(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-502759(P2021-502759A)
(43)【公表日】2021年1月28日
(54)【発明の名称】マルチチャネル送信を受信するための1チャネル受信機の効率的な使用
(51)【国際特許分類】
H04B 1/7143 20110101AFI20201225BHJP
H04B 1/7156 20110101ALI20201225BHJP
【FI】
H04B1/7143
H04B1/7156
【審査請求】有
【予備審査請求】有
【全頁数】60
(21)【出願番号】特願2020-525883(P2020-525883)
(86)(22)【出願日】2018年11月9日
(85)【翻訳文提出日】2020年7月8日
(86)【国際出願番号】EP2018080777
(87)【国際公開番号】WO2019092185
(87)【国際公開日】20190516
(31)【優先権主張番号】102017220063.4
(32)【優先日】2017年11月10日
(33)【優先権主張国】DE
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
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(71)【出願人】
【識別番号】500242786
【氏名又は名称】フラウンホファー ゲセルシャフト ツール フェールデルンク ダー アンゲヴァンテン フォルシュンク エー.ファオ.
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ゲルト・キリアン
(72)【発明者】
【氏名】ヨーゼフ・ベルンハルト
(72)【発明者】
【氏名】ヤーコブ・クナイスル
(72)【発明者】
【氏名】ヨハネス・ヴェクスラー
(72)【発明者】
【氏名】フランク・オベルノステラー
(72)【発明者】
【氏名】ライムント・マイヤー
(57)【要約】
実施形態は、データを複数のサブデータパケット上に分割し、時間/周波数ホッピングパターンに対応して分散された複数のサブデータパケットを送信するように構成されているデータ送信機を提供し、サブデータパケット間に、送信が行われない送信休止があり、データ送信機は固定された同期周波数チャネル上で同期サブデータパケットを送信するように構成され、同期周波数チャネルと、複数のサブデータパケットが時間/周波数ホッピングパターンに対応して送信される周波数チャネルは異なる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データを複数のサブデータパケット上に分割し、時間/周波数ホッピングパターンに対応して分散された前記複数のサブデータパケットの少なくとも一部を送信するように構成されているデータ送信機であって、前記サブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止があり、
前記データ送信機は、固定同期周波数チャネル上で同期サブデータパケットを送信するように構成され、
前記同期周波数チャネルと、前記複数のサブデータパケットが主に前記時間/周波数ホッピングパターンに対応して送信される周波数チャネルは異なる、データ送信機。
【請求項2】
前記同期サブデータパケットは、前記時間/周波数ホッピングパターンに関する情報を含む請求項1に記載のデータ送信機。
【請求項3】
前記同期サブデータパケットは、前記時間/周波数ホッピングパターンに関する前記情報を、
- 前記同期サブデータパケット内のデータフィールド、
- 誤り保護データの少なくとも一部、
- データ受信機において前記同期サブデータパケットを同期化するための同期シーケンスの少なくとも一部、
- ホッピングパターンであって、それに対応して前記同期サブデータパケットが少なくとも2つの同期部分サブデータパケット上に分割され、時間および周波数上に分散されて送信される、ホッピングパターン、
- 前記同期サブデータパケットの放出と前記同期サブデータパケットの繰り返し放出との間のホッピングパターン、
- 前記同期サブデータパケットのデータレート、
- 前記同期サブデータパケットのチャネルコード、
- 前記同期サブデータパケットのコードレート、
- 前記同期サブデータパケットの変調アルファベット、
- 前記同期サブデータパケットの変調タイプ、
- 前記同期サブデータパケットの周波数オフセット、
- 前記同期サブデータパケットの時間オフセット、および
- 前記同期サブデータパケットが依存する前記データ送信機のクオーツ許容誤差、
のうちの少なくとも1つにおいて含む請求項2に記載のデータ送信機。
【請求項4】
前記同期サブデータパケットは、前記複数のサブデータパケットに時間的に同期される方式で送信される請求項1から3のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項5】
前記データ送信機は、前記同期サブデータパケットを、時間的に前記複数のサブデータパケットの前に送信するように構成される請求項1から4のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項6】
前記データ送信機は、データをチャネル符号化し、それを前記複数のサブデータパケット上に分割するように構成され、したがって、その送信が成功した場合は、前記データを復号するためにサブデータパケットの第2のグループだけが必要とされるようにし、送信に誤りがある場合は、サブデータパケットの第1のグループとサブデータパケットの前記第2のグループとの組合せによってより高いコード利得が達成されるようにし、
前記データ送信機は時間的にサブデータパケットの前記第2のグループの前にサブデータパケットの前記第1のグループを送信するように構成され、前記データ送信機はサブデータパケットの前記第1のグループの後、かつサブデータパケットの前記第2のグループの前に前記同期サブデータパケットを送信するように構成される請求項1から4のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項7】
前記データ送信機は、前記複数のサブデータパケットのうちのサブデータパケットの代わりに、前記同期サブデータパケットを送信するように構成される請求項1から6のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項8】
前記同期サブデータパケットは、前記複数のサブデータパケットのうちの1つである請求項1から7のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項9】
前記同期サブデータパケットは、データ受信機内の前記同期サブデータパケットを同期させるための同期シーケンスを含む請求項1から8のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項10】
前記データ送信機は、前記同期周波数チャネルで前記同期サブデータパケットのみを送信するように構成される請求項1から9のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項11】
前記データ送信機は、前記同期サブデータパケットを前記複数のサブデータパケットと異なる帯域幅で送信するように構成される請求項1から10のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項12】
前記データ送信機は、前記同期サブデータパケットを前記複数のサブデータパケットと異なるシンボルレートで送信するように構成される請求項1から11のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項13】
前記データ送信機は、前記同期サブデータパケットを前記複数のサブデータパケットと異なる変調タイプで送信するように構成される請求項1から12のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項14】
前記データ送信機は、前記同期サブデータパケットを前記複数のサブデータパケットと異なる送信電力で送信するように構成される請求項1から13のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項15】
前記データ送信機は、前記同期サブデータパケットを前記複数のサブデータパケットと異なるチャネルコード化でまたは異なる誤り保護を有するチャネルコード化で提供するように構成される請求項1から14のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項16】
前記同期周波数チャネルと、前記複数のサブデータパケットが送信される前記周波数チャネルは、前記データ送信機に関連付けられている周波数帯域のチャネルである請求項1から15のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項17】
前記同期周波数チャネルと、前記複数のサブデータパケットが送信される前記周波数チャネルは、異なる周波数帯域のチャネルである請求項1から16のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項18】
前記データ送信機は、前記同期サブデータパケットを繰り返し放出するように構成される請求項1から17のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項19】
前記データ送信機は、同期サブデータパケットを少なくとも2つの同期部分サブデータパケット上に分割し、それを前記同期部分サブデータパケットの間に送信が行われない送信休止があるような時間間隔で転送するように構成される請求項1から18のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項20】
前記データ送信機は、異なる専用同期周波数チャネルで、前記少なくとも2つの同期部分サブデータパケットを送信するように構成される請求項19に記載のデータ送信機。
【請求項21】
前記データ送信機は、異なる送信電力で、前記異なる専用同期周波数チャネルにおいて前記少なくとも2つの同期部分サブデータパケットを送信するように構成される請求項20に記載のデータ送信機。
【請求項22】
前記データ送信機は、異なる送信周波数で前記同じ同期周波数チャネルの帯域幅内において、前記少なくとも2つの同期部分サブデータパケットを送信するように構成される請求項19から21のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項23】
前記少なくとも2つの同期部分サブデータパケットのうちの1つは、同期シーケンスを含み、前記少なくとも2つの同期部分サブデータパケットのうちの第2のパケットは前記複数のサブデータパケットが送信される際の前記時間/周波数ホッピングパターンに関する情報を含む請求項19から22のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項24】
前記同期サブデータパケットは、前記複数のサブデータパケットを用いて送信される前記データが前記データ受信機を宛先とするか、または前記データ受信機においてさらに処理するために提供されるかどうかを前記データ受信機がそれを使用して確定することができるアクティベーション情報を含む請求項1から23のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項25】
前記アクティベーション情報は、
- 前記データが受信されるべきかどうかを指示する指標、
- 前記データ送信機のアドレス情報、またはそれから導出された情報、
- 前記データ送信機が関連付けられているデータ送信機のグループのアドレス情報、またはそれから導出された情報、
- 前記データ受信機のアドレス情報、またはそれから導出された情報、および
- 前記データ受信機が関連付けられているデータ受信機のグループのアドレス情報、またはそれから導出された情報
のうちの少なくとも1つである請求項24に記載のデータ送信機。
【請求項26】
前記同期サブデータパケットは、前記複数のサブデータパケットを受信するための構成情報を含む請求項1から25のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項27】
前記構成情報は、
- データレート、
- チャネルコード、
- コードレート、
- 変調アルファベット、
- 変調タイプ、
- パイロットシーケンス、
- 周波数オフセット、
- 時間オフセット、および
- クオーツ許容誤差
のうちの少なくとも1つである請求項26に記載のデータ送信機。
【請求項28】
データを複数のサブデータパケット上に分割し、時間/周波数ホッピングパターンに対応して複数の周波数チャネルに分散された前記複数のサブデータパケットを送信するように構成されているデータ送信機であって、前記サブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止があり、
前記データ送信機は、前記複数のサブデータパケットが前記時間/周波数ホッピングパターンに対応して送信される前記周波数チャネルに関して固定されている同期周波数チャネル上で同期サブデータパケットを送信するように構成される、データ送信機。
【請求項29】
複数のサブデータパケット上に分割され、時間/周波数ホッピングパターンに対応して分散されて送信されるデータを受信するように構成されているデータ受信機であって、前記サブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止があり、
前記データ受信機は、固定同期周波数チャネル上で同期サブデータパケットを受信するように構成され、
前記同期周波数チャネルと、前記複数のサブデータパケットが主に前記時間/周波数ホッピングパターンに対応して送信される周波数チャネルは異なる、データ受信機。
【請求項30】
前記同期サブデータパケットは、前記複数のサブデータパケットが送信される際の前記時間/周波数ホッピングパターンに関する情報を含み、
前記データ受信機は、前記時間/周波数ホッピングパターンに関する前記情報を使用して前記複数のサブデータパケットを受信するように構成される請求項29に記載のデータ受信機。
【請求項31】
前記データ受信機は、前記時間/周波数ホッピングパターンに関する前記情報を、
- 前記同期サブデータパケット内のデータフィールド、
- 誤り保護データの少なくとも一部、
- データ受信機において前記同期サブデータパケットを同期化するための同期シーケンスの少なくとも一部、
- ホッピングパターンであって、それに対応して前記同期サブデータパケットが少なくとも2つの同期部分サブデータパケット上に分割され、時間および周波数上に分散されて送信される、ホッピングパターン、
- 前記同期サブデータパケットの放出と前記同期サブデータパケットの繰り返し放出との間のホッピングパターン、
- 前記同期サブデータパケットのデータレート、
- 前記同期サブデータパケットのチャネルコード、
- 前記同期サブデータパケットのコードレート、
- 前記同期サブデータパケットの変調アルファベット、
- 前記同期サブデータパケットの変調タイプ、
- 前記同期サブデータパケットの周波数オフセット、
- 前記同期サブデータパケットの時間オフセット、および
- 前記同期サブデータパケットが依存する前記データ送信機のクオーツ許容誤差、
のうちの少なくとも1つから抽出するように構成される請求項30に記載のデータ受信機。
【請求項32】
前記同期サブデータパケットは、前記複数のサブデータパケットに時間的に同期された方式で送信され、
前記データ受信機は、前記同期サブデータパケットに時間的に同期される方式で前記複数のサブデータパケットを受信するように構成される請求項29から31のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項33】
前記データ受信機は、前記同期サブデータパケットを、時間的に前記複数のサブデータパケットの前に受信するように構成される請求項29から32のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項34】
前記データは、チャネルコード化され、前記複数のサブデータパケット上に分割され、したがって、その送信が成功した場合は、前記データを復号するためにサブデータパケットの第2のグループだけが必要とされるようにし、送信に誤りがある場合は、サブデータパケットの第1のグループとサブデータパケットの前記第2のグループとを組み合わせることによってより高いコード利得が達成されるようにし、
サブデータパケットの前記第1のグループは、時間的にサブデータパケットの前記第2のグループの前に送信され、前記同期サブデータパケットは、サブデータパケットの前記第1のグループの後、かつサブデータパケットの前記第2のグループの前に送信され、
前記同期サブデータパケットは、サブデータパケットの前記第2のグループが送信される際の前記時間/周波数ホッピングパターンに関する情報を含み、
前記データ受信機は、前記時間/周波数ホッピングパターンに関する情報を使用してサブデータパケットの前記第2のグループを受信するように構成される請求項29から32のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項35】
前記データ受信機は、サブデータパケットの前記第2のグループを組み合わせて復号して、前記データを取得するように構成される請求項34に記載のデータ受信機。
【請求項36】
前記データ受信機の受信帯域幅は、前記複数のサブデータパケットが前記時間/周波数ホッピングパターンに対応して前記周波数帯域の前記周波数チャネルに分散されて送信される帯域幅より小さい請求項29から35のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項37】
前記データ受信機は、硬判定ビットを出力するように構成されている受信ユニットを備える請求項29から36のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項38】
前記データ受信機は、周波数帯域の複数の周波数チャネルのうちの1つの周波数チャネル上でのみ同時に受信することができる1チャネル受信機であり、
前記データ受信機は、前記時間/周波数ホッピングパターンに対応して前記それぞれの周波数チャネル上で送信される前記複数のサブデータパケットを受信するために前記時間/周波数ホッピングパターンに関する前記情報に従って前記周波数帯域の前記周波数チャネルを切り替えるように構成される請求項30から37のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項39】
前記データ受信機は、前記同期周波数チャネルを監視して前記同期サブデータパケットを受信するように構成され、
前記データ受信機は、前記同期サブデータパケットを受信した後に、前記時間/周波数ホッピングパターンに関する前記情報に対応して前記周波数帯域の前記周波数チャネルを切り替えて、前記時間/周波数ホッピングパターンに対応して前記それぞれの周波数チャネル上で送信される前記複数のサブデータパケットを受信するように構成される請求項38に記載のデータ受信機。
【請求項40】
前記同期サブデータパケットは、データ受信機内の前記同期サブデータパケットを同期させるための同期シーケンスを含み、
前記データ受信機は、受信データストリーム内の参照同期シーケンスを使用して前記同期サブデータパケットを検出するように構成される請求項29から39のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項41】
前記データ受信機は、前記同期周波数チャネル上で前記同期サブデータパケットのみを受信するように構成される請求項29から40のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項42】
前記データ受信機は、前記同期サブデータパケットを前記複数のサブデータパケットより低い帯域幅で受信するように構成される請求項29から41のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項43】
前記データ受信機は、前記同期サブデータパケットを前記複数のサブデータパケットと異なる変調タイプを使用して受信するように構成される請求項29から42のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項44】
前記同期サブデータパケットは、前記複数のサブデータパケットと異なる送信電力で送信される請求項29から43のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項45】
前記同期サブデータパケットは、前記複数のサブデータパケットと異なるチャネルコード化でまたは異なる誤り保護を有するチャネルコード化で提供される請求項29から44のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項46】
前記同期周波数チャネルと、前記複数のサブデータパケットが送信される前記周波数チャネルは、前記データ送信機および前記データ受信機に関連付けられている周波数帯域のチャネルである請求項29から45のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項47】
前記同期周波数チャネルと、前記複数のサブデータパケットが送信される前記周波数チャネルは、異なる周波数帯域のチャネルである請求項29から46のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項48】
前記同期サブデータパケットは、繰り返し送信され、
前記データ受信機は、前記繰り返し放出される同期サブデータパケットまたは前記繰り返し放出される同期サブデータパケットの組合せのうちの少なくとも一方に基づき前記複数のサブデータパケットを受信するように構成される請求項29から47のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項49】
前記同期サブデータパケットは、少なくとも2つの同期部分サブデータパケット上に分割されて、前記同期部分サブデータパケットの間に送信が行われない送信休止があるような時間間隔で送信される請求項29から48のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項50】
前記データ受信機は、異なる専用同期周波数チャネル上で前記少なくとも2つの同期部分サブデータパケットを受信するように構成される請求項49に記載のデータ受信機。
【請求項51】
前記少なくとも2つの同期部分サブデータパケットは、異なる送信電力で前記異なる専用同期周波数チャネルにおいて送信される請求項50に記載のデータ受信機。
【請求項52】
前記データ受信機は、異なる送信周波数で前記同じ同期周波数チャネルの前記帯域幅内において前記少なくとも2つの同期部分サブデータパケットを受信するように構成される請求項50に記載のデータ受信機。
【請求項53】
前記データ受信機は、前記少なくとも2つの同期部分サブデータパケットを受信し、組み合わせて、前記同期サブデータパケットを取得するように構成される請求項49から52のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項54】
前記少なくとも2つの同期部分サブデータパケットのうちの1つは、同期シーケンスを含み、前記少なくとも2つの同期部分サブデータパケットのうちの第2のパケットは前記複数のサブデータパケットが送信される際の前記時間/周波数ホッピングパターンに関する情報を含み、
前記データ受信機は、受信データストリーム内の参照同期シーケンスを使用して前記少なくとも2つの同期部分サブデータパケットのうちの前記第1のパケットを検出し、前記少なくとも2つの同期部分サブデータパケットの間の知られている時間/周波数間隔に基づき、前記少なくとも1つのさらなる同期部分サブデータパケットを受信して、前記時間/周波数ホッピングパターンに関する前記情報を取得するように構成される請求項49から53のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項55】
前記同期サブデータパケットは、前記複数のサブデータパケットを用いて送信される前記データが前記データ受信機を宛先とするかどうかを前記データ受信機がそれを使用して確定することができるアクティベーション情報を含み、
前記データ受信機は、前記アクティベーション情報を使用して、前記複数のサブデータパケットを用いて送信される前記データが前記データ受信機を宛先としているかどうかを確定し、前記データが前記データ受信機を宛先としている場合に、前記複数のサブデータパケットを受信するように構成される請求項29から54のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項56】
前記アクティベーション情報は、
- 前記データが受信されるべきかどうかを指示する指標、
- 前記データ送信機のアドレス情報、またはそれから導出された情報、
- 前記データ送信機が関連付けられているデータ送信機のグループのアドレス情報、またはそれから導出された情報、
- 前記データ受信機のアドレス情報、またはそれから導出された情報、および
- 前記データ受信機が関連付けられているデータ受信機のグループのアドレス情報、またはそれから導出された情報
のうちの少なくとも1つである請求項55に記載のデータ受信機。
【請求項57】
前記同期サブデータパケットは、前記複数のサブデータパケットを受信するための構成情報を含み、
前記データ受信機は、前記構成情報に対応して前記複数のサブデータパケットを受信するように構成される請求項29から56のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項58】
前記構成情報は、
- データレート、
- チャネルコード、
- コードレート、
- 変調アルファベット、
- 変調タイプ、
- パイロットシーケンス、
- 周波数オフセット、
- 時間オフセット、および
- クオーツ許容誤差
のうちの少なくとも1つである請求項57に記載のデータ受信機。
【請求項59】
前記データ受信機は、同時に1つの周波数チャネル上でしかデータを受信できないデータ受信機である請求項29から58のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項60】
複数のサブデータパケット上に分割され、時間/周波数ホッピングパターンに対応して複数の周波数チャネルに分散されて送信されるデータを受信するように構成されているデータ受信機であって、前記サブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止があり、
前記データ受信機は、前記複数のサブデータパケットが前記時間/周波数ホッピングパターンに対応して送信される前記周波数チャネルに関して固定されている同期周波数チャネル上で同期サブデータパケットを受信するように構成される、データ受信機。
【請求項61】
複数のサブデータパケット上に分割され、時間/周波数ホッピングパターンに対応して分散されて送信されるデータを受信し、複数の受信されたサブデータパケットを取得するように構成されているリピータであって、前記複数のサブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止があり、
前記リピータは、繰り返される時間/周波数ホッピングパターンに対応して複数の繰り返されるサブデータパケットを放出することによって前記データを繰り返し放出するように構成され、前記複数の繰り返されるサブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止がある、リピータ。
【請求項62】
前記リピータは、前記複数の受信されたサブデータパケットを再びサブデータパケット毎に放出し、前記複数の繰り返されるサブデータパケットを送信するように構成される請求項61に記載のリピータ。
【請求項63】
前記リピータは、前記複数の受信されたサブデータパケットを組み合わせて復号して、前記データを取得するように構成され、
前記リピータは、前記データを再符号化し、それを前記複数の繰り返されるサブデータパケット上に分割するように構成される請求項61に記載のリピータ。
【請求項64】
前記リピータは、前記複数の受信されたサブデータパケットを組み合わせて復号して、前記データを取得するように構成され、
前記リピータは、前記データを再符号化し、それから導出される情報を前記複数の繰り返されるサブデータパケット上に分割するように構成される請求項61に記載のリピータ。
【請求項65】
前記データは、コード化され、前記複数のサブデータパケットに分散され、したがって、誤りのない送信の場合は、前記データの復号に成功するために前記複数のサブデータパケットのうちのサブデータパケットの第1のグループだけが必要とされるようにし、誤りのある復号の場合は、サブデータパケットの前記第1のグループとサブデータパケットの第2のグループとの組合せによってコード利得の増加が達成されるようにし、
前記リピータは、受信されたサブデータパケットの前記第1のグループを復号し、復号が成功した場合は、前記データを再符号化し、それを少なくとも繰り返されるサブデータパケットの第1のグループ上に分割し、それを前記複数のサブデータパケットのうちの最後のサブデータパケットを受信する前に放出するように構成される請求項61に記載のリピータ。
【請求項66】
前記リピータは、受信されたサブデータパケットの前記第1のグループを復号し、復号が成功しなかった場合は、受信されたサブデータパケットの前記第1のグループを受信されたサブデータパケットの前記第2のグループと組み合わせて復号して、前記データを取得して再符号化し、それを前記複数の繰り返されるサブデータパケット上に分割するように構成される請求項65に記載のリピータ。
【請求項67】
前記リピータは、前記データを前記複数の繰り返されるサブデータパケットに分割するように構成され、繰り返されるサブデータパケットの数は、前記サブデータパケットまたは受信されたサブデータパケットの数より小さい請求項63から66のいずれか一項に記載のリピータ。
【請求項68】
前記リピータは、前記データを再符号化し、それを前記複数の繰り返されるサブデータパケット上に分割するように構成され、したがって、前記複数のサブデータパケットおよび前記複数の繰り返されるサブデータパケットは少なくとも部分的に前記受信機側で互いに組み合わせることが可能であり、より高いコード利得が達成される請求項63から67のいずれか一項に記載のリピータ。
【請求項69】
前記リピータは、前記繰り返される時間/周波数ホッピングパターンに対応して前記複数の繰り返されるサブデータパケットを放出するように構成され、前記時間/周波数ホッピングパターンおよび前記繰り返される時間/周波数ホッピングパターンの結果として、組み合わされた時間/周波数ホッピングパターンが前記受信機側で普通に受信され得る請求項68に記載のリピータ。
【請求項70】
前記リピータは、固定同期周波数チャネル上で同期サブデータパケットを受信するように構成され、
前記同期周波数チャネルと、前記複数のサブデータパケットが主に前記時間/周波数ホッピングパターンに対応して送信される周波数チャネルは異なる請求項61から69のいずれか一項に記載のリピータ。
【請求項71】
前記リピータは、前記同期サブデータパケットを再び放出するか、または新規に生成された同期サブデータパケットを前記固定同期周波数チャネルもしくは別の固定同期周波数チャネル上で放出するように構成される請求項70に記載のリピータ。
【請求項72】
前記同期サブデータパケットは、前記複数のサブデータパケットを用いて送信される前記データが繰り返し放出されるべきかどうかを前記リピータがそれを使用して確定することができるアクティベーション情報を含み、
前記リピータは、前記アクティベーション情報を使用して、前記複数のサブデータパケットを用いて送信される前記データが繰り返し放出されるべきかどうかを確定し、前記データが繰り返し放出される場合に、前記複数のサブデータパケットを受信し、前記複数の繰り返されるサブデータパケットを使用してそれを再び放出するように構成される請求項70または71に記載のリピータ。
【請求項73】
前記アクティベーション情報は、
- 前記データが受信されるべきかどうかを指示する指標、
- 前記データ送信機のアドレス情報、またはそれから導出された情報、
- 前記データ送信機が関連付けられているデータ送信機のグループのアドレス情報、またはそれから導出された情報、
- 前記データ受信機のアドレス情報、またはそれから導出された情報、
- 前記データ受信機が関連付けられているデータ受信機のグループのアドレス情報、またはそれから導出された情報、
- データがすでに繰り返し放出された回数を示すカウンタ
のうちの少なくとも1つである請求項72に記載のリピータ。
【請求項74】
前記リピータは、前記アクティベーション情報を更新し、前記更新されたアクティベーション情報を前記同期サブデータパケットとともに放出するように構成される請求項72または73に記載のリピータ。
【請求項75】
前記受信された時間/周波数ホッピングパターンと前記繰り返される時間/周波数ホッピングパターンは、等しいかまたは異なる請求項61から74のいずれか一項に記載のリピータ。
【請求項76】
前記リピータは、前記複数の繰り返されるサブデータパケットを前記複数の受信されたサブデータパケットが受信されたのと異なる周波数帯域で放出するように構成される請求項61から75のいずれか一項に記載のリピータ。
【請求項77】
システムであって、
請求項1から28のいずれか一項に記載のデータ送信機と、
請求項29から60のいずれか一項に記載のデータ受信機、および/または請求項61から76のいずれか一項に記載のリピータとを備えるシステム。
【請求項78】
データを送信するための方法であって、
前記データを複数のサブデータパケット上に分割するステップと、
時間/周波数ホッピングパターンに対応して分散された前記複数のサブデータパケットを送信するステップであって、前記サブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止がある、送信するステップと、
同期サブデータパケットを固定同期周波数チャネル上で送信するステップであって、前記同期周波数チャネルと、前記複数のサブデータパケットが主に前記時間/周波数ホッピングパターンに対応して送信される周波数チャネルは異なる、送信するステップとを含む方法。
【請求項79】
時間/周波数ホッピングパターンに対応して分散された複数のサブデータパケット上に分割されて送信されるデータを受信するための方法であって、前記サブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止があり、前記方法は、
前記複数のサブデータパケットを受信するステップと、
同期サブデータパケットを固定同期周波数チャネル上で受信するステップであって、前記同期周波数チャネルと、前記複数のサブデータパケットが主に前記時間/周波数ホッピングパターンに対応して送信される周波数チャネルは異なる、受信するステップとを含む方法。
【請求項80】
時間/周波数ホッピングパターンに対応して分散された複数のサブデータパケット上に分割されて送信されるデータを繰り返し放出するための方法であって、前記サブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止があり、前記方法は、
前記複数のサブデータパケットを受信するステップと、
繰り返される時間/周波数ホッピングパターンに対応して複数の繰り返されるサブデータパケットを放出することによって前記データを繰り返し放出するステップであって、前記複数の繰り返されるサブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止がある、放出するステップとを含む方法。
【請求項81】
請求項78から80のいずれか一項に記載の方法を実行するためのコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施形態は、テレグラム分割送信(telegram splitting transmission)方法のためのデータ送信機およびデータ受信機に関する。いくつかの実施形態は、マルチチャネル送信を受信するための1チャネル受信機を効率よく使用することに関する。いくつかの実施形態は、無線送信システムを介してデータをデジタル送信するためのシステムに関し、送信データは、利用可能な帯域幅全体のうちのいくつかのサブ周波数チャネルで送信され得る。特に、実施形態は、いわゆる「テレグラム分割多元接続(telegram splitting multiple access)」アクセス方法で使用されることに適している。
【背景技術】
【0002】
「テレグラム分割多元接続」(TSMA)は、ドイツ特許第10 2011 082 098 B4号から知られる。TSMAでは、メッセージ(データパケット)の送信は、複数の短いサブデータパケット(バースト)に細分され、これらの間に、それぞれの異なる持続時間の無送信時間間隔がある。サブデータパケットは、擬似ランダム原理に従って利用可能な時間と周波数チャネルの両方に分散される。これは、
図1に概略として示されている。
【0003】
詳しく述べると、
図1は、図中でテレグラム分割多元接続(TSMA)を用いてメッセージを送信するときの送信チャネルの例示的な占有を示している。
図1を見るとわかるように、複数のサブデータパケット142は、時間といくつかの周波数チャネルの両方に分散される方式で送信することができる。
【0004】
G. Kilian、M. Breiling、H. H. Petkov、H. Lieske、F. Beer, J. Robert、およびA. Heuberger、「Increasing Transmission Reliability for Telemetry Systems Using Telegram Splitting」、IEEE Transactions on Communications、第63巻、第3号、949〜961頁、2015年3月において、連続ブロックでデータパケットを送信する、すなわち、サブデータパケットへの分割なしで、送信するときに比べて、TSMA方法を使用した場合にデータ送信の容量を増やすことができることが示された。可能な最大システム容量を得るために、可能な限り多くの異なる時間周波数ホッピングパターンが使用されるべきである(ドイツ特許第10 2017 206 236 A1号)。ここで使用される時間周波数ホッピングパターンの総数は、有限でなければならず、前に知られている時間周波数ホッピングパターンの供給から生じなければならない。
【0005】
参加者による非協調型のランダムチャネルアクセス(ランダム多元接続)を使用する送信システムでは、TSMAにおけるデータ受信機は、どの時間周波数ホッピングパターンがデータ送信機によって使用されるかを事前には知らない。したがって、データ受信機は、十分に長い時間期間にわたって周波数帯域全体(いくつかの周波数チャネルからなる)を観察し、時間周波数ホッピングパターンの出現を(受信信号をそれに知られているパイロットシンボルシーケンスと相関させることなどによって)認識しなければならない。
【0006】
これには2つの欠点がある。第1に(問題A)、データ受信機は、原理上、同時にいくつかの周波数チャネルを受信することができる受信ユニットを備えていなければならない。したがって、マルチチャネル受信機が必要である、ということは、受信機の帯域幅は少なくとも周波数ホッピングパターンの帯域幅全体に、したがって、いくつかのTSMA周波数チャネルにわたっていなければならない。第2に(問題B)、データ受信機は、あらゆる時点において送信の始まりを予想していなければならない。使用される時間周波数ホッピングパターンは、事前に知られていないので、受信信号の相関は、各潜在的送信開始時間において各潜在的ホッピングパターンに関して生じなければならない。これは、受信機側で比較的高い計算/処理能力を必要とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】ドイツ特許第10 2011 082 098 B4号
【特許文献2】ドイツ特許第10 2017 206 236 A1号
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】G. Kilian、M. Breiling、H. H. Petkov、H. Lieske、F. Beer, J. Robert、およびA. Heuberger、「Increasing Transmission Reliability for Telemetry Systems Using Telegram Splitting」、IEEE Transactions on Communications、第63巻、第3号、949〜961頁、2015年3月
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
その結果、本発明の根底にある目的は、単純な受信機も使用してTSMA送信を受信することを可能にするコンセプトを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この目的は、独立請求項によって達成される。
【0011】
有利なさらなる開発は、従属請求項の主題である。
【0012】
実施形態は、データを複数のサブデータパケットに分割(または区分またはスプリット)し、時間/周波数ホッピングパターンに対応して分散された複数のサブデータパケットを送信するように構成されているデータ送信機を提供し、サブデータパケット間に、送信が行われない送信休止(または一時停止)があり、データ送信機は固定された同期周波数チャネル上で同期サブデータパケットを送信するように構成され、同期周波数チャネルと、複数のサブデータパケットが時間/周波数ホッピングパターンに対応して送信される周波数チャネルは異なる。
【0013】
実施形態において、データ送信機は、時間周波数ホッピングパターンに対応して周波数帯域の少なくとも2つの周波数チャネルに分散された複数のサブデータパケットを送信するように構成され得る。たとえば、複数のサブデータパケットは、時間/周波数ホッピングパターンに対応する周波数帯域の複数の周波数チャネルのうちの少なくとも2つの周波数チャネルに分散されて送信され得る。ここで、サブデータパケットの数は、周波数帯域の周波数チャネルの数に等しいか、小さいか、または大きくてよく、サブデータパケットの数に関係なく、また周波数チャネルの数に関係なく、送信されるサブデータパケットがないか、またちょうど1つのサブデータパケットもしくは複数のサブデータパケットが送信される周波数チャネルがあり得る。
【0014】
実施形態において、同期周波数チャネルは、周波数帯域の専用周波数チャネルであってよい。たとえば、周波数帯域は複数の周波数チャネルを含むものとしてよく、複数の周波数チャネルのうちの1つの周波数チャネル(または複数の周波数チャネル)は、同期サブデータパケットを送信するために(排他的に)使用されてよいが、周波数帯域の複数の周波数チャネルのうちの他の周波数チャネルは、複数のサブデータパケットを送信するために使用されてよい。
【0015】
たとえば、周波数帯域は、複数の周波数チャネル(キャリアUCG_C0からUCG_C24における25個の周波数チャネルのような)を含むものとしてよく、周波数帯域の複数の周波数チャネルのうちの1つの周波数チャネルは、同期サブデータパケット(=同期周波数チャネル。UCG_C24のような)を送信するために使用されてよいが、周波数帯域の他の周波数チャネルは、複数のサブデータパケット(UCG_C0からUCG_C23のような)を送信するために使用されてよい。
【0016】
実施形態において、同期サブデータパケットは、時間/周波数ホッピングパターンに関する情報を含み得る。
【0017】
実施形態において、同期サブデータパケットは、時間/周波数ホッピングパターンに関する情報を、
- 同期サブデータパケット内のデータフィールド、
- 誤り保護データの少なくとも一部、
- データ受信機において同期サブデータパケットを同期化するための同期シーケンスの少なくとも一部、
- ホッピングパターンであって、それに対応して同期サブデータパケットが時間および周波数上に分散され、少なくとも2つの同期部分サブデータパケット上に分割されて送信される、ホッピングパターン、
- 同期サブデータパケットの放出と同期サブデータパケットの繰り返し放出との間のホッピングパターン、
- 同期サブデータパケットのデータレート、
- 同期サブデータパケットのチャネルコード、
- 同期サブデータパケットのコードレート、
- 同期サブデータパケットの変調アルファベット、
- 同期サブデータパケットの変調タイプ、
- 同期サブデータパケットの周波数オフセット、
- 同期サブデータパケットの時間オフセット、および
- 同期サブデータパケットが依存するデータ送信機のクオーツ(または水晶)許容誤差、
のうちの少なくとも1つにおいて、含み得る。
【0018】
実施形態において、同期サブデータパケットは、複数のサブデータパケットに時間的に同期化される方式で送信され得る。
【0019】
実施形態において、データ送信機は、時間的に複数のサブデータパケットの前に同期サブデータパケットを送信するように構成され得る。
【0020】
実施形態において、データ送信機は、データをチャネル符号化し、それを複数のサブデータパケット上に分割するように構成されるものとしてよく、したがって、その送信が成功した場合は、データを復号するためにサブデータパケットの第2のグループだけが必要とされるようにし、送信に誤りがある場合は、サブデータパケットの第1のグループとサブデータパケットの第2のグループとの組合せによってより高いコード利得が達成されるようにし、データ送信機は時間的にサブデータパケットの第2のグループの前にサブデータパケットの第1のグループを送信するように構成され、データ送信機はサブデータパケットの第1のグループの後、かつサブデータパケットの第2のグループの前に同期サブデータパケットを送信するように構成される。
【0021】
実施形態において、データ送信機は、複数のサブデータパケットのうちのサブデータパケットの代わりに同期サブデータパケットを送信するように構成され得る。
【0022】
実施形態において、同期サブデータパケットは、複数のサブデータパケットのうちの1つであってよい。
【0023】
実施形態において、同期サブデータパケットは、データ受信機で同期サブデータパケットを同期化するための同期シーケンスを含み得る。
【0024】
実施形態において、データ送信機は、同期周波数チャネルで同期サブデータパケットのみを(排他的に)送信するように構成され得る。
【0025】
実施形態において、データ送信機は、複数のサブデータパケットと異なる帯域幅で同期サブデータパケットを送信するように構成され得る。
【0026】
実施形態において、データ送信機は、複数のサブデータパケットと異なるシンボルレートで同期サブデータパケットを送信するように構成され得る。
【0027】
実施形態において、データ送信機は、複数のサブデータパケットと異なる変調タイプで同期サブデータパケットを送信するように構成され得る。
【0028】
実施形態において、データ送信機は、複数のサブデータパケットと異なる送信電力で同期サブデータパケットを送信するように構成され得る。
【0029】
実施形態において、データ送信機は、複数のサブデータパケットと異なるチャネルコード化で、または異なる誤り保護を有するチャネルコード化で、同期サブデータパケットを提供するように構成され得る。
【0030】
実施形態において、同期周波数チャネルと、複数のサブデータパケットが送信される周波数チャネルは、データ送信機に関連付けられている周波数帯域のチャネルであってよい。
【0031】
実施形態において、同期周波数チャネルと、複数のサブデータパケットが送信される周波数チャネルは、異なる周波数帯域のチャネルであってよい。
【0032】
実施形態において、データ送信機は、同期サブデータパケットを繰り返し放出するように構成され得る。
【0033】
実施形態において、データ送信機は、同期サブデータパケットを少なくとも2つの同期部分サブデータパケット上に分割し、それを同期部分サブデータパケットの間に送信が行われない送信休止があるような時間間隔で送信するように構成され得る。
【0034】
実施形態において、データ送信機は、異なる専用同期周波数チャネルで少なくとも2つの同期部分サブデータパケットを送信するように構成され得る。
【0035】
実施形態において、データ送信機は、異なる送信電力で異なる専用同期周波数チャネルにおいて少なくとも2つの同期部分サブデータパケットを送信するように構成され得る。
【0036】
実施形態において、データ送信機は、異なる送信周波数で同じ同期周波数チャネルの帯域幅内の少なくとも2つの同期部分サブデータパケットを送信するように構成され得る。
【0037】
実施形態において、少なくとも2つの同期部分サブデータパケットのうちの1つは、同期シーケンスを含むものとしてよく、少なくとも2つの同期部分サブデータパケットのうちの第2のパケットは複数のサブデータパケットが送信される際の時間/周波数ホッピングパターンに関する情報を含む。
【0038】
実施形態において、同期サブデータパケットは、複数のサブデータパケットを用いて送信されるデータがデータ受信機を宛先とするか、またはデータ受信機においてさらに処理するために提供されるかどうかをそれを使用してデータ受信機が確定することができる、アクティベーション情報を含み得る。
【0039】
実施形態において、アクティベーション情報は、
- データが受信されるべきかどうかを指示する指標、
- データ送信機のアドレス情報、またはそれから導出された情報、
- データ送信機が関連付けられているデータ送信機のグループのアドレス情報、またはそれから導出された情報、
- データ受信機のアドレス情報、またはそれから導出された情報、および
- データ受信機が関連付けられているデータ受信機のグループのアドレス情報、またはそれから導出された情報
のうちの少なくとも1つであってよい。
【0040】
実施形態において、同期サブデータパケットは、複数のサブデータパケットを受信するための構成情報を含み得る。
【0041】
実施形態において、構成情報は、
- データレート、
- チャネルコード、
- コードレート、
- 変調アルファベット、
- 変調タイプ、
- パイロットシーケンス、
- 周波数オフセット、
- 時間オフセット、および
- クオーツ許容誤差
のうちの少なくとも1つであってよい。
【0042】
さらなる実施形態は、データを複数のサブデータパケット上に分割し、時間/周波数ホッピングパターンに対応して複数の周波数チャネルに分散された複数のサブデータパケットを送信するように構成されているデータ送信機を提供し、サブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止があり、データ送信機は複数のサブデータパケットが時間/周波数ホッピングパターンに対応して送信される周波数チャネルに関して固定されている同期周波数チャネル上で同期サブデータパケットを送信するように構成される。
【0043】
さらなる実施形態は、複数のサブデータパケット上に分割され、時間/周波数パターンに対応して分散されて送信されるデータを受信するように構成されているデータ受信機を提供し、サブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止があり、データ受信機は固定(専用)の同期周波数チャネル上で同期サブデータパケットを受信するように構成され、同期周波数チャネルと、複数のサブデータパケットが主に時間/周波数ホッピングパターンに対応して送信される周波数チャネルは異なる。
【0044】
実施形態において、同期サブデータパケットは、複数のサブデータパケットが送信される際の時間/周波数ホッピングパターンに関する情報を含むものとしてよく、データ受信機は、時間/周波数ホッピングパターンに関する情報を使用して複数のサブデータパケットを受信するように構成され得る。
【0045】
実施形態において、データ受信機は、時間/周波数ホッピングパターンに関する情報を、
- 同期サブデータパケット内のデータフィールド、
- 誤り保護データの少なくとも一部、
- データ受信機において同期サブデータパケットを同期化するための同期シーケンスの少なくとも一部、
- ホッピングパターンであって、それに対応して同期サブデータパケットが時間および周波数上に分散され、少なくとも2つの同期部分サブデータパケット上に分割されて送信される、ホッピングパターン、
- 同期サブデータパケットの放出と同期サブデータパケットの繰り返し放出との間のホッピングパターン、
- 同期サブデータパケットのデータレート、
- 同期サブデータパケットのチャネルコード、
- 同期サブデータパケットのコードレート、
- 同期サブデータパケットの変調アルファベット、
- 同期サブデータパケットの変調タイプ、
- 同期サブデータパケットの周波数オフセット、
- 同期サブデータパケットの時間オフセット、および
- 同期サブデータパケットが依存するデータ送信機のクオーツ許容誤差、
のうちの少なくとも1つから抽出するように構成され得る。
【0046】
実施形態において、同期サブデータパケットは、複数のサブデータパケットに時間的に同期化される方式で送信され得るものとしてよく、データ受信機は、同期サブデータパケットに時間的に同期される方式で複数のサブデータパケットを受信するように構成され得る。
【0047】
実施形態において、データ受信機は、時間的に複数のサブデータパケットの前に同期サブデータパケットを受信するように構成され得る。
【0048】
実施形態において、データは、チャネルコード化され、複数のサブデータパケット上に分割されるものとしてよく、したがって、その送信が成功した場合は、データを復号するためにサブデータパケットの第2のグループだけが必要とされるようにし、送信に誤りがある場合は、サブデータパケットの第1のグループとサブデータパケットの第2のグループとを組み合わせることによってより高いコード利得が達成されるようにし、サブデータパケットの第1のグループは、時間的にサブデータパケットの第2のグループの前に送信され、同期サブデータパケットは、サブデータパケットの第1のグループの後、かつサブデータパケットの第2のグループの前に送信され、同期サブデータパケットは、サブデータパケットの第2のグループが送信される際の時間/周波数ホッピングパターンに関する情報を含み、データ受信機は、時間/周波数ホッピングパターンに関する情報を使用してサブデータパケットの第2のグループを受信するように構成され得る。
【0049】
実施形態において、データ受信機は、サブデータパケットの第2のグループを組み合わせて復号して、データを取得するように構成され得る。
【0050】
実施形態において、データ受信機の受信帯域幅は、複数のサブデータパケットが時間/周波数ホッピングパターンに対応して周波数帯域の周波数チャネルに分散されて送信される帯域幅より小さいものとしてよい。
【0051】
実施形態において、データ受信機は、硬判定ビットを出力するように構成されている受信ユニットを含み得る。
【0052】
実施形態において、データ受信機は、周波数帯域の複数の周波数チャネルのうちの1つの周波数チャネル上でのみ同時に受信することができる1チャネル受信機であってよく、データ受信機は、時間/周波数ホッピングパターンに対応してそれぞれの周波数チャネル上で送信される複数のサブデータパケットを受信するために時間/周波数ホッピングパターンに関する情報に従って周波数帯域の周波数チャネルを切り替えるように構成され得る。
【0053】
実施形態において、データ受信機は、同期周波数チャネルを監視して同期サブデータパケットを受信するように構成されるものとしてよく、データ受信機は、同期サブデータパケットを受信した後に、時間/周波数ホッピングパターンに関する情報に対応して周波数帯域の周波数チャネルを切り替えて、時間/周波数ホッピングパターンに対応してそれぞれの周波数チャネル上で送信される複数のサブデータパケットを受信するように構成される。
【0054】
実施形態において、同期サブデータパケットは、データ受信機で同期サブデータパケットを同期化するための同期シーケンスを含むものとしてよく、データ受信機は、受信データストリーム内の参照同期シーケンスを使用して同期サブデータパケットを検出するように構成され得る。
【0055】
実施形態において、データ受信機は、同期周波数チャネル上で同期サブデータパケットのみを(排他的に)受信するように構成され得る。
【0056】
実施形態において、データ受信機は、複数のサブデータパケットより低い帯域幅で同期サブデータパケットを受信するように構成され得る。
【0057】
実施形態において、データ受信機は、複数のサブデータパケットと異なる変調タイプを使用して同期サブデータパケットを受信するように構成され得る。
【0058】
実施形態において、同期サブデータパケットは、複数のサブデータパケットと異なる送信電力で送信され得る。
【0059】
実施形態において、同期サブデータパケットは、複数のサブデータパケットと異なるチャネルコード化、または異なる誤り保護を有するチャネルコード化を備えられ得る。
【0060】
実施形態において、同期周波数チャネルと、複数のサブデータパケットが送信される周波数チャネルは、データ送信機およびデータ受信機に関連付けられている周波数帯域のチャネルであってよい。
【0061】
実施形態において、同期周波数チャネルと、複数のサブデータパケットが送信される周波数チャネルは、異なる周波数帯域のチャネルであってよい。
【0062】
実施形態において、同期サブデータパケットは、繰り返し送信されてよく、データ受信機は、繰り返し放出される同期サブデータパケットまたは繰り返し放出される同期サブデータパケットの組合せのうちの少なくとも一方に基づき複数のサブデータパケットを受信するように構成され得る。
【0063】
実施形態において、同期サブデータパケットは、少なくとも2つの同期部分サブデータパケット上に分割されて、同期部分サブデータパケットの間に送信が行われない送信休止があるような時間間隔で送信され得る。
【0064】
実施形態において、データ受信機は、異なる専用同期周波数チャネル上で少なくとも2つの同期部分サブデータパケットを受信するように構成され得る。
【0065】
実施形態において、少なくとも2つの同期部分サブデータパケットは、異なる送信電力で異なる専用同期周波数チャネルにおいて送信され得る。
【0066】
実施形態において、データ受信機は、異なる送信周波数で同じ同期周波数チャネルの帯域幅内の少なくとも2つの同期部分サブデータパケットを受信するように構成され得る。
【0067】
実施形態において、データ受信機は、少なくとも2つの同期部分サブデータパケットを受信し、組み合わせて、同期サブデータパケットを取得するように構成され得る。
【0068】
実施形態において、少なくとも2つの同期部分サブデータパケットのうちの1つは、同期シーケンスを含むものとしてよく、少なくとも2つの同期部分サブデータパケットのうちの第2のパケットは、複数のサブデータパケットが送信される際の時間/周波数ホッピングパターンに関する情報を含むものとしてよく、データ受信機は、受信データストリーム内の参照同期シーケンスを使用して少なくとも2つの同期部分サブデータパケットのうちの第1のパケットを検出し、少なくとも2つの同期部分サブデータパケットの間の知られている時間/周波数間隔に基づき、少なくとも1つのさらなる同期部分サブデータパケットを受信して、時間/周波数ホッピングパターンに関する情報を取得するように構成され得る。
【0069】
実施形態において、同期サブデータパケットは、複数のサブデータパケットを用いて送信されるデータがデータ受信機を宛先とするかどうかをデータ受信機がそれを使用して確定することができるアクティベーション情報を含むものとしてよく、データ受信機は、アクティベーション情報を使用して、複数のサブデータパケットを用いて送信されるデータがデータ受信機を宛先としているかどうかを確定し、データがデータ受信機を宛先としている場合に、複数のサブデータパケットを受信するように構成され得る。
【0070】
実施形態において、アクティベーション情報は、
- データが受信されるべきかどうかを指示する指標、
- データ送信機のアドレス情報、またはそれから導出された情報、
- データ送信機が関連付けられているデータ送信機のグループのアドレス情報、またはそれから導出された情報、
- データ受信機のアドレス情報、またはそれから導出された情報、および
- データ受信機が関連付けられているデータ受信機のグループのアドレス情報、またはそれから導出された情報
のうちの少なくとも1つであってよい。
【0071】
実施形態において、同期サブデータパケットは、複数のサブデータパケットを受信するための構成情報を含むものとしてよく、データ受信機は、構成情報に対応して複数のサブデータパケットを受信するように構成され得る。
【0072】
実施形態において、構成情報は、
- データレート、
- チャネルコード、
- コードレート、
- 変調アルファベット、
- 変調タイプ、
- パイロットシーケンス、
- 周波数オフセット、
- 時間オフセット、および
- クオーツ許容誤差
のうちの少なくとも1つであってよい。
【0073】
実施形態において、データ受信機は、同時に1つの周波数チャネル上でしかデータを受信できないデータ受信機であってよい。
【0074】
さらなる実施形態は、複数のサブデータパケット上に分割され、時間/周波数ホッピングパターンに対応して複数の周波数チャネルに分散されて送信されるデータを受信するように構成されているデータ受信機を提供し、サブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止があり、データ受信機は、複数のサブデータパケットが時間/周波数ホッピングパターンに対応して送信される周波数チャネルに関して固定されている同期周波数チャネル上で同期サブデータパケットを受信するように構成される。
【0075】
さらなる実施形態は、時間/周波数ホッピングパターンに対応して分散された複数のサブデータパケット上に分割されて送信されるデータを受信し、複数の受信されたサブデータパケットを取得するように構成されているリピータを提供し、複数のサブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止があり、リピータは、繰り返される時間/周波数ホッピングパターンに対応して複数の繰り返されるサブデータパケットを放出することによってデータを繰り返し放出するように構成され、複数の繰り返されるサブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止がある。
【0076】
実施形態において、リピータは、複数の受信されたサブデータパケットを再びサブデータパケット毎に放出し、複数の繰り返されるサブデータパケットを送信するように構成され得る。
【0077】
実施形態において、リピータは、複数の受信されたサブデータパケットを組み合わせて復号して、データを取得するように構成されるものとしてよく、リピータは、データを再符号化し、それを複数の繰り返されるサブデータパケット上に分割するように構成され得る。
【0078】
実施形態において、リピータは、複数の受信されたサブデータパケットを組み合わせて復号して、データを取得するように構成されるものとしてよく、リピータは、データを再符号化し、それから導出される情報を複数の繰り返されるサブデータパケット上に分割するように構成され得る。
【0079】
実施形態において、データは、コード化され、複数のサブデータパケットに分散され、したたがって、誤りのない送信の場合は、データの復号に成功するために複数のサブデータパケットのうちのサブデータパケットの第1のグループだけが必要とされるようにしてもよく、誤りのある復号の場合は、サブデータパケットの第1のグループとサブデータパケットの第2のグループとの組合せによってコード利得の増加が達成されるようにしてもよく、リピータは、受信されたサブデータパケットの第1のグループを復号し、復号が成功した場合に、データを再符号化し、それを少なくとも繰り返されるサブデータパケットの第1のグループ上に分割し、それを複数のサブデータパケットのうちの最後のサブデータパケットを受信する前に放出するように構成され得る。
【0080】
実施形態において、リピータは、受信されたサブデータパケットの第1のグループを復号し、復号が成功しなかった場合に、受信されたサブデータパケットの第1のグループを受信されたサブデータパケットの第2のグループと組み合わせて復号して、データを取得して再符号化し、それを複数の繰り返されるサブデータパケット上に分割するように構成され得る。
【0081】
実施形態において、リピータは、データを複数の繰り返されるサブデータパケット上に分割するように構成されるものとしてよく、それにより、繰り返されるサブデータパケットの数は、サブデータパケットまたは受信されたサブデータパケットの数より小さくなる。
【0082】
実施形態において、リピータは、データを再符号化し、それを複数の繰り返されるサブデータパケット上に分割するように構成されてよく、したがって、複数のサブデータパケットおよび複数の繰り返されるサブデータパケットは少なくとも部分的に受信機側で互いに組み合わせることが可能であり、より高いコード利得が達成される。
【0083】
実施形態において、リピータは、繰り返される時間/周波数ホッピングパターンに対応して複数の繰り返されるサブデータパケットを放出するように構成されてよく、それにより、時間/周波数ホッピングパターンおよび繰り返される時間/周波数ホッピングパターンの結果として、組み合わされた時間/周波数ホッピングパターンが受信機側で普通に受信され得る。
【0084】
実施形態において、リピータは、固定(専用)の同期周波数チャネル上で同期サブデータパケットを受信するように構成されるものとしてよく、同期周波数チャネルと、複数のサブデータパケットが主に時間/周波数ホッピングパターンに対応して送信される周波数チャネルは異なる。
【0085】
実施形態において、リピータは、同期サブデータパケットを再び放出するか、または新規に生成された同期サブデータパケットを固定同期周波数チャネルもしくは別の固定同期周波数チャネル上で放出するように構成され得る。
【0086】
実施形態において、同期サブデータパケットは、複数のサブデータパケットを用いて送信されるデータが繰り返し放出されるべきかどうかをそれを使用してリピータが確定することができるアクティベーション情報を含むものとしてよく、リピータは、アクティベーション情報を使用して、複数のサブデータパケットを用いて送信されるデータが繰り返し放出されるべきかどうかを確定し、データが繰り返し放出される場合に、複数のサブデータパケットを受信し、複数の繰り返されるサブデータパケットを使用してそれを再び放出するように構成され得る。
【0087】
実施形態において、アクティベーション情報は、
- データが受信されるべきかどうかを指示する指標、
- データ送信機のアドレス情報、またはそれから導出された情報、
- データ送信機が関連付けられているデータ送信機のグループのアドレス情報、またはそれから導出された情報、
- データ受信機のアドレス情報、またはそれから導出された情報、
- データ受信機が関連付けられているデータ受信機のグループのアドレス情報、またはそれから導出された情報、
- データがすでに繰り返し放出された回数を示すカウンタ
のうちの少なくとも1つであってよい。
【0088】
実施形態において、リピータは、アクティベーション情報を更新し、更新されたアクティベーション情報を同期サブデータパケットとともに放出するように構成され得る。
【0089】
実施形態において、受信された時間/周波数ホッピングパターンと、繰り返される時間/周波数ホッピングパターンは、等しいか、または異なるものとしてよい。
【0090】
実施形態において、リピータは、複数の繰り返されるサブデータパケットを複数の受信されたサブデータパケットが受信されたのと異なる周波数帯域で放出するように構成され得る。
【0091】
実施形態において、同期サブデータパケットは、複数のサブデータパケットが送信される際の時間/周波数ホッピングパターンに関する情報を含むものとしてよく、リピータは、時間/周波数ホッピングパターンに関する情報を使用して複数のサブデータパケットを受信するように構成され得る。
【0092】
実施形態において、リピータは、時間/周波数ホッピングパターンに関する情報を、
- 同期サブデータパケット内のデータフィールド、
- 誤り保護データの少なくとも一部、
- データ受信機において同期サブデータパケットを同期化するための同期シーケンスの少なくとも一部、
- 同期サブデータパケットが、少なくとも2つの同期部分サブデータパケット上に分割され時間および周波数上に分散されて送信される際に対応するホッピングパターン、
- 同期サブデータパケットの放出と同期サブデータパケットの繰り返し放出との間のホッピングパターン、
- 同期サブデータパケットのデータレート、
- 同期サブデータパケットのチャネルコード、
- 同期サブデータパケットのコードレート、
- 同期サブデータパケットの変調アルファベット、
- 同期サブデータパケットの変調タイプ、
- 同期サブデータパケットの周波数オフセット、
- 同期サブデータパケットの時間オフセット、および
- 同期サブデータパケットが依存するデータ送信機のクオーツ許容誤差、
のうちの少なくとも1つから抽出するように構成され得る。
【0093】
実施形態において、同期サブデータパケットは、複数のサブデータパケットに時間的に同期化される方式で送信されるものとしてよく、リピータは、同期サブデータパケットに時間的に同期される方式で複数のサブデータパケットを受信するように構成され得る。
【0094】
実施形態において、リピータは、時間的に複数のサブデータパケットの前に同期サブデータパケットを受信するように構成され得る。
【0095】
実施形態において、データは、チャネル符号化され、複数のサブデータパケット上に分割されるものとしてよく、したがって、その送信が成功した場合は、データを復号するためにサブデータパケットの第2のグループだけが必要とされるようにしてもよく、送信に誤りがある場合は、サブデータパケットの第1のグループとサブデータパケットの第2のグループとの組合せによってより高いコード利得が達成されるようにしてもよく、サブデータパケットの第1のグループは、時間的にサブデータパケットの第2のグループの前に送信され、同期サブデータパケットは、サブデータパケットの第1のグループの後、およびサブパケットの第2のグループの前に送信され、同期サブデータパケットは、サブデータパケットの第2のグループが送信される際の時間/周波数ホッピングパターンに関する情報を含み、リピータは、時間/周波数ホッピングパターンに関する情報を使用してサブデータパケットの第2のグループを受信するように構成され得る。
【0096】
実施形態において、リピータは、サブデータパケットの第2のグループを組み合わせて復号して、データを取得するように構成され得る。
【0097】
実施形態において、リピータの受信帯域幅は、複数のサブデータパケットが時間/周波数ホッピングパターンに対応して周波数帯域の周波数チャネルに分散されて送信される帯域幅より小さいものとしてよい。
【0098】
実施形態において、リピータは、硬判定ビットを出力するように構成されている受信ユニットを含み得る。
【0099】
実施形態において、リピータは、周波数帯域の複数の周波数チャネルのうちの1つの周波数チャネル上でのみ同時に受信することができる1チャネル受信機であってよく、リピータは、時間/周波数ホッピングパターンに従ってそれぞれの周波数チャネル上で送信される複数のサブデータパケットを受信するために時間/周波数ホッピングパターンに関する情報に対応して周波数帯域の周波数チャネルを切り替えるように構成され得る。
【0100】
実施形態において、リピータは、同期周波数チャネルを監視して同期サブデータパケットを受信するように構成されるものとしてよく、リピータは、同期サブデータパケットを受信した後に、時間/周波数ホッピングパターンに関する情報に対応して周波数帯域の周波数チャネルを切り替えて、時間/周波数ホッピングパターンに対応してそれぞれの周波数チャネル上で送信される複数のサブデータパケットを受信するように構成される。
【0101】
実施形態において、同期サブデータパケットは、リピータで同期サブデータパケットを同期化するための同期シーケンスを含むものとしてよく、リピータは、受信データストリーム内の参照同期シーケンスを使用して同期サブデータパケットを検出するように構成され得る。
【0102】
実施形態において、リピータは、同期周波数チャネル上で同期サブデータパケットのみを(排他的に)受信するように構成され得る。
【0103】
実施形態において、リピータは、複数のサブデータパケットより低い帯域幅で同期サブデータパケットを受信するように構成され得る。
【0104】
実施形態において、リピータは、複数のサブデータパケットと異なる変調タイプを使用して同期サブデータパケットを受信するように構成され得る。
【0105】
実施形態において、同期サブデータパケットは、複数のサブデータパケットと異なる送信電力で送信され得る。
【0106】
実施形態において、同期サブデータパケットは、複数のサブデータパケットと異なるチャネルコード化、または異なる誤り保護を有するチャネル符号化を備えられ得る。
【0107】
実施形態において、同期周波数チャネルと、複数のサブデータパケットが送信される周波数チャネルは、データ送信機およびリピータに関連付けられている周波数帯域のチャネルであってよい。
【0108】
実施形態において、同期周波数チャネルと、複数のサブデータパケットが送信される周波数チャネルは、異なる周波数帯域のチャネルであってよい。
【0109】
実施形態において、同期サブデータパケットは、繰り返し送信されてよく、リピータは、繰り返し放出される同期サブデータパケットまたは繰り返し放出される同期サブデータパケットの組合せのうちの少なくとも一方に基づき複数のサブデータパケットを受信するように構成され得る。
【0110】
実施形態において、同期サブデータパケットは、少なくとも2つの同期部分サブデータパケット上に分割されて、同期部分サブデータパケットの間に送信が行われない送信休止があるような時間間隔で送信され得る。
【0111】
実施形態において、リピータは、異なる専用同期周波数チャネル上で少なくとも2つの同期部分サブデータパケットを受信するように構成され得る。
【0112】
実施形態において、少なくとも2つの同期部分サブデータパケットは、異なる送信電力で異なる専用同期周波数チャネルにおいて送信され得る。
【0113】
実施形態において、リピータは、異なる送信周波数で同じ同期周波数チャネルの帯域幅内の少なくとも2つの同期部分サブデータパケットを受信するように構成され得る。
【0114】
実施形態において、リピータは、少なくとも2つの同期部分サブデータパケットを受信し、組み合わせて、同期サブデータパケットを取得するように構成され得る。
【0115】
実施形態において、少なくとも2つの同期部分サブデータパケットのうちの1つは、同期シーケンスを含むものとしてよく、少なくとも2つの同期部分サブデータパケットのうちの第2のパケットは、複数のサブデータパケットが送信される際の時間/周波数ホッピングパターンに関する情報を含むものとしてよく、リピータは、受信データストリーム内の参照同期シーケンスを使用して少なくとも2つの同期部分サブデータパケットのうちの第1のパケットを検出し、少なくとも2つの同期部分サブデータパケットの間の知られている時間/周波数間隔に基づき、少なくとも1つのさらなる同期部分サブデータパケットを受信して、時間/周波数ホッピングパターンに関する情報を取得するように構成され得る。
【0116】
実施形態において、同期サブデータパケットは、複数のサブデータパケットを用いて送信されるデータがリピータまたはデータ受信機を宛先とするかどうかをリピータがそれを使用して確定することができるアクティベーション情報を含むものとしてよく、リピータは、アクティベーション情報を使用して、複数のサブデータパケットを用いて送信されるデータがリピータまたはデータ受信機を宛先としているかどうかを確定し、データがリピータまたはデータ受信機を宛先としている場合に、複数のサブデータパケットを受信するように構成され得る。
【0117】
実施形態において、アクティベーション情報は、
- データが受信されるべきかどうかを指示する指標、
- データ送信機のアドレス情報、またはそれから導出された情報、
- データ送信機が関連付けられているデータ送信機のグループのアドレス情報、またはそれから導出された情報、
- データ受信機のアドレス情報、またはそれから導出された情報、および
- データ受信機が関連付けられているデータ受信機のグループのアドレス情報、またはそれから導出された情報
のうちの少なくとも1つであってよい。
【0118】
実施形態において、同期サブデータパケットは、複数のサブデータパケットを受信するための構成情報を含むものとしてよく、リピータは、構成情報に対応して複数のサブデータパケットを受信するように構成され得る。
【0119】
実施形態において、構成情報は、
- データレート、
- チャネルコード、
- コードレート、
- 変調アルファベット、
- 変調タイプ、
- パイロットシーケンス、
- 周波数オフセット、
- 時間オフセット、および
- クオーツ許容誤差
のうちの少なくとも1つであってよい。
【0120】
実施形態において、リピータは、1つの周波数チャネル上でのみ同時にデータを受信することができるリピータであってよい。
【0121】
さらなる実施形態は、データを送信するための方法を提供する。この方法は、データを複数のサブデータパケット上に分割するステップを含む。それに加えて、この方法は、時間/周波数ホッピングパターンに対応して分散された複数のサブデータパケットを送信するステップを含み、サブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止がある。それに加えて、この方法は、固定(専用)の同期周波数チャネル上で同期サブデータパケットを送信するステップを含み、同期周波数チャネルと、複数のサブデータパケットが主に時間/周波数ホッピングパターンに対応して送信される周波数チャネルは異なる。
【0122】
さらなる実施形態は、時間/周波数ホッピングパターンに対応して分散された複数のサブデータパケット上に分割されて送信されるデータを受信するための方法を提供し、サブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止がある。この方法は、複数のサブデータパケットを受信するステップを含む。それに加えて、この方法は、固定(専用)の同期周波数チャネル上で同期サブデータパケットを受信するステップを含み、同期周波数チャネルと、複数のサブデータパケットが主に時間/周波数ホッピングパターンに対応して送信される周波数チャネルは異なる。
【0123】
さらなる実施形態は、複数のサブデータパケット上に分割され、時間/周波数ホッピングパターンに対応して分散されて送信されるデータを繰り返し放出する方法を提供し、サブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止がある。この方法は、複数のサブデータパケットを受信するステップを含む。さらに、この方法は、繰り返される時間/周波数ホッピングパターンに対応して複数の繰り返されるサブデータパケットを放出することによってデータを繰り返し放出するステップを含み、複数の繰り返されるサブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止がある。
【0124】
本発明の実施形態は、1チャネル受信機(非常に安価なデータ受信機)の使用を可能にし、擬似ランダム時間/周波数ホッピングパターンの使用によって引き起こされる、TSMA方法の比較的大きなデータ送信容量の利点をもたらす。
【0125】
したがって、本発明の実施形態は、比較的複雑なマルチチャネル受信機(高帯域)の、上述の短所を回避し、それと同時に、必要な高い計算能力(すべての理論的に可能な時間/周波数ホッピングパターンに関する相関)をもたらし得る。
【0126】
実施形態において、データ送信の第1のサブデータパケットまたはごく初期のもしくは特定のサブデータパケットは、(1)固定された以前に知られている周波数チャネル上で送信することができ、(2)(その後)使用された時間/周波数ホッピングパターンに関する情報を収容することができる。
【0127】
実施形態において、このデータパケットは、同期サブデータパケットと称される。
【0128】
実施形態において、データキャリアは、(1)以前に知られている周波数チャネル上で(それに知られていない時点において)放出された同期データパケットを検出し、(2)その内容を確定し(すなわち、少なくとも、その後のデータパケットにおいて使用される時間/周波数ホッピングパターンに関する情報を取得し)、(3)その後、時間周波数ホッピングパターンに対応してその後のサブデータパケットを受信し、それをさらなる処理に送る1チャネル受信機のみを装備し得る。
【0129】
実施形態において、データ受信機は、これが(1)(知られていない時点において)放出されたデータパケットのみを検出し、(2)その内容を確定し(すなわち、少なくとも、その後のデータパケットにおいて使用される時間周波数ホッピングパターンに関する情報を取得し)、(3)その後、時間周波数ホッピングパターンに対応してその後のサブデータパケットを受信し、それをさらなる処理に送るので計算複雑度を小さく抑えて対処できる。
【0130】
本発明の実施形態は、添付図面を参照しつつ、後で詳述される。
【図面の簡単な説明】
【0131】
【
図1】テレグラム分割多元接続(TSMA)を用いてメッセージを送信するときの送信チャネルの例示的な占有を示す図である。
【
図2】データ送信機とデータ受信機とを有するシステムの概略ブロック図である。
【
図3】時間および周波数ホッピングパターンに従って複数のサブデータパケットを送信するときの送信チャネルの例示的な占有を示す図である。
【
図4】一実施形態による時間/周波数ホッピングパターンに対応して異なる周波数チャネルに分散される複数のサブデータパケットを送信し、固定専用同期周波数チャネル上で同期サブデータパケットを送信するときの送信チャネルの例示的な占有を示す図である。
【
図5】別の実施形態による時間/周波数ホッピングパターンに対応して異なる周波数チャネルに分散される複数のサブデータパケットを送信し、固定専用同期周波数チャネル上で同期サブデータパケットを送信するときの送信チャネルの例示的な占有を示す図である。
【
図6】データ送信機とリピータとを有するシステムおよびデータ送信機とリピータとの間の送信チャネルの概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0132】
本発明の実施形態の次の説明では、同じ要素または図中同じ効果を有する要素は同じ参照番号を割り振られ、その説明は相互に交換可能である。
【0133】
本発明の実施形態を詳しく説明する前に、最初に、たとえば、本発明が基づく通信システムは
図2および
図3を参照して詳述される。しかしながら、
図2および
図3を参照して説明されている通信システムは、例示としてのみ示され説明されており、限定して解釈されることを意図していないことは指摘されるべきである。むしろ、通信システムは、根底にある原理をわかりやすく包括的に説明するために抽象度を高めて例示されている。
【0134】
図2は、データ送信機100とデータ受信機110とを有する例示的な通信システムの概略ブロック図である。
【0135】
データ送信機100は、データ120(またはデータ120を含むデータパケット)を複数のサブデータパケット142上に分割し、ホッピングパターン140を使用して時間および/または周波数にわたって分散されている複数のサブデータパケット142を送信するように構成され得る。
【0136】
データ受信機110は、複数のサブデータパケット142を受信し、ホッピングパターン140に対応して複数のサブデータパケット上に分割され、時間および/または周波数にわたって分散されて送信されるデータを取得するように構成され得る。
【0137】
図2に例示的に示されているように、データ送信機100は、データ120を送信するように構成されている送信手段(または送信モジュールもしくは送信機)102を備えることができる。送信手段102は、データ送信機100のアンテナ104に接続され得る。それに加えて、データ送信機100は、データを受信するように構成されている受信手段(または受信モジュールもしくは受信機)106を備えることができる。受信手段106は、データ送信機100のアンテナ104または別の(分離している)アンテナに接続され得る。データ送信機100は、組み合わされた送信/受信手段(トランシーバ)も備えることができる。
【0138】
データ送信機110は、データ120を受信するように構成されている受信手段(または受信モジュールもしくは受信機)116を備えることができる。受信手段116は、データ受信機110のアンテナ114に接続され得る。それに加えて、データ受信機110は、データを送信するように構成されている送信手段(または送信モジュールもしくは送信機)112を備えることができる。送信手段112は、データ受信機110のアンテナ114または別の(分離している)アンテナに接続され得る。データ受信機110は、組み合わされた送信/受信手段(トランシーバ)も備えることができる。
【0139】
実施形態において、データ送信機100はセンサノードであり得るが、データ受信機110は基地局であり得る。典型的には、通信システムは、少なくとも1つのデータ受信機110(基地局)と複数のデータ送信機(熱計測器のような、センサノード)とを備える。データ送信機100が基地局であることも可能であるが、データ受信機110はセンサノードである。それに加えて、データ送信機100およびデータ受信機110が両方ともセンサノードであることも可能である。また、データ送信機100およびデータ受信機110が両方とも基地局であることも可能である。
【0140】
データ送信機100およびデータ受信機110は、テレグラム分割方法(TS方法)を使用してデータ120を送信し、および/または受信するように構成することができる。ここで、テレグラムまたはデータパケット120は、複数のサブデータパケット(またはサブパケット)142に分割され、サブデータパケット142は、データ送信機100からデータ受信機110に、ホッピングパターン140に従って時間および/または周波数にわたって分散されて送信され、データ受信機110は、サブデータパケットを再び組み立てて(または組み合わせて)データパケット120を取得する。こうして、サブデータパケット142は、各々、サブデータパケットが各々データパケット120より短くなるようにデータパケット120の一部のみを含むことができる。
【0141】
それに加えて、データパケット120は、データパケット120の誤りのない復号のためにすべてのサブデータパケット142が必要ではなく、サブデータパケット142の一部だけあればよいようにチャネル符号化することができる。
【0142】
複数のサブデータパケット142の時間的分散は、すでに述べたように、時間および/または周波数ホッピングパターンに対応して実行され得る。
【0143】
時間ホッピングパターンは、サブデータパケットがそれを使用して送信される送信時点または送信時間間隔または距離(ホップ)のシーケンスを指示することができる。たとえば、第1のサブデータパケットは、第1の送信時点(または第1の送信タイムスロット)において送信され、第2のサブデータパケットは第2の送信時点(または第2の送信タイムスロット)において送信されるものとしてよく、第1の送信時点および第2の送信時点は異なる。時間ホッピングパターンは、したがって、第1の送信時点および第2の送信時点を定める(または事前に決定するまたは指示する)ことができる。代替的に、時間ホッピングパターンは、第1の送信時点および第1の送信時点と第2の送信時点との間の時間間隔を指示することができる。時間ホッピングパターンは、また、第1の時点と第2の送信時点との間の時間間隔のみを指示することができる。サブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止があるものとしてよい。サブデータパケットは、また、時間的に重なり合う(交差する)こともできる。
【0144】
周波数ホッピングパターンは、サブデータパケットがそれを使用して送信される送信周波数または送信周波数ホップのシーケンスを指示することができる。たとえば、第1のサブデータパケットは、第1の送信周波数(または第1の周波数チャネル)で送信され、第2のサブデータパケットは第2の送信周波数(または第2の周波数チャネル)で送信されるものとしてよく、第1の送信周波数および第2の送信周波数は異なる。したがって、周波数ホッピングパターンは、第1の送信周波数および第2の送信周波数を定める(または事前に決定するまたは指示する)ことができる。代替的に、周波数ホッピングパターンは、第1の送信周波数と、第1の送信周波数と第2の送信周波数との間の周波数間隔(送信周波数ホップ)とを指示することができる。周波数ホッピングパターンは、また、第1の送信周波数と第2の送信周波数との間の周波数間隔(送信周波数ホップ)のみを指示し得る。それに加えて、周波数ホッピングパターンは、サブデータパケットが送信される周波数チャネルまたは周波数チャネルのシーケンスを指示することができる。
【0145】
複数のサブデータパケット142は、また、時間および周波数の両方にわたって分散される仕方でデータ送信機100からデータ受信機110へ送信され得る。時間および周波数にわたる複数のサブデータパケットの分散は、時間および周波数ホッピングパターンに対応して実行され得る。時間および周波数ホッピングパターンは、時間ホッピングパターンと周波数ホッピングパターンとの組合せ、すなわち、サブデータパケットが送信される際に使用される送信時点または送信時間間隔のシーケンスであってよく、送信周波数(または送信周波数ホップ)は、送信時点(または送信時間間隔)に関連付けられている。
【0146】
時間および/または周波数ホッピングパターンは複数のホップを含むことができ、複数のホップは、各々、複数のサブデータパケット142が送信され得る際に従う送信時点および/または送信周波数(または送信時間ホップもしくは送信周波数ホップ)を指示する。
【0147】
図3は、時間および周波数ホッピングパターンに対応して複数のサブデータパケット142を送信するときの送信チャネルの例示的な占有を示す図である。そこで、縦座標は周波数を記述し、横座標は時間を記述する。
【0148】
図3を見るとわかるように、データパケット120は、例示的に、n=7個のサブデータパケット142上に分割され、それに対応して、時間および周波数ホッピングパターンに対応して時間および周波数にわたって分散されてデータ送信機100からデータ受信機110に送信することができる。
【0149】
これも
図3を見るとわかるように、同期シーケンス144は、複数のサブデータパケット142が各々、データ(
図3のデータシンボル)146とは別の、同期シーケンス(
図3の同期シンボル)144の一部を含むように複数のサブデータパケット142上に分割することもできる。
【0150】
データ送信機100およびデータ受信機110の詳細な実施形態は、以下でより詳しく説明される。
【0151】
1.同期サブデータパケットによるTSMA方法
実施形態において、データ送信機100は、固定専用同期周波数チャネル162上で同期サブデータパケット160を送信または送信するように構成されるものとしてよく、固定専用同期周波数チャネルと、複数のサブデータパケット142が時間/周波数ホッピングパターン140に対応して送信される周波数チャネル164は、
図4に示されているように、異なる。
【0152】
実施形態において、データ受信機110は、固定専用同期周波数チャネル162上で同期サブデータパケット160を受信するように構成されるものとしてよく、固定専用同期周波数チャネルと、複数のサブデータパケット142が時間/周波数ホッピングパターン140に対応して送信される周波数チャネル164は、
図4に示されているように、異なる。
【0153】
詳しく言うと、
図4は、一実施形態による、時間/周波数ホッピングパターン140に対応して時間においておよび異なる周波数チャネル164に分散される複数のサブデータパケット142を送信し、固定専用同期周波数チャネル162上で同期サブデータパケット160を送信するときのデータ送信機100とデータ受信機110との間の送信チャネルの例示的な占有を示す図である。
【0154】
図4を見るとわかるように、実施形態において、同期サブデータパケット160は、例示的に、時間的に複数のサブデータパケット142の前に送信され得る。
【0155】
実施形態において、同期サブデータパケット160は、複数のサブデータパケット142が送信される際の時間/周波数ホッピングパターン140に関する情報を含むことができる。そこで、データ受信機110は、時間/周波数ホッピングパターン142に関する情報を使用して複数のサブデータパケット142を受信するように構成され得る。
【0156】
たとえば、時間/周波数ホッピングパターンに関する情報は、それに基づいてデータ受信機110が複数のサブデータパケット142を受信するか、またはそれを受信データストリーム内にローカライズすることができる、送信時点(または送信時間間隔)、および複数のサブデータパケットの対応する周波数チャネル(または周波数チャネルホップ)のような、時間/周波数ホッピングパターンそれ自体であってよい。
【0157】
時間/周波数ホッピングパターンに関する情報は、もちろん、それに基づいてデータ受信機110が時間/周波数ホッピングパターンを確定することができる、時間/周波数ホッピングパターンから導出された情報でもあり得る。
【0158】
それに加えて、時間/周波数ホッピングパターン140がデータ受信機110にすでに知られている可能性がある。この場合、時間/周波数ホッピングパターンに関する情報は、たとえば、時間/周波数ホッピングパターン140に対応する複数のサブデータパケット142の送信が開始する時点および/または周波数チャネルであってよい。それに加えて、時間/周波数ホッピングパターンに関する情報は、たとえば、同期サブデータパケット160と時間/周波数ホッピングパターン140またはサブデータパケットのうちの1つ(第1のサブデータパケットなど)との間の時間間隔または周波数チャネル間隔とすることができる。
【0159】
実施形態において、同期サブデータパケット160は、時間/周波数ホッピングパターン140に関する情報を、
- 同期サブデータパケット内のデータフィールド、
- 誤り保護データの少なくとも一部、
- データ受信機において同期サブデータパケットを同期化するための同期シーケンスの少なくとも一部、
- 同期サブデータパケットが、少なくとも2つの同期部分サブデータパケット上に分割され時間および周波数上に分散されて送信される際に対応するホッピングパターン、
- 同期サブデータパケットの放出と同期サブデータパケットの繰り返し放出との間のホッピングパターン、
- 同期サブデータパケットのデータレート、
- 同期サブデータパケットのチャネルコード、
- 同期サブデータパケットのコードレート、
- 同期サブデータパケットの変調アルファベット、
- 同期サブデータパケットの変調タイプ、
- 同期サブデータパケットの周波数オフセット、
- 同期サブデータパケットの時間オフセット、および
- 同期サブデータパケットが依存するデータ送信機のクオーツ許容誤差、
のうちの少なくとも1つにおいて、含み得る。
【0160】
実施形態において、同期サブデータパケット160は、固定専用同期周波数チャネルの代わりに、複数のサブデータパケット142が時間/周波数ホッピングパターン140に対応して送信される周波数チャネル164に関して固定されている同期周波数チャネル162上でも送信され得る。
【0161】
言い換えると、同期周波数チャネル162は、残りのホッピングパターン140に関して固定することができるが、それに関係なく専用チャネルでは固定することができない。たとえば、デュアルバンドモードでは、2つの異なるチャネル上で繰り返しなく同期が放出される(受信機は1つのチャネルを監視するだけでよいか、または両方を並列に受信しなければならない)。このことは、専用チャネルが使用されるか、または送信が残りのホッピングパターンに関して行われるかのいずれかが可能であることを意味する。
【0162】
図5は、別の実施形態による、時間/周波数ホッピングパターン140に対応して異なる周波数チャネル164に、時間とともに、分散される複数のサブデータパケット142を送信し、固定専用同期周波数チャネル162上で同期サブデータパケット160を送信するときのデータ送信機100とデータ受信機110との間の送信チャネルの例示的な占有を示す図である。
【0163】
実施形態において、データ送信機100は、データにチャネルコード化を実行し、それを複数のサブデータパケット142上に分割して、サブデータパケット142の第2のグループ172のみが、それを正常に送信したときに、データを復号するために必要になるように、また送信に誤りがある場合に、サブデータパケットの第1のグループ170とサブデータパケットの第2のグループ172とを組み合わせることによってより高いコード利得が達成されるように構成され得る。データ送信機100は、時間的にサブデータパケット142の第2のグループ172の前にサブデータパケット142の第1のグループ170を送信するように構成されてよく、データ送信機100は、サブデータパケット142の第1のグループ170の後およびサブデータパケット142の第2のグループ172の前に同期サブデータパケット160を送信するように構成されてよく、同期サブデータパケット160は、サブデータパケット142の第2のグループ172が送信される際の時間/周波数ホッピングパターンに関する情報を含む。
【0164】
実施形態において、データ受信機110は、専用固定同期周波数チャネル162上で同期サブデータパケット160を受信して時間/周波数ホッピングパターンに関する情報を取得し、時間/周波数ホッピングパターン140に関する情報を使用してサブデータパケット142の第2のグループ172を受信するように構成され得る。それに加えて、データ受信機は、サブデータパケットの第2のグループを組み合わせて復号して、データを取得するように構成され得る。
【0165】
実施形態において、データ受信機110は、安価なデータ受信機110であってよい。
【0166】
たとえば、データ受信機110の受信帯域幅は、複数のサブデータパケット142が時間/周波数ホッピングパターン140に対応して周波数帯域の周波数チャネルに分散されて送信される帯域幅より小さいものとしてよい。
【0167】
たとえば、データ受信機110は、同時に周波数帯域166の複数の周波数チャネルのうちの1つの周波数チャネル上でのみ受信することができる1チャネル受信機であってよい。したがって、データ受信機110は、同期周波数チャネル162を監視して、同期サブデータパケット160を受信し、同期サブデータパケット160を受信した後に、時間/周波数ホッピングパターン140に関する情報に対応して周波数帯域166の周波数チャネル164を切り替え、時間/周波数ホッピングパターン140に対応してそれぞれの周波数チャネル上で送信される複数のサブデータパケット142を受信するように構成することができる。
【0168】
実施形態において、同期サブデータパケット160があるため、計算能力の低い、または受信帯域幅がテレグラム分割信号の帯域幅より小さい受信機を使用することができる。ここで、受信機は、テレグラム分割信号を受信するときにキャリア周波数を切り替える。
【0169】
実施形態において、データ受信機110(またはデータ受信機の無線チップ(受信ユニット))は、硬判定ビットを提供するように構成されているいわゆる硬判定受信機であってよい。このことは、データ受信機110が、受信データストリーム全体からの周波数帯域の周波数チャネルの部分的抽出を実行することができないことを意味する。むしろ、データ受信機は、同時に1つの周波数チャネル上でしか受信できない。
【0170】
実施形態において、いわゆる低性能受信機を使用することができる。これはテレグラムを検出するために(たとえば、排他的に)同期サブデータパケット160を使用する。ここで、検出に低い帯域幅が必要であり、受信機はさらに安価なものにできる。同期サブデータパケット160が受信された場合、受信機は、そのキャリア周波数を、信号化された時間/周波数ホッピングパターンに対応してその後のサブデータパケットの間で切り替えてテレグラムを受信することができる。
【0171】
いわゆる高性能受信機は、それと対照的に、同期サブデータパケットを使用しないか、またはテレグラム(もしくは複数のサブデータパケット142)を検出するための追加情報としてのみ使用する。ここで、より高い検出確率が達成されるが、信号を全体域幅で恒久的に受信することができる受信機が必要である。
【0172】
さらなる実施形態が以下で説明される。
【0173】
実施形態において、最初に第1のサブデータパケット(同期サブデータパケット160)をその後のサブデータパケット142の時間/周波数ホッピングパターン140が送信される受信機110に以前に知られている周波数チャネル162上に出すTSMA方法が使用され得る。
【0174】
実施形態において、データパケット142を送信するためのTSMAベースの送信システムでは、同期サブデータパケット160は、(その後の)サブデータパケット142の時間/周波数ホッピングパターン140に関する情報を含む、受信機110に以前に知られている周波数チャネル162上で送信され得る。
【0175】
実施形態において、同期サブデータパケット160を放出することは、固定周波数チャネル162上で(「以前に知られている」だけでなく)、または通常使用されるよりも少ないチャネル上でのみ実行され得る。
【0176】
実施形態において、同期サブデータパケット160は、受信機110に対する同期サブデータパケットの時間、周波数、および位相同期ならびに検出を可能にする同期シーケンスを含むことができる。
【0177】
実施形態において、任意選択で、他の参加者による干渉を最小限度に抑えるために、同期サブデータパケット160が送信される周波数チャネル162は、さらなる(その後の)サブデータパケット142を送信するために使用され得ない(他の参加者によってすら使用され得ない)。
【0178】
実施形態において、同期サブデータパケット160に対する周波数チャネル162の帯域幅は、その後のサブデータパケット142の周波数チャネル164の帯域幅から逸脱し得る。特に、同期サブデータパケット160を送信するために、利用可能な受信機帯域幅より低い帯域幅が送信機の送信周波数における潜在的逸脱(発振器の不正確さ)を考慮するように選択され得る。
【0179】
実施形態において、拡散方法のような、より容易な、たぶん、周波数オフセットに対してより高い耐性を有する別の変調タイプは、たとえば、同期サブデータパケット160に使用することができる。
【0180】
実施形態において、送信持続時間、送信電力、変調アルファベット、変調タイプ、パイロットシーケンス(同期シーケンス)およびコード化保護、ならびに同期サブデータパケット160に対するコード化タイプは、その後のサブデータパケット142の対応する特徴から逸脱し得る。
【0181】
実施形態において、同期データパケット160は、高められた送信電力および/または増強されたコード化保護で送信することができる。
【0182】
実施形態において、同期サブデータパケット160は、他のサブデータパケット142と異なる周波数帯域で送信され得る。このことは、送信が、たとえば、放出により大きな電力が許されているが、求められている送信容量全体をもたらすには帯域が狭すぎる周波数帯域において行われ得ることを意味する。
【0183】
実施形態において、第1のサブデータパケット(同期サブデータパケット160)は、受信確率を高めるためにその後のデータパケット142を放出する前に1回または数回繰り返され得る(繰り返しの数および間隔は受信機に知られている)。
【0184】
実施形態において、第1のサブデータパケット(同期サブデータパケット160)は、いくつかの部分サブデータパケットに分割することができる。
【0185】
第1のサブデータパケット(同期サブデータパケット160)は、次いで、いくつかの部分サブデータパケット上に分割することができ(TSMA原理)、部分サブデータパケットの間に異なる長さの送信休止があり得る(純粋な時間ホッピングパターン)。部分サブデータパケットは、関連付けられている周波数チャネルの帯域幅内で、言及されているホッピングパターンに加えて、受信機内で以前に知られている周波数ホッピングパターンを含むことができる。
【0186】
第1のサブデータパケット(同期サブデータパケット160)をいくつかの部分サブデータパケットに分割(またはスプリット)する場合、部分サブデータパケットを放出することは、同期サブデータパケットに対して用意される周波数チャネル内で異なるサブ周波数だけでなく、異なる周波数チャネル上でも実行され得る。第1の部分サブデータパケットは、たとえば、受信機110の検出確率が改善されるようにより高い確実な送信電力の周波数帯域または周波数チャネルにおいて放出することができる。第1の部分サブデータパケット(同期サブデータパケット160)は、以前に知られている固定波長を使用して、すなわち、依然として送信機固有の情報なしで、実行され得る。
【0187】
2.同期サブデータパケットにおけるアクティベーション情報
1チャネルデータ受信機が、TSMAベースの送信システム内で、時間周波数ホッピングパターンを有するメッセージを完全に受信する(すなわち、ホッピングパターンに「追随する」)時間の間に、現在選択されているのとは別の周波数チャネル上で受信することは可能でない。したがって、受信機110は、この時間内に他の送信機のデータパケットを受信することを妨げられ、これはこの瞬間において受信されたデータパケットが受信機に対して関連性を有しない場合に不利点である。
【0188】
可能な最も早い時点において、送信されるデータパケットが受信機110について実際に関連性を有することを確実にするために、「アクティベーション情報」は第1の同期サブデータパケット(同期サブデータパケット160)で送信されるか、または時間周波数ホッピングパターンに関する情報に加えて、早期に送信される。この情報は、送信機100のその後のサブデータパケット142が受信されるか、または無視されるかを判定するために受信機110で使用される(したがって、他の送信機の同期サブデータパケット160を受信できる状態のままでいるものとしてよい)。これは、受信の準備を著しく高める。
【0189】
第1のサブデータパケット(同期サブデータパケット160)のアクティベーション情報は、
- その後のサブデータパケットが受信されるべきかどうかを示す、一般的指標(フラグ)などの、一般情報、
- 送信機が転送することができる、たとえば、その同一性に関する明示的な情報(送信機IDなど)などの、送信機特有の情報、
- 送信機が転送することができる、たとえば、送信機/参加者の特定のグループに属す情報などの、送信機グループ特有の情報(送信機グループIDのような)、
- 送信機が転送することができる、たとえば、送信機IDに関するハッシュ値など、ハッシュ関数を用いて送信機特有または送信機グループ特有の情報を特性として示し得る。
【0190】
上で述べた特性がデータ受信機110に記憶されている対応するリストとマッチする場合に限り、データパケットは、完全に受信され、該当する場合に、さらなる活動がトリガされる(次のセクションの「リピータ」の説明を参照)。
【0191】
同様に、アクティベーション情報は、特定の個別の受信機または受信機のグループのみがアドレッシングされるように実装することができる。
【0192】
送信機特有の情報と受信機特有の情報との組合せも、送信機または送信機グループと受信機または受信機グループとの間の関連付けが実行され得るように送信され得る。
【0193】
第1のサブデータパケット(または同期サブデータパケット160)では、アクティベーション情報とは別に、その後のTSMAベースの送信を構成するさらなる追加の情報、すなわち、
- データレート、
- チャネルコードおよびコードレート、
- 変調アルファベットまたは変調タイプ、
- パイロットシーケンス、
- 周波数オフセットおよび/または時間オフセットに関する情報、
- クオーツ許容誤差
が含まれてよい。
【0194】
3.リピータの機能
実施形態において、データ受信機110は、複数のサブデータパケット142上に分割され、時間/周波数ホッピングパターン140に対応して分散されて送信されるデータを受信し、受信された複数のサブデータパケットを取得するように構成されているリピータ110とすることができ、複数のサブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止があり、リピータ110は、繰り返される時間/周波数ホッピングパターンに対応して複数の繰り返されるサブデータパケットを放出することによってデータを繰り返し放出するように構成されてよく、複数の繰り返されるサブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止がある。
【0195】
言い換えると、データ受信機110は、元のデータ送信機100から受信されたデータをレンダリングし、再送する「リピータ」の機能を有することができる。これは、データ送信機100の信号がもはや誤りのない受信に必要な強度で実際のデータ受信機に届かなくなったときに必要になり得る。
【0196】
図6は、データ送信機100とリピータ110とを有するシステムおよびデータ送信機100とリピータ110との間の送信チャネル111の概略ブロック図を示している。言い換えると、
図6は基本的なリピータ機能を示している。ここで、信号602はデータ送信機100によって送信され、送信されたデータ601に含まれる情報はリピータによって受信される信号603(転送信号604)に基づき復元され、レンダリングされ、再送される。
【0197】
TSMAベースの送信におけるリピータ110の潜在的に機能の仕方について以下で説明する。
【0198】
実施形態において、リピータ110は、複数の受信されたサブデータパケット142をサブデータパケットについて次々に再放出し、複数の繰り返されるサブデータパケットを送信するように構成され得る。
【0199】
言い換えると、実施形態において、サブデータパケット142のデータは、サブデータパケットについて次々に(すなわち、サブデータパケット毎に)繰り返され得る。データパケット全体(複数のサブデータパケット142に分散されて送信される)を復号することは、ここでは必要ない。リピータ110によって導入される最小遅延時間は、個別に受信され、リピータ110によって復調されるそれぞれのサブデータパケット142の持続時間である。新しい送信信号は、推定受信シンボルに基づきリピータ110において変調によって生成される。リピータ110は、ここでは、データパケット全体の内容を必ずしも復号しなくてよい。
【0200】
実施形態において、リピータ110は、受信された複数のサブデータパケット142を組み合わせて復号して、データを取得し、データを再符号化し、それを複数の繰り返されたサブデータパケット上に分割するように構成することができる。
【0201】
言い換えると、実施形態において、リピータ110は、データ送信機100のすべてのサブデータパケット142を受信し、データパケット全体(複数のサブデータパケット142に分散されて送信される)を復号した後にのみサブデータパケット(繰り返された複数のサブデータパケット)の放出を開始し得る。リピータ110によって導入される最小遅延時間は、データパケット全体の持続時間または少なくとも復号を成功させるために必要なサブデータパケットの数に相当する、少なくとも、持続時間である。リピータ110は、完全に送信されたデータを復号し、符号化を再び行い、変調することによってそれに基づき新しい送信信号を生成する。
【0202】
実施形態において、データは、コード化され、複数のサブデータパケット142に分散され、したたがって、誤りのない送信の場合は、データの復号に成功するために複数のサブデータパケット142のうちのサブデータパケットの第1のグループのみが必要であり、誤りのある復号の場合に、サブデータパケット142の第1のグループとサブデータパケット142の第2のグループとを組み合わせることによって高いコード利得が達成されるものとしてよい。この場合、リピータ110は、受信されたサブデータパケット142の第1のグループを復号し、復号が成功した場合に、データを再符号化し、それを少なくとも繰り返されるサブデータパケットの第1のグループ上に分割し、それを複数のサブデータパケット142のうちの最後のサブデータパケットを受信する前に放出するように構成され得る。
【0203】
言い換えると、実施形態において、メッセージ(複数のサブデータパケット142に分散されて送信される)は、たとえば、良好な受信条件の下でサブデータパケット142の一部を受信する前にすでに復号されていてよい。これは、リピータ信号と重ね合わされる仕方で初期放出の残りのサブデータパケット142を放出するためにリピータ110によって使用され得る。これは、チャネルが両方の放出と重ね合わされるのでチャネル占有を低減することを可能にする。残りのサブデータパケットの重ね合わされた放出の後に、任意選択で、リピータ110によって受信され復号されたサブデータパケットが放出され得る。
【0204】
実施形態において、リピータ110は、受信された複数のサブデータパケット142を組み合わせて復号して、データを取得し、データを再符号化し、それから導出された情報を複数の繰り返されたサブデータパケット上に分割するように構成することができる。
【0205】
言い換えると、実施形態において、受信されたシンボルに関する情報が生成され受け渡されるものとしく、すなわち、サブデータパケットまたは復号されたテレグラム全体の再構成されたシンボルではないが、受信されたシンボルから導出された他の情報である(「圧縮して転送する」など)。
【0206】
実施形態において、リピータ110は、データを再符号化し、それを複数の繰り返されるサブデータパケット上に分割するように構成されてよく、それにより、複数のサブデータパケット142および複数の繰り返されるサブデータパケットは少なくとも部分的に受信機側で互いに組み合わせることができ、より高いコード利得が達成される。それに加えて、リピータ110は、繰り返される時間/周波数ホッピングパターンに対応して複数の繰り返されるサブデータパケットを放出するように構成されてよく、それにより、時間/周波数ホッピングパターン140および繰り返される時間/周波数ホッピングパターンの結果として、組み合わされた時間/周波数ホッピングパターンが受信機側で普通に受信され得る。
【0207】
言い換えると、繰り返されるサブデータパケットが放出されるものとしてよく、それにより、元の放出(すなわち、複数のサブデータパケット)と一緒に取られると、その結果再びホッピングパターンが得られる。これは、リピータ110が受信した元の放出を、元の放出の使用可能な部分がそれでもデータ受信機に到達すると仮定したときに、追加のパリティ情報とともに提供することを可能にする。
【0208】
データの実際の受信機(基地局のような)と対照的に、リピータ110は、受信された信号のすべてまたは大半を必ずしも繰り返す必要はないが、特に、誤りのない送信に必要な強度で実際のデータ受信機に到達しないその送信機の信号を、繰り返さなくてもよい。ここで、「アクティベーション情報」(セクション2を参照)は、とても重要であるが、それは、リピータ110が特定のデータ送信機の信号のみを繰り返すことを許し、その結果、システム全体に不要な負荷をかけることをしないからである。
【0209】
3.1 基本機能
実施形態において、リピータ110は、第1のサブデータパケット(同期サブデータパケット160)で送信される時間/周波数ホッピングパターン140に関する情報に基づくその後のサブデータパケットを受信することができる。ここでは1チャネル受信機だけあればよく(複雑度低減、コスト削減)、これはホッピングパターンに従って使用されるそれぞれの周波数チャネルに合わせて調整される。
【0210】
実施形態において、リピータは、サブデータパケットに属す信号を受信し、それを復調し、その中に含まれるシンボルを推定し、推定されたシンボルに基づき新しい送信信号を生成することができる。この信号は、(データパケット全体を複合するような)クロスサブデータパケット(cross-sub-data packet)処理を必要とすることなく、サブデータパケット(時間を遅らせて)(低い待ち時間の変動)として送信され得る。
【0211】
実施形態において、リピータは、データパケット全体に属すすべてのまたは複数の信号シーケンスを受信し、これからデータパケットに属すすべてまたは複数の受信シンボルを推定し、データパケット全体を復号することができる。復号に成功した場合、送信機の存在するソースデータは再符号化され、変調される。複数のサブデータパケットからなる対応するデータパケットが送信され得る(時間を遅らせて)(より高い待ち時間の変動、ただし受信セキュリティは改善される)。データパケットが正しく復号されない場合、リピータによる放出は行われない。
【0212】
実施形態において、受信機は、データ送信機と同じまたは異なる時間/周波数ホッピングパターンを使用してサブデータパケットを送信することができる。
【0213】
実施形態において、リピータ110は、すべてのサブデータパケットを再び放出し得ないが、サブデータパケットの一部のみを放出し得る(受信状態が良好であれば負荷は低減される)。
【0214】
実施形態において、リピータ110は、データ送信機と異なる周波数チャネル上で第1のサブデータパケット(同期サブデータパケット160)を放出することができる。
【0215】
実施形態において、リピータ100は、第1のサブデータパケット(同期サブデータパケット160)を放出せず、その後のサブデータパケットを放出するものとしてよい。
【0216】
実施形態において、リピータは、第1のサブデータパケットの情報を、それを放出する前に修正することができる(セクション3、「繰り返しフラグ/カウンタ」を含む実施形態を参照)。
【0217】
実施形態において、リピータは、データ送信機と異なる周波数帯域でサブデータパケット142を放出することができる。
【0218】
3.2 リピータ機能のアクティベーション/制御
実施形態において、セクション2と同様に、第1のサブデータパケット(同期サブデータパケット160)に含まれるアクティベーション情報は、リピータ110が受信されたデータパケットを放出するかしないかを判定するために使用され得る。
【0219】
実施形態において、リピータ110は、そこで、選択された個別の送信機(データ送信機100)または送信機の定義されたグループのパケット(複数のサブデータパケット142上に分割され送信されるデータパケット)のみがリピータ110によって繰り返されるように構成され得る。
【0220】
実施形態において、第1のサブデータパケット(同期サブデータパケット160)は、それに加えて、パケット全体(複数のサブデータパケット142上に分割されて送信されるデータパケット)がすでに繰り返されているかどうか、何回繰り返されているかに関する情報を含むことができる。パケットがリピータによって繰り返される場合、それぞれの情報は、第1のサブデータパケット(同期サブデータパケット160)においてそれに対応して修正される。
【0221】
実施形態において、リピータ110は、第1のサブデータパケット(同期サブデータパケット160)内の情報を使用して受信可能な送信機のリストを作成することができる。このリストは、送信機ID、送信機グループID、またはハッシュ関数(セクション2を参照)を使用して作成され、制御ユニット(基地局のような)に転送される。この情報を使用して、制御ユニットは、どのデータ送信機に対して送信されるパケットが繰り返されるかを受信機に通信する。
【0222】
いくつかの態様はデバイスの文脈内で説明されているが、これらの態様は対応する方法の説明にもなっており、したがって、デバイスのブロックまたは要素もそれぞれの方法ステップまたは方法ステップの特徴に対応することは明らかである。それと同様に、方法ステップの文脈内において、または方法ステップとして説明されている態様は、対応するデバイスの対応するブロックまたは項目または特徴の説明ともなっている。方法ステップのうちのいくつかまたはすべては、たとえばマイクロプロセッサ、プログラム可能なコンピュータ、または電子回路のような、ハードウェア装置によって(またはそれを使用することで)実行され得る。いくつかの実施形態において、最も重要な方法ステップのうちの一部またはいくつかは、そのような装置によって実行され得る。
【0223】
オーディオ信号またはビデオ信号またはトランスポートストリーム信号のような、発明的に符号化された信号(inventively encoded signal)は、たとえば、デジタル記憶媒体上に記憶することができるか、またはたとえば、インターネットなどの、無線送信媒体もしくは有線送信媒体のような、送信媒体上で転送することができる。
【0224】
発明的に符号化されたオーディオ信号は、デジタル記憶媒体上に記憶することができるか、またはたとえば、インターネットなどの、無線送信媒体もしくは有線送信媒体のような、送信媒体上で転送することができる。
【0225】
いくつかの実装要件に応じて、本発明の実施形態は、ハードウェアまたはソフトウェアで実装することができる。この実装は、それぞれの方法が実行されるようなプログラム可能なコンピュータシステムと連携するか、または連携することができる、電子的に読み取り可能な制御信号が記憶される、デジタル記憶媒体、たとえば、フロッピィディスク、DVD、Blu-Rayディスク、CD、ROM、PROM、EPROM、EEPROMもしくはFLASH(登録商標)メモリ、ハードドライブ、または別の磁気もしくは光メモリを使用して実行され得る。したがって、デジタル記憶媒体は、コンピュータ可読であるものとしてよい。
【0226】
本発明によるいくつかの実施形態は、本明細書で説明されている方法のうちの1つが実行されるようなプログラム可能なコンピュータシステムと連携することができる、電子的に読み取り可能な制御信号を収めたデータキャリアを含む。
【0227】
一般に、本発明の実施形態は、プログラムコードを伴うコンピュータプログラム製品として実装することができ、プログラムコードはコンピュータプログラム製品がコンピュータ上で稼動するときに方法のうちの1つを実行するように動作可能である。
【0228】
プログラムコードは、たとえば、マシン可読キャリア上に記憶され得る。
【0229】
他の実施形態は、本明細書で説明されている方法のうちの1つを実行するためのコンピュータプログラムを含み、コンピュータプログラムは、マシン可読キャリア上に記憶される。
【0230】
言い換えると、本発明の方法の一実施形態は、コンピュータプログラムがコンピュータ上で稼動しているときに、本明細書で説明されている方法のうちの1つを実行するためのプログラムコードを含むコンピュータプログラムである。
【0231】
本発明の方法の別の実施形態は、その結果、本明細書で説明されている方法のうちの1つを実行するためのコンピュータプログラムが記録されるデータキャリア(またはデジタル記憶媒体またはコンピュータ可読媒体)である。データキャリア、デジタル記憶媒体、またはコンピュータ可読媒体は、典型的には、対象物および/または非過渡的もしくは非一時的なものである。
【0232】
発明の方法のさらなる実施形態は、本明細書で説明されている方法のうちの1つを実行するためのコンピュータプログラムを表現するデータストリームまたは信号のシーケンスである。データストリームまたは信号のシーケンスは、たとえば、データ通信接続、たとえばインターネットを介して、転送されるように構成され得る。
【0233】
さらなる一実施形態は、本明細書で説明されている方法のうちの1つを実行するように構成されるか、または適合される処理手段、たとえば、コンピュータ、またはプログラム可能な論理デバイスを含む。
【0234】
さらなる一実施形態は、本明細書で説明されている方法のうちの1つを実行するためのコンピュータプログラムがインストールされているコンピュータを含む。
【0235】
本発明によるさらなる一実施形態は、本明細書で説明されている方法のうちの1つを実行するためのコンピュータプログラムを受信機に転送するように構成されているデバイスまたはシステムを含む。送信は、たとえば、電子的にまたは光学的に実行され得る。受信機は、たとえば、コンピュータ、モバイルデバイス、メモリデバイス、または同様のものであってよい。デバイスまたはシステムは、たとえば、コンピュータプログラムを受信機に転送するためのファイルサーバを含み得る。
【0236】
いくつかの実施形態において、プログラム可能な論理デバイス(たとえば、フィールドプログラマブルゲートアレイ、FPGA)は、本明細書で説明されている方法の機能うちのいくつかまたはすべてを実行するために使用されてよい。いくつかの実施形態において、フィールドプログラマブルゲートアレイは、本明細書で説明されている方法のうちの1つを実行するためにマイクロプロセッサと連携し得る。一般的に、いくつかの実施形態において、これらの方法は任意のハードウェアデバイスによって実行される。これは、コンピュータプロセッサ(CPU)などの汎用ハードウェア、またはASICなどの、方法に特有のハードウェアであってよい。
【0237】
本明細書で説明されているデバイスは、たとえば、ハードウェア装置を使用して、またはコンピュータを使用して、またはハードウェア装置とコンピュータとの組合せを使用して実装され得る。
【0238】
本明細書で説明されているデバイス、または本明細書で説明されているデバイスの任意のコンポーネントは、少なくとも部分的にハードウェアおよび/またはソフトウェア(コンピュータプログラム)で実装され得る。
【0239】
本明細書で説明されている方法は、たとえば、ハードウェア装置を使用して、またはコンピュータを使用して、またはハードウェア装置とコンピュータとの組合せを使用して実装され得る。
【0240】
本明細書で説明されている方法、または本明細書で説明されている方法の任意のコンポーネントは、少なくとも部分的にハードウェアおよび/またはソフトウェアによって実行され得る。
【0241】
上で説明されている実施形態は、単に、本発明の原理について例示しているだけである。本明細書で説明されている配置構成および詳細の修正および変更は、当業者には明らかであることは理解される。したがって、本発明は、付属の特許請求の範囲によってのみ制限され、本明細書の実施形態の記述および説明を用いて提示されている具体的詳細によって制限されないことを意図されている。
【符号の説明】
【0242】
100 データ送信機
102 送信手段(または送信モジュールもしくは送信機)
104 アンテナ
106 受信手段(または受信モジュールもしくは受信機)
110 データ受信機
110 リピータ
111 送信チャネル
112 送信手段(または送信モジュールもしくは送信機)
114 アンテナ
116 受信手段(または受信モジュールもしくは受信機)
120 データ
140 ホッピングパターン
142 サブデータパケット
144 同期シーケンス
146 データ
160 同期サブデータパケット
162 固定専用同期周波数チャネル
164 周波数チャネル
601 送信されたデータ
602 信号
603 信号
604 転送信号
【手続補正書】
【提出日】2020年7月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
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【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データを複数のサブデータパケット上に分割し、時間/周波数ホッピングパターンに対応して分散された前記複数のサブデータパケットの少なくとも一部を送信するように構成されているデータ送信機であって、前記サブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止があり、
前記データ送信機は、固定同期周波数チャネル上で同期サブデータパケットを送信するように構成され、
前記同期周波数チャネルと、前記複数のサブデータパケットが主に前記時間/周波数ホッピングパターンに対応して送信される周波数チャネルは異なり、
前記同期サブデータパケットは、前記複数のサブデータパケットを用いて送信される前記データがデータ受信機を宛先とするかどうかを前記データ受信機がそれを使用して確定することができるアクティベーション情報を含む、データ送信機。
【請求項2】
前記同期サブデータパケットは、前記複数のサブデータパケットを用いて送信される前記データがデータ受信機を宛先とし、前記データ受信機においてさらに処理するために提供されるかどうかを前記データ受信機がそれを使用して確定することができるアクティベーション情報を含む請求項1に記載のデータ送信機。
【請求項3】
前記同期サブデータパケットは、前記時間/周波数ホッピングパターンに関する情報を含む請求項2に記載のデータ送信機。
【請求項4】
前記同期サブデータパケットは、前記時間/周波数ホッピングパターンに関する前記情報を、
- 前記同期サブデータパケット内のデータフィールド、
- 誤り保護データの少なくとも一部、
- データ受信機において前記同期サブデータパケットを同期化するための同期シーケンスの少なくとも一部、
- ホッピングパターンであって、それに対応して前記同期サブデータパケットが少なくとも2つの同期部分サブデータパケット上に分割され、時間および周波数上に分散されて送信される、ホッピングパターン、
- 前記同期サブデータパケットの放出と前記同期サブデータパケットの繰り返し放出との間のホッピングパターン、
- 前記同期サブデータパケットのデータレート、
- 前記同期サブデータパケットのチャネルコード、
- 前記同期サブデータパケットのコードレート、
- 前記同期サブデータパケットの変調アルファベット、
- 前記同期サブデータパケットの変調タイプ、
- 前記同期サブデータパケットの周波数オフセット、
- 前記同期サブデータパケットの時間オフセット、および
- 前記同期サブデータパケットが依存する前記データ送信機のクオーツ許容誤差、
のうちの少なくとも1つにおいて含む請求項3に記載のデータ送信機。
【請求項5】
前記同期サブデータパケットは、前記複数のサブデータパケットに時間的に同期される方式で送信される請求項1から4のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項6】
前記データ送信機は、前記同期サブデータパケットを、時間的に前記複数のサブデータパケットの前に送信するように構成される請求項1から5のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項7】
前記データ送信機は、データをチャネル符号化し、それを前記複数のサブデータパケット上に分割するように構成され、したがって、その送信が成功した場合は、前記データを復号するためにサブデータパケットの第2のグループだけが必要とされるようにし、送信に誤りがある場合は、サブデータパケットの第1のグループとサブデータパケットの前記第2のグループとの組合せによってより高いコード利得が達成されるようにし、
前記データ送信機は時間的にサブデータパケットの前記第2のグループの前にサブデータパケットの前記第1のグループを送信するように構成され、前記データ送信機はサブデータパケットの前記第1のグループの後、かつサブデータパケットの前記第2のグループの前に前記同期サブデータパケットを送信するように構成される請求項1から5のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項8】
前記データ送信機は、前記複数のサブデータパケットのうちのサブデータパケットの代わりに、前記同期サブデータパケットを送信するように構成される請求項1から7のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項9】
前記同期サブデータパケットは、前記複数のサブデータパケットのうちの1つである請求項1から8のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項10】
前記同期サブデータパケットは、データ受信機内の前記同期サブデータパケットを同期させるための同期シーケンスを含む請求項1から9のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項11】
前記データ送信機は、前記同期周波数チャネルで前記同期サブデータパケットのみを送信するように構成される請求項1から10のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項12】
前記データ送信機は、前記同期サブデータパケットを前記複数のサブデータパケットと異なる帯域幅で送信するように構成される請求項1から11のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項13】
前記データ送信機は、前記同期サブデータパケットを前記複数のサブデータパケットと異なるシンボルレートで送信するように構成される請求項1から12のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項14】
前記データ送信機は、前記同期サブデータパケットを前記複数のサブデータパケットと異なる変調タイプで送信するように構成される請求項1から13のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項15】
前記データ送信機は、前記同期サブデータパケットを前記複数のサブデータパケットと異なる送信電力で送信するように構成される請求項1から14のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項16】
前記データ送信機は、前記同期サブデータパケットを前記複数のサブデータパケットと異なるチャネルコード化でまたは異なる誤り保護を有するチャネルコード化で提供するように構成される請求項1から15のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項17】
前記同期周波数チャネルと、前記複数のサブデータパケットが送信される前記周波数チャネルは、前記データ送信機に関連付けられている周波数帯域のチャネルである請求項1から16のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項18】
前記同期周波数チャネルと、前記複数のサブデータパケットが送信される前記周波数チャネルは、異なる周波数帯域のチャネルである請求項1から17のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項19】
前記データ送信機は、前記同期サブデータパケットを繰り返し放出するように構成される請求項1から18のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項20】
前記データ送信機は、同期サブデータパケットを少なくとも2つの同期部分サブデータパケット上に分割し、それを前記同期部分サブデータパケットの間に送信が行われない送信休止があるような時間間隔で転送するように構成される請求項1から19のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項21】
前記データ送信機は、異なる専用同期周波数チャネルで、前記少なくとも2つの同期部分サブデータパケットを送信するように構成される請求項20に記載のデータ送信機。
【請求項22】
前記データ送信機は、異なる送信電力で、前記異なる専用同期周波数チャネルにおいて前記少なくとも2つの同期部分サブデータパケットを送信するように構成される請求項21に記載のデータ送信機。
【請求項23】
前記データ送信機は、異なる送信周波数で前記同じ同期周波数チャネルの帯域幅内において、前記少なくとも2つの同期部分サブデータパケットを送信するように構成される請求項20から22のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項24】
前記少なくとも2つの同期部分サブデータパケットのうちの1つは、同期シーケンスを含み、前記少なくとも2つの同期部分サブデータパケットのうちの第2のパケットは前記複数のサブデータパケットが送信される際の前記時間/周波数ホッピングパターンに関する情報を含む請求項20から23のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項25】
前記アクティベーション情報は、
- 前記データが受信されるべきかどうかを指示する指標、
- 前記データ送信機のアドレス情報、またはそれから導出された情報、
- 前記データ送信機が関連付けられているデータ送信機のグループのアドレス情報、またはそれから導出された情報、
- 前記データ受信機のアドレス情報、またはそれから導出された情報、および
- 前記データ受信機が関連付けられているデータ受信機のグループのアドレス情報、またはそれから導出された情報
のうちの少なくとも1つである請求項1から24のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項26】
前記同期サブデータパケットは、前記複数のサブデータパケットを受信するための構成情報を含む請求項1から25のいずれか一項に記載のデータ送信機。
【請求項27】
前記構成情報は、
- データレート、
- チャネルコード、
- コードレート、
- 変調アルファベット、
- 変調タイプ、
- パイロットシーケンス、
- 周波数オフセット、
- 時間オフセット、および
- クオーツ許容誤差
のうちの少なくとも1つである請求項26に記載のデータ送信機。
【請求項28】
データを複数のサブデータパケット上に分割し、時間/周波数ホッピングパターンに対応して複数の周波数チャネルに分散された前記複数のサブデータパケットを送信するように構成されているデータ送信機であって、前記サブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止があり、
前記データ送信機は、前記複数のサブデータパケットが前記時間/周波数ホッピングパターンに対応して送信される前記周波数チャネルに関して固定されている同期周波数チャネル上で同期サブデータパケットを送信するように構成され、
前記同期サブデータパケットは、前記複数のサブデータパケットを用いて送信される前記データがデータ受信機を宛先とするかどうかを前記データ受信機がそれを使用して確定することができるアクティベーション情報を含む、データ送信機。
【請求項29】
前記同期サブデータパケットは、前記複数のサブデータパケットを用いて送信される前記データがデータ受信機を宛先とし、前記データ受信機においてさらに処理するために提供されるかどうかを前記データ受信機がそれを使用して確定することができるアクティベーション情報を含む請求項28に記載のデータ送信機。
【請求項30】
複数のサブデータパケット上に分割され、時間/周波数ホッピングパターンに対応して分散されて送信されるデータを受信するように構成されているデータ受信機であって、前記サブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止があり、
前記データ受信機は固定同期周波数チャネル上で同期サブデータパケットを受信するように構成され、
前記同期周波数チャネルと、前記複数のサブデータパケットが主に前記時間/周波数ホッピングパターンに対応して送信される周波数チャネルは異なり、
前記同期サブデータパケットは、前記複数のサブデータパケットを用いて送信される前記データがデータ受信機を宛先とするかどうかを前記データ受信機がそれを使用して確定することができるアクティベーション情報を含み、
前記データ受信機は、前記アクティベーション情報を使用して、前記複数のサブデータパケットを用いて送信される前記データが前記データ受信機を宛先としているかどうかを確定し、前記データが前記データ受信機を宛先としている場合に、前記複数のサブデータパケットを受信するように構成される、データ受信機。
【請求項31】
前記同期サブデータパケットは、前記複数のサブデータパケットが送信される際の前記時間/周波数ホッピングパターンに関する情報を含み、
前記データ受信機は、前記時間/周波数ホッピングパターンに関する前記情報を使用して前記複数のサブデータパケットを受信するように構成される請求項30に記載のデータ受信機。
【請求項32】
前記データ受信機は、前記時間/周波数ホッピングパターンに関する前記情報を、
- 前記同期サブデータパケット内のデータフィールド、
- 誤り保護データの少なくとも一部、
- データ受信機において前記同期サブデータパケットを同期化するための同期シーケンスの少なくとも一部、
- ホッピングパターンであって、それに対応して前記同期サブデータパケットが少なくとも2つの同期部分サブデータパケット上に分割され、時間および周波数上に分散されて送信される、ホッピングパターン、
- 前記同期サブデータパケットの放出と前記同期サブデータパケットの繰り返し放出との間のホッピングパターン、
- 前記同期サブデータパケットのデータレート、
- 前記同期サブデータパケットのチャネルコード、
- 前記同期サブデータパケットのコードレート、
- 前記同期サブデータパケットの変調アルファベット、
- 前記同期サブデータパケットの変調タイプ、
- 前記同期サブデータパケットの周波数オフセット、
- 前記同期サブデータパケットの時間オフセット、および
- 前記同期サブデータパケットが依存する前記データ送信機のクオーツ許容誤差、
のうちの少なくとも1つから抽出するように構成される請求項31に記載のデータ受信機。
【請求項33】
前記同期サブデータパケットは、前記複数のサブデータパケットに時間的に同期された方式で送信され、
前記データ受信機は、前記同期サブデータパケットに時間的に同期される方式で前記複数のサブデータパケットを受信するように構成される請求項30から32のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項34】
前記データ受信機は、前記同期サブデータパケットを、時間的に前記複数のサブデータパケットの前に受信するように構成される請求項30から33のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項35】
前記データは、チャネルコード化され、前記複数のサブデータパケット上に分割され、したがって、その送信が成功した場合は、前記データを復号するためにサブデータパケットの第2のグループだけが必要とされるようにし、送信に誤りがある場合は、サブデータパケットの第1のグループとサブデータパケットの前記第2のグループとを組み合わせることによってより高いコード利得が達成されるようにし、
サブデータパケットの前記第1のグループは、時間的にサブデータパケットの前記第2のグループの前に送信され、前記同期サブデータパケットは、サブデータパケットの前記第1のグループの後、かつサブデータパケットの前記第2のグループの前に送信され、
前記同期サブデータパケットは、サブデータパケットの前記第2のグループが送信される際の前記時間/周波数ホッピングパターンに関する情報を含み、
前記データ受信機は、前記時間/周波数ホッピングパターンに関する情報を使用してサブデータパケットの前記第2のグループを受信するように構成される請求項30から33のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項36】
前記データ受信機は、サブデータパケットの前記第2のグループを組み合わせて復号して、前記データを取得するように構成される請求項35に記載のデータ受信機。
【請求項37】
前記データ受信機の受信帯域幅は、前記複数のサブデータパケットが前記時間/周波数ホッピングパターンに対応して前記周波数帯域の前記周波数チャネルに分散されて送信される帯域幅より小さい請求項30から36のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項38】
前記データ受信機は、硬判定ビットを出力するように構成されている受信ユニットを備える請求項30から37のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項39】
前記データ受信機は、周波数帯域の複数の周波数チャネルのうちの1つの周波数チャネル上でのみ同時に受信することができる1チャネル受信機であり、
前記データ受信機は、前記時間/周波数ホッピングパターンに対応して前記それぞれの周波数チャネル上で送信される前記複数のサブデータパケットを受信するために前記時間/周波数ホッピングパターンに関する前記情報に従って前記周波数帯域の前記周波数チャネルを切り替えるように構成される請求項31から38のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項40】
前記データ受信機は、前記同期周波数チャネルを監視して前記同期サブデータパケットを受信するように構成され、
前記データ受信機は、前記同期サブデータパケットを受信した後に、前記時間/周波数ホッピングパターンに関する前記情報に対応して前記周波数帯域の前記周波数チャネルを切り替えて、前記時間/周波数ホッピングパターンに対応して前記それぞれの周波数チャネル上で送信される前記複数のサブデータパケットを受信するように構成される請求項39に記載のデータ受信機。
【請求項41】
前記同期サブデータパケットは、データ受信機内の前記同期サブデータパケットを同期させるための同期シーケンスを含み、
前記データ受信機は、受信データストリーム内の参照同期シーケンスを使用して前記同期サブデータパケットを検出するように構成される請求項30から40のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項42】
前記データ受信機は、前記同期周波数チャネル上で前記同期サブデータパケットのみを受信するように構成される請求項30から41のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項43】
前記データ受信機は、前記同期サブデータパケットを前記複数のサブデータパケットより低い帯域幅で受信するように構成される請求項30から42のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項44】
前記データ受信機は、前記同期サブデータパケットを前記複数のサブデータパケットと異なる変調タイプを使用して受信するように構成される請求項30から43のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項45】
前記同期サブデータパケットは、前記複数のサブデータパケットと異なる送信電力で送信される請求項30から44のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項46】
前記同期サブデータパケットは、前記複数のサブデータパケットと異なるチャネルコード化でまたは異なる誤り保護を有するチャネルコード化で提供される請求項30から45のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項47】
前記同期周波数チャネルと、前記複数のサブデータパケットが送信される前記周波数チャネルは、前記データ送信機および前記データ受信機に関連付けられている周波数帯域のチャネルである請求項30から46のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項48】
前記同期周波数チャネルと、前記複数のサブデータパケットが送信される前記周波数チャネルは、異なる周波数帯域のチャネルである請求項30から47のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項49】
前記同期サブデータパケットは、繰り返し送信され、
前記データ受信機は、前記繰り返し放出される同期サブデータパケットまたは前記繰り返し放出される同期サブデータパケットの組合せのうちの少なくとも一方に基づき前記複数のサブデータパケットを受信するように構成される請求項30から48のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項50】
前記同期サブデータパケットは、少なくとも2つの同期部分サブデータパケット上に分割されて、前記同期部分サブデータパケットの間に送信が行われない送信休止があるような時間間隔で送信される請求項30から49のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項51】
前記データ受信機は、異なる専用同期周波数チャネル上で前記少なくとも2つの同期部分サブデータパケットを受信するように構成される請求項50に記載のデータ受信機。
【請求項52】
前記少なくとも2つの同期部分サブデータパケットは、異なる送信電力で前記異なる専用同期周波数チャネルにおいて送信される請求項51に記載のデータ受信機。
【請求項53】
前記データ受信機は、異なる送信周波数で前記同じ同期周波数チャネルの前記帯域幅内において前記少なくとも2つの同期部分サブデータパケットを受信するように構成される請求項51に記載のデータ受信機。
【請求項54】
前記データ受信機は、前記少なくとも2つの同期部分サブデータパケットを受信し、組み合わせて、前記同期サブデータパケットを取得するように構成される請求項50から53のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項55】
前記少なくとも2つの同期部分サブデータパケットのうちの1つは、同期シーケンスを含み、前記少なくとも2つの同期部分サブデータパケットのうちの第2のパケットは前記複数のサブデータパケットが送信される際の前記時間/周波数ホッピングパターンに関する情報を含み、
前記データ受信機は、受信データストリーム内の参照同期シーケンスを使用して前記少なくとも2つの同期部分サブデータパケットのうちの前記第1のパケットを検出し、前記少なくとも2つの同期部分サブデータパケットの間の知られている時間/周波数間隔に基づき、前記少なくとも1つのさらなる同期部分サブデータパケットを受信して、前記時間/周波数ホッピングパターンに関する前記情報を取得するように構成される請求項50から54のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項56】
前記アクティベーション情報は、
- 前記データが受信されるべきかどうかを指示する指標、
- 前記データ送信機のアドレス情報、またはそれから導出された情報、
- 前記データ送信機が関連付けられているデータ送信機のグループのアドレス情報、またはそれから導出された情報、
- 前記データ受信機のアドレス情報、またはそれから導出された情報、および
- 前記データ受信機が関連付けられているデータ受信機のグループのアドレス情報、またはそれから導出された情報
のうちの少なくとも1つである請求項30から55のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項57】
前記同期サブデータパケットは、前記複数のサブデータパケットを受信するための構成情報を含み、
前記データ受信機は、前記構成情報に対応して前記複数のサブデータパケットを受信するように構成される請求項30から56のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項58】
前記構成情報は、
- データレート、
- チャネルコード、
- コードレート、
- 変調アルファベット、
- 変調タイプ、
- パイロットシーケンス、
- 周波数オフセット、
- 時間オフセット、および
- クオーツ許容誤差
のうちの少なくとも1つである請求項57に記載のデータ受信機。
【請求項59】
前記データ受信機は、同時に1つの周波数チャネル上でしかデータを受信できないデータ受信機である請求項30から58のいずれか一項に記載のデータ受信機。
【請求項60】
複数のサブデータパケット上に分割され、時間/周波数ホッピングパターンに対応して複数の周波数チャネルに分散されて送信されるデータを受信するように構成されているデータ受信機であって、前記サブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止があり、
前記データ受信機は、前記複数のサブデータパケットが前記時間/周波数ホッピングパターンに対応して送信される前記周波数チャネルに関して固定されている同期周波数チャネル上で同期サブデータパケットを受信するように構成され、
前記同期サブデータパケットは、前記複数のサブデータパケットを用いて送信される前記データがデータ受信機を宛先とするかどうかを前記データ受信機がそれを使用して確定することができるアクティベーション情報を含み、
前記データ受信機は、前記アクティベーション情報を使用して、前記複数のサブデータパケットを用いて送信される前記データが前記データ受信機を宛先としているかどうかを確定し、前記データが前記データ受信機を宛先としている場合に、前記複数のサブデータパケットを受信するように構成される、データ受信機。
【請求項61】
複数のサブデータパケット上に分割され、時間/周波数ホッピングパターンに対応して分散されて送信されるデータを受信し、複数の受信されたサブデータパケットを取得するように構成されているリピータであって、前記複数のサブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止があり、
前記リピータは、固定同期周波数チャネル上で同期サブデータパケットを受信するように構成され、
前記同期周波数チャネルと、前記複数のサブデータパケットが主に前記時間/周波数ホッピングパターンに対応して送信される周波数チャネルは異なり、
前記同期サブデータパケットは、前記複数のサブデータパケットを用いて送信される前記データが繰り返し放出されるべきかどうかを前記リピータがそれを使用して確定することができるアクティベーション情報を含み、
前記リピータは、前記アクティベーション情報を使用して、前記複数のサブデータパケットを用いて送信される前記データが繰り返し放出されるべきかどうかを確定し、前記データが繰り返し放出されるべきである場合に、前記複数のサブデータパケットを受信するように構成され、
前記リピータは、前記データが繰り返し放出されるべきである場合、繰り返される時間/周波数ホッピングパターンに対応して複数の繰り返されるサブデータパケットを放出することによって前記データを繰り返し放出するように構成され、前記複数の繰り返されるサブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止がある、リピータ。
【請求項62】
前記リピータは、前記複数の受信されたサブデータパケットを再びサブデータパケット毎に放出し、前記複数の繰り返されるサブデータパケットを送信するように構成される請求項61に記載のリピータ。
【請求項63】
前記リピータは、前記複数の受信されたサブデータパケットを組み合わせて復号して、前記データを取得するように構成され、
前記リピータは、前記データを再符号化し、それを前記複数の繰り返されるサブデータパケット上に分割するように構成される請求項61に記載のリピータ。
【請求項64】
前記リピータは、前記複数の受信されたサブデータパケットを組み合わせて復号して、前記データを取得するように構成され、
前記リピータは、前記データを再符号化し、それから導出される情報を前記複数の繰り返されるサブデータパケット上に分割するように構成される請求項61に記載のリピータ。
【請求項65】
前記データは、コード化され、前記複数のサブデータパケットに分散され、したがって、誤りのない送信の場合は、前記データの復号に成功するために前記複数のサブデータパケットのうちのサブデータパケットの第1のグループだけが必要とされるようにし、誤りのある復号の場合は、サブデータパケットの前記第1のグループとサブデータパケットの第2のグループとの組合せによってコード利得の増加が達成されるようにし、
前記リピータは、受信されたサブデータパケットの前記第1のグループを復号し、復号が成功した場合は、前記データを再符号化し、それを少なくとも繰り返されるサブデータパケットの第1のグループ上に分割し、それを前記複数のサブデータパケットのうちの最後のサブデータパケットを受信する前に放出するように構成される請求項61に記載のリピータ。
【請求項66】
前記リピータは、受信されたサブデータパケットの前記第1のグループを復号し、復号が成功しなかった場合は、受信されたサブデータパケットの前記第1のグループを受信されたサブデータパケットの前記第2のグループと組み合わせて復号して、前記データを取得して再符号化し、それを前記複数の繰り返されるサブデータパケット上に分割するように構成される請求項65に記載のリピータ。
【請求項67】
前記リピータは、前記データを前記複数の繰り返されるサブデータパケットに分割するように構成され、繰り返されるサブデータパケットの数は、前記サブデータパケットまたは受信されたサブデータパケットの数より小さい請求項63から66のいずれか一項に記載のリピータ。
【請求項68】
前記リピータは、前記データを再符号化し、それを前記複数の繰り返されるサブデータパケット上に分割するように構成され、したがって、前記複数のサブデータパケットおよび前記複数の繰り返されるサブデータパケットは少なくとも部分的に前記受信機側で互いに組み合わせることが可能であり、より高いコード利得が達成される請求項63から67のいずれか一項に記載のリピータ。
【請求項69】
前記リピータは、前記繰り返される時間/周波数ホッピングパターンに対応して前記複数の繰り返されるサブデータパケットを放出するように構成され、前記時間/周波数ホッピングパターンおよび前記繰り返される時間/周波数ホッピングパターンの結果として、組み合わされた時間/周波数ホッピングパターンが前記受信機側で普通に受信され得る請求項68に記載のリピータ。
【請求項70】
前記リピータは、前記同期サブデータパケットを再び放出するか、または新規に生成された同期サブデータパケットを前記固定同期周波数チャネルもしくは別の固定同期周波数チャネル上で放出するように構成される請求項61から69のいずれか一項に記載のリピータ。
【請求項71】
前記アクティベーション情報は、
- 前記データが受信されるべきかどうかを指示する指標、
- 前記データ送信機のアドレス情報、またはそれから導出された情報、
- 前記データ送信機が関連付けられているデータ送信機のグループのアドレス情報、またはそれから導出された情報、
- 前記データ受信機のアドレス情報、またはそれから導出された情報、
- 前記データ受信機が関連付けられているデータ受信機のグループのアドレス情報、またはそれから導出された情報、
- データがすでに繰り返し放出された回数を示すカウンタ
のうちの少なくとも1つである請求項61から70のいずれか一項に記載のリピータ。
【請求項72】
前記リピータは、前記アクティベーション情報を更新し、前記更新されたアクティベーション情報を前記同期サブデータパケットとともに放出するように構成される請求項61から71のいずれか一項に記載のリピータ。
【請求項73】
前記受信された時間/周波数ホッピングパターンと前記繰り返される時間/周波数ホッピングパターンは、等しいかまたは異なる請求項61から72のいずれか一項に記載のリピータ。
【請求項74】
前記リピータは、前記複数の繰り返されるサブデータパケットを前記複数の受信されたサブデータパケットが受信されたのと異なる周波数帯域で放出するように構成される請求項61から73のいずれか一項に記載のリピータ。
【請求項75】
システムであって、
請求項1から29のいずれか一項に記載のデータ送信機と、
請求項30から60のいずれか一項に記載のデータ受信機、および/または請求項61から74のいずれか一項に記載のリピータとを備えるシステム。
【請求項76】
データを送信するための方法であって、
前記データを複数のサブデータパケット上に分割するステップと、
時間/周波数ホッピングパターンに対応して分散された前記複数のサブデータパケットを送信するステップであって、前記サブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止がある、送信するステップと、
同期サブデータパケットを固定同期周波数チャネル上で送信するステップであって、前記同期周波数チャネルと、前記複数のサブデータパケットが主に前記時間/周波数ホッピングパターンに対応して送信される周波数チャネルは異なる、送信するステップとを含み、
前記同期サブデータパケットは、前記複数のサブデータパケットを用いて送信される前記データがデータ受信機を宛先とするかどうかを前記データ受信機がそれを使用して確定することができるアクティベーション情報を含む、方法。
【請求項77】
時間/周波数ホッピングパターンに対応して分散された複数のサブデータパケット上に分割されて送信されるデータを受信するための方法であって、前記サブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止があり、前記方法は、
同期サブデータパケットを、データ受信機によって、固定同期周波数チャネル上で受信するステップであって、前記同期周波数チャネルと、前記複数のサブデータパケットが主に前記時間/周波数ホッピングパターンに対応して送信される周波数チャネルは異なり、前記同期サブデータパケットは、前記複数のサブデータパケットを用いて送信される前記データがデータ受信機を宛先とするかどうかを前記データ受信機がそれを使用して確定することができるアクティベーション情報を含む、受信するステップと、
前記アクティベーション情報を使用して、前記複数のサブデータパケットを用いて送信される前記データが前記データ受信機を宛先としているかどうかを確定するステップと、
前記データが前記データ受信機を宛先としている場合に前記データ受信機によって前記複数のサブデータパケットを受信するステップとを含む方法。
【請求項78】
時間/周波数ホッピングパターンに対応して分散された複数のサブデータパケット上に分割されて送信されるデータを繰り返し放出するための方法であって、前記サブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止があり、前記方法は、
同期サブデータパケットを、リピータによって、固定同期周波数チャネル上で受信するステップであって、前記同期周波数チャネルと、前記複数のサブデータパケットが主に前記時間/周波数ホッピングパターンに対応して送信される周波数チャネルは異なり、前記同期サブデータパケットは、前記複数のサブデータパケットを用いて送信される前記データが繰り返し放出されるべきかどうかを前記リピータがそれを使用して確定することができるアクティベーション情報を含む、ステップと、
前記アクティベーション情報を使用して、前記複数のサブデータパケットを用いて送信される前記データが繰り返し放出されるべきかどうかを確定するステップと、
前記複数のサブデータパケットを前記リピータによって受信し、前記データが繰り返し放出されるべきである場合に、繰り返される時間/周波数ホッピングパターンに対応して複数の繰り返されるサブデータパケットを放出することによって前記データを繰り返し放出するステップであって、前記複数の繰り返されるサブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止がある、放出するステップとを含む方法。
【請求項79】
請求項76から78のいずれか一項に記載の方法を実行するためのコンピュータプログラム。
【請求項80】
データを複数のサブデータパケットに分割し、時間/周波数ホッピングパターンに対応して分散された前記複数のサブデータパケットの少なくとも一部を送信するように構成されているデータ送信機であって、前記サブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止があり、
前記データ送信機は、固定同期周波数チャネル上で同期サブデータパケットを送信するように構成され、
前記同期周波数チャネルと、前記複数のサブデータパケットが主に前記時間/周波数ホッピングパターンに対応して送信される周波数チャネルは異なり、
前記同期サブデータパケットは、前記時間/周波数ホッピングパターンに関する情報を含み、
前記同期サブデータパケットは、前記時間/周波数ホッピングパターンに関する前記情報を、
- 誤り保護データの少なくとも一部、
- データ受信機において前記同期サブデータパケットを同期化するための同期シーケンスの少なくとも一部、
- ホッピングパターンであって、それに対応して同期サブデータパケットが、少なくとも2つの同期部分サブデータパケット上に分割され、時間および周波数上に分散されて送信される、ホッピングパターン、
- 前記同期サブデータパケットの放出と前記同期サブデータパケットの繰り返し放出との間のホッピングパターン、
- 前記同期サブデータパケットのデータレート、
- 前記同期サブデータパケットのチャネルコード、
- 前記同期サブデータパケットのコードレート、
- 前記同期サブデータパケットの変調アルファベット、
- 前記同期サブデータパケットの変調タイプ、
- 前記同期サブデータパケットの周波数オフセット、
- 前記同期サブデータパケットの時間オフセット、および
- 前記同期サブデータパケットが依存する前記データ送信機のクオーツ許容誤差、
のうちの少なくとも1つに含む、データ送信機。
【請求項81】
複数のサブデータパケット上に分割され、時間/周波数ホッピングパターンに対応して分散されて送信されるデータを受信するように構成されているデータ受信機であって、前記サブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止があり、
前記データ受信機は、固定同期周波数チャネル上で同期サブデータパケットを受信するように構成され、
前記同期周波数チャネルと、前記複数のサブデータパケットが主に前記時間/周波数ホッピングパターンに対応して送信される周波数チャネルは異なり、
前記同期サブデータパケットは、前記複数のサブデータパケットが送信される際の前記時間/周波数ホッピングパターンに関する情報を含み、
前記複数のサブデータパケットは、前記時間/周波数ホッピングパターンに関する前記情報を使用して受信され、
前記時間/周波数ホッピングパターンに関する前記情報は、
- 前記同期サブデータパケット内のデータフィールド、
- 誤り保護データの少なくとも一部、
- データ受信機において前記同期サブデータパケットを同期化するための同期シーケンスの少なくとも一部、
- ホッピングパターンであって、それに対応して前記同期サブデータパケットが少なくとも2つの同期部分サブデータパケット上に分割され、時間および周波数上に分散されて送信される、ホッピングパターン、
- 前記同期サブデータパケットの放出と前記同期サブデータパケットの繰り返し放出との間のホッピングパターン、
- 前記同期サブデータパケットのデータレート、
- 前記同期サブデータパケットのチャネルコード、
- 前記同期サブデータパケットのコードレート、
- 前記同期サブデータパケットの変調アルファベット、
- 前記同期サブデータパケットの変調タイプ、
- 前記同期サブデータパケットの周波数オフセット、
- 前記同期サブデータパケットの時間オフセット、および
- 前記同期サブデータパケットが依存する前記データ送信機のクオーツ許容誤差、
のうちの少なくとも1つから抽出される、データ受信機。
【請求項82】
データを複数のサブデータパケットに分割し、時間/周波数ホッピングパターンに対応して分散された前記複数のサブデータパケットの少なくとも一部を送信するように構成されているデータ送信機であって、前記サブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止があり、
前記データ送信機は、固定同期周波数チャネル上で同期サブデータパケットを送信するように構成され、
前記同期周波数チャネルと、前記複数のサブデータパケットが主に前記時間/周波数ホッピングパターンに対応して送信される周波数チャネルは異なり、
前記データ送信機は、前記データをチャネル符号化し、それを前記複数のサブデータパケット上に分割するように構成され、したがって、その送信が成功した場合は、前記データを復号するためにサブデータパケットの第2のグループだけが必要とされるようにし、送信に誤りがある場合は、サブデータパケットの第1のグループとサブデータパケットの前記第2のグループとの組合せによってより高いコード利得が達成されるようにし、
前記データ送信機は、時間的にサブデータパケットの前記第2のグループの前にサブデータパケットの前記第1のグループを送信するように構成され、前記データ送信機は、サブデータパケットの前記第1のグループの後、かつサブデータパケットの前記第2のグループの前に前記同期サブデータパケットを送信するように構成される、データ送信機。
【請求項83】
複数のサブデータパケット上に分割され、時間/周波数ホッピングパターンに対応して分散されて送信されるデータを受信するように構成されているデータ受信機であって、前記サブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止があり、
前記データ受信機は、固定同期周波数チャネル上で同期サブデータパケットを受信するように構成され、
前記同期周波数チャネルと、前記複数のサブデータパケットが主に前記時間/周波数ホッピングパターンに対応して送信される周波数チャネルは異なり、
前記データは、チャネル符号化され、前記複数のサブデータパケット上に分割され、したがって、その送信が成功した場合は、前記データを復号するためにサブデータパケットの第2のグループだけが必要とされるようにし、送信に誤りがある場合は、サブデータパケットの第1のグループとサブデータパケットの前記第2のグループとの組合せによってより高いコード利得が達成されるようにし、
サブデータパケットの前記第1のグループは、時間的にサブデータパケットの前記第2のグループの前に送信され、前記同期サブデータパケットは、サブデータパケットの第1のグループの後、かつサブデータパケットの第2のグループの前に送信され、
前記同期サブデータパケットは、サブデータパケットの前記第2のグループが送信される際の前記時間/周波数ホッピングパターンに関する情報を含み、
前記データ受信機は、前記時間/周波数ホッピングパターンに関する情報を使用してサブデータパケットの前記第2のグループを受信するように構成される、データ受信機。
【請求項84】
複数のサブデータパケット上に分割され、時間/周波数ホッピングパターンに対応して分散されて送信されるデータを受信し、複数の受信されたサブデータパケットを取得するように構成されているリピータであって、前記複数のサブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止があり、
前記リピータは、繰り返される時間/周波数ホッピングパターンに対応して複数の繰り返されるサブデータパケットを放出することによって前記データを繰り返し放出するように構成され、前記複数の繰り返されるサブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止があり、
前記データは、コード化され、前記複数のサブデータパケットに分散され、したがって、誤りのない送信の場合は、データの復号に成功するために前記複数のサブデータパケットのうちのサブデータパケットの第1のグループだけが必要とされるように、誤りのある復号の場合は、サブデータパケットの前記第1のグループとサブデータパケットの第2のグループとの組合せによってコード利得の増加が達成されるようにし、
前記リピータは、受信されたサブデータパケットの前記第1のグループを復号し、復号が成功した場合に、前記データを再符号化し、それを少なくとも繰り返されるサブデータパケットの第1のグループ上に分割し、それを前記複数のサブデータパケットのうちの最後のサブデータパケットを受信する前に放出するように構成される、リピータ。
【請求項85】
複数のサブデータパケット上に分割され、時間/周波数ホッピングパターンに対応して分散されて送信されるデータを受信し、複数の受信されたサブデータパケットを取得するように構成されているリピータであって、前記複数のサブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止があり、
前記リピータは、繰り返される時間/周波数ホッピングパターンに対応して複数の繰り返されるサブデータパケットを放出することによって前記データを繰り返し放出するように構成され、前記複数の繰り返されるサブデータパケットの間に、送信が行われない送信休止があり、
前記リピータは、前記複数の受信されたサブデータパケットを組み合わせて復号し、前記データを取得するように構成され、
前記リピータは、前記データを再符号化し、それを前記複数の繰り返されるサブデータパケット上に分割するように構成されるか、または前記リピータは、前記データを再符号化し、それから導出される情報を前記複数の繰り返されるサブデータパケット上に分割するように構成され、
前記リピータは、前記データを前記複数の繰り返されるサブデータパケット上に分割するように構成され、繰り返されるサブデータパケットの数は、前記サブデータパケットまたは受信されたサブデータパケットの数より小さくなる、リピータ。
【国際調査報告】