特表2020-532794(P2020-532794A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ イタルデザイン−ジュジアーロ・ソシエタ・ペル・アチオニの特許一覧

<>
  • 特表2020532794-統合型都市移動システム 図000003
  • 特表2020532794-統合型都市移動システム 図000004
  • 特表2020532794-統合型都市移動システム 図000005
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2020-532794(P2020-532794A)
(43)【公表日】2020年11月12日
(54)【発明の名称】統合型都市移動システム
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/00 20060101AFI20201016BHJP
   G08G 1/0968 20060101ALI20201016BHJP
   G01C 21/34 20060101ALI20201016BHJP
【FI】
   G08G1/00 D
   G08G1/0968 B
   G01C21/34
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2020-512421(P2020-512421)
(86)(22)【出願日】2018年9月3日
(85)【翻訳文提出日】2020年3月27日
(86)【国際出願番号】IB2018056701
(87)【国際公開番号】WO2019049014
(87)【国際公開日】20190314
(31)【優先権主張番号】102017000099365
(32)【優先日】2017年9月5日
(33)【優先権主張国】IT
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】505252296
【氏名又は名称】イタルデザイン−ジュジアーロ・ソシエタ・ペル・アチオニ
【氏名又は名称原語表記】ITALDESIGN−GIUGIARO S.p.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100131808
【弁理士】
【氏名又は名称】柳橋 泰雄
(74)【代理人】
【識別番号】100163902
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 奈月
(72)【発明者】
【氏名】マルツィエッラ・レキオ
【テーマコード(参考)】
2F129
5H181
【Fターム(参考)】
2F129AA06
2F129CC16
2F129CC25
2F129DD35
2F129DD36
2F129EE52
2F129EE77
2F129FF02
2F129FF32
2F129FF57
2F129FF63
2F129FF66
2F129FF68
2F129GG04
2F129GG05
2F129GG06
2F129HH02
2F129HH12
5H181AA15
5H181AA27
5H181BB04
5H181FF01
5H181FF03
5H181FF10
5H181FF13
5H181FF27
5H181MA42
(57)【要約】
オンデマンド輸送システムは、複数の一人乗りの移動体(BC,EB,SW,PS)、及び、自動運転サービス車両(V)の群を含むことが開示される。各自動運転サービス車両は、ユーザ(U)からの要求に応じ、所定の配達又は返却地点(X1−X4)への配達又は収集のため、少なくとも1の一人乗りの移動体(BC;EB;SW;PS)を運ぶように構成される。電子管理システム(S)は、一人乗りの移動体(BC,EB、SW,PS)を配達又は収集するため、サービス車両(V)の群を管理するように構成される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オンデマンドの輸送システムであって、
複数の一人乗りの移動体(BC,EB,SW,PS)と、
それぞれ、少なくとも1の一人乗りの移動体(BC,EB,SW,PS)の輸送に適用し、ナビゲーションシステムを備え、前記少なくとも1の一人乗りの移動体(BC,EB,SW,PS)の配達又は収集のために、所定領域(T)の道路ネットワーク(R)上で循環するように構成される複数の自動運転サービス車両(V)の群と、
前記一人乗りの移動体(BC,EB,SW,PS)の配達又は収集のため、前記道路ネットワーク(R)のサービス車両の群を移動させるための前記領域(T)の道路ネットワーク(R)地図(R)と接続される電子管理システム(S)とを備え、
前記電子管理システムは、一人乗りの移動体(BC,EB,SW,PS)を地図(M)で識別される配達地点(X1−X4)に配達させるための要求、又は、一人乗りの移動体(BC,EB,SW,PS)を地図(M)で識別される返却地点(X1−X4)に返却した通知を受信するように構成され、
前記電子管理システムは、
前記一人乗りの移動体(BC,EB,SW,PS)の配達地点(X1−X4)、及び、前記一人乗りの移動体の位置の関数として、要求したユーザ(U)に、一人乗りの移動体(BC,EB,SW,PS)を、一時的に割り当て、
割り当てられた移動体(BC,EB,SW,PS)の配達又は収集のために、サービス車両(V)を選択し、
所定の配達又は収集の目的地点(X1−X4)までの前記一人乗りの移動体の配達又は収集の経路を演算し、前記サービス車両(V)に演算された経路までの経路案内を提供する
輸送システム。
【請求項2】
ユーザ(U)の個人のモバイル通信装置(D)に存在するアプリケーションとして実装され、一人乗りの移動体(BC,EB,SW,PS)の配達又は収集のため、地点(X1−X4)の位置データと、配達又は収集の時間を取得し、前記輸送システムの前記電子管理システム(S)と通信ネットワークを介して、前記データを通信するように構成されるユーザインタフェースコンピュータ環境(APP)をさらに備える、
請求項1に記載の輸送システム。
【請求項3】
前記位置データは、ユーザ(U)のモバイル通信装置(D)の現在位置の参照座標、又は、前記道路ネットワーク(N)に属する交換地点(X1−X4)の地理座標、を含む、
請求項2に記載の輸送システム。
【請求項4】
前記交換地点(X1−X4)は、公共輸送システム(L1,L2,B,UG)の停止駅(S1−S6)に近接する、又は、個人の移動体(C)の駐車場(P)に近接する、
請求項3に記載の輸送システム。
【請求項5】
前記電子制御システムは、前記領域(T)に位置する複数の交換地点(X1−X4)での前記複数の一人乗りの移動体(BC,EB,SW,PS)の所定の分配を、定期的に計画するように構成される
請求項4に記載の輸送システム。
【請求項6】
一人乗りの移動体(BC,EB,SW,PS)は、筋肉駆動力(BC,PS)、電気駆動力(SW)、ハイブリッド駆動力(EB)の少なくとも1に基づく一人乗りの移動体である
請求項1乃至5のいずれか1に記載の輸送システム。
【請求項7】
サービス車両(V)は、前記一人乗りの移動体(BC,EB,SW,PS)を移動するための手段を含み、ユーザ(U)から要求されると、前記移動体(BC,EB,SW,PS)を開放するように、又は、ユーザ(U)から要求されると、前記移動体(BC,EB,SW,PS)を収集するように構成される
請求項1乃至6のいずれか1に記載の輸送システム。
【請求項8】
サービス車両(V)は、電力又はハイブリッド駆動力のうち少なくとも1の一人乗りの移動体(EB,SW)のための電力充電システムを含む
請求項1乃至7のいずれか1に記載の輸送システム。
【請求項9】
集合輸送車両(B,G)の群の移動のために所定の領域(T)に広がる複数の接続ライン(L1,L2)、及び、請求項1乃至8のいずれか1に記載の一人乗りのオンデマンド輸送システムを含む
統合都市交通システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、都市公共輸送システム等の輸送システムに関し、より具体的には、請求項1の前文に示すオンデマンド輸送システム、及び、このオンデマンド輸送システムを用いる統合型都市移動システムである。
【背景技術】
【0002】
公共輸送システムは、異なるネットワークインフラによって編成されたものであるが、雑多な方法及び各自の方法であっても、所定の地域に広げられた細い接続ラインのネットワークであっても、その接続ラインが、様々な種類の集合輸送車両(バス又はトローリーバス等の車両、トラム、地下鉄、普通列車等の地上または地下の鉄道車両、フェリー、蒸気船、モーターボート等の水上車両)で提供され、ユーザの各目的地に届くことは保証しておらず、目的地にできるだけ近づくために、ユーザが自主的に(多くの場合、徒歩で)程度の差はあるが、長い距離を移動する必要があり、又は、複数の接続ライン及び各輸送車両との間を行き来する必要がある。最も不利な例は、目的地が適正に提供されない場合、公共輸送システムが個人輸送の有効な代替え手段として実現できないことである。
【0003】
これらは、公共輸送サービスのユーザのニーズを部分的に満たすことができないこと及び/又は同様のサービスの利用の減少を導くことができる。最も悪い例では、この欠点は、交通問題及び環境汚染の増加を伴うユーザの移動の実際のニーズをしばしば上回り、特に、同じ目的地に移動する車両の数を減らすために個人の輸送手段を共有する方法(“カーシェアリング”)がない場合、個人輸送の過度な利用を決定する。
【0004】
本発明は、従来技術の難点を回避しながら、上述するような問題に対する納得のいく解決策を提供することを目的とする。
【発明の概要】
【0005】
本発明によれば、この目的は、請求項1に記載のオンデマンドの輸送システムの有する特徴により達成される。
【0006】
詳細な実施形態は、従属請求項の主題であり、その内容は、本発明の不可欠な部分として理解されるべきである。
【0007】
本発明の他の主題は、特許請求の範囲の都市型移動システムである。
【0008】
要約すると、本発明は、通常は、短距離のための一人乗りのオンデマンド輸送システムとともに、所定の領域に広がり、集合輸送車両の群によって移動され、複数の接続ラインを含む公共輸送システム等の都市型移動システムの統合の主題に基づき、サービス車両(配達又は収集シャトル)の群の一によって、自宅や、例えば、公共輸送システムの停車駅又は個人の輸送手段の駐車場と対応する所定の交換地点の場所等の、ユーザが要求した所定の配達位置に配達される一人乗りの移動体の提供に基づく。
【0009】
同じ一人乗りの移動体は、利用された後、サービス車両の群の一により、それらを利用したユーザの目的地、又は、公共輸送システムの停車駅又は個人の輸送手段の駐車場と対応する所定の交換地点から、収集される。
【0010】
本開示の目的は、「一人乗りの移動体」は、運転手のみの一人用の輸送手段であり、例えば、筋肉駆動力、及び、運転手の筋肉エネルギーのみにより動作される純粋な機械の運転を用いる輸送手段、すなわち、自転車、プッシュスクータ、一組のスケート(靴)等、品源の推力に依存して移動するもである。また例えば、セグウェイ等の電気で推進する手段である。また例えば、電動アシスト自転車等、ハイブリッドで推進する手段である。一般に「一人乗りの移動体」は、例えば、必然的ではないが、短距離又は公共輸送システムのラインでカバーされる距離よりも短い距離の移動の自立性を備えた輸送装置を意味し、通常、輸送の収集手段により提供される。
【0011】
本発明のシステムは、一人乗りの移動体の一時的な割り当てを管理し、自動モードで、ロボットアーム及びプラットフォームを利用した、要求された一人乗りの移動体の配達/収集のための都市部におけるサービス車両の群の移動を管理する電気プラットフォームを備える。
【0012】
本発明のシステムは、また、一人乗りの移動体の配達/収集のための予約アプリケーションを利用する。
【0013】
具体的には、通常の都市移動サービス、及び、特に公共輸送は、「ラストマイルオンデマンド」という名前で適切に識別される、上述の一人乗りのオンデマンド輸送システムによって統合され、これは、個人の通信端末(例えば、スマートフォン)等の個人のポータブル電子機器の実行可能なソフトウェアアプリケーションを介して有利に提供された。これにより、ユーザは、例えば、自宅に、ユーザの現在位置又は所定のサイトの複数の中から選択した配達位置等、輸送位置を示し、希望の輸送手段を要求することができる。ユーザは、次に、輸送手段を利用して、例えば、目的に応じて示された特別なエリア等の、希望する目的地に停車する。
【0014】
発明の他の特徴及び利益は、添付図面を参照して非限定的な例として与えられる、以下の実施形態の詳細な説明からより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、本発明に係るオンデマンド輸送システムを含む統合型都市移動システムの領域の範囲を示す概略図である。
【0016】
図2図2は、本発明に係るサービス車両の実現可能な実施形態を示す図である。
【0017】
図3図3は、ユーザと本発明に係るオンデマンド輸送システムを含む統合型都市移動システムとの間のやりとりを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1は、公共輸送サービスネットワーク基盤が備えられる道路ネットワークRを含む都市領域Tの範囲を示す概略図である。非限定的な例としては、地上接続ライン、停留所S1,S2及びS3に停止するバスBが普及する公共道路輸送ラインL1、及び、地上の道路の停車位置S4,S5及びS6に停止する電車Uが普及する公共地下輸送ラインL2を含む。また、図は、個人輸送車両である、図示する車両Cのための駐車エリアPを含む。
【0019】
一人乗りの移動体の輸送及び収集のためのサービス車両の群は、車両Vによって代表され、いくつかの種類の一人乗りの移動体は、例として、自転車BC、電動アシスト自転車EB、セグウェイSW、プッシュスクーター(キックスクーター)PS等である。実施形態に係るサービス車両Vの一例を、図2に示す。
【0020】
サービス車両Vは、例えば、以下のようなシステムが搭載された自動運転電気駆動プラットフォームである。
・後に詳述する方法により、計画された目的地へ車両を運転するように構成される、自動運転システム
・一人乗りの移動体の輸送及び収集を最適化する、種々の移動体の電動収納システム
・停車された一人乗りの移動体を収集可能なセンサ及びロボットアームを備える、移動体の輸送及び収集システム
・一人乗りの電気又はハイブリッド駆動力移動体のための、電力蓄電システム
【0021】
サービス車両Vの群は、車庫Gに位置し、各サービス車両には、1以上の一人乗りの移動体が設置される。各サービス車両は、領域の特定の範囲をカバーするように構成され、ユーザに近づき、一時的に停車している一人乗りの移動体を積み込むために、道路にできるだけ長い時間滞在する。例えば、サービス車両Vは、所定の経路又は都市道路ネットワーク全体での経路で時々計算される経路を進むことが可能であり、図では、例として、車庫Gから進行方向を向く直線部の5つの経路H1〜H5を、複雑な図とならないよう、線を用いて示している。当然に、本発明の本質から逸脱しない範囲で、サービス車両群Vの車庫Gは、サービス車両のサブの群毎に領域内の異なる位置にある分散された車庫であってよい。
【0022】
交換地点又は駐車場X1,X2,X3,X4の基盤は、好ましくは、公共輸送接続ライン(図のS3,S5,S6)の停車駅、又は、個人輸送車両(図のP)の駐車範囲に位置し、1以上の一人乗りの移動体を一時的に停車できるように配置することができる。
【0023】
有利には、様々な一人乗りの移動体のための交換地点又は駐車場の基盤は、領域の範囲に区分され(予備の計画の後)、例えば、領域の範囲を最適にカバーするため、公共輸送ネットワークの停車駅に関連して、又は、観測の期間に受信した領域の移動の需要の統計分析に従った、使用目的に応じた大きさである。一人乗りの移動体の停車のために確保する面積は、都市基盤に最小限の影響しか及ぼさないことが好ましく、例えば、公共輸送停車駅、又は、サービスの利用を希望する個人が要求した場所に位置することができる。
【0024】
さらに有利には、前述の交換地点は、一人乗りの電力又はハイブリッド駆動力の移動体のための電力蓄電システムを備えていてもよい。
【0025】
図3において、図1の都市地域に位置するユーザUを模式的に示す。ユーザの位置は、例えば、いずれかの公共輸送接続ラインの停車駅、ユーザの自宅、又は、例えば、ここで、Snを用いて示す、住所又は上述した領域の地理座標のセット等の参照座標により識別できる他の位置である。
【0026】
ユーザは、個人のモバイル通信装置Dを保持しており、モバイル通信装置Dには、ソフトウェアアプリケーションが備えられる。そのソフトウェアアプリケーションは、コンピュータ環境APPの生成を実行するものであり、ユーザに、本発明のオンデマンドの交通システムのインタフェース機能(例えば、登録、及び/又は、アクセス等)を提供するように構成される。装置Dは、例えば、タッチスクリーン、コントロールキー、画像取得手段、音声認識手段、又は、生体認証手段、等の入力手段を備え、仮に、サービスが加入者ユーザに確保され、以下の少なくとも1を入力する場合、例えば、ユーザの加入者認証情報を特定する第1のデータの入力を許可するように構成される。
・一人乗りの移動体の配達の要求
・一人乗りの移動体の収集の要求
・一人乗りの移動体の配達又は収集のための参照座標及び時刻の指示
【0027】
基本的に、コンピュータ環境APP(アプリケーション)を介し、特定の場所及び特定の時間に利用可能なものの中から、一人乗りの移動体の選択及び要求を可能とする。
【0028】
個人のモバイル通信端末Dは、現在の位置の位置決めの処理を実行し、又は、上述の道路地図Mの位置情報を受信するように形成され、ある種の一人乗りの移動体の配達/収集の要求と共に上述の位置データ、及び、追加情報(配達時間、予約時間、サービス識別コード、・・・)を送信し、サービス時間の通信等の情報通信を送信するように構成される。
【0029】
図3において、個人のモバイル通信端末D及び電気制御プラットフォームSの間の既知のタイプ(例えば、UMTS又はLTEネットワーク)の通信接続であり、これは、基本的には、例えば、処理サブシステム、可能な表示装置、及び、人間オペレータがデータ及び指令を入力するための他の全ての手段を有する既知のタイプのコンピュータ制御のワークステーション(ワークステーション)、又は、サーバを備え、本発明が拡張されたオンデマンド輸送システムの領域の範囲の道路地図M、データベースと接続される(又は、内蔵する)。
【0030】
管理プラットフォームSは、内部に保存される、又は、ネットワークを介してアクセス可能な1以上のコンピュータプログラムを処理するように構成されており、選択された移動体の予約状況、及び、ユーザ及び選択された移動体自体の位置(又は、ユーザが指定した上述の一人乗りの移動体の配達地点)に応じて、要求されたユーザへの一人乗りの移動体の一時的な割り当てを管理する。また、管理プラットフォームSは、割り当てられた一人乗りの移動体の配達/収集のため、都市領域のエリアにあるサービス車両の群の移動を管理するように構成される。具体的には、管理プラットフォームSは、交換地点X1−X4等の計画された目的地、又は、一人乗りの移動体の他の現在、又は、配達又は収集が計画された位置へ車両を運転するように構成される。
【0031】
より具体的には、現在の好ましい実施形態によれば、サービス車両の群の管理は、ユーザの位置(又は、ユーザに指定された一人乗りの移動体の配達又は収集の地点)、選択された移動体、及び、指定された配達/収集時刻、に応じて行われる。例えば、複数の一人乗りの移動体が駐車される領域に分散される配達又は収集の地点と、各複数の交換地点との距離の関係に基づいて行われる。具体的には、サービス車両の群の管理は、一人乗りの移動体を配達すべきユーザの参照位置座標、又は、収集すべき一人乗りの移動体の位置の参照座標、及び、上述の一人乗りの移動体の配達又は収集のために指定された時刻にしたがって、装置Dに存在するアプリケーションにより、ユーザUの通信を通して取得した目的地でサービス車両を運転するためにプラットフォームSによって演算される各ナビゲーション指令の各サービス車両への通信を通じて実行される。
【0032】
配達/収集の実行の間、管理プラットフォームとサービス車両との間で継続する通信を用いたオンラインナビゲーションは、例えば、既知のタイプ(例えば、UMTS又はLTEネットワーク)の通信システムを介してサービス車両Vと通信する管理プラットフォームSにより実行されることが好ましい。
【0033】
当然、管理プラットフォームSは、分散型の管理プラットフォームであってもよいが、ここで言及されるこの解決方法は、技術分野で周知であると解され、本発明の実施及び理解の目的に関連しないため、ここでこれ以上説明しない。
【0034】
上述のシステムによると、設定時間に、自動運転サービス車両が目的地に到着し、それにより、選択された一人乗りの移動体がユーザに届けられる。ユーザは、自由に、又は、合意された条件に応じて、選択した一人乗りの移動体を使用することができ、専用の地点に置くことで、又は、特定の時間に特定の場所で収集を要求して返却することができる。予め設定された時間に、自動運転のサービス車両は、ユーザに移動体を返却するために許可された目的地に到着する。
【0035】
有利に、管理プラットフォームSの計画は、自動運転車両の群の知的な管理を可能とし、それにより、移動体の配達及び収集の経路の効率を最大化することができる。
【0036】
前述の議論における本発明の提案された実施形態は、本発明の純粋に例示的かつ非限定的な性質を有することに注意すべきである。当業者は、ここで説明する原理から逸脱せず、したがって、添付の特許請求の範囲によって定義される発明の保護の範囲内に含まれる範囲の中で、異なる実施形態で本発明を容易に実現できる。
【0037】
これは、特に、本発明の範囲外の事前に確立された使用条件、サブスクリプション、及び支払い及び課金システムにしたがって説明されたシステムの使用を提供する可能性に当てはまる。
図1
図2
図3
【国際調査報告】