(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2020-529703(P2020-529703A)
(43)【公表日】2020年10月8日
(54)【発明の名称】電気コネクタアセンブリ
(51)【国際特許分類】
H01R 24/84 20110101AFI20200911BHJP
H01R 13/50 20060101ALI20200911BHJP
【FI】
H01R24/84
H01R13/50
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2020-504322(P2020-504322)
(86)(22)【出願日】2018年8月13日
(85)【翻訳文提出日】2020年1月28日
(86)【国際出願番号】US2018046493
(87)【国際公開番号】WO2019036362
(87)【国際公開日】20190221
(31)【優先権主張番号】62/546,251
(32)【優先日】2017年8月16日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】591043064
【氏名又は名称】モレックス エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100116207
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100096426
【弁理士】
【氏名又は名称】川合 誠
(72)【発明者】
【氏名】オースティン ニコルセン
(72)【発明者】
【氏名】アラン ハン
(72)【発明者】
【氏名】ヴィクター ザデレジュ
(72)【発明者】
【氏名】ケヴィン シモーネ
【テーマコード(参考)】
5E087
5E223
【Fターム(参考)】
5E087EE06
5E087FF27
5E087MM08
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5E223EA09
5E223EC72
5E223EC78
5E223EC82
(57)【要約】
【解決手段】電気コネクタアセンブリは、拡張アイウェアのアイピース部分及びアームピース部分などの2つの部分の間にヒンジを提供する。アセンブリは、互いに対して回転可能である第1及び第2の雌雄同体コネクタを含む。各コネクタは、非導電性支持体上に配置された導電性電気端子を含む。各電気端子は、本体と、それから延在する可撓性接触アームと、接触アームから突出する接触突出部と、を含む。接触アームは、支持体のスロット内に屈曲することができる。各アーム上の接触突出部は、回転中に他のコネクタの本体との係合を維持する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つの部分上の電気部品間にヒンジを提供するように構成された電気コネクタアセンブリであって、
第1のコネクタ及び第2のコネクタであって、前記コネクタが、雌雄同体であり、各コネクタは、導電性の電気端子と、該電気端子が配置される非導電性の支持体と、を含んでおり、前記電気端子が、本体と、そこから延在する接触アームと、該接触アームから延在する接触突出部と、を含んでおり、前記接触アームが、前記本体に対して屈曲することができ、前記支持体が、それを通るスロットを有しており、前記接触アームは、該接触アームが前記スロット内に屈曲することができるように該スロットに近接している、第1のコネクタ及び第2のコネクタと、
前記コネクタを通って延在するヒンジピンであって、前記コネクタが、前記ヒンジピンの周りで回転可能である、ヒンジピンと、を含み、
前記第1のコネクタが前記第2のコネクタと嵌合するときに、前記第1のコネクタの接触突出部が、前記第2のコネクタの本体と係合し、かつ前記第2のコネクタの接触突出部が、前記第1のコネクタの本体と係合し、
前記コネクタが互いに対して回転する間に、前記第1のコネクタの接触突出部が、前記第2のコネクタの本体との係合を維持し、かつ前記第2のコネクタの接触突出部が、前記第1のコネクタの本体との係合を維持する、電気コネクタアセンブリ。
【請求項2】
各コネクタにおいて、前記電気端子が、それぞれの支持体における凹部内に部分的に配置されている、請求項1に記載の電気コネクタアセンブリ。
【請求項3】
各コネクタにおいて、前記電気端子は、それぞれの電気端子の端部分がそれぞれのコネクタから外方に延在するように、それぞれの支持体の一部分を部分的に通過する、請求項2に記載の電気コネクタアセンブリ。
【請求項4】
各接触アームが湾曲している、請求項1に記載の電気コネクタアセンブリ。
【請求項5】
各スロットが湾曲している、請求項4に記載の電気コネクタアセンブリ。
【請求項6】
各支持体は、電気接点が着座する第1の表面と、第2の反対側の表面と、前記表面の間に延在する外壁と、を有しており、各支持体の外壁の一部分が、弓形状に従っている、請求項1に記載の電気コネクタアセンブリ。
【請求項7】
各接触アームが湾曲している、請求項6に記載の電気コネクタアセンブリ。
【請求項8】
各スロットが湾曲している、請求項7に記載の電気コネクタアセンブリ。
【請求項9】
各第2の表面が平らである、請求項6に記載の電気コネクタアセンブリ。
【請求項10】
第3のコネクタ及び第4のコネクタであって、前記コネクタが、雌雄同体であり、各コネクタは、導電性の電気端子と、該電気端子が配置される非導電性の支持体と、を含んでおり、前記電気端子が、本体と、そこから延在する接触アームと、該接触アームから延在する接触突出部と、を含んでおり、前記接触アームが、前記本体に対して屈曲することができ、前記支持体が、それを通るスロットを有しており、前記接触アームは、該接触アームが前記スロット内に屈曲することができるように該スロットに近接している、第3のコネクタ及び第4のコネクタと、
該第3及び第4のコネクタを通って延在するヒンジピンであって、前記第3及び第4のコネクタが、前記ヒンジピンの周りを回転可能である、ヒンジピンと、を更に含み、
前記第3のコネクタが前記第4のコネクタと嵌合するときに、前記第3のコネクタの接触突出部が、前記第4のコネクタの本体と係合し、かつ前記第4のコネクタの接触突出部が、前記第3のコネクタの本体と係合し、
前記コネクタが互いに対して回転する間に、前記第3のコネクタの接触突出部が、前記第4のコネクタの本体との係合を維持し、かつ前記第4のコネクタの接触突出部が、前記第3のコネクタの本体との係合を維持する、請求項1に記載の電気コネクタアセンブリ。
【請求項11】
各接触アームが湾曲している、請求項10に記載の電気コネクタアセンブリ。
【請求項12】
各スロットが湾曲している、請求項11に記載の電気コネクタアセンブリ。
【請求項13】
デバイスであって、
第1の電気部品を有する第1の部分と、
第2の電気部品を有する第2の部分と、
前記第1の電気部品と前記第2の電気部品との間の電気的接続を提供する一方で、前記第1及び第2の部分が互いに対して回転することを可能にする、電気コネクタアセンブリであって、該電気コネクタアセンブリが、
第1のコネクタ及び第2のコネクタであって、前記コネクタが、雌雄同体であり、各コネクタは、導電性の電気端子と、該電気端子が配置される非導電性の支持体と、を含んでおり、前記電気端子が、本体と、そこから延在する接触アームと、該接触アームから延在する接触突出部と、を含んでおり、前記接触アームが、前記本体に対して屈曲することができ、前記支持体が、それを通るスロットを有しており、前記接触アームは、該接触アームが前記スロット内に屈曲することができるように該スロットに近接しており、前記第1のコネクタが、前記第1の電気部品に電気的に接続されており、前記第2のコネクタが、前記第2の電気部品に電気的に接続されている、第1のコネクタ及び第2のコネクタと、
前記コネクタを通って延在するヒンジピンであって、前記コネクタが、前記ヒンジピンの周りで回転可能である、ヒンジピンと、を含み、
前記第1のコネクタが前記第2のコネクタと嵌合するときに、前記第1のコネクタの接触突出部が、前記第2のコネクタの本体と係合し、かつ前記第2のコネクタの接触突出部が、前記第1のコネクタの本体と係合し、
前記コネクタが互いに対して回転する間に、前記第1のコネクタの接触突出部が、前記第2のコネクタの本体との係合を維持し、かつ前記第2のコネクタの接触突出部が、前記第1のコネクタの本体との係合を維持する、電気コネクタアセンブリと、を含む、デバイス。
【請求項14】
各コネクタにおいて、前記電気端子が、それぞれの支持体における凹部内に部分的に配置されている、請求項13に記載のデバイス。
【請求項15】
各コネクタにおいて、前記電気端子は、それぞれの電気端子の端部分がそれぞれのコネクタから外方に延在するように、それぞれの支持体の一部分を部分的に通過する、請求項14に記載のデバイス。
【請求項16】
各コネクタは、前記電気端子が装着される凹部を形成する、少なくとも1つの壁を含んでいる、請求項13に記載のデバイス。
【請求項17】
各接触アームが湾曲している、請求項13に記載のデバイス。
【請求項18】
各スロットが湾曲している、請求項17に記載のデバイス。
【請求項19】
第3のコネクタ及び第4のコネクタであって、前記コネクタが、雌雄同体であり、各コネクタは、導電性の電気端子と、該電気端子が配置される非導電性の支持体と、を含んでおり、前記電気端子が、本体と、そこから延在する接触アームと、該接触アームから延在する接触突出部と、を含んでおり、前記接触アームが、前記本体に対して屈曲することができ、前記支持体が、それを通るスロットを有しており、前記接触アームは、該接触アームが前記スロット内に屈曲することができるように該スロットに近接しており、前記第3のコネクタが、前記第1の電気部品に電気的に接続されており、前記第4のコネクタが、前記第2の電気部品に電気的に接続されている、第3のコネクタ及び第4のコネクタと、
該第3及び第4のコネクタを通って延在するヒンジピンであって、前記第3及び第4のコネクタが、前記ヒンジピンの周りを回転可能である、ヒンジピンと、を更に含み、
前記第3のコネクタが前記第4のコネクタと嵌合するときに、前記第3のコネクタの接触突出部が、前記第4のコネクタの本体と係合し、かつ前記第4のコネクタの接触突出部が、前記第3のコネクタの本体と係合し、
前記コネクタが互いに対して回転する間に、前記第3のコネクタの接触突出部が、前記第4のコネクタの本体との係合を維持し、かつ前記第4のコネクタの接触突出部が、前記第3のコネクタの本体との係合を維持する、請求項13に記載のデバイス。
【請求項20】
前記デバイスが、拡張アイウェアであり、前記第1の部分が、アイピース部分であり、前記第1の電気部品が、前記アイピース部分と関連付けられたディスプレイデバイスであり、前記第2の部分が、アームピース部分であり、前記第2の電気部品が、前記アームピース部分上に設けられて、前記ディスプレイデバイスを駆動するように構成されている、請求項13に記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2017年8月16日に出願された米国仮特許出願第62/546,251号の優先権を主張するものであり、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、電気コネクタアセンブリの分野に関し、より具体的には、ヒンジ付き要素を有する電気コネクタアセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
ヒンジ付き要素を有する電気コネクタアセンブリは、回転中及び回転後に2つの要素間の電気的接触を維持しながら、互いに対して回転する少なくとも2つの要素の間で使用するのに好適である。これらのタイプのコネクタアセンブリは、典型的には、回転式のヒンジ付きディスプレイ、典型的には回転接触リング及び偏向可能な接点を利用するスリップリングと共に使用される。
【発明の概要】
【0004】
電気コネクタアセンブリは、拡張アイウェアのアイピース部分及びアームピース部分などの2つの部分の間にヒンジを提供する。アセンブリは、互いに対して回転可能である第1及び第2の雌雄同体コネクタを含む。各コネクタは、非導電性支持体上に配置された導電性電気端子を含む。各電気端子は、本体と、それから延在する可撓性接触アームと、接触アームから突出する接触突出部と、を含む。接触アームは、支持体のスロット内に屈曲することができる。各アーム上の接触突出部は、回転中に他のコネクタの本体との係合を維持する。
【0005】
この概要は、本開示のいくつかの態様の基本的な理解を提供するために、いくつかの例示的実施形態を要約する目的で提供される。したがって、上述の例示的実施形態は単なる例であり、いかなるようにも本開示の範囲又は趣旨を狭めるように解釈されるべきではないことが理解されるであろう。様々な開示される実施形態の他の実施形態、態様、及び利点は、説明される実施形態の原理を例として示す添付図面と併せて以下の詳細な説明を読めば、明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】本開示の一実施形態による電気コネクタアセンブリの斜視図である。
【
図2】デバイスと共に組み立てられた電気コネクタアセンブリの上面図である。
【
図3】電気コネクタアセンブリの部分的な分解斜視図である。
【
図4】電気コネクタアセンブリの一対のコネクタの部分的な断面図である。
【
図5】電気コネクタアセンブリの電気端子の上面図である。
【
図6】電気コネクタアセンブリの支持部の上面図である。
【
図7】電気コネクタアセンブリのコネクタの分解斜視図である。
【
図8】電気コネクタアセンブリの一対のコネクタの分解斜視図である。
【
図9】電気コネクタアセンブリのコネクタのうちの1つの上面図である。
【
図10】電気コネクタアセンブリを含む拡張アイウェアの斜視図である。
【
図11】
図9の拡張アイウェアの代替斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本開示は、異なる形態の実施形態が可能であり、具体的な実施形態が図面で示され、また本明細書で詳細に説明されるが、本開示は、本開示の原理の例証であるとみなされ、図示され、かつ本明細書で説明されるものに本開示を限定することを意図しないという理解の下で行われる。したがって、特記しない限り、本明細書に開示された特徴を組み合わせて、簡潔にするために別途示されなかった、追加の組み合わせを形成してもよい。いくつかの実施形態では、図面において実施例として示される1つ以上の要素は、本開示の範囲内の代替的な要素で排除及び/又は置換され得ることが更に理解されるであろう。
【0008】
電気コネクタアセンブリ20は、デバイス26の2つの部分22、24の間にヒンジを形成するために提供される。デバイス26の各部分22、24は、その上に電気部品22’、24’を有しており、電気コネクタアセンブリ20は、2つの部分22、24上の電気部品22’、24’間に電気的接続を提供する一方で、部分22、24が互いに対して回転することを可能にする。図面に示されるように、デバイス26は、拡張アイウェアとして示されている。図面は、本開示のある実施形態を例解するものであることを理解されたい。また開示される実施形態は、種々の形態で具体化され得る本開示の例示にすぎないことを理解されたい。したがって、本明細書に開示される具体的な詳細は、限定するものとして解釈されるべきではなく、単に、特許請求の範囲のための基礎として、かつ本開示を様々に用いることを当業者に教示するための代表的な基礎として解釈されるべきである。例えば、デバイス26は、自動車の一部(例えば、自動車のドアのためのヒンジを提供する電気コネクタアセンブリ20)として、電化製品の一部(例えば、電化製品のドアのためのヒンジを提供する電気コネクタアセンブリ20)などとして提供され得る。
【0009】
電気コネクタアセンブリ20は、コネクタスタック32を形成するように垂直に積層された関係で配置された、少なくとも一対のコネクタ30a、30bと、コネクタスタック32を通って延在し、かつその周りで少なくとも一対のコネクタ30a、30bが回転することができる、ヒンジピン34と、を含む。各対のコネクタ30a、30bは、ヒンジピン34の周りで互いに対して回転することができる。コネクタ30aは、部分22に取り付けられ、かつ部分22に電気的に接続されており、コネクタ30bは、部分24に取り付けられ、かつ部分24に電気的に接続されている。5対のコネクタ30a、30bが示されているが、5対以上のコネクタ30a、30bが提供されてもよい。コネクタ30a、30bの対の数は、デバイス26に必要とされる機能的特徴に必要な所望の数の回路に従って調節され得る。
【0010】
各コネクタ30a、30bは同一であり、コネクタ30a、30bは交互の鏡写しの関係に配設されており、したがって、単一のコネクタ30aが説明され、他のコネクタ30bは同一の特徴について同じ参照番号を有するが、接尾辞「b」と共に示されることを理解する。コネクタ30aは、電気端子36aと、電気端子36aが装着されるハウジング又は支持体38aと、を含む。
【0011】
電気端子36aは、導電性材料で形成されている。電気端子36aは、スタンピング及び形成によって形成されてもよい。電気端子36aは、弾性導電性の平坦なストック、一般的には銅又は銅系合金から形成されてもよい。
図5及び
図7に最もよく示されるように、電気端子36aは、基部セクション40aと、基部セクション40aから延在する装着セクション42aと、装着セクション42aから延在するタブセクション44aと、を有する。
【0012】
基部セクション40aは、第1の表面46a及び第2の反対側の表面48aを有する。一実施形態では、表面46a、48aは、本明細書で論じる接触突出部50aを除いて、平面状である。一実施形態では、基部セクション40aは、円形の構成である。開口部52aは、表面46a、48aの間の基部セクション40aを通って形成され、一実施形態では、開口部52aは、基部セクション40aの中心に形成される。基部セクション40aの表面46a、48a間に細長いスロット54aが形成されて、基部セクション40aを、本体56a及び接触アーム58aに分割する。細長いスロット54aは、基部セクション40aの外周から延在する外側端部を有する、入口部分60aと、入口部分60aの内側端部から延在する延在部分62aと、を含む。一実施形態では、入口部分60aは基部セクション40aの中心に対して半径方向に延在しており、延在部分62aは、基部セクション40aの中心から半径方向に離間した弓形状に従う。接触アーム58aは、したがって、接触アーム58aの第1の端部が本体56aと一体的に形成され、かつ接触アーム58aの第2の端部が自由になるように、本体56aから片持ちにされる。一実施形態では、接触アーム58aは湾曲している。接触突出部50aは、接触アーム58aの第1の表面46aからその長さに沿って延在している。一実施形態では、接触突出部50aは、接触アーム58aから、第2の自由端部に近接しているが、第2の自由端部から離間している位置で延在する。スロット54aは、接触アーム58aが本体56aに対して屈曲することを可能にする。
【0013】
装着セクション42aは、基部セクション40aから外方に延在している。装着セクション42aは、第1の表面及び第2の反対側の表面を有している。一実施形態では、表面は平らである。装着セクション42aは、接触アーム58aが設けられた基部セクション40aの反対側から延在していてもよい。一実施形態では、装着セクション42aは、装着セクション42aの第2の反対側の端部よりも広い基部セクション40aにおける第1の端部を有する。
【0014】
タブセクション44aは、装着セクション42aの第2の端部から自由端部66aまで外方に延在している。タブセクション44aは、第1の表面及び第2の反対側の表面を有する。一実施形態では、表面は平らである。一実施形態では、タブセクション44aは、装着セクション42aに対して角度が付けられている。一実施形態では、タブセクション44aは、装着セクション42aに対して垂直である。
【0015】
一実施形態では、接触アーム58aが屈曲されていないときに、接触突出部50aを除いて、基部セクション40a、装着セクション42a及びタブセクション44aの第1の表面は、互いに同一平面上にあり、接触アーム58aが屈曲されていないときに、基部セクション40a、装着セクション42a、及びタブセクション44aの第2の表面は、互いに同一平面上にある。
【0016】
電気端子36aへの保護及び支持を提供するために、支持体38aは、電気端子36aの上/周囲に形成されている。支持体38aは、非導電性材料で形成される。
図6及び
図7に最もよく示されるように、支持体38aは、基部セクション68aと、基部セクション68aから延在する装着セクション70aと、装着セクション70aから延在するタブセクション72aと、を有する。
【0017】
基部セクション68aは、第1の表面74aと、第2の反対側の表面76aと、それらの間に延在する側面78aと、を有する。一実施形態では、表面74a、76aは平らである。開口部80aは、表面74a、76aの間の基部セクション68aを通って形成され、一実施形態では、開口部80aは、基部セクション68aの中心に形成される。一実施形態では、基部セクション68aは、円形であり、かつ基部セクション40aよりもわずかに大きい。細長いスロット82aは、基部セクション68aが表面74a、76aの間に延在するが、接触アーム58aがその中を通過することができるような寸法で形成される。スロット82aは、端部の間に延在する外側側壁と、端部の間に延在する内側側壁とを有する、第1及び第2の端部を有する。一実施形態では、スロット82aは、基部セクション68aの中心から半径方向に離間し、かつ弓形状に従っている。一実施形態では、細長いスロット82aは、接触アーム58aの形状を反映するが、接触アーム58aよりわずかに大きい。
【0018】
装着セクション70aは、基部セクション68aから外方に延在している。装着セクション70aは、第1の表面84aと、第2の反対側の表面86aと、それらの間に延在する側面88a、90aと、を有する。一実施形態では、第1及び第2表面84a、86aは平らである。装着セクション70aは、スロット82aが設けられた基部セクション68aの反対側から延在していてもよい。一実施形態では、装着セクション70aは、装着セクション70aの第2の反対側の端部よりも広い基部セクション68aにおける第1の端部を有する。一実施形態では、基部セクション68a及び装着セクション70aの第1の表面74a、84aは、互いに同一平面上にあり、基部セクション68a及び装着セクション70aの第2の表面76a、86aは、互いに同一平面上にある。フランジ92aは、装着セクション70aの側面88aから外方に延在し、かつ装着セクション70aの第1の表面84aと第2の表面86aとの間に延在していてもよい。
【0019】
タブセクション72aは、第1の表面94aと、第2の反対側の表面96aと、それらの間に延在する側面98a、100a、102aと、を有する。一実施形態では、第1及び第2の表面94a、96aは、平らである。側面98aは、側面88aと同一平面であってもよい。タブセクション72aの第1の端部は、装着セクション70aの第2の端部から延在している。一実施形態では、タブセクション72aの第1の表面94aは、タブセクション72aが基部セクション68aよりも高い高さを有し、かつ肩壁104aが装着セクション70aとの接合部に形成されるように、基部セクション68a及び装着セクション70aの第1の表面74a、84aからオフセットされる。一実施形態では、基部セクション68a、装着セクション70a、及びタブセクション72aの第2の表面76a、86a、96aは、互いに同一平面上にある。
【0020】
第1の壁106aは、基部セクション68a及び装着セクション70aの外周で第1の表面74a、84aから延在し、かつ肩壁104aから延在しており、第2の壁108aは、開口80aの周囲の基部セクション68aの第1の表面74aから延在しており、第3の壁110aは、基部セクション68aの第1の表面84aから延在し、かつスロット82aの第2の端部に近接しており、第4の壁112aは、基部セクション68aの第1の表面74aから延在し、かつスロット82aの内側側壁に近接している。第3の壁110aは、第1の壁106aから内側に延在しており、第4の壁112aは、第3の壁部110aの内側端部から延在している。一実施形態では、第3の壁110aは基部セクション68aの中心に対して半径方向に延在しており、第4の壁112aは、基部セクション68aの中心から半径方向に離間した弓形状に従う。第3の壁110aは、電気端子36aにおけるスロット54aの入口部分60a内に適合する寸法であり、第4の壁112aは、電気端子36aにおけるスロット54aの延在部分62a内に適合する寸法である。壁104a、106a、108a、110a、112aは、支持体38a内に凹部114aを形成する。肩壁104aは、壁106a、108a、110a、112aよりも高い高さを有してもよい。壁106a、108a、110a、112aは、同じ高さ又は異なる高さを有してもよい。
【0021】
電気端子36aは、
図9に示されるように支持体38aに装着される。電気端子36aの基部セクション40aは、凹部114a内に着座する。支持体38aの第3の壁110aは、電気端子36aにおけるスロット54aの入口部分60a内に着座しており、支持体38aの第4の壁112aは、電気端子36aにおけるスロット54aの延在部分62a内に着座しており、接触アーム58aはスロット82a上に位置付けられる。支持体38aの第2の壁108aは、電気端子36aにおける開口部52a内に着座する。電気端子36aの装着セクション42aは、凹部114a内に部分的に着座し、かつ支持体38aのタブセクション72aを部分的に通って延在する。電気端子36aのタブセクション44aは、支持体38aのタブセクション72aを部分的に通って延在し、かつ電気端子36aのタブセクション44aの端部66aは、支持部38aのタブセクション72aの側面98aから外方に延在しており、それによって、電気端子36aのタブセクション44aの一部分を支持体38aの外部に露出させる。フランジ92aは、タブセクション72aが延在するときに、コネクタ30aの同じ側の装着セクション70aから外方に延在する。
【0022】
コネクタ30a、30bは、互いに垂直に積層されて、コネクタ30a、30bの対を形成する。各対において、電気端子34a、34bは互いに対向しており、コネクタ30a上の接触突出部50aは、コネクタ30bの基部セクション40bと接触し、かつコネクタ30bと電気的に係合しており、コネクタ30b上の接触突出部50bは、コネクタ30aの基部セクション40aと接触し、かつコネクタ30aと電気的に係合している。スロット82a、82bは、接触アーム58a、58bが屈曲することを可能にする。開口部52a、80a、52b、80bは、互いに整列して通路を形成し、かつコネクタ30a、30bが回転する軸を画定する。この配設では、各コネクタ30a、30bは、交互の鏡写しの関係、すなわち、各電気端子36a、36bが対向し、かつコネクタ30a、30bの他の電気端子36a、36bに対で露出される、雌雄同体配設に位置付けられる。
【0023】
ヒンジピン34は、整列された開口部52a、80a、52b、80bを通って延在し、かつ一対のコネクタ30a、30b(提供される場合、任意の残りの対30a、30b)に固定される。ヒンジピン34は、ヘッド116から延在するポスト118を有する拡大ヘッド116を含む。ヒンジピン34のポスト118は、隣接するコネクタ30a、30bを一緒に固定する整列された開口部52a、80a、52b、80b内に配置される。ヒンジピン34のポスト118は、支持体38a、38b内の開口部80a、80bを形成する壁に係合しており、そのためコネクタ30a、30bの電気端子36a、36bではなく、コネクタ30a、30bの支持体38a、38bに、任意の横方向又は側方の荷重が加えられる。締結具(図示せず)がポスト118の端部に設けられて、ヒンジピン34をコネクタスタック32に固定することができる。ポスト118の端部は、ヒンジピン34をコネクタスタック32に固定するために、スエージングされてもよい。
【0024】
コネクタ30a、30bの各対において、電気端子36aのタブセクション44aは、デバイス26の第1の部分22内の電気部品22’に電気的に接続され、かつフランジ92aは、デバイス26の第1の部分22に接して着座しており、第2のコネクタ30b上のタブセクション44bは、デバイス26の第2の部分24内の電気部品24’に電気的に接続され、かつフランジ92bは、デバイス26の第2の部分24に接して着座している。コネクタ30a、30bの隣接する対は、互いに対向する支持体38a、38bの第2の表面76a、76bを有する。タブセクション44a、44bは、各部分22、24内の剛性又はフレキシブル回路基板として形成され得る電気部品22’、24’に表面装着されるように構成されている。積層されたコネクタ30b、30bは、コネクタスタック32内で一緒にインターリーブされる。
【0025】
動作中、1つのコネクタは、他のコネクタに対して回転し、例えば、コネクタ30aはコネクタ30bに対して回転し、接触突出部50aは、対向する端子36bの本体56bに付勢される。接触突出部50aは、本体56b上に乗り、接触点から離れて軸方向に、かつ支持体38a内に形成された対応するスロット82a内に接触アーム58aを偏向させ、したがって、コネクタ30a上の電気端子36a上の接触突出部50aとコネクタ30bの電気端子36bの基部セクション40bとの間の反発力又は垂直力を引き起こす。また接触突出部50bは、本体56a上に乗り、接触点から離れて軸方向に、かつ支持体38b内に形成された対応するスロット82b内に接触アーム58bを偏向させ、したがって、コネクタ30b上の電気端子36b上の接触突出部50bとコネクタ30aの電気端子36aの基部セクション40aとの間に反応又は垂直力を引き起こす。それにより、回転中の全ての時点で、コネクタ30a、30b間の一定の電気的係合が維持される。
【0026】
図に示されるように、電気コネクタアセンブリ20は、動作中、デバイス26が開位置にあり、閉じた位置又は折り畳まれた位置に移動するときに、電気コネクタアセンブリ20が、それぞれ90度の位置と0度の位置との間で動作するように、90度の配設で示されている。他の配設では、電気コネクタアセンブリ20は、180度〜90度のストロークで動作することができる。この場合、電気コネクタアセンブリ20は、開位置で180度、及び折り畳まれた位置又は閉位置において90度で、平坦又は一列の状態である。他の角度ストローク及び移動範囲は、本開示の範囲内で想到され、例示される実施例に限定されるものではない。
【0027】
図10及び
図11に示されるように、デバイス26は、拡張アイウェアであり、第1の部分22は、アイピース部分であり、第2の部分24は、アームピース部分である。典型的には、電気的接続部が不要な場合があるため、異なるヒンジを有し得る第2のアームピース部分がまた、提供される。典型的には、拡張アイウェアは、レンズ132内に組み込まれるか、又はアイピース部分上のレンズ132に近接して組み込まれる、ディスプレイデバイス130を含んでおり、ディスプレイデバイス130を駆動するための関連付けられた電気部品134は、アームピース部分のうちの1つに配設される。アームピース部分によって形成された第2の部分24は、その上に装着された関連付けられた電気部品134を有するアーム基部136を含む。アーム基部136は、電気部品134装着するための電気部品24’を含んでもよく、又は電気部品134は、MID(成形された相互接続デバイス(Molded Interconnect Device))構造体でアーム基部136上に直接的に装着されてもよい。追加的に、いくつかの実施形態は、特定用途向け電子機器パッケージング(Application Specific Electronics Packaging)(「ASEP」)システムを含み、それは、電子製品を現在製造するために使用されている「バッチ」プロセスとは対照的なリールツーリール(連続フロー)製造プロセスを使用して追加的な製品の製造を可能にする。一定のASEP実施形態を通して、コネクタ、センサ、LED、熱管理、アンテナ、RFIDデバイス、マイクロプロセッサ、メモリ、インピーダンス制御、及び多層機能を直接的にデバイスの中に統合することが可能である。ASEPパッケージングシステム及び方法の参照は、Molex,LLCによって所有されている国際公開第2017/00406(A1)号に記載されている。図面に示されるアイウェアは、純粋に例示的であり、アイウェアの機能性を示す最小構造体を包含することを理解されたい。スタイルの考慮事項及び他の人間の効果の特徴は、説明には意図的に含まれておらず、したがって、その欠如は限定的ではない。
【0028】
特定の実施形態が図面に例示され、図面に関して説明されているが、当業者は、添付の特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく様々な修正を考案し得ることが想定される。したがって、本開示の範囲及び添付の特許請求の範囲は、図面に例示され、図面に関して説明された特定の実施形態に限定されるものではなく、その修正及び他の実施形態は、本開示及び添付図面の範囲内に含まれることが意図されることが理解されるであろう。更に、前述の説明及び関連する図面は、要素及び/又は機能の特定の例示的な組み合わせの文脈における例示的な実施形態を説明しているが、要素及び/又は機能の異なる組み合わせは、本開示の範囲及び添付の特許請求の範囲から逸脱することなく代替実施形態によって提供されてもよいことを理解されたい。
【国際調査報告】