特表2021-503438(P2021-503438A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2021-503438PAD阻害剤としての複素環式化合物
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-503438(P2021-503438A)
(43)【公表日】2021年2月12日
(54)【発明の名称】PAD阻害剤としての複素環式化合物
(51)【国際特許分類】
   C07D 487/04 20060101AFI20210115BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20210115BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20210115BHJP
   A61P 19/02 20060101ALI20210115BHJP
   A61P 9/00 20060101ALI20210115BHJP
   A61P 17/02 20060101ALI20210115BHJP
   A61P 37/06 20060101ALI20210115BHJP
   A61P 1/04 20060101ALI20210115BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20210115BHJP
   A61P 11/06 20060101ALI20210115BHJP
   A61P 17/06 20060101ALI20210115BHJP
   A61P 3/00 20060101ALI20210115BHJP
   A61P 11/00 20060101ALI20210115BHJP
   A61P 37/08 20060101ALI20210115BHJP
   A61P 19/06 20060101ALI20210115BHJP
   A61P 13/12 20060101ALI20210115BHJP
   A61P 33/00 20060101ALI20210115BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20210115BHJP
   A61P 21/00 20060101ALI20210115BHJP
   A61P 1/02 20060101ALI20210115BHJP
   A61P 15/00 20060101ALI20210115BHJP
   A61P 31/04 20060101ALI20210115BHJP
   C07D 498/04 20060101ALI20210115BHJP
   A61K 31/5383 20060101ALI20210115BHJP
   A61K 31/4985 20060101ALI20210115BHJP
【FI】
   C07D487/04 144
   A61P43/00 111
   A61P29/00
   A61P29/00 101
   A61P19/02
   A61P9/00
   A61P17/02
   A61P37/06
   A61P1/04
   A61P35/00
   A61P11/06
   A61P17/06
   A61P3/00
   A61P11/00
   A61P37/08
   A61P19/06
   A61P13/12
   A61P33/00
   A61P25/00
   A61P21/00
   A61P1/02
   A61P15/00
   A61P31/04
   C07D498/04 112Q
   C07D498/04CSP
   A61K31/5383
   A61K31/4985
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】238
(21)【出願番号】特願2020-517210(P2020-517210)
(86)(22)【出願日】2018年9月20日
(85)【翻訳文提出日】2020年5月18日
(86)【国際出願番号】IN2018050614
(87)【国際公開番号】WO2019058393
(87)【国際公開日】20190328
(31)【優先権主張番号】201741033768
(32)【優先日】2017年9月22日
(33)【優先権主張国】IN
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.CombiFlash
(71)【出願人】
【識別番号】520094802
【氏名又は名称】ジュビラント エピパッド エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】ハルール,グルリンガッパ
(72)【発明者】
【氏名】ドゥライスワミー,アティサヤマニ ジェヤライ
(72)【発明者】
【氏名】プラ,ブキ レディ
(72)【発明者】
【氏名】ラオ,エヌ.ヴイ.エス.ケイ
(72)【発明者】
【氏名】ラヤゴパル,スリッダーラン
【テーマコード(参考)】
4C050
4C072
4C086
【Fターム(参考)】
4C050AA02
4C050AA07
4C050BB08
4C050CC05
4C050EE03
4C050FF03
4C050GG00
4C050HH04
4C072AA02
4C072AA06
4C072BB02
4C072CC02
4C072CC11
4C072EE07
4C072FF05
4C072GG09
4C072HH05
4C072HH06
4C072HH07
4C072UU01
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086CB05
4C086CB22
4C086MA01
4C086MA04
4C086MA13
4C086MA17
4C086MA23
4C086MA35
4C086MA37
4C086MA43
4C086NA14
4C086ZA01
4C086ZA36
4C086ZA59
4C086ZA67
4C086ZA68
4C086ZA81
4C086ZA89
4C086ZA94
4C086ZA96
4C086ZB08
4C086ZB11
4C086ZB13
4C086ZB15
4C086ZB26
4C086ZB35
4C086ZC41
(57)【要約】
PAD阻害剤としての複素環式化合物
式(I)、(II)、(III)の複素環式化合物、およびそれらの多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、およびそれらの代謝産物を本明細書に記載する。本明細書に記載する化合物、それらの多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、およびそれらの代謝産物は、PAD阻害剤であり、さまざまな疾患、例えば関節リウマチ、血管炎、全身性紅斑性狼瘡、皮膚エリテマトーデス、潰瘍性大腸炎、癌、線維症、喘息、多発性硬化症、および乾癬の治療に用い得る。
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物、
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
その多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、およびその代謝産物であって、
XはOまたはSから選択され;
YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;
ZはNまたはCR17から選択され;
AはNまたはCRから選択され;
BはNまたはCRから選択され;
nは0〜2であり;
およびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、
ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;
は存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO3−6シクロアルキル、SO1−6ハロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、
ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;
10は水素であり;
11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、
ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは,C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;並びにN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、または、
10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、
ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;
12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され;または、
12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;または、
14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;
16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、
ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;
17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、
ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;
18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(I)の化合物、その多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、およびその代謝産物。
【請求項2】
式(I)の化合物、その多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、およびその代謝産物であって、
XはOまたはSから選択され;
YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;
ZはNまたはCR17から選択され;
AはNまたはCRから選択され;
BはNまたはCRから選択され;
nは0〜1であり;
およびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキルおよびC1−6ハロアルコキシから成る群から選択され、
ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;
は存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;
10は水素であり;
11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、
ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール、並びにN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、または、
10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、
ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;
12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され;または、
12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;または、
14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;
16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、
ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;
17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、
ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;
18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、請求項1に記載の式(I)の化合物、その多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、およびその代謝産物。
【請求項3】
式(I)の化合物、その多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、およびその代謝産物であって、
XはOまたはSから選択され;
YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;
ZはNまたはCR17から選択され;
AはNまたはCRから選択され;
BはNまたはCRから選択され;
nは0〜2であり;
およびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され,
ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;
は存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C(O)C1−6アルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;
10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成し、
ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C2−4アルキルアミノ、C2−4アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C2−4アルキル、ハロゲン、C2−4アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;
12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され;または、
12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;または、
14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;
16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、
ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;
17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、
ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;
18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、請求項1に記載の式(I)の化合物、その多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、およびその代謝産物。
【請求項4】
式(I)の化合物、その多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、およびその代謝産物であって、
XはOまたはSから選択され;
YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;
ZはNまたはCR17から選択され;
AはNまたはCRから選択され;
BはNまたはCRから選択され;
nは0〜1であり;
およびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキルおよびC1−6ハロアルコキシから成る群から選択され、
ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;
は存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;
10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成し、
ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C2−4アルキルアミノ、C2−4アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C2−4アルキル、ハロゲン、C2−4アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;
12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;または、
14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;
16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、
ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;
17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、
ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;
18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、請求項1に記載の式(I)の化合物、その多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、およびその代謝産物。
【請求項5】
式(I)の化合物、その多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、およびその代謝産物であって、
XはOまたはS;
YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;
ZはNまたはCR17から選択され;
AはCRであり;
BはCRであり;
nは0〜1であり;
およびRは、それぞれ独立して水素から選択され;
は存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C(O)C1−6アルキル、SO3−6シクロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルから選択され、ここで、SO1−6アルキル、SO5−6アリールは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;
10およびR11を合わせて5〜6員単環式飽和複素環を形成し、
ここで、上記5〜6員単環式飽和複素環は、アミノ、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、またはC1−6アルキルアミノから選択される置換基で任意に置換され;
12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素またはC1−6アルキルから選択され;または;
12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;または、
14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;
16は、水素、5〜10員二環式アリール、およびNまたはSから選択される1〜2個のヘテロ原子を有する5〜10員二環式ヘテロアリールから成る群から選択され、
ここで、5〜10員二環式アリールおよび5〜10員二環式ヘテロアリールは、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜3個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;
17は、水素、またはC1−6アルキルから選択され;
18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、請求項1に記載の式(I)の化合物、その多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、およびその代謝産物。
【請求項6】
式(II)の化合物、
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
その多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、およびその代謝産物であって、
XはOまたはSから選択され;
YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;
ZはNまたはCR17から選択され;
AはNまたはCRから選択され;
BはNまたはCRから選択され;
DはNまたはCRから選択され;
EはNまたはCRから選択され;
FはNまたはCRから選択され;
GはNまたはCRから選択され;
nは0〜2であり;
、R、R、R、R、RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、
ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;
は存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;
は、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリール、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキルおよびSO1−6アルキルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される1つまたは複数の基で任意に置換され;
10は水素であり;
11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、
ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;およびN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、または、
10およびR11を合わせて、5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ,
ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;
17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、
ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;
18は、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から独立して選択される、式(II)の化合物、その多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、およびその代謝産物。
【請求項7】
式(III)の化合物、
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
その多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、および代謝産物であって、
XはOまたはSから選択され;
YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;
ZはNまたはCR17から選択され;
nは0〜2であり;
、R、R、R、R、RおよびRは、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から独立して選択され、
ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;
は存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;
は、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリール,C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリール、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキルおよびSO1−6アルキルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される1つまたは複数の基で任意に置換され;
10は水素であり;
11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され,
ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;およびN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、または、
10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ,
ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;
17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、
ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;
18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(III)の化合物、その多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、および代謝産物。
【請求項8】
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(1)、
(R)−(3−アミノピロリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(2)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−エチル−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(3)、
(2−(アミノメチル)ピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(4)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(5)、(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(1−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−2,9a−ジアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)メタノン(6)、
(R)−(3−アミノピロリジン−1−イル)(1−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−2,9a−ジアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)メタノン(7)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−7−メチル−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(8)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−5−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(9)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(ピリジン−4−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(10)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(11)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(3−エチルベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(12)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(4−クロロベンジル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(13)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(2−フルオロベンジル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(14)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(4−フルオロベンジル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(15)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(16)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−5,6−ジメトキシ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(17)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−ベンジル−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(18)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(19)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(2−メトキシエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(20)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(6−メトキシ−1−(2−メトキシエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(21)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(22)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(23)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−((3−フルオロピリジン−4−イル)メチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(24)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(ピラジン−2−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(25)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(26)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(ピリミジン−2−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(27)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(28)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(ピリミジン−5−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(29)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(ピリダジン−3−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(30)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−イソブチル−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(31)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−5,6−ジフルオロ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(32)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−6−メトキシ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(33)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(7−クロロ−1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(34)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(6−フルオロ−1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(35)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(7−クロロ−1−(2−メトキシエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(36)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(4−(ヒドロキシメチル)ベンジル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノントリフルオロ酢酸塩(37)、
(R,E)−N−(1−(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボニル)ピペリジン−3−イル)−4−(ジメチルアミノ)ブタ−2−エンアミドトリフルオロ酢酸塩(38)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(7−クロロ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(39)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(40)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロブチルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(41)、
(R)−2−(2−(7−(3−アミノピペリジン−1−カルボニル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ1,2aジアザアセナフチレン−2−イル)−1H−インドール−1−イル)酢酸(42)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(ピペリジン−4−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(43)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(オキセタン−3−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(44)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−((1−メチルピペリジン−4−イル)メチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(45)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(5−フルオロ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(46)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(47)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(5−フルオロ−1−(2−メトキシエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(48)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(6−フルオロ−1−(4−フルオロベンジル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(49)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(6−フルオロ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(50)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(4−フルオロベンジル)−6−メトキシ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(51)、
3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(6−フルオロ−1−(2−メトキシエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(52)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(7−クロロ−1−(シクロブチルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(53)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(5,6−ジフルオロ−1−(2−メトキシエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(54)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(7−クロロ−1−イソブチル−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(55)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(7−クロロ−1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(56)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(7−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(57)、
(R,E)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−5−スチリル−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(58)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−((4−メチルチアゾール−2−イル)メチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(59)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−5−メトキシ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(60)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(61)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(62)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン(63)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−5−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン(64)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン(65)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン(66)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(5−ブロモ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン(67)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−5−(ピリジン−3−イル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン(68)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン(69)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(2−フルオロベンジル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン(70)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(ピリジン−4−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン(71)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−6−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン(72)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(73)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−インドール−2−イル)−6−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン(74)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−5−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−6−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン(75)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−6−(メチルスルフォニル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン(76)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−5,6−ジフルオロ−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン(77)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(6−シクロプロピル−2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン(78)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−6−(フェネチルスルフォニル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン(79)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−4−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン(80)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(6−((4−クロロフェニル)スルフォニル)−2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン(81)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−6−(シクロプロピルスルフォニル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン(82)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−6−((2−エトキシエチル)スルフォニル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン(83)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−7−メチル−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン(84)、
(R)−1−(8−(3−アミノピペリジン−1−カルボニル)−2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−4,5−ジヒドロ−6H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−6−イル)エタン−1−オン(85)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタンチオン(86)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(7−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(87)、
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(7−クロロ−1−(ピリミジン−5−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン(88)から成る群から選択される、請求項1に記載の式(I)の化合物、またはその多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、およびその代謝産物。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、またはその多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、およびその代謝産物の調製方法であって、
式(IV)とR16C(O)Hを反応させる工程を含み、
【化4】
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式(IV)のR19は、ニトロおよびC1−6アルコキシから選択され;R16C(O)HのR16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;式(I)のXはOまたはSから選択され;YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;ZはNまたはCR17から選択され;AはNまたはCRから選択され;BはNまたはCRから選択され;nは0〜2であり;RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO3−6シクロアルキル、SO1−6ハロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;およびN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され,またはR10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され;またはR12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;またはR14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;R16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、調製方法。
【請求項10】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の式(II)の化合物、またはその多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、およびその代謝産物の調製方法であって、
式(IV)と式(V)を反応させる工程を含み、
【化5】
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式(IV)のR19は、ニトロおよびC1−6アルコキシから選択され;式(II)のXはOまたはSから選択され;YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;ZはNまたはCR17から選択され;AはNまたはCRから選択され;BはNまたはCRから選択され;DはNまたはCRから選択され;EはNまたはCRから選択され;FはNまたはCRから選択され;GはNまたはCRから選択され;nは0〜2であり;R、R、R、R、R、RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;Rは、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリール、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキルおよびSO1−6アルキルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される1つまたは複数の基で任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、またはR10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択され;式(V)のDはNまたはCRから選択され;EはNまたはCRから選択され;FはNまたはCRから選択され;GはNまたはCRから選択され、RはHであり;Rは、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリール、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキルおよびSO1−6アルキルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される1つまたは複数の基で任意に置換される、調製方法。
【請求項11】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の式(III)の化合物、またはその多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、およびその代謝産物の調製方法であって、
式(IV)と式(VI)を反応させる工程を含み、
【化6】
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式(IV)のR19は、ニトロおよびC1−6アルコキシから選択され;式(III)のXはOまたはSから選択され;YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;ZはNまたはCR17から選択され;nは0〜2であり;R、R、R、R、R、RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;Rは、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリール,C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリール、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキルおよびSO1−6アルキルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、COOHおよびシアノから選択される1つまたは複数の基で任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;およびN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環で任意に置換され、またはR10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、当該5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択され;R、R、R、RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から独立して選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリール,C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリール、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキルおよびSO1−6アルキルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、COOHおよびシアノから選択される1つまたは複数の基で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、調製方法。
【請求項12】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の式(I)、式(II)、および式(III)の化合物またはその薬学的に許容できる塩と、薬学的に許容できる担体とを含み、任意で1つまたは複数の他の医薬組成物を含む、医薬組成物。
【請求項13】
上記組成物は、錠剤、カプセル、粉末、シロップ、溶液、エアロゾル、および懸濁液から成る群から選択される形態である、請求項12に記載の医薬組成物。
【請求項14】
細胞内で1つまたは複数のPADを阻害する薬物の製造に用いられる、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩。
【請求項15】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物を有効量用いて、細胞内で1つまたは複数のPADファミリーを阻害する方法。
【請求項16】
1つまたは複数のPADによって媒介される症状を治療する方法であって、1つまたは複数のPADファミリーによって媒介される症状を患う対象に、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物、または請求項12または13のいずれか1項に記載の医薬組成物を、治療上有効な量、投与する工程を含む、方法。
【請求項17】
関節リウマチ、血管炎、全身性紅斑性狼瘡、潰瘍性大腸炎、癌、嚢胞性線維症、喘息、皮膚エリテマトーデス、および乾癬の治療に用いられる、請求項1〜8のいずれか1項に記載の式(I)、式(II)、および式(III)の化合物。
【請求項18】
他の臨床的に関連する薬剤または生物学的薬剤と併用して、1つまたは複数のPADファミリーによって媒介される症状を治療する、または、関節リウマチ、血管炎、全身性紅斑性狼瘡、潰瘍性大腸炎、癌、嚢胞性線維症、喘息、皮膚エリテマトーデス、および乾癬を治療する、および/または治療の予防をする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物、または請求項12または13に記載の医薬組成物。
【請求項19】
他の臨床的に関連する薬剤または生物学的薬剤と併用して、1つまたは複数のPADファミリーによって媒介される症状を治療する、または、酸誘発肺損傷、呼吸窮迫症候群、アレルゲン誘発喘息、アレルギー性気管支肺疾患、未熟児慢性肺疾患、慢性閉塞性肺疾患、大腸炎、嚢胞性線維症、通風性関節炎、炎症性腸疾患、炎症性肺疾患、炎症性疼痛、若年性関節リウマチ、腎臓病、寄生虫感染症による腎障害、腎移植拒絶反応予防、肺障害、狼瘡、ループス腎炎、多発性硬化症、筋ジストロフィー、非アレルゲン誘発喘息、変形性関節症、歯周炎、腹膜子宮内膜症、乾癬、肺疾患、肺線維症、化膿性無菌性関節炎、腎疾患、リウマチ性疾患、関節リウマチ、敗血症、激痛、潰瘍性大腸炎を治療および/または予防する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物の使用、または請求項12または13に記載の医薬組成物の使用。
【請求項20】
1つまたは複数のPADファミリーの不調によって媒介される症状を治療する、および/または予防する方法であって、1つまたは複数のPADファミリーによって媒介される上記症状を患う対象に、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物、または請求項12または13に記載の医薬組成物を治療に有効な量、投与する工程を含む、方法。
【請求項21】
他の臨床的に関連する薬剤または生物学的薬剤と併用して、請求項1〜20のいずれか1項に記載の化合物の組み合わせ、または請求項12または13に記載の医薬組成物を、それを必要とする対象に投与する工程を含む、関節リウマチの治療方法。
【請求項22】
他の臨床的に関連する薬剤または生物学的薬剤と併用して、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物の組み合わせ、または請求項12または13に記載の医薬組成物を、それを必要とする対象に投与する工程を含む、癌の治療方法。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
〔発明の技術分野〕
本発明は、式(I)、(II)および(III)の新規複素環式化合物、ならびにPAD4阻害剤として作用するそれらの多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩および代謝産物に関する。
【0002】
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
式(I)、(II)および(III)の上記複素環式化合物、それらの多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、医薬組成物、および代謝産物の調製方法もまた、本明細書に記載されており、これらはこのような化合物の調製に用いることができる。
【0003】
本明細書に記載される化合物はPAD4阻害剤であり、種々の障害、例えば、関節リウマチ、血管炎、全身性狼瘡紅斑症、皮膚狼瘡性紅斑症、潰瘍性大腸炎、癌、嚢胞性線維症、喘息、多発性硬化症、および乾癬の治療に用いることができる。
【0004】
〔発明の背景〕
PAD(タンパク質アルギニンデイミナーゼ)は、ペプチジル−アルギニンをペプチジルシトルリンに転換する酵素のファミリーから成っている。この変換のプロセスはシトルリン化として知られている(J. E. Jones, et al. Curr. Opin. Drug Discov. Devel., 2009, 12, 616-627)。哺乳類に見られるPADファミリーには、5つのアイソザイム、すなわち、PAD1、PAD2、PAD3、PAD4、PAD6がある。これらのアイソザイムのアミノ酸配列は、哺乳類と70〜95%の配列類似性を有している。PADファミリーの密接に関連した酵素によるアルギニンからシトルリンへの翻訳後修飾であるシトルリン化は、多数の生理学的および病理学的過程に影響を及ぼす。
【0005】
シトルリン化は種々の病気、例えば、細胞分化(K. Nakashima et al., J. Biol. Chem., 1999, 274, 27786-27792)、幹細胞多能性(M. A. Christophorou et al., Nature, 2014, 507, 104-108)、アポトーシス(G. Y. Liu, Apoptosis, 2006, 11, 183-196)、好中球細胞外トラップ(NET)形成(Y. Wang et al., J. Cell Biol., 2009, 184, 205-213)、転写調節(P. Li et al., Mol. Cell Biol., 2008, 28, 4745-4758)、オートファジーにおける抗原プロセシング(J. M. Ireland et al., J. Exp. Med., 2011, 208, 2625-2632)、炎症(D. Makrygiannakis et al., Ann. Rheum. Dis., 2006, 65, 1219-1222)、皮膚角化(E. Candi et al., Nat. Rev. Mol. Cell Biol., 2005, 6, 328-340)、多発性硬化症における脱髄(F. G. Mastronardi et al., J. Neurosci., 2006, 26, 11387-11396)、ケモカイン調節(T. Loos et al., Blood, 2008, 112, 2648-2656)、脊髄損傷修復(S. Lange et al., Dev. Biol., 2011, 355, 205-214)、および種々の正常な細胞プロセスに関与している。
【0006】
多くの疾患の病因におけるPADの役割はシトルリン化を触媒する酵素がシトルリン化タンパク質を認識する自己抗体も産生することから、次第に明らかになってきている。PAD活性の結果として生じるシトルリンの導入は、タンパク質の構造および機能の両方を変化させる。生理活性レベルにおいて、PADは、細胞分化、アポトーシス、および遺伝子転写のような多くの細胞シグナル伝達経路を調節する(Gyorgy et al. Int. J. Biochem. Cell Biol., 2006, 38, 1662-1677)。この10年間で、異常なPAD活性が、関節リウマチ(RA)、アルツハイマー病、及び多発性硬化症のような多くのヒト炎症性疾患に関与していることが次第に明らかになりつつある(N. K. Acharya, J. Autoimmun., 2012, 38, 369-380)。
【0007】
PAD4はまた、インビトロおよびインビボの両方で、様々なタンパク質を脱アミノ化またはシトルリン化し、それにより、関節リウマチ(RA)、病因に好中球の寄与を伴う疾患(例えば、血管炎、全身性狼瘡性エリテマトーデス、潰瘍性大腸炎)、および腫瘍適応症のような様々な疾患における多様な機能的反応をもたらしていることが知られている(J. E. Jones, et al. Curr. Opin. Drug Discov. Devel., 2009, 12, 616-627)。PAD4は好中球細胞外トラップ(NET)の形成、より具体的にはNETosisの間に生じるヒストンシトルリン化に関与することが見出されている(J. Cedervall, A. -K. Olsson, Oncoscience, 2015, 2(11), 900-901)。このように、PAD4酵素は好中球細胞外トラップ(NET)の異常レベルを特徴とする疾患と関連している。NETはPAD4の非存在下では不足し、おそらくRA好中球の病理学的状態に起因してPAD4はRA関節で細胞外に放出されるので、NETosisにおけるPAD4の提案された役割は、関節リウマチ(RA)に関連している。
【0008】
NETが多くの疾患に関与している事実を考慮すると、PAD阻害薬の治療薬としての可能性は大きい。PAD4阻害剤はまた、エピジェネティックな機構を介したヒト疾患のツールおよび治療薬として、より広範な適用性を有する可能性がある。
【0009】
文献において、PAD4に対して選択的である多数のPAD阻害剤が知られている(H. D. Lewis et al., Nature Chemical Biology, 2015, 11, 189-191)。これらの化合物のいくつかは、クロロアミジン、フルオロクロリジンおよびそれらの関連する類似体であり、PAD4および他のPADアイソザイムを不可逆的に不活性化する機構に基づく阻害剤として作用する。PAD4阻害剤化合物は関節リウマチに対して有用である。滑膜組織で検出されるPAD4は、種々の関節タンパク質のシトルリン化の原因であることが見出されている。これらのシトルリン化タンパク質基質は疾患の病因となる抗シトルリン化抗体を産生する(Y. Kochi et al., Ann. Rheum. Dis., 2011, 70, 512-515)。
【0010】
PAD4阻害剤はまた、種々の疾患における病理学的活性を軽減することが知られている。NET形成としても知られる、病原体を排除するための好中球の防御機構がヒストンシトルリン化と関連していることを示す特定の研究もある(I. Neeli et al., J. Immunol., 2008, 180, 1895-1902)。したがって、PAD4阻害剤化合物は、組織におけるNET形成が起こる損傷および疾患病理において利用することができる。また、PAD4阻害剤は好中球性疾患へ広く応用できる可能性を有している。
【0011】
US20170105971は、PAD阻害剤化合物としてアミジンを使用することによる、関節リウマチ、変形性関節症および関節痛のような自己免疫疾患の軽減、治療および/または予防を開示する。もう一つの出願US20050159334は、適切なPAD阻害剤の投与による関節リウマチ(RA)の治療についても考察している。
【0012】
PAD阻害剤化合物クロロアミジンは広範に研究されて、いくつかの動物疾患モデル、例えば、コラーゲン誘発関節炎(V. C. Willis et al., J. Immunol., 2011, 186(7), 4396-4404)、デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)誘発実験的大腸炎(A. A. Chumanevich et al., Am. J. Physiol. Gastrointest. Liver Physiol., 2011, 300(6), G929-G938)、狼瘡易発性MRL/lprマウスアテローム性動脈硬化および動脈血栓(J. S. Knight et al., Circ. Res., 2014, 114(6), 947-956)、脊髄損傷修復(S. Lange et al., Dev. Biol., 2011, 355(2), 205-214)、および実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)において有効であることが実証されている。DSS大腸炎に関する研究は、クロロ−アミジンが炎症性細胞のインビトロおよびインビボのアポトーシスを引き起こすことを実証し、炎症性疾患の治療におけるPAD4阻害剤の有効性を示した。
【0013】
PAD4は顆粒球に主に発現し、多様な疾患と強く結びついている。多発性腫瘍では、PAD4はp53機能および下流経路に影響を及ぼす過剰発現が認められる。PADへのカルシウム結合は生物活性配座を促進し、PAD4活性を1万倍増加させる。
【0014】
Slackらは癌の治療におけるPAD4阻害剤の使用を実証した(J J. L. Slack et al., Cellular and Molecular Life Sciences, 2011, 68(4), 709-720)。PAD4の過剰発現はすでに多数の癌で実証されていた(X. Chang et al., BMC Cancer, 2009, 9, 40)。PAD4阻害剤は同様に抗増殖性の役割を有することが示唆される。PAD4は、細胞周期停止およびアポトーシスの誘導に関与するp21などのp53ターゲット遺伝子のプロモーターにおいて、ヒストン中のアルギニン残基を脱イミナーゼする(P. Li et al., Molecular & Cell Biology, 2008, 28(15), 4745-4758)。
【0015】
PAD阻害は、上述の多くの疾患の治療のための実行可能な戦略である。PAD活性の調節不全が関与する様々な他の疾患におけるPAD阻害剤の使用については、探索する必要がある。これらの疾患におけるPAD活性の調節不全の明確な役割は確立されていないが、直接的な関連があることは妥当だと思われる。しかしながら、PAD4媒介性障害を有効に治療しうるPAD4阻害剤を同定し、開発する必要性は満たされていない。
【0016】
〔発明の概要〕
本開示は、式(I)の化合物、
【0017】
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
その多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、およびその代謝産物であって、XはOまたはSから選択され;YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;ZはNまたはCR17から選択され;AはNまたはCRから選択され;BはNまたはCRから選択され;nは0〜2であり;RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基(groups)の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;並びにN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、または、R10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され;または、R12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;または、R14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;R16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(I)の化合物、その多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、およびその代謝産物を開示する。
【0018】
本開示はまた、式(II)の化合物、
【0019】
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
その多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、およびその代謝産物であって、XはOまたはSから選択され;YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;ZはNまたはCR17から選択され;AはNまたはCRから選択され;BはNまたはCRから選択され;DはNまたはCRから選択され;EはNまたはCRから選択され;FはNまたはCRから選択され;GはNまたはCRから選択され;nは0〜2であり;R、R、R、R、R、RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;Rは、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリール、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキルおよびSO1−6アルキルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される1つまたは複数の基で任意に置換され;R10は水素であり;R11は、C1−6アルキルアミノ、および、N、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環から選択され、または、R10およびR11を合わせて、5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から独立して選択される、式(II)の化合物、その多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、およびその代謝産物を開示する。
【0020】
本開示はさらに、式(III)の化合物、
【0021】
【化4】
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その多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、および代謝産物であって、XはOまたはSから選択され;YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;ZはNまたはCR17から選択され;nは0〜2であり;R、R、R、R、R、RおよびRは、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から独立して選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;Rは、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリール、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキルおよびSO1−6アルキルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される1つまたは複数の基で任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;およびN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、または、R10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(III)の化合物、その多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、および代謝産物を開示する。
【0022】
本開示はさらに、式(I)、式(II)、および式(III)の化合物またはその多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、およびそれらの代謝産物の調製方法を記載する。
【0023】
本開示はさらに、式(I)、式(II)、および式(III)の化合物またはその薬学的に許容できる塩と、薬学的に許容できる担体とを含み、任意で1つまたは複数の他の医薬組成物を含む、医薬組成物を開示する。
【0024】
本開示はさらに、本開示の化合物を有効量用いて、細胞内で1つまたは複数のPADファミリーを阻害する方法を開示する。
【0025】
本開示はさらに、1つまたは複数のPADによって媒介される症状を治療する方法であって、1つまたは複数のPADファミリーによって媒介される症状を患う対象に、式(I)、式(II)、および式(III)の化合物、または本開示の医薬組成物を、治療上有効な量にて、他の臨床的に関連する薬剤または生物学的薬剤とともに、それを必要とする対象に投与する工程を含む、方法を開示する。
【0026】
本開示はさらに、関節リウマチ、血管炎、全身性紅斑性狼瘡、潰瘍性大腸炎、癌、嚢胞性線維症、喘息、皮膚エリテマトーデス、および乾癬の治療に用いられる、式(I)、式(II)、および式(III)の化合物を開示する。
【0027】
本構成のこれらおよび他の特徴、態様、および利点は、以下の記載を参照することによりさらによく理解されるであろう。本概要は、選ばれた概念を単純化した形で紹介するために設けられている。本概要は、本開示の中心的な特徴または必須の特徴を特定するものではないし、また、本構成の範囲を限定することも意図していない。
【0028】
〔詳細な説明〕
当業者ならば、本開示は、具体的に記載された例以外の変形例や修正例の対象となり得ると理解するであろう。本開示はそのような変形例および修正例すべてを含むと理解されたい。本開示はまた、本明細書中で個別にまたは集合的に言及されたまたは示されたすべての工程、特徴、組成物、および化合物、およびそのような工程または特徴の任意または複数の、任意かつすべての組み合わせを含む。
【0029】
<定義>
便宜上、本開示のさらなる説明の前に、本明細書および実施例で使用される特定の用語をここにまとめる。これらの定義は本開示の残りの部分に照らして読まれるべきであり、当業者によって理解されているように理解されるべきである。本明細書で使用される用語は当業者に認識され、知られている意味を有するが、利便性および完全性のために、特定の用語およびそれらの意味を以下に記載する。
【0030】
冠詞「a」、「an」および「the」はその冠詞の文法上の目的語の1つまたは2つ以上(すなわち、少なくとも1つ)を指すために使用される。
【0031】
以下の説明および特許請求の範囲の全体にわたって、文脈上、求められない限り、単語「備える(comprise)」および「備える(comprises)」および「備える(comprising)」などの変形は、記載された整数または工程または整数の群を含むことを意味するが、他の任意の整数または工程または整数または工程の群を除外するものではないことを理解されたい。
【0032】
「含む」という用語は、「含むがこれに限定されない」を意味する。「含む」および「含むがこれに限定されない」は、互換的に使用される。
【0033】
本明細書および本開示全体を通して与えられる構造式において、特段の断りがない限り、以下の用語は指示された意味を有する。
【0034】
さらに、式(I)、式(II)および式(III)の化合物は、その誘導体、類似体、立体異性体、ジアステレオマー、幾何異性体、多形体、溶媒和化合物、共結晶、中間体、代謝産物、プロドラッグまたは薬学的に許容できる塩および組成物であり得る。
【0035】
式(I)、式(II)、および式(III)に係る化合物は1つ以上の不斉中心(キラル中心とも呼ばれる)を含み、したがって、個々のエナンチオマー、ジアステレオマー、または他の立体異性体の形態として、またはそれらの混合物として存在してもよい。キラル炭素原子などのキラル中心は、アルキル基などの置換基中に存在してもよい。式(I)、式(II)、および式(III)中に存在するキラル中心の立体化学、または本明細書中に例示される任意の化学構造中に存在するキラル中心の立体化学が特定されない場合、この構造は、任意の立体異性体およびそれらのすべての混合物を包含することが意図される。したがって、1つ以上のキラル中心を含む式(I)、式(II)、および式(III)に係る化合物は、ラセミ混合物およびラセミ化合物、鏡像異性的に濃縮された混合物を含むラセミ体として、または鏡像異性的に純粋な個々の立体異性体として使用することができる。
【0036】
1つ以上の不斉中心を含有する式(I)、式(II)、および式(III)に係る化合物の個々の立体異性体は、当業者に公知の方法によって分解され得る。例えば、このような分解は(1)ジアステレオ異性体塩、錯体または他の誘導体の形成によって、(2)立体異性体特異的試薬との選択的反応によって、例えば酵素的酸化または還元によって、または(3)キラル環境、例えば、結合キラル配位子を有するシリカなどのキラル支持体上で、またはキラル溶剤の存在下で、気液クロマトグラフィーまたは液体クロマトグラフィーによって、実施することができる。所望の立体異性体が上記の分離手順の1つによって別の化学物質に変換される場合、所望の形態を遊離するためにさらなる工程が必要とされることが理解されるであろう。
【0037】
あるいは、特定の立体異性体が、光学活性試薬、基質、触媒または溶媒を使用する不斉合成によって、または不斉変換によって一方のエナンチオマーを他方のエナンチオマーに変換することによって合成され得る。
【0038】
式(I)、式(II)、および式(III)の化合物およびそれらの塩への本明細書中の参照は、遊離塩基として、またはそれらの塩として、例えばそれらの薬学的に許容できる塩として、式(I)、式(II)、および式(III)の化合物を包含することが理解されるべきである。したがって、一実施形態では、本開示が遊離塩基としての式(I)、式(II)、および式(III)の化合物を対象とする。別の実施形態では、本開示が式(I)、式(II)、および式(III)の化合物ならびにそれらの塩を対象とする。さらなる実施形態において、本開示は、式(I)、式(II)、および式(III)の化合物ならびにそれらの薬学的に許容できる塩を対象とする。
【0039】
式(I、IIおよびIII)に係る化合物の薬学的に許容できる塩を調製することができることが理解されるであろう。実際、本開示の特定の実施形態では、式(I)、式(II)、および式(III)に係る化合物の薬学的に許容できる塩は、それぞれの遊離塩基よりも好ましい場合がある。これは、そのような塩が分子により大きな安定性または溶解性を与え、それによって投薬形態への製剤化を容易にするからである。したがって、本開示はさらに、式(I)、式(II)、および式(III)の化合物ならびにそれらの薬学的に許容できる塩を対象とする。
【0040】
「エナンチオマー過剰率」(ee)は、パーセンテージとして表される、一方のエナンチオマーの他方に対する過剰率である。ラセミ体では、両方のエナンチオマーが等量で存在するので、エナンチオマー過剰率はゼロ(0%ee)である。しかしながら、一方のエナンチオマーが生成物の95%を構成するように濃縮された場合、エナンチオマー過剰率は90%ee(濃縮されたエナンチオマーの量95%−他方のエナンチオマーの量5%)であろう。
【0041】
「鏡像異性的に濃縮された」は、そのエナンチオマー過剰率(ee)がゼロより大きい生成物を指す。例えば、「鏡像異性的に濃縮された」とはそのエナンチオマー過剰率が50%eeより大きく、75%eeより大きく、90%eeより大きい生成物をいい、「鏡像異性的に純粋」とはそのエナンチオマー過剰率が99%以上である生成物をいう。
【0042】
「本開示の化合物」の範囲内に含まれるのは、すべての溶媒和化合物(水和物を含む)、錯体、多形体、プロドラッグ、放射性標識誘導体、ならびに式(I)、式(II)、および式(III)の化合物およびそれらの塩の立体異性体である。
【0043】
本開示の化合物は、固体または液体の形態で存在してもよい。固体状態では、本開示の化合物は結晶形態もしくは非結晶形態で、またはそれらの混合物として存在し得る。結晶形態である本開示の化合物について、当業者は、溶剤分子が結晶化の間に結晶格子に組み込まれる、薬学的に許容できる溶媒和化合物が形成され得ることを理解するであろう。溶媒和化合物は、エタノール、イソプロピルアルコール、N,N‐ジメチルスルホキシド(DMSO)、酢酸、エタノールアミン、および酢酸エチルなどの非水性溶媒を含むことができ、またはそれらは、結晶格子に組み込まれる溶媒として水を含むことができる。結晶格子に組み込まれる溶剤が水である溶媒和化合物は、典型的には「水和物」と呼ばれる。水和物には、化学量論的水和物、ならびに可変量の水を含有する組成物が含まれる。本開示は、すべてのそのような溶媒和化合物を含む。
【0044】
結晶形態で存在する本開示の特定の化合物(その種々の溶媒和化合物を含む)は、多形性(すなわち、異なる結晶構造が生じる能力)を示し得ることがさらに理解されるであろう。これらの異なる結晶形態は、通常、「多形体」として知られている。本開示は、そのような多形体を含む。多形体は同じ化学組成を有するが、結晶固体状態のパッキング、幾何学的配置、および他の記述的特性が異なる。したがって、多形体は、形、密度、硬さ、変形性、安定性、および溶解特性などの物性が異なり得る。多形体は通常、異なる融点、赤外線スペクトル、およびX線粉末回折パターンを示し、これらは識別のために使用され得る。例えば、化合物を製造する際に使用される反応条件または試薬を変更または調整することによって、異なる多形体を生成することができることが理解されるであろう。例えば、温度、気圧、または溶剤の変化は、多形体をもたらし得る。さらに、ある多形体は、特定の条件下で自然に別の多形体に転換し得る。
【0045】
本開示はまた、1つ以上の原子が、自然界で最も一般的に見出される原子質量または質量数とは異なる原子質量または質量数を有する原子によって置換されている点を除いては式(I、IIおよびIII)の化合物およびその塩と同一である、同位体標識化合物を含む。本開示の化合物に組み込むことができる同位体の例として、水素、炭素、窒素、酸素およびフッ素の同位体、例えばH、11C、14Cおよび18Fが挙げられる。
【0046】
「共結晶」という用語は、一般に化学量論比で溶媒和化合物でも単塩でもない2つ以上の異なる分子化合物および/またはイオン化合物から構成される結晶性単相材料である固体を指す。
【0047】
基に関して「置換された」という用語は、基内の構成原子に結合した水素原子が置換されていることを示す。「置換された」という用語は、そのような置換が置換された原子および置換基の許容される原子価に従うこと、およびその置換が安定な化合物(すなわち、転位、環化、または脱離などの変換を自発的に起こさない化合物)を生じることという暗黙の規定を含むことを理解されたい。特定の実施形態では、単一の原子が、置換が当該原子の許容原子価に一致する限り、2つ以上の置換基で置換されていてもよい。本明細書中では、それぞれの置換基または任意に置換された基について、適切な置換基が定義される。
【0048】
「多形体」という用語は同じ分子の複数の結晶形態を指し、異なる多形体は、結晶格子中の分子の配置または立体配座の結果として、異なる物性、例えば、異なる融解温度、融解熱、溶解度、溶解速度、および/または振動スペクトルなどを有し得る。
【0049】
「プロドラッグ」という用語は投与時に、活性薬理学的物質になる前に、代謝過程によって化学転換を受ける、式(I、II、およびIII)の化合物の前駆物質を指す。概して、このようなプロドラッグは、インビボで本開示の化合物に容易に変換可能な、本開示の化合物の機能的誘導体である。
【0050】
「アルキル」という用語は、特定の数の炭素原子を有する飽和炭化水素鎖を指す。例えば、C1−6アルキルは、1〜6個の炭素原子、または1〜3個の炭素原子を有するアルキル基を指すが、これに限定されない。アルキル基は、直鎖または分岐鎖基であってもよい。代表的な分岐アルキル基は、1つ、2つ、または3つの分岐を有する。好ましいアルキル基として、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、ブチル、およびイソブチルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0051】
「C(O)アルキル」という用語は、上記で定義したアルキル基がカルボニル結合を介して分子の残りの部分に結合したものを指す。例えば、C(O)C1−6アルキルは、分子の残りの部分にカルボニル結合を介して結合した1〜6個の炭素原子、または1〜3個の炭素原子を有するアルキル基を指す。好ましいC(O)アルキル基として、−C(O)CH、−C(O)CHCHなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0052】
「SOアルキル」という用語は、上記で定義したアルキル基がスルホニル結合を介して分子の残りの部分に結合したものを指す。例えば、SO1−6アルキルは、分子の残りの部分にスルホニル結合を介して結合した1〜6個の炭素原子、または1〜3個の炭素原子を有するアルキル基を指す。好ましいSOアルキル基として、−SOCH、−SOCHCHなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0053】
「アルコキシ」という用語は、アルキル基が分子の残りの部分に酸素結合を介して結合したものを指す。例えば、C1−6アルコキシは、分子の残りの部分に酸素結合を介して結合した1〜6個の炭素原子、または1〜3個の炭素原子を有するアルキル基を指す。好ましいアルコキシ基として、−OCH(メトキシ)、−OC(エトキシ)などが挙げられるが、これらに限定されない。
【0054】
「アルキルアミノ」という用語は、上記で定義したアルキル基が、分子の残りの部分にアミノ結合を介して結合したものを指す。例えば、C1−6アルキルアミノは、分子の残りの部分にアミノ結合を介して結合した1〜6個の炭素原子、または1〜3個の炭素原子を有するアルキル基を指す。好ましいアルキルアミノ基として、−NHCH、−N(CHなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0055】
「C(O)NR」という用語は、上記で定義したアルキルアミノ基が、カルボニル結合を介して分子の残りの部分に結合したものを指す。好ましいC(O)NR基として、C(O)NCH、C(O)NCHCHなどが挙げられる。
【0056】
「SONR」という用語は、上記で定義したアルキルアミノ基が、スルホニル結合を介して残りの分子に結合したものを指す。好ましいSONR基として、SONCH、SONCHCHなどが挙げられる。
【0057】
「C(O)アルキルアミノ」という用語は、上記で定義したアルキルアミノ基が、カルボニル結合を介して分子の残りの部分に結合したものを指す。例えば、C(O)C1−6アルキルアミノは、分子の残りの部分にカルボニル結合を介して結合した1〜6個の炭素原子、または1〜3個の炭素原子を有するアルキルアミノ基を指す。好ましいC(O)アルキルアミノ基として、−C(O)NHCH、−C(O)N(CHなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0058】
「SOアルキルアミノ」という用語は、上記で定義したアルキルアミノ基が、スルホニル結合を介して分子の残りに結合したものを指す。例えば、SO1−6アルキルアミノは、スルホニル結合を介して分子の残りに結合した1〜6個の炭素原子、または1〜3個の炭素原子を有するアルキルアミノ基を指す。好ましいSOアルキルアミノ基として、−SONHCH、−SON(CHなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0059】
「アシルアミノ」という用語は、分子の残りの部分にアミノ結合を介して結合したアシル基を指す。例えば、C1−6アシルアミノは、アミノ結合を介して分子の残りの部分に結合した1〜6個の炭素原子、または1〜3個の炭素原子を有するアシル基を指す。好ましいアシルアミノ基として、−(CO)NHCH、−(CO)N(CHなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0060】
「ハロアルキル」という用語は、上記で定義したアルキル基が、ハロ結合を介して分子の残りに結合したものを指す。例えば、C1−6ハロアルキルは、ハロ結合を介して分子の残りに結合した1〜6個の炭素原子、または1〜3個の炭素原子を有するアルキル基を指す。好ましいハロアルキル基として、−CHCl、−CHClなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0061】
「C(O)ハロアルキル」という用語は、上記で定義したハロアルキル基が、カルボニル結合を介して分子の残りに結合したものを指す。例えば、C(O)C1−6ハロアルキルは、分子の残りの部分にカルボニル結合を介して結合した1〜6個の炭素原子、または1〜3個の炭素原子を有するハロアルキル基を指す。好ましいC(O)ハロアルキル基として、−(CO)CHCl、−C(O)CHClなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0062】
「SOハロアルキル」という用語は、上記で定義したハロアルキル基が、スルホニル結合を介して分子の残りの部分に結合したものを指す。例えば、SO1−6ハロアルキルは、スルホニル結合を介して分子の残りの部分に結合した1〜6個の炭素原子、または1〜3個の炭素原子を有するハロアルキル基を指す。好ましいSOハロアルキル基として、−SOCHCl、−SOCHClなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0063】
「ハロアルコキシ」という用語は、上記で定義したアルコキシ基が、ハロアルコキシ基の酸素結合を介して分子の残りの部分に結合したものを指す。例えば、C1−6ハロアルコキシは、酸素結合を介して分子の残りの部分に結合した1〜6個の炭素原子、または1〜3個の炭素原子を有するアルコキシ基を指す。好ましいハロアルコキシ基として、−OCHCl、−OCHClなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0064】
「ハロゲン」という用語は、ハロゲンラジカル、例えば、フルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードを指す。「ハロアルキル」は本明細書中で前に定義されたように、水素原子の少なくとも1つがハロゲンラジカルで置換されているアルキル基を指す。「C1−6ハロアルキル」は、水素原子の少なくとも1つがハロゲンラジカルで置換されているC1−6アルキル基を指す。「ハロアルキル」の例は、トリフルオロメチルまたは2,2,2−トリフルオロエチルである。
【0065】
「シクロアルキル」という用語は、特定の数の炭素原子を有する飽和炭化水素環を指す。例えば、C3−6シクロアルキルは、3〜6員原子、または3員原子を有するシクロアルキル基を指すが、これらに限定されない。好ましいシクロアルキル基として、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などが挙げられるが、これらに限定されない。
【0066】
「SO3−6シクロアルキル」という用語は、上記で定義したシクロアルキル基が、スルホニル結合を介して分子の残りの部分に結合したものを指す。例えば、SO3−6シクロアルキルとは、スルホニル結合を介して分子の残りの部分に結合した3〜6個の炭素原子を有するシクロアルキル基をいう。好ましいSOのシクロアルキル基として、−SOシクロアルキルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0067】
「アリール」という用語は、特定の数の炭素原子を有する芳香環を指す。例えば、C5−6アリールは、5もしくは6員原子、または6員原子を有するアリール基を指す。好ましいアリール基として、フェニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0068】
「C(O)アリール」という用語は、上記で定義したアリール基が、カルボニル結合を介して分子の残りの部分に結合したものを指す。例えば、C(O)C5−6アリールは、カルボニル結合を介して分子の残りの部分に結合した5〜6個の炭素原子を有するアリール基を指す。好ましいC(O)アリール基として、−C(O)C、−C(O)Cなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0069】
「SOアリール」という用語は、上記で定義したアリール基が、スルホニル結合を介して分子の残りの部分に結合したものを指す。例えば、SO5−6アリールは、スルホニル結合を介して分子の残りの部分に結合した5〜6個の炭素原子を有するアリール基を指す。好ましいSOアリール基として、−SO、−SOなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0070】
「ヘテロアリール」とは環中に1〜5個のヘテロ原子を含む芳香環を指す。「ヘテロアリール」基は、本明細書中でそのように定義される場合、1個以上の置換基で置換されていてもよい。「C1−6ヘテロアリール」環は、1個または6個の炭素を員原子(member atoms)として有する。「ヘテロアリール」は、ピリジニル、テトラゾリルおよびピラゾリルを含む。「ヘテロ原子」とは窒素原子、硫黄原子、または酸素原子、例えば窒素原子または酸素原子を指す。
【0071】
「C(O)ヘテロアリール」という用語は、上記で定義したヘテロアリール基が、カルボニル結合を介して分子の残りの部分に結合したものを指す。例えば、C(O)C1−6ヘテロアリールは、カルボニル結合を介して分子の残りの部分に結合した1〜6個の炭素原子を有するアルキル基を指す。好ましいC(O)ヘテロアリール基として、−C(O)ピリジニル、−C(O)ピラゾリルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0072】
「SOヘテロアリール」という用語は、上記で定義したアリール基が、スルホニル結合を介して分子の残りの部分に結合したものを指す。例えば、SO1−6ヘテロアリールは、スルホニル結合を介して分子の残りに結合した1〜6個の炭素原子を有するアリール基を指す。好ましいSOヘテロアリール基として、−SOピリジニル、−SOピラゾリルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0073】
「複素環式」および「ヘテロシクリル」という用語は、1〜5個のヘテロ原子を含む5、6、または7個の環員を含有する飽和または不飽和の単環式脂肪族環、または各々1〜5個のヘテロ原子を含む5、6、または7個の環員を含有する飽和または不飽和の二環式脂肪族環を指す。特定の実施形態では、「ヘテロシクリル」基は飽和している。他の実施形態では、「ヘテロシクリル」基は不飽和である。2つ以上のヘテロ原子を含有する「ヘテロシクリル」基は、異なるヘテロ原子を含有してよい。「ヘテロシクリル」基は、本明細書中に定義される1つ以上の置換基で置換されてよい。「ヘテロシクリル」として、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、アゼピニル、オキサゼピニル、アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニルが挙げられる。
【0074】
「薬学的に許容できる」という語句は、健全な医学的判断の範囲内で、過剰な毒性、刺激、または他の問題もしくは合併症を伴わずに、合理的な利益/リスク比に見合う、ヒトおよび動物の組織と接触して使用するのに適している化合物、材料、組成物、および剤形を指す。
【0075】
本明細書で使用される「薬学的に許容できる塩」という用語は、対象化合物の所望の生物学的活性を保持し、望ましくない毒物学的効果を最小限しか示さない塩を指す。これらの薬学的に許容できる塩は、化合物の最終的な単離および精製の際にその場で調製してもよいし、またはその遊離塩基形態の精製化合物を好適な酸と別個に反応させることによって調製してもよい。薬学的に許容できる塩は、Li、Na、K、Ca、Mg、Fe、Cu、ZnおよびMnなどの無機塩基、N,N’−ジアセチルエチレンジアミン、グルカミン、トリエチルアミン、コリン、ジシクロヘキシルアミン、ベンジルアミン、トリアルキルアミン、チアミン、グアニジン、ジエタノールアミン、α−フェニルエチルアミン、ピペリジン、モルホリン、ピリジン、ヒドロキシエチルピロリジン、ヒドロキシエチルピペリジン、アンモニウム、置換アンモニウム塩、アルミニウム塩などの有機塩基の塩から選択される。塩はまた、アミノ酸塩(例えば、グリシン、アラニン、シスチン、システイン、リジン、アルギニン、フェニルアラニン、およびグアニジン)を含む。塩は、適宜、酸付加塩を含んでよい。酸付加塩は、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、過塩素酸塩、ホウ酸塩、ハロゲン化水素塩、酢酸塩、酒石酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、パモ酸塩、メタンスルホン酸塩、トシル酸塩、安息香酸塩、サリチル酸塩、ヒドロキシナフト酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、アスコルビン酸塩、グリセロリン酸塩、ケトグルタル酸塩である。
【0076】
非薬学的に許容できる対イオンまたは関連溶媒を有する塩および溶媒和化合物は、例えば、式(I)、式(II)、および式(III)の他の化合物およびそれらの薬学的に許容できる塩の調製における中間体としての使用のために、本発明の範囲内である。したがって、本開示の一実施形態は、式(I)、式(II)、および式(III)の化合物ならびにそれらの塩を包含する。式(I)、式(II)、および式(III)に係る化合物は塩基性官能基を含有し、したがって、適切な酸での処理によって、薬学的に許容できる酸付加塩を形成することができる。適切な酸としては、薬学的に許容できる無機酸および薬学的に許容できる有機酸が挙げられる。代表的な薬学的に許容できる酸付加塩として、塩酸塩、臭化水素酸塩、硝酸塩、メチル硝酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、スルファミン酸塩、リン酸塩、酢酸塩、ヒドロキシ酢酸塩、酢酸フェニル、プロピオン酸塩、酪酸塩、イソ酪酸塩、吉草酸塩、マレイン酸塩、ヒドロキシマレイン酸塩、アクリル酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、サリチル酸塩、グリコール酸塩、乳酸塩、ヘプタン酸塩、フタル酸塩、シュウ酸塩、コハク酸塩、安息香酸塩、o−アセトキシ安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、安息香酸メチル、ジニトロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、メトキシ安息香酸塩、ナフトエ酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、マンデル酸塩、タンニン酸塩、ギ酸塩、ステアリン酸塩、アスコルビン酸塩、パルミチン酸塩、オレイン酸塩、ピルビン酸塩、パモ酸塩、マロン酸塩、ラウリン酸塩、グルタル酸塩、グルタミン酸塩、エストレート、メタンスルホン酸塩(メシレート)、エタンスルホン酸塩(エシレート)、2−ヒドロキシエタンスルホネート、ベンゼンスルホネート(ベシル酸塩)、アミノベンゼンスルホネート、p−トルエンスルホネート(トシラート)、ナフタレン−2−スルホネートが挙げられる。
【0077】
「PAD阻害剤」または「PADの阻害剤」という用語は、好中球細胞外トラップ(NET)と、より具体的にはNETosisの際に生じるヒストンシトルリン化において、相互作用することができる化合物を同定するために使用される。PAD4酵素活性を阻害することは、シトルリン化処理を通してシトルリンの形成を阻害するようにPAD4酵素の能力を低下させることを意味する。好ましくは、このような阻害はPAD4酵素に特異的である。
【0078】
一旦記載された用語は、特許全体を通して同じ意味を持つ。
【0079】
PAD4阻害剤の有用性は、背景技術の項に記載されているように膨大である。しかしながら、PAD4阻害剤化合物の同定および開発は、それらの広範な有用性にもかかわらず、依然として問題である。したがって、PAD4媒介障害を治療する新しいPAD4阻害剤化合物が必要とされる。
【0080】
本開示の一実施形態において提供されるのは、式(I)の化合物、
【0081】
【化5】
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その多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、およびその代謝産物であって、XはOまたはSから選択され;YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;ZはNまたはCR17から選択され;AはNまたはCRから選択され;BはNまたはCRから選択され;nは0〜2であり;RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され,ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;並びにN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、または、R10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5−10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され;または、R12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;または、R14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;R16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(I)の化合物、その多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、およびその代謝産物である。
【0082】
本開示の一実施形態において提供されるのは、本明細書に記載の式(I)の化合物であって、XはOであり;YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;ZはNまたはCR17から選択され;AはNまたはCRから選択され;BはNまたはCRから選択され;nは0〜2であり;RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;並びにN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、または、R10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され;または、R12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;または、R14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;R16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(I)の化合物である。
【0083】
本開示の一実施形態において提供されるのは、本明細書に記載の式(I)の化合物であって、XはSであり;YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;ZはNまたはCR17から選択され;AはNまたはCRから選択され;BはNまたはCRから選択され;nは0〜2であり;RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;並びにN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、または、R10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され;または、R12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;または、R14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;R16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(I)の化合物である。
【0084】
本開示の一実施形態において提供されるのは、本明細書に記載の式(I)の化合物であって、XはOまたはSであり;YはOまたはNから選択され;ZはNまたはCR17から選択され;AはNまたはCRから選択され;BはNまたはCRから選択され;nは0〜2であり;RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;並びにN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、または、R10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され;または、R12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;または、R14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;R16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(I)の化合物である。
【0085】
本開示の一実施形態において提供されるのは、本明細書に記載の式(I)の化合物であって、XはOまたはSであり;YはOであり;ZはNまたはCR17から選択され;AはNまたはCRから選択され;BはNまたはCRから選択され;nは0〜2であり;RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;並びにN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、または、R10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され;または、R12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;または、R14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;R16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(I)の化合物である。
【0086】
本開示の一実施形態において提供されるのは、本明細書に記載の式(I)の化合物であって、XはOまたはSであり;YはNであり;ZはNまたはCR17から選択され;AはNまたはCRから選択され;BはNまたはCRから選択され;nは0〜2であり;RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;並びにN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、または、R10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され;または、R12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;または、R14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;R16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(I)の化合物である。
【0087】
本開示の一実施形態において提供されるのは、本明細書に記載の式(I)の化合物であって、XはOまたはSであり;YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;ZはNであり;AはNまたはCRから選択され;BはNまたはCRから選択され;nは0〜2であり;RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;並びにN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、または、R10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され;または、R12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;または、R14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;R16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(I)の化合物である。
【0088】
本開示の一実施形態において提供されるのは、本明細書に記載の式(I)の化合物であって、XはOまたはSであり;YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;ZはNまたはCR17から選択され;AはCRであり;BはNまたはCRから選択され;nは0〜2であり;RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;並びにN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、または、R10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され;または、R12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;または、R14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;R16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(I)の化合物である。
【0089】
本開示の一実施形態において提供されるのは、本明細書に記載の式(I)の化合物であって、XはOまたはSであり;YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;ZはNまたはCR17から選択され;AはNまたはCRから選択され;BはCRであり;nは0〜2であり;RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;並びにN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、または、R10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され;または、R12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;または、R14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;R16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(I)の化合物である。
【0090】
本開示の一実施形態において提供されるのは、本明細書に記載の式(I)の化合物であって、XはOまたはSであり;YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;ZはNまたはCR17から選択され;AはNまたはCRから選択され;BはNまたはCRから選択され;nは0であり;RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;並びにN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、または、R10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され;または、R12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;または、R14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;R16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(I)の化合物である。
【0091】
本開示の一実施形態において提供されるのは、本明細書に記載の式(I)の化合物であって、XはOまたはSであり;YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;ZはNまたはCR17から選択され;AはNまたはCRから選択され;BはNまたはCRから選択され;nは1であり;RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;並びにN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、または、R10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され;または、R12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;または、R14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;R16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(I)の化合物である。
【0092】
本開示の一実施形態において提供されるのは、本明細書に記載の式(I)の化合物であって、XはOまたはSであり;YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;ZはNまたはCR17から選択され;AはNまたはCRから選択され;BはNまたはCRから選択され;nは0〜2であり;RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、およびC1−4アルキルから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;並びにN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、または、R10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され;または、R12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;または、R14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;R16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(I)の化合物である。
【0093】
本開示の一実施形態において提供されるのは、本明細書に記載の式(I)の化合物であって、XはOまたはSであり;YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;ZはNまたはCR17から選択され;AはNまたはCRから選択され;BはNまたはCRから選択され;nは0〜2であり;RおよびRはそれぞれ独立して水素から選択され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;並びにN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、または、R10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ,ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され;または、R12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;または、R14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;R16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(I)の化合物である。
【0094】
本開示の一実施形態において提供されるのは、本明細書に記載の式(I)の化合物であって、XはOまたはSであり;YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;ZはNまたはCR17から選択され;AはNまたはCRから選択され;BはNまたはCRから選択され;nは0〜2であり;RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−4アルキル、C3−5シクロアルキル、C1−4アルキルアミノ、C1−4ハロアルキル、C(O)C1−4アルキル、C(O)C1−4ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−4アルキルアミノ、SO1−4アルキル、SO1−4ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−4アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−4アルキル、(CO)C1−4アルキル、C(O)C1−4ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−4アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;並びにN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、または、R10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され;または、R12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;または、R14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;R16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(I)の化合物である。
【0095】
本開示の一実施形態において提供されるのは、本明細書に記載の式(I)の化合物であって、XはOまたはSであり;YはOまたはSから選択され;ZはNまたはCR17から選択され;AはNまたはCRから選択され;BはNまたはCRから選択され;nは0〜2であり;RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在せず;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;並びにN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、または、R10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され;または、R12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;または、R14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;R16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(I)の化合物である。
【0096】
本開示の一実施形態において提供されるのは、本明細書に記載の式(I)の化合物であって、XはOまたはSであり;YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;ZはNまたはCR17から選択され;AはNまたはCRから選択され;BはNまたはCRから選択され;nは0〜2であり;RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは水素、C1−4アルキル、C3−5シクロアルキル、C1−4アルキルアミノ、C1−4ハロアルキル、C(O)C1−4アルキル、C(O)C1−4ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−4アルキルアミノ、SO1−4アルキル、SO1−4ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−4アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−4アルキル、(CO)C1−4アルキル、C(O)C1−4ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−4アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;並びにN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、または、R10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され;または、R12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;または、R14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;R16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(I)の化合物である。
【0097】
本開示の一実施形態において提供されるのは、本明細書に記載の式(I)の化合物であって、XはOまたはSであり;YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;ZはNまたはCR17から選択され;AはNまたはCRから選択され;BはNまたはCRから選択され;nは0〜2であり;RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され,ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され;または、R12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;または、R14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;R16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(I)の化合物である。
【0098】
本開示の一実施形態において提供されるのは、本明細書に記載の式(I)の化合物であって、XはOまたはSであり;YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;ZはNまたはCR17から選択され;AはNまたはCRから選択され;BはNまたはCRから選択され;nは0〜2であり;RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリール、SO1−6アルキルおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;並びにN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、または、R10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素、C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、C1−4アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され;R16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(I)の化合物である。
【0099】
本開示の一実施形態において提供されるのは、本明細書に記載の式(I)の化合物であって、XはOまたはSであり;YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;ZはNまたはCR17から選択され;AはNまたはCRから選択され;BはNまたはCRから選択され;nは0〜2であり;RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;並びにN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、または、R10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して水素およびC1−4アルキルから選択され;R16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(I)の化合物である。
【0100】
本開示の一実施形態において提供されるのは、本明細書に記載の式(I)の化合物であって、XはOまたはSであり;YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;ZはNまたはCR17から選択され;AはNまたはCRから選択され;BはNまたはCRから選択され;nは0〜2であり;RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは,C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;並びにN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、または、R10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して水素から選択され;R16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(I)の化合物である。
【0101】
本開示の一実施形態において提供されるのは、本明細書に記載の式(I)の化合物であって、XはOまたはSであり;YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;ZはNまたはCR17から選択され;AはNまたはCRから選択され;BはNまたはCRから選択され;nは0〜2であり;RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;並びにN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、または、R10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され;または、R12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;または、R14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;R16は、水素、5〜10員の二環式のアリール、およびNまたはSから選択される1〜2個のヘテロ原子を有する5〜10員の二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の二環式のアリールおよび5〜10員の二環式のヘテロアリールは、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜3個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(I)の化合物である。
【0102】
本開示の一実施形態において提供されるのは、本明細書に記載の式(I)の化合物であって、XはOであり;YはOまたはNであり;ZはNまたはCR17から選択され;AはNまたはCRから選択され;BはNまたはCRから選択され;nは0〜2であり;RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;並びにN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、または、R10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され;または、R12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;または、R14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;R16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(I)の化合物である。
【0103】
本開示の一実施形態において提供されるのは、本明細書に記載の式(I)の化合物であって、XはSであり;YはOまたはNであり;ZはNまたはCR17から選択され;AはNまたはCRから選択され;BはNまたはCRから選択され;nは0〜2であり;RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは,C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;並びにN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、または、R10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ,ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され;または、R12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;または、R14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;R16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(I)の化合物である。
【0104】
本開示の一実施形態において提供されるのは、本明細書に記載の式(I)の化合物であって、XはOまたはSであり;YはOまたはNから選択され;ZはNであり;AはNまたはCRから選択され;BはNまたはCRから選択され;nは0〜2であり;RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;並びにN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、または、R10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され;または、R12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;または、R14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;R16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(I)の化合物である。
【0105】
本開示の一実施形態において提供されるのは、本明細書に記載の式(I)の化合物であって、XはOであり;YはOまたはNから選択され;ZはNであり;AはCRであり;BはCRであり;nは0〜2であり;RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;並びにN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、または、R10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され;または、R12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;または、R14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;R16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(I)の化合物である。
【0106】
本開示の一実施形態において提供されるのは、本明細書に記載の式(I)の化合物であって、XはOまたはSであり;YはOまたはNから選択され;ZはNであり;AはCRであり;BはCRであり;nは0〜1であり;RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;並びにN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、または、R10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され;または、R12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;または、R14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;R16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(I)の化合物である。
【0107】
本開示の一実施形態において提供されるのは、本明細書に記載の式(I)の化合物であって、XはOであり;YはOまたはNから選択され;ZはNであり;AはCRであり;BはCRであり;nは0であり;RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;並びにN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、または、R10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され;または、R12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;または、R14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;R16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(I)の化合物である。
【0108】
本開示の一実施形態において提供されるのは、本明細書に記載の式(I)の化合物であって、XはOであり;YはOまたはNであり;ZはNであり;AはCRであり;BはCRであり;nは1であり;RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;並びにN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、または、R10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され;または、R12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;または、R14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;R16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(I)の化合物である。
【0109】
本開示の一実施形態において提供されるのは、本明細書に記載の式(I)の化合物であって、XはOまたはSであり;YはOまたはNであり;ZはNであり;AはCRであり;BはCRであり;nは0〜1であり;RおよびRはそれぞれ独立して水素から選択され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;並びにN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、または、R10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され;または、R12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;または、R14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;R16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(I)の化合物である。
【0110】
本開示の一実施形態において提供されるのは、本明細書に記載の式(I)の化合物であって、XはOまたはSであり;YはOまたはNであり;ZはNであり;AはCRであり;BはCRであり;nは0〜1であり;RおよびRはそれぞれ独立して水素から選択され;Rは存在しないか、または水素、C1−4アルキル、C(O)C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルから成る群から選択され、ここで、C1−4アルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;並びにN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、または、R10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され;または、R12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;または、R14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;R16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(I)の化合物である。
【0111】
本開示の一実施形態において提供されるのは、本明細書に記載の式(I)の化合物であって、XはOまたはSであり;YはOまたはNであり;ZはNであり;AはCRであり;BはCRであり;nは0〜1であり;RおよびRはそれぞれ独立して水素から選択され;Rは存在しないか、または水素、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、C(O)C1−4アルキル、SO3−6シクロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルから成る群から選択され、ここで、C1−4アルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10およびR11を合わせて5〜6員の二環式の飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜6員の二環式の飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、および−NHC(O)CH=CHCHN(CHから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され;または、R12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;または、R14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;R16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換される、式(I)の化合物である。
【0112】
本開示の一実施形態において提供されるのは、本明細書に記載の式(I)の化合物であって、XはOまたはSであり;YはOまたはNであり;ZはNであり;AはCRであり;BはCRであり;nは0〜1であり;RおよびRはそれぞれ独立して水素から選択され;Rは存在しないか、または水素、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、C(O)C1−4アルキル、SO3−6シクロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルから成る群から選択され、ここで、C1−4アルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10およびR11を合わせて5〜6員の二環式の飽和の複素環を形成することができ,ここで、上記5〜6員の二環式の飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、および−NHC(O)CH=CHCHN(CHから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素およびC1−6アルキルから選択され;R16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換される、式(I)の化合物である。
【0113】
本開示の一実施形態において提供されるのは、本明細書に記載の式(I)の化合物であって、XはOであり;YはOまたはNであり;ZはNであり;AはCRであり;BはCRであり;nは0〜1であり;RおよびRはそれぞれ独立して水素から選択され;Rは存在しないか、または水素、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、C(O)C1−6アルキル、SO3−6シクロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルから成る群から選択され、ここで、C1−4アルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10およびR11を合わせて5〜6員の二環式の飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜6員の二環式の飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、および−NHC(O)CH=CHCHN(CHから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素およびC1−6アルキルから選択され;R16は、水素、5〜10員の二環式のアリール、およびNまたはSから選択される1〜2個のヘテロ原子を有する5〜10員の二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の二環式のアリールおよび5〜10員の二環式のヘテロアリールは、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜3個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換される、式(I)の化合物である。
【0114】
本開示の一実施形態において提供されるのは、本明細書に記載の式(I)の化合物であって、XはOまたはSから選択され;YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;ZはNまたはCR17から選択され;AはNまたはCRから選択され;BはNまたはCRから選択され;nは0〜1であり;RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、およびC1−6ハロアルコキシから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;並びにN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、または、R10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され;または、R12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;または、R14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;R16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(I)の化合物である。
【0115】
本開示の一実施形態において提供されるのは、本明細書に記載の式(I)の化合物であって、XはOまたはSから選択され;YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;ZはNまたはCR17から選択され;AはNまたはCRから選択され;BはNまたはCRから選択され;nは0〜2であり;RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C(O)C1−6アルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C2−4アルキルアミノ、C2−4アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C2−4アルキル、ハロゲン、C2−4アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され;または、R12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;または、R14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;R16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(I)の化合物である。
【0116】
本開示の一実施形態において提供されるのは、本明細書に記載の式(I)の化合物であって、XはOまたはSから選択され;YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;ZはNまたはCR17から選択され;AはNまたはCRから選択され;BはNまたはCRから選択され;nは0〜1であり;RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキルおよびC1−6ハロアルコキシから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C2−4アルキルアミノ、C2−4アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C2−4アルキル、ハロゲン、C2−4アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;または、R14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;R16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキルおよびC1−6ハロアルコキシから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(I)の化合物である。
【0117】
本開示の一実施形態において提供されるのは、本明細書に記載の式(I)の化合物であって、XはOまたはSであり;YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;ZはNまたはCR17から選択され;AはCRであり;BはCRであり;nは0〜1であり;RおよびRはそれぞれ独立して、水素から選択され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C(O)C1−6アルキル、SO3−6シクロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルから成る群から選択され、ここで、SO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10およびR11を合わせて5〜6員の単環式の飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜6員の単環式の飽和の複素環は、アミノ、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、またはC1−6アルキルアミノから選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素またはC1−6アルキルから選択され;または、R12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;または、R14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;R16は、水素、5〜10員の二環式のアリール、およびNまたはSから選択される1〜2個のヘテロ原子を有する5〜10員の二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の二環式のアリールおよび5〜10員の二環式のヘテロアリールは、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R17は、水素またはC1−6アルキルから成る群から選択され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(I)の化合物である。
【0118】
本開示の一実施形態において開示されるのは、式(II)の化合物、
【0119】
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
その多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、およびその代謝産物であって、XはOまたはSから選択され;YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;ZはNまたはCR17から選択され;AはNまたはCRから選択され;BはNまたはCRから選択され;DはNまたはCRから選択され;EはNまたはCRから選択され;FはNまたはCRから選択され;GはNまたはCRから選択され;nは0〜2であり;R、R、R、R、R、RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;Rは、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリール、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキルおよびSO1−6アルキルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される1つまたは複数の基で任意に置換され;R10は水素であり;R11は、C1−6アルキル、および、N、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環から選択され、または、R10およびR11を合わせて、5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から独立して選択される、式(II)の化合物、その多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、およびその代謝産物である。
【0120】
本開示の一実施形態において開示されるのは、本明細書に記載される式(II)の化合物であって、XはOまたはSから選択され;YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;ZはNまたはCR17から選択され;AはNまたはCRから選択され;BはNまたはCRから選択され;DはNまたはCRから選択され;EはNまたはCRから選択され;FはNまたはCRから選択され;GはNまたはCRから選択され;nは1〜2であり;R、R、RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、およびC1−6ハロアルコキシから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され、R、R、Rはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C2−6アルケニル‐C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;Rは、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリール、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキルおよびSO1−6アルキルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される1つまたは複数の基で任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;およびN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、および、N、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環から選択され、または、R10およびR11を合わせて、5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から独立して選択される、式(II)の化合物、その多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、およびその代謝産物である。
【0121】
本開示の一実施形態において開示されるのは、本明細書に記載される式(II)の化合物であって、XはOまたはSから選択され;YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;ZはNまたはCR17から選択され;AはNまたはCRから選択され;BはNまたはCRから選択され;DはNまたはCRから選択され;EはNまたはCRから選択され;FはNまたはCRから選択され;GはNまたはCRから選択され;nは0〜2であり;R、R、RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、およびC1−6ハロアルコキシから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され、R、R、Rはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;Rは、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリール、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキルおよびSO1−6アルキルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される1つまたは複数の基で任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;およびN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、および、N、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環から選択され、または、R10およびR11を合わせて、5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から独立して選択される、式(II)の化合物、その多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、およびその代謝産物である。
【0122】
本開示の一実施形態において開示されるのは、本明細書に記載される式(II)の化合物であって、XはOまたはSから選択され;YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;ZはNまたはCR17から選択され;AはCRであり;BはCRであり;DはNまたはCRから選択され;EはCRであり;FはCRであり;GはCRであり;nは0〜2であり;R、R、R、R、R、RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;Rは、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリール、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキルおよびSO1−6アルキルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される1つまたは複数の基で任意に置換され;R10およびR11を合わせて、5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C2−4アルキルアミノ、C2−4アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C2−4アルキル、ハロゲン、C2−4アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から独立して選択される、式(II)の化合物、その多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、およびその代謝産物である。
【0123】
本開示の一実施形態において開示されるのは、本明細書に記載される式(II)の化合物であって、XはOであり;YはOまたはNから選択され;ZはNであり;AはCRであり;BはCRであり;DはNまたはCRから選択され;EはCRであり;FはCRであり;GはCRであり;nは1〜2であり;R、R、RおよびRはそれぞれ独立して、水素またはハロゲンから選択され;R、R、Rはそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、Cアルキル、Cアルコキシ、C2−6アルケニル−C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C(O)C1−6アルキル、SO3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキル、SO1−6アルキル、SO5−6アリール、およびSO1−6アルキルから成る群から選択され、ここで、SO1−6アルキルおよびSO5−6アリールは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;Rは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールは、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびハロゲンから選択される1つまたは複数の基で任意に置換され;R10およびR11を合わせて、5〜6員の単環式の飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜6員の単環式の飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノまたは−NHC(O)CH=CHCHN(CHから選択される置換基で任意に置換され;R18は、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から独立して選択される、式(II)の化合物である。
【0124】
本開示の一実施形態で提供されるのは、式(III)の化合物、
【0125】
【化7】
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その多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、および代謝産物であって、XはOまたはSから選択され;YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;ZはNまたはCR17から選択され;nは0〜2であり;R、R、R、R、R、RおよびRは、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から独立して選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;Rは、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリール、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキルおよびSO1−6アルキルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される1つまたは複数の基で任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;およびN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、または、R10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、式(III)の化合物、その多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、および代謝産物を開示する。
【0126】
本開示の一実施形態で提供されるのは、
1)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
2)(R)−(3−アミノピロリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
3)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−エチル−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
4)(2−(アミノメチル)ピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
5)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
6)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(1−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−2,9a−ジアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)メタノン、
7)(R)−(3−アミノピロリジン−1−イル)(1−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−2,9a−ジアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)メタノン、
8)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−7−メチル−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
9)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−5−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
10)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(ピリジン−4−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
11)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
12)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(3−エチルベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
13)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(4−クロロベンジル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
14)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(2−フルオロベンジル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
15)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(4−フルオロベンジル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
16)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
17)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−5,6−ジメトキシ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
18)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−ベンジル−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
19)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
20)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(2−メトキシエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
21)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(6−メトキシ−1−(2−メトキシエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
22)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
23)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
24)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−((3−フルオロピリジン−4−イル)メチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
25)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(ピラジン−2−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
26)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
27)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(ピリミジン−2−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
28)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
29)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(ピリミジン−5−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
30)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(ピリダジン−3−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
31)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−イソブチル−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
32)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−5,6−ジフルオロ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
33)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−6−メトキシ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
34)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(7−クロロ−1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
35)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(6−フルオロ−1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
36)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(7−クロロ−1−(2−メトキシエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
37)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(4−(ヒドロキシメチル)ベンジル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノントリフルオロ酢酸塩、
38)(R,E)−N−(1−(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボニル)ピペリジン−3−イル)−4−(ジメチルアミノ)ブタ−2−エンアミドトリフルオロ酢酸塩、
39)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(7−クロロ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
40)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
41)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロブチルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
42)(R)−2−(2−(7−(3−アミノピペリジン−1−カルボニル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ1,2aジアザアセナフチレン−2−イル)−1H−インドール−1−イル)酢酸、
43)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(ピペリジン−4−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
44)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(オキセタン−3−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
45)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−((1−メチルピペリジン−4−イル)メチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
46)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(5−フルオロ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
47)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
48)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(5−フルオロ−1−(2−メトキシエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
49)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(6−フルオロ−1−(4−フルオロベンジル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
50)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(6−フルオロ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
51)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(4−フルオロベンジル)−6−メトキシ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
52)3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(6−フルオロ−1−(2−メトキシエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
53)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(7−クロロ−1−(シクロブチルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
54)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(5,6−ジフルオロ−1−(2−メトキシエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
55)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(7−クロロ−1−イソブチル−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
56)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(7−クロロ−1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
57)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(7−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
58)(R,E)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−5−スチリル−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
59)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−((4−メチルチアゾール−2−イル)メチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
60)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−5−メトキシ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
61)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
62)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
63)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン、
64)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−5−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン、
65)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン、
66)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン、
67)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(5−ブロモ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン、
68)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−5−(ピリジン−3−イル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン、
69)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン、
70)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(2−フルオロベンジル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン、
71)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(ピリジン−4−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン、
72)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−6−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン、
73)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
74)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−インドール−2−イル)−6−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン、
75)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−5−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−6−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン、
76)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−6−(メチルスルホニル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン、
77)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−5,6−ジフルオロ−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン、
78)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(6−シクロプロピル−2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン、
79)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−6−(フェネチルスルホニル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン、
(80)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−4−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン、
(81)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(6−((4−クロロフェニル)スルホニル)−2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン、
82)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−6−(シクロプロピルスルホニル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン、
83)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−6−((2−エトキシエチル)スルホニル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン、
84)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−7−メチル−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン、
85)(R)−1−(8−(3−アミノピペリジン−1−カルボニル)−2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−4,5−ジヒドロ−6H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−6−イル)エタン−1−オン、
86)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタンチオン、
87)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(7−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン、
88)(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(7−クロロ−1−(ピリミジン−5−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノンから成る群から選択される、式(I)の化合物、またはその多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、およびその代謝産物である。
【0127】
一実施形態では、本開示は、式(I)、式(II)、および式(III)の化合物またはその多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、およびその代謝産物の調製方法に関する。
【0128】
一実施形態において、本開示は、式(I)の化合物、またはその多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、およびその代謝産物の調製方法であって、式(IV)とR16C(O)Hを反応させる工程を含み、
【0129】
【化8】
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式(IV)のR19は、ニトロおよびC1−6アルコキシから選択され;R16C(O)HのR16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;式(I)のXはOまたはSから選択され;YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;ZはNまたはCR17から選択され;AはNまたはCRから選択され;BはNまたはCRから選択され;nは0〜2であり;RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO3−6シクロアルキル、SO1−6ハロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;およびN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、またはR10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R12、R13、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され;またはR12およびR13を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;またはR14およびR15を合わせて=Oまたは=Sを形成することができ;R16は、水素、5〜10員の単環式または二環式のアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜5個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、5〜10員の単環式または二環式のアリールおよび5〜10員の単環式または二環式のヘテロアリールは、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールから成る群から選択される1〜5個の置換基で任意に置換され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリールおよびC1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、調製方法に関する。
【0130】
一実施形態では、本開示は、式(II)の化合物、またはその多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、およびその代謝産物の調製方法であって、式(IV)と式(V)を反応させる工程を含み、
【0131】
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
式(IV)のR19は、ニトロおよびC1−6アルコキシから選択され;式(II)のXはOまたはSから選択され;YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;ZはNまたはCR17から選択され;AはNまたはCRから選択され;BはNまたはCRから選択され;DはNまたはCRから選択され;EはNまたはCRから選択され;FはNまたはCRから選択され;GはNまたはCRから選択され;nは0〜2であり;R、R、R、R、R、RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;Rは、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリール、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキルおよびSO1−6アルキルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される1つまたは複数の基で任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール、およびN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和複素環で任意に置換され、またはR10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、上記5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択され;式(V)のDはNまたはCRから選択され;EはNまたはCRから選択され;FはNまたはCRから選択され;GはNまたはCRから選択され、RはHであり;Rは、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリール、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキルおよびSO1−6アルキルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、−COOHおよびシアノから選択される1つまたは複数の基で任意に置換される、調製方法に関する。
【0132】
一実施形態では、本開示は式(III)の化合物、またはその多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和化合物、共結晶、中間体、薬学的に許容できる塩、およびその代謝産物の調製方法であって、式(IV)と式(VI)を反応させる工程を含み、
【0133】
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
式(IV)のR19は、ニトロおよびC1−6アルコキシから選択され;式(III)のXはOまたはSから選択され;YはO、N、S、S(O)、SOまたはCから選択され;ZはNまたはCR17から選択され;nは0〜2であり;R、R、R、R、R、RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは存在しないか、または水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールで任意に置換され;Rは、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリール,C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリール、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキルおよびSO1−6アルキルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、COOHおよびシアノから選択される1つまたは複数の基で任意に置換され;R10は水素であり;R11は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ハロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SO3−6シクロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、SO5−6アリールおよびSO1−6アルキルは、C1−6アルコキシ、ハロゲン、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリール;およびN、SまたはOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環で任意に置換され、またはR10およびR11を合わせて5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環を形成することができ、ここで、当該5〜10員の単環式または二環式の飽和または不飽和の複素環は、アミノ、C1−6アルキルアミノ、C1−6アシルアミノ、−NHC(NH)CHCl、−NHC(O)CH=CHCHN(CH、C1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルコキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される置換基で任意に置換され;R17は、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択され;R、R、R、RおよびRはそれぞれ独立して、水素、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6ハロアルコキシ、C1−6アシルアミノ、C1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C2−6アルケニル−C5−6アリールおよびC1−6ヘテロアリールから成る群から独立して選択され、ここで、C1−6アルコキシおよびC1−6ハロアルコキシは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキルヒドロキシ、シアノおよびヒドロキシルから選択される基の1つまたは複数で任意に置換され;Rは、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C(O)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキル、C(O)NR18、C(O)C1−6アルキルアミノ、SO1−6アルキル、SO1−6ハロアルキル、SONR18、SONC1−6アルキルアミノ、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリール、C(O)C5−6アリール、C(O)C1−6ヘテロアリール、SO5−6アリールおよびSO1−6ヘテロアリールから成る群から選択され、ここで、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6アルキル−C5−6アリール、C1−6ヘテロシクリル、C1−6アルキル−C1−6ヘテロシクリル、C1−6ヘテロアリール、C1−6アルキル−C1−6ヘテロアリール、(CO)C1−6アルキル、C(O)C1−6ハロアルキルおよびSO1−6アルキルは、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキル、C5−6アリール、C1−6ヘテロアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、−CHOH、COOHおよびシアノから選択される1つまたは複数の基で任意に置換され;R18は独立して、水素、C1−6アルキルおよびそれらの組み合わせから成る群から選択される、調製方法に関する。
【0134】
別の実施形態では、本開示は、式(I)、式(II)、および式(III)の化合物またはそれらの薬学的に許容できる塩と、薬学的に許容できる担体とを含み、任意で1つまたは複数の他の医薬組成物を含む、医薬組成物に関する。
【0135】
さらに別の実施形態では、本開示は、本明細書に記載の薬学的組成物に関し、上記組成物は錠剤、カプセル、粉末、シロップ、溶液、エアロゾル、および懸濁液からなる群から選択される形態である。
【0136】
本発明の一実施形態では、本明細書に記載の式(I)、式(II)、および式(III)またはそれらの薬学的に許容できる塩の化合物であって、薬学的に許容できる塩がLi、Na、K、Ca、Mg、Fe、Cu、ZnおよびMnなどの無機塩基;N,N’−ジアセチルエチレンジアミン、グルカミン、トリエチルアミン、コリン、ジシクロヘキシルアミン、ベンジルアミン、トリアルキルアミン、チアミン、グアニジン、ジエタノールアミン、α−フェニルエチルアミン、ピペリジン、モルホリン、ピリジン、ヒドロキシエチルピロリジン、ヒドロキシエチルピペリジン、アンモニウム、置換アンモニウム塩、アルミニウム塩などの有機塩基の塩から誘導される化合物が提供される。塩はまた、アミノ酸塩(例えば、グリシン、アラニン、シスチン、システイン、リジン、アルギニン、フェニルアラニン、およびグアニジン)を含む。塩はまた、酸付加塩を適宜含んでよい。酸付加塩は、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、過塩素酸塩、ホウ酸塩、ハロゲン化水素塩、酢酸塩、酒石酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、パモ酸塩、メタンスルホン酸塩、トシル酸塩、安息香酸塩、サリチル酸塩、ヒドロキシナフト酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、アスコルビン酸塩、グリセロリン酸塩、ケトグルタル酸塩である。
【0137】
本発明の一実施形態では、本明細書に記載の式(I)、式(II)、および式(III)の化合物またはそれらの薬学的に許容できる塩であって、細胞内で1つまたは複数のPADを阻害する薬物の製造に用いられる、それらの薬学的に許容できる塩が提供される。
【0138】
一実施形態では、本開示は、有効量の式(I)、式(II)、および式(III)の化合物またはそれらの薬学的に許容できる塩を、薬学的に許容できる担体とともに、任意で1つまたは複数の他の医薬組成物と組み合わせて用い、細胞内の1つまたは複数のPADファミリーを阻害する方法に関する。
【0139】
一実施形態では、本開示は、1つまたは複数のPADによって媒介される症状を治療する方法であって、1つまたは複数のPADファミリーによって媒介される症状を患う対象に、治療上有効な量の式(I)、式(II)、および式(III)の化合物、またはそれらの薬学的に許容できる塩を、薬学的に許容できる担体とともに、任意で1つまたは複数の他の医薬組成物と組み合わせて投与する工程を含む、方法に関する。
【0140】
一実施形態では、本開示は、PAD活性と関連する、1つまたは複数のPAD媒介障害を治療および/または予防する方法であって、PAD活性と関連する、1つまたは複数のPAD媒介障害を患う対象に、治療上有効な量の式(I)、式(II)、および式(III)の化合物またはそれらの薬学的に許容できる塩を、薬学的に許容できる担体とともに、任意で1つまたは複数の他の医薬組成物と組み合せて投与する工程を含む、方法に関する。
【0141】
一実施形態では、本開示は、関節リウマチ、血管炎、全身性狼瘡エリテマトーデス、潰瘍性大腸炎、癌、嚢胞性線維症、喘息、皮膚狼瘡紅斑症、および乾癬からなる群より選択される、PADに関連する1つまたは複数のPAD媒介障害を治療および/または予防する方法に関する。
【0142】
一実施形態では、本開示は、PAD媒介障害を治療する方法であって、式(I)、式(II)、および式(III)の化合物またはそれらの薬学的に許容できる塩の組み合わせを、薬学的に許容できる担体とともに、任意で1つまたは複数の他の医薬組成物、および/または他の臨床的に関連する薬剤または生物学的薬剤と組み合わせて、それを必要とする対象に投与する工程を含む、方法に関する。
【0143】
一実施形態では、本開示は、PADに関連する1つまたは複数のPAD媒介障害の治療および/または予防する方法であって、当該障害は、酸誘発肺損傷、呼吸窮迫症候群、アレルゲン誘発喘息、アレルギー性気管支肺疾患、アスペルギルス症、アレルギー性結膜炎、脱毛症、筋萎縮性側索硬化症、炎症、関節炎、喘息、アテローム性動脈硬化、アトピー性皮膚炎、自己免疫疾患、骨痛、細気管支炎、未熟児慢性肺疾患、慢性閉塞性肺疾患、大腸炎、複合性局所疼痛症候群、クローン病、嚢胞性線維症、家族性寒冷蕁麻疹、痛風、通風性関節炎、移植片対宿主病、腸疾患、炎症性腸疾患、炎症性肺疾患、炎症性ニューロパシー、炎症性疼痛、虫刺されによる炎症、刺激物質誘発型炎症、若年性関節リウマチ、腎臓病、寄生虫感染症による腎障害、腎移植拒絶反応予防、肺障害、狼瘡、ループス腎炎、多発性硬化症、筋肉消耗、筋ジストロフィー、非アレルゲン誘発喘息、変形性関節症、歯周炎、腹膜子宮内膜症、植物刺激物質誘発型炎症(plant irritant-induced inflammation)、乾癬、肺疾患、肺線維症、化膿性無菌性関節炎、腎疾患、リウマチ性心筋炎、リウマチ性疾患、関節リウマチ、敗血症、激痛、潰瘍性大腸炎から成る群から選択される、方法に関する。
【0144】
一実施形態では、本開示は、1つまたは複数のPADファミリーによって媒介される症状を治療する、または、PAD媒介障害を治療および/または予防する、または、他の臨床的に関連する薬剤または生物学的薬剤と併用してPAD媒介障害を治療するために、式(I)、式(II)、および式(III)の化合物またはそれらの薬学的に許容できる塩を、薬学的に許容できる担体とともに、任意で1つまたは複数の他の薬学的組成物と組み合わせて、使用することに関する。
【0145】
一実施形態では、本開示は、1つまたは複数のPADファミリーによって媒介される症状、増殖性疾患、または癌を治療および/または予防する方法であって、1つ以上のPADファミリーによって媒介される症状またはPAD媒介障害を患う対象に、本開示の化合物または本開示の医薬組成物を治療上有効な量、投与する工程を含む方法に関する。
【0146】
一実施形態では、本開示は、式(I)、式(II)、および式(III)の化合物または医薬組成物と他の臨床的に関連する薬剤または生物学的薬剤との組み合わせを、それを必要とする対象に投与する工程を含む方法に関する。
【0147】
一実施形態では、本開示は、癌の治療の方法であって、式(I)、式(II)、および式(III)の化合物またはそれらの薬学的に許容できる塩の組み合わせを、薬学的に許容できる担体とともに、任意で1つまたは複数の他の医薬組成物と組み合わせて、他の臨床的に関連する免疫調節剤とともに、それを必要とする対象に投与する工程を含む、方法に関する。
【0148】
〔実施例〕
本明細書中で使用される、これらのプロセス、スキームおよび実施例において使用される記号および慣例は現代の科学文献(例えば、the Journal of the American Chemical Society)において使用されるものと一致する。特に明記しない限り、全ての出発物質は商業的供給者から入手し、さらに精製することなく使用した。具体的には、以下の略語が実施例において、および本明細書全体を通して使用され得る。
【0149】
略語:
AcOH 酢酸
BOCO ジ−tert−ブチルジカルボネート
nBuLi n−ブチルリチウム
BuOH ブタノール
Bz ベンジル
Cbz カルボキシベンジル
cHex シクロヘキサン
CsCO 炭酸セシウム
DCM/CHCl ジクロロメタン
DIAD アゾジカルボン酸ジイソプロピル
ジオキサン 1,4−ジオキサン
DIPEA N、N−ジイソプロピルエチルアミン
DMSO ジメチルスルホキシド
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
EtN トリエチルアミン
エーテル ジエチルエーテル
EtOAc 酢酸エチル
HATU o−(7−アザベンゾトリアゾル1−イル)−N,N,N’,Ν’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
IPA イソプロピルアルコール
CO 炭酸カリウム
KOH 水酸化カリウム
LiOH 水酸化リチウム
LCMSまたはLC/MS 液体クロマトグラフィー質量分析
MeOH メタノール
min 分
NaSO 硫酸ナトリウム
NaHCO 重炭酸ナトリウム
NHCl 塩化アンモニウム
パラジウムテトラキス パラジウムテトラキストリフェニルホスフィン
Pd/C パラジウム炭素
PTSA p−トルエンスルホン酸
rb 丸底(フラスコ)
r.t / rt. 室温
Rt 保持時間
TFA トリフルオロ酢酸
TFAA トリフルオロ酢酸無水物
THF/thf テトラヒドロフラン
TLC/tic 薄層クロマトグラフィー
TMEDA テトラメチルエチレンジアミン
以下の実施例は、本開示の化合物の合成、活性、および適用に関する詳細を提供する。以下は代表的なものにすぎず、本開示はこれらの実施例に記載された詳細によって限定されないことを理解されたい。
【0150】
本開示の化合物は、標準化学を含む様々な方法によって作製することができる。以前に定義された任意の変数は、別段の指示がない限り、以前に定義された意味を有し続ける。例示的な一般的な合成方法は、以下のスキームに記載され、本開示の他の化合物を調製するために容易に作り変えることができる。
【0151】
式(I、II、およびIII)の化合物の調製のための、以下のスキーム−1に示されるような一般的な方法も提供され、ここで、全ての基は、先に定義された通りである。
【0152】
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
式(I)、(II)および(III)の化合物を調製するための前記方法は、以下の工程を含む:
手順1:CHCOOHおよびHNO(反応条件a)を使用して、化合物1を標準状態で化合物2に変換した。
工程2:化合物2を塩化オキサリルで処理し(反応条件b)、中間体3を得た。
工程3:中間体3を、tert−ブチルカルバメート、CsCOおよびX−Phosを用いて化合物4に変換した(反応条件c)。
工程4:化合物4をBBrで処理し(反応条件d)、中間体5を得た。
手順5:中間体5を、1,ω−ジブロモアルカンおよびKCOと反応させて(反応条件e)、化合物6に変換した。
工程6:化合物6を置換インドール−2−カルバルデヒド7とカップリングさせて(反応条件f)、化合物8を得た。
工程7:化合物8を加水分解して(反応条件g)、化合物9を得た。
工程8:化合物9をtert−ブチル(R)−ピペリジン−3−イルカルバメートと結合させて(反応条件h)、中間体10を得た。
工程9:Boc脱保護により化合物10を最終化合物11に変換した(反応条件i)。
【0153】
以下に示す実施例は単に例示のために提供されるものであり、したがって、本開示の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
【0154】
実施例−1:
((R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノンの合成(実施例−1)
【0155】
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
【0156】
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:4−ヒドロキシ−3−メトキシ−5−ニトロ安息香酸メチル(2)の調製
【0157】
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
メチル−4−ヒドロキシ−3−メトキシ安息香酸メチル(1、20g、109.7mmol)のCHCOOH(100mL)撹拌溶液に、HNO(5.9mL、94.4mmol)を0℃で滴下しながら加え、次いで反応混合物を室温で4〜5時間撹拌した(反応条件a)。反応混合物に氷冷水を加え、反応混合物を濾過して沈殿を得、これを高真空を用いて乾燥させて、生成物を黄色固体として得た(18g、収率75%)。MS(ESI):CNOに対して計算された質量、227.04;実測されたm/z、228[M+H]
【0158】
工程2:4−クロロ−3−メトキシ−5−ニトロ安息香酸メチル(3)の調製
【0159】
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
メチル4−ヒドロキシ−3−メトキシ−5−ニトロベンゾエート(2、18g、79.29mmol)のDMF(100mL)撹拌溶液に、塩化オキサリル(14.27mL、113.28mmol)を0℃でゆっくりと添加し、次いで反応混合物を80℃で約12時間還流した(反応条件b)。反応混合物に氷冷水を加え、得られた固体を濾過した。固体を高真空下で乾燥させて、生成物を褐色固体として得た(17.5g、収率90%)。MS(ESI):CClNOに対して計算された質量、245.01;実測されたm/z、246[M+H]
【0160】
工程3:4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−メトキシ−5−ニトロ安息香酸メチル(4)の調製
【0161】
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
4−クロロ−3−メトキシ−5−ニトロ安息香酸メチル(3、6g、24.42mmol)のt−ブタノール(50ml)撹拌溶液に、tert−ブチルカルバメート(2.86g、24.42mmol)、CsCO(9.5g、29.31mmol)およびX−Phos(1.16g、2.44mmol)をN下で加えた。Pd(dba)(0.44g、0.48mmol)を加え、室温で約10分間撹拌し、次いで得られた混合物を100℃で12時間加熱した(反応条件c)。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(100mL×3)で希釈し、有機相を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して、粗製化合物を得、これをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0〜20%EtOAc)によって精製して、4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−メトキシ−5−ニトロ安息香酸メチル(2.5g、75%収率)を無色液体として得た。MS(ESI):C1418に対して計算された質量、325.0;実測されたm/z、326.3[M+H]
【0162】
工程4:4−アミノ−3−ヒドロキシ−5−ニトロ安息香酸メチル(5)の調製
【0163】
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
メチル4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−メトキシ−5−ニトロベンゾエート(4、3.5g、10.74mmol)のDCM(30mL)撹拌溶液に、−78°CでBBr(3.5mL)を加え、得られた混合物を室温で3時間撹拌した(反応条件d)。反応の進行をTLCでモニターした。反応混合物を氷および重炭酸ナトリウム溶液(30mL)でクエンチし、DCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、4−アミノ−3−ヒドロキシ−5−ニトロ安息香酸メチル(0.7g、収率35%)を褐色固体として得た。MS(ESI):Cに対して計算された質量、212.1;実測されたm/z、213[M+H]
【0164】
工程5:5−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−7−カルボン酸メチル(6)の調製
【0165】
【化18】
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4−アミノ−3−ヒドロキシ−5−ニトロ安息香酸メチル(5、1.1g、5.12mmol)のDMF(10mL)撹拌溶液に1,2−ジブロモエタン(0.44mL)とKCO(0.86g、2.38mmol)を加え、得られた混合物を80℃で12時間加熱した(反応条件e)。反応の進行をTLCでモニターした。反応混合物を水でクエンチし、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗製化合物を得、これをカラムクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン中0〜20%EtOAc)によって精製して、5−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−7−カルボン酸メチル(0.45g、収率89%)を褐色固体として得た。MS(ESI):C1010に対して計算された質量、238.2;実測されたm/z、239.1[M+H]
【0166】
工程6:メチル2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2ジアザセナフチレン−7−カルボキシレート(8)の調製
【0167】
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
メチル5−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−7−カルボキシレート(6、0.2g、0.84mmol)と1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(7、0.18g、0.92mmol)のEtOH(10mL)撹拌溶液に、水(5mL)中のNa(0.73g、4.20mmol)を加え、95℃で16時間撹拌した(反応条件f)。反応混合物を室温に冷却し、水を加え、化合物を酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、粗製生成物を得た。粗製残渣を、シリカゲルおよびヘキサン中の15〜20%酢酸エチル溶離剤を用いた勾配カラムクロマトグラフィーにより精製して、2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2ジアザアアセナフチレン−7−カルボン酸メチルを黄色固体として得た(0.18g、12%収率)。MS(ESI):C2321に対して計算された質量、387.4;実測されたm/z、388.1[M+H]
【0168】
工程7:2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボン酸(9)の調製
【0169】
【化20】
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メチル2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2ジアザアセナフチレン−7−カルボキシレート(8、0.18g、0.46mmol)のMeOH(2mL)撹拌溶液に、5N NaOH溶液(0.4mL)を加え、75℃で1時間撹拌した(反応条件g)。反応混合物を完全に蒸発させた。得られた粗製物を水に溶解し、クエン酸(pH〜4〜6)を用いて酸性化し、DCM(20mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、黄色固体として粗製生成物を得て、上記2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボン酸を褐色固体として得た(0.07g、収率41%)。MS(ESI):C2219に対して計算された質量、373.4;実測されたm/z、374.1[M+H]
【0170】
工程8:tert−ブチル(R)−(1−(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロオキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボニル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(10)の調製
【0171】
【化21】
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2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−カルボン酸(9、0.089g、0.24mmol)のDCM(2mL)撹拌溶液に、tert−ブチル(R)−ピペリジン−3−イルカルバメート(0.05g、0.26mmol)、トリエチルアミン(0.1g、0.72mmol)、続いて酢酸エチル(0.2g、0.72mmol)中のT3Pの50%溶液を加え、室温で12時間撹拌した(反応条件h)。反応混合物に水を加え、化合物をDCM(20mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、粗製生成物を得た。粗製残渣を、DCM中の5%MeOHを使用する勾配カラムクロマトグラフィーによって精製して、生成物を黄色固体として得た(0.07g、収率53.8%)。MS(ESI):C3237Oに対して計算された質量、555.6;実測されたm/z、556.3[M+H]
【0172】
工程9:(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノンの調製(実施例−1)
【0173】
【化22】
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tert−ブチル(R)−(1−(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボニル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(10、0.08g、0.14mol)のジクロロメタン(10mL)撹拌溶液に、トリフルオロ酢酸(0.5mL)を加え、室温で2時間撹拌した(反応条件i)。反応溶液を完全に蒸発させ、最少量の水(30mL)に溶解し、飽和NaHCO(20mL)溶液で塩基性にした。化合物を酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、生成物を淡黄色固体として得た(0.044g、収率67.5%)。HNMR(400MHz,DMSO−d6):δ(ppm):7.68(t,J=4.4Hz,2H),7.29(t,J=5.2Hz,2H),7.15−7.10(m,2H),6.74(s,1H),4.69−4.68(m,4H),4.55(s,2H),3.56(m,2H),2.92(s,1H),4.13(s,2H),2.69−2.65(m,1H),1.88−1844(m,2H),1.64(m,1H),1.43−1.41(m,1H),1.23−1.22(m,2H),0.32(d,J=8Hz,2H),0.28−0.27(m,2H)。MS(ESI):C3237に対して計算された質量、455.0;実測されたm/z、456.4[M+H]
【0174】
以下の化合物(実施例2〜8)を、対応する反応体を用いて、上記実施例−1に例示した上記手順を用いて合成した。
【0175】
実施例−2:
(R)−(3−アミノピロリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0176】
【化23】
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HNMR(400MHz,DMSO−d6):δ(ppm):7.69(t,J=12Hz,2H),7.43(s,1H),7.29−7.26(m,1H),7.18−7.10(m,2H),6.87(s,1H),4.69(d,J=8Hz,2H),4.64(d,J=4Hz,2H),4.56−4.55(m,2H),3.65−3.59(m,2H),3.56−3.45(m,2H),1.97(m,2H),1.64(m,2H),1.31−1.22(m,2H),0.32(d,J=8Hz,2H),0.27−0.26(m,2H)。MS(ESI):C2627に対して計算された質量、441.22;実測されたm/z、442.0[M+H]
【0177】
実施例−3:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−エチル−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0178】
【化24】
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HNMR(400MHz,DMSO−d6):δ(ppm):7.67(d,J=8Hz,1H),7.62(d,J=8Hz,1H),7.31−7.27(m,2H),7.14−7.11(m,2H),6.70(s,1H),4.80(m,2H),4.77(m,2H),4.75(m,2H)4.00(m,2H),3.60(m,2H),2.94(bs,1H),2.78(bs,2H),1.89(m,1H),1.73(m,1H),1.42(m,1H),1.35(m,3H),1.31(m,1H)。MS(ESI):C2527に対して計算された質量、429.52;実測されたm/z、430.2[M+H]
【0179】
実施例−4:
(2−(アミノメチル)ピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0180】
【化25】
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HNMR(400MHz,DMSO−d6):δ(ppm):7.68(t,J=8Hz,2H),7.50(m,1H),7.29−7.26(m,2H),7.14−7.05(m,3H),6.74(d,J=8Hz,1H),4.68(d,J=8Hz,2H),4.64(m,2H),4.54(m,2H),3.97−3.96(m,2H),2.87−2.81(m,1H),1.54−1.49(m,2H),1.28(m,1H),1.13(m,6H),0.37−0.27(m,4H)。MS(ESI):C2831に対して計算された質量、469.59;実測されたm/z、470.3[M+H]
【0181】
実施例−5:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0182】
【化26】
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HNMR(400MHz,DMSO−d6):δ(ppm):8.42(d,J=4Hz,1H),8.11(d,J=4Hz,1H),7.31(s,1H),7.22−7.19(m,2H),6.75(s,1H),4.89−4.86(m,2H),4.68(m,2H),4.56(m,2H),3.51(m,2H),2.91−2.87(m,1H),1.97(m,1H),1.86−1.83(m,2H),1.65(m,3H),1.43−1.33(m,5H)。MS(ESI):C2426に対して計算された質量、430.51;実測されたm/z、431.4[M+H]
【0183】
実施例−6:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(1−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−2,9a−ジアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)メタノン
【0184】
【化27】
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HNMR(400MHz,DMSO−d6):δ(ppm):7.65(m,2H),7.35(s,1H),7.27(m,1H),7.12(m,1H),7.04(m,1H),6.82(s,1H),4.45−4.38(m,6H),2.65(m,2H),1.89(m,2H),1.67(m,3H),1.45−1.31(m,2H),1.22(m,4H),0.83(s,1H),0.30(m,2H),0.06(m,2H)。MS(ESI):C2831に対して計算された質量、469.59;実測されたm/z、470.2[M+H]
【0185】
実施例−7:
(R)−(3−アミノピロリジン−1−イル)(1−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−8,9−ジヒドロ−7H−6−オキサ−2,9a−ジアザベンゾ[cd]アズレン−4−イル)メタノン
【0186】
【化28】
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HNMR(400MHz,DMSO−d6):δ(ppm):7.68−7.64(m,2H),7.46−7.44(m,1H),7.29(t,J=16Hz,1H),7.14−7.10(m,1H)7.04(bs,1H),6.92(s,1H),4.44−4.36(m,6H),3.64(m,2H),3.55−3.48(m,2H),2.43(m,2H),1.97(m,1H),1.86(m,1H),1.60(m,1H),1.31(m,1H),1.06(m,1H),0.83(m,1H),0.31(m,2H),0.05(m,2H)。MS(ESI):C2729に対して計算された質量、455.56;実測されたm/z、456.3[M+H]
【0187】
実施例−8:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−7−メチル−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0188】
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d6):δ(ppm):7.51(d,J=6.0Hz,1H),7.27(s,1H),7.12(s,1H),7.03−7.00(m,2H),6.75(s,1H),4.89(d,J=6.0Hz,2H),4.57(d,J=7.2Hz,4H),4.30(s,1H),3.65(s,1H),2.90(s,1H),2.78(s,3H),2.65(s,1H),1.84−1.65(m,4H),1.41(d,J=10.8Hz,1H),1.22(m,2H),0.94(bs,1H),0.21(d,J=7.6Hz,2H),0.15(d,J=4.4Hz,2H)。MS(ESI):C2831に対して計算された質量、469.5;実測されたm/z、470(M+H)
【0189】
実施例−9:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−5−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノンの合成(実施例−9)
【0190】
【化30】
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【0191】
【化31】
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中間体(6)を得るために行った反応手順は、上記スキーム−2の実施例−1の調製について概説した手順と同様であった。
工程6:(E)−5−(((1−(シクロプロピルメチル)−5−フルオロ−1H−インドール−2−イル)メチレン)アミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−7−カルボン酸メチル(8)の調製
【0192】
【化32】
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5−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−7−カルボン酸メチル(6、0.25g、1.05mmol)のエタノール(6mL)撹拌溶液に、1−(シクロプロピルメチル)−5−フルオロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(7、0.27g、1.26mmol)、亜ジチオン酸ナトリウム(0.91g、5.25mmol)および水(3mL)を加えた。その後、反応混合物を密閉管中で90Cで12時間加熱した(反応条件f)。反応混合物を蒸発させ、水で希釈し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、粗製生成物を黄色固体(0.25g、粗製)として得た。MS(ESI):C2322FNに対して計算された質量、407.45;実測されたm/z、408.1[M+H]
【0193】
工程7:2−(1−(シクロプロピルメチル)−5−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボン酸メチル(9)の調製
【0194】
【化33】
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(E)−5−(((1−(シクロプロピルメチル)−5−フルオロ−1H−インドール−2−イル)メチレン)アミノ)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−7−カルボン酸メチル(8、0.25g、0.61mmol)のトルエン(3mL)撹拌溶液に、p−トルエンスルホン酸(0.012g、0.0614mmol)を室温で加えた。次に、反応混合物を90Cで12時間加熱した(反応条件g)。反応混合物を重炭酸ナトリウムでクエンチし、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、粗製生成物を得た。粗製残渣を、シリカゲルおよびヘキサン中の15〜20%酢酸エチル溶離剤を使用する勾配カラムクロマトグラフィーによって精製して、生成物を黄色固体として得た(0.15g、収率35%)。MS(ESI):C2320FNに対して計算された質量、405.43;実測されたm/z、406.1[M+H]
【0195】
工程8:2−(1−(シクロプロピルメチル)−5−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボン酸(10)の調製
【0196】
【化34】
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メチル2−(1−(シクロプロピルメチル)−5−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボキシレート(9,0.15g、0.37mmol)のメタノール(5mL)撹拌溶液に、5N NaOH(0.37mL、1.85mmol)溶液を加え、80Cで1時間加熱した(反応条件h)。溶媒を完全に蒸発させ、水(10mL)に溶解し、クエン酸を用いて酸性化し、DCM(20mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、粗製生成物を黄色固体として得た(0.13g、収率90%)。MS(ESI):C2218FNに対して計算された質量、391.40;実測されたm/z、392.1[M+H]
【0197】
工程9:Tert−ブチル(R)−(1−(2−(1−(シクロプロピルメチル)−5−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボニル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(11)の調製
【0198】
【化35】
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2−(1−(シクロプロピルメチル)−5−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボン酸(10、0.13g,0.33mmol)のDCM(4mL)撹拌溶液に、tert−ブチル(R)−ピペリジン−3−イルカルバメート(0.079g、0.398mmol)、トリエチルアミン(0.09mL、0.66mmol)、および50%酢酸エチル中のプロピルホスホン酸無水物(0.316mL、0.498mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した(反応条件i)。反応混合物を重炭酸ナトリウム溶液(20mL)でクエンチし、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、粗製生成物を得た。粗製残渣を、シリカゲルおよびDCM中の5〜10%メタノール溶離剤を使用する勾配カラムクロマトグラフィーによって精製して、生成物を黄色固体として得た(0.13g、収率68%)。MS(ESI):C3236FNに対して計算された質量、573.67;実測されたm/z、574.3[M+H]
【0199】
工程10:(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−5−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノンの調製(実施例−9)
【0200】
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
Tert−ブチル(R)−(1−(2−(1−(シクロプロピルメチル)−5−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボニル)ピペリジン−3−イルカルバメート(11、0.13g、0.226mmol)のDCM(4mL)撹拌溶液に、0Cでトリフルオロ酢酸(0.5mL)を加えた。次に、反応混合物を室温で1時間撹拌した(反応条件j)。反応混合物を減圧下で蒸発させ、エーテルで洗浄し、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)を使用して塩基性にし、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、粗製生成物を得た。粗製残渣を、シリカゲルおよびDCM中の5〜10%メタノール溶離剤を使用する勾配カラムクロマトグラフィーによって精製して、生成物をオフホワイトの固体(0.06g、収率57%)として得た。HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):δ7.72−7.68(m,1H),7.44(d,J=7.2Hz,1H),7.29(s,1H),7.13(t,J=7.2Hz,2H),6.75(s,1H),4.69−4.64(m,4H),4.55(s,2H),4.15(bs,1H),3.77(bs,1H),2.91(bs,1H),2.65(bs,2H),1.84(d,J=11.6Hz,2H),1.64(bs,1H),1.42(d,J=10.8Hz,1H),1.22(bs,3H),0.34−0.27(m,4H)。MS(ESI):C2728FNに対して計算された質量、473.55;実測されたm/z、474.2[M+H]
【0201】
以下の化合物(実施例10〜60)を、実施例−9に例示したような上記手順を用いて合成した。
【0202】
実施例−10:
(R)(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(ピリジン−4−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0203】
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):8.40−8.38(m,2H),7.74−7.72(m,1H),7.44−7.42(m,1H),7.33(s,1H),7.28(s,1H),7.26−7.22(m,1H),7.17−7.13(m,1H),7.01−6.99(m,2H),6.77(s,1H),6.16(s,2H),4.71(m,2H),4.56−4.55(m,2H),4.11(m,2H),3.0(m,2H),2.01−1.8(m,3H),1.67(m,1H),1.44(bs,3H)。MS(ESI):C2928に対して計算された質量、492.23;実測されたm/z、493[M+H]
【0204】
実施例−11:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0205】
【化38】
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HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):8.43(d,J=4Hz,1H),7.72−7.70(m,1H),7.61−7.57(m,1H),7.46−7.44(m,1H),7.22(s,2H),7.27(s,1H),7.19−7.09(m,3H),6.72(s,1H),6.17(s,2H),4.68(m,2H),4.55(m,2H),3.94(m,2H),2.87(m,2H),1.84−1.81(m,2H),1.62(m,3H),1.40(bs,2H)。MS(ESI):C2928に対して計算された質量、492.23;実測されたm/z、493.2[M+H]
【0206】
実施例−12:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(3−エチルベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン:
【0207】
【化39】
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HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):8.08(m,1H),8.06−7.98(m,1H),7.53−7.49(m,2H),7.36(s,1H),6.79(s,1H),4.48(d,J=8Hz,4H),4.00(bs,2H),3.28(m,2H),3.22(m,3H),1.95(m,1H),1.70(m,1H),1.48(m,2H),1.31−1.21(m,5H)。MS(ESI):C2526Sに対して計算された質量、446.57;実測されたm/z、447.2[M+H]
【0208】
実施例−13:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(4−クロロベンジル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0209】
【化40】
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HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.71(d,J=8Hz,1H),7.47−7.45(m,1H),7.28−7.21(m,4H),7.15−7.09(m,4H),6.74(s,1H),6.09(s,2H),4.68(m,2H),4.55(m,2H),2.92(m,2H),2.73(m,2H),1.97(m,2H),1.88(m,2H),1.62(m,3H)。MS(ESI):C3028ClNに対して計算された質量、525.19;実測されたm/z、526.2[M+H]
【0210】
実施例−14:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(2−フルオロベンジル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0211】
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.72(d,J=8Hz,1H),7.46(d,J=8Hz,1H),7.29−7.26(m,1H),7.24−7.18(m,3H),7.16−7.12(m,2H),6.96−6.93(m,1H),6.73(s,1H),6.67−6.63(bs,1H),6.17(s,2H),4.66(m,2H),4.55(m,2H),4.00(m,2H),2.48(m,1H),2.89(s,1H),2.00(m,2H),1.85(m,1H),1.62(m,1H),1.41−1.39(m,1H),1.22(m,2H)。MS(ESI):C3028FNに対して計算された質量、509.22;実測されたm/z、510.2[M+H]
【0212】
実施例−15:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(4−フルオロベンジル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0213】
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.71(d,J=8Hz,1H),7.50−7.48(d,J=8Hz,1H),7.25(s,2H),7.22(m,1H),7.16−7.10(m,3H),7.05(t,J=8.8Hz,2H),6.73(s,1H),6.08(s,2H),4.67(m,2H),4.56(m,2H),4.01(m,2H),2.88(m,2H),1.98−1.97(m,2H),1.82(m,1H),1.70(m,2H),1.41−1.31(m,2H)。MS(ESI):C3028FNに対して計算された質量、509.59;実測されたm/z、510.2[M+H]
【0214】
実施例−16:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0215】
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):8.40(s,1H),8.36(d,J=3.6Hz,1H),7.70(d,J=8Hz,1H),7.54(d,J=8Hz,1H),7.46(d,J=8Hz,1H),7.29−7.12(m,4H),7.16−7.12(m,1H),6.74(s,1H),6.14(s,2H),4.68−4.55(m,4H),4.12(m,2H),2.90(m,1H),2.71−2.65(m,2H),1.88−1.83(m,2H),1.63(m,1H),1.42−1.12(m,3H)。MS(ESI):C2928に対して計算された質量、492.58;実測されたm/z、493.4[M+H]
【0216】
実施例−17:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−5,6−ジメトキシ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0217】
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.25(s,1H),7.18(s,1H),7.13(s,1H),6.99(s,1H),6.72(s,1H),4.68(d,J=6.4Hz,2H),4.61(s,2H),4.54(s,2H),3.85(s,3H),3.78(s,3H),4.30−4.00(s,1H),3.15(d,J=4.0Hz,1H),2.92(bs,2H),2.70(bs,2H),1.91(bs,1H),1.81(bs,1H),1.65(bs,1H),1.44(bs,2H),0.84(s,1H),0.33−0.28(m,4H)。MS(ESI):C2933FNに対して計算された質量、515.61;実測されたm/z、516.3[M+H]
【0218】
実施例−18:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−ベンジル−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0219】
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.70(d,J=8.0Hz,1H),7.47(d,J=8.0Hz,1H),7.26−7.10(m,7H),7.06(d,J=7.2Hz,2H),6.73(s,1H),6.11(s,2H),4.66(d,J=5.0Hz,2H),4.55(d,J=5.0Hz,2H),3.65(bs,1H),2.88(bs,1H),2.65(bs,1H),1.98(d,J=7.6Hz,1H),1.83(d,J=11.6Hz,1H),1.63(bs,1H),1.41−1.22(m,4H),0.84(s,1H)。MS(ESI):C3029に対して計算された質量、491.6;実測されたm/z、492.2(M+H)
【0220】
実施例−19:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(4−メトキシベンジル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0221】
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.68(d,J=8Hz,1H),7.45(d,J=8Hz,1H),7.25(s,1H),7.23−7.22(m,2H),7.12(t,J=7.2Hz,1H),7.03(d,J=8.4Hz,2H),6.76(s,1H),6.74(s,2H),6.01(bs,2H),4.65−4.55(m,2H),4.55−4.54(m,2H),4.12(bs,2H),3.80(s,3H)2.89(m,1H),2.65(m,1H),1.87(m,1H),1.82(m,1H),1.63(m,1H),1.41(m,1H),1.21−1.20(m,3H)。MS(ESI):C3131に対して計算された質量、521.62;実測されたm/z、522.2[M+H]
【0222】
実施例−20:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(2−メトキシエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノンの合成
【0223】
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.69−7.63(m,2H),7.31−7.27(m,2H),7.16−7.12(m,2H),6.76(s,1H),4.91(t,J=5.7Hz,2H),4.64(t,J=3.44Hz,2H),4.56(t,J=4.24Hz,2H),4.16(bs,2H),3.66(t,J=5.28Hz,2H),3.41(bs,1H),3.09(s,3H),2.91(bs,1H),2.70(m,1H),2.08(s,1H),1.87(d,J=12.04Hz,2H),1.76−1.68(m,1H),1.50−1.45(m,1H),1.26−1.23(m,1H)。MS(ESI):C2629に対して計算された質量、459.23;実測されたm/z、460.10[M+H]+1
【0224】
実施例−21:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(6−メトキシ−1−(2−メトキシエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0225】
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.54(d,J=8.64Hz,1H),7.34(s,1H),7.07(s,1H),6.98(s,1H),6.82−6.81(m,2H),4.83(d,J=11.12Hz,2H),4.57(s,4H),3.89(s,3H),3.61(t,J=5.04Hz,2H),3.06(s,3H),2.87(d,J=10.28Hz,2H),2.04(d,J=11.80Hz,1H),1.89−1.59(m,4H),1.43−1.37(m,2H),1.33−1.29(m,2H)。MS(ESI):C2731に対して計算された質量、489.19;実測されたm/z、490.27[M+1]
【0226】
実施例−22:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0227】
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.69(d,J=7.88Hz,1H),7.65(d,J=7.91Hz,1H),7.31−7.27(m,2H),7.16−7.12(m,2H),6.76(s,1H),4.99(bs,2H),4.77(t,J=5.36Hz,2H),4.63(d,J=3.84Hz,2H),4.56(s,2H),3.74(t,J=5.52Hz,2H),2.91(s,1H),2.71−2.65(m,1H),1.87(s,4H),1.84(s,1H),1.71−1.65(m,1H),1.44−1.41(m1H),1.24−1.22(m,1H)。MS(ESI):C2527に対して計算された質量、445.21;実測されたm/z、446.24[M+H]+1
【0228】
実施例−23:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0229】
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.56(d,J=8.64Hz,1H),7.28(s,1H),7.17(s,1H),7.09(s,1H),6.79(d,J=7.4Hz,1H),6.74(s,1H),4.70(d,J=6.68Hz,2H),4.64(s,2H),4.55(s,2H),4.15(bs,1H),3.85(s,3H),3.38(d,J=6.92Hz,1H),2.92(bs,2H),2.07(m,2H),1.86(d,J=9.28Hz,1H),1.67(bs,1H),1.45(m,1H),1.23(m,2H),1.09(t,J=7.00Hz,1H),0.35−0.30(m,4H)。MS(ESI):C2831に対して計算された質量、485.24;実測されたm/z、486.20[M+H]+1
【0230】
実施例−24:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(3−フルオロピリジン−4−イル)メチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0231】
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):8.53(s,1H),8.18(d,J=4.72Hz,1H),7.77(d,J=7.84Hz,1H),7.52(d,J=8.28Hz,1H),7.36(s,1H),7.31(t,J=7.32Hz,1H),7.21−7.18(m,2H),6.73(s,1H),6.55(t,J=5.64Hz,1H),6.25(s,2H),4.71(t,J=4.16Hz,2H),4.56(t,J=3.08Hz,2H),2.88(bs,1H),2.63−2.57(m,2H),1.84(d,J=11.8Hz,2H),1.64(bs,2H),1.41(m,2H),1.23−1.19(m,2H)。MS(ESI):C2927FNに対して計算された質量、511.23;実測されたm/z、511.14[M+H]
【0232】
実施例−25:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(ピラジン−2−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0233】
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d):δ(ppm):8.49(d,J=13.1Hz,1H),8.41(s,1H),7.73(d,J=7.4Hz,1H),7.57(d,J=7.1Hz,1H),7.30−7.24(m,3H),7.18−7.16(m,2H),6.75(s,1H),6.25(s,2H),4.72(bs,2H),4.56(bs,2H),4.15(bs,2H),2.90(bs,2H),2.69−2.63(m,1H),1.84(bs,2H),1.64(bs,2H),1.42(bs,1H),1.23−1.22(m,1H)。MS(ESI):C2827に対して計算された質量、493.12;実測されたm/z、494.10[M+H]
【0234】
実施例−26:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0235】
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d6):δ(ppm):8.12(d,J=4.16Hz,1H),7.70(d,J=7.92Hz,1H),7.62(t,J=9.2Hz,1H),7.53(d,J=8.12Hz,1H),7.28−7.20(m,4H),7.13(t,J=7.16Hz,1H),6.72(s,1H),6.28(s,2H),4.65(t,J=4.20Hz,2H),4.55(t,J=5.52Hz,2H),4.18(bs,2H),2.87(bs,1H),2.61(m,2H),1.84(d,J=10.1Hz,2H),1.75−1.66(m,1H),1.45−1.41(m,1H),1.23−1.19(m,2H)。MS(ESI):C2927FNに対して計算された質量、510.22;実測されたm/z、511.18[M+H]
【0236】
実施例−27:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(ピリミジン−2−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0237】
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d6):δ(ppm):8.62(d,J=4.84Hz,2H),7.20(d,J=7.7Hz,1H),7.43(d,J=8.2Hz,1H),7.29−7.26(m,2H),7.23−7.20(t,J=7.28Hz,1H),7.16−7.12(m,2H),6.71(s,1H),6.33(s,2H),4.69(t,J=6.24Hz,2H),4.55(t,J=4.88Hz,2H),4.17(bs,1H),3.54(bs,1H),2.87(bs,1H),2.61(m,1H),1.83(d,J=10.96Hz,3H),1.63(s,1H),1.41−1.38(m,1H),1.23−1.19(m,2H)。MS(ESI):):C2827に対して計算された質量、493.22;実測されたm/z、494.23[M+H]
【0238】
実施例−28:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0239】
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.71−7.68(m,1H),7.58(d,J=7.9Hz,1H),7.29(s,1H),7.19(s,1H),7.01(t,J=9.2Hz,1H),6.75(s,1H),4.68−4.65(m,4H),4.51(s,2H),4.21(bs,1H),3.61(bs,1H),2.91(bs,1H),2.63−2.61(m,1H),1.86−1.84(m,2H),1.66(bs,1H),1.64−1.42(m,3H),1.25−1.23(m,2H),0.34−0.28(m,4H)。MS(ESI):C2728FN、473.12;実測されたm/z、474.20[M+H]
【0240】
実施例−29:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(ピリミジン−5−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0241】
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):9.03(s,1H),8.65(s,2H),7.75(d,J=7.8Hz,1H),7.63(d,J=7.6Hz,1H),7.33−7.26(m,3H),7.18(t,J=7.7Hz,1H),6.76(s,1H),6.17(s,2H),4.72(bs,2H),4.57(bs,2H),4.18(bs,2H),3.60(bs,2H),3.17(d,J=4.8Hz,1H),2.88(bs,1H),2.66−2.62(m,1H),1.83(bs,1H),1.65(bs,1H),1.39−1.33(bs,1H),1.23−1.22(m,1H)。MS(ESI):C2827に対して計算された質量、493.12;実測されたm/z、494.27[M+H]
【0242】
実施例−30:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(ピリダジン−3−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0243】
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):9.07(d,J=3.9Hz,1H),7.74(d,J=7.9Hz,1H),7.58−7.52(m,2H),7.36(d,J=8.1Hz,1H),7.32(s,1H),7.27(d,J=7.1Hz,1H),7.23(s,1H),7.16(t,J=7.7Hz,1H),6.77(s,1H),6.37(s,2H),4.71(bs,2H),4.57(bs,2H),4.15(bs,1H),3.54(bs,1H),2.88(bs,1H),2.66−2.62(m,2H),1.96(bs,2H),1.85−1.82(m,1H),1.64(bs,1H),1.41−1.39(m,1H),1.25−1.20(m,1H)。MS(ESI):C2827に対して計算された質量、493.12;実測されたm/z、494.24[M+H]
【0244】
実施例−31:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−イソブチル−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0245】
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.68(d,J=8.1Hz,1H),7.64(d,J=7.9Hz,1H),7.30−7.26(m,2H),7.16−7.11(m,2H),6.75(s,1H),4.64(m,4H),4.56(s,2H),4.17(bs,1H),3.62(bs,1H),2.90(bs,1H),2.66(m,1H),2.1−2.04(m,1H),1.86(d,J=9.84Hz,3H),1.65(bs,1H),1.43(d,J=9.68Hz,1H),1.23(m,2H),0.73(d,J=6.6Hz,6H)。MS(ESI):C2731に対して計算された質量、457.25;実測されたm/z、458.28[M+H]
【0246】
実施例−32:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−5,6−ジフルオロ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0247】
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.90−7.86(m,1H),7.70(t,J=7.7Hz,1H),7.30(s,1H),7.17(s,1H),6.76(s,1H),4.68−4.62(m,4H),4.56(s,2H),4.24(bs,1H),3.66(bs,1H),2.98−2.89(m,2H),2.67−2.63(m,1H),1.86−1.84(d,J=9.7Hz,1H),1.67(m,2H),1.23(m,3H),1.44(m,1H),0.34(d,J=7.2Hz,2H),0.29(m,2H)。MS(ESI):C2727に対して計算された質量、491.12;実測されたm/z、492.25[M+H]
【0248】
実施例−33:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−6−メトキシ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0249】
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):8.14(d,J=4.52Hz,1H),7.62(t,J=9.0Hz,1H),7.57(d,J=9.6Hz,1H),7.30−7.28(m,1H),7.17(s,1H),7.08(s,1H),6.81(d,J=1.9Hz,2H),6.78(s,1H),6.27(s,2H),4.64(d,J=4.32Hz,2H),4.54(d,J=4.0Hz,2H),4.08(bs,2H),3.76(s,3H),3.20−3.10(m,4H),2.00−1.97(m,2H),1.72−1.71(m,1H),1.55−1.53(m,2H)。MS(ESI):C3029FNに対して計算された質量、540.60;実測されたm/z、541.29[M+H]
【0250】
実施例−34:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(7−クロロ−1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0251】
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):8.06(d,J=4.3Hz,1H),7.22−7.63(m,2H),7.34(s,1H),7.28−7.22(m,3H),7.12(t,J=7.6Hz,1H),6.74(m,1H),6.62(s,2H),4.63(s,2H),4.53(s,2H),4.01(bs,1H),3.75(bs,1H),2.88(bs,1H),2.66(bs,1H),1.83(d,J=10.2Hz,2H),1.68(m,2H),1.42(s,1H),1.26−1.23(m,2H)。MS(ESI):C2926ClFNに対して計算された質量、544.18;実測されたm/z、545.27[M+H]
【0252】
実施例−35:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(6−フルオロ−1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0253】
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):8.12(d,J=7.7Hz,1H),7.73−7.70(m,1H),7.63(t,J=8.1Hz,1H),7.45(d,J=9.7Hz,1H),7.29−7.26(m,2H),7.18(s,1H),7.04(t,J=9.6Hz,1H),6.71(s,1H),6.25(s,2H),4.63(s,2H),4.53(s,2H),4.28(bs,1H),2.88(m,1H),2.72−2.62(m,2H),1.85(d,J=11.1Hz,2H),1.65(bs,2H),1.39(m,1H),1.23−1.17(m,2H) MS(ESI):C2926に対して計算された質量、528.18;実測されたm/z、529.26[M+H]
【0254】
実施例−36:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(7−クロロ−1−(2−メトキシエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0255】
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.68(d,J=7.8Hz,1H),7.34(d,J=7.9Hz,1H),7.31(s,1H),7.22(s,1H),7.15(t,J=7.7Hz,1H),6.77(s,1H),5.23(t,J=5.4Hz,2H),4.57(s,4H),3.58(t,J=5.48Hz,2H),2.97(s,3H),2.92(bs,2H),2.66(m,2H),1.85(d,J=10.2Hz,2H),1.66(bs,2H),1.43(m,1H),1.23−1.15(m,2H)。MS(ESI):C2628ClNに対して計算された質量、493.1;実測されたm/z、494.5[M+H]
【0256】
実施例−37:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(4−(ヒドロキシメチル)ベンジル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノントリフルオロ酢酸塩
【0257】
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.71(d,J=7.7Hz,1H),7.47(d,J=8.3Hz,1H),7.27(s,2H),7.23(t,J=7.5Hz,1H),7.15−7.11(m,3H),7.02(d,J=8.0Hz,2H),6.75(s,1H),6.10(s,2H),5.04(bs,1H),4.69(s,2H),4.56(s,2H),4.36(s,2H),2.91(bs,2H),2.69(m,2H),1.90−1.83(m,2H),1.64(m,2H)1.39(m,1H),1.25−1.23(m,2H)。MS(ESI):C3131に対して計算された質量、521.2;実測されたm/z、522.2[M+H]
【0258】
実施例−38:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(4−(ヒドロキシメチル)ベンジル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザセナフチレン−7−イル)メタノントリフルオロ酢酸塩
【0259】
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):9.62(bs,1H),8.29(bs,1H),7.68(t,J=6.92Hz,2H),7.33−7.28(m,2H),7.17−7.12(m,2H),6.77(s,1H),6.28(d,J=15.1Hz,1H),4.71−4.66(m,4H),4.56(s,2H),3.86(m,4H),3.24−3.06(m,2H),2.76(s,6H),1.90(bs,1H),1.76(m,2H),1.56−1.50(m,2H),1.27−1.21(m,2H),0.35−0.28(m,4H)。MS(ESI)):C3539に対して計算された質量、566.30;実測されたm/z、567.42。
【0260】
実施例−39:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(7−クロロ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザセナフチレン−7−イル)メタノン
【0261】
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.71(d,J=7.7Hz,1H),7.36(s,1H),7.29(d,J=5.4Hz,2H),7.14(t,J=7.7Hz,1H),6.76(s,1H),6.73−6.67(m,4H),6.34(s,2H),4.59(t,J=3.9Hz,2H),4.53(t,J=3.3Hz,2H),4.16(bs,2H),3.61(s,3H),2.89(bs,1H),2.66(bs,2H),1.88−1.82(m,2H),1.64(bs,1H),1.41−1.39(m,1H),1.25−1.20(m,2H)。MS(ESI):C3130ClNに対して計算された質量、555.18;実測されたm/z、556.36[M+H]
【0262】
実施例−40:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0263】
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.69(d,J=8.32Hz,2H),7.33−7.28(m,2H),7.17−7.12(m,2H),6.76(s,1H),4.74(d,J=6.68Hz,2H),4.65(s,2H),4.56(s,2H),4.18(bs,1H),3.70(d,J=9.4Hz,2H),3.40−3.39(m,1H),3.09(t,J=10.88Hz,2H),2.92(bs,1H),2.66(m,1H),2.08−2.05(m,1H),1.85(d,J=10.28Hz,2H),1.69(bs,2H),1.44−1.41(m,2H),1.28−1.17(m,5H)。MS(ESI):C2933に対して計算された質量、499.26;実測されたm/z、500.30[M+H]
【0264】
実施例−41:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロブチルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0265】
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.67(d,J=8.1Hz,2H),7.34(s,1H),7.29(t,J=8.3Hz,1H),7.14−7.11(m,2H),6.78(s,1H),4.87(d,J=7.0Hz,2H),4.65(s,2H),4.56(s,2H),4.14(bs,2H),2.97(bs,1H),2.81(m,2H),2.72−2.65(m,1H),1.88(m,1H),1.77−1.66(m,6H),1.63−1.57(m,3H),1.51−1.45(m,1H),1.23(s,1H)。MS(ESI):C2831に対して計算された質量、469.25;実測されたm/z、470.31[M+H]
【0266】
実施例42:
(R)−2−(2−(7−(3−アミノピペリジン−1−カルボニル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ1,2アジアザアセナフチレン−2−イル)−1H−インドール−1−イル)酢酸
【0267】
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.67(d,J=7.7Hz,1H),7.48(d,J=8.2Hz,1H),7.31(s,1H),7.24(t,J=7.4Hz,1H),7.13−7.10(m,2H),6.74(s,1H),5.32(s,2H),4.64(s,2H),4.55(s,2H),4.17(bs,2H),2.95−2.88(m,4H),1.79(bs,3H),1.25−1.08(m,3H).MS(ESI):C2525に対して計算された質量、459.18;実測されたm/z、460.21[M+H]
【0268】
実施例−43:
(R)(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(ピペリジン−4−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0269】
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.69(d,J=7.7Hz,1H),7.64(d,J=8.32Hz,1H),7.30−7.27(m,2H),7.14−7.11(m,2H)6.75(s,1H),4.71(d,J=6.68Hz,2H),4.64(s,2H),4.56(s,2H),4.10(bs,1H),2.91(bs,1H),2.73(d,J=11.8Hz,2H),2.66−2.64(m,3H),2.19(t,J=11.3Hz,2H),1.83(bs,2H),1.66(bs,2H),1.44−1.41(m,2H),1.25−1.23(m,3H),0.97−0.89(m,3H)。MS(ESI):C2934に対して計算された質量、498.1;実測されたm/z、499.29[M+H]
【0270】
実施例−44:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(オキセタン−3−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0271】
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.71(d,J=7.9Hz,1H),7.51(d,J=8.4Hz,1H),7.32(s,1H),7.28(t,J=7.7Hz,1H),7.22(s,1H),7.15(t,J=7.9Hz,1H),6.78(s,1H),5.47(s,2H),5.01−5.05(m,1H),4.91(s,1H),4.66(s,2H),4.56(s,2H),4.36(s,1H),3.80(s,2H),2.98−2.87(m,4H),1.90(m,2H),1.69(m,1H),1.46−1.37(m,2H)。MS(ESI):C2729に対して計算された質量、471.23;実測されたm/z、472.27[M+H]
【0272】
実施例−45:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−((1−メチルピペリジン−4−イル)メチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0273】
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.69−7.64(m,2H),7.30−7.27(m,2H),7.15−7.12(m,2H),6.70(s,1H),4.73(d,J=6.72Hz,2H),4.65(s,2H),4.56(s,2H),4.15(bs,1H),3.63(bs,1H),2.90(bs,1H),2.66−2.56(m,4H),2.00(s,3H),1.87−1.84(m,2H),1.73−1.72(m,2H),1.60(t,J=11.3Hz,2H),1.44−1.41(m,1H),1.31−1.28(m,2H),1.23−1.13(m,2H),1.11−0.92(m,2H)。MS(ESI):C3036に対して計算された質量、512;実測されたm/z、513.34[M+H]
【0274】
実施例−46:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(5−フルオロ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0275】
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.56−7.53(m,1H),7.47(d,J=9.36Hz,1H),7.28(s,1H),7.22(s,1H),7.10(t,J=7.81Hz,1H),7.05(d,J=8.11Hz,2H),6.77(d,J=8.96Hz,3H),6.02(s,2H),4.66(s,2H),4.56(s,2H),4.18(bs,2H),3.64(s,3H),2.89(bs,1H),2.62(m,1H),1.83(d,J=9.92Hz,2H),1.63−1.42(m,3H),1.21(m,2H)。MS(ESI):C3130FNに対して計算された質量、539.23;実測されたm/z、540.33[M+H]
【0276】
実施例−47:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0277】
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.71(t,J=7.2Hz,2H),7.34(t,J=7.1Hz,1H),7.29−7.21(m,2H),7.19(t,J=7.1Hz,1H),6.76(s,1H),6.50(t,J=55.4Hz,1H),5.27(t,J=13.1Hz,2H),4.68(s,2H),4.57(s,2H),4.10(bs,1H),3.70(bs,1H),2.90(m,1H),2.66(m,2H),1.86(t,J=10.5Hz,2H),1.66(bs,2H),1.44−1.41(m,1H),1.24−1.21(m,1H)。MS(ESI):C2525に対して計算された質量、465.12;実測されたm/z、466.26[M+H]
【0278】
実施例−48:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(5−フルオロ−1−(2−メトキシエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0279】
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.69−7.66(m,1H),7.45(d,J=7.6Hz,1H),7.29(s,1H),7.17−7.14(m,2H),6.76(s,1H),4.90(t,J=5.8Hz,2H),4.63(s,2H),4.56(s,2H),4.20(bs,2H),3.66(t,J=5.1Hz,2H),3.08(s,3H),2.92(bs,1H),2.65(m,2H),1.85(d,J=10.28Hz,1H),1.69(bs,2H),1.43(m,1H),1.23(m,2H).MS(ESI):C2628FN、477.23;実測されたm/z、478.39[M+H]
【0280】
実施例−49:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(6−フルオロ−1−(4−フルオロベンジル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0281】
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.75−7.71(m,1H),7.41(d,J=9.76Hz,1H),7.28(d,J=10.24Hz,2H),7.18−7.14(m,2H),7.08−7.00(m,3H),6.75(s,1H),6.07(s,2H),4.66(s,2H),4.56(s,2H),4.18(bs,1H),3.60(bs,1H),2.90(bs,1H),2.66(bs,2H),1.96(bs,1H),1.84(d,J=9.68Hz,1H),1.64(bs,1H),1.42−1.39(m,1H),1.23(bs,2H)。MS(ESI):C3027に対して計算された質量、527.21;実測されたm/z、528.36[M+H]
【0282】
実施例−50:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(6−フルオロ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0283】
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.73−7.70(m,1H),7.41(d,J=10.08Hz,1H),7.27(d,J=6.76Hz,2H),7.02(d,J=7.76Hz,2H),6.99(d,J=6.96Hz,1H),6.78−6.72(m,3H),6.01(s,2H),4.65(s,2H),4.56(s,2H),4.11(bs,2H),3.64(s,3H),2.89(bs,1H),2.66−2.62(m,1H),1.84(d,J=10.48Hz,1H),1.64(bs,2H),1.42(m,2H),1.22−1.19(m,2H)。MS(ESI):C3130FNに対して計算された質量、539.23;実測されたm/z、540.27[M+H]
【0284】
実施例−51:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(4−フルオロベンジル)−6−メトキシ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0285】
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.59(d,J=8.64Hz,1H),7.24(s,1H),7.19(s,1H),7.18−7.14(m,2H),7.07−7.04(m,3H),6.80(d,J=8.52Hz,1H),6.73(s,1H),6.09(s,2H),4.65(s,2H),4.54(s,2H),4.16(bs,1H),3.76(s,3H),3.60−3.45(m,1H),2.88(bs,1H),2.62(bs,2H),1.83−1.65(m,3H),1.39−1.33(m,1H),1.23(bs,1H),1.19−1.10(m,1H)。MS(ESI):C3130FNに対して計算された質量、539.23;実測されたm/z、540.42[M+H]
【0286】
実施例−52
3−アミノピペリジン−1−イル(2−(6−フルオロ−1−(2−メトキシエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0287】
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.71−7.67(m,1H),7.51(d,J=9.8Hz,1H),7.28(s,1H),7.18(s,1H),7.01(t,J=8.2Hz,1H),6.75(s,1H),4.88(t,J=5.16Hz,2H),4.63(s,2H),4.56(s,2H),4.13(bs,2H),3.65(t,J=4.9Hz,2H),3.09(s,3H),2.91−2.90(m,1H),2.66(m,2H),1.85(d,J=11.2Hz,2H),1.66(bs,2H),1.42(d,J=11.5Hz,1H),1.27−1.17(m,1H)。MS(ESI):C2628FNに対して計算された質量、477.12;実測されたm/z、478.26[M+H]
【0288】
実施例−53
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(7−クロロ−1−(シクロブチルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0289】
【化80】
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HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.68(d,J=7.8Hz,1H),7.35−7.33(m,2H),7.23(s,1H),7.13(t,J=7.7Hz,1H),6.78(s,1H),5.21(d,J=6.9Hz,2H),4.60−4.56(m,4H),4.18(bs,1H),3.64(bs,1H),2.92(bs,1H),2.68(m,1H),2.62−2.55(m,1H),1.86(d,J=10.6Hz,2H),1.69−1.52(m,6H),1.42−1.38(m,4H),1.23(bs,1H)。MS(ESI):C2830ClNに対して計算された質量、503.26;実測されたm/z、504.44[M+H]
【0290】
実施例−54
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(5,6−ジフルオロ−1−(2−メトキシエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0291】
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.81−7.76(m,1H),7.71−7.66(m,1H),7.28(s,1H),7.16(s,1H),6.75(s,1H),4.88(t,J=5.08Hz,2H),4.61(d,J=4.44Hz,2H),4.56(d,J=4.16Hz,2H),4.16(bs,1H),3.65(t,J=5.28Hz,2H),3.07(s,3H),2.90(bs,1H),2.67−2.64(m,3H),1.85(d,J=11.04Hz,1H),1.66(bs,2H),1.42(d,J=9.44Hz,1H),1.26−1.20(m,2H)。MS(ESI):C2627、495.21;実測されたm/z、496.15[M+H]
【0292】
実施例−55
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(7−クロロ−1−イソブチル−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザセナフチレン−7−イル)メタノン
【0293】
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.69(d,J=8.9Hz,1H),7.35−7.33(m,2H),7.24(s,1H),7.14(t,J=7.8Hz,1H),6.78(s,1H),4.95(d,J=7.24Hz,2H),4.60(s,2H),4.56(s,2H),4.16(bs,1H),3.68(bs,1H),2.92(bs,1H),2.67−2.62(m,1H),2.08−1.91(m,1H),1.87−1.71(m,4H),1.44−1.41(m,1H),1.23(s,2H),0.60(s,6H) MS(ESI):C2730ClNに対して計算された質量、492.02;実測されたm/z、492.41[M+H]
【0294】
実施例−56
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(7−クロロ−1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0295】
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.70(d,J=7.5Hz,1H),7.39(s,2H),7.32(s,1H),7.21−7.19(m,1H),6.78(s,1H),6.39(t,J=55.2Hz,1H),5.71(t,J=12.2Hz,2H),4.64(s,2H),4.57(s,2H),4.13(bs,1H),3.71(bs,1H),2.92(m,1H),2.66(m,1H),1.84(m,1H),1.65(bs,2H),1.44(m,2H),1.23(m,2H) MS(ESI):C2524ClFに対して計算された質量、499.16;実測されたm/z、500.35[M+H]
【0296】
実施例−57
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(7−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0297】
【化84】
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HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.69(d,J=8.0Hz,1H),7.36−7.33(m,2H),7.26(s,1H),7.16−7.12(t,J=8.0Hz,1H),6.81(s,1H),6.0−5.9(bs,2H),5.05(d,J=7.2Hz,2H),4.61−4.56(m,4H),4.11(d,J=4.0Hz,1H),2.96−2.94(m,2H),1.94−1.46(m,4H),1.11(s,1H),0.88−0.84(m,2H),0.27−0.25(m,2H),0.04−0.03(m,2H)。MS(ESI):C2728ClNに対して計算された質量、490.0m/z 実測されたm/z、490.2(M+H)。
【0298】
実施例−58
(R,E)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−5−スチリル−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0299】
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.84(s,1H),7.70−7.59(m,4H),7.39−7.35(m,3H),7.31(s,1H),7.25−7.17(m,3H),6.77(s,1H),4.71−4.66(m,4H),4.57(s,2H),4.0−3.9(bs,2H),2.95(s,2H),2.77(s,2H),1.89−1.22(m,5H),0.88−0.84(m,1H).0.33−0.26(m,4H)。MS(ESI):C3535に対して計算された質量、557.0 実測されたm/z、558.6(M+H)
【0300】
実施例59
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−((4−メチルチアゾール−2−イル)メチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0301】
【化86】
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HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.77−7.64(m,2H),7.31−7.30(m,2H),7.19(s,1H),7.023(s,2H),6.78(s,1H),6.34(s,1H),4.68(m,2H),4.56(m,2H),3.05−2.9(m,3H),2.25(s,3H),1.90−1.87(m,2H),1.70−1.67(m,2H),1.49−1.45(m,1H),1.37−1.33(m,2H),1.26−1.21(m,2H)。MS(ESI):C2728OSに対して計算された質量、484.20;実測されたm/z、485.1(M+H)
【0302】
実施例60
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−5−メトキシ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0303】
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.56(d,J=9.2Hz,1H),7.30(s,1H),7.14(s,1H),7.04(s,1H),6.94−6.91(m,1H),6.75(s,1H),4.65−4.63(m,4H),4.55(s,2H),3.96−3.9(bs,2H),3.79(s,3H),2.95(s,1H),2.79(d,J=7.2Hz,2H),1.89−1.26(m,6H),0.88−0.84(m,1H),0.33−0.26(m,4H)。MS(ESI):C2831に対して計算された質量、485.5 実測されたm/z、486.5(M+H)
【0304】
実施例61
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0305】
【化88】
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中間体1は、スキーム−3に記載した手順を用いて合成した。
工程1:メチル5−アミノ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−7−カルボキシレート(2)の合成。
【0306】
【化89】
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メチル5−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−7−カルボキシレート(1、11.0g、46.18mmol)のエタノール(110mL、10vol)および水(33mL、3vol)混合撹拌溶液に、塩化アンモニウム(37.0g、692.0mmol)および鉄粉末(38.6g、692.0mmol)を室温で加え、得られた混合物を80℃で3時間撹拌した。反応の進行をTLCでモニターした。反応終了後、反応混合物を蒸発させ、セライトを通して濾過し、セライト床を酢酸エチル(200mL×3)で洗浄した。合わせた酢酸エチル層を水およびブラインで洗浄した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して、メチル5−アミノ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−7−カルボキシレート(2)を褐色固体として得た。収率:9.0g(93%)。
【0307】
HNMR(400MHz,DMSO−d),δ(ppm):6.86(d,J=1.6Hz,1H),6.67(d,J=1.6Hz,1H),5.39(s,2H),4.73(s,1H),4.06(s,2H),3.70(s,3H),3.35(s,2H)。MS(ESI):208.12、実測されたm/z、209.20[M+H]+1
【0308】
工程−2:メチル−2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−ビニル−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボキシレート(3)の合成
【0309】
【化90】
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メチル−5−アミノ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−7−カルボキシレート(2、1.0g、4.80mmol)と1−(シクロプロピルメチル)−6−ビニル−1H−インドール−2−カルバルデヒド(6a、1.2g、5.70mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10.0mL)および水(3.0mL)撹拌溶液に、ペルオキソモノ硫酸カリウム(0.88g、5.76mmol)を室温で加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を室温まで冷却し、水を加えた。沈殿した固体を濾過し、水(20mL×2)およびメタノール(10mL×2)で洗浄した。得られた化合物を真空下で乾燥させて、メチル2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−ビニル−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボキシレート(3)を黄色固体として得た。収率:0.550g(粗製)。MS(ESI)413.17;実測されたm/z、414.26[M+H]+1
【0310】
工程−3:2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−ビニル−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボン酸(4)の合成
【0311】
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
得られたメチル2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−ビニル−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボキシレート(3,0.55g、1.3mmol)のテトラヒドロフラン(5.0mL)およびメタノール(3.0mL)撹拌溶液に、5N水酸化ナトリウム溶液(3.0mL)中を加え、反応混合物を60℃で2時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を減圧濃縮した。得られた粗製物を最少量の水に溶解し、0℃で飽和クエン酸溶液でpH2〜3まで酸性化した。析出固体を濾過し、水(10mL×2)で洗浄した。得られた化合物を真空下で乾燥させて、2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−ビニル−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボン酸(4)を白色固体として得た。収率:0.440g(粗製)。MS(ESI)399.16;実測されたm/z、400.16[M+H]+1
【0312】
工程−4:tert−ブチル(R)−(1−(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−ビニル−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボニル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(5)の合成
【0313】
【化92】
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2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−ビニル−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザセナフチレン−7−カルボン酸(4、0.44g、1.10mmol)のジクロロメタン(10.0mL)撹拌溶液に、tert−ブチル−(R)−ピペリジン−3−イルカルバメート(3b、0.26g、1.29mmol)およびトリエチルアミン(0.4mL、3.31mmol)を加え、続いて、プロピルホスホン酸無水物(酢酸エチル中50%溶液、0.8mL、3.37mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、ジクロロメタン(10mL×2)で抽出した。合わせた有機層を水およびブライン溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムでさらに乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗製生成物を得た。粗製生成物を、12.0gのRediSepおよび溶離剤ヘキサン中の70%酢酸エチル溶離剤を使用するCombiFlashによって精製し、tert−ブチル(R)−(1−(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−ビニル−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボニル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(5)を褐色固体として得た。収率:0.250g(44%)。MS(ESI)581.30;実測されたm/z、582.41[M+1]
【0314】
工程−5:tert−ブチル(R)−(1−(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−ホルミル−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボニル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(6)の調製
【0315】
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル(R)−(1−(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−ビニル−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボニル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(5、0.25g、0.43mmol)のテトラヒドロフラン(10.0mL)および水(3.0mL)撹拌溶液に、四酸化オスミウム(0.6ml、0.08mmol)及び過ヨウ素酸ナトリウム(0.29g、1.37mmol)を0℃で加えた。反応混合物を室温で20分間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機層を水およびブライン溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムでさらに乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗製生成物を得た。粗製生成物を、12.0gのRediSepおよび溶離剤ヘキサン中の70%酢酸エチル溶離剤を使用するCombiFlashによって精製し、tert−ブチル(R)−(1−(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−ホルミル−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボニル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(6)を白色固体として得た。収率:0.200g(80%)。MS(ESI)583.28;実測されたm/z、584.30[M+1]
【0316】
工程−6:tert−ブチル(R)−(1−(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボニル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(7)の調製
【0317】
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル(R)−(1−(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−ホルミル−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボニル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(6、0.2g、0.34mmol)のメタノール(10.0mL)撹拌溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(0.014g、0.34mmol)を0℃で加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、ジクロロメタン(10mL×2)で抽出した。合わせた有機層を水およびブライン溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムでさらに乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗製生成物を得た。粗製生成物を、12.0gのRediSepおよび溶離剤ヘキサン中の70%酢酸エチル溶離剤を使用するCombiFlashによって精製し、tert−ブチル(R)−(1−(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボニル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(7)を黄色固体として得た。収率:0.100g(51%)。MS(ESI)585.30;実測されたm/z、586.30[M+1]
【0318】
工程−7:(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノンの調製(実施例−61)
【0319】
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル(R)−(1−(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボニル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(6、0.1g、0.17mmol)のジクロロメタン(10.0mL)撹拌溶液に、トリフルオロ酢酸(1.0mL)を0℃で加え、室温で2時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を完全に濃縮し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(10mL)で塩基性にした。化合物をジクロロメタン(10mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗製生成物を得た。粗製生成物を逆分取HPLCにより精製して、((R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノンをオフホワイトの固体として得た。収率:0.0023g(0.02%)。
【0320】
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.63(d,J=8.1Hz,1H),7.59(s,1H),7.29(s,1H),7.13(s,1H),7.11(d,J=8.2Hz,1H),6.75(s,1H),5.22(s,2H),4.70−4.65(m,6H),4.56(s,2H),4.15(s,1H),2.92(s,1H),2.66(m,2H),1.88−1.84(m,3H),1.66(s,1H),1.43(m,1H),1.24(m,2H),0.35−0.29−(m,4H)。MS(ESI):C2831に対して計算された質量、485.24;実測されたm/z、486.32[M+H]
【0321】
実施例−62
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノン
【0322】
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
工程−1:メチル3,3−ジメチル−5−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−7−カルボキシレート(2)の合成
【0323】
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
メチル−4−クロロ−3,5−ジニトロベンゾエート(1、5.0g、19.19mmol)のメタノール(30.0mL)撹拌溶液に、2−アミノ−2−メチルプロパン−1−オール(1a、2.6g、28.7mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。3時間後、25%ナトリウムメトキシドのメタノール溶液(12.5mL、57.6mmol)を反応混合物中に0℃で添加した。反応混合物を80℃に3時間加熱した。反応終了後、反応混合物を水で希釈した。沈殿した固体を濾過し、水で洗浄した。粗製生成物を減圧下で乾燥させて、メチル3,3−ジメチル−5−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−7−カルボキシレート(2)を黄色固体として得た。収率:1.8g(35%)。MS(ESI):266.0、実測されたm/z、267.1[M+H]+1
【0324】
工程−2:メチル5−アミノ−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−7−カルボキシレート(3)の合成
【0325】
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
メチル3,3−ジメチル−5−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−7−カルボキシレート(2、1.8g、6.76mmol)のエタノール(20mL)−水(10mL)撹拌溶液に、塩化アンモニウム(5.4g、101.4mmol)および鉄粉末(5.6g、101.4mmol)を室温で加え、得られた混合物を60℃で3時間撹拌した。反応の進行をTLCでモニターした。反応終了後、反応混合物を蒸発させ、セライトを通して濾過し、酢酸エチル(50mL×3)で洗浄した。合わせた酢酸エチル層を水およびブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して、メチル5−アミノ−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−7−カルボキシレート(3)を黄色固体として得た。
【0326】
収率:1.0g(55%)。MS(ESI):236.11、実測されたm/z、237.20[M+H]+1
【0327】
工程−3:メチル2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボキシレート(4)の合成
【0328】
【化99】
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メチル−5−アミノ−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−7−カルボキシレート(3、0.5g、2.12mmol)および1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(3a、0.46g、2.33mmol)のN、N−ジメチルホルムアミド(5.0mL)および水(0.5mL)撹拌溶液に、ペルオキソモノ硫酸カリウム(オキソン、0.39g、2.54mmol)を室温で加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を室温まで冷却し、水を加えた。析出固体を濾過し、水(10mL×2)およびメタノール(5mL×2)で洗浄した。得られた化合物を真空下で乾燥させて、メチル2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボキシレート(4)を黄色固体として得た。収率:0.50g、粗製、MS(ESI)415.19;実測されたm/z、416.27[M+H]+1
【0329】
工程−4:2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボン酸(5)の合成
【0330】
【化100】
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得られたメチル2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボキシレート(4、0.5g、1.2mmol)の、テトラヒドロフラン(10.0mL)およびメタノール(5.0mL)撹拌溶液に、5N水酸化ナトリウム溶液(5.0mL)を加え、反応混合物を60℃で3時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を減圧下で完全に濃縮した。得られた粗製物を最少量の水に溶解し、0℃で飽和クエン酸溶液でpH2〜3まで酸性化した。析出固体を濾過し、水(10mL×2)で洗浄した。得られた化合物を真空下で乾燥させて、2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボン酸(5)を橙色固体として得た。収率:0.50g(粗製)。MS(ESI)401.17;実測されたm/z、402.27[M+H]+1
【0331】
工程−5:tert−ブチル(R)−(1−(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボニル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(6)の合成
【0332】
【化101】
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2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボン酸(5、0.5g、1.25mmol)のジクロロメタン(20.0mL)撹拌溶液に、tert−ブチル−(R)−ピペリジン−3−イルカルバメート(5a、0.3g、1.49mmol)およびトリエチルアミン(0.6mL、3.99mmol)を加え、続いて、プロピルホスホン酸無水物(酢酸エチル中50%溶液、2.5mL、3.99mmol)を加えた。反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、ジクロロメタン(40mL×2)で抽出した。合わせた有機層を水およびブライン溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムでさらに乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗製生成物を得た。粗製生成物を、12.0gのRediSepおよび溶離剤ヘキサン中の70%酢酸エチル溶離剤を使用するCombiFlashによって精製し、tert−ブチル(R)−(1−(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボニル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(6)を黄色固体として得た。収率:0.25g(34%)。MS(ESI)583.32;実測されたm/z、584.37[M+1]
【0333】
工程−6:(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノンの調製(実施例62)
【0334】
【化102】
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HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.71−7.65(m,2H),7.32(s,1H),7.28(t,J=7.7Hz,2H),7.14(t,J=7.8Hz,1H),7.00(s,1H),6.82(s,1H),4.21(s,2H),4.18(d,J=6.8Hz,2H),3.67(bs,2H),2.92(bs,1H),2.66−2.64(m,2H),1.87−1.84(m,1H),1.64−1.55(m,3H),1.43(s,6H),1.25−1.21(m,1H),1.10−1.07(m,1H),0.32(d,J=5.0Hz,2H),0.31(d,J=4.3Hz,2H)。MS(ESI):C2933に対して計算された質量、483.2;実測されたm/z、484.37[M+H]
【0335】
実施例−63:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノンの合成(実施例63)
【0336】
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
【0337】
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
実施例−61の調製に使用した中間体(1)は、商業的に購入した(Reddy N Reddy Pharmaceuticalsから)。スキーム−4に記載の中間体(1)は、上記スキーム−2の中間体(3)に相当する。
【0338】
<工程3:4−((2−クロロエチル)アミノ)−3,5−ジニトロ安息香酸メチル(2)の調製>
【0339】
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
(1、0.5g、1.92mmol)のMeOH(50mL)撹拌溶液に、2−クロロエチルアミン塩酸塩(0.46g、4.03mmol)、続いてトリエチルアミン(0.7mL、4.031mmol)を添加し、次いで得られた混合物を80℃で1時間加熱した(反応条件a)。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(100mL×2)で希釈し、有機相を真空で蒸発させ、粗製生成物を精製せずに次の工程に移し、黄色固体(0.9g、収率100%)を得た。MS(ESI):C1010ClNに対して計算された質量、303.66;実測されたm/z、304.0[M+H]
【0340】
<工程4:メチル8−ニトロ−1、2、3、4−テトラヒドロキノキサリン−6−カルボキシレート(3)の調製>
【0341】
【化106】
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メチル4−((2−クロロエチル)アミノ)−3,5−ジニトロベンゾエート(2、0.3g、0.99mmol)のAcOH(30mL)撹拌溶液に、鉄粉末(0.27g、4.95mmol)を室温で加え、得られた混合物を室温で12時間撹拌した(反応条件b)。反応の進行をTLCでモニターした。次いで、反応混合物を蒸発させ、セライトを通して濾過し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインを有するNaHCO溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮して、粗製化合物を得、これをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0〜20%EtOAc)によって精製して、暗褐色固体(0.23g、収率99%)を得た。MS(ESI):C1011に対して計算された質量、237.22;実測されたm/z、238.1[M+H]
【0342】
<工程5:メチル2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−カルボキシレート(5)の調製>
【0343】
【化107】
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メチル5−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−7−カルボキシレート(3、0.1g、0.42mmol)および1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(4、0.09g、0.46mmol)の混合物のEtOH(10mL)撹拌溶液に、水(5mL)中のNa(0.4g、2.32mmol)を加え、反応混合物を80℃で16時間撹拌した(反応条件c)。反応混合物を室温に冷却し、水を加え、化合物を酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、粗製生成物を得た。粗製残渣を、シリカゲルおよびヘキサン中の15〜20%酢酸エチル溶離剤を使用する勾配カラムクロマトグラフィーによって精製して、黄色固体(0.08g、収率62%)を得た。MS(ESI):C2322に対して計算された質量、386.46;実測されたm/z、387.2[M+H]
【0344】
<工程6:2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−カルボン酸(6)の調製>
【0345】
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
メチル2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−カルボキシレート(5、0.1g、0.25mmol)のMeOH(2mL)撹拌溶液に、5N NaOH溶液(0.4mL)を加え、75℃で1時間撹拌した(反応条件d)。反応混合物を完全に蒸発させた。得られた粗製物を最少量の水に溶解し、飽和クエン酸溶液で酸性化した。化合物をDCM(50mL×2)で抽出し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、淡黄色固体として粗製生成物を得た(0.07g、収率72%)。MS(ESI):C2220に対して計算された質量、372.43;実測されたm/z、373[M+H]
【0346】
<工程7:tert−ブチル(R)−(1−(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−カルボニル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(8)の調製>
【0347】
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−カルボン酸(6、0.07g、0.18mmol)のDCM(5mL)撹拌溶液に、tert−ブチル−(R)−ピペリジン−3−イルカルバメート(7、0.041g、0.206mmol)、トリエチルアミン(0.07mL、0.56mmol)、続いて酢酸エチル(0.17g、0.565mmol)中のT3Pの50%溶液を加え、室温で12時間撹拌した(反応条件e)。反応混合物に水を加え、化合物をDCM(50mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、粗製生成物を得た。粗製残渣を、シリカゲルおよびヘキサン中の5%MeOH/DCM溶離剤を使用する勾配カラムクロマトグラフィーによって精製して、生成物を黄色固体として得た(0.1g.収率71%)。MS(ESI):C3238に対して計算された質量、554.7;実測されたm/z、555.3[M+H]
【0348】
<工程8:(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノンの調製(実施例63)>
【0349】
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
Tert−ブチル(R)−(1−(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4ヒミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−カルボニル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(8、0.05g、0.09mmol)のジクロロメタン(10mL)撹拌溶液に、室温で2時間撹拌したトリフルオロ酢酸(0.5mL)を加えた(反応条件f)。反応溶液を完全に蒸発させ、最小量の水に溶解し、飽和NaHCO溶液(20ml)で塩基性にした。化合物をDCM(20mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、生成物を淡黄色固体として得た(0.025g、収率62.5%)。HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.67(t,J=8Hz,2H),7.28(t,J=8Hz,1H),7.13−7.07(m,2H),6.94(s,1H),6.40(s,1H)6.37(s,1H),4.65(d,J=8Hz,2H),4.48(t,J=4Hz,2H),3.93−3.88(m,2H),3.53(m,2H),2.87(m,1H),2.66−2.65(m,2H),1.88−1.85(m,2H),1.64(m,1H),1.42−1.17(m,4H),0.33−0.199(m,4H)。MS(ESI):C2730Oに対して計算された質量、455.58;実測されたm/z、456.2[M+H]
【0350】
以下の化合物(実施例64〜80)を、実施例−63について例示した手順を用いて合成した。
【0351】
実施例−64
R−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−5−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン
【0352】
【化111】
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HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.70−7.66(m,1H),7.43−7.40(m,1H),7.13−7.09(m,1H),7.05(s,1H),6.94(s,1H),6.41(s,1H),6.38(s,1H),4.63(d,J=6.8Hz,2H),4.46(m,2H),4.00(s,2H),3.52(m,2H),2.88(m,2H),2.68(m,2H),1.64(m,1H),1.89−1.85(m,1H),1.64(m,1H),1.42−1.39(m,1H),1.26−1.22(m,2H),0.32(d,J=7.6Hz,2H),0.21(m,2H)。MS(ESI):C2729FNOに対して計算された質量、472.57;実測されたm/z、473.58[M+H]
【0353】
実施例−65
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノンの合成(実施例−65)
【0354】
【化112】
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中間体(1)の合成を、還元状態でスキーム−6の中間体(3)から合成した。
【0355】
<工程5:メチル2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−カルボキシレート(3)の調製>
【0356】
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
メチル8−アミノ−1、2、3、4−テトラヒドロキノキサリン−6−カルボキシレート(1、0.1g、0.48mmol)および1−(シクロプロピルメチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(2、0.11g、0.53mmol)のDMF(3mL)撹拌溶液に、水(0.1mL)を加え、最後にオキソン(0.09g、0.31mmol)を加えた。次いで、反応混合物を室温下で約1時間撹拌した。反応混合物を炭酸カリウム(0.005g)でクエンチし、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、粗製生成物を得た。粗製残渣を、シリカゲルおよびヘキサン中の20〜30%酢酸エチル溶離剤を使用する勾配カラムクロマトグラフィーによって精製して、生成物を黄色固体として得た(0.15g、収率65.2%)。MS(ESI):C2321FNに対して計算された質量、404.16;実測されたm/z、405.2[M+H]
【0357】
以下の化合物(実施例65〜71)を、上記の中間体(3)および実施例−63について例示した手順を用いて合成した。
【0358】
実施例−65:
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン
【0359】
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.68−7.64(m,1H),7.54(d,J=8Hz,1H),7.09(s,1H),7.0(s,1H),6.96(d,J=12Hz,1H),6.4−6.38(m,2H),4.63−4.61(m,2H),4.46(m,2H),4.0(m,2H),3.52(m,2H),2.91(m,1H),2.76(m,2H),1.89(m,2H),1.65(m,1H),1.43(m,1H),1.41(m,1H),1.17(m,2H),0.31−0.24(m,2H),0.24−0.20(m,2H)。MS(ESI):C2729FNOに対して計算された質量、472.24;実測されたm/z、473.3[M+H]
【0360】
実施例−66
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン
【0361】
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):8.36(bs,2H),7.70−7.69(m,1H),7.54−7.52(m,1H),7.44−7.52(m,1H),7.24−7.23(m,3H),7.15−7.11(m,1H),6.99(bs,1H),6.77(s,1H),6.39−6.37(m,1H),6.10(bs,2H),4.50(m,2H),4.00(m,2H),3.51(m,2H),2.65−2.55(m,2H),1.88−1.82(m,2H),1.56(m,1H),1.44(m,2H),1.22(m,2H)。MS(ESI):C2929Oに対して計算された質量、491.60;実測されたm/z、492.4[M+H]
【0362】
実施例−67
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(5−ブロモ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン
【0363】
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.85(s,1H),7.65(d,J=8.8Hz,1H),7.36(d,J=8.0Hz,1H),7.06(s,1H),6.98(s,1H),6.42−6.40(m,2H),5.40−5.30(bs.2H),4.64(d,J=7.2Hz,2H),4.46(s,2H),3.53(s,2H),2.87−2.84(m,3H),1.93−1.88(m,1H),1.67(s,1H),1.45−1.17(m,4H),0.88−0.84(m,1H),0.32−0.20(m,4H)。MS(ESI):C2729BrNOに対して計算された質量、533.47;実測されたm/z、497[M+H]+。
【0364】
実施例−68
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−5−(ピリジン−3−イル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン
【0365】
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−dδ(ppm):8.93(s,1H),8.52(d,J=4.8Hz,1H),8.09(d,J=8.4Hz,1H),7.99(s,1H),7.78(d,J=8.8Hz,1H),7.61(d,J=8.8Hz,1H),7.48−7.45(m,1H),7.14(s,1H),6.96(s,1H),6.41−6.39(m,2H),4.68(d,J=7.2Hz,2H),4.49(s,2H),4.12−3.80(bs,2H),3.54(s,2H),2.95(s,1H),2.75(s,2H),1.96−1.31(m,6H),0.87−0.81(m,1H).0.33−0.22(m,4H)。MS(ESI):C3233Oに対して計算された質量、531.6;実測されたm/z、533.2[M+H]+。
【0366】
実施例−69
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン
【0367】
【化118】
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HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):8.43(d,J=4.6Hz,1H),7.70(d,J=7.7Hz,1H),7.62−7.58(m,1H),7.44(d,J=7.7Hz,1H),7.23−7.11(m,4H)6.91(s,1H),6.84(d,J=7.68Hz,1H),6.40(s,2H),6.15(s,1H),4.53(bs,2H),3.53(bs,2H),3.53(m,2H),2.89(m,1H),2.73−2.66(m,2H),1.90−1.86(m,2H),1.64(bs,1H),1.44−1.08(m,4H)。MS(ESI):C2929Oに対して計算された質量、491.02;実測されたm/z、492.09[M+H]
【0368】
実施例−70
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(2−フルオロベンジル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン
【0369】
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.71(d,J=7.3Hz,1H),7.47(t,J=7.8Hz,1H),7.26−7.12(m,4H),7.01−6.86(m,3H),6.40(s,2H),6.10(s,2H),4.52(d,J=3.36Hz,2H),4.17(bs,2H),3.53(s,2H),2.83(bs,2H),2.67(bs,2H),1.84(d,J=9.24Hz,2H),1.64(bs,2H),1.39(bs,2H)。MS(ESI):C3029FNOに対して計算された質量、508.2;実測されたm/z、509.16[M+H]
【0370】
実施例−71
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(ピリジン−4−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン
【0371】
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):8.39(d,J=5.7Hz,1H),7.73(d,J=7.9Hz,1H),7.43(d,J=7.5Hz,1H),7.25−7.21(m,2H),7.15(t,J=7.5Hz,1H),6.98(d,J=5.3Hz,2H),6.87(s,2H),6.39(s,2H),6.15(s,2H),4.54(s,2H),4.34(m,2H),3.53(s,2H),2.89(bs,1H),2.66(m,1H),1.85(d,J=12.8Hz,2H),1.63−1.62(m,2H),1.38−1.33(m,1H),1.23−1.17(m,2H)。MS(ESI):C2929Oに対して計算された質量、491.12;実測されたm/z、492.22[M+H]
【0372】
以下の化合物を、上記の中間体3、および実施例63について例示した手順を用いて合成した。
【0373】
実施例−72
R−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−6−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン(実施例−72)
【0374】
【化121】
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メチル2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−6−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−カルボキシレート(2)の調製
上記スキーム−6から得られた中間体(3)をメチル化して、下記の中間体(2)を得た。残りの反応工程は、実施例−63について例示したものと同じであった。
【0375】
【化122】
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メチル2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−カルボキシレート(1、0.1g、0.25mmol)のDMF(10mL)撹拌溶液に、炭酸カリウム(0.07g、0.51mmol)、続いてヨウ化メチル(0.01mL、0.28mmol)を室温で加え、得られた混合物を室温下で12時間撹拌した。反応の進行をTLCでモニターした。次いで、反応混合物を蒸発させ、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗製化合物を得、これをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0〜20%EtOAc)によって精製して、淡黄色固体(0.05g、収率50%)を得た。MS(ESI):C2424に対して計算された質量、400.48;実測されたm/z、401.2[M+H]
【0376】
R−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−6−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン(実施例−72)
【0377】
【化123】
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HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.67(t,J=8Hz,2H),7.28(t,J=8Hz,1H),7.13−7.05(m,3H),6.45(s,1H),4.65(d,J=8Hz,2H),4.47(m,2H),4.12(m,2H),3.46(m,2H)2.96(s,4H),2.80(m,2H),1.99(m,2H),1.66(m,1H),1.46−1.44(m,1H),1.33−1.18(m,3H),0.31−133(m,4H)。MS(ESI):C2832Oに対して計算された質量、468.61;実測されたm/z、469.3[M+H]
【0378】
以下の化合物(実施例73、77および80)を、実施例−63について例示した手順を用いて合成した。
【0379】
実施例−73
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザセナフチレン−7−イル)メタノン
【0380】
【化124】
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HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.60(m,1H),7.14(bs,1H),6.98(s,1H),6.91(m,1H),6.74(m,1H),6.38(m,2H),4.65(d,J=8Hz,2H),4.45(m,2H),3.83(bs,4H),2.91(bs,1H),2.53(m,3H),1.88(m,2H),1.64(m,2H),1.41(m,2H),1.22−1.17(m,3H),0.21−0.20(m,2H),0.01(m,2H)。MS(ESI):C2832に対して計算された質量、484.26;実測されたm/z、485.3[M+H]
【0381】
実施例−74
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−インドール−2−イル)−6−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン
【0382】
【化125】
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HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.56(d,J=9.2Hz,1H),7.30(s,1H),7.14(s,1H),7.04(s,1H),6.94−6.91(m,1H),6.75(s,1H),4.65−4.63(m,4H),4.55(s,2H),3.96−3.9(bs,2H),3.79(s,3H),2.95(s,3H),2.79(d,J=7.2Hz,2H),1.89−1.26(m,4H),0.88−0.84(m,1H).0.33−0.26(m,4H)。MS(ESI):C2831に対して計算された質量、485.5 実測されたm/z、486.5(M+H)
【0383】
実施例−75
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−5−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−6−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン
【0384】
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.70−7.63(m,1H),7.43−7.40(m,1H),7.14−7.02(m,3H),6.44(s,1H),4.64(d,J=6.8Hz,2H),4.58−4.56(m,2H),3.45−3.44(m,2H),2.96(s,3H),2.89−2.79(bs,1H),2.65(bs,2H),2.01−1.97(m,2H),1.88−1.84(m,2H),1.43−1.37(m,2H),1.35−1.26(m,2H),0.87−0.84(bs,1H),0.33−0.29(m,2H),0.25−0.20(m,2H)。MS(ESI)C2831FNOに対する計算値、m/z486.25実測値(M+H)。487.3。
【0385】
実施例−76
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−6−(メチルスルホニル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン
【0386】
【化127】
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上記スキーム−9の中間体(1)は、実施例−63(スキーム6)について例示したのと同様の方法によって得られた。
【0387】
工程6:メチル2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−6−(メチルスルホニル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−カルボキシレート(2)の調製
【0388】
【化128】
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メチル2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−カルボキシレート(1、0.15g、0.39mmol)のDCM(10mL)撹拌溶液に、ピリジン(0.061g、0.77mmol)、続いて塩化メタンスルホニル(0.03ml、0.39mmol)を0℃で加え、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。反応の進行をTLCでモニターした。次いで、反応混合物を蒸発させ、DCM(50mL×3)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、褐色固体(0.18g、粗製)を得た。LC−MS、C2424Sに対して計算されたm/z、464.5;実測されたm/z、465.1[M+H]
【0389】
工程7:2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−6−(メチルスルホニル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−カルボン酸(3)の調製
【0390】
【化129】
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メチル2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−6−(メチルスルホニル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−カルボキシレート(2、0.18g、0.39mmol)のMeOH(5mL)および水(0.5mL)撹拌溶液に、LiOH.HO(0.027g、0.12mmol)を加え、60℃で2時間撹拌した。反応混合物を完全に蒸発させた。得られた粗製物を最少量の水に溶解し、飽和クエン酸溶液で酸性化した。化合物をDCM(30mL×2)で抽出し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、淡黄色固体(0.15g、粗製)として粗製生成物を得た。MS(ESI):C2322Sに対して計算された質量、450.51;実測されたm/z、451.1[M+H]。実施例−76についてのさらなる工程を、実施例−63について例示したのと同様の手順を用いて行った。
【0391】
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−6−(メチルスルホニル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン
(実施例−76)
【0392】
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.68(d,J=6.4Hz,2H),7.52(s,1H),7.31(d,J=18Hz,2H),7.15(s,2H),4.66(bs,4H),4.12(s,2H),3.60(bs,1H),3.21(s,3H),2.95(s,1H),2.68(s,2H),1.86−1.68(m,4H),1.44(s,1H),1.23(s,3H),0.33−0.27(m,4H)。MS(ESI):C2832Sに対して計算された質量、532.6;実測されたm/z、533[M+H]
【0393】
実施例−77
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−5,6−ジフルオロ−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン
【0394】
【化131】
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HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.84(m,1H),7.68−7.63(m,1H),7.08(s,1H),6.97(s,1H),6.42−6.40(m,2H),4.63−4.62(m,2H),4.46(m,2H),3.97(m,2H),3.52(m,3H),2.94(m,3H),1.89(m,1H),1.67(m,1H),1.42−1.34(m,2H),1.22−1.16(m,2H),0.31(m,2H),0.20(m,2H)。MS(ESI):C2728Oに対して計算された質量、490.23;実測されたm/z、491.2[M+H]
【0395】
実施例−78
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(6−シクロプロピル−2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン(実施例−78)
【0396】
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
工程6:メチル6−シクロプロピル−2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−カルボキシレート(2)の調製
メチル2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−カルボキシレート(1、0.2g、0.52mmol)およびシクロプロピルボロン酸(0.088g、1.04mmol)のDCM(10mL)撹拌溶液に、酢酸銅(II)(0.164g、1.036mmol)、続いてピリジン(0.1mL、1.04mmol)を室温で加え、得られた混合物を、空気の存在下、室温で24時間撹拌した。反応の進行をTLCでモニターした。次いで、反応混合物を希釈HClでクエンチし、DCM(50mL×3)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗製化合物を得た。これをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中0〜20%EtOAc)により精製して、淡黄色固体(0.11g、収率50%)を得た。MS(ESI):C2626に対して計算された質量、426.2;実測されたm/z、427[M+H]
【0397】
実施例−78についてのさらなる工程を、実施例−63について例示したのと同様の手順を用いて行った。
【0398】
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(6−シクロプロピル−2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン(実施例−78)
【0399】
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.65(t,J=6.8Hz,2H),7.26(t,J=7.6Hz,1H),7.13−7.09(m,2H),7.054(s,1H),6.74(s,1H),4.65−4.64(m,2H),4.52(m,2H),4.00(m,2H),3.54(bs,2H),2.74(m,1H),2.65(bs,2H),1.88(m,2H),1.69(bs,2H),1.46−1.44(m,2H),1.17(m,3H),0.87−0.86(m,2H),0.66(s,1H),0.31−0.29(m,2H),0.20−0.19(m,2H)。MS(ESI):C30346Oに対して計算された質量、494.64;実測されたm/z、495.5[M+H]
【0400】
実施例79を、実施例−76について例示した上記手順を用いて合成した。
【0401】
実施例79
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−6−(フェネチルスルホニル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン
【0402】
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.67(d,J=7.2Hz,2H),7.49(s,1H),7.35(s,1H),7.28(d,J=7.6Hz,1H),7.23−7.20(m,4H),7.17−7.13(m,3H),4.65−4.64(m,2H),4.59−4.57(m,2H),4.14−4.11(m,3H),3.72−3.36(m,3H),3.05(t,J=8.0Hz,2H),2.95−2.93(m,2H),2.71−2.69(m,2H),1.88−1.85(m,1H),1.66−1.64(m,1H),1.45−1.43(m,1H),1.27−1.22(m,3H),0.31(d,J=8.0Hz,2H),0.25(d,J=3.6Hz,2H)。MS(ESI):C3538Sに対して計算された質量、622.27;実測されたm/z、623.2(M+H)
【0403】
実施例−80
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−4−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン
【0404】
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.52(d,J=8.4Hz,1H),7.27−7.21(m,1H),7.13(s,1H),6.95(s,1H),6.92−6.88(m,1H),6.41−6.38(m,2H),4.66(d,J=6.8Hz,2H),4.49(bs,2H),4.00(m,2H),3.93(m,3H),2.88(m,1H),2.69(m,1H),1.88(m,2H),1.64(m,1H),1.39(m,1H),1.24−1.17(m,3H),0.32(d,J=7.6Hz,2H),0.21(m,2H)。MS(ESI):C2729FN6Oに対して計算された質量、472.57;実測されたm/z、473.2[M+H]
【0405】
実施例81〜83は、実施例−76について例示した上記手順を用いて合成した。実施例84は実施例−63について例示した上記手順を用いて合成した。
【0406】
実施例−81
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(6−((4−クロロフェニル)スルホニル)−2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン
【0407】
【化136】
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HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.82(d,J=8.4Hz,2H),7.67−7.63(m,4H),7.51(s,1H),7.42(s,1H),7.27(t,J=7.2Hz,1H),7.12(t,J=7.6Hz,1H),7.03(s,1H),4.57(d,J=6.4Hz,2H),4.30−4.24(m,4H),3.09−2.97(bs,2H),2.74−2.65(m,1H),1.88−1.86(m,2H),1.70(bs,1H),1.43−1.31(m,2H),1.28−1.21(m,3H),1.10(bs,2H),0.25−0.23(m,2H),0.13−0.12(m,2H)。MS(ESI):C3034Sに対して計算された質量、629.18;実測されたm/z、629.2[M+H]
【0408】
実施例−82
(R)(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−6−(シクロプロピルスルホニル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン
【0409】
【化137】
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HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.68(t,J=7.2Hz,2H),7.53(s,1H),7.35(s,1H),7.29(t,J=7.2Hz,1H),7.16−7.12(m,2H),4.67−4.63(m,4H),4.12(bs,2H),2.96−2.87(bs,2H),2.73−2.65(m,3H),1.89(m,2H),1.67(bs,1H),1.43−1.31(m,1H),1.28−1.22(m,4H),1.03−1.01(m,4H),0.33−0.31(m,2H),0.26(bs,2H)。MS(ESI):C3034Sに対して計算された質量、558.7;実測されたm/z、559.2[M+H]
【0410】
実施例−83
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−6−((2−エトキシエチル)スルホニル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン
【0411】
【化138】
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HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.68(d,J=7.2Hz,2H),7.49(s,1H),7.33−7.27(m,2H),7.15−7.10(m,2H),4.68−4.65(m,2H),4.60−4.58(m,2H),4.14−4.11(m,3H),3.67−3.65(m,3H),3.62−3.60(m,2H),3.12−3.10(m,1H),2.91−2.89(m,3H),2.71−2.69(m,2H),1.88−1.85(m,2H),1.66−1.64(m,2H),1.45−1.43(m,1H),1.27−1.22(m,3H),0.70−0.67(m,1H),0.32(d,J=6.8Hz,2H),0.23(d,J=3.6Hz,2H)。MS(ESI):C3138Sに対して計算された質量、590.27;実測されたm/z、591.3(M+H)
【0412】
実施例−84
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−7−メチル−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノン
【0413】
【化139】
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HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.56(m,1H),7.08(m,3H),6.97(s,1H),6.45(m,2H),4.89(d,J=8Hz,2H),4.46(m,2H),4.00(m,2H),3.57(bs,2H),2.83(s,3H),2.70(m,2H),1.93(m,2H),1.80(m,2H),1.30(m,1H),1.26(m,1H),0.98(m,2H),0.24(d,J=12Hz,2H),0.19(m,2H)。MS(ESI):C2832Oに対して計算された質量、468.61;実測されたm/z、469.1[M+H]
【0414】
実施例−85
(R)−1−(8−(3−アミノピペリジン−1−カルボニル)−2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−4,5−ジヒドロ−6H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−6−イル)エタン−1−オン
【0415】
【化140】
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上記スキーム−11の中間体(1)は、実施例−63(スキーム6)について例示したのと同様の方法によって得られた。
【0416】
工程6:2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−カルボン酸(2)の調製
【0417】
【化141】
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メチルメチル2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−カルボキシレート(1、0.09g、0.21mmol)のMeOH(5mL)および水(0.5mL)撹拌溶液に、LiOH.HO(0.044g,1.05mmol)を加え、室温で12時間撹拌した。反応混合物を完全に蒸発させた。得られた粗製物を最少量の水に溶解し、飽和クエン酸溶液で酸性化した。化合物をDCM(30mL×2)で抽出し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、粗製生成物を淡黄色固体(0.07g、粗製)として得た。MS(ESI):C2220に対して計算された質量、372.43;実測されたm/z、373.0[M+H]
【0418】
工程7:6−アセチル−2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−カルボン酸(3)の調製
【0419】
【化142】
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2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−カルボン酸(0.07g、0.19mmol)のDCM(10mL)撹拌溶液に、ピリジン(0.03mL、0.37mmol)、続いて塩化アセチル(0.02mL、0.28mmol)を0℃で加え、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。反応の進行をTLCでモニターした。反応混合物を蒸発させ、DCM(50mL×3)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、褐色固体(0.059g、76%)を得た。LC−MS、C2422に対して計算されたm/z、414.4、実測値415.1[M+H]
【0420】
実施例−85を調製するための残りの工程は、実施例−63について例示したのと同様の手順を用いて行った。
【0421】
実施例−85
(R)−1−(8−(3−アミノピペリジン−1−カルボニル)−2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−4,5−ジヒドロ−6H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−6−イル)エタン−1−オン
【0422】
【化143】
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HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.90(s,1H),7.68(t,J=7.6Hz,2H),7.53(s,1H),7.29(t,J=7.6Hz,1H),7.13(t,J=6.8Hz,2H),6.00(bs,2H),4.67−4.58(m,4H),4.17(s,3H),3.00(bs,3H),2.40(s,3H),1.96(s,1H),1.70(s,1H),1.46(s,2H),1.22(s,2H),0.34−0.26(m,4H)。MS(ESI):C2932に対して計算された質量、496.6;実測されたm/z、497.3[M+H]
【0423】
実施例−86
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタンチオン
【0424】
【化144】
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(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタノンのトルエン(50mL)撹拌溶液(実施例−63、0.07g、0.15mmol)に、Lawessons試薬(0.12g、0.39mmol)を室温で加えた。反応混合物を100℃の浴温度で12時間還流した。反応混合物をNaHCO(50mL×2)で希釈し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、粗製生成物を得た。粗製残渣を、ヘキサン中15〜100%酢酸エチルを使用する勾配カラムクロマトグラフィーによって精製して、(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−イル)−5,6−ジヒドロ−4H−イミダゾ[1,5,4−de]キノキサリン−8−イル)メタンチオネンを黄色固体として得た(0.007g、収率10%)。HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):8.06(m,1H),7.79(m,1H),7.67(t,J=8Hz,2H),7.28(t,J=12Hz,1H),7.28−7.03(m,2H),6.39(m,1H),5.12(m,1H),4.63(m,2H),4.47(bs,2H),3.79(bs,1H),3.48(bs,2H),2.04−1.97(m,3H),1.72−1.61(m,4H),1.44(m,2H),0.83(s,1H),0.32−0.31(d.J=4Hz,2H),0.21(m,2H)。MS(ESI):C2730Sに対して計算された質量、470.64;実測されたm/z、471.2[M+H]
【0425】
実施例−87
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(7−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザセナフチレン−7−イル)メタノンの合成
【0426】
【化145】
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工程−1:メチル−2−(7−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボキシレート(2)の合成
【0427】
【化146】
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メチル−5−アミノ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−7−カルボキシレート(1,0.33g,1.31mmol)および7−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(7a、0.27g、1.31mmol)のN,N‐ジメチルホルムアミド(10.0mL)および水(3.0mL)撹拌溶液に、ペルオキソモノ硫酸カリウム(オキソン、0.484g、1.57mmol)を室温で加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を室温まで冷却し、水を加えた。沈殿した固体を濾過し、水(20mL×2)およびメタノール(10mL×2)で洗浄した。得られた化合物を真空下で乾燥させて、メチル−2−(7−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボキシレート(2)を黄色固体として得た。収率0.12g(22%)。MS(ESI)439.11;実測されたm/z、440.28[M+H]+1
【0428】
工程−2:2−(7−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボン酸(3)の合成
【0429】
【化147】
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メチル−2−(7−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボキシレート(2,0.12g,0.29mmol)のテトラヒドロフラン(5.0mL)およびメタノール(3.0mL)撹拌溶液に、5N水酸化ナトリウム溶液(3.0mL)を加え、反応混合物を60℃で2時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を減圧濃縮した。得られた粗製物を最少量の水に溶解し、0℃で飽和クエン酸溶液でpH2〜3まで酸性化した。析出固体を濾過し、水(10mL×2)で洗浄した。得られた化合物を真空下で乾燥させて、2−(7−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボン酸(3)を白色固体として得た。収率:0.11g(89%)。MS(ESI)425.09;実測されたm/z、424.13[M−H]−1
【0430】
工程−3:tert−ブチル(R)−(1−(2−(7−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボニル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(4)の合成
【0431】
【化148】
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2−(7−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボン酸(3、0.11g、0.25mmol)のジクロロメタン(10.0mL)撹拌溶液に、tert−ブチル−(R)−ピペリジン−3−イルカルバメート(3b、0.06g、0.31mmol)およびトリエチルアミン(0.11mL、0.83mmol)を加え、続いてプロピルホスホン酸無水物(酢酸エチル中50%溶液、0.25mL、0.86mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、ジクロロメタン(10mL×2)で抽出した。合わせた有機層を水およびブライン溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムでさらに乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗製生成物を得た。粗製物を、4.0gのRediSepカラムおよびヘキサン中の70%酢酸エチル溶離剤を使用するCombiFlashによって精製し、tert−ブチル(R)−(1−(2−(7−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボニル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(4)を黄色固体として得た。収率0.07g(45%)。MS(ESI)607.24;実測されたm/z、608.32[M+1]+1
【0432】
工程−4:(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(7−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノンの合成(実施例−87)
【0433】
【化149】
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tert−ブチル(R)−(1−(2−(7−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボニル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(4,0.07g,0.11mmol)のジクロロメタン(5.0mL)撹拌溶液に、トリフルオロ酢酸(1.0mL)を0℃で加え、室温で2時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を完全に濃縮し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(10mL)で塩基性にした。化合物をジクロロメタン(10mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(7−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノンを白色固体として得た。収率:0.042g(72%)。
【0434】
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):7.74−7.70(m,1H),7.31(s,1H),7.28(s,1H),7.24(t,J=9.16Hz,1H),6.78(s,1H),5.06(d,J=6.8Hz,2H),4.60−4.58(m,4H),4.17(bs,1H),3.60(bs,1H),2.90(bs,2H),2.64(m,1H),1.86−1.83(m,1H),1.64(bs,2H),1.43(m,1H),1.23−1.12(m,3H),0.28(d,J=7.68Hz,2H),0.06(d,J=4.36Hz,2H)。MS(ESI):507.18;実測されたm/z、508.36[M+H]
【0435】
実施例−88
(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(7−クロロ−1−(ピリミジン−5−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノンの合成
【0436】
【化150】
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工程−1:メチル−2−(7−クロロ−1−(ピリミジン−5−イルメチル)−1H−インデン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボキシレート(2)の合成
【0437】
【化151】
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メチル−5−アミノ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−7−カルボキシレート(1、0.200g、0.96mmol)および7−クロロ−1−(ピリミジン−5−イルメチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(2a、0.260g、1.05mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(5.0mL)および水(1.5mL)撹拌溶液に、ペルオキソモノ硫酸カリウム(オキソン、0.175g、1.15mmol)を室温で加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を室温まで冷却し、水を加えた。沈殿した固体を濾過し、水(10mL×2)およびメタノール(5mL×2)で洗浄した。得られた化合物を真空下で乾燥させて、メチル2−(7−クロロ−1−(ピリミジン−5−イルメチル)−1H−インデン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボキシレート(2)を黄色固体として得た。収率0.30g(粗製)。MS(ESI)458.90;実測されたm/z、459.80[M+H]+1
【0438】
工程−2:2−(7−クロロ−1−(ピリミジン−5−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボン酸(3)の合成
【0439】
【化152】
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メチル−2−(7−クロロ−1−(ピリミジン−5−イルメチル)−1H−インデン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボキシレート(2、0.30g、0.65mmol)のテトラヒドロフラン(5.0mL)およびメタノール(3.0mL)撹拌溶液に、5N水酸化ナトリウム溶液3.0mLを加え、反応混合物を60℃で2時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を減圧下で完全に濃縮した。得られた粗製物を最少量の水に溶解し、0℃で飽和クエン酸溶液でpH2〜3まで酸性化した。析出固体を濾過し、水(10mL×2)で洗浄した。得られた化合物を真空下で乾燥させて、2−(7−クロロ−1−(ピリミジン−5−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボン酸(3)を白色固体として得た。収率0.250g(粗製)。MS(ESI)445.86;実測されたm/z、446.89[M+H]+1
【0440】
工程−3:tert−ブチル(R)−(1−(2−(7−クロロ−1−(ピリミジン−5−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボニル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(4)の合成
【0441】
【化153】
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2−(7−クロロ−1−(ピリミジン−5−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボン酸(3、0.25g、0.56mmol)のジクロロメタン(10.0mL)撹拌溶液に、tert−ブチル−(R)−ピペリジン−3−イルカルバメート(3b、0.134g、0.67mmol)およびトリエチルアミン(0.2mL、1.74mmol)を加え、続いてプロピルホスホン酸無水物(酢酸エチル中50%溶液、0.5mL、1.96mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、ジクロロメタン(10mL×2)で抽出した。合わせた有機層を水、ブライン溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機層を濾過し、濃縮して粗製生成物を得た。粗製物を、12.0gのRediSepカラムおよびヘキサン中の70%酢酸エチル溶離剤を使用するCombiFlashによって精製し、tert−ブチル(R)−(1−(2−(7−クロロ−1−(ピリミジン−5−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボニル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(4)を白色固体として得た。収率:0.10g(30%)。MS(ESI)628.13;実測されたm/z、629.35[M+1]
【0442】
工程−4:(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(7−クロロ−1−(ピリミジン−5−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノンの合成(実施例−88)
【0443】
【化154】
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tert−ブチル(R)−(1−(2−(7−クロロ−1−(ピリミジン−5−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−カルボニル)ピペリジン−3−イル)カルバメートのジクロロメタン(5.0mL)撹拌溶液(4、0.1g、0.15mmol)に、トリフルオロ酢酸(1.0mL)を0℃で加え、室温で2時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を濃縮した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液(5.0mL)によって塩基性にした。化合物をジクロロメタン(10mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、(R)−(3−アミノピペリジン−1−イル)(2−(7−クロロ−1−(ピリミジン−5−イルメチル)−1H−インドール−2−イル)−3,4−ジヒドロ−5−オキサ−1,2a−ジアザアセナフチレン−7−イル)メタノンをオフホワイトの固体として得た。収率:0.025g(30%)。
【0444】
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):9.03(s,1H),8.40(s,2H),7.76(d,J=7.84Hz,1H),7.45(s,1H),7.31(d,J=7.52Hz,1H),7.23(s,1H),7.16(t,J=7.76Hz,1H),6.76(s,1H),6.44(s,2H),4.70(d,J=4.28Hz,2H),4.57(d,J=4.24Hz,2H),4.14(s,1H),3.58(s,1H),2.89(bs,1H),2.69−2.66(m,1H),2.17−1.89(m,2H),1.84(d,J=11.6Hz,1H),1.63(bs,1H),1.41(m,1H),1.22(m,2H)。MS(ESI):528.01;実測されたm/z、528.42[M+H]
【0445】
〔中間体の合成〕
1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルバルデヒド(実施例−5の中間体)の合成:
【0446】
【化155】
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工程−1:エチル1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート(3)
【0447】
【化156】
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2−ブロモニコチンアルデヒド(1、10.0g、53.7mmol)のDMSO(100mL)撹拌溶液に、CsCO(35.0g、107mmol)、CuI(1.05g、5.37mmol)、続いてエチル−2イソシアノアセテート(2、7.9mL、69.8mmol)を加え、80℃で16時間撹拌した(反応条件a)。反応混合物を室温に冷却し、セライトを通して濾過した。これに水(100mL)を加え、化合物をEtOAc(200mL)で抽出した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、真空下で蒸発させた。粗製物を、ヘキサン中の30〜50%EtOAcを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製して、生成物を褐色ガムとして得た。(収率:45%、4.5g)。MS(ESI):C1010に対して計算された質量、190.20;実測されたm/z、191.0(M+H)
【0448】
工程−2:1−(Tert−ブチル)2−エチル1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1,2−ジカルボキシレート(4)
【0449】
【化157】
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エチル1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート(3、34.5g、23.6mmol)のTHF(50ml)撹拌溶液に、トリエチルアミン(6.5ml、47.3mmol)を加え、続いてBOC無水物(3.6g、35.5mmol)を加え、室温で16時間撹拌した(反応条件b)。反応混合物に水(100mL)を加え、EtOAc(200mL)で抽出した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、真空下で蒸発させた。粗製物を、シリカゲルおよびヘキサン中の20〜30%EtOAc溶離剤を使用するカラムクロマトグラフィーによって精製して、生成物を褐色ガムとして得た。(収率:81%、5.5g)。MS(ESI):C1518に対して計算された質量、290.32;実測されたm/z、291.1(M+H)
【0450】
工程−3:1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸(5)
【0451】
【化158】
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1−(tert−ブチル)2−エチル1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1,2−ジカルボキシレート(4、5.5g、18.9mmol)のTHF(40mL)撹拌溶液に、LiOH(3.9g、94.8mmol)水溶液(10mL)を加え、室温で4時間撹拌した。反応混合物を蒸発させ、最小量の水に溶解した。これに、酸性になるまで飽和クエン酸溶液を添加し、形成された沈殿物を濾過により集め、乾燥させて、生成物を白色固体として得た。(収率:81%、2.5g)。MS(ESI):Cに対して計算された質量、162.04;実測されたm/z、163.1(M+H)
【0452】
工程−4:N−メトキシ−N−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド(7)
【0453】
【化159】
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1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸(5、2.5g、15.4mmol)およびN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(6、1.8g、18.5mmol)のDCM(50mL)撹拌溶液に、トリエチルアミン(10.6mL、77.1mmol)、HOBt(3.54g、23.14mmol)、続いてEDC・HCl(4.42g、23.18mmol)を0℃で加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、セライトを通して濾過し、濾液を蒸発させた。粗製物に水(10mL)を加え、化合物をDCM(30mL)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて粗製生成物を得た。粗製残渣を、シリカゲルおよびDCM中の2〜4%MeOH溶離剤を使用する勾配カラムクロマトグラフィーによって精製して、生成物をオフホワイトの固体として得た。(収率:82%、2.6g)。MS(ESI):C1011に対して計算された質量、205.09;実測されたm/z、206.1(M+H)
【0454】
工程−5:1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルバルデヒド(8)
【0455】
【化160】
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N−メトキシ−N−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミドのTHF(10mL)撹拌溶液(7、0.5g、2.43mmol)に、THF中の1M LAH(3.6mL、3.65mmol)を−78℃で添加し、反応混合物を同じ温度で3時間撹拌した。反応混合物を飽和NaCO溶液を用いて塩基性にし、DCM(2×25mL)で抽出した。反応を飽和NHCl(10mL)溶液でクエンチし、化合物をEtOAc(50mL)で抽出した。有機層を無水NaSOで乾燥させた。粗製物を25〜30%EtOAc/ヘキサンを使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物を白色固体として得た。(収率:85%、0.3g)。MS(ESI):COに対して計算された質量、146.15;実測されたm/z、147.1(M+H)
【0456】
工程−6:1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルバアルデヒド(9)
【0457】
【化161】
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1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルバルデヒド(8、0.3g、2.19mmol)のDMF(10ml)撹拌溶液に、KCO(0.91g、6.57mmol)、続いてヨウ化エチル(0.5g、3.28mmol)を加え、反応混合物を同温で16時間撹拌した。反応混合物に水(15mL)を加え、EtOAc(50mL)で抽出した。有機層を無水NaSOで乾燥させた。粗製物を15〜20%EtOAc/ヘキサンを使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、化合物を無色油として得た。(収率:95%、0.34g)。HNMR(400MHz,DMSO−d)δ,ppm:9.94(s,1H),8.52(d,J=4.0Hz,1H),8.23(d,J=8.0Hz,1H),7.49(s,1H),7.23(t,J=5.2Hz,1H),4.65−4.60(m,2H),1.27(t,J=6.4Hz,3H).MS(ESI):C1010Oに対して計算された質量、174.08;実測されたm/z、175.2(M+H)
【0458】
1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−74の中間体)の合成:
【0459】
【化162】
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工程−1:N,6−ジメトキシ−N−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(3)の調製
【0460】
【化163】
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6−メトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸のDCM(20mL)撹拌溶液(1、3g、15.69mmol)に、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(2、3g、31.38mmol)、続いてヒドロキシベンゾトリアゾール(3.6g、23.5mmol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(4.5g、23.5mmol)およびTEA(11.3mL、120.7mmol)を加え、反応混合物を同じ温度で5時間撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、粗製生成物を得た。粗製残渣を、25〜30%酢酸エチル/ヘキサンを使用する勾配カラムクロマトグラフィーによって精製して、生成物をベージュ色の固体として得た。(収率:75%、0.86g)。MS(ESI):C1214に対して計算された質量、234.10;実測されたm/z、235(M+H)
【0461】
工程−2:6−メトキシ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(4)の調製
【0462】
【化164】
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N,6−ジメトキシ−N−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(3、2g、8.54mmol)のTHF(20mL)撹拌溶液に、THF中のLAH 1M溶液(12.8mL、12.75mmol)を冷却状態でゆっくりと添加し、それから反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を塩化アンモニウムでクエンチし、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、粗製生成物を得た。粗製残渣を、5〜10%酢酸エチル/ヘキサンを使用する勾配カラムクロマトグラフィーによって精製して、生成物を白色固体として得た。(収率:60%、0.9g)。
【0463】
工程−3:1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(6)の調製
【0464】
【化165】
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6−メトキシ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(4、0.28g、1.6mmol)のDMF(5mL)撹拌溶液に、炭酸カリウム(1.1g、8mmol)、続いて(ブロモメチル)シクロプロパン(5、0.23mL、1.72mmol)を加え、反応混合物を同じ温度で4時間撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、粗製生成物を得た。粗製残渣を、ヘキサン中の5〜10%酢酸エチルを使用する勾配カラムクロマトグラフィーによって精製して、生成物を褐色液体として得た。(収率:63%、0.23g)。HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):9.72(s,1H),7.62(d,J=8Hz,1H),7.3(s,1H),7.07(s,1H),6.78(d,J=8Hz,1H),4.43(d,J=8Hz,2H),3.84(s,3H),1.26−1.21(m,1H),0.40−0.38(m,4H)。MS(ESI):C1415NOに対して計算された質量、229.1;実測されたm/z、230.2(M+H)
【0465】
1−(4−クロロベンジル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−13の中間体)の合成
【0466】
【化166】
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1H−インドール−2−カルバルデヒドのDMF(10mL)撹拌溶液(1、0.5g、3.44mmol)に、炭酸カリウム(1.42g、10.3mmol)、続いて1−(ブロモメチル)−4−クロロベンゼン(0.84g、4.13mmol)を加え、反応混合物を同じ温度で4時間撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、粗製生成物を得た。粗製残渣を、ヘキサン中10〜15%酢酸エチルを使用する勾配カラムクロマトグラフィーによって精製して、生成物を半白色固体として得た。(収率:93.4%、0.86g)。HNMR(400MHz,DMSOd)δ(ppm):9.9(s,1H),7.79(d,J=8Hz,1H),7.60−7.56(m,2H),7.39−7.36(m,1H),7.31(d,J=8Hz,2H),7.18−7.14(m,1H),7.06(d,J=8Hz,2H),5.8(s,2H).MS(ESI):C1612ClNOに対して計算された質量、269.73;実測されたm/z、270.1(M+H)
【0467】
1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−1、2、4、6、7、38、62、72、76、78、79、85および86の中間体)の合成
【0468】
【化167】
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1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、1g、6.89mmol)のDMF(20mL)撹拌溶液に、炭酸カリウム(2.8g、20.67mmol)および(ブロモメチル)シクロプロパン(0.68mL、7.58mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、粗製生成物を得た。粗製残渣を、ヘキサン中の3〜7%酢酸エチルを使用する勾配カラムクロマトグラフィーによって精製して、1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒドを黄色固体として得た(1g、収率76%)。HNMR(400MHz,DMSOd)δ(ppm):9.88(s,1H),7.75(d,J=8Hz,1H),7.64(d,J=8Hz,1H),7.46(s,1H),7.41−7.37(m,1H),7.16−7.12(m,1H),4.45(d,J=8Hz,2H),1.24−1.14(m,1H),0.39−0.35(m,4H)。MS(ESI):C1313NOに対して計算された質量、199.1;実測されたm/z、200.1(M+H)
【0469】
1−(シクロプロピルメチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−65の中間体)の合成
【0470】
【化168】
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工程1:6−フルオロ−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール(2)の調製
【0471】
【化169】
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水素化ナトリウム(0.88g、22.2mmol)のDMF(50ml)溶液に、6−フルオロ−1H−インドール(1、3.0g、22.2mmol)のDMF溶液を、0Cで15分かけて滴下した。DMF中のベンゼンスルホニルクロリド(2.86ml、22.2mmol)を0℃で添加し、N大気中で室温で2時間撹拌した。反応混合物に氷冷水(50mL)を加え、次いで沈殿物を濾別し、氷冷水で洗浄して白色固体を得た。(6.0g、収率98.19%)。
【0472】
工程2:6−フルオロ−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(3)の調製
【0473】
【化170】
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6−フルオロ−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール(2、6.0g、22.0mmol)の無水THF(60mL)溶液に、THF(10.9mL、22.0mmol)中のリチウムジイソプロピルアミド2Mを−78℃で添加し、5〜8分間撹拌し、続いて無水DMF(2.5mL、33.0mmol)を−78℃で添加し、N雰囲気下で−78℃で10分間撹拌した。反応混合物に塩化アンモニウム水溶液(20mL)を加え、次いでEtOAcに抽出した。有機層を飽和NHCl溶液およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、黄色固体(6.0g、収率90.90%)を得た。MS(ESI):m/z304.2(M+H)
【0474】
工程3:6−フルオロ−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(4)の調製
【0475】
【化171】
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6−ジフルオロ−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(3、1g、3.3mmol)のTHF(50mL)撹拌溶液に、TBAF(THF中1M)(9.15mL、16.5mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、粗製生成物を得た。粗製残渣を、ヘキサン中の15〜25%酢酸エチルを使用する勾配カラムクロマトグラフィーによって精製して、6−フルオロ−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−カルバルデヒドを粘着性固体として得た(0.45g、収率90%)MS(ESI):CFNOに対して計算された質量、163m/z;実測値、164(M+H)
【0476】
工程4:1−(シクロプロピルメチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(5)の調製
【0477】
【化172】
[この文献は図面を表示できません]
6−フルオロ−1H−インドール−2−カルバルデヒドのDMF(10mL)撹拌溶液(4、0.5g、3.44mmol)に、炭酸カリウム(1.42g、10.3mmol)、続いて(ブロモメチル)シクロプロパン(0.84g、4.13mmol)を加え、反応混合物を同じ温度で4時間撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、粗製生成物を得た。粗製残渣を、ヘキサン中10〜15%酢酸エチルを使用する勾配カラムクロマトグラフィーによって精製して、生成物を半白色固体として得た。(収率:93.4%、0.86g)。HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):9.81(s,1H),7.69−7.66(m,1H),7.25(d,J=6.8Hz,1H),7.07(d,J=8Hz,1H),6.97−6.91(m,1H),4.43(d,J=8Hz,2H),1.32−1.25(m,1H),0.5−0.45(m,2H),0.42−0.38(m,2H)。MS(ESI):C1312FNOに対して計算された質量、217.09;実測されたm/z、218.0(M+H)
【0478】
1−(ピリジン−4−イルメチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−10の中間体)の合成
【0479】
【化173】
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1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、1g、6.89mmol)のDMF(20mL)撹拌溶液に、室温で、炭酸セシウム(6.7g、20.68mmol)および(4−(ブロモメチル)ピリジン(1.1g、6.89mmol)を添加した。反応混合物を80℃で12時間還流した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、粗製生成物を得た。粗製残渣を、ヘキサン中の3〜7%酢酸エチルを使用する勾配カラムクロマトグラフィーによって精製して、黄色固体として1−(ピリジン−4−イルメチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒドを得た(0.5g、収率31%)。HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):δ9.92(s,1H),8.54(d,J=8Hz,2H),7.79(d,J=8Hz,1H),7.67−7.64(m,1H),7.56(d,J=12Hz,2H),7.37−7.33(m,1H),7.22−7.19(m,1H),6.88(d,J=8Hz,1H),5.89(s,2H)。MS(ESI):C1512Oに対して計算された質量、236.09;実測されたm/z、237.0(M+H)
【0480】
1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−16および実施例−66の中間体)の合成
【0481】
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、1g、6.89mmol)のDMF(20mL)撹拌溶液に、室温で、炭酸セシウム(6.7g、20.68mmol)および3−(クロロメチル)ピリジン塩酸塩(1.1g、6.89mmol)を加えた。反応混合物を80℃で12時間還流した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、粗製生成物を得た。粗製残渣を、ヘキサン中の3〜7%酢酸エチルを使用する勾配カラムクロマトグラフィーによって精製して、1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒドを黄色固体として得た(0.4g、収率25%)。HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):9.92(s,1H),8.41−8.38(m,2H),7.80(d,J=8Hz,1H),7.68(d,J=8.4Hz,1H),7.58(bs,1H)),7.42−7.38(m,2H),7.28−7.25(m,1H),7.18(t,J=16Hz,1H),5.85(s,2H),MS(ESI):C1512Oに対して計算された質量、236.27;実測されたm/z、237.1(M+H)
【0482】
1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−11および実施例−69の中間体)の合成
【0483】
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、1g、6.89mmol)のDMF(20mL)撹拌溶液に、室温で、炭酸セシウム(6.7g、20.68mmol)および2−(ブロモメチル)ピリジン(1.1g、6.89mmol)を加えた。反応混合物を80℃で12時間還流した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、粗製生成物を得た。粗製残渣を、ヘキサン中の3〜7%酢酸エチルを使用する勾配カラムクロマトグラフィーによって精製して、1−(ピリジン−2−イルメチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒドを黄色固体として得た(0.8g、収率50%)。HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):9.92(s,1H),8.45(d,J=4Hz,1H),7.79(d,J=8Hz,1H),7.66(m,1H),7.56(d,J=12Hz,2H),7.37−7.33(m,1H),7.22−7.19(m,1H),7.17−7.13(m,1H),6.88(d,J=8Hz,1H),5.89(s,2H)。MS(ESI):C1612ClNOに対して計算された質量、269.73;実測されたm/z、270.1(M+H)
【0484】
1−エチル−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−3の中間体)の合成
【0485】
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
1H−インドール−2−カルバルデヒドのDMF(15mL)撹拌溶液(1、1g、6.89mmol)に、炭酸カリウム(2.85g、20.6mmol)、続いてヨードエタン(0.6mL、7.58mmol)を加え、反応混合物を同じ温度で4時間撹拌した。反応混合物を砕氷に注ぎ、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて、粗製物を得た。酢酸エチルおよびヘキサンを用いたフラッシュカラムクロマトグラフィーにより粗製物を精製し、1−エチル−1H−インドール−2−カルバルデヒドを粘稠な液体として得た。(収率:1g、90%)。HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):9.88(s,1H),7.75(d,J=8Hz,1H),7.61(d,1H,J=8Hz,1H),7.44(s,1H),7.41−7.37(m,1H),7.16−7.12(m,1H),4.58−4.52(m,2H),1.26−1.23(m,3H)。MS(ESI):C1111NOに対して計算された質量、173.08;実測されたm/z、174.0(M+H)
【0486】
1−ベンジル−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−18の中間体)の合成
【0487】
【化177】
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1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、1g、6.89mmol)のDMF(20mL)撹拌溶液に、炭酸カリウム(2.8g、20.68mmol)および(ブロモメチル)ベンゼン(1.2g、7.58mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、粗製生成物を得た。粗製残渣をヘキサン中の酢酸エチルを用いた勾配カラムクロマトグラフィーにより精製し、1−ベンジル−1H−インドール−2−カルバルデヒド(0.5g、収率33%)を粘稠な液体として得た。HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):9.92(s,1H),7.78(d,J=8Hz,1H),7.58(d,J=8Hz,1H),7.54(s,1H),7.38−7.35(m,1H),7.26−7.20(m,2H),7.18−7.13(m,2H),7.05(d,J=4Hz,2H),5.82(s,2H)。MS(ESI):C1613NOに対して計算された質量、235.10;実測されたm/z、236.1(M+H)
【0488】
1−(2−フルオロベンジル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−14の中間体)の合成
【0489】
【化178】
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1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、1g、6.89mmol)のDMF(15mL)撹拌溶液に、炭酸カリウム(2.85g、20.6mmol)、続いて1−(クロロメチル)−2−フルオロベンゼン(1.19g、8.26mmol)を加え、反応混合物を同じ温度で4時間撹拌した。反応混合物を砕氷に注ぎ、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で蒸発させて、粗製物を得た。粗製物を、酢酸エチルおよびヘキサンを使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、1−(2−フルオロベンジル)−1H−インドール−2−カルバルデヒドを灰色固体として得た(収率:1.8g、96.5%)。HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):9.90(s,1H),7.81(d,J=8Hz,1H),7.58−7.54(m,2H),7.40−7.36(m,1H),7.28−7.15(m,3H),7.01−6.97(m,1H),6.55−6.51(m,1H),5.88(s,2H)。MS(ESI):C1612FNOに対して計算された質量、253.09;実測されたm/z、254.0(M+H)
【0490】
1−(シクロプロピルメチル)−5−フルオロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−9、実施例−64および実施例−75の中間体)の合成
【0491】
【化179】
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工程1:5−フルオロ−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール(3)の調製
【0492】
【化180】
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水素化ナトリウム(0.06g、15mmol)のDMF(10mL)溶液に、5−フルオロ−1H−インドール(1、0.2g、15mmol)のDMF溶液を0℃で15分かけて滴下し、続いて、DMF中のベンゼンスルホニルクロリド(2、0.26g、15mmol)の溶液を0℃で添加し、反応混合物をN雰囲気下で室温で2時間撹拌した。反応混合物に氷冷水(50mL)を加え、次いで沈殿物を濾別し、氷冷水で洗浄して褐色固体を得た。(0.25g、62.50%収率)。MS(ESI) m/z 275.0(M+H)
【0493】
工程2:5−フルオロ−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(4)の調製
【0494】
【化181】
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5−フルオロ−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール(3、0.250g、1.0mmol)の無水THF(50mL)溶液に、THF(0.5mL、1.0mmol)中のリチウムジイソプロピルアミド1Mを−78℃で添加し、続いて無水DMF(0.11mL、1.5mmol)を−78℃で添加し、N雰囲気下で−78℃で10分間撹拌した。反応混合物に塩化アンモニウム水溶液(20mL)を加え、EtOAcで抽出した。有機層を飽和NHCl溶液およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、褐色の固体を得た。(0.150g、収率54.54%)。MS(ESI) m/z 304.1(M+H)
【0495】
工程3:5−フルオロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(5)の調製
【0496】
【化182】
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5−フルオロ−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(4、1.85g、6.105mmol)のTHF(50mL)撹拌溶液に、TBAF(THF中1M)(9.15mL、9.158mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、粗製生成物を得た。粗製残渣を、ヘキサン中の15〜25%酢酸エチルを使用する勾配カラムクロマトグラフィーによって精製して、5−フルオロ−1H−インドール−2−カルバルデヒドを粘着性固体として得た(0.65g、収率65%)MS(ESI):CFNOに対して計算された質量、163.15;実測されたm/z、162.0[M−H]
【0497】
工程4:1−(シクロプロピルメチル)−5−フルオロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(7)の調製
【0498】
【化183】
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5−フルオロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(5、0.65g、3.98mmol)のDMF(50mL)撹拌溶液に、炭酸カリウム(1.64g、11.94mmol)および(ブロモメチル)シクロプロパン(6、0.58mL、5.98mmol)を室温で加えた。反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて粗製生成物を得た。粗製残渣を、ヘキサン中の3〜7%酢酸エチルを使用する勾配カラムクロマトグラフィーによって精製して、1−(シクロプロピルメチル)−5−フルオロ−1H−インドール−2−カルバルデヒドを粘着性固体として得た(0.76g、収率88%)。HNMR(400MHz,DMSO−d6):δ9.90(s,1H),7.73−7.69(m,1H),7.55−7.52(m,1H),7.44(s,1H),7.29−7.24(m,1H),4.50(d,J=7.2Hz,2H),1.23−1.16(m,1H),0.41−0.32(m,4H)。MS(ESI):C1312FNOに対して計算された質量、217.24:実測されたm/z、218.1[M+H]
【0499】
1−(シクロプロピルメチル)−7−メチル−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−8および実施例−84の中間体)の合成
【0500】
【化184】
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工程1:7−メチル−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール(2)の調製
【0501】
【化185】
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水素化ナトリウム(0.92g、23mmol)のDMF(10ml)溶液に、7−メチル−1H−インドール(1、3.0g、23mmolのDMF溶液を0℃で15分かけて滴下した。DMF中のベンゼンスルホニルクロリド(2.96ml、23ミリモル)をO℃で添加し、N雰囲気下、室温で2時間撹拌した。反応混合物に氷冷水(50mL)を加え、次いで沈殿物を濾別し、氷冷水で洗浄して、褐色固体(5.30g、85.50%)を得た。MS(ESI) m/z 272.1(M+H)
【0502】
工程2:7−メチル−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(3)の調製
【0503】
【化186】
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7−メチル−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール(2、5.3g、20.0mmol)の無水THF(50mL)溶液に、THF(13.0mL、20.0mmol)中のリチウムジイソプロピルアミド1.5Mを−78℃で添加し、5〜8分間撹拌し、続いて無水DMF(2.33mL、30.0mmol)を−78℃で添加し、N雰囲気下で−78℃で10分間撹拌した。反応混合物に塩化アンモニウム水溶液(20mL)を加え、次いでEtOAcに抽出した。有機層を飽和NHCl溶液およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、赤色粘稠液(5.0g、85.47%)を得た。MS(ESI) m/z 300.2(M+H)
【0504】
工程3:7−メチル−1H−インドール−2−カルバルデヒド(4)の調製
【0505】
【化187】
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7−メチル−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(3、2g、6.68mmol)のTHF(20mL)撹拌溶液に、フッ化テトラブチルアンモニウムの1MのTHF(10mL、10.2mmol)溶液を加え、80℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(20mL)を加え、EtOAc(100mL)で抽出した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、真空下で蒸発させた。粗製物を、ヘキサン中の15〜20%EtOAcを使用するカラムクロマトグラフィーによって精製して、生成物を褐色固体として得た。(0.8g、収率58%)。MS(ESI):C10NOに対して計算された質量、159.07;実測されたm/z、160.1(M+H)
【0506】
工程4:1−(シクロプロピルメチル)−7−メチル−1H−インドール−2−カルバルデヒド(5)
【0507】
【化188】
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7−メチル−1H−インドール−2−カルバルデヒド(4、0.85g、5.345mmol)のDMF(20mL)撹拌溶液に、炭酸カリウム(2.21g、16.035mmol)および(ブロモメチル)シクロプロパン(4a、0.78mL、8.018mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、粗製生成物を得た。粗製残渣を、ヘキサン中の3〜7%酢酸エチルを使用する勾配カラムクロマトグラフィーによって精製して、1−(シクロプロピルメチル)−7−メチル−1H−インドール−2カルバルデヒドを粘着性固体として得た(0.52g、収率45%)。HNMR(400MHz,CDCl)δ(ppm):9.82(s,1H),7.58(d,J=8.0Hz,1H),7.26(s,1H),7.13(d,J=6.8Hz,1H),6.26(m,1H),4.83(d,J=6.8Hz,2H),2.77(s,3H),1.15−1.10(m,1H),0.41−0.33(m,4H)。MS(ESI):C1415NOに対して計算された質量、213.28;実測されたm/z、214.1[M+H]
【0508】
1−(シクロプロピルメチル)−5,6−ジメトキシ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−17の中間体)の合成
【0509】
【化189】
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工程1:5,6−ジメトキシ−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール(2)の調製
【0510】
【化190】
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水素化ナトリウム(0.56g、14mmol)のDMF(50ml)溶液に、5,6−ジメトキシ−1H−インドール(1、2.5g、14mmol)のDMF溶液を0℃で15分かけて滴下した。ベンゼンスルホニルクロリド(1.8ml、14mmol)のDMF溶液を0℃で添加し、N雰囲気下、室温で2時間撹拌した。反応混合物に氷冷水(50mL)を加え、次いで沈殿物を濾別し、氷冷水で洗浄して白色固体を得た。(4.20g、収率93.95%)。MS(ESI):C1615NOSに対して計算された質量、317.07;実測されたm/z、318.1[M+H]
【0511】
工程2:5,6−ジメトキシ−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(3)の調製
【0512】
【化191】
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5,6−ジメトキシ−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール(2、4.2g、13.2mmol)の無水THF(60mL)溶液に、THF(8.8mL、13.2mmol)中のリチウムジイソプロピルアミド2Mを−78℃で添加し、5〜8分間撹拌した後、−78℃で無水DMF(1.54mL、20.0mmol)を添加し、N雰囲気下で−78℃で10分間撹拌した。反応混合物に塩化アンモニウム水溶液(20mL)を加え、次いでEtOAcに抽出した。有機層を飽和NHCl溶液およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、黄色固体(3.5g、収率78.26%)を得た。MS(ESI):C1715NOSに対して計算された質量、345.07;実測されたm/z、346.1[M+H]
【0513】
工程3:5,6−ジメトキシ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(4)の調製
【0514】
【化192】
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5,6−ジメトキシ−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(3,2g、5.5mmol)のTHF(50mL)撹拌溶液に、TBAF(THF中1M)(8.8mL、8.2mmol)を室温で加えた。反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、粗製生成物を得た。粗製残渣を、ヘキサン中の5〜10%酢酸エチルを使用する勾配カラムクロマトグラフィーによって精製して、所望の化合物をゴム状固体として得た(1g、88.6%収率)。MS(ESI):C1111NO3に対して計算された質量、205.07;実測されたm/z、206.1[M+H]
【0515】
工程4:1−(シクロプロピルメチル)−5,6−ジメトキシ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(5)の調製
【0516】
【化193】
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5,6−ジメトキシ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(4、1g、4.8mmol)のDMF(20mL)撹拌溶液に、炭酸カリウム(1.9g、14mmol)および(ブロモメチル)シクロプロパン(0.7g、5.7mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、粗製生成物を得た。粗製残渣を、ヘキサン中10%酢酸エチルを使用する勾配カラムクロマトグラフィーによって精製して、表題の化合物を黄色固体として得た(0.7g、収率56.3%)。HNMR(400MHz,CDCl)δ(ppm):9.71(s,1H),7.12(s,1H),7.06(s,1H),6.78(s,1H),4.47(d,J=6.4Hz,2H),3.99(s,3H),3.93(s,3H),1.30−1.25(m,1H),0.49−0.41(m,4H)。MS(ESI):C1517NOに対して計算された質量、259.31;実測されたm/z、260.2[M+H]
【0517】
エチルベンゾ[b]チオフェン−2−カルバルデヒド(実施例−12の中間体)の合成
【0518】
【化194】
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工程1:メチル3−エチルベンゾ[b]チオフェン−2−カルボキシレート(3)
【0519】
【化195】
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NaH(油中60%、0.17g、4.27mmol)のTHF(10mL)懸濁液に、2−メルカプト酢酸メチル(2、0.41g、3.94mmol)を室温で加え、同温度で30分間撹拌した。反応物に、1−(2−フルオロフェニル)プロパン−1−オン(1、0.5g、3.28mmol)のTHF溶液を添加し、16時間還流させた(反応条件a)。反応の完了をLCMSによってモニターした。反応混合物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、1N NaOHおよび水で洗浄した。有機層を洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製混合物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、生成物を褐色油として得た(収率:0.4g、57.14%)。MS(ESI):C1212Sに対して計算された質量、220.06;実測されたm/z、221.1(M+H)
【0520】
工程2:(3−エチルベンゾ[b]チオフェン−2−イル)メタノール(4)
【0521】
【化196】
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メチル3−エチルベンゾ[b]チオフェン−2−カルボキシレート(3、0.5g、1.81mmol)のTHF(10mL)溶液に、LAHの1MのTHF(2.7mL、2.72mmol)溶液を0℃で滴下した。反応混合物を25℃で2時間撹拌した(反応条件b)。反応をTLC(1:1、EtOAc:ヘキサン)でモニターした。反応混合物を飽和NHCl(10ml)でクエンチし、セライトで濾過し、EtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製混合物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、生成物を黄色油として得た(収率:0.24g、70.58%)。MS(ESI):C1112OSに対して計算された質量、192.06;実測されたm/z、192.9(M+H)
【0522】
工程3:エチルベンゾ[b]チオフェン−2−カルバルデヒド(5)
【0523】
【化197】
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(3−エチルベンゾ[b]チオフェン−2−イル)メタノール(4、0.24g、1.25mmol)のDCM(10mL)溶液に、デスマーチンペルヨージナン(0.79g、1.87mmol)を0℃で添加した(反応条件c)。反応混合物を25℃で2時間撹拌した。反応をTLC(1:1、EtOAc:ヘキサン)でモニターした。反応混合物を飽和NaHCO(10ml)でクエンチし、セライトで濾過し、DCMで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製混合物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、生成物を黄色固体として得た。(収率:0.18g、81.8%)。HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):10.33(s,1H),8.08−8.02(m,2H),7.56(t,J=6.8Hz,1H),7.49(t,J=7.6Hz,1H),3.33−3.30(m,2H),1.29(t,J=7.2Hz,3H)。MS(ESI):C1110OSに対して計算された質量、190.05;実測されたm/z、191.0(M+H)
【0524】
1−(4−フルオロベンジル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−15の中間体)の合成
【0525】
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、0.5g、3.44mmol)のDMF(20mL)撹拌溶液に、炭酸カリウム(1.42g、10.34mmol)および1−(ブロモメチル)−4−フルオロベンゼン(0.716g、3.79mmol)を室温で加えた。反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、粗製生成物を得た。粗製残渣を、ヘキサン中の3〜7%酢酸エチルを使用する勾配カラムクロマトグラフィーによって精製して、1−(4−フルオロベンジル)−1H−インドール−2−カルバルデヒドを固体として得た(0.8g、収率97%)。HNMR(400MHz,CDCl)δ(ppm):9.89(s,1H),7.77(d,J=8.4Hz,1H),7.41(m,2H),7.39(s,1H),7.25−7.17(m,1H),7.10−7.00(m,2H),6.95(t,J=8Hz,2H),5.79(s,2H):MS(ESI):C1612FNOに対して計算された質量、253.28;実測されたm/z、254.0[M+H]
【0526】
1−(4−メトキシベンジル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例19の中間体)の合成
【0527】
【化199】
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1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、0.5g、3.44mmol)のDMF(20mL)撹拌溶液に、炭酸カリウム(1.42g、10.34mmol)および1−(ブロモメチル)−4−メトキシベンゼン(0.76g、3.79mmol)を室温で加えた。反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、粗製生成物を得た。粗製残渣を、ヘキサン中の3〜7%酢酸エチルを使用する勾配カラムクロマトグラフィーによって精製して、1−(4−メトキシベンジル)−1H−インドール−2−カルバルデヒドを固体として得た(0.4g、収率43%)。HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):9.75(s,1H),7.93(d,J=8.4Hz,1H),7.82(m,2H),7.36(s,1H),7.25−7.17(m,1H),7.12(m,2H),6.83(t,J=8Hz,2H),5.81(s,2H),3.81(s,3H),MS(ESI):C17H15NO2に対して計算された質量、265.31;実測されたm/z、266.1[M+H]
【0528】
1−(2−メトキシエチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−20の中間体)の合成
【0529】
【化200】
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1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、0.80g、5.5mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)撹拌溶液に、炭酸セシウム(5.36g、90.5mmol)および1−ブロモ−2−メトキシエタン(0.62mL、6.7mmol)を室温で添加した。反応混合物を60℃で1時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRediSepおよびヘキサン中の20%酢酸エチル溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、1−(2−メトキシエチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒドを淡黄色油として得た。収率:3.0g(42%)。HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):9.89(s,1H),7.75(d,J=7.9Hz,1H),7.63(d,J=8.5Hz,1H),7.47(s,1H),7.39(t,J=7.2Hz,1H),7.15(t,J=7.5Hz,1H),4.70(t,J=5.44Hz,2H),3.61(t,J=5.3Hz,2H),3.15(s,3H)。
【0530】
1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−23の中間体)の合成
【0531】
【化201】
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6−メトキシ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、2.0g、11.4mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)撹拌溶液に、炭酸セシウム(11.14g、34.3mmol)および(ブロモメチル)シクロプロパン(1.41mL、13.7mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRediSepおよびヘキサン中の20%酢酸エチル溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、1−(シクロプロピルメチル)−6−メトキシ−1H−インドール−2−カルバルデヒドを淡黄色油として得た。収率:0.80g(31%)、MS(ESI)229.13;実測されたm/z、230.1[M+H]+1
【0532】
1−(シクロプロピルメチル)−5−メトキシ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−60の中間体)の合成
【0533】
【化202】
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6−メトキシ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、2.0g、11.4mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)撹拌溶液に、炭酸セシウム(11.14g、34.3mmol)および(ブロモメチル)シクロプロパン(1.41mL、13.7mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRediSepおよびヘキサン中の20%酢酸エチル溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、1−(シクロプロピルメチル)−5−メトキシ−1H−インドール−2−カルバルデヒドを淡黄色油として得た。収率:0.79g(30%)、MS(ESI)229.13;実測されたm/z、230.1[M+H]+1
【0534】
6−メトキシ−1−(2−メトキシエチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−21の中間体)の合成
【0535】
【化203】
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6−メトキシ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、0.80g、4.57mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)撹拌溶液に、炭酸セシウム(4.4g、13.7mmol)および1−ブロモ−2−メトキシエタン(0.51mL、5.48mmol)を室温で添加した。反応混合物を60℃で16時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(200mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRediSepおよびヘキサン中の20%酢酸エチル溶離剤を使用するcombiFlashによって精製して、6−メトキシ−1−(2−メトキシエチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒドをオフホワイトの半固体として得た。収率:0.60g、60%、MS(ESI):235;実測されたm/z、234.10[M−1]−1
【0536】
1−(2−フルオロベンジル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−70の中間体)の合成
【0537】
【化204】
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1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、2.0g、13.7mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(15mL)溶液に、炭酸カリウム(5.6g、41.1mmol)および1−(ブロモメチル)−2−フルオロベンゼン(3.1g、16.5mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRediSepおよびヘキサン中20%酢酸エチルの溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、1−(2−フルオロベンジル)−1H−インドール−2−カルバルデヒドを黄色固体として得た。
【0538】
1−(ピリジン−4−イルメチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−11および71の中間体)の合成
【0539】
【化205】
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1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、1.50g、10.3mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(40mL)溶液に、炭酸カリウム(4.2g、31.0mmol)および4−(ブロモメチル)ピリジン臭化水素酸塩(3.1g、12.4mmol)を室温で添加した。反応混合物を60℃で4時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRediSepおよびヘキサン中10%酢酸エチル溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、1−(ピリジン−4−イルメチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒドを黄色油として得た。収率:1.0g(40%)。MS(ESI)236.01;実測されたm/z、2.37.12.1[M+H]+1
【0540】
1−(ピラジン−2−イルメチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−25の中間体)の合成
【0541】
【化206】
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1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、1.0g、6.81mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(20.0mL)撹拌溶液に、炭酸セシウム(11.2g、34.4mmol)および2−(クロロメチル)ピラジン(1.0g、8.27mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRediSepおよびヘキサン中10%酢酸エチルの溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、1−(ピラジン−2−イルメチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒドを黄色固体(3a)として得た。収率:0.80g(48%)。MS(ESI):237.26、実測されたm/z、238.12[M+H]+1
【0542】
1−(シクロプロピルメチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−28の中間体)の合成
【0543】
【化207】
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6−フルオロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、1.5g、9.2mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(30.0mL)撹拌溶液に、炭酸セシウム(8.9g、27.6mmol)および(ブロモメチル)シクロプロパン(1.47g、11.2mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRediSepおよびヘキサン中10%酢酸エチルの溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、1−(シクロプロピルメチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−カルバルデヒドを黄色固体として得た。収率:1.5g(75%)。MS(ESI):217.24、実測されたm/z、218.34[M+H]+1
【0544】
1−(ピリミジン−5−イルメチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−29の中間体)の合成
【0545】
【化208】
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1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、1.20g、8.27mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(20.0mL)撹拌溶液に、炭酸セシウム(8.08g、24.01mmol)および5−(クロロメチル)ピリミジン(1.0g、8.27mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRediSepおよびヘキサン中10%酢酸エチル溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、1−(ピリミジン−5−イルメチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒドを褐色固体として得た。収率:1.60g(81%)。MS(ESI):237.26、実測されたm/z、238.32[M+H]+1
【0546】
1−(ピリダジン−3−イルメチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−30の中間体)の合成
【0547】
【化209】
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1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、1.0g、6.81mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10.0mL)、撹拌溶液に、炭酸セシウム(6.7g、20.01mmol)および3−(クロロメチル)ピリダジン(1.0g、7.10mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRediSepおよびヘキサン中10%酢酸エチル溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、1−(ピリダジン−3−イルメチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒドを褐色固体(3a)として得た。収率:1.40g(粗製)。MS(ESI):237.26、実測されたm/z、238.42[M+H]+1
【0548】
1−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−40の中間体)の合成
【0549】
【化210】
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1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、1.0g、6.89mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)撹拌溶液に、炭酸セシウム(6.70g、20.68mmol)および4−(ブロモメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン(1.48g、8.27mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(200mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRediSepおよびヘキサン中5%酢酸エチルの溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、1−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒドを白色固体として得た。収率:0.80g(48%)。MS(ESI);243.13、実測されたm/z:244.17[M+H]+1
【0550】
1−(シクロブチルメチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−41の中間体)の合成
【0551】
【化211】
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1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、0.50g、3.44mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)撹拌溶液に、炭酸セシウム(3.3g、10.34mmol)およびシクロブチルメチルメタンスルホネート(2b、0.84g、5.17mmol)を室温で添加した。反応混合物を100℃で1時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(200mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRediSepおよびヘキサン中5%酢酸エチルの溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、1−(シクロブチルメチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒドを油状液体(3a)として得た。収率:0.650g(88%)。MS(ESI);213.12m/z、イオン化は見つからず。
【0552】
HNMR(400MHz,DMSO−d6):δ9.89(s,1H),7.75(d,J=8.0Hz,1H),7.67(d,J=8.4Hz,1H),7.46(s,1H),7.40(t,J=7.2Hz,1H),7.14(t,J=7.2Hz,1H),4.60(d,J=6.8Hz,2H),2.72(t,J=6.4Hz,1H),1.87−1.71(m,6H)。
【0553】
メチル2−(2−ホルミル−1H−インドール−1−イル)アセテート(実施例−42の中間体)の合成
【0554】
【化212】
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1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、1.5g、10.3mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(40.0mL)、撹拌溶液に、炭酸セシウム(10.0g、30.9mmol)および2−クロロ酢酸メチル(2a、1.35g、12.4mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(100mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、40gのRediSepおよびヘキサン中5%酢酸エチル溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、メチル2−(2−ホルミル−1H−インドール−1−イル)アセテート(3a)を黄色油として得た。収率:1.2g(53%)。MS(ESI):217.04、実測されたm/z、218.18[M+H]+1
【0555】
tert−ブチル4−((2−ホルミル−1H−インドール−1−イル)メタル)ピペリジンー1−カルボキシレート(実施例−43の中間体)の合成
【0556】
【化213】
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1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、1.0g、6.81mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)撹拌溶液に、炭酸セシウム(6.72g、20.0mmol)およびtert−ブチル4−(ブロモメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(2.29g、8.11mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRediSepおよびヘキサン中20%酢酸エチルの溶離剤を使用するCombiFlashによって精製し、tert−ブチル4−((2−ホルミル−1H−インドール−1−イル)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを黄色固体として得た。収率:2.0g(86%)。MS(ESI):イオン化は見つからず。
【0557】
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):9.89(s,1H),7.77−7.76(m,1H),7.70−7.68(m,1H),7.49(s,1H),7.40−7.38(m,1H),7.17−7.14(m,1H),4.44(d,J=7.41Hz,2H),3.89(s,2H),1.99−1.89(m,1H),1.37(s,13H)1.18−1.13(m,2H)。
【0558】
1−((1−メチルピペリジン−4−イル)メチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−45の中間体)の合成
【0559】
【化214】
[この文献は図面を表示できません]
1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、1.0g、6.81mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)撹拌溶液に、炭酸セシウム(6.72g、20.0mmol)およびtert−ブチル4−(ブロモメチル)−1−メチルピペリジン(2.2g、8mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRediSepおよびヘキサン中20%酢酸エチルの溶離剤を使用するCombiFlashによって精製し、固体として1−((1−メチルピペリジン−4−イル)メチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒドを得た。収率:2.2g(85%)。
【0560】
1−(オキセタン−3−イルメチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−44の中間体)の合成
【0561】
【化215】
[この文献は図面を表示できません]
1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、0.700g、4.82mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10.0mL)撹拌溶液に、炭酸セシウム(4.7g、14.48mmol)および(3−(クロロメチル)オキセタン(0.562g、5.31mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRediSepおよび30%酢酸エチル/ヘキサン溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、1−(オキセタン−3−イルメチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒドを黄色固体として得た。収率:0.380g(63%)。MS(ESI):215.09、実測されたm/z、216.18[M+H]+1
【0562】
6−フルオロ−1−(2−メトキシエチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−52の中間体)の合成
【0563】
【化216】
[この文献は図面を表示できません]
6−フルオロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、0.90g、5.5mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)撹拌溶液に、炭酸カリウム(5.38g、16.5mmol)および1−ブロモ−2−メトキシエタン(0.61mL、6.62mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRediSepおよびヘキサン中20%酢酸エチルの溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、6−フルオロ−1−(2−メトキシエチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒドを粘着性固体として得た。収率:0.60g(60%);MS(ESI)221.09;実測されたm/z、222.10[M+H]+1
【0564】
1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−6−メトキシ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−26の中間体)の合成
【0565】
【化217】
[この文献は図面を表示できません]
6−メトキシ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、0.50g、2.85mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10.0mL)撹拌溶液に、炭酸セシウム(2.7g、8.57mmol)および2−(クロロメチル)−3−フルオロピリジン塩酸塩(0.452g、3.14mmol)を室温で添加した。反応混合物を60℃で約2時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRediSepおよびヘキサン中30%酢酸エチルの溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−6−メトキシ−1H−インドール−2−カルバルデヒドを固体として得た。収率:0.63g(79%)。MS(ESI):284.10、実測されたm/z、285.19[M+H]+1
【0566】
1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−6−メトキシ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−33の中間体)の合成
【0567】
【化218】
[この文献は図面を表示できません]
6−メトキシ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、0.50g、2.85mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10.0mL)撹拌溶液に、炭酸セシウム(2.7g、8.57mmol)および2−(クロロメチル)−3−フルオロピリジン塩酸塩(0.45g、3.14mmol)を室温で添加した。反応混合物を60℃で約2時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRediSepおよびヘキサン中30%酢酸エチルの溶離剤を使用するCombiFlashによって精製し、1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−6−メトキシ−1H−インドール−2−カルバルデヒドを黄色固体として得た。収率:0.66g(81%)。MS(ESI):284.10、実測されたm/z、285.19[M+H]+1
【0568】
7−クロロ−1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−1H−インドール−2カルバルデヒド(実施例−34の中間体)の合成
【0569】
【化219】
[この文献は図面を表示できません]
7−クロロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、0.4g、2.23mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(14.0mL)撹拌溶液に、炭酸セシウム(2.1g、6.68mmol)および2−(クロロメチル)−3−フルオロピリジン(0.39g、2.67mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRediSepおよびヘキサン中20%酢酸エチルの溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、7−クロロ−1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒドを黄色油として得た。収率:0.30g(46%)。MS(ESI):288.0、実測されたm/z、289.01[M+H]+1
【0570】
6−フルオロ−1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−35の中間体)の合成
【0571】
【化220】
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6−フルオロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、0.5g、3.06mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(6.0mL)撹拌溶液に、炭酸セシウム(2.99g、9.2mmol)および2−(クロロメチル)−3−フルオロピリジン塩酸塩(0.53g、3.6mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRediSepおよびヘキサン中5%酢酸エチルの溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、6−フルオロ−1−((3−フルオロピリジン−2−イル)メチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒドを黄色固体として得た。収率:0.72g(86%)。MS(ESI):272.12,m/z実測されたnoionization.HNMR(400MHz,DMSO−d6):δ9.80(s,1H),8.15(d,J=4.5Hz,1H),7.85−7.82(m,1H),7.73(t,J=9.1Hz,1H),7.54(s,1H),7.50(d,J=10.6Hz,1H),7.35−7.28(m,1H),7.05−7.02(m,1H),5.97(s,2H)。
【0572】
1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−47の中間体)の合成
【0573】
【化221】
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1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、1.0g、6.81mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10.0mL)撹拌溶液に、炭酸セシウム(6.7g、20.01mmol)および2−ブロモ−1,1−ジフルオロエタン(1.78mL、20.6mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRediSepおよびヘキサン中10%酢酸エチル溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒドを褐色固体として得た。収率:0.91g(63%)。MS(ESI):209.26、m/zイオン化は見つからず。HNMR(400MHz,DMSO−d6):δ9.98(s,1H),7.82(d,J=8.1Hz,1H),7.79(d,J=7.9Hz,1H),7.57(s,1H),7.45(t,J=8.0Hz,1H),7.20(t,J=7.6Hz,1H),6.33(t,J=54.3Hz,1H),5.09−5.01(m,2H)。
【0574】
5−フルオロ−1−(2−メトキシエチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−48の中間体)の合成
【0575】
【化222】
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5−フルオロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、0.5g、3.06mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(20.0mL)撹拌溶液に、炭酸セシウム(3.0g、9.18mmol)および1−ブロモ−2−メトキシエタン(2a、0.34mL、3.68mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRediSepおよびヘキサン中20%酢酸エチルの溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、5−フルオロ−1−(2−メトキシエチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒドを褐色油として得た。収率:0.58g(85%)、MS(ESI)221.0;実測されたm/z、221.95[M+H]+1
【0576】
6−フルオロ−1−(4−フルオロベンジル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−49の中間体)の合成
【0577】
【化223】
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6−フルオロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、1.00g、6.13mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)撹拌溶液に、炭酸セシウム(5.98g、18.4mmol)および1−(ブロモメチル)−4−フルオロベンゼン(1.38g、7.36mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(200mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRediSepおよびヘキサン中5%酢酸エチルの溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、6−フルオロ−1−(4−フルオロベンジル)−1H−インドール−2−カルバルデヒドをオフホワイトの固体として得た。収率:1.20g(75%)。MS(ESI);271.08、実測されたm/z:272.19。
【0578】
5−ブロモ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−67の中間体)の合成
【0579】
【化224】
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5−ブロモ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、5g、32.9mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(60mL)撹拌溶液に、炭酸セシウム(29.5g、90.5mmol)および(ブロモメチル)シクロプロパン(4.8mL、36.2mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(200mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRedisepおよびヘキサン中20%酢酸エチルを使用するcombiflashによって精製して、5−ブロモ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒドを固体として得た。収率:3.5g(55%)。MS(ESI):278.06;実測されたm/z、279.19。
【0580】
1−(シクロプロピルメチル)−7−クロロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−57の中間体)の合成
【0581】
【化225】
[この文献は図面を表示できません]
7−クロロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、5.4g、30.9mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(60mL)撹拌溶液に、炭酸セシウム(29.5g、90.5mmol)および(ブロモメチル)シクロプロパン(4.8mL、36.2mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(200mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRedisepおよびヘキサン中20%酢酸エチルを使用するcombiflashによって精製して、1−(シクロプロピルメチル)−7−クロロ−1H−インドール−2−カルバルデヒドを粘着性固体として得た。収率:3.0g(42%)。HNMR(400MHz,DMSO−d6):δ(ppm):9.92(s,1H),7.80(d,J=8.0Hz,1H),7.62(s,1H)7.47(d,J=8.0Hz,1H),7.16(t,J=7.6Hz,1H),4.80(d,J=6.92Hz,2H),1.26(m,1H),0.42−0.34(m,4H)。MS(ESI):233.06;実測されたm/z、234.19。
【0582】
7−クロロ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−39の中間体)の合成
【0583】
【化226】
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7−クロロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(0.5g、2.78mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10.0mL)撹拌溶液に、炭酸セシウム(2.7g、8.35mmol)および1−(クロロメチル)−4−メトキシベンゼン(0.52g、3.34mmol)を室温で加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRediSepおよびヘキサン中10%酢酸エチルの溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、7−クロロ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−インドール−2−カルバルデヒドを黄色油として得た。収率:0.40g(47%)。MS(ESI):299.0、実測されたm/z、300.19[M+H]+1
【0584】
5−フルオロ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−46の中間体)の合成
【0585】
【化227】
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5−フルオロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、0.5g、3.06mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(20.0mL)撹拌溶液に、炭酸セシウム(3.0g、9.18mmol)および1−(クロロメチル)−4−(メトキシメチル)ベンゼン(0.72mL、3.68mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(25mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRediSepおよびヘキサン中20%酢酸エチルの溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、5−フルオロ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−インドール−2−カルバルデヒドを黄色油として得た。収率:0.52g(60%)。MS(ESI):283.06;m/zイオン化は見つからず。HNMR(400MHz,DMSO−d6):δ9.95(s,1H),7.74(d,J=6.28Hz,1H),7.70(d,J=4.28Hz,1H),7.52(s,1H),7.30−7.27(m,1H),7.08(d,J=13.5Hz,2H),6.82(d,J=8.7Hz,2H),5.76(s,2H),3.67(s,3H)。
【0586】
6−フルオロ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−50の中間体)の合成
【0587】
【化228】
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6−フルオロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(0.5g、3.06mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(20.0mL)撹拌溶液に、炭酸セシウム(3.0g、9.18mmol)および1−ブロモ−2−メトキシエタン(0.34mL、3.68mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRediSepおよびヘキサン中20%酢酸エチルの溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、6−フルオロ−1−(4−メトキシベンジル)−1H−インドール−2−カルバルデヒドを褐色油として得た。収率:0.51g(58%)、MS(ESI)283.1;実測されたm/z、284.22[M+H]+1
【0588】
1−(4−フルオロベンジル)−6−メトキシ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−51の中間体)の合成
【0589】
【化229】
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6−メトキシ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(0.70g、5.5mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)撹拌溶液に、炭酸セシウム(5.31g、16.3mmol)および1−(ブロモメチル)−4−フルオロベンゼン(1.22g、5.6mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(200mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、溶12gのRediSepおよびヘキサン中5%酢酸エチルの溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、1−(4−フルオロベンジル)−6−メトキシ−1H−インドール−2−カルバルデヒドを黄色固体として得た。収率:1.0g(90%)。MS(ESI);283.1、実測されたm/z:284.18。
【0590】
7−クロロ−1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−56の中間体)の合成
【0591】
【化230】
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7−クロロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(0.9g,5.0mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(20.0mL)、撹拌溶液に、炭酸セシウム(4.9g,15mmol)および2−ブロモ−1,1−ジフルオロエタン(0.868g,6.0mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、7−クロロ−1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒドを得た。収率:1.46g(粗製)。MS(ESI):243.03、実測されたm/z、244.00[M+H]+1
【0592】
7−クロロ−1−イソブチル−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−55の中間体)の合成
【0593】
【化231】
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7−クロロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(0.7g、3.90mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(20.0mL)撹拌溶液に、炭酸セシウム(3.8g、11.69mmol)および1−ブロモ−2−メチルプロパン(0.53g、3.90mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRediSepおよびヘキサン中5%酢酸エチルの溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、7−クロロ−1−イソブチル−1H−インドール−2−カルバルデヒドを黄色油として得た。収率:0.50g(54%)。MS(ESI):235.71、実測されたm/z、236.62[M+H]+1
【0594】
2−(クロロメチル)−4−メチルチアゾール(実施例−59の中間体)の合成
【0595】
【化232】
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工程A:(4−メチルチアゾール−2−イル)メタノール
【0596】
【化233】
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0℃の4−メチルチアゾール−2−カルバルデヒド(1、1.0g、7mmol)のMeOH(30mL)撹拌溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(0.52g、14mmol)をロットごとに添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水(15mL)で希釈し、EtOAc(2×25mL)で抽出した。有機層をブライン(15mL)溶液で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、蒸発させた。粗製残渣を、ヘキサン中の40〜60%EtOAcを使用する勾配カラムクロマトグラフィーによって精製して、生成物を淡黄色ゴム状物として得た。(0.9g、収率90%)。MS(ESI):CNOSに対して計算された質量、129.02;実測されたm/z、130.1(M+H)
【0597】
工程B:2−(クロロメチル)−4−メチルチアゾール
【0598】
【化234】
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(4−メチルチアゾール−2−イル)メタノール(2、0.9g、6.97mmol)のDCM(5mL)撹拌溶液に、SOCl(0.83mL、11mmol)を0℃で滴下し、室温で1時間撹拌した。反応混合物を冷たいNaHCO(5mL)溶液を用いて中和し、DCM(2×25mL)で抽出した。有機層をブライン(5mL)溶液で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、蒸発させて、生成物を黄色油として得た。(1g)。MS(ESI):CClNSに対して計算された質量、146.99;実測されたm/z、148.1(M+H)
【0599】
7−クロロ−1−(シクロブチルメチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−53の中間体)の合成
【0600】
【化235】
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工程−1a:シクロブチルメチルメタンスルホネート(2a)の調製
【0601】
【化236】
[この文献は図面を表示できません]
シクロブチルメタノール(1a、2.00g、23.2mmol)のジクロロメタン(20mL)撹拌溶液に、トリエチルアミン(6.50mL、46.5mmol)およびN,N−ジメチルアミノピリジン(0.28g、2.3mmol)を室温で添加し、塩化メシル(2.27mL、27.9mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、ジクロロメタン(20mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRedisepおよびヘキサン中10%酢酸エチルの溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、シクロブチルメチルメタンスルホネートを無色油(2a)として得た。収率:2.50g(66%);MS(ESI)164.05;m/zイオン化は見つからず。HNMR(400MHz,DMSO−d6):δ(ppm):4.16(d,J=6.76Hz,2H),3.16(s,3H),2.67−2.60(m,1H),2.05−1.98(m,2H),1.94−1.76(m,4H)。
【0602】
工程−2a:7−クロロ−1−(シクロブチルメチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(3a)の合成
【0603】
【化237】
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7−クロロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(2b、0.90g、5.0mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)撹拌溶液に、炭酸セシウム(4.90g、15.1mmol)およびシクロブチルメチルメタンスルホネート(2a、0.98g、6.0mmol)を室温で添加した。反応混合物を60℃で3時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRedisepおよびヘキサン中20%酢酸エチルの溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、7−クロロ−1−(シクロブチルメチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒドを淡黄色の粘着性固体(3a)として得た。収率:0.32g(26%);MS(ESI)247.08;実測されたm/z、248.10[M+H]+1
【0604】
1−(シクロプロピルメチル)−6−ビニル−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−61の中間体)の合成
【0605】
【化238】
[この文献は図面を表示できません]
工程−1a メチル−6−ブロモ−1H−インドール−2−カルボキシレート(2a)の調製
【0606】
【化239】
[この文献は図面を表示できません]
6−ブロモ−1H−インドール−2−カルボン酸(1a、5.0g、20.83mmol)のメタノール(50.0mL)撹拌溶液に、硫酸(9mL、1.8vol)を0℃で添加した。反応混合物を80℃で12時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を氷でクエンチし、沈殿固体を濾過し、水(100mL×2)で洗浄した。得られた化合物を真空下で乾燥させた。粗製物を、40gのRediSepおよびヘキサン中10%酢酸エチルの溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、メチル−6−ブロモ−1H−インドール−2−カルボキシレートを白色固体(2a)として得た。収率:4.5g(86%)。MS(ESI):252.99、実測されたm/z、253.99[M+H]+1
【0607】
工程−2a:メチル6−ブロモ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−カルボキシレート(3a)の調製
【0608】
【化240】
[この文献は図面を表示できません]
1H−インドール−2−カルバルデヒド(2a、4.5g、17.85mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(40mL)撹拌溶液に、炭酸セシウム(17.4g、53.27mmol)および(ブロモメチル)シクロプロパン(2b、2.8g、21.42mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRediSepおよびヘキサン中10%酢酸エチルの溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、メチル−6−ブロモ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−カルボキシレートを白色固体(3a)として得た。収率:4.0g(74%)。MS(ESI):307.18、実測されたm/z、308.04[M+H]+1
【0609】
工程−3a:メチル−1−(シクロプロピルメチル)−6−ビニル−1H−インドール−2−カルボキシレート(4a)の調製
【0610】
【化241】
[この文献は図面を表示できません]
メチル−6−ブロモ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−インドール−2−カルボキシレート(3a、4.0g、13.02mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(40.0mL)撹拌溶液に、塩化リチウム(0.656g、15.63mmol)およびトリブチルビニルスズ(4.9g、15.63mmol)を室温で添加した。アルゴンを15分間パージし、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.75g、0.65mmol)を室温で添加した。反応混合物を90℃で4時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(40mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製生成物を、40gのRediSepおよびヘキサン中5%〜10%酢酸エチルの溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、メチル1−(シクロプロピルメチル)−6−ビニル−1H−インドール−2−カルボキシレートを褐色固体(4a)として得た。収率:3.1g(92%)。MS(ESI):255.13、実測されたm/z、256.11[M+H]+1
【0611】
工程−4a:(1−(シクロプロピルメチル)−6−ビニル−1H−インドール−2−イル)メタノール(5a)の調製
【0612】
【化242】
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メチル−1−(シクロプロピルメチル)−6−ビニル−1H−インドール−2−カルボキシレート(4a、2.7g、10.5mmol)のテトラヒドロフラン(30.0mL)撹拌溶液に、テトラヒドロフラン中の1.0Mリチウムアルミニウム水和物(20mL、21.0mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を塩化アンモニウムで希釈し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12.0gのRedisepおよびヘキサン中20%酢酸エチルの溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、(1−(シクロプロピルメチル)−6−ビニル−1H−インドール−2−イル)メタノールを白色固体(5a)として得た。収率:2.0g(83%)。MS(ESI):227.13、実測されたm/z、228.13[M+H]+1
【0613】
工程−5a:1−(シクロプロピルメチル)−6−ビニル−1H−インドール−2−カルバルデヒドの調製
【0614】
【化243】
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(1−(シクロプロピルメチル)−6−ビニル−1H−インドール−2−イル)メタノール(2.0g、8.73mmol)のジクロロメタン(20.0mL)撹拌溶液に、デスマーチンペルヨージナン(4.4g、10.48mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、ジクロロメタン(20mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRediSepおよびヘキサン中30%酢酸エチルの溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、1−(シクロプロピルメチル)−6−ビニル−1H−インドール−2−カルバルデヒドを白色固体(6a)として得た。収率:1.1g(55%)。MS(ESI):225.12、実測されたm/z、226.12[M+H]+1
【0615】
5,6−ジフルオロ−1−(2−メトキシエチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−54の中間体)の合成
【0616】
【化244】
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5,6−ジフルオロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、0.50g、2.76mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)撹拌溶液に、炭酸セシウム(2.69g、8.28mmol)および1−ブロモ−2−メトキシエタン(0.32mL、3.31mmol)を室温で添加した。反応混合物を60℃で3時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(200mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRediSepおよびヘキサン中10%酢酸エチルの溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、5,6−ジフルオロ−1−(2−メトキシエチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒドを黄色固体として得た。収率:0.66g(45%)。MS(ESI);239.08、実測されたm/z、240.04[M+H]+1
【0617】
4−(クロロメチル)−3−フルオロピリジン塩酸塩(実施例−24の中間体)の合成
【0618】
【化245】
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工程−1a:(3−フルオロピリジン−4−イル)メタノール(2a)の調製
【0619】
【化246】
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3−フルオロイソニコチン酸(1a、2.0g、14.2mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)溶液に、水素化リチウムアルミニウム(テトラヒドロフラン中1M)(12.0mL、21.3mmol)を10分間にわたって0℃で滴下し、反応混合物を0℃で2時間撹拌した。反応終了後、40%水酸化カリウム溶液(60mL)を反応混合物に加えた。沈殿した固体を濾別し、ジエチルエーテルで洗浄した。粗製物を、12gのRediSepおよびヘキサン中20%酢酸エチルの溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、(3−フルオロピリジン−4−イル)メタノール(2a)をオフホワイトの固体として得た。収率:0.50g(28%)。MS(ESI):127.04;実測されたm/z、128.01[M+H]+1
【0620】
工程2a:4−(クロロメチル)−3−フルオロピリジン塩酸塩(3a)の調製
【0621】
【化247】
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(3−フルオロピリジン−4−イル)メタノール(2a、0.70g、5.51mmol)のN,N−ジクロロメタン(5.0mL)撹拌溶液に、0℃で、塩化チオニル(1.00g、13.78mmol)を加え、次いで反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応の完了後、ジクロロメタンを減圧下で除去し、得られた粗製物をジエチルエーテルで洗浄し、乾燥させて、4−(クロロメチル)−3−フルオロピリジン塩酸塩3aを淡褐色固体として得た。収率:1.0g(90%)。MS(ESI):180.99;実測されたm/z、182.02[M+H]
【0622】
1−(ピリミジン−2−イルメチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−27の中間体)の合成
【0623】
【化248】
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1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、0.70g、4.82mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)撹拌溶液に、炭酸セシウム(7.8g、24.1mmol)および2−(クロロメチル)ピリミジン(0.98g、7.24mmol)を室温で添加した。反応混合物を60℃で3時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を室温まで冷却し、水で希釈し、酢酸エチル(200mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRediSepおよびヘキサン中10%酢酸エチルの溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、1−(ピリミジン−2−イルメチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒドを褐色結晶性固体として得た。収率:1.30g(81%).MS(ESI):237.09;実測されたm/z、238.14[M+H]+1
【0624】
HNMR(400MHz,DMSO−d6):δ9.87(s,1H),8.68(d,J=4.8Hz,2H),7.80(d,J=8.0Hz,1H)7.55(d,J=5.84Hz,2H),7.36(d,J=4.72Hz,2H),7.16(t,J=7.36Hz,1H),6.0(s,2H)。
【0625】
1−イソブチル−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−31の中間体)の合成
【0626】
【化249】
[この文献は図面を表示できません]
1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、0.70g、4.82mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)撹拌溶液に、炭酸セシウム(7.8g、24.1mmol)および(1−ブロモ−2−メチルプロパン(0.98g、7.24mmol)を室温で添加した。反応混合物を60℃で3時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(200mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRediSepおよびヘキサン中10%酢酸エチルの溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、1−イソブチル−1H−インドール−2−カルバルデヒドを油状液体として得た。収率:0.80g(82%)。MS(ESI);201.12、実測されたm/z、202.30(M+H)
【0627】
HNMR(400MHz,DMSO−d6):δ9.89(s,1H),7.77(d,J=8.0Hz,1H),7.64(d,J=8.44Hz,1H),7.48(s,1H),7.39(t,J=7.5Hz,1H),7.15(t,J=7.4Hz,1H),4.37(d,J=7.4Hz,2H),2.11−2.04(m,1H),0.81((d,J=6.64Hz,6H)。
1−(2−メトキシエチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−22の中間体)の合成
【0628】
【化250】
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1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、1.0g、6.0mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(6.0mL)撹拌溶液に、炭酸セシウム(6.6g、20.6mmol)および1−ブロモ−2−メトキシエタン(0.76mL、8.0mmol)を室温で添加した。反応混合物を60℃で1.5時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(200mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRediSepおよびヘキサン中20%酢酸エチルの溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、1−(2−メトキシエチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒドを淡黄色固体として得た。収率:0.9g(64%)。MS(ESI):203;m/zイオン化は見つからず。
【0629】
HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):9.89(s,1H),7.75(d,J=8.4Hz,1H),7.63(d,J=8.8Hz,1H)7.47(s,1H),7.39(t,J=7.6Hz,1H),7.15(t,J=7.6Hz,1H),4.70(t,J=5.6Hz,2H),3.61(t,J=5.2Hz,2H),3.17(s,3H)。
【0630】
7−クロロ−1−(2−メトキシエチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−36の中間体)の合成
【0631】
【化251】
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7−クロロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、0.5g、2.79mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(15mL)撹拌溶液に、炭酸セシウム(2.7g、8.37mmol)および1−ブロモ−2−メトキシエタン(0.31mL、3.35mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRediSepおよびヘキサン中20%酢酸エチルの溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、7−クロロ−1−(2−メトキシエチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒドを黄色油として得た。収率:0.34g(52%)。MS(ESI):237.06;m/zイオン化は見つからず。
【0632】
HNMR(400MHz,DMSO−d6):δ(ppm):9.93(s,1H),7.77(d,J=8.0Hz,1H),7.56(s,1H)7.45(d,J=7.5Hz,1H),7.15(t,J=7.8Hz,1H),5.13(t,J=5.9Hz,2H),3.62(t,J=5.9Hz,2H),3.16(s,3H)。
【0633】
1−(4−(メトキシメチル)ベンジル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−37の中間体)の合成
【0634】
【化252】
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1H−インドール−2−カルバルデヒド(1、1.0g、6.0mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(5.0mL)撹拌溶液に、炭酸セシウム(0.58g、1.79mmol)および(41−(ブロモメチル)−4−(メトキシメチル)ベンゼン(0.14g、0.72mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12gのRediSepおよびジクロロメタン中5%メタノールの溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、1−(4−(メトキシメチル)ベンジル)−1H−インドール−2−カルバルデヒドを得た。
【0635】
1−(シクロプロピルメチル)−5,6−ジフルオロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−32および77の中間体)の合成
【0636】
【化253】
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工程1a:5,6−ジフルオロ−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール(2)の調製
【0637】
【化254】
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水素化ナトリウム(0.26g、13mmol)のDMF(10ml)溶液に、5,6−ジフルオロ−1H−インドール(1、0.52g、13mmol)のDMF溶液を0℃で15分間かけて滴下した。続いて、ベンゼンスルホニルクロリドのDMF(1.4g、13ミリモル)溶液を0℃で加え、N雰囲気下、室温で2時間撹拌した。反応混合物に氷冷水(50mL)を加え、次いで沈殿物を濾別し、氷冷水で洗浄して褐色固体を得た。(1g、収率26%)。MS(ESI)、m/z、293.0(M+H)
【0638】
工程2b:5,6−ジフルオロ−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(3)の調製
【0639】
【化255】
[この文献は図面を表示できません]
5,6−ジフルオロ−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール(2、1g、3.42mmol)の無水THF(50mL)溶液に、THF(3.4mL、6.84mmol)中のリチウムジイソプロピルアミド1Mを−78℃で加え、5〜8分間撹拌した後、無水DMF(0.5mL)を−78℃で加え、−78℃で10分間N雰囲気下で撹拌した。反応混合物に塩化アンモニウム水溶液(20mL)を加え、EtOAcで抽出した。有機相を飽和NHCl水溶液およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮して、茶色の固体(0.7g、70%)を得た。MS(ESI)、m/z、322.0(M+H)
【0640】
工程3c:5,6−ジフルオロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(4)の調製
【0641】
【化256】
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5,6−ジフルオロ−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(3、0.8g、2.49mmol)のTHF(50mL)撹拌溶液に、TBAF(THF中1M)(9.15mL、12.45mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、粗製生成物を得た。粗製残渣を、ヘキサン中の15〜25%酢酸エチルを使用する勾配カラムクロマトグラフィーによって精製して、5−フルオロ−1H−インドール−2−カルバルデヒドを粘着性固体として得た(0.4g、収率88%)MS(ESI):CNOに対して計算された質量、181.145;実測されたm/z、182(M+H)
【0642】
工程4d:1−(シクロプロピルメチル)−5,6−ジフルオロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(5)の調製
【0643】
【化257】
[この文献は図面を表示できません]
5,6−ジフルオロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(4、0.3g、1.65mmol)のDMF(20mL)撹拌溶液に、炭酸カリウム(0.68g、4.97mmol)および(ブロモメチル)シクロプロパン(4a、0.16mL、1.82mmol)を室温で加えた。反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、粗製生成物を得た。粗製残渣を、ヘキサン中の3〜7%酢酸エチルを使用する勾配カラムクロマトグラフィーによって精製して、1−(シクロプロピルメチル)−5,6−ジフルオロ−1H−インドール−2−カルバルデヒドをオフホワイトの固体として得た(0.2g、収率48%)。HNMR(400MHz,DMSO−d)δ(ppm):9.86(s,1H),7.90−7.78(m,2H),7.48(s,1H),4.42(d,J=6.8Hz,2H),1.20(bs,1H),0.39−0.35(m,4H),MS(ESI):C1311NOに対して計算された質量、235.23;実測されたm/z、236.1[M+H]
【0644】
1−(シクロプロピルメチル)−4−フルオロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−80の中間体)の合成
【0645】
【化258】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:4−フルオロ−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール(2)の調製
【0646】
【化259】
[この文献は図面を表示できません]
水素化ナトリウム(0.88g、22.2mmol)のDMF(50ml)溶液に、4−フルオロ−1H−インドール(1、3.0g、22.2mmol)のDMF溶液を、0℃で15分かけて滴下した。DMF中のベンゼンスルホニルクロリド(2.86ml、22.2mmol)を0℃で添加し、N雰囲気下、室温で2時間撹拌した。反応混合物に氷冷水(50mL)を加え、次いで沈殿物を濾別し、氷冷水で洗浄して白色固体を得た。(7.0g−粗製)。
【0647】
工程2:4−フルオロ−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(3)の調製
【0648】
【化260】
[この文献は図面を表示できません]
4−フルオロ−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール(2、7.0g、22.0mmol)の無水THF(60mL)溶液に、THF(10.9mL、22.0mmol)中のリチウムジイソプロピルアミド2Mを−78℃で添加し、5〜8分間撹拌し、続いて無水DMF(2.5mL、33.0mmol)を−78℃で添加し、N雰囲気下で−78℃で10分間撹拌した。反応混合物に塩化アンモニウム水溶液(20mL)を加え、次いでEtOAcに抽出した。有機層を飽和NHCl溶液およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、赤色液体(6.80g、88.31%)を得た。
【0649】
工程3:4−フルオロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(4)の調製
【0650】
【化261】
[この文献は図面を表示できません]
4−フルオロ−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(4、3.0g、9.9mmol)の無水THF(20mL)溶液に、THF(14.8mL)中のフッ化テトラブチルアンモニウム1Mを加え、反応混合物を室温下で約12時間撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、次いで酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、粗製生成物を得た。粗製残渣を、ヘキサン中の5〜10%酢酸エチルを使用する勾配カラムクロマトグラフィーによって精製して、生成物を黄色固体として得た。(収率:99%、1.6g)。MS(ESI):CFNOに対して計算された質量、163.04;実測されたm/z、164(M+H)
【0651】
工程−4:1−(シクロプロピルメチル)−4−フルオロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(5)の調製
【0652】
【化262】
[この文献は図面を表示できません]
4−フルオロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(4、1.6g、9.877mmol)のDMF(10mL)撹拌溶液に、炭酸カリウム(6.8g、49.38mmol)、続いて(ブロモメチル)シクロプロパン(6、1.4mL、10.65mmol)を加え、反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、粗製生成物を得た。粗製残渣を、ヘキサン中の5〜10%酢酸エチルを使用する勾配カラムクロマトグラフィーによって精製して、生成物を褐色液体として得た。(収率:47.6%、1g)。HNMR(400MHz,DMSO−d):δ9.90(s,1H),7.55−7.50(m,2H),7.40−7.35(m,1H),6.95−6.90(m,1H),4.46(d,J=8Hz,2H),1.22−1.21(m,1H),0.42−0.36(m,4H).MS(ESI):C1312FNOに対して計算された質量、217.24;実測されたm/z、218[M+H]
【0653】
7−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−87の中間体)の合成
【0654】
【化263】
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工程−1a:メチル−2−アジドアセテート(2a)の合成
【0655】
【化264】
[この文献は図面を表示できません]
メチル−2−ブロモアセテート(1a,20.0g,131.5mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(40.0mL)撹拌溶液に、アジ化ナトリウム(10.2g,157.8mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(100mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、メチル−2−アジドアセテートを油状液体(2a)として得た。収率:11.2g(74%)。ELSD MS(ESI):115.04、実測されたm/z、116.10[M+H]+1
【0656】
工程−2a:メチル(Z)−2−アジド−3−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)アクリレート(3a)の合成
【0657】
【化265】
[この文献は図面を表示できません]
メタノール(25mL)の撹拌溶液に、ナトリウム金属(1.09g、47.46mmol)を室温で添加し、室温で10分間撹拌した。メタノール(5.0mL)中のメチル−2−アジドアセテート(2a、2.50g、15.80mmol)および3−クロロ−4−フルオロベンズアルデヒド(2b、6.10g、53.70mmol)溶液を−15℃で添加した。反応混合物を−15℃で4時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を0℃で1N塩化水素でpH〜7まで中和した。沈殿固体を濾過し、水(10mL×2)で洗浄した。得られた化合物を真空下で乾燥させて、メチル(Z)−2−アジド−3−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)アクリレート(3a)を淡黄色固体として得た。収率:1.8g(45%)。MS(ESI):255.02、実測されたm/z、256.25[M+H]+1
【0658】
工程−3a:メチル−7−クロロ−6−フルオロ−1H−インドール−2−カルボキシレート(4a)の合成
【0659】
【化266】
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メチル(Z)−2−アジド−3−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)アクリレート(3a、1.80g、7.05mmol)のp−キシレン(80.0mL)撹拌溶液を140℃で2時間還流した。反応終了後、反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた粗製物を、40.0gのRediSepカラムを使用するCombiFlashによって精製した。所望のメチル−7−クロロ−6−フルオロ−1H−インドール−2−カルボキシレート(4a)をヘキサン中2%酢酸エチルで得、メチル5−クロロ−6−フルオロ−1H−インドール−2−カルボキシレート(4b)をヘキサン中5%酢酸エチルで得た。所望の画分を濃縮して、メチル−7−クロロ−6−フルオロ−1H−インドール−2−カルボキシレート(4a)を淡褐色固体として得た。収率:1.1g(粗製)。MS(ESI):227.01、実測されたm/z、228.01[M+H]+1
【0660】
工程−4a:(7−クロロ−6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)メタノール(5a)の合成
【0661】
【化267】
[この文献は図面を表示できません]
メチル−7−クロロ−6−フルオロ−1H−インドール−2−カルボキシレート(4a、1.0g、4.4mmol)のテトラヒドロフラン(20.0mL)撹拌溶液に、テトラヒドロフラン中の1.0Mリチウムアルミニウム水和物(8.8mL、8.80mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を塩化アンモニウムで希釈し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、40gのRediSepカラムおよびヘキサン中20%酢酸エチルの溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、(7−クロロ−6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)メタノールを粘着性固体(5a)として得た。収率:8.24g(91%)。MS(ESI):199.02、実測されたm/z、200.05[M+H]+1
【0662】
工程−5a:7−クロロ−6−フルオロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(6a)の合成
【0663】
【化268】
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(7−クロロ−6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)メタノール(5a、0.80g、4.00mmol)のジクロロメタン(30.0mL)撹拌溶液に、デスマーチンペルヨージナン(3.4g、8.00mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、ジクロロメタン(20mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12.0gのRediSepカラムおよびヘキサン中2〜5%酢酸エチルの溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、7−クロロ−6−フルオロ−1H−インドール−2−カルバルデヒドを白色固体(6a)として得た。収率:0.63g(75%)。MS(ESI):197.0、実測されたm/z、198.12[M+H]+1
【0664】
工程−6a:7−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(7a)の合成
【0665】
【化269】
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7−クロロ−6−フルオロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(6a、0.30g、1.52mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(15.0mL)、撹拌溶液に、炭酸セシウム(1.40g、4.56mmol)および(ブロモメチル)シクロプロパン(6b、0.29mL、3.04mmol)を室温で加えた。反応混合物を60℃で30分間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12.0gのRediSepカラムおよびヘキサン中10%酢酸エチルの溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、7−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−6−フルオロ−1H−インドール−2−カルバルデヒドを粘着性固体(7a)として得た。収率:0.33g(88%)。MS(ESI):251.05、実測されたm/z、252.25[M+H]+1
【0666】
7−クロロ−1−(ピリミジン−5−イルメチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒド(実施例−88の中間体)の合成
【0667】
【化270】
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7−クロロ−1H−インドール−2−カルバルデヒド(1a、0.500g、2.79mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10.0mL)撹拌溶液に、炭酸セシウム(2.7g、8.37mmol)および5−(クロロメチル)ピリミジン塩酸塩(1b、0.429g、3.34mmol)を室温で加えた。反応混合物を室温で約16時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を、12.0gのRediSepおよびヘキサン中30%酢酸エチルの溶離剤を使用するCombiFlashによって精製して、7−クロロ−1−(ピリミジン−5−イルメチル)−1H−インドール−2−カルバルデヒドを黄色固体(2a)として得た。収率:0.260g(34%)。MS(ESI):271.10、実測されたm/z、272.19[M+H]+1
【0668】
生物学的アッセイ:
FP結合アッセイ
PAD4酵素との化合物の結合をFPアッセイによって検出した。PAD4酵素をアッセイ緩衝液(100mM HEPES、50mM NaCl、1mM DTT、5%グリセロールおよび1mM CHAPS)中で1uMに希釈し、384ウェルブラックプレート中の種々の濃度の化合物またはDMSOビヒクル(1%)を含有するウェルに添加した。10nMのフルオレセイン標識プローブ(JPAD−00085)をプレートに添加した。アッセイプレートを室温で60分間インキュベートした後、Pherastar上のFPモジュール(λex 485/λem 535nm)でFP読み取りを測定した。IC50はXLフィットソフトウエアモデル205を用いて計算した。(参考文献:Nat Chem Biol.2015 Mar;11(3):189-91)。
【0669】
アンモニア放出生化学アッセイ
アンモニア放出を介して、シトルリン化アッセイを検出した。PAD4酵素を、アッセイ緩衝液(100mM HEPES、50mM NaCl、2mM DDT、0.6mg/mL BSA、pH7.4)中で120nMに希釈し、ブラック384ウェルプレート中の種々の濃度の化合物またはDMSOビヒクル(最終1%)を含むウェルに添加した。室温での60分間のプレインキュベーション後、基質(200mM HEPES、50mM NaCl、350 uM CaCl2中の1.5mM BAEE、2mM、pH7.4)の添加によって反応を開始した。60分後、50mMのEDTA、2.6mMのo−フタルアルデヒドおよび2.6mMのDTTを含有する停止/検出緩衝液を添加することによって、反応を停止させた。アッセイを室温で90分間インキュベートした後、Tecanリーダーで蛍光(λex 405/λem 460nm)を測定した。IC50はXLフィットソフトウエアモデル205を用いて計算した。(参考文献:Nat Chem Biol.2015 Mar;11(3):189-91)。
【0670】
抗PAD4活性:
以下の表1は、上記のPAD4アッセイにおける本開示の選択された化合物の活性を示す。「A」と指定された活性を有する化合物はIC50≦1uMを提供し、「B」と指定された活性を有する化合物はIC501〜10uMを提供し、「C」と指定された活性を有する化合物はIC50≧10uMを提供した。
【0671】
【表1】
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表1は、アンモニア放出生化学アッセイおよびFP結合アッセイの両方で評価した場合に、(実施例1〜88からの)化合物の大部分がPAD4酵素に対して活性であると見出されたことを示す。IC50値は、PAD4酵素活性の阻害における化合物の効力を示す。IC50値は、所与の生物学的プロセスまたはプロセスの構成要素(例えば、酵素)を阻害するために、特定の薬物または化合物がどれだけの量、必要であるかを示す。IC50値が低いということは、試験化合物(本明細書に記載した実施例1〜88)の阻害効果が高いことを意味する。しかしながら、上記表1において、高い効力は「A」、「B」、および「C」によって示され、ここで、「A」はIC50の値が最も少なく、したがって最も有効である。
【0672】
アンモニア放出生化学アッセイは、88個の化合物のうち62個が「A」によって示される≦1μMのIC50値を示したことを示した。これら62個の化合物は、実施例−1、8〜13、15〜28、31〜37、39、41、46〜51、53、55〜57、59〜61、63〜67、69〜78、および84〜88であった。
【0673】
一方、FP結合アッセイは、23個の試験化合物のうち13個がPAD4酵素活性を能動的に阻害することを示した。個々の実施例は、それぞれ、実施例8〜12、14、19、63〜65、72、73、および77である。
【0674】
したがって、実施例−1、8〜13、15〜28、31〜37、39、41、46〜51、53、55〜57、59〜61、63〜67、69〜78、及び84〜87を、PAD4酵素活性を軽減し、従ってPAD4媒介障害を治療する薬物の候補として同定し開発することができると推定できる。
【国際調査報告】
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