特表2020-520573(P2020-520573A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ブリティッシュ アメリカン タバコ (インヴェストメンツ) リミテッドの特許一覧

特表2020-520573エアロゾル送達デバイス情報を送信する方法及びエアロゾル送達デバイス
<>
  • 特表2020520573-エアロゾル送達デバイス情報を送信する方法及びエアロゾル送達デバイス 図000003
  • 特表2020520573-エアロゾル送達デバイス情報を送信する方法及びエアロゾル送達デバイス 図000004
  • 特表2020520573-エアロゾル送達デバイス情報を送信する方法及びエアロゾル送達デバイス 図000005
  • 特表2020520573-エアロゾル送達デバイス情報を送信する方法及びエアロゾル送達デバイス 図000006
  • 特表2020520573-エアロゾル送達デバイス情報を送信する方法及びエアロゾル送達デバイス 図000007
  • 特表2020520573-エアロゾル送達デバイス情報を送信する方法及びエアロゾル送達デバイス 図000008
  • 特表2020520573-エアロゾル送達デバイス情報を送信する方法及びエアロゾル送達デバイス 図000009
  • 特表2020520573-エアロゾル送達デバイス情報を送信する方法及びエアロゾル送達デバイス 図000010
  • 特表2020520573-エアロゾル送達デバイス情報を送信する方法及びエアロゾル送達デバイス 図000011
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2020-520573(P2020-520573A)
(43)【公表日】2020年7月9日
(54)【発明の名称】エアロゾル送達デバイス情報を送信する方法及びエアロゾル送達デバイス
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/10 20180101AFI20200612BHJP
   A24F 47/00 20200101ALI20200612BHJP
【FI】
   H04W76/10
   A24F47/00
【審査請求】有
【予備審査請求】有
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2019-557556(P2019-557556)
(86)(22)【出願日】2018年5月1日
(85)【翻訳文提出日】2019年12月23日
(86)【国際出願番号】EP2018061086
(87)【国際公開番号】WO2018202651
(87)【国際公開日】20181108
(31)【優先権主張番号】1707050.9
(32)【優先日】2017年5月3日
(33)【優先権主張国】GB
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
(71)【出願人】
【識別番号】500252844
【氏名又は名称】ブリティッシュ アメリカン タバコ (インヴェストメンツ) リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BRITISH AMERICAN TOBACCO (INVESTMENTS) LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】カーズィー, ロバート
(72)【発明者】
【氏名】ベーカー, ダリル
(72)【発明者】
【氏名】モロニー, パトリック
(72)【発明者】
【氏名】エゼオーク, モーリス
【テーマコード(参考)】
4B162
5K067
【Fターム(参考)】
4B162AD20
4B162AD40
4B162AD41
5K067AA34
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE16
5K067GG01
(57)【要約】
エアロゾル送達デバイス(以下「デバイス」)のための方法は、デバイスの使用時に、デバイスのメモリに、デバイスの使用特性を記録する情報を記憶するステップを含み得る。本方法は、デバイスの識別情報及び広告状態に関連する情報を含むコネクションレス状態広告パケット、並びにメモリからの、デバイスの使用特性を記録する情報の第1のセットを、無線通信インターフェースを使用して生成するステップと、無線通信インターフェースを介して広告パケットを送信するステップとをさらに含み得る。本方法は、無線通信インターフェースを介してリモート無線デバイスからコネクションレス状態要求パケットを受信するステップと、要求パケットを受信したことに応じて、メモリからの情報の第2のセットを含むコネクションレス状態応答パケットを、無線通信インターフェースを使用して生成するステップとを含み得る。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル送達デバイスのための方法であって、
前記エアロゾル送達デバイスの使用時に、前記エアロゾル送達デバイスのメモリに、前記エアロゾル送達デバイスの使用特性を記録する情報を記憶するステップと、
前記エアロゾル送達デバイスの識別情報及び広告状態に関連する情報を含むコネクションレス状態広告パケット、並びに前記メモリからの、前記エアロゾル送達デバイスの使用特性を記録する情報の第1のセットを、前記エアロゾル送達デバイスの無線通信インターフェースを使用して生成するステップと、
前記無線通信インターフェースを介して前記広告パケットを送信するステップと、
前記無線通信インターフェースを介して、リモート無線デバイスからコネクションレス状態要求パケットを受信するステップと、
前記要求パケットを受信したことに応じて、前記メモリからの、前記エアロゾル送達デバイスの使用特性を記録する情報の第2のセットを含むコネクションレス状態応答パケットを、前記無線通信インターフェースを使用して生成するステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記エアロゾル送達デバイスが電子ニコチン送達デバイスである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記無線通信インターフェースが、IEEE802.11又はIEEE802.15派生の無線通信プロトコルを利用する、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記無線通信インターフェースがBluetooth又はBTLEインターフェースである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記コネクションレス状態広告パケットが、使用特性を記録する情報の前記第1のセットを含むペイロードを備え、使用特性を記録する情報の前記第1のセットが、バッテリー特性、エアロゾル生成特性、エアロゾル媒体特性、エアロゾル生成イベント特性、及びエラー又は異常挙動特性から成る群から選択された一つ以上の値を備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記コネクションレス状態応答パケットが、使用特性を記録する情報の前記第2のセットを含むペイロードを備え、使用特性を記録する情報の前記第2のセットが、バッテリー特性、エアロゾル生成特性、エアロゾル媒体特性、エアロゾル生成イベント特性、及びエラー又は異常挙動特性から成る群から選択された一つ以上の値を備える、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記コネクションレス状態応答パケットが、前記エアロゾル送達デバイスの識別情報に関連する情報をさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
使用特性を記録する情報の前記第1のセット及び使用特性を記録する情報の前記第2のセットのうちの少なくとも一つが、前記ペイロードに含まれる値の順序及びサイズを定義する既定のスキーマに従ってペイロードに配置される、請求項5〜7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
エアロゾル送達デバイスであって、
前記エアロゾル送達デバイスの使用時に、前記エアロゾル送達デバイスの使用特性を記録する情報を記憶するように構成されたメモリと、
前記エアロゾル送達デバイスの識別情報及び広告状態に関連する情報を含むコネクションレス状態広告パケット、並びに前記メモリからの、前記エアロゾル送達デバイスの使用特性を記録する情報の第1のセットを送信するように構成された無線通信インターフェースと
を備え、
前記無線通信インターフェースが、リモート無線デバイスからコネクションレス状態要求パケットを受信するようにさらに構成されており、
前記無線通信インターフェースが、前記メモリからの、前記エアロゾル送達デバイスの使用特性を記録する情報の第2のセットを含むコネクションレス状態応答パケットを送信するようにさらに構成されている、エアロゾル送達デバイス。
【請求項10】
前記エアロゾル送達デバイスが電子ニコチン送達デバイスである、請求項9に記載のデバイス。
【請求項11】
前記無線通信インターフェースが、IEEE802.11又はIEEE802.15派生の無線通信プロトコルを利用する、請求項9又は10に記載のデバイス。
【請求項12】
前記無線通信インターフェースがBluetooth又はBTLEインターフェースである、請求項11に記載のデバイス。
【請求項13】
前記コネクションレス状態広告パケットが、使用特性を記録する情報の前記第1のセットを含むペイロードを備え、使用特性を記録する情報の前記第1のセットが、バッテリー特性、エアロゾル生成特性、エアロゾル媒体特性、エアロゾル生成イベント特性、及びエラー又は異常挙動特性から成る群から選択された一つ以上の値を備える、請求項9〜12のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項14】
前記コネクションレス状態応答パケットが、使用特性を記録する情報の前記第2のセットを含むペイロードを備え、使用特性を記録する情報の前記第2のセットが、バッテリー特性、エアロゾル生成特性、エアロゾル媒体特性、エアロゾル生成イベント特性、及びエラー又は異常挙動特性から成る群から選択された一つ以上の値を備える、請求項9〜13のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項15】
前記コネクションレス状態応答パケットが、前記エアロゾル送達デバイスの識別情報に関連する情報をさらに含む、請求項14に記載のデバイス。
【請求項16】
使用特性を記録する情報の前記第1のセット及び使用特性を記録する情報の前記第2のセットのうちの少なくとも一つが、前記ペイロードに含まれる値の順序及びサイズを定義する既定のスキーマに従って前記ペイロードに配置される、請求項13〜15のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項17】
請求項9〜16のいずれか一項に記載のエアロゾル送達デバイスと、
リモート無線デバイスであって、
前記エアロゾル送達デバイスから前記コネクションレス状態広告パケットを受信し、
前記コネクションレス状態要求パケットを送信し、
前記コネクションレス状態応答パケットを受信する
ように構成された無線通信インターフェースを備えるリモート無線デバイスと
を具備する、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本開示はデータ通信に関し、詳細には、それだけには限らないが、コネクションレス通信リンクパケットを使用してエアロゾル送達デバイスから通信する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]電子ニコチン送達デバイス(eシガレットと呼ばれることもある)などのエアロゾル送達デバイスを使用する際には、このデバイスによって収集された、そのデバイスの状態に関する情報があり得る。この情報は、バッテリー充電レベルなどの情報、又はパフ(1パフは1回の吸引)回数及び/又は合計パフ持続期間の値などの残留ニコチン供給源レベルに関する情報に関連した、電子ニコチン送達(END)デバイスなどのエアロゾル送達デバイスの使用者にとって有用な情報であり得る。加えて、エラーコードなどの情報がデバイスによって生成されることもある。さらに、ニコチンへの依存を制御することを目指している使用者にとって有用な情報もあり得る。このような情報はまた、何らかの形の管理者エンティティにとっても有益であって、例えば、エラー発生の回数及び種類を記録することが可能になり得る。本発明者らは、このような情報に、エネルギー効率がよく中断を伴わない方法でアクセスするための手法を考案した。
【0003】
[0003]Bluetooth(登録商標)、又はBluetooth Low Energy(BTLE)(Bluetooth Smartとも呼ばれる)などの低電力通信プロトコルを用いるデータ転送の方法には、そのプロトコルによって情報送信を容易にするために、二つのエンティティ間にパートナシップ、ボンディング、ペアリング、又は他の接続ベースのチャネルを確立することがしばしば伴う。
【0004】
[0004]米国特許出願公開第20161/84635号は、Bluetoothを使用してデータを送受信する方法及び装置を記載している。
【0005】
[0005]米国特許出願公開第2013/065584号は、低電力ビーコンエンコーディングを記載している。
【0006】
[0006]TW201513524Aは、Bluetooth低エネルギープロトコルに従う生理学的情報の監視システムを記載している。
【0007】
[0007]米国特許出願公開第2015319555号は、BluetoothベースのWi−Fi同期のための方法及び装置を記載している。
【0008】
[0008]米国特許出願公開第2015/172391号は、ネットワーク発見のための方法、装置及びコンピュータプログラム製品を記載している。
【0009】
[0009]米国特許出願公開第2016/029149号は、低消費電力短距離無線通信システムを記載している。
【0010】
[0010]国際公開第16/037012A号は、近接センサ及びモバイル技術を使用して健康及び体調データを測定することを記載している。
【0011】
[0011]米国特許出願公開第20168021448号は、Bluetooth low energyを用いた分野管理を記載している。
【0012】
[0012]米国特許出願公開第2015/312858号は、音声ペイロードを含むBluetooth low energyデータパケットを生成する方法及び装置を記載している。
【0013】
[0013]米国特許出願公開第2016/037566号は、最適化Bluetooth low energy通信の方法及び装置を記載している。
【0014】
[0014]米国特許出願公開第2011/021142号は、デュアルモードBluetooth low energyデバイスの方法及び装置を記載している。
【0015】
[0015]米国特許出願公開第2013/178160号は、無線通信を容易にするシステム及び関連する方法を記載している。
【0016】
[0016]国際公開第16/108646A号は、Bluetooth LE技法を使用してデバイスを制御する方法及び装置を記載している。
【0017】
[0017]国際公開第16/017909A号は、Bluetooth通信をサポートする無線通信システムの電子デバイスを制御する方法及び装置を記載している。
【0018】
[0018]CN104664605Aは、無線Bluetooth低消費電力通信機能を備えたインテリジェント電子タバコを記載している。
【発明の概要】
【0019】
[0019]特定の態様及び実施形態が、添付の独立請求項及び従属請求項に提示されている。
【0020】
[0020]一つの観点から見ると、コネクションレス通信リンクパケットを使用して電子ニコチン送達デバイスから通信するための方法及び装置を提供することができる。
【0021】
[0021]特定の手法では、エアロゾル送達デバイスのための方法を提供することができる。この方法は、エアロゾル送達デバイスの使用時に、エアロゾル送達デバイスのメモリに、エアロゾル送達デバイスの使用特性を記録する情報を記憶するステップを含むことができる。この方法は、エアロゾル送達デバイスの識別情報及び広告状態に関連する情報を含むコネクションレス状態広告パケット、並びにメモリからの、エアロゾル送達デバイスの使用特性を記録する情報の第1のセットを、エアロゾル送達デバイスの無線通信インターフェースを使用して生成するステップと、無線通信インターフェースを介して広告パケットを送信するステップとをさらに含むことができる。この方法は、無線通信インターフェースを介して、リモート無線デバイスからコネクションレス状態要求パケットを受信するステップと、要求パケットを受信したことに応じて、メモリからの、エアロゾル送達デバイスの使用特性を記録する情報の第2のセットを含むコネクションレス状態応答パケットを、無線通信インターフェースを使用して生成するステップとをさらに含むことができる。その結果、エアロゾル送達デバイスが、例えば、問題が起きた可能性がある、又は起きると予想され得るデバイス又は使用者との予防的及び/又は予測的な対話のために、使用情報が収集され使用されることを可能にするようにデータ収集又はロギングエンティティと対話する動作が可能であるように、提供され得る。他の分析目的も実現可能である。
【0022】
[0022]ある例では、エアロゾル送達デバイスは電子ニコチン送達デバイスである。その結果、電子ニコチン送達デバイス及び使用者は、本書に記載の技法から利益を得ることができる。
【0023】
[0023]いくつかの例では、無線通信インターフェースは、IEEE802.11又はIEEE802.15派生の無線通信プロトコルを利用する。一つの例では、無線通信インターフェースはBluetooth又はBTLEインターフェースである。その結果、この手法は、標準化された通信インターフェース及びモジュールを使用して、本書に記載の、一般に採用されている通信技術を使用する技法を提供することができる。
【0024】
[0024]いくつかの例では、コネクションレス状態広告パケットは、使用特性を記録する情報の第1のセットを含むペイロードを備え、使用特性を記録する情報の第1のセットが、バッテリー特性、エアロゾル生成特性、エアロゾル媒体特性、エアロゾル生成イベント特性、及びエラー又は異常挙動特性から成る群から選択された一つ以上の値を備える。その結果、本手法は、データロギング、報告及び/又は予測的な動作を、特定のエアロゾル送達デバイスの特定の測定可能な表示特性に基づかせるように用いることができる。
【0025】
[0025]いくつかの例では、コネクションレス状態応答パケットは、使用特性を記録する情報の第2のセットを含むペイロードを備え、使用特性を記録する情報の第2のセットが、バッテリー特性、エアロゾル生成特性、エアロゾル媒体特性、エアロゾル生成イベント特性、及びエラー又は異常挙動特性から成る群から選択された一つ以上の値を備える。その結果、本手法は、データロギング、報告及び/又は予測的な動作を特定のエアロゾル送達デバイスの特定の測定可能な表示特性に基づかせるように用いることができる。
【0026】
[0026]いくつかの例では、コネクションレス状態応答パケットは、エアロゾル送達デバイスの識別情報に関連する情報をさらに含む。その結果、ロギング、報告及び/又は予測的な動作は、特定のデバイスに対して個別化することができる。
【0027】
[0027]いくつかの例では、使用特性を記録する情報の第1のセット及び使用特性を記録する情報の第2のセットのうちの少なくとも一つが、ペイロードに含まれる値の順序及びサイズを定義する既定のスキーマに従ってペイロードに配置される。その結果、本手法は、最小のオーバヘッドで効率的なデータ通信を容易にする、標準化された方法で通信することが可能になり得る。
【0028】
[0028]別の特定の手法では、エアロゾル送達デバイスの使用時に、エアロゾル送達デバイスの使用特性を記録する情報を記憶するように構成されたメモリと、エアロゾル送達デバイスの識別情報及び広告状態に関連する情報を含むコネクションレス状態広告パケット、並びにメモリからの、エアロゾル送達デバイスの使用特性を記録する情報の第1のセットを送信するように構成された無線通信インターフェースとを備えるエアロゾル送達デバイスを提供することができる。無線通信インターフェースは、リモート無線デバイスからコネクションレス状態要求パケットを受信するように、且つ、メモリからの、エアロゾル送達デバイスの使用特性を記録する情報の第2のセットを含むコネクションレス状態応答パケットを送信するようにさらに構成することができる。その結果、エアロゾル送達デバイスが、例えば、問題が起きた可能性がある、又は起きると予想され得るデバイス又は使用者との予防的及び/又は予測的な対話のために、使用情報が収集され使用されることを可能にするようにデータ収集又はロギングエンティティと対話する動作が可能であるように、提供され得る。他の分析目的も実現可能である。
【0029】
[0029]このようなデバイスは、上で概説した様々な方法例に従って動作することを可能にする要素又は構成を含むことができる。
【0030】
[0030]さらなる特定の手法では、上で概説したエアロゾル送達デバイスと、リモート無線デバイスとを備えるシステムを提供することができる。このリモート無線デバイスは、エアロゾル送達デバイスからコネクションレス状態広告パケットを受信し、コネクションレス状態要求パケットを送信し、コネクションレス状態応答パケットを受信するように構成された、無線通信インターフェースを備えることができる。
【0031】
[0031]次に、本教示の実施形態について、単なる例として添付の図面を参照して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】広告プロトコルを概略的に示す図である。
図2】例示的なデバイス環境を概略的に示す図である。
図3】デバイス間のメッセージを概略的に示す図である。
図4】メッセージを概略的に示す図である。
図5】メッセージペイロードを概略的に示す図である。
図6a】第1のメッセージスキーマを概略的に示す図である。
図6b】第2のメッセージスキーマを概略的に示す図である。
図7】エアロゾル送達デバイスを概略的に示す図である。
図8】ロギングデバイスを概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
[0041]ここで説明する手法には様々な変更及び代替形態の余地があるが、特定の実施形態を例示的に図面に示しており、本書において詳細に説明する。しかし、図面及びその詳細な説明は、開示された特定の形にその範囲を限定するものではなく、むしろ、その範囲は、添付の特許請求の範囲に定義された趣旨及び範囲に入るすべての変更形態、等価物、及び代替形態に及ぶものであることを理解されたい。
【0034】
[0042]本開示は、修正された無線通信挙動の形に関連する。本教示によれば、デバイスが、BTLE又はBTLE様の通信プロトコルを使用してENDデバイスの状態及び/又は利用に関連する情報のコネクションレス共有を実現するように構成され得る。
【0035】
[0043]本例では、エアロゾル送達デバイスはBTLEを使用するが、他のBluetoothプロトコル又はBluetooth様のプロトコルで本教示を利用することができる。Bluetoothは、適切にイネーブルにされたデバイス間の短距離通信用の無線技術標準規格である。BTLEは、バッテリー寿命の延長及び/又は小型バッテリー応用例のために使用時の低電力をもたらすように設計された、元のBluetooth方式に基づく変形体である。BluetoothとBTLEの両方が、2.4〜2.485GHzのUHF無線の産業、科学及び医療(ISM)用帯域で動作し、短距離でデバイスを相互接続するためのいわゆる無線パーソナルエリアネットワーク(PAN)を作り出すように設計されている。BTLEでは、BTLEデバイスと従来のBluetoothデバイスが一方のデバイスに両方のプロトコルを実装しない限り直接には互換性がないように、Bluetoothスタックの修正バージョンを通信に使用する。Bluetooth規格とBTLE規格の両方が、Bluetooth Special Interest Group(SIG)によって維持されている。本開示は、BTLEに関連するBluetooth v4仕様の一部を使用するBTLE実装の状況に関して提供されている。しかし、当業者には本教示が、Bluetooth v4仕様書にも記述されている、いわゆるClassic Bluetooth規定などの他のBluetooth手法にも適用できることが理解されよう。本教示は、Bluetooth仕様の全部には従ってはいないがそれでもBluetoothのように挙動する技術に適用できることをさらに理解されたい。
【0036】
[0044]例えば、それでもなおBTLE Generic Access Profile(GAP)に基づいた広告設定を使用し、したがって、図1に実質的に示されているような広告構成を有する非Bluetooth方式により、本教示の技法を配備することが可能であろう。図1は一つの広告構成を示し、この広告構成に従って、周辺(又はスレーブ、若しくはリモート、若しくは二次)デバイスが、その可用性を周辺(又はスレーブ、若しくはリモート、若しくは二次)デバイスとして一つの広告期間中に広告し、これらの広告期間が広告間隔によって分けられている。広告は、送信用のデータ、送信用のデータが有るという表示を含むことがあり、又はデータ参照を全く有さないことがある。広告を受信するために、中心(又は一次若しくは制御)デバイスが広告をスキャンウィンドウの間中にスキャンする。複数のスキャンウィンドウがスキャン間隔によって分けられる。スキャン間隔と広告間隔の相対的な継続時間は、一方のデバイスタイプの間隔が一定であり他方が変化すると決定することによって、又は両方が変化すると決定することによって変えられ、この決定は、広告プロトコルを実装するために設定される規格又は規則によって設定することができる。このスキャン間隔と広告間隔の相対的な変化を与えることによって、初期広告期間が初期スキャンウィンドウと重なり合わない場合でさえも、いくつかの広告間隔及びスキャン間隔の後に、中心デバイスと周辺デバイスの間で接続を開始できるようにスキャンウィンドウと重なり合う広告期間が生じることが実現される。
【0037】
[0045]本教示を利用できるデバイス環境10の第1の例が図2に示されている。この例では、エアロゾル送達デバイス12が、通信チャネル14を介してロギングデバイス16と通信するように動作可能である。さらに、いくつかの例では、ロギングデバイス16は、通信チャネル18を介してリモートネットワークサービス20と通信するように動作可能であってもよい。
【0038】
[0046]上で論じたように、エアロゾル送達デバイス12は、ENDデバイスとすることができる。ロギングデバイス16は、無線通信チャネル14との適合性がある任意の適切なデバイスとすることができる。図2に示されるように、ロギングデバイス16は例えば、無線通信チャネル14の基地局又は同様のデバイスなど、一つ以上の通信アクセス基地を含む。ロギングデバイス16はさらに、又は別法として、無線通信チャネル14のインターフェースを含む、又はインターフェースに取り付けられた、タブレットコンピュータ、スマートフォン、ポータブルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、サーバ又は他の多目的計算デバイスなどの計算デバイスを含む。
【0039】
[0047]本例では、無線通信チャネル14は、エアロゾル送達デバイス12とロギングデバイス16の間で通信プロトコルのコネクションレス状態、又はコネクションレス通信プロトコルを使用してデータパケットを送信する、BTLE又はBTLE様のチャネルである。
【0040】
[0048]ロギングデバイス16とリモートネットワークサービス20の間の通信チャネル18は、有線及び/又は無線チャネルとすることができ、無線通信チャネル14と同じ又は異なるネットワークプロトコルを使用することができる。本例では、通信チャネル18は、例えば、TCP/IP、Fiberchannel及びInfinibandなどの従来のネットワークトランスポートプロトコル及びデータプロトコルを使用するWI−FI(IEEE802.11x)又はEthernetベースの接続など、従来のネットワークデータ接続とすることができる。
【0041】
[0049]リモートネットワークサービス20には、WAN又はインターネットなどの公衆網又は私設網を介してアクセスすることができる。リモートネットワークサービス20は、パブリック又はプライベートクラウドサービスとして、専用又は共用ネットワークリソースに提供されてもよい。
【0042】
[0050]図2に示された構成を用いると、エアロゾル送達デバイス12は、そのデバイスについての様々な使用及び/又は状態データを一つ以上のロギングデバイス16に、コネクションレス送信装置を使用して、すなわち正規のボンディング、ペアリング、又は他の接続確立プロセスを用いずに、提供することができる。これにより、エアロゾル送達デバイス12からの直接の、中断を伴わないデータ収集が容易になり得る。したがって、エアロゾル送達デバイスは、使用/状態データを自動的に収集及び照合した後にこのデータをロギングデバイスに提供することを可能にでき、このロギングデバイスは、エアロゾル送達デバイスからのデータを識別及び抽出し、必要な場合にこのデータを、データのロギング及び/又は分析に使用する情報フォーマットになるように処理する。エアロゾル送達デバイスからのデータは、データによって移送された情報を集中処理するためにリモートネットワークサービスへさらに転送/アップロードされる。
【0043】
[0051]図2に示された要素間でデータパケットを送受信するための手法が図3に示されている。図3で、エアロゾル送達デバイス12は、図3でADV_INDとして識別されている広告パケットを送出する(BTLEの用語では、広告パケットを聴取しているデバイスは「周辺」デバイスと呼ばれる)ことが示されている。ADV_INDパケットは、特定の他のデバイスには向けられないが、送信範囲内の、広告パケットを聴取しているどのデバイスでも受信し読み込むことができる(BTLEの用語では、広告パケットを聴取しているデバイスは「中心」デバイスと呼ばれる)。このパケットは、受信デバイスが応答パケットを構築できるという送信デバイスの十分な識別情報詳細を説明する送信デバイスの広告機能を提供し、応答パケットは、受信デバイスが応答パケットの意図された受信者であることを送信デバイスが理解するようにして送信デバイスを特定する。ADV_INDパケットはまた、ADV_INDパケットが送信デバイスと受信デバイスの間の接続(ボンディング又はペアリング接続など)を確立するプロセスの第1の段階として使用され得るという意味で、接続可能でもある。しかし本例では、このような接続可能な機能は、エアロゾル送達デバイスの状態/使用データの送信を実現するためには利用されない。
【0044】
[0052]ロギングデバイス16は、エアロゾル送達デバイス12からADV_INDパケットを受信すると、ADV_INDパケットからの識別情報を使用して応答をエアロゾル送達デバイス12へ、図3でSCAN_REQとして識別されている要求パケットの形で送信する。このパケットは、エアロゾル送達デバイスからのさらなる情報を要求する。
【0045】
[0053]エアロゾル送達デバイス12がSCAN_REQパケットを受信すると、エアロゾル送達デバイス12は次に、図3でSCAN_RSPとして識別されている応答パケットを生成し、ロギングデバイス16に向けて送信する。エアロゾル送達デバイス12の視点からは、ロギングデバイス16は、エアロゾル送達デバイス12が、広告パケットを交換する任意の他のデバイスの正確な性質に関して不確かな場合があるので、リモート無線デバイスと考えることができる。任意選択で、ロギングデバイス16による、エアロゾル送達デバイスから受信された状態/使用データの前方送信があり得る。この前方送信はリモートネットワークサービス20へ向けることができ、図3には[アップロード]と示されている。
【0046】
[0054]SCAN_RSPパケットがロギングデバイス14で受信されると、エアロゾル送達デバイス12とロギングデバイス16の間のパケットの交換が完了する。本技法ではこの時点で、ADV_INDパケット及びSCAN_RSPパケット内にエアロゾル送達デバイスの使用/状態データが実際に与えられるので、この処理が完了することが可能である。
【0047】
[0055]本例では、ADV_INDパケット及びSCAN_RSPパケットのそれぞれは、ペイロード情報のためのスペースを含むパケット構造を有する。このペイロード情報スペースは、本技法によって、エアロゾル送達デバイスの使用/状態データを移送するために使用される。パケット構造の詳細な例について、ここでBTLEパケットを参照して説明するが、広告パケット及び応答パケットのペイロードのための能力を備えた同様の広告パケットシーケンスをもたらす別の送信プロトコル又はスタックもまた、本教示の結果を得るために使用できることを理解されたい。
【0048】
[0056]図3に関して論じられたADV_INDパケット及びSCAN_RSPパケットで使用されるパケット構造は、プリアンブル、アクセスアドレス、パケットデータユニット及びエラーチェックコードを含む。典型的な例示的構造が図4に示されている。通常のBTLEパケット構造によれば、プリアンブルは1バイトのサイズを有し、内部プロトコル管理のために使用される。アクセスアドレスは4バイトのサイズを有し、広告パケットの既定の値に設定される。パケットデータユニット(PDU)は、追加情報を搬送するために使用できるペイロードスペースであり、2〜39バイトの範囲のサイズを有する。エラーチェックコード(ECC)はエラーチェックコーディングとして使用され、通常は、パケットの他のビットから計算された巡回冗長検査(CRC)に基づいている。
【0049】
[0057]パケットデータユニットの構造は図5に示されている。図示のように、PDUヘッダ及びペイロードが設けられる。PDUヘッダは2バイトの長さを有し、パケットタイプの詳細を含む(すなわち本例では、使用されるパケットタイプ識別子は、ADV_IND、SCAN_REQ、及びSCAN_RSPの識別子である)。ヘッダはまた、ペイロードが可変長を有することができるので、ペイロード長の詳細を含むこともある。
【0050】
[0058]その場合、実際のデータペイロードは、最大37バイトまでのサイズを有することができるペイロードに含まれる。このペイロードは、送信デバイス(ADV_INDパケット及びSCAN_RSPパケットの場合ではエアロゾル送達デバイス12)のアドレスを含む。このペイロードは、6バイトの最大ペイロードサイズを占める。ペイロードはまた、該当する場合は宛先アドレスを含むこともあり(例えば、SCAN_RSPでは、SCAN_REQを送信したロギングデバイス16のアドレス)、このペイロードも6バイトの最大ペイロードサイズを占めることが予想される。
【0051】
[0059]ADV_INDパケットの残りのバイト(最大PDUサイズのうち他の6バイトが送信デバイスのアドレスに使用されているので、最大31バイト)のペイロードスペースは通常、広告サービス及び便利なデバイスの名称などの広告主のホストからの広告データを含むように使用されてもよい。本手法では、残りのペイロードスペースは、広告主についての広告データの代わりに、使用時のデバイスから収集されたデータを搬送するように制御され、このデータはエアロゾル送達デバイスの使用及び/又は状態を記述する。したがって、この使用/状態情報は、エアロゾル送達デバイスとロギングデバイスの間に正規の接続(ペアリング又はボンディング接続など)を確立する必要なく移送することができる。ADV_INDとSCAN_RSPの両方のペイロードをこのようにして制御することができる。
【0052】
[0060]エアロゾル送達デバイス12からの報告をロギングデバイス16及び/又はリモートネットワークサービス20によって管理又は受信する際のユーティリティを有し得る、ENDデバイスなどのエアロゾル送達デバイス12に関するデータフィールドの様々な例について、ここで説明する。
− パフ回数(デバイスの動作の合計、又は挿入されている新しいエアロゾルコンテンツカートリッジなどの交換イベント以降の動作の合計として定義可能な、デバイスによって実行されたエアロゾル送達動作の回数)
− パフ継続時間(通常はパフ回数と同じ継続時間にわたる、エアロゾル送達動作の平均継続時間又は総合計継続時間)
− バッテリー充電(デバイスで実行されたバッテリー充電/放電周期の回数)
− 充電前の平均バッテリー百分率(充電が開始される時点の平均充電百分率値の表示)
− 過熱保護(過熱保護機能がデバイスで使われた回数)
− エラーコード(デバイス及び/又はデバイスのエラーコードの発生履歴によって現在示されているあらゆるエラーコード)
− 短すぎるパフ(エアロゾルコンテンツが実際に送達されることを確実にするための閾継続時間に満たないエアロゾル送達動作の表示)
− 使用されるカトマイザ(デバイスに現在装着されているエアロゾルコンテンツカートリッジの表示)
− 電力プロファイルごとのパフ(例えば高、中及び低の、いくつかの異なる電力プロファイルそれぞれのエアロゾル送達動作の回数)
− 現在の電力設定(次のエアロゾル送達動作で使用するための、現在設定されている現在の電力設定の表示)
− 充電継続時間(デバイスがエアロゾル送達動作のための十分な充電を保持していた時間の長さの表示)
− 充電前のバッテリー閾値(百分率として表された残っているバッテリー充電、スタンバイ時間、及び/又は現在の電力設定でのエアロゾル送達動作の回数などの表示)
− ブート/アップタイム時間(複数可)(電源オン周期の回数及び/又は電源オン状態の継続時間の表示)
− 製品タイプ(デバイスの製品タイプの識別子)
− バッチ番号(デバイスのバッチ番号の識別子)
− シリアル番号(デバイスのシリアル番号の識別子)
− デバイスオン時間の継続時間(電源オン状態の継続時間の表示)
− デバイスオフ時間の継続時間(電源オフ状態の継続時間の表示)
− デバイス/コイル温度(現在及び/又は過去の、デバイス温度及び/又はエアロゾル生成に使用されるヒータコイル温度の表示)
【0053】
[0061]理解されるように、デバイスの現在及び過去の使用/状態に関連する多種多様のこのようなフィールドが、エアロゾル送達デバイス、ロギングデバイス及び/又はリモートネットワークサービスの要件に応じて生成され、使用され得る。例えば、ロギングデバイス及び/又はリモートネットワークサービスにおいて提供されるアプリケーションが、デバイスの成功裏の動作、及び使用者又は管理者にエラーフィードバックを提供することに関係がある構成では、エラーコード、物理的状態(温度、バッテリー、アップタイムなど)及びデバイス識別情報(製品、バッチ、シリアルなど)に関連するフィールドが強調されてもよい。ロギングデバイス及び/又はリモートネットワークサービスにおいて提供されるアプリケーションが、使用統計データを分析することに関係がある構成では、エアロゾル送達動作に関連するフィールド(パフ回数、パフ継続時間、電力当たりのパフ、充電継続時間など)が強調されてもよい。しかし、エアロゾル送達デバイスに対して確立されるべき接続を促進又は要求するタイプの詳細なデータ要求の要件を導入することなく、エアロゾル送達デバイスを用いて成功裏に動作するための、ある範囲のコンテンツ対象及び強調によってアプリケーションをイネーブルにするために、エアロゾル送達デバイスは、ADV_INDパケットを使用して広告するとき、及びSCAN_RSPパケットを用いてSCAN_REQパケットに応答するとき、いずれか又はすべての可能なデータフィールドを提供するように事前構成されてもよい(例えば製造時、販売時又は販売後に、接続ベースの設定情報の交換を使用してデバイスと接続するアプリケーションによって提供されるユーザインターフェースによって)。
【0054】
[0062]したがって、本教示は、ADV_INDパケットとSCAN_RSPパケットを合わせたものの中で送信されるべきそのようなフィールドも提供する。デバイスの状態/使用のフィールドをADV_INDパケット及びSCAN_RSPパケットのペイロードに含めるための一つの可能なスキーマの例が、図6a及び図6bに示されている。図6aでは、ADV_INDペイロードコンテンツは、UUID(汎用一意識別子)から開始する。通信プロトコル(本例ではBTLE)に加入している各デバイスは、そのデバイスを他のどれとも別個であるとして識別する識別子を有する。本例では(BTLEの定義と一致している)、UUIDは128ビットの長さを有し、これにより2128個の可能な固有のデバイスの最大プールを生成する。この場合、ADV_INDパケットのペイロードは、長さがそれぞれ2バイトまでの七つのフィールドを含む。一つの例では、これらのフィールドは次のように割り当てることができる。すなわち、Aが製品/バッチID、Bがパフ回数、Cがエラーコード、Dが高電力でのパフ、Eが中電力でのパフ、及びGが低電力でのパフである。
【0055】
[0063]図6aで、SCAN_RSPペイロードコンテンツは、可変長を有するように示されている別の七つのフィールドを含む。一つの例では、これらのフィールドは次のように割り当てることができる。すなわち、Hが合計バッテリー充電、Iが充電前の平均バッテリー百分率、Jが最後の充電からの時間、Kが最後の電源オン周期以降の時間、Lがパフ継続時間、Mが充電に費やした時間、Nが合計過熱イベントである。加えて、一部のスペースが予約と示されているが(すなわち、この例示的なスキーマでは使用されていない)、代替スキーマでは使用することができる。
【0056】
[0064]ADV_INDパケット及びSCAN_RSPパケット内のフィールド伝達のスキーマをあらかじめ定義することによって、受信ロギングデバイスは、データの意味をパケットペイロード内のデータ位置によって解釈することができる。これにより、パケット内の限られたデータスペースの高効率使用が可能になる。このスキーマは、デバイスの寿命までの間固定されることがあり、或いはシステムの実施者又は使用者によって修正可能なことがある。
【0057】
[0065]本手法は、エアロゾル送達デバイス12からロギングデバイス16へのデータの送信を含むことを理解されたい。したがって、このようなデータの送信を行うための適切なデバイスを示すために、例示的なエアロゾル送達デバイス及び例示的なロギングデバイスについて、それぞれ図7及び図8に関して説明する。
【0058】
[0066]エアロゾル送達デバイス12の一例が、図7に概略的に示されている。図示のように、エアロゾル送達デバイス12は、エアロゾル媒体容器又はカートリッジ30(ENDデバイスの場合、エアロゾル媒体容器又はカートリッジ30は、ニコチン又はニコチン含有配合物を収容する)、エアロゾル生成チャンバ31、及び生成されたエアロゾルを放出できる出口32などの、エアロゾル生成に関連する要素を収容するデバイスである。バッテリー33を、エアロゾル生成チャンバ31の中の熱発生器要素(ヒータコイル34など)に電力供給するために設けることができる。バッテリー33は、起動トリガに応答してエアロゾル生成するための、デバイスの起動などのデバイス使用の目的、及びデバイス監視及び報告の目的に役立ち得る電力プロセッサ/コントローラ35に電力供給することもできる。プロセッサ/コントローラ35は、プロセッサ/コントローラによって収集又は決定されたデータを送信するまで記憶できるメモリ36にアクセスすることができる。メモリ36は、プロセッサ/コントローラの内部にあっても、追加の別個の物理的要素として設けられてもよい。メモリ35に記憶されたデータを送信するために、プロセッサ/コントローラは送信機/受信機要素37を備える。本例では、この送受信機要素は、無線通信用の無線アンテナを含むBTLEインターフェース要素である。
【0059】
[0067]図示のように、プロセッサ35は、例えば、エアロゾル媒体容器又はカートリッジ30、エアロゾル生成チャンバ31及びバッテリー33に接続することができる。この接続は、インターフェース接続部又は構成要素のうちの一つからの出力部に至ることができ、及び/又は構成要素のうちの一つに位置するセンサに至ることができる。これらの接続により、それぞれの構成要素の特性にプロセッサからアクセスできるようになる。例えば、バッテリー接続により、バッテリー33の現在の充電レベルの表示が行われ得る。ある期間にわたってバッテリー充電レベルを測定することによって、コントローラ/プロセッサ35は、現在の(すなわち直近の)バッテリーレベル、再充電イベント前に達した平均の最低充電レベル、低バッテリー状態、及び再充電イベントの総数などの、データフィールドのいずれか又はすべての値を決定し記憶することができ得る。別の例として、エアロゾル媒体容器又はカートリッジへの接続により、コントローラ/プロセッサ35が、容器又はカートリッジ変化が生じたときの、現在装着されている容器又はカートリッジの識別子、及び残っているエアロゾル媒体の現在のレベルなどの、データフィールドのいずれか又はすべての値を決定し記憶することが実現され得る。別の例として、エアロゾル生成チャンバへの接続により、コントローラ/プロセッサ35が、コイル温度過昇イベント、コイル起動イベント(パフイベントを表す)、コイル起動継続時間(パフ継続期間を表す)などを含む、データフィールドのいずれか又はすべての値を決定し記憶することが実現され得る。加えて、プロセッサ/コントローラ35は、内部又は外部クロックを使用して、ある期間にわたるイベントを参照し、そうして、ある期間にわたる測定に関連するデータフィールドを決定し記憶すること、及び/又は個々のイベントの継続期間に関連するデータフィールドを決定し記憶すること、及びこのような継続期間を、過大又は過小の継続期間のエアロゾル生成イベントを検出するために閾値と比較することもできる。さらに、プロセッサ/コントローラ35は、デバイス識別子、シリアル番号などの情報、さらにはエアロゾル生成イベントに適用されるべき現在の電力レベル設定の情報をすでに認識し、記憶することもできる。プロセッサ/コントローラ35は、現在定義されているデータ送信スキーマを、プロセッサ/コントローラがそのデータを送信用の構成にパッケージ化できるように認識することもできる。したがって、本例のエアロゾル送達デバイス12は、エアロゾル送達デバイスの現在及び過去の使用に関連する様々なデータを決定及び記憶し、次に、そのデータを所定のデータペイロードスキーマにパッケージ化し、そのようなパッケージ化データを広告メッセージ及び応答メッセージに含めて、そのデータがロギングデバイス16に伝えられることを可能にする。
【0060】
[0068]ロギングデバイス16の一例が図8に概略的に示されている。図示のように、ロギングデバイス16は、エアロゾル送達デバイスから広告パケット及び応答パケットを受信し、要求パケットをエアロゾル送達デバイスへ送信するための送受信機要素40を含む。エアロゾル送達デバイスがBTLE送信機/受信機要素を使用する例では、ロギングデバイス16の送受信機要素40は、BTLE対応又は適合の要素でもある。送受信機要素40は、エアロゾル送達デバイスから受信されたデータを受信及び処理できるプロセッサ又はコントローラ41に接続される。プロセッサ又はコントローラ41は、プログラム情報及び/又はデータを記憶するために使用できるメモリ42にアクセスすることができる。ロギングデバイス16は、探知デバイスなどと呼ばれてもよいような、エアロゾル送達デバイスからのデータを受信及び記録することが主目的で構成された専用ロギングデバイスであってもよい。このような例では、プロセッサ又はコントローラ41に対するどのプログラム命令も、ロギング/探知機能、及び任意の前方転送又は送信の機能を実行することに単独で関連付けられてもよい。或いは、ロギングデバイス16は、無線通信チャネル14の基地局又は同様のデバイスであってもよく、この場合、プログラム命令は、ロギング/探知機能及び基地局機能との関連があってもよい。別の代替形態では、ロギングデバイス16は、タブレットコンピュータ、スマートフォン、ポータブルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、サーバ又は他の多目的計算デバイスなどの、汎用計算デバイスでもよく、この場合には、プロセッサ又はコントローラ41のアプリケーション命令は、汎用オペレーティングシステム命令、及びデバイスにインストールされた他のアプリケーション用の命令でもよく、ロギング/探知機能は、他のプログラムされた機能に加えて、デバイスで動作可能なアプリケーションとして提供される。
【0061】
[0069]ロギングデバイス16は、別のデータ送信インターフェース43を含むことができる。このインターフェースは、例えば、Ethernet、Infiniband又はFiberchannelなどの有線接続との、及び/又はWi−Fi、Bluetooth又はZigBeeなどの無線接続との一つ以上のインターフェース機能を提供することができ、及び又はこれらの接続のすべてが通信チャネル18に適合し得る。このインターフェースは、エアロゾル送達デバイス12から受信されたデータをリモートネットワークサービス20へ前方送信する能力を特定の実施態様で必要とする場合に使用することができる。ロギングデバイスは、出力デバイス44(表示装置、音声出力装置及び触覚出力装置のうちの一つ以上を含むことができる)及び/又は入力デバイス45(ボタン、キー、タッチセンス表示要素、又はマウス/トラックパッドのうちの一つ以上を含むことができる)などのユーザインターフェース要素を含むこともできる。
【0062】
[0070]リモートネットワークサービス20は、実施される場合、選択された通信チャネル18を介してデータを受信することができるインターフェースを含む。リモートネットワークサービス20は、一つ以上の計算リソース及び一つ以上の記憶リソースを含むことができ、これらを使用することによってリモートネットワークサービスは、一つ以上のエアロゾル送達デバイスの状態/使用データを処理してエアロゾル送達デバイス状態の報告及び/又は制御を行うことができる。例えば、ネットワークサービスは、いくつかの異なる製品タイプ及び/又はバッチのいくつかのエアロゾル送達デバイスで生じるエラーコードのタイプ、頻度及び合計の集中化ロギングを行うことができる。
【0063】
[0071]エアロゾル送達デバイスからのデータの処理は、ロギングデバイス16とリモートネットワークサービス20のどちらか又は両方で行うことができる。このような処理により、一つ以上のエアロゾル送達デバイスに関連する使用者レベル及び/又は管理者レベルの情報を得ることができる。このような情報は、表示デバイスに表示できるグラフィカルユーザインターフェースなどの適切なユーザインターフェースを使用して使用者及び/又は管理者に提供することができる。使用者レベルの情報は、所与の期間にわたって、及び/又はいくつかの電力レベルのそれぞれで、及び/又はどのエアロゾル媒体を使用して行われた何回のエアロゾル生成イベントか、という好みを含む使用者の個人的な使用習慣について使用者にフィードバックするために使用することができる。このような情報は、使用者の個人的な目標又は目的に一致する(又は超える、又は超えない)ように自分のエアロゾル媒体摂取量を規制しようとしている使用者に役立つことがある。このような情報は、エアロゾル生成デバイスの使用者に、以前に得られたよりも多くの自分の使用量についての情報をもたらすこともある。管理者レベルの情報は、異なる製品、又は同じ製品の異なるバッチを過熱状態又は他のエラー指標などの望ましくない使用挙動と比較できるようにすることによって、製品品質/信頼性報告を行うために使用することができる。このような情報は製品設計工程にフィードバックして、今後のデバイスの信頼性を最適化することができる。管理者レベルの情報は、異なる市場に向けて販売されるエアロゾル送達デバイスの異なるエアロゾル媒体容器又はカートリッジの使用パターンなどの、市場情報又は市場動向を明らかにするために使用することもできる。
【0064】
[0072]エアロゾル送達デバイスによって提供される、使用/状態情報を含む情報はオープン(すなわち、特定の暗号化なし)で送信されてもよいことが本例から分かる。しかし、この情報は、識別情報(UUID、製品識別子、シリアル番号、バッチ番号など)だけが使用者とではなくデバイスと関連があるという意味で、匿名であることにも留意されたい。さらに、データ送信のスキーマは、フィールドラベルがデータパケットに含まれることを要求せず、それにより、パケットデータは実際には、フィールドごとに一つ以上の値だけを、一時的オブザーバに対してはパケットデータがランダムな一連のデータビットを含むにすぎないようにして、含むことができる。さらに、スキーマは、いくつかの例では使用者とそのデバイスの間で修正することができるので、各使用者は、デフォルトスキーマについての知識によりパケット内のデータの意味を特定できることを防止するカスタム化スキーマを有することができる。したがって、広告パケット及び応答パケットの送信が、暗号化などの特定の従来のセキュリティ技法を必ずしも含まないにもかかわらず、実際には安全であることが分かる。
【0065】
[0073]しかし、本例のシステムをデータの暗号化を用いて実施することが必要とされる可能性がある(例えば、スキーマが、エアロゾル送達デバイスの使用者が保護しておきたい使用者の個人識別データなどのデータを含むように修正された場合)。そうするために、広告パケット及び応答パケットのペイロード情報を用意するときにエアロゾル送達デバイスが使用するための適切な暗号化キーを交換するために使用できる接続を、エアロゾル送達デバイス及びロギングデバイスに確立させることができる。その場合、このような接続が中止された後でさえも、エアロゾル送達デバイスは、このような暗号化キーを使用して、ペイロードに識別子も含みながら(セッションキー又は同様の方法で)ペイロードのデータを暗号化することができ、この識別子により、ロギングデバイスが正しい暗号化キーを使用して送信データにアクセスできるように使用される、暗号化の受信ロギングデバイス詳細が識別される。
【0066】
[0074]こうして、データパケットのコネクションレス交換を通じてエアロゾル送達デバイスの状態及び/又は使用情報を収集し、ロギングデバイスに提供する完全な解決策が説明されたが、この解決策で情報は、エアロゾル送達デバイスから送信された広告パケット及び応答パケットを使用して伝えられる。
【0067】
[0075]以上では、データパケットをコネクションレスで伝えることを実施するために使用される技術が、BTLE通信環境においてBTLE ADV_INDパケット及びSCAN_RSPパケットを使用して実現されることが説明された。代替技術を使用して、エアロゾル送達デバイスの使用/状態データの同様のコネクションレス転送を実現することも可能である。理解されるように、BTLEは、IEEE802.15フレームワーク内で最初は定義されたBluetooth仕様のサブセットである。(非BTLE)Bluetooth(「LE」の名称をもはや使用しないBluetooth5を含む)、Zigbee又はZ−Waveなどの、他のIEEE802.15準拠又は派生の技術(パーソナルエリアネットワークすなわちPAN技術と呼ばれることがある)を使用して、使用/状態データのコネクションレス送信を行うこともできる。加えて、Wi−FI(IEEE802.11n)又は同様のものなどの他の無線技術を使用して、使用/状態データのコネクションレス送信を行うこともできる。
【0068】
[0076]上の議論から理解されるように、エアロゾル送達デバイス12とロギングデバイス16の両方が、様々な使用/状態フィールドに関連するデータをそれぞれのデバイスのメモリに記憶する必要があり得る。一つの実施態様では、このように記憶することは、メモリ使用の静的フレームワーク構造を定義することによって実行され、この構造では特定のフィールド値が、特別な所定のメモリ位置、又はデータファイルフォーマット内の特別な所定の位置に記憶される。このような構造は、フレームワーク構造内の各フィールドのラベル又は識別子を含むこともできる。代替実施態様では、エアロゾル送達デバイス12及びロギングデバイス16の記憶装置のどちらか又は両方が、動的割当て構成によってデータを記憶するように構成することができる。こうすることにより、所与のどの時点でも使用されていない特定のフィールドにメモリ空間が使用されることが回避されるが、各フィールドのラベル又は識別子が動的メモリ構造内で使用されることが必要になる。
【0069】
[0077]したがって、本教示では、エアロゾル送達デバイスの使用又は状態を表す、いくつかの測定法に対応するデータを収集及び提供するための手法を提示した。この手法は、使用者がエアロゾル送達デバイスと事前構成又は持続的な対話を行う必要がないように、デバイスペアリング又は接続を必要とすることなく実現される。コネクションレスデータ転送を使用すると、使用者がエアロゾル送達デバイスと事前構成又は持続的な対話する必要がさらに回避される。同時に、該当する場合に、ユーザ構成を特定の実施態様において行うことができる。
【0070】
[0078]本書で説明される様々な実施形態は、特許請求される特徴の理解及び教示を助けるためにのみ提示されている。これらの実施形態は、実施形態の代表例としてのみ提供されており、網羅的及び/又は限定的なものではない。本書で説明される利点、実施形態、例、機能、特徴、構造及び/又は他の側面は、請求項で定義された本開示の範囲を限定するもの、或いは請求項の均等物に対する限定と考えられるべきではないこと、並びに特許請求の範囲及び/又は趣旨を逸脱することなく、他の実施形態が使用されてもよく、変更が行われてもよいことを理解されたい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6a
図6b
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2019年6月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル送達デバイスのための方法であって、
前記エアロゾル送達デバイスの使用時に、前記エアロゾル送達デバイスのメモリに、前記エアロゾル送達デバイスの使用特性を記録する情報を記憶するステップと、
前記エアロゾル送達デバイスの識別情報及び広告状態に関連する情報を含むコネクションレス状態広告パケット、並びに前記メモリからの、前記エアロゾル送達デバイスの使用特性を記録する情報の第1のセットを、前記エアロゾル送達デバイスの無線通信インターフェースを使用して生成するステップと、
前記無線通信インターフェースを介して前記広告パケットを送信するステップと、
前記無線通信インターフェースを介して、リモート無線デバイスからコネクションレス状態要求パケットを受信するステップと、
前記要求パケットを受信したことに応じて、前記メモリからの、前記エアロゾル送達デバイスの使用特性を記録する情報の第2のセットを含むコネクションレス状態応答パケットを、前記無線通信インターフェースを使用して生成するステップと
を含み、
コネクションレス状態パケットが、正規のボンディング、ペアリング又は他の接続確立プロセスを用いずに送信されるパケットである、方法。
【請求項2】
前記エアロゾル送達デバイスが電子ニコチン送達デバイスである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記無線通信インターフェースが、IEEE802.11又はIEEE802.15派生の無線通信プロトコルを利用する、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記無線通信インターフェースがBluetooth又はBTLEインターフェースである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記コネクションレス状態広告パケットが、使用特性を記録する情報の前記第1のセットを含むペイロードを備え、使用特性を記録する情報の前記第1のセットが、バッテリー特性、エアロゾル生成特性、エアロゾル媒体特性、エアロゾル生成イベント特性、及びエラー又は異常挙動特性から成る群から選択された一つ以上の値を備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記コネクションレス状態応答パケットが、使用特性を記録する情報の前記第2のセットを含むペイロードを備え、使用特性を記録する情報の前記第2のセットが、バッテリー特性、エアロゾル生成特性、エアロゾル媒体特性、エアロゾル生成イベント特性、及びエラー又は異常挙動特性から成る群から選択された一つ以上の値を備える、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記コネクションレス状態応答パケットが、前記エアロゾル送達デバイスの識別情報に関連する情報をさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
使用特性を記録する情報の前記第1のセット及び使用特性を記録する情報の前記第2のセットのうちの少なくとも一つが、前記ペイロードに含まれる値の順序及びサイズを定義する既定のスキーマに従ってペイロードに配置される、請求項5〜7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
エアロゾル送達デバイスであって、
前記エアロゾル送達デバイスの使用時に、前記エアロゾル送達デバイスの使用特性を記録する情報を記憶するように構成されたメモリと、
前記エアロゾル送達デバイスの識別情報及び広告状態に関連する情報を含むコネクションレス状態広告パケット、並びに前記メモリからの、前記エアロゾル送達デバイスの使用特性を記録する情報の第1のセットを送信するように構成された無線通信インターフェースと
を備え、
前記無線通信インターフェースが、リモート無線デバイスからコネクションレス状態要求パケットを受信するようにさらに構成されており、
前記無線通信インターフェースが、前記メモリからの、前記エアロゾル送達デバイスの使用特性を記録する情報の第2のセットを含むコネクションレス状態応答パケットを送信するようにさらに構成されており、
コネクションレス状態パケットが、正規のボンディング、ペアリング又は他の接続確立プロセスを用いずに送信されるパケットである、エアロゾル送達デバイス。
【請求項10】
前記エアロゾル送達デバイスが電子ニコチン送達デバイスである、請求項9に記載のデバイス。
【請求項11】
前記無線通信インターフェースが、IEEE802.11又はIEEE802.15派生の無線通信プロトコルを利用する、請求項9又は10に記載のデバイス。
【請求項12】
前記無線通信インターフェースがBluetooth又はBTLEインターフェースである、請求項11に記載のデバイス。
【請求項13】
前記コネクションレス状態広告パケットが、使用特性を記録する情報の前記第1のセットを含むペイロードを備え、使用特性を記録する情報の前記第1のセットが、バッテリー特性、エアロゾル生成特性、エアロゾル媒体特性、エアロゾル生成イベント特性、及びエラー又は異常挙動特性から成る群から選択された一つ以上の値を備える、請求項9〜12のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項14】
前記コネクションレス状態応答パケットが、使用特性を記録する情報の前記第2のセットを含むペイロードを備え、使用特性を記録する情報の前記第2のセットが、バッテリー特性、エアロゾル生成特性、エアロゾル媒体特性、エアロゾル生成イベント特性、及びエラー又は異常挙動特性から成る群から選択された一つ以上の値を備える、請求項9〜13のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項15】
前記コネクションレス状態応答パケットが、前記エアロゾル送達デバイスの識別情報に関連する情報をさらに含む、請求項14に記載のデバイス。
【請求項16】
使用特性を記録する情報の前記第1のセット及び使用特性を記録する情報の前記第2のセットのうちの少なくとも一つが、前記ペイロードに含まれる値の順序及びサイズを定義する既定のスキーマに従って前記ペイロードに配置される、請求項13〜15のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項17】
請求項9〜16のいずれか一項に記載のエアロゾル送達デバイスと、
リモート無線デバイスであって、
前記エアロゾル送達デバイスから前記コネクションレス状態広告パケットを受信し、
前記コネクションレス状態要求パケットを送信し、
前記コネクションレス状態応答パケットを受信する
ように構成された無線通信インターフェースを備えるリモート無線デバイスと
を具備する、システム。
【国際調査報告】