特表2020-527789(P2020-527789A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2020-527789(P2020-527789A)
(43)【公表日】2020年9月10日
(54)【発明の名称】人間の頭脳に似た知的意思決定機械
(51)【国際特許分類】
   G06N 99/00 20190101AFI20200814BHJP
【FI】
   G06N99/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】46
(21)【出願番号】特願2020-500664(P2020-500664)
(86)(22)【出願日】2018年8月2日
(85)【翻訳文提出日】2020年1月7日
(86)【国際出願番号】JP2018028963
(87)【国際公開番号】WO2019026984
(87)【国際公開日】20190207
(31)【優先権主張番号】特願2017-150173(P2017-150173)
(32)【優先日】2017年8月2日
(33)【優先権主張国】JP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】301023238
【氏名又は名称】国立研究開発法人物質・材料研究機構
(74)【代理人】
【識別番号】100190067
【弁理士】
【氏名又は名称】續 成朗
(72)【発明者】
【氏名】バンディオパダヤイ アニルバン
(72)【発明者】
【氏名】ゴッシュ スブラタ
(72)【発明者】
【氏名】藤田 大介
(57)【要約】
人工知能の研究は巨大な資源にもかかわらず真の知性を作り出すのに失敗している。その理由はデータ処理のためのプログラミングが不可避であってそれによりユーザに取って代わる方法がないことである。加えて、データ大洪水の問題のために、すべてのデータを従来の情報のように解析するのは不可能である。
素数計量に触発されたハードウエアが与えられ、ここで人工知能の計量が構築され、そこにおいては未知のランダムな事象が変化する幾何的形状としてリンクされる。全ての情報が、パターンまたは事象においてクロッキングするそうになった幾何形状が情報の単位となるが意味をなしていないビットとはならないように変換される。全ての複雑な事象は単一の点と考えられ、素数計量に従う時間結晶の一部としてのより高いレベルの幾何形状の構築を進める。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
雑音を回収することによって、整数列から計算されたパターンから導かれた周波数及び位相において自発的に振動しクロッキングキャビティまたは誘電体共振器を設けたフラクタルコンピュータであって、前記パターンは素数の計量と命名され前記キャビティまたは誘電体共振器中の波形の整数(0,1,2,3・・・∞)をトラップすることによって計算され、隣接する整数の複数の解を結合し、前記素数の計量はフラクタルコンピュータの演算子として振る舞い、これによりフラクタルコンピュータがそれ自身で動作し、
ここで、キャビティまたは誘電体のネットワーク中の共振する波形をトラップするための解は10の異なるパターンで生成されて素数の10の計量または素数計量:(i)数の順序付けられた因数の半分対その整数をプロットし、閉じたループ中の最も近い近隣のものを結合する、(ii)上限が所与の整数までの、時計回り及び反時計回りのスパイラルを生成するすべての整数の順序付けられた因数対整数の極プロット、(iii)位相と整数と順序付けられた因数との正規化された三角形プロット、(iv)因数≧360°に渡る12の異なる面中に方向づけられた整数の2Dプロット、(v)整数の類似した順序付けられた因数の3つ組グループの3つ組対整数のプロット、(vi)順序付けられた因数対異なる制限整数についての開いたループ中の整数のプロット中の最小距離の順序付けられた複数の因数点を結合する線、(vii)最大の順序付けられた因数の傾斜対整数のプロット;(viii)順序付けられた因数接続線の極プロットによって生成された空の空間は対数距離にある円形のリングを作り、整数値が増加するにつれて円形のリング規則的な間隔で満たされている(ix)整数の除数の組み合わせ対整数のプロット、及び(x)1に正規化された順序付けられた因数対整数
を作り、
ここで、素数計量は所与の整数の集合を以下の態様でクロッキングキャビティまたは誘電体の共振器の回路へ変換する:(i)所与の整数の集合についての素数計量により与えられたパターンが一つの単一クロックと見なされ、前記整数は部品、クロッキングキャビティまたは誘電体共振器であり、またこれらは一緒に360°位相を生成する、(ii)(a)から(j)までの10の素数計量のプロットは前記整数の集合によって作られた構造の詳細を与える:(a)時計回り及び反時計回りの回転、(b)クロックにより使用される量子化された位相、(c)多重の選択肢の中での3つ組タイプ、(d)キャビティまたは誘電体の形、(e)局所的な境界、(f)すべての方向における時間及び空間の対称性、(g)繰り返される必要のある部品及び従うべき設計が繰り返される;(h)部品構成の異なる周期の間の振動的及び減衰的関係、(i)部品によって空のままとされている空の空間の幾何形状、及び(j)どの部品が収束フラクタル幾何的系列を作るグループを作るか、(iii)最も速いクロッキングキャビティまたは誘電体共振器を使用して、部品が隣り合って構成されて一方が他方の内側となり、この中で最も速い及び最も小さいクロックの組立体が最も遅いクロックを作り、一つのクロックだけが素数計量ベースのクロッキングキャビティまたは誘電体共振器ハードウエア中のすべてのクロックを作り、
ここで、クロッキングキャビティまたは誘電体共振器の組立体またはコアコンピュータアーキテクチャがキャビティまたは誘電体共振器の構造を変化させてこれらが整数の構成でできたパターンに従って振動するのを開始させて、フラクタルコンピュータが所与の整数の集合について計量のユニークな構成を構築し、
ここでクロッキングキャビティまたは誘電体共振器で素数計量ハードウエアは、(i)ハードウエアの検出されたまたは破壊された部分について自己相似振動を生成し、ここでフラクタルコンピュータ中で使用されているデバイスまたは材料はこれらの振動周波数を満たし、またそれは失われたハードウエア部分を回復し、(ii)自己相似振動を生成して周波数パターンの各種の離散的なグループをリンクし、素数計量ハードウエアのその動作はソフトウエアプログラムを置き換え、(iii)自己相似な振動を生成して拡大し、縮小しまたは周波数のパターンに書き込まれている幾何形状の集合をフィルタし、(iv)その周波数のパターンがクロックを再配線し、生成しまたは終結するにあたっての本質的な変化を指示する自己相似振動を生成し、(v)素数計量ハードウエアのどの動作がより高いレベルの認識を構築するかの入力として与えられる任意の周波数パターンについてのより長いまたより短い時間領域において自己相似振動を生成し、また入力中には決して存在しない複雑な詳細を再生成し、(vi)そのハードウエア中における同期が開始される可能な最も長いまた最も短い時間に到達するすべての関連するクロックを使用して自己相似な振動を生成し、止まり、停止条件を自然に決定し、(vii)すべての関連するクロックにおいて自己相似振動を生成し、決定を決して排除せず、(viii)クロックのそのフラクタルネットワーク中で自己相似振動を生成してクロックよりも早く決定を届けて、それを使用して問い合わせを行い、(ix)図形言語を使用するだけで幾何形状を変形する周波数パターン中に自己相似振動を生成し、(x)整数の無限系列中に新たな特徴とともに埋め込まれる自己相似振動を生成し、
ここで、12の対称性C2、C3、C5、C7、C11、C13,C17、C19、C23、C29,C31及びC37がすべての可能なパターンのうちの99%をカバーし、整数が無限に至るまで作成できるフラクタルコンピュータを設計するにあたって含まれ、
ここでC2からC37のすべての12の素数ベースの対称性が約1011(2×3×5×7×11×13×17×19×23×29×31×37)個のクロッキングキャビティまたは誘電体共振器に展開され、この数よりも大きな計量ハードウエアを生成するために、1011個の発振器全体が単一のユニットと考えられ、発振器のカウントが1から始められる(1,2,3、・・・1011)。
【請求項2】
幾何形状を保持するクロッキングBloch球によってできているとともにすべての可能な共振周波数間のすべての可能な位相関係をマップする時間結晶によって表される素数計量ベースのクロッキングキャビティまたは誘電体共振器であって、
ここで整数がクロッキング幾何形状である与えられた事象の数、共振周波数のノード、意思決定すべき与えられた数の選択肢または変数を表す点の与えられた数を表し、前記整数の順序付けられた因数は前記クロッキングBloch球中に幾何形状を構築するのに利用できる点の数を表し、一方、前記整数の除数の組み合わせの数は前記時間結晶のBloch球中に存在できる特異点の最大数を表し、
ここで、前記特異点は幾何形状の角として振る舞い、前記特異点はシステム点がBloch球の大円の周りを回転するときエネルギーをバーストし、クロックは円上の2つの特異点の間で沈黙し、前記円中で周囲のこのセクションの長さによって作られる角度が時間結晶中の位相と見なされ、
ここで、各特異点はその大円が前記時間結晶中の特異点で出来た幾何形状を記憶するところのクロッキングBloch球を保持し、
ここで、新たな幾何形状はクロッキングBloch球として空の特異点の内部に、または既存の幾何形状に並んで含まれ、並んで含まれる場合はクロッキングBloch球の全組立体が拡大し、クロッキングBloch球の前記アセンブリは時間結晶である。
【請求項3】
クロッキングキャビティまたは誘電体共振器を有し、素数の計量に従うとともに、以下を設けたフラクタルコンピュータ:
その環境からデータを取り込むセンサであって、ここで信号が入ったときそのクロックが活性化され、ここでそれはパルスのバイナリストリームをクロックの3Dネットワークに変換し、ここでそれは任意の与えられた入力信号から入力時間結晶を生成し、すべてのセンサモジュールからの前記時間結晶はまとめられて単一の時間結晶になり、
双極性フィルタ的に振る舞う開始部モジュールであって、ここで信号が一方向に通るとき、それは入力時間結晶のサイズを縮小し、その出力は小さなフラクタルシードであり、ここで前記入力が逆方向に送られた場合には、素数計量は欠けたギャップを満たし、従ってすべての入力時間結晶が単一の時間結晶の部分として統合されて未だに起こっていない状況、すなわち未来に関する動力学を与えるまで、前記時間結晶をその元の形態までまたはより大きく膨張させ、
その全てのクロックがその全ての部分内で活性であるプロセッサモジュールであって、ここでそれが入力時間結晶を開始部から取って、同期が始まり、ここで最小から最大の時間スケールまでの素数計量全体が同時に同期し、またここですべての適合する時間結晶が前記信号を増幅し、
前記プロセッサ部分で欠けている前記時間結晶と同期する規制モジュールであって、ここでそれが新たな内部で欠けたクロックを活性化し、ここで適合しないが本質的なクロックはプロセッサ中で適切な位置を見出し、これらは後にそこに学習の一部として吸収される。
【請求項4】
クロッキングキャビティまたは誘電体共振器を設け、プログラミングの代替を提供するために素数の計量に従うコンピュータであって、
ここで一つまたは複数の幾何形状を保持するクロックは事象を保持し、グループメンバーの何らかの構成が撤回された場合、前記すべての前記形状が活性化し、
ここで、共振振動はハードウエア中の素数計量の欠けた部分にリンクし、これによって、何の情報も利用できない過去及び未来の事象をシミュレートできるようにし、また素数計量に駆動されるところの欠けているパターンのリンキングはプログラミングの必要性を否定し、
ここで計算ハードウエアは再書き込みの管理のためにだけ電力を使用するが、意思決定は原理的には電力消費を必要としないが、これは減少がなく、崩壊がなく、接合がないからであり、ここでは計算ハードウエアが常に動作するが、これはそれが学習のためにそれ自身で配線を進化させ、計算が止まらず、また停止は観察者の時間分解能によって設定されるからであり、
ここで、計算ハードウエアは検索を実行しないが部品が自発的に応答し、すなわち検索動作なしの検索であり、計算ハードウエアは真の入力を取得しないが、すべての可能な入力要素を基本手的な幾何形状として、すでに内部に幾何的音楽言語(geometric musical language、GML)として記憶しており、従ってこれらを外側で先へ読み出し、自発的応答はその動作上のキーであり、
ここで素数計量ハードウエアはただ一つの要素であるクロックのみを使用し、唯一のパラメータである位相のみを考慮し、よってそれを使用して質量、空間及び時間をエミュレートして情報を処理し、意思決定し、学習し、従ってクロックの配線を変更し、
これにより、計算ハードウエアは古典的なまたは量子計算とは違って特異性を探索し、何の配線も伴わずに大量のデータを小さな幾何的クロッキングシードに縮小し、幾何形状をすべての時間スケールで処理するための無線接続がハードウエア中で同時にできるようにする。
【請求項5】
異なる駆動部がクロッキングキャビティまたは誘電体共振器を変形の主要駆動の一部として動作させるコンピュータの動作を行う方法であって、
ここで、変形は三角形クロックネットワーク(システム−ユーザ−環境(System-User-Environment)、SUE)中でのクロックの同期であり、ここで変形はS中の時間結晶組立体を、Sの原動力(dynamic)が同期に参加するU及びEの特定部分を保持する態様でエンコードし、不一致が統合されたリズムによって選び出された場合はSはU及びEリズムを吸収しようとし、またSは適切なクロックをU及びEに送ってそれらを操作し、
ここで、5つのサブ駆動部(i)〜(v)が動作して変形駆動部を実行する:(i)クロックの直径が自動的に調節される単一の駆動部(unitary drive)、(ii)対称性を生成するためのBloch球ネットワークの位相遷移のC2対称性駆動部、(iii)システム点が最も速いクロックへ、次に最も遅いものへ動き、また前後に動くフラクタルクロック駆動部、(iv)クロックの自己組織化及び分解をトリガする同期駆動部、及び(v)そこで長期メモリがSのコアを保護し、短期メモリにより編集が可能になる保護駆動部、
ここで、質問者/観察者を含む時間結晶中の情報または位相のネットワークがネットワーク中のあらゆる場所で同時に処理され、
これにより、並列にまた上下に存在しているクロックは一緒に動作し、従ってデータ遷移または通信は起こらず、選択は拒絶されず、その上、計算の最中に、コンピュータはその観察者U及び自然E付きの変形マトリクスMBSまたはSの動力学に適合する。
【請求項6】
クロッキングキャビティまたは誘電体共振器を設け、フラクタル情報理論に従うコンピュータであって、
ここでチューリングテープのすべてのセルが内部にチューリングテープを含み、前記テープはフラクタルテープであり、ここで複数のチューリングマシンが並置されて一方が他方の内部に自己組織化し、
ここでフラクタルマシンの位相空間のトポロジー中に情報が書き込まれ、この4つの3つ組を有するマシンが定義され、ここでこのマシンは(i)クロックを変換し吸収し、(ii)関連を見出すために拡大し、(iii)統合するために変形し、(iv)学習するために応答し編集するが、これらの4つのステップは一緒に行われ、無期限に繰り返され、計算は決して停止せず、
ここで同期に参加するサイクルの合計数はPであり、観察者がS個のループを同期させ、ここでループの密度と時間バンド幅との積はDenPであり、Sについての同じものはDenSであり、比DenP/DenSは通信チャネルの情報エントロピーであり、
ここで2つの円の間の開始位相差は出力リズムを制御し、したがって出力を吸収することによって他の入れ子化されたリズムはこれら2つの情報を得て直径の比D1/D2=V2/V1が相対角速度を定める。
【請求項7】
そこから共振するキャリアが漏れ出す多孔性の膜とともに高速の振動境界を有するクロッキングキャビティまたは誘電体共振器であって、
ここでクロッキングキャビティまたは誘電体共振器は白色の熱的、電気的、磁気的、電磁気的、機械的雑音を量子化されたエネルギー源に変換し、
ここでクロッキングキャビティまたは誘電体共振器は特定の共振周波数で吸収を起こし、クロッキングキャビティまたは誘電体共振器のグループはより遅いクロックを構築し、これらのより遅いクロックはこれら自身の独特な周波数で共振し、膜を使用し、またはこれをカバーし、必要なら不要な伝送を覆い、
ここでキャビティまたは誘電体共振器のクロックで回転するシステム点の速度は特異領域(singularity domain)またはゲストクロック直径の時間幅によって定められ、一方でそのホストクロック直径は固定されてシステム点がゲストクロックの直径を横切るのにかかる時間は速度の単位であり、
ここで波は周期的な振動であって円の周りを回転するシステム点によって表され、ここで新たなゲストクロックがそれ自身のシステム点を有するこのホスト円上に座った場合、これらは一緒にビート動作を続け、より多くのクロックがつかされた場合も同様であり、古典的なビート動作は更に入れ子化されたゲストクロックを得、ここでキャビティまたは誘電体共振器の時間クロックは更にBloch球を得て、クロックがその直径をゼロと最大値との間で振動させた場合、それは量子ビート動作を行い、3つよりも多くのこのような振動サイクルがビート動作にかかわった場合、新たなシステム点を持った新たなクロックを生成するフラクタルビート動作を起こし、
ここで(i)フラクタルビート動作を生成するHilbert空間の入れ子化、(ii)観察者が無限角度位置から球上に単一の三角形を見ること、(iii)質量が小さいほどクロックの直径が大きくなり、これで任意の点が2つよりも多くのこのようなクロックの重ね合わせになることができること、及び(iv)クロックの直径が時間の関数として振動できること、によって不確実性がクロッキングに追加される。
【請求項8】
自己組織化をトリガする10の規則及び10の条件に従って時間結晶を自己組織化する方法であって、
ここで時間結晶は(i)位相遷移及び対称性破壊によって変形し、(ii)クロックを生成し破壊して新たなより短いルートを生成し、(iii)未知のクロックをコピーペーストし、(iv)既存のクロック中の幾何情報を再設定して書き換え、(v)C2対称性駆動部、(vi)変形して環境の進化的な動力学を模倣し、(vii)保護駆動部:長期及び短期メモリ、(viii)抽出されたクロック統合規則、(ix)拡大して形態を保持し、(x)進化の規則が順序付けられた因数の動力学を追随し、
ここでクロックの自己組織化をトリガする10の条件は、(i)時間結晶がある特定の条件の下でだけ結合する、(ii)時間結晶の密度の相違を適合させることが永続的になる、(iii)幾何情報エンコードプロセスが密度適合プロセスと同じである、(iv)相互チェックなしの新たな時間結晶の突然の形成はない、(v)小さな時間サイクルの融合及び分裂、(vi)時間サイクルについてのスピン方向のマッチング、(vii)位相同期は幾何的動機と並列に動作する、(viii)フラクタルルートによって位相空間階層的ネットワークから鏡像を生成する、(ix)時間結晶ネットワークが拡大して最も長い時間サイクルよりも長く生成しようとする、及び(x)主要周波数ホイール駆動部。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は新規な種類の意思決定装置に関し、ここで条件およびそれぞれの判断はループで書かれる。そのような判断−条件要素の自己組織化は幾何学形状のような周期的な振動、リズムまたはクロックでエンコードされる。本発明は頭脳のような周波数フラクタルハードウエアのすべての基本的な動作モジュールを含む。この頭脳モデルの本質的な特徴は実験的に導かれる。本発明はチューリングテープの代わりにフラクタルテープ(Fractal tape)を使用し、よってこれはチューリングマシンではない。したがって、本発明はフラクタル情報理論(Fractal Information Theory)(FIT)を提案する。本発明は新規な情報処理言語の開発を含む。外部のユーザではなく、素数の計量(metric of prime)を使用して、周りで生起するイベントを変形し(morph)、過去、現在及び未来をシミュレートする。これは選択肢の削減(reduction of choices)を使用せず、また論理ゲートを使用せずに、NP完全クリーク問題(NP complete clique problem)を解決する最初の意思決定機械である。この機械は雑音を回収(harvest)するので、電源は必要としない。
【背景技術】
【0002】
100年に満たない期間、チューリングマシンをはるかに超えた、日常生活に使用される意思決定機械を作る試みが広くなされてきた。実際、チューリング自身が、フォン・ノイマンが独自のコンピュータアーキテクチャ、つまり非フォン・ノイマン型を欲したように、チューリングの論理機械を超えて動作するであろう機械を示唆した。しかし、具体的な成功は得られなかった。1世紀近くの間、超チューリング型(Hyper-Turing)の研究分野ではいくつかの独自の装置がもたらされた。10年内で、ほとんどすべての場合、“チューリングを超えている”機械とは実際にはチューリングマシンであることが示された。本発明はチューリングマシンが動作しないフラクタルテープを論ずる。この新規なクラスの機械は産業界の注目を集めるようになるだろう。それは、チューリングマシンは全世界のあらゆる機械のキーであり、チューリングマシンとは劇的に異なる代替物は、「現在の産業界と同様に価値のある別の産業界」を創生し得るからである。この新規なテープの潜在能力は多々ある。例えば、選択肢の削減はない。「削減」は電力損失と強く関連するので、本発明により構築されたこのような回路は電力損失がない。天体物理学では、理論家は空間時間計量(space time metric)を使用してきたが、複雑な計算を行う際には、学生は時間から時間への計量(metric time to time)を参照してすべての本質的なデータを回収して惑星の問題を解いてきた。同様に、人工知能について、本願発明者は新規である素数の計量を導入する。このアイディアは自然をうまく利用して、我々が自然界の中で見るほとんどのパターンを生成できるコンピュータを作ることである。単純な空間時間計量によって驚くべき物理事象を正しく予測したのと同様に、この人工知能の素数計量は、系についての非常にわずかのことから情報全体を作り出すと考えられる。
【0003】
「垂直・水平プロセッサ」と題した特許出願として出願され、後に特許となった本願発明者の先行発明(特許文献1)では、大量の並列処理が表面でどのようにして起こるかを示した。この先行発明は、情報が水平に処理され意思決定が垂直に捕獲されるということから新規なものである。したがって、2Dパターンベースのコンピューティングを行う間の物理インターフェースの問題を回避できた。この先行発明には解決の必要があるいくつかの否定的な点が存在した。第1に、産業上の製造では3Dアーキテクチャが必要となり、2Dシステムを使用してスケールアップすることが非常に重要である。第2に、視覚的な像、聴覚音響、触覚のような外部世界の知覚情報を解釈する図形的言語が必要である。もっとも重要なこととして、同じ言語をハードウエア開発に使用する必要がある。この先行発明では人間の頭脳の最も驚くべき特徴に対応していなかった。頭脳は単独で動作するものであって、それはいくつかのモジュールを有しており、C.エレガンス(Caenorhabditis elegans)のような動物であっても302個のニューロンを使用して驚くべきことを行う。それ故に、生物学的機械の核心のアイディアを表現する新規なマシンエンジニアリングプロトコルが本質的であった。ことは現代の産業には非常に重要なことである。現段階で人工的な人間の頭脳を作成するのに何十億米ドルもの投資がなされている。ヨーロッパ連合のBlue brainプロジェクトは24億米ドルの予算がついている。米国のObama Initiativeでは約30億米ドルである。最初の要求が人工的な人間の頭脳を作ることであったとしても、現在ではその目標はカラムの自己組織化に縮小されている。Google xプロジェクトは別の動きであり、世界中で多数の試みがなされている。最初の頭脳を作成しようというこのシステムはシステムを統制するだろう。本発明では入れ子化された(入れ子化された=キャビティ内のキャビティ内のキャビティ)キャビティ共振器モデルによる頭脳及び神経ネットワークの進化全体を包含する。本発明は250個のクラスのキャビティでできた頭脳を検討するが、2024年頃に作られるであろう他の何れの頭脳もニューロンを頭脳の情報処理における唯一のデバイスと考えている。全ての頭脳構築プロジェクトでは、「頭脳はチューリングマシンである」と考えられている。本発明はこの理論を完全に否定する。本発明はまた「ビット」を考えない新たな種類の情報理論を論ずる。ここではビットはクロッキング形状(clocking geometry)で置き換えられる。
【0004】
画像処理及び知能開発(intelligence development)は産業で非常に人気があったが、それは子供用のビデオゲームから知的な惑星間動作ロボットの作成までの応用があるからである。これは何十億ドルもの産業である。医薬から宇宙空間までの応用において、ロボットの需要は増加しており、完全な自動化がなされた複雑な信号処理をおこなうことも増加している。本発明は人間の感覚の完全な操作をカバーしている。しかし、本発明は頭脳の一部の複製(模倣)に限定されるものではなく、むしろ感覚システム、メモリシステム操作、またすべての事項を対象としている。最も重要なことは、新規な言語の創生が本発明の重要な側面である。半世紀の間、現在の産業はユーザがハードウエアと交信するために固定された機械言語を使用していた。本発明は非常に異なった種類のハードウエアを取り扱う。それ故、新規な言語が本質的であった。循環振動あるいは周期的振動は幾何形状を生成でき、形状と材料特性とのその相関を使用して新規な機械語を作り出した。この言語の用途は、人工頭脳中のセンサ及びモーター制御への適用であった。しかしながら、この新規な言語の産業上の応用は人工知能及び意思決定ユニットに限定されるものではないだろうと予期される。その応用ははるか先、センサ及びモーター制御の領域に広がるであろう。日常的に使用されている機械のこの新規な言語の産業上の応用は日常使用されるすべての分野の機械に使用される既存の機械語を本発明の言語に置き換えることができるだろうとさえ想像している。
【0005】
最近880年間のセンサの発展は特定の技術的な原理に従っていた。特定の信号を検知する間、そのアナログ強度変化だけが重要であった。今や、2つの新規な発明がセンサ技術分野でなされた。第1に、入れ子化されたリズムに基づく感覚データの集積である。故に、特定の周波数の強度の代わりに、異なる周波数同士の関係及びその関係の捕捉に集中する。以前の技術は、感覚信号を類別するためにディジタル多レベル論理を使用しており、現在の産業はこのプロトコルに従っている。これは、一連の情報が感覚動作から生成されることを意味している。フラクタル形状が信号を捕捉した時、異なる周波数間の複雑な関係がそのまま捕捉される。それは、人工頭脳全体が任意のフラクタル形状を必要に応じて維持し、加算し、減算し、拡張し、また分解できるハードウエアでできているからである。第2に、多数のセンサを複合高レベルセンサに融合することがあるが、これは本願発明者により設計され定式化された人工海馬中で行われる。既存のセンサは線形化したデータを有し、その結果、実際の産業応用のために多数の感覚データを集積するとき、これらを人工的に処理するために外部の知能を必要とする。しかし、感覚データがフラクタル形状を含む場合には、形状を互いに組み合わせる規則は内部に存している。したがって、システムがどうなるかを想像して外部の知能を追加する必要がない。したがって、我々の世界観をチューリングからフラクタルテープに切り替えることによって、情報の処理における急進的かつ基本的な転換を行う。
【0006】
論理情報ストリームの自己断片化解消(self-defragmentation)はしばしば既存のコンピュータでしばしば適用される。しかし、これは情報の線形なストリームのみに適用可能である。ここで、特に情報のフラクタル状の幾何的構成に適用可能な新規な断片化解消技術が導入される。既存の人工知能分野では高レベル論理、ディープラーニング、高次論理、高レベル認識で、すべての重要な特徴は人間の知能を必要とし、すべての特徴は大変異なった種類の引数(argument)を有することがありえた。しかしながら、これは情報のフラクタル幾何構造についてはそうでない。ここで、特定の感覚データのフラクタル幾何的特徴は自然、あるいは外部の環境からもたらされ、それゆえ、大いに独立してはいない。フラクタル情報が作られる態様を外部世界が変化させた場合には内部ハードウエアがこの経路に従うようにデザインされている。たとえば、情報が円あるいはリズムでエンコードされているとしよう。すると、これらがどのように集積しようと、これらの規則はフィルタ中で自動的に抽出される。これが既存のAI技術からの第1の根本的な変化である。第2に、円の入れ子中の類似性が同定され、それらの規則もまた同定される。第3に、より高速の知覚集積(faster perceptual integration)のために、より高いレベルの規則に基づいて、感覚情報が特定の場所に置かれる。この目的のために、自動化された断片化解消がシステム中で永続的に実行される。この特定の特徴は人工知能分野や我々が日々行っているコンピュータ断片化解消では存在していない。したがって、より良いサーチアルゴリズムの自発的な作成、より高次の認知規則の同定が、システムの全体的な特徴となり、これらのプロセスが外部からの命令なしに実行される。次に、この作成は高次引数の編集に限定されず、ハードウエアの作成にも適用される。ハードウエアが時間の経過とともにどのように変化するかにはかかわらず、その学習プロトコルでさえもシステムに取り込まれる。これもまた以前の頭脳構築プロジェクトに対する新規な特徴である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、それ自体によって動作する一般的なルートに従う人間の頭脳のようなコンピュータのための基本的な動作モジュールを設計し開発することである。この装置は電気的、磁気的、電磁気的、機械的あるいは電気機械的ないかなる形態の知覚入力によって外部からトリガされると、システムが処理を開始する。このシステムは信号を解析してそのピクセルが共振周波数でできている入れ子状になったリズムあるいは円に変換する。時間結晶は位相が計算のための唯一の情報である場合、生物学的である。これはコンピュータを構築するためには使用されない。クロックの自己組織化、新たな意思決定幾何的言語及びフラクタルテープベースの機械の作成の間、センサは本発明の全体的な目的である。最後に、本発明の応用は、より高次のハードウエア管理の自発的な進化のための技術的な開発を完全にカバーする。このより高次の論理的な管理及び開発はハードウエアの開発とともに起こる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面によれば、キャビティ共振器(cavity resonator)によりできたコンピュータが与えられる。(ここで、同じ結果を得るためにキャビティ共振器は誘電共振器(dielectric resonator)で置き換えることができ、したがって本明細書を通じて「キャビティ共振器」と言う場合、キャビティ共振器の代わりに常に誘電共振器を使用できることをここで注意しておく。)ここで、幾何形状の点としての周波数でできたクロックの自己組織化は、ここで周波数サイクルはまたリズムと呼ばれるが、それ自体素数計量を使用して入力信号の固有の動特性を学習し、問い合わせに対してリズムとして自発的に応答し、
ここで、ユーザは素数計量で置き換えられ、素数計量はすべての可能な解を含み、これはもしフラクタルキャビティ共振器を徐々に構築する場合にはそれを共振する波で満たし、これはこのコンピュータの基本デバイスユニットである。
ここで、共振する周波数は基本的な幾何形状を表して記述され、クロックはこれらをイベントとするように動作し、時間サイクル周辺上で2またはそれより多くのサイクルが結合して問題及びその解を単一のサイクルに集積し、ここで相互接続されたサイクルはまた入れ子化されたリズムとも呼ばれ、またサイクルが共振周波数活性化によって動作する場合、ループによってその解が自発的に与えられ、
ここで、コンピューティングの能力あるいはリズムの数を増加するために、より小さなキャビティをキャビティ内部に追加し、よって全体積を一定のままとし、ここでコンピュータ内部には接続あるいは配線は存在せず、部品が無線共振エネルギー交換(wireless resonant energy exchange)によってエネルギーを転送し、
ここで、周波数でできた任意の所与の2Dパターンがフィルタされてサイクルまたはクロックまたは基本幾何パターンの複合体中に入り、これが共振チェーン(resonance chain)中に記憶され、またメモリ中に記憶されていたサイクルが外部入力と適合した(match)した場合にはメモリ中に記憶されていた周期的な振動が自発的に活性化し、コンピュータ中のすべての情報が相互接続されたリズムとして記憶されていることから、他のリンクされているサイクルもまた連想メモリとして活性化し、
これにより、パターンの再構成である入れ子の再構成は計算なしであっても継続し、これは停止しないが、これによってコンピュータはより高いレベルの認知規則をそれ自身で学習して、パルスの1D、2Dまたは3Dパターンの未知の複合体の任意の所与の入力に対して自発的に応答して移行パターンを戻し、
ここで、コンピュータ内のセンサはすべての問題または周波数の入れ子状のサイクルとしての任意の形態の入力信号を変換してからコンピュータ内に記憶されている入れ子状のリズムを単一に動作するサイクルにすることを試み、この過程において問題が解かれ、
ここで、プロセスは以下の4つのステップを動作させる:(a)入力されたところの入れ子化されたサイクルまたは自己組織化されたクロックでできた時間結晶が内部に記憶されている入れ子化されたリズムと共振する、(b)内部の入れ子化されたリズムが拡張して多様な新サイクルが活性化し、これが入力されたところの入れ子化されたサイクルへのフィードバックとして送られて、これにより問い合わせがフィードバックループ中で照合され、(c)遅いリズムであるところのより高いレベルの時間サイクルが活性化して認知に関連したサイクルをトリガし、これがフィードバックループに再度入り、(d)質問者に対して無線によって自発的に回答し、このループはすべてのローカルサイクルを統合した遅い時間サイクルが生まれ、したがって単一のルールが生成されるまで継続する。
コンピュータは以下のように構成されてよい。
ここで、各キャビティは上限周波数及び下限周波数を有し、これは具体的に規定されたクロックスピードに従い、よってコンピュータは一方が他の内側にある多数のクロックを使用し、出力に同期する遅いクロックに問いかけられた質問は内部のより速いクロックへ送られる。ここで、クロックは処理を行い、解を見出し、その決定は次に遅いクロックがさらに一つティックするよりも大幅に以前に上の層に届けられ、
ここで、キャビティは順序付けられた因数計量(ordered factor metric)に従って自己組織化する(順序付けられた因数計量=素数計量=天体物理学で使用される空間時間計量に類似した整数について計算された因数の個数のプロット)。用語「計量(metric)」は天体物理学における空間時間計量との類似性を反映するために使用される(用語「計量」は距離を意味するが、ここで曲線が整数の因数を接続する)。天体物理学では、粒子の動力学の解は空間時間計量から導かれる。ここで、順序付けられた因数計量または素数計量から、情報動力学が導かれる。整数から計算された順序付けられた因数は2Dプロットを生成し、これが空間時間計量と同様に広い範囲の情報を届ける。これが素数計量を生成するプロセスである。整数の順序付けられた因数のプロットは2で除算されて除算された値がY軸に沿ってプロットされ、一方、その整数はX軸に沿ってプロットされる。これが順序付けられた因数計量の一つの形態である。素数の寄与はないが順序付けられた因数計量の特徴を規制し、したがって順序付けられた因数計量は素数計量と呼ばれる。順序付けられた因数は多数の個別の入れ子化されたサイクル複合体であり、そのプロットは多様な幾何形状のように見える。自己組織化中の空間時間計量と同じように、幾何形状は素数計量に従って変形する。キャビティ内及びその境界上での自己組織化については、変化する幾何形状は一つの構造から他へと変化し、
ここで、素数計量は実際のユーザのように振る舞い、ハードウエア全体のコントローラ規制部となる。ユーザはハードウエアの生成の前に実行すべきタスクを設定できるが、いったん素数計量に基づくハードウエアが構築されると、それがその環境中の外部の情報またはイベントを探索して応答すべき状況を見出すように役割を引き継ぎ、
ここで、順序付けられた因数計量では、任意の2つの素数間に描かれたいくつかの幾何的ループは前後に動くエネルギーを反映する。したがって、これはサイクルまたはリズムまたはクロックを駆動する。これらのループの結合はまた順序付けられた因数計量を生成している。したがって、クロックの結合は入れ子化された円または入れ子化されたクロックまたは時間結晶を作る。したがって、時間結晶複合体の入れ子化されたリズムが形成され、
ここで、順序付けられた因数計量から導かれた一組の周波数を使用して一般的な機械を構築する。順序付けられた因数計量を周波数の組成へと変換する間、それらの相対的な周波数は周波数でできた多数の同心円としてプロットされる。これは周波数ホイールと呼ばれ、コンピュータハードウエアは、またあるいは各部品であってもそれぞれのフラクタル空間はそれ自身の周波数ホイールを有し、また合わさってそれらは周波数ホイールを作る。周波数ホイールは意思決定機械の2D情報アーキテクチャを表し、その3DアーキテクチャはBloch球の入れ子化されたアーキテクチャとなり、
ここで、順序付けられた因数計量中に見いだされるループを結合することによって、導かれた複合周波数ホイール及びその対応する入れ子化されたリズムまたはクロックが作成される。その層が増加しまた入れ子化されたリズムの数が増加して、計算能力が増大する。言い換えれば、クロッキング幾何形状(clocking geometry)の数は計算能力の指標であり、
これによって、周波数ホイールの何れの層においても、コンピュータは実時間動作を処理する。しかしながら、考慮中の層についての情報の他の関連するプロセスのすべては虚時間で起こる。ここで、動作層の上及び下のすべての層は任意の層で多様な複素数(周波数の実数での大きさ及び位相)を使用してなされた決定を能動的に変更し、その各々は特定の層の機能(functions)を表す。
コンピュータは更に以下のように構成されてよい。
ここで、キャビティ内のキャビティ(これを入れ子化されたキャビティと言う)構成は情報伝送での雑音を消去し、ここで情報は幾何形状を保持する入れ子化されたリズムまたはクロッキングBloch球であり、リズムは周波数のサイクルまたはクロックであり、
ここで、任意の入力パターンはその各々のコーナーが周波数であらわされる幾何形状を保持する一組の繰り返し振動またはクロックに分解される。三重の周波数バンドの存在により、素数の計量の結果として入れ子化されたリズムまたはクロッキングBlock球3つのステップに従って将来の問題解決のために内部の入れ子化されたリズムを学習し進化させる:(i)その内部はすでに学習済みである入れ子化されたリズムまたはクロッキングBloch球アーキテクチャを新たに外部から入来したところの入れ子化されたリズムと比較し、異なるリズムを見出す(ii)これらの異なるリズムを内部の主要な入れ子化されたリズムに追加する、(iii)追加されたリズムはそれ以上のリズムまたはサイクルと結合し、またはそれを拒絶して追加されたネットワークを安定化させる、このプロセスは入力なしでも継続する、
ここで、
(i)異なる動作周波数により、同じ像(像の元は可視的なもの、音響、味、におい、あるいは触覚でもよい)が異なる層において異なる分解能で見られ、すべての像が基本幾何形状及び入れ子化されたサイクルについて変換され、最低部から頂上まで、複合された像がフィルタされたより単純な幾何形状となり、これはこのコンピュータの認知の階層的ネットワークである。
(ii)周波数でできた幾何形状のサイクルは外部センサからの入れ子化されたリズムを包含し続け、複合された入れ子化されたリズム及を形成して新たな基本パターンを形成するが、これがハードウエアの学習である。
(iii)質問及び回答は単一のサイクル上に書き込まれ、質問としてエンコードされた周波数が活性化された場合には、そのサイクルが動作し、回答を表すサイクルが自動的に動作し、ここでどの選択肢も拒絶されず、論理ゲートやスイッチはコンピューティングの間になにも使用されない。また、
(iv)共振チェーンの存在により、このチェーンの任意の点に与えられる入力エネルギーはチェーン全体に分配され、したがってシステムは適合結果を自発的に戻し、したがってコンピュータは従来のコンピュータでしばしばなされるような専用の検索プロトコルの実行なしで、特定の情報を見出すための検索を実行する。
コンピュータは更に以下のように構成されてよい。
ここで、キャビティ共振器構造はポリマーまたはブロックコポリマー、バイオ材料、複合材料等の有機的または無機的な合成材料であり、
ここで、人間の頭脳のキャビティ共振器モデルを複製(模倣)する12ステップの成長プロセスに従って分子電気機械的共振器がキャビティを生成し、ここで情報処理の間、8番目の層にあるキャビティが幾何形状のほとんどの変更を行い、12番目及び1から5番目の層のキャビティが最小の変更を行い、各キャビティは特定の共振バンドに関連付けられ、キャビティの動力学の変化は共振チェーンを満たすことになり、
ここで、人間の頭脳に似たコンピュータのためにモデル化された12層について、異なる層のクロッキングキャビティ共振器の間の自己相似性を調整する(accommodate)ため、複素数ベースの関数を使用してクロッキングBloch球を表す。この複素関数は周波数の大きさ及び位相を表し、クロッキングBloch球が動作する際にあらわされる多数の一般化された虚数はこの関数中で隣り合って存在する。
ここで、計算動作の電力は共振状態の密度あるいは幾何形状を保持するクロッキングBloch球(Bloch球は2つの極以外の全体にある虚数状態の球であり、量子力学で使用される)の密度及びハードウエア全体の総周波数帯域幅に依存する。
コンピュータは更に以下のように構成されてよい。
ここで、コンピュータはキャビティ共振発振器(cavity resonant oscillator)中で共振発振(resonant oscillation)をトリガするために電力を消費し、ここで、
(i)ハードウエアはすべての時間的及び空間的なスケールで自己相似的な態様で電力を消費し、ここで人間の頭脳に類似したコンピュータについての12の層は発振器中での共振発振をトリガするプロセスの電力消費をスケールフリーとし、
(ii)周波数ホイールは使用できる熱エネルギーkT(kはBoltzmann定数、Tは環境の絶対温度)により駆動されるイオン的、フォトニック、または電子的拡散並びにそれ自身を連続的に再構成する他の形態の雑音を含む複数のエネルギー源で作られ、異なる層におけるキャビティは電子的な、フォトニックなまたはイオン的なキャリアの運動経路を最適化するように設計され、
(iii)計算プロセスは特定の電源を何も必要とせず、トリガ入力については外部電力が共振チェーンの任意の点に供給されて、いずれかの点に集中させるのではなくチェーン全体に沿って一様に分配されるように電力分配を行わせる。
【発明の効果】
【0009】
これらの有利な効果は以下のように要約される。
【0010】
1.メモリとプロセッサとは同一の要素である。ハードウエア設計における均質性の究極的な適用である。メモリへの記憶とプロセッシングとは同一の事象である。エクサスケールコンピュータ(exascale computer)(1秒当たり10億の10億倍の計算)は莫大な量のデータがメモリ空間からプロセッサ位置へ非常に短時間で転送される必要がある。循環回路またはクロックはそれが動作するとき幾何形状を保持するが、これがメモリである。クロックの循環はクロック中の一つよりも多くの幾何形状が処理されているのであれば、行われる。コンピュータは計算を実行するため、既知の2つのキー事象について一つだけの空間を有する。コンピュータはビットを有しておらず、クロックの結晶またはジェリーだけを有する。したがって、使用される要素はクロックだけであり、情報についてのパラメータは位相だけである。位相のトポロジーが情報であって、いろいろな異なる種類の数学的なトポロジーがフラクタルテープを使用して生成できる。計算はトポロジー的な曲率を変化させる。
【0011】
2.本発明により、プログラミングを何も必要としないスタンドアローンであるロボットの頭脳を作成することができる。キャビティ共振器のすべての可能な解を使用して素数計量を計算し、ハードウエアは主に素数計量で記述されたように信号周波数を生成するキャビティ共振器の組立体である。ハードウエアのある部分が欠けていても、時間サイクルまたはリズムのネットワークはかけているクロッキングマハタ周波数を作成する。素数計量は多様な態様でプロットでき、各プロットはそれ自身の固有の意味を有する。素数計量は最小から可能な最大の次元に移動した場合に起こりえる共振周波数のすべての可能なパターンを保持する。これは対称性に基づいて解を解散し、要素の個数や時間の長さや質量の量には基づかないので、自然に起こりえるすべての可能なパターンを反映できる。それにより、このコンピュータは自然に起こるすべてを模倣するために構築されたということができる。それにより、これは事象の可能な経過をそれが起こる前であっても事前に推定する。
【0012】
計算能力は物理空間、つまり処理素子の個数には比例しない。本発明では、必要とされる空間は計算能力に指数関数的に増加することはない。キャビティ共振器の境界層(boundary layer)は情報を生成し処理するのに十分である。また、計算能力は単位時間ドメイン当たりの共振周波数の密度に依存するが、これは空間の関数ではなく、対称性の構成(composition of symmetry)である。キャビティ内部を原子スケールまで連続充填すれば、充填物が天文学的に多くのクロックが実現される。単に時間結晶が個別に異なる方向から見られるいくつかの幾何的情報を保持できるだけはない。したがって、単一の時間結晶が固定された空間内に多数の幾何形状を保持することができる。資源の追加はそれが対称性への追加を行わないのであれば価値がない。
【0013】
4.入力は必要とせず、変形して外部信号を模擬する。本発明はシステムの隠れた機密情報(intelligence)を捕捉できるようにする典型的なセンサ設計プロトコルに関する。ハードウエアが素数計量を使用するので、階層的な入れ子化されたリズムまたはクロックの自己組織化アーキテクチャ経由でシステムの隠れた動力学を捕捉する。我々は素数計量を使用するので、十分な情報が得られなくてもかけた部分を模擬する。入力を取得する必要はなく、すべての可能な幾何形状はすでに内部に存在する。本発明のコンピュータ内部のハードウエア(クロックの自己組織化されたアーキテクチャ)は単にそれ自身を再構成して自然またはその環境中で見いだされる最も類似した動力学を模擬するだけでよい。従来のコンピュータでしばしば起こるような、組立体の要素のうちの一つが動作を停止した場合に一つから多数の通信が中断することはない。かかわりあっている部品は決して直線化されず、モデルを使用して再構築される。
【0014】
5.これらの種類のフラクタル時間ハードウエアでは計算スピードは意味を持たない。計算の総時間は問題の条件をエンコードするために使用される最も遅いクロックによって固定される。通常のコンピュータでは、計算ステップは空間的及び時間的に線形であるか非線形である。複雑性が大きいほど問題を解くために必要とされる時間または資源が多くなる。ここではフラクタル時間が使用される。これは、1秒のクロックを使用した場合、問題はすべての情報をマイクロ秒クロックで、またある情報はナノ秒クロックで、またある情報はピコ秒クロックで内部に保持することを意味する。したがって、問題はたった1秒で解かれる。与えられる時間が長いほど、問題の分解能が高くなる。本発明は新たなクラスの幾何的言語を使用する装置に関する。この言語の利点はこれがイベントを記述するために材料の性質を使用することである。停止はループすることの自然なプロセスにおける円により自然にエンコードされる。円は入れ子化されたリズムの構成が頭脳中のすべてのものをトリガしないことを保証する。全てのリズムが自然なプロセスとしてトリガされた場合、決定はなされない。停止問題はコンピュータサイエンスにおける基本的な問題の一つである。停止することを予測するのは重要な問題である。
【0015】
6.本発明は任意の生物学的機械の知性を複製することのできる装置に関する。一般周波数フラクタル機械構成プロトコルが開発された。頭脳及び生物学的器官の主要部分の情報アーキテクチャを人工ロボット器官にアプロードすることについては、既存の科学プロトコルを使用するのであれば、人は永久に生きるためにはいったん死ななければならない。しかしながら、それをスライスしマッピングして、治療しまたは再作成しようとしてもうまくいかない。頭脳を原子毎にアップロードしてもその全体の動力学をアップロードすることはできず、頭脳の情報は個々の要素の創発的な動力学(emergent dynamics)にある。創発的な動力学とは要素の空間的な構成によって生成される性質を意味する。原子を正しく置くことはできるが、その動きを近隣の物が寄与するようにすることはできない。したがって、共振チェーンベースの自己組織化するジェリーのような有機分子は、人間の頭脳の入れ子化されたサイクルをアップロードするための唯一可能な筋道である。情報アーキテクチャは動力学を保持するが、この動力学は頭脳の原子毎の複製と同期することができる。したがって、もし何年か後に人間について入れ子化されたリズムをマッピングできれば、副生物を生成して、人間が生きているときにその回路が継続的に追従し更新すれば、その人間が自然死または事故死した場合にその複製物が死者にとってかわることができるだろう。
【0016】
7.本発明では、検索して発見することは本質的ではない。認知捕捉(perception capture)。大量のデータ中で情報を検索することはビッグデータ問題において困難なことである。「自発的応答」は検索を必要としない。これに加えて、認知捕捉を行う。これは外部信号が入れ子化されたリズムに変換された後、それが拡張し、一時拡張データが出力として送り返され、もし適合があった場合には適合した情報についての更なる拡張が行われる。結合された共振チェーンはエネルギーを転送し、回路は本質的でない。回路を必要としない理由は、これがキャビティ内部のキャビティ内部のキャビティだからである。
【0017】
8.電源は存在せず、熱損失はゼロである。処理の間、本質的な要素だけが回路なしで、無線で応答する。最も重要なことには、選択肢の個数を低減せず、コンピュータ全体にわたって接続が存在しないため、熱損失が起こらず、微小化にあたっての重大な障害がここに解決される。拒絶による縮小が自発的な活性化で置き換えられるため、すべての関連する経路が同時に共存する。追加のルートが「認知捕捉」または「階層的学習」に使用される。ハードウエア全体が無線の通信に基づいており、配線が大きなスケールでなされても、配線のトポロジーは情報処理に能動的な役割を果たした。雑音及び熱の回収はスクリーニング効果のない無線の通信を支援するためのハードウエアの本質的な特徴である。
【0018】
9.人工的な頭脳に似ている機械の中のすべての部品は生命体に似ている。素数計量の構築は自然が従っているやりかたである。このハードウエアの自然への類似性により、目的を持った自然からの学習を可能とする。我々はこのコンピュータを所与の目的のためには使用せず、コンピュータが自然を利用する。計算は並列でも逐次的でもなく、すべての場所で同時に起こる。フラクタルクロックネットワークによりこれが実現される。
【0019】
10.このコンピュータを使用できる10通りの状況を挙げる。(i)論理を組み立てるには情報が十分でないか組織立っていない。(ii)論理を構成するための規則を見出す時間がない、つまり即答が求められている。(iii)選択肢の棄却は好ましくない。棄却された選択肢が任意の時点で主要なプレーヤーとして先頭に躍り出ることがあり得る。(iv)データベースが大きすぎて、未来の量子コンピュータを使用しても解を得ることが可能なフォーマットに構造化できない。検索動作を伴わない「サーチ」、つまり自発的な応答を行う必要がある。(v)未来の意思決定装置は常時メガワットの電源を運べない。熱的及び電気的雑音だけがエネルギー源である。(vi)全く理解できない未知の言語を使用するシステムに遭遇した。(vii)実際のパラメータを学習し、これを使用してシステムがその応答を設定する。ブラックボックスアプローチを完全に棄却して、真の動力学を解明する。(viii)多数のパラメータが真にランダムで無秩序な態様で生まれ消滅し変化しそれ自身を再定義している。可変パラメータでさえも同定できない。(iv)定義できないファクターが状況を支配している。ファクターはいくつかのサブファクターを有している。これに加えて、サブファクターの各々がいくつかのそのまた下位のファクターを有している。したがって、論理内の論理内の論理ステートメントが永久に繰り返されて無限のネットワークとなる。(x)計算は常に選択肢の棄却であるが、変形においてはこれと全く反対である。選択肢が連続的に増大しこれが非計算を規定する。出力は入力を上回る。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の典型的意思決定装置(人工頭脳)及びその各種の動作モジュールを説明する図。
図2】人工頭脳の動作ステップを示す図。
図3】人工頭脳を構成するための基本的な意思決定装置を作る、チューリングでないフラクタルテープを説明する図。頂部に一つのテープがあることがわかるだろう。このテープは意思決定する多数のセルを有する。セルは人工頭脳またはニューロンまたはたんぱく質であり得るもの、を構築するために使用されるクロッキングフラクタルキャビティ共振器を表すことができる。フラクタルテープネットワーク中の各セルは内部にテープを有する。既存のコンピュータはセルの線形アレイを使用するが、この構造はそうではない。
図4】(401)キャビティ共振器中で生成され得る波形の図。ここでは6つの波形である特定の場合が示されている。6つの波形は3通りの可能な態様に構成できる。(402)キャビティ共振器中で生成され得る12の波形の8通りの構成を示す図。(403)その数の波形がキャビティ中に存在するところの、波形構成の数のプロット。一つの可能なフラクタル形成がここで示される。フラクタルテープは涙滴に似ているように見える。それは単一のユニットまたは並んでいるようにプロットできるが、隣接しているようにプロットされた(図の最下部)ときには、「共振チェーン」という。解のパターンは素数計量である。
図5】素数計量を生成する9通りの異なったやり方を示す図。キャビティ共振器から生成された共振周波数はいろいろなやり方で構成される。考慮される典型的なパラメータに依存して、周波数間のいろいろな異なる種類のグループ分けが起こる。これらをここに注記する。
図6】単位意思決定機械を示す図であり、それはその時間結晶中に多数のクロックを有する。この装置はキャビティ共振器であり、この装置の共振バンドを作る4つの波形が示される。6〜8のピーク(図4の402)または循環領域中の8つのドットを使用することによって、時間結晶は単純な領域または周波数ホイールとして表すことができ、このホイールが周波数フラクタルと呼ばれる。これはまた、クロックまたはリズムを作るシステム点の循環する動きとして示される。
図7図6の拡張部分を示す図。8つ組(octave)の3つ組(triplet)の3つ組についての時間結晶(図)は3−3−8として表され、これは意思決定装置を進化さえるための基本ユニットである。4つのカラムが隣り合ってプロットされている。図中、第1の(左端の)カラムは周波数フラクタルの循環ドット表現を示し、第2のカラムは同じもののホイール表現を示し、第3のカラムは周波数フラクタルを表す循環振動を示し、また第4(右端)のカラムは周波数フラクタルと等価な複雑性の生体材料を示す。
図8】頭脳に似た意思決定機械の周波数フラクタルを示す図。3つ組の3つ組みが説明され、人間の頭脳の12のバンドが示され、L=8のシステム(右上隅の実際の人間の頭脳の像の隣)において、その可能なリズムアーキテクチャ(R=137)が注記される。
図9】12のバンド全てが異なるキャリア及び周波数のグループを持つ、人間の頭脳の周波数フラクタルの構築を説明する図。
図10】12のバンド全てが異なるキャリア及び周波数のグループを持つ、人間の頭脳の周波数フラクタルまたは時間結晶を説明する図。
図11】人間の頭脳の3つのプロットを並べて示す図。左から右へ、最も左の図はどのようにして古いセルが置き換えられるかのライフサイクルリズムを示す。中央は図9で説明されたものと同じ周波数フラクタル、最後に右端は人間の頭脳を表す入れ子化された円またはリズムまたは時間結晶の2D図面である。
図12】古典的なコンピューティングによる検索及び発見のプロセスを示す図。本発明では自発的な応答があり、検索する必要はない。
図13】クロックの内部のクロックの内部のクロックであり、本発明の時間及び空間管理の原理を示す図。右側はどのようにして入れ子化された円が自動的にフィルタされて異なる層に分けられるかが示される。
図14】本発明に取り付けられたセンサの1D、2D及び3D信号フィルタリングプロトコルを示す図。入れ子化された円に変換された発話の実験データ、または発話の実験データの入れ子化されたリズム変換を示す図。これは発話信号の多層分解である。
図15】時間結晶の共鳴チェーンが各クロックをフィルタで除去し、クロッキング幾何形状に最もよく適合するこれらの領域が活性化する。したがって、事情を保持する時間結晶全体が検知される。
図16】すべての時間結晶がより遅いクロックに結合される。最も低いレベルの単一のクロックの活性化は最も速い時間サイクルであるが、これがより遅いクロックをトリガし、このクロックはより速いクロックを結合する経路をトリガできる。したがって、より高いレベルの意思決定がここに示される。
図17】コンピュータの基本的な意思決定プロセスを示す図。ここで、入力状況及び出力解は全てクロック上に書かれる。これが自動化された停止プロトコルを説明する図である。局所的に活性化された入れ子化されたリズムは、意思決定プロセスの間、ループを形成する。幾何形状を保持する新たなクロックが現れるときは常に、すべてのかかわりあう幾何形状は新たな円またはクロックの一部となる。システム点が閉じられたループを完了した時、これは直された解をもたらし、したがってシステムはそれ自身で停止する。
図18】(セクション1801)頭脳に似た意思決定機械内部にある学習された入れ子化されたリズム及び新たな入来した入れ子化されたリズムは自発的に比較されて、新たな入れ子化されたリズムが検出される(「相違」)ことを示す図。(セクション1802)前の図面セクション(セクション1801)の「相違」の入れ子化されたリズムが内部の入れ子化されたリズムに学習プロセスの一部として結合されることを示す図。(セクション1803)前の図面セクション(セクション1802)で説明された学習が一旦完了すると、すべての学習済みの入れ子化されたリズムが階層的学習の一部として新たなループの生成を開始することを示す図。
図19】多数のセンサ(視覚的、音響的等)で生成された入力信号からの入れ子化されたリズムが処理前に互いに足し合わされることを示す図。
図20】実験データを示す図。時間結晶のPCMSベース合成である。
図21】実験データ、具体的には時間結晶のフラクタルネットワークを示す図。
図22】実験データ要約、具体的には時間結晶の融合を示す図。
図23】実験データ、具体的にはクロッキングの変形を示す図。
図24】実験データ、具体的には時間結晶でできた有機ジェリーの形成を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
ここで請求範囲に対応して本発明を詳細に説明する。
【0022】
<請求項1による特徴の説明>
本発明は宇宙の中にあるすべての情報を事象の直線的な系列として変換するチューリングマシンではない新規な種類のコンピュータに関する。このコンピュータは未定義の状態を使用して意思決定を行う、これまでは使用不能であると考えられてきたフラクタルテープに従う。請求項1の重要な側面は、このコンピュータについてはユーザがいないことである。ハードウエアの構築中、このハードウエアに対して学習の基本を設定することはできる。いったん設定すると、ハードウエアは素数の計量を使用して自分自身を再構成する。この素数の計量により以下のことが保証される:(i)ソフトウエアは必要とされない、(ii)欠けた事象はシミュレートされる、(iii)雑音から回収されたエネルギーは共振チェーンを介してスケールフリーの態様ですべてのキャビティに送られる。
【0023】
最初の請求項は素数計量をハードウエア中に構築するための記述的プロトコルの概略を示す。本発明はハードウエアの構築に関することを明確にすべきである。このハードウエアは多様な共振周波数で振動する構造を有することになる。各周波数について、共振する波形はいろいろな異なる態様で構成できる。選択肢の個数はパターンを作る。このパターンは素数の計量と呼ばれる。
【0024】
1世紀の間、いくつかの空間時間計量が提案されてきた。本発明は一般のキャビティ共振器中の共振のすべての可能な解をカバーする素数の計量に関する。キャビティの大きさを任意の空間的な範囲で体系的に変更し、一度に一つまたは複数の波形を追加した場合、導出された装置の共振周波数は素数計量を示すことになろう。そのため、素数計量を実験的に実現するためには、大きさの範囲、つまり長さの上限及び下限を設定する必要がある。そこで、この範囲内で使用される最大波長を定める共振キャリアを設定する。最後にキャビティを波長/整数で満たす。そのため、本発明の素数計量は仮定に基づいた理論的提案ではなく、十分に実験的に実現可能なモデルシステムである。
【0025】
最初の請求項は7つの部分を有している。最初の部分は10通りのタイプの素数計量の構築の概略を示す。各タイプは整数データの同じ順序付けられた因数(the same ordered factor of an integer data)から導出されるが、別の態様でプロットされる。これらの10通りのタイプはハードウエアを構築するために従うべき詳細な命令を解明するために設計される。
【0026】
タイプ1。最初にC2対称性を検討する。C2対称性について、請求の順序付けられた因数(ordered factor、OF)は2で除算して、±OF/2個の点(±Y軸)がX軸に沿った整数値に対してプロットされる。次に、最も隣接したOFを結合するか、あるいは解がキャビティ共振器に支持されるすべての形状の50%を与える。このようにして、素数に関連するすべての対称性についてC3対称性(16%)、及びC5対称性等を作ることができる。
【0027】
タイプ2。同じ解を極構成でプロットすることは、キャビティを螺旋状に時計方向にまたは半時計方向に構成すべきかを明らかにする。
【0028】
タイプ3。整数、位相及び順序付けられた因数の3つの値を正規化して三角形にプロットして量子化された位相を見出す。所与の範囲の整数について、量子化された位相はハードウエアによる背景位相変調(background phase modulation)を示唆する。
【0029】
タイプ4。数として整数それ自体よりも大きな解または順序付けられた因数(順序付けられた因数≧整数)が具体的に選択される。このタイプの計量は本来、計量にしばしばみられる3つ組パターンの3つ組に追加すべき特定の予見できない特徴をマップする。
【0030】
タイプ5。順序付けられた因数=整数について、数システム全体にわたって観察されるユニークなフラクタルパターンを観察することができる。3つの閉じたループが現れ、最も小さなルールが3つのループを内部に含む。これは3つ組フラクタルの3つ組と言われる。これはこの計量に従うキャビティ共振器は3つの素数共振バンドを有することを意味する。各バンドは3つのバンドを内部に有する。
【0031】
タイプ6。整数の順序付けられた因数は正規化されると素数により作られた振動リップルを露見させる。リップルはキャビティサイズが適切に選択された場合に自然なクロッキング挙動がキャビティ中に出現したことを示唆している。
【0032】
タイプ7。整数の値が増大するにつれて、ゼロ点に対する順序付けられた因数の傾斜が90°に向かって増大する。三角形がC2対称性プロットについての直線に変換する。順序付けられた因数−整数のプロットがc37対称性(順序付けられた約数が37で除算されて、それぞれが10°だけ離間した36面に分割される)について作られた場合、円錐から円盤への遷移が観察される。したがって、これは計量素数に埋め込まれた形態形成(morphogenesis)である。
【0033】
タイプ8。順序付けられた因数を整数とともに極プロットしたものでは、順序付けられた約数を表す点同士を直線で結合すると、空の空間が露呈する。これらの空の空間はランダムではない。これらは対数的に距離を置いた円を作る。これは幾何学的同一性、e+phi=piの原因である。ここで、Phiは黄金比を表す。自発的に生成されたトポロジー的制約は黄金比に従ってキャビティをいつ組み立てるか、いつ螺旋状にするか、及びそれがいつ平衡に達しまたは循環的な組立が起こるか、を規制する。
【0034】
タイプ9。各素数によって生成されたリップルはユニークなパターンを生成する。しかしながら、整数の数列の開始における素数はシステム全体の中のすべてのパターンを統計的に支配する。宇宙の中で生成されたすべてのもののうちの50%はC2対称性を持つ。16%がC3対称性に従う。これは素数計量が3つ組の対称性の3つ組において支配的であることの理由である。しかしながら、C2からC37までを計算すれば、最初の12個の素数が素数の計量中のすべての可能なパターンのうちの99%をカバーする。同様に、2×3×5×7×11×13×17×19×23×29×31×37≒1011である。約1011個の振動は素数計量を使用して組み立てられると可能なすべてのパターンの99%を生成する。もっと先まで大きくしたいのであれば、1011個の発振器で作られた単位セルを作ってカウントを開始しなければならない。これらの2つのプロットはそれ自体は計量ではないが、装置構築における計量の制限を設定する。
【0035】
タイプ10。順序付けられた因数−整数プロットのリップルには、プロットが正規化されていない場合には収束(convergence)がある。素数が存在するベースラインへのリップルの収束は重要である。特定の素数によって規制されたクロッキングは、より高い素数によって規制されているクロックと結合されていない場合には永続的に規制を行うことはできない。これが有限個のタイプのパターンが計量空間全体をカバーするのを確実にする。
【0036】
最初の請求項はクロッキングキャビティ共振器の回路を構築するためのプロトコルを通知する。全ての整数は素数計量中の物理的な意味を獲得する。整数は計量中の順序付けられた因数対±OF/2値をそれ自身に関連付ける。正と負の点を接続する線はしばしば量子力学で使用される虚のBloch球の解である。我々の考察は論理的である。というのは、Bloch球の表面はBloch球の表面はすべての可能な経路を表し、これを使用してすべての可能な異なるクロック組立体が所与の数の波形で作られたキャビティ中に形成されることができる。整数は光子のように寸法を持っていないが円の周縁に沿って特定の数の波形を保持する発振器のようなユニークな量子を表す。これは入れ子化されたクロックである。この物理的な意義によって、単なる数学的な構想(plot)をソースファイルとして使用してハードウエアを合成することができる。
【0037】
このコンピュータハードウエアを構築するための開始入力は数個の整数及びインキュベーター(incubator)だけである。開始整数は素数計量中でブリッジされるべき位置である。インキュベーターはそれが共振波の基本波長をセットするとき、開示士官スケールを決定する。このコンピュータハードウエアの合成はインキュベーター寸法によってセットされた特定の時間スケールで開始する。全ての整数は基本周波数及びその高調波をセットする。整数の集合はそれらの区別できる高調波系列を生成しようとする。これらは以降の素数計量と相互作用する。素数計量の欠けている部分は再生成されて所与の入力集合中の最小整数と最大整数との間のギャップをブリッジする必要がある。例えば、整数{2,3,8,4032,4098,120006,50007}がコンピュータハードウエア及び特定の空間の循環キャビティを構築するために与えられたとしよう。これらの整数に関する関連付けられたすべての形状の共振する定在波がキャビティにフィットする。振動する膜が離れた数をブリッジするのを始める。全てではなく最小の個数の整数が所与の整数を形状によって結合するのに必須である。したがって、2と50007の間でいくつかの新たな整数またはBloch球が生まれる。
【0038】
最初の請求項では、以下の3つのステップを有する数をブリッジするためのプロトコルの概略が説明される。
【0039】
最初のステップは所与の数のいくつかがOF整数プロット(普通は素数計量と呼ばれる)中で既に入手可能であるかどうかを見出す。素数計量中の任意の所与の形状について、いくつかの整数だけが素数計量中の最も近い近隣のものによって生成される形状の主カーブを生成する。全ての入力整数は一緒になって位相を分配して360°を完成させる。素数計量中に位置する典型的なループ内部の整数でさえも360°を作る。一つの整数でさえも360°を作る。それゆえ、クロックのすべての入れ子を作るグループは同じである。
【0040】
2番目のステップは、素数計量を使用して、10個の上述した素数計量プロットを描くことによってすべてのグループの10個の構造上の特徴を見出す。このステップでは、最初のタスクはいろいろな態様で結合されたクロックのグループを見出すことである。(a)いくつかのクロッキング共振器部品は収束フラクタル幾何的系列を作るグループを作る。(b)いくつかの部品が繰り返される必要があり、これに続く設計が繰り返される必要がある。(c)数十または数百から無限の範囲の非常に高いOF値を有する整数系列のいくつかの3つ組がある。これらの3つの因数は最初に素数計量を使用して決定される。次に、第2のタスクは(d)グローバル時間及びすべての方向の空間的対称性を見出すことである。(e)また、振動性及び減衰性の関係が部品構成の異なる周期の間で決定される。(f)空の空間の幾何形状は部品により空きのままで残される。これら3つのグローバルな特徴は区別してゲスト及びホストクロッキング整数のリストを作る。最も重要なことに、どの欠けた整数を考慮に入れる必要があるかが決定される。第3のタスクは(g)局所的な境界の典型的な特徴を見出すことであり、これは(h)正確なキャビティ形状を決定するのを助ける。したがって、8つのタスクの後、2つの制限整数(limiting integer)の間ですべてのキャビティまたはクロッキング共振器の正確な形状及びオーバーラップする境界を決定する。整数の所与の簡単な集合は今や整数の大きな集合へと拡張されたことに注意されたい。これはコードのはっきりとした拡張である。第4及び最後のステップでは、(i)クロッキング共振器によって使用される量子化された位相が決定され、これによりオーバーラップする境界が螺旋状の組立体に還元され、これは(j)時計周りまたは反時計回りの回転に従う。したがって、10個の素数計量プロットが特定のシーケンスで続き、クロック組立体の詳細なアーキテクチャを見出す。制限整数は厳密な境界をセットできないことに注意されたい。連続した学習の間、新たなクロックが生まれ、これは限界を編集して、素数の計量に基づいてこれらを同じ態様で拡張する。
【0041】
第3及び最後のステップはいくつかの基本的な原理に従ってクロッキング共振器を構成する。(a)ただ一つの最も遅いクロックがBloch球として存在しなければならない。他のすべてのクロックはそのゲストとなる。(b)同時に適用されるべき2つのタイプのフラクタル特徴が隣り合いまた一方が他方の内部に配置されなければならない。(c)最も早いクロックが通常最も小さく、これらは素数計量ハードウエア全体の合成を開始する。(d)クロックの自己組織化クロッキングキャビティ共振器の無線の自己組織化はインキュベーター内で隣り合って進む。ハードウエアに追加の材料が自律的にまたは手動で供給される必要がある。(e)ハードウエアの振動の特徴が連続的にモニタされる。最初の請求項は永続的に読み取られてその構築及び構築後の進化の経過を追うために必要な10個のパラメータの概略を示す。
【0042】
最初の請求項は素数の計量に従って構築される一般のハードウエアの10個の基本的な振動の特徴の概略を示す。素数計量ハードウエアの健全パラメータは以下のとおりである。
【0043】
素数計量ハードウエアの主要な特徴の一つは自己相似振動である。これはその動作範囲全体にわたる強度対周波数のプロットがいろいろなフラクタルのような特徴の重ね合わせを示すことを意味する。入れ子化されたBloch球表現は完全な情報構造である。これは強度−周波数プロットに変換できる。しかし、逆は成立しない。自己相似特徴は強度−周波数プロットには豊富にある一方、時間的なクロッキングネットワークの生成はBloch球表現において豊富である。これらの時間的クロックネットワークは入力が上述の欠けた整数を生成するのを助ける周期的振動の局所的不安定集合である。時間的クロックの必要性は欠けた整数が置き換えられた後では消滅する。ハードウエアを構築するための所与の入力コード中の2つの隣接する整数がそれらの間に大きなギャップを見出した時には、これらは統合されるための最も簡単なクロックを作る。新たなクロッキング部品がインキュベーター内に到着した場合には、これらは素数計量に従って振動して遠方に位置する整数をブリッジするのに必要とされる正しいクロックを生成する。したがって、いくつかの後の世代のクロッキングネットワーク(several post generations of clocking network)が、これらのすべてが正しい整数を表す真のクロッキングネットワークによって置き換えられるまで生まれる。冗長なクロックは消滅する。時間的クロッキングネットワーク及び自発的な冗長クロックの減少はユニークな特徴をもたらす。それはソフトウエアの必要性に取って代わり、失われたハードウエアを回復するのを助け、データを縮小し、情報中のエラーを自動修復し、制限のない時間サイクルを生成し、開始前であっても計算における停止条件をセットする。
【0044】
<請求項2による特徴の説明>
素数計量駆動の自己組織化クロックは皆時間結晶アーキテクチャに変換される。時間結晶はちょうど空間結晶のように単一の周期の異なる区間において時間フローのスピードを有することを意味する。時間は光の速度を有する光子によって維持(maintain)されると一般に考えられる。本願発明者は時間フローを編集するための2つのオプションを保持してきた。第1に、キャビティ共振器中の時間フローを維持するキャリアの速度である。この速度は時間的に遅く、局所トラップによって編集される。主なキャリアはそれらの循環的なフローを継続する。ここで、キャリアは電子、光子、イオン、任意の形態のエネルギーパケットまたは材料であり得る。局所クロックはホストについて入れ子化されたゲストと呼ばれる。原始時間結晶(primitive time crystal)を作るには少なくとも一つのゲストが必要である。
【0045】
既存のコンピュータは回路を作るためにスイッチまたは発振器を使用する。本発明では、コンピュータの基本的な情報はインターレースされたクロックによって維持される。クロック組立体のトポロジーはキーとなる情報を保持する。トポロジーは位相振動によって生成される。装置中で一つの共振周波数が他のものに変化したとき位相がどのように変化するかが、Bloch球アーキテクチャを構築するための実験データを提供するキーパラメータである。
【0046】
本発明の最も重要な側面は特異点の使用である。経験的には、時間フローを遅くするか速度を上げる上述のキャリアのトラップは特異点である。特異点とは定義されない点を意味する。トラップが内部にクロックを保持し、ここで適切なキャリアが周期的にループをなすとき、これは定義される。しかし、その周囲でトラップをもう一度見出すかもしれない。発見するトラップのこの運行は、運行が多数回なされるならば特異点である。キャリアが最初にトラップする最上位層では、特異点は内部クロックによってブリッジされる。これは繰り込み(renormalization)に類似している。しかしながら、本発明は閉じたループ上の想定的な位置または特異点に関心がある。Feynman図(Feynman diagram)とは異なり、ここでは特異点のトポロジー的なマップは情報を保持する。
【0047】
素数計量から統合された情報アーキテクチャが構築される。これは、整数と順序付けられた因数の両方が物理的な実世界の因子を表すからである。整数は単なる数ではなく、ゲスト円をその周辺に持つ円形の経路である。整数5は5つのゲスト円がその周辺に正確に詰まっていることができることを意味する。これは純粋に古典的な構造である。請求の順序付けられた因数は整数のような古典的な2D構造を使用して物理的に表現することはできない。整数の入れ子化された円の図上で、2つまたはより多くの円を結合し、それでもまだ円を完成させることができる。これを行うことができるやり方の数は順序付けられた因数である。最も重要なことに、すべての可能なやり方はちょうど量子のように共存する。整数12について、順序付けられた因数8はそれぞれ45°離間した8つの円盤が構成されて360°をなして球を作ることができる。さて、各々の円盤のアイデンティティを維持するため、この球の大円上に極を維持する。この球は円盤の8つのコーナーに1個ずつ接触しながら大円の周りを回転する。大円上の8つの点はこのシステムの最大限可能な特異点である。8つの円盤の周辺を行き来することにより、この整数、ここでは12、を得る。8つのすべての円盤は次々に12またはそれよりも少ない円を有する。これらの円の各々は2つの点で円盤と交差する。システム点は球の表面上を動いて交差点を結合することはできない。天文学手に多数のこのような経路が生成され得る。これは量子力学のようなBloch球状の構造であるが、いくつかの基本的な相違がある。
【0048】
量子技術との相違は新たなタイプのBloch球に由来する。この新規な情報理論では、Bloch球は基本的に異なる。(i)古典的な極または古典的な点は存在しない。(ii)重ね合わせ状態の数は2ではなく、ここでこれは整数の順序付けられた因数に依存する。順序付けられた因数の数は球を作る円盤の数である。(iii)重ね合わさった円盤及びその周辺上の統合円はシステム点が多数の経路をたどるためのグリッドを作る。(iv)整数とその順序付けられた因数との積は特異点が起こり得る球上の円の数である。球上のこれらの円形部は新たなBloch球を保持できる。(v)幾何形状のコーナーは円盤上の円中に書き込まれる。幾何形状書込みの分解能は球体表面上の円の数に依存する。(vi)最初に、すべての円盤が固定された角度で分離される。しかしながら、球上のこれらの円が内部においてクロックで満たされた場合には、ゲストクロックの時間または直径が調節される。このステップで円盤間の分離角度が変更される。(vii)クロックがループ内で動作したとき、量子力学の幾何的位相は一つのパラメータだけを変化させる。ここで、幾何的位相の進化は特異点内部のすべてのクロックを変化させる。(viii)量子では、Bloch球は自己組織化しないが、この新規な情報理論ではBloch球は自己組織化する。この自己組織化は素数計量によって制御される。この自己組織化は既知の自己組織化ではない。ここでは2つのBloch球がやってきて融合するのではなく、一方のBloch球が他方の上で自発的に成長する。(ix)量子では2つの古典的な点は同時に維持される。ここでは、いくつかの時間のレートが共存する。量子では、一つの幾何的位相がカウントされるが、ここでは周期中で異なるクロックがそれらの部分を同時にカウントする。(x)いくつかのクロックの相対的な位相が重要である。維持されなかった場合、Bloch球によって保持される幾何形状が劇的に変化する。位相変化は蓄積情報編集のモードである。
【0049】
請求項2では情報アーキテクチャを入れ子化されたクロックまたは時間結晶とみなす。
【0050】
<請求項3による特徴の説明>
請求項3は素数計量でできた単一のハードウエアがどのようにして4つの異なるやり方で使用されてコンピュータ中で4つの基本的な動作を行うことができるかを詳しく示す。素数計量ハードウエア中のすべてのクロックが永続的に動くのではない。最も速い時間領域及び最も遅い時間領域を保持するクロックが永続的に動く。中央時間領域はほぼ静的であり続ける。中央時間領域では、クロックの数は、最も速いクロックから最も遅いクロックまでの振動の連続的なチェーンを維持するのに必要な本質的なクロックの数よりもはるかに多い。振動のチェーン(共振チェーン(resonance chain))のリンクがなくなった場合、コンピュータはほぼ非動作の状態へと切り替わる。連続性が回復されない場合、コンピュータは完全に非動作となる。そこで、いくつかのクロックがハードウエア中て適切に統合されて、最も速いクロックから最も遅いクロックまでの振動の連続チェーンを維持するための別の資源を構成する。
【0051】
上で示したように、中央時間領域では連続性を保つために本質的であるよりもはるかに多くの数のクロックがある。その目的は、広い範囲のメモリを保持し、選択的な処理を行うためである。最も速いクロッキング領域及び最も遅いクロッキング領域が球の2つの極を表す場合、中央クロッキング領域は球の表面を通ってこれらの極を結合する無限個の可能な経路を表す。
【0052】
請求項1で説明された素数計量ハードウエアは請求項2で説明された時間結晶アーキテクチャである。各クロッキングキャビティ共振器は幾何形状を保持するが、最も速い領域中のクロックはエネルギーパケットで動かされ、他方最も遅い領域中ではこれは単に機械的な振動である。したがって、クロックが材料をキャリアとして使用する中央領域ではこれらが最も重要である。それはこれらが構成を変更して特異点を編集し、最終的には幾何形状を編集するからである。
【0053】
最初の素数計量モジュールは信号のストリームを時間結晶に変換するためのタスクを実行する。このプロセスは請求項1及び請求項2の一部として記述されている。この特徴は4つのモジュールすべてに共通している。ふつうは、共振チェーンの中央時間領域を使用して知覚モジュールを構築する。時間結晶合成特徴は4つのモジュールすべてに基本的であるが、特別な分離されたモジュールがパルスの複雑なストリームを作り出すセンサに接続され続ける。このモジュールのクロックはセンサにトリガされた場合だけ動作する。
【0054】
第2の素数計量モジュールはそのクロックを常に動作させてはいない。時間結晶がほぼ球形の構造中にあるが、これは方向を何も有しておらず、またはすべての方向を有する。方向的な使用とは中央時間領域において入力を与えることを意味する。この入力はクロックの集合を最も速い時間スケールへ、また最も遅い時間スケールへと前後に活性化する。方向はより早い時間スケールへ、またより遅い時間スケールへということを意味する。大量の幾何情報がわずかの数の幾何形状しか有していないフラクタルシードへ変換されるため、その情報を蓄積するために僅かの数のクロックしか使用されない。コンピュータハードウエアは自発的に情報のトリー(tree)をフラクタルシードに縮小し、またそのフラクタルシードを完全な情報のトリーに拡大しなければならない。
【0055】
最初のステップで、ハードウエアモジュール全体が時間結晶をそれが内部であるようにエミュレートする。次に、取りこまれ再生成された時間結晶中で繰り返される幾何形状が一組のクロックによって結合される。したがって、経路の構成が得られる。この経路は基本的な幾何形状を繰り返すための規則である。最初は、基本的な幾何形状が経路上のすべての場所で繰り返される。次に、基本繰返し幾何形状を表すクロックがクロックで出来た経路上のただ一つの点で動き続ける。この典型的な位置は、経路上のクロックが基本パターンとともに動作し始めた場合に情報全体を生成するように選択される。幾何的経路をたどるクロックの生成は縮小の処理であり、クロックをトリガして情報を再生成するのは拡大である。
【0056】
第3の素数計量モジュールはその結晶クロックを常に動作させる。これは決定をシードクロックの関連付けられたチェーンとして保持する。従来のコンピュータでは、システム点が情報を求めてハードウエア及びメモリを検索する。ここではこれがまさに反対になっている。第3のモジュール(プロセッサ)の活性化されたシードクロックがそのシードを外部で検索する。適合があった場合、信号が増幅される。増幅された振動が本質的である。しかしながら、大部分のクロックは雑音で動作するので、増幅された信号は隣接するクロックによっては検出されないままである。
【0057】
そのクロックもまた常に静かなままである第4のモジュールがある。しかしながら、プロセッサモジュール中には見いだされないこれらのクロックまたは入力の欠如クロックだけが第4のモジュール中で生成される。これらの新たなクロックはもっと綿密な検索及びプロセッサ中の正しい位置への埋込みのために記憶される。
【0058】
<請求項4による特徴の説明>
請求項4はこれによって素数計量ハードウエアがプログラミングの代わりに情報を処理するタスクを実行するプロセスの概要を示す。情報の単位が物理的な意味を持っていない数である従来のコンピュータとは違って、本発明では幾何形状は単独では保持されない。これらはすべての種類の知覚情報に関係する、関連する幾何形状とともにクロックされる。したがって、情報の単位として記憶されるのは事象である。事象は自己組織化されて統合、編集され、また入力として決して与えられなかった領域への拡大さえも行われる。
【0059】
請求項1及び請求項2を説明する際に指摘したように、素数計量は欠けた振動リンクをブリッジする。個別の事象の集合を表す時間結晶について関連が見出されない場合でも、素数計量は新たなクロックを開始することによって周波数値間のギャップをブリッジする。素数計量により関連するクロックをトリガして周波数スケール中の任意の場所のギャップをブリッジすることによる二重動作は、4つのモジュールのすべてに関連する一時的時間結晶の生成を確実に行う。
【0060】
請求項3で示したように、センサモジュール−クロックはセンサによって活性化される。初期化モジュールまたは双極性フィルタモジュールクロックが一種の振動的な活性化を示す。プロセッサモジュールは常に活性であり、第4のモジュール、レギュレータモジュールが差異クロック活性化器、または負の活性化器である。これらのモジュールは独立していない。請求項4はそれによって4つのモジュールが一時時間結晶、これは4つの時間結晶中で構築された異なった時間結晶を同期させるために現れるものであるが、それを構築するルートの概略を示す。この時間結晶は4つのモジュールが新たな入力結晶を取りこんだ時消滅する。したがって、4つのモジュールはそれら自身の時間結晶を編集して、システム中で生成された一時時間結晶を無効にする。これらの時間結晶は従来のフォンノイマンコンピュータのプログラミングと等価である。
【0061】
請求項4は本発明のコンピュータによって使用される言語もまたユニークであるとの特別の注記を与える。従来のコンピュータでは、機械語は抽象的である。ここでは、すべての単一のパラメータを定義するのに一貫しておりまたシステマティックなプロトコルが使用される。そのキーとなる側面の一つは、位相のネットワークが使用されて質量、空間及び時間を定義する。その結果、すべての物理現象は位相シフトによって表現することができる。これはまた、複雑な方程式及び理論もまた生成された時間結晶中に特定のトポロジー的な特徴を有するということも意味する。一対一の関係により、普遍的で幾何的な音楽言語(universal, geometric musical language、GML)を使用して、コンピュータが宇宙の中の全ての事象及び知識を処理できるようになる。
【0062】
<請求5による特徴の説明>
請求項5はこのコンピュータを動作させる原動力を詳細に説明する。従来のコンピュータの場合は、ユーザは電力を使用してコンピュータを駆動する。電力管理はよりよいコンピュータを開発するためのキーとなる特徴である。ここでコンピュータは電気的な、熱的なまた他の形態の雑音を回収するので、コンピュータはそれ自体で動作する。ユーザが唯一制御できることは、コンピュータを構築する前にその学習パラメータ及び調整された動作の領域を設定することである。コンピュータが一旦動作を始めると、深刻なハードウエア障害が起こるまで動作し続ける。
【0063】
このコンピュータの主要な特徴の一つは、ここで自然界に起こる事象をエミュレートするハードウエアと自然界に起こる事象を生成するハードウエアの大部分とが同じものであることである。素数計量はランダムな選択の解ではない。それは全ての可能なキャビティの共振周波数のパターンである。本願発明者は99%自然界の事象をエミュレートするために素数計量中でまとめられた(compiled)一般構造(最初の12個の素数だけを考慮する)を生成している。したがって、観察者、コンピュータを動作させるユーザ(U)、システム(S)またはコンピューティンを行うハードウエア及び環境(E)の、コンピュータインターフェースの3つの主要な要素SUEのすべてが一緒に活動する。これら3つの要素が唯一の迅速に進化する時間結晶を形成する。2つの一次時間結晶がネットワーク中にある。最初のものは、ハードウエア内でコンピュータのモジュールの4つの動作モジュールによって生成される。第2の物はSUE時間結晶である。両時間結晶は適合することを欲し、その一般的な原動力は「変形動力学のマトリックス(dynamics of morphing matrix)」、略称MBS,と呼ばれる。変形動力学は下で詳細に説明される。
【0064】
コンピュータ内部に位置する時間結晶は形態形成(morphogenesis)を受ける。本請求項は変形の5つの異なった駆動部(drive)を概略説明する。
【0065】
第1に、単一駆動部(unitary drive)がある。クロックは円、一般にはループ、で表される。コンピュータ中の全ての部品はループを形成することが必要となる。ループを形成しあるいは周期的クロッキングを生成する駆動部は第1の基本的な駆動部である。
【0066】
第2に、CN対称駆動部(CN symmetry drive)がある。CN対称性とは人間の形状のように、2つに切断すれば両側がほぼ同じであることが判るものを意味する。C2対称性のようなもっと単純なレベルで構成を開始する駆動部があり、従ってより深いレベルでは、C3、C5や他の対称性のようなもっと複雑な対称性の方が好ましい。素数計量の振動がこの駆動部を支配する。
【0067】
第3に、フラクタルクロック駆動部(Fractal clock drive)がある。ハードウエアが例えば三角形のような形状のすべての関連付けを見出す必要がある場合、システム点は内部のより速いクロックへ移動する。数学的にはこれは、質問によって取られる時間が1秒であったとしたときに、次の1秒よりも大幅に以前に関連付けられたものが全て見出されるということで示すことができる。同期がもっと速いクロックというより深くにある準位まで進むので、回答は直ちにシステムクロックへ取り出される。
【0068】
第4に、同期駆動部(synchronization drive)がある。全てのクロックはハードウエア全体の中の多様な種類のホワイトノイズによって動作する。ハードウエア修正への本質的なトリガまたは任意の物理的な動作は大電力増幅からくる。これは、クロックの同期化及び脱同期化中の大電力増幅によっておこる。
【0069】
第5に、保護駆動部(protection drive)がある。SUEの一次時間結晶及び4つのモジュールの組み合わせられた一時振動及び異なるクロックの遅延書き込みはハードウエアの3つの保護である。永久メモリクロックの即座の編集はない。
【0070】
<請求項6による特徴の説明>
請求項6は本コンピュータで使用される基本的な機械における基本的な概念変化の概略を説明する。機械を使用した情報処理の概念は1世紀近くもの間チューリングマシンに基づいたものである。それが古典的にせよ量子的であるにせよ、既存の情報理論は(EIT)は、宇宙の中のすべての事象は事象の単純な集合の系列で表現できるとの仮定に基づいている。量子崩壊(quantum collapse)は同時的であるが、量子コンピューティングまたは量子情報理論では事象を多くの同時事象の出力であるとはしていない。プロセスは並列的または同時的に動くが、事象の直列化は量子または古典的な情報理論の一部では決してなかった。ここでは、イベントはフラクタル化される。これは、単一性または未定義の特徴を探索することによって宇宙を操作すると考えられることを意味する。直列的、並列的なシステムはチューリングマシンを使用してシミュレートできるが、同時的事象はそうではない。同時性を有するプロセスはトポロジーを非常に広範に探索するので、機械を新規な態様で規定することが求められる。本請求項はこの新規な機械つまりフラクタル機械の概略を説明する。この機械を動作させるために新規な種類のテープが考えられたが、これがフラクタルテープである。
【0071】
フラクタルテープはこの請求項で定義される。その言葉は「チューリングテープのすべてのセルは内部にチューリングテープを有する」である。この言葉は単独でチューリングテープの存在を否定している。まさにこの理由によって、この請求項はチューリングマシンを動作させるために見出されるものと似ている4つのタップル(tuple)の新規な集合を提示している。タップルとは機械が最も簡単なコンピューティング動作を行うためにとられるステップを意味する。ここで、フラクタルテープについて4つのタップルがあるが実際にはこれらは段階的にではなく同時に生起する。並列的及び逐次的の概念はフラクタルテープについては存在しない。これは以下で説明する。
【0072】
チューリングテープについては、一旦その運行が直列的に始まったら、それがどこで終了するかはわからず、判定できない。フラクタルテープでは観察者の制限によってその全長が最初に設定される。そこで、単一のセル中での運行がなされ、それが観察者の制限に到達するまで続けられる。運行の全体が即座に起こる。処理全体がテープの入り組んだルートによっておこる。運行または入り組んだ経路の詳細のトポロジーは妥協できない。フラクタルマシンの目的は自然界にある様々な寸法のフラクタル経路のトポロジーをそのまま維持することである。チューリングマシンと比べれば、フラクタルテープは動きまたはいかなる方向へ向かっても動作がなく、静的物体が変形して他の所望の物になることに似ている。縮小ではなく多分拡大するかまたは体積を完全なままに維持することによってテープのすべての部分が変形して新たなテープとなる。そこで、通信は存在せず、よって通信チャネルもない。変形されるべきものはクロックの密度である。参加している複数のフラクタルテープの間のクロックの密度の比は、概念的に通信チャネルに近い。
【0073】
請求項6の一つの興味深い側面は、フラクタルテープに関する位相の言及である。フラクタルテープはそれ自体の定義のためにいかなる定義された状態も保持できない。位相は質量でも空間でも時間でもない。フラクタルテープの3Dセルネットワーク中の任意の時点における相対的な位相はトポロジーを定める事実にすぎない。
【0074】
<請求項7による特徴の説明>
請求項7はコンピューティングハードウエアを構築するにあたって使用されるべき基本的なデバイスに取り組んでいる。この基本的なデバイスはコンピュータに使用されるような0と1との間で反転するスイッチではない。ここで、この基本的なデバイスはいくつもの編集可能な特異点を有するクロックである。デバイスを実験的に実現するため、急速に振動する境界を有するキャビティ共振器が必要である。この急速な振動は雑音下でさえキャリアのコヒーレントな動きを生成するのを助ける。同時に、膜は多孔性でなければならない。リークするキャリアにより、キャビティ共振器がその寸法で許されるよりもはるかに長波長で確実に共振しまたキャリアにプッシュプル効果があるようになる。それゆえ、そのトポロジー的な制約により、クロッキング挙動が起こりまた局所的なサブループが形成されて特異点を生成するようになる。トポロジーの効果はプッシュプル効果に限定されず、システムが雑音からエネルギーを回収できるようにもする。膜中の順序付けられたトポロジーは、多孔質であることとは別の追加の基準である。
【0075】
この基本的なデバイスがフラクタルテープの単一のセルであるための追加の要件は、それが類似したあるいは類似していない近隣とともに自己組織化して他の自己相似なデバイスを生成する能力を持つことである。これは数学的にはチューリングテープのいくつかのセルがチューリングテープの他の単一のセルを作ることを意味する。また、経験的には、これは自己組織化アーキテクチャがまた以下のようであることを意味する。(i)多孔性の膜を有し、ここで(ii)膜の要素は雑音を回収するため適切な幾何形状に構成され、(iii)リークするキャリアのプッシュプルはクロッキングを生成し、また(iv)より早いクロックで動作するいくつかの局所セルのための準備がある。それゆえ、常に、デバイス製造のモードにかかわらず、4つの基準を守らなければならない。
【0076】
請求項7の一つの重要な側面は、材料またはデバイス中にクロックの基準についての条件を設定することである。通常は、従来の科学では、クロックを動作させるにはフィードバックが不可欠であると論じられている。しかしながら、それに代わる簡単なシステムがフィードバックなしでクロッキングまたは周期的な振動を生成することができる。クローズループを有していてリップルがトリガされると、そのリップルは永続的に動作して振動が観察される。数学的には、複数の小さな円が大きな円に自己組織化でき、そのようになる場合、連続的な周期的振動のための条件を正しく設定する。これがゲストホスト円ネットワークである。ゲスト円の直径は経験的にはリップルの幅である。円の直径の合計と自己組織化された円との間の完全な適合によりループの無損失動作が行われる。これが、システム点がどのようにして生まれ、またはクロックがどのようにして生成されるかである。クロックのスピードはゲスト−ホストサイクルの相対的な直径によって定められる。
【0077】
フラクタルキャビティ共振によって生成されたデバイスは、古典的、量子的とは違うフラクタル機構に従う。請求項7の最後の部分では、自明な不確実性が支持される。これらのいくつかは請求項7の一部として概略が示される。
【0078】
いくつかのクロックが自己組織化するとき、ゲスト円の直径が振動してビートを生成するかもしれない。ビート動作はいくつかの新たなパターンのビート動作を内部に埋め込むことができる。ビート動作はそれが相対位相関係を修正するため、時間結晶中での不確実性の源泉である。
【0079】
時間結晶に埋め込まれた任意の幾何形状は球形の時間結晶を各種の方向から眺める観察者からは非常に異なって見える。これは異なって見える。
【0080】
質量は高度に高密度で詰め込まれたクロックによって表される。質量が小さいほどクロックの直径は大きい。これは、質量がゼロの粒子はほとんど無限大の直径を有するということである。光子はぎっしりと詰め込まれ光子の周波数と等しい多数のゲスト円を有する単一のホスト円である。このシナリオでは、任意の点は多数のクロックの重ね合わせであって不確実性を生成する。
【0081】
<請求項8による特徴の説明>
本発明についての最後の請求項である請求項8は2つの最も重要な側面を表す。第1に、時間結晶がどのように自己組織化しどのような条件で時間結晶の自己組織化がトリガされるかである。
【0082】
時間結晶の集合が自己組織化する10通りの態様が存在する。
【0083】
第1に、対称性断絶と位相遷移である:時間結晶中には常に巨大なホスト球があり、その中にいくつかの小さな球がゲストとして埋め込まれている。ゲスト球の幾何的構成は対称性を形成する。新たな時間結晶との相互作用の間に、これらの秩序が変化し得る。時にはゲスト球の幾何的構成の秩序の変化は小さく、時には大きなものであり得る。
【0084】
2番目は新たなクロックを生成しまたは既存のクロックを破壊してシステムを単純化することである:フラクタルまたは自己相似なクロックがより簡単なクロックで置き換えられる。
【0085】
3番目は未知のクロックをコピー、ペーストすることである:クロック入力または入力時間結晶の存在において、ホスト時間結晶は単に新たな入力の複製を生成する。
【0086】
4番目は幾何情報を既存のクロック中で再設定し書き直すことである:特異点中でのシフトは幾何情報を変化させ得る。これもまた情報処理の基本ステップである。
【0087】
5番目はC2対称性駆動である:ハードウエアによって生成されたすべての時間結晶は自発的に自己組織化し、これらは素数計量で言及された素数の対称性に従って一体化される。最も多く存在する(66%)対称性はC2及びC3である。
【0088】
6番目は変形して環境の進化的な動力学を模倣することである:クロックの生成と破壊により共振を通じての電力サージのために複製を生成する。
【0089】
7番目は保護駆動である:長期間及び短期間駆動:一時時間結晶時間結晶のシステム中で生まれ、これらの時間結晶は変形して最も適合するクロッキングネットワーク中へ入る。
【0090】
8番目は抽出されたクロック統合の規則である:入力時間結晶フラクタル繰り返し規則が抽出されてホスト中へそのままコピーされる。
【0091】
9番目はホストが拡大して形態を完全なままに保つことである:自己組織化ではほとんどの場合、ホスト時間結晶が拡大して関与する時間結晶の独特な特徴を維持する。
【0092】
10番目は進化の規則が順序付けられた因数の数学に従うことである:自己組織化の間でしばしば、ホスト時間結晶は新たなクロックの集合を生成して既存の期間結晶中の欠けた時間ギャップをブリッジする。
【0093】
クロックの自己組織化をトリガする10通りの条件は以下のとおりである。
【0094】
1番目は、時間結晶がある特定の条件下でのみ接合する(bond)ことである:時間サイクルまたはクロックの対が同じゲスト時間サイクルを有している場合はこれらは相互作用する。時間サイクルネットワークの対は、その一方が他方のピクセルでないのであれば互いに接合して単一のネットワークを形成する。これが満足される場合、関与するクロックの間の局所周波数のパターンは適合しなければならない。
【0095】
2番目は、2つの相互作用している時間結晶中の時間サイクルの密度が特定の閾値時間よりも長い間類似性を維持することである:時間結晶の密度中の類似性がループ中で長時間持続したとき、関与する2つの時間結晶は新たなクロックを形成した分子のように接合する。
【0096】
3番目は、幾何情報エンコーディングプロセスが密度照合プロセスと同じものであることである:時間結晶は位相球で作られる。情報アーキテクチャまたは時間結晶は位相点でできた巨大な球として現れる。また、いくつかの小さな位相の球がその表面上に位置する。時間クロックの密度はいつも時間結晶の球体表面にすべて沿って分布しがちである。一様分布のための駆動部がクロックの自己組織化をトリガする。
【0097】
4番目は、環境の必要性の相互チェックなしでは新たな時間サイクルの自発的かつ独立な形成はない。時間結晶は実際には粒子がそうするようには自己形成しない。ここで、時間結晶の自己形成とは他の時間結晶の上に時間結晶の複製が生成されることを意味する。時間結晶の閾値個数を超えた複製が必要な場合には、時間結晶は永久的に孤立したままであってよい。
【0098】
5番目は小さな時間サイクルの融合及び分裂である:いくつかの時間サイクルはハードウエアの対称性の必要を満たすために小片に分解しあるいは融合する。このプロセスは隣接する時間結晶の自己組織化をトリガする。
【0099】
6番目は時間サイクルのスピン方向の適合である:スピン方向は時間結晶によって保持される幾何情報を変化させる。したがって、スピン方向を適合させることは重要である。そうでない場合には近傍の時間結晶が相互作用し始めて互いを変形させる。
【0100】
7番目は、位相同期が幾何的動機に並行して動作することである:2つの相互作用する時間結晶によって作られる幾何形状は時間結晶の自己組織化のための基礎的な理由である。しかしながら、並行して動作するもう一つの同期がある。それは時間結晶中の相対的な位相パターンの同期である。
【0101】
8番目は、フラクタルルートによって位相空間階層的ネットワークから鏡像を生成することである:この生成は単に繰り返される多数の幾何形状を減少させることでなされるのではない。上述の減少に加えて、自己組織化を生成し得るクロックの少量の追加を見出した場合に、これもまた上述した鏡像の生成の実行にあたって考慮に入れられる。
【0102】
9番目は、時間サイクルネットワークは拡大して、ネットワーク中に連続的に時間サイクル(複数の時間サイクル?)を作成しようとし、この時間サイクルはネットワーク中の既存の最も長い時間サイクルよりも長いことである:ハードウエアによって作成されたクロックは離散的であり、これらは自己組織化してより遅いクロックを生成する。
【0103】
10番目は、主周波数ホイール駆動部(prime frequency wheel drive)である:素数計量駆動部はすべての時間結晶に対して基本的である。これは新たなクロックを追加しまたは生成されたばかりのクロックを削除する間の選択または優先傾向の基準を常に設定する。
【実施例】
【0104】
図1はコンピュータの幾何的設計の概要を示す。5つのクロッキングモジュールがコンピュータ中の基本動作ユニットとして働く。各々のまたすべてのモジュールはクロックとして働く漏洩のあるキャビティ共振器からできている。5つのモジュール全てが時間結晶生成部である。時間結晶は結晶に似ているが、しかしそれは3D形状に構成されたクロックを有している。クロックは原理上フェムト秒からギガ秒まで、またそれ以上の時間を保つ。全ての情報は5つのモジュール全てによって入れ子化されたクロックまたは時間結晶に変換される。5つのモジュールの名称は以下のとおりである。モジュール1:幾何的フラクタル分解部。これは大量の知覚データストリームを時間結晶へ変換し縮小する。モジュール2:入れ子リズム構築/分解部。これは入力の間に時間結晶を統合し、出力の間に時間結晶を分解する。モジュール3:相補的及び差異入れ子化リズムまたは時間結晶生成部。入力時間結晶が到着した時、入力時間結晶のいくつかのセクションは既にコンピュータ内に存在する。ある新たな時間結晶がそれをトポロジー的に対称にすることができ、これらは相補的な時間結晶と呼ばれる。これらはこのセクションで構築される。そして、いくつかの結晶はコンピュータマトリックス中に存在しておらず、これらもまた生成される。モジュール4:入れ子化リズムまたは時間結晶吸収部。このモジュールは主決定記憶ユニットである。ここでは決定は幾何形状の集合であり、決定を生成するいくつかの条件もそうである。幾何形状のこれらの集合は一緒にクロックされる。モジュール5:デフラグメント部及び高次規則生成部。ハードウエア中に離散的で孤立した時間結晶が生成されたときにはいつも、このセクションがこれらをより大きなクロックネットワークの一部として統合する。また、これは冗長なクロックを削除し、またネットワーク中のクロックのセクションを削除してそれをもっと適切な場所に再生成することさえできる。これらの5つのモジュールのうち、4つのモジュールが独自に動作する。請求範囲の説明はこれらのモジュールの構成及び動作を詳細に説明した。
【0105】
8つの動作サイクル及び3つの駆動部がコンピュータの動作を行わせる。8つの動作サイクルはコンピュータ全体の中の他のすべてのクロックを、単にこれらのクロックを動作させることですべての動作を解決するように保持する。もっと簡単に例えれば、クロックを動作させるすべてのタスクはクロックまたは動作クロックとして指定された円の周囲にいる。これら8つのクロックまたは円はもう3つのサイクルによって統合される。これら3つのサイクルは駆動サイクルと呼ばれる。8つのサイクル全てがこれら3つの円のゲストである。したがって、3つのサイクルが動作するとき、8つの円はすべて最終的には調節される。下で、これらの統合されたクロッキング動作をステップ毎に説明する。
【0106】
コンピュータは2つの主要な部分を有し、101は底部にある検知ユニットであり、また102は上部部分に位置するメモリ及び処理ユニットである。示された部品である103は外部、環境または可能なユーザからアナログ信号を取得するセンサである。信号は図1のモジュール1セクションを通ってコンピュータの内部に入る。このセクションでは、信号は周波数でできたすべての可能なサイクル(時間サイクル=クロック=リズム=一組の周波数の次々の周期的トリガ。時間サイクルはどこでも円であらわされる)及び知覚信号の各々について形成された入れ子化されたサイクル(相互接続されたサイクルまたは円。入れ子化されたクロック=時間結晶)へ変換される。これは幾何的フラクタル分解部と呼ばれる。センサは信号をディジタル的に変換せず、ユニークなフラクタル時間センシングを使用して同じ信号の各種の時間縮尺のリズムを同時に取得する。したがって、それは極めて速い局所事象から非常に離れた時間ギャップで分離された事象の対までのすべてのパルスのストリームのすべての可能な位相関係を取得する。全アーキテクチャは全体として3D指向のクロックネットワークを表す。
【0107】
この人工頭脳に似たコンピュータを通して動作する3つのタイプのサイクルまたはクロックがある。第1のものは記憶クロックである:これは入れ子化メモリ及び意思決定サイクルまたはクロックである。第2のものは活性化クロックである:これはメモリ並びに意思決定サイクル活性化及び非活性化を制御する入れ子化動作サイクルである。第3のものは駆動クロックである:これは動作サイクルを制御する入れ子化駆動サイクル、つまり最高コントローラである。全ての入れ子化されたメモリサイクルはセンサによりアナログ入力から直接作られる。動作サイクルはメモリ及び処理サイクルと類似しているが、これらは2またはもっと多くの基本モジュールの間で動作する。駆動サイクルもまたメモリ及び処理サイクルと同じであるが特定の動作サイクル上で動作する。
【0108】
幾何的フラクタル分解部はアナログ信号を検知してフィルタし、次の部分へ送る動作サイクル1である。個々のフラクタル分解部で作成された各知覚システムについて一つの入れ子化されたサイクルのすべては図2に示されたモジュール2へ送られる。この作業は周期的なループの動作サイクル1によって排他的に行われる。
【0109】
モジュール2では、2つの作業が並列に動作し、これは動作サイクル2によって制御される。第1に、異なるセンサに由来する入れ子化されたサイクルは放射アンテナを使用して領域102全体に送られるか、あるいはコンピュータ中のメモリ処理領域全体に送られる(動作サイクル2a)。同時に、異なる知覚システムからの入れ子化されたサイクルが合計されて単一の入れ子化されたリズムを形成し、この第2のクラスの入れ子化されたサイクルもまた他のアンテナを使用して放射されてメモリ及び処理領域102全体に至る(動作サイクル2b)。同じ近く信号が2つの経路に入り、一方は融合され、他方は純粋であり、両者が並列に動作する。一つは個々のセンサから、また一つはモジュール2の入れ子化されたサイクル融合チャンバーからの2つのクラスの入れ子化されたサイクルがモジュール4に到達する。動作サイクル2aと2bとが単一の入れ子化されたサイクルの一部、入れ子化されたキャビティ構造であって基本的なメモリサイクルを保持するモジュール4マトリックスからの同時応答として同時に動作する。モジュール4では学習された入れ子化サイクルがメモリとして記憶される(これはまた処理センターである)。これはモジュール2によって送られた入れ子化されたサイクルを吸収して、すでにメモリ及び処理センター102内に存在するものの間の違いが識別されてモジュール3へ無線で輸送される。この違いはコンピュータメモリ及びプロセンター中に欠けている学習特徴であって、追加される必要がある。モジュール3は入れ子化されたサイクルネットワーク中でなされるべきすべての基本的な追加及び修正を、閾値時間が経過するまで保持する。したがって、動作サイクル3は「相違入れ子化サイクル」をある遅延後にモジュール4に書き込むモジュール3中で動作するが、そうでないなら「修正すべき」タスクが継続的に更新される。
【0110】
しかしながら、他の処理が並列に動作する。2つのクラスの入れ子化されたサイクルが104のアンテナからセクション102に注ぐと、関連するサイクルが活性化されて拡大が自発的に始まる。したがって、入れ子化されたサイクルの小さな集合が拡大して102の大きな領域になる。拡大は制御されない場合にはメモリ及び処理ユニット102全体に及ぶので、追加の制御ユニットが同時に動作するが、これがモジュール5である。このモジュールはデフラグメント及び高次規則生成部と呼ばれる。高次規則生成部は、入れ子化された大規模な3Dパターンが一方が他方へと変換されて新たなサイクルを完成させ、このような関係がサイクルとしてこの領域中に書き込まれることを意味する。それゆえ、モジュール5のこの領域が活性化されたらすぐに、拡大は収束に到達する。
【0111】
このモジュール5セクションの102のメモリ及び処理領域では、局所入れ子化サイクルクラスタを単一のサイクルに入れ子化する自発的な駆動が永続的に動作している(駆動部1)。駆動部1のための高次の入れ子化規則はモジュール5にしまわれていて、モジュール5とモジュール4との間でループが動作している。全ての新規に到着したサイクルと古い関連付けとを、古い適切なサイクルを見出すか、あるいは新たなサイクルを生成するかして統合することによって入れ子化が行われるとすぐに、コンピュータの2つの主要なタスクが達成される。第1に、問題の解を生成すること(知覚データ融合は条件を決定に自動的に組み合わせ、したがって条件サイクルが活性すれば、決定サイクルまたは解が自動的にトリガされる)であり、第2に、未来をシミュレートする(未来シミュレーション=質問を表す入れ子化されたサイクルを拡大し、条件−決定サイクルを拡大すること)ことである。両者とも、条件−決定出力が本質に、動作サイクル4a及び4bを介した同じ物理プロセス、駆動部1の結果である。これらのループから導かれた解は、コンピュータがロボット頭脳に取り付けられるか、または単にユーザインターフェースに取り付けられて入力を細かく調節し、その一部が出力(105)を与えるようにする場合に、将来の機械の実行のためにセクション104に送り返される。105はそれゆえ知覚システムがそれらの外部信号取り込みパラメータを編集しそれを行う際に出力を外部ユーザに届けるための命令を生成する。
【0112】
分離して入れ子化された信号を結合して単一のものにするための類似した駆動部もまた104セクション(駆動部2及び駆動部3)によって動作することを注意しておく必要がある。一つの駆動部(駆動部2)の主目的はより良い入れ子化がモジュール5及びモジュール4で実行されるように知覚データを取り込むプロセスを調節することである。他の駆動部(駆動部3)はモジュール4に記憶されている条件−解対句(couplet)に完全に適合する即座の回答を問題に届けることであり、この解は104に送られる。
【0113】
3つ組駆動部(駆動部1、駆動部2及び駆動部3)は、コンピュータ動作への最高の制御を保持している主要駆動サイクルとして、単一のハードウエア104中で一つのサイクルまたはリズムとして入れ子化されている。
【0114】
知覚取得を管理する駆動部2についての一つの重要な局所駆動部フィードバックループを動作させていて、これによって質問サイクルがモジュール4に入り、モジュール5が最終修飾サイクルを生成した自動的に計算を停止しない時、動作サイクル5が動作して101と105とを結合する。内部の入れ子化されたリズムが関連する周期的振動(リズム)の数を拡張して各種の新たなサイクルが活性化し、入れ子化されたサイクルネットワークの質問部の周りの局所入れ子化サイクルがフィードバックとして101中で生成される入力入れ子化サイクルへ送られる。これが認識サーチプロトコルであり、この特徴を使用してコンピュータは質問についての非常に厳格な仮定を見積もり、これが検証される。この特定の特徴によって、まだ出会っていない将来にどんな質問が現れるかもしれないかをコンピュータが事前予測できるようになる。したがって、質問はフィードバックループ内で増幅されまたクロスチェックされ、これによってモジュール4内での周期的なリズムのある集合の別のものへの位相遷移を引き起こし、より高いレベルの時間サイクル(遅いリズム)がモジュール5内で活性化し、また認識に関連するサイクルをトリガし、これがフィードバックサイクルへ再び入る。子のフィードバックループはすべての局所サイクルを統合し、したがって単一のループが作られる遅い時間サイクルが生まれるまで継続し、それゆえ、動作サイクル5はまた計算プロセスの自動化された停止を助ける。
【0115】
駆動部3はコンピュータのキー緊急応答システムであり、3つの動作サイクル6、7及び8を通して動作する。動作サイクル6は106中で動作するが、ここでいくつかの知覚信号で生成された入れ子化されたサイクルの融合によって生成された入れ子化サイクルが緊急学習の必要性(人間救助については、肉体、再生産及び食糧が、緊急プロトコルを学習するためのキーとなる基本フィルタである)により解析され記憶される。動作サイクル6はモジュール3,4,5のいかなる部分も使用せずに動作して、基本的学習要請はここにフィルタを行うサイクルとしてエンコードされる。動作サイクル7は周期的な事象の入れ子化クロックを動作させる。コンピュータ全体を動作させるための永久クロックサイクルが106中にある。入れ子化されたサイクルはここで作られ、何らかのクロック事象、修理することや複雑なマシンタスクを実行することでさえも、がコンピュータマシンインターフェース中のどこかで動作することが求められた場合は、このようなプログラムの入れ子化サイクルがこのクロックにリンクされる。最後に、動作サイクル8が106で動作して、入れ子化された信号解を知覚命令に分解し、105を介して、外部機械動作が動作サイクル8によって行われるために、入れ子化サイクルの複製をアンテナ動作経由で生成してこの信号をフィルタする。
【0116】
図2図1中の上述したコンピュータ動作を表にまとめている。図1において、8つの動作サイクルと3つの駆動サイクルとが統合されて、有限数のメモリ−意思決定サイクルを制御してコンピュータを動作させた。3つの主要タスクはコンピュータにより5つのステップで実行され、これは外部からのアナログ信号を吸収してそれを入れ子化されたサイクルに変換し、次にそれを入れ子化サイクルネットワーク中に吸収する。
【0117】
基本的なレベルでコンピュータを構築しまたは動作させるために、基本的な必要性は基本的な意思決定機械及びその機械を使用した情報統合の基本的な原理である。チューリングテープでは、線形に構成することによってこのテープを作る各々のセルは全て有限の状態を有していて、タイプライターの4つのタスクを使用してこのテープを動作させることができるが、4つのステップは、(i)選択する、(ii)読み出す,(iii)書き込む、(iv)移動させる、である。フラクタルテープでは、各セルは内部にテープを有し、それによりセル状態は定義されない(図3)。セルについての定義された状態がない場合には、チューリングテープは動作しない。本発明ではチューリングテープは有用ではないが、これはフラクタルテープのセルの状態は何も定義されないからである。このコンピュータでは、フラクタルテープが唯一の変数として位相を含むテープとして使用される。位相が360°変化すると時間が得られる。位相または時間を使用することの一つの興味深い側面は、時間の逆数は周波数であり、周波数構造が作られると情報アーキテクチャ全体が材料に変換できることである。材料構造とその情報内容との間の一対一対応はコンピュータハードウエアのキーとなる特徴である。
【0118】
フラクタルテープは2つのタイプであり、最初のものは繰り返される幾何形状が隣り合って置かれる繰り返し機能システム(iterative function system、IFS)、2番目のものは繰り返される幾何形状はパターン中の特定のピクセルをズームするまで見えない(図3の差し込み図)エスケープ時間フラクタル(escape time fractal、ET)である。IFS型構造及びその情報処理はチューリングマシンによってエミュレートされ、EF型についてはフラクタルテープが必要である。本発明のコンピュータはIFS型構造とET型構造の両方を使用する。コンピュータ中で使用される基本セルは、厳密に定義された周波数の集合を次から次に演奏するサイクルまたはキャビティを動作させるキャビティ共振器である。キャビティ内部には多数のキャビティがあり、これがフラクタルテープを作るための唯一の基準を満たす。第2の要求は重要であるが、これは各セルがそれをどのように使用するか定義されていないからである。
【0119】
フラクタルテープのセル状態を測定する間、検出部が当該単一セル及び上にあるセル内にあるすべてのセルの重み付き時間平均値を測定し(両方の世界はIFSフラクタル構成である)、任意の検出部または観察者は条件時間及び下限時間を有する。したがって、これもIFSフラクタルである検出部は(共振によって)測定セル中の入れ子サイクルの一部だけを見るが、検出部または観察者は他のキャビティ共振器またはセルであってもよい。したがって、セルは読み出されるとき単独ではその状態の影響はなく、内部セル(F(Z1),z−>I)及び上のセル(F(z2),z−>i)(ETフラクタル)及び隣接テープ中のセル(F(z3),z−>i)(IFSタイプセル)は皆(F(z)=F(z1)+F(z2)+F(z3))に影響を与える。それゆえ、3つの虚の項F(z1)、F(z2)及びF(z3))は任意の所与の時間においてセル状態F(z)に影響を与える(すべてのフラクタルシステムはMandelbrotフラクタルでF(z)−>>z−z−1であるように、それ自身のフラクタル方程式F(z)を有することに注意されたい)。ここでF(z3)は観察者であり、これがこのようなシステム中で観察するのはz3で作られたそれ自身の複雑な入れ子サイクルだけではなく、システムがセルz1及びz3の内部及び外部世界がそのようにzに影響を与えるかも観察する。また、i、i及びiは皆独立していてiと同一視できないことにも注意されたい。i及びiは2つの異なるIFS世界であるので、それゆえ、これはいつも3つのIFSフラクタル世界であり、セル状態または本発明の基本情報を定めるこれら自身の異なる動力学である。
【0120】
本願発明者はコンピュータのアーキテクチャ全体が自分自身で成長するようにした、数システムの順序付けられた因数に基づいたフラクタルキャビティ共振器ネットワークを計画した。そのトポロジーはコンピュータハードウエアを構築するために従った場合に、その自然な振動が自然の事象をクロッキングするのに自然により深く適合するだろう。計量はハードウエアの現実のユーザでありそれ自身を動作させると判明した。外部のユーザがコンピュータを使用する代わりに、素数計量ハードウエアが外部環境を読み取る。真の意味で本願発明者はコンピュータではなくユーザを着想した。図4はこの特定の発明のためのフラクタルテープ機械を構築するための素数計量または数システム計量の構築の概略を示すが、このテープと等価なものを構築するいくつかの他のやり方があり得るだろう。順序付けられた因数計量は入れ子化されたキャビティ共振器の概念に基づく。ここで、波形の数がキャビティ共振器中で一つ一つ増加し、これにより、波形で生成された、静的ノードとしてのノードを数え続けて(順序付けられた因数401及び402として知られる)、異なる構成の合計数を生成することができ、その大きさを半分にして自然数に対してプロットする。2つのキャビティ共振器の例が、一つは6つの波形について図4の401で、もう一つは12の波形について図4の402で概略が示されている。垂直線幅=図4の403での周期的振動の入れ子数。このプロットで、いくつかの涙状のパターンがフラクタルとして現れるが、キャビティが最初の簡単なキャビティ波形に従って構成された場合は、涙状のものが現れ、これによって自然な自己形成がシステムを入れ子化されたキャビティアーキテクチャへ向かって駆動する。
【0121】
図4の最も下のパネルには多様な縮尺の洋ナシ状構成が並んで配置されているが、これは資源チェーンと呼ばれる。エネルギーがこのチェーンのどこかに印加された場合、フラクタルネットワークにより、このエネルギーはチェーン全体にわたって分配される。したがって、コンピュータは雑音及びその場で利用できるいくつかのエネルギー源を利用して配線なしで電源に供給する。ホワイトノイズから回収された共振エネルギー転送だけがコンピュータへ電力を供給するために使用される。
【0122】
図5は素数計量の形成を説明する。12の素数計量が、12の異なったやり方で整数の同じ順序付けられた因数をプロットすることによって形成される。垂直軸はいつも数Nの順序付けられた因数(ordered factor)またはOFを表す。501。第1の計量ではN=200であり、減衰する一つの順序付けられた因数が示される。いくつかのこのようなリップルはNが増加するにつれて形成され減衰する。502。第2の計量では、OF/2対Nプロットは結合形状とともに、垂直、平行線を示す。503。第3の計量は、N=10,周期N=360についてのOFの極プロットである。新たなサイクルは361で始まり、次にまた721で始まる、等々。ここで、すべてのOF点は線で結合される。我々はギャップを得る。これらのギャップは円を作る。504。第4、第5及び第6の計量はN<360の場合について導かれる。所与のN(<360)について、1〜Nの数が乗算されて360に到達し、したがって極ループを完成させる。円の半径方向はOFである。そこで、3つの事象が展開されるのを見る。(1)3つの時計回りのまた3つの反時計回りのスパイラルの交互生成。(2)2,3のスパイラルだけが活性化されているとき、残りは円内部に沈む。(3)一対の活性化され、多不完全な円がスパイラルの構造を規制する。この円は計量の活性領域である。505。7番目の計量。ここでNは3と2との積であるこれらのNだけがプロットされる場合、OF−N計量を見出すが、これはほぼ定数の異なる振動する線の層を示す。これは計量を支配する3つ組グループのサインである。506。8番目及び9番目の計量。もしそのOF>NであるNだけがプロットされる場合、計量のユニークな対を見出す。最初のものはユニークなパターンを持つ中央コアである。2番目のものは3つ組である。507。素数の収束リップルがパネルaと同じようにプロットされるとき、波形の新たなネットワークを得る。これが10番目の計量。508。Nが10まで増加するにつれて、Nを有するOFの傾斜は90°まで増加する。これが離散的OF点の3D扁長形状への2つの虚変換である。509。Nの三角形プロットは、これらの位相とOFが直線を作っていて、位相が素数計量中で量子化されていることを示唆している。請求範囲の詳細な説明が解析した。
【0123】
図6は基本的な機械からフルスケールのコンピュータへの情報処理アーキテクチャを表す周波数ホイールの構築を説明する。図6において、601はキャビティ共振器の概略を示し、ここで多数の波がそれらのそれぞれの共振周波数で通過する。これはデバイス内部で起こることであるパネル601は4つのそのような周波数を示す。6つでもよいし、8でさえもよい。4つの周波数がデバイスを伝達するのを見ると、それはパネル602のように見える。同じ情報が共振チェーン中では4本の垂直の線に見える(線の幅=順序付けられた因数、OF)。
【0124】
図6の601及び602では、4つの周波数だけが示されているが、6つまたは8つの周波数があってもよく、ここで他の時間周期の合計である時間周期を有する一つの信号としてこれを簡単に表すことができる。これは、一つの連続した円およびその周りにありより大きな直径を有し6つまたは8つの部分に分割されている他の円として表される。今やこれは一つの円形ユニットであり、入れ子化は円盤内の8つの小さな円盤または円の周縁上の8つの小さな円として表される。今、これらの円は連続した周期的な振動を表し、システム点がこの周辺に沿って移動するとき、周波数が特定の間隔で演奏される。3つのこのような円盤または円が結合されたとき、3つ組が形成される。この3つ組はこのコンピュータ中の情報の単位である。
【0125】
図7及び図8図6に記述されている3つ組情報単位の自己組織化を表す一つの表である。各行は本発明のコンピュータの一つのバージョンを表す。計算能力は行を下っていくにつれて増大する。生体材料についての共振周波数測定データに基づき、3つ組の3つ組ネットワークを基本ユニットとして使用し、いくつかのこのようなユニットは図7及び図8の表中で自己組織化される。生物学的に等価な機械が右側に示される。図7及び図8の表は3つ組の3つ組(3×3=9のバンド)の場合を考慮していることに注意しなければならない。3×5=15のバンドを使用して表全体を生成することができる。12の3つ組−3つ組バンドについてのステップ毎の構築プロセスを図9に示す。12のバンドについての有りそうな解も図式的に示す。12の3つ組−3つ組バンドの場合、2×2×3及び3×4が2つのやり方であり、これに従ってバンド全体を生成できる。これにより、コンピュータが一つの入れ子化されたサイクルで動作して代わりのシステム点からの情報構造全体をモニタ/評価できるようになる。
【0126】
人間の頭脳の完全な地図を図10に示し、これは図9と同じものであるが周波数レンジが示されている。本発明のコンピュータは正確な周波数レンジに従う必要はなく、これはキャビティ共振器を作成するのに使用される材料によって変わる。また、人間の頭脳についての周波数ホイールは、本発明の電磁的な共振周波数の使用に限定されるものではなく、磁気的でも、機械的でも、電気的でも、ソリトンでもよく、また重力でさえも役割を果たせ、すべてはキャビティの幾何的形状に依存することを具体的に論じている。図11は人間の頭脳のパースペクティブの下に本発明の任意のコンピュータの概略のまとめを示している。ここで、3つの完全な人間頭脳マップを示している。左から右へ向かって、これらは177のセル置換サイクルであり、これは人工頭脳についてコンピュータハードウエアからのキャビティの置換に言及している。最も小さな縮尺での小さなキャビティ共振器それぞれのキャビティ形状変形を受けるかもしれない。次に、置換が本質的である。中央のメモリ及び情報処理についての1031の周波数及び右端でのその入れ子化されたサイクル等価性。本発明による任意のコンピュータは自己存続及び自己動作のためにこれらの3つの入れ子化されたサイクルを使用する。
【0127】
図12は古典的な検索では正しい選択を行うためには大量の書き込みを使用してメモリ空間に手を伸ばす必要がある。同様に、量子コンピューティングでは回路を必要とする。しかしながら、検索の間に、検索エンジンが波を放射する時、キャビティ共振器が受け取り、解を保持している正しいキャビティが自発的に信号を検索エンジンへ放射する。したがって、検索は検索を行わずに実行される。
【0128】
図13は共振チェーンを入れ子化されたクロックとして使用することを示す。コンピュータアーキテクチャのより長い波長の層中に問い合わせが入れ子化されたサイクルとして入り、より短波長領域へと渡され、解が導かれてチェーンの上のより長い波長へ送られる。より遅いクロックの単一の動作(tick)の前に、解が上に到着する。
【0129】
図14は本発明によるコンピュータの情報処理プロトコルの概略である。これらの図で、コンピュータの3つの特徴が説明される。第1に、1D、2D及び3D信号についてどのように正確に情報が処理されるか;第2に、停止条件;第3にどのように入れ子化されたサイクルが学習するか;第4に、どのように異なる知覚信号がサイクルまたはリズム中で融合するか;第5に、どのようにサイクルの自己組織化が一つ、そしてただ一つの駆動部に球を構築させて、その単一の駆動部が他のすべての駆動部を生成するか。
【0130】
図14は1D、2D及び3D信号の知覚信号取り込みプロトコルについて概略を示す。何度も注意したように、本コンピュータ発明の強みは環境からくる信号はその隠された知性が自動的に探し出されるようにユニークに解析される。2つの特に有用な技が使用される。第1に、1D信号中の階層的強度レベルが図15に示すように取り出され、次にそれが入れ子化サイクルに変換される。第2に、長距離の隠れたグルーピングもまた考慮に入れられて入れ子化サイクルが図15に示すように形成される。
【0131】
計算の間、認識検索のために、多数の駆動部及び動作サイクルが同時に動作する。入れ子化されたサイクルに変換された問題が内部で拡張されて本発明のコンピュータが外部環境への問い合わせの推定された拡張についての大量の検索を被る。従来のコンピュータは問い合わせを絶対的な真実として、キーワードの適合へ直接的に進む。本発明について権利請求された本コンピュータはフィードバックループを動作させてメモリを拡張し、傘状のプロトコルが図16に示され、ここで関連が判定されて入力された問題と相互チェックされる。
【0132】
コンピュータは像を図17に示されたルートに従って解析する。全てを生成して単一のループへもたらすのは計算のプロセスであり、ループが完成するとすぐに解が得られる。自動化された停止についても同様な機構が活動する。いくつかの機能的局所入れ子化サイクルが自己組織化の間にループを形成し、トリガをかけた多数の入れ子化サイクルの成長が停止する。
【0133】
計算の間、入力入れ子化サイクル及びコンピュータによって学習された入れ子化サイクルはあらかじめ同期プロセスを受ける。このプロセスで、相違入れ子化サイクルが検出され(図18のセクション1801)、次いで特に設計されたリズムによって主システムに追加される(セクション1802)。しかしながら、新たなサイクルの追加では十分でなく、時間サイクルは常に球対称性に従ってバランスすることが必要とされており、これを行うために階層的学習を生成する新たなサイクルが継続して形成される(セクション1803)。異なる入れ子化サイクルの結合及び入れ子サイクルの融合は非常に異なった手続きである。知覚入れ子化サイクルの融合は細心の注意を要する、というのは一方ではコンピュータは知覚情報の純度を損なってはならないが、第2には融合はそれらを単一のアーギュメントにしなければならないからである。それゆえ、以下のプロトコルをその後に行う(図19)。(i)基本幾何情報ではなく、入れ子化サイクルだけが融合に使用される;(ii)これらのサイクルだけが結合して幾何情報を破壊しないループになり、さもなければ新たなサイクルが形成されて知覚サイクル全体が同じループの2つの独立した要素として結合される(図19)。
【0134】
球対称性の生成は本コンピュータの最高のまた目覚ましい駆動力(drive)である。全てのキャビティ、入れ子サイクルはアーキテクチャ的にこの駆動力を実行するようにプログラムされている。
【0135】
図20でEEG挙動を示す有機分子ジェリーを描いた。フラクタル的なクロッキングアーキテクチャは頭脳のようなコンピュータのように動作し頭脳のようないくつかの特徴を示すシステム中に形成される。EEG信号はシステムのフラクタル的なハードウエアから発する。この有機分子ジェリー中で入力周波数の集合を印加することによって新たなアーキテクチャが構築されるが、これはそれ自体のクロッキング挙動を示している(図21)。
【0136】
<付録1:人間の脳の共振バンド(周波数フラクタルホイールに従う脳データは図8図9及び図10にプロットされている)>
図2に示されるようなDNA,たんぱく質、微小管及び有機構造、ニューロン及びそれらのクラスタについての直接実験的電子共鳴バンド測定を行い、大域的なスケールの測定のためEEG及び他のデータを取り上げた。雑音のトラブルなしにマイクロヘルツ分解能で測定できた。マイクロヘルツより下で大きな時間領域のデータを集めてスロープに基づいてナノヘルツからフェムトヘルツデータを作成した。3つ組の3つ組共鳴バンドを単一の3つ組中の3つのサブバンドの各々で全ての層で観察できる。図5に示すような、8つの「基本共振ピーク」及び多数の他の共振ピークがある。最後に、図9に示すような、頭脳全体の共振バンドを生成した。ここで、頭脳の12のバンドがあり、最初の6つのバンドは実験的なデータであり、残りの6つのバンドは他の研究者の頭脳データから導出された。本発明によるコンピュータは周波数ホイールに従うが、正確に人間の頭脳の値に従わないことに注意されたい。図6及び図7で説明されており更に同じ原理に従う任意の周波数ホイールは本発明に含まれる。
【0137】
(1)第1の共振バンド:DNAモジュールは単一分子発振器のように振る舞い、3つの共振バンド(1010〜1016Hz,順序6中のギャップ)、3つ組1(1〜15GHz、16〜40GHz、50〜75GHz)、3つ組2(10〜19THz、50〜80THz、100〜228THz)、3つ組3(1〜5PHz、7〜10PHz、12〜18PHz)を有する。400〜800THzは可視光の領域であり、PHzは極端紫外線領域である。
【0138】
(2)第2の共振バンド:単一のチューブリン(tubulin)はちょうど単一分子発振器のように振る舞い、3つの共振バンド(10〜1013、順序約6中のギャップ)、3つ組1(50〜140MHz、180〜250MHz、300〜400MHz)、3つ組2(12〜18GHz、25〜50GHz100〜300GHz)、3つ組3(8〜20THz、22〜30THz、35〜60THz)を有する。300GHz〜1THzはアクセス不能なTHzバンドであり、ここで長期間技術的なギャップがあった。テラヘルツ輻射は温度が約10kケルビンより高い任意のものからの黒体輻射の一部として放射されるが、DNA及びチューブリンも輻射し、DNAとチューブリンの両者とも赤外及び紫外に共振する。
【0139】
(3)第3の共振バンド:単一の微小管はちょうど単一の分子発振器のように振る舞い、共振バンド(10〜1010Hz、順序約6中のギャップ)、3つ組1(15〜20kHz、25〜80kHz、100〜300kHz)、3つ組2(10〜19MHz、20〜40MHz、100〜228MHz)、3つ組3(1〜5GHz、7〜10GHz、15〜30GHz)を有する。
【0140】
(4)第4の共振バンド:例えば軸索、シナプス、局所コア骨格である神経の内部の微小管の束はMAPによって多数の微小管を結合して作られるが、ちょうど単一の分子発振器のように振る舞い、以下の3つ組(10〜10Hz、順序約5中のギャップ)、3つ組1(100〜200Hz、250〜400Hz、500〜800Hz)、3つ組2(15〜20kHz、25〜80kHz、100〜300kHz)、3つ組3(500〜800kHz、1〜5MHz、10〜19MHz)を有する。
【0141】
(5)第5の共振バンド:単一のニューロンはいくつかの軸索の束を結合して作られ、ちょうど単一の分子発振器のように振る舞い、以下の3つ組(10−1〜10Hz、順序5中のギャップ)、3つ組1(0.1〜1.2Hz、1.3〜2.5Hz、3〜7Hz)、3つ組2(8〜13Hz、14〜80Hz、90〜300Hz)、3つ組3(800Hz〜3kHz、4〜10kHz、12〜30kHz)を有する。
【0142】
(6)第6の共振バンド:皮質柱(cortical column)のようなニューロン束はいくつかの軸索束を結合して作られ、ちょうど単一の分子発振器のように振る舞い、以下の3つ組(10−4〜10Hz、順序5中のギャップ)、3つ組1(1×10−4〜8×10−4Hz、25×10−4〜80×10−4Hz、120×10−4〜260×10−4Hz)、3つ組2(1×10−1〜8×10−1Hz、10×10−1〜25×10−1Hz、30×10−1〜50×10−1Hz)、3つ組3(1〜10Hz、10〜15Hz、18〜30Hz)を有する。
【0143】
(7)第7の共振バンド:フラクタルユニットのような皮質柱束はいくつかの皮質柱またはリズムクラスタを結合して作られるが、ちょうど単一の分子発振器のように振る舞い、以下の3つ組(10−4〜10Hz、順序5中のギャップ)、3つ組1(6×10−6〜25×10−6Hz、30×10−6〜80×10−6Hz、10×10−6〜260×10−6Hz)、3つ組2(0.5×10−3〜1×10−3Hz、2×10−3〜12×10−3Hz、15×10−3〜40×10−3Hz)、3つ組3(0.8×10−1〜1.2×10−1Hz、2×10−1〜4×10−1Hz、5×10−1〜12×10−1Hz)を有する。
【0144】
(8)第8の共振バンド:いくつかのフラクタル的上皮柱組立体によって作られた機能モジュールはちょうど単一の分子発振器のように振る舞い、以下の3つ組(10−8×10−4Hz、順序4中のギャップ)、3つ組1(9×10−8〜16×10−8Hz、19×10−8〜28×10−8Hz、30×10−8〜55×10−8Hz)、3つ組2(3×10−6〜15×10−6Hz、16×10−6〜26×10−6Hz、35×10−6〜65×10−6Hz)、3つ組3(7×10−4〜16×10−4Hz、18×10−4〜25×10−4Hz、30×10−4〜55×10−4Hz)を有する。
【0145】
(9)第9の共振バンド:知覚及びサブ機能モジュール(知覚器官、核、中脳サブ器官)及び組織化された要素(海馬、小脳)はニューロンの大量の複雑な線形配線によっていくつかの機能モジュールを回路接続することによって形成されてちょうど単一の分子発振器のように振る舞い、以下の3つ組(10−10×10−6Hz、順序4中のギャップ)、3つ組1(5×10−10〜12×10−10Hz、14×10−10〜27×1010Hz、32×10−10〜57×10−10Hz)、3つ組2(9×10−8〜17×10−8Hz、18×10−8〜31×10−8Hz、35×10−8〜63×10−8Hz)、3つ組3(8×10−6〜16×10−6Hz、17×10−6〜28×10−6Hz、30×106〜53×10−6Hz)を有する。
【0146】
(10)第10の共振バンド:スーパーハイウエイニューロン束で結合された大脳の機能的モジュールは単一の巨大発振器を形成する(例えば、スパイラルコード、前脳、左能、右脳、中脳全体)。(10−12〜10−8Hz、順序4中のギャップ)、3つ組1(7×10−12〜13×10−12Hz、15×10−12〜29×10−12Hz、33×10−12〜56×10−12Hz)、3つ組2(5×10−10〜18×10−10Hz、22×10−10〜62×10−10Hz、64×10−10〜69×10−10Hz)、3つ組3(0.8×10−8〜2.5×10−8Hz、4×10−8〜11×10−8Hz、12×10−8〜20×10−8Hz)。ここで1周期は3年毎に起こっている。
【0147】
(11)第11の共振バンド:スーパーハイウエイニューロン束で結合された全大脳モジュールは単一の巨大な発振器を形成する。(10−13〜10−9Hz、順序4中のギャップ)、3つ組1(8×10−13〜15×10−13Hz、17×10−13〜22×10−13Hz、29×10−13〜46×10−13Hz)、3つ組2(3×10−11〜9×10−11Hz、12×10−11〜22×10−11Hz、25×10−11〜40×10−11Hz)、3つ組3(0.7×10−9〜1.1×10−9Hz、1.8×10−9〜3×10−9Hz、3.1×10−9〜5.5×10−9Hz)を有する。ここで、1周期は30年近くである。
【0148】
(12)第12の共振バンド:頭脳とインターフェースを取っている単一の発振器としての全身知覚ネットワークで、体全体に分散したセンサはちょうど単一の巨大な発振器のように頭脳全体と統合されている(10−15〜10−11Hz、順序4中のギャップ)。3つ組1(20×10−15〜30×10−15Hz、33×10−15〜55×10−15Hz、59×10−15〜76×10−15Hz)、3つ組2(0.9×10−13〜11×10−13Hz、15×10−13〜21×10−13Hz、27×10−13〜42×10−13Hz)、3つ組3(0.76×10−11〜3×10−11Hz、4×10−11〜12×10−11Hz、15×10−11〜20×10−11Hz)。ここで、1周期は3000年毎に起こっているが、これは変化が感じられるのに3000年を要することを意味するのではなく、時間傾斜が3000年であるということである。原子では、更に書くから外側へ行ってエネルギーレベル間の分離が減少してエネルギーが減少するが、共振チェーンについてはこれはちょうど逆である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0149】
【特許文献1】特許第5187804号
【特許文献2】米国公開特許2006/0184466
【特許文献3】米国公開特許2013/0155516
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【非特許文献】
【0150】
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図1
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【国際調査報告】