(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-501290(P2021-501290A)
(43)【公表日】2021年1月14日
(54)【発明の名称】低ピーク挿入チューブエンドフォーム
(51)【国際特許分類】
F16L 37/088 20060101AFI20201211BHJP
【FI】
F16L37/088
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2020-522060(P2020-522060)
(86)(22)【出願日】2018年6月14日
(85)【翻訳文提出日】2020年5月19日
(86)【国際出願番号】US2018037486
(87)【国際公開番号】WO2019089090
(87)【国際公開日】20190509
(31)【優先権主張番号】15/799,392
(32)【優先日】2017年10月31日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】519147290
【氏名又は名称】オエティカ エヌワイ インク
【氏名又は名称原語表記】Oetiker NY, Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100076314
【弁理士】
【氏名又は名称】蔦田 正人
(74)【代理人】
【識別番号】100112612
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 哲士
(74)【代理人】
【識別番号】100112623
【弁理士】
【氏名又は名称】富田 克幸
(74)【代理人】
【識別番号】100163393
【弁理士】
【氏名又は名称】有近 康臣
(74)【代理人】
【識別番号】100189393
【弁理士】
【氏名又は名称】前澤 龍
(74)【代理人】
【識別番号】100203091
【弁理士】
【氏名又は名称】水鳥 正裕
(72)【発明者】
【氏名】ブラッドリー シー フリーモント
【テーマコード(参考)】
3J106
【Fターム(参考)】
3J106BA01
3J106BB01
3J106BC04
3J106BD01
3J106BE29
3J106EA03
3J106EB05
3J106EC01
3J106ED14
3J106EE02
(57)【要約】
第1径方向外向き表面(24)を含む第1区分(23)と、第2径方向外向き表面(30)を含む第2区分(29)と、第1および第2区分(23,29)の間に軸方向に配置される肩部(27)とを含むチューブエンドフォーム(20)であって、肩部(27)が、第1径方向外向き表面(24)に対して第1角度で配置される第1円錐台状表面(26A)と、第1径方向外向き表面(24)に対して第2角度で配置される第2円錐台状表面(26B)とを含む。
【選択図】
図3A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チューブエンドフォームであって、
第1径方向外向き表面を含む第1区分と、
第2径方向外向き表面を含む第2区分と、
前記第1および第2区分の間に軸方向に配置される肩部であって、
前記第1径方向外向き表面に対して第1角度で配置される第1円錐台状表面と、
前記第1径方向外向き表面に対して第2角度で配置される第2円錐台状表面と、
を含む肩部と、
を包含するチューブエンドフォーム。
【請求項2】
前記第1角度が前記第2角度に等しくない、請求項1に記載のチューブエンドフォーム。
【請求項3】
前記第1角度が前記第2角度より大きい、請求項2に記載のチューブエンドフォーム。
【請求項4】
前記第1円錐台状表面が第1隣接側長さを包含し、
前記第2円錐台状表面が第2隣接側長さを包含し、
前記第1隣接側長さが前記第2隣接側長さに等しくない、
請求項3に記載のチューブエンドフォーム。
【請求項5】
前記第1隣接側長さが前記第2隣接側長さより小さい、請求項4に記載のチューブエンドフォーム。
【請求項6】
前記第1区分と前記肩部と前記第2区分とに延在する貫通ボアをさらに包含する、請求項1に記載のチューブエンドフォーム。
【請求項7】
流体コネクタへ挿入されるように効果的に構成されるチューブエンドフォームであって、前記流体コネクタが、
スナップリングと、
径方向内向き表面と、
を含む、請求項1に記載のチューブエンドフォーム。
【請求項8】
第1挿入状態で、前記第1円錐台状表面が前記スナップリングと係合し、
第2挿入状態で、前記第2円錐台状表面が前記スナップリングと係合する、
請求項7に記載のチューブエンドフォーム。
【請求項9】
チューブエンドフォームが前記流体コネクタの中に充分に挿入された時に、
前記第1円錐台状表面が前記径方向内向き表面に近接して配置され、
前記第2円錐台状表面が前記スナップリングに近接して配置され、
前記スナップリングと前記径方向内向き表面とによりチューブエンドフォームのさらなる軸移動が防止される、
請求項8に記載のチューブエンドフォーム。
【請求項10】
前記径方向内向き表面が円錐台状である、請求項9に記載のチューブエンドフォーム。
【請求項11】
前記第1径方向外向き表面が第1直径を有し、
前記第2径方向外向き表面が第2直径を有し、
前記第1直径が前記第2直径に等しくない、
請求項1に記載のチューブエンドフォーム。
【請求項12】
前記第1径方向外向き表面が第1直径を有し、
前記第2径方向外向き表面が第2直径を有し、
前記第1直径が前記第2直径に等しい、
請求項1に記載のチューブエンドフォーム。
【請求項13】
第1径方向外向き表面を含む第1区分と、
第2径方向外向き表面を含む第2区分と、
前記第1および第2区分の間に軸方向に配置される肩部であって、前記第1径方向外向き表面から延在する円弧状表面を含む肩部と、
を包含するチューブエンドフォーム。
【請求項14】
前記円弧状表面に接続される第3径方向外向き表面を前記肩部がさらに包含し、前記第3径方向外向き表面が前記第1径方向外向き表面に対してある角度に配置される、請求項13に記載のチューブエンドフォーム。
【請求項15】
前記角度がゼロに等しい、請求項14に記載のチューブエンドフォーム。
【請求項16】
前記第1区分と前記肩部と前記第2区分とに延在する貫通ボアをさらに包含する、請求項13に記載のチューブエンドフォーム。
【請求項17】
流体コネクタへ挿入されるように効果的に構成されるチューブエンドフォームであって、前記流体コネクタが、
スナップリングと、
径方向内向き表面と、
を含む、請求項14に記載のチューブエンドフォーム。
【請求項18】
第1挿入状態で、前記円弧状表面が前記スナップリングと係合し、
第2挿入状態で、前記第3径方向外向き表面が前記スナップリングと係合する、
請求項17に記載のチューブエンドフォーム。
【請求項19】
チューブエンドフォームが前記流体コネクタの中に充分に挿入された時に、
前記円弧状区分が前記径方向内向き表面に近接して配置され、前記径方向内向き表面が円錐台状であり、
前記第3径方向外向き表面が前記スナップリングに近接して配置され、
前記スナップリングと前記径方向内向き表面とによりチューブエンドフォームのさらなる軸移動が防止される、
請求項18に記載のチューブエンドフォーム。
【請求項20】
スナップリングと、
径方向内向き表面と、
を含む流体コネクタと、
第1径方向外向き表面を含む第1区分と、
第2径方向外向き表面を含む第2区分と、
前記第1および第2区分の間に軸方向に配置される肩部と、
を含むチューブエンドフォームと、
を包含する流体接続継手であって、
前記肩部が、
前記第1径方向外向き表面に対して第1角度で配置される第1円錐台状表面と、
前記第1径方向外向き表面に対して第2角度で配置される第2円錐台状表面と、
を含み、前記第2角度が前記第1角度より小さく、
第1挿入状態で、前記第1円錐台状表面が前記スナップリングと係合し、
第2挿入状態で、前記第2円錐台状表面が前記スナップリングと係合する、
流体接続継手。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2017年10月31日に出願された米国非仮特許出願第15/799,392号について、工業所有権の保護に関するパリ条約のストックホルム改正条約の第4および8条による優先権と、特許法第120条による優先権とを主張し、同出願は参照によりその全体が本願に援用される。
本開示は、流体コネクタのためのチューブエンドフォーム、より詳しくは、チューブエンドフォームに配置される多様な円錐台状または湾曲状の表面を有する区分を含みチューブエンドフォームを流体コネクタへ挿入するのに必要な力を変化させる、流体コネクタのためのチューブエンドフォームに関する。
【背景技術】
【0002】
流体コネクタは、多くの用途、特に自動車の用途のための一体的コンポーネントである。自動車システムは、ラジエータ、トランスミッション、エンジンのような様々なコンポーネントから成るので、流体は各コンポーネント内ばかりではなくコンポーネント間でも移動が可能である。コンポーネント間を移動する流体の例は、トランスミッション流体の温度を低下させるためトランスミッションからトランスミッションオイル冷却器まで移動するトランスミッション流体である。流体は主として、流体コネクタにより各コンポーネントに接続される可撓性または剛性のホースを介して、コンポーネント間で動く。
【0003】
従来のチューブエンドフォームは直線状斜面を包含し、この直線状斜面は、チューブエンドフォームの外表面において径方向外向きおよび軸方向に延在し、ワイヤクリップを流体コネクタ内で変位させてチューブエンドフォームを流体コネクタ内に固定する。
図5は、先行技術によるチューブエンドフォーム220の側面図である。チューブエンドフォーム220は、端部222と区分223と肩部227と区分229と端部232とを包含する。区分223は、端部222と肩部227との間に配置されて径方向外向き表面224を包含する。径方向外向き表面224は実質的に一定の直径を含む。肩部227は、区分223と区分229との間に配置されて径方向外向き表面226を包含する。径方向外向き表面226は線形の円錐形状であり、軸方向AD1に直径を増加させる。区分229は、肩部227と端部232との間に配置されて径方向外向き表面230を包含する。径方向外向き表面230は実質的に一定の直径を含む。肩部227は、肩部表面228を介して径方向外向き表面230に接続される。チューブエンドフォーム220は、具体的には、最初は端部222で流体コネクタへ挿入されるように構成される。先行技術によるチューブエンドフォームは直線状斜面(つまり一定の線形斜面)を利用するので、チューブエンドフォームの肩部にクリップがスナップ係止されるまで挿入のための労力が直線的に増加する。このケースでは、斜面の長さおよび高さが、実感される最大挿入力を決定する。
【0004】
ゆえに、挿入のピーク力を低下させる可変斜面を有するチューブエンドフォームに対する必要性が長く実感されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
図示されている態様によれば、第1径方向外向き表面を含む第1区分と、第2径方向外向き表面を含む第2区分と、第1および第2区分の間に軸方向に配置される肩部とを包含するチューブエンドフォームが提供され、肩部は、第1径方向外向き表面に対して第1角度で配置される第1円錐台状表面と、第1径方向外向き表面に対して第2角度で配置される第2円錐台状表面とを含む。
【0006】
図示されている態様によれば、第1径方向外向き表面を含む第1区分と、第2径方向外向き表面を含む第2区分と、第1および第2区分の間に軸方向に配置される肩部とを包含するチューブエンドフォームが提供され、肩部は、第1径方向外向き表面から延在する円弧状表面を含む。
【0007】
図示されている態様によれば、スナップリングと径方向内向き表面とを含む流体コネクタと、第1径方向外向き表面を含む第1区分と第2径方向外向き表面を含む第2区分と第1および第2区分の間に軸方向に配置される肩部とを含むチューブエンドフォームとを包含する流体接続継手が提供され、肩部は、第1径方向外向き表面に対して第1角度で配置される第1円錐台状表面と、第1径方向外向き表面に対して第2角度で配置される第2円錐台状表面とを含み、第2角度は第1角度より小さく、第1挿入状態で第1円錐台状表面がスナップリングと係合して、第2挿入状態で第2円錐台状表面がスナップリングと係合する。
【0008】
組立者が流体コネクタの中にチューブエンドフォームを充分に挿入することをさらに促すため、本発明は、急な初期円錐台状表面を包含してその後に緩い角度を有する第2円錐台状表面が続く斜面幾何学形状を利用する。この斜面幾何学形状は、チューブエンドフォームのピーク挿入力を低下させ、従来の直線状斜面のチューブエンドフォームと比較した時の最初の労力の増大との兼ね合いが得られる。
【0009】
斜面幾何学形状の別の実施形態は、急な初期湾曲部を包含して湾曲部の終端で水平な表面に移行する湾曲斜面を利用することを含む。幾つかのケースでは、挿入事象が継続すると挿入の労力は軽減され、ユーザが「作業を完遂して」チューブエンドフォームを流体コネクタに充分に嵌着させるように促す。
【0010】
図面および添付の請求項を考慮して以下の開示の詳細な説明を検討すると、本開示の以上および他の目的、特徴、利点が容易に明白となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
対応の参照符号が対応の部品を指す添付の概略図面を参照して、様々な実施形態が例としてのみ開示される。
【
図2B】
図2Aに示されている流体コネクタの背面斜視図である。
【
図3A】
図1に示されているチューブエンドフォームの側面図である。
【
図4A】
図2Aに示されている流体コネクタの、概ね4‐4線における断面図であり、チューブエンドフォームが流体コネクタへ挿入されている。
【
図4B】
図4Aに示されている流体コネクタの断面図であり、チューブエンドフォームが流体コネクタへ挿入されている。
【
図4C】
図4Aに示されている流体コネクタの断面図であり、チューブエンドフォームが流体コネクタへ挿入されている。
【
図4D】
図4Aに示されている流体コネクタの断面図であり、チューブエンドフォームが流体コネクタへ充分に挿入されている。
【
図5】先行技術によるチューブエンドフォームの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
始めに、異なる図面での同様の図面番号は同一または機能的に類似の構造要素を特定するものであることが認識されるべきである。請求項は開示の態様に限定されないことが理解されるはずである。
【0013】
さらに、本開示は記載される特定の方法、材料、変更に限定されず、そのため当然ながら変化しうることは理解されている。ここで使用される用語は特定の態様を記述することのみを目的とし、請求項の範囲を限定する意図がないことも理解されている。
【0014】
他に定義されなければ、ここに使用される技術的および科学的な語すべては、この開示が関連する技術分野の熟練者に一般的に理解されるものと同じ意味を有する。ここに記載されるものと類似または同等の方法、器具、または材料が一実施形態例の実施および試験に使用されうることが理解されるべきである。本開示のアセンブリは、水力学、電子工学、および/または、空気力学により推進されうる。
【0015】
「実質的に」の語は、「近く」、「非常に近く」、「約」、「およそ」、「だいたい」、「近似する」、「近い」、「本質的に」、「近隣に」、「近傍に」等のような語と同意語であって、このような語は明細書および請求項に出現する際に互換的に使用されうることが認識されるべきである。「近接の」の語は、「近くに」、「近い」、「隣接の」、「近隣の」、「直近の」、「隣の」等のような語と同義語であって、このような語は明細書および請求項に出現する際に互換的に使用されうることが認識されるべきである。「およそ」の語は、指定値の10パーセント以内の値を意味することが意図されている。
【0016】
さて図に目を移すと、
図1は、チューブエンドフォーム20の斜視図である。チューブエンドフォーム20は概ね円筒形であり、端部22と区分23と肩部27と区分29と端部32と貫通ボア21とを包含する。貫通ボア21は、端部22から端部32までチューブエンドフォーム20に延在する。区分23は端部22と肩部27との間に配置され、径方向外向き表面24を包含する。径方向外向き表面24は実質的に一定の直径を含む。一実施形態例において、径方向外向き表面24は可変直径を含む。肩部27は、区分23と区分29との間に配置されて径方向外向き表面26を包含する。
図3A〜Dに関してより詳細に記されるように、径方向外向き表面26は概ね非線形の円錐形状であり、軸方向AD1に直径を増加させる。区分29は、肩部27と端部32との間に配置されて径方向外向き表面30を包含する。径方向外向き表面30は実質的に一定の直径を含む。一実施形態例において、径方向外向き表面30は可変直径を含む。肩部27は肩部表面28を介して径方向外向き表面30に接続される。一実施形態例において、径方向外向き表面24の直径は径方向外向き表面30の直径に等しい。一実施形態例において、径方向外向き表面24の直径は径方向外向き表面30の直径に等しくない。チューブエンドフォーム20は、流体コネクタ(
図4A〜D参照)へ、具体的には端部22が最初に挿入されるように構成される。チューブエンドフォーム40,60,80はチューブエンドフォーム20に実質的に類似していることが認識されるべきである。
【0017】
図2Aおよび
図2Bは、流体コネクタ100のそれぞれ正面斜視図と背面斜視図である。流体コネクタ100は区分101と区分102とを包含する。区分101は、スナップリング106と外表面108と内表面112と肩部113と肩部表面114と肩部116と溝部118とを含む。スナップリング106は流体コネクタ100の孔107に配置されて、管形コネクタ20(
図4Aに図示)を流体コネクタ100の貫通ボア103内に固定する。流体コネクタ100の区分102は、トランスミッション、ラジエータ、オイル冷却器等のような装置へ流体コネクタ100を固定できるようにするねじ山104を包含する。流体コネクタ100は、ユーザがレンチのような工具を使用して流体コネクタ100を対応の装置(不図示)へねじ締結できるようにするヘッド110も含む。貫通ボア103は、流体コネクタ100の中心に配置されて流体コネクタ100の全体を通過する。流体コネクタ100はさらに、径方向内向き表面128と径方向内向き表面130(
図4A〜Dに図示)とを包含する。径方向内向き表面130は好ましくは円錐形であり、第1軸方向に直径が増加/減少する。
【0018】
図3Aは、チューブエンドフォーム20の側面図である。チューブエンドフォーム20は概ね円筒形であり、端部22と区分23と肩部27と区分29と端部32とを包含する。区分23は、端部22と肩部27との間に配置されて径方向外向き表面24を包含する。径方向外向き表面24は実質的に一定の直径を含む。一実施形態例において、径方向外向き表面24は可変直径を含む。肩部27は、区分23と区分29との間に配置されて径方向外向き表面26を包含する。区分29は、肩部27と端部32との間に配置されて径方向外向き表面30を包含する。径方向外向き表面30は実質的に一定の直径を含む。一実施形態例において、径方向外向き表面30は可変直径を含む。肩部27は、肩部表面28を介して径方向外向き表面30に接続される。一実施形態例において、径方向外向き表面24の直径は径方向外向き表面30の直径に等しい。一実施形態例において、径方向外向き表面24の直径は径方向外向き表面30の直径に等しくない。
【0019】
径方向外向き表面26は、概ね非線形の円錐形状であって軸方向AD1に直径が増加する。径方向外向き表面26は円錐状表面26Aと円錐状表面26Bとを含む。円錐状表面26Aは水平軸線AXに対して角度α1で配置され、長さL1の隣接側寸法を有する。円錐状表面26Bは水平軸線AXに対して角度α2で配置され、長さL2の隣接側寸法を有する。図の実施形態において、角度α1はα2に等しくなく、長さL1はL2に等しくない。一実施形態例において、α1は35°であってα2は10°である。一実施形態例において、径方向外向き表面26は三つ以上の円錐状表面を包含しうる。
【0020】
径方向外向き表面26の輪郭は、最初の労力を若干増加させてピーク力を減少させることにより挿入力を調整する。具体的には、急斜面により初期挿入力が増大され、緩い角度によりピーク労力が軽減される。幾つかのケースでは、挿入事象が続くと挿入の労力が軽減されて、チューブエンドフォームが流体コネクタに充分に嵌着するまでユーザがチューブエンドフォームの挿入を続けるように促す。以下で説明されるチューブエンドフォーム40,60,80でも同じ効果が達成される。
【0021】
図3Bは、チューブエンドフォーム40の側面図である。チューブエンドフォーム40は、概ね円筒形であって端部42と区分43と肩部47と区分49と端部52とを包含する。区分43は、端部42と肩部47との間に配置されて径方向外向き表面44を包含する。径方向外向き表面44は実質的に一定の直径を含む。一実施形態例において、径方向外向き表面44は可変直径を含む。肩部47は、区分43と区分49との間に配置されて径方向外向き表面46を包含する。区分49は、肩部47と端部52との間に配置されて径方向外向き表面50を包含する。径方向外向き表面50は実質的に一定の直径を含む。一実施形態例において、径方向外向き表面50は可変直径を含む。肩部47は、肩部表面48を介して径方向外向き表面50に接続される。一実施形態例において、径方向外向き表面44の直径は径方向外向き表面50の直径に等しい。一実施形態例において、径方向外向き表面44の直径は径方向外向き表面50の直径に等しくない。
【0022】
径方向外向き表面46は概ね非線形の円錐形状であり、軸方向AD1に直径が増加する。径方向外向き表面46は、円錐状表面46Aと円錐状表面46Bとを含む。円錐状表面46Aは水平軸線AXに対して角度α3で配置され、長さL3の隣接側寸法を有する。円錐状表面46Bは水平軸線AXに対して角度α4で配置され、長さL4の隣接側寸法を有する。図の実施形態において、角度α3は角度α4に等しくなく、長さL3は長さL4に等しくない。一実施形態例において、α1は25°であってα2は20°である。L3がL1より小さいことが認識されるべきである。一実施形態例において、径方向外向き表面46は三つ以上の円錐状表面を包含しうる。
【0023】
図3Cは、チューブエンドフォーム60の側面図である。チューブエンドフォーム60は概ね円筒形であって、端部62と区分63と肩部67と区分69と端部72とを包含する。区分63は、端部62と肩部67との間に配置されて径方向外向き表面64を包含する。径方向外向き表面64は実質的に一定の直径を含む。一実施形態例において、径方向外向き表面64は可変直径を含む。肩部67は、区分63と区分69との間に配置されて径方向外向き表面66を包含する。区分69は、肩部67と端部72との間に配置されて径方向外向き表面70を包含する。径方向外向き表面70は実質的に一定の直径を含む。一実施形態例において、径方向外向き表面70は可変直径を含む。肩部67は、肩部表面68を介して径方向外向き表面70に接続される。一実施形態例において、径方向外向き表面64の直径は径方向外向き表面70の直径に等しい。一実施形態例において、径方向外向き表面64の直径は径方向外向き表面70の直径に等しくない。
【0024】
径方向外向き表面66は概ね非線形の円錐形状であって、軸方向AD1に直径が増加する。径方向外向き表面66は円錐状表面66Aと円錐状表面66Bとを含む。円錐状表面66Aは水平軸線AXに対して角度α5で配置されて長さL5の隣接側寸法を有する。円錐状表面66Bは水平軸線AXに対して角度α6で配置され、長さL6の隣接側寸法を有する。図の実施形態において、角度α5は角度α6に等しくなく、長さL5は長さL6に等しくない。一実施形態例において、α1は35°であってα2は10°である。L5はL3より小さいことが認識されるべきである。一実施形態例において、径方向外向き表面66は三つ以上の円錐状表面を包含しうる。
【0025】
図3Dは、チューブエンドフォーム80の側面図である。チューブエンドフォーム80は概ね円筒形であって、端部82と区分83と肩部87と区分89と端部92とを包含する。区分83は、端部82と肩部87との間に配置されて径方向外向き表面84を包含する。径方向外向き表面84は実質的に一定の直径を含む。一実施形態例において、径方向外向き表面84は可変直径を含む。肩部87は、区分83と区分89との間に配置されて径方向外向き表面86を包含する。区分89は、肩部87と端部92との間に配置されて径方向外向き表面90を包含する。径方向外向き表面90は実質的に一定の直径を含む。一実施形態例において、径方向外向き表面90は可変直径を含む。肩部87は肩部表面88を介して径方向外向き表面90に接続される。一実施形態例において、径方向外向き表面84の直径は径方向外向き表面90の直径に等しい。一実施形態例において、径方向外向き表面84の直径は径方向外向き表面90の直径に等しくない。
【0026】
径方向外向き表面86は概ね非線形の円錐形状であって、軸方向AD1において直径が増加する。径方向外向き表面86は円弧状表面86Aと円錐状表面86Bとを含む。円弧状表面86Aは、径方向外向き表面84と円錐状表面86Bとの間に配置されて半径R1を包含する。円錐状表面86Bは、水平軸線AXに対して角度α7で配置されて長さL7の隣接側寸法を有する。一実施形態例において、径方向外向き表面86は三つ以上の表面を包含しうる。
【0027】
図4Aは、概ね
図2Aの4‐4線における流体コネクタ100の断面図であり、チューブエンドフォーム20が挿入されている。以下の記載はチューブエンドフォーム40,60,80にも適用されることが認識されるべきである。図のように流体コネクタ100の区分101へ端部22が挿入される。
【0028】
図4Bは、
図4Aに示されている流体コネクタ100の断面図であり、チューブエンドフォーム20が挿入されている。
図4Bにおいて、チューブエンドフォーム20は、円錐状表面26Aがスナップリング106と接触するように流体コネクタ100内でさらに前進している。この点で、必要な挿入力は著しく増加し、チューブエンドフォーム20が流体コネクタ100内で前進する際にスナップリング106が径方向外向きに拡開する。
【0029】
図4Cは、
図4Aに示されている流体コネクタ100の断面図であり、チューブエンドフォーム20が挿入されている。
図4Cにおいて、チューブエンドフォーム20は、円錐状表面26Bがスナップリング106と接触するように流体コネクタ100内でさらに前進している。円錐状表面26Aから円錐状表面26Bへの境界を越える際に、必要な挿入力が若干増加または減少しうる。26Bの角度α2は26Aの角度α1より若干小さいため、スナップリング106が円錐状表面26Bと接触すると必要な挿入力が若干増加する。チューブエンドフォーム20が流体コネクタ100内で前進する際に、スナップリング106が径方向外向きに拡開する。
【0030】
図4Dは、
図4Aに示されている流体コネクタ100の断面図であり、チューブエンドフォーム20が充分に挿入されている。
図4Dでは、スナップリング106が肩部27から離れるように、チューブエンドフォーム20が流体コネクタ100に完全に嵌着している。スナップリング106は径方向内向きに収縮し、径方向外向き表面30および肩部表面28に接触しうる。円錐状表面26Aは径方向内向き表面130に接触しうる。チューブエンドフォーム20は、径方向内向き表面130により第1軸方向での、およびスナップリング106により第2軸方向での軸移動が防止される。
【0031】
上記の開示の様々な態様と他の特徴および機能、そしてその代替例が望ましい形で組み合わされて他の多様なシステムまたは用途が得られることが認識されるだろう。現在は予見または予測できない様々な代替例、変更、変形、改良が当該技術の熟練者により今後行われることがあり、これらも以下の請求項に含まれることが意図されている。
【符号の説明】
【0032】
20 チューブエンドフォーム
21 貫通ボア
22 端部
23 第1区分
24 第1径方向外向き表面
26 径方向外向き表面
26A 第1円錐台状表面
26B 第2円錐台状表面
27 肩部
28 肩部表面
29 第2区分
30 第2径方向外向き表面
32 端部
40 チューブエンドフォーム
42 端部
43 区分
44 径方向外向き表面
46 径方向外向き表面
46A 円錐台状表面
46B 円錐台状表面
47 肩部
48 肩部表面
49 区分
50 径方向外向き表面
52 端部
60 チューブエンドフォーム
62 端部
63 区分
64 径方向外向き表面
66 径方向外向き表面
66A 円錐状表面
66B 円錐状表面
67 肩部
68 肩部表面
69 区分
70 径方向外向き表面
72 端部
80 チューブエンドフォーム
82 端部
83 区分
84 径方向外向き表面
86 径方向外向き表面
86A 円錐状表面
86B 円錐状表面
87 肩部
88 肩部表面
89 区分
90 径方向外向き表面
92 端部
100 流体コネクタ
101 区分
102 区分
103 貫通ボア
104 ねじ山
106 スナップリング
107 孔
108 外表面
110 ヘッド
112 内表面
113 肩部
114 肩部表面
116 肩部
118 溝部
128 径方向内向き表面
130 径方向内向き表面
AD1 軸方向
AD2 軸方向
AX 水平軸線
【国際調査報告】