(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2020-532355(P2020-532355A)
(43)【公表日】2020年11月12日
(54)【発明の名称】カニューレ状Tハンドルドライバ
(51)【国際特許分類】
A61B 17/17 20060101AFI20201016BHJP
A61B 17/56 20060101ALI20201016BHJP
【FI】
A61B17/17
A61B17/56
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2020-511740(P2020-511740)
(86)(22)【出願日】2018年8月29日
(85)【翻訳文提出日】2020年4月15日
(86)【国際出願番号】US2018048434
(87)【国際公開番号】WO2019046359
(87)【国際公開日】20190307
(31)【優先権主張番号】62/552,460
(32)【優先日】2017年8月31日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/640,817
(32)【優先日】2018年3月9日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】500103074
【氏名又は名称】コンメッド コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】特許業務法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ミューサー アンドリュー ピー.
(72)【発明者】
【氏名】カム アンドリュー
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160LL08
(57)【要約】
様々な締結具をドリルするための回転可能な、交換可能なカニューレ状ドライバシャフトを有するドライバ組立品。ドライバ組立品は、近位端と遠位端とを有する細長い本体を含み、第一のチャネルが遠位端から細長い本体に延び、第二のチャネルが細長い本体の第一の側部から細長い本体内へ延びる。ドライバ組立品はまた、細長い本体内に接続されたロック機構を含む。ロック機構は、第一の構成と第二の構成との間で回転可能である。カニューレ状ドライバシャフトは、ロック機構に取り外し可能に取り付けられ、ロック機構を介して第一の構成と第二の構成との間で回転可能である。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドライバ組立品であって、
近位端および遠位端を有する細長い本体と、
前記遠位端から前記細長い本体まで延びる第一のチャネルと、
前記細長い本体の第一の側部から前記細長い本体へ延びる第二のチャネルと、
前記細長い本体内に接続されたロック機構であって、第一の構成と第二の構成との間で回転可能なロック機構と、
前記ロック機構に取り外し可能に取り付けられ、前記ロック機構を介して前記第一の構成と前記第二の構成との間で回転可能なカニューレ状ドライバシャフトと、を備えるドライバ組立品。
【請求項2】
前記第一のチャネルが前記第二のチャネルに対して実質的に垂直である、請求項1に記載のドライバ組立品。
【請求項3】
前記細長い本体内のくぼみをさらに備え、前記第一のチャネルと前記第二のチャネルが収束する、請求項1に記載のドライバ組立品。
【請求項4】
前記ロック機構が、前記細長い本体に前記くぼみ内で回転可能に接続されたカニューレ状ハブである、請求項1に記載のドライバ組立品。
【請求項5】
前記カニューレ状ハブに一体化されたスロットおよびキー組立品をさらに備える、請求項4に記載のドライバ組立品。
【請求項6】
前記カニューレ状ハブが、ドライバ幾何学形状を有する開口部を有する、請求項4に記載のドライバ組立品。
【請求項7】
前記カニューレ状ドライバシャフトが、前記カニューレ状ハブの前記開口部の前記ドライバ幾何学形状と嵌合するように構成されたドライバ幾何学形状を有するロック端を有する、請求項6に記載のドライバ組立品。
【請求項8】
前記カニューレ状ドライバシャフト上にドライバロック特徴をさらに備える、請求項7に記載のドライバ組立品。
【請求項9】
前記ドライバロック特徴が、前記ロック端に当接する前記カニューレ状ドライバシャフトの周りのリングである、請求項8に記載のドライバ組立品。
【請求項10】
前記細長い本体の前記第一の側部を少なくとも部分的に通って延びる第一のスロットをさらに備える、請求項1に記載のドライバ組立品。
【請求項11】
前記細長い本体の第二の側部を少なくとも部分的に通って延びる第二のスロットをさらに備え、前記第二の側部が前記第一の側部に対向する、請求項1に記載のドライバ組立品。
【請求項12】
ドライバ組立品であって、
近位端および遠位端を有する細長い本体と、
前記遠位端から前記細長い本体まで延びる第一のチャネルと、
前記細長い本体の第一の側部から前記細長い本体へ延びる第二のチャネルであって、
前記第一のチャネルおよび前記第二のチャネルが、前記細長い本体のくぼみで収束する第二のチャネルと、
前記細長い本体に前記くぼみ内で回転可能に接続されたカニューレ状ハブであって、第一の構成と第二の構成との間で回転可能なカニューレ状ハブと、
前記カニューレ状ハブに一体化されたロック機構と、
前記ロック機構に取り外し可能に取り付けられ、前記ロック機構を介して前記第一の構成と前記第二の構成との間で回転可能なカニューレ状ドライバシャフトと、を備えるドライバ組立品。
【請求項13】
前記第一のチャネルが前記第二のチャネルに対して実質的に垂直である、請求項12に記載のドライバ組立品。
【請求項14】
前記ロック機構がばね式の戻り止めである、請求項12に記載のドライバ組立品。
【請求項15】
前記カニューレ状ハブが、前記カニューレ状ドライバシャフトのねじ山付きロック端と嵌合するように構成された、ねじ山付き開口部を有する、請求項12に記載のドライバ組立品。
【請求項16】
前記細長い本体の前記第一の側部を少なくとも部分的に通って延びる第一のスロットと、前記細長い本体の第二の側部を少なくとも部分的に通って延びる第二のスロットをさらに備え、前記第二の側部が前記第一の側部に対向する、請求項12に記載のドライバ組立品。
【請求項17】
前記カニューレ状ドライバシャフトの内腔を通って延びる案内ピンをさらに備える、請求項16に記載のドライバ組立品。
【請求項18】
前記第一の構成と前記第二の構成との間で、前記案内ピンが前記第二のスロットを通って延び、前記カニューレ状ドライバシャフトが前記第一のスロットを通って延びる、請求項17に記載のドライバ組立品。
【請求項19】
前記第一と第二の構成の間で、前記案内ピンおよび前記カニューレ状ドライバシャフトが、前記細長い本体内のリリーフエリアを通って延びる、請求項18に記載のドライバ組立品。
【請求項20】
前記ロック機構に動作可能に接続された前記細長い本体の外面上にアクチュエータをさらに備える、請求項12に記載のドライバ組立品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2017年8月31日出願の、「Cannulated T−Handle Driver」と題した米国仮特許出願第62/552,460号と、2018年3月9日に出願の。「Cannulated T−Handle Driver」と題した米国仮特許出願第62/640,817号の優先権を主張する。
【0002】
技術分野
本発明は一般に、外科手術部位でスクリューをドリル加工するためドライバに関し、さらに具体的には、様々な締結具をドリル加工するための、回転可能且つ互換可能なカニューレ状ドライバシャフトを有するドライバ組立品に関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術の説明
スクリューは、整形外科手術で頻繁に使用される。外科手術部位において、スクリューを特定の位置または深さにねじ込むには、手動のドライバが頻繁に使用される。外科手術環境では、液体によってこれらのドライバを把持することがより困難となる場合がある。これは、生理食塩水、血液、および/または、脂質が関与する場合に特に当てはまる。ドライバを把持することがより困難な状況の場合、外科手術部位でスクリューをドリルするトルクが弱くなる。結果として、外科医は、所望の深さまでスクリューをドリルするのにさらなる時間をかけなければならず、そうでない場合は、スクリューが緩くなる。スクリューが外科手術部位で緩くドリルされると、スクリューがドリル位置から引き出て、患者にさらなる外傷を引き起こす場合があり、さらなる修復および/または手術が必要となる。
【0004】
ハンドルのサイズを変更することなど、ドライバをより良く把持できるようにする試みが試されてきた。
図17〜
図18に示すように、または例として、特定の従来のドライバのハンドルは、ドライバを把持するための追加エリアをもたらすため、サイズが大きい。しかし、サイズの大きなハンドルは、ドライバシャフトに固定される。よって、ドライバシャフトは、ハンドルに対して角度が固定されている。そのため、ドライバシャフトを特定の外科手術部位およびドリル位置のために操作するのが困難な場合がある。さらに、ドライバシャフトの駆動端は固定されており、様々な異なるタイプの締結具をドリルするための交換ができない。さらに、ドライバシャフトがハンドルに固定されているため、従来のドライバの構成要素を再使用または廃棄することができない。
【0005】
そのため、様々な締結具で複数の角度で追加トルクを提供するためのドライバが必要とされている。
【発明の概要】
【0006】
本開示は、様々な締結具をドリルするための回転可能な、交換可能なカニューレ状ドライバシャフトを有するドライバ組立品の実施形態を関する。ドライバ組立品は、近位端と遠位端とを有する細長い本体を含んでもよく、第一のチャネルが遠位端から細長い本体に延び、第二のチャネルが細長い本体の第一の側部から細長い本体内へ延びる。ドライバ組立品はまた、細長い本体内に接続されたロック機構を含むことができる。ロック機構は、第一の構成と第二の構成との間で回転可能である。カニューレ状ドライバシャフトは、ロック機構に取り外し可能に取り付けられ、ロック機構を介して第一の構成と第二の構成との間で回転可能である。
【0007】
別の態様によれば、ドライバ組立品は、近位端および遠位端を有する細長い本体を含むことができる。第一のチャネルは、遠位端から細長い本体へと延び、第二のチャネルは細長い本体の側部から細長い本体へ延びる。第一のチャネルおよび第二のチャネルは、細長い本体のくぼみで収束する。ドライバ組立品は、細長い本体にくぼみ内で回転可能に接続されたカニューレ状ハブも含むことができる。カニューレ状ハブは、第一の構成と第二の構成との間に回転可能で、ロック機構がそれと一体化している。カニューレ状ドライバシャフトは、ロック機構に取り外し可能に取り付けられ、ロック機構を介して第一の構成と第二の構成との間で回転可能である。
【0008】
当然のことながら、以下でより詳細に考察した前述の概念および追加的概念のすべての組み合わせは(そのような概念は互いに矛盾していないとすると)、本明細書に開示される本発明の主題の一部であると考えられる。特に、本開示の最後に現れる請求項に記載された主題のすべての組み合わせは、本明細書に開示される本発明の主題の一部であると考えられる。また、参照により組み込まれる任意の開示においても現れうる、本明細書において明示的に用いられる用語は、本明細書に開示される特定の概念と最も一致する意味と一致するものを理解されるべきである。
【0009】
本発明のこれらおよびその他の態様は、以下に記述される実施形態を参照して明らかになり、解明されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一つまたは複数の態様は、本明細書の終了時に特許請求の範囲の例として特に指摘され、特定的に特許請求される。本発明の前述およびその他の物体、特徴、および利点は、以下の記述から添付図面と併せて明らかである。
【0011】
【
図1】
図1は、一実施形態による、ドライバ組立品の拡大概略図である。
【
図2】
図2は、代替的実施形態による、ドライバ組立品の拡大概略図である。
【
図3】
図3は、一実施形態による、カニューレ状ハブの拡大概略図である。
【
図4】
図4は、代替的実施形態による、カニューレ状ハブの拡大概略図である。
【
図5】
図5は、一実施形態による、ドライバシャフトの斜視概略図である。
【
図6】
図6は、代替的実施形態による、様々なドライバシャフトの斜視概略図である。
【
図7A】
図7Aは、一実施形態による、リリーフエリアを有するドライバ組立品の分解概略図である。
【
図7B】
図7Bは、一実施形態による、ドライバ組立品の第一および第二の片上にあるインターフェースフランジの拡大概略図である。
【
図8】
図8は、一実施形態による、第一の構成にあるドライバ組立品の斜視概略図である。
【
図9】
図9は、代替的実施形態による、第一の構成にあるドライバ組立品の斜視概略図である。
【
図10】
図10は、一実施形態による、第二の構成にあるドライバ組立品の斜視概略図である。
【
図11】
図11は、代替的実施形態による、第二の構成にあるドライバ組立品の斜視概略図である。
【
図12】
図12は、代替的実施形態による、アクチュエータを有するドライバ組立品の斜視概略図である。
【
図13】
図13は、一実施形態による、案内ピンが通って延びる、第一の構成にあるドライバ組立品の斜視概略図である。
【
図14】
図14は、代替的実施形態による、案内ピンが通って延びる、第一の構成にあるドライバ組立品の斜視概略図である。
【
図15】
図15は、一実施形態による、案内ピンが通って延びる、第二の構成にあるドライバ組立品の斜視概略図である。
【
図16】
図16は、代替的実施形態による、案内ピンが通って延びる、第二の構成にあるドライバ組立品の斜視概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の態様および特定の特徴、利点、およびその詳細は、添付図面に図示した非限定的な例を参照しながらより完全に説明される。本発明を不必要に不明瞭にしないよう、周知の構造の説明は省略される。しかしながら、本発明の態様を示しつつ、詳細な説明および特定の非限定的な例は、例示のみによって与えられ、限定されるものではないことが理解されるべきである。本発明の主な概念の精神および/または範囲内で、さまざまな置換、修正、追加、および/または配置は、本開示から当業者に明らかであろう。
【0013】
ここで図面を参照すると、同様の参照番号が全体を通して同様の部分を指しており、
図1は、ドライバ組立品100の分解概略図を示す。図示した実施形態では、ドライバ組立品100は、近位端104と遠位端106との間を延びる細長い本体102を備える。細長い本体102およびドライバ組立品100のその他の構成要素部品のいずれかが、使い捨て材料または再使用可能な材料から構成されてもよい。さらに、ドライバ組立品100は、分解を防止するか、または可能にするように製造されるか、そうでない場合は、組み立てられうる。細長い本体102は、細長い本体102上でのユーザの把持を改善するように人間工学的に設計されうる。
図1に示す実施形態では、細長い本体102は、整列および接続するようにサイズ設定および構成された第一の片108および第二の片110を備え、細長い本体102の内部容積112を形成しうる。
【0014】
さらに
図1を参照すると、細長い本体102の第二の片110は、部分的にそれを通って延びる、第一のチャネル114と、第二のチャネル116とを備える。第一のチャネル114および第二のチャネル116は、図示するように、細長い本体102に沿って個々の出口点118、120から延び、第二の片110の中央くぼみ122で収束する。図示した実施形態では、第一のチャネル114は、第二の片110の遠位端106の出口点118から延び、第二のチャネル116は、近位端104と遠位端106との間の細長い本体102の第一の側部124の出口点120から延びる。
図1に示す実施形態では、第一のチャネル114は第二のチャネル116に垂直に延びる。しかしながら、第一のチャネル114と第二のチャネル116との間のその他の角度関係は、細長い本体102で(本開示のレビューと併せて当業者によって理解されるべきであるように)実装されうる。
【0015】
図1に示すように、スクリューまたは合わせピンといった、一つまたは複数のコネクタ126が使用されて、細長い本体102の第一の片108と第二の片110、および、ドライバ組立品100のその他の構成要素と接続する。カニューレ状ハブ200は、第二の片110内のくぼみ122に嵌合するようにサイズ設定されているか、または別の方法で構成されており、ドライバシャフト300を回転するように構成されている。カニューレ状ハブ200は、くぼみ122内でロック機構128を介して回転可能である。ロック機構128を使用して、比較的低い力(自動のバネ作動、またはユーザによる手動動作)で解消されうる所定の力で第一の構成および第二の構成にあるドライバシャフト300を保持し、ドライバシャフト300がカニューレ状ハブ200を中心に回転可能にする。図示した実施形態では、ロック機構128は、ばね式の戻り止めであるが、代替的な類似のコネクタを使用してもよい。
【0016】
ドライバ組立品100の代替的実施形態を
図2に示す。
図2に示す実施形態では、ロック機構128は、スロット、ばね式戻り止め、またはその他の既知のロック装置に挿入される一つまたは複数のキーでありうる。
図2では、カニューレ状ハブ200は、例えば、波状ばねといった、ばね組立品130/132によって、第一または第二の構成に保持される。キーストック128は、カニューレ状ハブ200を第一または第二の構成にロックする。
【0017】
ここで
図3を参照すると、一実施形態による、カニューレ状ハブ200の拡大斜視概略図が示されている。図示した実施形態では、カニューレ状ハブ200は円形側202および平面側204を有する。平面側204は、カニューレ状ハブ200を少なくとも部分的に通って延びるねじ山付き開口部206を備える。ねじ山付き開口部206は、ドライバシャフト300を受けるようにサイズ設定されていてもよく、または別の方法で構成されていてもよい(
図1)。カニューレ状ハブ200は、第一の表面208および第二の表面210を有し、円形側202および平面側204がその間に延びる。第一の表面208は、一つまたは複数の戻り止め特徴212を含む。図示した実施形態では、第一の表面208は、二つの戻り止め特徴212を含む。戻り止め特徴212は、第一のチャネル114および第二のチャネル116と整列したねじ山付き開口部206に一致するように、第一の表面208上に配置される。言い換えれば、カニューレ状ハブ200の第一の表面208上の戻り止め特徴212の位置は、ドライバシャフト300の所望の構成、および、第一のチャネル114および第二のチャネル116の位置決めに依存する(例えば、第一のチャネル114は第二のチャネル116から90度で延びる)。カニューレ状ハブ200の第一の表面208および第二の表面210の両方は、それから延びる一つまたは複数の中央特徴214も備える。中央特徴214は、細長い本体102の第一の片108および第二の片110とそれぞれ相互作用する。細長い本体102の中央特徴214と第一の片108および第二の片110との間の相互作用は、ドライバシャフト300が中央特徴214の軸を中心に回転することを可能にする。
【0018】
カニューレ状ハブ200の代替的実施形態を
図4に示す。
図4のカニューレ状ハブ200はまた、第一の表面208および第二の表面210を有し、円形側202および平面側204がその間に延びる。しかし、
図4に示す実施形態では、カニューレ状ハブ200の平面側204を少なくとも部分的に通って延びる開口部206は、幾何学的開口部206である。幾何学的開口部206は、ドライバシャフト300のロック端304でドライバ幾何学形状308を受けるように、形状付けられるか、サイズ設定されるか、またはその他の方法で構成される(
図6)。
図4のカニューレ状ハブ200はまた、第一の表面208および第二の表面210を有し、円形側202および平面側204がその間に延びる。示されるように、第一の表面は、第一の表面208の少なくとも一部分を通して円形側202から延びる、一つまたは複数のスロット構成要素216を有する。スロット機能216は、ドライバシャフト300を第一および第二の構成にロックする。スロット機構216は、第一の表面208を通って中央特徴214まで延びる。図示の実施形態では、四つのスロット機能216がある。スロットの数216の数は、第一のチャネル114および第二のチャネル116の相対位置決めや、ドライバシャフト300の所望の回転角度といった、多数の要因に基づいて変化しうる。さらに、カニューレ状ハブ200の第一の表面208上のスロット特徴216の位置は、ドライバシャフト300の所望の構成、および、第一のチャネル114および第二のチャネル116の位置決めに依存する(例えば、第一のチャネル114は第二のチャネル116から90度で延びる)。
【0019】
簡単に
図5を参照すると、一実施形態による、ドライバシャフト300の斜視概略図が示されている。図示の実施形態では、ドライバシャフト300は、カニューレ状ドライバシャフト300である(すなわち、それを通って延びる内腔302を有する)。ドライバシャフト300は、ねじ山付きロック端304を有し、これは、ねじ付き開口部206(
図3)と嵌合するか、またはその他の方法で係合させて、ドライバシャフト300をカニューレ状ハブ200内に固定する。
図5のドライバシャフト300はまた、反対の駆動端306を有する。示されるように、駆動端306は、トルクを送達するためのドライバ幾何学形状308を有する。ドライバ幾何学形状308は、トルクを締結具(例えば、スクリュー)に適切に送達するのに必要な六角形、トルク、またはその他任意の幾何学形状でありうる。
【0020】
図6に示すドライバシャフト300の代替的実施形態では、ドライバシャフト300は、カニューレ状ハブ200の平面側204上で幾何学的開口部206と嵌合、またはその他の方法で係合するためのドライバ幾何学形状308を、ロック端304に備える。上述し、
図5に示す実施形態と同様に、
図6のドライバシャフト300は、駆動端306おけるドライバ幾何学形状308を含む。ドライバ幾何学形状308は、ロック端304および駆動端306において、トルクを締結具(例えば、スクリュー)に適切に送達するのに必要な六角形、トルク、またはその他任意の幾何学形状でありうる。また、
図6の実施形態では、ドライバシャフト300は、細長い本体102内にロックされる、ドライバロック特徴310を含むことができる。図示の実施形態では、ドライバロック特徴310は、ドライバシャフト300の周りに延在し、ドライバシャフト300のロック端304に当接するリングである。ドライバシャフト300は、第一および第二の構成のそれぞれにおいて、細長い本体102内にロックされる。細長い本体102は、カニューレ状ハブ200が第一の構成から第二の構成に回転するとき、ドライバシャフト300を交換することを可能にする。
【0021】
図7Aを参照すると、一実施形態による、ドライバ組立品100の別の分解概略図が示されている。図示の実施形態では、細長い本体102は、案内ピン(図示せず)およびドライバシャフト300のための、一つまたは複数のリリーフエリア134を備える。リリーフエリア134は、ドライバシャフト300が第一のチャネル114と第二のチャネル116との間で回転するにつれて、案内ピンに、連続した空間を提供する。図示した実施形態では、リリーフエリア134(チャネル114、116がさらに下げられている、その他の少なくとも一つの四分円から下げられている四分円)は、第二の片110の内面136上にある。第一の片108および第二の片110はそれぞれ、フランジ(またはリップ)148、150を備え、ドライバ組立品100が製造中に一緒に固定される間、フランジ148、150が整列し、共にロックするよう構成され、
図7Bに示されるように、カニューレ状ハブ200のばね力を解消する。インターフェースフランジ148、150はまた、ドライバシャフト300が第一のチャネル114と第二のチャネル116との間で回転するとき、第一の片108および第二の片110の破損または分離を防止する。フランジ148、150はまた、ドライバ組立品100の締結具の数を減少させることによって製造を簡略化する。
【0022】
ここで
図8〜
図9および
図10〜
図11を参照すると、実施形態による、完全に組み立てられた第一の構成および第二の構成におけるドライバ組立品100の斜視概略図がそれぞれ示されている。
図8〜
図9に示すように、第一の構成では、ドライバシャフト300は、細長い本体102内の第一のチャネル114を通って伸び、細長い本体102の遠位端106を通って出る。次に、ドライバシャフト300は、第二の構成を達成するために、カニューレ状ハブ200を介して、第一の片108と第二の片110との間で細長い本体102の第一の側部124の第一のスロット138(またはその他の空間)を通り、第二のチャネル116に回転される。
図10〜
図11は、細長い本体102内の第二のチャネル116を通って伸び、細長い本体102の第一の側部124を通って出る、ドライバシャフト300を示す。
図8〜
図11に示す実施形態では、ドライバシャフト300は、第一の構成(
図8〜
図9)と第二の構成(
図10〜
図11)との間で90度回転する。
【0023】
第一の構成にあるドライバ組立品100の代替的実施形態が
図12に示されている。細長い本体102は、ドライバシャフト300を回転させるためのアクチュエータ140を備える。図示の実施形態では、アクチュエータ140は、細長い本体102の第一の片108の外面142上のボタンである。ボタン140を係合することによって、カニューレ状ハブ200を第一または第二の構成のいずれかに保持するばね組立品130/132(ボタン140に連結される)が押下されて、第一の構成と第二の構成との間でのドライバシャフト300の回転を可能にする(付勢部材/ばねを介して自動で、または、手動動作を介して)。
【0024】
ここで
図13〜
図14および
図15〜
図16を参照すると、実施形態による、第一の構成および第二の構成における、案内ピン400がそれを通って挿入された、ドライバ組立品100の斜視概略図がそれぞれ示されている。
図13〜
図14に示すように、第一の構成では、案内ピン400は、細長い本体102の近位端104を通って、カニューレ状ドライバシャフト300の内腔302内に挿入される。ドライバシャフト300が第一のチャネル114を通って延び、第一の構成の細長い本体102の遠位端106を通って出るにつれ、案内ピン400もまた、細長い本体102の遠位端106から延びて出る。次に、ドライバシャフト300および案内ピン400は、
図15〜
図16に示した第二の構成を達成するために、カニューレ状ハブ200を介して回転される。第一のスロット138を通ってドライバシャフト300が回転すると、案内ピン400は、細長い本体102の第二の側部146上の、細長い本体102の第一の片108と第二の片110との間の第二のスロット144を通って回転する。
図15〜
図16は、細長い本体102の第二の側部146上の第二のスロット144を通り、(第二のチャネル116内の)ドライバシャフト300を通って延び、細長い本体102の第一の側部124を通って出る案内ピン400を示す。
図13〜
図16に示す実施形態では、ドライバシャフト300および案内ピン400は、第一の構成(
図13〜
図14)と第二の構成(
図15〜
図16)との間で90度回転する。
【0025】
定義および本明細書で使用されるすべての定義は、辞書の定義、参照により組み込まれる文書、および/または定義された用語の通常の意味を制御するために理解されるべきである。
【0026】
本明細書において様々な発明的実施形態が記述され、例示されてきたが、当業者は、本明細書に記載の機能を実施および/または結果および/または利点の一つ以上を得るためのさまざまな他の手段ならびに/あるいは構造を容易に想起するであろうし、そのような変形および/または変更の各々は、本明細書に記載の発明的実施形態の範囲内であると見なされる。より一般的に、当業者は、本明細書に記載されるすべてのパラメータ、寸法、材料、および構成が、例示的であり、実際のパラメータ、寸法、材料、および/または構成が、教示が使用される一つ以上の特定の用途に依存することを容易に理解するであろう。当業者は、本明細書に記載される特定の実施形態に対する多数の同等物を単に通常の実験を用いて認識することができ、または確認することができる。したがって、前述の実施形態は、単に例示的なものとして提示されており、添付した請求項およびその等価物の範囲内で、具体的に記載され、請求される以外のその他の方法で、実施形態を実行できることが理解されよう。本開示の実施形態は、本明細書に記載される個々の特徴、システム、物品、材料、キット、および/または方法に関する。さらに、こうした特徴、システム、物品、材料、キット、および/または方法が相互に矛盾しない場合、二つ以上のこうした特徴、システム、物品、材料、キット、および/または方法の任意の組み合わせが、本開示の範囲内に含まれる。
【0027】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態のみを説明する目的のためであり、本発明を限定することを意図していない。本明細書で使用されるように、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、複数形も含むことが意図される。用語「含む(comprise)」(および「含む(comprises)」や「含む(comprising)」などのcompriseの任意の形式)、「有する(have)」(および「有する(has)」や「有する(having)」などのhaveの任意の形式)、「含む(include)」(および「含む(includes)」や「含む(including)」などのincludeの任意の形式)、および「包含する(contain)」(および「包含する(contains)」や「包含する(containing)」などのcontainの任意の形式)は、オープンエンドのリンク動詞であることがさらに理解されるだろう。結果として、一つまたは複数のステップまたは要素を「含む(comprise)」、「有する(have)」、「含む(include)」または「包含する(contain)」方法または装置。同様に、一つまたは複数の特徴を「含む(comprise)」、「有する(have)」、「含む(include)」または「包含する(contain)」方法のステップ、または装置の要素は、それら一つまたは複数の特徴を有するが、それらの一つまたは複数の特徴のみを保持することに限定されない。さらに、特定の方法で構成される装置または構造は、少なくともそのように構成されるが、リストされていない方法で構成することもできる。
【0028】
以下の特許請求の範囲の全ての手段またはステッププラス機能要素の対応する構造、材料、行為および同等物は、もしあれば、具体的に請求される他の特許請求の要素と組み合わせて、機能を実行するための構造、材料または行為を含むことを意図している。本発明の説明は、例示および説明の目的で提示されてきたが、本発明に開示された形態で網羅的または限定されるものではない。多くの修正および変形は、本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく、当業者には明らかであろう。実施形態は、本発明の一つまたは複数の態様の原理および実際の応用を最もよく説明し、当業者が、考えられる特定の用途に適したさまざまな修正を有するさまざまな実施形態について本発明の一つまたは複数の態様を理解できるように選択および説明された。
【国際調査報告】