(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2020-521907(P2020-521907A)
(43)【公表日】2020年7月27日
(54)【発明の名称】音響ダンパーを備えたバーナー
(51)【国際特許分類】
F02C 7/24 20060101AFI20200626BHJP
F02C 7/18 20060101ALI20200626BHJP
F23R 3/50 20060101ALI20200626BHJP
F23R 3/52 20060101ALI20200626BHJP
F02C 7/00 20060101ALI20200626BHJP
【FI】
F02C7/24 C
F02C7/18 C
F23R3/50
F23R3/52
F02C7/00 D
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2019-565275(P2019-565275)
(86)(22)【出願日】2018年6月29日
(85)【翻訳文提出日】2019年11月25日
(86)【国際出願番号】EP2018067612
(87)【国際公開番号】WO2019025094
(87)【国際公開日】20190207
(31)【優先権主張番号】17184044.0
(32)【優先日】2017年7月31日
(33)【優先権主張国】EP
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】517298149
【氏名又は名称】シーメンス アクティエンゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】ヨーン−エーリク・ラングレン
(72)【発明者】
【氏名】ヨーン・ペッテション
(57)【要約】
ターボ機械、特にガスタービンエンジンのバーナー(1)は、バーナー内部(6)の各部を囲む環状壁(10)を有する少なくとも1つのバーナー部(3)を備え、環状壁(10)は、バーナー内部(6)の範囲を定める環状内面(16)と、バーナー内部(6)の熱音響振動を減衰させる複数の減衰キャビティ(30)であり、それぞれが少なくとも1つの減衰孔(40)を通じて環状内面に接続された、複数の減衰キャビティ(30)と、を含む。本発明は、このようなバーナーを製造する方法も対象とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ターボ機械、特にガスタービンエンジンのバーナー(1)であって、
第1の燃料および酸素含有流体をバーナー内部(6)の上流端に供給する上流バーナー部(2)と、
バーナー内部(6)の各部を囲む環状壁(10)を有する少なくとも1つの中間バーナー部(3)と、
第2の燃料を前記バーナー内部(6)の下流端または燃焼チャンバに供給する下流バーナー部(4)と、
を備え、
前記環状壁(10)が、
前記バーナー内部(6)の範囲を定める環状内面(16)と、
前記バーナー内部(6)の熱音響振動を減衰させる複数の減衰キャビティ(30)であって、それぞれが少なくとも1つの減衰孔(40)を通じて前記環状内面(16)に接続されている複数の減衰キャビティ(30)と、
を含むことを特徴とする、バーナー(1)。
【請求項2】
それぞれの減衰キャビティ(30)が、少なくとも1つのパージ孔(50)を通じて前記環状壁(10)の環状外面(17)に接続されていることを特徴とする、請求項1に記載のバーナー(1)。
【請求項3】
前記減衰キャビティ(30)のうちの少なくとも1つが、四角形プロファイルを有することを特徴とする、請求項1または2に記載のバーナー(1)。
【請求項4】
前記減衰キャビティ(30)のうちの少なくとも1つが、六角形プロファイルを有することを特徴とする、請求項1または2に記載のバーナー(1)。
【請求項5】
前記減衰キャビティ(30)のうちの少なくとも1つが、円形プロファイルを有することを特徴とする、請求項1または2に記載のバーナー(1)。
【請求項6】
前記複数の減衰キャビティ(30)が、パターン(101、102、103)を形成するように、行および/または列に沿って前記環状壁(10)に分布していることを特徴とする、請求項3〜5のいずれか一項に記載のバーナー(1)。
【請求項7】
前記行および/または列(X)が、前記バーナー(1)の長手方向軸(Y)に平行であることを特徴とする、請求項6に記載のバーナー(1)。
【請求項8】
前記行および/または列(X)が、前記バーナー(1)の長手方向軸(Y)に対して傾斜していることを特徴とする、請求項6に記載のバーナー(1)。
【請求項9】
前記環状壁(10)が、環状外面(17)に設けられた少なくとも1つの冷却流体入口孔(14)から前記環状内面(16)に設けられた複数の流出孔(15)まで延びた環状冷却流体通路(11)をさらに備えていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載のバーナー(1)。
【請求項10】
少なくとも1つのバーナー(1)が請求項1〜9のいずれか一項に従って構成されている複数のバーナー(1)と、
前記バーナー(1)の下流に配置された少なくとも1つ燃焼チャンバ(70)、特に環状またはカン型環状燃焼チャンバと、
を備えていることを特徴とする、燃焼器。
【請求項11】
請求項1〜9のいずれか一項に記載のバーナー(1)を製造する方法であって、
前記環状壁(10)を一体形成コンポーネントとして積層造形するステップ、または
前記上流バーナー部(2)、前記中間バーナー部(3)、および前記下流バーナー部(4)を一体形成コンポーネントとして積層造形するステップ、
を含むことを特徴とする、方法。
【請求項12】
前記積層造形するステップが、選択的レーザ溶融または選択的レーザ焼結により実行されていることを特徴とする、請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バーナー、ターボ機械、特にガスタービンエンジンの燃焼器、およびバーナーの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ターボ機械の一例としてのガスタービンエンジンは、主要構成要素として、圧縮機、燃焼器、および膨張タービンを備える。燃焼器に関しては、たとえば環状燃焼器(annular combustor)またはカン型環状燃焼器(can-annular combustor)等、さまざまな設計が存在する。燃焼器自体は、燃料が燃焼空間に供給されるバーナーと、燃焼空間を密封する燃焼チャンバとで構成される。また、燃焼空間には、燃焼用の酸素含有流体、特に圧縮機から供給された空気が供給される。
【0003】
バーナーは、排出物、特にNOxおよびCOが少なく保たれるように、リーン条件下で動作するように設計されていてもよい。リーン条件下では、燃料の全部またはほとんどが燃やされる燃料および空気の混合が考えられる。このようなリーン動作の場合は通常、いわゆる主燃料が供給される。たとえばターボ機械の始動時の過渡動作の場合は、いわゆるパイロット燃料として追加燃料が供給され、火炎を安定させるとともに、燃焼力学を回避するようになっていてもよい。
【0004】
NOx排出物の低減を図るため、乾式低公害(略称DLE)技術を使用可能である。
【0005】
DLE型の燃焼と関連する問題として、燃焼力学事象の発生が挙げられる。この現象は、多くの異なる物理的メカニズムを原因とするが、構造損傷や排出物への悪影響をもたらすとともに、試運転に重大な影響を及ぼす可能性がある。一般的に、燃焼力学を抑制する一手法として、(環状およびカン型環状の両燃焼器を含む)燃焼器の燃焼チャンバに直接設置された音響(受動)ダンパーを使用する。このようなダンパーは、たとえばヘルムホルツ共鳴器または穿孔ライナーを具備しており、燃焼チャンバにおいて音圧に直接働きかける。
【0006】
ただし、上記解決手段は、最適とは考えられない。燃焼力学と関連するメカニズムの1つとして、燃焼器、特に燃焼ゾーンに進入する変動燃料プロファイルの存在がある。この燃料の変調は、後続の音響事象が原因であり、破壊的な自己駆動フィードバックループとなる可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、これらの欠点を軽減しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的は、独立請求項によって実現される。従属請求項は、本発明の有利な発展および改良を記載している。
【0009】
本発明の第1の態様によれば、ターボ機械、特にガスタービンエンジンのバーナーであって、バーナー内部の各部を囲む環状壁を有する少なくとも1つのバーナー部を備え、環状壁が、
バーナー内部の範囲を定める環状内面と、
バーナー内部の熱音響振動を減衰させる複数の減衰キャビティであり、それぞれが少なくとも1つの減衰孔を通じて環状内面に接続された、複数の減衰キャビティと、
を含む、バーナーが提供される。
【0010】
この構成によって、音響ダンパーをバーナー部のうちの1つに導入することにより、上述のフィードバックメカニズムが抑えられ、この種の現象と関連する燃焼力学が抑制される。本発明の実施形態によれば、環状壁を有する少なくとも1つのバーナー部は、
第1の燃料および酸素含有流体をバーナー内部の上流端に供給する上流バーナー部と、
第2の燃料をバーナー内部の下流端または燃焼チャンバに供給する下流バーナー部と、
の間に設けられたバーナーの中間バーナー部、特に混合部である。
【0011】
上流バーナー部は、好ましくは旋回翼を介して、主燃料および空気を混合するように構成されていてもよい。下流バーナー部は、パイロット燃料を供給するように構成されていてもよい。中間バーナー部は、主燃料および空気のより良好な混合を可能にする混合器または混合部と称する場合がある。
【0012】
受動音響ダンパーを中間バーナー部に組み込むことによる好影響は、以下の通りである。
これらの音響ダンパーが燃焼ゾーンの上流に置かれることから、不要な空気消費が存在しなくなる。このため、火炎温度は影響を受けない(上昇する)が、これによる排出レベルへの悪影響は生じない。
変調現象と関連する部位に動的な問題が発生した場合、当該特定部位に対して、対応するバーナー調整を容易に実現可能である。
さまざまな燃料仕様を含む動作に起因する動的な問題が発生した場合、この問題に対処するため、バーナーの適正な音響調整を容易に実現し得る。
【0013】
本発明の第2の態様によれば、
複数のバーナーであり、少なくとも1つのバーナーが上記指定の通り構成された、複数のバーナーと、
バーナーの下流に配置された少なくとも1つ燃焼チャンバ、特に環状またはカン型環状燃焼チャンバと、
を備えた、燃焼器が提供される。
【0014】
本発明の第3の態様によれば、上記規定のバーナーを製造する方法が提供される。このような製造方法は、
環状壁を一体形成コンポーネントとして積層造形するステップ、または
上流バーナー部、中間バーナー部、および下流バーナー部を一体形成コンポーネントとして積層造形するステップ、
を含む。
【0015】
本発明の考え得る実施形態によれば、積層造形ステップは、選択的レーザ溶融または選択的レーザ焼結により実行される。
【0016】
積層造形技術の使用により、最適な減衰挙動となるように調節された(すなわち、既知の特定周波数の間隔が抑制された)減衰装置を備えたバーナーを設計可能である。
【0017】
本発明の他の考え得る実施形態によれば、各減衰キャビティは、少なくとも1つのパージ孔を通じて環状壁の環状外面に接続されている。
【0018】
本発明の別の考え得る実施形態によれば、減衰キャビティのうちの少なくとも1つは、四角形、六角形、または円形プロファイルを有する。
【0019】
複数の減衰キャビティは、パターンを形成するように、行および/または列に沿って環状壁に分布していてもよい。前記行および/または列は、バーナーの長手方向軸に対して平行であってもよいし、傾斜していてもよい。
【0020】
上記および以下の説明において、用語「長手方向」、「半径方向」、および「円周方向」は、別段の定めのない限り、バーナーの長手方向軸を参照する。
【0021】
用語「上流」/「下流」/「中間(流)」は、バーナーの長手方向軸に沿った方向を示すのに用いられ、燃料流の方向に対する。一部の流体は旋回するものの、最後には、バーナーの上流端からバーナーの出口(下流端)まで、主進行方向が与えられ得る。出口では、流体が燃焼チャンバ中へと解放されるため、この場合もバーナーの下流となる。
【0022】
用語「内部」および「外部」は、バーナーの長手方向軸に垂直なバーナーの半径方向に関して用いられる。半径方向内方のキャビティ(バーナー内部)は、半径方向外方が環状壁によって囲まれる。当該環状壁を越えて、すなわち、さらに半径方向外方に、バーナー外部が規定される。バーナー外部は、ターボ機械の圧縮機から供給された圧縮酸素含有流体をガイドする中空の空間となるはずである。
【0023】
さまざまな主題を参照して本発明の実施形態を説明したことに留意する必要がある。特に、装置型の請求項を参照して一部の実施形態を説明する一方、方法型の請求項を参照して他の実施形態を説明した。ただし、当業者であれば上記および以下の説明から推測できることとして、ある種の主題に属する特徴の任意の組み合わせのほか、さまざまな主題と関連する特徴間、特に、装置型の請求項の特徴と方法型の請求項の特徴との間の如何なる組み合わせについても、本願で開示されるものと考えられる。
【0024】
上記規定の態様および本発明の他の態様は、以下に説明する例示的な実施形態から明らかであり、これら例示的な実施形態を参照して説明する。以下、例示的な実施形態を参照して、本発明をより詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明に係る、バーナーの例示的な一実施形態の側面図である。
【
図2】本発明に係る、バーナーの中間バーナー部の長手方向断面図である。
【
図4】中間バーナー部の環状壁の内側を示すため、環状外面を除去した
図3の不等角投影図である。
【
図5】中間バーナー部の環状壁の内側のダンパーの第1のパターンを模式的に示した図である。
【
図6】中間バーナー部の環状壁の内側のダンパーの第2のパターンを模式的に示した図である。
【
図7】中間バーナー部の環状壁の内側のダンパーの第3のパターンを模式的に示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図面中の各図は、模式的である。なお、異なる図において、同様または同一の要素または特徴には、同じ参照記号を付している。不要な繰り返しを避けるため、ある実施形態に関して説明済みの要素または特徴については、本明細書において再度説明することはない。
【0027】
図1は、本発明に係る、例示的なバーナー1を表す。バーナー1は、ガスタービンエンジンの一部であってもよく、また、環状燃焼器に用いられるようになっていてもよい。バーナー1は、当該バーナー1の長手方向軸Yに沿って長手方向に延びた上流バーナー部2、中間バーナー部3、および下流バーナー部4を備える。上流バーナー部2の上流では、バーナーシャフト5が燃料をバーナー1に供給する。上流バーナー部2は特に、燃料を空気と混合する旋回翼であってもよい。バーナー1の軸方向後段には、中間バーナー部3が上流バーナー部2に続き、前もって供給された空気および燃料をさらに混合する予混合ゾーンを提供する。さらに下流には、下流バーナー部4が存在し、具体的にはバーナー先端42も提供する。上流バーナー部2、中間バーナー部3、および下流バーナー部4は一体的に、バーナー内部6を囲む。さらに下流では、バーナー先端42が燃焼器の燃焼チャンバ70に接続されている(さらに詳しく表すことはない)。
【0028】
バーナーシャフト5、旋回翼を備えた上流バーナー部2、下流バーナー部4、および燃焼チャンバ70は、従来通りであり、本発明の具体的な目的ではないため、さらに詳しく説明することはない。
【0029】
図2〜
図4は、本発明に係る、中間バーナー部3の一実施形態を表す。
【0030】
本実施形態において、中間バーナー部3は実質的に、バーナー1の長手方向軸Y周りの円筒環状壁10として構成されている。また、環状壁10は、空間周りの環状である限り、異なる形状であってもよい。環状壁10は、バーナー内部6の中間部を囲む。環状壁10は、バーナー内部6の中間部の範囲を定める環状内面16と、外部環境7と接触する環状壁10の環状外面17とを含む。環状壁10は、環状冷却流体通路11を備える。空気を環状冷却流体通路11に供給するため、環状壁10には、複数の冷却流体入口孔14が存在し、上流バーナー部2に対して長手方向に近接する位置で環状外面17に設けられている。環状冷却流体通路11は、環状内面16に設けられた複数の流出孔15まで、冷却流体入口孔14を延ばす。
【0031】
環状壁10は、バーナー内部6の熱音響振動を減衰させる複数の減衰キャビティ30をさらに備える。各減衰キャビティ30は、各減衰孔40を通じて環状内面16に接続されている。各減衰孔40は、環状内面16に減衰開口41を含む。
【0032】
各減衰キャビティ30は、
減衰キャビティ30の容積Vc、
減衰孔40の断面積A、
減衰孔40の長さL、
といった主要な幾何学的パラメータを有するホルムヘルツ共鳴器を表す。
【0033】
各減衰キャビティ30は、容積Vの内側の燃焼ガスにおける熱音響振動の周波数fを抑制するのに使用可能であり、周波数fは、面積Aと容積Vcに長さLを乗じた積との比の平方根に比例する。すなわち、以下のような記号となる。
f〜sqrt(A/(Vc*L))
【0034】
各減衰キャビティ30は、各パージ孔50を通じて環状外面17にさらに接続されている。各パージ孔50は、環状外面17にパージ開口51を含む。
【0035】
本発明の他の考え得る実施形態(添付の図面には図示せず)によれば、パージ孔50は存在しない。
【0036】
各減衰キャビティ30は、それぞれ半径方向内部および外部の2つの基面31、32ならびに2つの基面31、32を半径方向に接続する1つもしくは複数の側面33によって範囲が定められている。添付の図面の
図2〜
図4の実施形態に示すように、2つの基面31、32は、環状内面16および/または環状外面17と実質的に平行に配向していてもよい。
【0037】
本発明の各実施形態によれば、2つの基面31、32は、それぞれのプロファイルを有していてもよい。特に、2つの基面31、32は、四角形プロファイル(
図4および
図5)であってもよいし、六角形プロファイル(
図6)であってもよいし、円形または楕円形プロファイル(
図7)であってもよい。
【0038】
より一般的に、本発明の他の実施形態(図示せず)によれば、各減衰キャビティ30の立体形状は、任意(たとえば、球状、円錐状、矩形状、ハニカム状等)であってもよい。減衰孔40およびパージ孔50の形状は、円形または長円形等であってもよい。
【0039】
本発明の各実施形態によれば、複数の減衰キャビティ30は、複数の各パターン101、102、103を形成するように、(軸配向Xにより表される)行および/または列に沿って環状壁10に分布していてもよい。
【0040】
図4および
図5の実施形態を参照すれば、バーナー1の長手方向軸Yに対して傾斜した複数の行(または、列)Xを含む第1のパターン101に従って、四角形、特に菱形の複数の減衰キャビティ30が分布している。
【0041】
図6の実施形態を参照すれば、バーナー1の長手方向軸Yに平行な複数の行(または、列)Xを含む第2のパターン102に従って、六角形の複数の減衰キャビティ30が分布している。
【0042】
図7の実施形態を参照すれば、バーナー1の長手方向軸Yに直交する複数の行(または、列)Xを含む第3のパターン103に従って、楕円形の複数の減衰キャビティ30が分布している。
【0043】
環状壁10、特に減衰キャビティ30、減衰孔40、およびパージ孔50は、積層造形技術(たとえば、選択的レーザ溶融、選択的レーザ焼結、電子ビーム溶融、選択的加熱焼結、または電子ビーム自由形状製作)により構築されていてもよい。積層造形技術によれば、多種多様な減衰キャビティ30の形状およびパターンを製造できるため都合が良い。このような種類のいくつかの考え得る例については、上述するとともに、添付の図面に示している。
【符号の説明】
【0044】
1 バーナー
2 上流バーナー部
3 中間バーナー部
4 下流バーナー部
5 バーナーシャフト
6 バーナー内部
7 外部環境
10 環状壁
11 環状冷却流体通路
14 冷却流体入口孔
15 流出孔
16 環状内面
17 環状外面
30 減衰キャビティ
31 基面
32 基面
33 側面
40 減衰孔
41 減衰開口
42 バーナー先端
50 パージ孔
51 パージ開口
70 燃焼チャンバ
101 パターン
102 パターン
103 パターン
X 軸配向
Y 長手方向軸
【国際調査報告】