特表2021-504354(P2021-504354A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2021-504354フルオロスルホニル含有化合物、その中間体、製造方法および使用
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  • 特表2021504354-フルオロスルホニル含有化合物、その中間体、製造方法および使用 図000165
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-504354(P2021-504354A)
(43)【公表日】2021年2月15日
(54)【発明の名称】フルオロスルホニル含有化合物、その中間体、製造方法および使用
(51)【国際特許分類】
   C07D 233/56 20060101AFI20210118BHJP
   C07C 305/26 20060101ALI20210118BHJP
   C07C 303/28 20060101ALI20210118BHJP
   C07D 235/22 20060101ALI20210118BHJP
   C07D 235/24 20060101ALI20210118BHJP
   C07D 233/68 20060101ALI20210118BHJP
   C07D 233/92 20060101ALI20210118BHJP
   C07D 233/91 20060101ALI20210118BHJP
   C07D 233/90 20060101ALI20210118BHJP
   C07J 31/00 20060101ALI20210118BHJP
   C07D 515/04 20060101ALI20210118BHJP
   C07D 291/08 20060101ALI20210118BHJP
   C07D 491/22 20060101ALI20210118BHJP
   C07D 311/16 20060101ALI20210118BHJP
   C07D 311/14 20060101ALI20210118BHJP
   C07D 215/28 20060101ALI20210118BHJP
   C07D 213/65 20060101ALI20210118BHJP
   C07D 327/10 20060101ALI20210118BHJP
   C07D 209/48 20060101ALI20210118BHJP
   C07D 275/06 20060101ALI20210118BHJP
   C07D 295/26 20060101ALI20210118BHJP
   C07D 207/48 20060101ALI20210118BHJP
   C07D 211/96 20060101ALI20210118BHJP
   C07D 205/04 20060101ALI20210118BHJP
   C07D 267/20 20060101ALI20210118BHJP
   C07D 203/24 20060101ALI20210118BHJP
   C07D 317/66 20060101ALI20210118BHJP
【FI】
   C07D233/56
   C07C305/26CSP
   C07C303/28
   C07D235/22
   C07D235/24
   C07D233/68
   C07D233/92
   C07D233/91
   C07D233/90 C
   C07J31/00
   C07D515/04
   C07D291/08
   C07D491/22
   C07D311/16
   C07D311/14
   C07D215/28
   C07D213/65
   C07D327/10
   C07D209/48
   C07D275/06
   C07D295/26
   C07D207/48
   C07D211/96
   C07D205/04
   C07D267/20
   C07D203/24
   C07D317/66
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】116
(21)【出願番号】特願2020-528276(P2020-528276)
(86)(22)【出願日】2018年11月22日
(85)【翻訳文提出日】2020年7月3日
(86)【国際出願番号】CN2018116922
(87)【国際公開番号】WO2019101132
(87)【国際公開日】20190531
(31)【優先権主張番号】201711176351.8
(32)【優先日】2017年11月22日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201810609858.6
(32)【優先日】2018年6月13日
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】512198659
【氏名又は名称】中国科学院上海有机化学研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100173107
【弁理士】
【氏名又は名称】胡田 尚則
(74)【代理人】
【識別番号】100128495
【弁理士】
【氏名又は名称】出野 知
(74)【代理人】
【識別番号】100146466
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 正俊
(74)【代理人】
【識別番号】100093665
【弁理士】
【氏名又は名称】蛯谷 厚志
(72)【発明者】
【氏名】トン チアチア
(72)【発明者】
【氏名】ヤン チエン
(72)【発明者】
【氏名】クオ タイチエ
(72)【発明者】
【氏名】チャン シオンチエ
(72)【発明者】
【氏名】モン ケンイー
【テーマコード(参考)】
4C031
4C033
4C050
4C055
4C056
4C062
4C069
4C091
4C204
4H006
【Fターム(参考)】
4C031FA07
4C033AA06
4C033AA17
4C033AA18
4C050AA01
4C050AA07
4C050BB04
4C050CC07
4C050DD02
4C050EE02
4C050FF02
4C050GG03
4C050HH01
4C055AA01
4C055BA03
4C055BA06
4C055CA02
4C055CA42
4C055CB16
4C055DA01
4C055FA13
4C056AA03
4C056AB01
4C056AC03
4C056AD06
4C056AE04
4C056AF06
4C056FA01
4C056FB10
4C056FC01
4C062EE18
4C062EE26
4C069AA23
4C069BC19
4C069CC20
4C091AA01
4C091BB03
4C091BB04
4C091BB07
4C091CC01
4C091DD01
4C091EE03
4C091FF01
4C091GG01
4C091HH01
4C091JJ01
4C091KK01
4C091LL01
4C091MM03
4C091NN01
4C091PA02
4C091PA03
4C091PA05
4C091PA09
4C091PB02
4C091QQ01
4C091RR10
4C204AB01
4C204BB04
4C204CB04
4C204DB30
4C204EB03
4C204FB32
4C204GB01
4H006AA02
4H006AC61
4H006AD17
4H006BA51
4H006BB21
4H006BC10
(57)【要約】
本発明は、フルオロスルホニル含有化合物およびその中間体、製造方法および使用を開示した。本発明に開示されたフルオロスルホニル含有化合物は、式1で示されるカチオンおよびアニオンを含む。本発明のフルオロスルホニル含有化合物は基質と反応しフルオロスルホニル製品を効率よく合成でき、且つ毒性が低く、調製が簡単で、使いやすく、常温で安定な固形物状態であり;そのほかに、基質に対する適応性が極めて高く、フェノール類化合物とアミン類化合物を含むことができ、目前ではこのタイプの化学変換を実現できる唯一の固形試薬である。したがって、優れた学術的および使用的価値がある。

【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式1で示されるカチオンおよびアニオンを含む、フルオロスルホニル含有化合物。
【化1】
[ここで、R、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素またはC1−6アルキルであり、或いはR、Rとそれらの間の炭素原子が共同に不飽和C〜C環状炭化水素基を形成する。]
【請求項2】
前記カチオンおよび前記アニオンから構成され;
及び/または、RおよびRは独立して、水素またはC1−6アルキルであり、Rは水素であり、Rは水素またはC1−6アルキルであり、或いはR、Rとそれらの間の炭素原子が共同にベンゼン環を形成することを特徴とする請求項1に記載のフルオロスルホニル含有化合物。
【請求項3】
がC1−6アルキルである場合、前記C1−6アルキルはC1−4アルキルであり;
及び/または、RがC1−6アルキルである場合、前記C1−6アルキルはC1−4アルキルであり;
及び/または、RがC1−6アルキルである場合、前記C1−6アルキルはC1−4アルキルであり;
及び/または、RがC1−6アルキルである場合、前記C1−6アルキルはC1−4アルキルであり;
及び/または、R、Rとそれらの間の炭素原子が共同に不飽和C〜C環状炭化水素基を形成する場合、前記「不飽和C〜C環状炭化水素基」はベンゼン環であり;
及び/または、前記アニオンはであり、ここで、Rは、
【化2】
BFまたはPFであることを特徴とする請求項1に記載のフルオロスルホニル含有化合物。
【請求項4】
がC1−6アルキルで、前記C1−6アルキルがC1−4アルキルである場合、前記C1−4アルキルは、メチル、エチル、イソプロピルまたはブチルであり;
及び/または、RがC1−6アルキルで、前記C1−6アルキルがC1−4アルキルである場合、前記C1−4アルキルはメチルまたはブチルであり;
及び/または、RがC1−6アルキルで、前記C1−6アルキルがC1−4アルキルである場合、前記C1−4アルキルはメチルまたはブチルであり;
及び/または、RがC1−6アルキルで、前記C1−6アルキルがC1−4アルキルである場合、前記C1−4アルキルはメチルまたはブチルであり;
及び/または、前記アニオンはであり、Rは、
【化3】
であることを特徴とする請求項3に記載のフルオロスルホニル含有化合物。
【請求項5】
がC1−6アルキルで、前記C1−6アルキルがブチルである場合、前記ブチルはn−ブチルであることを特徴とする請求項4に記載のフルオロスルホニル含有化合物。
【請求項6】
前記カチオンは
【化4】
であり、好ましくは
【化5】
であることを特徴とする請求項1に記載のフルオロスルホニル含有化合物。
【請求項7】
前記フルオロスルホニル含有化合物は、
【化6】
から選択されることであることを特徴とする請求項1に記載のフルオロスルホニル含有化合物。
【請求項8】
第1の有機溶媒中で、
【化7】
と「R−アニオン」を反応させればよい工程を含む請求項1〜7のいずれかに記載のフルオロスルホニル含有化合物の調製方法。
【請求項9】
前記「R−アニオン」の構造において、前記「アニオン」はRが形成されたアニオンであり;前記反応において、Rは式2で示される化合物Nに結合されて、式1で示されるカチオンを形成し;そのうちのRはアニオンを形成し;
及び/または、前記第1の有機溶媒は、アセトニトリル、ジクロロメタン、エチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジクロロエタン、ジメチルスルホキシド、N、N−ジメチルホルムアミド、メチルtert−ブチルエーテルおよびクロロホルムから選択される1つまたは複数であり、より好ましくはメチルtert−ブチルエーテルであり;
及び/または、前記反応の温度は(−15)℃〜20℃であり、好ましくは0℃であることを特徴とする請求項8に記載のフルオロスルホニル含有化合物の調製方法。
【請求項10】
第2の有機溶媒中で、アルカリの存在下で、
【化8】
とスルフリルフルオリドを反応させ、それによって前記
【化9】
を調製する工程をさらに含むことを特徴とする請求項8または9に記載のフルオロスルホニル含有化合物の調製方法。
【請求項11】
前記第二の有機溶媒は、アセトニトリル、ジクロロメタン、酢酸エチル、ベンゼン、トルエン、アセトン、1,4−ジオキサン、エチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジクロロエタン、ジメチルスルホキシド、N、N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、メチルtert−ブチルエーテルとクロロホルムから選択される1つまたは複数であり、好ましくはアセトニトリルであり;
及び/または、前記アルカリは無機アルカリ及び/または有機アルカリを含み;
及び/または、前記反応は(−20)℃〜35℃で行うことを特徴とする請求項10に記載のフルオロスルホニル含有化合物の調製方法。
【請求項12】
前記無機アルカリが炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウムおよび炭酸水素カリウムから選択される1つまたは複数であり、好ましくは炭酸ナトリウムであり;前記有機アルカリがトリエチルアミン、N、N−ジイソプロピルエチルアミン、ピロールおよびピリジンから選択される1つまたは複数であり、好ましくはトリエチルアミンであり;
及び/または、前記反応は5℃〜30℃で行うことを特徴とする請求項11に記載のフルオロスルホニル含有化合物の調製方法。
【請求項13】
フルオロスルホニル化試薬としての請求項1〜7のいずれかに記載のフルオロスルホニル含有化合物の使用。
【請求項14】
基質を前記フルオロスルホニル含有化合物と反応すればよく工程を含み、前記基質はフェノール性ヒドロキシル基含有化合物、第一級アミンまたは第二級アミンであることを特徴とする請求項13に記載のフルオロスルホニル含有化合物の使用。
【請求項15】
前記フェノール性ヒドロキシル基含有化合物中のフェノール性ヒドロキシル基の数が1、2または3である請求項14に記載のフルオロスルホニル含有化合物の使用。
【請求項16】
前記基質はフェノール性ヒドロキシル基含有化合物である場合、反応により得られた生成物が以下の化合物:
【化10】
【化11】
から選択され;
及び/または、前記基質が第一級アミンである場合、反応により得られた生成物は、以下の化合物:
【化12】
【化13】
から選択され;
及び/または、前記基質が第二級アミンである場合、反応により得られた生成物は、以下の化合物:
【化14】
から選択されることを特徴とする請求項13〜15のいずれかに記載のフルオロスルホニル含有化合物の使用。
【請求項17】
前記反応は0〜35℃で実施され、好ましくは5〜30℃で実施され;
及び/または、前記反応の時間が5min〜6hであり、好ましくは10min〜4hであり、より好ましくは1hまたは2hであり;
及び/または、前記反応が有機溶媒中で実施され、前記有機溶媒はアセトニトリル、ジクロロメタンまたは酢酸エチルであることを特徴とする請求項14に記載のフルオロスルホニル含有化合物の使用。
【請求項18】
式2で表される化合物。
【化15】
[ここで、R、RおよびRの定義は、請求項1〜7のいずれかに定義した通りである。]
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、出願日が2017年11月22日である中国特許出願CN201711176351.8の優先権、出願日が2018年06月13日である中国特許出願CN201810609858.6の優先権を主張する。上記中国特許出願の全体は、参照により本出願に組み込まれる。
【0002】
本発明は、フルオロスルホニル含有化合物、その中間体、製造方法および使用に関する。
【背景技術】
【0003】
主なグループの高原子価フッ化物は非常に高い化学的安定性を有するが、特定の条件下での活性化により、化学結合の非常に効率的な変換およびリンクを達成することができる。安定性と反応性のこの奇妙な組み合わせにより、このタイプの化合物は、有機合成化学、材料化学、化学生物学、および医薬品化学においてユニークな潜在的使用を持つことになる。硫黄(VI)フッ化物交換反応(Sulfur(VI)Fluoride Exchange)(SuFEx)の成功は、6価の硫黄−フッ素結合との特別な反応活性を利用している。K.Barry Sharpless教授とJiajia Dong教授が2014年に初めて6価硫黄フッ化物交換反応を提案し、且つ成功的に実現(Angew. Chem. Int. Ed. 2014, 9430)して以来、このような反応は有機合成化学、材料化学、製薬化学、化学生物学特にタンパク質分子の選択的ラベリングと修飾などの分野で、幅広い注目を集め、優れた使用見通しを示しており、次世代のクリックケミストリーと呼ばれ、現在のフッ素化学研究の新たなホットスポットを引き起こした。広く使用できる一連の六価硫黄フッ化物類官能基の中で、フルオロスルホニル官能基が最も広く使用されている。硫黄原子に直接にリンクされている原子のタイプによって、このタイプの官能基はさらにスルホニルフルオイド基(C−SOF、Sulfonyl Fluoride、硫黄原子は直接に炭素原子と分子内でリンクする)、フルオロスルホネート基(O−SOF、Fluorosulfate、硫黄原子は直接に酸素原子と分子内でリンクする);およびアミノスルホニルフルオイド(N−SOF、Sulfamoyl Fluoride、硫黄原子は直接に窒素原子と分子内でリンクする)。この一連の官能基の体系的な合成は、6価の硫黄フッ化物に関する文章(Angew. Chem. Int. Ed. 2014, 9430)で体系的に説明されている。
【0004】
上記の文献報告において、DongおよびSharplessは、スルフリルフルオリド(SO、大規模産業で使用される燻蒸剤、Sulfuryl Fluoride、商品名:Vikane)と呼ばれるガスを使用して、フェノール類化合物(ArOH、Ar=アリール)をフルオロスルホネート基(ArO−SOF)に直接変換する合成、及び第二級アミン類化合物(RxRyNH)をアミノスルホニルフルオイド(RxRyN−SOF、Sulfamoyl Fluoride)に直接変換する合成を実現した。これは、文献に記載されているこれら2つのタイプの官能基に関する最良の合成方法である。スルフリルフルオリドで−OSOFおよび−NSOFとの二つタイプ化合物を非常に効率的に合成することができるが、スルフリルフルオリドを使用して実験室でこの一連の化合物を合成することにも非常に明らかな欠点がある:当該化合物は特定の毒性を有する燻蒸ガスであり、且つ規制上の理由により、ヨーロッパ、アメリカ、日本などの化学工業が発達している地域や化学工業が発達していない多くの地域を含む世界の多くの国では、当該ガスを入手することが困難であり;現在このタイプのスルフリルフルオリド基化合物を使用する必要があるのは、ほとんどが化学生物学と材料化学の実験室であり、これらの非専門的な合成化学実験室でこのタイプの化合物を使用することは困難である。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】Angew.Chem.Int.Ed.2014,9430
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、高い毒性、適用を促進できない、調製が難しいなど、当技術分野における現在のフルオロスルホニル化試薬の欠陥を克服し、さらに、フルオロスルホニル含有化合物およびその中間体、製造方法および使用を提供することにある。上記フルオロスルホニル含有化合物は、フルオロスルホニル生成物を効率よく合成でき、毒性が低く、調製が簡単で、使いやすく、常温で安定な固形物状態であり、基質に対する適応性が極めて高く、目前ではこのタイプの化学変換を実現できる唯一の固形試薬であり、優れた学術的および応用的価値がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の技術案によって上記問題を解決したものである。
本発明は、カチオンおよびアニオンを含むフルオロスルホニル含有化合物を提供し、上記カチオンは式1で示される:
【0008】
【化1】
【0009】
ここで、R、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素またはC1−6アルキルであり、或いはR、Rとそれらの間の炭素原子が共同に不飽和C〜C環状炭化水素基を形成する。
【0010】
ある技術案において、R、Rとそれらの間の炭素原子が共同に不飽和C〜C環状炭化水素基を形成する場合、上記「不飽和C〜C環状炭化水素基」はベンゼン環である。
【0011】
ある技術案において、上記フルオロスルホニル含有化合物はカチオンとアニオンから構成される。
【0012】
ある技術案において、RがC1−6アルキルである場合、上記C1−6アルキルはC1−4アルキル{例えば、メチル、エチル、イソプロピルまたはブチル(例えば、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチルまたはtert−ブチル)であり、また例えば、メチルまたはブチル(また例えば、n−ブチル)である}である。
【0013】
ある技術案において、RがC1−6アルキルであるる場合、上記C1−6アルキルはC1−4アルキル{例えば、メチルまたはブチル(例えば、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチルまたはtert−ブチル、また例えばn−ブチル)である}である。
【0014】
ある技術案において、RがC1−6アルキルである場合、上記C1−6アルキルはC1−4アルキル{例えばメチルまたはブチル(例えばn−ブチル、sec−ブチル、イソブチルまたはtert−ブチル、また例えばn−ブチル)である}である。
【0015】
ある技術案において、RがC1−6アルキルである場合、上記C1−6アルキルはC1−4アルキル{例えばメチルまたはブチル(例えばn−ブチル、sec−ブチル、イソブチルまたはtert−ブチル、また例えばn−ブチル)である}である。
【0016】
ある技術案において、Rは水素であり、Rは水素またはC1−6アルキルである。
【0017】
ある技術案において、RおよびRは、独立して水素またはC1−6アルキルであり、Rは水素であり、Rは水素またはC1−6アルキルであり、或いはR、Rとそれらの間の炭素原子が共同にベンゼン環を形成する。
【0018】
ある技術案において、上記アニオンは当技術分野における通常のアニオンであってもよく、好ましくは、であり、ここで、Rは、
【0019】
【化2】
【0020】
BFまたはPFであってもよい。
ある技術案において、R
【0021】
【化3】
【0022】
である。
ある技術案において、上記カチオンは
【0023】
【化4】
【0024】
であり、好ましくは
【0025】
【化5】
【0026】
であり、より好ましくは
【0027】
【化6】
【0028】
である。
ある技術案において、上記カチオンは
【0029】
【化7】
【0030】
であり、好ましくは
【0031】
【化8】
【0032】
である。
ある技術案において、上記フルオロスルホニル含有化合物は、以下の構造:
【0033】
【化9】
【0034】
から選択され;好ましくは
【0035】
【化10】
【0036】
である。
ある技術案において、上記フルオロスルホニル含有化合物は、以下の構造:
【0037】
【化11】
【0038】
から選択される。
ある技術案において、上記フルオロスルホニル含有化合物は、以下の構造:
【0039】
【化12】
【0040】
から選択される。
また、本発明は以下の工程を含む上記フルオロスルホニル含有化合物の調製方法を提供する。第1の有機溶媒中で、式2で表される化合物と「R−アニオン」を反応させればよい;
【0041】
【化13】
【0042】
ここで、R、R、R、Rおよび上記フルオロスルホニル含有化合物におけるアニオンの定義は、前述した通りである。
ここで、上記「R−アニオン」の構造において、上記「アニオン」は実際にはラジカルであり、ここでの「アニオン」は、上記の式1で表される化合物に記載されたアニオンに対応するもののみであり、Rであってもよく;上記反応において、Rは式2で示される化合物Nに結合されて式1で示されるカチオンを形成し;そのうちのRはアニオンを形成する。
本発明はまた以下の工程を含む、上記フルオロスルホニル含有化合物を調製方法を提供する。
第一の有機溶媒中で、式2で表される化合物とR−アニオンを反応させればよい;
【0043】
【化14】
【0044】
ここで、R、R、R、およびRの定義は、前述した通りである。
ここで、上記R−アニオンの構造において、上記アニオンはRであってもよく;上記反応において、RはNに結合されてカチオンを形成し;そのうちのRはアニオンを形成する。
ここで、上記R−アニオンの構造において、例えば、Rがメチル基である場合、上記R−アニオンの構造は、
【0045】
【化15】
【0046】
であってもよい。
上記フルオロスルホニル含有化合物の調製方法の各反応条件は、当技術分野における通常の反応条件であってもよく、本発明では以下の条件が特別に選択される:
ここで、上記第1の有機溶媒は、好ましくはアセトニトリル、ジクロロメタン、エチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジクロロエタン、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N、N−ジメチルホルムアミド、メチルtert−ブチルエーテル(MTBE)、およびクロロホルムから選択される一つまたは複数であり、より好ましくはメチルtert−ブチルエーテル(MTBE)である。
ここで、上記反応の温度は(−15)℃〜20℃であってもよく、好ましくは0℃である。
ここで、上記反応の進行は、TLCまたはHPLCによって監視測定されることができ、一般的には、
【0047】
【化16】
【0048】
またはR−Rの消失時点を反応の終点とする。上記反応時間は、0.5〜8時間であってもよく、より好ましくは1〜4時間である。
ここで、上記反応はさらに後処理工程を含み、上記後処理工程は以下の操作:濃縮、洗浄、および溶媒の除去を含むことができる。上記濃縮は回転蒸発によって行ってもよく、上記洗浄に関しては、メチルtert−ブチルエーテルによって行ってもよく、例えば、3回洗浄し;固形物沈殿後洗浄された溶媒を直接に捨てることができ、残留溶媒はオイルポンプを使用して抜き出すことができる。
ここで、上記反応はさらに以下の工程を含む:第2の有機溶媒中で、アルカリの存在下で、
【0049】
【化17】
【0050】
とスルフリルフルオリド(SO)を反応させ、それによって上記
【0051】
【化18】
【0052】
を調製する;ここで、R、R、RおよびRの定義は、前述した通りである。
上記の
【0053】
【化19】
【0054】
を調製する方法において、
上記第二の有機溶媒は、当該技術分野における通常の有機溶媒であってもよく、アセトニトリル、ジクロロメタン、酢酸エチル、ベンゼン、トルエン、アセトン、1,4−ジオキサン、エチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジクロロエタン、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N、N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、メチルtert−ブチルエーテル(MTBE)とクロロホルムから選択される1つまたは複数であり、好ましくはアセトニトリルである。
ここで、上記アルカリは、当技術分野における通常のアルカリであってよく、無機アルカリ(例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウムおよび炭酸水素カリウムの1つまたは複数であり、好ましくは炭酸ナトリウム)および/または有機アルカリ(例えば、トリエチルアミン、N、N−ジイソプロピルエチルアミン、ピロールおよびピリジンの1つまたは複数であり、好ましくはトリエチルアミン)であってもよい。
ここで、上記反応は(−20)℃〜35℃で行ってもよく、好ましくは室温で行う。
ここで、上記反応の進行は、TLCまたはHPLCによって監視測定されることができ、一般的には、
【0055】
【化20】
【0056】
の消失時点を反応の終点とする。上記反応時間は、0.5〜48時間であってもよく、より好ましくは1〜24時間であり、例えば2〜16時間である。
ここで、上記スルフリルフルオリドはガス状態であり、上記スルフリルフルオリドの導入方法は特に限定されず、当該技術分野における通常のガス導入方法であってもよく、例えば、反応系をウォーターポンプにより負圧にした後バルーンでスルフリルフルオリドガスを導入してもよい。
【0057】
ここで、上記反応がさらに後処理工程を含み、上記後処理工程は以下の操作:ろ過、ろ過ケーキの洗浄、第1次の洗浄、抽出し、第2次の洗浄、乾燥、ろ過および濃縮を含む。上記ろ過ケーキの洗浄に関しては、ジクロロメタンまたは酢酸エチルを使用して行うことができ;上記第1次の洗浄に関しては、水を使用して行うことができ;上記抽出に関しては、ジクロロメタンまたは酢酸エチルを使用して行うことができ;上記第2次の洗浄に関しては、飽和食塩水を使用して行うことができ;上記乾燥に関しては、無水硫酸ナトリウムまたは無水硫酸マグネシウムを使用して行うことができる。
【0058】
また、本発明はフルオロスルホニル化試薬としてのフルオロスルホニル含有化合物の使用を提供する。
上記フルオロスルホニル化試薬としての使用は、以下の工程:基質をフルオロスルホニル含有化合物と反応させることを含めばよく、ここで、上記基質はフェノール性ヒドロキシル基含有化合物、第一級アミンまたは第二級アミンである。
上記フルオロスルホニル化試薬としての使用において、上記フェノール性ヒドロキシル基含有化合物中のフェノール性ヒドロキシル基の数が1、2または3であってもよい。
上記フルオロスルホニル化試薬としての使用において、上記基質はフェノール性ヒドロキシル基含有化合物である場合、反応により得られた生成物が以下の化合物から選択されることができる:
【0059】
【化21】
【0060】
【化22】
【0061】
上記フルオロスルホニル化試薬としての使用において、上記基質が第一級アミンである場合、反応により得られた生成物は、以下の化合物から選択されることができる:
【0062】
【化23】
【0063】
【化24】
【0064】
【化25】
【0065】
上記フルオロスルホニル化試薬としての使用において、上記基質と上記フルオロスルホニル含有化合物との反応は0〜35℃で実施されていてもよく、好ましくは室温で実施される。
【0066】
上記フルオロスルホニル化試薬としての使用において、上記基質と上記フルオロスルホニル含有化合物との反応時間が5min〜6hであってもよく、好ましくは10min〜4hであり、より好ましくは1hまたは2hである。
【0067】
上記フルオロスルホニル化試薬としての使用において、上記基質と上記フルオロスルホニル含有化合物との反応を有機溶媒中で実施することができ、上記有機溶媒はこのタイプの反応に通用の有機溶媒であってもよく、好ましくは、アセトニトリル、ジクロロメタンまたは酢酸エチルである。
【0068】
上記フルオロスルホニル化試薬としての使用において、上記基質と上記フルオロスルホニル含有化合物との反応の進行は、LC−MSまたはGC−MSによって監視測定されることができ、一般的には、基質の消失時点を反応の終点とする。
【0069】
上記フルオロスルホニル化試薬としての使用において、上記基質と上記フルオロスルホニル含有化合物との反応がさらに後処理工程を含んでもよく、上記後処理工程が以下の操作:水の添加による反応の停止、抽出し、洗浄、乾燥、ろ過、濃縮、溶媒の除去を含むことができる。上記抽出は、酢酸エチルを用いて行うことができ、好ましくは3回抽出を行うことであり;上記洗浄に関しては、水と飽和塩化ナトリウム溶液で順次に行うことができ、上記乾燥に関しては、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥でき、上記濃縮に関しては、回転蒸発を用いて行うことができ、上記溶剤の除去に関しては、オイルポンプで抜き出す方法を採用して行うことができる。
【0070】
本発明はまた、式2で表される化合物を提供する:
【0071】
【化26】
【0072】
ここで、R、RおよびRの定義は、前述した通りである。
本発明において、上記ブチル基は、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチルまたはtert−ブチルであってもよい。
【0073】
本発明において、上記室温について、当技術分野における通常の室温として定義されていてもよく、好ましくは5〜30℃である。
本発明において、上記第一級アミンについて、当技術分野における通常の第一級アミンとして定義されていてもよく、アミン分子中の1つの水素が置換基によって置き換えられたことを意味する。
本発明において、上記第二級アミンについて、当該技術分野における通常の第二級アミンとして定義されていてもよく、アミン分子中の2つの水素が置換基によって置き換えられたことを意味する。
当該技術分野における周知の知識に適合することに基づき、上記の様々な好ましい条件を任意に組み合わせて、本発明の好ましい各実施例が得られる。
本発明で使用される試薬および原料のいずれも市販から入手できる。
【0074】
本発明の積極的な進歩効果は以下のことにある:
本発明のフルオロスルホニル含有化合物は、カチオンとアニオンを含む両性化合物であり、基質と反応して、フルオロスルホン化生成物を効率的に合成することができ、且つ毒性が低く、調製が簡単で、使いやすく、室温で安定な固形物であり;さらに、この化合物は、フェノール化合物やアミン化合物を含む非常に広い基質適合性を備え、目前ではこのタイプの化学変換を実現できる唯一の固形試薬であり、したがって、重要な学術的および使用的価値がある。
【図面の簡単な説明】
【0075】
図1図1は、スルフリルフルオリドガスを調製するための実験装置であり、AとBのいずれも反応ボトルである。
【発明を実施するための形態】
【0076】
以下、実施例の形態により本発明をさらに説明するが、本発明は上記実施例の範囲に限定されるものではない。以下の実施例で説明されていない具体的な実験方法は、通常の方法と条件、または商品の説明書に従って選択される。
【0077】
実験装置:
H NMRスペクトルは、Agilent−400(400MHz)核磁気共鳴装置を用いて測定され、H NMRの内部標準は、TMS(Δ0.00)またはCDCl(Δ7.26)であった。
13C NMRスペクトルは、Bruker AM−400(100.7MHz)型核磁気共鳴装置で測定され、13C NMRの内部標準は、CDCl(Δ77.16)、DMSO−d(Δ39.52)、CDCN(δ1.32)、(CDCO(δ29.84,206.26)であった。
19F NMRスペクトルは、Agilent−400(376MHz)型核磁気共鳴装置で測定され、19F NMRの外部標準はFCCl(Δ0.00)であり、低磁場は正であった。
LC−MS(ESI)スペクトルは、Waters ACQUITY UPLC H−Class反応系およびACQUITY QDa質量分析検出器(溶離液:0.1%トリフルオロ酢酸水溶液およびアセトニトリル)を用いて測定された。
GC−MS(EI)スペクトルは、SHIMADZUのGC−2010 PlusおよびGCMS−QP2010 Ultra(方法:T = 50℃, t = 3 min, ramp = 25℃/min; T = 100℃, t = 2 min, ramp = 10℃/min; T = 300℃, t = 3 min)で測定され、或いは Agilent 7890A GC System及びAgilent 5975C Inert MSD system (方法:T = 80℃, t = 3 min, ramp = 20℃/min; T = 300℃, t = 15 min)で測定された。
HRMSスペクトルは、Finnigan MAT 8430型質量分析計で測定された。
融点は、BUCHI会社のM−565融点計を使用して測定された。
【0078】
実験試薬および材料:
カラムクロマトグラフィーについて、煙台江友シリカゲル開発株式会社によって製造されたシリカゲル(300〜400メッシュまたは100〜200メッシュ)を使い、薄層クロマトグラフィープレートについて、煙台江友シリカゲル開発株式会社によって製造された薄層クロマトグラフィープレートを使い、発色ツールに、ZF−7Aポータブル紫外線検出器、ヨウ素シリンダー、アルカリ性過マンガン酸カリウム溶液がある。
使用した試薬は、上海阿拉丁生化学技術股ふん有限公司(Aladdin)、梯希愛(上海)化成工業発展有限公司(TCI)、上海麦克林生化学科技有限公司(Macklin)、薩恩化学技術(上海)有限公司(Energy Chemical)、阿法埃莎(中国)化学有限公司(Alfa Aesar)、上海泰坦科技股ふん有限公司(adamas)、上海書亜医薬科技有限公司、上海畢得医薬科技有限公司、上海天連化工科技有限公司、上海賢鼎生物科技有限公司、上海凌峰化学試薬有限公司または上海第3試薬工場から購入された。
溶媒は、上海麦克林生化学科技有限公司(Macklin)、上海泰坦科技股ふん有限公司(adamas)、上海天連化工科技有限公司、上海大合化学品有限公司、上海合邦医薬技術有限公司から購入され、追加処理せずに、購入後直接に使用された。
【0079】
本発明の実施例において、上記Tfoは
【0080】
【化27】
【0081】
、即ちCFSOであり、上記RTは室温を指した。
【0082】
実施例1
1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩の調製
【0083】
【化28】
スキーム1 1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩の調製
【0084】
室温で2−メチルイミダゾール[化合物1](49.3g、600mmol)を炭酸ナトリウム(159.1g、1500mmol)のアセトニトリル(600mL)懸濁液に加え、反応系を水ポンプで負圧にした後、バルーンでスルフリルフルオリドガス[化合物2](18L、730mmol)導入し、一晩攪拌し、TLC(石油エーテル:酢酸エチル=10:1、生成物R = 0.44)検測で反応の完了が示され、反応液をシリカゲル(10〜40メッシュ)でろ過し、ろ過ケーキをジクロロメタン(600 mL)で洗浄し、ろ液を蒸留水(3000 mL×3)で抽出し、水相を合わせジクロロメタン(600 mL)で逆抽出し、有機相を合わせ飽和食塩水(600 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し(2−メチル−1H−イミダゾール−1−スルホニルフルオリドは沸点が低く、濃縮の温度は20℃未満に制御され、圧力は140torr以上に制御された)、生成物である2−メチル−1H−イミダゾール−1−スルホニルフルオライド[化合物3]、ジクロロメタンとアセトニトリルの混合溶液271.1gが得られ、p−トルエンスルホニルフルオリドで定量され、生成物は96.4gであり、収率は97.8%であった。上記調製した混合溶液に窒素ガスの保護下でジクロロメタン(600mL)を加え、氷浴で0℃までに冷却し、撹拌しながらトリフルオロメタンスルホン酸メチル(67mL、592mmol)をシリンジで4.5mL /minの速度で滴下し、氷浴を自然に溶けて室温に戻し、1時間反応させ、LC−MS検測で反応の完了が示された後、反応液をロータリーエバポレーターで粘稠な油状物までに濃縮し、メチルtert−ブチルエーテル(500mL)を加えて撹拌して固形物を沈殿させ、上澄み液を排出し、固形物をメチルtert−ブチルエーテル(500 mL×2)で洗浄し、溶媒をオイルポンプで抜き出し、白色固形物である1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](179.6 g、93.2%;総収率91%)を得た(スキーム1)。
【0085】
白色固形物、 m.p. 58−60℃、 179.6 g、 収率91%; H NMR (400 MHz、 CDCN) δ 7.87 (d、 J = 2.4 Hz、 1H)、 7.56 (d、 J = 2.8 Hz、 1H)、 3.85 (s、 3H)、 2.86 (s、 3H); 13C NMR (100 MHz、 CDCN) δ 151.4、 125.5、 122.1、 122.0 (q、 J = 318 Hz)、 37.5、 12.9; 19F NMR (376 MHz、 CDCN) δ 61.4 (s、 1F)、 −78.1 (s、 3F); LC−MS (t): 0.23 min; ESI−MS (m/z): 179 [M]、148 [M]; HRMS (DART、 m/z): 計算値 CFS: 179.0285 [M]、 実際値: 179.0284; HRMS (DART、 m/z): 計算値 COS: 148.9526 [M]、 実際値: 148.9525.
【0086】
実施例2
1−(フルオロスルホニル)−3−メチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩の調製
【0087】
【化29】
スキーム2 1−(フルオロスルホニル)−3−メチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩の調製
【0088】
室温でイミダゾール[化合物5](1.36g、20mmol)を炭酸ナトリウム(4.2g、40mmol)のアセトニトリル(80mL)懸濁液に加え、反応系を水ポンプで負圧にした後、バルーンでスルフリルフルオリドガス[化合物2](0.6L、25mmol)を導入し、一晩攪拌し、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 10:1、生成物R = 0.48)検測で反応の完了が示され、水(200mL)を反応系に追加して反応液を分相させ、ジクロロメタン(200mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(150mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、セライトでろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで約40mL(1H−イミダゾール−1−スルホニルフルオリドは沸点が低く、濃縮の温度は28℃以下に制御され、圧力は140torr以上に制御された)までに濃縮し、生成物である1H−イミダゾール−1−スルホニルフルオライド[化合物6]、ジクロロメタンとアセトニトリルの混合溶液を得た。上記調製した混合溶液に、窒素ガスの保護下でメチルtert−ブチルエーテル(50 mL)を加え、氷浴で0℃までに冷却し、撹拌しながらトリフルオロメタンスルホン酸メチル(3.28 g、20 mmol)をシリンジでゆっくりと加え、滴下終了後、氷浴をはずし、室温で4時間反応させ、TLC検測で反応の完了が示された後、反応液をロータリーエバポレーターで濃縮し得られた白色固形物をメチルtert−ブチルエーテル(50 mL×3)で洗浄し、オイルポンプで溶媒を抜き出し、白色固形物である1−(フルオロスルホニル)−3−メチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物7](5.3 g、84%)を得た(スキーム2)。
【0089】
白色固形物、m.p. 67〜71℃、 5.3 g、収率 84%; H NMR (400 MHz、 CDCN) δ 9.41 (s、 1H)、 8.01 (s、 1H)、 7.68 (s、 1H)、 3.98 (s、 3H); 13C NMR (100 MHz、 CDCN) δ 141.3 (s)、 127.6、 121.9 (q、 J = 318 Hz)、 122.4、 38.5; 19F NMR (376 MHz、 CDCN) δ 61.2 (s、 1F)、 −78.1 (s、 3F).
【0090】
実施例3
1−(フルオロスルホニル)−1H−イミダゾール硫酸水素塩の調製
【0091】
【化30】
スキーム3 1−(フルオロスルホニル)−1H−イミダゾール硫酸水素塩の調製
【0092】
室温でイミダゾール[化合物5](0.68g、10mmol)を炭酸ナトリウム(2.1g、20mmol)のアセトニトリル(40mL)懸濁液に加え、反応系を水ポンプで負圧にした後、バルーンでスルフリルフルオリドガス[化合物2](0.4L、16mmol)を導入し、一晩攪拌し、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 10:1、生成物R = 0.48)検測で反応の完了が示され、水(100mL)を反応系に追加して反応液を分相させ、ジクロロメタン(80mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(60mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、セライトでろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで約20mL(1H−イミダゾール−1−スルホニルフルオリドは沸点が低く、濃縮の温度は28℃以下に制御され、圧力は140torr以上に制御された)までに濃縮し、生成物である1H−イミダゾール−1−スルホニルフルオライド[化合物6]、ジクロロメタンとアセトニトリルの混合溶液を得た。上記調製した混合溶液に、窒素ガスの保護下でメチルtert−ブチルエーテル(20 mL)を加え、氷浴で0℃までに冷却し、撹拌しながら濃硫酸(0.55mL、10 mmol)をシリンジでゆっくりと加え、滴下終了後、氷浴をはずし、室温で4時間反応させ、TLC検測で反応の完了が示された後、ろ紙でろ過し得られた白色固形物をメチルtert−ブチルエーテル(20 mL×3)で洗浄し、オイルポンプで溶媒を抜き出し、白色固形物である1−(フルオロスルホニル)− 1H−イミダゾール硫酸水素塩[化合物8](2.36 g、95%)を得た(スキーム3)。
融点計器において、60〜120℃の温度、1℃/分の昇温勾配を設定し、サンプルは94.5℃で溶け始め、96℃で泡立ちは始まり、104℃で泡は消え、サンプルが無色透明の液体になった。
【0093】
白色固形物、2.36 g、収率 95%; H NMR (400 MHz、 DMSO−d) δ 11.55 (br、 2H)、 8.65 (s、 1H)、 8.08 (s、 1H)、 7.38 (s、 1H); 19F NMR (376MHz、 DMSO−d) δ 59.7 (s、 1F).
【0094】
実施例4
2−ブチル−1−(フルオロスルホニル)−3−メチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩の調製
【0095】
【化31】
スキーム4 2−ブチル−1−(フルオロスルホニル)−3−メチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩の調製
【0096】
室温で2−ブチルイミダゾール[化合物9](0.62g、5mmol)を炭酸ナトリウム(1.06g、10mmol)のアセトニトリル(50mL)懸濁液に加え、反応系を水ポンプで負圧にした後、バルーンでスルフリルフルオリドガス[化合物2](0.25L、10mmol)を導入し、一晩攪拌し、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 10:1、生成物R = 0.50)検測で反応の完了が示され、水(100mL)を反応系に追加して反応液を分相させ、酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(80mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過して得たろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル:ジクロロメタン=5:1)で精製し、無色油状物である2−ブチル−1−Hイミダゾール−1−スルホニルフルオリド[化合物10](938 mg、88%)を得た。上記調製した2−ブチル−1−Hイミダゾール−1−スルホニルフルオリド[化合物10](938mg、4.5mmol)に、窒素ガスの保護下でメチルtert−ブチルエーテル(50mL)を加え、氷浴で0℃までに冷却し、撹拌しながらトリフルオロメタンスルホン酸メチル(0.51ml、5mmol)をシリンジでゆっくりと加え、滴下終了後、氷浴をはずし、室温で4時間反応させ、TLCで反応を追跡し、反応液をロータリーエバポレーターで濃縮し、メチルtert−ブチルエーテル(50 mL×3)で洗浄し、オイルポンプで溶媒を抜き出した後、無色油状物である2−ブチル−1−(フルオロスルホニル)−3−メチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩を得た[化合物11](0.2g、12%)(スキーム4)。
【0097】
無色油状、0.2 g、収率 12%; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.79 (d、 J = 5.7 Hz、 2H)、 4.03 (s、 3H)、 3.29 (t、 J = 8 Hz、 2H)、 1.71 (quin、 J = 7.6 Hz、 2H)、 1.52 (sext、 J = 7.6 Hz、 2H)、 1.00 (t、 J = 7.2 Hz、 3H); 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 62.7 (s、 0.7F)、 −78.7 (s、 3F).
【0098】
実施例5
1−(フルオロスルホニル)−2−イソプロピル−3−メチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩の調製
【0099】
【化32】
スキーム5 1−(フルオロスルホニル)−2−イソプロピル−3−メチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩の調製
【0100】
室温で2−イソプロピルイミダゾール[化合物12](3.5g、32mmol)を炭酸ナトリウム(6.78g、64mmol)のアセトニトリル(100mL)懸濁液に加え、反応系を水ポンプで負圧にした後、バルーンでスルフリルフルオリドガス[化合物2](1L、40mmol)を導入し、一晩攪拌し、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 10:1、生成物R = 0.53)検測で反応の完了が示され、水(200mL)を反応系に追加して反応液を分相させ、酢酸エチル(200 mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(150 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過して得たろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル= 10:1)で精製し、無色油状物である2−イソプロピル−1−H−イミダゾール−1−スルホニルフルオリド[化合物13](2.2 g、35%)を得た(スキーム5)。
【0101】
無色油状、 2.2 g、収率 35%; HNMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.32 (s、 1H)、 7.03 (s、 1H)、 3.47 (sept、 J = 6.8 Hz、 1H)、 1.38 (d、 J = 6.8 Hz、 6H); 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 59.3 (s、 1F).
メチル化反応は乱雑であり、1−(フルオロスルホニル)−2−イソプロピル−3−メチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物14]は得られなかった。
【0102】
実施例6
1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−ベンズイミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩の調製
【0103】
【化33】
スキーム6 1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−ベンズイミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩の調製
【0104】
室温で2−メチルベンズイミダゾール[化合物15](3.96 g、30mmol)を炭酸ナトリウム(6.3g、60mmol)のアセトニトリル(50 mL)懸濁液に加え、反応系を水ポンプで負圧にした後、バルーンでスルフリルフルオリドガス[化合物2](1L、40mmol)を導入し、一晩攪拌し、TLC(石油エーテル:酢酸エチル=10:1、生成物R = 0.50)検測で反応の完了が示され、水(100mL)を反応系に追加して反応液を分相させ、酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(80mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過して得たろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル=10:1)で精製し、白色固形物である2−メチル−1H−ベンズイミダゾール−1−スルホニルフルオリド[化合物16](0.89g、14%)を得た。
【0105】
白色固形物、0.89g、収率14%;H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.81 (m、 1H)、 7.74 (m、 1H)、 7.42 (m、 2H)、 2.86 (s、 3H); 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 58.3 (s).
【0106】
窒素ガスの保護下で上記調製した2−メチル−1H−ベンズイミダゾール−1−スルホニルフルオリド[化合物16 ](0.89g、4mmol)にメチルtert−ブチルエーテル(50mL)を加え、氷浴で0℃までに冷却した。撹拌しながらトリフルオロメタンスルホン酸メチル(0.443g、4mmol)をシリンジでゆっくりと加え、滴下終了後、氷浴をはずし、室温で4時間反応させ、TLCで反応を追跡し、反応液をロータリーエバポレーターで濃縮し、メチルtert−ブチルエーテル(50 mL×3)で洗浄し、オイルポンプで溶媒を抜き出した後、白色固形物である1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−ベンズイミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物17](1.17 g、78%)を得た(スキーム6)。
【0107】
白色固形物、1.17 g、 収率 78%; H NMR (400 MHz、 CDCN) δ 8.10 (s、 1H)、 7.98 (s、 1H)、 7.87 (s、 2H)、 4.10 (s、 3H)、 3.13 (s、 3H); 19F NMR (376 MHz、 CDCN) δ 62.8 (s、 1F)、 −78.1 (s、 3F).
【0108】
実施例7
2−クロロ−1−(フルオロスルホニル)−3−メチル−1H−ベンズイミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩の調製
【0109】
【化34】
スキーム7 2−クロロ−1−(フルオロスルホニル)−3−メチル−1H−ベンズイミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩の調製
【0110】
室温で2−クロロベンズイミダゾール[化合物18](4.2g、30mmol)を炭酸ナトリウム(6.3g、60mmol)のアセトニトリル(50mL)懸濁液に加え、反応系を水ポンプで負圧にした後、バルーンでスルフリルフルオリドガス[化合物2](1L、40mmol)を導入し、一晩攪拌し、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 20:1、生成物R = 0.64)検測で反応の完了が示され、水(100mL)を反応系に追加して反応液を分相させ、酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(80mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル= 20:1)で精製して、白色固形物である2−クロロ−1H−ベンズイミダゾール−1−スルホニルフルオリド[化合物19](2.61g、39%)を得た(スキーム7)。
【0111】
白色固形物、2.61 g、 収率39%; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.83 (m、 1H)、 7.75 (m、 1H)、 7.49 (m、 2H); 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 60.4 (s、 1F).
メチル化反応が乱雑であり、2−クロロ−1−(フルオロスルホニル)−3−メチル−1H−ベンズイミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物20]は得られなかった。
【0112】
実施例8
2−エチル−1−(フルオロスルホニル)−3,4−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩の調製
【0113】
【化35】
スキーム8 2−エチル−1−(フルオロスルホニル)−3,4−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩の調製
【0114】
室温で2−エチル−4−メチルイミダゾール[化合物21](1.1 g、10mmol)を炭酸ナトリウム(2.1 g、20mmol)のアセトニトリル(50 mL)懸濁液に加え、反応系を水ポンプで負圧にした後、バルーンでスルフリルフルオリドガス[化合物2](0.4L、16mmol)を導入し、一晩攪拌し、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 10:1、生成物R = 0.50)検測で反応の完了が示され、水(100mL)を反応系に追加して反応液を分相させ、酢酸エチル(80mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(60mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過して得たろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル=10:1)で精製し、白色固形物である2−エチル−4−メチル−1−H−イミダゾール−1−スルホニルフルオライド[化合物22](1.27g 、66%)を得た。窒素ガスの保護下で上記調製した2−エチル−4−メチル−1−H−イミダゾール−1−スルホニルフルオライド[化合物22](1.27g、6.6mmol)に、メチルtert−ブチルエーテル(50mL)を加え、氷浴で0℃までに冷却した。撹拌しながらトリフルオロメタンスルホン酸メチル(0.73 ml、6.6mmol)をシリンジでゆっくりと加え、滴下終了後、氷浴をはずし、室温で4時間反応させ、TLCで反応を追跡し、反応液をロータリーエバポレーターで濃縮し、メチルtert−ブチルエーテル(50 mL×3)で洗浄し、オイルポンプで溶媒を抜き出した後、白色固形物である2−エチル−1−(フルオロスルホニル)−3,4−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物23](2.22 g、96%)を得た(スキーム8)。
【0115】
白色固形物、 2.22 g、 収率96%; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.52 (s、 1H)、 3.89 (s、 3H)、 3.38 (q、 J = 7.6 Hz、 2H)、 2.42 (s、 3H)、 1.41 (t、 J = 7.6 Hz、 3H); 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 62.3 (s、 1F)、 −78.6 (s、 3F).
【0116】
実施例9
2,4,5−トリブロモ−1H−イミダゾール−1−スルホニルフルオリドの調製
【0117】
【化36】
スキーム9 2,4,5−トリブロモ−1H−イミダゾール−1−スルホニルフルオリドの調製
【0118】
室温で2,4,5−トリブロモイミダゾール[化合物24](1.5g、5mmol)を炭酸ナトリウム(1.06 g、10 mmol)のアセトニトリル(50 mL)懸濁液に加え、反応系を水ポンプで負圧にした後、バルーンでスルフリルフルオリドガス[化合物2]を導入し、一晩攪拌したが反応していなかった(スキーム9)。
【0119】
実施例10
2−クロロ−5−ニトロ−1H−イミダゾール−1−スルホニルフルオリドの調製
【0120】
【化37】
スキーム10 2−クロロ−5−ニトロ−1H−イミダゾール−1−スルホニルフルオリドの調製
【0121】
室温で2−クロロ−4−ニトロイミダゾール[化合物26](730 mg、5 mmol)を炭酸ナトリウム(1.06 g、10 mmol)のアセトニトリル(50 mL)懸濁液に加え、反応系を水ポンプで負圧にした後、バルーンでスルフリルフルオリドガス[化合物2]を導入し、一晩攪拌したが反応していなかった(スキーム10)。
【0122】
実施例11
2−ニトロ−1H−イミダゾール−1−スルホニルフルオリドの調製
【0123】
【化38】
スキーム11 2−ニトロ−1H−イミダゾール−1−スルホニルフルオリドの調製
【0124】
室温で2−ニトロイミダゾール[化合物28](560mg、5mmol)を炭酸ナトリウム(1.06g、10mmol)のアセトニトリル(50mL)懸濁液に加え、反応系を水ポンプで負圧にした後、バルーンでスルフリルフルオリドガス[化合物2]を導入し、一晩攪拌したが反応しなかった(スキーム11)。
【0125】
実施例12
1−(フルオロスルホニル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸メチルの調製
【0126】
【化39】
スキーム12 1−(フルオロスルホニル)−1H−イミダゾール−2−カルボン酸メチルの調製
【0127】
室温で1H−イミダゾール−2−カルボン酸メチル[化合物28](630mg、5mmol)を炭酸ナトリウム(1.06g、10mmol)のアセトニトリル(50mL)懸濁液に加え、反応系を水ポンプで負圧にした後、バルーンでスルフリルフルオリドガス[化合物2]を導入し、一晩攪拌したが、反応した原料は2%未満であった(スキーム12)。
【0128】
実施例13
スルフリルフルオリドガスの調製
【0129】
【化40】
スキーム13 スルフリルフルオリドガスの調製
【0130】
スルフリルフルオリドガスを調製するための装置を図1に示す。
図1に示すように、室温で、反応ボトルAにフッ化カリウム(581mg、10mmol)を加え、反応ボトルBに4−クミルフェノール[化合物32](212mg、1mmol)を加え且つ緩衝バルーンを挿入し、エアパイプで2つの反応ボトルを接続し、反応系を水ポンプで負圧にした後、シリンジで反応ボトルBにトリエチルアミン(152 mg、1.5 mmol)のアセトニトリル(5 mL)溶液を注ぎ、反応ボトルAに1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](3.283g、10mmol)のアセトニトリル(10mL)溶液を注ぎ、1時間反応させ、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 10:1、生成物R = 0.61)で反応を追跡し、フッ素スペクトルの監視で、Bボトル内の反応液にガススルフリルフルオリドの信号と4−(2−フェニル−2−プロピル)フェノキシスルホニルフルオリドの信号を検出し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル=30:1)で精製し、無色液体である4−(2−フェニル−2−プロピル)フェノキシスルホニルフルオリド[化合物33](288 mg、97%)を得た(スキーム13)。
【0131】
無色液体、 288 mg、 収率97%; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.33−7.19 (m、 9H)、 1.69 (s、 6H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 151.8、 149.6、 148.1、 128.9、 128.4、 126.8、 126.2、 120.3、 43.0、 30.8; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 36.8 (s、 1F); GC−MS (t): 18.4 min; EI−MS (m/z): 294 [M]
【0132】
実施例14
4−(2−フェニル−2−プロピル)フェノキシスルホニルフルオリドの調製
【0133】
【化41】
スキーム14 4−(2−フェニル−2−プロピル)フェノキシスルホニルフルオリドの調製
【0134】
室温で、トリエチルアミン(220μL、1.59 mmol)を4−クミルフェノール[化合物32](225 mg、1.04 mmol)のアセトニトリル(1 mL)溶液に加え、10分間撹拌した後、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](448 mg、1.27 mmol)のアセトニトリル(1 mL)溶液を一度に反応系に加え、且つアルゴンガスの保護下で1時間反応させ、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 10:1、生成物R = 0.61)で反応を追跡した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル= 30:1)で精製し、無色液体である4−(2−フェニル−2−プロピル)フェノキシスルホニルフルオリド[化合物33](293 mg、95%)を得た(スキーム14)。
【0135】
無色液体、 293 mg、 収率95%; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.32−7.20 (m、 9H)、 1.69 (s、 6H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 151.8、 149.6、 148.1、 128.9、 128.3、 126.8、 126.2、 120.3、 43.0、 30.7; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 36.8 (s、 1F); GC−MS (t): 18.4 min; EI−MS (m/z): 294 [M]
【0136】
実施例15
2,2−プロピルジ−(4,1−フェニレン)−ジオキシスルホニルフルオリドの調製
【0137】
【化42】
スキーム15 2,2−プロピルジ−(4,1−フェニレン)−ジオキソスルホニルフルオリドの調製
【0138】
室温で、トリエチルアミン(220μL、1.59 mmol)をビスフェノールA [化合物34](120 mg、0.52 mmol)のアセトニトリル(1 mL)溶液に加え、10分間撹拌した後、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](448 mg、1.27 mmol)のアセトニトリル(1 mL)溶液を一度に反応系に加え、且つアルゴンガスの保護下で1時間反応させ、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 10:1、生成物R = 0.43)で反応を追跡し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル= 30:1)で精製して、白色固形物である2,2−プロピルジ−(4,1−フェニレン)−ジオキソスルホニルフルオリド[化合物35](169 mg、82%)を得た(スキーム15)。
【0139】
白色固形物、 m.p. 48.2−49.5℃、 169 mg、 収率82%; H NMR (400 MHz、 CDCl)δ 7.32−7.25 (m、 8H)、 1.70 (s、 6H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl)δ 150.6、 148.3、 128.9、 120.7、 43.0、 30.8; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 37.0 (s、 2F); GC−MS (t): 22.0 min; EI−MS (m/z): 392 [M]
【0140】
実施例16
スルホニルビス(4,1−フェニレン)ジオキシスルホニルフルオリドの調製
【0141】
【化43】
スキーム16 スルホニルビス(4,1−フェニレン)ジオキシスルホニルフルオリドの調製
【0142】
室温で、トリエチルアミン(220μL、1.59mmol)をビスフェノールS [化合物36](130mg、0.52mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液に加え、10分間撹拌した後、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](448 mg、1.27 mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液を一度に反応系に加え、且つアルゴンガスの保護下で1時間反応させ、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 4:1、生成物R = 0.38)で反応を追跡し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル= 4:1)で精製して、白色固形物であるスルホニルビス(4,1−フェニレン)ジオキシスルホニルフルオリド[化合物37](166 mg、77%)を得た(スキーム16)。
【0143】
白色固形物、 m.p. 125.0−126.1℃、 166 mg、 収率77%; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 8.10 (d、 J = 8.0 Hz、 4H)、 7.54 (d、 J = 8.0 Hz、 4H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 153.0、 141.3、 130.7、 122.5; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 39.0 (s、 2F); GC−MS (t): 23.6 min; EI−MS (m/z): 414 [M]
【0144】
実施例17
(1,1′−ビフェニル)−4,4′−ジスルホニルフルオリドの調製
【0145】
【化44】
スキーム17 (1,1′−ビフェニル)−4,4′−ジスルホニルフルオリドの調製
【0146】
室温で、トリエチルアミン(440μL、3.17 mmol)をビフェノール[化合物38](198 mg、1.04 mmol)のアセトニトリル(1 mL)溶液に加え、10分間撹拌した後、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](840 mg、2.56 mmol)のアセトニトリル(1 mL)溶液を一度に反応系に加え、且つアルゴンガスの保護下で1時間反応させ、TLC(石油エーテル:酢酸エチル=10:1、生成物R = 0.53)で反応を追跡し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル= 10:1)で精製して、淡緑色固形物である(1,1′−ビフェニル)−4,4′−ジスルホニルフルオリド[化合物39](294 mg、81%)を得た(スキーム17)。
【0147】
淡緑色固形物、 m.p. 95.3−96.6℃、 294 mg、 収率81%; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.65 (d、 J = 8.8 Hz、 4H)、 7.45 (d、 J = 8.8 Hz、 4H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 150.0、 140.1、 129.3、 121.7; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ +37.4 (s、 2F); GC−MS (t): 20.4 min、 EI−MS (m/z): 350 [M] ; HRMS (EI、 m/z): 計算値 C12: 349.9730 [M]、 実際値: 349.9729.
【0148】
実施例18
2,7−ナフチル−ジスルホニルフルオリドの調製
【0149】
【化45】
スキーム18 2,7−ナフチル−ジスルホニルフルオリドの調製
【0150】
室温で、トリエチルアミン(440μL、3.17mmol)を、2,7−ジヒドロキシナフタレン[化合物40](169mg、1.04mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液に加え、10分間撹拌した後、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](840 mg、2.56 mmol)のアセトニトリル(1 mL)溶液を一度に反応系に加え、且つアルゴンガスの保護下で1時間反応させ、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 10:1、生成物R = 0.54)で反応を追跡し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル= 10:1)で精製し、白色固形物である2,7−ナフチル−ジスルホニルフルオリド[化合物41](253 mg、75%)を得た(スキーム18)。
【0151】
白色固形物、 m.p. 122.7−124.3℃、 253 mg、 収率75%; H NMR (400 MHz、 DMSO−d) δ 8.40 (d、 J = 2.0 Hz、 2H)、 8.34 (s、 1H)、 8.31 (s、 1H)、 7.88 (d、 J = 2.0 Hz、 1H)、 7.86 (d、 J = 2.0 Hz、 1H); 13C NMR (100 MHz、 DMSO−d) δ 148.3、 133.3、 131.5、 120.9、 119.5; 19F NMR (376 MHz、 DMSO−d) δ +39.8 (s、 2F); GC−MS (t): 17.9 min、 EI−MS (m/z): 324 [M]
【0152】
実施例19
(8R、9S、13S、14S、17R)−17−エチニル−17−ヒドロキシ−13−メチル−7、8、9、11、12、13、14、15、16、17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]−3−フェナントキシスルホニルフルオリドの調製
【0153】
【化46】
スキーム19 (8R、9S、13S、14S、17R)−17−エチニル−17−ヒドロキシ−13−メチル−7、8、9、11、12、13、14、15、16、17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]−3−フェナントキシスルホニルフルオリドの調製
【0154】
室温で、トリエチルアミン(220μL、1.59mmol)を、エチニルエストラジオール[化合物42](315mg、1.04mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液に加え、10分間撹拌した後、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](448mg、1.27mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液を一度に反応系に加え、且つアルゴンガスの保護下で1時間反応させ、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 4:1、生成物R = 0.42)で反応を追跡し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル= 4:1)で精製し、白色固形物である(8R、9S、13S、14S、17R)−17−エチニル−17−ヒドロキシ−13−メチル−7、8、9、11、12、13、14、15、16、17−デカヒドロ −6H−シクロペンタ[a] −3−フェナントキシスルホニルフルオリド[化合物43](349 mg、88%)を得た(スキーム19)。
【0155】
白色固形物、 m.p. 44.9−48.1℃、 349 mg、 収率88%; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.37 (d、 J = 8.0 Hz、 1H)、7.09(d、 J = 8.0 Hz、 1H)、 7.04 (s、 1H)、 2.92−2.89 (m、 2H)、 2.61 (s、 1H)、 2.39−2.25 (m、 3H)、 2.06−1.91 (m、 3H)、1.83−1.68 (m、 4H)、 1.57−1.34 (m、 4H)、 0.89 (s、 3H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 148.0、 141.0、 139.6、 127.3、 120.6、 117.6、 87.4、 79.7、 74.2、 49.4、 47.0、 43.6、 38.9、 38.7、 32.6、 29.5、 26.7、 26.1、 22.7、 12.7; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 36.8 (s、 1F); GC−MS (t): 26.6 min; EI−MS (m/z): 378 [M]
【0156】
実施例20
(8R、9S、13S、14S)−13−メチル−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]− 3−フェナントキシスルホニルフルオリドの調製
【0157】
【化47】
スキーム20 (8R、9S、13S、14S)−13−メチル−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]−3−フェナントキシスルホニルフルオリドの調製
【0158】
室温で、トリエチルアミン(220μL、1.59mmol)を、エストロン[化合物44](288mg、1.04mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液に加え、10分間攪拌した後、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](448 mg、1.27 mmol)のアセトニトリル(1 mL)溶液を一度に反応系に加え、且つアルゴンガスの保護下で1時間反応させ、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 4:1、生成物R = 0.43)で反応を追跡し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル= 4:1)で精製し、白色固形物である(8R、9S、13S、14S)−13−メチル−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]−3−フェナントキシスルホニルフルオリド[化合物45](295 mg、80%)を得た(スキーム20)。
【0159】
白色固形物、 m.p. 108.8−111.3℃、 295 mg、 収率80%; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.37 (d、 J = 8.0 Hz、 1H)、 7.10 (d、 J = 8.0 Hz、 1H)、 7.06 (s、 1H)、 2.97−2.94 (m、 2H)、 2.56−2.49 (m、 1H)、 2.44−2.39 (m、 1H)、 2.33−2.27 (m、 1H)、 2.21−1.98 (m、 4H)、 1.69−1.42 (m、 6H)、 0.92 (s、 3H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 220.1、 148.0、 140.5、 139.4、 127.2、 120.5、 117.6、 50.2、 47.7、 43.9、 37.6、 35.6、 31.4、 29.2、 25.9、 25.5、 21.4、 13.6; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 36.9 (s、 1F); GC−MS (t): 26.1 min; EI−MS (m/z): 352 [M]; HRMS (EI、 m/z): 計算値 C1821FS: 352.1145 [M]、 実際値: 352.1143;
【0160】
実施例21
(8R、9S、13S、14S、17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a] −3−フェナントキシスルホニルフルオリドの調製
【0161】
【化48】
スキーム21 (8R、9S、13S、14S、17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]−3−フェナントキシスルホニルフルオリドの調製
【0162】
室温で、トリエチルアミン(220μL、1.59 mmol)をβ−エストラジオール[化合物46](292 mg、1.04 mmol)のアセトニトリル(1 mL)溶液中に加え、10分間撹拌した後、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](448 mg、1.27 mmol)のアセトニトリル(1 mL)溶液を一度に反応系に加え、且つアルゴンガスの保護下で1時間反応させ、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 4:1、生成物R = 0.38)で反応を追跡し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル= 4:1)で精製し、淡黄色固形物である(8R、9S、13S、14S、17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]−3−フェナントキシスルホニルフルオリド[化合物47](305 mg、82%)を得た(スキーム21)。
【0163】
淡黄色固形物、 m.p. 100.2−104.0℃、 305 mg、 収率82%; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.36 (d、 J = 8.8 Hz、 1H)、 7.08 (d、 J = 8.0 Hz、 1H)、 7.03 (s、 1H)、 3.74 (t、 J = 8.0 Hz、 1H)、 2.91−2.88 (m、 2H)、 2.34−2.09 (m、 3H)、1.99−1.90 (m、 2H)、 1.75−1.68 (m、 1H)、 1.57−1.17 (m、 8H)、 0.79 (s、 3H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 147.9、 141.2、 139.7、 127.3、 120.5、 117.5、 81.5、 49.9、 44.0、 43.1、 38.2、 36.5、 30.3、 29.4、 26.7、 26.1、 23.0、 11.0; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 36.8 (s、 1F); GC−MS (t): 26.0 min; EI−MS (m/z): 354 [M]; HRMS (EI、 m/z): 計算値 C1823FS: 354.1301 [M]、実際値: 354.1293.
【0164】
実施例22
(E)−4−(3,5−ジメトキシスチリル)フェノキシスルホニルフルオリドの調製
【0165】
【化49】
スキーム22 (E)−4−(3,5−ジメトキシスチリル)フェノキシスルホニルフルオリドの調製
【0166】
室温で、トリエチルアミン(220μL、1.59mmol)を、プテロスチルベン[化合物48](272mg、1.04mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液に加え、10分間攪拌した後、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](448 mg、1.27 mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液を一度に反応系に加え、且つアルゴンガスの保護下で1時間反応させ、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 4:1、生成物R = 0.43)で反応を追跡し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル= 4:1、3:1)で精製し、淡黄色固形物である(E)−4−(3,5−ジメトキシスチリル)フェノキシスルホニルフルオリド[化合物49](309 mg、87%)を得た(スキーム22)。
【0167】
淡黄色固形物、 m.p. 80.1−81.1℃、 309 mg、 収率87%; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.58 (d、 J = 8.0 Hz、 2H)、 7.33 (d、 J = 8.0 Hz、 2H)、 7.05 (s、 2H)、 6.67 (s、 2H)、 6.43 (s、 1H)、 3.84 (s、 6H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 161.0、 149.0、 138.5、 137.8、 130.8、 128.1、 126.8、 121.0、 104.8、 100.3、 55.2; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 37.1 (s、 1F); GC−MS (t): 24.9 min; EI−MS (m/z): 338 [M]; HRMS (EI、 m/z): 計算値 C1615FS: 338.0624 [M]、 実際値: 338.0619.
【0168】
実施例23
(E)4−(3−オキソ−3−フェニルプロペニル)フェニルスルホニルフルオリドの調製
【0169】
【化50】
スキーム23 (E)−4−(3−オキソ−3−フェニルプロペニル)フェニルスルホニルフルオリドの調製
【0170】
室温で、トリエチルアミン(220μL、1.59mmol)を4−ヒドロキシカルコン[化合物50](241mg、1.04mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液に加え、10分間撹拌した後、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](421 mg、1.28 mmol)のアセトニトリル(1 mL)溶液を反応系に一度に加え、且つアルゴンガスの保護下で1時間反応させ、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 10:1、生成物R = 0.42)で反応を追跡し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル=10:1)で精製し、淡緑色固形物である(E)−4−(3−オキソ−3−フェニルプロペニル)フェニルスルホニルフルオリド[化合物51](262 mg、82%)を得た(スキーム23)。
【0171】
淡緑色固形物、 m.p. 92.8−94.2℃、 262 mg、 収率82%; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 8.02 (d、 J = 8.0 Hz、 2H)、 7.81−7.74 (m、 3H)、 7.62 (t、 J = 7.4 Hz 、1H)、 7.56−7.51 (m、 3H)、 7.41 (d、 J = 8.0 Hz、 2H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 150.0、 150.9、 142.2、 137.8、 135.6、 133.3、 130.3、 128.8、 128.6、 124.0、 121.6; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ +37.8 (s、 1F); GC−MS (t): 22.9 min、 EI−MS (m/z): 306 [M]; HRMS (EI、 m/z): 計算値 C1511FS: 306.0362 [M]、 実際値: 306.0369.
【0172】
実施例24
5−メチル−3−(−2−ピリジル)−5H−ベンゾ[5,6][1,2]チアジノ[3,4−e][1,2,3]オキサチアジン−4(3H)−オン−2,2,6,6−テトラオキシドの調製
【0173】
【化51】
スキーム24 5−メチル−3−(−2−ピリジニル)−5H−ベンゾ[5,6][1,2]チアジノ[3,4−e] [1,2,3]オキサチアジン−4(3H)−オン−2,2,6,6−テトラオキシドの調製
【0174】
室温で、トリエチルアミン(132μL、0.95mmol)をピロキシカム[化合物52](210mg、0.62mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液に加え、10分間攪拌した後、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](268 mg、0.76 mmol)のアセトニトリル(1 mL)溶液を一度に反応系に加え、且つアルゴンガスの保護下で1時間反応させ、TLC (石油エーテル:酢酸エチル= 1:1、生成物R = 0.42)で反応を追跡し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル= 1:1)で精製し、淡黄色固形物である5−メチル−3−(−2−ピリジル)−5H−ベンゾ[5,6] [1,2]チアジノ[3,4−e] [1,2,3]オキサチアジン−4(3H)−オン −2,2,6,6−テトラオキシド[化合物53](138 mg、56%)を得た(スキーム24)。
【0175】
淡黄色固形物、 m.p. 197.3−200.9℃、 138 mg、 収率56%; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 8.69 (s、 1H)、 8.03 (t、 J = 8.0 Hz、 2H)、 7.96 (t、 J = 8.0 Hz、 1H)、 7.89 (s、 2H)、 7.50−7.48 (m、 2H)、 3.29 (s、 3H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 157.1、 149.9、 146.7、 145.5、 139.3、 135.1、 134.2、 133.1、 126.1、 125.2、 124.4、 123.5、 123.5、 120.3、 36.6; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) no signal; LC−MS (t):2.7 min; ESI−MS (m/z): 394.03 [MH]; HRMS (ESI、 m/z): 計算値 C1512: 394.0162 [MH]、 実際値: 394.0171.
【0176】
実施例25
3−(3−クロロ−4−(4−クロロフェノキシ)フェニル)−6−8ジヨードベンゾ[e][1,2,3]オキサチアジン−4(3H)−オン−2,2−ジオキシドの調製
【0177】
【化52】
スキーム25 3−(3−クロロ−4−(4−クロロフェノキシ)フェニル)−6−8ジヨードベンゾ[e][1,2,3]オキサチアジン−4(3H)−オン−2,2−ジオキシドの調製
【0178】
室温で、トリエチルアミン(85μL、0.61mmol)をラフォキサニド(Rafoxanide)[化合物54](256mg、0.40mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液に加え、10分間攪拌した後、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4] (172 mg、0.49 mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液を一度に反応系に加え、且つアルゴンガスの保護下で1時間反応させ、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 10:1、生成物R = 0.57)で反応を追跡し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル= 30:1)で精製し、白色固形物である3−(3−クロロ−4−(4−クロロフェノキシ)フェニル)−6−8ジヨードベンゾ[e][1,2,3]オキサチアジン−4(3H)−オン−2、2−ジオキシド[化合物55](154 mg、56%)を得た(スキーム25)。
【0179】
白色固形物、 m.p. 183.0−183.8 C、 154 mg、 収率56 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 8.48 (d、 J = 2.0 Hz、 1H)、 8.42 (d、 J = 2.0 Hz、 1H)、 7.55 (d、 J = 2.8 Hz、 1H)、 7.39−7.38 (m、 1H)、 7.37−7.35 (m、 1H)、 7.27−7.24 (m、 1H)、 7.04−6.98 (m、 3H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 158.7、 155.1、 154.1、 153.6、 150.2、 139.4、 132.0、 130.3、 130.1、 129.2、 126.2、 126.0、 120.8、 119.6、 119.1、 91.6、 86.7; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) no signal; HRMS(DART、 m/z): 計算値 C1910NClS: 687.7741 [MH]、 実際値: 687.7732.
【0180】
実施例26
(S)−4−エチル−4−ヒドロキシ−3,14−ジオキソ−3,4,12,14−テトラヒドロ−1H−ピロン[3′、4′:6,7]インドリル[1,2−b]−9−キノリルスルホニルフルオリドの調製
【0181】
【化53】
スキーム26 (S)−4−エチル−4−ヒドロキシ−3,14−ジオキソ−3,4,12,14−テトラヒドロ−1H−ピロン[3′、4′:6,7]インドリル[1,2−b]−9−キノリルスルホニルフルオリドの調製
【0182】
室温で、トリエチルアミン(440μL、3.17 mmol)を(S)−10−ヒドロキシカンプトテシン[化合物56](194 mg、0.52 mmol)のアセトニトリル(1 mL)溶液に加え、10分間撹拌した後、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](840 mg、2.56 mmol)のアセトニトリル(1 mL)溶液を一度に反応系に加え、且つアルゴンガスの保護下で1時間反応させ、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 1:1、生成物R = 0.11)で反応を追跡し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル= 1:1)で精製し、淡緑色固形物である(S)−4−エチル−4−ヒドロキシ−3,14−ジオキソ−3,4,12,14−テトラヒドロ−1H−ピロン[3′、4′:6,7]インドリル[1,2−b]−9−キノリルスルホニルフルオリド[化合物57](143 mg、61%)を得た(スキーム26)。
【0183】
淡緑色固形物、 m.p. 227.6−229.6℃、 143 mg、 収率61 %; H NMR (400 MHz、 DMSO−d) δ 8.80 (s、 1H)、 8.48 (d、 J = 2.4 Hz、 1H)、 8.35 (d、 J = 9.2 Hz、 1H)、 8.04 (dd、 J = 9.2、 2.4 Hz、 1H)、 7.38 (s、 1H)、 6.55 (s、 1H)、 5.43 (s、 2H)、 5.32 (s、 2H)、 1.92 − 1.82 (m、 2H)、 0.89 (t、 J = 7.2 Hz、 3H); 13C NMR (100 MHz、 DMSO−d) δ 172.4、 156.6、 154.1、 149.9、 147.4、 146.8、 144.7、 132.1、 131.9、 131.1、 128.0、 123.5、 120.0、 119.7、 97.2、 72.3、 65.2、 50.2、 30.4、 7.8; 19F NMR (376 MHz、 DMSO−d) δ +39.7 (s、 1F); LC−MS (t): 1.4 min; ESI−MS (m/z): 447.17 [MH]; HRMS (DART、 m/z): 計算値 C2016FS: 447.0657 [MH]、 実際値: 447.0658.
【0184】
実施例27
4−アセトアミドフェノキシスルホニルフルオリドの調製
【0185】
【化54】
スキーム27 4−アセトアミドフェノキシスルホニルフルオリドの調製
【0186】
室温で、トリエチルアミン(220μL、1.59 mmol)をパラセタモール[化合物58](161 mg、1.04 mmol)のアセトニトリル(1 mL)溶液に加え、10分間撹拌した後、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](420 mg、1.28 mmol)のアセトニトリル(1 mL)溶液を一度に反応系に加え、アルゴンガスの保護下で1時間反応させ、TLC(石油エーテル:酢酸エチル = 1:1、生成物R = 0.47)で反応を追跡し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル= 1:1)で精製し、淡黄色固形物である4−アセトアミドフェノキシスルホニルフルオリド[化合物59](238 mg、98%)を得た(スキーム27)。
【0187】
淡黄色固形物、 m.p. 150.3−152.0℃、 238 mg、 98 %収率; H NMR (400 MHz、 DMSO−d) δ 10.24 (s、 1H)、 7.75 (d、 J = 9.2 Hz、 2H)、 7.51 (d、 J = 9.2 Hz、 2H)、 2.06 (s、 3H); 13C NMR (100 MHz、 DMSO−d) δ 168.7、 144.5、 139.9、 121.5、 120.4、 24.0; 19F NMR (376 MHz、 DMSO−d) δ +38.3 (s、 1F); LC−MS (t): 1.36 min; ESI−MS (m/z): 234.11 [MH]; HRMS (DART、 m/z): 計算値 CNFS: 234.0231 [MH]、 実際値: 234.0230.
【0188】
実施例28
(E)−2−((2−フルオロスルホニルオキシ)フェニル)アゾ)フェノキシスルホニルフルオリドの調製)
【0189】
【化55】
スキーム28 (E)−2−((2−フルオロスルホニルオキシ)フェニル)アゾ)フェノキシスルホニルフルオリドの調製
【0190】
室温で、トリエチルアミン(660μL、4.76mmol)を2,2−ジヒドロキシアゾベンゼン[化合物60](114mg、0.52mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液に加え、10分間撹拌した後、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](1.267g、3.86mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液を反応系に一度に加え、且つアルゴンガスの保護下で1時間反応させ、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 10:1、生成物R = 0.54)で反応を追跡し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル= 10:1)で精製し、赤色固形物である(E)−2−((2−フルオロスルホニルオキシ)フェニル)アゾ)フェノキシスルホニルフルオリド[化合物61](168 mg、85%)を得た(スキーム28)。
【0191】
赤色固形物、 m.p. 116.5−118.3℃、 168 mg、 85 %収率; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.94 (dd、 J = 8.4、 1.6 Hz、 2H)、 7.68 − 7.64 (m、 2H)、 7.58 − 7.54 (m、 4H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 148.7、 143.8、 133.8、 129.7、 122.8、 118.1; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ +39.6 (s、 1F); LC−MS (t):1.79 min; ESI−MS (m/z): 379.09 [MH]; HRMS (DART、 m/z): 計算値 C12: 378.9865 [MH]、 実際値: 378.9862.
【0192】
実施例29
チオジ(4,6−ジクロロ−2,1−フェニル)ジオキソスルホニルフルオリドの調製
【0193】
【化56】
スキーム29 チオジ(4,6−ジクロロ−2,1−フェニル)ジオキソスルホニルフルオリドの調製
【0194】
室温で、トリエチルアミン(440μL、3.17mmol)を、ビチオノール[化合物62](382mg、1.04mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液に加え、10分間撹拌した後、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](840 mg、2.56 mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液を一度に反応系に加え、且つアルゴンガスの保護下で1時間反応させ、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 10:1、生成物R = 0.62)で反応を追跡し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル= 10:1)で精製し、淡緑色コロイドであるチオジ(4,6−ジクロロ−2,1−フェニル)ジオキソスルホニルフルオリド[化合物63](507 mg、94%)を得た(スキーム29)。
【0195】
淡緑色コロイド、 507 mg、 収率94 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.55 (d、 J = 2.4 Hz、 2H)、 7.24 (d、 J = 2.4 Hz、 2H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 144.6、 135.7、 132.2、 131.8、 130.9、 130.1; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ +48.6 (s、 2F); HRMS (DART、 m/z): 計算値 C12Cl: 517.7887 [M]、 実際値: 517.7881.
【0196】
実施例30
8−アセチル−4−メチル−2−オキソ−2H−ベンゾピラン−7−オキシスルホニルフルオリドの調製
【0197】
【化57】
スキーム30 8−アセチル−4−メチル−2−オキソ−2H−ベンゾピラン−7−オキシスルホニルフルオリドの調製
【0198】
室温で、トリエチルアミン(220μL、1.59mmol)を、8−アセチル−7−ヒドロキシ−4−メチルクマリン[化合物64](232mg、1.04mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液に加え、10分間撹拌した後、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](420 mg、1.28 mmol)のアセトニトリル(1 mL)溶液を一度に反応系に加え、且つアルゴンガスの保護下で1時間反応させ、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 4:1、生成物R = 0.16)を反応を追跡し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル= 4:1)で精製し、白色固形物である8−アセチル−4−メチル−2−オキソ−2H−ベンゾピラン−7−オキシスルホニルフルオリド[化合物65](253 mg、81%)を得た(スキーム30)。
【0199】
白色固形物、 m.p. 163.8−165.2℃、 253 mg、収率 81 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.77 (d、 J = 8.8 Hz、 1H)、 7.37 (dd、 J = 8.8、 1.2 Hz、 1H)、 6.39 (d、 J = 0.8 Hz、 1H)、 2.73 (s、 3H)、 2.48 (s、 3H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 195.5、 158.2、 151.4、 151.1、 147.0、 127.4、 123.9、 120.6、 117.4、 116.3、 32.4、 19.0; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ +40.6 (s、 1F); GC−MS (t): 20.9 min、 EI−MS (m/z): 300 [M]; HRMS (EI、 m/z): 計算値 C12FS: 300.0104 [M]、 実際値: 300.0100.
【0200】
実施例31
2−オキソ−2H−6−ベンゾピラニルオキシスルホニルフルオリドの調製
【0201】
【化58】
スキーム31 2−オキソ−2H−6−ベンゾピラニルオキシスルホニルフルオリドの調製
【0202】
室温で、トリエチルアミン(220μL、1.59mmol)を6−ヒドロキシクマリン[化合物66](173mg、1.04mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液に加え、10分間攪拌した後、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](448mg、 1.27mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液を反応系に一度に加え、且つアルゴンガスの保護下で1時間反応させ、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 1:1、生成物R = 0.53)で反応を追跡し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル=1:1)で精製し、黄色固形物2−オキソ−2H−6−ベンゾピラニルオキシスルホニルフルオリド[化合物67](229 mg、90%)を得た(スキーム29)。
【0203】
黄色固形物、 m.p. 85.3−87.9℃、 229 mg、 収率90 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.72 (d、 J = 9.6 Hz、 1H)、 7.51 (s、 2H)、 7.45 (d、 J = 10.0 Hz、 1H)、 6.56 (d、 J = 10.0 Hz、 1H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 159.4、 153.0、 145.4、 142.1、 124.1、 120.0、 119.8、 118.9、 118.4; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 37.2 (s、 1F); GC−MS (t):16.8 min; EI−MS (m/z): 244 [M]; HRMS (EI、 m/z): 計算値 CFS: 243.9842 [M]、 実際値: 243.9839.
【0204】
実施例32
1,3,5−フェニルトリオキシスルホニルフルオリドの調製
【0205】
【化59】
スキーム32 1,3,5−フェニルトリオキシスルホニルフルオリドの調製
【0206】
室温で、トリエチルアミン(660μL、4.76mmol)をフロログルシノール[化合物68](133mg、1.04mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液に加え、10分間攪拌した後、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](1.344g、3.81mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液を一度に反応系に加え、アルゴンガスの保護下で1時間反応させ、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 10:1、生成物R = 0.45)で反応を追跡し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル= 30:1)で精製し、白色固形物である1,3,5−フェニルトリオキシスルホニルフルオリド[化合物69](223 mg、57%)を得た(スキーム32)。
【0207】
白色固形物、 m.p. 95.7−97.2℃、 223 mg、 収率57 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.53 (s、 3H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 150.3、 115.7; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 39.6 (s、 3F); GC−MS (t): 12.3 min; EI−MS (m/z): 372 [M]
【0208】
実施例33
2−(フルオロスルホニルオキシ)安息香酸メチルの調製
【0209】
【化60】
スキーム33 2−(フルオロスルホニルオキシ)安息香酸メチルの調製
【0210】
室温で、トリエチルアミン(220μL、1.59mmol)をサリチル酸メチル[化合物70](135μL、1.03mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液に加え、10分間攪拌した後、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](448 mg、1.27 mmol)のアセトニトリル(1 mL)溶液を一度に反応系に加え、且つアルゴンガスの保護下で1時間反応させ、TLC(石油エーテル:酢酸エチル=10:1、生成物R= 0.38)で反応を追跡し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル= 30:1、20:1)で精製して、無色液体である2−(フルオロスルホニルオキシ)安息香酸メチル[化合物71](196 mg、81%)を得た(スキーム33)。
【0211】
無色液体 196 mg、 収率81 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 8.12 (d、 J = 8.0 Hz、 1H)、 7.67 (t、 J = 8.0 Hz、 1H)、 7.52 (t、 J = 8.0 Hz、 1H)、 7.42 (d、 J = 8.0 Hz、 1H)、 3.98 (s、 3H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 163.8、 148.5、 134.5、 132.9、 128.9、 123.8、 122.5、 52.7; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 41.2 (s、 1F); GC−MS (t): 11.8 min; EI−MS (m/z): 234 [M]; HRMS (EI、 m/z): 計算値 CFS: 233.9998 [M]、 実際値: 233.9995.
【0212】
実施例34
5,7−ジクロロ−2−メチル−キノリン−8−オキソスルホニルフルオリドの調製
【0213】
【化61】
スキーム34 5,7−ジクロロ−2−メチル−キノリン−8−オキソスルホニルフルオリドの調製
【0214】
室温で、トリエチルアミン(220μL、1.59 mmol)を5,7−ジクロロ−8−ヒドロキシキナルジン[化合物72](243 mg、1.04 mmol)のアセトニトリル(1 mL)溶液に加え、10分間撹拌した後、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](420 mg、1.28 mmol)のアセトニトリル(1 mL)溶液を一度に反応系に加え、且つアルゴンガスの保護下で1時間反応させ、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 10:1、生成物R = 0.64)で反応を追跡し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル= 10:1)で精製し、淡緑色固形物である5,7−ジクロロ−2−メチル−キノリン−8−オキシスルホニルフルオリド[化合物73](314 mg、97%)を得た(スキーム34)。
【0215】
淡緑色固形物、 m.p. 64.6−66.2℃、 314 mg、 収率97 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 8.41 (d、 J = 8.8 Hz、 1H)、 7.65 (s、 1H)、 7.49 (d、 J = 8.8 Hz、 1H)、 2.81 (s、 3H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 162.8、 141.4、 133.2、 131.9、 127.6、 126.4、 124.7、 124.4、 25.6; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ +47.2 (s、 1F); LC−MS (t): 1.8 min; ESI−MS (m/z): 309.92 [MH]; HRMS (DART、 m/z): 計算値 C10NClFS: 309.9502 [MH]、 実際値: 309.9502.
【0216】
実施例35
5−ニトロ−キノリン−8−オキシスルホニルフルオリドの調製
【0217】
【化62】
スキーム35 5−ニトロ−キノリン−8−オキシスルホニルフルオリドの調製
【0218】
室温で、トリエチルアミン(220μL、1.59 mmol)を5−ニトロ−8−ヒドロキシキノリン[化合物74](207 mg、1.04 mmol)のアセトニトリル(1 mL)溶液に加え、10分間攪拌した後、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](420 mg、1.28 mmol)のアセトニトリル(1 mL)溶液を反応系に一度に加え、且つアルゴンガスの保護下で1時間反応させ、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 1:1、生成物R = 0.70)で反応を追跡し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル= 1:1)で精製し、淡緑色固形物である5−ニトロ−キノリン−8−オキシスルホニルフルオリド[化合物75](281 mg、99%)を得た(スキーム35)。
【0219】
淡緑色固形物、 m.p. 86.9−87.9℃、 281 mg、 収率099 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 9.18 (dd、 J = 4.2、 1.4 Hz、 1H)、 9.06 (dd、 J = 8.9、 1.4 Hz、 1H)、 8.46 (d、 J = 8.4 Hz、 1H)、 7.87 (d、 J = 8.4 Hz、 1H)、 7.81 (dd、 J = 8.9、 4.2 Hz、 1H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 152.9、 149.5、 145.0、 140.6、 132.4、 125.5、 124.5、 123.1、 120.0; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ +42.1 (s、 1F); LC−MS (t): 1.5 min; ESI−MS (m/z): 273.01 [MH]; HRMS (DART、 m/z): 計算値 CFS: 272.9976 [MH]、 実際値: 272.9975.
【0220】
実施例36
4−アリル−2−メトキシフェノキシスルホニルフルオリド
【0221】
【化63】
スキーム36 4−アリル−2−メトキシフェノキシスルホニルフルオリドの調製
【0222】
室温で、トリエチルアミン(220μL、1.59mmol)をオイゲノール[化合物76](163μL、1.04 mmol)のアセトニトリル(1 mL)溶液)に加え、10分間撹拌した後、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](448 mg、1.27mmol)のアセトニトリル(1mL)の溶液を反応系に一度に加え、且つアルゴンガスの保護下で1時間反応させ、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 10:1、生成物R = 0.66)で反応を追跡し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル= 30:1)で精製し、無色液体である4−アリル−2−メトキシフェノキシスルホニルフルオリド[化合物77](247 mg、96%)を得た(スキーム36)。
【0223】
無色液体、 247 mg、 収率96 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.22 (d、 J = 8.0 Hz 、1H)、 6.86 (s、 1H)、 6.81 (d、 J = 8.0 Hz、 1H)、 5.99−5.89 (m、 1H)、 5.14 (s、 1H)、 5.11 (d、 J = 8.0 Hz、 1H)、 3.90 (s、 3H)、 3.40 (d、 J = 8.0 Hz、 2H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 151.0、 142.4、 137.3、 136.3、 122.1、 120.8、 116.8、 113.7、 56.1、 40.0; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 38.9 (s、 1F); GC−MS (t): 13.7 min; EI−MS (m/z): 246 [M]
【0224】
実施例37
4−ホルミル−2−メトキシフェノキシスルホニルフルオリドの調製
【0225】
【化64】
スキーム37 4−ホルミル−2−メトキシフェノキシスルホニルフルオリドの調製
【0226】
室温で、トリエチルアミン(220μL、1.59mmol)をバニリン[化合物78](162mg、1.04mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液に加え、10分間撹拌した後、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](448mg、1.27mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液を反応系に一度に加え、アルゴンガスの保護下で1時間反応させ、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 10:1、生成物R = 0.26)で反応を追跡し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル= 20:1、10:1)で精製し、淡黄色固形物である4−ホルミル−2−メトキシフェノキシスルホニルフルオリド[化合物79](230 mg、94%)を得た(スキーム37)。
【0227】
淡黄色固形物、m.p. 50.8−51.8℃、 230 mg、収率94%; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 10.00 (s、 1H)、 7.58 (s、 1H)、7.52 (t、 J = 10.0 Hz、 2H)、 4.01 (s、 3H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 190.4、 152.0、 142.7、 137.1、 123.8、 123.1、 112.2、 56.5; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 40.5 (s、 1F); GC−MS (t): 13.4 min; EI−MS (m/z): 234 [M]
【0228】
実施例38
4−フルオロスルホニルオキシ安息香酸メチルの調製
【0229】
【化65】
スキーム38 4−フルオロスルホニルオキシ安息香酸メチルの調製
【0230】
室温で、トリエチルアミン(220μL、1.59mmol)を、4−ヒドロキシ安息香酸メチル[化合物80](160mg、1.04mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液に加え、10分間攪拌した後、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](448mg、1.27mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液を反応系に一度に加え、且つアルゴンガスの保護下で1時間反応させ、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 10:1、生成物R = 0.43)で反応を追跡し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル= 30:1)で精製し、無色液体である4−フルオロスルホニルオキシ安息香酸メチル[化合物81](201 mg、82%)を得た(スキーム38)。
【0231】
無色液体、 201 mg、 収率82 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 8.17 (d、 J = 8.0 Hz、 2H)、 7.42 (d、 J = 8.0 Hz、 2H)、 3.95 (s、 3H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 165.4、 152.9、 132.1、 130.7、 121.0、 52.6; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 38.2 (s、 1F); GC−MS (t): 12.2 min; EI−MS (m/z): 234 [M]; HRMS (EI、 m/z): 計算値 CFS: 233.9998 [M]、 実際値: 233.9997.
【0232】
実施例39
2−エチル−6−メチルピリジン−3−オキシスルホニルフルオリドの調製
【0233】
【化66】
スキーム39 2−エチル−6−メチルピリジン−3−オキシスルホニルフルオリドの調製
【0234】
室温で、トリエチルアミン(220μL、1.59 mmol)を、2−エチル−6−メチル−3−ヒドロキシ−ピリジン[化合物82](146 mg、1.04 mmol)のアセトニトリル(1 mL)溶液に加え、10分間撹拌した後、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](448mg、1.27mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液を反応系に一度に加え、且つアルゴンガスの保護下で1時間反応させ、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 10:1、生成物R = 0.59)で反応を追跡し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル= 30:1)で精製し、無色液体である2−エチル−6−メチルピリジン−3−オキシスルホニルフルオリド[化合物83](154 mg、67%)を得た(スキーム39)。
【0235】
無色液体、 154 mg、 収率67 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.51(d、 J = 8.0 Hz 、1H)、 7.09 (d、 J = 8.0 Hz、 1H)、 2.88 (q、 J = 14.0 Hz 、2H)、 2.57 (s、 3H)、 1.31 (t、 J = 8.0 Hz、 3H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 158.6、 154.9、 143.6、 128.7、 122.1、 25.6、 24.1、 12.7; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 39.1(s); GC−MS (t): 9.3 min; EI−MS (m/z): 219 [M]; HRMS (EI、 m/z): 計算値 C10NOFS: 219.0365 [M]、 実際値: 219.0371.
【0236】
実施例40
2−イソプロピル−5−メチルフェノキシスルホニルフルオリドの調製
【0237】
【化67】
スキーム40 2−イソプロピル−5−メチルフェノキシスルホニルフルオリドの調製
【0238】
室温で、トリエチルアミン(220μL、1.59 mmol)をチモール[化合物84](158 mg、1.04 mmol)のアセトニトリル(1 mL)溶液に加え、10分間撹拌した後、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](448 mg、1.27 mmol)のアセトニトリル(1 mL)溶液を一度に反応系に加え、且つアルゴンガスの保護下で1時間反応させ、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 10:1、生成物R = 0.76)で反応を追跡し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル= 30:1)で精製し、無色液体である2−イソプロピル−5−メチルフェノキシスルホニルフルオリド[化合物85](182 mg、75%)を得た(スキーム40)。
【0239】
無色液体、 182 mg、 収率75%; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.28(d、 J = 8.0 Hz 、1H)、 7.17 (d、 J = 8.0 Hz、 1H)、 7.11 (s、 1H)、 3.25 (sept、 J = 6.6 Hz 、1H)、 2.36 (s、 3H)、 1.24 (d、 J = 8.0 Hz、 6H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 147.9、 137.9、 137.6、 129.8、 127.7、 121.1、 26.8、 23.2、 20.8; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 38.9 (s、 1F); GC−MS (t): 10.7 min; EI−MS (m/z): 232 [M]
【0240】
実施例41
3−ニトロフェノキシスルホニルフルオリドの調製
【0241】
【化68】
スキーム41 3−ニトロフェノキシスルホニルフルオリドの調製
【0242】
室温で、トリエチルアミン(220μL、1.59mmol)をm−ニトロフェノール[化合物86](148mg、1.04mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液に加え、10分間撹拌した後、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](420 mg、1.28 mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液を一度に反応系に加え、且つアルゴンガスの保護下で1時間反応させ、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 10:1、生成物R = 0.42)で反応を追跡し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル= 10:1)で精製し、緑色液体である3−ニトロフェノキシスルホニルフルオリド[化合物87](196 mg、85%)を得た(スキーム41)。
【0243】
緑色液体、 196 mg、 収率85 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 8.36−8.31 (m、 1H)、 8.25 (s、 1H)、 7.76−7.73 (m、 2H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 149.8、 149.2、 131.6、 127.3、 123.8、 117.1; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ +38.6 (s、 1F); GC−MS (t): 11.6 min、 EI−MS (m/z): 221 [M]; HRMS (EI、 m/z): 計算値 CNOFS: 220.9794 [M]、 実際値: 220.9800.
【0244】
実施例42
1−ナフチルオキシスルホニルフルオリドの調製
【0245】
【化69】
スキーム42 1−ナフチルオキシスルホニルフルオリドの調製
【0246】
室温で、トリエチルアミン(220μL、1.59 mmol)を1−ナフトール[化合物88](150 mg、1.04 mmol)のアセトニトリル(1 mL)溶液に加え、10分間攪拌した後、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](421 mg、1.28 mmol)のアセトニトリル(1 mL)溶液を一度に反応系に加え、且つアルゴンガスの保護下で1時間反応させ、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 10:1、生成物R = 0.64)で反応を追跡し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル= 10:1)で精製し、淡緑色液体である1−ナフチルオキシスルホニルフルオリド[化合物89](178 mg、76%)を得た(スキーム42)。
【0247】
淡緑色液体、 178 mg、収率76 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 8.10 (d、 J = 8.0 Hz、 1H)、 7.92 (dd、 J = 12.4、 7.6 Hz、 2H)、 7.69−7.60 (m、 2H)、 7.56−7.49 (m、 2H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 146.3、 135.1、 128.9、 128.2、 128.0、 127.6、 125.9、 125.2、 120.7、 117.7; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ +38.5 (s、 1F); GC−MS (t): 13.7 min、 EI−MS (m/z): 226 [M]
【0248】
実施例43
1−ナフチル[2,3−d] [1,3,2]ジオキサ−2,2−ジオキシチオフェンの調製
【0249】
【化70】
スキーム43 1−ナフチル[2,3−d] [1,3,2]ジオキサ−2,2−ジオキシチオフェンの調製
【0250】
室温で、トリエチルアミン(440μL、3.17 mmol)を2,3−ジヒドロキシナフタレン[化合物90](169 mg、1.04 mmol)のアセトニトリル(1 mL)溶液に加え、10分間撹拌した後、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](421g、1.28mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液を一度に反応系に添加し、アルゴンガスの保護下で1時間反応させ、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 10:1、生成物R = 0.56)で反応を追跡し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル= 10:1)で精製し、白色固形物である1−ナフチル[2,3−d][1,3,2]ジオキサ−2,2−ジオキシチオフェン[化合物91−1](132 mg、57%)を得た(スキーム43)。
【0251】
白色固形物、 m.p. 112.8−121.1℃、 132 mg、 収率57 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.83 (dd、 J = 5.4、 2.4 Hz、 2H)、 7.57−7.54 (m、 4H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 141.5、 130.4、 128.1、 127.1、 108.7; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ +40.0 (s、 2F); GC−MS (t): 16.9 min、 EI−MS (m/z): 222 [M]; HRMS (EI、 m/z): 計算値 C10S: 221.9987 [M]、 実際値: 221.9993.
【0252】
実施例44
ベンゾ[d][1,3,2]ジオキサ−2,2−ジオキシチオフェンの調製
【0253】
【化71】
スキーム44 ベンゾ[d][1,3,2]ジオキサ−2,2−ジオキシチオフェンの調製
【0254】
室温で、トリエチルアミン(220μL、1.59 mmol)をカテコール[化合物92](117 mg、1.05 mmol)のアセトニトリル(1 mL)溶液に加え、10分間撹拌した後、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](448 mg、1.27 mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液を一度に反応系に加え、且つアルゴンガスの保護下で1時間反応させ、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 10:1、生成物R = 0.47)で反応を追跡し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル= 10:1)で精製して、白色固形物であるベンゾ[d][1,3,2]ジオキサ−2,2−ジオキシチオフェン[化合物93](74 mg、40%)を得た(スキーム44)。
【0255】
白色固形物、 m.p. 33.4−35.4℃、 74 mg、 収率40 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.22 (s、 4H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 142.7、 125.5、 111.9; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) 信号なし; GC−MS (t): 9.0 min; EI−MS (m/z): 172 [M]
【0256】
実施例45
2,6−ジイソプロピルフェノキシスルホニルフルオリドの調製
【0257】
【化72】
スキーム45 2,6−ジイソプロピルフェノキシスルホニルフルオリドの調製
【0258】
室温で、トリエチルアミン(220μL、1.59 mmol)をプロポフォール[化合物94](190 mg、1.04 mmol)のアセトニトリル(1 mL)溶液に加え、10分間攪拌した後、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](420 mg、1.28 mmol)のアセトニトリル(1 mL)溶液を一度に反応系に加え、且つアルゴンガスの保護下で1時間反応させ、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 10:1、生成物R = 0.74)で反応を追跡し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル= 20:1)で精製して、無色液体である2,6−ジイソプロピルフェノキシスルホニルフルオリド[化合物95](193 mg、71%)を得た(スキーム45)。
【0259】
無色液体、 193 mg、 収率71 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.35−7.31 (m、 1H)、 7.23 (d、 J = 7.6 Hz、 2H)、 3.30 (sept、 J = 6.8 Hz、 2H)、 1.26 (d、 J = 6.8 Hz、 12H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ146.4、 141.4、 129.0、 125.4、 27.4 (d、 J = 1.5 Hz)、 23.6; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ +41.3 (s、 1F); GC−MS (t): 11.8 min、 EI−MS (m/z): 260 [M]; HRMS (EI、 m/z): 計算値 C1217FS: 260.0882 [M]、 実際値: 260.0886.
【0260】
実施例46
1,3−ジオキソイソインドール−2−スルホニルフルオリドの調製
【0261】
【化73】
スキーム46 1,3−ジオキソイソインドール−2−スルホニルフルオリドの調製
【0262】
室温で、フタルイミドカリウム塩[化合物96](93mg、0.5mmol)をアセトニトリル(2mL)に溶解し、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](164mg、0.5mmol)を加え、2時間反応させ、GC−MS監視で部分生成物である1,3−ジオキソイソインドール−2−スルホニルフルオリド[化合物97]が生成されたことを検出したが、抽出後さらに監視測定したところ、信号が消えた(スキーム46)。
GC−MS (t): 9.8 min; EI−MS (m/z): 229 [M]
【0263】
実施例47
3−オキソベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−スルホニルフルオリド−1,1−ジオキシドの調製
【0264】
【化74】
スキーム47 3−オキソベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−スルホニルフルオリド−1,1−ジオキシドの調製
【0265】
室温で、サッカリン[化合物98](93mg、0.5mmol)をアセトニトリル(2mL)に溶解し、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](164mg、0.5mmol)を加え、2時間反応させ、GC−MS監視で部分生成物である3−オキソベンゾ[d]イソチアゾール−2(3H)−スルホニルフルオリド−1,1−ジオキシド[化合物99]が生成されたことが検出したが、抽出後さらに監視測定したところ信号が消えた(スキーム47)。
GC−MS (t): 14.3 min; EI−MS (m/z): 265 [M]
【0266】
実施例48
4−ベンジルピペラジン−1−スルホニルフルオリドの調製
【0267】
【化75】
スキーム48 4−ベンジルピペラジン−1−スルホニルフルオリドの調製
【0268】
室温で、1−ベンジルピペラジン[化合物100](176mg、1mmol)をアセトニトリル(3mL)に溶解し、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](328mg、1mmol)を加え、2時間反応させ、GC−MS検測で反応の完了が示され、水(30mL)を反応液に入れ、酢酸エチル(20 mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、水(20 mL)、飽和食塩水(20 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、オイルポンプで溶媒を抜き出し、黄色油状物である4−ベンジルピペラジン−1−スルホニルフルオリド[化合物101](219 mg、85%)を得た(スキーム48)。
【0269】
黄色油状物、 219 mg、 収率85%; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.32 (m、 5H)、 3.56 (s、 2H)、 3.47 (s、 4H)、 2.57 (s、 4H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 137.3、 129.1、 128.6、 127.6、 62.6、 51.6、 47.2; 19F NMR (376MHz、 CDCl) δ 38.2 (s、 1F); GC−MS (t): 10.4 min; EI−MS (m/z): 258 [M]; HRMS (EI、 m/z): 計算値 C1115FS: 258.0838 [M]、 実際値: 258.0842.
【0270】
実施例49
2−(m−トリル)ピロリジン−1−スルホニルフルオリドの調製
【0271】
【化76】
スキーム49 2−(3−トリル)ピロリジン−1−スルホニルフルオリドの調製
【0272】
室温で、2−(3−トリル)−ピロリジン[化合物102](161mg、1mmol)をアセトニトリル(3mL)に溶解し、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](328mg、1mmol)を加え、2時間反応させ、GC−MS検測で反応の完了が示され、反応液に水(30mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、水(20 mL)、飽和食塩水(20 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、オイルポンプで溶媒を抜き出し、黄色油状物である2−(3−トリル)ピロリジン−1−スルホニルフルオリド[化合物103](198 mg、81%)を得た(スキーム49)。
【0273】
黄色油状物、 198 mg、 収率81 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.28−7.08 (m、 4H)、 4.98 (m、 1H)、 3.75 (m、 2H)、 2.44 (m、 1H)、 2.37 (s、 3H)、 2.05 (m、 3H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 140.9、 138.3、 128.5、 126.5、 122.9、 65.0、 50.9、 36.0、 24.2、 21.5; 19F NMR (376MHz、 CDCl) δ 39.1 (s、 1F); GC−MS (t): 9.8 min; EI−MS (m/z): 243 [M]; HRMS (EI、 m/z): 計算値 C1114NOFS: 243.0729 [M] 、 実際値: 243.0735.
【0274】
実施例50
N−メチルアニリンスルホニルフルオリドの調製
【0275】
【化77】
スキーム50 N−メチルアニリンスルホニルフルオリドの調製
【0276】
N−メチルアニリン[化合物104](1.07g、10mmol)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、氷浴下で1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](3.28g、10mmol)を加え、添加完了後、氷浴を外して室温で2時間反応させ、GC−MS検出で反応の完了が示され、反応液に水(30mL)を加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を水(30 mL)と合わせ、飽和食塩水(30 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、オイルポンプで溶媒を抜き出し、黄色油状物であるN−メチルアニリンスルホニルフルオリド[化合物105](1.56 g、83%)を得た(スキーム50)。
【0277】
黄色油状物、 1.56 g、 収率83 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.43 (m、 5H)、 3.44 (d、 J = 2.4 Hz、 3H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ139.9 (d、 J = 2.8 Hz)、 139.9、 129.1、 126.7 (d、 J = 2.1 Hz)、 40.7 (d、 J = 1.5 Hz); 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 41.8 (s、 1F); GC−MS (t): 6.9 min; EI−MS (m/z): 189 [M]; HRMS (EI、 m/z): 計算値 CNOFS: 189.0260 [M]、 実際値: 189.0257.
【0278】
実施例51
2−(p−トリル)ピロリジン−1−スルホニルフルオリドの調製
【0279】
【化78】
スキーム51 2−(4−トリル)−ピロリジン−1−スルホニルフルオリドの調製
【0280】
室温で2−(4−トリル)−ピロリジン[化合物106](161mg、1mmol)をアセトニトリル(3mL)に溶解し、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](328 mg、1 mmol)を加え、2時間反応させ、GC−MS検測で反応の完了が示され、反応液に水(30 mL)を加え、酢酸エチル(20 mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、水(20 mL)および飽和食塩水(20 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、オイルポンプで溶媒を抜き出し、淡黄色固形物である2−(4−トリル)−ピロリジン−1−スルホニルフルオリド[化合物107](181 mg、74%)を得た(スキーム51)。
【0281】
淡黄色固形物、 m.p. 53−57℃、 181 mg、 収率74 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.17 (m、 4H)、 4.97 (m、 1H)、 3.74 (m、 2H)、 2.44 (m、 1H)、 2.34 (s、 3H)、 2.03 (m、 3H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 138.0、 137.5、 129.3、 125.8、 64.9、 50.8、 36.0、 24.2、 21.1; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 39.3 (s、 1F); GC−MS (t): 9.9 min; EI−MS (m/z): 243 [M]; HRMS (EI、 m/z): 計算値 C1114NOFS: 243.0729 [M]、 実際値: 243.0731.
【0282】
実施例52
N−イソプロピルベンジルアミンスルホニルフルオリドの調製
【0283】
【化79】
スキーム52 N−ベンジルイソプロピルアミンスルホニルフルオリドの調製
【0284】
室温で、N−ベンジルイソプロピルアミン[化合物108](149mg、1mmol)をアセトニトリル(3mL)に溶解し、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](328mg、1mmol)を加え、2時間反応させ、GC−MS検測で反応の完了が示され、反応液に水(30mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、水(20 mL)、飽和食塩水(20 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、オイルポンプで溶媒を抜き出し、黄色油状物であるN−ベンジルイソプロピルアミンスルホニルフルオリド[化合物109 ](176 mg、76%)を得た(スキーム52)。
【0285】
黄色油状物、 176 mg、 収率76 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.34 (m、 5H)、 4.49 (s、 2H)、 4.07 (sept、 J = 6.8 Hz、 1H)、 1.23 (d、 J = 6.8 Hz、 6H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 136.3 (d、 J = 2.2 Hz)、 128.8、 128.1、 127.6、 53.5 (d、 J = 2.4 Hz)、 49.7 (d、 J = 1.9 Hz)、 20.5 (d、 J = 2.1 Hz); 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 50.6 (s、 1F); GC−MS (t): 8.4 min; EI−MS (m/z): 231 [M]; HRMS (EI、 m/z): 計算値 C1014NOFS: 231.0729 [M]、 実際値: 231.0740.
【0286】
実施例53
N−エチルベンジルアミンスルホニルフルオリドの調製
【0287】
【化80】
スキーム53 N−エチルベンジルアミンアスルホニルフルオリドの調製
【0288】
室温で、N−エチルベンジルアミン[化合物110](135mg、1mmol)をアセトニトリル(3mL)に溶解し、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](328mg、1mmol)を加え、2時間反応させ、GC−MS検測で反応の完了が示され、反応液に水(30mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、水(20 mL)、飽和食塩水(20 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、オイルポンプで溶媒を抜き出し、黄色油状物であるN−エチルベンジルアミンスルホニルフルオリド[化合物111 ](177 mg、82%)を得た(スキーム53)。
【0289】
黄色油状物、 177 mg、 収率82 %; H NMR (400 MHz、 CDCl、 TMS) δ 7.37 (m、 5H)、 4.51 (s、 2H)、 3.34 (dq、 J = 2.4 Hz、 J = 7.2 Hz、 2H)、 1.19 (t、 J = 7.2 Hz、 3H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 134.3 (d、 J = 2.1 Hz)、 129.0、 128.6、 128.4、 51.7 (d、 J = 1.8 Hz)、 43.5 (d、 J = 2.3 Hz)、 12.2; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 49.8 (s、 1F); GC−MS (t): 7.9 min; EI−MS (m/z): 217 [M]; HRMS (EI、 m/z): 計算値 C12NOFS: 217.0537 [M] 、 実際値: 217.0576.
【0290】
実施例54
4−ベンジルピペリジン−1−スルホニルフルオリドの調製
【0291】
【化81】
スキーム54 4−ベンジルピペリジン−1−スルホニルフルオリドの調製
【0292】
室温で、4−ベンジルピペリジン[化合物112](175mg、1mmol)をアセトニトリル(3mL)に溶解し、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](328mg、1mmol)を加え、2時間反応させ、GC−MS検測で反応の完了が示され、反応液に水(30mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、水(20mL)、飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、オイルポンプで溶媒を抜き出し、淡黄色固形物である4−ベンジルピペリジン−1−スルホニルフルオリド[化合物113](190 mg、74%)を得た(スキーム39)。
【0293】
淡黄色固形物、 m.p. 54−58℃、 190 mg、 収率74 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.32 − 7.13 (m、 5H)、 3.91 (d、 J = 12.8 Hz、 2H)、 2.93 (t、 J = 12.8 Hz、 2H)、 2.58 (d、 J = 6.8 Hz、 2H)、 1.76 (d、 J = 14 Hz、 2H)、 1.68 (m、 1H)、 1.38 (dq、 J = 4 Hz、 J = 11.6 Hz、 2H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 139.4、 129.1、 128.4、 126.3、 47.5、 42.5、 37.0、 30.7; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 39.6 (s、 1F); GC−MS (t): 10.8 min; EI−MS (m/z): 257 [M]; HRMS (EI、 m/z): 計算値 C1216NOFS: 257.0886 [M]、 実際値: 257.0887.
【0294】
実施例55
4−フェニルピペリジン−1−スルホニルフルオリドの調製
【0295】
【化82】
スキーム55 4−フェニルピペリジン−1−スルホニルフルオリドの調製
【0296】
室温で、4−フェニルピペリジン塩酸塩[化合物114](197mg、1mmol)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、炭酸水素ナトリウム(168mg、2mmol)を加え、2時間反応させ、固形物をろ過により除去し、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](328 mg、1 mmol)を加え、2時間反応させ、GC−MS検測で反応の完了が示され、反応液に水(30mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、水(20mL)、飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、オイルポンプで溶媒を抜き出し、白色固形物である4−フェニルピペリジン−1−スルホニルフルオリド[化合物116](168 mg、70%)を得た(スキーム55)。
【0297】
白色固形物、 m.p. 83−84℃、 168 mg、 収率69 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.36 − 7.20 (m、 5H)、 4.06 (d、 J = 12.8 Hz、 2H)、 3.12 (t、 J = 12.4 Hz、 2H)、 2.68 (t、 J = 12.4 Hz、 1H)、 1.97 (d、 J = 12.8 Hz、 2H)、 1.87 (dq、 J = 4 Hz、 J = 12.8 Hz、 2H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 144.2、 128.8、 126.9、 126.7、 47.9、 41.4、 32.0; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 39.8 (s、 1F); GC−MS (t): 10.1 min; EI−MS (m/z): 243 [M]; HRMS (EI、 m/z): 計算値 C1114NOFS: 243.0729 [M]、 実際値: 243.0733.
【0298】
実施例56
3−(ベンジルオキシ)アゼチジン−1−スルホニルフルオリドの調製
【0299】
【化83】
スキーム56 3−(ベンジルオキシ)アゼチジン−1−スルホニルフルオリドの調製
【0300】
室温で、3−(ベンジルオキシ)アゼチジン塩酸塩[化合物117](199mg、1mmol)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、炭酸水素ナトリウム(168mg、2mmol)を加え、2時間反応させ、固形物をろ過により除去し、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](328mg、1mmol)を加え、2時間反応させ、GC−MS検測で反応の完了が示され、反応液に水(30mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、水(20 mL)、飽和食塩水(20 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、オイルポンプで溶媒を抜き出し、黄色油状物である3−(ベンジルオキシ)アゼチジン−1−スルホニルフルオリド[化合物119](232 mg、95%)を得た(スキーム56)。
【0301】
黄色油状物、 232 mg、 収率95 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.35 (m、 5H)、 4.49 (s、 2H)、 4.41 (quin、 J = 6 Hz、 1H)、 4.20 (t、 J = 7.6 Hz、 2H)、 4.07 (m、 2H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 136.5、 128.7、 128.5、 128.1、 71.8、 66.2、 60.3; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 29.0 (s、 1F); GC−MS (t): 10.0 min; EI−MS (m/z): 245 [M]; HRMS (EI、 m/z): 計算値 C1012NOFS: 245.0522 [M]、 実際値: 245.0530.
【0302】
実施例57
3−[3−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−アゼチジン−1−スルホニルフルオリドの調製
【0303】
【化84】
スキーム57 3−[3−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−アゼチジン−1−スルホニルフルオリドの調製
【0304】
室温で、3−[3−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−アゼチジン塩酸塩[化合物120](253mg、1mmol)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、炭酸水素ナトリウム(168mg、2mmol)を加え、2時間反応させ、固形物をろ過により除去し、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](328mg、1mmol)加え、2時間反応させ、GC−MS検測で反応の完了が示され、反応液に水(30 mL)を加え、酢酸エチル(20 mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、水(20mL)、飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、オイルポンプで溶媒を抜き出し、黄色油状物である3−[3−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−アゼチジン−1−スルホニルフルオリド[化合物112](252mg、84%)を得た(スキーム58)。
【0305】
黄色油状、 252 mg、 収率84 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.44 (t、 J = 8 Hz、 1H)、 7.31 (d、 J = 7.6 Hz、 1H)、 6.98 (s、 1H)、 6.93 (d、 J = 8.4 Hz、 1H)、 5.06 (quin、 J = 5.6 Hz、 1H)、 4.55 (t、 J = 8 Hz、 2H)、 4.29 (m、 2H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 156.0、 132.3 (q、 J = 32.4 Hz)、 130.7、 123.8 (q、 J = 270.8 Hz)、 119.1 (q、 J = 3.7 Hz)、 117.9、 111.8 (q、 J = 3.9 Hz)、 64.9、 59.6; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 29.6 (s、 1F)、 −62.3 (s、 3F); GC−MS (t): 9.7 min; EI−MS (m/z): 299 [M]; HRMS (EI、 m/z): 計算値 C10NOS: 299.0239 [M] 、 実際値: 299.0244.
【0306】
実施例58
4−ベンズアミドピペリジン−1−スルホニルフルオリドの調製
【0307】
【化85】
スキーム58 4−ベンズアミドピペリジン−1−スルホニルフルオリドの調製
【0308】
室温で、4−ベンズアミドピペリジン水和物[化合物123](204mg、1mmol)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](328mg、1mmol)を加え、2時間反応させ、LC−MS検測で反応の完了が示され、反応液に水(30mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、水(20 mL)、飽和食塩水(20 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル)で精製し、白色固形物である4−ベンズアミドピペリジン−1−スルホニルフルオリド[化合物124](200 mg、70%)を得た(スキーム58)。
【0309】
白色固形物、 m.p.205−207℃、 200 mg、 収率70 %; H NMR (400 MHz、 DMSO−d) δ 8.40 (d、 J = 7.6 Hz、 1H)、 7.84 (d、 J = 7.2 Hz、 2H)、 7.53 (t、 J = 7.2 Hz、 1H)、 7.47 (t、 J = 7.6 Hz、 2H)、 4.06 (m、 1H)、 3.82 (d、 J = 13.2 Hz、 2H)、 3.33 (dt、 J = 4.4 Hz、 J = 15.2 Hz、 2H)、 1.95 (dd、 J = 2.4 Hz、 J = 13.2 Hz、 2H)、 1.67 (dq、 J = 4 Hz、 J = 12 Hz、 2H); 13C NMR (100 MHz、 DMSO−d) δ 165.9、 134.5、 131.2、 128.2、 127.4、 46.2、 45.1、 30.0; 19F NMR (MHz、 DMSO−d) δ 43.8 (s、 1F); LC−MS (t): 1.4 min; ESI−MS (m/z): 287 [MH]; HRMS (DART、 m/z): 計算値 C1216FS: 287.0860 [MH]、 実際値: 287.0860.
【0310】
実施例59
3−(3,4,5−トリメトキシベンズアミド)ピペリジン−1−スルホニルフルオリドの調製
【0311】
【化86】
スキーム59 3−(3,4,5−トリメトキシベンズアミド)ピペリジン−1−スルホニルフルオリドの調製
【0312】
室温で、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](164mg、0.5mmol)をアセトニトリル(5mL)に溶解し、トロキシピド(Traxipide)[化合物125](148mg、0.5mmol)を加え、1時間反応させ、LC−MS検測で反応の完了が示され、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、ジクロロメタン:酢酸エチル= 10:1)で精製し、白色固形物である3−(3,4,5−トリメトキシベンズアミド)ピペリジン−1−スルホニルフルオリド[化合物126](184 mg、98%)を得た(スキーム59)。
【0313】
白色固形物、 m.p.184−186℃、 184 mg、 収率98 %; H NMR (400 MHz、 DMSO−d) δ 8.33 (d、 J = 6.8 Hz、 1H)、 7.16 (s、 2H)、 3.98 (m、 1H)、 3.86 (m、 1H)、 3.83 (s、 6H)、 3.73 (m、 1H)、 3.70 (s、 3H)、 3.19 (t、 J = 11.6 Hz、 1H)、 3.05 (m、 1H)、 1.94 (t、 J = 10 Hz、 2H)、 1.65 (sext、 J = 10 Hz、 2H); 13C NMR (100 MHz、 DMSO−d) δ 165.8、 152.5、 140.2、 129.3、 105.1、 60.1、 56.0、 50.1、 47.0、 45.4、 28.2、 22.8; 19F NMR (MHz、 DMSO−d) δ 43.8 (s、 1F); LC−MS (t): 1.4 min; ESI−MS (m/z): 377 [MH]; HRMS (DART、 m/z): 計算値 C1522FS: 377.1177 [MH]、 実際値: 377.1175.
【0314】
実施例60
N−フルオロスルホニルフルオキセチンの調製
【0315】
【化87】
スキーム60 N−フルオロスルホニルフルオキセチンの調製
【0316】
室温で、トリエチルアミン(69μL、0.5mmol)を、フルオキセチン塩酸[化合物127(173mg、0.5mmol)]のジクロロメタン溶液(4mL)に加え、室温で5分間攪拌し、次いで1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](164 mg、0.5 mmol)を加え、室温で1時間撹拌、TLC(石油エーテル60−90:酢酸エチル= 9 :1、生成物R = 0.4)検出で反応の完了が示され、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル60−90:酢酸エチル=6:1)で精製し、白色固形物であるN−フルオロスルホニルフルオキセチン[化合物128](152 mg、85%)を得た(スキーム60)。
【0317】
白色固形物、 m.p 125−127℃、 152 mg、 収率85%; H NMR (400 MHz、 CDCN) δ7.50 (d、 J = 9 Hz、 2H)、 7.43−7.28 (m、 5H)、 7.00 (d、 J = 9 Hz、 2H)、 5.41 (dd、 J = 9 Hz、 J = 4 Hz、 1H)、 3.63 (m、 1H)、 3.52 (m、 1H)、 3.02 (d、 J = 2 Hz、 3H)、 2.25 (m、 2H); 13C NMR (100 MHz、 CDCN) δ161.4、 141.3、 129.8、 129.2、 127、7 (q、 J = 4 Hz)、 127.1、 125.6 (q、 J = 269 Hz)、 123.3 (q、 J = 32 Hz)、 117.2、 77.8、 49.2、 36.8、 36.5; 19F NMR (376 MHz、 CDCN) δ 41.7 (d、 J = 2 Hz、 1F)、 −60.8 (s、 3F). HRMS (DART、 m/z): 計算値 C1721S : 409.1204 [M+NH、 実際値: 409.1201.
【0318】
実施例61
N−フルオロスルホニルアモキサピンの調製
【0319】
【化88】
スキーム61 N−フルオロスルホニルアモキサピンの調製
【0320】
1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](164mg、0.5mmol)をアモキサピン[化合物129](157mg、0.5mmol)のジクロロメタン溶液(5mL)に加え、室温で1時間撹拌し、TLC(石油エーテル60−90:酢酸エチル= 3:1、生成物R = 0.7)検出で反応の完了が示され、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル60−90:酢酸エチル= 4:1)で精製し、白色固形物であるN−フルオロスルホニルアモキサピン[化合物130](188 mg、95%)を得た(スキーム61)。
【0321】
白色固形物、 m.p. 147−150℃、 188 mg、 収率95%; H NMR (400 MHz、 CDCN) δ 7.54−7.03 (m、 7H)、 3.60 (m、 8H); 13C NMR (100 MHz、 CDCN) δ 160.4、 159.6、 152.7、 140.8、 134.2、 131.3、 129.9、 127.9、 127.0、 126.2、 125.5、 123.9、 121.3、 47.5、 47.0; 19F NMR (376 MHz、 CDCN) δ 39.4 (s) . HRMS (DART、 m/z): 計算値 C1716ClFNS: 396.0579 [MH]、 実際値: 396.0577.
【0322】
実施例62
1,4−ビス(フルオロスルホニル)ピペラジンの調製
【0323】
【化89】
スキーム62 1,4−ビス(フルオロスルホニル)ピペラジンの調製
【0324】
1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](656mg、2.0mmol)をピペラジン[化合物131](86mg、1.0)のジクロロメタン溶液(5mL)に加え、室温で2時間撹拌し、TLCで反応の完了が示された。反応液をロータリーエバポレーターで濃縮し、酢酸エチル(25mL)を加え、有機相を2M塩酸(20mL)、0.1M塩酸(20mL×2)、水(20mL)、飽和食塩水(10mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、オイルポンプで溶媒を抜き出し、白色固形物である1,4−ビス(フルオロスルホニル)ピペラジン[化合物132](200mg、81%)を得た(スキーム62)。
【0325】
白色固形物、 m.p. 246−248℃、 200 mg、 収率81%; H NMR (400 MHz、 (CDCO) δ 3.76 (s); 13C NMR (100 MHz、 (CDCO) δ 46.8; 19F NMR (376 MHz、 (CDCO) δ 41.2 (s). HRMS (DART、 m/z): 計算値 CS: 248.9821 [M − H]、 実際値: 248.9820.
【0326】
実施例63
(S)−2−ベンジル−エチレンイミド−1−スルホニルフルオリドの調製
【0327】
【化90】
スキーム63 (S)−2−ベンジル−エチレンイミド−1−スルホニルフルオリドの調製
【0328】
室温で、S−2−ベンジルアジリジン[化合物133](266mg、2mmol)をアセトニトリル(3mL)に溶解し、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](656mg、2mmol)を加え、2時間反応させ、GC−MSで反応が良好であったことが示され、後処理(反応液に水(30mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、水(20 mL)、飽和食塩水(20 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、オイルポンプで溶媒を抜き出す)を行ったが期待される生成物が得られなかった。
GC−MS (t): 8.3 min; EI−MS (m/z): 215 [M]
【0329】
実施例64
ベンジルアミンスルホニルフルオリドの調製
【0330】
【化91】
スキーム64 ベンジルアミンスルホニルフルオリドの調製
【0331】
ベンジルアミン[化合物135(1.07g、10mmol)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、氷浴で1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](3.28g、10mmol)を加え、添加完了後、氷浴を外し、室温で4時間反応させ、GC−MS検出で反応の完了が示され、水(50mL )を反応液に加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、水(30mL)、飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、オイルポンプで溶媒を抜き出し、黄色油状物であるベンジルアミンスルホニルフルオリド[化合物136](1.6g、84%)を得た(スキーム64)。
【0332】
黄色油状物、 1.6 g、 収率84 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.42−7.33 (m、 5H)、 5.15 (br、 1H)、 4.45 (d、 J = 5.6 Hz、 2H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 134.8、 129.2、 128.8、 128.1、 48.5; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 50.4 (s、 1F); GC−MS (t): 8.1 min; EI−MS (m/z): 189 [M]; HRMS (EI、 m/z): 計算値 CNOFS:189.0260 [M]、 実際値: 189.0259.
【0333】
実施例65
4−フェニル−2−ブチルアミンスルホニルフルオリドの調製
【0334】
【化92】
スキーム65 4−フェニル−2−ブチルアミンスルホニルフルオリドの調製
【0335】
1−メチル−3−フェニルプロピルアミン[化合物137](149 mg、1 mmol)をアセトニトリル(3 mL)に溶解し、氷浴で1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](328mg、1mmol)を加え、添加完了後、氷浴を外し、室温で4時間反応させ、GC−MS検出で反応の完了が示され、反応液に水(30mL)を加え、酢酸エチル(20mL× 3)で抽出し、有機相を合わせ、水(20 mL)、飽和食塩水(20 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、オイルポンプで溶媒を抜き出し、黄色油状物である4−フェニル−2−ブチルアミンスルホニルフルオリド[化合物138](207 mg、90%)を得た(スキーム65)。
【0336】
黄色油状物、 207 mg、 収率90 %;H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.30 (t、 J = 7.2 Hz、 2H)、 7.22 (d、 J = 7.2 Hz、 1H)、7.18 (d、 2H、 J = 7.6 Hz)、 4.91 (br、 1H)、 3.69 (m、 1H)、 2.71 (m、 2H)、 1.87 (m、 2H)、 1.33 (d、 J = 6.8 Hz、 3H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 140.7、 128.7、 128.4、 126.3、 52.3、 38.5、 31.9、 21.3;19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 53.8 (d、 J = 5.6 Hz、 1F); LC−MS (t): 1.62 min; ESI−MS (m/z): 230 [M−H]; HRMS (DART、 m/z): 計算値 C1018FS: 249.1068 [M+NH、 実際値: 249.1067.
【0337】
実施例66
2−フェニル−1−エチルアミンスルホニルフルオリドの調製
【0338】
【化93】
スキーム66 2−フェニル−1−エチルアミンスルホニルフルオリドの調製
【0339】
2−フェニルエチルアミン[化合物139](121mg、1mmol)をアセトニトリル(3mL)に溶解し、氷浴下で1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](328mg、1mmol)を加え、添加完了後、氷浴を外し、室温で4時間反応させ、GC−MS検出で反応の完了が示され、反応液に水(30mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、水(20 mL)、飽和食塩水(20 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、オイルポンプで溶媒を抜き出し、黄色油状物である2−フェニル−1−エチルアミンスルホニルフルオリド[化合物140](196 mg、97%)を得た(スキーム66)。
【0340】
黄色油状物、 196 mg、 収率97 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.38−7.20 (m、 5H)、 4.88 (br、 1H)、 3.57 (q、 J = 6.8 Hz、 2H)、 2.94 (t、 J = 6.8Hz、 2H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 136.9、 129.0、 128.9、 127.3、 45.6、 35.5; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 51.1 (s、 1F); LC−MS (t): 1.51 min; ESI−MS (m/z): 202 [M−H] ; HRMS (DART、 m/z): 計算値 C14FS: 221.0755 [M+NH、 実際値: 221.0754.
【0341】
実施例67
2−フェノキシ−1−エチルアミノスルホニルフルオリドの調製
【0342】
【化94】
スキーム67 2−フェノキシ−1−エチルアミノスルホニルフルオリドの調製
【0343】
2−フェノキシエチルアミン[化合物141](137mg、1mmol)をアセトニトリル(3mL)に溶解し、氷浴下で1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](328mg、1mmol)を加え、添加完了後、氷浴を外し、室温で4時間反応させ、GC−MS検出で反応の完了が示され、反応液に水(30mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、水(20 mL)、飽和食塩水(20 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、オイルポンプで溶媒を抜き出し、淡黄色固形物である2−フェノキシ−1−エチルアミノスルホニルフルオリド[化合物142](203 mg、92%)を得た(スキーム67)。
【0344】
淡黄色固形物、 m.p. 46−49℃、 203 mg、 収率92 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.32 (t、 J = 8 Hz、 2H)、 7.02 (t、 J = 7.6 Hz、 1H)、6.89(d、 J = 7.6 Hz、 2H)、5.51 (br、 1H)、 4.13 (t、 J = 4.8 Hz、 2H)、 3.69 (m、 2H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ157.9、 129.8、 121.9、 114.6、 65.6、 44.0; 19F NMR (376MHz、 CDCl) δ 51.1 (s、 1F); LC−MS (t): 1.48 min; ESI−MS (m/z): 218 [M−H]; HRMS (DART、 m/z): 計算値 C14FS: 237.0704 [M+NH、 実際値: 237.0703.
【0345】
実施例68
(1,1′−ビフェニル)−4−メチルアミンスルホニルフルオリドの調製
【0346】
【化95】
スキーム68 (1,1′−ビフェニル)−4−メチルアミンスルホニルフルオリドの調製
【0347】
4−フェニルベンジルアミン[化合物143](183mg、1mmol)をアセトニトリル(3mL)に溶解し、氷浴下で1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](328mg、1mmol)を加え、添加完了後、氷浴を外し、室温で4時間反応させ、LC−MS検出で反応の完了が示され、反応液に水(30mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、水(20 mL)、飽和NaCl溶液(20 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、オイルポンプで溶媒を抜き出し、淡黄色固形物である(1,1′−ビフェニル)−4−メチルアミンスルホニルフルオリド[化合物144](246 mg、93%)を得た(スキーム68)。
【0348】
淡黄色固形物、 m.p.107−111℃、 246 mg、 収率93%; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.60 (m、 4H)、 7.41 (m、 5H)、 5.20 (br、 1H)、 4.49 (d、 J = 5.6 Hz、 2H); 13C NMR (100 MHz、 CDCN) δ 141.7、 141.2、 136.2、 129.9、 129.6、 128.6、 128.2、 127.9、 48.2; 19F NMR (376 MHz、CDCl) δ 50.6 (s、 1F); LC−MS (t): 1.64 min; ESI−MS (m/z): 264 [M−H]、 HRMS (DART、 m/z): 計算値 C1316FS: 283.0911 [M+NH、 実際値: 283.0911.
【0349】
実施例69
ナフチル−1−メチルアミンスルホニルフルオリドの調製
【0350】
【化96】
スキーム69 ナフチル−1−メチルアミンスルホニルフルオリドの調製
【0351】
1−ナフチルメチルアミン[化合物145](157mg、1mmol)をアセトニトリル(3mL)に溶解し、氷浴下で1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](328mg、1mmol)を加え、添加完了後、氷浴を外し、室温で4時間反応させ、LC−MS検出で反応の完了が示され、反応液に水(30mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、水(20 mL)、飽和食塩水(20 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、オイルポンプで溶媒を抜き出し、淡黄色固形物である[化合物146](223 mg、93%)を得た(スキーム69)。
【0352】
淡黄色固形物、 m.p. 68−71℃、 223 mg、 収率93%; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 8.00 (d、 J = 8.4Hz、 1H)、 7.90 (t、 J = 8.4 Hz、 2H)、 7.64−7.44 (m、 4H)、 5.14(br、 1H)、 4.89 (d、 J = 5.2 Hz、 2H); 13C NMR (100MHz、 CDCl) δ133.9、 130.9、 129.9、 129.9、 129.1、 127.5、 127.3、 126.4、 125.4、 122.7、 46.5; 19F NMR(376 MHz、 CDCl) δ 49.5 (s、 1F); LC−MS (t): 1.57 min; ESI−MS (m/z): 238 [M−H]、 HRMS (DART、 m/z): 計算値 C1114FS: 257.0755 [M+NH、 実際値: 257.0754.
【0353】
実施例70
(S)−(−)−1−(1−ナフチル)エチルアミンスルホニルフルオリドの調製
【0354】
【化97】
スキーム70 (S)−(−)−1−(1−ナフチル)エチルアミンスルホニルフルオリドの調製
【0355】
(S)−(−)−1−(1−ナフチル)エチルアミン[化合物147](171mg、1mmol)をアセトニトリル(3mL)に溶解し、氷浴下で1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](328mg、1mmol)を加え、添加完了後、氷浴を外し、室温で4時間反応させ、LC−MS検出で反応の完了が示され、反応液に水(30mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、水(20 mL)、飽和NaCl溶液(20 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、オイルポンプで溶媒を抜き出し、淡黄色固形物である(S)−(−)−1−(1−ナフチル)エチルアミンスルホニルフルオリド[化合物148](252 mg、99%)を得た(スキーム70)。
【0356】
淡黄色固形物、 252 mg、 m.p. 69−71℃、 収率99 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 8.10 (d、 J = 8.4 Hz、 1H)、 7.91 (d、 J = 8 Hz、 1H)、 7.86 (d、 J = 8 Hz、 1H)、 7.63−7.46 (m、 4H)、 5.60 (quin、 J = 6.8 Hz、 1H)、 5.28 (br、 1H)、 1.82 (d、 J = 6.8 Hz、 3H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 135.7、 135.7、 134.0、 130.3、 129.3、 129.2、 127.1、 126.2、 125.4、 123.2、 122.5、 51.5、 21.9; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 54.2 (s、 1F); LC−MS (t): 1.59 min; ESI−MS (m/z): 252 [M−H]、 HRMS (DART、 m/z): 計算値 C1216FS: 271.0911 [M+NH、 実際値: 271.0910.
【0357】
実施例71
(N−フルオロスルホニル)−2−ヒドロキシベンジルアミンの調製
【0358】
【化98】
スキーム71 N−フルオロスルホニル−2−ヒドロキシベンジルアミンの調製
【0359】
1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](328 mg、1.0 mmol)を2−ヒドロキシベンジルアミン[化合物149](123 mg、1.0 mmol)のアセトニトリル溶液(6mL)に添加し、室温で2時間撹拌し、TLC(石油エーテル60−90:酢酸エチル= 9:1、生成物R = 0.5)検出で反応完了が示された。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル60−90:酢酸エチル= 9:1)で精製し、白色固形物である(N−フルオロスルホニル)−2−ヒドロキシベンジルアミン[化合物150](97mg、47%)を得た(スキーム71)
【0360】
白色固形物、 m.p. 64−67℃、 97 mg、 収率47%; H NMR (400 MHz、 CDCN) δ 7.26−6.86 (m、 6H)、 4.37 (s、 2H); 13C NMR (100 MHz、 (CDCO) δ 156.1、 130.6、 130.3、 123.3、 120.5、 116.0、 44.0; 19F NMR (376 MHz、 (CDCO) δ 50.6 (s) . HRMS (DART、 m/z): 計算値 CFNOS: 204.0136 [M−H]、 実際値: 204.0133.
【0361】
実施例72
N−フルオロスルホニルチラミンの調製
【0362】
【化99】
スキーム72 N−フルオロスルホニルチラミンの調製
【0363】
1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](328mg、1.0mmol)をチラミン[化合物151](137mg、1.0mmol)のアセトニトリル溶液(6mL)に加え、室温で2時間撹拌し、TLC(ジクロロメタン:酢酸エチル=6:1、生成物Rf=0.5)検出で反応の完了が示された。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、ジクロロメタン:酢酸エチル=6:1)で精製し、白色固形物であるN−フルオロスルホニルチラミン[化合物152](138mg、63%)を得た(スキーム72)。
【0364】
白色固形物、 m.p. 90−92℃、 138 mg、 収率63%; H NMR (400 MHz、 CDCN) δ 7.08 (d、 J = 8 Hz、 2H)、 6.82 (br、 1H)、 6.76 (d、 J = 8 Hz、 2H)、 6.62 (br、 1H)、 3.41 (m、 2H)、 2.78 (t、 J = 7 Hz、 2H); 13C NMR (100 MHz、 (CDCO) δ 157.1、 130.7、 129.5、 116.3、 46.7、 35.5; 19F NMR (376 MHz、 (CDCO) δ 50.8 (s). HRMS (DART、 m/z): 計算値 CFNOS: 218.0293 [M−H]、 実際値: 218.0290.
【0365】
実施例73
(R)−2−(フルオロスルホニル)アミノ−2−フェニル酢酸tert−ブチルエステルの調製
【0366】
【化100】
スキーム73 2−(フルオロスルホニル)アミノ−2−フェニル酢酸tert−ブチルエステルの調製
【0367】
氷浴で、(R)−2−アミノ−2−フェニル酢酸tert−ブチルエステル[化合物153](1.45 g、7.0 mmol)のアセトニトリル溶液(3mL)を1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](2.62g、8.0mmol)のアセトニトリル溶液(2mL)に滴下し、滴下完了後、氷浴を外し、室温で10分間撹拌し、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 5:1、生成物R = 0.7)検出で反応の完了が示され、反応液に水(30mL)を追加し、酢酸エチル(25mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、水(20mL )、飽和食塩水(10mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、オイルポンプで溶媒を抜き出し、白色固形物である(R)−2−(フルオロスルホニル)アミノ−2−フェニル酢酸tert−ブチルエステル[化合物154](1.97 g、97%)を得た(スキーム73)。
【0368】
白色固形物、 m.p. 81−84℃、 1.97 g、 収率97%; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ7.41 − 7.33 (m、 5H)、 6.27 (br、 1H)、 5.11 (s、 1H)、 1.41 (s、 9H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 168.4、 134.8、 129.1、 129.1、 127.0、 84.7、 60.8、 27.7; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 52.9 (s); LC−MS (t): 1.62 min; ESI−MS (m/z): 232 [M−Bu]
【0369】
実施例74
2−(4−フルオロフェニル)−1,1−ジメチルエチルアミンスルホニルフルオリドの調製
【0370】
【化101】
スキーム74 2−(4−フルオロフェニル)−1,1−ジメチルエチルアミンスルホニルフルオリドの調製
【0371】
1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](164mg、0.5mmol)をアセトニトリル(2mL)に溶解し、2−(4−フルオロフェニル)−1,1−ジメチルエチルアミン[化合物155](84 mg、0.5 mmol)を加え、室温で0.5時間攪拌し、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 4:1、生成物R = 0.8)検出で反応の完了が示され、反応液に水(15mL)を加え、酢酸エチル(15mL×2)で抽出し、有機相を合わせ、水(10mL)、飽和食塩水(5mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、オイルポンプで溶媒を抜き出し、黄色油状物である2−(4−フルオロフェニル)−1,1−ジメチルエチルアミンスルホニルフルオリド[化合物156](113mg、91%)を得た(スキーム74)。
【0372】
黄色油状物、 113 mg、 収率91%; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.15 (m、 2H)、 7.02 (m、 2H)、 4.68 (br、 1H)、 2.90 (s、 2H)、 1.38 (s、 6H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 162.1 (d、 J = 244 Hz)、 132.1 (d、 J = 7 Hz)、 131.6 (d、 J = 3 Hz)、 115.3 (d、 J = 22 Hz)、 58.9 (s)、 46.3 (d、 J = 2 Hz)、 26.9 (s); 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 59.4 (s、 1F)、 −115.9 (s、 1F); GC−MS (t): 14.7 min; EI−MS (m/z): 249 [M]
【0373】
実施例75
(1R,2R)−1−ベンジルオキシ−2−フルオロスルホニルアミノシクロペンタンの調製
【0374】
【化102】
スキーム75 (1R,2R)−1−ベンジルオキシ−2−フルオロスルホニルアミノシクロペンタンの調製
【0375】
1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](328mg、1.0mmol)をアセトニトリル(3mL)に溶解し、(1R、2R)−1−ベンジルオキシ−2−アミノシクロペンタン[化合物157](191 mg、1.0 mmol)を加え、室温で0.5時間撹拌し、TLC(石油エーテル:酢酸エチル=10:1、生成物R=0.6)検出で反応の完了が示され、反応液に水(20 mL)を加え、酢酸エチル(20 mL×2)で抽出し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル= 15:1)で精製し、白色固形物である(1R、2R)−1−ベンジルオキシ−2−フルオロスルホニルアミノシクロペンタン[化合物158](168 mg、62%)を得た(スキーム75)。
【0376】
白色固形物、 m.p 76−78℃、 168 mg、 収率62%; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.39 − 7.28 (m、 5H)、 4.86 (br、 1H)、 4.58 (d、 J = 12 Hz、 1H)、 4.53 (d、 J = 12 Hz、 1H)、 3.86 (m、 2H)、 2.25 (m、 1H)、 1.96 (m、 1H)、 1.87 − 1.65 (m、 3H)、 1.59 (m、 1H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 137.9、 128.5、 127.9、 127.8、 84.0、 71.5、 61.1、 30.2、 29.4、 20.8; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 52.0 (s); GC−MS (t): 18.9 min; EI−MS (m/z): 273 [M]
【0377】
実施例76
N−フルオロスルホニルバリンベンジルエステル調製
【0378】
【化103】
スキーム76 N−フルオロスルホニルバリンベンジルエステルの調製
【0379】
(S)−バリンベンジルエステル塩酸塩[化合物159](122mg、0.5mmol)をアセトニトリル(2.5mL)に溶解し、無水炭酸ナトリウム(106mg、1.0mmol)を加え、室温で16時間攪拌した後、固形物をろ過により除去し、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](164 mg、0.5 mmol)を加え、室温で1時間撹拌し、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 5:1、生成物R = 0.7)検出で反応の完了が示され、反応液に水(20 mL)を加え、酢酸エチル(20 mL×2)を抽出し、有機相を水(10 mL)、飽和食塩水(5mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、オイルポンプで溶媒を抜き出し、無色液体であるN−フルオロスルホニルバリンベンジルエステル[化合物161](137mg、94%)を得た(スキーム76)
【0380】
無色油状、 137 mg、 収率94 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ7.41−7.35 (m、 5H)、 5.26 (d、 J = 12 Hz、 1H)、 5.21 (d、 J = 12 Hz、 1H)、 4.14 (d、 J = 4 Hz、 1H)、 2.24 (m、 1H)、 1.03 (d、 J = 7 Hz、 3H)、 0.86 (d、 J = 7 Hz、 3H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 170.6、 134.6、 128.9、 128.8、 128.7、 68.2、 62.4、 31.4、 18.7、 16.9; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 51.5; GC−MS (t): 17.4 min; EI−MS (m/z): 289 [M]
【0381】
実施例77
3−(4−(tert−ブトキシ)フェニル)−2−(フルオロスルホニル)アミノプロピオン酸tert−ブチルの調製
【0382】
【化104】
スキーム77 3−(4−(tert−ブトキシ)フェニル)−2−(フルオロスルホニル)アミノプロピオン酸tert−ブチルの調製
【0383】
(S)−3−(4−(tert−ブトキシ)フェニル)−2−アミノプロピオン酸tert−ブチルエステル[化合物162](165mg、0.5mmol)をアセトニトリル(2.5mL)に溶解し、無水炭酸ナトリウム(106mg、1.0mmol)を加え、室温で16時間攪拌した後、固形物をろ過により除去し、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](164 mg、0.5 mmol)を加え、室温で1時間撹拌し、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 5:1、生成物R = 0.7)検出で反応の完了が示され、反応液に水(20mL)を加え、酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、有機相を水(10mL)、飽和食塩水(5mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でのろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、オイルポンプで溶媒を抜き出し、無色液体である3−(4−(tert−ブトキシ)フェニル)−2−(フルオロスルホニル)アミノプロピオン酸tert−ブチル[化合物164](186 mg、99%)を得た(スキーム77)。
【0384】
無色液体、 186 mg、 収率99 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ7.08 (d、 J = 8 Hz、 2H)、 6.93 (d、 J = 8 Hz、 2H)、 5.56 (s、 1H)、 4.36 (t、 J = 6 Hz、 1H)、 3.16 − 3.05 (m、 2H)、 1.41 (s、 9H)、 1.33 (s、 9H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 169.0、 154.7、 130.1、 129.3、 124.3、 84.0、 78.6、 58.3、 38.1、 28.8、 27.8; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 52.2; GC−MS (t): 20.9 min; EI−MS (m/z): 360 [M−Me]
【0385】
実施例78
N−フルオロスルホニル−α,α−ジメチルベンジルアミンの調製
【0386】
【化105】
スキーム78 N−フルオロスルホニル−α,α−ジメチルベンジルアミンの調製
【0387】
クミルアミン[化合物165(135mg、1.0mmol)をアセトニトリル(5.0 mL)に溶解し、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](328 mg、1.0 mmol)を加え、室温で1時間撹拌し、TLC(石油エーテル60−90:酢酸エチル= 9:1、生成物R = 0.5)検出で反応の完了が示され、反応液に水(20 mL)を加え、酢酸エチル(30 mL)で抽出し、有機相を水(20 mL×2)、飽和食塩水(10mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、オイルポンプで溶媒を抜き出し、淡黄色液体であるN−フルオロスルホニル−α,α−ジメチルベンジルアミン[化合物166](160 mg、74%)を得た(スキーム78)。
【0388】
淡黄色液体、 160 mg、 収率74 %; H NMR (400 MHz、 CDCN) δ7.51−7.28 (m、 5H)、 7.13 (br、 1H)、 1.71 (s、 6H); 13C NMR (100 MHz、 CDCN) δ 146.0、 129.3、 128.3、 126.4、 61.2、 29.7; 19F NMR (376 MHz、 CDCN) δ 59.7. HRMS (DART、 m/z): 計算値 C16FNS: 235.0909 [M+NH、 実際値: 235.0911.
【0389】
実施例79
(S)−N−フルオロスルホニル−α−メチルフェニルアラニンメチルエステルの調製
【0390】
【化106】
スキーム79 (S)−N−フルオロスルホニル−α−メチルフェニルアラニンメチルエステルの調製
【0391】
(S)−α−メチルフェニルアラニンメチルエステル塩酸塩[化合物167](230mg、1.0mmol)を0.25M水酸化ナトリウム水溶液(4mL)に加え、続いてジクロロメタン(5mL)を加え、室温で5分間撹拌し、次に有機相を取り、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](328mg、1.0mmol)のアセトニトリル溶液(8ml)を加え、室温で0.5時間攪拌し、TLC(石油エーテル60−90:酢酸エチル= 9:1、生成物R = 0.4)検出で反応の完了が示され、反応液をロータリーエバポレーターで濃縮し、酢酸エチル(20mL)を加え、有機相を水(20 mL×2)、飽和食塩水(10 mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、オイルポンプで溶媒を抜き出し、黄色液体である(S)−N−フルオロスルホニル−α−メチルフェニルアラニンメチルエステル[化合物168](205 mg、75%)を得た(スキーム79)。
【0392】
黄色液体、 205 mg、 収率75 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ7.32−7.11 (m、 5H)、 6.02 (br、 1H)、 3.35 (d、 J = 14 Hz、 1H)、 3.13 (d、 J = 14 Hz、 1H)、 1.83 (s、 3H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 172.4、 134.5、 129.9、 128.7、 127.7、 64.8、 53.5、 44.1、 22.9; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 60.3. HRMS (DART、 m/z): 計算値 C1113FNOS: 274.0548 [M−H]、 実際値: 274.0555.
【0393】
実施例80
(R)−N−フルオロスルホニルp−メチルスルホンフェニルセリン酸エチルの調製
【0394】
【化107】
スキーム80 (R)−N−フルオロスルホニルp−メチルスルホンフェニルセリン酸エチルの調製
【0395】
(R)−p−メチルスルホンフェニルセリン酸エチル[化合物169](287 mg、1.0mmol)を1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4] (328mg、1.0mmol)のアセトニトリル溶液(8mL)に加え、室温で1時間撹拌し、TLC(石油エーテル60−90:酢酸エチル= 1:2、生成物R = 0.5)検出で反応の完了が示され、反応液に水(25mL)を加え、酢酸エチル(30mL)で抽出し、有機相を0.1M塩酸(20mL×2)、飽和食塩水(10mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、オイルポンプで溶媒を抜き出し、白色固形物である(R)−(N−フルオロスルホニル)p−メチルスルホンフェニルセリン酸エチル[化合物170](267 mg、72%)を得た(スキーム80)。
【0396】
白色固形物、 136 ℃で分解、 267 mg、 収率72 %; H NMR (400 MHz、 CDCN) δ7.92 (d、 J = 8 Hz、 2H)、 7.67 (d、 J = 8 Hz、 2H)、 7.38 (br、 1H)、 5.41 (d、 J = 3 Hz、 1H)、 4.41 (d、 J = 3 Hz、 1H)、 4.26 (m、 3H)、 3.06 (s、 3H)、 1.27 (t、 J = 7 Hz、 3H); 13C NMR (100 MHz、 CDCN) δ 169.6、 147.6、 141.9、 128.9、 128.6、 73.3、 64.8、 63.8、 45.0、 14.9; 19F NMR (376 MHz、 CDCN) δ 53.6 (s) . HRMS (DART、 m/z): 計算値 C1215FNO: 368.0279 [M−H]、 実際値: 368.0274.
【0397】
実施例81
4−クロロアニリンスルホニルフルオリドの調製
【0398】
【化108】
スキーム81 4−クロロアニリンスルホニルフルオリドの調製
【0399】
1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](361mg、1.1mmol)をジクロロメタン(10mL)に懸濁し、氷浴下でp−クロロアニリン[化合物171](128mg、1mmol)を加え、添加完了後、氷浴を外し、室温で4時間反応させ、LC−MS検出で反応の完了が示され、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、ジクロロメタン:酢酸エチル= 20:1)で精製し、淡黄色固形物である4−クロロアニリンスルホニルフルオリド[化合物172](185 mg、88%)を得た(スキーム81)。
【0400】
淡黄色固形体、 m.p. 44−48 ℃、 185 mg、収率88 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.39 (m、 2H)、 7.22 (m、 2H)、 7.06 (br、 1H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 133.5 (s)、 132.3 (d、 J = 3 Hz)、 130.0 (s)、 124.6 (d、 J = 1 Hz); 19F NMR (376MHz、 CDCl) δ 50.5 (s、 1F); LC−MS (t): 1.52 min; ESI−MS (m/z): 208 [M−H]; HRMS (DART、 m/z): 計算値 CNOClFS: 207.9641 [M−H]、 実際値: 207.9639.
【0401】
実施例82
4−フルオロアニリンスルホニルフルオリドの調製
【0402】
【化109】
スキーム82 4−フルオロアニリンスルホニルフルオリドの調製
【0403】
1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](361mg、1.1mmol)をジクロロメタン(10mL)に懸濁し、氷浴下でp−フルオロアニリン[化合物173](111mg、1mmol)を加え、添加完了後、氷浴を外し、室温で4時間反応させ、LC−MS検出で反応の完了が示され、反応液にジクロロメタン(20mL)を加え、有機相は0.1M塩酸(20mL×3)、飽和食塩水(10mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、オイルポンプで溶媒を抜き出し、黄色油状物である4−フルオロアニリンスルホニルフルオリド[化合物174](86 mg、44%)を得た(スキーム82)。
【0404】
黄色油状物、 86 mg、 収率44 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.30 (m、 2H)、 7.11 (m、 2H)、 7.03 (br、 1H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 161.9 (d、 J = 247 Hz)、 129.6 (t、 J = 3 Hz)、 126.3 (dd、 J = 9 Hz、 J = 2 Hz)、 116.8 (d、 J = 23 Hz); 19F NMR (376MHz、 CDCl) δ 49.9 (s、 1F)、 −113.4 (quin、 J = 4 Hz、 1F); LC−MS (t): 1.43 min; ESI−MS (m/z): 192 [M−H]
【0405】
実施例83
3−エチニルアニリンスルホニルフルオリドの調製
【0406】
【化110】
スキーム83 3−エチニルアニリンスルホニルフルオリドの調製
【0407】
1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](1807mg、5.5mmol)をジクロロメタン(50mL)に懸濁し、氷浴下で3−アミノフェニルアセチレン[化合物175](586mg、5mmol)を加え、添加完了後、氷浴を外し、室温で4時間反応させ、LC−MS検出で反応の完了が示され、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、ジクロロメタン:酢酸エチル= 30:1)で精製し、黄色油状物である3−エチニルアニリンスルホニルフルオリド[化合物176](882 mg、88%)を得た(スキーム83)。
【0408】
黄色油状物, 882 mg, 収率88 %; H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.44−7.35 (m, 3H), 7.28 (m, 1H), 7.08 (br, 1H), 3.15 (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, CDCl) δ 134.0 (d, J = 2 Hz), 131.1 (s), 129.9 (s), 126.2 (d, J = 2 Hz), 124.0 (s), 123.3 (d, J = 1 Hz), 82.2 (s), 79.0 (s); 19F NMR (376MHz, CDCl) δ 50.9 (d, J = 4 Hz, 1F); LC−MS (t): 1.46 min; ESI−MS (m/z): 198 [M−H]; HRMS (DART, m/z): 計算値 CNOFS: 198.0031 [M−H], 実際値: 198.0029.
【0409】
実施例84
4−イソプロピルアニリンスルホニルフルオリドの調製
【0410】
【化111】
スキーム84 4−イソプロピルアニリンスルホニルフルオリドの調製
【0411】
1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](361mg、1.1mmol)をジクロロメタン(10mL)に懸濁し、氷浴下で4−イソプロピルアニリン[化合物177](135mg、1mmol)を加え、添加完了後、氷浴を外し、室温で4時間反応させ、LC−MSで検出で反応の完了が示され、反応液にジクロロメタン(20mL)を加え、有機相を0.1 M塩酸(20 mL×3)、飽和食塩水(10 mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、オイルポンプで溶媒を抜き出し、紫色油状物である4−イソプロピルアニリンスルホニルフルオリド[化合物178](191 mg、88%)を得た(スキーム84)。
【0412】
紫色油状、 191 mg、 収率88 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.24 (m、 4H)、 6.88 (br、 1H)、 2.92 (sept、 J = 6.8 Hz、 1H)、 1.24 (d、 J = 6.8 Hz、 6H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 148.7 (s)、 131.4 (d、 J = 2 Hz)、 127.8 (s)、 123.7 (d、 J = 2 Hz)、 33.8 (s)、 23.9 (s); 19F NMR (376MHz、 CDCl) δ 50.5 (s、 1F); LC−MS (t): 1.61 min; ESI−MS (m/z): 216 [M−H]
【0413】
実施例85
4−メトキシアニリンスルホニルフルオリドの調製
【0414】
【化112】
スキーム85 4−メトキシアニリンスルホニルフルオリドの調製
【0415】
1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](361 mg、1.1 mmol)をジクロロメタン(10 mL)に懸濁し、氷浴下でp−メトキシアニリン[化合物179](123 mg、1 mmol)を加え、添加完了後、氷浴を外し、室温で4時間反応させ、LC−MS検出で反応の完了が示され、反応液にジクロロメタン(20 mL)を加え、有機相を0.1 M塩酸(20 mL×3)、飽和食塩水(10 mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、オイルポンプで溶媒を抜き出し、紫色油状物である4−メトキシアニリンスルホニルフルオリド[化合物180](187 mg、91%)を得た(スキーム85)。
【0416】
紫色油状、 187 mg、 収率91 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.25 (m、 2H)、 6.92 (m、 2H)、 6.82 (br、 1H)、 3.82 (s、 3H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 159.3 (s)、 126.8 (d、 J = 2 Hz)、 126.2 (d、 J = 2 Hz)、 115.0 (s)、 55.7 (s); 19F NMR (376MHz、 CDCl) δ 49.2 (s、 1F); LC−MS (t): 1.41 min; ESI−MS (m/z): 204 [M−H]
【0417】
実施例86
3−メトキシアニリンスルホニルフルオリドの調製
【0418】
【化113】
スキーム86 3−メトキシアニリンスルホニルフルオリドの調製
【0419】
1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](361mg、1.1mmol)をジクロロメタン(10mL)に懸濁し、氷浴下でm−アミノアニソール[化合物181](123mg、1mmol)を加え、添加完了後、氷浴を外し、室温で4時間反応させ、LC−MS検出で反応の完了が示され、反応液にジクロロメタン(20mL)を加え、有機相を0.1M塩酸(20mL×3)、飽和食塩水(10mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、オイルポンプで溶媒を抜き出し、赤色油状物である3−メトキシアニリンスルホニルフルオリド[化合物182](183 mg、89%)を得た(スキーム86)。
【0420】
赤色油状物、 183 mg、 収率89 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.30 (t、 J = 8 Hz、 1H)、 7.22 (br、 1H)、 6.84 (m、 3H)、 3.81 (s、 6H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 160.5 (s)、 135.1 (d、 J = 2 Hz)、 130.6 (s)、 114.9 (d、 J = 2 Hz)、112.9 (s)、 108.7 (d、 J = 2 Hz)、 55.6 (s); 19F NMR (376MHz、 CDCl) δ 50.4 (s、 1F); LC−MS (t): 1.43 min; ESI−MS (m/z): 204 [M−H]
【0421】
実施例87
4−フルオロスルホニルオキシアニリンスルホニルフルオリドの調製
【0422】
【化114】
スキーム87 4−フルオロスルホニルオキシアニリンスルホニルフルオリドの調製
【0423】
1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](361mg、1.1mmol)をジクロロメタン(10mL)に懸濁し、氷浴下で4−アミノフェノキシスルホニルフルオリド[化合物183](191mg、1mmol)を加え、添加完了後、氷浴を外し、室温で4時間反応させ、LC−MS検出で反応の完了が示され、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、ジクロロメタン:酢酸エチル= 20:1)で精製し、淡黄色固形物である4−フルオロスルホニルオキシアニリンスルホニルフルオリド[化合物184](203 mg、74%)を得た(スキーム87)。
【0424】
淡黄色固形物、 m.p. 106−111 ℃、 203 mg、 収率74 %; H NMR (400 MHz、 CDCN) δ 9.11 (br、 1H)、 7.53 (m、 2H)、 7.47 (m、 2H); 13C NMR (100 MHz、 CDCN) δ 148.9 (s)、 136.3 (d、 J = 3 Hz)、 125.1 (d、 J = 2 Hz)、 123.5 (d、 J = 1 Hz); 19F NMR (376MHz、 CDCN) δ 50.7 (s、 1F)、 38.1 (s、 1F); LC−MS (t): 1.52 min; ESI−MS (m/z): 272 [M−H] ; HRMS (DART、 m/z): 計算値 CNO: 271.9504 [M−H]、 実際値: 271.9501.
【0425】
実施例88
この実施例では、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩が異なる湿度下での安定性を調べた
実験方法:上記物質である1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩からそれぞれにサンプリングし(4.521g、4.298g、4.273g)、3つプラスチックボトル(20 mL)に入れ、パラフィルム膜で密封し、当該3つのプラスチックボトルをそれぞれ実験台(22℃)、冷蔵庫(4℃)および乾燥機(22℃)に配置した。231日後に観察および試験を行ったところ、結果を表1に示した;
【0426】
【表1】
【0427】
さらに、231日後、室温で、3等量のトリエチルアミン(220μL、1.59 mmol)をそれそれに4−クミルフェノール[化合物32](225 mg、1.04 mmol)のアセトニトリル(1 mL)溶液の3つ反応系に加え、10分間撹拌した後、それぞれに実験台(22℃)、冷蔵庫(4℃)、乾燥機(22℃)に配置されていた上記物質1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](425 mg、1.29 mmol)のアセトニトリル(1 mL)溶液を各反応系に一度に加え、且つアルゴンガスの保護下で1時間反応させ、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 10:1、生成物R = 0.68)で反応を追跡した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル= 10:1)で精製し、無色液体である4−(2−フェニル−2−プロピル)フェノキシスルホニルフルオリド[化合物33]を得(スキーム88)、結果を表2に示した:
【0428】
【表2】
【0429】
【化115】
スキーム88 4−(2−フェニル−2−プロピル)フェノキシスルホニルフルオリドの調製
【0430】
実施例89
この実施例では、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩の融解範囲および熱安定性を調べた。
実験方法は、以下の通りである:融点計器において、30〜70℃の温度、0.5℃/分の昇温勾配を設定し、この実施例における上記物質の融解範囲は62.1〜64.2℃であると測定された; 129〜240℃の温度、1.0℃ /分の昇温勾配を設定し、上記物質は、135.2℃でゆっくりと泡立ち、176.5℃で無色から淡黄色になり、185.6℃で黄色になり、189.9℃で濃い黄色になり、199.4℃で黒色になった。
【0431】
実施例90
この実施例では、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩が脱イオン水での安定性を調べた。
実験方法は、以下の通りであった:室温で、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩(36 mg、0.1 mmol)を脱イオン水(1 mL)に溶解して溶液が得られ、当該溶液のpHが1であると測定され、19 F−NMRで当該溶液のS−F信号の変化を追跡した結果を表3に示した:
【0432】
【表3】
【0433】
実施例91
1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールフルオロメタンスルホン酸塩の調製
【0434】
【化116】
スキーム91 1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩の調製
【0435】
室温で、炭酸ナトリウム(5.31 g、50 mmol)のアセトニトリル(20 mL)懸濁液に、2−メチルイミダゾール[化合物1](1.65 g、20 mmol)を加え、水ポンプで反応系を負圧にした後バルーンでスルフリルフルオリドガス[化合物2](0.6L、24mmol)を導入し、一晩攪拌し、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 10:1、生成物R = 0.44)検測で反応の完了が示され、反応液はシリカゲル(10〜40メッシュ)でろ過し、ろ過ケーキをジクロロメタン(40 mL)で洗浄し、ろ液を蒸留水(100 mL×3)で抽出し、水相を合わせてジクロロメタン(40 mL)で逆抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(40 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し(2−メチル−1H−イミダゾール−1−スルホニルフルオリドは沸点が低く、濃縮の温度は20℃以下に制御され、圧力は140torr以上に制御された)、生成物である2−メチル−1H−イミダゾール−1−スルホニルフルオライド[化合物3]、ジクロロメタンとアセトニトリルの混合溶液6.72gが得られ、p−トルエンスルホニルフルオリドで定量され、生成物は3.07gであり、収率は93.5%であった。上記調製した混合溶液に、窒素ガスの保護下でジクロロメタン(18mL)を添加し、氷浴で0℃までに冷却し、撹拌しながらフルオロスルホン酸メチル(1.5 mL、18.7mmol)をシリンジでゆっくりと滴下し、氷浴を自然に溶けて室温に戻し、2時間反応させ、LC−MS検測で反応の完了が示された後、反応液をロータリーエバポレーターで粘稠な油状物までに濃縮し、メチルtert−ブチルエーテル(20 mL)を加えて攪拌して固形物を沈殿させ、上澄み液を排出し、固形物をメチルtert−ブチルエーテル(20 mL×2)で洗浄し、溶媒をオイルポンプで抜き出し、白色固形物である1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールフルオロメタンスルホン酸塩[化合物185 ](4.78g、91.8%、総収率86%)を得た(スキーム91)。
【0436】
白色固形物、 m.p. 172−176 ℃、 4.77 g、 総収率 86 %; H NMR (400 MHz、 CDCN) δ 7.89 (d、 J = 2.8 Hz、 1H)、 7.60 (d、 J = 2.8 Hz、 1H)、 3.88 (s、 3H)、 2.87 (s、 3H); 13C NMR (100 MHz、 CDCN) δ 151.4、 125.5、 122.1、 37.5、 12.9; 19F NMR (376 MHz、 CDCN) δ 61.4 (s、 1F)、 38.2 (s、 1F); HRMS (DART、 m/z): 計算値 CFS: 179.0285 [M]、実際値: 179.0287; HRMS (DART、 m/z): 計算値 OFS: 98.9558 [M]、実際値: 98.9562.
【0437】
実施例92
1−(フルオロスルホニル)−2−メチル−1H−イミダゾール硫酸水素塩の調製
【0438】
【化117】
スキーム92 1−(フルオロスルホニル)−2−メチル−1H−イミダゾール硫酸水素塩の調製
【0439】
室温で、炭酸ナトリウム(5.31 g、50mmol)のアセトニトリル(20 mL)懸濁液に2−メチルイミダゾール[化合物1](1.64 g、20mmol)を加え、水ポンプで反応系を負圧にした後バルーンでスルフリルフルオリドガス[化合物2](0.6L、24mmol)を導入し、一晩攪拌し、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 10:1、生成物R = 0.44)検測で反応の完了が示され、反応液はシリカゲル(10〜40メッシュ)でろ過後し、ろ過ケーキをジクロロメタン(40 mL)で洗浄し、ろ液を蒸留水(100 mL×3)で抽出し、水相を合わせてジクロロメタン(40 mL)で逆抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(40 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し(2−メチル−1H−イミダゾール−1−スルホニルフルオリドは沸点が低く、濃縮の温度は20℃以下に制御され、圧力は140torr以上に制御された)、生成物である2−メチル−1H−イミダゾール−1−スルホニルフルオライド[化合物3]、ジクロロメタンとアセトニトリルの混合液5.89gが得られ、p−トルエンスルホニルフルオリドで定量され、生成物は3.00gであり、収率は91.5%であった。上記調製した混合溶液に、窒素ガスの保護下でジクロロメタン(18mL)を加え、氷浴で0℃までに冷却し、撹拌しながら濃硫酸(980μL、18.3mmol)をシリンジでゆっくりと滴下し、氷浴を自然に溶けて室温で戻し、2時間反応させ、LC−MS検測で反応の完了が示された後、反応液をロータリーエバポレーターで粘稠な油状物までに濃縮し、メチルtert−ブチルエーテル(30mL)を加えて攪拌して固形物を沈殿させ、上澄み液を排出し、固形物をメチルtert−ブチルエーテル(20mL×2)で洗浄し、溶媒をオイルポンプで抜き出し、白色固形物である1−(フルオロスルホニル)−2−メチル−1H−イミダゾール硫酸水素塩[化合物186](4.38g、91.3%;総収率83.5%)を得た(スキーム1)。
【0440】
融点計器の昇温勾配は1℃/分であり、サンプルは99.2℃で溶け始め、100.6℃で完全に乳白色液体に溶け、106.3℃で泡立ち始め、且つ徐々に無色の透明な液体になった。
白色固形物、 4.38 g、 総収率 83.5 %; H NMR (400 MHz、 CDCN) δ10.31 (s、 2H)、 7.81 (d、 J = 2.4 Hz、 1H)、 7.57 (d、 J = 2.4 Hz、 1H)、 2.93 (s、 3H); 13C NMR (100 MHz、 CDCN) δ 151.8、 122.9、 122.1、 14.0; 19F NMR (376 MHz、 CDCN) δ 61.6 (s、 1F); HRMS (DART、 m/z): 計算値 CFS: 165.0129 [M]、実際値: 165.0130; HRMS (DART、 m/z): 計算値 HOS: 96.9601 [M]、実際値: 96.9602.
【0441】
実施例93
1−(フルオロスルホニル)−3−メチル−1H−イミダゾールフルオロスルホン酸塩の調製
【0442】
【化118】
スキーム93 1−(フルオロスルホニル)−3−メチル−1H−イミダゾールフルオロスルホン酸塩の調製
【0443】
室温で、炭酸ナトリウム(5.31g、50mmol)のアセトニトリル(20mL)懸濁液に、イミダゾール[化合物5](1.36g、20mmol)を加え、反応系を水ポンプで負圧にした後バルーンでスルフリルフルオリドガス[化合物2](0.6L、24mmol)を導入し、一晩攪拌し、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 10:1、生成物R = 0.48)検測で反応の完了が示され、反応液をシリカゲル(10〜40メッシュ)でろ過し、ろ過ケーキをジクロロメタン(40 mL)で洗浄し、ろ液を蒸留水(100 mL×3)で抽出し、水相を合わせジクロロメタン(40 mL)で逆抽出し、有機相を合わせ飽和食塩水(40 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し(1H−イミダゾール−1−スルホニルフルオリドの沸点は低く、濃縮の温度は20℃以下に制御され、圧力は140torr以上に制御された)、生成物である1H−イミダゾール−1−スルホニルフルオリド[化合物6]、ジクロロメタンとアセトニトリルの混合溶液5.79gが得られ、p−トルエンスルホニルフルオリドで定量され、生成物は2.49gであり、収率は83%であった。上記調製した混合溶液に、窒素ガスの保護下でジクロロメタン(16mL)を加え、氷浴で0℃までに冷却し、撹拌しながらフルオロスルホン酸メチル(1.35mL、16.6mmol)をシリンジでゆっくりと加え、滴下完了後、氷浴を外し、室温で2時間反応させ、LC−MS検測で反応の完了が示された後、反応液をロータリーエバポレーターで粘稠な油状物までに濃縮し、メチルtert−ブチルエーテル(20 mL)を加えて攪拌して固形物を沈殿させ、上澄み液を排出し、固形物をメチルtert−ブチルエーテル(20 mL×2)で洗浄し、溶媒をオイルポンプで抜き出し、白色固形物である1−(フルオロスルホニル)−3−メチル−1H−イミダゾールフルオロスルホン酸塩[化合物187](4.33 g、98.7%、総収率81.9%)を得た(スキーム93)。
【0444】
白色固形物、 m.p. 169−173 ℃、 4.33 g、 総収率 81.9 %; H NMR (400 MHz、 CDCN) δ 9.50 (s、 1H)、 8.02 (s、 1H)、 7.72 (s、 1H)、 4.01 (s、 3H); 13C NMR (100 MHz、 CDCN) δ 141.3、 127.7、 122.4、 38.6; 19F NMR (376 MHz、 CDCN) δ 61.2 (s、 1F)、 38.3 (s、 1F); HRMS (DART、 m/z): 計算値 CFS: 165.0129 [M]、実際値: 165.0130; HRMS (DART、 m/z): 計算値 OFS: 98.9558 [M]、実際値: 98.9562.
【0445】
実施例94
1−(フルオロスルホニル)−2−イソプロピル−3−メチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩の調製
【0446】
【化119】
スキーム94 1−(フルオロスルホニル)−2−イソプロピル−3−メチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩の調製
【0447】
室温で、炭酸ナトリウム(5.30 g、50mmol)のアセトニトリル(20 mL)懸濁液に2−イソプロピルイミダゾール[化合物12](2.21 g、20mmol)を加え、反応系を水ポンプで負圧にした後バルーンでスルフリルフルオリドガス[化合物2](0.8 L、32 mmol)を導入し、一晩攪拌し、LC−MSで反応を検出し、反応液をシリカゲル(10〜40メッシュ)でろ過し、ろ過ケーキを酢酸エチル(40 mL)で洗浄し、有機相を蒸留水(100 mL×3)で洗浄し、水相を合わせ酢酸エチル(40 mL)で逆抽出し、有機相を合わせ飽和食塩水(40 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:ジクロロメタン= 5:1)で精製して、淡黄色油状物である2−イソプロピル−1H−イミダゾール−1−スルホニルフルオリド[化合物13](583 mg、15%)を得た。
【0448】
淡黄色油状物、 583 mg、 収率15 %; HNMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.32 (d、 J = 1.8 Hz、 1H)、 7.03 (d、 J = 1.8 Hz、 1H)、 3.47 (sept、 J = 6.8 Hz、 1H)、 1.38 (d、 J = 6.8 Hz、 6H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 155.8、 128.9 (d、 J = 1.9 Hz)、 119.8、 27.7、 21.7; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 58.9 (s、 1F); HRMS (DART、 m/z): 計算値 C10FS: 193.0442 [M+H]、実際値: 193.0441.
【0449】
窒素ガスの保護下で、上記で調製した2−イソプロピル−1H−イミダゾール−1−スルホニルフルオリド[化合物13](519mg、2.7mmol)にジクロロメタン(2.7mL)を加え、氷浴で0℃までに冷却し、撹拌しながら、トリフルオロメタンスルホン酸メチル(305μL、2.7 mmol)をシリンジでゆっくりと加え、滴下完了後、氷浴を外し、室温で8時間反応させ、TLCで反応を追跡し、反応液をロータリーエバポレーターで濃縮し、メチルtert−ブチルエーテル(20 mL)を加えて攪拌して固形物を沈殿させ、上澄み液を排出し、固形物をメチルtert−ブチルエーテル(20 mL×3)で洗浄し、溶媒をオイルポンプで抜き出し、白色固形物である1−(フルオロスルホニル)−2−イソプロピル−3−メチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物14](646 mg、67%)を得た(スキーム94)。
【0450】
白色固形物、 m.p. 77−80 ℃、 646 mg、 収率67 %; HNMR (400 MHz、 CDCN) δ 7.85 (d、 J = 2.6 Hz、 1H)、 7.54 (d、 J = 2.6 Hz、 1H)、 3.94 (m、 4 H)、 1.52 (d、 J = 7.2 Hz、 6H); 13C NMR (100 MHz、 CDCN) δ 155.5、 126.5、 123.1、 122.0 (q、 J = 318 Hz)、 39.1、 27.8、 18.2; 19F NMR (376 MHz、 CDCN) δ 62.1 (s、 1F)、 −78.1 (s、 3F); HRMS (DART、 m/z): 計算値 C12FS: 207.0598 [M]、実際値: 207.0600; HRMS (DART、 m/z): 計算値 COS: 148.9526 [M]、実際値: 148.9525.
【0451】
実施例95
1−(フルオロスルホニル)−3−メチル−1H−ベンズイミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩の調製
【0452】
【化120】
スキーム95 1−(フルオロスルホニル)−3−メチル−1H−ベンズイミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩の調製
【0453】
室温で、炭酸ナトリウム(5.31 g、50 mmol)のアセトニトリル(20 mL)懸濁液にベンズイミダゾール[化合物188](2.37g、320mmol)を加え、反応系を水ポンプで負圧にした後バルーンでスルフリルフルオリドガス[化合物2](0.8L、32mmol)を導入し、一晩攪拌し、LC−MSで反応を検出し、反応液をシリカゲル(10〜40メッシュ)でろ過し、ろ過ケーキを酢酸エチル(40 mL)で洗浄し、有機相を蒸留水(100 mL×3)で洗浄し、水相を合わせ酢酸エチル(40 mL)で逆抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(40 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:ジクロロメタン= 2: 3)で生成し、白色固形物である1H−ベンズイミダゾール−1−スルホニルフルオリド[化合物189](2.64g、66%)を得た。
【0454】
白色固形物、 m.p. 40−42 ℃、 2.64 g、 収率66 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 8.27 (s、 1H)、 7.90−7.80 (m、 2H)、 7.55−7.48 (m、 2H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 143.4 (d、 J = 1.7 Hz)、 140.3 (d、 J = 1.5 Hz)、 130.5、 126.9、 126.3、 121.8、 112.6; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 56.4 (s); HRMS (DART、 m/z): 計算値 CFS: 201.0129 [M+H]、実際値: 201.0128.
【0455】
窒素ガスの保護下で、上記調製した1H−ベンズイミダゾール−1−スルホニルフルオリド[化合物189](2.57g、12.8mmol)に、ジクロロメタン(13mL)を加え、氷浴で0℃までに冷却し、撹拌しながら、トリフルオロメタンスルホン酸メチル(1.45mL、12.8mmol)をシリンジでゆっくりと加え、滴下完了後、氷浴を外し、室温で6時間反応させ、TLCで反応を追跡し、反応液をロータリーエバポレーターで白色固形物までに濃縮し、固形物をアセトニトリル(4 mL)で溶解した後、メチルtert−ブチルエーテル(40 mL)を加え撹拌し、固形物を沈殿させ、上澄み液を排出し、固形物をメチルtert−ブチルエーテル(20 mL×3)で洗浄し、溶媒をオイルポンプで抜き出し、白色固形物である1−(フルオロスルホニル)−3−メチル−1H−ベンズイミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物190](3.24g、69%)を得た(スキーム95)。
【0456】
白色固形物、 m.p. 121−125 ℃、 3.24 g、 収率69 %; HNMR (400 MHz、 CDCN) δ 9.91 (s、 1H)、 8.11−8.05 (m、 2H)、 7.98−7.90 (m、 2 H)、 4.25 (s、 3H); 13C NMR (100 MHz、 CDCN) δ 145.8、 133.3、 131.5、 130.4、 129.3、 121.8 (q、 J = 318 Hz)、 116.2、 115.0、 36.1; 19F NMR (376 MHz、 CDCN) δ 59.8 (s、 1F)、 −78.1 (s、 3F); HRMS (DART、 m/z): 計算値 C10FS: 233.0391 [M+HO]、実際値: 233.0392; HRMS (DART、 m/z): 計算値 COS: 148.9526 [M]、実際値: 148.9525.
【0457】
実施例96
アニリンスルホニルフルオリドの調製
【0458】
【化121】
スキーム96 アニリンスルホニルフルオリドの調製
【0459】
1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](3.61g、1mmol)をジクロロメタン(50mL)に懸濁し、氷浴下でアニリン[化合物191](932mg、10mmol)を加え、添加完了後、氷浴を外して、室温で1時間反応させ、LC−MS検測で反応の完了が示された後、反応液をジクロロメタン(100mL)で希釈した後、0.1 M塩酸(100 mL×3)、飽和食塩水(50 mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、溶媒をオイルポンプで抜き出し、黄色油状物であるアニリンスルホニルフルオリド[化合物192](1.55 g、88%)を得た(スキーム96)。
【0460】
黄色油状物、 1.55 g、 収率88 %; H NMR (400 MHz、 CDCN) δ 8.85 (br、 1H)、 7.44 (m、 2H)、 7.33 (m、 3H); 13C NMR (101 MHz、 CDCN) δ 135.6 (d、 J = 2.7 Hz)、 130.7、 128.1、 123.9 (d、 J = 1.8 Hz); 19F NMR (376 MHz、 CDCN) δ 50 .1 (s). HRMS (DART、 m/z): 計算値 CNOFS: 174.0031 [M−H]、実際値: 174.0029.
【0461】
実施例97
4−ヒドロキシアニリンスルホニルフルオリドの調製
【0462】
【化122】
スキーム97 4−ヒドロキシアニリンスルホニルフルオリドの調製
【0463】
1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](361mg、1.1mmol)をジクロロメタン(10mLに懸濁し、氷浴下で4−アミノフェノール[化合物193](109 mg、1mmol)を加え、添加完了後、氷浴を外して、室温で4時間反応させ、LC−MS検測で反応の完了が示された後、反応液を酢酸エチル(20 mL)で希釈した後、0.1 M塩酸(20mL×3)、飽和食塩水(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、溶媒をオイルポンプで抜き出し、茶色油状物である4−ヒドロキシアニリンスルホニルフルオリド[化合物194](174 mg、891%)を得た(スキーム97)。
【0464】
茶色油状物、 174 mg、 収率91 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.21−7.17 (m、 2H)、 6.89 (br、 1H)、 6.86−6.82 (m、 2H)、 6.53 (br、 1H); 13C NMR (100 MHz、 CDCN) δ157.6、 127.8 (d、 J = 1.9 Hz)、 126.9 (d、 J = 2.7 Hz)、 117.1; 19F NMR (376MHz、 CDCl) δ 48.7 (s、 1F). HRMS (DART、 m/z): 計算値 CFNOS: 189.9980 [M−H]、実際値: 189.9977.
【0465】
実施例98
N−フェニルビス(フルオロスルホニル)イミンの調製
【0466】
【化123】
スキーム98 N−フェニルビス(フルオロスルホニル)イミンの調製
【0467】
アニリン[化合物191](460μL、5.0 mmol)をアセトニトリル(20 mL)に溶解し、氷浴下で1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](4.27g、13mmol)を加え、10分間攪拌した後、トリエチルアミン(360μL、2.6mmol)を加え、添加完了後、氷浴を外し、室温で1時間反応させ、TLC(石油エーテル:酢酸エチル= 9:1、生成物R = 0.65)検測で反応の完了が示された後、反応液をロータリーエバポレーターで濃縮した後、酢酸エチル(25 mL)を加え、有機相を0.1 M塩酸(30 mL×3)、脱イオン水(40 mL×2)および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、溶媒をオイルポンプで抜き出し、黄色固形物であるN−フェニルビス(フルオロスルホニル)イミン[化合物195](1.05 g、81%)を得た(スキーム98)。
【0468】
黄色固形物、 m.p. 41−43 ℃、 1.05 g、 収率81%; H NMR (400 MHz、 CDCN) δ 7.72−7.62 (m); 13C NMR (101 MHz、 CDCN) δ 134.1 (t、 J = 1.8 Hz)、 133.7、 131.9、 130.3 (t、 J = 1.2 Hz); 19F NMR (376 MHz、 CDCN) δ 56.9 (s); HRMS (DART、 m/z): 計算値 C: 274.9966 [M+NH、実際値: 274.9965.
【0469】
実施例99
N−(3,4−メチレンジオキシ)フェニルビス(フルオロスルホニル)イミンの調製
【0470】
【化124】
スキーム99 N−(3,4−メチレンジオキシ)フェニルビス(フルオロスルホニル)イミンの調製
【0471】
3,4−メチレンジオキシアニリン[化合物196](137mg、1.0mmol)をアセトニトリル(5mL)に溶解し、氷浴下で1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](820 mg、2.5mmol)を加え、10分間攪拌した後、トリエチルアミン(69μL、0.5mmol)を加え、添加完了後、氷浴を外し、室温で1時間反応させ、LC−MC検測で反応の完了が示された後、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:ジクロロメタン= 6:1)で精製して、黄色固形物であるN−(3,4−メチレンジオキシ)フェニルビス(フルオロスルホニル)イミン[化合物197](259 mg、86%)を得た(スキーム99)。
【0472】
黄色固形物、 m.p. 49−51 ℃、 259 mg、 収率86 % yield; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.01 (m、 1H)、 6.90 (m、 2H)、 6.11 (s、 2H); 13C NMR (101 MHz、 CDCl) δ 151.1、 149.3、 125.7、 124.0、 109.6、 109.3、 103.0; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 55.2 (s). HRMS (DART、 m/z): 計算値 CNO: 299.9443 [M−H]、実際値: 299.9451.
【0473】
実施例100
N−(4−エチニル)フェニルビス(フルオロスルホニル)イミンの調製
【0474】
【化125】
スキーム100 N−(4−エチニル)フェニルビス(フルオロスルホニル)イミンの調製
【0475】
4−エチニルアニリン[化合物198](117mg、1.0mmol)をアセトニトリル(5mL)に溶解し、氷浴下で1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](821mg、2.5mmol)を加え、10分間攪拌した後、トリエチルアミン(69μL、0.5mmol)を加え、添加完了後、氷浴を外し、室温で4時間反応させ、LC−MS検測で反応の完了が示された後、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:ジクロロメタン= 4:1)で精製し、淡黄色固形物であるN−(4−エチニル)フェニルビス(フルオロスルホニル)イミン[化合物199](203 mg、72%)を得た(スキーム100)。
【0476】
淡黄色固形物, m.p. 53−56 ℃, 203 mg, 収率72%; H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.66 (m, 2H), 7.45 (m, 2H), 3.27 (s, 1H); 13C NMR (101 MHz, CDCl) δ 134.4, 132.8 (t, J = 1.8 Hz), 129.3 (t, J = 1.4 Hz), 127.0, 81.5, 81.3; 19F NMR (376 MHz, CDCl) δ 56.2 (s). HRMS (DART, m/z): 計算値 C: 298.9966 [M+NH,実際値: 298.9965.
【0477】
実施例101
N−3−フルオロフェニルビス(フルオロスルホニル)イミンの調製
【0478】
【化126】
スキーム101 N−3−フルオロフェニルビス(フルオロスルホニル)イミンの調製
【0479】
3−フルオロアニリン[化合物198](111mg、1.0mmol)をアセトニトリル(5mL)に溶解し、氷浴下で1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](821mg、2.5mmol)を加え、10分間攪拌した後、トリエチルアミン(69μL、0.5mmol)を加え、添加完了後、氷浴を外し、室温で1時間反応させ、LC−MS検測で反応の完了が示された後、クロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:ジクロロメタン= 4:1)で精製し、無色油性液体であるN−3−フルオロフェニルビス(フルオロスルホニル)イミン[化合物201](177 mg、64%)を得た(スキーム101)。
【0480】
無色油性液体、 177 mg、 収率64%; H NMR (400 MHz、 CDCN) δ 7.67 (m、 1H)、 7.56 (m、 2H)、 7.48 (m、 1H); 13C NMR (101 MHz、 CDCl) δ 163.0 (d、 J = 251.1 Hz)、 133.8 (d、 J = 9.9 Hz)、 132.0 (d、 J = 9.0 Hz)、 125.3 (d、 J = 3.6 Hz)、 120.0 (d、 J = 20.5 Hz)、 117.2 (d、 J = 24.0 Hz); 19F NMR (376 MHz、 CDCN) δ 57.3 (s、 2F)、 −108.8 (m、 1H). HRMS (DART、 m/z): 計算値 C: 292.9872 [M+NH、実際値: 292.9871.
【0481】
実施例102
N−(2,6−ジイソプロピル)フェニルビス(フルオロスルホニル)イミンの調製
【0482】
【化127】
スキーム102 N−(2,6−ジイソプロピル)フェニルビス(フルオロスルホニル)イミンの調製
【0483】
2,6−ジイソプロピルアニリン[化合物202](177mg、1.0mmol)をアセトニトリル(5mL)に溶解し、氷浴下で1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](821 mg、2.5 mmol)を加え、10分間撹拌した後、トリエチルアミン(69μL、0.5 mmol)を加え、添加完了後、氷浴を外し、室温で12時間反応させ、LC−MS検測で反応の完了が示された後、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:ジクロロメタン= 9:1)で精製し、無色油状液体であるN−(2,6−ジイソプロピル)フェニルビス(フルオロスルホニル)イミン[化合物203](180 mg、53%)を得た(スキーム102)。
【0484】
白色固形体、 m.p. 110−114 ℃、 180 mg、 収率53 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.51 (t、 J = 7.8 Hz、 1H)、 7.30 (d、 J = 7.8 Hz、 2H)、 3.13 (sept、 J = 6.8 Hz、 2H)、 1.28 (d、 J = 6.8 Hz、 12H); 13C NMR (101 MHz、 CDCl) δ 149.1、 132.7、 129.1、 126.0、 29.5、 24.0; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 55.2 (s); HRMS (DART、 m/z): 計算値 C1221: 359.0905 [M+NH、実際値: 359.0904.
【0485】
実施例103
N−(2−フェノキシ)エチルビス(フルオロスルホニル)イミンの調製
【0486】
【化128】
スキーム103 N−(2−フェノキシ)エチルビス(フルオロスルホニル)イミンの調製
【0487】
2−フェノキシエチルアミン[化合物204](137mg、1.0mmol)をアセトニトリル(5mL)に溶解し、氷浴下で1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](821 mg、2.5mmol)を加え、10分間撹拌後、トリエチルアミン(69μL、0.5mmol)を加え、添加完了後、氷浴を外し、室温で1時間反応させ、LC−MS検測で反応の完了が示された後、反応液を酢酸エチル(20 mL)で希釈し、脱イオン水(20 mL×3)および飽和食塩水(20 mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、溶媒をオイルポンプで抜き出し、黄色油状液体であるN−(2−フェノキシ)エチルビス(フルオロスルホニル)イミン[化合物201](291mg、96%)を得た(スキーム103)。
【0488】
黄色油状液体、 291 mg、 収率96%; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.31 (m、 2H)、 7.02 (m、 1H)、 6.90 (m、 2H)、 4.42 (t、 J = 5.1 Hz、 2H)、 4.26 (t、 J = 5.1 Hz、 2H); 13C NMR (101 MHz、 CDCl) δ 157.7、 129.8、 122.1、 114.6、 64.1、 54.0; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 58.4 (s); HRMS (DART、 m/z): 計算値 CNO: 300.9885 [M]、実際値: 300.9884.
【0489】
実施例104
N−フェニルビス(フルオロスルホニル)イミンの調製
【0490】
【化129】
スキーム104 N−フェニルビス(フルオロスルホニル)イミンの調製
【0491】
アニリンスルホニルフルオリド[化合物192](175mg、1.0mmol)をアセトニトリル(5mL)に溶解し、氷浴下で1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](492 mg、1.5 mmol)、トリエチルアミン(360μL、2.6 mmol)を加え、添加完了後、氷浴を外し、室温で1時間反応させ、LC−MS検測で反応の完了が示された後、反応液を酢酸エチル(20mL)で希釈し、脱イオン水(20mL×3)と飽和食塩水(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、溶媒をオイルポンプで抜き出し、淡黄色固形物であるN−フェニルビス(フルオロスルホニル)イミン[化合物195](212 mg、82%)を得た(スキーム104)。
【0492】
淡黄色固形物、 m.p. 41−43 ℃、 212 mg、 収率82 %; H NMR (400 MHz、 CDCN) δ 7.72−7.62 (m); 13C NMR (101 MHz、 CDCN) δ 134.1 (t、 J = 1.8 Hz)、 133.7、 131.9、 130.3 (t、 J = 1.2 Hz); 19F NMR (376 MHz、 CDCN) δ 56.9 (s).
【0493】
実施例105
ベンゼンスルホン酸イソプロピルベンジルアミドの調製
【0494】
【化130】
スキーム105 ベンゼンスルホン酸イソプロピルベンジルアミドの調製
【0495】
室温で、N−ベンジルイソプロピルアミン[化合物108](224mg、1.5mmol)をアセトニトリル(5mL)に溶解し、トリエチルアミン(208μL、1.5mmol)、アニリンスルホニルフルオリド[化合物192](175mg、1.0mmol)を加え、添加完了後、オイルバスで80℃に加熱し、2時間反応させ、LC−MS検測で反応の完了が示された後、反応液を室温に戻した後、酢酸エチル(20mL)で希釈し、1M塩酸( 20mL×3)と飽和食塩水(20mL×2)を洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、溶媒をオイルポンプで抜き出し、白色固形物であるベンゼンスルホン酸イソプロピルベンジルアミド[化合物206](271 mg、89%)を得た(スキーム105)。
【0496】
白色固形物、 m.p. 91−95 ℃、 271 mg、 収率89 %; H NMR (400 MHz、 CDCN) δ 7.67 (br、 1H)、 7.33−7.09 (m、 10 H)、 4.35 (s、 2H)、 4.00 (sept、 J = 6.7 Hz、 1H)、 0.97 (d、 J = 6.8 Hz、 6H). 13C NMR (101 MHz、 CDCN) δ 140.2、 139.1、 130.1、 129.1、 128.5、 128.0、 124.8、 120.6、 51.5、 48.2、 21.3. HRMS (DART、 m/z): 計算値 C1621S: 305.1318 [M+H]、実際値: 305.1315.
【0497】
実施例106
フルオロスルホニルアジド(FSO)の調製
【0498】
【化131】
【0499】
氷浴中で、アジ化ナトリウム水溶液(0.25M、20mL; 5mmolのNaNを含む)およびメチルtert−ブチルエーテル(20mL)混合系に、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩のアセトニトリル溶液(6 mmol 9、1 ml MeCN)を加えた。反応系を氷浴下で10分間攪拌した後、反応液を室温(25℃)で5分間静置した。反応系の水相を除去し、得られた有機相はフルオロスルホニルアジド(FSO)溶液であり、収率は92%(使用したアジ化ナトリウムのモル数に対するもので、19F NMRにおける信号積分により確定)であった。この溶液は、さらに精製せずに、第一級アミノ化合物のジアゾニウム移動反応に直接に使用することができる。
【0500】
実施例107
4−ベンジルピペリジン−1−スルホニルフルオリドの調製
【0501】
【化132】
スキーム107 4−ベンジルピペリジン−1−スルホニルフルオリドの調製
【0502】
室温で4−ベンジルピペリジン[化合物112](175mg、1mmol)をアセトニトリル(2mL)に溶解し、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](329 mg、1 mmol)を加え、1時間反応させ、LC−MS検測で反応の完了が示された後、反応液に水(10 mL)を加え、酢酸エチル(10 mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、水(15mL)、飽和食塩水(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、溶媒をオイルポンプで抜き出し、淡黄色固形物である4−ベンジルピペリジン−1−スルホニルフルオリド[化合物113](254 mg、99%)を得た(スキーム107)。
【0503】
淡黄色固形物、 m.p. 58−61 ℃、 254 mg、 収率99 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.30 − 7.11 (m、 5H)、 3.90−3.85 (m、 2H)、 2.94−2.85 (m、 2H)、 2.56 (d、 J = 6.8 Hz、 2H)、 1.75−1.62 (m、 3H)、 1.35 (dq、 J = 4 Hz、 J = 11.6 Hz、 2H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 139.4、 129.1、 128.5、 126.3、 47.6、 42.6、 37.0、 30.7; 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 39.6 (s、 1F); LC−MS (t): 1.71 min; ESI−MS (m/z): 258 [MH]
【0504】
実施例108
4−ベンジルピペリジン−1−スルホニルフルオリドの調製
【0505】
【化133】
スキーム108 4−ベンジルピペリジン−1−スルホニルフルオリドの調製
【0506】
室温で、4−ベンジルピペリジン[化合物112](175mg、1mmol)をアセトニトリル(2mL)に溶解し、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物7](314 mg、1 mmol)を加え、1時間反応させ、LC−MS検測で反応の完了が示された後、反応液に水(10 mL)を加え、酢酸エチル(10 mL×3)を抽出し、有機相を合わせ、水(15 mL)、飽和食塩水(15 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、溶媒をオイルポンプで抜き出し、淡黄色固形物である4−ベンジルピペリジン−1−スルホニルフルオリド[化合物113](238 mg、92%)を得た(スキーム108)
【0507】
淡黄色固形物、 m.p. 58−61 ℃、 238 mg、 収率92 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.30 − 7.11 (m、 5H)、 3.90−3.85 (m、 2H)、 2.94−2.85 (m、 2H)、 2.56 (d、 J = 6.8 Hz、 2H)、 1.75−1.62 (m、 3H)、 1.35 (dq、 J = 4 Hz、 J = 11.6 Hz、 2H); 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 39.6 (s、 1F); LC−MS (t): 1.71 min; ESI−MS (m/z): 258 [MH]
【0508】
実施例109
4−ベンジルピペリジン−1−スルホニルフルオリドの調製
【0509】
【化134】
スキーム109 4−ベンジルピペリジン−1−スルホニルフルオリドの調製
【0510】
室温で、4−ベンジルピペリジン[化合物112](175mg、1mmol)をアセトニトリル(2mL)に溶解し、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物14](357mg、1mmol)を加え、1時間反応させ、LC−MS検測で反応の完了が示された後、反応液に水(10mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、水(15mL)、飽和食塩水(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル= 20:1)で精製して、淡黄色固形物である4−ベンジルピペリジン−1−スルホニルフルオリド[化合物113](215 mg、84%)を得た(スキーム109)。
【0511】
淡黄色固体、 m.p. 58−61 ℃、 215 mg、 収率84 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.30 − 7.11 (m、 5H)、 3.90−3.85 (m、 2H)、 2.94−2.85 (m、 2H)、 2.56 (d、 J = 6.8 Hz、 2H)、 1.75−1.62 (m、 3H)、 1.35 (dq、 J = 4 Hz、 J = 11.6 Hz、 2H); 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 39.6 (s、 1F); LC−MS (t): 1.71 min; ESI−MS (m/z): 258 [MH]
【0512】
実施例111
4−ベンジルピペリジン−1−スルホニルフルオリドの調製
【0513】
【化135】
スキーム111 4−ベンジルピペリジン−1−スルホニルフルオリドの調製
【0514】
室温で、4−ベンジルピペリジン[化合物112](175 mg、1 mmol)をアセトニトリル(2 mL)に溶解し、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物17](379mg、1mmol)を加え、1時間反応させ、LC−MS検測で反応の完了が示された後、反応液に水(10mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、水(15mL)、飽和食塩水(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル= 20:1)で精製し、淡黄色固形物である4−ベンジルピペリジン−1−スルホニルフルオリド[化合物113](205 mg、80%)を得た(スキーム111)。
【0515】
淡黄色固形物、 m.p. 58−61 ℃、 205 mg、 収率80 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.30 − 7.11 (m、 5H)、 3.90−3.85 (m、 2H)、 2.94−2.85 (m、 2H)、 2.56 (d、 J = 6.8 Hz、 2H)、 1.75−1.62 (m、 3H)、 1.35 (dq、 J = 4 Hz、 J = 11.6 Hz、 2H); 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 39.6 (s、 1F); LC−MS (t): 1.71 min; ESI−MS (m/z): 258 [MH]
【0516】
実施例112
4−ベンジルピペリジン−1−スルホニルフルオリドの調製
【0517】
【化136】
スキーム112 4−ベンジルピペリジン−1−スルホニルフルオリドの調製
【0518】
室温で、4−ベンジルピペリジン[化合物112](175 mg、1 mmol)をアセトニトリル(2 mL)に溶解し、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物23]( 357mg、1mmol)を加え、1時間反応させ、LC−MS検測で反応の完了が示された後、反応液に水(10mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、水(15mL)、飽和食塩水(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル= 20:1)で精製し、淡黄色固形物である4−ベンジルピペリジン−1−スルホニルフルオリド[化合物113](212 mg、82%)を得た(スキーム112)。
【0519】
淡黄色固形物、 m.p. 58−61 ℃、 212 mg、 収率82 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.30 − 7.11 (m、 5H)、 3.90−3.85 (m、 2H)、 2.94−2.85 (m、 2H)、 2.56 (d、 J = 6.8 Hz、 2H)、 1.75−1.62 (m、 3H)、 1.35 (dq、 J = 4 Hz、 J = 11.6 Hz、 2H); 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 39.6 (s、 1F); LC−MS (t): 1.71 min; ESI−MS (m/z): 258 [MH]
【0520】
実施例113
4−ベンジルピペリジン−1−スルホニルフルオリドの調製
【0521】
【化137】
スキーム113 4−ベンジルピペリジン−1−スルホニルフルオリドの調製
【0522】
室温で、4−ベンジルピペリジン[化合物112](175 mg、1 mmol)をアセトニトリル(2 mL)に溶解し、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物185](279mg、1mmol)を加え、1時間反応させ、LC−MS検測で反応の完了が示された後、反応液に水(10mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、水(15mL)、飽和食塩水(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、溶媒をオイルポンプで抜き出し、淡黄色固形物である4−ベンジルピペリジン−1−スルホニルフルオリド[化合物113](252 mg、98%)を得た(スキーム113)。
【0523】
淡黄色固形物、 m.p. 58−61 ℃、 252 mg、 収率98 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.30 − 7.11 (m、 5H)、 3.90−3.85 (m、 2H)、 2.94−2.85 (m、 2H)、 2.56 (d、 J = 6.8 Hz、 2H)、 1.75−1.62 (m、 3H)、 1.35 (dq、 J = 4 Hz、 J = 11.6 Hz、 2H); 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 39.6 (s、 1F); LC−MS (t): 1.71 min; ESI−MS (m/z): 258 [MH]
【0524】
実施例114
4−ベンジルピペリジン−1−スルホニルフルオリドの調製
【0525】
【化138】
スキーム114 4−ベンジルピペリジン−1−スルホニルフルオリドの調製
【0526】
室温で、4−ベンジルピペリジン[化合物112](175 mg、1 mmol)をアセトニトリル(2 mL)に溶解し、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物187](265mg、1mmol)を加え、1時間反応させ、LC−MS検測で反応の完了が示された後、反応液に水(10mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、水(15mL)、飽和食塩水(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、溶媒をオイルポンプで抜き出し、淡黄色固形物である4−ベンジルピペリジン−1−スルホニルフルオリド[化合物113](235 mg、91%)を得た(スキーム114)。
【0527】
淡黄色固形物、 m.p. 57−61 ℃、 235 mg、 収率91 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.30 − 7.11 (m、 5H)、 3.90−3.85 (m、 2H)、 2.94−2.85 (m、 2H)、 2.56 (d、 J = 6.8 Hz、 2H)、 1.75−1.62 (m、 3H)、 1.35 (dq、 J = 4 Hz、 J = 11.6 Hz、 2H); 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 39.6 (s、 1F); LC−MS (t): 1.71 min; ESI−MS (m/z): 258 [MH]
【0528】
実施例115
4−ベンジルピペリジン−1−スルホニルフルオリドの調製
【0529】
【化139】
スキーム115 4−ベンジルピペリジン−1−スルホニルフルオリドの調製
【0530】
室温で、4−ベンジルピペリジン[化合物112](175 mg、1 mmol)をアセトニトリル(2 mL)に溶解し、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](329 mg、1 mmol)を加え、1時間反応させ、LC−MS検測で反応の完了が示された後、反応液に水(10 mL)を加え、酢酸エチル(10 mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、水(15 mL)、飽和食塩水(15 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル300〜400メッシュ、石油エーテル:酢酸エチル= 9:1)で精製し、淡黄色固形物である4−ベンジルピペリジン−1−スルホニルフルオリド[化合物113](196 mg、76%)を得た(スキーム115)。
【0531】
淡黄色固形物、 m.p. 58−61 ℃、 196 mg、 収率76 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.30 − 7.11 (m、 5H)、 3.90−3.85 (m、 2H)、 2.94−2.85 (m、 2H)、 2.56 (d、 J = 6.8 Hz、 2H)、 1.75−1.62 (m、 3H)、 1.35 (dq、 J = 4 Hz、 J = 11.6 Hz、 2H); 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 39.6 (s、 1F); LC−MS (t): 1.71 min; ESI−MS (m/z): 258 [MH]
【0532】
実施例116
N−イソプロピルベンジルアミンスルホニルフルオリドの調製
【0533】
【化140】
スキーム116 N−ベンジルイソプロピルアミンスルホニルフルオリドの調製
【0534】
室温で、N−ベンジルイソプロピルアミン[化合物108](149 mg、1 mmol)をアセトニトリル(2 mL)に溶解し、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物4](329 mg、1 mmol)を加え、1時間反応させ、LC−MS検測で反応の完了が示された後、反応液に水(10 mL)を加え、酢酸エチル(10 mL×3)を抽出し、有機相を合わせ、水(15 mL)、飽和食塩水(15 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、溶媒をオイルポンプで抜き出し、黄色油状物であるN−ベンジルイソプロピルアミンスルホニルフルオリド[化合物109](198mg、86%)を得た(スキーム116)。
【0535】
黄色油状物、 198 mg、 収率86 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.37−7.29 (m、 5H)、 4.49 (s、 2H)、 4.07 (sept、 J = 6.8 Hz、 1H)、 1.23 (d、 J = 6.8 Hz、 6H); 13C NMR (100 MHz、 CDCl) δ 136.3 (d、 J = 2.2 Hz)、 128.8、 128.1、 127.6、 53.5 (d、 J = 2.3 Hz)、 49.7 (d、 J = 1.8 Hz)、 20.6 (d、 J = 2.0 Hz); 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 50.6 (s、 1F).
【0536】
実施例117
N−イソプロピルベンジルアミンスルホニルフルオリドの調製
【0537】
【化141】
スキーム117 N−ベンジルイソプロピルアミンスルホニルフルオリドの調製
【0538】
室温で、N−ベンジルイソプロピルアミン[化合物108] ](149 mg、1 mmol)をアセトニトリル(2 mL)に溶解し、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物7](315 mg、1 mmol)を加え、1時間反応させ、LC−MS検測で反応の完了が示された後、反応液に水(10 mL)を加え、酢酸エチル(10 mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、水(15 mL)、飽和食塩水(15 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、溶媒をオイルポンプで抜き出し、黄色油状物であるN−ベンジルイソプロピルアミンスルホニルフルオリド[化合物109](170 mg、74%)を得た(スキーム117)。
【0539】
黄色油状物、 170 mg、 収率74 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.37−7.29 (m、 5H)、 4.49 (s、 2H)、 4.07 (sept、 J = 6.8 Hz、 1H)、 1.23 (d、 J = 6.8 Hz、 6H); 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 50.6 (s、 1F).
【0540】
実施例118
N−イソプロピルベンジルアミンスルホニルフルオイドの調製
【0541】
【化142】
スキーム118 N−ベンジルイソプロピルアミンスルホニルフルオリドの調製
【0542】
室温で、N−ベンジルイソプロピルアミン[化合物108](149 mg、1 mmol)をアセトニトリル(3 mL)に溶解し、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物185](279mg、1mmol)を加え、1時間反応させ、LC−MS検測で反応の完了が示された後、反応液に水(10 mL)を加え、酢酸エチル(10 mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、水(15 mL)、飽和食塩水(15 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ紙でろ過し、ろ液ロータリーエバポレーターで濃縮し、溶媒をオイルポンプで抜き出し、黄色油状物であるN−ベンジルイソプロピルアミンスルホニルフルオリド[化合物109](195mg、84%)を得た(スキーム118)。
【0543】
黄色油状物、 195 mg、 収率84 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.37−7.29 (m、 5H)、 4.49 (s、 2H)、 4.07 (sept、 J = 6.8 Hz、 1H)、 1.23 (d、 J = 6.8 Hz、 6H); 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 50.6 (s、 1F).
【0544】
実施例119
N−イソプロピルベンジルアミンスルホニルフルオリドの調製
【0545】
【化143】
スキーム119 N−ベンジルイソプロピルアミンスルホニルフルオリドの調製
【0546】
室温で、N−ベンジルイソプロピルアミン[化合物108](149mg、1mmol)をアセトニトリル(3mL)に溶解し、1−(フルオロスルホニル)−2,3−ジメチル−1H−イミダゾールトリフルオロメタンスルホン酸塩[化合物187](265mg、1mmol)を加え、1時間反応させ、LC−MS検測で反応の完了が示された後、反応液に水(10mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、水(15mL)、飽和食塩水(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムを乾燥させ、ろ紙をろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、溶媒をオイルポンプで抜き出し、黄色油状物であるN−ベンジルイソプロピルアミンスルホニルフルオリド[化合物109](186 mg、80%)を得た(スキーム119)。
【0547】
黄色油状物、 186 mg、 収率80 %; H NMR (400 MHz、 CDCl) δ 7.37−7.29 (m、 5H)、 4.49 (s、 2H)、 4.07 (sept、 J = 6.8 Hz、 1H)、 1.23 (d、 J = 6.8 Hz、 6H); 19F NMR (376 MHz、 CDCl) δ 50.6 (s、 1F).
【0548】
以上、本発明の具体的な実施形態が詳細に説明されるが、当業者にとって、これらが単なる例であり、本発明の原理と実質を逸脱しない範囲内でこれらの実施形態に対して種々の変形、変更を行ることができることが明らかである。したがって、本発明の保護範囲は、添付の特許請求の範囲によって限定される。
図1
【国際調査報告】