(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ
本発明は、化学式1で表される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩に関し、本発明に係る化合物は、キナーゼ阻害作用が有益な疾患の予防または治療に有用に使用することができる。
請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を含む、炎症性疾患、自己免疫疾患、増殖性疾患、過剰増殖性疾患、免疫介在性疾患、癌、または腫瘍の予防または治療用薬学的組成物。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、キナーゼ、特にチロシンキナーゼに対する阻害能を有する化合物、その製造方法およびその用途を提供する。
【0013】
また、本発明は、前記オキシ−フルオロピペリジン誘導体を有効性分として含む薬学的組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前記課題を解決するために、本発明は、下記化学式1で表される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を提供する:
[化学式1]
上記化学式1中、
R
1は、ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、フェニル、またはベンゾチアゾリルであり、ここで前記R
1は非置換またはR
aで置換され、
R
aは、炭素数1〜5のアルキル、炭素数1〜5のハロアルキル、炭素数3〜6のシクロアルキル、炭素数1〜5のヒドロキシアルキル、モルホリノ、テトラヒドロピラニル、またはピペリジニルであり、
R
2は、水素、炭素数1〜5のアルキル、ハロゲン、またはシアノである。
【0015】
好ましくは、R
aは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、モルホリノ、テトラヒドロピラニル、またはピペリジニルである。
【0016】
好ましくは、R
2は、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、フッ素、塩素、臭素、またはシアノである。
【0017】
好ましくは、上記化学式1は、下記化学式1−1で表される:
[化学式1−1]
上記化学式1−1中、R
aおよびR
2は先に定義した通りである。
【0018】
好ましくは、上記化学式1−1中、R
aは、炭素数1〜5のアルキル、炭素数1〜5のハロアルキル、炭素数3〜6のシクロアルキル、炭素数1〜5のヒドロキシアルキル、テトラヒドロピラニル、またはピペリジニルであり、より好ましくはエチル、2,2−ジフルオロエチル、シクロプロピル、2−ヒドロキシエチル、テトラヒドロピラニル、またはピペリジニルである。好ましくは、上記化学式1−1中、R
2は、水素、炭素数1〜5のアルキル、ハロゲン、またはシアノであり、より好ましくは水素、メチル、フッ素、塩素、またはシアノである。
【0019】
好ましくは、上記化学式1は、下記化学式1−2で表される:
[化学式1−2]
上記化学式1−2中、R
aおよびR
2は先に定義した通りである。
【0020】
好ましくは、上記化学式1−2中、R
aは炭素数1〜5のアルキルであり、より好ましくはメチルである。好ましくは、上記化学式1−2中、R
2は水素、または炭素数1〜5のアルキルであり、より好ましくは水素、またはメチルである。
【0021】
上記化学式1で表される化合物の代表的な例は、下記の通りである:
1)1−(トランス−3−((2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
2)1−(トランス−3−((2−((1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
3)1−(トランス−3−((2−((1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
4)1−(シス−3−((2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
5)1−((3S,4R)−3−((2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
6)1−((3S,4R)−3−((2−((1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
7)1−((3S,4R)−4−フルオロ−3−((2−((3−メチルイソチアゾール−5−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
8)1−((3S,4R)−3−((2−((1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
9)1−(トランス−3−((5−クロロ−2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
10)1−(トランス−3−((5−クロロ−2−((1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
11)1−(トランス−3−((5−クロロ−2−((3−メチルイソチアゾール−5−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
12)4−((トランス−1−アクリロイル−4−フルオロピペリジン−3−イル)オキシ)−2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニトリル、
13)4−((トランス−1−アクリロイル−4−フルオロピペリジン−3−イル)オキシ)−2−((1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニトリル、
14)4−((トランス−1−アクリロイル−4−フルオロピペリジン−3−イル)オキシ)−2−((1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニトリル、
15)1−(シス−3−((2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
16)1−(シス−3−((2−((1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
17)1−(シス−3−((2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−5−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
18)1−(シス−3−((2−((1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−5−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
19)1−((3S,4R)−3−((2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−5−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
20)1−((3S,4R)−3−((2−((1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−5−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
21)1−((3S,4R)−4−フルオロ−3−((5−メチル−2−((3−メチルイソチアゾール−5−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
22)1−((3S,4R)−3−((2−((1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−5−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
23)1−(トランス−4−フルオロ−3−((2−(イソオキサゾール−4−イルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
24)1−((3R,4R)−3−((2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
25)1−((3S,4S)−3−((2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
26)1−((3S,4R)−3−((5−クロロ−2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
27)1−((3S,4R)−3−((2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
28)1−((3R,4S)−3−((2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
29)1−((3R,4S)−4−フルオロ−3−((2−(イソオキサゾール−4−イルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
30)1−((3S,4R)−4−フルオロ−3−((2−((1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
31)1−((3R,4S)−4−フルオロ−3−((2−((4−モルホリノフェニル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
32)1−((3R,4S)−4−フルオロ−3−((2−((3−メチルイソチアゾール−5−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
33)1−((3R,4S)−4−フルオロ−3−((2−((1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
34)1−((3R,4S)−3−((2−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、
35)1−((3R,4S)−3−((2−((1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン、および
36)1−((3S,4R)−4−フルオロ−3−((2−((1−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン。
【0022】
また、本発明の化合物は塩、特に薬学的に許容可能な塩の形態で存在可能である。塩としては、薬学的に許容可能な遊離酸(free acid)によって形成された酸付加塩のように、当業界で通常使用される塩を制限なしに使用することができる。本発明での用語「薬学的に許容可能な塩」とは、患者に比較的に非毒性で無害の有効作用を有する濃度であって、該塩に起因した副作用が化学式1で表される化合物の有益な効能を低下させない前記化合物の任意のすべての有機または無機付加塩を意味する。
【0023】
無機酸または有機酸を使用して通常の方法で薬学的に許容可能な塩を得ることができる。例えば、上記化学式1で表される化合物を水混和性有機溶媒、例えば、アセトン、メタノール、エタノール、またはアセトニトリルに溶解させ、有機酸または無機酸を加えて沈殿した結晶をろ過して製造、乾燥させて薬学的に許容可能な塩を得ることができる。または酸が付加した反応混合物で溶媒や過剰の酸を減圧して、残渣を乾燥させて製造したり、または他の有機溶媒を加えて析出した塩をろ過して製造することができる。このとき、好ましい塩としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、燐酸、硝酸、酢酸、グリコール酸、乳酸、ピルピン酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、フマル酸、リンゴ酸、マンデル酸、タルタル酸、クエン酸、アスコルビン酸、パルミチン酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、安息香酸、ヒドロキシ安息香酸、フェニル酢酸、ケイ皮酸、サリチル酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、またはトルエンスルホン酸などから誘導された塩が挙げられる。
【0024】
薬学的に許容可能でない、化学式1で表される化合物の塩または溶媒和物は、化学式1で表される化合物、その薬学的に許容可能な塩、または溶媒和物の製造において中間体として用いることができる。
【0025】
本発明の上記化学式1で表される化合物は、その薬学的に許容可能な塩だけでなく、これから製造できる、可能な溶媒和物および水和物を全て含み、可能なすべての立体異性体も含む。上記化学式1で表される化合物の溶媒和物、水和物および立体異性体は、通常の方法を用いて、化学式1で表される化合物から製造して使用することができる。
【0026】
また、本発明に係る化学式1で表される化合物は、結晶形態または非結晶形態で製造され得、化学式1で表される化合物が結晶形態で製造される場合、任意の水和または溶媒和され得る。本発明では、化学式1で表される化合物の化学量論的水和物だけでなく、多様な量の水を含む化合物が含まれ得る。本発明に係る化学式1で表される化合物の溶媒和物は、化学量論的溶媒和物および非化学量論的溶媒和物の両方を含む。
【0027】
さらに、本発明は、一例として、下記反応式1により上記化学式1で表される化合物を製造することができる。
[反応式1]
(上記反応式1中、R
1およびR
2は先に定義した通りであり、Yは、4−メチルベンジルスルホニルまたは2−(トリメチルシリル)エトキシメチルであり、Zは、ハロゲンであり、好ましくは、Zはクロロである。)
【0028】
前記段階iは、化学式1−1で表される化合物と化学式1−2で表される化合物を反応させて化学式1−3で表される化合物を製造する段階である。前記反応は、塩基条件下で0℃下で反応させることが好ましく、溶媒としてはアセトン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミドが好ましい。
【0029】
前記段階iiは、化学式1−3で表される化合物と化学式1−4で表される化合物を反応させて化学式1−5で表示される化合物を製造する段階である。前記反応は、塩基存在下で、0℃以下または常温〜高温で反応させることが好ましく、塩基としては、水素化ナトリウム、炭酸セシウムまたはジイソプロピルエチルアミンが好ましい。また、溶媒としてはテトラヒドロフラン、エタノール、ジメチルホルムアミドが好ましい。
【0030】
前記段階iiiは、1−5で表される化合物とR
1−NH
2で反応させて化学式1−6で表される化合物を製造する段階である。前記反応はリガンド、パラジウム触媒、塩基条件下で100℃〜120℃で反応させるか、またはトリフルオロ酢酸条件下で高温で反応させることが好ましく、溶媒としては1,4−ジオキサン、tert−ブタノールまたは2−ブタノールが好ましい。
【0031】
前記段階ivは、1−6で表される化合物の保護基を除去する反応で化学式1−7で表される化合物を製造する段階である。前記反応は、酸条件(好ましくは、6N塩酸条件)下で反応後、アンモニア水溶液で反応させるか、または塩基条件下でフルオリド、好ましくは、テトラブチルアンモニウムフルオリドで反応させることが好ましく、溶媒としてはメタノール、テトラヒドロフラン、または1,4−ジオキサンが好ましい。
【0032】
前記段階vは、1−7で表される化合物と塩化アシルを反応させて化学式1で表される化合物を製造する段階である。前記反応は、トリエチルアミンまたは炭酸水素ナトリウム条件下で−20℃〜0℃で反応させることが好ましい。また、溶媒としてはジクロロメタンまたはテトラヒドロフランと水の混合液が好ましい。
【0033】
また、前記反応式1のように、化学式1−5で表される化合物から化学式1−8で表される化合物、化学式1−9で表される化合物および化学式1で表される化合物の順に製造することもでき、それぞれの段階iv、vおよびiiiは反応物を除いては、先に説明した通りである。
【0034】
また、本発明は、上記化学式1で表される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物または異性体を有効性分として含むキナーゼ阻害作用が有益な疾患の予防または治療用薬学的組成物を提供する。
【0035】
この時、前記キナーゼ阻害作用が有益な疾患は、炎症性疾患、自己免疫疾患、増殖性疾患、過剰増殖性疾患、免疫介在性疾患、癌、または腫瘍などを含む。
【0036】
本発明での用語「予防」は、本発明の組成物の投与で前記疾患の発生、拡散および再発を抑制または遅延させるすべての行為を意味し、本発明での用語「治療」は、本発明の組成物の投与で前記疾患の症状が好転または有益に変わる全ての行為を意味する。
【0037】
本発明に係る薬学的組成物は、標準薬学的実施により経口または非経口投与形態に剤形化することができる。これらの剤形は、有効成分のほか、薬学的に許容可能な担体、補助剤、または稀釈液などの添加物を含有することができる。
【0038】
適当な担体としては、例えば、生理食塩水、ポリエチレングリコール、エタノール、植物性オイル、およびイソプロピルミリステートなどがあり、稀釈液としては、例えば、ラクトース、デキストロース、スクロース、マンニトール、ソルビトール、セルロース、および/またはグリシンなどがあるが、これらに限定されるものではない。また、本発明の化合物は、注射溶液の製造に通常使用されるオイル、プロピレングリコール、または他の溶媒に溶解させることができる。さらに、局所作用のために、本発明の化合物を軟膏やクリームに剤形化することができる。
【0039】
本発明に係る化合物の薬学的投与形態は、これらの薬学的に許容可能な塩または溶媒和物の形態にも用いることができ、また、単独でまたは他の薬学的活性化合物と結合だけでなく、適当な組み合わせで用いることができる。
【0040】
本発明に係る化合物は、通常の生理食塩水、5%デキストロースなどの水溶性溶媒、または合成脂肪酸グリセリド、高級脂肪酸のエステルまたはプロピレングリコールなどの非水溶性溶媒に化合物を溶解、懸濁、または乳化させることで注射剤として剤形化することができる。本発明の剤形は、溶解剤、等張化剤(isotonic agents)、懸濁化剤、乳化剤、安定化剤および防腐剤などの通常の添加剤を含むことができる。
【0041】
本発明に係る化合物の好ましい投与量は、患者の状態および体重、疾病の程度、薬物の形態、投与経路および期間に応じて異なるが、当業者によって適宜選択可能である。しかし、望ましい効果のために、本発明に係る化合物を、1日0.0001〜100mg/kg(体重)、好ましくは0.001〜100mg/kg(体重)で投与するのが良い。投与は、1日1回または分割して、経口または非経口的経路を通して投与される。投与方法により、組成物は、本発明に係る化合物を0.001〜99重量%、好ましくは0.01〜60重量%含有することができる。
【0042】
本発明の薬学的組成物は、ネズミ、ハツカネズミ、家畜、および人間などをはじめとする哺乳動物に多様な経路で投与される。投与のすべての方式は予想可能であるが、例えば、経口、直腸または静脈、筋肉、皮下、子宮内硬膜、または脳血管(intracerbroventricular)注射によって投与される。
【発明の効果】
【0043】
本発明の化学式1で表される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物または異性体は、キナーゼ阻害作用が有益な疾患の予防または治療に有用に使用可能である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
以下、下記の実施例によって本発明をより詳細に説明する。但し、下記の実施例は本発明を例示するためのものに過ぎず、本発明の範囲がこれらにのみ限定されるものではない。
【0045】
実施例1:1−(トランス−3−((2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
段階1)2,4−ジクロロ−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの製造
2,4−ジクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(1.0g、5.3mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(10.0mL)に溶かした後、0℃で水素化ナトリウム(234.0mg、5.9mmol)を加えた後、30分間攪拌した。前記反応物に(2−(クロロメトキシ)エチル)トリメチルシラン(975.0mg、5.9mmol)を加えた後、室温で1時間攪拌した。酢酸エチルを加えた後、蒸留水を加えて有機層を分離した。硫酸ナトリウムで処理してろ過した後、減圧濃縮した。残渣物をカラムクロマトグラフィーで分離して、表題化合物1.7g(収率:100.0%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ7.66−7.65(m、1H)、6.73−6.72(m、1H)、5.62(s、2H)、3.58(m、2H)、0.91−0.86(m、2H)、0.07(s、9H)
【0046】
段階2)トランス−tert−ブチル−3−((2−クロロ−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−カルボキシレートの製造
トランス−tert−ブチル−4−フルオロ−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(826.6mg、3.8mmol)をテトラヒドロフラン(10.0mL)に溶かした後、0℃で水素化ナトリウム(180.9mg、4.5mmol)を加えた後、30分間攪拌した。前記反応物に2,4−ジクロロ−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(1.2g、3.8mmol)を加えた後、室温で2時間攪拌した。酢酸エチルを加えた後、蒸留水を加えて有機層を分離した。硫酸ナトリウムで処理してろ過した後、減圧濃縮した。残渣物をカラムクロマトグラフィーで分離して、表題化合物1.6g(収率:83.1%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ7.59−7.58(m、1H)、6.60−6.57(m、1H)、5.56−5.50(m、2H)、5.17−4.95(m、2H)、3.88−3.85(m、2H)、3.78−3.50(m、4H)、2.10−2.05(m、1H)、1.81−1.80(m、1H)、1.36−1.10(m、9H)、0.82(m、2H)、0.06(s、9H)
【0047】
段階3)トランス−tert−ブチル−3−((2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−カルボキシレートの製造
トランス−tert−ブチル−3−((2−クロロ−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(1.4g、2.7mmol)と1−エチル−1H−ピラゾール−4−アミン(333.8mg、3.0mmol)にtert−ブタノール(40.0mL)を加えた。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(125.0mg、0.1mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(128.6mg、0.3mmol)と炭酸カリウム(754.6mg、5.5mmol)を加えた後、150℃で2〜3時間攪拌した後、室温に冷却した。酢酸エチルを加えた後、蒸留水を加えて有機層を分離した。硫酸ナトリウムで処理してろ過した後、減圧濃縮した。残渣物をカラムクロマトグラフィーで分離して、表題化合物1.3g(収率:83.4%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ8.03(s、1H)、7.62(s、1H)、6.98(s、1H)、6.36−6.35(m、1H)、5.55−5.52(m、2H)、5.33−5.32(m、1H)、5.05−5.00(m、1H)、4.38−4.14(m、3H)、3.89−3.80(m、1H)、3.60−3.44(m、4H)、2.22−2.01(m、1H)、1.89−1.85(m、1H)、1.48−1.10(m、12H)、0.95−0.86(m、2H)、0.11(s、9H)
【0048】
段階4)トランス−N−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−((4−フルオロピペリジン−3−イル)オキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミンの製造
トランス−tert−ブチル−3−((2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(1.3g、2.3mmol)に、メタノールに溶かしている6N塩酸溶液(10.0mL)を加えた後、室温で2時間攪拌した。反応物を濃縮した後、残渣物に1,4−ジオキサン(20.0mL)とアンモニア水(10.0mL)を加えた。室温で12時間攪拌した後、反応物を濃縮して、追加の精製過程なしに表題化合物785.8mg(収率:100.0%)を得た。
【0049】
段階5)1−(トランス−3−((2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
トランス−N−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−((4−フルオロピペリジン−3−イル)オキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(785.8mg、2.3mmol)と重炭酸ナトリウム(599.8mg、6.9mmol)にテトラヒドロフラン/蒸留水(15.0mL/3.0mL)に溶解した後、0℃でアクリロイルクロリド(212.7uL、2.6mmol)を加えた。反応物を0℃で1時間攪拌した。酢酸エチルを加えた後、蒸留水を加えて有機層を分離した。硫酸ナトリウムで処理してろ過した後、減圧濃縮した。残渣物をカラムクロマトグラフィーで分離して、表題化合物250.0mg(収率:27.5%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ7.98−7.96(m、1H)、7.57−7.55(m、1H)、6.84−6.53(m、2H)、6.26−6.08(m、2H)、5.78−5.52(m、1H)、5.41−5.40(m、1H)、5.10−5.04(m、1H)、4.50−4.06(m、4H)、3.89−3.86(m、1H)、3.55−3.41(m、1H)、2.19−2.16(m、1H)、1.95−1.93(m、1H)、1.45−1.41(m、3H)
【0050】
実施例2:1−(トランス−3−((2−((1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
前記実施例1で1−エチル−1H−ピラゾール−4−アミンの代わりに1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−アミンを使用したことを除いて、前記実施例1と同様の工程で、表題化合物13.9mg(収率:35.9%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ8.13−8.08(m、1H)、7.65−7.60(m、1H)、6.87−6.54(m、2H)、6.28−6.07(m、3H)、5.79−5.55(m、1H)、5.45−5.44(m、1H)、5.05−4.99(m、1H)、4.53−4.46(m、3H)、4.16−4.13(m、1H)、3.92−3.89(m、1H)、3.62−3.44(m、1H)、2.19−2.17(m、1H)、1.97−1.96(m、1H)
【0051】
実施例3:1−(トランス−3−((2−((1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
前記実施例1で1−エチル−1H−ピラゾール−4−アミンの代わりに1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−アミンを使用したことを除いて、前記実施例1と同様の工程で、表題化合物10.9mg(収率:42.2%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ8.03−7.99(m、1H)、7.59−7.54(m、1H)、6.86−6.56(m、2H)、6.27−6.21(m、1H)、6.12−6.04(m、1H)、5.80−5.53(m、1H)、5.44−5.43(m、1H)、5.25−5.00(m、2H)、4.25−4.12(m、2H)、3.92−3.89(m、1H)、3.62−3.45(m、1H)、2.19−2.18(m、1H)、1.95−1.92(m、1H)、1.13−1.01(m、4H)
【0052】
実施例4:1−(シス−3−((2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
前記実施例1でトランス−tert−ブチル−4−フルオロ−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにシス−tert−ブチル−4−フルオロ−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートを使用したことを除いて、前記実施例1と同様の工程で、表題化合物19.3mg(収率:27.8%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ7.96(s、1H)、7.57−7.55(m、1H)、6.86−6.44(m、2H)、6.30−5.99(m、2H)、5.79−5.50(m、1H)、5.48−5.44(m、1H)、5.20−5.05(m、1H)、4.45−4.11(m、3H)、4.00−3.69(m、3H)、2.22−2.20(m、1H)、2.00−1.97(m、1H)、1.46−1.42(m、3H)
【0053】
実施例5:1−((3S,4R)−3−((2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
前記実施例1でトランス−tert−ブチル−4−フルオロ−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3S,4R)−4−フルオロ−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートを使用したことを除いて、前記実施例1と同様の工程で、表題化合物16.2mg(収率:57.4%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ7.98(s、1H)、7.57−7.55(m、1H)、6.88−6.45(m、2H)、6.30−5.98(m、2H)、5.80−5.44(m、2H)、5.20−5.05(m、1H)、4.40−4.12(m、3H)、4.05−3.52(m、3H)、2.24−2.21(m、1H)、2.01−1.94(m、1H)、1.47−1.43(m、3H)
【0054】
実施例6:1−((3S,4R)−3−((2−((1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
前記実施例1でトランス−tert−ブチル−4−フルオロ−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3S,4R)−4−フルオロ−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートを使用し、1−エチル−1H−ピラゾール−4−アミンの代わりに1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−アミンを使用したことを除いて、前記実施例1と同様の工程で、表題化合物15.6mg(収率:60.2%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ8.10−8.07(m、1H)、7.65−7.60(m、1H)、6.87−6.41(m、2H)、6.31−6.21(m、2H)、6.14−5.97(m、1H)、5.80−5.55(m、1H)、5.49−5.43(m、1H)、5.15−5.05(m、1H)、4.53−4.47(m、2H)、4.46−4.20(m、1H)、4.10−3.78(m、1H)、3.75−3.40(m、2H)、2.23−2.20(m、1H)、2.01−1.99(m、1H)
【0055】
実施例7:1−((3S,4R)−4−フルオロ−3−((2−((3−メチルイソチアゾール−5−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
前記実施例1でトランス−tert−ブチル−4−フルオロ−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3S,4R)−4−フルオロ−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートを使用し、1−エチル−1H−ピラゾール−4−アミンの代わりに3−メチルイソチアゾール−5−アミンを使用したことを除いて、前記実施例1と同様の工程で、表題化合物13.5mg(収率:53.6%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ7.00−6.99(m、1H)、6.84−6.45(m、2H)、6.39−6.36(m、1H)、6.22−5.95(m、1H)、5.79−5.41(m、2H)、5.20−5.05(m、1H)、4.27−4.24(m、1H)、4.10−3.98(m、1H)、3.83−3.48(m、2H)、2.30(s、3H)、2.26−2.17(m、1H)、2.06−2.01(m、1H)
【0056】
実施例8:1−((3S,4R)−3−((2−((1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
前記実施例1でトランス−tert−ブチル−4−フルオロ−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3S,4R)−4−フルオロ−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートを使用し、1−エチル−1H−ピラゾール−4−アミンの代わりに1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−アミンを使用したことを除いて、前記実施例1と同様の工程で、表題化合物19.0mg(収率:51.4%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ8.03−7.99(m、1H)、7.59−7.57(m、1H)、6.86−6.45(m、2H)、6.30−5.98(m、3H)、5.79−5.44(m、2H)、5.25−5.10(m、1H)、4.40−4.15(m、1H)、4.05−3.70(m、2H)、3.62−3.45(m、1H)、2.23−2.20(m、1H)、2.02−1.98(m、1H)、1.33−1.28(m、4H)
【0057】
実施例9:1−(トランス−3−((5−クロロ−2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
前記実施例1で2,4−ジクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの代わりに2,4,5−トリクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンを使用したことを除いて、前記実施例1と同様の工程で、表題化合物16.0mg(収率:46.1%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ7.99−7.98(m、1H)、7.58−7.57(m、1H)、6.82−6.52(m、2H)、6.19−6.02(m、1H)、5.76−5.48(m、2H)、5.14−5.05(m、1H)、4.29−4.12(m、4H)、3.85−3.80(m、2H)、2.19−2.17(m、1H)、2.01−1.97(m、1H)、1.45(m、3H)
【0058】
実施例10:1−(トランス−3−((5−クロロ−2−((1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
前記実施例1で2,4−ジクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの代わりに2,4,5−トリクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンを使用し、1−エチル−1H−ピラゾール−4−アミンの代わりに1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−アミンを使用したことを除いて、前記実施例1と同様の工程で、表題化合物18.0mg(収率:30.6%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ8.03(s、1H)、7.55(s、1H)、6.83−6.52(m、2H)、6.24−6.15(m、1H)、6.06−5.74(m、1H)、5.49−5.46(m、2H)、5.07−4.98(m、1H)、4.31−4.29(m、2H)、3.85−3.83(m、2H)、2.25−2.17(m、1H)、2.02−1.96(m、1H)、1.33−1.28(m、4H)
【0059】
実施例11:1−(トランス−3−((5−クロロ−2−((3−メチルイソチアゾール−5−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
前記実施例1で2,4−ジクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの代わりに2,4,5−トリクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンを使用し、1−エチル−1H−ピラゾール−4−アミンの代わりに3−メチルイソチアゾール−5−アミンを使用したことを除いて、前記実施例1と同様の工程で、表題化合物17.2mg(収率:51.8%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ6.97−6.94(m、1H)、6.83−6.54(m、2H)、6.17−6.01(m、1H)、5.76−5.45(m、2H)、5.11−5.02(m、1H)、4.35−4.28(m、2H)、3.90−3.71(m、2H)、2.30−2.19(m、4H)、2.01−1.98(m、1H)
【0060】
実施例12:4−((トランス−1−アクリロイル−4−フルオロピペリジン−3−イル)オキシ)−2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニトリルの製造
前記実施例1で2,4−ジクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの代わりに2,4−ジクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニトリルを使用したことを除いて、前記実施例1と同様の工程で、表題化合物15.4mg(収率:60.5%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ8.00−7.99(m、1H)、7.62−7.60(m、2H)、6.83−6.45(m、1H)、6.16−6.00(m、1H)、5.75−5.40(m、2H)、5.15−5.03(m、1H)、4.30−4.13(m、3H)、3.86−3.40(m、3H)、2.19−2.17(m、1H)、2.03−1.98(m、1H)、1.47−1.44(m、3H)
【0061】
実施例13:4−((トランス−1−アクリロイル−4−フルオロピペリジン−3−イル)オキシ)−2−((1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニトリルの製造
前記実施例1で2,4−ジクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの代わりに2,4−ジクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニトリルを使用し、1−エチル−1H−ピラゾール−4−アミンの代わりに1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−アミンを使用したことを除いて、前記実施例1と同様の工程で、表題化合物17.1mg(収率:52.2%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ8.04(s、1H)、7.62−7.57(m、2H)、6.84−6.47(m、1H)、6.15−5.96(m、1H)、5.75−5.40(m、2H)、5.13−5.03(m、1H)、4.40−3.74(m、4H)、3.61−3.59(m、1H)、2.19−2.17(m、1H)、2.01−1.98(m、1H)、1.33−1.30(m、4H)
【0062】
実施例14:4−((トランス−1−アクリロイル−4−フルオロピペリジン−3−イル)オキシ)−2−((1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニトリルの製造
前記実施例1で2,4−ジクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの代わりに2,4−ジクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニトリルを使用し、1−エチル−1H−ピラゾール−4−アミンの代わりに1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−アミンを使用したことを除いて、前記実施例1と同様の工程で、表題化合物22.8mg(収率:92.8%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ8.11(s、1H)、7.68−7.61(m、2H)、6.83−6.45(m、1H)、6.26−5.95(m、2H)、5.76−5.39(m、2H)、5.10−5.05(m、1H)、4.61−4.51(m、3H)、4.23−4.20(m、1H)、3.90−3.78(m、2H)、2.33−2.19(m、1H)、2.01−1.97(m、1H)
【0063】
実施例15:1−(シス−3−((2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
前記実施例1で2,4−ジクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの代わりに2,4−ジクロロ−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンを使用し、トランス−tert−ブチル−4−フルオロ−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにシス−tert−ブチル−4−フルオロ−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートを使用したことを除いて、前記実施例1と同様の工程で、表題化合物13.5mg(収率:28.1%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ7.98−7.97(m、1H)、7.58−7.57(m、1H)、6.82−6.41(m、2H)、6.18−5.99(m、1H)、5.96−5.39(m、2H)、5.15−5.03(m、1H)、4.32−4.30(m、1H)、4.16−4.12(m、2H)、3.90−3.62(m、2H)、3.22−3.21(m、1H)、2.32−2.19(m、1H)、2.03−1.98(m、1H)、1.47−1.44(m、3H)
【0064】
実施例16:1−(シス−3−((2−((1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
前記実施例1で2,4−ジクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの代わりに2,4−ジクロロ−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンを使用し、トランス−tert−ブチル−4−フルオロ−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにシス−tert−ブチル−4−フルオロ−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートを使用し、1−エチル−1H−ピラゾール−4−アミンの代わりに1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−アミンを使用したことを除いて、前記実施例1と同様の工程で、表題化合物17.4mg(収率:40.0%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ8.08−8.07(m、1H)、7.65−7.63(m、1H)、6.85−6.40(m、2H)、6.18−5.95(m、2H)、5.77−5.39(m、2H)、5.15−5.03(m、1H)、4.54−4.48(m、2H)、4.34−4.29(m、1H)、3.90−3.80(m、1H)、3.64−3.61(m、1H)、3.21−3.20(m、1H)2.31−2.19(m、1H)、2.03−1.97(m、1H)
【0065】
実施例17:1−(シス−3−((2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−5−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
前記実施例1で2,4−ジクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの代わりに2,4−ジクロロ−5−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンを使用し、トランス−tert−ブチル−4−フルオロ−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにシス−tert−ブチル−4−フルオロ−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートを使用したことを除いて、前記実施例1と同様の工程で、表題化合物15.4mg(収率:33.9%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ7.96(s、1H)、7.57−7.54(m、1H)、6.89−6.37(m、2H)、6.21−5.92(m、1H)、5.78−5.36(m、2H)、5.14−4.98(m、1H)、4.31−4.30(m、1H)、4.15−4.08(m、3H)、3.65−3.62(m、1H)、3.30−3.23(m、1H)、2.25−2.18(m、4H)、2.02−2.00(m、1H)、1.46−1.42(m、3H)
【0066】
実施例18:1−(シス−3−((2−((1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−5−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
前記実施例1で2,4−ジクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの代わりに2,4−ジクロロ−5−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンを使用し、トランス−tert−ブチル−4−フルオロ−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにシス−tert−ブチル−4−フルオロ−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートを使用し、1−エチル−1H−ピラゾール−4−アミンの代わりに1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−アミンを使用したことを除いて、前記実施例1と同様の工程で、表題化合物16.4mg(収率:32.0%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ8.07−8.06(m、1H)、7.64−7.60(m、1H)、6.89−6.37(m、2H)、6.22−6.14(m、1H)、5.94−5.76(m、1H)、5.64−5.50(m、1H)、5.37−5.35(m、1H)、5.15−5.06(m、1H)、4.53−4.47(m、2H)、4.33−4.30(m、1H)、4.05−4.04(m、1H)、3.64−3.61(m、1H)、3.22−3.21(m、1H)、2.25−2.19(m、4H)、2.03−1.98(m、1H)
【0067】
実施例19:1−((3S,4R)−3−((2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−5−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
【0068】
段階1)tert−ブチル(3S,4R)−3−((2−クロロ−5−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−カルボキシレートの製造
tert−ブチル(3S,4R)−4−フルオロ−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(150.0mg、0.7mmol)をテトラヒドロフラン(3.0mL)に溶かした後、0℃で水素化ナトリウム(54.4mg、1.4mmol)を加えた後、30分間攪拌した。前記反応物に2,4−ジクロロ−5−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(138.0mg、0.7mmol)を加えた後、80℃で12時間攪拌した。酢酸エチルを加えた後、蒸留水を加えて有機層を分離した。硫酸ナトリウムで処理してろ過した後、減圧濃縮した。残渣物をカラムクロマトグラフィーで分離して、表題化合物124.6mg(収率:47.3%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ6.94(s、1H)、5.56−5.54(m、1H)、4.96−4.94(m、1H)、4.55−4.52(m、1H)、4.12−4.06(m、1H)、3.24−2.95(m、2H)、2.33(s、3H)、2.20−2.16(m、1H)、2.01−1.99(m、1H)、1.34−1.00(m、9H)
【0069】
段階2)tert−ブチル(3S,4R)−3−((2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−5−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−カルボキシレートの製造
tert−ブチル(3S,4R)−3−((2−クロロ−5−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(60.0mg、0.2mmol)と1−エチル−1H−ピラゾール−4−アミン(17.8mg、0.2mmol)にtert−ブタノール(2.0mL)を加えた。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(7.4mg、0.01mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2,4,6−トリイソプロピルビフェニル(7.6mg、0.02mmol)と炭酸カリウム(44.2mg、0.4mmol)を加えた後、150℃で2〜3時間攪拌した後、室温に冷却した。酢酸エチルを加えた後、蒸留水を加えて有機層を分離した。硫酸ナトリウムで処理してろ過した後、減圧濃縮した。残渣物をカラムクロマトグラフィーで分離して、表題化合物24.2mg(収率:33.9%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ7.93(s、1H)、7.56(s、1H)、6.56(s、1H)、5.46−5.44(m、1H)、4.94−4.92(m、1H)、4.67−4.60(m、1H)、4.16−4.13(m、2H)、3.98−3.70(m、1H)、3.15−3.12(m、1H)、2.96−2.94(m、1H)、2.34(s、3H)、2.20−2.17(m、1H)、2.00−1.96(m、1H)、1.44−1.00(m、12H)
【0070】
段階3)N−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−((3S,4R)−4−フルオロピペリジン−3−イル)オキシ)−5−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミンの製造
tert−ブチル(3S,4R)−3−((2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−5−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(24.2mg、0.05mmol)に、メタノールに溶かしている6N塩酸溶液(2.0mL)を加えた後、室温で2時間攪拌した。反応物を濃縮して、追加の精製過程なしに表題化合物19.0mg(収率:100.0%)を得た。
【0071】
段階4)1−((3S,4R)−3−((2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−5−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
N−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−((3S,4R)−4−フルオロピペリジン−3−イル)オキシ)−5−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(19.0mg、0.05mmol)と重炭酸ナトリウム(21.0mg、0.25mmol)をテトラヒドロフラン/蒸留水(1.5mL/0.5mL)に溶解した後、0℃でアクリロイルクロリド(5.0uL、0.05mmol)を加えた。反応物を0℃で1時間攪拌した。酢酸エチルを加えた後、蒸留水を加えて有機層を分離した。硫酸ナトリウムで処理してろ過した後、減圧濃縮した。残渣物をカラムクロマトグラフィーで分離して、表題化合物7.2mg(収率:33.3%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ7.97(s、1H)、7.56−7.54(m、1H)、6.89−6.38(m、2H)、6.22−5.92(m、1H)、5.79−5.36(m、2H)、5.15−4.99(m、1H)、4.33−4.29(m、1H)、4.16−4.07(m、3H)、3.71−3.63(m、1H)、3.34−3.21(m、1H)、2.25−2.19(m、4H)、2.04−2.03(m、1H)、1.47−1.43(m、3H)
【0072】
実施例20:1−((3S,4R)−3−((2−((1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−5−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
前記実施例19で1−エチル−1H−ピラゾール−4−アミンの代わりに1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−ピラゾール−4−アミンを使用したことを除いて、前記実施例19と同様の工程で、表題化合物13.0mg(収率:14.1%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ8.09−8.01(m、1H)、7.69−7.60(m、1H)、6.89−6.37(m、2H)、6.26−6.14(m、1H)、6.03−5.77(m、1H)、5.67−5.50(m、1H)、5.38−5.33(m、1H)、5.15−5.06(m、1H)、4.54−4.48(m、2H)、4.35−4.32(m、1H)、4.07−4.06(m、1H)、3.85−3.69(m、1H)、3.24−3.16(m、1H)、2.28−2.19(m、4H)、2.04−2.03(m、1H)
【0073】
実施例21:1−((3S,4R)−4−フルオロ−3−((5−メチル−2−((3−メチルイソチアゾール−5−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
前記実施例19で1−エチル−1H−ピラゾール−4−アミンの代わりに3−メチルイソチアゾール−5−アミンを使用したことを除いて、前記実施例19と同様の工程で、表題化合物16.8mg(収率:36.4%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ6.89−6.36(m、3H)、6.19−5.89(m、1H)、5.78−5.32(m、2H)、5.34−5.11(m、1H)、4.40−4.37(m、1H)、3.94−3.86(m、1H)、3.70−3.60(m、1H)、3.22−3.18(m、1H)、2.34(s、3H)、2.27−2.19(m、4H)、2.07−2.01(m、1H)
【0074】
実施例22:1−((3S,4R)−3−((2−((1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−5−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
前記実施例19で1−エチル−1H−ピラゾール−4−アミンの代わりに1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−アミンを使用したことを除いて、前記実施例19と同様の工程で、表題化合物16.8mg(収率:36.4%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ8.01−8.00(m、1H)、7.57−7.53(m、1H)、6.88−6.39(m、2H)、6.21−5.92(m、1H)、5.79−5.37(m、2H)、5.15−5.04(m、1H)、4.32−4.28(m、1H)、4.12−3.89(m、1H)、3.70−3.57(m、2H)、3.34−3.23(m、1H)、2.25−2.15(m、4H)、2.06−2.02(m、1H)、1.13−1.01(m、4H)
【0075】
実施例23:1−(トランス−4−フルオロ−3−((2−(イソオキサゾール−4−イルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
段階1)2,4−ジクロロ−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの製造
2,4−ジクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(1.0g、5.3mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(10.0mL)に溶かした後、0℃で水素化ナトリウム(234.0mg、5.9mmol)を加えた後、30分間攪拌した。前記反応物に(2−(クロロメトキシ)エチル)トリメチルシラン(1.0g、5.9mmol)を加えた後、室温で1時間攪拌した。酢酸エチルを加えた後、蒸留水を加えて有機層を分離した。硫酸ナトリウムで処理してろ過した後、減圧濃縮した。残渣物をカラムクロマトグラフィーで分離して、表題化合物1.7g(収率:100.0%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ7.66−7.65(m、1H)、6.73−6.72(m、1H)、5.62(s、2H)、3.58(m、2H)、0.91−0.86(m、2H)、0.07(s、9H)
【0076】
段階2)トランス−tert−ブチル−3−((2−クロロ−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−カルボキシレートの製造
トランス−tert−ブチル−4−フルオロ−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(826.6mg、3.8mmol)をテトラヒドロフラン(10.0mL)に溶かした後、0℃で水素化ナトリウム(180.9mg、4.5mmol)を加えた後、30分間攪拌した。前記反応物に2,4−ジクロロ−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(1.2g、3.8mmol)を加えた後、室温で2時間攪拌した。酢酸エチルを加えた後、蒸留水を加えて有機層を分離した。硫酸ナトリウムで処理してろ過した後、減圧濃縮した。残渣物をカラムクロマトグラフィーで分離して、表題化合物1.6g(収率:83.1%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ7.59−7.58(m、1H)、6.60−6.57(m、1H)、5.56−5.50(m、2H)、5.17−4.95(m、2H)、3.88−3.85(m、2H)、3.78−3.50(m、4H)、2.10−2.05(m、1H)、1.81−1.80(m、1H)、1.36−1.10(m、9H)、0.82−0.81(m、2H)、0.06(s、9H)
【0077】
段階3)トランス−2−クロロ−4−((4−フルオロピペリジン−3−イル)オキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの製造
トランス−tert−ブチル−3−((2−クロロ−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(260.0mg、0.5mmol)に、メタノールに溶かしている6N塩酸溶液(5.0mL)を加えた後、室温で2時間攪拌した。反応物を濃縮した後、残渣物に1,4−ジオキサン(5.0mL)とアンモニア水(5.0mL)を加えた。室温で12時間攪拌した後、反応物を濃縮して、追加の精製過程なしに表題化合物168.5mg(収率:100.0%)を得た。
【0078】
段階4)トランス−1−(3−((2−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
トランス−2−クロロ−4−((4−フルオロピペリジン−3−イル)オキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(160.0mg、0.59mmol)と重炭酸ナトリウム(251.6mg、2.96mmol)をテトラヒドロフラン/蒸留水(15.0mL/5.0mL)に溶解した後、0℃でアクリロイルクロリド(52.5uL、0.65mmol)を加えた。反応物を0℃で1時間攪拌した。酢酸エチルを加えた後、蒸留水を加えて有機層を分離した。硫酸ナトリウムで処理してろ過した後、減圧濃縮した。残渣物をカラムクロマトグラフィーで分離して、表題化合物103.6mg(収率:54.0%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ7.25−7.24(m、1H)、6.80−6.68(m、1H)、6.46−6.45(m、1H)、6.15−6.11(m、1H)、5.78−5.5.59(m、1H)、5.54−5.35(m、1H)、5.06−4.97(m、1H)、4.16−4.10(m、1H)、3.93−3.85(m、2H)、3.76−3、70(m、1H)、2.20−2.15(m、1H)、1.98−1.94(m、1H)
【0079】
段階5)1−(トランス−4−フルオロ−3−((2−(イソオキサゾール−4−イルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
トランス−1−(3−((2−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン(17.9mg、0.06mmol)とイソオキサゾール−4−アミン(6.6mg、0.06mmol)を2−ブタノール(2.0mL)に溶かした。前記反応物にトリフルオロ酢酸(6.9uL、0.07mmol)を加えた後、110℃で12時間反応させた後、溶媒を濃縮した。前記反応物をメタノールに溶かしている7Nアンモニア溶液に加えて中和させた後、残渣物をカラムクロマトグラフィーで分離して、表題化合物10.5mg(収率:10.2%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ9.12(s、1H)、8.51(s、1H)、6.92−6.55(m、2H)、6.30−6.10(m、2H)、5.80−5.50(m、1H)、5.45−5.38(m、1H)、5.15−4.92(m、1H)、4.20−4.10(m、1H)、3.95−3.80(m、2H)、3.70−3.60(m、1H)、3.50−3.40(m、1H)、1.65−1.55(m、1H)
【0080】
実施例24:1−((3R,4R)−3−((2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
前記実施例1の化合物をCHIRALCEL OZ−Hカラムを用いて分析時間8.4分で表題化合物を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ7.98−7.96(m、1H)、7.57−7.55(m、1H)、6.84−6.53(m、2H)、6.26−6.08(m、2H)、5.78−5.52(m、1H)、5.41−5.40(m、1H)、5.10−5.04(m、1H)、4.50−4.06(m、4H)、3.89−3.86(m、1H)、3.55−3.41(m、1H)、2.19−2.16(m、1H)、1.95−1.93(m、1H)、1.45−1.41(m、3H)
【0081】
実施例25:1−((3S,4S)−3−((2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
前記実施例1の化合物をCHIRALCEL OZ−Hカラムを用いて分析時間10.1分で表題化合物を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ7.98−7.95(m、1H)、7.57−7.55(m、1H)、6.84−6.53(m、2H)、6.26−6.08(m、2H)、5.78−5.52(m、1H)、5.41−5.40(m、1H)、5.10−5.04(m、1H)、4.50−4.06(m、4H)、3.89−3.86(m、1H)、3.55−3.50(m、1H)、2.19−2.16(m、1H)、1.95−1.94(m、1H)、1.45−1.41(m、3H)
【0082】
実施例26:1−((3S,4R)−3−((5−クロロ−2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
前記実施例1で2,4−ジクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの代わりに2,4,5−トリクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンを、トランス−tert−ブチル−4−フルオロ−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3S,4R)−4−フルオロ−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートを使用したことを除いて、前記実施例1と同様の工程で、表題化合物12.0mg(収率:13.4%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ7.98(s、1H)、7.57−7.56(m、1H)、6.82−6.40(m、2H)、6.18−5.92(m、1H)、5.76−5.38(m、2H)、5.15−4.95(m、1H)、4.38−4.22(m、1H)、4.16−4.10(m、2H)、3.98−3.72(m、1H)、3.65−3.52(m、1H)、3.33−3.15(m、1H)、2.40−2.10(m、1H)、2.09−1.92(m、1H)、1.45−1.40(m、3H)
【0083】
実施例27:1−((3S,4R)−3−((2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
前記実施例1で2,4−ジクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの代わりに2,4−ジクロロ−5−フルオロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンを、トランス−tert−ブチル−4−フルオロ−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3S,4R)−4−フルオロ−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートを使用したことを除いて、前記実施例1と同様の工程で、表題化合物11.6mg(収率:20.2%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ8.00(s、1H)、7.82−7.48(m、2H)、6.85−6.60(m、1H)、6.20−6.03(m、1H)、5.80−5.60(m、1H)、5.50−5.35(m、1H)、5.20−5.00(m、1H)、4.20−4.10(m、2H)、4.09−3.60(m、4H)、2.33−2.20(m、1H)、2.00−1.88(m、1H)、1.45−1.38(m、3H)
【0084】
実施例28:1−((3R,4S)−3−((2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
段階1)2,4−ジクロロ−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの製造
2,4−ジクロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(1.0g、5.3mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(10.0mL)に溶かした後、0℃で水素化ナトリウム(234.0mg、5.9mmol)を加えた後、30分間攪拌した。前記反応物に(2−(クロロメトキシ)エチル)トリメチルシラン(1.0g、5.9mmol)を加えた後、室温で1時間攪拌した。酢酸エチルを加えた後、蒸留水を加えて有機層を分離した。硫酸ナトリウムで処理してろ過した後、減圧濃縮した。残渣物をカラムクロマトグラフィーで分離して、表題化合物1.7g(収率:100.0%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ7.66−7.65(m、1H)、6.73−6.72(m、1H)、5.62(s、2H)、3.58(m、2H)、0.91−0.86(m、2H)、0.07(s、9H)
【0085】
段階2)tert−ブチル(3R,4S)−3−((2−クロロ−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−カルボキシレートの製造
tert−ブチル(3R,4S)−4−フルオロ−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(0.7g、3.1mmol)、2,4−ジクロロ−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(1.0g、3.1mmol)をテトラヒドロフラン(20.0mL)に溶かした後、0℃で炭酸セシウム(2.1g、6.3mmol)を加えた。110℃で12時間攪拌した。反応物に酢酸エチルを加えた後、蒸留水を加えて有機層を分離した。硫酸ナトリウムで処理してろ過した後、減圧濃縮した。残渣物をカラムクロマトグラフィーで分離して、表題化合物0.9g(収率:59.6%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ7.38−7、36(m、1H)、6.59−6.58(m、1H)、5.57−5.46(m、3H)、5.13−5.04(m、1H)、4.40−4.36(m、1H)、4.09−4.02(m、1H)、3.59−3.56(m、2H)、3.42−3.38(m、1H)、3.16−3.13(m、1H)、2.20−2.18(m、1H)、2.00−1.98(m、1H)、1.41−1.07(m、9H)、0.90−0.86(m、2H)、−0.04−0.11(m、9H)
【0086】
段階3)tert−ブチル(3R,4S)−3−((2−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−カルボキシレートの製造
tert−ブチル(3R,4S)−3−((2−クロロ−7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(935.0mg、1.9mmol)をテトラヒドロフラン(10.0mL)に溶かした後、1.0Mテトラブチルアンモニウムフルオリド(6.6mL)、エチレンジアミン(0.4mL、6.6mmol)を加えた。80℃で12時間攪拌した。反応物に酢酸エチルを加えた後、蒸留水を加えて有機層を分離した。硫酸ナトリウムで処理してろ過した後、減圧濃縮した。残渣物をカラムクロマトグラフィーで分離して、表題化合物346.6mg(収率:50.1%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ7.24−7.23(m、1H)、6.52−6.51(m、1H)、5.45−5.43(m、1H)、5.03−5.00(m、1H)、4.04−4.02(m、1H)、3.98−3.96(m、1H)、3.41−3.38(m、1H)、3.20−3.18(m、1H)、2.22−2.20(m、1H)、1.98−1.97(m、1H)、1.48−1.10(m、9H)
【0087】
段階4)1−((3R,4S)−3−((2−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
tert−ブチル(3R,4S)−3−((2−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(346.3mg、0.93mmol)を6N塩酸溶液(5.0mL)を加えた後、室温で12時間攪拌した後、反応物を濃縮した。濃縮残渣物をテトラヒドロフラン/蒸留水(4.5mL/1.5mL)に溶解した後、重炭酸ナトリウム(390.6mg、4.7mmol)を加えた。30分間攪拌した後、0℃でアクリロイルクロリド(82.8uL、1.02mmol)を加えた。反応物を室温で1時間攪拌した。酢酸エチルを加えた後、蒸留水を加えて有機層を分離した。硫酸ナトリウムで処理してろ過した後、減圧濃縮した。残渣物をカラムクロマトグラフィーで分離して、表題化合物260.0mg(収率:86.2%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ7.25−7.24(m、1H)、6.85−6.61(m、1H)、6.49−6.48(m、1H)、6.16−6.04(m、1H)、5.76−5.52(m、2H)、5.15−5.05(m、1H)、4.16−3.85(m、3H)、3.66−3.63(m、1H)、2.21−2.18(m、1H)、2.05−1.98(m、1H)
【0088】
段階5)1−((3R,4S)−3−((2−((1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
1−((3R,4S)−3−((2−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン(40.0mg、0.12mmol)と1−エチル−1H−ピラゾール−4−アミン(14.4mg、0.13mmol)にtert−ブタノール(40.0mL)を加えた。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(5.6mg、0.01mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(5.9mg、0.01mmol)と炭酸カリウム(34.0mg、0.25mmol)を加えた後、150℃で2〜3時間攪拌した後、室温に冷却した。酢酸エチルを加えた後、蒸留水を加えて有機層を分離した。硫酸ナトリウムで処理してろ過した後、減圧濃縮した。残渣物をカラムクロマトグラフィーで分離して、表題化合物36.8mg(収率:74.7%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ7.97(s、1H)、7.57−7.54(m、1H)、6.85−6.43(m、2H)、6.35−6.28(m、1H)、6.27−5.94(m、1H)、5.80−5.35(m、2H)、5.20−5.00(m、1H)、4.40−3.92(m、3H)、3.85−3.60(m、2H)、3.54−3.50(m、1H)、2.30−2.15(m、1H)、2.04−1.90(m、1H)、1.50−1.40(m、3H)
【0089】
実施例29:1−((3R,4S)−4−フルオロ−3−((2−(イソオキサゾール−4−イルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
前記実施例23でトランス−tert−ブチル−4−フルオロ−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R,4S)−4−フルオロ−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートを使用したことを除いて、前記実施例23と同様の工程で、表題化合物12.0mg(収率:5.8%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ9.11(s、1H)、8.50(s、1H)、6.95−6.90(m、1H)、6.88−6.40(m、1H)、6.35−6.19(m、1H)、6.05−5.75(m、1H)、5.65−5.40(m、1H)、5.20−5.00(m、1H)、4.65−4.50(m、1H)、4.30−4.00(m、1H)、3.85−3.65(m、1H)、3.50−3.40(m、1H)、2.30−2.15(m、1H)、2.10−1.90(m、1H)、1.65−1.55(m、1H)
【0090】
実施例30:1−((3S,4R)−4−フルオロ−3−((2−((1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
前記実施例28で1−エチル−1H−ピラゾール−4−アミンの代わりに2−(4−アミノ−1H−ピラゾール−1−イル)エタン−1−オールを、tert−ブチル(3R,4S)−4−フルオロ−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3S,4R)−4−フルオロ−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートを使用したことを除いて、前記実施例28と同様の工程で、表題化合物13.7mg(収率:53.3%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ8.03−8.02(m、1H)、7.59−7.57(m、1H)、6.86−6.44(m、2H)、6.30−5.97(m、2H)、5.80−5.58(m、1H)、5.45−5.43(m、1H)、5.18(m、1H)、4.39−4.04(m、4H)、3.89−3.44(m、4H)、2.23−2.20(m、1H)、2.03−1.97(m、1H)
【0091】
実施例31:1−((3R,4S)−4−フルオロ−3−((2−((4−モルホリノフェニル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
前記実施例28で1−エチル−1H−ピラゾール−4−アミンの代わりに4−モルホリノアニリンを使用したことを除いて、前記実施例28と同様の工程で、表題化合物10.0mg(収率:34.8%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ7.56−7.54(m、1H)、6.93−6.92(m、2H)、6.87−6.42(m、2H)、6.31−5.97(m、2H)、5.79−5.52(m、1H)、5.45−5.42(m、1H)、5.12−5.01(m、1H)、4.36−3.93(m、1H)、3.83−3.81(m、5H)、3.75−3.55(m、3H)、3.07−3.06(m、4H)、2.23−2.18(m、1H)、1.98−1.93(m、1H)
【0092】
実施例32:1−((3R,4S)−4−フルオロ−3−((2−((3−メチルイソチアゾール−5−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
前記実施例28で1−エチル−1H−ピラゾール−4−アミンの代わりに3−メチルイソチアゾール−5−アミンを使用したことを除いて、前記実施例28と同様の工程で、表題化合物11.2mg(収率:45.1%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ6.99−6.98(m、1H)、6.87−6.44(m、2H)、6.38−6.36(m、1H)、6.22−5.96(m、1H)、5.78−5.70(m、1H)、5.56−5.41(m、1H)、5.24−5.07(m、1H)、4.26−4.23(m、1H)、3.95−3.77(m、2H)、3.73−3.46(m、1H)、2.34(s、3H)、2.26−2.22(m、1H)、2.07−2.05(m、1H)
【0093】
実施例33:1−((3R,4S)−4−フルオロ−3−((2−((1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
前記実施例28で1−エチル−1H−ピラゾール−4−アミンの代わりに1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−アミンを使用したことを除いて、前記実施例28と同様の工程で、表題化合物13.0mg(収率:46.2%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ8.06−8.05(m、1H)、7.60−7.59(m、1H)、6.87−6.45(m、2H)、6.30−5.98(m、2H)、5.79−5.42(m、2H)、5.19−5.02(m、1H)、4.37−4.31(m、1H)、4.16−3.67(m、5H)、3.57−3.50(m、3H)、2.24−2.17(m、1H)、2.11−1.96(m、5H)。
【0094】
実施例34:1−((3R,4S)−3−((2−(ベンゾ[d]チアゾール−6−イルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
前記実施例28で1−エチル−1H−ピラゾール−4−アミンの代わりにベンゾ[d]チアゾール−6−アミンを使用したことを除いて、前記実施例28と同様の工程で、表題化合物10.3mg(収率:38.1%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ7.92−7.90(m、1H)、7.67−7.64(m、1H)、6.95−6.94(m、1H)、6.88−6.64(m、1H)、6.36−6.33(m、1H)、6.25−5.95(m、1H)、5.81−5.61(m、1H)、5.51−5.33(m、1H)、5.22−5.06(m、1H)、4.39−4.16(m、1H)、3.97−3.51(m、5H)、2.25−2.17(m、1H)、2.01−1.94(m、1H)
【0095】
実施例35:1−((3R,4S)−3−((2−((1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)−4−フルオロピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
前記実施例28で1−エチル−1H−ピラゾール−4−アミンの代わりに1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−アミンを使用したことを除いて、前記実施例28と同様の工程で、表題化合物15.0mg(収率:37.4%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ8.02(s、1H)、7.54−7.53(m、1H)、6.87−6.45(m、2H)、6.30−5.99(m、2H)、5.79−5.56(m、1H)、5.47−5.33(m、1H)、5.20−5.03(m、1H)、4.36−4.13(m、1H)、3.98−3.53(m、4H)、2.23−2.15(m、1H)、2.01−1.99(m、1H)、1.42−1.23(m、4H)
【0096】
実施例36:1−((3S,4R)−4−フルオロ−3−((2−((1−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
【0097】
段階1)tert−ブチル4−(4−((4−(((3S,4R)−1−アクリロイル−4−フルオロピペリジン−3−イル)オキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボキシレートの製造
前記実施例28で1−エチル−1H−ピラゾール−4−アミンの代わりにtert−ブチル4−(4−アミノ−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボキシレートを、tert−ブチル(3R,4S)−4−フルオロ−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3S,4R)−4−フルオロ−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートを使用したことを除いて、前記実施例28と同様の工程で、表題化合物424.8mg(収率:47.8%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ8.02(s、1H)、7.59−7.57(m、1H)、6.85−6.40(m、2H)、6.30−5.97(m、2H)、5.80−5.33(m、2H)、5.20−4.94(m、1H)、4.38−4.04(m、4H)、4.00−3.47(m、3H)、3.00−2.80(m、2H)、2.28−2.15(m、1H)、2.10−2.00(m、3H)、1.90−1.80(m、2H)、1.46(m、9H)
【0098】
段階2)1−((3S,4R)−4−フルオロ−3−((2−((1−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンの製造
tert−ブチル4−(4−((4−(((3S,4R)−1−アクリロイル−4−フルオロピペリジン−3−イル)オキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−1H−ピラゾール−1−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート(214.0mg、0.4mmol)にトリフルオロ酢酸(295.5uL)を加えた後、室温で4時間攪拌した。反応物を濃縮し酢酸エチルを加えた後、蒸留水を加えて有機層を分離した。硫酸ナトリウムで処理してろ過した後、減圧濃縮して、表題化合物173.4mg(収率:98.8%)を得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD)δ8.04(s、1H)、7.70−7.45(m、1H)、6.95−6.40(m、2H)、6.38−6.25(m、1H)、6.24−5.95(m、1H)、5.80−5.35(m、2H)、5.20−5.00(m、1H)、4.50−4.40(m、1H)、4.35−3.90(m、2H)、3.85−3.60(m、2H)、3.58−3.30(m、2H)、3.23−3.10(m、2H)、2.35−2.15(m、4H)、2.08−1.90(m、2H)
【0099】
実験例1:JAK3およびBTK酵素の活性阻害試験
前記実施例で製造した化合物に対し、ADPグロー(Glo)プラットフォーム上の試験管内分析によりJAK3およびBTKキナーゼに対する阻害活性を測定した。
【0100】
具体的には、JAK3およびBTKキナーゼに対する阻害活性の測定は、JAK3キナーゼアッセイキット(Promega社製、V9441)およびBTKキナーゼアッセイキット(Promega社製、V9071)を使用し、プロメガ(Promega)社から購入した。組換え精製ヒトJAK3およびBTKを1xキナーゼ反応緩衝液(JAK3:40mM Tris−Cl、pH7.5、20mM MgCl
2、0.1mg/mL BSAおよび50uM DTT/BTK:40mM Tris−Cl、pH7.5、20mM MgCl
2、0.1mg/mL BSA、2mM MnCl
2および50uM DTT)で薄めて(JAK3:反応当たりの最終濃度4ng/BTK:反応当たりの最終濃度8ng)、96ウェルプレートで添加した。先に製造した実施例の化合物は、最終的に1%DMSO水溶液となるように処理し、総量25uLの反応物のうち、ATP(JAK3:最終濃度5uM/BTK:最終濃度10uM)および0.2ug/ulのPoly(Glu4、Tyr1)peptide(JAK3およびBTKの最終濃度)を含有する基質カクテルを96ウェルプレートで添加することによって、酵素的反応を開始させた。1時間の恒温処理(30℃)後、同等の体積(反応当たり25uL)のADPグロー(Glo)を添加し、室温で40分間恒温処理(30℃)した。次に、キナーゼ検出試薬(反応当たり50uL)を添加し、室温で30分間恒温処理(30℃)した。ADPグロー(Glo)キナーゼアッセイキット説明書で化学発光法によってキナーゼ活性を測定し、本発明に係る化合物の阻害活性を計算した。各化合物の結果分析はマイクロソフトアクセルを使用し、IC
50値は、シグマプロット(SigmaPlot)ソフトウェアを使用して計算し、前記結果を下記表1に示す。また、比較のために、TofacitinibおよびIbrutinibも同様の方法で評価した。
【表1】
【0101】
実験例2:JAK3−Mediated Cell Assay(HT−2/IL−2 Assay)
前記実施例で得られた化合物に対し、HT−2細胞でIL−2刺激により誘導されるSTAT5リン酸化の試験管内分析により細胞水準でのJAK3キナーゼに対する阻害活性を測定した。具体的には、STAT5リン酸化分析は、HTRF(登録商標)phospho−STAT5(Tyr694)アッセイキット(Cisbio社製、64AT5PEG)を使用し、シスバイオ(Cisbio)社から購入した。HT−2細胞を成長因子のない培地で2時間培養した。培養されたHT−2細胞は、96ウェルプレートで2.5x10
5cells/wellの密度になるように50ulずつ分注した。先に製造した実施例の化合物は、最終的に0.3%DMSO水溶液になるように製造して、HT−2細胞で30分間処理した。化合物を処理した後、IL−2を最終的に20ng/mlの濃度になるように製造して、HT−2細胞で10分間処理した。次いで、lysisバッファーを30分間処理して細胞を破砕した。HTRF(登録商標)phospho−STAT5アッセイキット説明書によりSTAT5リン酸化程度を測定し、本発明に係る化合物の阻害活性を計算した。各化合物の結果分析はマイクロソフトアクセルを使用し、IC
50値は、シグマプロット(SigmaPlot)ソフトウェアを使用して計算した。
【表2】