特表2020-531461(P2020-531461A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2020-531461AHR阻害剤およびその使用
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2020-531461(P2020-531461A)
(43)【公表日】2020年11月5日
(54)【発明の名称】AHR阻害剤およびその使用
(51)【国際特許分類】
   C07D 233/90 20060101AFI20201009BHJP
   C07D 401/12 20060101ALI20201009BHJP
   C07D 403/12 20060101ALI20201009BHJP
   C07D 231/14 20060101ALI20201009BHJP
   C07D 213/81 20060101ALI20201009BHJP
   C07D 405/12 20060101ALI20201009BHJP
   C07D 231/40 20060101ALI20201009BHJP
   C07D 207/34 20060101ALI20201009BHJP
   C07D 403/06 20060101ALI20201009BHJP
   C07D 417/14 20060101ALI20201009BHJP
   C07D 413/14 20060101ALI20201009BHJP
   C07D 409/14 20060101ALI20201009BHJP
   C07D 215/38 20060101ALI20201009BHJP
   C07D 413/12 20060101ALI20201009BHJP
   C07D 417/12 20060101ALI20201009BHJP
   A61K 31/4709 20060101ALI20201009BHJP
   A61K 31/4155 20060101ALI20201009BHJP
   A61K 31/4439 20060101ALI20201009BHJP
   A61K 31/415 20060101ALI20201009BHJP
   A61K 31/4402 20060101ALI20201009BHJP
   A61K 31/4725 20060101ALI20201009BHJP
   A61K 31/4164 20060101ALI20201009BHJP
   A61K 31/40 20060101ALI20201009BHJP
   A61K 31/47 20060101ALI20201009BHJP
   A61K 31/454 20060101ALI20201009BHJP
   A61K 31/498 20060101ALI20201009BHJP
   A61K 31/517 20060101ALI20201009BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20201009BHJP
   A61K 31/497 20060101ALI20201009BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20201009BHJP
   A61P 37/02 20060101ALI20201009BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20201009BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20201009BHJP
【FI】
   C07D233/90 A
   C07D401/12CSP
   C07D403/12
   C07D231/14
   C07D213/81
   C07D405/12
   C07D231/40
   C07D207/34
   C07D403/06
   C07D417/14
   C07D413/14
   C07D409/14
   C07D215/38
   C07D413/12
   C07D417/12
   A61K31/4709
   A61K31/4155
   A61K31/4439
   A61K31/415
   A61K31/4402
   A61K31/4725
   A61K31/4164
   A61K31/40
   A61K31/47
   A61K31/454
   A61K31/498
   A61K31/517
   A61K31/5377
   A61K31/497
   A61P43/00 105
   A61P37/02
   A61P35/00
   A61P29/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】191
(21)【出願番号】特願2020-508623(P2020-508623)
(86)(22)【出願日】2018年8月17日
(85)【翻訳文提出日】2020年4月9日
(86)【国際出願番号】US2018046957
(87)【国際公開番号】WO2019036657
(87)【国際公開日】20190221
(31)【優先権主張番号】62/546,757
(32)【優先日】2017年8月17日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/613,141
(32)【優先日】2018年1月3日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TWEEN
2.SPAN
(71)【出願人】
【識別番号】519375284
【氏名又は名称】イケナ オンコロジー, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】カストロ, アルフレッド シー.
(72)【発明者】
【氏名】エバンス, キャサリン アン
【テーマコード(参考)】
4C031
4C055
4C063
4C069
4C086
【Fターム(参考)】
4C031JA07
4C055AA01
4C055BA02
4C055BA58
4C055BB04
4C055BB17
4C055CA01
4C055DA01
4C063AA01
4C063AA03
4C063BB01
4C063BB04
4C063BB09
4C063CC14
4C063CC22
4C063CC25
4C063CC31
4C063CC34
4C063CC41
4C063CC52
4C063CC58
4C063CC62
4C063CC71
4C063CC79
4C063CC81
4C063CC92
4C063DD06
4C063DD10
4C063DD12
4C063DD14
4C063DD15
4C063DD22
4C063EE01
4C069AC07
4C069BD06
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086BC05
4C086BC17
4C086BC28
4C086BC36
4C086BC38
4C086BC45
4C086BC48
4C086BC52
4C086BC60
4C086BC69
4C086BC71
4C086BC73
4C086BC82
4C086GA02
4C086GA04
4C086GA07
4C086GA08
4C086GA09
4C086GA10
4C086GA12
4C086MA01
4C086MA04
4C086MA52
4C086NA14
4C086ZB02
4C086ZB07
4C086ZB11
4C086ZB26
4C086ZC41
(57)【要約】
本発明は、AHRの阻害剤として有用な化合物、その組成物、およびそれらを使用する方法を提供する。本発明の化合物、および薬学的に許容されるその組成物は、AHRと関連する様々な疾患、障害または状態を処置するのに有用である。本発明によって提供される化合物はまた、生物学的および病理学的現象におけるAHRの研究、細胞内シグナル伝達経路の研究、および新しいAHR阻害剤のin vitroまたはin vivoでの比較評価のために有用である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I’の化合物
【化282】
[この文献は図面を表示できません]
または薬学的に許容されるその塩であって[式中、
Hyは、存在しないか、または1〜2個の窒素を有する5〜6員のヘテロアリール環であり、
環Aは、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、キノリニル、ナフタレニル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、インドリニル、キノキサリニルまたはクロメノニルから選択され、
は、
【化283】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
各Rは、独立に、水素またはC1〜4アルキルであり、
環Bは、存在しないか、3〜8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式炭素環式環、フェニル、8〜10員の二環式芳香族炭素環式環;窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する4〜8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式複素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式芳香族複素環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式ヘテロアリール環であり、
各Rは、独立に、R、−C(O)R、−C(O)OR、−SOR、−C(O)N(R)、または−SORN(R)から選択され、
各Rは、独立に、水素、重水素、あるいはC1〜6脂肪族、3〜8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式炭素環式環、フェニル、8〜10員の二環式芳香族炭素環式環;窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する4〜8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式複素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式芳香族複素環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜5個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式芳香族複素環から選択される必要に応じて置換されている基であり、
は、共有結合、または必要に応じて置換されているC1〜6員の直鎖もしくは分岐の飽和もしくは不飽和の二価の炭化水素鎖であり、ここで、Lの1個のメチレン単位は、−Cy−、−O−、−S−、−NR−、−N=N−、−C(O)−、−C(=NR)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−SO−、−N(R)SO−、または−SON(R)−で必要に応じて置き換えられ、
−Cy−は、窒素、酸素または硫黄から独立に選択される0〜2個のヘテロ原子を有する3〜8員の二価の飽和の、部分的に不飽和の、または芳香族の単環式環であり、
およびRのそれぞれは、独立に、R、ハロゲン、シアノ、ニトロ、−OR、−SR、−N(R)、−N(R)C(O)R、−C(O)N(R)、−N(R)C(O)N(R)、−N(R)C(O)OR、−OC(O)N(R)、−N(R)SOR、−SORN(R)、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−C(O)OR、−S(O)Rもしくは−SORから選択され、または
およびRは、一緒になって、Rが結合している窒素に加えて、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0〜2個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている4〜7員の部分的に不飽和の環を形成し、または
およびLは、一緒になって、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0〜2個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている4〜7員の部分的に不飽和のもしくは芳香族の環を形成し、
mおよびnのそれぞれは、独立に、1、2、3、4、または5であり、
pは、0、1、2、または3である]、
【化284】
[この文献は図面を表示できません]
以外である、式I’の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項2】
式I−a、I−b、I−c、I−d、I−eおよびI−f
【化285】
[この文献は図面を表示できません]
のいずれかから選択される、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項3】
前記化合物が、式II−a、II−b、II−c、II−d、II−eおよびII−f
【化286-1】
[この文献は図面を表示できません]
【化286-2】
[この文献は図面を表示できません]
のいずれかから選択される、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項4】
前記化合物が、式III−a、III−b、III−c、III−d、III−e、III−f、III−g、III−h、III−i、III−j、III−k、III−l、III−m、III−n、III−o、III−p、III−q、III−r、III−s、III−tおよびIII−u
【化287-1】
[この文献は図面を表示できません]
【化287-2】
[この文献は図面を表示できません]
のいずれかから選択される、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項5】
前記化合物が、式IV−a、IV−b、IV−c、IV−d、IV−e、IV−f、IV−g、IV−h、IV−i、IV−j、IV−k、IV−l、IV−m、IV−nおよびIV−o
【化288-1】
[この文献は図面を表示できません]
【化288-2】
[この文献は図面を表示できません]
のいずれかから選択される、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項6】
前記化合物が、式V−a、V−b、V−c、V−d、V−e、V−f、V−g、V−h、V−i、V−j、V−k、V−l、V−mおよびV−n
【化289-1】
[この文献は図面を表示できません]
【化289-2】
[この文献は図面を表示できません]
のいずれかから選択される、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項7】
前記化合物が、式VI−a、VI−b、VI−c、VI−d、VI−e、VI−f、VI−g、VI−h、VI−i、VI−j、VI−k、VI−l、VI−mおよびVI−n
【化290-1】
[この文献は図面を表示できません]
【化290-2】
[この文献は図面を表示できません]
のいずれかから選択される、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項8】
が、共有結合、または必要に応じて置換されているC1〜6員の直鎖もしくは分岐の二価の飽和もしくは不飽和炭化水素鎖である、請求項2〜5のいずれかに記載の化合物。
【請求項9】
が、−CH=CH−、−C(O)NH−、−NHCH−、−N=N−、−CHO−、または
【化291】
[この文献は図面を表示できません]
である、請求項2〜5のいずれかに記載の化合物。
【請求項10】
【化292-1】
[この文献は図面を表示できません]
【化292-2】
[この文献は図面を表示できません]
【化292-3】
[この文献は図面を表示できません]
【化292-4】
[この文献は図面を表示できません]
【化292-5】
[この文献は図面を表示できません]
【化292-6】
[この文献は図面を表示できません]
【化292-7】
[この文献は図面を表示できません]
【化292-8】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物、および薬学的に許容される担体、アジュバント、またはビヒクルを含む組成物。
【請求項12】
追加の治療剤をさらに含む、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
それを必要とする患者におけるAHRを阻害する方法であって、前記患者に、請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物または請求項11に記載の組成物を投与するステップを含む、方法。
【請求項14】
生物学的試料におけるAHRを阻害する方法であって、前記生物学的試料を、請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物または請求項11に記載の組成物と接触させるステップを含む、方法。
【請求項15】
それを必要とする患者におけるAHR媒介性障害を処置する方法であって、前記患者に、請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物または請求項11に記載の組成物を投与するステップを含む、方法。
【請求項16】
前記患者に追加の治療剤を投与するステップをさらに含む、請求項13〜15のいずれかに記載の方法。
【請求項17】
前記AHR媒介性障害が、がんである、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記患者に、追加の化学療法剤を投与するステップをさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記AHR媒介性障害が、炎症性障害である、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記化合物または組成物が、経口投与される、請求項13〜15のいずれかに記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
発明の背景
アリール炭化水素受容体(AHR)は、リガンドを伴わずに、HSP90に結合して、細胞質において不活性状態で存在する転写因子である。AHRは、リガンドと結合すると核に移行し、そこでARNTと二量体化して機能的転写因子を形成する。AHR/ARNTは、多くの遺伝子のプロモーターにおけるダイオキシン応答エレメント(DRE)と結合し、そこで遺伝子転写をモジュレートする。最もよく報告されている、AHRによって調節される遺伝子は、チトクロムP450遺伝子Cyp1b1およびCyp1a1であり、AHRが活性化されると、これらの遺伝子の発現が大幅に増大する。したがって、Cyp1b1およびCyp1a1のmRNAレベルは、AHR活性化の選択的な読み出し情報である(Murray et al., 2014に総説されている)。
【0002】
受容体を活性化する、AHRの多くの外因性および内因性アゴニストが存在する。最もよく特徴付けられた外因性リガンドクラスは、ダイオキシンである。最初に特徴付けられた内因性リガンドの1つは、TDO(Opitz 2011)またはIDO(Mezrich 2010)によって産生されたキヌレニンである。キヌレニンは、IDO/TDO経路において安定な代謝産物であり、トリプトファン分解の生成物である。キヌレニンは、他のDRE誘導遺伝子と共に、複数の細胞型におけるCyp1a1および/またはCyp1b1のmRNAレベルの増大によって測定される通り、AHRを活性化することが示されている。
【0003】
AHRの活性化は、腫瘍細胞に直接的に作用し、かつ免疫抑制を引き起こすことによって間接的に作用し、したがって、身体自体の免疫系が腫瘍を攻撃できなくなるようにすることによって、腫瘍促進作用を有する。例えば、複数のリガンドを介するAHRの活性化は、FoxP3の発現を増大させ、Foxp3+調節性T細胞(Treg)と呼ばれる抑制性サブセットへとCD4+T細胞を偏らせる。これらのTreg細胞は、活性化T細胞の増殖を阻害する(Funatake 2005、他の参考文献)。興味深いことに、キヌレニンは、AHRを介して免疫抑制Tregを誘導することが示されている。キヌレニンは、AHR−ヌルT細胞において、またはAHRアンタゴニストが添加される場合、Tregの産生に影響を及ぼさない(Mezrich)。AHRの活性化は、Tregに加えて、抑制性Tr1 T細胞も増殖させる(Gandhi 2010)。IDOの発現は、腫瘍細胞およびT細胞の両方におけるAHR活性化によって調節されて、免疫抑制の増大をもたらすことも示されている(Vogel)。免疫抑制性骨髄系細胞において、AHRの役割が存在する可能性も高い(Nguyen 2013)。免疫抑制は、しばしば、高レベルの抗炎症性サイトカインと関連しており、AHRが、IL−10などのこれらのサイトカインの多くの活性化に関与するという証拠がある(Gandhi 2010, Wagage 2014)。
【0004】
AHRと関連する疾患、障害および状態を処置するためのAHRの阻害剤を開発する必要性は、まだ満たされていない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
発明の要旨
ここで、本発明の化合物、および薬学的に許容されるその組成物は、AHRの阻害剤として有効であることが見出された。このような化合物または薬学的に許容されるその塩は、一般式Iを有し、
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
式中、各変数は、本明細書で定義され、記載される通りである。
【0006】
本発明の化合物、および薬学的に許容されるその組成物は、AHRと関連する様々な疾患、障害または状態を処置するのに有用である。このような疾患、障害、または状態には、本明細書に記載されるものが含まれる。
【0007】
本発明によって提供される化合物はまた、生物学的および病理学的現象におけるAHRの研究、細胞内シグナル伝達経路の研究、および新しいAHR阻害剤のin vitroまたはin vivoでの比較評価のために有用である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
特定の実施形態の詳細な説明
1.本発明の化合物の概要
ある特定の実施形態では、本発明は、AHRの阻害剤を提供する。一部の実施形態では、このような化合物は、式Iの化合物
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
または薬学的に許容されるその塩を含む[式中、
Hyは、1〜2個の窒素を有する5〜6員のヘテロアリール環であり、
環Aは、フェニル、ピリジル、またはピリミジニル(pyrimdinyl)から選択され、
は、
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
各Rは、独立に、水素またはC1〜4アルキルであり、
環Bは、フェニル、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式芳香族複素環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式ヘテロアリール環であり、
各Rは、独立に、R、−C(O)R、−C(O)OR、−SOR、−C(O)N(R)、または−SORN(R)から選択され、
各Rは、独立に、水素、重水素、あるいはC1〜6脂肪族、3〜8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式炭素環式環、フェニル、8〜10員の二環式芳香族炭素環式環;窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する4〜8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式複素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式芳香族複素環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜5個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式芳香族複素環から選択される必要に応じて置換されている基であり、
は、共有結合、または必要に応じて置換されているC1〜6員の直鎖もしくは分岐の飽和もしくは不飽和の二価の炭化水素鎖であり、ここで、Lの1個のメチレン単位は、−Cy−、−O−、−S−、−NR−、−N=N−、−C(O)−、−C(=NR)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−SO−、−N(R)SO−、または−SON(R)−で必要に応じて置き換えられ、
−Cy−は、窒素、酸素または硫黄から独立に選択される0〜2個のヘテロ原子を有する3〜8員の二価の飽和の、部分的に不飽和の、または芳香族の単環式環であり、
およびRのそれぞれは、独立に、R、ハロゲン、シアノ、ニトロ、−OR、−SR、−N(R)、−N(R)C(O)R、−C(O)N(R)、−N(R)C(O)N(R)、−N(R)C(O)OR、−OC(O)N(R)、−N(R)SOR、−SORN(R)、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−C(O)OR、−S(O)Rもしくは−SORから選択され、または
およびRは、一緒になって、Rが結合している窒素に加えて、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0〜2個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている4〜7員の部分的に不飽和の環を形成し、または
およびLは、一緒になって、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0〜2個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている4〜7員の部分的に不飽和のもしくは芳香族の環を形成し、
mおよびnのそれぞれは、独立に、1、2、3、4、または5であり、
pは、0、1、2、または3である]。
【0009】
一部の実施形態では、本発明は、AHRの阻害剤を提供し、このような化合物は、式I’の化合物
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
または薬学的に許容されるその塩を含む[式中、
Hyは、存在しないか、または1〜2個の窒素を有する5〜6員のヘテロアリール環であり、
環Aは、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、キノリニル、ナフタレニル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、インドリニル、キノキサリニルまたはクロメノニルから選択され、
は、
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
各Rは、独立に、水素またはC1〜4アルキルであり、
環Bは、存在しないか、3〜8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式炭素環式環、フェニル、8〜10員の二環式芳香族炭素環式環;窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する4〜8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式複素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式芳香族複素環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式ヘテロアリール環であり、
各Rは、独立に、R、−C(O)R、−C(O)OR、−SOR、−C(O)N(R)、または−SORN(R)から選択され、
各Rは、独立に、水素、重水素、あるいはC1〜6脂肪族、3〜8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式炭素環式環、フェニル、8〜10員の二環式芳香族炭素環式環;窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する4〜8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式複素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式芳香族複素環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜5個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式芳香族複素環から選択される必要に応じて置換されている基であり、
は、共有結合、または必要に応じて置換されているC1〜6員の直鎖もしくは分岐の飽和もしくは不飽和の二価の炭化水素鎖であり、ここで、Lの1個のメチレン単位は、−Cy−、−O−、−S−、−NR−、−N=N−、−C(O)−、−C(=NR)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−SO−、−N(R)SO−、または−SON(R)−で必要に応じて置き換えられ、
−Cy−は、窒素、酸素または硫黄から独立に選択される0〜2個のヘテロ原子を有する3〜8員の二価の飽和の、部分的に不飽和の、または芳香族の単環式環であり、
およびRのそれぞれは、独立に、R、ハロゲン、シアノ、ニトロ、−OR、−SR、−N(R)、−N(R)C(O)R、−C(O)N(R)、−N(R)C(O)N(R)、−N(R)C(O)OR、−OC(O)N(R)、−N(R)SOR、−SORN(R)、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−C(O)OR、−S(O)Rもしくは−SORから選択され、または
およびRは、一緒になって、Rが結合している窒素に加えて、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0〜2個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている4〜7員の部分的に不飽和の環を形成し、または
およびLは、一緒になって、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0〜2個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている4〜7員の部分的に不飽和のもしくは芳香族の環を形成し、
mおよびnのそれぞれは、独立に、1、2、3、4、または5であり、
pは、0、1、2、または3である]。
【0010】
一部の実施形態では、本発明は、式Iまたは式I’の化合物を提供し、ただし、前記化合物は、
【化6】
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以外である。
2.化合物および定義
【0011】
本発明の化合物には、一般に前述の化合物が含まれ、本発明の化合物は、本明細書で開示されるクラス、サブクラス、および種によってさらに例示される。本明細書で使用される場合、別段指定されない限り、以下の定義が適用されるものである。本発明の目的では、化学元素は、元素周期表、CASバージョン、Handbook of Chemistry and Physics, 75th Ed.に従って識別される。さらに、有機化学の一般原則は、それらの内容全体が参照によって本明細書に組み込まれる、”Organic Chemistry”, Thomas Sorrell, University Science Books, Sausalito: 1999、および”March’s Advanced Organic Chemistry”, 5th Ed., Ed.: Smith, M.B. and March, J., John Wiley & Sons, New York: 2001に記載されている。
【0012】
「脂肪族」または「脂肪族基」という用語は、本明細書で使用される場合、完全に飽和している、または1つもしくは複数の不飽和単位を含有する、直鎖(すなわち、非分岐)または分岐の置換もしくは非置換炭化水素鎖、あるいは完全に飽和している、または1つもしくは複数の不飽和単位を含有しているが芳香族ではなく(本明細書では「炭素環」、「脂環式」または「シクロアルキル」とも呼ばれる)、分子の残りとの単一結合点を有する、単環式炭化水素または二環式炭化水素を意味する。別段の指定がない限り、脂肪族基は、1〜6個の脂肪族炭素原子を含有する。一部の実施形態では、脂肪族基は、1〜5個の脂肪族炭素原子を含有する。他の実施形態では、脂肪族基は、1〜4個の脂肪族炭素原子を含有する。さらに他の実施形態では、脂肪族基は、1〜3個の脂肪族炭素原子を含有し、およびさらなる他の実施形態では、脂肪族基は、1〜2個の脂肪族炭素原子を含有する。一部の実施形態では、「脂環式」(または「炭素環」または「シクロアルキル」)は、完全に飽和している、または1つもしくは複数の不飽和単位を含有しているが芳香族ではなく、分子の残りとの単一結合点を有する、単環式C〜C炭化水素を指す。適切な脂肪族基には、直鎖または分岐の置換または非置換アルキル、アルケニル、アルキニル基およびそれらの混成物、例えば(シクロアルキル)アルキル、(シクロアルケニル)アルキルまたは(シクロアルキル)アルケニルが含まれるが、それらに限定されない。
【0013】
「低級アルキル」という用語は、C1〜4の直鎖または分岐アルキル基を指す。例示的な低級アルキル基は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、およびtert−ブチルである。
【0014】
「低級ハロアルキル」という用語は、1個または複数のハロゲン原子で置換されているC1〜4の直鎖または分岐アルキル基を指す。
【0015】
「ヘテロ原子」という用語は、酸素、硫黄、窒素、リンもしくはケイ素のうちの1つもしくは複数(窒素、硫黄、リンもしくはケイ素の任意の酸化形態、任意の塩基性窒素の四級化形態、または複素環式環の置換可能な窒素、例えばN(3,4−ジヒドロ−2H−ピロリルのような場合)、NH(ピロリジニルのような場合)またはNR(N置換ピロリジニルのような場合)を含む)を意味する。
【0016】
「不飽和」という用語は、本明細書で使用される場合、ある部分が、1つまたは複数の不飽和単位を有することを意味する。
【0017】
本明細書で使用される場合、「二価のC1〜8(またはC1〜6)の飽和または不飽和の直鎖または分岐炭化水素鎖」という用語は、本明細書で定義される通り、直鎖または分岐の二価のアルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン鎖を指す。
【0018】
「アルキレン」という用語は、二価のアルキル基を指す。「アルキレン鎖」は、ポリメチレン基、すなわち−(CH−であり、ここで、nは、正の整数、好ましくは1〜6、1〜4、1〜3、1〜2または2〜3である。置換アルキレン鎖は、1個または複数のメチレン水素原子が置換基で置き換えられているポリメチレン基である。適切な置換基には、置換脂肪族基について以下に記載される置換基が含まれる。
【0019】
「アルケニレン」という用語は、二価のアルケニル基を指す。置換アルケニレン鎖は、1個または複数の水素原子が置換基で置き換えられている、少なくとも1つの二重結合を含有するポリメチレン基である。適切な置換基には、置換脂肪族基について以下に記載される置換基が含まれる。
【0020】
本明細書で使用される場合、「シクロプロピレニル」という用語は、以下の構造の二価のシクロプロピル基を指す。
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
【0021】
本明細書で使用される場合、「シクロブチレニル」という用語は、以下の構造の二価のシクロブチル基を指す。
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
【0022】
本明細書で使用される場合、「オキセタニル」という用語は、以下の構造の二価のオキセタニル基を指す。
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
【0023】
「ハロゲン」という用語は、F、Cl、Br、またはIを意味する。
【0024】
単独で、または「アラルキル」、「アラルコキシ」もしくは「アリールオキシアルキル」のような場合における、より大きい部分の一部として使用される「アリール」という用語は、系における少なくとも1つの環が芳香族であり、系における各環が3〜7環員を含有する、合計5〜14環員を有する単環式または二環式環系を指す。「アリール」という用語は、「アリール環」という用語と交換可能に使用され得る。
【0025】
単独で、または「アラルキル」、「アラルコキシ」もしくは「アリールオキシアルキル」のような場合におけるより大きい部分の一部として使用される「アリール」という用語は、系における少なくとも1つの環が芳香族であり、系における各環が3〜7環員を含有する、合計5〜10環員を有する単環式または二環式環系を指す。「アリール」という用語は、「アリール環」という用語と交換可能に使用され得る。本発明のある特定の実施形態では、「アリール」は、1つまたは複数の置換基を担持し得る、それに限定されるものではないが、フェニル、ビフェニル、ナフチル、アントラシル等を含む芳香族環系を指す。また本明細書で使用される場合、「アリール」という用語の範囲内には、芳香族環が、インダニル、フタルイミジル、ナフトイミジル(naphthimidyl)、フェナントリジニル、またはテトラヒドロナフチルなどの1つまたは複数の非芳香族環に融合している基が含まれる。
【0026】
単独で、またはより大きい部分、例えば「ヘテロアラルキル」もしくは「ヘテロアラルコキシ」の一部として使用される「ヘテロアリール」および「ヘテロアリ−(heteroar−)」という用語は、5〜10個の環原子、好ましくは5、6、または9個の環原子を有し、環式配列において共有されている6、10、または14個のπ電子を有し、炭素原子に加えて、1〜5個のヘテロ原子を有する基を指す。「ヘテロ原子」という用語は、窒素、酸素または硫黄を指し、窒素または硫黄の任意の酸化形態、および塩基性窒素の任意の四級化形態を含む。ヘテロアリール基には、それに限定されるものではないが、チエニル、フラニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリジニル、プリニル、ナフチリジニル、およびプテリジニルが含まれる。また「ヘテロアリール」および「ヘテロアリ−」という用語は、本明細書で使用される場合、芳香族複素環が1つまたは複数のアリール、脂環式、またはヘテロシクリル環に融合しており、ラジカルまたは結合点が芳香族複素環上にある基を含む。非限定的な例として、インドリル、イソインドリル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、ジベンゾフラニル、インダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンズチアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、4H−キノリジニル、カルバゾリル、アクリジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、およびピリド[2,3−b]−1,4−オキサジン−3(4H)−オンが挙げられる。ヘテロアリール基は、単環式または二環式であり得る。「ヘテロアリール」という用語は、「ヘテロアリール環」、「ヘテロアリール基」または「複素芳香族」という用語と交換可能に使用することができ、それらの用語のいずれにも、必要に応じて置換されている環が含まれる。「ヘテロアラルキル」という用語は、アルキルおよびヘテロアリール部分が、必要に応じて独立に置換されている、ヘテロアリールによって置換されているアルキル基を指す。
【0027】
本明細書で使用される場合、「複素環」、「ヘテロシクリル」、「複素環ラジカル」および「複素環式環」という用語は、交換可能に使用され、飽和または部分的に不飽和のいずれかであり、炭素原子に加えて、1つまたは複数の、好ましくは1〜4個の先に定義されるヘテロ原子を有する、安定な5〜7員の単環式複素環部分または7〜10員の二環式複素環部分を指す。「窒素」という用語は、複素環の環原子に関して使用される場合、置換窒素を含む。一例として、酸素、硫黄または窒素から選択される0〜3個のヘテロ原子を有する飽和または部分的に不飽和の環において、窒素は、N(3,4−ジヒドロ−2H−ピロリルのような場合)、NH(ピロリジニルのような場合)、またはNR(N置換ピロリジニルのような場合)であり得る。
【0028】
複素環式環は、任意のヘテロ原子または炭素原子において安定な構造をもたらすそのペンダント基に結合することができ、環原子のいずれも、必要に応じて置換され得る。このような飽和または部分的に不飽和の複素環ラジカルの例として、それに限定されるものではないが、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル ピロリジニル、ピペリジニル、ピロリニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、デカヒドロキノリニル、オキザゾリジニル、ピペラジニル、ジオキサニル、ジオキソラニル、ジアゼピニル、オキサゼピニル、チアゼピニル、モルホリニル、およびキヌクリジニルが挙げられる。「複素環」、「ヘテロシクリル」、「ヘテロシクリル環」、「複素環基」、「複素環部分」および「複素環ラジカル」という用語は、本明細書において交換可能に使用され、ヘテロシクリル環が、1つまたは複数のアリール、ヘテロアリール、または脂環式環、例えばインドリニル、3H−インドリル、クロマニル、フェナントリジニル、またはテトラヒドロキノリニルに融合し、ラジカルまたは結合点がヘテロシクリル環上にある基も含む。ヘテロシクリル基は、単環式または二環式であり得る。「ヘテロシクリルアルキル」という用語は、アルキルおよびヘテロシクリル部分が、必要に応じて独立に置換されている、ヘテロシクリルによって置換されているアルキル基を指す。
【0029】
本明細書で使用される場合、「部分的に不飽和の」という用語は、少なくとも1つの二重結合または三重結合を含む環部分を指す。「部分的に不飽和の」という用語によって、複数の不飽和部分を有する環を包含することが企図されるが、本明細書に定義される通りのアリールまたはヘテロアリール部分を含むことは企図されない。
【0030】
本明細書に記載される通り、本発明の化合物は、「必要に応じて置換されている」部分を含有し得る。一般に、「置換されている」という用語は、「必要に応じて」という用語が先行していても先行していなくても、指定部分の1つまたは複数の水素が、適切な置換基で置き換えられていることを意味する。別段指定されない限り、「必要に応じて置換されている」基は、基の置換可能な各位置において適切な置換基を有することができ、任意の所与の構造における2つ以上の位置が、特定の基から選択される2個以上の置換基で置換され得る場合、その置換基は、位置ごとに同じか、または異なり得る。本発明によって想定される置換基の組合せは、好ましくは、安定なまたは化学的に可能な化合物の形成をもたらす組合せである。「安定な」という用語は、本明細書で使用される場合、本明細書に開示される目的の1つまたは複数のためのそれらの生成、検出、ならびにある特定の実施形態ではそれらの回収、精製および使用を可能にする条件に曝された場合でも、実質的に変わらない化合物を指す。
【0031】
「必要に応じて置換されている」基の置換可能な炭素原子上の適切な一価の置換基は、独立に、ハロゲン;−(CH0〜4;−(CH0〜4OR;−O(CH0〜4、−O−(CH0〜4C(O)OR;−(CH0〜4CH(OR;−(CH0〜4SR;Rで置換されていてよい−(CH0〜4Ph;Rで置換されていてよい−(CH0〜4O(CH0〜1Ph;Rで置換されていてよい−CH=CHPh;Rで置換されていてよい−(CH0〜4O(CH0〜1−ピリジル;−NO;−CN;−N;−(CH0〜4N(R;−(CH0〜4N(R)C(O)R;−N(R)C(S)R;−(CH0〜4N(R)C(O)NR;−N(R)C(S)NR;−(CH0〜4N(R)C(O)OR;−N(R)N(R)C(O)R;−N(R)N(R)C(O)NR;−N(R)N(R)C(O)OR;−(CH0〜4C(O)R;−C(S)R;−(CH0〜4C(O)OR;−(CH0〜4C(O)SR;−(CH0〜4C(O)OSiR;−(CH0〜4OC(O)R;−OC(O)(CH0〜4SR−、SC(S)SR;−(CH0〜4SC(O)R;−(CH0〜4C(O)NR;−C(S)NR;−C(S)SR;−SC(S)SR、−(CH0〜4OC(O)NR;−C(O)N(OR)R;−C(O)C(O)R;−C(O)CHC(O)R;−C(NOR)R;−(CH0〜4SSR;−(CH0〜4S(O);−(CH0〜4S(O)OR;−(CH0〜4OS(O);−S(O)NR;−(CH0〜4S(O)R;−N(R)S(O)NR;−N(R)S(O);−N(OR)R;−C(NH)NR;−P(O);−P(O)R;−OP(O)R;−OP(O)(OR;SiR;−(C1〜4直鎖もしくは分岐のアルキレン)O−N(R;または−(C1〜4直鎖もしくは分岐のアルキレン)C(O)O−N(Rであり、ここで、各Rは、以下に定義される通りに置換されていてよく、独立に、水素、C1〜6脂肪族、−CHPh、−O(CH0〜1Ph、−CH−(5〜6員のヘテロアリール環)、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の飽和の、部分的に不飽和の環もしくはアリール環であり、あるいは先の定義にもかかわらず、Rの2つの独立した出現は、それらの介在する原子(複数可)と一緒になって、以下に定義される通りに置換されていてよい窒素、酸素または硫黄から独立に選択される0〜4個のヘテロ原子を有する3〜12員の飽和の、部分的に不飽和の環またはアリール単環式または二環式環を形成する。
【0032】
上の適切な一価の置換基(またはRの2つの独立した出現が、それらの介在する原子と一緒になることによって形成された環)は、独立に、ハロゲン、−(CH0〜2、−(ハロR)、−(CH0〜2OH、−(CH0〜2OR、−(CH0〜2CH(OR;−O(ハロR)、−CN、−N、−(CH0〜2C(O)R、−(CH0〜2C(O)OH、−(CH0〜2C(O)OR、−(CH0〜2SR、−(CH0〜2SH、−(CH0〜2NH、−(CH0〜2NHR、−(CH0〜2NR、−NO、−SiR、−OSiR、−C(O)SR、−(C1〜4直鎖もしくは分岐のアルキレン)C(O)OR、または−SSRであり、ここで、各Rは、非置換であり、または「ハロ」が先行している場合には、1つもしくは複数のハロゲンだけで置換されており、C1〜4脂肪族、−CHPh、−O(CH0〜1Ph、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の飽和の、部分的に不飽和の環またはアリール環から独立に選択される。Rの飽和炭素原子上の適切な二価の置換基には、=Oおよび=Sが含まれる。
【0033】
「必要に応じて置換されている」基の飽和炭素原子上の適切な二価の置換基には、=O、=S、=NNR、=NNHC(O)R、=NNHC(O)OR、=NNHS(O)、=NR、=NOR、−O(C(R))2〜3O−、または−S(C(R))2〜3S−が含まれ、ここで、Rのそれぞれ独立した出現は、水素、以下に定義される通りに置換されていてよいC1〜6脂肪族、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0〜4個のヘテロ原子を有する非置換の5〜6員の飽和の、部分的に不飽和の環もしくはアリール環から選択される。「必要に応じて置換されている」基の隣接している置換可能な炭素に結合している適切な二価の置換基には、−O(CR2〜3O−が含まれ、ここで、Rのそれぞれ独立した出現は、水素、以下に定義される通りに置換されていてよいC1〜6脂肪族、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0〜4個のヘテロ原子を有する非置換の5〜6員の飽和の、部分的に不飽和の環もしくはアリール環から選択される。
【0034】
の脂肪族基上の適切な置換基には、ハロゲン、−R、−(ハロR)、−OH、−OR、−O(ハロR)、−CN、−C(O)OH、−C(O)OR、−NH、−NHR、−NR、または−NOが含まれ、ここで、各Rは、非置換であり、または「ハロ」が先行している場合には、1つもしくは複数のハロゲンだけで置換されており、独立に、C1〜4脂肪族、−CHPh、−O(CH0〜1Ph、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の飽和の、部分的に不飽和の環もしくはアリール環である。
【0035】
「必要に応じて置換されている」基の置換可能な窒素上の適切な置換基には、−R、−NR、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−S(O)、−S(O)NR、−C(S)NR、−C(NH)NR、または−N(R)S(O)が含まれ、ここで、各Rは、独立に、水素、以下に定義される通りに置換されていてよいC1〜6脂肪族、非置換−OPh、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0〜4個のヘテロ原子を有する非置換の5〜6員の飽和の、部分的に不飽和の環もしくはアリール環であり、あるいは先の定義にもかかわらず、Rの2つの独立した出現は、それらの介在する原子(複数可)と一緒になって、窒素、酸素または硫黄から独立に選択される0〜4個のヘテロ原子を有する非置換の3〜12員の飽和の、部分的に不飽和の環またはアリール単環式または二環式環を形成する。
【0036】
の脂肪族基上の適切な置換基は、独立に、ハロゲン、−R、−(ハロR)、−OH、−OR、−O(ハロR)、−CN、−C(O)OH、−C(O)OR、−NH、−NHR、−NR、または−NOであり、ここで、各Rは、非置換であり、または「ハロ」が先行している場合には、1つもしくは複数のハロゲンだけで置換されており、独立に、C1〜4脂肪族、−CHPh、−O(CH0〜1Ph、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の飽和の、部分的に不飽和の環もしくはアリール環である。
【0037】
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される塩」という用語は、良好な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー応答等なしにヒトおよび下等動物の組織と接触させて使用するのに適しており、妥当な損益比に見合う塩を指す。薬学的に許容される塩は、当技術分野で周知である。例えば、S. M. Berge et al., describe pharmaceutically acceptable salts in detail in J. Pharmaceutical Sciences, 1977, 66, 1−19に詳説している。本発明の化合物の薬学的に許容される塩には、適切な無機および有機の酸および塩基に由来する塩が含まれる。薬学的に許容される非毒性の酸付加塩の例は、無機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸および過塩素酸を用いて、または有機酸、例えば酢酸、シュウ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸もしくはマロン酸を用いて、または当技術分野で使用されている他の方法、例えばイオン交換を使用することによって形成されたアミノ基の塩である。他の薬学的に許容される塩には、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、ショウノウ酸塩、カンファースルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコヘプタン酸塩、グリセロリン酸塩、グルコン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸塩、ラクトビオン酸塩、乳酸塩、ラウリン酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、吉草酸塩等が含まれる。
【0038】
適切な塩基に由来する塩には、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウムおよびN(C1〜4アルキル)塩が含まれる。代表的なアルカリまたはアルカリ土類金属塩として、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム等が挙げられる。さらなる薬学的に許容される塩には、適切な場合、非毒性のアンモニウム、第四級アンモニウム、ならびにハロゲン化物、水酸化物、カルボン酸塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、低級アルキルスルホン酸塩およびアリールスルホン酸塩などの対イオンを使用して形成されたアミンカチオンが含まれる。
【0039】
別段指定されない限り、本明細書に図示される構造は、構造のすべての異性体(例えば、鏡像異性体、ジアステレオマー、および幾何異性体(または配座異性体))形態、例えば、不斉中心ごとのRおよびS立体配置、ZおよびE二重結合異性体、ならびにZおよびE立体構造異性体を含むことも意味する。したがって、本化合物の単一の立体化学的な異性体ならびに鏡像異性体、ジアステレオマーおよび幾何異性体(または配座異性体)混合物は、本発明の範囲に含まれる。別段指定されない限り、本発明の化合物のすべての互変異性体形態は、本発明の範囲に含まれる。さらに、別段指定されない限り、本明細書で図示される構造は、1つまたは複数の同位体について濃縮された原子が存在する点だけが異なっている化合物を含むことも意味する。例えば、重水素もしくはトリチウムによる水素の置換え、または13C−もしくは14C−濃縮炭素による炭素の置換えを含む本発明の構造を有する化合物は、本発明の範囲に含まれる。このような化合物は、例えば分析ツールとして、生物学的アッセイにおけるプローブとして、または本発明による治療剤として有用である。
3.例示的な実施形態の説明
【0040】
ある特定の実施形態では、本発明は、AHRの阻害剤を提供する。一部の実施形態では、このような化合物は、式Iの化合物
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
または薬学的に許容されるその塩を含む[式中、
Hyは、1〜2個の窒素を有する5〜6員のヘテロアリール環であり、
環Aは、フェニル、ピリジル、またはピリミジニルから選択され、
は、
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
各Rは、独立に、水素またはC1〜4アルキルであり、
環Bは、フェニル、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式芳香族複素環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式ヘテロアリール環であり、
各Rは、独立に、R、−C(O)R、−C(O)OR、−SOR、−C(O)N(R)、または−SORN(R)から選択され、
各Rは、独立に、水素、重水素、あるいはC1〜6脂肪族、3〜8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式炭素環式環、フェニル、8〜10員の二環式芳香族炭素環式環;窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する4〜8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式複素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式芳香族複素環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜5個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式芳香族複素環から選択される必要に応じて置換されている基であり、
は、共有結合、または必要に応じて置換されているC1〜6員の直鎖もしくは分岐の飽和もしくは不飽和の二価の炭化水素鎖であり、ここで、Lの1個のメチレン単位は、−Cy−、−O−、−S−、−NR−、−N=N−、−C(O)−、−C(=NR)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−SO−、−N(R)SO−、または−SON(R)−で必要に応じて置き換えられ、
−Cy−は、窒素、酸素または硫黄から独立に選択される0〜2個のヘテロ原子を有する3〜8員の二価の飽和の、部分的に不飽和の、または芳香族の単環式環であり、
およびRのそれぞれは、独立に、R、ハロゲン、シアノ、ニトロ、−OR、−SR、−N(R)、−N(R)C(O)R、−C(O)N(R)、−N(R)C(O)N(R)、−N(R)C(O)OR、−OC(O)N(R)、−N(R)SOR、−SORN(R)、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−C(O)OR、−S(O)Rもしくは−SORから選択され、または
およびRは、一緒になって、Rが結合している窒素に加えて、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0〜2個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている4〜7員の部分的に不飽和の環を形成し、または
およびLは、一緒になって、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0〜2個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている4〜7員の部分的に不飽和のもしくは芳香族の環を形成し、
mおよびnのそれぞれは、独立に、1、2、3、4、または5であり、
pは、0、1、2、または3である]。
【0041】
ある特定の実施形態では、本発明は、AHRの阻害剤を提供する。一部の実施形態では、このような化合物は、式I’の化合物
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
または薬学的に許容されるその塩を含む[式中、
Hyは、存在しないか、または1〜2個の窒素を有する5〜6員のヘテロアリール環であり、
環Aは、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、キノリニル、ナフタレニル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、インドリニル、キノキサリニルまたはクロメノニルから選択され、
は、
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
各Rは、独立に、水素またはC1〜4アルキルであり、
環Bは、存在しないか、3〜8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式炭素環式環、フェニル、8〜10員の二環式芳香族炭素環式環;窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する4〜8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式複素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式芳香族複素環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式ヘテロアリール環であり、
各Rは、独立に、R、−C(O)R、−C(O)OR、−SOR、−C(O)N(R)、または−SORN(R)から選択され、
各Rは、独立に、水素、重水素、またはC1〜6脂肪族、3〜8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式炭素環式環、フェニル、8〜10員の二環式芳香族炭素環式環;窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する4〜8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式複素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式芳香族複素環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜5個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式芳香族複素環から選択される必要に応じて置換されている基であり、
は、共有結合、または必要に応じて置換されているC1〜6員の直鎖もしくは分岐の飽和もしくは不飽和の二価の炭化水素鎖であり、ここで、Lの1個のメチレン単位は、−Cy−、−O−、−S−、−NR−、−N=N−、−C(O)−、−C(=NR)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−SO−、−N(R)SO−、または−SON(R)−で必要に応じて置き換えられ、
−Cy−は、窒素、酸素または硫黄から独立に選択される0〜2個のヘテロ原子を有する3〜8員の二価の飽和の、部分的に不飽和の、または芳香族の単環式環であり、
およびRのそれぞれは、独立に、R、ハロゲン、シアノ、ニトロ、−OR、−SR、−N(R)、−N(R)C(O)R、−C(O)N(R)、−N(R)C(O)N(R)、−N(R)C(O)OR、−OC(O)N(R)、−N(R)SOR、−SORN(R)、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−C(O)OR、−S(O)Rもしくは−SORから選択され、または
およびRは、一緒になって、Rが結合している窒素に加えて、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0〜2個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている4〜7員の部分的に不飽和の環を形成し、または
およびLは、一緒になって、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0〜2個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている4〜7員の部分的に不飽和のもしくは芳香族の環を形成し、
mおよびnのそれぞれは、独立に、1、2、3、4、または5であり、
pは、0、1、2、または3である]。
【0042】
一部の実施形態では、本発明は、式Iまたは式I’の化合物を提供し、ただし、前記化合物は、
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
以外である。
【0043】
一般に先に定義される通り、Hyは、存在しないか、または1〜2個の窒素を有する5〜6員のヘテロアリール環である。一部の実施形態では、Hyは、存在しない。一部の実施形態では、Hyは、ピラゾリルである。一部の実施形態では、Hyは、ピロリル(pyrolyl)である。他の実施形態では、Hyは、ピリジルである。一部の実施形態では、Hyは、以下の表1に図示されるものから選択される。
【0044】
一般に先に定義される通り、Rは、水素またはC1〜4アルキルである。一部の実施形態では、Rは、水素である。他の実施形態では、Rは、C1〜4アルキルである。一部の実施形態では、Rは、メチルである。一部の実施形態では、Rは、以下の表1に図示されるものから選択される。
【0045】
一般に先に定義される通り、環Aは、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、キノリニル、ナフタレニル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、インドリニル、キノキサリニルまたはクロメノニルである。一部の実施形態では、環Aは、フェニルである。一部の実施形態では、環Aは、ピリジルである。一部の実施形態では、環Aは、ピリミジニルである。一部の実施形態では、環Aは、キノリニルである。一部の実施形態では、環Aは、ナフタレニルである。一部の実施形態では、環Aは、ベンゾ[1,3]ジオキソリルである。他の実施形態では、環Aは、インドリニルである。他の実施形態では、環Aは、キノキサリニルである。他の実施形態では、環Aは、クロメノニルである。一部の実施形態では、環Aは、以下の表1に図示されるものから選択される。
【0046】
一般に先に定義される通り、環Bは、存在しないか、3〜8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式炭素環式環、フェニル、8〜10員の二環式芳香族炭素環式環;窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する4〜8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式複素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式芳香族複素環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式ヘテロアリール環である。一部の実施形態では、環Bは、存在しない。一部の実施形態では、環Bは、3〜8員の飽和または部分的に不飽和の単環式炭素環式環である。一部の実施形態では、環Bは、フェニルである。一部の実施形態では、環Bは、8〜10員の二環式の芳香族の炭素環式環である。一部の実施形態では、環Bは、窒素、酸素または硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する4〜8員の飽和または部分的に不飽和の単環式複素環である。一部の実施形態では、環Bは、窒素、酸素または硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式芳香族複素環である。一部の実施形態では、環Bは、窒素、酸素または硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式ヘテロアリール環である。
【0047】
一部の実施形態では、環Bは、存在しない。一部の実施形態では、環Bは、フェニルである。一部の実施形態では、環Bは、ナフタレニルである。一部の実施形態では、環Bは、キノリニルである。一部の実施形態では、環Bは、ジヒドロキノリニルである。一部の実施形態では、環Bは、ピラゾリルである。一部の実施形態では、環Bは、ピリジルである。一部の実施形態では、環Bは、ベンゾ[1,3]ジオキソリルである。一部の実施形態では、環Bは、インドリニルである。一部の実施形態では、環Bは、インドリルである。一部の実施形態では、環Bは、チアゾリルである。一部の実施形態では、環Bは、オキサゾリルである。一部の実施形態では、環Bは、チオフェニルである。一部の実施形態では、環Bは、シクロヘキシルである。一部の実施形態では、環Bは、ピペリジニルである。一部の実施形態では、環Bは、以下の表1に図示されるものから選択される。
【0048】
一般に先に定義される通り、RおよびRのそれぞれは、独立に、R、ハロゲン、シアノ、ニトロ、−OR、−SR、−N(R)、−N(R)C(O)R、−C(O)N(R)、−N(R)C(O)N(R)、−N(R)C(O)OR、−OC(O)N(R)、−N(R)SOR、−SORN(R)、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−C(O)OR、−S(O)Rもしくは−SORから選択され、または
およびRは、一緒になって、Rが結合している窒素に加えて、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0〜2個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている4〜7員の部分的に不飽和の環を形成し、または
およびLは、一緒になって、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される0〜2個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている4〜7員の部分的に不飽和のもしくは芳香族の環を形成する。
【0049】
一部の実施形態では、Rは、水素である。一部の実施形態では、Rは、重水素である。他の実施形態では、Rは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、−OR、−SR、−N(R)、−N(R)C(O)R、−C(O)N(R)、−N(R)C(O)N(R)、−N(R)C(O)OR、−OC(O)N(R)、−N(R)SOR、−SORN(R)、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−C(O)OR、−S(O)R、−SOR、あるいはC1〜6脂肪族、3〜8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式炭素環式環、フェニル、8〜10員の二環式芳香族炭素環式環;窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する4〜8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式複素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式芳香族複素環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜5個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式芳香族複素環から選択される必要に応じて置換されている基である。
【0050】
ある特定の実施形態では、Rは、必要に応じて置換されているC1〜6脂肪族である。一部の実施形態では、Rは、メチルである。一部の実施形態では、Rは、以下の表1に図示されるものから選択される。
【0051】
ある特定の実施形態では、RおよびRは、一緒になって、Rが結合している窒素に加えて、窒素、酸素または硫黄から独立に選択される0〜2個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている4〜7員の部分的に不飽和の環を形成する。ある特定の実施形態では、それによって形成される環は、表1に図示される通りである。
【0052】
一部の実施形態では、RおよびLは、一緒になって、窒素、酸素または硫黄から独立に選択される0〜2個のヘテロ原子を有する、必要に応じて置換されている4〜7員の部分的に不飽和のまたは芳香族の環を形成する。ある特定の実施形態では、それによって形成される環は、表1に図示される通りである。
【0053】
一部の実施形態では、Rは、水素である。一部の実施形態では、Rは、重水素である。他の実施形態では、Rは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、−OR、−SR、−N(R)、−N(R)C(O)R、−C(O)N(R)、−N(R)C(O)N(R)、−N(R)C(O)OR、−OC(O)N(R)、−N(R)SOR、−SORN(R)、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−C(O)OR、−S(O)R、−SOR、あるいはC1〜6脂肪族、3〜8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式炭素環式環、フェニル、8〜10員の二環式芳香族炭素環式環;窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する4〜8員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式複素環式環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式芳香族複素環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜5個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式芳香族複素環から選択される必要に応じて置換されている基である。一部の実施形態では、Rは、以下の表1に図示されるものから選択される。
【0054】
ある特定の実施形態では、Rは、必要に応じて置換されているC1〜6脂肪族である。一部の実施形態では、Rは、メチルである。
【0055】
一般に先に定義される通り、Rは、R、−C(O)R、−C(O)OR、−SOR、−C(O)N(R)、または−SORN(R)である。一部の実施形態では、Rは、水素である。一部の実施形態では、Rは、Rである。一部の実施形態では、Rは、−C(O)Rである。一部の実施形態では、Rは、−C(O)ORである。一部の実施形態では、Rは、−SORである。一部の実施形態では、Rは、−C(O)N(R)である。一部の実施形態では、Rは、−SORN(R)である。一部の実施形態では、Rは、水素である。一部の実施形態では、Rは、重水素である。一部の実施形態では、Rは、C1〜6脂肪族から選択される必要に応じて置換されている基である。一部の実施形態では、Rは、以下の表1に図示されるものから選択される。
【0056】
一般に先に定義される通り、nは、1、2、3、4または5である。一部の実施形態では、nは、1である。一部の実施形態では、nは、2である。一部の実施形態では、nは、3である。一部の実施形態では、nは、4である。一部の実施形態では、nは、5である。一部の実施形態では、nは、以下の表1に図示されるものから選択される。
【0057】
一般に先に定義される通り、mは、1、2、3、4または5である。一部の実施形態では、mは、1である。一部の実施形態では、mは、2である。一部の実施形態では、mは、3である。一部の実施形態では、mは、4である。一部の実施形態では、mは、5である。一部の実施形態では、mは、以下の表1に図示されるものから選択される。
【0058】
一般に先に定義される通り、Lは、共有結合、または必要に応じて置換されているC1〜6員の直鎖もしくは分岐の飽和もしくは不飽和の二価の炭化水素鎖であり、ここで、Lのメチレン単位は、−Cy−、−O−、−S−、−NR−、−N=N−、−C(O)−、−C(=NR)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−SO−、−N(R)SO−、または−SON(R)−Sで必要に応じて置き換えられる。一部の実施形態では、Lは、共有結合である。一部の実施形態では、Lは、必要に応じて置換されているC1〜6員の直鎖または分岐の二価の飽和の炭化水素鎖である。一部の実施形態では、Lは、−CH=CH−、−C(O)NH−、−NHCH−、−N=N−、−CHO−、または
【化15-1】
[この文献は図面を表示できません]
である。一部の実施形態では、Lは、以下の表1に図示されるものから選択される。
【0059】
一部の実施形態では、本発明は、式I−a、I−b、I−c、I−d、I−e、およびI−f
【化15-2】
[この文献は図面を表示できません]
のいずれかから選択される化合物または薬学的に許容されるその塩を提供し、ここで、各変数は、単独および組合せの両方で、上記の式Iおよび式I’の実施形態において記載され、または本明細書の実施形態において記載される通りである。
【0060】
一部の実施形態では、本発明は、式II−a、II−b、II−c、II−d、II−e、およびII−f
【化16-1】
[この文献は図面を表示できません]
【化16-2】
[この文献は図面を表示できません]
のいずれかから選択される化合物または薬学的に許容されるその塩を提供し、ここで、各変数は、単独および組合せの両方で、上記の式Iおよび式I’の実施形態において記載され、または本明細書の実施形態において記載される通りである。
【0061】
一部の実施形態では、本発明は、式III−a、III−b、III−c、III−d、III−e、III−f、III−g、III−h、III−i、III−j、III−k、III−l、III−m、III−n、III−o、III−p、III−q、III−r、III−s、III−tおよびIII−u
【化17-1】
[この文献は図面を表示できません]
【化17-2】
[この文献は図面を表示できません]
のいずれかから選択される化合物または薬学的に許容されるその塩を提供し、ここで、各変数は、単独および組合せの両方で、上記の式Iおよび式I’の実施形態において記載され、または本明細書の実施形態において記載される通りである。
【0062】
一部の実施形態では、本発明は、式IV−a、IV−b、IV−c、IV−d、IV−e、IV−f、IV−g、IV−h、IV−i、IV−j、IV−k、IV−l、IV−m、IV−nおよびIV−o
【化18-1】
[この文献は図面を表示できません]
【化18-2】
[この文献は図面を表示できません]
のいずれかから選択される化合物または薬学的に許容されるその塩を提供し、ここで、各変数は、単独および組合せの両方で、上記の式Iおよび式I’の実施形態において記載され、または本明細書の実施形態において記載される通りである。
【0063】
一部の実施形態では、本発明は、式V−a、V−b、V−c、V−d、V−e、V−f、V−g、V−h、V−i、V−j、V−k、V−l、V−mおよびV−n
【化19-1】
[この文献は図面を表示できません]
【化19-2】
[この文献は図面を表示できません]
のいずれかから選択される化合物または薬学的に許容されるその塩を提供し、ここで、各変数は、単独および組合せの両方で、上記の式Iおよび式I’の実施形態において記載され、または本明細書の実施形態において記載される通りである。
【0064】
一部の実施形態では、本発明は、式VI−a、VI−b、VI−c、VI−d、VI−e、VI−f、VI−g、VI−h、VI−i、VI−j、VI−k、VI−l、VI−mおよびVI−n
【化20-1】
[この文献は図面を表示できません]
【化20-2】
[この文献は図面を表示できません]
のいずれかから選択される化合物または薬学的に許容されるその塩を提供し、各変数は、単独および組合せの両方で、上記の式Iおよび式I’の実施形態において記載され、または本明細書の実施形態において記載される通りである。
【0065】
式Iの例示的な化合物は、以下の表1に記載される。
【表1-1】
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【表1-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-3】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-4】
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【表1-5】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-6】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-7】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-8】
[この文献は図面を表示できません]
【0066】
ある特定の実施形態では、本発明は、AHRを阻害するための、上記表1に図示される化合物から選択される任意の化合物または薬学的に許容されるその塩を提供する。
4.使用、製剤および投与および薬学的に許容される組成物
【0067】
別の実施形態によれば、本発明は、本発明の化合物、または薬学的に許容されるその塩、エステルもしくはエステルの塩、および薬学的に許容される担体、アジュバントまたはビヒクルを含む組成物を提供する。本発明の組成物における化合物の量は、生物学的試料においてまたは患者においてAHRを測定できるほどに阻害するのに有効な量である。ある特定の実施形態では、本発明の組成物における化合物の量は、生物学的試料においてまたは患者においてAHRを測定できるほどに阻害するのに有効な量である。ある特定の実施形態では、本発明の組成物は、このような組成物を必要とする患者に投与するために製剤化される。一部の実施形態では、本発明の組成物は、患者に経口投与するために製剤化される。
【0068】
「患者」という用語は、本明細書で使用される場合、動物、好ましくは哺乳動物、最も好ましくはヒトを意味する。
【0069】
「薬学的に許容される担体、アジュバント、またはビヒクル」という用語は、それと共に製剤化される化合物の薬理学的活性を破壊しない、非毒性の担体、アジュバント、またはビヒクルを指す。本発明の組成物において使用され得る薬学的に許容される担体、アジュバントまたはビヒクルには、それに限定されるものではないが、イオン交換体、アルミナ、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、血清タンパク質、例えばヒト血清アルブミン、緩衝物質、例えばリン酸塩、グリシン、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、飽和植物脂肪酸の部分グリセリド混合物、水、塩または電解質、例えば硫酸プロタミン、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩、コロイドシリカ、三ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、セルロースベースの物質、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリレート、ワックス、ポリエチレン−ポリオキシプロピレン−ブロックポリマー、ポリエチレングリコールおよび羊毛脂が含まれる。
【0070】
「薬学的に許容される誘導体」は、レシピエントの投与時に、本発明の化合物または阻害活性のあるその代謝産物もしくは残基を直接的または間接的に提供することができる、本発明の化合物の任意の非毒性の塩、エステル、エステルの塩または他の誘導体を意味する。
【0071】
本発明の組成物は、経口で、非経口で、吸入スプレーにより、局所に、直腸内に、経鼻で、口腔内頬側により、膣内により、または埋め込み型リザーバーを介して投与され得る。「非経口」という用語は、本明細書で使用される場合、皮下、静脈内、筋肉内、関節内、滑液包内、胸骨内、髄腔内、肝内、病巣内および頭蓋内注射または注入技術を含む。好ましくは、組成物は、経口、腹腔内または静脈内投与される。本発明の組成物の注射可能な滅菌形態は、水性または油性懸濁液であり得る。これらの懸濁液は、当技術分野で公知の技術に従って、適切な分散化剤または湿潤剤および懸濁化剤を使用して製剤化され得る。また注射可能な滅菌調製物は、非毒性の非経口に許容される賦形剤または溶媒中の、例えば1,3−ブタンジオール溶液として注射可能な滅菌溶液または懸濁液であり得る。用いることができる許容されるビヒクルおよび溶媒の中には、水、リンガー溶液および等張塩化ナトリウム溶液が含まれる。さらに、滅菌固定油は、従来的に、溶媒または懸濁化媒体として用いられている。
【0072】
この目的では、合成モノグリセリドまたはジグリセリドを含む任意の無刺激性の固定油を用いることができる。脂肪酸、例えばオレイン酸およびそのグリセリド誘導体、特にそれらのポリオキシエチレン化されたものは、天然の薬学的に許容される油、例えばオリーブ油またはヒマシ油と同様に、注射剤の調製において有用である。これらの油溶液または懸濁液はまた、エマルジョンおよび懸濁液を含む、薬学的に許容される剤形の製剤化に一般に使用される長鎖アルコール賦形剤または分散剤、例えばカルボキシメチルセルロースまたは類似の分散化剤を含有し得る。薬学的に許容される固体、液体、または他の剤形の製造において一般に使用される、他の一般に使用される界面活性剤、例えばTween、Spanおよび他の乳化剤またはバイオアベイラビリティ増強剤も、製剤化の目的のために使用することができる。
【0073】
本発明の薬学的に許容される組成物は、それに限定されるものではないが、カプセル剤、錠剤、水性懸濁液または溶液を含む任意の経口に許容される剤形で経口投与され得る。経口で使用するための錠剤の場合、一般に使用される担体には、ラクトースおよびトウモロコシデンプンが含まれる。ステアリン酸マグネシウムなどの滑沢剤も、典型的に添加される。カプセル剤の形態で経口投与するのに有用な賦形剤には、ラクトースおよび乾燥トウモロコシデンプンが含まれる。経口で使用するために水性懸濁液が必要な場合、活性成分は、乳化剤および懸濁化剤と組み合わされる。所望される場合、ある特定の甘味剤、香味剤または着色剤を添加することもできる。
【0074】
あるいは、本発明の薬学的に許容される組成物は、直腸投与のために坐剤の形態で投与され得る。これらは、室温では固体であるが直腸温度で液体であり、したがって直腸で溶けて薬物を放出する、適切な非刺激性の添加剤と、薬剤を混合することによって調製することができる。このような材料には、カカオバター、蜜蝋およびポリエチレングリコールが含まれる。
【0075】
本発明の薬学的に許容される組成物はまた、特に処置の標的が、目、皮膚または下部腸管の疾患を含む、局所適用によって容易に到達可能な領域または器官を含む場合、局所投与され得る。適切な局所製剤は、これらの領域または器官のそれぞれに合わせて容易に調製される。
【0076】
下部腸管のための局所適用は、直腸坐剤製剤(上記を参照)で、または適切な浣腸製剤で行うことができる。局所経皮パッチを使用することもできる。
【0077】
局所適用では、提供される薬学的に許容される組成物は、1種または複数の担体に懸濁または溶解した活性な成分を含有する適切な軟膏に製剤化することができる。本発明の化合物の局所投与のための担体には、それに限定されるものではないが、鉱油、流動ワセリン、白色ワセリン、プロピレングリコール、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン化合物、乳化蝋および水が含まれる。あるいは、提供される薬学的に許容される組成物は、1種または複数の薬学的に許容される担体に懸濁または溶解した活性な成分を含有する適切なローションまたはクリームに製剤化され得る。適切な担体には、それに限定されるものではないが、鉱油、ソルビタンモノステアレート、ポリソルベート60、セチルエステルワックス、セテアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、ベンジルアルコールおよび水が含まれる。
【0078】
眼への使用では、提供される薬学的に許容される組成物は、等張の、pH調整した滅菌生理食塩水中で微粒子化懸濁液として、または好ましくは防腐剤、例えば塩化ベンジルアルコニウムを伴ってまたは伴わずに、等張の、pH調整した滅菌生理食塩水中の溶液として製剤化され得る。あるいは、眼への使用では、薬学的に許容される組成物は、軟膏、例えばワセリンに製剤化され得る。
【0079】
本発明の薬学的に許容される組成物はまた、鼻エアロゾルまたは吸入によって投与され得る。このような組成物は、医薬製剤分野で周知の技術に従って調製され、ベンジルアルコールもしくは他の適切な防腐剤、バイオアベイラビリティを増強するための吸収促進剤、フッ化炭素、および/または他の従来の可溶化剤もしくは分散化剤を用いて、生理食塩水中の溶液として調製され得る。
【0080】
最も好ましくは、本発明の薬学的に許容される組成物は、経口投与に合わせて製剤化される。このような製剤は、食品を伴ってまたは伴わずに投与され得る。一部の実施形態では、本発明の薬学的に許容される組成物は、食品を伴わずに投与される。他の実施形態では、本発明の薬学的に許容される組成物は、食品を伴って投与される。
【0081】
単一剤形の組成物を生成するために担体材料と組み合わせることができる本発明の化合物の量は、処置されるホスト、特定の投与方法に応じて変わる。好ましくは、提供される組成物は、0.01〜100mg/kg(体重)/日の間の投与量の阻害剤が、これらの組成物を与えられる患者に投与され得るように製剤化されるべきである。
【0082】
また、任意の特定の患者のための具体的な投与量および処置レジメンは、用いられる具体的な化合物の活性、年齢、体重、全体的な健康状態、性別、食事、投与時間、排出速度、薬物の組合せ、ならびに処置に当たる医師の判断および処置を受ける特定の疾患の重症度を含む様々な因子に応じて変わることを理解されたい。また、組成物における本発明の化合物の量は、組成物における特定の化合物に応じて変わる。
化合物および薬学的に許容される組成物の使用
【0083】
AHRの阻害剤として本発明において利用される化合物の活性は、in vitroまたはin vivoでアッセイされ得る。本発明の化合物の有効性のin vivoアセスメントは、肥満またはメタボリック症候群の動物モデル、例えばげっ歯類または霊長類モデルを使用して行うことができる。細胞ベースのアッセイは、例えば、AHRを発現する組織から単離された細胞株を使用して実施することができる。さらに、精製タンパク質、ノーザンブロット、RT−PCR等を使用して、生化学的アッセイまたは機序ベースのアッセイ、例えば転写アッセイを実施することができる。in vitroアッセイには、細胞形態、タンパク質発現および/もしくは細胞傷害性、酵素阻害活性を決定するアッセイ、ならびに/またはその後、細胞を本発明の化合物で処理した機能的帰結が含まれる。代替のin vitroアッセイでは、細胞内のタンパク質または核酸分子への阻害剤の結合能を定量化する。阻害剤の結合は、結合前に阻害剤を放射標識化し、阻害剤/標的分子の複合体を単離し、結合した放射標識の量を決定することによって測定することができる。あるいは阻害剤の結合は、新しい阻害剤を、公知の放射性リガンドに結合した精製タンパク質または核酸と共にインキュベートする競合実験を行うことによって決定され得る。AHRの阻害剤として本発明において利用される化合物をアッセイするための詳細な条件は、以下の実施例に記載されている。前述のアッセイは、例示的なものであり、本発明の範囲を制限することを企図しない。技術者には、従来のアッセイを改変して、同じ結果をもたらす等価なアッセイを開発し得ることが認識され得る。
【0084】
本明細書で使用される場合、「処置」、「処置する」および「処置すること」という用語は、本明細書に記載される疾患もしくは障害、または1つもしくは複数のその症状を逆行させ、軽減し、発症を遅らせ、または進行を阻害することを指す。一部の実施形態では、処置は、1つまたは複数の症状が生じた後に施され得る。他の実施形態では、処置は、症状がない状態で施され得る。例えば、処置は、症状の発症の前に(例えば、症状の病歴に照らして、かつ/または遺伝的もしくは他の感受性因子に照らして)、影響を受けやすい個体に施され得る。処置はまた、症状が解消した後に、例えばそれらの再発を防止または遅らせるために継続することもできる。
【0085】
本発明の方法による化合物および組成物は、代謝障害もしくは状態、がん、細菌感染、真菌感染、寄生虫感染(例えば、マラリア)、自己免疫性障害、神経変性障害もしくは神経学的障害、統合失調症、骨関連障害、肝疾患、または心臓障害を処置する、またはその重症度を軽減するのに有効な任意の量および任意の投与経路を使用して投与され得る。
【0086】
一部の実施形態では、本発明の方法による化合物および組成物は、AHRと関連する疾患を処置する、またはその重症度を軽減するのに有効な任意の量および任意の投与経路を使用して投与され得る。
【0087】
必要な正確な量は、対象の種、年齢、および全体的な状態、感染の重症度、特定の薬剤、その投与方法等に応じて、対象ごとに変わる。本発明の化合物は、投与を容易にし、かつ投与量を均一にするために、好ましくは単位剤形に製剤化される。本明細書で使用される「単位剤形」という表現は、処置される患者に適した薬剤の物理的に別個の単位を指す。しかし、本発明の化合物および組成物の毎日の使用のすべては、担当医によって良好な医学的判断の範囲内で決定されることを理解されよう。任意の特定の患者または生物の具体的な有効用量レベルは、処置を受ける障害および障害の重症度;用いられる具体的な化合物の活性;用いられる具体的な組成物;患者の年齢、体重、全体的な健康状態、性別および食事;用いられる具体的な化合物の投与時間、投与経路、および排出速度;処置期間;用いられる具体的な化合物と組み合わせて、または同時に使用される薬物、ならびに医療分野で周知の類似の因子を含む様々な因子に応じて決まる。「患者」という用語は、本明細書で使用される場合、動物、好ましくは哺乳動物、最も好ましくはヒトを意味する。
【0088】
本発明の薬学的に許容される組成物は、処置を受ける感染の重症度に応じて、ヒトおよび他の動物に、経口で、直腸内に、非経口で、大槽内に、腟内に、腹腔内に、局所に(散剤、軟膏、またはドロップによるものとして)、口腔内頬側により、経口または鼻腔用スプレー等として投与され得る。ある特定の実施形態では、本発明の化合物は、所望の治療効果を得るために、1日につき対象の体重1kg当たり約0.01mg〜約50mg、好ましくは約1mg〜約25mgの投与量レベルで、1日1回または複数回、経口または非経口投与され得る。
【0089】
経口投与のための液体剤形には、それに限定されるものではないが、薬学的に許容されるエマルジョン、マイクロエマルジョン、溶液、懸濁液、シロップおよびエリキシルが含まれる。液体剤形は、活性化合物に加えて、例えば、水または他の溶媒、可溶化剤および乳化剤、例えばエチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、油(特に、綿実油、落花生油、トウモロコシ油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油、およびゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコールおよびソルビタンの脂肪酸エステル、ならびにそれらの混合物などの、当技術分野で一般に使用される不活性賦形剤を含有することができる。経口組成物はまた、不活性賦形剤に加えて、アジュバント、例えば湿潤剤、乳化剤および懸濁化剤、甘味剤、香味剤、ならびに賦香剤を含むことができる。
【0090】
注射可能な調製物、例えば、注射可能な水性または油性の滅菌懸濁液は、公知の技術に従って、適切な分散化剤または湿潤剤および懸濁化剤を使用して製剤化され得る。また、注射可能な滅菌調製物は、非毒性の非経口に許容される賦形剤または溶媒中の、例えば1,3−ブタンジオール溶液として注射可能な滅菌溶液、懸濁液またはエマルジョンであり得る。用いることができる許容されるビヒクルおよび溶媒の中には、水、リンガー溶液、U.S.P.および等張塩化ナトリウム溶液が含まれる。さらに、滅菌固定油は、従来、溶媒または懸濁化媒体として用いられている。この目的では、合成モノグリセリドまたはジグリセリドを含む任意の無刺激性の固定油を用いることができる。さらに、注射剤の調製において、脂肪酸、例えばオレイン酸が使用される。
【0091】
注射可能な製剤は、例えば、細菌保持フィルターを通す濾過によって、または使用前に滅菌水もしくは他の注射可能な滅菌媒体に溶解もしくは分散することができる滅菌固体組成物の形態に滅菌剤を組み込むことによって滅菌することができる。
【0092】
本発明の化合物の効果を長引かせるために、皮下または筋肉内注射からの化合物の吸収を緩徐することがしばしば望ましい。このことは、水への溶解度が低い結晶性または非晶質材料の液体懸濁液を使用することによって達成され得る。そして、化合物の吸収速度は、その溶解速度に応じて変わり、次に溶解速度は、結晶の大きさおよび結晶形態に応じて変わり得る。あるいは、非経口投与される化合物形態の遅延吸収は、化合物を油性ビヒクルに溶解または懸濁することによって達成される。注射可能なデポー形態は、生分解性ポリマー、例えばポリラクチド−ポリグリコリドにおける化合物のマイクロカプセル化マトリックスを形成することによって作製される。化合物のポリマーに対する比および用いられる特定のポリマーの性質に応じて、化合物の放出速度を制御することができる。他の生分解性ポリマーの例として、ポリ(オルトエステル)およびポリ(無水物)が挙げられる。注射可能なデポー製剤は、身体組織と適合性のあるリポソームまたはマイクロエマルジョンに化合物を捕捉することによっても調製される。
【0093】
直腸または膣内投与のための組成物は、好ましくは、本発明の化合物を、周囲温度で固体であるが体温で液体である、したがって直腸または膣腔内で溶け、活性化合物を放出する、適切な非刺激性の添加剤または担体、例えばカカオバター、ポリエチレングリコールまたは坐剤ワックスと混合することによって調製することができる坐剤である。
【0094】
経口投与のための固体剤形には、カプセル剤、錠剤、丸剤、散剤、および顆粒剤が含まれる。このような固体剤形では、活性化合物は、少なくとも1種の不活性な薬学的に許容される添加剤または担体、例えばクエン酸ナトリウムもしくはリン酸二カルシウム、ならびに/またはa)充填剤もしくは増量剤、例えばデンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトールおよびケイ酸、b)結合剤、例えばカルボキシメチルセルロース、アルギネート、ゼラチン、ポリビニルピロリジノン、スクロースおよびアカシアなど、c)保湿剤、例えばグリセロール、d)崩壊剤、例えば寒天、炭酸カルシウム、バレイショもしくはタピオカデンプン、アルギン酸、ある特定のケイ酸塩および炭酸ナトリウム、e)溶解遅延剤、例えばパラフィン、f)吸収促進剤、例えば第四級アンモニウム化合物、g)湿潤剤、例えばセチルアルコールおよびグリセロールモノステアレートなど、h)吸収剤、例えばカオリンおよびベントナイト粘土、ならびにi)滑沢剤、例えばタルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、ならびにそれらの混合物と混合される。カプセル剤、錠剤および丸剤の場合、剤形は、緩衝剤を含むこともできる。
【0095】
類似のタイプの固体組成物を、ラクトースまたは乳糖ならびに高分子量ポリエチレングリコールなどのような添加剤を使用して、軟質および硬質充填ゼラチンカプセルにおける充填剤として用いることもできる。錠剤、糖衣錠、カプセル剤、丸剤、および顆粒の固体剤形は、医薬製剤技術分野で周知のコーティングおよびシェル、例えば腸溶コーティングおよび他のコーティングを用いて調製することができる。剤形は、必要に応じて乳白剤を含有することができ、必要に応じて腸管のある特定の部分において遅延方式で、活性成分だけを放出する、または活性成分を優先的に放出する組成物の剤形であってもよい。使用することができる包埋組成物の例として、ポリマー物質およびワックスが挙げられる。類似のタイプの固体組成物を、ラクトースまたは乳糖ならびに高分子量ポリエチレングリコールなどのような添加剤を使用して、軟質および硬質充填ゼラチンカプセルにおける充填剤として用いることもできる。
【0096】
活性化合物はまた、先に記載される1種または複数の添加剤を用いるマイクロカプセル化形態であってよい。錠剤、糖衣錠、カプセル剤、丸剤、および顆粒の固体剤形は、医薬製剤技術分野で周知のコーティングおよびシェル、例えば腸溶コーティング、放出制御コーティングおよび他のコーティングを用いて調製することができる。このような固体剤形において、活性化合物は、少なくとも1種の不活性賦形剤、例えばスクロース、ラクトースまたはデンプンと混合することができる。このような剤形は、通常の慣行通り、不活性賦形剤以外の追加の物質、例えば、打錠用滑沢剤および他の打錠用助剤、例えばステアリン酸マグネシウムおよび微結晶性セルロースを含むこともできる。カプセル剤、錠剤および丸剤の場合、剤形は、緩衝剤を含むこともできる。剤形は、必要に応じて乳白剤を含有することができ、必要に応じて腸管のある特定の部分において遅延方式で、活性成分だけを放出する、または活性成分を優先的に放出する組成物の剤形であってもよい。使用することができる包埋組成物の例として、ポリマー物質およびワックスが挙げられる。
【0097】
本発明の化合物の局所投与または経皮投与のための剤形には、軟膏、ペースト、クリーム、ローション、ゲル、散剤、溶液、スプレー、吸入剤またはパッチが含まれる。活性な成分は、薬学的に許容される担体、および必要とされ得る場合には、任意の必要とされる防腐剤または緩衝液と、滅菌条件下で混合される。眼科用製剤、点耳薬、および点眼薬も、本発明の範囲内に含まれることが企図される。さらに、本発明は、経皮パッチの使用を企図し、経皮パッチは、化合物の身体への制御送達をもたらすというさらなる利点を有する。このような剤形は、化合物を適切な媒体に溶解または分散させることによって作製され得る。皮膚を通る化合物の流動を増大させるために、吸収促進剤を使用することもできる。その速度は、律速膜を提供することによって、またはポリマーマトリックスもしくはゲルに化合物を分散させることによってのいずれかで制御することができる。
使用および処置方法
【0098】
一実施形態によれば、本発明は、生物学的試料におけるAHRを阻害する方法であって、前記生物学的試料を、本発明の化合物または前記化合物を含む組成物と接触させるステップを含む、方法に関する。
【0099】
「生物学的試料」という用語は、本明細書で使用される場合、それに限定されるものではないが、細胞培養物またはその抽出物、哺乳動物から得られた生検材料またはその抽出物、および血液、唾液、尿、糞、精液、涙もしくは他の体液、またはその抽出物を含む。
【0100】
生物学的試料における酵素の阻害は、当業者に公知の様々な目的に有用である。このような目的の例として、それに限定されるものではないが、生物学的アッセイ、遺伝子発現研究、および生物学的標的の識別が挙げられる。
【0101】
本発明の別の実施形態は、患者におけるAHRを阻害する方法であって、前記患者に、本発明の化合物または前記化合物を含む組成物を投与するステップを含む、方法に関する。
【0102】
提供される化合物は、AHRの阻害剤であり、したがって、AHRの活性と関連する1つまたは複数の障害を処置するのに有用である。したがって、ある特定の実施形態では、本発明は、AHR媒介性障害を処置する方法であって、それを必要とする患者に、本発明の化合物または薬学的に許容されるその組成物を投与するステップを含む、方法を提供する。
【0103】
本明細書で使用される場合、「AHR媒介性」障害、疾患、および/または状態という用語は、本明細書で使用される場合、AHRまたはその変異体が、ある役割を果たすことが公知である、任意の疾患または他の有害な状態を意味する。したがって、本発明の別の実施形態は、AHRまたはその変異体が、ある役割を果たすことが公知である、1つまたは複数の疾患を処置する、またはその重症度を軽減することに関する。
【0104】
AHR媒介性障害は、当技術分野で十分に確立されている。本明細書において列挙される通り、AHRと、AHR媒介性障害 疾患および/または状態との結び付きは、関連技術分野において十分に確立されている。例えば、以下を参照されたい: Uyttenhove et al., ”Evidence for a tumoral immune resistance mechanism based on tryptophan degradation by indoleamine 2,3−dioxygenase” Nature Medicine, 2003 vol. 9(10), 1038; Murray et al., ”AH RECEPTOR LIGANDS IN CANCER: FRIEND AND FOE” Nat. Rev. Cancer December 2014, vol. 14(12), pages 801−814; Moon et al., ”Targeting the indoleamine 2,3−dioxygenase pathway in cancer” J. ImmunoTherapy of Cancer, 2015 vol 3, page 51; Ishida et al., ”Activation of aryl hydrocarbon receptor promotes invasion of clear cell renal cell carcinoma and is associated with poor prognosis and cigarette smoke” Int. J. Cancer July 2015 vol. 15, no. 137(2), pages 299−310; Ishida et al., ”Activation of the aryl hydrocarbon receptor pathway enhances cancer cell invasion by upregulating the MMP expression and is associated with poor prognosis in upper urinary tract urothelial cancer” Carcinogenesis February 2010 vol. 31(2), pages 287−295. Su et al., ”Prognostic value of nuclear translocation of aryl hydrocarbon receptor for non−small cell lung cancer” Anticancer Res. September 2013, vol. 33(9), pages 3953−3961; Peng et al., ”Aryl hydrocarbon receptor pathway activation enhances gastric cancer cell invasiveness likely through a c−Jun−dependent induction of matrix metalloproteinase−9” BMC Cell Biol. April 2009 vol. 16; pages 10−27; Jin et al., ”Aryl Hydrocarbon Receptor Activation Reduces Dendritic Cell Function during Influenza Virus Infection” Toxicol Sci. August 2010, vol. 116(2), pages 514−522; Head et al., ”The aryl hydrocarbon receptor is a modulator of anti−viral immunity” Biochem. Pharmacol. Febraury 2009 vol. 15; no. 77(4), pages 642−53; Jin et al., ”New insights into the role of the aryl hydrocarbon receptor in the function of CD11c+ cells during respiratory viral infection” Eur. J. Immunol. June 2014, vol. 44(6), pages 1685−98; Nguyen et al., ”Aryl hydrocarbon receptor and kynurenine: recent advances in autoimmune disease research” Front Immunol. October 2014, vol. 29, no. 5, page 551; Esser et al., ”The aryl hydrocarbon receptor in immunity” Trends in Immunology, Vol.30, No.9.
【0105】
一部の実施形態では、本発明は、1つまたは複数の障害、疾患、および/または状態を処置するための方法であって、障害、疾患、または状態が、増殖性疾患、例えばがん、炎症性障害、またはウイルス感染である、方法を提供する。
【0106】
ある特定の実施形態では、本発明は、がんまたは別の増殖性障害を処置する方法であって、本発明の化合物または組成物を、がんまたは別の増殖性障害を有する患者に投与するステップを含む、方法を提供する。ある特定の実施形態では、がんまたは別の増殖性障害を処置する方法は、本発明の化合物および組成物を哺乳動物に投与するステップを含む。ある特定の実施形態では、哺乳動物は、ヒトである。
【0107】
本明細書で使用される場合、「がんの阻害」および「がん細胞増殖の阻害」という用語は、がん細胞の成長、分化、成熟もしくは生存を阻害し、かつ/または細胞傷害性、栄養枯渇もしくはアポトーシスの誘導によって、がん細胞を個々にもしくは他のがん細胞と一緒に死滅させることを指す。
【0108】
がん細胞の増殖が本明細書に記載される化合物および組成物によって阻害され、本明細書に記載される方法ががん細胞に対して有用となるがん細胞を含有する組織の例として、それに限定されるものではないが、乳房、前立腺、脳、血液、骨髄、肝臓、膵臓、皮膚、腎臓、結腸、卵巣、肺、精巣、陰茎、甲状腺、副甲状腺、下垂体、胸腺、網膜、ブドウ膜、結膜、脾臓、頭部、頸部、気管、胆嚢、直腸、唾液腺、副腎、喉、食道、リンパ節、汗腺、皮脂腺、筋肉、心臓、および胃が挙げられる。
【0109】
一部の実施形態では、本発明の化合物または組成物によって処置されるがんは、メラノーマ、脂肪肉腫、肺がん、乳がん、前立腺がん、白血病、腎臓がん、食道がん、脳がん、リンパ腫または結腸がんである。ある特定の実施形態では、がんは、原発性滲出性リンパ腫(PEL)である。
【0110】
本発明の化合物は、良性もしくは悪性腫瘍、脳、腎臓、肝臓、副腎、膀胱、乳房、胃、胃腫瘍、卵巣、結腸、直腸、前立腺、膵臓、肺、膣、頸部、精巣、泌尿生殖器、食道、喉頭、皮膚、骨もしくは甲状腺の癌腫、肉腫、神経膠芽腫、神経芽細胞腫、多発性骨髄腫、または消化管がん、特に結腸癌もしくは結腸直腸腺腫、または頭頸部の腫瘍、上皮過剰増殖、乾癬、前立腺肥大、新生物、上皮特徴の新生物、腺腫、腺癌、角化棘細胞腫、類表皮癌腫、大細胞癌腫、非小細胞肺癌、リンパ腫、ホジキンおよび非ホジキン、ワルデンストレームマクログロブリン血症、乳癌、濾胞腺癌、未分化癌、乳頭状癌、精上皮腫、メラノーマ、MYD88誘導障害、DLBCL、ABC DLBCL、IL−1誘導障害、くすぶり型の緩徐進行性多発性骨髄腫、または白血病から選択される増殖性疾患の処置において有用である。
【0111】
本発明による化合物は、炎症性または閉塞性気道疾患を処置して、例えば、組織損傷、気道炎症、気管支過敏性、再構築または疾患の進行を低減するのに有用である。本発明を適用できる炎症性または閉塞性気道疾患には、内因性(非アレルギー性)喘息および外因性(アレルギー性)喘息の両方、軽度の喘息、中程度の喘息、重度の喘息、気管支喘息、運動誘発性喘息、職業性喘息、ならびに細菌感染後に誘導された喘息を含む、いかなるタイプまたは起源の喘息も含まれる。また喘息の処置は、喘鳴症状を示しており、主な医学的関心の確立された患者分類である「喘鳴する乳児」と診断された、または診断可能であり、現在しばしば初発または初期相喘息患者と識別されている、例えば4歳または5歳未満の対象の処置を包含すると理解されるべきである。
【0112】
喘息の処置における予防的有効性は、症候性発作、例えば急性喘息もしくは気管支収縮発作の頻度もしくは重症度の低下、肺機能の改善、または気道過敏性の改善によって証拠付けられる。予防的有効性はさらに、他の対症療法、例えば症候性発作が生じる場合にそれを制限または中断させるためのまたはそれを企図された、例えば抗炎症的または気管支拡張的治療の要件の低減によって証拠付けることができる。喘息の予防上の利益は、特に「モーニングディップ」を起こす傾向がある対象において明らかとなり得る。「モーニングディップ」は、実質的な割合の喘息患者に共通しており、例えば午前約4時〜6時の間、すなわち既に投与された喘息の対症療法から普通は実質的に隔たった時間における喘息発作によって特徴付けられる、認識されている喘息症候群である。
【0113】
本発明の化合物は、本発明を適用できる、急性肺傷害(ALI)、成人/急性呼吸促迫症候群(ARDS)、慢性閉塞性肺、気道または肺疾患(COPD、COADまたはCOLD)(それと関連する慢性気管支炎または呼吸困難を含む)、気腫、ならびに他の薬物治療、特に他の吸入薬物治療の結果生じる気道過敏性の増悪を含む他の炎症性または閉塞性気道疾患および状態のために使用することができる。本発明は、それに限定されるものではないが、急性、アラキジン酸性(arachidic)、カタル性、クループ性(croupus)、慢性または結核性(phthinoid)気管支炎を含む、いかなるタイプまたは起源の気管支炎の処置にも適用できる。本発明を適用できるさらなる炎症性または閉塞性気道疾患には、例えば、アルミニウム肺症、炭粉症、石綿肺、石肺症、睫毛脱落症、鉄沈着症、珪肺症、タバコ肺症および綿肺症を含む、いかなるタイプまたは起源の塵肺症(慢性であろうと急性であろうと気道閉塞をしばしば伴い、粉塵を繰り返し吸入することによって引き起こされる、炎症性、一般に職業性の肺の疾患)も含まれる。
【0114】
本発明の化合物は、それらの抗炎症活性に関して、特に好酸球活性化の阻害に関して、好酸球関連障害、例えば好酸球増加症、特に気道および/または肺に影響を及ぼすような場合における過好酸球増加症を含む、気道の好酸球関連障害(例えば、肺組織の病的好酸球性浸潤を伴う)、ならびに例えばレフレル症候群の結果としてまたは同時に生じる気道の好酸球関連障害、好酸球性肺炎、寄生虫(特に後生動物)の寄生(熱帯性好酸球増加症を含む)、気管支肺アスペルギルス症、結節性多発動脈炎(チャーグ−ストラウス症候群を含む)、好酸球性肉芽腫および薬物反応によって引き起こされた気道に影響を及ぼす好酸球関連障害の処置にも有用である。
【0115】
本発明の化合物は、皮膚の炎症状態またはアレルギー状態、例えば乾癬、接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症、多形性紅斑(erythema multiforma)、疱疹状皮膚炎、強皮症、白斑、過敏性血管炎、蕁麻疹、水疱性類天疱瘡、紅斑性狼瘡、全身性エリテマトーデス、尋常性天疱瘡、落葉状天疱瘡、腫瘍随伴性天疱瘡、後天性表皮水疱症、尋常性座瘡、および皮膚の他の炎症状態またはアレルギー状態の処置にも有用である。
【0116】
本発明の化合物は、他の疾患または状態、例えば炎症性成分を有する疾患または状態の処置、例えば、目の疾患および状態、例えば眼のアレルギー、結膜炎、乾性角結膜炎、および春季結膜炎、アレルギー性鼻炎を含む鼻に影響を及ぼす疾患、ならびに自己免疫性反応が関与する、または自己免疫性血液学的障害(例えば、溶血性貧血、再生不良性貧血、赤芽球ろうおよび特発性血小板減少症)を含む自己免疫性成分もしくは病因を有する炎症性疾患、全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、多発性軟骨炎、強皮症、ウェゲナー肉芽腫症(granulamatosis)、皮膚筋炎、慢性活動性肝炎、重症筋無力症、スティーブンス−ジョンソン症候群、特発性スプルー、自己免疫性炎症性腸疾患(例えば、潰瘍性大腸炎およびクローン病)、過敏性腸症候群、セリアック病、歯周炎、肺硝子膜症、腎疾患、糸球体疾患、アルコール性肝疾患、多発性硬化症、内分泌性眼疾患(opthalmopathy)、グレーブス病、サルコイドーシス、肺胞炎、慢性過敏性肺炎、多発性硬化症、原発性胆汁性肝硬変、ぶどう膜炎(前部および後部)、シェーグレン症候群、乾性角結膜炎および春季角結膜炎、間質性肺線維症、乾癬性関節炎、全身性若年性特発性関節炎、クリオピリン関連周期性症候群、腎炎、血管炎、憩室炎、間質性膀胱炎、糸球体腎炎(例えば、特発性ネフローゼ症候群または微小変化腎症を含むネフローゼ症候群を伴うものおよび伴わないもの)、慢性肉芽腫性疾患、子宮内膜症、レプトスピラ症(leptospiriosis)腎疾患、緑内障、網膜疾患、加齢、頭痛、疼痛、複合性局所疼痛症候群、心肥大、筋消耗、異化障害、肥満、胎児成長遅滞、高コレステロール血症(hyperchlolesterolemia)、心疾患、慢性心不全、中皮腫、無汗性外胚葉(anhidrotic ecodermal)形成異常症、ベーチェット病、色素失調症、パジェット病、膵炎、遺伝性周期性発熱症候群、喘息(アレルギー性および非アレルギー性、軽度、中程度、重度、気管支炎性、および運動誘発性)、急性肺傷害、急性呼吸促迫症候群、好酸球増加症、過敏症、アナフィラキシー、副鼻腔炎、眼のアレルギー、シリカ誘発性疾患、COPD(損傷の低減、気道炎症、気管支過敏性、再構築または疾患の進行)、肺疾患、嚢胞性線維症、酸誘発性肺傷害、肺高血圧症、多発ニューロパチー、白内障、全身性硬化症と関連する筋肉の炎症、皮膚筋炎、多発性筋炎、封入体筋炎、重症筋無力症、甲状腺炎、アジソン病、扁平苔癬、1型糖尿病または2型糖尿病の処置に使用することもできる。
【0117】
一部の実施形態では、本発明の方法に従って処置され得る炎症性疾患は、急性および慢性痛風、慢性痛風性関節炎、乾癬、乾癬性関節炎、関節リウマチ、若年性関節リウマチ、全身性若年性特発性関節炎(SJIA)、クリオピリン関連周期性症候群(CAPS)、または変形性関節症から選択される。
【0118】
一部の実施形態では、本発明の方法に従って処置され得る炎症性疾患は、TH17媒介性疾患から選択される。一部の実施形態では、TH17媒介性疾患は、全身性エリテマトーデス、多発性硬化症、クローン病または潰瘍性大腸炎を含む炎症性腸疾患から選択される。
【0119】
一部の実施形態では、本発明の方法に従って処置され得る炎症性疾患は、シェーグレン症候群 アレルギー障害、変形性関節症から選択される。目の状態、例えば眼のアレルギー、結膜炎、乾性角結膜炎、および春季結膜炎、アレルギー性鼻炎を含む鼻に影響を及ぼす疾患。
【0120】
一部の実施形態では、本発明の方法に従って処置され得る炎症性疾患は、接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症、多形性紅斑、疱疹状皮膚炎、強皮症、白斑、過敏症血管炎、蕁麻疹、水疱性類天疱瘡、尋常性天疱瘡、落葉状天疱瘡、腫瘍随伴性天疱瘡、後天性表皮水疱症、および皮膚の他の炎症状態またはアレルギー状態から選択される。
【0121】
ある特定の実施形態では、提供される化合物は、ウイルス感染、疾患、または状態を処置するのに有用である。一部の実施形態では、本発明は、レトロウイルス疾患、例えばHIV−1、HIV−2、ヒトT細胞白血病ウイルス−I(HTLV−I)、HTLV−II、HTLV−III、サル免疫不全ウイルス(SIV)、リンパ節症関連ウイルス(LAV−2)、サルT−リンパ増殖性ウイルス−I(STLV−I)、STLV−II、STLV−III、サルB−リンパ増殖性(SBL)ウイルス、テナガザル白血病ウイルス(GALV)、ウシ白血病ウイルス(BLV)、ウマ伝染性貧血ウイルス(EIAV)、ネコ白血病ウイルス(FELV)、マウス白血病ウイルス(MuLV)、トリ白血病ウイルス(ALV);他のウイルス感染、例えばヘパドナウイルス科(B型肝炎);ヘルペスウイルス科(単純ヘルペスI、単純ヘルペスII、水痘帯状疱疹、エプスタイン−バーウイルスおよびサイトメガロウイルス);パルボウイルス科(ヒトパルボウイルスB−19);パポバウイルス科(ヒトパピローマウイルスタイプ1〜60、JCおよびBKウイルス);ポックスウイルス(大痘瘡、小痘瘡、ワクチニア、サル痘、牛痘、パラワクシニアまたは搾乳者結節ウイルス、パラポックスまたはオーフウイルス、伝染性軟属腫)から選択されるウイルス疾患、ならびにがん、リンパ腫および他の白血病を処置する方法を提供する。
併用治療
【0122】
処置を受ける特定の状態または疾患に応じて、その状態を処置するために通常は投与される追加の治療剤を、本発明の化合物および組成物と組み合わせて投与することができる。本明細書で使用される場合、特定の疾患または状態を処置するために通常は投与される追加の治療剤は、「処置を受ける疾患または状態に適している」ことが公知である。
【0123】
ある特定の実施形態では、提供される化合物またはその組成物は、別の抗がん剤、細胞毒、または化学療法剤と組み合わせて、それを必要とする患者に投与される。
【0124】
ある特定の実施形態では、本発明の化合物または組成物と組み合わせて使用される抗がん剤または化学療法剤には、それに限定されるものではないが、メトホルミン、フェンホルミン、ブホルミン、イマチニブ、ニロチニブ、ゲフィチニブ、スニチニブ、カルフィルゾミブ、サリノスポラミドA、レチノイン酸、シスプラチン、カルボプラチン、オキサリプラチン、メクロレタミン、シクロホスファミド、クロラムブシル、イホスファミド、アザチオプリン、メルカプトプリン、ドキシフルリジン、フルオロウラシル、ゲムシタビン、メトトレキセート、チオグアニン、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビノレルビン、ビンデシン、ポドフィロトキシン、エトポシド、テニポシド、タフルポシド、パクリタキセル、ドセタキセル、イリノテカン、トポテカン、アムサクリン、アクチノマイシン、ドキソルビシン、ダウノルビシン、バルルビシン、イダルビシン、エピルビシン、プリカマイシン、マイトマイシン、ミトキサントロン、メルファラン、ブスルファン、カペシタビン、ペメトレキセド、エポチロン、13−cis−レチノイン酸、2−CdA、2−クロロデオキシアデノシン、5−アザシチジン、5−フルオロウラシル、5−FU、6−メルカプトプリン、6−MP、6−TG、6−チオグアニン、アブラキサン、Accutane(登録商標)、アクチノマイシン−D、Adriamycin(登録商標)、Adrucil(登録商標)、Afinitor(登録商標)、Agrylin(登録商標)、Ala−Cort(登録商標)、アルデスロイキン、アレムツズマブ、ALIMTA、アリトレチノイン、Alkaban−AQ(登録商標)、Alkeran(登録商標)、All−トランスレチノイン酸、アルファインターフェロン、アルトレタミン、アメトプテリン、アミホスチン、アミノグルテチミド、アナグレリド、Anandron(登録商標)、アナストロゾール、アラビノシルシトシン、Ara−C、Aranesp(登録商標)、Aredia(登録商標)、Arimidex(登録商標)、Aromasin(登録商標)、Arranon(登録商標)、三酸化ヒ素、Arzerra(商標)、アスパラギナーゼ、ATRA、Avastin(登録商標)、アザシチジン、BCG、BCNU、ベンダムスチン、ベバシツマブ、ベキサロテン、BEXXAR(登録商標)、ビカルタミド、BiCNU、Blenoxane(登録商標)、ブレオマイシン、ボルテゾミブ、ブスルファン、Busulfex(登録商標)、C225、ロイコボリンカルシウム、Campath(登録商標)、Camptosar(登録商標)、カンプトテシン−11、カペシタビン、Carac(商標)、カルボプラチン、カルムスチン、カルムスチンウェーハ、Casodex(登録商標)、CC−5013、CCI−779、CCNU、CDDP、CeeNU、Cerubidine(登録商標)、セツキシマブ、クロラムブシル、シトロボラム因子、クラドリビン、コルチゾン、Cosmegen(登録商標)、CPT−11、Cytadren(登録商標)、Cytosar−U(登録商標)、Cytoxan(登録商標)、ダカルバジン、ダコゲン、ダクチノマイシン、ダルベポエチンアルファ、ダサチニブ、ダウノマイシン、塩酸ダウノルビシン、リポソームダウノルビシン、DaunoXome(登録商標)、デカドロン、デシタビン、Delta−Cortef(登録商標)、Deltasone(登録商標)、デニロイキン、ディフティトックス、DepoCyt(商標)、デキサメタゾン、酢酸デキサメタゾン、リン酸デキサメタゾンナトリウム、デキサゾン、デクスラゾキサン、DHAD、DIC、ジオデックス、ドセタキセル、Doxil(登録商標)、ドキソルビシン、リポソームドキソルビシン、Droxia(商標)、DTIC、DTIC−Dome(登録商標)、Duralone(登録商標)、Efudex(登録商標)、Eligard(商標)、Ellence(商標)、Eloxatin(商標)、Elspar(登録商標)、Emcyt(登録商標)、エピルビシン、エポエチンアルファ、アービタックス、エルロチニブ、エルウィニアL−アスパラギナーゼ、エストラムスチン、エチオール、Etopophos(登録商標)、エトポシド、リン酸エトポシド、Eulexin(登録商標)、エベロリムス、Evista(登録商標)、エキセメスタン、Fareston(登録商標)、Faslodex(登録商標)、Femara(登録商標)、フィルグラスチム、フロクスウリジン、Fludara(登録商標)、フルダラビン、Fluoroplex(登録商標)、フルオロウラシル、フルオロウラシル(クリーム)、フルオキシメステロン、フルタミド、フォリン酸、FUDR(登録商標)、フルベストラント、G−CSF、ゲフィチニブ、ゲムシタビン、ゲムツズマブ、オゾガマイシン、Gemzar Gleevec(商標)、Gliadel(登録商標)ウェーハ、GM−CSF、ゴセレリン、顆粒球コロニー刺激因子、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子、Halotestin(登録商標)、Herceptin(登録商標)、Hexadrol、Hexalen(登録商標)、ヘキサメチルメラミン、HMM、Hycamtin(登録商標)、Hydrea(登録商標)、Hydrocort Acetate(登録商標)、ヒドロコルチゾン、リン酸ヒドロコルチゾンナトリウム、コハク酸ヒドロコルチゾンナトリウム、リン酸ハイドロコートン、ヒドロキシ尿素、イブリツモマブ、イブリツモマブ、チウキセタン、Idamycin(登録商標)、Idarubicin Ifex(登録商標)、IFN−アルファ、イホスファミド、IL−11、IL−2、メシル酸イマチニブ、イミダゾールカルボキサミド、インターフェロンアルファ、インターフェロンアルファ−2b(PEGコンジュゲート)、インターロイキン−2、インターロイキン−11、Intron A(登録商標)(インターフェロンアルファ−2b)、Iressa(登録商標)、イリノテカン、イソトレチノイン、イクサベピロン、Ixempra(商標)、Kidrolase(登録商標)、Lanacort(登録商標)、ラパチニブ、L−アスパラギナーゼ、LCR、レナリドミド、レトロゾール、ロイコボリン、リューケラン、Leukine(商標)、ロイプロリド、ロイロクリスチン、Leustatin(商標)、リポソームAra−C、Liquid Pred(登録商標)、ロムスチン、L−PAM、L−サルコリシン、Lupron(登録商標)、Lupron Depot(登録商標)、Matulane(登録商標)、マキシデックス、メクロレタミン、塩酸メクロレタミン、Medralone(登録商標)、Medrol(登録商標)、Megace(登録商標)、メゲストロール、酢酸メゲストロール、メルファラン、メルカプトプリン、メスナ、Mesnex(商標)、メトトレキセート、メトトレキセートナトリウム、メチルプレドニゾロン、Meticorten(登録商標)、マイトマイシン、マイトマイシン−C、ミトキサントロン、M−Prednisol(登録商標)、MTC、MTX、Mustargen(登録商標)、Mustine、Mutamycin(登録商標)、Myleran(登録商標)、Mylocel(商標)、Mylotarg(登録商標)、Navelbine(登録商標)、ネララビン、Neosar(登録商標)、Neulasta(商標)、Neumega(登録商標)、Neupogen(登録商標)、Nexavar(登録商標)、Nilandron(登録商標)、ニロチニブ、ニルタミド、Nipent(登録商標)、ナイトロジェンマスタード、Novaldex(登録商標)、Novantrone(登録商標)、Nplate、オクトレオチド、酢酸オクトレオチド、オファツムマブ、Oncospar(登録商標)、Oncovin(登録商標)、Ontak(登録商標)、Onxal(商標)、オプレルベキン、Orapred(登録商標)、Orasone(登録商標)、オキサリプラチン、パクリタキセル、タンパク質結合パクリタキセル、パミドロネート、パニツムマブ、Panretin(登録商標)、Paraplatin(登録商標)、パゾパニブ、Pediapred(登録商標)、PEGインターフェロン、ペグアスパルガーゼ、ペグフィルグラスチム、PEG−INTRON(商標)、PEG−L−アスパラギナーゼ、ペメトレキセド、ペントスタチン、フェニルアラニンマスタード、Platinol(登録商標)、Platinol−AQ(登録商標)、プレドニゾロン、プレドニゾン、Prelone(登録商標)、プロカルバジン、PROCRIT(登録商標)、Proleukin(登録商標)、カルムスチンインプラントを伴うProlifeprospan 20、Purinethol(登録商標)、ラロキシフェン、Revlimid(登録商標)、Rheumatrex(登録商標)、Rituxan(登録商標)、リツキシマブ、Roferon−A(登録商標)(インターフェロンアルファ−2a)、Romiplostim、Rubex(登録商標)、塩酸ルビドマイシン、Sandostatin(登録商標)、Sandostatin LAR(登録商標)、サルグラモスチム、Solu−Cortef(登録商標)、Solu−Medrol(登録商標)、ソラフェニブ、SPRYCEL(商標)、STI−571、ストレプトゾシン、SU11248、スニチニブ、Sutent(登録商標)、タモキシフェン、Tarceva(登録商標)、Targretin(登録商標)、Tasigna(登録商標)、Taxol(登録商標)、Taxotere(登録商標)、Temodar(登録商標)、テモゾロミド、テムシロリムス、テニポシド、TESPA、サリドマイド、Thalomid(登録商標)、TheraCys(登録商標)、チオグアニン、Thioguanine Tabloid(登録商標)、チオホスホアミド、Thioplex(登録商標)、チオテパ、TICE(登録商標)、Toposar(登録商標)、トポテカン、トレミフェン、Torisel(登録商標)、トシツモマブ、トラスツズマブ、Treanda(登録商標)、トレチノイン、Trexall(商標)、Trisenox(登録商標)、TSPA、TYKERB(登録商標)、VCR、Vectibix(商標)、Velban(登録商標)、Velcade(登録商標)、VePesid(登録商標)、Vesanoid(登録商標)、Viadur(商標)、Vidaza(登録商標)、ビンブラスチン、硫酸ビンブラスチン、Vincasar Pfs(登録商標)、ビンクリスチン、ビノレルビン、酒石酸ビノレルビン、VLB、VM−26、ボリノスタット、Votrient、VP−16、Vumon(登録商標)、Xeloda(登録商標)、Zanosar(登録商標)、Zevalin(商標)、Zinecard(登録商標)、Zoladex(登録商標)、ゾレドロン酸、Zolinza、Zometa(登録商標)、または先のいずれかの組合せが含まれる。
【0125】
ある特定の実施形態では、2種またはそれよりも多い治療剤の組合せを、本発明の化合物と一緒に投与することができる。ある特定の実施形態では、3種またはそれよりも多い治療剤の組合せを、本発明の化合物と一緒に投与することができる。
【0126】
本発明の阻害剤と組み合わせることができる薬剤の他の例として、それに限定されるものではないが、以下が挙げられる。ビタミンおよび栄養補助剤、がんワクチン、好中球減少症のための処置(例えば、G−CSF、フィルグラスチム、レノグラスチム)、血小板減少症のための処置(例えば、輸血、エリスロポエチン)、PI3キナーゼ(PI3K)阻害剤、MEK阻害剤、mTOR阻害剤、CPT1阻害剤、AMPK活性化因子、PCSK9阻害剤、SREBPサイト1プロテアーゼ阻害剤、HMG CoA−還元酵素阻害剤、制吐薬(例えば、5−HT受容体アンタゴニスト、ドーパミンアンタゴニスト、NK1受容体アンタゴニスト、ヒスタミン受容体アンタゴニスト、カンナビノイド、ベンゾジアゼピン、または抗コリン作用薬)、アルツハイマー病のための処置、例えばAricept(登録商標)およびExcelon(登録商標);パーキンソン病のための処置、例えばL−DOPA/カルビドパ、エンタカポン、ロピニロール(ropinrole)、プラミペキソール、ブロモクリプチン、ペルゴリド、トリヘキシフェニジル(trihexephendyl)、およびアマンタジン;多発性硬化症(MS)を処置するための薬剤、例えばベータインターフェロン(例えば、Avonex(登録商標)およびRebif(登録商標))、Copaxone(登録商標)、およびミトキサントロン;喘息のための処置、例えばアルブテロールおよびSingulair(登録商標);統合失調症を処置するための薬剤、例えばジプレキサ、リスパダール、セロクエル、およびハロペリドール;抗炎症剤、例えばコルチコステロイド、TNF遮断薬、IL−1RA、アザチオプリン、シクロホスファミド、およびスルファサラジン;免疫調節剤および免疫抑制剤、例えばシクロスポリン、タクロリムス、ラパマイシン、ミコフェノール酸モフェチル、インターフェロン、コルチコステロイド、シクロホスファミド(cyclophophamide)、アザチオプリン、およびスルファサラジン;神経栄養因子、例えばアセチルコリンエステラーゼ阻害剤、MAO阻害剤、インターフェロン、抗けいれん薬、イオンチャネル遮断薬、リルゾール、および抗パーキンソン病剤;心血管疾患を処置するための薬剤、例えばベータ遮断薬、ACE阻害剤、利尿剤、硝酸塩、カルシウムチャネル遮断薬、およびスタチン、フィブレート系薬剤、コレステロール吸収阻害剤、胆汁酸捕捉剤、およびナイアシン;肝疾患を処置するための薬剤、例えばコルチコステロイド、コレスチラミン、インターフェロン、および抗ウイルス剤;血液障害を処置するための薬剤、例えばコルチコステロイド、抗白血病剤、および成長因子;免疫不全障害を処置するための薬剤、例えばガンマグロブリン;ならびに抗糖尿病剤、例えばビグアニド(メトホルミン、フェンホルミン、ブホルミン)、チアゾリジンジオン(ロシグリタゾン、ピオグリタゾン、トログリタゾン)、スルホニル尿素(トルブタミド、アセトヘキサミド、トラザミド、クロルプロパミド、グリピジド、グリブリド、グリメピリド、グリクラジド)、メグリチニド(レパグリニド、ナテグリニド)、アルファ−グルコシダーゼ阻害剤(ミグリトール、アカルボース)、インクレチン模倣薬(エキセナチド、リラグルチド、タスポグルチド)、胃抑制ペプチド類似体、DPP−4阻害剤(ビルダグリプチン、シタグリプチン、サクサグリプチン、リナグリプチン、アログリプチン)、アミリン類似体(プラムリンチド)、ならびにインスリンおよびインスリン類似体。
【0127】
ある特定の実施形態では、本発明の化合物または薬学的に許容されるその組成物は、アンチセンス剤、モノクローナルもしくはポリクローナル抗体またはsiRNA治療薬と組み合わせて投与される。
【0128】
別の実施形態では、本発明は、それを必要とする患者に、式Iの化合物および1種または複数の追加の治療剤を投与することによって、炎症性疾患、障害または状態を処置する方法を提供する。このような追加の治療剤は、小分子または組換え生物学的薬剤であってよく、それには、例えば、アセトアミノフェン、非ステロイド系抗炎症薬物(NSAID)、例えばアスピリン、イブプロフェン、ナプロキセン、エトドラク(Lodine(登録商標))およびセレコキシブ、コルヒチン(Colcrys(登録商標))、コルチコステロイド、例えばプレドニゾン、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、ヒドロコルチゾン等、プロベネシド、アロプリノール、フェブキソスタット(Uloric(登録商標))、スルファサラジン(Azulfidine(登録商標))、抗マラリア薬、例えばヒドロキシクロロキン(Plaquenil(登録商標))およびクロロキン(Aralen(登録商標))、メトトレキセート(Rheumatrex(登録商標))、金塩、例えば金チオグルコース(Solganal(登録商標))、金チオリンゴ酸塩(Myochrysine(登録商標))およびオーラノフィン(Ridaura(登録商標))、D−ペニシラミン(Depen(登録商標)またはCuprimine(登録商標))、アザチオプリン(Imuran(登録商標))、シクロホスファミド(Cytoxan(登録商標))、クロラムブシル(Leukeran(登録商標))、シクロスポリン(Sandimmune(登録商標))、レフルノミド(Arava(登録商標))および「抗TNF」剤、例えばエタネルセプト(Enbrel(登録商標))、インフリキシマブ(Remicade(登録商標))、ゴリムマブ(Simponi(登録商標))、セルトリズマブペゴル(Cimzia(登録商標))およびアダリムマブ(Humira(登録商標))、「抗IL−1」剤、例えばアナキンラ(Kineret(登録商標))およびリロナセプト(Arcalyst(登録商標))、カナキヌマブ(Ilaris(登録商標))、抗Jak阻害剤、例えばトファシチニブ、抗体、例えばリツキシマブ(Rituxan(登録商標))、「抗T細胞」剤、例えばアバタセプト(Orencia(登録商標))、「抗IL−6」剤、例えばトシリズマブ(Actemra(登録商標))、ジクロフェナク、コルチゾン、ヒアルロン酸(Synvisc(登録商標)またはHyalgan(登録商標))、モノクローナル抗体、例えばタネズマブ、抗凝固剤、例えばヘパリン(Calcinparine(登録商標)またはLiquaemin(登録商標))およびワルファリン(Coumadin(登録商標))、止瀉薬、例えばジフェノキシレート(Lomotil(登録商標))およびロペラミド(Imodium(登録商標))、胆汁酸結合剤、例えばコレスチラミン、アロセトロン(Lotronex(登録商標))、ルビプロストン(Amitiza(登録商標))、緩下剤、例えばマグネシア乳、ポリエチレングリコール(MiraLax(登録商標))、Dulcolax(登録商標)、Correctol(登録商標)およびSenokot(登録商標)、抗コリン作用薬もしくは鎮痙薬、例えばジサイクロミン(Bentyl(登録商標))、Singulair(登録商標)、ベータ−2アゴニスト、例えばアルブテロール(Ventolin(登録商標)HFA、Proventil(登録商標)HFA)、レバルブテロール(Xopenex(登録商標))、メタプロテレノール(Alupent(登録商標))、酢酸ピルブテロール(Maxair(登録商標))、硫酸テルブタリン(Brethaire(登録商標))、キシナホ酸サルメテロール(Serevent(登録商標))およびホルモテロール(Foradil(登録商標))、抗コリン剤、例えばイプラトロピウム臭化物(Atrovent(登録商標))およびチオトロピウム(Spiriva(登録商標))、吸入コルチコステロイド、例えばジプロピオン酸ベクロメタゾン(Beclovent(登録商標)、Qvar(登録商標)、およびVanceril(登録商標))、トリアムシノロンアセトニド(Azmacort(登録商標))、モメタゾン(Asthmanex(登録商標))、ブデソニド(Pulmocort(登録商標))、およびフルニソリド(Aerobid(登録商標))、Afviar(登録商標)、Symbicort(登録商標)、Dulera(登録商標)、クロモグリク酸ナトリウム(Intal(登録商標))、メチルキサンチン、例えばテオフィリン(Theo−Dur(登録商標)、Theolair(登録商標)、Slo−bid(登録商標)、Uniphyl(登録商標)、Theo−24(登録商標))およびアミノフィリン、IgE抗体、例えばオマリズマブ(Xolair(登録商標))、ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤、例えばジドブジン(Retrovir(登録商標))、アバカビル(Ziagen(登録商標))、アバカビル/ラミブジン(Epzicom(登録商標))、アバカビル/ラミブジン/ジドブジン(Trizivir(登録商標))、ジダノシン(Videx(登録商標))、エムトリシタビン(Emtriva(登録商標))、ラミブジン(Epivir(登録商標))、ラミブジン/ジドブジン(Combivir(登録商標))、スタブジン(Zerit(登録商標))、およびザルシタビン(Hivid(登録商標))、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤、例えばデラビルジン(Rescriptor(登録商標))、エファビレンツ(Sustiva(登録商標))、ネビラピン(nevairapine)(Viramune(登録商標))およびエトラビリン(Intelence(登録商標))、ヌクレオチド逆転写酵素阻害剤、例えばテノホビル(Viread(登録商標))、プロテアーゼ阻害剤、例えばアンプレナビル(Agenerase(登録商標))、アタザナビル(Reyataz(登録商標))、ダルナビル(Prezista(登録商標))、ホスアンプレナビル(Lexiva(登録商標))、インジナビル(Crixivan(登録商標))、ロピナビルおよびリトナビル(Kaletra(登録商標))、ネルフィナビル(Viracept(登録商標))、リトナビル(Norvir(登録商標))、サキナビル(Fortovase(登録商標)またはInvirase(登録商標))、およびチプラナビル(Aptivus(登録商標))、侵入阻害剤、例えばエンフビルチド(Fuzeon(登録商標))およびマラビロク(Selzentry(登録商標))、インテグラーゼ阻害剤、例えばラルテグラビル(Isentress(登録商標))、ドキソルビシン(Hydrodaunorubicin(登録商標))、ビンクリスチン(Oncovin(登録商標))、ボルテゾミブ(Velcade(登録商標))、および、レナリドミド(Revlimid(登録商標))と組み合わせたデキサメタゾン(Decadron(登録商標))、またはそれらの任意の組合せが含まれる。
【0129】
一部の実施形態では、提供される化合物は、例えば、アシクロビル、ペンシクロビル(pencyclovir)、シドフォビル、イドクスウリジン、ジドブジン、リバビリン(ribavarin)、アマンタジン、ホスカルネット、ジダノシン、アシクロビル、ガンシクロビル、シドフォビル、ザルシタビン、リマンタジン、バラシクロビル(calacyclovir)、ファムシクロビル(famiciclovir)、アバカビル、ジダノシン、エムトリシタビン、ラミブジン、スタブジン、テノホビル、ザルシタビン、ジドブジン、ジドブジン−ラミブジン、トリジビル(ジドブジン、ラミブジン、アバカビル)、エプジコム(アバカビルラミブジン)、ツルバダ(テノホビル−エムトリシタビン)、エファビレンツ、ネビラピン、およびデラビルジン、アンプレナビル、アタザナビル、ホスアンプレナビル、インジナビル、ロピナビル−リトナビル、ネルフィナビル、リトナビル、サキナビル、およびチプラナビルを含む抗ウイルス剤と組み合わせて投与される。一部の実施形態では、抗ウイルス剤は、例えば、リマンタジン、アマンタジン、オセルタミビル、およびザナミビルを含む抗インフルエンザ剤である。
【0130】
それらの追加の薬剤は、複数の投与レジメンの一部として、本発明の化合物を含有する組成物とは別々に投与され得る。あるいはそれらの薬剤は、単一組成物において本発明の化合物と一緒に混合された、単一剤形の一部であり得る。複数の投与レジメンの一部として投与される場合、2種の活性剤は、同時、順次、または互いにある時間以内に、通常は互いに5時間以内に提出され得る。
【0131】
本明細書で使用される場合、「組合せ」、「組み合わされた」という用語および関連用語は、本発明に従って治療剤を同時または順次に投与することを指す。例えば、本発明の化合物は、別の治療剤と、同時または順次に、別々の単位剤形で、または単一の単位剤形で一緒に投与され得る。したがって、本発明は、本発明の化合物、追加の治療剤、および薬学的に許容される担体、アジュバント、またはビヒクルを含む単一の単位剤形を提供する。
【0132】
単一剤形を生成するために担体材料と組み合わせることができる、提供される化合物および追加の治療剤の両方の量(前述の通り追加の治療剤を含むそれらの組成物における)は、処置を受けるホストおよび特定の投与方法に応じて変わる。好ましくは、本発明の組成物は、0.01〜100mg/kg(体重)/日の間の投与量の本発明のものが投与され得るように製剤化されるべきである。
【0133】
追加の治療剤を含むそれらの組成物において、その追加の治療剤および本発明の化合物は、相乗的に作用し得る。したがって、このような組成物における追加の治療剤の量は、その治療剤だけを利用する単剤治療において必要とされる量未満である。このような組成物では、0.01〜100μg/kg(体重)/日の間の投与量の追加の治療剤が投与され得る。
【0134】
本発明の組成物に存在する追加の治療剤の量は、唯一の活性薬剤としてその治療剤を含む組成物で通常は投与されるはずの量以下である。好ましくは、本開示の組成物における追加の治療剤の量は、唯一の治療的に活性のある薬剤としてその薬剤を含む組成物において通常存在する量の約50%〜100%の範囲である。
【0135】
一実施形態では、本発明は、本発明の化合物、および1種または複数の追加の治療剤を含む組成物を提供する。治療剤は、本発明の化合物と一緒に投与することができ、または本発明の化合物の投与前もしくは投与後に投与することができる。適切な治療剤は、以下でさらに詳説される。ある特定の実施形態では、本発明の化合物は、治療剤の5分、10分、15分、30分、1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、11時間、12時間、13時間、14時間、15時間、16時間、17時間、または18時間前までに投与され得る。他の実施形態では、本発明の化合物は、治療剤の5分、10分、15分、30分、1時間、2時間、3時間、4時間、5、時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、11時間、12時間、13時間、14時間、15時間、16時間、17時間、または18時間後までに投与され得る。
【0136】
一部の実施形態では、本発明は、本発明の少なくとも1つの化合物または薬学的に許容されるその塩、および薬学的に許容される担体を含む医薬品を提供する。
【実施例】
【0137】
以下の実施例に示される通り、ある特定の例示的な実施形態では、化合物は、以下の一般手順に従って調製される。一般法は、本発明のある特定の化合物の合成を示しているが、以下の一般法、および当業者に公知の他の方法は、本明細書に記載されるすべての化合物、ならびにこれらの化合物のそれぞれのサブクラスおよび種に適用され得ることを理解されよう。
(実施例1A)
DRE−ルシフェラーゼレポーターアッセイ
【0138】
AHRは、AHRが活性化する、(複数の遺伝子の)上流の複数のダイオキシン応答エレメント(DRE)に結合する。AHR活性の1つの尺度は、1つまたは複数のDREエレメントの下流の、ルシフェラーゼなどのレポーター遺伝子の活性化である。ルシフェラーゼ活性は、hisレポーターを発現する細胞におけるAHRの活性化および阻害を反映する。
【0139】
安定にまたは一過的にのいずれかでトランスフェクトしたマウスHepa1−6もしくはHepa−1c1c7、またはDRE−ルシフェラーゼレポーターを伴う他のマウス細胞株を、プレート(96ウェル、384ウェルまたは他のプレート)中の培地に播種し、COインキュベーター中で37℃において一晩インキュベートした。同様に、安定にまたは一過的にのいずれかでトランスフェクトしたヒトHepG2またはDRE−ルシフェラーゼレポーターを伴う他のヒト細胞株を、プレート(96ウェル、384ウェルまたは他のプレート)中の培地に播種し、COインキュベーター中で37℃において一晩インキュベートした。
【0140】
翌日、AHR活性化リガンド、例えばTCDD、キヌレニン、ITE(2−(1H−インドール−3−イルカルボニル)−4−チアゾールカルボン酸メチルエステル)、VAF347、BNF(ベータ−ナフトフラボン)、FICZ(6−ホルミルインドロ(3,2−b)カルバゾールまたは他のAHRリガンドを、AHRアンタゴニストを伴ってまたは伴わずに添加した。
【0141】
細胞を、4、15もしくは24時間、または別の時点までインキュベートし、次に、AHR活性化または阻害の読み出し情報としてルシフェラーゼ活性を決定するために溶解した。ルシフェラーゼは、市販のキット、例えばPromegaルシフェラーゼキット、またはルシフェラーゼ活性を測定するためのルシフェリン基質を提供する任意のキットもしくは試薬を用いて測定した。活性化リガンドだけを添加した場合のルシフェラーゼのレベルは、最大シグナルであり、一方、リガンドなしの場合のルシフェラーゼは、最少シグナルであった。IC50値は、ルシフェラーゼ活性の半分を阻害する濃度として決定した。アッセイした化合物およびそれらのIC50値は、以下の表2に示されている。
【0142】
一部の実施形態では、化合物は、5〜20μMのIC50を有する。一部の実施形態では、化合物は、5μM以下のIC50を有する。一部の実施形態では、化合物は、1μM以下のIC50を有する。一部の実施形態では、化合物は、0.1μM以下のIC50を有する。一部の実施形態では、化合物は、0.01μM以下のIC50を有する。一部の実施形態では、化合物は、0.001μM以下のIC50を有する。
【0143】
表2では、IC50値をA、B、CおよびDとして記録し、それによって、Aは、0.5μMより小さいIC50を表し、Bは、0.5〜1.0μMの間のIC50を表し、Cは、1.0〜1.5μMの間のIC50を表し、Dは、1.5μMより大きいIC50を表す。表2に示される化合物番号は、上記の表1に記載される化合物番号および対応する構造に対応する。
【表2】
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(実施例1B)
DRE−ルシフェラーゼレポーターアッセイ(代替法)
【0144】
AHRは、AHRが活性化する、(複数の遺伝子の上流の)複数のダイオキシン応答エレメント(DRE)に結合する。AHR活性の1つの尺度は、1つまたは複数のDREエレメントの下流の、ルシフェラーゼなどのレポーター遺伝子の活性化である。ルシフェラーゼ活性は、hisレポーターを発現する細胞におけるAHRの活性化および阻害を反映する。
【0145】
安定にまたは一過的にのいずれかでトランスフェクトしたマウスHepa1−6もしくはHepa−1c1c7、またはDRE−ルシフェラーゼレポーターを伴う他のマウス細胞株を、プレート(96ウェル、384ウェルまたは他のプレート)中の培地に播種し、COインキュベーター中で37℃において一晩インキュベートし、または播種時に化合物およびアゴニストを添加した。同様に、安定にまたは一過的にのいずれかでトランスフェクトしたヒトHepG2またはDRE−ルシフェラーゼレポーターを伴う他のヒト細胞株を、プレート(96ウェル、384ウェルまたは他のプレート)中の培地に播種し、COインキュベーター中で37℃において一晩インキュベートし、または播種時に化合物およびアゴニストを添加した。
【0146】
細胞が播種された時に、またはその後一晩インキュベートした後、AHR活性化リガンド、例えばTCDD、キヌレニン、ITE(2−(1H−インドール−3−イルカルボニル)−4−チアゾールカルボン酸メチルエステル)、VAF347、BNF(ベータ−ナフトフラボン)、FICZ(6−ホルミルインドロ(3,2−b)カルバゾールまたは他のAHRリガンドを、AHRアンタゴニストを伴ってまたは伴わずに添加した。
【0147】
細胞を、4、15または24時間、または別の時点までインキュベートし、次に、AHR活性化または阻害の読み出し情報としてルシフェラーゼ活性を決定するために溶解した。ルシフェラーゼは、市販のキット、例えばPromegaルシフェラーゼキット、またはルシフェラーゼ活性を測定するためのルシフェリン基質を提供する任意のキットもしくは試薬を用いて測定した。活性化リガンドだけを添加した場合のルシフェラーゼのレベルは、最大シグナルであり、一方、リガンドなしの場合のルシフェラーゼは、最少シグナルであった。IC50値は、ルシフェラーゼ活性の半分を阻害する濃度として決定した。アッセイした化合物およびそれらのIC50値は、以下の表3に示されている。
【0148】
一部の実施形態では、化合物は、5〜20μMのIC50を有する。一部の実施形態では、化合物は、5μM以下のIC50を有する。一部の実施形態では、化合物は、1μM以下のIC50を有する。一部の実施形態では、化合物は、0.1μM以下のIC50を有する。一部の実施形態では、化合物は、0.01μM以下のIC50を有する。一部の実施形態では、化合物は、0.001μM以下のIC50を有する。
【0149】
先のアッセイによって得られた本発明のある特定の化合物の活性は、以下の表3に記載されている。
【0150】
表3では、IC50値をA、B、CおよびDとして記録し、それによって、Aは、0.5μMより小さいIC50を表し、Bは、0.5〜1.0μMの間のIC50を表し、Cは、1.0〜1.5μMの間のIC50を表し、Dは、1.5μMより大きいIC50を表す。
【表3-1】
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【表3-2】
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(実施例2)
AHR依存性遺伝子発現
【0151】
マウスHepa1−6もしくはHepa−1c1c7もしくは他のマウス細胞株を、プレート(6ウェル、12ウェルまたは他のプレート)中の培地に播種し、COインキュベーター中で37℃において一晩インキュベートし、またはヒトHepG2もしくは他のヒト細胞株を、プレート(6ウェル、12ウェルまたは他のプレート)中の培地に播種し、COインキュベーター中で37℃において一晩インキュベートする。
【0152】
翌日、AHR活性化リガンド、例えばTCDD、キヌレニン、ITE(2−(1H−インドール−3−イルカルボニル)−4−チアゾールカルボン酸メチルエステル)、VAF347、BNF(ベータ−ナフトフラボン)、ICZ(6−ホルミルインドロ(3,2−b)カルバゾールまたは他のAHRリガンドを、AHRアンタゴニストを伴ってまたは伴わずに添加した。細胞を、4、15または24時間、または別の時点までインキュベートし、次に、RNA収集のために細胞を溶解する。RNAは、RNA単離キット、例えばQiagenまたは任意の他のRNA単離方法によって収集することができる。遺伝子発現は、定量的RT−PCRによって、ハウスキーピング遺伝子、例えばGapdh、β−アクチンまたは標準化のための他の構成的に発現した遺伝子を含む特異的遺伝子のためのプローブを使用して決定する。調査されるAHR依存性遺伝子には、それに限定されるものではないが、cyp1a1、cyp1b1、AHRR、IDO1、IDO2、cox2、IL6、VEGFA、サイクリンD1、cdc2、MMP−9、c−mycが含まれる。
(実施例3)
【0153】
AHR依存性遺伝子発現は、腫瘍または肝臓などの組織試料で測定する。RNAは、RNA単離キット、例えばQiagenまたは当業者に公知の任意の他のRNA単離方法などの方法によって、組織から抽出される。RNA抽出は、細胞、例えば、腫瘍細胞、腫瘍関連T細胞、腫瘍関連骨髄系細胞またはその他の特異的集団のための全細胞または分類後の細胞から行うことができた。遺伝子発現は、定量的RT−PCRによって、ハウスキーピング遺伝子、例えばGapdh、β−アクチンまたは標準化のための他の構成的に発現した遺伝子を含む特異的遺伝子のためのプローブを使用して決定する。調査されるAHR依存性遺伝子には、それに限定されるものではないが、cyp1a1、cyp1b1、AHRR、IDO1、IDO2、cox2、IL6、VEGFA、cyclinD1、cdc2、MMP−9、c−mycが含まれる。
(実施例4)
化合物I−17の合成
【化21】
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合成スキーム:
【化22】
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ステップ1: 1−(2−ヒドロキシ−3−メチル−4−ニトロフェニル)エタノン
【化23】
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【0154】
ニトロベンゼン(30mL)中の2−メチル−3−ニトロ−フェノール(2g、13.06mmol、1当量)の溶液に、AlCl(2.09g、15.67mmol、1.2当量)および塩化アセチル(1.33g、16.98mmol、1.21mL、1.3当量)を添加した。混合物を120℃で12時間撹拌した。反応混合物を、1N NaOH(80mL)の添加によりクエンチし、次いで濾過した。濾液を、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。合わせた水層を、濃HClで酸性にしてpH=3〜4に調整し、DCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);24g SepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、50mL/分で8〜10%酢酸エチル/石油エーテル勾配の溶離液)により精製して、1−(2−ヒドロキシ−3−メチル−4−ニトロ−フェニル)エタノン(800mg、3.93mmol、収率30.1%、純度96%)を黄色油状物として得た。H NMR (400 MHz, DMSO) δ ppm 12.84 (s, 1H), 8.02 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.41 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 2.71 (s, 3H), 2.23 (s, 3H);ES−LCMS m/z 196.1 [M+H]
ステップ2: 1−(2−メトキシ−3−メチル−4−ニトロフェニル)エタノン
【化24】
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【0155】
アセトン(12mL)中の1−(2−ヒドロキシ−3−メチル−4−ニトロ−フェニル)エタノン(200mg、983.75umol、1当量)の溶液に、KCO(679.82mg、4.92mmol、5.0当量)およびMeI(1.40g、9.84mmol、612.43μL、10当量)を添加した。混合物を50℃で12時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);4g SepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、50mL/分での5〜10%酢酸エチル/石油エーテル勾配の溶離液)により精製して、1−(2−メトキシ−3−メチル−4−ニトロ−フェニル)エタノン(200mg、927.35μmol、収率94.3%、純度97%)を黄色油状物として得た。H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ ppm; 7.76 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 3.76 (s, 3H), 2.59 (s, 3H), 2.36 (s, 3H);ES−LCMS m/z 210.2 [M+H]
ステップ3: 2−メトキシ−3−メチル−4−ニトロ安息香酸
【化25】
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【0156】
O(8mL)中のNaOH(556.41mg、13.91mmol、15当量)の溶液に、Br(592.80mg、3.71mmol、191.23μL、4.0当量)を0℃で添加した。混合物を0℃で1時間撹拌した。1,4−ジオキサン(10mL)中の1−(2−メトキシ−3−メチル−4−ニトロ−フェニル)エタノン(200mg、927.35μmol、1当量)の溶液を、上記溶液に添加した。添加後、反応混合物を20℃に加温し、12時間撹拌した。3M HCl溶液を添加して、pH=3〜4に調整し、次いでHO(15mL)で希釈した。混合物をEtOAc(15mL×3)で抽出し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、2−メトキシ−3−メチル−4−ニトロ−安息香酸(180mg、767.15μmol、収率82.7%、純度90%)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ ppm 13.44 (br s, 1H), 7.85−7.49 (m, 2H), 3.80 (s, 3H), 2.35 (s, 3H);ES−LCMS m/z 194.0 [M+H]
ステップ4: 2−メトキシ−3−メチル−4−ニトロ−N−(o−トリル)ベンズアミド
【化26】
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【0157】
EtOAc(5mL)中の2−メトキシ−3−メチル−4−ニトロ−安息香酸(180mg、767.15umol、1当量)の溶液に、2−メチルアニリン(164.40mg、1.53mmol、164.40uL、2.0当量)、TP(2.44g、3.84mmol、2.28mL、50%、5.0当量)およびDIPEA(495.74mg、3.84mmol、668.12uL、5.0当量)を添加した。混合物を60℃で3時間撹拌した。反応混合物をHO(15mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL×3)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);4g SepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、50mL/分で10〜15%酢酸エチル/石油エーテル勾配の溶離液)により精製して、2−メトキシ−3−メチル−4−ニトロ−N−(o−トリル)ベンズアミド(160mg、527.46umol、収率68.8%、純度99%)を黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 9.54 (br s, 1H), 8.21 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 8.14 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.32−7.21 (m, 2H), 7.16−7.06 (m, 1H), 3.92 (s, 3H), 2.53 (s, 3H), 2.37 (s, 3H);ES−LCMS m/z 301.0 [M+H]
ステップ5: 4−アミノ−2−メトキシ−3−メチル−N−(o−トリル)ベンズアミド
【化27】
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【0158】
MeOH(6mL)およびTHF(4mL)中の2−メトキシ−3−メチル−4−ニトロ−N−(o−トリル)ベンズアミド(160mg、527.46μmol、1当量)の溶液に、Pd/C(70mg、10%)を添加した。懸濁液を真空下で脱気し、Hで数回パージした。混合物をH(15psi)下、20℃で12時間撹拌した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、4−アミノ−2−メトキシ−3−メチル−N−(o−トリル)ベンズアミド(140mg、486.82μmol、収率92.3%、純度94%)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 7.91 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.26−7.16 (m, 2H), 7.10−7.03 (m, 1H), 6.59 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 3.87−3.81 (m, 3H), 2.35 (s, 3H), 2.13 (s, 3H);ES−LCMS m/z 284.9 [M+H]
ステップ6: N−(3−メトキシ−2−メチル−4−(o−トリルカルバモイル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(I−17)
【化28】
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【0159】
EtOAc(5mL)中の4−アミノ−2−メトキシ−3−メチル−N−(o−トリル)ベンズアミド(70mg、243.41umol、1当量)の溶液に、2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(46.05mg、365.12umol、1.5当量)、DIEA(157.29mg、1.22mmol、211.98μL、5.0当量)およびTP(774.48mg、1.22mmol、723.82uL、50%、5.0当量)を添加した。混合物を60℃で1時間撹拌した。反応混合物をHO(10mL)で希釈し、EtOAc(15mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Kinetex XB−C18 150mm×30mm、5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:33%〜53%、12分)により精製して、N−[3−メトキシ−4−(o−トリルカルバモイル)フェニル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(化合物I−17、24.56mg、67.13μmol、収率27.6%、純度99.6%)を白色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 7.77 (dd, J = 5.5, 7.7 Hz, 2H), 7.57 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.29−7.20 (m, 2H), 7.16−7.11 (m, 1H), 7.02 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.16 (s, 3H), 3.92 (s, 3H), 2.38 (s, 3H), 2.30 (s, 3H);ES−LCMS m/z 379.1 [M+H]
(実施例5)
化合物I−12の合成
【化29】
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合成スキーム:
【化30】
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ステップ1: 6−メチル−5−ニトロピコリンアミド
【化31】
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【0160】
DMA(15mL)中の6−ブロモ−2−メチル−3−ニトロ−ピリジン(8g、36.86mmol、1当量)の溶液に、CuCN(13.21g、147.45mmol、32.21mL、4当量)およびPd(PPh(2.13g、1.84mmol、0.05当量)をN下で添加した。混合物を、マイクロ波下、150℃で4時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=2/1、R=0.30)は、出発物質が完全に消費され、1つの新しいスポットが形成されたことを示した。混合物を水(20mL)で希釈し、濾過した。濾液をEtOAc(30mL×3)で抽出し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/2、TLC:PE/EtOAc=2/1、R=0.3)上で精製して、6−メチル−5−ニトロピコリンアミド(690mg、3.76mmol、収率10.2%、純度98.8%)を黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 8.35 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.17 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.75 (s, 1H), 5.98 (br s, 1H), 2.82 (s, 3H);ES−LCMS m/z 182.1 [M+H]
ステップ2: メチル6−メチル−5−ニトロピコリネート
【化32】
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【0161】
無水MeOH(10mL)中の6−メチル−5−ニトロ−ピリジン−2−カルボキサミド(690mg、3.76mmol、1当量)の溶液に、濃HSO(1.85g、18.82mmol、1.00mL、5当量)を添加した。混合物を60℃で16時間撹拌した。混合物を濃縮して、溶媒を除去した。飽和NaHCO溶液(10mL)を添加し、混合物をEtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗製のメチル6−メチル−5−ニトロピコリネート(660mg、3.11mmol、収率82.5%、純度92.3%)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 8.37 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.14 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.04 (s, 3H), 2.93 (s, 3H);ES−LCMS m/z 197.1 [M+H]
ステップ3: メチル5−アミノ−6−メチルピコリネート
【化33】
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【0162】
無水MeOH(10mL)中のメチル6−メチル−5−ニトロ−ピリジン−2−カルボキシレート(730mg、3.43mmol、1当量)の溶液に、Pd/C(80mg、純度10%)をN雰囲気下で添加した。懸濁液を脱気し、Hで3回パージした。混合物をH(15Psi)下、13℃で1時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=0/1、R=0.50)は、出発物質が完全に消費され、1つの新しいスポットが形成されたことを示した。混合物を濾過し、濾液を濃縮して、粗製のメチル5−アミノ−6−メチルピコリネート(577mg、3.29mmol、収率95.7%、純度94.7%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 7.75 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.98 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 3.89−3.84 (m, 3H), 2.38−2.36 (m, 3H);ES−LCMS m/z 167.1 [M+H]
ステップ4: メチル6−メチル−5−(1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド)ピコリネート
【化34】
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【0163】
EtOAc(2mL)中のメチル5−アミノ−6−メチル−ピリジン−2−カルボキシレート(100mg、569.87umol、1当量)の溶液に、DIEA(220.95mg、1.71mmol、297.78uL、3当量)、2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(71.87mg、569.87umol、1当量)およびTP(1.09g、1.71mmol、1.02mL、純度50%、3当量)を添加した。混合物を60℃で1.5時間撹拌した。飽和NaHCO溶液(5mL)を添加し、混合物をEtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/4、TLC:PE/EtOAc=0/1、R=0.62)上で精製して、メチル6−メチル−5−(1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド)ピコリネート(145mg、503.82umol、収率88.4%、純度95.3%)を白色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 8.61 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.06 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.53 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.70 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.27−4.18 (m, 3H), 3.98 (s, 3H), 2.66 (s, 3H);ES−LCMS m/z 274.9 [M+H]
ステップ5: 6−メチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド)ピコリン酸
【化35】
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【0164】
THF(3mL)およびHO(1mL)中のメチル6−メチル−5−[(2−メチルピラゾール−3−カルボニル)アミノ]ピリジン−2−カルボキシレート(145mg、503.82umol、1当量)の溶液に、LiOH(36.20mg、1.51mmol、3当量)を添加した。混合物を12℃で12時間撹拌した。HO(5mL)を添加し、混合物を3N HCl溶液でpH=3〜4に調整し、DCM/i−PrOH(20mL×3、v/v=3/1)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗製の6−メチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド)ピコリン酸(120mg、461.10umol、収率91.5%、純度100%)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 8.20−7.98 (m, 2H), 7.54 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.02 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.15 (s, 3H), 2.60 (s, 3H);ES−LCMS m/z 261.0 [M+H]
ステップ6: 6−メチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド)−N−(o−トリル)ピコリンアミド(I−12)
【化36】
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【0165】
EtOAc(2mL)中の6−メチル−5−[(2−メチルピラゾール−3−カルボニル)アミノ]ピリジン−2−カルボン酸(120mg、461.10umol、1当量)の溶液に、DIEA(178.78mg、1.38mmol、240.94uL、3当量)、2−メチルアニリン(74.11mg、691.65umol、74.11uL、1.5当量)およびTP(880.27mg、1.38mmol、822.68uL、EtOAc中純度50%、3当量)を添加した。混合物を60℃で2時間撹拌した。飽和NaHCO溶液(10mL)を添加し、混合物をEtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(機器:Phenomenex Kinetex XB−C18 150mm×30mm、5μm/移動相A:水(0.05%HCl)−ACN/移動相B:アセトニトリル/勾配:40〜70(B%)/流速:25ml/分/実施時間:12分)により精製して、6−メチル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド)−N−(o−トリル)ピコリンアミド(化合物I−12、73.56mg、190.65umol、収率41.3%、純度100%、HCl塩)を白色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 8.29−8.24 (m, 1H), 8.21−8.16 (m, 1H), 7.79 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.32−7.21 (m, 2H), 7.19−7.11 (m, 1H), 7.05 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.16 (s, 3H), 2.69 (s, 3H), 2.37 (s, 3H);ES−LCMS m/z 350.2 [M+H]
(実施例6)
I−15の合成
【化37】
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合成スキーム:
【化38】
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ステップ1: N−[6−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−3−ピリジル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド
【化39】
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【0166】
無水MeOH(2mL)中のメチル6−メチル−5−[(2−メチルピラゾール−3−カルボニル)アミノ]ピリジン−2−カルボキシレート(250mg、884.15umol、1当量)の溶液に、NaBH(100.34mg、2.65mmol、3当量)を添加した。混合物を15℃で0.5時間撹拌した。HO(10mL)を添加し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜0/1、TLC:PE/EtOAc=0/1、R=0.20)上で精製して、N−[6−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−3−ピリジル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(136mg、552.25umol、収率62.5%、純度100%)を白色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 7.80 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.99 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 4.67 (s, 2H), 4.19−4.10 (m, 3H), 2.48 (s, 3H);ES−LCMS m/z 246.9 [M+H]
ステップ2: N−(6−ホルミル−2−メチル−3−ピリジル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド
【化40】
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【0167】
無水DCM(3mL)中のN−[6−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−3−ピリジル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(116mg、471.04umol、1当量)の溶液に、MnO(204.76mg、2.36mmol、5当量)を添加した。混合物を30℃で3時間撹拌した。TLC(PE/EA=0/1、R=0.65)は、出発物質が完全に消費され、1つの新しいスポットが形成されたことを示した。混合物を濾過し、濃縮して、粗生成物であるN−(6−ホルミル−2−メチル−3−ピリジル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(110mg、362.99umol、収率77.1%、純度80.6%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 9.95 (s, 1H), 8.14 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.88 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.50 (br s, 1H), 7.03 (br s, 1H), 5.50 (s, 3H), 2.62 (br s, 3H);ES−LCMS m/z 244.9 [M+H]
ステップ3: 2−メチル−N−[2−メチル−6−[(2−メチルアニリノ)メチル]−3−ピリジル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−15)
【化41】
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【0168】
無水MeOH(3mL)中のN−(6−ホルミル−2−メチル−3−ピリジル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(110mg、362.99umol、1当量)の溶液に、2−メチルアニリン(58.34mg、544.49umol、58.34uL、1.5当量)を添加した。5分間撹拌した後、NaBHCN(68.43mg、1.09mmol、3当量)を一度に添加した。混合物を50℃で16時間撹拌した。混合物を濃縮して、粗生成物を得、これを分取HPLC(溶離液としてMeCN/HO、酸性条件、機器:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um/移動相:水(0.05%HCl)−ACN/勾配:10分間で15%〜35%のB/流速:25mL/分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[2−メチル−6−[(2−メチルアニリノ)メチル]−3−ピリジル]ピラゾール−3−カルボキサミド(化合物I−15、37.73mg、100.75μmol、収率23.2%、純度99.3%、3HCl塩)を白色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 8.47 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.17−7.08 (m, 2H), 7.03 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 6.75 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 6.57 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 4.80 (s, 2H), 4.15 (s, 3H), 2.76 (s, 3H), 2.31 (s, 3H);ES−LCMS m/z 336.1 [M+H]
(実施例7)
I−5の合成
【化42】
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合成スキーム:
【化43】
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ステップ1: (E)−2−メチル−4−(2−メチルスチリル)−1−ニトロベンゼン
【化44】
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【0169】
THF(6mL)中のジエチル2−メチルベンジル−ホスホネート(化合物2A、500mg、2.06mmol)の溶液に、CHONa(123mg、2.27mmol)を0℃で添加し、混合物を25℃で30分間撹拌し、次いで0℃に冷却し、THF(6mL)中の3−メチル−4−ニトロベンズアルデヒド(化合物2、375mg、2.27mmol)の溶液を添加し、混合物を25℃で2時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、R=0.92)は、1つの新しいポイントが形成されたことを示した。混合物を真空中で濃縮して、黄色油状物を得た。油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=100:0〜50:50)により精製して、(E)−2−メチル−4−(2−メチルスチリル)−1−ニトロベンゼン(化合物3、290mg、収率56%)を黄色固体として得た。
ステップ2: (E)−2−メチル−4−(2−メチルスチリル)アニリン
【化45】
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【0170】
THF(15mL)中の(E)−2−メチル−4−(2−メチルスチリル)−1−ニトロベンゼン(化合物3、290mg、1.14mmol)の溶液に、Fe(320mg、5.72mmol)、飽和NHCl(15mL)を添加し、混合物を25℃で12時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、R=0.60)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。混合物を濾過し、濾過ケーキを10mLのCHClで3回洗浄した。濾液を分離し、次いで水層をCHCl(5mL×3)で抽出し、合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、黄色固体を得た。固体をシリカゲルカラムクロマトグラフ(石油エーテル:酢酸エチル=100:0〜50:50)により精製して、(E)−2−メチル−4−(2−メチルスチリル)アニリン(化合物4、110mg、収率43%)を黄色固体として得た。
ステップ3: (E)−1−メチル−N−(2−メチル−4−(2−メチルスチリル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(I−5)
【化46】
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【0171】
CHCl(10mL)中の1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(化合物4A、81mg、0.640mmol)、DIEA(286mg、2.22mmol)の溶液に、EDCI(189mg、0.985mmol)、DMAP(90mg、0.739mmol)を−5℃で添加し、次いで混合物を−5℃で30分間撹拌し、(E)−2−メチル−4−(2−メチルスチリル)アニリン(化合物4、110mg、0.493mmol)を添加し、混合物を−5℃で30分間撹拌し、25℃に加温し、11時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、R=0.60)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮して、黄色油状物を得た。油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=100:0〜60:40)により精製して、(E)−1−メチル−N−(2−メチル−4−(2−メチルスチリル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物I−5、65mg、収率39%)を白色固体として得た。H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ ppm 9.86 (s, 1 H), 7.66 (d, J=7.4 Hz, 1 H), 7.52〜7.58 (m, 2 H), 7.49 (d, J=8.2 Hz, 1 H), 7.32〜7.44 (m, 2 H), 7.16〜7.23 (m, 3 H), 7.05〜7.14 (m, 2 H), 4.09 (s, 3 H), 2.42 (s, 3 H), 2.27 (s, 3 H);ES−LCMS m/z 332.3 [M+H]
(実施例8)
I−6の合成
【化47】
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合成スキーム:
【化48】
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【0172】
MeOH(10mL)中の(E)−1−メチル−N−(2−メチル−4−(2−メチルスチリル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物I−5、40mg、0.121mmol)の溶液に、Pd/C(10mg)を添加し、混合物をH雰囲気下、25℃で4時間撹拌し、圧力は35psiであった。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、R=0.57)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。混合物を濾過し、濾過ケーキをMeOH(10mL×3)で洗浄し、濾液を真空中で濃縮して、1−メチル−N−(2−メチル−4−(2−メチルフェネチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物I−6、19mg、収率47%)を薄黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 7.74 (d, J=8.2 Hz, 1 H), 7.44〜7.55 (m, 2 H), 7.06〜7.19 (m, 6 H), 6.64 (s, 1 H), 4.24 (s, 3 H), 2.81〜2.93 (m, 4 H), 2.33 (s, 3 H), 2.31 (s, 3 H);ES−LCMS m/z 334.3 [M+H]
(実施例9)
I−7の合成
【化49】
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合成スキーム:
【化50】
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ステップ1: N−(4−ブロモ−2−メチルフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド
【化51】
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【0173】
CHCl(30mL)中の1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(化合物4A、4.07g、32.2mmol)、DIEA(12.2g、94.1mmol)の溶液に、EDCI(10.3g、53.7mmol)およびDMAP(3.94g、32.2mmol)を−5℃で添加し、混合物をN下、−5℃で30分間撹拌した。次いで、4−ブロモ−2−メチルアニリン(化合物7、5.00g、26.9mmol)を添加し、混合物を−5℃で30分間撹拌し、次いで25℃に加温し、11時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、R=0.27)は、1つの新しいポイントが形成されたことを示した。混合物を真空中で濃縮して、薄黄色油状物を得た。油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=80:20〜50:50)により精製して、N−(4−ブロモ−2−メチルフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物8、6.40g、収率81%)を薄黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ δ ppm 7.72 (d, J=8.2 Hz, 1 H), 7.47〜7.58 (m, 2 H), 7.33〜7.41 (m, 2 H), 6.64 (s, 1 H), 4.20 (s, 3 H), 2.28 (s, 3 H);ES−LCMS m/z 294.1 [M+H]
ステップ2: 1−メチル−N−(2−メチル−4−(o−トリルエチニル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド
【化52】
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【0174】
DMF(10mL)中のN−(4−ブロモ−2−メチルフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物8、2.2g、7.48mmol)、1−エチニル−2−メチルベンゼン(化合物8A、1.04g、8.98mmol)の溶液に、Pd(OAc)(168mg、0.748mmol)、CuI(142mg、0.748mmol)、Xantphos(433mg、0.748mmol)およびCsCO(4.87g、15.0mmol)を添加し、混合物をN雰囲気下、60℃で12時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、R=0.49)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。混合物を濾過し、濾過ケーキをCHCl(20mL×3)で洗浄し、HO50mLを濾液に添加し、次いで分離し、有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、黒色油状物を得た。油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフ(石油エーテル:酢酸エチル=100:0〜50:50)により精製して、1−メチル−N−(2−メチル−4−(o−トリルエチニル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物9、1.90g、収率77%)を褐色固体として得た。ES−LCMS m/z 330.3 [M+H]
ステップ3: (Z)−1−メチル−N−(2−メチル−4−(2−メチルスチリル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(I−7)
【化53】
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【0175】
EtOAc(10mL)中の1−メチル−N−(2−メチル−4−(o−トリルエチニル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物9、400mg、1.21mmol)の溶液に、LINDLAR触媒(200mg、0.968mmol)を添加し、混合物をH雰囲気下、25℃で2時間撹拌し、圧力は35psiであった。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、R=0.55)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。混合物を濾過し、濾過ケーキをEtOAc(10mL×3)で洗浄し、有機層を真空中で濃縮して、黄色固体を得た。固体をSFC(カラム:AD(250mm×30mm、5um);移動相:[0.1%NHO MEOH];B%:30%〜30%、分)により精製して、(Z)−1−メチル−N−(2−メチル−4−(2−メチルスチリル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物I−7、50.0mg、収率12%)を白色固体として得た。H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ ppm 9.76 (s, 1 H), 7.50 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 7.23〜7.26 (m, 1 H), 7.16〜7.21 (m, 1 H), 7.07〜7.12 (m, 3 H), 6.99〜7.03 (m, 2 H), 6.88 (d, J=8.2 Hz, 1 H), 6.62〜6.71 (m, 2 H), 4.05 (s, 3 H), 2.22〜2.22 (m, 1 H), 2.23 (s, 2 H), 2.07 (s, 3 H);ES−LCMS m/z 332.2 [M+H]
(実施例10)
I−8の合成
【化54】
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合成スキーム:
【化55】
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ステップ1: メチル3−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド)ベンゾエート
【化56】
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【0176】
CHCl(30mL)中の1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(化合物4A、4.58g、36.3mmol)、DIEA(13.7g、106mmol)の溶液に、EDCI(11.6g、60.5mmol)およびDMAP(4.44g、36.3mmol)を−5℃で添加し、混合物を−5℃で30分間撹拌した。次いで、メチル4−アミノ−3−メチルベンゾエート(化合物11、5.00g、30.3mmol)を添加し、−5℃で30分間撹拌した。混合物を25℃に加温し、11時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、R=0.52)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮して、薄黄色油状物を得た。油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=90:10〜50:50)により精製して、メチル3−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド)ベンゾエート(化合物12、5.70g、収率69%)を薄黄色固体として得た。
ステップ2: メチル3−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド)ベンゾエート
【化57】
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【0177】
MeOH(15mL)およびHO(5mL)中のメチル3−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド)ベンゾエート(化合物12、2.00g、7.32mmol)の溶液に、LiOH・HO(614mg、14.6mmol)を添加し、混合物を25℃で12時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、R=0.5)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。混合物をEtOAc(10mL×2)で抽出し、有機層を廃棄し、水層をpH約2に調整し、次いでEtOAc(10mL×3)で抽出し、合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、3−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド)安息香酸(化合物13、1.30g、粗製)を黄色固体として得た。
ステップ3: 1−メチル−N−(2−メチル−4−(o−トリルカルバモイル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物I−8)
【化58】
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【0178】
CHCl(15mL)中の3−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド)安息香酸(化合物13、532mg、2.05mmol)、DIEA(844mg、6.53mmo)の溶液に、EDCI(644mg、3.36mmol)、DMAP(274mg、2.24mmol)を−5℃で添加し、次いで混合物を−5℃で30分間撹拌し、o−トルイジン(化合物13A、200mg、1.87mmol)を添加し、混合物を−5℃で30分間撹拌し、25℃に加温し、11時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、R=0.63)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。混合物を濾過し、濾過ケーキをCHCl(20mL×3)で洗浄して、1−メチル−N−(2−メチル−4−(o−トリルカルバモイル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物I−8、36mg、収率5.5%)を白色固体として得た。H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ ppm 9.99 (s, 1 H), 9.86 (s, 1 H), 7.91 (s, 1 H), 7.84 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 7.56 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 7.51 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 7.34 (d, J=7.4 Hz, 1 H), 7.28 (d, J=7.4 Hz, 1 H), 7.15〜7.25 (m, 2 H), 7.10 (d, J=1.4 Hz, 1 H), 4.09 (s, 3 H), 2.33 (s, 3 H), 2.24 (s, 3 H);ES−LCMS m/z 349.3 [M+H]
(実施例11)
I−9の合成
【化59】
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合成スキーム:
【化60】
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ステップ1: 1−メチル−N−(2−メチル−4−ニトロフェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド
【化61】
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【0179】
CHCl(20mL)中の1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(化合物4A、1.99g、15.8mmol)、DIEA(5.95g、46.0mmol)の溶液に、EDCI(5.04g、26.3mmol)およびDMAP(1.93g、15.8mmol)を−5℃で添加し、混合物をN下、−5℃で30分間撹拌した。次いで、2−メチル−4−ニトロアニリン(化合物15、2.00g、13.1mmol)を添加し、混合物を−5℃で30分間撹拌し、次いで25℃に加温し、11時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、R=0.55)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。混合物を真空中で濃縮して、薄黄色油状物を得た。油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフ(石油エーテル:酢酸エチル=100:0〜50:50)により精製して、1−メチル−N−(2−メチル−4−ニトロフェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物16、2.60g、収率76%)を薄黄色固体として得た。
ステップ2: N−(4−アミノ−2−メチルフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド
【化62】
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【0180】
THF(20mL)中の1−メチル−N−(2−メチル−4−ニトロフェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物16、2.60g、9.99mmol)の溶液に、Fe(2.79g、50.0mmol)、飽和NHCl(15mL)を添加し、混合物を25℃で12時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、R=0.46)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。混合物を濾過し、濾過ケーキをCHCl(10mL×3)で洗浄し、濾液を分離し、有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、黄色固体を得た。固体をシリカゲルカラムクロマトグラフ(石油エーテル:酢酸エチル=100:0〜50:50)により精製して、N−(4−アミノ−2−メチルフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物17、1.90g、収率83%)を黄色固体として得た。ES−LCMS m/z 483.4 [M+H]
ステップ3: 1−メチル−N−(2−メチル−4−(2−メチルベンズアミド)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(I−9)
【化63】
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【0181】
CHCl(15mL)中の2−メチル安息香酸(化合物17A、355mg、2.61mmol)、DIEA(982mg、7.60mmol)の溶液に、EDCI(833mg、4.34mmol)、DMAP(398mg、3.26mmol)を−5℃で添加し、次いで混合物を−5℃で30分間撹拌し、N−(4−アミノ−2−メチルフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物17、500mg、2.17mmol)を添加し、混合物を−5℃で30分間撹拌し、25℃に11時間加温した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、R=0.63)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。混合物を濾過し、濾過ケーキをCHCl(20mL×3)で洗浄して、1−メチル−N−(2−メチル−4−(2−メチルベンズアミド)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物I−9、30mg、収率3.8%)を白色固体として得た。H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ ppm 10.28 (s, 1 H), 9.84 (s, 1 H), 7.69 (s, 1 H), 7.57 (d, J=8.4 Hz, 1 H), 7.53 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 7.46 (d, J=7.4 Hz, 1 H), 7.36〜7.42 (m, 1 H), 7.31 (d, J=7.4 Hz, 2 H), 7.23〜7.29 (m, 1 H), 7.06 (s, 1 H), 4.08 (s, 3 H), 2.39 (s, 3 H), 2.21 (s, 3 H);ES−LCMS m/z 349.2 [M+H]
(実施例12)
I−10の合成
【化64】
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合成スキーム:
【化65】
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【0182】
DMF(15mL)中のN−(4−アミノ−2−メチルフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物17、500mg、2.17mmol)および2−メチルベンズアルデヒド(化合物17C、313mg、2.61mmol)の溶液に、NaBH(OAc)(4.60g、21.7mmol)を添加し、混合物を25℃で12時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、R=0.54)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。混合物をHO20mLでクエンチし、次いでCHCl(10mL×3)で抽出し、合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、黄色油状物を得た。油状物を分取HPLC(カラム:Waters Xbridge Prep OBD C18 150×30 5u;移動相:[水(10mM NHHCO)−ACN];B%:25%〜55%、12分)により精製して、1−メチル−N−(2−メチル−4−((2−メチルベンジル)アミノ)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物I−9、20.0mg、収率2.7%)を白色固体として得た。H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ ppm 9.55 (s, 1 H), 7.49 (s, 1 H), 7.27 (d, J=5.4 Hz, 1 H), 7.10〜7.22 (m, 3 H), 6.99 (s, 1 H), 6.92 (d, J=8.6 Hz, 1 H), 6.50 (s, 1 H), 6.42 (d, J=7.8 Hz, 1 H), 6.01 (t, J=5.8 Hz, 1 H), 4.21 (d, J=5.4 Hz, 2 H), 4.05 (s, 3 H), 2.33 (s, 3 H), 2.07 (s, 3 H);ES−LCMS m/z 335.3 [M+H]
(実施例13)
I−11の合成
【化66】
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合成スキーム:
【化67】
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ステップ1: N−(4−(ヒドロキシメチル)−2−メチルフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド
【化68】
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【0183】
THF(7mL)中のメチル3−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド)ベンゾエート(化合物12、1.00g、3.66mmol)の溶液に、LiBH(239mg、11.0mmol)およびMeOH(234mg、7.32mmol)を添加し、混合物を70℃で2時間撹拌した。混合物をpH約2に調整し、次いでEtOAcで抽出し、有機層を分析した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、R=0.71)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。混合物をHO10mLでクエンチし、pH約2に調整し、次いでEtOAc(5mL×2)で抽出し、合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、白色固体を得た。固体をシリカゲルカラムクロマトグラフ(石油エーテル:酢酸エチル=100:0〜50:50)により精製して、N−(4−(ヒドロキシメチル)−2−メチルフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物20、500mg、収率56%)を白色固体として得た。ES−LCMS m/z 246.2 [M+H]
ステップ2: N−(4−(ヒドロキシメチル)−2−メチルフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド
【化69】
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【0184】
THF(5mL)中のN−(4−(ヒドロキシメチル)−2−メチルフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物20、100mg、0.408mmol)、TEA(82.5mg、0.815mmol)の溶液に、MsCl(42.0mg、0.367mmol)を0℃で添加し、混合物を25℃で30分間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を次のステップで使用した。
ステップ3: 1−メチル−N−(2−メチル−4−((o−トリルアミノ)メチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(I−11)
【化70】
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【0185】
THF(5mL)中のアニリン(化合物13A、86.2mg、0.804mmol)の溶液に、NaH(32.2mg、0.804mmol、純度60%)を0℃で添加し、混合物を0℃で30分間撹拌し、THF(5mL)中の3−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシアミド)フェニルメタンスルホネート(化合物20−1、130mg、理論値)の溶液を、上記冷却混合物に添加し、混合物を25℃に加温し、10時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、R=0.82)は、1つの新しいポイントが形成されたことを示した。混合物をHO10mLでクエンチし、次いでEtOAc(10mL×3)で抽出し、合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、薄黄色油状物を得た。油状物を分取TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、1−メチル−N−(2−メチル−4−((o−トリルアミノ)メチル)フェニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(化合物I−11、20mg、収率15%)を白色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 7.82 (d, J=8.4 Hz, 1 H), 7.53 (d, J=1.4 Hz, 1 H), 7.48 (s, 1 H), 7.28〜7.33 (m, 2 H), 7.06〜7.14 (m, 2 H), 6.59〜6.73 (m, 3 H), 4.35 (s, 2 H), 4.24 (s, 3 H), 3.86 (s, 1 H), 3.83〜3.87 (m, 1 H), 2.33 (s, 3 H), 2.19 (s, 3 H);ES−LCMS m/z 228.1 [M+H]
(実施例14)
I−18の合成
【化71】
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合成スキーム:
【化72】
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ステップ1: (3−メチル−4−ニトロ−フェニル)メタノール
【化73】
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【0186】
無水THF(20mL)中の3−メチル−4−ニトロ−安息香酸(2g、11.04mmol、1当量)の溶液に、BH・THF(1M、27.60mL、2.5当量)をN雰囲気下、0〜5℃で添加した。混合物を20℃で3時間撹拌した。反応混合物をMeOH(30mL)の添加により20℃でクエンチし、次いで20℃で0.5時間撹拌した。混合物を濃縮して、粗生成物である(3−メチル−4−ニトロ−フェニル)メタノール(1.66g、9.93mmol、収率89.9%、純度100%)をオフホワイトの固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 7.97 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.46−7.35 (m, 2H), 4.90 (s, 2H), 2.59 (s, 3H);ES−LCMS m/z 168.2 [M+H]
ステップ2: 2−メチル−4−[(2−メチルフェノキシ)メチル]−1−ニトロ−ベンゼン
【化74】
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【0187】
THF(5mL)中の(3−メチル−4−ニトロ−フェニル)メタノール(200mg、1.20mmol、1当量)の溶液に、o−クレゾール(142.32mg、1.32mmol、N/A、1.1当量)およびPPh(345.20mg、1.32mmol、1.1当量)を添加した。5分間撹拌した後、DEAD(229.21mg、1.32mmol、239.26uL、1.1当量)をN雰囲気下、0℃で添加した。混合物を21℃で12時間撹拌した。HO(10mL)を添加し、混合物を酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜20/1、TLC:PE/EtOAc=10/1、R=0.74)上で精製して、2−メチル−4−[(2−メチルフェノキシ)メチル]−1−ニトロ−ベンゼン(163mg、631.01μmol、収率52.7%、純度99.6%)を白色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 8.01 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.47−7.36 (m, 2H), 7.21−7.12 (m, 2H), 6.91 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 6.82 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.11 (s, 2H), 2.63 (s, 3H), 2.31 (s, 3H);ES−LCMS m/z 258.0 [M+H]
ステップ3: 2−メチル−4−[(2−メチルフェノキシ)メチル]アニリン
【化75】
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【0188】
EtOH(5mL)中の2−メチル−4−[(2−メチルフェノキシ)メチル]−1−ニトロ−ベンゼン(163mg、631.00umol、1当量)の溶液に、NHCl(337.52mg、6.31mmol、10当量)およびZn(412.61mg、6.31mmol、10当量)を添加した。混合物を18℃で5時間撹拌した。混合物を濾過し、濃縮して、粗製の2−メチル−4−[(2−メチルフェノキシ)メチル]アニリン(170mg、160.05μmol、収率25.36%、純度21.4%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 7.21−7.07 (m, 2H), 7.05 (m, 1H), 6.98 (m, 1H), 6.89−6.79 (m, 1H), 6.77−6.68 (m, 2H), 3.37 (s, 2H), 2.24−2.13 (m, 6H);ES−LCMS m/z 228.1 [M+H]
ステップ4: 2−メチル−N−[2−メチル−4−[(2−メチルフェノキシ)メチル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−18)
【化76】
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【0189】
EtOAc(5mL)中の2−メチル−4−[(2−メチルフェノキシ)メチル]アニリン(120mg、112.98μmol、1当量)の溶液に、DIEA(43.80mg、338.93μmol、59.03uL、3当量)、2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(14.25mg、112.98μmol、1当量)およびTP(215.68mg、338.93μmol、201.57uL、純度50%、3当量)を添加した。混合物を60℃で16時間撹拌した。飽和NaHCO溶液(10mL)を添加し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これを分取HPLC(溶離液としてMeCN/HO、酸性条件、機器:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um/移動相:水(0.05%HCl)−ACN/勾配:10分間で45%〜75%のB/流速:25mL/分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[2−メチル−4−[(2−メチルフェノキシ)メチル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(化合物I−18、4.77mg、12.08μmol、収率10.7%、純度94.2%、HCl)を黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 7.56 (s, 1H), 7.35−7.45 (m, 3H), 7.17−7.10 (m, 2H), 7.04−6.92 (m, 2H), 6.89−6.80 (m, 1H), 5.11 (s, 2H), 4.17 (s, 3H), 2.33 (s, 3H), 2.26 (s, 3H);ES−LCMS m/z 336.1 [M+H]
(実施例15)
I−20の合成
【化77】
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合成スキーム:
【化78】
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ステップ1: 4−アミノ−3−メチル−ベンゾニトリル
【化79】
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【0190】
MeOH(30mL)中の3−メチル−4−ニトロ−ベンゾニトリル(3g、18.50mmol、1当量)の溶液に、Zn(12.10g、185.00mmol、10当量)およびNHCl(9.90g、185.00mmol、10当量)を添加した。混合物を15℃で16時間撹拌した。混合物をセライトに通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物をEtOAc(50mL)で希釈し、ブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗製の4−アミノ−3−メチル−ベンゾニトリル(2.3g、17.05mmol、収率92.2%、純度98.0%)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 7.32 (dd, J = 2.9, 3.9 Hz, 2H), 6.68−6.61 (m, 1H), 4.24−3.90 (m, 2H), 2.16 (s, 3H);ES−LCMS m/z 155.1 [M+Na]
ステップ2: N−(4−シアノ−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド
【化80】
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【0191】
ピリジン(15mL)中の4−アミノ−3−メチル−ベンゾニトリル(1.5g、11.12mmol、1当量)および2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(1.54g、12.23mmol、1.1当量)の溶液に、TP(21.23g、33.37mmol、19.84mL、50%、3当量)を添加した。混合物を15℃で1.5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、ピリジン(15mL)を除去した。残留物を水(100mL)に溶解し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗製のN−(4−シアノ−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(2.3g、8.71mmol、収率78.3%、純度91.0%)を桃色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 8.26 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.60−7.49 (m, 3H), 6.69 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.23 (s, 3H), 2.37 (s, 3H);ES−LCMS m/z 241.1 [M+H]
ステップ3: N−(4−ホルミル−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド
【化81】
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【0192】
トルエン(50mL)およびDCM(10mL)中のN−(4−シアノ−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(2.0g、7.58mmol、1当量)の溶液に、DIBAL−H(トルエン中1M、22.73mL、3.0当量)の溶液をN下、−78℃で滴下添加した。反応混合物を−78℃で0.5時間撹拌し、次いで15℃に加温した。得られた混合物を15℃で2.5時間撹拌した。反応混合物をMeOH(10mL)およびHCl水溶液(2N、10mL)の添加により0℃でクエンチし、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.33)により精製して、N−(4−ホルミル−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(1.0g、2.10mmol、収率27.6%、純度51.0%)を黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 9.94 (s, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.74−7.68 (m, 1H), 7.62−7.54 (m, 2H), 7.00 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 4.16 (s, 3H), 2.41 (s, 3H);ES−LCMS m/z 244.1 [M+H]
ステップ4: 2−メチル−N−[2−メチル−4−[(E)−スチリル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−20)
【化82】
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【0193】
THF(15mL)中のジエトキシホスホリルメチルベンゼン(342.11mg、1.50mmol、1.1当量)の溶液に、t−BuOK(458.75mg、4.09mmol、3当量)およびN−(4−ホルミル−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(650mg、1.36mmol、1当量)を添加した。混合物を15℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EA=1/0〜3/1、TLC:PE/EA=1/1、R=0.57)により精製して、2−メチル−N−[2−メチル−4−[(E)−スチリル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(化合物I−20、170mg、524.92umol、収率38.5%、純度98.0%)を白色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 7.93 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.62−7.47 (m, 4H), 7.45−7.32 (m, 4H), 7.24 (m, 1H), 7.13−7.01 (m, 2H), 6.65 (s, 1H), 4.24 (s, 3H), 2.35 (s, 3H);ES−LCMS m/z 318.1 [M+H]
(実施例16)
I−22の合成
【化83】
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合成スキーム:
【化84】
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ステップ1: 6−ニトロ−2−フェニル−キノリン
【化85】
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【0194】
2−クロロ−6−ニトロ−キノリン(200mg、958.77μmol、1当量)、フェニルボロン酸(140.28mg、1.15mmol、1.2当量)、CsCO(937.15mg、2.88mmol、3.0当量)およびPd(dppf)Cl(70.15mg、95.88μmol、0.1当量)を、1,4−ジオキサン(6mL)および水(1.2mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、80℃で30分間加熱した。反応混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、セライトのパッドに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜5/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R=0.65)により精製して、6−ニトロ−2−フェニル−キノリン(194mg、577.54μmol、収率60.2%、純度74.5%)を黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 8.81 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 8.50 (dd, J = 2.4, 9.2 Hz, 1H), 8.41 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.28 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 8.23 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 8.06 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.62−7.51 (m, 3H);ES−LCMS m/z 251.0 [M+H]
ステップ2: 2−フェニルキノリン−6−アミン
【化86】
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【0195】
THF(10mL)およびMeOH(10mL)中の6−ニトロ−2−フェニル−キノリン(194mg、577.54umol、1当量)の溶液に、N雰囲気下、Pd/C(10%、200mg)を添加した。懸濁液を真空下で脱気し、Hで3回パージした。混合物をH(15psi)下、28℃で14時間撹拌した。反応混合物をセライトのパッドに通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、所望の生成物である2−フェニルキノリン−6−アミン(120mg、470.70umol、収率81.5%、純度86.4%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 8.06 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.00 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 7.86 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.77 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.54−7.48 (m, 2H), 7.45 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.26 (dd, J = 2.5, 9.0 Hz, 1H), 6.98 (d, J = 2.5 Hz, 1H);ES−LCMS m/z 221.1 [M+H]
ステップ3: 2−メチル−N−(2−フェニル−6−キノリル)ピラゾール−3−カルボキサミド(I−22)
【化87】
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【0196】
EtOAc(3mL)中の2−フェニルキノリン−6−アミン(80mg、313.80μmol、1当量)の溶液に、TP(535.00mg、840.72μmol、0.5mL、50%、2.68当量)、DIEA(148.40mg、1.15mmol、0.2mL、3.66当量)および2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(50mg、396.47μmol、1.26当量)を添加した。混合物を70℃で4時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を得て、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:20%〜50%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、2−メチル−N−(2−フェニル−6−キノリル)ピラゾール−3−カルボキサミド(化合物I−22、24.36mg、57.61μmol、収率18.4%、純度94.9%、2HCl塩)を黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 9.14 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.92 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.46−8.34 (m, 3H), 8.16−8.11 (m, 2H), 7.83−7.73 (m, 3H), 7.59 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.22 (s, 3H);ES−LCMS m/z 329.1 [M+H]
(実施例17)
I−23の合成
【化88】
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合成スキーム:
【化89】
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ステップ1: 2−メチル−N−[2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド
【化90】
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【0197】
無水THF(5mL)中のN−(4−ホルミル−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(300mg、912.60μmol、1当量)の溶液に、カリウム;2−メチルプロパン−2−オレート(307.21mg、2.74mmol、3当量)および1−(ジエトキシホスホリルメチル)−2−メチル−ベンゼン(265.29mg、1.10mmol、1.2当量)を添加した。混合物を25℃で16時間撹拌した。混合物を濃縮して、THFを除去した。HO(10mL)を添加し、混合物を酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜2/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.59)上で精製して、2−メチル−N−[2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(147mg、416.50μmol、収率45.6%、純度93.9%)を黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 7.91 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 7.43−7.37 (m, 2H), 7.29 (d, J = 16.3 Hz, 1H), 7.21−7.14 (m, 3H), 6.95 (d, J = 16.1 Hz, 1H), 6.68−6.60 (m, 1H), 4.23 (s, 3H), 2.44 (s, 3H), 2.35 (s, 3H);ES−LCMS m/z 332.0 [M+H]
ステップ2: 2−メチル−N−[2−メチル−4−[3−(o−トリル)オキシラン−2−イル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−23)
【化91】
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【0198】
無水DCM(3mL)中の2−メチル−N−[2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(70mg、198.33μmol、1当量)の溶液に、m−CPBA(100.67mg、495.84μmol、純度85%、2.5当量)を添加した。混合物を25℃で1時間撹拌した。飽和NaHCO(5mL)溶液を添加し、混合物を酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSO水溶液(10mL、10M)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これを分取TLC(SiO、PE/EtOAc=1/1、R=0.50)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[2−メチル−4−[3−(o−トリル)オキシラン−2−イル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(化合物I−23、24.69mg、70.50μmol、収率35.6%、純度99.2%)を白色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 7.53 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.39−7.34 (m, 2H), 7.28 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 7.23−7.17 (m, 3H), 7.01−6.96 (m, 1H), 4.15 (s, 3H), 4.05 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 3.75 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 2.33 (d, J = 5.7 Hz, 6H);ES−LCMS m/z 348.1 [M+H]
(実施例18)
I−24の合成
【化92】
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合成スキーム:
【化93】
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ステップ1: 2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロ−フェニル)ピラゾール−3−カルボキサミド
【化94】
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【0199】
EtOAc(5mL)中の3−メチル−4−ニトロ−アニリン(500mg、3.29mmol、1当量)の溶液に、2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(414.43mg、3.29mmol、1当量)、DIEA(1.27g、9.86mmol、1.72mL、3当量)およびTP(6.27g、9.86mmol、5.86mL、3当量)を添加した。混合物を60℃で16時間撹拌した。飽和NaHCO溶液(10mL)を添加し、混合物を酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=2/1、R=0.60)上で精製して、2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロ−フェニル)ピラゾール−3−カルボキサミド(600mg、2.27mmol、収率69.0%、純度98.3%)を黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 8.10 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.65 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.58 (dd, J = 2.3, 9.0 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.70 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 4.23 (s, 3H), 2.67 (s, 3H);ES−LCMS m/z 261.0 [M+H]
ステップ2: N−(4−アミノ−3−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド
【化95】
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【0200】
無水MeOH(10mL)中の2−メチル−N−(3−メチル−4−ニトロ−フェニル)ピラゾール−3−カルボキサミド(203.46mg、768.49μmol、1当量)の溶液に、Pd/C(10%、0.02g)をN雰囲気下で添加した。懸濁液を脱気し、Hで3回パージした。混合物をH(15Psi)下、25℃で1時間撹拌した。混合物を濾過し、濃縮して、粗生成物であるN−(4−アミノ−3−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(177mg、694.89μmol、収率90.4%、純度90.4%)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 7.47 (d, J = 1.8 Hz, 2H), 7.27 (s, 1H), 7.18−7.12 (m, 1H), 6.65 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.58 (s, 1H), 4.19 (s, 3H), 3.58 (br s, 2H), 2.17 (s, 3H);ES−LCMS m/z 231.3 [M+H]
ステップ3:2−メチル−N−[3−メチル−4−[(E)−o−トリルアゾ]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−24)
【化96】
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【0201】
AcOH(5mL)中のN−(4−アミノ−3−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(157mg、681.82μmol、1当量)の溶液に、1−メチル−2−ニトロソ−ベンゼン(91.77mg、681.82μmol、1当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、暗条件下で25℃において15時間撹拌した。混合物を濃縮して、AcOHを除去した。飽和NaHCO溶液(10mL)を添加し、混合物を酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これを分取TLC(SiO、PE/EtOAc=2/1、R=0.65)により精製して、2−メチル−N−[3−メチル−4−[(E)−o−トリルアゾ]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(74mg、純度91.9%)を得た。次いで、生成物を分取HPLC(溶離液としてMeCN/HO、塩基性条件、機器:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um/移動相:水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN/勾配:10分間で60%〜90%のB/流速:25mL/分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[3−メチル−4−[(E)−o−トリルアゾ]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミドの生成物(化合物I−24、33mg、95.82umol、収率14.05%、純度96.8%)を黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ ppm 10.37 (s, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.71−7.59 (m, 2H), 7.56−7.50 (m, 2H), 7.39 (m, 2H), 7.29 (d, J = 4.1, 8.3 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.08 (s, 3H), 2.67 (s, 3H), 2.65 (s, 3H);ES−LCMS m/z 334.3 [M+H]
(実施例19)
I−25の合成
【化97】
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合成スキーム:
【化98】
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ステップ1: メチル2−メチル−4−[(E)−o−トリルアゾ]ベンゾエート
【化99】
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【0202】
THF(70mL)中の2−メチルアニリン(454.07mg、4.24mmol、454.07μL、1当量)、メチル4−アミノ−2−メチル−ベンゾエート(1g、6.05mmol、1.43当量)、NaI(2.54g、16.95mmol、4当量)の溶液に、次亜塩素酸tert−ブチル(1.84g、16.95mmol、4当量)を0℃で添加した。混合物を0℃で6時間撹拌した。反応混合物を、水(100mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(80mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜5/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R=0.62)により精製して、メチル2−メチル−4−[(E)−o−トリルアゾ]ベンゾエート(120mg、384.63umol、収率9.1%、純度86.0%)を黄色油状物として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 8.05 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.76 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.62 (dd, J = 7.8, 17.3 Hz, 1H), 7.43−7.36 (m, 2H), 7.29−7.26 (m, 1H), 3.92 (s, 3H), 2.75−2.72 (m, 3H), 2.68 (s, 3H);ES−LCMS m/z 269.1 [M+H]
ステップ2: 2−メチル−4−[(E)−o−トリルアゾ]安息香酸
【化100】
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【0203】
MeOH(5mL)およびHO(1mL)中のメチル2−メチル−4−[(E)−o−トリルアゾ]ベンゾエート(120mg、384.63umol、1当量)の溶液に、NaOH(30.77mg、769.26μmol、2当量)を添加した。混合物を15℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物に水(20mL)およびEtOAc(10mL)を添加し、次いで分離した。水層を1N HClの添加によりpH5に調整し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗製の2−メチル−4−[(E)−o−トリルアゾ]安息香酸(65mg、199.38umol、収率51.8%、純度78.0%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 8.07 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.83−7.72 (m, 2H), 7.64 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.46−7.38 (m, 2H), 7.33−7.25 (m, 1H), 2.74 (s, 3H), 2.70 (s, 3H);ES−LCMS m/z 255.1 [M+H]
ステップ3: 2−メチル−N−(2−メチルピラゾール−3−イル)−4−[(E)−o−トリルアゾ]ベンズアミド(I−25)
【化101】
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【0204】
DMF(5mL)中の2−メチル−4−[(E)−o−トリルアゾ]安息香酸(65mg、199.38μmol、1当量)、2−メチルピラゾール−3−アミン(38.73mg、398.77μmol、2当量)の溶液に、HATU(98.56mg、259.20μmol、1.3当量)およびDIEA(77.31mg、598.15μmol、104.19μL、3.0当量)を添加した。混合物を15℃で2時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=1/1、R=0.71)は、出発物質が完全に消費され、2つの新しいスポットが形成されたことを示した。反応混合物を水(30mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取TLC(PE/EtOAc=0/1、R=0.71)により精製して、粗製物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela DuraShell 150mm_25mm_5um;移動相:[水(10mM NHHCO)−ACN];B%:50%〜80%、10分)によりさらに精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−(2−メチルピラゾール−3−イル)−4−[(E)−o−トリルアゾ]ベンズアミド(化合物I−25、16.41mg、46.76umol、収率23.4%、純度95.0%)を黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ ppm 10.48 (s, 1H), 7.86−7.74 (m, 3H), 7.60 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.52−7.44 (m, 2H), 7.41−7.31 (m, 2H), 6.33 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 3.75 (s, 3H), 2.71 (s, 3H), 2.54 (s, 3H);ES−LCMS m/z 334.2 [M+H]
(実施例20)
I−27の合成
【化102】
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合成スキーム:
【化103】
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ステップ1: N−(4−ブロモフェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド
【化104】
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【0205】
EtOAc(5mL)中の4−ブロモアニリン(200mg、1.16mmol、1当量)の溶液に、2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(175.95mg、1.40mmol、1.2当量)、DIEA(450.78mg、3.49mmol、607.52μL、3当量)およびTP(2.22g、3.49mmol、2.07mL、3当量)を添加した。混合物を60℃で12時間撹拌した。飽和NaHCO溶液(10mL)を添加し、混合物を酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=2/1、R=0.47)上で精製して、N−(4−ブロモフェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(198mg、699.77μmol、収率60.2%、純度99.0%)を白色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 7.61 (s, 1H), 7.49 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.47 (s, 4H), 6.63 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.20 (s, 3H);ES−LCMS m/z 279.6 [M+H]
ステップ2: 2−メチル−N−[4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−27)
【化105】
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【0206】
1,4−ジオキサン(5mL)およびHO(1mL)中の4,4,5,5−テトラメチル−2−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]−1,3,2−ジオキサボロラン(103mg、304.61μmol、1当量)の溶液に、N−(4−ブロモフェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(86.19mg、304.61μmol、1当量)、CsCO(297.74mg、913.83μmol、3当量)およびPd(dppf)Cl(11.14mg、15.23μmol、0.05当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、マイクロ波下で110℃において0.5時間撹拌した。HO(10mL)を添加し、混合物を酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これを分取HPLC(溶離液としてMeCN/HO、酸性条件、機器:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um/移動相:水(0.05%HCl)−ACN/勾配:12分間で55%〜85%のB/流速:25mL/分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(化合物I−27、19.96mg、53.93μmol、収率17.7%、純度95.6%、HCl)を白色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 7.72 (m, 2H), 7.65−7.54 (m, 4H), 7.40 (d, J = 16.1 Hz, 1H), 7.23−7.13 (m, 3H), 7.05 (d, J = 16.1 Hz, 1H), 7.00 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.18 (s, 3H), 2.45 (s, 3H);ES−LCMS m/z 318.1 [M+H]
(実施例21)
I−28の合成
【化106】
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合成スキーム:
【化107】
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ステップ1: 2−メチル−4−(2−フェニルエチニル)アニリン
【化108】
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【0207】
DMF(10mL)中のエチニルベンゼン(200mg、1.96mmol、215.05μL、1当量)、4−ヨード−2−メチル−アニリン(456.36mg、1.96mmol、1当量)、TEA(594.46mg、5.87mmol、817.69μL、3.0当量)、CuI(74.59mg、391.65μmol、0.2当量)およびPd(PPh(226.29mg、195.82μmol、0.1当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージし、混合物をN下、100℃で16時間撹拌した。反応混合物を、水(50mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜5/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R=0.28)により精製して、2−メチル−4−(2−フェニルエチニル)アニリン(160mg、725.62umol、収率37.1%、純度94.0%)を黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ ppm 7.48−7.29 (m, 5H), 7.15−7.04 (m, 2H), 6.60 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.33 (s, 2H), 2.05 (s, 3H);ES−LCMS m/z 208.1 [M+H]
ステップ2: 2−メチル−N−[2−メチル−4−(2−フェニルエチニル)フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−28)
【化109】
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【0208】
ピリジン(3mL)中の2−メチル−4−(2−フェニルエチニル)アニリン(50mg、226.76μmol、1当量)の溶液に、TP(288.60mg、453.51μmol、269.72μL、50%、2当量)および2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(28.60mg、226.76μmol、1当量)を添加した。混合物を20℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:47%〜77%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[2−メチル−4−(2−フェニルエチニル)フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(化合物I−28、32.57mg、92.57μmol、収率40.8%、純度100%、HCl)を薄黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 7.56−7.49 (m, 3H), 7.47 (s, 1H), 7.42−7.35 (m, 5H), 6.98 (s, 1H), 4.15 (s, 3H), 2.31 (s, 3H);ES−LCMS m/z 316.0 [M+H]
(実施例22)
I−29の合成
【化110】
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合成スキーム:
【化111】
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ステップ1: 2−メチル−4−[2−(o−トリル)エチニル]アニリン
【化112】
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【0209】
THF(5mL)中の1−エチニル−2−メチル−ベンゼン(70mg、602.62μmol、75.92μL、1当量)、4−ヨード−2−メチル−アニリン(140.44mg、602.62μmol、1当量)、CuI(22.95mg、120.52μmol、0.2当量)、Pd(PPh(69.64mg、60.26μmol、0.1当量)およびブタン−1−アミン(132.23mg、1.81mmol、178.68uL、3当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。混合物をN下、20℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜5/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R=0.23)により精製して、2−メチル−4−[2−(o−トリル)エチニル]アニリン(100mg、451.88μmol、収率75.0%、純度100%)を黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 7.50−7.43 (m, 1H), 7.27−7.12 (m, 5H), 6.65 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 3.78 (s, 2H), 2.51 (s, 3H), 2.18 (s, 3H);ES−LCMS m/z 222.2 [M+H]
ステップ2: 2−メチル−N−[2−メチル−4−[2−(o−トリル)エチニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−29)
【化113】
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【0210】
ピリジン(3mL)中の2−メチル−4−[2−(o−トリル)エチニル]アニリン(50mg、225.94μmol、1当量)の溶液に、TP(287.56mg、451.88μmol、268.75uL、50%、2当量)および2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(28.49mg、225.94μmol、1当量)を添加した。混合物を20℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:50%〜80%、12分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[2−メチル−4−[2−(o−トリル)エチニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(化合物I−29、28.27mg、76.50μmol、収率33.9%、純度99.0%、HCl)を白色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 7.54 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.49−7.44 (m, 2H), 7.43−7.37 (m, 2H), 7.30−7.22 (m, 2H), 7.21−7.15 (m, 1H), 6.99 (s, 1H), 4.16 (s, 3H), 2.51 (s, 3H), 2.32 (s, 3H);ES−LCMS m/z 330.1 [M+H]
(実施例23)
I−33の合成
【化114】
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合成スキーム:
【化115】
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ステップ1: N−(4−メトキシフェニル)アセトアミド
【化116】
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【0211】
DCM(50mL)中の4−メトキシアニリン(5g、40.60mmol、1当量)およびTEA(8.22g、81.20mmol、11.30mL、2当量)の溶液に、塩化アセチル(3.82g、48.72mmol、3.48mL、1.2当量)を0℃で滴下添加した。添加後、混合物を15℃で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、EtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、N−(4−メトキシフェニル)アセトアミド(4g、22.33mmol、収率55.0%、純度92.2%)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 7.41−7.37 (m, 2H), 6.86−6.83 (m, 2H), 3.75 (s, 3H), 2.07−2.06 (m, 3H);ES−LCMS m/z 166.2 [M+H]
ステップ2: N−(3−アセチル−4−ヒドロキシ−フェニル)アセトアミド
【化117】
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【0212】
CS(50mL)中のN−(4−メトキシフェニル)アセトアミド(500mg、2.79mmol、1当量)の溶液に、塩化アセチル(680.26mg、8.67mmol、618.42μL、3.11当量)を添加した。次いで、AlCl(1.32g、9.87mmol、3.54当量)を上記溶液に数回に分けて添加した。添加後、混合物を90℃で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、氷水をゆっくり添加し、EtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、N−(3−アセチル−4−ヒドロキシ−フェニル)アセトアミド(570mg、2.33mmol、収率83.5%、純度79%)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 8.16 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.54 (dd, J = 2.6, 8.8 Hz, 1H), 6.89 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 2.62 (s, 3H), 2.12 (s, 3H);ES−LCMS m/z 194.1 [M+H]
ステップ3: N−[4−ヒドロキシ−3−[(E)−3−フェニルプロパ−2−エノイル]フェニル]アセトアミド
【化118】
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【0213】
MeOH(5mL)中のN−(4−メトキシフェニル)アセトアミド(370mg、1.77mmol、1当量)の溶液に、ベンズアルデヒド(187.78mg、1.77mmol、178.84μL、1当量)およびLiOH−HO(519.78mg、12.39mmol、7当量)を添加し、混合物を80℃で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、EtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、N−[4−ヒドロキシ−3−[(E)−3−フェニルプロパ−2−エノイル]フェニル]アセトアミド(470mg、918.93μmol、収率51.9%、純度55%)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR (400MHz, DMSO−d) δ ppm 11.71 (s, 1H), 9.91 (s, 1H), 8.15 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.85−7.77 (m, 3H), 7.73−7.69 (m, 1H), 7.58−7.40 (m, 4H), 6.97 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 2.06−2.03 (m, 3H);ES−LCMS m/z 282.2 [M+H]
ステップ4: N−(4−オキソ−2−フェニル−クロメン−6−イル)アセトアミド
【化119】
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【0214】
DMSO(5mL)中のN−[4−ヒドロキシ−3−[(E)−3−フェニルプロパ−2−エノイル]フェニル]アセトアミド(430mg、840.72μmol、1当量)の溶液に、I(21.34mg、84.07μmol、0.1当量)を添加し、混合物をマイクロ波下、140℃で0.5時間撹拌した。反応混合物に1N HCl溶液(2mL)を添加し、混合物を1時間撹拌した。沈殿物を収集し、乾燥させて、N−(4−オキソ−2−フェニル−クロメン−6−イル)アセトアミド(180mg、560.71μmol、収率66.7%、純度87%)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ ppm 10.25 (s, 1H), 8.31 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.07 (dd, J = 2.0, 7.7 Hz, 2H), 7.93 (dd, J = 2.6, 9.0 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.62−7.52 (m, 3H), 6.98 (s, 1H), 2.06 (s, 3H);ES−LCMS m/z 280.2 [M+H]
ステップ5: 6−アミノ−2−フェニル−クロメン−4−オン
【化120】
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【0215】
HCl溶液(12M、2mL、128.41当量)および水(2mL)中のN−(4−オキソ−2−フェニル−クロメン−6−イル)アセトアミド(60mg、186.90umol、1当量)の懸濁液を100℃で0.5時間撹拌した。混合物を濃縮して、6−アミノ−2−フェニル−クロメン−4−オン(50mg、173.54μmol、収率92.9%、純度95%、HCl)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ ppm 8.10−8.02 (m, 2H), 7.71 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.60−7.50 (m, 4H), 7.44 (dd, J = 2.5, 8.7 Hz, 1H), 6.97 (s, 1H);ES−LCMS m/z 238.2 [M+H]
ステップ6: 2−メチル−N−(4−オキソ−2−フェニル−クロメン−6−イル)ピラゾール−3−カルボキサミド(I−33)
【化121】
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【0216】
ピリジン(3mL)中の6−アミノ−2−フェニル−クロメン−4−オン(50mg、173.54μmol、1当量、HCl塩)および2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(22.98mg、182.22μmol、1.05当量)の溶液に、TP(331.30mg、520.62μmol、309.63μL、純度50%、3当量)を25℃で添加した。混合物を25℃で0.5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、溶媒を除去した。残留物をDCM(50mL)で希釈し、DCM(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:38%〜68%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、2−メチル−N−(4−オキソ−2−フェニル−クロメン−6−イル)ピラゾール−3−カルボキサミド(化合物I−33、19.56mg、51.23μmol、収率29.52%、純度100%、HCl塩)をオフホワイトの固体として得た。H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ ppm 10.49 (s, 1H), 8.46 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.14 (dd, J = 2.8, 9.2 Hz, 1H), 8.11−8.04 (m, 2H), 7.80 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.63−7.49 (m, 4H), 7.10 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.01 (s, 1H), 4.09 (s, 3H);ES−LCMS m/z 346.3[M+H]
(実施例24)
I−34の合成
【化122】
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合成スキーム:
【化123】
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ステップ1: 4,4,5,5−テトラメチル−2−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]−1,3,2−ジオキサボロラン
【化124】
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【0217】
無水DCM(50mL)中の1−メチル−2−ビニル−ベンゼン(3g、25.39mmol、1当量)の溶液に、4,4,5,5−テトラメチル−2−ビニル−1,3,2−ジオキサボロラン(3.91g、25.39mmol、4.31mL、1当量)および第1世代Grubbs触媒(2.09g、2.54mmol、0.1当量)を添加した。混合物を25℃で16時間撹拌した。HO(50mL)を添加し、DCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜20/1、TLC:PE/EtOAc=10/1、R=0.53)上で精製して、4,4,5,5−テトラメチル−2−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]−1,3,2−ジオキサボロラン(3g、6.57mmol、収率25.9%、純度53.5%)を黒褐色油状物として得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 7.64 (d, J = 18.4 Hz, 1H), 7.59−7.52 (m, 1H), 7.22−7.12 (m, 3H), 6.08 (dd, J = 1.1, 18.4 Hz, 1H), 2.42 (s, 3H), 1.31 (s, 12H);ES−LCMS m/z 245.1 [M+H]
ステップ2: 2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]アニリン
【化125】
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【0218】
1,4−ジオキサン(20mL)およびHO(10mL)中の4,4,5,5−テトラメチル−2−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]−1,3,2−ジオキサボロラン(1.87g、4.10mmol、1当量)、4−ヨード−2−メチル−アニリン(959.18mg、4.12mmol、1.00当量)、Pd(dppf)Cl(299.71mg、410.00μmol、0.1当量)およびCsCO(4.00g、12.30mmol、3当量)の混合物をN雰囲気下、90℃で4時間撹拌した。混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=20/1〜5/1)により精製した。所望の画分を減圧下で濃縮して、2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]アニリン(640mg、2.46mmol、収率60.1%、純度86.0%)を黒褐色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 7.54 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.27−7.08 (m, 6H), 6.89 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 6.66 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.68 (br s, 2H), 2.40 (s, 3H), 2.19 (s, 3H);ES−LCMS m/z 224.1 [M+H]
ステップ3: 2,4−ジメチル−N−[2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−34)
【化126】
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【0219】
ピリジン(3mL)中の2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]アニリン(50mg、192.55μmol、1当量)、2,4−ジメチルピラゾール−3−カルボン酸(32.38mg、231.07μmol、1.2当量)およびTP(612.67mg、962.77μmol、572.59μL、50%、5当量)の混合物を25℃で19時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:50%〜80%、12分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、2,4−ジメチル−N−[2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(化合物I−34、7.16mg、18.37μmol、収率9.5%、純度98.0%、HCl)をオフホワイトの固体として得た。H NMR (400MHz, DMSO−d) δ ppm 9.67 (s, 1H), 7.63 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.46 (br s, 2H), 7.36 (d, J = 16.4 Hz, 1H), 7.31 (s, 1H), 7.21−7.14 (m, 3H), 7.06 (d, J = 16.4 Hz, 1H), 3.90 (s, 3H), 2.38 (s, 3H), 2.27 (s, 3H), 2.20 (s, 3H);ES−LCMS m/z 346.2 [M+H]
(実施例25)
I−35の合成
【化127】
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合成スキーム:
【化128】
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ステップ1: 2,5−ジメチル−N−[2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−35)
【化129】
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【0220】
ピリジン(2mL)中の2,5−ジメチルピラゾール−3−カルボン酸(29.68mg、211.81μmol、1.1当量)および2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]アニリン(50mg、192.56μmol、1当量)の混合物に、TP(612.68mg、962.78μmol、3.85μL、50%、5当量)を25℃で滴下添加し、混合物を25℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮乾固した。残留物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(10mL×3)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:60%〜90%、12分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、2,5−ジメチル−N−[2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(化合物I−35、26.24mg、65.53μmol、収率34.0%、純度95.4%、HCl)をオフホワイトの固体として得た。H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ ppm 9.73 (s, 1H), 7.63 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.45 (dd, J = 1.6, 8.4 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 16.4 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.21−7.12 (m, 3H), 7.06 (d, J = 16.4 Hz, 1H), 6.79 (s, 1H), 3.96 (s, 3H), 2.38 (s, 3H), 2.22 (s, 3H), 2.17 (s, 3H);ES−LCMS m/z 346.2 [M+H]
(実施例26)
I−38の合成
【化130】
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合成スキーム:
【化131】
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ステップ1: 1−メチル−N−[2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]フェニル]ピロール−2−カルボキサミド(I−38)
【化132】
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【0221】
ピリジン(2mL)中の2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]アニリン(50mg、192.55μmol、1当量)、1−メチルピロール−2−カルボン酸(26.50mg、211.81μmol、1.1当量)およびTP(122.53mg、192.55μmol、114.52μL、50%、1当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。混合物をN雰囲気下、55℃で16時間撹拌した。合わせた反応混合物をNaHCO溶液の添加によりクエンチし、次いでEtOAc(30mL×3)で抽出し、水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:60%〜90%、12分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、1−メチル−N−[2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]フェニル]ピロール−2−カルボキサミド(化合物I−38、28.74mg、77.61μmol、収率40.3%、純度99.1%、HCl)を白色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 7.59 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.46−7.39 (m, 2H), 7.39−7.32 (m, 2H), 7.19−7.10 (m, 3H), 7.00 (d, J = 16.1 Hz, 1H), 6.95 (d, J = 1.7, 4.1 Hz, 1H), 6.88 (t, J = 2.1 Hz, 1H), 6.11 (d, J = 2.6, 4.0 Hz, 1H), 3.91 (s, 3H), 2.41 (s, 3H), 2.31 (s, 3H);ES−LCMS m/z 446.2 [M+H]
(実施例27)
I−39の合成
【化133】
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合成スキーム:
【化134】
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ステップ1: N−(4−ヨード−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド
【化135】
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【0222】
EtOAc(10mL)中の4−ヨード−2−メチル−アニリン(200mg、858.19μmol、1当量)および2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(129.87mg、1.03mmol、1.2当量)の溶液に、TP(1.64g、2.57mmol、1.53mL、50%、3.0当量)およびDIEA(332.74mg、2.57mmol、448.44μL、3.0当量)を添加した。混合物を60℃で3時間撹拌した。混合物を60℃で16時間撹拌した。反応混合物をNaHCO溶液(20mL)で希釈し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.49)上で精製して、N−(4−ヨード−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミドの生成物(100mg、284.34μmol、収率33.1%、純度97.0%)を白色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 7.69 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.63−7.56 (m, 2H), 7.53 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.45 (br s, 1H), 6.64 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.23 (s, 3H), 2.28 (s, 3H);ES−LCMS m/z 341.8 [M+H]
ステップ2: 2−[(E)−2−(2,6−ジメチルフェニル)ビニル]−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン
【化136】
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【0223】
トルエン(5mL)中の2−ブロモ−1,3−ジメチル−ベンゼン(200mg、1.08mmol、1当量)、4,4,5,5−テトラメチル−2−ビニル−1,3,2−ジオキサボロラン(183.09mg、1.19mmol、1.1当量)およびDIEA(279.35mg、2.16mmol、2当量)の溶液に、Pd(dba)(49.48mg、54.04μmol、0.05当量)およびテトラフルオロホウ酸トリtert−ブチルホスホニウム(31.35mg、108.07μmol、0.1当量)を添加した。混合物をNで3回パージし、95℃で3時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=20/1、R=0.91)は、出発物質が消費され、より大きい極性を有する3つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜20/3、TLC:PE/EtOAc=20/1、R=0.63)上で精製して、生成物である2−[(E)−2−(2,6−ジメチルフェニル)ビニル]−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(100mg、348.62μmol、収率32.3%、純度90.0%)を黄色油状物として得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 7.46 (d, J = 18.7 Hz, 1H), 7.11−6.98 (m, 3H), 5.71 (d, J = 19.0 Hz, 1H), 2.38−2.30 (m, 6H), 1.38−1.30 (m, 12H).
ステップ3: N−[4−[(E)−2−(2,6−ジメチルフェニル)ビニル]−2−メチル−フェニル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(I−39)
【化137】
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【0224】
1,4−ジオキサン(2mL)およびHO(0.5mL)中のN−(4−ヨード−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(61mg、173.44μmol、1当量)および2−[(E)−2−(2,6−ジメチルフェニル)ビニル]−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(74.63mg、260.17μmol、1.5当量)の溶液に、Pd(dppf)Cl(12.69mg、17.34μmol、0.1当量)およびCsCO(169.53mg、520.33μmol、3.0当量)を添加した。混合物をNで3分間パージした。密封管をマイクロ波下、110℃で40分間加熱した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:57%〜77%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[4−[(E)−2−(2,6−ジメチルフェニル)ビニル]−2−メチル−フェニル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(化合物I−39、44.86mg、116.53μmol、収率67.2%、純度99.2%、HCl)を薄褐色固体として得た。H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ ppm 9.90 (br s, 1H), 7.52 (d, J = 10.4 Hz, 2H), 7.45 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.20 (d, J = 16.5 Hz, 1H), 7.06 (br s, 4H), 6.64 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 4.08 (s, 3H), 2.33 (s, 6H), 2.25 (s, 3H);ES−LCMS m/z 346.1 [M+H]
(実施例28)
I−40の合成
【化138】
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合成スキーム:
【化139】
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ステップ1: (5−ブロモインドリン−1−イル)−(2−メチルピラゾール−3−イル)メタノン
【化140】
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【0225】
EtOAc(10mL)中の5−ブロモインドリン(200mg、1.01mmol、1当量)および2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(127.35mg、1.01mmol、1.0当量)の溶液に、TP(1.93g、3.03mmol、1.80mL、50%、3.0当量)およびDIEA(652.54mg、5.05mmol、879.44μL、5.0当量)を添加した。混合物を60℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.42)上で精製して、生成物である(5−ブロモインドリン−1−イル)−(2−メチルピラゾール−3−イル)メタノン(300mg、960.29μmol、収率95.1%、純度98.0%)を白色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 8.08 (s, 1H), 7.52 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.30−7.37 (m, 2H), 6.53 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.24 (t, J = 8.3 Hz, 2H), 4.08 (s, 3H), 3.18 (t, J = 8.3 Hz, 2H);ES−LCMS m/z 306.0、308.0 [M+H]
ステップ2: (2−メチルピラゾール−3−イル)−[5−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]インドリン−1−イル]メタノン(I−40)
【化141】
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【0226】
5−ブロモインドリン−1−イル)−(2−メチルピラゾール−3−イル)メタノン(51.02mg、163.31μmol、1当量)、4,4,5,5−テトラメチル−2−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]−1,3,2−ジオキサボロラン(111.79mg、244.97μmol、1.5当量)、CsCO(159.63mg、489.94μmol、3.0当量)およびPd(dppf)Cl(11.95mg、16.33umol、0.1当量)を、1,4−ジオキサン(2mL)およびHO(0.5mL)中でマイクロ波管に入れた。混合物をNで3分間パージした。密封管をマイクロ波下、110℃で40分間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×30mm×4um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:45%〜75%、12分)により2回精製し、続いて凍結乾燥して、(化合物I−40、2−メチルピラゾール−3−イル)−[5−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]インドリン−1−イル]メタノン(22.79mg、59.69μmol、収率36.6%、純度99.5%、HCl)を白色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 8.18 (br s, 1H), 7.59 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.38 (br s, 1H), 7.31−7.27 (m, 1H), 7.26−7.17 (m, 3H), 6.98 (d, J = 16.1 Hz, 1H), 6.55 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 4.25 (t, J = 8.3 Hz, 2H), 4.09 (br s, 3H), 3.21 (t, J = 8.2 Hz, 2H), 2.45 (s, 3H);ES−LCMS m/z 344.2 [M+H]
(実施例29)
I−41の合成
【化142】
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合成スキーム:
【化143】
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ステップ1: 1−イソプロピルピラゾール−3−カルボン酸
【化144】
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【0227】
MeOH(10mL)中のメチル1−イソプロピルピラゾール−3−カルボキシレート(化合物1、200.00mg、1.07mmol、1当量)およびLiOH−HO(179.62mg、4.28mmol、4当量)の混合物を25℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを水(20mL)およびEtOAc(20mL)で希釈し、2N HClを用いてpH2に調整し、EtOAc(20mL×3)で抽出し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、1−イソプロピルピラゾール−3−カルボン酸(145mg、846.49μmol、収率79.1%、純度90.0%)を無色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 7.73 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.76 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.60 (m, 1H), 1.51 (d, J = 6.8 Hz, 6H);ES−LCMS m/z 155.2 [M+H]
ステップ2: 1−イソプロピル−N−[2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−41)
【化145】
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【0228】
ピリジン(5mL)中のメチル1−イソプロピルピラゾール−3−カルボキシレート(50mg、267.55μmol、1.2当量)、2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]アニリン(71.13mg、222.96μmol、1当量)、TP(425.65mg、668.88umol、397.80μL、純度50%、3当量)の混合物を60℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%水酸化アンモニア v/v)−ACN];B%:62%〜92%、10分)により精製した。混合物を凍結乾燥し、分取TLC(SiO、PE/EtOAc=5/1、R=0.56)により精製して、1−イソプロピル−N−[2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(化合物I−41、35.09mg、97.62μmol、収率43.8%、純度100%)を無色油状物として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 7.78 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.49−7.43 (m, 2H), 7.39 (d, J=16.4 Hz, 1H), 7.17−7.16 (m, 3H), 7.02 (d, J = 16.4 Hz, 1H), 6.82 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.69−4.61 (m, 1H), 2.43 (s, 3H), 2.37 (s, 3H), 1.57 (d, J = 6.8 Hz, 6H);ES−LCMS m/z 360.1 [M+H]
(実施例30)
I−42の合成
【化146】
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合成スキーム:
【化147】
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ステップ1: 2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]アニリン
【化148】
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【0229】
1,4−ジオキサン(8mL)およびHO(4mL)中の4,4,5,5−テトラメチル−2−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]−1,3,2−ジオキサボロラン(1g、2.19mmol、1当量)、4−ヨード−2−メチル−アニリン(612.84mg、2.63mmol、1.2当量)、CsCO(2.14g、6.57mmol、3当量)およびPd(dppf)Cl(160.35mg、219.14umol、0.1当量)の溶液を脱気し、N下、90℃に12時間加熱した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをDCM(20mL)および水(20mL)で希釈し、DCM(20mL×3)で抽出し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをカラムクロマトグラフィー(SiO、PE/EtOAc=10/1〜5/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R=0.61)により精製して、2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]アニリン(464mg、1.45mmol、収率66.4%、純度70%)を褐色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 7.54 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.21−7.11 (m, 6H), 6.92−6.87 (m, 1H), 6.70 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 2.39 (s, 3H), 2.19 (s, 3H);ES−LCMS m/z 224.0 [M+H]
ステップ2: メチル2−イソプロピルピラゾール−3−カルボキシレートおよびメチル1−イソプロピルピラゾール−3−カルボキシレート
【化149】
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【0230】
MeCN(50mL)中の2−ヨードプロパン(809.20mg、4.76mmol、476.00μL、1当量)の溶液に、CsCO(3.10g、9.52mmol、2当量)およびメチル1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(600.33mg、4.76mmol、1当量)を添加した。混合物を25℃で12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを水(20mL)およびDCM(20mL)に分け、DCM(20mL×3)で抽出し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをカラムクロマトグラフィー(SiO、PE/EtOAc=10/1〜5/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R=0.8およびR=0.51)により精製して、メチル2−イソプロピルピラゾール−3−カルボキシレート(240mg、1.28mmol、収率27.0%、純度90%)を無色油状物として得、メチル1−イソプロピルピラゾール−3−カルボキシレート(260mg、1.39mmol、収率29.23%、純度90%)を無色油状物として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 7.52 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.85 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.61−5.50 (m, 1H), 3.91−3.83 (m, 3H), 1.46 (d, J = 6.4 Hz, 6H). H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 7.74 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.77 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.60 (m, 1H), 3.88 (s, 3H), 1.51 (d, J = 6.8 Hz, 6H);ES−LCMS m/z 168.8 [M+H]
ステップ3: 2−イソプロピルピラゾール−3−カルボン酸
【化150】
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【0231】
MeOH(10mL)中のメチル2−イソプロピルピラゾール−3−カルボキシレート(120mg、642.12μmol、1当量)およびLiOH・HO(107.78mg、2.57mmol、4当量)の混合物を25℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを水(20mL)およびEtOAc(20mL)で希釈し、2N HClを用いてpHを2に調整し、EtOAc(20mL×3)で抽出し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、2−イソプロピルピラゾール−3−カルボン酸(98mg、粗製)を無色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 7.50 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 6.83 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.65−5.55 (m, 1H), 1.45 (d, J = 6.8 Hz, 6H);ES−LCMS m/z 155.0 [M+H]
ステップ4: 2−イソプロピル−N−[2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−42)
【化151】
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【0232】
ピリジン(5mL)中の2−イソプロピルピラゾール−3−カルボン酸(50mg、291.89μmol、1当量)、2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]アニリン(93.12mg、291.89μmol、1当量)、TP(1.86g、2.92mmol、1.74mL、50%、10当量)の混合物を60℃で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:55%〜85%、10分)により精製した。混合物を凍結乾燥し、分取TLC(SiO、PE/EtOAc=5/1、R=0.57)により精製して、2−イソプロピル−N−[2−メチル−4−[(E)−2−(o−トリル)ビニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(化合物I−42、18.26mg、48.58μmol、収率16.6%、純度95.6%)をオフホワイトの固体として得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 7.95 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.60−7.55 (m, 3H), 7.40−7.39 (m, 2H), 7.30 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 7.19−7.17 (m, 3H), 6.96 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 6.61 (s, 1H), 5.57−5.47 (m, 1H), 2.44 (s, 3H), 2.35 (s, 3H), 1.54 (d, J = 6.8 Hz, 6H);ES−LCMS m/z 360.2 [M+H]
(実施例31)
I−43の合成
【化152】
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合成スキーム:
【化153】
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ステップ1: tert−ブチルN−tert−ブトキシカルボニル−N−(6−メチル−5−ニトロ−2−ピリジル)カルバメート
【化154】
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【0233】
無水DCM(10mL)中の6−メチル−5−ニトロ−ピリジン−2−アミン(500mg、3.27mmol、1当量)の溶液に、DMAP(79.78mg、653.00μmol、0.2当量)および(Boc)O(1.78g、8.16mmol、1.88mL、2.5当量)を添加した。混合物を25℃で12時間撹拌した。HO(10mL)を添加し、混合物をDCM(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/1、TLC:PE/EtOAc=2/1、R=0.73)上で精製して、tert−ブチルN−tert−ブトキシカルボニル−N−(6−メチル−5−ニトロ−2−ピリジル)カルバメート(847mg、1.65mmol、収率50.7%、純度69.0%)を白色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDCl) 8.39−8.32 (m, 1H), 7.97−7.60 (m, 1H), 2.81−2.77 (m, 3H), 1.56−1.53 (m, 18H);ES−LCMS m/z 198.0 [M−t−Bu+H]
ステップ2: tert−ブチルN−(5−アミノ−6−メチル−2−ピリジル)−N−tert−ブトキシカルボニル−カルバメート
【化155】
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【0234】
無水MeOH(10mL)中のtert−ブチルN−tert−ブトキシカルボニル−N−(6−メチル−5−ニトロ−2−ピリジル)カルバメート(847mg、1.65mmol、1当量)の溶液に、Pd/C(10%、100mg)をN雰囲気下で添加した。懸濁液を脱気し、Hで3回パージした。混合物をH(15psi)下、25℃で16時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を濃縮して、粗生成物であるtert−ブチルN−(5−アミノ−6−メチル−2−ピリジル)−N−tert−ブトキシカルボニル−カルバメート(730mg、1.57mmol、収率95.00%、純度69.6%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 7.10 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.84 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 2.32 (s, 3H), 1.39−1.37 (m, 18H);ES−LCMS m/z 324.3 [M+H]
ステップ3: tert−ブチルN−tert−ブトキシカルボニル−N−[6−メチル−5−[(2−メチルピラゾール−3−カルボニル)アミノ]−2−ピリジル]カルバメート
【化156】
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【0235】
EtOAc(10mL)中のtert−ブチルN−(5−アミノ−6−メチル−2−ピリジル)−N−tert−ブトキシカルボニル−カルバメート(730mg、1.57mmol、1当量)の溶液に、DIEA(609.16mg、4.71mmol、820.97μL、3当量)、2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(297.21mg、2.36mmol、1.5当量)およびTP(3.00g、4.71mmol、2.80mL、50%、3当量)を添加した。混合物を60℃で12時間撹拌した。飽和NaHCO溶液(10mL)を添加し、混合物を酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=2/1、R=0.23)上で精製して、tert−ブチルN−tert−ブトキシカルボニル−N−[6−メチル−5−[(2−メチルピラゾール−3−カルボニル)アミノ]−2−ピリジル]カルバメート(770mg、999.34μmol、収率63.6%、純度56.0%)を黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 7.55−7.51 (m, 2H), 7.16 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.67 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.22 (s, 3H), 2.52 (s, 3H), 1.45 (s, 18H);ES−LCMS m/z 432.0 [M+H]
ステップ4: N−(6−アミノ−2−メチル−3−ピリジル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド
【化157】
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【0236】
無水DCM(12mL)中のtert−ブチルN−tert−ブトキシカルボニル−N−[6−メチル−5−[(2−メチルピラゾール−3−カルボニル)アミノ]−2−ピリジル]カルバメート(770mg、999.34μmol、1当量)の溶液に、TFA(3mL)を添加した。混合物を25℃で1時間撹拌した。混合物を濃縮して、溶媒およびTFAを除去した。飽和NaHCO溶液(10mL)を添加し、混合物をDCM(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物であるN−(6−アミノ−2−メチル−3−ピリジル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(520mg、粗製)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 7.50 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.93 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.45 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.11 (s, 3H), 2.26 (s, 3H);ES−LCMS m/z 232.3 [M+H]
ステップ5: 1−メチル−2−ニトロソ−ベンゼン
【化158】
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【0237】
NaMoO(10g、41mmol)を最小体積の水に溶解し、混合物をHSO(30%w/w)によってpH=2に調整した。次いで、H(30%、0.35mol)29mLを0℃で添加した。HMPT(7.15mL、41mmol)を添加し、黄色沈殿物がすぐに形成された。混合物を濾過し、MeOH(10mL)で洗浄し、減圧で乾燥させて、[MoO(O(HO)(HMPA)](6.1g)を得た。無水DCM(10mL)中の2−メチルアニリン(1g、9.33mmol、1.00mL、1当量)の溶液に、[MoO(O(HO)(HMPA)](348.24mg、933.24μmol、0.1当量)およびH(5.29g、46.66mmol、1.56mL、30%、5当量)を添加した。混合物を25℃で16時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=10/1、R=0.75)は、出発物質がほぼ消費され、2つの新しいスポットが形成されたことを示した。HO(10mL)を添加し、混合物をDCM(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/1、TLC:PE/EtOAc=10/1、R=0.75)上で精製して、1−メチル−2−ニトロソ−ベンゼン(620mg、4.61mmol、収率49.4%、純度90%)を褐色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 7.64−7.52 (m, 2H), 7.21−7.12 (m, 1H), 6.29 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 3.35 (s, 3H).
ステップ6: 2−メチル−N−[2−メチル−6−[(E)−o−トリルアゾ]−3−ピリジル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−43)
【化159】
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【0238】
トルエン(1mL)およびHO(4mL)中のN−(6−アミノ−2−メチル−3−ピリジル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(100mg、421.62umol、1当量)の溶液に、NaOH(168.65mg、4.22mmol、10当量)を添加した。10分間撹拌した後、1−メチル−2−ニトロソ−ベンゼン(113.50mg、843.23μmol、2当量)を添加した。混合物を50℃で12時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=2/1、R=0.24)は、主要な新しいスポットを検出した。HO(5mL)を添加し、混合物をDCM(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これを分取HPLC(溶離液としてMeCN/HO、中性条件、機器:Agela DuraShell 150mm_25mm_5um/移動相:[水(10mM NHHCO)−ACN]:10分間で40%〜70%のB/流速:25mL/分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[2−メチル−6−[(E)−o−トリルアゾ]−3−ピリジル]ピラゾール−3−カルボキサミド(化合物I−43、4.02mg、11.46umol、収率2.7%、純度95.4%)を黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ ppm 10.19 (s, 1H), 8.03 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.63 (m, 2H), 7.58 (s, 1H), 7.55−7.47 (m, 2H), 7.40−7.33 (m, 1H), 7.14 (s, 1H), 4.11 (s, 3H), 2.71 (s, 3H), 2.58 (s, 3H);ES−LCMS m/z 335.0 [M+H]
(実施例32)
I−44の合成
【化160】
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合成スキーム:
【化161】
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ステップ1: 2−メチル−N−(3−チアゾール−2−イル−7−キノリル)ピラゾール−3−カルボキサミド(I−44)
【化162】
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【0239】
1,4−ジオキサン(3mL)およびHO(1mL)中の[7−[(2−メチルピラゾール−3−カルボニル)アミノ]−3−キノリル]ボロン酸(60mg、141.85μmol、1当量)、2−ブロモチアゾール(25.59mg、156.03μmol、14.06μL、1.1当量)、CsCO(231.09mg、709.25μmol、5当量)およびPd(dppf)Cl(10.38mg、14.18μmol、0.1当量)の混合物をマイクロ波管に入れ、次いでNで1分間パージした。密封管をマイクロ波(1bar)下、110℃で1時間加熱した。反応混合物を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:25%〜55%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−(3−チアゾール−2−イル−7−キノリル)ピラゾール−3−カルボキサミド(20.88mg、46.95μmol、収率33.1%、純度100.0%、3HCl)を黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 9.67 (s, 1H), 9.54 (s, 1H), 9.15 (s, 1H), 8.37 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 8.09 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.13 (s, 1H), 4.18 (s, 3H);ES−LCMS m/z 336.1 [M+H]
(実施例33)
I−45の合成
【化163】
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合成スキーム:
【化164】
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ステップ1: 2−メチル−N−(3−オキサゾール−2−イル−7−キノリル)ピラゾール−3−カルボキサミド(I−45)
【化165】
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【0240】
1,4−ジオキサン(3mL)および水(1mL)中の2−ヨードオキサゾール(30mg、153.88μmol、1当量)の溶液に、Pd(dppf)Cl(11.26mg、15.39μmol、0.1当量)、CsCO(150.41mg、461.64μmol、3当量)および[7−[(2−メチルピラゾール−3−カルボニル)アミノ]−3−キノリル]ボロン酸(78.11mg、184.66μmol、1.2当量)を添加した。混合物をNで3分間バブリングし、マイクロ波下、110℃で30分間撹拌した。反応混合物をEtOAc(20mL)で希釈し、セライトのパッドに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(HCl条件;カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:20%〜50%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥させて、2−メチル−N−(3−オキサゾール−2−イル−7−キノリル)ピラゾール−3−カルボキサミド(8.41mg、19.62μmol、収率12.8%、純度100.0%、3HCl)を黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 9.68 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 9.59 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 9.20 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 8.44 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.22 (s, 1H), 8.15 (dd, J = 1.9, 9.2 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 7.18 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 4.22 (s, 3H);ES−LCMS m/z 320.2 [M+H]
(実施例34)
I−46の合成
【化166】
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合成スキーム:
【化167】
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ステップ1: [7−[(2−メチルピラゾール−3−カルボニル)アミノ]−3−キノリル]ボロン酸
【化168】
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【0241】
1,4−ジオキサン(10mL)中のN−(3−ブロモ−7−キノリル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(300mg、887.77μmol、1当量)、4,4,5,5−テトラメチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(405.79mg、1.60mmol、1.8当量)、Pd(dppf)Cl(64.96mg、88.78μmol、0.1当量)およびKOAc(348.50mg、3.55mmol、4当量)の混合物を、N雰囲気下、90℃で3時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮して、[7−[(2−メチルピラゾール−3−カルボニル)アミノ]−3−キノリル]ボロン酸(300mg、709.25μmol、収率79.9%、純度70.0%)を褐色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 9.14 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 8.15 (s, 2H), 7.97 (s, 1H), 7.83 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.50 (s, 1H), 6.73 (s, 1H), 4.22 (s, 3H);ES−LCMS m/z 297.1 [M+H]
ステップ2: 2−メチル−N−[3−(2−チエニル)−7−キノリル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−46)
【化169】
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【0242】
1,4−ジオキサン(3mL)およびHO(1mL)中の[7−[(2−メチルピラゾール−3−カルボニル)アミノ]−3−キノリル]ボロン酸(80mg、189.13μmol、1当量)、2−ヨードチオフェン(43.70mg、208.05μmol、21.21μL、1.1当量)、CsCO(308.12mg、945.66μmol、5当量)およびPd(dppf)Cl(13.84mg、18.91μmol、0.1当量)をマイクロ波管に入れ、Nで1分間パージした。密封管をマイクロ波(1bar)下、110℃で1時間加熱した。反応混合物を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:26%〜56%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[3−(2−チエニル)−7−キノリル]ピラゾール−3−カルボキサミド(34.14mg、83.82μmol、収率44.3%、純度100.0%、2HCl)を黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 9.49 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 9.28 (s, 1H), 9.15 (s, 1H), 8.35 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.09 (dd, J = 1.5, 9.0 Hz, 1H), 7.86 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.33−7.27 (m, 1H), 7.17 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.24 (s, 3H);ES−LCMS m/z 335.2 [M+H]
(実施例35)
I−47の合成
【化170】
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合成スキーム:
【化171】
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ステップ1: N−(3−ブロモ−7−キノリル)アセトアミド
【化172】
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【0243】
DCM(10mL)中の3−ブロモキノリン−7−アミン(100mg、448.29μmol、1当量)の溶液に、AcO(68.65mg、672.44μmol、1.5当量)およびTEA(136.09mg、1.34μmol、187.19uL、3.0当量)を添加した。混合物を25℃で16時間撹拌した。TLC(TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.44)は、50%の出発物質が残っていることを示した。AcO(68.65mg、672.44μmol、1.5当量)およびTEA(136.09mg、1.34μmol、187.19uL、3.0当量)を添加し、混合物を25℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜1/2、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.44)上で精製して、生成物であるN−(3−ブロモ−7−キノリル)アセトアミド(110mg、394.18μmol、収率87.9%、純度95.0%)を白色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 8.29 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.50 (d, J=2.2 Hz, 1H), 8.81 (s, 1H), 7.88−7.82 (m, 1H), 7.80−7.72 (m, 1H), 2.20 (s, 3H).
ステップ2: N−(3−フェニル−7−キノリル)アセトアミド(I−47)
【化173】
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【0244】
1,4−ジオキサン(2mL)およびHO(0.5mL)中のN−(3−ブロモ−7−キノリル)アセトアミド(70mg、250.84μmol、1当量)、フェニルボロン酸(45.88mg、376.26μmol、1.5当量)およびCsCO(245.19mg、752.53μmol、3当量)の溶液を、Nで2分間パージした。Pd(dppf)Cl(18.35mg、25.08μmol、0.1当量)を添加し、混合物をマイクロ波下、110℃で30分間撹拌した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:3%〜30%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、生成物であるN−(3−フェニル−7−キノリル)アセトアミド(32.31mg、106.20μmol、収率42.3%、純度98.2%、HCl)を黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 9.38 (d, J=2.2 Hz, 1H), 9.30 (d, J=1.5 Hz, 1H), 9.02 (d, J=1.8 Hz, 1H), 8.31 (d, J=9.0 Hz, 1H), 7.91−7.87 (m, 2H), 7.80 (dd, J=2.0, 9.0 Hz, 1H), 7.63−7.57 (m, 2H), 7.57−7.51 (m, 1H), 2.26 (s, 3H);ES−LCMS m/z 263.2 [M+H]
(実施例36)
I−48の合成
【化174】
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合成スキーム:
【化175】
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ステップ1: 2−メチル−N−[3−(3−チエニル)−7−キノリル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−48)
【化176】
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【0245】
1,4−ジオキサン(3mL)およびHO(1mL)中のN−(3−ブロモ−7−キノリル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(50mg、134.37μmol、1当量)、3−チエニルボロン酸(22.35mg、174.69μmol、1.3当量)、CsCO(218.91mg、671.87μmol、5当量)およびPd(dppf)Cl(9.83mg、13.44μmol、0.1当量)の混合物をマイクロ波管に入れ、Nで1分間パージした。密封管をマイクロ波(1bar)下、110℃で1時間加熱した。反応混合物を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:10%〜40%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[3−(3−チエニル)−7−キノリル]ピラゾール−3−カルボキサミド(33.41mg、81.54μmol、収率60.7%、純度99.4%、2HCl)を黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 9.52 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 9.37 (s, 1H), 9.13 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.34 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 8.20 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.09 (dd, J = 2.0, 9.0 Hz, 1H), 7.81−7.77 (m, 1H), 7.72 (dd, J = 3.0, 5.0 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.18 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.23 (s, 3H);ES−LCMS m/z 335.1 [M+H]
(実施例37)
I−49の合成
【化177】
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合成スキーム:
【化178】
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ステップ1: N−[3−(シクロヘキセン−1−イル)−7−キノリル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド
【化179】
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【0246】
N−(3−ブロモ−7−キノリル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(100mg、295.92μmol、1当量)、2−(シクロヘキセン−1−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(64.66mg、310.72μmol、66.80μL、1.05当量)、CsCO(289.25mg、887.77μmol、3当量)、Pd(dppf)Cl(21.65mg、29.59μmol、0.1当量)およびHO(1mL)を、1,4−ジオキサン(3mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、110℃で1時間加熱した。反応混合物をHO(10mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAC=100/1〜1/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.2)により精製して、N−[3−(シクロヘキセン−1−イル)−7−キノリル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(80mg、240.68μmol、収率81.3%、純度100.0%)を黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 8.92 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.49 (s, 1H), 8.18 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.92−7.84 (m, 2H), 7.54 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.41 (t, J = 4.0 Hz, 1H), 4.19 (s, 3H), 2.58−2.50 (m, 2H), 2.31 (dd, J = 2.4, 6.4 Hz, 2H), 1.92−1.84 (m, 2H), 1.78−1.70 (m, 2H);ES−LCMS m/z 333.1 [M+H]
ステップ2: N−(3−シクロヘキシル−7−キノリル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(I−49)
【化180】
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【0247】
MeOH(3mL)中のN−[3−(シクロヘキセン−1−イル)−7−キノリル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(80mg、240.68μmol、1当量)の溶液に、Ar雰囲気下、Pd/Cを添加した。懸濁液を脱気し、Hで3回パージした。混合物をH(15Psi)下、25℃で2時間撹拌した。混合物をセライト(celiet)のパッドに通して濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:10%〜40%、9.5分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−(3−シクロヘキシル−7−キノリル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(43.41mg、106.57μmol、収率44.3%、純度100.0%、2HCl)を白色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 9.11 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 9.06 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.99 (s, 1H), 8.27 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.04 (dd, J = 2.0, 8.8 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.14 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.22 (s, 3H), 2.98 (tt, J = 3.2, 11.6 Hz, 1H), 2.07 (d, J = 11.6 Hz, 2H), 1.97 (d, J = 13.2 Hz, 2H), 1.85 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 1.74−1.51 (m, 4H), 1.47−1.34 (m, 1H);ES−LCMS m/z 335.2 [M+H]
(実施例38)
I−50の合成
【化181】
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合成スキーム:
【化182】
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ステップ1: 2−メチル−N−(7−キノリル)ピラゾール−3−カルボキサミド(I−50)
【化183】
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【0248】
MeOH(5mL)中のN−(3−ブロモ−7−キノリル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(78.65mg、211.37μmol、1当量)の溶液に、Pd(OH)(0.05g、71.21μmol、20%、1当量)をN下で添加した。懸濁液を真空下で脱気し、Hで3回パージした。混合物をH(15psi)下、25℃で1時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R=0.5)は、出発物質が完全に消費されたことを示した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:0%〜30%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、2−メチル−N−(7−キノリル)ピラゾール−3−カルボキサミド(37.89mg、110.97μmol、収率52.5%、純度95.2%、2HCl)を白色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 9.13−9.04 (m, 3H), 8.29 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 8.05 (dd, J = 2.0, 8.8 Hz, 1H), 7.93 (dd, J = 5.6, 8.4 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.11 (d, J=2.4 Hz, 1H), 4.17 (s, 3H);ES−LCMS m/z 253.2 [M+H]
(実施例39)
I−51の合成
【化184】
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合成スキーム:
【化185】
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ステップ1: 2−メチル−N−[3−(o−トリル)−7−キノリル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−51)
【化186】
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【0249】
N−(3−ブロモ−7−キノリル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(80mg、236.74μmol、1当量)、o−トリルボロン酸(32.19mg、236.74μmol、1当量)、CsCO(231.40mg、710.22μmol、3当量)およびPd(dppf)Cl(17.32mg、23.67μmol、0.1当量)を、1,4−ジオキサン(6mL)およびHO(2mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波(2bar)下、110℃で1時間加熱した。混合物を濃縮し、水(8mL)を添加し、EtOAc(8mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:18%〜48%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[3−(o−トリル)−7−キノリル]ピラゾール−3−カルボキサミド(49.17mg、118.39μmol、収率50.0%、純度100.0%、2HCl)を白色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 9.22 (s, 1H), 9.19 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 9.11 (s, 1H), 8.36 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.10 (dd, J = 2.0, 9.0 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.47−7.44 (m, 3H), 7.43−7.38 (m, 1H), 7.15 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.23 (s, 3H), 2.40 (s, 3H);ES−LCMS m/z 343.0 [M+H]
(実施例40)
I−52の合成
【化187】
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合成スキーム:
【化188】
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ステップ1: N−(6−ブロモ−2−ナフチル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド
【化189】
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【0250】
DCM(10mL)中の6−ブロモナフタレン−2−アミン(100mg、450.29μmol、1当量)、2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(56.79mg、450.29μmol、1当量)、HATU(222.58mg、585.37μmol、1.3当量)の混合物に、EtN(136.69mg、1.35mmol、188.02μL、3当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、25℃で19時間撹拌した。混合物を濃縮し、飽和NaHCO(10mL)を添加し、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.45)上で精製して、N−(6−ブロモ−2−ナフチル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(120mg、363.44μmol、収率80.7%、純度100.0%)を白色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 8.29 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.84−7.75 (m, 2H), 7.71 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.61−7.49 (m, 3H), 6.71 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.26 (s, 3H);ES−LCMS m/z 332.0、334.0 [M+H]
ステップ2: 2−メチル−N−[6−(o−トリル)−2−ナフチル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−52)
【化190】
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【0251】
N−(6−ブロモ−2−ナフチル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(120mg、363.44μmol、1当量)、o−トリルボロン酸(49.41mg、363.44μmol、1当量)、CsCO(355.25mg、1.09mmol、3当量)およびPd(dppf)Cl(26.59mg、36.34μmol、0.1当量)を、1,4−ジオキサン(6mL)およびHO(2mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波(2bar)下、110℃で1時間加熱した。反応混合物を濃縮し、水(10mL)を添加し、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(Phenomenex Gemini 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:50%〜80%、9分)により精製して、2−メチル−N−[6−(o−トリル)−2−ナフチル]ピラゾール−3−カルボキサミド(29.88mg、79.08μmol、収率21.8%、純度100.0%、HCl)を黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 8.36 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.88 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 7.77−7.71 (m, 2H), 7.57 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.46 (dd, J = 1.7, 8.5 Hz, 1H), 7.33−7.23 (m, 4H), 7.05 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.20 (s, 3H), 2.29 (s, 3H);ES−LCMS m/z 342.1 [M+H]
【0252】
(実施例41)
I−53の合成
【化191】
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合成スキーム:
【化192】
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ステップ1: 4−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール
【化193】
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【0253】
水(25mL)およびアセトン(15mL)中の1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(1.5g、8.64mmol、1当量、HCl)および濃HCl(6.12g、62.10mmol、6mL、37%、7.19当量)の溶液に、水(15mL)中のNaNO(1.49g、21.60mmol、2.5当量)の溶液を氷水浴において添加し、混合物を0℃で0.5時間撹拌した。KI(3.73g、22.47mmol、2.6当量)を混合物に0℃で少量ずつ添加した。0.5時間撹拌した後、混合物を80℃で12時間撹拌した。TLC(PE/EtOAc=3/1、R=0.94)は出発物質が消失し、より低い極性を有する1つの主要な新しいスポットが検出されたことを示した。混合物を濃縮し、水(20mL)で希釈し、EtOAc(40mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=100/1〜80/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.94)により精製した。所望の画分を濃縮して、4−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール(2.1g、8.47mmol、収率97.9%、純度100.0%)を黒褐色油状物として得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 7.14 (m, 1H), 6.78 (m, 1H), 6.64−6.59 (m, 1H), 6.02 (s, 2H).
ステップ2: N−[4−[2−(1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)エチニル]−2−メチル−フェニル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(I−53)
【化194】
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【0254】
THF(5mL)中のN−(4−エチニル−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(237.96mg、967.67μmol、1.2当量)、4−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール(200mg、806.40μmol、1当量)、TEA(204.00mg、2.02mmol、280.60μL、2.5当量)、Pd(PPhCl(566.01mg、806.40μmol、1当量)およびCuI(30.72mg、161.28μmol、0.2当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージし、混合物をN雰囲気下、70℃で12時間撹拌した。その溶液にTMT溶液1mLを添加した。2時間後、混合物を濾過し、濾液を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:45%〜75%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、N−[4−[2−(1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)エチニル]−2−メチル−フェニル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(96.75mg、244.42μmol、収率30.3%、純度100.0%、HCl)を白色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 7.53 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.46−7.44 (m, 1H), 7.42−7.39 (m, 1H), 7.39−7.36 (m, 1H), 6.98 (s, 1H), 6.93 (m, 1H), 6.84 (s, 2H), 6.04 (s, 2H), 4.15 (s, 3H), 2.31 (s, 3H);ES−LCMS m/z 360.1 [M+H]
(実施例42)
I−54の合成
【化195】
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合成スキーム:
【化196】
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ステップ1: N−[4−(2−シクロヘキシルエチニル)−2−メチル−フェニル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(I−54)
【化197】
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【0255】
DMF(2mL)中のN−(4−ヨード−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(60mg、175.88μmol、1当量)、エチニルシクロヘキサン(38.05mg、351.75μmol、2当量)、Pd(dppf)Cl2(12.87mg、17.59μmol、0.1当量)、CuI(6.70mg、35.18μmol、0.2当量)およびTEA(53.39mg、527.63μmol、73.44μL、3当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。混合物をN雰囲気下、100℃で12時間撹拌した。反応混合物をHO(20mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:50%〜80%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[4−(2−シクロヘキシルエチニル)−2−メチル−フェニル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(20.53mg、57.37μmol、収率32.6%、純度100.0、HCl)を白色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 7.55 (s, 1H), 7.32−7.27 (m, 2H), 7.24−7.19 (m, 1H), 6.98 (s, 1H), 4.15 (s, 3H), 2.69−2.51 (m, 1H), 2.26 (s, 3H), 2.02 (s, 1H), 2.00−1.84 (m, 2H), 1.77 (s, 2H), 1.62−1.43 (m, 3H), 1.42−1.35 (m, 2H);ES−LCMS m/z 322.2 [M+H]
(実施例43)
I−55の合成
【化198】
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合成スキーム:
【化199】
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ステップ1: 2−メチル−N−[2−メチル−4−[2−(4−ピリジル)エチニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−55)
【化200】
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【0256】
THF(5mL)中のN−(4−エチニル−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(100mg、406.65μmol、1当量)の溶液に、4−ブロモピリジン(96.37mg、609.98μmol、1.5当量)、TEA(123.45mg、1.22mmol、169.80μL、3当量)、CuI(7.74mg、40.67μmol、0.1当量)およびPd(PPhCl(14.27mg、20.33μmol、0.05当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、70℃で12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、水(30mL)を添加した。混合物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:15%〜45%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[2−メチル−4−[2−(4−ピリジル)エチニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(15.24mg、48.17μmol、収率11.8%、純度100%)を黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 8.85 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 8.17 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 7.66 (s, 1H), 7.60 (s, 2H), 7.58 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.02 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 4.17 (s, 3H), 2.36 (s, 3H);ES−LCMS m/z 317.1 [M+H]
(実施例44)
I−56の合成
【化201】
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合成スキーム:
【化202】
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ステップ1: 2−メチル−N−[2−メチル−4−[2−(3−ピリジル)エチニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−56)
【化203】
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【0257】
DMF(4mL)中のN−(4−エチニル−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(100mg、406.65μmol、1当量)の溶液に、3−ヨードピリジン(125.04mg、609.98μmol、1.5当量)、TEA(123.45mg、1.22mmol、169.80μL、3当量)、Pd(PPhCl(14.27mg、20.33μmol、0.05当量)およびCuI(7.74mg、40.67μmol、0.1当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、100℃で12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、水(30mL)を添加した。混合物をEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:20%〜50%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[2−メチル−4−[2−(3−ピリジル)エチニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(85.56mg、219.79μmol、収率54.0%、純度100%、2HCl)を黄褐色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 9.10 (s, 1H), 8.83 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 8.75 (td, J = 1.6, 8.3 Hz, 1H), 8.12 (dd, J = 6.1, 8.0 Hz, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.55 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 0.9 Hz, 2H), 7.00 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.16 (s, 3H), 2.35 (s, 3H);ES−LCMS m/z 316.9 [M+H]
(実施例45)
I−57の合成
【化204】
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合成スキーム:
【化205】
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ステップ1: tert−ブチル4−エチニルピペリジン−1−カルボキシレート
【化206】
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【0258】
MeOH(15mL)中のtert−ブチル4−ホルミルピペリジン−1−カルボキシレート(1g、4.69mmol、1当量)、KCO(1.30g、9.38mmol、2当量)の混合物に、MeOH(5mL)中の1−ジアゾ−1−ジメトキシホスホリル−プロパン−2−オン(901.00mg、4.69mmol、1当量)の溶液を0℃で添加した。次いで、混合物をN雰囲気下、25℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、溶媒を除去した。残留物をEtOAc(30mL)およびHO(20mL)で希釈し、EtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);20g SepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、30mL/分で0〜15%酢酸エチル/石油エーテル勾配の溶離液)により精製して、tert−ブチル4−エチニルピペリジン−1−カルボキシレート(1g、4.41mmol、収率93.9%、純度92.2%)を無色油状物として得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 3.72 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 3.28−3.14 (m, 2H), 2.69−2.51 (m, 1H), 2.14 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 1.91−1.75 (m, 2H), 1.64 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 1.61−1.56 (m, 1H), 1.49 (s, 9H);ES−LCMS m/z 154.1 [M−t−Bu+H]
ステップ2: tert−ブチル4−[2−[3−メチル−4−[(2−メチルピラゾール−3−カルボニル)アミノ]フェニル]エチニル]ピペリジン−1−カルボキシレート
【化207】
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【0259】
THF(15mL)中のN−(4−ヨード−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(200mg、586.26μmol、1当量)、Pd(PPhCl(20.57mg、29.31μmol、0.05当量)、tert−ブチル4−エチニルピペリジン−1−カルボキシレート(159.69mg、703.51umol、1.2当量)、TEA(148.31mg、1.47mmol、204.00μL、2.5当量)、CuI(22.33mg、117.25μmol、0.2当量)の混合物をN雰囲気下、70℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、溶媒を除去した。残留物をEtOAc(30mL)およびHO(20mL)で希釈し、EtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);20g SepaFlash(登録商標)シリカフラッシュカラム、30mL/分で0〜50%酢酸エチル/石油エーテル勾配の溶離液)により精製して、tert−ブチル4−[2−[3−メチル−4−[(2−メチルピラゾール−3−カルボニル)アミノ]フェニル]エチニル]ピペリジン−1−カルボキシレートの生成物(240mg、568.02μmol、収率96.9%、純度100%)を黄色油状物として得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 7.91 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 7.32−7.28 (m, 2H), 6.64 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 4.22 (s, 3H), 3.81−3.67 (m, 2H), 3.29−3.20 (m, 2H), 2.80 (tt, J = 4.1, 8.0 Hz, 1H), 2.29 (s, 3H), 1.86 (dd, J = 3.3, 13.5 Hz, 2H), 1.72−1.61 (m, 2H), 1.47 (s, 9H);ES−LCMS m/z 367.2 [M−t−Bu+H]
ステップ3: 2−メチル−N−[2−メチル−4−[2−(4−ピペリジル)エチニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−57)
【化208】
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【0260】
DCM(8mL)中のtert−ブチル4−[2−[3−メチル−4−[(2−メチルピラゾール−3−カルボニル)アミノ]フェニル]エチニル]ピペリジン−1−カルボキシレート(100mg、236.68μmol、1当量)の溶液に、TFA(3.08g、27.01mmol、2mL、114.13当量)を添加し、混合物を20℃で0.5時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:5%〜35%、10分)により精製した。所望の画分を凍結乾燥して、2−メチル−N−[2−メチル−4−[2−(4−ピペリジル)エチニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(79.72mg、201.66μmol、収率85.2%、純度100%、2HCl)を白色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 7.52 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 7.28−7.24 (m, 1H), 6.95 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 4.12 (s, 3H), 3.40 (td, J = 3.7, 12.8 Hz, 2H), 3.25−3.11 (m, 2H), 3.04 (tt, J = 4.0, 8.0 Hz, 1H), 2.25 (s, 3H), 2.19−2.09 (m, 2H), 1.97−1.87 (m, 2H);ES−LCMS m/z 323.2 [M+H]
(実施例46)
I−58の合成
【化209】
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合成スキーム:
【化210】
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ステップ1: 2−メチル−N−[2−メチル−4−(2−トリメチルシリルエチニル)フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド
【化211】
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【0261】
DMF(4mL)中のN−(4−ヨード−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(200mg、586.26μmol、1当量)、エチニル(トリメチル)シラン(86.37mg、879.39μmol、121.82μL、1.5当量)、TEA(177.97mg、1.76mmol、244.80μL、3当量)、CuI(11.17mg、58.63μmol、0.1当量)およびPd(PPhCl(20.57mg、29.31μmol、0.05当量)の混合物をN雰囲気下、100℃で16時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、水(30mL)を添加した。混合物をEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜3/1、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.6)により精製して、2−メチル−N−[2−メチル−4−(2−トリメチルシリルエチニル)フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(95mg、298.92μmol、収率50.9%、純度98%)を黄色油状物として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 7.53 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.42−7.26 (m, 3H), 6.97 (s, 1H), 4.14 (s, 3H), 2.28 (s, 3H), 0.28−0.15 (m, 9H);ES−LCMS m/z 312.1 [M+H]
ステップ2: N−(4−エチニル−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド
【化212】
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【0262】
MeOH(10mL)中の2−メチル−N−[2−メチル−4−(2−トリメチルシリルエチニル)フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(95mg、298.92μmol、1当量)の溶液に、KCO(82.63mg、597.84μmol、2当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、25℃で3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、水(30mL)を添加した。混合物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、N−(4−エチニル−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(50mg、202.91μmol、収率67.8%、純度97.1%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 7.51 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.31 (s, 2H), 6.92 (s, 1H), 4.16−4.12 (m, 3H), 3.36−3.36 (m, 1H), 2.27 (s, 3H);ES−LCMS m/z 240.1 [M+H]
ステップ3: 2−メチル−N−[2−メチル−4−[2−(2−ピリジル)エチニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−58)
【化213】
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【0263】
THF(4mL)中のN−(4−エチニル−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(50mg、202.91μmol、1当量)の溶液に、TEA(61.60mg、608.72μmol、84.73μL、3当量)、Pd(PPhCl(7.12mg、10.15μmol、0.05当量)、CuI(3.86mg、20.29μmol、0.1当量)および2−ブロモピリジン(48.09mg、304.36μmol、28.97μL、1.5当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、100℃で12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、水(30mL)を添加した。混合物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:15%〜45%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[2−メチル−4−[2−(2−ピリジル)エチニル]フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(28.57mg、73.39μmol、収率36.1%、純度100%、2HCl)を黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 8.84 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.62 (dt, J = 1.5, 8.0 Hz, 1H), 8.24 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.03 (ddd, J = 1.3, 6.1, 7.7 Hz, 1H), 7.69 (s, 1H), 7.63 (s, 2H), 7.56 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.01 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.16 (s, 3H), 2.37 (s, 3H);ES−LCMS m/z 317.1 [M+H]
(実施例47)
I−59の合成
【化214】
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合成スキーム:
【化215】
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ステップ1: 7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン
【化216】
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【0264】
MeOH(3mL)およびDCM(6mL)中のベンジルトリメチルアンモニウムジクロロヨウ素酸塩(558.36mg、1.60mmol、1.1当量)およびCaCO(190.00mg、1.90mmol、1.30当量)の混合物に、1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(200mg、1.46mmol、1当量)を5分かけて少しずつ添加した。混合物を30℃で1.5時間撹拌した。反応混合物をHO(20mL)で希釈し、DCM(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)溶液で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜5/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R=0.51)上で精製して、生成物である7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(170mg、646.31μmol、収率44.3%、純度100.0%)を褐色固体として得た。H NMR (400 MHz DMSO−d) δ ppm 6.81 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.14 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 5.95 (s, 2H), 5.06 (s, 2H);ES−LCMS m/z 263.9 [M+H]
ステップ2: N−(7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド
【化217】
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【0265】
ピリジン(5mL)中の7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(170mg、646.31umol、1当量)および2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(85.58mg、678.62μmol、1.05当量)の溶液に、TP(1.23g、1.94mmol、1.15mL、50%、3.0当量)を添加した。混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物をNaHCO溶液(50mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=5/1、R=0.36)上で精製して、生成物であるN−(7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(205mg、521.99μmol、収率80.8%、純度94.5%)を白色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 7.58−7.49 (m, 2H), 7.18 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.66 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.09 (s, 2H), 4.23 (s, 3H);ES−LCMS m/z 371.9 [M+H]
ステップ3: 2−メチル−N−[7−(2−フェニルエチニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−59)
【化218】
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【0266】
DMF(10mL)中のN−(7−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(80mg、203.70μmol、1当量)およびエチニルベンゼン(20.80mg、203.70μmol、22.37μL、1当量)の溶液に、TEA(61.84mg、611.11μmol、85.06μL、3.0当量)、CuI(7.76mg、40.74μmol、0.2当量)およびPd(PPh(23.54mg、20.37μmol、0.1当量)を添加した。混合物を100℃で16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:35%〜65%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[7−(2−フェニルエチニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピラゾール−3−カルボキサミド(42.52mg、110.92μmol、収率54.4%、純度99.6%、HCl)を灰色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 7.53−7.46 (m, 3H), 7.39−7.35 (m, 3H), 7.11 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.99−6.94 (m, 2H), 6.11 (s, 2H), 4.14 (s, 3H);ES−LCMS m/z 346.2 [M+H]
(実施例48)
I−60の合成
【化219】
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合成スキーム:
【化220】
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ステップ1: 4−ブロモ−2−メトキシ−アニリン
【化221】
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【0267】
MeOH(20mL)中の4−ブロモ−2−メトキシ−1−ニトロ−ベンゼン(1.07g、4.63mmol、1当量)の溶液に、Zn(3.03g、46.30mmol、10当量)およびNHCl(2.48g、46.30mmol、1.62mL、10当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、25℃で2時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮し、水(80mL)を添加し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、4−ブロモ−2−メトキシ−アニリン(830mg、4.11mmol、収率88.7%、粗製)を黒色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ ppm 6.89 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.80 (dd, J = 2.1, 8.3 Hz, 1H), 6.56 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.87 (s, 2H), 3.75 (s, 3H);ES−LCMS m/z 204.0、206.0 [M+H]
ステップ2: N−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド
【化222】
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【0268】
ピリジン(15mL)中の4−ブロモ−2−メトキシ−アニリン(750mg、3.71mmol、1当量)、2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(468.13mg、3.71mmol、1当量)およびTP(3.54g、5.57mmol、3.31mL、50%、1.5当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。混合物をN雰囲気下、25℃で2時間撹拌した。混合物を濃縮し、飽和NaHCO(50mL)を添加し、EtOAc(40mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/0〜10/3、TLC:PE/EtOAc=3/1、R=0.32)上で精製して、N−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(370mg、1.19mmol、収率32.1%、純度100.0%)を褐色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 8.32 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.15 (dd, J = 2.0, 8.8 Hz, 1H), 7.06 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.66 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.23 (s, 3H), 3.93 (s, 3H);ES−LCMS m/z 312.0、314.0 [M+H]
ステップ3: N−[2−メトキシ−4−(2−フェニルエチニル)フェニル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(I−60)
【化223】
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【0269】
DMF(10mL)中のN−(4−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(100mg、322.43μmol、1当量)、エチニルベンゼン(32.93mg、322.43μmol、35.41μL、1当量)、TEA(97.88mg、967.29μmol、134.64μL、3当量)、CuI(12.28mg、64.49μmol、0.2当量)およびPd(PPh(37.26mg、32.24μmol、0.1当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。混合物をN雰囲気下、100℃で16時間撹拌した。反応混合物をセライトのパッドに通して濾過し、分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:50%〜80%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[2−メトキシ−4−(2−フェニルエチニル)フェニル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(31.76mg、86.34μmol、収率26.8%、純度100.0%、HCl)を黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 8.05 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.54−7.49 (m, 3H), 7.40−7.35 (m, 3H), 7.21−7.14 (m, 2H), 6.92 (s, 1H), 4.16 (s, 3H), 3.96 (s, 3H);ES−LCMS m/z 332.1 [M+H]
(実施例49)
I−61の合成
【化224】
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合成スキーム:
【化225】
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ステップ1: 2−メチル−N−(2−メチル−4−プロパ−1−イニル−フェニル)ピラゾール−3−カルボキサミド(I−61)
【化226】
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【0270】
DMF(1mL)中のN−(4−ヨード−2−メチル−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(60mg、175.88μmol、1当量)、プロパ−1−イン(1M、879.39μL、5当量)、TEA(53.39mg、527.63μmol、73.44μL、3当量)、CuI(6.70mg、35.18μmol、0.2当量)およびPd(dppf)Cl(12.87mg、17.59μmol、0.1当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。混合物をN雰囲気下、80℃で12時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:30%〜60%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−(2−メチル−4−プロパ−1−イニル−フェニル)ピラゾール−3−カルボキサミド(25.99mg、89.70μmol、収率51.0%、純度100.0%、HCl)を灰色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 7.52 (s, 1H), 7.28 (d, J = 3.6 Hz, 2H), 7.25−7.18 (m, 1H), 6.96 (s, 1H), 4.14 (s, 3H), 2.25 (s, 3H), 2.02 (s, 3H);ES−LCMS m/z 254.1 [M+H]
(実施例50)
I−62の合成
【化227】
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合成スキーム:
【化228】
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ステップ1: N−[4−ヨード−2−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド
【化229】
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【0271】
ピリジン(3mL)中の2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(145.00mg、1.15mmol、1.1当量)、4−ヨード−2−(トリフルオロメチル)アニリン(300mg、1.05mmol、1当量)、TP(2.00g、3.14mmol、1.86mL、50%、3当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。混合物をN雰囲気下、25℃で12時間撹拌した。反応混合物をHO(20mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、N−[4−ヨード−2−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(350mg、708.65μmol、収率67.8%、純度80.0%)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 8.10−8.01 (m, 2H), 7.52 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.39 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.92 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.12 (s, 3H);ES−LCMS m/z 396.0 [M+H]
ステップ2: 2−メチル−N−[2−メチル−4−(2−フェニルエチニル)フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−62)
【化230】
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【0272】
DMF(2mL)中のN−(2−フルオロ−4−ヨード−フェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(80mg、231.81μmol、1当量)、エチニルベンゼン(23.68mg、231.81mol、25.46μL、1当量)、Pd(PPh(26.79mg、23.18μmol、0.1当量)、TEA(70.37mg、695.43μmol、96.80μL、3当量)およびCuI(8.83mg、46.36μmol、0.2当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。混合物をN雰囲気下、100℃で12時間撹拌した。反応混合物をHO(20mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:50%〜80%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[2−メチル−4−(2−フェニルエチニル)フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(22.38mg、55.15μmol、収率23.8%、純度100.0%、HCl)を白色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 7.90 (s, 1H), 7.84 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.61−7.52 (m, 3H), 7.45−7.38 (m, 3H), 6.96 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.15 (s, 3H);ES−LCMS m/z 370.1 [M+H]
(実施例51)
I−63の合成
【化231】
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合成スキーム:
【化232】
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ステップ1: N−(4−ヨードフェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド
【化233】
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【0273】
ピリジン(2mL)中の4−ヨードアニリン(500mg、2.28mmol、1当量)、2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(287.90mg、2.28mmol、1当量)、TP(4.36g、6.85mmol、4.07mL、50%、3当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。混合物をN雰囲気下、25℃で12時間撹拌した。反応混合物をHO(20mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、N−(4−ヨードフェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(450mg、1.10mmol、収率48.2%、純度80.0%)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 7.70−7.68 (m, 1H), 7.67−7.66 (m, 1H), 7.52−7.49 (m, 3H), 6.96 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.14 (s, 3H);ES−LCMS m/z 328.0 [M+H]
ステップ2: 2−メチル−N−[4−(2−フェニルエチニル)フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−63)
【化234】
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【0274】
DMF(3mL)中のN−(4−ヨードフェニル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(100mg、244.56μmol、1当量)、エチニルベンゼン(24.98mg、244.56μmol、26.86μL、1当量)、TEA(74.24mg、733.68umol、102.12μL、3当量)、CuI(9.32mg、48.91μmol、0.2当量)およびPd(PPh(28.26mg、24.46μmol、0.1当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。混合物をN雰囲気下、100℃で12時間撹拌した。反応混合物を、HO(20mL)の添加によりクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini C18 250×50mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:40%〜70%、10分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[4−(2−フェニルエチニル)フェニル]ピラゾール−3−カルボキサミド(41.71mg、123.47μmol、収率50.5%、純度100.0%、HCl)を灰色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 7.76−7.71 (m, 2H), 7.54−7.49 (m, 5H), 7.40−7.32 (m, 3H), 6.98 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.16 (s, 3H);ES−LCMS m/z 302.2 [M+H]
(実施例52)
I−76の合成
【化235】
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合成スキーム:
【化236】
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ステップ1: メチル1H−ピラゾール−5−カルボキシレート
【化237】
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【0275】
DCM(20mL)中の1H−ピラゾール−5−カルボン酸(3g、26.77mmol、1当量)およびDMF(0.5mL)の混合物に、塩化オキサリル(6.79g、53.53mmol、4.69mL、2当量)をN雰囲気下、0℃で滴下添加した。混合物を15℃で1時間撹拌した。混合物を濃縮し、MeOH(20mL)を添加した。15℃で0.5時間撹拌した後、混合物を減圧下で濃縮して、メチル1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(6g、25.83mmol、収率96.5%、純度70%、HCl)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 7.87 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.92 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 3.92 (s, 3H);ES−LCMS m/z 150.1 [M+Na]
ステップ2: メチル2−イソプロピルピラゾール−3−カルボキシレート
【化238】
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【0276】
MeCN(60mL)中のメチル1H−ピラゾール−5−カルボキシレート(6g、25.83mmol、1当量、HCl)およびCsCO(25.25g、77.50mmol、3当量)の混合物に、2−ヨードプロパン(4.83g、28.42mmol、2.84mL、1.1当量)を添加した。混合物を60℃で2時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(純粋なPE〜PE/EtOAc=3/1、TLC:PE/EtOAc=5/1、R=0.7(P1)、R=0.3(P2))上で精製して、メチル2−イソプロピルピラゾール−3−カルボキシレート(1.5g、8.47mmol、収率32.8%、純度95%、R=0.7)を無色油状物として得、H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 7.51 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.82 (d, J =2.0 Hz, 1H), 5.62−5.47 (m, 1H), 3.88 (s, 3H), 1.50 (d, J = 6.6 Hz, 6H)、さらにメチル1−イソプロピルピラゾール−3−カルボキシレート(1.9g、10.73mmol、収率41.5%、純度95%、R=0.3)を無色油状物として得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 7.44 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.81 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.66−4.53 (m, 1H), 3.91 (s, 3H), 1.52 (d, J = 6.8 Hz, 6H).ES−LCMS m/z 169.2 [M+H]
ステップ3: 2−イソプロピルピラゾール−3−カルボン酸
【化239】
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【0277】
O(5mL)中のメチル2−イソプロピルピラゾール−3−カルボキシレート(500mg、2.82mmol、1当量)の溶液に、HCl溶液(12M、5.00mL、21.25当量)を添加した。混合物を80℃で3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、2−イソプロピルピラゾール−3−カルボン酸(500mg、2.36mmol、収率83.6%、純度90%、HCl)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 7.51 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 6.84 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.65−5.53 (m, 1H), 1.46 (d, J = 6.6 Hz, 6H);ES−LCMS m/z 156.1 [M+H]
ステップ4: 2−イソプロピル−N−(3−フェニル−7−キノリル)ピラゾール−3−カルボキサミド(I−76)
【化240】
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【0278】
ピリジン(10mL)中の2−イソプロピルピラゾール−3−カルボン酸(300mg、1.42mmol、1当量、HCl)およびTP(8.03g、12.61mmol、7.50mL、純度50%、8.90当量)の溶液に、3−フェニルキノリン−7−アミン(346.65mg、1.42mmol、1当量)を添加した。混合物をN雰囲気下、80℃で36時間撹拌した。混合物を濃縮し、水(20mL)を添加した。混合物をEtOAc/MeOH(v/v=10/1、50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Xtimate C18 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:30%〜60%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−イソプロピル−N−(3−フェニル−7−キノリル)ピラゾール−3−カルボキサミド(76.3mg、208.14μmol、収率14.7%、純度97.2%)を黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 9.45 (s, 1H), 9.34 (s, 1H), 9.16 (s, 1H), 8.37 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.07 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.66−7.59 (m, 3H), 7.59−7.53 (m, 1H), 7.07 (s, 1H), 5.58−5.49 (m, 1H), 1.53 (d, J = 6.6 Hz, 6H);ES−LCMS m/z 357.1 [M+H]
(実施例53)
【0279】
I−77の合成
【化241】
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合成スキーム:
【化242】
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ステップ1: 7−ニトロ−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン
【化243】
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【0280】
0℃に冷却したAcO(17.94g、175.69mmol、16.46mL、32当量)の溶液に、ギ酸(10.02g、208.64mmol、38当量)を滴下添加した。混合物を0℃で30分間撹拌し、50℃に30分間加温した。混合物を0℃に冷却し、2−アミノ−4−ニトロ−安息香酸(1g、5.49mmol、1当量)を数回に分けて添加した。混合物を50℃に30分間加熱し、20℃で48時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、粗生成物である7−ニトロ−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン(1g、5.20mmol、収率94.8%、粗純度)を灰色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ ppm 8.37−8.32 (m, 3H), 7.97 (d, J = 7.1 Hz, 1H).
ステップ2: 7−ニトロ−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン
【化244】
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【0281】
アセトン(30mL)中の7−ニトロ−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン(1g、5.20mmol、1当量)の溶液に、アセトン(20mL)中のアニリン(581.65mg、6.25mmol、570.25μL、1.2当量)の溶液を滴下添加した。混合物を20℃で3時間撹拌し、20℃未満で濃縮して、元の半分を除去した。残留物を0℃に冷却し、濾過して、固体を収集した。沸騰しているDMF(30mL)に上記固体を少量ずつ添加し、混合物を155℃で1.5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、DMF20mLを除去し、HO(30mL)を添加し、濾過し、固体を収集した。固体をMeOH(10mL)で希釈し、10分間撹拌し、濾過し、固体を収集し、乾燥させて、7−ニトロ−3−フェニル−キナゾリン−4−オン(150mg、523.69μmol、収率10.1%、純度93.3%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ ppm 8.49−8.46 (m, 1H), 8.44−8.42 (m, 1H), 8.33 (m, 1H), 8.33 (dd, J = 2.1, 8.7 Hz, 1H), 7.91 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.63 (d, J = 2.4 Hz, 2H), 7.58 (m, 2H), 7.24 (dd, J = 2.4, 8.8 Hz, 2H);ES−LCMS m/z 268.1 [M+H]
ステップ3: 7−アミノ−3−フェニル−キナゾリン−4−オン
【化245】
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【0282】
DMF(10mL)中の7−ニトロ−3−フェニル−キナゾリン−4−オン(150mg、561.30μmol、1当量)の溶液に、Pd/C(100mg、湿潤)をN雰囲気下で添加した。混合物をH(15psi)で3回パージし、20℃で1時間撹拌した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物である7−アミノ−3−フェニル−キナゾリン−4−オン(130mg、230.13μmol、収率41.0%、純度42.0%)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。ES−LCMS m/z 238.2 [M+H]
ステップ4: 2−メチル−N−(4−オキソ−3−フェニル−キナゾリン−7−イル)ピラゾール−3−カルボキサミド(I−77)
【化246】
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【0283】
DMF(5mL)中の7−アミノ−3−フェニル−キナゾリン−4−オン(110mg、194.73μmol、1当量)および2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(36.84mg、292.09μmol、1.5当量)の溶液に、HATU(148.08mg、389.45μmol、2.0当量)およびDIEA(75.50mg、584.18μmol、101.75μL、3.0当量)を添加した。混合物を40℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Xtimate C18 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:31%〜51%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−(4−オキソ−3−フェニル−キナゾリン−7−イル)ピラゾール−3−カルボキサミド(54.01mg、129.13μmol、収率66.3%、純度100.0%、2HCl)を白色固体として得た。H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ ppm 10.70 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 8.26 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 8.19 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.96 (dd, J = 1.8, 8.8 Hz, 1H), 7.61−7.50 (m, 6H), 7.20 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.13 (s, 3H);ES−LCMS m/z 346.1 [M+H]
(実施例54)
【0284】
I−78の合成
【化247】
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合成スキーム:
【化248】
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ステップ1: N−(3−フェニル−7−キノリル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(I−78)
【化249】
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【0285】
ピリジン(5mL)中の3−フェニルキノリン−7−アミン(50mg、204.30μmol、1当量)および1H−ピラゾール−5−カルボン酸(25.19mg、224.73μmol、1.1当量)の溶液に、TP(535.00mg、840.72μmol、0.5mL、50%、4.12当量)をN雰囲気下で添加した。混合物を15℃で2時間撹拌した。混合物を濃縮して、残留物を得、これをHO(15mL)で希釈し、EtOAc/MeOH(10/1、20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela DuraShell 150mm_25mm_5um移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:20%〜50%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:22%〜52%、8分)によりさらに精製し、続いて凍結乾燥して、N−(3−フェニル−7−キノリル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(21.03mg、53.50μmol、収率26.2%、純度98.5%、2HCl)を黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 9.41 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 9.34 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 9.18 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 8.35 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.09 (dd, J = 2.0, 9.0 Hz, 1H), 7.94−7.87 (m, 2H), 7.80 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.63−7.57 (m, 2H), 7.56−7.51 (m, 1H), 6.96 (d, J = 2.4 Hz, 1H);ES−LCMS m/z 315.1 [M+H]
(実施例55)
【0286】
I−79の合成
【化250】
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合成スキーム:
【化251】
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ステップ1: 3−フェニルキノリン−7−アミン
【化252】
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【0287】
O(4mL)および1,4−ジオキサン(16mL)中の3−ブロモキノリン−7−アミン(0.5g、2.24mmol、1当量)およびフェニルボロン酸(355.29mg、2.91mmol、1.3当量)の混合物に、CsCO(2.19g、6.72mmol、3当量)およびPd(dppf)Cl(164.01mg、224.15μmol)、0.1当量)をN雰囲気下で添加した。混合物をN雰囲気下、90℃で2時間撹拌した。混合物をEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(純粋なPE〜PE/EtOAc=2/1、TLC:PE/EtOAc=1/1、R=0.18)により精製して、3−フェニルキノリン−7−アミン(500mg、2.04mmol、収率91.1%、純度90%)を黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 8.84 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.30 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.70 (dd, J = 5.5, 7.9 Hz, 3H), 7.47 (t, J = 7.7 Hz, 2H), 7.37 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.12−7.05 (m, 2H);ES−LCMS m/z 221.2 [M+H]
ステップ2: 3−メチル−N−(3−フェニル−7−キノリル)イミダゾール−4−カルボキサミド(I−79)
【化253】
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【0288】
ピリジン(5mL)中の3−フェニルキノリン−7−アミン(50mg、204.30μmol、1当量)および3−メチルイミダゾール−4−カルボン酸(28.34mg、224.73μmol、1.1当量)の溶液に、TP(535.00mg、840.72μmol、0.5mL、50%、4.12当量)をN雰囲気下で添加した。混合物を60℃で12時間撹拌した。混合物を濃縮して、残留物を得、これをHO(15mL)で希釈し、EtOAc/MeOH(10/1、20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela DuraShell 150mm_25mm_5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:15%〜45%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、3−メチル−N−(3−フェニル−7−キノリル)イミダゾール−4−カルボキサミド(23.23mg、55.69μmol、収率27.3%、純度96.2%、2HCl)を黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 9.36 (s, 1H), 9.18 (s, 1H), 8.92 (s, 1H), 8.85 (s, 1H), 8.35 (br s, 1H), 8.31 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.04 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.87 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.63−7.56 (m, 2H), 7.55−7.48 (m, 1H), 4.16 (s, 3H);ES−LCMS m/z 329.2 [M+H]
(実施例56)
【0289】
I−80の合成
【化254】
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合成スキーム:
【化255】
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ステップ1: 3−(4−モルホリノフェニル)キノリン−7−アミン
【化256】
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【0290】
3−ブロモキノリン−7−アミン(50mg、224.15μmol、1当量)、(4−モルホリノフェニル)ボロン酸(60.33mg、291.40μmol、1.3当量)、CsCO(219.10mg、672.45μmol、3当量)およびPd(dppf)Cl(8.20mg、11.21μmol、0.05当量)混合物を、1,4−ジオキサン(2mL)およびHO(1mL)中で密封管に入れた。密封管をマイクロ波下、110℃で1時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=100/1〜10/1、TLC:DCM/MeOH=10/1、R=0.4)により精製して、3−(4−モルホリノフェニル)キノリン−7−アミン(50mg、130.99μmol、収率58.4%、純度80.0%)を黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 8.84 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.26 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.64 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.12−7.06 (m, 4H), 3.89−3.84 (m, 4H), 3.24−3.19 (m, 4H);ES−LCMS m/z 306.2 [M+H]
ステップ2: 2−メチル−N−[3−(4−モルホリノフェニル)−7−キノリル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−80)
【化257】
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【0291】
ピリジン(3mL)中の3−(4−モルホリノフェニル)キノリン−7−アミン(50mg、130.99μmol、1当量)の溶液に、TP(250.07mg、392.96μmol、233.71μL、50%、3当量)および2−メチルピラゾール−3−カルボン酸(24.78mg、196.48μmol、1.5当量)を添加した。混合物を20℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:30%〜60%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[3−(4−モルホリノフェニル)−7−キノリル]ピラゾール−3−カルボキサミド(3.02mg、5.78μmol、収率4.4%、純度100.0%、3HCl)を黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 9.44 (s, 1H), 9.33 (s, 1H), 9.16 (s, 1H), 8.35 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 8.07 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.59 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 7.15 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.23 (s, 3H), 3.96 (d, J = 4.2 Hz, 4H), 3.46 (s, 4H);ES−LCMS m/z 414.2 [M+H]
(実施例57)
【0292】
I−81の合成
【化258】
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合成スキーム:
【化259】
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ステップ1: N−[3−(2−ヒドロキシフェニル)−7−キノリル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(I−81)
【化260】
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【0293】
N−(3−ブロモ−7−キノリル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(50mg、150.98μmol、1当量)、(2−ヒドロキシフェニル)ボロン酸(24.99mg、181.18μmol、1.2当量)およびPd(dppf)Cl(8.37mg、15.10μmol、0.1当量)およびCsCO(196.77mg、603.92μmol、4当量)の混合物を、1,4−ジオキサン(3mL)およびHO(1mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、110℃で1時間加熱した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:20%〜50%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[3−(2−ヒドロキシフェニル)−7−キノリル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(35.55mg、84.43μmol、収率55.9%、純度99.1%、2HCl)を黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 9.43 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 9.28 (s, 1H), 9.17 (s, 1H), 8.35 (d, J= 9.0 Hz, 1H), 8.05 (d, J= 9.0 Hz, 1H), 7.64−7.59 (m, 2H), 7.39−7.35 (m, 1H), 7.14 (d, J= 2.2 Hz, 1H), 7.11−7.03 (m, 2H), 4.23 (s, 3H);ES−LCMS m/z 345.2 [M+H]
(実施例58)
【0294】
I−82の合成
【化261】
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合成スキーム:
【化262】
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ステップ1: N−[3−(3−ヒドロキシフェニル)−7−キノリル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(I−82)
【化263】
[この文献は図面を表示できません]
【0295】
N−(3−ブロモ−7−キノリル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(50mg、150.98μmol、1当量)、(3−ヒドロキシフェニル)ボロン酸(24.99mg、181.18μmol、1.2当量)およびDPPF(8.37mg、15.10μmol、0.1当量)およびCsCO(196.77mg、603.92μmol、4当量)の混合物を、1,4−ジオキサン(3mL)およびHO(1mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、110℃で1時間加熱した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:23%〜51%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[3−(3−ヒドロキシフェニル)−7−キノリル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(33.07mg、98.41μmol、収率65.2%、純度100.0%、3HCl)を黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 9.43 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 9.31 (s, 1H), 9.19 (s, 1H), 8.37 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.07 (dd, J = 2.0, 9.0 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.48−7.40 (m, 1H), 7.38−7.30 (m, 2H), 7.14 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.98 (dd, J = 1.6, 7.9 Hz, 1H), 4.23 (s, 3H);ES−LCMS m/z 345.2 [M+H]
(実施例59)
【0296】
I−83の合成
【化264】
[この文献は図面を表示できません]
合成スキーム:
【化265】
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ステップ1: 2−メチル−N−[3−(2−モルホリノフェニル)−7−キノリル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−83)
【化266】
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【0297】
N−(3−ブロモ−7−キノリル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(60mg、172.12μmol、1当量)、(2−モルホリノフェニル)ボロン酸(42.76mg、206.54μmol、1.2当量)、CsCO(168.24mg、516.36μmol、3当量)およびPd(dppf)Cl(12.59mg、17.21μmol、0.1当量)の混合物を、1,4−ジオキサン(3mL)およびHO(1mL)中でマイクロ波管に入れた。密封管をマイクロ波下、110℃で1時間加熱した。反応混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela DuraShell 150mm_25mm_5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:20%〜50%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[3−(2−モルホリノフェニル)−7−キノリル]ピラゾール−3−カルボキサミド(28.44mg、54.18μmol、収率31.5%、純度99.6%、3HCl)を黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 9.58 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 9.28 (s, 1H), 9.17 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 8.36 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.10 (dd, J = 2.0, 8.8 Hz, 1H), 7.63−7.51 (m, 3H), 7.41−7.29 (m, 2H), 7.18 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.24 (s, 3H), 3.66−3.57 (m, 4H), 2.96−2.86 (m, 4H);ES−LCMS m/z 414.2 [M+H]
(実施例60)
I−84の合成
【化267】
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合成スキーム:
【化268】
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ステップ1: 2−メチル−N−[3−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−7−キノリル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−84)
【化269】
[この文献は図面を表示できません]
【0298】
1,4−ジオキサン(3mL)および水(1mL)中のN−(3−ブロモ−7−キノリル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(50mg、143.43μmol、1当量)、[3−(トリフルオロメチル)フェニル]ボロン酸(27.24mg、143.43μmol、1当量)、CsCO(140.20mg、430.30μmol、3当量)およびPd(dppf)Cl(10.50mg、14.34μmol、0.1当量)の混合物をマイクロ波管に入れ、次いでNで1分間パージした。密封管をマイクロ波(1bar)下、110℃で1時間加熱した。混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:37%〜67%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[3−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−7−キノリル]ピラゾール−3−カルボキサミド(49.98mg、106.50μmol、収率74.2%、純度100%、2HCl)を黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 9.47 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 9.29 (s, 1H), 9.10 (s, 1H), 8.34 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 8.25 (s, 1H), 8.18 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.07 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.90−7.79 (m, 2H), 7.59 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.14 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.23 (s, 3H);ES−LCMS m/z 397.1 [M+H]
(実施例61)
I−85の合成
【化270】
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合成スキーム:
【化271】
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ステップ1: 2−メチル−N−[3−(3−モルホリノフェニル)−7−キノリル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−85)
【化272】
[この文献は図面を表示できません]
【0299】
1,4−ジオキサン(4mL)およびHO(1mL)中のN−(3−ブロモ−7−キノリル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(50mg、147.96μmol、1当量)、(3−モルホリノフェニル)ボロン酸(30.63mg、147.96μmol、1当量)、Pd(dppf)Cl(32.48mg、44.39μmol、0.3当量)、CsCO(144.63mg、443.88μmol、3当量)の混合物を脱気し、Nで3回パージした。混合物をN雰囲気下、90℃で3時間撹拌した。反応混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150×25mm×10um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:25%〜55%、9分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[3−(3−モルホリノフェニル)−7−キノリル]ピラゾール−3−カルボキサミド(26.88mg、51.41μmol、収率34.8%、純度100.0%、3HCl)を黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 9.56 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 9.47 (s, 1H), 9.21 (s, 1H), 8.42 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 8.16−8.09 (m, 2H), 7.92 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.80−7.74 (m, 1H), 7.73−7.67 (m, 1H), 7.60 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.23 (s, 3H), 4.15−4.08 (m, 4H), 3.76−3.66 (m, 4H);ES−LCMS m/z 414.2 [M+H]
(実施例62)
I−86の合成
【化273】
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合成スキーム:
【化274】
[この文献は図面を表示できません]
【0300】
ステップ1: N−[3−(4−ヒドロキシフェニル)−7−キノリル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(I−86)
【化275】
[この文献は図面を表示できません]
【0301】
1,4−ジオキサン(3mL)およびHO(1mL)中のN−(3−ブロモ−7−キノリル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(50mg、147.96μmol、1当量)、(4−ヒドロキシフェニル)ボロン酸(26.53mg、192.35μmol、1.3当量)、CsCO(241.04mg、739.81μmol、5当量)およびPd(dppf)Cl(10.83mg、14.80μmol、0.1当量)の混合物をマイクロ波管に入れ、次いでNで1分間パージした。密封管をマイクロ波(1bar)下、110℃で1時間加熱した。反応混合物を濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5um;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:20%〜50%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、N−[3−(4−ヒドロキシフェニル)−7−キノリル]−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(29.81mg、71.44μmol、収率48.3%、純度100.0%、2HCl)を黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 9.36 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 9.24 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 9.11 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.31 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 8.04 (dd, J = 2.0, 9.0 Hz, 1H), 7.78−7.73 (m, 2H), 7.57 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.02−6.97 (m, 2H), 4.20 (s, 3H);ES−LCMS m/z 345.2[M+H]
(実施例63)
I−87の合成
【化276】
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合成スキーム:
【化277】
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ステップ1: 2−メチル−N−[3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−7−キノリル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−87)
【化278】
[この文献は図面を表示できません]
【0302】
1,4−ジオキサン(3mL)および水(1mL)中のN−(3−ブロモ−7−キノリル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(52.63mg、150.98μmol、1当量)、[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ボロン酸(28.68mg、150.98μmol、1当量)、CsCO(147.58mg、452.94μmol、3当量)およびPd(dppf)Cl(11.05mg、15.10μmol、0.1当量)の混合物をマイクロ波管に入れ、次いでNで1分間パージした。密封管をマイクロ波(1bar)下、110℃で1時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を得、それを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:40%〜70%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−7−キノリル]ピラゾール−3−カルボキサミド(46.24mg、98.53μmol、収率65.2%、純度100%、2HCl)を黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 9.51 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 9.39 (s, 1H), 9.18 (s, 1H), 8.38 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.14 (s, 1H), 8.13−8.07 (m, 2H), 7.93 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.59 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.15 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.23 (s, 3H);ES−LCMS m/z 397.2 [M+H]
(実施例64)
I−88の合成
【化279】
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合成スキーム:
【化280】
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ステップ1: 2−メチル−N−[3−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]−7−キノリル]ピラゾール−3−カルボキサミド(I−88)
【化281】
[この文献は図面を表示できません]
【0303】
1,4−ジオキサン(3mL)および水(1mL)中のN−(3−ブロモ−7−キノリル)−2−メチル−ピラゾール−3−カルボキサミド(50mg、143.43μmol、1当量)、[2−(トリフルオロメチル)フェニル]ボロン酸(27.24mg、143.43μmol、1当量)、CsCO(140.20mg、430.30μmol、3当量)およびPd(dppf)Cl(10.50mg、14.34μmol、0.1当量)の混合物をマイクロ波管に入れ、次いでNで1分間パージした。密封管をマイクロ波(1bar)下、110℃で1時間加熱した。混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、残留物を得、これを分取HPLC(カラム:Agela ASB 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.05%HCl)−ACN];B%:35%〜65%、8分)により精製し、続いて凍結乾燥して、2−メチル−N−[3−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]−7−キノリル]ピラゾール−3−カルボキサミド(32.65mg、82.37μmol、収率57.4%、純度100%)を黄色固体として得た。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 9.17 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 9.02 (s, 1H), 8.34 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 8.11 (dd, J = 2.0, 9.0 Hz, 1H), 7.97 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.89−7.81 (m, 1H), 7.81−7.72 (m, 1H), 7.65 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.15 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.23 (s, 3H);ES−LCMS m/z 397.2 [M+H]
(実施例65)
【0304】
本発明の追加の化合物は、実施例55に記載される方法に実質的に類似の方法に従って調製される。このような化合物には、I−89、I−90、I−91、I−92、I−93、I−94、I−95、I−96、I−97、I−98、I−99およびI−100が含まれる。
【0305】
本発明者らは、多数の本発明の実施形態を記載してきたが、本発明者らの基本的な実施例は、本発明の化合物および方法を利用する他の実施形態を提供するために改変することができると理解される。したがって、本発明の範囲は、例示によって提示されている具体的な実施形態によってではなく、添付の特許請求の範囲によって規定されるべきであることを理解されよう。
【国際調査報告】
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