(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2020-524892(P2020-524892A)
(43)【公表日】2020年8月20日
(54)【発明の名称】基板支持装置
(51)【国際特許分類】
H01L 21/683 20060101AFI20200727BHJP
H01L 21/3065 20060101ALI20200727BHJP
H01L 21/31 20060101ALI20200727BHJP
C23C 14/24 20060101ALI20200727BHJP
【FI】
H01L21/68 N
H01L21/302 101G
H01L21/31 B
C23C14/24 J
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2019-559270(P2019-559270)
(86)(22)【出願日】2018年6月25日
(85)【翻訳文提出日】2019年10月30日
(86)【国際出願番号】KR2018007186
(87)【国際公開番号】WO2018236201
(87)【国際公開日】20181227
(31)【優先権主張番号】10-2017-0079595
(32)【優先日】2017年6月23日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ
(71)【出願人】
【識別番号】510149600
【氏名又は名称】ジュソン エンジニアリング カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チュン ドン ソク
(72)【発明者】
【氏名】キム ジョン ミ
(72)【発明者】
【氏名】キム ジョン シク
(72)【発明者】
【氏名】チョン ウォン ヌ
(72)【発明者】
【氏名】チョン ミン ホ
(72)【発明者】
【氏名】ファン チョル ジュ
【テーマコード(参考)】
4K029
5F004
5F045
5F131
【Fターム(参考)】
4K029JA01
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(57)【要約】
基板支持装置の一実施例は、基板を支持する支持部材と、前記支持部材の縁端に配置され、前記基板の温度を補償する温度補償部材とを含み、前記支持部材は透光性素材からなり、前記温度補償部材は不透光性素材からなり、前記温度補償部材の表面は、洗浄ガスに対して耐食性を有する素材からなるものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を支持する支持部材と、
前記支持部材の縁端に配置される温度補償部材と、
を含み、
前記支持部材は透光性素材からなり、前記温度補償部材は不透光性素材からなり、
前記温度補償部材の表面は、洗浄ガスに対して耐食性を有する素材からなることを特徴とする、基板支持装置。
【請求項2】
前記温度補償部材の表面は、洗浄ガスに対して耐食性を有する素材でコートされることを特徴とする、請求項1に記載の基板支持装置。
【請求項3】
前記支持部材は石英(quartz)からなり、
前記温度補償部材は、炭化ケイ素(SiC)、ブラックセラミック(Black ceramic)、ブラック石英(Black Quartz)、及びグラファイト(graphite)の少なくとも1種からなることを特徴とする、請求項1又は2に記載の基板支持装置。
【請求項4】
前記基板の側面と前記温度補償部材の側面は互いに対向するように構成され、前記基板と前記温度補償部材は互いに離隔して配置されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の基板支持装置。
【請求項5】
前記温度補償部材は前記支持部材より熱伝導率(thermal conductivity)の高い素材からなることを特徴とする、請求項1又は2に記載の基板支持装置。
【請求項6】
前記温度補償部材は、
前記支持部材と同じ素材からなる胴体部と、
前記胴体部の表面にコーティングされ、前記胴体部と異なる素材から形成されるコーティング層と、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の基板支持装置。
【請求項7】
前記コーティング層は前記胴体部より熱伝導率の高い素材からなることを特徴とする、請求項6に記載の基板支持装置。
【請求項8】
前記支持部材及び前記胴体部は石英からなり、
前記コーティング層は黒体からなることを特徴とする、請求項7に記載の基板支持装置。
【請求項9】
前記温度補償部材はリング形に形成され、前記基板を取り囲むように配置されることを特徴とする、請求項1に記載の基板支持装置。
【請求項10】
前記支持部材は、
前記基板が装着される装着部と、
前記装着部と前記温度補償部材の内側面との間に形成されるリング形の陷沒部と、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の基板支持装置。
【請求項11】
前記基板は、側面と縁部の下面が露出されるように前記陷沒部に配置されることを特徴とする、請求項10に記載の基板支持装置。
【請求項12】
前記基板は、縁部の上面、側面及び下面が前記温度補償部材から放出される熱によって加熱されるように構成されることを特徴とする、請求項11に記載の基板支持装置。
【請求項13】
前記温度補償部材と前記基板は前記支持部材の上面に配置され、前記温度補償部材の下面と前記基板の下面は上下方向に同じ高さに配置されることを特徴とする、請求項1に記載の基板支持装置。
【請求項14】
基板を支持する支持部材と、
前記支持部材の縁端に配置され、前記支持部材と異なる素材からなる温度補償部材と、
を含み、
前記支持部材は、
前記基板が装着される装着部と、
前記装着部と前記温度補償部材の内側面との間に形成されるリング形の陷沒部とを含み、
前記温度補償部材の表面は洗浄ガスに対して耐食性を有する素材からなり、
前記基板は、側面と縁部の下面が露出されるように前記陷沒部に配置され、前記温度補償部材から放出される熱によって加熱されるように構成される、基板支持装置。
【請求項15】
前記温度補償部材は前記支持部材より熱伝導率の高い素材からなることを特徴とする、請求項14に記載の基板支持装置。
【請求項16】
前記支持部材は石英からなり、前記温度補償部材は少なくとも一部が黒体からなることを特徴とする、請求項15に記載の基板支持装置。
【請求項17】
前記温度補償部材は、
前記支持部材と同じ素材からなる胴体部と、
前記胴体部の表面にコーティングされ、前記胴体部と異なる素材からなるコーティング層と、
を含み、
前記コーティング層の一部は前記陷沒部の側面及び底面上に配置され、前記コーティング層の一側は前記基板の前記端の下面と接触するように構成されることを特徴とする、請求項14に記載の基板支持装置。
【請求項18】
前記コーティング層は前記胴体部より熱伝導率の高い素材からなることを特徴とする、請求項17に記載の基板支持装置。
【請求項19】
前記温度補償部材の表面は、洗浄ガスに対して耐食性を有する素材でコートされることを特徴とする、請求項14に記載の基板支持装置。
【請求項20】
前記黒体は、炭化ケイ素(SiC)、セラミック(ceramic)、酸化アルミニウム(Al2O3)、グラファイト(graphite)、及び石英(Quartz)の少なくとも1種の物質を含むことを特徴とする、請求項8又は16に記載の基板支持装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例は、基板の温度分布を均一に維持するために、基板の縁部温度を補償するか又は基板の縁部温度を追加的に上昇させる基板支持装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この部分に記述された内容は単に実施例についての背景情報を提供するだけで、従来技術を構成するものではない。
【0003】
一般に、半導体メモリ素子、液晶表示装置及び有機発光装置などは基板上に複数回の半導体工程を実施して所望の形状の構造物を積層して製造する。
【0004】
半導体製造工程は、基板上に所定の薄膜を蒸着する工程、薄膜の選択領域を露出させるフォトリソグラフィー(photolithography)工程、選択領域の薄膜を除去する食刻工程などを含む。このような半導体を製造する基板処理工程は、該当工程のために最適の環境が造成されたチャンバーを含む基板処理装置で行われる。
【0005】
チャンバーには加工対象である基板と前記基板が装着され、前記基板を支持する基板支持装置が備えられ、前記基板にソース物質を含む工程ガスが噴射される。このような工程ガスに含有されたソース物質によって基板に蒸着及び食刻工程などが行われる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
実施例は、基板の温度分布を均一に維持するために、基板の縁部温度を補償するか又は基板の縁部温度を追加的に上昇させる基板支持装置に関するものである。
【0007】
実施例が達成しようとする技術的課題は以上で言及した技術的課題に制限されず、言及しなかった他の技術的課題は下記の記載から実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者に明らかに理解可能であろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
基板支持装置の一実施例は、基板を支持する支持部材と、前記支持部材の縁端に配置される温度補償部材と、を含み、前記支持部材は透光性素材からなり、前記温度補償部材は不透光性素材からなり、前記温度補償部材の表面は、洗浄ガスに対して耐食性を有する素材からなることができる。
【0009】
そして、前記温度補償部材の表面は、洗浄ガスに対して耐食性を有する素材でコートされることができる。
【0010】
前記支持部材は石英(quartz)からなり、前記温度補償部材は、炭化ケイ素(SiC)、ブラックセラミック(Black ceramic)、ブラック石英(Black Quartz)、及びグラファイト(graphite)の少なくとも1種からなることができる。
【0011】
前記基板の側面と前記温度補償部材の側面は互いに対向するように構成され、前記基板と前記温度補償部材は互いに離隔して配置されることができる。
【0012】
前記温度補償部材は前記支持部材より熱伝導率(thermal conductivity)の高い素材からなることができる。
【0013】
前記温度補償部材は、前記支持部材と同じ素材からなる胴体部と、前記胴体部の表面にコーティングされ、前記胴体部と異なる素材から形成されるコーティング層と、を含むことができる。
【0014】
前記コーティング層は前記胴体部より熱伝導率の高い素材からなることができる。
【0015】
前記支持部材及び前記胴体部は石英からなり、前記コーティング層は黒体からなることができる。
【0016】
前記温度補償部材はリング形に形成され、前記基板を取り囲むように配置されることができる。
【0017】
前記支持部材は、前記基板が装着される装着部と、前記装着部と前記温度補償部材の内側面との間に形成されるリング形の陷沒部と、を含むことができる。
【0018】
前記基板は、側面と縁部の下面が露出されるように前記陷沒部に配置されることができる。
【0019】
前記基板は、縁部の上面、側面及び下面が前記温度補償部材から放出される熱によって加熱されるように構成されることができる。
【0020】
前記温度補償部材と前記基板は前記支持部材の上面に配置され、前記温度補償部材の下面と前記基板の下面は上下方向に同じ高さに配置されることができる。
【0021】
基板支持装置の他の実施例は、基板を支持する支持部材と、前記支持部材の縁端に配置され、前記支持部材と異なる素材からなる温度補償部材と、を含み、前記支持部材は、前記基板が装着される装着部と、前記装着部と前記温度補償部材の内側面との間に形成されるリング形の陷沒部とを含み、前記温度補償部材の表面は洗浄ガスに対して耐食性を有する素材からなり、前記基板は、側面と縁部の下面が露出されるように前記陷沒部に配置され、前記温度補償部材から放出される熱によって加熱されるように構成されることができる。
【0022】
前記温度補償部材は前記支持部材より熱伝導率の高い素材からなることができる。
【0023】
前記支持部材は石英からなり、前記温度補償部材は少なくとも一部が黒体からなることができる。
【0024】
前記温度補償部材は、前記支持部材と同じ素材からなる胴体部と、前記胴体部の表面にコーティングされ、前記胴体部と異なる素材からなるコーティング層と、を含み、
前記コーティング層の一部は前記陷沒部の側面及び底面上に配置され、前記コーティング層の一側は前記基板の前記端の下面と接触するように構成されることができる。
【0025】
前記コーティング層は前記胴体部より熱伝導率の高い素材からなることができる。
【0026】
前記温度補償部材の表面は、洗浄ガスに対して耐食性を有する素材でコートされることができる。
【0027】
前記黒体は、炭化ケイ素(SiC)、セラミック(ceramic)、酸化アルミニウム(Al
2O
3)、グラファイト(graphite)、及び石英(Quartz)の少なくとも1種の物質を含むことができる。
【発明の効果】
【0028】
実施例で、前記温度補償部材は、前記基板の縁部を追加的に加熱することにより、基板の中央部に比べて相対的に温度が低い基板の縁部の温度を補償して基板の全体的な温度分布を均一に維持するか基板の縁部の温度を追加的に上昇させる役割をすることができる。
【0029】
実施例で、不透光性温度補償部材は透光性支持部材より高い温度を維持するので、不透光性温度補償部材から基板の縁部に効果的な熱伝逹が可能であり、これにより基板全体の温度分布が均一になるか又は基板の縁部の温度がもっと上昇することができる。
【0030】
実施例で、前記基板は、縁部の上面、側面及び下面が前記温度補償部材から放出される熱によって温度が上昇するように構成され、これにより前記基板の縁部は伝熱面積が増加して効果的に温度が上昇することができる。
【0031】
実施例で、温度補償部材は基板処理装置のチャンバーの内部に流入する洗浄ガス又は食刻ガスに対する耐食性が強くて吸熱率が高いし、材料内部の熱伝逹率が高い材料を含むことにより、基板の縁部に効果的に熱伝逹ができるようにし、持続的にその機能を維持することができるので、前記基板の縁部に蒸着される薄膜の厚さが改善されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】一実施例の基板支持装置を示した平面図である。
【
図4】
図2のさらに他の実施例を示した断面図である。
【
図5】
図2のさらに他の実施例を示した断面図である。
【
図6】
図2のさらに他の実施例を示した断面図である。
【
図7】
図1の一実施例を適用した基板処理装置を示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、添付図面に基づいて実施例を詳細に説明する。実施例は多様に変更可能であり、さまざまな形態を有することができるが、特定の実施例を図面に例示して本文に詳細に説明しようとする。しかし、これは実施例を特定の開示形態に限定しようとするものではなく、実施例の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物乃至代替物を含むものと理解されなければならない。
【0034】
“第1”、“第2”などの用語は多様な構成要素を説明するのに使えるが、前記構成要素は前記用語によって限定されてはいけない。前記用語は一構成要素を他の構成要素から区別する目的のみで使われる。また、実施例の構成及び作用を考慮して特別に定義された用語は実施例を説明するためのものであるだけ、実施例の範囲を限定するものではない。
【0035】
実施例の説明において、各要素(element)の“上又は下(on or under)”に形成されるものとして記載される場合、上又は下(on or under)は二つの要素(element)が互いに直接(directly)接触するかあるいは一つ以上の他の要素(element)が前記二つの要素(element)の間に配置されて(indirectly)形成されるものを全て含む。また“上又は下(on or under)”と表現される場合、一つの要素(element)を基準に上方のみでなく下方の意味も含むことができる。
【0036】
また、以下に使われる“上/上部/上の”及び“下/下部/下の”などの関係的用語は、そのような実体又は要素間のある物理的又は論理的関係又は手順を必ず要求するか内包しなく、ある一つの実体又は要素を他の実体又は要素と区別するためにのみ用いることもできる。
【0037】
図1は一実施例の基板支持装置を示した平面図である。
図2は
図1のAA方向に見た断面図である。
【0038】
実施例による基板支持装置は基板10の蒸着、食刻などの基板製造工程が行われるチャンバー(図示せず)に配置され、その上に前記基板10が装着され、基板製造工程が行われるうちに基板10を支持することができる。
【0039】
図示されてはいないが、前記チャンバーの内部には、前記基板10にソース物質を含む工程ガス、パージガスなどを噴射する噴射部が備えられることができる。また、前記チャンバーを含む基板処理装置には、チャンバーの内部が真空又は真空に近い圧力を維持するために、真空ポンプなどの装置が備えられることもできる。
【0040】
また、前記チャンバーの内部には、基板製造のためのプラズマ発生装置が前記基板処理装置に備えられることもできる。
【0041】
実施例の基板支持装置は、支持部材100及び温度補償部材200を含むことができる。支持部材100は、上面に基板10が装着され、基板の製造工程が行われるうちに基板10を支持することができる。ここで、温度補償部材200は、基板10の端部の温度減少を補償するか温度を追加的に上昇させて基板10の縁部を間接的に加熱することができる。
【0042】
温度補償部材200は、
図1及び
図2に示したように、前記支持部材100の縁端に配置され、前記基板10の温度を補償する役割ができる。
【0043】
ここで、前記温度補償部材200は、前記チャンバーに備えられる加熱装置(図示せず)から熱を受けて基板10に伝達することにより、支持部材100に装着された基板10の縁部を追加的に加熱して前記基板10の縁部の温度を補償するかもっと上昇させる部材を意味する。
【0044】
基板製造工程のうちに、基板10は前記チャンバーに備えられる前記加熱装置によって加熱されることができる。基板製造工程は基板10が加熱装置によって高温に加熱された状態で行われることができる。
【0045】
ここで、基板10は、全体的に均一な温度を維持するか、前記基板10の端部又はエッジ部の温度をさらに高める必要がある。仮に、基板10の全体的な温度分布が不均一な場合、これにより基板10の蒸着厚さ又は食刻厚さが不均一になることがあり、これは基板10の製品不良の原因となる。
【0046】
もしくは、場合によって、半導体工程上、前記基板10の端部又はエッジ部の温度を基板10の中央部の温度より高める必要がある。
【0047】
特に、基板10の縁部は側面、上面及び下面の一部が露出されることができるので、上面のみ露出される基板10の中央部に比べ、外部に熱が活発に伝逹されることができる。
【0048】
また、基板10を支持する支持部材100も、基板10が載置される上面に比べ、上面の縁部と側面などが露出されることができるので、熱が外部に相対的に大きく伝逹されることができる。
【0049】
このような理由で、基板10が高温に加熱された場合、基板10の縁部は基板10の中央部より相対的に温度が低くなることができる。
【0050】
したがって、前記温度補償部材200は、前記基板10の縁部を追加的に加熱することにより、基板10の中央部に比べて相対的に温度が低い基板10の縁部の温度を補償して基板10の全体的な温度分布を均一に維持するか又は基板10の中央部より温度を高めて基板10の縁部の温度分布を上昇させることにより、基板の縁部に蒸着される薄膜の厚さ均一性を改善する役割をすることができる。また、温度補償部材200は基板10全体の温度低下を低減又は防止する役割をすることもできる。
【0051】
前記温度補償部材200は、基板10の縁部を追加的に加熱するために、前記基板10の縁部に隣接して配置される必要があり、よって前記温度補償部材200は前記基板10を取り囲むように配置されることができる。
【0052】
一方、例えば、
図1に示したように、基板10がディスク状のウエハーの場合、基板10の形状に対応するように、前記温度補償部材200はリング形に形成されることができる。
【0053】
そして、後述する
図2〜
図6にそれぞれ示した温度補償部材200A、200B、200C、200D、200Eは、
図1に示した温度補償部材200の多様な実施例に相当する。
【0054】
図2を参照すると、実施例による基板支持装置において、前記基板10の側面と前記温度補償部材200Aの側面は互いに対向するように構成され、前記基板10と前記温度補償部材200Aは互いに離隔して配置されることができる。
【0055】
仮に、温度補償部材200Aと基板10が互いに直接接触する場合、支持部材100より熱伝導率(thermal conductivity)が高い温度補償部材200Aから熱伝導によって過度の熱が基板10の縁部及び/又は縁部の周辺部に伝達されることができる。
【0056】
このような場合、基板10の縁部及び縁部の周辺部の温度はむしろ基板10の中央部より高くなることができ、よって基板10全体の温度分布が不均一になることができる。
【0057】
このような基板10の不均一な温度分布を抑制するために、実施例は、前述した構造を採用して温度補償部材200Aと基板10が互いに直接接触することを防止することが適切であり得る。
【0058】
また、温度補償部材200Aと基板10の直接接触を防止することにより、基板10を基板支持装置に容易に装着又は分離することができ、温度補償部材200Aと基板10の接触による温度補償部材200A又は基板10の摩耗、破損などの発生を効果的に抑制することができる。
【0059】
前記支持部材100と前記温度補償部材200Aは互いに異なる素材からなることができる。したがって、前記支持部材100と前記温度補償部材200Aは互いに異なる素材から製作され、温度補償部材200Aが支持部材100に結合されることができる。ここで、結合器具を用いて前記温度補償部材200Aを前記支持部材100に結合することができる。
【0060】
実施例で、前記温度補償部材200Aは前記支持部材100より熱伝導率の高い素材からなることができる。
【0061】
実施例で、前記温度補償部材200Aは前記支持部材100より吸熱率の大きな素材からなることができる。前記温度補償部材200Aに吸収された熱が多いほど、前記温度補償部材200Aから前記基板10の縁部に熱が多く放出されることができる。前記温度補償部材200Aから放出された熱は前記基板10の縁部の温度を補償するかもっと上昇させることができる。
【0062】
実施例で、温度補償部材200は基板処理装置のチャンバーの内部に流入する洗浄ガス又は食刻ガスに対する耐食性が強い素材からなることができる。温度補償部材として持続的に使えるようにするためには、高温及び真空という環境の下で洗浄ガスや食刻ガスに対する耐食性が強い素材から形成されることができる。ここで、洗浄ガスや食刻ガスはハロゲン族元素、例えばCF
4を含むフッ素(Fluorine)及びフッ素化合物であり得、前記温度補償部材200Aは前記洗浄ガスや食刻ガスにそのまま露出されるか前記ガスがプラズマによって活性化した状態で露出されることができる。
【0063】
ここで、耐食性の強い素材の一例としては、炭化ケイ素(SiC)、酸化アルミニウム(Al
2O
3)、及びセラミック(ceramic)の少なくとも1種の物質を含むことができるが、これは例示的なものに過ぎない。
【0064】
温度補償部材200Aの熱伝導率が支持部材100より大きいので、支持部材100より相対的に体積が小さい温度補償部材200Aから基板10の縁部に熱が効果的に伝達され、よって基板10の縁部が効果的に加熱され、基板10の端部又はエッジ部の温度が中央部より上昇することができる。
【0065】
すなわち、熱伝導率が相対的に大きな温度補償部材200Aは、支持部材100に比べ、前記チャンバーに備えられる前記加熱装置から伝達される熱を迅速に吸収して基板10の縁部に迅速に伝達することができる。
【0066】
これにより、基板10の縁部は温度補償部材200Aから効果的に熱を受けるので、基板10全体の温度分布が均一になることができる。
【0067】
温度補償部材200Aの熱伝導率が支持部材100より大きくなるように、例えば、前記支持部材100は石英(quartz)からなり、前記温度補償部材200Aは黒体(black body)に近い素材であるか又は黒体(black body)に近い素材で表面がコーティングされて形成されることができる。ただ、これに限定されない。
【0068】
黒体(Black Body)は理想的な物質なので、本発明で言及する黒体は黒体が有する性質に近い物質を意味すると解して以下の説明で使おうとする。ここで、黒体は熱伝逹効率、すなわち吸熱及び放熱効率に優れた物質を意味することができる。前記黒体は、例えばグラファイト(graphite)、酸化アルミニウム(Al
2O
3)、酸化アルミニウム及び不純物の混合物質などであってもよい。ただ、これに限定されない。
【0069】
一方、前記支持部材100は透光性素材からなり、前記温度補償部材200Aは不透光性素材からなることができる。例えば、前記支持部材100は透光性石英からなり、前記温度補償部材200Aは不透光性黒体からなることができる。ただ、これに限定されない。
【0070】
支持部材100は透光性素材からなるので、不透光性素材の温度補償部材200Aに比べて温度が低くなることができる。
【0071】
例えば、前記加熱装置から透光性支持部材100に伝達される熱は支持部材100の加熱に全部使われず、一部は熱輻射(thermal radiation)現象によって外部に放出されることができる。これは、支持部材100が透光性なので、輻射熱は支持部材100を透過して外部に放出されることができるからである。
【0072】
一方、不透光性温度補償部材200Aは、前記加熱装置から伝達される熱が輻射熱の形態で温度補償部材200Aを透過して外部に放出されないので、加熱装置から伝達される熱が前記温度補償部材200Aを効果的に加熱することができる。
【0073】
前述した理由で、実施例では、基板製造工程が行われるうちに基板支持装置が加熱されれば、加熱装置によって加熱される場合、透光性支持部材100より不透光性温度補償部材200Aが高い温度を維持することができる。
【0074】
不透光性温度補償部材200Aは透光性支持部材100より高い温度を維持するので、不透光性温度補償部材200Aから基板10の縁部に熱が効果的に伝逹されることができ、これにより基板10全体の温度分布が均一になることができる。
【0075】
また、例えば輻射加熱方式の加熱装置が使われ、基板支持装置の下部に前記加熱装置が配置される場合、加熱装置から放出される輻射熱は前記透光性支持部材100を透過して前記不透光性温度補償部材200Aを容易に加熱することができる。
【0076】
図2を参照すると、実施例による支持部材100は、装着部110及び陷沒部120を含むことができる。装着部110には前記基板10が装着されることができる。
【0077】
陷沒部120は前記装着部110と前記温度補償部材200Aの内側面との間に形成され、円形の基板10及びリング形の温度補償部材200Aと対応するようにリング形に形成されることができる。すなわち、陷沒部120は相対的に突出する装着部110を取り囲むように構成されることができる。
【0078】
図2を参照すると、前記陷沒部120は温度補償部材200Aの側面と装着部110の側面によって形成されることができる。
【0079】
このような構造により、前記基板10は、前記装着部110に装着されれば、側面と縁部の下面が露出されるように前記陷沒部120に配置されることができる。よって、前記基板10は側面が前記温度補償部材200Aから離隔するが隣接するように配置されることができる。
【0080】
また、前記基板10の縁部の上面、側面及び下面が全部露出されるので、前記支持部材100に妨げられず、前記温度補償部材200Aから前記基板10の縁部に熱が効果的に伝逹されることができる。
【0081】
したがって、前記基板10は、縁部の上面、側面及び下面が前記温度補償部材200Aから放出される熱によって加熱されるように構成され、これにより前記基板10の縁部は伝熱面積が増加して効果的に加熱されることができる。
【0082】
図3は
図2の他の実施例を示した断面図である。
図3に示したように、温度補償部材200Bは胴体部210B及びコーティング層220Bを含むことができる。
【0083】
胴体部210Bは前記支持部材100と同じ素材からなり、前記支持部材100と一体に形成されることができる。コーティング層220Bは前記胴体部210Bの表面にコーティングされ、前記胴体部210Bとは異なる素材からなることができる。
【0084】
支持部材100と温度補償部材200が互いに異なる素材からなる場合、支持部材100と温度補償部材200の熱膨張率が互いに異なるので、基板支持装置が高温に加熱されれば、支持部材100と温度補償部材200の熱膨張率の差によって基板支持装置の変形、破損などが発生し得る。
【0085】
したがって、
図3に示した実施例では、温度補償部材200Bの胴体部210Bを支持部材100と同じ素材からなることにより、前述した熱膨張率の差による基板支持装置の変形、破損などを効果的に抑制することができる。
【0086】
前記胴体部210Bは前記支持部材100と一体に形成されるので、
図3に示したように、胴体部210Bの下面は支持部材100と一体に結合され、コーティング層220Bは前記胴体部210Bの両側面及び上面に配置されることができる。
【0087】
また、前記コーティング層220Bは前記胴体部210Bより熱伝導率の高い素材からなることができる。一例として、前記コーティング層220Bはセラミック(ceramic)からなることもできる。
【0088】
一方、前記支持部材100は石英からなり、前記温度補償部材200Bは少なくとも一部が黒体からなることができる。すなわち、前記支持部材100及び前記胴体部210Bは石英からなり、前記コーティング層220Bは黒体に近い素材からなることができる。ここで、黒体に近い素材としては、炭化ケイ素(SiC)、ブラックセラミック(Black ceramic)、酸化アルミニウム(Al
2O
3)、グラファイト(graphite)及びブラック石英(Black Quartz)の少なくとも1種の物質を含むことができるが、これは例示的なものに過ぎない。
【0089】
また、前記支持部材100及び前記胴体部210Bは透光性石英からなり、前記コーティング層220Bは不透光性黒体からなることができる。
【0090】
図4は
図2のさらに他の実施例を示した断面図である。
図4の実施例では、
図3と同様に、温度補償部材200Cは、胴体部210C及び前記胴体部210Cの表面にコートされるコーティング層220Cを含む。
【0091】
ただ、
図3の実施例とは違い、
図4の実施例で、温度補償部材200Cは支持部材100とは別に製作されて支持部材100に結合することができる。ここで、結合器具を用いて前記温度補償部材200Cを前記支持部材100に結合することができる。
【0092】
図4を参照すると、実施例で、前記コーティング層220Cは前記胴体部210Cの両側面、上面及び下面に配置されることができる。よって、前記温度補償部材200Cを断面で見たとき、前記コーティング層220Cは前記胴体部210Cを包むように構成されることができる。
【0093】
図4に示した実施例では、
図3の実施例と同様に、温度補償部材200Cの胴体部210Cを支持部材100と同じ素材からなることにより、前述した熱膨張率の差による基板支持装置の変形、破損などを効果的に抑制することができる。
【0094】
図5は
図2のさらに他の実施例を示した断面図である。
図5の実施例では、前記他の実施例と同様に、温度補償部材200Dは胴体部210D及び前記胴体部210Dの表面にコートされるコーティング層220Dを含み、胴体部210Dは支持部材100と一体に形成されることができる。
【0095】
もちろん、前記胴体部210Dと前記コーティング層220Dは互いに異なる素材から形成され、前記コーティング層220Dは前記胴体部210Dより熱伝導率の高い素材からなることができる。以下では、
図3及び
図4の実施例で先に説明した内容と同じ内容についての重複説明は省略する。
【0096】
図5を参照すると、前記コーティング層220Dの一部は前記陷沒部120の側面及び底面上に配置され、前記コーティング層220Dの一側は前記基板10の前記縁部の下面と接触するように構成されることができる。
【0097】
このような構造により、基板10の側面及び縁部の露出部位と対向するコーティング層220Dの表面積が増加し、よって、コーティング層220Dから基板10の側面及び縁部への熱伝逹量が増加するので、基板10の縁部に対する温度補償が効果的になされることができる。
【0098】
また、前記コーティング層220Dの一側が前記基板10の縁部の下面と接触することにより、コーティング層220Dから基板10の縁部への熱伝導(thermal conduction)による熱伝逹がなされることができる。
【0099】
このような熱伝導によってコーティング層220Dから基板10の縁部に活発に熱伝逹されるので、基板10の縁部に対する温度補償をより効果的になすことができる。
【0100】
図6は
図2のさらに他の実施例を示した断面図である。実施例で、前記温度補償部材200Eと前記基板10は前記支持部材100の上面に配置されることができる。
【0101】
もちろん、他の実施例と同様に、前記温度補償部材200Eと前記基板10の各側面は互いに対向して離隔するように配置されることができる。
【0102】
ここで、前記温度補償部材200Eの下面と前記基板10の下面は上下方向に同じ高さに配置されることができる。すなわち、前記温度補償部材200Eと前記基板10は同一平面上に配置されることができる。ここで、前記同一平面は支持部材100の上面を意味し得る。
【0103】
したがって、実施例では、前述した他の実施例等とは違い、支持部材100の上面には突出した前記装着部110及び陷沒した前記陷沒部120が形成されなくてもよい。
【0104】
図6の実施例では、このような構造により、支持部材100を容易に加工することができる。
【0105】
また、温度補償部材200Eと基板10の下面が同一平面上に配置されるので、温度補償部材200Eと基板10の互いに対向する側面の面積を最大にすることができ、温度補償部材200Eから基板10の縁部に熱が効果的に伝逹されることができる。
【0106】
図7は
図1の一実施例を適用した基板処理装置700を示した断面図である。前記基板処理装置700は、基板を処理するための反応空間を提供するチャンバー600と、チャンバー600の内部で基板10が装着される一つ又は二つ以上の支持部100と、前記一つ又は二つ以上の支持部100を収容し、中心軸を基準に前記チャンバー700内で移動可能にする支持部キャリア300と、前記支持部100に装着された基板10に対して工程ガスを噴射するガス噴射部500とを含むことができる。
【0107】
前記基板処理装置700は、前記支持部キャリア300の下部に、前記基板10を加熱するための加熱手段(図示せず)を含むことができる。前記加熱手段は、一例として光学式加熱手段であってもよい。前記光学式加熱手段から放出された光は前記支持部キャリア300を貫通してから前記支持部100を貫通して前記基板10を加熱することができる。ここで、前記支持部キャリア300は前記支持部100と同じ素材からなることができる。
【0108】
一方、前記加熱手段は、光学式加熱手段の他に、誘導加熱方式の加熱手段又は抵抗加熱式加熱手段であってもよい。また、前記加熱手段は前記支持部キャリア300の内部に位置することもできる。
【0109】
一方、前記支持部100は前記支持部キャリア300から前記チャンバー600の上方にもっと突出することができる。前記支持部100に装着された基板10は前記支持部キャリア300の上面より高い位置に置かれることができる。また、前記支持部100は前記支持部キャリア300と結合されることができ、前記支持部キャリア300から分離されることもできる。前記支持部キャリア300に二つ以上の支持部100が結合される場合、前記支持部100は前記支持部キャリア300に着脱可能に結合されることもできる。
【0110】
前記基板処理装置700において前記支持部100が前記支持部キャリア300の上面から突出する場合、前記支持部100の上面の縁部と側面は反応空間に露出され、前記支持部100の基板が装着された部分より熱損失が増加することになる。前記支持部100に装着された基板の縁部は基板の中心部より熱損失が相対的に大きくなることができる。したがって、前記支持部100に
図1〜
図6で説明した温度補償部材200が取り付けられれば、前記温度補償部材200から放出される熱によって前記基板10の縁部の熱損失が補償され、前記基板の温度が均一に維持されることができる。また、条件によっては、前記基板の縁部の温度をもっと高く維持することができる。
【0111】
一方、
図3〜
図6を参照して説明した基板支持装置の構造による他の効果は
図1及び
図2を参照して前述した効果と同一又は類似であるので、それについての重複説明は省略する。
【0112】
実施例に基づいて前述したように幾つかのもののみを記述したが、その外にも多様な形態の実施が可能である。前述した実施例の技術的内容は互いに両立できない技術ではない限り、多様な形態に組み合わせられることができ、これによって新しい実施形態に具現することもできる。
【0113】
発明の実施のための形態は前述した“発明を実施するための形態”で充分に説明した。
【産業上の利用可能性】
【0114】
本発明は基板支持装置に関するものである。よって、本発明は産業上利用可能性がある。
【国際調査報告】