(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2020-535929(P2020-535929A)
(43)【公表日】2020年12月10日
(54)【発明の名称】棚のための支承構造
(51)【国際特許分類】
A47B 57/34 20060101AFI20201113BHJP
A47B 57/40 20060101ALI20201113BHJP
A47B 96/06 20060101ALI20201113BHJP
F16B 5/07 20060101ALI20201113BHJP
【FI】
A47B57/34
A47B57/40 B
A47B96/06 C
A47B96/06 F
A47B96/06 H
F16B5/07 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2020-519780(P2020-519780)
(86)(22)【出願日】2018年10月5日
(85)【翻訳文提出日】2020年5月18日
(86)【国際出願番号】IB2018057756
(87)【国際公開番号】WO2019069284
(87)【国際公開日】20190411
(31)【優先権主張番号】102017000111683
(32)【優先日】2017年10月5日
(33)【優先権主張国】IT
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】518064385
【氏名又は名称】ブリオージ,アントネッロ
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ブリオジ,アントネッロ
【テーマコード(参考)】
3J001
【Fターム(参考)】
3J001FA02
3J001GA01
3J001GB01
3J001HA02
3J001HA07
3J001HA09
3J001JD27
3J001KB03
(57)【要約】
− 少なくとも1つの第1の長手方向側面(4)及び少なくとも1つの第2の長手方向側面(5)を備えた第1の金属部分(3)を含む、垂直縦材(2)であって、第1の長手方向側面(4)及び第2の長手方向側面(5)が、平坦で連続的でありかつ互いに横向きである、垂直縦材(2);− 長手方向横材(6);− 垂直縦材(2)と長手方向横材(6)との間に間置されかつ第1の長手方向面(8)及び第2の長手方向面(9)を備える角ブラケット(7)であって、第1の長手方向面(8)及び第2の長手方向面(9)が、平坦で連続的でありかつ互いに横向きである、角ブラケット(7);を備える、棚のための支承構造(1)であって、第1の長手方向側面(4)及び第1の長手方向面(8)上に配置された第1の接続手段(16、17)、及び、第2の長手方向側面(5)及び第2の長手方向面(9)上に配置された第2の接続手段(24、25)を備え、第1の接続手段(16、17)及び第2の接続手段(24、25)が、角ブラケット(7)を垂直縦材(2)に連結する、棚のための支承構造(1)。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの第1の長手方向側面(4)及び少なくとも1つの第2の長手方向側面(5)を備えた少なくとも1つの第1の金属部分(3)を含む、少なくとも1つの垂直縦材(2)であって、前記第1の長手方向側面(4)及び前記第2の長手方向側面(5)が、平坦で連続的でありかつ互いに横向きである、少なくとも1つの垂直縦材(2);
少なくとも1つの長手方向横材(6);
前記垂直縦材(2)と前記長手方向横材(6)との間に間置されかつ少なくとも1つの第1の長手方向面(8)及び少なくとも1つの第2の長手方向面(9)を備える少なくとも1つの角ブラケット(7)であって、前記第1の長手方向面(8)及び前記第2の長手方向面(9)が、平坦で連続的でありかつ互いに横向きである、少なくとも1つの角ブラケット(7);
を備える、棚のための支承構造(1)であって、
前記第1の長手方向側面(4)及び前記第1の長手方向面(8)上に配置された第1の接続手段(16、17)、及び、前記第2の長手方向側面(5)及び前記第2の長手方向面(9)上に配置された第2の接続手段(24、25)を備え、前記第1の接続手段(16、17)及び前記第2の接続手段(24、25)が前記角ブラケット(7)を前記垂直縦材(2)に連結することを特徴とする、棚のための支承構造(1)。
【請求項2】
前記第1の接続手段(16、17)が、前記第1の長手方向側面(4)及び前記第1の長手方向面(8)のうちの一方に形成された複数の第1の凹部(16)、及び、前記第1の凹部(16)に取付可能でありかつ前記第1の長手方向側面(4)及び前記第1の長手方向面(8)のうちの他方に形成された複数の第1の取付部分(17)を備えることを特徴とする、請求項1に記載の棚のための支承構造(1)。
【請求項3】
第1の凹部(16)が、少なくとも1つの拡張部分(19)及び少なくとも1つの制限部分(18)を備え、第1の取付部分(17)のそれぞれが、前記拡張部分(19)及び前記制限部分(18)のうちの少なくとも一方に取付可能であることを特徴とする、請求項1または2に記載の棚のための支承構造(1)。
【請求項4】
第1の取付部分(17)のうちの少なくとも1つが、拡張部分(19)に取付可能な少なくとも1つの第1の取付要素(20)を備える、請求項1から3のうちいずれか一項に記載の棚のための支承構造(1)。
【請求項5】
第1の取付部分(17)のうちの少なくとも1つが、制限部分(18)に取付可能な少なくとも1つの第2の取付要素(22)を備えることを特徴とする、請求項1から4のうちいずれか一項に記載の棚のための支承構造(1)。
【請求項6】
前記第2の接続手段(24、25)が、前記第2の長手方向側面(5)及び前記第2の長手方向面(9)のうちの一方に形成された複数の留め部分(24)、及び、留め部分(24)に支持状態で連結可能でありかつ前記第2の長手方向側面(5)及び前記第2の長手方向面(9)のうちの他方に形成された複数の留め座(25)を備えることを特徴とする、請求項1から5のうちいずれか一項に記載の棚のための支承構造(1)。
【請求項7】
留め座(25)が、第1の取付部分(17)が第1の凹部(16)に取り付けられるときに、留め部分(24)に支持状態で連結されることを特徴とする、請求項1から6のうちいずれか一項に記載の棚のための支承構造(1)。
【請求項8】
前記角ブラケット(7)を前記長手方向横材(6)に取り付けるための第3の接続手段(23、27)を備え、前記第3の接続手段(23、27)が、前記長手方向横材(6)及び前記角ブラケット(7)のうちの一方に形成された少なくとも1つの第2の凹部(27)、及び、前記第2の凹部(27)に取付可能でありかつ前記角ブラケット(7)及び前記長手方向横材(6)のうちの他方に形成された少なくとも1つの第2の取付部分(23)を備えることを特徴とする、請求項1から7のうちいずれか一項に記載の棚のための支承構造(1)。
【請求項9】
前記第1の金属部分(3)が、開いた形状を有することを特徴とする、請求項1から8のうちいずれか一項に記載の棚のための支承構造(1)。
【請求項10】
前記第1の金属部分(3)が、閉じた形状を有することを特徴とする、請求項1から9のうちいずれか一項に記載の棚のための支承構造(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、棚のための支承構造に関する。
【背景技術】
【0002】
その組立技法、構造のモジュール性の程度、及び作られる棚の最大収容力が際立っている、棚のための様々な支承構造が知られている。
【0003】
知られているタイプの構造は、安定表面上の支持ベースとしての垂直縦材(vertical upright)、及び、複数の水平渡り材(horizontal walkway)が上に載ることで棚の複数の上面を形成する長手方向横材(longitudinal cross−piece)を用いる。
【0004】
さらに、知られている支承構造は、その体積、重量、及び寸法が製品そのものの性質に相当に依存して変化し得る様々な種類の製品を保持、展示、及び/または貯蔵するために、家庭部門及び商業部門の両方において使用される。
【0005】
このため、知られている支承構造は、様々なタイプの縦材及び横材を取り付けるように適合された取付システムを使用して、使用者の要求に応じて様々な製品に対応するように適合されたモジュラー式の支承構造を形成する。
【0006】
支承構造がどのように使用されるかに応じて形状及びサイズが異なる、いくつかの取付システムが知られている。
【0007】
一般に、知られているタイプの取付システムは、支承構造が特に重い荷重に持ちこたえることを可能にするために、少なくとも1つの縦材を少なくとも1つの横材に取り付けるための角ブラケットを備える。
【0008】
より具体的には、知られている支承構造によって使用される取付システムは、角ブラケットの本体を縦材の本体に取り付けるように適合された第1の接続手段、及び、横材の本体を角ブラケットの本体に取り付けるように適合された第2の接続手段を備える。
【0009】
このように、第1の接続手段及び第2の接続手段は、荷重を横材から角ブラケットの本体を通じて縦材へ分配して、支承構造によって許容され得る最大荷重を増大させるように、特別に設計される。
【0010】
しかし、知られている支承構造は、縦材及び横材を一緒に取り付けるために使用される取付システムに関して、改良の余地がある。
【0011】
実際には、第1の接続手段は一般に、縦材の本体上に作られた複数の凹部、及び、角ブラケットの本体上に作られかつ関係する凹部と結合して角ブラケットを縦材に取り付けるように適合された複数の取付部分を備える。
【0012】
より具体的には、縦材は一般に、凹部が作られる平坦な長手方向側面を備え、角ブラケットは一般に、かみ合い部分が作られる平坦な長手方向面を備える。
【0013】
このように、角ブラケットは、単一の取付面すなわち長手方向側面及び長手方向面によって画定された取付面に沿って縦材に取り付けられるが、この取付面は、横材と縦材との間での荷重の最良の分配を常に保証するとは限らない。
【0014】
さらに、知られている支承構造では、凹部は、単一の形状及びサイズを有して設計され、かつ、構造自体の構成に必須の取付点を提供するために、縦材の本体に沿って繰り返される。
【0015】
しかし、横材と縦材との間で伝達される荷重は一般に、縦材の本体に沿って長手方向に角ブラケットを押す長手方向圧縮成分、及び、角ブラケットを縦材の本体の周りで回転させる傾向がある横方向ねじれ成分から成る。
【0016】
そのため、知られている支承構造によって提案されている凹部及び対応する取付点の単一形状は、荷重の長手方向成分及び横方向成分を適当に分配することを常に可能にするとは限らない。
【0017】
取付システムの不適当な荷重分配は、販売市場を相当に限定する恐れを伴って、安定性及び支承構造によって支持される最大荷重を著しく損なう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
本発明の主な目的は、支承構造によって許容され得る荷重を最大にするように垂直の縦材に角ブラケットを取り付けることを可能にする、棚のための支承構造を考案することである。
【0019】
本発明のさらなる目的は、支承構造に加えられる荷重を構成する長手方向成分及び横方向成分の両方を適当に分配することを可能にする、棚のための支承構造を考案することである。
【0020】
本発明の別の目的は、使用するのが単純、合理的、容易、効率的でかつ費用効率の高い解決法の範囲内で従来技術の上述の欠点を克服することを可能にする、棚のための支承構造を考案することである。
【課題を解決するための手段】
【0021】
上述の目的は、請求項1に記載の特性を有する本発明の棚のための支承構造によって達成される。
【0022】
本発明の他の特性及び利点は、指標となるが限定的ではない例として添付の図面に示されている棚のための支承構造の好ましいが排他的はない実施形態に関する説明から、より明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明による棚のための支承構造の第1の実施形態の不等角投影図である。
【
図2】本発明による棚のための支承構造の構成要素の不等角投影図である。
【
図3】180°回転された
図2に示された構成要素の図である。
【
図4】
図2に示された構成要素の別の実施形態の不等角投影図である。
【
図5】180°回転された
図4に示された構成要素の図である。
【
図6】
図2の構成要素と
図1の支承構造の縦材との結合を示す不等角投影図である。
【
図7】
図4の構成要素と
図1の支承構造の縦材との結合を示す不等角投影図である。
【
図8】本発明による棚のための支承構造の第2の実施形態の不等角投影図である。
【
図9】
図2の構成要素と
図8の支承構造の縦材との結合を示す不等角投影図である。
【
図10】
図4の構成要素と
図8の支承構造の縦材との結合を示す不等角投影図である。
【
図11】本発明による棚のための支承構造の第3の実施形態の不等角投影図である。
【
図12】
図2の構成要素と
図11の支承構造の縦材との結合を示す不等角投影図である。
【
図13】
図4の構成要素と
図11の支承構造の縦材との結合を示す不等角投影図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
これらの図を特に参照すると、参照番号1が、棚のための支承構造を全体的に示している。
【0025】
棚のための支承構造1は、
− 少なくとも1つの第1の長手方向側面4ならびに少なくとも1つの第2の長手方向側面5を備えた少なくとも1つの第1の金属部分3を含む、少なくとも1つの垂直縦材2であって、第1の長手方向側面4及び第2の長手方向側面5が、平坦で連続的でありかつ互いに横向きである、少なくとも1つの垂直縦材2;
− 少なくとも1つの長手方向横材6;
− 垂直縦材2と長手方向横材6との間に間置されかつ少なくとも1つの第1の長手方向面8及び少なくとも1つの第2の長手方向面9を備える少なくとも1つの角ブラケット7であって、第1の長手方向面8及び第2の長手方向面9が、平坦で連続的でありかつ互いに横向きである、少なくとも1つの角ブラケット7
を備える。
【0026】
有利には、
図1、6、及び7に示された第1の実施形態では、第1の金属部分3は、開いた形状を有する。
【0027】
具体的には、垂直縦材2は、実質的に平坦な前面10を形成するように互いに実質的に同一平面に配置された第1の長手方向側面4の対、及び、第1の長手方向側面4とともに実質的に「C」形状を有する第1の金属部分3を形成するように実質的に互いに対向しかつ平行に配置された第2の長手方向側面5の対を備える。
【0028】
有利には、第1の金属部分3はまた、第3の長手方向側面11の対を備え、この第3の長手方向側面11のそれぞれは、対応する第2の長手方向側面5に対して実質的に連続的に、また、第1の長手方向側面4に対して実質的に直角に配置されて、長手方向開口部12を画定する。
【0029】
さらに、第1の金属部分3は、第3の長手方向側面11に沿って形成されかつ図示されていない少なくとも1つの支持要素に関連付けられる固定手段13を備える。
【0030】
構造1は、支承構造1の構成要素が取り付けられる基本構造を形成するために長手方向に高さを延ばすように、安定表面上、例えば地面上に静止して配置される複数の垂直縦材2を備えることが好ましい。
【0031】
この論述の残りの部分では、垂直縦材2が安定表面上に静止して配置された状態に関して、用語「上側(upper)」ならびに「下側(lower)」、及び用語「上部(top)」ならびに「底部(bottom)」は、いくつかの構成要素の相互の位置を定義するために使用され、ここで、1つの構成要素が、安定表面からより大きい距離またはより小さい距離に配置された場合に、別の構成要素に対して「上側」または「下側」であると定義される。
【0032】
有利には、2つの垂直縦材2の第3の長手方向側面11は、固定手段13により、1つまたは複数の長手方向強化材(図には示されていない)の端部にそれぞれ取り付けられ得る。
【0033】
このようにして、安定性及び構造1が耐え得る最大荷重を増大させる補強された前面(braced facade)が作り出され得る。
【0034】
好都合には、支承構造1は、第1の長手方向側面4及び第1の長手方向面8上に配置された第1の接続手段16、17、及び、第2の長手方向側面5及び第2の長手方向面9上に配置された第2の接続手段24、25を備え、第1の接続手段16、17及び第2の接続手段24、25は、角ブラケット7を垂直縦材2に連結する。
【0035】
有利には、角ブラケット7の第1の長手方向面8及び第2の長手方向面9もまた、第1の長手方向側面4と第2の長手方向面5との間に形成される表面に類似した表面を形成するために、実質的に隣接しかつ互いに直角に配置される。
【0036】
このように、第1の長手方向面8が第1の長手方向側面4に面するときには、第2の長手方向面9も第2の長手方向側面5に面し、その逆も同様である。
【0037】
有利には、第1の接続手段16、17は、第1の長手方向側面4及び第1の長手方向面8のうちの一方に形成された複数の第1の凹部16、及び、第1の凹部16に取付可能でありかつ第1の長手方向側面4及び第1の長手方向面8のうちの他方に形成された複数の第1の取付部分17を備える。
【0038】
具体的には、第1の凹部16は、実質的に各第1の長手方向側面4の全長に沿って上下に整列するように作られ、第1の取付部分17は、第1の凹部16と同様に、実質的に第1の長手方向面8の全長に沿って上下に整列するように作られる。
【0039】
第1の凹部16が、少なくとも1つの拡張部分19及び少なくとも1つの制限部分18を備え、第1の取付部分17のそれぞれが、拡張部分19及び制限部分18のうちの少なくとも一方に取付可能であることが、好ましい。
【0040】
具体的には、第1の凹部16は、制限部分18が下側部分を実質的に画定し、拡張部分19が上側部分を実質的に画定する、二等辺三角形の形状を実質的に有する。
【0041】
より詳細には、制限部分18は、三角形の頂点において閉じるまで下方に次第に狭くなる細長い輪郭を画定し、拡張部分19は、制限部分18によって形成された形状に隣接しかつ三角形の底辺において閉じられる、実質的に二等辺四辺形の形状の輪郭を画定する。
【0042】
有利には、第1の取付部分17のうちの少なくとも1つは、拡張部分19に取付可能な少なくとも1つの第1の取付要素20を備える。
【0043】
第1の取付要素20は、実質的に台形状の部分を有する突出部であることが好ましく、この突出部は、第1の長手方向面8上に形成され、かつ、実質的に互いに対向しかつ平行である2つの外側溝21を有する。
【0044】
好都合には、第1の取付部分17のうちの少なくとも1つは、制限部分18に取付可能な少なくとも1つの第2の取付要素22を備える。
【0045】
第2の取付要素22は、突出しかつ実質的に第1の長手方向面8に直角に配置されてフックを形成する、実質的に湾曲した形状を有する薄板様部分である。
【0046】
好都合には、第2の接続手段24、25は、第2の長手方向側面5及び第2の長手方向面9のうちの一方に形成された複数の留め部分24、及び、留め部分24に対して連結可能に位置しかつ第2の長手方向側面5及び第2の長手方向面9のうちの他方に形成された複数の留め座25を含む。
【0047】
留め部分24は、実質的に各第2の長手方向側面5の全長に沿って上下に整列するように作られ、それと同様に、留め座25は、実質的に第2の長手方向面9の全長に沿って上下に整列するように作られる。
【0048】
留め部分24は、第2の長手方向面9から延在する金属製突出部であり、留め座25は、第2の長手方向面9に形成されかつ実質的に留め部分24の形状に相補的な形状を有する凹部であることが、好ましい。
【0049】
本発明によれば、棚のための支承構造1は、角ブラケット7を長手方向横材6に取り付けるための第3の接続手段23、27を備え、第3の接続手段23、27は、長手方向横材6及び角ブラケット7のうちの一方に形成された少なくとも1つの第2の凹部27、及び、第2の凹部27に取付可能でありかつ角ブラケット7及び長手方向横材6のうちの他方に形成された少なくとも1つの第2の取付部分23を備える。
【0050】
適切には、第2の取付部分23は、第2の長手方向面9の反対側で角ブラケット7に関連付けられ、かつ、実質的に留め座25の裏側に配置される。
【0051】
さらに、留め部分24は、実質的に第1の長手方向面8とは反対方向に延在するように実質的に第2の長手方向面9に直角に配置されかつ実質的に互いに対向しかつ平行である、長手方向取付表面28の対を備える。
【0052】
取付表面28のうちの一方は、取付表面28の延長部として互いに平行に延在する2つの長手方向延長部29を備えることが好ましい。
【0053】
好都合には、取付表面28は、実質的に切頭円錐の形状を有しかつ実質的に取付表面28に直角に配置された、かみ合い突出部30を備える。
【0054】
適切には、長手方向横材6は、実質的に矩形の形状を有する第2の金属部分31、及び、実質的に互いに対向しかつ平行であってそれぞれに複数の第2の凹部27が形成される、長手方向伸長部32の対を備える。
【0055】
さらに、長手方向伸長部32間の距離は、実質的に取付表面28間の距離に一致し、長手方向横材6は、角ブラケット7の第2の取付部分23を第2の金属部分31の内側に挿入することを可能にするために、長手方向に中空である。
【0056】
有利には、構造1は、
図1に示されるように、異なる角ブラケット7及び長手方向横材6の使用を可能にし、
図1では、上側の角ブラケット7及び長手方向横材6は、下側の角ブラケット7及び長手方向横材6よりも実質的に形状及びサイズが大きい。
【0057】
具体的には、角ブラケット7及び長手方向横材6の形状及びサイズは、第1の取付部分17及び第3の接続手段23、27の特性に応じて異なる。
【0058】
例えば、
図2及び
図3に詳細に示されている上側の角ブラケット7は、4つの第1の取付部分17を備え、そのうちの1つは、単独の第1の取付要素20を備え、別の1つは、単独の第2の取付要素22を備え、残りの2つは、実質的に上下に整列するように配置された第1の取付要素20及び第2の取付要素22を備える。
【0059】
今しがた説明された角ブラケット7の各取付表面28は、取付表面28に沿って上下に整列するように配置された4つのかみ合い突出部30を備えることが好ましい。
【0060】
一方で、
図4及び5に詳細に示されている下側の角ブラケット7は、5つの第1の取付部分17を備え、そのうちの1つは、単独の第1の取付要素20を備え、別の1つは、単独の第2の取付要素22を備え、残りの3つは、実質的に上下に整列するように配置された第1の取付要素20及び第2の取付要素22を備える。
【0061】
下側の角ブラケット7の各取付表面28は、取付表面28に沿って上下に整列するように配置された5つのかみ合い突出部30を備えることが好ましい。
【0062】
今しがた説明された両方の角ブラケット7の場合、第1の取付要素20も備える第1の取付部分17の第2の取付要素22のサイズは、第1の取付要素20を備えない第1の取付部分17の第2の取付要素22よりも実質的に小さいこともまた、注目されるべきである。
【0063】
さらに、各延長部29は、さらなるかみ合い突出部30を備える。
【0064】
有利には、長手方向横材6の長手方向伸長部32は、それらが取り付けられる取付表面28上に配置されたかみ合い突出部30の数に等しい数の第2の凹部27をそれぞれ備える。
【0065】
具体的には、
図1を参照すると、上側の長手方向横材6は、長手方向伸長部32上に形成された6つの第2の凹部27、及び、他方の長手方向伸長部32上に形成された4つの第2の凹部27を備える。
【0066】
代わりに、下側の長手方向横材6は、長手方向伸長部32上に形成された7つの第2の凹部27、及び、他方の長手方向伸長部32上に形成された5つの第2の凹部27を備える。
【0067】
図1、6、及び7に示された実施形態による本発明の操作は、以下の通りである。
【0068】
好都合には、角ブラケット7を垂直縦材2に取り付けるために、第1の長手方向面8は、第1の長手方向側面4に並置され、第2の長手方向面9は、第2の長手方向側面5に並置される。
【0069】
具体的には、この操作中、第1の取付部分17は、対応する第1の凹部16内に挿入され、留め座25は、対応する留め部分24の近くで第2の長手方向側面5と接触して配置される。
【0070】
より具体的には、第1の取付要素20は、拡張部分19の内側に挿入され、第2の取付要素22は、制限部分18の内側に挿入される。
【0071】
この構成が達せられると、角ブラケット7は、長手方向面8、9と長手方向側面4、5との間の接触を維持しながら、下方に摺動される。
【0072】
このように、外側溝21は、外側溝21及び第1の凹部16が制限部分18の輪郭に沿って多面的にかみ合うまで、第1の長手方向側面4の第1の凹部16の輪郭を画定する部分に沿って摺動しながら案内される。
【0073】
それと同時に、第2の取付要素22は、第1の凹部16にまたがりかつ第1の長手方向側面4を貫通するように制限部分18の下端部に達して、第1の金属部分3に取り付く。
【0074】
同様に、留め座25は、対応する留め部分24に寄り掛かって配置されるまで、第2の長手方向側面5に沿って摺動する。
【0075】
このように、留め座25は、第1の取付部分17が第1の凹部16に取り付けられたときに、留め部分24に連結される。
【0076】
したがって、角ブラケット7が荷重を受けると、留め座25は、角ブラケット7の長手方向の摺動を阻止しかつ第2の長手方向側面5にかかる荷重の長手方向圧縮成分を分配するために、留め部分24に押し当たる。
【0077】
それと同時に、第1の取付部分17は、第1の長手方向側面4にかかる荷重の横方向ねじれ成分を分配する。
【0078】
詳細には、第1の取付要素20の外側溝21は、第1の凹部16の両側にてこの力を加え(lever on)、第2の取付要素22は、制限部分18の下端部にてこの力を加える。
【0079】
有利には、一つ一つの垂直縦材2に対して、長手方向横材6の一方の端部を取り付けることができる複数の角ブラケット7を取り付けることが可能である。
【0080】
より具体的には、角ブラケット7の第2の取付部分23は、取付表面28を長手方向伸長部32に面するように配置するために、第2の金属部分31の内側に挿入される。
【0081】
より詳細には、かみ合い突出部30は、第2の金属部分31を内側から外側へ貫通するように、対応する第2の凹部27に挿入される。
【0082】
この構成が達せられると、かみ合い突出部30は、長手方向横材6を角ブラケット7上に取り付けることを可能にする常温リベット締め工程により、第2の凹部27にしっかりと連結される。
【0083】
第2の実施形態が、
図8、9、及び10に示されている。
【0084】
この実施形態では、角ブラケット7及び長手方向横材6は、先に説明された実施形態に実質的に似ているが、第1の金属部分3の形状が異なる。
【0085】
具体的には、第1の金属部分3は、閉じた形状を有する。
【0086】
実際には、垂直縦材2は、実質的に前面10に対向しかつ平行でありかつ第2の長手方向側面5に隣接する長手方向背面33を備え、実質的に矩形の形状を有する第1の金属部分3を形成する。
【0087】
このように、耐久性及び変形の両方に関して卓越した性能が得られ、また、構造1の偶発的な衝撃が生じた場合に、良好な性能が得られる。
【0088】
さらに、
図8、9、及び10の第2の実施形態では、第1の凹部16の形状は、
図1、6、及び7の実施形態の第1の凹部16の形状と同じであるが、留め部分24は異なる。
【0089】
実際には、
図1、6、及び7では、留め部分24は、丸みを帯びた形状を有するが、
図8、9、及び10では、先のとがった形状を有する。
【0090】
第3の実施形態が、
図11、12、及び13に示されている。
【0091】
この実施形態及びその操作は、垂直縦材2の形状を除いて、
図1、6、及び7で説明された第1の実施形態に実質的に似ている。
【0092】
実際には、この実施形態では、第1の金属部分3は、実質的に漏斗の形状であり、この形状では、第3の長手方向側面11は、説明された第1の実施形態よりも実質的に短い距離によって互いに離間されている。
【0093】
さらに、第1の凹部16は、第1の凹部16の拡張部分19が側方にわずかに出っ張っている
図1、6、7、8、9、及び10に示された実施形態とは異なり、厳密に三角形の形状に作られている。
【0094】
さらに、この実施形態では、第2の接続手段24、25は、留め部分24を備えず、代わりに、第2の長手方向面9に当接して角ブラケット7が受ける荷重を放出する、第2の長手方向側面5の一部分を含む。
【0095】
実際には、第1の金属部分3の独特の漏斗形状は、垂直縦材2の具現化を単純化することを可能にし、また、それと同時に、特に耐久性のある支承構造1が7.5トンから15トンに及ぶ荷重を支持できるようにすることを可能にする。
【0096】
説明された発明は、意図された目的を達成することが、実際に分かった。
【0097】
詳細には、角ブラケットを垂直縦材に取り付けるために長手方向側面の対及び長手方向面の対を使用することは、知られている支承構造よりも重くかつ遙かに安定した荷重を支持することができる支承構造を得ることを可能にする。
【0098】
さらに、拡張部分の使用及び制限部分の使用と併せて、第1の取付要素及び第2の取付要素を使用することは、支承構造が受ける荷重を適切に分配することができる垂直縦材と角ブラケットとの間の取付システムを実現することを可能にする。
【0099】
同様に、留め部分及び対応する留め座もまた、適応性及び支承構造が受ける荷重の分配を向上させることに寄与する。
【0100】
有利には、常温リベット締め工程の使用は、安定性があるとともに美的に魅力的でもある角ブラケットと長手方向横材との間の取付システムを実現するのに役立つ。
【0101】
さらに、垂直縦材の様々な実施形態の使用は、支持すべき荷重に応じて特に適応性のある支承構造を実現することを可能にする。
【国際調査報告】