【実施例】
【0142】
本発明は以下の実施例においてのみ、例示として記載される。
【0143】
実施例に記載されるように、本発明者らは、種々の初代細胞株および腫瘍細胞株ならびに老化のインビボモデルにおいて見出される損傷および/または老化細胞におけるPD-L2のアップレギュレーションを一貫して観察した。これらの観察は、PD-L2 mRNAまたはタンパク質レベルが損傷および/または老化細胞の同定のためのバイオマーカーとして使用され得ることを暗示する。さらに、これらの観察は、損傷および/または老化細胞がPD-L2の発現を誘導し得、それによりPD-1受容体を介する免疫細胞活性化を阻害することによって、免疫系を回避し得ることを強く示唆する。その結果、発明者らは、PD-L2/PD-1相互作用のアンタゴニストが損傷および/または老化細胞を排除することができ、かかる細胞の存在を特徴とする疾病を治療、改善または予防するために使用することができる方法を有利に開発することができた。
【0144】
実施例に記載した研究に用いた材料および方法は特に断らない限り、以下のとおりであった。
【0145】
材料
細胞株
SK-Mel103(ヒト黒色腫)細胞およびC2C12(マウス筋芽細胞)細胞は、American Type Culture Collectionから入手した。
(Landsberg et al., 2012)に記載されているHcMel3およびHcMel12(B57BL6マウス由来のマウス黒色腫転移細胞)は、Thomas Tueting博士(ボン大学、ドイツ)によって提供された。
UT-SCC-38およびUT-SCC42-B細胞株(初発病巣由来のHNSCC細胞)は、Reidar Grenman博士(トゥルク大学、フィンランド)から供与され、以前より記載されている(Grenman et al., 1991; Pekkola-Heino et al., 1994, 1995)。
HcMel3細胞およびHcMel12細胞をRPMI(Gibco社)中で維持した。残りの細胞系をDMEM(Gibco社)中で維持した。全ての培地に、抗真菌薬-抗生物質(Gibco社)を含む10%ウシ胎仔血清(Gibco社)を添加し、20%O
2および5%CO
2中、37oCでインキュベートした。
【0146】
抗体
抗53BP1抗体はAbcam社(ab172580)から、抗PD-L2(D7U8C
TM)抗体はCell Signaling社(カタログ番号82723)から、抗SMC1抗体はBethyl laboratories社(A300-056A)から、Ki67抗体はMaster Diagnostica社(0003110QD)から、それぞれ入手した。
【0147】
化学薬品
パルボシクリブ(PD 0332991)はSelleckchem社(#S1116)から、ヌトリンはSigma社(NG287)から、ドキソルビシンをPharmacia & Upjohn社から、それぞれ入手した。また、ブレオマイシンはSigma(B8416)から、ラパマイシン、ロテノンおよびメトホルミンはSigma社から(それぞれ53123-88-9、83-79-4および1115-70-4)、IKK阻害剤(BAY 11-7082)はSelleck Chemicals社(カタログ番号S2913)から、JAK2阻害剤(NVP-BSK805)はApexBio社(カタログ番号A3675)から、それぞれ入手し、PIM阻害剤(ETP-47995)はCNIOで合成した。マウスTLRアゴニストは、InvivoGen社(マウスTLR1-9アゴニストキット)から購入した。
【0148】
SA-β galアッセイ細胞株、腫瘍切片、異種移植片および全肺におけるSA-β gal活性は、Cell Signaling社のβ-ガラクトシダーゼ染色キット(#9860)を用いて評価した。
【0149】
定量リアルタイムPCR(qRT-PCR)
全RNAをTRI試薬(Sigma-Aldrich社)で単離した。cDNA合成は、BIO-RAD社の「iScript Advanced cDNA Synthesis kit」(#1725037)を用いて行った。定量リアルタイムPCR反応は、「MicroAmp Fast Optical 96-well reaction plate with barcode」(Thermo Fisher社、#4346906)および「MicroAmp Optical Adhesive Film」(Thermo Fisher社、#4311971)を使用し、7500 Fast Real-Time PCR System(Applied Biosystems社)中で「GoTaq qPCR Master Mix」(Promega社、#A6002)を用いて行った。
【0150】
プライマー配列を以下に示す:
ヒトqRT-PCRプライマー:
β‐アクチン フォワード(配列番号5): 5'-CAAGGCCAACCGCGAGAAGAT-3
β‐アクチン リバース(配列番号6): 5'-CCAGAGGCGTACAGGGATAGCAC-3'
PD-L1 フォワード(配列番号7): 5'-TGGCATTTGCTGAACGCATTT-3'
PD-L1 リバース(配列番号8): 5'-TGCAGCCAGGTCTAATTGTTTT-3'
PD-L2 フォワード(配列番号9): 5'-ATTGCAGCTTCACAGATAGC-3'
PD-L2 リバース(配列番号10): 5'-AAAGTTGCATTCCAGGGTCAC-3'
TBP フォワード(配列番号11): 5'-ATCAGTGCCGTGGTTCGT-3
TBP リバース(配列番号12): 5'-TTCGGAGAGTTCTGGGATTG-3'
マウスqRT-PCRプライマー:
アクチン フォワード(配列番号13): 5'-GGCACCACACCTTCTTACAATG-3
アクチン リバース(配列番号14): 5'-GTGGTGGTGAAGCTGTAGCC-3'
GAPDH フォワード(配列番号15): 5'-TTCACCACCATGGAGAAGGC-3
GAPDH フォワード(配列番号16): 5'-CCCTTTTGGCTCCACCCT-3'
PD-L1 フォワード(配列番号17): 5'AGTCAATGCCCCATACCGC-3'
PD-L1 リバース(配列番号18): 5'TTCTGGATAACCCTCGGCCT-3'
PD-L2 フォワード(配列番号19): 5'CAAGCCTCAGCCTAGCAGAA-3'
PD-L2 リバース(配列番号20): 5'TCCATCCGACTCAGAGGGTC-3
IL-6 フォワード(配列番号21): 5'-GTTCTCTGGGAAATCGTGGA-3'
IL-6 リバース(配列番号22): 5'-GGTACTCCAGAAGACCAGAGGA-3'
p21 フォワード(配列番号23): 5'GTGGGTCTGACTCCAGCCC-3
p21 リバース(配列番号24): 5'CCTTCTCGTGAGACGCTTAC-3
【0151】
方法
SA-β galアッセイ
細胞株(
図1Aおよび
図2A)
SK-Mel-103、UT-SCC-38細胞株およびUT-SCC-42B細胞株を、抗真菌剤‐抗生物質(Gibco社)を含む10%ウシ胎仔血清(Gibco社)を添加したDMEM(Gibco社)中に維持し、20%O
2、5%CO
2中、37℃でインキュベートした。SK-Mel-103細胞およびUT-SCC-42B細胞は3〜4日毎に1:10に分割した。UT-SCC-38細胞は3〜4日毎に1:3に分割した。
アッセイの8日前に、20.000 SK-Mel-103細胞、40.000 UT-SCC-38細胞およびUT-SCC-42B細胞を6ウェル組織培養プレート(Falcon社)に播種した。翌日、細胞を2μMパルボシクリブで処置した。SK-Mel-103細胞もまた、10nMドキソルビシン、1μMヌトリンまたは6x10
-3units/mlブレオマイシンで処置した。全ての細胞を、培地を交換することなく、老化誘導剤の存在下で少なくとも7日間インキュベートした。対照細胞を、SA-βgalアッセイの24〜48時間前に6ウェルプレートに播種した。
Cell Signaling社(#9860)のβ-ガラクトシダーゼ染色キットを用いて、SA-βガラクトシダーゼ活性を、製造者を指示書に従って(「染色溶液」(緩衝液A、緩衝液B、X-galを添加)を注意深くpH 6に調節する変更を唯一行った)評価した。
【0152】
組織切片(
図4Aおよび
図6B)
線維性腎臓および対照腎臓のSA-βガラクトシダーゼ活性を評価するために(
図4A)、腎臓を最適切断温度(OCT)化合物(ライカバイオシステムズ社)に包埋し、続いて凍結切片に使用した。「Senescence β-Galactosidase Staining Kit」(Cell Signaling社、#9860)を製造者の指示に従って使用して、SA-βガラクトシダーゼ染色を行った。簡単に説明すると、切片を、2%ホルムアルデヒドおよび0.2%グルタルアルデヒドを含有するPBS溶液で10分間固定し、PBSで3回洗浄し、次いで、X-gal溶液(pH 6.0に調節)と共に37℃で4時間インキュベートした。続いて、スライドをnuclear fast redで染色した。
対照腫瘍およびパルボシクリブ処置腫瘍の包埋凍結切片(
図6B)を「Senescence β-Galactosidase Staining Kit」(Cell Signaling社、#9860)を用いて染色した。腫瘍を、2%ホルムアルデヒドおよび0.2%グルタルアルデヒドを含有するPBS溶液で10分間固定した。次いで、試料をPBSで3回洗浄し、X-gal染色液(pH 6.0に調整)で一晩(16時間)染色した。
【0153】
全臓器/異種移植片(
図5Aおよび
図6B)
SA-βガラクトシダーゼ活性を、「Senescence β-Galactosidase Staining Kit」(Cell Signaling社、#9860)を用いて、全マウント肺(
図5A)および異種移植片(
図6B)において評価した。肺を、2%ホルムアルデヒドおよび0.2%グルタルアルデヒドを含有するPBS溶液で45分間固定し、PBSで3回洗浄した。その後、固定した組織をX-gal染色溶液(pH 6.0に調節)で一晩(16時間)染色した。
【0154】
定量的リアルタイムPCR
細胞抽出物(
図1B、
図2C、
図3および
図9)
SK-Mel-103、UT-SCC-38およびUT-SCC-42B(
図1Bおよび
図2C)を、10cmのシャーレに播種し、以下の濃度で、示された老化誘導剤と共にインキュベートした:2μMパルボシクリブ、10nMドキソルビシン、1μMヌトリンおよび6x10
-3units/mlブレオマイシン。処置した細胞はさらに分割せず、処置の間、培地は変更しなかった。対照細胞は、先に記載したように3〜4日毎に分割した。
処置の1週間後、全RNAを対照から単離し、製造者の指示書に従ってTRI試薬(Sigma-Aldrich #T9424)で処置した。
C2C12、HcMell3およびHcMell2(
図3)を、12x10
-3units/mlブレオマイシンまたはドキソルビシン500nM(C2C12)もしくは167nM(HcMel3およびHcMel12)で48時間処置した。全RNAを、TRI試薬(Sigma-Aldrich社、#T9424)を用いて、製造者の説明書に従って単離した。
C2C12細胞(
図9)を、以下の阻害剤の存在下または非存在下で、指示された濃度で500 nMドキソルビシンで48時間処置するか、またはピルベート枯渇培地中で培養した(
図9A):IKK阻害剤(50μM)、PIM阻害剤(1μM)、ロテノン(1μM)、JAK阻害剤(3μM)、ラパマイシン(50nM)およびメトホルミン(5mM)。さらに、C2C12細胞を、下記TLRアゴニスト(Mouse LR1-9 Agonist Kit、InvivoGen社)の存在下または非存在下で6時間インキュベートした:TLR1/2アゴニスト(Pam3CSK4、300ng/ml)、TLR2アゴニスト(HKLM、10
8 cells/ml)、TLR3アゴニスト(ポリ(I:C)HMWおよびポリ(I:C)LMW、10μg/ml)、TLR4アゴニスト(LPS-EK、10μg/ml)、TRL5アゴニスト(FLA-ST、1μg/ml)、TRL6/2アゴニスト(FSL-1、100ng/ml)、TRL7アゴニスト(ssRNA40、5μg/ml)およびTLR9アゴニスト(ODN1826、5μM)。全RNAを、TRI試薬(Sigma-Aldrich社、#T9424)を用いて、製造者の説明書に従って単離した。
単離したRNAを、ナノドロップマシンNanoVue(GE Healthcare社)を用いて定量した。BIO-RAD社(#1725037)の「iScript Advanced cDNA Synthesis kit」を用いて、2〜7μgの全RNAについてcDNA合成を実施した。希釈cDNA(1:10)および「GoTa qPCR Master Mix」(Promega社、A6002)を用いて定量的リアルタイムPCRを実施した。反応は、以下の15μl容量の反応混合物中で、トリプリケートで行った:7.5μlの2X GoTaq PCR Master Mix;0.6μlのプレ混合プライマー(10μMのフォワードプライマー、10μMのリバースプライマー);1.9μlのヌクレアーゼフリー水、および5μlのテンプレートcDNA(予め1:10に希釈)。
qRT-PCR反応は、「MicroAmp Fast Optical 96-well reaction plate with barcode」(Thermo Fisher社 #4346906)および「MicroAmp Optical adhesive film」(Thermo Fisher社 #4311971)を用いて、7500 Fast Real-Time PCR System(Applied Biosystems社)にて行った。この反応は、2つの保持段階(50oCで2:00分間、95oCで10:00分間)および40回の増幅反応(95oCで00:15分間/60oCで01:00分間/72oCで00:30分間)と、それに続く融曲線段階とからなった。
目的の遺伝子のCt値を平均し、ハウスキーピング遺伝子β-アクチンに対して正規化した。各細胞株および条件について、少なくとも2つの独立した実験を行った。
【0155】
腎臓(
図4Bおよび
図4C)
全RNAを単離するために(
図4B)、腎生検体(kidney biopsy)を、製造者の説明書に従って、TRI試薬(Sigma-Aldrich社、#T9424)に溶解した。2μgの全RNAを用いてcDNAを合成した。cDNA合成およびRT-qPCRは、以前から記載されているように行った。目的の遺伝子のCt値を平均し、ハウスキーピング遺伝子β-アクチンに対して正規化した。
【0156】
肺(
図5B)
遺伝子発現分析のために、肺を単離し、最適切断温度(OCT)化合物(ライカバイオシステムズ社)に包埋した。OCT包埋組織試料の全RNAを得るために、10μm厚の10個のクライオスタット切片を切断し、余分なOCTを除去した。凍結切片をTRI試薬(Sigma-Aldrich社、# T9424)に溶解した後、プールし、製造者の指示書に従って処理した。2μgの全RNAを用いてcDNAを合成した。cDNA合成およびRT-qPCRは、以前から記載されているように行った。目的の遺伝子のCt値を平均し、ハウスキーピング遺伝子Gapdhに対して正規化した。
【0157】
異種移植片(
図7A)
腫瘍を単離し、最適切断温度(OCT)化合物(ライカバイオシステムズ社)に包埋した。全RNAを得るために、10μmの厚さの10個の凍結切片を切断し、余剰OCTを除去した。次いで、凍結切片をプールし、そしてTRI試薬(Sigma-Aldrich社、#T9424)に溶解して全RNAを得て、製造者の指示書に従って処理した。前述のとおり、2μgの全RNAを用いてcDNAを合成し、RT-qPCRを行った。PD-L1およびPD-L2に対するヒト特異的プライマーを使用した。目的の遺伝子のCt値を平均し、ハウスキーピング遺伝子TPBに対して正規化した。
【0158】
高齢動物(
図8)
若齢マウス(10週齢)および高齢マウス(75週齢)からの肝臓試料を収集し、最適切断温度(OCT)化合物(ライカバイオシステムズ社)に包埋した。OCT包埋組織試料の全RNAを得るために、10μm厚の10個のクライオスタット切片を切断し、余剰OCTを除去した。凍結切片をTRI試薬(Sigma-Aldrich社 # T9424)に溶解した後、プールし、製造者の指示書に従って処置した。2μgの全RNAを用いてcDNAを合成した。cDNA合成およびRT-qPCRは、以前から記載されているように行った。目的の遺伝子のCt値を平均し、ハウスキーピング遺伝子β-アクチンに対して正規化した。
【0159】
ウエスタンブロット(
図7B)
腫瘍を単離し、最適切断温度(OCT)化合物(ライカバイオシステムズ社)に包埋した。タンパク質抽出物を得るために、厚さ10μmの10個の凍結切片を切断し、余剰OCTを除去した。次に、凍結切片をプールし、タンパク質溶解物に対するプロテアーゼ阻害剤を含むRIPA溶解緩衝液(150mM塩化ナトリウム、1.0%NP-40、0.5%デオキシコール酸ナトリウム、0.1%SDS、50mMトリス、pH8.0)に溶解した。試料を5分間超音波処置し(30秒オン/オフ)、試料緩衝液に再懸濁し、95℃で5分間変性させた。等量のタンパク質溶解物を、4〜12%NuPAGEゲル(インビトロジェン社)上で分離した。タンパク質をニトロセルロースメンブレン(GEヘルスケア社)に移し、メンブレンを抗PD-L2(1:1000)(D7U8C
TM;Cell Signaling社、カタログ番号82723)または抗SMC1(1:1000)(Bethyl laboratories社、A300-056A)と共にインキュベートした。
そして、西洋ワサビペルオキシダーゼ結合二次抗体(1:1000)(Rockland社)で検出した。結合したタンパク質をECL(GE Healthcare社)で可視化し、Molecular Imager Gel Dox XR System(Bio-Rad社)で化学発光を検出した。
【0160】
免疫蛍光(
図2B)
SK-Mel-103細胞を、24ウェルプレート内に予め置いた直径12mmの丸いカバースリップ(Marienfeld社、#0111520)上に50%コンフルエンシーで播種した。翌日、細胞を老化誘導剤:2μMパルボシクリブ、10nM、1μMヌトリン、および6x10
-3units/mlブレオマイシンで処置した。処置した細胞は更に分割せず、培地は処置期間中(7日間)変えなかった。対照細胞を、手順開始の24〜48時間前に、処置細胞と同様に播種した。老化誘導剤の添加の7日後、対照細胞および処置細胞を1×PBSで洗浄し、2%パラホルムアルデヒド-PBSで10分間固定した。その後、細胞を5分間0.25%のTriton-PBSで浸透させ、1xPBSで2回洗浄し、30分間5%BSA-PBSでブロックした。次に、細胞を、予めブロッキング緩衝液(5% BSA-PBS)で1:100に希釈した抗53BP1抗体(Abcam社、#ab172580)と共に30分間インキュベートし、1×PBSで10分間3回洗浄し、暗所でさらに30分間、ブロッキング緩衝液で1:400に希釈した二次抗体:ヤギ抗ウサギAlexa Fluor 546(ThermoFisher社、#A-11010)と共にインキュベートした。最後に、細胞を再び1×PBSで10分間3回洗浄し、1×PBS中300nMのDAPI(Sigma社、# D9542)と共に10分間インキュベートした。全てのインキュベーションおよび洗浄は、24ウェルプレートにおいて室温で行った。免疫染色の終了後、カバーガラスを24ウェルプレートから注意深く取り出し、一滴のProLong Gold抗退色試薬(インビトロジェン社、# P36930)を載せたスライドガラス(Menzel-Glaser社、#0111520)上に置いた。スライドグラスを暗所で、室温で少なくとも24時間保存して退色防止剤を乾燥させ、続いて免疫染色した核の画像をSP5-MP共焦点マイクロスコープ(ライカ社)で取得した。
【0161】
免疫組織化学(
図6B)
免疫組織化学分析のために、腫瘍をホルマリンで固定し、パラフィンブロックに包埋した。次いで、切片を、標準的な手順に従ってKi67で染色した。
【0162】
動物実験
片側尿管閉塞(UUO)(
図4)
腎線維症を、C57BL6マウス(ENVIGO)において、左尿管の外科的閉塞(UUO)によって誘発した。簡単に説明すると、マウスを麻酔し、腹腔にアクセスするために外科的切開を行った。その後、腎門の近くで6/0絹(LA BOUVET社)を用いて左尿管の2か所を結紮した。次に、腹膜を3/0絹(B. Braun Aesculap社)で縫合し、表皮を外科用ステープルで縫合した。非手術(対照)マウスと、腎臓を結紮したマウス(線維症)を、結紮後10日目(
図4A)または12〜13日目(
図4B)に屠殺して、SA-βガラクトシダーゼ活性および遺伝子発現をそれぞれ分析した。
【0163】
肺線維症(
図5)
ブレオマイシン(1.5U/kg)またはビヒクル(PBS)を気管内に一回送達することにより、C57BL6マウス(ENVIGO)において肺線維症を誘発した。気管内注射の14日後、ビヒクル(対照)またはブレオマイシン処置(線維症)マウスの肺試料を収集し、SA-βgal活性および遺伝子発現を分析した。
【0164】
異種移植片(
図6および
図7)
SK‐Mel‐103細胞(1×10
6)を免疫不全nu/nuマウス(ENVIGO社)に皮下接種した。腫瘍が200mm
3の平均サイズになったときに、マウスを、ビヒクル(50mM乳酸ナトリウム、pH4.0)またはパルボシクリブ100mg/kgで、平日に最大10日間経口強制経口投与で処置した。腫瘍の進行をキャリパー測定によってモニターした。腫瘍体積は、式:体積=(幅)
2×長さ/2を用いて計算した。マウスを屠殺し、対照個体がヒトエンドポイント(
図6A)に到達したとき、またはパルボシクリブ処置の5日後(
図6B)に試料を収集して、同等サイズの腫瘍(
図6B)を得、これを続いて遺伝子発現解析(
図7A)およびタンパク質発現解析(
図7B)に使用した。
これらの実験で使用した動物はすべて、別に指定しない限り、10〜16週齢の雄マウスであった。CNIOでの動物実験は、CNIO-ISCIII Ethics Committee for Research and Animal Welfare(CEIyBA)によって承認されたプロトコルに従って行った。
【0165】
結果
実施例1: PD-L2が損傷および/または老化細胞において高度かつ優先的に発現されるという、培養細胞における証拠
本発明者らは、Pfizer社によって開発されたCDK4/CDK6特異的阻害剤であるパルボシクリブによる腫瘍細胞株の長期処置が、黒色腫SK-Mel-103および頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)SCC38およびSCC42B細胞株などの様々なヒト腫瘍細胞において老化反応(サイズの増大、扁平状の形態(morphology)、細胞周期停止、SA-β-gal活性の増大)と一致する表現型変化を誘導することを観察した(
図1Aおよび
図2A)。これらの条件下で、老化細胞はPD-L2 mRNAレベルのアップレギュレーションを示したが、PD-L1 mRNAレベルのアップレギュレーションは示さなかった(
図1Bおよび
図2C)。パルボシクリブに加えて、遺伝毒性薬剤ブレオマイシンおよびMdm2阻害剤ナットリンは、SK-Mel-103細胞において老化を誘導し(
図2A)、PD-L2 mRNAレベルに対して同様の効果を有した(
図2C)。クロマチン中に53BP1小構造体(foci)が存在しないことからわかるように(
図2B)、パルボシクリブもヌトリンもこれらの細胞においてDNA損傷を引き起こさなかったので、本発明者らは、この場合も同様に、PD-L2誘導がDNA損傷応答よりもむしろ老化応答に関連すると結論付けることができた。
【0166】
次に、本発明者らは、観察をマウス細胞株に拡張した。本発明者らは、マウス黒色腫細胞株B16F1およびB16F10をパルボシクリブまたはブレオマイシンで処置すると、PD-L2 mRNAがアップレギュレートすることを観察した(データ不図示)。さらに、本発明者らは、遺伝毒性薬剤ブレオマイシンまたはドキソルビシンでの短時間(48時間)処置は、マウス筋芽細胞系C2C12(
図3A)およびマウス黒色腫細胞系HcMel3およびHcMel13(
図3Bおよび
図3C)においてPD-L2 mRNAの劇的な増加をもたらすことを見出した。老化に関連する表現型変化の発現は進行するのにより長い期間を必要とするので、この観察は、PD-L2が老化応答に加えてDNA損傷応答の実施に応答して誘導され得ることを示唆する。しかしながら、上記のように、細胞老化は持続的DNA損傷を引き起こし、老化関連マーカーは細胞周期停止の不在下でさえDNA損傷を引き起こし得るので、この区別は無益であり得る。PD-L2誘導が早期老化応答と関連しているか、それとも、DNA損傷によって引き起こされる2つの異なる細胞プログラムの実施によって引き起こされるかどうかは、さらなる解明を必要とするのであろう。
【0167】
実施例2: PD-L2が損傷および/または老化細胞において高度かつ優先的に発現されるという、肺線維症および腎線維症の前臨床モデルにおける証拠
肺線維症および腎線維症を含む線維症病理は、近年、老化の発生と関連付けられている。本発明者らは、これらの疾患のマウスモデルを使用して、PD-L2の調節をインビボで検討した。単回用量のブレオマイシンの気管内送達によって、マウスにおいて肺線維症を誘発した。腎線維症は、尿管の外科的閉塞によって引き起こされた。肺線維症および腎線維症は、両方とも、線維性腎臓由来の組織試料(
図4A)および線維性肺全体(
図5A)におけるSA-βガラクトシダーゼ陽性染色の検出によって明らかにされるように、老化細胞の集積をもたらした。腎線維症モデルにおいて、これは、線維性臓器における2つの十分に特徴付けられた老化マーカー(p21およびIL-6)の転写アップレギュレーションによって強化された(
図4B)。本発明者らの以前の観察と一致して、本発明者らは線維性臓器において、PD-L2 mRNAの有意かつ特異的なアップレギュレーションを見出したが、PD-L1 mRNAのアップレギュレーションは見出さず、それによって、PD-L2が細胞老化と関連して誘導されることを確認した(
図4Cおよび
図5B)。
【0168】
実施例3: PD-L2が損傷および/または老化細胞において高度かつ優先的に発現されるという、化学療法の前臨床モデルにおける証拠
経口胃管栄養法によって送達されたパルボシクリブによるインビボ処置は、ヒト黒色腫細胞株SK-Mel-103のマウス異種移植片の成長を停止させることが示された(
図6A)。このCDK4/CDK6阻害剤は、全腫瘍および腫瘍切片の強い染色によって証明されるように、強い老化応答を誘導した(
図6B)。増加したSA-βガラクトシダーゼ活性は、Ki67ポジティブ増殖細胞の不在と強く相関した(
図6B)。SK-Mel-103異種移植片をPD-L1発現およびPD-L2発現について分析すると、PD-L2 mRNAがパルボシクリブ処置マウス由来の異種移植片において選択的にアップレギュレートされることが観察された(
図7A)。したがって、PD-L2タンパク質レベルも老化腫瘍において増加する(
図7B)。
【0169】
実施例4: PD-L2が高齢個体においてアップレギュレートされるという、動物モデルにおける証拠
本発明者らは、高齢マウス(75週齢)由来の組織(肝臓を含む)が若齢マウス(10週齢)由来のものと比較して、統計的に有意に高いレベルのPD-L2 mRNAを有することを観察した(
図8)。これは、生理学的環境において、PD-L2レベルが、老化の特徴である老化細胞の集積に関連することを実証する。
総合すると、これらの観察は、PD-L2がDNA損傷および老化誘導刺激に応答して誘導されることを実証する。
【0170】
実施例5: 損傷/老化細胞におけるPD-L2アップレギュレーションの原因となる分子メカニズムの証拠
本発明者らは、老化/DNA損傷応答に関与することが知られている酵素に対する市販の阻害剤(例えば、ラパマイシン、ロテノン、メトホルミン、JAK阻害剤、およびNFkB阻害剤)を使用して、インビトロでのPD-L2誘導を防止した(
図9A)。本発明者らはまた、NFkBを活性化し、SASPの自己分泌およびパラクリン効果を媒介し得るTLRのアゴニストを使用した(
図9B)。この実験的アプローチは、本発明者らに、PD-L2の転写誘導の原因となるメカニズムについての初めての洞察を与えた。PD-L2アップレギュレーションをシグナル伝達する細胞経路をさらにキャラクタライズするために、本発明者らは、適宜ノックダウン/活性化戦略を実施する。
【0171】
実施例6: 損傷および/または老化細胞によるPD-L2リガンドの発現が、インビトロでのT細胞活性化を妨害する証拠
本発明者らは、対照/老化ヒト腫瘍細胞の存在下でのヒトT細胞(Jurkat)の活性化を観察する。Jurkat細胞は、酵素プロテインキナーゼCを活性化する12-O-テトラデカノイルホルボール-13-アセテート(TPA)と、免疫細胞の表面上のグリコシル化タンパク質に結合するレクチンであるフィトヘマグルチニン(PHA)との組み合わせによって、インビトロで活性化することができる。活性化されたT細胞はIL-2を強く誘導する。したがって、IL-2 mRNAレベルを分析することによって、またはELISAによる分泌されたIL-2の免疫検出によって、本発明者らは、Tリンパ球活性化における共培養対照細胞および老化細胞の効果を推測することができる。本発明者らは、PD-L2アップレギュレーションがT細胞活性化を妨害し、したがってIL2誘導を減少させることを観察する。さらに、本発明者らは、老化細胞の阻害効果がブロッキング抗PD-1抗体または抗PD-L2抗体の存在によって逆転されるが、抗PD-L1抗体の存在によっては逆転されないことを観察する。最後に、本発明者らは、レンチウイルスshRNAプラスミドを用いたノックダウンPD-L2から、PD-L2がT細胞活性化の抑制に直接関与することを観察する。
【0172】
実施例7: PD-L2/PD-1相互作用の妨害がT細胞活性化を増加させ、インビボで損傷/老化細胞の免疫クリアランスを促進する証拠
本発明者らは、ブレオマイシン誘発肺線維症(
図4)、片側尿管閉塞(UUO)誘発腎線維症(
図5)および生物老化(
図8)という老化の3つのインビボモデルにおけるPD-L2のアップレギュレーションを証明した。この効果の機能的意味を実証するために、線維症マウスを、ブロッキング抗PD-1および抗PD-L2抗体で処置し、そしてこれらの疾患の進行を分析する。PD-1/PD-L2相互作用を防止することにより、これらの抗体はT細胞免疫を増強し、免疫系による老化細胞のクリアランスを改善し、線維性領域の退縮を促進する。さらに、浸潤Tリンパ球に対するPD-1/PD-L2相互作用の遮断の影響を老化臓器において分析する。フローサイトメトリーを用いて、浸潤T細胞の数および活性化状態を分析し、キャラクタライズする。
【0173】
本発明者らは、マウス細胞株において、DNA損傷がPD-L2の強力な誘導因子であることを見出した(
図3)。この場合、PD-L2の劇的なアップレギュレーションが老化の開始前に起こる。この効果は、マウス黒色腫細胞株HcMel3およびHcMel12を用いて異種移植片を作製することによって、インビボで認証される。これらの細胞株は同質遺伝子(isogenic)であり、そしてコンピテントな免疫系を有するマウスにおいて腫瘍を誘導し得る。PD-L2アップレギュレーションは遺伝毒性薬物であるドキソルビシンまたは照射によるこれらの異種移植片の処置に続き、次いで、ブロッキング抗PD-1抗体または抗PD-L2抗体の存在下での腫瘍進行を分析する。これらの治療用抗体は、腫瘍退縮を促進することが示されている。PD-L2の直接的な関与を試験するために、本発明者らは、HcMel3細胞株およびHcMel12細胞株においてPD-L2をノックダウンする。これは、遺伝毒性損傷によるPD-L2アップレギュレーションを防ぎ、抗PD-1および/またはPD-L2抗体の効果を打ち消す。
【0174】
結論
結論として、本発明者らは、PD-L2が抗原存在細胞および他の免疫細胞のみならず、損傷および/または老化細胞においても発現されることを初めて示した。この発見は非常に重要である。損傷および/または老化細胞の存在に関連する状態について予後的価値があり得る、損傷および/または老化細胞の同定のための方法を提供し、さらにより重要なことには、損傷および/または老化細胞に関連する疾患および状態の排除および治療のための治療戦略を提供するからである。
【0175】
参考文献
Almagro J.C. and Fransson J. Humanization of antibodies. Frontiers in Bioscience 13, 1619-1633 (2008).
Althubiti, M., Lezina, L., Carrera, S., Jukes-Jones, R., Giblett, S.M., Antonov, A., Barlev, N., Saldanha, G.S., Pritchard, C.A., Cain, K., et al. (2014). Characterization of novel markers of senescence and their prognostic potential in cancer. Cell Death Dis. 5, e1528.
Baker, D.J., Wijshake, T., Tchkonia, T., LeBrasseur, N.K., Childs, B.G., van de Sluis, B., Kirkland, J.L., and van Deursen, J.M. (2011). Clearance of p16Ink4a-positive senescent cells delays ageing-associated disorders. Nature 479, 232-236.
Baker, D.J., Childs, B.G., Durik, M., Wijers, M.E., Sieben, C.J., Zhong, J., A. Saltness, R., Jeganathan, K.B., Verzosa, G.C., Pezeshki, A., et al. (2016). Naturally occurring p16Ink4a-positive cells shorten healthy lifespan. Nature 530, 184-189.
Chang, J., Wang, Y., Shao, L., Laberge, R.-M., Demaria, M., Campisi, J., Janakiraman, K., Sharpless, N.E., Ding, S., Feng, W., et al. (2016). Clearance of senescent cells by ABT263 rejuvenates aged hematopoietic stem cells in mice. Nat. Med. 22, 78-83.
Chen, D., Xia, D., Pan, Z., Xu, D., Zhou, Y., Wu, Y., Cai, N., Tang, Q., Wang, C., Yan, M., et al. (2016). Metformin protects against apoptosis and senescence in nucleus pulposus cells and ameliorates disc degeneration in vivo. Cell Death Dis. 7, e2441.
Childs, B.G., Baker, D.J., Wijshake, T., Conover, C.A., Campisi, J., and van Deursen, J.M. (2016). Senescent intimal foam cells are deleterious at all stages of atherosclerosis. Science (80). 354, 472-477.
Childs, B.G., Durik, M., Baker, D.J., and van Deursen, J.M. (2015). Cellular senescence in aging and age-related disease: from mechanisms to therapy. Nature Medicine 21, 1424-1435. doi:10.1038/nm.4000
Cole, S.P.C. et al., in: Monoclonal Antibodies and Cancer Therapy, Alan R. Liss, Inc., pp. 77-96 (1985)
Coppe, J.-P., Patil, C.K., Rodier, F., Sun, Y., Munoz, D.P., Goldstein, J., Nelson, P.S., Desprez, P.-Y., and Campisi, J. (2008). Senescence-associated secretory phenotypes reveal cell-nonautonomous functions of oncogenic RAS and the p53 tumor suppressor. PLoS Biol. 6, 2853-2868.
Cote, R. J. et al. Generation of human monoclonal antibodies reactive with cellular antigens. Proc Natl Acad Sci U S A 80(7), 2026-2030 (1983).
Ewald, J.A., Desotelle, J.A., Wilding, G., and Jarrard, D.F. (2010). Therapy-Induced Senescence in Cancer. JNCI J. Natl. Cancer Inst. 102, 1536-1546.
Fagarasan, S., and Honjo, T. (2000). T-Independent immune response: new aspects of B cell biology. Science 290, 89-92.
He, Y.F., Zhang, G.M., Wang, X.H. et al., (2004). “Blocking programmed death-1 ligand-PD-1 interactions by local gene therapy results in enhancement of antitumor effect of secondary lymphoid tissue chemokine,” Journal of Immunology, 173(8),4919-4928.
Hobo, W., Mass, F., Adisty, N., deWitte, T., Schapp, N., van der Voort, R., Dolstra, H. (2010). siRNA silencing of PD-L1 and PD-L2 on dendritic cells augments expansion and function of minor histocompatibility antigen-specific CD8
+ T cells. Blood 116:4501-4511; doi: https://doi.org/10.1182/blood-2010-04-278739
Kohler, G. & Milstein, C. Continuous cultures of fused cells secreting antibody of predefined specificity. Nature 256, 495-497 (1975).
Munoz-Espin, D., and Serrano, M. (2014). Cellular senescence: from physiology to pathology. Nat. Rev. Mol. Cell Biol. 15, 482-496.
Naidoo, J., Page, D.B., Li, B.T., Connell, L.C., Schindler, K., Lacouture, M.E., Postow, M.A., and Wolchok, J.D. (2015). Toxicities of the anti-PD-1 and anti-PD-L1 immune checkpoint antibodies. Ann. Oncol. 26, mdv383.
Ness, K.K., Armstrong, G.T., Kundu, M., Wilson, C.L., Tchkonia, T., and Kirkland, J.L. (2015). Frailty in childhood cancer survivors. Cancer 121, 1540-1547.
Ohaegbulam, K.C., Assal, A., Lazar-Molnar, E., Yao, Y., and Zang, X. (2015). Human cancer immunotherapy with antibodies to the PD-1 and PD-L1 pathway. Trends Mol. Med. 21, 24-33.
Pardoll, D.M. (2012). The blockade of immune checkpoints in cancer immunotherapy. Nat. Rev. Cancer 12, 252-264.
Parekh, V.V., Lalani, S., Kim, S. et al. (2009). “PD-1/PD-L blockade prevents anergy induction and enhances the anti-tumor activities of glycolipid-activated invariant NKT cells,” Journal of Immunology, vol. 182( 5), 2816-2826.
Rayess, H., Wang, M.B., Srivatsan, E.S. Cellular senescence and tumor suppressor gene p16. Int J Cancer. 2012 Apr 15; 130(8): 1715-1725.
Roos, C.M., Zhang, B., Palmer, A.K., Ogrodnik, M.B., Pirtskhalava, T., Thalji, N.M., Hagler, M., Jurk, D., Smith, L.A., Casaclang-Verzosa, G., et al. (2016). Chronic senolytic treatment alleviates established vasomotor dysfunction in aged or atherosclerotic mice. Aging Cell 15, 973-977.
Rozali, E.N., Hato, S. V, Robinson, B.W., Lake, R.A., and Lesterhuis, W.J. (2012). Programmed death ligand 2 in cancer-induced immune suppression. Clin. Dev. Immunol. 2012, 656340.
Ruhland, M.K., Loza, A.J., Capietto, A.-H., Luo, X., Knolhoff, B.L., Flanagan, K.C., Belt, B.A., Alspach, E., Leahy, K., Luo, J., et al. (2016). Stromal senescence establishes an immunosuppressive microenvironment that drives tumorigenesis. Nat. Commun. 7, 11762.
Sanoff, H.K., Deal, A.M., Krishnamurthy, J., Torrice, C., Dillon, P., Sorrentino, J., Ibrahim, J.G., Jolly, T.A., Williams, G., Carey, L.A., et al. (2014). Effect of cytotoxic chemotherapy on markers of molecular age in patients with breast cancer. J. Natl. Cancer Inst. 106, dju057.
Sharma, P., and Allison, J.P. (2015). Immune checkpoint targeting in cancer therapy: toward combination strategies with curative potential. Cell 161, 205-214.
Sorrentino, J.A., Krishnamurthy, J., Tilley, S., Alb, J.G., Burd, C.E., and Sharpless, N.E. (2014). p16INK4a reporter mice reveal age-promoting effects of environmental toxicants. J. Clin. Invest. 124, 169-173.
Sun, Y., Campisi, J., Higano, C., Beer, T.M., Porter, P., Coleman, I., True, L., and Nelson, P.S. (2012). Treatment-induced damage to the tumor microenvironment promotes prostate cancer therapy resistance through WNT16B. Nat. Med. 18, 1359-1368.
Thompson, J.D., Higgins, D.G. and Gibson, T.J. (1994). CLUSTAL W: improving the sensitivity of progressive multiple sequence alignment through sequence weighting, position-specific gap penalties and weight matrix choice. Nucleic Acids Res 22, 4673-4680.
Wood, W.A., Krishnamurthy, J., Mitin, N., Torrice, C., Parker, J.S., Snavely, A.C., Shea, T.C., Serody, J.S., and Sharpless, N.E. (2016). Chemotherapy and Stem Cell Transplantation Increase p16INK4a Expression, a Biomarker of T-cell Aging. EBioMedicine 11, 227-238.
Xu, M., Palmer, A.K., Ding, H., Weivoda, M.M., Pirtskhalava, T., White, T.A., Sepe, A., Johnson, K.O., Stout, M.B., Giorgadze, N., et al. (2015). Targeting senescent cells enhances adipogenesis and metabolic function in old age. Elife 4, e12997.
Yosef, R., Pilpel, N., Tokarsky-Amiel, R., Biran, A., Ovadya, Y., Cohen, S., Vadai, E., Dassa, L., Shahar, E., Condiotti, R., et al. (2016a). Directed elimination of senescent cells by inhibition of BCL-W and BCL-XL. Nat. Commun. 7, 11190.
Yosef, R., Pilpel, N., Tokarsky-Amiel, R., Biran, A., Ovadya, Y., Cohen, S., Vadai, E., Dassa, L., Shahar, E., Condiotti, R., et al. (2016b). Directed elimination of senescent cells by inhibition of BCL-W and BCL-XL. Nat. Commun. 7, 11190.
Zacarias-Fluck, M.F., Morancho, B., Vicario, R., Luque Garcia, A., Escorihuela, M., Villanueva, J., Rubio, I.T., and Arribas, J. (2015). Effect of Cellular Senescence on the Growth of HER2-Positive Breast Cancers. JNCI J. Natl. Cancer Inst. 107, djv020-djv020.
Zhu, Y., Tchkonia, T., Pirtskhalava, T., Gower, A.C., Ding, H., Giorgadze, N., Palmer, A.K., Ikeno, Y., Hubbard, G.B., Lenburg, M., et al. (2015). The Achilles’ heel of senescent cells: from transcriptome to senolytic drugs. Aging Cell 14, 644-658.
Zhu, Y., Tchkonia, T., Fuhrmann-Stroissnigg, H., Dai, H.M., Ling, Y.Y., Stout, M.B., Pirtskhalava, T., Giorgadze, N., Johnson, K.O., Giles, C.B., et al. (2016). Identification of a novel senolytic agent, navitoclax, targeting the Bcl-2 family of anti-apoptotic factors. Aging Cell 15, 428-435.
Ziegler, D. V., Wiley, C.D., and Velarde, M.C. (2015). Mitochondrial effectors of cellular senescence: beyond the free radical theory of aging. Aging Cell 14, 1-7.