特表2020-537669(P2020-537669A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2020-537669ピラゾリル基を含む三環式誘導体、その製造方法及び用途
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2020-537669(P2020-537669A)
(43)【公表日】2020年12月24日
(54)【発明の名称】ピラゾリル基を含む三環式誘導体、その製造方法及び用途
(51)【国際特許分類】
   C07D 471/14 20060101AFI20201127BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20201127BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20201127BHJP
   A61P 35/02 20060101ALI20201127BHJP
   A61P 19/08 20060101ALI20201127BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20201127BHJP
   A61P 37/00 20060101ALI20201127BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20201127BHJP
   A61P 3/00 20060101ALI20201127BHJP
   A61P 11/00 20060101ALI20201127BHJP
   A61P 9/00 20060101ALI20201127BHJP
   A61K 31/4439 20060101ALI20201127BHJP
   A61K 31/444 20060101ALI20201127BHJP
   A61K 31/497 20060101ALI20201127BHJP
   A61K 31/506 20060101ALI20201127BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20201127BHJP
   A61K 31/496 20060101ALI20201127BHJP
   A61K 31/4545 20060101ALI20201127BHJP
   A61K 31/4188 20060101ALI20201127BHJP
   A61K 31/5365 20060101ALI20201127BHJP
   A61K 31/553 20060101ALI20201127BHJP
   A61K 31/4162 20060101ALI20201127BHJP
   A61K 31/4192 20060101ALI20201127BHJP
   A61K 31/4709 20060101ALI20201127BHJP
   A61K 31/675 20060101ALI20201127BHJP
   C07D 487/04 20060101ALI20201127BHJP
   C07D 498/04 20060101ALI20201127BHJP
   C07D 491/052 20060101ALI20201127BHJP
   C07D 498/14 20060101ALI20201127BHJP
   C07F 9/6561 20060101ALI20201127BHJP
【FI】
   C07D471/14 102
   A61P43/00 111
   A61P35/00
   A61P35/02
   A61P19/08
   A61P29/00
   A61P37/00
   A61P25/00
   A61P3/00
   A61P11/00
   A61P9/00
   A61K31/4439
   A61K31/444
   A61K31/497
   A61K31/506
   A61K31/5377
   A61K31/496
   A61K31/4545
   A61K31/4188
   A61K31/5365
   A61K31/553
   A61K31/4162
   A61K31/4192
   A61K31/4709
   A61K31/675
   C07D487/04 138
   C07D487/04 136
   C07D498/04 112Q
   C07D498/04 116
   C07D491/052CSP
   C07D498/14
   C07F9/6561 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】192
(21)【出願番号】特願2020-521931(P2020-521931)
(86)(22)【出願日】2018年10月18日
(85)【翻訳文提出日】2020年6月17日
(86)【国際出願番号】CN2018110795
(87)【国際公開番号】WO2019076336
(87)【国際公開日】20190425
(31)【優先権主張番号】201710979926.3
(32)【優先日】2017年10月19日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201810023817.9
(32)【優先日】2018年1月10日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201810882539.2
(32)【優先日】2018年7月30日
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TRITON
(71)【出願人】
【識別番号】518402015
【氏名又は名称】江▲蘇▼豪森▲薬▼▲業▼集▲団▼有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】518405393
【氏名又は名称】上▲海▼翰森生物医▲薬▼科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 世▲強▼
(72)【発明者】
【氏名】周 ▲遠▼▲鋒▼
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ ▲揚▼
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ 雪松
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 磊
(72)【発明者】
【氏名】▲包▼ 如迪
【テーマコード(参考)】
4C050
4C065
4C072
4C086
4H050
【Fターム(参考)】
4C050AA01
4C050AA08
4C050BB05
4C050CC04
4C050CC05
4C050CC18
4C050EE02
4C050EE03
4C050EE04
4C050FF04
4C050FF05
4C050FF10
4C050GG01
4C050GG03
4C050GG04
4C050GG05
4C050HH01
4C050HH02
4C050HH04
4C065AA04
4C065BB06
4C065CC02
4C065DD05
4C065EE03
4C065HH01
4C065JJ01
4C065KK06
4C065KK08
4C065LL01
4C065PP03
4C065PP12
4C072AA01
4C072AA07
4C072BB02
4C072BB06
4C072CC03
4C072CC04
4C072CC11
4C072EE06
4C072EE09
4C072FF04
4C072GG01
4C072GG07
4C072GG08
4C072HH01
4C072HH02
4C072HH05
4C072HH07
4C072HH08
4C072UU01
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086AA04
4C086CB03
4C086CB05
4C086CB22
4C086DA38
4C086GA16
4C086MA01
4C086MA04
4C086NA14
4C086ZA01
4C086ZA36
4C086ZA59
4C086ZA96
4C086ZB01
4C086ZB11
4C086ZB26
4C086ZB27
4C086ZC20
4C086ZC21
4H050AA01
4H050AA03
4H050AB20
(57)【要約】
本発明は、ピラゾリル基を含む三環式誘導体、その製造方法及び使用に関する。特に、本発明は、一般式(I)で表される化合物、その製造方法及び該化合物を含む医薬組成物、並びに、そのERK(MAPK)阻害剤のようなプロテアーゼとしての、癌、骨疾患、炎症性疾患、免疫疾患、神経系疾患、代謝性疾患、呼吸性疾患及び心臓病の治療における使用に関し、ここで、一般式(I)における各置換基の定義は、明細書での定義と同じである。
[この文献は図面を表示できません]
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)で表される化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩。
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
XとYは、それぞれ独立してN又は−CRから選択され、
Mは、結合、
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され、
環Aは、シクロアルキル基、複素環基、アリール基又はヘテロアリール基から選択され、そのうち前記シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基は、さらに重水素原子、オキソ基、アルキル基、重水素化アルキル基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、ヘテロアリール基、−(CH、−(CHOR、−(CHSR、−(CHC(O)R、−(CHC(O)OR、−(CHS(O)、−(CHNR、−(CHC(O)NR、−(CHNRC(O)R及び−(CHNRS(O)から選択される1つ以上の置換基で置換されてもよく、
は、水素原子、重水素原子、アルキル基、重水素化アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、ヘテロアリール基、−(CH、−(CHOR、−(CHSR、−(CHC(O)R、−(CHC(O)OR、−(CHS(O)、−(CHNR、−(CHC(O)NR、−(CHNRC(O)R及び−(CHNRS(O)から選択され、そのうち前記アルキル基、ハロゲン化アルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基は、さらに重水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、ヘテロアリール基、−(CH、−(CHOR、−(CHSR、−(CHC(O)R、−(CHC(O)OR、−(CHS(O)、−(CHNR、−(CHC(O)NR、−(CHNRC(O)R及び−(CHNRS(O)から選択される1つ以上の置換基で置換されてもよく、
は、水素原子、重水素原子、アルキル基、重水素化アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、ヘテロアリール基、−(CH、−(CHOR、−(CHSR、−(CHC(O)R、−(CHC(O)OR、−(CHS(O)、−(CHNR、−(CHC(O)NR、−(CHNRC(O)R及び−(CHNRS(O)から選択され、そのうち前記アルキル基、ハロゲン化アルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基は、さらに重水素原子、オキソ基、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、ヘテロアリール基、−(CH、−(CHOR、−(CHSR、−(CHC(O)R、−(CHC(O)OR、−(CHS(O)、−(CHNR、−(CHC(O)NR、−(CHC(O)NHR、−(CHNRC(O)R及び−(CHNRS(O)から選択される1つ以上の置換基で置換されてもよく、
とRは、同じであるか又は異なり、かつそれぞれ独立して、水素原子、重水素原子、アルキル基、重水素化アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、ヘテロアリール基、−(CH、−(CHOR、−(CHSR、−(CHC(O)R、−(CHC(O)OR、−(CHS(O)、−(CHNR、−(CHC(O)NR、−(CHC(O)NHR、−(CHNRC(O)R及び−(CHNRS(O)から選択され、そのうち前記アルキル基、ハロゲン化アルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基は、さらに重水素原子、アルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、エステル基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、置換又は未置換のシクロアルキル基、置換又は未置換の複素環基、置換又は未置換のアリール基及び置換又は未置換のヘテロアリール基から選択される1つ以上の置換基で置換されてもよく、
とRは、同じであるか又は異なり、かつそれぞれ独立して、水素原子、重水素原子、アルキル基、重水素化アルキル基、ハロゲン化アルキル基、ヒドロキシル基、アミノ基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基から選択され、そのうち前記アルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基は、さらに重水素原子、アルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基から選択される1つ以上の置換基で置換されてもよく、
mは0、1及び2から選択される整数であり、かつ
nは0、1、2、3、4及び5から選択される整数である。)
【請求項2】
一般式(II)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩である、請求項1に記載の一般式(I)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩。
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
XとYは、それぞれ独立してN又は−CRから選択され、好ましくはCHであり、
とXは、それぞれ独立してO、−NR又は−CRから選択され、
は、−(CH、−(CHOR、−(CHNR、シクロアルキル基、複素環基、アリール基又はヘテロアリール基から選択され、そのうち前記シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基は、さらに重水素原子、オキソ基、アルキル基、重水素化アルキル基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、ヘテロアリール基、−(CH、−(CHOR、−(CHSR、−(CHC(O)R、−(CHC(O)OR、−(CHS(O)、−(CHNR、−(CHC(O)NR、−(CHC(O)NHR、−(CHNRC(O)R及び−(CHNRS(O)から選択される1つ以上の置換基で置換されてもよく、
は、水素原子、重水素原子、アルキル基、重水素化アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、ヘテロアリール基、−(CH、−(CHOR、−(CHSR、−(CHC(O)R、−(CHC(O)OR、−(CHS(O)、−(CHNR、−(CHC(O)NR、−(CHNRC(O)R及び−(CHNRS(O)から選択され、そのうち前記アルキル基、ハロゲン化アルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基は、さらに重水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、ヘテロアリール基、−(CH、−(CHOR、−(CHSR、−(CHC(O)R、−(CHC(O)OR、−(CHS(O)、−(CHNR、−(CHC(O)NR、−(CHNRC(O)R及び−(CHNRS(O)から選択される1つ以上の置換基で置換されてもよく、
〜R、m及びnは請求項1に記載のとおりである。)
【請求項3】
一般式(III)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩である、請求項1に記載の一般式(I)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩。
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
XとYは、それぞれ独立してN又は−CRから選択され、好ましくはCHであり、
とXは、それぞれ独立してN、NR又は−CRから選択され、
は、−(CH、−(CHOR、−(CHNR、シクロアルキル基、複素環基、アリール基又はヘテロアリール基から選択され、そのうち前記シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基は、さらに重水素原子、オキソ基、アルキル基、重水素化アルキル基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、ヘテロアリール基、−(CH、−(CHOR、−(CHSR、−(CHC(O)R、−(CHC(O)OR、−(CHS(O)、−(CHNR、−(CHC(O)NR、−(CHC(O)NHR、−(CHNRC(O)R及び−(CHNRS(O)から選択される1つ以上の置換基で置換されてもよく、
M、R、R〜R、m及びnは、請求項1に記載のとおりである。)
【請求項4】
一般式(IV)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩である、請求項1に記載の一般式(I)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩。
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
は、結合、O、NR
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
又は−(CH−から選択され、好ましくは結合、O、NR
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
又は−(CH−から選択され、
環Bは、シクロアルキル基、複素環基、アリール基又はヘテロアリール基から選択され、そのうち前記シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基は、さらに重水素原子、オキソ基、アルキル基、重水素化アルキル基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基から選択される1つ以上の置換基で置換されてもよく、
は、水素原子、重水素原子、アルキル基、重水素化アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基から選択され、そのうち前記アルキル基、ハロゲン化アルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基は、さらに重水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基から選択される1つ以上の置換基で置換されてもよく、
xは、0、1、2、3又は4から選択される整数であり、
X、Y、X、X、R〜R、m及びnは、請求項2に記載のとおりである。)
【請求項5】
一般式(V)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩である、請求項3に記載の一般式(I)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩。
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
とXは、それぞれ独立してN、NR又は−CRから選択され、
は、結合、O、NR
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
又は−(CH−から選択され、好ましくは結合、O、NR
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
又は−(CH−から選択され、
環Bは、シクロアルキル基、複素環基、アリール基又はヘテロアリール基から選択され、そのうち前記シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基は、さらに重水素原子、オキソ基、アルキル基、重水素化アルキル基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基から選択される1つ以上の置換基で置換されてもよく、
は、水素原子、重水素原子、アルキル基、重水素化アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基から選択され、そのうち前記アルキル基、ハロゲン化アルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基は、さらに重水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基から選択される1つ以上の置換基で置換されてもよく、
M、X、Y、R、m、n及びxは、請求項3に記載のとおりである。)
【請求項6】
一般式(V−A)、(V−B)及び(V−C)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩である、請求項5に記載の一般式(I)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩。
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
環B、M、M、X、Y、R、R及びxは、請求項5に記載のとおりである。)
【請求項7】
一般式(V−D)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩である、請求項5に記載の一般式(I)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩。
【化12】
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(式中、
は、結合、−(CHCR−、−O(CHCR−、−(CHNR−、−(CHN(R)NR−、−(CHNHCR−又は−CR−から選択され、
環Cは、シクロアルキル基、複素環基、アリール基又はヘテロアリール基から選択され、そのうち前記シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基は、さらに重水素原子、オキソ基、アルキル基、重水素化アルキル基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基から選択される1つ以上の置換基で置換されてもよく、
好ましくは、
【化13】
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という構造であり、
は、水素原子、重水素原子、アルキル基、重水素化アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、ヘテロアリール基、−(CH、−(CHOR、−(CHSR、−(CHC(O)R、−(CHC(O)OR、−(CHS(O)、−(CHNR、−(CHC(O)NR、−(CHNRC(O)R及び−(CHNRS(O)から選択され、
tは、0、1、2、3、4又は5から選択される整数であり、
環B、M、X、Y、R及びxは、請求項5に記載のとおりである。)
【請求項8】
環Bは、
【化14】
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という構造から選択される、請求項4〜7のいずれか一項に記載の一般式(I)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩。
【請求項9】
一般式(VI)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩である、請求項4に記載の一般式(I)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩。
【化15】
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(式中、
X、Y、X、X、R、R及びxは、請求項4に記載のとおりである。)
【請求項10】
一般式(VII)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩である、請求項5に記載の一般式(I)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩。
【化16】
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(式中、
M、X、Y、X、X、R、R及びxは請求項5に記載のとおりである。)
【請求項11】
一般式(VIII)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩である、請求項1に記載の一般式(I)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩。
【化17】
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(式中、
XとYは、それぞれ独立してN又は−CRから選択され、好ましくはCHであり、
とXは、それぞれ独立してO、−NR又は−CRから選択され、
は、−(CH、−(CHOR、−(CHNR、シクロアルキル基、複素環基、アリール基又はヘテロアリール基から選択され、そのうち前記シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基は、さらに重水素原子、アルキル基、重水素化アルキル基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、ヘテロアリール基、−(CH、−(CHOR、−(CHSR、−(CHC(O)R、−(CHC(O)OR、−(CHS(O)、−(CHNR、−(CHC(O)NR、−(CHNRC(O)R及び−(CHNRS(O)から選択される1つ以上の置換基で置換されてもよく、
は、水素原子、重水素原子、アルキル基、重水素化アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、ヘテロアリール基、−(CH、−(CHOR、−(CHSR、−(CHC(O)R、−(CHC(O)OR、−(CHS(O)、−(CHNR、−(CHC(O)NR、−(CHNRC(O)R及び−(CHNRS(O)から選択され、そのうち前記アルキル基、ハロゲン化アルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基は、さらに重水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、ヘテロアリール基、−(CH、−(CHOR、−(CHSR、−(CHC(O)R、−(CHC(O)OR、−(CHS(O)、−(CHNR、−(CHC(O)NR、−(CHNRC(O)R及び−(CHNRS(O)から選択される1つ以上の置換基で置換されてもよく、
yは、0、1、2及び3から選択される整数であり、好ましくはyは1であり、
〜R、m及びnは、請求項1に記載のとおりである。)
【請求項12】
一般式(VII−A)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩である、請求項1に記載の一般式(I)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩。
【化18】
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(式中、
とXは、それぞれ独立してN、NH又はCHから選択され、
環Cは、
【化19】
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という構造から選択され、
は、水素原子、重水素原子、C1〜8アルキル基、C1〜8重水素化アルキル基、C1〜8ハロゲン化アルキル基、C1〜8アルコキシ基又はC1〜8ハロアルコキシ基から選択され、
は、水素原子、重水素原子、C1〜8アルキル基、C1〜8重水素化アルキル基、C1〜8ハロゲン化アルキル基、C1〜8アルコキシ基、C1〜8ハロアルコキシ基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、C3〜10シクロアルキル基、3〜10員複素環基、6〜10員アリール基又は5〜12員ヘテロアリール基から選択され、
は、水素原子、重水素原子、C1〜8アルキル基、C1〜8重水素化アルキル基、C1〜8ハロゲン化アルキル基、C1〜8アルコキシ基、C1〜8ハロアルコキシ基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、C3〜10シクロアルキル基、3〜10員複素環基、6〜10員アリール基又は5〜12員ヘテロアリール基から選択され、
10とR11は、同じであるか又は異なり、かつそれぞれ独立して、水素原子、重水素原子、C1〜8アルキル基、C1〜8重水素化アルキル基、C1〜8ハロゲン化アルキル基、C1〜8アルコキシ基、C1〜8ハロアルコキシ基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、C3〜10シクロアルキル基、3〜10員複素環基、6〜10員アリール基、5〜12員ヘテロアリール基、−(CH、−(CHOR、−(CHSR、−(CHC(O)R、−(CHC(O)OR、−(CHS(O)、−(CHNR、−(CHC(O)NR、−(CHC(O)NHR、−(CHNRC(O)R及び−(CHNRS(O)から選択され、そのうち前記C1〜8アルキル基、C1〜8重水素化アルキル基、C1〜8ハロゲン化アルキル基、C1〜8アルコキシ基、C1〜8ハロアルコキシ基、C3〜10シクロアルキル基、3〜10員複素環基、6〜10員アリール基、5〜12員ヘテロアリール基は、さらに重水素原子、C1〜8アルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、エステル基、C1〜8アルコキシ基、C1〜8ヒドロキシアルキル基、C3〜10シクロアルキル基、3〜10員複素環基、6〜10員アリール基及び5〜12員ヘテロアリール基から選択される1つ以上の置換基で置換されてもよく、
とRは、同じであるか又は異なり、かつそれぞれ独立して、水素原子、重水素原子、C1〜8アルキル基、C1〜8重水素化アルキル基、C1〜8ハロゲン化アルキル基、ヒドロキシル基、アミノ基、C3〜10シクロアルキル基、3〜10員複素環基、6〜10員アリール基及び5〜12員ヘテロアリール基から選択され、そのうち前記C1〜8アルキル基、C1〜8重水素化アルキル基、C1〜8ハロゲン化アルキル基、C3〜10シクロアルキル基、3〜10員複素環基、6〜10員アリール基及び5〜12員ヘテロアリール基は、さらに重水素原子、C1〜8アルキル基、C1〜8重水素化アルキル基、C1〜8ハロゲン化アルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、C1〜8アルコキシ基、C1〜8ヒドロキシアルキル基、C3〜10シクロアルキル基、3〜10員複素環基、6〜10員アリール基及び5〜12員ヘテロアリール基から選択される1つ以上の置換基で置換されてもよく、
mは、0、1及び2から選択される整数であり、
nは、0、1、2、3、4及び5から選択される整数であり、
xは、0、1、2、3及び4から選択される整数であり、
tは、0、1、2、3、4及び5から選択される整数である。)
【請求項13】
は、水素原子、C1〜8アルキル基、5〜10員アリール基、5〜10員ヘテロアリール基、−(CH、−(CHOR、−(CHC(O)R、−(CHC(O)OR及び−(CHNRから選択され、そのうち前記C1〜8アルキル基、5〜10員アリール基及び5〜10員ヘテロアリール基は、さらにC1〜8アルキル基、ハロゲン、5〜10員アリール基、5〜10員ヘテロアリール基、−(CH、−(CHR及び−(CHORから選択される1つ以上の置換基で置換されてもよく、
好ましくは水素原子、C1〜6アルキル基、5〜6員アリール基、5〜6員ヘテロアリール基、−(CH、−(CHOR、−(CHC(O)R及び−(CHNRから選択され、
さらに、好ましくは水素原子、C1〜3アルキル基、5〜6員アリール基、5〜6員ヘテロアリール基、−(CH、−(CHOR、−(CHC(O)R及び−(CHNRから選択されることを特徴とする請求項1、3、5、6、8又は10のいずれか一項に記載の一般式(I)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩。
【請求項14】
は、水素原子、シアノ基、C1〜8アルキル基、C1〜8アルコキシ基、ハロゲン、オキソ基及びC1〜8ハロゲン化アルキル基から選択され、好ましくは、C1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシ基又はハロゲンから選択され、さらに、好ましくはC1〜3アルキル基、C1〜3アルコキシ基又はハロゲンから選択されることを特徴とする請求項4〜10、12又は13のいずれか一項に記載の一般式(I)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩。
【請求項15】
【化20】
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【化21】
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【化22】
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【化23】
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【化24】
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【化25】
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【化26】
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【化27】
[この文献は図面を表示できません]
【化28】
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という化合物から選択されることを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載の一般式(I)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩。
【請求項16】
一般式(VII−A)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩を製造するための中間体であって、一般式(IX)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩である中間体。
【化29】
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(式中、
Pgは、アミノ保護基であり、ベンジルオキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、9−フルオレニルメチルオキシカルボニル基、ベンジル基、p−メトキシベンジル基、アリルオキシカルボニル基、トリチル基又はフタロイル基から選択され、好ましくはトリチル基であり、
環C、X、X、R、R〜R11、t及びxは、請求項12に記載のとおりである。)
【請求項17】
一般式(VII−A)で表される化合物を製造する方法であって、一般式(IX)の化合物を酸性条件下で脱保護して、一般式(VII−A)の化合物を得ることを含む方法。
【化30】
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(式中、
環C、Pg、X、X、R、R〜R11、t及びxは、請求項16に記載のとおりである。)
【請求項18】
治療有効量の請求項1〜15のいずれか一項に記載の一般式(I)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩、及び1種以上の薬学的に許容された担体、希釈剤又は賦形剤を含む医薬組成物。
【請求項19】
請求項1〜15のいずれか一項に記載の一般式(I)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩、又は請求項18に記載の医薬組成物の、ERK阻害剤薬物の製造における使用。
【請求項20】
請求項1〜15のいずれか一項に記載の一般式(I)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩、又は請求項18に記載の医薬組成物の、癌、骨疾患、炎症性疾患、免疫疾患、神経系疾患、代謝性疾患、呼吸性疾患及び心臓病を治療する薬物の製造における使用であって、前記癌は、乳癌、膵臓癌、非小細胞肺癌、甲状腺癌、精上皮腫、黒色腫、膀胱癌、肝臓癌、腎臓癌、骨髄異形成症候群、急性骨髄性白血病及び結直腸癌から選択される癌である、使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は薬物合成の分野に属し、具体的には、ピラゾリル基を含む三環式誘導体、その製造方法及び用途に関する。
【背景技術】
【0002】
ERKシグナル伝達経路の一員となるRAS、BRAFなどは、常に腫瘍で変異し、約3分の1のヒトの腫瘍は継続的に活性化されている変異型RASを発現し、8%の腫瘍は活性化されているBRAFを発現する。悪性腫瘍におけるERKシグナル伝達経路に関連する変異と確率の統計は表1に示される。統計によると、90%の膵臓癌、50%の結直腸癌、30%の肺癌にRAS変異があり、50%の黒色腫、50%の甲状腺癌及び15%の結直腸癌にBRAF変異がある。
【0003】
【表1】
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【0004】
ベムラフェニブ(Vemurafenib)は、FDAによって市販が承認された最初のBRAF阻害剤であり、主に進行性黒色腫の治療に使用されるが、効果が8〜9ヶ月間しか維持できず、薬剤耐性が発生しやい。研究により、ERKシグナル伝達経路の再活性化が黒色腫のベムラフェニブに対する薬剤耐性を媒介することが確認された。また、別のBRAF阻害剤であるダブラフェニブ(Dabrafenib)も、薬剤耐性が非常に発生しやすい。そのほか、ベムラフェニブはまた、BRAF変異を有する結直腸癌患者において顕著な臨床活性を示せず、全体的な応答率はわずか5%である。BRAF阻害剤に加えて、現在市販されているMEK阻害剤に対して、臨床応用において異なる程度の薬剤耐性が出ている。MEK阻害剤のRASが変異した腫瘍に対する応答率は低く、BRAFが変異した黒色腫瘍に対する応答率はわずか22%である。臨床的には、BRAF阻害剤とEGFR阻害剤を併用して薬剤耐性を逆転させるが、患者には数ヶ月後に多薬剤耐性が出る。
【0005】
現在、大量の前臨床研究の結果により、異なる種類のERKの上流標的阻害剤の薬剤耐性について、ERK活性を阻害することによりBRAF阻害剤とMEK阻害剤の薬剤耐性を逆転させることができることが証明され、多くの製薬会社、明確に、例えばGenentech、Merck、Lillyなどは研究しているが、現在、中国で研究されたBRAF及びMEK阻害剤はまだ市販されない。現在開示されている、ERK1/2を選択的に阻害する阻害剤の特許出願は、WO2012088314、WO2014134776、WO2014179154、WO2014137728及びWO2015051314などを含む。しかしながら、KO−947のような既存の臨床候補薬物は、溶解性が低いという問題を有し、臨床的に静脈内投与で使用されるが、一般的な溶媒に懸濁状態でしか存在できず、薬剤の完成に役立たず、経口投与しにくい。
【0006】
ERK阻害剤は、薬物として、医薬業界において良好な応用の見通しがある。その一、大きな市場の需要:90%の膵臓癌、50%の結直腸癌、30%の肺癌にはRAS変異を有し、50%の黒色腫、50%の甲状腺癌、15%の結直腸癌にはBRAF変異を有し、ERK阻害剤は上記のRAS及びRAF変異による癌の患者に用いることができ、特にBRAF及びMEK阻害剤に対して薬剤耐性を有する腫瘍に効果的である;その二、明確な機能原理:ERKシグナル伝達経路は細胞増殖及び成長の主なシグナル伝達経路の1つであり、機能原理は明確に研究されている;その三、高い選択性、安全性:ERKリード阻害剤は高い選択性を有し、他のキナーゼに対して最大数万倍選択性を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】国際公開第2012088314号
【特許文献2】国際公開第2014134776号
【特許文献3】国際公開第2014179154号
【特許文献4】国際公開第2014137728号
【特許文献5】国際公開第2015051314号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、一般式(I)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩を提供することであり、一般式(I)で表される化合物の構造は、以下に示すとおりである。
【化1】
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【課題を解決するための手段】
【0009】
(式中、
XとYは、それぞれ独立してN又は−CRから選択され、
Mは、結合、
【化2】
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(CH−又は−CRから選択され、
環Aは、シクロアルキル基、複素環基、アリール基又はヘテロアリール基から選択され、そのうち前記シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基は、さらに重水素原子、オキソ基、アルキル基、重水素化アルキル基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、ヘテロアリール基、−(CH、−(CHOR、−(CHSR、−(CHC(O)R、−(CHC(O)OR、−(CHS(O)、−(CHNR、−(CHC(O)NR、−(CHNRC(O)R及び−(CHNRS(O)から選択される1つ以上の置換基で置換されてもよく、Rは、水素原子、重水素原子、アルキル基、重水素化アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、ヘテロアリール基、−(CH、−(CHOR、−(CHSR、−(CHC(O)R、−(CHC(O)OR、−(CHS(O)、−(CHNR、−(CHC(O)NR、−(CHNRC(O)R及び−(CHNRS(O)から選択され、そのうち前記アルキル基、ハロゲン化アルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基は、さらに重水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、ヘテロアリール基、−(CH、−(CHOR、−(CHSR、−(CHC(O)R、−(CHC(O)OR、−(CHS(O)、−(CHNR、−(CHC(O)NR、−(CHNRC(O)R及び−(CHNRS(O)から選択される1つ以上の置換基で置換されてもよく、
は、水素原子、重水素原子、アルキル基、重水素化アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、ヘテロアリール基、−(CH、−(CHOR、−(CHSR、−(CHC(O)R、−(CHC(O)OR、−(CHS(O)、−(CHNR、−(CHC(O)NR、−(CHNRC(O)R及び−(CHNRS(O)から選択され、そのうち前記アルキル基、ハロゲン化アルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基は、さらに重水素原子、オキソ基、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、ヘテロアリール基、−(CH、−(CHOR、−(CHSR、−(CHC(O)R、−(CHC(O)OR、−(CHS(O)、−(CHNR、−(CHC(O)NR、−(CHC(O)NHR、−(CHNRC(O)R及び−(CHNRS(O)から選択される1つ以上の置換基で置換されてもよく、
とRは、同じであるか又は異なり、かつそれぞれ独立して、水素原子、重水素原子、アルキル基、重水素化アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、ヘテロアリール基、−(CH、−(CHOR、−(CHSR、−(CHC(O)R、−(CHC(O)OR、−(CHS(O)、−(CHNR、−(CHC(O)NR、−(CHC(O)NHR、−(CHNRC(O)R及び−(CHNRS(O)から選択され、そのうち前記アルキル基、ハロゲン化アルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基は、さらに重水素原子、アルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、エステル基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、置換又は未置換のシクロアルキル基、置換又は未置換の複素環基、置換又は未置換のアリール基及び置換又は未置換のヘテロアリール基から選択される1つ以上の置換基で置換されてもよく、
とRは、同じであるか又は異なり、かつそれぞれ独立して、水素原子、重水素原子、アルキル基、重水素化アルキル基、ハロゲン化アルキル基、ヒドロキシル基、アミノ基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基から選択され、そのうち前記アルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基は、さらに重水素原子、アルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基から選択される1つ以上の置換基で置換されてもよく、
mは0、1及び2から選択される整数であり、かつ
nは0、1、2、3、4及び5から選択される整数である。)
【0010】
本発明の好ましい実施例において、前記一般式(I)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩は、一般式(II)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩である。
【化3】
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(式中、
XとYは、それぞれ独立してN又は−CRから選択され、好ましくはCHであり、
とXは、それぞれ独立してO、−NR又は−CRから選択され、
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は単結合又は二重結合を表し、
は、−(CH、−(CHOR、−(CHNR、シクロアルキル基、複素環基、アリール基又はヘテロアリール基から選択され、そのうち前記シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基は、さらに重水素原子、オキソ基、アルキル基、重水素化アルキル基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、ヘテロアリール基、−(CH、−(CHOR、−(CHSR、−(CHC(O)R、−(CHC(O)OR、−(CHS(O)、−(CHNR、−(CHC(O)NR、−(CHC(O)NHR、−(CHNRC(O)R及び−(CHNRS(O)から選択される1つ以上の置換基で置換されてもよく、
は、水素原子、重水素原子、アルキル基、重水素化アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、ヘテロアリール基、−(CH、−(CHOR、−(CHSR、−(CHC(O)R、−(CHC(O)OR、−(CHS(O)、−(CHNR、−(CHC(O)NR、−(CHNRC(O)R及び−(CHNRS(O)から選択され、そのうち前記アルキル基、ハロゲン化アルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基は、さらに重水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、ヘテロアリール基、−(CH、−(CHOR、−(CHSR、−(CHC(O)R、−(CHC(O)OR、−(CHS(O)、−(CHNR、−(CHC(O)NR、−(CHNRC(O)R及び−(CHNRS(O)から選択される1つ以上の置換基で置換されてもよく、
〜R、m及びnは一般式(I)に記載のとおりである。)
本発明の好ましい実施例において、前記一般式(I)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩は、一般式(III)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩である。
【化4】
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(式中、
XとYは、それぞれ独立してN又は−CRから選択され、好ましくはCHであり、
とXは、それぞれ独立してN、NR又は−CRから選択され、
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は単結合又は二重結合を表し、
は、−(CH、−(CHOR、−(CHNR、シクロアルキル基、複素環基、アリール基又はヘテロアリール基から選択され、そのうち前記シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基は、さらに重水素原子、アルキル基、重水素化アルキル基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、ヘテロアリール基、−(CH、−(CHOR、−(CHSR、−(CHC(O)R、−(CHC(O)OR、−(CHS(O)、−(CHNR、−(CHC(O)NR、−(CHC(O)NHR、−(CHNRC(O)R及び−(CHNRS(O)から選択される1つ以上の置換基で置換されてもよく、
M、R、R〜R、m及びnは一般式(I)に記載のとおりである。)
【0011】
本発明の好ましい実施例において、前記一般式(II)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩は、一般式(IV)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩である。
【化5】
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(式中、
は、結合、O、NR3、
【化6】
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又は−(CH−から選択され、好ましくは結合、O、NR3、
【化7】
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又は−(CH−から選択され、
環Bは、シクロアルキル基、複素環基、アリール基又はヘテロアリール基から選択され、そのうち前記シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基は、さらに重水素原子、オキソ基、アルキル基、重水素化アルキル基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基から選択される1つ以上の置換基で置換されてもよく、
は、水素原子、重水素原子、アルキル基、重水素化アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基から選択され、そのうち前記アルキル基、ハロゲン化アルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基は、さらに重水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基から選択される1つ以上の置換基で置換されてもよく、かつ
xは0、1、2、3及び4から選択される整数であり、
X、Y、X、X、R〜R、m、n及びxは一般式(II)に記載のとおりである。)
【0012】
本発明の好ましい実施例において、前記一般式(III)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩は、一般式(V)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩である。
【化8】
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(式中、
とXは、それぞれ独立してN、NR又は−CRから選択され、
は、結合、O、NR
【化9】
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又は−(CH−から選択され、好ましくは結合、O、NR
【化10】
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又は−(CH−から選択され、
環Bは、シクロアルキル基、複素環基、アリール基又はヘテロアリール基から選択され、そのうち前記シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基は、さらに重水素原子、オキソ基、アルキル基、重水素化アルキル基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基から選択される1つ以上の置換基で置換されてもよく、
は、水素原子、重水素原子、アルキル基、重水素化アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基から選択され、そのうち前記アルキル基、ハロゲン化アルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基は、さらに重水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基から選択される1つ以上の置換基で置換されてもよく、
M、X、Y、R、m、n及びxは一般式(III)に記載のとおりである。)
【0013】
本発明の好ましい実施例において、前記一般式(V)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩は、一般式(V−A)、(V−B)及び(V−C)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩である。
【化11】
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(式中、
環B、M、M、X、Y、R、R及びxは一般式(V)に記載のとおりである。)
【0014】
本発明の好ましい実施例において、前記一般式(V)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩は、一般式(V−D)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩である。
【化12】
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(式中、
は、結合、−(CHCR−、−O(CHCR−、−(CHNR−、−(CHNRNR−、−(CHNHCR−又は−CR−から選択され、
環Cは、シクロアルキル基、複素環基、アリール基又はヘテロアリール基から選択され、そのうち前記シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基は、さらに重水素原子、オキソ基、アルキル基、重水素化アルキル基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基から選択される1つ以上の置換基で置換されてもよく、
環Cは、好ましくは、
【化13】
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という構造から選択され、
は、水素原子、重水素原子、アルキル基、重水素化アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、ヘテロアリール基、−(CH、−(CHOR、−(CHSR、−(CHC(O)R、−(CHC(O)OR、−(CHS(O)、−(CHNR、−(CHC(O)NR、−(CHNRC(O)R及び−(CHNRS(O)から選択され、
tは0、1、2、3、4又は5から選択される整数であり、
環B、M、X、Y、R及びxは一般式(V)に記載のとおりである。)
【0015】
本発明の好ましい実施例において、前記一般式(IV)及び一般式(V)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩において、環Bは、
【化14】
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という構造から選択される。
【0016】
本発明の好ましい実施例において、前記一般式(IV)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩は、一般式(VI)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩である。
【化15】
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(式中、
X、Y、X、X、R、R及びxは一般式(VI)に記載のとおりである。)
【0017】
本発明の好ましい実施例において、前記一般式(V)で表される化合物は、一般式(VII)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩である。
【化16】
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(式中、
M、X、Y、X、X、R、R及びxは一般式(V)に記載のとおりである。)
【0018】
本発明の好ましい実施例において、前記一般式(I)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩は、一般式(VIII)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩である。
【化17】
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(式中、
XとYは、それぞれ独立してN又は−CRから選択され、好ましくはCHであり、
とXは、それぞれ独立してO、−NR又は−CRから選択され、
は、−(CH、−(CHOR、−(CHNR、シクロアルキル基、複素環基、アリール基又はヘテロアリール基から選択され、そのうち前記シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基は、さらに重水素原子、アルキル基、重水素化アルキル基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、ヘテロアリール基、−(CH、−(CHOR、−(CHSR、−(CHC(O)R、−(CHC(O)OR、−(CHS(O)、−(CHNR、−(CHC(O)NR、−(CHNRC(O)R及び−(CHNRS(O)から選択される1つ以上の置換基で置換されてもよく、
は、水素原子、重水素原子、アルキル基、重水素化アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、ヘテロアリール基、−(CH、−(CHOR、−(CHSR、−(CHC(O)R、−(CHC(O)OR、−(CHS(O)、−(CHNR、−(CHC(O)NR、−(CHNRC(O)R及び−(CHNRS(O)から選択され、そのうち前記アルキル基、ハロゲン化アルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基は、さらに重水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、ヘテロアリール基、−(CH、−(CHOR、−(CHSR、−(CHC(O)R、−(CHC(O)OR、−(CHS(O)、−(CHNR、−(CHC(O)NR、−(CHNRC(O)R及び−(CHNRS(O)から選択される1つ以上の置換基で置換されてもよく、かつ
yは0、1、2及び3から選択される整数であり、好ましくはyは1であり、
〜R、m及びnは一般式(I)に記載のとおりである。)
【0019】
本発明の好ましい実施例において、前記一般式(I)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩は、一般式(VII−A)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩である。
【化18】
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(式中、
とXは、それぞれ独立してN、NH又はCHから選択され、
環Cは、
【化19】
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という構造から選択され、
は、水素原子、重水素原子、C1〜8アルキル基、C1〜8重水素化アルキル基、C1〜8ハロゲン化アルキル基、C1〜8アルコキシ基又はC1〜8ハロアルコキシ基から選択され、
は、水素原子、重水素原子、C1〜8アルキル基、C1〜8重水素化アルキル基、C1〜8ハロゲン化アルキル基、C1〜8アルコキシ基、C1〜8ハロアルコキシ基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、C3〜10シクロアルキル基、3〜10員複素環基、6〜10員アリール基又は5〜12員ヘテロアリール基から選択され、
は、水素原子、重水素原子、C1〜8アルキル基、C1〜8重水素化アルキル基、C1〜8ハロゲン化アルキル基、C1〜8アルコキシ基、C1〜8ハロアルコキシ基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、C3〜10シクロアルキル基、3〜10員複素環基、6〜10員アリール基又は5〜12員ヘテロアリール基から選択され、
10とR11は、同じであるか又は異なり、かつそれぞれ独立して、水素原子、重水素原子、C1〜8アルキル基、C1〜8重水素化アルキル基、C1〜8ハロゲン化アルキル基、C1〜8アルコキシ基、C1〜8ハロアルコキシ基、ハロゲン、アミノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シアノ基、C3〜10シクロアルキル基、3〜10員複素環基、6〜10員アリール基、5〜12員ヘテロアリール基、−(CH、−(CHOR、−(CHSR、−(CHC(O)R、−(CHC(O)OR、−(CHS(O)、−(CHNR、−(CHC(O)NR、−(CHC(O)NHR、−(CHNRC(O)R及び−(CHNRS(O)−から選択され、そのうち前記C1〜8アルキル基、C1〜8重水素化アルキル基、C1〜8ハロゲン化アルキル基、C1〜8アルコキシ基、C1〜8ハロアルコキシ基、C3〜10シクロアルキル基、3〜10員複素環基、6〜10員アリール基、5〜12員ヘテロアリール基は、さらに重水素原子、C1〜8アルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、エステル基、C1〜8アルコキシ基、C1〜8ヒドロキシアルキル基、C3〜10シクロアルキル基、3〜10員複素環基、6〜10員アリール基及び5〜12員ヘテロアリール基から選択される1つ以上の置換基で置換されてもよく、
とRは、同じであるか又は異なり、かつそれぞれ独立して、水素原子、重水素原子、C1〜8アルキル基、C1〜8重水素化アルキル基、C1〜8ハロゲン化アルキル基、ヒドロキシル基、アミノ基、C3〜10シクロアルキル基、3〜10員複素環基、6〜10員アリール基及び5〜12員ヘテロアリール基から選択され、そのうち前記C1〜8アルキル基、C1〜8重水素化アルキル基、C1〜8ハロゲン化アルキル基、C3〜10シクロアルキル基、3〜10員複素環基、6〜10員アリール基及び5〜12員ヘテロアリール基は、さらに重水素原子、C1〜8アルキル基、C1〜8重水素化アルキル基、C1〜8ハロゲン化アルキル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、C1〜8アルコキシ基、C1〜8ヒドロキシアルキル基、C3〜10シクロアルキル基、3〜10員複素環基、6〜10員アリール基及び5〜12員ヘテロアリール基から選択される1つ以上の置換基で置換されてもよく、
mは0、1及び2から選択される整数であり、
nは0、1、2、3、4及び5から選択される整数であり、
xは0、1、2、3及び4から選択される整数であり、かつ
tは0、1、2、3、4及び5から選択される整数である。)
【0020】
本発明の好ましい実施例において、Rが、水素原子、C1〜8アルキル基、5〜10員アリール基、5〜10員ヘテロアリール基、−(CH、−(CHOR、−(CHC(O)R、−(CHC(O)OR及び−(CHNRから選択され、そのうち前記C1〜8アルキル基、5〜10員アリール基及び5〜10員ヘテロアリール基は、さらにC1〜8アルキル基、ハロゲン、5〜10員アリール基、5〜10員ヘテロアリール基、−(CH、−(CHR及び−(CHORから選択される1つ以上の置換基で置換されてもよく、好ましくは水素原子、C1〜6アルキル基、5〜6員アリール基、5〜6員ヘテロアリール基、−(CH、−(CHOR、−(CHC(O)R及び−(CHNRから選択され、さらに好ましくは水素原子、C1〜3アルキル基、5〜6員アリール基、5〜6員ヘテロアリール基、−(CH、−(CHOR、−(CHC(O)R及び−(CHNRから選択されることを特徴とする、示された各一般式、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩である。
【0021】
本発明の好ましい実施例において、Rが、水素原子、シアノ基、C1〜8アルキル基、C1〜8アルコキシ基、ハロゲン、オキソ基及びC1〜8ハロゲン化アルキル基から選択され、好ましくは、C1〜6アルキル基及びハロゲンから選択され、さらに好ましくはC1〜3アルキル基、C1〜3アルコキシ基及びハロゲンから選択されることを特徴とする、示された各一般式、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩である。
【0022】
本発明は、さらに、一般式(VII−A)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩を製造するための中間体を提供し、該中間体は一般式(IX)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩である。
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
Pgは、アミノ保護基であり、ベンジルオキシカルボニル基(Cbz)、tert−ブトキシカルボニル基(Boc)、9−フルオレニルメチルオキシカルボニル基(Fmoc)、ベンジル基(Bn)、p−メトキシベンジル基(PMB)、アリルオキシカルボニル基(Alloc)、トリチル基(Trt)又はフタロイル基(Pht)から選択され、好ましくはトリチル基(Trt)であり、
環C、X、X、R、R〜R11、t及びxは一般式(VII−A)に記載のとおりである。)
【0023】
従来技術に開示されているERK化合物と比較して、本発明の化合物の溶解性について、特に一般式(IX)で表される化合物、特に実施例1、2及び7は、経口薬物の開発により適している。
【0024】
本発明は、さらに一般式(VII−A)で表される化合物を製造する方法に関し、該方法は、一般式(IX)で表される化合物を酸性条件下で脱保護して、一般式(VII−A)で表される化合物を得るということを含む。
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
環C、Pg、X、X、R、R〜R11、t及びxは一般式(IX)に記載のとおりである。)
【0025】
本発明は、さらに、治療有効量の一般式(I)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩、及び1種以上の薬学的に許容された担体、希釈剤又は賦形剤を含む医薬組成物に関する。
【0026】
本発明は、さらに、一般式(I)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩、又は前記医薬組成物の、ERK阻害剤薬物の製造における使用に関する。
【0027】
本発明は、さらに、一般式(I)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩、又はその医薬組成物の、癌、骨疾患、炎症性疾患、免疫疾患、神経系疾患、代謝性疾患、呼吸性疾患及び心臓病を治療する薬物の製造における使用に関し、前記は、乳癌、膵臓癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、甲状腺癌、精上皮腫、黒色腫、膀胱癌、肝臓癌、腎臓癌、骨髄異形成症候群(MDS)、急性骨髄性白血病(AML)及び結直腸癌から選択される。
【0028】
本発明は、さらに、一般式(I)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩、又はその医薬組成物で、癌、骨疾患、炎症性疾患、免疫疾患、神経系疾患、代謝性疾患、呼吸性疾患及び心臓病を治療する方法に関する。
【0029】
本発明はまた、治療有効量の一般式(I)で表される化合物、その立体異性体又はその薬理学的に許容される塩、又はその医薬組成物を患者に投与することを含む、癌の予防及び/又は治療方法に関する。
【0030】
本発明はまた、本発明の化合物又は医薬組成物を使用して、ERK1、ERK2、Ras、Raf及び/又はMEKキナーゼ機能障害に関連する状態を含むがこれらに限定されない疾患状態を治療する方法を提供する。
【0031】
本発明はまた、哺乳動物に治療有効量の本発明の化合物又はその薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグ、溶媒和物、水和物又は誘導体を投与することを含む、哺乳動物の過剰増殖性障害の治療方法に関する。
【0032】
いくつかの実施形態において、本方法は、癌、骨疾患、炎症性疾患、免疫疾患、神経系疾患、代謝性疾患、呼吸性疾患、及び心臓病などの病症の治療に関する。
【0033】
いくつかの実施形態において、本方法は、急性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群(MDS)、胸腺癌、脳癌、肺癌(NSCLC及びSCLC)、扁平上皮癌、精上皮腫、黒色腫、皮膚癌、眼癌、網膜芽細胞腫、眼内黒色腫、口腔癌及び口腔咽頭癌、膀胱癌、胃部癌、胃癌、膵臓癌、膀胱癌、乳癌、子宮頸癌、頭部癌、頸部癌、腎臓癌、腎癌、肝臓癌、卵巣癌、前立腺癌、子宮内膜癌、結直腸癌、食道癌、精巣腫瘍、婦人科癌、甲状腺癌、CNS癌、PNS癌、AIDS関連癌(例えば、リンパ腫及びカポジ肉腫)又はウイルスで誘発された癌の治療に関する。いくつかの実施形態において、前記方法は、皮膚(例えば、乾癬)、再狭窄又は前立腺(例えば、良性前立腺肥大(BPH))の良性増殖などの非癌性過剰増殖疾患の治療に関する。いくつかの実施形態において、前記癌は黒色腫又は結直腸癌である。
【0034】
いくつかの実施形態において、前記方法は、Ras又はRaf遺伝子変異を有する被験対象の疾患又は状態の治療に関する。場合によっては、該疾患は癌であり、かつ該変異はRas遺伝子の変異である。例えば、該疾患は、N−Ras変異を有する被験対象の黒色腫であってもよい。或いは、該疾患は、K−Ras変異を有する被験対象の肺癌又は結腸癌であってもよい。
【0035】
いくつかの実施形態において、前記方法は、Ras、Raf及び/又はMEK阻害剤に対して耐性を有する疾患又は状態の治療に関する。例えば、該疾患は、B−Raf及び/又はMEK阻害剤に対して耐性を有する黒色腫であってもよい。
【0036】
本明細書で提供される治療方法は、被験対象に治療有効量の本発明の化合物を投与することを含む。一実施形態において、本発明は、哺乳動物における自己免疫疾患を含む炎症性障害を治療する方法を提供する。該方法は、前記哺乳動物に治療有効量の本発明の化合物、又はその薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグ、溶媒和物、水和物又は誘導体を投与することを含む。1種類以上のERKの機能障害に関連する疾患は、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、アジソン病、抗リン脂質抗体症候群(APS)、再生不良性貧血、自己免疫性肝炎、セリアック病、クローン病、糖尿病(1型)、グッドパスチャー症候群、グレーブス病、ギラン−バレー症候群(GBS)、橋本病、紅斑性狼瘡、多発性硬化、重症筋無力症、オプソクローヌスミオクローヌス症候群(OMS)、視神経炎、オード甲状腺炎(Ord′sthyroiditis)、天疱瘡(oemphigus)、多発性関節炎、原発性胆汁性肝硬変症、乾癬、関節リウマチ、ライター症候群、高安動脈炎、側頭動脈炎(「巨細胞性動脈炎」とも呼ばれる)、温式自己免疫性溶血性貧血(warmautoimmunehemolyticanemia)、ウェゲナー肉芽腫症、全身性脱毛症、シャーガス病、慢性疲労症候群、自律神経障害、子宮内膜症、化膿性汗腺炎、間質性膀胱炎、神経性筋強直症、サルコイドーシス、強皮症、潰瘍性大腸炎、白斑病及び外陰痛を含むが、これらに限定されない。他の障害は、骨吸収障害及び血栓症(thromobsis)を含む。
【0037】
いくつかの実施形態において、炎症性疾患又は自己免疫疾患を治療する方法は、本発明の治療有効量の1種以上の化合物を被験対象(例えば、哺乳動物)に投与することを含み、前記化合物は、Ras/Raf/MEK/ERK経路における他の全てのキナーゼに比べて、ERK1及び/又はERK2を選択的に阻害する。ERK1及び/又はERK2に対するこのような選択的阻害は、本明細書に記載される任意の疾患又は状態の治療に役立ち得る。例えば、ERK2に対する選択的阻害は、炎症性疾患、自己免疫疾患に関連する炎症性反応又は望ましくない免疫反応に関係する疾患を阻害することができ、喘息、肺気腫、アレルギー、皮膚炎、関節リウマチ、乾癬、紅斑性狼瘡又は移植片対宿主病を含むが、これらに限定されない。ERK2に対する選択的阻害は、さらに、細菌、ウイルス及び/又は真菌感染を低減する能力を同時に低減することなく、炎症性又は望ましくない免疫反応の低減をもたらすことができる。
【0038】
特に反する記載がない限り、明細書及び特許請求の範囲に用いられる用語は、下記の意味を有する。
【0039】
用語「アルキル基」とは、1〜20個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖基である飽和脂肪族炭化水素基を指し、好ましくは1〜8個の炭素原子を含むアルキル基であり、より好ましくは1〜6個の炭素原子を含むアルキル基であり、最も好ましくは1〜3個の炭素原子を含むアルキル基である。非限定的な例は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、sec−ブチル基、n−ペンチル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基、1−エチルプロピル基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、n−ヘキシル基、1−エチル−2−メチルプロピル基、1,1,2−トリメチルプロピル基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2−エチルブチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、2,3−ジメチルブチル基、n−ヘプチル基、2−メチルヘキシル基、3−メチルヘキシル基、4−メチルヘキシル基、5−メチルヘキシル基、2,3−ジメチルペンチル基、2,4−ジメチルペンチル基、2,2−ジメチルペンチル基、3,3−ジメチルペンチル基、2−エチルペンチル基、3−エチルペンチル基、n−オクチル基、2,3−ジメチルヘキシル基、2,4−ジメチルヘキシル基、2,5−ジメチルヘキシル基、2,2−ジメチルヘキシル基、3,3−ジメチルヘキシル基、4,4−ジメチルヘキシル基、2−エチルヘキシル基、3−エチルヘキシル基、4−エチルヘキシル基、2−メチル−2−エチルペンチル基、2−メチル−3−エチルペンチル基、n−ノニル基、2−メチル−2−エチルヘキシル基、2−メチル−3−エチルヘキシル基、2,2−ジエチルペンチル基、n−デシル基、3,3−ジエチルヘキシル基、2,2−ジエチルヘキシル基及びその様々な分岐鎖異性体などを含む。より好ましくは、1〜6個の炭素原子を含有する低級アルキル基であり、非限定的な例は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、s−ブチル基、n−ペンチル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基、1−エチルプロピル基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、n−ヘキシル基、1−エチル−2−メチルプロピル基、1,1,2−トリメチルプロピル基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2−エチルブチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、2,3−ジメチルブチル基などを含む。アルキル基は、置換されるか又は置換されなくてもよく、置換された場合に、置換基は、任意の使用可能な結合点で置換されてもよく、前記置換基は、好ましくは、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルアミノ基、ハロゲン、メルカプト基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、シクロアルコキシ基、ヘテロシクロアルコキシ基、シクロアルキルチオ基、ヘテロシクロアルキルチオ基、オキソ基、カルボキシル基又はカルボン酸エステル基から独立して選択される1つ以上の基であり、本発明では、好ましくは、メチル基、エチル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、ハロゲン化アルキル基、重水素化アルキル基、アルコキシ基で置換されたアルキル基とヒドロキシル基で置換されたアルキル基である。
【0040】
用語「アルキレン基」とは、アルキル基の1つの水素原子がさらに置換されているものを指し、例えば、「メチレン基」は−CH−であり、「エチレン基」は−(CH−であり、「プロピリデン基」は−(CH−であり、「ブチリデン」は−(CH−である。用語「アルケニル基」とは、少なくとも2つの炭素原子と少なくとも1つの炭素−炭素二重結合からなる上記で定義されたアルキル基、例えばビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、1−、2−又は3−ブテニル基などを指す。アルケニル基は、置換されるか又は置換されなくてもよく、置換された場合に、置換基は、好ましくは、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルアミノ基、ハロゲン、メルカプト基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、シクロアルコキシ基、ヘテロシクロアルコキシ基、シクロアルキルチオ基、ヘテロシクロアルキルチオ基から独立して選択される1つ以上の基である。
【0041】
用語「シクロアルキル基」とは、飽和又は一部不飽和の単環又は多環式環状炭化水素置換基を指し、シクロアルキル環は、3〜20個の炭素原子を含み、好ましくは、3〜12個の炭素原子を含み、より好ましくは、3〜6個の炭素原子を含む。単環式シクロアルキル基の非限定的な例は、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロペンテニル基、シクロヘキシル基、シクロヘキセニル基、シクロヘキサジエニル基、シクロヘプチル基、シクロヘプタトリエニル基、シクロオクチル基などを含み、多環式シクロアルキル基は、スピロ環、縮合環及び橋かけ環式シクロアルキル基を含み、好ましくは、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロヘキシル基、シクロペンチル基及びシクロヘプチル基である。
【0042】
用語「スピロシクロアルキル基」とは、5〜20員の単環間に1つの炭素原子(スピロ原子と呼ばれる)を共有し、1つ以上の二重結合を含有してもよいが、完全に共役したπ電子系を有する環がない多環式基を指す。好ましくは、6〜14員であり、より好ましくは、7〜10員である。環同士が共有するスピロ原子の数量に応じて、スピロシクロアルキル基は単環式スピロシクロアルキル基、二環式スピロシクロアルキル基又は多環式スピロシクロアルキル基に分けられるが、好ましくは、単環式スピロシクロアルキル基及び二環式スピロシクロアルキル基である。より好ましくは、4員/4員、4員/5員、4員/6員、5員/5員又は5員/6員の単環式スピロシクロアルキル基である。スピロシクロアルキル基の非限定的な例は、
【化22】
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を含み、
また、単環式スピロシクロアルキル基とヘテロシクロアルキル基がスピロ原子を共有するスピロシクロアルキル基も含み、非限定的な例は、
【化23】
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を含む。
【0043】
用語「縮合シクロアルキル基」とは、系における各環と系における他の環とが、隣接した一対の炭素原子を共有し、1つ以上の環が、1つ以上の二重結合を含有してよいが、完全に共役したπ電子系を有する環がない5〜20員の全炭素多環式基を指す。好ましくは、6〜14員であり、より好ましくは、7〜10員である。構成する環の数量に応じて、二環、三環、四環又は多環式縮合シクロアルキル基に分けられるが、好ましくは、二環又は三環であり、より好ましくは、5員/5員又は5員/6員のビシクロアルキル基である。縮合シクロアルキル基の非限定的な例は、
【化24】
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を含む。
【0044】
用語「橋かけ環式シクロアルキル基」とは、任意の2つの環が直接結合していない2つの炭素原子を共有し、1つ以上の二重結合を含有してもよいが、完全に共役したπ電子系を有する環がない5〜20員の全炭素多環式基を指す。好ましくは、6〜14員であり、より好ましくは、7〜10員である。構成する環の数量に応じて、二環、三環、四環又は多環式橋かけ環式シクロアルキル基に分けられるが、好ましくは、二環、三環又は四環であり、より好ましくは、二環又は三環である。橋かけ環式シクロアルキル基の非限定的な例は、
【化25】
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を含む。
【0045】
前記シクロアルキル環は、アリール基、ヘテロアリール基又はヘテロシクロアルキル環に縮合されてもよく、そのうち親構造に結合された環は、シクロアルキル基であり、非限定的な例は、インダニル基、テトラヒドロナフチル基、ベンゾシクロヘプタン基などを含む。アルキニル基は、任意に置換されるか又は置換されなくてもよく、置換された場合に、置換基は、好ましくは、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルアミノ基、ハロゲン、メルカプト基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、シクロアルコキシ基、ヘテロシクロアルコキシ基、シクロアルキルチオ基、ヘテロシクロアルキルチオ基、オキソ基、カルボキシル基又はカルボン酸エステル基から独立して選択される1つ以上の基である。
【0046】
用語「複素環基」とは、飽和又は一部不飽和の単環又は多環式環状炭化水素置換基を指し、それは、3〜20個の環原子を含み、そのうち1つ以上の環原子は、窒素、酸素又はS(O)(ここで、mは0〜2の整数である)から選択されるヘテロ原子であるが、−O−O−、−O−S−又は−S−S−の環部分を含まず、残りの環原子は炭素である。好ましくは3〜12個の環原子を含み、そのうち1〜4個の環原子はヘテロ原子であり、より好ましくは3〜8個の環原子を含み、最も好ましくは3〜8個の環原子を含む。単環式複素環基の非限定的な例は、ピロリジニル基、イミダゾリジニル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロチエニル基、ジヒドロイミダゾリル基、ジヒドロフラニル基、ジヒドロピラゾロ基、ジヒドロピロール基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、ホモピペラジニル基、ピラニル基などを含み、好ましくは、テトラヒドロフラニル基、ピラゾリジニル基、モルホリニル基、ピペラジニル基及びピラニル基である。多環式複素環基は、スピロ環、縮合環及び橋かけ環式の複素環基を含み、係るスピロ環、縮合環及び橋かけ環式の複素環基は、単結合を介して他の基と接続されるか、又は環上の任意の2つ以上の原子を介して他のシクロアルキル基、複素環基、アリール基及びヘテロアリール基とさらに平行環で接続されてもよい。
【0047】
用語「スピロ複素環基」とは、5〜20員の単環間に1つの原子(スピロ原子と呼ばれる)を共有する多環式複素環基を指し、1つ以上の環原子は、窒素、酸素又はS(O)(ここで、mは0〜2の整数である)から選択されるヘテロ原子であり、残りの環原子は炭素である。それは、1つ以上の二重結合を含有してもよいが、完全に共役したπ電子系を有する環がない。好ましくは、6〜14員であり、より好ましくは、7〜10員である。環同士が共有するスピロ原子の数量に応じて、スピロ複素環基を単環式スピロ複素環基、二環式スピロ複素環基又は多環式スピロ複素環基に分け、好ましくは、単環式スピロ複素環基及び二環式スピロ複素環基である。より好ましくは、4員/4員、4員/5員、4員/6員、5員/5員又は5員/6員の単環式スピロ複素環基である。スピロ複素環基の非限定的な例は、
【化26】
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を含む。
【0048】
用語「縮合複素環基」とは、系における各環と系における他の環とが、隣接した一対の炭素原子を共有し、1つ以上の環が、1つ以上の二重結合を含有してもよいが、完全に共役したπ電子系を有する環がない5〜20員の多環式複素環基を指し、1つ以上の環原子は、窒素、酸素又はS(O)(ここで、mは0〜2の整数である)から選択されるヘテロ原子であり、残りの環原子は炭素である。好ましくは、6〜14員であり、より好ましくは、7〜10員である。構成する環の数量に応じて、二環、三環、四環又は多環式縮合複素環基に分けられるが、好ましくは、二環又は三環であり、より好ましくは、5員/5員又は5員/6員の二環式縮合複素環基である。縮合複素環基の非限定的な例は、
【化27】
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を含む。
【0049】
用語「橋かけ環式複素環基」とは、任意の2つの環が直接結合していない2つの炭素原子を共有し、1つ以上の二重結合を含有してもよいが、完全に共役したπ電子系を有する環がない5〜14員の多環式複素環基であり、1つ以上の環原子は、窒素、酸素又はS(O)(ここで、mは0〜2の整数である)から選択されるヘテロ原子であり、残りの環原子は炭素である。好ましくは、6〜14員であり、より好ましくは、7〜10員である。構成する環の数量に応じて、二環、三環、四環又は多環式橋かけ環式複素環基に分けられるが、好ましくは、二環、三環又は四環であり、より好ましくは、二環又は三環である。橋かけ環式複素環基の非限定的な例は、
【化28】
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を含む。
【0050】
前記複素環式環は、アリール基、ヘテロアリール基又はシクロアルキル環に縮合されてもよく、そのうち親構造に結合された環は、複素環基であり、非限定的な例は、
【化29】
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などを含む。
【0051】
複素環基は、任意に置換されるか又は置換されなくてもよく、置換された場合に、置換基は、好ましくは、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルアミノ基、ハロゲン、メルカプト基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、シクロアルコキシ基、ヘテロシクロアルコキシ基、シクロアルキルチオ基、ヘテロシクロアルキルチオ基、オキソ基、カルボキシル基又はカルボン酸エステル基から独立して選択される1つ以上の基である。
【0052】
用語「アリール基」とは、共役したπ電子系を有する6〜14員全炭素単環式又は縮合多環式(すなわち、隣接した炭素原子対を共有する環)基を指し、好ましくは、6〜10員であり、例えば、フェニル基及びナフチル基である。より好ましくは、フェニル基である。前記アリール環は、ヘテロアリール基、複素環基又はシクロアルキル環に縮合されてもよく、そのうち親構造に結合された環は、アリール環であり、非限定的な例は、
【化30】
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を含む。
【0053】
アリール基は、置換されるか又は置換されなくてよく、置換された場合、置換基は、好ましくは、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルアミノ基、ハロゲン、メルカプト基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、シクロアルコキシ基、ヘテロシクロアルコキシ基、シクロアルキルチオ基、ヘテロシクロアルキルチオ基、カルボキシル基又はカルボン酸エステル基から独立して選択される1つ以上の基である。
【0054】
用語「ヘテロアリール基」とは、1〜4個のヘテロ原子及び5〜14個の環原子を含むヘテロ芳香族系を指し、ヘテロ原子は、酸素、硫黄及び窒素から選択される。ヘテロアリール基は、好ましくは5〜12員であり、より好ましくは5〜10員であり、最も好ましくは5員又は6員であり、例えば、イミダゾリル基、フリル基、チエニル基、チアゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、ピロリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、ピリジル基、ピリミジニル基、チアジアゾール、ピラジニル基などであり、好ましくは、ピリジル基、イミダゾリル基、ピリミジニル基、ピラゾリル基及びピロリル基であり、より好ましくは、ピリジル基である。前記ヘテロアリール環は、アリール基、複素環基又はシクロアルキル環に縮合されてもよく、そのうち親構造に結合された環は、アリール環であり、非限定的な例は、
【化31】
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を含む。
【0055】
ヘテロアリール基は、任意に置換されるか又は置換されなくてよく、置換された場合、置換基は、好ましくは、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルアミノ基、ハロゲン、メルカプト基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、シクロアルコキシ基、ヘテロシクロアルコキシ基、シクロアルキルチオ基、ヘテロシクロアルキルチオ基、カルボキシル基又はカルボン酸エステル基から独立して選択される1つ以上の基である。
【0056】
用語「アルコキシ基」は、−O−(アルキル基)及び−O−(非置換のシクロアルキル基)を指し、アルキル基の定義は上述のとおりである。アルコキシ基の非限定的な例は、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、シクロプロポキシ基、シクロブトキシ基、シクロペンチルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基を含む。アルコキシ基は、任意に置換されるか又は置換されなくてよく、置換された場合、置換基は、好ましくは、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルアミノ基、ハロゲン、メルカプト基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、シクロアルコキシ基、ヘテロシクロアルコキシ基、シクロアルキルチオ基、ヘテロシクロアルキルチオ基、カルボキシル基又はカルボン酸エステル基から独立して選択される1つ以上の基である。
【0057】
「ハロゲン化アルキル基」とは、1つ以上のハロゲンで置換されたアルキル基を指し、アルキル基は、上記で定義したようなものである。
【0058】
「ハロアルコキシ基」とは、1つ以上のハロゲンで置換されたアルコキシ基を指し、アルコキシ基は、上記で定義したようなものである。
【0059】
「ヒドロキシアルキル基」とは、ヒドロキシル基で置換されたアルキル基を指し、アルキル基は、上記で定義したようなものである。
【0060】
「アルケニル基」とは、アルケンとして呼ばれるオレフィンを指し、前記アルケニル基は、さらに他の関連する基、例えば、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルアミノ基、ハロゲン、メルカプト基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、シクロアルコキシ基、ヘテロシクロアルコキシ基、シクロアルキルチオ基、ヘテロシクロアルキルチオ基、カルボキシル基又はカルボン酸エステル基で置換されてもよい。
【0061】
「アルキニル基」とは、(CH≡C−)を指し、前記アルキニル基は、さらに他の関連する基、例えば、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルアミノ基、ハロゲン、メルカプト基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、シクロアルコキシ基、ヘテロシクロアルコキシ基、シクロアルキルチオ基、ヘテロシクロアルキルチオ基、カルボキシル基又はカルボン酸エステル基で置換されてもよい。
【0062】
「ヒドロキシル基」は−OH基を指す。
【0063】
「ハロゲン」とは、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を指す。
【0064】
「アミノ基」とは、−NHを指す。
【0065】
「シアノ基」とは、−CNを指す。
【0066】
「ニトロ基」は−NOを指す。
【0067】
「カルボキシル基」とは、−C(O)OHを指す。
【0068】
「THF」とは、テトラヒドロフランを指す。
【0069】
「EtOAc」とは、酢酸エチルを指す。
【0070】
「MeOH」とは、メタノールを指す。
【0071】
「DMF」とは、N,N−ジメチルホルムアミドを指す。
【0072】
「DIPEA」とは、ジイソプロピルエチルアミンを指す。
【0073】
「TFA」とは、トリフルオロ酢酸を指す。
【0074】
「MeCN」とは、アセトニトリルを指す。
【0075】
「DMA」とは、N,N−ジメチルアセトアミドを指す。
【0076】
「EtO」とは、エチルエーテルを指す。
【0077】
「DCE」とは、1,2ジクロロエタンを指す。
【0078】
「DIPEA」とは、N,N−ジイソプロピルエチルアミンを指す。
【0079】
「NBS」とは、N−ブロモスクシンイミドを指す。
【0080】
「NIS」とは、N−ヨードスクシンイミドを指す。
【0081】
「Cbz−Cl」とは、クロロギ酸ベンジルを指す。
【0082】
「Pd(dba)」とは、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウムを指す。
【0083】
「Dppf」とは、1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンを指す。
【0084】
「HATU」とは、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファートを指す。
【0085】
「KHMDS」とは、カリウムヘキサメチルジシラジドを指す。
【0086】
「LiHMDS」とは、リチウムビス(トリメチルシリル)アミドを指す。
【0087】
「MeLi」とは、メチルリチウムを指す。
【0088】
「n−BuLi」とは、n−ブチルリチウムを指す。
【0089】
「NaBH(OAc)」とは、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムを指す。
【0090】
「Xは、A、B又はCから選択される」、「Xは、A、B及びCから選択される」、「Xは、A、B又はCである」、「Xは、A、B及びCである」という各用語は、いずれも同じ意味を持ち、すなわち、XがA、B、Cのうちのいずれか1つ又は複数であり得ることを意味する。
【0091】
本発明の前記水素原子は、いずれもその同位体である重水素で置換されてもよく、本発明に係る実施例の化合物のうちのいずれの1つの水素原子も、重水素原子で置換されてもよい。
【0092】
「してもよい」又は「してもよく」は、後に記載される事態又は環境が発生してもよいが、必ずしも発生することではないことを意味し、該説明は、該事態又は環境が発生した場合又は発生していない場合を含む。例えば、「アルキル基で置換されてもよい複素環基」とは、アルキル基が存在してもよいが、必ずしも存在するとは限らないことを意味し、該説明は、複素環基がアルキル基で置換された場合と、複素環基がアルキル基で置換されていない場合とを含む。
【0093】
「置換の」とは、基における1つ以上の水素原子、好ましくは最多5個、より好ましくは1〜3個の水素原子がそれぞれ独立して、対応する数量の置換基で置換されたことを指す。置換基が可能な化学部位のみにあることは言うまでもなく、当業者であれば、努力することなく、(実験又は理論により)可能又は不可能な置換を決定することができる。例えば、遊離水素を有するアミノ基又はヒドロキシル基と、不飽和(例えば、エチレン性)結合を有する炭素原子とが結合した場合に、不安定になる可能性がある。
【0094】
「医薬組成物」は、1種以上の本明細書に記載の化合物又はその生理学的/薬学的に許容される塩又はプロドラッグと他の化学成分の混合物、及び生理学的/薬学的に許容される担体と賦型剤のような他の成分を含有するものを意味する。医薬組成物は、生体への投与を促進することを目的とし、活性成分が吸収されて生物学的活性を更に発揮することに有利である。
【0095】
「薬学的に許容される塩」は、本発明の化合物の塩を意味し、このような塩は、哺乳動物の体内に投与する場合に安全性及び有効性を有し、かつ所望の生物学的活性を有する。
【発明を実施するための形態】
【0096】
以下、実施例により本発明をさらに説明するが、これらの実施例は本発明の範囲を限定するものではない。
【0097】
実施例
本発明の化合物の構造は、核磁気共鳴(NMR)又は/及び液体クロマトグラフィー−質量分析(LC−MS)により決定される。NMR化学シフト(δ)は、百万分の一(ppm)の単位で示す。NMRの測定には、BrukerAVANCE−400核磁気計を用いて、測定溶媒が重水素化ジメチルスルホキシド(DMSO−d)、重水素化メタノール(CDOD)及び重水素化クロロホルム(CDCl)であり、内部標準がテトラメチルシラン(TMS)である。
【0098】
液体クロマトグラフィー−質量分析(LC−MS)による測定には、Agilent 1200 Infinity Series質量分析計を用いる。HPLCによる測定には、アジレント1200DAD高速液体クロマトグラフィ(Sunfire C18150×4.6mmクロマトグラフィーカラム)とWaters2695−2996高速液体クロマトグラフィ(Gimini C18150×4.6mmクロマトグラフィーカラム)を用いる。
【0099】
薄層クロマトグラフィーシリカゲルプレートは、煙台黄海HSGF254又は青島GF254シリカゲルプレートを用い、TLCにおいて使用されるシリカゲルプレートの規格は0.15mm〜0.20mmであり、薄層クロマトグラフィーにより製品を分離精製するために用いられるシリカゲルプレートの規格は0.4mm〜0.5mmである。カラムクロマトグラフィーは、一般的には煙台黄海シリカゲル200〜300メッシュのシリカゲルを担体として用いる。
【0100】
本発明の実施例の出発原料は既知のものであり、かつ市場から購入できるもの、又は本技術分野で既知の方法を用いるか又は該方法に従って合成できるものである。
【0101】
特に説明がない限り、本発明の全ての反応は、乾燥窒素ガス又はアルゴンガス雰囲気下で、連続的に磁気撹拌しながら行われ、溶媒は乾燥溶媒であり、反応温度の単位は摂氏度である。
【0102】
【化32】
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【表2-1】
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【表2-2】
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【表2-3】
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【表2-4】
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【表2-5】
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【化33】
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【表3-1】
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【表3-2】
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【表3-3】
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【表3-4】
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【表3-5】
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【表3-6】
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【表3-7】
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【表3-8】
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【表3-9】
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【表3-10】
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【化34】
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【表4-1】
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【表4-2】
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【表4-3】
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【表4-4】
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【表4-5】
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【表4-6】
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【0103】
実施例1
(R)−N−(1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロピロロ[3,2−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化35】
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ステップ1、3−(6−ニトロ−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾール−5−イル)アクリル酸メチルエステルの製造
【化36】
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6−ニトロ−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾール−5−カルバルデヒド(350mg、0.68mmol)及び(メトキシカルボニルメチレン)トリフェニルホスホラン(344mg、1.03mmol)をトルエン(20mL)に溶解し、105℃に加熱して2時間撹拌した。反応終了後に、反応液を濃縮した後に、カラムクロマトグラフィー[溶離液:石油エーテル〜石油エーテル/酢酸エチル(60:40)]で精製して、淡青色の固体生成物3−(6−ニトロ−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾール−5−イル)アクリル酸メチルエステル(200mg、収率51%)を得た。
MSm/z(ESI):567.1[M+H]+
ステップ2、3−(6−ニトロ−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾール−5−イル)アクリル酸の製造
【化37】
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3−(6−ニトロ−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾール−5−イル)アクリル酸メチルエステル(150mg、0.26mmol)及び水酸化リチウム一水和物(22mg、0.53mmol)をテトラヒドロフラン(8mL)及び水(2mL)に溶解し、室温で4時間撹拌した。反応終了後に、0.5N酢酸水溶液(30mL)を加えてクエンチし、酢酸エチルで抽出し(30mL*2)、有機相を塩化ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮してオレンジ色の固体生成物3−(6−ニトロ−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾール−5−イル)アクリル酸(150mg、収率100%)を得た。
MSm/z(ESI):553.1[M+H]
ステップ3、(R)−3−(6−ニトロ−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾール−5−イル)−N−(1−フェニルエチル)アクリロイルアミドの製造
【化38】
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3−(6−ニトロ−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾール−5−イル)アクリル酸(150mg、0.27mmol)、(R)−1−フェニルエタン−1−アミン(49mg、0.40mmol)及びO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N、N、N′、N′−テトラメチル尿素ヘキサフルオロリン酸塩(207mg、0.54mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)溶液中にトリエチルアミン(816mg、0.81mmol)を加え、混合物を室温で16時間撹拌した。酢酸エチル(60mL)を反応液に加え、0.5N酢酸(30mL*2)、重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)、塩化ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して黄色の固体生成物(R)−3−(6−ニトロ−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾール−5−イル)−N−(1−フェニルエチル)アクリロイルアミド(150mg、84%収率)を得た。
MSm/z(ESI):656.2[M+H]+
ステップ4、(R)−N−(1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロピロロ[3,2−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化39】
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(R)−3−(6−ニトロ−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾール−5−イル)−N−(1−フェニルエチル)アクリロイルアミド(130mg、0.19mmol)を亜リン酸トリエチル(3mL)で140℃で45分間マイクロ波処理した。反応液を濃縮した後に、カラムクロマトグラフィー[溶離液:石油エーテル〜石油エーテル/酢酸エチル(40:60)]で精製して黄色の油状生成物(R)−N−(1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロピロロ[3,2−f]インダゾール−6−カルボキサミド(50mg、収率40%)を得た。
MSm/z(ESI):624.2[M+H]+
ステップ5、(R)−N−(1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロピロロ[3,2−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化40】
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(R)−N−(1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロピロロ[3,2−f]インダゾール−6−カルボキサミド(50mg、に0.08mmol)及びトリエチルシラン(19mg、0.16mmol)のジクロロメタン(2mL)溶液にトリフルオロ酢酸(4mL)を加えて、2時間撹拌した。反応液をスピン乾燥し、メタノールを加えて溶解し、アンモニア水でアルカリ性に調整した後、次に薄層クロマトグラフィー(展開剤:CHCl/MeOH=10/1)で精製して、黄色の固体生成物(R)−N−(1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロピロロ[3,2−f]インダゾール−6−カルボキサミド(6mg、収率20%)を得た。
HNMR(400MHz,MeOD)δ8.66(d,J=4Hz,2H),8.41(s,1H),8.12(d,J=4Hz,2H),7.53(s,1H),7.44(d,J=8Hz,2H),7.39-7.30(m,3H),7.26-7.22(m,1H),5.29(q,J=8Hz,1H),1.61(d,J=8Hz,3H).
MSm/z(ESI):382.1[M+H]+
【0104】
実施例2
(R)−N−(1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化41】
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ステップ1、3−ブロモ−5,6−ジニトロ−1−トリチル−1H−インダゾールの製造
【化42】
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3−ブロモ−5,6−ジニトロ−1H−インダゾール(5.0g、17.42mmol)、炭酸セシウム(8.51g、26.12mmol)、DMF(50mL)を撹拌し、トリフェニルクロロメタン(5.83g、20.91mmol)をバッチで加え、室温で一晩撹拌した。250mLの水を加え、1h撹拌し、ろ過し、水で洗浄して、固体生成物3−ブロモ−5,6−ジニトロ−1−トリチル−1H−インダゾール(11.47g、湿重量)を得た。乾燥せず、次の反応に直接使用される。
ステップ2、5,6−ジニトロ−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリチル−1H−インダゾールの製造
【化43】
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3−ブロモ−5,6−ジニトロ−1−トリチル−1H−インダゾール(11.47g、21.66mmol)、4−ピリジンボロン酸(5.33g、43.36mmol)、Pd(dppf)Cl(1.59g、4.33mmol)、炭酸カリウム(6.0g、14mmol)、ジオキサン/水(125mL/25mL)を窒素ガス保護下で、80℃で5時間撹拌し、室温に冷却し、水を加え、酢酸エチルで抽出し、カラムクロマトグラフィーで精製して、固体生成物5,6−ジニトロ−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリチル−1H−インダゾール(7.50g、2つのステップの収率81%)を得た。
MSm/z(ESI):528.1[M+H]+
ステップ3、3−(ピリジン−4−イル)−1−トリチル−1H−インダゾール−5,6−ジアミンの製造
【化44】
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5,6−ジニトロ−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリチル−1H−インダゾール(2.5g、4.74mmol)、10%Pd/C(200mg)、THF(150mL)を室温で一晩水素化し、ろ過し、濃縮乾固して、褐色の固体生成物3−(ピリジン−4−イル)−1−トリチル−1H−インダゾール−5,6−ジアミンを得て、次の反応に直接使用される。
MSm/z(ESI):468.2[M+H]+
ステップ4、3−(ピリジン−4−イル)−6−(トリクロロメチル)−1−トリチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾールの製造
【化45】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリチル−1H−インダゾール−5,6−ジアミン(前のステップで得られるもの)、2,2,2−トリクロロアセトイミド酸メチル(920mg、5.22mm)、酢酸(25mL)を室温で一晩撹拌し、100mlの水を加え、1時間撹拌し、ろ過し、水で洗浄して、褐色の固体生成物3−(ピリジン−4−イル)−6−(トリクロロメチル)−1−トリチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール(4.32g、湿重量)を得た。次の反応に直接使用される。
MSm/z(ESI):594.1596.1[M+H]+
ステップ5、3−(ピリジン−4−イル)−1−トリチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステルの製造
【化46】
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3−(ピリジン−4−イル)−6−(トリクロロメチル)−1−トリチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール(4.32g)、メタノール(50mL)を一晩還流し、濃縮乾固した。イソプロピルエーテルを加え、30分間撹拌し、ろ過し、イソプロピルエーテルで洗浄して、褐色の粗固体生成物3−(ピリジン−4−イル)−1−トリチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル(2.44g)を得た。
MSm/z(ESI):536.2[M+H]+
ステップ6、(R)−N−(1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化47】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル(100mg、0.19mmol)をマイクロ波反応管に入れ、(R)−1−フェニルエタン−1−アミン(1.0mL)を加え、150℃に加熱して60min反応させた。室温まで冷却した後に、反応液に20mLの酢酸エチルを加え、酢酸エチル層を飽和塩化アンモニウム溶液及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥した後にカラムクロマトグラフィーして、粗生成物(80mg)を得て、次の反応に直接使用される。
MSm/z(ESI):625.1[M+H]+
ステップ7、(R)−N−(1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化48】
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前のステップで得られた粗生成物(R)−N−(1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(80mg)を4mLのジクロロメタンに溶解し、同時に4mLのトリフルオロ酢酸を加え、室温で3時間反応させた後に、反応液をスピン乾燥した。得られた粗生成物を酢酸エチルとテトラヒドロフランとの混合液に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた有機溶媒をスピン乾燥した後に、分取クロマトグラフィーで精製して、黄色の固体生成物(R)−N−(1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(15mg、2つのステップの収率21%)を得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ:13.45−13.39(m,1H),13.21−13.08(m,1H),9.43-9.33(m,1H),8.72(s,2H),8.44-8.04(m,3H),7.99−7.87(m,1H),7.58(m,2H),7.36-7.32(m,2H),7.26−7.22(m,1H),5.25-5.21(m,1H),1.57(d,J=7.0Hz,3H).
MSm/z(ESI):383.1[M+H]+
【0105】
実施例3
N−(3,4−ジメトキシベンジル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化49】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(3,4−ジメトキシフェニル)メチルアミンを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、N−(3,4−ジメトキシベンジル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.48(s,1H),9.37(d,J=8.6Hz,1H),8.71-8.64(m,2H),8.13(s,1H),7.99(s,1H),7.96-7.89(m,2H),7.72(t,J=10.2Hz,1H),6.93-6.84(m,2H),6.89-6.78(m,1H),4.72(dt,J=10.0,1.0Hz,2H),3.82(d,J=8.5Hz,6H).
MSm/z(ESI):429.1[M+H]+
【0106】
実施例4
N−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化50】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(3−クロロ−4−フルオロフェニル)メチルアミンを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、N−(3−クロロ−4−フルオロベンジル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.47(s,1H),9.38(d,J=8.6Hz,1H),8.13(s,1H),7.99(s,1H),7.96-7.89(m,2H),7.72(t,J=10.2Hz,1H),7.38(dd,J=7.4,4.9Hz,1H),7.14(ddq,J=9.1,7.9,1.2Hz,2H),4.73(dt,J=10.1,1.0Hz,2H).
MSm/z(ESI):421.2[M+H]+
【0107】
実施例5
(R)−N−メチル−N−(1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化51】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(R)−N−メチル−1−フェニルエタン−1−アミンメチルアミンを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、(R)−N−メチル−N−(1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.47(s,1H),9.39(d,J=8.6Hz,1H),8.71-8.64(m,2H),8.05(s,1H),7.96-7.89(m,3H),7.37-7.23(m,5H),5.27-5.17(m,1H),3.23(s,3H),1.47(d,J=6.6Hz,3H).
MSm/z(ESI):397.1[M+H]+
【0108】
実施例6
(R)−3−(ピリジン−4−イル)−N−(1−(p−ベンジル)エチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化52】
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ステップ1、(R)−3−(ピリジン−4−イル)−N−(1−(p−ベンジル)エチル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化53】
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メチル3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸エステル(100mg、0.19mmol)をマイクロ波反応管に入れ、(R)−1−(p−ベンジル)エタン−1−アミン(1.0mL)を加え、150℃に加熱して60min反応させた。室温まで冷却した後に、反応液に20mLの酢酸エチルを加え、酢酸エチル層を飽和塩化アンモニウム溶液及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥した後にカラムクロマトグラフィーして、粗生成物(80mg、収率67%)を得て、次の反応に直接使用される。
MSm/z(ESI):639.3[M+H]+
ステップ2、(R)−3−(ピリジン−4−イル)−N−(1−(p−ベンジル)エチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化54】
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(R)−3−(ピリジン−4−イル)−N−(1−(p−ベンジル)エチル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4、5−f]インダゾール−6−カルボキサミド粗生成物(80mg)を4mLのジクロロメタンに溶解し、同時に4mLのトリフルオロ酢酸を加え、室温で3時間反応させた後に、反応液をスピン乾燥した。得られた粗生成物を酢酸エチルとテトラヒドロフランとの混合液に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた有機溶媒をスピン乾燥した後に、分取クロマトグラフィーで精製して、黄色の固体生成物(R)−3−(ピリジン−4−イル)−N−(1−(p−ベンジル)エチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(10mg、収率20%)を得た。
HNMR(400MHz,MeOD)δ8.57(d,J=4Hz,2H),8.37(s,0.6H),8.15(s,0.4H),8.02(d,J=4Hz,2H),7.79(s,0.4H),7.56(s,0.6H),7.25(d,J=8Hz,2H),7.08(d,J=8Hz,2H),5.12−5.16(m,1H),2.22(s,3H),1.52(d,J=8Hz,3H).
MSm/z(ESI):397.1[M+H]+
【0109】
実施例7
(R)−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1、(R)−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化56】
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メチル3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸エステル(1.5g、2.80mmol)、(R)−1−(4−フルオロフェニル)エタン−1−アミン(2.5mL)をマイクロ波で150℃で1時間撹拌し、冷却し、濃縮乾固し、カラムクロマトグラフィーで精製して、粘稠な粗生成物を得て、次の反応に直接使用される。
MSm/z(ESI):643.2[M+H]+
ステップ2、(R)−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化57】
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前のステップの生成物をジクロロメタン(5mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(5mL)を加え、室温で2h撹拌し、濃縮乾固し、カラムクロマトグラフィーで精製して、黄色の固体の(R)−N−(1−(4−フルオロフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(603mg、2ステップの収率54%)を得た。HNMR(400MHz,MeOD)δ8.89(s,1H),8.55(s,1H),8.18(s,1H),7.85(s,1H),7.28(dd,J=15.0,8.3Hz,1H),6.80(ddd,J=20.8,17.5,10.7Hz,3H),6.28(dd,J=16.7,1.8Hz,1H),5.80(dd,J=10.6,1.7Hz,1H),4.56(m,1H),3.98-3.81(m,3H).
MSm/z(ESI):401.1[M+H]+
【0110】
実施例8
(R)−N−(1−(ナフタレン−1−イル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化58】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(R)−1−(ナフタレン−1−イル)エチル−1−アミンを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、(R)−N−(1−(ナフタレン−1−イル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.43−13.41(m,1H),13.18−13.14(m,1H),9.62−9.52(m,1H),8.72−8.70(m,2H),8.43(s,0.6H),8.28(d,J=8Hz,1H),8.12(s,0.4H),8.04(d,J=8Hz,1.3H),7.98−7.96(m,1.7H),7.86(d,J=8Hz,1H),7.74(d,J=8Hz,1H),7.64-7.48(m,3H),6.03−6.01(m,1H),1.56(d,J=8Hz,3H).
MSm/z(ESI):433.2[M+H]+
【0111】
実施例9
(R)−N−(1−(ピリジン−2−イル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化59】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(R)−1−(ピリジン−2−イル)エチル−1−アミンを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、(R)−N−(1−(ピリジン−2−イル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.47−13.11(m,2H),9.50(d,J=8Hz,1H),8.72(d,J=8Hz,2H),8.51−8.47(m,1H),8.02(d,J=4Hz,2H),7.77−7.73(m,1H),7.42−7.30(m,3H),7.24−7.22(m,1H),5.27−5.19(m,1H),1.56(d,J=8Hz,3H).
MSm/z(ESI):384.1[M+H]+
【0112】
実施例10
(S)−N−(1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化60】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(S)−1−フェニルエタン−1−アミンを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、(S)−N−(1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.45(s,0.4H),13.39(s,0.6H),13.21(s,0.4H),13.08(s,0.6H),9.44(d,J=7.2Hz,0.4H),9.35(d,J=7.2Hz,0.6H),8.72(s,2H),8.45(s,0.6H),8.13(s,0.4H),8.09-7.93(m,2H),7.88(s,0.4H),7.59(s,0.6H),7.55-7.42(m,2H),7.40-7.29(m,2H),7.29-7.15(m,1H),5.25-5.22(m,1H),1.57(d,J=6.4Hz,3H).
MSm/z(ESI):383.1[M+H]+
【0113】
実施例11
N−(1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化61】
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ステップ1、N−(1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化62】
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メチル3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸エステル(100mg、0.18mmol)、1−フェニルエタン−1−アミン(1.5mL)をマイクロ波で150℃で1h撹拌し、冷却し、濃縮乾固し、カラムクロマトグラフィーで精製して、N−(1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド粗生成物(27mg)を得た。
MSm/z(ESI):625.2[M+H]+
ステップ2、N−(1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化63】
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N−(1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド粗生成物(27mg)をジクロロメタン(2mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で2h撹拌し、濃縮乾固し、カラムクロマトグラフィーで精製して、黄色の固体のN−(1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(5mg、2つのステップの収率7%)を得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.48(s,1H),9.37(d,J=8.6Hz,1H),8.71-8.64(m,2H),8.13(s,1H),7.99(s,1H),7.96-7.89(m,2H),7.36-7.27(m,2H),7.31-7.20(m,3H),6.75(d,J=9.3Hz,1H),5.20(dqt,J=8.7,6.8,0.9Hz,1H),1.57(d,J=6.7Hz,3H).
MSm/z(ESI):383.1[M+H]+
【0114】
実施例12
N−(2−フェニルプロパン−2−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化64】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び2−フェニルプロピル−2−アミンを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、N−(2−フェニルプロパン−2−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.51−13.00(m,2H),9.26−9.17(m,1H),8.72(d,J=4Hz,2H),8.50(s,0.6H),8.07−7.91(m,2.7H),7.59(s,0.6H),7.45(d,J=8Hz,2H),7.35(t,J=8Hz,2H),7.28−7.23(m,1H),1.56(s,6H).
MSm/z(ESI):397.1[M+H]+
【0115】
実施例13
(S)−N−(2−メトキシ−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化65】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(S)−2−メトキシ−1−フェニルエチル−1−アミンを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、(S)−N−(2−メトキシ−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.48(s,1H),9.37(d,J=8.6Hz,1H),8.72(d,J=5.2Hz,2H),8.34(s,2H),8.04(d,J=5.1Hz,2H),7.82-7.60(m,1H),7.50(d,J=7.4Hz,2H),7.36(t,J=7.5Hz,2H),7.28(t,J=7.3Hz,1H),5.31(td,J=8.4,4.8Hz,1H),3.87(t,J=9.2Hz,2H),3.64(d,J=5.0Hz,3H).
MSm/z(ESI):413.1[M+H]+
【0116】
実施例14
(R)−N−(1−(4−ニトロフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化66】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(R)−1−(4−ニトロフェニル)エチル−1−アミンを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、(R)−N−(1−(4−ニトロフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.44−13.39(m,1H),13.20−13.08(m,1H),9.43-9.33(m,1H),8.68-8.62(m,2H),8.22-8.14(m,2H),8.00-7.94(m,2H),7.70(s,2H),7.62-7.54(m,2H),5.27-5.22(m,1H),1.56(d,J=6.4Hz,3H).
MSm/z(ESI):428.1[M+H]+
【0117】
実施例15
(R)−N−(1−(4−ブロモフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化67】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(R)−1−(4−ブロモフェニル)エチル−1−アミンを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、(R)−N−(1−(4−ブロモフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.47(s,1H),9.48(d,J=7.9Hz,1H),8.71-8.64(m,2H),8.13(s,1H),7.99(s,1H),7.96-7.89(m,2H),7.50-7.42(m,2H),7.26-7.19(m,2H),6.75(d,J=9.3Hz,1H),5.22(dqt,J=8.8,6.8,1.0Hz,1H),1.57(d,J=6.7Hz,3H).
MSm/z(ESI):461.1,463.0[M+H]+
【0118】
実施例16
(R)−3−(ピリジン−4−イル)−N−(1−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)エチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化68】
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ステップ1、(R)−3−(ピリジン−4−イル)−N−(1−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)エチル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化69】
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メチル3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸エステル(100mg、0.19mmol)をマイクロ波反応管に入れ、(R)−1−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)エタン−1−アミン(1.0mL)を加え、150℃に加熱して60min反応させた。室温まで冷却した後に、反応液に20mLの酢酸エチルを加え、酢酸エチル層を飽和塩化アンモニウム溶液及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥した後にカラムクロマトグラフィーして、粗生成物(80mg、収率67%)を得て、次の反応に直接使用される。
MSm/z(ESI):693.3[M+H]+
ステップ2、(R)−3−(ピリジン−4−イル)−N−(1−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)エチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化70】
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(R)−3−(ピリジン−4−イル)−N−(1−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)エチル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4、5−f]インダゾール−6−カルボキサミド粗生成物(80mg)を4mLのジクロロメタンに溶解し、同時に4mLのトリフルオロ酢酸を加え、室温で3時間反応させた後に、反応液をスピン乾燥した。得られた粗生成物を酢酸エチルとテトラヒドロフランとの混合液に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた有機溶媒をスピン乾燥した後に、分取クロマトグラフィーで精製して、黄色の固体生成物(R)−3−(ピリジン−4−イル)−N−(1−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)エチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(10mg、収率19%)を得た。
HNMR(400MHz,MeOD)δ8.59(d,J=4Hz,2H),8.39(s,0.6H),8.15(s,0.4H),8.06(d,J=4Hz,2H),7.79(s,0.4H),7.56(s,0.6H),7.49(d,J=8Hz,2H),7.21(d,J=8Hz,2H),5.12−5.16(m,1H),1.52(d,J=8Hz,3H).
MSm/z(ESI):451.1[M+H]+
【0119】
実施例17
(R)−N−(1−フェニルプロピル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化71】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(R)−1−フェニルプロピル−1−アミンを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、(R)−N−(1−フェニルプロピル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.56−13.03(m,2H),9.25−9.14(m,1H),8.72(d,J=4Hz,2H),8.50(s,0.6H),8.06−7.90(m,2.7H),7.57(s,0.6H),7.45(d,J=8Hz,2H),7.35(t,J=8Hz,2H),7.28−7.23(m,1H),5.14−5.09(m,1H),1.75−1.70(m,2H),0.95−0.88(m,3H).
MSm/z(ESI):397.1[M+H]+
【0120】
実施例18
(R)−N−(1−(3−ブロモフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1、(R)−N−(1−(3−ブロモフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
メチル3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸エステル(100mg、0.18mmol)、(R)−1−(3−ブロモフェニル)エタン−1−アミン(1mL)をマイクロ波で150℃で1h撹拌し、冷却し、濃縮乾固し、カラムクロマトグラフィーで精製して、粗生成物(R)−N−(1−(3−ブロモフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(120mg)を得た。
MSm/z(ESI):703.1705.2[M+H]+
ステップ2、(R)−N−(1−(3−ブロモフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−N−(1−(3−ブロモフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(120mg)をジクロロメタン(2mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で2h撹拌し、濃縮乾固し、カラムクロマトグラフィーで精製して、黄色の固体生成物(R)−N−(1−(3−ブロモフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(26mg、2つのステップの収率30%)を得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.47(s,1H),9.48(d,J=7.9Hz,1H),8.71-8.64(m,2H),8.13(s,1H),7.99(s,1H),7.96-7.89(m,2H),7.56-7.47(m,2H),7.31(dq,J=7.5,1.4Hz,1H),7.16(t,J=7.5Hz,1H),6.97(d,J=9.3Hz,1H),5.20(dqt,J=8.8,6.7,0.9Hz,1H),1.59(d,J=6.9Hz,3H).
MSm/z(ESI):461.1,463.0[M+H]+
【0121】
実施例19
(R)−N−(1−(3−メトキシフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1、(R)−N−(1−(3−メトキシフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
3−(ピリジン−4−イル)−6−(トリクロロメチル)−1−トリチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール(100mg、0.17mmol)をアセトニトリルと水との12mLの混合溶媒(アセトニトリル:水=3:1)に溶解し、炭酸水素ナトリウム(141mg、1.70mmol)及び(R)−(+)−1−(3−メトキシフェニル)エチルアミン(28mg、0.19mol)を加え、窒素ガス保護下で、60℃で2時間反応させた。反応液を濃縮した後に、20mLの水を加え、水層を酢酸エチルで抽出し(20mL*3)、酢酸エチル層を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後に、カラムクロマトグラフィー(溶離液:石油エーテル:酢酸エチル=1:1〜酢酸エチル)で褐色の油状粗生成物(50mg)を得て、次の反応に直接使用される。
MSm/z(ESI):655.1[M+H]+
ステップ2、(R)−N−(1−(3−メトキシフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化77】
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(R)−N−(1−(3−メトキシフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(50mg)を4mLのジクロロメタンに溶解し、同時に4mLのトリフルオロ酢酸を加え、室温で3時間反応させた後に、反応液をスピン乾燥した。得られた粗生成物を酢酸エチルとテトラヒドロフランとの混合液に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた有機溶媒をスピン乾燥した後に、薄層クロマトグラフィー(展開剤:ジクロロメタン:メタノール=10:1)で精製して、黄色の固体生成物(R)−N−(1−(3−メトキシフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(7.1mg、収率10%)を得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.45−13.39(m,1H),13.21−13.08(m,1H),9.43-9.33(m,1H),8.68-8.62(m,2H),8.00-7.94(m,2H),7.70(s,2H),7.35-7.27(m,2H),6.90-6.82(m,2H),5.25-5.21(m,1H),3.81(s,3H),1.47(d,J=6.8Hz,3H).
MSm/z(ESI):413.1[M+H]+
【0122】
実施例20
(S)−N−(2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化78】
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ステップ1、(S)−N−(2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル(100mg、0.18mmol)及び(S)−2−アミノ−2−フェニルエタン−1−オール(102mg、0.75mmol)をジオキサン(3mL)に溶解し、マイクロ波で150℃で3時間反応させた。濃縮した後に、カラムクロマトグラフィー[溶離液:CHCl〜CHCl/MeOH(97:3)]で、生成物(S)−N−(2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(80mg、収率67%)を得た。
MSm/z(ESI):641.2[M+H]+
ステップ2、(S)−N−(2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化80】
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(S)−N−(2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(80mg、0.13mmol)のジクロロメタン(2mL)溶液にトリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で3時間撹拌した。反応溶液をスピン乾燥し、メタノール(5mL)を加えて溶解し、アンモニア水でアルカリ性に調整し、次に濃縮した後に薄層クロマトグラフィー[CHCl/MeOH(10:1)〜CHCl/MeOH(8:1)]で生成物(S)−N−(2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(5.4mg、収率11%)を得た。
HNMR(400MHz,DMSO)δ13.55−13.01(m,2H),9.25−9.14(m,1H),8.72(d,J=4Hz,2H),8.50(s,0.6H),8.07−7.91(m,2.7H),7.59(s,0.6H),7.45(d,J=8Hz,2H),7.35(t,J=8Hz,2H),7.28−7.23(m,1H),5.14−5.09(m,2H),3.84−3.77(m,2H).
MSm/z(ESI):399.1[M+H]+
【0123】
実施例21
(R)−3−(ピリジン−4−イル)−N−(1−(m−ベンジル)エチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化81】
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ステップ1、(S)−N−(2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化82】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル(100mg、0.19mmol)及び(R)−1−(m−ベンジル)エタン−1−アミン(101mg、0.75mmol)を、N−メチルピロリドン(3mL)中でマイクロ波で150℃で3時間撹拌した。濃縮した後に、カラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl〜CHCl/MeOH(97:3))で、生成物(R)−3−(ピリジン−4−イル)−N−(1−(m−ベンジル)エチル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(80mg、収率67%)を得た。
MSm/z(ESI):639.4[M+H]+
ステップ2、(R)−3−(ピリジン−4−イル)−N−(1−(m−ベンジル)エチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化83】
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(R)−3−(ピリジン−4−イル)−N−(1−(m−ベンジル)エチル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(80mg、0.13mmol)のジクロロメタン(2mL)溶液にトリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で3時間撹拌した。反応液をスピン乾燥し、メタノール(5mL)を加えて溶解し、アンモニア水でアルカリ性に調整し、次に濃縮した後に、薄層クロマトグラフィー(CHCl/MeOH(8:1))で生成物(R)−3−(ピリジン−4−イル)−N−(1−(m−ベンジル)エチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(10mg、収率20%)を得た。
HNMR(400MHz,MeOD)δ8.57(d,J=4Hz,2H),8.37(s,0.6H),8.15(s,0.4H),8.02(d,J=4Hz,2H),7.79(s,0.4H),7.56(s,0.6H),7.42−7.30(m,3H),7.12−08(m,1H),5.12−5.16(m,1H),2.22(s,3H),1.52(d,J=8Hz,3H).
MSm/z(ESI):397.2[M+H]+
【0124】
実施例22
(R)−N−(1−(3−クロロフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化84】
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ステップ1、(R)−N−(1−(3−クロロフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化85】
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3−(ピリジン−4−イル)−6−(トリクロロメチル)−1−トリチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール(2.0g、3.36mmol)を40mLのテトラヒドロフランと水との混合溶媒(テトラヒドロフラン:水=3:1)に溶解し、炭酸水素ナトリウム(2.82g、33.6mmol)及び(R)−1−(3−クロロフェニル)エチルアミン(476mg、3.70mmol)を加え、窒素ガス保護下で、室温で4時間反応させた。反応液を濃縮した後に、40mLの水を加え、水層を酢酸エチルで抽出し(40mL*3)、酢酸エチル層を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後に、カラムクロマトグラフィー(溶離液:石油エーテル:酢酸エチル=1:1〜酢酸エチル)で、褐色の固体粗生成物(540mg)を得て、次の反応に直接使用される。
MSm/z(ESI):659.1[M+H]+
ステップ2、(R)−N−(1−(3−クロロフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化86】
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(R)−N−(1−(3−クロロフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(540mg)を5mLのジクロロメタンに溶解し、同時に5mLのトリフルオロ酢酸を加え、室温で3時間反応させた後に、反応液をスピン乾燥した。得られた粗生成物を酢酸エチルとテトラヒドロフランとの混合液に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた有機溶媒をスピン乾燥した後に、カラムクロマトグラフィー(溶離液:ジクロロメタン:メタノール=10:1)で精製して、淡黄色の固体生成物(R)−N−(1−(3−クロロフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(300mg、2つのステップの収率21%)を得た。
HNMR(400MHz,DMSO)δ13.48(s,0.4H),13.41(s,0.6H),13.25(s,0.4H),13.11(s,0.6H),9.60(d,J=8.5Hz,0.4H),9.53(d,J=8.5Hz,0.6H),8.78-8.67(m,2H),8.46(s,0.6H),8.13(s,0.4H),8.06(d,J=5.9Hz,1.2H),7.99(d,J=5.9Hz,0.8H),7.90(s,0.4H),7.59(s,1.6H),7.46-7.31(m,3H),5.24(p,J=7.0Hz,1H),1.57(d,J=7.0Hz,3H).
MSm/z(ESI):417.1[M+H]+
【0125】
実施例23
N−((1S,2R)−2−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化87】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(1S,2R)−1−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−オールを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、N−((1S,2R)−2−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.42−13.20(m,2H),9.30−9.24(m,1H),8.72(s,2H),8.43(s,0.7H),8.15(s,0.3H),8.04(s,2H),7.85(s,0.3H),7.61(s,0.7H),7.23−7.14(m,4H),5.43(d,J=4Hz,1H),5.35−5.30(m,1H),4.69-4.57(m,1H),3.24−3.18(m,1H),2.79−2.75(m,1H).
MSm/z(ESI):411.1[M+H]+
【0126】
実施例24
N−((1S,2S)−2−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化88】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(1S,2S)−1−アミノ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−オールを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、N−((1S,2S)−2−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.41−13.20(m,2H),9.29−9.23(m,1H),8.72(s,2H),8.43(s,0.7H),8.16(s,0.3H),8.04(s,2H),7.86(s,0.3H),7.61(s,0.7H),7.23−7.14(m,4H),5.42(d,J=4Hz,1H),5.35−5.31(m,1H),4.68-4.57(m,1H),3.24−3.19(m,1H),2.80−2.76(m,1H).
MSm/z(ESI):411.1[M+H]+
【0127】
実施例25
(R)−3−(ピリジン−4−イル)−N−(1−(チアゾール−2−イル)エチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化89】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(R)−1−(チアゾール−2−イル)エチル−1−アミンを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、(R)−3−(ピリジン−4−イル)−N−(1−(チアゾール−2−イル)エチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,CDCl)δ8.75(s,2H),8.12(s,1H),7.89(s,2H),7.63(d,J=15.8Hz,2H),7.36(s,1H),7.20(s,1H),5.36(s,1H),1.47(s,3H).
MSm/z(ESI):390.1[M+H]+
【0128】
実施例26
(R)−N−(3,3−ジメチルブタン−2−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化90】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(R)−3,3−ジメチルブタン−2−アミンを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して(R)−N−(3,3−ジメチルブタン−2−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,CDCl)δ8.75(s,2H),8.08(s,1H),7.89(s,2H),7.61(s,1H),6.46(s,1H),3.68(s,1H),1.26(s,3H),0.96(s,9H).
MSm/z(ESI):363.2[M+H]+
【0129】
実施例27
(R)−N−(1−シクロヘキシルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化91】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(R)−1−シクロヘキシル−1−アミンを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、(R)−N−(1−シクロヘキシルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.21(dd,J=11,4Hz,2H),8.69-8.37(m,3H),8.01-7.51(m,3H),3.81(d,J=8.6Hz,1H),1.67(d,J=2.4Hz,2H),1.57-1.39(m,2H),1.24-1.06(m,9H),0.89(d,J=12.3Hz,1H),0.78(s,1H).
MSm/z(ESI):389.1[M+H]+
【0130】
実施例28
(S)−N−(1−(3−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化92】
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ステップ1、(S)−N−(1−(3−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化93】
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メチル3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸エステル(100mg、0.19mmol)をマイクロ波反応管に入れ、(S)−2−アミノ−2−(3−クロロフェニル)エタノール(2.0mL)を加え、150℃に加熱して60min反応させた。室温まで冷却した後に、反応液に20mLの酢酸エチルを加え、酢酸エチル層を飽和塩化アンモニウム溶液及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥した後にカラムクロマトグラフィー(溶離液:ジクロロメタン〜ジクロロメタン:メタノール=20:1)で精製して、粗生成物(90mg)を得て、次の反応に直接使用される。
MSm/z(ESI):675.1[M+H]+
ステップ2、(S)−N−(1−(3−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化94】
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(S)−N−(1−(3−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(90mg)を4mLのジクロロメタンに溶解し、同時に4mLのトリフルオロ酢酸を加え、室温で3時間反応させた後に、反応液をスピン乾燥した。得られた粗生成物を酢酸エチルとテトラヒドロフランとの混合液に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた有機溶媒をスピン乾燥した後に、薄層クロマトグラフィー(展開剤:ジクロロメタン:メタノール=10:1)で精製して、黄色の固体生成物(S)−N−(1−(3−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(22mg、2つのステップの収率26%)を得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.49(s,0.4H),13.41(s,0.6H),13.27(s,0.4H),13.14(s,0.6H),9.36(d,J=8.5Hz,0.4H),9.27(d,J=8.5Hz,0.6H),8.74-8.71(m,2H),8.50(s,0.6H),8.14(s,0.4H),8.07(d,J=6.1Hz,1.2H),7.99(d,J=6.1Hz,0.8H),7.91(s,0.4H),7.60(s,0.6H),7.56(s,1H),7.47-7.28(m,3H),5.19-5.07(m,2H),3.89-3.71(m,2H).
MSm/z(ESI):433.1[M+H]+
【0131】
実施例29
(R)−N−(1−(3,5−ジメトキシフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(R)−1−(3,5−ジメトキシフェニル)エチル−1−アミンを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、(R)−N−(1−(3,5−ジメトキシフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,CDCl)δ8.75(s,2H),8.27(s,1H),7.90(d,J=8.3Hz,3H),7.65(s,1H),6.65(s,2H),6.36(s,1H),4.97(s,1H),3.79(s,6H),1.48(s,3H).
MSm/z(ESI):443.1[M+H]+
【0132】
実施例30
(S)−N−(2−ヒドロキシ−1−(m−ベンジル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1、(S)−N−(2−ヒドロキシ−1−(m−ベンジル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
メチル3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸エステル(100mg、0.19mmol)をマイクロ波反応管に入れ、(S)−2−アミノ−2−(m−トリル)エタノール(2.0mL)を加え、150℃に加熱して60min反応させた。室温まで冷却した後に、反応液に20mLの酢酸エチルを加え、酢酸エチル層を飽和塩化アンモニウム溶液及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥した後にカラムクロマトグラフィー(溶離液:ジクロロメタン〜ジクロロメタン:メタノール=20:1)で精製して、粗生成物(75mg)を得て、次の反応に直接使用される。
MSm/z(ESI):655.2[M+H]+
ステップ2、(S)−N−(2−ヒドロキシ−1−(m−ベンジル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−N−(2−ヒドロキシ−1−(m−ベンジル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(75mg)を4mLのジクロロメタンに溶解し、同時に4mLのトリフルオロ酢酸を加え、室温で3時間反応させた後に、反応液をスピン乾燥した。得られた粗生成物を酢酸エチルとテトラヒドロフランとの混合液に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた有機溶媒をスピン乾燥した後に、薄層クロマトグラフィー(展開剤:ジクロロメタン:メタノール=10:1)で精製して、黄色の固体生成物(S)−N−(1−(3−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(12mg、2つのステップの収率15%)を得た。
HNMR(400MHz,DMSO)δ13.49(s,0.4H),13.42(s,0.6H),13.26(s,0.4H),13.13(s,0.6H),9.26-9.08(m,1H),8.73(d,J=5.5Hz,2H),8.57-7.54(m,4H),7.27-7.21(m,3H),7.08(d,J=5.7Hz,1H),5.11-5.06(m,2H),3.88-3.79(m,1H),3.78-3.69(m,1H),2.31(s,3H).
MSm/z(ESI):413.1[M+H]+
【0133】
実施例31
(R)−N−(1−(3−シアノフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化99】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(R)−3−(1−アミノエチル)ベンゾニトリルを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、(R)−N−(1−(3−シアノフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.47(s,1H),9.48(d,J=7.9Hz,1H),8.71-8.64(m,2H),8.13(s,1H),7.99(s,1H),7.96-7.89(m,2H),7.78(q,J=1.4Hz,1H),7.58(ddq,J=6.8,3.9,1.5Hz,2H),7.43(t,J=7.5Hz,1H),6.97(d,J=9.3Hz,1H),5.20(dddd,J=9.3,7.9,6.8,5.8Hz,1H),1.59(d,J=6.8Hz,3H).
MSm/z(ESI):408.2[M+H]+
【0134】
実施例32
N−(2−ヒドロキシ−1−(3−メトキシフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化100】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び2−アミノ−2−(3−メトキシフェニル)エチル−1−オールを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、N−(2−ヒドロキシ−1−(3−メトキシフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
MSm/z(ESI):429.1[M+H]+
【0135】
実施例33
(S)−N−(2−アミノ−2−カルボニル−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化101】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(S)−2−アミノ−2−フェニルアセトアミドを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、(S)−N−(2−アミノ−2−カルボニル−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.48(s,1H),12.72(s,1H),8.71-8.64(m,2H),8.13(s,1H),7.99(s,1H),7.96-7.89(m,2H),7.67(d,J=10.8Hz,1H),7.54-7.45(m,2H),7.42-7.32(m,3H),6.97(s,2H),5.67(dt,J=11.0,1.0Hz,1H).
MSm/z(ESI):412.1[M+H]+
【0136】
実施例34
(S)−N−(シアノ(フェニル)メチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化102】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(S)−2−アミノ−2−フェニルアセトニトリルを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、(S)−N−(シアノ(フェニル)メチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.47−13.11(m,2H),8.85−8.71(m,3H),8.45(s,0.7H),8.15(s,0.3H),8.08−7.98(m,2H),7.85(s,0.3H),7.51(s,0.7H),7.42−7.33(m,5H),5.88(m,1H).
MSm/z(ESI):394.1[M+H]+
【0137】
実施例35
(R)−1−フェニルエチル3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸エステルの製造
【化103】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(R)−1−フェニルエチル−1−オールを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、(R)−1−フェニルエチル3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸エステルを得る製造方法は、実施例2に示すとおりである。
HNMR(400MHz,CDCl)δ8.75(bs,2H),8.30(s,1H),7.89(d,J=2.9Hz,3H),7.32(m,3H),7.25(m,2H),6.05(m,1H),1.78(s,3H).
MSm/z(ESI):384.1[M+H]+
【0138】
実施例36
(R)−3−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化104】
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ステップ1、3−(2−メチルピリジン−4−イル)−5,6−ジニトロ−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾールの製造
【化105】
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3−ブロモ−5,6−ジニトロ−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾール(1.0g、1.89mmol)、(2−メチルピリジン−4−イル)ホウ酸(517mg、3.77mm)、Pd(dppf)Cl(138mg、0.19mmol)及び炭酸カリウム(522mg、3.77mmol)をジオキサン/水(30mL/6mL)に溶解し、窒素ガス保護下で、80℃で5時間撹拌した。冷却し、水を加え、酢酸エチルで抽出し、濃縮乾固し、カラムクロマトグラフィーで精製して、黄色の固体の3−(2−メチルピリジン−4−イル)−5,6−ジニトロ−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾール(886mg、収率86.6%)を得た。
MSm/z(ESI):542.1[M+H]+
ステップ2、3−(2−メチルピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾール−5,6−ジアミンの製造
【化106】
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3−(2−メチルピリジン−4−イル)−5,6−ジニトロ−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾール(886mg、1.63mmol)をTHF(30mL)に溶解し、10%Pd/Cを加え、水素ガスを一晩導入した。ろ過し、濃縮乾固して、灰色の固体の3−(2−メチルピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾール−5,6−ジアミン(768mg、収率97%)を得た。
MSm/z(ESI):482.1[M+H]+
ステップ3、3−(2−メチルピリジン−4−イル)−6−(トリクロロメチル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾールの製造
【化107】
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3−(2−メチルピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾール−5,6−ジアミン(768mg、1.63mmol)、2,2,2−トリクロロアセチルイミド酸メチル(318mg、1.80mmol)及び酢酸(10mL)を室温で一晩撹拌し、35mLの水を加え、撹拌し、水を加え、ジクロロメタンで抽出した。乾燥し、濃縮乾固し、カラムクロマトグラフィーで精製して、3−(2−メチルピリジン−4−イル)−6−(トリクロロメチル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール(560mg、収率57%)を得た。
MSm/z(ESI):610.1[M+H]+
ステップ4、3−(2−メチルピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステルの製造
【化108】
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3−(2−メチルピリジン−4−イル)−6−(トリクロロメチル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール(300mg、0.49mmol)をメタノール(10mL)中で一晩還流し、濃縮乾固して、粗生成物メチル3−(2−メチルピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸エステル(304mg)を得た。
MSm/z(ESI):550.2[M+H]+
ステップ5、(R)−3−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(1−フェニルエチル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化109】
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3−(2−メチルピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸エステルメチル(100mg、0.18mmol)、(R)−1−フェニルエタン−1−アミン(1.5mL)をマイクロ波で150℃で1時間撹拌し、冷却し、濃縮乾固し、カラムクロマトグラフィーで精製して、粘稠な生成物(80mg)を得て、次の反応に直接使用される。
MSm/z(ESI):640.1[M+H]+
ステップ6、(R)−3−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化110】
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(R)−3−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(1−フェニルエチル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(80mg)をジクロロメタン(2mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で2時間撹拌し、濃縮乾固し、カラムクロマトグラフィーで精製して、黄色の固体の(R)−3−(2−メチルピリジン−4−イル)−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た(37mg、2つのステップの収率52%)。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.47(s,1H),9.48(d,J=7.9Hz,1H),8.62(d,J=7.5Hz,1H),8.11(s,1H),8.01(s,1H),7.86(dd,J=7.5,1.5Hz,1H),7.61(t,J=1.1Hz,1H),7.36-7.27(m,2H),7.31-7.20(m,3H),6.75(d,J=9.3Hz,1H),5.20(dqt,J=8.7,6.8,0.9Hz,1H),2.74(s,3H),1.57(d,J=6.7Hz,3H).
MSm/z(ESI):397.1[M+H]+
【0139】
実施例37
(R)−3−(2−フルオロピリジン−4−イル)−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化111】
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3−(2−フルオロピリジン−4−イル)−1−トリチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(R)−1−フェニルエタン−1−アミンを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、(R)−3−(2−フルオロピリジン−4−イル)−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.47(s,1H),9.48(d,J=7.9Hz,1H),8.66(d,J=7.5Hz,1H),8.13(s,1H),8.03-7.92(m,3H),7.36-7.20(m,5H),6.75(d,J=9.3Hz,1H),5.20(dqt,J=8.7,6.7,0.9Hz,1H),1.57(d,J=6.7Hz,3H).
MSm/z(ESI):401.1[M+H]+
【0140】
実施例38
(R)−3−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化112】
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3−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(R)−1−フェニルエタン−1−アミンを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、(R)−3−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.47(s,1H),9.48(d,J=7.9Hz,1H),8.09(s,1H),8.02(s,1H),7.46(s,2H),7.31(ddd,J=7.1,2.1,0.9Hz,2H),7.31-7.20(m,3H),6.75(d,J=9.3Hz,1H),5.20(dqt,J=8.7,6.8,0.9Hz,1H),2.61(s,6H),1.57(d,J=6.7Hz,3H).
MSm/z(ESI):411.1[M+H]+
【0141】
実施例39
(R)−3−(1−メチル−6−カルボニル−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化113】
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ステップ1、(R)−3−(1−メチル−6−カルボニル−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−N−(1−フェニルエチル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化114】
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メチル3−(1−メチル−6−カルボニル−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸エステル(100mg、0.19mmol)をマイクロ波反応管に入れ、(R)−1−フェニルエタン−1−アミン(1mL)を加え、150℃に加熱して60min反応させた。室温まで冷却した後に、反応液に20mLの酢酸エチルを加え、酢酸エチル層を飽和塩化アンモニウム溶液及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥した後にカラムクロマトグラフィーして、粗生成物(80mg、収率68%)を得て、次の反応に直接使用される。
MSm/z(ESI):655.3[M+H]+
ステップ2、(R)−3−(1−メチル−6−カルボニル−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化115】
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(R)−3−(1−メチル−6−カルボニル−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−N−(1−フェニルエチル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド粗生成物(80mg)を4mLのジクロロメタンに溶解し、同時に4mLのトリフルオロ酢酸を加え、室温で3時間反応させた後に、反応液をスピン乾燥した。得られた粗生成物を酢酸エチルとテトラヒドロフランとの混合液に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた有機溶媒をスピン乾燥した後に、分取クロマトグラフィーで精製して、黄色の固体(R)−3−(1−メチル−6−カルボニル−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(6mg、収率12%)を得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.11−12.90(m,2H),9.41−9.21(m,1H),8.39−8.38(m,1.7H),8.12-7.99(m,1H),7.97(s,0.3H),7.77(s,0.3H),7.48−7.47(m,2.7H),7.37−7.33(m,2H),7.27−7.25(m,1H),6.60−6.57(m,1H),5.24-5.20(m,1H),3.61−3.59(m,3H),1.56(d,J=8Hz,3H).
MSm/z(ESI):413.2[M+H]+
【0142】
実施例40
(R)−3−(6−シアノピリジン−3−イル)−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化116】
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3−(6−シアノピリジン−3−イル)−1−トリチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(R)−1−フェニルエタン−1−アミンを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、(R)−3−(6−シアノピリジン−3−イル)−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.11−12.90(m,2H),9.41−9.21(m,2H),8.39−8.31(m,1.7H),8.20−8.11(m,1H),8.05(s,0.3H),7.87(s,0.3H),7.53−7.49(m,1.7H),7.37−7.33(m,2H),7.27−7.23(m,1H),6.60−5.57(m,1H),5.24−5.20(m,1H),1.56(d,J=8Hz,3H).
MSm/z(ESI):408.1[M+H]+
【0143】
実施例41
3−(6−シアノピリジン−3−イル)−N−シクロプロピル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化117】
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3−(6−シアノピリジン−3−イル)−1−トリチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及びシクロプロピルアミンを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、3−(6−シアノピリジン−3−イル)−N−シクロプロピル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,CDCl)δ8.12(s,1H),7.86(s,1H),6.62(d,J=7.3Hz,2H),5.61(s,1H),2.75(s,1H),0.62(dd,J=9,7.7Hz,4H).
MSm/z(ESI):344.1[M+H]+
【0144】
実施例42
(R)−N−(1−(4−アミノフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(R)−4−(1−アミノエチル)アニリンを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、(R)−N−(1−(4−アミノフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.43−13.37(m,1H),13.18−13.03(m,1H),9.43-9.33(m,1H),8.68-8.62(m,2H),8.00-7.94(m,2H),7.70(s,2H),7.19-7.11(m,2H),6.53-6.48(m,2H),5.25-5.21(m,1H),4.33(s,2H),1.55(d,J=7.0Hz,3H).
MSm/z(ESI):398.1[M+H]+
【0145】
実施例43
(R)−N−(1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(R)−1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル−1−アミンを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、(R)−N−(1−(3,5−ジクロロフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得る製造方法は、実施例2に示すとおりである。
HNMR(400MHz,CDCl)δ8.75(s,2H),8.29(s,1H),7.89(d,J=0.8Hz,3H),7.56(s,1H),7.34(s,2H),7.28(s,1H),4.97(s,1H),1.48(s,3H).
MSm/z(ESI):451.1,453.1[M+H]+
【0146】
実施例44
N−(1−(6−メチルピリジン−2−イル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化120】
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ステップ1、N−(1−(6−メチルピリジン−2−イル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
3−(ピリジン−4−イル)−1−トリチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル(450mg、0.84mmol)、1−(6−メチルピリジン−2−イル)エタン−1−アミン(572mg、4.20mmol)及びNMP(6.0mL)を30mLのマイクロ波に入れ、120℃で加熱し、2h撹拌し、冷却し、濃縮乾固し、カラムクロマトグラフィーで精製して、褐色の固体生成物N−(1−(6−メチルピリジン−2−イル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(348mg、収率65%)を得た。
MSm/z(ESI):640.3[M+H]+
ステップ2、N−(1−(6−メチルピリジン−2−イル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
N−(1−(6−メチルピリジン−2−イル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(348mg、0.84mol)をジクロロメタン(20mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(5mL)を加え、室温で2時間撹拌した。反応終了後に、濃縮して溶媒を除去し、粗生成物を得て、10mLのメタノールを加えて溶解し、次にアンモニア/メタノール(5mL、7M)を加え、半時間撹拌し、スピン乾燥し、カラムクロマトグラフィーで精製して、白色の固体生成物N−(1−6−メチルピリジン−2−イル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(92mg、収率27%)を得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.30(d,J=8.7Hz,2H),9.22(s,1H),8.73(d,J=4.8Hz,2H),8.53(s,1H),8.06(d,J=3.1Hz,2H),7.67(dd,J=3.2,3.1Hz,2H),7.32(d,J=7.7Hz,1H),7.18(d,J=7.6Hz,1H),5.29-5.17(m,1H),2.53(s,3H),1.55(d,J=6.9Hz,3H).
MSm/z(ESI):398.1[M+H]+
【0147】
実施例45
(R)−N−(1−(3−フルオロフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化123】
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ステップ1、(R)−N−(1−(3−フルオロフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化124】
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メチル3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸エステル(200mg、0.37mmol)をマイクロ波反応管に入れ、(R)−1−(3−フルオロフェニル)エタン−1−アミン(1.0mL)を加え、150℃に加熱して60min反応させた。室温まで冷却した後に、反応液に20mLの酢酸エチルを加え、酢酸エチル層を飽和塩化アンモニウム溶液及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥した後にカラムクロマトグラフィーして、粗生成物(R)−N−(1−(3−フルオロフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(160mg、収率67%)を得て、次の反応に直接使用される。
MSm/z(ESI):643.3[M+H]+
ステップ2、(R)−N−(1−(3−フルオロフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化125】
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(R)−N−(1−(3−フルオロフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド粗生成物(160mg)を4mLのジクロロメタンに溶解し、同時に4mLのトリフルオロ酢酸を加え、室温で3時間反応させた後に、反応液をスピン乾燥した。得られた粗生成物を酢酸エチルとテトラヒドロフランとの混合液に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた有機溶媒をスピン乾燥した後に、分取クロマトグラフィーで精製して、黄色の固体生成物(R)−N−(1−(3−フルオロフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(30mg、収率27%)を得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.46(s,1H),9.50(d,J=8Hz,1H),8.72(d,J=8Hz,2H),8.36(s,2H),8.02(d,J=4Hz,2H),7.62−7.73(m,1H),7.42−7.30(m,2H),7.14−7.06(m,2H),5.27−5.23(m,1H),1.56(d,J=8Hz,3H).
MSm/z(ESI):401.2[M+H]+
【0148】
実施例46
(R)−8−クロロ−N−(1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化126】
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(R)−8−クロロ−N−(1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造方法は、実施例2に示すとおりである。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.56(s,1H),13.32(s,1H),9.39(d,J=7.5Hz,1H),8.71(s,2H),7.75(s,2H),7.54-7.25(m,6H),5.26-5.22(m,1H),1.58(d,J=6.2Hz,3H).
MSm/z(ESI):417.1,419.1[M+H]+
【0149】
実施例47及び実施例48
(R)−N−(1−(6−メチルピリジン−2−イル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド及び(S)−N−(1−(6−メチルピリジン−2−イル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化127】
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N−(1−(6−メチルピリジン−2−イル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(45mg、0.11mol)をキラルカラムで分離して、(R)−N−(1−(6−メチルピリジン−2−イル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(8.0mg、0.02mmol)及び(S)−N−(1−(6−メチルピリジン−2−イル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(6.7mg、0.017mmol)を得た。
実施例47
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.30(d,J=9.7Hz,2H),9.22(s,1H),8.73(d,J=4.8Hz,2H),8.53(s,1H),8.06(d,J=3.3Hz,2H),7.67(dd,J=2.8,2.1Hz,2H),7.32(d,J=7.7Hz,1H),7.18(d,J=7.6Hz,1H),5.29-5.17(m,1H),2.53(s,3H),1.55(d,J=6.9Hz,3H).
MSm/z(ESI):398.1[M+H]+
実施例48
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.34(d,J=9.8Hz,2H),9.17(s,1H),8.72(d,J=4.8Hz,2H),8.51(s,1H),8.07(d,J=3.3Hz,2H),7.66(dd,J=2.8,2.1Hz,2H),7.34(d,J=7.8Hz,1H),7.19(d,J=7.6Hz,1H),5.29-5.20(m,1H),2.51(s,3H),1.50(d,J=6.9Hz,3H).
MSm/z(ESI):398.1[M+H]+
【0150】
実施例49
(R)−N−(1−(2−クロロフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化128】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(R)−1−(2−クロロフェニル)エチル−1−アミンを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、(R)−N−(1−(2−クロロフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.47(s,1H),9.48(d,J=7.9Hz,1H),8.71-8.64(m,2H),8.13(s,1H),7.99(s,1H),7.96-7.89(m,2H),7.44-7.36(m,1H),7.36-7.28(m,1H),7.24-7.13(m,2H),6.83(d,J=9.5Hz,1H),5.28(dqd,J=9.5,6.8,1.0Hz,1H),1.68(d,J=6.9Hz,3H).
MSm/z(ESI):417.1,419.1[M+H]+
【0151】
実施例50
(S)−N−(2−(メチルアミノ)−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化129】
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ステップ1、(S)−N−(2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化130】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル(50mg、0.93mmol)、(S)−2−アミノ−2−フェニルエタン−1−オール(640mg、4.66mmol)及びNMP(10mL)を150mLのマイクロ波に入れて加熱して2h撹拌し、冷却し、濃縮乾固し、カラムクロマトグラフィーで精製して、褐色の固体生成物(S)−N−(2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(340mg、収率56%)を得た。
MSm/z(ESI):641.2[M−H]
ステップ2、(S)−N−(2−カルボニル−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化131】
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(S)−N−(2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(220mg、0.34mmol)を20mLDMSOに溶解し、IBX(769mg、2.74mmol)を加え、室温で一晩撹拌した。濃縮乾固し、カラムクロマトグラフィーで精製して、褐色の粗固体生成物(S)−N−(2−カルボニル−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(300mg)を得た。
MSm/z(ESI):639.2[M−H]
ステップ3、(S)−N−(2−(メチルアミノ)−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化132】
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(S)−N−(2−カルボニル−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(100mg)、30%メチルアミン/メタノール溶液(3mL)及び氷酢酸(2mL)をジクロロメタン/メタノール(10mL/10mL)に溶解し、室温で30分間撹拌し、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(49mg、0.78mmol)を加え、室温で一晩撹拌した。濃縮乾固し、水を加え、ジクロロメタンで抽出し、乾燥し、ろ過し、濃縮乾固した。カラムクロマトグラフィーで精製して、粘稠な粗生成物(S)−N−(2−(メチルアミノ)−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(100mg)を得た。
MSm/z(ESI):654.2[M−H]
ステップ4、(S)−N−(2−(メチルアミノ)−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化133】
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上記ステップ3で得られた粘稠な生成物(S)−N−(2−(メチルアミノ)−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(粗生成物、100mg)をジクロロメタン(1mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で2h撹拌した。濃縮乾固し、カラムクロマトグラフィーで精製して、固体生成物(S)−N−(2−(メチルアミノ)−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(3.6mg、3つのステップの収率7.6%)を得た。
MSm/z(ESI):412.1[M+H]+
【0152】
実施例51
N−(1−(ピラジン−2−イル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化134】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び1−(ピラジン−2−イル)エチル−1−アミンを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、N−(1−(ピラジン−2−イル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,CDCl)δ8.75(s,2H),8.58(d,J=2.4Hz,3H),8.30(s,1H),7.89(d,J=1.8Hz,3H),7.19(s,1H),4.86(s,1H),1.49(s,3H).
MSm/z(ESI):385.1[M+H]+
【0153】
実施例52
N−((2−メチルピリジン−4−イル)メチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化135】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(2−メチル−ピリジン−4−イル)メチルアミンを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、N−((2−メチルピリジン−4−イル)メチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.47(s,1H),9.48(d,J=7.9Hz,1H),8.71-8.64(m,2H),8.38(d,J=7.6Hz,1H),8.13(s,1H),7.99(s,1H),7.96-7.89(m,2H),7.72(t,J=10.2Hz,1H),7.32-7.27(m,1H),7.18(dd,J=7.5,1.7Hz,1H),4.93(d,J=10.1Hz,2H),2.50(s,3H).
MSm/z(ESI):384.1[M+H]+
【0154】
実施例53
N−((5−メチルピリジン−3−イル)メチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化136】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(5−メチルピリジン−3−イル)メチルアミンを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、N−((5−メチルピリジン−3−イル)メチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.47−13.10(m,2H),9.28−9.20(m,1H),8.72(d,J=8Hz,2H),8.57(s,1H),8.44(s,1H),8.02(d,J=4Hz,2H),7.82(s,1H),7.77−7.73(m,2H),4.23(s,2H),2.23(s,3H).
MSm/z(ESI):384.1[M+H]+
【0155】
実施例54
(S)−N−(2−(シクロプロピルアミノ)−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1、(S)−N−(2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
3−(ピリジン−4−イル)−1−トリチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル(2g、3.73mmol)、(S)−2−アミノ−2−フェニルエタン−1−オール(2.56g、18.66mm)をマイクロ波で140℃で1h撹拌し、水を加え、酢酸エチルで抽出し、乾燥し、濃縮乾固し、カラム分離し精製して、(S)−N−(2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(1.46g、収率61%)を得た。
MSm/z(ESI):641.2[M+H]+
ステップ2、(S)−N−(2−カルボニル−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−N−(2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−F]インダゾール−6−カルボキサミド(1.46g、2.28mmol)をDMSO(10mL)に溶解し、IBX(5.1g、18.21mmol)を加え、窒素ガス保護下で、室温で3h撹拌した。ジクロロメタンを加え、炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥し濃縮乾固し、カラム分離し精製して、油状粗生成物(2.52g)を得た。
MSm/z(ESI):639.2[M+H]+
ステップ3、(S)−N−(2−(シクロプロピルアミノ)−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−N−(2−カルボニル−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(20mg、0.031mmol)及びシクロプロピルアミン(18mg、0.31mmol)をジクロロメタン/メタノール(10mL/10mL)中で撹拌し、1mLの酢酸を加え、30min撹拌した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(10mg、0.16mmol)を加え、一晩撹拌し、水を加え、ジクロロメタンで抽出し、乾燥し濃縮乾固し、カラム分離し精製して油状物を得て、次の反応に直接使用される。
MSm/z(ESI):704.2[M+H]+
ステップ4、(S)−N−(2−((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化141】
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前のステップで得られた油状物をジクロロメタン(2mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で2h撹拌した。濃縮乾固し、カラム分離し精製して、オフホワイトの固体の(S)−N−(2−((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(3.5mg、2つのステップの収率25%)を得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.47(s,1H),9.48(d,J=7.9Hz,1H),8.71-8.64(m,2H),8.13(s,1H),7.99(s,1H),7.96-7.89(m,2H),7.40-7.23(m,5H),7.10(d,J=10.3Hz,1H),5.12(dtt,J=10.2,6.9,1.0Hz,1H),3.22(dt,J=7.7,6.1Hz,1H),3.11(ddd,J=12.8,7.0,6.0Hz,1H),3.00(ddd,J=12.5,7.0,6.1Hz,1H),2.54-2.41(m,1H),1.05-0.77(m,4H).
MSm/z(ESI):438.2[M+H]+
【0156】
実施例55
N−(2−フルオロ−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化142】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び2−フルオロ−1−フェニルエチル−1−アミンを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、N−(2−フルオロ−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.47(s,1H),9.48(d,J=7.9Hz,1H),8.71-8.64(m,2H),8.13(s,1H),7.99(s,1H),7.96-7.89(m,2H),7.65(d,J=11.0Hz,1H),7.41-7.32(m,4H),7.32-7.23(m,1H),5.55-5.38(m,1H),4.99(d,J=7.0Hz,1H),4.87(d,J=7.1Hz,1H).
MSm/z(ESI):401.1[M+H]+
【0157】
実施例56
N−((2−メチルピリミジン−4−イル)メチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化143】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(2−メチルピリミジン−4−イル)メチルアミンを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、N−((2−メチルピリミジン−4−イル)メチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.49(s,1H),9.47(d,J=7.9Hz,1H),9.01(d,J=7.4Hz,1H),8.71-8.64(m,2H),8.13(s,1H),7.99(s,1H),7.97-7.88(m,3H),7.24(d,J=7.5Hz,1H),4.43(d,J=10.1Hz,2H),2.46(s,3H).
MSm/z(ESI):385.1[M+H]+
【0158】
実施例57
(R)−N−(1−フェニルエチル)−3−(ピリミジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化144】
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(R)−N−(1−フェニルエチル)−3−(ピリミジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造方法は、実施例2に示すとおりである。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.67(s,0.6H),13.59(s,0.4H),13.24(s,0.6H),13.08(s,0.4H),9.44-9.38(m,1H),9.36-9.31(m,1H),9.00-8.70(m,2H),8.22-8.19(m,1H),7.89(s,0.6H),7.60(s,0.4H),7.49(d,J=7.5Hz,2H),7.35(t,J=7.6Hz,2H),7.25(t,J=7.3Hz,1H),5.34-5.14(m,1H),1.58(d,J=7.0Hz,3H).
MSm/z(ESI):384.1[M+H]+
【0159】
実施例58
3−(ピリジン−4−イル)−N−(2,2,2−トリフルオロ−1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化145】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び2,2,2−トリフルオロ−1−フェニルエチル−1−アミンを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、3−(ピリジン−4−イル)−N−(2,2,2−トリフルオロ−1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ:13.56(s,1H),13.32(s,1H),9.39(d,J=7.5Hz,1H),8.68-8.62(m,2H),8.00-7.94(m,2H),7.70(s,2H),7.41-7.30(m,4H),7.30-7.26(m,1H),7.05-6.91(m,1H).
MSm/z(ESI):437.1[M+H]+
【0160】
実施例59
(R)−N−(1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−b]ピラゾロ[4,3−e]ピリジン−6−カルボキサミドの製造
【化146】
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ステップ1、(2,6−ジフルオロピリジン−3−イル)(ピリジン−4−イル)メタノールの製造
【化147】
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2,6−ジフルオロピリジン(3.45g、30mmol)を100mLの無水テトラヒドロフランに溶解し、−78℃に冷却して、窒素ガス保護下で2.0MLDAのTHF/n−heptane溶液(15.8mL、31.5mmol)を滴下し、次に4−ピリジンカルボキシアルデヒド(3.86g、36mm)を注射し加えた。反応を−78℃から室温まで徐々に昇温し、反応終了が検出された後に、反応液に1.8mLの酢酸を加え、室温で30分撹拌した。反応液にシリカゲルを直接加え、スピン乾燥した後にカラムクロマトグラフィーを行って、淡黄色の固体の(R)−N−(1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−b]ピラゾロ[4,3−e]ピリジン−6−カルボキサミド(5.0g、収率75%)を得た。
MSm/z(ESI):223.1[M+H]+
ステップ2、(2,6−ジフルオロピリジン−3−イル)(ピリジン−4−イル)メタノンの製造
【化148】
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(2,6−ジフルオロピリジン−3−イル)(ピリジン−4−イル)メタノール(5.0g、22.5mmol)を250mLのDMMFに溶解し、PDC(25.4g、67.5mmol)をバッチで加え、室温で4時間反応させた。反応液を濃縮した後に、200mLの水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を飽和NaCl溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後に、カラムクロマトグラフィーを行って、白色の固体の(2,6−ジフルオロピリジン−3−イル)(ピリジン−4−イル)メタノン(3.6g、収率73%)を得た。
MSm/z(ESI):221.1[M+H]+
ステップ3、6−フルオロ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンの製造
【化149】
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(2,6−ジフルオロピリジン−3−イル)(ピリジン−4−イル)メタノン(3.6g、16.4mmol)を30mLの1,4−ジオキサンに溶解し、85%のヒドラジン水和物溶液(1.2g、19.7mmol)を加え、室温で3時間反応させた。反応液にシリカゲルを加え、直接スピン乾燥した後に、カラムクロマトグラフィーを行って、白色の固体の6−フルオロ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(2.6g、収率74%)を得た。
MSm/z(ESI):215.1[M+H]+
ステップ4、3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−アミンの製造
【化150】
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6−フルオロ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(0.5g、2.33mmol)をマイクロ波反応管に入れ、4mLのDMSO及び8mLの濃アンモニア水を加えた。マイクロ波で110℃に加熱し、2時間反応させた。反応液を冷却した後に、100mLの水に注ぎ撹拌し、析出した固体を吸引ろ過し、ろ過ケーキを水で洗浄した後に、真空乾燥して、粗生成物3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−アミン(450mg)を得た。
MSm/z(ESI):212.1[M+H]+
ステップ5、5−ニトロ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−アミンの製造
【化151】
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3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−アミン(450mg、2.13mmol)を7.5mLの濃硫酸に溶解し、氷浴に置いて、濃硝酸(310mg、3.20mmol)を滴下した。次に、反応液を55℃に加熱し、6時間反応させた。反応液を冷却した後に、50mLの氷水に注ぎ撹拌し、4NNaOH溶液でpHを中性に調整した。析出した固体を吸引ろ過し、ろ過ケーキを水で洗浄した後に、真空乾燥して、黄色の固体の5−ニトロ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−アミン(200mg、収率36%)を得た。
MSm/z(ESI):257.1[M+H]+
ステップ6、3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5,6−ジアミンの製造
【化152】
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5−ニトロ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−6−アミン(200mg、0.78mmol)をDMFとTHFとの混合溶媒(25mL:25mL)に溶解し、50mgの20%Pd(OH)/C(約50%の水を含む)を加え、水素バルーンで数回交換した後に、室温で一晩反応させた。反応液をろ過してPd(OH)/Cを除去し、スピン乾燥した後に粗生成物3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5,6−ジアミン(200mg)を得て、次の反応に直接使用される。
MSm/z(ESI):227.1[M+H]
ステップ7、メチル3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−b]ピラゾロ[4,3−e]ピリジン−6−カルボン酸エステルの製造
【化153】
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3−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5,6−ジアミン(150mg、0.66mmol)を10mLのメタノールに溶解し、マイクロ波反応管に入れ、2mLのトリエチルアミン及び1.5mLのジクロロメトキシ酢酸メチルを加え、マイクロ波で100℃に加熱し、1.5時間反応させた。反応液を室温まで冷却した後に、シリカゲルを加えてスピン乾燥し、カラムクロマトグラフィーを行って、粗生成物3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−b]ピラゾロ[4,3−e]ピリジン−6−カルボン酸エステル(120mg)を得た。
MSm/z(ESI):295.1[M+H]+
ステップ8、(R)−N−(1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−b]ピラゾロ[4,3−e]ピリジン−6−カルボキサミドの製造
【化154】
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メチル3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−b]ピラゾロ[4,3−e]ピリジン−6−カルボン酸エステル(130mg、0.44mmol)をマイクロ波反応管に入れ、2mLの(R)−(+)−1−フェニルエチルアミンを加え、マイクロ波で140℃に加熱し、1時間反応させた。反応液を冷却した後に、20mLの2−メチルテトラヒドロフランを加え、有機層を飽和NHCl溶液と飽和NaCl溶液で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後に、分取HPLCで、淡黄色の固体の(R)−N−(1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−b]ピラゾロ[4,3−e]ピリジン−6−カルボキサミド(6.8mg、収率4%)を得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.35−113.13(m,2H),9.45−9.34(m,1H),8.72(d,J=8Hz,2H),8.02(d,J=8Hz,2H),7.86(s,0.4H),7.57(s,0.6H),7.46−7.23(m,5H),5.24−5.21(m,1H),1.56(d,J=8Hz,3H).
MSm/z(ESI):384.1[M+H]+
【0161】
実施例60
(R)−N−(1−メトキシプロパン−2−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化155】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(R)−1−メトキシプロパン−2−アミンを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、(R)−N−(1−メトキシプロパン−2−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,MeOD)δ8.58(d,J=4Hz,2H),8.38(s,0.6H),8.16(s,0.4H),8.03(d,J=4Hz,2H),7.80(s,0.4H),7.58(s,0.6H),4.27−4.22(m,1H),3.52−3.36(m,2H),3.32(s,3H),1.23(d,J=8Hz,3H).
MSm/z(ESI):351.1[M+H]+
【0162】
実施例61
N−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化156】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(1−アミノ−2−メチルプロパン−2−オールを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、N−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.74(s,1H),10.80(s,1H),8.80(d,J=5.5Hz,1H),8.48-8.41(m,2H),8.26(d,J=5.5Hz,2H),7.75(s,1H),7.35(s,1H),4.04(brs,1H),3.35(d,J=6.0Hz,2H),1.16(s,6H).
MSm/z(ESI):351.1[M+H]+
【0163】
実施例62
(R)−N−(1−(2−フルオロフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化157】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(R)−1−(2−フルオロフェニル)エチル−1−アミンを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、(R)−N−(1−(2−フルオロフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.49(s,1H),9.47(d,J=7.9Hz,1H),8.72(d,J=5.2Hz,2H),8.35(s,4H),8.03(d,J=5.1Hz,2H),7.72(s,1H),7.61(t,J=7.2Hz,1H),7.32(dd,J=13.2,5.8Hz,1H),7.26-7.14(m,2H),5.57-5.43(m,1H),1.56(d,J=7.0Hz,3H).
MSm/z(ESI):401.1[M+H]+
【0164】
実施例63
(R)−N−(1−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化158】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(R)−1−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)エチル−1−アミンを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、(R)−N−(1−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.42(s,1H),9.46(d,J=8.4Hz,1H),8.65(d,J=4.9Hz,2H),8.27(s,5H),7.96(d,J=5.3Hz,2H),7.66(dd,J=7.2,1.9Hz,2H),7.48-7.38(m,1H),7.29(ddd,J=25.1,12.7,7.0Hz,2H),5.23-5.11(m,1H),1.49(d,J=7.0Hz,3H).
MSm/z(ESI):435.1,437.1[M+H]+
【0165】
実施例64
(S)−(3−フェニルモルホリノ)(3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−イル)メタノンの製造
【化159】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(S)−3−フェニルモルホリン原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、(S)−(3−フェニルモルホリノ)(3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−イル)メタノンを得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.51−13.00(m,2H),9.26−9.17(m,1H),8.72(d,J=4Hz,2H),8.50(s,0.6H),8.07−7.91(m,2.7H),7.59(s,0.6H),7.45(d,J=8Hz,2H),7.35(t,J=8Hz,2H),7.28−7.23(m,1H),5.21−5.16(m,1H),4.62−4.58(m,1H),3.87−3.82(m,1H),3.62−3.40(m,4H).
MSm/z(ESI):425.1[M+H]+
【0166】
実施例65
(S)−(2−フェニルアゾプロピジウム−1−イル)(3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−イル)メタノンの製造
【化160】
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ステップ1、(S)−N−(2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化161】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル(200mg、0.37mmol)及び(S)−2−アミノ−2−フェニルエタン−1−オール(205mg、1.49mmol)をN−メチルピロリドン(2mL)中で、マイクロ波で150℃で1時間反応させた。反応液を濃縮した後に、カラムクロマトグラフィー[溶離液:ジクロロメタン〜ジクロロメタン/メタノール(97:3)]を行って、230mgの粗生成物を得て、次に薄層クロマトグラフィー(展開剤:CHCl/MeOH=12/1)を行って、黄色の固体生成物(S)−N−(2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(120mg、収率50%)を得た。
MSm/z(ESI):641.2[M+H]+
ステップ2、(S)−(2−フェニルアゾプロピジウム−1−イル)(3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−イル)メタノンの製造
【化162】
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0℃で、(S)−N−(2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(70mg、0.11mol)及びトリフェニルホスフィン(57mg、0.22mol)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液中にアゾジカルボン酸ジイソプロピル(44mg、0.22mmol)のテトラヒドロフラン(1mL)溶液を加え、室温で18時間撹拌した。水(20mL)でクエンチし、酢酸エチル(20mL*2)で抽出し、有機相を合わせて濃縮し、濃縮後に有機相を薄層クロマトグラフィー(展開剤:CHCl/MeOH=10/1)で精製して、黄色の固体生成物(S)−(2−フェニルアゾプロピジウム−1−イル)(3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−イル)メタノン(30mg、収率44%)を得た。
MSm/z(ESI):623.2[M+H]+
ステップ3、(S)−(2−フェニルアゾプロピジウム−1−イル)(3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−イル)メタノンの製造
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
S)−(2−フェニルアゾプロピジウム−1−イル)(3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−イル)メタノン(30mg、0.048mmol)のジクロロメタン(2mL)溶液にトリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)に滴下し、滴下が終了した後に、酢酸エチル(20mL*2)で抽出し、有機相を合わせて濃縮し、次に薄層クロマトグラフィー(展開剤:CHCl/MeOH=8/1)で精製して、黄色の固体生成物(S)−(2−フェニルアゾプロピジウム−1−イル)(3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−イル)メタノン(6.2mg、収率34%)を得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.50−13.00(m,2H),8.72(d,J=4Hz,2H),8.49(s,0.6H),8.08−7.93(m,2.8H),7.59(s,0.6H),7.44(d,J=8Hz,2H),7.37(t,J=8Hz,2H),7.29−7.23(m,1H),2.96−2.84(m,1H),2.02(d,J=8Hz,1H),1.75(d,J=8Hz,1H).
MSm/z(ESI):381.1[M+H]+
【0167】
実施例66
(R)−N−(2−フェニルプロピル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1、(R)−N−(2−フェニルプロピル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
3−(ピリジン−4−イル)−1−トリチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル(240mg、0.45mmol)を(R)−2−フェニルプロパン−1−アミン(5mL)に溶解し、マイクロ波管(30mL)に加え、マイクロ波条件下で、150℃で加熱し、2h撹拌し、冷却し、濃縮乾固し、カラムクロマトグラフィーで精製して、褐色の固体生成物(R)−N−(2−フェニルプロピル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(234mg、収率81%)を得た。
MSm/z(ESI):639.2[M+H]+
ステップ2、(R)−N−(2−フェニルプロピル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−N−(2−フェニルプロピル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(234mg、0.37mmol)をジクロロメタン(20mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(5mL)を加え、室温で2時間撹拌した。反応終了後に、濃縮して溶媒を除去し、粗生成物を得て、10mLのメタノールを加えて溶解し、次にアンモニア/メタノール(5mL、7M)を加え、半時間撹拌し、スピン乾燥し、カラムクロマトグラフィーで精製して、白色の固体生成物(R)−N−(2−フェニルプロピル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(38mg、収率26%)を得た。
HNMR(400MHz,DMSO)δ13.26(d,J=13.4Hz,2H),8.71(d,J=4.6Hz,2H),8.34(d,J=5.5Hz,1H),8.03(s,2H),7.60(s,1H),7.36-7.19(m,5H),3.44-3.40(m,2H),3.16(dt,J=14.0,7.0Hz,1H),1.25(d,J=7.0Hz,3H).
MSm/z(ESI):397.2[M+H]+
【0168】
実施例67
(S)−N−(2−フェニルプロピル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化167】
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ステップ1、(S)−N−(2−フェニルプロピル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化168】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル(240mg、0.45mmol)を(R)−2−フェニルプロパン−1−アミン(5mL)に溶解し、マイクロ波管(30mL)に加え、マイクロ波条件下で、150℃で加熱し、2h撹拌し、冷却し、濃縮乾固し、カラムクロマトグラフィーで精製して、褐色の固体生成物(S)−N−(2−フェニルプロピル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(205mg、収率71%)を得た。
MSm/z(ESI):639.2[M+H]+
ステップ2、(S)−N−(2−フェニルプロピル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化169】
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(R)−N−(2−フェニルプロピル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(205mg、0.32mmol)をジクロロメタン(20mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(5mL)を加え、室温で2時間撹拌した。反応終了後に、濃縮して溶媒を除去し、粗生成物を得て、10mLのメタノールを加えて溶解し、次にアンモニア/メタノール(5mL、7M)を加え、半時間撹拌し、スピン乾燥し、カラムクロマトグラフィーで精製して、白色の固体生成物(R)−N−(2−フェニルプロピル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(24mg、収率19%)を得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.36(s,2H),8.65(d,J=4.6Hz,2H),8.28(d,J=5.5Hz,1H),7.97(s,2H),7.54(s,1H),7.28-7.20(m,4H),7.17-7.11(m,1H),3.54-3.46(m,2H),3.09(dd,J=14.2,7.0Hz,1H),1.19(d,J=7.0Hz,3H).
MSm/z(ESI):397.3[M+H]+
【0169】
実施例68
(R)−N−(1−モルホリノプロパン−2−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化170】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(R)−1−モルホリノプロパン−2−アミンを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、(R)−N−(1−モルホリノプロパン−2−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,CDCl)δ8.75(s,2H),8.10(s,1H),7.89(s,2H),7.72(s,1H),6.50(s,1H),4.01(s,1H),3.56(s,3H),2.92-2.43(m,2H),2.58(s,2H),2.58(s,2H),1.31(s,3H).
MSm/z(ESI):406.2[M+H]+
【0170】
実施例69
3−(1−フェニルエチル)−5−(3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−イル)−1,2,4−オキサジアゾールの製造
【化171】
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ステップ1、(Z)−N′−ヒドロキシ−2−フェニルプロパンアミジン
【化172】
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2−フェニルプロピオニトリル(1.0g、7.6mmol)をエタノール(15mL)/水(5mL)に溶解し、炭酸ナトリウム(1.62g、15.28mmol)及び塩酸ヒドロキシルアミン(1.06g、15.25mmol)を加え、80℃で4h撹拌した。冷却し、50mLの水を加え、ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮乾固して、白色の固体生成物(Z)−N′−ヒドロキシ−2−フェニルプロパンアミジン(1.10g、収率88%)を得た。
MSm/z(ESI):165.1[M−H]
ステップ2、3−(1−フェニルエチル)−5−(3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−イル)−1,2,4−オキサジアゾールの製造
【化173】
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50mLの一つ口フラスコに、順次、3−(ピリジン−4−イル)−6−(トリクロロメチル)−1−トリチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール(100mg、0.16mmol)、(Z)−N′−ヒドロキシ−2−フェニルプロパンアミジン(28mg、0.17mmol)、炭酸ナトリウム溶液(2mL)及びアセトニトリル(10mL)を加え、60℃に加熱し、2h撹拌した。冷却し、水(50mL)を加え、ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮乾固した。カラムクロマトグラフィーで精製して、粘稠な粗生成物(45mg)を得た。
MSm/z(ESI):650.2[M−H]
ステップ3、3−(1−フェニルエチル)−5−(3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−イル)−1,2,4−オキサジアゾールの製造
【化174】
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前のステップで得られた3−(1−フェニルエチル)−5−(3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−イル)−1,2,4−オキサジアゾール(45mg)をジクロロメタン(1mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で1h撹拌した。濃縮乾固し、カラムクロマトグラフィーで精製して、固体生成物3−(1−フェニルエチル)−5−(3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−イル)−1,2,4−オキサジアゾール(4.3mg、2つのステップの収率6.3%)を得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ:13.43−13.37(m,1H),13.20−13.05(m,1H),8.72(s,2H),8.45-8.04(m,3H),7.99−7.87(m,1H),7.58(m,2H),7.36-7.32(m,2H),7.26−7.22(m,1H),5.25-5.21(m,1H),1.47(d,J=6.0Hz,3H).
MSm/z(ESI):408.1[M−H]
【0171】
実施例70
(R)−N−(1−(シクロプロピルアミノ)プロパン−2−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化175】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(R)−N−シクロプロピルプロパン−1,2−ジアミンを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して(R)−N−(1−(シクロプロピルアミノ)プロパン−2−イル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,CDCl)δ13.18(s,1H),8.64-7.12(m,7H),3.94(s,1H),2.52(d,J=3.9Hz,2H),2.27(s,3H),1.89(s,1H),0.96(d,J=4.7Hz,3H).
MSm/z(ESI):376.1[M+H]+
【0172】
実施例71
N−(3−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化176】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び3−アミノ−3−フェニルプロピル−1−オールを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、N−(3−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.56−13.03(m,2H),9.25−9.14(m,1H),8.70(d,J=4Hz,2H),8.49(s,0.6H),8.06−7.90(m,2.7H),7.57(s,0.6H),7.46(d,J=8Hz,2H),7.35(t,J=8Hz,2H),7.28−7.23(m,1H),5.14−5.09(m,1H),4.50(s,1H),3.85−3.80(m,2H),2.14−2.03(m,2H).
MSm/z(ESI):413.1[M+H]+
【0173】
実施例72
N−(2−カルボニル−2−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化177】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び2−アミノ−1−フェニルエタン−1−オンを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、N−(2−カルボニル−2−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,CDCl)δ8.75(s,2H),8.33(s,1H),8.09(s,2H),7.90(d,J=7.3Hz,3H),7.68(s,1H),7.57(s,2H),7.34(s,1H),4.36(s,2H).
MSm/z(ESI):397.1[M+H]+
【0174】
実施例73
N′−ベンジル−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−ホルモヒドラジドの製造
【化178】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及びフェニルヒドラジンを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、N′−ベンジル−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−ホルモヒドラジドを得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.42−13.22(m,2H),10.09(s,1H),8.74(d,J=4Hz,2H),8.49(s,1H),8.07(s,2H),7.62(s,1H),7.29−7.18(m,2H),6.88(d,J=8.0Hz,2H),6.80(t,J=8Hz,1H),5.09(s,1H),3.91(s,2H).
MSm/z(ESI):384.1[M+H]+
【0175】
実施例74
N−((1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化179】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチルアミンを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、N−((1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.58(s,1H),9.31(d,J=7.8Hz,1H),8.77(d,J=5.4Hz,2H),8.37(s,1H),8.18(d,J=5.4Hz,2H),7.72(s,1H),7.64(s,1H),7.41(s,1H),4.37(d,J=6.2Hz,2H),3.80(s,3H).
MSm/z(ESI):373.1[M+H]+
【0176】
実施例75
(3−フェニルピペラジン−1−イル)(3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−イル)メタノンの製造
【化180】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び2−フェニルピペラジン原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチルアミン(3−フェニルピペラジン−1−イル)(3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−イル)メタノンを得た。
HNMR(400MHz,CDCl)δ8.74(s,2H),8.28(s,1H),7.89(d,J=5.5Hz,3H),7.45−7.14(m,5H),4.04(s,1H),3.86(s,1H),3.58-3.24(m,3H),2.83(d,J=5.0Hz,2H).
MSm/z(ESI):424.2[M+H]+
【0177】
実施例76
N′−フェニル−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−ホルモヒドラジド
【化181】
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ステップ1、N′−フェニル−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−ホルモヒドラジドの製造
【化182】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル(400mg、0.74mmol)をマイクロ波反応管に入れ、4mLのフェニルヒドラジンを加え、マイクロ波で140℃に加熱して1時間反応させた。反応液に50mLの酢酸エチルを加え、酢酸エチル層を飽和NHCl溶液、飽和NaCl溶液で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後に、カラムクロマトグラフィーを行って、粗生成物N′−フェニル−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−ホルモヒドラジド(290mg)を得て、次の反応に直接使用される。
MSm/z(ESI):612.1[M+H]+
ステップ2、N′−フェニル−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−ホルモヒドラジド
【化183】
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前のステップで得られたN′−フェニル−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−ホルモヒドラジド(290mg、0.47mmol)をジクロロメタンとトリフルオロ酢酸との混合溶媒(4mL:4mL)に溶解し、室温で2時間反応させた。反応液をスピン乾燥した後に、10mLのメタノールを加え、氷浴に入れ、残留トリフルオロ酢酸を7.0MのNHのメタノール溶液で中和した。得られた溶液をスピン乾燥した後に、カラムクロマトグラフィーを行い、粗生成物を酢酸エチルで叩解して、黄色の固体のN′−フェニル−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−ホルモヒドラジド(80mg、2つのステップの収率29%)を得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.52(s,1H),13.22(s,1H),10.87(s,1H),8.75(d,J=5.7Hz,2H),8.49(s,1H),8.15-8.12(m,2H),7.72(s,1H),7.18(t,J=7.9Hz,2H),6.82-6.73(m,3H),3.41(s,1H).
MSm/z(ESI):370.1[M+H]+
【0178】
実施例77
N′−メチル−N′−フェニル−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−ホルモヒドラジドの製造
【化184】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び1−メチル−1−フェニルヒドラジンを原料として、実施例76を参照して、N′−メチル−N′−フェニル−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−ホルモヒドラジドを得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.42−13.22(m,2H),11.09(s,1H),8.72(d,J=4Hz,2H),8.49(s,1H),8.05(s,2H),7.62(s,1H),7.29−7.17(m,2H),6.87(d,J=8.0Hz,2H),6.79(t,J=8Hz,1H),3.23(s,3H).
MSm/z(ESI):384.1[M+H]+
【0179】
実施例78
N−(2−メトキシ−2−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1、N−(2−メトキシ−2−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化186】
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メチル3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸エステル(100mg、0.19mmol)をマイクロ波反応管に入れ、2−メトキシ−2−フェニルエタン−1−アミン(1mL)を加え、150℃に加熱して60min反応させた。室温まで冷却した後に、反応液に20mLの酢酸エチルを加え、酢酸エチル層を飽和塩化アンモニウム溶液及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥した後にカラムクロマトグラフィーして、粗生成物N−(2−メトキシ−2−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(80mg、収率67%)を得て、次の反応に直接使用される。
MSm/z(ESI):655.3[M+H]+
ステップ2、N−(2−メトキシ−2−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
N−(2−メトキシ−2−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド粗生成物(80mg)を4mLのジクロロメタンに溶解し、同時に4mLのトリフルオロ酢酸を加え、室温で3時間反応させた後に、反応液をスピン乾燥した。得られた粗生成物を酢酸エチルとテトラヒドロフランとの混合液に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた有機溶媒をスピン乾燥した後に、分取クロマトグラフィーで精製して、黄色の固体生成物N−(2−メトキシ−2−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(10mg、収率20%)を得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.47−13.11(m,2H),8.86−8.70(m,3H),8.49(s,0.7H),8.12(s,0.3H),8.08−7.98(m,2H),7.88(s,0.3H),7.58(s,0.7H),7.42−7.33(m,5H),4.54−4.51(m,1H),3.63−3.53(m,2H),3.20(d,J=4Hz,3H).
MSm/z(ESI):413.2[M+H]+
【0180】
実施例79
N′−(3−フルオロフェニル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−ホルモヒドラジドの製造
【化188】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(3−フルオロフェニル)ヒドラジンを原料として、実施例76を参照して、N′−(3−フルオロフェニル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−ホルモヒドラジドを得た。
HNMR(400MHz,CDCl)δ8.75(s,2H),8.32(s,1H),7.90(d,J=11.4Hz,3H),7.38(s,1H),7.22(s,1H),7.00(s,1H),6.83(s,1H),6.55(s,1H),3.17(s,1H).MSm/z(ESI):388.1[M+H]+
【0181】
実施例80
N′−(4−フルオロフェニル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−ホルモヒドラジドの製造
【化189】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(4−フルオロフェニル)ヒドラジンを原料として、実施例76を参照して、N′−(4−フルオロフェニル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−ホルモヒドラジドを得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.40(s,1H),13.10(s,1H),9.48-9.38(m,2H),8.71-8.64(m,2H),8.13(s,1H),7.99(s,1H),7.96-7.89(m,2H),7.09-7.00(m,2H),6.83(ddt,J=6.4,5.0,1.5Hz,2H).
MSm/z(ESI):388.1[M+H]+
【0182】
実施例81
N′−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−ホルモヒドラジドの製造
【化190】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及び(3−クロロ−4−フルオロフェニル)ヒドラジンを原料として、実施例76を参照して、N′−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−ホルモヒドラジドを得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.52(s,1H),13.22(s,1H),10.87(s,1H),8.75(d,J=5.7Hz,2H),8.49(s,1H),8.15-8.12(m,2H),7.72(s,1H),7.25-7.17(m,1H),7.05-6.99(m,1H),6.77-6.69(m,1H).
MSm/z(ESI):422.1424.1[M+H]+
【0183】
実施例82
(R)−3−モルホリノ−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化191】
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ステップ1、4−(5,6−ジニトロ−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾール−3−イル)モルホリンの製造
【化192】
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モルホリン(383.8mg、4.1mmol、1.1eq.)、Pd(OAc)(179.61mg、0.8mmol、0.2eq)及びX−antPhos(555mg、0.96mmol、0.24eq)を無水ジオキサン(6.0mL)に溶解し、窒素ガスで2分間置換し、15mLの密閉管に入れ、100℃に加熱して、10min撹拌し、室温に冷却した後に、化合物3−ブロモ−5,6−ジニトロ−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾール(2.12g、4.0mmol、1.0eq)及び炭酸セシウム(3.91g、12mmol、3.0eq)を加え、室温で5min撹拌し、次に100℃に加熱して90min撹拌し(反応プロセスには、副反応を防ぐために、TLC及びLCMSでタイムリーに監視する必要がある)、反応が終了した後に、溶媒を除去し、酢酸エチルで抽出し、乾燥し、溶媒を蒸発して、粗生成物を得て、迅速にカラムクロマトグラフィーで精製して、化合物4−(5,6−ジニトロ−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾール−3−イル)モルホリン(1.2g、収率56%))を得た。
MSm/z(ESI):536.2[M+H]+
ステップ2、3−モルホリノ−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾール−5,6−ジアミンの製造
【化193】
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化合物4−(5,6−ジニトロ−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾール−3−イル)モルホリン(粗生成物、1.2g)をテトラヒドロフラン(120mL)に溶解し、水酸化パラジウム(300mg)を加え、水素ガスで3回置換し、水素バルーンの圧力下で一晩(12時間)撹拌した。反応終了後に、反応液をろ過し、溶媒を除去して粗生成物を得て、迅速にカラムクロマトグラフィーで精製して、化合物3−モルホリノ−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾール−5,6−ジアミン(400mg、収率38%)を得た。
MSm/z(ESI):476.3[M+H]+
ステップ3、メチル3−モルホリノ−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸エステルの製造
【化194】
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化合物3−モルホリノ−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾール−5,6−ジアミン(400mg、0.84mmol、1.0eq)をジクロロメタン(40mL)に溶解し、0℃に冷却し、DIPEA(2.1mL、12.6mmol、15eq、d=0.782g/mL)と2,2−ジクロロ−2−メトキシ酢酸メチル(1.45g、8.4mmol、10eq)をそれぞれ加え、室温で一晩撹拌した。反応終了後に、反応液を100mLの飽和NaHCO溶液に徐々に加え、ジクロロメタンで抽出し、乾燥し、カラムクロマトグラフィーで精製して、目的化合物メチル3−モルホリノ−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸エステル(106mg、収率23%)を得た。
MSm/z(ESI):544.23[M+H]+
ステップ4、(R)−3−モルホリノ−N−(1−フェニルエチル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化195】
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化合物メチル3−モルホリノ−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸エステル(106mg、0.19mmol)を(R)−1−フェニルエタン−1−アミン(2mL)に溶解し、30mLのマイクロ波管に入れ、150℃で3時間反応させた。反応終了後に、酢酸エチル(200mL)に溶解し、水で3回洗浄し、乾燥し、スピン乾燥し、カラムクロマトグラフィーで精製して、化合物(R)−3−モルホリノ−N−(1−フェニルエチル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(100mg、収率81%)を得た。
MSm/z(ESI):633.4[M+H]+
ステップ5、(R)−3−モルホリノ−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化196】
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化合物(R)−3−モルホリノ−N−(1−フェニルエチル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(100mg、0.16mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶解し、次にトリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で3時間撹拌した。反応終了後に、溶媒をスピン乾燥し、NH/MeOH溶液(10mL)に溶解し、30min撹拌し、スピン乾燥して粗生成物を得て、分取HPLCで精製して、目的化合物(R)−3−モルホリノ−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(11mg、収率18%)を得た。
HNMR(400MHz,CDCl)δ7.89(s,1H),7.66(s,1H),7.34-7.25(m,5H),7.17(s,1H),4.97(d,J=12.0Hz,1H),3.70(t,J=9.2Hz,4H),3.22(t,J=9.3Hz,4H),1.48(d,J=11.9Hz,3H).
MSm/z(ESI):391.2[M+H]+
【0184】
実施例83
(R)−3−(メチル(ピリジン−3−イル)アミノ)−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化197】
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(R)−3−(メチル(ピリジン−3−イル)アミノ)−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造方法については、実施例82を参照する。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ12.93(s,1H),12.48−12.32(m,1H),9.38−9.27(m,1H),8.29−8.06(m,2H),7.72(s,0.3H),7.45−7.40(m,2H),7.35−7.18(m,6.7H),5.26-5.12(m,1H),3.49(d,J=8.0Hz,3H),1.56−1.51(m,3H).
MSm/z(ESI):412.1[M+H]+
【0185】
実施例84
(R)−3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化198】
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(R)−3−(6−メトキシピリジン−3−イル)−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造方法については、実施例2を参照する。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.15−13.00(m,2H),9.43−9.34(m,1H),8.82−8.76(m,1H),8.33−8.26(m,1.6H),7.96(s,0.4H),7.81(s,0.4H),7.55−7.44(m,2.6H),7.34(t,J=8Hz,2H),7.26−7.24(m,1H),7.07−7.00(m,1H),5.34−5.11(m,1H),3.95(s,3H),1.57(d,J=8Hz,3H).
MSm/z(ESI):413.1[M+H]+
【0186】
実施例85
(R)−3−(6−イソプロポキシピリジン−3−イル)−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化199】
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(R)−3−(6−イソプロポキシピリジン−3−イル)−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造方法については、実施例2を参照する。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.14−13.00(m,2H),9.43−9.34(m,1H),8.78−8.74(m,1H),8.33−8.18(m,1.6H),7.96(s,0.4H),7.80(s,0.4H),7.54−7.42(m,2.6H),7.34(t,J=8Hz,2H),7.26−7.24(m,1H),6.98-6.87(m,1H),5.39−5.33(m,1H),5.24−5.21(m,1H),1.56(d,J=8Hz,3H),1.35(d,J=8Hz,6H).
MSm/z(ESI):441.2[M+H]+
【0187】
実施例86
(R)−3−(2−メトキシピリジン−4−イル)−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化200】
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(R)−3−(2−メトキシピリジン−4−イル)−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造方法については、実施例2を参照する。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.42−13.07(m,2H),9.46−9.34(m,1H),8.35(s,0.5H),8.32(d,J=4Hz,1H),8.07(s,0.4H),7.86(s,0.4H),7.66−7.57(m,1.6H),7.48(d,J=8Hz,2H),7.36−7.33(m,3H),7.26−7.23(m,1H),5.27−5.19(m,1H),3.94(s,3H),1.57(d,J=8Hz,3H).
MSm/z(ESI):413.2[M+H]+
【0188】
実施例87
(R)−3−(4−メトキシピペリジン−1−イル)−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化201】
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(R)−3−(4−メトキシピペリジン−1−イル)−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造方法については、実施例82を参照する。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.65(s,1H),10.80(s,1H),9.41(d,J=9.3Hz,1H),7.70(s,2H),7.36-7.22(m,5H),5.19-5.07(m,1H),3.77-3.64(m,1H),3.44-3.32(m,2H),3.31(s,3H),3.28-3.16(m,2H),2.06-1.92(m,2H),1.79-1.65(m,2H),1.47(d,J=6.4Hz,3H).
MSm/z(ESI):419.2[M+H]+
【0189】
実施例88
(R)−N−(1−(3−シクロプロピルフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド
【化202】
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ステップ1、(R)−(1−(3−ブロモフェニル)エチル)カルバミン酸tert−ブチルの製造
【化203】
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(R)−1−(3−ブロモフェニル)エチルアミン(500mg、2.5mmol)のジクロロメタン(20mL)溶液に、トリエチルアミン(500mg、5mmol)を加え、二炭酸ジ−tert−ブチル(648mg、3mmol)のジクロロメタン(5mL)溶液を0℃で滴下した後に、3時間撹拌した。反応溶液にジクロロメタン(50mL)を加え、飽和クエン酸水溶液(30mL*2)で洗浄し、次に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)で洗浄し、有機相を濃縮して、無色で透明な油状生成物(R)−(1−(3−ブロモフェニル)エチル)カルバミン酸tert−ブチル(750mg、収率100%)を得た。
ステップ2、(R)−(1−(3−シクロプロピルフェニル)エチル)カルバミン酸tert−ブチルの製造
【化204】
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(R)−(1−(3−ブロモフェニル)エチル)カルバミン酸tert−ブチル(720mg、2.4mmol)、シクロプロピルボロン酸(413mg、4.8mmol)、[1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]二塩化パラジウムジクロロメタン錯体(98mg、0.12mmol)及び炭酸カリウム(994mg、7.2mmol)をジオキサン(10mL)及び水(1mL)中でマイクロ波で120℃で1.5時間反応させた。反応終了後に、反応液を濃縮した後に、カラムクロマトグラフィー[溶離液:石油エーテル〜石油エーテル/酢酸エチル(95/5)]で精製して、無色の油状生成物(R)−(1−(3−シクロプロピルフェニル)エチル)カルバミン酸tert−ブチル(430mg、収率69%)を得た。
ステップ3、(R)−1−(3−シクロプロピルフェニル)エタン−1−アミン塩酸塩の製造
【化205】
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(R)−(1−(3−シクロプロピルフェニル)エチル)カルバミン酸tert−ブチル(430mg、1.64mmol)を塩酸酢酸エチル(10mL、4mmol/L)中で16時間撹拌した。反応液を濃縮して、白色の固体生成物(R)−1−(3−シクロプロピルフェニル)エタン−1−アミン塩酸塩(300mg、収率92%)を得た。
MSm/z(ESI):162.2[M+H]+
ステップ4、(R)−N−(1−(3−シクロプロピルフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化206】
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3−(ピリジン−4−イル)−6−(トリクロロメチル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール(100mg、0.17mmol))、(R)−1−(3−シクロプロピルフェニル)エタン−1−アミン塩酸塩(37mg、0.18mmol)及び炭酸ナトリウム(212mg、2.52mmol)をアセトニトリル(10mL)及び水(5mL)中で60℃で1時間撹拌した。反応液にテトラヒドロフラン(10mL)を加え、次に60℃で2時間撹拌した。反応終了後に、水(30mL)を加え、酢酸エチル(30mL*2)で抽出し、有機相を濃縮した後に、カラムクロマトグラフィー[溶離液:石油エーテル〜石油エーテル/酢酸エチル(30:70)]で精製して、粗生成物(75mg)を得て、次に薄層クロマトグラフィー(展開剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/1)で再精製して、黄色の固体生成物(R)−N−(1−(3−シクロプロピルフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(40mg、収率36%)を得た。
MSm/z(ESI):665.3[M+H]+
ステップ5、(R)−N−(1−(3−シクロプロピルフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化207】
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(R)−N−(1−(3−シクロプロピルフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(80mg、0.12mol)のジクロロメタン(2mL)溶液にトリエチルシラン(28mg、0.24mL)、トリフルオロ酢酸(4mL)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液をスピン乾燥し、メタノールを加えて溶解し、アンモニア水でアルカリ性に調整し、濃縮した後に薄層クロマトグラフィー(展開剤:CHCl/MeOH=10/1)で精製して、黄色の固体生成物(R)−N−(1−(3−シクロプロピルフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(26mg、収率51%)を得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.46−13.39(m,1H),13.12(s,1H),9.40−9.31(m,1H),8.72(s,2H),8.45(s,0.6H),8.12−7.87(m,3H),7.58(s,0.6H),7.23−7.18(m,3H),6.93(d,J=8Hz,1H),5.20−5.16(m,1H),1.90−1.89(m,1H),1.54(d,J=8Hz,3H),0.94−0.93(m,2H),0.67−0.66(m,2H).
MSm/z(ESI):423.1[M+H]+
【0190】
実施例89
(S)−N−(2−((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化208】
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ステップ1、(S)−N−(2−((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−N−(2−カルボニル−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(200mg、0.31mmol)、2,2−ジフルオロエチルアミン(127mg、1.56mmol)をジクロロメタン/メタノール(10mL/5mL)中で撹拌し、3mLの酢酸を加え、30min撹拌した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(98mg、1.56mmol)を加え、一晩撹拌し、水を加え、ジクロロメタンで抽出し、乾燥し濃縮乾固し、カラム分離し精製して、粗生成物(S)−N−(2−((2,2−フルオロエチル)アミノ)−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(38mg)を得た。
MSm/z(ESI):704.2[M+H]+
ステップ2、(S)−N−(2−((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化210】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−N−(2−((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(38mg)をジクロロメタン(2mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で2h撹拌した。濃縮乾固し、カラム分離し精製して、オフホワイトの固体の(S)−N−(2−((2,2−ジフルオロエチル)アミノ)−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(9mg、2つのステップの収率6%)を得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.40(s,1H),13.10(s,1H),9.18(s,1H),8.71-8.64(m,2H),8.13(s,1H),7.99(s,1H),7.96-7.89(m,2H),7.40-7.23(m,5H),7.03(d,J=10.1Hz,1H),5.71(t,J=7.0Hz,1H),5.12(dtt,J=10.4,7.1,1.0Hz,1H),3.28(dt,J=12.5,7.3Hz,1H),3.17(dt,J=12.2,7.2Hz,1H),3.12-2.81(m,2H),1.51(p,J=7.2Hz,1H).
MSm/z(ESI):462.2[M+H]+
【0191】
実施例90
(S)−N−(2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化211】
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ステップ1、(S)−N−(2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化212】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル(2.0g、3.73mmol)、(S)−2−アミノ−2−フェニルエタン−1−オール(2.56g、18.66mm)をマイクロ波で140℃で1h撹拌し、水を加え、酢酸エチルで抽出し、乾燥し、濃縮乾固し、カラム分離し精製して、(S)−N−(2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(1.46g、収率61%)を得た。
MSm/z(ESI):641.2[M+H]+
ステップ2、(S)−N−(2−カルボニル−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化213】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−N−(2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−F]インダゾール−6−カルボキサミド(1.46g、2.28mmol)をDMSO(10mL)に溶解し、IBX(5.1g、18.21mmol)を加え、窒素ガス保護下で、室温で3h撹拌した。ジクロロメタンを加え、炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥し濃縮乾固し、カラム分離し精製して、2.52gの油状粗生成物を得て、次の反応に直接使用される。
MSm/z(ESI):639.2[M+H]+
ステップ3、(S)−N−(2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化214】
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(S)−N−(2−カルボニル−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(200mg、0.31mmol)及び2Mのジメチルアミンメタノール溶液(1.57mL、3.13mmol)をジクロロメタン/メタノール(10mL/5mL)中で撹拌し、0.5mLの酢酸を加え、30min撹拌した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(98mg、1.56mmol)を加え、一晩撹拌し、水を加え、ジクロロメタンで抽出し、乾燥し濃縮乾固し、カラム分離し精製して油状物(66mg)を得て、次の反応に直接使用される。
MSm/z(ESI):668.3[M+H]+
ステップ4、(S)−N−(2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
(S)−N−(2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(66mg)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で1h撹拌した。濃縮乾固し、カラム分離し精製して、オフホワイトの固体(10mg、2つのステップの収率8%)を得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.40(s,1H),13.10(s,1H),9.18(s,1H),8.72(d,J=5.7Hz,2H),8.50(s,0.5H),8.29-7.81(m,3H),7.58(s,0.5H),7.48(d,J=7.4Hz,2H),7.34(t,J=7.5Hz,2H),7.26(t,J=7.3Hz,1H),5.17(s,1H),2.96(s,1H),2.43(dd,J=12.6,5.2Hz,1H),2.24(s,6H).
MSm/z(ESI):426.2[M+H]+
【0192】
実施例91
(R)−3−(4−メトキシシクロヘキシル)−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化215】
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(R)−3−(4−メトキシシクロヘキシル)−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造方法は、実施例2を参照する。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ12.74(s,1H),10.80(s,1H),9.41(d,J=9.3Hz,1H),7.70(s,2H),7.36-7.22(m,5H),5.13(dq,J=9.3,6.2Hz,1H),3.57-3.43(m,1H),3.31(s,2H),2.72(p,J=8.0Hz,1H),2.35-2.21(m,2H),1.83-1.69(m,2H),1.58-1.48(m,2H),1.47(d,J=6.4Hz,3H),1.21-1.07(m,2H).
MSm/z(ESI):418.1[M+H]+
【0193】
実施例92
3−(4−メトキシシクロヘキサ−1−エン−1−イル)−N−((R)−1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化216】
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3−(4−メトキシシクロヘキサ−1−エン−1−イル)−N−((R)−1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造方法は、実施例2を参照する。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.07(s,0.4H),12.95(s,0.6H),12.75(s,0.4H),12.69(s,0.6H),9.40(d,J=8.5Hz,0.4H),9.30(d,J=8.5Hz,0.6H),8.21(s,0.6H),7.93(s,0.4H),7.72(s,0.4H),7.48-7.44(m,2.6H),7.36-7.32(m,2H),7.26-7.22(m,1H),6.51(s,0.6H),6.40(s,0.4H),5.22(p,J=7.0Hz,1H).,3.64-3.53(m,1H),3.33(s,3H),2.82-2.80(m,1H),2.69-2.63(m,2H),2.26−2.22(m,1H),2.06-2.03(m,1H),1.79-1.64(m,1H),1.56(d,J=7.0Hz,3H).
MSm/z(ESI):416.1[M+H]+
【0194】
実施例93
(R)−3−(4−カルボニルシクロヘキシル)−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化217】
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ステップ1、3−ブロモ−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾール−5,6−ジアミンの製造
【化218】
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3−ブロモ−5,6−ジニトロ−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾール(7.0g、13.2mmol)を100mLのテトラヒドロフランに溶解し、25mLのNHCl飽和溶液及び亜鉛粉末(17.2g、264.7mmol)を加え、窒素ガス保護下で、70℃に加熱して、一晩反応させた。反応が終了すると検出された後に、不溶性固体をろ過して除去し、ろ液をスピン乾燥し、カラムクロマトグラフィーを行って、粗生成物3−ブロモ−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾール−5,6−ジアミン(4.3g)を得て、次の反応に使用される。
MSm/z(ESI):469.1[M+H]+
ステップ2、3−ブロモ−6−(トリクロロメチル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾールの製造
【化219】
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3−ブロモ−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾール−5,6−ジアミン(4.3g、9.2mmol)を20mLの氷酢酸に溶解し、2,2,2−トリクロロアセトイミド酸メチルエステル(2.1g、12.0mmol)を滴下し、室温で2時間反応させた。反応液を200mLの水に滴下し、室温で30分間撹拌した。析出した固体を吸引ろ過し、ろ過ケーキを水で洗浄し、真空乾燥して、褐色の固体の3−ブロモ−6−(トリクロロメチル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール(4.9g)を得て、次の反応に直接使用される。
ステップ3、3−ブロモ−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステルの製造
【化220】
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3−ブロモ−6−(トリクロロメチル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール(4.9g、9.26mmol)を200mLのメタノールに溶解し、24時間加熱還流した。反応液にシリカゲルを加え、スピン乾燥した後に、カラムクロマトグラフィーを行って、粗生成物3−ブロモ−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル(2.4g)を得て、次の反応に直接使用される。
MSm/z(ESI):537.1[M+H]+
ステップ4、(R)−3−ブロモ−N−(1−フェニルエチル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化221】
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3−ブロモ−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル(1.5g、2.79mmmol)をマイクロ波反応管に入れ、7mLの(R)−(+)−1−フェニルエチルアミンを加え、マイクロ波で140℃に加熱し、1時間反応させた。反応液を冷却した後に、50mLの酢酸エチルを加え、酢酸エチル層を飽和NHCl溶液と飽和NaCl溶液で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後に、カラムクロマトグラフィーを行って、固体(R)−3−ブロモ−N−(1−フェニルエチル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(1.05g、4つのステップの収率20%)を得た。
MSm/z(ESI):626.1[M+H]+
ステップ5、(R)−N−(1−フェニルエチル)−3−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−7−エン−8−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化222】
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(R)−3−ブロモ−N−(1−フェニルエチル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(100mg、0.16mmol)、1,4−ジオキサ−スピロ[4,5]デカ−7−エン−8−ボロン酸ピナコールエステル(85mg、0.32mmol)、炭酸カリウム(66mg、0.48mmol)及び[1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]二塩化パラジウム(12mg、0.016mmol)をマイクロ波反応管に入れ、5mLの1,4−ジオキサン及び1mLの水を加え、窒素ガスで5分間バブリングした後に、マイクロ波で120℃に加熱して1時間反応させた。反応液を20mLの水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を飽和NaCl溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後に、カラムクロマトグラフィーを行って、固体(R)−N−(1−フェニルエチル)−3−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−7−エン−8−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(110mg、収率100%)を得た。
MSm/z(ESI):686.1[M+H]+
ステップ6、(R)−N−(1−フェニルエチル)−3−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化223】
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(R)−N−(1−フェニルエチル)−3−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−7−エン−8−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(80mg、0.12mmol)を5mLの酢酸エチルに溶解し、触媒量20%のPd(OH)/C(約50%の水を含む)を加え、空気を水素バルーンで置換した後に、室温で5時間反応させた。反応溶液をろ過してPd(OH)/Cを除去した後に、スピン乾燥して白色の固体の(R)−N−(1−フェニルエチル)−3−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(70mg、収率85%)を得た。
MSm/z(ESI):688.1[M+H]+
ステップ7、(R)−3−(4−カルボニルシクロヘキシル)−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化224】
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(R)−N−(1−フェニルエチル)−3−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(70mg、0.10mol)を5mLのトリフルオロ酢酸に溶解し、室温で1時間反応させた後に、50℃に昇温し、1時間反応させた。反応液をスピン乾燥した後に、20mLの2−メチルテトラヒドロフランを加え、有機層を飽和NaHCO溶液で中性になるまで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、スピン乾燥した後にカラムクロマトグラフィーを行って、淡黄色の固体の(R)−3−(4−カルボニルシクロヘキシル)−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(18mg、収率45%)を得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.14-12.90(m,1H),12.90-12.75(m,1H),9.44-9.19(m,1H),7.70(s,2H),7.36-7.25(m,5H),5.22(p,J=7.0Hz,1H),3.15-3.02(m,1H),2.38-2.14(m,6H),2.03-1.88(m,2H),1.56(d,J=7.0Hz,3H).
MSm/z(ESI):402.1[M+H]+
【0195】
実施例94
(R)−3−(4−カルボニルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化225】
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(R)−3−(4−カルボニルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造方法は、実施例93を参照する。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.17-12.92(m,1H),12.92-12.78(m,1H),9.44-9.19(m,1H),8.31-7.65(m,1H),7.53-7.43(m,2H),7.39-7.29(m,2H),7.28-7.16(m,1H),6.71-6.49(m,1H),5.22(p,J=7.0Hz,1H),3.93(s,1H),3.25-3.05(m,3H),2.69-2.55(m,2H),1.56(d,J=7.0Hz,3H).
MSm/z(ESI):400.1[M+H]+
【0196】
実施例95
(R)−3−(4−メトキシフェニル)−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化226】
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(R)−3−(4−メトキシフェニル)−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造方法は、実施例2を参照する。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.26-12.76(m,2H),9.48-9.21(m,1H),8.28(s,0.6H),7.99(s,0.4H),7.96(d,J=8.1Hz,1H),7.90(d,J=8.2Hz,1H),7.79(s,0.4H),7.57-7.43(m,2.6H),7.34(t,J=7.5Hz,2H),7.26-7.18(m,1H),7.20-7.03(m,2H),5.23(p,J=7.0Hz,1H),3.84(s,3H),1.57(d,J=7.0Hz,3H).
MSm/z(ESI):412.1[M+H]+
【0197】
実施例96
(R)−3−(4−イソプロポキシフェニル)−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化227】
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(R)−3−(4−イソプロポキシフェニル)−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造方法は、実施例2を参照する。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.04−12.85(m,2H),9.41−9.31(m,1H),8.26(s,0.6H),8.02-7.70(m,2.8H),7.48−7.48(m,2.6H),7.34(t,J=8Hz,2H),7.24−7.22(m,1H),7.11−7.08(m,2H),5.29−5.15(m,1H),4.73−4.67(m,1H),1.56(d,J=8Hz,3H),1.32(d,J=4Hz,6H).
MSm/z(ESI):440.1[M+H]+
【0198】
実施例97
(R)−4−(6−((1−フェニルエチル)カルバモイル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−3−イル)ピリジン−N−酸化物の製造
【化228】
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ステップ1、(R)−4−(6−((1−フェニルエチル)カルバモイル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−3−イル)ピリジン−N−酸化物の製造
【化229】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−N−(1−フェニルエチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(50mg、0.13mmol)を5mLのテトラヒドロフランに分散させ、mCPBA(85%、53mg、0.26mmol)を加え、室温で2時間反応させた。反応液をスピン乾燥した後に、カラムクロマトグラフィーを行って、(R)−4−(6−((1−フェニルエチル)カルバモイル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−3−イル)ピリジン−N−酸化物(33mg、収率63%)を得た。
HNMR(400MHz,DMSO)δ13.40(s,1H),13.11(s,1H),9.37(s,1H),8.43(s,1H),8.38-8.34(m,2H),8.12-8.08(m,2H),7.59(s,1H),7.50-7.24(m,5H),5.31-5.18(m,1H),1.58(d,J=7.0Hz,3H).
MSm/z(ESI):399.1[M+H]+
【0199】
実施例98
(R)−N−(1−(3−イソプロピルフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド
【化230】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1、(R)−N−(1−(3−ブロモフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化231】
[この文献は図面を表示できません]
3−(ピリジン−4−イル)−6−(トリクロロメチル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール(2g、3.35mmol)、(R)−1−(3−ブロモフェニル)エチルアミン(737mg、3.69mmol)及び炭酸水素ナトリウム(4.22g、50.25mmol)をアセトニトリル(50mL)及び水(25mL)中で、60℃で1時間撹拌した。反応液にテトラヒドロフラン(50mL)を加え、次に60℃で2時間撹拌した。反応終了後に、水(60mL)を加え、酢酸エチル(50mL*2)で抽出し、有機相を濃縮した後に、カラムクロマトグラフィー[溶離液:石油エーテル〜石油エーテル/酢酸エチル(30:70)]を行って、褐色の固体生成物(R)−N−(1−(3−ブロモフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(700mg、収率30%)を得た。
MSm/z(ESI):703.1[M+H]+
ステップ2、(R)−N−(1−(3−(プロパ−1−エン−2−イル)フェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化232】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−N−(1−(3−ブロモフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(200mg、0.28mmol)、4,4,5,5−テトラメチル−2−(プロパ−1−エン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(191mg、1.14mmol)、[1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]二塩化パラジウムジクロロメタン錯体(23mg、0.028mmol)及び炭酸カリウム(118mg、0.85mmol)をジオキサン(6mL)及び水(0.6mL)中でマイクロ波で130℃で1.5時間反応させた。反応液を濃縮した後に、カラムクロマトグラフィー[溶離液:石油エーテル〜石油エーテル/酢酸エチル(30:70)]で精製して、褐色の油状生成物(R)−N−(1−(3−(プロパ−1−エン−2−イル)フェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(100mg、53%)を得た。
MSm/z(ESI):665.2[M+H]+
ステップ3、(R)−N−(1−(3−イソプロピルフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化233】
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(R)−N−(1−(3−(プロパ−1−エン−2−イル)フェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(100mg、0.15mmol)及びPd(OH)/C(100mg)をテトラヒドロフラン(6mL)中で、水素バルーン下で室温で16時間撹拌した。反応液をろ過し、ろ液を濃縮して、黄黒色の固体生成物(R)−N−(1−(3−イソプロピルフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(100mg、収率100%)を得た。
MSm/z(ESI):667.3[M+H]+
ステップ4、(R)−N−(1−(3−イソプロピルフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化234】
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(R)−N−(1−(3−イソプロピルフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(100mg、0.15mmol)のジクロロメタン(2mL)溶液にトリエチルシラン(35mg、0.30mmol)、トリフルオロ酢酸(4mL)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液をスピン乾燥し、メタノールを加えて溶解し、アンモニア水でアルカリ性に調整し、濃縮した後に薄層クロマトグラフィー(展開剤:CHCl/MeOH=10/1)を行って、黄色の固体生成物(R)−N−(1−(3−イソプロピルフェニル)エチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(28mg、収率44%)を得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.41(d,J=28Hz,1H),13.21−13.07(m,1H),9.40−9.29(m,1H),8.73−8.70(m,2H),8.44(s,0.6H),8.12(s,0.4H),8.05−7.97(m,2H),7.87(s,0.4H),7.58(s,0.6H),7.35(s,1H),7.30−7.24(m,2H),7.14−7.12(m,1H),5.23−5.20(m,1H),2.91−2.84(m,1H),1.56(d,J=8Hz,3H),1.20(d,J=4Hz,6H).
MSm/z(ESI):425.2[M+H]+
【0200】
実施例99
(R)−8−クロロ−3−(4−メトキシピペリジン−1−イル)−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化235】
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ステップ1、(R)−8−クロロ−3−(4−メトキシピペリジン−1−イル)−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化236】
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(R)−3−(4−メトキシピペリジン−1−イル)−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(28mg、0.067mmol)を5mLのDMFに溶解し、N−クロロスクシンイミド(8.9mg、0.067mmol)を加え、温度を60℃に昇温し、2時間反応させた。反応液に10mLの水を加え、20mLの2−メチルテトラヒドロフランで抽出し、有機層を飽和NaCl溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、スピン乾燥した後に、カラムクロマトグラフィーを行って、淡黄色の固体の(R)−8−クロロ−3−(4−メトキシピペリジン−1−イル)−N−(1−フェニルエチル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(17mg、収率57%)を得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.32(s,1H),12.17(s,1H),9.32(d,J=8.5Hz,1H),7.66(s,1H),7.52-7.42(m,2H),7.39-7.30(m,2H),7.29-7.20(m,1H),5.28-5.14(m,1H),3.68-3.61(m,2H),3.39-3.36(m,1H),3.29(s,3H),3.14-2.98(m,2H),2.10-1.93(m,2H),1.73-1.61(m,2H),1.57(d,J=7.0Hz,3H).
MSm/z(ESI):453.1[M+H]+
【0201】
実施例100及び実施例101
6−((1−フェニルエチル)スルフィニル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾールの製造と6−((1−フェニルエチル)チオ)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾールの製造
【化237】
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ステップ1、3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−チオールの製造
【化238】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリチル−1H−インダゾール−5,6−ジアミン(1.0g、2.14mmol)を25mLのエタノールに溶解し、二硫化炭素(163mg、2.14mm)及び水酸化カリウム(120mg、2.14mm)を加え、60℃に加熱し、6時間反応させた。反応液を冷却した後に、10mLの水を加え、4NHCl溶液でpHを4〜5に調整した。析出した固体を吸引ろ過し、得られた固体を水で洗浄し、真空乾燥した後に、灰白色の固体生成物3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−チオール(1.1g、収率100%)を得た。
MSm/z(ESI):510.1[M+H]+
ステップ2、6−((1−フェニルエチル)チオ)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾールの製造
【化239】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−チオール(600mg、1.2mmol)、炭酸カリウム(326mg、2.4mmol)及び(1−ブロモエチル)ベンゼン(218mg、1.2mmol)をアセトン、テトラヒドロフラン及び水の混合溶媒(10mL:10mL:4mL)に溶解し、50℃に加熱し、2時間反応させた。反応液を濃縮し、ジクロロメタンで抽出し(50ml*3)、得られたジクロロメタン溶液を飽和NaCl溶液で洗浄し、無水MgSOで乾燥した後に、カラムクロマトグラフィーを行って、黄色の固体の6−((1−フェニルエチル)チオ)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール(270mg、収率37%)を得た。
MSm/z(ESI):614.1[M+H]+
ステップ3、6−((1−フェニルエチル)チオ)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾールの製造
【化240】
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6−((1−フェニルエチル)チオ)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール(150mg、0.16mmol)をジクロロメタンとトリフルオロ酢酸との混合溶媒(4mL:4mL)に溶解し、室温で2時間反応させた。反応液をスピン乾燥した後に、10mLのメタノールを加え、氷浴に入れ、残留トリフルオロ酢酸を7.0MのNHのメタノール溶液で中和した。得られた溶液をスピン乾燥した後に、カラムクロマトグラフィーを行って、黄色の固体の6−((1−フェニルエチル)チオ)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール(90mg、収率99%)を得た。
MSm/z(ESI):372.1[M+H]+
ステップ4、6−((1−フェニルエチル)スルフィニル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾールと6−((1−フェニルエチル)チオ)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾールの製造
【化241】
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6−((1−フェニルエチル)チオ)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール(90mg、0.24mmol)をクロロホルムとメタノールとの混合溶媒(15mL:1mL)に溶解し、氷浴に入れ、mCPBA(42mg、0.21mmol)を加え、0℃で30分反応させた。反応液をスピン乾燥した後にカラムクロマトグラフィーを行って、得られた粗生成物を分取HPLCで精製して、淡黄色の固体の6−((1−フェニルエチル)スルフィニル)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール(5.0mg、収率7%)と6−((1−フェニルエチル)チオ)−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール(4.8mg、収率6%)を得た。
実施例100
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.38(s,1H),8.65(d,J=5.9Hz,2H),8.42(s,1H),8.00(d,J=5.6Hz,2H),7.64(s,1H),7.27(d,J=5.8Hz,5H),4.98(q,J=6.7Hz,1H),1.65(d,J=7.1Hz,3H).
MSm/z(ESI):388.1[M+H]+
実施例101
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.38(s,1H),8.65(d,J=5.9Hz,2H),8.42(s,1H),8.00(d,J=5.8Hz,2H),7.64(s,1H),7.27(d,J=5.8Hz,5H),4.98(q,J=7.1Hz,1H),1.65(d,J=7.1Hz,3H).
MSm/z(ESI):404.1[M+H]+
【0202】
実施例102
6−ベンジル−3−(ピリジン−4−イル)−5,6−ジヒドロ−[1,3]オキサアジノ[5,6−f]インダゾール−7(1H)−オンの製造
【化242】
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ステップ1、5−((ベンジルアミノ)メチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−インダゾール−6−オールの製造
【化243】
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化合物5−((ベンジルアミノ)メチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾール−6−アミン(60mg、0.105mmol、1.0eq)を硫酸/水(3mL/3mL)に溶解し、0℃に冷却し、亜硝酸ナトリウム(8.0mg、0.116mmol、1.1eq)を滴下して0.5mLの水に溶解し、0℃で2時間反応させた後に、1mLの水を加え、120℃に昇温し、2時間反応させた。反応終了後に、飽和炭酸水素ナトリウム溶液を反応液に徐々に滴下し、pHを7に調節し、ジクロロメタンで抽出し(20mL*3)、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、粗生成物5−((ベンジルアミノ)メチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−インダゾール−6−オールを得て、次の反応に直接使用される。
MSm/z(ESI):331.2[M+H]+
ステップ2、6−ベンジル−3−(ピリジン−4−イル)−5,6−ジヒドロ−[1,3]オキサアジノ[5,6−f]インダゾール−7(1H)−オンの製造
【化244】
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化合物5−((ベンジルアミノ)メチル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−インダゾール−6−オール(34.6mg、0.105mmol、1.0eq)、N,N′−カルボニルジイミダゾール25.5mg、0.158mmol、1.5eq)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(27.1mg、0.21mmol、2.0eq)をジクロロメタン(10mL)に溶解し、室温で1時間反応させた。反応後に、濃縮し、分取HPLCで精製して、目的化合物6−ベンジル−3−(ピリジン−4−イル)−5,6−ジヒドロ−[1,3]オキサアジノ[5,6−f]インダゾール−7(1H)−オン(7.2mg、19%)を得た。
MSm/z(ESI):357.1[M+H]+
HNMR(400MHz,MeOD−d)δ8.65(d,J=5.1Hz,2H),8.07(d,J=6.2Hz,2H),7.98(s,1H),7.44−7.38(m,4H),7.36−7.30(m,1H),7.27(s,1H),4.75(s,2H),4.60(s,2H).
【0203】
実施例103
3−(ピリジン−4−イル)−5,8−ジヒドロ−[1,3]オキサアジノ[5,4−f]インダゾール−7(1H)−オンの製造
【化245】
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ステップ1、3−ブロモ−5−メチル−6−ニトロ−1H−インダゾールの製造
【化246】
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5−メチル−6−ニトロ−1H−インダゾール(10.0g、56.44mmol)を60mLのLDMFに溶解し、NBS(12.1g、67.98mmol)を加え、次にKOH(6.3g、0.11mol)を加え、室温で3h撹拌した。200mLの水を加え、30min撹拌し、ろ過し、水で洗浄し、乾燥して固体(7.79g)を得た。ろ液をジクロロメタンで抽出し、乾燥し、乾燥して、固体3−ブロモ−5−メチル−6−ニトロ−1H−インダゾール(8.33g、収率57%)を得た。
MSm/z(ESI):253.9255.9[M−H]
ステップ2、3−ブロモ−5−メチル−6−ニトロ−1−トリチル−1H−インダゾールの製造
【化247】
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3−ブロモ−5−メチル−6−ニトロ−1H−インダゾール(16.0g、62.48mmol)とTHF(120mL)を撹拌し、0℃に冷却し、60%NaH(5.0g、0.12mol)を徐々に加え、30min撹拌した。トリフェニルクロロメタン(26.1g、93.62mmol)をバッチで加え、室温で6h撹拌した。氷水浴で冷却しながら水を加え、酢酸エチルで抽出し、乾燥し、濃縮乾固した。30mLのメタノールを加え、1h撹拌し、ろ過し、メタノールで洗浄し、乾燥して、固体3−ブロモ−5−メチル−6−ニトロ−1−トリチル−1H−インダゾール(35.72g、収率100%)を得た。
MSm/z(ESI):243[Trt]
ステップ3、5−メチル−6−ニトロ−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリチル−1H−インダゾールの製造
【化248】
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3−ブロモ−5−メチル−6−ニトロ−1−トリチル−1H−インダゾール(35.7g、71.67mmol)、4−ピリジンボロン酸(13.2g、0.11mol)、Pd(dppf)Cl(2.6g、3.55mmol)、炭酸カリウム(19.8g、0.14mol)、ジオキサン/水(150mL/30mL)を窒素ガス保護下で、80℃で一晩撹拌し、室温に冷却し、水、酢酸エチルを加え、ろ過し、乾燥して、20.22gのオフホワイトの固体を得た。ろ液を水で洗浄し、濃縮乾固し、30mLのメタノールを加えて撹拌し、ろ過し、メタノールで洗浄し、乾燥して、固体5−メチル−6−ニトロ−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリチル−1H−インダゾール(11.57g、収率32%)を得る
MSm/z(ESI):497.2[M+H]+
ステップ4、5−(ジブロモメチル)−6−ニトロ−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾールの製造
【化249】
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5−メチル−6−ニトロ−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾール(1.0g、2mmol)の四塩化炭素(100mL)溶液にNBS(1.78g、10mmol)及びAIBN(164mg、1mmol)を室温で加え、80℃で11時間撹拌し、室温に冷却し、反応液をろ過し、ろ過ケーキを四塩化炭素(20mL)で2回洗浄し、ろ液を濃縮して粗生成物5−(ジブロモメチル)−6−ニトロ−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾール(1.3g、収率99%)を得た。
MSm/z(ESI):653.0,655.0,657.0[M+H]+
ステップ5、6−ニトロ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−インダゾール−5−カルバルデヒドの製造
【化250】
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5−(ジブロモメチル)−6−ニトロ−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾール(1.3g、2mmol)のジオキサン(10mL)溶液にHSO(20mL、5N)を室温で加え、100℃で1時間撹拌し、HSO(2.5mL、5N)を補充し、100℃で1時間撹拌した。室温に冷却し、水(100mL)を加え、酢酸エチル(30mL)で2回洗浄し、水相のpHを固体NaCOで約9に調節し、固体が析出され、酢酸エチル(60mL)で2回抽出し、大部分の固体が有機相に分散し、有機相を濃縮して、粗生成物6−ニトロ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−インダゾール−5−カルバルデヒド(400mg、収率75%)を得た。
MSm/z(ESI):269.0[M+H]+
ステップ6、(6−ニトロ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−インダゾール−5−イル)メタノールの製造
【化251】
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粗生成物6−ニトロ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−インダゾール−5−カルバルデヒド(50mg、0.187mmol)のエタノール(20mL)及びテトラヒドロフラン(5mL)溶液にNaBH(21mg、0.56mmol)を加え、室温で2時間撹拌し、反応液をスピン乾燥し、水(20mL)を加え、酢酸エチル(20mL)で2回抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して(6−ニトロ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−インダゾール−5−イル)メタノール(28mg、収率56%)を得た。
MSm/z(ESI):271.1[M+H]+
ステップ7、(6−アミノ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−インダゾール−5−イル)メタノールの製造
【化252】
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(6−ニトロ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−インダゾール−5−イル)メタノール(28mg、0.1mmol)及び乾燥Pd/C(20mg)をテトラヒドロフラン(20mL)中で水素バルーンで室温で2時間撹拌し、反応液をろ過し、ろ液を濃縮して、(6−アミノ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−インダゾール−5−イル)メタノール(20mg、収率80%)を得た。
MSm/z(ESI):241.1[M+H]+
ステップ8、3−(ピリジン−4−イル)−5,8−ジヒドロ−[1,3]オキサアジノ[5,4−f]インダゾール−7(1H)−オンの製造
【化253】
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(6−アミノ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−インダゾール−5−イル)メタノール(20mg、0.083mmol)のジクロロメタン(10mL)及びテトラヒドロフラン(10mL)溶液にトリホスゲン(40mg、0.135mmol)を加え、室温で5分間撹拌し、次にDIPEA(75mg、0.581mmol)のジクロロメタン(1.5mL)溶液を徐々に滴下し、滴下後に、室温で16時間撹拌し、メタノール(5mL)を加えて10分間撹拌し、次にメチルアミンのメタノール溶液(2M、3mL)を加え、2時間撹拌し、濃縮した後に薄層クロマトグラフィー(展開剤:CHCl/MeOH=8/1)を行って、3−(ピリジン−4−イル)−5,8−ジヒドロ−[1,3]オキサアジノ[5,4−f]インダゾール−7(1H)−オン(2mg、収率9%)を得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.44(s,1H),13.05(s,1H),8.68-8.62(m,2H),8.02-7.94(m,3H),7.90(s,1H),5.34(s,2H).
MSm/z(ESI):267.1[M+H]+
【0204】
実施例104
2−(7−カルボニル−3−(ピリジン−4−イル)−1,5,7,8−テトラヒドロ−[1,3]オキサアジノ[5,4−f]インダゾール−5−イル)酢酸エチルの製造
【化254】
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2−(7−カルボニル−3−(ピリジン−4−イル)−1,5,7,8−テトラヒドロ−[1,3]オキサアジノ[5,4−f]インダゾール−5−イル)酢酸エチルの製造方法は、実施例103を参照する。
HNMR(400MHz,MeOD)δ8.51(d,J=4Hz,2H),7.83(d,J=4Hz,2H),7.66(s,1H),7.33(s,1H),6.59−6.50(m,1H),6.43−6.39(m,1H),4.06−4.01(q,J=8Hz,2H),2.94(d,J=4Hz,1H),2.69(d,J=4Hz,1H),1.07(t,J=8Hz,3H).
MSm/z(ESI):353.1[M+H]+
【0205】
実施例105
2−フェニル−1−(3−(ピリジン−4−イル))−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−イル)エタン−1−オンの製造
【化255】
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ステップ1、3−ブロモ−5,6−ジニトロ−1H−インダゾールの製造
【化256】
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3−ブロモ−6−ニトロ−1H−インダゾール(3.0g、12.4mol)を30mLの濃硫酸に溶解し、次に0℃に冷却し、0℃に冷却した硝酸カリウム(1.38g、13.64mm)の濃硫酸(30mL)溶液に滴下し、次に0℃で30分間撹拌し、氷水浴を除去し、室温で一晩撹拌した。反応液を360gの氷水に滴下し、沈殿物をろ過し、水で洗浄し、乾燥になるまで水を抽出して、目的生成物3−ブロモ−5,6−ジニトロ−1H−インダゾール(3.2g、収率90%)を得た。
HNMR(400MHz,DMSO)δ:14.72(s,1H),8.59(s,1H),8.54(s,1H).
ステップ2、3−ブロモ−1H−インダゾール−5,6−ジアミンの製造
【化257】
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3−ブロモ−5,6−ジニトロ−1H−インダゾール(3.2g、11.15mmol)を150mLのテトラヒドロフラン及び100mLの飽和塩化アンモニウム水溶液に溶解し、撹拌しながら、0℃で亜鉛粉末(7.25g、111.5mmol)を加え、次に還元反応が完了するまで室温で撹拌した。珪藻土でろ過し、ろ過ケーキを酢酸エチルで洗浄し、テトラヒドロフランをスピン乾燥し、水を加え、酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、乾燥し、濃縮して、生成物3−ブロモ−1H−インダゾール−5,6−ジアミン(2.203g、収率80%)を得て、次の反応に直接使用される。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ:12.31(s,1H),6.54(s,1H),6.52(s,1H),5.05(s,2H),4.55(s,2H).
MSm/z(ESI):227[M+H],229[M+2H]
ステップ3、1−(3−ブロモ−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−イル)−2−エチルベンゼン−1−オンの製造
【化258】
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3−ブロモ−1H−インダゾール−5,6−ジアミン(700mg、3.08mmol)とフェニルピルビン酸(1.01g、6.16mmol)を100mLのジオキサンに溶解し、室温で10時間撹拌した。溶媒をスピン乾燥し、水に溶解し、飽和炭酸ナトリウム水溶液でアルカリ性に調整し、酢酸エチルで抽出し、乾燥し、濃縮して粗生成物を得て、精製して目的生成物1−(3−ブロモ−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−イル)−2−エチルベンゼン−1−オン(875mg、収率80%)を得て、次の反応に直接使用される。
MSm/z(ESI):355[M+H]and357[M+2H]
ステップ4、ジ−tert−ブチル3−ブロモ−6−(2−フェニルアセチル)イミダゾ[4,5−f]インダゾール−1,7−ジカルボン酸エステルの製造
【化259】
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1−(3−ブロモ−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−イル)−2−エチルベンゼン−1−オン(875mg、2.46mmol)を100mLのジクロロメタンに溶解し、トリエチルアミン(3.4mL)、DMAP(30mg、0.25mmol)及びBocO(2.68g、12.3mmol)を反応液に加え、室温で一晩撹拌した。反応液を濃縮し精製して、生成物ジ−tert−ブチル3−ブロモ−6−(2−フェニルアセチル)イミダゾ[4,5−f]インダゾール−1,7−ジカルボン酸エステル(128mg、収率15%)を得た。
MSm/z(ESI):555[M+H],357[M+2H]
ステップ5、ジ−tert−ブチル6−(2−フェニルアセチル)−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[4,5−f]インダゾール−1,7−ジカルボン酸エステルの製造
【化260】
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ジ−tert−ブチル3−ブロモ−6−(2−フェニルアセチル)イミダゾ[4,5−f]インダゾール−1,7−ジカルボン酸エステル(300mg、0.54mmol)、4−ピリジンボロン酸(132mg、1.08mmol)及び炭酸カリウム(224mg、1.62mmol)を10mLのテトラヒドロフラン及び2mLの水に溶解し、窒素ガス条件下で、反応中の空気を排出し、Pd(dppf)Cl(80mg、0.108mmol)を加えた。90℃でマイクロ波条件下で120分間撹拌した。反応が完了した後に、溶媒を除去し、抽出して粗生成物を得て、分取TLCで精製して、目的生成物ジ−tert−ブチル6−(2−フェニルアセチル)−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[4,5−f]インダゾール−1,7−ジカルボン酸エステル(30mg、収率10%)を得た。
MSm/z(ESI):554[M+H]+
ステップ6、2−フェニル−1−(3−(ピリジン−4−イル))−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−イル)エタン−1−オンの製造
【化261】
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ジ−tert−ブチル6−(2−フェニルアセチル)−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[4,5−f]インダゾール−1,7−ジカルボン酸エステル(30mg、0.05mmol)をTFA/DCM(0.5mL/2.0mL)に溶解し、室温で2時間撹拌し、濃縮して粗生成物を得て、分取HPLCで精製して、目的生成物2−フェニル−1−(3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−イル)エタン−1−オン(3.2mg、収率16.8%)を得た。
HNMR(400MHz,MeOD)δ8.58−8.48(m,2.5H),8.14−7.91(m,2.7H),7.54(s,0.8H),7.30−7.15(m,4.6H),6.94−6.88(m,0.4H),4.46−4.42(m,2H).
MSm/z(ESI):354.1[M+H]+
【0206】
実施例107
2−メチル−2−フェニル−1−(3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−イル)プロパン−1−オンの製造
【化262】
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2−メチル−2−フェニル−1−(3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−イル)プロパン−1−オンの製造方法は、実施例105を参照する。
HNMR(400MHz,CDCl)δ8.75(s,2H),8.22(s,1H),7.88(d,J=5.8Hz,3H),7.50(s,2H),7.31(d,J=15.0Hz,3H),1.76(s,6H).
MSm/z(ESI):382.1[M+H]+
【0207】
実施例108
(S)−3−ヒドロキシ−2−フェニル−1−(3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−イル)プロパン−1−オンの製造
【化263】
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(S)−3−ヒドロキシ−2−フェニル−1−(3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−イル)プロパン−1−オンの製造方法は、実施例105を参照する。
HNMR(400MHz,CDCl)δ8.75(s,2H),8.31(s,1H),7.89(d,J=0.5Hz,3H),7.35(s,4H),7.29(s,1H),4.85(s,1H),4.40(s,1H),4.13(s,1H).
MSm/z(ESI):384.1[M+H]+
【0208】
実施例109
(R)−2−フェニル−1−(3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−イル)プロパン−1−オンの製造
【化264】
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(R)−2−フェニル−1−(3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−イル)プロパン−1−オンの製造方法は、実施例105を参照する。
HNMR(400MHz,CDCl)δ8.75(s,2H),8.32(s,1H),7.89(d,J=2.3Hz,3H),7.35(s,4H),7.29(s,1H),5.00(s,1H),1.55(s,3H).
MSm/z(ESI):368.1[M+H]+
【0209】
実施例110
1−(3−(2−メチルピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−イル)−2−フェニルエタン−1−オンの製造
【化265】
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1−(3−(2−メチルピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−イル)−2−フェニルエタン−1−オンの製造方法は、実施例105を参照する。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.96(s,1H),10.80(s,1H),8.50(d,J=5.9Hz,1H),8.00(dd,J=6.0,2.3Hz,1H),7.70(s,1H),7.51(d,J=2.3Hz,1H),7.34-7.16(m,5H),4.46-4.41(m,2H),2.69(s,3H).
MSm/z(ESI):368.1[M+H]+
【0210】
実施例111
3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステルの製造
【化266】
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3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステルの製造方法は、実施例2を参照する。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.96(s,1H),10.80(s,1H),8.68-8.62(m,2H),8.00-7.94(m,2H),7.70(s,2H),3.98(s,3H).
MSm/z(ESI):294.1[M+H]+
【0211】
実施例112
2−メチル−2−フェニル−1−(3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−イル)プロパン−1−オンの製造
【化267】
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2−メチル−2−フェニル−1−(3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−イル)プロパン−1−オンの製造方法は、実施例105を参照する。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.40−13.35(m,1H),13.20−13.08(m,1H),8.71-8.64(m,2H),8.07(s,1H),7.96-7.89(m,3H),7.41-7.24(m,5H),5.53(d,J=1.0Hz,2H).
MSm/z(ESI):382.1[M+H]+
【0212】
実施例113
N−フェニル−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化268】
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3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル及びアニリンを原料として、実施例2のステップ6及びステップ7を参照して、N−フェニル−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドを得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.40−13.35(m,1H),13.20−13.08(m,1H),8.71-8.64(m,2H),8.33(s,1H),8.13(s,1H),7.99(s,1H),7.96-7.89(m,2H),7.72-7.64(m,2H),7.38-7.28(m,2H),7.04(tt,J=7.5,1.5Hz,1H).
MSm/z(ESI):355.1[M+H]+
【0213】
実施例114
N−ベンジル−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミドの製造
【化269】
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メチル3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボン酸エステル(7.0mg、0.0239mmol)及びベンジルアミン(1mL)を100℃でマイクロ波で1h撹拌し、濃縮乾固し、カラム分離し精製して、N−ベンジル−3−(ピリジン−4−イル)−1,7−ジヒドロイミダゾ[4,5−f]インダゾール−6−カルボキサミド(0.8mg、収率9%)を得た。
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ13.40−13.35(m,1H),13.20−13.08(m,1H),8.71-8.64(m,2H),8.13(s,1H),7.99(s,1H),7.96-7.89(m,2H),7.51(s,1H),7.37-7.23(m,5H),4.64(dd,J=10.0,1.0Hz,2H).
MSm/z(ESI):369.1[M+H]+
【0214】
実施例115
3−(ピリジン−4−イル)−1,5,6,9−テトラヒドロ−8H−[1,3]オキサゼピノ[5,4−f]インダゾール−8−オンの製造
【化270】
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ステップ1、6−ニトロ−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾール−5−カルバルデヒドの製造
【化271】
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5−(ジブロモメチル)−6−ニトロ−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾール(1.5g、2.29mmol)のジオキサン(80mL)溶液にKCO(3.16g、22.9mmol)及びHO(50mL)を室温で加え、100℃で18時間撹拌し、室温に冷却し、反応液からジオキサンをポンプで回転除去し、次に酢酸エチル(80mL)で2回抽出し、有機相を濃縮した後に、カラムクロマトグラフィーを行って、生成物6−ニトロ−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾール−5−カルバルデヒド(360mg、収率31%)を得た。
MSm/z(ESI):511.1[M+H]+
ステップ2、5−(2−メトキシビニル)−6−ニトロ−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾールの製造
【化272】
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リンイリドPhPCHOMeCl(3.45g、10mmol)を100mLの無水THFに室温で加え、窒素ガス保護下で温度を0℃に下げ、LiHMDS(10mL、10mmol)を滴下して、30分間撹拌した。6−ニトロ−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾール−5−カルバルデヒド(1.0g、2mmol)のTHF溶液(50mL)を滴下した。2時間撹拌し続け、室温に徐々に昇温した。NHCl水溶液(100mL)を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(30mL)で3回抽出し、有機相を無水NaSOで乾燥し、ろ過し、有機相を濃縮して粗生成物を得て、カラムクロマトグラフィーを行って、生成物5−(2−メトキシビニル)−6−ニトロ−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾール(650mg、収率61%)を得た。
MSm/z(ESI):539.2[M+H]+
ステップ3、2−(6−ニトロ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−インダゾール−5−イル)アセトアルデヒドの製造
【化273】
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5−(2−メトキシビニル)−6−ニトロ−3−(ピリジン−4−イル)−1−トリフェニルメチル−1H−インダゾール(600mg、1.1mmol)を50mLの無水THFに溶解し、1.5NHCl(8mL、12mmol)を加え、60℃に加熱して一晩撹拌した。NaHCO水溶液を加えてpH=7に中和し、酢酸エチル(30mL)で3回抽出し、有機相を無水NaSOで乾燥し、ろ過し、有機相を濃縮して粗生成物を得て、カラムクロマトグラフィーを行って、生成物2−(6−ニトロ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−インダゾール−5−イル)アセトアルデヒド(180mg、収率58%)を得た。
MSm/z(ESI):283.2[M+H]+
ステップ4、2−(6−アミノ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−インダゾール−5−イル)エタン−1−オールの製造
【化274】
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2−(6−ニトロ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−インダゾール−5−イル)アセトアルデヒド(160mg、0.56mmol)及び湿ったPd/C(50mg)をテトラヒドロフラン(30mL)に加え、水素バルーン下で室温で2時間撹拌し、反応液をろ過し、ろ液を濃縮して、生成物2−(6−アミノ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−インダゾール−5−イル)エタン−1−オール(130mg、収率90%)を得た。
MSm/z(ESI):255.2[M+H]+
ステップ5、3−(ピリジン−4−イル)−1,5,6,9−テトラヒドロ−8H−[1,3]オキサゼピノ[5,4−f]インダゾール−8−オンの製造
【化275】
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氷浴下で、2−(6−アミノ−3−(ピリジン−4−イル)−1H−インダゾール−5−イル)エタン−1−オール(120mg、0.47mmol)のジクロロメタン(20mL)及びテトラヒドロフラン(20mL)の溶液にトリホスゲン(45mg、0.15mmol)を加え、室温で5分間撹拌し、次にDIPEA(97mg、0.75mmol)のジクロロメタン(5mL)溶液を徐々に滴下し、滴下後に、室温で16時間撹拌し、メタノール(5mL)を加えて10分間撹拌し、次にメチルアミンのメタノール溶液(2M、3mL)を加え、2時間撹拌し、濃縮した後にカラムクロマトグラフィーで精製して、生成物3−(ピリジン−4−イル)−1,5,6,9−テトラヒドロ−8H−[1,3]オキサゼピノ[5,4−f]インダゾール−8−オン(15mg、収率11%)を得た。
HNMR(400MHz,MeOD)δ:8.73(d,J=8Hz,2H),8.51(d,J=8Hz,2H),8.15(s,1H),7.79(s,1H),4.54(t,J=6.8Hz,2H),2.88(t,J=6.8Hz,2H).
MSm/z(ESI):281.2[M+H]+
【0215】
生物学的試験評価
以下、試験例により本発明をさらに説明し解釈するが、これらの実施例は本発明の保護範囲を限定するものではない。
【0216】
一、試験酵素学実験
1.1 本発明の化合物のERK−1キナーゼ活性に対する阻害作用の測定
該試験例は、化合物のERK−1キナーゼ活性に対する阻害能力を測定することを目的とする。LANCE Ultra(Perkin Elmer)方法を使用してインビトロERK−1キナーゼ分析を行った。384ウェルプレート(Perkin Elmer OPTIPLATETM)に2.5μLの試験化合物/DMSO(最終4%、V/V、1:3の希釈プロトコルにより10濃度(400nM〜0.02nM)に希釈した)を添加し、キナーゼ緩衝液(50mM Hepes pH7.4、10mM MgC1、1mM EGTA、0.01% Triton X−100、2mM DTT)で製造されたERK1酵素(Invitrogen、#PV3311、最終濃度:0.4nM)と基質Ulight−MBP peptide(Perkin Elmer、#TRF0109−M、最終濃度:0.5μM)の混合液を5μL加え、次に上記と同じ緩衝液で製造された2.5μLのATP(Invitrogen、#PV3227、最終濃度38.15μM)溶液を加え、均一に混合した後に反応を開始した(反応系10μL)。該反応混合物を室温で60分間インキュベートした。10μL/ウェル、超純水で希釈された終了緩衝液(1X LANCE Detection buffer(PerkinElmer#CR97−100)、10mMのEDTA(Invitrogen#15575038)、及び1nMのEu−anti−p−MBP(PerkinElmer#TRF0201−M)抗体を加えて反応を停止した。該プレートを室温で60分間インキュベートし、Synergy H1 Hybird Reader,H1MFD(Biotek)マイクロプレートリーダーで320nmの励起波長で励起して読み取った。受容体放出シグナル(665nMでのシグナル値)をEuドナー放出シグナル(615nMでのシグナル値)で除算して、TR−FRET比を計算した。プレートのMax signal(DMSO対照物)及びMin signal(酵素を添加しない)対照物のウェルに対して、化合物で処理されたウェルのパーセント阻害率のTR−FRET比データを計算した{%阻害率=100−[(試験化合物−Min平均値)]/(Max平均値−Min平均値)×100}。反応系を4倍に希釈した後の化合物の10個の濃度は100nM〜0.005nMであった。GraphPad prismを使用して、パーセント阻害率と十点濃度データを4パラメータ非線形論理式にフィッティングして、Abs_IC50値を計算した。
【0217】
1.2 本発明の化合物のERK2キナーゼ活性に対する阻害作用の測定
該試験例は、化合物のERK−2キナーゼ活性に対する阻害能力を測定することを目的とする。LANCE Ultra(Perkin Elmer)方法を使用してインビトロERK−2キナーゼ分析を行った。384ウェルプレート(Perkin Elmer OPTIPLATETM)に2.5μLの試験化合物/DMSO(最終4%、V/V、1:3希釈プロトコルにより10濃度(400nM〜0.02nM)に希釈した)を添加し、キナーゼ緩衝液(50mM Hepes pH7.4、10mM MgC1、1mM EGTA、0.01% Triton X−100、2mM DTT)で製造されたERK−2酵素(Invitrogen,#PV3313、最終濃度:0.08nM)と基質Ulight−MBP peptide(Perkin Elmer、#TRF0109−M、最終濃度:0.5μM)の混合液を5μL加え、次に上記と同じ緩衝液で製造された2.5μLのATP(Invitrogen、#PV3227、最終濃度38.15μM)溶液を加え、均一に混合した後に反応を開始した(反応系10μL)。該反応混合物を室温で60分間インキュベートした。10μL/ウェル、超純水で希釈された終了緩衝液(1X LANCE Detection buffer(PerkinElmer#CR97−100),10mMのEDTA(Invitrogen#15575038)、1nMのEu−anti−p−MBP(PerkinElmer#TRF0201−M)抗体を加えて反応を停止した。該プレートを室温で60分間インキュベートした。Synergy H1 Hybird Reader,H1MFD(Biotek)マイクロプレートリーダーで320nmの励起波長で励起して読み取った。受容体放出シグナル(665nMでのシグナル値)をEuドナー放出シグナル(615nMでのシグナル値)で除算して、TR−FRET比を計算した。プレートのMax signal(DMSO対照物)及びMin signal(酵素を添加しない)対照物のウェルに対して、化合物で処理されたウェルのパーセント阻害率のTR−FRET比データを計算した{%阻害率=100−[(試験化合物−Min平均値)]/(Max平均値−Min平均値)×100}。反応系を4倍に希釈した後の化合物の10個の濃度は100nM〜0.005nMであった。GraphPad prismを使用して、パーセント阻害率と十点濃度データを4パラメータ非線形論理式にフィッティングして、Abs_IC50値を計算した。
上記解決手段から、本発明に係る化合物がERK阻害試験において約0.01nM〜100nM(IC50)の生物活性を示すことが分かった。
【0218】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物のERK−1及び/又はERK−2に対するIC50は、約100nM未満で、好ましくは約10nM未満で、より好ましくは約5nM未満で、さらに好ましくは約1nM未満で、本発明において例示された化合物の中で、最も好ましくは0.1nM未満である。いくつかの実施形態において、本発明の化合物のERKに対するIC50は約100nM未満で、好ましくは約10nM未満で、より好ましくは約5nM未満で、さらに好ましくは約1nM未満で、例示された化合物のうち、最も好ましくは0.1nM未満である。いくつかの他の実施形態において、本発明において例示された化合物のうちの好ましい化合物は、二重結合特異性を示し、約100nM未満、約10nM未満、約5nM未満、約1nM未満及び0.1nM未満のIC50値でERKキナーゼ(例えば、ERK−1キナーゼ、ERK−2キナーゼなど)及びタンパク質キナーゼ(例えば、Ras、Raf、Her−2、MEK1など)を阻害することができる。
【0219】
上記試験方法から得られた具体的な実施例の試験データは、表1に示す。
【0220】
【表5-1】
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【表5-2】
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【0221】
1.3 本発明の化合物の腫瘍細胞の増殖活性に対する阻害作用の測定
該試験例は、本発明の化合物の腫瘍細胞の増殖活性に対する阻害作用を測定することを目的とする。化合物の腫瘍細胞の増殖活性に対する阻害作用をCellTiter−Glo方法で測定し、化合物が細胞の増殖活性を阻害する半数阻害濃度IC50を得た。96ウェル細胞培養プレートに50〜100μLの腫瘍細胞懸濁液を1〜5*10細胞/mlの密度で接種し、培養プレートをインキュベーターで16〜24時間インキュベートした(37℃、5%CO)。培養プレートでの細胞に、勾配希釈した異なる濃度の、測定対象となる化合物溶液を加え、培養プレートをインキュベーターで3〜7日間インキュベートした(37℃、5%CO)。50〜100μLのCellTiter−Glo試薬を各ウェルに加え、10分間振とうし、室温で10分間放置した。マイクロプレートリーダーで化学発光シグナル値を測定した。化学発光シグナル値により阻害率を計算した。化合物のIC50を、異なる濃度での阻害率に基づいてカーブフィッティングにより得た。
本発明の化合物の膵癌腫瘍細胞MiaPaca 2の増殖活性に対する阻害についての試験で測定したが、測定されたIC50値を表2に示す。
【0222】
【表6】
[この文献は図面を表示できません]
【0223】
結論:本発明の化合物は、腫瘍細胞の増殖活性に対して明らかな阻害作用を有する。
【0224】
二、マウスの薬物動態学測定
2.1.研究の目的:
Balb/cマウスを受験動物として、経口投与した実施例1、実施例2及び実施例7の化合物のマウス体内(プラズマ)における薬物動態学挙動を研究する。
【0225】
2.2.試験方案
2.2.1試験薬品:
実験室で調製された本発明の実施例1、実施例2及び実施例7
2.2.2試験動物:
上海杰思捷実験動物有限公司から購入され、動物生産許可証番号が(SCXK(hu)2013−0006N0.311620400001794)である雄性Balb/cマウス
2.2.3薬物の調製:
170gのPEG400及び20gのSolutol HS−15を称量して250mLのガラス瓶に入れ、さらに10mLのNMPを加えた。10分間超音波処理し、透明な溶液になるように均一に混合した。
11.2mgの実施例1の化学物、10.8mgの実施例2の化学物、9.8mgの実施例7の化学物を称量して、それぞれ4mLのガラス瓶に加え、1.940mL、2.160mLと1.525mLの該溶液を加え、10分間超音波処理して、濃度が5mg/mLの無色透明な溶液を得た。
2.2.4投与:
雄性Balb/cマウスに対して、1晩の断食後に、投与量50mg/kg、投与体積10mL/kgで、それぞれPO投与した。
2.2.5サンプル収集:
投与前と投与後0.25、0.5、1、2、4、6、8、24時間に採血し、血液をEDTA−2K試験管に入れ、次にそれぞれ6分間遠心分離して血漿を分離し、−80℃で血漿を保存し、投与した4時間後に摂食させた。
2.2.5測定結果:
LCMS/MS方法で最終測定さらた結果は表3に示す。
【0226】
【表7】
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【0227】
50mg/kgの投与量では、実施例1、実施例2及び実施例7のマウスの血漿中の曝露量は良好である。
【0228】
三、MiaPaca 2腫瘍移植モデルでの腫瘍に対する抑制実験
3.1実験目的:
BALB/cヌードマウスを試験動物とし、ヒト膵臓癌細胞MiPaca 2異種移植腫瘍(CDX)モデルを用いてインビボ薬効実験を行い、試験化合物の抗腫瘍効果を評価した。
【0229】
3.2実験機器及び試薬:
3.2.1機器
クリーンベンチ(BSC−1300 IIA2、上海博訊実業有限公司医医療設備工場)
COインキュベーター(Thermo−311、Thermo)
遠心分離機(Centrifuge 5720R、Eppendorf)
全自動細胞カウンター(Countess II、Life Technologies)
ピペット(10−20μL、Eppendorf)
顕微鏡(Ts2、ニコン)
ノギス(CD−6″AX、ミツトヨ(日本)、)
細胞培養フラスコ(T25/T75/T225、Corning)
恒温水槽(HWS12、上海一恒科学)
3.2.2試薬:
DMEM(11995−065、Gibco)
ウシ胎児血清(FBS)(10091−148、Gibco)
0.25%トリプシン(25200−056、Gibco)
ペニシリン/ストレプトマイシン溶液(P/S)(SV30010、GE)
リン酸緩衝液(PBS)(10010−023、Gibco)
Matrigel(356234、Corning)
Gln(25030−081、Gibco)
【0230】
3.3実験操作:
細胞バンクからMiaPaca 2細胞を取り出し、回復後にDMEM培地(10%FBS、1%Glu、1%P/Sを含む)を加え、COインキュベーターに入れて培養した(インキュベーターの温度37℃、CO濃度5%)。細胞が培養フラスコの底部の80〜90%の部分を敷き詰めた後に継代し、継代後に細胞をCOインキュベーターで培養し続けた。細胞の数がインビボ薬効接種の需要量を満たすまで該プロセスを繰り返し、対数増殖期になった細胞を収集し始め、全自動細胞カウンターでカウントし、カウント結果に基づいて、PBSとMatrigel(体積比1:1)で細胞を再懸濁して細胞懸濁液(密度:8*10個の懸濁細胞/ml)に作り、アイスボックスに入れて使用に備えた。
動物は、雌性で6〜8週齢の、体重が約18〜22グラムであるBALB/cヌードマウスを使用した。マウスを特別な病原体がない環境、単一の換気ケージにいるように維持し、各ケージに5匹のマウスとした。全てのケージ、床敷及び水は、使用前に消毒し、全ての動物が標準認証された試験動物飼料を自由に得られていた。実験開始前に、ラットとマウスが汎用する使い捨て耳タグでヌードマウスをマークし、接種前に、接種部位の皮膚を75%医用アルコールで消毒し、各マウスの背部の後方右側に皮下に0.1ml(8*10個の細胞を含む)のMiaPaca 2腫瘍細胞を接種した。平均腫瘍体積が100〜200mmに達すると、群分けて投与し始めた。試験化合物を強制経口投与により毎日投与し、投与量、投与頻度及び実験終了時の各群の薬効を表4及び表5に示す。腫瘍の体積(mm)をノギスで週に2回測定し、計算式はV=0.5*D*d*dであり、ここでDとdはそれぞれ腫瘍の長径と短径である。抗腫瘍効果は、化合物で処理された動物の平均腫瘍増加体積を、未処理の動物の平均腫瘍増加体積で割ることにより決定される。腫瘍抑制率の計算式は、TGI(%)=1−[(Vt−V0)投与群/(Vt−V0)溶媒対照群]*100%である。実験終了後に、全ての動物を安楽死させた。
【0231】
【表8】
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【0232】
21日連続的に経口投与した後に、実施例2は、100mg/kgQDと50mg/kgBIDという2つの投与条件とも、MiPaca 2ヌードマウスの移植腫瘍の増殖を顕著に阻害することができ、薬効が高い。実施例7も、100mg/kgQDの投与条件下で腫瘍増殖を顕著に阻害することができる。
【0233】
【表9】
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【0234】
16日間連続的に経口投与した後に、実施例1は、50mg/kgQDの投与条件下で、MiPaca 2ヌードマウスの移植腫瘍の増殖を顕著に阻害することができ、薬効が高い。
【0235】
四、hERGカリウムイオンチャネル阻害活性についての試験
4.1細胞の準備
4.1.1 CHO−hERG細胞を175cm2の培養フラスコで培養し、細胞密度が60〜80%になったとき、培養液を取り除き、7mLのPBSで洗浄し、次に3mLのDetachinを加えて消化した。
4.1.2 完全に消化した後に7mLの培養液を加えて中和し、遠心分離して上清を吸引し、次に5mLの培養液を加えて再懸濁し、細胞密度が2〜5であるように保証した。
【0236】
4.2溶液調製
【表10】
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【0237】
4.3電気生理学的記録
単細胞高抵抗シール及び全細胞モードの形成プロセスは全てQpatch装置で自動的に完了し、全細胞記録モードができた後に、細胞を−80ミリボルトに固定し、+40ミリボルトの脱分極刺激を5秒間与える前に、−50ミリボルトの予備電圧を50ミリ秒間与え、その後は−50ミリボルトに再分極して5秒間維持し、さらに−80ミリボルトに戻した。この電圧刺激を15秒ごとに印加し、2分間記録した後に細胞外液について5分間記録し、次に投与を開始し、化合物の濃度を最低の試験濃度から開始し、各試験濃度について2.5分間記録した。各濃度について少なくとも3つの細胞を試験する。
【0238】
4.4化合物の準備
4.4.1 20mM化合物母液を細胞外液で希釈し、5uLの20mM化合物母液を2495uLの細胞外液に加え、40uMまで500倍希釈し、次に0.2%DMSOを含む細胞外溶液中で3倍連続希釈を順に行って、試験に必要な最終濃度を得た。
4.4.2 最高試験濃度は40uMであり、それぞれ順に40、13.33、4.44、1.48、0.49、0.16uMという6つの濃度である。
4.4.3 最終試験濃度で、hERGカリウムチャネルに影響を与えないように、DMSO含有量は0.2%を超えない。
【0239】
4.5データ分析
実験データをXLFitソフトウェアにより分析した。
【0240】
4.6品質制御
環境:湿度20〜50%、温度22〜25%。
試薬:使用された実験試薬はSigma社から購入され、純度>98%である。
レポートにおける実験データは、
全細胞シール抵抗>100M、テール電流振幅>400pAという標準を満たさなければならない。
テール電流振幅>400pAという標準を満たさなければならない。
薬理学的パラメータ:
複数濃度のCisaprideのhERGチャネルに対する阻害効果を陽性対照として設定する。
【0241】
4.7実験結果
複数濃度の実施例の、hERG電流に対する阻害結果:
【表11】
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【0242】
薬物の心臓hERGカリウムチャネルに対する阻害は、薬剤誘発性QT延長症候群の主な原因である。実験結果から、実施例2及び実施例105は、心臓hERGカリウムイオンチャネルに対して阻害効果がないことが分かる。高用量で使用する場合の心臓に対する毒性や副作用を回避することができる。
【0243】
要約すると、本発明は、新規な構造を有する、活性及び選択性が高い一連のERK1/2キナーゼ阻害剤を提供する。ラットとマウスにおいて、優れた薬物動態学的特性を示し、Miapaca担癌マウスモデルにおいても優れた効果を示した。腫瘍疾患に対する治療薬として開発する大きな可能性がある。
【国際調査報告】
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