特表2020-537455(P2020-537455A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2020-537455空間遅延プリコーディングを使用する受信機、送信機、システムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2020-537455(P2020-537455A)
(43)【公表日】2020年12月17日
(54)【発明の名称】空間遅延プリコーディングを使用する受信機、送信機、システムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   H04B 7/0456 20170101AFI20201120BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20201120BHJP
【FI】
   H04B7/0456 100
   H04W16/28 130
【審査請求】有
【予備審査請求】有
【全頁数】85
(21)【出願番号】特願2020-522069(P2020-522069)
(86)(22)【出願日】2018年3月7日
(85)【翻訳文提出日】2020年4月17日
(86)【国際出願番号】EP2018055678
(87)【国際公開番号】WO2019076485
(87)【国際公開日】20190425
(31)【優先権主張番号】17197119.5
(32)【優先日】2017年10月18日
(33)【優先権主張国】EP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】500341779
【氏名又は名称】フラウンホーファー−ゲゼルシャフト・ツール・フェルデルング・デル・アンゲヴァンテン・フォルシュング・アインゲトラーゲネル・フェライン
(74)【代理人】
【識別番号】100134119
【弁理士】
【氏名又は名称】奥町 哲行
(72)【発明者】
【氏名】ラミレディ・ベンカテシュ
(72)【発明者】
【氏名】ランドマン・マーカス
(72)【発明者】
【氏名】グロスマン・マーカス
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067AA23
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067KK02
5K067KK03
(57)【要約】
複数の送信アンテナを使用する送信機から周波数選択無線チャネルを介して受信した無線信号を受信して処理する受信機が開示される。受信機は、無線チャネルを介した通信の所定の特性を実現するために、受信信号に基づいて、送信機における各レイヤおよび送信アンテナに対するそれぞれの空間遅延プリコーダの複素プリコーダ係数および遅延を決定し、各空間遅延プリコーダは、関連する送信アンテナに対して、それぞれ、対応するプリコーダ遅延および複素プリコーダ係数で送信される信号を遅延および重み付けする複数の巡回フィルタをモデリングまたは定義し、決定された遅延を明示的または暗黙的に、ならびに決定された複素プリコーダ係数を明示的または暗黙的に、送信機にフィードバックし、送信機は、フィードバックされた遅延および複素プリコーダ係数を使用して受信機に送信される信号をプリコーディングする。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の送信アンテナを使用する送信機から周波数選択無線チャネルを介して受信された無線信号を受信して処理し、
前記無線チャネルを介した通信の所定の特性を実現するために、前記受信信号に基づいて、前記送信機における各レイヤおよび送信アンテナに対するそれぞれの空間遅延プリコーダの複素プリコーダ係数および遅延を決定し、各空間遅延プリコーダは、前記関連する送信アンテナに対して、それぞれ、前記対応するプリコーダ遅延および複素プリコーダ係数で送信される信号を遅延および重み付けする複数の巡回フィルタをモデリングまたは定義し、
前記決定された遅延を明示的または暗黙的に、ならびに前記決定された複素プリコーダ係数を明示的または暗黙的に、前記送信機にフィードバックし、前記送信機は、前記フィードバックされた遅延および複素プリコーダ係数を使用して前記受信機に送信される前記信号をプリコーディングする、ように構成された受信機。
【請求項2】
前記受信機は、前記送信機で使用される周波数領域コードブック行列のそれぞれの列ベクトルに関連するインデックスを含む遅延識別子を暗黙的に使用して、前記空間遅延プリコーダの前記遅延をフィードバックするように構成される、請求項1に記載の受信機。
【請求項3】
前記空間遅延プリコーダは、前記周波数領域で表され、前記受信機は、前記空間遅延プリコーダの前記遅延を明示的または暗黙的にフィードバックするように構成される、請求項1または2に記載の受信機。
【請求項4】
前記暗黙的遅延フィードバックは、1つまたは複数の遅延識別子DIを含み、各遅延識別子は、周波数領域コードブック行列
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の列ベクトルに関連する一組の
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個のインデックスを含み、
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遅延の総数である、請求項2または3に記載の受信機。
【請求項5】
前記コードブック行列
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の前記コードブックサイズは、前記遅延の必要な解像度に基づいて柔軟に設計される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記遅延
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は離散化され、集合
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の要素によって与えられ、
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の各値は、前記周波数領域コードブック行列
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の列ベクトルに関連付けられ、
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であり、
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サブキャリア、またはサブバンド、または物理リソースブロックの総数であり、
前記周波数領域コードブック行列
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は、オーバーサンプリングされたコードブックDFT行列
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であり、
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であり、
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は前記周波数領域コードブックDFT行列のオーバーサンプリング係数である、請求項4または5に記載の受信機。
【請求項7】
前記受信機は、前記送信機から前記オーバーサンプリング係数
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を受信するように構成される、請求項6に記載の受信機。
【請求項8】
DIは空間ビームに関連付けられ、前記フィードバックは
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個の空間ビームの
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個のDIを含み、
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ビームの総数であり、
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=偏波の数であり、前記送信機の共偏波アンテナアレイでは
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であり、前記送信機の二重偏波アンテナアレイでは
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である、請求項2から7のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項9】
前記プリコーダは、2段プリコーディング構造を含み、前記2段プリコーディング構造は、
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個の空間ビームを含むビームフォーミング行列を含み、
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ビームの総数、
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=偏波の数であり、前記送信機の共偏波アンテナアレイでは
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であり、前記送信機の二重偏波アンテナアレイでは
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であり、
(v)すべての
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個のビームについて遅延が同一である場合には、前記
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個のビームについて、前記フィードバックは1個の遅延識別子、1個のDIを含み、または
(vi)偏波依存およびビーム依存遅延の場合には、前記フィードバックは、前記
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個のビームについて、
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個の遅延識別子
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個のDIを含み、各DIは、単一の空間ビームに関連する前記遅延のインデックスを含み、または
(vii)偏波非依存およびビーム依存遅延の場合には、前記フィードバックは、前記
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個のビームについて、
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個の遅延識別子
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個のDIを含み、または
(viii)偏波依存およびビーム非依存遅延の場合には、前記フィードバックは、前記
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個のビームについて、2個の遅延識別子
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個のDIを含む、請求項2から8のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項10】
前記DIのインデックスの数は、前記空間ビームに関して同一または異なる、請求項8または9に記載の受信機。
【請求項11】

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の空間ビームに関連する遅延識別子DIの
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個の遅延インデックスのうちの
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個の遅延インデックスは、1つまたは複数の他の空間ビームに関連するDIの前記遅延インデックスと同一であり、前記第
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の空間ビームの前記DIは、
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個のインデックスの代わりに
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個のインデックスを含む、請求項2から10のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項12】
前記フィードバックは、特定の空間ビームのインデックスを含むビーム固有DIに加えて、
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個の空間ビームに共通の共通DIを含み、前記共通DIは、
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個の空間ビームに共通のインデックスを示す、請求項2から11のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項13】
DI構成が前記送信機から前記受信機に通知されてもよく、前記DI構成は、
ビーム固有DIのインデックスの総数、または
共通DIの数、または
共通DIごとのインデックスの数
に関する情報を含んでもよい、請求項2から12のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項14】
空間ビームに関連する前記遅延が単一の平均遅延の周りの所定のウィンドウ内にある場合には、前記空間ビームの前記遅延識別子は、前記平均遅延に関連する単一のインデックスのみを含む、請求項2から13のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項15】
前記受信機は、前記所定のウィンドウサイズを指定する前記ウィンドウパラメータを前記送信機から受信するように構成される、請求項14に記載の受信機。
【請求項16】
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個のビームの場合、前記フィードバックは
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個のビームについて
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個のDIを含み、各DIは単一のインデックスのみを含む、請求項14または1315に記載の受信機。
【請求項17】
前記フィードバックは、前記空間ビームに対して単一または複数のDIを含み、各DIは単一または複数のインデックスを含み、各インデックスは前記ビームの特定の平均遅延に関連する、請求項14から16のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項18】
前記
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個の空間ビームは、同一または異なる平均遅延を有する、請求項14から17のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項19】

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の空間ビームの前記
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個の複素遅延領域結合係数は、特定の平均遅延インデックスに関連付けられ、前記特定の平均遅延インデックスに対する残りのビームまたは他の
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個のビームの前記複素結合係数を計算するために使用される、請求項14から18のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項20】
前記第
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のビームの平均遅延インデックス
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に対応する前記残りの
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個のビームの前記複素係数は、
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によって与えられ、
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は第
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のビーム
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に関連する前記スカラー複素係数であり、
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は、第
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のビームおよび平均遅延インデックス
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に関連する
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個の遅延結合係数を含む、請求項19に記載の受信機。
【請求項21】
前記フィードバックは、プリコーディング行列識別子PMIなどの一組のインデックスを含み、前記一組のインデックスは、前記無線信号のそれぞれの空間ビームを示す第1のインデックス数と、前記それぞれの複素遅延領域結合係数を示す第2のインデックス数と、前記遅延識別子に含まれる前記遅延に関連する第3のインデックス数と、を含む、請求項2から20のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項22】
前記受信機は、前記空間遅延プリコーダの前記遅延をフィードバックするように構成され、
(i)明示的にすべてのアンテナまたはビームに基準遅延を設定することにより、前記基準遅延に対する前記
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個の遅延差が前記送信機にフィードバックされる、または
(ii)暗黙的にすべてのアンテナまたはビームに基準遅延を設定することにより、前記基準遅延に対する前記
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個の遅延差に関連する
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個のインデックスがフィードバックされる、請求項1または2に記載の受信機。
【請求項23】
前記受信機は、前記空間遅延プリコーダの前記遅延をフィードバックするように構成され、
(i)明示的にアンテナまたはビームごとに基準遅延を設定することにより、アンテナまたはビームごとの前記基準遅延に対するアンテナまたはビームごとの前記
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個の遅延差が前記送信機にフィードバックされる、または
(ii)暗黙的にアンテナまたはビームごとに基準遅延を設定することにより、アンテナまたはビームごとの前記基準遅延に対するアンテナまたはビームごとの前記
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個の遅延差に関連するアンテナまたはビームごとの
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個のインデックスが前記送信機にフィードバックされる、請求項1または2に記載の受信機。
【請求項24】
前記遅延は、アンテナ固有かつレイヤ固有であるか、または前記遅延は、非アンテナ固有かつ非レイヤ固有である、請求項1または2に記載の受信機。
【請求項25】
前記遅延
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がアンテナ固有かつレイヤ固有である場合には、第nの送信アンテナ、第rのレイヤの第lの遅延
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は、第kの送信アンテナ、第pのレイヤの第lの遅延
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とは異なり、
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であって、前記遅延
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が非アンテナ固有かつ非レイヤ固有である場合には、第nの送信アンテナ、第rのレイヤの第lの遅延
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は、第kの送信アンテナ、第pのレイヤの第lの遅延
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と同じであり、
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である、請求項24に記載の受信機。
【請求項26】
アンテナ固有かつレイヤ固有の遅延および前記複素プリコーダ係数の明示的なフィードバックの場合には、
前記遅延の明示的なフィードバックの場合、前記フィードバックは
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個の複素プリコーダ係数および
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個の遅延を含み、
前記遅延の暗黙的なフィードバックの場合、前記フィードバックは
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個の複素プリコーダ係数および
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個の遅延識別子を含み、
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は送信アンテナの数を示し、
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はレイヤごとおよびアンテナごとの遅延の数を示し、
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はレイヤの数を示す、請求項24または25に記載の受信機。
【請求項27】
非アンテナ固有かつ非レイヤ固有の遅延および前記複素プリコーダ係数の明示的なフィードバックの場合には、
前記遅延の明示的なフィードバックの場合、前記フィードバックは
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個の複素プリコーダ係数および
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個の遅延を含み、前記
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個の遅延はすべての
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個の送信アンテナおよび
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個のレイヤと同じであり、
前記遅延の暗黙的なフィードバックの場合、前記フィードバックは、
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個の複素プリコーダ係数および
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個の遅延を指定する
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個の遅延識別子を含み、前記遅延識別子で指定される前記遅延は、すべての
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個の送信アンテナおよび
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個のレイヤに対して同一の前記プリコーダタップの前記遅延である、請求項24または25に記載の受信機。
【請求項28】
アンテナ固有かつレイヤ固有の遅延および前記複素プリコーダ係数の暗黙的なフィードバックの場合には、遅延ごとおよびレイヤごとの前記複素プリコーダ係数は、1つまたは複数のコードブックに基づいており、前記フィードバックは、
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個の送信アンテナ、
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個の遅延、および
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個のレイヤに関連する複素プリコーダ係数の行列(PMI)を指定し、
前記遅延の明示的なフィードバックの場合、前記フィードバックは
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個のプリコーディング行列識別子(PMI)および
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個の遅延を含み、
前記遅延の暗黙的なフィードバックの場合、前記フィードバックは
[この文献は図面を表示できません]
個のプリコーディング行列識別子(PMI)および
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個の遅延識別子を含む、請求項24または25に記載の受信機。
【請求項29】
非アンテナ固有かつ非レイヤ固有の遅延および前記複素プリコーダ係数の暗黙的なフィードバックの場合には、遅延ごとおよびレイヤごとの前記複素プリコーダ係数は、1つまたは複数のコードブックに基づいており、前記フィードバックは、
[この文献は図面を表示できません]
個の送信アンテナ、
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延、および
[この文献は図面を表示できません]
個のレイヤに関連する複素プリコーダ係数の行列(PMI)を指定し、
前記遅延の明示的なフィードバックの場合、前記フィードバックは
[この文献は図面を表示できません]
個のプリコーディング行列識別子(PMI)および
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延を含み、
前記遅延の暗黙的なフィードバックの場合、前記フィードバックは
[この文献は図面を表示できません]
個のプリコーディング行列識別子(PMI)および1個の遅延識別子を含む、請求項24または25に記載の受信機。
【請求項30】
前記コードブックベースの方式は、すべての遅延について同一のレイヤごとのプリコーダ行列を使用する、請求項28または29に記載の受信機。
【請求項31】
前記プリコーダは、ビームセット行列と、前記
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個の送信アンテナの遅延ごとおよびレイヤごとの複素結合係数を含む少なくとも1つの結合ベクトルまたは結合行列と、遅延ベクトルと、を含む多段構造を含み、前記フィードバックは、遅延ごとに、ベクトルインジケータを使用して明示的または暗黙的に前記複素結合係数をさらに識別して、前記複素結合係数を明示的に通知するときに、前記フィードバックが前記複素結合係数をさらに含むように、または、前記複素結合係数を暗黙的に通知するときに、前記フィードバックが
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個のベクトルインジケータをさらに含むようにする、請求項28から30のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項32】
前記プリコーダは、2段構造または3段構造を含む、請求項31に記載の受信機。
【請求項33】
遅延ごとおよびレイヤごとの前記複素プリコーダ係数は、
第1の向きのすべてのアンテナについて、送信/入射波面の第1の偏波、例えば水平偏波に関連する遅延およびレイヤごとの第1の複素プリコーダ係数と、
前記第1の向きのすべてのアンテナについて、送信/入射波面の第2の偏波、例えば垂直偏波に関連する遅延およびレイヤごとの第2の複素プリコーダ係数と、
第2の向きのすべてのアンテナについて、送信/入射波面の前記第1の偏波、例えば前記水平偏波に関連する遅延およびレイヤごとの第3の複素プリコーダ係数と、
前記第2の向きのすべてのアンテナについて、送信/入射波面の前記第2の偏波、例えば前記垂直偏波に関連する遅延およびレイヤごとの第4の複素プリコーダ係数と、を含み、
前記フィードバックは、前記第1の偏波と前記第1のアンテナの向き、前記第2の偏波と前記第1のアンテナの向き、前記第2の偏波と前記第1のアンテナの向き、および前記第2の偏波と前記第2のアンテナの向きにそれぞれ関連する遅延ごとおよびレイヤごとの複素プリコーダ係数の行列のそれぞれの行列識別子を含む、請求項28から32のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項34】
1つまたは複数の受信機との無線通信のための複数のアンテナを有するアンテナアレイと、
前記アンテナアレイに接続されたプリコーダであって、前記アンテナアレイの1つまたは複数のアンテナに一組のビームフォーミングウェイトを適用して、前記アンテナアレイによって、1つまたは複数の送信ビームを形成するプリコーダと、を含み、
前記送信機は、受信機から受信したフィードバックに応じて前記ビームフォーミングウェイトを決定するように構成され、前記フィードバックは、明示的または暗黙的に遅延を示し、明示的または暗黙的に複素プリコーダ係数を示し、前記示された遅延と複素プリコーダ係数は、前記受信機への無線チャネルを介した通信の所定の特性を実現するために、前記送信機の各レイヤと送信アンテナに対してそれぞれの空間遅延プリコーダに基づいて取得され、各空間遅延プリコーダは、前記関連する送信アンテナに対して、それぞれ、前記対応するプリコーダ遅延および複素プリコーダ係数で送信される信号を遅延および重み付けする複数の巡回フィルタをモデリングまたは定義する、送信機。
【請求項35】
請求項1から33のいずれか一項に記載の少なくとも1つの受信機と、
請求項34に記載の少なくとも1つの受信機と、
を含む無線通信ネットワーク。
【請求項36】
前記送信機は、ユーザ機器にサービスを提供する基地局、または基地局によりサービスを提供されるユーザ機器を含み、あるいは、前記受信機は、ユーザ機器にサービスを提供する基地局、または基地局によりサービスを提供されるユーザ機器を含む、請求項32に記載の無線通信ネットワーク。
【請求項37】
複数の送信アンテナを使用する送信機から周波数選択無線チャネルを介して受信された無線信号を受信して処理するステップと、
前記無線チャネルを介した通信の所定の特性を実現するために、前記受信信号に基づいて、前記送信機における各レイヤおよび送信アンテナに対するそれぞれの空間遅延プリコーダの複素プリコーダ係数および遅延を決定するステップであって、各空間遅延プリコーダは、前記関連する送信アンテナに対して、それぞれ、前記対応するプリコーダ遅延および複素プリコーダ係数で送信される信号を遅延および重み付けする複数の巡回フィルタをモデリングまたは定義する、ステップと、
前記決定された遅延を明示的または暗黙的に、ならびに前記決定された複素プリコーダ係数を明示的または暗黙的に、前記送信機にフィードバックするステップであって、前記送信機は、前記フィードバックされた遅延および複素プリコーダ係数を使用して前記受信機に送信される前記信号をプリコーディングする、ステップと、
を含む方法。
【請求項38】
送信機と1つまたは複数の受信機との間の無線通信のための1つまたは複数のビームを形成するための方法であって、
前記ビームを形成するために、一組のビームフォーミングウェイトをアンテナアレイの1つまたは複数のアンテナに適用するステップを含み、前記ビームは送信ビームを含み、
前記ビームフォーミングウェイトは、受信機から受信したフィードバックに応じて決定され、前記フィードバックは、明示的または暗黙的に遅延を示し、明示的または暗黙的に複素プリコーダ係数を示し、前記示された遅延と複素プリコーダ係数は、前記受信機への無線チャネルを介した通信の所定の特性を実現するために、前記送信機の各レイヤと送信アンテナに対してそれぞれの空間遅延プリコーダに基づいて取得され、各空間遅延プリコーダは、前記関連する送信アンテナに対して、それぞれ、前記対応するプリコーダ遅延および複素プリコーダ係数で送信される信号を遅延および重み付けする複数の巡回フィルタをモデリングまたは定義する、方法。
【請求項39】
コンピュータ上で実行された場合に、請求項37または38に記載の方法を実行する命令を格納するコンピュータ可読媒体を含む非一時的コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動通信ネットワークなどの無線通信システムの分野に関する。本発明の実施形態は、フィードバックが低減されたプリコーディング、例えば、ミリ波システム用の空間遅延広帯域MIMO(多重入力多重出力)プリコーディングを使用する無線通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、コアネットワーク102および無線アクセスネットワーク104を含む無線ネットワーク100の一例の概略図である。無線アクセスネットワーク104は、複数の基地局eNB〜eNBを含むことができ、各基地局は、それぞれのセル106〜106によって概略的に表される基地局を囲む特定のエリアにサービスを提供する。基地局は、セル内のユーザにサービスを提供するために設けられている。ユーザは、固定デバイスまたはモバイルデバイスであってもよい。さらに、無線通信システムは、基地局またはユーザに接続するモバイルまたは固定IoTデバイスによってアクセスされてもよい。モバイルデバイスまたはIoTデバイスは、物理デバイス、ロボットや車などの地上ビークル、有人または無人の航空ビークル(UAV)などの航空ビークル(後者はドローンとも呼ばれる)、電子機器、ソフトウェア、センサ、アクチュエータなどが埋め込まれた建物およびその他のアイテム、ならびにこれらのデバイスが既存のネットワークインフラストラクチャ全体でデータを収集および交換できるようにするネットワーク接続を含んでもよい。図1は、5つのセルのみの例示的な図を示しているが、無線通信システムは、より多くのそのようなセルを含んでもよい。図1は、セル106内にあり、基地局eNBによってサービスされる、ユーザ機器(UE)とも呼ばれる2人のユーザUE1およびUE2を示す。別のユーザUEがセル106内に示されており、これは基地局eNBによってサービスされる。矢印108、108、および108は、ユーザUE、UE、およびUEから基地局eNB、eNBにデータを送信するため、または基地局eNB、eNBからユーザUE、UE、UEにデータを送信するためのアップリンク/ダウンリンク接続を概略的に表す。さらに、図1は、セル106内の2つのIoTデバイス110、110を示しており、これらは固定またはモバイルデバイスであってもよい。IoTデバイス110は、矢印112によって概略的に表されるように、基地局eNBを介して無線通信システムにアクセスしてデータを送受信する。IoTデバイス110は、矢印112によって概略的に表されるように、ユーザUEを介して無線通信システムにアクセスする。それぞれの基地局eNB〜eNBは、図1において「コア」を指す矢印によって概略的に表されるそれぞれのバックホールリンク114〜114を介して、コアネットワーク102におよび/または互いに接続される。コアネットワーク102は、1つまたは複数の外部ネットワークに接続されてもよい。
【0003】
データ伝送には、物理リソースグリッドが使用されてもよい。物理リソースグリッドは、様々な物理チャネルおよび物理信号がマッピングされる一組のリソース要素を含んでもよい。例えば、物理チャネルは、ダウンリンクおよびアップリンクペイロードデータとも呼ばれる、ユーザ固有のデータを搬送する物理ダウンリンクおよびアップリンク共有チャネル(PDSCH、PUSCH)、例えばマスター情報ブロック(MIB)とシステム情報ブロック(SIB)を搬送する物理ブロードキャストチャネル(PBCH)、例えば、ダウンリンク制御情報(DCI)などを搬送する物理ダウンリンクおよびアップリンク制御チャネル(PDCCH、PUCCH)などを含んでもよい。アップリンクの場合、物理チャネルは、UEがMIBとSIBを同期して取得した後にネットワークにアクセスするためにUEが使用する物理ランダムアクセスチャネル(PRACHまたはRACH)をさらに含んでもよい。物理信号は、基準信号(RS)、同期信号などを含んでもよい。リソースグリッドは、時間領域における特定の持続時間と、周波数領域における所与の帯域幅と、を有するフレームを含んでもよい。フレームは、所定の長さの特定の数のサブフレームを有してもよく、各サブフレームは、OFDMシンボルのようなシンボルを含んでもよい。
【0004】
無線通信システムは、例えば、LTE−Advanced Pro規格、または5GまたはNR(新無線)規格に従って動作してもよい。
【0005】
無線通信システムは、直交周波数分割多重化(OFDM)システム、直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)システム、またはCPの有無にかかわらず他のIFFTベースの信号、例えばDFT−s−OFDMのような、周波数分割多重化に基づく任意のシングルトーンまたはマルチキャリアシステムであってもよい。マルチアクセス用の非直交波形、例えばフィルタバンクマルチキャリア(FBMC)、汎用周波数分割多重化(GFDM)、またはユニバーサルフィルタマルチキャリア(UFMC)などの他の波形が使用されてもよい。
【0006】
図1に概略的に示されているような無線通信システムでは、例えばLTEまたはNRに従ってマルチアンテナ技術を使用して、ユーザデータレート、リンク信頼性、セルカバレッジおよびネットワーク容量を改善することができる。マルチストリームまたはマルチレイヤ伝送をサポートするために、通信システムの物理レイヤで線形プリコーディングが使用される。線形プリコーディングは、データのレイヤをアンテナポートにマッピングするプリコーダ行列によって実行される。プリコーディングは、ビームフォーミングの一般化と見なすことができ、目的の受信機に向けてデータ送信を空間的に指示/集中する技法である。
【0007】
以下において、モバイル多入力多出力通信システムにおけるダウンリンク(DL)送信、すなわち、基地局(eNodeB)からモバイルユーザ機器(UE)へのデータトラフィックを搬送する通信リンクが考慮される。
[この文献は図面を表示できません]
アンテナを備えた基地局(eNodeB)および
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アンテナを備えたモバイルユーザ機器(UE)を考慮すると、UEでのDL送信で特定の瞬間に受信されたシンボル
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は、次のように書くことができる。
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ここで、
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はチャネル行列を示し、
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はeNodeBでのプリコーダ行列を表し、
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は受信機での加法性ノイズであり、
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UEで復号化する必要があるeNodeBで送信されるデータベクトルであり、
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は送信されるデータストリームの数を示す。eNodeBでデータ
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アンテナポートにマッピングするために使用されるプリコーダ行列は、瞬間的なチャネル情報
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に基づく最適化問題を解くことによって決定される。通信の閉ループモードでは、UEはチャネルの状態を推定し、チャネル状態情報(CSI)などのレポートを、アップリンク(UEからeNodeBにトラフィックを搬送する通信リンク)のフィードバックチャネルを介してeNodeBに送信して、eNodeBがプリコーディング行列を決定できるようにする(参考文献[1]を参照)。プリコーディング行列を決定するために、UEからのフィードバックなしで複数レイヤの送信が実行される場合もある。このような通信モードは「オープンループ」と呼ばれ、eNodeBは信号ダイバーシティと空間多重化を利用して情報を送信する(参考文献[1]を参照)。
【0008】
図2は、LTEリリース8に準拠したコードブックベースのプリコーディングを使用したMIMO DL送信のブロックベースのモデルを示している。図2は、基地局200、ユーザ機器300、および基地局200とユーザ機器300との間の無線データ通信のための無線チャネルのようなチャネル400を概略的に示す。基地局は、複数のアンテナまたはアンテナ素子を有するアンテナアレイ202と、コードブック208からデータベクトル206およびプリコーダ行列Fを受信するプリコーダ204と、を含む。チャネル400は、チャネル行列402によって記述されてもよい。ユーザ機器300は、アンテナまたは複数のアンテナもしくはアンテナ素子を有するアンテナアレイ304を介してデータベクトル302を受信する。ユーザ機器300と基地局200との間のフィードバックチャネル500は、フィードバック情報を送信するために提供される。
【0009】
暗黙的なフィードバックの場合、UE 300によってフィードバックチャネル500を介して送信されたCSIは、ランクインデックス(RI)、プリコーディング行列インデックス(PMI)、およびeNodeB 200でプリコーディング行列を決定できるチャネル品質インデックス(CQI)、および送信されるシンボルの変調次数とコーディング方式(MCS)を含む。PMIおよびRIは、「コードブック」208と呼ばれる所定の行列のセット
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からプリコーディング行列を決定するために使用される。コードブック208は、例えば、LTEに従って、テーブルの各エントリに行列を有するルックアップテーブルであってもよく、UEからのPMIとRIは、使用されるプリコーダ行列がテーブルのどの行と列から取得されるかを決定する。
【0010】
明示的なCSIフィードバックでは、プリコーダを決定するためにコードブックは使用されない。プリコーダ行列の係数は、UEによって明示的に送信される。あるいは、瞬時チャネル行列の係数が送信されてもよく、そこからプリコーダがeNodeBによって決定される。
【0011】
プリコーダ204およびコードブック208の設計および最適化は、固定ダウンチルトを有する1次元均一線形アレイ(ULA)または2次元均一平面アレイ(UPA)を備えたeNodeBに対して実行されてもよい。これらのアンテナアレイ202により、eNodeB200での方位角のみのビームフォーミングが可能になるように、水平(方位)方向に電波を制御することが可能になる。他の例によれば、コードブック208の設計は、垂直(仰角)方向および水平(方位角)方向の両方で送信ビームフォーミングのためのUPAをサポートするように拡張され、これは全次元(FD)MIMOとも呼ばれる(参考文献[2]を参照)。コードブック208は、例えば、FD−MIMOなどの大規模アンテナアレイの場合、アレイのアレイ応答ベクトルを使用して空間的に分離された電磁送信/受信ビームを形成する一組のビームフォーミングウェイトであってもよい。アレイのビームフォーミングウェイト(または「アレイステアリングベクトル」)は、特定の方向に向かって(または特定の方向から)放射を送信(または取得)するためにアンテナに送られる信号(またはアンテナから受信した信号)に適用される振幅ゲインと位相調整である。プリコーダ行列の成分は、アレイのコードブックから取得され、PMIとRIは、コードブックを「読み取り」、プリコーダを取得するために使用される。アレイステアリングベクトルは、2次元離散フーリエ変換(DFT)行列の列で記述できる(参照[3]を参照)。
【0012】
3GPP New Radio Release 15のType−IおよびType−II CSIレポート方式で使用される周波数領域プリコーダ行列は、2段構造
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を有する(参照[7]を参照)。ここで、
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はサブバンド/サブキャリアの数または物理リソースブロック(PRB)を示す。行列
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は、インデックス
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に依存しない広帯域行列であり、DFTコードブック行列
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から選択された
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ビームフォーミングベクトル
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を含む。
【0013】
ここで、
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は偏波ごとの送信アンテナの数を示し、
[この文献は図面を表示できません]
はアンテナの偏波の数を示し、
[この文献は図面を表示できません]
は偏波ごとのビームフォーミングベクトルの数である。共偏波アンテナアレイでは、
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であるが、二重偏波アンテナアレイでは、
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である。さらに、二重偏波アンテナアレイでは、第
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のビームベクトル
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は両方の偏波で同一である。行列
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は、各サブバンド/サブキャリアまたは物理リソースブロック(PRB)
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について
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で定義されたビームを選択/結合/同相する選択/結合/同相行列である。異なる方向に向けられた複数のアンテナ要素をアレイアンテナの各位置に配置して、信号を送受信しながら偏波ダイバーシティを利用できることに留意されたい。多くの場合、アンテナ要素の向きは、アンテナが応答する偏波角と同じであるため、「アンテナの偏波」と「アンテナの向き」という用語は、文献間で交換可能に使用される。本明細書では、アンテナを指すときに「向き」という用語を使用して、送信波面または受信波面の偏波と混同しないようにする。
【0014】
ランク1送信およびType−Iレポートの場合、
[この文献は図面を表示できません]
は二重偏波アンテナアレイ(
[この文献は図面を表示できません]
)に対して[7]
[この文献は図面を表示できません]
により与えられる。
【0015】
ここで、
[この文献は図面を表示できません]
は、
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位置を除くすべての位置でゼロを含む。
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のこのような定義は、各偏波の
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ベクトルを選択し、異なる偏波でそれらを結合する。さらに、
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は、第2の偏波に対する量子化された位相調整である。
【0016】
ランク1送信およびType−IIレポートの場合、
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は二重偏波アンテナアレイ(
[この文献は図面を表示できません]
)に対して[7]
[この文献は図面を表示できません]
により与えられる。
【0017】
ここで、量子化された値
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および
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は、それぞれ振幅と位相のコーミング係数である。
【0018】
ランク
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送信の場合、
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ベクトルを含み、各偏波内の単一または複数のビームを組み合わせたり、異なる偏波間でそれらを組み合わせたりするために各ベクトルのエントリが選択されるベクトルが含まれる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
本発明の目的は、プリコーディングを採用する無線通信システムにおけるフィードバックオーバーヘッドを低減するための改良された手法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0020】
この目的は、独立請求項で定義される主題によって達成される。
【0021】
実施形態は、従属請求項で定義されている。
【0022】
次に、本発明の実施形態を添付図面を参照してさらに詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】無線通信システムの一例の概略図である。
図2】暗黙的なCSIフィードバックを使用したMIMO通信システムのブロックベースのモデルを示す図である。
図3】本発明の手法の実施形態によるMIMOシステムのブロック図である。
図4】本発明の手法のさらなる実施形態によるMIMOシステムのブロック図である。
図5】平均遅延インデックスbu,1を中心とする第uのビームのL遅延インデックスを示す図である。
図6】サンプリンググリッドの始まりおよび/または終わりにある図5の平均遅延の可能な位置(図6(a)および図6(b)を参照)を示す図である。
図7】第Uのビームの2つの平均遅延インデックスbu,1およびbu,2を中心とするC個の遅延インデックスを示す図である。
図8】平均遅延bu,lに対する基準ビームに対する(2U−1)個のビームの複素係数の計算を示す図である。
図9】本発明の手法に従って記載されたユニットまたはモジュールならびに方法のステップが実行されるコンピュータシステムの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下では、本発明の好ましい実施形態について、添付の図面を参照してさらに詳細に説明され、添付の図面では、同じまたは類似の機能を有する要素が同じ符号によって参照されている。
【0025】
本発明の実施形態は、複数の送信アンテナを使用する送信機から周波数選択無線チャネルを介して受信される無線信号を受信して処理する受信機を提供する。受信機は、無線チャネルを介した通信の所定の特性を実現するために、受信信号に基づいて、送信機における各レイヤおよび送信アンテナに対するそれぞれの空間遅延プリコーダの複素プリコーダ係数および遅延を決定し、各空間遅延プリコーダは、関連する送信アンテナに対して、それぞれ、対応するプリコーダ遅延および複素プリコーダ係数で送信される信号を遅延および重み付けする複数の巡回フィルタをモデリングまたは定義し、決定された遅延を明示的または暗黙的に、ならびに決定された複素プリコーダ係数を明示的または暗黙的に、送信機にフィードバックし、送信機は、フィードバックされた遅延および複素プリコーダ係数を使用して受信機に送信される信号をプリコーディングする。
【0026】
本発明のさらなる実施形態は、1つまたは複数の受信機との無線通信のための複数のアンテナを有するアンテナアレイと、アンテナアレイに接続されたプリコーダと、を有する送信機を提供し、プリコーダは、アンテナアレイの1つまたは複数のアンテナに一組のビームフォーミングウェイトを適用して、アンテナアレイによって、1つまたは複数の送信ビームを形成する。送信機は、受信機から受信したフィードバックに応じてビームフォーミングウェイトを決定し、フィードバックは、明示的または暗黙的に遅延を示し、明示的または暗黙的に複素プリコーダ係数を示し、示された遅延と複素プリコーダ係数は、受信機への無線チャネルを介した通信の所定の特性を実現するために、送信機の各レイヤと送信アンテナに対してそれぞれの空間遅延プリコーダに基づいて取得され、各空間遅延プリコーダは、関連する送信アンテナに対して、それぞれ、対応するプリコーダ遅延および複素プリコーダ係数で送信される信号を遅延および重み付けする複数の巡回フィルタをモデリングまたは定義する。
【0027】
上述したように、従来、プリコーディングは、OFDMベースのシステムにおいて、サブキャリアごとに、またはサブバンドごとに、複数の隣接するサブキャリアを含むサブバンドごとに実行される。多数のサブキャリア/サブバンドのため、サブキャリア/サブバンドごとに単一のPMI/RIをgNBに送信すると、フィードバックオーバーヘッドが非常に大きくなる。このような大きなフィードバックオーバーヘッドの問題は、次のように、サブキャリアごとまたはサブバンドごとに周波数領域でプリコードする従来のOFDMシステムで対処されている。フェーディングゲインは、複数の隣接するサブキャリア間で高度に相関しているため、単一のプリコーディング行列をサブキャリアの数、すなわちサブバンドごとに計算することができ、これにより、サブキャリアごとに単一のプリコーディング行列を計算する場合に比べて、フィードバックのオーバーヘッドが削減され得る。
【0028】
しかし、サブキャリア/サブバンドの数が非ゼロチャネルインパルス応答係数の数よりもはるかに多い状況では、時間領域でのプリコーディングが計算の複雑さとフィードバックのオーバーヘッドの両方の点で有益である。
【0029】
したがって、サブキャリア/サブバンドごとのプリコーディングの代わりに、遅延ごとのプリコーディングが、本発明の手法に従って実行される。実施形態によれば、本発明の手法は、サブキャリア/サブバンドプリコーディングと比較してフィードバックが低減され、より高い相互情報またはレートなどを備えた新規の空間遅延プリコーダを使用する。本発明の実施形態によれば、シングルおよび/またはマルチキャリアMIMO通信システムのためのプリコーディングおよびフィードバック方式が提供され、それは、PMI、RI、CQIのような3GPPRel.10(参考文献[4]を参照)に記載されているフィードバックパラメータに加えて、送信機の信号プリコーダのタップ遅延などの追加のフィードバックパラメータを提供する。本発明のフィードバック方式は、3GPP LTE Rel 14(参考文献[5]を参照)までに議論された最先端のビームフォーミング/プリコーディング方式と比較して、相互情報やレートなどの点で性能が向上した方向および遅延ベースのビームフォーミング/プリコーディングを可能にする。
【0030】
本発明の実施形態によれば、MIMO通信システムはミリ波周波数で動作してもよい。ミリ波周波数では、通信チャネルはまばらであり、マルチパス成分のエネルギーはわずかなチャネルクラスタまたはチャネルタップに集中し、多くの放射が各クラスタに関連付けられる。各チャネルクラスタまたはチャネルタップは、異なる遅延と空間方向に対応してもよい。したがって、支配的なチャネルクラスタまたはチャネルタップの数は、通常、サブキャリアの数よりはるかに少なくなる。したがって、ミリ波周波数で動作するシステムでは、空間遅延プリコーディングは、従来の周波数領域のサブキャリアベースまたはサブバンドベースのプリコーディングと比較して、複雑さとフィードバックのオーバーヘッドの点で有益である。本発明の手法によれば、支配的なチャネルクラスタ方向に対応する追加のタップ遅延情報が活用され、gNBにフィードバックされてもよい。プリコーダの設計でクラスタ方向の追加の遅延情報を利用すると、考慮される追加の自由度により、相互情報やレートなどの点でシステム性能が向上し得る。
【0031】
本発明は、サブ6GHz周波数で動作するMIMO通信システムにも適用可能である。
【0032】
実施形態によれば、受信機は、送信機で使用される周波数領域コードブック行列のそれぞれの列ベクトルに関連するインデックスを含む遅延識別子を暗黙的に使用して、空間遅延プリコーダの遅延をフィードバックするように構成される。
【0033】
実施形態によれば、空間遅延プリコーダは、周波数領域で表され、受信機は、空間遅延プリコーダの遅延を明示的または暗黙的にフィードバックするように構成される。
【0034】
実施形態によれば、暗黙的遅延フィードバックは、1つまたは複数の遅延識別子DIを含み、各遅延識別子は、周波数領域コードブック行列
[この文献は図面を表示できません]
の列ベクトルに関連する一組の
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個のインデックスを含み、
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遅延の総数である。
【0035】
実施形態によれば、コードブック行列
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のサイズは、遅延の必要な解像度に基づいて柔軟に設計される。
【0036】
実施形態によれば、
遅延
[この文献は図面を表示できません]
は離散化され、集合
[この文献は図面を表示できません]
の要素によって与えられ、
[この文献は図面を表示できません]
の各値は、周波数領域コードブック行列
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の列ベクトルに関連付けられ、
[この文献は図面を表示できません]
であり、
[この文献は図面を表示できません]
サブキャリア、またはサブバンド、または物理リソースブロックの総数であり、
周波数領域コードブック行列
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は、オーバーサンプリングされたコードブックDFT行列
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であり、
[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
であり、
[この文献は図面を表示できません]
は周波数領域コードブックDFT行列のオーバーサンプリング係数である。
【0037】
実施形態によれば、受信機は、送信機からオーバーサンプリング係数
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を受信するように構成される。
【0038】
実施形態によれば、DIは空間ビームに関連付けられ、フィードバックは
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個の空間ビームの
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個のDIを含み、
[この文献は図面を表示できません]
ビームの総数であり、
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=偏波の数であり、送信機の共偏波アンテナアレイでは
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であり、送信機の二重偏波アンテナアレイでは
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である。
【0039】
実施形態によれば、
プリコーダは、2段プリコーディング構造を含み、2段プリコーディング構造は、
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個の空間ビームを含むビームフォーミング行列を含み、
[この文献は図面を表示できません]
ビームの総数、
[この文献は図面を表示できません]
=偏波の数であり、送信機の共偏波アンテナアレイでは
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であり、送信機の二重偏波アンテナアレイでは
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であり
【0040】
(i)すべての
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ビームについて遅延が同一である場合には、
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ビームについて、フィードバックは1個の遅延識別子、1個のDIを含み、また
【0041】
(ii)偏波依存およびビーム依存遅延の場合には、フィードバックは、
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個のビームについて、
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延識別子
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個のDIを含み、各DIは、単一の空間ビームに関連する遅延のインデックスを含み、また
【0042】
(iii)偏波非依存およびビーム依存遅延の場合には、フィードバックは、
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個のビームについて、
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延識別子
[この文献は図面を表示できません]
個のDIを含み、また
【0043】
(iv)偏波依存およびビーム非依存遅延の場合には、フィードバックは、
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個のビームについて、
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延識別子
[この文献は図面を表示できません]
個のDIを含む。
【0044】
実施形態によれば、DI内のインデックスの数は、空間ビームに関して同一または異なる。
【0045】
実施形態によれば、第
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の空間ビームに関連する遅延識別子DIの
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遅延インデックスのうちの
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遅延インデックスは、1つまたは複数の他の空間ビームに関連するDIの遅延インデックスと同一であり、次に、第
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の空間ビームのDIには、
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インデックスの代わりに
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インデックスが含まれる。
【0046】
実施形態によれば、特定の空間ビームのインデックスを含むビーム固有のDIに加えて、
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空間ビームに共通のDIを使用して、
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空間ビームに共通のインデックスを示すことができる。このような複数の共通DIは、異なる空間ビームのDI間に同じ遅延のセットが複数ある場合に関連する可能性がある。
【0047】
実施形態によれば、DI構成は、送信機から受信機に通知されてもよい。DI構成は、例えば、
−ビーム固有DIごとのインデックスの総数、または
−共通DIの数、共通DIごとのインデックスの数に関する情報を含んでもよい。
【0048】
実施形態によれば、空間ビームに関連する遅延が単一の平均遅延の周りの所定のウィンドウ内にある場合には、空間ビームの遅延識別子は、平均遅延に関連する単一のインデックスのみを含む。
【0049】
実施形態によれば、受信機は、所定のウィンドウサイズを指定するウィンドウパラメータを送信機から受信するように構成される。
【0050】
実施形態によれば、
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個のビームの場合、フィードバックは
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個のビームについて
[この文献は図面を表示できません]
個のDIを含み、各DIは単一のインデックスのみを含む。
【0051】
実施形態によれば、フィードバックは、空間ビームに対して単一または複数のDIを含み、各DIは単一または複数のインデックスを含み、各インデックスはビームの特定の平均遅延に関連する。
【0052】
実施形態によれば、
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個の空間ビームは、同じまたは異なる平均遅延を有する。
【0053】

[この文献は図面を表示できません]
の空間ビームの
[この文献は図面を表示できません]
個の複素遅延領域結合係数は、特定の平均遅延インデックスに関連付けられ、特定の平均遅延インデックスに対する残りのビームまたは他の
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個のビームの複素結合係数を計算するために使用される。
【0054】
実施形態によれば、第
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のビームの平均遅延インデックス
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に対応する残りの
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個のビームの複素係数は、
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によって与えられ、
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は第
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のビーム
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に関連するスカラー複素係数であり、
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は、第
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のビームおよび平均遅延インデックス
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に関連する
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延結合係数を含む。
【0055】
実施形態によれば、フィードバックは、プリコーディング行列識別子PMIなどの一組のインデックスを含み、一組のインデックスは、無線信号のそれぞれの空間ビームを示す第1のインデックス数と、それぞれの複素遅延領域結合係数を示す第2のインデックス数と、遅延識別子に含まれる遅延に関連する第3のインデックス数と、を含む。
【0056】
実施形態によれば
受信機は
【0057】
(i)すべてのアンテナまたはビームに基準遅延を設定することにより、基準遅延に対する
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延差が送信機にフィードバックされる、また
【0058】
(ii)アンテナまたはビームごとに基準遅延を設定することにより、アンテナまたはビームごとの基準遅延に対するアンテナまたはビームごとの
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延差が送信機にフィードバックされる、ことにより、空間遅延プリコーダの遅延を明示的にフィードバックするように構成され、または
受信機は
【0059】
(i)すべてのアンテナまたはビームに基準遅延を設定することにより、基準遅延に対する
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延差に関連する
[この文献は図面を表示できません]
個のインデックスがフィードバックされる、また
【0060】
(ii)アンテナまたはビームごとに基準遅延を設定することにより、アンテナまたはビームごとの基準遅延に対するアンテナまたはビームごとの
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延差に関連するアンテナまたはビームごとの
[この文献は図面を表示できません]
個のインデックスが送信機にフィードバックされる、ことにより、空間遅延プリコーダの遅延を暗黙的にフィードバックするように構成される。
【0061】
実施形態によれば、遅延
[この文献は図面を表示できません]
はアンテナ固有かつレイヤ固有か、または非アンテナ固有かつ非レイヤ固有である。アンテナ固有かつレイヤ固有の遅延
[この文献は図面を表示できません]
の場合には、第nの送信アンテナ、第rのレイヤの第lの遅延
[この文献は図面を表示できません]
は、第kの送信アンテナ、第pのレイヤの第lの遅延
[この文献は図面を表示できません]
とは異なり、すなわち、
[この文献は図面を表示できません]
および
[この文献は図面を表示できません]
である。非アンテナ固有かつ非レイヤ固有の遅延
[この文献は図面を表示できません]
の場合には、第nの送信アンテナ、第rのレイヤの第lの遅延
[この文献は図面を表示できません]
は、第kの送信アンテナ、第pのレイヤの第lの遅延
[この文献は図面を表示できません]
と同じであり、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0062】
実施形態によれば、アンテナ固有かつレイヤ固有の遅延および複素プリコーダ係数の明示的なフィードバックの場合には、
遅延の明示的なフィードバックの場合には、フィードバックが
[この文献は図面を表示できません]
個の複素プリコーダ係数と
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延を含むか、または総フィードバックが
[この文献は図面を表示できません]
個の複素プリコーダ係数と
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延になり、
遅延の暗黙的なフィードバックの場合には、フィードバックが
[この文献は図面を表示できません]
個の複素プリコーダ係数と
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延を含むか、または総フィードバックが
[この文献は図面を表示できません]
個の複素プリコーダ係数と
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延になり、
[この文献は図面を表示できません]
は送信アンテナの数を示し、
[この文献は図面を表示できません]
はレイヤごとおよびアンテナごとの遅延の数を示し、
[この文献は図面を表示できません]
はレイヤの数を示す。
【0063】
実施形態によれば、非アンテナ固有かつ非レイヤ固有の遅延および複素プリコーダ係数の明示的なフィードバックの場合には、
遅延の明示的なフィードバックの場合、フィードバックは
[この文献は図面を表示できません]
個の複素プリコーダ係数および
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延を含むか、または総フィードバックが
[この文献は図面を表示できません]
個の複素プリコーダ係数および
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延になり、
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延はすべての
[この文献は図面を表示できません]
個の送信アンテナおよび
[この文献は図面を表示できません]
個のレイヤと同じであり、
遅延の暗黙的なフィードバックの場合、フィードバックは、
[この文献は図面を表示できません]
個の複素プリコーダ係数および
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延を指定する
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延識別子を含み、遅延識別子で指定される遅延は、すべての
[この文献は図面を表示できません]
個の送信アンテナおよび
[この文献は図面を表示できません]
個のレイヤに対して同一のプリコーダタップの遅延である。
【0064】
実施形態によれば、アンテナ固有かつレイヤ固有の遅延および複素プリコーダ係数の暗黙的なフィードバックの場合には、
遅延ごとおよびレイヤごとの複素プリコーダ係数は、1つまたは複数のコードブックに基づいており、フィードバックは、N個の送信アンテナ、
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延、および
[この文献は図面を表示できません]
個のレイヤに関連する複素プリコーダ係数の行列(PMI)を指定し、
遅延の明示的なフィードバックの場合、フィードバックは
[この文献は図面を表示できません]
個のプリコーディング行列識別子(PMI)および
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延を含むか、または総フィードバックが
[この文献は図面を表示できません]
個のプリコーディング行列識別子(PMI)および
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延になり、
遅延の暗黙的なフィードバックの場合、フィードバックは
[この文献は図面を表示できません]
個のプリコーディング行列識別子(PMI)および
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延識別子を含むか、または総フィードバックが
[この文献は図面を表示できません]
個のプリコーディング行列識別子(PMI)および
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延識別子になる。
【0065】
実施形態によれば、非アンテナ固有かつ非レイヤ固有の遅延および複素プリコーダ係数の暗黙的なフィードバックの場合には、遅延ごとおよびレイヤごとの複素プリコーダ係数は、1つまたは複数のコードブックに基づいており、フィードバックは、
[この文献は図面を表示できません]
個の送信アンテナ、
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延、および
[この文献は図面を表示できません]
個のレイヤに関連する複素プリコーダ係数の行列(PMI)を指定し、
遅延の明示的なフィードバックの場合、フィードバックは
[この文献は図面を表示できません]
個のプリコーディング行列識別子(PMI)および
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延を含むか、または総フィードバックが
[この文献は図面を表示できません]
個のプリコーディング行列識別子(PMI)および
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延になり、
遅延の暗黙的なフィードバックの場合、フィードバックは
[この文献は図面を表示できません]
個のプリコーディング行列識別子(PMI)および
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延識別子を含むか、または総フィードバックが
[この文献は図面を表示できません]
個のプリコーディング行列識別子(PMI)および
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延識別子になる。
【0066】
実施形態によれば、コードブックベースの方式は、すべての遅延について同一のレイヤごとのプリコーダ行列を使用する。
【0067】
実施形態によれば、プリコーダは、多段構造、例えば、二段構造または三段構造を含む。多段構造は、ビームセット行列と、
[この文献は図面を表示できません]
個の送信アンテナの遅延ごとおよびレイヤごとの複素結合係数を含む少なくとも1つの結合ベクトルまたは結合行列と、遅延ベクトルと、を含み、フィードバックは、遅延ごとに、ベクトルインジケータを使用して明示的または暗黙的に複素結合係数をさらに識別して、複素結合係数を明示的に通知するときに、フィードバックが複素結合係数をさらに含むように、または、複素結合係数を暗黙的に通知するときに、フィードバックが
[この文献は図面を表示できません]
個のベクトルインジケータをさらに含むようにする。
【0068】
実施形態によれば、遅延ごとおよびレイヤごとの複素プリコーダ係数は、1つまたは複数の非偏波測定コードブックまたは偏波測定コードブックに基づいている。偏波測定コードブックの場合、遅延ごとおよびレイヤごとの複素プリコーダ係数は、
・第1の向きのすべてのアンテナについて、送信/入射波面の第1の偏波、例えば水平偏波に関連する遅延およびレイヤごとの第1の複素プリコーダ係数と、
・第1の向きのすべてのアンテナについて、送信/入射波面の第2の偏波、例えば垂直偏波に関連する遅延およびレイヤごとの第2の複素プリコーダ係数と、
・第2の向きのすべてのアンテナについて、送信/入射波面の第1の偏波、例えば水平偏波に関連する遅延およびレイヤごとの第3の複素プリコーダ係数と、
・第2の向きのすべてのアンテナについて、送信/入射波面の第2の偏波、例えば垂直偏波に関連する遅延およびレイヤごとの第4の複素プリコーダ係数と、を含む。
【0069】
フィードバックは、第1の偏波と第1のアンテナの向き、第2の偏波と第1のアンテナの向き、第2の偏波と第1のアンテナの向き、および第2の偏波と第2のアンテナの向きにそれぞれ関連する遅延ごとおよびレイヤごとの複素プリコーダ係数の行列のそれぞれの行列識別子を含む。
【0070】
本発明は、OFDM、離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT−s−OFDM)などの周波数分割多重化に基づくシングルキャリアまたはマルチキャリア無線通信システムに適用されてもよい。以下の実施形態の説明は、
[この文献は図面を表示できません]
個の送信アンテナおよび
[この文献は図面を表示できません]
個の受信アンテナを備えたマルチキャリアMIMOシステムのOFDMシステムモデルに基づいている。
[この文献は図面を表示できません]
個のTxアンテナと
[この文献は図面を表示できません]
個のRxアンテナとの間の周波数選択チャネル
[この文献は図面を表示できません]
は、
[この文献は図面を表示できません]
個のパス構成要素
[この文献は図面を表示できません]
で構成される。
【0071】
送信データは送信ブロックに編成され、各ブロック
[この文献は図面を表示できません]
の長さ
[この文献は図面を表示できません]
は、サブキャリアの数である
[この文献は図面を表示できません]
によりプリコーディング行列
[この文献は図面を表示できません]
で線形にプリコーディングされる。その結果、
[この文献は図面を表示できません]
個のデータレイヤはブロックごとに送信され、ランク
[この文献は図面を表示できません]
送信になる。
【0072】
少なくとも長さ
[この文献は図面を表示できません]
がCPである巡回プレフィックス(CP)送信を想定すると、UEでの受信信号ベクトル(CP除去後)は、次のように書くことができ、
[この文献は図面を表示できません]
ここで、
[この文献は図面を表示できません]
はブロック循環MIMOチャネル行列を示し、
[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
は、第1の列にある
[この文献は図面を表示できません]
を有するリンク
[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
サイズ付き循環行列であり、
[この文献は図面を表示できません]
はノイズである。
【0073】
ランク1送信のプリコーダ行列は、
[この文献は図面を表示できません]
で与えられ、
ランクR伝送のプリコーダ行列は、
[この文献は図面を表示できません]
で与えられ、
[この文献は図面を表示できません]
はサイズ
[この文献は図面を表示できません]
の循環プリコーダ行列である。
【0074】
ブロック循環MIMOチャネル行列とプリコーダ行列の周波数領域表現は、それぞれ
[この文献は図面を表示できません]
および
[この文献は図面を表示できません]
で与えられ、ここで、
[この文献は図面を表示できません]
であり、
[この文献は図面を表示できません]
はサイズ
[この文献は図面を表示できません]
のDFT行列である。
【0075】
周波数領域のMIMOチャネル行列は、
[この文献は図面を表示できません]
で与えられ、
[この文献は図面を表示できません]
は、主対角線
[この文献は図面を表示できません]
上のすべてのサブキャリアのチャネル係数を有する対角行列
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0076】
第rのレイヤの周波数領域のプリコーダ行列は、
[この文献は図面を表示できません]
で与えられ、
[この文献は図面を表示できません]
は、主対角線上のすべてのサブキャリアのプリコーダ係数で構成される対角行列である。
【0077】
再配置により、サブキャリア
[この文献は図面を表示できません]
に関連するMIMOチャネル行列は、
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0078】
サブキャリアsに関連するランク1送信のプリコーダ行列は、
[この文献は図面を表示できません]
であり、
サブキャリアsに関連するランクR送信のプリコーダ行列は、
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0079】
図3は、本発明の手法の実施形態によるMIMOシステムのブロック図である。図2を参照して上述した要素に対応するMIMOシステムの要素には、同じ符号が割り当てられている。ユーザ機器300は、アンテナまたはアンテナアレイ304で、チャネル400からの無線信号を受信する。符号306で示されるように、巡回プレフィックスを除去した後に、ユーザ機器300は、受信信号を処理してデータベクトル302を取得する。本発明の実施形態によれば、受信信号は、308で示されるように決定し、符号310で示されるように、基地局200の各レイヤおよび送信アンテナのそれぞれの空間遅延プリコーダの複素プリコーダ係数および遅延を決定するために処理され、無線チャネルを介した通信のための所定の特性を達成する。例えば、符号308で、複素係数および空間遅延プリコーダの遅延(以下の式(1)を参照)をUE300で最適化して、例えば、以下により詳細に説明するように、長期および短期のチャネル状態情報に基づいて相互情報またはレートなどのコスト関数を最大化することにより、無線チャネルを介した通信の所定の特性を達成することができる。最適化されたプリコーダのタップと遅延は、暗黙的または明示的なフィードバック方式または両方の組み合わせを介して、フィードバックチャネル500を介してgNB 200にフィードバックされる。偏波測定および非偏波測定の場合のフィードバック方式の実施形態について、以下でより詳細に説明する。実施形態によれば、フィードバックは、従来の手法でも使用されるような、例えばCQIおよびRIなどのさらなるパラメータを含んでもよい。
【0080】
図4は、本発明の手法のさらなる実施形態によるMIMOシステムのブロック図である。図2または図3を参照して上述した要素に対応するMIMOシステムの要素には、同じ符号が割り当てられている。基地局200では、巡回プレフィックス210を追加する前の波形変調器212も示されている。ユーザ機器300は、アンテナまたはアンテナアレイ304で、チャネル400からの無線信号を受信する。符号306および波形復調312で示されるように、巡回プレフィックスを除去した後に、ユーザ機器300は、受信信号を処理してデータベクトル302を取得する。本発明の実施形態によれば、受信信号は、符号308で示されるように決定され、符号310’で示されるように、空間ビームならびに遅延領域結合係数および遅延(明示的なフィードバック)、あるいは無線チャネルを介した通信のための所定の特性を達成するために、基地局200で各レイヤおよび送信アンテナのための単一または複数の遅延識別子(暗黙的フィードバック)を決定するために処理される。例えば、符号308で、複素係数および空間遅延プリコーダの遅延をUE300で最適化して、例えば、以下により詳細に説明するように、長期および短期のチャネル状態情報に基づいて相互情報またはレートなどのコスト関数を最大化することにより、無線チャネルを介した通信の所定の特性を達成することができる。最適化されたプリコーダ係数と遅延は、暗黙的または明示的なフィードバック方式または両方の組み合わせを介して、フィードバックチャネル500を介してgNB 200にフィードバックされる。例えば、フィードバックは、CQI、RI、PMIまたはビームベースのフィードバックを示すCSI、遅延の明示的フィードバックまたは遅延識別子(DI)を使用した遅延の暗黙的フィードバックと係数を組み合わせた遅延領域複合体を使用してもよい。
【0081】
第1の実施形態:空間遅延プリコーダの時間領域表現
実施形態によれば、符号308で空間遅延プリコーダは、関連する送信アンテナに対して、それぞれ、対応するプリコーダ遅延および複素プリコーダ係数で送信される信号を遅延および重み付けする複数の巡回フィルタをモデリングまたは定義する。したがって、パラメトリック空間遅延プリコーダ方式が提供され、送信アンテナ
[この文献は図面を表示できません]
とランク
[この文献は図面を表示できません]
のプリコーダ係数は次のように定義される。
[この文献は図面を表示できません]
(1)
ここで、
[この文献は図面を表示できません]
は遅延
[この文献は図面を表示できません]
における複素係数を示す。
【0082】
遅延
[この文献は図面を表示できません]
はアンテナ固有であってもよく、そうでなくてもよい。さらに、
[この文献は図面を表示できません]
であるように(
[この文献は図面を表示できません]
は正の整数を示す)、特定のサンプリンググリッドに対して遅延を定義してもよく、あるいは
[この文献は図面を表示できません]
であるように(
[この文献は図面を表示できません]
は正の実数を示す)、サンプリンググリッドから遅延を定義してもよい。サンプリンググリッドは、チャネル係数が利用可能な一組の遅延の整数値である。サンプリンググリッドで定義された遅延の場合、チャネル係数は補間によって取得される。遅延
[この文献は図面を表示できません]
がアンテナ固有かつレイヤ固有であり得るので、第nの送信アンテナ、第rのレイヤの第lの遅延
[この文献は図面を表示できません]
は、第kの送信アンテナ、第pのレイヤの第lの遅延
[この文献は図面を表示できません]
とは異なり、
[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
、または
遅延
[この文献は図面を表示できません]
が非アンテナ固有かつ非レイヤ固有であり得るので、第nの送信アンテナ、第rのレイヤの第lの遅延
[この文献は図面を表示できません]
は、第kの送信アンテナ、第pのレイヤの第lの遅延
[この文献は図面を表示できません]
と同じであり、
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0083】
オングリッド遅延の場合、DFTを使用して、空間遅延プリコーダの周波数応答を計算できる。オフグリッド遅延は、遅延ドメインでの空間遅延プリコーダの不均一なサンプリング(式(1)を参照)を示し、空間遅延プリコーダの周波数応答の計算にDFTを使用することはできない。遅延での不均一サンプリングの場合、サブキャリア
[この文献は図面を表示できません]
ごとの離散周波数応答は、次で与えられる不均一離散フーリエ変換(NUDFT)を使用して計算され、
[この文献は図面を表示できません]
ここで、
[この文献は図面を表示できません]
はNUDFTベクトルで、
[この文献は図面を表示できません]
であり、
[この文献は図面を表示できません]
はサブキャリア
[この文献は図面を表示できません]
と送信アンテナ
[この文献は図面を表示できません]
およびレイヤ
[この文献は図面を表示できません]
に関連するプリコーダ係数である。空間遅延プリコーダの複素係数
[この文献は図面を表示できません]
と遅延
[この文献は図面を表示できません]
(式(1)を参照)は、UEで計算され、非常に少ないフィードバックでgNBに送信される。
【0084】
図3または図4の実施形態では、基地局200は、図2を参照して上で説明したような従来のプリコーダを実装し、アンテナ202に適用される信号に巡回プレフィックス210を追加することができる。プリコーダで従来のプリコーダを使用する場合、UE 200からのフィードバックに応答する基地局200は、上記のように空間遅延プリコーダの周波数応答を計算し、取得したサブキャリアごとの周波数応答に応じて周波数領域でプリコーディングを実行する。実施形態によれば、基地局200は、上述のように空間遅延プリコーダを実装してもよい。実施形態によれば、基地局200は、オーバーサンプリングされたDFTコードブックに基づいて、すなわち、参照により本明細書に組み込まれる、Sutharshun Varatharaajan、Marcus Grosmann、Markus Landmannによる、「Beamforming codebook adaption to antenna array imperfections」という名称の、2017年2月2日に出願された欧州特許出願第17154486.9号に記載されている、アンテナアレイの欠陥に適合したコードブックに基づいて、あるいは、参照により本明細書に組み込まれる、Venkatesh Ramireddy、MarcusGrosmann、Markus Landmannによる、「Antenna array codebook with beamforming coefficients adapted to a predefined antenna response of the antenna array」という名称の、2017年2月2日に出願された欧州特許出願第17154487.7号に記載されている、アンテナアレイの所定のアンテナ応答に適合したコードブックに基づいて、動作してもよい。
【0085】
上述のように、ユーザ機器300では、空間遅延プリコーダの複素係数および遅延(式(1)を参照)を最適化して、例えば、相互情報や受信信号対雑音比(SNR)などのコスト関数を、長期および短期のチャネル状態情報に基づいて最大化することにより、無線チャネルを介した通信の所定の特性を達成することができる。フィードバック遅延がグリッド上にある場合、システムモデルはDFT行列によって周波数応答を計算する。遅延がグリッド上にない場合、NUDFTを使用してサブキャリアごとの周波数応答を計算できる。
【0086】
以下では、ランク1伝送が考慮され、ランク1伝送の最適化問題とフィードバック方式が提示される。簡単にするために、ランク1の送信に言及する場合、下付き文字
[この文献は図面を表示できません]
は省略される。しかし、本発明は、そのような実施形態に限定されず、より高いランクまたはレイヤの通信を使用する通信システムで実装されてもよく、ランク
[この文献は図面を表示できません]
送信への拡張は簡単であることに留意されたい。
【0087】
ランク1送信の場合、UEでの平均相互情報量を最大化する最適化問題は、次のように定式化できる。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0088】
(2)
ここで、
[この文献は図面を表示できません]
は、
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延に関連するプリコーダ複素係数を含む長さ
[この文献は図面を表示できません]
のベクトルである。
【0089】
式(2)の最適化問題を解くと、UEでSNRを最大化するプリコーダ係数と遅延が発生し、複素係数フィードバックとは別に、
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延がgNBにフィードバックされる。
【0090】
ランク1送信の場合、遅延がすべてのアンテナで同一である非アンテナ固有の場合、UEでの平均相互情報を最大化する最適化問題は次のとおりである。
[この文献は図面を表示できません]
【0091】
(3)
ここで
[この文献は図面を表示できません]
および
[この文献は図面を表示できません]
は、
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延に関連するプリコーダ複素係数を含む長さ
[この文献は図面を表示できません]
のベクトルである。
【0092】
式(3)の最適化問題を解くと、プリコーダ係数と遅延が生じる。方程式(3)を解くことにより得られた空間遅延プリコーダは、方程式(2)からの
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延の代わりに、gNBへの
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延のみのフィードバックをもたらす。
【0093】
ここで、ランク1またはレイヤ1の通信を使用するシステムについて、偏波測定および非偏波測定の場合のフィードバック方式の実施形態を説明する。アンテナ固有の遅延
[この文献は図面を表示できません]
の場合、すなわち、
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延は送信アンテナ間で異なる。非アンテナ固有の遅延
[この文献は図面を表示できません]
の場合、すなわち、
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延はすべての送信アンテナで同一である。
【0094】
非偏波測定の場合
空間遅延プリコーダの複素係数は、コードブックまたは非コードブックベースの方式を使用してフィードバックされ、遅延も明示的または暗黙的にフィードバックされる。暗黙的な遅延フィードバックは、遅延識別子(DI)を介して行われる。各DIは、一組の特定の遅延を指し、各組は、サンプリンググリッドで定義されているかどうかに関係なく、遅延の組み合わせで構成されている。各DIは、コードブックからのベクトルに関連する特定の一組の遅延を参照でき、各組は、サンプリンググリッドで定義された遅延の組み合わせで構成される。
【0095】
すべてのアンテナの
[この文献は図面を表示できません]
遅延位置に対応する複素係数は、次のようにベクトルに収集される
[この文献は図面を表示できません]
フィードバック方式1:プリコーダ係数と遅延の明示的なフィードバック
明示的なフィードバックを使用して、遅延ごとに、
[この文献は図面を表示できません]
個の送信アンテナに関連する
[この文献は図面を表示できません]
個の複素係数と
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延がそれぞれgNB 200にフィードバックされる。したがって、総フィードバックは
[この文献は図面を表示できません]
個の複素係数と
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延になる。
【0096】
非アンテナ固有の場合、フィードバックは
[この文献は図面を表示できません]
個の複素係数と
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延になる。
【0097】
コードブックベースの空間遅延プリコーディング
上記のような2段プリコーディング構造
[この文献は図面を表示できません]
を考慮すると、対応する
[この文献は図面を表示できません]
遅延領域プリコーダ
[この文献は図面を表示できません]
は次のように記述できる。
[この文献は図面を表示できません]
ここで、遅延固有行列
[この文献は図面を表示できません]
は、
[この文献は図面を表示できません]
ベクトルを含むサイズ
[この文献は図面を表示できません]
のブロック対角行列であり、
[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
個のベクトルを結合するサイズ
[この文献は図面を表示できません]
1の結合/選択/共位相ベクトルである。
【0098】
行列
[この文献は図面を表示できません]
内のビームフォーミングベクトルは、参照により本明細書に組み込まれる、上記の欧州特許出願第17154486.9号または第17154487.7号に記載されている任意のアンテナアレイ構成用に設計されたアレイ応答一致コードブック
[この文献は図面を表示できません]
と同様のオーバーサンプリングDFTコードブック行列から、あるいは該アレイ応答一致コードブック
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から選択できる。
【0099】
フィードバック方式2:
[この文献は図面を表示できません]
および
[この文献は図面を表示できません]
の暗黙的なフィードバック
UE 300からgNB 200への行列
[この文献は図面を表示できません]
およびベクトル
[この文献は図面を表示できません]
に対応するフィードバックは、それぞれPMI1およびPMI2を介して暗黙的に示す。
[この文献は図面を表示できません]
遅延位置に関連するプリコーダは、
[この文献は図面を表示できません]
個の送信アンテナに関連する
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延と共にPMI1およびPMI2によって指定される。したがって、
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延の場合、総フィードバックは、
[この文献は図面を表示できません]
個のPMI1+
[この文献は図面を表示できません]
個のPMI2+アンテナ固有の場合の
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延、および
[この文献は図面を表示できません]
個のPMI1+
[この文献は図面を表示できません]
個のPMI2+非アンテナ固有の場合の
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延になる。
【0100】
実施形態によれば、
[この文献は図面を表示できません]
遅延に対応する空間遅延プリコーダは、次のように分解されてもよい。
[この文献は図面を表示できません]
ここでは、
[この文献は図面を表示できません]
は、すべての遅延
[この文献は図面を表示できません]
にわたって同一である広帯域プリコーダ行列であり、
[この文献は図面を表示できません]
は遅延固有の選択/結合/共位相ベクトルである。フィードバックは、1個のPMI1+
[この文献は図面を表示できません]
個のPMI2+アンテナ固有の場合の
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延、および1個のPMI1+
[この文献は図面を表示できません]
個のPMI2+非アンテナ固有の場合の
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延になる。
【0101】
フィードバック方式3:
[この文献は図面を表示できません]
の暗黙的なフィードバックと
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の明示的なフィードバック
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行列に関連するフィードバックは、フィードバック方式2で説明したものと同様である。
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サイズが設定されたベクトル
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のフィードバックは、
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個の複素エントリでgNB 200に明示的に示す。
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遅延位置に関連するプリコーダは、
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個の送信アンテナに関連する
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個の遅延と共にPMI1および
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個の複素数値によって指定される。
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個の遅延の場合、アンテナ固有の場合、総フィードバックは
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個のPMI1+
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個の複素係数+
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個の遅延になり、非アンテナ固有の場合では、フィードバックは
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個のPMI1+
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個の複素係数+
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個の遅延に等しくなる。
【0102】
上記の広帯域プリコーダ行列を使用する実施形態では、フィードバックは、アンテナ固有の場合には1個のPMI1+
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個の複素係数+
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個の遅延、非アンテナ固有の場合には1個のPMI1+
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個の複素係数+
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個の遅延になる。
【0103】
フィードバック方式1、2、および3の場合、遅延は遅延識別子(DI)を介して暗黙的にgNBにフィードバックすることもできる。アンテナ固有の場合、遅延を示すために
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個のDIが必要であり、各DIは、アンテナ全体の遅延に対して定義される。非アンテナ固有の場合、単一のDIでgNBへの遅延を示すだけで十分であり、遅延はアンテナ間で同一であるため、この場合のDIはプリコーダタップ全体の遅延を定義する。
【0104】
以下の表1は、非偏波測定の場合について上記で説明したフィードバック方式のフィードバックをまとめたものである
【0105】
【表1】
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偏波測定の場合
フィードバック方式1:プリコーダ係数と遅延の明示的なフィードバック
明示的なフィードバックを使用して、遅延ごとに、
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個の送信アンテナに関連する
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個の複素係数と
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個の遅延がそれぞれgNB 200にフィードバックされる。したがって、総フィードバックは
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個の複素係数と
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個の遅延になる。
【0106】
非アンテナ固有の場合、フィードバックは
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個の複素係数と
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個の遅延になる。
【0107】
コードブックベースの空間遅延プリコーディング
上記のような2段プリコーディング構造
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を考慮すると、
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遅延のプリコーダ
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は次のように記述できる。
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ここで、遅延固有行列
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は、
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ベクトルを含むサイズ
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のブロック対角行列であり、
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個のベクトルを結合するサイズ
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1の結合/選択/共位相ベクトルである。
【0108】
行列
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内のビームフォーミングベクトルは、オーバーサンプリングされたDFTコードブック行列、または参照により本明細書に組み込まれる、前述の欧州特許出願第17154486.9号または第17154487.7号で説明されている任意のアンテナアレイ構成用に設計されたアレイ応答一致コードブックから選択できる。
【0109】
フィードバック方式2:
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および
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の暗黙的なフィードバック
水平偏波と垂直偏波のプリコーダ行列インデックスは、プリコーダ行列
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のPMI1hとPMI1vでそれぞれ示される。ベクトル
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に対応するフィードバックは、PMI2を介してgNBに示す。
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遅延については、それぞれ
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に関連するPMI1hおよびPMI1v、および
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に関連するPMI2が
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個の遅延と共にUE 300からgNB 200にフィードバックされる。
【0110】
アンテナ固有の場合、フィードバックは
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個のPMI1h+
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個のPMI1v+
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個のPMI2+
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個の遅延になり、非アンテナ固有の場合、フィードバックは
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個のPMI1h+
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個のPMI1v+
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個のPMI2+
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個の遅延になる。
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が上記のように広帯域プリコーダ行列として選択された場合には、アンテナ固有の場合、総フィードバックは1個のPMI1h+1個のPMI1v+
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個のPMI2+
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個の遅延であり、非アンテナ固有の場合、フィードバックは1個のPMI1h+1個のPMI1v+
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個のPMI2+
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個の遅延になる。
【0111】
フィードバック方式3:
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の暗黙的なフィードバックと
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の明示的なフィードバック
行列
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に関連するフィードバックは、偏波測定の場合のフィードバック方式2で説明したものと同様である。
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遅延位置については、プリコーダ行列
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および行列
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個の複素係数の水平偏波のプリコーダ行列インデックス(PMI1h)および垂直偏波のプリコーダ行列インデックス(PMI1v)は、
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個の遅延と共にUE 300からgNB 200にフィードバックされる。
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個の遅延の場合、フィードバックは
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個のPMI1h+
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個のPMI1v+
[この文献は図面を表示できません]
個の複素係数+アンテナ固有の場合の
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個の遅延、および
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個のPMI1h+
[この文献は図面を表示できません]
個のPMI1v+
[この文献は図面を表示できません]
個の複素係数+非アンテナ固有の場合の
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延になる。
[この文献は図面を表示できません]
が上記のように広帯域プリコーダ行列として選択された場合には、アンテナ固有の場合、フィードバックは1個のPMI1h+1個のPMI1v+
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個の複素係数+
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延であり、非アンテナ固有の場合、総フィードバックは1個のPMI1h+1個のPMI1v+
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個の複素係数+
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延になる。
【0112】
フィードバック方式1、2、および3の場合、遅延は遅延識別子(DI)を介して暗黙的にgNBにフィードバックすることもできる。アンテナ固有の場合、遅延を示すために
[この文献は図面を表示できません]
個のDIが必要であり、各DIは、アンテナ全体の遅延に対して定義される。非アンテナ固有の場合、単一のDIでgNBへの遅延を示すだけで十分であり、遅延はアンテナ間で同一であるため、この場合のDIはプリコーダタップ全体の遅延を定義する。
【0113】
以下の表2は、偏波測定の場合について上記で説明したフィードバック方式のフィードバックをまとめたものである
【0114】
【表2】
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実施形態によれば、本発明の手法は、MISOシステムにも使用することができる。チャネル推定に基づいて、時間領域チャネルの
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個の支配的なピークに対応する遅延は、プリコーダの
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個の遅延になるように選択または選択でき、時間領域で計算されたMRT(最大比伝送)プリコーダに基づいて、プリコーダの
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個の遅延になるように
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個の支配的なピークを選択または選択できる。
【0115】
チャネルの遅延も推定される場合、チャネルの第1の
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個の支配的なピークに対応する遅延をプリコーダの
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個の遅延となるように選択または選択することができ、MRTプリコーダの第1の
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個の支配的なピークに対応する遅延はプリコーダの
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延になるように選択または選択される。
【0116】
チャネル遅延がグリッドから外れている場合、高解像度パラメータ推定手法、例えば、空間交互一般化期待値最大化(SAGE)アルゴリズムを使用して遅延を推定できる。(参考文献[6]を参照)。
【0117】
本発明の実施形態のいくつかは、2段/2重構造コードブックを使用する2次元(2D)均一平面アレイ(UPA)を参照して上記で説明された。しかし、本発明は、そのような実施形態に限定されず、5GまたはNR(新無線)標準に従う三重構造コードブックを使用して実施することもできる。さらに、本発明は2Dアレイに限定されない。本発明の手法は、円筒形アレイまたは円錐形アレイのような3次元(3D)アレイアンテナ上の1次元(1D)均一線形アレイ(ULA)のような任意のアンテナアレイ構成に等しく適用可能である。3次元(3D)アレイアンテナは、例えば、2017年6月16日に出願されたPCT特許出願PCT/EP2017/064828「Transmitter,Receiver,Wireless Communication Network and Methods for Operating the Same」に記載されており、これは参照により本明細書に組み込まれる。
【0118】
各行に
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個のパネルがあり、各列に
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個のパネルがあるマルチパネルアレイを考慮する場合、パネルの総数は以下で与えられる。
[この文献は図面を表示できません]
パネルあたりのアンテナの数は、2段構造について前述したものと同じである。このようなマルチパネルアンテナ構造の場合、プリコーダは3成分/3段構造
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で与えられる。
【0119】
ここで、
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はサイズ
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の広帯域位相補償行列であり、次の式で与えられる複数のパネル間の位相オフセットを補償するために使用される。
[この文献は図面を表示できません]
ここで、
[この文献は図面を表示できません]
は、パネルごとの位相補償係数である。ここで、
[この文献は図面を表示できません]
は、すべての偏波/方向を含むパネルあたりのアンテナの総数を示す。行列
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および
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は、パネル内のプリコーディングに使用され、2段構造で説明したものと同じ機能を備えている。
【0120】
本発明では、遅延lおよびパネル
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のプリコーダ係数は次のように書くことができる。
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行列
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は、次の式で与えられる位相補償係数によって定義される広帯域行列であり、
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行列
[この文献は図面を表示できません]
とベクトル
[この文献は図面を表示できません]
はパネル全体で同一または異なる場合がある。すなわち、パネル固有またはパネル非固有の可能性がある。
【0121】
パネル固有の場合、パネルごとの位相補償係数と共に行列
[この文献は図面を表示できません]
とベクトル
[この文献は図面を表示できません]
のフィードバックがそれぞれgNBにフィードバックされる。
【0122】
パネル非固有の場合では、パネルごとの位相補償係数と共に、単一パネルの行列
[この文献は図面を表示できません]
とベクトル
[この文献は図面を表示できません]
のフィードバックがgNBにフィードバックされる。
【0123】
パネル固有の場合とパネル非固有の場合、偏波測定および非偏波測定場合のフィードバック方式1、フィードバック2およびフィードバック3で説明されている行列
[この文献は図面を表示できません]
とベクトル
[この文献は図面を表示できません]
のフィードバックが適用される。
【0124】
パネル間での位相補償係数のフィードバックは、変調方式のコンスタレーションまたはDFTコードブックから選択または選択されたインデックス(PMI3)を介して暗黙的であるか、明示的である場合がある。明示的な場合には、
[この文献は図面を表示できません]
個の位相補償係数がフィードバックされるが、暗黙的な場合はフィードバックにPMI3が使用される。
【0125】
以下の表3は、パネル固有の場合とパネル非固有の場合の行列
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のフィードバックをまとめたものである
【0126】
【表3】
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第2の実施形態:空間遅延プリコーダの周波数領域表現
これまでに説明した実施形態では、空間遅延プリコーダ
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は時間領域で表されている。しかし、本発明の手法はそのような実施形態に限定されず、本発明の手法のさらなる実施形態によれば、空間遅延プリコーダ
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は周波数領域で表される。
【0127】
空間遅延プリコーダの周波数領域表現に基づいたフィードバック方式は、ランク1またはレイヤ1通信を使用するシステムの非偏波測定の場合について説明する。アンテナ固有の遅延
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の場合、すなわち、
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延は送信アンテナ間で異なる。非アンテナ固有の遅延
[この文献は図面を表示できません]
の場合、すなわち、
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延はすべての送信アンテナで同一である。上述のように、本発明は、ランク1の実施形態に限定されず、より高いランクまたはレイヤの通信を採用する通信システムにおいても実施され得、ランク
[この文献は図面を表示できません]
送信への拡張は簡単である。さらに、偏波測定の場合への拡張は簡単である(上記を参照)。
【0128】
空間遅延プリコーダを記述する複素係数は、コードブックおよび非コードブックベースの方式を使用して、例えば、第1の実施形態を参照して上述した方法でフィードバックされ、遅延は明示的または暗黙的にフィードバックされてもよい。暗黙的な遅延フィードバックでは、遅延識別子DIを使用できる。各DIは、送信機で使用されるコードブック行列のそれぞれの列ベクトルに関連するインデックスを含んでもよい。
【0129】
空間遅延プリコーダ
[この文献は図面を表示できません]
は、すべてのアンテナの
[この文献は図面を表示できません]
遅延位置に対応する複素係数を使用して次のように記述される。
[この文献は図面を表示できません]
NU−DFT行列を適用することにより、空間遅延プリコーダ
[この文献は図面を表示できません]
を周波数領域に変換できる。これを行うために、
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延のベクトル
[この文献は図面を表示できません]
は行列
[この文献は図面を表示できません]
に積み上げられ、
[この文献は図面を表示できません]
以下では、アンテナ固有の場合とアンテナ非固有の場合は別々に扱われる。さらに、以下では、3GPP(参考文献[7]を参照)で使用される2段プリコーダ構造が採用され、ランク1の送信が考慮される。さらに、以下では、
[この文献は図面を表示できません]
などの二重偏波アンテナアレイの場合を考慮する。次に、サブキャリア
[この文献は図面を表示できません]
のプリコーダは、以下で与えられ、
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]

ここで、
[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
は、ビーム
[この文献は図面を表示できません]
とサブキャリア
[この文献は図面を表示できません]
に関連する複素係数を示す。
【0130】
行列
[この文献は図面を表示できません]
内のすべてのサブキャリアのプリコーダを収集すると、次式を得る。
[この文献は図面を表示できません]
【0131】
(a)アンテナ固有の場合:
アンテナ固有の場合、
[この文献は図面を表示できません]
の対応する周波数領域プリコーダは、次式で与えられ、
[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
のエントリがブロック対角行列
[この文献は図面を表示できません]
に配置されている場合、
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
は、
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延および第
[この文献は図面を表示できません]
の送信アンテナの空間遅延プリコーダの遅延領域プリコーダ係数であり、
[この文献は図面を表示できません]
は、サイズ
[この文献は図面を表示できません]
がすべてゼロ要素の列ベクトルである。サイズ
[この文献は図面を表示できません]
のNU−DFT行列
[この文献は図面を表示できません]
は、次式で与えられ、
[この文献は図面を表示できません]
NU−DFT部分行列
[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
個のベクトルを含み、
[この文献は図面を表示できません]
ベクトル
[この文献は図面を表示できません]
は、遅延
[この文献は図面を表示できません]
とアンテナインデックス
[この文献は図面を表示できません]
に依存する。
【0132】
アンテナごとに定義される遅延の数は異なる場合がある。
【0133】
(b)非アンテナ固有の場合:
非アンテナ固有の場合、
[この文献は図面を表示できません]
の対応する周波数領域プリコーダは次式で与えられ、
[この文献は図面を表示できません]

ここで、
[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
個の遅延用に定義されたNU−DFT行列であり、
[この文献は図面を表示できません]
は遅延
[この文献は図面を表示できません]
に関連するNU−DFTベクトルである。
[この文献は図面を表示できません]
暗黙的な遅延(DI)フィードバック:
実施形態によれば、周波数領域で表される空間遅延プリコーダ
[この文献は図面を表示できません]
の遅延は、例えば受信機で使用される周波数領域コードブック行列のそれぞれの列ベクトルに関連する1つまたは複数のインデックスを使用して暗黙的にフィードバックされてもよい。例えば、プリコーディング行列識別子(PMI)を使用でき、PMIは一組のインデックスに対応でき、各インデックスはDFTコードブックの特定の列を参照する。実施形態によれば、PMIのインデックスの第1の数はそれぞれのビームを示し、PMIのインデックスの第2の数はそれぞれの遅延領域プリコーダ係数を示し、インデックスの第3の数は遅延識別子DIのインデックスである。
【0134】
(a)コードブックベースのDIフィードバック
暗黙的なDIフィードバックの場合には、実施形態によれば、DIは、周波数領域コードブック行列
[この文献は図面を表示できません]
の列ベクトルに関連する一組の
[この文献は図面を表示できません]
個のインデックスを含む。遅延
[この文献は図面を表示できません]
は離散化され、集合
[この文献は図面を表示できません]
の要素によって与えられる。さらに、
[この文献は図面を表示できません]
の各値は、周波数領域コードブック行列
[この文献は図面を表示できません]
の列ベクトルに関連付けられる。したがって、NU−DFTベクトル
[この文献は図面を表示できません]
は、次のようにDFTベクトルで表すことができる。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
は、コードブックDFT行列
[この文献は図面を表示できません]
および
[この文献は図面を表示できません]
のオーバーサンプリング係数である。
【0135】
コードブック行列
[この文献は図面を表示できません]
は、サブキャリアの数とオーバーサンプリング係数
[この文献は図面を表示できません]
によってパラメータ化される。
[この文献は図面を表示できません]
である場合、コードブック行列
[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
DFT行列で与えられる。
[この文献は図面を表示できません]
である場合、コードブック行列
[この文献は図面を表示できません]
はサイズ
[この文献は図面を表示できません]
のオーバーサンプリングされたDFT行列で与えられる。
【0136】
オーバーサンプリング係数
[この文献は図面を表示できません]
は、受信機がコードブック行列を構築できるように、送信機から受信機に通知される。
【0137】
上記の周波数領域コードブック行列
[この文献は図面を表示できません]
の定義に基づいて、
[この文献は図面を表示できません]
の対応する周波数領域プリコーダは次のように定義される。
[この文献は図面を表示できません]
であり、
[この文献は図面を表示できません]
(b)2段プリコーディング構造
[この文献は図面を表示できません]
−すべての
[この文献は図面を表示できません]
個のビームについて同一の遅延
実施形態によれば、周波数領域の2段プリコーダ構造
[この文献は図面を表示できません]
と同様に、第lの遅延に対する空間遅延プリコーダは、次のように表される。
[この文献は図面を表示できません]
ここで、
[この文献は図面を表示できません]
は、
[この文献は図面を表示できません]
個の空間ビームを含むサイズ
[この文献は図面を表示できません]
の行列であり、
[この文献は図面を表示できません]
はサイズ
[この文献は図面を表示できません]
のベクトルであり、
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
は、第の
[この文献は図面を表示できません]
のビームと第lの遅延に関連するスカラー複素遅延領域結合係数である。
[この文献は図面を表示できません]
が広帯域行列の場合、空間遅延プリコーダ行列
[この文献は図面を表示できません]
は次のように表される。
[この文献は図面を表示できません]
ここで、
[この文献は図面を表示できません]
は行列
[この文献は図面を表示できません]
および
[この文献は図面を表示できません]
と同じである。したがって、2段プリコーディング構造
[この文献は図面を表示できません]
は次のように記述できる。
[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
行列
[この文献は図面を表示できません]
で使用されるDIの遅延
[この文献は図面を表示できません]
は、行列
[この文献は図面を表示できません]
のすべての
[この文献は図面を表示できません]
個のビームと同じである。
【0138】
(c)ビーム固有遅延への拡張−偏波およびビーム依存遅延
実施形態によれば、
[この文献は図面を表示できません]
が非広帯域行列であり、第lの遅延のビームの組み合わせが他の遅延と異なる場合があり、
[この文献は図面を表示できません]
個のビームに関連する遅延が異なる場合がある。したがって、
[この文献は図面を表示できません]
個のビームは
[この文献は図面を表示できません]
個のDIに関連付けることができる。次に、第
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のDIは、ビームインデックス
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[この文献は図面を表示できません]
個の遅延
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に関連付けられ、
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延は、異なるビームに対して同一または非同一であってもよい。また、各ビームは異なる数の遅延
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を有することができる。周波数領域プリコーダは、次式で与えられ、
[この文献は図面を表示できません]
ここで、行列
[この文献は図面を表示できません]
は次のように定義される空間遅延領域結合係数行列である。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
は、ビーム
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に関連する遅延領域結合係数である。さらに、
[この文献は図面を表示できません]
は次式で与えられ、
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
はビーム
[この文献は図面を表示できません]
に関連するDFT行列であり、その
[この文献は図面を表示できません]
個の列がコードブック
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から選択される。
【0139】
周波数領域結合係数
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を含む行列
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は、次のように表され、
[この文献は図面を表示できません]
ここで、
[この文献は図面を表示できません]
であり、
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
したがって、プリコーダ
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は次のように記述できる。
[この文献は図面を表示できません]
【0140】
(c.1)ビーム固有遅延−偏波非依存およびビーム依存遅延の特殊な場合
実施形態によれば、遅延
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は偏波非依存およびビーム依存であり、以下が適用される:
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次に、周波数領域ベクトル
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について次の関係が成り立つ。
[この文献は図面を表示できません]
したがって、
[この文献は図面を表示できません]
DIフィードバックの代わりに、
[この文献は図面を表示できません]
個のDIのみを送信機にフィードバックする必要がある。
【0141】
(c.2)ビーム固有遅延−偏波依存およびビーム非依存遅延の特殊な場合
実施形態によれば、遅延は偏波依存およびビーム非依存であり、以下が適用される:
[この文献は図面を表示できません]
ここで
[この文献は図面を表示できません]
【0142】
次に、周波数領域ベクトル
[この文献は図面を表示できません]
について次の関係が成り立つ。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0143】
したがって、
[この文献は図面を表示できません]
DIフィードバックの代わりに、2個のDI、2個のDIのみを送信機にフィードバックする必要があり、第1のDIはアンテナアレイの第1の偏波の遅延を指し、第2のDIはアンテナアレイの第2の偏波の遅延を指す。
【0144】
次の表は、行列
[この文献は図面を表示できません]
のフィードバックの総量と、様々なフィードバックの実施形態のDIの数をまとめたものである
【0145】
【表4】
[この文献は図面を表示できません]
【0146】
(c.3)ビーム固有遅延−
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延のうちの
[この文献は図面を表示できません]
個の同一の遅延の特殊な場合
実施形態によれば、第
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のビームに関連するDIの
[この文献は図面を表示できません]
個のインデックスのうちの
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個のインデックスは、他のビームに関連するDIの遅延インデックスと同一であってもよい。このような場合、第
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のビームのDIには
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個のインデックスではなく
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個のインデックスのみが含まれる場合がある。
【0147】
特定の空間ビームのインデックスを含むビーム固有のDIに加えて、
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個の空間ビームに共通のDIを使用して、
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個の空間ビームに共通のインデックスを示すことができる。このような複数の共通DIは、異なる空間ビームのDI間に同じ遅延のセットが複数ある場合に関連する可能性がある。
【0148】
DI構成は、送信機から受信機に通知されてもよい。DI構成は、例えば、
−ビーム固有DIごとのインデックスの総数、または
−共通DIの数、共通DIごとのインデックスの数に関する情報を含んでもよい。
【0149】
(c.4)ビーム固有遅延−遅延の制限
さらなる実施形態によれば、各ビームについて、
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個の遅延は、単一の平均遅延の周りに位置するように中心化または制限されてもよい。次に、第
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のビームの周波数領域コードブック行列
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は、次式で与えられ、
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ここで、
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であり、
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はウィンドウパラメータであり、
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は平均遅延に関連するインデックスであり、平均遅延インデックス
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を中心とする第
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のビームの
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個の遅延インデックスを示す図5を参照されたい。ウィンドウサイズパラメータ
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は、空間ビームで同一でも異なっていてもよく、制御チャネルを介して、または送信機から受信機への上位レイヤの信号を介して通知される。
【0150】
ビームごとに、
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個の遅延領域複素結合係数が送信機にフィードバックされる。しかし、ビームごとの
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個の遅延のフィードバックの代わりに、関連する平均遅延の単一のインデックス
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で送信機にフィードバックするのに十分である。
【0151】
例えば、ウィンドウサイズパラメータ
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がすべてのビームで同一の場合、総フィードバックは、各DIに単一のインデックスのみが含まれる、
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個のビームについての
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個の複素遅延領域係数と
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個のDIになる。
【0152】
最適化された平均遅延は、図6に示すように、定義されたサンプリンググリッドの始まりまたは終わりにある。図6(a)および図6(b)は、サンプリンググリッドの始まりおよび/または終わりにある図5の平均遅延の可能な位置を示している。そのような場合、モジュロ演算を使用して、平均遅延の周りの遅延の正しい位置(インデックス)を計算できる。モジュロ演算が必要なインデックスは、ボックスb1、b2で強調表示されている。
【0153】
ビームごとの複数の平均遅延の拡張:
実施形態によれば、単一の平均遅延を有する代わりに、上記の場合は複数の平均遅延に拡張されてもよい。単一の平均遅延の場合と同様に、図7に示すように、
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個の遅延は各平均遅延の周りで最適化され、図7は、第
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のビームの2つの平均遅延インデックス
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および
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を中心とする
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個の遅延インデックスを示す。
【0154】
例えば、ウィンドウサイズパラメータ
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がすべてのビームとすべての平均遅延で同一である場合、ビームごとの
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個の平均遅延について、総フィードバックは、
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個の複素遅延領域結合係数と
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個のビームの
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個のDIになり、各DIは
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個のインデックスを含む。
【0155】
(c.5)ビーム固有遅延−遅延が制限されている場合の遅延領域結合係数のクロネッカ積構造
さらに他の実施形態によれば、平均遅延インデックス
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に関連する第
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のビームの
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個の複素遅延領域係数は、他のすべての
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個のビームの結合係数を計算するために使用される。以下では、単一の平均遅延と単一の空間ビームを考慮する。行ベクトル
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の第
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のビームと平均遅延インデックス
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(lは1〜
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の範囲)に関連する
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個の遅延結合係数を収集すると、平均遅延インデックス
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に関連する残りの
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個のビーム
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の複素遅延領域結合係数を次式により計算できる。
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ここで、
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は、第
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のビームに関連するスカラー複素係数である。図8は、平均遅延
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に対する基準ビーム(ボックスR)に対する
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個のビームの複素係数の計算を示している。
【0156】
上記のクロネッカ積の構造では、
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個の遅延領域結合係数ベクトル
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のフィードバックに加えて、送信機に複素結合係数
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をフィードバックする必要があることに留意されたい。
【0157】
遅延の正規化
他の実施形態によれば、遅延は単一の基準遅延に関して正規化されてもよい。基準遅延を設定し、すべてのビームまたはすべてのアンテナに対応する
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個の遅延を単一の基準遅延から差し引くことができる。一組の
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個の遅延セット内の任意の第lの遅延を基準遅延として選択できる。遅延の明示的なフィードバックの場合には、
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個の遅延差が遅延の代わりに送信機にフィードバックされる。遅延の暗黙的なフィードバックの場合には、
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個の遅延差が集合
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の要素によって与えられ、DIは遅延差に関連するインデックスを含む。
【0158】
ビーム/アンテナごとの正規化の特定の場合:
基準遅延は、ビームごとまたはアンテナごとに設定することもでき、各ビームまたは各アンテナに対応する
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個の遅延は、ビームまたはアンテナ固有の基準遅延から差し引かれる。遅延の暗黙的なフィードバックの場合、
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個の遅延差は集合
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の要素によって与えられ、DIには遅延差に関連するインデックスが含まれる。
【0159】
本明細書で説明される実施形態では、図2図3または図4に示すように、フィードバックは、ユーザ機器と基地局との間のフィードバックチャネルを使用して通知されてもよい。フィードバックは、PUCCHなどの制御チャネルを介して通知または送信することも、RRC通知などの上位通知を介して通知することもできる。
【0160】
本発明の実施形態は、ランク1またはレイヤ1の通信を使用する通信システムを参照して上述されてきた。しかし、本発明は、そのような実施形態に限定されず、より高いランクまたはレイヤの通信を使用する通信システムで実施することもできる。そのような実施形態では、フィードバックは、レイヤごとの遅延およびレイヤごとの複素プリコーダ係数を含む。
【0161】
本発明の実施形態は、送信機がユーザ機器にサービスを提供する基地局であり、受信機が基地局によりサービスが提供されるユーザ機器である通信システムに関して上記で説明された。しかし、本発明はそのような実施形態に限定されず、送信機が基地局によってサービス提供されるユーザ機器であり、受信機がユーザ機器にサービスを提供する基地局である通信システムにおいても実施されてもよい。
【0162】
記載した概念のいくつかの態様を装置のコンテキストで説明したが、これらの態様は対応する方法の説明も表し、ブロックまたはデバイスが方法ステップまたは方法ステップの特徴に対応することは明らかである。同様に、方法ステップのコンテキストで説明される態様は、対応するブロックまたは項目または対応する装置の機能の説明も表す。
【0163】
本発明の様々な要素および特徴は、アナログおよび/またはデジタル回路を使用するハードウェア、ソフトウェア、1つまたは複数の汎用もしくは専用プロセッサによる命令の実行を通じて、あるいはハードウェアとソフトウェアの組み合わせとして実施することができる。例えば、本発明の実施形態は、コンピュータシステムまたは別の処理システムの環境で実施されてもよい。図9は、コンピュータシステム700の一例を示している。ユニットまたはモジュール、ならびにこれらのユニットによって実行される方法のステップは、1つまたは複数のコンピュータシステム700で実行することができる。コンピュータシステム700は、特殊目的または汎用デジタル信号プロセッサのような1つまたは複数のプロセッサ702を含む。プロセッサ702は、バスまたはネットワークのような通信インフラストラクチャ704に接続されている。コンピュータシステム700は、例えばランダムアクセスメモリ(RAM)などのメインメモリ706と、例えばハードディスクドライブおよび/またはリムーバブルストレージドライブなどの二次メモリ708と、を含む。二次メモリ708は、コンピュータプログラムまたは他の命令がコンピュータシステム700にロードされることを可能にしてもよい。コンピュータシステム700は、コンピュータシステム700と外部デバイスとの間でソフトウェアおよびデータを転送できるようにする通信インターフェース710をさらに含むことができる。通信は、電子的、電磁的、光学的、または通信インターフェースによって処理可能な他の信号の形態であってもよい。通信は、ワイヤまたはケーブル、光ファイバ、電話回線、携帯電話リンク、RFリンク、および他の通信チャネル712を使用できる。
【0164】
「コンピュータプログラム媒体」および「コンピュータ可読媒体」という用語は、一般に、リムーバブルストレージユニットまたはハードディスクドライブにインストールされたハードディスクなどの有形の記憶媒体を指すために使用される。これらのコンピュータプログラム製品は、コンピュータシステム700にソフトウェアを提供する手段である。コンピュータ制御ロジックとも呼ばれるコンピュータプログラムは、メインメモリ706および/または二次メモリ708に格納される。コンピュータプログラムは、通信インターフェース710を介して受信されてもよい。コンピュータプログラムは、実行されると、コンピュータシステム700が本発明を実施することを可能にする。特に、コンピュータプログラムは、実行されると、プロセッサ702が本明細書に記載の方法のいずれかなどの本発明のプロセスを実施できるようにする。したがって、そのようなコンピュータプログラムは、コンピュータシステム700のコントローラを表してもよい。本開示がソフトウェアを使用して実施される場合、ソフトウェアは、コンピュータプログラム製品に格納され、リムーバブルストレージドライブ、通信インターフェース710のようなインターフェースを使用してコンピュータシステム700にロードされてもよい。
【0165】
ハードウェアまたはソフトウェアでの実施は、電子的に読み取り可能な制御信号が格納されており、それぞれの方法が実行されるように、プログラム可能なコンピュータシステムと協働する(または協働することができる)デジタル記憶媒体、例えばクラウドストレージ、フロッピーディスク、DVD、ブルーレイ、CD、ROM、PROM、EPROM、EEPROMまたはフラッシュメモリを使用して実行できる。したがって、デジタル記憶媒体はコンピュータで読み取り可能であってもよい。
【0166】
本発明によるいくつかの実施形態は、本明細書に記載の方法の1つが実行されるように、プログラム可能なコンピュータシステムと協働することができる電子的に読み取り可能な制御信号を有するデータキャリアを含む。
【0167】
一般に、本発明の実施形態は、プログラムコードを有するコンピュータプログラム製品として実施することができ、プログラムコードは、コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されるときに方法の1つを実行するように動作する。プログラムコードは、例えば、機械可読なキャリアに格納されてもよい。
【0168】
他の実施形態は、機械可読なキャリアに格納された、本明細書に記載の方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムを含む。言い換えれば、したがって、本発明の方法の実施形態は、コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるときに、本明細書に記載の方法の1つを実行するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラムである。
【0169】
したがって、本発明の方法のさらなる実施形態は、本明細書に記載の方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムを含み、それが記録されたデータキャリア(またはデジタル記憶媒体、またはコンピュータ可読媒体)である。したがって、本発明の方法のさらなる実施形態は、本明細書に記載の方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムを表すデータストリームまたは信号シーケンスである。データストリームまたは信号シーケンスは、例えばインターネットなどのデータ通信接続を介して転送されるように構成されてもよい。さらなる実施形態は、本明細書に記載の方法の1つを実行するように構成または適合された処理手段、例えばコンピュータ、またはプログラマブルロジックデバイスを含む。さらなる実施形態は、本明細書に記載の方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムがインストールされたコンピュータを含む。
【0170】
いくつかの実施形態では、プログラマブルロジックデバイス(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ)を使用して、本明細書に記載の方法の機能の一部またはすべてを実行することができる。いくつかの実施形態では、フィールドプログラマブルゲートアレイは、本明細書に記載の方法の1つを実行するためにマイクロプロセッサと協働してもよい。一般に、これらの方法は、任意のハードウェア装置によって実行されることが好ましい。
【0171】
上述の実施形態は、本発明の原理の単なる例示にすぎない。本明細書に記載の配置および詳細の修正および変更は、他の当業者には明らかであることを理解されたい。したがって、本明細書の実施形態の説明および説明として提示される特定の詳細によってではなく、差し迫った特許請求の範囲によってのみ限定されることが意図されている。
【0172】
参考文献
[1] Erik Dahlman,Stefan Parkvall,Johan Skoeld,“4G: LTE/LTE−Advanced for Mobile Broadband,”Academic Press,2011.(ISBN:012385489X 9780123854896
【0173】
[2] 3GPP TR 36.897 V13.0.0,“3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Radio Access Network;Study on elevation beamforming / Full−Dimension(FD)Multiple Input Multiple Output(MIMO)for LTE(Release 13),”June 2015
【0174】
[3] Cheng et al.,“Two−dimensional Discrete Fourier Transform based Codebook for Elevation Beamforming,”United States Patent Application,US 2016/0173180 A1,June 2016
【0175】
[4] 3GPP TS 36.211,“Technical Specification Group Radio Access Network;Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E−UTRA);Physical Channels and Modulation(Release 10),”V10.4.0,Dec.2011
【0176】
[5] 3GPP TR 38.802 V14.1.0,“3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Radio Access Network;Study on New Radio access technology: Physical layer aspects(release 14),”June 2017
【0177】
[6] J.A.Fessler and A.O.Hero,“Space−alternating generalized expectation−maximization algorithm,”IEEE transactions on Signal Processing,vol.42,no.10,pp.2664−2677,October 1999
【0178】
[7] 3GPP TS 38.214 V13.0.0,“3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Radio Access Network;NR;Physical layer procedures for data(Release 15),”January 2018.
図1
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図2
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図3
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図4
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図5
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図6
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図7
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図8
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図9
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【手続補正書】
【提出日】2019年9月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の送信アンテナを使用する送信機から周波数選択無線チャネルを介して受信された無線信号を受信して処理し、
前記無線チャネルを介した通信の所定の特性を実現するために、前記受信信号に基づいて、前記送信機における各レイヤおよび送信ビームに対するそれぞれの空間遅延プリコーダの複素プリコーダ係数および遅延を決定し、
各空間遅延プリコーダは、2段プリコーディング構造を含み、前記2段プリコーディング構造は、
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個の空間ビームを含むビームフォーミング行列を含み、
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ビームの総数、
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=偏波の数であり、前記送信機の共偏波アンテナアレイでは
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であり、前記送信機の二重偏波アンテナアレイでは
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であり、前記2段プリコーディング構造は、前記ビームおよび前記遅延に関連する複素遅延領域結合係数を含む空間遅延領域結合係数ベクトルまたは行列をさらに含み、
前記決定された遅延および前記決定された複素プリコーダ係数を前記送信機にフィードバックし、前記複素プリコーダ係数は前記複素遅延領域結合係数を含み、
前記フィードバックはプリコーディング行列識別子PMIを含み、前記PMIは、前記無線信号のそれぞれの空間ビームのインデックスの数、前記それぞれの複素遅延領域結合係数、およびコードブック行列のそれぞれの列ベクトルに関連する前記遅延のインデックスの数を示す、ように構成された受信機。
【請求項2】
前記各列ベクトルは、不均一離散フーリエ変換、NU−DFT、ベクトルである、請求項1に記載の受信機。
【請求項3】
前記コードブック行列はDFT行列を含む、請求項1または2に記載の受信機。
【請求項4】
前記遅延
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は離散化され、集合
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の要素によって与えられ、
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の各値は、周波数領域コードブック行列
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の列ベクトルに関連付けられ、
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であり、
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サブバンドの総数である、
請求項1または2または3に記載の受信機。
【請求項5】
前記周波数領域コードブック行列
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は、オーバーサンプリングされたコードブックDFT行列
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であり、
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であり、
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は前記周波数領域コードブックDFT行列のオーバーサンプリング係数である、請求項4に記載の受信機。
【請求項6】
前記受信機は、前記送信機から前記オーバーサンプリング係数
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を受信するように構成される、請求項5に記載の受信機。
【請求項7】
DIは空間ビームに関連付けられ、前記フィードバックは
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個の空間ビームの
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個のDIを含み、
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ビームの総数であり、
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=偏波の数であり、前記送信機の共偏波アンテナアレイでは
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であり、前記送信機の二重偏波アンテナアレイでは
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である、請求項1から6のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項8】
(i)すべての
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個のビームについて遅延が同一である場合には、前記
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個のビームについて、前記フィードバックは1個の遅延識別子、1個のDIを含み、または
(ii)偏波依存およびビーム依存遅延の場合には、前記フィードバックは、前記
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個のビームについて、
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個の遅延識別子
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個のDIを含み、各DIは、単一の空間ビームに関連する前記遅延のインデックスを示し、または
(iii)偏波非依存およびビーム依存遅延の場合、前記フィードバックは、
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個のビームの
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個の遅延識別子、
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個のDIを含み、または
(iv)偏波依存およびビーム非依存遅延の場合には、前記フィードバックは、前記
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個のビームについて、2個の遅延識別子
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個のDIを含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項9】
前記DIの前記示されたインデックスの数は、前記空間ビームに関して同一または異なる、請求項7または8に記載の受信機。
【請求項10】

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の空間ビームに関連する遅延識別子DIの
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個の遅延インデックスのうちの
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個の遅延インデックスは、1つまたは複数の他の空間ビームに関連するDIの前記遅延インデックスと同一であり、前記第
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の空間ビームの前記DIは、
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個のインデックスの代わりに
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個のインデックスを含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項11】
前記フィードバックは、ビーム固有DIに加えて共通DIを含み、前記共通DIは、1つまたは複数の空間ビームに共通のインデックスを示す、請求項1から10のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項12】
DI構成が前記送信機から前記受信機に通知されてもよく、前記DI構成は、
ビーム固有DIのインデックスの総数、
共通DIの数、および/または
共通DIごとのインデックスの数
に関する情報を含んでもよい、請求項1から11のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項13】
空間ビームに関連する前記遅延が単一の平均遅延の周りの所定のウィンドウ内にある場合には、前記空間ビームの前記遅延識別子は、前記平均遅延に関連する単一のインデックスのみを含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項14】
前記受信機は、前記所定のウィンドウサイズを指定する前記ウィンドウパラメータを前記送信機から受信するように構成される、請求項13に記載の受信機。
【請求項15】
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個のビームの場合、前記フィードバックは
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個のビームについて
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個のDIを含み、各DIは単一のインデックスのみを含む、請求項13または14に記載の受信機。
【請求項16】
前記フィードバックは、前記空間ビームに対して単一または複数のDIを含み、各DIは単一または複数のインデックスを含み、各インデックスは前記ビームの特定の平均遅延に関連する、請求項13から15のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項17】
前記
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個の空間ビームは、同一または異なる平均遅延を有する、請求項13から16のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項18】
前記第
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の空間ビームの前記
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個の複素遅延領域結合係数は、特定の平均遅延インデックスに関連付けられ、前記特定の平均遅延インデックスに対する残りのビームまたは他の
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個のビームの前記複素結合係数を計算するために使用される、請求項13から17のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項19】
前記第
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のビームの前記平均遅延インデックス
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に対応する前記残りの
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個のビームの前記複素係数は、
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によって与えられ、
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は前記第
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のビーム
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に関連する前記スカラー複素係数であり、
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は、前記第
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のビームおよび平均遅延インデックス
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に関連する
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個の遅延結合係数を含む、請求項18に記載の受信機。
【請求項20】
前記受信機は、前記空間遅延プリコーダの前記遅延をフィードバックするように構成され、
暗黙的にすべてのビームに基準遅延を設定することにより、前記基準遅延に対する前記
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個の遅延差に関連する
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個のインデックスがフィードバックされる、請求項1から4のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項21】
前記受信機は、前記空間遅延プリコーダの前記遅延をフィードバックするように構成され、
暗黙的にビームごとに基準遅延を設定することにより、アンテナまたはビームごとの前記基準遅延に対するアンテナまたはビームごとの前記
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個の遅延差に関連するアンテナまたはビームごとの
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個のインデックスが前記送信機にフィードバックされる、請求項1から4のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項22】
1つまたは複数の受信機との無線通信のための複数のアンテナを有するアンテナアレイと、
前記アンテナアレイに接続されたプリコーダであって、前記アンテナアレイの1つまたは複数のアンテナに一組のビームフォーミングウェイトを適用して、前記アンテナアレイによって、1つまたは複数の送信ビームを形成するプリコーダと、を含み、
前記送信機は、受信機から受信したフィードバックに応じて前記ビームフォーミングウェイトを決定するように構成され、前記フィードバックは遅延および複素プリコーダ係数を示し、前記示された遅延と複素プリコーダ係数は、前記受信機への無線チャネルを介した通信の所定の特性を実現するために、前記送信機の各レイヤと送信ビームに対してそれぞれの空間遅延プリコーダに基づいて取得され、前記複素プリコーダ係数は複素遅延領域結合係数を含み、各空間遅延プリコーダは、
2段プリコーディング構造を含み、前記2段プリコーディング構造は、
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個の空間ビームを含むビームフォーミング行列を含み、
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ビームの総数、
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=偏波の数であり、前記送信機の共偏波アンテナアレイでは
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であり、前記送信機の二重偏波アンテナアレイでは
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であり、前記2段プリコーディング構造は、前記ビームおよび前記遅延に関連する前記複素遅延領域結合係数を含む空間遅延領域結合係数ベクトルまたは行列をさらに含み、
前記フィードバックはプリコーディング行列識別子PMIを含み、前記PMIは、前記無線信号のそれぞれの空間ビームのインデックスの数、前記それぞれの複素遅延領域結合係数、およびコードブック行列のそれぞれの列ベクトルに関連する前記遅延のインデックスの数を示す、ように構成された送信機。
【請求項23】
請求項1から21のいずれか一項に記載の少なくとも1つの受信機と、
請求項22に記載の少なくとも1つの受信機と、
を含む無線通信ネットワーク。
【請求項24】
前記送信機は、ユーザ機器にサービスを提供する基地局、または基地局によりサービスを提供されるユーザ機器を含み、あるいは、前記受信機は、ユーザ機器にサービスを提供する基地局、または基地局によりサービスを提供されるユーザ機器を含む、請求項20に記載の無線通信ネットワーク。
【請求項25】
複数の送信アンテナを使用する送信機から周波数選択無線チャネルを介して受信された無線信号を受信して処理するステップと、
前記無線チャネルを介した通信の所定の特性を実現するために、前記受信信号に基づいて、前記送信機における各レイヤおよび送信ビームに対するそれぞれの空間遅延プリコーダの複素プリコーダ係数および遅延を決定するステップであって、各空間遅延プリコーダは、
2段プリコーディング構造を含み、前記2段プリコーディング構造は、
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個の空間ビームを含むビームフォーミング行列を含み、
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ビームの総数、
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=偏波の数であり、前記送信機の共偏波アンテナアレイでは
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であり、前記送信機の二重偏波アンテナアレイでは
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であり、前記2段プリコーディング構造は、前記ビームおよび前記遅延に関連する複素遅延領域結合係数を含む空間遅延領域結合係数ベクトルまたは行列をさらに含む、ステップと、
前記決定された遅延および前記決定された複素プリコーダ係数を前記送信機にフィードバックするステップであって、前記複素プリコーダ係数は前記複素遅延領域結合係数を含む、ステップと、を含み、
前記フィードバックはプリコーディング行列識別子PMIを含み、前記PMIは、前記無線信号のそれぞれの空間ビームのインデックスの数、前記それぞれの複素遅延領域結合係数、およびコードブック行列のそれぞれの列ベクトルに関連する前記遅延のインデックスの数を示す、方法。
【請求項26】
送信機と1つまたは複数の受信機との間の無線通信のための1つまたは複数のビームを形成するための方法であって、
前記ビームを形成するために、一組のビームフォーミングウェイトをアンテナアレイの1つまたは複数のアンテナに適用するステップを含み、前記ビームは送信ビームを含み、
前記ビームフォーミングウェイトは、受信機から受信したフィードバックに応じて決定され、前記フィードバックは遅延および複素プリコーダ係数を示し、前記示された遅延と複素プリコーダ係数は、前記受信機への無線チャネルを介した通信の所定の特性を実現するために、前記送信機の各レイヤと送信ビームに対してそれぞれの空間遅延プリコーダに基づいて取得され、前記複素プリコーダ係数は複素遅延領域結合係数を含み、各空間遅延プリコーダは、
2段プリコーディング構造を含み、前記2段プリコーディング構造は、
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個の空間ビームを含むビームフォーミング行列を含み、
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ビームの総数、
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=偏波の数であり、前記送信機の共偏波アンテナアレイでは
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であり、前記送信機の二重偏波アンテナアレイでは
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であり、前記2段プリコーディング構造は、前記ビームおよび前記遅延に関連する前記複素遅延領域結合係数を含む空間遅延領域結合係数ベクトルまたは行列をさらに含み、
前記フィードバックはプリコーディング行列識別子PMIを含み、前記PMIは、前記無線信号のそれぞれの空間ビームのインデックスの数、前記それぞれの複素遅延領域結合係数、およびコードブック行列のそれぞれの列ベクトルに関連する前記遅延のインデックスの数を示す、方法。
【請求項27】
コンピュータ上で実行された場合に、請求項25または26に記載の方法を実行する命令を格納するコンピュータ可読媒体を含む非一時的コンピュータプログラム製品。

〔その他〕
国際出願時における請求の範囲の原請求項1〜39は、条約34条により上記の請求項1〜27に変更する補正がなされた。具体的な補正前後の請求項の対応関係、補正箇所(下線部)、原請求項の削除または新たに規定した請求項の追加について、以下に示す。
〔請求項1〕
複数の送信アンテナを使用する送信機から周波数選択無線チャネルを介して受信された無線信号を受信して処理し、
前記無線チャネルを介した通信の所定の特性を実現するために、前記受信信号に基づいて、前記送信機における各レイヤおよび送信ビームに対するそれぞれの空間遅延プリコーダの複素プリコーダ係数および遅延を決定し
各空間遅延プリコーダは、2段プリコーディング構造を含み、前記2段プリコーディング構造は、
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個の空間ビームを含むビームフォーミング行列を含み、
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ビームの総数、
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=偏波の数であり、前記送信機の共偏波アンテナアレイでは
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であり、前記送信機の二重偏波アンテナアレイでは
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であり、前記2段プリコーディング構造は、前記ビームおよび前記遅延に関連する複素遅延領域結合係数を含む空間遅延領域結合係数ベクトルまたは行列をさらに含み、
前記決定された遅延および前記決定された複素プリコーダ係数を前記送信機にフィードバックし、前記複素プリコーダ係数は前記複素遅延領域結合係数を含み、
前記フィードバックはプリコーディング行列識別子PMIを含み、前記PMIは、前記無線信号のそれぞれの空間ビームのインデックスの数、前記それぞれの複素遅延領域結合係数、およびコードブック行列のそれぞれの列ベクトルに関連する前記遅延のインデックスの数を示す、ように構成された受信機。
〔請求項2〕
前記各列ベクトルは、不均一離散フーリエ変換、NU−DFT、ベクトルである、請求項1に記載の受信機。
〔請求項3〕
前記コードブック行列はDFT行列を含む、請求項1または2に記載の受信機。
〔請求項4〕
前記遅延
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は離散化され、集合
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の要素によって与えられ、
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の各値は、周波数領域コードブック行列
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の列ベクトルに関連付けられ、
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であり、
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サブバンドの総数である、
請求項1または2または3に記載の受信機。
(原請求項5を削除)
〔請求項5〕(原請求項6対応)
前記周波数領域コードブック行列
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は、オーバーサンプリングされたコードブックDFT行列
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であり、
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であり、
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は前記周波数領域コードブックDFT行列のオーバーサンプリング係数である、請求項に記載の受信機。
〔請求項6〕(新規追加)
前記受信機は、前記送信機から前記オーバーサンプリング係数
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を受信するように構成される、請求項5に記載の受信機。
(原請求項7を削除)
〔請求項7〕(原請求項8対応)
DIは空間ビームに関連付けられ、前記フィードバックは
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個の空間ビームの
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個のDIを含み、
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ビームの総数であり、
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=偏波の数であり、前記送信機の共偏波アンテナアレイでは
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であり、前記送信機の二重偏波アンテナアレイでは
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である、請求項からのいずれか一項に記載の受信機。
〔請求項8〕(原請求項9対応)
(i)すべての
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個のビームについて遅延が同一である場合には、前記
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個のビームについて、前記フィードバックは1個の遅延識別子、1個のDIを含み、または
ii)偏波依存およびビーム依存遅延の場合には、前記フィードバックは、前記
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個のビームについて、
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個の遅延識別子
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個のDIを含み、各DIは、単一の空間ビームに関連する前記遅延のインデックスを示し、または
iii)偏波非依存およびビーム依存遅延の場合、前記フィードバックは、
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個のビーム
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個の遅延識別子
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個のDIを含み、または
iv)偏波依存およびビーム非依存遅延の場合には、前記フィードバックは、前記
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個のビームについて、2個の遅延識別子
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個のDIを含む、請求項からのいずれか一項に記載の受信機。
〔請求項9〕(新規追加)
前記DIの前記示されたインデックスの数は、前記空間ビームに関して同一または異なる、請求項7または8に記載の受信機。
(原請求項10を削除)
〔請求項10〕(原請求項11対応)

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の空間ビームに関連する遅延識別子DIの
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個の遅延インデックスのうちの
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個の遅延インデックスは、1つまたは複数の他の空間ビームに関連するDIの前記遅延インデックスと同一であり、前記第
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の空間ビームの前記DIは、
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個のインデックスの代わりに
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個のインデックスを含む、請求項からのいずれか一項に記載の受信機。
〔請求項11〕(新規追加)
前記フィードバックは、ビーム固有DIに加えて共通DIを含み、前記共通DIは、1つまたは複数の空間ビームに共通のインデックスを示す、請求項1から10のいずれか一項に記載の受信機。
(原請求項12を削除)
〔請求項12〕(原請求項13対応)
DI構成が前記送信機から前記受信機に通知されてもよく、前記DI構成は、
ビーム固有DIのインデックスの総数、
共通DIの数、および/または
共通DIごとのインデックスの数
に関する情報を含んでもよい、請求項1から11のいずれか一項に記載の受信機。
〔請求項13〕(新規追加)
空間ビームに関連する前記遅延が単一の平均遅延の周りの所定のウィンドウ内にある場合には、前記空間ビームの前記遅延識別子は、前記平均遅延に関連する単一のインデックスのみを含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の受信機。
〔請求項14〕
前記受信機は、前記所定のウィンドウサイズを指定する前記ウィンドウパラメータを前記送信機から受信するように構成される、請求項13に記載の受信機。
〔請求項15〕
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個のビームの場合、前記フィードバック
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個のビームについて
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個のDI含み、各DIは単一のインデックスのみ含む、請求項13または14に記載の受信機。
〔請求項16〕
前記フィードバックは、前記空間ビームに対して単一または複数のDIを含み、各DIは単一または複数のインデックスを含み、各インデックスは前記ビームの特定の平均遅延に関連する、請求項13から15のいずれか一項に記載の受信機。
〔請求項17〕
前記
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個の空間ビームは、同一または異なる平均遅延を有する、請求項13から16のいずれか一項に記載の受信機。
(原請求項18を削除)
〔請求項18〕(原請求項19対応)
前記第
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の空間ビームの前記
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個の複素遅延領域結合係数は、特定の平均遅延インデックスに関連付けられ、前記特定の平均遅延インデックスに対する残りのビームまたは他の
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個のビームの前記複素結合係数を計算するために使用される、請求項13から17のいずれか一項に記載の受信機。
〔請求項19〕(原請求項20対応)
前記第
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のビームの前記平均遅延インデックス
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に対応する前記残りの
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個のビームの前記複素係数は、
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によって与えられ、
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前記第
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のビーム
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に関連する前記スカラー複素係数であり、
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は、前記第
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のビームおよび平均遅延インデックス
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に関連する
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個の遅延結合係数を含む、請求項18に記載の受信機。
(原請求項21を削除)
〔請求項20〕(原請求項22対応)
前記受信機は、前記空間遅延プリコーダの前記遅延をフィードバックするように構成され
黙的にすべてのビームに基準遅延を設定することにより、前記基準遅延に対する前記
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個の遅延差に関連する
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個のインデックスがフィードバックされる、請求項1から4のいずれか一項に記載の受信機。
〔請求項21〕(原請求項23対応)
前記受信機は、前記空間遅延プリコーダの前記遅延をフィードバックするように構成され
暗黙的にビームごとに基準遅延を設定することにより、アンテナまたはビームごとの前記基準遅延に対するアンテナまたはビームごとの前記
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個の遅延差に関連するアンテナまたはビームごとの
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個のインデックスが前記送信機にフィードバックされる、請求項1から4のいずれか一項に記載の受信機。
(原請求項24〜33を削除)
〔請求項22〕(原請求項34対応)
1つまたは複数の受信機との無線通信のための複数のアンテナを有するアンテナアレイと、
前記アンテナアレイに接続されたプリコーダであって、前記アンテナアレイの1つまたは複数のアンテナに一組のビームフォーミングウェイトを適用して、前記アンテナアレイによって、1つまたは複数の送信ビームを形成するプリコーダと、を含み、
前記送信機は、受信機から受信したフィードバックに応じて前記ビームフォーミングウェイトを決定するように構成され、前記フィードバックは遅延および複素プリコーダ係数を示し、前記示された遅延と複素プリコーダ係数は、前記受信機への無線チャネルを介した通信の所定の特性を実現するために、前記送信機の各レイヤと送信ビームに対してそれぞれの空間遅延プリコーダに基づいて取得され、前記複素プリコーダ係数は複素遅延領域結合係数を含み、各空間遅延プリコーダは
2段プリコーディング構造を含み、前記2段プリコーディング構造は、
[この文献は図面を表示できません]
個の空間ビームを含むビームフォーミング行列を含み、
[この文献は図面を表示できません]
ビームの総数、
[この文献は図面を表示できません]
=偏波の数であり、前記送信機の共偏波アンテナアレイでは
[この文献は図面を表示できません]
であり、前記送信機の二重偏波アンテナアレイでは
[この文献は図面を表示できません]
であり、前記2段プリコーディング構造は、前記ビームおよび前記遅延に関連する前記複素遅延領域結合係数を含む空間遅延領域結合係数ベクトルまたは行列をさらに含み、
前記フィードバックはプリコーディング行列識別子PMIを含み、前記PMIは、前記無線信号のそれぞれの空間ビームのインデックスの数、前記それぞれの複素遅延領域結合係数、およびコードブック行列のそれぞれの列ベクトルに関連する前記遅延のインデックスの数を示す、ように構成された送信機。
〔請求項23〕(原請求項35対応)
請求項1から21のいずれか一項に記載の少なくとも1つの受信機と、
請求項22に記載の少なくとも1つの受信機と、
を含む無線通信ネットワーク。
〔請求項24〕(原請求項36対応)
前記送信機は、ユーザ機器にサービスを提供する基地局、または基地局によりサービスを提供されるユーザ機器を含み、あるいは、前記受信機は、ユーザ機器にサービスを提供する基地局、または基地局によりサービスを提供されるユーザ機器を含む、請求項20に記載の無線通信ネットワーク。
〔請求項25〕(原請求項37対応)
複数の送信アンテナを使用する送信機から周波数選択無線チャネルを介して受信された無線信号を受信して処理するステップと、
前記無線チャネルを介した通信の所定の特性を実現するために、前記受信信号に基づいて、前記送信機における各レイヤおよび送信ビームに対するそれぞれの空間遅延プリコーダの複素プリコーダ係数および遅延を決定するステップであって、各空間遅延プリコーダは、
2段プリコーディング構造を含み、前記2段プリコーディング構造は、
[この文献は図面を表示できません]
個の空間ビームを含むビームフォーミング行列を含み、
[この文献は図面を表示できません]
ビームの総数、
[この文献は図面を表示できません]
=偏波の数であり、前記送信機の共偏波アンテナアレイでは
[この文献は図面を表示できません]
であり、前記送信機の二重偏波アンテナアレイでは
[この文献は図面を表示できません]
であり、前記2段プリコーディング構造は、前記ビームおよび前記遅延に関連する複素遅延領域結合係数を含む空間遅延領域結合係数ベクトルまたは行列をさらに含む、ステップと、
前記決定された遅延および前記決定された複素プリコーダ係数を前記送信機にフィードバックするステップであって、前記複素プリコーダ係数は前記複素遅延領域結合係数を含む、ステップと、を含み、
前記フィードバックはプリコーディング行列識別子PMIを含み、前記PMIは、前記無線信号のそれぞれの空間ビームのインデックスの数、前記それぞれの複素遅延領域結合係数、およびコードブック行列のそれぞれの列ベクトルに関連する前記遅延のインデックスの数を示す、方法。
〔請求項26〕(原請求項38対応)
送信機と1つまたは複数の受信機との間の無線通信のための1つまたは複数のビームを形成するための方法であって、
前記ビームを形成するために、一組のビームフォーミングウェイトをアンテナアレイの1つまたは複数のアンテナに適用するステップを含み、前記ビームは送信ビームを含み、
前記ビームフォーミングウェイトは、受信機から受信したフィードバックに応じて決定され、前記フィードバックは遅延および複素プリコーダ係数を示し、前記示された遅延と複素プリコーダ係数は、前記受信機への無線チャネルを介した通信の所定の特性を実現するために、前記送信機の各レイヤと送信ビームに対してそれぞれの空間遅延プリコーダに基づいて取得され、前記複素プリコーダ係数は複素遅延領域結合係数を含み、各空間遅延プリコーダは
2段プリコーディング構造を含み、前記2段プリコーディング構造は、
[この文献は図面を表示できません]
個の空間ビームを含むビームフォーミング行列を含み、
[この文献は図面を表示できません]
ビームの総数、
[この文献は図面を表示できません]
=偏波の数であり、前記送信機の共偏波アンテナアレイでは
[この文献は図面を表示できません]
であり、前記送信機の二重偏波アンテナアレイでは
[この文献は図面を表示できません]
であり、前記2段プリコーディング構造は、前記ビームおよび前記遅延に関連する前記複素遅延領域結合係数を含む空間遅延領域結合係数ベクトルまたは行列をさらに含み、
前記フィードバックはプリコーディング行列識別子PMIを含み、前記PMIは、前記無線信号のそれぞれの空間ビームのインデックスの数、前記それぞれの複素遅延領域結合係数、およびコードブック行列のそれぞれの列ベクトルに関連する前記遅延のインデックスの数を示す、方法。
〔請求項27〕(原請求項39対応)
コンピュータ上で実行された場合に、請求項25または26に記載の方法を実行する命令を格納するコンピュータ可読媒体を含む非一時的コンピュータプログラム製品。
【手続補正書】
【提出日】2020年4月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のアンテナのアンテナポートを使用する送信機から無線チャネルを介して受信された無線信号を受信して処理し、
前記無線チャネルを介した通信の所定の特性を実現するために、前記受信信号に基づいて、前記送信機における各レイヤおよび送信ビームに対するそれぞれの空間遅延プリコーダの複素プリコーダ係数および遅延を決定し、
各空間遅延プリコーダは、
2段プリコーディング構造を含み、前記2段プリコーディング構造は、
[この文献は図面を表示できません]
個の空間ビームを形成するための
[この文献は図面を表示できません]
個のベクトルを含むビームフォーミング行列を含み、
[この文献は図面を表示できません]
偏波ごとのベクトルの総数、
[この文献は図面を表示できません]
=偏波の数であり、前記送信機の共偏波アンテナアレイでは
[この文献は図面を表示できません]
であり、前記送信機の二重偏波アンテナアレイでは
[この文献は図面を表示できません]
であり、前記2段プリコーディング構造は、前記ビームおよび前記遅延に関連する複素遅延領域結合係数を含む空間遅延領域結合係数ベクトルまたは行列をさらに含み、
前記決定された遅延および前記決定された複素プリコーダ係数を前記送信機にフィードバックし、前記複素プリコーダ係数は前記複素遅延領域結合係数を含み、
前記フィードバックはプリコーディング行列識別子PMIを含み、前記PMIは、前記空間ビームに関連する前記ベクトルのインデックスの数、前記それぞれの複素遅延領域結合係数、およびコードブック行列のそれぞれの列ベクトルに関連する前記遅延のインデックスの数を示す、ように構成された受信機。
【請求項2】
前記各列ベクトルは、不均一離散フーリエ変換、NU−DFTベースのベクトルである、請求項1に記載の受信機。
【請求項3】
各レイヤとSサブバンドに対する前記空間遅延プリコーダは、
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により与えられ、
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は前記ビームフォーミング行列であり、
[この文献は図面を表示できません]
は前記空間遅延領域結合係数ベクトルまたは前記複素遅延領域結合係数を含む行列であり、
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は、前記遅延に関連するそれぞれのNU−DFTベースのベクトルの前記行列である、請求項2に記載の受信機。
【請求項4】
前記ビームフォーミング行列の前記
[この文献は図面を表示できません]
個のベクトルは両方の偏波で同一であり、前記PMIは前記空間ビームに関連する前記ベクトルの
[この文献は図面を表示できません]
個のインデックスを示す、請求項1から3のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項5】
前記ビームフォーミング行列の前記
[この文献は図面を表示できません]
個のベクトルは、DFTベースのコードブック行列から選択される、請求項1から4のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項6】
前記コードブック行列は、DFTベースの行列を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項7】
前記遅延
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は離散化され、集合
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の要素によって与えられ、
[この文献は図面を表示できません]
の各値は、周波数領域コードブック行列
[この文献は図面を表示できません]
の列ベクトルに関連付けられ、
[この文献は図面を表示できません]
であり、
[この文献は図面を表示できません]
サブバンドの総数である、請求項1から6のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項8】
遅延識別子DIは空間ビームに関連付けられ、前記フィードバックは
[この文献は図面を表示できません]
個の空間ビームの
[この文献は図面を表示できません]
個のDIを含み、
[この文献は図面を表示できません]
偏波ごとのベクトルの総数であり、
[この文献は図面を表示できません]
=偏波の数であり、前記送信機の共偏波アンテナアレイでは
[この文献は図面を表示できません]
であり、前記送信機の二重偏波アンテナアレイでは
[この文献は図面を表示できません]
である、請求項1から7のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項9】
(i)すべての
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個のビームについて遅延が同一である場合には、前記
[この文献は図面を表示できません]
個のビームについて、前記フィードバックは1個の遅延識別子、1個のDIを含み、または
(ii)偏波依存およびビーム依存遅延の場合には、前記フィードバックは、前記
[この文献は図面を表示できません]
個のビームについて、
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延識別子
[この文献は図面を表示できません]
個のDIを含み、各DIは、単一の空間ビームに関連する前記遅延のインデックスを示し、または
(iii)偏波非依存およびビーム依存遅延の場合、前記フィードバックは、
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個のビームの
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個の遅延識別子、
[この文献は図面を表示できません]
個のDIを含み、または
(iv)偏波依存およびビーム非依存遅延の場合には、前記フィードバックは、前記
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個のビームについて、2個の遅延識別子
[この文献は図面を表示できません]
個のDIを含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項10】
前記DIの前記示されたインデックスの数は、前記空間ビームに関して同一または異なる、請求項8または9に記載の受信機。
【請求項11】

[この文献は図面を表示できません]
の空間ビームに関連する遅延識別子DIの
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個の遅延インデックスのうちの
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延インデックスは、1つまたは複数の他の空間ビームに関連するDIの前記遅延インデックスと同一であり、前記第
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の空間ビームの前記DIは、
[この文献は図面を表示できません]
個のインデックスの代わりに
[この文献は図面を表示できません]
個のインデックスを含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項12】
前記フィードバックは、ビーム固有DIに加えて共通DIを含み、前記共通DIは、1つまたは複数の空間ビームに共通のインデックスを示す、請求項1から11のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項13】
DI構成が前記送信機から前記受信機に通知されてもよく、前記DI構成は、
ビーム固有DIのインデックスの総数、
共通DIの数、および/または
共通DIごとのインデックスの数
に関する情報を含んでもよい、請求項1から12のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項14】
空間ビームに関連する前記遅延が単一の平均遅延の周りの所定のウィンドウ内にある場合には、前記空間ビームの前記遅延識別子は、前記平均遅延に関連する単一のインデックスのみを含む、請求項1から13のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項15】
[この文献は図面を表示できません]
個のビームの場合、前記フィードバックは
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個のビームについて
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個のDIを含み、各DIは単一のインデックスのみを示す、請求項13または14に記載の受信機。
【請求項16】
前記フィードバックは、前記空間ビームに対して単一または複数のDIを含み、各DIは単一または複数のインデックスを示す、各インデックスは前記ビームの特定の平均遅延に関連する、請求項13から15のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項17】
前記
[この文献は図面を表示できません]
個の空間ビームは、同一または異なる平均遅延を有する、請求項13から16のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項18】
前記受信機は、前記空間遅延プリコーダの前記遅延をフィードバックするように構成され、
暗黙的にすべてのビームに基準遅延を設定することにより、前記基準遅延に対する前記
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個の遅延差に関連する
[この文献は図面を表示できません]
個のインデックスがフィードバックされる、請求項1から7のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項19】
1つまたは複数の受信機との無線通信のための複数のアンテナを有するアンテナアレイと、
前記アンテナアレイに接続されたプリコーダであって、前記アンテナアレイの1つまたは複数のアンテナに一組のビームフォーミングウェイトを適用して、前記アンテナアレイによって、1つまたは複数の送信ビームを形成するプリコーダと、を含み、
前記送信機は、受信機から受信したフィードバックに応じて前記ビームフォーミングウェイトを決定するように構成され、前記フィードバックは遅延および複素プリコーダ係数を示し、前記示された遅延と複素プリコーダ係数は、前記受信機への無線チャネルを介した通信の所定の特性を実現するために、前記送信機の各レイヤと送信ビームに対してそれぞれの空間遅延プリコーダに基づいて取得され、前記複素プリコーダ係数は複素遅延領域結合係数を含み、各空間遅延プリコーダは、
2段プリコーディング構造を含み、前記2段プリコーディング構造は、前記送信機におけるアンテナのための
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個の空間ビームを形成するための
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個のベクトルを含むビームフォーミング行列を含み、
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偏波ごとのベクトルの総数、
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=偏波の数であり、前記送信機の共偏波アンテナアレイでは
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であり、前記送信機の二重偏波アンテナアレイでは
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であり、前記2段プリコーディング構造は、前記ビームおよび前記遅延に関連する前記複素遅延領域結合係数を含む空間遅延領域結合係数ベクトルまたは行列をさらに含み、
前記フィードバックはプリコーディング行列識別子PMIを含み、前記PMIは、前記空間ビームに関連する前記ベクトルのインデックスの数、前記それぞれの複素遅延領域結合係数、およびコードブック行列のそれぞれの列ベクトルに関連する前記遅延のインデックスの数を示す、ように構成された送信機。
【請求項20】
請求項1から18のいずれか一項に記載の少なくとも1つの受信機と、
請求項19に記載の少なくとも1つの送信機と、
を含む無線通信ネットワーク。
【請求項21】
前記送信機は、ユーザ機器にサービスを提供する基地局、または基地局によりサービスを提供されるユーザ機器を含み、あるいは、前記受信機は、ユーザ機器にサービスを提供する基地局、または基地局によりサービスを提供されるユーザ機器を含む、請求項26に記載の無線通信ネットワーク。
【請求項22】
複数のアンテナのアンテナポートを使用する送信機から無線チャネルを介して受信された無線信号を受信して処理するステップと、
前記無線チャネルを介した通信の所定の特性を実現するために、前記受信信号に基づいて、前記送信機における各レイヤおよび送信ビームに対するそれぞれの空間遅延プリコーダの複素プリコーダ係数および遅延を決定するステップであって、各空間遅延プリコーダは、
2段プリコーディング構造を含み、前記2段プリコーディング構造は、
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個の空間ビームを形成するための
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個のベクトルを含むビームフォーミング行列を含み、
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偏波ごとのベクトルの総数、
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=偏波の数であり、前記送信機の共偏波アンテナアレイでは
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であり、前記送信機の二重偏波アンテナアレイでは
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であり、前記2段プリコーディング構造は、前記ビームおよび前記遅延に関連する複素遅延領域結合係数を含む空間遅延領域結合係数ベクトルまたは行列をさらに含む、ステップと、
前記決定された遅延および前記決定された複素プリコーダ係数を前記送信機にフィードバックするステップであって、前記複素プリコーダ係数は前記複素遅延領域結合係数を含む、ステップと、を含み、
前記フィードバックはプリコーディング行列識別子PMIを含み、前記PMIは、前記空間ビームに関連する前記ベクトルのインデックスの数、前記それぞれの複素遅延領域結合係数、およびコードブック行列のそれぞれの列ベクトルに関連する前記遅延のインデックスの数を示す、方法。
【請求項23】
送信機と1つまたは複数の受信機との間の無線通信のための1つまたは複数のビームを形成するための方法であって、
前記ビームを形成するために、一組のビームフォーミングウェイトをアンテナアレイの1つまたは複数のアンテナに適用するステップを含み、前記ビームは送信ビームを含み、
前記ビームフォーミングウェイトは、受信機から受信したフィードバックに応じて決定され、前記フィードバックは遅延および複素プリコーダ係数を示し、前記示された遅延と複素プリコーダ係数は、前記受信機への無線チャネルを介した通信の所定の特性を実現するために、前記送信機の各レイヤと送信ビームに対してそれぞれの空間遅延プリコーダに基づいて取得され、前記複素プリコーダ係数は複素遅延領域結合係数を含み、各空間遅延プリコーダは、
2段プリコーディング構造を含み、前記2段プリコーディング構造は、前記送信機におけるアンテナのための
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個の空間ビームを形成するための
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個のベクトルを含むビームフォーミング行列を含み、
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偏波ごとのベクトルの総数、
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=偏波の数であり、前記送信機の共偏波アンテナアレイでは
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であり、前記送信機の二重偏波アンテナアレイでは
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であり、前記2段プリコーディング構造は、前記ビームおよび前記遅延に関連する前記複素遅延領域結合係数を含む空間遅延領域結合係数ベクトルまたは行列をさらに含み、
前記フィードバックはプリコーディング行列識別子PMIを含み、前記PMIは、前記空間ビームに関連する前記ベクトルのインデックスの数、前記それぞれの複素遅延領域結合係数、およびコードブック行列のそれぞれの列ベクトルに関連する前記遅延のインデックスの数を示す、方法。
【請求項24】
コンピュータ上で実行された場合に、請求項22または23に記載の方法を実行する命令を格納するコンピュータ可読媒体を含む非一時的コンピュータプログラム製品。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0138
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0138】
(c)ビーム固有遅延への拡張−偏波およびビーム依存遅延
実施形態によれば、
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が広帯域行列であり、第lの遅延のビームの組み合わせが他の遅延と異なる場合があり、
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個のビームに関連する遅延が異なる場合がある。したがって、
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個のビームは
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個のDIに関連付けることができる。次に、第
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のDIは、ビームインデックス
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個の遅延
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に関連付けられ、
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個の遅延は、異なるビームに対して同一または非同一であってもよい。また、各ビームは異なる数の遅延
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を有することができる。周波数領域プリコーダは、次式で与えられ、
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ここで、行列
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は次のように定義される空間遅延領域結合係数行列である。
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は、ビーム
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に関連する遅延領域結合係数である。さらに、
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は次式で与えられ、
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はビーム
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に関連するDFT行列であり、その
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個の列がコードブック
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から選択される。
【国際調査報告】
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