(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ
本発明は、化学式1で表される新規なフェニルピリジン誘導体およびこれを含む薬学組成物に関し、本発明による化合物は、自己免疫疾患または癌の予防または治療に有用に用いることができる。
請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩をいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を有効成分として含む、自己免疫疾患または癌の予防または治療用薬学的組成物。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、BTK阻害剤として有用な新規なフェニルピリジン誘導体およびこれを含む薬学組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するために、本発明は、下記化学式1で表される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を提供する:
[化学式1]
上記化学式1中、
R
1は−CO−(C
1−4アルキル);−CO−(C
3−6シクロアルキル);−CONH−(C
1−4アルキル);またはN、O、およびSで構成される群からそれぞれ独立して選択されるヘテロ原子1個〜3個を含む5員または6員ヘテロアリールであり、但し、前記5員または6員ヘテロアリールはNを一つ以上含み、
前記5員または6員ヘテロアリールは非置換されるか、またはC
1−4アルキル、C
1−4ハロアルキル、C
3−6シクロアルキル、フェニル、フェノキシフェニル、−(C
1−4アルキレン)−(非置換されるかまたはC
1−4アルキルで置換されたフェニル)、または−CONH−(非置換されるかまたはC
1−4アルキルおよび/またはハロゲンで置換されたフェニル)で置換され、
Lは、結合、C
1−4アルキレン、または−CO−であり、
R
2は、水素;C
1−4アルキル;C
1−4ハロアルキル;アミノ;NH(C
1−10アルキル);N(C
1−10アルキル)
2;フェニル;ピリジニル;またはジアゼパニル、モルホリノ、ピペラジニル、ピペリジニル、およびピロリジニルで構成される群から選択されるヘテロシクロアルキルであり、
前記ヘテロシクロアルキルは非置換されるか、またはC
1−4アルキル、二つのC
1−4アルキル、C
1−4ハロアルキル、C
3−6シクロアルキル、C
1−4アルコキシで置換されたC
1−4アルキル、C
1−4ヒドロキシアルキル、−CO−(C
1−4アルキル)、−CO−(C
3−6シクロアルキル)、または−CONH−(C
1−4アルキル)で置換され、
R
3は、水素、C
1−4アルキル、またはハロゲンであり、
R
4は、水素、またはC
1−4アルキルであり、
R
5は、C
2−4アルケニル、またはC
2−4アルキニルである。
【0011】
好ましくは、前記R
1の5員または6員ヘテロアリールは、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、チアジアゾリル、またはチアゾリルである。
【0012】
好ましくは、前記R
1は、−CO−(エチル);−CO−(シクロプロピル);−CONH−(メチル);メチルで置換されたイソオキサゾリル;メチルで置換されたオキサジアゾリル;非置換されるか、またはメチル、エチル、シクロプロピル、シクロペンチル、フェニル、フェノキシフェニル、メチルベンジル、1−(メチルフェニル)エチル、またはフェネチルで置換されたピラゾリル;非置換されたピリジニル;非置換されるかまたはメチルで置換されたチアジアゾリル;またはメチル、トリフルオロメチル、または−CONH−(メチルおよびクロロで置換されたフェニル)で置換されたチアゾリルである。
【0013】
好ましくは、Lは、結合、メチレン、または−CO−である。
【0014】
好ましくは、R
2は、水素;メチル;トリフルオロメチル;ジメチルアミノ;3,3−ジメチルブタン−2−イルアミノ;フェニル;ピリジニル;メチルで置換されたジアゼパニル;非置換されるか、または二つのメチルで置換されたモルホリノ;メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、2,2,2−トリフルオロエチル、シクロプロピル、2−メトキシエチル、2−ヒドロキシエチル、−CO−(メチル)、−CO−(エチル)−、−CO−(イソプロピル)、−CO−(シクロプロピル)、−CONH−(メチル)、−CONH−(エチル)−、または−CO−(イソプロピル)で置換されたピペラジニル;非置換されたピペリジニル;または非置換されたピロロジニルである。
【0015】
好ましくは、R
3は、水素、メチル、フルオロ、またはクロロである。
【0016】
好ましくは、R
4は、水素、メチル、またはエチルである。
【0017】
好ましくは、R
5は、−CH=CH
2、−CH=CHCH
3、または−C≡CHである。
【0018】
好ましくは、上記化学式1は下記化学式1−1で表される:
[化学式1−1]
上記化学式1−1中、
R’は、水素、C
1−4アルキル、C
3−6シクロアルキル、フェニル、フェノキシフェニル、−(C
1−4アルキレン)−(非置換されるか、またはC
1−4アルキルで置換されたフェニル)、または−CONH−(非置換されるか、またはC
1−4アルキルおよび/またはハロゲンで置換されたフェニル)であり、
Lは、結合、C
1−4アルキレン、または−CO−であり、
R
2は、水素;C
1−4アルキル;C
1−4ハロアルキル;アミノ;NH(C
1−10アルキル);N(C
1−10アルキル)
2;フェニル;ピリジニル;モルホリノ;またはピペリジニルであり、
R
5は、C
2−4アルケニル、またはC
2−4アルキニルである。
【0019】
好ましくは、上記化学式1は下記化学式1−2で表される:
[化学式1−2]
上記化学式1−2中、
R’’は、C
1−4アルキル、C
1−4ハロアルキル、または−CONH−(非置換されるか、またはC
1−4アルキルおよび/またはハロゲンで置換されたフェニル)であり、
Lは、結合、C
1−4アルキレン、または−CO−であり、
R
2は、C
1−4アルキル;アミノ;NH(C
1−10アルキル);N(C
1−10アルキル)
2;ピリジニル;またはジアゼパニル、モルホリノ、ピペラジニル、およびピロロジニルで構成される群から選択されるヘテロシクロアルキルであり、
前記ヘテロシクロアルキルは非置換されるか、またはC
1−4アルキル、二つのC
1−4アルキル、C
1−4ハロアルキル、C
3−6シクロアルキル、C
1−4アルコキシで置換されたC
1−4アルキル、C
1−4ヒドロキシアルキル、−CO−(C
1−4アルキル)、−CO−(C
3−6シクロアルキル)、または−CONH−(C
1−4アルキル)で置換され、
R
3は、水素、C
1−4アルキル、またはハロゲンであり、
R
4は、水素、またはC
1−4アルキルであり、
R
5は、C
2−4アルケニル、またはC
2−4アルキニルである。
【0020】
また、本発明の化合物は、塩、特に薬学的に許容可能な塩の形態で存在することができる。塩としては、薬学的に許容可能な遊離酸(free acid)により形成される酸付加塩のように、当業界で通常使用される塩を制限なしに使用することができる。本発明の用語‘薬学的に許容可能な塩’とは、患者に比較的に非毒性で、無害の有効作用を有する濃度であって、この塩に起因した副作用が化学式1で表される化合物の有益な効能を低下させない前記化合物の任意の全ての有機または無機付加塩を意味する。
【0021】
前記遊離酸としては、有機酸と無機酸を用いることができ、無機酸としては、塩酸、燐酸、硫酸、硝酸、酒石酸などを用いることができ、有機酸としては、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、マレイン酸(maleic acid)、コハク酸、シュウ酸、安息香酸、酒石酸、フマル酸(fumaric acid)、マンデル酸、プロピオン酸(propionic acid)、クエン酸(citric acid)、乳酸(lactic acid)、グリコール酸(glycollic acid)、グルコン酸(gluconic acid)、ガラクツロン酸、グルタミン酸、グルタル酸(glutaric acid)、グルクロン酸(glucuronic acid)、アスパラギン酸、アスコルビン酸、カルボン酸、バニリン酸、ヨウ化水素酸(hydroiodic acid)などを用いることができ、これらに限定されない。好ましくは、前記塩は塩酸塩であり得る。
【0022】
また、塩基を用いて通常の方法により薬学的に許容可能な金属塩を得ることができる。例えば、上記化学式1で表される化合物を過量のアルカリ金属水酸化物またはアルカリ土類金属水酸化物溶液中に溶解させ、非溶解化合物塩をろ過した後、濾液を蒸発、乾燥させて薬学的に許容可能な金属塩を得ることができる。この時、金属塩として、特にナトリウム塩、カリウム塩またはカルシウム塩を製造することが好ましい。
【0023】
その他の薬学的に許容可能ではない、化学式1で表される化合物の塩または溶媒和物は、化学式1で表される化合物、その薬学的に許容可能な塩、または溶媒和物の製造において中間体として用いることができる。
【0024】
また、本発明に係る上記化学式1で表される化合物は、その薬学的に許容可能な塩だけでなく、これから製造可能な水和物などの溶媒和物および全ての立体異性体を制限なく含む。上記化学式1で表される化合物の溶媒和物および立体異性体は、当業界で公知の方法を用いて化学式1で表される化合物から製造することができる。
【0025】
また、本発明に係る上記化学式1で表される化合物は、結晶形態または非結晶形態で製造され得、結晶形態で製造される場合、任意に水和または溶媒和され得る。本発明では上記化学式1で表される化合物の化学量論的水和物だけでなく、多様な量の水を含有する化合物を含み得る。本発明に係る上記化学式1で表される化合物の溶媒和物は、化学量論的溶媒和物と非化学量論的溶媒和物の両方を含む。
【0026】
上記化学式1で表される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩の代表的な例は、以下の通りである:
1)N−(4−(4−ベンジル−6−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
2)N−(3−(4−ベンジル−6−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
3)N−(4−(4−ベンジル−6−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)プロピオルアミド、
4)N−(3−(4−ベンジル−6−(5−シクロペンチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
5)N−(3−(4−ベンジル−6−(5−フェニル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
6)N−(3−(4−ベンジル−6−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)プロピオルアミド、
7)N−(3−(4−ベンジル−6−(5−(4−フェノキシフェニル)−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
8)N−(3−(4−ベンジル−6−(5−(4−メチルベンジル)−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
9)N−(3−(4−ベンジル−6−(5−(1−p−トリルエチル)−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
10)N−(3−(4−ベンジル−6−(5−フェネチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
11)N−(3−(6−(1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−4−ベンジルピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
12)N−(3−(6−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
13)N−(3−(6−(5−シクロペンチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
14)N−(3−(6−(5−フェニル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
15)N−(3−(6−(1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
16)N−(3−(4−メチル−6−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
17)N−(3−(6−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
18)N−(3−(4−メチル−6−(ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
19)N−(3−(4−((3,3−ジメチルブタン−2−イルアミノ)メチル)−6−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
20)2−(3−アクリルアミドフェニル)−N−(3,3−ジメチルブタン−2−イル)−6−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)イソニコチンアミド、
21)2−(3−アクリルアミドフェニル)−N,N−ジメチル−6−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)イソニコチンアミド、
22)N−(3−(6−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−4−(モルホリノメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
23)N−(3−(6−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−4−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
24)N−(3−(6−(5−エチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−4−メチルピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
25)N−(3−(6−(5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−4−メチルピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
26)N−(3−(4−メチル−6−(5−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
27)N−(3−(6−(5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−4−(モルホリノメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
28)N−(3−(6−(5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−4−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
29)N−(3−(6−(5−メチルチアゾール−2−イルアミノ)−4−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
30)N−(3−(6−(5−メチルチアゾール−2−イルアミノ)−4−(モルホリノメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
31)N−(3−(6−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−4−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
32)N−(3−(6−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−4−(ピペリジン−1−イルメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
33)2−(6−(3−アクリルアミドフェニル)−4−(モルホリノメチル)ピリジン−2−イルアミノ)−N−(2−クロロ−6−メチルフェニル)チアゾール−5−カルボキサミド、
34)N−(3−(4−((2,6−ジメチルモルホリノ)メチル)−6−(5−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
35)N−(3−(4−(ジメチルアミノ)−6−(5−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
36)N−(3−(6−(5−メチルチアゾール−2−イルアミノ)−4−モルホリノピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
37)N−(3−(4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−6−(5−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
38)(E)−N−(3−(4−ベンジル−6−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)ブタ−2−エンアミド、
39)N−(3−(6−(5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルアミノ)−4−(モルホリノメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
40)N−(3−(6−(5−メチルイソオキサゾール−3−イルアミノ)−4−(モルホリノメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
41)N−(3−(6−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イルアミノ)−4−(モルホリノメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
42)N−(6−(3−アクリルアミドフェニル)−4−(モルホリノメチル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
43)N−(3−(4−((4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)メチル)−6−(5−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
44)N−(3−(6−(1,2,4−チアジアゾール−5−イルアミノ)−4−(モルホリノメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
45)N−(3−(4−((4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)メチル)−6−(5−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
46)N−(3−(4−(((2S,6R)−2,6−ジメチルモルホリノ)メチル)−6−(5−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
47)N−(3−(6−(5−メチルチアゾール−2−イルアミノ)−4−(ピロリジン−1−イルメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
48)N−(3−(6−(5−メチルチアゾール−2−イルアミノ)−4−((4−プロピルピペラジン−1−イル)メチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
49)N−(3−(4−((4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル)メチル)−6−(5−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
50)N−(3−(6−(5−メチルチアゾール−2−イルアミノ)−4−((4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−イル)メチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
51)N−(3−(4−(モルホリノメチル)−6−(5−(トリフルオロメチル)チアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
52)N−(4−フルオロ−3−(6−(5−メチルチアゾール−2−イルアミノ)−4−(モルホリノメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
53)N−(3−(4−((4−エチルピペラジン−1−イル)メチル)−6−(5−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
54)N−(3−(4−((4−イソプロピルピペラジン−1−イル)メチル)−6−(5−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
55)N−(3−(4−((4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)メチル)−6−(5−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
56)N−(2−フルオロ−5−(6−(5−メチルチアゾール−2−イルアミノ)−4−(モルホリノメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
57)N−(3−フルオロ−5−(6−(5−メチルチアゾール−2−イルアミノ)−4−(モルホリノメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
58)N−(2−メチル−5−(6−(5−メチルチアゾール−2−イルアミノ)−4−(モルホリノメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
59)N−(4−メチル−3−(6−(5−メチルチアゾール−2−イルアミノ)−4−(モルホリノメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
60)N−(3−(4−((4−アセチルピペラジン−1−イル)メチル)−6−(5−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
61)N−(3−(6−(5−メチルチアゾール−2−イルアミノ)−4−((4−プロピオニルピペラジン−1−イル)メチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
62)N−(3−(4−((4−イソブチリルピペラジン−1−イル)メチル)−6−(5−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
63)N−(3−(4−((4−(シクロプロパンカルボニル)ピペラジン−1−イル)メチル)−6−(5−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
64)N−(4−クロロ−3−(6−(5−メチルチアゾール−2−イルアミノ)−4−(モルホリノメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
65)N−メチル−N−(3−(6−(5−メチルチアゾール−2−イルアミノ)−4−(モルホリノメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
66)N−エチル−N−(3−(6−(5−メチルチアゾール−2−イルアミノ)−4−(モルホリノメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
67)N−(3−(6−(3−メチルウレイド)−4−(モルホリノメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
68)N−(3−(4−(モルホリノメチル)−6−プロピオンアミドピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、
69)4−((2−(3−アクリルアミドフェニル)−6−(5−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル)メチル)−N−エチルピペラジン−1−カルボキサミド、
70)4−((2−(3−アクリルアミドフェニル)−6−(5−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル)メチル)−N−イソプロピルピペラジン−1−カルボキサミド、
71)4−((2−(3−アクリルアミドフェニル)−6−(5−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−4−イル)メチル)−N−メチルピペラジン−1−カルボキサミド、
72)N−(3−(6−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−4−(ピリジン−3−イルメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド、および
73)N−(3−(6−(5−メチルチアゾール−2−イルアミノ)−4−(ピリジン−3−イルメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミド。
【0027】
また、本発明は、上記化学式1で表される化合物中のR
4が水素の場合、一例として下記反応式1により上記化学式1で表される化合物を製造することができる。
[反応式1]
【0028】
前記段階1−1は、上記化学式1−1で表される化合物と上記化学式1−2で表される化合物を反応させて、上記化学式1−3で表される化合物を製造する段階である。前記反応は鈴木カップリング反応であって、パラジウム触媒と塩基の存在下で行うことが好ましい。
【0029】
前記段階1−2は、上記化学式1−3で表される化合物と上記化学式1−4で表される化合物を反応させて、上記化学式1−5で表される化合物を製造する段階である。前記反応はアミン置換反応であって、パラジウム触媒と塩基の存在下で行うことが好ましい。
【0030】
前記段階1−3は、上記化学式1−5で表される化合物を水素化反応させて、上記化学式1−6で表される化合物を製造する段階である。前記水素化反応を通じて、上記化学式1−5で表される化合物のニトロ基がアミン基に置換される。前記水素化反応は、パラジウム/カーボン触媒の存在下で行うことが好ましい。
【0031】
前記段階1−4は、上記化学式1−6で表される化合物と上記化学式1−7で表される化合物を反応させて、上記化学式1で表される化合物を製造する段階である。前記反応はアミド化反応であって、3級アミンの存在下で行うことが好ましい。
【0032】
また、前記反応式1において、各置換基により保護基で保護した反応と保護基が離脱した反応とを追加することができる。
【0033】
また、本発明は、上記化学式1で表される化合物中のR
4がC
1−4アルキルの場合、一例として、下記反応式2により上記化学式1で表される化合物を製造することができる。
[反応式2]
【0034】
前記段階2−1は、前記化学式2−1で表される化合物と前記化学式2−2で表される化合物を反応させて、前記化学式2−3で表される化合物を製造する段階である。前記反応は鈴木カップリング反応であって、パラジウム触媒と塩基の存在下で行うことが好ましい。
【0035】
前記段階2−2は、前記化学式2−3で表される化合物と前記化学式2−4で表される化合物を反応させて、前記化学式2−5で表される化合物を製造する段階である。前記反応はアミン置換反応であって、パラジウム触媒と塩基の存在下で行うことが好ましい。
【0036】
前記段階2−3は、前記化学式2−5で表される化合物と前記2−6で表される化合物を反応させて、前記化学式2−7で表される化合物を製造する段階である。前記反応は水素化ナトリウムの存在下で行うことが好ましい。
【0037】
前記段階2−4は、前記化学式2−7で表される化合物を酸(acid)と反応させて、前記化学式2−8で表される化合物を製造する段階である。
【0038】
前記段階2−5は、前記化学式2−8で表される化合物と前記化学式2−9で表される化合物を反応させて、上記化学式1で表される化合物を製造する段階である。前記反応はアミド化反応であって、3級アミンの存在下で行うことが好ましい。
【0039】
また、前記反応式2において、各置換基により保護基で保護した反応と保護基が離脱した反応とを追加することができる。
【0040】
上述した各段階の製造方法を後述する実施例でより具体化することができる。
【0041】
また、本発明は、上記化学式1で表される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物または異性体を有効成分とするBTK阻害作用が有益な自己免疫疾患または癌の疾患の予防または治療用薬学的組成物を提供する。
【0042】
この時、前記自己免疫疾患は、関節リウマチ、全身性紅斑性狼瘡、小児期糖尿病、乾癬、アフタ性口内炎、慢性甲状腺炎、一部後天性再生不良性貧血、一次性肝硬変、潰瘍性大膓炎、ベーチェット病、クローン病、珪肺症、アスベストーシス、シェーグレン症候群、ギラン・バレー症候群、皮膚筋炎、多発性筋炎、多発性硬化症、自己免疫性溶血性貧血、自己免疫性脳脊髄炎、重症筋無力症、グレーブス病、結節性多発性動脈炎、強直性脊椎炎、線維筋痛症、側頭動脈炎、ウィルソン病、喘息、またはファンコーニ症候群であり、
前記癌は、血液癌、結節外辺縁部B−細胞リンパ腫、膠芽腫、リンパ形質細胞性リンパ腫、急性骨髄性白血病、マクログロブリン血症、B細胞リンパ腫、慢性リンパ性白血病、濾胞性リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、有毛細胞白血病、マントル細胞リンパ腫、膀胱癌、すい臓癌、卵巣癌、大腸癌、腎臓癌、胃癌、移行上皮癌、カルチノイド、乳癌、非小細胞肺癌、または多発性骨髄腫である。
【0043】
本発明の用語‘予防’は、本発明の組成物の投与で前記疾患の発生、拡散および再発を抑制または遅延させる全ての行為を意味し、‘治療’は、本発明の組成物の投与で前記疾患の症状が好転または有益に変更される全ての行為を意味する。
【0044】
本発明に係る薬学的組成物は、標準薬学的実施により経口または非経口投与形態で剤形化することができる。これらの剤形は、有効成分のほか、薬学的に許容可能な担体、補助剤、または稀釈液などの添加物を含有することができる。
【0045】
適当な担体としては、例えば、生理食塩水、ポリエチレングリコール、エタノール、植物性オイル、およびイソプロピルミリステートなどがあり、稀釈液としては、例えば、ラクトース、デキストロース、スクロース、マンニトール、ソルビトール、セルロース、および/またはグリシンなどがあるが、これらに限定されるものではない。また、本発明の化合物は、注射溶液の製造に通常使用されるオイル、プロピレングリコール、または他の溶媒に溶解させることができる。さらに、局所作用のために、本発明の化合物を軟膏やクリームで剤形化することができる。
【0046】
本発明に係る化合物の好ましい投与量は、患者の状態および体重、疾病の程度、薬物の形態、投与経路および期間に応じて異なるが、当業者によって適宜選択可能である。しかし、望ましい効果のために、本発明の化合物を、1日0.0001〜100mg/kg(体重)、好ましくは0.001〜100mg/kg(体重)で投与するのが良い。投与は、1日1回または分割して、経口または非経口的経路を通して投与され得る。
【0047】
投与方法により、前記薬学的組成物は、本発明の化合物を0.001〜99重量%、好ましくは0.01〜60重量%含有することができる。
【0048】
本発明に係る前記薬学的組成物は、ネズミ、ハツカネズミ、家畜、および人間などをはじめとする哺乳動物に多様な経路で投与され得る。投与の全ての方式は予想可能であるが、例えば、経口、直腸または静脈、筋肉、皮下、子宮内硬膜、または脳血管(intracerbroventricular)注射によって投与され得る。
【発明の効果】
【0049】
本発明の化学式1で表される化合物、その薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物または異性体は、自己免疫疾患または癌の予防または治療に有用に使用することができる。
【発明を実施するための形態】
【0050】
以下、下記の実施例によって本発明をより詳細に説明する。但し、下記の実施例は本発明を例示するためのものに過ぎず、本発明の範囲がこれらにのみ限定されるものではない。
【0051】
実施例1:N−(4−(4−ベンジル−6−((5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
段階1−1:4−ベンジル−2,6−ジクロロピリジンの製造
窒素雰囲気下、(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)ボロン酸(7.0g、1.0eq)をエタノール(70.0mL)とトルエン(20.0mL)に投入した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(4.2g、0.1eq)、炭酸ナトリウム(15.3g、4.0eq)、臭化ベンジル(5.8g0.95eq)を順次投入した後、90〜100℃で2時間反応させた。30℃以下に冷却した後、水(560.0mL)と酢酸エチル(420.0mL)を加えた後、抽出した。分離された酢酸エチル層は無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:10)で精製して、表題化合物(4.6g、収率53.6%)を得た。
【0052】
段階1−2:4−ベンジル−2−クロロ−6−(4−ニトロフェニル)ピリジンの製造
窒素雰囲気下、段階1−1で収得した中間体(2.0g、1.0eq)を1,4−ジオキサン(20.0mL)に溶かした後、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(485.3mg、0.1eq)、炭酸ナトリウム(1.8g、4.0eq)、4−ニトロフェニルボロン酸(0.7g、1.0eq)を順次投入した後、6時間還流攪拌して反応を終了させた。30℃以下に冷却した後、水(40.0mL)と酢酸エチル(40.0mL)を加えた後、抽出した。分離された酢酸エチル層は無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:5)で精製して、表題化合物(272.8mg、収率20.0%)を得た。
【0053】
段階1−3:t−ブチル3−アミノ−5−メチル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレートの製造
5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン(2.0g、1.0eq)にジクロロメタン(20.0mL)を加えた後、0〜5℃に冷却した。ジ−t−ブチルジカーボネート(6.9mL、1.5eq)と4−ジメチルアミノピリジン(0.2g、0.1eq)を加えた後、室温で30分間攪拌した。飽和された重炭酸ナトリウム水溶液(20.0mL)を加えた後、分離されたジクロロメタン層は無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)で精製して、表題化合物(1.8g、収率50.0%)を得た。
【0054】
段階1−4:t−ブチル3−((4−ベンジル−6−(4−ニトロフェニル)ピリジン−2−イル)アミノ)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレートの製造
段階1−2で収得した中間体(270.0mg、1.0eq)を1,4−ジオキサン(2.7mL)に溶解した。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(152.3mg、0.2eq)、キサントホス(145.8mg、0.3eq)、段階1−3で収得した中間体(248.5mg、1.5eq)、および炭酸ナトリウム(489.7mg、3.0eq)を順次加えた。4時間還流攪拌して反応を終了させた。30℃以下に冷却した後、水(6.0mL)と酢酸エチル(6.0mL)を加えた後、抽出した。分離された酢酸エチル層は無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:1)で精製して、表題化合物(265.1mg、収率65.0%)を得た。
【0055】
段階1−5:t−ブチル3−((6−4−アミノフェニル)−4−ベンジルピリジン−2−イル)アミノ)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレートの製造
段階1−4で収得した中間体(260.0mg、1.0eq)をメタノール(2.6mL)とジクロロメタン(2.6mL)に溶解した。窒素ガスで内部を置換した後、10%パラジウム/カーボン(52.0mg)を加えた。水素ガスで2〜3回反応器の内部を置換した後、水素ガス風線を用いて室温で2時間反応させた。セルライトでろ過した後、メタノール(2.6mL)とジクロロメタン(2.6mL)で洗浄した後、有機層を減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:1)で精製して、表題化合物(203.0mg、収率83.3%)を得た。
【0056】
段階1−6:t−ブチル3−((6−4−アクリルアミドフェニル)−4−ベンジルピリジン−2−イル)アミノ)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレートの製造
段階1−5で収得した中間体(70.0mg、1.0eq)をジクロロメタン(700uL)に溶かした後、0〜10℃でジイソプロピルエチルアミン(29.5uL、1.1eq)をゆっくり滴下した後、アクリロイルクロリド(11.3uL、0.9eq)をゆっくり滴下した後、0〜5℃で1時間攪拌した。水(700uL)を加えて、ジクロロメタンを分離した。分離された有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:1)で精製して、表題化合物(55.7mg、収率71.0%)を得た。
【0057】
段階1−7:N−(4−(4−ベンジル−6−((5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
段階1−6で収得した中間体(55.0mg、1eq)をジクロロメタン(550.0uL)に溶解した後、0〜10℃に冷却した。トリフルオロ酢酸(165.4uL、20eq)をゆっくり滴下した後、3時間攪拌した。飽和された重炭酸ナトリウム水溶液を用いてpH9〜12に調節した後、分離されたジクロロメタン層は無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=15:1)で精製して、表題化合物(14.1mg、収率32.0%)を得た。
1H NMR(500MHz、MeOD):7.91−7.89(d、2H)、7.73−7.72(d、2H)、7.31−7.24(m、4H)、7.21−7.20(m、1H)、7.06(s、1H)、6.67(s、1H)、6.44−6.39(m、2H)、6.0(s、1H)、5.78−5.76(d、1H)、3.94(s、2H)、2.24(s、3H)
【0058】
実施例2:N−(3−(4−ベンジル−6−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
段階2−1:4−ベンジル−2−クロロ−6−(3−ニトロフェニル)ピリジンの製造
実施例1の段階1−1で収得した中間体(5.0g、1.0当量)を1,4−ジオキサン(200.0mL)に溶かした後、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(2.4g、0.1eq)、炭酸ナトリウム(8.5g、4.0eq)、3−ニトロフェニルボロン酸(3.3g、1.0eq)を順次投入した後、6時間還流攪拌して反応を終了させた。30℃以下に冷却した後、水(100.0mL)と酢酸エチル(100.0mL)を加えた後、抽出した。分離された酢酸エチル層は、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:5)で精製して、表題化合物(2.3g、収率36.1%)を得た。
【0059】
段階2−2:t−ブチル3−((4−ベンジル−6−(3−ニトロフェニル)ピリジン−2−イル)アミノ)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレートの製造
段階2−1で収得した中間体(500.0mg、1.0当量)を1,4−ジオキサン(5.0mL)に溶解した後、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(282.0mg、0.2eq)、キサントホス(267.3mg、0.3eq)、実施例1の段階1−3で収得した中間体のt−ブチル3−アミノ−5−メチル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート(364.5mg、1.2当量)、炭酸ナトリウム(489.7mg、3.0eq)を順次加えた後、4時間還流攪拌して反応を終了させた。30℃以下に冷却した後、水(10.0mL)と酢酸エチル(10.0mL)を加えた後、層分離した。酢酸エチル層は無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)で精製して、表題化合物(463.6mg、収率62.0%)を得た。
【0060】
段階2−3:t−ブチル3−((6−(3−アミノフェニル)−4−ベンジルピリジン−2−イル)アミノ−5−メチル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレートの製造
段階2−2で収得した中間体(200.0mg、1当量)をメタノール(2.0mL)とジクロロメタン(2.0mL)に溶解した後、10%パラジウム/カーボン(40.0mg)を加え、水素ガス風線を用いて室温で2時間攪拌して反応を終了させた。セルライトでろ過した後、メタノール(2.0mL)とジクロロメタン(2.0mL)で洗浄し、濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)で精製して、表題化合物(150.1mg、収率80.0%)を得た。
【0061】
段階2−4:t−ブチル3−((6−(3−アクリルアミドフェニル)−4−ベンジルピリジン−2−イル)アミノ)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレートの製造
段階2−3で収得した中間体(150.0mg、1当量)をジクロロメタン(1.5mL)に溶解した後、0〜10℃に冷却した。ジイソプロピルアミン(63.1uL、1.1当量)をゆっくり滴下した後、アクリロイルクロリド(24.1uL、0.9当量)をゆっくり滴下した。0〜10℃で1時間攪拌して反応を終了させた。飽和させた重炭酸ナトリウム水溶液を使用してpH9〜12に合わせた後、ジクロロメタン層は無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)で精製して、表題化合物(55.5mg、収率71.0%)を得た。
【0062】
段階2−5:N−(3−(4−ベンジル−6−((5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例1の段階1−7で、段階1−6で収得した中間体の代わりに段階2−4で収得した中間体(55.0mg、1当量)を使用したことを除いて、実施例1の段階1−7と同様の方法で、表題化合物(14.1mg、収率32%)を収得した。
1H NMR(500MHz、MeOD):8.27(s、1H)、7.68−7.65(t、2H)、7.42−7.39(t、1H)、7.32−7.25(m、4H)、7.22−7.20(t、1H)、7.09(s、1H)、6.70(s、1H)、6.45−6.37(m、2H)、6.1(s、1H)、5.77−5.76(d、1H)、3.96(s、2H)、2.25(s、3H)
【0063】
実施例3:N−(4−(4−ベンジル−6−((5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)プロピオルアミドの製造
段階3−1:t−ブチル3−((4−ベンジル−6−(4−プロピオルアミドフェニル)ピリジン−2−イル)アミノ)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレートの製造
実施例1の段階1−6で、アクリロイルクロリドの代わりにプロピオニルクロリドを使用したことを除いて、実施例1の段階1−6と同様の方法で、表題化合物(18.9mg、収率85%)を収得した。
【0064】
段階3−2:N−(4−(4−ベンジル−6−((5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)プロピオルアミドの製造
実施例1の段階1−7で、段階1−6で収得した中間体の代わりに段階3−1で収得した中間体を使用したことを除いて、実施例1の段階1−7と同様の方法で、表題化合物(5.3mg、収率35%)を収得した。
1H NMR(500MHz、MeOD):7.91−7.89(d、2H)、7.67−7.66(d、2H)、7.31−7.20(m、5H)、7.08(s、1H)、6.68(s、1H)、6.0(s、1H)、3.95(s、2H)、3.75(s、1H)、2.25(s、3H)
【0065】
実施例4:N−(3−(4−ベンジル−6−((5−シクロペンチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
段階4−1:3−シクロペンチル−3−オキソプロパンニトリルの製造
窒素ガス下でメチルシクロペンタンカルボキシレート(2.0g、1eq)をテトラヒドロフラン(20.0mL)に室温で溶解した。アセトニトリル(3.3mL、4当量)と60%水素化ナトリウム(749.3mg、1.2当量)を投入した。90℃で4時間攪拌した。30℃以下に冷却した反応溶液に水(40.0mL)と酢酸エチル(40.0mL)を加えた後、1N−塩酸水溶液を用いてpH5〜7に調節し、層分離した。分離された酢酸エチル層は無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:5)で精製して、表題化合物(1.1g、収率52.2%)を得た。
【0066】
段階4−2:5−シクロペンチル−1H−ピラゾール−3−アミンの製造
段階4−1で収得した中間体(1.1g、1当量)を99%エタノール(5.5mL)に溶解した。ヒドラジン−水和物(1.9mL、5当量)を加えた後、90℃で4時間攪拌した。30℃以下に冷却した反応溶液を無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、濃縮して分離せず表題化合物(1.1g、収率94.0%)を得た。
【0067】
段階4−3:t−ブチル3−アミノ−5−シクロペンチル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレートの製造
実施例1の段階1−3で5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに段階4−2で収得した中間体を使用したことを除いて、実施例1の段階1−3と同様の方法で、表題化合物(420.1mg、23.0%)を収得した。
【0068】
段階4−4:t−ブチル3−((4−ベンジル−6−(3−ニトロフェニル)ピリジン−2−イル)アミノ)−5−シクロペンチル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート
実施例2の段階2−1で収得した中間体(500.0mg、1当量)を1,4−ジオキサン(5.0mL)に溶解した。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(282.0mg、0.2当量)、キサントホス(267.3mg、0.3eq)、段階4−3で収得した中間体(464.4mg、1.2当量)、炭酸ナトリウム(489.7mg、3.0eq)を順次投入した。4時間還流攪拌して反応を終了させた。30℃以下に冷却した反応溶液に水(10.0mL)と酢酸エチル(10.0mL)を加えた後、抽出した。分離された酢酸エチル層は無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)で精製して、表題化合物(376.2mg、収率45.3%)を得た。
【0069】
段階4−5:t−ブチル3−((6−3−アミノフェニル)−4−ベンジルピリジン−2−イル)アミノ)−5−シクロペンチル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレートの製造
実施例1の段階1−5で、段階1−4で収得した中間体の代わりに段階4−4で収得した中間体を使用したことを除いて、実施例1の段階1−5と同様の方法で、表題化合物(160.0mg、80.0%)を収得した。
【0070】
段階4−6:t−ブチル3−((6−3−アクリルアミドフェニル)−4−ベンジルピリジン−2−イル)アミノ)−5−シクロペンチル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレートの製造
実施例1の段階1−6で、段階1−5で収得した中間体の代わりに段階4−5で収得した中間体を使用したことを除いて、実施例1の段階1−6と同様の方法で、表題化合物(120.2mg、68.0%)を収得した。
【0071】
段階4−7:N−(3−(4−ベンジル−6−((5−シクロペンチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例1の段階1−7で、段階1−6で収得した中間体の代わりに段階4−6で収得した中間体を使用したことを除いて、実施例1の段階1−7と同様の方法で、表題化合物(37.5mg、32.0%)を収得した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3):8.0(s、1H)、7.82−7.80(m、1H)、7.57−7.56(m、1H)、7.36−7.18(m、6H)、7.01(s、1H)、6.68(s、1H)、6.46−6.42(d、1H)、6.35−6.30(m、1H)、5.82(s、1H)、5.76−5.74(d、1H)、3.91(s、2H)、3.04−3.00(m、1H)、1.76−1.65(m、8H)
【0072】
実施例5:N−(3−(4−ベンジル−6−((5−フェニル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例4の段階4−1で3−シクロペンチル−3−オキソプロパンニトリルの代わりに安息香酸メチルを使用したことを除いて、実施例4と同様の方法で、表題化合物(36.5mg、28.5%)を収得した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3):10.3(s、1H)、9.4(s、1H)、8.48(s、1H)、7.76−7.75(d、2H)、7.67−7.66(d、1H)、7.62−7.60(d、1H)、7.43−7.33(m、4H)、7.31−7.27(m、5H)、7.22−7.21(m、2H)、7.10(s、1H)、6.48−6.45(m、1H)、6.30−6.26(d、1H)、5.79−5.77(d、1H)、3.93(s、2H)
【0073】
実施例6:N−(3−(4−ベンジル−6−((5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)プロピオルアミドの製造
実施例2の段階2−4で、アクリロイルクロリドの代わりにプロピオニルクロリドを使用したことを除いて、実施例2と同様の方法で、表題化合物(5.6mg、収率75%)を収得した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3):8.16(s、1H)、7.68−7.37(d、1H)、7.56−7.54(d、1H)、7.41−7.37(t、1H)、7.33−7.22(m、5H)、7.12(s、1H)、7.07(s、1H)、6.99(s、1H)、6.51(s、1H)、3.97(s、2H)、2.93(s、1H)、2.54(s、3H)
【0074】
実施例7:N−(3−(4−ベンジル−6−((5−(4−フェノキシフェニル)−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例4の段階4−1でメチルシクロペンタンカルボキシレートの代わりにメチル4−フェノキシ安息香酸を使用したことを除いて、実施例4と同様の方法で、表題化合物(6.8mg、32.8%)を収得した。
1H NMR(500MHz、DMSO):10.26(s、1H)、9.40(s、1H)、8.51(s、1H)、7.78−7.76(d、1H)、7.65(d、1H)、7.55(s、1H)、7.42−7.15(m、17H)。
6.45−6.42(m、1H)、6.23−6.20(d、1H)、5.67−5.65(d、1H)、3.93(s、2H)
【0075】
実施例8:N−(3−(4−ベンジル−6−((5−(4−メチルベンジル)−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例4の4−1段階でメチルシクロペンタンカルボキシレートの代わりにメチル−2−(p−トシル)アセテートを使用したことを除いて、実施例4と同様の方法で、表題化合物(7.5mg、35.8%)を収得した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3):8.16(s、1H)、8.00(s、1H)、7.77−7.76(d、1H)、7.54−7.53(d、1H)、7.32−7.06(m、10H)、6.98(s、1H)、6.50(s、1H)、6.43(d、1H)、6.31−6.27(m、1H)、5.7−5.68(d、1H)、4.14−4.10(s、2H)、3.89−3.84(s、2H)、2.29(s、3H)
【0076】
実施例9:N−(3−(4−ベンジル−6−((5−(1−(p−トリル)エチル)−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例4の段階4−1でメチルシクロペンタンカルボキシレートの代わりにメチル2−(p−トリル)プロパノエイトを使用したことを除いて、実施例4と同様の方法で、表題化合物(3.5mg、35.8%)を収得した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3):7.97(s、1H)、7.86−7.84(d、1H)、7.58−7.56(d、1H)、7.37−7.09(m、10H)、7.03(s、1H)、6.58(s、1H)、6.45−6.42(d、1H)、6.33−6.31(m、1H)、5.75−5.73(d、1H)、5.70(s、1H)、4.12−4.07(q、1H)、3.90(s、2H)、2.30(s、3H)、1.62−1.60(d、3H)
【0077】
実施例10:N−(3−(4−ベンジル−6−((5−フェネチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例4の段階4−1でメチルシクロペンタンカルボキシレートの代わりにメチル−3−フェニルプロパノエイトを使用したことを除いて、実施例4と同様の方法で、表題化合物(5.2mg、収率31.8%)を収得した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3):8.20(s、1H)、8.06(s、1H)、7.73−7.72(d、1H)、7.54−7.52(d、1H)、7.44(d、1H)、7.31−7.13(m、10H)、6.97(s、1H)、6.54(s、1H)、6.42−6.38(d、1H)、6.31−6.25(m、1H)、5.75(s、1H)、5.69−5.67(d、1H)、3.84(s、1H)、2.93−2.89(m、4H)
【0078】
実施例11:N−(3−(6−(1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)−4−ベンジルピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例2の段階2−2で、t−ブチル3−アミノ−5−メチル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレートの代わりにt−ブチル3−アミノ−1H−ピラゾール−1−カルボキシレートを使用したことを除いて、実施例2と同様の方法で、表題化合物(3.8mg、収率45.0%)を収得した。
1H NMR(500MHz、MeOD):8.13(s、1H)、8.07(d、1H)、7.80(d、1H)、7.69(t、1H)、7.68(d、1H)、7.31−7.16(m、7H)、6.40−6.34(m、2H)、6.1(m。
1H)、5.71−5.69(d、1H)
【0079】
実施例12:N−(3−(6−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
段階12−1:2−クロロ−6−(3−ニトロフェニル)ピリジンの製造
実施例2の段階2−1で2,6−ジクロロピリジンを使用したことを除いて、実施例2の段階2−1と同様の方法で、表題化合物(1.6g、収率45.7%)を収得した。
【0080】
段階12−2:N−(3−(6−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例2の段階2−2で、段階2−1で収得した中間体の代わりに段階12−1で収得した中間体を使用したことを除いて、実施例2の段階2−2〜2−5と同様の方法で、表題化合物(3.8mg、収率35.7%)を収得した。
1H NMR(500MHz、DMSO):8.34(s、1H)、7.72−7.70(d、1H)、7.65−7.59(m、2H)、7.43−7.40(t、1H)、7.22−7.20(d、1H)、6.89−6.88(d、1H)、6.50−6.37(m、2H)、5.79(s、1H)、5.77(d、1H)、2.27(s、3H)
【0081】
実施例13:N−(3−(6−((5−シクロペンチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例2の段階2−2で、段階2−1で収得した中間体および段階1−3で収得した中間体の代わりに、それぞれ段階12−1で収得した中間体および段階4−3で収得した中間体を使用したことを除いて、実施例2の段階2−2〜2−5と同様の方法で、表題化合物(5.7mg、収率42.5%)を収得した。
1H NMR(500MHz、DMSO):8.44(s、1H)、7.70−7.68(d、1H)、7.60−7.57(m、2H)、7.41−7.38(t、1H)、7.15−7.14(d、1H)、7.09(d、1H)、6.48−6.42(m、2H)、6.28−6.25(d、1H)、5.77−5.74(d、1H)、3.03−3.00(m、1H)、2.0−1.96(m、2H)、1.69−1.67(m、2H)、1.62−1.58(m、4H)
【0082】
実施例14:N−(3−(6−(5−フェニル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例2の段階2−2で、段階2−1で収得した中間体および段階1−3で収得した中間体の代わりに、それぞれ段階12−1で収得した中間体およびt−ブチル3−アミノ−5−フェニル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート(段階4−1で3−シクロペンチル−3−オキソプロパンニトリルの代わりに安息香酸メチルを使用して製造)を使用したことを除いて、実施例2の段階2−2〜2−5と同様の方法で、表題化合物(4.9mg、収率39.7%)を収得した。
1H NMR(500MHz、DMSO):12.6(s、1H)、10.29(s、1H)、9.41(s、1H)、8.58(s、1H)、7.77−7.09(m、12H)、6.51−6.46(m、1H)、6.31−6.30(d、1H)、6.27(d、1H)
【0083】
実施例15:N−(3−(6−(1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例2の段階2−2で、段階2−1で収得した中間体および段階1−3で収得した中間体の代わりに、それぞれ段階12−1で収得した中間体およびt−ブチル3−アミノ−1H−ピラゾール−1−カルボキシレートを使用したことを除いて、実施例2の段階2−2〜2−5と同様の方法で、表題化合物(5.7mg、収率42.5%)を収得した。
1H NMR(500MHz、MeOD):8.27(s、1H)、7.75−7.74(d、1H)、7.71−7.70(d、1H)、7.65−7.62(t、1H)、7.51(d、1H)、7.44−7.41(t、1H)、7.2(d、1H)、6.9(d、1H)、6.50−6.37(m、3H)、5.8−5.77(d、1H)
【0084】
実施例16:N−(3−(4−メチル−6−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
段階16−1:2−クロロ−4−メチル−6−(3−ニトロフェニル)ピリジンの製造
実施例2の段階2−1で、段階1−1で収得した中間体の代わりに2,6−ジクロロ−4−メチル−ピリジンを使用したことを除いて、実施例2の段階2−1と同様の方法で、表題化合物(280.0mg、収率42.8%)を収得した。
【0085】
段階16−2:N−(3−(4−メチル−6−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例2の段階2−2で、段階2−1で収得した中間体の代わりに段階16−1で収得した中間体を使用したことを除いて、実施例2の段階2−2〜2−5と同様の方法で、表題化合物(6.7mg、収率48.7%)を収得した。
1H NMR(500MHz、MeOD):8.3(s、1H)、7.70−7.69(d、1H)、7.65−7.63(d、1H)、7.42−7.39(t、1H)、7.07(s、1H)、6.73(s、1H)、6.50−6.37(m、2H)、6.1(s、1H)、5.79−5.77(d、1H)、2.32(s、3H)、2.26(s、3H)
【0086】
実施例17:N−(3−(6−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
段階17−1:2−クロロ−6−(3−ニトロフェニル)−4−(トリフルオロメチル)ピリジンの製造
実施例2の段階2−1で、段階1−1で収得した中間体の代わりに2,6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジンを使用したことを除いて、実施例2の段階2−1と同様の方法で、表題化合物(358.0mg、収率41.8%)を収得した。
【0087】
段階17−2:N−(3−(6−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例2の段階2−2で、段階2−1で収得した中間体の代わりに段階17−1で収得した中間体を使用したことを除いて、実施例2の段階2−2〜2−5と同様の方法で、表題化合物(4.9mg、収率42.8%)を収得した。
1H NMR(500MHz、DMSO):11.9(s、1H)、10.29(s、1H)、9.47(s、1H)、8.55(s、1H)、7.79−7.78(d、1H)、7.66−7.64(d、1H)、7.50(s、1H)、7.46−7.43(t、1H)、7.37(s、1H)、6.49−6.43(m、1H)、6.35(s、1H)、6.30−6.27(d、1H)、5.78−5.76(d、1H)、2.35(s、3H)
【0088】
実施例18:N−(3−(4−メチル−6−(ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例2の段階2−2で、段階2−1で収得した中間体および段階1−3で収得した中間体の代わりに、それぞれ段階16−1で収得した中間体およびピリジン−2−アミンを使用したことを除いて、実施例2の段階2−2〜2−5と同様の方法で、表題化合物(7.8mg、収率39.2%)を収得した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3):8.26−8.25(m、1H)、8.04(s、1H)、7.71−7.59(m、4H)、7.37−7.34(t、1H)、7.17(s、1H)、7.09(s、1H)、6.83−6.81(t、1H)、6.45−6.42(d、1H)、6.32−6.30(m、1H)、5.72−5.70(d、1H)、2.30(s、3H)
【0089】
実施例19:N−(3−(4−((3,3−ジメチルブタン−2−イル)アミノ)メチル)−6−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
段階19−1:2,6−ジクロロ−N−(3,3−ジメチルブタン−2−イル)イソニコチンアミドの製造
2,6−ジクロロイソニコチン酸(1.0g、1当量)をジメチルホルムアミド(10.0mL)に溶解した後、1,1’−カルボニルジイミダゾール(1.0g、1.2当量)を加えた。窒素ガス下で1時間室温(25〜30℃)で攪拌した後、3,3−ジメチルブタン−2−アミン(632.6mg、1.2当量)を加え、同じ温度で2時間攪拌して反応を終了させた。酢酸エチル(20.0mL)と水(20.0mL)を加えて抽出し、水層を酢酸エチル(20.0mL)を用いて3回再抽出した。酢酸エチル層は無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:5)で精製して、表題化合物(1.3g、収率94.0%)を得た。
【0090】
段階19−2:N−((2,6−ジクロロピリジン−4−イル)メチル)−3,3−ジメチルブタン−2−アミンの製造
段階19−1で収得した中間体(1.0g、1当量)をジクロロメタン(10.0mL)に溶解した後、窒素ガス下で0〜10℃に冷却した。1Mボラン−テトラヒドロフラン(10.9mL、3.0当量)をゆっくり滴下した。室温で12時間攪拌して反応を終了させた。反応液を0〜10℃に冷却した後、6N−塩酸水溶液(12.1mL、20.0当量)をゆっくり滴下した後、同じ温度で1時間攪拌した。10N−水酸化ナトリウム水溶液を用いてpH9〜12に調節した後、ジクロロメタンで2回抽出した。ジクロロメタン層は分離して無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)で精製して、表題化合物(0.76g、収率80.0%)を得た。
【0091】
段階19−3:N−((2−クロロ−6−(3−ニトロフェニル)ピリジン−4−イル)メチル)−3,3−ジメチルブタン−2−アミンの製造
段階19−2で収得した中間体(700.0mg、1当量)を1,4−ジオキサン(7.0mL)に溶解した。そして、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(300.0mg、0.1当量)、3−ニトロフェニルボロン酸(447.4mg、1当量)、炭酸ナトリウム(1.1g、4当量)を順に投入した。12時間還流して反応を終了させた。反応溶液を30℃以下に冷却した後、水(15.0mL)と酢酸エチル(15.0mL)で抽出した。酢酸エチル層は分離して無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3)で精製して、表題化合物(504.4mg、収率54.1%)を得た。
【0092】
段階19−4:t−ブチル3−((4−(((3,3−ジメチルブタン−2−イル)アミノ)メチル)−6−(3−ニトロフェニル)ピリジン−2−イル)アミノ)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレートの製造
段階19−3で収得した中間体(0.5g、1当量)を1,4−ジオキサン(5.0mL)に溶解した後、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(263.3mg、0.2eq)、キサントホス(249.4mg、0.3eq)、実施例1の段階1−3で収得した中間体のt−ブチル3−アミノ−5−メチル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート(283.4mg、1.0当量)、炭酸ナトリウム(456.9mg、3.0eq)を順次加えた後、4時間還流攪拌して反応を終了させた。30℃以下に冷却した後、水(10.0mL)と酢酸エチル(10.0mL)を加えた後、層分離した。酢酸エチル層は無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)で精製して、表題化合物(438.2mg、収率60.0%)を得た。
【0093】
段階19−5:t−ブチル3−((6−(3−アミノフェニル)−4−(((3,3−ジメチルブタン−2−イル)アミノ)メチル)ピリジン−2−イル)アミノ)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレートの製造
段階19−4で収得した中間体(400.0mg、1当量)をメタノール(4.0mL)とジクロロメタン(4.0mL)に溶解した後、10%パラジウム/カーボン(20.0mg)を加え、水素ガス風線を用いて室温で2時間攪拌して反応を終了させた。セルライトでろ過した後、メタノール(4.0mL)とジクロロメタン(4.0mL)で洗浄し、濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)で精製して、表題化合物(263.7mg、収率70.0%)を得た。
【0094】
段階19−6:t−ブチル3−((6−(3−アクリルアミドフェニル)−4−(((3,3−ジメチルブタン−2−イル)アミノ)メチル)ピリジン−2−イル)アミノ)−1H−ピラゾール−1−カルボキシレートの製造
段階19−5で収得した中間体(200mg、1当量)をジクロロメタン(2.0mL)に溶解した後、0〜10℃に冷却した。ジイソプロピルアミン(80.1uL、1.1当量)をゆっくり滴下した後、アクリロイルクロリド(34.0uL、1.0当量)をゆっくり滴下した。0〜5℃で1時間攪拌して反応を終了させた。水(2.0mL)を加えた後、層分離してジクロロメタン層は無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)で精製して、表題化合物(151.4mg、収率68.0%)を得た。
【0095】
段階19−7:N−(3−(4−((3,3−ジメチルブタン−2−イルアミノ)メチル)−6−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例1の段階1−7で、段階1−6で収得した中間体の代わりに段階19−6で収得した中間体を使用したことを除いて、実施例1の段階1−7と同様の方法で、表題化合物(92.9mg、収率54.0%)を収得した。
1H NMR(500MHz、DMSO)8.13(s、1H)、8.07(d、1H)、7.69−7.68(m、2H)、7.19(s、1H)、6.48(m、1H)、6.25(s、1H)、6.09(d、1H)、5.74(d、1H)、4.60(s、2H)、2.43(m、1H)、2.30(s、3H)、1.06(d、3H)、0.89(s、9H)
【0096】
実施例20:2−(3−アクリルアミドフェニル)−N−(3,3−ジメチルブタン−2−イル)−6−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)イソニコチンアミドの製造
段階20−1:2−クロロ−N−(3,3−ジメチルブタン−2−イル)−6−(3−ニトロフェニル)イソニコチンアミドの製造
実施例19の段階19−3で、段階19−2で収得した中間体の代わりに段階19−1で収得した中間体を使用したことを除いて、実施例19の段階19−3と同様の方法で、表題化合物(450.0mg、収率35.8%)を収得した。
【0097】
段階20−2:2−(3−アクリルアミドフェニル)−N−(3,3−ジメチルブタン−2−イル)−6−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)イソニコチンアミドの製造
実施例19の段階19−4で、段階19−3で収得した中間体の代わりに段階20−1で収得した中間体を使用したことを除いて、実施例19の段階19−4〜19−7と同様の方法で、表題化合物(8.0mg、収率45.5%)を収得した。
1H NMR(500MHz、DMSO)8.10(s、1H)、8.07(d、1H)、7.69−7.68(m、2H)、6.92(s、1H)、6.68(s、1H)、6.48(m、1H)、6.29(s、1H)、6.09(d、1H)、5.74(d、1H)、6.40(m、1H)、2.30(s、3H)、1.26(d、3H)、0.89(s、9H)
【0098】
実施例21:2−(3−アクリルアミドフェニル)−N,N−ジメチル−6−((5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)イソニコチンアミドの製造
実施例19の段階19−1で、3,3−ジメチルブタン−2−アミンの代わりにジメチルアミンを使用したことを除いては、同様の方法で中間体を製造した。実施例19の段階19−3で、段階19−2で収得した中間体の代わりに前記中間体を使用したことを除いて、実施例19の段階19−3〜19−7と同様の方法で、表題化合物(5.9mg、収率57.4%)を収得した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3):7.9(s、1H)、7.8(d、1H)、7.6(d、1H)、7.4(t、1H)、7.1(s、1H)、6.4(d、1H)、6.5(d、1H)、6.3(m、1H)、5.8(s、1H)、5.76(d、1H)、3.1(s、3H)、3.0(s、3H)、2.3(s、3H)
【0099】
実施例22:N−(3−(6−((5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)−4−(モルフォリノメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
段階22−1:(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)(モルフォリノ)メタノンの製造
2,6−ジクロロイソニコチン酸(1.0g、1当量)をジメチルホルムアミド(10.0mL)に溶解した後、1,1−カルボニルジイミダゾール(1.0g、1.2当量)を加えた。窒素ガス下で1時間室温(25〜30℃)で攪拌した後、モルホリン(541.0uL、1.2当量)を加え、同じ温度で2時間攪拌して反応を終了させた。酢酸エチル(20.0mL)と水(20.0mL)を加えて抽出し、水層を酢酸エチル(20.0mL)で3回再抽出した。酢酸エチル層は無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:5)で精製して、表題化合物(1.3g、93.0%)を得た。
【0100】
段階22−2:4−((2,6−ジクロロピリジン−4−イル)メチル)モルホリンの製造
段階22−1で収得した中間体(1.0g、1当量)をジクロロメタン(10.0mL)に溶解した後、窒素ガス下で0〜10℃に冷却した。1Mボラン−テトラヒドロフラン(11.5mL、3.0当量)をゆっくり滴下した。室温で12時間攪拌して反応を終了させた。反応液を0〜10℃に冷却した後、6N−塩酸水溶液(25.6mL、20.0当量)をゆっくり滴下した後、同じ温度で1時間攪拌した。10N−水酸化ナトリウム水溶液を用いてpH9〜12に調節した後、ジクロロメタンで2回抽出した。ジクロロメタン層は分離して無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)で精製して、表題化合物(0.81g、収率90.0%)を得た。
【0101】
段階22−3:4−((2−クロロ−6−(3−ニトロフェニル)ピリジン−4−イル)メチル)モルホリンの製造
段階22−2で収得した中間体(0.7g、1当量)を1,4−ジオキサン(7.0mL)に溶解した。そして、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(327.3mg、0.1当量)、3−ニトロフェニルボロン酸(472.4mg、1当量)、炭酸ナトリウム(1.2g、4当量)を順に投入した。12時間還流して反応を終了させた。反応溶液を30℃以下に冷却した後、水(15.0mL)と酢酸エチル(15.0mL)で抽出した。酢酸エチル層は分離して無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)で精製して、表題化合物(486.45mg、収率51.5%)を得た。
【0102】
段階22−4:t−ブチル5−メチル−3−((4−(モルフォリノメチル)−6−(3−ニトロフェニル)ピリジン−2−イル)アミノ−1H−ピラゾール−1−カルボキシレートの製造
段階22−3で収得した中間体(400.0mg、1当量)を1,4−ジオキサン(4.0mL)に溶解した後、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(219.5mg、0.2eq)、キサントホス(277.7mg、0.4eq)、実施例1の段階1−3で収得した中間体のt−ブチル3−アミノ−5−メチル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート(236.3mg、1.0当量)、炭酸ナトリウム(381.6mg、3.0eq)を順次加えた後、4時間還流攪拌して反応を終了させた。30℃以下に冷却した後、水(4.0mL)と酢酸エチル(4.0mL)を加えた後、層分離した。酢酸エチル層は無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=5:1)で精製して、表題化合物(326.4mg、収率55.0%)を得た。
【0103】
段階22−5:t−ブチル3−((6−(3−アミノフェニル)−4−(モルフォリノメチル)ピリジン−2−イル)アミノ)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレートの製造
段階22−4で収得した中間体(100.0mg、1当量)をメタノール(1.0mL)とジクロロメタン(1.0mL)に溶解した後、10%パラジウム/カーボン(20.0mg)を加え、水素ガス風線を用いて室温で2時間攪拌して反応を終了させた。セルライトでろ過した後、メタノール(1.0mL)とジクロロメタン(1.0mL)で洗浄し、濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)で精製して、表題化合物(65.0mg、収率70.0%)を得た。
【0104】
段階22−6:N−(3−(6−((5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)−4−(モルフォリノメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例2の段階2−4で、段階2−3で収得した中間体の代わりに段階22−5で収得した中間体を使用したことを除いて、実施例2の段階2−4および2−5と同様の方法で、表題化合物(6.9mg、収率68.1%)を収得した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3):8.1(s、1H)、7.79−7.78(d、1H)、7.63−7.62(d、1H)、7.39−7.36(t、1H)、7.18(s、1H)、6.89(s、1H)、6.46−6.43(d、1H)、6.36−6.32(m、1H)、5.85(s、1H)、5.77−5.74(d、1H)、3.72−3.71(t、4H)、3.44(s、2H)、2.45(t、4H)、2.28(s、3H)
【0105】
実施例23:N−(3−(6−((5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)−4−フェニルピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例2の段階2−1で、段階1−1で収得した中間体の代わりに2,6−ジクロロ−4−フェニルピリジンを使用したことを除いて、実施例2と同様の方法で、表題化合物(3.2mg、収率51.2%)を収得した。
1H NMR(500MHz、MeOD):8.41(s、1H)、7.81(d、1H)、7.73(s、1H)、7.71(t、1H)、7.65(d、1H)、7.49−7.42(m、5H)、7.17(s、1H)、6.50−6.38(m、2H)、6.41(s、1H)、5.79−5.77(d、1H)、2.29(s、3H)
【0106】
実施例24:N−(3−(6−((5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)−4−メチルピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例2の段階2−2で、段階2−1で収得した中間体およびt−ブチル3−アミノ−5−メチル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレートの代わりに、それぞれ段階16−1で収得した中間体およびt−ブチル3−アミノ−5−エチル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレートを使用したことを除いて、実施例2の段階2−2〜2−5と同様の方法で、表題化合物(3.3mg、収率65.7%)を収得した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3):8.38(s、1H)、7.80−7.79(d、1H)、7.57−5.71(d、1H)、7.45−7.42(t、1H)、7.18(s、1H)、6.95(s、1H)、6.60(s、1H)、6.48−6.45(d、1H)、6.31−6.29(m、1H)、5.80−5.78(d、1H)、2.71−2.69(q、2H)、2.36(s、3H)、1.3−1.38(t、1H)
【0107】
実施例25:N−(3−(6−((5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)−4−メチルピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例2の段階2−2で、段階2−1で収得した中間体およびt−ブチル3−アミノ−5−メチル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレートの代わりに、それぞれ段階16−1で収得した中間体およびt−ブチル3−アミノ−5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレートを使用したことを除いて、実施例2の段階2−2〜2−5と同様の方法で、表題化合物(5.2mg、収率52.8%)を収得した。
1H NMR(500MHz、MeOD):8.27(s、1H)、7.70(d、1H)、7.69(d、1H)、7.08(t、1H)、6.71(s、1H)、6.49−6.38(m、2H)、5.80−5.78(d、1H)、2.33(s、3H)、1.89−1.88(m、11H)、0.92(m、2H)、0.73(m、2H)
【0108】
実施例26:N−(3−(4−メチル−6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
段階26−1:5−メチル−N−(4−メチル−6−(3−ニトロフェニル)ピリジン−2−イル)チアゾール−2−アミンの製造
段階16−1で収得した中間体(500.0mg、1当量)を1,4−ジオキサン(5.0mL)に溶解した後、パラジウムアセテート(45.1mg、0.1当量)、キサントホス(231.4mg、0.2当量)を投入した。5−メチルチアゾール−2−アミン(228.3mg、1当量)、セシウムカーボネート(1.9g、3党量)を投入した後、microwave反応器で150℃で30分間反応させた。酢酸エチル(10.0mL)と水(10.0mL)を加えた後、生成された固体をろ過して、表題化合物(424.9mg、収率65.4%)を収得した。
【0109】
段階26−2:N−(6−(3−アミノフェニル)−4−メチルピリジン−2−イル)−5−メチルチアゾール−2−アミンの製造
段階26−1で収得した中間体(427.0mg、1当量)を6N−塩酸水溶液(1.1mL、5当量)に加えて溶解した。水(4.0mL)、メタノール(4.0mL)、ジクロロメタン(4.0mL)を加えた後、10%パラジウム/カーボン(400.0mg)を加え、水素ガス風線を用いて30〜50℃で12時間攪拌して反応を終了させた。セルライトでろ過した後、メタノール(4.0mL)とジクロロメタン(4.0mL)で洗浄した後、濃縮した。12N−水酸化ナトリウム水溶液を用いてpH9〜12に調節した後、酢酸エチル(2.0mL)を加え、固体をろ過して、表題化合物(293.2mg、収率75.2%)を収得した。
【0110】
段階26−3:N−(3−(4−メチル−6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
段階26−2で収得した中間体(290.0mg、1eq)をテトラヒドロフラン(3.0mL)、水(0.6mL)に加えた。重炭酸ナトリウム(246.5mg、3.0当量)を加えた後、0〜10℃に冷却した。アクリロイルクロリド(79.5uL、1.0当量)をゆっくり滴下した。0〜10℃で1時間攪拌して反応を終了させた。水(6.0mL)とジクロロメタン(6.0mL)を加え、層分離した。ジクロロメタン層は無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。酢酸エチル(1.5mL)を加え、固体をろ過して、表題化合物(180.0mg、収率52.5%)を収得した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3):8.45(s、1H)、7.95−7.93(d、1H)、7.48−7.45(m、2H)、7.17(s、1H)、7.06(s、1H)、6.58(s、1H)、6.50−6.46(d、1H)、6.30(m、1H)、5.80−5.78(d、1H)
【0111】
実施例27:N−(3−(6−((5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)−4−(モルフォリノメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例22の段階22−4でt−ブチル3−アミノ−5−メチル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレートの代わりにt−ブチル3−アミノ−5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレートを使用したことを除いて、実施例22と同様の方法で、表題化合物(3.8mg、収率50.5%)を収得した。
1H NMR(500MHz、MeOD):8.30(s、1H)、7.73−7.71(d、1H)、7.67−7.66(d、1H)、7.44−7.41(t、1H)、7.25(s、1H)、6.90(s、1H)、6.47−6.38(m、2H)、5.80−5.78(d、1H)、3.72(t、4H)、3.53(s、2H)、2.53(t、4H)、2.17(q、1H)、0.94−0.88(m、4H)
【0112】
実施例28:N−(3−(6−(5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−4−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
段階28−1:(2−クロロ−6−(3−ニトロフェニル)ピリジン−4−イル)(モルフォリノ)メタノンの製造
実施例22の段階22−3で段階22−2で収得した中間体の代わりに段階22−1で収得した中間体を使用したことを除いて、同様の方法で、表題化合物(105.0mg、収率35.0%)を収得した。
【0113】
段階28−2:N−(3−(6−(5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−4−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例22の段階22−4で、段階22−3で収得した中間体の代わりに段階28−1で収得した中間体を使用したことを除いて、実施例22の段階22−4〜22−6と同様の方法で、表題化合物(15.2mg、収率40.0%)を収得した。
1H NMR(500MHz、MeOD):8.39(s、1H)、7.77−7.75(d、1H)、7.64−7.62(d、1H)、7.44−7.41(t、1H)、7.19(s、1H)、6.96(s、1H)、6.46−6.41(m、2H)、6.10(s、1H)、5.79−5.77(d、1H)、3.89−3.87(t、4H)、3.76(m、2H)、3.64(m、2H)、1.91−1.90(m、1H)、0.96−0.92(m、2H)、0.76−0.73(m、2H)
【0114】
実施例29:N−(3−(6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ_4−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
段階29−1:2−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)−6−(3−ニトロフェニル)ピリジン−4−イル)モルフォリノ)メタノンの製造
段階28−1で収得した中間体(200.0mg、1当量)を1,4−ジオキサン(2.0mL)に溶解した後、パラジウムアセテート(12.9mg、0.1当量)、キサントホス(66.5mg、0.2当量)を投入した。5−メチルチアゾール−2−アミン(37.7mg、1当量)、セシウムカーボネート(562.0g、3当量)を投入した後、microwave反応器で150℃で30分間反応させた。酢酸エチル(4.0mL)と水(4.0mL)を加えた後、生成された固体をろ過して、表題化合物(134.6mg、収率55.0%)を収得した。
【0115】
段階29−2:N−(3−(6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ_4−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例26の段階26−2で、段階26−1で収得した中間体の代わりに段階29−2で収得した中間体を使用したことを除いて、実施例26の段階26−2および26−3と同様の方法で、表題化合物(59.8mg、収率60%)を収得した。
1H NMR(500MHz、MeOD):8.74(s、1H)、7.97−7.96(d、1H)、7.56−7.55(d、1H)、7.50−7.47(t、1H)、7.40(s、1H)、7.02(s、1H)、6.92(s、1H)、6.51−6.39(m、2H)5.81−5.78(d、1H)、3.79(m、4H)、3.60(m、2H)、3.50(m、2H)、2.43(s、3H)
【0116】
実施例30:N−(3−(6−((5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)−4−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
段階30−1:5−メチル−N−(4−(モルフォリノメチル)−6−(3−ニトロフェニル)ピリジン−2−イル)チアゾール−2−アミンの製造
段階22−3で収得した中間体(200.0mg、1当量)を1,4−ジオキサン(2.0mL)に溶解した後、パラジウムアセテート(13.5mg、0.1当量)、キサントホス(69.4mg、0.2当量)を投入した。5−メチルチアゾール−2−アミン(68.5mg、1当量)、セシウムカーボネート(586.5g、3当量)を投入した後、microwave反応器で150℃で30分間反応させた。酢酸エチル(4.0mL)と水(4.0mL)を加えた後、生成された固体をろ過して、表題化合物(123.4mg、収率50.0%)を収得した。
【0117】
段階30−2:N−(3−(6−((5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)−4−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例26の段階26−2で、段階26−1で収得した中間体の代わりに段階30−1で収得した中間体を使用したことを除いて、実施例26の段階26−2および26−3と同様の方法で、表題化合物(55.5mg、収率60.2%)を収得した。
1H NMR(500MHz、MeOD):8.34(s、1H)、7.74−7.73(d、1H)、7.65(d、1H)、7.4(t、1H)、7.25(s、1H)、6.90(s、1H)、6.48−6.41(m、2H)、6.35(s、1H)、5.80−5.77(d、1H)、3.54(s、2H)、2.52(m、4H)、2.28(s、3H)、1.64−1.62(m、4H)、1.49(m、2H)
【0118】
実施例31:N−(3−(6−((5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)−4−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例28でt−ブチル3−アミノ−5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレートの代わりにt−ブチル3−アミノ−5−メチル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレートを使用したことを除いて、実施例28と同様の方法で、表題化合物(15.5mg、収率45.0%)を収得した。
1H NMR(500MHz、MeOD):8.44(s、1H)、7.78−7.76(d、1H)、7.63−7.61(d、1H)、7.44−7.41(t、1H)、7.19(s、1H)、6.97(s、1H)、6.5−6.37(m、2H)、6.26(d、1H)、3.80(m、4H)、3.65(m、2H)、3.55(m、2H)、2.29(s、3H)
【0119】
実施例32:N−(3−(6−((5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)−4−(ピペリジン−1−イルメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例22の段階22−1で、モルホリンの代わりにピペリジンを使用したことを除いて、実施例22と同様の方法で、表題化合物(15.0mg、収率50.0%)を収得した。
1H NMR(500MHz、MeOD):8.44(s、1H)、7.78−7.76(d、1H)、7.63−7.61(d、1H)、7.44−7.41(t、1H)、7.19(s、1H)、6.97(s、1H)、6.50−6.37(m、2H)、6.37(s、1H)、5.79−5.77(d、1H)、3.80(m、4H)、3.65(m、2H)、3.45(m、2H)、3.27(s、3H)
【0120】
実施例33:2−((6−3−アクリルアミドフェニル)−4−(モルフォリノメチル)ピリジン−2−イル)アミノ)−N−(2−クロロ−6−メチルフェニル)チアゾール−5−カルボキシレートの製造
実施例30の段階30−1で、5−メチルチアゾール−2−アミンの代わりに2−アミノ−N−(2−クロロ−6−メチルフェニル)チアゾール−5−カルボキサミドを使用したことを除いて、実施例30と同様の方法で、表題化合物(12.0mg、収率45.0%)を収得した。
1H NMR(500MHz、MeOD):8.84(s、1H)、8.19(s、1H)、7.88−7.87(d、1H)、7.57(s、1H)、7.55(d、1H)、7.48−7.45(t、1H)、7.35−7.34(d、1H)、7.26−7.21(m、2H)、7.07(s、1H)、6.32(m、1H)、6.03−6.00(d、1H)、5.48−5.45(d、1H)、3.75−3.73(m、4H)、3.26(s、2H)、2.54(m、4H)、2.32(s、3H)
【0121】
実施例34:N−(3−(4−((2,6−ジメチルモルフォリノ)メチル)−6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
段階34−1:4−((2,6−ジクロロピリジン−4−イル)メチル)−2,6−ジメチルモルホリンの製造
実施例22の段階22−1で、モルホリンの代わりにジメチルモルホリンを使用したことを除いて、実施例22の段階22−1および22−2と同様の方法で、表題化合物(429.7mg、収率90.0%)を収得した。
【0122】
段階34−2:4−((2−クロロ−6−(3−ニトロフェニル)ピリジン−4−イル)メチル)−2,6−ジメチルモルホリンの製造
実施例22の段階22−3で、段階22−2で収得した中間体の代わりに段階34−1で収得した中間体を使用したことを除いて、実施例22の段階22−3と同様の方法で、表題化合物(131.5mg、収率25.0%)を収得した。
【0123】
段階34−3:N−(3−(4−((2,6−ジメチルモルフォリノ)メチル)−6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例30の段階30−1で、段階22−3で収得した中間体の代わりに4−((2−クロロ−6−(3−ニトロフェニル)ピリジン−4−イル)メチル)−2,6−ジメチルモルホリンを使用したことを除いて、実施例30と同様の方法で、表題化合物(10.0mg、収率40.0%)を収得した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3):8.49(s、1H)、7.97−7.96(d、1H)、7.58(d、1H)、7.50−7.47(t、1H)、7.32(s、1H)、7.09(s、1H)、6.82(s、1H)、6.50−6.47(d、1H)、6.33−6.27(m、1H)、5.82−5.20(d、1H)、3.75−3.74(s、2H)、2.73−2.71(d、2H)、2.44(s、3H)、1.83−1.79(t、2H)、1.16(s、3H)、1.14(s、3H)
【0124】
実施例35:N−(3−(4−(ジメチルアミノ)−6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
段階35−1:2−クロロ−N,N−ジメチル−6−(3−ニトロフェニル)ピリジン−4−アミンの製造
実施例22の段階22−3で、段階22−2で収得した中間体の代わりに2,6−ジクロロ−N,N−ジメチルピリジン−4−アミンを使用したことを除いて、実施例22の段階22−3と同様の方法で、表題化合物(131.5mg、収率28.0%)を得た。
【0125】
段階35−2:N−(3−(4−(ジメチルアミノ)−6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例30の段階30−1で、段階22−3で収得した中間体の代わりに段階35−1で収得した中間体を使用したことを除いて、実施例30と同様の方法で、表題化合物(8.5mg、収率50.0%)を収得した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3):8.26(s、1H)、7.85(d、2H)、7.45(m、2H)、7.05(s、1H)、6.70(s、1H)、6.48−6.44(d、1H)、6.33(s、1H)、6.31−6.29(m、1H)、5.80−5.78(d、1、3.09(s、6H)、2.35(s、3H)
【0126】
実施例36:N−(3−(6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)−4−モルフォリノピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
段階36−1:4−(2−クロロ−6−(3−ニトロフェニル)ピリジン−4−イル)モルホリンの製造
実施例22の段階22−3で、段階22−2で収得した中間体の代わりに4−(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)モルホリンを使用したことを除いて、実施例22の段階22−3と同様の方法で、表題化合物(210.0mg、収率28.0%)を得た。
【0127】
段階36−2:N−(3−(6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)−4−モルフォリノピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例30の段階30−1で、段階22−3で収得した中間体の代わりに段階36−1で収得した中間体を使用したことを除いて、実施例30と同様の方法で、表題化合物(10.5mg、収率45.0%)を収得した。
1H NMR(500MHz、MeOD):8.46(s、1H)、7.86−7.85(d、1H)、7.61−7.59(d、1H)、7.44−7.41(t、1H)、7.00(s、1H)、6.67(s、1H)、6.50−6.37(m、2H)、5.79−5.77(d、1H)、3.85(m、4H)、3.50(m、4H)、3.24(s、3H)
【0128】
実施例37:N−(3−(4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
段階37−1:1−((2,6−ジクロロピリジン−4−イル)メチル)−4−メチルピペラジンの製造
実施例22の段階22−1でモルホリンの代わりに1−メチルピペラジンを使用したことを除いて、段階22−1および22−2と同様の方法で、表題化合物(350.0mg、収率80.0%)を収得した。
【0129】
段階37−2:1−((2−クロロ−6−(3−ニトロフェニル)ピリジン−4−イル)メチル)−4−メチルピペラジンの製造
実施例22の段階22−3で、段階22−2で収得した中間体の代わりに段階37−1で収得した中間体を使用したことを除いて、実施例22の段階22−3と同様の方法で、表題化合物(140.6mg、収率30.0%)を収得した。
【0130】
段階37−3:N−(3−(4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例30の段階30−1で、段階22−3で収得した中間体の代わりに段階37−2で収得した中間体を使用したことを除いて、実施例30と同様の方法で、表題化合物(15.0mg、収率45.0%)を収得した。
1H NMR(500MHz、MeOD):8.68(s、1H)、7.95−7.93(d、1H)、7.55(d、1H)、7.45(t、1H)、7.40(s、1H)、6.99(s、1H)、6.90(s、1H)、6.52−6.47(m、2H)、5.80(d、1H)、3.58(s、2H)、2.6(m、8H)、2.41(s、3H)、2.35(s、3H)
【0131】
実施例38:(E)−N−(3−(4−ベンジル−6−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)ブタ−2−エンアミドの製造
実施例2の段階2−4でアクリロイルクロリドの代わりに(E)−ブタ−2−エノイルクロリドを使用したことを除いて、実施例2と同様の方法で、表題化合物(15.0mg、収率35.0%)を収得した。
1H NMR(500MHz、MeOD):8.22(s、1H)、7.65−7.62(m、2H)、7.40−7.37(t、1H)、7.31−7.26(m、5H)、7.22−7.19(t、1H)、7.08(s、1H)、6.97−6.93(m、1H)、6.69(s、1H)、6.16(d、1H)、3.95(s、2H)、2.25(s、3H)、1.94−1.91(d、3H)
【0132】
実施例39:N−(3−(6−((5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アミノ)−4−(モルフォリノメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
段階39−1:(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)(モルフォリノ)メタノンの製造
1,1’−カルボニルジイミダゾール(5.0g、1.2eq)をジメチルホルムアミド(30.0mL)に溶かした後、2,6−ジクロロイソニコチン酸(5.0g、1.0eq)を投入し、室温で1時間攪拌した。モルホリン(2.7mL、1.2eq)を投入した後、室温で2時間攪拌した。水を加えて酢酸エチルで抽出した。分離された有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣をジクロロメタンでスラリー化した後、ろ過して、表題化合物(白い固体、5.5g、収率81%)を得た。
【0133】
段階39−2:4−((2,6−ジクロロピリジン−4−イル)メチル)モルホリンの製造
段階39−1に収得した中間体(5.5g、1.0eq)をジクロロメタン(60.0mL)に溶かした後、0.9Mボランテトラヒドロフラン溶液(87.0mL、3.7eq)を投入した。室温で72時間攪拌した。水を加えてジクロロメタンで抽出した。分離された有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)で精製して、表題化合物(白い固体、3.4g、収率66%)を得た。
【0134】
段階39−3:N−(6−クロロ−4−(モルフォリノメチル)ピリジン−2−イル)−5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−アミンの製造
段階39−2で収得した中間体(100.0mg、1.0eq)を1,4−ジオキサン(10.0mL)に溶かした後、炭酸ナトリウム(127.2mg、3.0eq)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(73.3mg、0.2eq)、キサントホス(92.6mg、0.4eq)、5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(46.6mg、1.0eq)を順次投入した。140℃で12時間攪拌した。水を加えてジクロロメタンで抽出した。分離された有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣をジクロロメタンでスラリー化した後、ろ過して、表題化合物(白い固体、24.1mg、収率19%)を得た。
【0135】
段階39−4:(3−アクリルアミドフェニル)ボロン酸の製造
(3−アミノフェニル)ボロン酸(10.0g、1.0eq)をジクロロメタン(80.0mL)に溶かした後、0〜5℃でジイソプロピルエチルアミン(11.2mL、1.0eq)、アクリロイルクロリド(5.24mL、10eq)を順次投入した。0〜5℃で1時間攪拌した。水を加えてジクロロメタンで抽出した。分離された有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:1)で精製して、表題化合物(黄色固体、5.0g、収率41%)を得た。
【0136】
段階39−5:N−(3−(6−((5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アミノ)−4−(モルフォリノメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
段階39−3で収得した中間体(20.0mg、1.0eq)を1,4−ジオキサン(3.0mL)に溶かした後、段階39−4で収得した中間体(11.7mg、1.0eq)、炭酸ナトリウム(25.4mg、4.0eq)、水(1.0mL)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(6.9mg、0.1eq)を順次投入した。140℃で12時間攪拌した。水を加えてジクロロメタンで抽出した。分離された有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=4:1)で精製して、表題化合物(黄色固体、3.3mg、収率13%)を得た。
1H NMR(500MHz、MeOD):8.78(s、1H)、7.85(d、1H)、7.50−7.43(m、3H)、7.01(s、1H)、6.51(m、1H)、6.42(m、1H)、5.80(d、1H)、3.73(m、4H)、3.60(s、2H)、2.70(s、3H)、2.50(m、4H)
【0137】
実施例40:N−(3−(6−((5−メチルイソオキサゾール−3−イル)アミノ)−4−(モルフォリノメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例39の段階39−3で、5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−アミンの代わりに5−メチルイソオキサゾール−3−アミンを使用したことを除いて、実施例39と同様の方法で、表題化合物(8.6mg、収率27%)を収得した。
1H NMR(500MHz、MeOD):8.28(s、1H)、7.81(d、1H)、7.68(m、2H)、7.51(t、1H)、7.34(s、1H)、6.46(m、1H)、6.37(d、1H)、5.79(d、1H)、3.73(m、4H)、3.65(s、2H)、2.54(m、4H)、2.26(s、3H)
【0138】
実施例41:N−(3−(6−((5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)アミノ)−4−(モルフォリノメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例39の段階39−3で、5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−アミンの代わりに5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−アミンを使用したことを除いて、実施例39と同様の方法で、表題化合物(16.0mg、収率21%)を収得した。
1H NMR(500MHz、MeOD):8.40(s、1H)、7.82(d、1H)、7.78(m、1H)、7.53(d、1H)、7.43(s、1H)、7.36(t、1H)、6.43(m、1H)、6.38(d、1H)、5.79(d、1H)、3.73(m、4H)、3.62(s、2H)、2.53(m、4H)、2.49(s、3H)
【0139】
実施例42:N−(6−(3−アクリルアミドフェニル)−4−(モルフォリノメチル)ピリジン−2−イル)シクロプロパンカルボキサミドの製造
実施例39の段階39−3で、5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−アミンの代わりにシクロプロパンカルボキサミドを使用したことを除いて、実施例39と同様の方法で、表題化合物(22.1mg、収率20%)を収得した。
1H NMR(500MHz、MeOD):8.41(s、1H)、8.05(s、1H)、7.81(d、1H)、7.59(m、2H)、7.42(t、1H)、6.46(m、1H)、6.38(d、1H)、5.79(d、1H)、3.72(m、4H)、3.59(s、2H)、2.51(m、4H)、1.92(m、1H)、1.00(m、2H)、0.92(m、2H)
【0140】
実施例43:N−(3−(4−((4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)メチル−6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例37の段階37−1で、1−メチルピペラジンの代わりに2−(ピペラジン−1−イル)エタン−1−オルを使用したことを除いて、実施例37と同様の方法で、表題化合物(10.0mg、収率50.0%)を収得した。
1H NMR(500MHz、MeOD):8.67(s、1H)、7.96−7.94(d、1H)、7.56−7.55(d、1H)、7.48−7.45(t、1H)、7.43(s、1H)、6.99(s、1H)、6.92(s、1H)、6.52−6.39(m、1H)、5.81−5.79(d、1H)、4.59(s、2H)、3.68(t、2H)、2.6−2.8(m、8H)、2.42(s、3H)
【0141】
実施例44:N−(3−6−((1,2,4−チアジアゾール−5−イル)アミノ)−4−(モルフォリノメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例39の段階39−3で、5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−アミンの代わりに1,2,4−チアジアゾール−5−アミンを使用したことを除いて、実施例39と同様の方法で、表題化合物(5.3mg、収率9%)を収得した。
1H NMR(500MHz、MeOD):8.49(s、1H)、8.23(s、1H)、7.91(d、1H)、7.70(d、1H)、7.51(m、2H)、7.13(s、1H)、6.50(m、1H)、6.42(d、1H)、5.80(d、1H)、3.74(m、4H)、3.64(s、2H)、2.53(m、4H)
【0142】
実施例45:N−(3−(4−((4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)メチル)−6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例37の段階37−1で、1−メチルピペラジンの代わりに1−シクロプロピルピペラジンを使用したことを除いて、実施例37と同様の方法で、表題化合物(13.0mg、収率52.0%)を収得した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3):8.44(s、1H)、7.97−7.96(d、1H)、7.62(d、1H)、7.50−7.47(t、1H)、7.29(s、1H)、7.14(s、1H)、6.81(s、1H)、6.50−6.47(d、1H)、6.33−6.27(m、1H)、5.82−5.80(d、1H)、3.52(s、3H)、2.69(m、4H)、2.50(m、4H)、2.46(s、3H)、0.80(m、1H)、0.45−0.44(m、2H)、0.41−0.40(m、2H)
【0143】
実施例46:N−(3−(4−(((2S,6R)−2,6−ジメチルモルフォリノ)メチル)−6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例37の段階37−1で、1−メチルピペラジンの代わりに(2S,6R)−2,6−ジメチルモルホリンを使用したことを除いて、実施例37と同様の方法で、表題化合物(12.0mg、収率45.0%)を収得した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3):8.48(s、1H)、7.98−7.96(d、1H)、7.58(d、1H)、7.50−7.49(t、1H)、7.32(s、1H)、7.09(s、1H)、6.81(s、1H)、6.50−6.47(d、1H)、6.30(m、1H)、5.82−5.80(d、1H)、3.75−3.72(m、2H)、3.49(s、2H)、2.74−2.72(d、2H)、2.45(s、3H)、1.83−1.79(t、2H)、1.16−1.13(d、6H)
【0144】
実施例47:N−(3−(6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)−4−(ピロリジン−1−イルメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例37の段階37−1で、1−メチルピペラジンの代わりにピロリジンを使用したことを除いて、実施例37と同様の方法で、表題化合物(18.0mg、収率40.0%)を収得した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3):8.43(s、1H)、7.96−7.95(d、1H)、7.49−7.46(m、2H)、7.38(s、1H)、7.01(s、1H)、6.81(s、1H)、6.49−6.46(d、1H)、6.3(m、1H)、5.81−5.79(d、1H)
【0145】
実施例48:N−(3−(6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)−4−((4−プロピルピペラジン−1−イル)メチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例37の段階37−1で、1−メチルピペラジンの代わりに1−プロピルピペラジンを使用したことを除いて、実施例37と同様の方法で、表題化合物(8.0mg、収率35.0%)を収得した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3):8.43(s、1H)、7.97−7.95(d、1H)、7.64−7.62(m、2H)、7.49−7.45(t、1H)、7.17(s、1H)、6.87(s、1H)、6.50−6.46(d、1H)、6.35−6.291H)、5.81−5.78(d、1H)、2.54(m。
4H)、2.34−2.31(t、2H)、1.794H)、1.54−1.49(m、4H)、0.91−0.88(t、3H)
【0146】
実施例49:N−(3−(4−((2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル)メチル)−6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例37の段階37−1で、1−メチルピペラジンの代わりに1−(2−メトキシエチル)ピペラジンを使用したことを除いて、実施例37と同様の方法で、表題化合物(6.8mg、収率40.0%)を収得した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3):8.41(s、1H)、7.96−7.94(d、1H)、7.76(d、1H)、7.47−7.43(t、1H)、7.21(s、1H)、6.49−6.46(d、1H)、6.46−6.30(m、1H)、5.79−5.77(d、1H)、3.52−3.49(t、2H)、3.48(s、1H)、3.34(s、3H)、2.60−2.59(t、2H)、2.54(m、4H)、2.36(s、3H)
【0147】
実施例50:N−(3−(6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ−4−((4−2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−2−イル)フェニルアクリルアミドの製造
実施例37の段階37−1で、1−メチルピペラジンの代わりに1−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジンを使用したことを除いて、実施例37と同様の方法で、表題化合物(10.0mg、収率40.0%)を収得した。
1H NMR(500MHz、DMSO):8.63(s、1H)、7.87−7.85(d、1H)、7.64−7.62(d、1H)、7.47−7.44(t、1H)、7.30(s、1H)、7.03(s、1H)、6.94(s、1H)、6.50−6.45(m、1H)、6.30−6.26(d、1H)、5.7−5.73(m、1H)、3.49(s、2H)、3.16−3.14(m、2H)、2.64(m、4H)、2.42(m、4H)、2.36(s、3H)
【0148】
実施例51:N−(3−(4−(モルフォリノメチル)−6−((5−(トリフルオロメチル)チアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例30の段階30−1で、5−メチルチアゾール−2−アミンの代わりに5−(トリフルオロメチル)チアゾール−2−アミンを使用したことを除いて、実施例30と同様の方法で、表題化合物(7.0mg、収率42.0%)を収得した。
1H NMR(500MHz、MeOD):8.53(s、1H)、7.89−7.88(d、1H)、7.74(s、1H)、7.58−7.52(d、1H)、7.50−7.46(t、1H)、7.42(s、1H)、6.86(s、1H)、6.50−6.47(d、1H)、3.31−3.25(m、1H)、5.83−5.81(d、1H)、3.75−3.74(m、4H)、3.62(s、2H)、2.50(m、4H)
【0149】
実施例52:N−(4−フルオロ−3−(6−(5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)−4−(モルフォリノメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
段階52−1:4−((2−クロロ−6−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)ピリジン−4−イル)メチル)モルホリンの製造
実施例22の段階22−3で、3−ニトロフェニルボロン酸の代わりに(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)ボロン酸を使用したことを除いて、実施例22の段階22−3と同様の方法で、表題化合物(150.0mg、収率25.0%)を収得した。
【0150】
段階52−2:N−(4−フルオロ−3−(6−(5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)−4−(モルフォリノメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例30の段階30−1で、段階22−3で収得した中間体の代わりに段階52−1で収得した中間体を使用したことを除いて、実施例30と同様の方法で、表題化合物(25.0mg、収率35.0%)を収得した。
1H NMR(500MHz、DMSO):11.06(s、1H)、10.29(s、1H)、8.66−8.64(m、1H)、7.62−7.61(m、1H)、7.32−7.28(m、2H)、7.02(s、1H)、6.99(s、1H)、6.48−6.35(m、1H)、6.29−6.25(d、1H)、5.77−5.75(d、1H)、3.59−3.58(m、4H)、3.49(s、2H)、2.39(m、4H)、2.31(s、3H)
【0151】
実施例53:N−(3−(4−((4−エチルピペラジン−1−イル)メチル)−6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)フェニルアクリルアミドの製造
実施例37の段階37−1で、1−メチルピペラジンの代わりに1−エチルピペラジンを使用したことを除いて、実施例37と同様の方法で、表題化合物(7.0mg、収率38.0%)を収得した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3):8.45(s、1H)、7.96−7.95(d、1H)、7.67(s、1H)、7.65−7.63(d、1H)、7.48−7.45(t、1H)、7.16(s、1H)、6.90(s、1H)、6.50−6.46(d、1H)、6.35−6.30(m、1H)、5.80−5.78(d、1H)、3.50(s、2H)、2.50(m、8H)、2.39(q、2H)、2.37(s、3H)、1.11−1.08(t、3H)
【0152】
実施例54:N−(3−(4−((4−イソプロピルピペラジン−1−イル)メチル)−6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)フェニルアクリルアミドの製造
実施例37の段階37−1で、1−メチルピペラジンの代わりに1−イソプロピルピペラジンを使用したことを除いて、実施例37と同様の方法で、表題化合物(15.0mg、収率40.0%)を収得した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3):8.844(s、1H)、7.97−7.95(d、1H)、7.63(d、1H)、7.50−7.48(m、2H)、7.31(s、1H)、7.08(s、1H)、6.79(s、1H)、6.50−6.46(d、1H)、6.31(m、1H)、5.81−5.79(d、1H)、3.53(s、2H)、2.75(m、1H)、2.59(m、8H)、2.44(s、3H)、1.08(s、3H)、1.06(s、3H)
【0153】
実施例55:N−(3−(4−((4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)メチル)−6−(5−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
段階55−1:エチル2,6−ジクロロイソニコチネートの製造
2,6−ジクロロイソニコチン酸(5.0g、26.0mmol)をエタノール(50mL)に溶かし、0℃に冷却後、塩化チオニル(78.1mL、78.1mmol、1Mジクロロメタン溶液)をゆっくり滴下した。反応溶液を20時間攪拌し、減圧濃縮した。濃縮残渣を少量のジクロロメタンに溶かした後、水をゆっくり滴下した後、減圧ろ過して、表題化合物(3.5g、収率61.1%)を収得した。
【0154】
段階55−2:エチル2−クロロ−6−(3−ニトロフェニル)イソニコチネートの製造
段階55−1で収得した中間体(500.0mg、2.3mmol)、炭酸セシウム(1.1g、3.4mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(166.3mg、0.02mmol)を1,4−ジオキサン:H
2O(6:1 solution、10mL)に溶かした後、10分間攪拌した。反応溶液に3−ニトロフェニルボロン酸(379.0mg、2.3mmol)をゆっくり滴下し、室温で2時間攪拌した。反応溶液に水を加えて有機層を分離した後、硫酸マグネシウムで処理後、ろ過し、濾液を濃縮してカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:n−ヘキサン=1:10→ジクロロメタン:n−ヘキサン=1:5)で精製して、表題化合物(292.0mg、収率41.9%)を収得した。
【0155】
段階55−3:エチル2−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)−6−(3−ニトロフェニル)イソニコチネートの製造
段階55−2で収得した中間体(140.0mg、0.5mmol)、パラジウムアセテート(10.3mg、0.05mmol)、炭酸セシウム(446.2mg、1.4mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(52.8mg、0.09mmol)を1,4−ジオキサン(5mL)に溶かした後、10分間攪拌した。反応溶液に2−アミノチアゾール(52.1mg、0.5mmol)を滴下し、150℃で30分間マイクロ波反応器で反応させた。反応物に5mLの酢酸エチルを滴下した後、水を加えて30分間攪拌し、減圧ろ過して、表題化合物(150mg、収率88.9%)を収得した。
【0156】
段階55−4:2−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)−6−(3−ニトロフェニル)イソニコチン酸の製造
段階55−3で収得した中間体(360.0mg、1.0mmol)をエタノール(3mL)に溶かした後、1M水酸化ナトリウム水溶液(8mL)をゆっくり滴下した。反応溶液を100℃で3時間攪拌した。反応溶液を室温まで冷却した後、水を滴下しろ過して、表題化合物(189mg、収率56.8%)を収得した。
【0157】
段階55−5:(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)2−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)−6−(3−ニトロフェニル)ピリジン−4−イル)メタノンの製造
段階55−4で収得した中間体(180.0mg、0.5mmol)、1−ヒドロキシベンゾチアゾール(97.0mg、0.6mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルバミド塩酸塩(121.3mg、0.6mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)に溶かし、30分間攪拌した。1−メチルホモピペラジン(68.99uL、0.6mmol)を滴下し、室温で16時間攪拌した。反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで処理した後、ろ過し、乾燥して、表題化合物(180.0mg、収率75.6%)を収得した。
【0158】
段階55−6:5−メチル−N−(4−((4−メチル−1,4−ジアゼピン−1−イル)メチル)−6−(3−ニトロフェニル)ピリジン−2−イル)チアゾール−2−アミンの製造
段階56−5で収得した中間体(170.0mg、0.4mmol)をジクロロメタン(1mL)に溶かし、窒素に置換した後、ボラン(0.9Mテトラヒドロフラン溶液、1.3mL)を室温で滴下した。反応溶液を50℃で16時間攪拌した。反応溶液を0℃に冷却し、4N塩酸水溶液(2mL、7.5mmol)をゆっくり滴下し、1時間室温で攪拌した。反応溶液に50wt%水酸化ナトリウム水溶液でpH12に中和し、ジクロロメタンで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで処理し、ろ過した後、濃縮して、表題化合物(120.0mg、収率72.8%)を収得した。
【0159】
段階55−7:N−(6−(3−アミノフェニル)−4−((4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)メチル)ピリジン−2−イル)−5−メチルチアゾール−2−アミンの製造
段階55−6で収得した中間体(100.0mg、0.2mmol)をメタノール(1mL)に溶かし、1M塩酸(酢酸エチル溶液、5滴)をゆっくり滴下し、15時間水素雰囲気下で攪拌した。反応溶液を室温に冷却後、セルライトでろ過した後、減圧濃縮して、表題化合物(56.0mg、収率93.2%)を収得した。
【0160】
段階55−8:N−(3−(4−((4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)メチル)−6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)フェイル)アクリルアミドの製造
段階55−7で収得した中間体(56.0mg、0.1mmol)と炭酸水素ナトリウム(23.0mg、0.3mmol)をテトラヒドロフラン:水混合溶液(2mL:0.3mL)に溶かし、アクリロイルクロリド(11.1μL、0.1mmol)をゆっくり滴下した後、反応溶液を室温で1時間攪拌した。反応溶液に水を加えて酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで処理しろ過した後、濃縮した。濃縮残渣をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:1)で精製して、表題化合物(10.0mg、収率15.8%)を収得した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3):10.05(s、1H)、8.38(s、1H)、7.83−7.59(m、2H)、7.40−7.32(t、1H)、7.02−6.82(m、3H)、6.55−6.52(m、2H)、6.43−6.40(m、1H)、5.71−5.83(d、2H)、3.77−3.79(m、4H)、3.58−3.35(m、4H)、2.75(s、2H)、2.60−2.48(m、2H)2.40(s、3H)、2.01(s、3H)
【0161】
実施例56:N−(2−フルオロ−5−(6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)−4−(モルフォリノメチル)ピリジン−2−イル)フェニルアクリルアミドの製造
実施例52の段階52−1で、(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)ボロン酸の代わりに(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)ボロン酸を使用したことを除いて、実施例52と同様の方法で、表題化合物(12.0mg、収率35.0%)を収得した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3):9.29(d、1H)、7.98−7.95(m、1H)、7.54(s、1H)、7.46(s、1H)、7.10(s、1H)、6.82(s、1H)、6.52−6.49(d、1H)、6.37−3.61(m、1H)、5.86−5.54(d、1H)、3.76(m、4H)、3.52(s、2H)、2.5(m、4H)、2.47(s、3H)
【0162】
実施例57:N−(4−フルオロ−5−(6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)−4−(モルフォリノメチル)ピリジン−2−イル)フェニルアクリルアミドの製造
実施例52の段階52−1で、(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)ボロン酸の代わりに(3−フルオロ−5−ニトロフェニル)ボロン酸を使用したことを除いて、実施例52と同様の方法で、表題化合物(12.0mg、収率35.0%)を収得した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3):8.15(s、1H)、7.80(s、1H)、7.55(s、1H)、7.53(s、1H)、7.10(s、1H)、6.85(s、1H)、6.51−6.47(d、1H)、6.32−6.42(m、1H)、5.84−5.82(d、1H)、3.74(m、4H)、3.84(s、2H)、2.49(m、4H)、2.44(s、3H)
【0163】
実施例58:N−(2−メチル−5−(6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)−4−(モルフォリノメチル)ピリジン−2−イル)フェニルアクリルアミドの製造
実施例52の段階52−1で、(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)ボロン酸の代わりに(4−メチル−3−ニトロフェニル)ボロン酸を使用したことを除いて、実施例52と同様の方法で、表題化合物(20.0mg、収率45.0%)を収得した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3):7.80(s、1H)、7.75(s、1H)、7.55(s、1H)、7.15(s、1H)、6.95(s、1H)、6.90(s、1H)、6.40(d、1H)、6.30(m、1H)、5.8(d、1H)、3.80(m、4H)、3.50(s、2H)、2.49(m、4H)、2.40(s、3H)
【0164】
実施例59:N−(4−メチル−3−(6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)−4−(モルフォリノメチル)ピリジン−2−イル)フェニルアクリルアミドの製造
実施例52の段階52−1で、(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)ボロン酸の代わりに(2−メチル−3−ニトロフェニル)ボロン酸を使用したことを除いて、実施例52と同様の方法で、表題化合物(15.0mg、収率40.0%)を収得した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3):8.80(s、1H)、7.95(d、1H)、7.35(d、1H)、7.30(s、1H)、7.10(s、1H)、6.80(s、1H)、6.50(d、1H)、6.30−6.40(m、1H)、5.85(d、1H)、3.80−3.90(m、4H)、3.50(s、2H)、2.5(m、4H)、2.4−2.50(s、3H)、2.30−2.40(s、3H)
【0165】
実施例60:N−(3−(4−((4−アセチルピペラジン−1−イル)メチル)−6−(5−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
段階60−1:t−ブチル4−(2−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)−6−(3−ニトロフェニル)イソニコチノイル)ピペラジン−1−カルボキシレートの製造
段階55−4で収得した中間体(2.8g、7.9mmol)、1−ヒドロキシベンゾチアゾール(1.4g、9.4mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルバミド塩酸塩(1.4g、9.4mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)に溶かし、30分間攪拌した。t−ブチルピペラジン−1−カルボキシレート(1.5g、8.3mmol)を滴下し、室温で16時間攪拌した。反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで処理した後、ろ過し乾燥して、表題化合物(3.5g、収率83.7%)を収得した。
【0166】
段階60−2:1−(4−((2−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ−6−(3−ニトロフェニル)ピリジン−4−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オンの製造
段階60−1で収得した中間体(3.4g、6.5mmol)をジクロロメタン(15mL)に溶かし、窒素に置換した後、ボラン(0.9Mテトラヒドロフラン溶液、22mL)を室温で滴下した。反応溶液を50℃で16時間攪拌した。反応溶液を0℃に冷却し、4N塩酸水溶液(32.4mL、0.1mol)をゆっくり滴下し、1時間室温で攪拌した。反応溶液に50wt%水酸化ナトリウム水溶液でpH12に中和し、ジクロロメタンで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで処理しろ過した後、濃縮して、表題化合物(1.94g、収率72.8%)を収得した。
【0167】
段階60−3:1−(4−((2−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ−6−(3−ニトロフェニル)ピリジン−4−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オンの製造
段階60−2で収得した中間体(100.0mg、0.2mmol)をテトラヒドロフラン(1mL)に溶かした後、トリエチルアミン(51.0μL、0.4mmol)とアセチルクロリド(17.4μL、0.2mmol)を順次滴下し、室温で30分間攪拌した。反応溶液を減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=15:1)で精製して、表題化合物(59.0mg、収率55.3%)を収得した。
【0168】
段階60−4:1−(4−((2−(3−アミノフェニル)−6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)エタン−1−オンの製造
段階60−3で収得した中間体(59.0mg、0.1mmol)をメタノール(2mL)に溶かした後、1M塩酸(酢酸エチル溶液、5滴)をゆっくり滴下し、15時間水素雰囲気下で攪拌した。反応溶液を室温に冷却後、セルライトでろ過し、減圧濃縮して、表題化合物(50.0mg、収率90.9%)を収得した。
【0169】
段階60−5:N−(3−(4−((4−アセチルピペラジン−1−イル)メチル)−6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
段階60−4で収得した中間体(50.0mg、0.1mmol)と炭酸水素ナトリウム(20.6mg、0.2mmol)をテトラヒドロフラン:水混合溶液(2mL:0.3mL)に溶かし、アクリロイルクロリド(10.0uL、0.1mmol)をゆっくり滴下した後、反応溶液を室温で1時間攪拌した。反応溶液に水を加えて酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで処理しろ過した後、濃縮した。濃縮残渣をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:1)で精製して、表題化合物(14.8mg、収率24.8%)を収得した。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6):11.05(s、1H)、10.26(s、1H)、8.64(s、1H)、7.87(d、1H)、7.62(d、1H)、7.46(t、1H)、7.33(s、1H)、7.04(s、1H)、6.96(s、1H)、6.50−6.45(m、1H)、6.28(d、1H)、5.78−5.74(m、1H)、3.53(s、2H)、3.44(brs、4H)、3.27(s、3H)、2.41−2.34(m、4H)、1.97(s、3H)、MSM/z:477.33[m+1]
【0170】
実施例61:N−(3’−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)−5’−((4−プロピオニルピペラジン−1−イル)メチル)− [1,1’−ビフェニル]−3−イル)アクリルアミドの製造
実施例60の段階60−3で、アセチルクロリドの代わりにプロピオニルクロリドを使用したことを除いて、実施例60の段階60−3〜60−5と同様の方法で、表題化合物(3段階、総収率5.9%)を収得した。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6):11.05(s、1H)、10.26(s、1H)、8.65(s、1H)、7.87(d、1H)、7.62(d、1H)、7.48(t、1H)、7.33(s、1H)、7.18(s、1H)、7.04(s、1H)、6.96(s、1H)、6.50−6.45(m、1H)、6.28(d、1H)、5.78−5.76(m、1H)、5.32−5.30(m、2H)、3.44(brs、4H)、3.28(s、3H)、2.01−1.96(m、4H)、0.79−0.9(m、3H)、MSM/z:491.41[m+1]
【0171】
実施例62:N−(3’−((4−イソブチルピペラジン−1−イル)メチル)−5’−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)アクリルアミドの製造
実施例60の段階60−3で、アセチルクロリドの代わりにイソブチリルクロリドを使用したことを除いて、実施例60の段階60−3〜60−5と同様の方法で、表題化合物(3段階、総収率9.0%)を収得した。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6):11.04(s、1H)、10.26(s、1H)、8.64(s、1H)、7.87(d、1H)、7.62(d、1H)、7.46(t、1H)、7.34(s、1H)、7.04(s、1H)、6.96(s、1H)、6.50−6.45(m、1H)、6.28(d、1H)、5.78−5.74(m、1H)、3.53−3.50(m、4H)、2.62(s、2H)、2.35(s、3H)、3.30(s、2H)、1.97−1.99(m、3H)、0.97−0.96(m、4H)、MSM/z:505.37[m+1]
【0172】
実施例63:N−(3’−((4−(シクロプロペンカルボニル)ピペラジン−1−イル)メチル)−5’−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)アクリルアミドの製造
実施例60の段階60−3で、アセチルクロリドの代わりにシクロプロパンカルボニルクロリドを使用したことを除いて、実施例60の段階60−3〜60−5と同様の方法で、表題化合物(3段階、総収率12.1%)を収得した。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6):11.05(s、1H)、10.26(s、1H)、8.64(s、1H)、7.87(d、1H)、7.62(d、1H)、7.46(t、1H)、7.33(s、1H)、7.04(s、1H)、6.96(s、1H)、6.50−6.45(m、1H)、6.28(d、1H)、5.78−5.73(m、1H)、3.69(brs、2H)、3.48(brs、2H)、2.48(s、3H)、2.38−2.40(m、4H)、1.99−1.94(m、2H)、1.22(s、3H)、0.70−0.66(m、3H)、MSM/z:503.36[m+1]
【0173】
実施例64:N−(4−クロロ−3−(6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)−4−(モルフォリノメチル)ピリジン−2−イル)フェニルアクリルアミドの製造
実施例52の段階52−1で、(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)ボロン酸の代わりに(2−クロロ−3−ニトロフェニル)ボロン酸を使用したことを除いて、実施例52と同様の方法で、表題化合物(10.0mg、収率42.0%)を収得した。
1H NMR(500MHz、DMSO):10.18(s、1H)、9.22(s、1H)、8.07(s、1H)、9.82(d、1H)、7.71(d、1H)、7.19(s、1H)、6.53−6.48(m、2H)、6.25(s、1H)、6.09(d、1H)、5.74(d、1H)、4.44(s、2H)、3.57(m、4H)、2.42(m、4H)、2.30(s、3H)
【0174】
実施例65:N−メチル−N−(3−(6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)−4−(モルフォリノメチル)ピリジン−2−イル)フェニルアクリルアミドの製造
段階65−1:t−ブチル(3−(6−クロロ−4−(モルフォリノメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)カルバメートの製造
実施例22の段階22−3で、3−ニトロフェニルボロン酸の代わりに(3−((1−t−ブトキシ)カルボニル)アミノ)フェニル)ボロン酸を使用したことを除いて、実施例22の段階22−3と同様の方法で、表題化合物(450.0mg、収率35.0%)を収得した。
【0175】
段階65−2:t−ブチル(3−(6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)−4−(モルフォリノメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)カルバメートの製造
実施例30の段階30−1で、段階22−3で収得した中間体の代わりに段階65−1で収得した中間体を使用したことを除いて、実施例30と同様の方法で、表題化合物(348.8mg、収率60.0%)を収得した。
【0176】
段階65−3:t−ブチルメチル(3−(6−(5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)−4−(モルフォリノメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)カルバメートの製造
段階65−2で収得した中間体(340.0mg、1当量)をテトラヒドロフラン(3.4mL)に溶解した後、窒素雰囲気下で水素化ナトリウム(56.5mg、2当量)を加えた後、ヨウ化メチル(100.2mg、1当量)を投入した。40〜50℃で12時間攪拌して反応を終了させた。酢酸エチル(7.0mL)と水(7.0mL)を加えた後、酢酸エチル層は無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)で精製して、表題化合物(235.9mg、収率74.0%)を収得した。
【0177】
段階65−4:5−メチル−N−(6−(3−メチルアミノ)フェニル)−4−(モルフォリノメチル)ピリジン−2−イル)チアゾール−2−アミンの製造
段階65−3で収得した中間体(200.0mg、1当量)をテトラヒドロフラン(2.0mL)に溶解した。6N−塩酸水溶液(670.2uL、10当量)を加えた後、室温で6時間攪拌して反応を終了させた。12N−水酸化ナトリウム水溶液でpH9〜12に合わせた後、有機溶媒を濃縮して、固体の表題化合物(95.8mg、収率60.0%)を収得した。
【0178】
段階65−5:N−メチル−N−(3−(6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)−4−(モルフォリノメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
段階65−4で収得した中間体(90.0mg、1当量)をテトラヒドロフラン(1.0mL)に加え、水(2.0mL)を加えた。重炭酸ナトリウム(57.5mg、3当量)を加えた後、0〜10℃に冷却した。アクリロイルクロリド(18.5uL、1当量)をゆっくり滴下した後、同じ温度で30分間攪拌して反応を終了させた。ジクロロメタン(2.0mL)と水(2.0mL)を加えて層分離した。ジクロロメタン層は無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=15:1)で精製して、表題化合物(51.3mg、収率50.0%)を収得した。
1H NMR(500MHz、DMSO):8.14(s、1H)、8.13−8.12(d、1H)、7.61−7.58(t、1H)、7.44(s、1H)、7.38−7.36(d、1H)、7.04(s、1H)、6.99(s、1H)、6.18−6.19(m、2H)、5.60−5.58(d、1H)、3.6−6.7(m、4H)、3.50(s、3H)、2.40(m、4H)、2.3(s、3H)、1.21(s、3H)
【0179】
実施例66:N−エチル−N−(3−(6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)−4−(モルフォリノメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例65の段階65−3で、ヨウ化メチルの代わりにヨウ化エチルを使用したことを除いて、実施例65と同様の方法で、表題化合物(18.0mg、収率65.0%)を収得した。
1H NMR(500MHz、DMSO):8.12(s、1H)、8.11−8.10(d、1H)、7.62−7.59(t、1H)、7.44(s、1H)、7.35−7.33(d、1H)、7.04(s、1H)、6.99(s、1H)、6.19(d、1H)、6.04(m、1H)、5.56−5.54(d、1H)、3.81−3.79(q、2H)、3.60−3.58(m、4H)、3.50(s、2H)、2.40(m、4H)、2.28(s、3H)、1.10(t、3H)
【0180】
実施例67:N−(3−(6−(3−メチルウレイド)−4−(モルフォリノメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例30の段階30−1で、5−メチルチアゾール−2−アミンの代わりに1−メチル尿素を使用したことを除いて、実施例30と同様の方法で、表題化合物(8.0mg、収率50.0%)を収得した。
1H NMR(500MHz、DMSO):8.44(s、1H)、7.63−7.61(d、1H)、7.59−7.57(d、1H)、7.44−7.41(t、1H)、7.34(s、1H)、7.27(s、1H)、6.48−6.44(t、1H)、6.29−6.25(d、1H)、5.78−5.75(d、1H)、3.59−3.57(m、4H)、3.48(s、2H)、2.79−2.78(m、4H)、2.38(s、3H)
【0181】
実施例68:N−(3−(4−(モルフォリノメチル)−6−プロピオンアミドピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例39の段階39−3で、5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−アミンの代わりにプロピオンアミドを使用したことを除いて、実施例39と同様の方法で、表題化合物(6.0mg、収率11%)を収得した。
1H NMR(500MHz、MeOD):8.40(s、1H)、8.09(s、1H)、7.80(d、1H)、7.59(m、2H)、7.42(t、1H)、6.47(m、1H)、6.38(d、1H)、5.79(d、1H)、3.72(m、4H)、3.58(s、2H)、2.51−2.43(m、6H)、1.23(t、3H)
【0182】
実施例69:4−((2−(3−アクリルアミドフェニル)−6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)メチル)−N−エチルピペラジン−1−カルボキサミドの製造
段階69−1:t−ブチル2−クロロ−6−(3−ニトロフェニル)イソニコチネートの製造
t−ブチル2,6−ジクロロイソニコチネート(15.0g、1.0eq)を1,4−ジオキサン(200.0mL)に溶かした後、(3−ニトロフェニル)ボロン酸(10.1g、1.0eq)、炭酸ナトリウム(25.6g、4.0eq)、水(50.0mL)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(7.0g、0.1eq)を順次投入した。110℃で8時間反応させた。水を加えてジクロロメタンで抽出した。分離された有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣を酢酸エチルでスラリー化した後、ろ過し、濾液を取って減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:4)で精製して、表題化合物(白い固体、7.3g、収率36%)を得た。
【0183】
段階69−2:t−ブチル2−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)−6−(3−ニトロフェニル)イソニコチネートの製造
段階69−1で収得した中間体(1.0g、1.0eq)を1,4−ジオキサン(10.0mL)に溶かした後、炭酸セシウム(2.9g、3.0eq)、パラジウムアセテート(67.4mg、0.1eq)、キサントホス(549.4mg、0.2eq)、5−メチルチアゾール−2−アミン(341.1mg、1.0eq)を順次投入した。150℃で30分間マイクロ波反応器で反応させた。水と酢酸エチルを加え、ろ過して、表題化合物(黄色固体、768.6mg、収率62%)を得た。
【0184】
段階69−3:2−(3−ニトロフェニル)−6−(チアゾール−2−イルアミノ)イソニコチン酸の製造
段階69−2で収得した中間体(5.4g、1.0eq)をジクロロメタン(100.0mL)に溶かした後、トリフルオロ酢酸(20.0mL、20.0eq)を滴下し、室温で6時間反応させた。重炭酸ナトリウム飽和溶液を結晶が生じるまで加え、ろ過して、表題化合物(黄色固体、4.8g、収率99%)を得た。
【0185】
段階69−4:t−ブチル4−(2−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)−6−(3−ニトロフェニル)イソニコチノイル)ピペラジン−1−カルボキシレートの製造
段階69−3で収得した中間体(5.45g、1.0eq)をジメチルホルムアミド(50.0mL)に溶かした後、2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート)(8.7g、1.5eq)、ジイソプロピルアミン(5.9g、3.0eq)、t−ブチルピペラジン−1−カルボキシレート(3.4g、1.2eq)を順次投入した。室温で12時間反応させた。水を加えてジクロロメタンで抽出した。分離された有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣を酢酸エチルでスラリー化した後、ろ過して、表題化合物(黄色固体、5.3g、収率66%)を得た。
【0186】
段階69−5:5−メチル−N−(6−(3−ニトロフェニル)−4−(ピペラジン−1−イルメチル)ピリジン−2−イル)チアゾール−2−アミンの製造
段階69−4で収得した中間体(5.3g、1.0eq)をジクロロメタン(200.0mL)に溶かした後、0.9Mボランテトラヒドロフラン溶液(45.0mL、4.0eq)を投入した。室温で48時間反応させた。水を加えてジクロロメタンで抽出した。分離された有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣をジクロロメタンでスラリー化した後、ろ過して、表題化合物(黄色固体、2.1g、収率51%)を得た。
【0187】
段階69−6:N−エチル−4−((2−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)−6−(3−ニトロフェニル)ピリジン−4−イル)メチル)ピペラジン−1−カルボキサミドの製造
段階69−5で収得した中間体(100.0mg、1.0eq)をジメチルホルムアミド(5.0mL)に溶かした後、トリエチルアミン(50.9μL、1.5eq)、イソシアナトエタン(13.6μL、1.1eq)を順次投入した。30℃で12時間反応させた。水を加えてジクロロメタンで抽出した。分離された有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣をジクロロメタンでスラリー化した後、ろ過し、メタノールでもう一度スラリー化した後、ろ過して、表題化合物(黄色固体、33.0mg、収率29%)を得た。
【0188】
段階69−7:4−((2−(3−アミノフェニル)−6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)メチル)−N−エチルピペラジン−1−カルボキサミドの製造
段階69−6で収得した中間体(33.0mg、1.0eq)をメタノール(10.0mL)に溶かした後、パラジウムカーボン、水素ガス条件下で室温で6時間反応させた。セルライトでろ過した後、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=9:1)で精製して、表題化合物(白い固体、18.6mg、収率60%)を得た。
【0189】
段階69−8:4−((2−(3−アクリルアミドフェニル)−6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)メチル)−N−エチルピペラジン−1−カルボキサミドの製造
段階69−7で収得した中間体(18.6mg、1.0eq)をテトラヒドロフラン(2.0mL)に溶かした後、重炭酸ナトリウム(6.9mg、2.0eq)、水(0.5mL)、アクリロイルクロリド(3.4μL、1.0eq)を順次投入した。室温で30分間反応させた。水を加えて酢酸エチルで抽出した。分離された有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣をジクロロメタンでスラリー化した後、ろ過して、表題化合物(白い固体、8.8mg、収率43%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO):11.05(s、1H)、10.27(s、1H)、8.64(s、1H)、7.87(d、1H)、7.63(d、1H)、7.46(t、1H)、7.32(s、1H)、7.04(s、1H)、6.96(s、1H)、6.46(m、1H)、6.28(d、1H)、5.76(d、1H)、3.51(s、2H)、3.29(m、4H)、3.00(m、2H)、2.35(m、4H)、0.98(t、3H)
【0190】
実施例70:4−((2−(3−アクリルアミドフェニル)−6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)メチル)−N−イソプロピルピペラジン−1−カルボキサミドの製造
実施例69の段階69−6で、イソシアナトエタンの代わりに2−イソシアナトプロパンを使用したことを除いて、実施例69と同様の方法で、表題化合物(9.2mg、収率42%)を収得した。
1H NMR(500MHz、DMSO):11.06(s、1H)、10.27(s、1H)、8.64(s、1H)、7.87(d、1H)、7.63(d、1H)、7.46(t、1H)、7.32(s、1H)、7.04(s、1H)、6.96(s、1H)、6.47(m、1H)、6.28(d、1H)、6.13(d、1H)、5.77(d、1H)、3.72(m、1H)、3.51(s、2H)、3.29(m、4H)、2.35(m、6H)、1.01(d、6H)
【0191】
実施例71:4−((2−(3−アクリルアミドフェニル)−6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)メチル)−N−メチルピペラジン−1−カルボキサミドの製造
実施例69の段階69−6で、イソシアナトエタンの代わりにイソシアナトメタンを使用したことを除いて、実施例69と同様の方法で、表題化合物(4.8mg、収率21%)を収得した。
1H NMR(500MHz、DMSO):11.04(s、1H)、10.26(s、1H)、8.64(s、1H)、7.87(d、1H)、7.63(d、1H)、7.46(t、1H)、7.32(s、1H)、7.04(s、1H)、6.96(s、1H)、6.47(m、1H)、6.30(m、1H)、6.27(d、1H)、5.77(d、1H)、3.51(s、2H)、2.54(m、4H)、2.36(m、6H)
【0192】
実施例72:N−(3−(6−((5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)−4−(ピリジン−3−イルメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
段階72−1:2,6−ジクロロ−4−(ピリジン−3−イルメチル)ピリジンの製造
(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)ボロン酸(1.0g、1.0eq)を1,4−ジオキサン(80.0mL)に溶かした後、3−(ブロモメチル)ピリジンハイドロブロマイド(1.3g、1.0eq)、炭酸ナトリウム(1.7g、3.0eq)、水(20.0mL)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(381.2mg、0.1eq)を順次投入した。80℃で3時間反応させた。水を加えてジクロロメタンで抽出した。分離された有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)で精製して、表題化合物(茶色固体、416.7mg、収率34%)を得た。
【0193】
段階72−2:N−(3−(6−クロロ−4−(ピリジン−3−イルメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
段階72−1で収得した中間体(416.7mg、1.0eq)を1,4−ジオキサン(10.0mL)に溶かした後、炭酸ナトリウム(737.7mg、4.0eq)、水(2.0mL)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(208.0mg、0.1eq)、(3−アクリルアミドフェニル)ボロン酸(332.9mg、1.0eq)を順次投入した。120℃で3時間反応させた。水を加えてジクロロメタンで抽出した。分離された有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣をジクロロメタンでスラリー化した後、ろ過して、表題化合物(白い固体、104.1mg、収率17%)を得た。
【0194】
段階72−3:N−(3−(6−((5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)−4−(ピリジン−3−イルメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
段階72−2で収得した中間体(50.0mg、1.0eq)を1,4−ジオキサン(4.0mL)に溶かした後、炭酸ナトリウム(44.5mg、3.0eq)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(64.1mg、0.5eq)、キサントホス(40.5mg、0.5eq)、t−ブチル3−アミノ−5−メチル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート(41.4mg、2.0eq)を順次投入した。140℃で2時間マイクロ波反応器で反応させた。水を加えてジクロロメタンで抽出した。分離された有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=9:1)で精製してジクロロメタン(10.0mL)に溶かした後、トリフルオロ酢酸(1.0mL)を滴下し、室温で12時間反応させた。水を加えてジクロロメタンで抽出した。分離された有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=9:1)で精製して、表題化合物(茶色固体、1.9mg、収率4%)を得た。
1H NMR(500MHz、MeOD):8.51(s、1H)、8.41(d、1H)、8.31(s、1H)、7.76(d、1H)、7.70(d、1H)、7.63(d、1H)、7.43−7.38(m、2H)、7.12(s、1H)、6.76(s、1H)、6.46(m、1H)、6.38(d、1H)、5.78(d、1H)、4.03(s、2H)、2.27(s、3H)
【0195】
実施例73:N−(3−(6−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)−4−(ピリジン−3−イルメチル)ピリジン−2−イル)フェニル)アクリルアミドの製造
実施例72の段階72−3で、t−ブチル3−アミノ−5−メチル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレートの代わりに5−メチルチアゾール−2−アミンを使用したことを除いて、実施例72と同様の方法で、表題化合物(8.6mg、収率23%)を収得した。
1H NMR(500MHz、MeOD):8.63(s、1H)、8.51(s、1H)、8.41(s、1H)、7.90(d、1H)、7.75(d、1H)、7.53(d、1H)、7.46−7.38(m、2H)、7.29(s、1H)、6.96(s、1H)、6.69(s、1H)、6.46(m、1H)、6.38(d、1H)、5.78(d、1H)、4.05(s、2H)、2.39(s、3H)
【0196】
実験例:BTKおよびITKに対する阻害活性
前記実施例で製造された化合物のBTKおよびITKに対する阻害活性は以下のような方法で測定した。
【0197】
BTKに対する阻害活性評価は、Promega社の‘ADP−Glo
TM+BTK Kinase enzyme system’kitを用いて評価した。White96−well plateで最終濃度が1ng/uLになるように準備したBTK酵素10uLと化合物の単一濃度評価の場合、最終濃度が1uM、IC
50評価の場合1,000、300、100、30、10、3、1、0.3、0.1、0.03nM濃度の化合物5uLを混合した後、常温で15分間反応させた。反応が終わったplateにsubstrate 5uLと最終濃度が10uMになるように準備したATP 5uLを入れた後、30℃で1時間反応させた。反応が終わったplateの全てのwellにADP−Glo
TM reagentを25uL処理して30℃で40分間反応させた。その後、全てのwellにkinase detection bufferを50uL処理した後、光を遮断して30℃で30分間反応させた。全ての反応が終わったplateはluminescenceを測定して結果を算出した。評価は、duplicateで行い、化合物の処理なしに酵素の添加の有無によりnegative controlとpositive controlを算出して、その値を基準にIC
50を計算した。
【0198】
ITKに対する阻害活性評価は、Promega社の‘ADP−Glo
TM+ITK Kinase enzyme system’kitを用いて評価した。White96−well plateで最終濃度が0.4ng/uLになるように準備したITK酵素10uLと単一濃度評価の場合、最終濃度が1uM、IC
50評価の場合1,000、300、100、30、10、3、1、0.3、0.1、0.03nM濃度の化合物5uLを混合した後、常温で15分間反応させた。反応が終わったplateにsubstrate 5uLと最終濃度が25uMになるように準備したATP 5uLを入れた後、30℃で1時間反応させた。反応が終わったplateの全てのwellにADP−Glo
TM reagentを25uL処理して30℃で40分間反応させた。その後、全てのwellにkinase detection bufferを50uL処理した後、光を遮断して30℃で30分間反応させた。全ての反応が終わったplateはluminescenceを測定して結果を算出した。評価はduplicateで行い、化合物の処理なしに酵素の添加の有無によりnegative controlとpositive controlを算出して、その値を基準にIC
50を計算した。その結果を下記表1に示す。
【表1】
実施例4の4−1段階でメチルシクロペンタンカルボキシレートの代わりにメチル−2−(p−トシル)アセテートを使用したことを除いて、実施例4と同様の方法で、表題化合物(7.5mg、35.8%)を収得した。
):8.16(s、1H)、8.00(s、1H)、7.77−7.76(d、1H)、7.54−7.53(d、1H)、7.32−7.06(m、10H)、6.98(s、1H)、6.50(s、1H)、6.43(d、1H)、6.31−6.27(m、1H)、5.7−5.68(d、1H)、4.14−4.10(s、2H)、3.89−3.84(s、2H)、2.29(s、3H)
実施例2の段階2−2で、段階2−1で収得した中間体およびt−ブチル3−アミノ−5−メチル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレートの代わりに、それぞれ段階16−1で収得した中間体およびt−ブチル3−アミノ−5−エチル−1H−ピラゾール−1−カルボキシレートを使用したことを除いて、実施例2の段階2−2〜2−5と同様の方法で、表題化合物(3.3mg、収率65.7%)を収得した。
):8.38(s、1H)、7.80−7.79(d、1H)、7.57−5.71(d、1H)、7.45−7.42(t、1H)、7.18(s、1H)、6.95(s、1H)、6.60(s、1H)、6.48−6.45(d、1H)、6.31−6.29(m、1H)、5.80−5.78(d、1H)、2.71−2.69(q、2H)、2.36(s、3H)、1.3−1.38(t、1H)
段階22−3で収得した中間体(200.0mg、1当量)を1,4−ジオキサン(2.0mL)に溶解した後、パラジウムアセテート(13.5mg、0.1当量)、キサントホス(69.4mg、0.2当量)を投入した。5−メチルチアゾール−2−アミン(68.5mg、1当量)、セシウムカーボネート(586.5g、3当量)を投入した後、microwave反応器で150℃で30分間反応させた。酢酸エチル(4.0mL)と水(4.0mL)を加えた後、生成された固体をろ過して、表題化合物(123.4mg、収率50.0%)を収得した。
実施例26の段階26−2で、段階26−1で収得した中間体の代わりに段階30−1で収得した中間体を使用したことを除いて、実施例26の段階26−2および26−3と同様の方法で、表題化合物(55.5mg、収率60.2%)を収得した。
1H NMR(500MHz、MeOD):8.34(s、1H)、7.74−7.73(d、1H)、7.65(d、1H)、7.4(t、1H)、7.25(s、1H)、6.90(s、1H)、6.48−6.41(m、2H)、6.35(s、1H)、5.80−5.77(d、1H)、3.54(s、2H)、2.52(m、4H)、2.28(s、3H)、1.64−1.62(m、4H)、1.49(m、2H)
実施例37の段階37−1で、1−メチルピペラジンの代わりに1−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジンを使用したことを除いて、実施例37と同様の方法で、表題化合物(10.0mg、収率40.0%)を収得した。
1H NMR(500MHz、DMSO):8.63(s、1H)、7.87−7.85(d、1H)、7.64−7.62(d、1H)、7.47−7.44(t、1H)、7.30(s、1H)、7.03(s、1H)、6.94(s、1H)、6.50−6.45(m、1H)、6.30−6.26(d、1H)、5.7−5.73(m、1H)、3.49(s、2H)、3.16−3.14(m、2H)、2.64(m、4H)、2.42(m、4H)、2.36(s、3H)
段階55−5:(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)2−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)−6−(3−ニトロフェニル)ピリジン−4−イル)メタノンの製造
段階55−4で収得した中間体(180.0mg、0.5mmol)、1−ヒドロキシベンゾチアゾール(97.0mg、0.6mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カル
ミド塩酸塩(121.3mg、0.6mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)に溶かし、30分間攪拌した。1−メチルホモピペラジン(68.99uL、0.6mmol)を滴下し、室温で16時間攪拌した。反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで処理した後、ろ過し、乾燥して、表題化合物(180.0mg、収率75.6%)を収得した。
実施例60の段階60−3で、アセチルクロリドの代わりにプロピオニルクロリドを使用したことを除いて、実施例60の段階60−3〜60−5と同様の方法で、表題化合物(3段階、総収率5.9%)を収得した。
):11.05(s、1H)、10.26(s、1H)、8.65(s、1H)、7.87(d、1H)、7.62(d、1H)、7.48(t、1H)、7.33(s、1H)、7.18(s、1H)、7.04(s、1H)、6.96(s、1H)、6.50−6.45(m、1H)、6.28(d、1H)、5.78−5.76(m、1H)、5.32−5.30(m、2H)、3.44(brs、4H)、3.28(s、3H)、2.01−1.96(m、4H)、0.79−0.9(m、3H)、MSM/z:491.41[m+1]
実施例60の段階60−3で、アセチルクロリドの代わりにイソブチリルクロリドを使用したことを除いて、実施例60の段階60−3〜60−5と同様の方法で、表題化合物(3段階、総収率9.0%)を収得した。
):11.04(s、1H)、10.26(s、1H)、8.64(s、1H)、7.87(d、1H)、7.62(d、1H)、7.46(t、1H)、7.34(s、1H)、7.04(s、1H)、6.96(s、1H)、6.50−6.45(m、1H)、6.28(d、1H)、5.78−5.74(m、1H)、3.53−3.50(m、4H)、2.62(s、2H)、2.35(s、3H)、3.30(s、2H)、1.97−1.99(m、3H)、0.97−0.96(m、4H)、MSM/z:505.37[m+1]
実施例60の段階60−3で、アセチルクロリドの代わりにシクロプロパンカルボニルクロリドを使用したことを除いて、実施例60の段階60−3〜60−5と同様の方法で、表題化合物(3段階、総収率12.1%)を収得した。
):11.05(s、1H)、10.26(s、1H)、8.64(s、1H)、7.87(d、1H)、7.62(d、1H)、7.46(t、1H)、7.33(s、1H)、7.04(s、1H)、6.96(s、1H)、6.50−6.45(m、1H)、6.28(d、1H)、5.78−5.73(m、1H)、3.69(brs、2H)、3.48(brs、2H)、2.48(s、3H)、2.38−2.40(m、4H)、1.99−1.94(m、2H)、1.22(s、3H)、0.70−0.66(m、3H)、MSM/z:503.36[m+1]