特表2020-529951(P2020-529951A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2020-529951(P2020-529951A)
(43)【公表日】2020年10月15日
(54)【発明の名称】保管ボックス
(51)【国際特許分類】
   B65D 45/32 20060101AFI20200918BHJP
   B65D 77/20 20060101ALI20200918BHJP
【FI】
   B65D45/32
   B65D77/20 Q
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2020-506961(P2020-506961)
(86)(22)【出願日】2018年8月1日
(85)【翻訳文提出日】2020年2月7日
(86)【国際出願番号】EP2018070822
(87)【国際公開番号】WO2019030068
(87)【国際公開日】20190214
(31)【優先権主張番号】202017104835.7
(32)【優先日】2017年8月10日
(33)【優先権主張国】DE
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】518383600
【氏名又は名称】エムザ ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クラウス ホルストマン
【テーマコード(参考)】
3E067
3E084
【Fターム(参考)】
3E067BA10A
3E067BB14A
3E067BC07A
3E067CA04
3E067CA07
3E067DA03
3E067EA23
3E067EA32
3E067EB20
3E067EC29
3E067FC01
3E084AA05
3E084AA14
3E084AA24
3E084BA02
3E084CA03
3E084CC03
3E084DB14
3E084DB18
3E084DC03
3E084FD12
3E084GA08
3E084GB23
3E084LD30
(57)【要約】
本発明は、容器(20)および蓋(10)を備える保管ボックス(100)に関し、蓋(10)は、容器(20)の上縁部(24)の周りに延在する周方向の突出リム(11)を有している。そして、蓋(10)は、閉位置で容器(20)の側壁(25)から外方に突出する少なくとも1つのロック用ウェブ(21)の下方に達する少なくとも1つのロック用突起(32)を有している。容器(20)の側壁には、複数のロック用ウェブ(21)が周に沿って線形配列で設けられている。蓋(10)には、突出リム(11)の周囲にわたって延在し、ロック用バンド(30)の線形シフトによって容器(20)のロック用ウェブ(21)と係合する内向きの複数のロック用突起(32)を有している少なくとも1つのロック用バンド(30)が設けられている。この配列は逆もまた同様であり、すなわち、容器に設けられたシフト可能なロック用バンドと、蓋に設けられたロック用ウェブとがあり得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器(20)および蓋(10)を備え、蓋(10)は、容器(20)の上縁部(24)の周りに延在する周方向に突出したリム(11)を有し、および蓋(10)は、閉位置で容器(20)の側壁(25)から外方に突出する少なくとも1つのロック用ウェブ(21)の下に到達する少なくとも1つのロック用突起(32)を有している保管ボックス(100)であって、
複数のロック用ウェブ(21)が、容器(20)の側壁(25)に周に沿って線形の配列で設けられ、および
蓋(10)には、突出リム(11)の周上に延在し、そしてロック用バンド(30)の線形シフトによって容器(20)のロック用ウェブ(21)に係合し、内側を向いた複数のロック用突起(32)を有している、少なくとも1つのロック用バンド(30)が設けられていることを特徴とする保管ボックス(100)。
【請求項2】
外方に突出する少なくとも1つのウェブは、蓋(10)を容器(20)に配置するか、またはそれから移動させるとき、ロック用突起(32)のためのダクトとして機能する複数の側面の凹部(22)を有して容器(20)の側壁(25)に成形され、ロック用ウェブ(21)の各々は、隣接する凹部(22)の間に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の保管ボックス(100)。
【請求項3】
ロック用ウェブ(21)は、容器(20)の上縁部(24)に成形されていることを特徴とする請求項2に記載の保管ボックス(100)。
【請求項4】
ロック用ウェブ(21)は、容器(20)の側壁(25)に上縁部(24)に対して垂直方向にオフセットされて成形されていることを特徴とする請求項2に記載の保管ボックス(100)。
【請求項5】
ロック用バンド(30)は、少なくとも1つの突出する滑りラッチ(31)を有していることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の保管ボックス(100)。
【請求項6】
ロック用バンド(30)は、蓋(10)の突出リム(11)の外周に配列されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の保管ボックス(100)。
【請求項7】
ロック用バンド(30)は、蓋(10)の突出リム(11)の内周に配列され、そして滑りラッチ(31)は、突出リム(11)の凹部(22)を通って外方に突出することを特徴とする請求項5または6に記載の保管ボックス(100)。
【請求項8】
容器および蓋を備え、蓋は、容器の上縁部の周りに達する周方向の突出リムを有し、および容器は、閉位置において蓋の側壁から外方に突出する少なくとも1つのロック用ウェブの下方に達する少なくとも1つのロック用突起を有している保管ボックスであって、
複数のロック用ウェブは周に沿って線形の配列で蓋に設けられ、および
容器には、容器の側壁の周にわたって延在し、そして蓋のロック用ウェブとロック用ウェブの線形シフトにより係合する外側を向いた複数のロック用突起とを有する少なくとも1つのロック用バンドが設けられていることを特徴とする保管ボックス。
【請求項9】
少なくとも1つの内方に突出するウェブは、蓋を容器に配置するか、またはそれから移動させるとき、ロック用突起のためのダクトとして機能する複数の縁部側の凹部を有して蓋の突出リムに成形され、ロック用ウェブの各々は隣接する凹部の間に形成されていることを特徴とする請求項8に記載の保管ボックス。
【請求項10】
前記ロック用ウェブは、前記蓋の下縁部に成形されていることを特徴とする請求項9に記載の保管ボックス。
【請求項11】
前記ロック用ウェブは、前記蓋の下縁部に対して垂直方向にオフセットされて前記リムに成形されていることを特徴とする請求項8または9に記載の保管ボックス。
【請求項12】
前記ロック用バンドは、少なくとも1つの突出する滑りラッチを有していることを特徴とする請求項8から11のいずれか一項に記載の保管ボックス。
【請求項13】
前記蓋(10)に旋回可能に取り付けられ、滑りラッチ(31)を固定する安全ブラケット(14)が設けられていることを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の保管ボックス(100)。
【請求項14】
前記ロック用バンド(30)は、相互に係合する形状嵌合手段(31.1、31.2)によって互いに連結される2つの端部を有しているプラスチック製ストラップで形成されることを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載の保管ボックス(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1および請求項8の前文に記載の保管ボックスに関する。
【背景技術】
【0002】
そのようなボックスは気密および液密に閉じることができるので、それらは、例えば、キッチンにおいて食べ物を新鮮に保つために用いられている。この目的のために、蓋が容器の上縁部に押し付けられ、そのために、弾性のシール用リングがそれらの間に配列されている。このタイプの保管容器は、原理的にはその価値が証明されているが、確実なシールが達成されるように、容器の突出したウェブに係合しなければならない蓋の側縁部に取り付けられているクリップロックによって、蓋と容器を互いにしっかりと連結させることが今もなお必要である。
【0003】
対応する大きな周囲を有する大きな保管容器では、クリップロックの長さは大規模には延長され得ず、しかしユーザーによって加えられる容認可能なロック力でもってしっかりと閉めるためには、さらに多くのクリップロックが用意されねばならない。その結果、ユーザーは、容器と蓋の配列を閉じまたは開くためには、対応する多数のクリップロックを係合または解放させねばならない。
【0004】
さらなる欠点は、十分なばね性のたわみを可能にし、かくて、クリップロックによっては直接に連結されていない蓋および容器の領域において記述されたシール作用を達成するためには、弾性のシール用リングが大きな層厚を有さなければならないことである。シール用リングの層の厚さを決定する際、シールのリセット力は経年の経過とともに減少することも考慮されねばならない。そのため、新しい保管容器では、保管容器の意図された耐用年数の終期に向かって緊密なシールを保証するべく、ばね性のたわみが十分な大きさでなければならない。一方、大きなたわみは、ユーザーにより加えられるより大きなロック力をもたらす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、したがって、低いロック力でもって、蓋が快適且つ安全に容器にロックされ、それにより気密および液密シールが耐用寿命にわたって保証される、良好にシール可能な保管容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、両請求項1および請求項8の特徴を備える保管ボックスによって達成される。
【0007】
両実施形態について、ロック用突起は、先行技術において一般的なようには、最早、旋回可能なクリップロックに配置されないが、多くのロック用突起は周囲にチェーン状の線形配列で配置され、そしてそれらは、少なくとも1つの共通のロック用バンドによって互いに連結されていることが、本発明にとって必須である。
【0008】
本発明によれば、全てのロック用突起は、周囲に沿って移動可能な共通のロック用バンドによって、同時に操作される。それらはすべて、相手側のそれぞれのロック用ウェブに、同時に、ロックされまたはロック解除される。
【0009】
発明された保管容器のロック用バンドは、容器または蓋の全周にわたって延在し、そして全周にわたってロック用突起の均一な分布が存するので、シールの全長にわたってほぼ均一な接触圧力が達成される。したがって、蓋のシール用リングすなわちシール層の厚さが大幅に最小化され得る。先行技術と比較して、層の厚さを半分以下に減らすことが可能であり、その結果、シリコーンまたは熱可塑性エラストマーなどのシール用リングについての、高品質材料における対応する節約をもたらす。
【0010】
本発明の好ましい態様によれば、固定された不動のロック用ウェブは、閉じるのに必要な線形の変位経路の進路においてわずかに上昇する傾斜を有しているので、結果的に、ロック用バンドのロック用突起の各々は、閉鎖プロセス中に傾斜上を滑る。その結果、容器と蓋の間にシール用リングの安定した接触圧力が常に存在する。
【0011】
各ロック用ウェブの傾斜に関連した線形運動は、自動調整のための選択肢をもたらす。シールの弾力性が低下するか、またはシールを備えた容器および/または蓋の形状にずれが生じた場合でも、ロック用バンドのわずかに長い線形変位によってだけで、今なお緊密なシールが実現できるのである。
【0012】
本発明による保管ボックスでは、容器または蓋の周囲の長さは、閉鎖および密封機能には基本的に無関係である。これは、対応する周囲の長さが非常に大きい容器であっても、周囲の任意の位置において必要最小限に制限された均一な接触圧力を生成するために、ロック用バンドの連結されるロック用突起の数および関連する固定されたロック用ウェブの増加が必要なだけである。
【0013】
本発明によれば、ロック用要素のない主要な領域は残っていない。ロック用バンドが周囲に沿って線形に変位されるとき、すべての周辺領域はむしろ同時に、そして均一にロックされる。
【0014】
本発明のさらに別の利点は、異なる材料から作られた容器および蓋が組み合わせられることである。例えば、容器はセラミックまたはガラスで作られていてもよく、そして、これらの材料の形状公差は射出成形で作られた部品よりも大幅に大きいが、それでも蓋の安全なロックがロック用バンドによって可能である。
【0015】
本発明によれば、蓋と容器は、特に延性のある材料で作られる必要はない。なぜなら、部品の相互係合に必要な力は、引張荷重のかかったロック用バンドのみによって加えられるからである。したがって、ロック用バンドは非常に薄くすることができ、ポリエチレンやポリプロピレンなどの耐久性のあるプラスチックから成形されてもよいが、例えば、また、金属バンドから作られてもよい。
【0016】
好ましい実施形態によれば、ロック用バンドは、蓋の突出リムの外周または代わりに内周のいずれかにおいて、蓋に配列される。後者の場合、作動要素、すなわち滑りラッチとして設計されたロック用バンドの肥厚部は、蓋の突出リムの凹部を通って外側に延び、その結果、外側からアクセスできるようになっている。滑りラッチによって、内側に配列されたロック用バンドはユーザーにより簡単に移動され得る。
【0017】
両方の実施形態において、ロック用ウェブは容器に配列され、そこでそれらは、好ましくは、容器の側壁に成形される連続ウェブの区域として設計される。ウェブは同じピッチを備える凹部によって中断され,それと共にロック用突起がロック用バンドに配列されており、それにより、蓋を垂直方向上方に容器から持ち上げまたはそれに戻すことを可能にしている。
【0018】
ロック用ウェブは、容器の上縁部に直接に成形されてもよいが、容器の上縁部に対して垂直方向にオフセットされて下側レベルに成形されることが好ましい。これにより、ロック用ウェブによる影響を受けない、幅が均一な連続した滑らかな上縁部が形成される。横方向の突起を有さない上縁部は狭い幅しか有さないので、蓋の内側に配列される狭いシール用リングまたはシール用の層のみが必要である。
【0019】
あるいは、本発明による保管容器を形成するためには、逆の配列も可能である。この代替実施形態では、ロック用バンドは容器の外周に配置され、そしてロック用バンドに外向きに突出するロック用突起を有している。蓋の対応物は、下向きの蓋の周囲リムの内側に直交して成形されるロック用ウェブによって形成される。ロック用ウェブは、蓋のリムの下縁部に直接に成形されるか、蓋の下縁部の上方に垂直方向にオフセットされて成形されてもよい。
【0020】
蓋または容器のいずれかにロック用バンドが配列される本発明の両方の代替実施形態に対し、蓋または容器に旋回可能に取り付けられる追加の安全ブラケットを設けることは有利である。閉じられた位置にあるロック用バンドの滑りラッチは、ポップアップされるときブラケットに抱き込まれ得、そして安全ブラケットによって確実にロックされる。これにより、保管ボックスが誤って開くことが回避される。
【0021】
循環ロック用バンドを形成するために、確実なロック手段を介して組み合わされる2つの端部を備えるバンドからロック用バンドを形成することもまた有利である。これにより、生産と組み立てが簡素化される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
本発明が、図面に示された実施形態を参照してより詳細に説明される。図は、それぞれ斜視図で示される。
図1】閉じられた保管ボックスを斜視図で示している。
図2】保管ボックスを分解斜視図で示している。
図3】蓋が取り外されて開かれた保管容器を斜視図で示している。
図4】閉位置にある保管ボックスを部分断面斜視図で示している。
図5】開位置にある蓋を備えた部分的に切断された保管ボックスを斜視図で示している。
図6】蓋が取り外された開位置にある保管ボックスを斜視図で示している。
図7】開かれたロック用バンド付きの蓋を斜視図で示している。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1において、保管ボックス100は、容器20とその上に載る蓋10とから実質的になる斜視図で示されている。
【0024】
蓋10は、下方に突出するリム11を有している。その外周には、ロック用バンド30が取り付けられており、ロック用バンド30は、蓋10の突出部15の縁部によって案内され、滑り落ちないようになっている。ロック用バンド30は、滑りラッチ31を有している。
【0025】
容器20は、角が滑らかに丸みを帯びさせられたボックス形状を有している。丸みを帯びた角は、デザイン面だけでなく機能面のためにも提供されている。これは、ロック用バンド30は角で曲げられることが必要であり、半径が大きいと材料のストレスが小さくなるからである。
【0026】
図1に示される保管ボックス100の閉位置において、滑りラッチ31は、リビングヒンジによって蓋10に取り付けられ、そして折り畳まれている追加された安全ブラケット14によって、固定されている。図1に示されるように、安全ブラケット14をその固定位置に保持するために、安全ブラケット14はまた、蓋10のロック用突起13とも係合している。
【0027】
図2においては、すべての必須の構成部品を備えた保管ボックス100が分解図で示されている。滑りラッチ31を備えたロック用バンド30は、蓋の一体部分であるが、図2では蓋10から分離されて示されている。ロック用バンド30は、それぞれが半円形のディスクとして設計された複数のロック用突起32を有している。
【0028】
蓋10の突出リム11の外周上の凹部は、ロック用バンド30を収容し案内するのに役立つ。突出リム11はまた、ロック用バンド30のロック用突起32が蓋10の内側に突出することができるいくつかのスロット形状の凹部12を有している。
【0029】
上側の縁部領域23は、開いた容器20において詳細に見ることができる。縁部領域23の底部には、側壁25から垂直に外側に延び、上縁部24の下方に配置されているウェブが成形されている。ウェブは、ロック用バンドのロック用突起32を受入れるべく指定された規則的な間隔で、半円形の凹部22を有している。ウェブが凹部22によって中断されるにつれ、複数の個別のロック用ウェブ21がもたらされている。
【0030】
図3では、完全に組み立てられた蓋10と共に、開いた保管容器20が、使用のための位置において示されている。ロック用バンド30は、蓋10に配列されている。
【0031】
ロック用突起32は、突出リム11の案内凹部12を通って係合し、内側に突出している。蓋10の内側の外周領域には、シール用リング16が成形されている。
【0032】
図4は、図1において既に示されたのと同様に閉位置における保管ボックス100を再び示している。この位置では、ロック用バンド30は、滑りラッチ31が追加の安全ブラケット14を介して固定され得る、保管容器20の前面の指定された中央位置に配置されるように、位置されている。
【0033】
図4の部分断面は、本発明のロック用機構の機能を示し;シール用リング16を備えた蓋10が、容器20の上縁部24に位置されている。ロック用突起32の各々は、2つの隣接する凹部22の間に延在しているロック用ウェブ21の1つの下方に位置されている。ロック用突起32とロック用ウェブ21との係合により、蓋10は容器20に確実に固定され、気密および液密シールが達成され、固定される。
【0034】
図5では、保管ボックス100の開位置が図4と同様の図で示されている。安全ブラケット14が、ロック用バンド30の滑りラッチ31が自由に移動され得るように折り畳まれている。図4における位置と比較すると、図5における滑りラッチ31は、ラッチの幅ほど時計回り方向にシフトされている。したがって、ロック用バンド30のロック用突起32が、ロック用ウェブ21の間の凹部22の真下に位置される。よって、容器20と蓋10との間の確実な係合が撤回される。
【0035】
図6に示されるように、蓋10は今や垂直上方に引き上げられ得る。逆に、ロック用バンド30のこの位置では、容器20に戻すこともでき、ここにおいて、ロック用突起32は凹部22を通って潜り込み、そしてその後、ロック用バンド30を閉位置に押し戻すことによって、ロック用ウェブ21に再び係合する。
【0036】
図7は、蓋10を斜視図で示し、そこではロック用バンド30が突出リム11の外周上の対応する受入れ部に既に挿入されている。ロック用バンド30は、相互に連結する手段を有する2つの端部を有しているプラスチック製バンドとして成形される。一端には、ロック用突起31.2が成形されている。他端には、内側凹部31.1を有している滑りラッチ31が配列されている。ロック用突起31.2を凹部31.1にスナップ留めすることにより、蓋10の突出リム11の外周上のわずかな窪みに摺動可能に取り付けられ、且つそこから抜け出せない循環ロック用バンド30が作られている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】