【実施例】
【0137】
以下の実施例に示される通り、ある特定の例示的な実施形態では、化合物は、以下の一般手順に従って調製される。一般法は、本発明のある特定の化合物の合成を示しているが、以下の一般法、および当業者に公知の他の方法は、本明細書に記載されるすべての化合物、ならびにこれらの化合物のそれぞれのサブクラスおよび種に適用され得ることを理解されよう。
(実施例1A)
DRE−ルシフェラーゼレポーターアッセイ
【0138】
AHRは、AHRが活性化する、(複数の遺伝子の)上流の複数のダイオキシン応答エレメント(DRE)に結合する。AHR活性の1つの尺度は、1つまたは複数のDREエレメントの下流の、ルシフェラーゼなどのレポーター遺伝子の活性化である。ルシフェラーゼ活性は、hisレポーターを発現する細胞におけるAHRの活性化および阻害を反映する。
【0139】
安定にまたは一過的にのいずれかでトランスフェクトしたマウスHepa1−6もしくはHepa−1c1c7、またはDRE−ルシフェラーゼレポーターを伴う他のマウス細胞株を、プレート(96ウェル、384ウェルまたは他のプレート)中の培地に播種し、CO
2インキュベーター中で37℃において一晩インキュベートした。同様に、安定にまたは一過的にのいずれかでトランスフェクトしたヒトHepG2またはDRE−ルシフェラーゼレポーターを伴う他のヒト細胞株を、プレート(96ウェル、384ウェルまたは他のプレート)中の培地に播種し、CO
2インキュベーター中で37℃において一晩インキュベートした。
【0140】
翌日、AHR活性化リガンド、例えばTCDD、キヌレニン、ITE(2−(1H−インドール−3−イルカルボニル)−4−チアゾールカルボン酸メチルエステル)、VAF347、BNF(ベータ−ナフトフラボン)、FICZ(6−ホルミルインドロ(3,2−b)カルバゾールまたは他のAHRリガンドを、AHRアンタゴニストを伴ってまたは伴わずに添加した。
【0141】
細胞を、4、15もしくは24時間、または別の時点までインキュベートし、次に、AHR活性化または阻害の読み出し情報としてルシフェラーゼ活性を決定するために溶解した。ルシフェラーゼは、市販のキット、例えばPromegaルシフェラーゼキット、またはルシフェラーゼ活性を測定するためのルシフェリン基質を提供する任意のキットもしくは試薬を用いて測定した。活性化リガンドだけを添加した場合のルシフェラーゼのレベルは、最大シグナルであり、一方、リガンドなしの場合のルシフェラーゼは、最少シグナルであった。IC
50値は、ルシフェラーゼ活性の半分を阻害する濃度として決定した。アッセイした化合物およびそれらのIC
50値は、以下の表2に示されている。
【0142】
一部の実施形態では、化合物は、5〜20μMのIC
50を有する。一部の実施形態では、化合物は、5μM以下のIC
50を有する。一部の実施形態では、化合物は、1μM以下のIC
50を有する。一部の実施形態では、化合物は、0.1μM以下のIC
50を有する。一部の実施形態では、化合物は、0.01μM以下のIC
50を有する。一部の実施形態では、化合物は、0.001μM以下のIC
50を有する。
【0143】
表2では、IC50値をA、B、CおよびDとして記録し、それによって、Aは、0.5μMより小さいIC50を表し、Bは、0.5〜1.0μMの間のIC50を表し、Cは、1.0〜1.5μMの間のIC50を表し、Dは、1.5μMより大きいIC50を表す。表2に示される化合物番号は、上記の表1に記載される化合物番号および対応する構造に対応する。
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例1B)
DRE−ルシフェラーゼレポーターアッセイ(代替法)
【0144】
AHRは、AHRが活性化する、(複数の遺伝子の上流の)複数のダイオキシン応答エレメント(DRE)に結合する。AHR活性の1つの尺度は、1つまたは複数のDREエレメントの下流の、ルシフェラーゼなどのレポーター遺伝子の活性化である。ルシフェラーゼ活性は、hisレポーターを発現する細胞におけるAHRの活性化および阻害を反映する。
【0145】
安定にまたは一過的にのいずれかでトランスフェクトしたマウスHepa1−6もしくはHepa−1c1c7、またはDRE−ルシフェラーゼレポーターを伴う他のマウス細胞株を、プレート(96ウェル、384ウェルまたは他のプレート)中の培地に播種し、CO
2インキュベーター中で37℃において一晩インキュベートし、または播種時に化合物およびアゴニストを添加した。同様に、安定にまたは一過的にのいずれかでトランスフェクトしたヒトHepG2またはDRE−ルシフェラーゼレポーターを伴う他のヒト細胞株を、プレート(96ウェル、384ウェルまたは他のプレート)中の培地に播種し、CO
2インキュベーター中で37℃において一晩インキュベートし、または播種時に化合物およびアゴニストを添加した。
【0146】
細胞が播種された時に、またはその後一晩インキュベートした後、AHR活性化リガンド、例えばTCDD、キヌレニン、ITE(2−(1H−インドール−3−イルカルボニル)−4−チアゾールカルボン酸メチルエステル)、VAF347、BNF(ベータ−ナフトフラボン)、FICZ(6−ホルミルインドロ(3,2−b)カルバゾールまたは他のAHRリガンドを、AHRアンタゴニストを伴ってまたは伴わずに添加した。
【0147】
細胞を、4、15または24時間、または別の時点までインキュベートし、次に、AHR活性化または阻害の読み出し情報としてルシフェラーゼ活性を決定するために溶解した。ルシフェラーゼは、市販のキット、例えばPromegaルシフェラーゼキット、またはルシフェラーゼ活性を測定するためのルシフェリン基質を提供する任意のキットもしくは試薬を用いて測定した。活性化リガンドだけを添加した場合のルシフェラーゼのレベルは、最大シグナルであり、一方、リガンドなしの場合のルシフェラーゼは、最少シグナルであった。IC
50値は、ルシフェラーゼ活性の半分を阻害する濃度として決定した。アッセイした化合物およびそれらのIC
50値は、以下の表3に示されている。
【0148】
一部の実施形態では、化合物は、5〜20μMのIC
50を有する。一部の実施形態では、化合物は、5μM以下のIC
50を有する。一部の実施形態では、化合物は、1μM以下のIC
50を有する。一部の実施形態では、化合物は、0.1μM以下のIC
50を有する。一部の実施形態では、化合物は、0.01μM以下のIC
50を有する。一部の実施形態では、化合物は、0.001μM以下のIC
50を有する。
【0149】
先のアッセイによって得られた本発明のある特定の化合物の活性は、以下の表3に記載されている。
【0150】
表3では、IC
50値をA、B、CおよびDとして記録し、それによって、Aは、0.5μMより小さいIC
50を表し、Bは、0.5〜1.0μMの間のIC
50を表し、Cは、1.0〜1.5μMの間のIC
50を表し、Dは、1.5μMより大きいIC
50を表す。
【表3-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表3-2】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例2)
AHR依存性遺伝子発現
【0151】
マウスHepa1−6もしくはHepa−1c1c7もしくは他のマウス細胞株を、プレート(6ウェル、12ウェルまたは他のプレート)中の培地に播種し、CO
2インキュベーター中で37℃において一晩インキュベートし、またはヒトHepG2もしくは他のヒト細胞株を、プレート(6ウェル、12ウェルまたは他のプレート)中の培地に播種し、CO
2インキュベーター中で37℃において一晩インキュベートする。
【0152】
翌日、AHR活性化リガンド、例えばTCDD、キヌレニン、ITE(2−(1H−インドール−3−イルカルボニル)−4−チアゾールカルボン酸メチルエステル)、VAF347、BNF(ベータ−ナフトフラボン)、ICZ(6−ホルミルインドロ(3,2−b)カルバゾールまたは他のAHRリガンドを、AHRアンタゴニストを伴ってまたは伴わずに添加した。細胞を、4、15または24時間、または別の時点までインキュベートし、次に、RNA収集のために細胞を溶解する。RNAは、RNA単離キット、例えばQiagenまたは任意の他のRNA単離方法によって収集することができる。遺伝子発現は、定量的RT−PCRによって、ハウスキーピング遺伝子、例えばGapdh、β−アクチンまたは標準化のための他の構成的に発現した遺伝子を含む特異的遺伝子のためのプローブを使用して決定する。調査されるAHR依存性遺伝子には、それに限定されるものではないが、cyp1a1、cyp1b1、AHRR、IDO1、IDO2、cox2、IL6、VEGFA、サイクリンD1、cdc2、MMP−9、c−mycが含まれる。
(実施例3)
【0153】
AHR依存性遺伝子発現は、腫瘍または肝臓などの組織試料で測定する。RNAは、RNA単離キット、例えばQiagenまたは当業者に公知の任意の他のRNA単離方法などの方法によって、組織から抽出される。RNA抽出は、細胞、例えば、腫瘍細胞、腫瘍関連T細胞、腫瘍関連骨髄系細胞またはその他の特異的集団のための全細胞または分類後の細胞から行うことができた。遺伝子発現は、定量的RT−PCRによって、ハウスキーピング遺伝子、例えばGapdh、β−アクチンまたは標準化のための他の構成的に発現した遺伝子を含む特異的遺伝子のためのプローブを使用して決定する。調査されるAHR依存性遺伝子には、それに限定されるものではないが、cyp1a1、cyp1b1、AHRR、IDO1、IDO2、cox2、IL6、VEGFA、cyclinD1、cdc2、MMP−9、c−mycが含まれる。
(実施例4)
化合物I−17の合成
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: 1−(2−ヒドロキシ−3−メチル−4−ニトロフェニル)エタノン
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
【0154】
ニトロベンゼン(30mL)中の2−メチル−3−ニトロ−フェノール(2g、13.06mmol、1当量)の溶液に、AlCl
3(2.09g、15.67mmol、1.2当量)および塩化アセチル(1.33g、16.98mmol、1.21mL、1.3当量)を添加した。混合物を120℃で12時間撹拌した。反応混合物を、1N NaOH(80mL)の添加によりクエンチし、次いで濾過した。濾液を、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。合わせた水層を、濃HClで酸性にしてpH=3〜4に調整し、DCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);24g SepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、50mL/分で8〜10%酢酸エチル/石油エーテル勾配の溶離液)により精製して、1−(2−ヒドロキシ−3−メチル−4−ニトロ−フェニル)エタノン(800mg、3.93mmol、収率30.1%、純度96%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ ppm 12.84 (s, 1H), 8.02 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.41 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 2.71 (s, 3H), 2.23 (s, 3H);ES−LCMS m/z 196.1 [M+H]
+。
ステップ2: 1−(2−メトキシ−3−メチル−4−ニトロフェニル)エタノン
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
【0155】
アセトン(12mL)中の1−(2−ヒドロキシ−3−メチル−4−ニトロ−フェニル)エタノン(200mg、983.75umol、1当量)の溶液に、K
2CO
3(679.82mg、4.92mmol、5.0当量)およびMeI(1.40g、9.84mmol、612.43μL、10当量)を添加した。混合物を50℃で12時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);4g SepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、50mL/分での5〜10%酢酸エチル/石油エーテル勾配の溶離液)により精製して、1−(2−メトキシ−3−メチル−4−ニトロ−フェニル)エタノン(200mg、927.35μmol、収率94.3%、純度97%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm; 7.76 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 3.76 (s, 3H), 2.59 (s, 3H), 2.36 (s, 3H);ES−LCMS m/z 210.2 [M+H]
+。
ステップ3: 2−メトキシ−3−メチル−4−ニトロ安息香酸
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
【0156】
H
2O(8mL)中のNaOH(556.41mg、13.91mmol、15当量)の溶液に、Br
2(592.80mg、3.71mmol、191.23μL、4.0当量)を0℃で添加した。混合物を0℃で1時間撹拌した。1,4−ジオキサン(10mL)中の1−(2−メトキシ−3−メチル−4−ニトロ−フェニル)エタノン(200mg、927.35μmol、1当量)の溶液を、上記溶液に添加した。添加後、反応混合物を20℃に加温し、12時間撹拌した。3M HCl溶液を添加して、pH=3〜4に調整し、次いでH
2O(15mL)で希釈した。混合物をEtOAc(15mL×3)で抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、2−メトキシ−3−メチル−4−ニトロ−安息香酸(180mg、767.15μmol、収率82.7%、純度90%)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 13.44 (br s, 1H), 7.85−7.49 (m, 2H), 3.80 (s, 3H), 2.35 (s, 3H);ES−LCMS m/z 194.0 [M+H]
+。
ステップ4: 2−メトキシ−3−メチル−4−ニトロ−N−(o−トリル)ベンズアミド
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
【0157】
EtOAc(5mL)中の2−メトキシ−3−メチル−4−ニトロ−安息香酸(180mg、767.15umol、1当量)の溶液に、2−メチルアニリン(164.40mg、1.53mmol、164.40uL、2.0当量)、T
3P(2.44g、3.84mmol、2.28mL、50%、5.0当量)およびDIPEA(495.74mg、3.84mmol、668.12uL、5.0当量)を添加した。混合物を60℃で3時間撹拌した。反応混合物をH
2O(15mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL×3)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);4g SepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、50mL/分で10〜15%酢酸エチル/石油エーテル勾配の溶離液)により精製して、2−メトキシ−3−メチル−4−ニトロ−N−(o−トリル)ベンズアミド(160mg、527.46umol、収率68.8%、純度99%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.54 (br s, 1H), 8.21 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 8.14 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.32−7.21 (m, 2H), 7.16−7.06 (m, 1H), 3.92 (s, 3H), 2.53 (s, 3H), 2.37 (s, 3H);ES−LCMS m/z 301.0 [M+H]
+。
ステップ5: 4−アミノ−2−メトキシ−3−メチル−N−(o−トリル)ベンズアミド
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
【0158】
MeOH(6mL)およびTHF(4mL)中の2−メトキシ−3−メチル−4−ニトロ−N−(o−トリル)ベンズアミド(160mg、527.46μmol、1当量)の溶液に、Pd/C(70mg、10%)を添加した。懸濁液を真空下で脱気し、H
2で数回パージした。混合物をH
2(15psi)下、20℃で12時間撹拌した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、4−アミノ−2−メトキシ−3−メチル−N−(o−トリル)ベンズアミド(140mg、486.82μmol、収率92.3%、純度94%)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.91 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.26−7.16 (m, 2H), 7.10−7.03 (m, 1H), 6.59 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 3.87−3.81 (m, 3H), 2.35 (s, 3H), 2.13 (s, 3H);ES−LCMS m/z 284.9 [M+H]
+。
ステップ6: N−(3−メトキシ−2−メチル−4−(o−トリルカルバモイル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(I−17)
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
【0159】
EtOAc(5mL)中の4−アミノ−2−メトキシ−3−メチル−N−(o−トリル)ベンズアミド(70mg、243.41umol、1当量)の溶液に、2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(46.05mg、365.12umol、1.5当量)、DIEA(157.29mg、1.22mmol、211.98μL、5.0当量)およびT
3P(774.48mg、1.22mmol、723.82uL、50%、5.0当量)を添加した。混合物を60℃で1時間撹拌した。反応混合物をH
2O(10mL)で希釈し、EtOAc(15mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Kinetex XB−C18 150mm×30mm、5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:33%〜53%、12分)により精製して、N−[3−メトキシ−4−(o−トリルカルバモイル)フェニル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(化合物I−17、24.56mg、67.13μmol、収率27.6%、純度99.6%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.77 (dd, J = 5.5, 7.7 Hz, 2H), 7.57 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.29−7.20 (m, 2H), 7.16−7.11 (m, 1H), 7.02 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.16 (s, 3H), 3.92 (s, 3H), 2.38 (s, 3H), 2.30 (s, 3H);ES−LCMS m/z 379.1 [M+H]
+。
(実施例5)
化合物I−12の合成
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: 6−メチル−5−ニトロピコリンアミド
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
【0160】
DMA(15mL)中の6−ブロモ−2−メチル−3−ニトロ−ピリジン(8g、36.86mmol、1当量)の溶液に、CuCN(13.21g、147.45mmol、32.21mL、4当量)およびPd(PPh
3)
4(2.13g、1.84mmol、0.05当量)をN
2下で添加した。混合物を、マイクロ波下、150℃で4時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=2/1、R
f=0.30)は、出発物質が完全に消費され、1つの新しいスポットが形成されたことを示した。混合物を水(20mL)で希釈し、濾過した。濾液をEtOAc(30mL×3)で抽出し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/2、TLC:PE/EtOAc=2/1、R
f=0.3)上で精製して、6−メチル−5−ニトロピコリンアミド(690mg、3.76mmol、収率10.2%、純度98.8%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.35 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.17 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.75 (s, 1H), 5.98 (br s, 1H), 2.82 (s, 3H);ES−LCMS m/z 182.1 [M+H]
+。
ステップ2: メチル6−メチル−5−ニトロピコリネート
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
【0161】
無水MeOH(10mL)中の6−メチル−5−ニトロ−ピリジン−2−カルボキサミド(690mg、3.76mmol、1当量)の溶液に、濃H
2SO
4(1.85g、18.82mmol、1.00mL、5当量)を添加した。混合物を60℃で16時間撹拌した。混合物を濃縮して、溶媒を除去した。飽和NaHCO
3溶液(10mL)を添加し、混合物をEtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗製のメチル6−メチル−5−ニトロピコリネート(660mg、3.11mmol、収率82.5%、純度92.3%)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.37 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.14 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.04 (s, 3H), 2.93 (s, 3H);ES−LCMS m/z 197.1 [M+H]
+。
ステップ3: メチル5−アミノ−6−メチルピコリネート
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
【0162】
無水MeOH(10mL)中のメチル6−メチル−5−ニトロ−ピリジン−2−カルボキシレート(730mg、3.43mmol、1当量)の溶液に、Pd/C(80mg、純度10%)をN
2雰囲気下で添加した。懸濁液を脱気し、H
2で3回パージした。混合物をH
2(15Psi)下、13℃で1時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=0/1、R
f=0.50)は、出発物質が完全に消費され、1つの新しいスポットが形成されたことを示した。混合物を濾過し、濾液を濃縮して、粗製のメチル5−アミノ−6−メチルピコリネート(577mg、3.29mmol、収率95.7%、純度94.7%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.75 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.98 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 3.89−3.84 (m, 3H), 2.38−2.36 (m, 3H);ES−LCMS m/z 167.1 [M+H]
+。
ステップ4: メチル6−メチル−5−(1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド)ピコリネート
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
【0163】
EtOAc(2mL)中のメチル5−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボキシレート(100mg、569.87umol、1当量)の溶液に、DIEA(220.95mg、1.71mmol、297.78uL、3当量)、2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(71.87mg、569.87umol、1当量)およびT
3P(1.09g、1.71mmol、1.02mL、純度50%、3当量)を添加した。混合物を60℃で1.5時間撹拌した。飽和NaHCO
3溶液(5mL)を添加し、混合物をEtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/4、TLC:PE/EtOAc=0/1、R
f=0.62)上で精製して、メチル6−メチル−5−(1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド)ピコリネート(145mg、503.82umol、収率88.4%、純度95.3%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.61 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.06 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.53 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.70 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.27−4.18 (m, 3H), 3.98 (s, 3H), 2.66 (s, 3H);ES−LCMS m/z 274.9 [M+H]
+。
ステップ5: 6−メチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド)ピコリン酸
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
【0164】
THF(3mL)およびH
2O(1mL)中のメチル6−メチル−5−[(2−メチルピラゾール−3−カルボニル)アミノ]ピリジン−2−カルボキシレート(145mg、503.82umol、1当量)の溶液に、LiOH(36.20mg、1.51mmol、3当量)を添加した。混合物を12℃で12時間撹拌した。H
2O(5mL)を添加し、混合物を3N HCl溶液でpH=3〜4に調整し、DCM/i−PrOH(20mL×3、v/v=3/1)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗製の6−メチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド)ピコリン酸(120mg、461.10umol、収率91.5%、純度100%)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.20−7.98 (m, 2H), 7.54 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.02 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.15 (s, 3H), 2.60 (s, 3H);ES−LCMS m/z 261.0 [M+H]
+。
ステップ6: 6−メチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド)−N−(o−トリル)ピコリンアミド(I−12)
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
【0165】
EtOAc(2mL)中の6−メチル−5−[(2−メチルピラゾール−3−カルボニル)アミノ]ピリジン−2−カルボン酸(120mg、461.10umol、1当量)の溶液に、DIEA(178.78mg、1.38mmol、240.94uL、3当量)、2−メチルアニリン(74.11mg、691.65umol、74.11uL、1.5当量)およびT
3P(880.27mg、1.38mmol、822.68uL、EtOAc中純度50%、3当量)を添加した。混合物を60℃で2時間撹拌した。飽和NaHCO
3溶液(10mL)を添加し、混合物をEtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(機器:Phenomenex Kinetex XB−C18 150mm×30mm、5μm/移動相A:水(0.05%HCl)−ACN/移動相B:アセトニトリル/勾配:40〜70(B%)/流速:25ml/分/実施時間:12分)により精製して、6−メチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド)−N−(o−トリル)ピコリンアミド(化合物I−12、73.56mg、190.65umol、収率41.3%、純度100%、HCl塩)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.29−8.24 (m, 1H), 8.21−8.16 (m, 1H), 7.79 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.32−7.21 (m, 2H), 7.19−7.11 (m, 1H), 7.05 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.16 (s, 3H), 2.69 (s, 3H), 2.37 (s, 3H);ES−LCMS m/z 350.2 [M+H]
+。
(実施例6)
I−15の合成
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: N−[6−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−3−ピリジル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
【0166】
無水MeOH(2mL)中のメチル6−メチル−5−[(2−メチルピラゾール−3−カルボニル)アミノ]ピリジン−2−カルボキシレート(250mg、884.15umol、1当量)の溶液に、NaBH
4(100.34mg、2.65mmol、3当量)を添加した。混合物を15℃で0.5時間撹拌した。H
2O(10mL)を添加し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜0/1、TLC:PE/EtOAc=0/1、R
f=0.20)上で精製して、N−[6−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−3−ピリジル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(136mg、552.25umol、収率62.5%、純度100%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.80 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.99 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 4.67 (s, 2H), 4.19−4.10 (m, 3H), 2.48 (s, 3H);ES−LCMS m/z 246.9 [M+H]
+。
ステップ2: N−(6−ホルミル−2−メチル−3−ピリジル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
【0167】
無水DCM(3mL)中のN−[6−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−3−ピリジル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(116mg、471.04umol、1当量)の溶液に、MnO
2(204.76mg、2.36mmol、5当量)を添加した。混合物を30℃で3時間撹拌した。TLC(PE/EA=0/1、R
f=0.65)は、出発物質が完全に消費され、1つの新しいスポットが形成されたことを示した。混合物を濾過し、濃縮して、粗生成物であるN−(6−ホルミル−2−メチル−3−ピリジル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(110mg、362.99umol、収率77.1%、純度80.6%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.95 (s, 1H), 8.14 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.88 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.50 (br s, 1H), 7.03 (br s, 1H), 5.50 (s, 3H), 2.62 (br s, 3H);ES−LCMS m/z 244.9 [M+H]
+。
ステップ3: 2−メチル−N−[2−メチル−6−[(2−メチルアニリノ)メチル]−3−ピリジル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−15)
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
【0168】
無水MeOH(3mL)中のN−(6−ホルミル−2−メチル−3−ピリジル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(110mg、362.99umol、1当量)の溶液に、2−メチルアニリン(58.34mg、544.49umol、58.34uL、1.5当量)を添加した。5分間撹拌した後、NaBH
3CN(68.43mg、1.09mmol、3当量)を一度に添加した。混合物を50℃で16時間撹拌した。混合物を濃縮して、粗生成物を得、これを分取HPLC(溶離液としてMeCN/H
2O、酸性条件、機器:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um/移動相:水(0.05%HCl)−ACN/勾配:10分間で15%〜35%のB/流速:25mL/分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[2−メチル−6−[(2−メチルアニリノ)メチル]−3−ピリジル]ピラゾール−3−カルボキサミド(化合物I−15、37.73mg、100.75μmol、収率23.2%、純度99.3%、3HCl塩)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.47 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.17−7.08 (m, 2H), 7.03 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 6.75 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 6.57 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 4.80 (s, 2H), 4.15 (s, 3H), 2.76 (s, 3H), 2.31 (s, 3H);ES−LCMS m/z 336.1 [M+H]
+。
(実施例7)
I−5の合成
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: (E)−2−メチル−4−(2−メチルスチリル)−1−ニトロベンゼン
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
【0169】
THF(6mL)中のジエチル2−メチルベンジル−ホスホネート(化合物2A、500mg、2.06mmol)の溶液に、CH
3ONa(123mg、2.27mmol)を0℃で添加し、混合物を25℃で30分間撹拌し、次いで0℃に冷却し、THF(6mL)中の3−メチル−4−ニトロベンズアルデヒド(化合物2、375mg、2.27mmol)の溶液を添加し、混合物を25℃で2時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、R
f=0.92)は、1つの新しいポイントが形成されたことを示した。混合物を真空中で濃縮して、黄色油状物を得た。油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=100:0〜50:50)により精製して、(E)−2−メチル−4−(2−メチルスチリル)−1−ニトロベンゼン(化合物3、290mg、収率56%)を黄色固体として得た。
ステップ2: (E)−2−メチル−4−(2−メチルスチリル)アニリン
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
【0170】
THF(15mL)中の(E)−2−メチル−4−(2−メチルスチリル)−1−ニトロベンゼン(化合物3、290mg、1.14mmol)の溶液に、Fe(320mg、5.72mmol)、飽和NH
4Cl(15mL)を添加し、混合物を25℃で12時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、R
f=0.60)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。混合物を濾過し、濾過ケーキを10mLのCH
2Cl
2で3回洗浄した。濾液を分離し、次いで水層をCH
2Cl
2(5mL×3)で抽出し、合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、黄色固体を得た。固体をシリカゲルカラムクロマトグラフ(石油エーテル:酢酸エチル=100:0〜50:50)により精製して、(E)−2−メチル−4−(2−メチルスチリル)アニリン(化合物4、110mg、収率43%)を黄色固体として得た。
ステップ3: (E)−1−メチル−N−(2−メチル−4−(2−メチルスチリル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(I−5)
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
【0171】
CH
2Cl
2(10mL)中の1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(化合物4A、81mg、0.640mmol)、DIEA(286mg、2.22mmol)の溶液に、EDCI(189mg、0.985mmol)、DMAP(90mg、0.739mmol)を−5℃で添加し、次いで混合物を−5℃で30分間撹拌し、(E)−2−メチル−4−(2−メチルスチリル)アニリン(化合物4、110mg、0.493mmol)を添加し、混合物を−5℃で30分間撹拌し、25℃に加温し、11時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、R
f=0.60)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮して、黄色油状物を得た。油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=100:0〜60:40)により精製して、(E)−1−メチル−N−(2−メチル−4−(2−メチルスチリル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物I−5、65mg、収率39%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 9.86 (s, 1 H), 7.66 (d, J=7.4 Hz, 1 H), 7.52〜7.58 (m, 2 H), 7.49 (d, J=8.2 Hz, 1 H), 7.32〜7.44 (m, 2 H), 7.16〜7.23 (m, 3 H), 7.05〜7.14 (m, 2 H), 4.09 (s, 3 H), 2.42 (s, 3 H), 2.27 (s, 3 H);ES−LCMS m/z 332.3 [M+H]
+。
(実施例8)
I−6の合成
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
【0172】
MeOH(10mL)中の(E)−1−メチル−N−(2−メチル−4−(2−メチルスチリル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物I−5、40mg、0.121mmol)の溶液に、Pd/C(10mg)を添加し、混合物をH
2雰囲気下、25℃で4時間撹拌し、圧力は35psiであった。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、R
f=0.57)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。混合物を濾過し、濾過ケーキをMeOH(10mL×3)で洗浄し、濾液を真空中で濃縮して、1−メチル−N−(2−メチル−4−(2−メチルフェネチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物I−6、19mg、収率47%)を薄黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.74 (d, J=8.2 Hz, 1 H), 7.44〜7.55 (m, 2 H), 7.06〜7.19 (m, 6 H), 6.64 (s, 1 H), 4.24 (s, 3 H), 2.81〜2.93 (m, 4 H), 2.33 (s, 3 H), 2.31 (s, 3 H);ES−LCMS m/z 334.3 [M+H]
+。
(実施例9)
I−7の合成
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: N−(4−ブロモ−2−メチルフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
【0173】
CH
2Cl
2(30mL)中の1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(化合物4A、4.07g、32.2mmol)、DIEA(12.2g、94.1mmol)の溶液に、EDCI(10.3g、53.7mmol)およびDMAP(3.94g、32.2mmol)を−5℃で添加し、混合物をN
2下、−5℃で30分間撹拌した。次いで、4−ブロモ−2−メチルアニリン(化合物7、5.00g、26.9mmol)を添加し、混合物を−5℃で30分間撹拌し、次いで25℃に加温し、11時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、R
f=0.27)は、1つの新しいポイントが形成されたことを示した。混合物を真空中で濃縮して、薄黄色油状物を得た。油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=80:20〜50:50)により精製して、N−(4−ブロモ−2−メチルフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物8、6.40g、収率81%)を薄黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ δ ppm 7.72 (d, J=8.2 Hz, 1 H), 7.47〜7.58 (m, 2 H), 7.33〜7.41 (m, 2 H), 6.64 (s, 1 H), 4.20 (s, 3 H), 2.28 (s, 3 H);ES−LCMS m/z 294.1 [M+H]
+。
ステップ2: 1−メチル−N−(2−メチル−4−(o−トリルエチニル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
【0174】
DMF(10mL)中のN−(4−ブロモ−2−メチルフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物8、2.2g、7.48mmol)、1−エチニル−2−メチルベンゼン(化合物8A、1.04g、8.98mmol)の溶液に、Pd(OAc)
2(168mg、0.748mmol)、CuI(142mg、0.748mmol)、Xantphos(433mg、0.748mmol)およびCs
2CO
3(4.87g、15.0mmol)を添加し、混合物をN
2雰囲気下、60℃で12時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、R
f=0.49)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。混合物を濾過し、濾過ケーキをCH
2Cl
2(20mL×3)で洗浄し、H
2O50mLを濾液に添加し、次いで分離し、有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、黒色油状物を得た。油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフ(石油エーテル:酢酸エチル=100:0〜50:50)により精製して、1−メチル−N−(2−メチル−4−(o−トリルエチニル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物9、1.90g、収率77%)を褐色固体として得た。ES−LCMS m/z 330.3 [M+H]
+。
ステップ3: (Z)−1−メチル−N−(2−メチル−4−(2−メチルスチリル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(I−7)
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
【0175】
EtOAc(10mL)中の1−メチル−N−(2−メチル−4−(o−トリルエチニル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物9、400mg、1.21mmol)の溶液に、LINDLAR触媒(200mg、0.968mmol)を添加し、混合物をH
2雰囲気下、25℃で2時間撹拌し、圧力は35psiであった。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、R
f=0.55)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。混合物を濾過し、濾過ケーキをEtOAc(10mL×3)で洗浄し、有機層を真空中で濃縮して、黄色固体を得た。固体をSFC(カラム:AD(250mm×30mm、5um);移動相:[0.1%NH
3H
2O MEOH];B%:30%〜30%、分)により精製して、(Z)−1−メチル−N−(2−メチル−4−(2−メチルスチリル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物I−7、50.0mg、収率12%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 9.76 (s, 1 H), 7.50 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 7.23〜7.26 (m, 1 H), 7.16〜7.21 (m, 1 H), 7.07〜7.12 (m, 3 H), 6.99〜7.03 (m, 2 H), 6.88 (d, J=8.2 Hz, 1 H), 6.62〜6.71 (m, 2 H), 4.05 (s, 3 H), 2.22〜2.22 (m, 1 H), 2.23 (s, 2 H), 2.07 (s, 3 H);ES−LCMS m/z 332.2 [M+H]
+。
(実施例10)
I−8の合成
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: メチル3−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド)ベンゾエート
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
【0176】
CH
2Cl
2(30mL)中の1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(化合物4A、4.58g、36.3mmol)、DIEA(13.7g、106mmol)の溶液に、EDCI(11.6g、60.5mmol)およびDMAP(4.44g、36.3mmol)を−5℃で添加し、混合物を−5℃で30分間撹拌した。次いで、メチル4−アミノ−3−メチルベンゾエート(化合物11、5.00g、30.3mmol)を添加し、−5℃で30分間撹拌した。混合物を25℃に加温し、11時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、R
f=0.52)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮して、薄黄色油状物を得た。油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=90:10〜50:50)により精製して、メチル3−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド)ベンゾエート(化合物12、5.70g、収率69%)を薄黄色固体として得た。
ステップ2: メチル3−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド)ベンゾエート
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
【0177】
MeOH(15mL)およびH
2O(5mL)中のメチル3−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド)ベンゾエート(化合物12、2.00g、7.32mmol)の溶液に、LiOH・H
2O(614mg、14.6mmol)を添加し、混合物を25℃で12時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、R
f=0.5)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。混合物をEtOAc(10mL×2)で抽出し、有機層を廃棄し、水層をpH約2に調整し、次いでEtOAc(10mL×3)で抽出し、合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、3−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド)安息香酸(化合物13、1.30g、粗製)を黄色固体として得た。
ステップ3: 1−メチル−N−(2−メチル−4−(o−トリルカルバモイル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物I−8)
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
【0178】
CH
2Cl
2(15mL)中の3−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド)安息香酸(化合物13、532mg、2.05mmol)、DIEA(844mg、6.53mmo)の溶液に、EDCI(644mg、3.36mmol)、DMAP(274mg、2.24mmol)を−5℃で添加し、次いで混合物を−5℃で30分間撹拌し、o−トルイジン(化合物13A、200mg、1.87mmol)を添加し、混合物を−5℃で30分間撹拌し、25℃に加温し、11時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、R
f=0.63)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。混合物を濾過し、濾過ケーキをCH
2Cl
2(20mL×3)で洗浄して、1−メチル−N−(2−メチル−4−(o−トリルカルバモイル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物I−8、36mg、収率5.5%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 9.99 (s, 1 H), 9.86 (s, 1 H), 7.91 (s, 1 H), 7.84 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 7.56 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 7.51 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 7.34 (d, J=7.4 Hz, 1 H), 7.28 (d, J=7.4 Hz, 1 H), 7.15〜7.25 (m, 2 H), 7.10 (d, J=1.4 Hz, 1 H), 4.09 (s, 3 H), 2.33 (s, 3 H), 2.24 (s, 3 H);ES−LCMS m/z 349.3 [M+H]
+。
(実施例11)
I−9の合成
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: 1−メチル−N−(2−メチル−4−ニトロフェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
【0179】
CH
2Cl
2(20mL)中の1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(化合物4A、1.99g、15.8mmol)、DIEA(5.95g、46.0mmol)の溶液に、EDCI(5.04g、26.3mmol)およびDMAP(1.93g、15.8mmol)を−5℃で添加し、混合物をN
2下、−5℃で30分間撹拌した。次いで、2−メチル−4−ニトロアニリン(化合物15、2.00g、13.1mmol)を添加し、混合物を−5℃で30分間撹拌し、次いで25℃に加温し、11時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、R
f=0.55)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮して、薄黄色油状物を得た。油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフ(石油エーテル:酢酸エチル=100:0〜50:50)により精製して、1−メチル−N−(2−メチル−4−ニトロフェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物16、2.60g、収率76%)を薄黄色固体として得た。
ステップ2: N−(4−アミノ−2−メチルフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
【0180】
THF(20mL)中の1−メチル−N−(2−メチル−4−ニトロフェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物16、2.60g、9.99mmol)の溶液に、Fe(2.79g、50.0mmol)、飽和NH
4Cl(15mL)を添加し、混合物を25℃で12時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、R
f=0.46)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。混合物を濾過し、濾過ケーキをCH
2Cl
2(10mL×3)で洗浄し、濾液を分離し、有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、黄色固体を得た。固体をシリカゲルカラムクロマトグラフ(石油エーテル:酢酸エチル=100:0〜50:50)により精製して、N−(4−アミノ−2−メチルフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物17、1.90g、収率83%)を黄色固体として得た。ES−LCMS m/z 483.4 [M+H]
+。
ステップ3: 1−メチル−N−(2−メチル−4−(2−メチルベンズアミド)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(I−9)
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
【0181】
CH
2Cl
2(15mL)中の2−メチル安息香酸(化合物17A、355mg、2.61mmol)、DIEA(982mg、7.60mmol)の溶液に、EDCI(833mg、4.34mmol)、DMAP(398mg、3.26mmol)を−5℃で添加し、次いで混合物を−5℃で30分間撹拌し、N−(4−アミノ−2−メチルフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物17、500mg、2.17mmol)を添加し、混合物を−5℃で30分間撹拌し、25℃に11時間加温した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、R
f=0.63)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。混合物を濾過し、濾過ケーキをCH
2Cl
2(20mL×3)で洗浄して、1−メチル−N−(2−メチル−4−(2−メチルベンズアミド)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物I−9、30mg、収率3.8%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 10.28 (s, 1 H), 9.84 (s, 1 H), 7.69 (s, 1 H), 7.57 (d, J=8.4 Hz, 1 H), 7.53 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 7.46 (d, J=7.4 Hz, 1 H), 7.36〜7.42 (m, 1 H), 7.31 (d, J=7.4 Hz, 2 H), 7.23〜7.29 (m, 1 H), 7.06 (s, 1 H), 4.08 (s, 3 H), 2.39 (s, 3 H), 2.21 (s, 3 H);ES−LCMS m/z 349.2 [M+H]
+。
(実施例12)
I−10の合成
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
【0182】
DMF(15mL)中のN−(4−アミノ−2−メチルフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物17、500mg、2.17mmol)および2−メチルベンズアルデヒド(化合物17C、313mg、2.61mmol)の溶液に、NaBH(OAc)
3(4.60g、21.7mmol)を添加し、混合物を25℃で12時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、R
f=0.54)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。混合物をH
2O20mLでクエンチし、次いでCH
2Cl
2(10mL×3)で抽出し、合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、黄色油状物を得た。油状物を分取HPLC(カラム:Waters Xbridge Prep OBD C18 150×30 5u;移動相:[水(10mM NH
4HCO
3)−ACN];B%:25%〜55%、12分)により精製して、1−メチル−N−(2−メチル−4−((2−メチルベンジル)アミノ)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物I−9、20.0mg、収率2.7%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 9.55 (s, 1 H), 7.49 (s, 1 H), 7.27 (d, J=5.4 Hz, 1 H), 7.10〜7.22 (m, 3 H), 6.99 (s, 1 H), 6.92 (d, J=8.6 Hz, 1 H), 6.50 (s, 1 H), 6.42 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 6.01 (t, J=5.8 Hz, 1 H), 4.21 (d, J=5.4 Hz, 2 H), 4.05 (s, 3 H), 2.33 (s, 3 H), 2.07 (s, 3 H);ES−LCMS m/z 335.3 [M+H]
+。
(実施例13)
I−11の合成
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: N−(4−(ヒドロキシメチル)−2−メチルフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
【0183】
THF(7mL)中のメチル3−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド)ベンゾエート(化合物12、1.00g、3.66mmol)の溶液に、LiBH
4(239mg、11.0mmol)およびMeOH(234mg、7.32mmol)を添加し、混合物を70℃で2時間撹拌した。混合物をpH約2に調整し、次いでEtOAcで抽出し、有機層を分析した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、R
f=0.71)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。混合物をH
2O10mLでクエンチし、pH約2に調整し、次いでEtOAc(5mL×2)で抽出し、合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、白色固体を得た。固体をシリカゲルカラムクロマトグラフ(石油エーテル:酢酸エチル=100:0〜50:50)により精製して、N−(4−(ヒドロキシメチル)−2−メチルフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物20、500mg、収率56%)を白色固体として得た。ES−LCMS m/z 246.2 [M+H]
+。
ステップ2: N−(4−(ヒドロキシメチル)−2−メチルフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
【0184】
THF(5mL)中のN−(4−(ヒドロキシメチル)−2−メチルフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物20、100mg、0.408mmol)、TEA(82.5mg、0.815mmol)の溶液に、MsCl(42.0mg、0.367mmol)を0℃で添加し、混合物を25℃で30分間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を次のステップで使用した。
ステップ3: 1−メチル−N−(2−メチル−4−((o−トリルアミノ)メチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(I−11)
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
【0185】
THF(5mL)中のアニリン(化合物13A、86.2mg、0.804mmol)の溶液に、NaH(32.2mg、0.804mmol、純度60%)を0℃で添加し、混合物を0℃で30分間撹拌し、THF(5mL)中の3−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド)フェニルメタンスルホネート(化合物20−1、130mg、理論値)の溶液を、上記冷却混合物に添加し、混合物を25℃に加温し、10時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、R
f=0.82)は、1つの新しいポイントが形成されたことを示した。混合物をH
2O10mLでクエンチし、次いでEtOAc(10mL×3)で抽出し、合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、薄黄色油状物を得た。油状物を分取TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、1−メチル−N−(2−メチル−4−((o−トリルアミノ)メチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物I−11、20mg、収率15%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.82 (d, J=8.4 Hz, 1 H), 7.53 (d, J=1.4 Hz, 1 H), 7.48 (s, 1 H), 7.28〜7.33 (m, 2 H), 7.06〜7.14 (m, 2 H), 6.59〜6.73 (m, 3 H), 4.35 (s, 2 H), 4.24 (s, 3 H), 3.86 (s, 1 H), 3.83〜3.87 (m, 1 H), 2.33 (s, 3 H), 2.19 (s, 3 H);ES−LCMS m/z 228.1 [M+H]
+。
(実施例14)
I−18の合成
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: (3−メチル−4−ニトロ−フェニル)メタノール
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
【0186】
無水THF(20mL)中の3−メチル−4−ニトロ−安息香酸(2g、11.04mmol、1当量)の溶液に、BH
3・THF(1M、27.60mL、2.5当量)をN
2雰囲気下、0〜5℃で添加した。混合物を20℃で3時間撹拌した。反応混合物をMeOH(30mL)の添加により20℃でクエンチし、次いで20℃で0.5時間撹拌した。混合物を濃縮して、粗生成物である(3−メチル−4−ニトロ−フェニル)メタノール(1.66g、9.93mmol、収率89.9%、純度100%)をオフホワイトの固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.97 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.46−7.35 (m, 2H), 4.90 (s, 2H), 2.59 (s, 3H);ES−LCMS m/z 168.2 [M+H]
+。
ステップ2: 2−メチル−4−[(2−メチルフェノキシ)メチル]−1−ニトロ−ベンゼン
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
【0187】
THF(5mL)中の(3−メチル−4−ニトロ−フェニル)メタノール(200mg、1.20mmol、1当量)の溶液に、o−クレゾール(142.32mg、1.32mmol、N/A、1.1当量)およびPPh
3(345.20mg、1.32mmol、1.1当量)を添加した。5分間撹拌した後、DEAD(229.21mg、1.32mmol、239.26uL、1.1当量)をN
2雰囲気下、0℃で添加した。混合物を21℃で12時間撹拌した。H
2O(10mL)を添加し、混合物を酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜20/1、TLC:PE/EtOAc=10/1、R
f=0.74)上で精製して、2−メチル−4−[(2−メチルフェノキシ)メチル]−1−ニトロ−ベンゼン(163mg、631.01μmol、収率52.7%、純度99.6%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.01 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.47−7.36 (m, 2H), 7.21−7.12 (m, 2H), 6.91 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 6.82 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.11 (s, 2H), 2.63 (s, 3H), 2.31 (s, 3H);ES−LCMS m/z 258.0 [M+H]
+。
ステップ3: 2−メチル−4−[(2−メチルフェノキシ)メチル]アニリン
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
【0188】
EtOH(5mL)中の2−メチル−4−[(2−メチルフェノキシ)メチル]−1−ニトロ−ベンゼン(163mg、631.00umol、1当量)の溶液に、NH
4Cl(337.52mg、6.31mmol、10当量)およびZn(412.61mg、6.31mmol、10当量)を添加した。混合物を18℃で5時間撹拌した。混合物を濾過し、濃縮して、粗製の2−メチル−4−[(2−メチルフェノキシ)メチル]アニリン(170mg、160.05μmol、収率25.36%、純度21.4%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.21−7.07 (m, 2H), 7.05 (m, 1H), 6.98 (m, 1H), 6.89−6.79 (m, 1H), 6.77−6.68 (m, 2H), 3.37 (s, 2H), 2.24−2.13 (m, 6H);ES−LCMS m/z 228.1 [M+H]
+。
ステップ4: 2−メチル−N−[2−メチル−4−[(2−メチルフェノキシ)メチル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−18)
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
【0189】
EtOAc(5mL)中の2−メチル−4−[(2−メチルフェノキシ)メチル]アニリン(120mg、112.98μmol、1当量)の溶液に、DIEA(43.80mg、338.93μmol、59.03uL、3当量)、2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(14.25mg、112.98μmol、1当量)およびT
3P(215.68mg、338.93μmol、201.57uL、純度50%、3当量)を添加した。混合物を60℃で16時間撹拌した。飽和NaHCO
3溶液(10mL)を添加し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これを分取HPLC(溶離液としてMeCN/H
2O、酸性条件、機器:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um/移動相:水(0.05%HCl)−ACN/勾配:10分間で45%〜75%のB/流速:25mL/分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[2−メチル−4−[(2−メチルフェノキシ)メチル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(化合物I−18、4.77mg、12.08μmol、収率10.7%、純度94.2%、HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.56 (s, 1H), 7.35−7.45 (m, 3H), 7.17−7.10 (m, 2H), 7.04−6.92 (m, 2H), 6.89−6.80 (m, 1H), 5.11 (s, 2H), 4.17 (s, 3H), 2.33 (s, 3H), 2.26 (s, 3H);ES−LCMS m/z 336.1 [M+H]
+。
(実施例15)
I−20の合成
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: 4−アミノ−3−メチル−ベンゾニトリル
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
【0190】
MeOH(30mL)中の3−メチル−4−ニトロ−ベンゾニトリル(3g、18.50mmol、1当量)の溶液に、Zn(12.10g、185.00mmol、10当量)およびNH
4Cl(9.90g、185.00mmol、10当量)を添加した。混合物を15℃で16時間撹拌した。混合物をセライトに通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物をEtOAc(50mL)で希釈し、ブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗製の4−アミノ−3−メチル−ベンゾニトリル(2.3g、17.05mmol、収率92.2%、純度98.0%)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.32 (dd, J = 2.9, 3.9 Hz, 2H), 6.68−6.61 (m, 1H), 4.24−3.90 (m, 2H), 2.16 (s, 3H);ES−LCMS m/z 155.1 [M+Na]
+。
ステップ2: N−(4−シアノ−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
【0191】
ピリジン(15mL)中の4−アミノ−3−メチル−ベンゾニトリル(1.5g、11.12mmol、1当量)および2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(1.54g、12.23mmol、1.1当量)の溶液に、T
3P(21.23g、33.37mmol、19.84mL、50%、3当量)を添加した。混合物を15℃で1.5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、ピリジン(15mL)を除去した。残留物を水(100mL)に溶解し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗製のN−(4−シアノ−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(2.3g、8.71mmol、収率78.3%、純度91.0%)を桃色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.26 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.60−7.49 (m, 3H), 6.69 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.23 (s, 3H), 2.37 (s, 3H);ES−LCMS m/z 241.1 [M+H]
+。
ステップ3: N−(4−ホルミル−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
【0192】
トルエン(50mL)およびDCM(10mL)中のN−(4−シアノ−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(2.0g、7.58mmol、1当量)の溶液に、DIBAL−H(トルエン中1M、22.73mL、3.0当量)の溶液をN
2下、−78℃で滴下添加した。反応混合物を−78℃で0.5時間撹拌し、次いで15℃に加温した。得られた混合物を15℃で2.5時間撹拌した。反応混合物をMeOH(10mL)およびHCl水溶液(2N、10mL)の添加により0℃でクエンチし、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.33)により精製して、N−(4−ホルミル−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(1.0g、2.10mmol、収率27.6%、純度51.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.94 (s, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.74−7.68 (m, 1H), 7.62−7.54 (m, 2H), 7.00 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 4.16 (s, 3H), 2.41 (s, 3H);ES−LCMS m/z 244.1 [M+H]
+。
ステップ4: 2−メチル−N−[2−メチル−4−[(E)−スチリル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−20)
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
【0193】
THF(15mL)中のジエトキシホスホリルメチルベンゼン(342.11mg、1.50mmol、1.1当量)の溶液に、t−BuOK(458.75mg、4.09mmol、3当量)およびN−(4−ホルミル−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(650mg、1.36mmol、1当量)を添加した。混合物を15℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EA=1/0〜3/1、TLC:PE/EA=1/1、R
f=0.57)により精製して、2−メチル−N−[2−メチル−4−[(E)−スチリル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(化合物I−20、170mg、524.92umol、収率38.5%、純度98.0%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.93 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.62−7.47 (m, 4H), 7.45−7.32 (m, 4H), 7.24 (m, 1H), 7.13−7.01 (m, 2H), 6.65 (s, 1H), 4.24 (s, 3H), 2.35 (s, 3H);ES−LCMS m/z 318.1 [M+H]
+。
(実施例16)
I−22の合成
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: 6−ニトロ−2−フェニル−キノリン
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
【0194】
2−クロロ−6−ニトロ−キノリン(200mg、958.77μmol、1当量)、フェニルボロン酸(140.28mg、1.15mmol、1.2当量)、Cs
2CO
3(937.15mg、2.88mmol、3.0当量)およびPd(dppf)Cl
2(70.15mg、95.88μmol、0.1当量)を、1,4−ジオキサン(6mL)および水(1.2mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、80℃で30分間加熱した。反応混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、セライトのパッドに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜5/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R
f=0.65)により精製して、6−ニトロ−2−フェニル−キノリン(194mg、577.54μmol、収率60.2%、純度74.5%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.81 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 8.50 (dd, J = 2.4, 9.2 Hz, 1H), 8.41 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.28 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 8.23 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 8.06 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.62−7.51 (m, 3H);ES−LCMS m/z 251.0 [M+H]
+。
ステップ2: 2−フェニルキノリン−6−アミン
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
【0195】
THF(10mL)およびMeOH(10mL)中の6−ニトロ−2−フェニル−キノリン(194mg、577.54umol、1当量)の溶液に、N
2雰囲気下、Pd/C(10%、200mg)を添加した。懸濁液を真空下で脱気し、H
2で3回パージした。混合物をH
2(15psi)下、28℃で14時間撹拌した。反応混合物をセライトのパッドに通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、所望の生成物である2−フェニルキノリン−6−アミン(120mg、470.70umol、収率81.5%、純度86.4%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.06 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.00 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 7.86 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.77 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.54−7.48 (m, 2H), 7.45 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.26 (dd, J = 2.5, 9.0 Hz, 1H), 6.98 (d, J = 2.5 Hz, 1H);ES−LCMS m/z 221.1 [M+H]
+。
ステップ3: 2−メチル−N−(2−フェニル−6−キノリル)ピラゾール−3−カルボキサミド(I−22)
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
【0196】
EtOAc(3mL)中の2−フェニルキノリン−6−アミン(80mg、313.80μmol、1当量)の溶液に、T
3P(535.00mg、840.72μmol、0.5mL、50%、2.68当量)、DIEA(148.40mg、1.15mmol、0.2mL、3.66当量)および2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(50mg、396.47μmol、1.26当量)を添加した。混合物を70℃で4時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を得て、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:20%〜50%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、2−メチル−N−(2−フェニル−6−キノリル)ピラゾール−3−カルボキサミド(化合物I−22、24.36mg、57.61μmol、収率18.4%、純度94.9%、2HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.14 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.92 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.46−8.34 (m, 3H), 8.16−8.11 (m, 2H), 7.83−7.73 (m, 3H), 7.59 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.22 (s, 3H);ES−LCMS m/z 329.1 [M+H]
+。
(実施例17)
I−23の合成
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: 2−メチル−N−[2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
【0197】
無水THF(5mL)中のN−(4−ホルミル−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(300mg、912.60μmol、1当量)の溶液に、カリウム;2−メチルプロパン−2−オレート(307.21mg、2.74mmol、3当量)および1−(ジエトキシホスホリルメチル)−2−メチル−ベンゼン(265.29mg、1.10mmol、1.2当量)を添加した。混合物を25℃で16時間撹拌した。混合物を濃縮して、THFを除去した。H
2O(10mL)を添加し、混合物を酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜2/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.59)上で精製して、2−メチル−N−[2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(147mg、416.50μmol、収率45.6%、純度93.9%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.91 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 7.43−7.37 (m, 2H), 7.29 (d, J = 16.3 Hz, 1H), 7.21−7.14 (m, 3H), 6.95 (d, J = 16.1 Hz, 1H), 6.68−6.60 (m, 1H), 4.23 (s, 3H), 2.44 (s, 3H), 2.35 (s, 3H);ES−LCMS m/z 332.0 [M+H]
+。
ステップ2: 2−メチル−N−[2−メチル−4−[3−(o−トリル)オキシラン−2−イル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−23)
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
【0198】
無水DCM(3mL)中の2−メチル−N−[2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(70mg、198.33μmol、1当量)の溶液に、m−CPBA(100.67mg、495.84μmol、純度85%、2.5当量)を添加した。混合物を25℃で1時間撹拌した。飽和NaHCO
3(5mL)溶液を添加し、混合物を酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
3水溶液(10mL、10M)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これを分取TLC(SiO
2、PE/EtOAc=1/1、R
f=0.50)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[2−メチル−4−[3−(o−トリル)オキシラン−2−イル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(化合物I−23、24.69mg、70.50μmol、収率35.6%、純度99.2%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.53 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.39−7.34 (m, 2H), 7.28 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 7.23−7.17 (m, 3H), 7.01−6.96 (m, 1H), 4.15 (s, 3H), 4.05 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 3.75 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 2.33 (d, J = 5.7 Hz, 6H);ES−LCMS m/z 348.1 [M+H]
+。
(実施例18)
I−24の合成
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: 2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロ−フェニル)ピラゾール−3−カルボキサミド
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
【0199】
EtOAc(5mL)中の3−メチル−4−ニトロ−アニリン(500mg、3.29mmol、1当量)の溶液に、2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(414.43mg、3.29mmol、1当量)、DIEA(1.27g、9.86mmol、1.72mL、3当量)およびT
3P(6.27g、9.86mmol、5.86mL、3当量)を添加した。混合物を60℃で16時間撹拌した。飽和NaHCO
3溶液(10mL)を添加し、混合物を酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=2/1、R
f=0.60)上で精製して、2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロ−フェニル)ピラゾール−3−カルボキサミド(600mg、2.27mmol、収率69.0%、純度98.3%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.10 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.65 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.58 (dd, J = 2.3, 9.0 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.70 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 4.23 (s, 3H), 2.67 (s, 3H);ES−LCMS m/z 261.0 [M+H]
+。
ステップ2: N−(4−アミノ−3−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
【0200】
無水MeOH(10mL)中の2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロ−フェニル)ピラゾール−3−カルボキサミド(203.46mg、768.49μmol、1当量)の溶液に、Pd/C(10%、0.02g)をN
2雰囲気下で添加した。懸濁液を脱気し、H
2で3回パージした。混合物をH
2(15Psi)下、25℃で1時間撹拌した。混合物を濾過し、濃縮して、粗生成物であるN−(4−アミノ−3−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(177mg、694.89μmol、収率90.4%、純度90.4%)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.47 (d, J = 1.8 Hz, 2H), 7.27 (s, 1H), 7.18−7.12 (m, 1H), 6.65 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.58 (s, 1H), 4.19 (s, 3H), 3.58 (br s, 2H), 2.17 (s, 3H);ES−LCMS m/z 231.3 [M+H]
+。
ステップ3:2−メチル−N−[3−メチル−4−[(E)−o−トリルアゾ]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−24)
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
【0201】
AcOH(5mL)中のN−(4−アミノ−3−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(157mg、681.82μmol、1当量)の溶液に、1−メチル−2−ニトロソ−ベンゼン(91.77mg、681.82μmol、1当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、暗条件下で25℃において15時間撹拌した。混合物を濃縮して、AcOHを除去した。飽和NaHCO
3溶液(10mL)を添加し、混合物を酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これを分取TLC(SiO
2、PE/EtOAc=2/1、R
f=0.65)により精製して、2−メチル−N−[3−メチル−4−[(E)−o−トリルアゾ]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(74mg、純度91.9%)を得た。次いで、生成物を分取HPLC(溶離液としてMeCN/H
2O、塩基性条件、機器:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um/移動相:水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN/勾配:10分間で60%〜90%のB/流速:25mL/分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[3−メチル−4−[(E)−o−トリルアゾ]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミドの生成物(化合物I−24、33mg、95.82umol、収率14.05%、純度96.8%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 10.37 (s, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.71−7.59 (m, 2H), 7.56−7.50 (m, 2H), 7.39 (m, 2H), 7.29 (d, J = 4.1, 8.3 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.08 (s, 3H), 2.67 (s, 3H), 2.65 (s, 3H);ES−LCMS m/z 334.3 [M+H]
+。
(実施例19)
I−25の合成
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: メチル2−メチル−4−[(E)−o−トリルアゾ]ベンゾエート
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
【0202】
THF(70mL)中の2−メチルアニリン(454.07mg、4.24mmol、454.07μL、1当量)、メチル4−アミノ−2−メチル−ベンゾエート(1g、6.05mmol、1.43当量)、NaI(2.54g、16.95mmol、4当量)の溶液に、次亜塩素酸tert−ブチル(1.84g、16.95mmol、4当量)を0℃で添加した。混合物を0℃で6時間撹拌した。反応混合物を、水(100mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(80mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜5/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R
f=0.62)により精製して、メチル2−メチル−4−[(E)−o−トリルアゾ]ベンゾエート(120mg、384.63umol、収率9.1%、純度86.0%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.05 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.76 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.62 (dd, J = 7.8, 17.3 Hz, 1H), 7.43−7.36 (m, 2H), 7.29−7.26 (m, 1H), 3.92 (s, 3H), 2.75−2.72 (m, 3H), 2.68 (s, 3H);ES−LCMS m/z 269.1 [M+H]
+。
ステップ2: 2−メチル−4−[(E)−o−トリルアゾ]安息香酸
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
【0203】
MeOH(5mL)およびH
2O(1mL)中のメチル2−メチル−4−[(E)−o−トリルアゾ]ベンゾエート(120mg、384.63umol、1当量)の溶液に、NaOH(30.77mg、769.26μmol、2当量)を添加した。混合物を15℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物に水(20mL)およびEtOAc(10mL)を添加し、次いで分離した。水層を1N HClの添加によりpH5に調整し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗製の2−メチル−4−[(E)−o−トリルアゾ]安息香酸(65mg、199.38umol、収率51.8%、純度78.0%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.07 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.83−7.72 (m, 2H), 7.64 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.46−7.38 (m, 2H), 7.33−7.25 (m, 1H), 2.74 (s, 3H), 2.70 (s, 3H);ES−LCMS m/z 255.1 [M+H]
+。
ステップ3: 2−メチル−N−(2−メチルピラゾール−3−イル)−4−[(E)−o−トリルアゾ]ベンズアミド(I−25)
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
【0204】
DMF(5mL)中の2−メチル−4−[(E)−o−トリルアゾ]安息香酸(65mg、199.38μmol、1当量)、2−メチルピラゾール−3−アミン(38.73mg、398.77μmol、2当量)の溶液に、HATU(98.56mg、259.20μmol、1.3当量)およびDIEA(77.31mg、598.15μmol、104.19μL、3.0当量)を添加した。混合物を15℃で2時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=1/1、R
f=0.71)は、出発物質が完全に消費され、2つの新しいスポットが形成されたことを示した。反応混合物を水(30mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取TLC(PE/EtOAc=0/1、R
f=0.71)により精製して、粗製物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela DuraShell 150mm_25mm_5um;移動相:[水(10mM NH
4HCO
3)−ACN];B%:50%〜80%、10分)によりさらに精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−(2−メチルピラゾール−3−イル)−4−[(E)−o−トリルアゾ]ベンズアミド(化合物I−25、16.41mg、46.76umol、収率23.4%、純度95.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 10.48 (s, 1H), 7.86−7.74 (m, 3H), 7.60 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.52−7.44 (m, 2H), 7.41−7.31 (m, 2H), 6.33 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 3.75 (s, 3H), 2.71 (s, 3H), 2.54 (s, 3H);ES−LCMS m/z 334.2 [M+H]
+。
(実施例20)
I−27の合成
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: N−(4−ブロモフェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
【0205】
EtOAc(5mL)中の4−ブロモアニリン(200mg、1.16mmol、1当量)の溶液に、2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(175.95mg、1.40mmol、1.2当量)、DIEA(450.78mg、3.49mmol、607.52μL、3当量)およびT
3P(2.22g、3.49mmol、2.07mL、3当量)を添加した。混合物を60℃で12時間撹拌した。飽和NaHCO
3溶液(10mL)を添加し、混合物を酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=2/1、R
f=0.47)上で精製して、N−(4−ブロモフェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(198mg、699.77μmol、収率60.2%、純度99.0%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.61 (s, 1H), 7.49 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.47 (s, 4H), 6.63 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.20 (s, 3H);ES−LCMS m/z 279.6 [M+H]
+。
ステップ2: 2−メチル−N−[4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−27)
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
【0206】
1,4−ジオキサン(5mL)およびH
2O(1mL)中の4,4,5,5−テトラメチル−2−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]−1,3,2−ジオキサボロラン(103mg、304.61μmol、1当量)の溶液に、N−(4−ブロモフェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(86.19mg、304.61μmol、1当量)、Cs
2CO
3(297.74mg、913.83μmol、3当量)およびPd(dppf)Cl
2(11.14mg、15.23μmol、0.05当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、マイクロ波下で110℃において0.5時間撹拌した。H
2O(10mL)を添加し、混合物を酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これを分取HPLC(溶離液としてMeCN/H
2O、酸性条件、機器:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um/移動相:水(0.05%HCl)−ACN/勾配:12分間で55%〜85%のB/流速:25mL/分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(化合物I−27、19.96mg、53.93μmol、収率17.7%、純度95.6%、HCl)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.72 (m, 2H), 7.65−7.54 (m, 4H), 7.40 (d, J = 16.1 Hz, 1H), 7.23−7.13 (m, 3H), 7.05 (d, J = 16.1 Hz, 1H), 7.00 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.18 (s, 3H), 2.45 (s, 3H);ES−LCMS m/z 318.1 [M+H]
+。
(実施例21)
I−28の合成
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: 2−メチル−4−(2−フェニルエチニル)アニリン
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
【0207】
DMF(10mL)中のエチニルベンゼン(200mg、1.96mmol、215.05μL、1当量)、4−ヨード−2−メチル−アニリン(456.36mg、1.96mmol、1当量)、TEA(594.46mg、5.87mmol、817.69μL、3.0当量)、CuI(74.59mg、391.65μmol、0.2当量)およびPd(PPh
3)
4(226.29mg、195.82μmol、0.1当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージし、混合物をN
2下、100℃で16時間撹拌した。反応混合物を、水(50mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜5/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R
f=0.28)により精製して、2−メチル−4−(2−フェニルエチニル)アニリン(160mg、725.62umol、収率37.1%、純度94.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 7.48−7.29 (m, 5H), 7.15−7.04 (m, 2H), 6.60 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.33 (s, 2H), 2.05 (s, 3H);ES−LCMS m/z 208.1 [M+H]
+。
ステップ2: 2−メチル−N−[2−メチル−4−(2−フェニルエチニル)フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−28)
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
【0208】
ピリジン(3mL)中の2−メチル−4−(2−フェニルエチニル)アニリン(50mg、226.76μmol、1当量)の溶液に、T
3P(288.60mg、453.51μmol、269.72μL、50%、2当量)および2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(28.60mg、226.76μmol、1当量)を添加した。混合物を20℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:47%〜77%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[2−メチル−4−(2−フェニルエチニル)フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(化合物I−28、32.57mg、92.57μmol、収率40.8%、純度100%、HCl)を薄黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.56−7.49 (m, 3H), 7.47 (s, 1H), 7.42−7.35 (m, 5H), 6.98 (s, 1H), 4.15 (s, 3H), 2.31 (s, 3H);ES−LCMS m/z 316.0 [M+H]
+。
(実施例22)
I−29の合成
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: 2−メチル−4−[2−(o−トリル)エチニル]アニリン
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
【0209】
THF(5mL)中の1−エチニル−2−メチル−ベンゼン(70mg、602.62μmol、75.92μL、1当量)、4−ヨード−2−メチル−アニリン(140.44mg、602.62μmol、1当量)、CuI(22.95mg、120.52μmol、0.2当量)、Pd(PPh
3)
4(69.64mg、60.26μmol、0.1当量)およびブタン−1−アミン(132.23mg、1.81mmol、178.68uL、3当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。混合物をN
2下、20℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜5/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R
f=0.23)により精製して、2−メチル−4−[2−(o−トリル)エチニル]アニリン(100mg、451.88μmol、収率75.0%、純度100%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.50−7.43 (m, 1H), 7.27−7.12 (m, 5H), 6.65 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 3.78 (s, 2H), 2.51 (s, 3H), 2.18 (s, 3H);ES−LCMS m/z 222.2 [M+H]
+。
ステップ2: 2−メチル−N−[2−メチル−4−[2−(o−トリル)エチニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−29)
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
【0210】
ピリジン(3mL)中の2−メチル−4−[2−(o−トリル)エチニル]アニリン(50mg、225.94μmol、1当量)の溶液に、T
3P(287.56mg、451.88μmol、268.75uL、50%、2当量)および2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(28.49mg、225.94μmol、1当量)を添加した。混合物を20℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:50%〜80%、12分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[2−メチル−4−[2−(o−トリル)エチニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(化合物I−29、28.27mg、76.50μmol、収率33.9%、純度99.0%、HCl)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.54 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.49−7.44 (m, 2H), 7.43−7.37 (m, 2H), 7.30−7.22 (m, 2H), 7.21−7.15 (m, 1H), 6.99 (s, 1H), 4.16 (s, 3H), 2.51 (s, 3H), 2.32 (s, 3H);ES−LCMS m/z 330.1 [M+H]
+。
(実施例23)
I−33の合成
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: N−(4−メトキシフェニル)アセトアミド
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
【0211】
DCM(50mL)中の4−メトキシアニリン(5g、40.60mmol、1当量)およびTEA(8.22g、81.20mmol、11.30mL、2当量)の溶液に、塩化アセチル(3.82g、48.72mmol、3.48mL、1.2当量)を0℃で滴下添加した。添加後、混合物を15℃で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、EtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、N−(4−メトキシフェニル)アセトアミド(4g、22.33mmol、収率55.0%、純度92.2%)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.41−7.37 (m, 2H), 6.86−6.83 (m, 2H), 3.75 (s, 3H), 2.07−2.06 (m, 3H);ES−LCMS m/z 166.2 [M+H]
+。
ステップ2: N−(3−アセチル−4−ヒドロキシ−フェニル)アセトアミド
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
【0212】
CS
2(50mL)中のN−(4−メトキシフェニル)アセトアミド(500mg、2.79mmol、1当量)の溶液に、塩化アセチル(680.26mg、8.67mmol、618.42μL、3.11当量)を添加した。次いで、AlCl
3(1.32g、9.87mmol、3.54当量)を上記溶液に数回に分けて添加した。添加後、混合物を90℃で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、氷水をゆっくり添加し、EtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、N−(3−アセチル−4−ヒドロキシ−フェニル)アセトアミド(570mg、2.33mmol、収率83.5%、純度79%)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.16 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.54 (dd, J = 2.6, 8.8 Hz, 1H), 6.89 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 2.62 (s, 3H), 2.12 (s, 3H);ES−LCMS m/z 194.1 [M+H]
+。
ステップ3: N−[4−ヒドロキシ−3−[(E)−3−フェニルプロパ−2−エノイル]フェニル]アセトアミド
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
【0213】
MeOH(5mL)中のN−(4−メトキシフェニル)アセトアミド(370mg、1.77mmol、1当量)の溶液に、ベンズアルデヒド(187.78mg、1.77mmol、178.84μL、1当量)およびLiOH−H
2O(519.78mg、12.39mmol、7当量)を添加し、混合物を80℃で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、EtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、N−[4−ヒドロキシ−3−[(E)−3−フェニルプロパ−2−エノイル]フェニル]アセトアミド(470mg、918.93μmol、収率51.9%、純度55%)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400MHz, DMSO−d
6) δ ppm 11.71 (s, 1H), 9.91 (s, 1H), 8.15 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.85−7.77 (m, 3H), 7.73−7.69 (m, 1H), 7.58−7.40 (m, 4H), 6.97 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 2.06−2.03 (m, 3H);ES−LCMS m/z 282.2 [M+H]
+。
ステップ4: N−(4−オキソ−2−フェニル−クロメン−6−イル)アセトアミド
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
【0214】
DMSO(5mL)中のN−[4−ヒドロキシ−3−[(E)−3−フェニルプロパ−2−エノイル]フェニル]アセトアミド(430mg、840.72μmol、1当量)の溶液に、I
2(21.34mg、84.07μmol、0.1当量)を添加し、混合物をマイクロ波下、140℃で0.5時間撹拌した。反応混合物に1N HCl溶液(2mL)を添加し、混合物を1時間撹拌した。沈殿物を収集し、乾燥させて、N−(4−オキソ−2−フェニル−クロメン−6−イル)アセトアミド(180mg、560.71μmol、収率66.7%、純度87%)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 10.25 (s, 1H), 8.31 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.07 (dd, J = 2.0, 7.7 Hz, 2H), 7.93 (dd, J = 2.6, 9.0 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.62−7.52 (m, 3H), 6.98 (s, 1H), 2.06 (s, 3H);ES−LCMS m/z 280.2 [M+H]
+。
ステップ5: 6−アミノ−2−フェニル−クロメン−4−オン
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
【0215】
HCl溶液(12M、2mL、128.41当量)および水(2mL)中のN−(4−オキソ−2−フェニル−クロメン−6−イル)アセトアミド(60mg、186.90umol、1当量)の懸濁液を100℃で0.5時間撹拌した。混合物を濃縮して、6−アミノ−2−フェニル−クロメン−4−オン(50mg、173.54μmol、収率92.9%、純度95%、HCl)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 8.10−8.02 (m, 2H), 7.71 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.60−7.50 (m, 4H), 7.44 (dd, J = 2.5, 8.7 Hz, 1H), 6.97 (s, 1H);ES−LCMS m/z 238.2 [M+H]
+。
ステップ6: 2−メチル−N−(4−オキソ−2−フェニル−クロメン−6−イル)ピラゾール−3−カルボキサミド(I−33)
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
【0216】
ピリジン(3mL)中の6−アミノ−2−フェニル−クロメン−4−オン(50mg、173.54μmol、1当量、HCl塩)および2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(22.98mg、182.22μmol、1.05当量)の溶液に、T
3P(331.30mg、520.62μmol、309.63μL、純度50%、3当量)を25℃で添加した。混合物を25℃で0.5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、溶媒を除去した。残留物をDCM(50mL)で希釈し、DCM(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:38%〜68%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、2−メチル−N−(4−オキソ−2−フェニル−クロメン−6−イル)ピラゾール−3−カルボキサミド(化合物I−33、19.56mg、51.23μmol、収率29.52%、純度100%、HCl塩)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 10.49 (s, 1H), 8.46 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.14 (dd, J = 2.8, 9.2 Hz, 1H), 8.11−8.04 (m, 2H), 7.80 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.63−7.49 (m, 4H), 7.10 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.01 (s, 1H), 4.09 (s, 3H);ES−LCMS m/z 346.3[M+H]
+。
(実施例24)
I−34の合成
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: 4,4,5,5−テトラメチル−2−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]−1,3,2−ジオキサボロラン
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
【0217】
無水DCM(50mL)中の1−メチル−2−ビニル−ベンゼン(3g、25.39mmol、1当量)の溶液に、4,4,5,5−テトラメチル−2−ビニル−1,3,2−ジオキサボロラン(3.91g、25.39mmol、4.31mL、1当量)および第1世代Grubbs触媒(2.09g、2.54mmol、0.1当量)を添加した。混合物を25℃で16時間撹拌した。H
2O(50mL)を添加し、DCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜20/1、TLC:PE/EtOAc=10/1、R
f=0.53)上で精製して、4,4,5,5−テトラメチル−2−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]−1,3,2−ジオキサボロラン(3g、6.57mmol、収率25.9%、純度53.5%)を黒褐色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.64 (d, J = 18.4 Hz, 1H), 7.59−7.52 (m, 1H), 7.22−7.12 (m, 3H), 6.08 (dd, J = 1.1, 18.4 Hz, 1H), 2.42 (s, 3H), 1.31 (s, 12H);ES−LCMS m/z 245.1 [M+H]
+。
ステップ2: 2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]アニリン
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
【0218】
1,4−ジオキサン(20mL)およびH
2O(10mL)中の4,4,5,5−テトラメチル−2−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]−1,3,2−ジオキサボロラン(1.87g、4.10mmol、1当量)、4−ヨード−2−メチル−アニリン(959.18mg、4.12mmol、1.00当量)、Pd(dppf)Cl
2(299.71mg、410.00μmol、0.1当量)およびCs
2CO
3(4.00g、12.30mmol、3当量)の混合物をN
2雰囲気下、90℃で4時間撹拌した。混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=20/1〜5/1)により精製した。所望の画分を減圧下で濃縮して、2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]アニリン(640mg、2.46mmol、収率60.1%、純度86.0%)を黒褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.54 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.27−7.08 (m, 6H), 6.89 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 6.66 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.68 (br s, 2H), 2.40 (s, 3H), 2.19 (s, 3H);ES−LCMS m/z 224.1 [M+H]
+。
ステップ3: 2,4−ジメチル−N−[2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−34)
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
【0219】
ピリジン(3mL)中の2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]アニリン(50mg、192.55μmol、1当量)、2,4−ジメチルピラゾール−3−カルボン酸(32.38mg、231.07μmol、1.2当量)およびT
3P(612.67mg、962.77μmol、572.59μL、50%、5当量)の混合物を25℃で19時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:50%〜80%、12分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、2,4−ジメチル−N−[2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(化合物I−34、7.16mg、18.37μmol、収率9.5%、純度98.0%、HCl)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO−d
6) δ ppm 9.67 (s, 1H), 7.63 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.46 (br s, 2H), 7.36 (d, J = 16.4 Hz, 1H), 7.31 (s, 1H), 7.21−7.14 (m, 3H), 7.06 (d, J = 16.4 Hz, 1H), 3.90 (s, 3H), 2.38 (s, 3H), 2.27 (s, 3H), 2.20 (s, 3H);ES−LCMS m/z 346.2 [M+H]
+。
(実施例25)
I−35の合成
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: 2,5−ジメチル−N−[2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−35)
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
【0220】
ピリジン(2mL)中の2,5−ジメチルピラゾール−3−カルボン酸(29.68mg、211.81μmol、1.1当量)および2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]アニリン(50mg、192.56μmol、1当量)の混合物に、T
3P(612.68mg、962.78μmol、3.85μL、50%、5当量)を25℃で滴下添加し、混合物を25℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮乾固した。残留物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(10mL×3)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:60%〜90%、12分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、2,5−ジメチル−N−[2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(化合物I−35、26.24mg、65.53μmol、収率34.0%、純度95.4%、HCl)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 9.73 (s, 1H), 7.63 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.45 (dd, J = 1.6, 8.4 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 16.4 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.21−7.12 (m, 3H), 7.06 (d, J = 16.4 Hz, 1H), 6.79 (s, 1H), 3.96 (s, 3H), 2.38 (s, 3H), 2.22 (s, 3H), 2.17 (s, 3H);ES−LCMS m/z 346.2 [M+H]
+。
(実施例26)
I−38の合成
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: 1−メチル−N−[2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]フェニル]ピロール−2−カルボキサミド(I−38)
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
【0221】
ピリジン(2mL)中の2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]アニリン(50mg、192.55μmol、1当量)、1−メチルピロール−2−カルボン酸(26.50mg、211.81μmol、1.1当量)およびT
3P(122.53mg、192.55μmol、114.52μL、50%、1当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。混合物をN
2雰囲気下、55℃で16時間撹拌した。合わせた反応混合物をNaHCO
3溶液の添加によりクエンチし、次いでEtOAc(30mL×3)で抽出し、水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:60%〜90%、12分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、1−メチル−N−[2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]フェニル]ピロール−2−カルボキサミド(化合物I−38、28.74mg、77.61μmol、収率40.3%、純度99.1%、HCl)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.59 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.46−7.39 (m, 2H), 7.39−7.32 (m, 2H), 7.19−7.10 (m, 3H), 7.00 (d, J = 16.1 Hz, 1H), 6.95 (d, J = 1.7, 4.1 Hz, 1H), 6.88 (t, J = 2.1 Hz, 1H), 6.11 (d, J = 2.6, 4.0 Hz, 1H), 3.91 (s, 3H), 2.41 (s, 3H), 2.31 (s, 3H);ES−LCMS m/z 446.2 [M+H]
+。
(実施例27)
I−39の合成
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: N−(4−ヨード−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
【0222】
EtOAc(10mL)中の4−ヨード−2−メチル−アニリン(200mg、858.19μmol、1当量)および2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(129.87mg、1.03mmol、1.2当量)の溶液に、T
3P(1.64g、2.57mmol、1.53mL、50%、3.0当量)およびDIEA(332.74mg、2.57mmol、448.44μL、3.0当量)を添加した。混合物を60℃で3時間撹拌した。混合物を60℃で16時間撹拌した。反応混合物をNaHCO
3溶液(20mL)で希釈し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.49)上で精製して、N−(4−ヨード−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミドの生成物(100mg、284.34μmol、収率33.1%、純度97.0%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.69 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.63−7.56 (m, 2H), 7.53 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.45 (br s, 1H), 6.64 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.23 (s, 3H), 2.28 (s, 3H);ES−LCMS m/z 341.8 [M+H]
+。
ステップ2: 2−[(E)−2−(2,6−ジメチルフェニル)ビニル]−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
【0223】
トルエン(5mL)中の2−ブロモ−1,3−ジメチル−ベンゼン(200mg、1.08mmol、1当量)、4,4,5,5−テトラメチル−2−ビニル−1,3,2−ジオキサボロラン(183.09mg、1.19mmol、1.1当量)およびDIEA(279.35mg、2.16mmol、2当量)の溶液に、Pd
2(dba)
3(49.48mg、54.04μmol、0.05当量)およびテトラフルオロホウ酸トリtert−ブチルホスホニウム(31.35mg、108.07μmol、0.1当量)を添加した。混合物をN
2で3回パージし、95℃で3時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=20/1、R
f=0.91)は、出発物質が消費され、より大きい極性を有する3つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜20/3、TLC:PE/EtOAc=20/1、R
f=0.63)上で精製して、生成物である2−[(E)−2−(2,6−ジメチルフェニル)ビニル]−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(100mg、348.62μmol、収率32.3%、純度90.0%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.46 (d, J = 18.7 Hz, 1H), 7.11−6.98 (m, 3H), 5.71 (d, J = 19.0 Hz, 1H), 2.38−2.30 (m, 6H), 1.38−1.30 (m, 12H).
ステップ3: N−[4−[(E)−2−(2,6−ジメチルフェニル)ビニル]−2−メチル−フェニル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(I−39)
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
【0224】
1,4−ジオキサン(2mL)およびH
2O(0.5mL)中のN−(4−ヨード−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(61mg、173.44μmol、1当量)および2−[(E)−2−(2,6−ジメチルフェニル)ビニル]−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(74.63mg、260.17μmol、1.5当量)の溶液に、Pd(dppf)Cl
2(12.69mg、17.34μmol、0.1当量)およびCs
2CO
3(169.53mg、520.33μmol、3.0当量)を添加した。混合物をN
2で3分間パージした。密封管をマイクロ波下、110℃で40分間加熱した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:57%〜77%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[4−[(E)−2−(2,6−ジメチルフェニル)ビニル]−2−メチル−フェニル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(化合物I−39、44.86mg、116.53μmol、収率67.2%、純度99.2%、HCl)を薄褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 9.90 (br s, 1H), 7.52 (d, J = 10.4 Hz, 2H), 7.45 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.20 (d, J = 16.5 Hz, 1H), 7.06 (br s, 4H), 6.64 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 4.08 (s, 3H), 2.33 (s, 6H), 2.25 (s, 3H);ES−LCMS m/z 346.1 [M+H]
+。
(実施例28)
I−40の合成
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: (5−ブロモインドリン−1−イル)−(2−メチルピラゾール−3−イル)メタノン
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
【0225】
EtOAc(10mL)中の5−ブロモインドリン(200mg、1.01mmol、1当量)および2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(127.35mg、1.01mmol、1.0当量)の溶液に、T
3P(1.93g、3.03mmol、1.80mL、50%、3.0当量)およびDIEA(652.54mg、5.05mmol、879.44μL、5.0当量)を添加した。混合物を60℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.42)上で精製して、生成物である(5−ブロモインドリン−1−イル)−(2−メチルピラゾール−3−イル)メタノン(300mg、960.29μmol、収率95.1%、純度98.0%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.08 (s, 1H), 7.52 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.30−7.37 (m, 2H), 6.53 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.24 (t, J = 8.3 Hz, 2H), 4.08 (s, 3H), 3.18 (t, J = 8.3 Hz, 2H);ES−LCMS m/z 306.0、308.0 [M+H]
+。
ステップ2: (2−メチルピラゾール−3−イル)−[5−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]インドリン−1−イル]メタノン(I−40)
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
【0226】
5−ブロモインドリン−1−イル)−(2−メチルピラゾール−3−イル)メタノン(51.02mg、163.31μmol、1当量)、4,4,5,5−テトラメチル−2−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]−1,3,2−ジオキサボロラン(111.79mg、244.97μmol、1.5当量)、Cs
2CO
3(159.63mg、489.94μmol、3.0当量)およびPd(dppf)Cl
2(11.95mg、16.33umol、0.1当量)を、1,4−ジオキサン(2mL)およびH
2O(0.5mL)中でマイクロ波管に入れた。混合物をN
2で3分間パージした。密封管をマイクロ波下、110℃で40分間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:45%〜75%、12分)により2回精製し、続いて凍結乾燥して、(化合物I−40、2−メチルピラゾール−3−イル)−[5−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]インドリン−1−イル]メタノン(22.79mg、59.69μmol、収率36.6%、純度99.5%、HCl)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.18 (br s, 1H), 7.59 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.38 (br s, 1H), 7.31−7.27 (m, 1H), 7.26−7.17 (m, 3H), 6.98 (d, J = 16.1 Hz, 1H), 6.55 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 4.25 (t, J = 8.3 Hz, 2H), 4.09 (br s, 3H), 3.21 (t, J = 8.2 Hz, 2H), 2.45 (s, 3H);ES−LCMS m/z 344.2 [M+H]
+。
(実施例29)
I−41の合成
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: 1−イソプロピルピラゾール−3−カルボン酸
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
【0227】
MeOH(10mL)中のメチル1−イソプロピルピラゾール−3−カルボキシレート(化合物1、200.00mg、1.07mmol、1当量)およびLiOH−H
2O(179.62mg、4.28mmol、4当量)の混合物を25℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを水(20mL)およびEtOAc(20mL)で希釈し、2N HClを用いてpH2に調整し、EtOAc(20mL×3)で抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、1−イソプロピルピラゾール−3−カルボン酸(145mg、846.49μmol、収率79.1%、純度90.0%)を無色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.73 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.76 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.60 (m, 1H), 1.51 (d, J = 6.8 Hz, 6H);ES−LCMS m/z 155.2 [M+H]
+。
ステップ2: 1−イソプロピル−N−[2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−41)
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
【0228】
ピリジン(5mL)中のメチル1−イソプロピルピラゾール−3−カルボキシレート(50mg、267.55μmol、1.2当量)、2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]アニリン(71.13mg、222.96μmol、1当量)、T
3P(425.65mg、668.88umol、397.80μL、純度50%、3当量)の混合物を60℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:62%〜92%、10分)により精製した。混合物を凍結乾燥し、分取TLC(SiO
2、PE/EtOAc=5/1、R
f=0.56)により精製して、1−イソプロピル−N−[2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(化合物I−41、35.09mg、97.62μmol、収率43.8%、純度100%)を無色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.78 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.49−7.43 (m, 2H), 7.39 (d, J=16.4 Hz, 1H), 7.17−7.16 (m, 3H), 7.02 (d, J = 16.4 Hz, 1H), 6.82 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.69−4.61 (m, 1H), 2.43 (s, 3H), 2.37 (s, 3H), 1.57 (d, J = 6.8 Hz, 6H);ES−LCMS m/z 360.1 [M+H]
+。
(実施例30)
I−42の合成
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: 2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]アニリン
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
【0229】
1,4−ジオキサン(8mL)およびH
2O(4mL)中の4,4,5,5−テトラメチル−2−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]−1,3,2−ジオキサボロラン(1g、2.19mmol、1当量)、4−ヨード−2−メチル−アニリン(612.84mg、2.63mmol、1.2当量)、Cs
2CO
3(2.14g、6.57mmol、3当量)およびPd(dppf)Cl
2(160.35mg、219.14umol、0.1当量)の溶液を脱気し、N
2下、90℃に12時間加熱した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをDCM(20mL)および水(20mL)で希釈し、DCM(20mL×3)で抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをカラムクロマトグラフィー(SiO
2、PE/EtOAc=10/1〜5/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R
f=0.61)により精製して、2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]アニリン(464mg、1.45mmol、収率66.4%、純度70%)を褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.54 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.21−7.11 (m, 6H), 6.92−6.87 (m, 1H), 6.70 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 2.39 (s, 3H), 2.19 (s, 3H);ES−LCMS m/z 224.0 [M+H]
+。
ステップ2: メチル2−イソプロピルピラゾール−3−カルボキシレートおよびメチル1−イソプロピルピラゾール−3−カルボキシレート
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
【0230】
MeCN(50mL)中の2−ヨードプロパン(809.20mg、4.76mmol、476.00μL、1当量)の溶液に、Cs
2CO
3(3.10g、9.52mmol、2当量)およびメチル1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(600.33mg、4.76mmol、1当量)を添加した。混合物を25℃で12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを水(20mL)およびDCM(20mL)に分け、DCM(20mL×3)で抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをカラムクロマトグラフィー(SiO
2、PE/EtOAc=10/1〜5/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R
f=0.8およびR
f=0.51)により精製して、メチル2−イソプロピルピラゾール−3−カルボキシレート(240mg、1.28mmol、収率27.0%、純度90%)を無色油状物として得、メチル1−イソプロピルピラゾール−3−カルボキシレート(260mg、1.39mmol、収率29.23%、純度90%)を無色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.52 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.85 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.61−5.50 (m, 1H), 3.91−3.83 (m, 3H), 1.46 (d, J = 6.4 Hz, 6H).
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.74 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.77 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.60 (m, 1H), 3.88 (s, 3H), 1.51 (d, J = 6.8 Hz, 6H);ES−LCMS m/z 168.8 [M+H]
+。
ステップ3: 2−イソプロピルピラゾール−3−カルボン酸
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
【0231】
MeOH(10mL)中のメチル2−イソプロピルピラゾール−3−カルボキシレート(120mg、642.12μmol、1当量)およびLiOH・H
2O(107.78mg、2.57mmol、4当量)の混合物を25℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを水(20mL)およびEtOAc(20mL)で希釈し、2N HClを用いてpHを2に調整し、EtOAc(20mL×3)で抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、2−イソプロピルピラゾール−3−カルボン酸(98mg、粗製)を無色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.50 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 6.83 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.65−5.55 (m, 1H), 1.45 (d, J = 6.8 Hz, 6H);ES−LCMS m/z 155.0 [M+H]
+。
ステップ4: 2−イソプロピル−N−[2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−42)
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
【0232】
ピリジン(5mL)中の2−イソプロピルピラゾール−3−カルボン酸(50mg、291.89μmol、1当量)、2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]アニリン(93.12mg、291.89μmol、1当量)、T
3P(1.86g、2.92mmol、1.74mL、50%、10当量)の混合物を60℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:55%〜85%、10分)により精製した。混合物を凍結乾燥し、分取TLC(SiO
2、PE/EtOAc=5/1、R
f=0.57)により精製して、2−イソプロピル−N−[2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(化合物I−42、18.26mg、48.58μmol、収率16.6%、純度95.6%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.95 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.60−7.55 (m, 3H), 7.40−7.39 (m, 2H), 7.30 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 7.19−7.17 (m, 3H), 6.96 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 6.61 (s, 1H), 5.57−5.47 (m, 1H), 2.44 (s, 3H), 2.35 (s, 3H), 1.54 (d, J = 6.8 Hz, 6H);ES−LCMS m/z 360.2 [M+H]
+。
(実施例31)
I−43の合成
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: tert−ブチルN−tert−ブトキシカルボニル−N−(6−メチル−5−ニトロ−2−ピリジル)カルバメート
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
【0233】
無水DCM(10mL)中の6−メチル−5−ニトロ−ピリジン−2−アミン(500mg、3.27mmol、1当量)の溶液に、DMAP(79.78mg、653.00μmol、0.2当量)および(Boc)
2O(1.78g、8.16mmol、1.88mL、2.5当量)を添加した。混合物を25℃で12時間撹拌した。H
2O(10mL)を添加し、混合物をDCM(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/1、TLC:PE/EtOAc=2/1、R
f=0.73)上で精製して、tert−ブチルN−tert−ブトキシカルボニル−N−(6−メチル−5−ニトロ−2−ピリジル)カルバメート(847mg、1.65mmol、収率50.7%、純度69.0%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) 8.39−8.32 (m, 1H), 7.97−7.60 (m, 1H), 2.81−2.77 (m, 3H), 1.56−1.53 (m, 18H);ES−LCMS m/z 198.0 [M−t−Bu+H]
+。
ステップ2: tert−ブチルN−(5−アミノ−6−メチル−2−ピリジル)−N−tert−ブトキシカルボニル−カルバメート
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
【0234】
無水MeOH(10mL)中のtert−ブチルN−tert−ブトキシカルボニル−N−(6−メチル−5−ニトロ−2−ピリジル)カルバメート(847mg、1.65mmol、1当量)の溶液に、Pd/C(10%、100mg)をN
2雰囲気下で添加した。懸濁液を脱気し、H
2で3回パージした。混合物をH
2(15psi)下、25℃で16時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を濃縮して、粗生成物であるtert−ブチルN−(5−アミノ−6−メチル−2−ピリジル)−N−tert−ブトキシカルボニル−カルバメート(730mg、1.57mmol、収率95.00%、純度69.6%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.10 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.84 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 2.32 (s, 3H), 1.39−1.37 (m, 18H);ES−LCMS m/z 324.3 [M+H]
+。
ステップ3: tert−ブチルN−tert−ブトキシカルボニル−N−[6−メチル−5−[(2−メチルピラゾール−3−カルボニル)アミノ]−2−ピリジル]カルバメート
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
【0235】
EtOAc(10mL)中のtert−ブチルN−(5−アミノ−6−メチル−2−ピリジル)−N−tert−ブトキシカルボニル−カルバメート(730mg、1.57mmol、1当量)の溶液に、DIEA(609.16mg、4.71mmol、820.97μL、3当量)、2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(297.21mg、2.36mmol、1.5当量)およびT
3P(3.00g、4.71mmol、2.80mL、50%、3当量)を添加した。混合物を60℃で12時間撹拌した。飽和NaHCO
3溶液(10mL)を添加し、混合物を酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=2/1、R
f=0.23)上で精製して、tert−ブチルN−tert−ブトキシカルボニル−N−[6−メチル−5−[(2−メチルピラゾール−3−カルボニル)アミノ]−2−ピリジル]カルバメート(770mg、999.34μmol、収率63.6%、純度56.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.55−7.51 (m, 2H), 7.16 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.67 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.22 (s, 3H), 2.52 (s, 3H), 1.45 (s, 18H);ES−LCMS m/z 432.0 [M+H]
+。
ステップ4: N−(6−アミノ−2−メチル−3−ピリジル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
【0236】
無水DCM(12mL)中のtert−ブチルN−tert−ブトキシカルボニル−N−[6−メチル−5−[(2−メチルピラゾール−3−カルボニル)アミノ]−2−ピリジル]カルバメート(770mg、999.34μmol、1当量)の溶液に、TFA(3mL)を添加した。混合物を25℃で1時間撹拌した。混合物を濃縮して、溶媒およびTFAを除去した。飽和NaHCO
3溶液(10mL)を添加し、混合物をDCM(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物であるN−(6−アミノ−2−メチル−3−ピリジル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(520mg、粗製)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.50 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.93 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.45 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.11 (s, 3H), 2.26 (s, 3H);ES−LCMS m/z 232.3 [M+H]
+。
ステップ5: 1−メチル−2−ニトロソ−ベンゼン
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
【0237】
Na
2MoO
4(10g、41mmol)を最小体積の水に溶解し、混合物をH
2SO
4(30%w/w)によってpH=2に調整した。次いで、H
2O
2(30%、0.35mol)29mLを0℃で添加した。HMPT(7.15mL、41mmol)を添加し、黄色沈殿物がすぐに形成された。混合物を濾過し、MeOH(10mL)で洗浄し、減圧で乾燥させて、[MoO(O
2)
2(H
2O)(HMPA)](6.1g)を得た。無水DCM(10mL)中の2−メチルアニリン(1g、9.33mmol、1.00mL、1当量)の溶液に、[MoO(O
2)
2(H
2O)(HMPA)](348.24mg、933.24μmol、0.1当量)およびH
2O
2(5.29g、46.66mmol、1.56mL、30%、5当量)を添加した。混合物を25℃で16時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=10/1、R
f=0.75)は、出発物質がほぼ消費され、2つの新しいスポットが形成されたことを示した。H
2O(10mL)を添加し、混合物をDCM(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/1、TLC:PE/EtOAc=10/1、R
f=0.75)上で精製して、1−メチル−2−ニトロソ−ベンゼン(620mg、4.61mmol、収率49.4%、純度90%)を褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.64−7.52 (m, 2H), 7.21−7.12 (m, 1H), 6.29 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 3.35 (s, 3H).
ステップ6: 2−メチル−N−[2−メチル−6−[(E)−o−トリルアゾ]−3−ピリジル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−43)
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
【0238】
トルエン(1mL)およびH
2O(4mL)中のN−(6−アミノ−2−メチル−3−ピリジル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(100mg、421.62umol、1当量)の溶液に、NaOH(168.65mg、4.22mmol、10当量)を添加した。10分間撹拌した後、1−メチル−2−ニトロソ−ベンゼン(113.50mg、843.23μmol、2当量)を添加した。混合物を50℃で12時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=2/1、R
f=0.24)は、主要な新しいスポットを検出した。H
2O(5mL)を添加し、混合物をDCM(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これを分取HPLC(溶離液としてMeCN/H
2O、中性条件、機器:Agela DuraShell 150mm_25mm_5um/移動相:[水(10mM NH
4HCO
3)−ACN]:10分間で40%〜70%のB/流速:25mL/分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[2−メチル−6−[(E)−o−トリルアゾ]−3−ピリジル]ピラゾール−3−カルボキサミド(化合物I−43、4.02mg、11.46umol、収率2.7%、純度95.4%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 10.19 (s, 1H), 8.03 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.63 (m, 2H), 7.58 (s, 1H), 7.55−7.47 (m, 2H), 7.40−7.33 (m, 1H), 7.14 (s, 1H), 4.11 (s, 3H), 2.71 (s, 3H), 2.58 (s, 3H);ES−LCMS m/z 335.0 [M+H]
+。
(実施例32)
I−44の合成
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: 2−メチル−N−(3−チアゾール−2−イル−7−キノリル)ピラゾール−3−カルボキサミド(I−44)
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
【0239】
1,4−ジオキサン(3mL)およびH
2O(1mL)中の[7−[(2−メチルピラゾール−3−カルボニル)アミノ]−3−キノリル]ボロン酸(60mg、141.85μmol、1当量)、2−ブロモチアゾール(25.59mg、156.03μmol、14.06μL、1.1当量)、Cs
2CO
3(231.09mg、709.25μmol、5当量)およびPd(dppf)Cl
2(10.38mg、14.18μmol、0.1当量)の混合物をマイクロ波管に入れ、次いでN
2で1分間パージした。密封管をマイクロ波(1bar)下、110℃で1時間加熱した。反応混合物を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:25%〜55%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−(3−チアゾール−2−イル−7−キノリル)ピラゾール−3−カルボキサミド(20.88mg、46.95μmol、収率33.1%、純度100.0%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.67 (s, 1H), 9.54 (s, 1H), 9.15 (s, 1H), 8.37 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 8.09 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.13 (s, 1H), 4.18 (s, 3H);ES−LCMS m/z 336.1 [M+H]
+。
(実施例33)
I−45の合成
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: 2−メチル−N−(3−オキサゾール−2−イル−7−キノリル)ピラゾール−3−カルボキサミド(I−45)
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
【0240】
1,4−ジオキサン(3mL)および水(1mL)中の2−ヨードオキサゾール(30mg、153.88μmol、1当量)の溶液に、Pd(dppf)Cl
2(11.26mg、15.39μmol、0.1当量)、Cs
2CO
3(150.41mg、461.64μmol、3当量)および[7−[(2−メチルピラゾール−3−カルボニル)アミノ]−3−キノリル]ボロン酸(78.11mg、184.66μmol、1.2当量)を添加した。混合物をN
2で3分間バブリングし、マイクロ波下、110℃で30分間撹拌した。反応混合物をEtOAc(20mL)で希釈し、セライトのパッドに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:20%〜50%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥させて、2−メチル−N−(3−オキサゾール−2−イル−7−キノリル)ピラゾール−3−カルボキサミド(8.41mg、19.62μmol、収率12.8%、純度100.0%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.68 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 9.59 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 9.20 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 8.44 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.22 (s, 1H), 8.15 (dd, J = 1.9, 9.2 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 7.18 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 4.22 (s, 3H);ES−LCMS m/z 320.2 [M+H]
+。
(実施例34)
I−46の合成
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: [7−[(2−メチルピラゾール−3−カルボニル)アミノ]−3−キノリル]ボロン酸
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
【0241】
1,4−ジオキサン(10mL)中のN−(3−ブロモ−7−キノリル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(300mg、887.77μmol、1当量)、4,4,5,5−テトラメチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(405.79mg、1.60mmol、1.8当量)、Pd(dppf)Cl
2(64.96mg、88.78μmol、0.1当量)およびKOAc(348.50mg、3.55mmol、4当量)の混合物を、N
2雰囲気下、90℃で3時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮して、[7−[(2−メチルピラゾール−3−カルボニル)アミノ]−3−キノリル]ボロン酸(300mg、709.25μmol、収率79.9%、純度70.0%)を褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.14 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 8.15 (s, 2H), 7.97 (s, 1H), 7.83 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.50 (s, 1H), 6.73 (s, 1H), 4.22 (s, 3H);ES−LCMS m/z 297.1 [M+H]
+。
ステップ2: 2−メチル−N−[3−(2−チエニル)−7−キノリル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−46)
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
【0242】
1,4−ジオキサン(3mL)およびH
2O(1mL)中の[7−[(2−メチルピラゾール−3−カルボニル)アミノ]−3−キノリル]ボロン酸(80mg、189.13μmol、1当量)、2−ヨードチオフェン(43.70mg、208.05μmol、21.21μL、1.1当量)、Cs
2CO
3(308.12mg、945.66μmol、5当量)およびPd(dppf)Cl
2(13.84mg、18.91μmol、0.1当量)をマイクロ波管に入れ、N
2で1分間パージした。密封管をマイクロ波(1bar)下、110℃で1時間加熱した。反応混合物を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:26%〜56%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[3−(2−チエニル)−7−キノリル]ピラゾール−3−カルボキサミド(34.14mg、83.82μmol、収率44.3%、純度100.0%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.49 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 9.28 (s, 1H), 9.15 (s, 1H), 8.35 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.09 (dd, J = 1.5, 9.0 Hz, 1H), 7.86 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.33−7.27 (m, 1H), 7.17 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.24 (s, 3H);ES−LCMS m/z 335.2 [M+H]
+。
(実施例35)
I−47の合成
【化170】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: N−(3−ブロモ−7−キノリル)アセトアミド
【化172】
[この文献は図面を表示できません]
【0243】
DCM(10mL)中の3−ブロモキノリン−7−アミン(100mg、448.29μmol、1当量)の溶液に、Ac
2O(68.65mg、672.44μmol、1.5当量)およびTEA(136.09mg、1.34μmol、187.19uL、3.0当量)を添加した。混合物を25℃で16時間撹拌した。TLC(TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.44)は、50%の出発物質が残っていることを示した。Ac
2O(68.65mg、672.44μmol、1.5当量)およびTEA(136.09mg、1.34μmol、187.19uL、3.0当量)を添加し、混合物を25℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/2、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.44)上で精製して、生成物であるN−(3−ブロモ−7−キノリル)アセトアミド(110mg、394.18μmol、収率87.9%、純度95.0%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.29 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.50 (d, J=2.2 Hz, 1H), 8.81 (s, 1H), 7.88−7.82 (m, 1H), 7.80−7.72 (m, 1H), 2.20 (s, 3H).
ステップ2: N−(3−フェニル−7−キノリル)アセトアミド(I−47)
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
【0244】
1,4−ジオキサン(2mL)およびH
2O(0.5mL)中のN−(3−ブロモ−7−キノリル)アセトアミド(70mg、250.84μmol、1当量)、フェニルボロン酸(45.88mg、376.26μmol、1.5当量)およびCs
2CO
3(245.19mg、752.53μmol、3当量)の溶液を、N
2で2分間パージした。Pd(dppf)Cl
2(18.35mg、25.08μmol、0.1当量)を添加し、混合物をマイクロ波下、110℃で30分間撹拌した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:3%〜30%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、生成物であるN−(3−フェニル−7−キノリル)アセトアミド(32.31mg、106.20μmol、収率42.3%、純度98.2%、HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.38 (d, J=2.2 Hz, 1H), 9.30 (d, J=1.5 Hz, 1H), 9.02 (d, J=1.8 Hz, 1H), 8.31 (d, J=9.0 Hz, 1H), 7.91−7.87 (m, 2H), 7.80 (dd, J=2.0, 9.0 Hz, 1H), 7.63−7.57 (m, 2H), 7.57−7.51 (m, 1H), 2.26 (s, 3H);ES−LCMS m/z 263.2 [M+H]
+。
(実施例36)
I−48の合成
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: 2−メチル−N−[3−(3−チエニル)−7−キノリル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−48)
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
【0245】
1,4−ジオキサン(3mL)およびH
2O(1mL)中のN−(3−ブロモ−7−キノリル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(50mg、134.37μmol、1当量)、3−チエニルボロン酸(22.35mg、174.69μmol、1.3当量)、Cs
2CO
3(218.91mg、671.87μmol、5当量)およびPd(dppf)Cl
2(9.83mg、13.44μmol、0.1当量)の混合物をマイクロ波管に入れ、N
2で1分間パージした。密封管をマイクロ波(1bar)下、110℃で1時間加熱した。反応混合物を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:10%〜40%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[3−(3−チエニル)−7−キノリル]ピラゾール−3−カルボキサミド(33.41mg、81.54μmol、収率60.7%、純度99.4%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.52 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 9.37 (s, 1H), 9.13 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.34 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 8.20 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.09 (dd, J = 2.0, 9.0 Hz, 1H), 7.81−7.77 (m, 1H), 7.72 (dd, J = 3.0, 5.0 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.18 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.23 (s, 3H);ES−LCMS m/z 335.1 [M+H]
+。
(実施例37)
I−49の合成
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: N−[3−(シクロヘキセン−1−イル)−7−キノリル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド
【化179】
[この文献は図面を表示できません]
【0246】
N−(3−ブロモ−7−キノリル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(100mg、295.92μmol、1当量)、2−(シクロヘキセン−1−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(64.66mg、310.72μmol、66.80μL、1.05当量)、Cs
2CO
3(289.25mg、887.77μmol、3当量)、Pd(dppf)Cl
2(21.65mg、29.59μmol、0.1当量)およびH
2O(1mL)を、1,4−ジオキサン(3mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、110℃で1時間加熱した。反応混合物をH
2O(10mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAC=100/1〜1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.2)により精製して、N−[3−(シクロヘキセン−1−イル)−7−キノリル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(80mg、240.68μmol、収率81.3%、純度100.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.92 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.49 (s, 1H), 8.18 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.92−7.84 (m, 2H), 7.54 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.41 (t, J = 4.0 Hz, 1H), 4.19 (s, 3H), 2.58−2.50 (m, 2H), 2.31 (dd, J = 2.4, 6.4 Hz, 2H), 1.92−1.84 (m, 2H), 1.78−1.70 (m, 2H);ES−LCMS m/z 333.1 [M+H]
+。
ステップ2: N−(3−シクロヘキシル−7−キノリル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(I−49)
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
【0247】
MeOH(3mL)中のN−[3−(シクロヘキセン−1−イル)−7−キノリル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(80mg、240.68μmol、1当量)の溶液に、Ar雰囲気下、Pd/Cを添加した。懸濁液を脱気し、H
2で3回パージした。混合物をH
2(15Psi)下、25℃で2時間撹拌した。混合物をセライト(celiet)のパッドに通して濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:10%〜40%、9.5分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−(3−シクロヘキシル−7−キノリル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(43.41mg、106.57μmol、収率44.3%、純度100.0%、2HCl)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.11 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 9.06 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.99 (s, 1H), 8.27 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.04 (dd, J = 2.0, 8.8 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.14 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.22 (s, 3H), 2.98 (tt, J = 3.2, 11.6 Hz, 1H), 2.07 (d, J = 11.6 Hz, 2H), 1.97 (d, J = 13.2 Hz, 2H), 1.85 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 1.74−1.51 (m, 4H), 1.47−1.34 (m, 1H);ES−LCMS m/z 335.2 [M+H]
+。
(実施例38)
I−50の合成
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: 2−メチル−N−(7−キノリル)ピラゾール−3−カルボキサミド(I−50)
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
【0248】
MeOH(5mL)中のN−(3−ブロモ−7−キノリル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(78.65mg、211.37μmol、1当量)の溶液に、Pd(OH)
2(0.05g、71.21μmol、20%、1当量)をN
2下で添加した。懸濁液を真空下で脱気し、H
2で3回パージした。混合物をH
2(15psi)下、25℃で1時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R
f=0.5)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:0%〜30%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、2−メチル−N−(7−キノリル)ピラゾール−3−カルボキサミド(37.89mg、110.97μmol、収率52.5%、純度95.2%、2HCl)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.13−9.04 (m, 3H), 8.29 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 8.05 (dd, J = 2.0, 8.8 Hz, 1H), 7.93 (dd, J = 5.6, 8.4 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.11 (d, J=2.4 Hz, 1H), 4.17 (s, 3H);ES−LCMS m/z 253.2 [M+H]
+。
(実施例39)
I−51の合成
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: 2−メチル−N−[3−(o−トリル)−7−キノリル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−51)
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
【0249】
N−(3−ブロモ−7−キノリル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(80mg、236.74μmol、1当量)、o−トリルボロン酸(32.19mg、236.74μmol、1当量)、Cs
2CO
3(231.40mg、710.22μmol、3当量)およびPd(dppf)Cl
2(17.32mg、23.67μmol、0.1当量)を、1,4−ジオキサン(6mL)およびH
2O(2mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波(2bar)下、110℃で1時間加熱した。混合物を濃縮し、水(8mL)を添加し、EtOAc(8mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:18%〜48%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[3−(o−トリル)−7−キノリル]ピラゾール−3−カルボキサミド(49.17mg、118.39μmol、収率50.0%、純度100.0%、2HCl)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.22 (s, 1H), 9.19 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 9.11 (s, 1H), 8.36 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.10 (dd, J = 2.0, 9.0 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.47−7.44 (m, 3H), 7.43−7.38 (m, 1H), 7.15 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.23 (s, 3H), 2.40 (s, 3H);ES−LCMS m/z 343.0 [M+H]
+。
(実施例40)
I−52の合成
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化188】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: N−(6−ブロモ−2−ナフチル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
【0250】
DCM(10mL)中の6−ブロモナフタレン−2−アミン(100mg、450.29μmol、1当量)、2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(56.79mg、450.29μmol、1当量)、HATU(222.58mg、585.37μmol、1.3当量)の混合物に、Et
3N(136.69mg、1.35mmol、188.02μL、3当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、25℃で19時間撹拌した。混合物を濃縮し、飽和NaHCO
3(10mL)を添加し、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.45)上で精製して、N−(6−ブロモ−2−ナフチル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(120mg、363.44μmol、収率80.7%、純度100.0%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.29 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.84−7.75 (m, 2H), 7.71 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.61−7.49 (m, 3H), 6.71 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.26 (s, 3H);ES−LCMS m/z 332.0、334.0 [M+H]
+。
ステップ2: 2−メチル−N−[6−(o−トリル)−2−ナフチル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−52)
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
【0251】
N−(6−ブロモ−2−ナフチル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(120mg、363.44μmol、1当量)、o−トリルボロン酸(49.41mg、363.44μmol、1当量)、Cs
2CO
3(355.25mg、1.09mmol、3当量)およびPd(dppf)Cl
2(26.59mg、36.34μmol、0.1当量)を、1,4−ジオキサン(6mL)およびH
2O(2mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波(2bar)下、110℃で1時間加熱した。反応混合物を濃縮し、水(10mL)を添加し、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:50%〜80%、9分)により精製して、2−メチル−N−[6−(o−トリル)−2−ナフチル]ピラゾール−3−カルボキサミド(29.88mg、79.08μmol、収率21.8%、純度100.0%、HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.36 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.88 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 7.77−7.71 (m, 2H), 7.57 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.46 (dd, J = 1.7, 8.5 Hz, 1H), 7.33−7.23 (m, 4H), 7.05 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.20 (s, 3H), 2.29 (s, 3H);ES−LCMS m/z 342.1 [M+H]
+。
【0252】
(実施例41)
I−53の合成
【化191】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: 4−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
【0253】
水(25mL)およびアセトン(15mL)中の1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(1.5g、8.64mmol、1当量、HCl)および濃HCl(6.12g、62.10mmol、6mL、37%、7.19当量)の溶液に、水(15mL)中のNaNO
2(1.49g、21.60mmol、2.5当量)の溶液を氷水浴において添加し、混合物を0℃で0.5時間撹拌した。KI(3.73g、22.47mmol、2.6当量)を混合物に0℃で少量ずつ添加した。0.5時間撹拌した後、混合物を80℃で12時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R
f=0.94)は出発物質が消失し、より低い極性を有する1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。混合物を濃縮し、水(20mL)で希釈し、EtOAc(40mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜80/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.94)により精製した。所望の画分を濃縮して、4−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール(2.1g、8.47mmol、収率97.9%、純度100.0%)を黒褐色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.14 (m, 1H), 6.78 (m, 1H), 6.64−6.59 (m, 1H), 6.02 (s, 2H).
ステップ2: N−[4−[2−(1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)エチニル]−2−メチル−フェニル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(I−53)
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
【0254】
THF(5mL)中のN−(4−エチニル−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(237.96mg、967.67μmol、1.2当量)、4−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール(200mg、806.40μmol、1当量)、TEA(204.00mg、2.02mmol、280.60μL、2.5当量)、Pd(PPh
3)
2Cl
2(566.01mg、806.40μmol、1当量)およびCuI(30.72mg、161.28μmol、0.2当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージし、混合物をN
2雰囲気下、70℃で12時間撹拌した。その溶液にTMT溶液1mLを添加した。2時間後、混合物を濾過し、濾液を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:45%〜75%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、N−[4−[2−(1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)エチニル]−2−メチル−フェニル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(96.75mg、244.42μmol、収率30.3%、純度100.0%、HCl)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.53 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.46−7.44 (m, 1H), 7.42−7.39 (m, 1H), 7.39−7.36 (m, 1H), 6.98 (s, 1H), 6.93 (m, 1H), 6.84 (s, 2H), 6.04 (s, 2H), 4.15 (s, 3H), 2.31 (s, 3H);ES−LCMS m/z 360.1 [M+H]
+。
(実施例42)
I−54の合成
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: N−[4−(2−シクロヘキシルエチニル)−2−メチル−フェニル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(I−54)
【化197】
[この文献は図面を表示できません]
【0255】
DMF(2mL)中のN−(4−ヨード−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(60mg、175.88μmol、1当量)、エチニルシクロヘキサン(38.05mg、351.75μmol、2当量)、Pd(dppf)Cl2(12.87mg、17.59μmol、0.1当量)、CuI(6.70mg、35.18μmol、0.2当量)およびTEA(53.39mg、527.63μmol、73.44μL、3当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。混合物をN
2雰囲気下、100℃で12時間撹拌した。反応混合物をH
2O(20mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:50%〜80%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[4−(2−シクロヘキシルエチニル)−2−メチル−フェニル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(20.53mg、57.37μmol、収率32.6%、純度100.0、HCl)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.55 (s, 1H), 7.32−7.27 (m, 2H), 7.24−7.19 (m, 1H), 6.98 (s, 1H), 4.15 (s, 3H), 2.69−2.51 (m, 1H), 2.26 (s, 3H), 2.02 (s, 1H), 2.00−1.84 (m, 2H), 1.77 (s, 2H), 1.62−1.43 (m, 3H), 1.42−1.35 (m, 2H);ES−LCMS m/z 322.2 [M+H]
+。
(実施例43)
I−55の合成
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化199】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: 2−メチル−N−[2−メチル−4−[2−(4−ピリジル)エチニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−55)
【化200】
[この文献は図面を表示できません]
【0256】
THF(5mL)中のN−(4−エチニル−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(100mg、406.65μmol、1当量)の溶液に、4−ブロモピリジン(96.37mg、609.98μmol、1.5当量)、TEA(123.45mg、1.22mmol、169.80μL、3当量)、CuI(7.74mg、40.67μmol、0.1当量)およびPd(PPh
3)
2Cl
2(14.27mg、20.33μmol、0.05当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、70℃で12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、水(30mL)を添加した。混合物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:15%〜45%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[2−メチル−4−[2−(4−ピリジル)エチニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(15.24mg、48.17μmol、収率11.8%、純度100%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.85 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 8.17 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 7.66 (s, 1H), 7.60 (s, 2H), 7.58 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.02 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 4.17 (s, 3H), 2.36 (s, 3H);ES−LCMS m/z 317.1 [M+H]
+。
(実施例44)
I−56の合成
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化202】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: 2−メチル−N−[2−メチル−4−[2−(3−ピリジル)エチニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−56)
【化203】
[この文献は図面を表示できません]
【0257】
DMF(4mL)中のN−(4−エチニル−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(100mg、406.65μmol、1当量)の溶液に、3−ヨードピリジン(125.04mg、609.98μmol、1.5当量)、TEA(123.45mg、1.22mmol、169.80μL、3当量)、Pd(PPh
3)
2Cl
2(14.27mg、20.33μmol、0.05当量)およびCuI(7.74mg、40.67μmol、0.1当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、100℃で12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、水(30mL)を添加した。混合物をEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:20%〜50%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[2−メチル−4−[2−(3−ピリジル)エチニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(85.56mg、219.79μmol、収率54.0%、純度100%、2HCl)を黄褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.10 (s, 1H), 8.83 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 8.75 (td, J = 1.6, 8.3 Hz, 1H), 8.12 (dd, J = 6.1, 8.0 Hz, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.55 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 0.9 Hz, 2H), 7.00 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.16 (s, 3H), 2.35 (s, 3H);ES−LCMS m/z 316.9 [M+H]
+。
(実施例45)
I−57の合成
【化204】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化205】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: tert−ブチル4−エチニルピペリジン−1−カルボキシレート
【化206】
[この文献は図面を表示できません]
【0258】
MeOH(15mL)中のtert−ブチル4−ホルミルピペリジン−1−カルボキシレート(1g、4.69mmol、1当量)、K
2CO
3(1.30g、9.38mmol、2当量)の混合物に、MeOH(5mL)中の1−ジアゾ−1−ジメトキシホスホリル−プロパン−2−オン(901.00mg、4.69mmol、1当量)の溶液を0℃で添加した。次いで、混合物をN
2雰囲気下、25℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、溶媒を除去した。残留物をEtOAc(30mL)およびH
2O(20mL)で希釈し、EtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);20g SepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、30mL/分で0〜15%酢酸エチル/石油エーテル勾配の溶離液)により精製して、tert−ブチル4−エチニルピペリジン−1−カルボキシレート(1g、4.41mmol、収率93.9%、純度92.2%)を無色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 3.72 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 3.28−3.14 (m, 2H), 2.69−2.51 (m, 1H), 2.14 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 1.91−1.75 (m, 2H), 1.64 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 1.61−1.56 (m, 1H), 1.49 (s, 9H);ES−LCMS m/z 154.1 [M−t−Bu+H]
+。
ステップ2: tert−ブチル4−[2−[3−メチル−4−[(2−メチルピラゾール−3−カルボニル)アミノ]フェニル]エチニル]ピペリジン−1−カルボキシレート
【化207】
[この文献は図面を表示できません]
【0259】
THF(15mL)中のN−(4−ヨード−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(200mg、586.26μmol、1当量)、Pd(PPh
3)
2Cl
2(20.57mg、29.31μmol、0.05当量)、tert−ブチル4−エチニルピペリジン−1−カルボキシレート(159.69mg、703.51umol、1.2当量)、TEA(148.31mg、1.47mmol、204.00μL、2.5当量)、CuI(22.33mg、117.25μmol、0.2当量)の混合物をN
2雰囲気下、70℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、溶媒を除去した。残留物をEtOAc(30mL)およびH
2O(20mL)で希釈し、EtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);20g SepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、30mL/分で0〜50%酢酸エチル/石油エーテル勾配の溶離液)により精製して、tert−ブチル4−[2−[3−メチル−4−[(2−メチルピラゾール−3−カルボニル)アミノ]フェニル]エチニル]ピペリジン−1−カルボキシレートの生成物(240mg、568.02μmol、収率96.9%、純度100%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.91 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 7.32−7.28 (m, 2H), 6.64 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 4.22 (s, 3H), 3.81−3.67 (m, 2H), 3.29−3.20 (m, 2H), 2.80 (tt, J = 4.1, 8.0 Hz, 1H), 2.29 (s, 3H), 1.86 (dd, J = 3.3, 13.5 Hz, 2H), 1.72−1.61 (m, 2H), 1.47 (s, 9H);ES−LCMS m/z 367.2 [M−t−Bu+H]
+。
ステップ3: 2−メチル−N−[2−メチル−4−[2−(4−ピペリジル)エチニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−57)
【化208】
[この文献は図面を表示できません]
【0260】
DCM(8mL)中のtert−ブチル4−[2−[3−メチル−4−[(2−メチルピラゾール−3−カルボニル)アミノ]フェニル]エチニル]ピペリジン−1−カルボキシレート(100mg、236.68μmol、1当量)の溶液に、TFA(3.08g、27.01mmol、2mL、114.13当量)を添加し、混合物を20℃で0.5時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:5%〜35%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、2−メチル−N−[2−メチル−4−[2−(4−ピペリジル)エチニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(79.72mg、201.66μmol、収率85.2%、純度100%、2HCl)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.52 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 7.28−7.24 (m, 1H), 6.95 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 4.12 (s, 3H), 3.40 (td, J = 3.7, 12.8 Hz, 2H), 3.25−3.11 (m, 2H), 3.04 (tt, J = 4.0, 8.0 Hz, 1H), 2.25 (s, 3H), 2.19−2.09 (m, 2H), 1.97−1.87 (m, 2H);ES−LCMS m/z 323.2 [M+H]
+。
(実施例46)
I−58の合成
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化210】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: 2−メチル−N−[2−メチル−4−(2−トリメチルシリルエチニル)フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド
【化211】
[この文献は図面を表示できません]
【0261】
DMF(4mL)中のN−(4−ヨード−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(200mg、586.26μmol、1当量)、エチニル(トリメチル)シラン(86.37mg、879.39μmol、121.82μL、1.5当量)、TEA(177.97mg、1.76mmol、244.80μL、3当量)、CuI(11.17mg、58.63μmol、0.1当量)およびPd(PPh
3)
2Cl
2(20.57mg、29.31μmol、0.05当量)の混合物をN
2雰囲気下、100℃で16時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、水(30mL)を添加した。混合物をEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.6)により精製して、2−メチル−N−[2−メチル−4−(2−トリメチルシリルエチニル)フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(95mg、298.92μmol、収率50.9%、純度98%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.53 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.42−7.26 (m, 3H), 6.97 (s, 1H), 4.14 (s, 3H), 2.28 (s, 3H), 0.28−0.15 (m, 9H);ES−LCMS m/z 312.1 [M+H]
+。
ステップ2: N−(4−エチニル−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド
【化212】
[この文献は図面を表示できません]
【0262】
MeOH(10mL)中の2−メチル−N−[2−メチル−4−(2−トリメチルシリルエチニル)フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(95mg、298.92μmol、1当量)の溶液に、K
2CO
3(82.63mg、597.84μmol、2当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、25℃で3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、水(30mL)を添加した。混合物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、N−(4−エチニル−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(50mg、202.91μmol、収率67.8%、純度97.1%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.51 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.31 (s, 2H), 6.92 (s, 1H), 4.16−4.12 (m, 3H), 3.36−3.36 (m, 1H), 2.27 (s, 3H);ES−LCMS m/z 240.1 [M+H]
+。
ステップ3: 2−メチル−N−[2−メチル−4−[2−(2−ピリジル)エチニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−58)
【化213】
[この文献は図面を表示できません]
【0263】
THF(4mL)中のN−(4−エチニル−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(50mg、202.91μmol、1当量)の溶液に、TEA(61.60mg、608.72μmol、84.73μL、3当量)、Pd(PPh
3)
2Cl
2(7.12mg、10.15μmol、0.05当量)、CuI(3.86mg、20.29μmol、0.1当量)および2−ブロモピリジン(48.09mg、304.36μmol、28.97μL、1.5当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、100℃で12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、水(30mL)を添加した。混合物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:15%〜45%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[2−メチル−4−[2−(2−ピリジル)エチニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(28.57mg、73.39μmol、収率36.1%、純度100%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.84 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.62 (dt, J = 1.5, 8.0 Hz, 1H), 8.24 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.03 (ddd, J = 1.3, 6.1, 7.7 Hz, 1H), 7.69 (s, 1H), 7.63 (s, 2H), 7.56 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.01 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.16 (s, 3H), 2.37 (s, 3H);ES−LCMS m/z 317.1 [M+H]
+。
(実施例47)
I−59の合成
【化214】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化215】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: 7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン
【化216】
[この文献は図面を表示できません]
【0264】
MeOH(3mL)およびDCM(6mL)中のベンジルトリメチルアンモニウムジクロロヨウ素酸塩(558.36mg、1.60mmol、1.1当量)およびCaCO
3(190.00mg、1.90mmol、1.30当量)の混合物に、1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(200mg、1.46mmol、1当量)を5分かけて少しずつ添加した。混合物を30℃で1.5時間撹拌した。反応混合物をH
2O(20mL)で希釈し、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)溶液で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜5/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R
f=0.51)上で精製して、生成物である7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(170mg、646.31μmol、収率44.3%、純度100.0%)を褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz DMSO−d
6) δ ppm 6.81 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.14 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 5.95 (s, 2H), 5.06 (s, 2H);ES−LCMS m/z 263.9 [M+H]
+。
ステップ2: N−(7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド
【化217】
[この文献は図面を表示できません]
【0265】
ピリジン(5mL)中の7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(170mg、646.31umol、1当量)および2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(85.58mg、678.62μmol、1.05当量)の溶液に、T
3P(1.23g、1.94mmol、1.15mL、50%、3.0当量)を添加した。混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物をNaHCO
3溶液(50mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=5/1、R
f=0.36)上で精製して、生成物であるN−(7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(205mg、521.99μmol、収率80.8%、純度94.5%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.58−7.49 (m, 2H), 7.18 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.66 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.09 (s, 2H), 4.23 (s, 3H);ES−LCMS m/z 371.9 [M+H]
+。
ステップ3: 2−メチル−N−[7−(2−フェニルエチニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−59)
【化218】
[この文献は図面を表示できません]
【0266】
DMF(10mL)中のN−(7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(80mg、203.70μmol、1当量)およびエチニルベンゼン(20.80mg、203.70μmol、22.37μL、1当量)の溶液に、TEA(61.84mg、611.11μmol、85.06μL、3.0当量)、CuI(7.76mg、40.74μmol、0.2当量)およびPd(PPh
3)
4(23.54mg、20.37μmol、0.1当量)を添加した。混合物を100℃で16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:35%〜65%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[7−(2−フェニルエチニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピラゾール−3−カルボキサミド(42.52mg、110.92μmol、収率54.4%、純度99.6%、HCl)を灰色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.53−7.46 (m, 3H), 7.39−7.35 (m, 3H), 7.11 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.99−6.94 (m, 2H), 6.11 (s, 2H), 4.14 (s, 3H);ES−LCMS m/z 346.2 [M+H]
+。
(実施例48)
I−60の合成
【化219】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化220】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: 4−ブロモ−2−メトキシ−アニリン
【化221】
[この文献は図面を表示できません]
【0267】
MeOH(20mL)中の4−ブロモ−2−メトキシ−1−ニトロ−ベンゼン(1.07g、4.63mmol、1当量)の溶液に、Zn(3.03g、46.30mmol、10当量)およびNH
4Cl(2.48g、46.30mmol、1.62mL、10当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、25℃で2時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮し、水(80mL)を添加し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、4−ブロモ−2−メトキシ−アニリン(830mg、4.11mmol、収率88.7%、粗製)を黒色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 6.89 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.80 (dd, J = 2.1, 8.3 Hz, 1H), 6.56 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.87 (s, 2H), 3.75 (s, 3H);ES−LCMS m/z 204.0、206.0 [M+H]
+。
ステップ2: N−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド
【化222】
[この文献は図面を表示できません]
【0268】
ピリジン(15mL)中の4−ブロモ−2−メトキシ−アニリン(750mg、3.71mmol、1当量)、2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(468.13mg、3.71mmol、1当量)およびT
3P(3.54g、5.57mmol、3.31mL、50%、1.5当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。混合物をN
2雰囲気下、25℃で2時間撹拌した。混合物を濃縮し、飽和NaHCO
3(50mL)を添加し、EtOAc(40mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R
f=0.32)上で精製して、N−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(370mg、1.19mmol、収率32.1%、純度100.0%)を褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.32 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.15 (dd, J = 2.0, 8.8 Hz, 1H), 7.06 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.66 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.23 (s, 3H), 3.93 (s, 3H);ES−LCMS m/z 312.0、314.0 [M+H]
+。
ステップ3: N−[2−メトキシ−4−(2−フェニルエチニル)フェニル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(I−60)
【化223】
[この文献は図面を表示できません]
【0269】
DMF(10mL)中のN−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(100mg、322.43μmol、1当量)、エチニルベンゼン(32.93mg、322.43μmol、35.41μL、1当量)、TEA(97.88mg、967.29μmol、134.64μL、3当量)、CuI(12.28mg、64.49μmol、0.2当量)およびPd(PPh
3)
4(37.26mg、32.24μmol、0.1当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。混合物をN
2雰囲気下、100℃で16時間撹拌した。反応混合物をセライトのパッドに通して濾過し、分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:50%〜80%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[2−メトキシ−4−(2−フェニルエチニル)フェニル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(31.76mg、86.34μmol、収率26.8%、純度100.0%、HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.05 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.54−7.49 (m, 3H), 7.40−7.35 (m, 3H), 7.21−7.14 (m, 2H), 6.92 (s, 1H), 4.16 (s, 3H), 3.96 (s, 3H);ES−LCMS m/z 332.1 [M+H]
+。
(実施例49)
I−61の合成
【化224】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化225】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: 2−メチル−N−(2−メチル−4−プロパ−1−イニル−フェニル)ピラゾール−3−カルボキサミド(I−61)
【化226】
[この文献は図面を表示できません]
【0270】
DMF(1mL)中のN−(4−ヨード−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(60mg、175.88μmol、1当量)、プロパ−1−イン(1M、879.39μL、5当量)、TEA(53.39mg、527.63μmol、73.44μL、3当量)、CuI(6.70mg、35.18μmol、0.2当量)およびPd(dppf)Cl
2(12.87mg、17.59μmol、0.1当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。混合物をN
2雰囲気下、80℃で12時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:30%〜60%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−(2−メチル−4−プロパ−1−イニル−フェニル)ピラゾール−3−カルボキサミド(25.99mg、89.70μmol、収率51.0%、純度100.0%、HCl)を灰色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.52 (s, 1H), 7.28 (d, J = 3.6 Hz, 2H), 7.25−7.18 (m, 1H), 6.96 (s, 1H), 4.14 (s, 3H), 2.25 (s, 3H), 2.02 (s, 3H);ES−LCMS m/z 254.1 [M+H]
+。
(実施例50)
I−62の合成
【化227】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化228】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: N−[4−ヨード−2−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド
【化229】
[この文献は図面を表示できません]
【0271】
ピリジン(3mL)中の2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(145.00mg、1.15mmol、1.1当量)、4−ヨード−2−(トリフルオロメチル)アニリン(300mg、1.05mmol、1当量)、T
3P(2.00g、3.14mmol、1.86mL、50%、3当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。混合物をN
2雰囲気下、25℃で12時間撹拌した。反応混合物をH
2O(20mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、N−[4−ヨード−2−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(350mg、708.65μmol、収率67.8%、純度80.0%)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.10−8.01 (m, 2H), 7.52 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.39 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.92 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.12 (s, 3H);ES−LCMS m/z 396.0 [M+H]
+。
ステップ2: 2−メチル−N−[2−メチル−4−(2−フェニルエチニル)フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−62)
【化230】
[この文献は図面を表示できません]
【0272】
DMF(2mL)中のN−(2−フルオロ−4−ヨード−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(80mg、231.81μmol、1当量)、エチニルベンゼン(23.68mg、231.81mol、25.46μL、1当量)、Pd(PPh
3)
4(26.79mg、23.18μmol、0.1当量)、TEA(70.37mg、695.43μmol、96.80μL、3当量)およびCuI(8.83mg、46.36μmol、0.2当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。混合物をN
2雰囲気下、100℃で12時間撹拌した。反応混合物をH
2O(20mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:50%〜80%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[2−メチル−4−(2−フェニルエチニル)フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(22.38mg、55.15μmol、収率23.8%、純度100.0%、HCl)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.90 (s, 1H), 7.84 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.61−7.52 (m, 3H), 7.45−7.38 (m, 3H), 6.96 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.15 (s, 3H);ES−LCMS m/z 370.1 [M+H]
+。
(実施例51)
I−63の合成
【化231】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化232】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: N−(4−ヨードフェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド
【化233】
[この文献は図面を表示できません]
【0273】
ピリジン(2mL)中の4−ヨードアニリン(500mg、2.28mmol、1当量)、2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(287.90mg、2.28mmol、1当量)、T
3P(4.36g、6.85mmol、4.07mL、50%、3当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。混合物をN
2雰囲気下、25℃で12時間撹拌した。反応混合物をH
2O(20mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、N−(4−ヨードフェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(450mg、1.10mmol、収率48.2%、純度80.0%)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.70−7.68 (m, 1H), 7.67−7.66 (m, 1H), 7.52−7.49 (m, 3H), 6.96 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.14 (s, 3H);ES−LCMS m/z 328.0 [M+H]
+。
ステップ2: 2−メチル−N−[4−(2−フェニルエチニル)フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−63)
【化234】
[この文献は図面を表示できません]
【0274】
DMF(3mL)中のN−(4−ヨードフェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(100mg、244.56μmol、1当量)、エチニルベンゼン(24.98mg、244.56μmol、26.86μL、1当量)、TEA(74.24mg、733.68umol、102.12μL、3当量)、CuI(9.32mg、48.91μmol、0.2当量)およびPd(PPh
3)
4(28.26mg、24.46μmol、0.1当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。混合物をN
2雰囲気下、100℃で12時間撹拌した。反応混合物を、H
2O(20mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:40%〜70%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[4−(2−フェニルエチニル)フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(41.71mg、123.47μmol、収率50.5%、純度100.0%、HCl)を灰色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.76−7.71 (m, 2H), 7.54−7.49 (m, 5H), 7.40−7.32 (m, 3H), 6.98 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.16 (s, 3H);ES−LCMS m/z 302.2 [M+H]
+。
(実施例52)
I−76の合成
【化235】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化236】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: メチル1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【化237】
[この文献は図面を表示できません]
【0275】
DCM(20mL)中の1H−ピラゾール−5−カルボン酸(3g、26.77mmol、1当量)およびDMF(0.5mL)の混合物に、塩化オキサリル(6.79g、53.53mmol、4.69mL、2当量)をN
2雰囲気下、0℃で滴下添加した。混合物を15℃で1時間撹拌した。混合物を濃縮し、MeOH(20mL)を添加した。15℃で0.5時間撹拌した後、混合物を減圧下で濃縮して、メチル1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(6g、25.83mmol、収率96.5%、純度70%、HCl)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.87 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.92 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 3.92 (s, 3H);ES−LCMS m/z 150.1 [M+Na]
+
ステップ2: メチル2−イソプロピルピラゾール−3−カルボキシレート
【化238】
[この文献は図面を表示できません]
【0276】
MeCN(60mL)中のメチル1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(6g、25.83mmol、1当量、HCl)およびCs
2CO
3(25.25g、77.50mmol、3当量)の混合物に、2−ヨードプロパン(4.83g、28.42mmol、2.84mL、1.1当量)を添加した。混合物を60℃で2時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(純粋なPE〜PE/EtOAc=3/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R
f=0.7(P1)、R
f=0.3(P2))上で精製して、メチル2−イソプロピルピラゾール−3−カルボキシレート(1.5g、8.47mmol、収率32.8%、純度95%、R
f=0.7)を無色油状物として得、
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.51 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.82 (d, J =2.0 Hz, 1H), 5.62−5.47 (m, 1H), 3.88 (s, 3H), 1.50 (d, J = 6.6 Hz, 6H)、さらにメチル1−イソプロピルピラゾール−3−カルボキシレート(1.9g、10.73mmol、収率41.5%、純度95%、R
f=0.3)を無色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.44 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.81 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.66−4.53 (m, 1H), 3.91 (s, 3H), 1.52 (d, J = 6.8 Hz, 6H).ES−LCMS m/z 169.2 [M+H]
+。
ステップ3: 2−イソプロピルピラゾール−3−カルボン酸
【化239】
[この文献は図面を表示できません]
【0277】
H
2O(5mL)中のメチル2−イソプロピルピラゾール−3−カルボキシレート(500mg、2.82mmol、1当量)の溶液に、HCl溶液(12M、5.00mL、21.25当量)を添加した。混合物を80℃で3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、2−イソプロピルピラゾール−3−カルボン酸(500mg、2.36mmol、収率83.6%、純度90%、HCl)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 7.51 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 6.84 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.65−5.53 (m, 1H), 1.46 (d, J = 6.6 Hz, 6H);ES−LCMS m/z 156.1 [M+H]
+。
ステップ4: 2−イソプロピル−N−(3−フェニル−7−キノリル)ピラゾール−3−カルボキサミド(I−76)
【化240】
[この文献は図面を表示できません]
【0278】
ピリジン(10mL)中の2−イソプロピルピラゾール−3−カルボン酸(300mg、1.42mmol、1当量、HCl)およびT
3P(8.03g、12.61mmol、7.50mL、純度50%、8.90当量)の溶液に、3−フェニルキノリン−7−アミン(346.65mg、1.42mmol、1当量)を添加した。混合物をN
2雰囲気下、80℃で36時間撹拌した。混合物を濃縮し、水(20mL)を添加した。混合物をEtOAc/MeOH(v/v=10/1、50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Xtimate C18 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:30%〜60%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−イソプロピル−N−(3−フェニル−7−キノリル)ピラゾール−3−カルボキサミド(76.3mg、208.14μmol、収率14.7%、純度97.2%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.45 (s, 1H), 9.34 (s, 1H), 9.16 (s, 1H), 8.37 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.07 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.66−7.59 (m, 3H), 7.59−7.53 (m, 1H), 7.07 (s, 1H), 5.58−5.49 (m, 1H), 1.53 (d, J = 6.6 Hz, 6H);ES−LCMS m/z 357.1 [M+H]
+。
(実施例53)
【0279】
I−77の合成
【化241】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化242】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: 7−ニトロ−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン
【化243】
[この文献は図面を表示できません]
【0280】
0℃に冷却したAc
2O(17.94g、175.69mmol、16.46mL、32当量)の溶液に、ギ酸(10.02g、208.64mmol、38当量)を滴下添加した。混合物を0℃で30分間撹拌し、50℃に30分間加温した。混合物を0℃に冷却し、2−アミノ−4−ニトロ−安息香酸(1g、5.49mmol、1当量)を数回に分けて添加した。混合物を50℃に30分間加熱し、20℃で48時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、粗生成物である7−ニトロ−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン(1g、5.20mmol、収率94.8%、粗純度)を灰色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 8.37−8.32 (m, 3H), 7.97 (d, J = 7.1 Hz, 1H).
ステップ2: 7−ニトロ−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン
【化244】
[この文献は図面を表示できません]
【0281】
アセトン(30mL)中の7−ニトロ−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン(1g、5.20mmol、1当量)の溶液に、アセトン(20mL)中のアニリン(581.65mg、6.25mmol、570.25μL、1.2当量)の溶液を滴下添加した。混合物を20℃で3時間撹拌し、20℃未満で濃縮して、元の半分を除去した。残留物を0℃に冷却し、濾過して、固体を収集した。沸騰しているDMF(30mL)に上記固体を少量ずつ添加し、混合物を155℃で1.5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、DMF20mLを除去し、H
2O(30mL)を添加し、濾過し、固体を収集した。固体をMeOH(10mL)で希釈し、10分間撹拌し、濾過し、固体を収集し、乾燥させて、7−ニトロ−3−フェニル−キナゾリン−4−オン(150mg、523.69μmol、収率10.1%、純度93.3%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 8.49−8.46 (m, 1H), 8.44−8.42 (m, 1H), 8.33 (m, 1H), 8.33 (dd, J = 2.1, 8.7 Hz, 1H), 7.91 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.63 (d, J = 2.4 Hz, 2H), 7.58 (m, 2H), 7.24 (dd, J = 2.4, 8.8 Hz, 2H);ES−LCMS m/z 268.1 [M+H]
+。
ステップ3: 7−アミノ−3−フェニル−キナゾリン−4−オン
【化245】
[この文献は図面を表示できません]
【0282】
DMF(10mL)中の7−ニトロ−3−フェニル−キナゾリン−4−オン(150mg、561.30μmol、1当量)の溶液に、Pd/C(100mg、湿潤)をN
2雰囲気下で添加した。混合物をH
2(15psi)で3回パージし、20℃で1時間撹拌した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物である7−アミノ−3−フェニル−キナゾリン−4−オン(130mg、230.13μmol、収率41.0%、純度42.0%)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。ES−LCMS m/z 238.2 [M+H]
+。
ステップ4: 2−メチル−N−(4−オキソ−3−フェニル−キナゾリン−7−イル)ピラゾール−3−カルボキサミド(I−77)
【化246】
[この文献は図面を表示できません]
【0283】
DMF(5mL)中の7−アミノ−3−フェニル−キナゾリン−4−オン(110mg、194.73μmol、1当量)および2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(36.84mg、292.09μmol、1.5当量)の溶液に、HATU(148.08mg、389.45μmol、2.0当量)およびDIEA(75.50mg、584.18μmol、101.75μL、3.0当量)を添加した。混合物を40℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Xtimate C18 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:31%〜51%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−(4−オキソ−3−フェニル−キナゾリン−7−イル)ピラゾール−3−カルボキサミド(54.01mg、129.13μmol、収率66.3%、純度100.0%、2HCl)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 10.70 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 8.26 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 8.19 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.96 (dd, J = 1.8, 8.8 Hz, 1H), 7.61−7.50 (m, 6H), 7.20 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.13 (s, 3H);ES−LCMS m/z 346.1 [M+H]
+。
(実施例54)
【0284】
I−78の合成
【化247】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化248】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: N−(3−フェニル−7−キノリル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(I−78)
【化249】
[この文献は図面を表示できません]
【0285】
ピリジン(5mL)中の3−フェニルキノリン−7−アミン(50mg、204.30μmol、1当量)および1H−ピラゾール−5−カルボン酸(25.19mg、224.73μmol、1.1当量)の溶液に、T
3P(535.00mg、840.72μmol、0.5mL、50%、4.12当量)をN
2雰囲気下で添加した。混合物を15℃で2時間撹拌した。混合物を濃縮して、残留物を得、これをH
2O(15mL)で希釈し、EtOAc/MeOH(10/1、20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela DuraShell 150mm_25mm_5um移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:20%〜50%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:22%〜52%、8分)によりさらに精製し、続いて凍結乾燥して、N−(3−フェニル−7−キノリル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(21.03mg、53.50μmol、収率26.2%、純度98.5%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.41 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 9.34 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 9.18 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 8.35 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.09 (dd, J = 2.0, 9.0 Hz, 1H), 7.94−7.87 (m, 2H), 7.80 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.63−7.57 (m, 2H), 7.56−7.51 (m, 1H), 6.96 (d, J = 2.4 Hz, 1H);ES−LCMS m/z 315.1 [M+H]
+。
(実施例55)
【0286】
I−79の合成
【化250】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化251】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: 3−フェニルキノリン−7−アミン
【化252】
[この文献は図面を表示できません]
【0287】
H
2O(4mL)および1,4−ジオキサン(16mL)中の3−ブロモキノリン−7−アミン(0.5g、2.24mmol、1当量)およびフェニルボロン酸(355.29mg、2.91mmol、1.3当量)の混合物に、Cs
2CO
3(2.19g、6.72mmol、3当量)およびPd(dppf)Cl
2(164.01mg、224.15μmol)、0.1当量)をN
2雰囲気下で添加した。混合物をN
2雰囲気下、90℃で2時間撹拌した。混合物をEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(純粋なPE〜PE/EtOAc=2/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R
f=0.18)により精製して、3−フェニルキノリン−7−アミン(500mg、2.04mmol、収率91.1%、純度90%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.84 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.30 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.70 (dd, J = 5.5, 7.9 Hz, 3H), 7.47 (t, J = 7.7 Hz, 2H), 7.37 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.12−7.05 (m, 2H);ES−LCMS m/z 221.2 [M+H]
+。
ステップ2: 3−メチル−N−(3−フェニル−7−キノリル)イミダゾール−4−カルボキサミド(I−79)
【化253】
[この文献は図面を表示できません]
【0288】
ピリジン(5mL)中の3−フェニルキノリン−7−アミン(50mg、204.30μmol、1当量)および3−メチルイミダゾール−4−カルボン酸(28.34mg、224.73μmol、1.1当量)の溶液に、T
3P(535.00mg、840.72μmol、0.5mL、50%、4.12当量)をN
2雰囲気下で添加した。混合物を60℃で12時間撹拌した。混合物を濃縮して、残留物を得、これをH
2O(15mL)で希釈し、EtOAc/MeOH(10/1、20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela DuraShell 150mm_25mm_5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:15%〜45%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、3−メチル−N−(3−フェニル−7−キノリル)イミダゾール−4−カルボキサミド(23.23mg、55.69μmol、収率27.3%、純度96.2%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.36 (s, 1H), 9.18 (s, 1H), 8.92 (s, 1H), 8.85 (s, 1H), 8.35 (br s, 1H), 8.31 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.04 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.87 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.63−7.56 (m, 2H), 7.55−7.48 (m, 1H), 4.16 (s, 3H);ES−LCMS m/z 329.2 [M+H]
+。
(実施例56)
【0289】
I−80の合成
【化254】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化255】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: 3−(4−モルホリノフェニル)キノリン−7−アミン
【化256】
[この文献は図面を表示できません]
【0290】
3−ブロモキノリン−7−アミン(50mg、224.15μmol、1当量)、(4−モルホリノフェニル)ボロン酸(60.33mg、291.40μmol、1.3当量)、Cs
2CO
3(219.10mg、672.45μmol、3当量)およびPd(dppf)Cl
2(8.20mg、11.21μmol、0.05当量)混合物を、1,4−ジオキサン(2mL)およびH
2O(1mL)中で密封管に入れた。密封管をマイクロ波下、110℃で1時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=100/1〜10/1、TLC:DCM/MeOH=10/1、R
f=0.4)により精製して、3−(4−モルホリノフェニル)キノリン−7−アミン(50mg、130.99μmol、収率58.4%、純度80.0%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 8.84 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.26 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.64 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.12−7.06 (m, 4H), 3.89−3.84 (m, 4H), 3.24−3.19 (m, 4H);ES−LCMS m/z 306.2 [M+H]
+
ステップ2: 2−メチル−N−[3−(4−モルホリノフェニル)−7−キノリル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−80)
【化257】
[この文献は図面を表示できません]
【0291】
ピリジン(3mL)中の3−(4−モルホリノフェニル)キノリン−7−アミン(50mg、130.99μmol、1当量)の溶液に、T
3P(250.07mg、392.96μmol、233.71μL、50%、3当量)および2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(24.78mg、196.48μmol、1.5当量)を添加した。混合物を20℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:30%〜60%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[3−(4−モルホリノフェニル)−7−キノリル]ピラゾール−3−カルボキサミド(3.02mg、5.78μmol、収率4.4%、純度100.0%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.44 (s, 1H), 9.33 (s, 1H), 9.16 (s, 1H), 8.35 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 8.07 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.59 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 7.15 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.23 (s, 3H), 3.96 (d, J = 4.2 Hz, 4H), 3.46 (s, 4H);ES−LCMS m/z 414.2 [M+H]
+。
(実施例57)
【0292】
I−81の合成
【化258】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化259】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: N−[3−(2−ヒドロキシフェニル)−7−キノリル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(I−81)
【化260】
[この文献は図面を表示できません]
【0293】
N−(3−ブロモ−7−キノリル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(50mg、150.98μmol、1当量)、(2−ヒドロキシフェニル)ボロン酸(24.99mg、181.18μmol、1.2当量)およびPd(dppf)Cl
2(8.37mg、15.10μmol、0.1当量)およびCs
2CO
3(196.77mg、603.92μmol、4当量)の混合物を、1,4−ジオキサン(3mL)およびH
2O(1mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、110℃で1時間加熱した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:20%〜50%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[3−(2−ヒドロキシフェニル)−7−キノリル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(35.55mg、84.43μmol、収率55.9%、純度99.1%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.43 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 9.28 (s, 1H), 9.17 (s, 1H), 8.35 (d, J= 9.0 Hz, 1H), 8.05 (d, J= 9.0 Hz, 1H), 7.64−7.59 (m, 2H), 7.39−7.35 (m, 1H), 7.14 (d, J= 2.2 Hz, 1H), 7.11−7.03 (m, 2H), 4.23 (s, 3H);ES−LCMS m/z 345.2 [M+H]
+。
(実施例58)
【0294】
I−82の合成
【化261】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化262】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: N−[3−(3−ヒドロキシフェニル)−7−キノリル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(I−82)
【化263】
[この文献は図面を表示できません]
【0295】
N−(3−ブロモ−7−キノリル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(50mg、150.98μmol、1当量)、(3−ヒドロキシフェニル)ボロン酸(24.99mg、181.18μmol、1.2当量)およびDPPF(8.37mg、15.10μmol、0.1当量)およびCs
2CO
3(196.77mg、603.92μmol、4当量)の混合物を、1,4−ジオキサン(3mL)およびH
2O(1mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、110℃で1時間加熱した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:23%〜51%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[3−(3−ヒドロキシフェニル)−7−キノリル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(33.07mg、98.41μmol、収率65.2%、純度100.0%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.43 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 9.31 (s, 1H), 9.19 (s, 1H), 8.37 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.07 (dd, J = 2.0, 9.0 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.48−7.40 (m, 1H), 7.38−7.30 (m, 2H), 7.14 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.98 (dd, J = 1.6, 7.9 Hz, 1H), 4.23 (s, 3H);ES−LCMS m/z 345.2 [M+H]
+。
(実施例59)
【0296】
I−83の合成
【化264】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化265】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: 2−メチル−N−[3−(2−モルホリノフェニル)−7−キノリル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−83)
【化266】
[この文献は図面を表示できません]
【0297】
N−(3−ブロモ−7−キノリル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(60mg、172.12μmol、1当量)、(2−モルホリノフェニル)ボロン酸(42.76mg、206.54μmol、1.2当量)、Cs
2CO
3(168.24mg、516.36μmol、3当量)およびPd(dppf)Cl
2(12.59mg、17.21μmol、0.1当量)の混合物を、1,4−ジオキサン(3mL)およびH
2O(1mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、110℃で1時間加熱した。反応混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela DuraShell 150mm_25mm_5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:20%〜50%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[3−(2−モルホリノフェニル)−7−キノリル]ピラゾール−3−カルボキサミド(28.44mg、54.18μmol、収率31.5%、純度99.6%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.58 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 9.28 (s, 1H), 9.17 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 8.36 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.10 (dd, J = 2.0, 8.8 Hz, 1H), 7.63−7.51 (m, 3H), 7.41−7.29 (m, 2H), 7.18 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.24 (s, 3H), 3.66−3.57 (m, 4H), 2.96−2.86 (m, 4H);ES−LCMS m/z 414.2 [M+H]
+。
(実施例60)
I−84の合成
【化267】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化268】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: 2−メチル−N−[3−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−7−キノリル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−84)
【化269】
[この文献は図面を表示できません]
【0298】
1,4−ジオキサン(3mL)および水(1mL)中のN−(3−ブロモ−7−キノリル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(50mg、143.43μmol、1当量)、[3−(トリフルオロメチル)フェニル]ボロン酸(27.24mg、143.43μmol、1当量)、Cs
2CO
3(140.20mg、430.30μmol、3当量)およびPd(dppf)Cl
2(10.50mg、14.34μmol、0.1当量)の混合物をマイクロ波管に入れ、次いでN
2で1分間パージした。密封管をマイクロ波(1bar)下、110℃で1時間加熱した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:37%〜67%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[3−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−7−キノリル]ピラゾール−3−カルボキサミド(49.98mg、106.50μmol、収率74.2%、純度100%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.47 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 9.29 (s, 1H), 9.10 (s, 1H), 8.34 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 8.25 (s, 1H), 8.18 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.07 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.90−7.79 (m, 2H), 7.59 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.14 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.23 (s, 3H);ES−LCMS m/z 397.1 [M+H]
+。
(実施例61)
I−85の合成
【化270】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化271】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: 2−メチル−N−[3−(3−モルホリノフェニル)−7−キノリル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−85)
【化272】
[この文献は図面を表示できません]
【0299】
1,4−ジオキサン(4mL)およびH
2O(1mL)中のN−(3−ブロモ−7−キノリル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(50mg、147.96μmol、1当量)、(3−モルホリノフェニル)ボロン酸(30.63mg、147.96μmol、1当量)、Pd(dppf)Cl
2(32.48mg、44.39μmol、0.3当量)、Cs
2CO
3(144.63mg、443.88μmol、3当量)の混合物を脱気し、N
2で3回パージした。混合物をN
2雰囲気下、90℃で3時間撹拌した。反応混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:25%〜55%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[3−(3−モルホリノフェニル)−7−キノリル]ピラゾール−3−カルボキサミド(26.88mg、51.41μmol、収率34.8%、純度100.0%、3HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.56 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 9.47 (s, 1H), 9.21 (s, 1H), 8.42 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 8.16−8.09 (m, 2H), 7.92 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.80−7.74 (m, 1H), 7.73−7.67 (m, 1H), 7.60 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.23 (s, 3H), 4.15−4.08 (m, 4H), 3.76−3.66 (m, 4H);ES−LCMS m/z 414.2 [M+H]
+。
(実施例62)
I−86の合成
【化273】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化274】
[この文献は図面を表示できません]
【0300】
ステップ1: N−[3−(4−ヒドロキシフェニル)−7−キノリル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(I−86)
【化275】
[この文献は図面を表示できません]
【0301】
1,4−ジオキサン(3mL)およびH
2O(1mL)中のN−(3−ブロモ−7−キノリル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(50mg、147.96μmol、1当量)、(4−ヒドロキシフェニル)ボロン酸(26.53mg、192.35μmol、1.3当量)、Cs
2CO
3(241.04mg、739.81μmol、5当量)およびPd(dppf)Cl
2(10.83mg、14.80μmol、0.1当量)の混合物をマイクロ波管に入れ、次いでN
2で1分間パージした。密封管をマイクロ波(1bar)下、110℃で1時間加熱した。反応混合物を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:20%〜50%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[3−(4−ヒドロキシフェニル)−7−キノリル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(29.81mg、71.44μmol、収率48.3%、純度100.0%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.36 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 9.24 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 9.11 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.31 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 8.04 (dd, J = 2.0, 9.0 Hz, 1H), 7.78−7.73 (m, 2H), 7.57 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.02−6.97 (m, 2H), 4.20 (s, 3H);ES−LCMS m/z 345.2[M+H]
+。
(実施例63)
I−87の合成
【化276】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化277】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: 2−メチル−N−[3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−7−キノリル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−87)
【化278】
[この文献は図面を表示できません]
【0302】
1,4−ジオキサン(3mL)および水(1mL)中のN−(3−ブロモ−7−キノリル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(52.63mg、150.98μmol、1当量)、[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ボロン酸(28.68mg、150.98μmol、1当量)、Cs
2CO
3(147.58mg、452.94μmol、3当量)およびPd(dppf)Cl
2(11.05mg、15.10μmol、0.1当量)の混合物をマイクロ波管に入れ、次いでN
2で1分間パージした。密封管をマイクロ波(1bar)下、110℃で1時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、それを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:40%〜70%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−7−キノリル]ピラゾール−3−カルボキサミド(46.24mg、98.53μmol、収率65.2%、純度100%、2HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.51 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 9.39 (s, 1H), 9.18 (s, 1H), 8.38 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.14 (s, 1H), 8.13−8.07 (m, 2H), 7.93 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.59 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.15 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.23 (s, 3H);ES−LCMS m/z 397.2 [M+H]
+。
(実施例64)
I−88の合成
【化279】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化280】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1: 2−メチル−N−[3−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]−7−キノリル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−88)
【化281】
[この文献は図面を表示できません]
【0303】
1,4−ジオキサン(3mL)および水(1mL)中のN−(3−ブロモ−7−キノリル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(50mg、143.43μmol、1当量)、[2−(トリフルオロメチル)フェニル]ボロン酸(27.24mg、143.43μmol、1当量)、Cs
2CO
3(140.20mg、430.30μmol、3当量)およびPd(dppf)Cl
2(10.50mg、14.34μmol、0.1当量)の混合物をマイクロ波管に入れ、次いでN
2で1分間パージした。密封管をマイクロ波(1bar)下、110℃で1時間加熱した。混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:35%〜65%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[3−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]−7−キノリル]ピラゾール−3−カルボキサミド(32.65mg、82.37μmol、収率57.4%、純度100%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ ppm 9.17 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 9.02 (s, 1H), 8.34 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 8.11 (dd, J = 2.0, 9.0 Hz, 1H), 7.97 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.89−7.81 (m, 1H), 7.81−7.72 (m, 1H), 7.65 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.15 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.23 (s, 3H);ES−LCMS m/z 397.2 [M+H]
+。
(実施例65)
【0304】
本発明の追加の化合物は、実施例55に記載される方法に実質的に類似の方法に従って調製される。このような化合物には、I−89、I−90、I−91、I−92、I−93、I−94、I−95、I−96、I−97、I−98、I−99およびI−100が含まれる。
【0305】
本発明者らは、多数の本発明の実施形態を記載してきたが、本発明者らの基本的な実施例は、本発明の化合物および方法を利用する他の実施形態を提供するために改変することができると理解される。したがって、本発明の範囲は、例示によって提示されている具体的な実施形態によってではなく、添付の特許請求の範囲によって規定されるべきであることを理解されよう。