【実施例】
【0365】
A)実施例1
OACは、2つのプレートを有するQMAXデバイスである。
【0366】
第1のプレートは、平坦な表面と、0.8mm〜1.1mm、0.5mm〜1.5mm、または0.3mm〜2mmの範囲内の厚さと、28mm〜32mm、25mm〜35mm、または20mm〜50mmの範囲内の長さと、20mm〜28mm、15mm〜34mm、または10mm〜40mmの範囲内の幅とを有する、矩形形状のPMMAプレートである。
【0367】
第2のプレートは、平坦な表面と、平坦な表面上にインプリントされたマイクロピラーアレイのアレイとを有する、矩形形状のPMMA膜である。PMMA膜は、0.8mm〜1.1mm、0.5mm〜1.5mm、または0.3mm〜2mmの範囲内の厚さと、28mm〜32mm、25mm〜35mm、または20mm〜50mmの範囲内の長さと、20mm〜28mm、15mm〜34mm、または10mm〜40mmの範囲内の幅とを有する。いくつかの態様では、第1のプレートと第2のプレートを一緒にして試料を保持させたとき、第2のプレートの少なくとも3つの側が、第1のプレートの領域内にある。ピラーアレイは、長方形または正方形のいずれかの形状、平坦な上部、および30um〜40um、25um〜45um、20um〜50um、10um〜60um、または5um〜70umの範囲内の柱横方向寸法、10um〜30um、5um〜40um、1um〜50um、または0.1um〜100umの範囲内の柱高さ、および80〜110um、60〜130um、または30〜180um、または30〜200umの範囲内の隣接する2つの柱中心間距離を有する。
【0368】
B)1つの波長を使用するOACを用いたヘモグロビン測定
本発明の実験において、OACは、QMAXデバイスであり、2つのプレートを有する。第1のプレートは、30mm×24mmのサイズを有する厚さ1mmの平坦なPMMA基板である。第2のプレートは、24 mm×22mmのサイズを有する、マイクロピラーアレイを有する厚さ175umのPMMA膜である。ピラーアレイは、30um×40umの柱サイズ、80umの柱と柱との縁部距離、および10umまたは30umの柱高さを有する。
【0369】
試料は、第1のプレートのある位置に滴下された新鮮な全血(柱高さ10umに対して2.5uL、柱高さ30umに対して5uL)であり、第2のプレートによって押圧される。
【0370】
図5に示される最適な測定において、LED光は、帯域フィルター(532nm〜576nm)によってフィルタリングされて、2つの45度ミラーセットを照らす。そして、光は半透明な拡散器を通過し、点源の波面の干渉を取り除いて、強度変化が吸収のみに起因することを確実にする。最後に、光はQMAXデバイスを透過して、レンズおよびカメラによって収集される。
【0371】
ここで使用するLED光とカメラは両方とも、電話機からのものであり得る。
【0372】
カメラによって撮られた写真は、2つの区域があることを示している。一方の区域は柱区域であり、他方は血液区域である。
【0373】
柱区域における光の吸収は無視することができる。また、532nm〜576nmの波長範囲内の酸化ヘモグロビン[HbO2]および脱酸素化ヘモグロビン[Hb]の吸光係数は、同様に、
である。
【0374】
したがって、
である。
【0375】
図6に示されるように、Iは、血液区域における平均的な強度であり、Ioは、柱区域の中心における平均的な強度である。平均的な強度を計算するとき、分析誤差を低減させるために、柱境界に近い5um領域を減じる。
【0376】
【0377】
本発明者らは、QMAXデバイス構成および市販のAbbott Emerald血球計算器の両方により、6g/dL〜11g/dLの範囲の血中ヘモグロビンを測定して、
図7に示すように結果を比較した。各濃度について、標準偏差を計算するために、本発明者らは3つのカードを測定した。
【0378】
結果から、同じ血液に対するQMAXカードによるヘモグロビン測定の繰返し精度(CV)は、約5%であり、ゴールドスタンダードと比較したR2値は、96%である。
【0379】
C)実施例3
図8は、ヘモグロビン測定の例を示しており、ここで、画像は、OAC(例えば、
図1に記載された試料ホルダー)における、(溶解していない)全血の薄い層を通した光透過画像であり、光源は、拡散性の光源であり(例えば、光拡散は、点光源の前方に配置される)、そして、画像は、iPhoneによって撮像されている。
図8では、120umの垂直方向の周期的な距離と、110umの水平方向の周期的な距離により、導光スペーサがQMAXカード上に周期的に配置されている。
【0380】
図9は、
図8からの画像を使用してヘモグロビンを決定するために選択された試料区域および参照区域の例を示している。サンプリング区域および参照の境界が印付けられている。
【0381】
図9において、参照区域(青色で着色された外部境界を有する)は導光スペーサ内にあり、参照区域と導光スペーサとの縁部間の距離Dは、10umであり、サンプリング区域および導光スペーサの縁部間の距離dは、30umであり、サンプリング区域および参照区域の縁部間の距離Tは、40umである。
【0382】
D)画像処理
本発明にしたがうと、ヘモグロビン吸収測定の画像処理アルゴリズムは、以下の工程:
1.導光スペーサ検出
2.参照区域およびサンプリング区域決定
3.個々の区域計算
4.ポーリング
からなる。
【0383】
導光スペーサ検出は、QMAXカード上に周期的に配置された導光スペーサを検出して位置付けることである。これらに限定されないが、テンプレートマッチング、ブロッブ検出、輪郭検出等を含む様々な物体検出アルゴリズムを用いることができる。検出は、色空間(RGB、HSV、HSI、Lab、YCrCb等)中の単一の色チャネル、例えば、RGB色空間中の緑色チャネル、またはHSV空間中の色相チャネル、または2つ以上の色チャネルの組み合わせ、例えば、RGB色空間中の赤色−緑色−青色チャネル等の使用における実施であり得る。
【0384】
周期的な導光スペーサを検出して位置付けた後、参照区域(導光スペーサ内にある)およびサンプリング区域が選択される。参照区域およびサンプリング区域のサイズ、ならびに導光スペーサ、参照区域、およびサンプリング区域の縁部の間の距離が、本発明で開示されている。
【0385】
参照区域およびサンプリング区域について、相対的な位置および距離によってこれらを関係付けることができる。1つ(または複数)の参照区域が、1つ(または複数)のサンプリング区域と関係付けられた場合、ヘモグロビン吸収測定値は、本発明で開示される方法によって計算することができる。一態様は、1つの参照区域とサンプリング区域とを最短距離により関係付けて、各関係についてヘモグロビン吸収測定値を計算することである。
【0386】
プーリングアルゴリズムは、各関係からのヘモグロビン吸収測定値をプール化して単一のヘモグロビン吸収測定値を生成するものである。中間、平均、最大、最小、k−平均法等のような様々なプーリングアルゴリズムが利用され得る。
【0387】
いくつかの態様では、画像処理は、人工知能および/または機械学習を使用する。いくつかの態様では、画像処理は、ディープラーニングを使用する。
【0388】
E)2つの波長の使用
2つの異なる帯域フィルターを使用することと、2枚の写真を撮ることを除いて、上記の実験構成と同様である。
【0389】
写真を撮った後、血液の
を、2つの異なる波長λ
1およびλ
2、例えば、660nmおよび940nmで、
により、計算することによって、
を得る。
【0390】
εは、ヘモグロビンの吸光係数であり、[Hb]および[HbO
2]は、ヘモグロビンの濃度であり、Lは、試料を通した光路の長さまたはQMAXデバイスの間隙サイズである。
【0391】
したがって、
である。
【0392】
本方法はさらに、[HbO2]と[Hb]の間の比率の詳細な情報を提供し得る。
【0393】
F)導光スペーサ、サンプリング区域、および参照区域
いくつかの態様では、サンプリング区域境界は、120um×110umのサイズを有し、サンプリング区域の縁部は、60um×45umのサイズを有し、導光スペーサまたは柱は、40um×30umのサイズを有し、参照区域は、20um×15umのサイズを有する。いくつかの態様では、参照区域の面積は、導光スペーサ面積のサイズの1/2であり、サンプリング区域の縁部と導光スペーサの縁部との間の距離は、導光スペーサ面積の1/2であり、そしてサンプリング区域の面積は、周期的なスペーサ間距離に等しい。
【0394】
1.スペーサが、柱形状およびほぼ均一な断面を有する、先行する請求項のいずれかに記載の方法またはデバイス。
【0395】
2.スペーサ間距離(SD)が、約150um(マイクロメートル)以下である、先行する請求項のいずれかに記載の方法またはデバイス。
【0396】
3.スペーサ間距離(SD)が、約100um(マイクロメートル)以下である、先行する請求項のいずれかに記載の方法またはデバイス。
【0397】
4.可撓性プレートの厚さ(h)およびヤング率(E)で割ったスペーサ間距離(ISD)の4乗(ISD
4/(hE))が、5×10
6um
3/GPa以下である、先行する請求項のいずれかに記載の方法またはデバイス。
【0398】
5.可撓性プレートの厚さ(h)およびヤング率(E)で割ったスペーサ間距離(ISD)の4乗(ISD
4/(hE))が、5×10
5um
3/GPa以下である、先行する請求項のいずれかに記載の方法またはデバイス。
【0399】
6.スペーサが、柱形状、実質的に平坦な上面、予め決定された実質的に均一な高さ、および分析物のサイズよりも少なくとも約2倍大きい予め決定された一定のスペーサ間距離を有し、スペーサのヤング率にスペーサの充填率を乗じたものが、2MPa以上であり、充填率が、スペーサ接触面積と総プレート面積との比率であり、各スペーサについて、スペーサの横方向寸法とその高さとの比率が、少なくとも1である、先行する請求項のいずれかに記載の方法またはデバイス。
【0400】
7.スペーサが、柱形状、実質的に平坦な上面、予め決定された実質的に均一な高さ、および分析物のサイズよりも少なくとも約2倍大きい予め決定された一定のスペーサ間距離を有し、スペーサのヤング率にスペーサの充填率を乗じたものが、2MPa以上であり、充填率が、スペーサ接触面積と総プレート面積との比率であり、各スペーサについて、スペーサの横方向寸法とその高さとの比率が、少なくとも1であり、可撓性プレートの厚さ(h)およびヤング率(E)で割ったスペーサ間距離(ISD)の4乗(ISD
4/(hE))が、5×10
6um
3/GPa以下である、先行する請求項のいずれかに記載の方法またはデバイス。
【0401】
8.スペーサの間隔間距離とスペーサの平均幅との比率が2以上であり、スペーサの充填率をスペーサのヤング率で乗じると2MPa以上である、先行するデバイス請求項のいずれかに記載のデバイス。
【0402】
9.分析物が、タンパク質、ペプチド、核酸、合成化合物、および無機化合物の5つの検出における分析物である、先行する請求項のいずれかに記載の方法またはデバイス。
【0403】
10.試料が、羊水、房水、硝子体液、血液(例えば、全血、画分血液、血漿、または血清)、母乳、脳脊髄液(CSF)、耳垢(cerumen)(耳垢(earwax))、乳糜、糜汁、内リンパ、外リンパ、糞便、呼気、胃酸、胃液、リンパ、粘液(鼻漏および痰を含む)、心膜液、腹膜液、胸膜液、膿、粘膜分泌物、唾液、呼気凝縮物、皮脂、精液、喀痰、汗、滑液、涙、嘔吐物、および尿から選択された生物学的試料である、先行する請求項のいずれかに記載の方法またはデバイス。
【0404】
11.スペーサが柱の形状を有し、柱の幅と高さとの比率が1以上である、先行する請求項のいずれかに記載の方法またはデバイス。
【0405】
12.プレートの一方または両方に付着した試料の量が未知である、先行する請求項のいずれかに記載の方法。
【0406】
13.スペーサが柱の形状を有し、柱が実質的に均一な断面を有する、先行する請求項のいずれかに記載の方法またはデバイス。
【0407】
14.試料が、特定の疾患の病期と相関する化学化合物または生体分子の検出、精製、および定量化のためのものである、先行する請求項のいずれかに記載の方法またはデバイス。
【0408】
15.試料が、感染症および寄生虫病、傷害、心血管疾患、癌、精神疾患、神経精神疾患、肺疾患、腎疾患等、ならびに器質性疾患に関連する、先行する請求項のいずれかに記載の方法またはデバイス。
【0409】
16.試料が、微生物の検出、精製、および定量化に関連する、先行する請求項のいずれかに記載の方法またはデバイス。
【0410】
17.試料が、環境、例えば、水、土壌、または生物学的試料からのウイルス、真菌、および細菌に関連する、先行する請求項のいずれかに記載の方法またはデバイス。
【0411】
18.試料が、食品の安全性または国家安全保障を危険にさらす化学化合物または生物学的試料、例えば、毒性廃棄物、炭疽の検出、定量化に関連する、先行する請求項のいずれかに記載の方法またはデバイス。
【0412】
19.試料が、医学的または生理学的モニターにおけるバイタルパラメータの定量化に関連する、先行する請求項のいずれかに記載の方法またはデバイス。
【0413】
20.試料が、グルコース、血液、酸素レベル、総血球数に関連する、先行する請求項のいずれかに記載の方法またはデバイス。
【0414】
21.試料が、生体試料からの特定のDNAまたはRNAの検出および定量化に関連する、先行する請求項のいずれかに記載の方法またはデバイス。
【0415】
22.試料が、ゲノム解析のための染色体およびミトコンドリアのDNAの遺伝子配列の配列決定および比較に関連する、先行する請求項のいずれかに記載の方法またはデバイス。
【0416】
23.試料が、例えば、医薬品の合成または精製中の反応生成物を検出することに関連する、先行する請求項のいずれかに記載の方法またはデバイス。
【0417】
24.試料が、細胞、組織、体液、および便である、先行する請求項のいずれかに記載の方法またはデバイス。
【0418】
25.試料が、タンパク質、ペプチド、核酸、合成化合物、無機化合物の検出における試料である、先行する請求項のいずれかに記載の方法またはデバイス。
【0419】
26.試料が、ヒト、獣医学、農業、食品、環境、および薬物検査の分野における試料である、先行する請求項のいずれかに記載の方法またはデバイス。
【0420】
試料が、血液、血清、血漿、鼻咽頭スワブ、鼻咽頭洗浄、唾液、尿、胃液、脊髄液、涙、便、粘液、汗、耳垢、脂、腺分泌物、脳脊髄液、組織、精液、膣液、腫瘍組織由来の間質液、眼球内の液体、脊髄液、咽頭スワブ、呼気、髪、爪、皮膚、検査用生体組織、胎盤内の液体、羊水、臍帯血、リンパ液、腔液、喀痰、膿、微生物叢、胎便、母乳、呼気凝縮物、鼻咽頭洗浄、鼻咽頭スワブ、咽頭スワブ、便試料、髪、爪、耳垢、呼気、結合組織、筋組織、神経組織から選択された生物学的試料である、先行する請求項のいずれかに記載の方法またはデバイス。
【0421】
本発明の他の説明および追加の例
本発明はさらに、上記の開示とともに、様々な構成要素が互いに矛盾しない限り複数の方法で組み合わせることができる、以下で与えられる様々な態様の組み合わせを含む。態様は、単一の発明出願とみなされるべきであり、各出願は、個別に独立しているものとしてではなく、参考文献として他の出願を有し、その全体およびすべての目的のために参照される。これらの態様は、現在の出願の開示のみでなく、本明細書で参照されるか、組み込まれるか、または優先権が主張される文書も含む。
【0422】
光透過を使用して試料中の分析物を分析するためのデバイスであって、
第1のプレートと、第2のプレートと、導光スペーサ(LGS)と、を含み、
第1のプレートおよび第2のプレートが、開放構成と閉鎖構成を含む異なる構成へと互いに相対的に移動可能であり、
プレートのそれぞれが、分析物を含有するかまたは含有する疑いのある試料に接触するための試料接触領域を有する内表面を含み、
導光スペーサのそれぞれが、柱形状を有し、プレートの一方に固定された底端部および平坦な表面を有する上端部を有し、導光スペーサが、300um(ミクロン)以下の均一な高さを有し、閉鎖構成において、上端部の平坦な表面がプレートと直接接触しており、各導光スペーサの断面が、試料を分析する光の波長よりも大きく、導光スペーサの少なくとも1つが試料内にあり、
開放構成は、2つのプレートが分離され、プレート間の間隔が導光スペーサによって調節されず、試料がプレートの一方または両方に付着された構成であり、
閉鎖構成は、開放構成での試料付着の後に構成される構成であり、試料の少なくとも一部が2つのプレートによって均一な厚さの層に圧縮され、層の均一な厚さがtプレートによって制限され、プレートおよび導光スペーサによって調節される、デバイス。
【0423】
光透過を使用して試料中の分析物を分析するためのデバイスであって、
第1のプレートと、第2のプレートと、1つまたは複数の導光スペーサ(LGS)と、サンプリング区域と、参照区域と、を含み、
第1のプレートおよび第2のプレートが試料を挟むように構成されており、これは、プレート間の薄い層に入る光による光透過分析のためのものであり、各プレートが、試料に接触する内表面上に試料接触領域を有し、
1つまたは複数の導光スペーサ(LGS)のそれぞれが柱形状を有し、LGS-プレート接触領域を形成するプレートの一方に柱の各端部を直接接触させて2つのプレートの間に挟まれており、第1のプレートからLGSを通して第2のプレートに、試料を通過することなく光が透過できるように構成されており、
LGSを有しないサンプリング区域が、順に、第1のプレート、試料、そして第2のプレートを光が通過できる区域であり、
参照区域が、順に、第1のプレート、導光スペーサ、そして第2のプレートを、試料を通過することなく光が透過する区域であり、
LGS接触領域およびLGSの横方向断面が、光の波長よりも大きく、
導光スペーサが、試料によって囲まれているかまたは近接しており、
サンプリング区域における試料が、300um以下の厚さを有する、デバイス。
LGSは、周期的なアレイである。
LGSは、周期的なアレイであり、周期は、500um以下である。
LGSは、周期的なアレイであり、周期は、250um以下である。
LGSは、周期的なアレイであり、周期は、150um以下である。
高さは、60um以下である。
高さは、40um以下である。
閉鎖構成において、(a)試料接触領域における少なくとも1つのスペーサが、プレートの一方と直接接触しているその上面を有し、少なくとも1つのスペーサと、少なくとも1つのスペーサの上下のプレートの区域とが、波長範囲内の光に対して透明な参照区域を規定し、(b)一方のプレート上の試料接触領域における少なくとも1つの区域と、他方のプレート上の対応する区域とが、導光スペーサによって占有されず、同じ波長範囲内の光に対して透明なサンプリング区域を規定している。
【0424】
光透過を使用して試料中の分析物を分析するためのデバイスであって、
第1のプレートと、第2のプレートと、導光スペーサと、を含み、
第1のプレートおよび第2のプレートが、分析物を含有するかまたは含有する疑いのある試料を保持するように構成され、少なくとも一部の試料が、2つのプレート間にあり、両方のプレートと接触しており、
導光スペーサが、柱形状と、実質的に予め決定された高さとを有し、
導光スペーサが、光透過測定の間、試料によって囲まれており、
導光スペーサの上面および底面が、実質的に平坦であり、導光スペーサの上面および底面が、プレートと直接接触しており、
各スペーサの上面および底面ならびに平均的な横方向断面の領域が、試料を分析する光の波長よりもそれぞれ大きく、
(a)少なくとも1つのスペーサと、少なくとも1つのスペーサの真上および真下のプレートの区域とが、プレートおよびスペーサを通過する波長範囲内の光に対して透明な参照区域を規定し、(b)一方のプレート上の試料接触領域における少なくとも1つの区域と、他方のプレート上の対応する区域とが、導光スペーサによって占有されず、同じ波長範囲内の光に対して透明なサンプリング区域を規定している、デバイス。
【0425】
試料中の分析物を分析するためのデバイスであって、
第1のプレートと、第2のプレートと、導光スペーサと、を含み、
第1のプレートおよび第2のプレートが、開放構成および閉鎖構成を含む異なる構成へと互いに相対的に移動可能であり;
該プレートのそれぞれが、分析物を含有するかまたは含有する疑いのある試料に接触するための試料接触領域を有する内表面を含み;
該導光スペーサが、柱形状と、予め決定された実質的に均一な高さとを有し、該導光スペーサの上面および底面が、実質的に平坦であり、該底面が該プレートの一方の内表面に固定され、各スペーサの上面および底面ならびに平均的な横方向断面の領域が、該試料を分析する光の波長1よりもそれぞれ大きく、該導光スペーサのうちの少なくとも1つが、該試料接触領域内にあり、
該開放構成が、2つのプレートが分離され、該プレート間の間隔が該導光スペーサによって調節されず、該試料が該プレートの一方または両方に付着される構成であり、
該閉鎖構成が、該開放構成での試料付着の後に構成される構成であり、該閉鎖構成では、該試料の少なくとも一部が、2つのプレートによって高度に均一な厚さの層に圧縮され、該層の均一な厚さが、該プレートの試料接触領域によって制限され、かつ該プレートおよび該導光スペーサによって調節され、
該閉鎖構成において、(a)該試料接触領域における少なくとも1つのスペーサが、該プレートの一方と直接接触しているその上面を有し、該少なくとも1つのスペーサと、該少なくとも1つのスペーサの上下のプレートの区域とが、波長範囲内の光に対して透明な参照区域を規定し、(b)一方のプレート上の試料接触領域における少なくとも1つの区域と、他方のプレート上のその対応する区域とが、該導光スペーサによって占有されず、該波長範囲内の光に対して透明なサンプリング区域を規定している
デバイス。
【0426】
試料中のtを分析するためのデバイスであって、
第1のプレートと、第2のプレートと、導光スペーサと、を含み、
第1のプレートおよび第2のプレートが、試料を薄い層に挟むように構成されており、
第1のプレートと、第2のプレートと、導光スペーサと、を含み、
第1のプレートおよび第2のプレートが、試料を薄い層に挟むように構成されており;
該導光スペーサが、2つのプレートの間に挟まれた柱形状を有し、該柱の端部とそれぞれのプレートとの間に試料がないように該柱の各端部がプレートの一方に直接接触しており、該導光スペーサが、該試料によって囲まれているかまたは近接しているかのいずれかであり、該直接接触領域および該柱の平均的な横方向断面が、それぞれ少なくとも1um^2(平方ミクロン)以上であり、
該プレートの内表面間の間隔が、200um以下である
デバイス。
【0427】
光透過を用いて試料分析のための装置であって、
先行するデバイス態様のいずれかのデバイスと、光源と、カメラと、アダプタと、を含み、
該光源が、参照区域を通過するように構成された波長範囲内で発光するように構成され、
該カメラが、該参照区域およびサンプリング区域を撮像するように構成され、
該光源からの光が、該参照区域および該サンプリング区域を通過して、該カメラによって撮像されるように、該アダプタが、該デバイスと、該光源と、該カメラとを互いに相対的に位置付けるように構成されている
装置。
【0428】
カメラによって捕捉された画像を処理し、参照区域およびサンプリング区域からの光透過を比較することに基づいて試料中の分析物の特性を決定するように構成された、プロセッサ
をさらに含む、先行する装置態様のいずれかに記載の装置。
【0429】
カメラおよびプロセッサが、単一のモバイルデバイスの部品である、先行する請求項のいずれかに記載の装置。
【0430】
光源およびプロセッサが、単一のモバイルデバイスの部品である、先行する請求項のいずれかに記載の装置。
【0431】
光源、カメラ、およびプロセッサが、単一のモバイルデバイスの部品である、先行する請求項のいずれかに記載の装置。
【0432】
モバイルデバイスがスマートフォンである、先行する装置態様のいずれかに記載の装置。
【0433】
透過光を使用する試料分析のための方法であって、
先行するデバイス態様のいずれかのデバイスを有する工程、
該デバイスの開放構成で、分析物を含有する疑いのある試料を付着させる工程、
該デバイスを閉鎖構成にする工程、
該デバイスの参照区域を通過するように構成された波長を有する光源を有する工程、
該デバイスの参照区域およびサンプリング区域を撮像するように構成されたイメージャを有する工程、
該光源からの光が、該参照区域および該サンプリング区域を通過して、カメラによって撮像されるように、該デバイスと、該光源と、該カメラとを互いに相対的に位置付けるように構成されたアダプタを有する工程、
該サンプリング区域および該参照区域からの光透過を比較することによって分析物の特性を決定する工程
を含む、方法。
【0434】
分析物がヘモグロビンである、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0435】
分析物が細胞型である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
全ての分析物を追加。
異なる用途を追加。
光透過間の主要な距離を追加。
【0436】
試料層の厚さが、プレートおよび導光スペーサによって調節され、該導光スペーサの均一な高さと実質的に同じである、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0437】
分析物が赤血球である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0438】
分析物が白血球である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0439】
参照区域およびサンプリング区域が同じサイズを有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0440】
参照区域が、導光スペーサの断面の対応する領域内にある、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0441】
参照区域が、0.1um^2未満、0.2um^2未満、0.5um^2未満、1um^2未満、2um^2未満、5um^2未満、10um^2未満、20um^2未満、50um^2未満、100um^2未満、200um^2未満、500um^2未満、1000um^2未満、2000um^2未満、5000um^2未満、10000um^2未満、20000um^2未満、50000um^2未満、100000um^2未満、200000um^2未満、500000um^2未満、1mm^2未満、2mm^2未満、5mm^2未満、10mm^2未満、20mm^2未満、もしくは50mm^2未満、または任意のこれら2つの値の間の範囲内である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0442】
デバイスが、実質的に均一な高さを有する複数の導光スペーサをさらに含み、該導光スペーサのうちの少なくとも1つが試料接触領域内にある、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0443】
デバイスが、実質的に均一な高さを有する複数の導光スペーサをさらに含み、隣接する2つの導光スペーサの間の距離が既知であり、該導光スペーサのうちの少なくとも1つが試料接触領域内にある、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0444】
デバイスが、実質的に均一な高さを有する複数の導光スペーサをさらに含み、隣接する2つの導光スペーサの間の距離が既知でありかつ実質的に一定であり(すなわち、該導光スペーサが実質的に周期的なアレイである)、該導光スペーサのうちの少なくとも1つが試料接触領域内にある、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0445】
導光スペーサをプレートの内表面で成形することによって、該導光スペーサの底面が、該プレートの一方の内表面に固定される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0446】
導光スペーサの底面が、プレートの一方の内表面に固定され、該内表面と同じ材料から作られている、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0447】
導光スペーサの底面が、プレートの一方の内表面に固定され、該内表面と同じ材料から作られており、該導光スペーサの底面が該プレートの内表面との接合部分を有しない、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0448】
光の波長が300nmよりも長く、該光の波長がまた、20μm未満、15μm未満、10μm未満、5μm未満、4μm未満、3μm未満、2μm未満、1μm未満、800nm未満、750nm未満、700nm未満、650nm未満、600nm未満、550nm未満、500nm未満、450nm未満、400nm未満、または任意のこれら2つの値の間の範囲内である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0449】
光の波長が500nmよりも長く、該光の波長がまた、600nm未満、590nm未満、580nm未満、570nm未満、560nm未満、550nm未満、540nm未満、530nm未満、520nm未満、510nm未満、または任意のこれら2つの値の間の範囲内である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0450】
各導光スペーサの平均的な横方向断面が、1um^2(ミクロン平方)、10um^2、20um^2、30um^2、50um^2、100um^2、150um^2、200um^2、300um^2、500um^2、1000um^2、2000um^2、5000um^2、10,000um^2、30,000um^2、100,000um^2、200,000um^2、500,000um^2、1mm^2、2mm^2、5mm^2、10mm^2、50mm^2未満、または任意のこれら2つの値の間の範囲内である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0451】
各導光スペーサの平均的な横方向断面が、1um^2(ミクロン平方)、10um^2、20um^2、30um^2、50um^2、100um^2、150um^2、200um^2、300um^2、500um^2、1000um^2、2000um^2、5000um^2、10,000um^2、30,000um^2、100,000um^2、200,000um^2未満、または任意のこれら2つの値の間の範囲内である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0452】
各導光スペーサの平均的な横方向断面が、1um^2(ミクロン平方)、10um^2、20um^2、30um^2、50um^2、100um^2、150um^2、200um^2、300um^2、500um^2、1000um^2、2000um^2、5000um^2、10,000um^2、30,000um^2未満、または任意のこれら2つの値の間の範囲内である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0453】
試料接触領域が、100um^2(ミクロン平方)よりも大きい、200um^2よりも大きい、400um^2よりも大きい、600um^2よりも大きい、800um^2よりも大きい、1,000um^2よりも大きい、2,000um^2よりも大きい、4,000um^2よりも大きい、6,000um^2よりも大きい、8,000um^2よりも大きい、10,000um^2よりも大きい、20,000um^2よりも大きい、40,000um^2よりも大きい、60,000um^2よりも大きい、80,000um^2よりも大きい、100,000um^2よりも大きい、200,000um^2よりも大きい、250,000um^2よりも大きい、500,000um^2(ミクロン平方)よりも大きい、または任意のこれら2つの値の間の範囲内である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0454】
予め決定された一定のスペーサ間距離が、分析物のサイズよりも少なくとも約2倍大きい、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0455】
予め決定された一定のスペーサ間距離が、少なくとも2倍、少なくとも6倍、少なくとも8倍、少なくとも10倍、少なくとも20倍、少なくとも40倍、少なくとも60倍、少なくとも80倍、または少なくとも100倍の倍率だけ分析物のサイズよりも大きい、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0456】
分析物が、バイオマーカー、環境マーカー、または食品マーカーである、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0457】
分析物が、疾患または状態の存在または重症度を示すバイオマーカーである、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0458】
分析物が、細胞、タンパク質、または核酸である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0459】
分析物がヘモグロビンである、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0460】
分析物が、タンパク質、ペプチド、核酸、合成化合物、無機化合物、有機化合物、細菌、ウイルス、細胞、組織、ナノ粒子、およびその他の分子、化合物、混合物、ならびにそれらの物質を含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0461】
試料が、体液、便、羊水、房水、硝子体液、血液、全血、画分血液、血漿、血清、母乳、脳脊髄液、耳垢、乳糜、糜汁、内リンパ、外リンパ、糞便、胃酸、胃液、リンパ、粘液、鼻漏、痰、心膜液、腹膜液、胸膜液、膿、粘膜分泌物、唾液、皮脂、精液、喀痰、汗、滑液、涙、嘔吐物、尿、または呼気凝縮物の、元の、希釈された、または処理された形態である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0462】
試料が、元の、希釈された、または処理された形態の血液である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0463】
試料が全血を含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0464】
試料が、干渉要素の凝集を誘発する凝集剤を含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0465】
試料ホルダーが、試料を保持するように構成されたウェルを含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0466】
試料ホルダーが、第1のプレート、第2のプレート、およびスペーサを含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0467】
試料ホルダーが、第1のプレート、第2のプレート、およびスペーサを含み、プレートが互いに押圧され、薄い層に試料を圧縮するとき、スペーサが、プレート間の間隙を調節するように構成されている、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0468】
試料ホルダーが、第1のプレート、第2のプレート、およびスペーサを含み、
プレートが、開放構成および閉鎖構成を含む異なる構成へと互いに相対的に移動可能であり、
開放構成において、2つのプレートが分離され、プレート間の間隔がスペーサによって調節されず、試料がプレートの一方または両方に付着され、
開放構成での試料付着の後に構成される閉鎖構成において、試料の少なくとも一部が、2つのプレートによって高度に均一な厚さの層に圧縮され、プレートに対して実質的に停滞し、層の均一な厚さが、プレートおよびスペーサによって調節される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0469】
試料ホルダーが、
第1のプレートと、第2のプレートと、スペーサとを有するQカード
を含み、プレートが互いに押圧され、薄い層に試料を圧縮するとき、スペーサが、プレート間の間隙を調節するように構成されている、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0470】
試料ホルダーが、第1のプレート、第2のプレート、およびスペーサを含み、
スペーサが、均一な高さおよび一定のスペーサ間距離を有し、
ii.試料が、試料ホルダーによって、スペーサの高さにより調節された均一な厚さを有する薄い層に圧縮される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0471】
試料が、プレートのうち一方または両方に固定されたスペーサの均一な高さと実質的に等しい均一な厚さの層に圧縮される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0472】
試料が、15%、10%、5%、2%、1%未満、または任意のこれら2つの値の間の範囲内の変動を有する均一な厚さの層に圧縮される、先行する請求項のいずれかに記載の装置、キット、または方法。
【0473】
試料が、圧縮されたとき、500nm以下、1000nm以下、2μm(ミクロン)以下、5μm以下、10μm以下、20μm以下、50μm以下、100μm以下、150μm以下、200μm以下、300μm以下、500μm以下、800μm以下、1mm(ミリメートル)以下、2mm以下、3mm以下、5mm以下、10mm以下、またはこれらの値のうち任意の2つの間の範囲内の厚さを有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0474】
試料ホルダーが、第1のプレートおよび第2のプレートを含み、プレートのそれぞれが、500nm以下、1000nm以下、2μm(ミクロン)以下、5μm以下、10μm以下、20μm以下、50μm以下、100μm以下、150μm以下、200μm以下、300μm以下、500μm以下、800μm以下、1mm(ミリメートル)以下、2mm以下、3mm以下、5mm以下、10mm以下、またはこれらの値のうち任意の2つの間の範囲内の厚さを有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0475】
試料の少なくとも一部が、500um以下、400um以下、300um以下、200um以下、175um以下、150um以下、125um以下、100um以下、75um以下、50um以下、40um以下、30um以下、20um以下、10um以下、5um以下、4um以下、3um以下、2um以下、1.8um以下、1.5um以下、1um以下、0.5um以下、0.2um以下、0.1um以下、50nm以下、20nm以下、10nm以下、または任意のこれら2つの値の間の範囲内の平均的な厚さを有する薄い層に圧縮される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0476】
試料の少なくとも一部が、薄い層に圧縮され、500um以下、400um以下、300um以下、200um以下、175um以下、150um以下、125um以下、100um以下、75um以下、50um以下、40um以下、30um以下、20um以下、10um以下、5um以下、4um以下、3um以下、2um以下、1.8um以下、1.5um以下、1um以下、0.5um以下、0.2um以下、0.1um以下、50nm以下、20nm以下、10nm以下、または任意のこれら2つの値の間の範囲内の平均的な厚さを有する試料の特定の部分について、干渉リッチ領域のみが存在する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0477】
試料の少なくとも一部が、薄い層に圧縮され、500um以下、400um以下、300um以下、200um以下、175um以下、150um以下、125um以下、100um以下、75um以下、50um以下、40um以下、30um以下、20um以下、10um以下、5um以下、4um以下、3um以下、2um以下、1.8um以下、1.5um以下、1um以下、0.5um以下、0.2um以下、0.1um以下、50nm以下、20nm以下、10nm以下、または任意のこれら2つの値の間の範囲内の平均的な厚さを有する試料の特定の部分について、干渉プア領域のみが存在する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0478】
試料の少なくとも一部が、0.5〜2um、0.5〜3um、0.5〜5um、0.5〜10um、0.5〜20um、0.5〜30um、または0.5〜50umの範囲内の平均的な厚さを有する薄い層に圧縮される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0479】
試料の少なくとも一部が、500um以下の平均的な厚さを有する薄い層に圧縮される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0480】
試料の少なくとも一部が、200um以下の平均的な厚さを有する薄い層に圧縮される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0481】
試料の少なくとも一部が、100um以下の平均的な厚さを有する薄い層に圧縮される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0482】
試料の少なくとも一部が、50um以下の平均的な厚さを有する薄い層に圧縮される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0483】
試料の少なくとも一部が、25um以下の平均的な厚さを有する薄い層に圧縮される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0484】
試料の少なくとも一部が、10um以下の平均的な厚さを有する薄い層に圧縮される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0485】
試料の少なくとも一部が、5um以下の平均的な厚さを有する薄い層に圧縮される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0486】
試料の少なくとも一部が、3um以下の平均的な厚さを有する薄い層に圧縮される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0487】
試料の少なくとも一部が、2um以下の平均的な厚さを有する薄い層に圧縮される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0488】
試料の少なくとも一部が、1um以下の平均的な厚さを有する薄い層に圧縮される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0489】
試料の少なくとも一部が、500nm以下の平均的な厚さを有する薄い層に圧縮される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0490】
試料の少なくとも一部が、100nm以下の平均的な厚さを有する薄い層に圧縮される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0491】
試料の少なくとも一部が、0.5〜2um、0.5〜3um、または0.5〜5umの範囲内の平均的な厚さを有する薄い層に圧縮される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0492】
均一な厚さの層の平均的な厚さが、2um〜2.2umの範囲内であり、試料が血液である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0493】
均一な厚さの層の平均的な厚さが、2.2um〜2.6umの範囲内であり、試料が血液である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0494】
均一な厚さの層の平均的な厚さが、1.8um〜2umの範囲内であり、試料が血液である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0495】
均一な厚さの層の平均的な厚さが、2.6um〜3.8umの範囲内であり、試料が血液である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0496】
均一な厚さの層の平均的な厚さが、1.8um〜3.8umの範囲内であり、試料が、別の液体による希釈のない全血である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0497】
均一な厚さの層の平均的な厚さが、試料中の分析物の最小寸法とほとんど等しい、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0498】
最終試料厚さのデバイスが、300秒以下で試料を分析するように構成されている、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0499】
最終試料厚さのデバイスが、180秒以下で試料を分析するように構成されている、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0500】
最終試料厚さのデバイスが、60秒以下で試料を分析するように構成されている、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0501】
最終試料厚さのデバイスが、30秒以下で試料を分析するように構成されている、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0502】
イメージャが、カメラを含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0503】
イメージャが、検出器の一部である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0504】
イメージャが、検出器の全体である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0505】
イメージャが、ソフトウェアによって指示されて、1つまたは複数の試料画像を捕捉し、干渉要素領域および干渉要素のない領域を識別し、そして干渉要素領域を干渉要素のない領域からデジタル方式で分離する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0506】
イメージャが、試料からの信号をフィルタリングするように構成されたフィルターを含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0507】
イメージャが、試料を照らすように構成された光源を含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0508】
装置または方法が、タンパク質、ペプチド、核酸、合成化合物、無機化合物、有機化合物、細菌、ウイルス、細胞、組織、ナノ粒子、およびその他の分子、化合物、混合物、ならびにそれらの物質の検出のために使用される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0509】
装置または方法が、ヒトの疾患および状態の診断、管理、および/または予防のために使用される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0510】
装置または方法が、獣医学の疾患および状態の診断、管理、および/もしくは予防のために、または、植物の疾患および状態の診断、管理、および/もしくは予防のために使用される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0511】
装置または方法が、環境検査および汚染除去のために使用される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0512】
装置または方法が、農業または獣医学用途で使用される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0513】
装置または方法が、食品検査のために使用される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0514】
装置または方法が、薬物検査および予防のために使用される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0515】
装置または方法が、血液中の分析物を検出および/または測定するために使用される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0516】
装置または方法が、着色アッセイのために使用される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0517】
装置または方法が、蛍光アッセイのために使用される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0518】
プレートが、互いに相対的に移動可能である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0519】
スペーサが、プレートの一方または両方に固定されて、均一な高さを有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0520】
第1のプレートおよび第2のプレートが、スペーサの高さと実質的に等しい均一な厚さの層に、試料を圧縮するように構成されている、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0521】
スペーサが、1mm以下、500um以下、400um以下、300um以下、200um以下、175um以下、150um以下、125um以下、100um以下、75um以下、50um以下、40um以下、30um以下、20um以下、10um以下、5um以下、4um以下、3um以下、2um以下、1.8um以下、1.5um以下、1um以下、0.5um以下、0.2um以下、0.1um以下、50nm以下、20nm以下、10nm以下、または任意のこれら2つの値の間の範囲内の均一な高さを有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0522】
スペーサが、0.5〜2um、0.5〜3um、0.5〜5um、0.5〜10um、0.5〜20um、0.5〜30um、または0.5〜50umの範囲内の均一な高さを有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0523】
プレートのうち少なくとも1つが、100mm以下、50mm以下、25mm以下、10mm以下、5mm以下、1mm以下、500um以下、400um以下、300um以下、200um以下、175um以下、150um以下、125um以下、100um以下、75um以下、50um以下、40um以下、30um以下、20um以下、10um以下、5um以下、4um以下、3um以下、2um以下、1.8um以下、1.5um以下、1um以下、0.5um以下、0.2um以下、もしくは0.1um以下、または任意のこれら2つの値の間の範囲内の厚さを有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0524】
プレートのうち少なくとも1つが、0.5〜1.5mmの範囲内、約1mm、0.15〜0.2mmの範囲内、または約0.175mmの厚さを有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0525】
プレートのうち少なくとも1つが、1mm
2以下、10mm
2以下、25mm
2以下、50mm
2以下、75mm
2以下、1cm
2(平方センチメートル)以下、2cm
2以下、3cm
2以下、4cm
2以下、5cm
2以下、10cm
2以下、100cm
2以下、500cm
2以下、1000cm
2以下、5000cm
2以下、10,000cm
2以下、10,000cm
2以下、またはこれらの値のうち任意のこれら2つの間の範囲内の横方向面積を有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0526】
プレートのうち少なくとも1つが、500〜1000mm
2の範囲内、または約750mm
2の横方向面積を有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0527】
スペーサのヤング率にスペーサの充填率を乗じたものが、10MPa以上であり、充填率が、均一な厚さの層と接触しているスペーサ面積と、均一な厚さの層と接触している総プレート面積との比率である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0528】
可撓性プレートの厚さに可撓性プレートのヤング率を乗じたものが、60〜750GPa-μmの範囲内である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0529】
可撓性プレートについて、スペーサ間距離(ISD)の4乗を可撓性プレートの厚さ(h)および可撓性プレートのヤング率(E)で割ったISD
4/(hE)が、10
6um
3/GPa以下である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0530】
一方または両方のプレートが、プレートの表面上または内側のいずれかに、プレートの位置の情報を提供する位置マーカーを含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0531】
一方または両方のプレートが、プレートの表面上または内側のいずれかに、試料および/またはプレートの構造の横方向寸法の情報を提供するスケールマーカーを含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0532】
一方または両方のプレートが、プレートの表面上または内側のいずれかに、試料の撮像を補助する撮像マーカーを含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0533】
スペーサ間距離が、7um〜120umの範囲内である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0534】
スペーサ間距離が、120um〜200umの範囲内である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0535】
スペーサが、丸形、多角形、円形、正方形、長方形、楕円形、長円形、またはこれらの任意の組み合わせから選択された断面形状を有する柱である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0536】
スペーサが柱形状を有し、実質的に平坦な上面を有し、各スペーサについて、スペーサの横方向寸法とその高さとの比率が少なくとも1である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0537】
各スペーサが、
少なくとも1である、スペーサの横方向寸法とその高さとの比率
を有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0538】
スペーサの最小横方向寸法が、試料中の分析物の最小寸法未満であるまたはそれと実質的に等しい、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0539】
スペーサの最小横方向寸法が、0.5um〜100umの範囲内である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0540】
スペーサの最小横方向寸法が、0.5um〜10umの範囲内である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0541】
スペーサが柱形状を有し、スペーサの側壁角部が、少なくとも1μmの曲率半径を有する丸みを帯びた形状を有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0542】
スペーサが、少なくとも100/mm
2の密度を有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0543】
スペーサが、少なくとも1000/mm
2の密度を有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0544】
プレートのうちの少なくとも1つが透明である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0545】
プレートのうちの少なくとも1つが、可撓性ポリマーで作られている、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0546】
プレートを圧縮する圧力について、スペーサは圧縮可能でなく、および/または、独立して、プレートの一方のみが可撓性である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0547】
可撓性のプレートが、10um〜200umの範囲内の厚さを有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0548】
試料厚さの変動が30%未満である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0549】
試料厚さの変動が10%未満である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0550】
試料厚さの変動が5%未満である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0551】
第1および第2のプレートが接続されて、プレートを折り畳むことによって開放構成から閉鎖構成へと変更されるように構成されている、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0552】
第1および第2のプレートが、ヒンジによって接続されて、ヒンジに沿ってプレートを折り畳むことによって開放構成から閉鎖構成へと変更されるように構成されている、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0553】
第1および第2のプレートが、プレートに対して別の材料であるヒンジによって接続されて、ヒンジに沿ってプレートを折り畳むことによって開放構成から閉鎖構成へと変更されるように構成されている、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0554】
第1および第2のプレートが、単体成形の材料で作られており、プレートを折り畳むことによって開放構成から閉鎖構成へと変更されるように構成されている、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0555】
均一な厚さの試料の層が、少なくとも1mm
2である横方向領域にわたって均一である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0556】
スペーサが、プレートを直接エンボス加工するか、またはプレートを射出成形することによってプレートに固定される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0557】
プレートおよびスペーサの材料が、ポリスチレン、PMMA、PC、COC、COP、または別のプラスチックから選択される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0558】
第1のプレートが、その内表面上に散乱表面をさらに含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0559】
第1のプレートが、実質的に透明である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0560】
第1のプレートが、1%〜80%の範囲内の反射率を有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0561】
第1のプレートが、1%、2%、4%、8%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、もしくは80%よりも大きい範囲内の、または任意のこれら2つの値の間の範囲内の反射率を有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0562】
第1のプレートが、PMMAから作られている、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0563】
第2のプレートが、1%〜100%の範囲内の反射率を有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0564】
第2のプレートが、1%、2%、4%、8%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、もしくは95%よりも大きい範囲内の、または任意のこれら2つの値の間の範囲内の反射率を有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0565】
第1のプレートの内表面および外表面の少なくとも一部が、実質的に平坦である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0566】
散乱表面が、試料を照らすための照明光のスペクトル全体にわたる90%よりも大きい反射率を有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0567】
散乱表面が、50%、60%、70%、80%、90%よりも大きい、または任意のこれら2つの値の間の範囲内の反射率を有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0568】
散乱表面が金属膜でコーティングされている、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0569】
散乱表面が、金属膜でコーティングされ、金属膜が、10nm〜100nmの範囲内の厚さを有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0570】
散乱表面が、金属膜でコーティングされ、金属膜の厚さが、10nm、15nm、20nm、25nm、30nm、40nm、50nm、60nm、80nm、もしくは100nm未満、または任意のこれら2つの値の間の範囲内である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0571】
散乱表面が、金属膜でコーティングされ、金属膜が、1つまたは複数のアルミニウム膜、銀膜、および金膜を含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0572】
散乱表面が、10%〜30%の範囲内の伝導性を有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0573】
散乱表面が、10%、15%、20%、25%、もしくは30%未満、または任意のこれら2つの値の間の範囲内の伝導性を有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0574】
第1および第2のプレートのうち一方のプレートならびに他方のプレートの散乱表面が、光トラッピングを強化する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0575】
散乱表面が、少なくとも1つの波長範囲内のランバート反射率によって支配される反射率を有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0576】
散乱表面が、少なくとも1つの波長範囲内の0.8より大きいランバート反射率を有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0577】
散乱表面が、化学エッチングによって形成された表面である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0578】
散乱表面が、ナノインプリントリソグラフィによって形成された表面である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0579】
散乱表面が、第1のプレートの試料接触領域の実質的に全体を覆う、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0580】
散乱表面が、第1のプレートの試料接触領域の画分を覆う、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0581】
第1のプレートの一部が、実質的に透明で、第2のプレートの試料接触領域の実質的に全体を覆う、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0582】
第1のプレートの一部が、実質的に透明で、第2のプレートの試料接触領域の画分を覆う、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0583】
散乱表面が、凸凹があって起伏のある粗い表面を含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0584】
散乱表面が、周期的なテクスチャを含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0585】
散乱表面が、非周期的なテクスチャを含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0586】
散乱表面が、2μm〜5μmの間の範囲内の平均的な粗さを有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0587】
散乱表面が、2.0μm、2.5μm、3.0μm、3.5μm、4.0μm、4.5μm、もしくは5.0μm未満、または任意のこれら2つの値の間の範囲内である平均的な粗さを有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0588】
導光スペーサが、第1のプレートの内表面に固定され、予め決定された均一な高さを有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0589】
アダプタが、
イメージャを位置付けるための出口開口部を有するアダプタハウジングと、
受動照明器と
を含み、
受動照明器が、アダプタ上にあり、出口開口部の外側周辺あたりに位置付けられる、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0590】
アダプタハウジングが、アダプタハウジング内に入るアダプタハウジング外部の周辺光を低減させるように構成されている、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0591】
アダプタが、導光器の端部に入る光に導光器を通って移動させて受動照明器の対応する端部に到達させるために、光チャンバの入口開口部と整列された端部をそれぞれ有する1つまたは2つの導光器を含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0592】
1つまたは複数の導光器および受動照明器が、光ファイバによって共同して形成される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0593】
受動照明器が、
装置がスマートフォンと係合されたとき、スマートフォンのカメラのレンズの光軸を囲むように構成された輪状の形態
である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0594】
装置が、
装置がスマートフォンと係合されたとき、スマートフォンのカメラのレンズの光軸と整列された光軸を有する補助レンズ
をさらに含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0595】
装置が、
少なくとも2mm、3mm、4mm、5mm、10mm、15mm、20mm、25mm、30mm、40mm、もしくは50mm、または任意のこれら2つの値の間の範囲内である直径を有する補助レンズ
をさらに含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0596】
装置が、
装置がスマートフォンと係合されたとき、スマートフォンの光源の前方に配置されるように構成された集光器
をさらに含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0597】
拡散器が、体積拡散材料を含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0598】
拡散器が、少なくとも1つのテクスチャ表面を含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0599】
拡散器が、厚さにおいて実質的に均一な拡散プレートを含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0600】
拡散器が、拡散プレートの平均的な厚さよりも大きい厚さを有する領域を含む拡散プレートを含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0601】
受動照明器から放出された光を拡散器に向けて反射するように構成された反射器をさらに含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0602】
受動照明器が、側方照明ファイバによって形成される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0603】
受動照明器が、回転対称である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0604】
受動照明器が、円形の形態である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0605】
受動照明器が、5mm〜100mmの間の範囲内の直径を有する円形の形態である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0606】
受動照明器が、少なくとも5mm、10mm、15mm、20mm、25mm、30mm、40mm、50mm、60mm、80mm、もしくは100mm、もしくは任意のこれら2つの値の間の範囲内である直径を有する円形の形態である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0607】
受動照明器が、凸多角形の形態である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0608】
受動照明器が、星型多角形の形態である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0609】
レンズの光軸が、受動照明器の中心を通過する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0610】
受動照明器が、回転非対称である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0611】
受動照明器が、長円形の形態である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0612】
受動照明器が、実質的に均一な断面を有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0613】
受動照明器の50%を超える長さの位置におけるすべての断面が、実質的に形状が同一である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0614】
実質的にすべての断面の形状が、円形の形態である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0615】
実質的にすべての断面の形状が、1.0mm〜3.0mmの間の範囲内の直径を有する円形の形態である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0616】
実質的にすべての断面の形状が、少なくとも0.5mm、1.0mm、1.5mm、2.0mm、2.5mm、3mm、4mm、5mm、6mm、8mm、もしくは10mm、または任意のこれら2つの値の間の範囲内である直径を有する円形の形態である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0617】
実質的にすべての断面の形状が、長円形の形態である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0618】
受動照明器の側壁の少なくとも一区分が、拡散性の表面によって形成されている、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、装置、または方法。
【0619】
試料が、体液、便、羊水、房水、硝子体液、血液、全血、画分血液、血漿、血清、母乳、脳脊髄液、耳垢、乳糜、糜汁、内リンパ、外リンパ、糞便、胃酸、胃液、リンパ、粘液、鼻漏、痰、心膜液、腹膜液、胸膜液、膿、粘膜分泌物、唾液、皮脂、精液、喀痰、汗、滑液、涙、嘔吐物、尿、または呼気凝縮物の、元の、希釈された、または処理された形態である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0620】
試料が、元の、希釈された、または処理された形態の血液である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0621】
試料が全血を含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0622】
試料が、生物学的試料、化学的試料、環境試料、または食品試料である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0623】
分析物が、バイオマーカー、環境マーカー、または食品マーカーである、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0624】
分析物が、疾患または状態の存在または重症度を示すバイオマーカーである、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0625】
分析物が、細胞、タンパク質、または核酸である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0626】
分析物が、タンパク質、ペプチド、核酸、合成化合物、無機化合物、有機化合物、細菌、ウイルス、細胞、組織、ナノ粒子、およびその他の分子、化合物、混合物、ならびにそれらの物質を含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0627】
試料ホルダーが、試料を保持するように構成されたウェルを含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0628】
試料ホルダーが、第1のプレート、第2のプレート、およびスペーサを含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0629】
試料ホルダーが、第1のプレート、第2のプレート、およびスペーサを含み、
プレートが互いに押圧され、薄い層に試料を圧縮するとき、スペーサが、プレート間の間隙を調節するように構成されている、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0630】
試料ホルダーが、第1のプレート、第2のプレート、およびスペーサを含み、
プレートが、開放構成と閉鎖構成を含む異なる構成へと互いに相対的に移動可能であり、
開放構成において、2つのプレートが分離され、プレート間の間隔がスペーサによって調節されず、試料がプレートの一方または両方に付着され、
開放構成での試料付着の後に構成される閉鎖構成において、試料の少なくとも一部が、2つのプレートによって高度に均一な厚さの層に圧縮され、プレートに対して実質的に停滞し、層の均一な厚さがプレートおよびスペーサによって調節される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0631】
試料ホルダーが、
第1のプレートと、第2のプレートと、スペーサとを含むQカード
を含み、プレートが互いに押圧され、薄い層に試料を圧縮するとき、スペーサが、プレート間の間隙を調節するように構成されている、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0632】
試料ホルダーが、第1のプレート、第2のプレート、およびスペーサを含み、
スペーサが、均一な高さおよび一定のスペーサ間距離を有し、
試料が、試料ホルダーによって、スペーサの高さにより調節される均一な厚さを有する薄い層に圧縮される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0633】
試料が、プレートの一方または両方に固定されるスペーサの均一な高さと実質的に等しい均一な厚さの層に圧縮される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0634】
試料が、15%、10%、5%、2%、1%未満、または任意のこれら2つの値の間の範囲内の変動を有する均一な厚さの層に圧縮される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0635】
閉鎖構成において、試料が、500nm以下、1000nm以下、2μm(ミクロン)以下、5μm以下、10μm以下、20μm以下、50μm以下、100μm以下、150μm以下、200μm以下、300μm以下、500μm以下、800μm以下、1mm(ミリメートル)以下、2mm以下、3mm以下、5mm以下、10mm以下、またはこれらの値のうち任意の2つの間の範囲内の厚さを有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0636】
閉鎖構成において、試料が、0.5〜20μmの範囲内の厚さを有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0637】
閉鎖構成において、第1のプレートと第2のプレートとの間の間隙が、500nm以下、1000nm以下、2μm(ミクロン)以下、5μm以下、10μm以下、20μm以下、50μm以下、100μm以下、150μm以下、200μm以下、300μm以下、500μm以下、800μm以下、1mm(ミリメートル)以下、2mm以下、3mm以下、5mm以下、10mm以下、またはこれらの値の任意の2つの間の範囲内である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0638】
試料ホルダーが、第1のプレートおよび第2のプレートを含み、プレートのそれぞれが、500nm以下、1000nm以下、2μm(ミクロン)以下、5μm以下、10μm以下、20μm以下、50μm以下、100μm以下、150μm以下、200μm以下、300μm以下、500μm以下、800μm以下、1mm(ミリメートル)以下、2mm以下、3mm以下、5mm以下、10mm以下、またはこれらの値の任意の2つの間の範囲内の厚さを有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0639】
イメージャがカメラを含む、先行する請求項のいずれかに記載の装置、キット、または方法。
【0640】
イメージャが、検出器の一部である、先行する請求項のいずれかに記載の装置、キット、または方法。
【0641】
イメージャが、検出器の全体である、先行する請求項のいずれかに記載の装置、キット、または方法。
【0642】
イメージャが、ソフトウェアによって指示されて、1つまたは複数の試料画像を捕捉し、干渉要素領域および干渉要素のない領域を識別して、干渉要素領域を干渉要素のない領域からデジタル方式で分離する、先行する請求項のいずれかに記載の装置、キット、または方法。
【0643】
イメージャが、試料からの信号をフィルタリングするように構成されたフィルターを含む、先行する請求項のいずれかに記載の装置、キット、または方法。
【0644】
イメージャが、試料を照らすように構成された光源を含む、先行する請求項のいずれかに記載の装置、キット、または方法。
【0645】
検出器がモバイルデバイスである、先行する請求項のいずれかに記載の装置、キット、または方法。
【0646】
検出器がスマートフォンである、先行する請求項のいずれかに記載の装置、キット、または方法。
【0647】
検出器がスマートフォンであり、イメージャがスマートフォンの一部としてのカメラである、先行する請求項のいずれかに記載の装置、キット、または方法。
【0648】
検出器が、分析物の存在および/または量を示すように構成されたディスプレイを含む、先行する請求項のいずれかに記載の装置、キット、または方法。
【0649】
検出器が、第三者に検出結果を送信するように構成されている、先行する請求項のいずれかに記載の装置、キット、または方法。
【0650】
ソフトウェアが、検出器の一部であるストレージユニットに格納される、先行する請求項のいずれかに記載の装置、キット、または方法。
【0651】
ソフトウェアが、分析物の存在および/または量を表示するように検出器に指示するように構成されている、先行する請求項のいずれかに記載の装置、キット、または方法。
【0652】
ソフトウェアが、干渉要素のない領域からの分析物の組み合わせた信号を計算するようにイメージャに指示するように構成されている、先行する請求項のいずれかに記載の装置、キット、または方法。
【0653】
ソフトウェアが、干渉要素領域からの分析物の信号を無視するようにイメージャに指示するように構成されている、先行する請求項のいずれかに記載の装置、キット、または方法。
【0654】
ソフトウェアが、干渉要素領域からの信号と干渉要素のない領域からの信号との信号コントラストを増大させるように、イメージャに指示するように構成されている、先行する請求項のいずれかに記載の装置、キット、または方法。
【0655】
ソフトウェアが、干渉要素領域からの信号と干渉要素のない領域の信号との比率を計算するように、検出器に指示するように構成されている、先行する請求項のいずれかに記載の装置、キット、または方法。
【0656】
モバイル装置がスマートフォンである、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0657】
モバイル装置が、
実行されたとき、1つまたは複数の試料画像を捕捉するように装置に指示する命令のセット
を含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0658】
モバイル装置が、試料を照らすように構成された光源を含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0659】
モバイル装置が、分析物の存在および/または量を示すように構成されたディスプレイを含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0660】
モバイル装置が、
実行されたとき、分析物の存在および/または量を表示するように検出器に指示する命令のセット
を含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0661】
モバイル装置が、第三者に検出結果を送信するように構成されている、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0662】
アダプタが、試料からの信号をフィルタリングするように構成されたフィルターを含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0663】
アダプタが、デバイスを中に挿入できるカードスロットを含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0664】
アダプタが、カードスロット中へのデバイスの挿入を促進するスライダを含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0665】
アダプタが、モバイル装置に取り外し可能に接続するように構成されたホルダーフレームを含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0666】
アダプタが、試料からの信号を強化するように構成された1つまたは複数の光学構成要素を含む光学ボックスを含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0667】
装置または方法が、タンパク質、ペプチド、核酸、合成化合物、無機化合物、有機化合物、細菌、ウイルス、細胞、組織、ナノ粒子、およびその他の分子、化合物、混合物、ならびにそれらの物質の検出のために使用される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0668】
装置または方法が、ヒトの疾患および状態の、診断、管理、および/または予防のために使用される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0669】
装置または方法が、獣医学の疾患および状態の診断、管理、および/もしくは予防のために、または、植物の疾患および状態の診断、管理、および/もしくは予防のために使用される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0670】
装置または方法が、環境検査および汚染除去のために使用される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0671】
装置または方法が、農業または獣医学用途で使用される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0672】
装置または方法が、食品検査のために使用される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0673】
装置または方法が、薬物検査および予防のために使用される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0674】
装置または方法が、血液中の分析物を検出および/または測定するために使用される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0675】
装置または方法が、着色アッセイのために使用される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0676】
装置または方法が、蛍光アッセイのために使用される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0677】
分析物に関連する信号が、電気信号または光信号である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0678】
分析物に関連する信号が、干渉要素リッチ領域および干渉要素プア領域の画像をイメージャが捕捉できるようにする光信号である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0679】
分析物に関連する信号が、着色反応からのものである、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0680】
分析物に関連する信号が、照明源により試料を照らすことによって生成される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0681】
プレートが、互いに相対的に移動可能である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0682】
スペーサが、プレートの一方または両方に固定されて、均一な高さを有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0683】
第1のプレートおよび第2のプレートが、スペーサの高さと実質的に等しい均一な厚さの層に試料を圧縮するように構成されている、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0684】
スペーサが、1mm以下、500um以下、400um以下、300um以下、200um以下、175um以下、150um以下、125um以下、100um以下、75um以下、50um以下、40um以下、30um以下、20um以下、10um以下、5um以下、4um以下、3um以下、2um以下、1.8um以下、1.5um以下、1um以下、0.5um以下、0.2um以下、0.1um以下、50nm以下、20nm以下、10nm以下、または任意のこれら2つの値の間の範囲内の均一な厚さを有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0685】
スペーサが、0.5〜2um、0.5〜3um、0.5〜5um、0.5〜10um、0.5〜20um、0.5〜30um、または0.5〜50umの範囲内の均一な高さを有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0686】
プレートの少なくとも1つが、100mm以下、50mm以下、25mm以下、10mm以下、5mm以下、1mm以下、500um以下、400um以下、300um以下、200um以下、175um以下、150um以下、125um以下、100um以下、75um以下、50um以下、40um以下、30um以下、20um以下、10um以下、5um以下、4um以下、3um以下、2um以下、1.8um以下、1.5um以下、1um以下、0.5um以下、0.2um以下、もしくは0.1um以下、または任意のこれら2つの値の間の範囲内の厚さを有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0687】
プレートの少なくとも1つが、0.5〜1.5mmの範囲内、約1mm、0.15〜0.2mmの範囲内、または約0.175mmの厚さを有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0688】
プレートの少なくとも1つが、1mm
2以下、10mm
2以下、25mm
2以下、50mm
2以下、75mm
2以下、1cm
2(平方センチメートル)以下、2cm
2以下、3cm
2以下、4cm
2以下、5cm
2以下、10cm
2以下、100cm
2以下、500cm
2以下、1000cm
2以下、5000cm
2以下、10,000cm
2以下、10,000cm
2以下、またはこれらの値の任意の2つの間の範囲内の横方向面積を有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0689】
プレートの少なくとも1つが、500〜1000mm
2の範囲内または約750mm
2の横方向面積を有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0690】
スペーサのヤング率にスペーサの充填率を乗じたものが、10MPa以上であり、充填率が、均一な厚さの層と接触しているスペーサ面積と、均一な厚さの層と接触している総プレート面積との比率である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0691】
可撓性プレートの厚さに可撓性プレートのヤング率を乗じたものが、60〜750GPa-μmの範囲内である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0692】
可撓性プレートについて、スペーサ間距離(ISD)の4乗を可撓性プレートの厚さ(h)および可撓性プレートのヤング率(E)で割ったISD
4/(hE)が、10
6um
3/GPa以下である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0693】
一方または両方のプレートが、プレートの表面上または内側のいずれかに、プレートの位置の情報を提供する位置マーカーを含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0694】
一方または両方のプレートが、プレートの表面上または内側のいずれかに、試料および/またはプレートの構造の横方向寸法の情報を提供するスケールマーカーを含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0695】
一方または両方のプレートが、プレートの表面上または内側のいずれかに、試料の撮像を補助する撮像マーカーを含む、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0696】
スペーサ間距離が、7um〜50umの範囲内である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0697】
スペーサ間距離が、50um〜120umの範囲内である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0698】
スペーサ間距離が、120um〜200umの範囲内である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0699】
スペーサが、丸形、多角形、円形、正方形、長方形、楕円形、長円形、またはこれらの任意の組み合わせから選択された断面形状を有する柱である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0700】
スペーサが柱形状を有し、実質的に平坦な上面を有し、各スペーサについて、スペーサの横方向寸法とその高さとの比率が少なくとも1である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0701】
各スペーサが、
少なくとも1である、スペーサの横方向寸法とその高さとの比率
を有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0702】
スペーサの最小横方向寸法が、試料中の分析物の最小寸法未満であるまたはそれと実質的に等しい、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0703】
スペーサの最小横方向寸法が、0.5um〜100umの範囲内である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0704】
スペーサの最小横方向寸法が、0.5um〜10umの範囲内である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0705】
スペーサが柱形状を有し、スペーサの側壁角部が、少なくとも1μmの曲率半径を有する丸みを帯びた形状を有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0706】
スペーサが、少なくとも100/mm
2の密度を有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0707】
スペーサが、少なくとも1000/mm
2の密度を有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0708】
プレートのうちの少なくとも1つが透明である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0709】
プレートのうちの少なくとも1つが、可撓性ポリマーで作られている、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0710】
プレートを圧縮する圧力について、スペーサは圧縮可能でなく、および/または、独立して、プレートの一方のみが可撓性である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0711】
可撓性のプレートが、10um〜200umの範囲内の厚さを有する、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0712】
試料厚さの変動が、30%未満である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0713】
試料厚さの変動が、10%未満である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0714】
試料厚さの変動が、5%未満である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0715】
第1および第2のプレートが接続されて、プレートを折り畳むことによって開放構成から閉鎖構成へと変更されるように構成されている、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0716】
第1および第2のプレートが、ヒンジによって接続されて、ヒンジに沿ってプレートを折り畳むことによって開放構成から閉鎖構成へと変更されるように構成されている、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0717】
第1および第2のプレートが、プレートに対して別個の材料であるヒンジによって接続されて、ヒンジに沿ってプレートを折り畳むことによって開放構成から閉鎖構成へと変更されるように構成されている、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0718】
第1および第2のプレートが、単体成形の材料で作られており、プレートを折り畳むことによって開放構成から閉鎖構成へと変更されるように構成されている、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0719】
均一な厚さの試料の層が、少なくとも1mm
2である横方向領域にわたって均一である、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0720】
スペーサが、プレートを直接エンボス加工するか、またはプレートを射出成形することによってプレートに固定される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0721】
プレートおよびスペーサの材料が、ポリスチレン、PMMA、PC、COC、COP、または別のプラスチックから選択される、先行する請求項のいずれかに記載のデバイス、方法、またはシステム。
【0722】
(1)定義
本明細書で開示されるデバイス/装置、システム、および方法の説明に使用される用語は、現在の出願、またはそれぞれ2016年8月10日および2016年9月14日に出願されたPCT出願(米国指定)第PCT/US2016/045437号および第PCT/US0216/051775号、2017年2月7日に出願された米国仮出願第62/456065号、2017年2月8日に出願された米国仮出願第62/456287号、ならびに2017年2月8日に出願された米国仮出願第62/456504号(これらの出願のすべてはすべての目的のためにそれらの全体が本明細書に組み込まれる)において定義されている。
【0723】
(2)試料
本明細書に開示されるデバイス/装置、システム、および方法は、様々な種類の試料の操作および検出に適用することができる。試料は、本明細書に開示され、それぞれ2016年8月10日および2016年9月14日に出願されたPCT出願(米国指定)第PCT/US2016/045437号および第PCT/US0216/051775号、2017年2月7日に出願された米国仮出願第62/456065号、2017年2月8日に出願された米国仮出願第62/456287号、ならびに2017年2月8日に出願された米国仮出願第62/456504号(これらの出願のすべてはすべての目的のためにそれらの全体が本明細書に組み込まれる)において列挙、説明、および/または要約されている。
【0724】
本明細書で開示されるデバイス、装置、システム、および方法は、これらに限定されないが、診断試料、臨床試料、環境試料、および食品試料などの試料に使用することができる。試料の種類には、これらに限定されないが、それぞれ2016年8月10日および2016年9月14日に出願され、それらの全体において参照により本明細書に組み込まれるPCT出願(米国指定)第PCT/US2016/045437号および第PCT/US0216/051775号に列挙、説明、および/または要約されている試料を含む。
【0725】
例えば、いくつかの実施形態では、本明細書で開示されるデバイス、装置、システム、および方法は、細胞、組織、体液、および/またはそれらの混合物を含む試料に使用される。いくつかの実施形態では、試料はヒトの体液を含む。いくつかの実施形態では、試料は、細胞、組織、体液、便、羊水、房水、硝子体液、血液、全血、画分血液、血漿、血清、母乳、脳脊髄液、耳垢(cerumen)、乳糜、糜汁、内リンパ、外リンパ、糞便、息、胃酸、胃液、リンパ、粘液、鼻漏、痰、心膜液、腹膜液、胸膜液、膿、粘膜分泌物、唾液、皮脂、精液、喀痰、汗、滑液、涙、嘔吐物、尿、および呼気凝縮物のうちの少なくとも1つを含む。
【0726】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるデバイス、装置、システム、および方法は、以下に限定されないが、河川、湖、池、海、氷河、氷山、雨、雪、下水、貯水池、水道水、または飲料水などの任意の好適な供給源から得られる環境試料;土壌、堆肥、砂、岩、コンクリート、木材、レンガ、下水などからの固体試料;および空気、水中熱排気口、産業排気、車両排気などの気体試料に使用される。ある特定の実施形態では、環境試料は、供給源からの新鮮なものであり、ある特定の実施形態では、環境試料は処理される。例えば、液体ではない試料は、主題のデバイス、装置、システム、および方法が適用される前に液体に変換される。
【0727】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるデバイス、装置、システム、および方法は、動物の消費、例えば、人間の消費に好適であるか、または好適となる可能性を有する食品試料に使用される。いくつかの実施形態では、食品試料は、生の材料、調理済みまたは処理済みの食品、植物および動物源の食糧、前処理済みの食品、ならびに部分的または完全に処理済みの食品などを含む。ある特定の実施形態では、液体ではない試料は、主題のデバイス、装置、システム、および方法が適用される前に液体に変換される。
【0728】
主題のデバイス、装置、システム、および方法を使用して、任意の体積の試料を分析することができる。体積の例は、これらに限定されないが、約10mL以下、5mL以下、3mL以下、1マイクロリットル(μL、本明細書では「uL」)以下、500μL以下、300μL以下、250μL以下、200μL以下、170μL以下、150μL以下、125μL以下、100μL以下、75μL以下、50μL以下、25μL以下、20μL以下、15μL以下、10μL以下、5μL以下、3μL以下、1μL以下、0.5μL以下、0.1μL以下、0.05μL以下、0.001μL以下、0.0005μL以下、0.0001μL以下、10pL以下、1pL以下、または任意のこれら2つの値の間の範囲を含む。
【0729】
いくつかの実施形態では、試料の体積は、これらに限定されないが、約100μL以下、75μL以下、50μL以下、25μL以下、20μL以下、15μL以下、10μL以下、5μL以下、3μL以下、1μL以下、0.5μL以下、0.1μL以下、0.05μL以下、0.001μL以下、0.0005μL以下、0.0001μL以下、10pL以下、1pL以下、または任意のこれら2つの値の間の範囲を含む。いくつかの実施形態では、試料の体積は、これらに限定されないが、約10μL以下、5μL以下、3μL以下、1μL以下、0.5μL以下、0.1μL以下、0.05μL以下、0.001μL以下、0.0005μL以下、0.0001μL以下、10pL以下、1pL以下、または任意のこれら2つの値の間の範囲を含む。
【0730】
いくつかの実施形態において、試料の量は、ほぼ一滴の液体である。ある特定の実施形態では、試料の量は、刺された指または指先から収集された量である。ある特定の実施形態では、試料の量は、マイクロニードル、マイクロピペットまたは静脈吸引から収集された量である。
【0731】
ある特定の実施形態では、試料ホルダーは、流体試料を保持するように構成されている。ある特定の実施形態では、試料ホルダーは、流体試料の少なくとも一部を薄い層へと圧縮するように構成されている。ある特定の実施形態では、試料ホルダーは、試料を加熱および/または冷却するように構成されている構造を含む。ある特定の実施形態では、加熱源は、試料ホルダー内のある特定の構造によって吸収されて試料の温度を変化させることができる電磁波を提供する。ある特定の実施形態では、信号センサは、試料からの信号を検出および/または測定するように構成されている。ある特定の実施形態では、信号センサは、試料中の分析物を検出および/または測定するように構成されている。ある特定の実施形態では、ヒートシンクは、試料ホルダーおよび/または加熱源から熱を吸収するように構成されている。ある特定の実施形態では、ヒートシンクは、試料ホルダーを少なくとも部分的に囲むチャンバーを含む。
【0732】
(3)Qカード、スペーサ、および均一な試料厚さ
本明細書で開示されるデバイス/装置、システム、および方法は、試料の検出、分析、および定量化のために、Qカード、スペーサ、および均一な試料厚さの実施形態を含むか、または使用することができる。いくつかの実施形態では、Qカードは、試料の少なくとも一部を非常に均一性の層にするのに役立つスペーサを備える。スペーサの構造、材料、機能、変形、および寸法、ならびにスペーサおよび試料層の均一性は、本明細書に開示され、それぞれ2016年8月10日および2016年9月14日に出願されたPCT出願(米国指定)第PCT/US2016/045437号および第PCT/US0216/051775号、2017年2月7日に出願された米国仮出願第62/456065号、2017年2月8日に出願された米国仮出願第62/456287号、ならびに2017年2月8日に出願された米国仮出願第62/456504号(これらの出願のすべてはすべての目的のためにそれらの全体が本明細書に組み込まれる)において列挙、説明、および/または要約されている。
【0733】
QMAXカードを使用する場合、試料の付着のために2つのプレートを最初に開く必要がある。しかしながら、いくつかの実施形態では、パッケージのQMAXカードは、2枚のプレートが互いに接触しており(例えば、近接位置)、一方または両方のプレートが非常に薄いため、それらを分離することは困難である。QMAXカードの開口部を容易にするために、第1のプレートまたは両方のプレートの端部または角に開口ノッチが作成され、プレートの近接位置で、第2のプレートの一部が開口ノッチの上に配置され、したがって、第1のプレートのノッチにおいて、第2のプレートは、第1のプレートをブロックすることなく持ち上げて開くことができる。
【0734】
QMAXアッセイプラットフォームにおいて、QMAXカードは、2つのプレートを使用して試料の形状を操作して薄い層にする(例えば、圧縮することにより)。ある特定の実施形態では、プレートの操作は、ヒトの手または他の外力によって2つのプレートの相対位置(プレート構成と呼ばれる)を数回変更する必要がある。手による操作を簡単かつ迅速にするように、QMAXカードを設計する必要がある。
【0735】
QMAXアッセイでは、プレート構成の1つは開放構成であり、開放構成では、2つのプレートが完全または部分的に離され(プレート間の間隔はスペーサによって制御されない)、試料が付着し得る。別の構成は閉鎖構成であり、開放構成において付着した試料の少なくとも一部が、2つのプレートによって非常に均一な厚さの層に圧縮され、層の均一な厚さが、プレートの内表面によって限定され、プレートおよびスペーサによって調節される。いくつかの実施形態では、2つのプレートの間の平均間隔は300μmを超える。
【0736】
QMAXアッセイ操作では、オペレーターは、最初に2つのプレートを開放構成で試料付着ができるようにし、次いでプレートの一方または両方に試料を付着させて、最後にプレートを閉鎖位置に閉じる必要がある。ある特定の実施形態では、QMAXカードの2つのプレートは、最初は互いの上部にあり、試料付着のために離されて開放構成にする必要がある。プレートの1つが薄いプラスチック膜(厚さ175μmのPMA)である場合、このような分離は手で行うのが困難であり得る。本発明は、QMAXカードアッセイなどのある特定のアッセイの操作を容易かつ迅速にするデバイスおよび方法を提供することを意図している。
【0737】
いくつかの実施形態では、QMAXデバイスは、2つ以上のプレートを一緒に接続するヒンジを備え、そのため、プレートは本と同様に開閉できる。いくつかの実施形態では、ヒンジの材料は、ヒンジがプレート間の角度を調節後に自己維持する(self−maintain)ことができるようする。いくつかの実施形態では、ヒンジは、2つのプレートを偶発的に分離させることなく、QMAXカード全体をカードスロットにスライドインおよびスライドアウトすることができるように、QMAXカードを閉鎖構成に維持するように構成されている。いくつかの実施形態では、QMAXデバイスは、3つ以上のプレートの回転を制御することができる1つ以上のヒンジを含む。
【0738】
いくつかの実施形態では、ヒンジは、金、銀、銅、アルミニウム、鉄、スズ、白金、ニッケル、コバルト、合金、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される金属材料で作られている。いくつかの実施形態では、ヒンジは、プラスチックなどであるがこれに限定されないポリマー材料から作られる単一層を含む。ポリマー材料は、アクリレートポリマー、ビニルポリマー、オレフィンポリマー、セルロースポリマー、非セルロースポリマー、ポリエステルポリマー、ナイロン、環状オレフィンコポリマー(COC)、ポリ(メチルメタクリレート)(PMMB)、ポリカーボネート(PC)、環状オレフィンポリマー(COP)、液晶ポリマー(LCP)、ポリアミド(PB)、ポリエチレン(PE)、ポリイミド(PI)、ポリプロピレン(PP)、ポリ(フェニレンエーテル)(PPE)、ポリスチレン(PS)、ポリオキシメチレン(POM)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリ(エチレンフタレート)(PET)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、フッ化エチレンプロピレン(FEP)、ペルフルオロアルコキシアルカン(PFB)、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、ゴム、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、ポリマー材料は、ポリスチレン、PMMB、PC、COC、COP、他のプラスチック、またはそれらの任意の組み合わせから選択される。
【0739】
本質的に、「スペーサ」または「ストッパ」という用語は、特に明記しない限り、2つのプレート間に置いたときに、2つのプレートを一緒に圧縮したときに到達され得る2つのプレート間の最小間隔の制限を設定する機械物体を指す。すなわち、圧縮において、スペーサは2つのプレートの相対移動を停止させ、プレート間隔が事前設定(すなわち所定)値よりも小さくなるのを防ぐ。
【0740】
いくつかの実施形態では、ヒトの手を使用してプレートを閉鎖構成へと押圧することができ、いくつかの実施形態では、ヒトの手を使用して、試料を薄い層へと押圧することができる。手押圧が用いられる様式は、2016年8月10日に出願されたPCT出願(米国指定)第PCT/US2016/045437号および2016年9月14日に出願された第PCT/US0216/051775号、ならびに2016年12月9日に出願された米国仮出願第62/431,639号、2017年2月8日に出願された第62/456,287号、2017年2月7日に出願された第62/456,065号、2017年2月8日に出願された第62/456,504号、および2017年2月16日に出願された第62/460,062号に記載および/または要約されており、これらは全てそれらの全体において参照により本明細書に組み込まれる。
【0741】
いくつかの実施形態では、ヒトの手を使用して、QMAXデバイスのプレートを操作または扱うことができる。ある特定の実施形態では、ヒトの手を使用して不正確な力を加えて、プレート開放構成から閉鎖構成へと圧縮することができる。ある特定の実施形態では、ヒトの手を使用して不正確な力を加えて、試料の厚さの高いレベルの均一性(例えば、5%、10%、15%、または20%未満の変動)を達成することができる。
【0742】
(4)ヒンジ、開口ノッチ、陥凹端部、およびスライダ
本明細書で開示されるデバイス/装置、システム、および方法は、試料の検出、分析、および定量化のために、Qカードを含むか、または使用することができる。いくつかの実施形態では、Qカードは、Qカードの操作および試料の測定を容易にするのに役立つヒンジ、ノッチ、陥凹、およびスライダを備える。ヒンジ、ノッチ、陥凹、およびスライダの構造、材料、機能、変形、および寸法は、本明細書に開示され、それぞれ2016年8月10日および2016年9月14日に出願されたPCT出願(米国指定)第PCT/US2016/045437号および第PCT/US0216/051775号、2016年12月9日に出願された米国仮出願第62/431639号、2017年2月7日に出願された米国仮出願第62/456065号、2017年2月8日に出願された米国仮出願第62/456287号および第62/456504号、ならびに2017年8月1日に出願された米国仮出願第62/539660号に列挙、説明、および/または要約されており、これらの出願の全ては、全ての目的のためにそれらの全体において本明細書に組み込まれる。
【0743】
いくつかの実施形態では、QMAXデバイスは、これに限定するものではないが、プレートのエッジにおけるノッチまたはプレートに取り付けられたストリップなどのオープニング用機構を備え、これにより、限定するものではないが手によってプレートを離すなど、ユーザがプレートの位置調整をより簡単に操作することができるようになる。
【0744】
いくつかの実施形態では、QMAXデバイスは、プレートの一方または両方に溝を備える。ある特定の実施形態では、溝は、プレート上の試料の流れを制限する。
【0745】
(5)Qカードおよびアダプタ
本明細書で開示されるデバイス/装置、システム、および方法は、試料の検出、分析、および定量化のために、Qカードを含むか、または使用することができる。いくつかの実施形態では、Qカードは、Qカードを収容し、モバイルデバイスに接続するように構成されているアダプタと共に使用され、Qカード内の試料を、モバイルデバイスによって撮像、分析、および/または測定できるようにする。Qカード、アダプタ、およびモバイルの構造、材料、機能、変形、および寸法は、本明細書に開示され、それぞれ2016年8月10日および2016年9月14日に出願されたPCT出願(米国指定)第PCT/US2016/045437号および第PCT/US0216/051775号、2017年2月7日に出願された米国仮出願第62/456065号、2017年2月8日に出願された米国仮出願第62/456287号および第62/456590号、2017年2月8日に出願された米国仮出願62/456504号、2017年2月15日に出願された米国仮出願第62/459,544号、ならびに2017年2月16日に出願された米国仮出願第62/460075号および第62/459920号に列挙、説明、および/または要約されており、これらの出願の全ては、全ての目的のためにそれらの全体において本明細書に組み込まれる。
【0746】
いくつかの実施形態では、アダプタは、デバイスが閉鎖構成にあるときにQMAXデバイスを収容するように構成されているレセプタクルスロットを備える。ある特定の実施形態では、QMAXデバイスは、その中に付着した試料を有し、アダプタがモバイルデバイス(例えば、スマートフォン)に接続されて、試料がモバイルデバイスによって読み取られ得る。ある特定の実施形態では、モバイルデバイスは、試料からの信号を検出および/または分析することができる。ある特定の実施形態では、モバイルデバイスは、試料がQMAXデバイス内にあり、ある特定の実施形態ではモバイルデバイスの一部であるカメラの視野(FOV)に位置するときに、試料の画像をキャプチャすることができる。
【0747】
いくつかの実施形態では、アダプタは、試料からの信号の生成を強化、拡大、および/または最適化するように構成されている光学部品を備える。いくつかの実施形態では、光学部品は、試料に提供される照明を強化、拡大、および/または最適化するように構成されている部品を含む。ある特定の実施形態では、照明は、モバイルデバイスの一部である光源によって提供される。いくつかの実施形態では、光学部品は、試料からの信号を強化、拡大、および/または最適化するように構成されている部品を含む。
【0748】
(6)スマートフォン検出システム
本明細書で開示されるデバイス/装置、システム、および方法は、試料の検出、分析、および定量化のために、Qカードを含むか、または使用することができる。いくつかの実施形態では、Qカードは、Qカードをスマートフォン検出システムと接続することができるアダプタと共に使用される。いくつかの実施形態では、スマートフォンは、カメラおよび/または照明源を備える。スマートフォン検出システム、ならびに関連ハードウェアおよびソフトウェアは、本明細書に開示され、それぞれ2016年8月10日および2016年9月14日に出願されたPCT出願(米国指定)第PCT/US2016/045437号および第PCT/US0216/051775号、2017年2月7日に出願された米国仮出願第62/456065号、2017年2月8日に出願された米国仮出願第62/456287号および第62/456590号、2017年2月8日に出願された米国仮出願62/456504号、2017年2月15日に出願された米国仮出願第62/459,544号、ならびに2017年2月16日に出願された米国仮出願第62/460075号および第62/459920号に列挙、説明、および/または要約されており、これらの出願の全ては、全ての目的のためにそれらの全体において本明細書に組み込まれる。
【0749】
いくつかの実施形態では、スマートフォンはカメラを備え、これは、試料がカメラの視野内に配置されたとき(例えば、アダプタによって)に画像または試料をキャプチャするために使用され得る。ある特定の実施形態では、カメラは、1セットのレンズ(例えば、iPhone(商標)6にあるような)を備える。ある特定の実施形態では、カメラは、少なくとも2セットのレンズ(例えば、iPhone(商標)7にあるような)を備える。いくつかの実施形態では、スマートフォンはカメラを備えるが、カメラは画像キャプチャに使用されない。
【0750】
いくつかの実施形態では、スマートフォンは、これに限定されないが、LED(発光ダイオード)などの光源を備える。ある特定の実施形態では、光源は、試料がカメラの視野内に配置されたとき(例えば、アダプタによって)に試料に照明を提供するために使用される。いくつかの実施形態では、光源からの光は、アダプタの光学部品によって強化、拡大、変更、および/または最適化される。
【0751】
いくつかの実施形態では、スマートフォンは、試料からの情報を処理するように構成されたプロセッサを備える。スマートフォンは、プロセッサによって実行されると、試料からの信号(例えば、画像)を強化、拡大、および/または最適化することができるソフトウェアの命令を含む。プロセッサは、中央処理デバイス(CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け命令セットプロセッサ(ASIP)、グラフィックス処理デバイス(GPU)、物理処理デバイス(PPU)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、コントローラ、マイクロコントローラユニット、縮小命令セットコンピュータ(RISC)、マイクロプロセッサなど、またはそれらの任意の組み合わせなどの1つ以上のハードウェア部品を含み得る。
【0752】
いくつかの実施形態では、スマートフォンは、試料に関連するデータおよび/または画像を別のデバイスに送信するように構成および/または使用される通信ユニットを備える。単なる例として、通信ユニットは、ケーブルネットワーク、有線ネットワーク、光ファイバーネットワーク、電気通信ネットワーク、イントラネット、インターネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、公衆電話交換網(PSTN)、Bluetoothネットワーク、ZigBeeネットワーク、近距離無線通信(NFC)ネットワークなど、またはそれらの任意の組み合わせを使用することができる。
【0753】
いくつかの実施形態では、スマートフォンは、iPhone(商標)、Android(商標)電話、またはWindows(商標)電話である。
【0754】
(7)検出方法
本明細書に開示されるデバイス/装置、システム、および方法は、様々な種類の検出方法を含むか、または使用することができる。検出方法は、本明細書に開示され、それぞれ2016年8月10日および2016年9月14日に出願されたPCT出願(米国指定)第PCT/US2016/045437号および第PCT/US0216/051775号、2017年2月7日に出願された米国仮出願第62/456065号、2017年2月8日に出願された米国仮出願第62/456287号、第62/456528号、第62/456631号、第62/456522号、第62/456598号、第62/456603号、および第62/456628号、2017年2月9日に出願された米国仮出願62/459276号、第62/456904号、第62/457075号、および第62/457009号、ならびに2017年2月15日に出願された米国仮出願第62/459303号、第62/459337号、および第62/459598号、ならびに2017年2月16日に出願された米国仮出願第62/460083号、第62/460076号に列挙、説明、および/または要約されており、これらの出願の全ては、全ての目的のためにそれらの全体において本明細書に組み込まれる。
【0755】
(8)標識、捕捉剤、および検出剤
本明細書に開示されるデバイス/装置、システム、および方法は、分析物検出に使用される様々な種類の標識、捕捉剤、および検出剤を使用することができる。標識は、本明細書に開示され、それぞれ2016年8月10日および2016年9月14日に出願されたPCT出願(米国指定)第PCT/US2016/045437号および第PCT/US0216/051775号、2017年2月7日に出願された米国仮出願第62/456065号、2017年2月8日に出願された米国仮出願第62/456287号、ならびに2017年2月8日に出願された米国仮出願第62/456504号(これらの出願のすべてはすべての目的のためにそれらの全体が本明細書に組み込まれる)において列挙、説明、および/または要約されている。
【0756】
いくつかの実施形態では、標識は、これに限定されないが蛍光標識など、光学的に検出可能である。いくつかの実施形態では、標識には、これらに限定されないが、IRDye800CW、Alexa 790、Dylight 800、フルオレセイン、フルオレセインイソチオシアネート、カルボキシフルオレセインのスクシンイミジルエステル、フルオレセインのスクシンイミジルエステル、フルオレセインジクロロトリアジンの5−異性体、ケージドカルボキシフルオレセイン−アラニン−カルボキシアミド、オレゴングリーン488、オレゴングリーン514;ルシファーイエロー、アクリジンオレンジ、ローダミン、テトラメチルローダミン、テキサスレッド、ヨウ化プロピジウム、JC−1(5,5’,6,6’−テトラクロロ−1,1’,3,3’−テトラエチルベンズイミダゾイルカルボシアニンヨウ化物)、テトラブロモローダミン123、ローダミン6G、TMRM(テトラメチルローダミンメチルエステル)、TMRE(テトラメチルローダミンエチルエステル)、テトラメチルロサミン、ローダミンBおよび4−ジメチルアミノテトラメチルロサミン、緑色蛍光タンパク質、青色にシフトした緑色蛍光タンパク質、シアンにシフトした緑色蛍光タンパク質、赤色にシフトした緑色蛍光タンパク質、黄色にシフトした緑色蛍光タンパク質、4−アセトアミド−4’−イソチオシアナトスチルベン−2,2’ジスルホン酸;アクリジンおよびアクリジン、アクリジンイソチオシアネートなどの誘導体;5−(2’−アミノエチル)アミノナフタレン−1−スルホン酸(EDANS);4−アミノ−N−[3−ビニルスルホニル)フェニル]ナフタ−アルイミド−3,5ジスルホネート;N−(4−アニリノ−1−ナフチル)マレイミド;アントラニルアミド;4,4−ジフルオロ−5−(2−チエニル)−4−ボラ−3a,4aジアザ−5−インダセン−3−プロピオン酸BODIPY;カスケードブルー;ブリリアントイエロー;クマリンおよび誘導体:クマリン、7−アミノ−4−メチルクマリン(AMC、クマリン120)、7−アミノ−4−トリフルオロメチルクマリン(クマリン151);シアニン色素;シアノシン;4’,6−ジアミニジノ−2−フェニルインドール(DAPI);5’,5’ ’−ジブロモピロガロール−スルホナフタレイン(ブロモピロガロールレッド);7−ジエチルアミノ−3−(4’−イソチオシアナトフェニル)−4−メチルクマリン;ジエチレントリアアミンペンタアセテート;4,4’−ジイソチオシアナトジヒドロ−スチルベン−2−,2’−ジスルホン酸;4,4’−ジイソチオシアナトスチルベン−2,2’−ジスルホン酸;5−(ジメチルアミノ]ナフタレン−1−スルホニルクロリド(DNS、塩化ダンシル);4−ジメチルアミノフェニルアゾフェニル−4’−イソチオシアネート(DABITC);エオシンおよび誘導体:エオシン、エオシンイソチオシアネート、エリスロシンおよび誘導体:エリスロシンB、エリスロシン、イソチオシアネート;エチジウム;フルオレセインおよび誘導体:5−カルボキシフルオレセイン(FAM)、5−(4,6−ジクロロトリアジン−2−イル)アミノ−−フルオレセイン(DTAF)、2’,7’ジメトキシ−4’5’−ジクロロ−6−カルボキシフルオレセイン(JOE)、フルオレセイン、フルオレセインイソチオシアネート、QFITC、(XRITC);フルオレスカミン;IR144;IR1446;マラカイトグリーンイソチオシアネート;4−メチルウンベリ−フェノオルトクレソルフタレイン;ニトロチロシン;パラロサニリン;フェノールレッド;B−フィコエリスリン;o−フタルジアルデヒド;ピレンおよび誘導体:ピレン、ピレン酢酸塩、スクシンイミジル1−ピレン;酪酸塩量子ドット;リアクティブレッド4(Cibacron(商標)ブリリアントレッド3B−A)ローダミンおよび誘導体:6−カルボキシ−X−ローダミン(ROX)、6−カルボキシローダミン(R6G)、リサミンローダミンBスルホニルクロリドローダミン(ロード)、ローダミンB、ローダミン123、ローダミンXイソチオシアネート、スルホローダミンB、スルホローダミン101、スルホローダミン101の塩化スルホニル誘導体(テキサスレッド);N,N,N’,N’−テトラメチル−6−カルボキシローダミン(TAMRA);テトラメチルローダミン;テトラメチルホダミンイソチオシアネート(TRITC);リボフラビン;5−(2’−アミノエチル)アミノナフタレン−1−スルホン酸(EDANS)、4−(4’−ジメチルアミノフェニルアゾ)安息香酸(DABCYL)、ロゾール酸;CALフルオールオレンジ560;テルビウムキレート誘導体;Cy3;Cy5;Cy5.5;Cy7;IRD700;IRD800;ラホーヤブルー;フタロシアニン;ならびにナフタロシアニン、クマリンおよび関連色素、ロドールなどのキサンテン色素、レゾルフィン、ビマン、アクリジン、イソインドール、ダンシル色素、ルミノールなどのアミノフタル酸ヒドラジド、およびイソルミノール誘導体、アミノフタルイミド、アミノナフタルイミド、アミノベンゾフラン、アミノキノリン、ジシアノヒドロキノン、蛍光ユーロピウム、およびテルビウム錯体;それらの組み合わせなどが挙げられる。好適な蛍光タンパク質および発色性タンパク質には、これらに限定されないが、緑色蛍光タンパク質(GFP)、これには、以下限定されないが、Aequoria victoriaまたはその誘導体、例えば、Enhanced GFPなどの「ヒト化」誘導体に由来するGFP;Renilla reniformis、Renilla mulleri、またはPtilosarcus guernyiなどの別の種からのGFP;「ヒト化」組換えGFP(hrGFP);花虫綱の種の様々な蛍光タンパク質および着色タンパク質のうちのいずれか;それらの組み合わせなどが挙げられる。
【0757】
任意の実施形態では、QMAXデバイスは、米国仮出願第62/234,538号および/またはPCT出願第PCT/US2016/054025号の表B1、B2、B3、および/またはB7から選択されるバイオマーカーにそれぞれ結合する複数の捕捉剤および/または検出剤を含むことができ、読み取りステップd)は、試料中の複数のバイオマーカーの量の尺度を得ることを含み、試料中の複数のバイオマーカーの量は、疾患または状態の診断に役立つ。
【0758】
任意の実施形態では、捕捉剤および/または検出剤は抗体エピトープであり得、バイオマーカーは抗体エピトープに結合する抗体であり得る。いくつかの実施形態では、抗体エピトープは、米国仮出願第62/234,538号および/またはPCT出願第PCT/US2016/054025号の表B4、B5、またはB6から選択される生体分子またはその断片を含む。いくつかの実施形態では、抗体エピトープは、表B5から選択されるアレルゲンまたはその断片を含む。いくつかの実施形態では、抗体エピトープは、米国仮出願第62/234,538号および/またはPCT出願第PCT/US2016/054025号の表B6から選択される感染因子由来生体分子またはその断片を含む。
【0759】
任意の実施形態では、QMAXデバイスは、米国仮出願第62/234,538号および/またはPCT出願第PCT/US2016/054025号の表B4、B5、および/またはB6から選択される複数の抗体エピトープを含むことができ、読み取りステップd)は、試料中の複数のエピトープ結合抗体の量の尺度を得ることを含み、試料中の複数のエピトープ結合抗体の量は、疾患または状態の診断に役立つ。
【0760】
(9)分析物
本明細書に開示されるデバイス/装置、システム、および方法は、様々な種類の分析物(バイオマーカーを含む)の操作および検出に適用することができる。分析物は、本明細書に開示され、それぞれ2016年8月10日および2016年9月14日に出願されたPCT出願(米国指定)第PCT/US2016/045437号および第PCT/US0216/051775号、2017年2月7日に出願された米国仮出願第62/456065号、2017年2月8日に出願された米国仮出願第62/456287号、ならびに2017年2月8日に出願された米国仮出願第62/456504号(これらの出願のすべてはすべての目的のためにそれらの全体が本明細書に組み込まれる)において列挙、説明、および/または要約されている。
【0761】
本明細書に開示されるデバイス、装置、システム、および方法は、様々な分析物の検出、精製、および/または定量化に使用することができる。いくつかの実施形態では、分析物は様々な疾患に関連するバイオマーカーである。いくつかの実施形態では、分析物および/またはバイオマーカーは、疾患の存在、重症度、および/または病期を示す。本発明のデバイス、装置、システム、および/または方法で検出および/または測定できる分析物、バイオマーカー、および/または疾患は、2016年8月10日に出願されたPCT出願(米国指定)第PCT/US2016/045437号、および2016年9月27日に出願されたPCT出願第PCT/US2016/054025号、および2015年9月29日に出願された米国仮出願第62/234,538号および2015年9月28日に出願された第62/233,885号、2016年2月9日に出願された第62/293,188号、および2016年3月に出願された第62/305,123号に列挙、説明、および/または要約されており、これらは全てそれらの全体において参照により本書に組み込まれる。例えば、本明細書に開示されるデバイス、装置、システム、および方法は、(a)ある特定の疾患、例えば、感染症および寄生虫病、傷害、心血管疾患、癌、精神疾患、神経精神疾患、ならびに器質性疾患、例えば、肺疾患、腎疾患の病期と相関する化学化合物または生体分子の検出、精製、および定量化、(b)微生物、例えば、環境、例えば、水、土壌、または生体試料、例えば、組織、体液からのウイルス、真菌、および細菌の検出、精製、および定量化、(c)食品の安全性または国家安全保障を危険にさらす化学化合物または生体試料、例えば、毒性廃棄物、炭疽の、検出、定量化、(d)医学的または生理学的モニターにおけるバイタルパラメータ、例えば、グルコース、血中酸素レベル、総血球数の定量化、(e)生体試料、例えば、細胞、ウイルス、体液からの特定のDNAまたはRNAの検出および定量化、(f)ゲノム解析のための染色体およびミトコンドリアのDNAの遺伝子配列の配列決定および比較、または(g)例えば、医薬品の合成または精製中の反応生成物の検出において使用され得る。
【0762】
いくつかの実施形態では、分析物は、バイオマーカー、環境マーカー、または食品マーカーであり得る。いくつかの場合では、試料は液体試料であり、診断試料(唾液、血清、血液、喀痰、尿、汗、涙、精液、または粘液など);川、海、湖、雨、雪、下水、下水処理流出、農業排水、産業排水、水道水、もしくは飲料水から得られる環境試料;または水道水、飲料水、調理済み食品、処理済みの食品、もしくは生の食品から得られる食品試料であり得る。
【0763】
任意の実施形態では、試料は対象から得られる診断試料であり得、分析物はバイオマーカーであり得、測定される試料中の分析物の量は疾患または状態の診断に役立ち得る。
【0764】
任意の実施形態では、本発明のデバイス、装置、システム、および方法は、試料中のバイオマーカーの測定量を含む情報に基づいて対象を診断することをさらに含むことができる。いくつかの場合では、診断ステップは、測定されたバイオマーカーの量を含むデータを遠隔地に送信し、遠隔地からの測定値を含む情報に基づいて診断を受けることを含む。
【0765】
任意の実施形態では、バイオマーカーは、米国仮出願第62/234,538号、第62/293,188号、および/または第62/305,123号、および/またはPCT出願第PCT/US2016/054,025号に開示されている表B1、2、3、または7から選択され得、これらは全ての目的のためにそれらの全体において組み込まれる。いくつかの場合では、バイオマーカーは、表B1、2、または3から選択されるタンパク質である。いくつかの場合では、バイオマーカーは、表B2、3または7から選択される核酸である。いくつかの場合では、バイオマーカーは、表B2から選択される感染因子由来バイオマーカーである。いくつかの場合では、バイオマーカーは、表B7から選択されるマイクロRNA(miRNA)である。
【0766】
任意の実施形態では、適用ステップb)は、試料からmiRNAを単離して単離されたmiRNA試料を生成すること、および単離されたmiRNA試料をディスク結合ドットオンピラーアンテナ(QMAXデバイス)アレイに適用することを含み得る。
【0767】
任意の実施形態では、QMAXデバイスは、表B1、B2、B3、および/またはB7から選択されるバイオマーカーとそれぞれ結合する複数の捕捉剤を含むことができ、読み取りステップd)は、試料中の複数のバイオマーカーの量の尺度を得ることを含み、試料中の複数のバイオマーカーの量は、疾患または状態の診断に役立つ。
【0768】
任意の実施形態では、捕捉剤は抗体エピトープであり得、バイオマーカーは抗体エピトープに結合する抗体であり得る。いくつかの実施形態では、抗体エピトープは、表B4、B5、またはB6から選択される生体分子またはその断片を含む。いくつかの実施形態では、抗体エピトープは、表B5から選択されるアレルゲンまたはその断片を含む。いくつかの実施形態では、抗体エピトープは、表B6から選択される感染因子由来生体分子またはその断片を含む。
【0769】
任意の実施形態では、QMAXデバイスは、表B4、B5、および/またはB6から選択される複数の抗体エピトープを含むことができ、読み取りステップd)は、試料中の複数のエピトープ結合抗体の量の尺度を得ることを含み、試料中の複数のエピトープ結合抗体の量は、疾患または状態の診断に役立つ。
【0770】
任意の実施形態では、試料は環境試料であり得、分析物が環境マーカーであり得る。いくつかの実施形態では、環境マーカーは、米国仮出願第62/234,538号および/またはPCT出願第PCT/US2016/054025号の表B8から選択される。
【0771】
任意の実施形態では、方法は、試料が得られた環境にさらされる対象の安全性または有害性を示すレポートを受信または提供することを含み得る。
【0772】
任意の実施形態では、方法は、測定された環境マーカーの量を含むデータを遠隔地に送信すること、および試料が得られた環境にさらされる対象の安全性または有害性を示すレポートを受信することを含み得る。
【0773】
任意の実施形態では、QMAXデバイスアレイは、表B8から選択される環境マーカーにそれぞれ結合する複数の捕捉剤を含むことができ、読み取りステップd)は、試料中の複数の環境マーカーの量の測定値を得ることを含むことができる。
【0774】
任意の実施形態では、試料は食品試料であり得、分析物は食品マーカーであり得、試料中の食材マーカーの量は、消費する食品の安全性と相関し得る。いくつかの実施形態では、食品マーカーは表B9から選択される。
【0775】
任意の実施形態では、方法は、試料が得られる食品を消費する対象の安全性または有害性を示すレポートを受信または提供することを含み得る。
【0776】
任意の実施形態では、方法は、測定された食料マーカーの量を含むデータを遠隔地に送信すること、および試料が得られる食品を消費する対象の安全性または有害性を示すレポートを受信することを含み得る。
【0777】
任意の実施形態では、本明細書に開示されるデバイス、装置、システム、および方法は、米国仮出願第62/234,538号およびPCT出願第PCT/US2016/054025号の表B9から選択される食品マーカーにそれぞれ結合する複数の捕捉剤を含むことができ、得ることは、試料中の複数の食品マーカーの量の測定値を得ることを含むことができ、試料中の複数の食品マーカーの量は、消費する食品の安全性と相関し得る。
【0778】
また、本発明のデバイス、システム、および方法を実施する際に使用を見出すキットも本明細書に提供される。
【0779】
試料の量は、試料の約一滴であり得る。試料の量は、刺した指または指先から収集した量であり得る。試料の量は、マイクロニードルまたは静脈吸引から収集した量であり得る。
【0780】
試料は、供給源からそれを取得した後、さらに処理することなく使用され得るか、または、例えば、対象の分析物の濃縮、大きな粒子状物質の除去、固体試料の溶解または再懸濁などに処理され得る。
【0781】
試料をQMAXデバイスに適用する任意の好適な方法が用いられ得る。好適な方法は、ピペット、スポイト、シリンジなどを使用することを含み得る。ある特定の実施形態では、以下に説明されるように、QMAXデバイスがディップスティック形式の支持体上に位置する場合、ディップスティックの試料受け取り領域を試料に浸漬することによって試料がQMAXデバイスに適用され得る。
【0782】
試料は、一度に、または複数回で収集され得る。経時的に収集された試料は、個別に集約および/または処理され得る(QMAXデバイスに適用し、試料中の分析物の量の測定値を得ることによって)。いくつかの場合によっては、経時的に得られた測定値を集約することができ、経時的な縦断的分析に役立ち、スクリーニング、診断、治療、および/または疾患予防を促進することができる。
【0783】
上記のように、QMAXデバイスを洗浄して未結合の試料構成成分を除去することは、任意の便利な方法で行うことができる。ある特定の実施形態では、結合緩衝剤を使用してQMAXデバイスの表面を洗浄し、未結合の試料構成成分を除去する。
【0784】
分析物の検出可能な標識は、任意の便利な方法で行うことができる。分析物は、直接または間接的に標識され得る。直接標識では、試料がQMAXデバイスに適用される前に、試料中の分析物が標識される。間接標識では、以下に説明されるように、試料がQMAXデバイスに適用された後に、試料中の非標識分析物が標識され、非標識検体が捕捉される。
【0785】
(10)用途
本明細書に開示されるデバイス/装置、システム、および方法は、様々な用途(分野および試料)に使用することができる。用途は、本明細書に開示され、それぞれ2016年8月10日および2016年9月14日に出願されたPCT出願(米国指定)第PCT/US2016/045437号および第PCT/US0216/051775号、2017年2月7日に出願された米国仮出願第62/456065号、2017年2月8日に出願された米国仮出願第62/456287号、ならびに2017年2月8日に出願された米国仮出願第62/456504号(これらの出願のすべてはすべての目的のためにそれらの全体が本明細書に組み込まれる)において列挙、説明、および/または要約されている。
【0786】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるデバイス、装置、システム、および方法は、様々な分野の様々な異なる用途で使用され、試料中の1つ以上の分析物の有無、定量化、および/または増幅の判定が望ましい。例えば、ある特定の実施形態では、主題のデバイス、装置、システム、および方法は、タンパク質、ペプチド、核酸、合成化合物、無機化合物、有機化合物、細菌、ウイルス、細胞、組織、ナノ粒子、およびその他の分子、化合物、混合物、ならびにそれらの物質の検出に使用される。主題のデバイス、装置、システム、および方法が使用され得る様々な分野には、これらに限定されないが、ヒトの疾患および状態の診断、管理、および/または予防、獣医の疾患および状態の診断、管理、および/または予防、植物の疾患または状態の診断、管理、および/または予防、農業用途、獣医学用途、食品検査、環境検査および汚染除去、薬物検査および予防などが挙げられ、使用され得る。
【0787】
本発明の用途には、これらに限定されないが、(a)特定の疾患、または疾患の特定の病期、例えば、感染症および寄生虫病、傷害、心血管疾患、癌、精神疾患、神経精神疾患、ならびに器質性疾患、例えば、肺疾患、腎疾患の病期と相関する化学化合物または生体分子の検出、精製、定量化、および/または増幅、(b)細胞および/または微生物、例えば、環境、例えば、水、土壌、または生体試料、例えば、組織、体液からのウイルス、真菌、および細菌の検出、精製、定量化、および増幅、(c)食品の安全性、ヒトの健康、または国家安全保障を危険にさらす化学化合物または生体試料、例えば、毒性廃棄物、炭疽の検出、定量化、(d)医学的または生理学的モニターにおけるバイタルパラメータ、例えば、グルコース、血中酸素レベル、総血球数の検出および定量化、(e)生体試料、例えば、細胞、ウイルス、体液の特定のDNAまたはRNAの検出および定量化、(f)ゲノム解析のための染色体およびミトコンドリアのDNAの遺伝子配列の配列決定および比較、または(g)例えば、医薬品の合成または精製中の反応生成物の検出および定量化が挙げられる。
【0788】
いくつかの実施形態では、主題のデバイス、装置、システム、および方法は、試料中の核酸、タンパク質、または他の分子もしくは化合物の検出に使用される。ある特定の実施形態では、デバイス、装置、システム、および方法は、例えば、対象の疾患状態の診断、予防、および/または管理に使用されるような、生体試料中の1つ以上、2つ以上、または3つ以上の疾患バイオマーカーの迅速な臨床検出および/または定量化に使用される。ある特定の実施形態では、デバイス、装置、システム、および方法は、環境試料、例えば、川、海、湖、雨、雪、下水、下水処理流出、農業排水、産業排水、水道水または飲料水中の1つ以上、2つ以上、または3つ以上の環境マーカーの検出および/または定量化に使用される。ある特定の実施形態では、デバイス、装置、システム、および方法は、水道水、飲料水、調理済み食品、処理済みの食品、または生の食品から得られる食品試料からの1つ以上、2つ以上、または3つ以上の食品マークの検出および/または定量化に使用される。
【0789】
いくつかの実施形態では、主題のデバイスはマイクロ流体デバイスの一部である。いくつかの実施形態では、主題のデバイス、装置、システム、および方法を使用して、蛍光または発光信号を検出する。いくつかの実施形態では、主題のデバイス、装置、システム、および方法は、これらに限定されないが、携帯電話、タブレットコンピュータ、およびラップトップコンピュータなどの通信デバイスを含むか、またはこれらと一緒に使用される。いくつかの実施形態では、主題のデバイス、装置、システム、および方法は、これらに限定されないが、光学バーコード、無線周波数IDタグ、またはそれらの組み合わせなどの識別子を含むか、またはこれらと一緒に使用される。
【0790】
いくつかの実施形態では、試料は対象から得られた診断試料であり、分析物はバイオマーカーであり、測定された試料中の分析物の量は疾患または状態の診断に役立つ。いくつかの実施形態では、対象のデバイス、システム、および方法は、疾患または状態を有しないか、またはその低いリスクにある個体において測定されたバイオマーカーの量および測定されたバイオマーカーの値の範囲を示すレポートを受信するか、または対象に提供することをさらに含み、測定された値の範囲に対する測定されたバイオマーカーの量は、疾患または状態の診断に役立つ。
【0791】
いくつかの実施形態では、試料は環境試料であり、分析物は環境マーカーである。いくつかの実施形態では、主題のデバイス、システム、および方法は、試料が得られた環境にさらされる対象の安全性または有害性を示すレポートを受信または提供することを含む。いくつかの実施形態では、主題のデバイス、システム、および方法は、測定された環境マーカーの量を含むデータを遠隔地に送信すること、および試料が得られた環境にさらされる対象の安全性または有害性を示すレポートを受信することを含む。
【0792】
いくつかの実施形態では、試料は食品試料であり、分析物は食品マーカーであり、試料中の食品マーカーの量は、消費する食品の安全性と相関する。いくつかの実施形態では、主題のデバイス、システム、および方法は、試料が得られる食品を消費する対象の安全性または有害性を示すレポートを受信または提供することを含む。いくつかの実施形態では、主題のデバイス、システム、および方法は、測定された食料マーカーの量を含むデータを遠隔地に送信すること、および試料が得られる食品を消費する対象の安全性または有害性を示すレポートを受信することを含む。
【0793】
(11)寸法
本明細書に開示されるデバイス、装置、システム、および方法は、プレートおよびスペーサを含むことができるQMAXデバイスを含むか、または使用することができる。いくつかの実施形態では、QMAXデバイスおよびそのアダプタの個々の構成要素の寸法は、2016年8月10日に出願されたPCT出願(米国指定)第PCT/US2016/045437号、および2016年12月9日に出願された米国仮出願第62,431,639号および2017年2月8日に出願された第62/456,287号に列挙、説明、および/または要約されており、これらは全てそれらの全体において参照により本明細書に組み込まれる。
【0794】
いくつかの実施形態では、寸法は以下の表に列挙されている。
【0795】
プレート:
【0796】
ヒンジ:
【0797】
ノッチ:
【0798】
溝:
【0799】
レセプタクルスロット:
【0800】
(12)クラウド
本明細書に開示されるデバイス/装置、システム、および方法は、データ転送、ストレージ、および/または分析のためにクラウド技術を使用することができる。関連するクラウド技術は、本明細書に開示され、それぞれ2016年8月10日および2016年9月14日に出願されたPCT出願(米国指定)第PCT/US2016/045437号および第PCT/US0216/051775号、2017年2月7日に出願された米国仮出願第62/456065号、2017年2月8日に出願された米国仮出願第62/456287号、ならびに2017年2月8日に出願された米国仮出願第62/456504号(これらの出願のすべてはすべての目的のためにそれらの全体が本明細書に組み込まれる)において列挙、説明、および/または要約されている。
【0801】
いくつかの実施形態では、クラウドストレージおよびコンピューティング技術は、クラウドデータベースを含むことができる。単なる例として、クラウドプラットフォームは、プライベートクラウド、パブリッククラウド、ハイブリッドクラウド、コミュニティクラウド、分散クラウド、インタークラウド、マルチクラウドなど、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。いくつかの実施形態では、モバイルデバイス(例えば、スマートフォン)は、ローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意の種類のネットワークを介してクラウドに接続され得る。
【0802】
いくつかの実施形態では、試料に関連するデータ(例えば、試料の画像)は、モバイルデバイスによって処理することなくクラウドに送信され、さらなる分析が遠隔で実施され得る。いくつかの実施形態では、試料に関連するデータは、モバイルデバイスによって処理され、結果はクラウドに送信される。いくつかの実施形態では、生データおよび結果の両方がクラウドに転送される。
【0803】
他の態様
本開示による本発明の主題のさらなる例は、以下に列挙される段落に記載される。
【0804】
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「その(the)」は、「単一」という語が使用される場合などの文脈がそうではないことを明確に指示しない限り、複数の指示対象を含むことに留意しなければならない。例えば、「分析物」への言及は単一の分析物および複数の分析物を含み、「捕捉剤」への言及は単一の捕捉剤および複数の捕捉剤を含み、「検出剤」への言及は単一の検出剤および複数の検出剤を含み、「剤」への言及には、単一の剤および複数の剤を含む。
【0805】
本明細書において、範囲は、「約」1つの特定の値から、および/または「約」別の特定の値まで、のように表現されることがある。このような範囲が表現されるとき、別の態様は、一方の特定の値からおよび/または他方の特定の値までを含む。同様に、値が近似として表現されるとき、先の「約」の使用によって、特定の値が別の態様を形成することが理解されるであろう。さらに、範囲のそれぞれの端点は、他方の端点に関して、そして他方の端点とは無関係に、両方有効であることが理解されるであろう。「約」または「おおよそ」という用語は、当業者によって決定された特定の値について許容可能な誤差範囲内を意味することがあり、これは、値がどのように測定または決定されるか、例えば、測定システムの限定に部分的に依存するであろう。例えば、「約」は、技術の実施毎に1以上の標準偏差内を意味し得る。あるいはまた、「約」は、所与の値の20%まで、10%まで、5%まで、または1%までの範囲を意味し得る。あるいはまた、特に生物学的システムまたはプロセスに関して、用語は、値の、同じ桁内、5倍以内、より好ましくは2倍以内を意味し得る。特定の値が本出願および特許請求の範囲に記載される場合、特に示されない限り、特定の値について許容可能な誤差範囲内を意味する「約」という用語を仮定すべきである。「約」という用語は、当業者によって通常理解される意味を有する。ある態様では、「約」という用語は、±10%を指すことがある。ある態様では、「約」という用語は、±5%を指すことがある。
【0806】
本明細書で使用される場合、「適合させる」および「構成される」という用語は、要素、構成要素、または他の対象物が所与の機能を果たすように設計および/または意図されることを意味する。したがって、「適応された」および「構成された」という用語の使用は、所与の要素、構成要素、または他の主題が所与の機能を単に実行する「ことができる」ことを意味すると解釈されるべきではない。同様に、特定の機能を実行するように構成されていると列挙されている主題は、加えてまたは代替として、その機能を実行するように作動するものとして説明され得る。
【0807】
本明細書で使用される、「例えば」という語句、「例として」という語句、ならびに/または単に「例」および「例示」という用語は、本開示による1つ以上の構成要素、特徴、詳細、構造、実施形態、および/または方法に関して使用される場合、記載される構成要素、特徴、詳細、構造、実施形態、および/または方法が、本開示による構成要素、特徴、詳細、構造、実施形態、および/または方法の例示的で非排他的な例であることを伝えることを意図している。したがって、説明される構成要素、機能、詳細、構造、実施形態、および/または方法は、限定的、必須、または排他的/網羅的であることを意図しておらず、構造的および/または機能的に類似および/または同等の構成要素、機能、詳細、構造、実施形態、および/または方法を含む他の構成要素、機能、詳細、構造、実施形態、および/または方法も、本開示の範囲内である。
【0808】
本明細書で使用される、2つ以上の実体のリストに関して「〜の少なくとも1つ」および「〜の1つ以上」という語句は、実体のリスト内の実体の任意の1つ以上を意味し、実体のリスト内に具体的に列記されているあらゆる実体の少なくとも1つに限定されない。例えば、「AおよびBの少なくとも1つ」(または、同等に「AまたはBの少なくとも1つ」、または同等に「Aおよび/またはBの少なくとも1つ」)は、Aのみ、Bのみ、またはAおよびBの組み合わせを指す場合がある。
【0809】
本明細書で使用される、第1の実体と第2の実体との間に置かれる「および/または」という用語は、(1)第1の実体、(2)第2の実体、ならびに(3)第1の実体および第2の実体の1つを意味する。「および/または」により列記された複数の実体は、同じように、つまり、そのように結合された実体の「1つ以上」と解釈されるべきである。具体的に特定されたそれらの実体に関連するか無関係であるかにかかわらず、「および/または」節で具体的に特定された実体以外に、他の実体が任意選択で存在する場合がある。
【0810】
数値範囲が本明細書で言及される場合、本発明は、エンドポイントが含まれる実施形態、両方のエンドポイントが除外される実施形態、および一方のエンドポイントが含まれ他方が除外される実施形態を含む。特に指定のない限り、両方のエンドポイントが含まれると想定するべきである。さらに、特に指示のない限り、または文脈および当業者の理解から明白でない限り。
【0811】
任意の特許、特許出願、または他の参考文献が、参照により本明細書に組み込まれ、かつ(1)本開示の組み込まれていない部分または他の組み込まれた参考文献のいずれかと矛盾する方法で用語を定義する場合、および/または(2)本開示の組み込まれない部分または他の組み込まれた参考文献のいずれかと別様に矛盾する場合、本開示の組み込まれていない部分が優先するものとし、本明細書における用語または組み込まれた開示は、その用語が定義されている、および/または組み込まれた開示が元々存在していた参考文献に関してのみ優先するものとする。