【0124】
本開示の実施形態において、
5-プロピル-2-[1-[[3-(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピラゾール-4-イル]-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(A1)、
2-(1-ベンジルピラゾール-4-イル)-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(A2)、
5-メチル-2-[1-[[3-(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピラゾール-4-イル]-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(A3)、
5-プロピル-2-[1-[2-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]エチル]ピラゾール-4-イル]-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(A4)、
2-[1-[2-(3-フルオロフェニル)エチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(A5)、
2-(1-メチルピラゾール-4-イル)-5-プロピル-3H-イミダゾ[2、1-b]プリン-4-オン(A6)、
2-[1-(1,1-ジメチルプロピル)ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(A7)、
N-イソプロピル-3-[3-[4-(4-オキソ-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-2-イル)ピラゾール-1-イル]プロパ-1-イニル]ベンズアミド(B1)、
エチル3-[3-[4-(4-オキソ-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-2-イル)ピラゾール-1-イル]プロパ-1-イニル]ベンゾエート(B2)、
5-プロピル-2-[1-[3-[3-(トリフルオロメトキシ)フェニル]プロパ-2-イニル]ピラゾール-4-イル]-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(B3)、
エチル4-メチル-3-[3-[4-(4-オキソ-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-2-イル)ピラゾール-1-イル]プロパ-1-イニル]ベンゾエート(B6)、
3-[[4-(4-オキソ-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-2-イル)ピラゾール-1-イル]メチル]ベンゾニトリル(B7)、
2-(1-イソプロピルピラゾール-4-イル)-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(B8)、
2-(1-ブチルピラゾール-4-イル)-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(B9)、
2-(1-エチルピラゾール-4-イル)-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(B10)、
2-[1-(2-メトキシエチル)ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(B11)、
2-[1-(2-ジメチルアミノエチル)ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(B12)、
5-プロピル-2-(1-プロピルピラゾール-4-イル)-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(B13)、
N,N-ジメチル-2-[4-(4-オキソ-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-2-イル)ピラゾール-1-イル]アセトアミド(B14)、
2-[1-(2-モルホリノエチル)ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(B15)、
2-[1-(シクロブチルメチル)ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(B16)、
2-(1-イソブチルピラゾール-4-イル)-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(B17)、
2-[1-(シクロプロピルメチル)ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(B18)、
2-[1-(2,2-ジメチルプロピル)ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(B19)、
5-プロピル-2-(1-sec-ブチルピラゾール-4-イル)-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(B20)、
5-プロピル-2-[1-(テトラヒドロフラン-2-イルメチル)ピラゾール-4-イル]-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(B21)、
2-[1-[[5-オキソ-1-[2-(トリフルオロメチル)-4-ピリジル]ピロリジン-3-イル]メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(C1)、
2-[1-[[5-オキソ-1-[5-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]ピロリジン-3-イル]メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(C2)、
2-[1-[[5-オキソ-1-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]ピロリジン-3-イル]メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(C3)、
2-[1-[2-(1-ピペリジル)エチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(D1)、
2-[1-[[3-(ヒドロキシメチル)フェニル]メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(E1)、
2-[1-[[3-(1-ヒドロキシ-1-メチル-エチル)フェニル]メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(F1)、
3-[[4-(4-オキソ-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-2-イル)ピラゾール-1-イル]メチル]安息香酸(G1)、
2-[4-(4-オキソ-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-2-イル)ピラゾール-1-イル]酢酸(H1)、
2-[1-(2-ヒドロキシ-2-メチル-プロピル)ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(I1)、
2-[1-(2,3-ジヒドロキシプロピル)ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(J1)、
2-(3,4-ジメトキシフェニル)-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(K1)、
5-プロピル-2-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(K2)、
2-[1-[(3-フルオロフェニル)メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(K3)、
2-[1-[(3-メトキシフェニル)メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(K4)、
2-[4-[2-(1-ピペリジル)エトキシ]フェニル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(K5)、
2-(5-メトキシ-2-ピリジル)-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(K6)、
2-(4-エトキシフェニル)-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(K7)、
N-イソプロピル-2-[4-(4-オキソ-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-2-イル)ピラゾール-1-イル]アセトアミド(L1)、
N-(オキセタン-3-イル)-2-[4-(4-オキソ-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-2-イル)ピラゾール-1-イル]アセトアミド(L2)、
4-プロピル-2-[1-[[3-(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピラゾール-4-イル]-1H-イミダゾ[2,1-f]プリン-5-オン(II)、
2-[1-(2-フリルメチル)ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(III)、
5-プロピル-2-[1-(2-チエニルメチル)ピラゾール-4-イル]-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(IV)、
2-[1-(オキサゾール-2-イルメチル)ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(V)、
2-[1-(イソオキサゾール-5-イルメチル)ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(VI)、
2-[1-[(5-メチル-2-チエニル)メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(VII)、
2-[1-[(3,5-ジフルオロフェニル)メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(VIII)、
5-プロピル-2-[1-(4-ピリジルメチル)ピラゾール-4-イル]-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(IX)、
5-プロピル-2-[1-(3-ピリジルメチル)ピラゾール-4-イル]-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(X)、
5-プロピル-2-[1-(2-ピリジルメチル)ピラゾール-4-イル]-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XI)、
5-プロピル-2-[1-(ピリミジン-5-イルメチル)ピラゾール-4-イル]-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XII)、
5-プロピル-2-[1-(ピリダジン-4-イルメチル)ピラゾール-4-イル]-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XIII)、
2-[1-[(1-オキソイソインドリン-5-イル)メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XIV)、
2-[1-[(2-メチル-1-オキソ-イソインドリン-5-イル)メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XV)、
2-[1-[(1-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-イソキノリン-6-イル)メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XVI)、
2-[1-[(2-オキソ-3,4-ジヒドロ-1H-キノリン-6-イル)メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XVII)、
5-プロピル-2-[1-(キノキサリン-6-イルメチル)ピラゾール-4-イル]-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XVIII)、
2-[1-(2-ナフチルメチル)ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XIX)、
2-[1-[[3-(アゼチジン-3-イル)フェニル]メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XX)、
2-[1-[[3-(2-メトキシエトキシ)フェニル]メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XXI)、
2-[1-[[4-(2-メトキシエトキシ)フェニル]メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XXII)、
5-プロピル-2-[1-[3-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]プロパ-2-イニル]ピラゾール-4-イル]-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XXIII)、
2-[1-[3-(3-フルオロフェニル)プロパ-2-イニル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XXIV)、
2-[1-[3-(4-フルオロフェニル)プロパ-2-イニル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XXV)、
5-プロピル-2-[1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]プロパ-2-イニル]ピラゾール-4-イル]-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XXVI)、
2-[1-[[1-(3-フルオロフェニル)-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XXVII)、
2-[1-[[1-(m-トリル)-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XXVIII)、
2-[1-[(3-クロロ-5-フルオロ-フェニル)メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XXIX)、
2-[[4-(4-オキソ-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-2-イル)ピラゾール-1-イル]メチル]ベンゾニトリル(XXX)、
2-[1-[(2-フルオロフェニル)メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XXXI)、
4-[[4-(4-オキソ-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-2-イル)ピラゾール-1-イル]メチル]ベンゾニトリル(XXXII)、
2-[1-[[3-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル]メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XXXIII)、
2-[1-[1-(3-フルオロフェニル)エチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XXXIV)、
2-[1-[(4-イソプロピルフェニル)メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XXXV)、
5-プロピル-2-[1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピラゾール-4-イル]-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XXXVI)、
2-[1-(2-アミノエチル)ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XXXVII)、
5-プロピル-2-(1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール-4-イル)-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XXXVIII)、
2-(1-シクロペンチルピラゾール-4-イル)-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XXXIX)、
7-メチル-5-プロピル-2-[1-[[3-(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピラゾール-4-イル]-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XL)、
8-メチル-5-プロピル-2-[1-[[3-(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピラゾール-4-イル]-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XLI)、
7-メチル-5-プロピル-2-(1-プロピルピラゾール-4-イル)-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XLII)、
2-(1-エチルピラゾール-4-イル)-7-メチル-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XLIII)、
7-メチル-2-(1-メチルピラゾール-4-イル)-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XLIV)、
5-プロピル-2-(1-プロピルピラゾール-4-イル)-7-(トリフルオロメチル)-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XXXXV)、
5-プロピル-7-(トリフルオロメチル)-2-[1-[[3-(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピラゾール-4-イル]-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XLVI)、
2-[1-(m-トリルメチル)ピラゾール-4-イル]-4-プロピル-1H-イミダゾ[2,1-f]プリン-5-オン(XLVII)、
2-[1-[(3-フルオロフェニル)メチル]ピラゾール-4-イル]-4-プロピル-1H-イミダゾ[2,1-f]プリン-5-オン(XLVIII)、
3-[[4-(5-オキソ-4-プロピル-1H-イミダゾ[2,1-f]プリン-2-イル)ピラゾール-1-イル]メチル]ベンゾニトリル(XLIX)、
3-[[4-(4-エチル-5-オキソ-1H-イミダゾ[2,1-f]プリン-2-イル)ピラゾール-1-イル]メチル]ベンゾニトリル(L)、
3-[1-メチル-1-[4-(4-オキソ-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-2-イル)ピラゾール-1-イル]エチル]ベンゾニトリル(LI)、
5-プロピル-2-[3-[[3-(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ]イソオキサゾール-5-イル]-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(LII)
からなる群から選択される式Iの化合物、又はその立体異性体、薬学的に許容される塩、複合体、水和物、溶媒和物、互変異性体、多形体、プロドラッグ、ラセミ混合物、光学活性体及びそれらの薬学的に活性な誘導体が提供される。
【実施例】
【0160】
以下の実施例では、本開示の化合物の合成、活性及び用途に関する詳細を説明する。以下は単に代表的なものであり、本開示はこれらの実施例に記載の詳細に限定されないものと理解されるべきである。
【0161】
材料及び方法:
蒸発は、真空中で回転蒸発により行い、ワークアップ手順は、濾過により残留固体を除去した後に行った;温度は「℃」で示される;操作は、典型的に18〜26℃の範囲内の室温で、他に記載されていない限り、又は普通なら当業者が不活性雰囲気下で作業するはずでなければ、空気を排除せずに行った;カラムクロマトグラフィー(フラッシュ法による)を使用して化合物を精製し、特に記載のない限り、Merck社製Kieselgelシリカ(商品9385)で実施した;概して、反応過程の後にTLC、HPLC又はLC/MSが続いた。反応時間は例示のためだけに記載されている;収率は例示のためだけに記載されており、必ずしも達成可能な最大値ではない;本開示の最終生成物の構造は、概してNMR法及び質量スペクトル法により確認した。プロトン磁気共鳴スペクトルは、概して、Bruker社製DRX 300分光計又はBruker社製DRX-400分光計を使用し、それぞれ300MHz又は400MHzの磁場強度で操作して、他に記載されていない限りDMSO d6中で決定した。NMRスペクトルが複雑な場合、診断信号のみが報告される。化学シフトは、外部標準としてのテトラメチルシランからの低磁場側への百万分率(δスケール)で報告され、ピーク多重度が次のように示される:s、一重線;d、二重線;dd、二重線の二重線;dt、三重線の二重線;dm、多重線の二重線;t、三重線;m、多重線;br、ブロード。高速原子衝撃(FAB)質量スペクトルデータは、概して、エレクトロスプレーで運転したPlatform分析計(Micromass社により供給)を使用して、適切な場合には、正イオンデータ又は負イオンデータのいずれかを収集して、又はSedex 75ELSDを備えたAgilent社製1100シリーズLC/MSを使用して、適切な場合には、正イオンデータ又は負イオンデータのいずれかを収集して得た。同位体分裂の結果、複数の質量スペクトルピークが生じる分子については(例えば塩素が存在するとき)、最低質量の主要イオンが報告される。逆相HPLCは、Agilent社製の機器でYMC Pack ODS AQ(100×20mmID、粒径S 5Å、細孔径12nm)を使用して行った;その後の段階に必要な基準まで各中間体を精製し、帰属された構造が正しいことを確認するのに十分に詳しく特徴付けた;純度は、HPLC、TLC又はNMRにより評価し、同一性は、適宜、赤外分光法(IR)、質量分析法又はNMR分光法により決定した。
【0162】
市販されていない場合、本明細書に記載のもの等、手順に必要な出発材料は、標準的な有機化学的技法、既知の構造的に類似した化合物の合成と類似した技法、又は記載の手順若しくは実施例に記載の手順と類似した技法から選択される手順により調製することができる。
【0163】
本明細書に記載の合成法の出発材料の多くは市販されており、且つ/若しくは科学文献において広く報告されており、又は科学文献において報告されたプロセスを適応させることにより市販の化合物から調製することもできることに留意されたい。読者は、反応条件及び試薬に関する一般的指針について、Advanced Organic Chemistry、第5版、Jerry March及びMichael Smith著、John Wiley & Sons出版、2001年を更に参照されたい。
【0164】
また、本明細書で述べる反応のいくつかにおいて、化合物中のあらゆる敏感な基を保護することが必要な/望ましい場合があることも理解されたい。保護が必要な又は望ましい例は、そのような保護に適した方法であるとして当業者に既知である。従来の保護基を標準的な慣例(例として、T.W.Greene、Protective Groups in Organic Synthesis、John Wiley and Sons出版、1991年参照)に従って、本明細書で上述の通り使用することができる。
【0165】
(実施例1)
式Iの化合物を調製するための一般的な合成経路
式Iの化合物、その互変異性体、多形体、立体異性体、プロドラッグ、溶媒和物、薬学的に許容される塩は、以下のスキームで概説する独立した一般的な合成経路に従って調製することができる:
【0166】
【化11】
【0167】
すべての記号が本明細書で上記で定義されている式(1a)の化合物は、市販されているか、又は当技術分野において周知の方法により調製することができる(米国特許第20080194593号、Synthesis、1993年、125〜128頁)。式(1c)の化合物は、カルボジイミド、例えばEDCI.HClの存在下、(1a)から(1b)との反応により調製することができる。続いて、脱水試薬、例えばP
2O
5、NaOHにより環を閉じて、化合物(1d)を得る。化合物(1d)は、塩素化試薬、例えばPOCl
3、PCl
5、SOCl
2等との反応により(1e)に変換することができる。式(1e)の化合物は、塩素化試薬、例えばPOCl
3、PCl
5、SOCl
2等の存在下、(1c)との反応により直接調製することもできる。
【0168】
式(1e)の化合物を酸、例えばHCl、H
2SO
4、AcOH等の存在下、アミノアセトアルデヒドジメチルアセタールと反応させて式(1)の化合物を得ることができ、これをR
2-Lと反応させて式Iの化合物が得られる。
【0169】
【化12】
【0170】
PGが保護基、例えばベンジル等である式(2a)の化合物は、スキーム1を使用することにより調製することができる。
【0171】
式(2b)の化合物は、式(2a)の化合物から、PG1がSEM等であり得る-NHの保護により調製することができる。式(2b)の化合物は、脱保護により式(2c)に変換することができる。式(2c)の化合物を、L1が脱離基であり、B及びZは上記で定義した(2d)と反応させて式(2e)の化合物を得ることができ、続いて脱保護して化合物(I)を得ることができる。式Iの化合物を、R
2-Lと更に反応させて、R
2が水素以外であり、本明細書で上記で定義されている通りである式Iの化合物を得ることができる。
【0172】
【化13】
【0173】
すべての記号が本明細書で上記で定義されている式(3a)の化合物は市販されている。化合物(3a)をPOCl
3の存在下、酸(3b)と反応させて式(3c)の化合物を得ることができ、これを保護基と更に反応させて化合物(3d)が得られる。
【0174】
式(3d)の化合物は、CH
3CN又はEtOH又はTHF等のような不活性溶媒の存在下、K
2CO
3又はNa
2CO
3又はCs
2CO
3等のような塩基で加水分解することにより、式(3e)に変換することができる。式(3e)の化合物は、R1が上記で定義した通りであるR1-Halとの反応により式(3f)に変換することができ、続いて脱保護して化合物(3g)を得ることができる。次いで、化合物(I)を上記と同様の方法で得ることができる。
【0175】
【化14】
【0176】
式(3d)の化合物は、上記と同様の方法で得ることができる。式(3d)の化合物は、Et
3N、DIPEA等のような塩基の存在下、アミノアセトアルデヒドジメチルアセタールと反応させ、続いて、酸、例えばHCl、H
2SO
4、AcOH等と反応させることにより、式(3i)に変換することができる。式(3i)の化合物は、CH
3CN又はEtOH又はTHF等のような不活性溶媒の存在下、K
2CO
3又はNa
2CO
3又はCs
2CO
3等のような塩基で加水分解することにより、式(3j)に変換することができる。式(3j)の化合物は、(3i)から酸、例えばHCl、H
2SO
4、AcOH等との反応により合成することもできる。式(3j)の化合物は、R1が上記で定義した通りであるR1-Halとの反応により式(3k)に変換することができ、続いて脱保護して化合物(I)を得ることができる。
【0177】
【化15】
【0178】
すべての記号が本明細書で上記で定義されている式(4a)の化合物は、市販されているか、又は当技術分野において周知の方法により調製することができる(国際公開第2009157938号、米国特許出願公開第20130324724号)。式(4d)の化合物は、上記と同様の方法で得ることができる。式(4e)の化合物は、(4d)からP
4S
10との反応により得ることができ、続いてアルキル化して(4f)を得ることができる。式(4f)の化合物は、Et
3N、DIPEA等のような塩基の存在下、アミノアセトアルデヒドジメチルアセタールと反応させることにより、式(4g)に変換することができ、続いて、酸、例えばHCl、H
2SO
4、AcOH等と反応させることにより、式Iの化合物を得ることができる。
【0179】
上述のプロセスのいずれかにおいて望ましい又は必要な場合は常に、官能基を酸、アミド、ヒドロキシメチル、ケト、アルデヒド並びにエステルに変換されるエステル官能基等の異なる官能基に転換することができる。前記変換は、文献に十分に記述された試薬及び条件を使用して行うことができる。
【0180】
上述のプロセスのいずれかにおいて望ましい又は必要な場合は常に、式Iの化合物のいずれかを薬学的に許容される塩に変換すること若しくはその逆が可能であり、又はある塩の形態を別の薬学的に許容される塩の形態に変換することができる。
【0181】
(実施例2)
(実施例A1)
5-プロピル-2-[1-[[3-(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピラゾール-4-イル]-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン
【0182】
【化16】
ステップ1:N-(6-アミノ-2,4-ジオキソ-3-プロピル-1H-ピリミジン-5-イル)-1-[[3-(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピラゾール-4-カルボキサミドの合成
メタノール(1500mL)中の1.1(30g、163.04mmol)、1.2(44.0g、163.04mmol)の混合物を0℃まで冷却し、EDCI.HCl(37.5g、195.65mmol)を加えた。反応混合物を25℃で16時間撹拌した。反応完了をTLCにより確認し、有機揮発物を蒸発させた。この残留物に水(2000mL)を加え、沈殿物を濾別し、冷水(500mL)で洗浄し、n-ヘキサンで洗浄し、乾燥して、薄黄色の固体として1.3を得た。(60.0g、84%)。
ESI-MS(m/z): 437.2 (M + 1);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 0.82 (t, J = 7.6 Hz, 3H); 1.46-1.51 (m, 2H); 3.64 (t, J = 7.6 Hz, 2H); 5.49 (s, 2H); 6.01 (s, 2H); 7.55-7.68 (m, 2H); 7.68-7.70 (m, 2H); 7.99 (s, 1H); 8.37 (s, 1H); 8.55 (s, 1H); 10.42 (s, 1H).
ステップ2:1-プロピル-8-[1-[[3-(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピラゾール-4-イル]-3,7-ジヒドロプリン-2,6-ジオンの合成
1.3(60g、137.6mmol)及びDMF(600mL)の混合物中に、P
2O
5(68.4g、481.6mmol)を分割して加え、100℃で30分間加熱した。反応完了をTLCにより確認し、混合物を20〜25℃まで冷却した。激しく撹拌しながら反応混合物を水(2.5L)にゆっくり注いだ。分離された固体材料を濾別し、冷水(500mL)で洗浄し、n-ヘキサンで洗浄し、乾燥して、薄黄色の固体として1.4を得た(53g、93%)。
ESI-MS(m/z): 419.2 (M + 1);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 0.87 (t, J = 7.2 Hz, 3H); 1.53-1.60 (m, 2H); 3.98 (t, J = 7.2 Hz, 2H); 5.53 (s, 2H); 7.57-7.64 (m, 2H); 7.69-7.71 (m, 2H); 8.08 (s, 1H); 8.47 (s, 1H); 11.83 (s, 1H); 13.39 (br s, 1H).
ステップ3:2-クロロ-1-プロピル-8-[1-[[3-(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピラゾール-4-イル]-7H-プリン-6-オンの合成
1.4(35g、83.93mmol)、NH
4Cl(44.8g、83.7mmol)及びPOCl
3(1000mL)の混合物を120〜125℃で72時間加熱した。反応完了をTLCにより確認し、混合物を20〜25℃まで冷却した。次いで、これを真空下で濃縮し、冷水でゆっくりクエンチし、固体材料を分離した。これを濾別し、冷水で洗浄し、真空下で乾燥した。シリカゲル(230〜400メッシュ)及び溶離液としてクロロホルム中の0.5〜4%メタノールを使用してカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製して、薄黄色の固体として1.5を得た。(17g、47%)
ESI-MS(m/z): 437.1 (M + 1);
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): δ 1.02 (t, J = 7.2 Hz, 3H); 1.72-1.84 (m, 2H); 4.29 (t, J = 7.6 Hz, 2H); 5.52 (s, 2H); 7.56-7.57 (m, 2H); 7.61-7.63 (m, 2H); 8.12 (s, 1H); 8.35 (s, 1H)
ステップ4:5-プロピル-2-[1-[[3-(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピラゾール-4-イル]-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オンの合成
NMP(5mL)中の1.5(0.2g、0.46mmol)の溶液に、DIPEA(0.30mL、1.83mmol)及びアミノアセトアルデヒドジメチルアセタール(0.20mL、1.83mmol)を加えた。混合物を130℃で3日間撹拌した。反応完了をTLCにより確認し、次いで室温まで冷却し、残留物を水(50mL)に溶解し、混合物を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、真空下で濃縮して、粗生成物を得た。移動相としてDCM中の2〜5%メタノールを使用してcombiflashカラムクロマトグラフィーによりこれを精製して、白色の固体として表題化合物A1を得た(0.075g、37%)。
MS(ESI)m/z:442.2 (M + 1);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 0.90 (t, J = 7.2 Hz, 3H); 1.71-1.74 (m, 2H); 4.13-4.16 (m, 2H); 5.52 (s, 2H); 7.15 (d, J = 1.2 Hz, 1H); 7.59-7.69 (m, 5H); 8.16 (s, 1H); 8.55 (s, 1H); 13.80 (br s, 1H).
実施例A1の合成に使用した類似の手順の順序に従って、Table(表1)に示す以下の実施例を調製した
【0183】
【表1A】
【0184】
【表1B】
【0185】
【表1C】
【0186】
(実施例B1)
N-イソプロピル-3-[3-[4-(4-オキソ-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-2-イル)ピラゾール-1-イル]プロパ-1-イニル]ベンズアミド
【0187】
【化17】
ステップ1:5-プロピル-2-[1-[[3-(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピラゾール-4-イル]-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オンの合成
NMP(45mL)中の1.5(9.0g、20.64mmol)の溶液に、DIPEA(3.4mL、20.64mmol)及びアミノアセトアルデヒドジメチルアセタール(8.9mL、82.56mmol)を加えた。混合物を130℃で6時間撹拌し、次いで、反応混合物を室温まで冷却し、次いで濃HCl(27mL)を加え、130℃で16時間撹拌した。反応完了をTLCにより確認し、次いで室温まで冷却し、残留物を水(500mL)に溶解し、混合物を酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、真空下で濃縮して、粗生成物を得た。残留物に冷メタノールを加え、得られた固体を濾過し、n-ヘキサンで洗浄し、乾燥して、白色の固体としてA1を得た(6.0g、66%)。
MS(ESI)m/z: 442.2 (M + 1);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 0.90 (t, J = 7.2 Hz, 3H); 1.71-1.74 (m, 2H); 4.13-4.16 (m, 2H); 5.52 (s, 2H); 7.15 (d, J = 1.2 Hz, 1H); 7.59-7.69 (m, 5H); 8.16 (s, 1H); 8.55 (s, 1H); 13.80 (br s, 1H).
ステップ2:5-プロピル-2-[1-[[3-(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピラゾール-4-イル]-3-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オンの合成
DMF(50mL)中のA1(5.0g、11.33mmol)の溶液に、K
2CO
3(7.8g、56.70mmol)及び2-(クロロメトキシ)エチル-トリメチル-シラン(20mL、113.37mmol)を加えた。混合物を室温で2日間撹拌した。反応完了をTLCにより確認し、次いで水(500mL)に溶解し、混合物を酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、真空下で濃縮して、粗生成物を得た。移動相としてヘキサン中の30〜35%酢酸エチルを使用してカラムクロマトグラフィーにより残留物を精製して、白色の固体として表題化合物2.1を得た(6.0g、93%)。
MS(ESI)m/z: 572.0 (M + 1);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ -0.13 (s, 9H), 0.83-0.92 (m, 5H); 1.71-1.77 (m, 2H); 3.67-3.71 (m, 2H); 4.18 (t, J = 6.8 Hz, 2H); 5.58 (s, 2H); 5.94 (s, 2H); 7.18 (d, J = 1.6 Hz, 1H); 7.33-7.37 (m, 1H); 7.61-7.63 (m, 1H); 7.68-7.71 (m, 3H); 8.11 (s, 1H); 8.60 (s, 1H).
ステップ3:5-プロピル-2-(1H-ピラゾール-4-イル)-3-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オンの合成
THF(2mL)中の2.1(1.6g、2.84mmol)の溶液に、カリウムtert-ブトキシド(2.55g、22.76mmol)及びDMSO(2.3g、22.76mmol)を加えた。混合物を℃まで冷却し、酸素を30分間バブリングした。反応完了をTLCにより確認し、次いで0℃の塩化アンモニウムの水性飽和溶液(4mL)でクエンチし、酢酸エチル(150mL)で抽出し、水(30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、真空下で濃縮して、オフホワイト色の固体として2.2を得た(1.1g、94%)。
MS(ESI)m/z: 414.3;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ -0.087 (s, 9H), 0.86-0.93 (m, 5H); 1.72-1.78 (m, 2H); 3.70-3.74 (m, 2H); 4.19 (t, J = 7.2 Hz, 2H); 5.94 (s, 2H); 7.19 (d, J = 1.6 Hz, 1H); 7.74 (d, J = 1.6 Hz, 1H); 8.10 (s, 1H); 8.39 (s, 1H); 13.52 (br s, 1H).
ステップ4:N-イソプロピル-3-[3-[4-[4-オキソ-5-プロピル-3-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾ[2,1-b]プリン-2-イル]ピラゾール-1-イル]プロパ-1-イニル]ベンズアミド(2.4)の合成。
3-ヨード-N-イソプロピルベンズアミドの合成
DMF(30mL)中の3-ヨード安息香酸(3.0g、12.09mmol)、イソプロピルアミン(1.2mL、14.51mmol)の混合物を0℃まで冷却し、EDCI.HCl(3.25g、16.93mmol)を加えた。反応混合物を25℃で16時間撹拌した。反応完了をTLCにより確認し、残留物を水(150mL)に溶解し、混合物を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、真空下で濃縮して、粗生成物を得た。移動相としてヘキサン中の10〜15%酢酸エチルを使用してcombiflashカラムクロマトグラフィーにより残留物を精製して、白色の固体として表題化合物3-ヨード-N-イソプロピルベンズアミドを得た(1.0g、28%)。
MS(ESI)m/z: 289.9 (M + 1);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 1.15 (d, J = 6.4 Hz, 6H); 4.05-4.10 (m, 1H); 7.26 (d, J = 8.0 Hz, 1H); 7.83-7.88 (m, 2H); 8.18 (d, J = 2.0 Hz, 1H); 8.29-8.32 (m, 1H).
3-(3-ヒドロキシプロパ-1-イニル)-N-イソプロピルベンズアミドの合成
プロパルギルアルコール(0.26mL、4.15mmol)、3-ヨード-N-イソプロピルベンズアミド(1.0g、3.46mmol)、ヨウ化銅(0.02g、0.1mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.12g、0.17mmol)、1,4-ジオキサン:トリエチルアミン(1:1)(20ml)の混合物を10分間脱気し、60℃で2時間撹拌した。反応完了をTLCにより確認し、残留物を真空下で濃縮して、粗生成物を得た。移動相としてヘキサン中の15〜20%酢酸エチルを使用してcombiflashカラムクロマトグラフィーにより残留物を精製して、白色の固体として表題化合物3-(3-ヒドロキシプロパ-1-イニル)-N-イソプロピルベンズアミドを得た(0.5g、67%)。
MS(ESI)m/z: 218.0 (M + 1);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 1.00 (d, J = 6.4 Hz, 6H); 4.02-4.04 (m, 1H); 4.33 (d, J = 5.6 Hz, 2H); 5.36 (t, J = 5.6 Hz, 1H); 7.46 (t, J = 7.6 Hz, 1H); 5.54-7.55 (m, 1H); 7.83 (d, J = 7.6 Hz, 1H); 7.92 (s, 1H); 8.30-8.40 (m, 1H).
3-(3-ブロモプロパ-1-イニル)-N-イソプロピル-ベンズアミドの合成
3-(3-ヒドロキシプロパ-1-イニル)-N-イソプロピルベンズアミド(0.5g、2.30mmol)及びDCM(10mL)の混合物を0℃まで冷却し、三臭化リン(0.11mL、1.15mmol)をゆっくり加え、室温で1時間撹拌した。反応完了をTLCにより確認し、反応混合物を飽和NaHCO
3溶液でクエンチし、DCM(3×15mL)で抽出し、飽和ブライン溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、真空下で蒸発させて、白色の固体として3-(3-ブロモプロパ-1-イニル)-N-イソプロピ-ルベンズアミド(2.3)を得た(0.55g、86%)。
MS(ESI)m/z: 279.9 & 282.9 (M + 1);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 1.27 (d, J = 6.4 Hz, 6H); 4.16 (s, 2H); 4.25-4.29 (m, 1H); 5.88 (br s, 1H); 7.39 (t, J = 8.0 Hz, 1H); 7.53-7.55 (m, 1H); 7.74-7.78 (m, 2H).
N-イソプロピル-3-[3-[4-[4-オキソ-5-プロピル-3-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾ[2,1-b]プリン-2-イル]ピラゾール-1-イル]プロパ-1-イニル]ベンズアミド(2.4)の合成
アセトン(10mL)中の溶液2.2(0.1g、0.24mmol)に、炭酸カリウム(0.05g、0.36mmol)及び2.3(0.081g、0.29mmol)を加えた。混合物を60℃で2日間撹拌した。反応完了をTLCにより確認し、次いで室温まで冷却し、セライトパッドに通して濾過し、アセトン(15mL)で洗浄し、真空下で濃縮して、粗生成物を得た。移動相としてDCM中の2〜5%メタノールを使用してcombiflashカラムクロマトグラフィーにより残留物を精製して、白色の固体として表題化合物2.4を得た(0.14g、95%)。
MS(ESI)m/z: 613.0 (M + 1);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ -0.099 (s, 9H), 0.83-0.95 (m, 5H); 1.12-1.16 (m, 6H); 1.72-1.78 (m, 2H); 3.72 (t, J = 8.4 Hz, 2H); 4.05-4.10 (m, 1H); 4.20 (t, J = 6.8 Hz, 2H); 5.49 (s, 2H); 5.95 (s, 2H); 7.20 (d, J = 1.6 Hz, 1H); 7.46-7.50 (m, 1H); 7.60-7.62 (m, 1H); 7.75 (d, J = 1.6 Hz, 1H); 7.76-7.89 (m, 1H); 7.96 (d, J = 1.6 Hz, 1H); 8.15 (s, 1H); 8.33 (d, J = 7.2 Hz, 1H); 8.58 (s, 1H).
ステップ5:N-イソプロピル-3-[3-[4-(4-オキソ-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-2-イル)ピラゾール-1-イル]プロパ-1-イニル]ベンズアミドの合成
エタノール、2N HCl(10mL)中の2.4(0.14g、0.23mmol)の溶液を80℃で8時間加熱した。反応完了をTLCにより確認し、次いで室温まで冷却し、真空下で濃縮して、粗生成物を得た。残留物を水性NaHCO
3溶液によりPH(7〜8)まで塩基性化し、次いで、得られた固体を濾過し、n-ヘキサンで洗浄し、乾燥し、移動相としてDCM中の2〜5%メタノールを使用してcombiflashカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色の固体として表題化合物B1を得た(0.060g、54%)。
MS(ESI)m/z: 483.3 (M + 1);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 0.92 (t, J = 7.2 Hz, 3H); (1.15 (d, J = 6.4 Hz, 6H), 1.72-1.78 (m, 2H); 4.05-4.11 (m, 1H); 4.18 (t, J = 7.6 Hz, 2H); 5.45 (s, 2H); 7.17 (d, J = 1.6 Hz, 1H); 7.47-7.52 (m, 1H); 7.64 (d, J = 7.6 Hz, 1H); 7.71 (d, J = 1.6 Hz, 1H); 7.88 (d, J = 8.0 Hz, 1H); 7.97 (br s, 1H); 8.19 (s, 1H); 8.34 (d, J = 7.6 Hz, 1H); 8.60 (s, 1H); 13.95 (br s, 1H).
実施例B1の合成に使用した類似の手順の順序に従って、Table(表2)に示す以下の実施例を調製した
【0188】
【表2A】
【0189】
【表2B】
【0190】
【表2C】
【0191】
【表2D】
【0192】
【表2E】
【0193】
【表2F】
【0194】
【表2G】
【0195】
(実施例C1)
2-[1-[[5-オキソ-1-[2-(トリフルオロメチル)-4-ピリジル]ピロリジン-3-イル]メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン
【0196】
【化18】
ステップ1:2-[1-[[5-オキソ-1-[6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]ピロリジン-3-イル]メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(3.2)
5-オキソ-1-[2-(トリフルオロメチル)-4-ピリジル]ピロリジン-3-カルボン酸の合成
2-(トリフルオロメチル)ピリジン-5-アミン(1.12g、6.92mmol)及びイタコン酸(1.0g、7.69mmol)の混合物を130〜135℃で10時間加熱した。反応完了をTLCにより確認し、次いで室温まで冷却し、ジエチルエーテルで希釈し、固体を濾別し、乾燥して、オフホワイト色の固体として5-オキソ-1-[6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]ピロリジン-3-カルボン酸を得た(0.49g、23%)。
MS(ESI)m/z: 275.1 (M + 1);
1H NMR : 記録されず
エチル5-オキソ-1-[2-(トリフルオロメチル)-4-ピリジル]ピロリジン-3-カルボキシレートの合成
5-オキソ-1-[6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]ピロリジン-3-カルボン酸(0.4g、2.42mmol)、硫酸(0.5mL)及びエタノール(20mL)の混合物を80〜85℃で10時間加熱した。反応完了をTLCにより確認し、室温まで冷却した。有機揮発物を真空下で蒸発させて粗生成物を得た。残留物を酢酸エチル(20mL)に溶解し、NaHCO
3溶液(2×20mL)で洗浄した。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、真空下で蒸発させて、黄色のオイルとしてエチル5-オキソ-1-[6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]ピロリジン-3-カルボキシレートを得た(0.43g、98%)。
MS(ESI)m/z: 303.1 (M + 1);
1H NMR : 記録されず
4-(ヒドロキシメチル)-1-[6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]ピロリジン-2-オンの合成
エチル5-オキソ-1-[6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]ピロリジン-3-カルボキシレート(0.41g、1.37mmol)及びメタノール(20mL)の混合物を10〜15℃まで冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(0.10g、2.74mmol)を5分間にわたって分割して加え、反応混合物を室温で9時間撹拌した。反応完了をTLCにより確認し、真空下で濃縮して、粗生成物を得た。残留物に水(20mL)を加え、水性溶液を酢酸エチル(3×20ml)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、蒸発させて粗製物を得、これを、移動相としてヘキサン中の40〜50%酢酸エチルを使用してcombiflashカラムクロマトグラフィーにより精製して、無色のオイルとして4-(ヒドロキシメチル)-1-[6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]ピロリジン-2-オンを得た(0.31g、88%)。
MS(ESI)m/z: 261.0 (M + 1);
1HNMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 2.31-2.37 (m, 1H); 2.47-2.68 (m, 1H); 3.14-3.17 (m, 1H); 3.41-3.45 (m, 2H); 3.69-3.73 (m, 1H); 3.98-4.01 (m, 1H); 4.85-4.87 (m, 1H); 8.55 (br s, 1H); 8.70 (s, 1H); 9.06 (d, J = 2.0 Hz, 1H)
[5-オキソ-1-[6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]ピロリジン-3-イル]メチルメタンスルホネート(3.1)の合成
4-(ヒドロキシメチル)-1-[6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]ピロリジン-2-オン(0.25g、0.96mmol)、ジクロロメタン(7mL)及びトリエチルアミン(0.27mL、1.92mmol)の混合物を0℃まで冷却した。この溶液にメタンスルホニルクロリド(0.089mL、1.15mmol)を5分間にわたって加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応完了をTLCにより確認し、水性NaHCO
3溶液を加え、DCM(2×20ml)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、蒸発させて、黄色のオイルとして[5-オキソ-1-[6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]ピロリジン-3-イル]メチルメタンスルホネートを得た(0.30g、92%)。
MS(ESI)m/z:(M+1)339.1;
1HNMR (400 MHz, DMSO-d6): δ2.43-2.47 (m, 1H); 2.74-2.82 (m, 1H); 2.93-2.96 (m, 1H); 3.32 (s, 3H); 3.74-3.78 (m, 1H); 4.07-4.12 (m, 1H);4.28-4.34 (m, 2H); 7.93 (d, J = 8.8 Hz, 1H); 8.6-8.39 (m, 1H); 9.04 (d, J = 2.4 Hz, 1H)
2-[1-[[5-オキソ-1-[6-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]ピロリジン-3-イル]メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オンの合成
DMF(7mL)中の溶液2.2(0.25g、0.605mmol)に、炭酸セシウム(0.394g、1.21mmol)、3.1(0.244g、0.726mmol)を加えた。混合物を80℃で16時間撹拌した。反応完了をTLCにより確認し、次いで室温まで冷却し、水を加え、得られた固体を濾過し、冷水で洗浄し、次いでn-ヘキサンで洗浄し、乾燥して、オフホワイト色の固体として表題化合物3.2を得た(0.1g、25%)。
MS(ESI)m/z: 656.0 (M + 1);
1H NMR : 記録されず
ステップ2:2-[1-[[5-オキソ-1-[2-(トリフルオロメチル)-4-ピリジル]ピロリジン-3-イル]メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オンの合成
DCM(9mL)中の3.2(0.1g、0.15mmol)の溶液にTFA(1mL)を加え、室温で4時間撹拌した。反応完了をTLCにより確認し、次いで真空下で濃縮して、粗生成物を得た。残留物を水性NaHCO
3溶液によりPH(7〜8)まで塩基性化し、次いで、得られた固体を濾過し、n-ヘキサンで洗浄し、乾燥し、LCMS精製法により精製して、白色の固体として表題化合物C1を得た(0.070g、87%)。
MS(ESI)m/z: 526.2 (M + 1);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 0.92 (t, J = 7.2 Hz, 3H); 1.71-1.78 (m, 2H); 2.51-2.53 (m, 1H); 2.72-2.79 (m, 1H); 3.08-3.09 (m, 1H); 3.77-3.82 (m, 1H); 4.04-4.08 (m, 1H); 4.19 (t, J = 7.2 Hz, 2H); 4.38 (d, J = 7.2 Hz, 2H); 7.16 (d, J = 1.6 Hz, 1H); 7.65 (d, J = 1.6 Hz, 1H); 7.89 (d, J = 8.4 Hz, 1H); 8.14 (s, 1H); 8.27-8.30 (m, 1H); 8.48 (s, 1H); 9.01 (d, J = 2.4 Hz, 1H); 13.9 (br s, 1H)
実施例C1の合成に使用した類似の手順の順序に従って、Table(表3)に示す以下の実施例を調製した
【0197】
【表3A】
【0198】
【表3B】
【0199】
(実施例D1)
2-[1-[2-(1-ピペリジル)エチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン
【0200】
【化19】
ステップ1:2-[1-(2-ブロモエチル)ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オンの合成
化合物2.2(0.4g、0.97mmol)、炭酸カリウム(0.4g、2.90mmol)及び1,2-ジブロモエタン(0.33mL、3.87mmol)を使用して実施例B1ステップ4の方法と同様に表題化合物4.1をオフホワイト色の固体として得た(0.35g、69%)。
MS(ESI)m/z: 519.9, 522.9 (M + 1);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ -0.086 (s, 9H); 0.86-0.92 (m, 5H); 1.72-1.76 (m, 2H); 3.70 (t, J = 8.0 Hz, 2H); 3.92 (t, J = 5.6 Hz, 2H); 4.18 (t, J = 7.2 Hz, 2H); 4.64 (t, J = 5.6 Hz, 2H); 5.92 (s, 2H); 7.19 (d, J = 1.6 Hz, 1H); 7.72 (d, J = 1.2 Hz, 1H); 8.10 (s, 1H); 8.48 (s, 1H)
ステップ2:2-[1-[2-(1-ピペリジル)エチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オンの合成
DMF(5mL)中の溶液4.1(0.15g、0.29mmol)に、DIPEA(0.14mL、0.86mmol)及びピペリジン(0.085mL、0.86mmol)を加えた。混合物を60℃で16時間撹拌した。反応完了をTLCにより確認し、次いで室温まで冷却し、水(50mL)を加えた。水性層を酢酸エチル(3×20mL)で抽出し、ブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、真空下で濃縮して、粗生成物を得た。残留物をLCMS精製法により精製して、白色の固体として表題化合物4.2を得た。(0.05g、33%)。
MS(ESI)m/z: 525.4 (M + 1);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ -0.088 (s, 9H); 0.86-0.93 (m, 9H); 1.23-1.28 (m, 4H); 1.74-1.82 (m, 4H); 2.49-2.50 (m, 2H); 3.71 (t, J = 7.2 Hz, 2H); 4.17-4.24 (m, 4H); 5.94 (s, 2H); 7.19 (d, J = 1.6 Hz, 1H); 7.72 (d, J = 1.6 Hz, 1H); 8.05 (s, 1H); 8.41 (s, 1H)
ステップ3:2-[1-[2-(1-ピペリジル)エチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オンの合成
化合物4.2(0.05g、0.095mmol)及びエタノール:2N HCl(10mL)を使用して実施例B1ステップ5の方法と同様に表題化合物D1をオフホワイト色の固体として得た(0.02g、54%)
MS(ESI)m/z: 395.3 (M + 1);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 0.93 (t, J = 7.6 Hz, 3H); 1.63-1.72 (m, 3H); 1.74-1.1.84 (m, 4H); 2.93-2.96 (m, 3H); 3.45-3.48 (m, 2H); 3.60 (q, J = 6.0 Hz, 2H); 4.18 (t, J = 7.2 Hz, 2H); 4.65 (t, J = 5.6 Hz, 2H); 7.18 (d, J = 1.2 Hz, 1H); 7.66 (d, J = 1.2 Hz, 1H); 8.24 (s, 1H); 8.54 (s, 1H); 13.95 (br s, 1H)
【0201】
(実施例E1)
2-[1-[[3-(ヒドロキシメチル)フェニル]メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン
【0202】
【化20】
ステップ1:メチル3-[[4-[4-オキソ-5-プロピル-3-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾ[2,1-b]プリン-2-イル]ピラゾール-1-イル]メチル]ベンゾエート
化合物2.2(0.3g、0.72mmol)、炭酸カリウム(0.15g、1.09mmol)及びメチル3-(ブロモメチル)ベンゾエート(0.18g、0.799mmol)を使用して実施例B1ステップ4の方法と同様に表題化合物5.1をオフホワイト色の固体として得た(0.4g、98%)。
MS(ESI)m/z: 562.0 (M + 1);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ -0.117 (s, 9H); 0.84-0.93 (m, 5H); 1.72-1.78 (m, 2H); 3.69 (t, J = 8.0 Hz, 2H); 3.85 (s, 3H); 4.19 (t, J = 6.8 Hz, 2H); 5.56 (s, 2H); 5.93 (s, 2H); 7.20 (d, J = 1.6 Hz, 1H); 7.54 (t, J = 7.6 Hz, 1H); 7.63 (d, J = 8.0 Hz, 1H); 7.73 (d, J = 1.6 Hz, 1H); 7.92 (dd, J = 1.6, 9.2 Hz, 1H); 7.96 (d, J = 16 Hz, 1H); 8.10 (s, 1H); 8.59 (s, 1H).
ステップ2:メチル3-[[4-(4-オキソ-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-2-イル)ピラゾール-1-イル]メチル]ベンゾエート
化合物5.1(0.4g、0.71mmol)及びエタノール:2N HCl(24mL)を使用して実施例B1ステップ5の方法と同様に表題化合物5.2をオフホワイト色の固体として得た(0.3g、98%)
MS(ESI)m/z: 432.2 (M + 1);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 0.92 (t, J = 7.6 Hz, 3H); 1.72-1.77 (m, 2H); 3.31 (s, 3H); 4.15-4.19 (m, 2H); 5.52 (s, 2H); 7.17 (d, J = 1.6 Hz, 1H); 7.53-7.56 (m, 1H); 7.59-7.61 (m, 1H); 7.68 (d, J = 1.6 Hz, 1H); 7.90-7.93 (m, 2H); 8.17 (s, 1H); 8.55 (s, 1H); 13.86 (s, 1H).
ステップ3:2-[1-[[3-(ヒドロキシメチル)フェニル]メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン
DCM(10mL)中の5.2(0.05g、0.116mmol)の溶液に、-50℃のDIBAL(0.32mL、0.58mmol、トルエン中の25%溶液)を加え、反応混合物を0℃まで昇温させた。反応完了をTLCにより確認し、次いで、反応混合物を塩化アンモニウム溶液でクエンチし、DCM中の5% MeOH(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、真空下で濃縮して、粗生成物を得た。分取TLCにより残留物を精製して、オフホワイト色の固体として表題化合物E1を得た(0.010g、21%)。
MS(ESI)m/z: 404.2 (M + 1);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 0.92 (t, J = 7.6 Hz, 3H); 1.72-1.78 (m, 2H); 4.17 (t, J = 7.6 Hz, 2H); 4.48 (d, J = 6.0 Hz, 2H); 5.21 (d, J = 6.0 Hz, 1H); 5.40 (s, 2H); 7.16-7.20 (m, 2H); 7.24-7.34 (m, 3H); 7.68 (d, J = 1.2 Hz, 1H); 8.14 (s, 1H); 8.49 (s, 1H); 13.93 (br s, 1H).
【0203】
(実施例F1)
2-[1-[[3-(1-ヒドロキシ-1-メチル-エチル)フェニル]メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン
【0204】
【化21】
【0205】
THF(10mL)中の5.2(0.05g、0.115mmol)の溶液に、-50℃のメチルマグネシウムブロミド(0.57mL、0.57mmol、THF中の1M溶液)を加え、反応混合物を0℃まで加温した。反応完了をTLCにより確認し、次いで、反応混合物を塩化アンモニウム溶液でクエンチし、DCM中の5% MeOH(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、真空下で濃縮して、粗生成物を得た。分取TLCにより残留物を精製して、オフホワイト色の固体として表題化合物F1を得た(0.01g、20%)。
MS(ESI)m/z: 432.2 (M + 1);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 0.92 (t, J = 7.6 Hz, 3H); 1.40 (s, 6H); 1.71-1.77 (m, 2H); 4.17 (t, J = 8.0 Hz, 2H); 5.02 (s, 1H); 5.40(s, 2H); 7.11 (d, J = 8.0 Hz, 1H); 7.16 (d, J = 1.6 Hz, 1H); 7.29 (t, J = 8.0 Hz, 1H); 7.39 (d, J = 8.0 Hz, 1H); 7.49 (s, 1H); 7.68 (d, J = 1.6 Hz, 1H); 8.15 (s, 1H); 8.49 (s, 1H); 13.86 (br s, 1H).
【0206】
(実施例G1)
3-[[4-(4-オキソ-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-2-イル)ピラゾール-1-イル]メチル]安息香酸
【0207】
【化22】
【0208】
メタノール:水(3:1,10mL)中のB7(0.07g、0.175mmol)の溶液に、NaOH(0.021g、0.527mmol)を加え、反応混合物を80℃で16時間撹拌した。反応完了をTLCにより確認し、次いで、反応混合物を室温まで冷却し、蒸発乾固した。2N HClでpH(3〜4)まで酸性化し、得られた固体を濾過し、n-ヘキサンで洗浄し、乾燥して、オフホワイト色の固体として表題化合物G1を得た(0.02g、27%)。
MS(ESI)m/z: 418.0 (M + 1);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 0.92 (t, J = 7.2 Hz, 3H); 1.72-1.77 (m, 2H); 4.17 (t, J = 7.6 Hz, 2H); 5.47 (s, 2H); 7.16 (d, J = 1.6 Hz 1H); 7.39 (br s, 1H); 7.45-7.47 (m, 2H); 7.68 (d, J = 1.6 Hz, 1H); 7.81-7.84 (m, 1H); 7.99 (br s, 1H); 8.16 (s, 1H); 8.53 (s, 1H); 13.92 (br s, 1H)
【0209】
(実施例H1)
2-[4-(4-オキソ-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-2-イル)ピラゾール-1-イル]酢酸
【0210】
【化23】
ステップ1:メチル2-[4-[4-オキソ-5-プロピル-3-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾ[2,1-b]プリン-2-イル]ピラゾール-1-イル]アセテート
化合物2.2(0.2g、0.484mmol)、炭酸カリウム(0.14g、1.06mmol)及びメチルブロモアセテート(0.06g、0.58mmol)を使用して実施例B1ステップ4の方法と同様に表題化合物6.1をオフホワイト色の固体として得た(0.2g、83%)。
MS(ESI)m/z: 486.0 (M + 1);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ -0.11 (s, 9H); 0.96-1.01 (m, 5H); 1.81-1.86 (m, 2H); 3.78-3.82 (m, 5H); 4.28 (t, J = 6.8 Hz, 2H); 5.33 (s, 2H); 6.01 (s, 2H); 7.28 (d, J = 1.6 Hz, 1H); 7.82 (d, J = 1.6 Hz, 1H); 8.17 (s, 1H); 8.54 (s, 1H)
ステップ2:メチル2-[4-(4-オキソ-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-2-イル)ピラゾール-1-イル]アセテート
化合物6.1(0.2g、0.4mmol)及びエタノール:2N HCl(12mL)を使用して実施例B1ステップ5の方法と同様に表題化合物6.2をオフホワイト色の固体として得た(0.13g、88%)
MS(ESI)m/z: 356.0 (M + 1);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): 記録されず
ステップ3:2-[4-(4-オキソ-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-2-イル)ピラゾール-1-イル]酢酸
エタノール:水(2:1)(10mL)中の6.2(0.2g、0.54mmol)の溶液に、NaOH(0.065g、1.62mmol)を加え、反応混合物を80℃で3時間撹拌した。反応完了をTLCにより確認し、次いで、反応混合物を室温まで冷却し、蒸発乾固した。残留物を2N HClでpH 3まで酸性化し、得られた固体を濾過し、n-ヘキサンで洗浄し、乾燥して、オフホワイト色の固体として表題化合物H1を得た(0.17g、92%)。
MS(ESI)m/z: 342.2 (M + 1);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 0.93 (t, J = 7.6 Hz, 3H); 1.75 (q, J = 7.2 Hz, 2H); 4.18 (t, J = 7.6 Hz, 2H); 5.08 (s, 2H); 7.18 (br s, 1H); 7.77 (br s, 1H); 8.14 (s, 1H); 8.43 (s, 1H); 13.22 (br s, 1H); 13.93 (br s, 1H)
【0211】
(実施例I1)
2-[1-(2-ヒドロキシ-2-メチル-プロピル)ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン
【0212】
【化24】
【0213】
化合物6.2(0.05g、0.14mmol)、THF(10mL)及びメチルマグネシウムブロミド(0.57mL、0.57mmol、THF中の1M溶液)を使用して実施例F1の方法と同様に表題化合物I1をオフホワイト色の固体として得た(0.01g、21%)
MS(ESI)m/z: 356.2 (M + 1);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 0.92 (t, J = 7.6 Hz, 3H); 1.09 (s, 6H); 1.72-1.78 (m, 2H); 4.09 (s, 2H); 4.19 (t, J = 7.6 Hz, 2H); 4.78 (s, 1H); 7.16 (s,1H); 7.71(s, 1H); 8.10(s, 1H); 8.37 (s, 1H); 13.86 (br s, 1H).
【0214】
(実施例J1)
2-[1-(2,3-ジヒドロキシプロピル)ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン
【0215】
【化25】
ステップ1:2-(1-アリルピラゾール-4-イル)-5-プロピル-3-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン
化合物2.2(0.15g、0.36mmol)、炭酸カリウム(0.12g、0.90mmol)及びアリルブロミド(0.044g、0.36mmol)を使用して実施例B1ステップ4の方法と同様に表題化合物7.1をオフホワイト色の固体として得た(0.15g、91%)。
MS(ESI)m/z: 454.0 (M + 1);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ -0.11 (s, 9H); 0.92-1.01 (m, 5H); 1.79-1.86 (m, 2H); 3.80 (t, J = 8.0 Hz, 2H); 4.28 (t, J = 6.8 Hz, 2H); 4.98 (d, J = 5.2 Hz, 2H); 5.27-5.36 (m, 2H); 6.02 (s, 2H); 6.11-6.19 (m, 1H); 7.28 (s, 1H); 7.82 (s,1H); 8.17 (s, 1H); 8.48 (s, 1H).
ステップ2:2-(1-アリルピラゾール-4-イル)-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン
化合物7.1(0.15g、0.33mmol)を使用して実施例B1ステップ5の方法と同様に表題化合物7.2をオフホワイト色の固体として得た(0.088g、83%)。
MS(ESI)m/z: 324.0 (M + 1);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 0.94 (t, J = 7.6 Hz, 3H); 1.72-1.75 (m, 2H); 4.17 (t, J = 7.2 Hz, 2H); 4.86 (d, J = 6.0 Hz, 2H); 5.18-5.27 (m, 2H); 6.01-6.09 (m, 1H); 7.38 (s, 1H); 7.84 (s, 1H); 8.15 (s,1H); 8.42 (s, 1H); 14.12 (br s, 1H).
ステップ3:2-[1-(2,3-ジヒドロキシプロピル)ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン
四酸化オスミウム(0.005g、0.019mmol)及びN-メチルモルホリンN-オキシド(0.047g、0.40mmol)をアセトン-水(1:1、10mL)中の7.2(0.088g、0.27mmol)の懸濁混合物に室温で加え、反応混合物を一晩撹拌した。反応完了をTLCにより確認した。得られた固体を濾過し、分取TLC法を使用して精製して、オフホワイト色の固体として表題化合物J1を得た(0.018g、33%)。
MS(ESI)m/z: 358.2 (M + 1);
1HNMR (400 MHz, DMSO-d6): 0.93 (t, J = 7.6 Hz, 3H); 1.73-1.79(m, 2H); 3.32-3.40 (m, 2H); 3.80-3.82 (m, 1H); 4.04-4.09 (m, 1H); 4.18 (t, J = 7.2 Hz, 2H); 4.28-4.32 (m, 1H); 4.79 (t, J = 6.0 Hz, 1H); 5.07 (d, J = 5.2 Hz, 1H); 7.17 (d, J = 1.6 Hz, 1H); 7.71 (d, J = 1.6 Hz, 1H); 8.11 (s, 1H); 8.37 (s, 1H); 13.86 (s, 1H)
【0216】
(実施例K1)
2-(3,4-ジメトキシフェニル)-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン
【0217】
【化26】
ステップ1:2-クロロ-8-(3,4-ジメトキシフェニル)-1-プロピル-7H-プリン-6-オン
1.1(1.0g、5.43mmol)、10.1(0.99g、5.43mmol)及びPOCl
3(10mL)の混合物を120〜125℃で72時間加熱した。反応完了をTLCにより確認し、混合物を20〜25℃まで冷却した。次いで、これを真空下で濃縮し、残留物に冷水をゆっくり加え、固体材料を分離した。これを濾別し、冷水で洗浄し、真空下で乾燥した。シリカゲル(230〜400メッシュ)及び溶離液としてDCM中の0.5〜4%メタノールを使用してカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製して、薄黄色の固体として10.2を得た。(1.1g、58%)
ESI-MS(m/z): 349.2 (M + 1);
1HNMR 記録されず
ステップ2:2-(3,4-ジメトキシフェニル)-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン
化合物8.2(0.2g、0.575mmol)、NMP(5mL)、DIPEA(0.38mL、2.30mmol)及びアミノアセトアルデヒドジメチルアセタール(0.25mL、2.29mmol)を使用して実施例A1ステップ4の方法と同様に表題化合物を黄色の固体として得た(0.11g、20%)。
MS(ESI)m/z: 354.2 (M + 1);
1HNMR (400 MHz, DMSO-d6): δ0.91 (t, J = 7.2 Hz, 3H); 1.73-1.75 (m, 2H); 3.79 (s, 3H); 3.85 (s, 3H); 4.17 (t, J = 7.2 Hz, 2H); 7.08 (d, J = 8.4 Hz, 1H); 7.14 (s, 1H); 7.72-7.78 (m, 3H); 13.96 (br s, 1H.
実施例K1の合成に使用した類似の手順の順序に従って、Table(表4)に示す以下の実施例を調製した
【0218】
【表4A】
【0219】
【表4B】
【0220】
【表4C】
【0221】
(実施例L1)
N-イソプロピル-2-[4-(4-オキソ-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-2-イル)ピラゾール-1-イル]アセトアミド
【0222】
【化27】
【0223】
DMF(2mL)中の溶液H1(0.05g、0.14mmol)に、DIPEA(0.071mL、0.42mmol)、イソプロピルアミン(0.013mL、0.15mmol)、EDCI.HCl(0.04g、0.21mmol)及びヒドロキシルベンゾトリアゾール(0.028g、0.21mmol)を加えた。混合物を25℃で16時間撹拌した。反応完了をTLCにより確認し、水(20mL)を加えた。沈殿した固体材料を濾別し、冷水で洗浄し、真空下で乾燥した。combiflashカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製して、オフホワイト色の固体として表題化合物O1を得た。(0.015g、27%)。
MS(ESI)m/z: 383.2 (M + 1);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 0.92 (t, J = 7.6 Hz, 3H); 1.09 (d, J = 6.8 Hz, 6H); 1.72-1.78 (m, 2H); 3.84-3.86 (m, 1H); 4.18 (t, J = 8.0 Hz, 2H); 4.84 (s, 2H); 7.17 (br s, 1H); 7.70 (br s, 1H); 8.11 (s, 1H); 8.15 (d, J = 6.8 Hz, 1H); 8.39 (s, 1H); 13.50 (br s, 1H)
実施例L1の合成に使用した類似の手順の順序に従って、Table(表5)に示す以下の実施例を調製した
【0224】
【表5】
【0225】
(実施例)
4-プロピル-2-[1-[[3-(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピラゾール-4-イル]-1H-イミダゾ[2,1-f]プリン-5-オン
【0226】
【化28】
ステップ1:2,6-ジクロロ-8-[1-[[3-(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピラゾール-4-イル]-7H-プリン
1(3.94g、27.80mmol)、2(5g、18.52mmol)及びPOCl
3(50mL)の混合物を120〜125℃で72時間加熱した。反応完了をTLCにより確認し、混合物を20〜25℃まで冷却した。次いで、これを真空下で濃縮し、残留物に冷水をゆっくり加え、混合物を酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(300mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、真空下で濃縮して、粗生成物を得た。溶離液としてヘキサン中の30〜35%酢酸エチルを使用してcombiflashカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製して、薄黄色の固体として3を得た。(3.5g、46%)
ESI-MS(m/z): 412.9 (M + 1);
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): 5.54 (s, 2H); 7.45-7.54 (m, 3H); 7.60-7.62 (m, 1H); 8.15 (s, 1H); 8.21 (s, 1H).
ステップ2:2-クロロ-N-(2,2-ジメトキシエチル)-8-[1-[[3-(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピラゾール-4-イル]-7H-プリン-6-アミン
NMP(10mL)中の3(0.5g、1.21mmol)の溶液に、DIPEA(0.20mL、1.21mmol)及びアミノアセトアルデヒドジメチルアセタール(0.16mL、1.45mmol)を加えた。混合物を130℃で1時間撹拌した。反応完了をTLCにより確認し、次いで室温まで冷却し、激しく撹拌しながら反応混合物を水(25mL)にゆっくり注いだ。分離された固体材料を濾別し、冷水(20mL)、続いてn-ヘキサンで洗浄し、乾燥して、オフホワイト色の固体として4を得た(0.4g、68%)。
MS(ESI)m/z:481.9 (M + 1);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 3.30 (s, 6H); 3.53 (br s, 2H); 4.62 (br s, 1H); 5.56 (s, 2H); 7.58-7.70 (m, 4H); 8.06 (s, 1H); 8.41 (s, 1H); 13.30 (br s, 1H).
ステップ3:2-[1-[[3-(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピラゾール-4-イル]-1,4-ジヒドロイミダゾ[2,1-f]プリン-5-オン(5)
濃H
2SO
4(0.033mL、0.60mmol)中の4(0.1g、0.20mmol)の混合物を70℃で16時間撹拌した。反応完了をTLCにより確認し、次いで室温まで冷却し、激しく撹拌しながら反応混合物を水(25mL)にゆっくり注いだ。分離された固体材料を濾別し、冷水(20mL)、続いてn-ヘキサンで洗浄し、乾燥して、白色の固体として5を得た(0.05g、60%)
MS(ESI)m/z:400.2 (M + 1);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 5.53 (s, 2H), 7.31 (d, J = 1.6 Hz, 1H); 7.59-7.64 (m, 2H), 7.69-7.71 (m, 2H), 7.73 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 8.08 (s, 1H), 8.44 (s, 1H), 12.40 (s, 1H), 13.60 (s, 1H).
ステップ4:2-[1-[[3-(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピラゾール-4-イル]-1-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)-4H-イミダゾ[2,1-f]プリン-5-オン(6)
DMF(15mL)中の5(1.5g、3.75mmol)の溶液に、K
2CO
3(1.55g、11.27mmol)及び2-(クロロメトキシ)エチル-トリメチル-シラン(4mL、22.55mmol)を加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。反応完了をTLCにより確認し、次いで水(100mL)に溶解し、混合物を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、真空下で濃縮して、粗生成物を得た(1.5g)。
MS(ESI)m/z:530.2 (M + 1);
1H NMR : 記録されず
ステップ5:4-プロピル-2-[1-[[3-(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピラゾール-4-イル]-1-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)イミダゾ[2,1-f]プリン-5-オン(7)
DMF(15mL)中の溶液6(1.5g、0.605mmol)に、炭酸カリウム(0.39g、3.83mmol)及びn-プロピルヨージド(0.28g、2.83mmol)を加えた。混合物を80℃で16時間撹拌した。反応完了をTLCにより確認し、次いで水(100mL)に溶解し、混合物を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、真空下で濃縮して、粗生成物を得た。移動相としてヘキサン中の30〜35%酢酸エチルを使用してカラムクロマトグラフィーにより残留物を精製して、表題化合物7を得た(0.5g)。
MS(ESI)m/z: 572.0 (M + 1);
1H NMR: 記録されず
ステップ6:4-プロピル-2-[1-[[3-(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピラゾール-4-イル]-1H-イミダゾ[2,1-f]プリン-5-オン(8)
エタノール:2N HCl(30mL)中の7(0.5g、0.87mmol)の溶液を80℃で16時間加熱した。反応完了をTLCにより確認し、次いで室温まで冷却し、真空下で濃縮して、粗生成物を得た。残留物を水性NaHCO
3溶液によりPH(7〜8)まで塩基性化し、次いで酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、真空下で濃縮して、粗生成物を得た。移動相としてDCM中の2〜4%メタノールを使用してカラムクロマトグラフィーにより残留物を精製して、オフホワイト色の固体として表題化合物8を得た(0.012g、8%)。
MS(ESI)m/z: 442.2 (M + 1);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 0.92 (t, J = 7.2 Hz, 3H); 1.81 (q, J = 6.8 Hz, 2H); 4.18 (t, J = 7.2 Hz, 2H); 5.53 (s, 2H); 7.33 (d, J = 1.6 Hz, 1H); 7.60-7.70 (m, 4H); 7.76 (d, J = 1.2 Hz, 1H); 8.11 (s, 1H); 8.51 (s, 1H); 13.80 (br s, 1H).
以下の化合物は、スキーム1〜5に従って、又は上述の実施例と同じように調製することもできる
2-[1-(2-フリルメチル)ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(III)、
5-プロピル-2-[1-(2-チエニルメチル)ピラゾール-4-イル]-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(IV)、
2-[1-(オキサゾール-2-イルメチル)ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(V)、
2-[1-(イソオキサゾール-5-イルメチル)ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(VI)、
2-[1-[(5-メチル-2-チエニル)メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(VII)、
2-[1-[(3,5-ジフルオロフェニル)メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(VIII)、
5-プロピル-2-[1-(4-ピリジルメチル)ピラゾール-4-イル]-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(IX)、
5-プロピル-2-[1-(3-ピリジルメチル)ピラゾール-4-イル]-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(X)、
5-プロピル-2-[1-(2-ピリジルメチル)ピラゾール-4-イル]-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XI)、
5-プロピル-2-[1-(ピリミジン-5-イルメチル)ピラゾール-4-イル]-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XII)、
5-プロピル-2-[1-(ピリダジン-4-イルメチル)ピラゾール-4-イル]-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XIII)、
2-[1-[(1-オキソイソインドリン-5-イル)メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XIV)、
2-[1-[(2-メチル-1-オキソ-イソインドリン-5-イル)メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XV)、
2-[1-[(1-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-イソキノリン-6-イル)メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XVI)、
2-[1-[(2-オキソ-3,4-ジヒドロ-1H-キノリン-6-イル)メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XVII)、
5-プロピル-2-[1-(キノキサリン-6-イルメチル)ピラゾール-4-イル]-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XVIII)、
2-[1-(2-ナフチルメチル)ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XIX)、
2-[1-[[3-(アゼチジン-3-イル)フェニル]メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XX)、
2-[1-[[3-(2-メトキシエトキシ)フェニル]メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XXI)、
2-[1-[[4-(2-メトキシエトキシ)フェニル]メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XXII)、
5-プロピル-2-[1-[3-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]プロパ-2-イニル]ピラゾール-4-イル]-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XXIII)、
2-[1-[3-(3-フルオロフェニル)プロパ-2-イニル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XXIV)、
2-[1-[3-(4-フルオロフェニル)プロパ-2-イニル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XXV)、
5-プロピル-2-[1-[3-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]プロパ-2-イニル]ピラゾール-4-イル]-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XXVI)、
2-[1-[[1-(3-フルオロフェニル)-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XXVII)、
2-[1-[[1-(m-トリル)-5-オキソ-ピロリジン-3-イル]メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XXVIII)、
2-[1-[(3-クロロ-5-フルオロ-フェニル)メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XXIX)、
2-[[4-(4-オキソ-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-2-イル)ピラゾール-1-イル]メチル]ベンゾニトリル(XXX)、
2-[1-[(2-フルオロフェニル)メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XXXI)、
4-[[4-(4-オキソ-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-2-イル)ピラゾール-1-イル]メチル]ベンゾニトリル(XXXII)、
2-[1-[[3-(4-メチルピペラジン-1-イル)フェニル]メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XXXIII)、
2-[1-[1-(3-フルオロフェニル)エチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XXXIV)、
2-[1-[(4-イソプロピルフェニル)メチル]ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XXXV)、
5-プロピル-2-[1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピラゾール-4-イル]-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XXXVI)、
2-[1-(2-アミノエチル)ピラゾール-4-イル]-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XXXVII)、
5-プロピル-2-(1-テトラヒドロピラン-4-イルピラゾール-4-イル)-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XXXVIII)、
2-(1-シクロペンチルピラゾール-4-イル)-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XXXIX)、
7-メチル-5-プロピル-2-[1-[[3-(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピラゾール-4-イル]-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XL)、
8-メチル-5-プロピル-2-[1-[[3-(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピラゾール-4-イル]-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XLI)、
7-メチル-5-プロピル-2-(1-プロピルピラゾール-4-イル)-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XLII)、
2-(1-エチルピラゾール-4-イル)-7-メチル-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XLIII)、
7-メチル-2-(1-メチルピラゾール-4-イル)-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XIV)、
5-プロピル-2-(1-プロピルピラゾール-4-イル)-7-(トリフルオロメチル)-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XLV)、
5-プロピル-7-(トリフルオロメチル)-2-[1-[[3-(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ピラゾール-4-イル]-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(XLVI)、
2-[1-(m-トリルメチル)ピラゾール-4-イル]-4-プロピル-1H-イミダゾ[2,1-f]プリン-5-オン(XLVII)、
2-[1-[(3-フルオロフェニル)メチル]ピラゾール-4-イル]-4-プロピル-1H-イミダゾ[2,1-f]プリン-5-オン(XLVIII)、
3-[[4-(5-オキソ-4-プロピル-1H-イミダゾ[2,1-f]プリン-2-イル)ピラゾール-1-イル]メチル]ベンゾニトリル(XLIX)、
3-[[4-(4-エチル-5-オキソ-1H-イミダゾ[2,1-f]プリン-2-イル)ピラゾール-1-イル]メチル]ベンゾニトリル(L)、
3-[1-メチル-1-[4-(4-オキソ-5-プロピル-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-2-イル)ピラゾール-1-イル]エチル]ベンゾニトリル(LI)、
5-プロピル-2-[3-[[3-(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ]イソオキサゾール-5-イル]-3H-イミダゾ[2,1-b]プリン-4-オン(LII)。
【0227】
本開示の化合物は、標準的な合成化学を含む様々な方法により調製することができる。先に定義したすべての変数は、特に記載のない限り、先に定義した意味を引き続き有する。例示の一般的な合成法をスキームに記載しており、これらは本開示の他の化合物を調製するように容易に適合させることができる。
【0228】
(実施例4)
生物学的アッセイ
A
2Aアデノシン受容体に対する放射性リガンド結合
ヒトA
2Aアデノシン受容体cDNAをHEK-293細胞に安定にトランスフェクトした。0.25%トリプシン-EDTA(Sigma社)を用いてトリプシン処理によりHEK-A2B細胞を回収し、1×PBS中、1500rpm、室温で5分間洗浄した。150mM NaCl、1mM EDTA、50mM Tris(pH-7.4)を含む洗浄緩衝液中でこの細胞を1500rpm、室温で10分間、2回洗浄し、1mM EDTA、5mM(Tris pH 7.4)を含む超音波処理緩衝液中、4℃で10分間インキュベートした。それぞれ9秒の断続的なパルスを6回を用いて、この細胞を氷上で6分間超音波処理し、1000Xg、4℃で10分間遠心分離した。ペレットを捨て、上澄みを49,000Xg、4℃で45分間遠心分離した。1Unit/mlアデノシンデアミナーゼ(ADA)を追加した1mM EDTA、5mM Tris(pH-7.4)を含む緩衝液にタンパク質ペレットを再懸濁させ、室温で30分間インキュベートした。1mM EDTA、5mM Tris(pH-7.4)を含む緩衝液を用いてライセートを49,000Xg、4℃で45分間、2回洗浄し、1Unit/ml ADA及び10%スクロースを追加した50mM Tris、pH-7.4にタンパク質ペレットを再懸濁させた。凍結アリコートを-80℃で保管した。
【0229】
1Unit/ml ADAを追加した反応緩衝液(50mM Tris pH 7.4、1mM EDTA)中の様々な濃度の試験化合物及び膜タンパク質5μgと2nM [
3H]-ZM-241385を混合することにより競合アッセイを開始した。アッセイ反応を室温で90分間インキュベートし、96ウェルプレートハーベスター(Molecular Devices社)を使用して濾過することにより停止し、氷冷50mM Tris(pH 7.4)で4回洗浄した。200μM NECAの存在下、非特異的結合を決定した。放射性リガンド結合を液体シンチレーションカウンター(Perkin Elmer社)で読み取り、GraphPad社製ソフトウェアを使用して化合物の親和性(すなわち、K
i値)を計算した。
【0230】
試験した化合物は、マイクロモルからナノモルの活性を有していた。
【0231】
A
2Bアデノシン受容体に対する放射性リガンド結合
ヒトA
2Bアデノシン受容体cDNAをHEK-293細胞に安定にトランスフェクトした。0.25%トリプシン-EDTA(Sigma社)を用いてトリプシン処理によりHEK-A2B細胞を回収し、1×PBS中、1500rpm、室温で5分間洗浄した。150mM NaCl、1mM EDTA、50mM Tris(pH-7.4)を含む洗浄緩衝液中でこの細胞を1500rpm、室温で10分間、2回洗浄し、1mM EDTA、5mM Tris(pH 7.4)を含む超音波処理緩衝液中、4℃で10分間インキュベートした。それぞれ9秒の断続的なパルスを6回を用いて、この細胞を氷上で6分間超音波処理し、1000Xg、4℃で10分間遠心分離した。ペレットを捨て、上澄みを49,000Xg、4℃で45分間遠心分離した。1mM EDTA、5mM Tris(pH-7.4)、1Unit/mlアデノシンデアミナーゼ(ADA)を含む緩衝液にタンパク質ペレットを再懸濁させ、室温で30分間インキュベートした。1mM EDTA、5mM Tris(pH-7.4)を含む緩衝液を用いてライセートを49,000Xg、4℃で45分間、2回洗浄し、1Unit/ml ADA及び10%スクロースを追加した50mM Tris、pH-7.4にタンパク質ペレットを再懸濁させた。凍結アリコートを-80℃で保管した。
【0232】
1U/mlアデノシンデアミナーゼを追加した反応緩衝液(50mM Tris pH 6.5、5mM MgCl
2、1mM EDTA)中の様々な濃度の試験化合物及び膜タンパク質10μgと1.6nM [
3H]-MRS-1754を混合することにより競合アッセイを開始した。アッセイ反応を室温で90分間インキュベートし、96ウェルプレートハーベスター(Molecular Devices社)を使用して濾過することにより停止し、氷冷50mM Tris(pH 7.4)で4回洗浄した。200μM NECAの存在下、非特異的結合を決定した。放射性リガンド結合を液体シンチレーションカウンター(Perkin Elmer社)で読み取り、GraphPad社製ソフトウェアを使用して化合物の親和性(すなわち、K
i値)を計算した。
【0233】
試験した化合物は、マイクロモルからナノモルの活性を有していた。
【0234】
アデノシン受容体に対するcAMPアッセイ。
HTRFベースのcAMPアッセイ(Cisbio社)を使用して、A
2A及びA
2Bアデノシン受容体並びにA
1アデノシンに関する選択性に対する試験化合物の機能活性を決定した。簡潔には、一晩播種した培養液(HEK-A1、HEK-A
2A、HEK-A
2B)を1U/ml ADAを用いて37℃で90分間且つ5% CO
2で処置した。1U/ml ADAを追加した不完全DMEM中で連続的に混合しながら室温で細胞懸濁液を漸増濃度の試験化合物で15分間処置し、続いてアゴニストで15分間(HEK-A1については1nM CPA及びHEK-A
2Bについては70nM NECA)又は30分間(HEK-A
2Aについては10nM CGS-21680)処置した。A
1及びA
2Aアデノシン受容体に対するアッセイではロリプラム(20μM)が含まれていた。HEK-A
1の機能活性については、絶えず混合しながら細胞懸濁液をホルスコリンで室温で30分間更に処置した。Flex Station III(Molecular Devices社)を使用して励起極大313nm並びに発光極大620nm及び665nmでcAMPレベルを定量化した。GraphPad Prismを使用してデータを分析し、IC
50及びK
iを得た。生物活性データを以下のTable(表6)に記載する。10nM未満は++++、10〜30nMは+++、30〜100nMは++及び100nMを超えるK
i値は+と表す。
【0235】
【表6】
【0236】
主題を、その特定の好ましい実施形態を参照してかなり詳細に説明してきたが、他の実施形態も可能である。したがって、添付の特許請求の範囲の趣旨及び範囲は、その中に含まれる好ましい実施形態の説明に限定されるべきではない。