特表2020-530325(P2020-530325A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2020-530325(P2020-530325A)
(43)【公表日】2020年10月22日
(54)【発明の名称】泌尿器外科用内視鏡検査鞘
(51)【国際特許分類】
   A61B 1/01 20060101AFI20200925BHJP
   A61B 1/307 20060101ALI20200925BHJP
【FI】
   A61B1/01 511
   A61B1/307
   A61B1/01 512
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2020-506204(P2020-506204)
(86)(22)【出願日】2017年8月7日
(85)【翻訳文提出日】2020年3月11日
(86)【国際出願番号】CN2017096214
(87)【国際公開番号】WO2019028591
(87)【国際公開日】20190214
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】515164952
【氏名又は名称】武漢佑康科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100103207
【弁理士】
【氏名又は名称】尾崎 隆弘
(72)【発明者】
【氏名】龍剛
(72)【発明者】
【氏名】李金平
(72)【発明者】
【氏名】毛業云
(72)【発明者】
【氏名】プレミンジャー グレン マイケル
(72)【発明者】
【氏名】叶章群
(72)【発明者】
【氏名】李建興
(72)【発明者】
【氏名】余▲しあお▼
(72)【発明者】
【氏名】張軍暉
(72)【発明者】
【氏名】肖河
(72)【発明者】
【氏名】李文成
(72)【発明者】
【氏名】胡学成
(72)【発明者】
【氏名】呉耀輝
【テーマコード(参考)】
4C161
【Fターム(参考)】
4C161AA15
4C161DD04
4C161GG24
4C161JJ11
(57)【要約】
【解決手段】一種の泌尿外科手術用内視鏡検査鞘(2)内に、内視鏡検査鞘(2)に対して軸方向にスライド可能であり、芯棒(3)は、後端から前端まで延伸する、ワイヤ導入通路(5)、注水通路(6)、および撮像通路(7)を含み、内視鏡把手(1)内に、ワイヤと水を、内視鏡内に分別して導入できるワイヤ導入通路(5)、注水通路(6)、および撮像通路(7)と、ワイヤ導入接頭(8)、注水接頭(9)、内視鏡接頭(10)を有する。内視鏡検査用鞘(2)と芯棒(3)に沿って、ワイヤが導入され、人体に入り、病変部位に至った後、芯棒(3)が引き出され、内視鏡検査鞘(2)内に軟鏡が入り、内視鏡検査鞘(2)と軟鏡を操作して、病変部位を観察し、手術器械を操作して手術を行う。本方法は簡単で操作が容易である。腎盂および腎杯の結石手術に広く適用でき、可視的な輸尿管拡張鞘を使用して、心血管介入、婦人科、甲乳科、神経外科、整形外科、および他の関連臨床医療分野に適用できる。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内視鏡把手(1)および内視鏡検査鞘(2)を含み、芯棒(3)は内視鏡把手(1)に配置され、内視鏡検査鞘(2)に対して軸方向にスライド可能であり、芯棒(3)は、後端から前端まで延伸する、ワイヤ導入通路(5)、注水通路(6)、および撮像通路(7)を含み、前記内視鏡把手(1)は、導入ワイヤをワイヤ導入通路(5)に導くワイヤ導入接頭(8)、水を注水通路(6)に導く注水接頭(9)、および内視鏡を撮像通路(7)に導くように構成される内視鏡接頭(10)を含み、内視鏡把手(1)の前端内おいて、前記内視鏡検査鞘(2)の後端が内視鏡把手(1)に固定されている泌尿外科手術用内視鏡検査鞘。
【請求項2】
前記内視鏡検査鞘(2)が硬鞘(2.1)であり、前記硬鞘(2.1)の後端は、内視鏡把手(1)内に固定され、硬鞘(2.1)の前端は内視鏡把手(1)の外にあり、前記硬鞘(2.1)の軸方向に直軸孔が開口され、芯棒(3)が隙間をもって直軸孔に嵌合する請求項1に記載の泌尿外科手術用内視鏡検査鞘。
【請求項3】
内視鏡検査鞘(2)は、軟質と硬質の鞘であり、後端が内視鏡把手(1)内に固定され、前端が内視鏡把手(1)の外部に位置し、軟鞘(2.2)の後端が硬鞘(2.1)の前端に固定されて、同軸で一体になっており、前記軟鞘(2.2)の内径と外径は、硬鞘(2.1)の内径と外径と同じであり、硬鞘(2.1)と軟鞘(2.2)の軸方向に直軸孔が開口され、芯棒(3)が隙間をもって直軸孔に嵌合し、前記内視鏡把手(1)には、軟鞘(2.2)の変向ワイヤ(11)が固定連接される変向操作機構(12)を含む請求項1に記載の泌尿外科手術用内視鏡検査鞘。
【請求項4】
前記軟鞘(2.2)の前端に固定帽(20)が設けられていて、固定帽(20)は、軟鞘(2.2)と同軸であり、変向ワイヤ(11)の一端は固定帽(20)に固定され、前記変向ワイヤ(11)の他端は、軟鞘(2.2)および硬鞘(2.1)に挿通され、前記変向操作機構(12)と固定連接される請求項3に記載の泌尿外科手術用内視鏡検査鞘。
【請求項5】
前記内視鏡把手(1)の一方の側面は、把手(1.3)を含み、前記変向操作機構(12)は、把手(1.3)に配置され、前記把手(1.3)は、複数の把持フランジ挟溝(26)を含む請求項4に記載の泌尿外科手術用内視鏡検査鞘。
【請求項6】
前記内視鏡把手(1)は、軸方向に貫通孔のある把手套筒(1.1)を含み、把手套筒(1.1)の前端にある、軸方向の前記貫通孔である硬鞘直孔(13)内に、硬鞘(2.1)の後端が固定され、硬鞘直孔(13)の後端が把手芯棒直孔(32)の前端と連通し、把手芯棒直孔(32)の後端が、把手套筒(1.1)の後端まで延伸する把手芯棒ラッパ錘孔(14)と連通し、前記把手套筒(1.1)の後端は、芯棒挟接頭(4)と嵌合し、ワイヤ導入接頭(8)、注水接頭(9)および内視鏡接頭(10)が芯棒挟接頭(4)に設置される請求項2または3に記載の泌尿外科手術用内視鏡検査鞘。
【請求項7】
前記芯棒挟接頭(4)が狭接頭殻体(4.1)を備え、前記狭接頭殻体(4.1)には、芯棒(3)の後端を嵌合する芯棒定位凹穴(4.2)が含まれ、前記芯棒定位凹穴(4.2)の内端面は、ワイヤ導入通路(5)、注水通路(6)、および撮像通路(7)と、それぞれ、対応するワイヤ導入孔(16)、水注入孔(17)、内視鏡孔(18)が、分別して開口し、前記ワイヤ導入接頭(8)、注水接頭(9)、内視鏡接頭(10)が、それぞれ、ワイヤ導入孔(16)、灌注孔(17)、および内視鏡孔(18)と、それぞれ、分別して連通し、前記狭接頭殻体(4.1)の両側面には、それぞれ、挟持具(19)と固定連接する挟持接続板(27)が分別して設けられ、挟持具(19)が、前記把手套筒(1.1)の後部両側に分別して設けられている挟持定位溝(15)と嵌合する請求項6に記載の泌尿外科手術用内視鏡検査鞘。
【請求項8】
前記把手套筒(1.1)の後端に同軸で挟持盤(1.2)が固定連接され、前記挟持盤(1.2)の中央部に開口する把手芯棒ラッパ錘孔(14)と、挟持盤芯棒通孔(21)が同軸で連通し、前記挟持盤(1.2)の後部の周囲にフランジ(22)が連接され、前記挟持定位溝(15)がフランジ(22)上に配置されている請求項7に記載の泌尿外科手術用内視鏡検査鞘。
【請求項9】
前記フランジ(22)上に2つの接続棒(23)が接続され、前記2つの接続棒(23)のそれぞれの一端には、砕石を収容する網袋(24)が設けられる請求項8に記載の泌尿外科手術用内視鏡検査鞘。
【請求項10】
前記把手套筒(1.1)の側面で、把手芯棒ラッパ錘孔(14)と負圧吸引機接口(25)が連通し、負圧吸引機接口(25)が、負圧機に対応して接続する負圧吸引機接口(30)と連接し、前記負圧吸引機接口(25)の進水口は、硬鞘直孔(13)に位置する請求項6に記載の泌尿外科手術用内視鏡検査鞘。
【請求項11】
前記芯棒(3)内のワイヤ導入通路(5)と注水通路(6)とを共用し、1つの通路とし、前記撮像通路(7)は独立した通路である請求項1に記載の泌尿外科手術用内視鏡検査鞘。
【請求項12】
前記芯棒(3)内のワイヤ導入通路(5)、注水通路(6)、および撮像通路(7)は、分別され、3つの独立通路である請求項1に記載の泌尿外科手術用内視鏡検査鞘。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、内視鏡検査に関し、特に泌尿器外科手術用の内視鏡検査鞘を開示する。
【背景技術】
【0002】
内視鏡は、材料科学、伝統的な光学、人間工学、精密機械、最新の電子工学、数学、およびソフトウェアを統合するハイエンド医療機器である。医療用途で広く使用されている。尿管軟質内視鏡手術では、軟質尿管内視鏡が尿道を通って体内に入り、患部を観察し、手術器具と協力して体内の視覚的外科治療を行うことができる。臨床の生体内検査と視覚的外科治療では、医師が診断の精度を向上させるのに役立つ内視鏡の鮮明な画像が必要である。しかし、軟尿管手術に使用される既存の内視鏡はチューブ内視鏡である。手術中に人体が負傷することがあっても、抵抗後にホースを進めることが困難なため、ホースが手術部位に正確に到達することが困難であり、病気の部分の病的状態を正確に反映できない、失敗した手術プロセスでは、手術の難易度が上がり、手術時間が長くなり、患者の痛みと手術のコストを増加させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は、硬鞘または硬鞘および軟鞘を含み、手術部位に正確に到達することができ、目に見える硬鞘、または軟質および硬鞘を通して到達することができ、外科器具と協働し、砕石を吸引し、腎内圧構造を減らすことができる、泌尿外科手術用内視鏡検査鞘を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この目的を達成するため、本発明は、設計的な泌尿器外科手術用内視鏡検査鞘を提供し、内視鏡把手および内視鏡検査鞘を含む。さらに芯棒は内視鏡把手と内視鏡検査鞘に配置され、内視鏡検査鞘に対して芯棒が軸方向にスライド可能である。前記芯棒は、後端から前端まで延伸する、ワイヤ導入通路、注水通路、および撮像通路を含む。前記内視鏡把手は、ワイヤの導入や水の注水を行う、ワイヤ導入通路、注水通路、および撮像通路と連通する、ワイヤ導入接頭、注水接頭(ワイヤ導入と注水通路の作用は限定されず、互換可能)、および内視鏡接頭(内視鏡検査は事前に芯棒で固化できる)を含む。
【0005】
内視鏡検査鞘は、硬質内視鏡検査鞘または軟質内視鏡検査鞘であり得る。
【0006】
前記内視鏡検査鞘が硬鞘であるとき、前記硬鞘の後端は、内視鏡把手内に固定され、硬鞘の前端は内視鏡把手の外にあり、硬鞘の軸方向に直軸孔が開口され、芯棒が隙間をもって直軸孔に嵌合する。
【0007】
内視鏡検査鞘は、軟質と硬質の鞘であり、後端が内視鏡把手内に固定され、前端が内視鏡把手の外部に位置し、軟鞘の後端が硬鞘の前端に固定されて、同軸で一体になっている。軟鞘の内径と外径は、硬鞘の内径と外径と同じである(硬鞘の材質は、軟鞘の材質と同じ又は異なっており、軟鞘の硬軟度は、質硬鞘の弾性ワイヤ的な密度によって調整される)。前記硬鞘と軟鞘の軸方向に直軸孔が開口され、芯棒が隙間をもって直軸孔に嵌合し、前記内視鏡把手には、軟鞘の変向ワイヤが固定連接される変向操作機構を含む。
【0008】
内視鏡検査鞘が硬鞘であろうと硬鞘であろうと、鞘の外面は親水性コーティング層がある。内面は親水性材料でできており、その作用は、人体に入るときに鞘が無害であるか最小限の損傷になるように、鞘の表面を滑らかにすることである。鞘の内面および外面の処理方法は、本発明の前記方法に限定されない。
【0009】
さらに、前記軟鞘の前端に固定帽が設けられていて、固定帽(金属材料に限定されない)は、軟鞘と同軸であり、前記変向ワイヤの一端は固定帽に固定され、変向ワイヤの他端は、軟鞘および硬鞘に挿通され、前記変向操作機構と固定連接される。
【0010】
またさらに前記軟硬的な内視鏡把手の一方の側面は、把手に固定連接され、前記変向操作機構は、把手上に配置され、前記把手は、指に対応する、複数の把持フランジ挟溝を含む。前記硬鞘の内視鏡把手は、把手がなくてもよい。
【0011】
さらに好ましくは、前記把手は把手套筒の側面に固定されてもよいが、この固定方法に限定されない。
【0012】
具体的には、前記内視鏡把手の後端は、芯棒挟接頭に配合固定され、前記ワイヤ導入接頭、注水接頭および内視鏡接頭は、芯棒挟接頭の上に配置される。
【0013】
具体的には、前記内視鏡把手は、中央に軸方向の貫通孔のある把手套筒を含む。前記把手套筒の前端にある、軸方向の貫通孔ある硬鞘直孔内に、軟鞘の後端が固定され、硬鞘直孔の後端が把手芯棒直孔の前端と連通し、把手芯棒直孔の後端が、把手套筒の後端まで延伸する把手芯棒ラッパ錘孔と連通し、把手套筒の後端は、前記芯棒挟接頭と嵌合する。
【0014】
具体的には、前記芯棒挟接頭が狭接頭殻体を備える。前記狭接頭殻体には、芯棒の後端を嵌合する芯棒定位凹穴が含まれ、前記芯棒定位凹穴の内端面は、ワイヤ導入通路、注水通路、および撮像通路と、それぞれ、対応するワイヤ導入孔、水注入孔、内視鏡孔が、分別して開口し、前記ワイヤ導入接頭、注水接頭、内視鏡接頭が、それぞれ、ワイヤ導入孔、灌注孔、および内視鏡孔と、それぞれ、分別して連通し、前記狭接頭殻体の両側面には、それぞれ、挟持具と固定連接する挟持接続板が分別して設けられ、挟持具が、前記把手套筒の後部両側に分別して設けられている挟持定位溝と嵌合する。
【0015】
好ましくは、前記ワイヤ導入通路、注水通路および撮像通路の孔径は同じである。前記ワイヤ導入接頭、注水接頭および内視鏡接頭の内径は同じである。前記撮像通路の前端は、画像効果に影響しない遮蔽ガラスが付いている。
【0016】
さらに好ましくは、前記芯棒内のワイヤ導入通路、注水通路、および撮像通路は、分別され、3つの独立通路である。前記芯棒内のワイヤ導入通路と注水通路とを共用し、1つの通路とし、前記撮像通路は独立した通路にできる。前記ワイヤ導入通路と注水通路は1つに組み合わされて、撮像通路よりも大きな器械通路を形成する。該器械通路のチャネルは丸孔でも不規則な湾曲した孔でもよい。全体の内視鏡検査鞘の鞘芯には、異なる開口寸法と形状の2つの通路がある。
【0017】
具体的には、前記把手套筒の後端に同軸で挟持盤が固定連接され、前記挟持盤の中央部に開口する把手芯棒ラッパ錘孔と、挟持盤芯棒通孔が同軸で連通し、前記挟持盤の後部の周囲にフランジが連接され、挟持定位溝がフランジ上に配置されている。
【0018】
好ましくは、前記フランジ上に2つの接続棒が接続され、前記2つの接続棒のそれぞれの一端には、砕石を収容する網袋が設けられる。
【0019】
より好ましくは、側面に設けられる前記把手套筒の負圧吸引機接口が、把手芯棒ラッパ錘孔と連通し、前記負圧吸引機接口に対応する負圧機に対応して負圧吸引機接口が連設され、前記負圧吸引機接口の進水口は、硬鞘直孔に位置する。
【0020】
好ましくは、別の負圧吸引機接口または注水接口が、把手套筒の側面の負圧吸引機接口に対応する他方の側面に配置されてもよい。
【0021】
より好ましくは、腎内圧を効果的に低減するために、異なる方法で配置された多数の円形の圧力逃がし孔が、軟質硬鞘、硬鞘的な軟鞘、または硬鞘の頭端部の周りに開けられてもよい。
【0022】
本発明の有益な効果は、芯棒の作用は過渡的な誘導装置であり、泌尿器科手術で使用される既存の内視鏡と連携し、軟鏡が病変部位に正確に到達し、後期、軟鏡を通過させる手術の基礎を提供することである。主要な作用は、可視的な尿管拡張鞘として、腎盂炎、腎臓結石、その他の関連手術で使用される。これと同時に、負圧で石を吸引し、排出し、手術中に腎臓内圧を減圧する。芯棒と検査鞘による嵌合構造を提供する。芯棒と、硬鞘、または軟鞘と硬鞘の組み合わせは、可視状態下で継続的にワイヤが導入され人体に進入する。所定の位置に到達した後、芯棒を引き出して、軟鏡を入れて病変部位を観察する。手術は手術器械で進行する。負圧吸引機接口から、砕石を体外に吸引するか、腎臓の圧力を低下させる。方法は簡単で、操作が容易である。内視鏡検査鞘の主な組成部分は次のとおりである。1.自ら帯びる操作把手、負圧吸引接口(1-2個の接口)、硬鞘あるいは湾曲可能な軟硬鞘、2.自ら帯びる内視鏡通路、ワイヤ導入通路、注水通路を有する芯棒、3.手術中に排出される砕石を収集するための網袋。泌尿外科手術中、芯棒と検査鞘を一体化してから、内視鏡を芯棒の撮像通路に挿入する(事前に内視鏡を芯棒内で固化させることもできる)。挿入方法と既存の製品方法は類似しており、可視的に輸尿管、軟質硬鞘、硬鞘に結合され組み合わされ、その後、芯棒と検査鞘が組み合わされて、鞘にワイヤを進入させる。ワイヤ導入中、即時に輸尿管の状況を観察し、即時に輸尿管に注水し、開く。即時の観察をもって正確に検査鞘の位置を判断する。検査鞘が位置に至った後、芯棒を抜き出し、軟鏡が進行し、通常の輸尿管軟鏡手術を行う。手術行程中、軟鏡観察を行う。軟硬鞘に沿って軟鏡を腎盂、腎杯に至るまで進行させ、負圧吸引機を検査鞘の負圧吸引接口に接続し、検査鞘の操作把手を使用し、協力して軟鏡が各腎杯に入り、観察し、砕石の負圧吸引を始動し、砕石は体外に吸引される。または、退鏡的操作方法を使用して、体内から石を引き出す。本発明の内視鏡検査鞘は、構造が簡単であり、芯棒と協働するのに便利であり、実用性が高い。上記鞘の操作中、輸尿管の状況は芯棒内の内視鏡を通して即時に観察でき、水を即時に注入して輸尿管の狭窄位置を突き開くことができる。検査鞘内の鞘の位置を正確に検出し、軟鏡の進入を容易にする。軟鏡は、病変部位に正確に到達し、尿管手術用の手術器械と連携して、患者の痛みを軽減し、手術の困難性を軽減し、手術成功率を高め、手術時間を短縮できる。良好な市場応用価値と医学的価値がある。心血管介入、婦人科、甲乳科、神経外科、整形外科、および他の関連臨床医療分野に適用できるが、これらに限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本開示の一実施形態による硬鞘を含む内視鏡検査鞘の立体図である。
図2】本開示の一実施形態による、硬鞘と芯棒挟接頭の立体図である。
図3】本開示の一実施形態による、硬鞘を含む内視鏡検査鞘の正面図である。
図4図3のA−A線断面図である。
図5】本開示の一実施形態による、硬鞘を含む内視鏡検査鞘の側面図である。
図6図5のB−B線断面図である。
図7】本開示の別の実施形態による硬鞘と軟鞘とを含む内視鏡検査鞘の立体図である。
図8】本開示の別の実施形態による硬鞘と軟鞘とを含む内視鏡検査鞘の正面図である。
図9図8のC−C線断面図である。
図10】本開示の別の実施形態による、硬鞘と軟鞘とを含む内視鏡検査鞘の側面図である。
図11図10のD−D線断面図である。
図12】本開示の一実施形態による芯棒挟接頭の正面図である。
図13図12のK矢視断面図である。
図14】本開示の一実施形態による芯棒の正面図である。
図15】本開示の一実施形態による芯棒の平面図である。
図16】本開示の一実施形態による内視鏡把手の正面図である。
図17図16のE−E線断面図である。
図18】本開示の一実施形態による挟持盤の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
さらに例示するために、内視鏡検査鞘を詳述する実施形態を以下に説明する。
【0025】
図1〜18は、泌尿外科手術用内視鏡検査鞘を示す。内視鏡検査鞘は、内視鏡把手1と、内視鏡検査鞘2と、内視鏡検査鞘2に配置され、内視鏡検査鞘2の軸方向に沿って摺動可能な芯棒3を含む。芯棒3は、一定の塑性、可発生、一定の形状変形又は湾曲性を有することができ、医療用高分子材料(高分子材料に限定されない)からなり、人体に便利に進入し、病変部位に到達する。
【0026】
内視鏡検査鞘2は、硬鞘2.1、または、軟硬鞘(軟鞘2.2と硬鞘2.1との組み合わせ)である。
【0027】
図1〜6および図17に示すように、前記硬鞘2.1の後端は、内視鏡把手1内に固定され、前端は内視鏡把手1の外部にある。前記硬鞘2.1は軸方向直孔を備え、芯棒3は軸方向直孔と隙間嵌めされている。
【0028】
図7〜18に示すように、軟硬鞘は、後端が内視鏡把手1内に固定され、その前端が内視鏡把手1の外部にある硬鞘2.1、及び、その後端が硬鞘2.1の前端と同軸に一体的に固定されている軟鞘2.2、を含む。前記軟鞘2.2の内径および外径は、硬鞘2.1の内径および外径と同じである。前記硬鞘2.1および軟鞘2.2はそれぞれ軸方向直孔を備え、芯棒3は軸方向直孔と隙間嵌めされている。前記内視鏡把手1には、軟鞘2.2の変向ワイヤ11が固定連接される変向操作機構12を備えている。
【0029】
図1図18に示すように、内視鏡把手1の後端には、芯棒挟接頭4が固設されている。内視鏡把手1は、中心に軸方向貫通孔を有する把手套筒1.1を備えている。図16図17に示すように、把手套筒1.1は、把手套筒1.1の前端の硬鞘直孔13、硬鞘直孔13の後端と連通する把手芯棒直孔32、および把手芯棒直孔32の後端と連通し把手套筒1.1の後端まで延伸する把手芯棒ラッパ錘孔14を含んでいる。把手套筒1.1の後端には同軸に固定連接される挟持盤1.2が設けてある。把手套筒1.1の側面には、把手1.3、負圧吸引機接口25、および負圧機に接続するように構成された負圧吸引機接口30が固定連接されている。図10に示す通り、負圧吸引機接口25は、軸方向貫通孔である把手芯棒ラッパ錘孔14と連通し、負圧吸引機接口25の進水口が硬鞘2.1に接続されている(破石が軸方向貫通孔の把手芯棒ラッパ錘孔14から負圧吸引機接口25に入ることができるようにしてある)。負圧吸引機接口25が使用されていない場合、栓を使用して負圧吸引機接頭30を塞ぎ、内視鏡の内部汚染を回避することができる。
【0030】
図17〜18に示すように、挟持盤1.2は、中央に開口を有し、軸方向貫通孔の把手芯棒ラッパ錘孔14と連通し、かつ、芯棒挟持盤芯棒通孔21と同軸である(図17に示すように、芯棒挟持盤芯棒通孔21を使用しないときには、内視鏡の内部汚染を避けるために、把手密封栓31で塞がれる)。挟持盤1.2の後部の周囲は、フランジ22を備え、図6図10において、2つの接続棒23がフランジ22に接続され、2つの接続棒23のそれぞれの一端には、砕石を置くための網袋24が設けられている。軸方向貫通孔の把手芯棒ラッパ錘孔14は、芯棒3の錘孔であると同時に軟鏡の錘孔であり、内視鏡は、内視鏡接頭10を介して内視鏡検査鞘2内に入る。
【0031】
図7〜11に示すように、内視鏡検査鞘2は、その後端が内視鏡把手1内の硬鞘直孔13に固定される前端が内視鏡把手1の外にある硬鞘2.1と、後端が硬鞘2.1の前端と同軸で固定一体化する軟鞘2.2とを含む。硬鞘2.1および軟鞘2.2は、それぞれ、芯棒3と隙間嵌合する軸方向直孔を含む。軟鞘2.2の前端には、固定帽20が同軸で固定連接されている。変向ワイヤ11の一端は固定帽20に固定され、他端は硬鞘2.1および軟鞘2.2を通過して、変向操作機構12に固定連接される。変向操作機構12は把手1.3に設けられ、把手1.3は、手指に対応する、複数の把持溝26を含む。
【0032】
図14〜15に示すように、芯棒3は、内部の後端から前端に至るまで延伸している、ワイヤ導入通路5、注水通路6、および撮像通路7を備える。図8〜12に示すように、芯棒挟接頭4は狭接頭殻体4.1を含む。狭接頭殻体4.1は、芯棒3の後端を受容するように構成された芯棒定位凹穴4.2を含む。図7に示すように、芯棒定位凹穴4.2の後端面において、ワイヤ導入通路5、注水通路6、および撮像通路7は、それぞれ、ワイヤ導入孔16と、注水孔17と、内視鏡孔18と対応する。ワイヤ導入接頭8、注水接頭9、および内視鏡接頭10には、それぞれ、ワイヤ導入孔16と、注水孔17と、内視鏡孔18が分別して連通する。ワイヤ導入通路5、注水通路6、および撮像通路7は、すべて芯棒3内に配置され、同じ内径を有する貫通孔である。ワイヤ導入接頭8、注水接頭9、および内視鏡接頭10はすべて接頭が同じ寸法を有する。撮像通路7の前端にはガラスが固定され、内視鏡進入による人体内での汚染を回避する。ワイヤ導入接頭8および注水接頭9は、共用ができ、手術中の内視鏡の使用効率が改善され、手術時間が短縮される。図11に示すように、狭接頭殻体4.1の両側には、挟持接続板27とこれを介して固定されている留め具19がそれぞれ設けられている。図12および図18に示すように、挟持定位溝15はフランジ22上に配置される。フランジ22の両側に設けられる4個の定位塊28の間に挟持定位溝15をフランジ22に設置する。両側の定位塊28の間に挟持定位溝15が設けられる。挟持具19がフランジ22上に定位後、挟持具19のフランジ挟溝29が、フランジ22に嵌合され、位置決めされる。芯棒3が芯棒挟接頭4に位置決めされ、次に内視鏡検査鞘2にワイヤが導入されて進行し、鞘が操作される。芯棒3および内視鏡検査鞘2が手術部位に達した後、芯棒3および付帯する芯棒挟接頭4を内視鏡把手1から分離することができ、したがって、芯棒3を取り外すことができる。芯棒挟接頭4を配置することによって、芯棒3の位置決めと抜き出しが容易になるので、検査操作が簡単になり、手術過程の実際の応用についての次の利点が生じる。鞘が通ることで、輸尿管の状況を即時に観察できる。即時に注水することで、輸尿管を突き開く。即時に観察することで、内視鏡検査鞘の到達位置を正確に判断できる。内視鏡検査鞘が到達位置に配置された後、芯棒3が引き出され、通常の尿管鏡手術が行われる。手術過程中、軟鏡観察と協働して、軟硬鞘に沿って軟鏡が進入し、腎盂、腎杯に至り、負圧吸引機が鞘状の負圧吸引接口に接続する。内視鏡検査把手の鞘を操作し、軟鞘の前端を曲げて軟鏡を各々の腎杯へ進入させる。軟鏡観察を行い、砕石を負圧吸引で吸い出し、或いは退鏡的方式で吸い出し、結石を体外に出す。
【0033】
本発明の内視鏡検査鞘の使用方法を以下に説明する。輸尿管鏡手術において、内視鏡検査鞘2と芯棒3を組み合わせて一体とする。芯棒挟接頭4と内視鏡把手1を組み合わせて一体とする。(または、芯棒挟接頭4と内視鏡把手1は組み合わせず、1人が水注入操作のために芯棒挟接頭4を保持し、もう1人が内視鏡把手1を保持し、内視鏡検査鞘2を人体に挿入して走行させ、内視鏡検査鞘の方向を制御する。2人が別々に操作することで、難易度を下げ、操作効率を向上させる。)。内視鏡を芯棒3の撮像通路7に挿入し(必要に応じて、事前に内視鏡通路に固定することができる)、可視的な輸尿管検査鞘構造を組み立てる。しかる後、ワイヤを芯棒3のワイヤ導入通路5内に挿入する。芯棒3と内視鏡検査鞘2の組み合わせにより、ワイヤが手術部位に導入される。芯棒3と内視鏡検査鞘2の組み合わせにより、輸尿管の状況を即時に観察できる。障害が発生した場合、水を注水通路6に注入して輸尿管を突き開き、障害を取り除くことができる。ワイヤと内視鏡検査鞘2の即時の観察調整により、内視鏡検査鞘2を手術部位に正確に到達させる。内視鏡検査鞘2を手術部位に到達後、芯棒3が引き出され、軟鏡が内視鏡検査鞘2に挿入されて、通常の輸尿管軟鏡手術が実行される。手術過程中、軟鏡の位置は変向操作機構12を操作することで調整される。軟硬鞘が腎盂および腎杯に入り込み、位置決めできる。軟鏡と手術器械が協働することで、腎盂および腎杯の結石を破砕する。負圧吸引機接頭30に負圧吸引機が接続され、軟鏡観察し、砕石に至ると、負圧吸引機が始動し、同時に、軟鏡の前端が軟鞘2.2から退出する。軟鞘2.2の負圧により、破砕された石を、対外に吸い出し、人工により、砕石は網袋24に放置される。手術後、網袋24内の砕石は進行し統一清算される。本発明の設計的な内視鏡は、芯棒3および芯棒挟接頭4の結合構造を用いて、軟鏡を手術部位に正確に移動することができる。手術機械器具と協働して輸尿管手術を行うので、手術は簡単で便利であり、手術位置が精確であり、患者の出血量が減少し、患者の手術痛を軽減し、同時に手術の効率と成功率が高くなる。
【0034】
以上説明した通り、本発明に変更および修正が行われ得ることは当業者には明らかであり、したがって、添付の特許請求の範囲の目的は、そのようなすべての変更および修正を網羅することである。均等は本発明の技術的範囲内に属する。
【符号の説明】
【0035】
1 内視鏡把手
1.1 把手套筒
1.2 挟持盤
1.3 把手
2 内視鏡検査鞘
2.1 硬鞘
2.2 軟鞘
3 芯棒
4 芯棒挟接頭
4.1 狭接頭殻体
4.2 芯棒定位凹穴
5 ワイヤ導入通路
6 注水通路
7 撮像通路
8 ワイヤ導入接頭
9 注水接頭
10 内視鏡接頭
11 変向ワイヤ
12 変向操作機構
13 硬鞘直孔
14 把手芯棒ラッパ錘孔
15 挟持定位溝
16 ワイヤ導入孔
17 注水孔
18 内視鏡孔
19 挟持具
20 固定帽
21 挟持盤芯棒通孔
22 フランジ
23 接続棒
24 網袋
25 負圧吸引機接口
26 把持溝
27 挟持接続板
28 定位塊
29 フランジ挟溝
30 負圧吸引機接頭
31 把手密封栓
32 把手芯棒直孔
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図17
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【国際調査報告】