(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-504254(P2021-504254A)
(43)【公表日】2021年2月15日
(54)【発明の名称】パウダー吐出容器
(51)【国際特許分類】
B65D 47/34 20060101AFI20210118BHJP
B05B 11/00 20060101ALI20210118BHJP
A45D 33/02 20060101ALI20210118BHJP
【FI】
B65D47/34 110
B05B11/00 101E
B05B11/00 101G
A45D33/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2020-528454(P2020-528454)
(86)(22)【出願日】2018年10月24日
(85)【翻訳文提出日】2020年5月25日
(86)【国際出願番号】KR2018012622
(87)【国際公開番号】WO2019107745
(87)【国際公開日】20190606
(31)【優先権主張番号】10-2017-0160018
(32)【優先日】2017年11月28日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ
(71)【出願人】
【識別番号】515033496
【氏名又は名称】ヨンウー カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000660
【氏名又は名称】Knowledge Partners 特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】イ,ジェ−オク
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA02
3E084AA12
3E084AB07
3E084BA02
3E084CA01
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3E084DB12
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3E084KB10
3E084LB02
3E084LB07
3E084LC01
3E084LD22
(57)【要約】
本発明は、パウダー吐出容器に関し、ボタンを加圧する時に、外部ハウジングの内壁に密着形成されたピストンが下降することにより、外部ハウジング内に位置する空気が内部ハウジングに移動し、内部ハウジングに流入するパウダーを吐出するように構成されることにより、容器本体に貯蔵するパウダーの量と無関係に、常に一定にパウダーを吐出することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パウダーを貯蔵する容器本体と、
前記容器本体の上部に位置し、前記容器本体に貯蔵したパウダーを外部に吐出するようにポンピング動作を実行し、パウダーが移動する通路を形成する内部ハウジング、及び、前記内部ハウジングを包んで形成され、外部空気を貯蔵する外部ハウジングを含むハウジングと、内部ボタンの下部に結合し、前記内部ボタンの上下移動によって一緒に動くステムと、前記ステムの内側に結合し、パウダー移動ホールが形成されるピストンロッドと、前記ピストンロッドの下部外周面を包んで結合し、前記内部ハウジングの内壁に沿って昇降し、前記パウダー移動ホールを開閉するシールキャップと、前記ステムが上方向に移動するように弾性力を提供するスプリングと、前記ステムの下部に結合し、前記ステムの昇降移動によって、前記外部ハウジングの内壁に沿って昇降し、外部ハウジング内部の圧力を変化させ、前記外部ハウジングに流入した空気を前記内部ハウジングに移動させるピストンを含むパウダーポンプと、そして、
前記パウダーポンプの上部に結合し、ユーザーの操作によって圧力を前記パウダーポンプに伝達してポンピング動作を誘導し、一方向にパウダーが吐出するように吐出ホールが形成される前記内部ボタンと、を含み、
前記内部ボタンの加圧によって、前記外部ハウジングから前記内部ハウジングに移動する空気の圧力によって、前記内部ハウジングに流入したパウダーを、前記吐出ホールを介して噴射するように構成されることを特徴とするパウダー吐出容器。
【請求項2】
前記ピストンには、外部空気が前記外部ハウジングに流入することができるように少なくとも一つ以上の空気流入ホールが形成されることを特徴とする請求項1に記載のパウダー吐出容器。
【請求項3】
前記外部ハウジングの下面には、前記空気流入ホールを介して、前記外部ハウジングの内部に流入した空気が前記内部ハウジングに移動することができるように少なくとも一つ以上の空気移動ホールが形成されることを特徴とする請求項2に記載のパウダー吐出容器。
【請求項4】
前記パウダーポンプは、前記外部ハウジングの内部に流入する空気の移動を断続するように、前記空気流入ホールを開閉するピストンエアバルブをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載のパウダー吐出容器。
【請求項5】
前記パウダーポンプは、前記外部ハウジングに流入した空気が内部ハウジングに移動することを断続するように、前記空気移動ホールを開閉するハウジングエアバルブをさらに含むことを特徴とする請求項3に記載のパウダー吐出容器。
【請求項6】
前記パウダーポンプは前記ハウジングの下部に結合し、前記ハウジングエアバルブを支持するバルブ支持体をさらに含み、前記バルブ支持体は、前記外部ハウジングに存在する空気が前記空気移動ホールを介して、前記内部ハウジングに移動することができるように、空気の移動を案内する空気移動溝が形成されることを特徴とする請求項5に記載のパウダー吐出容器。
【請求項7】
前記ハウジングエアバルブは、
前記バルブ支持体に停止する停止突起と、前記外部ハウジング内部の圧力変化によって、前記空気移動ホールを開閉する第2開閉板と、前記内部ハウジングの外周面に密着形成され、前記内部ハウジングに空気が移動することを遮断し、前記空気移動ホールを介して空気が移動する過程で、圧力によって前記内部ハウジングの外周面から離間され、前記空気移動ホールと前記空気移動溝を連通させるシーリング管を含むことを特徴とする請求項6に記載のパウダー吐出容器。
【請求項8】
前記内部ボタンを包んで回転可能に結合し、前記内部ボタンの吐出ホールと連通するよう吐出口を具備する外部ボタンをさらに含み、前記外部ボタンは、一方向に回転する時には、前記吐出口が前記内部ボタンの吐出ホールと連通してパウダーの吐出をできるようにし、他方向に回転する時には、前記吐出口が前記内部ボタンの吐出ホールとずれてパウダーの吐出を遮断するように構成されることを特徴とする請求項1に記載のパウダー吐出容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パウダー吐出容器に関し、より詳細には、ボタンを加圧する時に外部ハウジングの内壁に密着し形成されたピストンが下降することにより、外部ハウジング内に位置する空気が内部ハウジングに移動し、内部ハウジングに流入するパウダーを吐出するように構成されることにより、容器本体に貯蔵するパウダーの量と無関係に常に一定にパウダーを吐出することができるパウダー吐出容器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、パウダーは、肌に塗る時に、使用感が良く、水に強い撥水性を持っており、化粧する時に爽やかさを感じることはもちろん、化粧した状態が自然で女性が色調化粧する時に多く使用する。
【0003】
前記のようなパウダー吐出容器が大韓民国登録特許第10-1378719号(以下、「特許文献1」とする。)に開示されている。
【0004】
前記特許文献1を参照すると、パウダーを貯蔵する容器本体と、
前記容器本体の上部に位置して、ユーザーの加圧可否によって、昇降し、一方向にパウダーを吐出するように吐出ホールが形成されるボタン部と、
前記ボタン部の下部に結合し、ボタン部の移動によって一緒に移動し、内側にパウダーが移動するパウダー移動通路と空気が移動する空気移動通路が分割し形成されるステムと、を含み、
前記ボタン部の加圧によって、前記容器本体内部の圧力が変化し、前記パウダーの移動通路と空気移動通路を介してパウダーと空気がそれぞれ前記ステムの内部に移動して、パウダーが空気の圧力により、前記吐出ホールを介して噴射するように構成されることが特徴である。
【0005】
前記のような構成で成された従来のパウダー吐出容器は、ボタン部を加圧する時にステムの下部に結合したピストンによって、容器本体内部の圧力が変化されることにより、ステムの内側に分割し形成された空気移動通路とパウダー移動通路に空気とパウダーがそれぞれ移動し、パウダーの吐出が行われるよう構成されるものとして、ステムの下部に結合したピストンが延長部の内周面に密着した状態で下降することにより、容器本体内部の圧力を変化させ、パウダーを吐出するように構成されることにより、容器本体内部のパウダーの量が減るほど、吐出量の変化が発生して、ユーザーに使用上の不便さをもたらすという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述した問題点を解決するために、考案されたもので、本発明の目的は、ボタンを加圧する時に外部ハウジングの内壁に密着し形成されたピストンが下降することにより、外部ハウジング内に位置する空気が内部ハウジングに移動し、内部ハウジングに流入するパウダーを吐出するように構成されることにより、容器本体に貯蔵するパウダーの量と無関係に常に一定にパウダーを吐出することができるパウダー吐出容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記のような問題点を解決するために、本発明の好ましい実施例に係るパウダー吐出容器は、パウダーを貯蔵する容器本体と、
前記容器本体の上部に位置し、前記容器本体に貯蔵したパウダーを外部に吐出するようにポンピング動作を実行し、パウダーが移動する通路を形成する内部ハウジング、及び、前記内部ハウジングを包んで形成され、外部空気を貯蔵する外部ハウジングを含むハウジングと、
内部ボタンの下部に結合し、内部のボタンの上下移動によって一緒に動くステムと、
前記ステムの内側に結合し、パウダー移動ホールが形成されるピストンロッドと、
前記ピストンロッドの下部外周面を包んで結合し、前記内部ハウジングの内壁に沿って昇降し、前記パウダー移動ホールを開閉するシールキャップと、
前記ステムが上方向に移動するように弾性力を提供するスプリングと、前記ステムの下部に結合し、ステムの昇降移動によって、前記外部ハウジングの内壁に沿って昇降し、外部ハウジング内部の圧力を変化させ、外部ハウジングに流入した空気を内部ハウジングに移動させるピストンを含むパウダーポンプと、そして、
前記パウダーポンプの上部に結合し、ユーザーの操作による圧力を前記パウダーポンプに伝達してポンピング動作を誘導し、一方向にパウダーが吐出するように吐出ホールが形成される内部ボタンと、を含み、
前記内部ボタンの加圧によって、前記外部ハウジングから前記内部ハウジングに移動する空気の圧力によって、前記内部ハウジングに流入したパウダーが、前記吐出ホールを介して噴射するように構成されることを特徴とする。
【0008】
また、前記ピストンに外部空気が前記外部ハウジングに流入することができるように少なくとも一つ以上の空気流入ホールが形成されることを特徴とする。
【0009】
また、前記外部ハウジングの下面には、前記空気流入ホールを介して前記外部ハウジングの内部に流入した空気が前記内部ハウジングに移動することができるように少なくとも一つ以上の空気移動ホールが形成されることを特徴とする。
【0010】
また、前記パウダーポンプは、前記外部ハウジングの内部に流入する空気の移動を断続するように、前記空気流入ホールを開閉するピストンエアバルブをさらに含むことを特徴とする。
【0011】
また、前記パウダーポンプは、前記外部ハウジングに流入した空気が内部ハウジングに移動することを断続するように、前記空気移動ホールを開閉するハウジングエアバルブをさらに含むことを特徴とする。
【0012】
また、前記パウダーポンプは、前記ハウジングの下部に結合し、前記ハウジングエアバルブを支持するバルブ支持体をさらに含み、前記バルブ支持体は、前記外部ハウジングに存在する空気が前記空気移動ホールを介して、前記内部ハウジングに移動することができるように、空気の移動を案内する空気の移動溝が形成されることを特徴とする。
【0013】
また、前記ハウジングエアバルブは、前記バルブ支持体に停止される停止突起と、前記外部ハウジング内部の圧力変化によって、前記空気移動ホールを開閉する第2開閉板と、前記内部ハウジングの外周面に密着し形成されて、前記内部ハウジングに空気が移動することを遮断し、前記空気移動ホールを介して空気が移動する過程で、圧力によって前記内部ハウジングの外周面から離間され、前記空気移動ホールと空気の移動溝を連通させるシーリング管を含むことを特徴とする。
【0014】
また、前記内部ボタンを包んで回転可能に結合し、前記内部ボタンの吐出ホールと連通するよう吐出口を具備する外部ボタンをさらに含み、前記外部ボタンは、一方向に回転する時には、前記吐出口が内部ボタンの吐出ホールと連通してパウダーの吐出を可能にし、他方向に回転する時には、前記吐出口が内部ボタンの吐出ホールとずれて、パウダーの吐出を遮断するように構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
以上のように、本発明によれば、ボタンを加圧する時に外部ハウジングの内壁に密着し形成されたピストンが下降することにより、外部ハウジング内に位置する空気が内部ハウジングに移動し、内部ハウジングに流入するパウダーを吐出するように構成されることにより、容器本体に貯蔵するパウダーの量と無関係に常に一定にパウダーを吐出することができるという長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の好ましい実施例に係るパウダー吐出容器の構成を示す分解斜視図である。
【
図2】本発明の好ましい実施例に係るパウダー吐出容器の構成を示す組立斜視図である。
【
図3】本発明の好ましい実施例に係るパウダー吐出容器の構成を示す組立断面図である。
【
図4】本発明の好ましい実施例に係るパウダー吐出容器のパウダーポンプを示す断面図である。
【
図5】本発明の好ましい実施例に係るパウダー吐出容器のバルブ支持体の構成を示す説明図である。
【
図6】本発明の好ましい実施例に係るパウダー吐出容器の外部ボタンの回転による施錠構造を示す説明図である。
【
図7】本発明の好ましい実施例に係るパウダー吐出容器の動作状態を示す状態図である。
【
図8】本発明の好ましい実施例に係るパウダー吐出容器の動作状態を示す状態図である。
【
図9】本発明の好ましい実施例に係るパウダー吐出容器の動作状態を示す状態図である。
【
図10】本発明の好ましい実施例に係るパウダー吐出容器の動作状態を示す状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。各図面に提示された同一の参照符号は、同一の部材を示す。
【0018】
図1は、本発明の好ましい実施例に係るパウダー吐出容器の構成を示す分解斜視図であり、
図2は、本発明の好ましい実施例に係るパウダー吐出容器の構成を示す組立斜視図であり、
図3は、本発明の好ましい実施例に係るパウダー吐出容器の構成を示す組立断面図である。
【0019】
図4は、本発明の好ましい実施例に係るパウダー吐出容器のパウダーポンプの構成を示す断面図であり、
図5は、本発明の好ましい実施例に係るパウダー吐出容器のバルブ支持体の構成を示す説明図であり、
図6は、本発明の好ましい実施例に係るパウダー吐出容器の外部ボタンの回転による施錠構造を示す説明図である。
【0020】
図1〜6を参照すると、本発明の好ましい実施例に係るパウダー吐出容器は、容器本体(100)、パウダーポンプ(200)、内部ボタン(300)を含む。
【0021】
前記容器本体(100)は、粉末形態のパウダーを貯蔵するものとして、上部には貯蔵したパウダーを排出することができるように排出部(110)を具備し、排出部(110)の上段には、パウダーポンプ(200)と排出部(110)の間の空間を介して、パウダー(P)を流出することを防止するようにOリング(R)が設置されることが好ましい。
【0022】
一方、前記容器本体(100)の上部には、パウダーポンプ(200)が容器本体(100)の上部に固定し設置されることができるように固定体(500)を結合し、固定体(500)の外側には、内部ボタン(300)、及び、外部ボタン(400)の垂直移動をガイドする装飾部(600)を結合する。
【0023】
また、前記装飾部(600)には、内部ボタン(300)、及び、外部ボタン(400)の誤作動を防止し、吐出口(410)を介して異物が流入することを遮断するように、内部ボタン(300)、及び、外部ボタン(400)を包むオーバーキャップ(700)を着脱可能に結合する。
【0024】
前記パウダーポンプ(200)は、前記容器本体(100)の上部に位置し、前記容器本体(100)に貯蔵したパウダー(P)を外部に吐出するように、ポンピング動作を遂行するものとして、ハウジング(210)、ステム(220)、ピストンロッド(230)、シールキャップ(240)、ピストン(250)、ピストンエアバルブ(260)、ハウジングエアバルブ(270)、バルブ支持体(280)、仕上げキャップ(290)を含む。
【0025】
前記ハウジング(210)は、パウダー(P)、及び、空気が移動する通路を形成するものとして、本発明において、前記ハウジング(210)は、中央部に位置してパウダー(P)が移動する通路を形成する内部ハウジング(211)と、前記内部ハウジング(211)を包んで形成され、外部空気を貯蔵する外部ハウジング(212)で区画するように構成されることが特徴である。
【0026】
前記外部ハウジング(212)に流入する空気は、内部ボタン(300)、及び、外部ボタン(400)の加圧によりピストン(250)が下降する場合に、内部ハウジング(211)に移動する。このために、前記外部ハウジング(212)の下面には前記内部ハウジング(211)に空気が移動することができるように少なくとも一つ以上の空気移動ホール(212a)が形成される。
【0027】
前記ステム(220)は、内部ボタン(300)の下部に結合し、内部ボタン(300)の上下移動によって一緒に動き、ピストンロッド(230)、及び、ピストン(250)を昇降させることによって、パウダーポンプ(200)のポンピング動作を誘導するものとして、ピストンロッド(230)を介して上部に移動するパウダー(P)が、内部ボタン(300)の吐出ホール(310)に移動することができる。
【0028】
前記ステム(220)の内側には、内部ボタン(300)、及び、外部ボタン(400)を用いた反復的なポンピング動作のために、ステム(220)が上方向に移動するように弾性力を提供するスプリング(S)が設置される。
【0029】
前記ピストンロッド(230)は、前記ステム(220)の内側に結合して、ステム(220)の昇降によって一緒に移動するものとして、下部外周面には、内部ハウジング(211)に流入したパウダーを、内部ボタン(300)の吐出ホール(310)に移動することができるようにパウダー移動ホール(231)が形成される。
【0030】
前記シールキャップ(240)は、前記ピストンロッド(230)の下部外周面を包んで結合し、前記ピストンロッド(230)の昇降によって、前記内部ハウジング(211)の内壁に密着した状態で一緒に移動するものとして、内部ハウジング(211)の内壁に沿ってパウダー(P)が移動することを遮断して、パウダー移動ホール(231)を介してのみ移動することができるようにし、内部ボタン(300)、及び、外部ボタン(400)の加圧によりピストンロッド(230)が下降する時には、前記パウダー移動ホール(231)を開栓して内部ハウジング(211)に流入したパウダー(P)が吐出ホール(310)方向に移動することをできるようにし、内部ボタン(300)、及び、外部ボタン(400)の加圧を解除してピストンロッド(230)が上昇する時には、前記パウダー移動ホール(231)を閉栓して容器本体(100)に貯蔵したパウダーを、内部ハウジング(211)に流入することができる。
【0031】
前記ピストン(250)は、前記ステム(220)の下部に結合し、ステム(220)の昇降移動によって、前記外部ハウジング(212)の内壁に沿って昇降する。本発明において、前記ピストン(250)は、外部ハウジング(212)の内壁に密着した状態で昇降移動し、外部ハウジング(212)の内部圧力を変化させて、外部ハウジング(212)に流入した空気を内部ハウジング(211)に移動させることが特徴である。
【0032】
前記ピストン(250)には、外部空気を外部ハウジング(212)に流入することができるように少なくとも一つ以上の空気流入ホール(251)が形成される。
【0033】
前記ピストンエアバルブ(260)は、前記外部ハウジング(212)の内部に流入する空気の移動を断続するように、空気流入ホール(251)を開閉するものとして、ピストン(250)に結合する結合管(261)と、ピストン(250)の昇降によって前記空気流入ホール(251)を開閉する第1開閉板(262)で構成され、前記第1開閉板(262)は、ピストン(250)が下降する時には、空気流入ホール(251)を閉栓して、外部空気が外部ハウジング(212)に流入することを遮断し、ピストン(250)が上昇する時には、空気流入ホール(251)を開栓して、外部空気が外部ハウジング(212)に流入することができる。
【0034】
前記ハウジングエアバルブ(270)は、前記外部ハウジング(212)に流入した空気が内部ハウジング(211)に移動することを断続するように、空気移動ホール(212a)を開閉するものとして、バルブ支持体(280)のバルブ停止溝(281)に停止する停止突起(271)と、前記外部ハウジング(212)内部の圧力変化によって、前記空気移動ホール(212a)を開閉する第2開閉板(272)と、前記内部ハウジング(211)の外周面に密着し形成され、内部ハウジング(211)に空気が移動することを遮断するシーリング管(273)で構成される。
【0035】
前記第2開閉板(272)は、ピストン(250)が下降する時には、空気移動ホール(212a)を開栓して、外部ハウジング(212)に流入した空気が内部ハウジング(211)に移動することをできるようにし、ピストン(250)が上昇する時には、空気移動ホール(212a)を閉栓して、外部ハウジング(212)に流入した空気が内部ハウジング(211)に移動することを遮断する。
【0036】
一方、前記シーリング管(273)は、空気移動ホール(212a)を介して、空気が移動する過程で、圧力によって内部ハウジング(211)の外周面から離間され、空気移動ホール(212a)と空気移動溝(282)を連通するように構成される。これにより、外部ハウジング(212)に流入した空気が内部ハウジング(211)に移動することができる。
【0037】
前記バルブ支持体(280)は、前記ハウジング(210)の下部に結合してハウジングエアバルブ(270)を支持するものとして、ハウジングエアバルブ(270)の停止突起(271)が停止するバルブ停止溝(281)が形成される。
【0038】
本発明において、前記バルブ支持体(280)は、外部ハウジング(212)内に存在する空気が、空気移動ホール(212a)を介して内部ハウジング(211)に移動することができるように、空気の移動を案内する空気移動溝(282)が形成されることが特徴として、前記空気移動溝(282)は、
図5に示すように、一定間隔に離間された状態で多数個が形成されることが好ましい。
【0039】
また、前記バルブ支持体(280)の中央部には、容器本体(100)に貯蔵したパウダー(P)が内部ハウジング(211)に流入することができるようにパウダー流入管(283)を具備し、パウダー流入管(283)の下部には、容器本体(100)に貯蔵したパウダー(P)を吸入するパウダー吸入管(284)を結合する。
【0040】
前記仕上げキャップ(290)は、前記外部ハウジング(212)の上部を包んで結合するものとして、スプリング(S)の弾性力によってステム(220)が上昇する過程でピストン(250)の上昇を制限するように構成される。
【0041】
前記内部ボタン(300)は、前記パウダーポンプ(200)の上部に結合し、ユーザーの操作による圧力をパウダーポンプ(200)に伝達してポンピング動作を誘導するものとして、一方向にパウダー(P)を吐出することができるように吐出ホール(310)が形成され、内側にはステム(220)の上部に結合してパウダーが移動する通路を形成する連通管(320)を具備する。
【0042】
一方、前記内部ボタン(300)の外側には、内部ボタン(300)を包んで回転可能に結合して、施錠機能を提供する外部ボタン(400)を具備することが特徴として、前記外部ボタン(400)には、内部ボタン(300)の吐出ホール(310)と連通される吐出口(410)を具備し、前記外部ボタン(400)を一方向に回転させる時には吐出口(410)が、内部ボタン(300)の吐出ホール(310)と連通されてパウダー(P)の吐出ができるし、外部ボタン(400)を他方向に回転する時には吐出口(410)が、内部ボタン(300)の吐出ホール(310)とずれてパウダー(P)の吐出を遮断するように構成される。
【0043】
また、前記外部ボタン(400)の上段には、ユーザーがパウダー(P)の吐出可能状態の可否を肉眼で確認することができるように開閉方向を文字などで表示することが好ましい。
【0044】
以下では、
図7〜10を参照して、本発明の好ましい実施例に係るパウダー吐出容器の作動状態を説明する。
【0045】
まず、
図7及び8を参照すると、容器本体(100)に貯蔵したパウダー(P)を内部ハウジング(211)に流入した状態で、外部ボタン(400)を加圧すれば、外部ボタン(400)の内側に結合した内部ボタン(300)が一緒に下方向に移動し、内部ボタン(300)に結合したステム(220)が下降することによって、ステム(220)に結合したピストン(250)が下降する。これにより、外部ハウジング(212)内部の圧力変化によって、外部ハウジング(212)に貯蔵した空気が内部ハウジング(211)に移動する。
【0046】
前記のようにピストン(250)が下降すると、外部ハウジング(212)の内部に発生する圧力によって、第2開閉板(272)が、空気移動ホール(212a)を開栓し、前記シーリング管(273)は、内部ハウジング(211)の外周面から離間されることによって、空気移動ホール(212a)と空気移動溝(282)の連通が行われる。これにより、外部ハウジング(212)に流入した空気が内部ハウジング(211)に移動することができる。
【0047】
次に、内部ハウジング(211)に空気が移動すると、
図9に示すように、内部ハウジング(211)に移動する空気圧力によって、内部ハウジング(211)に流入したパウダー(P)がパウダー移動ホール(231)を介して、ピストンロッド(230)の内部に移動し、連通管(320)を経た後、内部ボタン(300)の吐出ホール(310)、及び、外部ボタン(400)の吐出口(410)を介して外部に吐出が行われる。
【0048】
一方、
図10に示すように、外部ボタン(400)の加圧を解除すると、スプリング(S)の弾性力によってステム(220)が上昇することによって、ステム(220)の上部に結合した内部ボタン(300)、及び、外部ボタン(400)が上昇するとともに、ピストンロッド(230)、及び、ピストン(250)が一緒に上昇し、ピストンロッド(230)が上昇する時に、シールキャップ(240)により、ピストンロッド(230)のパウダー移動ホール(231)が閉栓された状態で上昇することによって、内部ハウジング(211)内部の圧力変化によって、容器本体(100)に貯蔵したパウダー(P)がパウダー吸入管(284)を経て、パウダー流入管(283)を介して内部ハウジング(211)に流入し、ピストン(250)が上昇する時に、外部ハウジング(212)内部の圧力変化により、ピストンエアバルブ(260)の第1開閉板(262)が、空気流入ホール(251)を開栓して外部空気が空気流入ホール(251)を介して外部ハウジング(212)内部に流入が行われる。
【0049】
本発明は、前述したように、内部ボタン(300)、及び、外部ボタン(400)を加圧する時に、外部ハウジング(212)の内壁に密着し形成されたピストン(250)が下降することによって、外部ハウジング(212)内に位置する空気が内部ハウジング(211)に移動し、内部ハウジング(211)に流入するパウダー(P)を吐出するように構成されることにより、容器本体(100)に貯蔵するパウダー(P)の量と無関係に、常に一定にパウダー(P)を吐出することができるのが特徴である。
【0050】
図面と明細書で最適の実施例を開示した。ここで特定の用語を用いたが、これは単に本発明を説明するための目的で用いたものであり、意味の限定や特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を制限するために用いたものではない。従って、当該技術分野の通常の知識を有する者であれば、多様な変形および均等な他の実施例が可能であることを理解すべきである。また、本発明の真の技術的保護範囲は、添付された特許請求の範囲の技術的思想によって定められる。
【国際調査報告】