(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2020-530217(P2020-530217A)
(43)【公表日】2020年10月15日
(54)【発明の名称】タイミングイベント検出
(51)【国際特許分類】
H03K 19/096 20060101AFI20200918BHJP
H03K 5/1534 20060101ALI20200918BHJP
【FI】
H03K19/096 220
H03K5/1534
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2019-570576(P2019-570576)
(86)(22)【出願日】2017年6月22日
(85)【翻訳文提出日】2020年1月24日
(86)【国際出願番号】FI2017050475
(87)【国際公開番号】WO2018234613
(87)【国際公開日】20181227
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】517222546
【氏名又は名称】ミニマ プロセッサー オイ
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100185269
【弁理士】
【氏名又は名称】小菅 一弘
(72)【発明者】
【氏名】パーシオ アリ
(72)【発明者】
【氏名】トゥルンクイスト マシュー
(72)【発明者】
【氏名】コスキネン ラウリ
【テーマコード(参考)】
5J039
5J056
【Fターム(参考)】
5J039AB01
5J039KK04
5J039KK13
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5J056DD28
5J056FF05
5J056FF08
5J056KK01
(57)【要約】
タイミングイベント検出を提供することを目的とする。第1の態様によれば、デバイスは、非検出期間の間、クロック条件バッファの出力を第1の状態にセットするように構成されたクロック条件バッファを備え、前記クロック条件バッファは、さらに、検出期間の間、前記出力を前記第1の状態から第2の状態へトグルするようにさらに構成され、前記クロック条件バッファは、前記出力が、前記検出期間の間の一方向にのみトグルすることを保証するようにさらに構成される。これは、偽のイベント検出を防止する。さらに、タイミングポイントに関して、パルス幅が低電圧で管理することが困難であり得る場合、パルス無しで動作可能である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
非検出期間の間に、クロック条件バッファの出力を、第1の状態に設定するように構成された、クロック条件バッファを備え、
前記クロック条件バッファはさらに、検出期間に、前記第1の状態から第2の状態に前記出力をトグルするように、さらに構成され、前記トグルは、前記2つの状態のいずれかによりイネーブルされ、
前記クロック条件バッファは、さらに、前記出力が、前記検出期間の間に、1つの方向にのみ、トグルすることを保証するようにさらに、構成される、デバイス。
【請求項2】
前記クロック条件バッファはさらに、前記1つの方向と異なる他の方向へのトグルバックの能力を欠くようにさらに、構成される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記クロック条件バッファは、前記条件トグルが、前記第1の状態で起こるように構成され、前記クロック条件バッファは、前記条件トグルが、前記第2の状態で起こるように構成される、請求項1乃至2のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項4】
第2のクロック条件バッファをさらに含む、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項5】
前記2つのバッファは、並列に接続される、請求項4に記載のデバイス。
【請求項6】
前記2つのバッファは、直列に接続される、請求項4に記載のデバイス。
【請求項7】
前記第1のバッファは、第1のクロック条件反転バッファを備え、
前記第2のバッファは、第2のクロック条件反転バッファを備え、
前記第1および前記第2のクロック条件反転バッファは、前記バッファのラッチ(20)が、非トランスペアレントであるとき、第1の状態を出力するように構成され、
前記第1のクロック条件反転バッファは、前記第1の状態から前記第2の状態へ、前記出力をトグルするように構成され、
前記第2のクロック条件反転バッファは、前記第2の状態から前記第1の状態へ、前記出力をトグルするように構成される、請求項4に記載のデバイス。
【請求項8】
前記第1のクロック条件反転バッファは、前記状態をどのように構成するかに応じて、プルアップまたはプルダウンするように構成される、請求項7に記載のデバイス。
【請求項9】
前記第2のクロック条件反転バッファは、前記状態を、どのように構成するかに応じて、プルダウンまたはプルアップするように構成される、請求項1乃至8のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項10】
前記ラッチの検出フェーズは、前記ラッチが、トランスペアレントに構成されることを備える、請求項1乃至9のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項11】
前記ラッチの非検出フェーズは、前記ラッチが、非トランスペアレントに構成されることを備える、請求項1乃至10のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項12】
前記第1、および前記第2のクロック条件反転バッファは、前記ラッチのクロック(CLK)の反転クロック(XCLK)を受信し、前記第1のクロック条件反転バッファは、入力として、データ信号(D)を受信し、第1の比較信号を出力し、前記第2のクロック条件反転バッファは、前記第1の比較信号を入力として受け取り、第2の比較信号を出力する、請求項1乃至11のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項13】
前記第1の比較信号は、遅延され、前記データ信号と、前記第2の比較信号の反転バージョンは、遅延され、前記第1の比較信号の反転バージョン、請求項1乃至12のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項14】
前記クロック条件バッファは、前記ラッチの信号パスの外部に構成される、請求項1乃至13のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項15】
イベント検出デバイスの生成ブロックは、少なくとも前記クロック条件バッファを備え、前記デバイスは、イベント検出デバイスを備える、請求項1乃至14のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項16】
前記第1の比較信号XDのフローティングロジックレベルによるリーケージを防止するように構成された、プルダウンキーパをさらに、含む、請求項1乃至15のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項17】
トランジスタは、両方のクロック条件反転バッファに共通であるように構成され、前記反転バッファのプルアップパスは、前記共通トランジスタにより制御される、請求項1乃至16のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項18】
検出ブロックをさらに備え、前記検出ブロックは、クロック条件バッファの前記出力と前記データ信号を受信し、前記ラッチのイベントを検出するように、さらに構成される、請求項1乃至17のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項19】
ラッチのイベント検出デバイスの検出ブロックにおいて、
第1のプルダウンパスと、
第2のプルダウンパスと、を備え、前記パスは、並列に結合され、両方のパスは、共通のプルアップパスに結合される、検出ブロック。
【請求項20】
比較信号を生成するように構成された請求項1乃至19のいずれか一項に記載のデバイスを有する前記生成ブロックと、前記比較信号に基づいて、前記イベントを検出するように構成された、前記検出ブロックを備えた、エラー検出デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、デジタル技術におけるイベント検出に関し、特に、タイミングイベント検出に関する。
【背景技術】
【0002】
エレクトロニクスにおいて、フリップフロップまたはラッチは、2つの安定した状態、典型的には、ロウステートおよびハイステートを有し、ステート情報を記憶するのに用いることができる。フリップフロップは、双安定マルチバイブレータであり得る。回路は、1つまたは複数の制御入力に印加された信号により状態を変化させることができ、1つまたは2つの出力を有するであろう。それは、シーケンシャルロジックにおいては、基本的なストレージエレメントである。
【0003】
フリップフロップとラッチは、コンピュータ、通信および多くの他の種類のシステムに使用されるデジタル電子システムの基本的な構成要素である。フリップフロップとラッチは、データストレージエレメントとして使用される。フリップフロップは、データの単一ビット(バイナリデジット)を記憶し、2つの状態の一方は「1」を表し、他方は、「ゼロ」を表す。そのようなデータストレージは、状態の記憶に使用することができ、そのような回路は、シーケンシャルロジックとして記載される。有限状態マシンに使用されると、出力と次の状態は、その現在の入力だけでなく、その現在の状態(それゆえ、従前の入力)に依存する。それはパルスの検出にも使用することができ、基準タイミング信号に対して、可変タイミングの入力信号を同期させるのにも使用することができる。
【0004】
フリップフロップは、単純(simple)(トランスペアレントまたは不透明)であるか、またはクロック(同期またはエッジトリガ)のいずれかであり得る。歴史的には、フリップフロップという用語は、一般には、単純回路およびクロック回路の両方を指すが、近代の使用では、フリップフロップという用語を、もっぱら、クロック回路を説明するために確保しておくのが一般的であり、単純なものは一般的にラッチと呼ばれる。ラッチは、レベルに感知することができるのに対して、フリップフロップは、エッジに感知することができる。ラッチがイネーブルになると、トランスペアレントになるが、一方、フリップフロップの出力は、単一のタイプの(立ち上がりまたは立ち下がり(positive going or negative going)クロックエッジでのみ変化する。ラッチがディスエーブルになると、非トランスペアレントになる。
【0005】
従来のデジタル設計フローでは、回路動作を保証するために、合成から得られる回路が、最悪の動作条件遅延を満たす必要があるという意味で、組み合わせ論理遅延制約は静的である。設計時の解析よりも、実行時の遅延が長い場合、正しい回路動作を確保することができない。従来の設計では、タイミング要件を満たすことにより、システムの面積と、消費電力の動的消費と、静的消費の両方を増加させる、過剰設計が導入される。
【0006】
エネルギ消費の削減を目的とする場合、これを実現するには、回路の電圧を低くする必要がある。これは、ラッチの動作と構成に関して、新たな、および付加的課題を提起する。電圧が低くなると、回路の変動に対する感受性が高くなり、CMOSプロセスノードが小さくなると、変動が悪化する。これらは、両方とも過剰設計を増大させる。それゆえ、実際のダイナミック動作条件を見つけることが、ますます重要になってきている。そのダイナミック動作条件は、たとえば、ダイナミック電圧、および周波数スケーリングで使用することができる。マージンと過剰設計を最小限に抑えるために、動的動作条件は、実際のロジックの条件であるべきであり、外部のカナリア回路(canary circuit)、またはロジック回路のコピーであるべきではない。
図1において、イベントが登録され、イベント信号は、常にDが変化すると、立ち上がることを見ることができる。一実施形態は、データが遅く到着し(データD内の第2の遷移2)、タイミングエラーの時である。次に、イベント信号がタイミングエラーのフラッグを立てる。次にエラー信号は、例えば、プロセッサにおいて、命令リプレイ(replay)をトリガするために使用することができる。
【発明の概要】
【0007】
発明の要約は、下記の詳細な説明で、さらに述べる、簡単化されたフォームでの概念の選択を導入するために提供される。この発明の要約は、特許請求の範囲の主要な特徴、または必須の特徴を特定することを、意図するものではなく、また請求した主題の範囲を限定するために使用することを、意図したものでもない。
【0008】
タイミングイベント検出を提供することを目的とする。目的は、独立請求項の特徴により達成される。さらなるインプリメンテーションフォームは、従属請求項、記載、および図面において提供される。
【0009】
第1の態様によれば、デバイスは、非検出期間の間に、クロック条件バッファの出力を、第1の状態に設定するように構成されたクロック条件バッファと、前記クロック条件バッファは、さらに検出期間の間に、前記第1の状態から、前記第2の状態へ、前記出力をトグルするように構成され、前記トグルは、前記2つの状態のいずれかにより、イネーブルにされ、前記クロック条件バッファは、さらに、出力が、検出期間の間、一方向にのみトグルすることを保証するように構成される。これは、偽のイベント検出を防止することができる。さらに、タイミングポイントの観点に関して、「1」は、パルス無しで動作することができ、パルス幅は、低電圧で管理することが困難である場合がある。
【0010】
一実施形態において、クロック条件バッファは、さらに、前記一方向以外の他の方向に、トグルバック(toggle back)する能力を、欠如するように構成される。一実施形態において、クロック条件バッファは、条件トグルが、第1の状態で生じるように構成され、クロック条件バッファは、条件トグルが、第2の状態で生じるように構成される。
【0011】
一実施形態において、第2のクロック条件バッファをさらに含む。一実施形態において、2つのバッファは、パラレルに接続される。一実施形態において、2つのバッファは、シリーズに接続される。
【0012】
一実施形態において、第1のバッファは、第1のクロック条件反転バッファ回路を備え、第2のバッファは、第2のクロック条件反転バッファ回路を備え、前記第1および第2のクロック条件反転バッファ回路は、前記バッファのラッチが、非トランスペアレントであるとき、第1の状態を出力するように構成され、前記第1のクロック条件反転バッファは、第1の状態から第2の状態へ出力をトグルするように構成され、前記第2のクロック条件反転バッファは、出力を第2の状態から第1の状態へトグルするように構成される。
【0013】
一実施形態において、第1のクロック条件反転バッファは、どのように状態が構成されるかに依存して、プルアップまたはプルダウンするように構成される。一実施形態において、第2のクロック条件反転バッファは、どのように状態が構成されるかに依存して、プルアップまたはプルダウンするように構成される。一実施形態において、ラッチの検出フェーズは、ラッチがトランスペアレントに構成されることを備える。一実施形態において、ラッチの非検出フェーズは、ラッチが非トランスペアレントに構成されることを備える。
【0014】
一実施形態において、第1および第2のクロック条件反転バッファは、ラッチのクロックの反転クロックを受信し、第1のクロック条件反転バッファは、入力としてデータ信号を受信し、第1の比較信号を出力し、前記第2のクロック条件反転バッファは、入力として、第1の比較信号を受信し、第2の比較信号を出力する。一実施形態において、第1の比較信号が遅延され、データ信号と、第2の比較信号の反転バージョンが遅延され、第1の比較信号の反転バージョン。一実施形態において、クロック条件バッファは、ラッチの信号路外に構成される。一実施形態において、イベント検出デバイスの生成ブロックは、少なくとも、クロック条件バッファを備え、デバイスは、イベント検出デバイスを備える。
【0015】
一実施形態において、第1の比較信号XDのフローティングロジックレベルによる、漏れを防止するように構成された、プルダウンキーパ(pull-down keeper)をさらに含む。一実施形態において、トランジスタは、反転バッファのプルアップパス(pull-up paths)が共通のトランジスタにより制御されるように、両方のクロック条件反転バッファに共通であるように、構成される。一実施形態において、検出ブロックをさらに備え、検出ブロックは、クロック条件バッファの出力と、データ信号を受信し、さらに、ラッチに関するイベントを示すイベントを、検出するようにさらに構成される。
【0016】
第2の態様によれば、ラッチのイベント検出デバイスの検出ブロックは、第1のプルダウンパスと、第2のプルダウンパスとを備え、前記パスは、パラレルに結合され、両方は、共通のプルアップパスに結合される。2つのイベント検出ケース間のタイミングミスマッチは、それによりバランスをとることができる。付随する特徴の多くは、添付図面に関連して考慮される、以下の詳細な記述を参照することにより、より良く理解されるので、より容易に理解されるであろう。この出願は、添付図面の観点から下記詳細な記述から、より良く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】
図1は、タイミングイベント検出の概念を示すタイミング図を説明する。
【
図2a】
図2aは、一実施形態に従う、反転機能を有するクロック条件バッファの回路図の概略表示を説明する。
【
図2b】
図2bは、他の実施形態に従う、反転機能を有するクロック条件バッファの回路図の概略表示を説明する。
【
図3a】
図3aは、一実施形態に従う、非反転機能を有したクロック条件バッファの回路図の概略表示を説明する。
【
図3b】
図3bは、他の実施形態に従う、非反転機能を有したクロック条件バッファの回路図の概略表示を説明する。
【
図4a】
図4aは、一実施形態に従う、2つの、反転する同じセットタイプの構造を有するブロック図の概略表示を説明する。
【
図4b】
図4bは、一実施形態に従う、2つの、反転する、反対のセットタイプの構造を有するブロック図の概略表示を説明する。
【
図4c】
図4cは、一実施形態に従う、1つが反転であり、1つが非反転である同じセットタイプの構造を有するブロック図の概略表示を説明する。
【
図5】
図5は、イベント検出を備えたラッチを有するシーケンシャル回路の概略ブロック図を説明する。
【
図6】
図6は、一実施形態に従う、イベント検出するように構成された、デバイスのブロック図の、概略表示を説明する。
【
図7】
図7は、一実施形態に従う、入力データ信号の、遅延され、かつ反転されたバージョンを生成するように構成されたデバイスの、ブロック図の概略表示を説明する。
【
図8】
図8は、一実施形態に従う、非トランスペアレントフェーズで低出力およびトランスペアレントで条件付きプルアップを備えた、クロック条件反転バッファの回路図の概略表示を説明する。
【
図9】
図9は、一実施形態に従う、デバイスの生成ブロックの回路図の概略表示を説明する。
【
図10】
図10は、他の実施形態に従うデバイスの生成ブロックの回路図の概略表示を説明する。
【
図11】
図11は、一実施形態に従う、デバイスの検出ブロックの回路図の概略表示を説明する。
【
図12】
図12は、他の実施形態に従う、プルダウン構成を有するデバイスの検出ブロックの回路図の概略表示を説明する。
【
図13】
図13は、一実施形態に従う、プルアップ構成を有するデバイスの検出ブロックの回路図の概略表示を説明する。
【発明を実施するための形態】
【0018】
添付図面において、類似の参照符号(数字および大文字の略語のような)は、類似のパーツを示すために使用される。
添付図面に関連して、下記に示す詳細な記述は、実施形態の記載として意図したものであり、この実施形態が構成される、または、利用される唯一の形態として表すことを意図したものではない。しかしながら、同一、または等価な機能、および構造は、異なる実施形態により、達成することができる。
【0019】
典型的に、ラッチ20は、2つの異なる状態、すなわち第1の状態と、第2の状態を有する。ラッチの状態は、ロウ(LOW)またはハイ(HIGH)であるとして記載することができ、例えば、
図1に説明するようにステートマシンの、2つの異なる状態の例を説明する。他の種類の状態を、ロウおよびハイの代わりに、または追加して、使用することができることに留意する必要がある。
【0020】
マイクロプロセッサの効率を増加させる一般的な傾向がある。主な効率の増加は、回路とラッチ20、および他のデジタル技術プロセッサコンポーネントのウルトラロウ(ultra-low)または低電圧サブしきい値動作によって得られる。ロウ乃至ウルトラロウ電圧動作を用いて、デジタル動作あたりのエネルギが低減される、ほぼ最小のエネルギポイントで動作させることは、実現可能である。さらに、タイミングマージンの消去は、公称動作電圧に対して生じさせることができる。
【0021】
一実施形態の目的は、例えば、データラッチ20が、トランスペアレントであるクロックフェーズか、または別個に生成された検出時間のような検出時間の期間に、イベントのようなデータ変化を検出することであり得る。検出デバイスは、検出期間の間の入力がロウからハイへ、またはハイからロウへ変化したときのいずれかの場合に、イベント検出に関する出力を生成するように構成される、クロック条件バッファを備える。一実施形態によれば、両方向のデータ変化を検出することができる、2つのクロック条件バッファを必要とする。しかしながら、2つのクロック条件バッファの種々の接続可能性により、一実施形態は、最初に1つのクロック条件バッファの動作を導入することにより、より簡潔に記載される。
【0022】
クロック条件バッファは、1つの入力と、1つの出力を有する回路構成を指すことができ、非検出フェーズの期間に、例えば、関連する、モニタされるラッチが、非トランスペアレントであり、バッファの出力は、ロウまたはハイに設定され、バッファの入力は、出力に影響を与えない。検出フェーズの期間に、バッファは、条件に応じて、その出力を、それまで設定されていた極性と異なる、他の極性にトグルする。トグル動作は、入力極性のみに依存することができ、従って、トグルは、入力変化に依存することはできない。クロック条件バッファの動作は、設定された値から一度トグルすると、バッファが設定された値にトグルバックすることができないように構成され、この機能は、バッファに、「条件付き」の特徴を与える。
【0023】
クロック条件バッファの動作により、バッファ出力がトグルされていて、バッファの入力が、バッファをトグルしないロジックレベルにあると、検出期間の間に、イベントが生じている。このタイプのイベント条件は、以下のデジタルブロックで容易に評価することができる。
【0024】
上述した機能を有する回路ブロックをインプリメントするための種々の実施形態がある。バッファは、非検出フェーズの期間に、ロウ(LOW)またはハイ(HIGH)のいずれかに設定することができ、検出フェーズの期間に、ロウ(LOW)またはハイ(HIGH)の入力レベルにより、1つの方向にトグルすることができる。CMOSの場合、NMOSトランジスタは、ノードをロウ(LOW)にプル(pull)するために使用され、PMOSトランジスタは、ノードをハイ(HIGH)にプルするために使用される。しかしながら、特に低電圧において、NMOSトランジスタは、またノードをプルアップするために使用することもでき、PMOSトランジスタは、ノードをプルダウンするために使用することもできる。プルダウンのためにNMOSを用い、プルアップのためのPMOSを用いると、2つの異なる例示バッファを構成することができ、非検出フェーズの期間に、第1のバッファにおいて、セットフェーズは、出力をロウ(LOW)に設定し、第2の例示バッファにおいて、出力は、ハイ(HIGH)に設定される。トランジスタレベル構成は、関連シンボルを有した
図2に示される。
【0025】
図2aは、反転機能を有したクロック条件バッファを説明する。バッファにおいて、セット値は、ロウ(LOW)であり得、入力レベルをロウ(LOW)にトグルすることができる。
図2aにおいて、出力(OUT)は、NMOSトランジスタM3により非検出フェーズの期間に、ロウ(LOW)に設定され、その関連する制御電圧は、ハイ(HIGH)である。同時に、プルアップ機能は、PMOSトランジスタM1により禁止され、従って、バッファの入力(IN)は、この期間に出力(OUT)に影響しない。検出期間の間に、トランジスタM1とM2の入力は、ロウ(LOW)であり、バッファの入力電圧(入力(IN)に関連するトランジスタM2)がロウ(LOW)である場合、バッファの出力(OUT)は、ロウ(LOW)からハイ(HIGH)にトグルするように、バッファを構成する。さらに、バッファは、検出フーズの期間に、一度トグルした出力が、それ以上プルダウンしないように構成される。ロウ(LOW)入力信号レベルは、出力(OUT)をトグルさせ、出力レベルをハイ(HIGH)にさせ、この構成は、二者択一的に言及される、反転クロック条件バッファ、または、クロック条件反転バッファであるとみなすことができる。関連するシンボルは、三角形のバッファ内の矢印により、トグル方向を示す。さらに、よく知られた反転シンボルを形成する、三角形の出力における円は、反転動作を示し、それゆえ、この構造は、入力レベルロウ(LOW)にトグルすることができる。
【0026】
図2bは、反転機能を有したクロック条件バッファを説明し、セット値は、ハイ(HIGH)であり、入力レベルをハイ(HIGH)にトグルする。
図2bにおいて、出力(OUT)は、非検出フェーズの期間ハイ(HIGH)に設定され、トグル能力は、構造が反転しているので、ハイ(HIGH)からロウ(LOW)である。関連するシンボルは、また
図1aのトリガ矢印方向と同様の論拠で図示される。
【0027】
NMOSトランジスタに(少なくとも部分的に)プルアップ機能を持たせ、PMOSに(少なくとも部分的に)プルダウン機能を持たせることも可能であり、非反転バッファは、またインプリメンテーションを具現化することができる。2つの具現化された構成は、
図2のトランジスタタイプを変更した、入力トランジスタタイプを有する、
図3に示される。
図3aは、セット値がロウ(LOW)でトグル入力レベルがハイ(HIGH)を有する、非反転機能を備えた、クロック条件バッファを説明する。
図3aにおいて、入力がハイ(HIGH)の場合、出力(OUT)は、非検出フェーズの期間、ロウ(LOW)に設定され、検出フェーズの期間プルアップされる。それゆえ、条件トグル動作は、非反転であり得る。これは、バッファの出力に、反転を表す円を削除したことにより、関連するシンボルに示される。
図3bは、非反転機能を備え、セット値がハイ(HIGH)で、入力レベルを、ロウ(LOW)にトグルした、クロック条件バッファを説明する。
図3bの構造は、非検出フェーズの期間ハイ(HIGH)にセットされ、検出フェーズの期間に、入力レベルにより、ロウ(LOW)にトグルされる。
【0028】
両方向に対する、データ入力変化を検出可能にするために、2つのクロック条件バッファを必要とし、一方は、ハイ(HIGH)からロウ(LOW)への入力変化をモニタし、他方は、ロウ(LOW)からハイ(HIGH)への遷移をモニタする。検出フェーズの期間に、入力値を受信するために、2つのバッファを接続する種々の可能性があるので、そのフェーズの期間における、データの変化をモニタすることができる。バッファは、パラレルまたはシリアルに接続することができるので、2つのバッファのタイプの選択のための唯一の要件は、一方がLOWからHIGHへの遷移をモニタし、他方がHIGHからLOWへの遷移をモニタすることである。
図4において、2つのバッファに関して示される接続の3つの実施形態がある。
図4aは、2つの、反転で同じセットタイプの構造を直列にしたものを説明する。第1のブロックは、LOWからHIGHの遷移をモニタし、第2のブロックは、HIGHからLOWへの遷移をモニタする。
図4bは、2つの、反転で、反対のセットタイプの並列構造を説明する。下ブロックは、LOWからHIGHへの遷移をモニタし、上ブロックは、HIGHからLOWへの遷移をモニタする。
図4Cは、1つの反転、および1つの非反転で同じセットタイプの並列構造を説明する。下ブロックは、LOWからHIGHへの遷移をモニタし、上ブロックはHIGHからLOWへの遷移をモニタする。
【0029】
バッファの入力および出力から、イベント発生を抽出するための以下のロジックの構成は、バッファタイプ選択から選択へ変化する。2つのバッファを接続するための最も効率的な方法の1つは、2つの類似の反転バッファを直列に接続することである。このタイプの構成は、次により詳細に記載する。
【0030】
一実施形態によれば、データ信号極性変化は、ラッチトランスペアレント期間に検出することができる。したがって、可能なイベントが検出できる。
図5は、イベント検出のための回路10の一実施形態を示し、ラッチ20のデータDとクロックCLK入力は、(立ち上がりエッジでトリガしたラッチに関する)クロックハイ期間内でデータが遷移すると、イベント信号を発生する(回路と呼ぶことができる)遷移検出器10に接続される。検出するように構成された回路10は、
図2に示すようにラッチ20に結合することができるので、回路10は、ラッチ20のメイン信号パスの外部である。回路10は、イベント検出デバイスの発生ブロック(例えば、
図3の100)を備える。生成ブロック100は、イベント検出目的のためのデータ信号Dの比較信号を作るように構成される。回路10は、入力としてクロックCLKとデータ信号Dのみを受信し、必要とすることができる。回路10は、(例えば、
図2−4の)クロック条件バッファを、またはイベント検出デバイスの生成ブロック100を確立する(例えば、
図6の)2以上のクロック反転バッファを備えることができる。反転バッファは、一般に、
図2−4に関して上述したが、反転バッファに類似した、反転バッファであり得る。反転バッファは常に、ラッチ20が非トランスペアレントのとき、例えば、非検出フェーズにおいてロウステートを出力する。さらに、第1のクロック反転バッファは、判定のトグル動作(例えば、ハイ(HIGH)からロウ(LOW)への変化)無しに、一方向への(例えば、ロウ(LOW)からハイ(HIGH)への変化状態)トグル動作のみを行うことができる。第2のクロック反転バッファは、第1の反転バッファに関する、反対のトグル動作(例えば、プルアップ動作無しに、プルダウン動作)のみを行うことができる。
【0031】
従って、ラッチ20は、クロック(CLK)が、ハイ(HIGH)の期間に遷移されるので、回路10の出力は、常に、ラッチ20の非トランスペアレントの期間ロウ(LOW)である。これは、イベント信号の可能性を消去する。さらに、反転バッファの各々は、一方向のみにしか動作できないので、タイミングポイントの観点から、回路とラッチ20は、パルス無しで完全に動作することができ、この場合パルス幅は、管理することが極めて困難であり、特に、低電圧の場合そうである。
【0032】
一実施形態によれば、イベント検出デバイスは、検出ブロック(例えば、
図5の参照符号101)を備える。検出ブロック101は、生成ブロックにより生成されたデータ信号Dと、比較信号に基づいて、可能性のあるイベントを検出するように構成される。検出ブロック101のプルダウンパスは、異なる検出ケースのために、別個のブルダウンパスとして、インプリメントすることができる。これは、異なるイベント検出間のタイミングミスマッチを、バランスすることができる。
【0033】
図6を参照すると、一実施形態に従う、イベントを検出するために構成された、イベント検出デバイスのブロック図の概略表示を説明する。回路動作は、
図6に説明されるデバイスにより記載することができる。デバイスは、生成ブロック100と検出ブロック101を備える。
【0034】
生成ブロック100は、クロック信号CLKと、データ入力信号Dを、入力として受信する。生成ブロック100は、検出ブロック101に関する、遅延されたバージョンXD、および/または反転バージョンXXDを生成するように構成される。生成ブロック100は、また、データ入力Dを検出ブロック101に通過させる。検出ブロック101は、入力Dとその遅延された、および/または反転されたバージョンXD、XXDとの間で単純なロジック動作を実行するように構成される。一実施形態によれば、単純な検出ブロック100を持たせるために、データ入力Dの反転/遅延バージョンXD、XXDは、生成ブロック100内の非検出フェーズの期間に、所定のロジック値に、必須的に設定することができる。検出ブロック101は、信号D、XD、および/またはXXDの結果として、イベントをトリガすることができる。例えば、あるイベントは、信号D、XD、およびXXDの状態の、ある組み合わせによりトリガすることができる。イベントはさらに、イベントを検出するための、コンピューティングデバイス内で使用し、処理することができる。
【0035】
生成ブロックおよび検出ブロック100、101は、別個に記載され、それにより両方のブロック100、101は、異なる実施形態を有することができる。
図2−13の回路図は、トランジスタM1・・・M7、入力IN、D、XD、XXD、RESET、CLK、XCLK、出力(OUT)、XD、XXD、EVENT、および電圧VDDとグラウンド(GND)のようなコンポーネントを説明する。コンポーネントのそれぞれの相互接続は、
図2−13に説明される。
【0036】
図7を参照すると、反転バッファチェーンのブロック図が示される。第1の反転バッファは、必須的に、データ入力Dの、遅延された、および反転されたバージョンXDを生成する。第2の反転バッファは、その入力として信号XDを受信する。第2の反転バッファは、必須的に入力XDの遅延された、および反転されたバージョンXXDを出力する。
【0037】
一致実施形態によれば、XD、およびXXDの生成は、メインラッチ動作の非トランスペアレントフェーズの期間にブロックされる。それゆえ、
図7の単純なインバータは、
図8に示す回路図と交換することができ、それは、変更された反転バッファとして、説明される。
【0038】
反転バッファは、例えば、トランジスタM1、M2、およびM3を備える。反転バッファは、反転クロック(CLK)とデータ信号INを受信する。さらに、反転バッファは、動作電圧VDD、およびグラウンド(GND)に接続される。
図8の実施形態において、反転バッファの出力は、(XCLKとして示される)クロックCLKの反転バージョンが、ハイ(HIGH)であるとき、常にロウ(LOW)である。クロック(CLK)がハイ(HIGH)である期間に、メインラッチは、トランスペアレントであり、したがって、
図8の回路構成の出力(OUT)は、メインラッチ20の非トランスペアレントフェーズの期間、常に、ロウ(LOW)である。これは、検出されたブロック101を構成するために、利点があり得る。さらに、ノーマルインバータへの区別として、反転バッファのプルダウントランジスタは、除去することができるので、反転クロックXCLKがロウ(LOW)であるとき、回路は、条件付きプルアップ動作を可能にするが、同時にプルダウン機能を欠如する。このタイプの動作は、タイミングポイントの観点から有利であり得る。なぜならば、一方は、パルス無しで完全に動作することができ、パルス幅は、特に低電圧で管理するのが困難であるからである。
【0039】
一実施形態に従う、生成ブロック100が、
図9に示される。2つのクロック条件反転バッファは、チェーンを形成し、出力信号XDおよびXXDを生成する。クロック条件反転バッファは、
図6の実施形態により記載するようなものであり得る。第2の反転バッファは、トランジスタM4、M5、M6を備え、入力として、反転クロック(XCLK)と、第1の反転バッファXDの出力を受信する。第2の反転バッファは、比較信号XXDを出力する。データ入力Dを検出するように構成された、第1のクロック条件反転バッファは、検出フェーズ期間(XCLKが状態LOWである)期間に、ハイ(HIGH)からロウ(LOW)へ遷移する。入力Dステートを検出するように構成された、第2のクロック条件反転バッファは、検出フェーズの期間に、ハイ(HIGH)からロウ(LOW)へ遷移する。
【0040】
図9の実施形態の動作は、検出フェーズの期間にデータ入力信号Dに関する4つの異なる可能性について次により詳細に記載する。これらは、単に、可能なオプションの例であり、他の種類の状態遷移および検出があり得る。
【0041】
第1のオプションにおいて、入力Dは、検出フェーズの初めで、ハイ(HIGH)であり、全検出期間でハイ(HIGH)を維持する。検出期間のはじめで、信号XDは、ロウ(LOW)であり、信号XDは、前記検出期間でロウ(LOW)を維持する。さらに、検出期間の初めで、信号XDはロウ(LOW)であり、信号XXDは、ハイ(HIGH)にプルされ、信号XXDは、全検出期間においてハイ(HIGH)を維持する。
【0042】
第2のオプションにおいて、入力Dは、検出フェーズの初めで、ロウ(LOW)であり、全検出期間でロウ(LOW)を維持する。検出期間の初めで、信号XDは、ロウ(LOW)であり、ハイ(HIGH)にプルされ、信号XDは、全検出期間において、ハイ(HIGH)を維持する。検出期間の初めで、信号XXDは、初めに、ロウ(LOW)であり、信号XDは、ハイ(HIGH)にプルされるので、信号XXDは、前記検出期間においてロウ(LOW)を維持する。
【0043】
第3のオプションにおいて、入力Dは、検出フェーズの初めで、ロウ(LOW)であり、検出期間の間に、ハイ(HIGH)になる。検出期間の初めで、信号XDは、ロウ(LOW)であり、信号XDは、ハイ(HIGH)にプルされ、信号XDは、全検出期間の間、ハイ(HIGH)に維持される。これは、第1のクロック条件反転バッファがプルダウン動作を欠如するからである。検出期間の始めで、信号XXDは、初期にロウ(LOW)であり、信号XDは、ハイ(HIGH)にプルされるので、信号XXDは、全検出期間の間、ロウ(LOW)に留まる。
【0044】
第4のオプションにおいて、入力Dは、検出フェーズの初めで、ハイ(HIGH)であり、検出期間の間に、ロウ(LOW)になる。検出期間の初めで、信号XDは、ロウ(LOW)であり、信号XDは、信号Dが、ロウ(LOW)に推移するまで、ロウ(LOW)を維持し、次に信号XDは、ハイ(HIGH)にプルされ、検出期間の残りの期間ハイ(HIGH)に維持される。検出期間の初めで、信号XDは、ロウ(LOW)であり、信号XXDは、ハイ(HIGH)にプルされ、信号XXDは、全検出期間の間、ハイ(HIGH)に維持される。これは、第2のクロック条件反転バッファが、プルダウン動作が無いからである。
【0045】
これらの4つのシナリオから、実施形態によれば、イベント(EVENT)は、第3および第4のオプションで検出され、第1および第2のオプションでは、検出されない。イベントは、オプションをモニタリングすることにより、抽出することができ、ここでは、信号DとXDは、同時にハイ(HIGH)であるか、または信号XDとXXDは、同時にハイ(HIGH)である。モニタリングは、例えば、下記実施形態に記載するように、検出ブロック101により実行される。
【0046】
一実施形態によれば、生成ブロック101に関して考慮すべき、ある設計問題がある。例えば、ノードXDとXXDは、条件的にフローティングであり得、トランジスタリーケージ(transistor leakage)または電源外乱(power supply disturbance)に晒される可能性があり、フローティングロジックレベルを破壊する可能性がある。さらに、クロック条件反転バッファのタイミングは、検出期間の初めの期間(信号Dがロウ(LOW))に、第1のクロック条件反転バッファが、ハイ(HIGH)にプルされた場合、第2のクロック条件反転バッファは、ハイ(HIGH)になる(例えば、上記第3のオプション)時間がない。
【0047】
図10は、生成ブロック101の一実施形態を説明する。一実施形態は、第1のクロック条件インバータのフローティングノードの課題を解決する。他の実施形態は、生成ブロック101内のトランジスタの数を、低減することができる構成を提案する。
【0048】
ノードXDの条件付きフローティングは、
図10に説明するように、弱いプルダウンキーパ(week pull-down keeper)M7により除去することができる。上記第4のオプションで記載したイベント(EVENT)の期間、アクティブプルダウンを有するキーパーM7に対して、同時にトランジスタM1およびM2を介してアクティブになるプルアップパスがあり、それゆえ、短絡回路電流がトランジスタM1、M2、M7を介して流れる。これを考慮すると、トランジスタM1、M2、M7が動作可能となり、考慮すべき短絡回路は、生じない、すなわち、セーフティコンポーネントが、回路内に含まれると考えられる。他の実施形態は、別個のクロックプルアップパスを有する、両方のクロック条件反転バッファの代わりに、1つの共通トランジスタによりコントロールされるクロックプルアップパスを結合することを備える。
図10において、トランジスタM1は、両方の条件反転バッファ間で共有される。いくつかの場合において、特に、上記第3のオプションで述べたように検出期間の初めで信号XXDが、ハイ(HIGH)になるのを回避しようとするとき、条件反転バッファのための、別個のプルアップトランジスタを有することが良いかもしれない。この場合、第2の条件反転バッファが、より遅い立ち上がり時間を有するように、設計することができる。共有プルアップパスを有する場合、相対的な立ち上がり時間は、依然として
図10に説明するように、トランジスタM2とM5により、適切に制御することができる。
【0049】
図11は、一実施形態に従う、デバイスの検出ブロック101の回路図の、概略表示を説明する。さらに、
図12は、他の実施形態に従う、プルダウン構成を有するデバイスの検出ブロック101の概略表示を説明する。
【0050】
検出ブロック101は、信号XD(D+XXD)のロジック関数を実行することによりインプリメントすることができるか、あるいは、
図11に説明するように、反転バージョンを有する、他の実施形態に従って、インプリメントすることができる。
図11の実施形態は、より低い動作電圧であっても、堅固な検出を提供し、最大2つの積層された(stacked)トランジスタを有する。タイミング的に、生成ブロック101における実施形態によれば、イベント(EVENT)は、対応する出力がすでにハイ(HIGH)でありながら、検出期間の間に、クロック条件反転バッファの複数入力の1つが変化すると、イベント(EVENT)を検出することができる。例えば、上記第4のオプションに関して記載したように、信号XDがハイ(HIGH)となり、信号XXDがすでにハイ(HIGH)である場合に、
図8で提示した構造は、コンパクトであるけれども、プルダウントランジスタを有し、その入力変化は、グラウンド(GND)に最も近い、イベント(EVENT)の検出をトリガしている。
【0051】
図11のプルダウントランジスタM5は、グラウンド(GND)に最も近くないので、これは、検出期間の間、信号Dがハイ(HIGH)となる、上記第3のオプションの場合ではない。第3および第4のオプションに関する、2つのイベント検出間に、いくつかのタイミングミスマッチがあり得る。これらのタイミングのバランスをとるために、
図12に示す構成に従う、プルダウンパスは、一実施形態においてインプリメントすることができる。
図12において、両方の検出オプションに関して、完全に別個のプルダウンパスがある。プルアップブランチ(pull-up branch)は、この場合、
図11に比べて同じであり、
図12の構成は、基本的なロジックファンクションは、変わらないので、トランジスタM4、M5のPMOS部分は、PUノードに接続される。
図12は、2つのパスを記載するけれども、4つの異なるプルダウンパスのようないくつかのパスがあり得る。ORツリーのロジック動作は、
図12に説明されるプルダウンパスを持つことにより短くすることができる。
【0052】
同様に、
図11の検出構成は、1つの生成ブロック100に関連したイベントを評価することができる一方、プルアップネットワーク構成を用いて、およびプルアップ構成に関連した複数のプルダウンネットワークを有することにより、複数の生成ブロックからの信号を、同時に評価することも可能である。例示プルアップネットワークが、
図11、または
図12の実施形態から直接取り込まれた(taken)複数のプルダウンネットワークを、PDノードに接続することができる、
図13の実施形態に示される。リセット信号(RESET)は、イベント(EVENT)が検出されたとき設定され、この構造は、キーパー構造(a keeper structure)を内蔵しているので、オフにすることができる(can be unset)。
【0053】
一実施形態によれば、2以上のプルダウンネットワークは、同じプルアップネットワークに接続することができる。さらに、リセット動作(RESET)の間に、短絡電流を禁止する処理をするプルダウンパス(他のプルダウントランジスタと直列に)専用のリセットトランジスタ(RESET)を有する必要は無い。このさらなるトランジスタは、プルダウンパスにおいて、3つのトランジスタ積層を作り得る。トランジスタは、NMOSトランジスタであり得る。
【0054】
トランジスタは、回路に応じて、NタイプおよびPタイプメタルオキサイド電界効果(MOS)トランジスタの両方を含むことができる。さらに、包含されるものとして、VT、材料の種類、ゲートサイズ、及び構成、絶縁体の厚み、等のような、異なるパラメータが変化するMOSトランジスタがある。他の実施形態によれば、トランジスタは、また、他のFETタイプ、およびバイポーラ接合トランジスタ、および他のタイプのトランジスタを含むことができる。
【0055】
ここに記載された機能は、少なくとも部分的に、1つまたは複数のハードウェアロジックコンポーネントにより実行することができる。代替的に、またはさらに加えて、ここに記載した機能は、少なくとも部分的に、1つまたは複数のソフトウエアコンポーネントのような、1つまたは複数のコンピュータプログラムプロダクトコンポーネントにより実行することができる。一実施形態によれば、デバイスは、実行されると、記載した動作および機能の実施形態を実行するプログラムコードにより構成されるプロセッサを備える。
【0056】
ここに与えられた任意のレンジ、またはデバイスバリュー(device value)は、求める効果を失うことなく、拡張、または代替することができる。また、任意の実施形態は、不可能であると明示しない限り、他の実施形態と組み合わせることができる。
【0057】
以上、構造的特徴、および/または動作に固有の文言で主題を記載したが、添付した特許請求の範囲で定義した主題は、必ずしも、上述した特定の特徴、または動作に限定されないことが理解される。むしろ、上述した特定の特徴と動作は、特許請求の範囲と他の等価な特徴と動作をインプリメントする例として、開示したものであり、動作は、特許請求の範囲内にあることが意図される。
【0058】
上述した利点および効果は、1つの実施形態に関連することができるか、またはいくつかの実施形態に関連することができることが理解されるであろう。実施形態は、上述した問題のいずれか、または全て、または上述した利点と効果のいずれか、または全てを解決する実施形態に限定されない。「1つの(an)」アイテムは、1つまたは複数のこれらのアイテムに言及することができることがさらに理解されるであろう。
【0059】
ここに記載した方法のステップは、任意の適切な順番で、または適宜同時に実行することができる。さらに、個々のブロックは、ここに記載した主題の精神と範囲を逸脱することなく、方法のいずれかから削除することができる。上で記載した実施形態の任意の態様は、求める効果を失うことなく、さらなる実施形態を形成するために記載した、他の実施形態のいずれかの態様と組み合わせることができる。
【0060】
用語「備える(comprising)」は、ここでは、識別された方法、ブロック、またはエレメントを含むことを意味するが、そのようなブロック、またはエレメントは、排他的リストを含むものではなく、方法または装置は、さらなるブロック、またはエレメントを含むことができる。上述した記載は、例示に過ぎず、当業者によって種々の変更が可能である。上述した仕様、例およびデータは、例示実施形態の完全な構造と使用の完全な記述を提供する。種々の実施形態について、ある程度の完全性をもって、あるいは、1つまたは複数の個々の実施形態を参照して、記載したが、当業者は、この明細書の精神または範囲から逸脱することなく、開示した実施形態に対して多くの変更を行うことが可能である。
【手続補正書】
【提出日】2020年2月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ入力と、さらなる入力と、出力を有し、前記さらなる入力における第1の値により定義された非検出期間の間に、前記出力を第1の状態に設定するように構成されたクロック条件バッファを備え、
前記クロック条件バッファはさらに、前記さらなる入力における第2の値により定義された検出期間に、前記第1の状態から第2の状態に前記出力をトグルするようにさらに構成され、前記トグルは、前記データ入力における前記2つの可能な状態のいずれかによりイネーブルされ、
前記クロック条件バッファはさらに、前記出力が、前記検出期間の間に1つの方向にのみトグルすることを保証するようにさらに、構成される、デバイス。
【請求項2】
前記クロック条件バッファはさらに、前記1つの方向と異なる他の方向へのトグルバックの能力を欠くようにさらに、構成される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
第2のクロック条件バッファをさらに含み、前記トグルは、前記検出期間の間に、前記第1のクロック条件バッファの前記トグルをイネーブルにする前記第1のクロック条件バッファの前記データ入力における前記状態とは異なる、前記第2のクロック条件バッファの前記データ入力における前記2つの可能な状態の1つによって前記検出期間の間にイネーブルにされる、請求項1乃至2のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項4】
前記2つのクロック条件バッファは、並列に接続される、請求項3に記載のデバイス。
【請求項5】
前記2つのクロック条件バッファは、直列に接続される、請求項3に記載のデバイス。
【請求項6】
前記第1のクロック条件バッファは、第1のクロック条件反転バッファを備え、
前記第2のクロック条件バッファは、第2のクロック条件反転バッファを備え、
前記第1および前記第2のクロック条件反転バッファは、各々、前記クロック条件バッファに関連づけられたラッチ(20)が非トランスペアレントであるとき第1の状態を出力するように構成され、
前記第1のクロック条件反転バッファは、前記第1の状態から前記第2の状態へのその出力のトグルを実行するように構成され、
前記第2のクロック条件反転バッファは、前記第2の状態から前記第1の状態へのその出力のトグルを実行するように構成される、請求項3に記載のデバイス。
【請求項7】
前記検出期間は、前記ラッチがトランスペアレントである期間であり、前記非検出期間は、前記ラッチが非トランスペアレントである期間である、請求項6に記載のデバイス。
【請求項8】
前記第1および前記第2のクロック条件反転バッファは、前記ラッチのクロック(CLK)の反転クロック(XCLK)を受信し、前記第1のクロック条件反転バッファは、入力としてデータ信号(D)を受信し、第1の比較信号を出力し、前記第2のクロック条件反転バッファは、前記第1の比較信号を入力として受け取り、第2の比較信号を出力する、請求項7に記載のデバイス。
【請求項9】
前記第1の比較信号は、前記データ信号の、遅延され、かつ反転されたバージョンであり、前記第2の比較信号は、前記第1の比較信号の、遅延され、かつ反転されたバージョンである、請求項8に記載のデバイス。
【請求項10】
前記第1および第2のクロック条件バッファは、前記ラッチの信号パスの外部に構成される、請求項6乃至9のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項11】
前記デバイスは、生成ブロックと、前記生成ブロックにより生成された信号を受信するように結合されたイベント検出デバイスと、を備え、前記生成ブロックは、請求項1に従う、少なくとも1つのクロック条件バッファを備える、請求項1乃至10のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項12】
トランジスタは、前記第1および第2のクロック条件反転バッファに共通であるように構成され、前記第1および第2のクロック条件反転バッファのプルアップパスは、前記共通トランジスタにより制御される、請求項6乃至10のいずれか一項に記載のデバイス。
【国際調査報告】