特表2021-500938(P2021-500938A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2021-500938皮膚の細胞運動のためにマイクロ電流を印加する皮膚付着物用連結装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-500938(P2021-500938A)
(43)【公表日】2021年1月14日
(54)【発明の名称】皮膚の細胞運動のためにマイクロ電流を印加する皮膚付着物用連結装置
(51)【国際特許分類】
   A61N 1/30 20060101AFI20201211BHJP
【FI】
   A61N1/30
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2020-511241(P2020-511241)
(86)(22)【出願日】2018年8月2日
(85)【翻訳文提出日】2020年3月27日
(86)【国際出願番号】KR2018008802
(87)【国際公開番号】WO2019039766
(87)【国際公開日】20190228
(31)【優先権主張番号】10-2017-0105750
(32)【優先日】2017年8月21日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ
(71)【出願人】
【識別番号】520058538
【氏名又は名称】セロギン インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】キム,ハン ソン
(72)【発明者】
【氏名】チョ,スン クァン
(72)【発明者】
【氏名】ウォン,チャン ヨン
(72)【発明者】
【氏名】リ,チ ファン
(72)【発明者】
【氏名】パク,ジョン キュ
【テーマコード(参考)】
4C053
【Fターム(参考)】
4C053HH02
(57)【要約】
【課題】 皮膚付着物用連結装置の提供。
【解決手段】はさみ状に形成された連結装置が様々な形態に形成される皮膚付着物を挟んだ状態で突起部が皮膚付着物に接触しつつマイクロ電流が印加されるようにした、皮膚の細胞運動のためにマイクロ電流を印加する皮膚付着物用連結装置を提供する。上記課題を解決するための本発明の電源供給装置から伝達された電源を皮膚付着物に印加するための連結装置において、前記連結装置は、はさみ状に構成され、その内側には前記皮膚付着物に接触しつつ前記電源供給装置から伝達された電源を印加する接続部が備えられることを特徴とする。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源供給装置(30)から伝達された電源を皮膚付着物(20)に印加するための連結装置であって、
前記連結装置(10)は、
はさみ状に構成され、その内側には前記皮膚付着物(20)に接触しつつ前記電源供給装置(30)から伝達された電源を印加する接続部(13)が備えられることを特徴とする、皮膚の細胞運動のためにマイクロ電流を印加する皮膚付着物用連結装置。
【請求項2】
前記連結装置(10)の取っ手部(16)には、
複数個が外側面から突出する突起の形態に形成されるすべり防止部が備えられることを特徴とする、請求項1に記載の皮膚の細胞運動のためにマイクロ電流を印加する皮膚付着物用連結装置。
【請求項3】
前記すべり防止部(40)は、
先端が平らな形態に突出形成されることを特徴とする、請求項2に記載の皮膚の細胞運動のためにマイクロ電流を印加する皮膚付着物用連結装置。
【請求項4】
前記皮膚付着物(20)上には、
前記連結装置(10)が貫通結合する結合孔(21)が形成されることを特徴とする、請求項1に記載の皮膚の細胞運動のためにマイクロ電流を印加する皮膚付着物用連結装置。
【請求項5】
前記連結装置(10)の取っ手部(16b)は、
上部体(11)側に向く前記取っ手部(16b)に形成される開放部分(51);及び
前記開放部分(51)に分離及び結合するように構成され、前記取っ手部(16b)の内部空間を開放又は密閉する蓋(53);
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の皮膚の細胞運動のためにマイクロ電流を印加する皮膚付着物用連結装置。
【請求項6】
前記連結装置(10)の取っ手部(16b)は、
上部体(11)側に向く前記取っ手部(16b)の内側に形成される開放部分(51)を含んで構成され、
前記開放部分(51)は、
前記連結装置(10)の挟む動作時に使用される弾性部(S)によって開放又は密閉可能に構成されることを特徴とする、請求項1に記載の皮膚の細胞運動のためにマイクロ電流を印加する皮膚付着物用連結装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚付着物用連結装置に関し、特に、はさみ状に形成された連結装置が様々な形態に形成された皮膚付着物を挟んだ状態で突起部が皮膚付着物に接触しつつマイクロ電流が印加されるようにした、皮膚の細胞運動のためにマイクロ電流を印加する皮膚付着物用連結装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、皮膚に生体電気に類似する強度の電流をかけると、細胞(皮膚)運動効果とイオントフォレシス効果が同時に発生する。
【0003】
すなわち、イオントフォレシスとは、マイクロ電流を流すことによって美肌に良い有効成分を皮膚内部に浸透させる技術であり、皮膚有効成分を皮膚付着物に搭載した後に電気を流すことによって、皮膚と皮膚付着物との間に回路を形成させ、形成された回路を通じて皮膚活性物質を電気的反撥力によって皮膚内部に浸透させて、皮膚のシワ改善、美白、シミ除去などの効果をもたらす技術である。
【0004】
通常、イオントフォレシス技術を用いるマッサージ装置は、皮膚付着物に結合手段を形成し、電源部から電流が伝達される連結手段を備え、結合手段と連結手段を結合することによって皮膚付着物に電流を供給するようになっている。
【0005】
このような皮膚付着物連結手段に関する従来技術の一つとして、韓国登録実用新案第20−0403033号公報(以下、“従来技術”という。)が開示されている。
【0006】
前記従来技術は、湿式マトリックス皮膚用パック、作業電極用締結手段、反対電極用身体接触部及びガルバニックイオン電流発生部を含み、前記作業電極用締結手段は、身体の所定皮膚上に付着する前記湿式マトリックス皮膚用パックに電気的に連結され、前記反対電極用身体接触部は身体の所定部位上に接触することによって相互電気的に連結され、前記ガルバニックイオン電流発生部から発生したガルバニックイオン電流が皮膚用パックに印加されるように構成されることを特徴とする。
【0007】
このとき、前記従来技術の作業電極用締結手段ははさみ状に構成され、締結手段がパックに形成された接続端に結合することによって電気的に連結された状態になるので、接続端が締結手段に正確に締結されないと電流の印加が困難であり、締結手段を正確な位置に結合しなければならないという問題があった。
【0008】
一方、マッサージ装置は、通常、美容液が塗布されているパックを顔に付着した後、締結手段を締結して、付着したパックに電流を印加している。
【0009】
ところが、パックには粘性の美容液が塗布されているため、パックを顔に付着すると使用者の手の平の全体に多量の美容液が付き、このような状態ではさみ状の締結手段を使用する場合、美容液によって手がはさみからすべり、使用しにくいという問題がある。
【0010】
このため、締結手段を使用するために、前記従来技術では、手に付いた美容液をふき取ってから締結手段を使用しなければならず、使い勝手が悪いという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】韓国登録実用新案第20−0403033号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、上記の従来技術の問題点を解決するために創出されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、はさみ状に形成された連結装置が様々な形態に形成された皮膚付着物を挟んだ状態で突起部が皮膚付着物に接触しつつマイクロ電流が印加されるようにした、皮膚の細胞運動のためにマイクロ電流を印加する皮膚付着物用連結装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の課題を解決するための本発明の電源供給装置から伝達された電源を皮膚付着物に印加するための連結装置において、前記連結装置は、はさみ状に構成され、その内側には、前記皮膚付着物に接触しつつ前記電源供給装置から伝達された電源を印加する接続部が備えられることを特徴とする。
【0014】
一方、前記連結装置の取っ手部には、複数個が外側面から突出する突起の形態に形成されるすべり防止部が備えられる。
【0015】
このとき、前記すべり防止部は、先端が平らな形態に突出形成される。
【0016】
一方、前記皮膚付着物上には、前記連結装置が貫通結合する結合孔が形成される。
【0017】
一方、前記連結装置の取っ手部は、上部体側に向く前記取っ手部に形成される開放部分;及び前記開放部分に分離及び結合するように構成され、前記取っ手部の内部空間を開放又は密閉する蓋を含む。
【0018】
或いは、前記連結装置の取っ手部は、上部体側に向く前記取っ手部の内側に形成される開放部分を含んで構成され、前記開放部分は、前記連結装置の挟む動作時に使用される弾性部によって開放又は密閉可能に構成される。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、連結装置がはさみ状に形成されることによって、はさみを開けたり閉じるだけで皮膚付着物との結合及び分離がなされ、非常に使用し易いという長所があり、従来とは違い、それぞれの皮膚付着物に結合手段を備える必要がないため、製作単価が顕著に減少するという長所がある。
【0020】
また、本発明によれば、使用者の手に多量の美容液が塗布された状態で連結装置を使用しても、すべり防止部によって指が滑り落ちることが防止され、使用者の便宜性を向上できる長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明に係る連結装置の着用実施例を示す図である。
図2】本発明に適用される皮膚付着物の他の実施例を示す図である。
図3】本発明に係る連結装置の斜視図である。
図4】本発明に係る連結装置の部分斜視図である。
図5】本発明に係る連結装置の側面図である。
図6】本発明に適用されるすべり防止部の実施例を示す図である。
図7】本発明に適用されるすべり防止部の他の実施例を示す図である。
図8】本発明に適用されるすべり防止部試作品の部分拡大写真である。
図9】本発明に適用される取っ手部の様々な実施例を示す図である。
図10】本発明に適用される取っ手部の様々な実施例を示す図である。
図11】本発明に適用される取っ手部の様々な実施例を示す図である。
図12】本発明に適用される取っ手部の様々な実施例を示す図である。
図13】本発明に係る連結装置の他の着用実施例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付の図面を参照して、本発明の好ましい実施例をさらに詳細に説明する。
【0023】
本発明は、皮膚付着物用連結装置10に関し、具体的には、はさみ状に形成された連結装置10が、様々な形態に形成された皮膚付着物20を挟んだ状態で、突起部14が前記皮膚付着物20に接触しつつマイクロ電流が印加されるようにした、皮膚の細胞運動のためにマイクロ電流を印加する皮膚付着物用連結装置に関する。
【0024】
図1は、本発明に係る連結装置の着用実施例を示す図であり、図2は、本発明に適用される皮膚付着物の他の実施例を示す図であり、図3は、本発明に係る連結装置の斜視図であり、図4は、本発明に係る連結装置の部分斜視図であり、図5は、本発明に係る連結装置の側面図であり、図6は、本発明に適用されるすべり防止部の実施例を示す図であり、図7は、本発明に適用されるすべり防止部の他の実施例を示す図であって、(a)は平面図、(b)は背面図、(c)は部分拡大図、(d)は縦断面図であり、図8は、本発明に適用されるすべり防止部の試作品の部分拡大写真であって、(a)は平面図、(B)は縦断面図である。
【0025】
添付の図1を参照すると、本発明は、電源供給装置30から伝達された電源を皮膚付着物20に印加するための連結装置10であり、これははさみ状に構成され、その内側には、前記皮膚付着物20に接触しつつ、前記電源供給装置30から伝達された電源を印加する接続部13が設けられ、前記連結装置10の取っ手部16には、滑りを防止するためのすべり防止部40が設けられる。
【0026】
さらにいうと、本発明は、所定の面積を有する上部体11及び下部体12が回転中心軸を基準にヒンジ結合するように構成され、前記回転中心軸の前方には前記皮膚付着物20と締結される結合部15が構成され、前記回転中心軸の後方には使用者の指が接触する取っ手部16が構成される。
【0027】
また、前記上部体11と下部体12との間には弾性部Sが設けられ、これにより、前記連結装置10に外力を与えない場合、前記結合部15が閉じた状態、すなわち、前記上部体11及び下部体12が互いに触れている状態を維持し、前記取っ手部16a,16bを加圧する場合、前記結合部15が開くように、すなわち、前記上部体11と下部体12が互いに広がるように構成される。
【0028】
このとき、前記弾性部Sは板ばね又はコイルばねで構成され、連結装置10の安定した動作を可能にする。
【0029】
一方、前記電源供給装置30は、生体電気(人体の新陳代謝過程で発生。)と類似の強度のマイクロ電流を生産して前記皮膚付着物20に印加し、本発明は、リードワイヤーなどの電線Wを通じて前記電源供給装置30から電流が印加されるように構成される。
【0030】
さらにいうと、前記電線Wの一端は前記電源供給装置30に連結され、前記電線Wの他端は前記取っ手部16bを貫通して接続部13に連結される。すなわち、前記取っ手部16bの内部には所定の空間を形成し、前記取っ手部16bには孔を形成し、前記孔を貫通して前記電線Wが前記接続部13と結合可能にする。
【0031】
前記皮膚付着物20は、皮膚の細胞運動に有効な成分が塗布された状態で使用者の皮膚に付着するが、前記電源供給装置30から電流が印加され得るように様々な形態に形成する。
【0032】
例えば、図1の(a)に示すように、前記皮膚付着物20は使用者の顔全体を覆うマスクシートの形態に構成され、多量の美容液が塗布された状態で使用されるようにする。
【0033】
或いは、前記皮膚付着物20は、図1の(b)に示すように、顔皮膚の一部に付けるパッチの形態に構成されてもよく、これは、絶縁層、導電層及び接着層が上方から下方に順次に積層形成され、美肌のためのジェルが塗布された状態で使用されるようにする。
【0034】
このとき、前記接着層は導電性及び接着性の素材で構成され、皮膚に接着されると同時に前記接続部13から印加される電流がより円滑に伝達されるようにする。
【0035】
或いは、前記皮膚付着物20を、図2に示すように、使用者が着用可能な形態にしてもよい。
【0036】
前記皮膚付着物20は、通常、顔に付着するマスクパック又はパッチの製造に用いられる物質又は繊維物などで構成され得る。前記皮膚付着物20は、付着する部位によって様々な形態及び構成物質を適用して製造されてもよい。
【0037】
前記連結装置10は、上記のように構成された皮膚付着物20のランダムな位置に締結され、締結と同時に前記皮膚付着物20の一面又は両面に前記接続部13が接触することにより、前記電源供給装置30で生産された電流が前記皮膚付着物20に伝達される。
【0038】
前記接続部13は前記上部体11又は下部体12の対向する内面のいずれか一面又は両面に設けられ、前記電源供給装置30から伝達された電流を前記皮膚付着物20に印加する。
【0039】
このとき、前記電源供給装置30から伝達された電流の印加をより容易にすると同時に、前記皮膚付着物20と結合した状態を堅固に維持するために、前記接続部13は、前記上部体11と下部体12とが対向する方向に突出する突起部14a,14bをさらに含る。
【0040】
前記突起部14a,14bは突出した先端が尖るように形成され、本発明が前記皮膚付着物20に結合すると、前記突起部14a,14bが前記皮膚付着物20を貫通して内部の導電層に直接接触する。
【0041】
一方、前記突起部14a,14bは複数個が設けられ、前記皮膚付着物20とより堅固に結合し得る。このとき、前記突起部14a,14bは鋸歯状に構成され、これは様々な形態に配置されて使用され得る。
【0042】
例えば、図3及び図4に示すように、前記突起部14aは、鋸歯の一面が前記下部体12の前後方向に向く状態で幅方向に並んで設けられ、前記突起部14aの先端が前記下部体12の後方に向くように傾斜して設けられ得る。
【0043】
これによって、前記連結装置10と皮膚付着物20とが結合した状態で、使用者が前記連結装置10を後方に引く外力がかかっても、前記突起部14aが前記皮膚付着物20を堅固に噛みつくので、相互構成間の分離が防止され得る。
【0044】
或いは、図3及び図4に示すように、前記突起部14bは、鋸歯の一面が前記下部体12の幅方向に向くように配置された状態で前記下部体12の幅方向に離隔して複数個が設けられ得る。
【0045】
本発明がパッチの形態で構成された皮膚付着物20と締結される場合、連結装置10を反復して使用すると、前記突出部14bが皮膚付着物20を構成する接着層を掻くことにより、前記突出部14bに接着物質が積もる現象が発生する。
【0046】
これによって、前記突出部14bは最初使用時に比べて伝導性が顕著に低減しながら、皮膚管理及び皮膚ケアの効果が低下する問題が生じ、しかも、接着物質と共にゴミなどの異物も積もるため、衛生的にも悪いという問題がある。
【0047】
したがって、前記突起部14bを前記鋸歯の一面が前記接続部13の左右方向に向くように構成することによって、前記皮膚付着物20と前記突起部14bとが摩擦する面積を減少させ、この掻きにより分離される接着物質の量を減らすと同時に、分離された接着物質が鋸歯の一面又は両面に積もることを防止する。
【0048】
このとき、前記突起部14bを構成する鋸歯は、隣接する一対の鋸歯先端部がジグザグ状に形成され、前記皮膚付着物20とより堅固に結合する。
【0049】
本発明の図4及び図5では、前記突起部14a,14bを上述の2つの実施例を混合したものとして示しているが、これは使用者が選択可能な一実施例であり、これに限定されることなく様々な実施変更が可能である。
【0050】
一方、前記すべり防止部40は、指が連結装置10から滑り落ちることを防止するためのものであり、前記はさみの取っ手部16の外側面で複数個が突出形成される。さらにいうと、図5に示すように、使用者の指の皮膚が当たる部分である前記上部体11の上面と下部体12の下面の取っ手部16にそれぞれ構成される。
【0051】
このとき、前記すべり防止部40はいかなる形態に構成されても構わないが、皮膚との摩擦力を向上させて滑り防止機能がより向上し得るように、先端を平らな形態にする。
【0052】
例えば、前記すべり防止部40は、図6又は図7に示すように、上下に延長された柱状に構成されるが、先端面と側壁を角張った形態にすることができる。また、前記すべり防止部40は、図6に示すように、別個に製作されて前記取っ手部16に取り付けた形態であってもよく、図7に示すように、前記取っ手部16から突延した突起の形態であってもよい。
【0053】
一方、前記すべり防止部40は、美容液の塗布された皮膚が当たった状態でも滑らないように防止する必要があるので、所定の表面粗さを有する材質で構成される。
【0054】
一方、本発明は、前記すべり防止部40の摩擦力によって滑りが防止されるが、前記すべり防止部40が1mmの面積につき4個未満と設けられる場合、皮膚とすべり防止部40との摩擦力が十分に発生し難く、前記すべり防止部40は面積1mm当たり4個以上を備える。
【0055】
前記すべり防止部40の突出高さHは、100〜500μmに形成される。
【0056】
前記すべり防止部40の突出高さHに従って、前記すべり防止部40が前記皮膚の内部に食い込む程度が変わるが、前記すべり防止部40の突出高さHが100μm未満であると、すべり防止効果が低下する問題があり、前記すべり防止部40の突出高さHが500μmを超えると、使用時に痛みが感じられる問題がある。
【0057】
一方、前記すべり防止部40の先端面の直径Dは、30〜200μmに形成される。
【0058】
前記すべり防止部40の先端面は使用者の皮膚と面接触する部分であり、直径Dが30μm未満であると、面接触する面積が小さくて摩擦力が十分に発生しない問題があり、直径Dが200μmを超える場合、隣接して配置されたすべり防止部40同士の距離が狭すぎ、摩擦力が十分に発生しない問題がある。
【0059】
上記の構成によって、本発明は、前記上部体11と下部体12が前記皮膚付着物20を掴む動作だけでも前記皮膚付着物20と堅固に結合することになる。このとき、接続部13の突起部14が前記皮膚付着物20を貫通して結合することによって、従来のように皮膚付着物20に結合手段などを備えなくとも、前記突起部14を通って皮膚付着物20に電流が円滑に印加されるので、製作単価が著しく減少する長所がある。
【0060】
また、皮膚付着物20を付着した後、手に多量の美容液がついた状態で本発明を握っても、前記すべり防止部40によって本発明から手が滑り落ちず、安定した状態ではさみを加圧することができる。
【0061】
さらにいうと、使用者の手が前記すべり防止部40に触れてそれを加圧すると、皮膚に塗布された美容液の一部が前記すべり防止部40間の空間に収容され、美容液が除去された一部の皮膚は前記すべり防止部40の先端と面接触して摩擦力が発生する。
【0062】
同時に、前記すべり防止部40を加圧する力によって、前記すべり防止部40の先端が使用者の指末端の指紋部位の皮膚内に食い込みつつ止まり、滑りが防止される。
【0063】
すなわち、本発明は、簡単な構造を有するすべり防止部40と指の皮膚との摩擦力によって指が滑り落ちない安定した状態で連結装置10を使用することができる長所がある。
【0064】
図9図12は、本発明に適用される取っ手部の様々な実施例を示す図である。
【0065】
前記連結装置10は、前記電線Wと接続部13の締結を容易にさせるとともに、両構成間の締結以降には当前記部位を安全に保護できるように構成される必要がある。
【0066】
したがって、前記上部体11側に向く前記取っ手部16bの内側には開放部分51が形成され、前記開放部分51は蓋53によって選択的に開放又は密閉される。
【0067】
前記開放部分51と蓋53との結合構造は様々な実施変形が可能であり、下記で使われる“第1”、“第2”などの用語及び図面符号“a”、“b”などは単に実施例によって各構成を明確に区別するためのものであることは明らかである。
【0068】
例えば、図9に示すように、前記取っ手部16bの上部には第1開放部分51aが形成され、前記第1開放部分51aには周りに沿って内側に突出する着座部52が形成される。
【0069】
この時、前記弾性部Sは前記着座部52の上部に着座して前記第1開放部分51aを密閉させる。これによって、前記弾性部Sは、前記連結装置10の動作を調節すると同時に、前記取っ手部16bの内部を保護又は開放する役割を担う。
【0070】
或いは、図10に示すように、前記第1開放部分51aには前記取っ手部16bの内部空間を選択的に開閉するように第1蓋53aがさらに含まれてもよい。すなわち、前記取っ手部16bの内部空間は前記第1蓋53aによって密閉した状態にし、内部構成をより安定して保護することができる。
【0071】
このとき、前記弾性部Sは前記第1蓋53aの上部に着座した状態で動作がなされるため、前記第1蓋53aは前記取っ手部16bから分離及び離脱することなく堅固に固定された状態を維持できる長所がある。
【0072】
或いは、図11に示すように、本発明は、前記取っ手部16bの内側側壁に第2蓋53bが分離及び結合可能に設けられてもよい。さらにいうと、前記取っ手部16bの内側側壁に第2開放部分51bが形成され、前記第2開放部分51bには前記第2蓋53bが設けられて、前記取っ手部16bの内部空間の開閉を調節する。
【0073】
或いは、図12に示すように、前記第1開放部分51aと第2開放部分51bとが連結された形態で形成され、連結された第3開放部分51cに結合及び分離可能に蓋53cを備えて、前記取っ手部16bの内部空間の開閉を調節してもよい。
【0074】
上記のように、本発明では、はさみの内側部分に蓋53が形成されることによって、連結装置の使用時に蓋53に外部圧力が直接加えられず、前記蓋53の構成が余計に開放される現象及び破損する現象を防止でき、必要時にのみ取っ手部16bの内部空間を開放して使用できる長所がある。
【0075】
図13は、本発明に係る連結装置の他の着用実施例を示す図である。
【0076】
本発明は、図1に示すように、皮膚付着物20の縁に結合して使用可能であるが、この場合、連結装置10が結合した隣接部分である前記皮膚付着物20の縁の部分は皮膚に密着せずに浮く現象が発生する。このため、使用者が皮膚付着物20を付着した状態で他の活動をすると、前記皮膚付着物20が皮膚から容易に離脱する現象が発生しうる。
【0077】
したがって、前記皮膚付着物20上には前記連結装置10の下部体12が貫通結合する結合孔21を形成し、前記皮膚付着物20を皮膚に安定して密着した状態に維持させることが好ましい。
【0078】
さらにいうと、前記結合孔21は、前記連結装置10の下部体12が十分に挿入される程度の長さを有する切開線の形態に形成され、前記下部体12が前記結合孔21を貫通して挿入された状態で前記皮膚付着物20と結合するようにする。
【0079】
すなわち、本発明では、前記連結装置10が前記皮膚付着物20の面上に結合することにより、前記皮膚付着物20が全体的に皮膚に密着可能になって美肌効果がより向上することはもとより、使用時に前記皮膚付着物20の分離現象を防止して使用便宜性を増大させる効果がある。
【0080】
以上、本発明の好ましい実施例を説明してきたが、本発明の権利範囲はそれらに限定されず、本発明の実施例と実質的に均等な範囲内にあるものも本発明の権利範囲が及ぶと理解しなければならず、また、本発明の精神を逸脱しない範囲内で当前記発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者にとって様々な変形実施が可能である。
【符号の説明】
【0081】
W:電線
S:弾性部
10:連結装置
11:上部体
12:下部体
13:接続部
14:突起部
15:結合部
16:取っ手部
20:皮膚付着物
21:結合孔
30:電源供給装置
40:すべり防止部
51,51a,51b,51c:開放部分
52:着座部
53,51a,53b,53c:蓋
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
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図12
図13
【国際調査報告】