(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2020-518869(P2020-518869A)
(43)【公表日】2020年6月25日
(54)【発明の名称】拡散レンズ及びこれを採用した発光装置
(51)【国際特許分類】
G02B 17/08 20060101AFI20200529BHJP
G02B 3/00 20060101ALI20200529BHJP
G02B 5/02 20060101ALI20200529BHJP
G02B 5/10 20060101ALI20200529BHJP
F21V 5/00 20180101ALI20200529BHJP
F21V 5/04 20060101ALI20200529BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20200529BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20200529BHJP
【FI】
G02B17/08 Z
G02B3/00 Z
G02B5/02 B
G02B5/02 C
G02B5/10
F21V5/00 510
F21V5/04 500
F21S2/00 480
F21Y115:10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2020-509410(P2020-509410)
(86)(22)【出願日】2018年5月8日
(85)【翻訳文提出日】2019年10月29日
(86)【国際出願番号】KR2018005259
(87)【国際公開番号】WO2018208056
(87)【国際公開日】20181115
(31)【優先権主張番号】10-2017-0057626
(32)【優先日】2017年5月8日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ
(71)【出願人】
【識別番号】519387221
【氏名又は名称】ジェイ−テック カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】J−TEK CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110001494
【氏名又は名称】前田・鈴木国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ジョン, ヘ ウン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン, ケウン ヨウン
【テーマコード(参考)】
2H042
2H087
3K244
【Fターム(参考)】
2H042BA02
2H042BA04
2H042BA18
2H042DD04
2H042DD09
2H042DE04
2H087KA29
2H087LA24
2H087RA45
2H087TA01
2H087TA03
3K244AA01
3K244BA03
3K244CA02
3K244DA01
3K244FA03
(57)【要約】
【課題】入射光を均一に拡散できる拡散レンズと、これを採用した発光装置を提供する。
【解決手段】本発明の拡散レンズは、レンズ本体の下面に凹んで引き込み形成され中央に第1凸部が形成された入射部と、レンズ本体の上面の中心部に凹んで形成された第1出射面と、第1出射面の周辺に凸に形成された第2出射面と、を備え、第1出射面の中央に第2凸部が形成された出射部と、レンズの本体の下面に形成され、入射部の周辺に位置してレンズの本体の内部で入射された光を反射させる反射部と、を含む。第1出射面は、光軸と、前記光軸から所定の距離離隔された位置まで形成された面として、二つの焦点が存在する楕円形状で形成され、第2出射面は、光軸から所定距離離隔された位置で第1出射面の外周に形成された面として、所定の半径を有する円形状で形成することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入射光を拡散させる拡散レンズにおいて、
レンズの本体の下面に凹んで引き込み形成され、その中央に第1凸部が形成された入射部と、
前記レンズの本体の上面中心部に凹んで形成された第1出射面と、前記第1出射面の周辺に凸に形成された第2出射面と、を備え、前記第1出射面の中央に第2凸部が形成された出射部と、
前記レンズの本体の下面に形成され、前記入射部の周辺に位置し、前記レンズの本体の内部で入射された光を反射させる反射部と、を含み、
前記第1出射面は、前記第2凸部と隣接した位置から光軸Zで所定の距離W離隔された位置まで形成された面として、二つの焦点が存在し、長軸aと短縮bとを有する楕円形状で形成され、
前記第2出射面は、前記光軸から所定の距離W離隔された位置から前記第1出射面の外周に形成された面として、前記光軸Zから所定の距離W離隔された位置と前記反射部の交点を原点とし、所定の半径Rを有する円形状で形成され、
前記第1出射面の前記短縮bは、前記所定の距離W離隔された位置で光軸Zと並んで形成され、前記長軸aは、前記所定の距離Wより2倍以上の長さを有することを特徴とする拡散レンズ。
【請求項2】
前記反射部と接する前記第2出射面の下端部は、前記反射部に対して垂直に形成され、前記レンズの本体の内部で入射される光を反射させることによって、前記出射部を通じて出射される光の光拡散分布が均一になるようにすることを特徴とする請求項1に記載の拡散レンズ。
【請求項3】
前記反射部には、環状の凹曲面を有する複数の環状パターンが同心円状に形成されて、光の拡散性を向上させることができることを特徴とする請求項1に記載の拡散レンズ。
【請求項4】
前記複数の環状パターンのそれぞれは、
光軸に近い環状パターンから離れるほど、各環状パターンの幅が徐々に減少するように形成されることを特徴とする請求項3に記載の拡散レンズ。
【請求項5】
前記入射部の一部の表面には散乱パターンが形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の拡散レンズ。
【請求項6】
前記散乱パターンは、
ヘイズ値が40%以内の値を有することを特徴とする請求項5に記載の拡散レンズ。
【請求項7】
前記レンズの本体の材質は、
屈折率が1.4以上である第1透明材料と、屈折率が1.4以上であり、前記第1透明材料とは異なる屈折率を有する第2透明材質で構成され、
前記第2透明材質は、10%以下の体積比で混合され、前記レンズの本体を通過する光が、前記レンズの本体の内部で進行する時に散乱されるようにすることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の拡散レンズ。
【請求項8】
ベースと、
前記ベースに実装され、光を照射する発光ダイオードと、
前記ベース上に前記発光ダイオードに対向するように設けられ、第1項乃至第7項のうちのいずれか一項による拡散レンズと、を含み、
前記発光ダイオードから照射された光が拡散レンズを通じて広い領域にわたって均一に出射されるようにすることを特徴とする発光装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、拡散レンズ及びこれを採用した発光装置に係り、詳細には、入射光を均一に拡散できる拡散レンズと、これを採用した発光装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)は、半導体素子として、ディスプレイ装置の画像表示用光源などに広く利用されている。
【0003】
フラットパネルディスプレイの一つである液晶表示装置(Liquid Crystal Display:LCD)は、自ら発光の能力がないので、外部から照射された照明光を選択的に透過させることによって画像を形成する。このため、液晶表示装置の背面には、光を照明するバックライトユニット(Back Light Unit:BLU)が設けられている。このバックライトユニットは、液晶パネルの前面にわたって均一光を照明することが要求されている。
【0004】
BLUの光源として、上述のLEDを使用することができる。この場合、BLUは、基板上に規則的に配列される多数のLEDパッケージと、前記LEDパッケージから発散される光を拡散させる拡散板とを含んでいる。LEDパッケージは、LEDチップと、このLEDチップから照射された光を、必要に応じて集束または発散するレンズと、を含んでいる。直下発光型タイプのBLUを構成する場合、LEDパッケージのレンズは、拡散レンズで構成されている。
【0005】
一方、LEDパッケージを構成する拡散レンズの設計が完全でない場合には、均一な照度の光を照射するのに限界がある。つまり、LEDから照射される光は、光軸の近傍の光束の密度が高い特性を有している。
【0006】
したがって、拡散レンズを設計することにおいて、均一な照度の光を照射することができるように、拡散レンズの光軸の近傍の出光面で入射光と法線により生じる光拡散角度を大きくする必要がある。一方、光拡散角度を大きくすれば、フレネル反射損失量が増加し、これにより、光軸の近傍の照射面の照度が低くなる。これは照射面での色純度の低下をもたらし、出射光本来の白色に対して黄色がかったイエローリング(Yellow−ring)現象が発生する問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前記の事情に鑑みてなされたものであり、イエローリング現象の発生を抑制すると共に、均一な拡散光を照射することができる構造の拡散レンズ及びこれを採用した発光装置を提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の目的を達成するために、本発明は、入射光を拡散させる拡散レンズにおいて、レンズの本体の下面に凹んで引き込み形成され、その中央に第1凸部が形成された入射部と、前記レンズの本体の上面の中心部に凹んで形成された第1出射面と、前記第1出射面の周辺に凸に形成された第2出射面と、を備え、前記第1出射面の中央に第2凸部が形成された出射部と、前記レンズの本体の下面に形成され、前記入射部の周辺に位置し、前記レンズの本体の内部で入射された光を反射させる反射部と、を含み、前記第1出射面は、光軸とこの光軸から所定の距離離隔された位置まで形成された面として、二つの焦点が存在する楕円形状で形成され、前記第2出射面は、前記光軸から所定の距離離隔された位置から前記第1出射面の外周に形成された面として、所定の半径を有する円形状で形成されている。
【0009】
ここで、前記反射部と接する前記第2出射面の下端部は、前記反射部に対して垂直に形成され、前記レンズの本体の内部で入射される光を反射させることによって、前記出射部を通じて出射される光の光拡散分布が均一になるようにできる。
【0010】
また、上述の目的を達成するために、入射光を拡散させる拡散レンズにおいて、レンズの本体の下面に凹んで引き込み形成され、その中央に第1凸部が形成された入射部と、前記レンズの本体の上面の中心部に凹んで形成された第1出射面と、前記第1出射面の周辺に凸に形成された第2出射面と、を備え、前記第1出射面の中央に第2凸部が形成された出射部と、前記レンズの本体の下面に形成され、前記入射部の周辺に位置し、前記レンズの本体の内部で入射された光を反射させる反射部と、を含み、環状の凹曲面を有する複数の環状パターンが前記反射面に同心円状で形成されて、光の拡散性を向上させることができるように構成されている。
【0011】
前記複数の環状パターンのそれぞれは、同じ深さの凹曲面と同じ幅で形成することができる。
【0012】
また、前記複数の環状パターンのそれぞれは光軸に近い環状パターンから離れるほど、各環状パターンの幅が徐々に増加または減少するように形成することができる。
【0013】
また、前記入射部の全体または一部の表面には、散乱パターンを形成することができる。前記散乱パターンはヘイズ(Haze)値が40%以内の値を有することができる。
【0014】
また、前記レンズの本体の材質は、屈折率が1.4以上である第1透明材料と、屈折率が1.4以上であり、前記第1材料とは異なる屈折率を有する第2透明材質で構成され、前記第2透明材質は、10%以下の体積比で混合され、前記レンズの本体を通過する光が、前記レンズの本体の内部で進行する時に散乱されるようにできる。
【0015】
また、上述の目的を達成するために、本発明に係る発光装置は、前記ベースに実装され、光を照射する発光ダイオードと、前記ベース上に前記発光ダイオードに対向して設けられ、上述の技術的特徴を有する拡散レンズと、を含み、前記発光ダイオードから照射された光が拡散レンズを通じて広い領域にわたって均一に出射されるようにできる。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る拡散レンズは、入射部、出射部または反射部の構造やレンズの本体の材質を変更することにより、イエローリング現象の発生を抑制すると共に、広角の均一な拡散光を照射することができる。
【0017】
また、本発明に係る拡散レンズを採用した発光装置においては、発光ダイオードから照射された光を広角の均一な拡散光を変更して照射することができるので、表示装置のバックライトユニットとして活用可能であるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1は、本発明の第1実施形態に係る拡散レンズを示す概略的な断面図である。
【
図2a】
図2aは、第1実施形態に係る拡散レンズの第1出射面と第2出射面の形状を説明するための図である。
【
図2b】
図2bは、第1実施形態に係る拡散レンズの第1出射面と第2出射面の形状を説明するための図である。
【
図3】
図3は、第1実施形態に係る拡散レンズの第1と第2出射面を通過する光の光線を図式的に示す図である。
【
図4】
図4は、本発明の第2実施形態に係る拡散レンズを示す概略的な断面図である。
【
図5a】
図5aは、比較例に係る拡散レンズと本発明の第2実施形態に係る拡散レンズを透過した光分布を示すシミュレーション結果である。
【
図5b】
図5bは、比較例に係る拡散レンズと本発明の第2実施形態に係る拡散レンズを透過した光分布を示すシミュレーション結果である。
【
図6a】
図6aは、
図5aのビームプロファイルを簡素化して示す図である。
【
図6b】
図6bは、
図5bのビームプロファイルを簡素化して示す図である。
【
図7】
図7は、本発明の第3実施形態に係る拡散レンズを示す概略的な断面図である。
【
図8】
図8は、本発明の第3実施形態に係る拡散レンズの底面斜視図である。
【
図9】
図9は、
図7の拡散レンズの変形例を示す概略的な断面図である。
【
図11】
図11は、本発明の第4実施形態に係る拡散レンズ及びこれを製造する金型を示す概略図である。
【
図12】
図12は、本発明の第4実施形態に係る拡散レンズ及びこれを製造する金型を示す概略図である。
【
図13】
図13は、本発明の第5実施形態に係る拡散レンズを示す概略的な断面図である。
【
図14】
図14は、本発明の実施形態に係る発光装置を示す概略的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明の第1実施形態に係る拡散レンズを示す概略的な断面図である。
図1を参照すると、本発明の第1実施形態に係る拡散レンズは、単一のレンズの本体10からなり、入射部11と、出射部17と、反射部19と、を含んでいる。前記入射部11は、レンズの本体10の下面に凹んで引き込み形成されており、その中央に第1凸部12が形成されている。すなわち、前記第1凸部12は、光軸Z線上に形成され、後述する第2凸部14と共に拡散レンズによって高広角に拡散される光の中央部分にホワイトスポット(white spot)の形成を防止する。
【0021】
出射部17は、配置の位置及び形状によって、第1出射面13と、第2出射面15と、第2凸部14からなっている。前記第1出射面13は、レンズの本体10の上面の中心部に凹んで形成されており、第2出射面15は、前記第1出射面13の周辺に凸に形成されている。前記第2凸部14は、前記第1出射面13の中央に形成されている。つまり、第2凸部14は、光軸Z線上に形成されて、上述のように、高広角に拡散される光の中央部分にホワイトスポット(white spot)が形成されることを防止する。
【0022】
反射部19は、前記レンズの本体10の下面に形成されており、前記入射部11の周辺に位置している。この反射部19は、前記レンズの本体10の内部で入射された光を反射させることによって、光の損失を最小化し、且つ均一光が出射されるようにガイドする。
【0023】
ここで、レンズの中心から第1出射面13と第2出射面15の交差点までの距離Wは式1を満足する。
【0024】
(式1)
L<W<H
ここで、Lは、レンズの中心から入射部11と反射部19との交差点までの距離であり、Hは、レンズの本体の高さである。
【0025】
図2aと
図2bのそれぞれは、第1実施形態に係る拡散レンズの第1出射面と第2出射面の形状を説明するための図である。
【0026】
図2aを参照すると、第1出射面13は、光軸Zと、この光軸Zから所定の距離W離隔された位置まで形成される面として、二つの焦点が存在する楕円形状で形成されている。すなわち、第1出射面13は、前記第2凸部14と隣接する位置から所定の距離W離隔された位置まで形成されることで、長軸aと短縮bとを有する。短縮bは所定の距離W離隔された位置で光軸Zと並んで形成されている。ここで、長軸aは、所定の距離Wより二倍以上の長さを有し、レンズの本体10の高さHの二倍の長さを有することができる。
【0027】
このように、出射部の中心部に楕円形状で凹んで第1出射面13を形成することにより、第1出射面13で屈折出射される光が広角に拡散されるようにすることができる。
【0028】
図2bを参照すると、第2出射面15は、光軸Zで所定の距離W離隔された位置から前記第1出射面13の外周の全体にわたって形成された面として、所定の半径Rを有する円形状で形成されている。つまり、円の中心がレンズの中心からWの距離離れた位置であり、半径Rの円形状で形成されている。このように、第2出射面15を円形状で形成することにより、出射光の角度を調節することができる。
【0029】
図3は、第1実施形態に係る拡散レンズの第1と第2出射面を通過する光のビームを図式的に示す図である。
【0030】
図3を参照すると、発光ダイオードのような点光源Oから照射された光は、入射部11を通じてレンズの本体10の内部に屈折入射される。第1出射面13に向ける光Ra1は入射部11を透過しながら屈折光Ra11になり、第1出射面13上の点P1と接するようになる。この時、スネルの法則に基づいて、一部の光Ra12は、屈折透過され、残りの光Ra13は、レンズの本体10の内部に反射される。このように反射された光は、反射部19または第2出射面15の一部の領域に入射される。ここで、第1出射面13を楕円状で形成することによって、Ra12光線の屈折角を大きくすることができる。また、一部の光線Ra13がレンズの本体10の内部に反射され、前記反射部19または第2出射面15で逆反射して、他の角度で出射されるようにすることによって、出射光の均一度を向上させることができる。
【0031】
第2出射面15に向ける光Ra2は、入射部11を透過しながら屈折光Ra21になり、第2出射面15の点P2と接するようになる。この時、第2出射面15は、円形状で形成されており、その位置が第1出射面13の外周縁に形成されているので、Ra21光線はRa22光線として表示したように、第2出射面15を屈折透過する。
【0032】
図4は、本発明の第2実施形態に係る拡散レンズを示す概略的な断面図である。
【0033】
図4を参照すると、本発明の第2実施形態に係る拡散レンズは、単一のレンズの本体10からなり、入射部11と、出射部17と、反射部19と、を含み、第1実施形態に係る拡散レンズと比較すれば、出射部17の第2出射面15'の形状の変更以外、他の構成要素は、同様である。即ち、前記反射部19と接する第2出射面15'の下端部15aは、前記反射部19に対して垂直に形成されている。このように第2出射面15'の下端部15aを形成することによって、レンズの本体10の内部で入射される光を反射させて前記出射部17を通じて出射される光の光拡散分布が均一になるようにできる。
【0034】
ここで、第2出射面の下端部15aの垂直の高さは1mm以下の高さで形成することができ、表面の状態が50%〜90%のヘイズ(Haze)値を有するようにすることによって、反射光が散乱されるようにすることができる。前記ヘイズ値は、全透過光(=拡散透過光+平行透過光)対比拡散透過光の割合を示したものである。拡散透過光は、第2出射面の下端部15aで拡散透過される光の量を示し、平行透過光は、第2出射面の下端部15aを直進して透過する光の量を示す。
【0035】
図5aと
図5bのそれぞれは比較例に係る拡散レンズと、本発明の第2実施形態に係る拡散レンズを透過した光分布を示したシミュレーション結果であり、
図6aと
図6bのそれぞれは、
図5aと
図5bのビームプロファイルを簡素化して表現したものである。
【0036】
図5aと
図6aを参照すると、比較例に係る拡散レンズは、光軸Zから一部離隔された位置で環状の模様Pが発生することによって、光均一性が低下することが分かる。ここで、rはレンズの中心部からの距離を示す。
【0037】
一方、
図5b及び
図6bを参照すると、本発明の第2実施形態に係る拡散レンズを、比較例と比較すれば、環状の模様が発生しないことによって、光拡散分布がより均一になることが分かる。
【0038】
図7は、本発明の第3実施形態に係る拡散レンズを示す概略的な断面図であり、
図8は、本発明の第3実施形態に係る拡散レンズの底面斜視図である。
【0039】
図7と
図8を参照すると、本発明の第3実施形態に係る拡散レンズは、単一のレンズの本体10からなり、入射部11と、出射部17と、反射部19'とを含んでいる。第1と第2実施形態に係る拡散レンズと比較すれば、反射部19'の構成を変更した点以外、他の構成要素は同様である。
【0040】
本実施形態に係る拡散レンズの反射部19'には、環状の凹曲面を有する複数の環状パターン19aが同心円状に形成されている。このように環状パターン19aを形成する場合、光の拡散性を増加させて、光の均一性を向上させることができる。
【0041】
図7と
図8は、複数の環状パターン19aとして、同一の深さH1の凹曲面を同じ幅W1で形成したことを示す。
【0042】
一方、複数の環状パターン19aは、
図9と
図10に示すように、変形して実施することができる。つまり、前記複数の環状パターン19aのそれぞれは、光軸に近い環状パターンから離れるほど、各環状パターンの幅が徐々に増加または減少するように形成することができる。
【0043】
図9を参照すると、レンズの中心部側に幅W2が最も広い環状パターンがあり、レンズ中心部から離れるほど徐々に幅が狭くなる環状パターンが配列されるように構成されている。
【0044】
図10を参照すると、レンズの中心部側に幅W3が最も狭い環状パターンがあり、レンズ中心部から離れるほど、徐々に幅が広くなる環状パターンが配列されるように構成されている。
【0045】
上述のように構成することによって、前記レンズの本体10の反射面19'を通過した光が、レンズの本体10に再入射される時に、環状パターン19aを有する拡散レンズは、平面で構成された拡散レンズ対比光拡散性を増加させることになり、拡散板(図示せず)上で、さらに均一な正面輝度分布を得ることができる。
【0046】
図11と
図12のそれぞれは、本発明の第4実施形態に係る拡散レンズ及びこれを製造する金型を示す概略図である。
【0047】
本発明の第4実施形態に係る拡散レンズは、単一のレンズの本体10からなり、入射部11'と、出射部17と、反射部19と、を含んでいる。第1〜第3実施形態に係る拡散レンズと比較すれば、入射部11'の構成を変更した点以外に他の構成要素は、同様である。
【0048】
図11に示すように、入射部11'の全体の表面、または
図12に示すように、入射部11'の一部の表面に散乱パターン11aを形成することができる。上述の散乱パターン11aは、拡散レンズの製作時に使用される金型20に、散乱パターンに対応するパターンによって形成することができる。
【0049】
このように入射部11'を鏡面ではなく、散乱パターン11aを形成して、入射部11の曲面形状によって屈折される光が散乱されるようにして、
図5bに示すように、環状の模様がない均一な輝度分布を得ることができる。
【0050】
前記散乱パターンは、40%以内のヘイズ(Haze)値を有するように形成することができる。ここで、ヘイズ値は、全透過光(=拡散透過光+平行透過光)対比拡散透過光の割合を示す。拡散透過光は拡散レンズの入射部で拡散透過される光の量を示し、平行透過光は拡散レンズの入射部を直進して透過する光の量を示す。
【0051】
図13は、本発明の第5実施形態に係る拡散レンズを示す概略的な断面図である。
【0052】
本発明の第5実施形態に係る拡散レンズは、単一のレンズの本体10'からなり、入射部11と、出射部17と、反射部19と、を含んでいる。第1〜第4実施形態に係る拡散レンズと比較すれば、レンズの本体10'の材質を限定した点以外に、他の構成要素は、同様である。
【0053】
前記レンズの本体10'は、屈折率が1.4以上である第1透明材質m1と、屈折率n2が1.4以上であり、前記第1材料とは異なる屈折率を有する第2透明材質m2で構成することができる。前記第2透明材質は、10%以下の体積比で混合され、前記レンズの本体を通過する光が、前記レンズの本体の内部で進行する時に散乱されるようにする。このように拡散レンズを構成することによって、入射部11を通じて入射された光がレンズの本体10'の内部で進行する時、散乱効果を有するようになり、
図5bに示すように、環状の模様がない輝度分布を得ることができる。
【0054】
図14は、本発明の実施形態に係る発光装置を示す概略的な断面図である。
【0055】
図14を参照すると、本発明の実施形態に係る発光装置は、ベース31と、前記ベース31に実装され、光を照射する発光ダイオード35と、拡散レンズ40とを含んでいる。
【0056】
前記拡散レンズ40は、前記ベース31上に前記発光ダイオード35に対向するように設置されており、前記発光ダイオード35から照射された光が広角に拡散されるようにするとともに、均一光が出射されるようにする。ここで、拡散レンズ40は、
図1〜
図13を参照して説明したように、実際同一であるので、その詳細な説明は省略する。
【0057】
本発明の実施形態に係る発光装置は、構造が改善された拡散レンズを採用することによって、イエローリングや、環状の模様がない広角の均一光を照射することができる。したがって、直下発光型液晶表示装置のバックライトユニットとして適用可能である。
【0058】
上述の実施形態は、例示的なものに過ぎず、本発明が属する技術分野で通常の知識を持った人であれば、これから様々な変形及び均等な他の実施形態が可能である。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲に記載された発明の技術的思想により定められなければならない。
【国際調査報告】