(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2020-520285(P2020-520285A)
(43)【公表日】2020年7月9日
(54)【発明の名称】モジュール式内視鏡
(51)【国際特許分類】
A61B 1/00 20060101AFI20200612BHJP
G02B 23/24 20060101ALI20200612BHJP
【FI】
A61B1/00 714
A61B1/00 711
G02B23/24 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2019-563894(P2019-563894)
(86)(22)【出願日】2017年7月12日
(85)【翻訳文提出日】2020年1月14日
(86)【国際出願番号】CN2017092575
(87)【国際公開番号】WO2018209782
(87)【国際公開日】20181122
(31)【優先権主張番号】201710346309.X
(32)【優先日】2017年5月17日
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】515164952
【氏名又は名称】武漢佑康科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100103207
【弁理士】
【氏名又は名称】尾崎 隆弘
(72)【発明者】
【氏名】龍剛
(72)【発明者】
【氏名】胡学成
(72)【発明者】
【氏名】李金平
(72)【発明者】
【氏名】王少剛
(72)【発明者】
【氏名】張軍暉
(72)【発明者】
【氏名】李建興
(72)【発明者】
【氏名】呉耀輝
(72)【発明者】
【氏名】毛業云
【テーマコード(参考)】
2H040
4C161
【Fターム(参考)】
2H040BA21
2H040DA16
2H040DA17
2H040DA19
2H040DA21
2H040DA57
4C161CC06
4C161DD03
4C161FF11
4C161JJ11
4C161LL02
(57)【要約】
【解決手段】 内視鏡ハンドル(1)と、内視鏡シースチューブ(2)と、内視鏡シースチューブ(2)の内側に設けられた内視鏡カニューレ(3)とを含むモジュール式内視鏡構造。第1継手スリーブ(4)は、内視鏡シースチューブ(2)の後端に固定連結される。第1継手スリーブ(4)は、内部に第1連結ピン(13)を含む。第1継手スリーブ(4)に連結される第2継手スリーブ(5)は、内視鏡ハンドル(1)の前端に固定連結される。第2継手スリーブ(5)は、第1連結ピン(13)に連結される第2連結ピン(14)を内部に含む。内視鏡は前部モジュールと後部モジュールに分かれており、前部モジュールと後部モジュールは取り外し可能である。前部モジュールは使い捨てである。後部内視鏡ハンドルは、複数回使用できる操作部分である。それらの間の連結機構は、回転または水平方向の連結フックの挿入を使用して、前部モジュールと後部モジュールを連結する。ワイヤライン(8)を使用して、内視鏡カニューレ(3)の曲げ角度を制御する。
【効果】 内視鏡はシンプルな構造で使いやすい。前部シースのみが使い捨てであり、内視鏡の消耗部品コストを効果的に削減し、院内交差感染を低減させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内視鏡ハンドル(1)と、内視鏡シースチューブ(2)と、内視鏡カニューレ(3)とを含むモジュール式内視鏡であって、前記内視鏡シースチューブ(2)の後端には軸方向ガイド孔が設けられ、前記軸方向ガイド孔内には該軸方向ガイド孔内で軸方向に移動可能な第1連結ピン(13)が設けられ、前記軸方向ガイド孔と第1連結ピン(13)の間には減衰力が付与され、前記内視鏡ハンドル(1)の前端には軸方向ガイド孔が設けられ、前記軸方向ガイド孔内には該軸方向ガイド孔内で軸方向に移動可能な第2連結ピン(14)が設けられ、前記軸方向ガイド孔と第2連結ピン(14)の間には減衰力が付与され、前記内視鏡シースチューブ(2)後端の軸方向ガイド孔と第1連結ピン(13)の間の減衰力、および前記内視鏡ハンドル(1)と第2連結ピンの間の減衰力はいずれも、前記第1連結ピン(13)と前記第2連結ピン(14)の間のクランプ力よりも大きく、前記第1連結ピン(13)の後端と前記第2連結ピン(14)の前端は直接連結され、前記内視鏡シースチューブ(2)の後端と前記内視鏡ハンドル(1)の前端は直接連結され、前記内視鏡ハンドル(1)は空洞を備え、張力機構が前記空洞に配置されて、前記第2連結ピン(14)に軸方向への張力をかけ、前記内視鏡カニューレ(3)は、前記内視鏡シースチューブ(2)から延出する可撓性管と、前記内視鏡シースチューブ(2)に固定された剛性管を備え、前記第1連結ピン(13)はワイヤライン(8)を介して前記可撓性管の操作ワイヤに連結され、前記張力機構が前記第2連結ピン(14)に連結されることを特徴とする、モジュール式内視鏡。
【請求項2】
前記内視鏡シースチューブ(2)は、軸方向孔を有する中空円錐形状スリーブ、円筒形状移行部(9)、および第1継手スリーブ(4)を含み、前記内視鏡カニューレ(3)は、前記中空円錐形状スリーブの軸方向孔に固定され、前記内視鏡シースチューブ(2)の後端面は中空の前記円筒形状移行部(9)に固定され、前記移行部(9)の後端面は前記第1継手スリーブ(4)に連結され、前記第1継手スリーブ(4)は軸方向ガイド孔を備え、前記第1連結ピン(13)は該軸方向ガイド孔に配置され、
前記内視鏡ハンドル(1)は中空構造であり、前記内視鏡ハンドル(1)の前端面には第2継手スリーブ(5)が連結され、前記第2継手スリーブ(5)は軸方向ガイド孔を備え、前記第2連結ピン(14)は該軸方向ガイド孔に配置される、
請求項1に記載のモジュール式内視鏡。
【請求項3】
前記内視鏡カニューレ(3)は、前記内視鏡シースチューブ(2)の軸方向孔内に固定された後部の剛性管と、内視鏡シースチューブ(2)から外側に延出する可撓性管含み、前記内視鏡カニューレ(3)は、光源チャネル、器具チャネル、および注水チャネルを含む3チャネル管であり、前記移行部(9)は、前記内視鏡カニューレ(3)の前記光源チャネルと連通する第1三方向管(10)と、前記内視鏡カニューレ(3)の前記器具チャネルと連通する第2三方向管(11)とを含む管壁を備え、前記内視鏡シースチューブ(2)は、前記注水チャネルと連通する注水孔(12)を有する管壁を備える、請求項2に記載のモジュール式内視鏡。
【請求項4】
前記第2連結ピン(14)はシャフトレバー(14.1)を含み、前記シャフトレバー(14.1)の前端には半径方向に対称に配置された2個の固定ピン(14.2)を含み、前記第1連結ピン(13)はスリーブ管(13.1)を含み、前記第2連結ピン(14)のシャフトレバー(14.1)の前端は前記スリーブ管(13.1)内に配置され、前記スリーブ管(13.1)は、前記2個の固定ピン(14.2)を受け入れる2個のピン位置決め溝(15)を含む管壁を備え、前記2個のピン位置決め溝(15)はL字形状である、請求項2に記載のモジュール式内視鏡。
【請求項5】
前記第2継手スリーブ(5)は、対称に配置された2個のスリーブ位置決め突起(17)を有する内壁を備えた円筒形であり、前記第1継手スリーブ(4)は、前記第1継手スリーブ(4)と前記第2継手スリーブ(5)を軸方向に固定する2個の対称に配置されたスリーブ位置決め突起(17)を受け入れる2個のスリーブ位置決め溝(18)を含む円筒形であり、前記2個のスリーブ位置決め溝(18)はL字形状である、請求項4に記載のモジュール式内視鏡。
【請求項6】
前記第1連結ピン(13)の後端外表面に第1半径方向溝(19)を含み、前記第2連結ピン(14)の前端外表面に第2半径方向溝(20)を含み、前記第1半径方向溝(19)の外壁は前記第2半径方向溝(20)に嵌め込まれ、前記第2半径方向溝(20)の外壁は前記第1半径方向溝(19)に嵌め込まれ、前記第1連結ピン(13)の直径は前記第2連結ピン(14)の直径と同じであり、前記第1連結ピン(13)の外面は前記第2連結ピン(14)の外面と同一平面にある、請求項2に記載のモジュール式内視鏡。
【請求項7】
前記第1継手スリーブ(4)の後端部は段構造であり、前記第2継手スリーブ(5)の前端部は、前記第1継手スリーブ(4)の段構造に対応する段構造を備え、前記第1継手スリーブ(4)の後端面の外側段面または内側段面は、互いに逆向きのL字型の位置決め突起(21)を含み、前記位置決め突起(21)の長さ方向は、前記第1継手スリーブ(4)の軸方向と垂直であり、前記第2継手スリーブ(5)の前端面には、前記位置決め突起(21)と対応して外側段面または内側段面の表面の前記L字型位置決め突起(21)と組み合わされる突起位置決め溝(16)を含み、前記第1継手スリーブ(4)の外表面と前記第2継手スリーブ(5)の外表面は同一平面にある、請求項6に記載のモジュール式内視鏡。
【請求項8】
前記張力機構は、前記ワイヤライン(8)を介して前記第2連結ピン(14)に固定連結される駆動レバー(7)を含み、前記内視鏡ハンドル(1)は、前記駆動レバー(7)に連結されるサムホイール(6)を含む、請求項1に記載のモジュール式内視鏡。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内視鏡の技術分野に関し、特に、モジュール式内視鏡に関する。
【背景技術】
【0002】
内視鏡は、従来の光学、人間工学、精密機械、最新の電子機器、数学、およびソフトウェアを統合した検査機器である。医療用途で広く使用されている。口腔から胃に入るか、他の自然な経路から体内に入ることが可能である。X線では見えない病変を確認するために、小さな切開から体内に侵入することができ、また、手術器具を用いて体内を視覚的に手術することができる。臨床生体検査と視覚化された外科的処置には、医師が診断の精度を向上させるのを支援する明確な内視鏡が必要である。従来の内視鏡は、イメージセンサ、光学レンズ、光源、治療機器、内視鏡シースチューブを含む統合的な構造である。臨床的観察と病変部位の治療を容易にするために、内視鏡シースチューブには曲げ機構、伸縮機構、および回転機構が備えられる。これにより、内視鏡が大型化し、且つ高価になる。臨床治療の過程において、交差感染を回避するために、内視鏡は使い捨ての消耗品であり、特に外科治療の過程で治療費が高く、手術の費用が高額になり、患者の経済的負担が大幅に増大する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、上記の従来技術の課題を解消し、使い捨て構造がより少なく、治療のコストが低く、且つ低コストのモジュール式内視鏡構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するために、本発明は、モジュール式内視鏡を提供する。モジュール式内視鏡は、内視鏡ハンドルと、内視鏡シースチューブと、内視鏡カニューレを含む。内視鏡シースチューブの後端には軸方向ガイド孔が設けられ、軸方向ガイド孔内には軸方向ガイド孔内で軸方向に移動可能な第1連結ピンが設けられる。軸方向ガイド孔と第1連結ピンの間に減衰力が付与される。内視鏡ハンドルの前端には軸方向ガイド孔が設けられ、軸方向ガイド孔内には軸方向ガイド孔内で軸方向に移動可能な第2連結ピンが設けられる。軸方向ガイド孔と第2連結ピンの間に減衰力が付与される。内視鏡シースチューブ後端の軸方向ガイド孔と第1連結ピンの間の減衰力、および内視鏡ハンドルと第2連結ピンの間の減衰力はいずれも、第1連結ピンと第2連結ピンの間のクランプ力よりも大きい。第1連結ピンの後端と第2連結ピンの前端は直接連結される。内視鏡シースチューブの後端と内視鏡ハンドルの前端は直接連結される。内視鏡ハンドルは空洞を備え、張力機構が空洞に配置されて、第2連結ピンに軸方向への張力をかける。内視鏡カニューレは、内視鏡シースチューブから延出する可撓性管と、内視鏡シースチューブに固定される剛性管を備える。第1連結ピンはワイヤラインを介して可撓性管の操作ワイヤに連結され、張力機構が第2連結ピンに連結される。
【0005】
詳細には、張力機構は、ワイヤラインを介して第2連結ピンに固定連結される駆動レバーを含み、内視鏡ハンドルは、駆動レバーに連結されるサムホイールを含む。
【0006】
本発明は、以下の2種類の連結ピン形式およびスリーブ配置形式を有する。
【0007】
第1形態は、次の通りである。内視鏡シースチューブは、軸方向孔を有する中空円錐形状スリーブ、円筒形状移行部、および第1継手スリーブを含む。内視鏡カニューレは、中空円錐形状スリーブの軸方向孔に固定される。内視鏡シースチューブの後端面は中空の円筒形状移行部に固定される。移行部の後端面は第1継手スリーブに連結される。第1継手スリーブは軸方向ガイド孔を備え、第1連結ピンは軸方向ガイド孔に配置される。
【0008】
内視鏡ハンドルは中空構造であり、内視鏡ハンドルの前端面には第2継手スリーブが連結される。第2継手スリーブは軸方向ガイド孔を備え、第2連結ピンは軸方向ガイド孔に配置される。
【0009】
詳細には、内視鏡カニューレは、内視鏡シースチューブの軸方向孔内に固定された後部の剛性管と、内視鏡シースチューブから外側に延出する可撓性管含み、内視鏡カニューレは、光源チャネル、器具チャネル、および注水チャネルを含む3チャネル管であり、移行部は、内視鏡カニューレの光源チャネルと連通する第1三方向管と、内視鏡カニューレの器具チャネルと連通する第2三方向管とを含む管壁を備え、内視鏡シースチューブは、注水チャネルと連通する注水孔を有する管壁を備える。
【0010】
詳細には、第2連結ピンはシャフトレバーを含む。シャフトレバーの前端には半径方向に対称に配置された2個の固定ピンを含む。第1連結ピンはスリーブ管を含む。第2連結ピンのシャフトレバーの前端はスリーブ管内に配置され、スリーブ管は、2個の固定ピンを受け入れる2個のピン位置決め溝を含む管壁を備える。2個のピン位置決め溝はL字形状である。
【0011】
より詳細には、第2継手スリーブは、対称に配置された2個のスリーブ位置決め突起を有する内壁を備えた円筒形である。第1継手スリーブは、第1継手スリーブと第2継手スリーブを軸方向に固定する2個の対称に配置されたスリーブ位置決め突起を受け入れる2個のスリーブ位置決め溝を含む円筒形である。2個のスリーブ位置決め溝はL字形状である。
【0012】
第2形態は、次の通りである。第1連結ピンの後端外表面に第1半径方向溝を含み、第2連結ピンの前端外表面に第2半径方向溝を含む。第1半径方向溝の外壁が第2半径方向溝に嵌め込まれ、第2半径方向溝の外壁が第1半径方向溝に嵌め込まれる。第1連結ピンの直径は、第2連結ピンの直径と同じであり、第1連結ピンの外面は、第2連結ピンの外面と同一平面にある。
【0013】
第1継手スリーブの後端部は段構造であり、第2継手スリーブの前端部は、第1継手スリーブの段構造に対応する段構造を備える。第1継手スリーブの後端面の外側段面または内側段面は、互いに逆向きのL字型の位置決め突起を含み、位置決め突起の長さ方向は、第1継手スリーブの軸方向と垂直であり、第2継手スリーブの前端面には、位置決め突起と対応して外側段面または内側段面のL字型位置決め突起と組み合わされる突起位置決め溝を含み、第1継手スリーブの外表面と第2継手スリーブの外表面は同一平面にある。
【発明の効果】
【0014】
本発明の有益な効果は以下の通りである。内視鏡は2つの部分に分かれる。前部と後部は取り外し可能である。前部モジュールは使い捨て部品であり、後部内視鏡ハンドルは複数回使用可能な操作部品である。中間の連結機構は、連結フックの回転または横方向の挿入によって前部および後部モジュールを連結し、内視鏡管の曲げ角度はワイヤロープによって制御できる。内視鏡は構造がシンプルで使い易い。前部の内視鏡シースチューブ部分のみが消耗品であるため、内視鏡のコストは効果的に削減され、実用性と市場への応用価値が高く、同時に、医原性の交差感染が効果的に回避される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】第1連結ピンおよび第2連結ピンが連結され、第1継手スリーブが第2継手スリーブから分離されている状態を示す、本発明の一実施形態にかかるモジュール式内視鏡の概略図。
【
図3】内視鏡ハンドルが内視鏡シースチューブに連結されている状態を示す、本発明の一実施形態にかかるモジュール式内視鏡の概略図。
【
図5】本発明の一実施形態にかかるモジュール式内視鏡の連結を示す立体図である。
【
図6】本発明の一実施形態にかかるモジュール式内視鏡の継手スリーブの連結を示す立体図。
【
図7】内視鏡シースチューブおよび内視鏡ハンドルが完全に連結された状態を示す、本発明の第2実施形態にかかるモジュール式内視鏡の概略図。
【
図9】発明の第2実施形態にかかるモジュール式内視鏡の連結部分を示す分解図。
【
図10】本発明の第2実施形態にかかる第1連結ピンおよび第2連結ピンの連結を示す平面図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下の実施形態と図面を参照して、本発明を更に詳細に説明する。
【0017】
図1から
図6に示すように、モジュール式内視鏡は、内視鏡ハンドル1、内視鏡シースチューブ2、および内視鏡カニューレ3を有する。内視鏡カニューレ3は、内視鏡シースチューブ2内に配置される。内視鏡シースチューブ2の後端は、円筒形状移行部9に固定連結される。円筒形状移行部9の後端は、第1継手スリーブ4に固定連結される。円筒形状移行部9は、光源チャネルと連通する第1三方向向管10と、器具チャネルと連通する第2三方向管11とを有する。また、内視鏡シースチューブ2の中空円錐形状スリーブは、注水チャネルに連結された注水孔12を有する。内視鏡ハンドル1は、駆動レバー7を含む。駆動レバー7は、サムホイール6に連結される。駆動レバー7は、ワイヤライン8を介して、第2連結ピン14に連結される。内視鏡カニューレ3は、光源チャネル、器具チャネル、および注水チャネルを含む3チャネル管であり、3チャネル管の前端は軟質管である。また、第1連結ピン13は、ワイヤライン8を介してステアリングワイヤに連結される。
【0018】
第1連結ピン13は、第1継手スリーブ4に配置されている。内視鏡ハンドル1の前端は第1継手スリーブ4に固定される第2継手スリーブ5を含む。第2継手スリーブ5は、第1連結ピン13に連結される第2連結ピン14を含む。
【実施例1】
【0019】
図5および
図6に示すように、第2連結ピン14は、第2継手スリーブ5内に配置されるシャフトレバー14.1を含む。シャフトレバー14.1の前端の両側には、シャフトレバー14.1の軸に垂直な位置決め固定ピン14.2が対称的に設けられる。第1連結ピン13は、第1継手スリーブ4に配置された中空のスリーブ管13.1を備え、シャフトレバー14.1の前端は、スリーブ管13.1に配置される。スリーブ管13.1の後端には、位置決め固定ピン14.2と一致するピン位置決め溝15が形成される。ピン位置決め溝は、スリーブ管13.1の軸方向に形成されるピン軸方向位置決め溝15.1と、ピン軸方向位置決め溝15.1に連結され、スリーブ管13.1の半径方向に沿って配置されているピン半径方向位置決め溝15.2を含む。スリーブ位置決め突起17は、第2継手スリーブ5の前端内壁の両側に対称的に配置され、スリーブ位置決め突起17と一致するスリーブ位置決め溝18は、第1継手スリーブ4の後端に形成される。スリーブ位置決め溝は、第1継手スリーブ4の軸方向に形成された突起軸方向位置決め溝18.1と、凸状の軸方向位置決め溝18.1に連結されて第1継手スリーブ4の半径方向に形成された突起半径方向位置決め溝18.2を備える。
【実施例2】
【0020】
図7〜
図10に示すように、第1連結ピン13の後端外面には第1半径方向溝19が設けられ、第2連結ピン14の前端外面には第2半径方向溝20が設けられる。第1半径方向溝19の外壁は第2半径方向溝20に埋め込まれ、第2半径方向溝20の外壁は第1半径方向溝19に埋め込まれ、第1連結ピン13の直径と第2連結ピン14の直径は同じである。第1連結ピン13の外面は第2連結ピン14の外面と同一平面上にある。第1継手スリーブ4の後端部は段構造であり、第1継手スリーブ4の後端面には、互いに逆向きのL字型の位置決め突起21を含む。位置決め突起21は、第1継手スリーブ4の後端面に垂直な第1連結部21.1と、第1連結部21.1に垂直であり、第1継手スリーブ4から外側へ延びる第2連結部21.2とを含む。第2継手スリーブ5の前端部は、段構造に適合する凸部を備え、第2継手スリーブ5の前端は、第2連結部21.2に嵌合する突起位置決め溝16を配置する。
【0021】
本発明では、内視鏡ハンドル1と使い捨ての内視鏡シースチューブ2とから構成される。ハンドルは、相互に組み合わされた取り外し可能なハンドル上盖とハンドル下盖から構成され、ハンドル1には駆動レバー7が設けられ、駆動レバー7の端がサムホイール6に連結され、駆動レバーはワイヤライン8に連結され、ワイヤライン8は第2連結ピン14に連結され、第2連結ピン14は第1連結ピン13と組み合わされ、第1連結ピン13内でカニューレ3の可撓性管は湾曲して連結し、作動時には、駆動レバー7は、ワイヤライン8に接続された第2連結ピン14を駆動する。第2連結ピン14は、第1連結ピン13を作動させて、内視鏡カニューレ3の先端のシースを曲げる。内視鏡シースチューブ2の移行部9には、外側シース開口部、給水通路、器具孔の3つのチャネルが設けられている。内視鏡ハンドル1が内視鏡シースチューブ2に連結された後、移行部9の側面の三方向管は、ホスト上の電力インターフェースに連結される。光源は、光ファイバを介して電源インターフェースから供給される。光ファイバは、光源からの光を、内視鏡シースチューブ2の前端のマイクロCMOSカメラに転送する。マイクロCMOSカメラには特定の照明条件が与えられる。カメラで撮影された画像は、カメラケーブルを介して、カメラインターフェイスからホストに転送される。転送された画像は、画像伝送ラインを介して画面上に表示される。
【0022】
上記の説明は、本発明の好ましい実施形態に過ぎず、いかなる形態も本発明の構造を限定するものではない。本発明の技術的本質に従って上記の実施形態に対して行われた任意の単純な修正、同等の変更、および修正は、依然として本発明の技術的解決策の範囲内にある。
【符号の説明】
【0023】
1 内視鏡ハンドル
2 内視鏡シースチューブ
3 内視鏡カニューレ
4 第1継手スリーブ
5 第2継手スリーブ
6 サムホイール
7 駆動レバー
8 ワイヤライン
9 移行部
10 第1三方向管
11 第2三方向管
12 注水孔
13 第1連結ピン(13.1 スリーブ管)
14 第2連結ピン(14.1 シャフトレバー,14.2 固定ピン)
15.1 ピン軸方向位置決め溝
15.2 ピン半径方向位置決め溝
16 突起位置決め溝
17 スリーブ位置決め突起
18.1 突起軸方向位置決め溝
18.2 突起半径方向位置決め溝
19 第1半径方向溝
20 第2半径方向溝
21 位置決め突起 (21.1 第1連結部,21.2第2連結部)
【国際調査報告】