特表2021-510250(P2021-510250A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2021-510250端末デバイス、端末デバイスの方法、及びネットワークデバイスの方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-510250(P2021-510250A)
(43)【公表日】2021年4月15日
(54)【発明の名称】端末デバイス、端末デバイスの方法、及びネットワークデバイスの方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20210319BHJP
【FI】
   H04W72/04 136
   H04W72/04 131
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】28
(21)【出願番号】特願2020-537165(P2020-537165)
(86)(22)【出願日】2018年1月4日
(85)【翻訳文提出日】2020年8月28日
(86)【国際出願番号】CN2018071391
(87)【国際公開番号】WO2019134099
(87)【国際公開日】20190711
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ガオ ユーカイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD43
5K067EE02
5K067EE10
5K067GG01
5K067HH24
(57)【要約】
本開示の実施形態は、制御状態情報(CSI)伝送のための方法及び装置に関する。例示的な実施形態では、端末デバイスで実行される方法が提供される。この方法によれば、ネットワークデバイスからDCIを受信したことに応答して、少なくともDCIに基づいて、CSIをネットワークデバイスに伝送するための構成が決定される。DCIは、CSIを決定するためのCSI−RS及びCSIに関連するタイミング情報を示す。ネットワークデバイスからCSI−RSを受信したことに応答して、CSI−RSを測定することによってCSIが決定される。CSIは、構成に基づいてネットワークデバイスに伝送される。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末デバイスで実行される方法であって、
チャネル状態情報(CSI:Channel State Information)を決定するためのチャネル状態情報参照信号(CSI−RS:Channel State Information−Reference Signal)及び前記CSIに関連するタイミング情報を示すダウンリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)をネットワークデバイスから受信したことに応答して、少なくとも前記DCIに基づいて、前記CSIを前記ネットワークデバイスに伝送するための構成を決定することと、
前記ネットワークデバイスから前記CSI−RSを受信したことに応答して、前記CSI−RSを測定することによって前記CSIを決定することと、
前記構成に基づいて、前記CSIを前記ネットワークデバイスに伝送することと、
を有する方法。
【請求項2】
前記タイミング情報は、前記ネットワークデバイスが非周期的CSI−RSを伝送するための第1の時間オフセット、前記端末デバイスが前記CSIを伝送するための第2の時間オフセット、及び物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)伝送のための第3の時間オフセットのうちの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記構成を決定することは、
前記第1の時間オフセット、前記第2の時間オフセット及び前記第3の時間オフセットの少なくとも1つに基づいて、時間領域で前記CSIを伝送するための位置を決定することを、有する、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記タイミング情報は、前記第2の時間オフセットを含み、
前記CSIを伝送するための位置を決定することは、
時間領域で前記第2の時間オフセットの開始位置を決定することと、
前記開始位置及び前記第2の時間オフセットに基づいて、時間領域で前記CSIを伝送するための位置を決定することと、
を有する、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第2の時間オフセットの開始位置を決定することは、
前記CSIが周期的又は半永続的CSI−RSに基づいて決定されることを示す前記DCIに応答して、前記第2の時間オフセットの開始位置を、前記DCIを搬送する物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)の最後のシンボルとして決定することを、有する、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第2の時間オフセットの開始位置を決定することは、
前記CSIが前記非周期的CSI−RSに基づいて決定されることを示す前記DCIに応答して、前記第2の時間オフセットの開始位置を、前記非周期的CSI−RSの最後のシンボルとして決定することを、有する、
請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記タイミング情報は、前記第1の時間オフセット、前記第2の時間オフセット及び前記第3の時間オフセットを含み、
前記CSIを伝送するための位置を決定することは、
前記第1の時間オフセット、前記第2の時間オフセット及び前記第3の時間オフセットの間の関係に基づいて、時間領域で前記CSIを伝送するための位置を決定すること、
を有する、
請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記CSIを伝送するための位置を決定することは、
前記第1の時間オフセット、前記第2の時間オフセット及び前記第3の時間オフセットのうちの少なくとも1つについて、少なくとも1つの粒度を決定することと、
前記少なくとも1つの粒度に基づいて、時間領域で前記CSIを伝送するための位置を決定することと、
を有する、
請求項3に記載の方法。
【請求項9】
前記構成を決定することは、
前記CSIを前記ネットワークデバイスに伝送するためのチャネルを決定することを、有する、
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記構成は、前記CSIがPUSCHで伝送されることを示し、
前記CSIを前記ネットワークデバイスに伝送することは、
所定の閾値を下回るPUSCH伝送のためのコードレートに応答して、PUSCHで前記CSIを前記ネットワークデバイスに伝送することを、有する、
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記CSIが非周期的であり、前記CSIを決定するための前記CSI−RSが周期的、半永続的又は非周期的である、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
ネットワークデバイスで実行される方法であって、
端末デバイスがチャネル状態情報(CSI:Channel State Information)を決定するためのチャネル状態情報参照信号(CSI−RS:Channel State Information−Reference Signal)、及び前記CSIに関連するタイミング情報を示すダウンリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)を、前記端末デバイスに伝送することと、
少なくとも前記DCIに基づいて、前記端末デバイスから前記CSIを受信するための構成を決定することと、
前記構成に基づいて、前記端末デバイスから前記CSIを受信することと、
を有する方法。
【請求項13】
前記タイミング情報は、前記ネットワークデバイスが非周期的CSI−RSを伝送するための第1の時間オフセット、前記端末デバイスが前記CSIを伝送するための第2の時間オフセット、及び物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)伝送のための第3の時間オフセットのうちの少なくとも1つを含む、
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記構成を決定することは、
前記第1の時間オフセット、前記第2の時間オフセット及び前記第3の時間オフセットの少なくとも1つに基づいて、時間領域で前記CSIを受信するための位置を決定することを、有する、
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記タイミング情報は、前記第2の時間オフセットを含み、
前記CSIを受信するための位置を決定することは、
時間領域で前記第2の時間オフセットの開始位置を決定することと、
前記開始位置及び前記第2の時間オフセットに基づいて、時間領域で前記CSIを受信するための位置を決定することと、
を有する、
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第2の時間オフセットの開始位置を決定することは、
周期的又は半永続的CSI−RSに基づいて前記CSIが決定されることを示す前記DCIに応答して、前記第2の時間オフセットの開始位置を、前記DCIを搬送する物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)の最後のシンボルとして決定することを、有する、
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第2の時間オフセットの開始位置を決定することは、
前記CSIが前記非周期的CSI−RSに基づいて決定されることを示す前記DCIに応答して、前記第2の時間オフセットの開始位置を、前記非周期的CSI−RSの最後のシンボルとして決定することを、有する、
請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記タイミング情報は、前記第1の時間オフセット、前記第2の時間オフセット及び前記第3の時間オフセットを含み、
前記CSIを受信するための位置を決定することは、
前記第1の時間オフセット、前記第2の時間オフセット及び前記第3の時間オフセットの間の関係に基づいて、時間領域で前記CSIを受信するための位置を決定することを、有する、
請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記CSIを受信するための位置を決定することは、
前記第1の時間オフセット、前記第2の時間オフセット及び前記第3の時間オフセットのうちの少なくとも1つについて、少なくとも1つの粒度を決定することと、
前記少なくとも1つの粒度に基づいて、時間領域で前記CSIを受信するための位置を決定することと、
を有する、
請求項14に記載の方法。
【請求項20】
前記CSIが非周期的であり、前記CSIを決定するための前記CSI−RSが周期的、半永続的又は非周期的である、請求項12に記載の方法。
【請求項21】
プロセッサと、
前記プロセッサに接続され、命令が格納されるメモリと、
を備え、
前記命令が前記プロセッサによって実行されると、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法を実行する、
端末デバイス。
【請求項22】
プロセッサと、
前記プロセッサに接続され、命令が格納されるメモリと、
を備え、
前記命令が前記プロセッサによって実行されると、請求項12〜20のいずれか一項に記載の方法を実行する、
ネットワークデバイス。
【請求項23】
少なくとも1つのプロセッサで実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令が格納されたコンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項24】
少なくとも1つのプロセッサで実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに請求項12〜20のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令が格納されたコンピュータ読み取り可能な媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、一般的に、電気通信分野に関し、特に、チャネル状態情報(CSI:Channel State Information)伝送のための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通信技術の発展に伴い、複数のタイプのサービス又はトラフィックが提案されている。例えば、一般的に高いデータレートを必要とする拡張モバイルブロードバンド(eMBB:enhanced Mobile Broadband)、通常、長いバッテリ寿命を必要とする大規模マシンタイプ通信(mMTC:massive Machine Type Communications)、及び超高信頼性・低遅延通信(URLLC:Ultra Reliable and Low Latency Communication)がある。一方、ビーム管理、参照信号(RS:Reference Signal)伝送などのマルチアンテナ方式は、新しい無線アクセス(NR:Radio Access)のために研究されている。特に、構成可能なCSIレポートは、新しく設計されたRS及びフレーム構造に基づいて検討されている。
【0003】
一般的に言えば、ネットワークデバイスと端末デバイスとの間のダウンリンクチャネルのCSIを取得するために、ネットワークデバイスは、チャネル状態情報参照信号(CSI−RS:Channel State Information Reference Signal)を端末デバイスに伝送することができる。端末デバイスは、ネットワークデバイスからCSI−RSを受信し、CSI−RSを測定することによってCSIを取得することができる。端末デバイスは、CSIをネットワークデバイスにレポートすることができる。CSIをレポートするプロセスは、「CSIフィードバック」とも呼ばれる。
【0004】
NRにおいて、CSIフィードバックに関連する異なる時間オフセットが3GPP仕様の作業で設計され、且つ、合意されている。ただし、これらの異なるオフセットに基づくCSIレポートの詳細なソリューションはまだ提供されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
概して、本開示の例示的な実施形態は、CSI伝送のための方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様では、端末デバイスで実行される方法が提供される。この方法によれば、ネットワークデバイスからDCIを受信したことに応答して、少なくともDCIに基づいて、CSIをネットワークデバイスに伝送するための構成が決定される。DCIは、CSIを決定するためのCSI−RS及びCSIに関連するタイミング情報を示す。ネットワークデバイスからCSI−RSを受信したことに応答して、CSI−RSを測定することによって、CSIが決定される。CSIは、構成に基づいてネットワークデバイスに伝送される。
【0007】
第2の態様では、ネットワークデバイスで実行される方法が提供される。この方法によれば、DCIが端末デバイスに伝送される。DCIは、端末デバイスがCSIを決定するためのCSI−RSとCSIに関連するタイミング情報を示す。端末デバイスからCSIを受信するための構成は、少なくともDCIに基づいて決定される。CSIは、構成に基づいて端末デバイスから受信される。
【0008】
第3の態様では、端末デバイスが提供される。端末デバイスは、プロセッサと、プロセッサに接続されているメモリとを備える。メモリは、プロセッサによって実行されると、端末デバイスに動作を実行させる命令を格納する。動作は、ネットワークデバイスからダウンリンク制御情報(DCI)を受信したことに応答して、少なくともDCIに基づいて、チャネル状態情報(CSI)をネットワークデバイスに伝送するための構成を決定することと、ネットワークデバイスからCSI−RSを受信したことに応答して、CSI−RSを測定することによって、CSIを決定することと、構成に基づいて、CSIをネットワークデバイスに伝送することと、を有する。ここで、DCIは、CSIを決定するためのチャネル状態情報参照信号(CSI−RS)及びCSIに関連するタイミング情報を示す。
【0009】
第4の態様では、ネットワークデバイスが提供される。端末デバイスは、プロセッサと、プロセッサに接続されているメモリとを備える。メモリは、プロセッサによって実行されると、ネットワークデバイスに動作を実行させる命令を格納する。動作は、ダウンリンク制御情報(DCI)を端末デバイスに伝送することと、少なくともDCIに基づいて、端末デバイスからチャネル状態情報(CSI)を受信するための構成を決定することと、構成に基づいて、端末デバイスからCSIを受信することを、有する。ここで、DCIは、端末デバイスがCSIを決定するためのチャネル状態情報参照信号(CSI−RS)とCSIに関連するタイミング情報を示す。
【0010】
第5の態様では、命令が格納されたコンピュータ読み取り可能な媒体が提供される。命令は、少なくとも1つのプロセッサで実行されると、少なくとも1つのプロセッサに本開示の第1の態様による方法を実行させる。
【0011】
第6の態様では、命令が格納されたコンピュータ読み取り可能な媒体が提供される。命令は、少なくとも1つのプロセッサで実行されると、少なくとも1つのプロセッサに本開示の第2の態様による方法を実行させる。
【0012】
第7の態様では、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に有形に格納されたコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、少なくとも1つのプロセッサで実行されると、少なくとも1つのプロセッサに本開示の第1の態様または第2の態様による方法を実行させる命令を含む。
【0013】
本開示の他の特徴は、以下の説明を通して容易に理解可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
添付図面を参照しながら本開示のいくつかの実施形態をより詳細に説明することを通じて、本開示の上記及び他の目的、特徴及び利点がより明らかになる。
【0015】
図1】本開示の実施形態を実施することができる通信環境100のブロック図である。
【0016】
図2】本開示のいくつかの実施形態に係るCSI伝送のためのプロセスを示す図である。
【0017】
図3A】本開示のいくつかの実施形態に係る例を示す。
図3B】本開示のいくつかの実施形態に係る例を示す。
図3C】本開示のいくつかの実施形態に係る例を示す。
【0018】
図4】本開示のいくつかの実施形態に係るCSI伝送のための例示的な方法400のフローチャートを示す。
【0019】
図5】本開示のいくつかの実施形態に係るCSI伝送のための例示的な方法500のフローチャートを示す。
【0020】
図6】本開示の実施形態の実施に適するデバイスの簡略的なブロック図である。
【0021】
図面全体において、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本開示の原理は、いくつかの例示的な実施形態を参照して説明される。これらの実施形態は、例示の目的で記載されることにすぎず、本開示の範囲に関する制限を示唆することなく、当業者が本開示を理解及び実施するのを助けることを理解されたい。本明細書で説明される開示は、以下で説明されるもの以外の様々な方法で実施されることができる。
【0023】
以下の説明及び特許請求の範囲において、別途定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語及び科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者に一般的に理解されるのと同じ意味を有する。
【0024】
本明細書で使用されるとき、「ネットワークデバイス」又は「基地局」(BS:Base Station)という用語は、端末デバイスが通信できるセル又はカバレッジを提供し、又はホストすることができるデバイスを指す。ネットワークデバイスの例として、Node B(NodeB又はNB)、Evolved NodeB(eNodeB又はeNB)、次世代NodeB(gNB)、送受信ポイント(TRP:Transmission and Reception Point)、リモート無線ユニット(RRU:Remote Radio Unit)、無線ヘッド(RH:Radio Head)、リモート無線ヘッド(RRH:Remote Radio Head)、及びフェムトノードやピコノードなどの低電力ノードなどが挙げられるが、これらに限定されない。検討の目的のために、以下、ネットワークデバイスの例としてgNBを参照していくつかの実施形態を説明する。
【0025】
本明細書で使用されるとき、「端末デバイス」という用語は、無線又は有線の通信機能を有する任意の装置を指す。端末デバイスの例として、ユーザ機器(UE:User Equipment)、パーソナルコンピュータ、デスクトップ、移動電話、セルラー電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、ポータブルコンピュータ、デジタルカメラなどの画像キャプチャデバイス、ゲームデバイス、音楽記憶及び再生機器、又は無線や有線インターネットアクセス及びブラウジングなどを可能にするインターネット機器が挙げられるが、それらには限定されない。検討の目的のために、以下では、端末デバイスの例としてUEを参照していくつかの実施形態を説明する。
【0026】
本明細書で使用されるとき、単数形である「1つ(a)」、「1つ(an)」、及び「上記(the」は、文脈からそうでないことが明確に示されていない限り、複数形も含むことを意図している。「含む」という用語及びその変形は、「含むがこれに限定されない」ことを意味するオープンな用語として読まれる。「に基づいて」という用語は、「少なくとも部分的に基づいて」と読まれる。「一実施形態」及び「実施形態」という用語は、「少なくとも一実施形態」と読まれる。「別の実施形態」という用語は、「少なくとも1つの他の実施形態」と読まれる。「第1」、「第2」などの用語は、異なるオブジェクト又は同じオブジェクトを指す。明示的及び暗黙的なその他の定義は、以下に含まれる。
【0027】
いくつかの例では、値、手順、又は装置は、「最良」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」などとして見なされる。このような説明は、多くの使用される機能的選択肢から選択を行うことができるのを指し、このような選択は他の選択に比べてより良く、小さく、高く、又はより優れる必要はないことを意図している。
【0028】
本開示で説明する通信は、任意の適切な規格に準拠してもよく、ここでの規格は、新無線アクセス(NR)、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、LTEエボリューション、LTEアドバンスト(LTE−A:LTE−Advanced)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標):Wideband Code Division Multiple Access)、符号分割多元アクセス(CDMA:Code Division Multiple Access)、及びモバイル通信用グローバルシステム(GSM:Global System for Mobile)などを含むが、これらに限定されない。さらに、通信は、現在知られている、又は将来に開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。通信プロトコルの例には、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)の通信プロトコルが含まれるが、これらに限定されない。
【0029】
図1は、本開示の実施が実現され得る例示的な通信ネットワーク100を示す。ネットワーク100は、ネットワークデバイス110と、ネットワークデバイス110によってサービスが提供される端末デバイス120とを含む。ネットワークデバイス110のサービスエリアは、セル102と呼ばれる。ネットワークデバイス及び端末デバイスの数は、例示の目的に過ぎず、これらに限定される意味ではないことを理解されたい。ネットワーク100は、本開示の実施を実現するのに適する任意の適切な数のネットワークデバイス及び端末デバイスを含み得る。図示されていないが、1つ又は複数の端末デバイスがセル102内に存在し、ネットワークデバイス110によってサービスが提供されることを理解されたい。
【0030】
通信ネットワーク100において、ネットワークデバイス110は、データ及び制御情報を端末デバイス120に伝送することができ、端末デバイス120も、データ及び制御情報をネットワークデバイス110に伝送することができる。ネットワークデバイス110から端末デバイス120へのリンクはダウンリンク(DL)と呼ばれ、端末デバイス120からネットワークデバイス110へのリンクはアップリンク(UL)と呼ばれる。
【0031】
ネットワーク100における通信は、任意の適切な規格に準拠してもよく、ここでの規格は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)、ロングタームエボリューション(LTE)、LTEエボリューション、LTEアドバンスト(LTE−A)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、GSM EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN)など、を含むが、これらに限定されない。さらに、通信は、現在知られている、又は将来に開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。通信プロトコルの例には、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)の通信プロトコルが含まれるが、これらに限定されない。
【0032】
ネットワークデバイス110と端末デバイス120との間の通信チャネルのCSIを取得するために、ネットワークデバイス110は、チャネル状態情報参照信号(CSI−RS)を端末デバイス120に伝送することができる。端末デバイス120は、ネットワークデバイス110からCSI−RSを受信し、CSI−RSを測定することによってチャネル情報を取得することができる。その後、端末デバイス120は、取得されたチャネル情報及び対応するコードブックに基づいて、通信チャネルのCSIを決定することができる。例えば、取得されたチャネル情報は、対応するコードブックに基づいてCSIに量子化されることができる。端末デバイス120は、CSIをネットワークデバイス110にレポートすることができる。CSIをレポートするためのプロセスは、「CSIフィードバック」とも呼ばれる。
【0033】
端末デバイスによるCSIレポートは、周期的CSI(P−CSI)レポート、半永続的CSI(SP−CSI)レポート及び非周期的CSI(A−CSI)レポートを含み得る。P−CSIレポートは、端末デバイスが、端末デバイスへのネットワークデバイスの構成に基づいて、CSIをネットワークデバイスに周期的にフィードバックすることを指す。P−CSIは、周期的に伝送されるCSI−RS(周期的CSI−RS(P−CSI−RS)とも呼ばれる)に基づいて決定されることができる。SP−CSIレポートは、一つの信号によって活性化され、他の信号によって非活性化される点以外、P−CSIレポートと同じである。SP−CSIレポートが活性化されると、端末デバイスは周期的にCSIをネットワークデバイスにフィードバックする。SP−CSIは、P−CSI−RSと同様又はそれに基づく半永続的CSI−RS(SP−CSI−RS)に基づいて決定されることができる。A−CSIレポートは、ネットワークデバイスが、トリガーシグナリング(DCIなど)を介して、端末デバイスからネットワークデバイスへのCSIフィードバックをトリガーすることを指す。A−CSIは、トリガーシグナリング(つまり、DCI)で指示されるP−CSI−RS、SP−CSI−RS、又は周期的なCSI−RS(A−CSI−RS)に基づいて決定されることができる。検討の目的で、以下、いくつかの実施形態について、「A−CSIレポート」を参照して説明する。
【0034】
NRにおいて、A−CSIレポートに関連する異なる時間オフセットが3GPP仕様の作業で設計され、且つ合意されている。例えば、UL割り当て(例えば、DCIを搬送する物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel))がスロットNで伝送される場合、A−CSI−RSはスロットN+Xで伝送されることが合意されている。A−CSI−RSトリガーのオフセットXについて、Xはゼロに固定されるか、リソースセットごとに構成可能である。オフセットXはスロットで測定されることができる。以下の説明では、オフセットXは、「第1の時間オフセット」又は「第1のオフセット」と呼ばれることもある。A−CSIレポート用の別の時間オフセットYも3GPP仕様の作業で合意されている。時間オフセットYは、トリガーシグナリングによって示されることができる。つまり、PUSCHのタイミングを示すために用いられるべきDCIは、時間オフセットYの指示に使用されることができる。具体的には、時間オフセットYの値の集合は、上位レイヤシグナリングを介して事前設定されることができる。その後、異なる条件に応じて値の集合のうちの1つを選択でき、選択された時間オフセットYの値をDCIで示すことができる。以下の説明では、オフセットYは、「第2の時間オフセット」又は「第2のオフセット」と呼ばれることもある。スロットベースのスケジューリングにおいて、UL割り当て(例えば、PUSCHのタイミングを示すDCIを搬送するPDCCH)がスロットNで伝送される場合、PUSCHはスロットN+K2で伝送されることも合意されている。以下の説明では、オフセットK2は、「第3の時間オフセット」又は「第3のオフセット」と呼ばれることもある。
【0035】
NRにおいて、時間オフセットYの開始位置は、3GPP仕様の作業では指定されていない。さらに、これらの異なるオフセットに基づくCSIレポートの詳細なソリューションはまだ提供されていない。そこで、上記問題及び1つ又は複数の他の潜在的な問題を解決できるCSI伝送のためのソリューションが提案される。
【0036】
以下、本開示の原理及び実施について、本開示の実施に係るCSI伝送のためのプロセス200を示す図2を参照して詳細に説明する。説明の目的で、図1を参照してプロセス200を説明する。プロセス200は、図1におけるネットワークデバイス110及び端末デバイス120に関わる。
【0037】
図2に示すように、いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス110は、DCIを端末デバイス110に伝送する(210)。
【0038】
いくつかの実施形態では、DCIは、CSIを決定するためのCSI−RSを端末デバイス120に示すことができる。例えば、DCIは、P−CSI−RS、SP−CSI−RS又はA−CSI−RSに基づいてA−CSIを決定可能であることを示す。いくつかの実施形態では、DCIは、CSIに関連するタイミング情報も示し得る。例えば、タイミング情報は、ネットワークデバイス110が非周期的CSI−RSを伝送するための第1の時間オフセット(即ち、オフセットX)、端末デバイス120がCSIを伝送するための第2の時間オフセット(即ち、オフセットY)、PUSCH伝送のための第3の時間オフセット(即ち、オフセットK2)のうち、少なくとも1つを含み得る。特定の時間オフセット(例えば、オフセットX、Y、K2のいずれか)について、そのための値の集合は、上位レイヤシグナリングを介して端末デバイス120に事前設定されることができる。異なる条件に応じて値の集合のうちの1つを選択でき、選択された特定の時間オフセットの値をDCIで示すことができる。
【0039】
いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス110からのDCIの受信に応答して、端末デバイス120は、少なくともDCIに基づいて、CSIをネットワークデバイス110に伝送するための構成を決定する(220)。同様に、端末デバイス120と同様の方法で、ネットワークデバイス110は、少なくともDCIに基づいて、端末デバイス120からCSIを受信するための構成を決定する(230)ことができる。
【0040】
簡略化のためだけに、以下の説明では、CSI伝送のための構成の決定について、端末デバイス120側から説明する。しかし、これは、本開示に対していかなる制限を示唆することなく、例示の目的のみであることを理解されたい。また、ネットワークデバイス110は、端末デバイス120と同様の方法でCSIを受信するための構成を決定できることを理解されたい。
【0041】
いくつかの実施形態では、端末デバイス120は、CSIをネットワークデバイス110に伝送するためのチャネルを決定し得る。例えば、A−CSIを伝送するためのチャネルは、PUSCH又はPUCCHであり得る。代替的又は追加的に、いくつかの実施形態では、端末デバイス120は、時間オフセットX、Y、及びK2のうちの少なくとも1つに基づいて、時間領域でCSIを伝送するための位置を決定してもよい。
【0042】
いくつかの実施形態では、DCIは、時間オフセットYの値を示し得る。端末デバイス120は、時間オフセットYの開始位置を決定し、その後、時間オフセットYの開始位置と時間オフセットYの値に基づいて、時間領域でCSIを伝送するための位置を決定し得る。
【0043】
いくつかの実施形態では、時間オフセットYの開始位置は、場合によっては異なってもよい。具体的には、時間オフセットYはスロット又はシンボルで測定されることができる。
【0044】
一実施形態では、例えば、DCIはA−CSIがP−CSI−RS又はSP−CSI−RSに基づいて決定されることを示す場合、時間オフセットYの開始位置は、DCIを搬送するPDCCHの末尾として決定されることができる。一実施形態では、時間オフセットYの開始位置は、DCIを搬送するPDCCHの最後のシンボルとして決定されることができる。仮にA−CSIがPUSCHで伝送されるとすると、この場合、時間オフセットYは、DCIを搬送するPDCCHの最後のシンボルとA−CSIを搬送するPUSCHの最初のシンボルとの間のシンボル数を表すことができる。別の実施形態では、時間オフセットYの開始位置は、DCIを搬送するPDCCHを有するスロットの末尾として決定され得る。仮にA−CSIがPUSCHで伝送されるとすると、この場合、時間オフセットYは、DCIを搬送するPDCCHを有するスロットの末尾とA−CSIを搬送するPUSCHを有するスロットの開始との間のスロット数を表すことができる。例えば、DCIを搬送するPDCCHを有するスロットの末尾は、PDCCHのヌメロロジー(nemerology)及びPUSCHのヌメロロジーのうちの少なくとも1つに基づいて決定されてもよい。例えば、スロットの数Yは、PUSCHのヌメロロジーに基づいて決定されてもよい。例えば、PUSCHを有するスロットの開始は、PDCCHのヌメロロジー及びPUSCHのヌメロロジーのうちの少なくとも1つを用いて決定されてもよい。図3A及び3Bは、このような実施形態の例を示す。
【0045】
いくつかの実施形態では、図3Aに示すように、A−CSI 313は、DCI 312の伝送の前に伝送されるP−CSI−RS又はSP−CSI−RS 311に基づいて決定され得る。この場合、時間オフセットYの開始位置は、DCI 312を搬送するPDCCHの最後のシンボルとして決定されることができる。図3Aに示すように、時間オフセットYは、DCI 312を搬送するPDCCHの最後のシンボルとA−CSI 313を搬送するPUSCHの最初のシンボルとの間のシンボル数を表すことができる。つまり、Y=Δ1。
【0046】
いくつかの実施形態では、図3Bに示すように、A−CSI 323は、DCI 322の伝送の前又は後に伝送されるP−CSI−RS又はSP−CSI−RS 321に基づいて決定され得る。この場合、時間オフセットYの開始位置は、DCI 322を搬送するPDCCHの最後のシンボルとして決定されることができる。図3Bに示すように、時間オフセットYは、DCI 322を搬送するPDCCHの最後のシンボルとA−CSI 323を搬送するPUSCHの最初のシンボルとの間のシンボルの数を表すことができる。つまり、Y=Δ1。
【0047】
別の実施形態では、例えば、DCIはA−CSIがA−CSI−RSに基づいて決定されることを示す場合、時間オフセットYの開始位置は、A−CSI−RSの末尾として決定され得る。一実施形態では、時間オフセットYの開始位置は、A−CSI−RSの最後のシンボルとして決定されることができる。仮にA−CSIがPUSCHで伝送されるとすると、この場合、時間オフセットYは、A−CSI−RSの最後のシンボルとA−CSIを搬送するPUSCHの最初のシンボルとの間のシンボル数を表すことができる。別の実施形態では、時間オフセットYの開始位置は、A−CSI−RSを有するスロットの末尾として決定されてもよい。仮にA−CSIがPUSCHで伝送されるとすると、この場合、時間オフセットYは、A−CSI−RSを有するスロットの末尾とA−CSIを搬送するPUSCHを有するスロットの開始との間のスロット数を表すことができる。例えば、A−CSI−RSを有するスロットの末尾は、A−CSI−RSのヌメロロジー、PUSCHのヌメロロジー、及びPDCCHのヌメロロジーのうちの少なくとも1つに基づいて決定されてもよい。例えば、スロット数Yは、PUSCHのヌメロロジーに基づいて決定されてもよい。例えば、PUSCHを有するスロットの開始は、A−CSI−RSのヌメロロジー、PUSCHのヌメロロジー、及びPDCCHのヌメロロジーのうちの少なくとも1つに基づいて決定されてもよい。例えば、A−CSI−RSは、DCIを搬送するPDCCHによってトリガーされてもよい。該PDCCHは、ACIレポートもトリガーする。図3Cは、このような実施形態の例を示す。
【0048】
いくつかの実施形態では、図3Cに示すように、A−CSI 333は、DCI 332の伝送の後に伝送されるA−CSI−RS 331に基づいて決定され得る。この場合、時間オフセットYの開始位置は、A−CSI−RS 331の最後のシンボルとして決定されることができる。図3Cに示すように、時間オフセットYは、A−CSI−RS 331の最後のシンボルとA−CSI 333を搬送するPUSCHの最初のシンボルとの間のシンボル数を表すことができる。つまり、Y=Δ2。
【0049】
上記の例では、オフセットYはシンボルで測定される。ただし、他のいくつかの実施形態では、オフセットYはスロットで測定されることもできることを理解されたい。本開示の範囲は、この態様に限定されない。
【0050】
いくつかの実施形態では、端末デバイス120は、オフセットX、Y、及び/又はK2のそれぞれの粒度を決定することができる。端末デバイス120は、さらに、それぞれの粒度に基づいて、時間領域でCSIを伝送するための位置を決定することができる。特定の時間オフセット(例えば、オフセットX、Y、K2のいずれか)は、スロット又はシンボルで測定されることができる。本明細書で使用されるとき、オフセットの粒度とは、スロット又はシンボルの長さである。
【0051】
いくつかの実施形態では、与えられたヌメロロジーは、サイクリックプレフィックス(CP:Cyclic Prefix)の長さ及びサブキャリア間隔(SCS:Subcarrier Spacing)のうちの少なくとも1つを含み得る。特に、DCIを搬送するPDCCHのヌメロロジー(SCSなど)と、P−CSI−RS、SP−CSI−RS又はA−CSI−RSのヌメロロジー(SCSなど)は異なってもよい。一実施形態では、オフセットX(即ち、DCIを搬送するPDCCHとA−CSI−RSとの間のオフセット)の粒度は、A−CSI−RSのヌメロロジー(SCSなど)に基づいて決定されることができる。代替的に、一実施形態では、オフセットXの粒度は、DCIを搬送するPDCCHのヌメロロジー(SCSなど)に基づいて決定されてもよい。代替的に、一実施形態では、オフセットXの粒度は、A−CSI−RSのヌメロロジー(SCSなど)とDCIを搬送するPDCCHのヌメロロジーのうちの最大値に基づいて決定されてもよい。代替的に、別の実施形態では、オフセットXの粒度は、A−CSI−RSのヌメロロジー(SCSなど)とDCIを搬送するPDCCHのヌメロロジーのうちの最小値に基づいて決定されてもよい。
【0052】
いくつかの実施形態では、DCIを搬送するPDCCHのヌメロロジー(SCSなど)と、A−CSIを搬送するPUSCHのヌメロロジー(SCSなど)は異なってもよい。いくつかの実施形態では、オフセットK2の粒度(即ち、PUSCHとDCIを搬送するPDCCHとの間のオフセット)は、PUSCHのヌメロロジーに基づいて決定されることができる。
【0053】
NRでは、通常のアップリンクに加えて、補助アップリンク(SUL:Supplementary Uplink)をサポートすることができる。ULとSULでのPUSCH/PUCCHのヌメロロジー(SCSなど)は異ってもよい。いくつかの実施形態では、UL及びSULに対して各々のオフセット値の集合を設定することができる。オフセット値の各集合におけるオフセットは、以下の少なくとも1つであってもよい。アップリンクスケジューリング情報を有するDCIを搬送するPDCCHの末尾とアップリンクデータを搬送するPUSCHの開始との間のシンボル又はスロットの数、A−CSIをトリガーするDCIを搬送するPDCCHの末尾とA−CSIを搬送するPUSCH/PUCCHの開始との間のシンボル又はスロットの数、A−CSI−RSをトリガーするDCIを搬送するPDCCHの末尾とA−CSI−RS伝送の開始との間のシンボル又はスロットの数、及びA−CSI−RS伝送の末尾とA−CSIを搬送するPUSCH/PUCCHの開始との間のシンボル又はスロットの数。一実施形態では、オフセット値の第1の集合AがULに対して設定され、オフセット値の第2の集合BがSULに対して設定されてもよい。一実施形態では、第1の集合Aにおける少なくとも1つの値は、第2の集合Bにおけるいずれの値と異なり、或いは、第2の集合Bにおける少なくとも1つの値は、第1の集合Aにおけるいずれの値と異なってもよい。別の実施形態では、第1の集合Aにおける値の数は、第2の集合Bにおける値の数と異なってもよい。例えば、比較的小さいSCSを有するUL又はSULでのPUSCH/PUCCHのオフセット値の集合における値の数は、比較的大きいSCSを有するUL又はSULでのPUSCH/PUCCHのオフセット値の集合における値の数よりも、小さくしてもよい。ULでのPUSCH/PUCCHのSCSがSに設定され、SULでのPUSCH/PUCCHのSCSがSに設定されることを想定する。例えば、S>Sの場合、第1の集合Aにおける値の数は、第2の集合Bにおける値の数よりも小さくしてもよい。別の例として、S>Sの場合、第1の集合Aにおける値の数は、第2の集合Bにおける値の数よりも大きくしてもよい。別の例として、S<Sの場合、第1の集合Aにおける値の数は、第2の集合Bにおける値の数よりも小さくしてもよい。別の例として、S<Sの場合、第1の集合Aにおける値の数は、第2の集合Bにおける値の数よりも大きくしてもよい。
【0054】
いくつかの実施形態では、設定されたオフセット値は、ULのヌメロロジー(SCSなど)に基づくことができ、SULのそれぞれのオフセット値は、ULのために設定されたオフセット値から得られることができる。いくつかの実施形態では、設定されたオフセット値は、SULのヌメロロジー(SCSなど)に基づくことができ、ULのそれぞれのオフセット値は、SULのために設定されたオフセット値から得られることができる。例えば、ULでのPUSCH/PUCCHのSCSは、Sに設定され、SULでのPUSCH/PUCCHのSCSは、Sに設定されてもよい。いくつかの実施形態では、オフセット値の集合A(例えば、{A、A、A…A}、ここで、Lは整数であり、L>=1)は、ULに設定されてもよい。次に、SULのオフセット値の集合は、{ceil(A×S/S)又はfloor(A×S/S)|i∈[1、L]}として決定されてもよい。別の例として、ULでのPUSCH/PUCCHのSCSは、Sに設定され、SULでのPUSCH/PUCCHのSCSは、Sに設定されてもよい。いくつかの実施形態では、オフセット値の集合A(例えば、{A、A、A…A}、ここで、Lは整数であり、L>=1)は、SULに設定されてもよい。次に、ULのオフセット値の集合は、{ceil(A×S/S)又はfloor(A×S/S)|i∈[1、L]}として決定されてもよい。
【0055】
いくつかの実施形態では、設定されたオフセット値は、UL又はSULのための比較的大きなヌメロロジー(SCSなど)に基づくことができ、比較的小さなヌメロロジー(SCSなど)を有するUL又はSULのそれぞれのオフセット値は、比較的大きなヌメロロジー(SCSなど)を有するUL又はSULの設定されたオフセット値から得られることができる。ULでのPUSCH/PUCCHのSCSがSに設定され、SULでのPUSCH/PUCCHのSCSがSに設定されることを想定する。例えば、S>Sの場合、オフセット値の集合A(例えば、{A、A、A…A}であり、ここで、Lは整数であり、L>=1)は、SCS Sに基づいて設定されてもよい。そして、SCS Sに基づくSUL又はULのオフセット値の集合は、{ceil(A×S/S)又はfloor(A×S/S)|i∈[1、L]}として決定されてもよい。別の例として、S<Sの場合、オフセット値の集合A(例えば、{A、A、A…A}であり、ここで、Lは整数であり、L>=1)は、SCS Sに基づいて設定されてもよい。そして、SCS Sに基づくSUL又はULのオフセット値の集合は、{ceil(A×S/S)又はfloor(A×S/S)|i∈[1、L]}として決定されてもよい。
【0056】
いくつかの実施形態では、設定されたオフセット値は、UL又はSULのための比較的小さなヌメロロジー(SCSなど)に基づくことができ、比較的大きなヌメロロジー(SCSなど)を有するUL又はSULのそれぞれのオフセット値は、比較的小さなヌメロロジー(SCSなど)を有するUL又はSULの設定されたオフセット値から得られることができる。ULでのPUSCH/PUCCHのSCSがSに設定され、SULでのPUSCH/PUCCHのSCSがSに設定されることを想定する。例えば、S<Sの場合、オフセット値の集合A(例えば、{A、A、A…A}であり、ここで、Lは整数であり、L>=1)は、SCS Sに基づいて設定されてもよい。そして、SCS Sに基づくSUL又はULのオフセット値の集合は、{ceil(A×S/S)又はfloor(A×S/S)|i∈[1、L]}として決定されてもよい。別の例として、S>Sの場合、オフセット値の集合A(例えば、{A、A、A…A}であり、ここで、Lは整数であり、L>=1)は、SCS Sに基づいて設定されてもよい。そして、SCS Sに基づくSUL又はULのオフセット値の集合は、{ceil(A×S/S)又はfloor(A×S/S)|i∈[1、L]}として決定されてもよい。
【0057】
例えば、UL用のSCSが30kHzであり、SUL用のSCSが15kHzであることを想定する。ULのオフセット値(例えば、α1で表す)は、端末デバイス120に設定されている。例えば、α1は、{0、1、2、3}のいずれかであってもよい。いくつかの実施形態では、SULの対応するオフセット値は、ceil(α1×15kHz/30kHz)又はfloor(α1×15kHz/30kHz)として決定されてもよい。具体的には、いくつかの実施形態では、例えばβ未満のいくつかのオフセット値は、SULに利用できない場合がある。例えば、0はSULでのCSIフィードバックに利用されることができない。
【0058】
上述したように、いくつかの実施形態では、DCIは、オフセットX、Y及びK2の少なくとも1つを示し得る。いくつかの実施形態では、これらのオフセット間に何らかの依存性が存在する可能性がある。いくつかの実施形態では、端末デバイス120は、これらの異なるオフセット間の依存性に基づいて、CSIを伝送するための構成を決定することができる。
【0059】
いくつかの実施形態では、A−CSIは、PUSCHで伝送され(即ち、A−CSI伝送は、アップリンクデータ伝送と多重化される)、A−CSIは、A−CSI−RSに基づいて決定される。オフセットX、Y、K2の全てはDCIで示され、オフセットYは、A−CSIを搬送するPUSCHとA−CSI−RSとの間のオフセット(図3Cに示す例など)であってもよい。一実施形態では、X+Y≦K2の場合、PUSCHでA−CSIを伝送するための位置は、オフセットK2に基づいて決定され得る。代替的に、別の実施形態では、X+Y>K2の場合、A−CSIフィードバックがなくてもよい。代替的に、さらに別の実施形態では、X+Y>K2の場合、PUSCHでのデータ伝送がなく、PUSCHでA−CSIを伝送するための位置は、オフセット(X+Y)に基づいて決定されてもよい。代替的に、さらに別の実施形態では、X+Y>K2の場合、PUSCHでデータを伝送するための位置は、オフセットK2に基づいて決定され、PUSCHでA−CSIを伝送するための位置は、オフセット(X+Y)に基づいて決定されてもよい。
【0060】
いくつかの実施形態では、オフセットX、Y、及び/又はK2のそれぞれの粒度は、異なってもよい。オフセットX、Y、又はK2は、絶対持続期間を表すことができる。例えば、オフセットXは、与えられたSCSに基づいてX個のシンボル又はスロットを有する絶対持続期間を表してもよい。別の例として、オフセットYは、与えられたSCSに基づいてY個のシンボル又はスロットを有する絶対持続期間を表してもよい。さらに別の例として、オフセットK2は、与えられたSCSに基づいてK2個のシンボル又はスロットを有する絶対持続期間を表してもよい。
【0061】
いくつかの実施形態では、A−CSIは、PUSCHで伝送され(即ち、A−CSI伝送は、アップリンクデータ伝送と多重化される)、A−CSIは、A−CSI−RSに基づいて決定される。オフセットX、Y、K2の全てはDCIで示され、オフセットYは、DCIを搬送するPDCCHとA−CSIを搬送するPUSCHとの間のオフセット(図3A及び3Bに示す例など)であってもよい。一実施形態では、Y≦K2の場合、PUSCHでA−CSIを伝送するための位置は、オフセットK2に基づいて決定され得る。代替的に、別の実施形態では、Y>K2の場合、A−CSIフィードバックがなくてもよい。代替的に、さらに別の実施形態では、Y>K2の場合、PUSCHでのデータ伝送がなく、PUSCHでA−CSIを伝送するための位置は、オフセットYに基づいて決定されてもよい。代替的に、さらに別の実施形態では、Y>K2の場合、PUSCHでデータを伝送する位置は、オフセットK2に基づいて決定され、PUSCHでA−CSIを伝送する位置は、オフセットYに基づいて決定されてもよい。
【0062】
いくつかの実施形態では、A−CSIは、PUSCHで伝送され(即ち、A−CSI伝送は、アップリンクデータ伝送と多重化される)、A−CSIは、A−CSI−RSに基づいて決定される。DCIは、オフセットXではなく、オフセットY及びK2のみを示してもよい。一実施形態では、オフセットYがA−CSIを搬送するPUSCHとA−CSI−RSとの間のオフセット(例えば、図3Cに示す例など)である場合、オフセットXはオフセットY及びK2から得られることができる。例えば、この場合、X=K2−Yである。別の例として、オフセットX(即ち、DCIとA−CSI−RSとの間のオフセット)は、SCS値Sに、オフセットY(即ち、A−CSI−RSとA−CSIとの間のオフセット)は、SCS値Sに、オフセットK2(即ち、DCIとPUSCHとの間のオフセット)は、SCS値Sに、それぞれ基づいてもよい。この場合、X=ceil((K2−Y)×S/S)又はX=floor((K2−Y)×S/S)。つまり、DCIにおいてオフセットXを明示的に示す必要がない場合がある。
【0063】
いくつかの実施形態では、上述したように、端末デバイス120は、A−CSIをネットワークデバイス110に伝送するためのチャネルを決定することができる。例えば、A−CSIを伝送するためのチャネルは、PUSCH又はPUCCHであってもよい。A−CSIがPUSCHで伝送される(つまり、アップリンクデータ伝送と多重化される)と、レートマッチングがPUSCHで実行される。レートマッチング後のコードレートが所定の閾値を超えると、A−CSIはドロップされる。即ち、レートマッチング後のコードレートが所定の閾値を超えると、A−CSIはPUSCHで伝送されない。
【0064】
いくつかの実施形態では、複数のCSIレポートは、PUSCHと多重化されることができる。いくつかの実施形態では、複数のCSIレポートは、RI(Rank Indicator)、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、SLI(Strongest Layer Indicator)などを含み得るが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、複数のCSIレポートは、P−CSI−RS、SP−CSI−RS又はA−CSI−RSに基づいて決定されてもよい。いくつかの実施形態では、複数のCSIレポートがPUSCHと多重化される場合、レートマッチングがPUSCHで実行される。レートマッチング後のコードレートが所定の閾値を超えると、コードレートが所定の閾値を下回るまで、複数のCSIレポートの一部がドロップされる。具体的には、いくつかの実施形態では、異なるCSIレポートは異なる優先度を有し、CSIレポートは所定の順位でドロップされることができる。例えば、優先度の低いCSIレポートは、優先度の高い別のCSIレポートよりも先にドロップされる。
【0065】
いくつかの実施形態では、異なるCSIレポートは、異なるオフセット値(例えば、オフセットX、Y又はK2など)に関連付けられることができる。異なるCSIレポートを含むPUSCHのオフセットは、異なるオフセット値の最大値に基づいて決定されることができる。
【0066】
いくつかの実施形態では、一部のCSIレポートがドロップされる場合、A−CSIの最終的なオフセット値は、ドロップされていないCSIレポートのオフセット値に基づいて決定されることができる。例えば、レートマッチングに起因して一部のCSIレポートがドロップされる可能性がある。A−CSIの最終的なオフセットは、ドロップされていないCSIレポートのオフセット値のうちの新たな最大値に基づいて決定されることができる。
【0067】
代替的に、いくつかの他の実施形態では、一部のCSIレポートがドロップされる場合、A−CSIの最終的なオフセット値は変更されなくてもよい。例えば、CSIレポートの1つが最大のオフセット値に関連付けられ、かつ、レートマッチングに起因してドロップされる場合、A−CSIの最終的なオフセットは、依然として、ドロップされたCSIレポートの最大オフセット値として決定される。
【0068】
いくつかの実施形態では、A−CSIは、PUCCH又はPUSCHで伝送されることができる。A−CSIがPUCCHで伝送されるか、それともPUSCHで伝送されるかは、DCIフォーマットに基づいて決定され得る。一実施形態では、A−CSIは、ダウンリンクに関するDCIフォーマットによってトリガーされる場合、PUCCHで伝送され得る。例えば、DCIは、ダウンリンクの割り当て(例えば、DCIフォーマット1_0又は1_1)に使用されてもよい。別の例として、A−CSIは、アップリンクに関するDCIフォーマットによってトリガーされる場合、PUSCHで伝送され得る。例えば、DCIは、アップリンクの割り当て(例えば、DCIフォーマット0_0又は0_1)に使用されてもよい。いくつかの実施形態では、同じスロットにA−CSIに対してトリガーされるPUCCH及びPUSCHがあってもよい。一実施形態では、PUCCH及びPUSCHは、TDM(Time Division Multiplexing)技術又はFDM(Frequency Division Multiplexing)技術に基づいて多重化されてもよい。別の実施形態では、PUCCHはドロップされてもよい。さらに別の実施形態では、A−CSI又はPUCCHでの肯定応答(ACK)/否定応答(NACK)は、同じスロットにおいてPUSCHで伝送されてもよい。
【0069】
いくつかの実施形態では、DCIにおいて、オフセット値のためのビットフィールドが含まれてもよい。A−CSI又はHARQ−ACKの異なる伝送によって、オフセット値の集合は異なってもよい。例えば、オフセット値の第1の集合Bは、HARQ−ACKのみの伝送に使用されてもよい。オフセット値の第2の集合Bは、A−CSIのみの伝送に使用されてもよい。オフセット値の第3の集合Bは、HARQ−ACK及びA−CSI両方の伝送に使用されてもよい。一実施形態では、HARQ−ACK及びA−CSIの両方が同じDCIによってトリガーされると、HARQ−ACK及びA−CSI伝送のためのオフセットは、HARQ伝送のためのオフセットとA−CSI伝送のためのオフセットのうち、比較的大きい方であってもよい。別の実施形態では、HARQ−ACK及びA−CSIの両方が同じDCIによってトリガーされると、HARQ−ACK伝送のためのオフセットとA−CSI伝送のためのオフセットは、互いに独立してもよい。例えば、HARQ−ACK伝送は、第1の集合Bで示されるオフセット値に、A−CSI伝送は、第2の集合Bで示されるオフセット値にそれぞれ基づいて行われてもよい。
【0070】
図2に戻ると、動作210の前又は後に、ネットワークデバイス110は、ダウンリンクチャネルのCSIを決定するためのCSI−RS(図2に示されていない)を端末デバイス120に伝送する。例えば、CSI−RSは、P−CSI−RS、SP−CSI−RS又はA−CSI−RSであってもよい。端末デバイス120に伝送されるDCIは、CSIがCSI−RSに基づいて決定されることを示す。ネットワークデバイス110からCSI−RSを受信したことに応答して、端末デバイス120は、CSI−RSを測定することによってCSIを決定する(240)。その後、端末デバイス120は、動作220で決定された構成に基づいてCSIをネットワークデバイス110に伝送する。同様に、ネットワークデバイス110は、動作230で決定された構成に基づいて端末デバイスからCSIを受信する。
【0071】
図4は、本開示のいくつかの実施形態に係る例示的な方法400のフローチャートを示す。方法400は、図1に示す端末デバイス120で実施することができる。検討の目的のために、図1を参照して端末デバイス120側から方法400を説明する。
【0072】
ブロック410において、ネットワークデバイス110からダウンリンク制御情報(DCI)を受信したことに応答して、端末デバイス120は、少なくとも、DCIに基づいて、チャネル状態情報(CSI)をネットワークデバイス110に伝送するための構成を決定する。DCIは、CSIを決定するためのチャネル状態情報参照信号(CSI−RS)及びCSIに関連するタイミング情報を示す。
【0073】
いくつかの実施形態では、タイミング情報は、ネットワークデバイスが非周期的CSI−RSを伝送するための第1の時間オフセット、端末デバイスがCSIを伝送するための第2の時間オフセット、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)伝送のための第3の時間オフセットのうち、少なくとも1つを含む。
【0074】
いくつかの実施形態では、端末デバイス120は、第1、第2及び第3の時間オフセットの少なくとも1つに基づいて、時間領域でCSIを伝送するための位置を決定する。
【0075】
いくつかの実施形態では、タイミング情報は、第2の時間オフセットを含む。端末デバイス120は、時間領域で第2の時間オフセットの開始位置を決定することができる。端末デバイス120は、開始位置及び第2の時間オフセットに基づいて、時間領域でCSIを伝送するための位置をさらとして決定することができる。
【0076】
いくつかの実施形態では、端末デバイス120は、CSIが周期的又は半永続的CSI−RSに基づいて決定されることを示すDCIに応答して、第2の時間オフセットの開始位置を、DCIを搬送する物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)の最後のシンボルとして決定する。
【0077】
いくつかの実施形態では、端末デバイス120は、CSIが非周期的CSI−RSに基づいて決定されることを示すDCIに応答して、第2の時間オフセットの開始位置を、非周期的CSI−RSの最後のシンボルとして決定する。
【0078】
いくつかの実施形態では、タイミング情報は、第1、第2及び第3の時間オフセットを含む。端末デバイス120は、第1、第2、及び第3の時間オフセットの間の関係に基づいて、時間領域でCSIを伝送するための位置を決定する。
【0079】
いくつかの実施形態では、端末デバイス120は、第1、第2及び第3の時間オフセットの少なくとも1つに対して少なくとも1つの粒度を決定する。端末デバイス120は、さらに、少なくとも1つの粒度に基づいて、時間領域でCSIを伝送するための位置を決定する。
【0080】
いくつかの実施形態では、端末デバイス120は、CSIをネットワークデバイスに伝送するためのチャネルを決定する。
【0081】
ブロック420において、ネットワークデバイスからCSI−RSを受信したことに応答して、端末デバイス120は、CSI−RSを測定することによってCSIを決定する。
【0082】
ブロック430において、端末デバイス120は、構成に基づいてCSIをネットワークデバイス110に伝送する。
【0083】
いくつかの実施形態では、構成は、CSIがPUSCHで伝送されることを示す。端末デバイス120は、PUSCH伝送のコードレートが所定の閾値を下回ることに応答して、PUSCHでCSIをネットワークデバイス110に伝送する。
【0084】
いくつかの実施形態では、CSIは非周期的であり、CSIを決定するためのCSI−RSは、周期的、半永続的又は非周期的であってもよい。
【0085】
図5は、本開示のいくつかの実施形態に係る例示的な方法500のフローチャートを示す。方法500は、図1に示すネットワークデバイス110で実施することができる。検討の目的で、図1を参照してネットワークデバイス110側から方法500を説明する。
【0086】
ブロック510において、ネットワークデバイス110は、ダウンリンク制御情報(DCI)を端末デバイス120に伝送する。DCIは、端末デバイス120がチャネル状態情報(CSI)を決定するためのチャネル状態情報参照信号(CSI−RS)とCSIに関連するタイミング情報を示す。
【0087】
いくつかの実施形態では、タイミング情報は、ネットワークデバイスが非周期的CSI−RSを伝送するための第1の時間オフセット、端末デバイスがCSIを伝送するための第2の時間オフセット、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)伝送のための第3の時間オフセットのうち、少なくとも1つを含む。
【0088】
ブロック520において、ネットワークデバイス110は、少なくとも、DCIに基づいて、端末デバイス120からCSIを受信するための構成を決定する。
【0089】
いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス110は、第1、第2、及び第3の時間オフセットの少なくとも1つに基づいて、時間領域でCSIを受信するための位置を決定する。
【0090】
いくつかの実施形態では、タイミング情報は、第2の時間オフセットを含む。ネットワークデバイス110は、時間領域で第2の時間オフセットの開始位置を決定する。ネットワークデバイス110は、開始位置及び第2の時間オフセットに基づいて、時間領域でCSIを受信するための位置を決定する。
【0091】
いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス110は、CSIが周期的又は半永続的CSI−RSに基づいて決定されることを示すDCIに応答して、第2の時間オフセットの開始位置を、DCIを搬送する物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)の最後のシンボルとして決定する。
【0092】
いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス110は、CSIが非周期的CSI−RSに基づいて決定されることを示すDCIに応答して、第2の時間オフセットの開始位置を、非周期的CSI−RSの最後のシンボルとして決定する。
【0093】
いくつかの実施形態では、タイミング情報は、第1、第2及び第3の時間オフセットを含む。ネットワークデバイス110は、第1、第2及び第3の時間オフセットの間の関係に基づいて、時間領域でCSIを受信するための位置を決定する。
【0094】
いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス110は、第1、第2及び第3の時間オフセットの少なくとも1つに対して少なくとも1つの粒度を決定する。ネットワークデバイス110は、さらに、少なくとも、1つの粒度に基づいて、時間領域でCSIを受信するための位置を決定する。
【0095】
いくつかの実施形態では、CSIは非周期的であり、CSIを決定するためのCSI−RSは、周期的、半永続的又は非周期的であってもよい。
【0096】
ブロック530において、ネットワークデバイス110は、構成に基づいて、端末デバイス120からCSIを受信する。
【0097】
図6は、本開示の実施形態の実施に適するデバイス600の簡略的なブロック図である。デバイス600は、図1に示すネットワークデバイス110のさらなる例示的なものと見なされることができる。そのため、デバイス600は、ネットワークデバイス110で実施され、又は少なくともその一部として実施されることができる。
【0098】
図示のように、デバイス600は、プロセッサ610と、プロセッサ610に接続されているメモリ620と、プロセッサ610に接続されている適切な送信機(TX)及び受信機(RX)640と、TX/RX640に接続されている通信インターフェイスとを備える。メモリ620は、プログラム630の少なくとも一部を格納する。TX/RX640は、双方向通信するためのものである。TX/RX640は、通信を容易にするために少なくとも1つのアンテナを有するが、実際には、本明細書で言及されるアクセスノードは、いくつかを有してもよい。通信インターフェイスは、eNB間の双方向通信用のX2インターフェイス、Mobility Management Entity(MME)/Serving Gateway(S−GW)とeNBとの間の通信用のS1インターフェイス、eNBとリレーノード(RN:Relay Node)との間の通信用のUnインターフェイス、又はeNBと端末デバイスとの間の通信用のUuインターフェイスなど、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェイスを表す。
【0099】
プログラム630は、関連するプロセッサ610によって実行されると、本明細書で図1乃至8を参照して説明したように、デバイス600が本開示の実施形態に従って動作することを可能にするプログラム命令を含むと想定される。本明細書の実施形態は、デバイス600のプロセッサ610により実行可能なコンピュータソフトウェアにより、又はハードウェアにより、又はソフトウェア及びハードウェアの組み合わせにより実施され得る。プロセッサ610は、本開示の様々な実施形態を実施するように設定され得る。さらに、プロセッサ610及びメモリ620の組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実施するのに適した処理手段650を形成し得る。
【0100】
メモリ620は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプのものであってもよく、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、半導体系のメモリデバイス、磁気メモリデバイス及びシステム、光メモリデバイス及びシステム、固定メモリ及びリムーバブルメモリなどの任意の適切なデータストレージ技術を使用して実施されてもよい。デバイス600には1つのメモリ620のみが示されているが、物理的に別個であるいくつかのメモリモジュールがあってもよい。プロセッサ610は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプのものであってもよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、及び、マルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ以上を含んでもよい。デバイス600は、メインプロセッサを同期させるクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップなどの複数のプロセッサを有してもよい。
【0101】
一般的に、本開示の様々な実施形態は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、ロジック、又はそれらの任意の組み合わせで実施され得る。いくつかの態様はハードウェアで実施され、他の態様はコントローラ、マイクロプロセッサ又は他のコンピューティングデバイスによって実行されるファームウェア又はソフトウェアで実施されてもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャート、又は他の何らかの画像表現を使用して例示及び説明されているが、本明細書で説明されるこれらのブロック、装置、システム、技術又は方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又はロジック、汎用ハードウェア又はコントローラ又は他のコンピューティングデバイス、又はそれらの組み合わせに実施されてもよい。
【0102】
本開示は、さらに、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に有形に格納された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、図1図7Bのいずれかを参照して上記で説明したプロセス又は方法を実行するために、プログラムモジュールに含まれるものなどの、対象の実プロセッサ又は仮想プロセッサ上のデバイスで実行される、コンピュータ実行可能な命令を含む。一般的に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行する、又は特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などを含む。プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態で必要に応じてプログラムモジュール間で組み合わせるか、又は分割することができる。プログラムモジュールのためのマシン実行可能な命令は、ローカルデバイス又は分散型デバイスで実行できる。分散型デバイスでは、プログラムモジュールはローカルとリモートのストレージメディアの両方に配置できる。
【0103】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせでコーディングされることができる。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又はその他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサ又はコントローラに提供されることによって、プログラムコードがプロセッサ又はコントローラによって実行されると、フローチャート及び/又はブロック図に規定される機能/動作が実現される。プログラムコードは、完全にマシン上で実行されたり、その一部がマシン上で実行されたり、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして実行されたり、一部がマシン上で実行され、かつ一部がリモートマシン上で実行されたり、又は完全にリモートマシン又はサーバ上で実行されたりすることができる。
【0104】
上記のプログラムコードは、命令実行システム、装置、又はデバイスによって、又はそれらと関連して使用するためのプログラムを含むか、又は格納する任意の有形媒体であり得るマシン読み取り可能な媒体上で具現化され得る。マシン読み取り可能な媒体は、マシン読み取り可能な信号媒体又はマシン読み取り可能な記憶媒体であり得る。マシン読み取り可能な媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線、又は半導体システム、装置、又はデバイス、あるいは前述の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない。マシン読み取り可能記憶媒体のより具体的な例には、1つ又は複数のワイヤによる電気的な接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD−ROM)、光学式ストレージデバイス、磁気ストレージデバイス、又は前述の任意の適切な組み合わせが含まれる。
【0105】
さらに、操作は特定の順序で図面に描かれているが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような操作が図示の特定の順序又は連続順序で実行されること、又はすべての描かれた操作が実行されることを要求するものとして理解されるべきではない。特定の状況では、マルチタスクと並列処理が有利な場合がある。同様に、上記説明にはいくつかの特定の実装の詳細が含まれているが、これらは本開示の範囲の制限としてではなく、特定の実施形態に特有の特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態の文脈で記載されている特定の特徴は、単一の実施形態に組み合わせて実施されることもできる。逆に、単一の実施形態の文脈で説明される様々な特徴は、複数の実施形態で別々に、又は任意の適切なサブコンビネーションで実施されることもできる。
【0106】
本開示について、構造的特徴及び/又は方法論的動作に特有の用語で説明したが、添付の請求の範囲で限定される本開示は、必ずしも上記の特定の特徴又は動作に限定されないことを理解されたい。むしろ、上記の特定の特徴及び動作は、請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2020年8月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末デバイスによって実行される方法であって、
チャネル状態情報(CSI:Channel state information)の構成を含むダウンリンク制御情報(DCI:Downlink control information)を受信することと、
第1の時間オフセットと第2の時間オフセットの第1の条件に基づいて前記CSIを提供するか否かを決定することと、
を備え、
前記第1の時間オフセットの開始位置は、前記DCIに基づいて決定され、前記第2の時間オフセットの開始位置は、前記CSIの非周期的信号に基づいて決定され、
前記第1の条件は、前記CSIを提供する時間位置が、前記DCIの受信後の前記第1の時間オフセットよりも早くないかどうかを有する、
方法。
【請求項2】
前記第1の時間オフセットは、前記DCIとアップリンク伝送との間の持続期間に関連する、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2の時間オフセットは、前記CSIの前記非周期的信号とアップリンク伝送との間の持続期間に関連する、
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の時間オフセットの前記開始位置は、前記DCIを搬送するPDCCHの最後のシンボルに基づいて決定され、
前記第2の時間オフセットの前記開始位置は、前記CSIの前記非周期的信号の最後のシンボルに基づいて決定される、
請求項1から3のいずれか1つに記載の方法。
【請求項5】
前記DCIのヌメロロジー、前記非周期的信号、及び前記CSIの伝送に基づいて、前記第1の時間オフセットと前記第2の時間オフセットを決定することをさらに備える、
請求項1から4のいずれか1つに記載の方法。
【請求項6】
前記第1の時間オフセットは、前記CSIの構成によって示される場合、複数のCSIレポートに対応する複数の前記第1の時間オフセットの最大値に基づいて決定され、
前記第2の時間オフセットは、前記CSIの構成によって示される場合、前記複数のCSIレポートに対応する複数の前記第2の時間オフセットの最大値に基づいて決定される、
請求項1から5のいずれか1つに記載の方法。
【請求項7】
前記第1の条件は、前記第1の時間オフセットに関連する持続期間が、前記DCIと前記CSIを提供する時間位置との間の持続期間以下であるか否かを含む、
請求項1から6のいずれか1つに記載の方法。
【請求項8】
前記CSIを提供するための前記時間位置が前記DCIの受信後の前記第1の時間オフセットより早くなく、前記CSIを提供するための前記時間位置が前記第2の時間オフセットの後である場合、前記CSIを提供することをさらに備える、
請求項1から7のいずれか1つに記載の方法。
【請求項9】
前記CSIを提供するための前記時間位置が前記DCIの前記受信後の前記第1の時間オフセットよりも早い場合、前記CSIを提供しないこと決定することを、さらに備える、
請求項1から8のいずれか1つに記載の方法。
【請求項10】
前記第1の時間オフセットと前記第2の時間オフセットのそれぞれは、いくつかのシンボルに対応する、
請求項1から9のいずれか1つに記載の方法。
【請求項11】
前記非周期的信号は、非周期的CSI−RSを含む、
請求項1から10のいずれか1つに記載の方法。
【請求項12】
前記CSIを提供する時間位置が前記DCIによってトリガされる、
請求項1から11のいずれか1つに記載の方法。
【請求項13】
チャネル状態情報(CSI:Channel state information)の構成を含むダウンリンク制御情報(DCI:Downlink control information)を受信し、
第1の時間オフセットと第2の時間オフセットの第1の条件に基づいて前記CSIを提供するか否かを決定する、ように構成されたプロセッサを有し、
前記第1の時間オフセットの開始位置は、前記DCIに基づいて決定され、前記第2の時間オフセットの開始位置は、前記CSIの非周期的信号に基づいて決定され、
前記第1の条件は、前記CSIを提供する時間位置が、前記DCIの受信後の前記第1の時間オフセットよりも早くないかどうかを含む、
端末デバイス。
【請求項14】
前記第1の時間オフセットは、前記CSIの構成によって示される場合、複数のCSIレポートに対応する複数の前記第1の時間オフセットの最大値に基づいて決定され、
前記第2の時間オフセットは、前記CSIの構成によって示される場合、前記複数のCSIレポートに対応する複数の前記第2の時間オフセットの最大値に基づいて決定される、
請求項13に記載の端末デバイス。
【請求項15】
前記第1の条件は、前記第1の時間オフセットに関連する持続期間が、前記DCIと前記CSIを提供する時間位置との間の持続期間以下であるか否かを含む、
請求項13又は14に記載の端末デバイス。
【請求項16】
ネットワークデバイスによって実行される方法であって、
チャネル状態情報(CSI:Channel state information)のレポートをトリガするためのCSIの構成を含むダウンリンク制御情報(DCI:Downlink control information)を端末デバイスに伝送することと、
前記CSIのレポートを前記端末デバイスから受信することと、
を備え、
前記CSIのレポートは、第1の時間オフセットと第2の時間オフセットの第1の条件に基づいて決定され、
前記第1の時間オフセットの開始位置は、前記DCIに基づいて決定され、前記第2の時間オフセットの開始位置は、前記CSIの非周期的信号に基づいて決定され、
前記第1の条件は、前記CSIを提供する時間位置が、前記DCIの受信後の前記第1の時間オフセットよりも早くないかどうかを含む、
方法。
【国際調査報告】