(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-501293(P2021-501293A)
(43)【公表日】2021年1月14日
(54)【発明の名称】ギアシフト装置及びギアのコーディング方法
(51)【国際特許分類】
F16H 61/00 20060101AFI20201211BHJP
F16H 59/04 20060101ALI20201211BHJP
【FI】
F16H61/00
F16H59/04
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2020-543664(P2020-543664)
(86)(22)【出願日】2017年12月26日
(85)【翻訳文提出日】2020年4月28日
(86)【国際出願番号】CN2017118508
(87)【国際公開番号】WO2019085230
(87)【国際公開日】20190509
(31)【優先権主張番号】201711045506.4
(32)【優先日】2017年10月31日
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】511264962
【氏名又は名称】コスタル(シャンハイ)マネジメント カンパニー リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】520150898
【氏名又は名称】シャンハイ コスタル−ホアヤン オートモーティブ エレクトリック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100130513
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 直也
(74)【代理人】
【識別番号】100074206
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 文二
(74)【代理人】
【識別番号】100130177
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 弥一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100161746
【弁理士】
【氏名又は名称】地代 信幸
(72)【発明者】
【氏名】バオ ユエユエ
(72)【発明者】
【氏名】ジョウ フ
【テーマコード(参考)】
3J552
【Fターム(参考)】
3J552MA04
3J552NA01
3J552NB01
3J552PA67
3J552QC03
3J552RA27
3J552RB00
3J552VA61W
(57)【要約】
ギアシフト装置は、磁気板10と、磁気板10をセンシングすることで、ギア信号を出力するためのセンサー11とを有し、磁気板10がM個のギアを区分するためのM個のコーディング領域を有し、M個のコーディング領域には少なくとも、磁気板10の同一の領域を共有する二つのコーディング領域が存在し、Mが2以上の正の整数である。少なくとも二つのギアに対応するコーディング領域が磁気板10の同一の領域を共有し、各々ギアに対応するコーディング領域がいずれも磁気板10の異なる領域に対応する状況に比べると、磁気板10のサイズを小さくする。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ギアシフト装置であって、
磁気板と、前記磁気板をセンシングすることでギア信号を出力するためのセンサーとを備えるギアシフト装置において、
前記磁気板が、M個の前記ギアを区分するためのM個のコーディング領域を有し、M個の前記コーディング領域には少なくとも、前記磁気板の同一の領域を共有する二つの前記コーディング領域が存在し、
Mは2以上の正の整数であることを特徴とするギアシフト装置。
【請求項2】
いずれかの前記コーディング領域においては、いずれも少なくとも、前記磁気板の同一の領域を共有する他の一つの前記コーディング領域が存在することを特徴とする請求項1に記載のギアシフト装置。
【請求項3】
前記磁気板はN列であり、各前記コーディング領域はK列であり、相応的に、前記センサーはK組であり、各組には少なくとも一つの前記センサーが含まれ、各組前記センサーが対応する前記コーディング領域の1列をセンシングし、前記コーディング領域が共有する前記磁気板の列の数が合計でN−2であり、
Nが3以上の正の整数であり、Kが2の以上で、且つNより小さい正の整数であり、前記同一の領域が少なくとも1列であることを特徴とする請求項2に記載のギアシフト装置。
【請求項4】
前記Kは具体的に2であり、前記Mは具体的に5であることを特徴とする請求項3に記載のギアシフト装置。
【請求項5】
前記Mは具体的に5であり、前記磁気板は7列であり、各前記コーディング領域は2列であり、相応的に、前記センサーは2組であり、各組には少なくとも1つの前記センサーが含まれ、各組前記センサーが対応する前記コーディング領域の1列をセンシングし、前記コーディング領域が共有する前記磁気板の列の数が合計で3であることを特徴とする請求項2に記載のギアシフト装置。
【請求項6】
前記Mは具体的に5であり、前記磁気板は8列であり、各前記コーディング領域は2列であり、相応的に、前記センサーは2組であり、各組には少なくとも一つの前記センサーが含まれ、各組前記センサーが前記コーディング領域の1列をセンシングし、前記コーディング領域が共有する前記磁気板の列の数が合計で2であることを特徴とする請求項1に記載のギアシフト装置。
【請求項7】
前記Mは具体的に5であり、前記磁気板は9列であり、各前記コーディング領域は2列であり、相応的に、前記センサーは2組であり、各組には少なくとも一つの前記センサーが含まれ、各組前記センサーが対応する前記コーディング領域の1列をセンシングし、前記コーディング領域が共有する前記磁気板の列の数が合計で1であることを特徴とする請求項1に記載のギアシフト装置。
【請求項8】
各組前記センサーの数量がいずれも等しいことを特徴とする請求項3〜7のいずれかの1項に記載のギアシフト装置。
【請求項9】
前記センサーは具体的にホールセンサーであることを特徴とする請求項1に記載のギアシフト装置。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれかの1項に記載のギアシフト装置に基づくギアのコーディング方法であって、
前記方法は、
磁気板に、各ギアに対応するコーディング領域を配置することと、
センサーが各前記コーディング領域をセンシングする際に出力した信号に応じて、各前記ギアに対してコーディングを行うこととを含み、
異なる前記ギアにおいて、前記センサーの、前記コーディング領域が共有する前記磁気板の同一の領域での出力信号に対応するコードの一部が等しいことを特徴とするギアのコーディング方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は2017年10月31日にて中国特許庁に提出され、出願番号が201711045506.4であり、発明名称が「ギアシフト装置及びギアのコーディング方法」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は援用されることで本出願に結合される。
【0002】
本発明は自動車技術分野に関わり、特にギアシフト装置及びギアのコーディング方法に関わる。
【背景技術】
【0003】
自動車技術の発展につれて、伝統の機械式ギアシフト装置はだんだんワイヤー制御式のギアシフト装置にとって代わられる。
【0004】
ワイヤー制御式のギアシフト装置は磁気板と磁気板をセンシングするためのセンサーとを有し、磁気板が若干のコーディング領域を有し、センサーが異なるコーディング領域をセンシングするとともに、異なるギア信号を出力することで、ユーザによる設定されたギアを判定する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術において、異なるギアの場合に、センサーは磁気板で異なる位置に対応し、つまり、各ギアのコーディング領域が磁気板の異なる領域に対応する。
図1及び
図2に示すように、
図1(a)は従来技術により提供されるギアシフト装置のセンサーが第1ギアに対応するコーディング領域をセンシングする場合における磁気板との対向位置の模式図であり、
図1(b)は
図1(a)により提供されるギアシフト装置のセンサーが第2ギアに対応するコーディング領域をセンシングする場合における磁気板との対向位置の模式図であり、例えば、センサー11が2組であり、磁気板10の1列で1組のセンサー11を示し、各組には4つのセンサー11が含まれ、
図1における4行に対応し、第1ギアにある場合に、センサー11が磁気板10のコーディング領域12をセンシングし、第2ギアにある場合に、センサーが磁気板10のコーディング領域13をセンシングし、順次に類推すれば、自動車は合計で5つのギアを具備すると、相応的に、磁気板が5つのコーディング領域を有し、磁気板10が少なくとも10列を有し、磁気板10のサイズが一般的に大きく、ギアの配置が多い自動車にとって、このような欠陥がより明らかである。これは、ワイヤー制御式ギアシフト装置がますます小型化になるという発展需求と矛盾する。
【0006】
従って、如何に磁気板のサイズを小さくするかということは、当業者にとって解決しようとする問題である。
【0007】
本発明は、磁気板のサイズを小さくするギアシフト装置及びギアのコーディング方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記技術問題を解決するために、本発明は、磁気板と、前記磁気板をセンシングすることでギア信号を出力するためのセンサーとを備えるギアシフト装置を提供し、前記磁気板が、M個の前記ギアを区分するためのM個のコーディング領域を有し、M個の前記コーディング領域には少なくとも、前記磁気板の同一の領域を共有する二つの前記コーディング領域が存在する。
【0009】
Mは2以上の正の整数である。
【0010】
好ましくは、いずれかの前記コーディング領域においては、いずれも少なくとも、前記磁気板の同一の領域を共有する他の一つの前記コーディング領域が存在する。
【0011】
好ましくは、前記磁気板はN列であり、各前記コーディング領域はK列であり、相応的に、前記センサーはK組であり、各組には少なくとも一つの前記センサーが含まれ、各組前記センサーが対応する前記コーディング領域の1列をセンシングし、前記コーディング領域が共有する前記磁気板の列の数が合計でN−2であり、
Nが3以上の正の整数であり、Kが2以上で、且つNより小さい正の整数であり、前記同一の領域が少なくとも1列である。
【0012】
好ましくは、前記Kは具体的に2であり、前記Mは具体的に5である。
【0013】
好ましくは、前記Mは具体的に5であり、前記磁気板は7列であり、各前記コーディング領域は2列であり、相応的に、前記センサーは2組であり、各組には少なくとも1つの前記センサーが含まれ、各組前記センサーが対応する前記コーディング領域の1列をセンシングし、前記コーディング領域が共有する前記磁気板の列の数が合計で3である。
【0014】
好ましくは、前記Mは具体的に5であり、前記磁気板は8列であり、各前記コーディング領域は2列であり、相応的に、前記センサーは2組であり、各組には少なくとも一つの前記センサーが含まれ、各組前記センサーが前記コーディング領域の1列をセンシングし、前記コーディング領域が共有する前記磁気板の列の数が合計で2である。
【0015】
好ましくは、前記Mは具体的に5であり、前記磁気板は9列であり、各前記コーディング領域は2列であり、相応的に、前記センサーは2組であり、各組には少なくとも一つの前記センサーが含まれ、各組前記センサーが対応する前記コーディング領域の1列をセンシングし、前記コーディング領域が共有する前記磁気板の列の数が合計で1である。
【0016】
好ましくは、各組前記センサーの数量がいずれも等しい。
【0017】
好ましくは、前記センサーは具体的にホールセンサーである。
【0018】
本発明はさらに、前記いずれかのギアシフト装置によるギアのコーディング方法を提供し、前記方法は、
磁気板に、各ギアに対応するコーディング領域を配置することと、
センサーが各前記コーディング領域をセンシングする際に出力した信号に応じて、各前記ギアに対してコーディングを行うこととを含み、
異なる前記ギアにおいて、前記センサーの、前記コーディング領域が共有する前記磁気板の同一の領域での出力信号に対応するコードの一部が等しい。
【0019】
本発明により提供されるギアシフト装置は、磁気板と、磁気板をセンシングすることでギア信号を出力するためのセンサーとを有し、磁気板がM個のギアを区分するためのM個のコーディング領域を有し、M個のコーディング領域には少なくとも、磁気板の同一の領域を共有する二つのコーディング領域が存在する。Mは2以上の正の整数である。このように、少なくとも二つのギアに対応するコーディング領域が磁気板の同一の領域を共有し、従来技術の、各々ギアに対応するコーディング領域がいずれも磁気板の異なる領域に対応するという状況に比べると、磁気板のサイズを小さくする。本発明により提供されるギアのコーディング方法の効果は以上の通りだ。
【0020】
本発明の実施例をより明らかに説明するために、以下は実施例の必要な図面を簡単に紹介し、明らかに、以下の説明における図面は本発明のいくつかの実施例のみであり、当業者にとって、進歩性に値する労働をしていない前提で、これらの図面に応じて他の図面を取得できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1(a)】従来技術により提供されるギアシフト装置のセンサーが第1ギアに対応するコーディング領域をセンシングする場合における磁気板との対向位置の模式図である。
【
図1(b)】
図1(a)により提供されるギアシフト装置のセンサーが第2ギアに対応するコーディング領域をセンシングする場合における磁気板との対向位置の模式図である。
【
図2】本発明の実施例により提供されるギアシフト装置のセンサーが各ギアに対応するコーディング領域をセンシングする場合における磁気板との対向位置の模式図である。
【
図3】本発明の実施例により提供される他のギアシフト装置のセンサーが各ギアに対応するコーディング領域をセンシングする場合における磁気板との対向位置の模式図である。
【
図4】本発明の実施例により提供される他のギアシフト装置のセンサーが各ギアに対応するコーディング領域をセンシングする場合における磁気板との対向位置の模式図である。
【
図5】本発明の実施例により提供される他のギアシフト装置のセンサーが各ギアに対応するコーディング領域をセンシングする場合における磁気板との対向位置の模式図である。
【
図6】本発明の実施例により提供される他のギアシフト装置のセンサーが各ギアに対応するコーディング領域をセンシングする場合における磁気板との対向位置の模式図である。
【
図7】本発明の実施例により提供される他のギアシフト装置のセンサーが各ギアに対応するコーディング領域をセンシングする場合における磁気板との対向位置の模式図である。
【
図8】本発明の実施例により提供される他のギアシフト装置のセンサーが各ギアに対応するコーディング領域をセンシングする場合における磁気板との対向位置の模式図である。
【
図9】本発明の実施例により提供されるギアのコーディング方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下は本発明の実施例の図面を結合して、本発明の実施例における技術案を明らかに、完全に説明する。明らかに、説明される実施例は全ての実施例ではなく、本発明の一部の実施例のみである。本発明の実施例に基づき、当業者は進歩性に値する労働をしていない前提で、取得した他の全ての実施例は、いずれも本発明の保護範囲に該当する。
【0023】
本発明は、磁気板のサイズを小さくするためのギアシフト装置及びギアのコーディング方法を提供することを目的とする。
【0024】
当業者が本発明の技術案をよりよく理解するために、以下は、図面及び具体的な実施形態を結合して、本発明をさらに詳しく説明する。
【0025】
図2は本発明の実施例により提供されるギアシフト装置のセンサーは各ギアに対応するコーディング領域をセンシングする場合における磁気板との対向位置の模式図である。
ギアシフト装置は、磁気板10と、磁気板10をセンシングすることで、ギア信号を出力するためのセンサー11とを有し、磁気板10がM個のギアを区分するためのM個のコーディング領域を有し、M個のコーディング領域には少なくとも、磁気板10の同一の領域を共有する二つのコーディング領域が存在する。
【0027】
図2に示すように、磁気板10の同一の領域20を共有する、第1ギアに対応するコーディング領域と第2ギアに対応するコーディング領域とが存在する。
【0028】
センサー11が磁気板10をセンシングする場合に、磁気板11における異なるコーディング領域での出力値が異なるため、異なるギアコードに対応する。複数のコーディング領域において、磁気板10の同一の領域を共有する少なくとも二つのコーディング領域が存在し、センサー11の、コーディング領域が共有する磁気板10の同一の領域での一部の出力信号が同じから、対応するコードが同じである。少なくとも二つのコーディング領域が磁気板10の同一の領域を共有するため、コーディング領域が少なくとも二つであり、つまり、少なくとも二つのギアがあるから、Mが2以上の正の整数である。
【0029】
説明すべきなのは、
図2は、三つのギアに対応する三つのコーディング領域には、磁気板10の同一の領域20を共有する、第1ギアに対応するコーディング領域と第2ギアに対応するコーディング領域とが存在することを示し、これに基づき、無論、第1ギアに対応するコーディング領域はさらに、第3ギアに対応するコーディング領域と磁気板10の同一の領域を共有し、または第2ギアに対応するコーディング領域はさらに、第3ギアに対応するコーディング領域と磁気板10の同一の領域を共有してもよい。少なくとも磁気板10の同一の領域を共有する二つのコーディング領域が存在すればよく、本発明は磁気板10の同一の領域を共有するコーディング領域の具体的な数を限定していなく、且つ、具体的にどの二つのギアに対応するコーディング領域が磁気板10の同一の領域を共有するかということに対しても、本発明も限定していない。
【0030】
また、説明すべきなのは、本実施例に対応する
図2に示されるギアシフト装置は合計で三つのギアを有し、三つのギアである場合のギアシフト装置のセンサー11は各ギアに対応するコーディング領域をセンシングする時における磁気板10との対向位置を説明するが、ギアシフト装置にはただ三つのギアがあるとは限らなく、ギアシフト装置は他の数のギアを有してもよく、少なくとも、磁気板10の同一の領域を共有する、二つのギアに対応するコーディング領域が存在すればよい。
【0031】
説明すべきなのは、
図2に示されるギアシフト装置のセンサー11が均一に分布されて、センサー11が3行3列という方式で配列されるが、センサー11が図面に示される配列方式を満たさなければならないという意味ではなく、センサー11が不均一に分布されてもよく、且つ必ず3行または3列とは限らなく、少なくとも、磁気板10の同一の領域を共有する、二つのギアに対応するコーディング領域が存在すればよく、相応的に、少なくとも二つのギアが存在し、センサー11が対応するコーディング領域をセンシングする場合に、磁気板10との同一の対向位置を共有する。
【0032】
説明すべきなのは、
図2に示さる第1ギアに対応するコーディング領域と第2ギアに対応するコーディング領域とが磁気板10の同一の領域20を共有し、且つセンサー11が該二つのコーディング領域をセンシングする際に、コーディング領域が共有する磁気板10の同一の領域20がセンサー11の1列に対応するが、コーディング領域が共有する磁気板10の同一の領域の大きさは、図面に示される同一の領域20の大きさでなければならないという意味ではなく、且つセンサー11が該二つのコーディング領域をセンシングする際に、コーディング領域が共有する磁気板10の同一の領域は必ずセンサー11の1列に対応するとは限らない。
【0033】
説明すべきなのは、本実施例により提供されるギアシフト装置において、磁気板10は列と行という形式で示されるが、磁気板10は列または行という形式でなければならないという意味ではない。
図2に示すように、図面における斜線領域と非斜線領域とは磁場の強度が異なる2組の領域を示し、センサー11が磁気板10をセンシングする際に、斜線領域と非斜線領域での出力値が異なり、これによって、異なるコーディング領域で、センサー11が異なる信号を出力するという効果を果たして、異なるギアの区分のために用いられる。ただし、斜線領域と非斜線領域との分布は、図面に示される分布方式に準じなければならないという意味ではなく、センサー11と協力してギアを区分すればよく、本発明は斜線領域と非斜線領域との具体的な分布状況を限定していない。
【0034】
本実施例により提供されるギアシフト装置は、磁気板と、磁気板をセンシングすることでギア信号を出力するためのセンサーとを有し、磁気板がM個のギアを区分するためのM個のコーディング領域を有し、M個のコーディング領域には少なくとも、磁気板の同一の領域を共有する二つのコーディング領域が存在する。Mは2以上の正の整数である。このように、少なくとも二つのギアに対応するコーディング領域が磁気板の同一の領域を共有し、各々ギアに対応するコーディング領域がいずれも磁気板の異なる領域に対応するという状況に比べると、磁気板のサイズを小さくする。
【0035】
図3は本発明の実施例により提供される他のギアシフト装置のセンサーが各対応するコーディング領域をセンシングする場合における磁気板との対向位置の模式図である。
【0036】
前記実施例に基づき、磁気板10のサイズをさらに小さくするために、好適な実施形態として、いずれかのコーディング領域にはいずれも少なくとも、磁気板10の同一の領域を共有する他の一つのコーディング領域が存在する。
【0037】
図3に示すように、第1ギアに対応するコーディング領域に対して、それと磁気板10の同一の領域30を共有する第2ギアに対応するコーディング領域が存在し、第2ギアに対応するコーディング領域に対して、それと磁気板10の同一の領域30を共有する第1ギアに対応するコーディング領域が存在し、第3ギアに対応するコーディング領域に対して、それと磁気板10の同一の領域31を共有する第4ギアに対応するコーディング領域が存在し、第4ギアに対応するコーディング領域に対して、それと磁気板10の同一の領域31を共有する第3ギアに対応するコーディング領域が存在する。
【0038】
説明すべきなのは、図面に示されるギアに対応する各々コーディング領域にはいずれも、それと磁気板10の同一の領域を共有する他の一つのコーディング領域が存在する。ただし、ギアに対応する各々コーディング領域は、一つのギアに対応するコーディング領域のみと磁気板10bの同一の領域を共有するという意味ではない。例えば、第2ギアに対応するコーディング領域に対して、それと磁気板10の同一の領域30を共有する第1ギアに対応するコーディング領域が存在し、無論、これに基づき、第2ギアに対応するコーディング領域については、さらに、第3ギアに対応するコーディング領域と磁気板10の他の同一の領域を共有してもよく、このような状況も本発明の保護範囲に該当する。そして、一つのギアに対応するコーディング領域に対して、該コーディング領域は具体的にギアに対応する他のどのコーディング領域と、磁気板10の同一の領域を共有するかということに対して、本発明は限定していない。本実施例により提供されるギアシフト装置は前記実施例に基づき、ギアに対応するいずれかのコーディング領域に対していずれも少なくとも、それと磁気板10の同一の領域を共有する他の一つのコーディング領域が存在すればよい。
【0039】
説明すべきなのは、
図3に示されるのは、ギアシフト装置が合計で四つのギアを有し、四つのギアである場合のギアシフト装置のセンサー11が各ギアに対応するコーディング領域をセンシングする時における磁気板10との対向位置を説明したが、ギアシフト装置にはただ四つのギアがあるとは限らなく、ギアシフト装置は他の数のギアを有してもよく、いずれかのコーディング領域には少なくとも、それと磁気板10の同一の領域を共有する他の一つのコーディング領域が存在すればよい。
【0040】
説明すべきなのは、
図3に示されるギアシフト装置のセンサー11は均一に分布され、センサー11は3行2列という方式で配列されるが、センサー11は図面に示される配列方式を満たさなければならないという意味ではなく、センサー11は不均一に配列されてもよく、且つ3行または2列とは限らなく、いずれかのコーディング領域にはいずれも少なくとも、それと磁気板10の同一の領域を共有する他の一つのコーディング領域が存在すればよく、相応的に、いずれかのギアに対して、いずれも少なくとも他の一つの目的ギアが存在し、センサー11が該ギアと対応する目的ギアとをセンシングする場合に、センサー11は磁気板10との同一の対向位置を共有する。
【0041】
説明すべきなのは、
図3に示される第1ギアに対応するコーディング領域と第2ギアに対応するコーディング領域とが磁気板10の同一の領域30を共有し、第3ギアに対応するコーディング領域と第4ギアに対応するコーディング領域とが磁気板10の同一の領域31を共有し、センサー11がコーディング領域をセンシングする場合に、同一の領域30と同一の領域31とがいずれもセンサー11の1列に対応するが、コーディング領域が共有する磁気板10の同一の領域の大きさは、図面に示される同一の領域30または同一の領域31の大きさでなければならないという意味ではなく、センサー11が該四つのコーディング領域をセンシングする場合に、同一の領域30と同一の領域31とが、必ずセンサー11の1列に対応するとは限らない。また、同一の領域30と同一の領域31との大きさも必ず等しいとは限らなく、対応するセンサー11の数も必ず等しいとは限らない。
【0042】
説明すべきなのは、本実施例により提供されるギアシフト装置において、磁気板10は列及び行という形式で示されるが、磁気板10は必ず列または行という形式でなければならないという意味ではない。
図3に示すように、図面における斜線領域と非斜線領域表示とは、磁場の強度が異なる2組の領域を示し、センサー11が磁気板10をセンシングする場合に、斜線領域と非斜線領域での出力値が異なり、これによって、異なるコーディング領域で、センサー11が異なる信号を出力するという効果を果たして、異なるギアの区分のために用いられる。ただし、斜線領域と非斜線領域との分布は図面に示される分布方式に準じなければならないという意味ではなく、センサー11と協力してギアを区分すればよく、本発明は斜線領域と非斜線領域との具体的な分布状況を限定していない。
【0043】
図4は、本発明の実施例により提供される他のギアシフト装置のセンサーが各ギアに対応するコーディング領域をセンシングする場合における磁気板との対向位置の模式図である。
【0044】
前記実施例に基づき、磁気板10のサイズをさらに小さくするために、磁気板10はN列で、各コーディング領域はK列で、相応的に、センサー11はK組で、各組には少なくとも一つのセンサー11が含まれ、各組センサー11が対応するコーディング領域の1列をセンシングし、コーディング領域が共有する磁気板10の列の数が合計でN−2であり、
Nが3以上の正の整数であり、Kが2の以上で、且つNより小さい正の整数であり、同一の領域が少なくとも1列である。
【0045】
磁気板10はN列に分けられ、各コーディング領域がそのうちのK列で、センサー11がK組で、センサー11が各コーディング領域をセンシングする場合に、1組のセンサー11がコーディング領域の1列に対応し、全てのコーディング領域が共有する磁気板10の列の数が合計でN−2である。
【0046】
図4に示すように、本実施例により提供されるギアシフト装置において、磁気板10は6列に分けられ、各コーディング領域が3列で、相応的に、センサー11が3組で、第1ギアに対応するコーディング領域と第2ギアに対応するコーディング領域とが磁気板10の同一の領域40を共有し、磁気板10の第2列と第3列に対応し、第2ギアに対応するコーディング領域はさらに第3ギアに対応するコーディング領域と磁気板10の同一の領域41を共有し、磁気板10の第3列と第4列に対応し、第3ギアに対応するコーディング領域はさらに第4ギアに対応するコーディング領域と磁気板10の同一の領域42を共有し、磁気板10の第4列と第5列に対応する。磁気板10の第1列と第6列のみが、いずれか二つのギアに対応するコーディング領域によって共有されず、磁気板10に対して、コーディング領域が共有する磁気板10の列の数が合計で4列である。
【0047】
説明すべきなのは、
図4に示されるのは、ギアシフト装置は合計で四つのギアを有し、四つのギアである場合のギアシフト装置のセンサー11が各ギアに対応するコーディング領域をセンシングする場合における磁気板10との対向位置を説明したが、ギアシフト装置にはただ四つのギアがあるとは限らなく、ギアシフト装置は他の数のギアを有してもよい。本発明はギアシフト装置のギアの数を限定していない。
【0048】
説明すべきなのは、
図4に示されるギアシフト装置において、コーディング領域が3列で、センサー11が3組に分けられ、各組には3つのセンサー11が含まれ、図面における3行に対応するが、コーディング領域とセンサー11とは必ず3列または3組でなければならないという意味ではなく、各組センサー11の数も必ず3つとは限らない。本発明はコーディング領域の列数、センサー11の組数及び各組センサー11の数に対して、いずれも限定していない。
【0049】
説明すべきなのは、
図4に示される同一の領域40、同一の領域41、同一の領域42はいずれも磁気板10の2列に対応するが、同一の領域は磁気板10の2列に対応しなければならないという意味ではなく、コーディング領域の列数は他の数値、またはセンサーの組数は他の数値である場合に、同一の領域の磁気板10に対応する列数は他の数値であってもよい。注意すべきなのは、前記実施例に基づき、各々同一の領域の大きさがいずれも等しいという状況は、磁気板を最も節約するという状況、つまり最高の状況に対応するが、各々同一の領域の大きさが必ず等しく、即ち、いずれも磁気板10における同じ列数に対応するという意味ではない。本発明はこれに対していずれも限定していない。
【0050】
説明すべきなのは、図面における斜線領域と非斜線領域とは、磁気板における、磁場の強度が異なる2組領域を示し、センサー11が磁気板10をセンシングする場合に、斜線領域と非斜線領域での出力値が異なり、これによって、異なるコーディング領域で、センサー11が異なる信号を出力するという効果を果たして、異なるギアの区分のために用いられる。ただし、斜線領域と非斜線領域との分布は図面に示される分布方式に準じなければならないという意味ではなく、センサー11と協力してギアを区分すればよく、本発明は斜線領域と非斜線領域との具体的な分布状況を限定していない。
【0051】
図5は本発明の実施例により提供される他のギアシフト装置のセンサーが各ギアに対応するコーディング領域をセンシングする場合における磁気板との対向位置の模式図である。
【0052】
前記実施例に基づき、自動車において、最も通常のギアの数は5であるから、好適な実施形態として、Kは具体的に2で、Mは具体的に5である。
【0053】
各コーディング領域は2列であり、相応的に、センサー11は2組であり、各組には少なくとも一つのセンサー11が含まれ、各組センサー11が対応するコーディング領域の1列をセンシングし、ギアの数が5で、即ちコーディング領域の数が合計で5で、且つ全てのコーディング領域が共有する磁気板10の列の数が合計でN−2であるため、これから分かるように、磁気板10は合計で6列で、且つコーディング領域が共有する磁気板10の列の数が合計で4である。センサー11は2組で、コーディング領域の2列に対応するから、いずれかの同一の領域がいずれも磁気板10の1列に対応する。
【0054】
図5に示すように、各々コーディング領域は2列で、相応的に、センサー11は2組に分けられ、ギアシフト装置は合計で5つのコーディング領域を有する。第1ギアに対応するコーディング領域と第2ギアに対応するコーディング領域とが磁気板10の同一の領域50を共有し、磁気板10の第2列に対応し、第2ギアに対応するコーディング領域はさらに第3ギアに対応するコーディング領域と磁気板10の同一の領域51を共有し、磁気板10の第3列に対応し、第3ギアに対応するコーディング領域はさらに第4ギアに対応するコーディング領域と磁気板10の同一の領域52を共有し、磁気板10の第4列に対応し、第4ギアに対応するコーディング領域はさらに第5ギアに対応するコーディング領域と磁気板10の同一の領域53を共有し、磁気板10の第5列に対応する。磁気板10において、第1列と第6列のみがコーディング領域によって共有されていない。
【0055】
説明すべきなのは、図面に示される各組センサー11の数はいずれも4で、図面における4行に対応するが、各組センサー11の数も4でなければならなくて、且つ各組センサー11の数が必ず等しいという意味ではない。本発明は各組センサー11の具体的な数及び各組センサー11の数が等しいであるかどうかについて、限定していない。
【0056】
説明すべきなのは、図面における斜線領域と非斜線領域とは、磁気板における、磁場の強度が異なる2組領域を示し、センサー11が磁気板10をセンシングする場合に、斜線領域と非斜線領域での出力値が異なり、これによって、異なるコーディング領域で、センサー11が異なる信号を出力するという効果を果たして、異なるギアの区分のために用いられる。ただし、斜線領域と非斜線領域との分布は図面に示される分布方式に準じなければならないという意味ではなく、センサー11と協力してギアを区分すればよく、本発明は斜線領域と非斜線領域との具体的な分布状況を限定していない。
【0057】
図6は本発明の実施例により提供される他のギアシフト装置のセンサーが各ギアに対応するコーディング領域をセンシングする場合における磁気板との対向位置の模式図である。
【0058】
前記実施例に基づき、いくつかの具体的な実施形態において、Mは具体的に5で、磁気板10は7列で、各コーディング領域は2列で、相応的に、センサー11は2組で、各組には少なくとも一つのセンサー11が含まれ、各組センサー11が対応するコーディング領域の1列をセンシングし、コーディング領域が共有する磁気板10の列の数が合計で3である。
【0059】
ギアの数が合計で5で、コーディング領域の数が合計で5で、磁気板10が7列で、各コーディング領域がいずれも2列で、相応的に、センサー11が2組で、コーディング領域が共有する磁気板10の列の数が合計で3で、同一の領域がいずれも磁気板10の1列である。
【0060】
図6に示すように、第1ギアに対応するコーディング領域と第3ギアに対応するコーディング領域とが磁気板10の同一の領域60を共有し、磁気板10の第3列に対応し、第2ギアに対応するコーディング領域と第4ギアに対応するコーディング領域とが磁気板10の同一の領域61を共有し、磁気板10の第4列に対応し、第3ギアに対応するコーディング領域はさらに第5ギアに対応するコーディング領域と磁気板10の同一の領域62を共有し、磁気板10の第5列に対応する。磁気板10の第3列と、第4列と、第5列とが共有され、コーディング領域が共有する磁気板10の列の数が合計で3である。
【0061】
説明すべきなのは、図面に示される一つのコーディング領域が、磁気板10の、中間に1列の間隔を持った2列領域に対応し、相応的に、磁気板10をセンシングする場合に、2組のセンサー11の間は1列の間隔を持つが、一つのコーディング領域が対応する磁気板10での列は、図面に示される方式を満たさなければならないという意味ではなく、相応的に、磁気板10をセンシングする場合に、2組のセンサー11の間は、1列の間隔を持たなければならないという意味ではない。コーディング領域が共有する磁気板10の列の数が合計で3であればよい。また、具体的にどの二つのギアが協力して磁気板10の同一の領域を共有し、及び共有された磁気板の3列は具体的にどの3列であるかについて、本発明はいずれも限定していない。図面に示される各組センサー11の数はいずれも4であるが、各組センサー11の数は4でなければならなくて、且つ各組センサー11の数は必ず等しいという意味ではなく、本発明は各組センサー11の数及び各組センサー11の数が等しいであるかどうかについて、いずれも限定していない。
【0062】
説明すべきなのは、図面における斜線領域と非斜線領域とは磁場の強度が異なる2組の領域を示し、センサー11が磁気板10をセンシングする場合に、斜線領域と非斜線領域での出力値が異なり、これによって、異なるコーディング領域で、センサー11が異なる信号を出力するという効果を果たして、異なるギアの区分のために用いられる。ただし、斜線領域と非斜線領域との分布は図面に示される分布方式に準じなければならないという意味ではなく、センサー11と協力してギアを区分すればよく、本発明は斜線領域と非斜線領域との具体的な分布状況を限定していない。
【0063】
図7は本発明の実施例により提供される他のギアシフト装置のセンサーが各ギアに対応するコーディング領域をセンシングする場合における磁気板との対向位置模式図である。
【0064】
前記実施例に基づき、いくつかの具体的な実施形態において、Mは具体的に5で、磁気板10は8列で、各コーディング領域は2列で、相応的に、センサー11は2組で、各組には少なくとも一つのセンサー11が含まれ、各組センサー11がコーディング領域の1列をセンシングし、コーディング領域が共有する磁気板10の列の数が合計で2である。
【0065】
ギア数が合計で5で、コーディング領域の数が合計で5で、磁気板10が8列で、各コーディング領域がいずれも2列で、相応的に、センサー11が2組で、コーディング領域が共有する磁気板10の列の数が合計で2で、同一の領域がいずれも磁気板10の1列である。
【0066】
図7に示すように、第1ギアに対応するコーディング領域と第4ギアに対応するコーディング領域とが磁気板10の同一の領域70を共有し、磁気板10の第4列に対応し、第2ギアに対応するコーディング領域と第5ギアに対応するコーディング領域とが磁気板10の同一の領域71を共有し、磁気板10の第5列に対応する。磁気板10の第4列と、第5列とが共有され、コーディング領域が共有する磁気板10の列の数が合計で2である。
【0067】
説明すべきなのは、図面に示される一つのコーディング領域が、磁気板10の、中間に2列の間隔を持った2列領域に対応し、相応的に、磁気板10をセンシングする場合に、2組のセンサー11は2列の間隔を持つが、一つのコーディング領域が対応する磁気板10での列は図面に示される方式を満たさなければならないという意味ではなく、相応的に、磁気板10をセンシングする場合に、2組のセンサー11の間は2列の間隔を持たなければならないという意味ではない。コーディング領域が共有する磁気板10の列の数は合計で2であればよい。また、具体的にどの二つのギアが協力して磁気板10の同一の領域を共有し、及び共有された磁気板10の2列は具体的にどの2列であるかについて、本発明はいずれも限定していない。図面に示される各組センサー11の数はいずれも4であるが、各組センサー11の数は4でなければならなくて、各組センサー11の数が必ず等しいという意味ではなく、本発明は各組センサー11の数及び各組センサー11の数が等しいであるかどうかについて、いずれも限定していない。
【0068】
説明すべきなのは、図面における斜線領域と非斜線領域とは磁気板での、磁場の強度が異なる2組の領域を示し、センサー11が磁気板10をセンシングする場合に、斜線領域と非斜線領域での出力値が異なり、これによって、異なるコーディング領域で、センサー11が異なる信号を出力するという効果を果たして、異なるギアの区分のために用いられる。ただし、斜線領域と非斜線領域との分布は図面に示される分布方式に準じなければならないという意味ではなく、センサー11と協力してギアを区分すればよく、本発明は斜線領域と非斜線領域との具体的な分布状況を限定していない。
【0069】
図8は本発明の実施例により提供される他のギアシフト装置のセンサーが各ギアに対応するコーディング領域をセンシングする場合における磁気板との対向位置の模式図である。
【0070】
前記実施例に基づき、いくつかの具体的な実施形態において、Mは具体的に5で、磁気板10は9列で、各コーディング領域は2列で、相応的に、センサー11は2組で、各組には少なくとも一つのセンサー11が含まれ、各組センサー11が対応するコーディング領域の1列をセンシングし、コーディング領域が共有する磁気板10の列の数が合計で1である。
【0071】
ギア数は合計で5で、コーディング領域の数は合計で5で、磁気板10は9列で、各コーディング領域はいずれも2列で、相応的に、センサー11は2組で、コーディング領域が共有する磁気板10の列の数が合計で1で、同一の領域はいずれも磁気板10の1列である。
【0072】
図8に示すように、第1ギアに対応するコーディング領域と第5ギアに対応するコーディング領域とが磁気板10の同一の領域80を共有し、磁気板10の第5列に対応し、コーディング領域が共有する磁気板10の列の数が合計で1である。
【0073】
説明すべきなのは、図面に示される一つのコーディング領域が、磁気板10の、中間に3列の間隔を持った2列領域に対応し、相応的に、磁気板をセンシングする場合に、2組のセンサー11の間は3列の間隔を持つが、一つのコーディング領域が対応する磁気板10での列は、図面に示される方式を満たさなければならないという意味ではなく、相応的に、磁気板10をセンシングする場合に、2組のセンサー11の間は3列の間隔を持たさなければならないという意味ではない。コーディング領域が共有する磁気板10の列の数が合計で1であればよい。また、具体的にどの二つのギアが協力して磁気板10の同一の領域を共有し、及び共有された磁気板10の1列が具体的にどの1列であるかについて、本発明はいずれも限定していない。図面に示される各組センサー11の数はいずれも4であるが、各組センサー11の数は4でなければならなくて、各組センサー11の数は必ず等しいという意味ではなく、本発明は各組センサー11の数、及び各組センサー11の数が等しいであるかどうかについて、いずれも限定していない。
【0074】
説明すべきなのは、図面における斜線領域と非斜線領域とは磁場の強度が異なる2組の領域を示し、センサー11が磁気板10をセンシングする場合に、斜線領域と非斜線領域での出力値が異なり、これによって、異なるコーディング領域で、センサー11が異なる信号を出力するという効果を果たして、異なるギアの区分のために用いられる。ただし、斜線領域と非斜線領域との分布は図面に示される分布方式に準じなければならないという意味ではなく、センサー11と協力してギアを区分すればよく、本発明は斜線領域と非斜線領域との具体的な分布状況を限定していない。
【0075】
前記実施例に基づき、各々領域に対して容易にコーディングを行うために、好適な実施形態として、各組センサー11の数量がいずれも等しい。
【0076】
前記実施例に基づき、センサー11が磁気板をよりよくセンシングするために、好適な実施形態として、センサー11は具体的にホールセンサーであり、ホールセンサーはホール効果に応じて製造されるセンサーであり、磁場の強度に応じて大きさが異なる電圧を出力し、磁気板における各々コーディング領域の磁場分布がいずれも異なり、これによって、センサー11がコーディング領域をセンシングする時、異なる電圧信号を出力し、異なるギアの区分のために用いられる。
【0077】
以上はギアシフト装置の実施例を詳しく説明し、前記実施例に説明するギアシフト装置に基づき、本発明の実施例は、該装置に対応するギアのコーディング方法を提供する。方法部分の実施例と装置部分の実施例とが互いに対応するから、方法部分の実施例について、装置部分の実施例の説明を参照すればよく、ここで詳しく冗長には説明しない。
【0078】
図9は本発明の実施例により提供されるギアのコーディング方法のフローチャートであり、
図9に示すように、
S90:磁気板に、各ギアに対応するコーディング領域を配置することと
S91:センサーが各コーディング領域をセンシングする場合の出力信号に応じて各ギアに対してコーディングを行うこととを含む。
【0079】
異なるギアにおいて、センサーの、コーディング領域が共有する磁気板の同一の領域での出力信号に対応するコードの一部が等しい。
【0080】
図5により提供されるギアシフト装置を例として、ギアのコーディング方法を詳しく説明する。各組には4つのセンサー11が含まれ、まず磁気板10の各列に対してコーディングを行う。磁気板10の第1列に対応するコードは、例えばA1A2A3A4であれば、対応するように、センサー11が第1列をセンシングする時、出力値に対応するコードはA1A2A3A4であり、磁気板10の第2列に対応するコードが、例えばB1B2B3B4であり、対応するように、センサー11が第2列をセンシングする時、出力値に対応するコードがB1B2B3B4であり、磁気板10の第3列に対応するコードが、例えばC1C2C3C4であり、対応するように、センサー11が第3列をセンシングする時、出力値に対応するコードがC1C2C3C4であり、磁気板10の第4列に対応するコードが、例えばD1D2D3D4であり、対応するように、センサー11が第4列をセンシングする時、出力値に対応するコードがD1D2D3D4であり、磁気板10の第5列に対応するコードが、例えばE1E2E3E4であり、対応するように、センサー11が第5列をセンシングする時、出力値に対応するコードがE1E2E3E4であり、磁気板10の第6列に対応するコードが、例えばF1F2F3F4であり、対応するように、センサー11が第6列をセンシングする時、出力値に対応するコードがF1F2F3F4である。
【0081】
説明すべきなのは、磁気板10の各列に対応するコードは他の数値であってもよく、本発明は各列のコードの具体的な数値を限定していない。
【0082】
第1ギアに対応するコーディング領域は磁気板10の第1列と第2列であり、センサー11が第1ギアに対応するコーディング領域をセンシングする時、出力値に対応するコードがA1A2A3A4B1B2B3B4であり、第1ギアに対応するコードがA1A2A3A4B1B2B3B4である。
【0083】
第2ギアに対応するコーディング領域は磁気板10の第2列と第3列であり、センサー11が第2ギアに対応するコーディング領域をセンシングする時、出力値に対応するコードがB1B2B3B4C1C2C3C4であり、第2ギアに対応するコードがB1B2B3B4C1C2C3C4である。
【0084】
第3ギアに対応するコーディング領域は磁気板10の第3列と第4列であり、センサー11が第3ギアに対応するコーディング領域をセンシングする時、出力値に対応するコードがC1C2C3C4D1D2D3D4であると、第3ギアのコードがC1C2C3C4D1D2D3D4である。
【0085】
第4ギアに対応するコーディング領域は磁気板10の第4列と第5列であり、センサー11が第4ギアに対応するコーディング領域をセンシングする時、出力値に対応するコードがD1D2D3D4E1E2E3E4であると、第4ギアのコードがD1D2D3D4E1E2E3E4である。
【0086】
第5ギアに対応するコーディング領域は磁気板10の第5列と第6列であり、センサー11が第5ギアに対応するコーディング領域をセンシングする時、出力値に対応するコードがE1E2E3E4F1F2F3F4であると、第5ギアのコードがE1E2E3E4F1F2F3F4である。
【0087】
ギアシフト装置のコーディング領域が磁気板10の第2列と、第3列と、第4列と、第5列とを共有するため、第1ギアのコードの最後の4桁が第2ギアのコードの前の4桁に等しく、第2ギアのコードの最後の4桁が第3ギアのコードの前の4桁に等しく、第3ギアのコードの最後の4桁が第4ギアのコードの前の4桁に等しく、第4ギアのコードの最後の4桁が第5ギアのコードの前の4桁に等しい。
【0088】
従って、ギアに対してコーディングする場合に、前記関係を満たせばよく、つまり、異なるギアにおいて、センサーの、コーディング領域が共有する磁気板10の同一の領域での出力信号に対応するコードの一部が等しい。
【0089】
例えば、具体的な実施形態において、好ましくは、センサーはホールセンサーであり、
図5における斜線領域は磁気板での、磁場を有する領域を示し、このように、センサーが斜線領域にある場合に、出力値を有し、対応するコードが1であり、非斜線領域は磁気板での、磁場がない領域を示し、このように、センサーが非斜線領域にある場合に、出力値がなく、対応するコードが0である。第1ギアに対応するコードは具体的に10011010であり、第2ギアに対応するコードは具体的に10100011であり、第3ギアに対応するコードは具体的に00110101であり、第4ギアに対応するコードは01011100であり、第5ギアに対応するコードは11001001である。このように、第1ギアコードの最後の4桁が第2ギアコードの前の4桁に等しく、いずれも1010であり、第2ギアコードの最後の4桁が第3ギアコードの前の4桁に等しく、いずれも0011であり、第3ギアコードの最後の4桁が第4ギアコードの前の4桁に等しく、いずれも0101であり、第4ギアコードの最後の4桁が第5ギアコードの前の4桁に等しく、いずれも1100である。
【0090】
図6により提供されるギアシフト装置を例として、ギアのコーディング方法を詳しく説明する。各組には4つのセンサー11が含まれ、まず磁気板10の各列に対してコーディングを行う。磁気板10の第1列に対応するコードが、例えばA1A2A3A4であれば、対応するように、センサー11が第1列をセンシングする時、出力値に対応するコードがA1A2A3A4であり、磁気板10の第2列に対応するコードが、例えばB1B2B3B4であり、対応するように、センサー11が第2列をセンシングする場合に、出力値に対応するコードがB1B2B3B4であり、磁気板10の第3列に対応するコードが、例えばC1C2C3C4であり、対応するように、センサー11が第3列をセンシングする時、出力値に対応するコードがC1C2C3C4であり、磁気板10の第4列に対応するコードが、例えばD1D2D3D4であり、対応するように、センサー11が第4列をセンシングする時、出力値に対応するコードがD1D2D3D4であり、磁気板10の第5列に対応するコードが、例えばE1E2E3E4であり、対応するように、センサー11が第5列をセンシングする時、出力値に対応するコードがE1E2E3E4であり、磁気板10の第6列に対応するコードが、例えばF1F2F3F4であり、対応するように、センサー11が第6列をセンシングする時、出力値に対応するコードがF1F2F3F4であり、磁気板10の第7列に対応するコードが、例えばG1G2G3G4であり、対応するように、センサー11が第7列をセンシングする時、出力値に対応するコードがG1G2G3G4である。
【0091】
説明すべきなのは、磁気板10の各列に対応するコードは他の数値であってもよく、本発明は各列のコードの具体的な数値を限定していない。
【0092】
第1ギアに対応するコーディング領域は磁気板10の第1列と第3列であり、センサー11が第1ギアに対応するコーディング領域をセンシングする時、出力値に対応するコードがA1A2A3A4C1C2C3C4であり、第1ギアに対応するコードがA1A2A3A4C1C2C3C4である。
【0093】
第2ギアに対応するコーディング領域は磁気板10の第2列と第4列であり、センサー11が第2ギアに対応するコーディング領域をセンシングする時、出力値に対応するコードがB1B2B3B4D1D2D3D4であり、第2ギアに対応するコードがB1B2B3B4D1D2D3D4である。
【0094】
第3ギアに対応するコーディング領域は磁気板10の第3列と第5列であり、センサー11が第3ギアに対応するコーディング領域をセンシングする時、出力値に対応するコードがC1C2C3C4E1E2E3E4であれば、第3ギアのコードがC1C2C3C4E1E2E3E4である。
【0095】
第4ギアに対応するコーディング領域は磁気板10の第4列と第6列であり、センサー11が第4ギアに対応するコーディング領域をセンシングする時、出力値に対応するコードがD1D2D3D4F1F2F3F4であれば、第4ギアのコードがD1D2D3D4F1F2F3F4である。
【0096】
第5ギアに対応するコーディング領域は磁気板10の第5列と第7列であり、センサー11が第5ギアに対応するコーディング領域をセンシングする時、出力値に対応するコードがE1E2E3E4G1G2G3G4であれば、第5ギアのコードがE1E2E3E4G1G2G3G4である。
【0097】
ギアシフト装置のコーディング領域が磁気板10の第3列と、第4列と、第5列とを共有するため、第1ギアのコードの最後の4桁が第3ギアのコードの前の4桁に等しく、第2ギアのコードの最後の4桁が第4ギアのコードの前の4桁に等しく、第3ギアのコードの最後の4桁が第5ギアのコードの前の4桁に等しい。
【0098】
従って、ギアに対してコーディングする場合に、前記関係を満たせばよく、つまり、異なるギアにおいて、センサーの、コーディング領域が共有する磁気板10の同一の領域での出力信号に対応するコードの一部が等しい。
【0099】
例えば、具体的な実施形態において、好ましくは、センサーはホールセンサーであり、
図6における斜線領域は、磁気板での、磁場を有する領域を示し、これによって、センサーが斜線領域にある場合に、出力値を有し、対応するコードが1であり、非斜線領域は、磁気板での、磁場がない領域を示し、これによって、センサーが非斜線領域にある場合に、出力値がなく、対応するコードが0である。第1ギアに対応するコードが具体的に10100101であり、第2ギアに対応するコードが具体的に10010110であり、第3ギアに対応するコードが具体的に01010011であり、第4ギアに対応するコードが01101001であり、第5ギアに対応するコードが00111100である。このように、第1ギアコードの最後の4桁が第3ギアコードの前の4桁に等しく、いずれも0101であり、第2ギアコードの最後の4桁が第4ギアコードの前の4桁に等しく、いずれも0110であり、第3ギアコードの最後の4桁が第5ギアコードの前の4桁に等しく、いずれも0011である。
【0100】
図7により提供されるギアシフト装置を例として、ギアのコーディング方法を詳しく説明する。各組には4つのセンサー11が含まれ、まず磁気板10の各列に対してコーディングを行う。磁気板10の第1列に対応するコードが、例えばA1A2A3A4であれば、対応するように、センサー11が第1列をセンシングする時、出力値に対応するコードがA1A2A3A4であり、磁気板10の第2列に対応するコードが、例えばB1B2B3B4であり、対応するように、センサー11が第2列をセンシングする時、出力値に対応するコードがB1B2B3B4であり、磁気板10の第3列に対応するコードが、例えばC1C2C3C4であり、対応するように、センサー11が第3列をセンシングする時、出力値に対応するコードがC1C2C3C4であり、磁気板10の第4列に対応するコードが、例えばD1D2D3D4であり、対応するように、センサー11が第4列をセンシングする時、出力値に対応するコードがD1D2D3D4であり、磁気板10の第5列に対応するコードが、例えばE1E2E3E4であり、対応するように、センサー11が第5列をセンシングする時、出力値に対応するコードがE1E2E3E4であり、磁気板10の第6列に対応するコードが、例えばF1F2F3F4であり、対応するように、センサー11が第6列をセンシングする時、出力値に対応するコードがF1F2F3F4であり、磁気板10の第7列に対応するコードが、例えばG1G2G3G4であり、対応するように、センサー11が第7列をセンシングする時、出力値に対応するコードがG1G2G3G4であり、磁気板10の第8列に対応するコードが、例えばH1H2H3H4であり、対応するように、センサー11が第8列をセンシングする時、出力値に対応するコードがH1H2H3H4である。
【0101】
説明すべきなのは、磁気板10の各列に対応するコードは他の数値であってもよく、本発明は各列のコードの具体的な数値を限定していない。
【0102】
第1ギアに対応するコーディング領域は磁気板10の第1列と第4列であり、センサー11が第1ギアに対応するコーディング領域をセンシングする時、出力値に対応するコードがA1A2A3A4D1D2D3D4であり、第1ギアに対応するコードがA1A2A3A4D1D2D3D4である。
【0103】
第2ギアに対応するコーディング領域は磁気板10の第2列と第5列であり、センサー11が第2ギアに対応するコーディング領域をセンシングする時、出力値に対応するコードがB1B2B3B4E1E2E3E4であり、第2ギアに対応するコードがB1B2B3B4E1E2E3E4である。
【0104】
第3ギアに対応するコーディング領域は磁気板10の第3列と第6列であり、センサー11が第3ギアに対応するコーディング領域をセンシングする時、出力値に対応するコードがC1C2C3C4F1F2F3F4であれば、第3ギアのコードがC1C2C3C4F1F2F3F4である。
【0105】
第4ギアに対応するコーディング領域は磁気板10の第4列と第7列であり、センサー11が第4ギアに対応するコーディング領域をセンシングする時、出力値に対応するコードがD1D2D3D4G1G2G3G4であれば、第4ギアのコードがD1D2D3D4G1G2G3G4である。
【0106】
第5ギアに対応するコーディング領域は磁気板10の第5列と第8列であり、センサー11が第5ギアに対応するコーディング領域をセンシングする時、出力値に対応するコードがE1E2E3E4H1H2H3H4であれば、第5ギアのコードがE1E2E3E4H1H2H3H4である。
【0107】
ギアシフト装置のコーディング領域が磁気板10の第4列と、第5列とを共有するから、第1ギアのコードの最後の4桁が第4ギアのコードの前の4桁に等しく、第2ギアのコードの最後の4桁が第5ギアのコードの前の4桁に等しい。
【0108】
従って、ギアに対してコーディングする場合に、前記関係を満たせばよく、つまり、異なるギアにおいて、センサーの、コーディング領域が共有する磁気板10の同一の領域での出力信号に対応するコードの一部が等しい。
【0109】
例えば、具体的な実施形態において、好ましくは、センサーはホールセンサーであり、
図7における斜線領域は磁気板での、磁場を有する領域を示し、これによって、センサーが斜線領域にある場合に出力値を有し、対応するコードが1であり、非斜線領域は磁気板での、磁場がない領域を示し、これによって、センサーは非斜線領域にある場合に出力値がなく、対応する的コードが0である。第1ギアに対応するコードが具体的に10100110であり、第2ギアに対応するコードが具体的に10010011であり、第3ギアに対応するコードが具体的に01010101であり、第4ギアに対応するコードが01101100であり、第5ギアに対応するコードが00111010である。このように、第1ギアコードの最後の4桁が第4ギアコードの前の4桁に等しく、いずれも0110であり、第2ギアコードの最後の4桁が第5ギアコードの前の4桁に等しく、いずれも0011である。
【0110】
図8により提供されるギアシフト装置を例として、ギアのコーディング方法を詳しく説明する。各組には4つのセンサー11が含まれ、まず磁気板10の各列に対してコーディングを行う。磁気板10の第1列に対応するコードが、例えばA1A2A3A4であり、対応するように、センサー11が第1列をセンシングする時、出力値に対応するコードがA1A2A3A4であり、磁気板10の第2列に対応するコードが、例えばB1B2B3B4であり、対応するように、センサー11が第2列をセンシングする時、出力値に対応するコードがB1B2B3B4であり、磁気板10の第3列に対応するコードが、例えばC1C2C3C4であり、対応するように、センサー11が第3列をセンシングする時、出力値に対応するコードがC1C2C3C4であり、磁気板10の第4列に対応するコードが、例えばD1D2D3D4であり、対応するように、センサー11が第4列をセンシングする時、出力値に対応するコードがD1D2D3D4であり、磁気板10の第5列に対応するコードが、例えばE1E2E3E4であり、対応するように、センサー11が第5列をセンシングする時、出力値に対応するコードがE1E2E3E4であり、磁気板10の第6列に対応するコードが、例えばF1F2F3F4であり、対応するように、センサー11が第6列をセンシングする時、出力値に対応するコードがF1F2F3F4であり、磁気板10の第7列に対応するコードが、例えばG1G2G3G4であり、対応するように、センサー11が第7列をセンシングする時、出力値に対応するコードがG1G2G3G4であり、磁気板10の第8列に対応するコードが、例えばH1H2H3H4であり、対応するように、センサー11が第8列をセンシングする時、出力値に対応するコードがH1H2H3H4であり、磁気板10の第9列に対応するコードが、例えばI1I2I3I4であり、対応するように、センサー11が第9列をセンシングする時、出力値に対応するコードがI1I2I3I4である。
【0111】
説明すべきなのは、磁気板10の各列に対応するコードは他の数値であってもよく、本発明は各列のコードの具体的な数値を限定していない。
【0112】
第1ギアに対応するコーディング領域は磁気板10の第1列と第5列であり、センサー11が第1ギアに対応するコーディング領域をセンシングする時、出力値に対応するコードがA1A2A3A4E1E2E3E4であり、第1ギアに対応するコードがA1A2A3A4E1E2E3E4である。
【0113】
第2ギアに対応するコーディング領域は磁気板10の第2列と第6列であり、センサー11が第2ギアに対応するコーディング領域をセンシングする時、出力値に対応するコードがB1B2B3B4F1F2F3F4であり、第2ギアに対応するコードがB1B2B3B4F1F2F3F4である。
【0114】
第3ギアに対応するコーディング領域は磁気板10の第3列と第7列であり、センサー11が第3ギアに対応するコーディング領域をセンシングする時、出力値に対応するコードがC1C2C3C4G1G2G3G4であれば、第3ギアのコードがC1C2C3C4G1G2G3G4である。
【0115】
第4ギアに対応するコーディング領域は磁気板10の第4列と第8列であり、センサー11が第4ギアに対応するコーディング領域をセンシングする時、出力値に対応するコードがD1D2D3D4H1H2H3H4であれば、第4ギアのコードがD1D2D3D4H1H2H3H4である。
【0116】
第5ギアに対応する的コーディング領域は磁気板10の第5列と第9列であり、センサー11が第5ギアに対応するコーディング領域をセンシングする時、出力値に対応するコードがE1E2E3E4I1I2I3I4であれば、第5ギアのコードがE1E2E3E4I1I2I3I4である。
【0117】
ギアシフト装置のコーディング領域が磁気板10の第5列を共有するため、第1ギアのコードの最後の4桁が第5ギアのコードの前の4桁に等しい。
【0118】
従って、ギアに対してコーディングする場合に、前記関係を満たせばよく、つまり、異なるギアにおいて、センサーの、コーディング領域が共有する磁気板10の同一の領域での出力信号に対応するコードの一部が等しい。
【0119】
例えば、具体的な実施形態において、好ましくは、センサーはホールセンサーであり、
図8における斜線領域は、磁気板での、磁場を有する領域を示し、これによって、センサーが斜線領域にある場合に、出力値を有し、対応するコードが1であり、非斜線領域は磁気板での、磁場がない領域を示し、これによって、センサーが非斜線領域にある場合に、出力値がなく、対応するコードは0である。第1ギアに対応するコードが具体的に10100110であり、第2ギアに対応するコードが具体的に11000011であり、第3ギアに対応するコードが具体的に01010101であり、第4ギアに対応するコードが00111001であり、第5ギアに対応するコードが01101010である。このように、第1ギアコードの最後の4桁が第5ギアコードの前の4桁に等しく、いずれも0110である。
【0120】
本実施例により提供されるギアのコーディング方法は、磁気板に、各ギアに対応するコーディング領域を配置することと、センサーが各コーディング領域をセンシングする場合の出力信号に応じて各ギアに対してコーディングを行うこととを含む。異なるギアにおいて、センサーの、コーディング領域が共有する磁気板の同一の領域での出力信号に対応するコードの一部が等しい。このように、コーディング領域を設定する場合に、異なるギアに対応するコーディング領域は磁気板の同一の領域を共有できるから、磁気板のサイズを小さくする。
【0121】
以上は本発明により提供されるギアシフト装置及びギアのコーディング方法を詳しく紹介した。明細書における各々実施例に対して、段階的という方式で説明し、各々実施例は主に他の実施例との相違点を説明し、各々実施例の間の類似部分について、互いに参照すればよい。
【0122】
指摘すべきなのは、当業者にとって、本発明の原理から逸脱しないという前提で、本発明に対して若干の改良及び修飾を行ってもよく、これらの改良及び修飾も本発明の請求項の保護範囲に該当する。
【0123】
さらに説明すべきなのは、本明細書において、例えば第1と第2のような関係用語は、ただ一つの実体または操作と他の実体または操作とを区分するために用いられ、これらの実体または操作の間には、いかなるこのような実際の関係または順序が存在するように要求しまたは暗示するとは限らない。そして、用語である「含む」、「含める」またはそのいかなる変形は、非排他的な含めをカバーし、これによって、一連の要因を含む過程、方法、物品または機器が、これらの要因だけではなく、さらに、明らかに挙げられていない他の要因を含み、または、さらに、このような過程、方法、物品または機器の固有の要因を含む。より多い限制がない場合に、「一つの……を含む」という語句による限定された要因は、前記要因を含む過程、方法、物品または機器には他の同じ要因が存在することを排除していない。
【国際調査報告】