特表2021-504604(P2021-504604A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-504604(P2021-504604A)
(43)【公表日】2021年2月15日
(54)【発明の名称】自動車のためのスマートキー
(51)【国際特許分類】
   E05B 19/00 20060101AFI20210118BHJP
   E05B 49/00 20060101ALI20210118BHJP
   H05K 3/00 20060101ALN20210118BHJP
【FI】
   E05B19/00 J
   E05B49/00 J
   H05K3/00 W
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2020-526948(P2020-526948)
(86)(22)【出願日】2018年11月23日
(85)【翻訳文提出日】2020年7月2日
(86)【国際出願番号】IB2018059260
(87)【国際公開番号】WO2019102413
(87)【国際公開日】20190531
(31)【優先権主張番号】10-2017-0157414
(32)【優先日】2017年11月23日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ
(71)【出願人】
【識別番号】508097870
【氏名又は名称】コンチネンタル オートモーティヴ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】Continental Automotive GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【弁理士】
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【弁理士】
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100191835
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 真介
(72)【発明者】
【氏名】ヒュン・ヨンジン
(72)【発明者】
【氏名】アン・ジヨン
【テーマコード(参考)】
2E250
【Fターム(参考)】
2E250AA21
2E250BB08
2E250CC30
2E250HH01
2E250JJ03
(57)【要約】
この発明は、自動車のためのスマートキーに関する。発明に従い、その上に複数のコンポーネントが実装されている基盤を有し、基盤部材上に形成され、そして補助キー部材が挿入されるキー収容部材を有し、基盤部材と連結され、そして剛性を向上する強化部材を有し、そして、基盤部材、キー収容部材、及び強化部材をカバーするケース部材を有することを特徴とするスマートキーが提案される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車のためのスマートキーであって、その上に複数のコンポーネントが実装されている基盤を有し、
基盤部材上に形成され、そして補助キー部材が挿入されるキー収容部材を有し、
基盤部材と連結され、そして剛性を向上する強化部材を有し、そして、
基盤部材、キー収容部材、及び強化部材をカバーするケース部材を有することを特徴とするスマートキー。
【請求項2】
請求項1に記載のスマートキーであって、
強化部材が、基盤部材の両方の端部にそれぞれ配置され、そして基盤部材の縦方向における長さを有していることを特徴とする自動車のためのスマートキー。
【請求項3】
請求項2に記載のスマートキーであって、
強化部材の長さが、基盤部材の長さの20%から60%に設定されていることを特徴とする自動車のためのスマートキー。
【請求項4】
請求項2に記載のスマートキーであって、
強化部材が、基盤に面する強化プレート部材を有し、そして、
強化連結部材が、基盤部材の方向に伸びており、そして基盤部材に連結されていることを特徴とする自動車のためのスマートキー。
【請求項5】
請求項4に記載のスマートキーであって、
強化部材が、更に、強化プレート部材から伸び、そして基盤部材に連結されている強化拡張部材を有することを特徴とする自動車のためのスマートキー。
【請求項6】
請求項4に記載のスマートキーであって、
強化部材が、強化吸着部材を有し、この強化吸着部材が、強化プレート部材から延びており、そして強化吸着部材によって真空吸着が達成されることを特徴とする自動車のためのスマートキー。
【請求項7】
請求項4に記載のスマートキーであって、
強化部材が、更に、強化プレート部材から伸び、そしてキー収容部材に連結されている強化連結部材を有することを特徴とする自動車のためのスマートキー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のためのスマートキーに関し、更に詳細には、自動車のためのスマートキーであって、その厚さを減少させたときであっても、強度維持によってその破損を防止することができる物に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、自動車のドアがロックされた状態であり、またはアンロックされた状態とすることを許容し、そして自動車を始動させるための自動車のためのキーは、典型的なロッド形状のキーと、フォールディングキーを含む。フォールディングキー内には、キーブレードが折りたたまれ、そしてキー本体の内部に挿入される。
【0003】
更に、最近では、ドアのキーホールに自動車のキーブレードを直接連結することによってドアをロックし、またはアンロックする方式よりもむしろ、離れた場所で無線周波数識別(RFID)方式で操作されるスマートキーが、主として使われる。
【0004】
しかしながら、典型的なスマートキーは、その剛性が低くなるという問題がある。スマートキーは、より薄く製造され、よって曲げに弱いからである。よって、改善の需要がある。
【0005】
本発明の背景技術は、韓国の特許文献1(2016年12月7日登録、発明のタイトル:自動車のスリムスマートカードタイプ)に開示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】大韓民国特許公報2016−0139689
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、自動車のためのスマートキーに関し、更に詳細には、自動車のためのスマートキーであって、その厚さを減少させたときであっても、強度維持によってその破損を防止することができる物に関する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る自動車のためのスマートキーは、複数のコンポーネントが実装されている基盤部材、基盤部材上に形成され、そしてそこに補助キー部材が挿入されるキー収容部材、基盤部材に連結され、そして剛性を向上させる強化部材、そして基盤部材、キー収容部材、そして強化部材をカバーするケース部材を有している。
【0009】
強化部材は、基盤部材の両方の端部にそれぞれ配置され、そして基盤部材の縦方向における長さを有している。強化部材の長さは、基盤部材の長さの20%から60%である。強化部材は、基盤部材に面する強化部材と、強化部材から基盤部材の方向へと延び、そして基盤部材に連結される強化連結部材を有している。
【0010】
強化部材は、更に、強化プレート部材から伸び、そして基盤部材に連結されている強化拡張部材を有する。強化部材は、更に強化吸着部材を有する。この強化吸着部材は、強化プレート部材から延びており、そして強化吸着部材によって真空吸着が達成される。強化部材は、更に、強化プレート部材から伸び、そしてキー収容部材に連結されている強化連結部材を有することを特徴とするスマートキー。
【0011】
本発明に従う自動車のためのスマートキーにおいては、強化部材は、基盤部材と連結されており、剛性が向上させられることが可能である。本発明に係る自動車のためのスマートキーにおいては、ケース部材が射出成型され、そして強化部材と基盤部材の外側、及び強化部材と基盤部材の間で硬化が行われるので、それらの間の連結力が向上させられることが可能である。
【0012】
本発明に従う自動車のためのスマートキーにおいては、強化吸着部材は、強化部材内に形成されているので、自動的なプロセスが達成されることが可能である。
【0013】
本発明に従う自動車のためのスマートキーにおいては、強化部材は、キー収容部材と統合的に形成されているので、製造プロセスは短縮されることが可能であり、そして剛性は、キー収容部材とともに向上させられることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本発明の実施例に従う自動車のためのスマートキーの簡略的な斜視図である
図2図2は、本発明の実施例に従う自動車のためのスマートキーの簡略的な斜視分解図である
図3図3は、図1の線A−Aの断面図である
図4図4は、本発明の実施例に従う自動車のためのスマートキーの強化部材の簡略図である
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に本発明にかかる自動車のためのスマートキーの実施例を、図面を参照しつつ説明する。この意味において、図面中に表されている線の太さ、コンポーネントの大きさは、説明の簡便性、及び理解の簡単のため誇張されている可能性がある。更に、以下の用語は、本発明の機能を考慮して定義されている。これは、ユーザー、またはオペレーターの意図、または慣例に応じて変化する可能性がある。よって、これら用語の定義は、本明細書全体の内容に基づいている必要がある。
【0016】
図1は、本発明の実施例に従う自動車のためのスマートキーの簡略的な斜視図である。図2は、本発明の実施例に従う自動車のためのスマートキーの簡略的な斜視分解図である。図3は、図1の線A−Aの断面図である。1.図1から3に参照されるように、本発明の実施例に従う自動車(1)のためのスマートキーは、基盤部材(10)、キー収納部材(20),強化部材(30),及びケース部材(40)を含んでいる。
【0017】
基盤部材(10)は、その上にマウントされる複数のコンポーネントを有し、そしてその上に形成される複数のコンポーネントの電気的な信号を導くためのサーキット(回路)を有する。キー収容部材(20)は、基盤部材(10)の上に形成されており、そして補助キー部材(90)が挿入されるためのスペースを形成する。
【0018】
例えば、金属材料のキー収容部材(20)は、基盤部材の下側の端部と右側の端部に連結されていることが可能である。また、基盤部材(10)の上側の端部には、バッテリー収容部材(70)が形成されている。そしてバッテリー挿入部材は、バッテリー収容部材(70)の内部に挿入されていることが可能である。バッテリー(100)は、基盤部材(10)に電源を供給するために、バッテリー挿入部材(80)上にマウントされていることが可能である。
【0019】
強化部材(30)は、剛性向上のため基盤部材(10)に連結されており、そしてケース部材(40)は、基盤部材(10),キー収納部材(20)、及び強化部材(30)を覆っている。
【0020】
例えば、キー収容部材(20)、と強化部材(30)がマウントされている基盤部材(10)は、モールド内に挿入され、そして樹脂ベースの液体が、モールド内の基盤部材(10)の周りで硬化され、ケース部材(10)を形成する。ケース部材(40)は、基盤部材(10)の左側と右側と上側をカバーする。更に、ケース部材(40)は、キー収納部材(20)と強化部材(30)をカバーすることが可能である。ケース部材(40)の硬化が完了すると、その上にパターンがプリントされている独立シート部材(41)がこれに着接されることが可能である。
【0021】
一方、強化部材(30)は、基盤部材(10)の両方の端部にそれぞれ配置され、そして基盤部材(10)の縦方向における長さを有している。例えば、強化部材(30)の一つが、キー収容部材(20)の反対側に配置されていることが可能であり、そして他の強化部材(30)が、キー収容部材(20)の近くに配置されていることが可能である。
【0022】
強化部材(30)の長さは、基盤部材(10)の長さの20%から60%に設定されている。同時に、強化部材(30)は、基盤部材(10)の中央部分に配置されており、そして基盤部材(10)の長さの20%から60%に設定されているので、剛性が保持され、そして負荷の増加が抑制されていることが可能である。
【0023】
図4は、本発明の実施例に従う自動車のためのスマートキーの強化部材の簡略図である図4に参照されるように、本発明の実施例に従う強化部材(30)は、強化プレート部材(31)と強化連結部材(32)を有している。上述した強化部材(30)は、金属材料を含み形成されている。
【0024】
強化プレート部材(32)は、強化部材(10)の縦方向における長さを有しており、そして基盤部材(10)に向けて配置されている。例えば、強化プレート部材(31)は、基盤部材(10)から離れて位置するように配置されていることが可能である。
【0025】
強化連結部材(32)は、基盤(10)の方向で強化部材から延びており、そして基盤部材(10)に連結されている。例えば、強化連結部材(32)は、基盤(10)と接触するよう、強化プレート部材(31)の縁部から基盤(10)の方向へ曲げられている。強化連結部材(32)は、表面実装技術を適用することによって基盤部材(10)と連結されていることが可能である。例えば、強化連結部材(32)は、強化プレート部材(31)の一方の縁部、または両方の縁部に形成されていることが可能である。
【0026】
本発明の実施例に従う強化部材(30)は、更に、強化拡張部材(33)を有することができる。強化拡張部材(33)は、強化部材(31)から延びており、そして基盤部材(10)に連結されている。例えば、強化拡張部材(33)は、強化プレート部材(31)から水平方向に延ばされ、基盤(10)と表面接触させられており、そして基盤連結部材(32)が、基盤上に表面実装されるとき、強化拡張部材(33)もまた、基盤(10)上に表面実装されることが可能である。
【0027】
強化拡張部材(33)は、拡張突起部材(331)及び拡張プレート部材(332)を有すること可能である。拡張突起部材(331)は、強化プレート部材(11)から基盤(10)の方向へと延びていることが可能である。拡張プレート部材(332)は、拡張突起部(331)から水平方向に伸びていることが可能であり、そして基盤部材(10)と表面接触させられることが可能である。一方、拡張プレート部材(332)は、無線波送受信レートの改善の為、アンテナと接触させられていることが可能である。
【0028】
本発明の実施例に従う強化部材(30)は、更に、強化吸着部材(34)を有することができる。強化吸着部材(34)は、強化プレート部材(31)から延びており、そしてこれによって真空吸着が達成される。例えば、強化吸着部材(34)は、強化プレート部材(31)の水平方向に伸びており、そして平坦な表面を形成し、よって、自動的に真空吸着にさらされることが可能である。
【0029】
本発明の実施例に従う強化部材(30)は、更に、強化連結部材(35)を有することができる。強化連結部材(35)は、強化プレート部材(31)から延びており、そしてキー収容部材(20)に連結されている。強化連結部材(35)は、強化プレート部材(31)から延びており、そしてキー収容部材(20)に連結されている。一方、もし自動的にキー収容部材(20)の真空吸着を達成することが可能であるなら、強化吸着部材(34)は、キー収容部材(20)に連結される強化プレート部材(31)内で省略されることが可能である。
【0030】
本発明の実施例に従う自動車のためのスマートキーの組み立てプロセスは、上述した構成を有し、以下に説明される。
【0031】
キー収容部材(20)及びバッテリー収容部材(70)は、複数のコンポーネントがマウントされる基板部材(10)上にマウントされており、そして、強化部材(30)は、基盤部材(10)の両側の縁部に表面実装されている。
【0032】
キー収容部材(30)が基盤部材(10)上にマウントされるとき、強化部材(30)が実装されている基盤部材(10)は、モールド内に挿入され、そして樹脂ベースの液体が、モールド内部に射出され、ケース部材(40)を形成する。
【0033】
モールド内に射出されるケース部材(40)は、基盤部材(10)と強化部材(30)の外側をカバーするだけでなく、基盤部材(10)と強化部材(30)の間のスペースを満たすので基盤部材(10)、強化部材(30)、お及びケース部材(40)の間の連結力が強化される。
【0034】
一方、強化吸着部材(34)が、強化部材(30)内に形成されているとき、自動ロボットが、強化吸着部材(34)を、自動的に基盤(10)上の強化部材(30)の場所へと真空吸着することができる。
【0035】
更に、強化部材(31)から水平方向に延びる強化拡張部材(90)は、基盤部材(10)上に、強化拡張部材(33)が基盤部材(10)と表面接触しているよう表面実装されているので、強化部材(30)と基盤部材(10)の間の連結力が向上する。
【0036】
本発明の実施例に従う自動車のためのスマートキー(1)においては、強化部材(30)は、基盤部材(10)と連結されており、剛性を向上させる。
【0037】
本発明の実施例に従う自動車(1)のためのスマートキーにおいては、ケース部材(40)は、強化部材(30)と基盤部材(10)の外側と、そして強化部材(30)と基盤部材(10)の間に射出され、そして硬化されているので、それらの間の連結力は向上することが可能である。
【0038】
本発明の実施例に従う自動車のためのスマートキー(1)においては、強化部材(30)は、基盤部材(34)と連結されており、剛性を向上させる。
【0039】
本発明の実施例に従う自動車(1)のためのスマートキーにおいては、強化部材(30)は、キー収容部材(20)と統合的に形成されているので、製造プロセスは短縮されることが可能であり、そして剛性は、キー収容部材(20)とともに向上させられることが可能である。
【0040】
図面に描かれた実施例を参照しつつ本発明を説明sた。これは単に例示的にのみ説明しただけである。当業者によって、多様な変形、及び同様な実施例が可能であると介される。本発明の技術的保護範囲は、以下のクレームによって定められる。
【符号の説明】
【0041】
10:基盤部材キー収容部材
30:強化部材強化拡張部材
32:強化連結部材
33:強化拡張部材
34:強化吸着部材
35:強化拡張部材
40:ケース部材
70:バッテリー収容部材
80:バッテリー挿入部材
90:補助キー部材
図1
図2
図3
図4(a)】
図4(b)】
【国際調査報告】