特表2020-521722(P2020-521722A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2020-521722非反応性金属リン化物の活性化によるビス(アシル)ホスフィンの合成
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2020-521722(P2020-521722A)
(43)【公表日】2020年7月27日
(54)【発明の名称】非反応性金属リン化物の活性化によるビス(アシル)ホスフィンの合成
(51)【国際特許分類】
   C07F 9/50 20060101AFI20200626BHJP
【FI】
   C07F9/50CSP
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】49
(21)【出願番号】特願2019-556885(P2019-556885)
(86)(22)【出願日】2018年5月30日
(85)【翻訳文提出日】2019年12月6日
(86)【国際出願番号】EP2018064156
(87)【国際公開番号】WO2018219994
(87)【国際公開日】20181206
(31)【優先権主張番号】17173445.2
(32)【優先日】2017年5月30日
(33)【優先権主張国】EP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】519051698
【氏名又は名称】アイジーエム グループ ビー.ヴィ.
(74)【代理人】
【識別番号】100116872
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 和子
(72)【発明者】
【氏名】ソマーレード ラインハルト エイチ.
(72)【発明者】
【氏名】ブールマーズ ソウアド
【テーマコード(参考)】
4H050
【Fターム(参考)】
4H050AA01
4H050AA02
4H050AA03
4H050AB40
4H050AB84
4H050WA19
4H050WA26
(57)【要約】
本発明は、一般式(I)のモノ(アシル)ホスフィン及び/又は一般式(II)のビス(アシル)ホスフィンの調製方法、並びにこの方法により得られるモノ(アシル)ホスフィン及び/又はビス(アシル)ホスフィンに関する。一般式(I)中、R、R、R、R及びRは、同じであるか又は異なり、独立に、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、ニトロ−、C−C12−アリールスルホニル、4−アルキルアリールスルホニル、C−C20−アルキルカルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル等から選択される。

【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式Iのモノ(アシル)ホスフィン及び/又は一般式IIのビス(アシル)ホスフィンの調製方法であって、
【化1】
前記一般式I中、R、R、R、R及びRは、同じであるか又は異なり、独立に、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、ニトロ−、C−C12−アリールスルホニル、4−アルキルアリールスルホニル、C−C20−アルキルカルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル、SR14、NHR14又はNR1415、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、R14及びR15は、独立に、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル及びC−C−シクロアルキルから選択され、
はHであるか、又はRは、アルカリ土類金属カチオン又は混合アルカリ金属/アルカリ土類金属カチオンによって置き換えられており、
【化2】
前記一般式II中、R、R、R、R、R、R、R、R、R10及びR11は、同じであるか又は異なり、独立に、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、ニトロ−、C−C12−アリールスルホニル、4−アルキルアリールスルホニル、C−C20−アルキルカルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル、SR14、NHR14又はNR1415、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、R14及びR15は、独立に、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル及びC−C−シクロアルキルから選択され、
前記方法は、
a)Ca、Zn、Mg、AlP、FeP、Ni、Sr、Ba、Co、ScP、Ti、Sn、WP、LaP、Pb、BiP及びこれらの混合物を含む群から選択される金属リン化物、又は2種以上の金属カチオンを含む混合金属リン化物をキレート剤と接触させる工程と、
b)工程a)で得られた混合物を一般式IIIa及び/又は一般式IIIbの化合物と接触させる工程であって、
【化3】
前記一般式IIIa及び一般式IIIb中、R、R、R、R及びR並びに/又はR、R、R、R10及びR11は、前記一般式I及び一般式IIで定義されたとおりであり、Zは、ハロゲン、C−C20−アルキルカルボキシ、C−C12−アリールカルボキシ、C−C−アルコキシ及びC−C12−アリールオキシから選択される工程と、
c)工程b)で得られた混合物を酸性化する工程と
を備える方法。
【請求項2】
、R及びR並びに/又はR、R及びR11が同じであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
、R及びR並びに/又はR、R及びR11が同じであり、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C18−アルキル、より好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C12−アルキル、最も好ましくは直鎖状のC−C−アルキルから選択されることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
及びR並びに/又はR及びR10が同じであり、好ましくはR及びR並びに/又はR及びR10が、R、R及びR並びに/又はR、R及びR11とは異なることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
及びR並びに/又はR及びR10が同じであり、Hであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
Zがハロゲンであり、好ましくはフルオロ、クロロ、ブロモ及びヨード、好ましくはクロロから選択されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記金属リン化物が、Ca、Zn、Mg、AlP、FeP、及びこれらの混合物を含む群から選択され、好ましくはCa、Zn、AlP及びこれらの混合物を含む群から選択されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記キレート剤が、Ca2+、Zn2+、Mg2+、Al、Fe3+及びこれらの混合物等のカチオンを錯体化する能力を有することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記キレート剤が、1,2−ジメトキシエタン(DME)、1,2−ジエトキシエタン(DEE)、1,2−ジヒドロキシプロパン、1,3−ジヒドロキシプロパン、1,2−ジメトキシプロパン、1,3−ジメトキシプロパン、グリセロール、1,3−ジオキサン、1,4−ジオキサン、トリス(2−アミノエチル)アミン、トリス[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミン、ジエチレングリコールジメチルエーテル(ジグライム)、トリエチレングリコールジメチルエーテル(トリグライム)、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン(TMEDA)、エチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)及びこれらの混合物を含む群から選択されることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
アルコール、好ましくはメタノール、エタノール、n−プロパノール、iso−プロパノール、n−ブタノール、iso−ブタノール、tert−ブタノール、n−アミルアルコール、sec−アミルアルコール、tert−アミルアルコール、3−メチル−3−ペンタノール、エチレングリコール、1,2,3−プロパントリオール、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン及びこれらの混合物を含む群から選択されるアルコールが工程a)にさらに添加され、より好ましくは前記アルコールが、tert−ブタノール、sec−アミルアルコール、tert−アミルアルコール、3−メチル−3−ペンタノール及びこれらの混合物を含む群から選択されることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
カリウムtert−ブトキシド、α−DL−アラニン二酢酸三ナトリウム、トリメチルアミン、トリエチルアミン及びこれらの混合物を含む群から選択される添加剤が、工程a)及び/又は工程b)にさらに加えられることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
工程a)が、10〜50℃の範囲、好ましくは12〜40℃の範囲、より好ましくは15〜30℃の範囲、最も好ましくは15〜28℃の範囲の温度で実施され、かつ/又は工程b)が、−5〜50℃の範囲、好ましくは0〜40℃の範囲、より好ましくは0〜30℃の範囲、最も好ましくは0〜28℃の範囲の温度で実施されることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
一般式IVのビス(アシル)ホスフィンを得るために、工程c)で得られる前記一般式IIのビス(アシル)ホスフィンをアルキル化、アルコキシル化、アルケニル化、アルケノキシル化、アリール化、アシル化、カルボキシル化、シクロアルキル化、シクロアルコキシル化、アリールアルコキシル化、アルケニルアリールアルコキシル化又はヒドロキシル化し、その後に酸化するさらなる工程d)を備え、
【化4】
前記一般式IV中、R、R、R、R、R、R、R、R、R10及びR11は、前記一般式I及び一般式IIで定義されたとおりであり、R12は、OH、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−アシル、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、ニトロ−、C−C12−アリールスルホニル、4−アルキルアリールスルホニル、C−C20−アルキルカルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環を含む群から選択されることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記酸化することが、過酸化水素を使用して実施されることを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
一般式Vのモノ(アシル)ホスフィンを得るために、工程c)で得られる前記一般式Iのモノ(アシル)ホスフィンを、アルキル化、アルコキシル化、アルケニル化、アルケノキシル化、アリール化、アシル化、カルボキシル化、シクロアルキル化、シクロアルコキシル化、アリールアルコキシル化、アルケニルアリールアルコキシル化又はヒドロキシル化するさらなる工程d)を備え、
【化5】
前記一般式V中、R、R、R、R及びRは、前記一般式I及び一般式IIで定義されたとおりであり、R13は、OH、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−アシル、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、ニトロ−、C−C12−アリールスルホニル、4−アルキルアリールスルホニル、C−C20−アルキルカルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環を含む群から選択されることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の方法により得られる一般式Iのモノ(アシル)ホスフィン及び/又は一般式IIのビス(アシル)ホスフィン。
【化6】
前記一般式I中、R、R、R、R及びRは、同じであるか又は異なり、独立に、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、ニトロ−、C−C12−アリールスルホニル、4−アルキルアリールスルホニル、C−C20−アルキルカルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル、SR14、NHR14又はNR1415、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、R14及びR15は、独立に、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル及びC−C−シクロアルキルから選択され、
はHであるか、又はRは、アルカリ土類金属カチオン又は混合アルカリ金属/アルカリ土類金属カチオンによって置き換えられており、
【化7】
前記一般式II中、R、R、R、R、R、R、R、R、R10及びR11は、同じであるか又は異なり、独立に、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、ニトロ−、C−C12−アリールスルホニル、4−アルキルアリールスルホニル、C−C20−アルキルカルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル、SR14、NHR14又はNR1415、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、R14及びR15は、独立に、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル及びC−C−シクロアルキルから選択される。
【請求項17】
請求項13又は請求項14に記載の方法によって得られる一般式IVのビス(アシル)ホスフィン。
【化8】
一般式IV中、R、R、R、R、R、R、R、R、R10及びR11は、同じであるか又は異なり、独立に、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、ニトロ−、C−C12−アリールスルホニル、4−アルキルアリールスルホニル、C−C20−アルキルカルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル、SR14、NHR14又はNR1415、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、R14及びR15は、独立に、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル及びC−C−シクロアルキルから選択され、R12は、OH、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−アシル、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環を含む群から選択される。
【請求項18】
請求項15に記載の方法により得られる一般式Vのモノ(アシル)ホスフィン。
【化9】
一般式V中、R、R、R、R及びRは、同じであるか又は異なり、独立に、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、ニトロ−、C−C12−アリールスルホニル、4−アルキルアリールスルホニル、C−C20−アルキルカルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、R13は、OH、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−アシル、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、ニトロ−、C−C12−アリールスルホニル、4−アルキルアリールスルホニル、C−C20−アルキルカルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル、SR14、NHR14又はNR1415、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環を含む群から選択され、R14及びR15は、独立に、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル及びC−C−シクロアルキルから選択される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般式Iのモノ(アシル)ホスフィン及び/又は一般式IIのビス(アシル)ホスフィンの調製方法であって、
【化1】
上記一般式I中、R、R、R、R及びRは、同じであるか又は異なり、独立に、H(水素原子)、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、ニトロ−、C−C12−アリールスルホニル、4−アルキルアリールスルホニル、C−C20−アルキルカルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル、SR14、NHR14又はNR1415、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、R14及びR15は、独立に、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル及びC−C−シクロアルから選択され、RはHであるか、又はRは、アルカリ土類金属カチオン又は混合アルカリ金属/アルカリ土類金属カチオンによって置き換えられており、
【化2】
上記一般式II中、R、R、R、R、R、R、R、R、R10及びR11は、同じであるか又は異なり、独立に、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、ニトロ−、C−C12−アリールスルホニル、4−アルキルアリールスルホニル、C−C20−アルキルカルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル、SR14、NHR14又はNR1415、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、R14及びR15は、独立に、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル及びC−C−シクロアルキルから選択される一般式Iのモノ(アシル)ホスフィン及び/又は一般式IIのビス(アシル)ホスフィンの調製方法、並びに当該方法によって得られるモノ(アシル)ホスフィン及び/又はビス(アシル)ホスフィンに関する。
【背景技術】
【0002】
モノ(アシル)ホスフィン及びビス(アシル)ホスフィンは、現在の技術水準において、モノ(アシル)ホスフィンオキシド化合物及びビス(アシル)ホスフィンオキシド化合物又はモノ(アシル)ホスフィンスルフィド化合物及びビス(アシル)ホスフィンスルフィド化合物を調製する際に得られる中間体として知られている。これらのオキシド及びスルフィドは、エチレン性不飽和化合物の光誘起重合における反応性開始剤として多様な用途を見出している。例えば、このような化合物は、とりわけ、米国特許第4,298,738号明細書、米国特許第4,737,593号明細書、米国特許第4,792,632号明細書、米国特許第5,218,009号明細書、米国特許第5,399,770号明細書、米国特許第5,472,992号明細書又は米国特許第5,534,559号明細書及び国際公開第00/32612A1号パンフレットから公知である。
【0003】
モノ(アシル)ホスフィンオキシド及び/又はビス(アシル)ホスフィンオキシドの技術は、これらの化合物の優れた光開始剤特性によってますます重要になってきているので、必要とされる中間体の調製、とりわけ対応するモノ(アシル)ホスフィン及び/又はビス(アシル)ホスフィンの調製についてできるだけ労力がかからない非常に実用的な方法に対するニーズもある。
【0004】
それゆえ、モノ(アシル)ホスフィン及びビス(アシル)ホスフィンの競争力があり信頼性が高い調製方法を提供することについてのニーズが当該技術分野に引き続いてある。さらには、所望のモノ(アシル)ホスフィン及び/又はビス(アシル)ホスフィンを得るための入り組んだ処理工程を回避するモノ(アシル)ホスフィン及び/又はビス(アシル)ホスフィンの調製方法を提供することが望ましい。これに加えて、揮発性、悪臭、毒性並びに空気及び火に対する感受性の理由から、リンの同素体、例えば黄リン若しくは赤リン、三塩化リン、アルキルホスフィン若しくはアリールホスフィン、又はジアルキルホスフィン若しくはジアリールホスフィン等の望ましくないリン化合物と組み合わせた金属ナトリウム又は金属リチウムを必要としない方法を提供することが望ましい。さらには、先行技術の方法によっては入手可能ではないモノ(アシル)ホスフィン及び/又はビス(アシル)ホスフィンの調製を可能にする方法を提供することが望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第4,298,738号明細書
【特許文献2】米国特許第4,737,593号明細書
【特許文献3】米国特許第4,792,632号明細書
【特許文献4】米国特許第5,218,009号明細書
【特許文献5】米国特許第5,399,770号明細書
【特許文献6】米国特許第5,472,992号明細書
【特許文献7】米国特許第5,534,559号明細書
【特許文献8】国際公開第00/32612A1号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、モノ(アシル)ホスフィン及び/又はビス(アシル)ホスフィンの調製方法を提供することが本発明の目的である。所望のモノ(アシル)ホスフィン及び/又はビス(アシル)ホスフィンを得るための入り組んだ処理工程を必要としない、モノ(アシル)ホスフィン及び/又はビス(アシル)ホスフィンの競争力があり信頼性が高い調製方法を提供することが本発明のなおさらなる目的である。黄リン、赤リン、三塩化リン、アルキルホスフィン若しくはアリールホスフィン、又はジアルキルホスフィン若しくはジアリールホスフィン等の望ましくないリン化合物と組み合わせた金属ナトリウム又は金属リチウムの使用を回避するモノ(アシル)ホスフィン及び/又はビス(アシル)ホスフィンの調製方法を提供することが本発明のなおさらなる目的である。先行技術の方法によっては、簡単に利用でき安価なリン源から出発して一工程で入手することができないモノ(アシル)ホスフィン及び/又はビス(アシル)ホスフィンの調製を可能にする方法を提供することが本発明の別の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的及び他の目的は本発明の主題によって解決される。
【0008】
本発明の第1の態様によれば、一般式Iのモノ(アシル)ホスフィン及び/又は一般式IIのビス(アシル)ホスフィンの調製方法が提供され、
【化3】
上記一般式I中、R、R、R、R及びRは、同じであるか又は異なり、独立に、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、ニトロ−、C−C12−アリールスルホニル、4−アルキルアリールスルホニル、C−C20−アルキルカルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル、SR14、NHR14又はNR1415、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、R14及びR15は、独立に、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル及びC−C−シクロアルキルから選択され、RはHであるか、又はRは、アルカリ土類金属カチオン又は混合アルカリ金属/アルカリ土類金属カチオンによって置き換えられており、
【化4】
上記一般式II中、R、R、R、R、R、R、R、R、R10及びR11は、同じであるか又は異なり、独立に、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、ニトロ−、C−C12−アリールスルホニル、4−アルキルアリールスルホニル、C−C20−アルキルカルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル、SR14、NHR14又はNR1415、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、R14及びR15は、独立に、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル及びC−C−シクロアルキルから選択され、
当該方法は、
a)Ca、Zn、Mg、AlP、FeP、Ni、Sr、Ba、Co、ScP、Ti、Sn、WP、LaP、Pb、BiP及びこれらの混合物を含む群から選択される金属リン化物、又は2種以上の金属カチオンを含む混合金属リン化物をキレート剤と接触させる工程と、
b)工程a)で得られた混合物を一般式IIIa及び/又は一般式IIIbの化合物と接触させる工程と、
【化5】
c)上記一般式IIIa及び一般式IIIb中、R、R、R、R及びR並びに/又はR、R、R、R10及びR11は、上記一般式I及び一般式IIで定義されたとおりであり、Zは、ハロゲン、C−C20−アルキルカルボキシ、C−C12−アリールカルボキシ、C−C−アルコキシ及びC−C12−アリールオキシから選択され、工程b)で得られた混合物を酸性化する工程と
を備える。
【0009】
本発明者らは、驚くべきことに、このような方法は、モノ(アシル)ホスフィン及び/又はビス(アシル)ホスフィンの調製に好適であり、所望のモノ(アシル)ホスフィン及び/又はビス(アシル)ホスフィンを得るための入り組んだ処理工程を回避することを見出した。さらには、当該方法は競争力があり信頼性が高い。さらには、当該方法は、黄リン、赤リン、三塩化リン、アルキルホスフィン若しくはアリールホスフィン、又はジアルキルホスフィン若しくはジアリールホスフィン等の望ましくないリン化合物と組み合わせた金属ナトリウム又は金属リチウムの使用を必要しない、モノ(アシル)ホスフィン及び/又はビス(アシル)ホスフィンの調製を可能にする。これに加えて、当該方法は、先行技術の方法によっては入手可能ではないモノ(アシル)ホスフィン及び/又はビス(アシル)ホスフィンの調製を可能にする。
【0010】
本発明の方法の優位な実施形態は、対応する従属請求項に規定される。
【0011】
1つの実施形態によれば、R、R及びR並びに/又はR、R及びR11は同じである。
【0012】
別の実施形態によれば、R、R及びR並びに/又はR、R及びR11は同じであり、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C18−アルキル、より好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C12−アルキル、最も好ましくは直鎖状のC−C−アルキルから選択される。
【0013】
さらに別の実施形態によれば、R及びR並びに/又はR及びR10は同じであり、好ましくはR及びR並びに/又はR及びR10は、R、R及びR並びに/又はR、R及びR11とは異なる。
【0014】
1つの実施形態によれば、R及びR並びに/又はR及びR10は同じであり、Hである。
【0015】
別の実施形態によれば、Zはハロゲンであり、好ましくはフルオロ、クロロ、ブロモ及びヨード、より好ましくはクロロから選択される。
【0016】
さらに別の実施形態によれば、上記金属リン化物は、Ca、Zn、Mg、AlP、FeP、及びこれらの混合物を含む群から選択され、好ましくはCa、Zn、AlP及びこれらの混合物を含む群から選択される。
【0017】
1つの実施形態によれば、上記キレート剤は、Ca2+、Zn2+、Mg2+、Al、Fe3+及びこれらの混合物等のカチオンを錯体化する能力を有する。
【0018】
別の実施形態によれば、上記キレート剤は、1,2−ジメトキシエタン(DME)、1,2−ジエトキシエタン(DEE)、1,2−ジヒドロキシプロパン、1,3−ジヒドロキシプロパン、1,2−ジメトキシプロパン、1,3−ジメトキシプロパン、グリセロール、1,3−ジオキサン、1,4−ジオキサン、トリス(2−アミノエチル)アミン、トリス[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミン、ジエチレングリコールジメチルエーテル(ジグライム)、トリエチレングリコールジメチルエーテル(トリグライム)、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン(TMEDA)、エチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)及びこれらの混合物を含む群から選択される。
【0019】
さらに別の実施形態によれば、アルコール、好ましくはメタノール、エタノール、n−プロパノール、iso−プロパノール、n−ブタノール、iso−ブタノール、tert−ブタノール、n−アミルアルコール、sec−アミルアルコール、tert−アミルアルコール、3−メチル−3−ペンタノール、エチレングリコール、1,2,3−プロパントリオール、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン及びこれらの混合物を含む群から選択されるアルコールが工程a)にさらに添加され、より好ましくはこのアルコールは、tert−ブタノール、sec−アミルアルコール、tert−アミルアルコール、3−メチル−3−ペンタノール及びこれらの混合物を含む群から選択される。
【0020】
1つの実施形態によれば、カリウムtert−ブトキシド、α−DL−アラニン二酢酸三ナトリウム(trisodium α−DL−alanine diacetate)、トリメチルアミン、トリエチルアミン及びこれらの混合物を含む群から選択される添加剤が、工程a)及び/又は工程b)にさらに加えられる。
【0021】
別の実施形態によれば、工程a)は、10〜50℃の範囲、好ましくは12〜40℃の範囲、より好ましくは15〜30℃の範囲、最も好ましくは15〜28℃の範囲の温度で実施され、かつ/又は工程b)は、−5〜50℃の範囲、好ましくは0〜40℃の範囲、より好ましくは0〜30℃の範囲、最も好ましくは0〜28℃の範囲の温度で実施される。
【0022】
さらに別の実施形態によれば、当該方法は、一般式IVのビス(アシル)ホスフィンを得るために、工程c)で得られる上記一般式IIのビス(アシル)ホスフィンを、アルキル化、アルコキシル化、アルケニル化、アルケノキシル化、アリール化、アシル化、カルボキシル化、シクロアルキル化、シクロアルコキシル化、アリールアルコキシル化、アルケニルアリールアルコキシル化又はヒドロキシル化し、その後に酸化するさらなる工程d)を備え、
【化6】
一般式IV中、R、R、R、R、R、R、R、R、R10及びR11は、上記一般式I及び一般式IIで定義されたとおりであり、R12は、OH、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−アシル、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、ニトロ−、C−C12−アリールスルホニル、4−アルキルアリールスルホニル、C−C20−アルキルカルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環を含む群から選択される。
【0023】
1つの実施形態によれば、上記酸化することは、過酸化水素を使用して実施される。
【0024】
別の実施形態によれば、当該方法は、一般式Vのモノ(アシル)ホスフィンを得るために、工程c)で得られる上記一般式Iのモノ(アシル)ホスフィンを、アルキル化、アルコキシル化、アルケニル化、アルケノキシル化、アリール化、アシル化、カルボキシル化、シクロアルキル化、シクロアルコキシル化、アリールアルコキシル化、アルケニルアリールアルコキシル化又はヒドロキシル化するさらなる工程d)を備え、
【化7】
上記一般式V中、R、R、R、R及びRは、上記一般式I及び一般式IIで定義されたとおりであり、R13は、OH、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−アシル、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、ニトロ−、C−C12−アリールスルホニル、4−アルキルアリールスルホニル、C−C20−アルキルカルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環を含む群から選択される。
【0025】
本発明のさらなる態様によれば、本明細書中に規定される方法により得られる一般式Iのモノ(アシル)ホスフィン及び/又は一般式IIのビス(アシル)ホスフィンが提供され、
【化8】
一般式I中、R、R、R、R及びRは、同じであるか又は異なり、独立に、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、ニトロ−、C−C12−アリールスルホニル、4−アルキルアリールスルホニル、C−C20−アルキルカルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル、SR14、NHR14又はNR1415、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、R14及びR15は、独立に、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル及びC−C−シクロアルキルから選択され、
はHであるか、又はRは、アルカリ土類金属カチオン又は混合アルカリ金属/アルカリ土類金属カチオンによって置き換えられており、
【化9】
一般式II中、R、R、R、R、R、R、R、R、R10及びR11は、同じであるか又は異なり、独立に、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、ニトロ−、C−C12−アリールスルホニル、4−アルキルアリールスルホニル、C−C20−アルキルカルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル、SR14、NHR14又はNR1415、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、R14及びR15は、独立に、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル及びC−C−シクロアルキルから選択される。
【0026】
本発明の別の態様によれば、本明細書中に規定される方法により得られる一般式IVのビス(アシル)ホスフィンが提供される。
【化10】
一般式IV中、R、R、R、R、R、R、R、R、R10及びR11は、同じであるか又は異なり、独立に、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、ニトロ−、C−C12−アリールスルホニル、4−アルキルアリールスルホニル、C−C20−アルキルカルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル、SR14、NHR14又はNR1415、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、R14及びR15は、独立に、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル及びC−C−シクロアルキルから選択され、R12は、OH、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−アシル、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環を含む群から選択される。
【0027】
本発明のさらなる態様によれば、本明細書中に規定される方法により得られる一般式Vのモノ(アシル)ホスフィンが提供される。
【化11】
一般式V中、R、R、R、R及びRは、同じであるか又は異なり、独立に、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、ニトロ−、C−C12−アリールスルホニル、4−アルキルアリールスルホニル、C−C20−アルキルカルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル、SR14、NHR14又はNR1415、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、R14及びR15は、独立に、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル及びC−C−シクロアルキルから選択され、R13は、OH、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−アシル、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、ニトロ−、C−C12−アリールスルホニル、4−アルキルアリールスルホニル、C−C20−アルキルカルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環を含む群から選択される。
【0028】
以下では、本発明のモノ(アシル)ホスフィン及び/又はビス(アシル)ホスフィンの調製方法の詳細及び好ましい実施形態がより詳細に記載される。これらの技術的詳細及び実施形態は、適用可能である限りは、本発明の物にも適用されるということを理解されたい。
【発明を実施するための形態】
【0029】
モノ(アシル)ホスフィン及び/又はビス(アシル)ホスフィンの調製方法が提供される。一般式Iのモノ(アシル)ホスフィン及び/又は一般式IIのビス(アシル)ホスフィンが調製されることが理解され、
【化12】
一般式I中、R、R、R、R及びRは、同じであるか又は異なり、独立に、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、ニトロ−、C−C12−アリールスルホニル、4−アルキルアリールスルホニル、C−C20−アルキルカルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル、SR14、NHR14又はNR1415、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、R14及びR15は、独立に、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル及びC−C−シクロアルキルから選択され、
はHであるか、又はRは、アルカリ土類金属カチオン又は混合アルカリ金属/アルカリ土類金属カチオンによって置き換えられており、
【化13】
一般式II中、R、R、R、R、R、R、R、R、R10及びR11は、同じであるか又は異なり、独立に、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、ニトロ−、C−C12−アリールスルホニル、4−アルキルアリールスルホニル、C−C20−アルキルカルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル、SR14、NHR14又はNR1415、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、R14及びR15は、独立に、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル及びC−C−シクロアルキルから選択される。
【0030】
一般式I及び/又は一般式II中のR、R、R、R及びRに関しては、それらは同じであってもよいし異なっていてもよいことに留意されたい。好ましくは、R、R、R、R及びRは、同じであるか又は異なり、独立に、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、ニトロ−、C−C12−アリールスルホニル、4−アルキルアリールスルホニル、C−C20−アルキルカルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル、SR14、NHR14又はNR1415、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、R14及びR15は、独立に、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル及びC−C−シクロアルキルから選択される。
【0031】
本発明の意味における用語「直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル」は、炭素原子数1〜20の直鎖状若しくは分枝状の鎖状アルキル基を指し、その例としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、2−エチルヘキシル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、n−ヘプチル、2,4,4−トリメチルペンチル、2−エチルヘキシル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル及びエイコシルが挙げられる。
【0032】
本発明の意味における用語「直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル」は、炭素原子数2〜8の直鎖状若しくは分枝状の鎖状アルケニル基を指し、その例としては、例えば、エテニル、プロペニル、ブテニル、トリイソブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル及びオクテニル、好ましくはエテニル又はプロペニルが挙げられる。本発明の意味における用語「アルケニル」は、シス異性体及びトランス異性体を含む。
【0033】
本発明の意味における用語「C−C−アルコキシ」は、そのアルコキシ部分が炭素原子数1〜8の直鎖状若しくは分枝状の鎖状アルキルを有することを意味し、その例としては、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、第三級ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ及びオクチルオキシが挙げられる。
【0034】
本発明の意味における用語「C−C−アルケニルオキシ」は、そのアルケニルオキシ部分が炭素原子数2〜8の直鎖状若しくは分枝状の鎖状アルケニルを有することを意味し、その例としては、例えば、エテニルオキシ、プロペニルオキシ、ブテニルオキシ、トリイソブテニルオキシ、ペンテニルオキシ、ヘキセニルオキシ、ヘプテニルオキシ及びオクテニルオキシが挙げられる。
【0035】
本発明の意味における用語「C−C−シクロアルキル」は、炭素原子数3〜8の環状アルキルを指し、その例としては、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、及びシクロヘプチル、好ましくはシクロペンチル及びシクロヘキシルが挙げられる。
【0036】
本発明の意味における用語「C−C12−アリール」は、1以上の6員の不飽和炭化水素環を含有する基であって、その不飽和が共役二重結合によって形式的に表され、このような環の1以上の炭素原子上で、独立に選択されるアルキル基によって任意に置換されていてもよい基を指し、その例としては、例えば、フェニル、ナフチル、メチルフェニル、ジメトキシフェニル、5−イソプロピル−2−メチルフェニル、メチルフェニル及びt−ブチルフェニル、好ましくはナフチルが挙げられる。
【0037】
本発明の意味における用語「C−C−シクロアルコキシ」は、そのシクロアルコキシ部分が炭素原子数3〜8の環状アルキルを有することを意味し、その例としては、例えば、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ、及びシクロヘプチルオキシ、好ましくはシクロペンチルオキシ及びシクロヘキシルオキシが挙げられる。
【0038】
本発明の意味における用語「C−C12−アリールアルコキシ」は、そのアルコキシ部分が炭素原子数1〜8の、好ましくは炭素原子数1又は2の直鎖状若しくは分枝状の鎖状アルキルを有し、この鎖状アルキルがC−C12−アリールに連結されていることを意味する。
【0039】
本発明の意味における用語「C−C15−アルケニルアリールアルコキシ」は、そのアルコキシ部分が炭素原子数1〜8の、好ましくは炭素原子数1又は2の直鎖状若しくは分枝状の鎖状アルキルを有し、この鎖状アルキルがC−C12−アリール、好ましくはC−アリールに連結されており、このC−C12−アリール、好ましくはC−アリールが直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、好ましくはC−アルケニルにさらに連結されていることを意味する。好ましくは、このアルコキシ部分及びアルケニル部分は、アリール部分のパラ位に連結されている。
【0040】
本発明の意味における用語「C−C12−アリールスルホニル」は、C−C12−アリールを有するスルホニル部分を指す。
【0041】
本発明の意味における用語「4−アルキルアリールスルホニル」は、C−C12−アリールを有するスルホニル部分であって、このC−C12−アリールが直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキルに連結されているスルホニル部分を指す。このアルキル部分は、アリール部分のパラ位に連結されている。
【0042】
本発明の意味における用語「ハロゲン」は、フルオロ、クロロ、ブロモ又はヨードを指す。
【0043】
好ましくは、R、R、R、R及びRは、同じであるか又は異なり、独立に、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、ニトロ−、C−C12−アリールスルホニル、4−アルキルアリールスルホニル、C−C20−アルキルカルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択される。
【0044】
1つの実施形態では、上記一般式I及び/又は一般式II中のR、R、R、R及びRは、同じであるか又は異なり、独立に、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル及びC−C12−アリールから選択される。好ましくは、R、R、R、R及びRは、同じであるか又は異なり、独立に、H、ハロゲン、及び直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキルから選択される。最も好ましくは、R、R、R、R及びRは、同じであるか又は異なり、独立に、H及び直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキルから選択される。
【0045】
従って、R、R、R、R及びRのうちの1以上がHであることが好ましい。
【0046】
加えて、又はあるいは、R、R、R、R及びRのうちの1以上が、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C18−アルキル、より好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C12−アルキル、最も好ましくは直鎖状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキルであることが好ましい。例えば、R、R、R、R及びRのうちの1以上は、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキル、好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキル、最も好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキルである。R、R、R、R及びRのうちの1以上がC−アルキル又はC−アルキル、例えばC−アルキルであることがとりわけ好ましい。
【0047】
好ましくは、R、R及びRは同じである。この実施形態では、R、R及びRは、好ましくは、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、SR14、NHR14又はNR1415、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、R14及びR15は、独立に、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル及びC−C−シクロアルキルから選択される。例えば、R、R及びRは同じであり、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択される。
【0048】
1つの実施形態では、R、R及びRは同じであり、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、好ましくは、直鎖状若しくは分枝状のC−C18−アルキル、より好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C12−アルキル、最も好ましくは直鎖状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキルである。例えば、R、R及びRは同じであり、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキル、好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキル、最も好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキルである。R、R及びRが同じであり、C−アルキル又はC−アルキル、例えばC−アルキルであることがとりわけ好ましい。
【0049】
1つの実施形態では、R、R及びRは同じであり、SR14、NHR14又はNR1415であり、R14及びR15は、独立に、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル及びC−C−シクロアルキルから選択される。
【0050】
1つの実施形態では、R及びRは同じである。この実施形態では、R及びRは、好ましくは、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、SR14、NHR14又はNR1415、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択されるから選択され、R14及びR15は、独立に、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル及びC−C−シクロアルキルから選択される。好ましくは、R及びRは、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択される。例えば、R及びRは同じであり、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択される。
【0051】
1つの実施形態では、R及びRは同じであり、Hである。
【0052】
及びRは、好ましくは、R、R及びRとは異なることが理解される。従って、R及びRがR、R及びRとは異なる場合、R及びRは、好ましくは同じであり、Hであり、R、R及びRは同じであり、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C18−アルキル、より好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C12−アルキル、最も好ましくは直鎖状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキルである。例えば、R及びRは同じであり、Hであり、R、R及びRは同じであり、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキル、好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキル、最も好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキルである。R及びRが同じであり、Hであり、R、R及びRが同じであり、C−アルキル又はC−アルキル、例えばC−アルキルであることがとりわけ好ましい。
【0053】
1つの実施形態では、R及びRは同じであり、Hであり、R、R及びRは同じであり、SR14、NHR14又はNR1415であり、R14及びR15は、独立に、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル及びC−C−シクロアルキルから選択される。
【0054】
一般式II中のR、R、R、R10及びR11に関しては、それらは同じであってもよいし異なっていてもよいことに留意されたい。好ましくは、R、R、R、R10及びR11は、同じであるか又は異なり、独立に、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、SR14、NHR14又はNR1415、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、R14及びR15は、独立に、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル及びC−C−シクロアルキルから選択される。より好ましくは、R、R、R、R10及びR11は、同じであるか又は異なり、独立に、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択される。
【0055】
1つの実施形態では、一般式II中のR、R、R、R10及びR11は、同じであるか又は異なり、独立に、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル及びC−C12−アリールから選択される。好ましくは、R、R、R、R10及びR11は、同じであるか又は異なり、独立に、H、ハロゲン、及び直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキルから選択される。最も好ましくは、R、R、R、R10及びR11は、同じであるか又は異なり、独立に、H及び直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキルから選択される。
【0056】
従って、R、R、R、R10及びR11のうちの1以上がHであることが好ましい。
【0057】
加えて、又はあるいは、R、R、R、R10及びR11のうちの1以上が、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C18−アルキル、より好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C12−アルキル、最も好ましくは直鎖状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキルであることが好ましい。例えば、R、R、R、R10及びR11のうちの1以上は、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキル、好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキル、最も好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキルである。R、R、R、R10及びR11のうちの1以上がC−アルキル又はC−アルキル、例えばC−アルキルであることがとりわけ好ましい。
【0058】
好ましくは、R、R及びR11は同じである。この実施形態では、R、R及びR11は、好ましくは、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、SR14、NHR14又はNR1415、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、R14及びR15は、独立に、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル及びC−C−シクロアルキルから選択される。好ましくは、R、R及びR11は、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択される。例えば、R、R及びR11は同じであり、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択される。
【0059】
1つの実施形態では、R、R及びR11は同じであり、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C18−アルキル、より好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C12−アルキル、最も好ましくは直鎖状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキルである。例えば、R、R及びR11は同じであり、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキル、好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキル、最も好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキルである。R、R及びR11は同じであり、C−アルキル又はC−アルキル、例えばC−アルキルであることがとりわけ好ましい。
【0060】
1つの実施形態では、R、R及びR11は同じであり、SR14、NHR14又はNR1415であり、R14及びR15は、独立に、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル及びC−C−シクロアルキルから選択される。
【0061】
1つの実施形態では、R及びR10は同じである。この実施形態では、R及びR10は、好ましくは、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、SR14、NHR14又はNR1415、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、R14及びR15は、独立に、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル及びC−C−シクロアルキルから選択される。好ましくは、R及びR10は、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択される。例えば、R及びR10は同じであり、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択される。
【0062】
1つの実施形態では、R及びR10は同じであり、Hである。
【0063】
及びR10は、好ましくは、R、R及びR11とは異なることが理解される。従って、R及びR10がR、R及びR11とは異なる場合、R及びR10は、好ましくは同じであり、Hであり、R、R及びR11は同じであり、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C18−アルキル、より好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C12−アルキル、最も好ましくは直鎖状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキルである。例えば、R及びR10は同じであり、Hであり、R、R及びR11は同じであり、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキル、好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキル、最も好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキルである。R及びR10が同じであり、Hであり、R、R及びR11が同じであり、C−アルキル又はC−アルキル、例えばC−アルキルであることがとりわけ好ましい。
【0064】
1つの実施形態では、R及びR10は同じであり、Hであり、R、R及びR11は同じであり、SR14、NHR14又はNR1415であり、R14及びR15は、独立に、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル及びC−C−シクロアルキルから選択される。
【0065】
一般式II中のR、R、R、R、R、R、R、R、R10及びR11に関しては、それらは同じであってもよいし異なっていてもよいことに留意されたい。好ましくは、R、R、R、R、R、R、R、R、R10及びR11は、同じであるか又は異なり、独立に、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、SR14、NHR14又はNR1415、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、R14及びR15は、独立に、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル及びC−C−シクロアルキルから選択される。
【0066】
1つの実施形態では、一般式II中のR、R、R、R、R、R、R、R、R10及びR11は、同じであるか又は異なり、独立に、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル及びC−C12−アリールから選択される。好ましくは、R、R、R、R、R、R、R、R、R10及びR11は、同じであるか又は異なり、独立に、H、ハロゲン、及び直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキルから選択される。最も好ましくは、R、R、R、R、R、R、R、R、R10及びR11は、同じであるか又は異なり、独立に、H及び直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキルから選択される。
【0067】
1つの実施形態では、一般式II中のR、R、R、R、R、R、R、R、R10及びR11は同じである。この実施形態では、R、R、R、R、R、R、R、R、R10及びR11は、好ましくはHである。
【0068】
あるいは、一般式II中のR、R、R、R、R、R、R、R、R10及びR11は異なる。
【0069】
一般式II中のR、R、R、R、R、R、R、R、R10及びR11のうちの1以上がHであることが好ましい。
【0070】
加えて、又はあるいは、一般式II中のR、R、R、R、R、R、R、R、R10及びR11のうちの1以上が、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C18−アルキル、より好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C12−アルキル、最も好ましくは直鎖状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキルであることが好ましい。例えば、R、R、R、R、R、R、R、R、R10及びR11のうちの1以上は、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキル、好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキル、最も好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキルである。一般式II中のR、R、R、R、R、R、R、R、R10及びR11のうちの1以上が、C−アルキル又はC−アルキル、例えばC−アルキルであることがとりわけ好ましい。
【0071】
好ましくは、一般式II中のR、R、R、R、R及びR11は同じである。この実施形態では、R、R、R、R、R及びR11は、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、SR14、NHR14又はNR1415、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、R14及びR15は、独立に、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル及びC−C−シクロアルキルから選択される。好ましくは、R、R、R、R、R及びR11は同じであり、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択される。例えば、R、R、R、R、R及びR11は同じであり、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択される。
【0072】
1つの実施形態では、一般式II中のR、R、R、R、R及びR11は同じであり、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C18−アルキル、より好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C12−アルキル、最も好ましくは直鎖状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキルである。例えば、R、R、R、R、R及びR11は同じであり、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキル、好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキル、最も好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキルである。R、R、R、R、R及びR11が同じであり、C−アルキル又はC−アルキル、例えばC−アルキルであることがとりわけ好ましい。
【0073】
1つの実施形態では、一般式II中のR、R、R及びR10は同じである。この実施形態では、R、R、R及びR10は、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択される。例えば、R、R、R及びR10は同じであり、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択される。
【0074】
1つの実施形態では、R、R、R及びR10は同じであり、Hである。
【0075】
、R、R及びR10が、好ましくは、R、R、R、R、R及びR11とは異なることが理解される。従って、R、R、R及びR10がR、R、R、R、R及びR11とは異なる場合、R、R、R及びR10は、好ましくは同じであり、Hであり、R、R、R、R、R及びR11は同じであり、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C18−アルキル、より好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C12−アルキル、最も好ましくは直鎖状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキルである。例えば、R、R、R及びR10は同じであり、Hであり、R、R、R、R、R及びR11は同じであり、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキル、好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキル、最も好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキルである。R、R、R及びR10が同じであり、Hであり、R、R、R、R、R及びR11が同じであり、C−アルキル又はC−アルキル、例えばC−アルキルであることがとりわけ好ましい。
【0076】
一般式I中のRに関しては、RがHであることに留意されたい。あるいは、Rは、アルカリ土類金属カチオン又は混合アルカリ金属/アルカリ土類金属カチオン、好ましくはアルカリ土類金属カチオンによって置き換えられている。
【0077】
好ましくは、一般式I中のRはHである。
【0078】
本発明の意味における用語「アルカリ土類金属カチオン」は、好ましくは、マグネシウムカチオン、カルシウムカチオン又はストロンチウムカチオン、より好ましくはマグネシウムカチオン又はカルシウムカチオン、最も好ましくはカルシウムカチオンを指す。
【0079】
本発明の意味における用語「混合アルカリ金属/アルカリ土類金属カチオン」は、好ましくは、ナトリウムマグネシウムカチオン、リチウムマグネシウムカチオン、カリウムマグネシウムカチオン、ナトリウムカルシウムカチオン、リチウムカルシウムカチオン、カリウムカルシウムカチオン、ナトリウムストロンチウムカチオン、リチウムストロンチウムカチオン又はカリウムストロンチウムカチオン、より好ましくはリチウムマグネシウムカチオン又はリチウムカルシウムカチオン、最も好ましくはリチウムカルシウムカチオンを指す。
【0080】
1つの実施形態では、上記一般式IIのビス(アシル)ホスフィンは、一般式II中のR、R、R、R、R及びR11が同じであり、R、R、R及びR10が同じであるビス(アシル)ホスフィンである。好ましくは、一般式II中のR、R、R、R、R及びR11は同じであり、C−アルキルであり、R、R、R及びR10は同じであり、Hである。
【0081】
あるいは、上記一般式IIのビス(アシル)ホスフィンは、一般式II中のR、R及びRが同じであり、R、R及びR11が同じであり、R及びRが同じであり、R及びR10が同じであるビス(アシル)ホスフィンである。この実施形態では、一般式II中のR、R及びRはR、R及びR11とは異なり、R及びRはR及びR10とは異なる。従って、混合ビス(アシル)ホスフィンを本発明の方法によって調製することができることが理解される。
【0082】
あるいは、上記一般式IIのビス(アシル)ホスフィンは、一般式II中のR及びRが同じであり、R及びR11が同じであり、R、R及びRが同じであり、R、R及びR10が同じであるビス(アシル)ホスフィンである。この実施形態では、一般式II中のR及びRはR及びR11とは異なり、R、R、R、R、R及びR10は同じであるか又は異なり、好ましくは同じである。
【0083】
例えば、上記一般式IIのビス(アシル)ホスフィンは、一般式II中のR及びRが同じであり、クロロであり、R及びR11が同じであり、メトキシであり、R、R及びRが同じであり、Hであり、R、R及びR10が同じであり、Hであるビス(アシル)ホスフィンである。
【0084】
従って、本発明の方法が、上記一般式Iのモノ(アシル)ホスフィン又は上記一般式IIのビス(アシル)ホスフィンの調製をもたらすことが理解される。より好ましくは、上記一般式Iのモノ(アシル)ホスフィン及び上記一般式IIのビス(アシル)ホスフィンの混合物が得られる。
【0085】
上記一般式Iのモノ(アシル)ホスフィン及び上記一般式IIのビス(アシル)ホスフィンの形成は、31P−NMR分光法によって制御できることに留意されたい。
【0086】
31P−NMR分光法は、当業者にとっては周知であり、当業者は、測定条件を当業者自身のプロセス設備に応じて容易に適合させるであろう。
【0087】
上記一般式Iのモノ(アシル)ホスフィン及び/又は上記一般式IIのビス(アシル)ホスフィンが、特定の方法、つまり、黄リン、赤リン、三塩化リン、アルキルホスフィン若しくはアリールホスフィン、又はジアルキルホスフィン若しくはジアリールホスフィン等の望ましくないリン化合物と組み合わせた金属ナトリウム又は金属リチウムの使用を回避する方法によって調製されることが理解される。
【0088】
特に、当該方法は、
a)Ca、Zn、Mg、AlP、FeP、Ni、Sr、Ba、Co、ScP、Ti、Sn、WP、LaP、Pb、BiP及びこれらの混合物を含む群から選択される金属リン化物、又は2種以上の金属カチオンを含む混合金属リン化物をキレート剤と接触させる工程と、
b)工程a)で得られた混合物を一般式IIIa及び/又は一般式IIIbの化合物と接触させる工程であって、
【化14】
上記一般式IIIa及び一般式IIIb中、R、R、R、R及びR並びに/又はR、R、R、R10及びR11は、上記一般式I及び一般式IIで定義されたとおりであり、Zは、ハロゲン、C−C20−アルキルカルボキシ、C−C12−アリールカルボキシ、C−C−アルコキシ及びC−C12−アリールオキシから選択される工程と、
c)工程b)で得られた混合物を酸性化する工程と
を備えることを特徴とする。
【0089】
従って、第1工程では、金属リン化物がキレート剤と接触させられる。この金属リン化物の金属カチオンがこのキレート剤によって錯体化され、従ってこの工程は、有利に次の工程b)で十分な量のリン化物アニオンを提供すると考えられる。
【0090】
好適な金属リン化物は、Ca、Zn、Mg、AlP、FeP、Ni、Sr、Ba、Co、ScP、Ti、Sn、WP、LaP、Pb、BiP及びこれらの混合物、又は2種以上の金属カチオンを含む混合金属リン化物を含む群から選択される。好ましくは、この金属リン化物は、Ca、Zn、Mg、AlP、FeP、及びこれらの混合物を含む群から選択される。より好ましくは、上記金属リン化物は、Ca、Zn、Mg、AlP及びこれらの混合物を含む群から選択される。さらにより好ましくは、上記金属リン化物は、Ca、Zn、AlP及びこれらの混合物を含む群から選択される。最も好ましくは、上記金属リン化物は、Ca、Zn及びこれらの混合物を含む群から選択される。
【0091】
上記2種以上の金属カチオンを含む混合金属リン化物は、周期表の2族から15族までの族に属する2種以上、好ましくは2種又は3種、より好ましくは2種、の金属カチオンを含むことが理解される。好適な例としては、限定はされないが、Fe0.5Co0.5P、Fe0.25Co0.75P又はFe0.75Co0.25P等の鉄コバルトリン化物、Zr6.45Nb4.55等のジルコニウムニオブリン化物、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0092】
カルシウムカチオン及び亜鉛カチオンは、上記キレート剤によってとりわけ錯体化されやすく、従って上記リン化物アニオンを次の反応により関与しやすくし、上記一般式Iのモノ(アシル)ホスフィン及び/又は上記一般式IIのビス(アシル)ホスフィンのより高い収率をもたらすということが理解される。従って、1つの実施形態では、上記金属リン化物はCaである。あるいは、上記金属リン化物は、上記の理由により、Znである。
【0093】
上記のことを考慮して、次の反応のための十分な量の上記リン化物アニオンを提供するために、上記金属リン化物がキレート剤と接触させられることは、本発明の方法にとって必須である。このキレート剤は、特定のキレート剤に制限されない。しかしながら、上記キレート剤が、Ca2+、Zn2+、Mg2+、Al、Fe3+、Ni3+、Sr2+、Ba2+、Co2+、Sc、Ti4+、Sn4+、W2+、La、Pb3+、Bi、及びこれらの混合物を錯体化する能力を有することが好ましい。好ましくは、上記キレート剤は、Ca2+、Zn2+、Mg2+、Al、Fe3+及びこれらの混合物、好ましくはCa2+、Zn2+、Mg2+、Al3+及びこれらの混合物、最も好ましくはCa2+、Zn2+、Al3+及びこれらの混合物を錯体化する能力を有する。例えば、上記キレート剤は、Ca2+を錯体化する能力を有する。あるいは、上記キレート剤は、Zn2+を錯体化する能力を有する。
【0094】
1つの実施形態では、上記キレート剤は、1,2−ジメトキシエタン(DME)、1,2−ジエトキシエタン(DEE)、1,2−ジヒドロキシプロパン、1,3−ジヒドロキシプロパン、1,2−ジメトキシプロパン、1,3−ジメトキシプロパン、グリセロール、1,3−ジオキサン、1,4−ジオキサン、トリス(2−アミノエチル)アミン、トリス[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミン、ジエチレングリコールジメチルエーテル(ジグライム)、トリエチレングリコールジメチルエーテル(トリグライム)、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン(TMEDA)、エチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)及びこれらの混合物を含む群から選択される。例えば、このキレート剤は、1,2−ジメトキシエタン(DME)、1,2−ジエトキシエタン(DEE)、グリセロール、ジエチレングリコールジメチルエーテル(ジグライム)、トリエチレングリコールジメチルエーテル(トリグライム)、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン(TMEDA)、エチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)及びこれらの混合物を含む群から選択される。好ましくは、このキレート剤は、1,2−ジメトキシエタン(DME)、1,2−ジエトキシエタン(DEE)、ジエチレングリコールジメチルエーテル(ジグライム)、トリエチレングリコールジメチルエーテル(トリグライム)及びこれらの混合物を含む群から選択される。より好ましくは、上記キレート剤は、1,2−ジメトキシエタン(DME)、1,2−ジエトキシエタン(DEE)、ジエチレングリコールジメチルエーテル(ジグライム)及びこれらの混合物から選択される。最も好ましくは、上記キレート剤は、1,2−ジメトキシエタン(DME)及び/又は1,2−ジエトキシエタン(DEE)、例えば1,2−ジメトキシエタン(DME)又は1,2−ジエトキシエタン(DEE)である。1つの実施形態では、上記キレート剤は1,2−ジメトキシエタン(DME)である。
【0095】
キレート剤対金属リン化物の重量比[キレート剤:金属リン化物]は、50:1〜2:1(すなわち、50:1以上2:1以下)、より好ましくは30:1〜3:1、さらにより好ましくは20:1〜3:1、最も好ましくは10:1〜3:1であることが好ましい。
【0096】
本発明の方法の工程a)は、幅広い温度範囲にわたって実施することができる。工程a)におけるより低い温度は、上記キレート剤による金属カチオンの錯体化をより遅くするが、リン化物アニオンの全体的な供給を向上させることが理解される。従って、工程b)での次の反応のために十分な量のリン化物アニオンを得るために、当該方法が10〜50℃の範囲、好ましくは12〜40℃の範囲、より好ましくは15〜30℃の範囲、最も好ましくは15〜28℃の範囲の温度で実施されることが好ましい。例えば、工程a)は、ほぼ室温、すなわち約21℃±2℃の温度で実施される。
【0097】
1つの実施形態では、工程a)は、さらなる添加剤の不存在下で実施される。これは、上記キレート剤それ自体が液体である、例えば1,2−ジメトキシエタン(DME)である場合に、好ましく当てはまる。あるいは、工程a)は、1種以上の添加剤の存在下で実施される。例えば、カリウムtert−ブトキシド、α−DL−アラニン二酢酸三ナトリウム、トリメチルアミン、トリメチルアミン及びこれらの混合物を含む群から選択される添加剤を、工程a)に添加することができる。
【0098】
加えて、又はあるいは、アルコールを工程a)にさらに添加することもできる。金属リン化物のプロトン化を制御し、従って上記金属リン化物を工程b)での次の反応に関与しやすくする(すなわち、反応性を高める)ためには、アルコールの添加は有利である。
【0099】
アルコールが工程a)に添加される場合、このアルコールは、好ましくは、メタノール、エタノール、n−プロパノール、iso−プロパノール、n−ブタノール、iso−ブタノール、tert−ブタノール、n−アミルアルコール、sec−アミルアルコール、tert−アミルアルコール、3−メチル−3−ペンタノール、エチレングリコール、1,2,3−プロパントリオール、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン及びこれらの混合物を含む群から選択される。立体障害の大きいアルコールが添加される場合、全収率はさらに向上する。従って、上記アルコールは、とりわけ、tert−ブタノール、sec−アミルアルコール、tert−アミルアルコール、3−メチル−3−ペンタノール及びこれらの混合物を含む群から選択される。最も好ましくは、上記アルコールは、tert−ブタノール、tert−アミルアルコール、3−メチル−3−ペンタノール及びこれらの混合物である。例えば、上記アルコールはtert−アミルアルコール又は3−メチル−3−ペンタノールである。
【0100】
アルコールが工程a)に添加される場合、このアルコールは、好ましくは工程a)の最後に添加される。
【0101】
工程a)は、好ましくは、上記成分、すなわち上記金属リン化物、キレート剤並びに任意の添加剤及びアルコールを混合して実施される。当業者は、混合条件(例えば、混合装置の構成及び混合速度)を当業者自身のプロセス設備に応じて適合させるであろう。
【0102】
次の工程b)は、工程a)で得られた混合物が一般式IIIa及び/又は一般式IIIbの化合物と接触させられるように実施される。
【化15】
一般式IIIa及び一般式IIIb中、R、R、R、R及びR並びに/又はR、R、R、R10及びR11は、上記一般式I及び一般式IIで定義されたとおりであり、Zは、ハロゲン、C−C20−アルキルカルボキシ、C−C12−アリールカルボキシ、C−C−アルコキシ及びC−C12−アリールオキシから選択される。
【0103】
一般式IIIa並びに/又は一般式IIIb中のR、R、R、R、R、R、R、R、R10及びR11並びにそれらの好ましい実施形態の規定に関しては、本発明の方法により得られる上記一般式Iのモノ(アシル)ホスフィン及び/又は上記一般式IIのビス(アシル)ホスフィンの技術的詳細を論じた際に上で提供された記載が参照される。
【0104】
一般式IIIa及び/又は一般式IIIb中のZに関しては、Zは、ハロゲン、C−C20−アルキルカルボキシ、C−C12−アリールカルボキシ、C−C−アルコキシ及びC−C12−アリールオキシから選択されることが理解される。好ましくは、Zはハロゲンである。より好ましくは、Zは、フルオロ、クロロ、ブロモ及びヨード、さらにより好ましくはクロロ、ブロモ及びヨード、なおより好ましくはクロロ及びブロモから選択される。最も好ましくは、Zはクロロである。
【0105】
本発明の意味における用語「C−C20−アルキルカルボキシ」は、そのカルボキシ部分が炭素原子数1〜20の直鎖状若しくは分枝状の鎖状アルキルを有することを意味し、その例としては、例えば、メチルカルボキシ、エチルカルボキシ、プロピルカルボキシ、イソプロピルカルボキシ、n−ブチルカルボキシ、イソブチルカルボキシ、sec−ブチルカルボキシ、tert−ブチルカルボキシ、n−ペンチルカルボキシ、イソペンチルカルボキシ、ネオペンチルカルボキシ、ヘキシルカルボキシ、ヘプチルカルボキシ、オクチルカルボキシ、2−エチルヘキシルカルボキシ、1,1,3,3−テトラメチルブチルカルボキシ、n−ヘプチルカルボキシ、2,4,4−トリメチルペンチルカルボキシ、2−エチルヘキシルカルボキシ、オクチルカルボキシ、ノニルカルボキシ、デシルカルボキシ、ウンデシルカルボキシ、ドデシルカルボキシ、テトラデシルカルボキシ、ペンタデシルカルボキシ、ヘキサデシルカルボキシ、ヘプタデシルカルボキシ、オクタデシルカルボキシ、ノナデシルカルボキシ及びエイコシルカルボキシが挙げられる。従って、Zは、一般式IIIa及び/又は一般式IIIbの化合物のカルボニル基と共に、無水物基を形成する。
【0106】
本発明の意味における用語「C−C12−アリールカルボキシ」は、そのカルボキシ部分がC−C12−アリールを有することを意味指し、その例としては、例えば、フェニルカルボキシ、ナフチルカルボキシ、メチルフェニルカルボキシ、ジメトキシフェニルカルボキシ、5−イソプロピル−2−メチルフェニルカルボキシ、メチルフェニルカルボキシ及びt−ブチルフェニルカルボキシ、好ましくはナフチルカルボキシが挙げられる。従って、Zは、一般式IIIa及び/又は一般式IIIbの化合物のカルボニル基と共に、無水物基を形成する。
【0107】
本発明の意味における用語「C−C−アルコキシ」は、そのアルコキシ部分が炭素原子数1〜8の直鎖状若しくは分枝状の鎖状アルキルを有することを意味し、その例としては、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、第三級ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ及びオクチルオキシが挙げられる。従って、Zは、一般式IIIa及び/又は一般式IIIbの化合物のカルボニル基と共に、エステル基を形成する。
【0108】
本発明の意味における用語「C−C12−アリールオキシ」は、そのアリールオキシ部分がC−C12−アリールを有することを意味する。従って、Zは、一般式IIIa及び/又は一般式IIIbの化合物のカルボニル基と共に、エステル基を形成する。
【0109】
従って、1つの実施形態では、一般式IIIaの化合物は、R、R、R、R及びRが、同じであるか又は異なり、独立に、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル及びC−C12−アリールから選択され、Zがクロロである化合物である。好ましくは、R、R、R、R及びRは、同じであるか又は異なり、独立に、H、ハロゲン、及び直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキルから選択され、Zはクロロである。最も好ましくは、R、R、R、R及びRは、同じであるか又は異なり、独立に、H及び直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキルから選択され、Zはクロロである。
【0110】
従って、R、R、R、R及びRのうちの1以上がHであり、Zがクロロであることが好ましい。
【0111】
加えて、又はあるいは、R、R、R、R及びRのうちの1以上が、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C18−アルキル、より好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C12−アルキル、最も好ましくは直鎖状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキルであり、Zがクロロであることが好ましい。例えば、R、R、R、R及びRのうちの1以上は、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキル、好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキル、最も好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキルであり、Zはクロロである。R、R、R、R及びRのうちの1以上がC−アルキル又はC−アルキル、例えばC−アルキルであり、Zがクロロであることがとりわけ好ましい。
【0112】
好ましくは、R、R及びRは同じであり、Zはクロロである。この実施形態では、R、R及びRは、好ましくは、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、SR14、NHR14又はNR1415、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、R14及びR15は、独立に、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル及びC−C−シクロアルキルから選択され、Zはクロロである。好ましくは、R、R及びRは、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、Zはクロロである。例えば、R、R及びRは同じであり、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、Zはクロロである。
【0113】
1つの実施形態では、R、R及びRは同じであり、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C18−アルキル、より好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C12−アルキル、最も好ましくは直鎖状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキルであり、Zはクロロである。例えば、R、R及びRは同じであり、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキル、好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキル、最も好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキルであり、Zはクロロである。R、R及びRが同じであり、C−アルキル又はC−アルキル、例えばC−アルキルであり、Zがクロロであることがとりわけ好ましい。
【0114】
1つの実施形態では、R及びRは同じであり、Zはクロロである。この実施形態では、R及びRは、好ましくは、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、SR14、NHR14又はNR1415、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、R14及びR15は、独立に、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル及びC−C−シクロアルキルから選択され、Zはクロロである。好ましくは、R及びRは、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、Zはクロロである。例えば、R及びRは同じであり、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、Zはクロロである。
【0115】
1つの実施形態では、R及びRは同じであり、Hであり、Zはクロロである。
【0116】
及びRは、好ましくは、R、R及びRとは異なることが理解される。従って、R及びRがR、R及びRとは異なる場合、R及びRは、好ましくは同じであり、Hであり、R、R及びRは同じであり、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C18−アルキル、より好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C12−アルキル、最も好ましくは直鎖状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキルであり、Zはクロロである。例えば、R及びRは同じであり、Hであり、R、R及びRは同じであり、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキル、好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキル、最も好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキルであり、Zはクロロである。R及びRが同じであり、Hであり、R、R及びRが同じであり、C−アルキル又はC−アルキル、例えばC−アルキルであり、Zがクロロであることがとりわけ好ましい。
【0117】
一般式IIIb中のR、R、R、R10及びR11に関しては、それらは同じであってもよいし異なっていてもよいことに留意されたい。好ましくは、R、R、R、R10及びR11は、同じであるか又は異なり、独立に、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、Zはクロロである。
【0118】
1つの実施形態では、一般式IIIb中のR、R、R、R10及びR11は、同じであるか又は異なり、独立に、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル及びC−C12−アリールから選択され、Zはクロロである。好ましくは、R、R、R、R10及びR11は、同じであるか又は異なり、独立に、H、ハロゲン、及び直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキルから選択され、Zはクロロである。最も好ましくは、R、R、R、R10及びR11は、同じであるか又は異なり、独立に、H及び直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキルから選択され、Zはクロロである。
【0119】
従って、R、R、R、R10及びR11のうちの1以上がHであり、Zがクロロであることが好ましい。
【0120】
加えて、又はあるいは、R、R、R、R10及びR11のうちの1以上が、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C18−アルキル、より好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C12−アルキル、最も好ましくは直鎖状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキルであり、Zがクロロであることが好ましい。例えば、R、R、R、R10及びR11のうちの1以上は、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキル、好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキル、最も好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキルであり、Zはクロロである。R、R、R、R10及びR11のうちの1以上がC−アルキル又はC−アルキル、例えばC−アルキルであり、Zがクロロであることがとりわけ好ましい。
【0121】
好ましくは、R、R及びR11は同じであり、Zはクロロである。この実施形態では、R、R及びR11は、好ましくは、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、SR14、NHR14又はNR1415、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、R14及びR15は、独立に、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル及びC−C−シクロアルキルから選択され、Zはクロロである。好ましくは、R、R及びR11は、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、Zはクロロである。例えば、R、R及びR11は同じであり、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、Zはクロロである。
【0122】
1つの実施形態では、R、R及びR11は同じであり、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C18−アルキル、より好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C12−アルキル、最も好ましくは直鎖状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキルであり、Zはクロロである。例えば、R、R及びR11は同じであり、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキル、好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキル、最も好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキルであり、Zはクロロである。R、R及びR11が同じであり、C−アルキル又はC−アルキル、例えばC−アルキルであり、Zはクロロであることがとりわけ好ましい。
【0123】
1つの実施形態では、R及びR10は同じであり、Zはクロロである。この実施形態では、R及びR10は、好ましくは、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、SR14、NHR14又はNR1415、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、R14及びR15は、独立に、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル及びC−C−シクロアルキルから選択され、Zはクロロである。好ましくは、R及びR10は、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、Zはクロロである。例えば、R及びR10は同じであり、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、Zはクロロである。
【0124】
1つの実施形態では、R及びR10は同じであり、Hであり、Zはクロロである。
【0125】
及びR10は、好ましくはR、R及びR11とは異なることが理解される。従って、R及びR10がR、R及びR11とは異なる場合、R及びR10は、好ましくは同じであり、Hであり、R、R及びR11は同じであり、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C18−アルキル、より好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C12−アルキル、最も好ましくは直鎖状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキルであり、Zはクロロである。例えば、R及びR10は同じであり、Hであり、R、R及びR11は同じであり、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキル、好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキル、最も好ましくは直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルキル、例えば直鎖状のC−C−アルキルであり、Zはクロロである。R及びR10が同じであり、Hであり、R、R及びR11が同じであり、C−アルキル又はC−アルキル、例えばC−アルキルであり、Zがクロロであることがとりわけ好ましい。
【0126】
1つの実施形態では、工程a)で得られた混合物は、R、R及びRが同じであり、R及びRが同じであり、Zがクロロである一般式IIIaの化合物と接触させられる。好ましくは、一般式IIIa中のR、R及びRは同じであり、C−アルキルであり、R及びRは同じであり、Hであり、Zはクロロである。この実施形態は、具体的には、一般式Iのモノ(アシル)ホスフィン及び/又は対称性をもつ対応する上記一般式IIのビス(アシル)ホスフィン、すなわちR、R、R、R、R及びR11が同じであり、R、R、R及びR10は同じである上記一般式IIのビス(アシル)ホスフィンをもたらすということが理解される。
【0127】
あるいは、工程a)で得られた混合物は、一般式IIIa中のR、R及びRが同じであり、一般式IIIb中のR、R及びR11が同じであり、一般式IIIa中のR及びRが同じであり、一般式IIIb中のR及びR10が同じであり、Zがクロロである一般式IIIa及び一般式IIIBの化合物と接触させられる。この実施形態では、一般式IIIa中のR、R及びRは一般式IIIb中のR、R及びR11とは異なり、一般式IIIa中のR及びRは一般式IIIb中のR及びR10とは異なり、Zはクロロである。従って、一般式IIIa及び一般式IIIBの化合物が本発明の方法の工程b)で添加される場合、混合ビス(アシル)ホスフィンが得られるということが理解される。
【0128】
一般式IIIa及び/又は一般式IIIbの化合物対工程a)で添加される金属リン化物の当量重量比[IIIa及び/又はIIIb:金属リン化物]は、15:1〜1:1、より好ましくは12:1〜2:1、さらにより好ましくは10:1〜2:1、最も好ましくは8:1〜2:1であることが好ましい。
【0129】
本発明の方法の工程b)は、幅広い温度範囲にわたって実施することができる。従って、工程b)は、好ましくは、−5〜50℃の範囲、好ましくは0〜40℃の範囲、より好ましくは0〜30℃の範囲、最も好ましくは0〜28℃の範囲の温度で実施される。
【0130】
工程b)における温度が工程a)で使用される温度よりも低いか又は同じ範囲(±5℃)にある場合、当該方法により得られる一般式Iのモノ(アシル)ホスフィン及び/又は一般式IIのビス(アシル)ホスフィンの収率を高めることができるということが理解される。従って、工程b)がほぼ室温、すなわち約21℃±2℃の温度で実施されることが好ましい。
【0131】
1つの実施形態では、工程a)及び工程b)は、ほぼ室温、すなわち約21℃±2℃の温度で実施される。
【0132】
あるいは、工程b)は、工程a)で使用される温度よりも低い温度で実施される。
【0133】
1つの実施形態では、工程b)は、さらなる添加剤の添加なしに実施される。あるいは、1種以上の添加剤を工程b)に添加することができる。例えば、カリウムtert−ブトキシド、α−DL−アラニン二酢酸三ナトリウム、トリメチルアミン、トリエチルアミン及びこれらの混合物を含む群から選択される添加剤を、工程b)に添加することができる。
【0134】
加えて、又はあるいは、アルコールを工程b)に添加することができる。このアルコールは、好ましくは、メタノール、エタノール、n−プロパノール、iso−プロパノール、n−ブタノール、iso−ブタノール、tert−ブタノール、n−アミルアルコール、sec−アミルアルコール、tert−アミルアルコール、3−メチル−3−ペンタノール、エチレングリコール、1,2,3−プロパントリオール、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン及びこれらの混合物を含む群から選択される。立体障害の大きいアルコールが添加される場合、全収率はさらに向上する。従って、上記アルコールは、とりわけ、tert−ブタノール、sec−アミルアルコール、tert−アミルアルコール、3−メチル−3−ペンタノール及びこれらの混合物を含む群から選択される。最も好ましくは、上記アルコールは、tert−ブタノール、tert−アミルアルコール、3−メチル−3−ペンタノール及びこれらの混合物である。例えば、上記アルコールはtert−アミルアルコール又は3−メチル−3−ペンタノールである。
【0135】
アルコールが工程b)で添加される場合、このアルコールは、好ましくは、一般式IIIa及び/又は一般式IIIbの化合物が添加される前に、工程a)の混合物に添加される。
【0136】
工程b)は、好ましくは、上記成分、すなわち工程a)で得られた混合物、一般式IIIa及び/又は一般式IIIbの化合物並びに任意の添加剤及びアルコールを混合して実施される。当業者は、混合条件(例えば、混合装置の構成及び混合速度)を当業者自身のプロセス設備に応じて適合させるであろう。
【0137】
工程b)の後、工程b)で得られた混合物は、工程c)で酸性化される。好ましくは、工程c)は、酸を添加することにより実施される。この酸は6未満、より好ましくは0〜5の範囲、最も好ましくは2〜5の範囲のpKa値を有することが好ましい。
【0138】
1つの実施形態では、上記酸は、好ましくは、塩酸(塩化水素酸)、酢酸、プロピオン酸、ブタン酸、シュウ酸、フマル酸、安息香酸、リン酸、硫酸、クエン酸及びこれらの混合物を含む群から選択される。
【0139】
上記酸は特定の酸に制限されないということが理解されるが、望まれない副生成物の形成を回避するために、弱酸を添加することが好ましい。従って、上記酸は、好ましくは、酢酸、プロピオン酸、ブタン酸、シュウ酸、フマル酸、安息香酸及びクエン酸から選択され、より好ましくは酢酸である。
【0140】
一般式IIIa及び/又は一般式IIIbの化合物対工程c)で添加される酸の当量重量比[IIIa及び/又はIIIb:酸]が15:1〜1:1、より好ましくは12:1〜2:1、さらにより好ましくは10:1〜2:1、最も好ましくは8:1〜2:1であることが好ましい。
【0141】
本発明の方法の工程c)は、幅広い温度範囲にわたって実施することができる。従って、工程b)は、好ましくは、−5〜50℃の範囲、好ましくは0〜40℃の範囲、より好ましくは0〜30℃の範囲、最も好ましくは0〜28℃の範囲の温度で実施される。しかしながら、工程c)がほぼ室温、すなわち約21℃±2℃の温度で実施されることが好ましい。
【0142】
工程b)で得られた混合物を酸性化する工程c)の後に、当該方法は、得られた上記一般式Iのモノ(アシル)ホスフィン及び/又は上記一般式IIのビス(アシル)ホスフィンを単離及び/又は精製するさらなる工程を備えてもよい。
【0143】
例えば、当該方法は、
i)得られた上記一般式Iのモノ(アシル)ホスフィン及び/若しくは上記一般式IIのビス(アシル)ホスフィンを上記キレート剤から分離する工程、並びに/又は
ii)得られた上記一般式Iのモノ(アシル)ホスフィン及び/又は上記一般式IIのビス(アシル)ホスフィンを有機溶媒中に取り込み、得られた混合物を濾過する工程
をさらに備えてもよい。
【0144】
1つの実施形態では、当該方法は、
i)得られた上記一般式Iのモノ(アシル)ホスフィン及び/又は上記一般式IIのビス(アシル)ホスフィンを、上記キレート剤から分離する工程、並びに/又は
ii)得られた上記一般式Iのモノ(アシル)ホスフィン及び/又は上記一般式IIのビス(アシル)ホスフィンを有機溶媒中に取り込み、得られた混合物を濾過する工程
をさらに備える。
【0145】
加えて、当該方法は、得られた上記一般式Iのモノ(アシル)ホスフィン及び/又は上記一般式IIのビス(アシル)ホスフィンを乾燥する工程をさらに含んでもよい。
【0146】
このような工程は当該技術分野で周知であり、当業者によって、本発明の方法を実施するために使用するプロセス条件及び設備に応じて適合されるであろう。
【0147】
1つの実施形態では、当該方法は、一般式IVのビス(アシル)ホスフィンを得るために、工程c)で得られる上記一般式IIのビス(アシル)ホスフィンをアルキル化、アルコキシル化、アルケニル化、アルケノキシル化、アリール化、アシル化、カルボキシル化、シクロアルキル化、シクロアルコキシル化、アリールアルコキシル化、アルケニルアリールアルコキシル化又はヒドロキシル化し、そして酸化するさらなる工程d)を備える。
【化16】
一般式IV中、R、R、R、R、R、R、R、R、R10及びR11は、上記一般式I及び一般式IIで定義されたとおりであり、R12は、OH、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−アシル、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、ニトロ−、C−C12−アリールスルホニル、4−アルキルアリールスルホニル、C−C20−アルキルカルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環を含む群から選択される。
【0148】
一般式IV中のR、R、R、R、R、R、R、R、R10及びR11並びにそれらの好ましい実施形態の規定に関しては、本発明の方法により得られる上記一般式Iのモノ(アシル)ホスフィン及び/又は上記一般式IIのビス(アシル)ホスフィンの技術的詳細を論じた際に上で提供された記載が参照される。
【0149】
一般式IV中のR12に関しては、R12は、OH、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−アシル、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環を含む群から選択される。好ましくは、R12は、OH、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−アシル、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環を含む群から選択される。より好ましくは、R12は、OH、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル及びC−C12−アリールを含む群から選択される。最も好ましくは、R12は、OH又は直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキルである。例えば、R12はOHである。
【0150】
上記酸化することは、好ましくは、過酸化水素を使用して実施される。
【0151】
上記一般式IIのビス(アシル)ホスフィンのアルキル化、アルコキシル化、アルケニル化、アルケノキシル化、アリール化、アシル化、カルボキシル化、シクロアルキル化、シクロアルコキシル化、アリールアルコキシル化、アルケニルアリールアルコキシル化又はヒドロキシル化及び酸化を生じる反応は、当該技術分野で周知であり、当業者によって、本発明の方法を実施するために使用される具体的な反応及び設備に応じて適合されうる。
【0152】
あるいは、当該方法は、一般式Vのモノ(アシル)ホスフィンを得るために、工程c)で得られる上記一般式Iのモノ(アシル)ホスフィンをアルキル化、アルコキシル化、アルケニル化、アルケノキシル化、アリール化、アシル化、カルボキシル化、シクロアルキル化、シクロアルコキシル化、アリールアルコキシル化、アルケニルアリールアルコキシル化又はヒドロキシル化するさらなる工程d)を備えることができる。
【化17】
上記一般式V中、R、R、R、R及びRは、上記一般式I及び一般式IIで定義されたとおりであり、R13は、OH、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−アシル、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、ニトロ−、C−C12−アリールスルホニル、4−アルキルアリールスルホニル、C−C20−アルキルカルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環を含む群から選択される。
【0153】
一般式V中のR、R、R、R及びR並びにそれらの好ましい実施形態の規定に関しては、本発明の方法により得られる上記一般式Iのモノ(アシル)ホスフィン及び/又は上記一般式IIのビス(アシル)ホスフィンの技術的詳細を論じた際に上で提供された記載が参照される。
【0154】
一般式V中のR13に関しては、R13は、OH、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−アシル、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環を含む群から選択される。好ましくは、R13は、OH、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−アシル、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環を含む群から選択される。より好ましくは、R13は、OH、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル及びC−C12−アリールを含む群から選択される。
【0155】
上記一般式Iのモノ(アシル)ホスフィンのアルキル化、アルコキシル化、アルケニル化、アルケノキシル化、アリール化、アシル化、カルボキシル化、シクロアルキル化、シクロアルコキシル化、アリールアルコキシル化、アルケニルアリールアルコキシル化又はヒドロキシル化を生じる反応は、当該技術分野で周知であり、当業者によって、本発明の方法を実施するために使用される具体的な反応及び設備に応じて適合されうる。
【0156】
別の態様では、本発明は、一般式Iのモノ(アシル)ホスフィン及び/又は上記一般式IIのビス(アシル)ホスフィンに関し、
【化18】
上記一般式I中、R、R、R、R及びRは、同じであるか又は異なり、独立に、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、ニトロ−、C−C12−アリールスルホニル、4−アルキルアリールスルホニル、C−C20−アルキルカルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル、SR14、NHR14又はNR1415、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、R14及びR15は、独立に、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル及びC−C−シクロアルキルから選択され、
はHであるか、又はRは、アルカリ土類金属カチオン又は混合アルカリ金属/アルカリ土類金属カチオンによって置き換えられており、
【化19】
上記一般式II中、R、R、R、R、R、R、R、R、R10及びR11は、同じであるか又は異なり、独立に、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、ニトロ−、C−C12−アリールスルホニル、4−アルキルアリールスルホニル、C−C20−アルキルカルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル、SR14、NHR14又はNR1415、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、R14及びR15は、独立に、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル及びC−C−シクロアルキルから選択される。上記一般式Iのモノ(アシル)ホスフィン及び/又は上記一般式IIのビス(アシル)ホスフィンは、好ましくは本発明の方法により得られる。
【0157】
一般式I及び/又は一般式II中のR、R、R、R、R、R、R、R、R、R10及びR11並びにそれらの好ましい実施形態の規定に関しては、本発明の方法により得られる上記一般式Iのモノ(アシル)ホスフィン及び/又は上記一般式IIのビス(アシル)ホスフィンの技術的詳細を論じた際に上で提供された記載が参照される。
【0158】
さらなる態様では、本発明は、一般式IVのビス(アシル)ホスフィンに関し、
【化20】
上記一般式IV中、R、R、R、R、R、R、R、R、R10及びR11は、同じであるか又は異なり、独立に、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、ニトロ−、C−C12−アリールスルホニル、4−アルキルアリールスルホニル、C−C20−アルキルカルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル、SR14、NHR14又はNR1415、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、R14及びR15は、独立に、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル及びC−C−シクロアルキルから選択され、R12は、OH、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−アシル、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環を含む群から選択される。一般式IVのビス(アシル)ホスフィンは、好ましくは本発明の方法により得られる。
【0159】
一般式IV中のR、R、R、R、R、R、R、R、R10及びR11並びにそれらの好ましい実施形態の規定に関しては、本発明の方法により得られる上記一般式Iのモノ(アシル)ホスフィン及び/又は上記一般式IIのビス(アシル)ホスフィン並びに上記一般式IVのビス(アシル)ホスフィンの技術的詳細を論じた際に上で提供された記載が参照される。
【0160】
さらなる態様では、本発明は、一般式Vのモノ(アシル)ホスフィンに関し、
【化21】
上記一般式V中、R、R、R、R及びRは、同じであるか又は異なり、独立に、H、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、ニトロ−、C−C12−アリールスルホニル、4−アルキルアリールスルホニル、C−C20−アルキルカルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル、SR14、NHR14又はNR1415、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環から選択され、R14及びR15は、独立に、H、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル及びC−C−シクロアルキルから選択され、R13は、OH、直鎖状若しくは分枝状のC−C20−アルキル、直鎖状若しくは分枝状のC−C−アルケニル、C−C−アルコキシ、C−C−アルケニルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C12−アリール、C−C−アシル、C−C−シクロアルコキシ、C−C12−アリールアルコキシ、C−C15−アルケニルアリールアルコキシ、ニトロ−、C−C12−アリールスルホニル、4−アルキルアリールスルホニル、C−C20−アルキルカルボキシ、C−C−アルコキシカルボニル、及びO含有、S含有若しくはN含有の5員又は6員の複素環式環を含む群から選択される。一般式Vのモノ(アシル)ホスフィンは、好ましくは、本発明の方法により得られる。
【0161】
一般式V中のR、R、R、R、R及びR13並びにそれらの好ましい実施形態の規定に関しては、本発明の方法により得られる上記一般式Iのモノ(アシル)ホスフィン及び/又は上記一般式IIのビス(アシル)ホスフィン並びに上記一般式Vのモノ(アシル)ホスフィンの技術的詳細を論じた際に上で提供された記載が参照される。
【0162】
本発明の範囲及び関心は、本発明の特定の実施形態を説明することが意図されており非限定的である以下の実施例に基づいてよりよく理解されるであろう。
【実施例】
【0163】
実施例1
合成手順
100mLフラスコにアルゴンを流し込み、リン化カルシウム(8%、3.1g、1.36mmol、1当量)を投入した。乾燥1,2−ジメトキシエタン(DME)(20mL)をこのフラスコに加えた。この反応混合物を15分間撹拌した後、塩化2,4,6−トリメチルベンゾイル(1.0g、0.909mL、5.55mmol、4当量)を、常温(21℃)で10分間にわたってゆっくり加えた。その後、この混合物を常温でさらに17時間撹拌した。赤褐色から黄緑色への色変化が見られ、この混合物の粘度が上昇した。この手順で、カルシウム塩Ca[P(COMes)を生成物として得る。これに、10分間のうちに酢酸(1.12g、19mmol、13.7当量)を滴下し、室温(22℃)でさらに処理した。この反応混合物を常温でさらに22時間撹拌し、HP(COMes)(BAP−H)を得た。
【0164】
溶媒のDMEを真空中で除去し、黄色固体残渣を得た。CaCl及びCa(OAc)を除去するために、この黄色固体を乾燥トルエン(75mL)に溶解させ、セライトで濾過した。濾過ケーキを乾燥トルエン(2×5mL)で2回洗浄した。濾過後、トルエンを真空中、室温(24℃)で6時間かけて除去し、5.4gの粗製BAP−H(NMR分光法によると、3.5%純度であり、これは収率21.3%に対応する)を得た。
【0165】
31P{1H}NMRスペクトルは、δ=81及びδ=6ppmに2つのシグナルを示し、これは、下記スキーム1に示すように、プロトン化されたホスフィン(δ=6ppm)とそのエノール体P−アシル−2−ヒドロキシ−ホスファアルケン(δ=81ppm)との平衡を示唆する。
【化22】
式:C2023
モル質量:326.37g/mol
31P NMR(121.5MHz、C) δ[ppm]=81(s)、6(s)。
H NMR(400.13MHz、C) δ[ppm]=2.00(s、6H、Mes p−CH)2.33(s、12H、Mes o−CH)、6.55(s、4H、Mes m−H)。

【国際調査報告】