(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2020-530913(P2020-530913A)
(43)【公表日】2020年10月29日
(54)【発明の名称】シュラウド
(51)【国際特許分類】
G10K 11/16 20060101AFI20201002BHJP
G10K 11/168 20060101ALI20201002BHJP
B64C 39/02 20060101ALI20201002BHJP
B64C 29/00 20060101ALI20201002BHJP
B64C 27/20 20060101ALI20201002BHJP
B64D 27/24 20060101ALI20201002BHJP
B64D 33/00 20060101ALI20201002BHJP
【FI】
G10K11/16 150
G10K11/168
B64C39/02
B64C29/00 A
B64C27/20
B64D27/24
B64D33/00 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
【全頁数】35
(21)【出願番号】特願2020-502697(P2020-502697)
(86)(22)【出願日】2018年7月23日
(85)【翻訳文提出日】2020年3月6日
(86)【国際出願番号】NZ2018050101
(87)【国際公開番号】WO2019022618
(87)【国際公開日】20190131
(31)【優先権主張番号】733955
(32)【優先日】2017年7月24日
(33)【優先権主張国】NZ
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】520016790
【氏名又は名称】ドテレル テクノロジーズ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ロー,サミュエル シェイマス
(72)【発明者】
【氏名】ロー,マシュー
(72)【発明者】
【氏名】クラーク,エイダン
【テーマコード(参考)】
5D061
【Fターム(参考)】
5D061AA06
5D061AA22
5D061AA26
5D061CC12
(57)【要約】
プロペラを含むノイズ源を少なくとも部分的に囲むように構成される航空機のためのシュラウド。シュラウドは、外層及びシュラウドの内部に位置する2つ以上の吸音材料を含む。外層は、ノイズ源からのノイズをシュラウドの内部に伝達するように構成される、及び/または、少なくとも1つのブレードの先端の少なくとも一部を部分的に囲むように位置しサイズ決定される凹所を含む。
【選択図】
図3a
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロペラを含むノイズ源を少なくとも部分的に囲むように構成される航空機のためのシュラウドであって、シュラウドの内部に位置する2つ以上の吸音材料を含む、シュラウド。
【請求項2】
前記2つ以上の吸音材料は層で配置される、請求項1に記載のシュラウド。
【請求項3】
前記層は反復パターンで配置される、請求項2に記載のシュラウド。
【請求項4】
前記層は、前記ノイズ源からノイズの方向に全体的に垂直である、請求項2または3に記載のシュラウド。
【請求項5】
前記2つ以上の材料は第1の材料及び第2の材料を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項6】
前記第1の材料は、薄い軽量材料、繊維性材料、または連通孔多孔質材料のうちの1つである、請求項5に記載のシュラウド。
【請求項7】
前記第1の材料は、ナノファイバーまたはメラミンフォームの一方である、請求項6に記載のシュラウド。
【請求項8】
前記第1の材料は、前記第1の材料の吸音を改善するように構成される添加物を含む、請求項6または7に記載のシュラウド。
【請求項9】
前記添加物は、エアロゲル粒子、TPU粒子、またはガラスビードのうちの1つである、請求項8に記載のシュラウド。
【請求項10】
前記第2の材料は、薄い軽量材料、繊維性材料、または連通孔多孔質材料のうちの1つである、請求項5から9のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項11】
前記第2の材料は、メラミンフォームまたはナノファイバーの一方である、請求項10に記載のシュラウド。
【請求項12】
前記第1の材料は第1の層として設けられ、前記第2の材料は第2の層として設けられる、請求項5から10のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項13】
前記第1の層は200ミクロン〜300ミクロンの厚さを有する、請求項12に記載のシュラウド。
【請求項14】
前記第2の層は15mm〜35mmの厚さを有する、請求項12または13に記載のシュラウド。
【請求項15】
前記第1の層は前記第2の層より前記ノイズ源に近い、請求項12に記載のシュラウド。
【請求項16】
空気ギャップが、前記第1の材料と前記第2の材料との間に設けられる、請求項12に記載のシュラウド。
【請求項17】
前記2つ以上の吸音材料はシュラウドを実質的に充填する、請求項1から16のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項18】
前記ノイズ源はモーターを含む、請求項1から17のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項19】
凹所を有する外層をさらに含み、前記凹所は、前記プロペラのブレードの先端の少なくとも一部を部分的に囲むように位置しサイズ決定される、請求項18に記載のシュラウド。
【請求項20】
ノイズを、前記ノイズ源からシュラウドの内部内に伝達するように構成される外層をさらに含む、請求項1から19のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項21】
前記外層はアパーチャを含む、請求項20に記載のシュラウド。
【請求項22】
音減衰接着剤の層を含む、請求項1から21のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項23】
シュラウドの少なくとも一部はベルマウス状である、請求項1から22のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項24】
前記航空機は無人航空機である、請求項1から23のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項25】
前記プロペラは垂直揚力プロペラである、請求項1から24のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項26】
プロペラを含むノイズ源を少なくとも部分的に囲むように構成される航空機のためのシュラウドであって、
外層;及び、
シュラウドの内部の少なくとも1つの吸音材料を含み、
前記外層は、ノイズを、前記ノイズ源からシュラウドの内部内に伝達するように構成される、シュラウド。
【請求項27】
前記外層は低音響インピーダンスを有する材料で作られる、請求項26に記載のシュラウド。
【請求項28】
前記外層の音響インピーダンスは空気の音響インピーダンスと実質的に同様である、請求項27に記載のシュラウド。
【請求項29】
前記外層はアパーチャを含む、請求項26または27に記載のシュラウド。
【請求項30】
前記外層は、前記ノイズ源の平面内でアパーチャのない帯状体を含む、請求項29に記載のシュラウド。
【請求項31】
前記アパーチャは、直径が0.1から2mmの間であり、0.1から2mmの間で離間する、請求項29または30に記載のシュラウド。
【請求項32】
前記外層は剛性材料で作られる、請求項26から31のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項33】
前記外層は、
前記ノイズ源に向く前記吸音材料の側に位置決めされたノイズに向く層;及び/または、
前記ノイズ源に向かない前記吸音材料の側に位置決めされた外側に向く層
を含む、請求項32に記載のシュラウド。
【請求項34】
前記ノイズに向く層及び前記外側に向く層は、音分離コネクタによって接続される、請求項33に記載のシュラウド。
【請求項35】
前記ノイズに向く層及び前記外側に向く層は異なる材料で作られる、請求項33または34に記載のシュラウド。
【請求項36】
前記ノイズに向く層は音を実質的に透過する材料で作られる、及び/または、前記外側に向く層は音を実質的に反射する材料で作られる、請求項35に記載のシュラウド。
【請求項37】
前記少なくとも1つの吸音材料は、薄い軽量材料、繊維性材料、連通孔多孔質材料、ナノファイバー、またはメラミンフォームからなる群から選択される、請求項25から36のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項38】
層で配置された2つ以上の吸音材料を含む、請求項25から37のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項39】
第1の層は200ミクロンから300ミクロンの間の厚さを有し、第2の層は15mmから35mmの間の厚さを有する、請求項38に記載のシュラウド。
【請求項40】
前記吸音材料はシュラウドを実質的に充填する、請求項25から39のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項41】
前記ノイズ源はモーターを含む、請求項25から40のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項42】
前記外層は、前記プロペラのブレードの先端の少なくとも一部を部分的に囲むように位置しサイズ決定される凹所を有する、請求項41に記載のシュラウド。
【請求項43】
前記凹所はアパーチャがない、請求項42に記載のシュラウド。
【請求項44】
音減衰接着剤の層を含む、請求項25から43のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項45】
シュラウドの少なくとも一部はベルマウス状である、請求項25から44のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項46】
前記航空機は無人航空機である、請求項25から45のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項47】
前記プロペラは垂直揚力プロペラである、請求項25から46のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項48】
プロペラを含むノイズ源を少なくとも部分的に囲むように構成される航空機のためのシュラウドであって、シュラウドの内部に位置する吸音材料の層及び前記層の少なくとも2つの層の間の空気ギャップを含む、シュラウド。
【請求項49】
吸音材料の前記層は第1の層及び第2の層を含み、前記空気ギャップは前記第1の層と前記第2の層との間にある、請求項48に記載のシュラウド。
【請求項50】
各層の前記吸音材料は、薄い軽量材料、繊維性材料、または連通孔多孔質材料、ナノファイバー、またはメラミンフォームのおうちの1つである、請求項49に記載のシュラウド。
【請求項51】
前記第1の層は10mmの厚さを有し、前記空気ギャップは15mmの厚さを有する、請求項48から50のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項52】
前記ノイズ源はモーターを含む、請求項48から51のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項53】
音減衰接着剤の層を含む、請求項48から52のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項54】
前記航空機は無人航空機である、請求項48から53のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項55】
前記プロペラは垂直揚力プロペラである、請求項48から54のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項56】
プロペラを含むノイズ源を少なくとも部分的に囲むように構成される航空機のためのシュラウドであって、シュラウドの内部に位置する吸音材料の層を含み、少なくとも1つの層は音減衰接着剤である、シュラウド。
【請求項57】
前記音減衰接着剤は拘束層減衰のために構成される、請求項56に記載のシュラウド。
【請求項58】
前記音減衰接着剤はDynadamp(商標)である、請求項57に記載のシュラウド。
【請求項59】
他の層の前記吸音材料は、薄い軽量材料、繊維性材料、連通孔多孔質材料、ナノファイバー、またはメラミンフォームのうちの1つである、請求項56から58のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項60】
前記ノイズ源はモーターを含む、請求項56から59のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項61】
音減衰接着剤の層を含む、請求項56から60のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項62】
前記航空機は無人航空機である、請求項56から61のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項63】
前記プロペラは垂直揚力プロペラである、請求項56から62のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項64】
少なくとも1つのブレードを有するプロペラを含むノイズ源を少なくとも部分的に囲むように構成される航空機のためのシュラウドであって、凹所を有する外層を含み、前記凹所は、前記少なくとも1つのブレードの先端の少なくとも一部を部分的に囲むように位置しサイズ決定される、シュラウド。
【請求項65】
前記凹所は、前記少なくとも1つのブレードから渦の形成を最小するように構成される、請求項64に記載のシュラウド。
【請求項66】
前記外層はアパーチャを含み、前記凹所はアパーチャを含まない、請求項64または65に記載のシュラウド。
【請求項67】
2つ以上の凹所を含む、請求項64から66のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項68】
前記ノイズ源はモーターを含む、請求項64から67のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項69】
前記航空機は無人航空機である、請求項64から68のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項70】
前記プロペラは垂直揚力プロペラである、請求項64から69のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項71】
航空機であって、
少なくとも1つのプロペラ;及び、
請求項1から70のいずれか一項に記載のシュラウド
を備える、航空機。
【請求項72】
前記航空機は無人航空機である、請求項71に記載の航空機。
【請求項73】
前記プロペラは垂直揚力プロペラである、請求項71または72に記載のシュラウド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はノイズ低減に関係する。排他的にではないが、より詳細には、本発明はノイズ低減シュラウドに関係する。
【背景技術】
【0002】
UAV、ヘリコプター、垂直揚力システム、及び固定翼航空機などの多くの航空機は、不利なことには、それらのモーター及びプロペラからノイズを発生する。したがって、多くの航空機は、ノイズ汚染に加えて、周囲環境にとって厄介者である場合がある。
【0003】
プロペラによって生成されるノイズは、フィルミングのためのビデオ及び音声取得のために使用されるUAVについて特に問題である。フィルミングのための現在のUAV音声取得は、UAVによって生成されるノイズを除去するために費用がかかりかつ時間がかかる後処理を必要とする。
【0004】
防衛、保護、及び住宅エリア内での使用などの、或る範囲の他の用途において、より静かなUAVが同様に所望される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
改良型シュラウドを提供すること、または、大衆または産業に有用な選択を少なくとも提供することが本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1つの例の実施形態によれば、プロペラを含むノイズ源を少なくとも部分的に囲むように構成される、航空機のためのシュラウドが提供され、シュラウドは、シュラウドの内部に位置する2つ以上の吸音材料を含む。
【0007】
なおさらなる例の実施形態によれば、プロペラを含むノイズ源を少なくとも部分的に囲むように構成される航空機のためのシュラウドが提供され、シュラウドは、外層及びシュラウドの内部の少なくとも1つの吸音材料を含み、外層は、ノイズをノイズ源からシュラウドの内部内に伝達するように構成される。
【0008】
なおさらなる例の実施形態によれば、プロペラを含むノイズ源を少なくとも部分的に囲むように構成される航空機のためのシュラウドが提供され、シュラウドは、シュラウドの内部に位置する吸音材料の層及び層の少なくとも2つの層の間の空気ギャップを含む。
【0009】
なおさらなる例の実施形態によれば、プロペラを含む音源を少なくとも部分的に囲むように構成される航空機のためのシュラウドが提供され、シュラウドは、シュラウドの内部に位置する吸音材料の複数の層を含み、少なくとも1つの層は音減衰接着剤である。
【0010】
なおさらなる例の実施形態によれば、少なくとも1つのブレードを有するプロペラを含む音源を少なくとも部分的に囲むように構成される、航空機のためのシュラウドが提供され、シュラウドは、凹所を有する外層を含み、凹所は、少なくとも1つのブレードの先端の少なくとも一部を部分的に囲むように位置しサイズ決定される。
【0011】
なおさらなる例の実施形態によれば、少なくとも1つのプロペラ、及び、先行する段落の任意の段落によるシュラウドを備える航空機が提供される。
【0012】
用語「備える(comprise)」、「備える(comprises)」、及び「備えている(comprising)」が、いろいろの法域の下で、排他的意味または包含的意味により得ることが認識される。本明細書において、また、別段に述べられない限り、これらの用語は、包含的意味を有することを意図される。すなわち、これらの用語は、使用が直接参照する先の列挙されるコンポーネントを包含すること、またおそらくは同様に、他の非指定のコンポーネントまたは要素を包含することを意味すると解釈される。
【0013】
本明細書における任意の文書に対する参照は、それが、その文書が、他の文書と有効に結合可能な従来技術である、または、その文書が、共通の一般的な知識の一部を形成するという承認を構成しない。
【0014】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付図面は、本発明の実施形態を示し、上記で与えられた本発明の一般的な説明及び以下で与えられる実施形態の詳細な説明と共に、本発明の原理を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1a】1つの例の実施形態によるシュラウドの斜視図である。
【
図2】1つの例の実施形態によるシュラウドのプロファイル図である。
【
図4a】シュラウドプロファイルの断面外形である。
【
図4b】シュラウドプロファイルの断面外形である。
【
図5】1つの例の実施形態による内側に向く層の断面図である。
【
図6a】種々のアパーチャ形状のうちの1つのアパーチャ形状の表現である。
【
図6b】種々のアパーチャ形状のうちの1つのアパーチャ形状の表現である。
【
図6c】種々のアパーチャ形状のうちの1つのアパーチャ形状の表現である。
【
図6d】種々のアパーチャ形状のうちの1つのアパーチャ形状の表現である。
【
図6e】種々のアパーチャ形状のうちの1つのアパーチャ形状の表現である。
【
図6f】種々のアパーチャ形状のうちの1つのアパーチャ形状の表現である。
【
図7a】異なるシュラウド形状のうちの1つのシュラウド形状を有するシュラウドの断面外形である。
【
図7b】異なるシュラウド形状のうちの1つのシュラウド形状を有するシュラウドの断面外形である。
【
図7c】異なるシュラウド形状のうちの1つのシュラウド形状を有するシュラウドの断面外形である。
【
図7d】異なるシュラウド形状のうちの1つのシュラウド形状を有するシュラウドの断面外形である。
【
図7e】異なるシュラウド形状のうちの1つのシュラウド形状を有するシュラウドの断面外形である。
【
図8a】異なる凹所形状のうちの1つの凹所形状を有するシュラウドの断面外形である。
【
図8b】異なる凹所形状のうちの1つの凹所形状を有するシュラウドの断面外形である。
【
図8c】異なる凹所形状のうちの1つの凹所形状を有するシュラウドの断面外形である。
【
図8d】異なる凹所形状のうちの1つの凹所形状を有するシュラウドの断面外形である。
【
図8e】異なる凹所形状のうちの1つの凹所形状を有するシュラウドの断面外形である。
【
図11a】種々の材料の音響性能を示すグラフである。
【
図11b】種々の材料の音響性能を示すグラフである。
【
図11c】種々の材料の音響性能を示すグラフである。
【
図11d】種々の材料の音響性能を示すグラフである。
【
図11e】種々の材料の音響性能を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下で述べるシュラウドは、概して、航空機のモーター及び/またはプロペラ組み立て体を少なくとも部分的に囲むカウリングに関係する。航空機はUAVまたはVTOL航空機であり得る。プロペラ組み立て体は、垂直揚力プロペラ組み立て体であり得る。シュラウドは、ノイズを低減するのに役立ち得る、航空機の効率を改善し得る、ならびに/または、モーター及び/またはプロペラの周りに安全バリアを提供し得る。
【0017】
概して、シュラウドは、空気流をダクトし、プロペラのブレードの先端における渦を最小にすることによって、航空機の効率を改善し得る。渦を最小にすることは、乱流を最小にし、それは、ブレードの先端からの損失を低減し、揚力/推力を増加させる。
【0018】
シュラウドの種々の実施形態が以下で述べられ、種々の実施形態は、航空機のモーター及び/またはプロペラ組み立て体によって生成されたノイズを、吸収する、拡散させる、及び/または、反射することによって航空機のノイズを低減し得る。これは、航空機から或る距離での航空機のノイズ(例えば、航空機のオペレータ、一般人、航空機から遠隔のオーディオ記録機器、及び/または野生生物によって地上レベルで検出され得るノイズ)を低減し得る。これは、航空機の近くでの航空機のノイズ(例えば、航空機上に搭載されるオーディオ記録機器によって検出され得るノイズ)を同様に低減し得る。ノイズという用語は、通常、好ましくない音を指すと理解される。本明細書において、別段に指示されない限り、ノイズ及び音という用語は、相互交換可能に使用され得る。
【0019】
吸音(sound absorption)は、材料、構造、またはオブジェクトが、エネルギーを反射するのとは対照的に、音波に遭遇すると音エネルギーを取り込むプロセスを指す。吸収されたエネルギーの一部は熱に変換され、一部は吸収体を通して伝達される。音反射(sound reflection)は、材料、構造、またはオブジェクトが、音波に遭遇すると音エネルギーを反射するプロセスを指す。音拡散(sound diffusion)は、材料、構造、またはオブジェクトが、音波に遭遇すると音エネルギーを複数の方向に向け直すプロセスを指す。
【0020】
図1aは、1つの例の実施形態によるシュラウドの斜視図である。シュラウドは、外層102を有するシュラウド本体101を含む。シュラウドは、概して、航空機のモーター及び/または垂直揚力プロペラ組み立て体(図示せず)を囲む。
図1aに示すように、シュラウドは、適したストラット105によって中央モーターマウント103に接続され得る。ストラットは、シュラウドを航空機に取り付けるように構成される、例えば、ストラットは、モーター組み立て体、モーター組み立て体を保持する構造、または航空機の本体に取り付けられ得る。同様に
図1aには、アーム107の一部が示され、アーム107は、航空機の残りの部分(例えば、UAVの本体)に接続される。
【0021】
図1bは、
図1aのシュラウド100の断面図である。シュラウド本体101は、内側に向く層108及び外側に向く層110を有する外層102を含む。本明細書の残りの部分について、「内側(interior)」は、シュラウドの最も内側の表面によって全体的に包囲される空間を指す。シュラウドの内側は
図1bにおいてAで示される。シュラウドの内側は、航空機のモーター及び/または垂直揚力プロペラ組み立て体(
図1bに図示せず)及びストラット105の少なくとも一部を、普通、含む。内側は、空気の強制流がそこを通して航空機のための推力を生じる領域に対応する。明確にするため、「内部(inside)」は(内側と対照的に)シュラウド本体101内の空間を指す。シュラウドの内部は
図1bにおいてBで示される。「外側(exterior)」は、シュラウドの内側でもなくシュラウドの内部でもない空間を指すために使用される。シュラウドの外側は
図1bにおいてCで示される。概して、内側に向く層108は、航空機のモーター及び/または垂直揚力プロペラ組み立て体を囲み、そのため、内側に向く層108は、航空機の主要なノイズ源に向く。したがって、内側に向く層は、「ノイズ源に向く層(noise sourse facing layer)」または「ノイズに向く層」とも呼ばれ得る。
【0022】
図2は、1つの例の実施形態によるシュラウド100のプロファイルを示し、プロファイルは、内側に向く層108及び外側に向く層110を有する外層102を含む。内側に向く層108はアパーチャ304を備え得る。外層102の内部に、材料層306及び308が存在する。外層102は、材料層306及び308を少なくとも部分的に囲む及び/または含む剛性膜またはシェルであり得る。
図1a及び
図1bの内側に向く層108及び外側に向く層110は、隣接するものとして示される(それにより、シェルの形態の単一の外層102を生じさせる)。以下でより詳細に述べるように、外層は、別個の内側に向く層及び別個の外側に向く層を備え得る。
図2において、シュラウドは、繰り返しパターンで構成される第1の材料層306及び第2の材料層308を含む。プロペラ202からの音は、アパーチャ304を通り外層102内を通過し、吸音材料層306及び308によって吸収される。シュラウド302は、プロペラ202のブレードの先端を部分的に囲み得る凹所302を含み得る。
図3aはシュラウド100の一部分の断面図である。
【0024】
シュラウドの内部に、吸音材料層が設けられる。これらの層は繰り返し性であり得る。材料の任意の適した組み合わせが使用され得る。一実施形態において、ナノファイバーの第1の層306(内側に向く層108の最も近くにあり得る)及びメラミンの第2の層308を備える。これらの層は繰り返され得る。ナノファイバー層306は200〜300ミクロン厚であり得る。メラミン層は約2cm厚であり得る。
図3a〜3cは、ナノファイバーの隣接層306(点線ハッチングで示す)及びメラミンの隣接層308(対角ハッチングで示す)を示す(一定比例尺に従っていない)。
【0026】
シュラウドの内部に2つ以上の材料の層を設けることは、単一材料を使用することに比べて吸音の改善を提供し得る。異なる材料は、いろいろな有効性で異なる周波数の音を吸収する。そのような差は、材料の特性に関係し、材料の特性は、繊維サイズ、空気流抵抗、厚さ、多孔度、屈曲度、及び密度を含み得る。異なる材料特性の考えられる効果の説明は以下で提供される。
【0027】
繊維サイズ:繊維性材料の吸音率は、繊維径が減少するにつれて増加する。なぜならば、薄い繊維が、音波に応答して厚い繊維より容易に移動できるからである。さらに、ファインデニール繊維では、より多くの繊維が、同じ体積密度に達するために必要とされ、そのことが、より屈曲度が高い経路及びより高い空気流抵抗をもたらす。
【0028】
空気流抵抗:材料の単位厚当たりの固有空気流抵抗は、材料の吸音特徴(特徴的な音響インピーダンス及び伝搬定数を含む)に強く影響する。不織布にかみ合った繊維は、音響波運動に対して抵抗を提供する摩擦要素である。音がそのような材料に入ると、音の振幅は摩擦によって減少する。なぜならば、波が、屈曲通路を通して移動しようと試み、音響エネルギーが熱に変換されるからである。
【0029】
厚さ:材料が厚くなればなるほど、吸音がよりよくなる。低周波数吸音に対する厚さの重要性は、低周波数がより長い波長を意味し、材料が厚い場合、より長い波長の音が吸収され得るという原理に基づく。
【0030】
多孔度:孔の数、サイズ、及びタイプも吸音に影響を及ぼす。材料の多孔度は、音が通過し、減衰することを可能にするはずである。多孔質材料の多孔度は、材料内の空隙の体積と材料の総体積との比として規定される。不織ウェブが高い吸音率を有するために、多孔度は、音波の伝搬に沿って増加すべきである。
【0031】
屈曲度:屈曲度は、サンプルの厚さと比較した、孔を通る通路の伸長の尺度である。屈曲度は、材料の内側構造のその音響特性に対する影響を定量化する。屈曲度は、4分の1波長ピークのロケーションに主に影響を及ぼし、一方、多孔度及び空気流抵抗はピークの高さ及び幅に影響を及ぼす。
【0032】
密度:音響材料のコスト及び重量は、その密度に直接関係する。密度が増加するにつれて、中・高周波数における吸音が増加する。エネルギー損失は、表面摩擦が増加するにつれて増加し、したがって、吸音率が増加する。不織繊維性材料において、より低い密度でかつより開放した構造は、低周波数(≒500Hz)の音を吸収し、一方、高い密度の構造は2000Hzを超える周波数についてよりよく働く。
【0033】
層間の間隔は、吸音性能に影響を及ぼし得る。あまりにも密に詰めると性能を低下させ得る。
【0034】
材料の性質によって、シュラウド外層の内部で形成される空気ギャップまたは小さい共鳴チャンバーが存在し得る。層は、接着剤、超音波溶接、音波溶接/スペーシング、及び/または裁縫/ねじ込みを含む幾つかの方法で互いに取り付けられ得る。
【0035】
幾つかの実施形態において、層間にまたは層内に空気ギャップが存在し得る。例えば、第1の材料は、空気ギャップの前の薄い層であり得る。外層の外側に向く層からの材料の最も内側に向く層の距離は、材料の音響性能に、材料自身の厚さとほぼ同程度に影響を及ぼし得る。例えば、15mmの空気ギャップを有する10mmのメラミンは、メラミンの25mmとほぼ同じ程度によく働き得る。ギャップは、中間層に含まれ得る。
【0036】
幾つかの実施形態において、層のうちの1つの層は、音減衰接着剤(または、「減衰パッチ(damping patch)」)であり得る。例えば、層は、振動構造に関する振動を低減するために使用されるアドオンパッチ拘束層減衰(Constrained Layer Damping、CLD)処理であり得る。1つの例は、CLDにおいて使用される薄い減衰処理であるRoush’s Dynadamp(商標)材料である。
【0038】
第1の材料は、ナノファイバーなどの薄い軽量材料であり得る。ナノファイバーは、ポリ(メチルメタクリレート)(PMMA)、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、PMMAとTPUの両方の複合物、または他の適した材料(複数可)で作られ得る。他の薄い材料または繊維シートが使用され得る。ナノファイバーの包含は、低周波数における吸音率を増加させる。第1の材料は、マイクロ粒子添加剤を含み得、マイクロ粒子添加剤は、或る周波数における吸音率をさらに増加させ得る。例えば、第1の材料は、ナノファイバー内に添加したエアロゲル粒子を有するナノファイバーであり得る。考えられる他の添加剤はガラスビードまたはTPUを含む。
【0039】
シュラウドの内側に向く層の最も近くに低音響インピーダンス(ナノファイバーなど)を有する材料を設けることは有利である。なぜならば、それが、シュラウドの内部の層のうちの第1の層の音響インピーダンスを変更させるため、第1の層の音響インピーダンスが空気の音響インピーダンスにより近くなり、シュラウドの内部への音のより高い伝搬を可能にするからである。音響インピーダンスは、音響圧力が加えられるときに、どれだけ多くの音響流が存在するかの尺度である。第1の層の音響インピーダンスが空気の音響インピーダンスに近い(例えば、ナノファイバーのような全体的に繊維性/多孔質の材料)場合、音のほとんどは、シュラウドの内部に伝搬する。第1の層の音響インピーダンスが空気の音響インピーダンスに近くない(例えば、コンクリート)場合、音のほとんどは反射される。
【0041】
第2の材料は、バルク軽量吸音材料であり得る。材料は、メラミンフォーム、綿繊維ナノファイバー混合物、ロックウール、コルク、ゴム、ポリマーフォーム、フェルト、ガラスウール、綿繊維、または発泡スチロールである
【0042】
ロックウールなどの高密度鉱物繊維は良好な吸音特性を有する、しかしながら、高密度鉱物繊維は、UAVの効率及び性能を下げる高い重量も有する。材料の重量とその吸音特性との間でトレードオフが行われ得る。好ましくは、材料の重量は、その吸音特性に対して最小にされる。使用される材料はシュラウドのサイズに依存し得る。小さいシュラウドにおいて、よりよい吸音材料は、余分な重量を持つに値しないが、スケーリングによって、余分な重量は、より大きいシュラウドにおいて微々たるものであり得る。
【0043】
2つの繰り返し層の使用は、シュラウドの内部の吸音材料の考えられる構成の一例に過ぎない。しかしながら、任意の2つ以上の音響材料がシュラウドの内部で使用され得る。5つまでの異なる材料が、シュラウドのノイズ低減を最適化するために使用され得る。シュラウドの内部の材料層の数は変動する場合がある。幾つかの実施形態において、シュラウドは、10までの層を含み得る。幾つかの実施形態において、繰り返さない材料層を含み得る。例えば、5つの異なる材料層を、シュラウドの内部に含み得る。
【0045】
異なる材料が、それらの吸音特性について試験された。
図9は、種々の材料の吸音特性を試験するための試験装置を示す。材料801はインピーダンス管800の端に設置され、スピーカー807はノイズをインピーダンス管800内に放出し、マイクロフォン805及び803は2つの異なるロケーションで音を測定して、各材料の吸音率を計算した。
【0046】
図10は、試験された種々の材料の材料重量(g/m
2またはgsm単位で測定される)を示す表である。ノイズ低減シュラウドのための理想的な材料は、比較的低重量かつ比較的高音響性能、すなわち、高吸音率を有する。例えば、3455g/m
2の重量のコルクゴムは、その音響性能を考慮すると重い。
【0047】
表11a〜11eは、以下のキーによる、試験された材料の性能を示すグラフである。
【0049】
図11aは、或る範囲の周波数についての、種々の未処理材料の吸音率を示す。グラフは、ロックウールが最小の性能を有することを示す(しかしながら、
図10に示すように、ロックウールは比較的重い重量も有する)。メラミンは、特に、比較的軽いその重量を考慮すると、うまく働くことが示される。
【0050】
図11bは、或る範囲の周波数についての、24mmポリウレタンフォームバッキング(例えば、ネクサスフォーム)上に種々の材料添加剤を有するナノファイバーの吸音率を示す。
【0051】
図11cは、或る範囲の周波数についての、材料の種々の組み合わせの吸音率を示す。
図11cは、音が材料の異なる音響インピーダンスに遭遇するときの音の相互作用による、吸音率と周波数との間の異なる関係を示す。しかしながら、その組み合わせは、1kHzから上方にかなり一定の広帯域ノイズについて適さない場合がある。
【0052】
図11dは、種々の材料添加剤を有する外装ナノファイバー(facing nanofiber)を有する繊維の試験結果を示す。全ての組み合わせは、それらの面上にポリ乳酸(PLA)プレート及び綿繊維バッキングを有する。PLAプレートは、1mmだけ離間したアパーチャを含む。
【0053】
図11eは、或る範囲の周波数についての、種々の外装材料を有するネクサスフォームの吸音率を示す。全ての組み合わせはネクサスフォームバッキングを有する。
【0056】
シュラウドの外層は、軽量かつ剛性である任意の適した材料を含み得る。例は、炭素繊維、繊維ガラス、チタン、プラスチック、またはアルミニウムを含む。好ましくは、材料は、十分な強度を維持しながら、最小厚を有する。
【0057】
外層は、構造剛性を提供し、シュラウドの内部の材料層を環境から安全に保ち、材料を、プロペラのブレードの先端から安全かつ均一な距離に維持する。
【0058】
外層は、音響反射材料から作られ得る。音響反射材料で作られた内側に向く層を有することは、ノイズ源からのノイズを、内側に戻るように反射させ得る。シュラウドは、ノイズのほとんどが、シュラウドの上部から出て全体的に上方に反射されるように形作られ得る。これは、ノイズを吸収するのに役立たないが、地面から遠くにノイズを効果的に向け直し、他のところで(例えば、地面の上のユーザーによって)検出され得るノイズを低減する。さらに、音響反射材料で作られた外側に向く層を有することは、シュラウドの内部に伝達されたノイズを、シュラウドの内部に戻るように反射させ得る。これは、シュラウドから漏出するノイズを低減する。それは同様に、シュラウドの内部でノイズが移動する距離を増加させ、吸音材料によって吸収されるノイズを増加させる。
【0059】
一実施形態において、外層は、別個の内側に向く層及び別個の外側に向く層を備え得る。内側に向く層及び外側に向く層は、適した継手またはシールによって共に接続され、それにより、シュラウドの内部に吸音材料を閉囲するシェルを完成させる。継手またはシールは、外側に向く層から内側に向く層を音響的に分離する材料で作られ得る。例えば、継手またはシールは熱可塑性ポリウレタン(TPU)で作られ得る。
【0060】
内側に向く層及び外側に向く層は同じ材料で作られ得る。各層を別個に保つことによって、それは、外側に向く層に直接伝達される内側に向く層内の音振動を制限する。外側に向く層内の振動は望ましくない場合がある。なぜならば、そのような振動が、外側に向く層をスピーカーとして働かせ得るからである。
【0061】
内側に向く層及び外側に向く層は異なる材料で作られ得る。例えば、内側に向く層は低音響インピーダンスを有する材料で作られ得、ノイズが吸音材料によって吸収されることになるシュラウドの内部に、ノイズ源からのノイズが伝達されることを可能にする。外側に向く層は高音響反射を有する材料で作られ得、シュラウドの内部の吸音材料に戻るように反射するノイズを最大にする。
図4a〜4bは、外層の異なる構成に対応するシュラウドのプロファイルである。各図において、プロファイルの左側はシュラウドの内側に対応する。
図4aは、内側に向く層402が1つの材料(水平ハッチングで示す)で作られ、外側に向く層403が別の材料(暗いハッチングで示す)で作られるシュラウド401のプロファイルを示す。シュラウド401は、1つまたは複数の吸音材料404(十字ハッチングで示す)を含む。
図4bは、内側に向く層402及び外側に向く層403が突出部405a、405bによってシュラウド401の内部を通して接続されるシュラウド401のプロファイルを示す。突出部は、音分離継手(図示せず)によって接続され得る。
【0063】
外層の内側に向く層108は、音がシュラウドの内部に伝達されることを可能にするためなどで、穿孔され得る。外層の内側に向く層108は、音がシュラウドの内部の材料層に伝達されることを可能にする多数のアパーチャを含み得る。アパーチャは、内側に向く層108の大部分またはプロペラからのノイズに曝露される内側に向く層108の一部のみをカバーし得る。
【0064】
アパーチャは、直径が0.1mmから2mmの間(好ましくは、0.5mm)の径を有し得る。より大きい直径は、推力効率損失ならびにシュラウドの内部の材料層の外部環境(例えば、水または汚れ)に対する曝露をもたらし得る。より小さい直径は、製造するのにより費用がかかり/時間がかかり得る。
【0065】
シュラウドの内部の材料層の20%から40%の間が穿孔され得る。穿孔エリアは、外層の剛性を低下せないように最適化されるべきである。
【0066】
内側に向く層の大部分をアパーチャがカバーするため、プロペラの先端だけからの音ではなく、プロペラによって生成される音のほとんどがシュラウド内に吸収される。幾つかの実施形態において、アパーチャは、プロペラのブレードの先端に隣接する内側に向く層の領域から省略され得る。
【0067】
図5は、
図1bの断面図に対応する内側に向く層500の断面図を示す。内側に向く層500は、アパーチャがないバンド501を含む。バンド501は、プロペラの先端(図示せず)に隣接する内側に向く層500の領域に対応する。内側に向く層500の残りの部分は穿孔される。
【0068】
図3a及び
図5に示す実施形態において、アパーチャは、全体的に円形である。
図6a〜6fは、種々の他の考えられるアパーチャ形状を示す。非制限的な例として、アパーチャは、円形(6a)、正方形(6b)、三角形(6c)、、スロット状(6d)、六角形(6e)、ダイヤモンド(6f)、または任意の他の適した形状であり得る。
【0069】
シュラウドの外側に向く層はアパーチャを省略し得る。これは、外側に向く層が音不透過性であることに役立ち得る。
【0070】
アパーチャは、任意の適した方法で形成され得る。シュラウドの外層は、アパーチャを含むように3D印刷され得る。他の実施形態において、アパーチャは、レーザーカット、CNC/ドリル加工、射出成型、または打ち抜きされ得る。
【0073】
シュラウドの内径は1インチから50インチの間であり得る。幾つかの実施形態において、内径は1インチから32インチの間であり得る。シュラウド高さは、同様に、1から50インチの間(また、幾つかの実施形態において、32インチ)であり得、また、それぞれの内径に一致し得る。シュラウド高さは、マルチブレード式プロペラからのノイズを閉囲し低減するのに十分であり得る。モーター及び垂直揚力プロペラ組み立て体からのノイズは、全体的に全ての方向に放射するため、シュラウドがプロペラのさらに上にまたプロペラのさらに下に延在するようにシュラウド高さを有することは、シュラウドがより多くのノイズを吸収/反射することを可能にするであろう。しかしながら、これは、シュラウドの重量及びバルクも増加させ、UAVの空気力学及び効率に影響を及ぼし得る。シュラウド高さは、任意の特定の用途で必要とされるUAV効率及びノイズ低減に関して最適化されるべきである。シュラウドの厚さ(すなわち、内側に向く層と外側に向く層との間の距離)は約4インチであり得る。厚さは、任意の用途で必要とされるUAV効率及びノイズ低減に関して最適化されるべきである。
【0074】
内径は、上部と比較して、シュラウドの下部において小さくあり得る。これは、ダクト空気流がUAVの推力を改善するのに役立ち得る。プロペラの上のシュラウドの内径は、プロペラの直径より大きくあり得る。これは、反射音が、シュラウドから全体的に上方に出ることを可能にするのに役立ち得る。プロペラの下のシュラウドの内径は、プロペラの直径より小さくあり得る。これは、シュラウドから全体的に下方に出る反射音を制限するのに役立ち得る。
【0075】
シュラウドの断面(全体的なシュラウド形状)
【0076】
吸音手段(上述した吸音材料層など)を設けることに加えて、シュラウドは、ノイズを低減するために音を反射するように形作られ得る。上記で述べたように、外層は、音響反射材料で作られ得る。シュラウドまたはシュラウドの所定の部分が音響反射材料で作られていない場合でも、ほとんどの材料は、多かれ少なかれ一部の音を反射することになるため、シュラウドが反射ノイズに及ぼす影響を考慮することが重要である。
【0077】
UAVプロペラを単に被覆することの1つの失敗は、広帯域ノイズの増加が存在し得ることである。シュラウドの形状は広帯域ノイズを低減し得る。
図7a〜7dは、異なるシュラウド形状に対応するシュラウドのプロファイルである。各図において、プロファイルの左側はシュラウドの内側に対応する。
図7aは、ベルマウス状プロファイルを示し、そのプロファイルは、広帯域ノイズを大幅な低減をもたらし得る。ベルマウス形状は、
図1a〜
図2にも示される。ベルマウス入口は、より多くの推力を得る方法として、航空宇宙空間で使用され、ノイズを減少させるという副作用も有する。異なるパラメータを通してシュラウドの推力効率を増加させることは、結果として少ないノイズをもたらすように見える。
【0078】
図7bは、航空機のプロペラ(図示せず)がvの内側角に向かって内方に延在することを可能にする、実質的にv状断面を有するシュラウドプロファイルを示す。
【0079】
図7cは、凹所が全くないシュラウドプロファイルを示す。
【0080】
図7dは、上縁及び下縁がシュラウドの内側に向かって内方に湾曲した状態のシュラウドプロファイルを示す。
【0081】
図7eは、上部の内径がプロペラの直径より大きく、下部の内径がプロペラの直径より小さいシュラウドプロファイルを示す。プロペラの上の、内側に向く層の領域は、プロペラから出るノイズが、(内側に向く層を通して伝達されるノイズを除いて)全体的に内向き及び上向きの方向に反射するように形作られる。プロペラの下の領域のテーパは、より多くのノイズが、(内側に向く層を通して伝達されるノイズを除いて)全体的に内向き及び上向きの方向に反射することを意味する。
【0083】
シュラウドの内側に向く層の表面は、凹所を含むことができ、凹所は、プロペラブレード先端が凹所の内部に位置することを可能にする。この凹所は、ノイズを生成する先端渦の形成を最小にする。凹所は、ノイズがシュラウドの内部に通過することを可能にするアパーチャを含み得る。幾つかの実施形態において、凹所は、シュラウドの内部を通過する空気流を低減するためにアパーチャを省略し得る。シュラウドは凹所を含み得るまたは省略し得る。
【0084】
凹所の形状及び/または構成は、ブレードにわたる空気の流れ、したがって、結果として生じるノイズを変更し得る。
【0085】
図8a〜8eは、種々の考えられる凹所構成を有するシュラウドプロファイルを示す。各図において、プロファイルの左側はシュラウドの内側に対応する。
図8aは、
図2及び
図3aに同様に示すように、実質的に長方形状凹所を示す。
図8bは三角形状凹所を示す。
図8cは長円形状凹所を示す。
図8dは、シュラウドの上部と下部との間の全体的に半分のところで凹所を形成するように、スムーズに湾曲したシュラウドの内側に向く層を示す。
【0086】
他の実施形態において、1つまたは複数の凹所は、異なるプロペラ構造と共に使用されるように構成され得る。例えば、複数のプロペラを有するUAVは、複数の凹所、各プロペラごとに1つの凹所を有するシュラウドを含み得る。2重支持式UAVシュラウドは2つの凹所を含み得る。
図8eは、2重支持式UAVのための2つの凹所を有するシュラウドプロファイルを示す。この例において、凹所は共に、長円形状である。
【0087】
凹所深さ(その最も深いポイントにおける)はプロペラ半径の10%までであり得る。凹所深さは、矢印Dによって
図8aの例によって示すように、水平平面内の深さである。
【0089】
ノイズ低減を最適化するため、好ましくは、シュラウドの内側に向く層とプロペラとの間の距離が低減される。一実施形態において、3D印刷シュラウドは、プロペラのブレードの先端と内側に向く層/凹所との間に約0.5mmのクリアランス半径を持ってプロペラを囲むように構成される。
【0090】
設置によって、凹所は、入口幾何形状(例えば、ベルマウス状入口)の直後に位置決めされ得る。
【0092】
シュラウド及び/またはシュラウドのコンポーネントは、任意の適した方法であって、
・ 射出成型;
・ 砂型鋳造;
・ 層化作製;
・ 3D印刷;及び/または
・ CNC製造
を含む、任意の適した方法によって製造され得る。
【0093】
一実施形態において、外層は、剛性炭素繊維シェルとして形成され、材料層を、シェル内に押し込むことができ、材料層は、ばね変形して所定の場所に入って、任意のギャップを充填する。音響フォームは、ばね性があるため、挿入されるときにわずかに圧縮される場合、ばね変形してそのコンテナの形状に適合する。ナノファイバーは、可撓性がありかつ薄いため、挿入前にフォーム層に取り付けられ得る。
【0094】
本発明は、本発明の実施形態の説明によって示され、実施形態が詳細に述べられたが、そのような詳細に添付特許請求項の範囲を制限するまたはいずれの点でも限定することは出願人の意図ではない。さらなる利点及び修正は、当業者に容易に明らかになる。したがって、本発明は、そのより広い態様において、特定の詳細、代表的な装置及び方法、ならびに、示され述べられる例証的な例に限定されない。したがって、出願人の全体的な発明の概念の趣旨または範囲から逸脱することなく、そのような詳細からの逸脱が行われ得る。
【手続補正書】
【提出日】2019年5月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロペラを含むノイズ源を少なくとも部分的に囲むように構成される無人航空機のためのシュラウドであって、シュラウドの内部に位置する2つ以上の吸音材料を含む、シュラウド。
【請求項2】
前記2つ以上の吸音材料は層で配置される、請求項1に記載のシュラウド。
【請求項3】
前記層は反復パターンで配置される、請求項2に記載のシュラウド。
【請求項4】
前記層は、前記ノイズ源からノイズの方向に全体的に垂直である、請求項2または3に記載のシュラウド。
【請求項5】
前記2つ以上の材料は第1の材料及び第2の材料を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項6】
前記第1の材料は、薄い軽量材料、繊維性材料、または連通孔多孔質材料のうちの1つである、請求項5に記載のシュラウド。
【請求項7】
前記第1の材料は、ナノファイバーまたはメラミンフォームの一方である、請求項6に記載のシュラウド。
【請求項8】
前記第1の材料は、前記第1の材料の吸音を改善するように構成される添加物を含む、請求項6または7に記載のシュラウド。
【請求項9】
前記添加物は、エアロゲル粒子、TPU粒子、またはガラスビードのうちの1つである、請求項8に記載のシュラウド。
【請求項10】
前記第2の材料は、薄い軽量材料、繊維性材料、または連通孔多孔質材料のうちの1つである、請求項5から9のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項11】
前記第2の材料は、メラミンフォームまたはナノファイバーの一方である、請求項10に記載のシュラウド。
【請求項12】
前記第1の材料は第1の層として設けられ、前記第2の材料は第2の層として設けられる、請求項5から10のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項13】
前記第1の層は200ミクロン〜300ミクロンの厚さを有する、請求項12に記載のシュラウド。
【請求項14】
前記第2の層は15mm〜35mmの厚さを有する、請求項12または13に記載のシュラウド。
【請求項15】
前記第1の層は前記第2の層より前記ノイズ源に近い、請求項12に記載のシュラウド。
【請求項16】
空気ギャップが、前記第1の材料と前記第2の材料との間に設けられる、請求項12に記載のシュラウド。
【請求項17】
前記2つ以上の吸音材料はシュラウドを実質的に充填する、請求項1から16のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項18】
前記ノイズ源はモーターを含む、請求項1から17のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項19】
凹所を有する外層をさらに含み、前記凹所は、前記プロペラのブレードの先端の少なくとも一部を部分的に囲むように位置しサイズ決定される、請求項18に記載のシュラウド。
【請求項20】
ノイズを、前記ノイズ源からシュラウドの内部内に伝達するように構成される外層をさらに含む、請求項1から19のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項21】
前記外層はアパーチャを含む、請求項20に記載のシュラウド。
【請求項22】
音減衰接着剤の層を含む、請求項1から21のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項23】
シュラウドの少なくとも一部はベルマウス状である、請求項1から22のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項24】
ハニカム構造を含まない、請求項1から23のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項25】
前記プロペラは垂直揚力プロペラである、請求項1から24のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項26】
プロペラを含むノイズ源を少なくとも部分的に囲むように構成される無人航空機のためのシュラウドであって、
外層;及び、
シュラウドの内部の少なくとも1つの吸音材料を含み、
前記外層は、ノイズを、前記ノイズ源からシュラウドの内部内に伝達するように構成される、シュラウド。
【請求項27】
前記外層は低音響インピーダンスを有する材料で作られる、請求項26に記載のシュラウド。
【請求項28】
前記外層の音響インピーダンスは空気の音響インピーダンスと実質的に同様である、請求項27に記載のシュラウド。
【請求項29】
前記外層はアパーチャを含む、請求項26または27に記載のシュラウド。
【請求項30】
前記外層は、前記ノイズ源の平面内でアパーチャのない帯状体を含む、請求項29に記載のシュラウド。
【請求項31】
前記アパーチャは、直径が0.1から2mmの間であり、0.1から2mmの間で離間する、請求項29または30に記載のシュラウド。
【請求項32】
前記外層は剛性材料で作られる、請求項26から31のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項33】
前記外層は、
前記ノイズ源に向く前記吸音材料の側に位置決めされたノイズに向く層;及び/または、
前記ノイズ源に向かない前記吸音材料の側に位置決めされた外側に向く層
を含む、請求項32に記載のシュラウド。
【請求項34】
前記ノイズに向く層及び前記外側に向く層は、音分離コネクタによって接続される、請求項33に記載のシュラウド。
【請求項35】
前記ノイズに向く層及び前記外側に向く層は異なる材料で作られる、請求項33または34に記載のシュラウド。
【請求項36】
前記ノイズに向く層は音を実質的に透過する材料で作られる、及び/または、前記外側に向く層は音を実質的に反射する材料で作られる、請求項35に記載のシュラウド。
【請求項37】
前記少なくとも1つの吸音材料は、薄い軽量材料、繊維性材料、連通孔多孔質材料、ナノファイバー、またはメラミンフォームからなる群から選択される、請求項26から36のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項38】
層で配置された2つ以上の吸音材料を含む、請求項26から37のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項39】
第1の層は200ミクロンから300ミクロンの間の厚さを有し、第2の層は15mmから35mmの間の厚さを有する、請求項38に記載のシュラウド。
【請求項40】
前記吸音材料はシュラウドを実質的に充填する、請求項26から39のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項41】
前記ノイズ源はモーターを含む、請求項26から40のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項42】
前記外層は、前記プロペラのブレードの先端の少なくとも一部を部分的に囲むように位置しサイズ決定される凹所を有する、請求項41に記載のシュラウド。
【請求項43】
前記凹所はアパーチャがない、請求項42に記載のシュラウド。
【請求項44】
音減衰接着剤の層を含む、請求項26から43のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項45】
シュラウドの少なくとも一部はベルマウス状である、請求項26から44のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項46】
ハニカム構造を含まない、請求項26から45のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項47】
前記プロペラは垂直揚力プロペラである、請求項26から46のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項48】
プロペラを含むノイズ源を少なくとも部分的に囲むように構成される無人航空機のためのシュラウドであって、シュラウドの内部に位置する吸音材料の層及び前記層の少なくとも2つの層の間の空気ギャップを含む、シュラウド。
【請求項49】
吸音材料の前記層は第1の層及び第2の層を含み、前記空気ギャップは前記第1の層と前記第2の層との間にある、請求項48に記載のシュラウド。
【請求項50】
各層の前記吸音材料は、薄い軽量材料、繊維性材料、または連通孔多孔質材料、ナノファイバー、またはメラミンフォームのおうちの1つである、請求項49に記載のシュラウド。
【請求項51】
前記第1の層は10mmの厚さを有し、前記空気ギャップは15mmの厚さを有する、請求項48から50のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項52】
前記ノイズ源はモーターを含む、請求項48から51のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項53】
音減衰接着剤の層を含む、請求項48から52のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項54】
ハニカム構造を含まない、請求項48から53のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項55】
前記プロペラは垂直揚力プロペラである、請求項48から54のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項56】
プロペラを含むノイズ源を少なくとも部分的に囲むように構成される無人航空機のためのシュラウドであって、シュラウドの内部に位置する吸音材料の層を含み、少なくとも1つの層は音減衰接着剤である、シュラウド。
【請求項57】
前記音減衰接着剤は拘束層減衰のために構成される、請求項56に記載のシュラウド。
【請求項58】
前記音減衰接着剤はDynadamp(商標)である、請求項57に記載のシュラウド。
【請求項59】
他の層の前記吸音材料は、薄い軽量材料、繊維性材料、連通孔多孔質材料、ナノファイバー、またはメラミンフォームのうちの1つである、請求項56から58のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項60】
前記ノイズ源はモーターを含む、請求項56から59のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項61】
音減衰接着剤の層を含む、請求項56から60のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項62】
ハニカム構造を含まない、請求項56から61のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項63】
前記プロペラは垂直揚力プロペラである、請求項56から62のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項64】
少なくとも1つのブレードを有するプロペラを含むノイズ源を少なくとも部分的に囲むように構成される無人航空機のためのシュラウドであって、凹所を有する外層を含み、前記凹所は、前記少なくとも1つのブレードの先端の少なくとも一部を部分的に囲むように位置しサイズ決定される、シュラウド。
【請求項65】
前記凹所は、前記少なくとも1つのブレードから渦の形成を最小するように構成される、請求項64に記載のシュラウド。
【請求項66】
前記外層はアパーチャを含み、前記凹所はアパーチャを含まない、請求項64または65に記載のシュラウド。
【請求項67】
2つ以上の凹所を含む、請求項64から66のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項68】
前記ノイズ源はモーターを含む、請求項64から67のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項69】
ハニカム構造を含まない、請求項64から68のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項70】
前記プロペラは垂直揚力プロペラである、請求項64から69のいずれか一項に記載のシュラウド。
【請求項71】
無人航空機であって、
少なくとも1つのプロペラ;及び、
請求項1から70のいずれか一項に記載のシュラウド
を備える、航空機。
【請求項72】
前記シュラウドはハニカム構造を含まない、請求項71に記載の航空機。
【請求項73】
前記プロペラは垂直揚力プロペラである、請求項71または72に記載のシュラウド。
【請求項74】
前記ノイズ源は、プロペラ、モーター、垂直揚力ローター、垂直揚力プロペラ、少なくとも1つのブレード、少なくとも1つのブレート先端、少なくとも1つのブレードからの少なくとも1つの渦、及びその任意の組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載のシュラウド。
【国際調査報告】