(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
実施例は、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの視聴者に関する情報を判断する方法、コンピュータプログラム、装置及びシステムに関する。この方法は、視聴者の少なくともサブセットをモニタする。この方法は、さらに、視聴者のモニタ対象のサブセットに基づいて、視聴者に関する情報を判断する。視聴者に関する情報は、視聴者のサブセットの計測値を含む。この方法は、さらに、少なくとも1個の過去にモニタ対象であった視聴者サブセット内で計測されたプロパティ値と、過去の視聴者の対応するプロパティ値との関係に基づいて、少なくとも1個の変換係数を判断する。少なくとも1個の変換係数は、視聴者のモニタ対象のサブセット内で計測されたプロパティと、視聴者の少なくとも1個のプロパティとの関係を示す。この方法は、さらに、少なくとも1個の変換係数に基づいて、視聴者の少なくとも1個のプロパティを推定する。
コンピュータプログラムであって、コンピュータ、プロセッサ又はプログラミング可能なハードウェアコンポーネントが前記コンピュータプログラムを実行するときに請求項1乃至13の何れか一項に記載の方法を実行するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、添付図面を参照して、幾つかの実施例に係る装置及び/又は方法を単に例示として説明する。
【0035】
添付図面を参照して、様々な実施例を詳細にする。図面は一部の実施例を示す。図面中、線の太さ、階層及び/又は範囲は、明確さのため誇張されてよい。
【0036】
従って、様々な変形例及び代替的な形態のさらに別の実施例を実現可能である。しかしながら、一部の特定の例を図示し、以下に詳細に説明する。しかしながら、この詳細な説明は、さらに別の実施例を、説明する特定の形態に限定するものではない。さらに別の実施例は、全ての変形例、均等物、及び代替物と、特に、本開示の範囲に含まれる上述の方法の特徴の全ての実現可能性のある組み合わせとを網羅してよい。図面の説明全体について、同一の番号は、同一又は類似のエレメントを示す。同一又は類似のエレメントは、それぞれを比較したときに同一に実現しても又は変形して実現してもよい。しかしながら、同一又は類似のエレメントは、同一又は類似の機能を提供する。
【0037】
なお、エレメントが別のエレメントと「接続した」又は「連結した」と述べるとき、エレメントは、直接的に接続、又は、1以上のエレメントを介在して連結してよい。2個のエレメントA及びBを「又は」でつなぐ場合、可能な全ての組み合わせ(即ち、Aのみ、Bのみ、さらに、A及びB)を開示すると理解されたい。同一の組み合わせを別の語で言い換えると、「少なくとも1個のA及びB」である。2個以上のエレメント組み合わせについても同じである。
【0038】
特定の実施例を説明する目的でここに使用する用語は、さらに別の実施例を限定する意図ではない。単数形(単数の不定冠詞及び定冠詞)を使用したり1個のエレメントだけを使用したりするときはいつでも、必ず単数であることを明示的に又は黙示的に定義するものでない。さらに別の実施例において、同一の機能を実現するために複数のエレメントを使用してよい。同様に、複数のエレメントを用いて実現する機能として以下に説明するとき、さらに別の実施例において、1個のエレメント又はプロセッシングエンティティを用いて同一の機能を実現してよい。さらに、「具備する」、「具備し」、「含む」及び/又は「含み」の語は、説明した特徴、整数、ステップ、オペレーション、処理、アクション、エレメント及び/又はコンポーネントが存在することを示す。しかしながら、1以上の他の特徴、整数、ステップ、オペレーション、処理、アクション、エレメント、コンポーネント、及び/又は、これらの如何なるグループの存在又は追加を排除するものでないと理解されたい。
【0039】
定義しない限り、ここに使用する全ての用語(技術的及び科学的用語を含む)は、実施例が関連する技術の通常の意味で使用する。
【0040】
図1Aは、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの視聴者に関する情報を判断する方法のフローチャートを示す。
図1Bは、対応する、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの視聴者に関する情報を判断する装置10のブロック図を示す。装置10は、少なくとも1個のインターフェース12を有する。インターフェース12は、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの視聴者のサブセットに関する情報を受信する(例えば、視聴者のモニタ対象のサブセットのモニタ対象の視聴者デバイスの自動フィードバックを受信する)ように構成される。装置10は、制御モジュール14をさらに有する。制御モジュール14は、対応する方法の方法ステップを実行するように構成される。
【0041】
方法は、視聴者の少なくともサブセットをモニタするステップ120を有する。少なくとも一部の例において、モニタステップ120において、視聴者のモニタ対象のサブセットのモニタ対象の視聴者デバイスの自動フィードバックを受信する。方法は、視聴者のモニタ対象のサブセットに基づいて、視聴者に関する情報を判断するステップ130をさらに有する。各種の例において、判断ステップ130は、少なくとも1個の状況パラメータにさらに基づく。少なくとも1個の状況パラメータは、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムのプロパティ及び/又はオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムが提示される時点の条件を示す。
【0042】
少なくとも一部の例において、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムは、(リニア)ビデオストリーム(対応するオーディオとともに)、例えば、(テレビジョン)ブロードキャストプログラム、でよい。オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムは、1以上の異なる配信チャネルを介して(例えば、アナログ若しくはデジタルケーブルを介して、地上若しくは衛星テレビジョン又はインターネットを介して)配信してよい。例えば、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムに関する追加情報(例えば、テレテキストを介して以前に送信した情報)を、インターネットを介して配信してよい。追加情報は、例えば、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの解説、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムのサブタイトル、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムに挿入又は重畳すべき広告、及び/又は、多様な他の情報(例えば、視聴者の(視聴者のモニタ対象のサブセットの)視聴者デバイスが実行するスクリプト)を含んでよい。例えば、視聴者に関する情報は、視聴者のサブセットの計測値を含んでよい。計測値は、例えば、モニタ対象のサブセット内の純視聴率、又は、モニタ対象のサブセット内の(視聴者デバイスの、視聴者メンバーの、視聴者世帯の)総視聴率、サブセット内の平均視聴継続時間、サブセット内の視聴者回復数、サブセット内の視聴者増加数、又は、サブセット内の視聴者減少数である。これと同時に又はこれに替えて、視聴者に関する情報は、視聴者(全体)の推定計測値を含んでよい。推定計測値は、例えば、視聴者内の推定純視聴率、又は、視聴者内の(視聴者デバイスの、視聴者メンバーの、視聴者世帯の)推定総視聴率、視聴者内の推定平均視聴継続時間、視聴者内の視聴者の推定回復数、視聴者内の視聴者の推定増加数、又は、視聴者内の視聴者の推定減少数である。
【0043】
各種の例において、モニタステップ120は、視聴者のサブセット(例えば、特定の伝達方法を介して、例えば、HbbTV(ハイブリッドテレビジョン)を介して、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムを観る視聴者のサブセット)をモニタしたり、視聴者全体をモニタしたりすればよい。例えば、視聴者のサブセットをモニタすることにより、視聴者のサブセットの消費から、視聴者全体(例えば、視聴者全体の純視聴率又は総視聴率)のオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの消費を差し引けばよい。モニタステップ120は、視聴者のモニタ対象のサブセットのモニタ対象の視聴者デバイスの(例えば、からの)使用量インジケータ(例えば、自動フィードバック)を受信してよい。例えば、自動フィードバックは、(モニタ対象の)視聴者のサブセットの視聴者デバイスからの周期的なビーコン(例えば、視聴者のモニタ対象のサブセットの視聴者デバイスから送信された周期的な視聴者デバイス識別子)を含んでよい。視聴者デバイスは、視聴者のサブセットの視聴者メンバーが使用する提示デバイス(例えば、インターネット接続テレビジョン)でよい。
【0044】
各種の例において、(
図1Cに示すように)、方法は、双方向チャネルを介して(例えば、インターネットを介して、又は、他の双方向ネットワークを介して)モニタ対象の視聴者デバイスにオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムに関する追加情報を提供するステップ110をさらに含んでよい。
【0045】
例えば、追加情報は、ハイパーテキストコンテンツ、例えば、視聴者デバイスが実行すべきスクリプトを含むHypertext markup language(HTML)ドキュメントを含んでよい。追加情報は、トラッキングスクリプト(例えば、視聴者のサブセットの視聴者デバイスが実行すべき複数のプログラミング/スクリプティングインストラクション)を含んでよい。例えば、追加情報は、視聴者のサブセットの視聴者デバイスが、この方法を実行する単数のサーバ又は複数のサーバ(例えば、装置10)にコンタクトするためのインストラクションを含んでよい。スクリプト及び/又はインストラクションは、視聴者のサブセットの視聴者デバイスに、サーバから(例えば、この方法を実行する装置から)追加情報(例えば、不可視のトラッキング/画素カウンティング)の少なくとも一部をリクエスト、ダウンロード及び/又は表示させるインストラクションを含んでよい。例えば、視聴者のサブセットをモニタするステップ120は、双方向チャネルを介してモニタ対象の視聴者デバイスから視聴者デバイス識別子に関する情報を受信することを含んでよい。例えば、視聴者デバイス識別子に関する情報は、モニタ対象の視聴者デバイスからの複数の視聴者デバイス識別子、例えば、経時的な複数回の各モニタ対象の視聴者デバイスからの同一の視聴者デバイス識別子、を含んでよい。各種の例において、視聴者デバイス識別子は、視聴者のサブセットの視聴者メンバーの視聴者デバイスを(一意に)識別しよい。例えば、視聴者デバイス識別子は、視聴者デバイスのクッキーに(例えば、パーシステントクッキーに)保存すればよい。視聴者デバイス識別子に関する情報は、モニタ対象の視聴者デバイスのクライアントリクエストの一部として受信してよい。例えば、クライアントリクエストは、クッキーに保存した視聴者デバイス識別子を含んでよい。各種の例において、この方法は、モニタ対象の視聴者デバイスに視聴者デバイス識別子(例えば、視聴者デバイスに保存されたクッキーとして/内に保存された視聴者デバイス識別子)を最初に割り当てることをさらに含んでよい。この方法は、最初に割り当てた視聴者デバイス識別子を、双方向チャネルを介してモニタ対象の視聴者デバイスに提供し、モニタ対象の視聴者デバイスに(例えば、クッキーとして/内に)保存することをさらに含んでよい。視聴者のサブセットのモニタリングは、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムを提示するモニタ対象の視聴者デバイスから、視聴者デバイス識別子に関する情報を周期的に受信することを含んでよい。スクリプト及び/又はインストラクションは、視聴者のサブセットの視聴者デバイスに、サーバから(例えば、この方法を実行する装置から)追加情報(例えば、不可視のトラッキング/画素カウンティング)の少なくとも一部を周期的にリクエスト、ダウンロード及び/又は表示させるインストラクションを含んでよい。
【0046】
各種の例において、視聴者に関する情報を判断することは、複数の時点に亘って、少なくとも1個の状況パラメータについて、視聴者のモニタ対象のサブセットの所定の視聴者メンバーについて受信した視聴者デバイス識別子に関する情報を総計することを含む。例えば、視聴者に関する情報を判断することは、所定の視聴者メンバーについてオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの消費の個々のセッションを検出することを含んでよい。例えば、個々のセッションは、複数の時点に亘ってよい。視聴者に関する情報を判断することは、データベースに又はログシステムに、個々のセッションの継続時間に関する情報を保存することを含んでよい。例えば、個々のセッションの継続時間に関する情報は、受信した視聴者デバイス識別子に関する情報の総計を含んでよい。例えば、視聴者に関する情報を判断することは、保存済みの個々のセッションの継続時間に関する情報に基づいてよく、及び/又は、受信した視聴者デバイス識別子に関する情報の総計に基づいてよい。
【0047】
少なくとも一部の例において、この方法は、視聴者のモニタ対象のサブセットの1以上の類似の視聴者メンバーをクラスタリングして、1以上のカスタムターゲットグループを判断することをさらに含む。例えば、1以上のカスタムターゲットグループは、年齢グループ及び/又は性別に基づかなくてよい。1以上のカスタムターゲットグループは、1以上のカスタムターゲットグループに割り当てた視聴者デバイスの興味又は消費パターンを示してよい。クラスタリングは、受信した視聴者デバイス識別子に関する情報に基づいて、及び、少なくとも1個の状況パラメータに基づいて(例えば、状況パラメータが変化したときに類似の消費パターンを識別することにより)、類似の視聴者メンバーのカスタムターゲットグループを識別してよい。状況パラメータが変化したときとは、例えば、気象が変わった場合、又は、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムのプログラムが変わった場合である。各種の例において、カスタムターゲットグループは、複数の所定のターゲットグループに含まれないでよい(後述)。例えば、カスタムターゲットグループは、視聴者メンバーのクラスタリングに基づいて自動的に作成されてよい。
【0048】
少なくとも一部の例において、この方法は、例えば、受信した視聴者デバイス識別子に関する情報に基づいて及び少なくとも1個の状況パラメータに基づいて、モニタ対象のサブセットの視聴者メンバーを複数の所定のターゲットグループに属性付ける(例えば、無、一部又は全部の個々のモニタ対象のサブセットのモニタ対象の視聴者デバイス又は視聴者メンバーを、1以上の複数の所定のターゲットグループに割り当てる)ことをさらに含んでよい。例えば、所定のターゲットグループは、視聴者のモニタ対象のサブセットの視聴者デバイスに関連する視聴者メンバーの(推定の)年齢又は年齢グループ、(推定の)性別、(推定の)収入、(推定の)職業、及び/又は(推定の)教育レベル、を含むグループに含まれる少なくとも1個のエレメントに基づいて、相互に区別してよい。少なくとも一部の例において、所定のターゲットグループは、共通点の無いセットでよい。カスタムターゲットグループは、共通点のあるセットでもよい。各種の例において、この方法は、例えば、1以上のカスタムターゲットグループを判断した後に、モニタ対象のサブセットの視聴者メンバーを1以上のカスタムターゲットグループに属性付けることをさらに含んでよい。例えば、モニタ対象のサブセットの視聴者メンバーを属性付けることは、少なくとも1個のクラスタリング技術に基づいて、及び/又は、人工ニューラルネットワークに基づいてよい。例えば、モニタ対象のサブセットの視聴者メンバーを、少なくとも1個のクラスタリング技術を用いて、視聴者のモニタ対象のサブセットの視聴者デバイス/視聴者メンバーを推定年齢グループ/性別グループにクラスタリングし、推定年齢グループ/性別グループに基づいて、複数の所定のターゲットグループに属性付ければよい。例えば、少なくとも1個のクラスタリング技術を用いて、視聴者のモニタ対象のサブセットの視聴者デバイス/視聴者メンバーを推定行動グループにクラスタリングし、行動に基づいて、モニタ対象のサブセットの視聴者メンバーを1以上のカスタムターゲットグループに属性付ければよい。例えば、モニタ対象のサブセットの視聴者メンバーの行動を、人口統計情報が存在する視聴者メンバーの既知の行動と比較することにより、視聴者メンバーを人口統計データに基づいてクラスタリングしてよい。例えば、人工ニューラルネットワークを用いて、モニタ対象のサブセットの視聴者メンバーを、受信した視聴者デバイス識別子に関する情報及び入力値である少なくとも1個の状況パラメータを用いて、複数のターゲットグループの対応する所定のターゲットグループ(1又は複数)に、及び/又は、対応するカスタムターゲットグループに、割り当ててよい。例えば、人工ニューラルネットワークは、特定の状況パラメータに関する視聴者デバイスの使用量パターンに基づいて、複数の所定のターゲットグループのメンバーシップ、及び/又は、1以上のカスタムターゲットグループのメンバーシップを識別するようプリトレーニングしてよい。
【0049】
少なくとも1個の状況パラメータは、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの少なくとも1個のプロパティ、及び/又は、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムが提示される時点の少なくとも1個の条件を示す。例えば、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの少なくとも1個のプロパティは、プログラムエレメントのメタデータを含んでよい。プログラムエレメントのメタデータは、例えば、プログラムエレメントの解説、プログラムエレメントのジャンル、プログラムエレメントの1以上の俳優に関する情報、プログラムエレメントのタイプ(コマーシャル、映画、シリーズ等)に関する情報、シリーズのエピソードに関する情報、広告料に関する情報、及び/又は、プログラムエレメントが提示される時間に関する情報である。例えば、プログラムエレメントが提示される時間に関する情報は、月、日、平日、時刻、季節、及び、祝日かどうか(又は、祝前日かどうか)のうち少なくとも1個のエレメントを含んでよい。オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムが提示される時点の少なくとも1個の条件は、例えば、外的条件(例えば、気象条件及び/又は同時進行中の他のオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラム)に関する情報を含んでよい。例えば、気象条件は、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムが提示される地域の全体、又は、地域の下位区分に有効でよい。気象条件は、温度、日照時間及び降水量、を含むグループに含まれる少なくとも1個のエレメントに関する情報を含んでよい。
【0050】
少なくとも1個の状況パラメータは、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムのメタデータ、既知の視聴者規模、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムが提示される時点の外的条件に関する情報、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムが提示される時点の気象条件に関する情報、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムが提示される時間の情報、及び、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムが提示される時点で進行中のオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムに関する情報、を含むグループに含まれる1以上のエレメントに基づいてよい。一部の例において、少なくとも1個の状況パラメータは、集団の純視聴率又は総視聴率(例えば、複数の時点に亘って)、モニタ対象のサブセットの純視聴率又は総視聴率(例えば、複数の時点に亘って)、集団の構成員、及び、個々のモニタ対象のサブセットの視聴者メンバーに関する情報(例えば、視聴者デバイス識別子、ロケーション、視聴者デバイス、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラム配置)を含んでよい。このとき、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムは、2個以上の状況パラメータを含んでよい。例えば、このとき、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムは、この時点の気象に関する状況パラメータ、この時点のオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムのジャンルに関する状況パラメータ、及び、この時点の同時進行中のオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムに関する状況パラメータを有してよい。少なくとも一部の例において、用語「状況パラメータ」及び「状況パラメータ値」は、同義に使用してよい。例えば、状況パラメータを用いて別の値を判断するとき、この値及び/又はこの指示子/識別子を基準として使用してよい。
【0051】
少なくとも一部の例において、この方法は、少なくとも1個の変換係数を判断することをさらに含む。例えば、少なくとも1個の変換係数は、少なくとも1人の過去の視聴者に関する情報に基づいて、及び/又は、少なくとも1個の状況パラメータに基づいて、判断してよい。少なくとも1個の変換係数は、視聴者のモニタ対象のサブセット内で計測された少なくとも1個のプロパティと、視聴者の少なくとも1個のプロパティとの間の関係を示してよい。少なくとも1個の変換係数は、少なくとも1個の過去にモニタ対象であった視聴者サブセット内で計測した少なくとも1個のプロパティ値と、(少なくとも1の)過去の視聴者の対応するプロパティ値(1又は複数)との間の関係(例えば、比率)に基づいて判断してよい。各種の例において、視聴者の少なくとも1個のプロパティは、視聴者の(例えば、予測又は計算上の)全体規模、平均視聴継続時間(例えば、複数のセッション及び/又は視聴者メンバーに亘り計算された)、視聴者回復数(例えば、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの消費を一時的中断した視聴者)、視聴者増加数(オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの)、及び、視聴者減少数(オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの)、を含むグループに含まれる少なくとも1個のエレメントを含む。例えば、少なくとも1個の変換係数は、視聴者のモニタ対象のサブセットと、視聴者全体のオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの(例えば、視聴者デバイス、視聴者メンバー、視聴者世帯の)純視聴率及び総視聴率との間の少なくとも2個の比率を示す少なくとも2個の変換係数を含んでよい。この方法は、少なくとも1個の変換係数に基づいて、視聴者の少なくとも1個のプロパティを推定することをさらに含んでよい。
【0052】
一部の例において、少なくとも1個の変換係数は、例えば、過去にモニタ対象であった視聴者サブセット及び対応する過去の全体視聴者規模(例えば、様々な状況パラメータに関する)を統計的に分析することにより、回帰分析を用いて判断する。
図12は、変換係数の判断に使用可能な属性相関分析のデータセットを示す。
図12において、
図12の行列(マトリクス)の係数の間において、0は相関無しを意味し、1は比例を意味し、−1は比例しない相関を意味する。過去の変換係数と状況パラメータのセット(例えば、
図12の行列(マトリクス))との間の相関及び依存関係は、教師あり学習アルゴリズムにより、判断され、将来の推定/予測のためにトレーニングされればよい。
図12において、行/列は、プログラムタイトル、プログラムサブタイトル、プログラムのキャスターの識別子、プログラムタイプ、プログラム開始、プログラム終了、プログラム継続時間、プログラムレート、プログラムパート、プログラムエピソード、時間、集団純視聴率、HbbTV絶対数、集団変換係数、HbbTV変換係数、週、時刻、祝日かどうか、休前日かどうか、及び、集団絶対数である。
【0053】
あるいは又はさらに、少なくとも1個の変換係数は、人工ニューラルネットワークを用いて判断してよい。この方法は、例えば、少なくとも1個の状況パラメータと、少なくとも1個の過去にモニタ対象であった視聴者のサブセット内で計測された対応するプロパティと、視聴者全体の対応する過去のプロパティとの間の関係/比率とを、トレーニングインプットとして使用する、人工ニューラルネットワークのトレーニングをさらに含んでよい。この方法は、少なくとも1個の変換係数に基づいて、及び、視聴者に関する情報(例えば、モニタ対象のサブセット内の計測された純視聴率又は総視聴率と、少なくとも1個の変換係数とを乗算することにより)に基づいて、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの視聴者の全体規模を推定することをさらに含んでよい。例えば、この方法は、例えば、リアルタイム内の視聴者の全体規模(又は、装置又はシステムが作成した他のデータ)を表示するために、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムエレメントを提示してからリアルタイム(例えば、4時間未満、又は、2時間未満、1時間未満、30分未満、20分未満、10分未満、5分未満、1分未満、20秒未満、10秒未満)経過後の視聴者の少なくとも1個のプロパティを推定することをさらに含んでよい。一実施形態例において、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムエレメントを提示してから10秒未満経過後の視聴者のプロパティが推定される。
【0054】
少なくとも一部の例において、この方法は、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムに関する追加情報の一部として、視聴者の全体規模に関する情報を(例えば、モニタ対象の視聴者デバイスに)提供することをさらに含んでよい。例えば、この方法は、モニタ対象のサブセットの視聴者デバイスに表示するために、例えば、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムエレメントを提示してからリアルタイム(例えば、4時間未満、又は、2時間未満、1時間未満、30分未満、20分未満、10分未満、5分未満、1分未満、20秒未満、10秒未満)経過後の、視聴者の予測(例えば、推定又は計算上の)全体規模に関する情報、(例えば、モニタ、判断、推定及び/又は予測上の)視聴者のサブセットの規模に関する情報、予測(例えば、推定又は計算上の)視聴者の構成員に関する情報、(例えば、モニタ、判断、推定及び/又は予測上の)視聴者のサブセットの構成員に関する情報、属性付けられた所定のターゲットグループに関する情報、クラスタリングされたカスタムターゲットグループに関する情報、及び、双方向チャネル(又は別の双方向チャネル)を介する予測広告値に関する情報、を含むグループに含まれる少なくとも1個のエレメントを提供することを、さらに含んでよい。例えば、この方法は、追加的に/代替的に、上記グループの少なくとも1個のエレメントを、デバイスのセットに(例えば、モニタ対象の視聴者デバイスの少なくとも1個のサブセットに、及び/又は、他のデバイスに)(例えば、コンピュータ、タブレットコンピュータ又はスマートフォン向けのウェブサイトとして、あるいは、スマートフォン又はタブレットコンピュータのモバイルアプリケーションに)提供することをさらに含んでよい。例えば、視聴者の推定/予測全体規模に関する情報又は推定/予測上の視聴者の構成員に関する情報は、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムに重畳してモニタ対象のサブセットの視聴者デバイスに表示し、パスワードを用いてアクセス可能でよい。
【0055】
各種の例において(
図1Cに示すように)、この方法は、視聴者に関する情報に基づいて、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムのための少なくとも1個のオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムエレメント(略称:プログラムエレメント)を選択するステップ140をさらに含んでよい。例えば、少なくとも1個のプログラムエレメントは、テレビジョンプログラムコンテンツセグメントでよい。例えば、選択ステップ140は、現在又は予測上の視聴者の構成員に基づいて(例えば、将来の時点の予測上の視聴者の構成員に基づいて)少なくとも1個のプログラムエレメントを選択してよい。少なくとも一部の例において、少なくとも1個のプログラムエレメントは、プログラムエレメントを提示する前のリアルタイム(例えば、4時間未満、又は、2時間未満、1時間未満、30分未満、20分未満、10分未満、5分未満、1分未満、20秒未満、10秒未満)内に選択してよい。
【0056】
この方法は、視聴者に関する情報に基づいて、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムのための少なくとも1個の広告エレメントを選択するステップ150をさらに含んでよい。例えば、選択ステップ150は、現在又は予測上の視聴者の構成員に基づいて(例えば、将来の時点の予測上の視聴者の構成員に基づいて)少なくとも1個の広告エレメントを選択してよい。少なくとも1個の広告エレメントは、例えば、コマーシャルでよい。少なくとも1個の広告エレメントは、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムのコンテンツプログラムを中断してよい。あるいは又はさらに、少なくとも1個の広告エレメントは、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムのコンテンツプログラムと同時に提示してよい。少なくとも一部の例において、少なくとも1個の広告エレメントは、プログラムエレメントを提示する前のリアルタイム(例えば、4時間未満、又は、2時間未満、1時間未満、30分未満、20分未満、10分未満、5分未満、1分未満、20秒未満、10秒未満)内に選択してよい。各種の例において、少なくとも1個の広告エレメントの選択ステップ150は、広告エレメントの所望の継続時間、広告エレメントの所望の数、及び、視聴者の構成員のうち少なくとも1個を判断して、少なくとも1個の広告エレメントを選択するステップ150を含む。
【0057】
少なくとも一部の例において、少なくとも1個のプログラムエレメント及び/又は少なくとも1個の広告エレメント(略称:少なくとも1個のプログラム/広告エレメント)は、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの視聴者全体のために選択(例えば、さらに送信)してよい。例えば、少なくとも1個のプログラム/広告エレメントは、アナログ又はデジタル、ケーブル、地上又は衛星テレビジョン又はインターネットプロトコルテレビジョン(IPTV)を用いて、視聴者全体に送信/配信してよい。
【0058】
あるいは、少なくとも1個のプログラム/広告エレメントは、視聴者の少なくとも1個のグループのメンバーのために選択(例えば、さらに送信)してよい。例えば、少なくとも1個のプログラム/広告エレメントは、所定の及び/又は新規のターゲットグループの1個のターゲットグループの集合に応じて選択(例えば、さらに送信)してよい。例えば、少なくとも1個の広告エレメント及び/又は少なくとも1個のプログラムエレメントは、インターネットを介して、視聴者の少なくとも1個のグループのメンバーに配信してよい。
【0059】
あるいは、少なくとも1個のプログラム/広告エレメントは、例えば、1以上のカスタムターゲットグループへの(又は複数の所定のターゲットグループへの)属性付けに基づいて、1人の視聴者のメンバーのために個々に選択してよい。例えば、少なくとも1個のプログラム/広告エレメントは、インターネットを介して、1人の視聴者のメンバーに配信してよい。
【0060】
この方法は、例えば、双方向チャネルを介して又はブロードキャストを介して、対応する視聴者のサブセットに又は視聴者全体に、選択された少なくとも1個のプログラム/広告エレメントを配信することをさらに含んでよい。例えば、少なくとも1個のプログラム/広告エレメントを配信することは、対応する視聴者のサブセットに少なくとも1個のプログラム/広告エレメントを個々に送信すること、あるいは、視聴者のサブセットに又は視聴者全体に(例えば、追加情報と同様に)少なくとも1個のプログラム/広告エレメントをブロードキャスト/マルチキャストすることを含んでよい。
【0061】
各種の例において、この方法は、視聴者に関する情報に基づいて(例えば、過去の、学習済みの又はトレーニング済みの視聴者に関する情報に基づいて)、将来の時点のオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの視聴者の予測全体規模(略称:将来の視聴者の予測規模)に関する情報を判断するステップ160をさらに含む。例えば、将来の視聴者の予測規模に関する情報の判断ステップ160は、将来の時点で有効な少なくとも1個の状況パラメータにさらに基づいてよい。例えば、将来の視聴者の予測規模に関する情報を判断するステップ160は、さらに又は代わりに、将来の時点で有効な少なくとも1個の変換係数に基づいてよい(ひいては、将来の時点で有効な少なくとも1個の状況パラメータに基づいてよい)。将来の視聴者の予測規模に関する情報は、特に、将来の時点での視聴者のモニタ対象のサブセットの推定規模、及び/又は、将来の時点での少なくとも1個の変換係数に基づいてよい。
【0062】
少なくとも一部の例において、この方法は、視聴者に関する情報に基づいて、及び/又は、将来の時点で有効な少なくとも1個の状況パラメータに基づいて(例えば、過去の、学習済みの又はトレーニング済みの視聴者に関する情報に基づいて)、将来の時点のオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの予測上の視聴者の構成員を判断することをさらに含んでよい。例えば、予測上の視聴者の構成員を判断することは、さらに又は代わりに、将来の時点で有効な少なくとも1個の変換係数に基づいてよい(ひいては、将来の時点で有効な少なくとも1個の状況パラメータに基づいてよい)。
【0063】
例えば、この方法は、将来の時点での将来の視聴者の予測規模及び予測上の視聴者の構成員に基づいて、将来の時点での予測広告値に関する情報を判断することをさらに含んでよい。将来の時点での視聴者の構成員は、将来の時点で有効な少なくとも1個の状況パラメータに基づいて予測してよい。
【0064】
少なくとも1個のインターフェース12は、情報を受信及び/又は送信するための1以上の入力及び/又は出力に対応してよい。モジュール内、モジュール間、又は、異なるエンティティのモジュール間で、指定のコードに従ったデジタル(ビット)値で、情報を受信及び/又は送信してよい。制御モジュール14は、1以上のプロセッシングユニット、1又は複数のプロセッシングデバイス、あらゆるプロセッシング手段(例えば、プロセッサ、コンピュータ、又は、専用に開発されたソフトウェアで挙動するプログラミング可能なハードウェアコンポーネント)を用いて実現してよい。言い換えれば、制御モジュール14の上述の機能は、ソフトウェアでも実現され、その後、1以上のプログラミング可能なハードウェアコンポーネントで実行してよい。このハードウェアコンポーネントは、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、マイクロコントローラ等を含んでよい。
【0065】
図1Dは、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの視聴者のモニタ対象のサブセットから視聴者デバイス識別子に関する情報を受信するシステム20を示すブロック図である。
【0066】
システムは、1以上の受信エンティティ22を含む。受信エンティティ22は、モニタ対象の視聴者デバイスから受信した複数の周期的なアクティビティビーコンから、複数の視聴者デバイス識別子を抽出するように構成される。例えば、1以上の受信エンティティ22は、ステートレス受信エンティティでよい。例えば、1以上の受信エンティティは、過去に受信した視聴者デバイス識別子に関する情報を保存しないでよい。例えば、複数の視聴者デバイス識別子は、視聴者のモニタ対象のサブセットの視聴者デバイス識別子に関する情報に含まれてよい。複数の周期的なアクティビティビーコンは、少なくとも追加情報の一部を周期的にリクエスト又はダウンロードするモニタ対象の視聴者デバイスから送信されてよい。例えば、複数の視聴者デバイス識別子は、モニタ対象の視聴者デバイスでクッキー内に保存されてよい。1以上の受信エンティティ22は、複数の視聴者デバイス識別子に関連しない複数の周期的なアクティビティビーコンからのエレメントを破棄するように構成されてよい。1以上の受信エンティティ22は、1以上のセッショントラッキングエンティティ24に複数の視聴者デバイス識別子に関する情報を提供するように構成される。例えば、1以上の受信エンティティ22は、例えば、複数の視聴者デバイス識別子を恒久的に保存せずに、1以上のセッショントラッキングエンティティ24に複数の視聴者デバイス識別子を送信するように構成されてよい。
【0067】
システム20は、1以上のセッショントラッキングエンティティ24をさらに含む。セッショントラッキングエンティティ24は、複数の視聴者デバイス識別子に基づいて、視聴者のモニタ対象のサブセットによるオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの消費の個々のセッションの継続時間に関する情報を判断するように構成される。例えば、1以上のセッショントラッキングエンティティ24は、例えば、視聴者デバイスの所定の視聴者デバイス識別子を初めて受信したときに(例えば、セッションタイムアウト後に初めて)個々のセッションの開始を判断し、さらに、セッションタイムアウトを判断したときに個々のセッションの終了を判断する(即ち、視聴者デバイス識別子を少なくとも一度受信した後、視聴者デバイス識別子を再度受信することなく、所定の時間長さ待機する)ことにより、複数の視聴者デバイス識別子の消費の個々のセッションを識別するように構成されてよい。1以上のセッショントラッキングエンティティ24は、データストレージエンティティ26に、個々のセッションの継続時間に関する予備情報を提供するように構成される。例えば、個々のセッションの継続時間に関する予備情報は、個々のセッションの継続時間、個々のセッションの開始、個々のセッションの終了、及び、個々のセッションに関連する視聴者デバイス識別子、を含むグループに含まれる少なくとも1個のエレメントを含んでよい。
【0068】
システム20は、少なくとも1個のデータストレージエンティティ26をさらに含む。データストレージエンティティ26は、データベースに又はログシステムに、個々のセッションの継続時間に関する情報を保存するように構成される。例えば、データストレージエンティティ26は、個々のセッションの視聴者デバイス識別子とともに、個々のセッションの継続時間に関する情報を保存するように構成されてよい。これと同時に又はこれに替えて、少なくとも1個のデータストレージエンティティ26は、データベースに又はログシステムに、各時点(例えば、1日のモニタ対象の毎分)ごとのモニタ対象のサブセットの規模を保存するように構成されてよい。少なくとも1個のデータストレージエンティティ26は、個々のセッションの継続時間(例えば、開始及び終了)に基づいて、各時点のモニタ対象のサブセットの規模を判断するように構成されてよい。
【0069】
少なくとも一部の例において、1以上の受信エンティティ22、1以上のセッショントラッキングエンティティ24、及び/又は、少なくとも1個のデータストレージエンティティ26は、(それぞれ)、システムの他のエンティティ及び/又はモニタ対象の視聴者デバイスと通信するように構成された少なくとも1個のインターフェース(少なくとも1個のインターフェース12と同様に実現されてよい)と、各エンティティの機能を提供するように構成された制御モジュール(制御モジュール14と同様に実現されてよい)とを含んでよい。少なくとも一部の例において、1以上の受信エンティティ22、1以上のセッショントラッキングエンティティ24、及び/又は、少なくとも1個のデータストレージエンティティ26は、ネットワーク内のネットワークエンティティ(例えば、サーバ、バーチャルサーバ、又は、バーチャルプロセッシングインスタンス)として実現してよい。
【0070】
各種の例において、システム20は、装置10をさらに含んでよい。オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの視聴者に関する情報は、データベース又はログシステムに保存されたセッションの継続時間に関する情報に基づいてよい。制御モジュール14は、データベース又はログシステムに保存されたセッションの継続時間に関する情報に基づいて、視聴者に関する情報を判断するように構成されてよい。
【0071】
少なくとも一部の例に関するアプローチにおいて、全体テレビ視聴者の非典型的サブセットの(例えば、モニタ対象のサブセットの)収集した視聴行動に基づいて、実テレビ視聴者視聴率と、ブロードキャストチャネルのターゲットグループシェアとを近似してよい。上記方法、装置及びシステムの実施形態例を以下に示す。上記方法、装置又はシステムの詳細及び態様を、下記に提案する概念又は1以上の例(例えば、
図2乃至12)と組み合わせて述べる。上記方法、装置又はシステムは、提案する概念の1以上の態様又は上記若しくは下記の1以上の例に対応する1以上の追加的なオプションの属性を含んでよい。
【0072】
ハイブリッドテレビ技術を用いて、少なくとも一部の例において、ブロードキャスト事業者は、所定のチャネルでの端末(例えば、モニタ対象のサブセットの視聴者デバイス)(従って、ひいては、この端末を使用してこのブロードキャストチャネル(例えば、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラム)を観る少なくとも1人の視聴者)のプレゼンスを追跡してよい。テレビ世帯におけるハイブリッドテレビ技術のカバー率は100%に近いわけではなく、さらに、全てのインターネットサポート端末がインターネットに接続するわけではない可能性がある。しかしながら、ブロードキャスト事業者の計測は、全ての到達したブロードキャスト受信機のサブセットを単に提示すればよい。
【0073】
インターネット接続済みの端末の視聴者は、適切に選択されたのではなく、従って、全体視聴者の典型ではない可能性がある。しかしながら、多くの場合、ハイブリッドテレビ使用数は、従来の典型的視聴者サブセットの使用数より高い可能性がある。その理由は、以下に説明する少なくとも一部の例又は実施形態をベースとして構築された数とすればよいからである。
【0074】
一部の従来のシステムにおいては、テレビ及びブロードキャストドメインの視聴者計測は、極めて限定された世帯グループに設置された専用パネルに依存していた場合がある。これらの世帯及び世帯内の個人は、例えば、特定の国内の実テレビ視聴者の典型的なコピーに近似する統計的パターンとして選択されることがある。この限定的且つ近似的な計算に基づいて、マーケット全体に対してTV視聴者を計算したり、テレビチャネルのKPI(キーパフォーマンスインジケータ)(例えば、純視聴率又は総視聴率等)を公表したりする場合がある。これは、プログラムが放送われた直後の日に収集及び推定されたデータに基づいて生じることがある。一部のシステムの視聴者データは、ライブテレビプログラミングに直接の利益が無い履歴データである場合がある。さらに、集団メンバーの全体数は、近似視聴率計算値を保証するには(特にチャネルが小さく視聴者が少ない場合に)有意に低すぎる場合がある。テレビで消費する全ての広告がこの近似計算値に基づく可能性があることを評価すると、テレビチャネルが小さいほど、不均衡に不利となる可能性がある。従って、既成のシステムによれば、そのビジネスモデルや商業的な予算にとって、リスクが幾分ある可能性がある。
【0075】
少なくとも一部の例において、テレビプログラミングを直ちに調整及び修正するため、必須のリアルタイムデータに加えて、ライブテレビ視聴者に関する予測データを提供してよい。特定のチャネルの実際のテレビ視聴者に基づいて、ブロードキャスト事業者/チャネルオペレータは、現在チャネルを観ている特定の視聴者及び/又はターゲットグループのために、次のコンテンツ(例えば、少なくとも1個のオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムエレメント)又は広告(例えば、少なくとも1個の広告エレメント)をカスタマイズ可能でよい。従って、広告主又はコンテンツオーナーは、アドポッド又はプレースメントオポチュニティを提供するコンテンツが放送される前に企画済みのアドポッド又はプレースメントオポチュニティを購入する代わりに、はるかに効率的且つ動的な方法で、特定のターゲットグループに到達できる可能性がある。
【0076】
様々な例において、実テレビ視聴者サブセットのテレビデータ総計を提供してよい。少なくとも一部の実施形態において、TV視聴者データは、例えば、HbbTVスタンダードに従って、例えば、接続されたテレビセットのインターネットブラウザ環境を介して収集してよい。特定のトラッキングソフトウェアへのリンクを、ブロードキャストストリームを介して(例えば、MPEG(モーション・ピクチャー・エクスパート・グループ)トランスポートストリームのアプリケーション情報テーブル(AIT)を介して)、テレビセットに提供してよい。テレビセットは、ブロードキャストストリームに接続したブラウザベースのアプリケーション環境において、特定のトラッキングソフトウェアへのリンクにより提供されたURL(ユニフォームリソースロケータ)からトラッキングソフトウェア又はスクリプトをロード可能でよい。一部のウェブトラッキング例とは対照的に、IP(インターネットプロトコル)イネーブルの視聴者トラッキングは、特別なパラダイムに従ってよい。1個のサーバコールは、例えば、視聴者がブロードキャストチャネル(例えば、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラム)を観る時点(のみを)示してよい。クライアントは、さらに、表示されたコンテンツについて何も知らなくてよい。この情報の価値は、サーバサイドにより高められてよい。さらに、TVクライアントは、現在視聴中のセッションが継続中である(そして、視聴者がチャネルを観ている)とシステムに通知するために、一定周期でウェブサーバにコールする必要があってよい。所謂ハートビートコール(例えば、視聴者デバイス識別子に関する情報を含む)を、一定の短い周期(例えば、周期的に)(例えば、1乃至10秒)で送信してよい。クライアントサイドのスクリプト(追加情報に含まれてよい)(ブロードキャストチャネルをスイッチオンしたときに最初にロードしてよい)は、トラッキング画素をロードしてよい。トラッキング画素は、視聴者には不可視でよいが、トラッキングサーバに情報を送信してよい。通常のテレビセットは、デバイスの識別に使用され得る一意の識別子(例えば、視聴者デバイス識別子)を有さない場合がある。このため、サーバが作成した識別子は、テレビセットのローカルストレージ/クッキーに保存してよい。トラッキング画素の(各)ローディングは、他のチャネルからザッピングしたり、テレビセットをスイッチしたり、又は、テレビセットの電源プラグを抜いたりした後でも、デバイスを永続的に識別可能に作成された識別子をさらに含んでよい。
【0077】
サーバは、従来の集団分析システムで既知の同一の結果を示すために、データ(例えば、視聴者に関する情報)を総計してもよい。要するに、異なる方法で計測された視聴率を示す異なる値が計算されてよい。純視聴率は、特別な規則に従ってよく、所定の時間長さ(例えば、本日午後1時から午後2時まで)中のアクティブな視聴者の量を示してよい。しかしながら、別の期間(例えば、午後1時から午後3時まで)の純視聴率は、シンプルに、2個の独立した期間(午後1時から午後2時まで、及び、午後2時から午後3時まで)の合計とならなくてよい。何故なら、一部の視聴者は、期間中全体を通してアクティブな場合があり、このため、1度(のみ)カウントされる場合があるためである(これに対して、両期間の視聴率の合計は、これらを2度カウントする場合がある)。従って、実際のビューセッションを評価に入れて、提示する各計測値を計算してよい。これに対して、中間結果は、誤計測値を導く可能性がある。注目すべき値は、純視聴率、総視聴率(延べ視聴率(グロス・リーチング・ポイント(GRP))リサーチ及び延べ視聴率(GRP)セッション)、累計視聴率、回復率(オポチュニティ・トゥ・シー、OTS)、滞在時間(VWD)、増加視聴者数、及び、減少視聴者数でよい。
【0079】
この方法の共通理解のため、このアプローチを理解するための重要用語を以下に説明する。
【0080】
図2Aは、視聴率の予測のためのデータ統計のテーブルを示す。テーブルは、時間202、集団純視聴率204、集団絶対数206、HbbTV絶対数208、HbbTV変換係数210、1年の何週目212、曜日214、時刻(分単位、午前3時からカウント開始)216、祝日218、休前日220、プログラムタイプ222、プログラム開始224、プログラム終了226、プログラム継続時間228、プログラムタイトル230、プログラムサブタイトル232、プログラムレート234、プログラムパート236、プログラムエピソード238、気象温度240、気象晴天242、及び、気象雨天244の列を含む。集団は、少なくとも1個の状況パラメータに関する情報(例えば、状況パラメータとして使用し得る)を含んでよい。テーブルは、1分のインターバルの列の少なくとも1個のサブセットの情報(例えば、過去6か月のデータ)を含んでよい。
図2Aのテーブルは、HbbTV及び集団トレーニングデータを含んでよく、予測のための変換係数、時間値、プログラム値及び気象値を含んでよい。
【0082】
少なくとも一部の実施形態は、(例えば、ブロードキャストに関するHbbTV環境において)インターネット接続したテレビ(例えば、視聴者デバイス)セットの、ユーザ特有の及びブロードキャスト特有のセッション情報(例えば、視聴者デバイス識別子に関する情報)の収集に基づいてよい。各時点のアクティブなユーザブロードキャストセッション量は、入力データとして必須の純視聴率を構築してよい。視聴者に含まれる各1人のユーザは、インターネット接続したテレビセットのブラウザのローカルストレージ又はクッキー(例えば、視聴者デバイス識別子を含む)(例えば、視聴者デバイス識別子に関する情報)により識別されてよい。これにより、ウェブサーバのユーザプロファイルに、ユーザの視聴行動を割り当てることができる。
【0084】
少なくとも一部の例において、全体視聴者視聴率に有意に影響を与える状況のメタデータ(例えば、少なくとも1個の状況パラメータ)が必須でよい。状況パラメータは、中でも、所定の時点にブロードキャストされたプログラムの記述的メタデータ(キーワード、ジャンル情報、参加者情報、製造国情報及び製造年情報等の属性、さらに、ターゲットグループデータ)を含んでよい。さらに、少なくとも1個の状況パラメータは、所定の時点でのエンドユーザの地域の気象情報(例えば、気象条件に関する情報)(温度、降雨及び雲の量等の属性)を含んでよい。気象条件に関する情報は、温度、日照時間及び降水量、を含むグループに含まれる少なくとも1個のエレメントに関する情報を含んでよい。加えて、純視聴率だけでなく時間的トレンド及び反復(1日の中での時間、週の中での時間、1年の中での時間)の観点から、収集した純視聴率から状況情報をさらに抽出してよい。しかしながら、状況パラメータは、他のチャネルの競合プログラム又はTV以外のイベントの情報を(さらに)含んでよい。
【0085】
ターゲット、トレーニング及び検証データ
【0086】
精度/誤差計測によるシステムの検証及び予測視聴率のトレーニングのため、既成の正当な全体視聴率のターゲットデータを必須としてよい。このデータは、システムのターゲット値を構築してよい。従って、ターゲットデータセットは、トレーニングデータサブセットと、共通点の無い検証データサブセットとに分けてよい。
【0088】
同一の時点で同一のタイプの情報を含むことの観点から、視聴者入力データ、トレーニングデータ、さらに、検証データ(例えば、視聴者に関する情報及び/又は視聴者デバイス識別子に関する情報)を正規化してよい。正規化データタプルは、チャネル・時間ペア(この点を識別するために時間及びチャネルの情報が付加される)により示してよい。要するに、例えば、特定の時点で、視聴者入力データは、1秒の計測インターバルの特定のブロードキャストチャネルの純視聴率の情報でよい。同時に、ターゲットデータセット(例えば、視聴者に関する情報)は、同一のブロードキャストチャネル及び同一のインターバル範囲の純視聴率の情報をさらに含んでよい。さらに、チャネル・時間ペアは、所定の時点でブロードキャストチャネルをアクティブに観ている個々のユーザ/端末のセットを含んでよい。これは、チャネル・時間・ユーザトリプレットとして示してよい。状況属性を、比較のためにも正規化してよい。これにより、状況属性のセットと、各チャネル・時間ペア及び各チャネル・時間・ユーザトリプレットとを関連付ける。
【0090】
この方法は、(少なくとも)3個のステップをさらに含んでよい。第1のステップは、第2及び第3のステップの基礎となる。第2のステップ及び第3のステップは、独立して実行してよい。その後、プログラム(プログラミング)を改良し、広告料を分類し、適切な広告を選択するために、調査された視聴者シェアを処理してよい。
【0091】
図2Bは、一実施形態に係る集団予測器(が実行するステップ)を示すブロック図である。集団予測器250は、計測された視聴者に関する情報252及び追加データに関する情報254を取得し、視聴者視聴率(純視聴率、総視聴率)に関する情報256、従来のターゲットグループ/シェアに関する情報258、及び、カスタムターゲットグループ/シェア260に関する情報を提供するように構成されてよい。ポストプロセッシング262において、集団予測器250から提供された情報に基づいて、動的なプログラムプランニング/プラン最適化264、広告料の自動分類266、及び、パーソナル化した広告伝達/置換268が実行されてよい。
【0092】
第1のステップ:変換係数の予測を介したテレビ視聴率の近似
【0093】
このシステムは、入力データのチャネル・時間ペアの各純視聴率及びトレーニングデータの対応するチャネル・時間ペアに対する変換係数(例えば、少なくとも1個の変換係数)を検出してよい。将来の予測のために、過去の変換係数と状況属性のセット(例えば、少なくとも1個の状況パラメータ)との間の相関及び依存関係を、教師あり学習アルゴリズムにより判断及びトレーニングしてよい。別のプログラムをマニュアルで最適化するために、相関する状況属性を、テレビリサーチャに提示してよい。
【0094】
図3は、HbbTV視聴者を全体視聴者視聴率へ変換する変換係数のセットの例を示す。
図3において、302はHbbTVデバイス(例えば、モニタ対象のサブセットの視聴者デバイス)の絶対数を示す。304は集団に応じた全体視聴者を示す。308は、HbbTVデバイスの絶対数302と集団に応じた全体視聴者との間の、計算上の変換係数を示す。306は、(近似上の)全体視聴者を示し、HbbTVデバイスの絶対数302及び予測上の変換係数310に基づいて予測されてよい。変換係数310は、予測(全体)視聴率(規模)306とHbbTVデバイスの絶対数302(例えば、モニタ対象のサブセットの)との間の比率を反映してよく、状況パラメータ(図示せず)に基づいてよい。
【0095】
このアルゴリズムは、ひいては、特に、入力されたチャネル・時間ペアの未知の受領した実視聴率であっても、状況属性のセットの変換率を予測可能である。中間結果として、予測上の変換係数(例えば、308)と、入力されたチャネル・時間ペアの計測上の純視聴率(例えば、304)とを、乗算してよい。結果は、近似上の純視聴率(例えば、302)としてよい。トレーニング及び検証フェーズにおいて、ランダムなトレーニングセットを用いて変換係数を学習してよい。クロス検証ステップにおいて、入力データのチャネル・時間ペアの予測純視聴率と、検証データのチャネル・時間ペアとを比較することにより、偏差及び誤差値を計算してよい。
【0096】
図4は、集団の純視聴率とHbbTVの純視聴率との間で変換するためのサンプルの1日(2017年3月13日)に亘る変換係数を示す。
図4において、402は、1日(2017年3月13日午前3時から2016年3月14日午前2:59まで)に亘る変換係数の推移を示す。範囲404乃至412内には、変換係数が位置する。範囲404乃至412の実線のバーは、全変換係数の50%を含む範囲を示す。実線のバーの上下に位置する各ラインは、変換係数の下位/上位25%を含む。範囲404は、終日に亘る変換係数を示す。範囲406は、午前3時から午前10時までの変換係数を示す。範囲408は、午前10時から午後0時までの変換係数を示す。範囲410は、午後6時から午後8時までの変換係数を示す。範囲412は、午後8時から午後11時までの変換係数を示す。
【0097】
過去のTV消費の純視聴率の近似に加えて、少なくとも一部の例によれば、(全ての)利用可能なデータ属性を評価に入れて、将来の純視聴率を予測可能である。実消費データ(集団又はHbbTVデータ等)は、欠損していてもよい。しかしながら、状況属性(例えば、少なくとも1個の状況パラメータ)を組み込むことで(例えば、ディープラーニング/人工ニューラルネットワークアルゴリズムのトレーニングにより)、将来の純視聴率を予測可能である。殆どの属性は、過去の属性のみ利用可能である場合が多いため、将来予測は正確性が低い場合があるが、さらなる分析についての示唆に富む。
【0098】
第2のステップ:既知のターゲットグループの分類
【0099】
ターゲットグループは、全体視聴者に含まれるユーザのサブセットでよい。既知のターゲットグループ(例えば、複数の所定のターゲットグループ)は、属性(例えば、性別、年齢、職業/所属、教育レベル等)のセットにより区別されてよい。第1のステップに基づいて、少なくとも一部の例において、トレーニングデータの特定のターゲットグループの(全ての)ユーザを示す人工ユーザ(所謂、ペルソナ)をさらに作成してよい。従って、ペルソナは、このターゲットグループの(全ての)ユーザの平均属性ベクトルを示してよく、ステレオタイプとみなされてよい。
【0100】
ターゲットグループの視聴データは、ひいては、所定のターゲットグループのチャネル・時間ペアのリストでよい。例えば、ターゲットグループの視聴データの純視聴率は、全体計測上の純視聴率のターゲットグループのサブセット(のみ)を含んでよい。
【0101】
このシステム(例えば、この方法)は、教師あり学習アルゴリズムをトレーニングするために、トレーニングデータのターゲットグループの視聴データを処理してよい。このアルゴリズムの属性は、チャネル・時間ペアの(全ての)状況属性でよい。このシステムは、トレーニング及び検証フェーズにおいて、ペルソナ(例えば、類似のユーザのカスタムターゲットグループ)毎の有意な状況属性を識別してよい。
【0102】
予測フェーズにおいて、システムは、最も近くのペルソナのターゲットグループクラスにより、入力データセットのユーザを分類してよい。最も近くのペルソナは、所定のユーザに、このペルソナの属性ベクトル内の最低距離を提示してよい。従って、入力データの未分類のユーザ適切なターゲットグループラベルを付与するために、未分類のユーザの視聴行動を、これらペルソナとマッチさせてよい。
【0103】
分類ステップに基づいて、各クラスの純視聴率は、各ターゲットグループユーザサブセットの第1のステップを適用することにより、個別に近似されてよい。
【0104】
図5は、視聴者メンバーの行動による従来のターゲットグループのクラスタリングを示す。
図5において、502aが示すペルソナ1のターゲットグループ502は、年齢:20−30、男性、視聴:スポーツ、スポーツ、ドキュメンタリー、スポーツ、スポーツ映画及びアクション映画である。ペルソナ2のターゲットグループ504aは、年齢:30−40、女性、視聴:ニュース、ドキュメンタリー、ドキュメンタリー、ドキュメンタリー、気象及びアクション映画である。ペルソナ3のターゲットグループ506aは、年齢:14−20、視聴:ドキュメンタリー、スポーツ映画、アクション映画及び子ども番組である。ペルソナ4のターゲットグループ508aは、年齢:50以上、男性、視聴:ドキュメンタリー及びニュースである。左側に、(従来の)集団内のペルソナのシェアを示す。右側に、HbbTVの視聴者内のそれぞれのシェアを示す(ペルソナ1の比率が高い)。1個のターゲットグループのみに第1のステップを再度適用することにより、サブセット内の比率の高い値を補整してよく、セット全体中の実際量を推定/予測してよい。例えば、20−30歳の男性の数が不均衡である代わりに、より妥当/典型的な数を計算すればよい。
【0105】
第3のステップ:未知のターゲットグループの分類
【0106】
第1のステップ及びさらに第2のステップに基づいて、少なくとも一部の例において、システム(例えば、方法)は、入力データに含まれる類似のユーザの(新規な)グループを識別するために、教師なし分類アルゴリズム(クラスタリング)を使用してよい。アルゴリズムは、何もプリプロセッシングすることなく、入力データのチャネル・時間・ユーザトリプレットの属性ベクトル(例えば、少なくとも1個の状況パラメータ)(だけ)を比較すればよい。結果的にクラスタリングされたユーザグループは、有意な属性を幾つかだけ有するカスタムターゲットグループを示してよい。入力データ内のパターン(のみ)を識別できればよいので、このステップには、トレーニング又は検証データが不要でもよい。視聴行動に基づいてカスタムターゲットグループを識別することが、ゴールでよい。このステップは、中間結果としての既成のターゲットグループ(例えば、複数の所定のターゲットグループ)を無視してよい。例えば、全ての所定の属性を用いて、トップダウンクラスタリング(予測Kクラスタ)を使用して、類似のユーザの新規のグループ(例えば、カスタムターゲットグループ)を識別してよい。カスタムラベルをマニュアルで識別してよい。例えば、ランダムな中心点を用いたK平均法/X平均法クラスタリング及び/又はディープラーニング(人工ニューラルネットワーク)を使用してよい。
【0107】
この分類ステップに基づいて、各ターゲットグループユーザサブセットに第1のステップを個別に適用することにより、各ターゲットグループクラスの純視聴率を近似してよい。
図6は、行動ターゲットグループの分類を示す。
図6において、602は、「平日朝の視聴者」ターゲットグループを示す。604は、「スポーツファン」ターゲットグループを示す。606は、「Terra Materを消した男性」ターゲットグループを示す。608は、「雨天時に視聴する人」ターゲットグループを示す。
【0109】
統計的分析によれば、基本的な変換係数は、約3〜約8(平均:約5)の合理的な範囲に含まれるが、わずか(だけ)の(しかし極端な)例外がある。一部の例において、この分析は、下記を示してよい。
【0110】
・HbbTV視聴者が有効な全ユーザであるため、変換係数は少なくとも1とすべきである。従って、HbbTV視聴者は、全体視聴者未満にはならない。
【0111】
・大数の法則:このアプローチは、純視聴率が大きいほど有効でよい。このため、少数の集団視聴者数を、トレーニングから除去してよい(機械学習で一致する閾値を識別できる。決定木を1回実行すると、視聴者数の初期閾値が約1600であることが示唆される)。
【0112】
・変換係数は、短時間に劇的に変化すべきでない。なぜなら、視聴者構成員が変化する速度も遅いと考えられるからである。
【0113】
・機械学習は、文脈的情報も含んでよい。このため、機械学習の近似値は、シンプルな統計的方法(例えば、平均変換等)よりも良い結果でよい。
【0114】
図7は、6か月に分析された変換係数の全体範囲を示す。
図7において、702は、変換係数0〜20を示す(実線のバーは、50%範囲を示す)。704は、変換係数の全体範囲0〜100を示し、より極端な例外を示す。
【0115】
両方とも、未知の時点の前の新規の変換係数を予測するために、決定木モデル及び人工ニューラルネットワークモデルをトレーニングしてよい。これにより、人間が、決定木を読み取りやすく(属性の役割及び特徴を理解しやすく)なり得る。しかしながら、下位平均誤差値の観点から、人工ニューラルネットワークの結果の方が、より良い結果となり得る。
【0116】
図8は、機械学習において変換係数を予測するための決定木のモデルを示す(左側)。
図8は、トレーニング済みの決定木に使用される平均絶対誤差(MAE)及び二乗平均平方根誤差(RMSE)を示す(右側)。決定木のモデルは、入力データセット802、データセットの列を選択(必要な列を選択)804、メタデータを編集(ラベルを選択)806、メタデータを編集(属性を選択)808、ブースティングした決定木回帰803、クロス検証モデル810、トレーニングモデル812、データをエクスポート814、及び、スコアモデル816を含む。対応する平均絶対誤差(MAE)及び二乗平均平方根誤差(RMSE)テーブルは、予測上の変換係数の、fold数818、fold内の例の数820、モデル822、平均絶対誤差(MAE)824、二乗平均平方根誤差(RMSE)826及び相対絶対誤差(RAE)828を示す。
【0117】
図9は、機械学習において変換係数を予測するためのモデル又は人工ニューラルネットワークを示す(左側)。
図9は、トレーニング済みのニューラルネットワークの平均絶対誤差(MAE)及び二乗平均平方根誤差(RMSE)(右側)。ニューラルネットワークのモデルは、入力データセット902、データセットの列を選択904、データを分割906、ニューラルネットワーク回帰908、トレーニングモデル910、及び、クロス検証モデル912を含む。対応する平均絶対誤差(MAE)二乗平均平方根誤差(RMSE)のテーブルは、予測上の変換係数の、fold数918、fold内の例の数920、モデル922、平均絶対誤差(MAE)924、二乗平均平方根誤差(RMSE)926及び相対絶対誤差(RAE)928を示す。
【0118】
一例において、Microsoft Excel、Microsoft Azure Machine Learning、及び、Rapid Minerを用いて機械学習を実行した。
【0119】
これは、期待される成功を示すために、実現可能性の調査としてみなすことができる。モデルをさらに改良し、より明確に定義した属性を抽出することにより、結果が改善するだろう。
【0121】
少なくとも一部の例に係る方法によれば、実際に雇用された典型的な参加者のセット(コストが高い可能性があり、特に低視聴率の場合不正確であるリスクである可能性がある)に代わる、より正確な代替策を開発することを目的としてよい。
【0122】
このアプローチは、テレビ視聴率を分析する、全体視聴者とユーザサブセット及びターゲットグループの行動を理解する、というブロードキャスト事業者のニーズに合うようにデザインしてよい。さらに、調査されたデータは、さらなるプログラム最適化や、さらには、個々のユーザのプログラムのパーソナル化に使用してよい。適切な/パーソナル化したコマーシャルを提示するため、サードパーティサービスプロバイダ(広告主等)は、予測上のターゲットグループデータを受信してよい。
【0124】
次の技術的処理において、上記の先行のステップの結果であるリアルタイム視聴者データ、リアルタイムターゲットグループ及び予測視聴者データに基づいて、テレビプログラミング及び動的な広告決定を改良するために実現してよい。他には、極めて限定された世帯グループに設置された専用パネルに基づいて、テレビ及びブロードキャストドメインの視聴者を計測してよい。例えば、特定の国内の実テレビ視聴者の典型的なコピーを近似するために、世帯及び世帯内の個人を、統計的パターンに従って選択してよい。この限定的な近似計算値に基づいて、マーケット全体に対するテレビ視聴者を計算してよく、テレビチャネルにキーパフォーマンスインジケータ(KPI)(例えば、純視聴率又は総視聴率)を公表してよい。プログラムが放送された後、最も早い日に、収集及び推定されたデータに基づいて、計算及び公表してよい。実際、視聴者データは、履歴データであってよく、ライブテレビプログラミングに直接の利益は無い。
【0125】
少なくとも一部の例において、テレビプログラミングを直ちに調整及び修正するために、ライブテレビ視聴者に関する必須のリアルタイムデータ及びさらに予測データを提供してよい。特定のチャネルの実際のテレビ視聴者に基づいて、ブロードキャスト事業者/チャネルオペレータは、現在チャネルを観ている特定の視聴者及び/又はターゲットグループのために、次のコンテンツ及び/又は広告をカスタマイズ可能でよい。従って、広告主又はコンテンツオーナーは、アドポッド又はプレースメントオポチュニティを提供するコンテンツが放送される前に企画済みのアドポッド又はプレースメントオポチュニティを購入する代わりに、はるかに効率的且つ動的な方法で、特定のターゲットグループに到達できる可能性がある。
【0126】
これにより、広告を販売したり、(リニア)テレビのチャネルをプログラムしたりするための新規のビジネスモデルを導入できる。
【0127】
・リアルタイムの入札を用いて、動的な広告挿入を行う(さらに、例えば、双方向チャネルを介した配信)。
【0128】
・予測視聴者データに基づくプレオークションメカニズムを用いて、次のプレースメントオポチュニティに動的な広告挿入を行う。
【0129】
・リアルタイム視聴者データに基づいて、動的なチャネルプログラミングを行う。
【0130】
・予測視聴率に基づいて、動的なチャネルプログラミングを行う。
【0131】
・インプレッション単価(CPM)に代わる、新規のコンテンツ及び広告通貨(例えば、個々の実ターゲットグループ向きの)を確立する。
【0132】
このシステムは、少なくとも2通りの方法により実現してよい。
【0134】
第1のステップにおいて、プログラムの配信時に動的な広告及びコンテンツの決定を導入するための上記メカニズムを実現してよい。リアルタイム及び/又は予測視聴者データに基づいて、広告(例えば、少なくとも1個の広告エレメント)及びコンテンツ(例えば、少なくとも1個のオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムエレメント)を、ブロードキャストストリームに取り入れることにより、配信時にターゲット設定を実現してよい。以上が、動的なコンテンツ及び広告挿入の1対多アプローチである。
【0135】
図10は、予測視聴者データに基づく「1対多」の動的なコンテンツ挿入を示す。視聴者1002(例えば、視聴者のサブセット)は、視聴者データ1004(例えば、視聴者デバイス識別子)を、予測集団1006に(例えば、視聴者に関する情報を判断するために)提供し、これにより、キーパフォーマンスインジケータ(KPI)(ターゲットグループ、視聴率、・・・)1008を取得し、コンテンツ及び広告を決定1010し、チャネルプログラミング1012を実行してよい。広告/コンテンツ(例えば、プログラムエレメント/広告エレメント)は、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラム内に動的に挿入1014されればよい。
【0136】
これは、今日からでも開始できる好ましいアプローチである。このアプローチは、既存のインフラストラクチャ及びデバイス人口を利用して、ブロードキャスト事業者及びケーブルオペレータに組み込まれる。組み込みが必要となるのは配信サイドだけでよい。
【0138】
ステップ2は、クライアント/端末性能に基づいて、クライアントサイドでコンテンツ及び広告挿入を行う技術において有利である。これにより、リアルタイム又は予測視聴者データに基づいて、個々のコンテンツ又は広告を、リニアストリームにシームレスに重畳、置換又は埋め込むことができる。これは、1対1(個々の、クライアント毎の)アプローチに匹敵する。
【0139】
図11は、予測視聴者データに基づく個々の「1対1」の動的なコンテンツ挿入を示す。
図11のブロック図は、
図10のブロック図と類似する。ただし、コンテンツ及び広告を決定1010して、視聴者1002a、b及びcに個々の広告を提供する点が異なる。全視聴者1002が受信するオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムに広告を動的に挿入1014するのではない。このアプローチは、特別なデバイス性能(例えば、フレーム精度の高いコンテンツ埋め込み、複数のビデオエレメント又は高画質のビデオ/コンテンツ重畳技術)を必要とする可能性がある。しかしながら、このアプローチは、リアルタイムな1対1の個別のターゲット設定を確かに実現する。
【0140】
リアルタイム視聴者フィードバックに基づく動的なプログラムプランニング
【0141】
上述の方法に続くリアルタイム視聴者データ及び視聴者視聴率予測に基づいて、このシステム(例えば、この方法)は、特定の又は複数のチャネル(オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラム)のテレビプログラミングを(例えば、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムエレメントを選択することにより)動的に調整及びプランし直すことに利用できる。従って、ブロードキャスト事業者は、動的な方法で視聴者に応じることにより、プログラムの効果を直ちに向上することが可能である。プロデューサー及びプログラムプランナーは、あらゆる特定の時点の実ターゲットグループについてのプログラムの成功を反映したリアルタイムパフォーマンスインジケータから、利益を得られる。シンプルなターゲットのコンテンツ選択又はパーソナル化したコンテンツ選択に加えて、近似視聴率及びターゲットグループシェアに基づいて、コンテンツ(例えば、広告又はショー)のタイプを選択可能でよい。従って、コマーシャル中断時に、リアルタイム計測により、別の広告スポット上映、又は、コマーシャル中断を止めて実際のブロードキャストショーの再開を、推薦してよい。閾値を識別することにより(例えば、プログラム上映前に比較して、コマーシャル中に視聴者が30%減少)、リアルタイムフィードバックによって、配信システムのスケジュールを、動的にアップデートしてよい。これにより、例えば、少なくとも1個のオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムエレメントを選択するステップ140/少なくとも1個の広告エレメントを選択するステップ150をトリガする。その結果、システムは、広告期間を改良し、減少視聴者の量を減らすことができる。
【0142】
実施例によれば、分析ツールキットがさらに提供される。分析ツールキットは、HbbTVトラッキングにより計測された使用量データに基づいて、様々なテレビリサーチファクト(例えば、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムのプロパティ)を抽出する手段を提供してよい。テレビリサーチの慣習に従い、以下の仕様に基づいてファクト(プロパティ)を計算してよい。
【0144】
HbbTVトラッキングは、個々のデバイスにセッションデータを提供してよい(例えば、視聴者に関する情報として)。セッションは、チャネル識別子と、デバイス識別子と、開始及び終了タイムスタンプとを含んでよい又はからなってよい。この中から、5個の生ファクトを抽出してよい。
【0145】
・所定の時間フレーム内の訪問数(即ち、セッションカウント)(プラス、追加的制約)
【0146】
・所定の時間フレーム内の訪問者数(即ち、一意のデバイス)(プラス、追加的制約)
【0147】
・所定の時間フレーム内の、訪問者(即ち、一意のデバイス)の累計平均セッション継続時間(プラス、追加的制約)
【0148】
・所定の時間フレーム内の、チャネルに到達した訪問者数(即ち、一意のデバイス)(プラス、追加的制約)
【0149】
・所定の時間フレーム内の、チャネルから脱退した訪問者数(即ち、一意のデバイス)(プラス、追加的制約)
【0150】
「追加的制約」は、評価対象のターゲットグループをさらに純化するためのオプションをカバーしてよい。「追加的制約」は、以下を含んでよい。
【0152】
以下のデバイスのセッション(のみ)を評価してよい。
【0153】
・指定の時間帯(例えば、最小10秒、最大:無限)内に訪問継続時間(連続又は非連続)があるデバイス。
【0154】
・評価対象の時間フレーム内のセッションが、デバイスにとって最初のセッションでない(「復帰訪問者」)デバイス。又は、「復帰訪問者」では無いデバイス。
【0156】
過去のレポートから定義されるデバイスのセットに含まれるデバイス(のみ)評価してもよい。
【0158】
一般的に、ツールキットにより作成されたレポートは、行列(マトリクス)の階層的構成の表形式構造を有してよい。内側の行階層レベルにおいて、1個のテーブルラインは、列ごとに、「1個の値」を示してよい。これは、レポートのベーシックなデータ粒度でよい。それぞれの高層の行階層レベルにおいて、「総計値」(「トータル」)は、ファクト依存の総計機能に従って計算されてよい。従って、各ファクトは、「1個の値」及び「総計」機能により特定されてよい。
【0160】
(例えば、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムのプロパティは、視聴者に関する情報に含まれてよい。)
【0162】
所定の期間内の訪問者数。1個の値の基準は、最大で、テレビの1日単位でよい。行の期間内の訪問者数を示す1個の値でよい。あるいは、最も内側の行レベルのうちの現在の行レベルの平均値とともに総計値でよい(1個の値)。
【0164】
所定の期間内の訪問者数。現在の内側の行レベルの時間フレームの開始から現在(内側の)行の時間長さまでの時間フレーム内の訪問者数を示す1個の値又は総計値でよい。各上位の行レベルにおいて、累計視聴率は、このレベルの行の時間フレーム内の一意の訪問者の数を示してよい。累計視聴率は、NRWとは対照的に、テレビの1日単位の限度を超過してよい。
【0165】
延べ視聴率−リサーチ(延べ視聴率(GRP)リサーチ)
【0166】
レポート粒度のユニット単位(即ち、最も内側の行レベル)の累計訪問者数。現在の内側の行レベルの時間フレームの開始から現在(内側の)行の時間長さまでの訪問者数の合計(純視聴率)の1個の値、又は、現在の行レベルの時間フレームの最も内側の行レベルの純視聴率の合計の総計値でよい。
【0167】
延べ視聴率−セッション(延べ視聴率(GRP)セッション)−短期間の総視聴率
【0168】
所定の期間内の訪問数。行期間内の訪問数を示す1個の値、又は、次に内側のレベルの合計の総計値でよい(1個又は総計)。
【0169】
オポチュニティ・トゥ・シー/回復率(OTS)
【0170】
このファクト(プロパティ)は、1個の値でも総計でも、延べ視聴率(GRP)リサーチ÷各累計視聴率の商であると定義される。
【0172】
所定の期間内の全訪問の平均継続時間。1個の値の基準は、最大で、テレビの1日単位でよい。行の期間内の各デバイス累計セッション継続時間の平均の1個の値でよい。あるいは、最も内側の行レベルのうちの現在の行レベルの平均の総計値でよい(1個の値)(NRWと類似)。
【0174】
所定の期間内にチャネルに到達/から脱退したデバイスの数。1個の値の基準は、最大で、テレビの1日単位でよい。行の期間内にチャネルに到達/から脱退したデバイスの数を示す1個の値でよい。あるいは、最も内側の行レベルのうちの現在の行レベルの平均の総計値でよい(1個の値)(NRWと類似)。
【0175】
図13は、一例に係るレポートのユーザインターフェースを示し、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの終日に亘る概要を示す。
図13において、1302は、ピークの(モニタ対象のサブセットの)純視聴者を示す。1304は、視聴者全体に対する、予測上の全体のピークの純視聴者を示す。1306は、(モニタ対象のサブセットの)ピークの新規視聴者を示す。1308は、視聴者全体に対する、予測上の全体のピークの新規視聴者を示す。1310は、(モニタ対象のサブセットの)ピークの減少視聴者を示す。1312は、視聴者全体に対する、予測上の全体のピークの減少視聴者を示す。セクション1314は、純視聴率を示す。
図13において、1316は、視聴者全体に対する予測純視聴率を示す。予測純視聴率は、下のグラフ1316に示す(モニタ対象のサブセットの)デバイスの数1318に基づく。グラフ1318は、モニタ対象のサブセットのデバイスの数のプレビューを示す。デバイスの数のプレビュー1318の下に、オーディオ・ビジュアルコンテンツ(例えば、プログラム、広告、スポンサリング又はトレーラー)のタイプを示す。これにより、デバイスの数に対する広告の影響を示してよい。
図13において、1320は、異なるオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムエレメントの統計(例えば、計測上の純視聴率(モニタ対象のサブセットの)及び予測上の全体純視聴率)を示す。
【0176】
実施例によれば、ブロードキャストプログラム(例えば、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラム)の視聴者の情報(例えば、視聴者に関する情報)を判断する方法をさらに提供する。この方法は、視聴者のサブセットをモニタすることを含む。この方法は、視聴者のモニタ対象のサブセットと、ブロードキャストプログラムのプロパティを示す少なくとも1個の状況パラメータとに基づいて、視聴者の情報を判断することをさらに含む。
【0177】
一部の例において、この方法は、少なくとも1個の状況パラメータに基づいて変換係数を判断し、スケーリングパラメータを用いてモニタ対象のサブセットのメンバーの数をスケーリングする(例えば、視聴者の全体規模を推定する)ことをさらに含んでよい。
【0178】
一部の例において、この方法は、視聴者のサブセットの少なくともメンバー個人の、少なくとも1個のパーソナルな状況パラメータを判断することをさらに含んでよい。この方法は、判断したパーソナルな状況パラメータに基づいて、メンバーを、複数のターゲットグループのうちの1個のターゲットグループに属性付けることをさらに含んでよい。
【0179】
各種の例において、この方法は、複数の視聴者のメンバーのサブセットの複数のパーソナルな状況パラメータを判断し、複数のパーソナルな状況パラメータに基づいて、少なくとも1個のターゲットグループを定義することをさらに含んでよい。
【0180】
少なくとも一部の例において、少なくとも1個の状況パラメータは、ブロードキャストプログラムのメタデータ、ブロードキャスト時点の気象条件の情報、ブロードキャストの時間の情報、又は、同時にブロードキャストされる別のプログラムの情報、のうちの1個でよい。
【0181】
1以上の上述の詳細な実施例及び図面に基づいて説明及び記載した態様及び特徴は、他の実施例の類似の特徴と置換したり、他の実施例の特徴をさらに導入したりするために、1以上の他の実施例と組み合わせてよい。
【0182】
実施例は、さらに、コンピュータ又はプロセッサがコンピュータプログラムを実行するときに1以上の上記方法を実行するプログラムコードを有するコンピュータプログラムであってよく、又は、これに関連してよい。上記の様々な方法のステップ、オペレーション又は処理は、プログラミングされたコンピュータ又はプロセッサにより実行されてよい。実施例は、機械、プロセッサ又はコンピュータ読み取り可能なデジタルデータストレージ媒体等のプログラムストレージデバイスと、エンコード機械実行可能、プロセッサ実行可能又はコンピュータ実行可能なインストラクションのプログラムとを、カバーしてよい。インストラクションは、上記の方法の一部又は全てのアクションを実行する又は実行させる。プログラムストレージデバイスは、例えば、デジタルメモリ、磁気ストレージ媒体(例えば、磁気ディスク及び磁気テープ)、ハードドライブ、又は、光学的に読み取り可能なデジタルデータストレージ媒体でよい、又は、含んでよい。実施例は、さらに、上記の方法のアクションを実行するようプログラミングされたコンピュータ、プロセッサ又は制御ユニット、あるいは、上記の方法のアクションを実行するようプログラミングされた(フィールド)プログラマブルロジックアレイ((F)PLA)又は(フィールド)プログラマブルゲートアレイ((F)PGA)もカバーしてよい。
【0183】
明細書及び図面は、本開示の原理を単に説明するに過ぎない。さらに、ここに記載した全ての実施例は、本技術を研究するため本発明者(本発明者ら)により提供される本開示の原理及び概念を読者が理解する助力となるように、単なる教授目的を主に明白に意図している。ここで本開示の原理、態様及び実施例を引用する全ての記載並びに特定の実施例は、均等物を包含することを意図する。
【0184】
特定の機能を実行する「手段」を示す機能ブロックは、特定の機能を実行するように構成された回路を示してよい。従って、「何かの手段」は、「何かを実行するように構成された又は何かに適した手段」(例えば、各タスクを実行するように構成された又は各タスクに適したデバイス又は回路)として実現してよい。
【0185】
図示の様々なエレメントの機能(「手段」、「センサシグナル提供手段」、「送信シグナル作成手段」等と記載された全ての機能ブロックを含む)は、専用ハードウェア(「シグナルプロバイダ」、「シグナルプロセッシングユニット」、「プロセッサ」、「コントローラ」等)及び適切なソフトウェアと協働してソフトウェアを実行するハードウェアの形態で実現してよい。プロセッサにより機能が提供されるとき、1個の専用プロセッサ、1個のシェアプロセッサ、又は、複数の個々のプロセッサ(一部又は全てはシェアプロセッサでよい)により、機能が提供されてよい。しかしながら、用語「プロセッサ」又は「コントローラ」は、ソフトウェアを専用に実行可能なハードウェアに限定するものではなく、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)ハードウェア、ネットワークプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、ソフトウェアを保存するリードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、及び、不揮発性ストレージを含んでよい。他の従来の及び/又はカスタムのハードウェアも含んでよい。
【0186】
ブロック図は、例えば、本開示の原理を実現する高レベルな回路図を示してよい。同様に、フローチャート、フロー図、状態遷移図、疑似コード等は、様々な処理、オペレーション又はステップを示してよい。コンピュータ又はプロセッサを明示的に示すか否かに拘わらず、様々な処理、オペレーション又はステップは、例えば、実質的に、コンピュータ読み取り可能な媒体により提供され、コンピュータ又はプロセッサにより実行されてよい。本明細書又は請求項に開示された方法は、この方法の各アクションをそれぞれ実行する手段を有するデバイスにより実現されてよい。
【0187】
本明細書又は請求項に開示した複数のアクション、処理、オペレーション、ステップ又は機能の開示は、例えば技術的理由のために明示的に又は黙示的に記載しない限り、特定の順序に限定して解釈されないものと理解される。従って、技術的理由によりアクション又は機能が置換可能でない限り、複数のアクション又は機能の開示は、特定の順序に限定されない。さらに、一部の例において、1個のアクション、機能、処理、オペレーション又はステップは、複数のサブアクション、機能、処理、オペレーション又はステップを含んでよく、複数のサブアクション、機能、処理、オペレーション又はステップに分割されてよい。明示的に除外しない限り、このサブアクションは、1個のアクションの開示に含まれ、その一部でよい。
【0188】
さらに、請求項が詳細な説明に組み込まれる。各請求項は、個別の実施例を示してよい。各請求項は、個別の実施例を示してよいもの、従属項は、1以上の他の請求項との特定の組み合わせとして請求項を参照してよいが、他の実施例は、従属項とそれぞれの他の従属又は独立請求項の主題との組み合わせも含んでよい。特定の組み合わせを意図しないと記載しない限り、このような組み合わせは、ここで明示的に提示される。さらに、独立請求項に直接的に従属しない請求項であっても、その請求項の特徴を他の独立請求項に含めることを意図する。
【発明の概要】
【0004】
本実施例は、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの視聴者に関する情報を
決定する方法を提供する。この方法は、視聴者の少なくともサブセットをモニタする。この方法は、さらに、モニタ対象の
視聴者サブセットに基づいて、視聴者に関する情報を
決定する。視聴者に関する情報は、
視聴者サブセットの
計測した指標を含む。この方法は、さらに、少なくとも1個の過去にモニタ対象であった視聴者サブセット内で計測されたプロパティ値と、過去の視聴者の対応するプロパティ値との関係に基づいて、少なくとも1個の変換係数を
決定してよい。少なくとも1個の変換係数は、モニタ対象の
視聴者サブセット内で計測されたプロパティと、視聴者の少なくとも1個のプロパティとの関係を示してよい。この方法は、さらに、少なくとも1個の変換係数に基づいて、視聴者の少なくとも1個のプロパティを推定してよい。例えば、視聴者の少なくとも1個のプロパティは、視聴者に関する情報に基づいて推定してよい。
【0005】
本実施例は、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの視聴者に関する情報を
決定する方法を提供する。この方法は、視聴者の少なくともサブセットをモニタする。この方法は、さらに
、モニタ対象の
視聴者サブセットに基づ
き、及び、少なくとも1個の状況パラメータに基づいて、視聴者に関する情報を
決定することを含む。少なくとも1個の状況パラメータは、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムのプロパティ、及び/又は、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムが
提供された時間の条件(例えば、モニタリングの時点
、及び/又は
、時間インターバルを含む)を示す。
【0006】
視聴者のサブセットをモニタすることにより、例えば、ブロードキャストプログラムの
全体的な(又は
全ての)視聴者
の規模
、及び/又は
、構成を推定することが可能となる。少なくとも1個の状況パラメータは、例えば、視聴者のサブセットによるブロードキャストプログラムの消費と、ブロードキャストプログラムの全体の消費との関係(例えば、比率)を推定するのに使用してよい。
【0007】
オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの視聴者に関する情報を
決定する方法
の別の例は、視聴者のモニタ対象のサブセットのモニタ対象の視聴者デバイスの自動フィードバックを受信することにより、視聴者の少なくともサブセットをモニタすることを含む。この方法は、さらに、モニタ対象の視聴者デバイスから受信した自動フィードバックに基づいて、視聴者に関する情報を
決定することを含む。視聴者に関する情報の
決定は、少なくとも1個の状況パラメータにさらに基づいてよい。少なくとも1個の状況パラメータは、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムのプロパティ、及び/又は、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムが
提供された時間(例えば、モニタリングの時点
、及び/又は
、時間インターバルを含む)の条件を示す。
【0008】
自動フィードバックに基づいて視聴者に関する情報を
決定することにより、例えば、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの純視聴率又は総視聴率に関する見通しを得ることが可能となる。純視聴率及び総視聴率の用語は、
以下(例えば、「ファクト」セクション内)に定義する。
【0009】
以下の実施例は、上述の何れ
か又は全ての方法(以下、
両方とも「この方法」と称する)に関連してよい。
【0010】
少なくとも一部の例において、この方法は、少なくとも1個の変換係数を
決定することをさらに含み、少なくとも1個の変換係数に基づいて視聴者の少なくとも1個のプロパティを推定することを含んでよい。視聴者の少なくとも1個のプロパティは、少なくとも1人の過去の視聴者に関する情報に基づいて、及び/又は、少なくとも1個の状況パラメータに基づいて、
決定/推定してよい。少なくとも1個の変換係数は、例えば
、モニタ対象の
視聴者サブセット内で計測されたプロパティと、視聴者の少なくとも1個のプロパティとの関係を示してよい。視聴者の少なくとも1個のプロパティは、例えば、視聴者の全体規模、平均視聴継続時間、視聴者回復数(量)、視聴者増加数及び視聴者減少数、を含むグループに含まれる少なくとも1個のエレメントを含んでよい。所定の時点又は所定の時間インターバルについて、関係するプロパティに依存して異なる変換係数を適用してよい。視聴者の所定のプロパティ及び時点又は時間インターバルのセットについて、異なる変換係数を、一部又は全ての時点/時間インターバルに適用してよい。
【0011】
例えば、少なくとも1個の過去にモニタ対象であった視聴者サブセット内で計測したプロパティ値と、対応する(例えば、
同じ時点における)過去の
(少なくとも1人の)視聴者
のプロパティ値(又は、過去の視聴者規模の何れかの実現可能性のある近似値)との関係(例えば、比率)に基づいて、少なくとも1個の変換係数を
決定してよい。例えば、典型的には、1個の変換係数は、特定の時点での、視聴者のサブセットの規模と、対応する視聴者の全体規
模との比率を
(例えば、両方とも純視聴率値に基づき)示してよい。各変換係数は、少なくとも1個の状況パラメータに関連してよい。履歴変換係数のセット
、及び/又は
、サブセットを、平均又は中間値により示してよく、状況パラメータとして使用してよい。別の特定の時点での視聴者の全体規模を推定
、及び/又は
、予測するために、その特定の時点の少なくとも1個の状況パラメータに基づいて、新規の変換係数を推定
、及び/又は
、予測し、その後
、モニタ対象の
視聴者サブセットの規模を乗算してよい。
【0012】
少なくとも1個の変換係数を、回帰分析を用いて、及び/又は、人工ニューラルネットワークを用いて
決定してよい。回帰分析
、及び/又は
、人工ニューラルネットワークを用いることにより、視聴者のサブセットのプロパティと、(全体/総)視聴者のプロパティとの相関を検出することが可能となる。
【0013】
例えば、少なくとも1個の状況パラメータは、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムのメタデータ、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムが
提供される時間の外的条件に関する情報、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムが
提供される時間の気象条件に関する情報、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムが
提供される時間の情報、及び、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムが
提供される時間に進行中の(他の)オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムに関する情報、を含むグループに含まれる1以上のエレメントに基づいてよい。経験に基づいて
前記グループの1以上のエレメントを適切に選択することにより、視聴者に関する情報の予測の誤差値(平均絶対誤差(MAE)
、及び/又は
、二乗平均平方根誤差(RMSE)等)を改善することが可能となる。
【0014】
例えば、視聴者のサブセットをモニタすることは、双方向チャネルを介して、モニタ対象の視聴者デバイスから視聴者デバイス識別子に関する情報を受信することを含んでよい。視聴者デバイス識別子を、視聴者のサブセットをモニタするのに使用してよい。各種の例において、視聴者デバイス識別子に関する情報は、モニタ対象の視聴者デバイスのクライアントリクエストの一部として受信してよい。リクエストは、例えば、(HTTP)クッキーとして、視聴者デバイス識別子を含んでよい。
【0015】
少なくとも一部の例において、この方法は、さらに、双方向チャネルを介して、モニタ対象の視聴者デバイスに、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムに関する追加情報を提供することを含む。ブロードキャストプログラムに関する追加情報は、付属コンテンツを視聴者のサブセットに提供するのに使用されてよい。ブロードキャストプログラムに関する追加情報は、さらにデータ交換と組み合わせて、視聴者のサブセットをモニタすることを可能とする。双方向チャネルを用いることにより、視聴者のサブセットからフィードバック情報(例えば、視聴者デバイス識別子)を受信することが可能となる。
【0016】
各種の例において、この方法は、さらに、モニタ対象の視聴者デバイスに、視聴者デバイス識別子を最初に割り当て、モニタ対象の視聴者デバイスに保存するために、双方向チャネルを介して、モニタ対象の視聴者デバイスに、最初に割り当てた視聴者デバイス識別子を提供することを含む。視聴者メンバーの少なくとも一部のデバイスは、視聴者デバイス識別子を作成できない場合がある。サーバが作成した視聴者デバイス識別子を使用することにより、視聴者のサブセットをより一貫してモニタすることが可能となる場合がある。
【0017】
少なくとも一部の例において、視聴者のサブセットをモニタすることは、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムを
提供するモニタ対象の視聴者デバイスから、視聴者デバイス識別子に関する情報を周期的に受信することを含む。これにより、
視聴者のサブセットのメンバーがチャネルを変えたことを検出可能となる。
【0018】
各種の例において、視聴者に関する情報を
決定することは、幾つかの時点に亘って、少なくとも1個の状況パラメータ(の値)ととも
にモニタ対象の
視聴者サブセットの所定の視聴者メンバーの視聴者デバイス識別子に関して受信した情報を
集約することを含む。これにより、視聴者に関する情報(及び
、少なくとも1個の状況パラメータ)を正規化でき、これにより、視聴者に関す
る(例えば、少なくとも1個の状況パラメータに関する)
情報の
後続する処理が容易になる。
【0019】
各種の例において、この方法は、さらに
、モニタ対象の
視聴者サブセットの類似の視聴者メンバーをクラスタリングして、1以上のカスタムターゲットグループを
決定することを含む
。プログラミング
、及び/又は
、ブロードキャストプログラムの広告を、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの現在又は予測上の視聴者向けに
、より的確にカスタマイズするのに、カスタムターゲットグループを使用してよい。
【0020】
少なくとも一部の例において、この方法は、さらに、モニタ対象の
視聴者サブセットのメンバーを、複数の所定のターゲットグループ(例えば、従前の視聴者情報
決定方法より公知の「従来の」ターゲットグループ、及び/又は、本発明の一実施形態を適用することで識別される「新規な」カスタムターゲットグループ)に属性付けることを含む。これにより、視聴者の現在の全体規模及び視聴者の予測上の将来の規模(将来の特定の時点の)の両方を、正確に予測することが可能となる。これにより、広告を
提供する時点をより適切に
決定することが可能となる。例えば、少なくとも1個のクラスタリング技術に基づいて、及び/又は、人工ニューラルネットワークに基づいて、モニタ対象の
視聴者サブセットのメンバーを属性付けてよい。人工ニューラルネットワークは、他のソースからの集団データに基づいてトレーニングしてよく、その後、視聴者メンバーのターゲットグループに対する属性付けを
決定してよい。これにより、視聴者デバイスを所定のターゲットグループに自動で属性付けることが可能となる。
【0021】
少なくとも一部の例において、この方法は、さらに、視聴者に関する情報に基づいて、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムに対して、少なくとも1個のオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムエレメント(以下、
「プログラムエレメント
」と称する)を選択することを含む。これにより、ブロードキャストプログラムの予測規模
、及び/又は
、視聴者の構成
に応じてブロードキャストプログラムをカスタマイズすることが可能となる。
【0022】
追加的に又は代替的に、この方法は、さらに、視聴者に関する情報に基づいて、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムに対して、少なくとも1個の広告エレメントを選択することを含んでよい。これにより、ブロードキャストプログラムの予測規模
、及び/又は
、視聴者の構成
に応じてブロードキャストプログラムの広告をカスタマイズすることが可能となる。
【0023】
例えば、少なくとも1個のプログラムエレメント
、及び/又は
、少なくとも1個の広告エレメントを、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの視聴者全体のために選択してよい。あるいは、少なくとも1個のプログラムエレメント
、及び/又は
、少なくとも1個の広告エレメントを、視聴者の少なくとも1個のグループのメンバーのために選択してよい。あるいは、少なくとも1個のプログラムエレメント
、及び/又は
、少なくとも1個の広告エレメントを、視聴者のメンバー個人のために個々に選択してよい。プログラム/広告エレメント(1又は複数)を視聴者全体のために選択することにより、
オーディオ・ビジュアルコンテンツを届ける一方向アプローチ(例えば、ブロードキャスト)を介して視聴者全体に1個のオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムを送信することが可能となる。グループ毎にプログラム/広告エレメントを選択することは、視聴者及び広告主の満足度の観点から、労力対効果の
現実的なトレードオフ
となるだろう。個々にプログラム/広告エレメントを選択することにより、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムのパーソナル化が高まる
だろうが、それを提供するための労力が増える可能性
もある。
【0024】
例えば、この方法は、さらに、選択された少なくとも1個のプログラムエレメント
、及び/又は
、少なくとも1個の広告エレメントを、視聴者の対応するサブセット又は視聴者全体に配信することを含んでよい。これにより、パーソナル化したプログラムエレメント又は広告を提供することが可能となる。
【0025】
少なくとも一部の例において、この方法は、さらに、視聴者に関する情報に基づいて、将来の時点のオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの視聴者の予測全体規模に関する情報を
決定することを含む。これにより、プログラミング
、及び/又は
、広告の、将来の時点のプランニングが可能となる。この方法は、さらに、視聴者に関する情報に基づいて、及び/又は、将来の時点で有効な少なくとも1個の状況パラメータに基づいて、将来の時点のオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの視聴者の予測構
成を決定することを含んでよい。例えば、この方法は、さらに、視聴者の全体規模に関する情報に基づいて、及び/又は、この時点の視聴者の予測構
成に基づいて、この時点の予測広告値に関する情報を
決定してよい。これにより、広告時間スロットを自動オークション又は販売することが可能となる。例えば、将来の時点で有効な少なくとも1個の状況パラメータに基づいて、視聴者の予測全体規模を
決定してよい。
【0026】
少なくとも一部の例において、この方法は、さらに、視聴者の予測全体規模に関する情報、視聴者のサブセットの規模に関する情報、視聴者の予測構
成に関する情報、視聴者のサブセットの構
成に関する情報、属性付けられた所定のターゲットグループに関する情報、クラスタリングされたカスタムターゲットグループに関する情報、及び、双方向チャネルを介する予測広告値に関する情報、を含むグループに含まれる少なくとも1個のエレメントを(例えば、リアルタイムに)提供することをさらに含む。例えば、この方法は、上記グループの少なくとも1個のエレメントを、デバイスのセッ
ト(例えば、モニタ対象の視聴者デバイスの少なくとも1個のサブセッ
ト、及び/又は、他のデバイ
ス)に(例えば、コンピュータ、タブレットコンピュータ又はスマートフォン向
け、あるいは、スマートフォン又はタブレットコンピュータのモバイルアプリケーション
向け、のウェブサイトとして)提供することをさらに含んでよい。これにより、この情報を受信した視聴者メンバー及び他の人が、視聴者に関する統計にアクセスすることが可能となる。
【0027】
本実施例は、コンピュータプログラムであって、コンピュータ、プロセッサ又はプログラミング可能なハードウェアコンポーネントがコンピュータプログラムを実行するときに1又は複数の上記実施例に記載の方法を実行するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラムをさらに含む。
【0028】
本実施例は、さらに、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの視聴者に関する情報を
決定する装置を含む。装置は、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの視聴者のサブセットに関する情報を受信するように構成された少なくとも1個のインターフェースを含む。装置は、少なくとも1個のインターフェースを用いて、視聴者のサブセットをモニタするように構成される制御モジュールをさらに含む。制御モジュールは、さらに
、モニタ対象の
視聴者サブセットに基づいて、及び、少なくとも1個の状況パラメータに基づいて、視聴者に関する情報を
決定するように構成される。少なくとも1個の状況パラメータは、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムのプロパティ、及び/又は、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムが
提供された時間の条件を示す。
【0029】
別の実施例において、装置は
、モニタ対象の
視聴者サブセットのモニタ対象の視聴者デバイスの自動フィードバックを(間接的又は直接的に)受信するように構成される。装置は、少なくとも1個のインターフェースを用いて視聴者のサブセットをモニタし、モニタ対象の視聴者デバイスから受信した自動フィードバックに基づいて、視聴者に関する情報を
決定するように構成される制御モジュールをさらに含む。視聴者に関する情報の
決定は、少なくとも1個の状況パラメータにさらに基づいてよい。少なくとも1個の状況パラメータは、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムのプロパティ、及び/又は、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムが
提供された時間
の条件(例えば、モニタリングの時点
、及び/又は
、時間インターバルを含む
)を示す。
【0030】
本実施例は、さらに、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラム
のモニタ対象の
視聴者サブセットから、視聴者デバイス識別子に関する情報を受信するシステムを含む。このシステムは
、モニタ対象の
視聴者サブセットのモニタ対象の視聴者デバイスから受信した複数の周期的なアクティビティビーコンから
、モニタ対象の
視聴者サブセットの複数の視聴者デバイス識別子を抽出し、1以上のセッショントラッキングエンティティに、複数の視聴者デバイス識別子に関する情報を提供するように構成された1以上の(例えば、ステートレス)受信エンティティを含む。このシステムは、さらに、複数の視聴者デバイス識別子に基づいて
、モニタ対象の
視聴者サブセットによるオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの消費の個々のセッションの継続時間に関する情報を
決定し、データストレージエンティティに、個々のセッションの継続時間に関する予備情報を提供するように構成された1以上のセッショントラッキングエンティティを含む。このシステムは、さらに、個々のセッションの継続時間に関する情報を、データベース又はログシステムに保存するように構成された少なくとも1個のデータストレージエンティティを含む。
【0031】
このシステムによれば、多数の視聴者デバイス(例えば、視聴者が特に大規模のとき)からの視聴者デバイス識別子を処理することが可能となる。
【0032】
各種の例において、システムは、上述の装置をさらに含む。オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの視聴者に関する情報は、データベース又はログシステムに保存したセッションの継続時間に関する情報に基づいて
決定してよい。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、添付図面を参照して、幾つかの実施例に係る装置
、及び/又は
、方法を単に例示として説明する。
【0035】
添付図面を参照して、様々な実施例を詳細に
説明する。図面は一部の実施例を示す。図面中、線の太さ、階層
、及び/又は
、範囲は、明確さのため誇張され
ている場合がある。
【0036】
従って、様々な変形例及び代替的な形態のさらに別の実施例を実現可能である
が、一部の特定の例を図示し、以下に詳細に説明する。しかしながら、この詳細な説明は、さらに別の実施例を、
ここで説明する特定の形態に限定するものではない。さらに別の実施例は、全ての変形例、均等物、及び代替物と、特に、本開示の範囲に含まれる上述の方法の特徴の全ての実現可能性のある組み合わせとを網羅してよい。図面の説明全体について、同一の番号は、同一又は類似のエレメントを示す。同一又は類似のエレメントは、それぞれを比較したときに同一に実現しても又は変形して実現してもよい。しかしながら、同一又は類似のエレメントは、同一又は類似の機能を提供する。
【0037】
なお、エレメントが別のエレメントと「接続した」又は「連結した」と
表されるとき、エレメントは、直接的に接続、又は、1以上のエレメントを介在して連結してよい。2個のエレメントA及びBを「又は」でつなぐ場合、可能な全ての組み合わせ(即ち、Aのみ、Bのみ、さらに、A及びB)を開示すると理解されたい。
同じ関係を別の語で言い換えると、「少なくとも1個のA及びB」である。2個以上のエレメント
の組み合わせについても同じである。
【0038】
特定の実施例を説明する目的でここに使用する用語は、さらに別の実施例を限定する
ものではない。単数
形を使用したり1個のエレメントだけを使用したりするときはいつでも、必ず単数であることを明示的に又は黙示的に定義するものでない。さらに別の実施例において、同一の機能を実現するために複数のエレメントを使用してよい。同様に、複数のエレメントを用いて実現する機能として以下に説明するとき、さらに別の実施例において、1個のエレメント又はプロセッシングエンティティを用いて同一の機能を実現してよい。さらに、「具備する」、「具備し」、「含む」
、及び/又は
、「含み」の語は、説明した特徴、整数、ステップ、オペレーション、処理、アクション、エレメント
、及び/又は
、コンポーネントが存在することを示す。しかしながら、1以上の他の特徴、整数、ステップ、オペレーション、処理、アクション、エレメント、コンポーネント、及び/又は、これらの如何なるグループの存在又は追加を排除するものでないと理解されたい。
【0039】
他の意味に定義しない限り、ここに使用する全ての用語(技術的及び科学的用語を含む)は、実施例が関連する技術の通常の意味で使用する。
【0040】
図1Aは、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの視聴者に関する情報を
決定する方法のフローチャートを示す。
図1Bは、対応する、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの視聴者に関する情報を
決定する装置10のブロック図を示す。装置10は、少なくとも1個のインターフェース12を有する。インターフェース12は、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの視聴者のサブセットに関する情報を受信する(例えば
、モニタ対象の
視聴者サブセットのモニタ対象の視聴者デバイスの自動フィードバックを受信する)ように構成される。装置10は、制御モジュール14をさらに有する。制御モジュール14は、対応する方法の方法ステップを実行するように構成される。
【0041】
この方法は、視聴者の少なくともサブセットをモニタするステップ120を有する。少なくとも一部の例において、モニタステップ120において
、モニタ対象の
視聴者サブセットのモニタ対象の視聴者デバイスの自動フィードバックを受信する。
この方法は
、モニタ対象の
視聴者サブセットに基づいて、視聴者に関する情報を
決定するステップ130をさらに有する。各種の例において、
決定ステップ130は、少なくとも1個の状況パラメータにさらに基づく。少なくとも1個の状況パラメータは、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムのプロパティ
、及び/又は
、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムが
提供される時点の条件を示す。
【0042】
少なくとも一部の例において、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムは、(リニア)ビデオストリーム(対応するオーディオ
を伴った)、例えば、(テレビジョン)ブロードキャストプログラム、でよい。オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムは、1以上の異なる配信チャネルを介して(例えば、アナログ若しくはデジタルケーブルを介して、地上若しくは衛星テレビジョン
を介して、又はインターネットを介して)配信してよい。例えば、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムに関する追加情報(例えば、テレテキストを介して以前に送信した情報)を、インターネットを介して配信してよい。追加情報は、例えば、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの解説、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムのサブタイトル、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムに挿入又は重畳すべき広告、及び/又は、多様な他の情報(例えば、視聴者の(視聴者のモニタ対象のサブセットの)視聴者デバイスが実行するスクリプト)を含んでよい。例えば、視聴者に関する情報は、
視聴者サブセットの
計測した指標(例えば、モニタ対象のサブセット内の純視聴率、又は、モニタ対象のサブセット内の(視聴者デバイ
ス、視聴者メンバ
ー、又は、視聴者世帯の)総視聴率、サブセット内の平均視聴継続時間、サブセット内の視聴者回復数、サブセット内の視聴者増加数、又は、サブセット内の視聴者減少数
)を含んでよい。
追加的に又は代替的に、視聴者に関する情報は、視聴者(全体)の推定
された指標(例えば、視聴者内の推定純視聴率、又は、視聴者内の(視聴者デバイ
ス、視聴者メンバ
ー、又は、視聴者世帯の)推定総視聴率、視聴者内の推定平均視聴継続時間、視聴者内
の推定回復
視聴者数、視聴者内
の推定増加
視聴者数、又は、視聴者内
の推定減少
視聴者数
)を含んでよい。
【0043】
各種の例において、モニタステップ120は、視聴者のサブセット(例えば、特定の伝達方
法(例えば、HbbTV(ハイブリッドテレビジョン)
)を介して、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムを観る視聴者のサブセット)をモニタしたり、視聴者全体をモニタしたり
してよい。例えば、視聴者のサブセットをモニタすることにより、視聴者のサブセットの消費から、視聴者全
体のオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの消費
(例えば、視聴者全体の純視聴率又は総視聴率)を差し引けばよい。モニタステップ120は、モニタ対象の
視聴者サブセットのモニタ対象の視聴者デバイスの(
又は、
視聴者デバイスか
ら)使用
状況インジケータ(例えば、自動フィードバック)を受信してよい。例えば、自動フィードバックは、(モニタ対象の
)視聴者サブセットの視聴者デバイスからの周期的なビーコン(例えば
、モニタ対象の
視聴者サブセットの視聴者デバイスから
周期的に送信され
た視聴者デバイス識別子)を含んでよい。視聴者デバイスは、
視聴者サブセットの視聴者メンバーが使用する
提供デバイス(例えば、インターネット接続テレビジョン)でよい。
【0044】
各種の例において、(
図1Cに示すように)、
この方法は、双方向チャネルを介して(例えば、インターネッ
ト、又は、他の双方向ネットワークを介して)モニタ対象の視聴者デバイスにオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムに関する追加情報を提供するステップ110をさらに含んでよい。
【0045】
例えば、追加情報は、ハイパーテキストコンテンツ、例えば、視聴者デバイスが実行すべきスクリプトを含むHypertext markup language(HTML)ドキュメントを含んでよい。追加情報は、トラッキングスクリプト(例えば、
視聴者サブセットの視聴者デバイスが実行すべき複数のプログラ
ム命令/スクリプ
ト命令)を含んでよい。例えば、追加情報は、
視聴者サブセットの視聴者デバイスが、この方法を実行する単数のサーバ又は複数のサーバ(例えば、装置10)
と通信するための
命令を含んでよい。スクリプト
、及び/又は
、命令は、
視聴者サブセットの視聴者デバイスに、サーバから(例えば、この方法を実行する装置から)追加情報(例えば、不可視のトラッキング
画素/カウンティング
画素)の少なくとも一部をリクエスト、ダウンロード
、及び/又は
、表示させる
命令を含んでよい。例えば、
視聴者サブセットをモニタするステップ120は、双方向チャネルを介してモニタ対象の視聴者デバイスから視聴者デバイス識別子に関する情報を受信することを含んでよい。例えば、視聴者デバイス識別子に関する情報は、モニタ対象の視聴者デバイスからの
、複数の視聴者デバイス識別子
(例えば
、モニタ対象の視聴者デバイス
個々から
経時的に受信した、同一
複数回の視聴者デバイス識別子
)を含んでよい。各種の例において、視聴者デバイス識別子は、
視聴者サブセットの視聴者メンバーの視聴者デバイスを(一意に)識別し
てよい。例えば、視聴者デバイス識別子は、視聴者デバイスのクッキ
ー(例えば、パーシステントクッキ
ー)に保存
してよい。視聴者デバイス識別子に関する情報は、モニタ対象の視聴者デバイスのクライアントリクエストの一部として受信してよい。例えば、クライアントリクエストは、クッキーに保存した視聴者デバイス識別子を含んでよい。各種の例において、この方法は、モニタ対象の視聴者デバイスに視聴者デバイス識別子(例えば、視聴者デバイスに保存された
、視聴者デバイス識別子としてのクッキー
、又は、クッキー内に保存された視聴者デバイス識別子)を最初に割り当てることをさらに含んでよい。この方法は、最初に割り当てた視聴者デバイス識別子を、双方向チャネルを介してモニタ対象の視聴者デバイスに提供し、モニタ対象の視聴者デバイスに(例えば、クッキーとして
、又は、クッキー内に)保存することをさらに含んでよい。視聴者のサブセット
をモニタ
することは、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムを
提供するモニタ対象の視聴者デバイスから、視聴者デバイス識別子に関する情報を周期的に受信することを含んでよい。スクリプト
、及び/又は
、命令は、
視聴者サブセットの視聴者デバイスに、サーバから(例えば、この方法を実行する装置から)追加情報(例えば、不可視のトラッキング
画素/カウンティング
画素)の少なくとも一部を周期的にリクエスト、ダウンロード
、及び/又は
、表示させる
命令を含んでよい。
【0046】
各種の例において、視聴者に関する情報を
決定することは、複数の時点に亘って、少なくとも1個の状況パラメータについて
、モニタ対象の
視聴者サブセットの所定の視聴者メンバーについて受信した視聴者デバイス識別子に関する情報を
集約することを含む。例えば、視聴者に関する情報を
決定することは、所定の視聴者メンバーについてオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの消費の個々のセッションを検出することを含んでよい。例えば、個々のセッションは、複数の時点に亘ってよい。視聴者に関する情報を
決定することは、データベース又はログシステムに、個々のセッションの継続時間に関する情報を保存することを含んでよい。例えば、個々のセッションの継続時間に関する情報は、受信した視聴者デバイス識別子に関する情報の
集約を含んでよい。例えば、視聴者に関する情報を
決定することは、保存済みの個々のセッションの継続時間に関する情報に基づいてよく、及び/又は、受信した視聴者デバイス識別子に関する情報の
集約に基づいてよい。
【0047】
少なくとも一部の例において、この方法は
、モニタ対象の
視聴者サブセットの1以上の類似の視聴者メンバーをクラスタリングして、1以上のカスタムターゲットグループを
決定することをさらに含む。例えば、1以上のカスタムターゲットグループは、年齢グループ
、及び/又は
、性別に基づかなくてよい。1以上のカスタムターゲットグループは、1以上のカスタムターゲットグループに割り当てた視聴者デバイスの興味又は消費パターンを示してよい。クラスタリングは、受信した視聴者デバイス識別子に関する情報に基づいて、及び、少なくとも1個の状況パラメータに基づいて
、例えば、状況パラメータが変化したとき
(例えば、気象が変わった場合、又は、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラム
のプログラム
が変わった場合)に類似の消費パターンを識別することにより、類似の視聴者メンバーのカスタムターゲットグループを識別してよい。各種の例において、
(後述するように)カスタムターゲットグループは、複数の所定のターゲットグループに含まれないでよい。例えば、カスタムターゲットグループは、視聴者メンバーのクラスタリングに基づいて自動的に作成されてよい。
【0048】
少なくとも一部の例において、この方法は、例えば、受信した視聴者デバイス識別子に関する情
報、及び
、少なくとも1個の状況パラメータに基づいて、モニタ対象のサブセットの視聴者メンバーを複数の所定のターゲットグループに属性付ける(例えば、
ゼロ又は一部又は全部の個々のモニタ対象のサブセットのモニタ対象の視聴者デバイス又は視聴者メンバーを、1以上の複数の所定のターゲットグループに割り当てる)ことをさらに含んでよい。例えば、所定のターゲットグループは
、モニタ対象の
視聴者サブセットの視聴者デバイスに関連する視聴者メンバーの(推定の)年齢又は年齢グループ、(推定の)性別、(推定の)収入、(推定の)職業、及び/又は(推定の)教育レベル、を含むグループに含まれる少なくとも1個のエレメントに基づいて、相互に区別してよい。少なくとも一部の例において、所定のターゲットグループは、共通点の無いセットでよい。カスタムターゲットグループは、共通点のあるセットでもよい。各種の例において、この方法は、例えば、1以上のカスタムターゲットグループを
決定した後に、モニタ対象のサブセットの視聴者メンバーを1以上のカスタムターゲットグループに属性付けることをさらに含んでよい。例えば、モニタ対象のサブセットの視聴者メンバーを属性付けることは、少なくとも1個のクラスタリング技術に基づいて、及び/又は、人工ニューラルネットワークに基づいてよい。例えば、モニタ対象のサブセットの視聴者メンバーを、少なくとも1個のクラスタリング技術を用いて
、モニタ対象の
視聴者サブセットの視聴者デバイス/視聴者メンバーを推定年齢グループ/性別グループにクラスタリングし、推定年齢グループ/性別グループに基づいて、複数の所定のターゲットグループに属性付ければよい。例えば、少なくとも1個のクラスタリング技術を用いて
、モニタ対象の
視聴者サブセットの視聴者デバイス/視聴者メンバーを推定行動グループにクラスタリングし、行動に基づいて、モニタ対象のサブセットの視聴者メンバーを1以上のカスタムターゲットグループに属性付ければよい。例えば、モニタ対象のサブセットの視聴者メンバーの行動を、人口統計
学的特性情報が存在する視聴者メンバーの既知の行動と比較することにより、視聴者メンバーを人口統計
学的特性データに基づいてクラスタリングしてよい。例えば、人工ニューラルネットワークを用いて、モニタ対象のサブセットの視聴者メンバーを、受信した視聴者デバイス識別子に関する情報及び入力値である少なくとも1個の状況パラメータを用いて、複数のターゲットグループの対応する所定のターゲットグループ(1又は複数)に、及び/又は、対応するカスタムターゲットグループに、割り当ててよい。例えば、人工ニューラルネットワークは、特定の状況パラメータに関する視聴者デバイスの使用
状況パターンに基づいて、複数の所定のターゲットグループのメンバーシップ、及び/又は、1以上のカスタムターゲットグループのメンバーシップを識別するよう
予備トレーニングしてよい。
【0049】
少なくとも1個の状況パラメータは、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの少なくとも1個のプロパティ、及び/又は、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムが
提供される時点の少なくとも1個の条件を示す。例えば、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの少なくとも1個のプロパティは、プログラムエレメントのメタデータ
(例えば、プログラムエレメントの解説、プログラムエレメントのジャンル、プログラムエレメントの1以上の俳優に関する情報、プログラムエレメントのタイプ(コマーシャル、映画、シリーズ等)に関する情報、シリーズのエピソードに関する情報、広告料に関する情報、及び/又は、プログラムエレメントが
提供される時間に関する情報
)を含んでよい。例えば、プログラムエレメントが
提供される時間に関する情報は、月、日、平日、時刻、季節、及び、祝日かどうか(又は、祝
日の前日かどうか)のうち少なくとも1個のエレメントを含んでよい。オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムが
提供される時点の少なくとも1個の条件は、例えば、外的条件(例えば、気象条件
、及び/又は
、同時進行中の他のオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラム)に関する情報を含んでよい。例えば、気象条件は、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムが
提供される地域の全体、又は、地域の
一部に有効でよい。気象条件は、温度、日照時間及び降水量、を含むグループに含まれる少なくとも1個のエレメントに関する情報を含んでよい。
【0050】
少なくとも1個の状況パラメータは、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムのメタデータ、既知の視聴者規模、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムが
提供される時点の外的条件に関する情報、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムが
提供される時点の気象条件に関する情報、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムが
提供される時間の情報、及び、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムが
提供される時点で進行中のオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムに関する情報、を含むグループに含まれる1以上のエレメントに基づいてよい。一部の例において、少なくとも1個の状況パラメータは、集団の
(例えば、複数の時点における)純視聴率又は総視聴
率、モニタ対象のサブセットの
(例えば、複数の時点における)純視聴率又は総視聴
率、集団の構
成、及び、個々のモニタ対象のサブセットの視聴者メンバーに関する情報(例えば、視聴者デバイス識別子、ロケーション、視聴者デバイス、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラム配置)を含んでよい。
ある時点において、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムは、
1個以上の状況パラメータを含んでよい。例えば、
ある時点において、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムは、この時点の気象に関する状況パラメータ、この時点のオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムのジャンルに関する状況パラメータ、及び、この時点の同時進行中のオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムに関する状況パラメータを有してよい。少なくとも一部の例において、用語「状況パラメータ」及び「状況パラメータ値」は、同義に使用してよい。例えば、状況パラメータを用いて別の値を
決定するとき、この値
、及び/又は
、この指示子/識別子を基準として使用してよい。
【0051】
少なくとも一部の例において、この方法は、少なくとも1個の変換係数を
決定することをさらに含む。例えば、少なくとも1個の変換係数は、少なくとも1人の過去の視聴者に関する情報に基づいて、及び/又は、少なくとも1個の状況パラメータに基づいて、
決定してよい。少なくとも1個の変換係数は
、モニタ対象の
視聴者サブセット内で計測された少なくとも1個のプロパティと、視聴者の少なくとも1個のプロパティとの間の関係を示してよい。少なくとも1個の変換係数は、少なくとも1個の過去にモニタ対象であった視聴者サブセット内で計測した少なくとも1個のプロパティ値と、(少なくとも1
人の)過去の視聴者の対応するプロパティ値(1又は複数)との間の関係(例えば、比率)に基づいて
決定してよい。各種の例において、視聴者の少なくとも1個のプロパティは、視聴者の(例えば、予測又は計算上の)全体規模、平均視聴継続時間(例えば、複数のセッション
、及び/又は
、視聴者メンバーに亘り計算された)、視聴者回復数(例えば、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの消費を一時的
に中断した視聴者)
、(オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの)
視聴者増加数、及び
、(オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの)
視聴者減少数、を含むグループに含まれる少なくとも1個のエレメントを含む。例えば、少なくとも1個の変換係数は
、モニタ対象の
視聴者サブセットと、視聴者全体のオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの(例えば、視聴者デバイス、視聴者メンバー、視聴者世帯の)純視聴率及び総視聴率との間の少なくとも2個の比率を示す少なくとも2個の変換係数を含んでよい。この方法は、少なくとも1個の変換係数に基づいて、視聴者の少なくとも1個のプロパティを推定することをさらに含んでよい。
【0052】
一部の例において、少なくとも1個の変換係数は、例えば、過去にモニタ対象であった視聴者サブセット及び対応する過去の
(例えば、様々な状況パラメータに関連した)全体視聴者規
模を統計的に分析することにより、回帰分析を用いて
決定する。
図12は、変換係数の
決定に使用可能な属性相関分析のデータセットを示す。
図12において、
図12の
行と列のそれぞれの係数の間の関係において、0は相関無しを意味し、1は比例を意味し、−1は
逆比例を意味する。過去の変換係数と状況パラメータのセット(例えば、
図12の
行と列)との間の相関及び依存関係は、教師あり学習アルゴリズムにより、
決定され、将来の推定/予測のためにトレーニングされればよい。
図12において、行/列は、プログラムタイトル、プログラムサブタイトル、プログラムのキャスターの識別子、プログラムタイプ、プログラム開始、プログラム終了、プログラム継続時間、プログラム
単価、プログラムパート、プログラムエピソード、時間、集団純視聴率、HbbTV絶対数、集団変換係数、HbbTV変換係数、週、時刻、祝日かどうか、休前日かどうか、及び、集団絶対数である。
【0053】
追加的に又は代替的に、少なくとも1個の変換係数は、人工ニューラルネットワークを用いて
決定してよい。この方法は、例えば、少なくとも1個の状況パラメータと、少なくとも1個の過去にモニタ対象であった
視聴者サブセット内で計測された対応するプロパティと、視聴者全体の対応する過去のプロパティとの間の関係/比率とを、トレーニングインプットとして使用する、人工ニューラルネットワークのトレーニングをさらに含んでよい。この方法は、少なくとも1個の変換係数に基づいて、及び、視聴者に関する情
報に基づいて、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの視聴者の全体規模を
(例えば、モニタ対象のサブセット内の計測された純視聴率又は総視聴率と、少なくとも1個の変換係数とを乗算することにより)推定することをさらに含んでよい。例えば、この方法は
、リアルタイム
で(例えば、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムエレメントを提供してから4時間未満、又は、2時間未満、1時間未満、30分未満、20分未満、10分未満、5分未満、1分未満、20秒未満、10秒未満経過後の)視聴者の
少なくとも1個のプロパティを(例えば、視聴者の全体規模、又は、装置又はシステムが作成した他のデータ、を表示するために、)推定することをさらに含んでよい。一実施形態例において、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムエレメントを
提供してから10秒未満経過後の視聴者のプロパティが推定される。
【0054】
少なくとも一部の例において、この方法は、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムに関する追加情報の一部として、視聴者の全体規模に関する情報を(例えば、モニタ対象の視聴者デバイスに)提供することをさらに含んでよい。例えば、この方法は、モニタ対象のサブセットの視聴者デバイスに表示するために、例えば、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムエレメントを
提供してからリアルタイム
で(例えば、4時間未満、又は、2時間未満、1時間未満、30分未満、20分未満、10分未満、5分未満、1分未満、20秒未満、10秒未満経過後の
)、視聴者
の全体規模
の(例えば、推定又は計算上の)予測に関する情報、(例えば、モニタ、
決定、推定
、及び/又は
、予測上の)視聴者のサブセットの規模に関する情報
、(例えば、推定又は計算上の)視聴者の構成
の予測に関する情報、(例えば、モニタ、
決定、推定
、及び/又は
、予測上の)視聴者のサブセットの構
成に関する情報、属性付けられた所定のターゲットグループに関する情報、クラスタリングされたカスタムターゲットグループに関する情報、及び、
前記双方向チャネル(又は別の双方向チャネル)を介する予測広告値に関する情報、を含むグループに含まれる少なくとも1個のエレメントを提供することを、さらに含んでよい。例えば、この方法は、
追加的に又は代替的に、上記グループの少なくとも1個のエレメントを、デバイスのセッ
ト(例えば、モニタ対象の視聴者デバイスの少なくとも1個のサブセッ
ト、及び/又は、他のデバイ
ス)に、(例えば、コンピュータ、タブレットコンピュータ又はスマートフォン向
け、あるいは、スマートフォン又はタブレットコンピュータのモバイルアプリケーション
向け、のウェブサイトとして)提供することをさらに含んでよい。例えば、視聴者の推定/予測全体規模に関する情報又は推定/予測上の視聴者の構
成に関する情報は、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムに重畳してモニタ対象のサブセットのデバイスに表示し
てよく、パスワードを用いてアクセス可能
としてもよい。
【0055】
各種の例において(
図1Cに示すように)、この方法は、視聴者に関する情報に基づいて、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムのための少なくとも1個のオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムエレメント(略称:
「プログラムエレメント
」)を選択するステップ140をさらに含んでよい。例えば、少なくとも1個のプログラムエレメントは、テレビジョンプログラムコンテンツセグメントでよい。例えば、選択ステップ140は、現在又は予測上の視聴者の構
成に基づいて(例えば、将来の時点の予測上の視聴者の構
成に基づいて)少なくとも1個のプログラムエレメントを選択してよい。少なくとも一部の例において、少なくとも1個のプログラムエレメントは、リアルタイム
で(例えば、プログラム
エレメントを提供する前の4時間未満、又は、2時間未満、1時間未満、30分未満、20分未満、10分未満、5分未満、1分未満、20秒未満、10秒未満
で)選択してよい。
【0056】
この方法は、視聴者に関する情報に基づいて、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムのための少なくとも1個の広告エレメントを選択するステップ150をさらに含んでよい。例えば、選択ステップ150は、現在又は予測上の視聴者の構
成に基づいて(例えば、将来の時点の予測上の視聴者の構成に基づいて)少なくとも1個の広告エレメントを選択してよい。少なくとも1個の広告エレメントは、例えば、コマーシャルでよい。少なくとも1個の広告エレメントは、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムのコンテンツプログラム
に割り込んでよい。
追加的に又は代替的に、少なくとも1個の広告エレメントは、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムのコンテンツプログラムと同時に
提供してよい。少なくとも一部の例において、少なくとも1個の広告エレメントは
、リアルタイム
で(例えば、
プログラムエレメントを提供する前の4時間未満、又は、2時間未満、1時間未満、30分未満、20分未満、10分未満、5分未満、1分未満、20秒未満、10秒未満
で)選択してよい。各種の例において、少なくとも1個の広告エレメント
を選択
するステップ150は、
少なくとも1個の広告エレメントを選択する150ために、広告エレメントの所望の継続時間、広告エレメントの所望の数、及び、視聴者の構成のうち少なくとも1個を
決定することを含む。
【0057】
少なくとも一部の例において、少なくとも1個のプログラムエレメント
、及び/又は
、少なくとも1個の広告エレメント(略称:
「少なくとも1個のプログラム/広告エレメント
」)は、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの視聴者全体のために選択
され(例えば、さらに送信
され)てよい。例えば、少なくとも1個のプログラム/広告エレメントは、アナログ又はデジタル、ケーブル、地上又は衛星テレビジョン又はインターネットプロトコルテレビジョン(IPTV)を用いて、視聴者全体に送信/配信してよい。
【0058】
あるいは、少なくとも1個のプログラム/広告エレメントは、視聴者の少なくとも1個のグループのメンバーのために選択
され(例えば、さらに送信
され)てよい。例えば、少なくとも1個のプログラム/広告エレメントは、所定の
、及び/又は
、新規のターゲットグループの1個のターゲットグループ
との関連性に応じて選択
され(例えば、さらに送信
され)てよい。例えば、少なくとも1個の広告エレメント
、及び/又は
、少なくとも1個のプログラムエレメントは、インターネットを介して、視聴者の少なくとも1個のグループのメンバーに配信してよい。
【0059】
あるいは、少なくとも1個のプログラム/広告エレメントは、例えば、1以上のカスタムターゲットグループへの(又は複数の所定のターゲットグループへの)属性付けに基づいて、1人の視聴者のメンバーのために個々に選択してよい。例えば、少なくとも1個のプログラム/広告エレメントは、インターネットを介して、1人の視聴者のメンバーに配信してよい。
【0060】
この方法は、例えば、双方向チャネルを介して又はブロードキャストを介して、対応する視聴者のサブセットに又は視聴者全体に、選択された少なくとも1個のプログラム/広告エレメントを配信することをさらに含んでよい。例えば、少なくとも1個のプログラム/広告エレメントを配信することは、対応する視聴者のサブセットに少なくとも1個のプログラム/広告エレメントを個々に送信すること、あるいは、視聴者のサブセットに又は視聴者全体に(例えば、追加情報と同様に)少なくとも1個のプログラム/広告エレメントをブロードキャスト/マルチキャストすることを含んでよい。
【0061】
各種の例において、この方法は、視聴者に関する情報に基づいて(例えば、過去の、学習済みの又はトレーニング済みの視聴者に関する情報に基づいて)、将来の時点のオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの視聴者の予測全体規模(略称:
「将来の視聴者の予測規模
」)に関する情報を
決定するステップ160をさらに含む。例えば、将来の視聴者の予測規模に関する情報の
決定ステップ160は、将来の時点で有効な少なくとも1個の状況パラメータにさらに基づいてよい。例えば、将来の視聴者の予測規模に関する情報を
決定するステップ160は、
追加的に又は代替的に、将来の時点で有効な少なくとも1個の変換係数に基づいてよい(ひいては、将来の時点で有効な少なくとも1個の状況パラメータに基づいてよい)。将来の視聴者の予測規模に関する情報は、特に、将来の時点で
のモニタ対象の
視聴者サブセットの推定規模、及び/又は、将来の時点での少なくとも1個の変換係数に基づいてよい。
【0062】
少なくとも一部の例において、この方法は、視聴者に関する情報に基づいて、及び/又は、将来の時点で有効な少なくとも1個の状況パラメータに基づいて(例えば、過去の、学習済みの又はトレーニング済みの視聴者に関する情報に基づいて)、将来の時点のオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの予測上の視聴者の構
成を決定することをさらに含んでよい。例えば、予測上の視聴者の構
成を決定することは、
追加的に又は代替的に、将来の時点で有効な少なくとも1個の変換係数に基づいてよい(ひいては、将来の時点で有効な少なくとも1個の状況パラメータに基づいてよい)。
【0063】
例えば、この方法は、将来の時点での将来の視聴者の予測規模及び予測上の視聴者の構
成に基づいて、将来の時点での予測広告値に関する情報を
決定することをさらに含んでよい。将来の時点での視聴者の構
成は、将来の時点で有効な少なくとも1個の状況パラメータに基づいて予測してよい。
【0064】
少なくとも1個のインターフェース12は、情報を受信
、及び/又は
、送信するための1以上の入力
、及び/又は
、出力に対応してよい。モジュール内、モジュール間、又は、異なるエンティティのモジュール間で、指定のコードに従ったデジタル(ビット)値で、情報を受信
、及び/又は
、送信してよい。制御モジュール14は、1以上のプロセッシングユニット、1又は複数のプロセッシングデバイス、あらゆるプロセッシング手段(例えば、プロセッサ、コンピュータ、又は、専用に開発されたソフトウェアで
稼動するプログラミング可能なハードウェアコンポーネント)を用いて実現してよい。言い換えれば、制御モジュール14の上述の機能は、ソフトウェア
で構成し、
それを1以上のプログラミング可能なハードウェアコンポーネントで実行してよい。このハードウェアコンポーネントは、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、マイクロコントローラ等を含んでよい。
【0065】
図1Dは、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラム
のモニタ対象の
視聴者サブセットから視聴者デバイス識別子に関する情報を受信するシステム20を示すブロック図である。
【0066】
システムは、1以上の受信エンティティ22を含む。受信エンティティ22は、モニタ対象の視聴者デバイスから受信した複数の周期的なアクティビティビーコンから、複数の視聴者デバイス識別子を抽出するように構成される。例えば、1以上の受信エンティティ22は、ステートレス受信エンティティで
よく、例えば、1以上の受信エンティティは、過去に受信した視聴者デバイス識別子に関する情報を保存しないでよい。例えば、複数の視聴者デバイス識別子は
、モニタ対象の
視聴者サブセットの視聴者デバイス識別子に関する情報に含まれてよい。複数の周期的なアクティビティビーコンは、少なくとも追加情報の一部を周期的にリクエスト又はダウンロードするモニタ対象の視聴者デバイスから送信されてよい。例えば、複数の視聴者デバイス識別子は、モニタ対象の視聴者デバイスでクッキー内に保存されてよい。1以上の受信エンティティ22は、複数の視聴者デバイス識別子に関連しない複数の周期的なアクティビティビーコンからのエレメントを破棄するように構成されてよい。1以上の受信エンティティ22は、1以上のセッショントラッキングエンティティ24に複数の視聴者デバイス識別子に関する情報を提供するように構成される。例えば、1以上の受信エンティティ22は、例えば、複数の視聴者デバイス識別子を恒久的に保存せずに、1以上のセッショントラッキングエンティティ24に複数の視聴者デバイス識別子を送信するように構成されてよい。
【0067】
システム20は、1以上のセッショントラッキングエンティティ24をさらに含む。セッショントラッキングエンティティ24は、複数の視聴者デバイス識別子に基づいて
、モニタ対象の
視聴者サブセットによるオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの消費の個々のセッションの継続時間に関する情報を
決定するように構成される。例えば、1以上のセッショントラッキングエンティティ24は、例えば、視聴者デバイスの所定の視聴者デバイス識別子を初め
て(例えば、セッションタイムアウト後に初めて)
受信したときに、個々のセッションの開始を判断し、さらに、セッションタイムアウトを判断したときに個々のセッションの終了を判断する(即ち、視聴者デバイス識別子を少なくとも一度受信した後、視聴者デバイス識別子を再度受信することなく、所定の時間長さ待機する)ことにより、複数の視聴者デバイス識別子の消費の個々のセッションを識別するように構成されてよい。1以上のセッショントラッキングエンティティ24は、データストレージエンティティ26に、個々のセッションの継続時間に関する予備情報を提供するように構成される。例えば、個々のセッションの継続時間に関する予備情報は、個々のセッションの継続時間、個々のセッションの開始、個々のセッションの終了、及び、個々のセッションに関連する視聴者デバイス識別子、を含むグループに含まれる少なくとも1個のエレメントを含んでよい。
【0068】
システム20は、少なくとも1個のデータストレージエンティティ26をさらに含む。データストレージエンティティ26は、データベースに又はログシステムに、個々のセッションの継続時間に関する情報を保存するように構成される。例えば、データストレージエンティティ26は、個々のセッションの視聴者デバイス識別子とともに、個々のセッションの継続時間に関する情報を保存するように構成されてよい。
追加的に又は代替的に、少なくとも1個のデータストレージエンティティ26は、データベースに又はログシステムに、各時点(例えば、1日のモニタ対象の毎分)ごとのモニタ対象のサブセットの規模を保存するように構成されてよい。少なくとも1個のデータストレージエンティティ26は、個々のセッションの継続時間(例えば、開始
時間及び終了
時間)に基づいて、各時点のモニタ対象のサブセットの規模を判断するように構成されてよい。
【0069】
少なくとも一部の例において、1以上の受信エンティティ22、1以上のセッショントラッキングエンティティ24、及び/又は、少なくとも1個のデータストレージエンティティ26は、(それぞれ)、システムの他のエンティティ
、及び/又は
、モニタ対象の視聴者デバイスと通信するように構成された少なくとも1個のインターフェース(少なくとも1個のインターフェース12と同様に
実装されてよい)と、各エンティティの機能を提供するように構成された制御モジュール(制御モジュール14と同様に
実装されてよい)とを含んでよい。少なくとも一部の例において、1以上の受信エンティティ22、1以上のセッショントラッキングエンティティ24、及び/又は、少なくとも1個のデータストレージエンティティ26は、ネットワーク内のネットワークエンティティ(例えば、サーバ、
仮想サーバ、又は、
仮想プロセッシングインスタンス)として
実装してよい。
【0070】
各種の例において、システム20は、装置10をさらに含んでよい。オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの視聴者に関する情報は、データベース又はログシステムに保存されたセッションの継続時間に関する情報に基づいてよい。制御モジュール14は、データベース又はログシステムに保存されたセッションの継続時間に関する情報に基づいて、視聴者に関する情報を
決定するように構成されてよい。
【0071】
少なくとも一部の例に関するアプローチにおいて、全体テレビ視聴者の非典型的サブセットの(例えば、モニタ対象のサブセットの)収集した視聴行動に基づいて、実テレビ視聴者視聴率と、ブロードキャストチャネルのターゲットグループシェアとを近似してよい。上記方法、装置及びシステムの実施形態例を以下に示す。上記方法、装置又はシステムの詳細及び態様を、下記に提案する概念又は1以上の例(例えば、
図2乃至12)と組み合わせて述べる。上記方法、装置又はシステムは、提案する概念の1以上の態様又は上記若しくは下記の1以上の例に対応する1以上の追加的なオプションの属性を含んでよい。
【0072】
ハイブリッドテレビ技術を用いて、少なくとも一部の例において、ブロードキャスト事業者は、所定のチャネル
にある端末(例えば、モニタ対象のサブセットの視聴者デバイス)(従って、ひいては、この端末を使用してこのブロードキャストチャネル(例えば、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラム)を観る少なくとも1人の視聴者)の
存在を追跡
できる。テレビ
保有世帯におけるハイブリッドテレビ技術の
普及率は100%に近いわけではなく、さらに、全てのインターネットサポート端末がインターネットに接続
されているわけではない
が、ブロードキャスト事業者の計測は、全ての到達したブロードキャスト受信機のサブセットを
率直に表す可能性がある。
【0073】
インターネット接続済みの端末の視聴者は、
最適に選択されたのではなく、従って、全体視聴者の典型ではない
かも知れない。しかしながら、多くの場合、ハイブリッドテレビ使用数は、従来の典型的視聴者サブセットの使用数より高い可能性がある。
この理由により、
これらの数が、以下に説明する少なくとも一部の例又は実施形態
のベース
を構築しうるのである。
【0074】
一部の従来のシステムにおいては、テレビ及びブロードキャストドメインの視聴者計測は、極めて限定された世帯グループに設置された専用パネルに依存していた場合がある。これらの世帯及び世帯内の個人は、例えば、特定の国内の実テレビ視聴者の典型的なコピー
を近似する統計的パターン
に従って選択されることがある。この限定的且つ近似的な計算に基づいて、マーケット全体に対してTV視聴者を計算したり、テレビチャネルのKPI(キーパフォーマンスインジケータ)(例えば、純視聴率又は総視聴率等)を公表したりする場合がある。これは、プログラムが放送
された直後の日に収集及び推定されたデータに基づいて
行われることがある。一部のシステムの視聴者データは、
リアルタイムのテレビプログラミングに
直接寄与しない履歴データである場合がある。さらに、集団メンバーの全体数は、近似視聴率計算値を保証するには(特にチャネルが小さく視聴者が少ない場合に)
かなり低すぎる場合がある。テレビで消費する全ての広告がこの近似計算値に基づく可能性があることを
考慮すると、テレビチャネルが小さいほど、
過度に不利となる可能性がある。従って、既成のシステム
では、そのビジネスモデルや
事業基盤が、
何らかの形で阻害される可能性がある。
【0075】
少なくとも一部の例において、テレビプログラミングを直ちに調整及び修正するため、
必要なリアルタイムデータに加えて、
リアルタイムのテレビ視聴者に関する予測データを提供してよい。特定のチャネルの実際のテレビ視聴者に基づいて、ブロードキャスト事業者/チャネルオペレータは、現在チャネルを観ている特定の視聴者
、及び/又は
、ターゲットグループ
に合わせて、次のコンテンツ(例えば、少なくとも1個のオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムエレメント)又は広告(例えば、少なくとも1個の広告エレメント)を
カスタマイズすることが可能
となる。従って、広告主又はコンテンツオーナーは、アドポッド又はプレースメントオポチュニティを提供するコンテンツが放送される
より、はるか前に企画済みのアドポッド又はプレースメントオポチュニティを購入する代わりに、はるかに効率的且つ動的な方法で、特定のターゲットグループに到達できる可能性がある。
【0076】
様々な例において、実テレビ視聴者サブセットのテレビデータ
集約を提供してよい。少なくとも一部の実施形態において、TV視聴者データは、例えば、HbbTVスタンダードに従って、例えば、接続されたテレビセットのインターネットブラウザ環境を介して収集してよい。特定のトラッキングソフトウェアへのリンクを、ブロードキャストストリームを介して(例えば、MPEG(モーション・ピクチャー・エクスパート・グループ)トランスポートストリームのアプリケーション情報テーブル(AIT)を介して)、テレビセットに提供してよい。テレビセットは、ブロードキャストストリームに接続したブラウザベースのアプリケーション環境において、特定のトラッキングソフトウェアへのリンクにより提供されたURL(ユニフォームリソースロケータ)からトラッキングソフトウェア又はスクリプトをロード可能でよい。一部のウェブトラッキング
の例とは対照的に、IP(インターネットプロトコル)
通信による視聴者トラッキング
方式は、特別な
動作を行ってよい。1個のサーバコールは、例えば、視聴者がブロードキャストチャネル(例えば、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラム)を観
ている時点(の
み)を示してよい。クライアントは、
一方で、表示されたコンテンツについて何も知らなくてよい。この情報の価値は、サーバ
側で高められてよい。さらに、TVクライアントは、現在視聴中のセッションが継続中である(そして、視聴者がチャネルを観ている)とシステムに通知するために、一定周期でウェブサーバにコールする必要があってよい。所謂ハートビートコール(例えば、視聴者デバイス識別子に関する情報を含む)を、
例えば、1乃至10秒などの一定の短い
時間間隔で(例えば、周期的に)送信してよい。クライアント
側のスクリプト(追加情報に含まれてよい)
は、ブロードキャストチャネルをスイッチオンしたときに最初にロード
され、トラッキング画素をロードしてよい。トラッキング画素は、視聴者には不可視でよいが、トラッキングサーバに情報を送信してよい。通常のテレビセットは、デバイスの識別に使用され得る
固有の識別子(例えば、視聴者デバイス識別子)を有さない場合がある。このため、サーバが作成した識別子は、テレビセットのローカルストレージ/クッキーに保存してよい。トラッキング画素の(各)ローディングは、他のチャネルからザッピングしたり、テレビセットをスイッチしたり、又は、テレビセットの電源プラグを抜いたりした後でも、デバイスを永続的に識別可能に作成された識別子をさらに含んでよい。
【0077】
サーバは、従来の集団分析システムで既知の
ものと同一の結果を示すために、データ(例えば、視聴者に関する情報)を
集約してもよい。要するに、異なる方法で計測された視聴率を示す異なる値が計算されてよい。純視聴率は、特別な規則に従ってよく、所定の時間長さ(例えば、本日午後1時から午後2時まで)中のアクティブな視聴者の量を示してよい。しかしながら、別の期間(例えば、午後1時から午後3時まで)の純視聴率は、
単純に、2
つの
個別の期間(午後1時から午後2時まで、及び、午後2時から午後3時まで)の合計と
ならない場合がある。何故なら、一部の視聴者は、期間中全体を通してアクティブな場合があり、このため、1度(のみ)カウントされる場合があるためである(これに対して、両期間の視聴率の合計は、これらを2度カウントする場合がある)。従って、実際のビューセッションを
考慮して、提示する各計測値を計算
することになる。これに対して、中間結果は、誤
まった計測値を
もたらす可能性がある。注目すべき値は、純視聴率、総視聴率(延べ視聴率(グロス・
レーティング・ポイント(GRP))リサーチ
、及び延べ視聴率(GRP)セッション)、累計視聴率、回復率(オポチュニティ・トゥ・シー、(OTS)
)、滞在時間(VWD)、増加視聴者数、及び、減少視聴者数で
あろう。
【0079】
この方法の共通理解のため、このアプローチを理解するための重要用語を以下に説明する。
【0080】
図2Aは、視聴率の予測のためのデータ統計のテーブルを示す。テーブルは、時間202、集団純視聴率204、集団絶対数206、HbbTV絶対数208、HbbTV変換係数210、1年の何週目212、曜日214、時刻(分単位、午前3時からカウント開始)216、祝日218、休前日220、プログラムタイプ222、プログラム開始224、プログラム終了226、プログラム継続時間228、プログラムタイトル230、プログラムサブタイトル232、プログラム
単価234、プログラムパート236、プログラムエピソード238、気象温度240、気象晴天242、及び、気象雨天244の列を含む。集団は、少なくとも1個の状況パラメータに関する情報(例えば、状況パラメータとして使用し得る)を含んでよい。テーブルは、
その列が1分
刻みによるデータの少なくとも1個のサブセット
である情報(例えば、過去6か月のデータ)を含んでよい。
図2Aのテーブルは、HbbTV及び集団トレーニングデータを含んでよく、予測のための変換係数、時間値、プログラム値及び気象値を含んでよい。
【0082】
少なくとも一部の実施形態は、(例えば、ブロードキャストに関するHbbTV環境において)インターネット接続したテレビ(例えば、視聴者デバイス)セットの、ユーザ特有の及びブロードキャスト特有のセッション情報(例えば、視聴者デバイス識別子に関する情報)の収集に基づいてよい。各時点のアクティブなユーザブロードキャストセッション量
を入力データとして
、必要な純視聴率を構築してよい。視聴者に含まれる各1人のユーザは、インターネット接続したテレビセットのブラウザの
(例えば、視聴者デバイス識別子を含む)ローカルストレージ又はクッキ
ーにより(例えば、視聴者デバイス識別子に関する情報
として)識別されてよい。これにより、ウェブサーバのユーザプロファイルに、ユーザの視聴行動を割り当てることができる。
【0084】
少なくとも一部の例において、全体視聴者視聴率に有意に影響を与える状況のメタデータ(例えば、少なくとも1個の状況パラメータ)が必須でよい。状況パラメータは、中でも、所定の時点にブロードキャストされたプログラムの記述的メタデータ(キーワード、ジャンル情報、参加者情報、製造国情報及び製造年情報等の属性、さらに、ターゲットグループデータ)を含んでよい。さらに、少なくとも1個の状況パラメータは、所定の時点でのエンドユーザの地域の気象情報(例えば、気象条件に関する情報)(温度、降雨及び雲の量等の属性)を含んでよい。気象条件に関する情報は、温度、日照時間及び降水量、を含むグループに含まれる少なくとも1個のエレメントに関する情報を含んでよい。加えて、純視聴率だけでなく時間的トレンド及び反復(1日の中での時間、週の中での時間、1年の中での時間)の観点から、収集した純視聴率から状況情報をさらに抽出してよい。しかしながら、状況パラメータは、他のチャネルの競合プログラム又はTV以外のイベントの情報を(さらに)含んでよい。
【0085】
ターゲット、トレーニング及び検証データ
【0086】
精度/誤差計測によるシステムの検証及び予測視聴率のトレーニングのため、既成の正当な全体視聴率のターゲットデータを必須としてよい。このデータは、システムのターゲット値を構築してよい。従って、ターゲットデータセットは、トレーニングデータサブセットと、共通点の無い検証データサブセットとに分けてよい。
【0088】
視聴者入力データ、トレーニングデータ、さらに、検証データ(例えば、視聴者に関する情報
、及び/又は
、視聴者デバイス識別子に関する情報)を
、同一時点で同一タイプの情報を含むことに基づいて正規化してよい。正規化データタプルは、チャネル・時間ペア(この点を識別するために時間及びチャネルの情報が付加される)により示してよい。要するに、例えば、特定の時点で、視聴者入力データは、1秒の計測インターバル
による特定のブロードキャストチャネルの純視聴率の情報でよい。同時
点において、ターゲットデータセット(例えば、視聴者に関する情報)は、同一のブロードキャストチャネル及び同一のインターバル範囲の純視聴率の情報をさらに含んでよい。さらに、チャネル・時間ペアは、所定の時点でブロードキャストチャネルをアクティブに観ている個々のユーザ/端末のセットを含んでよい。これは、チャネル・時間・ユーザトリプレットとして示してよい。状況属性を、比較のためにも正規化してよい。これにより、状況属性のセットと、各チャネル・時間ペア及び各チャネル・時間・ユーザトリプレットとを関連付ける。
【0090】
この方法は、(少なくとも)3個のステップをさらに含んでよい。第1のステップは、第2及び第3のステップの基礎となる。第2のステップ及び第3のステップは、独立して実行してよい。その後、プログラム(プログラミング)を改良し、広告料を分類し、適切な広告を選択するために、調査された視聴者シェアを処理してよい。
【0091】
図2Bは、一実施形態に係る集団予測器(が実行するステップ)を示すブロック図である。集団予測器250は、計測された視聴者に関する情報252及び追加データに関する情報254を取得し、視聴者視聴率(純視聴率、総視聴率)に関する情報256、従来のターゲットグループ/シェアに関する情報258、及び、カスタムターゲットグループ/シェア260に関する情報を提供するように構成されてよい。ポストプロセッシング262において、集団予測器250から提供された情報に基づいて、動的なプログラムプランニング/プラン最適化264、広告料の自動分類266、及び、パーソナル化した広告伝達/
変更268が実行されてよい。
【0092】
第1のステップ:変換係数の予測を介したテレビ視聴率の近似
【0093】
このシステムは、入力データのチャネル・時間ペアの各純視聴率及びトレーニングデータの対応するチャネル・時間ペアに対する変換係数(例えば、少なくとも1個の変換係数)を検出してよい。将来の予測のために、過去の変換係数と状況属性のセット(例えば、少なくとも1個の状況パラメータ)との間の相関及び依存関係を、教師あり学習アルゴリズムにより
決定及びトレーニングしてよい。別のプログラムをマニュアルで最適化するために、相関する状況属性を、テレビリサーチャに
提供してよい。
【0094】
図3は、HbbTV視聴者を全体視聴者視聴率へ変換する変換係数のセットの例を示す。
図3において、302はHbbTVデバイス(例えば、モニタ対象のサブセットの視聴者デバイス)の絶対数を示す。304は集団に応じた全体視聴者を示す。308は、HbbTVデバイスの絶対数302と集団に応じた全体視聴者との間
から計算
した変換係数を示す。306は、(近似上の)全体視聴者を示し、HbbTVデバイスの絶対数302及び予測上の変換係数310に基づいて予測されてよい。変換係数310は、予測(全体)視聴率(規模)306とHbbTVデバイスの絶対数302(例えば、モニタ対象のサブセットの)との間の比率を反映してよく、状況パラメータ(図示せず)に基づいてよい。
【0095】
このアルゴリズムは、ひいては、特に、入力されたチャネル・時間ペアの未知の受領した実視聴率であっても、状況属性のセットの変換率を予測可能である。中間結果として、予測上の変換係数(例えば、308)と、入力されたチャネル・時間ペアの計測上の純視聴率(例えば、304)とを、乗算してよい。結果は、近似上の純視聴率(例えば、302)としてよい。トレーニング及び検証フェーズにおいて、ランダムなトレーニングセットを用いて変換係数を学習してよい。クロス検証ステップにおいて、入力データのチャネル・時間ペアの予測純視聴率と、検証データのチャネル・時間ペアとを比較することにより、偏差及び誤差値を計算してよい。
【0096】
図4は、集団の純視聴率とHbbTVの純視聴率との間で変換するためのサンプルの1日(2017年3月13日)に亘る変換係数を示す。
図4において、402は、1日(2017年3月13日午前3時から2016年3月14日午前2:59まで)に亘る変換係数の推移
と、変換係数が存在する範囲404乃至412
を表す。範囲404乃至412の実線のバーは、全変換係数の50%を含む範囲を示す。実線のバーの上下に位置する各ラインは、変換係数の下位/上位25%を含む。範囲404は、終日に亘る変換係数を示す。範囲406は、午前3時から午前10時までの変換係数を示す。範囲408は、午前10時から午後0時までの変換係数を示す。範囲410は、午後6時から午後8時までの変換係数を示す。範囲412は、午後8時から午後11時までの変換係数を示す。
【0097】
過去のTV消費の純視聴率の近似に加えて、少なくとも一部の例によれば、(全ての)利用可能なデータ属性を評価に入れて、将来の純視聴率を予測可能である。実消費データ(集団又はHbbTVデータ等)は、欠損してい
る場合もある。しかしながら、状況属性(例えば、少なくとも1個の状況パラメータ)を組み込むことで(例えば、ディープラーニング/人工ニューラルネットワークアルゴリズムのトレーニングにより)、将来の純視聴率を予測可能である。殆どの属性は、過去の属性
しかない場合が多いため、将来予測は正確性が低い場合があるが、さらなる分析に
有用である。
【0098】
第2のステップ:既知のターゲットグループの分類
【0099】
ターゲットグループは、全体視聴者に含まれるユーザのサブセットでよい。既知のターゲットグループ(例えば、複数の所定のターゲットグループ)は、属性(例えば、性別、年齢、職業/所属
団体、教育レベル等)のセットにより区別されてよい。第1のステップに基づいて、少なくとも一部の例において、トレーニングデータの特定のターゲットグループの(全ての)ユーザを示す人工ユーザ(所謂、ペルソナ)をさらに作成してよい。従って、ペルソナは、このターゲットグループの(全ての)ユーザの平均属性ベクトルを示してよく、
標準形とみな
してよい。
【0100】
ターゲットグループの視聴データは、ひいては、所定のターゲットグループのチャネル・時間ペアのリストでよい。例えば、ターゲットグループの視聴データの純視聴率は、全体計測上の純視聴率のターゲットグループのサブセット(のみ)を含んでよい。
【0101】
このシステム(例えば、この方法)は、教師あり学習アルゴリズムをトレーニングするために、トレーニングデータのターゲットグループの視聴データを処理してよい。このアルゴリズムの属性は、チャネル・時間ペアの(全ての)状況属性でよい。このシステムは、トレーニング及び検証フェーズにおいて、ペルソナ(例えば、類似のユーザのカスタムターゲットグループ)毎
に特有な状況属性を
特定してよい。
【0102】
予測フェーズにおいて、システムは、最も
近いペルソナのターゲットグループクラスに、入力データセットのユーザを分類してよい。最も
近いペルソナ
とは、
当該ユーザに
とって、属性ベクト
ル上の最短距離
にあるものであってよい。従って、入力データの未分類のユーザ
に適切なターゲットグループラベルを付与するために、未分類のユーザの視聴行動を、これらペルソナとマッチさせてよい。
【0103】
分類ステップに基づいて、各クラスの純視聴率は、各ターゲットグループユーザサブセットの第1のステップを適用することにより、個別に近似されてよい。
【0104】
図5は、視聴者メンバーの行動による従来のターゲットグループのクラスタリングを示す。
図5において、502aが示すペルソナ1のターゲットグループ502は、年齢:20−30、男性、視聴:スポーツ、スポーツ、ドキュメンタリー、スポーツ、スポーツ映画及びアクション映画である。ペルソナ2のターゲットグループ504aは、年齢:30−40、女性、視聴:ニュース、ドキュメンタリー、ドキュメンタリー、ドキュメンタリー、気象及びアクション映画である。ペルソナ3のターゲットグループ506aは、年齢:14−20、視聴:ドキュメンタリー、スポーツ映画、アクション映画及び子ども番組である。ペルソナ4のターゲットグループ508aは、年齢:50以上、男性、視聴:ドキュメンタリー及びニュースである。左側に、(従来の)集団内のペルソナのシェアを示す。右側に、HbbTVの視聴者内のそれぞれのシェアを示す(ペルソナ1の比率が高い)。1個のターゲットグループのみに第1のステップを再度適用することにより、サブセット内の
高すぎる比率値を補整でき、セット全体中の
実際の量を推定/予測
できるだろう。例えば、20−30歳の男性の数が
不自然に多くなることなく、より妥当/典型的な数を計算
で得ることができるだろう。
【0105】
第3のステップ:未知のターゲットグループの分類
【0106】
第1のステップ及びさらに第2のステップに基づいて、少なくとも一部の例において、システム(例えば、
この方法)は、入力データに含まれる類似のユーザの(新規な)グループを識別するために、教師なし分類アルゴリズム(クラスタリング)を使用してよい。アルゴリズムは、何もプリプロセッシングすることなく、入力データのチャネル・時間・ユーザトリプレットの属性ベクトル(例えば、少なくとも1個の状況パラメータ)(だけ)を比較すればよい。結果的にクラスタリングされたユーザグループは、有意な属性を幾つかだけ有するカスタムターゲットグループを示してよい。入力データ内のパターン(のみ)を識別できればよいので、このステップには、トレーニング又は検証データが不要でもよい。視聴行動に基づいてカスタムターゲットグループを識別することが、ゴールでよい。このステップは、中間結果としての既成のターゲットグループ(例えば、複数の所定のターゲットグループ)を無視してよい。例えば、全ての所定の属性を用いて、トップダウンクラスタリング(予測Kクラスタ)を使用して、類似のユーザの新規のグループ(例えば、カスタムターゲットグループ)を識別してよい。カスタムラベルをマニュアルで識別してよい。例えば、ランダムな中心点を用いたK平均法/X平均法クラスタリング
、及び/又は
、ディープラーニング(人工ニューラルネットワーク)を使用してよい。
【0107】
この分類ステップに基づいて、各ターゲットグループユーザサブセットに第1のステップを個別に適用することにより、各ターゲットグループクラスの純視聴率を近似してよい。
図6は、行動ターゲットグループの分類を示す。
図6において、602は、「平日朝の視聴者」ターゲットグループを示す。604は、「スポーツファン」ターゲットグループを示す。606は、「Terra Materを消した男性」ターゲットグループを示す。608は、「雨天時に視聴する人」ターゲットグループを示す。
【0109】
統計的分析に
より、基本的な変換係数は、
わずかの(しかし極端な)例外を除いて、約3〜約8(平均:約5)の合理的な範囲に含まれる
であろう。一部の例において、この分析は、下記を示
すことがあるだろう。
・HbbTV視聴者
は有効な全ユーザ
だろうから、
HbbTV視聴者は全体視聴者未満にはならず、変換係数は少なくとも1
となるはずである。
・大数の法則:このアプローチは、純視聴率が大きいほど有効
なはずである。このため、
トレーニングには少数の集団視聴者数を
使うことは避けたほうがよい。(機械学習で
しかるべき閾値を識別できる。決定木を1回実行
した結果、視聴者数の初期閾値が約1600であることが示唆され
た)。
・変換係数は、短時間に劇的に変化
することはない。なぜなら、視聴者構
成が変化する速度
は遅いと考えられるからである。
・機械学習は、
状況に関する情報
を含むことがあり、その場合、機械学習の近似値は、シンプルな統計的方法(例えば、平均変換等)よりも良い結果
となる。
【0110】
図7は、6か月に
関して分析された変換係数の全体範囲を示す。
図7において、702は、変換係数0〜20
の範囲を示す(実線のバーは、50%範囲を示す)。704は、変換係数の全体範囲0〜100を示し、より極端な例外
が表れている。
【0111】
決定木モデル及び人工ニューラルネットワークモデル
の両方とも、未知の時点の新規の変換係数を予測する前にトレーニング
されるであろう。
その際、人間
にとっては決定木
のほうが読みやすい(属性の役割及び特徴を理解しやす
い)
かも知れないが、平均誤差値
が低くなるので、人工ニューラルネットワークの方が、より
有益な結果に到達するだろう。
【0112】
図8は、機械学習において変換係数を予測するための決定木のモデルを示す(左側)。
図8は、トレーニング済みの決定木に使用される平均絶対誤差(MAE)及び二乗平均平方根誤差(RMSE)を示す(右側)。決定木のモデルは、入力データセット802、データセットの列を選択(必要な列を選択)804、メタデータを編集(ラベルを選択)806、メタデータを編集(属性を選択)808、
ブースト決定木回帰803、クロス検証モデル810、トレーニングモデル812、データをエクスポート814、及び、スコアモデル816を含む。対応する平均絶対誤差(MAE)及び二乗平均平方根誤差(RMSE)テーブルは、予測上の変換係数の、fold数818、fold内の例の数820、モデル822、平均絶対誤差(MAE)824、二乗平均平方根誤差(RMSE)826及び相対絶対誤差(RAE)828を示す。
【0113】
図9は、機械学習において変換係数を予測するためのモデル又は人工ニューラルネットワークを示す(左側)。
図9は、トレーニング済みのニューラルネットワークの平均絶対誤差(MAE)及び二乗平均平方根誤差(RMSE)(右側)。ニューラルネットワークのモデルは、入力データセット902、データセットの列を選択904、データを分割906、ニューラルネットワーク回帰908、トレーニングモデル910、及び、クロス検証モデル912を含む。対応する平均絶対誤差(MAE)二乗平均平方根誤差(RMSE)のテーブルは、予測上の変換係数の、fold数918、fold内の例の数920、モデル922、平均絶対誤差(MAE)924、二乗平均平方根誤差(RMSE)926及び相対絶対誤差(RAE)928を示す。
【0114】
一例において、Microsoft Excel、Microsoft Azure Machine Learning、及び、Rapid Miner
を、機械学習を実行するために用いた。
【0115】
これは、期待される成功を示すため
の、実現可能性の調査とみなすことができる。モデルをさらに改良し、より明確に定義した属性を抽出することにより、結果が改善するだろう。
【0117】
少なくとも一部の例に係る方法
は、実際に雇用された典型的な参加者のセット(コストが高い
であろうし、特に低視聴率の場合不正確
となるリスク
を持つ可能性がある)に代わる、より正確な代替策を開発することを目的としてよい。
【0118】
このアプローチは、テレビ視聴率を分析
し、全体視聴者とユーザサブセット及びターゲットグループの行動を理解する、というブロードキャスト事業者のニーズに合うようにデザインしてよい。さらに、調査されたデータは、さらなるプログラム最適化や、さらには、個々のユーザのプログラムのパーソナル化に使用してよい
。サードパーティサービスプロバイダ(広告主等)は、
適切な/パーソナル化したコマーシャルを提供するための、予測ターゲットグループデータを
得ることができる。
【0120】
次の技術的処理
は、上記の先行のステップの結果であるリアルタイム視聴者データ、リアルタイムターゲットグループ及び予測視聴者データに基づいて、テレビプログラミング及び動的な広告決定を改良するために実現してよい。
他のテレビ及びブロードキャストドメインの視聴者の計測は、極めて限定された世帯グループに設置された専用パネルに
依存してよい。例えば、特定の
国について、前記世帯及び
その世帯内の個人
は、実テレビ視聴者の典型的なコピーを近似するための統計的パターンに従って選択
されたものであってよい。この限定的な近似計算値に基づいて、マーケット全体に対するテレビ視聴者を計算してよく、テレビチャネル
のキーパフォーマンスインジケータ(KPI)(例えば、純視聴率又は総視聴率)を公表してよい。
最も早い場合は、プログラムが放送された
翌日に、収集及び推定されたデータに基づいて、計算及び公表してよい。実際
には、視聴者データは、
ライブテレビプログラミングに直接寄与しない履歴データ
であってもよい。
【0121】
少なくとも一部の例において、テレビプログラミングを直ちに調整及び修正するために、ライブテレビ視聴者に関
して必要なリアルタイムデータ及びさらに予測データを提供してよい。特定のチャネルの実際のテレビ視聴者に基づいて、ブロードキャスト事業者/チャネルオペレータは、現在チャネルを観ている特定の視聴者
、及び/又は
、ターゲットグループ
に合わせて、次のコンテンツ
、及び/又は
、広告をカスタマイズ可能でよい。従って、広告主又はコンテンツオーナーは、アドポッド又はプレースメントオポチュニティを提供するコンテンツが放送される前に企画済みのアドポッド又はプレースメントオポチュニティを購入する代わりに、はるかに効率的且つ動的な方法で、特定のターゲットグループに到達できる可能性がある。
【0122】
これにより、広告を販売したり、(リニア)テレビのチャネルをプログラムしたりするための新規のビジネスモデルを導入できる。
・リアルタイムの入札を用いて、動的な広告挿
入(さらに、例えば、双方向チャネルを介した配信)
を行う。
・予測視聴者データに基づくプレオークションメカニズムを用いて、次のプレースメントオポチュニティに動的な広告挿入を行う。
・リアルタイム視聴者データに基づいて、動的なチャネルプログラミングを行う。
・予測視聴率に基づいて、動的なチャネルプログラミングを行う。
・インプレッション単価(CPM)に代わる、新規のコンテンツ及び広告
の単価(例えば、個々の実ターゲットグループ向きの)を確立する。
【0123】
このシステムは、少なくとも2通りの方法により実現してよい。
【0125】
第1のステップにおいて、プログラムの配信時に動的
に広告及びコンテンツ
を決定することを導入するための上記メカニズムを実現してよい。リアルタイム
、及び/又は
、予測視聴者データに基づいて、広告(例えば、少なくとも1個の広告エレメント)及びコンテンツ(例えば、少なくとも1個のオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムエレメント)を、ブロードキャストストリームに取り入れることにより、配信時
のターゲット設定を実現してよい。以上が、動的なコンテンツ及び広告挿入の1対多アプローチである。
【0126】
図10は、予測視聴者データに基づく「1対多」の動的なコンテンツ挿入を示す。視聴者1002(例えば、視聴者のサブセット)は、視聴者データ1004(例えば、視聴者デバイス識別子)を、予測集団1006に(例えば、視聴者に関する情報を
決定するために)提供し、これにより、キーパフォーマンスインジケータ(KPI)(ターゲットグループ、視聴率、・・・)1008を取得し、コンテンツ及び広告を決定1010し、チャネルプログラミング1012を実行してよい。広告/コンテンツ(例えば、プログラムエレメント/広告エレメント)は、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラム内に動的に挿入1014され
てよい。
【0127】
これは、
組み込みが必要となるのは配信する側だけでよいので、今日からでも開始
して、ブロードキャスト事業者及びケーブルオペレータに組み込
み、既存のインフラストラクチャ及びデバイス設置件数を活用することが望まれるアプローチである。
【0129】
ステップ2は、クライアント/端末性能に基づいて、クライアントサイドでコンテンツ及び広告挿入を行う技術
を活用して、リアルタイム又は予測視聴者データに基づいて、個々のコンテンツ又は広告を、リニアストリームにシームレスに重畳、
変更又は埋め込むことができる。これは、1対1(個々の、クライアント毎の)アプローチに匹敵する。
【0130】
図11は、予測視聴者データに基づく個々の「1対1」の動的なコンテンツ挿入を示す。
図11のブロック図は、
図10のブロック図と
似ているが、全視聴者1002が受信するオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラム
に広告を動的に挿入1014するのではなく、コンテンツ及び広告を決定1010して、視聴者1002a、b及びcに個々の広告を提供する点が異なる
。このアプローチは、特別なデバイス性能(例えば、フレーム
同期精度の高いコンテンツ埋め込み、複数のビデオエレメント又は高画質のビデオ/コンテンツ重畳技術)を必要とする可能性がある。しかしながら、このアプローチは、リアルタイムな1対1の個別のターゲット設定を確かに実現する。
【0131】
リアルタイム視聴者フィードバックに基づく動的なプログラムプランニング
【0132】
上述の方法に続くリアルタイム視聴者データ及び視聴者視聴率予測に基づいて、このシステム(例えば、この方法)は、特定の又は複数のチャネル(オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラム)のテレビプログラミングを(例えば、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムエレメントを選択することにより)動的に調整及びプランし直すことに利用できる。従って、ブロードキャスト事業者は、動的な方法で視聴者に応じることにより、プログラムの効果を直ちに向上することが可能
となるであろう。プロデューサー及びプログラムプランナーは、あらゆる特定の時点の実ターゲットグループについてのプログラムの成功を反映したリアルタイムパフォーマンスインジケータから、利益を得られる
であろう。
単純な、ターゲット
に合わせた又はパーソナル化したコンテンツ選択に加えて、近似視聴率及びターゲットグループシェアに基づいて、コンテンツ(例えば、広告又はショー)のタイプを選択可能
とするであろう。従って、コマーシャル
送出時に、リアルタイム計測により、別の広告スポット
を放映すること、又は、コマーシャル
送出を止めて
元のブロードキャストショー
に戻ることを、
促すことができるであろう。閾値を識別することにより(例えば、プログラム上映前に比較して、コマーシャル中に視聴者が30%減少)、リアルタイムフィードバックによって、配信システムのスケジュールを、動的にアップデート
(例えば、少なくとも1個のオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムエレメントを選択するステップ140/少なくとも1個の広告エレメントを選択するステップ150を
起動)してよい。その結果、システムは、広告
放映時間を改善し、
視聴者を失う量を減らすことができる。
【0133】
実施例によれば、分析ツールキットがさらに提供される。分析ツールキットは、HbbTVトラッキングにより計測された使用
状況データに基づいて、様々なテレビリサーチファクト(例えば、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムのプロパティ)を抽出する手段を提供してよい。テレビリサーチの慣習に従い、以下の仕様に基づいてファクト(プロパティ)を計算してよい。
【0135】
HbbTVトラッキングは、個々のデバイスに
(例えば、視聴者に関する情報として)セッションデータを提供してよ
い。セッションは、チャネル識別子と、デバイス識別子と、開始及び終了タイムスタンプとを含んでよい
、又は
チャネル識別子と、デバイス識別子と、開始及び終了タイムスタンプとからなってよい。この中から、5個の生ファクトを抽出してよい。
・所定の時間フレーム内の訪問数(即ち、セッションカウント)(プラス、追加的制約)
・所定の時間フレーム内の訪問者数(即ち、
個別のデバイス)(プラス、追加的制約)
・所定の時間フレーム内の、訪問者(即ち、
個別のデバイス)の累計平均セッション継続時間(プラス、追加的制約)
・所定の時間フレーム内の、チャネルに到達した訪問者数(即ち、
個別のデバイス)(プラス、追加的制約)
・所定の時間フレーム内の、チャネルから
退出した訪問者数(即ち、
個別のデバイス)(プラス、追加的制約)
【0136】
前記「追加的制約」
により、必要に応じて、評価対象のターゲットグループを
、さらに
絞り込んでよい。「追加的制約」は、以下を含んでよい。
・視聴者定義
以下のデバイスのセッション(のみ)を評価してよい。
・指定の時間
枠(例えば、最小
:10秒、最大:無限
大)内に訪問継続時間(連続又は非連続)があるデバイス。
・評価対象の時間フレーム内のセッションが、デバイスにとって最初のセッションでない(「復帰訪問者」)デバイス。又は、「復帰訪問者」では無いデバイス。
・ターゲットグループ
過去のレポートから定義されるデバイスのセットに含まれるデバイス(のみ)評価してもよい。
【0138】
一般的に、ツールキットにより作成されたレポートは
、階層的構成
を持った行および列による表形式構造を有してよい。
下位の行階層レベルにおいて、
表の1行は、列ごとに、「1個の値」を示してよ
く、これは、レポートの
基本的なデータ粒度
としてよい。それぞれの
高位の行階層レベルにおいて、「
集約値」(「トータル」)は、ファクト
ごとに特有の集約機能に従って計算されてよい。従って、各ファクトは、「1個の値」及び「
集約」機能により
具体的に表されてよい。
【0139】
ファクト
(例えば、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムのプロパティ
であり、視聴者に関する情報
の中に含まれてよい。)
【0140】
純視聴率
所定の期間内の訪問者数。1個の値の基準は、最大で、テレビの1日単位でよい。行の期間内の訪問者数を示す1個の値でよい。あるいは、
現在の行レベルに対する最も
下位の行レベル
(にある1個ずつの値)を平均した値としての集約値でよい
。
【0141】
累計視聴率
所定の期間内の訪問者数。現在の
下位の行レベルの時間フレームの開始から現在(
下位の)行の時間長さまでの時間フレーム内の訪問者数を示す1個の値又は
集約値でよい。各上位の行レベルにおいて、累計視聴率は、このレベルの行の時間フレーム内の訪問者の
実人数を示してよい。累計視聴率は、
純視聴率とは対照的に、テレビの1日単位の
境界を
超えてよい。
【0142】
延べ視聴率−リサーチ(延べ視聴率(GRP)リサーチ)
レポート粒度のユニット単位(即ち、最も
下位の行レベル)の累計訪問者数。現在の
下位の行レベルの時間フレームの開始から現在(
下位の)行の時間長さまでの訪問者数の合計(純視聴率)
である1個の値、又は、現在の行レベルの時間フレーム
における最も
下位の行レベルの純視聴率の合計
としての集約値でよい。
【0143】
延べ視聴率−セッション(延べ視聴率(GRP)セッション)−短期間の総視聴率
所定の期間内の訪問数。行期間内の訪問数を示す1個の値、又は、次に
下位のレベルの合計
としての集約値でよい(1個又は
集約)。
【0144】
オポチュニティ・トゥ・シー/回復率(OTS)
このファクト(プロパティ)は、1個の値でも
集約でも、延べ視聴率(GRP)リサーチ÷各累計視聴率の商であると定義される。
【0145】
滞在時間
所定の期間内の全訪問の平均継続時間。1個の値の基準は、最大で、テレビの1日単位でよい。行の期間内の各デバイス累計セッション継続時間の平均
である1個の値でよい。あるいは、
現在の行レベルに対する最も
下位の行レベル
(1個の値)を平均した値としての集約値でよい(
純視聴率と類似)。
【0146】
増加/減少視聴者
所定の期間内にチャネルに到達/から
退出したデバイスの数。1個の値の基準は、最大で、テレビの1日単位でよい。行の期間内にチャネルに到達/から
退出したデバイスの数を示す1個の値でよい。あるいは、
現在の行レベルに対する最も
下位の行レベル
(1個の値)を平均した値としての集約値でよい(
純視聴率と類似)。
【0147】
図13は、一例に係るレポートのユーザインターフェースを示し、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムの終日に亘る概要を示す。
図13において、1302は、ピークの(モニタ対象のサブセットの)純視聴者を示す。1304は、視聴者全体に対する、予測上の全体のピークの純視聴者を示す。1306は、(モニタ対象のサブセットの)ピークの新規視聴者を示す。1308は、視聴者全体に対する、予測上の全体のピークの新規視聴者を示す。1310は、(モニタ対象のサブセットの)ピークの減少視聴者を示す。1312は、視聴者全体に対する、予測上の全体のピークの減少視聴者を示す。セクション1314は、純視聴率を示す。
図13において、1316は、視聴者全体に対する予測純視聴率を示す。予測純視聴率は、下のグラフ1316に示す(モニタ対象のサブセットの)デバイスの数1318に基づく。グラフ1318は、モニタ対象のサブセットのデバイスの数のプレビューを示す。デバイスの数のプレビュー1318の下に、オーディオ・ビジュアルコンテンツ(例えば、プログラム、広告、スポンサリング又はトレーラー)のタイプを示す。これにより、デバイスの数に対する広告の影響を示してよい。
図13において、1320は、異なるオーディオ・ビジュアルコンテンツプログラムエレメントの統計(例えば、計測上
の(モニタ対象のサブセットの)純視聴率及び予測上の全体純視聴率)を示す。
【0148】
実施例によれば、ブロードキャストプログラム(例えば、オーディオ・ビジュアルコンテンツプログラム)の視聴者の情報(例えば、視聴者に関する情報)を
決定する方法をさらに提供する。この方法は、視聴者のサブセットをモニタすることを含む。この方法は、視聴者のモニタ対象のサブセットと、ブロードキャストプログラムのプロパティを示す少なくとも1個の状況パラメータとに基づいて、視聴者の情報を
決定することをさらに含む。
【0149】
一部の例において、この方法は、少なくとも1個の状況パラメータに基づいて変換係数を
決定し、スケーリングパラメータを用いてモニタ対象のサブセットのメンバーの数をスケーリングする(例えば、視聴者の全体規模を推定する)ことをさらに含んでよい。
【0150】
一部の例において、この方法は、視聴者のサブセットの少なくともメンバー個人の、少なくとも1個のパーソナルな状況パラメータを
決定することをさらに含んでよい。この方法は、
決定したパーソナルな状況パラメータに基づいて、メンバーを、複数のターゲットグループのうちの1個のターゲットグループに属性付けることをさらに含んでよい。
【0151】
各種の例において、この方法は、複数の視聴者のメンバーのサブセットの複数のパーソナルな状況パラメータを
決定し、複数のパーソナルな状況パラメータに基づいて、少なくとも1個のターゲットグループを定義することをさらに含んでよい。
【0152】
少なくとも一部の例において、少なくとも1個の状況パラメータは、ブロードキャストプログラムのメタデータ、ブロードキャスト時点の気象条件の情報、ブロードキャストの時間の情報、又は、同時にブロードキャストされる別のプログラムの情報、のうちの1個でよい。
【0153】
1以上の上述の詳細な実施例及び図面に基づいて説明及び記載した態様及び特徴は、他の実施例の類似の特徴と置換したり、他の実施例の特徴をさらに導入したりするために、1以上の他の実施例と組み合わせてよい。
【0154】
実施例は、さらに、コンピュータ又はプロセッサがコンピュータプログラムを実行するときに1以上の上記方法を実行するプログラムコードを有するコンピュータプログラムであってよく、又は、これに関連してよい。上記の様々な方法のステップ、オペレーション又は処理は、プログラミングされたコンピュータ又はプロセッサにより実行されてよい。実施例は、機械、プロセッサ又はコンピュータ読み取り可能なデジタルデータストレージ媒体等のプログラムストレージデバイスと、エンコード機械実行可能、プロセッサ実行可能又はコンピュータ実行可能な
命令のプログラムとを、カバーしてよい。
前記命令は、上記の方法の一部又は全てのアクションを実行する又は実行させる。プログラムストレージデバイスは、例えば、デジタルメモリ、磁気ストレージ媒体(例えば、磁気ディスク及び磁気テープ)、ハードドライブ、又は、光学的に読み取り可能なデジタルデータストレージ媒体でよい、又は、含んでよい。実施例は、さらに、上記の方法のアクションを実行するようプログラミングされたコンピュータ、プロセッサ又は制御ユニット、あるいは、上記の方法のアクションを実行するようプログラミングされた(フィールド)プログラマブルロジックアレイ((F)PLA)又は(フィールド)プログラマブルゲートアレイ((F)PGA)もカバーしてよい。
【0155】
明細書及び図面は、本開示の原理を単に説明するに過ぎない。さらに、ここに記載した全ての実施例は、本技術を研究するため本発明者(本発明者ら)により提供される本開示の原理及び概念を読者が理解する助力となるように、単なる教授目的を主に明白に意図している。ここで本開示の原理、態様及び実施例を引用する全ての記載並びに特定の実施例は、均等物を包含することを意図する。
【0156】
特定の機能を実行する「手段」を示す機能ブロックは、特定の機能を実行するように構成された回路を示してよい。従って、「何かの手段」は、「何かを実行するように構成された又は何かに適した手段」(例えば、各タスクを実行するように構成された又は各タスクに適したデバイス又は回路)として実現してよい。
【0157】
図示の様々なエレメントの機能(「手段」、「センサシグナル提供手段」、「送信シグナル作成手段」等と記載された全ての機能ブロックを含む)は、専用ハードウェア(「シグナルプロバイダ」、「シグナルプロセッシングユニット」、「プロセッサ」、「コントローラ」等)及び適切なソフトウェアと協働してソフトウェアを実行するハードウェアの形態で実現してよい。プロセッサにより機能が提供されるとき、1個の専用プロセッサ、1個のシェアプロセッサ、又は、複数の個々のプロセッサ(一部又は全てはシェアプロセッサでよい)により、機能が提供されてよい。しかしながら、用語「プロセッサ」又は「コントローラ」は、ソフトウェアを専用に実行可能なハードウェアに限定するものではなく、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)ハードウェア、ネットワークプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、ソフトウェアを保存するリードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、及び、不揮発性ストレージを含んでよい。他の従来の
、及び/又は
、カスタムのハードウェアも含んでよい。
【0158】
ブロック図は、例えば、本開示の原理を実現する高レベルな回路図を示してよい。同様に、フローチャート、フロー図、状態遷移図、疑似コード等は、様々な処理、オペレーション又はステップを示してよい。コンピュータ又はプロセッサを明示的に示すか否かに拘わらず、様々な処理、オペレーション又はステップは、例えば、実質的に、コンピュータ読み取り可能な媒体により提供され、コンピュータ又はプロセッサにより実行されてよい。本明細書又は請求項に開示された方法は、この方法の各アクションをそれぞれ実行する手段を有するデバイスにより実現されてよい。
【0159】
本明細書又は請求項に開示した複数のアクション、処理、オペレーション、ステップ又は機能の開示は、例えば技術的理由のために明示的に又は黙示的に記載しない限り、特定の順序に限定して解釈されないものと理解
するべきである。従って、技術的理由によりアクション又は機能が置換可能でない限り、複数のアクション又は機能の開示は、特定の順序に限定されない。さらに、一部の例において、1個のアクション、機能、処理、オペレーション又はステップは、複数のサブアクション、機能、処理、オペレーション又はステップを含んでよく、複数のサブアクション、機能、処理、オペレーション又はステップに分割されてよい。明示的に除外しない限り、このサブアクションは、1個のアクションの開示に含まれ、その一部でよい。
【0160】
さらに、
以下に述べる請求項
は詳細な説明に組み込まれる
ものであり、各請求項は、
それぞれが、個別の実施例を示してよい。各請求項は、個別の実施例を示してよいもの
である他に、従属項は、
その請求内容の中で、1以上の他の請求項との特定の組み合わ
せを参照してよいが、他の実施例
が、従属項と
、他の従属又は独立請求項の
個別の特許対象との組み合わせ
を含んで
もよい。特定の組み合わせを意図しないと記載しない限り、このような組み合わせは、ここで明示的に提示される。さらに、独立請求項に直接的に従属しない請求項であっても、その請求項の特徴を他の独立請求項に含めることを意図する。