(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-504634(P2021-504634A)
(43)【公表日】2021年2月15日
(54)【発明の名称】超臨界膨張による流体の再ガス化に際する発電のための改善された方法
(51)【国際特許分類】
F17C 13/00 20060101AFI20210118BHJP
F01D 15/10 20060101ALI20210118BHJP
F01K 25/10 20060101ALI20210118BHJP
【FI】
F17C13/00 302F
F01D15/10 B
F01K25/10 W
【審査請求】有
【予備審査請求】有
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2020-526509(P2020-526509)
(86)(22)【出願日】2018年10月24日
(85)【翻訳文提出日】2020年7月13日
(86)【国際出願番号】EP2018079128
(87)【国際公開番号】WO2019101461
(87)【国際公開日】20190531
(31)【優先権主張番号】17203813.5
(32)【優先日】2017年11月27日
(33)【優先権主張国】EP
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】517298149
【氏名又は名称】シーメンス アクティエンゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】セバスティアン・ハース
【テーマコード(参考)】
3E172
3G081
【Fターム(参考)】
3E172AA03
3E172AA06
3E172AB04
3E172BA06
3E172BD05
3E172DA90
3G081BA02
3G081BB06
(57)【要約】
本発明は、再ガス化の際に発電するための装置(1)に関するものであり、当該装置は、低温流体のためのタンク(2)と、タンク(2)に第1の導管(3)を通じて接続された第1のポンプ(4)と、第1のポンプ(4)に第2の導管(5)を通じて接続された第1の熱交換器(6)と、第1の熱交換器(6)の下流に接続された第2の熱交換器(7)と、第2の熱交換器(7)のすぐ下流に接続された第1のタービン(8)と、を含んでおり、第1のタービン(8)からは、第3の導管(9)が分岐し、第1の熱交換器(6)に合流しており、第1の熱交換器(6)からは、第4の導管(10)が分岐し、第2の導管(5)に合流しており、第2のポンプ(11)は、第4の導管(10)に接続されている。本発明はさらに、発電するための方法に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
再ガス化の際に発電するための装置(1)であって、低温流体のためのタンク(2)と、前記タンク(2)に第1の導管(3)を通じて接続された第1のポンプ(4)と、前記第1のポンプ(4)に第2の導管(5)を通じて接続された第1の熱交換器(6)と、前記第1の熱交換器(6)の下流に接続された第2の熱交換器(7)と、前記第2の熱交換器(7)のすぐ下流に接続された第1のタービン(8)と、を含む装置において、
前記第1のタービン(8)からは、第3の導管(9)が分岐し、前記第1の熱交換器(6)に合流しており、前記第1の熱交換器(6)からは、第4の導管(10)が分岐し、前記第2の導管(5)に合流しており、第2のポンプ(11)は、前記第4の導管(10)に接続されていることを特徴とする装置(1)。
【請求項2】
第3の熱交換器(12)が、前記第2のポンプ(11)の上流において、前記第2の導管(5)及び前記第4の導管(10)に接続されている、請求項1に記載の装置(1)。
【請求項3】
第5の導管(13)が、前記第1のタービン(8)から分岐し、パイプライン(14)に合流する、請求項1又は2に記載の装置(1)。
【請求項4】
前記第5の導管(13)には、第4の熱交換器(15)が接続されている、請求項3に記載の装置(1)。
【請求項5】
前記第5の導管(13)に、第2のタービン(16)が接続されており、前記第4の熱交換器(15)は、前記第2のタービン(16)の下流に配置されている、請求項4に記載の装置(1)。
【請求項6】
第5の熱交換器(17)が、前記第2のタービン(16)の上流において、前記第5の導管(13)に配置されている、請求項5に記載の装置(1)。
【請求項7】
前記第1の熱交換器(6)と、前記第3の熱交換器(12)と、前記第4の導管(10)の前記第2の導管(5)への導入位置(19)とが、一体化した熱交換器(18)内に配置されている、請求項2に記載の装置(1)。
【請求項8】
前記タンク(2)が、液化天然ガス(LNG)を含んでいる、請求項1から7のいずれか一項に記載の装置(1)。
【請求項9】
発電するための方法であって、流体が第1の圧力にされ、それによって高圧フローが形成され、前記高圧フローは、前記高圧フローよりも大きい第2の流体フローと合流し、成立した総流体フローは、第1の熱交換器(6)に誘導され、前記第1の熱交換器内では、前記総流体フローは、前記第2の流体フローによって加熱され、次に、加熱された前記総流体フローは、第2の熱交換器(7)内で、周囲の熱及び/又は別のプロセスからの廃熱の導入によってさらに加熱され、さらに加熱された前記総流体フローは、第1のタービン(8)内で、より低いが、超臨界の圧力に膨張し、前記第1のタービン(8)から流出する総流体フローは、前記第2の流体フローと、より小さい第3の流体フローとに分割され、前記第2の流体フローは、前記第2の流体フローの熱を前記総流体フローに放出した後、前記高圧フローの圧力レベルにされる方法。
【請求項10】
前記第2の流体フローが、前記高圧フローの圧力レベルにされる前に、第3の熱交換器(12)によってさらに冷却され、前記高圧フローは加熱される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記流体が、タンク(2)から取り出される、請求項9又は10に記載の方法。
【請求項12】
第1のポンプ(4)を用いて、前記タンク(2)から取り出された流体が、150baraを超える圧力にされる、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
周囲の熱が、空気又は海水から取り出される、請求項9から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
さらなる加熱が、周囲温度よりも少なくとも5℃低い温度までで行われる、請求項9から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
より低いが、超臨界の圧力が、70baraを超えている、請求項9から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記第3の流体フローが、パイプライン(14)に供給される、請求項9から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記第1のタービン(8)において、多段式に膨張及び中間加熱が行われる、請求項9から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記タンクから取り出される流体が、液体空気、液化天然ガス、液体窒素、液体酸素又は液体アルゴンである、請求項9から17のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、再ガス化の際の発電装置と、対応する発電方法と、に関する。
【背景技術】
【0002】
発電所の建設では、大型の、化石燃料を用いた発電所から、風や太陽光等の再生可能なエネルギー生産へと移行する傾向が存在している。さらに、分散型のエネルギー生産も、ますます大きな役割を果たしている。
【0003】
ネットワークの安定性及び供給の確実性への要求を考慮するためには、将来的に、貯蔵という解決策がますます重要になる。その際、依然として、それぞれの使用の個別な要求の他に、経済性が大変重要である。エネルギー貯蔵装置は、耐久性を有し、迅速に利用可能であり、環境を有毒物質で汚染せず、地理的な所与条件の影響を受けず、大きな出力範囲と、エネルギー含量と、高い効率とを有するべきであり、さらに費用効率が高いと最良である。
【0004】
1つの可能性は、液体空気の形でのエネルギー貯蔵(LAES=液体空気エネルギー貯蔵)である。LAES技術は、未だ初期段階にあり、改善及びさらなる費用削減の可能性が依然として存在しているように思われる。手短に言えば、LAES法は、純粋な貯蔵プロセスのために、空気液化装置と、液体空気のためのタンクと、再転換ユニットとから構成されており、再転換ユニット内では、液体空気が、高圧下でポンプによって圧送され、気化し、タービンにおいて多段式に、中間加熱を行って、膨張する。効率を高めるために、空気液化の際に発生する圧縮熱は、貯蔵され、再転換サイクルにおいて、タービンへの流入前に、空気の温度を上昇させるために用いられる。
【0005】
同様に、再転換サイクルにおいて、空気の気化の際に発生する「冷熱」が、液化サイクルにおけるエネルギー消費を最小限に抑えるために貯蔵され得る。
【0006】
さらに、LAESを、例えばガスタービンプロセス等の別の方法と組み合わせることもある。加えて、さもなければ廃棄される冷熱を、例えば液化天然ガス気化装置によって、有利に、LAESに取り込むことが可能である。同じことは、産業プロセスからの低値の廃熱に関しても当てはまり、当該廃熱は、LAES法の低い下側プロセス温度ゆえに、依然として経済的に利用され得る。
【0007】
気化した空気と引き換えに液化される有機化合物を、冷熱貯蔵装置と呼ぶことができる。
【0008】
特に、投資費用の削減が、目下のところ、商業面で成功するためには重要であると思われる。
【0009】
天然ガスは、輸送目的で液化されるが、そのために、多くのエネルギーを消費しなければならない。LNGターミナルでは、液化天然ガス(LNG)が加圧され、気化し、パイプラインに供給される。
【0010】
液化天然ガスに存在する冷熱の、発電に関する潜在的な可能性を利用するため、及び、液化に際して消費されるエネルギーの一部を再獲得するための方法としては、これまで、低い効率を提供する、及び/又は、高価で複雑な方法が存在するのみであった。一般的には、付加的な作動媒体を必要とし、多くの部材を含む方法が用いられる。利用可能性は低く、そのために、複雑さは一層大きくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の課題は、高い効率で貯蔵及び再転換を行うための装置及び方法であって、同時に、費用効率が高く、単純で、信頼度の高い装置及び方法を供給することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、装置に関連する課題を、このような再ガス化に際する発電のための装置であって、低温流体のためのタンクと、当該タンクに第1の導管を通じて接続された第1のポンプと、第1のポンプに第2の導管を通じて接続された第1の熱交換器と、第1の熱交換器の下流に接続された第2の熱交換器と、第2の熱交換器のすぐ下流に接続された第1のタービンと、を含む装置において、第1のタービンからは、第3の導管が分岐し、第1の熱交換器に合流しており、この第1の熱交換器からは、第4の導管が分岐し、第2の導管に合流しており、第2のポンプは、第4の導管に接続されていることを定めることによって解決する。
【0013】
有利な一実施形態では、第3の熱交換器は、第2のポンプの上流において、第2の導管と、第4の導管とに接続されている。この第3の熱交換器(復熱装置)は、装置が得られる電気出力を増大させるが、必ずしも必要なものではないので、投資費用を節約するために、復熱装置を省略することも可能である。装置の電気出力は、復熱装置を省略した場合、約1%低下する。
【0014】
第5の導管が、第1のタービンから分岐し、パイプラインに合流すると有利である。しかしまた、代替的に、かつ、使用される媒体に依存して、ガスタービン燃焼室、冷熱貯蔵装置、又は、さらなる膨張の後での大気へのブローダクトも考えられる。
【0015】
さらに、第5の導管に、第4の熱交換器が接続されていると有利である。
【0016】
必要なパイプラインの圧力が、必要な超臨界膨張圧よりも低い場合、パイプラインに向かう流れは、さらなるタービン段において、パイプラインの圧力レベルに膨張し得る。この場合、第5の導管に第2のタービンが接続されており、第4の熱交換器は、第2のタービンの下流に配置されているであろう。
【0017】
その際、最後の膨張段の前に、加熱を行うことが可能である。すなわち、第5の熱交換器が、第2のタービンの上流において、第5の導管に配置されていると有利である。
【0018】
代替的な有利な一実施形態では、第1の熱交換器と、第3の熱交換器と、第4の導管の第2の導管への導入位置は、1つの部材に組み込まれている。
【0019】
本発明の好ましい一実施形態では、タンクは、液化天然ガス(LNG)を含んでいる。しかし、液体空気、液体窒素、液体酸素又は液体アルゴンもまた、考慮の対象となる流体である。
【0020】
本発明の基本理念は、例えば天然ガスが作動媒体として、タービン内で、超臨界圧に膨張することにある。これによって、大きな部分フローが、再び返送され、ポンプで圧送され、タービンにおける膨張の前に、熱を周囲から、及び/又は、他のプロセスから吸収することができる。従って、最小の消費で、電気出力を増大させることが可能である。十分に低い電力消費で動作するポンプへの部分フローの返送は、超臨界膨張によってのみ可能である。なぜなら、それによって、天然ガス−天然ガス熱交換器内では、両方の材料の流れが、類似した温度推移を示し、生じる温度差が小さく、従って、良好な伝熱が得られるからである。それによって、ポンプ流入温度は十分に低く、ポンプ出力は対応して小さい。
【0021】
従って、方法に関連する課題は、発電するための方法によって解決され、当該方法においては、流体が第1の圧力にされ、それによって高圧フローが形成され、当該高圧フローは、当該高圧フローよりも大きい第2の流体フローと合流し、成立した総流体フローは、第1の熱交換器に誘導され、第1の熱交換器内では、総流体フローは、第2の流体フローによって加熱され、次に、加熱された総流体フローは、第2の熱交換器内で、周囲の熱及び/又は別のプロセスからの廃熱の導入によってさらに加熱され、この、さらに加熱された総流体フローは、第1のタービン内で、より低いが、超臨界の圧力に膨張し、第1のタービンから流出する総流体フローは、第2の流体フローと、より小さい第3の流体フローとに分割され、第2の流体フローは、その熱を総流体フローに放出した後、高圧フローの圧力レベルにされる。
【0022】
その際、第2の流体フローが、高圧フローの圧力レベルにされる前に、第3の熱交換器によってさらに冷却され、高圧フローは加熱されると有利である。
【0023】
有利には、当該流体は、タンクから取り出される。当該方法は、最終的には、タンクに貯蔵される液状媒体の再ガス化に関連している。
【0024】
第1のポンプを用いて、タンクから取り出された流体が、150baraを超える圧力にされると有利である。
【0025】
さらなる加熱が、可能な限り高いタービン流入温度につながると有利である。周囲の熱のみが利用可能である場合は、さらなる加熱が、可能な限り密に、周囲温度に達するが、少なくとも周囲温度より5℃低い温度までで行われると有利である。周囲の熱が、空気又は海水から取り出されると有利である。
【0026】
さらに、より低いが、超臨界の圧力が、70baraを超えていると有利である。超臨界膨張の利点は、以上においてすでに記載されている。
【0027】
第3の流体フローの、考えられる有意義な利用は、さらなる利用のための第3の流体フローのパイプラインへの供給であり、例えば、タンクから取り出された流体が、液化天然ガスである場合である。しかしまた、例えば液体空気、液体窒素、液体酸素、又は、液体アルゴン等の、別の流体も、本発明に係る方法において使用可能である。
【0028】
有利には、第1のタービンにおいて多段式に膨張及び中間加熱が行われる場合、効率がさらに改善され得る。
【0029】
本発明によって、以下の利点が生じる:
−効率が比較的高い。
−非常に単純なコンセプトである。低い複雑性で、安定した制御と自動化とが得られる。
−少数の部材及び機械によって、動作に関する大きな柔軟性が可能である。同様に、迅速な負荷変動は、大きな問題ではない。
−流体(例えば天然ガス)自体以外に、さらなる作動媒体が不要である。
−複雑性が低いゆえに、新しい方法は、低い誤差率と、従って、高い利用可能性とを提供し、これは、顧客の支持にとって非常に重要である。
−文献において理論的に扱われる他の方法とは異なり、部材の新規開発に関する費用が不要である。
−(例えば)天然ガスフローの間で大きな熱が伝達されることによって、周囲の熱によってさらに加熱されねばならない天然ガスの温度は、すでに非常に高い。これによって、費用効率がより高い熱交換器がもたらされる。なぜなら、今や、海水の凍結、又は、空気中の湿気の凍結がもたらす問題は、明らかに少なくなるからである。
【0030】
計画中のLNGターミナルに関しても、既存のターミナルに関しても、追加装備として、再ガス化の際の発電に関する完全な解決法が供給され得る。
【0031】
顧客の視点からは、投資費用が見通せる場合に、運転費用を明らかに削減する可能性が生じる。なぜなら、新しい解決法によって、固有の需要を削減することが可能であり、場合によっては、余剰の電流をネットワークに供給することさえ可能だからである。
【0032】
天然ガスの一部が、気化のために燃焼される一般的な再ガス化の解決法と比較すると、経済性は明らかに向上する。なぜなら、フロー全体をパイプラインに供給することが可能であり、さらに、電流が生成されるからである。
【0033】
本発明を、例示的に図面を用いて、詳細に説明する。示されている図面は、概略的であり、正確な縮尺ではない。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】本発明に係る発電プロセスのための基本回路を示す図である。
【
図2】より低いパイプライン圧力のための回路を示す図である。
【
図3】復熱装置の省略によって費用を最適化するための回路を示す図である。
【
図4】熱交換器が組み込まれた態様を示す図である。
【
図5】本発明に係る方法のフローチャートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
図1は、本発明に係る、再ガス化の際に発電するための装置1の基本回路を、概略的かつ例示的に示している。装置1は、低温流体のためのタンク2を含んでおり、液化天然ガス(LNG)が好ましいが、液体空気、液体窒素、液体酸素、又は、液体アルゴンも可能である。第1のポンプ4は、第1の導管3を通じて、タンク2に接続されている。第2の導管5は、第1のポンプ4を、第1の熱交換器6に接続しており、第1の熱交換器6の下流には、第2の熱交換器7が接続されており、第2の熱交換器7の下流には、第1のタービン8が接続されている。本発明によると、第1のタービン8からは、第3の導管9が分岐し、第1の熱交換器6に合流し、第1の熱交換器6からは、第4の導管10が分岐し、第2の導管5に合流する。
【0036】
この第4の導管10には、第2のポンプ11が接続されており、第2のポンプ11の上流には、第3の熱交換器12が接続されている。第3の熱交換器12は、さらに、第2の導管5に接続されている。
【0037】
図1の実施例では、第5の導管13は、第1のタービン8から分岐し、パイプライン14に合流する。さらに、第5の導管13には、第4の熱交換器15が接続されている。
【0038】
図2の回路は、より低いパイプライン圧力に関して最適化されている。この際、第5の導管13には、第2のタービン16が接続されており、第4の熱交換器15は、第2のタービン16の下流に配置されている。加えて、第5の熱交換器17は、第2のタービン16の上流において、第5の導管13に配置されている。
【0039】
図3の実施例は、費用の最適化に資するものである。導管10における第3の熱交換器12が省略されている。流体は、第2の導管5に返送される前に、第1の熱交換器6から第2のポンプ11に、直接到達する。
【0040】
図4は、最後に、熱交換器18が組み込まれた態様を示しており、つまり、第1の熱交換器6と、第3の熱交換器12と、第4の導管10の第2の導管5への導入位置19とは、1つの部材に組み込まれている。
【0041】
図5は、発電方法のチャートを示している。第1のステップ101において、流体(液体空気、液化天然ガス、液体窒素、液体酸素又は液体アルゴン)は、タンク2から取り出される。
【0042】
第2のステップ102では、タンク2から取り出された流体が、第1の圧力にされ、それによって、高圧フローが形成される。この第1の圧力は、150baraを超えている。
【0043】
当該高圧フローは、第3のステップ103において、当該高圧フローよりも大きい第2の流体フローと合流する。
【0044】
第4のステップ104では、成立した総流体フローが、第1の熱交換器6に誘導され、第1の熱交換器6内で、総流体フローは、第2の流体フローによって加熱される。
【0045】
第5のステップ105では、加熱された総流体フローが、第2の熱交換器7内で、周囲の熱及び/又は別のプロセスからの廃熱の導入によって、さらに加熱される。周囲の熱の場合、これは、空気又は例えば海水を通じて行われ得るものであり、得られる温度は、周囲温度に可能な限り近い温度であるべきである。この得られる温度は、用いられる熱交換器の温度差に依存する。目標温度は、可能な限り高い方がよいが、いずれにしても、周囲温度よりも5℃低い温度を超えない方がよい。
【0046】
第6のステップ106では、さらに加熱された総流体フローが、第1のタービン8内で、より低いが超臨界の圧力に膨張する。この圧力は、典型的には70baraを超えている。
【0047】
第5のステップ105及び第6のステップ106は、実施形態に応じて繰り返すことが可能であり、それによって、第1のタービン8内では、多段式に膨張と中間加熱とが行われる。
【0048】
第7のステップ107では、第1のタービン8から流出した総流体フローが、第2の流体フローと、より小さな第3の流体フローとに分割される。
【0049】
第8のステップ108では、第2の流体フローが、総流体フローに熱を放出する。
【0050】
第9のステップ109では、第2の流体フローが、高圧フローと合流する前に、高圧フローの圧力レベルにされる(ステップ3)。
【0051】
第10のステップ110では、第3の流体フローが、パイプライン14に供給される。
【符号の説明】
【0052】
1 装置
2 タンク
3 第1の導管
4 第1のポンプ
5 第2の導管
6 第1の熱交換器
7 第2の熱交換器
8 第1のタービン
9 第3の導管
10 第4の導管
11 第2のポンプ
12 第3の熱交換器
13 第5の導管
14 パイプライン
15 第4の熱交換器
16 第2のタービン
17 第5の熱交換器
18 熱交換器
19 導入位置
101 第1のステップ
102 第2のステップ
103 第3のステップ
104 第4のステップ
105 第5のステップ
106 第6のステップ
107 第7のステップ
108 第8のステップ
109 第9のステップ
110 第10のステップ
【手続補正書】
【提出日】2019年1月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
再ガス化の際に発電するための装置(1)であって、低温流体のためのタンク(2)と、前記タンク(2)に第1の導管(3)を通じて接続された第1のポンプ(4)と、前記第1のポンプ(4)に第2の導管(5)を通じて接続された第1の熱交換器(6)と、前記第1の熱交換器(6)の下流に接続された第2の熱交換器(7)と、前記第2の熱交換器(7)のすぐ下流に接続された第1のタービン(8)と、を含む装置において、
前記第1のタービン(8)からは、第3の導管(9)が分岐し、前記第1の熱交換器(6)に合流しており、前記第1の熱交換器(6)からは、第4の導管(10)が分岐し、前記第1のポンプ(4)と前記第2の熱交換器(7)との間で、前記第2の導管(5)に合流しており、第2のポンプ(11)は、前記第4の導管(10)に接続されていることを特徴とする装置(1)。
【請求項2】
第3の熱交換器(12)が、前記第2のポンプ(11)の上流において、前記第2の導管(5)及び前記第4の導管(10)に接続されている、請求項1に記載の装置(1)。
【請求項3】
第5の導管(13)が、前記第1のタービン(8)から分岐し、パイプライン(14)に合流する、請求項1又は2に記載の装置(1)。
【請求項4】
前記第5の導管(13)には、第4の熱交換器(15)が接続されている、請求項3に記載の装置(1)。
【請求項5】
前記第5の導管(13)に、第2のタービン(16)が接続されており、前記第4の熱交換器(15)は、前記第2のタービン(16)の下流に配置されている、請求項4に記載の装置(1)。
【請求項6】
第5の熱交換器(17)が、前記第2のタービン(16)の上流において、前記第5の導管(13)に配置されている、請求項5に記載の装置(1)。
【請求項7】
前記第1の熱交換器(6)と、前記第3の熱交換器(12)と、前記第4の導管(10)の前記第2の導管(5)への導入位置(19)とが、一体化した熱交換器(18)内に配置されている、請求項2に記載の装置(1)。
【請求項8】
前記タンク(2)が、液化天然ガス(LNG)を含んでいる、請求項1から7のいずれか一項に記載の装置(1)。
【請求項9】
発電するための方法であって、流体が第1の圧力にされ、それによって高圧フローが形成され、前記高圧フローは、前記高圧フローよりも大きい第2の流体フローと合流し、成立した総流体フローは、第1の熱交換器(6)に誘導され、前記第1の熱交換器内では、前記総流体フローは、前記第2の流体フローによって加熱され、次に、加熱された前記総流体フローは、第2の熱交換器(7)内で、周囲の熱及び/又は別のプロセスからの廃熱の導入によってさらに加熱され、さらに加熱された前記総流体フローは、第1のタービン(8)内で、より低いが、超臨界の圧力に膨張し、前記第1のタービン(8)から流出する総流体フローは、前記第2の流体フローと、より小さい第3の流体フローとに分割され、前記第2の流体フローは、前記第2の流体フローの熱を前記総流体フローに放出した後、前記高圧フローの圧力レベルにされる方法。
【請求項10】
前記第2の流体フローが、前記高圧フローの圧力レベルにされる前に、第3の熱交換器(12)によってさらに冷却され、前記高圧フローは加熱される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記流体が、タンク(2)から取り出される、請求項9又は10に記載の方法。
【請求項12】
第1のポンプ(4)を用いて、前記タンク(2)から取り出された流体が、150baraを超える圧力にされる、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
周囲の熱が、空気又は海水から取り出される、請求項9から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
さらなる加熱が、周囲温度よりも少なくとも5℃低い温度までで行われる、請求項9から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
より低いが、超臨界の圧力が、70baraを超えている、請求項9から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記第3の流体フローが、パイプライン(14)に供給される、請求項9から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記第1のタービン(8)において、多段式に膨張及び中間加熱が行われる、請求項9から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記タンクから取り出される流体が、液体空気、液化天然ガス、液体窒素、液体酸素又は液体アルゴンである、請求項9から17のいずれか一項に記載の方法。
【手続補正書】
【提出日】2020年8月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
再ガス化の際に発電するための装置(1)であって、低温流体のためのタンク(2)と、前記タンク(2)に第1の導管(3)を通じて接続された第1のポンプ(4)と、前記第1のポンプ(4)に第2の導管(5)を通じて接続された第1の熱交換器(6)と、前記第1の熱交換器(6)の下流に接続された第2の熱交換器(7)と、前記第2の熱交換器(7)のすぐ下流に接続された第1のタービン(8)と、を含む装置において、
前記第1のタービン(8)からは、第3の導管(9)が分岐し、前記第1の熱交換器(6)に合流しており、前記第1の熱交換器(6)からは、第4の導管(10)が分岐し、前記第1のポンプ(4)と前記第2の熱交換器(7)との間で、前記第2の導管(5)に合流しており、第2のポンプ(11)は、前記第4の導管(10)に接続されていることを特徴とする装置(1)。
【請求項2】
第3の熱交換器(12)が、前記第2のポンプ(11)の上流において、前記第2の導管(5)及び前記第4の導管(10)に接続されている、請求項1に記載の装置(1)。
【請求項3】
第5の導管(13)が、前記第1のタービン(8)から分岐し、パイプライン(14)に合流する、請求項1又は2に記載の装置(1)。
【請求項4】
前記第5の導管(13)には、第4の熱交換器(15)が接続されている、請求項3に記載の装置(1)。
【請求項5】
前記第5の導管(13)に、第2のタービン(16)が接続されており、前記第4の熱交換器(15)は、前記第2のタービン(16)の下流に配置されている、請求項4に記載の装置(1)。
【請求項6】
第5の熱交換器(17)が、前記第2のタービン(16)の上流において、前記第5の導管(13)に配置されている、請求項5に記載の装置(1)。
【請求項7】
前記第1の熱交換器(6)と、前記第3の熱交換器(12)と、前記第4の導管(10)の前記第2の導管(5)への導入位置(19)とが、一体化した熱交換器(18)内に配置されている、請求項2に記載の装置(1)。
【請求項8】
前記タンク(2)が、液化天然ガス(LNG)を含んでいる、請求項1から7のいずれか一項に記載の装置(1)。
【請求項9】
発電するための方法であって、流体が第1の圧力にされ、それによって高圧フローが形成され、前記高圧フローは、前記高圧フローよりも大きい第2の流体フローと合流し、成立した総流体フローは、第1の熱交換器(6)に誘導され、前記第1の熱交換器内では、前記総流体フローは、前記第2の流体フローによって加熱され、次に、加熱された前記総流体フローは、第2の熱交換器(7)内で、周囲の熱及び/又は別のプロセスからの廃熱の導入によってさらに加熱され、さらに加熱された前記総流体フローは、第1のタービン(8)内で、より低いが、超臨界の圧力に膨張し、前記第1のタービン(8)から流出する総流体フローは、前記第2の流体フローと、より小さい第3の流体フローとに分割され、前記第2の流体フローは、前記第2の流体フローの熱を前記総流体フローに放出した後、前記高圧フローの圧力レベルにされる方法。
【請求項10】
前記第2の流体フローが、前記高圧フローの圧力レベルにされる前に、第3の熱交換器(12)によってさらに冷却され、前記高圧フローは加熱される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記流体が、タンク(2)から取り出される、請求項9又は10に記載の方法。
【請求項12】
第1のポンプ(4)を用いて、前記タンク(2)から取り出された流体が、150barを超える圧力にされる、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
周囲の熱が、空気又は海水から取り出される、請求項9から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
さらなる加熱が、周囲温度よりも少なくとも5℃低い温度までで行われる、請求項9から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
より低いが、超臨界の圧力が、70barを超えている、請求項9から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記第3の流体フローが、パイプライン(14)に供給される、請求項9から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記第1のタービン(8)において、多段式に膨張及び中間加熱が行われる、請求項9から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記タンクから取り出される流体が、液体空気、液化天然ガス、液体窒素、液体酸素又は液体アルゴンである、請求項9から17のいずれか一項に記載の方法。
【国際調査報告】