%、純度100%、[α]
26.9D=+9.272(MeOH、c=0.101g/100mL))を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.30 (s, 1H), 8.54 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.42 (td, J = 2.1, 9.8 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.36 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.05-6.97 (m, 1H), 6.96-6.89 (m, 1H), 4.98-4.90 (m, 1H), 3.26 (br s, 1H), 2.97 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 2.90 (dd, J = 7.2, 15.3 Hz, 1H), 2.40-2.32 (m, 1H), 2.31-2.21 (m, 1H); ES-LCMS m/z 399.9 [M+H]
+.
(実施例195)
【1101】
I−257の合成
【化922】
[この文献は図面を表示できません]
【1102】
合成スキーム:
【化923】
[この文献は図面を表示できません]
【1103】
ステップ1: 2−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン
【化924】
[この文献は図面を表示できません]
THF(3mL)中の2,4−ジクロロピリド[3,2−d]ピリミジン(100mg、499.94μmol、1当量)の溶液に、DIEA(193.84mg、1.50mmol、261.24μL、3当量)および2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミン(88.11mg、549.93μmol、1.1当量)を添加した。混合物を60℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.2)により精製して、2−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(90mg、271.57μmol、収率54.3%、純度97.7%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.61 (dd, J = 1.3, 4.3 Hz, 1H), 8.07 (s, 1H), 8.01 (dd, J = 1.3, 8.4 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.63 (dd, J = 4.3, 8.4 Hz, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.41 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.24 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.18-7.12 (m, 2H), 4.03 (q, J = 6.7 Hz, 2H), 3.22 (t, J = 6.8 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 324.1 [M+H]
+.
【1104】
ステップ2: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(I−257)
【化925】
[この文献は図面を表示できません]
2−クロロ−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(50mg、150.87μmol、1当量)、(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(25.51mg、181.05μmol、1.2当量)、Pd(dppf)Cl
2(11.04mg、15.09μmol、0.1当量)およびCs
2CO
3(147.47mg、452.62μmol、3当量)を、1,4−ジオキサン(2mL)およびH
2O(1mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、110℃で0.5時間加熱した。反応混合物を水(5mL)で希釈し、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Xtimate C18 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:45%〜75%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(24.02mg、51.42μmol、収率34.1%、純度97.9%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.03 (s, 1H), 9.01 (dd, J = 1.3, 4.3 Hz, 1H), 8.82 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.20 (dd, J = 1.5, 8.6 Hz, 1H), 8.10-8.05 (m, 1H), 8.01 (dd, J = 4.3, 8.7 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.14 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.05 (s, 1H), 6.92 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.85-6.71 (m, 1H), 4.26 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 3.26 (t, J = 6.6 Hz, 2H); ES-LCMS m/z 385.2 [M+H]
+.
(実施例196)
【1105】
I−258の合成
【化926】
[この文献は図面を表示できません]
【1106】
合成スキーム:
【化927】
[この文献は図面を表示できません]
【1107】
ステップ1: (3R)−N−[2−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン
【化928】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(15mL)中の(3R)−N−(8−イソプロピル−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(300mg、703.15μmol、1当量)および2−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(443.15mg、2.11mmol、3当量)の撹拌溶液を脱気し、N
2でパージし、次いでチオフェン−2−カルボニルオキシ銅(268.17mg、1.41mmol、2当量)およびPd
2(dba)
3(64.39mg、70.31μmol、0.1当量)を添加した。反応混合物をN
2雰囲気下、130℃で12時間撹拌した。反応混合物をセライトのパッドに通して濾過した。濾液を濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.55)により精製して、(3R)−N−[2−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(60mg、127.97μmol、収率18.2%、純度91.4%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.87 (s, 1H), 7.37 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.29-7.20 (m, 2H), 7.03 (t, J = 7.1 Hz, 1H), 6.98-6.92 (m, 1H), 4.73 (s, 1H), 4.34 (d, J = 2.7 Hz, 2H), 3.89 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 3.29-3.15 (m, 2H), 3.00-2.91 (m, 2H), 2.86 (dd, J = 8.9, 15.0 Hz, 1H), 2.69 (d, J = 1.7 Hz, 2H), 2.32 (s, 1H), 2.26-2.17 (m, 1H), 1.35 (d, J = 7.1 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 429.3 [M+H]
+.
【1108】
ステップ2: (3R)−N−(8−イソプロピル−2−テトラヒドロピラン−4−イル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−258)
【化929】
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(20mL)中の(3R)−N−[2−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(55mg、117.31μmol、1当量)の撹拌溶液に、Pd/C(0.1g、10重量%)を添加した。反応混合物をH
2雰囲気(15psi)下、20℃で5時間撹拌した。反応混合物をセライトのパッドに通して濾過した。濾液を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:55%〜85%、8分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、(3R)−N−(8−イソプロピル−2−テトラヒドロピラン−4−イル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(16.60mg、36.74μmol、収率31.3%、純度95.3%、[α]
25.0D=+9.739(MeOH、c=0.098g/100mL))を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.08 (s, 1H), 7.37 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.27 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.07-7.01 (m, 1H), 6.99-6.93 (m, 1H), 4.86-4.77 (m, 1H), 4.05 (dd, J = 2.0, 11.5 Hz, 2H), 3.61-3.50 (m, 2H), 3.28-3.17 (m, 2H), 3.10-2.88 (m, 4H), 2.39-2.20 (m, 2H), 2.11-1.98 (m, 2H), 1.96-1.87 (m, 2H), 1.35 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 431.3 [M+H]
+.
(実施例197)
【1109】
I−259a、I−259bおよびI−259cの合成
【化930】
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【1110】
合成スキーム:
【化931】
[この文献は図面を表示できません]
【1111】
ステップ1: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−メチル−N−[(5R)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−5−イル]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(I−259b)および2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−メチル−N−[(5S)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−5−イル]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−アミン(I−259a)
【化932】
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i−PrOH(3mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−メチル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(100mg、379.28μmol、1当量)、4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−5−アミン(56.82mg、417.21μmol、1.1当量)およびDIEA(147.06mg、1.14mmol、198.19μL、3当量)の混合物を、60℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜2/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.60)により精製して、粗生成物を得、これをキラルSFC(カラム:DAICEL CHIRALPAK AD(250mm×50mm、10um);移動相:[0.1%NH
3H
2O/IPA];B%:40%〜40%)により分離して、ピーク1およびピーク2を得た。ピーク1を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをMeCN(20mL)およびH
2O(40mL)に溶解し、凍結乾燥して、エナンチオマー(20.50mg、56.41μmol、収率14.9%、純度100.0%、SFC:R
t=1.488、ee=100%、[α]
26.1D=−32.731(CHCl
3、c=0.108g/100mL))をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.51 (s, 1H), 8.56 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.50-8.41 (m, 1H), 7.94-7.87 (m, 1H), 7.85 (s, 1H), 6.72 (t, J = 2.4 Hz, 1H), 6.66 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.05 (t, J = 2.4 Hz, 1H), 4.88-4.77 (m, 1H), 3.17 (dd, J = 4.8, 15.2 Hz, 1H), 2.88-2.71 (m, 3H), 2.35 (s, 3H), 2.28 (dq, J = 2.4, 6.0 Hz, 1H), 2.23-2.12 (m, 1H); ES-LCMS m/z 364.2 [M+H]
+.ピーク2を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをMeCN(20mL)およびH
2O(40mL)に溶解し、凍結乾燥して、他方のエナンチオマー(19.32mg、53.17μmol、収率14.0%、純度100.0%、SFC:R
t=1.691、ee=100%、[α]
26.0D=+10.595(CHCl
3、c=0.102g/100mL))をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.51 (br s, 1H), 8.56 (br s, 1H), 8.46 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.85 (s, 1H), 6.72 (s, 1H), 6.66 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.05 (s, 1H), 4.90-4.80 (m, 1H), 3.16 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 2.87-2.73 (m, 3H), 2.35 (s, 3H), 2.30-2.22 (m, 1H), 2.20-2.10 (m, 1H); ES-LCMS m/z 364.2 [M+H]
+.
(実施例198)
【1112】
I−262の合成
【化933】
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【1113】
合成スキーム:
【化934】
[この文献は図面を表示できません]
【1114】
ステップ1: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−4−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−カルボキシレート
【化935】
[この文献は図面を表示できません]
HCl/MeOH(4M、10mL)中の2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−4−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−カルボニトリル(200mg、335.51μmol、1当量)の溶液を、密封管内にて70℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを水(50mL)の添加によりクエンチし、NaHCO
3水溶液によりpHを9に調整し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取TLC(PE/EtOAc=1/2、TLC:PE/EtOAc=1/2、R
f=0.53)により精製して、メチル2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−4−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−カルボキシレート(50mg、96.84μmol、収率28.8%、純度88.6%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.57 (br s, 1H), 8.67-8.48 (m, 2H), 8.41 (s, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.55-7.42 (m, 1H), 7.36 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.19 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.15-7.10 (m, 1H), 6.96 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.99 (s, 1H), 3.98 (s, 3H), 3.39 (dd, J = 4.8, 15.3 Hz, 1H), 3.09-2.97 (m, 3H), 2.43-2.32 (m, 2H); ES-LCMS m/z 458.2 [M+H]
+.
【1115】
ステップ2: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−4−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−カルボン酸
【化936】
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THF(2mL)、MeOH(2mL)およびH
2O(1mL)中のメチル2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−4−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−カルボキシレート(140mg、306.04μmol、1当量)の溶液に、LiOH(73.29mg、3.06mmol、10当量)を添加し、50℃で12時間撹拌した。溶液を、2N HCl水溶液によりpHを6に調整し、濃縮して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−4−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−カルボン酸(120mg、187.00μmol、収率61.1%、純度69.1%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.69 (s, 1H), 9.21 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 8.93 (s, 1H), 8.49 (s, 1H), 7.36 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.29-7.17 (m, 1H), 7.08-6.89 (m, 2H), 4.93 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 3.30-3.20 (m, 1H), 3.19-2.88 (m, 3H), 2.53-2.08 (m, 2H); ES-LCMS m/z 444.1 [M+H]
+.
【1116】
ステップ3: [2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−4−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−イル]−モルホリノ−メタノン(I−262)
【化937】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(2mL)中の2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−4−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−カルボン酸(50mg、77.91μmol、1当量)、モルホリン(20.36mg、233.74μmol、20.57μL、3当量)の溶液に、HATU(35.55mg、93.50μmol、1.2当量)およびTEA(23.65mg、233.74μmol、32.53μL、3当量)を添加した。混合物を15℃で12時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:DuraShell 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:32%〜62%、7分)により精製し、続いて凍結乾燥して、[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−4−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−イル]−モルホリノ−メタノン(15.18mg、25.93μmol、収率33.2%、純度100%、2HCl、[α]
24.3D=+20.863(MeOH、c=0.059g/100mL))を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.52 (s, 1H), 8.90 (dd, J = 1.5, 9.0 Hz, 1H), 8.85 (s, 1H), 8.35 (s, 1H), 7.37 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.04 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 6.99-6.93 (m, 1H), 4.99-4.92 (m, 1H), 3.81 (s, 8H), 3.29 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 3.17-2.91 (m, 3H), 2.46-2.23 (m, 2H); ES-LCMS m/z 513.3 [M+H]
+.
(実施例199)
【1117】
I−263a、I−263bおよびI−263cの合成
【化938】
[この文献は図面を表示できません]
【1118】
合成スキーム:
【化939】
[この文献は図面を表示できません]
【1119】
ステップ1: (2S)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−1,2,3,4−テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール−2−アミン(I−263a)および(2R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−1,2,3,4−テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール−2−アミン(I−263b)
【化940】
[この文献は図面を表示できません]
i−PrOH(10mL)中の4−クロロ−2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(120mg、391.62μmol、1当量)および1,2,3,4−テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール−2−アミン(67.45mg、391.62μmol、1当量)の溶液に、DIEA(404.91mg、3.13mmol、545.71μL、8当量)を添加した。混合物を50℃で2時間撹拌し、濃縮して、N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−イソプロピル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−1,2,3,4−テトラヒドロシクロペンタ[b]インドール−2−アミン(120mg、274.65μmol、収率70.1%、純度97.8%)を得、これをキラルSFC(カラム:DAICEL CHIRALCEL OJ−H(250mm×30mm、5μm);移動相:[0.1%NH
3H
2O EtOH];B%:40%〜40%)により分離して、ピーク1およびピーク2を得た。ピーク1を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:68%〜98%、8分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、エナンチオマー(31.51mg、62.97μmol、収率16.1%、純度100.0%、2HCl、SFC:R
t=5.092、ee=99.41%、[α]
24.5D=+37.706(MeOH、c=0.093g/100mL))を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.94 (s, 1H), 9.43-9.40 (m, 2H), 8.71 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.45-8.41 (m, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.35-7.31 (m, 2H), 7.00-6.95 (m, 2H), 5.65-5.60 (m, 1H), 3.43-3.34 (m, 2H), 3.24-3.19 (m, 2H), 3.03 (dd, J = 6.6, 13.9 Hz, 1H), 1.37 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 428.2 [M+H]
+.ピーク2を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:68%〜98%、8分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、他方のエナンチオマー(24.54mg、49.04μmol、収率12.5%、純度100.0%、2HCl、SFC:R
t=6.749、ee=99.76%、[α]
24.6D=−41.018(MeOH、c=0.087g/100mL))を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.93 (s, 1H), 9.43-9.40 (m, 2H), 8.71 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.45-8.41 (m, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.35-7.31 (m, 2H), 7.02-6.95 (m, J = 7.0, 15.1 Hz, 2H), 5.67-5.60 (m, 1H), 3.41-3.34 (m, 2H), 3.24-3.21 (m, J = 7.2, 14.1 Hz, 2H), 3.04-2.99 (dd, J = 6.4, 13.9 Hz, 1H), 1.37 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 428.2 [M+H]
+.
(実施例200)
【1120】
I−264の合成
【化941】
[この文献は図面を表示できません]
【1121】
合成スキーム:
【化942】
[この文献は図面を表示できません]
【1122】
ステップ1: tert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(8−イソプロピル−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート
【化943】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(30mL)中の(3R)−N−(8−イソプロピル−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(300mg、726.08μmol、1当量)の溶液に、DMAP(266.12mg、2.18mmol、3当量)およびBoc
2O(950.78mg、4.36mmol、1.00mL、6当量)を添加した。混合物を110℃で10時間撹拌した。混合物に、Boc
2O(950.78mg、4.36mmol、1.00mL、6当量)を添加した。混合物を110℃でさらに16時間撹拌した。混合物を濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(純粋なPE〜PE/EtOAc=3/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R
f=0.7)上で精製して、tert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(8−イソプロピル−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(420mg、637.71μmol、収率87.8%、純度90.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.10-8.04 (m, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.33 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.23-7.13 (m, 2H), 4.76-4.74 (m, 1H), 3.33-2.97 (m, 5H), 2.59-2.51 (m, 3H), 2.37-2.27 (m, 1H), 2.24-2.26 (m, 1H), 1.63 (s, 9H), 1.54 (s, 9H), 1.36 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 593.3 [M+H]
+.
【1123】
ステップ2: tert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(8−イソプロピル−2−メチルスルフィニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート
【化944】
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(20mL)中のtert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(8−イソプロピル−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(400mg、607.34μmol、1当量)の溶液に、オキソン(373.37mg、607.34μmol、1当量)を添加した。混合物を15℃で3時間撹拌した。濾過した後、濾液にEtOAc(80mL)を添加し、飽和Na
2SO
3溶液(50mL)の添加によりクエンチした。水層をEtOAc(30mL×3)で抽出し、合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10/1〜2/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R
f=0.2)上で精製して、tert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(8−イソプロピル−2−メチルスルフィニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(250mg、403.70μmol、収率66.5%、純度98.3%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.16 (s, 1H), 8.07 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.24-7.14 (m, 2H), 4.85-4.83 (m, 1H), 3.40 (td, J = 6.8, 13.8 Hz, 1H), 3.34-3.01 (m, 4H), 2.94 (d, J = 2.7 Hz, 3H), 2.43 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 2.27 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 1.64 (s, 9H), 1.45-1.29 (m, 15H); ES-LCMS m/z 631.3 [M+Na]
+.
【1124】
ステップ3: tert−ブチル(3R)−3−[[8−イソプロピル−2−(1−ピペリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート
【化945】
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t−BuOH(1mL)中のtert−ブチル(3R)−3−[tert−ブトキシカルボニル−(8−イソプロピル−2−メチルスルフィニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(100mg、161.48μmol、1当量)およびピペリジン(172.44mg、2.03mmol、0.2mL、12.54当量)の溶液に照射を行い、マイクロ波下、120℃で2時間撹拌した。混合物を濃縮して、tert−ブチル(3R)−3−[[8−イソプロピル−2−(1−ピペリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(80mg、137.44μmol、収率85.1%、純度91.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.11 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.35 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.27 (br s, 1H), 7.23-7.17 (m, 1H), 6.26 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 4.60-4.59 (m, 1H), 3.79 (d, J = 4.6 Hz, 4H), 3.35 (d, J = 5.1 Hz, 3H), 3.27-3.14 (m, 3H), 3.02 (td, J = 6.8, 13.8 Hz, 1H), 2.72 (dd, J = 7.7, 14.6 Hz, 1H), 2.25 (br s, 1H), 2.12 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 1.54-1.39 (m, 12H), 1.28 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 530.4 [M+H]
+.
【1125】
ステップ4: (3R)−N−[8−イソプロピル−2−(1−ピペリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−264)
【化946】
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DCM(5mL)中のtert−ブチル(3R)−3−[[8−イソプロピル−2−(1−ピペリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]アミノ]−1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾール−9−カルボキシレート(80mg、137.44μmol、1当量)およびTFA(1.12g、9.83mmol、728.00μL、71.54当量)の溶液を、20℃で2時間撹拌した。混合物を濃縮した。残留物を分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:50%〜80%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−[8−イソプロピル−2−(1−ピペリジル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(34.59mg、71.55μmol、収率52.1%、純度96.4%、HCl;旋光度:[α]
22.2D=+82.409、(MeOH、c=0.096g/100mL))を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.89 (s, 1H), 7.37 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.04 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.00-6.93 (m, 1H), 4.69-4.57 (m, 1H), 3.87 (br s, 4H), 3.28-3.16 (m, 2H), 2.97 (br s, 2H), 2.93-2.82 (m, 1H), 2.37-2.15 (m, 2H), 1.74 (br s, 6H), 1.31 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 430.3 [M+H]
+.
(実施例201)
【1126】
I−265の合成
【化947】
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【1127】
合成スキーム:
【化948】
[この文献は図面を表示できません]
【1128】
ステップ1: 2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−4−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−カルボキサミド(I−265)
【化949】
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HCl/MeOH(MeOH中4M、30mL)中の2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−4−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−カルボニトリル(170mg、396.53μmol、1当量)の溶液を、80℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを飽和NaHCO
3水溶液(50mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜0/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.11)により精製して、2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−4−[[(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−イル]アミノ]ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−8−カルボキサミド(60mg、135.61μmol、収率34.2%、純度100%、[α]
23.7D=+21.368(MeOH、c=0.088g/100mL))を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 10.79 (s, 1H), 9.56-9.41 (m, 2H), 8.78-8.67 (m, 2H), 8.50 (s, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.34 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.05-6.98 (m, 1H), 6.97-6.89 (m, 1H), 4.86 (s, 1H), 3.23-2.77 (m, 4H), 2.22 (s, 2H); ES-LCMS m/z 443.1 [M+H]
+.
(実施例202)
【1129】
I−267の合成
【化950】
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【1130】
合成スキーム:
【化951】
[この文献は図面を表示できません]
【1131】
ステップ1: エチルN−[[4−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル]カルバモチオイル]カルバメート
【化952】
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DCM(10mL)およびDMF(10mL)中の4−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−アミン;塩酸塩(1g、4.46mmol、1当量、HCl)およびエチルN−(チオキソメチレン)カルバメート(585.47mg、4.46mmol、1当量)の溶液を、20℃で2.5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、エチルN−[[4−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル]カルバモチオイル]カルバメート(1.1g、3.90mmol、収率87.3%、粗純度)の残留物を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 11.52 (s, 1H), 11.06 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 4.21 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 1.25 (t, J = 7.0 Hz, 3H); ES-LCMS m/z 283.0 [M+H]
+.
【1132】
ステップ2: 2−チオキソ−8−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オン
【化953】
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CH
3CN(5mL)中のエチルN−[[4−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル]カルバモチオイル]カルバメート(1.1g、3.90mmol、1当量)の溶液に、K
2CO
3(1.62g、11.69mmol、3.0当量)を添加した。混合物を60℃で3時間撹拌した。反応混合物をAcOH溶液(6mL)によりクエンチし、H
2O(50mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得た。残留物をEtOAc/PE(2mL/10mL)で希釈し、濾過し、固体を収集して、2−チオキソ−8−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オン(900mg、3.33mmol、収率85.4%、純度87.3%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 12.65 (br s, 1H), 8.16 (s, 1H); ES-LCMS m/z 237.0 [M+H]
+.
【1133】
ステップ3: 2−メチルスルファニル−8−(トリフルオロメチル)−3H−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オン
【化954】
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EtOH(15mL)中の2−チオキソ−8−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オン(900mg、3.33mmol、1当量)の溶液に、H
2O(6mL)中のNaOH(266.12mg、6.65mmol、2当量)の溶液を添加し、次いでMeI(472.20mg、3.33mmol、207.11μL、1当量)を滴下添加した。混合物を20℃で1時間撹拌した。反応混合物を1N HCl溶液(10mL)で酸性化し、減圧下で濃縮してEtOHを除去し、固体が形成され、濾過し、固体を収集して、2−メチルスルファニル−8−(トリフルオロメチル)−3H−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オン(800mg、3.00mmol、収率90.2%、純度93.8%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.16 (s, 1H), 2.64 (s, 3H); ES-LCMS m/z 251.1 [M+H]
+.
【1134】
ステップ4: 4−クロロ−2−メチルスルファニル−8−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン
【化955】
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POCl
3(34.43g、224.55mmol、20.87mL、299.47当量)中の2−メチルスルファニル−8−(トリフルオロメチル)−3H−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−オン(200mg、749.80μmol、1当量)およびDIEA(290.72mg、2.25mmol、391.80μL、3.0当量)の溶液を、N
2雰囲気下、130℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、4−クロロ−2−メチルスルファニル−8−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(200mg、744.47μmol、収率99.3%、粗純度)を黒褐色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.29 (s, 1H), 2.66-2.64 (m, 3H).
【1135】
ステップ5: (3R)−N−[2−メチルスルファニル−8−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン
【化956】
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ACN(10mL)中の4−クロロ−2−メチルスルファニル−8−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン(200mg、744.47μmol、1当量)および(3R)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(166.39mg、893.37μmol、1.2当量)の溶液に、DIEA(962.18mg、7.44mmol、1.30mL、10当量)を添加した。混合物を60℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.32)上で精製して、(3R)−N−[2−メチルスルファニル−8−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミンの生成物(150mg、353.10μmol、収率47.4%、純度98.5%)を褐色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.99 (s, 1H), 7.84 (br s, 1H), 7.47 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.24-7.08 (m, 2H), 6.65 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 4.82 (m, 1H), 3.31 (dd, J = 5.4, 15.4 Hz, 1H), 3.03-2.84 (m, 3H), 2.60 (s, 3H), 2.31-2.21 (m, 2H); ES-LCMS m/z 419.1 [M+H]
+.
【1136】
ステップ6: (3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−267)
【化957】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(6mL)中の(3R)−N−[2−メチルスルファニル−8−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(100mg、235.40μmol、1当量)および(5−フルオロ−3−ピリジル)ボロン酸(99.51mg、706.20μmol、3.0当量)の溶液に、Pd(PPh
3)
4(27.20mg、23.54μmol、0.1当量)およびチオフェン−2−カルボニルオキシ銅(89.78mg、470.80μmol、2.0当量)を添加した。混合物をN
2で1分間パージし、マイクロ波下、120℃で5時間撹拌した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.38)および分取HPLC(カラム:DuraShell 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:45%〜75%、8分)上で精製し、続いて凍結乾燥して、(3R)−N−[2−(5−フルオロ−3−ピリジル)−8−(トリフルオロメチル)ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル]−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミンの生成物(36.04mg、66.30μmol、収率28.2%、純度99.4%、2HCl、旋光度:([α]
24.3D=+51.474、(MeOH、c=0.048g/100mL))を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.48 (br s, 1H), 8.71 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 8.35 (s, 1H), 7.36 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.06-6.99 (m, 1H), 6.97-6.88 (m, 1H), 4.91 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 3.29 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 3.10-2.90 (m, 3H), 2.45-2.35 (m, 1H), 2.33-2.21 (m, 1H); ES-LCMS m/z 468.2 [M+H]
+.
(実施例203)
【1137】
I−270の合成
【化958】
[この文献は図面を表示できません]
【1138】
合成スキーム:
【化959】
[この文献は図面を表示できません]
【1139】
ステップ1: 5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリミジン
【化960】
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1,4−ジオキサン(40mL)およびDMF(10mL)中の5−ブロモピリミジン(1g、6.29mmol、1当量)、4,4,5,5−テトラメチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(1.76g、6.93mmol、1.10当量)、Pd(dppf)Cl
2・CH
2Cl
2(513.66mg、628.99μmol、0.1当量)、KOAc(1.85g、18.87mmol、3当量)の混合物を、N
2雰囲気下、100℃で2時間撹拌した。混合物を濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.23)上で精製して、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリミジン(1.5g、5.82mmol、収率92.6%、純度80%)を赤色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.25 (s, 1H), 9.00 (br s, 2H), 1.33 (s, 12H).
【1140】
ステップ2: (3R)−N−(8−イソプロピル−2−ピリミジン−5−イル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(I−270)
【化961】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン(4mL)中の(3R)−N−(8−イソプロピル−2−メチルスルファニル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(150mg、351.57μmol、1当量)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリミジン(271.66mg、1.05mmol、3当量)、Pd
2(dba)
3(32.19mg、35.16μmol、0.1当量)および銅(I)チオフェン−2−カルボニルオキシ(134.08mg、703.15μmol、2当量)の混合物を、N
2雰囲気下、110℃で12時間撹拌した。混合物を濃縮して、粗物質を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜2/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.25)上で精製して、灰色固体を得、これをMeCN/H
2O/DMF(3/1/0.5、10mL)でスラリー化した。濾過後、濾過ケーキをMeCN(10mL×3)で洗浄し、真空下で乾燥させて、(3R)−N−(8−イソプロピル−2−ピリミジン−5−イル−ピラゾロ[1,5−a][1,3,5]トリアジン−4−イル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−アミン(42.34mg、99.74μmol、収率28.4%、純度100%、[α]
24.5D=+83.175(DMSO、c=0.102g/100mL))を灰色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ ppm 10.75 (s, 1H), 9.57 (s, 2H), 9.26 (s, 1H), 9.01 (br s, 1H), 8.12 (s, 1H), 7.31 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.01-6.94 (m, 1H), 6.93-6.86 (m, 1H), 4.80-4.77 (m, 1H), 3.11-3.00 (m, 2H), 2.99-2.81 (m, 3H), 2.18 (m, 2H), 1.34 (d, J = 6.8 Hz, 6H); ES-LCMS m/z 425.2 [M+H]
+.
【1141】
本発明者らは、多数の本発明の実施形態を記載してきたが、本発明者らの基本的な実施例は、本発明の化合物および方法を利用する他の実施形態を提供するために改変することができると理解される。したがって、本発明の範囲は、例示によって提示されている具体的な実施形態によってではなく、添付の特許請求の範囲によって規定されるべきであることを理解されよう。