(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
【解決手段】一部の実施形態において、患者は、ポサコナゾール処置を中止し、少なくとも2日間待機した後、処置することが安全になったらすぐにCYP3A4基質薬物で処置される。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物による処置は、ポサコナゾール投与中止から約2〜42日間延期される。一部の実施形態において、患者は、約2〜42日間、CYP3A4基質薬物の減量した用量で処置される。
前記CYP3A4基質薬物が、ルラシドン、ラノラジン、ルマカフトール/アイバカフトール、ベネトクラックス、トラベクテジン、リボシクリブコハク酸塩、デフラザコート、シナカルセト塩酸塩、ピマバンセリン酒石酸塩、アリピプラゾールラウロキシル、カリプラジン塩酸塩、シメプレビルナトリウム、エベロリムス、サキサグリプチン塩酸塩、サキサグリプチン/メトホルミン塩酸塩、チカグレロル、ビラゾドン塩酸塩、アピキサバン、トファシチニブクエン酸塩、エレトリプタン臭化水素酸塩、ニロチニブ塩酸塩一水和物、ドロネダロン塩酸塩、フルチカゾンプロピオン酸エステル/サルメテロールキシナホ酸塩、リバーロキサバン、タダラフィル、イブルチニブ、コビメチニブ、コルヒチン、カバジタキセル、トルバプタン、フォサプレピタント・ジメグルミン、アプレピタント、コハク酸ソリフェナシン、塩酸エルロチニブ、ado−トラスツズマブエマタンシン、ボスチニブ一水和物、リンゴ酸スニチニブ、フェソテロジンフマル酸塩、マラビロク、パゾパニブ塩酸塩、アリピプラゾール、アキシチニブ、ダパグリフロジン/サキサグリプチン、カボザンチニブS−リンゴ酸塩、ポナチニブ塩酸塩、イサブカゾニウム硫酸塩、メシル酸ロミタピド、イロペリドン、パルボシクリブ、レボミルナシプラン塩酸塩、ピモジド、ポマリドミド、アベマシクリブ、アイバカフトール、オラパリブ、ルキソリチニブリン酸塩、ブレクスピプラゾール、アイバカフトール/テザカフトール、レゴラフェニブ、ダクラタスビル、クリゾチニブ、ナロキセゴルシュウ酸塩、ダブラフェニブ、エルバスビル/グラゾプレビル、アパルタミド、ブリガチニブ、カンナビジオール、コパンリシブ、デュベリシブ、エンコラフェニブ、フリバンセリン、イバブラジン、イボシデニブ、パノビノスタット、ソニデギブ、並びにベムラフェニブからなる群から選択される、請求項1に記載の使用。
前記CYP3A4基質薬物が、ルマカフトール/アイバカフトール、ベネトクラックス、トラベクテジン、リボシクリブコハク酸塩、デフラザコート、シナカルセト塩酸塩、ピマバンセリン酒石酸塩、アリピプラゾールラウロキシル、カリプラジン塩酸塩、シメプレビルナトリウム、エベロリムス、サキサグリプチン塩酸塩、サキサグリプチン/メトホルミン塩酸塩、チカグレロル、ビラゾドン塩酸塩、アピキサバン、トファシチニブクエン酸塩、エレトリプタン臭化水素酸塩、ニロチニブ塩酸塩一水和物、ドロネダロン塩酸塩、フルチカゾンプロピオン酸エステル/サルメテロールキシナホ酸塩、リバーロキサバン、タダラフィル、イブルチニブ、コビメチニブ、コルヒチン、カバジタキセル、トルバプタン、フォサプレピタント・ジメグルミン、アプレピタント、コハク酸ソリフェナシン、塩酸エルロチニブ、ado−トラスツズマブエマタンシン、ボスチニブ一水和物、リンゴ酸スニチニブ、フェソテロジンフマル酸塩、マラビロク、パゾパニブ塩酸塩、アリピプラゾール、アキシチニブ、ダパグリフロジン/サキサグリプチン、カボザンチニブS−リンゴ酸塩、ポナチニブ塩酸塩、イサブカゾニウム硫酸塩、メシル酸ロミタピド、イロペリドン、パルボシクリブ、レボミルナシプラン塩酸塩、ピモジド、ポマリドミド、アベマシクリブ、アイバカフトール、オラパリブ、ルキソリチニブリン酸塩、ブレクスピプラゾール、アイバカフトール/テザカフトール、レゴラフェニブ、ダクラタスビル、クリゾチニブ、ナロキセゴルシュウ酸塩、ダブラフェニブ、エルバスビル/グラゾプレビル、アパルタミド、ブリガチニブ、カンナビジオール、コパンリシブ、デュベリシブ、エンコラフェニブ、フリバンセリン、イバブラジン、イボシデニブ、パノビノスタット、ソニデギブ、並びにベムラフェニブからなる群から選択される、請求項1に記載の使用。
前記CYP3A4基質薬物が、カバジタキセル、トルバプタン、フォサプレピタント・ジメグルミン、アプレピタント、コハク酸ソリフェナシン、塩酸エルロチニブ、ado−トラスツズマブエマタンシン、ボスチニブ一水和物、リンゴ酸スニチニブ、フェソテロジンフマル酸塩、マラビロク、パゾパニブ塩酸塩、アリピプラゾール、アキシチニブ、ダパグリフロジン/サキサグリプチン、カボザンチニブS−リンゴ酸塩、ポナチニブ塩酸塩、イサブカゾニウム硫酸塩、メシル酸ロミタピド、イロペリドン、パルボシクリブ、レボミルナシプラン塩酸塩、ピモジド、ポマリドミド、アベマシクリブ、アイバカフトール、オラパリブ、ルキソリチニブリン酸塩、ブレクスピプラゾール、アイバカフトール/テザカフトール、レゴラフェニブ、ダクラタスビル、クリゾチニブ、ナロキセゴルシュウ酸塩、ダブラフェニブ、エルバスビル/グラゾプレビル、アパルタミド、ブリガチニブ、カンナビジオール、コパンリシブ、デュベリシブ、エンコラフェニブ、フリバンセリン、イバブラジン、イボシデニブ、パノビノスタット、ソニデギブ、及びベムラフェニブからなる群から選択される、請求項1に記載の使用。
前記CYP3A4基質薬物が、カバジタキセル、トルバプタン、フォサプレピタント・ジメグルミン、アプレピタント、コハク酸ソリフェナシン、塩酸エルロチニブ、ado−トラスツズマブエマタンシン、ボスチニブ一水和物、リンゴ酸スニチニブ、フェソテロジンフマル酸塩、マラビロク、パゾパニブ塩酸塩、アリピプラゾール、アキシチニブ、ダパグリフロジン/サキサグリプチン、カボザンチニブS−リンゴ酸塩、ポナチニブ塩酸塩、イサブカゾニウム硫酸塩、メシル酸ロミタピド、イロペリドン、パルボシクリブ、レボミルナシプラン塩酸塩、ピモジド、及びポマリドミドからなる群から選択される、請求項1に記載の使用。
前記CYP3A4基質薬物が、アベマシクリブ、アイバカフトール、オラパリブ、ルキソリチニブリン酸塩、ブレクスピプラゾール、アイバカフトール/テザカフトール、レゴラフェニブ、ダクラタスビル、クリゾチニブ、ナロキセゴルシュウ酸塩、ダブラフェニブ、及びエルバスビル/グラゾプレビルからなる群から選択される、請求項1に記載の使用。
前記CYP3A4基質薬物が、アパルタミド、ブリガチニブ、カンナビジオール、コパンリシブ、デュベリシブ、エンコラフェニブ、フリバンセリン、イバブラジン、イボシデニブ、パノビノスタット、ソニデギブ及びベムラフェニブからなる群から選択される、請求項1に記載の使用。
前記CYP3A4基質薬物が、前記CYP3A4基質のAUC、Cmax、GMR AUC、又はGMR Cmaxの少なくとも1つが、前記患者を処置することの利益が前記CYP3A4基質薬物への高い曝露のリスクを上回る最大レベルを超えなくなったらすぐに、工程(d)で投与される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の使用。
前記CYP3A4基質薬物が、前記CYP3A4基質薬物のAUC、Cmax、GMR AUC、又はGMR Cmaxの少なくとも1つが、前記CYP3A4基質薬物につき表Aに記載される目標安全レベルを超えなくなったらすぐに、工程(d)で投与される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の使用。
前記CYP3A4基質薬物が、そのCYP3A4基質薬物が工程(d)で投与される日の予想AUC又はCmaxの少なくとも約105%である前記CYP3A4基質のAUC又はCmaxを達成するように投与される、請求項1〜9のいずれか一項に記載の使用。
前記CYP3A4基質のAUC又はCmaxが、そのCYP3A4基質薬物が投与される日の予測AUC又はCmaxの少なくとも約105%であるが、前記CYP3A4基質薬物について表Aに開示されている目標安全レベル以下である、請求項10に記載の使用。
前記CYP3A4基質薬物が、予想されるAUC又はCmaxの少なくとも約1.05倍である前記CYP3A4基質薬物のGMR AUC又はGMR Cmaxを達成するように工程(d)で投与される、請求項1〜9のいずれか一項に記載の使用。
前記CYP3A4基質薬物が、そのCYP3A4基質薬物が投与される日の予測AUC又はCmaxの少なくとも約1.05倍であるが、前記CYP3A4基質薬物について表Aに開示されている目標安全レベル以下である、前記CYP3A4基質薬物のGMR AUC又はGMR Cmaxを達成するように工程(d)で投与される、請求項12に記載の使用。
前記患者が、成人及び青少年(13〜17歳)の統合失調症、成人及び小児患者(10〜17歳)のI型双極性障害(双極性うつ病)に伴ううつ病エピソード(単剤療法、或いはリチウム又はバルプロ酸による補助療法として)、中度の双極性うつ病、重度の双極性うつ病、及び急性の希死念慮及び行動(ASIB)を有する重度の双極性うつ病、慢性狭心症、CFTR遺伝子におけるF508del突然変異とホモ接合型である6歳以上の患者の嚢胞性線維症、少なくとも1種の前処置を受けている、17番染色体短腕欠失を有する患者の慢性リンパ性白血病、事前にアントラサイクリンを含むレジメンを受けている患者の切除不能又は転移性の脂肪肉腫又は平滑筋肉腫、ホルモン受容体(HR)陽性の閉経後の女性における進行性又は転移性乳癌、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌、陰性の進行性又は転移性乳癌(閉経後の女性に対するアロマターゼ阻害剤との併用)、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)、慢性腎臓疾患(CKD)を患う透析中の患者における二次性副甲状腺機能亢進症(HPT)、血清カルシウムレベルに基づいて副甲状腺切除が勧められたが、副甲状腺切除を受けることのできない原発性HPT患者又は副甲状腺癌患者の高カルシウム血症、パーキンソン病精神障害による幻覚及び妄想、統合失調症、I型双極性障害に伴う急性躁病エピソード又は混合エピソード、慢性C型肝炎(CHC)感染(代償性肝疾患を患うHCV遺伝子1型感染被験体に対する、ペグインターフェロンα及びリバビリンを用いる併用抗ウイルス処置レジメンの構成要素として)、進行性のホルモン受容体陽性・HER2陰性乳癌(進行性HR+BC)を患う閉経後の女性(例えば、レトロゾール又はアナストロゾールによる処置失敗後、エキセメスタンと併用して)、膵臓起源の進行性神経内分泌腫瘍(PNET)、切除不能、且つ局所進行性又は転移性の胃腸(GI)又は肺起源の進行性の高分化型非機能性神経内分泌腫瘍(NET)、進行性腎細胞癌(RCC)(例えば、スニチニブ又はソラフェニブによる処置に失敗した後)、即時の手術を必要としない腎血管筋脂肪腫及び結節性硬化症(TSC)、処置介入の必要はあるが外科切除の対象ではない上衣下巨細胞性星細胞腫(SEGA)を有する患者のTSC、成人の2型糖尿病(血糖コントロール改善のための食事及び運動療法の補助として)、大うつ病性障害(MDD)、急性冠症候群(ACS)患者の血栓性心血管イベント(例えば心血管死、心筋梗塞、又は脳卒中)、非弁膜症性心房細動を有する患者の脳卒中及び全身塞栓症、股関節又は膝関節置換手術を受けた患者の肺塞栓症(PE)を誘発する可能性がある深部静脈血栓症(DVT)、DVT、PE、初期処置に伴う再発性DVT及びPE、メトトレキサートに対して不十分な反応又は耐性を示した患者における中度〜重度の活動性関節リウマチ、前兆を伴う又は伴わない急性片頭痛、新たに診断を受けた患者又はイマチニブを含む前処置に耐性若しくは不耐性を示す患者における、慢性期及び加速期のフィラデルフィア染色体陽性慢性骨髄性白血病(Ph+CML)、発作性又は持続性の心房細動又は心房粗動(AFK)の既往歴があり、洞調律の状態であるか又は除細動される患者の心房細動(AF)、4歳以上の患者における喘息、慢性閉塞性肺疾患を有する患者の閉塞性肺及び増悪減少、勃起不全(ED)、前立腺肥大症(BPH)、肺動脈高血圧(PAH)(WHO分類第1群)(運動能力の改善を目的として)、痛風発赤、家族性地中海熱、抗レトロウイルス療法、不安障害、パニック障害、発作、不眠症、高血圧、心血管疾患、高脂血症、原発性腎癌、進行性原発性肝癌、放射性ヨウ素耐性進行性甲状腺癌、腎細胞癌などの癌、イマチニブ耐性消化管間質腫瘍、少なくとも1回の前処置を受けた患者のマントル細胞リンパ腫、慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫、17番染色体短腕欠失を伴う慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫、ワルデンシュトレーム型マクログロブリン血症、全身処置を必要とし、少なくとも1回抗CD20系処置された患者の辺縁帯リンパ腫、BRAF V600E又はV600K突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫、アレルギー、移植、以前にドセタキセルを含有する処置レジメンで処置されたホルモン不応性転移性前立腺癌、以前にドセタキセルを含有する処置レジメン、心不全及び抗利尿ホルモン異常症候群(SIADH)の患者を含む、臨床的に有意な多血症及び正常血液量の低ナトリウム血症の処置で処置されたホルモン不応性転移性前立腺癌、高用量のシスプラチンを含む高催吐性の癌化学療法(HEC)の初期及び反復過程に関連する急性及び遅延性の悪心及び嘔吐の予防、中催吐性の癌化学療法(MEC)の初期及び反復過程に関連する遅延性の悪心及び嘔吐の予防、切迫性尿失禁、切迫性、及び頻尿の症状を伴う過活動膀胱、腫瘍がFDAの認可を受けた試験により検出される上皮増殖因子受容体(EGFR)のエクソン19欠失又はエクソン21(L858R)置換変異を有し、進行後の第一選択処置、維持処置、又は第二選択以上の処置を受けている、転移性非小細胞肺癌(NSCLC)、ゲムシタビンと組み合わせた、局所進行性、切除不能又は転移性膵臓癌、補助療法の完了中又は完了から6ヶ月以内に、以前に転移性疾患の治療を受けているか、又は疾患の再発を発症している患者において、以前にトラスツズマブ及びタキサンを別々に又は組み合わせて投与された、HER−2陽性の転移性乳癌、以前の治療に対する耐性又は不耐性を有する、慢性期、加速期、又は急性期の成人のPh+慢性骨髄性白血病(CML)、メシル酸イマチニブに対する疾患の進行又は不耐性後の胃腸間質腫瘍(GIST)、進行性腎細胞癌(RCC)、切除不能、局所進行性又は転移性疾患を有する患者の進行性高分化型膵神経内分泌腫瘍(pNET)、他の抗レトロウイルス薬と組み合わせた、体重が少なくとも10kgの2歳以上の患者のCCR5指向性HIV−1感染、進行性腎細胞癌、以前に化学療法を受けたことのある進行性軟部組織肉腫、I型双極性障害に関連する躁病エピソード及び混合エピソード、大うつ病性障害、自閉症性障害に関連する過敏症、トゥレット障害、統合失調症又は双極性躁病に関連する興奮、1つの以前の全身療法に失敗した後の進行性腎細胞癌、ダパグリフロジンによる制御が不十分であるか、又はダパグリフロジン及びサキサグリプチンで既に処置されている2型糖尿病(T2DM)を有する成人の血糖コントロールを改善すること、進行性の転移性甲状腺髄様癌(MTC)、以前に抗血管新生療法を受けたことのある進行性腎細胞癌(RCC)、他のチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)療法が適応されない成人の慢性期、加速期、又は急性期の慢性骨髄性白血病(CML)又はPh+ALL、成人のT315I陽性CML(慢性期、加速期、又は急性期)又はT315I陽性フィラデルフィア染色体、陽性急性リンパ芽球性白血病(Ph+ALL)、侵襲性アスペルギルス症、侵襲性ムコール症、ホモ接合型家族性高コレステロール血症(HoFH)を有する患者の低密度リポタンパク質コレステロール(LDL−C)、総コレステロール(TC)、アポリポタンパク質B(apoB)、及び非高密度リポタンパク質コレステロール(非HDL−C)を減少させること、成人の統合失調症、閉経後の女性における初期内分泌療法としてのアロマターゼ阻害剤、又は内分泌療法後の疾患の進行を有する女性におけるフルベストラントと組み合わせた、ホルモン受容体(HR)陽性、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌、大うつ病性障害(MDD)、標準処置に十分応答しなかったトゥレット障害を有する患者の運動性及び音声チックの抑制、レナリドマイド及びプロテアソーム阻害剤を含む少なくとも2つの以前の治療を受け、最後の治療の完了から60日以内に疾患の進行を示した患者の多発性骨髄腫の処置、プラチナベースの第一選択化学療法の4サイクル後に疾患が進行していない非小細胞肺癌(NSCLC)、少なくとも1つの以前の化学療法レジメンに失敗した後の局所進行性又は転移性NSCLC、局所進行性、切除不能又は転移性膵臓癌、切迫性尿失禁、切迫性、及び頻尿の症状を伴う過活動膀胱、スニチニブ又はソラフェニブによる処置に失敗した後の進行性腎細胞癌(RCC)、処置介入の必要はあるが治療的外科切除の対象ではない結節性硬化症(TS)に関連する上衣下巨細胞性星細胞腫(SEGA)、腎血管筋脂肪腫、結節性硬化症複合体、内分泌療法及び転移した状態での以前の化学療法後の疾患の進行を伴う、ホルモン受容体(HR)陽性、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌を有する成人患者の処置のための単剤療法として、フルベストラントと組み合わせた、内分泌療法後の疾患の進行を伴う、女性のHR陽性、HER2陰性の進行性又は転移性乳癌、臨床及び/又はインビトロアッセイのデータに基づいて、アイバカフトールに反応するCFTR遺伝子に1つの変異を有する、2歳以上の患者の嚢胞性線維症(CF)、3つ以上の以前の化学療法のラインで処置された、有害な、又は有害である疑いのある成人患者の生殖細胞系列BRCA変異進行性卵巣癌、原発性骨髄線維症、真性赤血球増加症後骨髄線維症及び本態性血小板血症後骨髄線維症を含む中リスク又は高リスクの骨髄線維症、ヒドロキシ尿素に対して不十分な応答を示したか、又はヒドロキシ尿素に対して不耐性である、真性赤血球増加症患者、大うつ病性障害(MDD)の処置のための抗うつ薬に対する補助療法として、統合失調症、F508del突然変異につきホモ接合型であるか、又はインビトロのデータ及び/又は臨床的エビデンスに基づいてテザカフトール/アイバカフトールに反応する嚢胞性線維症膜貫通コンダクタンス調節因子(CFTR)遺伝子に少なくとも1つの変異を有する、12歳以上の患者の嚢胞性線維症(CF)、以前にフルオロピリミジン、オキサリプラチン、及びイリノテカンベースの化学療法、抗VEGF療法、並びにRAS野生型の場合は抗EGFR療法で処置された、転移性結腸直腸癌(CRC)患者、以前にメシル酸イマチニブ及びリンゴ酸スニチニブで処置された、局所進行性で切除不能又は転移性の胃腸間質腫瘍(GIST)患者、以前にソラフェニブで処置された肝細胞癌(HCC)、リバビリンを伴う又は伴わない、ソホスブビルによる慢性HCV遺伝子型1又は3感染症、腫瘍がFDAの認可を受けた試験により検出される未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)又はROS1陽性である患者の転移性非小細胞肺癌(NSCLC)、以前の癌又はその処置に関する慢性疼痛を有し、頻繁な(例えば、毎週)オピオイド用量漸増を必要としない患者を含む、慢性の非癌性疼痛を有する成人患者におけるオピオイド誘発性便秘(OIC)、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を有する患者の切除不能又は転移性黒色腫、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E又はV600K突然変異を有する患者の切除不能又は転移性黒色腫のトラメチニブと組み合わせた処置;FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E又はV600K突然変異、及び完全切除後のリンパ節転移を有する患者の黒色腫、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を有する患者の転移性非小細胞肺癌(NSCLC)、満足な局所処置の選択肢がないBRAF V600E突然変異を有する患者の局所進行性又は転移性の未分化甲状腺癌(ATC)、リバビリンを伴う又は伴わない成人の慢性HCV遺伝子型1又は4感染症の処置、非転移性去勢抵抗性前立腺癌を有する患者の処置、クリゾチニブを進行しているか、又はクリゾチニブに対して不耐性である、未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)陽性の転移性非小細胞肺癌(NSCLC)を有する患者の処置、2歳以上の患者のレノックス・ガストー症候群又はドラベ症候群に関連する発作の処置、
少なくとも2つの以前の全身療法を受けた、再発性濾胞性リンパ腫(FL)を有する成人患者の処置、少なくとも2つの以前の治療後の再発性又は難治性の慢性リンパ性白血病(CLL)又は小リンパ球性リンパ腫(SLL)を有する成人患者の処置、少なくとも2つの以前の全身治療後の再発性又は難治性の濾胞性リンパ腫(FL)を有する成人患者の処置、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E又はV600K突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫を有する患者のビニメチニブと組み合わせた処置、著しい苦痛又は対人関係の困難を引き起こし、共存する医学的若しくは精神的状態;人間関係の問題;又は薬物若しくは他の医薬物質の影響によるものではない、性的欲求が低いことを特徴とする後天性、全身性の性欲低下障害(HSDD)を有する閉経前女性の処置、安静時心拍数が70拍/分以上の洞調律で、ベータ遮断薬の最大耐容量を服用しているか、又はベータ遮断薬の使用が禁忌である、左室駆出率が35%以下の安定した症候性慢性心不全を有する患者の心不全の悪化による入院のリスクを低減すること、FDAの認可を受けた試験によって検出される感受性IDH1変異を伴う再発性又は難治性の急性骨髄性白血病(AML)を有する成人患者の処置、ボルテゾミブ及び免疫調節剤を含む、少なくとも2つの以前のレジメンを受けた、多発性骨髄腫を有する患者の処置、手術若しくは放射線療法後に再発した局所進行性基底細胞癌(BCC)を有する成人患者、又は手術若しくは放射線療法の対象ではない成人患者の処置、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫を有する患者の処置、並びにBRAF V600突然変異を伴うエルトハイム・チェスター病を有する患者の処置からなる群から選択される疾患又は症状に対して処置される、請求項1〜20のいずれか一項に記載の使用。
前記患者が、非転移性去勢抵抗性前立腺癌;クリゾチニブを進行しているか、又はクリゾチニブに対して不耐性である、未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)陽性の転移性非小細胞肺癌(NSCLC);2歳以上の患者のレノックス・ガストー症候群又はドラベ症候群に関連する発作;少なくとも2つの以前の全身療法を受けた成人の再発性濾胞性リンパ腫(FL);少なくとも2つの以前の治療後の再発性又は難治性の慢性リンパ性白血病(CLL)又は小リンパ球性リンパ腫(SLL)を有する成人;ビニメチニブと組み合わせた少なくとも2つの以前の全身治療後の再発性又は難治性の濾胞性リンパ腫(FL)を有する成人患者;FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E又はV600K突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫、著しい苦痛又は対人関係の困難を引き起こし、共存する医学的若しくは精神的状態;人間関係の問題;又は薬物若しくは他の医薬物質の影響によるものではない、性的欲求が低いことを特徴とする後天性、全身性の性欲低下障害(HSDD)を有する閉経前女性の処置、安静時心拍数が70拍/分以上の洞調律で、ベータ遮断薬の最大耐容量を服用しているか、又はベータ遮断薬の使用が禁忌である、左室駆出率が35%以下の安定した症候性慢性心不全を有する患者の心不全の悪化による入院のリスクを低減すること;FDAの認可を受けた試験によって検出される感受性IDH1変異を伴う再発性又は難治性の急性骨髄性白血病(AML)を有する成人患者;ボルテゾミブ及び免疫調節剤を含む、少なくとも2つの以前のレジメンを受けた、多発性骨髄腫;手術若しくは放射線療法後に再発した局所進行性基底細胞癌(BCC)を有する成人患者、又は手術若しくは放射線療法の対象ではない成人患者;FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫;BRAF V600突然変異を伴うエルトハイム・チェスター病;非転移性去勢抵抗性前立腺癌;クリゾチニブを進行しているか、又はクリゾチニブに対して不耐性である、未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)陽性の転移性非小細胞肺癌(NSCLC);2歳以上の患者のレノックス・ガストー症候群又はドラベ症候群に関連する発作;少なくとも2つの以前の全身療法を受けた、再発性濾胞性リンパ腫(FL)を有する成人患者;少なくとも2つの以前の治療後の再発性又は難治性の慢性リンパ性白血病(CLL)又は小リンパ球性リンパ腫(SLL)を有する成人患者;少なくとも2つの以前の全身治療後の再発性又は難治性の濾胞性リンパ腫(FL)を有する成人患者;FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E又はV600K突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫を有する患者のビニメチニブと組み合わせた処置;著しい苦痛又は対人関係の困難を引き起こし、共存する医学的若しくは精神的状態;人間関係の問題;又は薬物若しくは他の医薬物質の影響によるものではない、性的欲求が低いことを特徴とする後天性、全身性の性欲低下障害(HSDD)を有する閉経前女性;安静時心拍数が70拍/分以上の洞調律で、ベータ遮断薬の最大耐容量を服用しているか、又はベータ遮断薬の使用が禁忌である、左室駆出率が35%以下の安定した症候性慢性心不全を有する患者の心不全の悪化による入院のリスクを低減すること;FDAの認可を受けた試験によって検出される感受性IDH1変異を伴う再発性又は難治性の急性骨髄性白血病(AML)を有する成人患者;ボルテゾミブ及び免疫調節剤を含む、少なくとも2つの以前のレジメンを受けた、多発性骨髄腫を有する患者、手術若しくは放射線療法後に再発した局所進行性基底細胞癌(BCC)を有する成人患者、又は手術若しくは放射線療法の対象ではない成人患者の処置;FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫を有する患者;及びBRAF V600突然変異を伴うエルトハイム・チェスター病を有する患者の処置からなる群から選択される疾患又は状態について処置される、請求項1又は4〜20のいずれか一項に記載の使用。
【発明を実施するための形態】
【0017】
[0026] 本明細書が引用する特許、出願、非特許刊行物を含むすべての文献は、あらゆる目的のために全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0018】
[0027] 本明細書において、「約(about)」とは、指定された指標値よりある程度多いか少ない量を指すものであり、例えば、「約」が修飾する指示語の±5〜10%、あるいは、当業者が文脈から推定できる範囲を示す(例えば、中間値の約50%)。「約」はまた、基準となる値を含む。例えば、BMIが約40である場合、40前後の値を含むことになる。
【0019】
[0028] 本明細書において、「患者」とは、ヒト被験体を指す。一部の実施形態において、患者は男性又は女性である。一部の実施形態において、患者は成人であってもよく、小児であってもよい。
【0020】
[0029] 本明細書において、「処置」又は「処方」は、ポサコナゾール処置中止の後2〜42日の期間中のCYP3A4基質薬物に共に使用される場合、CYP3A4基質薬物の全体的な処置レジメンを指す。例えば、患者はこの期間中、減らした用量(例えば、CYP3A4基質薬物の基準用量の約50%以下)のCYP3A4基質薬物を処方又は投与(自己投与を含む)されることになる。一部の実施形態において、患者は、2〜42日間CYP3A4基質薬物を投与されない、あるいは医者が処方した用量レジメンにおいて、CYP3A4基質薬物を服用しないことを勧められ、その後、例えば基準量のCYP3A4基質薬物の服用を再開することができる(あるいはそのように処方される)。
【0021】
[0030] 本明細書において、「処置」及び「処置する」は、(i)特定の疾患又は疾病の素因を持ち得るが、その疾患又は疾病を有するとはまだ診断されていない被験体に対して疾患又は疾病の発生を防止する行為、(ii)疾患を治癒、処置、又は抑制する行為、つまりその発症を阻止する行為、あるいは、(iii)症候や症状の軽減又は除去、及び/又は疾患の退縮により疾患を改善する行為を指す。一部の実施形態において、「処置」及び「処置する」は、本明細書に定義された通り、治療的に有効なレジメンにより投与する行為を含む。
【0022】
[0031] 本明細書において、「治療的に有効なレジメン」とは、薬物が処方された疾患又は症状を処置するのに十分な期間又は用量の治療的に有効なレジメンを指す。
【0023】
[0032] 本明細書において、「患者」とは、ポサコナゾール処置により改善できる兆候を有し、またCYP3A4基質薬物により処置される必要があるヒト被験体を指す。例えば、ポサコナゾールの処置や処方を受ける前に、患者は、ポサコナゾール処置により改善できる第1の兆候と、CYP3A4基質薬物処置により改善できる第2の兆候とを同時に持つ。一部の実施形態において、患者はまずポサコナゾール処置され、その後ポサコナゾールレジメンを中止し、CYP3A4基質薬物による本明細書に記載の処置に切り替える。他の実施形態において、患者は、ポサコナゾール処置される途中に、CYP3A4基質薬物処置により改善できる兆候を発症する。一部の実施形態において、患者はポサコナゾールレジメンを中止し、CYP3A4基質薬物による本明細書に記載の処置に切り替える。本明細書において、「患者」には、ポサコナゾール処置を中止した後のある時点で、CYP3A4基質薬物処置により改善できる兆候を発症した被験体は含まれない。
【0024】
[0033] 本明細書において、「ポサコナゾール処置された患者」又は「事前にポサコナゾールを服用した患者」は、ポサコナゾール処置により改善できた兆候を有する患者を指す。
【0025】
[0034] 本明細書において、「通常ベースラインC
max」または「ベースラインC
max」とは、他の条件は同じであるが、強力なCYP3A4阻害剤(例えば、ポサコナゾール)による処置を事前に受けていない患者集団に同じ用量を投与したときに測定される薬物の平均C
maxを指す。例えば、CYP3A4基質薬物がラノラジンである場合、ラノラジンの「通常ベースラインC
max」は、他の条件は同じであるが、強力なCYP3A4阻害剤(例えば、ポサコナゾール)による処置を事前に受けていない患者集団に同じ用量のラノラジンを投与したときに測定されるラノラジンの平均C
maxである。他の例として、CYP3A4基質薬物がルラシドンである場合、ルラシドンの「通常ベースラインC
max」は、他の条件は同じであるが、強力なCYP3A4阻害剤(例えば、ポサコナゾール)による処置を事前に受けていない患者に同じ用量のルラシドンを投与したときに測定されるルラシドンの平均C
maxである。更に他の例として、CYP3A4基質薬物がタダラフィルである場合、タダラフィルの「通常ベースラインC
max」は、他の条件は同じであるが、強力なCYP3A4阻害剤(例えば、ポサコナゾール)による処置を事前に受けていない患者に同じ用量のタダラフィルを投与したときに測定されるタダラフィルの平均C
maxである。
【0026】
[0035] 本明細書において、「通常ベースラインAUC」または「ベースラインAUC」とは、他の条件は同じであるが、強力なCYP3A4阻害剤(例えば、ポサコナゾール)による処置を事前に受けていない患者集団に同じ用量を投与したときに測定される薬物の平均AUCを指す。例えば、CYP3A4基質薬物がラノラジンである場合、ラノラジンの「通常ベースラインAUC」は、他の条件は同じであるが、強力なCYP3A4阻害剤(例えば、ポサコナゾール)による処置を事前に受けていない患者集団に同じ用量のラノラジンを投与したときに測定されるラノラジンの平均AUCである。他の例として、CYP3A4基質薬物がルラシドンである場合、ルラシドンの「通常ベースラインAUC」は、他の条件は同じであるが、強力なCYP3A4阻害剤(例えば、ポサコナゾール)による処置を事前に受けていない患者集団に同じ用量のルラシドンを投与したときに測定されるルラシドンの平均AUCである。更に他の例として、CYP3A4基質薬物がタダラフィルである場合、タダラフィルの「通常ベースラインAUC」は、他の条件は同じであるが、強力なCYP3A4阻害剤(例えば、ポサコナゾール)による処置を事前に受けていない患者集団に同じ用量のタダラフィルを投与したときに測定されるタダラフィルの平均AUCである。
【0027】
[0036] 本明細書において、「正常」、「基準」、その派生やバリエーションは、BMIが約35未満、理想体重比(%IBW)が約150%未満、ウェストサイズが約42インチ未満、体脂肪率が約40%未満、アンドロイド型体脂肪率が約40%未満、ジノイド型体脂肪率が約40%未満、総体脂肪が約40kg未満という特性のうち少なくとも1つを有するヒトにおける、肥満でない状態を指す。別途に定義されない限り、「正常代謝者」は更に、CYP3A4正常代謝者を意味する。
【0028】
[0037] 本明細書において、「基準用量」とは、FDAの認可を受けた製造者のラベル(例えば、2018年11月14日の時点で有効な特定のCYP3A4薬につき最近のFDAの認可を受けたラベル)に記載され、他の条件は同じであるが、強力なCYP3A4阻害剤(例えば、ポサコナゾール)による処置を事前に受けていない患者に処方される、特定のCYP3A4基質薬物の用量を指す。特定の薬物が複数の異なる適応症に対して認可されることは一般的であり、各適応症は異なる基準用量を有し得る。同様に、薬物は一般的に異なる年齢群に対して認可され、各年齢群は異なる基準用量を有し得る。一部の実施形態において、基準用量は、患者の年齢及び状態に基づいて選択される。さらに、一部の薬物ラベルでは、特定の適応症を処置するために一定範囲の用量が推奨され得るが、個々の患者にとって、推奨範囲内の特定の用量は安全で治療上有効である。そのような実施形態において、特定の患者について安全で治療上有効な用量は、その患者の「基準用量」である。CYP3A4基質薬物の特定の基準用量は、本明細書に提供される。
【0029】
[0038] 本明細書におけるCYP3A4基質薬物への任意の言及は、薬学的に許容される異性体(例えば、立体異性体)、溶媒和物、水和物、多形、塩、及びプロドラッグ(例えば、エステル及びリン酸塩)の全ても包含する。例えば、本明細書におけるソリフェナシンへの言及は、コハク酸塩などの、その薬学的に許容される塩も含む。別の例として、本明細書におけるナロキセゴールへの言及は、シュウ酸塩などの、その薬学的に許容される塩も含む。別の例として、本明細書におけるアリピプラゾールへの言及は、アリピプラゾールラウロキシルなどの、その薬学的に許容されるプロドラッグも含む。
【0030】
[0039] 本明細書で使用される場合、「立体異性体」は、空間におけるそれらの原子の配向のみが異なる個々の分子の全ての異性体に使用される一般的な用語である。立体異性体という用語は、鏡像異性体(エナンチオマー)、鏡像異性体の混合物(ラセミ体、ラセミ混合物)、幾何(シス/トランス又はE/Z)異性体、及び互いの鏡像ではない複数のキラル中心を有する化合物の異性体(ジアステレオ異性体)を含む。本発明のCYP3A4基質薬物は、不斉中心を有し、ラセミ体、ラセミ混合物、個々のジアステレオ異性体、又はエナンチオマーとして生じるものであってもよく、又は幾何異性体として存在してもよく、前記化合物の全ての異性体は本発明に含まれる。さらに、CYP3A4基質薬物は、立体異性体の混合物についての任意の比率、例えば、約95:5、約90:10、約85:15、約80:20、約75:25、約70:30、約65:35、約60:40、約55:45、約50:50、約45:55、約40:60、約35:65、約30:70、約25:75、約20:80、約15:85、約10:90、及び約95:5などの、約1:99〜約99:1(その間の全ての比率及び部分範囲を含む)を含み得る。
【0031】
[0040] 本開示は、本明細書中に記載されるCYP3A4基質薬物の組み合わせも包含する。したがって、本開示の実施形態のいずれかに従って、患者は、ルラシドン及びラノラジンなどの複数のCYP3A4基質薬物で処置され得る。
【0032】
[0041] 本明細書は、ポサコナゾール処置を事前に受けている患者に対して、特に本明細書に記載の生理的特性を1つ以上有する患者がその後CYP3A4基質薬物により処置される場合に、強力なCYP3A4阻害剤との併用投与を禁じられているCYP3A4基質薬物により患者の処置を行う、あるいは処置を処方する方法を開示する。つまり、本開示は、異なる患者集団(例えば「正常」な患者、肥満患者、及び/又はCYP3A4中活性型代謝者又はそれ以下の代謝者(例えば、低活性型))に対して、患者に対するポサコナゾール処置を中止した後、強力なCYP3A4阻害剤との併用投与を禁じられているCYP3A4基質薬物により処置を行う方法を提供している。本明細書は更に、事前にポサコナゾール処置されている患者の様々な症状や疾病の処置を目的としてCYP3A4基質薬物による処置を開始する方法についても記載している。本開示はまた、正常な患者、肥満患者、及び/又はCYP3A4機能障害を有する患者(例えば、CYP3A4低活性型代謝者又はCYP3A4中活性型代謝者)であり、CYP3A4基質薬物の処置又は処方の前にポサコナゾールレジメンを受けている患者に対する、CYP3A4基質薬物の過剰曝露に伴う副作用のリスクを予防又は低減する方法(本明細書に記載の症状の処置方法を含む)を提供する。
【0033】
[0042] 様々な実施形態において、本開示は、ポサコナゾールを含む治療的に有効なレジメンにより処置された患者に対して、ポサコナゾール投与中止から約2〜42日の「休薬」期間が経過した後、CYP3A4基質薬物による処置を行う、又は処置を処方する方法を提供する。休薬期間を置くことによりポサコナゾールの血漿濃度が適切なレベルまで低下するので、その後、CYP3A4基質薬物による重度の副作用のリスクを高めることなく、CYP3A4基質薬物を投与することができる。本明細書に記載の通り、本発明の出願人は、ポサコナゾール処置を事前に受けている患者に対し、患者へのポサコナゾール処置を中止した時点から約2〜42日の「休薬」期間を置いてCYP3A4基質薬物による最初の処置を行う、又は最初の処置を処方する(つまり、CYP3A4基質薬物による処置を開始する)ことで、CYP3A4基質薬物を安全に投与できることを見出している。しかしながら、CYP3A4基質薬物は通常、ポサコナゾールとの併用投与が禁じられているため、このような休薬期間の必要性は今まで知られていなかった。また、本明細書に記載の通り、一部の実施形態において本発明の出願人は、休薬期間を置く代わり、ポサコナゾール処置を事前に受けている患者に対し、患者へのポサコナゾール処置を中止した時点から約2〜42日間、CYP3A4基質薬物の基準用量の約50%以下の用量でCYP3A4基質薬物を投与すると、潜在的に安全であることも見出している。同様に、そのような投与レジメンは今まで知られていなかった。
【0034】
[0043] シトクロムP450 3A4(CYP3A4)は、特定の薬物(特に本明細書に記載の「CYP3A4基質薬物」を含む薬物)などの有機小分子を修飾する酵素である。それにより、分子は代謝されて人体から除去される。いくつかの物質、いわゆる「CYP3A4阻害剤」は、CYP3A4酵素の活性を低下させるため、CYP3A4阻害剤はCYP3A4基質薬物に対する患者の曝露を増加させる可能性がある。一方、強力なCYP3A4阻害剤は、適切な用量で投与するとCYP3A4を不活性化し、併用投与されたCYP3A4基質薬物の血漿レベルを過剰に増加させ、潜在的に危険な状況をもたらし得る。よって、CYP3A4基質薬物と強力なCYP3A4阻害剤の併用投与は禁じられている。
【0035】
[0044] 本明細書において、「強力なCYP3A4阻害剤」とは、FDAが強力なCYP3A4阻害剤として認可された薬物、及び/又は感受性CYP3A4基質薬物のAUCを少なくとも約5倍増加させる、もしくは感受性CYP3A4基質薬物のクリアランスを約80%以上減少させる薬物を指す。本明細書に開示された方法は、強力なCYP3A4阻害剤、例えばポサコナゾールなどにより処置されている患者に対する、強力なCYP3A4阻害剤のいずれとも併用投与が禁じられているCYP3A4基質薬物を用いた処置に適用することができる。
【0036】
[0045] ポサコナゾールとCYP3A4基質薬物の共投与はQT
c間隔を延長させることが知られているため、禁じられている。ポサコナゾールとCYP3A4基質薬物に伴う臨床的に有意な血漿レベルは、QTを延長するリスクをもたらすCYP3A4基質薬物のレベルを著しく上昇させ得る。QT延長がもたらし得る結果には、不整脈、頻拍、心調律異常、動悸、めまい、立ちくらみ、突然の失神、発作、トルサード・ド・ポワント、心臓死が含まれる。
【0037】
[0046] 例えば、ポサコナゾールの薬剤ラベル(NOXAFIL(登録商標)のラベル、2016年9月改訂)によると、患者は、セロリムス、ピモジド、キニジン、HMG−CoA還元酵素阻害薬、麦角アルカロイド、又はQT
c間隔を延長しTdPの事例を引き起こすと知られている薬物など、特定のCYP3A4基質薬物とポサコナゾールの共投与を避けるように勧められている。NOXAFIL(登録商標)のラベルは更に、CYP3A4により代謝される他の薬物、例えばタクロリムス、シクロスポリン、ビンカアルカロイド、カルシウム拮抗剤とポサコナゾールを併用投与する場合、用量の調整を考慮すべきであることを警告している。しかしながら、ポサコナゾールの薬剤ラベルは、ポサコナゾールの投与を中止してからCYP3A4基質の投与を開始するまで、患者に対して休薬期間の設定や集団階層化が必要であることについては、一切言及していない。
【0038】
[0047] 一部の実施形態において、強力なCYP3A4阻害剤はポサコナゾール(つまりNoxafil、Posanol)である。現在、ポサコナゾールは経口懸濁液(40mg/mL)、静脈内注射液(18mg/mL)、遅延放出性錠剤(100mg)として製剤されている。薬剤ラベル(Merck社)によると、侵襲性のアスペルギルス及びカンジダ感染症に対する現在の推奨用量は、静脈内注射液又は遅延放出性錠剤の場合、初日は1日2回300mg、その後は1日1回300mg、経口懸濁液の場合、1回3回200mgである。中咽頭カンジダ症の処置における現在の推奨用量は、経口懸濁液の場合、初日は1日2回100mg、その後の13日間は1日1回100mgである。イトラコナゾール及び/又はフルコナゾールに対して難治性の中咽頭カンジダ症の処置における現在の推奨用量は、経口懸濁液の場合、初日は1日2回400mgである。
【0039】
[0048] 一部の実施形態において、ポサコナゾールは真菌感染の処置に適応することができる。一実施形態において、ポサコナゾールはカンジダによる感染症、例えば中咽頭カンジダ症の処置に適応することができる。一実施形態において、ポサコナゾールは、イトラコナゾール及び/又はフルコナゾールに対して難治性の中咽頭カンジダ症の処置に適応することができる。一実施形態において、ポサコナゾールはアスペルギルスによる感染症の処置に適応することができる。一実施形態において、ポサコナゾールは接合菌による感染症の処置に適応することができる。一部の実施形態において、ポサコナゾールは、重度の免疫不全により侵襲性のアスペルギルス及びカンジダ感染症を発症するリスクが高い患者、例えば、造血幹細胞移植(HSCT)を受けた移植片対宿主病(GVHD)患者、化学療法による好中球減少症が長期に渡る血液悪性腫瘍患者に適応して感染症を予防することができる。一実施形態において、ポサコナゾールは接合菌症の処置に適応することができる。一実施形態において、ポサコナゾールはアレルギー性気管支肺アスペルギルス症の処置に適応することができる。一実施形態において、ポサコナゾールはHIV感染に続発する食道の再発性カンジダ症の予防や処置に適応することができる。一実施形態において、ポサコナゾールはフザリウム感染症の処置に適応することができる。一実施形態において、ポサコナゾールは慢性又は空洞性の壊死性肺アスペルギルス症の処置に適応することができる。
【0040】
[0049] 本明細書において、「CYP3A4基質薬物」とは、薬学的に許容される剤形(例えば、錠剤、カプセル剤、経口液剤、注射剤、注入剤、その徐放性又は持続放出性製剤)で投与される、CYP3A4酵素により主に代謝される薬物を指す。一部の実施形態において、CYP3A4薬物はルラシドン(Latuda)である。一部の実施形態において、CYP3A4薬物はラノラジン(Ranexa)である。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はルマカフトール/アイバカフトール(Orkambi)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はベネトクラックス(Venclexta)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はトラベクテジン(Yondelis)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はリボシクリブコハク酸塩(Kisqali)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はデフラザコルト(Emflaza)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はシナカルセト塩酸塩(Sensipar)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はピマバンセリン酒石酸塩(Nuplazid)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はアリピプラゾールラウロキシル(Aristada)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はカリプラジン塩酸塩(Vraylar)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はシメプレビルナトリウム(Olysio)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はエベロリムス(Afinitor、Afinitor Disperz、Zortress)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はサクサグリプチン塩酸塩(Onglyza)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はサクサグリプチン/メトホルミン塩酸塩(Kombiglyze XR)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はチカグレロル(Brilinta)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はビラゾドン塩酸塩(Viibryd)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はアピキサバン(Eliquis)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はトファシチニブクエン酸塩(Xeljanz)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はエレトリプタン臭化水素酸塩(Relpax)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はニロチニブ塩酸塩水和物(Tasigna)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はドロネダロン塩酸塩(Multaq)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はフルチカゾンプロピオン酸エステル/サルメテロールキシナホ酸塩(Advair Diskus)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はリバーロキサバン(Xarelto)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はタダラフィル(Cialis、Adcirca)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はコルヒチン(Colcrys)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はイブルチニブ(Imbruvica)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はコビメチニブ(Cotellis)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はカバジタキセル(Jevtana)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はトルバプタン(Samsca)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はフォサプレピタント・ジメグルミン(Emend)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はアプレピタント(Emend)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はコハク酸ソリフェナシン(VESIcare)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物は塩酸エルロチニブ(Tarceva)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はado−トラスツズマブエマタンシン(Kadcycla)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はボスチニブ一水和物(Bosulif)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はリンゴ酸スニチニブ(Sutent)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はフェソテロジンフマル酸塩(Tobiaz)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はマラビロク(Selzentry)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はパゾパニブ塩酸塩(Votrient)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はアリピプラゾール(Abilify)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はアキシチニブ(Inlyta)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はダパグリフロジン/サキサグリプチン(Farxiga/Onglyza)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はS−リンゴ酸カボザンチニブS−リンゴ酸塩(Cabometyx)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はポナチニブ塩酸塩(Iclusig)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はイサブコナゾニウム硫酸塩(Cresemba)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はメシル酸ロミタピド(Juxtapid)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はイロペリドン(Fanapt)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はパルボシクリブ(Ibrance)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はレボミルナシプラン塩酸塩(Fetzima)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はピモジド(Orap)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はポマリドミド(Pomalyst)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はアベマシクリブ(Verzenio)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はアイバカフトール(Kalydeco)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はルキソリチニブリン酸塩(Jakafi)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はブレクスピプラゾール(Rexulti)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はアイバカフトール/テザカフトール(Symdeko)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物は レゴラフェニブ(Stivarga)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はダクラタスビル(Daklinza)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はクリゾチニブ(Xalkori)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はナロキセゴルシュウ酸塩(Movantik)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はダブラフェニブ(Tafinlar)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物は エルバスビル及びグラゾプレビル(Zepatier)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はオラパリブ(Lynparza)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はアパルタミド(Erleada)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はブリガチニブ(Alunbrig)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はカンナビジオール(Epidiolex)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はコパンリシブ(Aliqopa)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はデュベリシブ(Copiktra)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はエンコラフェニブ(Braftovi)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はフリバンセリン(Addyi)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物は イバブラジン(Corlanor)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はイボシデニブ(Tibsovo)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はパノビノスタット(Farydak)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はソニデギブ(Odomzo)を含む。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はベムラフェニブ(Zelboraf)を含む。CYP3A4基質薬物の他の例としては、HIVプロテーゼ阻害剤(アンプレナビル(Agenerase)、アタザナビル(Reyataz)、ダルナビル(Prezista)、フォサンプレナビル(Lexiva、Telzir)、インジナビル(Crixivan)、ロピナビル(Kaletra)、ネルフィナビル(Viracept)、リトナビル(Norvir)、サキナビル(Invirase、Forovase)、チプラナビル(Aptivus)など)、ベンゾジアゼピン(アルプラゾラム(Xanax)、クロナゼパム(Klonopin)、ジアゼパム(Valium)など)、カルシウム拮抗剤(アムロジピン(Norvasc)、アラニジピン(Sapresta)、アゼルニジピン(Calblock)、バルニジピン(HypoCa)、ベニジピン(Coniel)、シルニジピン(Atelec、Cinalong、Siscard)、クレビジピン(Cleviprex)、イスラジピン(DynaCirc、Prescal)、エホニジピン(Landel)、フェロジピン(Plendil)、ラシジピン(Motens、Lacipil)、レルカニジピン(Zanidip)、マニジピン(Calslot、Madipine)、ニカルジピン(Cardene、Carden SR)、ニフェジピン(Procardia、Adalat)、ニルバジピン(Nivadil)、ニモジピン(Nimotop)、ソルジピン(Baymycard、Sular、Syscor)、ニトレンジピン(Cardif、Nitrepin、Baylotensin)、プラニジピン(Acalas)など)、ヒドロキシメチルグルタリル補酵素A−レダクターゼ阻害剤(アトルバスタチン(Lipitor、Ator)、ロバスタチン(Mevacor、Altocor、Altoprev)、メバスタチン(Compactin)、シンバスタチン(Zocor、Lipex)など)、抗腫瘍薬(ソラフェニブ(Nexavar)、スニチニブ(Sutent)など)、非鎮静性抗ヒスタミン薬(フェキソフェナジン(Allegra)、ロラタジン(Claritin)、デスロラタジン(Clarinex)、セチリジン(Zyrtec)、レボセチリジン(Xyza)など)、免疫抑制剤(シクロスポリンなど)が挙げられるが、これらに限られない。
【0041】
[0050] 一部の実施形態において、本明細書に開示された方法で用いられるCYP3A4基質薬物は、CYP3A4により代謝される薬物、特にCYP3A4により代謝される薬物で、強力なCYP3A4阻害剤との併用が禁じられているか、CYP3A4阻害剤との併用投与について用量の調整が勧められている薬物であれば、種類を問わない。一部の実施形態において、本明細書に記載の方法は、本明細書に記載のCYP3A4基質薬物の1種以上が事前にポサコナゾール処置されている患者の処置に用いられる処置レジメン、例えばCYP3A4基質薬物を他の薬物と組み合わせた患者の処置を伴う処置レジメンに適用することができる。
【0042】
[0051] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物は、成人及び青少年(13〜17歳)の統合失調症、成人及び小児(10〜17歳)のI型双極性障害(双極性うつ病)に伴ううつ病エピソード(単剤療法、或いはリチウム又はバルプロ酸による補助療法として)、中度の双極性うつ病、重度の双極性うつ病、及び急性の希死念慮及び行動(ASIB)を有する重度の双極性うつ病、慢性狭心症、CFTR遺伝子におけるF508del突然変異とホモ接合型である6歳以上の患者の嚢胞性線維症、少なくとも1種の前処置を受けている、17番染色体短腕欠失を有する患者の慢性リンパ性白血病、事前にアントラサイクリンを含むレジメンを受けている患者の切除不能又は転移性の脂肪肉腫又は平滑筋肉腫、ホルモン受容体(HR)陽性の閉経後の女性における進行性又は転移性乳癌、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌、陰性の進行性又は転移性乳癌(閉経後の女性に対するアロマターゼ阻害剤との併用)、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)、慢性腎臓疾患(CKD)を患う透析中の患者における二次性副甲状腺機能亢進症(HPT)、血清カルシウムレベルに基づいて副甲状腺切除が勧められたが、副甲状腺切除を受けることのできない原発性HPT患者又は副甲状腺癌患者の高カルシウム血症、パーキンソン病精神障害による幻覚及び妄想、統合失調症、I型双極性障害に伴う急性躁病エピソード又は混合エピソード、慢性C型肝炎(CHC)感染(代償性肝疾患を患うHCV遺伝子1型感染被験体に対する、ペグインターフェロンα及びリバビリンを用いる併用抗ウイルス処置レジメンの構成要素として)、閉経後の女性の、レトロゾール又はアナストロゾールによる処置失敗後、エキセメスタンと併用した進行性のホルモン受容体陽性・HER2陰性乳癌(進行性HR+BC)、膵臓起源の進行性神経内分泌腫瘍(PNET)、切除不能、且つ局所進行性又は転移性の胃腸(GI)又は肺起源の進行性の高分化型非機能性神経内分泌腫瘍(NET)、進行性腎細胞癌(RCC)(例えば、スニチニブ又はソラフェニブによる処置に失敗した後)、即時の手術を必要としない腎血管筋脂肪腫及び結節性硬化症(TSC)、処置介入の必要はあるが外科切除の対象ではない上衣下巨細胞性星細胞腫(SEGA)を有する患者のTSC、成人の2型糖尿病(血糖コントロール改善のための食事及び運動療法の補助として)、大うつ病性障害(MDD)、急性冠症候群(ACS)患者の血栓性心血管イベント(例えば心血管死、心筋梗塞、又は脳卒中)、非弁膜症性心房細動を有する患者の脳卒中及び全身塞栓症、股関節又は膝関節置換手術を受けた患者の肺塞栓症(PE)を誘発する可能性がある深部静脈血栓症(DVT)、DVT、PE、初期処置に伴う再発性DVT及びPE、メトトレキサートに対して不十分な反応又は耐性を示した患者における中度〜重度の活動性関節リウマチ、前兆を伴う又は伴わない急性片頭痛、新たに診断を受けた患者又はイマチニブを含む前処置に耐性若しくは不耐性を示す患者における、慢性期及び加速期のフィラデルフィア染色体陽性慢性骨髄性白血病(Ph+CML)、発作性又は持続性の心房細動又は心房粗動(AFK)の既往歴があり、洞調律の状態であるか、又は除細動される患者の心房細動(AF)、4歳以上の患者における喘息、慢性閉塞性肺疾患を有する患者の閉塞性肺及び増悪減少、勃起不全(ED)、前立腺肥大症(BPH)、肺動脈高血圧(PAH)(WHO分類第1群)(運動能力の改善を目的として)、痛風発赤、家族性地中海熱、抗レトロウイルス療法、不安障害、パニック障害、発作、不眠症、高血圧、心血管疾患、高脂血症、原発性腎癌、進行性原発性肝癌、放射性ヨウ素耐性進行性甲状腺癌、腎細胞癌などの癌、イマチニブ耐性消化管間質腫瘍、少なくとも1回の前処置を受けた患者のマントル細胞リンパ腫、慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫、17番染色体短腕欠失を伴う慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫、ワルデンシュトレーム型マクログロブリン血症、全身処置を必要とし、少なくとも1回抗CD20系処置された患者の辺縁帯リンパ腫、BRAF V600E又はV600K突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫、アレルギー、移植、以前にドセタキセルを含有する処置レジメンで処置されたホルモン不応性転移性前立腺癌、以前にドセタキセルを含有する処置レジメン、心不全及び抗利尿ホルモン異常症候群(SIADH)の患者を含む、臨床的に有意な多血症及び正常血液量の低ナトリウム血症の処置で処置されたホルモン不応性転移性前立腺癌、高用量のシスプラチンを含む高催吐性の癌化学療法(HEC)の初期及び反復過程に関連する急性及び遅延性の悪心及び嘔吐の予防、中催吐性の癌化学療法(MEC)の初期及び反復過程に関連する遅延性の悪心及び嘔吐の予防、切迫性尿失禁、切迫性、及び頻尿の症状を伴う過活動膀胱、腫瘍がFDAの認可を受けた試験により検出される上皮増殖因子受容体(EGFR)のエクソン19欠失又はエクソン21(L858R)置換変異を有し、進行後の第一選択処置、維持処置、又は第二選択以上の処置を受けている、転移性非小細胞肺癌(NSCLC)、ゲムシタビンと組み合わせた、局所進行性、切除不能又は転移性膵臓癌、補助療法の完了中又は完了から6ヶ月以内に、以前に転移性疾患の治療を受けているか、又は疾患の再発を発症している患者において、以前にトラスツズマブ及びタキサンを別々に又は組み合わせて投与された、HER−2陽性の転移性乳癌、以前の治療に対する耐性又は不耐性を有する、慢性期、加速期、又は急性期の成人のPh+慢性骨髄性白血病(CML)、メシル酸イマチニブに対する疾患の進行又は不耐性後の胃腸間質腫瘍(GIST)、進行性腎細胞癌(RCC)、切除不能、局所進行性又は転移性疾患を有する患者の進行性高分化型膵神経内分泌腫瘍(pNET)、他の抗レトロウイルス薬と組み合わせた、体重が少なくとも10kgの2歳以上の患者のCCR5指向性HIV−1感染、進行性腎細胞癌、以前に化学療法を受けたことのある進行性軟部組織肉腫、I型双極性障害に関連する躁病エピソード及び混合エピソード、大うつ病性障害、自閉症性障害に関連する過敏症、トゥレット障害、統合失調症又は双極性躁病に関連する興奮、1つの以前の全身療法に失敗した後の進行性腎細胞癌、ダパグリフロジンによる制御が不十分であるか、又はダパグリフロジン及びサキサグリプチンで既に処置されている2型糖尿病(T2DM)を有する成人の血糖コントロールを改善すること、進行性の転移性甲状腺髄様癌(MTC)、以前に抗血管新生療法を受けたことのある進行性腎細胞癌(RCC)、他のチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)療法が適応されない成人の慢性期、加速期、又は急性期の慢性骨髄性白血病(CML)又はPh+ALL、成人のT315I陽性CML(慢性期、加速期、又は急性期)又はT315I陽性フィラデルフィア染色体、陽性急性リンパ芽球性白血病(Ph+ALL)、侵襲性アスペルギルス症、侵襲性ムコール症、ホモ接合型家族性高コレステロール血症(HoFH)を有する患者の低密度リポタンパク質コレステロール(LDL−C)、総コレステロール(TC)、アポリポタンパク質B(apoB)、及び非高密度リポタンパク質コレステロール(非HDL−C)を減少させること、成人の統合失調症、閉経後の女性における初期内分泌療法としてのアロマターゼ阻害剤、又は内分泌療法後の疾患の進行を有する女性におけるフルベストラントと組み合わせた、ホルモン受容体(HR)陽性、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌、大うつ病性障害(MDD)、標準処置に十分応答しなかったトゥレット障害を有する患者の運動性及び音声チックの抑制、並びにレナリドマイド及びプロテアソーム阻害剤を含む少なくとも2つの以前の治療を受け、最後の治療の完了から60日以内に疾患の進行を示した患者の多発性骨髄腫の処置、アレルギー、移植、以前にドセタキセルを含有する処置レジメンで処置されたホルモン不応性転移性前立腺癌、以前にドセタキセルを含有する処置レジメン、心不全及び抗利尿ホルモン異常症候群(SIADH)の患者を含む、臨床的に有意な多血症及び正常血液量の低ナトリウム血症の処置で処置されたホルモン不応性転移性前立腺癌、高用量のシスプラチンを含む高催吐性の癌化学療法(HEC)の初期及び反復過程に関連する急性及び遅延性の悪心及び嘔吐の予防、中催吐性の癌化学療法(MEC)の初期及び反復過程に関連する遅延性の悪心及び嘔吐の予防、切迫性尿失禁、切迫性、及び頻尿の症状を伴う過活動膀胱、腫瘍がFDAの認可を受けた試験により検出される上皮増殖因子受容体(EGFR)のエクソン19欠失又はエクソン21(L858R)置換変異を有し、進行後の第一選択処置、維持処置、又は第二選択以上の処置を受けている、転移性非小細胞肺癌(NSCLC)、ゲムシタビンと組み合わせた、局所進行性、切除不能又は転移性膵臓癌、補助療法の完了中又は完了から6ヶ月以内に、以前に転移性疾患の治療を受けているか、又は疾患の再発を発症している患者において、以前にトラスツズマブ及びタキサンを別々に又は組み合わせて投与された、HER−2陽性の転移性乳癌、以前の治療に対する耐性又は不耐性を有する、慢性期、加速期、又は急性期の成人のPh+慢性骨髄性白血病(CML)、メシル酸イマチニブに対する疾患の進行又は不耐性後の胃腸間質腫瘍(GIST)、進行性腎細胞癌(RCC)、切除不能、局所進行性又は転移性疾患を有する患者の進行性高分化型膵神経内分泌腫瘍(pNET)、他の抗レトロウイルス薬と組み合わせた、体重が少なくとも10kgの2歳以上の患者のCCR5指向性HIV−1感染、進行性腎細胞癌、以前に化学療法を受けたことのある進行性軟部組織肉腫、I型双極性障害に関連する躁病エピソード及び混合エピソード、大うつ病性障害、自閉症性障害に関連する過敏症、トゥレット障害、統合失調症又は双極性躁病に関連する興奮、1つの以前の全身療法に失敗した後の進行性腎細胞癌、ダパグリフロジンによる制御が不十分であるか、又はダパグリフロジン及びサキサグリプチンで既に処置されている2型糖尿病(T2DM)を有する成人の血糖コントロールを改善すること、進行性の転移性甲状腺髄様癌(MTC)、以前に抗血管新生療法を受けたことのある進行性腎細胞癌(RCC)、他のチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)療法が適応されない成人の慢性期、加速期、又は急性期の慢性骨髄性白血病(CML)又はPh+ALL、成人のT315I陽性CML(慢性期、加速期、又は急性期)又はT315I陽性フィラデルフィア染色体、陽性急性リンパ芽球性白血病(Ph+ALL)、侵襲性アスペルギルス症、侵襲性ムコール症、ホモ接合型家族性高コレステロール血症(HoFH)を有する患者の低密度リポタンパク質コレステロール(LDL−C)、総コレステロール(TC)、アポリポタンパク質B(apoB)、及び非高密度リポタンパク質コレステロール(非HDL−C)を減少させること、成人の統合失調症、閉経後の女性における初期内分泌療法としてのアロマターゼ阻害剤、又は内分泌療法後の疾患の進行を有する女性におけるフルベストラントと組み合わせた、ホルモン受容体(HR)陽性、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌、大うつ病性障害(MDD)、標準処置に十分応答しなかったトゥレット障害を有する患者の運動性及び音声チックの抑制、レナリドマイド及びプロテアソーム阻害剤を含む少なくとも2つの以前の治療を受け、最後の治療の完了から60日以内に疾患の進行を示した患者の多発性骨髄腫の処置、プラチナベースの第一選択化学療法の4サイクル後に疾患が進行していない非小細胞肺癌(NSCLC)、
少なくとも1つの以前の化学療法レジメンに失敗した後の局所進行性又は転移性NSCLC、局所進行性、切除不能又は転移性膵臓癌、切迫性尿失禁、切迫性、及び頻尿の症状を伴う過活動膀胱、スニチニブ又はソラフェニブによる処置に失敗した後の進行性腎細胞癌(RCC)、処置介入の必要はあるが治療的外科切除の対象ではない結節性硬化症(TS)に関連する上衣下巨細胞性星細胞腫(SEGA)、腎血管筋脂肪腫、結節性硬化症複合体、内分泌療法及び転移した状態での以前の化学療法後の疾患の進行を伴う、ホルモン受容体(HR)陽性、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌を有する成人患者の処置のための単剤療法として、フルベストラントと組み合わせた、内分泌療法後の疾患の進行を伴う、女性のHR陽性、HER2陰性の進行性又は転移性乳癌、臨床及び/又はインビトロアッセイのデータに基づいて、アイバカフトールに反応するCFTR遺伝子に1つの変異を有する、2歳以上の患者の嚢胞性線維症(CF)、3つ以上の以前の化学療法のラインで処置された、有害な、又は有害である疑いのある成人患者の生殖細胞系列BRCA変異進行性卵巣癌、原発性骨髄線維症、真性赤血球増加症後骨髄線維症及び本態性血小板血症後骨髄線維症を含む中リスク又は高リスクの骨髄線維症、ヒドロキシ尿素に対して不十分な応答を示したか、又はヒドロキシ尿素に対して不耐性である、真性赤血球増加症患者、大うつ病性障害(MDD)の処置のための抗うつ薬に対する補助療法として、統合失調症、F508del突然変異につきホモ接合型であるか、又はインビトロのデータ及び/又は臨床的エビデンスに基づいてテザカフトール/アイバカフトールに反応する嚢胞性線維症膜貫通コンダクタンス調節因子(CFTR)遺伝子に少なくとも1つの変異を有する、12歳以上の患者の嚢胞性線維症(CF)、以前にフルオロピリミジン、オキサリプラチン、及びイリノテカンベースの化学療法、抗VEGF療法、並びにRAS野生型の場合は抗EGFR療法で処置された、転移性結腸直腸癌(CRC)患者、以前にメシル酸イマチニブ及びリンゴ酸スニチニブで処置された、局所進行性で切除不能又は転移性の胃腸間質腫瘍(GIST)患者、以前にソラフェニブで処置された肝細胞癌(HCC)、リバビリンを伴う又は伴わない、ソホスブビルによる慢性HCV遺伝子型1又は3感染症、腫瘍がFDAの認可を受けた試験により検出される未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)又はROS1陽性である転移性非小細胞肺癌(NSCLC)患者、以前の癌又はその処置に関する慢性疼痛を有し、頻繁な(例えば、毎週)オピオイド用量漸増を必要としない患者を含む、慢性の非癌性疼痛を有する成人患者におけるオピオイド誘発性便秘(OIC)、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を有する患者の切除不能又は転移性黒色腫、トラメチニブと組み合わせた、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E又はV600K突然変異を有する患者の切除不能又は転移性黒色腫、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E又はV600K突然変異、及び完全切除後のリンパ節転移を有する患者の黒色腫を有する患者の補助処置、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を有する患者の転移性非小細胞肺癌(NSCLC)、満足な局所処置の選択肢がないBRAF V600E突然変異を有する患者の局所進行性又は転移性の未分化甲状腺癌(ATC)、リバビリンを伴う又は伴わない成人の慢性HCV遺伝子型1又は4感染症の処置、非転移性去勢抵抗性前立腺癌を有する患者の処置、クリゾチニブを進行しているか、又はクリゾチニブに対して不耐性である、未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)陽性の転移性非小細胞肺癌(NSCLC)患者の処置、2歳以上の患者のレノックス・ガストー症候群又はドラベ症候群に関連する発作の処置、少なくとも2つの以前の全身療法を受けた、再発性濾胞性リンパ腫(FL)を有する成人患者の処置、少なくとも2つの以前の治療後の再発性又は難治性の慢性リンパ性白血病(CLL)又は小リンパ球性リンパ腫(SLL)を有する成人患者の処置、少なくとも2つの以前の全身治療後の再発性又は難治性の濾胞性リンパ腫(FL)を有する成人患者の処置、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E又はV600K突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫を有する患者のビニメチニブと組み合わせた処置、著しい苦痛又は対人関係の困難を引き起こし、共存する医学的若しくは精神的状態;人間関係の問題;又は薬物若しくは他の医薬物質の影響によるものではない、性的欲求が低いことを特徴とする後天性、全身性の性欲低下障害(HSDD)を有する閉経前女性の処置、安静時心拍数が70拍/分以上の洞調律で、ベータ遮断薬の最大耐容量を服用しているか、又はベータ遮断薬の使用が禁忌である、左室駆出率が35%以下の安定した症候性慢性心不全を有する患者の心不全の悪化による入院のリスクを低減すること、FDAの認可を受けた試験によって検出される感受性IDH1変異を伴う再発性又は難治性の急性骨髄性白血病(AML)を有する成人患者の処置、ボルテゾミブ及び免疫調節剤を含む、少なくとも2つの以前のレジメンを受けた、多発性骨髄腫を有する患者の処置、手術若しくは放射線療法後に再発した局所進行性基底細胞癌(BCC)を有する成人患者、又は手術若しくは放射線療法の対象ではない成人患者の処置、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫を有する患者の処置、並びにBRAF V600突然変異を伴うエルトハイム・チェスター病を有する患者の処置からなる群から選択される疾患又は状態の処置に適応することができる。
【0043】
[0052] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物は、成人及び青少年(13〜17歳)の統合失調症、及び、成人及び小児(10〜17歳)のI型双極性障害(双極性うつ病)、中度の双極性うつ病、重度の双極性うつ病、及び急性の希死念慮及び行動(ASIB)を有する重度の双極性うつ病に伴ううつ病エピソードの処置に、単剤療法、或いはリチウム又はバルプロ酸による補助療法として適応することができる。
【0044】
[0053] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は慢性狭心症の処置に適応することができる。
【0045】
[0054] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、例えばCFTR遺伝子におけるF508del突然変異とホモ接合型である、6歳以上の患者の嚢胞性線維症の処置に適応することができる。
【0046】
[0055] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、少なくとも1種の前処置を受けている、17番染色体短腕欠失を有する患者の慢性リンパ性白血病の処置に適応することができる。
【0047】
[0056] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、例えば、事前にアントラサイクリンを含むレジメンを受けている患者の切除不能又は転移性の脂肪肉腫又は平滑筋肉腫の処置に適応することができる。
【0048】
[0057] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、例えばホルモン受容体(HR)陽性の閉経後の女性における進行性又は転移性乳癌、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌の処置に適応することができる。さらなる実施形態において、CYP3A4基質薬物は、閉経後の女性における陰性の進行性又は転移性乳癌の処置、例えば、初期内分泌療法としてアロマターゼ阻害剤と併用する処置に適応することができる。
【0049】
[0058] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物はデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)の処置に適応することができる。
【0050】
[0059] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、例えば慢性腎臓疾患(CKD)を患う透析中の患者における、二次性副甲状腺機能亢進症(HPT)の処置に適応することができる。一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、例えば副甲状腺癌患者における、高カルシウム血症の処置に適応することができる。一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、例えば、血清カルシウムレベルに基づいて副甲状腺切除が勧められたが、副甲状腺切除を受けることのできない原発性副甲状腺機能亢進症患者における、高カルシウム血症の処置に適応することができる。
【0051】
[0060] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物はパーキンソン病精神障害による幻覚及び妄想の処置に適応することができる。
【0052】
[0061] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は統合失調症の処置に適応することができる。
【0053】
[0062] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物はI型双極性障害に伴う急性躁病エピソード又は混合エピソードの処置に適応することができる。
【0054】
[0063] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、慢性C型肝炎(CHC)感染の処置に、代償性肝疾患を患うHCV遺伝子1型感染被験体に対する、ペグインターフェロンα及びリバビリンを用いる併用抗ウイルス処置レジメンの構成要素として適応することができる。
【0055】
[0064] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、進行性のホルモン受容体陽性・HER2陰性乳癌(進行性HR+BC)を患う閉経後の女性の処置に、例えば、レトロゾール又はアナストロゾールによる処置失敗後、エキセメスタンと併用して適応することができる。一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、膵臓起源の進行性神経内分泌腫瘍(PNET)患者の処置に適応することができる。一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、切除不能、且つ局所進行性又は転移性の胃腸(GI)又は肺起源の進行性の高分化型非機能性神経内分泌腫瘍(NET)患者の処置に適応することができる。一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、例えば、スニチニブ又はソラフェニブによる処置に失敗した後の、進行性腎細胞癌(RCC)を患う患者の処置に適応することができる。一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、即時の手術を必要としない腎血管筋脂肪腫及び結節性硬化症(TSC)を患う患者の処置に適応することができる。一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、処置介入の必要はあるが外科切除の対象ではない上衣下巨細胞性星細胞腫(SEGA)を有する患者のTSCの処置に適応することができる。
【0056】
[0065] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、成人のII型糖尿病の処置に、例えば血糖コントロール改善のための食事及び運動療法の補助として適応することができる。
【0057】
[0066] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、急性冠症候群(ACS)患者の血栓性心血管イベント(例えば心血管死、心筋梗塞、脳卒中)発生率の低減に適応することができる。
【0058】
[0067] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は大うつ病性障害(MDD)の処置に適応することができる。
【0059】
[0068] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、非弁膜症性心房細動を有する患者の脳卒中及び全身塞栓症のリスクの軽減に適応することができる。一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、例えば股関節又は膝関節置換手術を受けた患者の肺塞栓症(PE)を誘発する可能性がある深部静脈血栓症(DVT)の予防に適応することができる。一実施形態において、CYP3A4基質薬物はDVT又はPEの処置に適応することができる。一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、初期処置に伴う再発性DVT及びPEのリスクを軽減することに適応することができる。
【0060】
[0069] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、例えばメトトレキサートに対して不十分な反応又は耐性を示した患者における、中度〜重度の活動性関節リウマチの処置に適応することができる。
【0061】
[0070] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、前兆を伴う又は伴わない急性片頭痛の処置に適応することができる。
【0062】
[0071] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、例えば新たに診断を受けた患者、あるいはイマチニブを含む前処置に耐性又は不耐性を示す患者における、慢性期及び加速期のフィラデルフィア染色体陽性慢性骨髄性白血病(Ph+CML)の処置に適応することができる。
【0063】
[0072] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、例えば発作性又は持続性の心房細動又は心房粗動(AFK)の既往歴があり、洞調律の状態であるか除細動される患者の心房細動(AF)による入院のリスクの軽減に適応することができる。
【0064】
[0073] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、例えば4歳以上の患者における喘息の維持処置に適応することができる。一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、慢性閉塞性肺疾患を有する患者の閉塞性肺及び増悪減少の維持処置に適応することができる。
【0065】
[0074] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は勃起不全(ED)の処置に適応することができる。一実施形態において、CYP3A4基質薬物は前立腺肥大症(BPH)の処置に適応することができる。一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、運動能力の改善を目的として、肺動脈高血圧(PAH)(WHO分類第1群)の処置に適応することができる。
【0066】
[0075] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は痛風発赤の処置に適応することができる。一実施形態において、CYP3A4基質薬物は家族性地中海熱の処置に適応することができる。
【0067】
[0076] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、少なくとも1回の前処置を受けた患者のマントル細胞リンパ腫の処置に適応することができる。一実施形態において、CYP3A4基質薬物は慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫に対して適応することができる。一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、17番染色体短腕欠失を伴う慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫に対して適応することができる。
【0068】
[0077] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物はワルデンシュトレーム型マクログロブリン血症に対して適応することができる。
【0069】
[0078] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、全身処置を必要とし、少なくとも1回抗CD20系処置を受けた患者の辺縁帯リンパ腫に対して適応することができる。
【0070】
[0079] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、BRAF V600E又はV600K突然変異を伴う慢性又は転移性黒色腫に対して適応することができる。
【0071】
[0080] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、以前にドセタキセルを含有する処置レジメンで処置されたホルモン不応性転移性前立腺癌、の処置に適応することができる。
【0072】
[0081] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、心不全及び抗利尿ホルモン異常症候群(SIADH)の患者を含む、臨床的に有意な多血症及び正常血液量の低ナトリウム血症の処置に適応することができる。
【0073】
[0082] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、高用量のシスプラチンを含む高催吐性の癌化学療法(HEC)の初期及び反復過程に関連する急性及び遅延性の悪心及び嘔吐の予防に適応することができる。
【0074】
[0083] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、中催吐性の癌化学療法(MEC)の初期及び反復過程に関連する遅延性の悪心及び嘔吐の予防に適応することができる。
【0075】
[0084] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、切迫性尿失禁、切迫性、及び頻尿の症状を伴う過活動膀胱の処置に適応することができる。
【0076】
[0085] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、腫瘍がFDAの認可を受けた試験により検出される上皮増殖因子受容体(EGFR)のエクソン19欠失又はエクソン21(L858R)置換変異を有し、進行後の第一選択処置、維持処置、又は第二選択以上の処置を受けている、転移性非小細胞肺癌(NSCLC)を有する患者の処置に適応することができる。
【0077】
[0086] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、局所進行性、切除不能又は転移性膵臓癌を有する患者の第一選択処置に、ゲムシタビンと組み合わせて適応することができる。
【0078】
[0087] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、補助療法の完了中又は完了から6ヶ月以内に、以前に転移性疾患の治療を受けているか、又は疾患の再発を発症している患者において、以前にトラスツズマブ及びタキサンを別々に又は組み合わせて投与された、HER−2陽性の転移性乳癌を有する患者の処置に適応することができる。
【0079】
[0088] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、以前の治療に対する耐性又は不耐性を有する、慢性期、加速期、又は急性期のPh+慢性骨髄性白血病(CML)を有する成人患者の処置に適応することができる。
【0080】
[0089] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、メシル酸イマチニブに対する疾患の進行又は不耐性後の胃腸間質腫瘍(GIST)の処置に適応することができる。
【0081】
[0090] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、切除不能、局所進行性又は転移性疾患を有する患者の進行性腎細胞癌(RCC);進行性高分化型膵神経内分泌腫瘍(pNET)の処置に適応することができる。
【0082】
[0091] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、他の抗レトロウイルス薬と組み合わせた、体重が少なくとも10kgの2歳以上の患者のCCR5指向性HIV−1感染のみの処置に適応することができる。
【0083】
[0092] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、進行性腎細胞癌を有する患者の処置に適応することができる。
【0084】
[0093] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、以前に化学療法を受けたことのある、進行性軟部組織肉腫を有する患者の処置に適応することができる。
【0085】
[0094] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物はI型双極性障害に関連する急性躁病エピソード及び混合エピソードの処置に適応することができる。
【0086】
[0095] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は大うつ病性障害の補助処置に適応することができる。
【0087】
[0096] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は自閉症性障害に関連する過敏症の処置に適応することができる。
【0088】
[0097] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物はトゥレット障害の処置に適応することができる。
【0089】
[0098] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は統合失調症又は双極性躁病に関連する興奮の処置に適応することができる。
【0090】
[0099] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、1つの以前の全身療法に失敗した後の、進行性腎細胞癌の処置に適応することができる。
【0091】
[00100] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、ダパグリフロジンによる制御が不十分であるか、又はダパグリフロジン及びサキサグリプチンで既に処置されている2型糖尿病(T2DM)を有する成人の血糖コントロールを改善するために適応することができる。
【0092】
[00101] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、進行性の転移性甲状腺髄様癌(MTC)を有する患者の処置に適応することができる。
【0093】
[00102] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、以前に抗血管新生療法を受けたことのある、進行性腎細胞癌(RCC)を有する患者の処置に適応することができる。
【0094】
[00103] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、他のチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)療法が適応されない慢性期、加速期、又は急性期の慢性骨髄性白血病(CML)又はPh+ALLを有する成人患者の処置に適応することができる。
【0095】
[00104] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、T315I陽性CML(慢性期、加速期、又は急性期)又はT315I陽性フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ芽球性白血病(Ph+ALL)を有する成人患者の処置に適応することができる。
【0096】
[00105] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は侵襲性アスペルギルス症の処置に適応することができる。
【0097】
[00106] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、ホモ接合型家族性高コレステロール血症(HoFH)を有する患者の低密度リポタンパク質コレステロール(LDL−C)、総コレステロール(TC)、アポリポタンパク質B(apoB)、及び非高密度リポタンパク質コレステロール(非HDL−C)を減少させるための、侵襲性ムコール症の処置に適応することができる。
【0098】
[00107] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は成人の統合失調症の処置に適応することができる。
【0099】
[00108] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、閉経後の女性における初期内分泌療法としてのアロマターゼ阻害剤、又は内分泌療法後の疾患の進行を有する女性におけるフルベストラントと組み合わせて、ホルモン受容体(HR)陽性;ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌の処置に適応することができる。
【0100】
[00109] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は大うつ病性障害(MDD)の処置に適応することができる。
【0101】
[00110] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、標準処置に十分応答しなかったトゥレット障害を有する患者の運動性及び音声チックの抑制に適応することができる。
【0102】
[00111] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、レナリドマイド及びプロテアソーム阻害剤を含む少なくとも2つの以前の治療を受け、最後の治療の完了から60日以内に疾患の進行を示した患者の多発性骨髄腫の処置に適応することができる。
【0103】
[00112] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、プラチナベースの第一選択化学療法の4サイクル後に疾患が進行していない非小細胞肺癌(NSCLC)の処置に適応することができる。
【0104】
[00113] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、少なくとも1つの以前の化学療法レジメンに失敗した後の、局所進行性又は転移性NSCLCの処置に適応することができる。
【0105】
[00114] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、局所進行性、切除不能又は転移性膵臓癌の処置に適応することができる。
【0106】
[00115] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、切迫性尿失禁、切迫性、及び頻尿の症状を伴う過活動膀胱の処置に適応することができる。
【0107】
[00116] 一実施形態において、CYP3A4基質は、スニチニブ又はソラフェニブによる処置に失敗した後の、進行性腎細胞癌(RCC)の処置に適応することができる。
【0108】
[00117] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、処置介入の必要はあるが治療的外科切除の対象ではない結節性硬化症複合体(TSC)に関連する上衣下巨細胞性星細胞腫(SEGA)の処置に適応することができる。
【0109】
[00118] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、腎血管筋脂肪腫及び結節性硬化症の処置に適応することができる。
【0110】
[00119] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、女性におけるフルベストラントと組み合わせた内分泌療法後の疾患の進行を伴う、ホルモン受容体(HR)陽性、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌の処置に適応することができる。
【0111】
[00120] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、内分泌療法及び転移した状態での以前の化学療法後の疾患の進行を伴う、HR陽性、HER2陰性の進行性又は転移性乳癌を有する成人患者の処置のための単剤療法として、フルベストラントと組み合わせて使用することができる。
【0112】
[00121] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、臨床及び/又はインビトロアッセイのデータに基づいて、アイバカフトールに反応するCFTR遺伝子に1つの変異を有する、2歳以上の患者の嚢胞性線維症(CF)の処置に適応することができる。
【0113】
[00122] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、3つ以上の以前の化学療法のラインで処置された、有害な、又は有害である疑いのある、成人患者の生殖細胞系列BRCA変異進行性卵巣癌の処置に適応することができる。
【0114】
[00123] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、原発性骨髄線維症、真性赤血球増加症後骨髄線維症及び本態性血小板血症後骨髄線維症を含む中リスク又は高リスクの骨髄線維症の処置に適応することができる。
【0115】
[00124] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、ヒドロキシ尿素に対して不十分な応答を示したか、又はヒドロキシ尿素に対して不耐性である、真性赤血球増加症患者の処置に適応することができる。
【0116】
[00125] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は大うつ病性障害(MDD)の処置のための抗うつ薬に対する補助療法として適応することができる。
【0117】
[00126] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は統合失調症の処置に適応することができる。
【0118】
[00127] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、F508del突然変異につきホモ接合型であるか、又はインビトロのデータ及び/又は臨床的エビデンスに基づいてテザカフトール/アイバカフトールに反応する嚢胞性線維症膜貫通コンダクタンス調節因子(CFTR)遺伝子に少なくとも1つの変異を有する、12歳以上の嚢胞性線維症(CF)患者の処置に適応することができる。
【0119】
[00128] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、以前にフルオロピリミジン、オキサリプラチン、及びイリノテカンベースの化学療法、抗VEGF療法、並びにRAS野生型の場合は抗EGFR療法で処置された、転移性結腸直腸癌(CRC)患者の処置に適応することができる。
【0120】
[00129] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、以前にメシル酸イマチニブ及びリンゴ酸スニチニブで処置された、局所進行性で切除不能又は転移性の胃腸間質腫瘍(GIST)患者の処置に適応することができる。
【0121】
[00130] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、以前にソラフェニブで処置された患者において、肝細胞癌(HCC)の処置に適応することができる。
【0122】
[00131] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、慢性HCV遺伝子型1又は3感染症の処置のために、リバビリンを伴い又は伴わず、ソホスブビルとの使用に適応することができる。
【0123】
[00132] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、腫瘍がFDAの認可を受けた試験により検出される未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)又はROS1陽性である、転移性非小細胞肺癌(NSCLC)患者の処置に適応することができる。
【0124】
[00133] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、以前の癌又はその処置に関する慢性疼痛を有し、頻繁な(例えば、毎週)オピオイド用量漸増を必要としない患者を含む、慢性の非癌性疼痛を有する成人患者におけるオピオイド誘発性便秘(OIC)の処置に適応することができる。
【0125】
[00134] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を伴う、切除不能又は転移性の黒色腫の処置に対して適応することができる。
【0126】
[00135] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E又はV600K突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫を有する患者の処置に、トラメチニブと組み合わせて適応することができる。
【0127】
[00136] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E又はV600K突然変異を伴う黒色腫、及び完全切除後のリンパ節転移を有する患者の処置に、トラメチニブと組み合わせて適応することができる。
【0128】
[00137] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を伴う転移性非小細胞肺癌(NSCLC)の処置に、トラメチニブと組み合わせて適応することができる。
【0129】
[00138] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、満足な局所処置の選択肢がないBRAF V600E突然変異を伴う局所進行性又は転移性の未分化甲状腺癌(ATC)の処置に、トラメチニブと組み合わせて適応することができる。
【0130】
[00139] 一実施形態において、CYP3A4基質薬物は、成人の慢性HCV遺伝子型1又は4感染症の処置に、リバビリンを伴い又は伴わず適応することができる。
【0131】
[00140] CYP3A4基質薬物が処方される症状又は疾患の他の例としては、抗レトロウイルス療法、例えばHIV/AIDS、不安障害、パニック障害、発作、不眠症、高血圧、心血管疾患(例えば、心筋梗塞、脳卒中及び狭心症)、高脂血症、原発性腎癌、進行性原発性肝癌、放射性ヨウ素耐性進行性甲状腺癌、腎細胞癌などの癌、イマチニブ耐性消化管間質腫瘍、アレルギー、移植などが挙げられるが、これらに限られない。
【0132】
[00141] 上述した通り、強力なCYP3A4阻害剤(ポサコナゾールを含むがこれに限らない)による処置を中止した後にも、ポサコナゾールは患者の体内に蓄積され、CYP3A4基質薬物の代謝を低減、あるいは妨害する。従って、以前にポサコナゾールを服用し、その後CYP3A4基質薬物により処置された患者は、CYP3A4基質薬物の血漿レベルが、その他の条件は同じであるがポサコナゾール処置されていない患者の血漿レベルを超えると思われる。本明細書は、様々な実施形態において、事前に強力なCYP3A4阻害剤(例えば、ポサコナゾール)の複数回用量を受けている患者に、強力なCYP3A4阻害剤による処置を中止してから約2〜21日間適用されるCYP3A4基質薬物の処置レジメンを記載している。一部の実施形態において、処置レジメンは、ポサコナゾール処置を中止してから約2〜21日間、CYP3A4基質薬物の基準用量の50%以下を用量とする処置又は処方を含む。本明細書において、CYP3A4阻害剤の基準用量の50%未満の用量とは、2〜21日間、CYP3A4阻害剤の0%(つまり、投与無し)から約50%までのいずれの量にもなり得る。従って、本明細書に開示された処置レジメンは、一部の実施形態において、ポサコナゾール処置を中止してから約2〜21日間、CYP3A4基質薬物の最初の投与を延期する、あるいは、ポサコナゾール処置を中止してから約2〜21日間、CYP3A4基質薬物の用量を減らして処置を行うことを含む。本明細書に記載の方法は、ポサコナゾールを服用していたが、CYP3A4基質薬物処置で改善できる兆候を有する患者、例えば正常な患者(肥満状態でない正常代謝者)、肥満患者、低活性型代謝者、中活性型代謝者、あるいはこれらの組み合わせを含む患者に適用することができる。
【0133】
[00142] 一部の実施形態において、ポサコナゾールの中断(つまり、ポサコナゾールレジメンにおける最後の投与)からCYP3A4基質薬物の処置開始(つまり、本明細書に記載のCYP3A4基質薬物のいずれかによるCYP3A4レジメンにおける最初の投与)まで、約2日〜約42日、例えば、約2日、約3日、約4日、約5日、約6日、約7日、約8日、約9日、約10日、約11日、約12日、約13日、約14日、約15日、約16日、約17日、約18日、約19日、約20日、約21日、約22日、約23日、約24日、約25日、約26日、約27日、約28日、約29日、約30日、約31日、約32日、約33日、約34日、約35日、約36日、約37日、約38日、約39日、約40日、約41日、又は約42日(全ての範囲とその部分範囲を含む)が経過していなければならない。一部の実施形態において、患者は「正常」な患者(つまり、「正常」なCYP3A4酵素機能を有し(本技術分野では「正常代謝者」としばしば呼ばれる)、正常な体重、例えばBMIが18.5〜24.9の範囲である患者)である。他の実施形態において、患者は、本明細書に記載の生理的特性のうち1つを有する患者である。例えば、肥満と見なされる患者、及び/又はCYP3A4酵素活性のレベルが本技術分野で低活性型又は中活性型と称される状態の患者である。
【0134】
[00143] ポサコナゾール処置の中止又は停止からCYP3A4基質薬物による処置の開始までの「延期(遅延)」又は待機期間は、ポサコナゾール処置を中止してからCYP3A4基質薬物による処置の最初の用量まで経過する時間と見なすことができる。当業者であれば、一般的にその後、CYP3A4基質薬物の追加的な用量が行われるか処方されることを理解するであろう。但し、本明細書に記載の「延期(遅延)」又は「休薬」期間は、あくまでもポサコナゾール処置の中止からCYP3A4基質薬物による処置を開始する最初の用量までの時間である。
【0135】
[00144] 代替の実施形態において、CYP3A4基質薬物による処置を延期する代わり、ポサコナゾール処置を中止した後、CYP3A4基質薬物を基準用量(CYP3A4基質薬物に関してFDAの認可を受けたラベルに患者の推奨用量として記載されている量)の50%以下、例えば、基準用量の50%以下、49%以下、48%以下、47%以下、46%以下、45%以下、44%以下、43%以下、42%以下、41%以下、40%以下、39%以下、38%以下、37%以下、36%以下、35%以下、34%以下、33%以下、32%以下、31%以下、30%以下、29%以下、28%以下、27%以下、26%以下、25%以下、24%以下、23%以下、22%以下、21%以下、20%以下、19%以下、18%以下、17%以下、16%以下、15%以下、14%以下、13%以下、12%以下、11%以下、又は10%以下(全ての範囲とその部分範囲を含む)の用量で、ポサコナゾールレジメンを中止してから少なくとも約2〜42日間、例えば、約2日間、約3日間、約4日間、約5日間、約6日間、約7日間、約8日間、約9日間、約10日間、約11日間、約12日間、約13日間、約14日間、約15日間、約16日間、約17日間、約18日間、約19日間、約20日間、約21日間、約22日間、約23日間、約24日間、約25日間、約26日間、約27日間、約28日間、約29日間、約30日間、約31日間、約32日間、約33日間、約34日間、約35日間、約36日間、約37日間、約38日間、約39日間、約40日間、約41日間、又は約42日間(全ての範囲とその部分範囲を含む)、投与又は処方する。
【0136】
[00145] さらなる代替の実施形態において、CYP3A4基質薬物に応じて、患者は、CYP3A4基質薬物を基準用量(CYP3A4基質薬物に関してFDAの認可を受けたラベルに患者の推奨用量として記載されている量)の100%未満、例えば、基準用量の約95%、約90%、約85%、約80%、約75%、約70%、約65%、約60%、約55%、又は約50%(全ての範囲とその部分範囲を含む)の用量で、ポサコナゾールレジメンを中止してから少なくとも約2〜42日間、例えば、約2日間、約3日間、約4日間、約5日間、約6日間、約7日間、約8日間、約9日間、約10日間、約11日間、約12日間、約13日間、約14日間、約15日間、約16日間、約17日間、約18日間、約19日間、約20日間、約21日間、約22日間、約23日間、約24日間、約25日間、約26日間、約27日間、約28日間、約29日間、約30日間、約31日間、約32日間、約33日間、約34日間、約35日間、約36日間、約37日間、約38日間、約39日間、約40日間、約41日間、又は約42日間(全ての範囲とその部分範囲を含む)処置されてもよく、あるいは処方されてもよい。
【0137】
[00146] 「正常」な患者(例えば、肥満状態でないCYP3A4正常代謝者)に対して処置を行う、あるいは処置を処方する方法に加え、本開示は、本明細書に記載の生理的特性を少なくとも1つ有し、ポサコナゾールの用量を複数回受けている患者に対して、CYP3A4基質薬物による処置を行う、あるいは処置を処方する方法を開示している。CYP3A4基質薬物による処置は、本明細書に記載の延期時間の後に開始される、あるいは開始するように処方される(あるいは、ポサコナゾール処置を中止してから最初の用量が始める)。もしくは、本明細書に記載の通り、ポサコナゾール処置を中止した後に一定の期間、減らした用量(基準用量の100%未満のいずれかの量、例えば基準用量の約1/3、約1/2、約2/3を含むがこれらに限られない)で行う、あるいは行うように処方される。患者の生理的特性には、肝酵素機能の低下、特にCYP3A4酵素機能の低下(患者は、本技術分野でCYP3A4中活性型代謝者又はCYP3A4低活性型代謝者と称される)、及び/又は本明細書に記載の体重又は体脂肪の状態が含まれる。一部の実施形態において、患者は様々な体脂肪状態の特性を有し得る。「体脂肪状態」、「体脂肪特性」、「肥満状態」、「肥満特性」、その派生やバリエーションは、本明細書に記載の通り、少なくとも7つの特性(BMI、理想体重比、ウェストサイズ、体脂肪率、アンドロイド型体脂肪率、ジノイド型体脂肪率、総体脂肪)を指す。一部の実施形態において、体脂肪状態は肥満と称され、患者は肥満又は肥満患者と呼ばれる。
【0138】
[00147] 本明細書に記載の通り、本発明の出願人は、特定の患者、つまり本明細書の記載の特定の生理的特性、例えば体脂肪状態や体重状態、及び/又は肝代謝酵素状態を有する患者は、ポサコナゾール処置を中止した後、ポサコナゾールの血漿レベルが実質的に高いか、及び/又は、例えばNOXAFILのラベルに記載された既知の、又は意図されたポサコナゾールの排出半減期(t
1/2)より長い半減期を示すので、ポサコナゾール処置を中止した後、CYP3A4基質薬物の処置前に又はCYP3A4基質薬物による最初の処置を処方する前に、本明細書に記載の延期期間を置く、あるいは、本明細書に記載の通り、ポサコナゾール処置を中止してから一定の期間、CYP3A4基質薬物の用量を調整(低減)する必要があることを見出した。一部の実施形態において、延期期間又は用量調整期間、あるいは用量の調整レベルは、「正常」な患者と見なされる患者対して設定される延期や用量減量の期間/量より大きくなる。ポサコナゾールの血漿レベルが実質的に高いか、及び/又は、例えばNOXAFILのラベルに記載されたポサコナゾールの期待排出半減期(t
1/2)に比べて長い半減期を示す患者、あるいは、長い延期期間、長い用量調整期間、又は高い用量の調整レベルを必要とする患者には、例えば肥満患者、例えばBMIが少なくとも約35、理想体重比が少なくとも約150%、ウェストサイズが約42インチ超、体脂肪率が約40%超、アンドロイド型体脂肪率が約40%超、ジノイド型体脂肪率が約40%超、総体脂肪が約40kg超のうち1つ以上の特性を有し、場合によっては肝機能障害、例えば、CYP3A4中活性型代謝又は低活性型代謝と組み合わせた患者が含まれる。あるいは、肥満ではないが(例えば、本明細書に記載の体脂肪状態の様々な測定値が肥満と見なされる範囲ではない、つまり、BMIが約35未満、理想体重比が約150%未満、ウェストサイズが約42インチ未満、体脂肪率が約40%未満、アンドロイド型体脂肪率が約40%未満、ジノイド型体脂肪率が約40%未満、総体脂肪が約40kg未満)、肝代謝機能に障害がある患者、例えばCYP3A4中活性型代謝者又はCYP3A4低活性型代謝者と見なされる患者についても、本発明の出願人によると、「正常」な患者(つまり、本明細書に記載の特定の生理的特性を示さない患者)に期待されるものより、あるいはNOXAFILのラベルの推奨値より、定常状態のポサコナゾールの血漿レベルが高く、及び/又はポサコナゾールの排出半減期(t
1/2)が長いので、ポサコナゾール処置を中止した後、CYP3A4基質薬物による処置を開始する前まで、休薬期間を長めに(本明細書に記載の通り)設定する必要がある。あるいは、患者に対して、ポサコナゾール処置を中止した後、CYP3A4基質薬物の基準用量より減らした用量(本明細書に記載の通り)で処置を開始する前まで、より長めの期間(本技術分野)を設定し、QTc延長や本技術分野で周知のCYP3A4基質薬物の他の副作用など、悪影響を最小化又は回避する必要がある。従来には、上記の生理的特性を有する患者の場合、定常状態のポサコナゾールの血漿レベル、及び/又は排出半減期に生理的特性が及ぼす影響のため、ポサコナゾールとCYP3A4基質薬物の用量の間に長めの「休薬」期間を必要とすること、もしくは、ポサコナゾール投与を中止した後、一定期間はCYP3A4基質薬物の基準用量を減らして患者の処置を行う、あるいは処置を処方する必要があることは、全く知られていなかった。
【0139】
[00148] 薬物を代謝するP450イソ酵素の活性レベルは、人によって異なり得る。代謝者の分類基準には、CYP540イソ酵素遺伝子の対立遺伝子異質性が含まれるが、これに限らない。例えば、CYP3A4遺伝子は対立遺伝子異質性を有し、CYP3A4*22対立遺伝子の発現を用いて、被験体をCYP3A4発現低下者(つまり、CYP3A4*22対立遺伝子を1つ保有する人)と、CYP3A4正常発現者(つまり、CYP3A4*22対立遺伝子を有しない人)に分類することができる。
【0140】
[00149] 一部の実施形態において、本開示の方法により処置される患者は、ボディマス指数(BMI、別途の定義がない限り単位はkg/m
2)が約25未満、例えば約24.5未満、約24未満、約23.5未満、約23未満、約22.5未満、約22未満、約21.5未満、約21未満、約20.5未満、約20未満、約19.5未満、約19、又は約18.5未満(全ての範囲とその部分範囲を含む)である。
【0141】
[00150] 一部の実施形態において、本開示の方法により処置される患者は、ボディマス指数(BMI、別途の定義がない限り単位はkg/m
2)が、少なくとも約25、少なくとも約26、少なくとも約27、少なくとも約28、少なくとも約29、少なくとも約30、少なくとも約31、少なくとも約32、少なくとも約33、少なくとも約34、少なくとも約35、少なくとも約36、少なくとも約37、少なくとも約38、少なくとも約39、少なくとも約40、少なくとも約41、少なくとも約42、少なくとも約43、少なくとも約44、少なくとも約45、少なくとも約46、少なくとも約47、少なくとも約48、少なくとも約49、少なくとも約50、少なくとも約51、少なくとも約52、少なくとも約53、少なくとも約54、少なくとも約55、少なくとも約56、少なくとも約57、少なくとも約58、少なくとも約59、少なくとも約60、少なくとも約61、少なくとも約62、少なくとも約63、少なくとも約64、少なくとも約65、少なくとも約66、少なくとも約67、少なくとも約68、少なくとも約69、少なくとも約70、少なくとも約71、少なくとも約72、少なくとも約73、少なくとも約74、少なくとも約75、少なくとも約76、少なくとも約77、少なくとも約78、少なくとも約79、少なくとも約80、少なくとも約81、少なくとも約82、少なくとも約83、少なくとも約84、少なくとも約85、少なくとも約86、少なくとも約87、少なくとも約88、少なくとも約89、少なくとも約90、少なくとも約91、少なくとも約92、少なくとも約93、少なくとも約94、少なくとも約95、少なくとも約96、少なくとも約97、少なくとも約98、少なくとも約99、少なくとも約100、少なくとも約101、少なくとも約102、少なくとも約103、少なくとも約104、少なくとも約105、少なくとも約106、少なくとも約107、少なくとも約108、少なくとも約109、少なくとも約110、少なくとも約111、少なくとも約112、少なくとも約113、少なくとも約114、少なくとも約115、少なくとも約116、少なくとも約117、少なくとも約118、少なくとも約119、少なくとも約120、少なくとも約121、少なくとも約122、少なくとも約123、少なくとも約124、少なくとも約125、少なくとも約126、少なくとも約127、少なくとも約128、少なくとも約129、少なくとも約130、少なくとも約131、少なくとも約132、少なくとも約133、少なくとも約134、少なくとも約135、少なくとも約136、少なくとも約137、少なくとも約138、少なくとも約139、少なくとも約140、少なくとも約141、少なくとも約142、少なくとも約143、少なくとも約144、少なくとも約145、少なくとも約146、少なくとも約147、少なくとも約148、少なくとも約149、少なくとも約150、少なくとも約151、少なくとも約152、少なくとも約153、少なくとも約154、少なくとも約155、少なくとも約156、少なくとも約157、少なくとも約158、少なくとも約159、少なくとも約160、少なくとも約161、少なくとも約162、少なくとも約163、少なくとも約164、少なくとも約165、少なくとも約166、少なくとも約167、少なくとも約168、少なくとも約169、少なくとも約170、少なくとも約171、少なくとも約172、少なくとも約173、少なくとも約174、少なくとも約175、少なくとも約176、少なくとも約177、少なくとも約178、少なくとも約179、少なくとも約180、少なくとも約181、少なくとも約182、少なくとも約183、少なくとも約184、少なくとも約185、少なくとも約186、少なくとも約187、少なくとも約188、少なくとも約189、少なくとも約190、少なくとも約191、少なくとも約192、少なくとも約193、少なくとも約194、少なくとも約195、少なくとも約195、少なくとも約196、少なくとも約197、少なくとも約198、少なくとも約199、少なくとも約200、少なくとも約201、少なくとも約202、少なくとも約203、少なくとも約204、少なくとも約205、少なくとも約206、少なくとも約207、少なくとも約208、少なくとも約209または少なくとも約210(全ての範囲とその部分範囲を含む)である。一実施形態において、患者は、少なくとも約35のボディマス指数(BMI、別途の定義がない限り単位はkg/m
2)を有する。別の実施形態において、患者は、少なくとも約40のボディマス指数(BMI)を有する。別の実施形態において、患者は、少なくとも50のボディマス指数(BMI)を有する。
【0142】
[00151] 一部の実施形態において、本発明の方法により処置される患者のBMIは、少なくとも約25から少なくとも約29.9、少なくとも約25.5から少なくとも約29、少なくとも約26から少なくとも約28.5、少なくとも約26.5から少なくとも約28、又は少なくとも約27から少なくとも約27.5(全ての範囲とその部分範囲を含む)であり、過体重又は前肥満と見なされる。一部の実施形態において、患者のBMIは、少なくとも約30から少なくとも約34.9、少なくとも約30.5から少なくとも約34、少なくとも約31から少なくとも約33.5、少なくとも約31.5から少なくとも約33、又は少なくとも約32から少なくとも約32.5(全ての範囲とその部分範囲を含む)であって、肥満と見なされる。一部の実施形態において、患者のBMIは、少なくとも約35から少なくとも約39.9、少なくとも約35.5から少なくとも約39、少なくとも約36から少なくとも約38.5、少なくとも約36.5から少なくとも約38、又は少なくとも約37から少なくとも約37.5(すべての範囲とその部分範囲を含む)、及び本明細書に記載のいずれかのBMIであって、肥満と見なされる。他の実施形態において、発明の方法により処置される患者のBMIは、少なくとも約35以上、40以上、50以上、60以上、70以上、80以上、90以上、100以上、110以上、120以上、130以上、140以上、150以上、160以上、170以上、180以上、190以上、200以上、又は210以上(全ての範囲とその部分範囲を含む)である。
【0143】
[00152] 一部の実施形態において、本発明の方法により処置される患者は、BMIが少なくとも約85パーセンタイルから少なくとも約95パーセンタイル、少なくとも約86パーセンタイルから少なくとも約94パーセンタイル、少なくとも約87パーセンタイルから少なくとも約93パーセンタイル、少なくとも約88パーセンタイルから少なくとも約92パーセンタイル、少なくとも約89パーセンタイルから少なくとも約90パーセンタイル(すべての範囲とその部分範囲を含む)、及び本明細書に記載のいずれかである児童又は青少年であって、過体重又は前肥満と見なされる。一部の実施形態において、患者のBMIは、少なくとも約95パーセンタイル、少なくとも約96パーセンタイル、少なくとも約97パーセンタイル、少なくとも約98パーセンタイル、少なくとも約99パーセンタイル、又は少なくとも約100パーセンタイル(すべての範囲とその部分範囲を含む)、及び本明細書に記載のいずれかのBMIパーセンタイルであって、肥満と見なされる。一実施形態において、患者は約5歳〜約19歳、又は約7歳〜約18歳である。
【0144】
[00153] 一部の実施形態において、本開示の方法により処置される患者は、妊娠第一期から第三期の女性患者であり、BMIは少なくとも25から少なくとも約29.9、少なくとも約25.5から少なくとも約29、少なくとも約26から少なくとも約28.5、少なくとも約26.5から少なくとも約28、又は少なくとも約27から少なくとも約27.5(全ての範囲とその部分範囲を含む)で、過体重又は前肥満と見なされる。一部の実施形態において、患者は、妊娠第一期から第三期の女性患者であり、BMIは少なくとも約30から少なくとも約34.9、少なくとも約30.5から少なくとも約34、少なくとも約31から少なくとも約33.5、少なくとも約31.5から少なくとも約33、又は少なくとも約32から少なくとも約32.5(全ての範囲とその部分範囲を含む)で、肥満と見なされる。一部の実施形態において、本開示の方法により処置される患者は、妊娠第一期から第三期の女性患者であり、BMIは少なくとも約35から少なくとも約39.9、少なくとも約35.5から少なくとも約39、少なくとも約36から少なくとも約38.5、少なくとも約36.5から少なくとも約38、少なくとも約37から少なくとも約37.5(全ての範囲とその部分範囲を含む)で、高度肥満と見なされる。
【0145】
[00154] 一部の実施形態において、BMIの算出方法として体重(kg単位)/(メートル単位の高さ)
2、体重(ポンド単位)/(インチ単位の高さ)
2×703などの方法が挙げられるが、これらに限られない。
【0146】
[00155] 一部の実施形態において、本開示の方法により処置される患者は、代替的に、少なくとも約110%、少なくとも約111%、少なくとも約112%、少なくとも約113%、少なくとも約114%、少なくとも約115%、少なくとも約116%、少なくとも約117%、少なくとも約118%、少なくとも約119%、少なくとも約120%、少なくとも約121%、少なくとも約122%、少なくとも約123%、少なくとも約124%、少なくとも約125%、少なくとも約126%、少なくとも約127%、少なくとも約128%、少なくとも約129%、少なくとも約130%、少なくとも約131%、少なくとも約132%、少なくとも約133%、少なくとも約134%、少なくとも約135%、少なくとも約136%、少なくとも約137%、少なくとも約138%、少なくとも約139%、少なくとも約140%、少なくとも約141%、少なくとも約142%、少なくとも約143%、少なくとも約144%、少なくとも約145%、少なくとも約146%、少なくとも約147%、少なくとも約148%、少なくとも約149%、少なくとも約150%、少なくとも約151%、少なくとも約152%、少なくとも約153%、少なくとも約154%、少なくとも約155%、少なくとも約156%、少なくとも約157%、少なくとも約158%、少なくとも約159%、少なくとも約160%、少なくとも約161%、少なくとも約162%、少なくとも約163%、少なくとも約164%、少なくとも約165%、少なくとも約166%、少なくとも約167%、少なくとも約168%、少なくとも約169%、少なくとも約170%、少なくとも約171%、少なくとも約172%、少なくとも約173%、少なくとも約174%、少なくとも約175%、少なくとも約176%、少なくとも約177%、少なくとも約178%、少なくとも約179%、少なくとも約180%、少なくとも約181%、少なくとも約182%、少なくとも約183%、少なくとも約184%、少なくとも約185%、少なくとも約186%、少なくとも約187%、少なくとも約188%、少なくとも約189%、少なくとも約190%、少なくとも約191%、少なくとも約192%、少なくとも約193%、少なくとも約194%、少なくとも約195%、少なくとも約196%、少なくとも約197%、少なくとも約198%、少なくとも約199%、少なくとも約200%、少なくとも約201%、少なくとも約202%、少なくとも約203%、少なくとも約204%、少なくとも約205%、少なくとも約206%、少なくとも約207%、少なくとも約208%、少なくとも約209%、少なくとも約210%、少なくとも約211%、少なくとも約212%、少なくとも約213%、少なくとも約214%、少なくとも約215%、少なくとも約216%、少なくとも約217%、少なくとも約218%、少なくとも約219%、少なくとも約220%、少なくとも約221%、少なくとも約222%、少なくとも約223%、少なくとも約224%、少なくとも約225%、少なくとも約226%、少なくとも約227%、少なくとも約228%、少なくとも約229%、少なくとも約230%、少なくとも約231%、少なくとも約232%、少なくとも約233%、少なくとも約234%、少なくとも約235%、少なくとも約236%、少なくとも約237%、少なくとも約238%、少なくとも約239%、少なくとも約240%、少なくとも約241%、少なくとも約242%、少なくとも約243%、少なくとも約244%、少なくとも約245%、少なくとも約246%、少なくとも約247%、少なくとも約248%、少なくとも約249%、少なくとも約250%、少なくとも約251%、少なくとも約252%、少なくとも約253%、少なくとも約254%、少なくとも約255%、少なくとも約256%、少なくとも約257%、少なくとも約258%、少なくとも約259%、少なくとも約260%、少なくとも約261%、少なくとも約262%、少なくとも約263%、少なくとも約264%、少なくとも約265%、少なくとも約266%、少なくとも約267%、少なくとも約268%、少なくとも約269%、少なくとも約270%、少なくとも約271%、少なくとも約272%、少なくとも約273%、少なくとも約274%、少なくとも約275%、少なくとも約276%、少なくとも約277%、少なくとも約278%、少なくとも約279%、又は少なくとも約280%(すべての範囲とその部分範囲を含む)の理想体重比(%IBW)及び本明細書に記載のいずれかの理想体重比(%IBW)有するものとして説明することもできる。一実施形態において、患者は、少なくとも約150%の%理想体重(IBW)を有する。一実施形態において、患者は、少なくとも約250%の%理想体重(IBW)を有する。別の実施形態において、患者は少なくとも150%の%IBWを有し、肥満とみなすことができる。
【0147】
[00156] 一部の実施形態において、本開示により処置される患者は、約32インチ超、約33インチ超、約34インチ超、約35インチ超、約36インチ超、約37インチ超、約38インチ超、約39インチ超、約40インチ超、約41インチ超、約42インチ超、約43インチ超、約44インチ超、約45インチ超、約46インチ超、約47インチ超、約48インチ超、約49インチ超、約50インチ超、約51インチ超、約52インチ超、約53インチ超、約54インチ超、約55インチ超、約56インチ超、約57インチ超、約58インチ超、約59インチ超、約60インチ超、約61インチ超、約62インチ超、約63インチ超、約64インチ超、約65インチ超(すべての範囲とその部分範囲を含む)、及び本明細書に記載のいずれかのウェストサイズ又は胴囲を有するものとして説明することもできる。一実施形態において、約42インチのウェストサイズ又は胴囲を有する患者は、肥満と見なされる。他の実施形態において、患者は約48インチを超えるウェストサイズ又は胴囲を有する。他の実施形態において、患者のウェストサイズ又は胴囲は、少なくとも42インチである。
【0148】
[00157] 一部の実施形態において、本開示の方法により処置される患者は、約20%超、約21%超、約22%超、約23%超、約24%超、約25%超、約26%超、約27%超、約28%超、約29%超、約30%超、約31%超、約32%超、約33%超、約34%超、約35%超、約36%超、約37%超、約38%超、約39%超、約40%超、約41%超、約42%超、約43%超、約44%超、約45%超、約46%超、約47%超、約48%超、約49%超、又は約50%超(全ての範囲とその部分範囲を含む)の体脂肪率、及び本明細書に記載のいずれかの体脂肪率を有するものとして説明することもできる。一実施形態において、患者の体脂肪率は約40%を超える。一実施形態において、患者の体脂肪率は少なくとも約50%である。他の実施形態において、体脂肪率が約40%を超える患者は肥満と見なされる。一部の実施形態において、体脂肪率の算出方法は、総体脂肪を総体重の割合として表す方法を含むが、これに限らない。肥満に関する他の判定基準を用いることもできる。例えば、米国運動審議会は、女性の体脂肪の「平均」割合を約25〜31%、男性は約18〜24%、肥満女性の場合は約32%以上、肥満男性の場合は約25%以上との定義を提示している。
【0149】
[00158] 他の実施形態において、患者は、代替的に、約30%超、約31%超、約32%超、約33%超、約34%超、約35%超、約36%超、約37%超、約38%超、約39%超、約40%超、約41%超、約42%超、約43%超、約44%超、約45%超、約46%超、約47%超、約48%超、約49%超、約50%超、約51%超、約52%超、約53%超、約54%超、約55%超、約56%超、約57%超、約58%超、約59%超、約60%超、約61%超、約62%超、約63%超、約64%超、約65%超、約66%超、約67%超、約68%超、約69%超、約70%超、約71%超、約72%超、約73%超、約74%超、約75%超、約76%超、約77%超、約78%超、約79%超、又は約80%超(全ての範囲とその部分範囲を含む)のアンドロイド型体脂肪率、及び本明細書に記載のいずれかのアンドロイド型体脂肪率を有するものとして説明することもできる。一実施形態において、約40%を超える%のアンドロイド型体脂肪率を有する患者を肥満とみなすことができる。一実施形態において、約50%を超える%のアンドロイド型体脂肪率を有する患者を肥満とみなすことができる。
【0150】
[00159] 他の実施形態において、患者は、代替的に、少なくとも約30%、少なくとも約31%、少なくとも約32%、少なくとも約33%、少なくとも約34%、少なくとも約35%、少なくとも約36%、少なくとも約37%、少なくとも約38%、少なくとも約39%、少なくとも約40%、少なくとも約41%、少なくとも約42%、少なくとも約43%、少なくとも約44%、少なくとも約45%、少なくとも約46%、少なくとも約47%、少なくとも約48%、少なくとも約49%、少なくとも約50%、少なくとも約51%、少なくとも約52%、少なくとも約53%、少なくとも約54%、少なくとも約55%、少なくとも約56%、少なくとも約57%、少なくとも約58%、少なくとも約59%、少なくとも約60%、少なくとも約61%、少なくとも約62%、少なくとも約63%、少なくとも約64%、少なくとも約65%、少なくとも約66%、少なくとも約67%、少なくとも約68%、少なくとも約69%、少なくとも約70%、少なくとも約71%、少なくとも約72%、少なくとも約73%、少なくとも約74%、少なくとも約75%、少なくとも約76%、少なくとも約77%、少なくとも約78%、少なくとも約79%、又は少なくとも約80%(全ての範囲とその部分範囲を含む)のアンドロイド型体脂肪率、及び本明細書に記載のいずれかのアンドロイド型体脂肪率を有するものとして説明することもできる。一実施形態において、患者は、少なくとも約50%のアンドロイド型体脂肪率を有する。
【0151】
[00160] 他の実施形態において、患者は、代替的に、約30%超、約31%超、約32%超、約33%超、約34%超、約35%超、約36%超、約37%超、約38%超、約39%超、約40%超、約41%超、約42%超、約43%超、約44%超、約45%超、約46%超、約47%超、約48%超、約49%超、約50%超、約51%超、約52%超、約53%超、約54%超、約55%超、約56%超、約57%超、約58%超、約59%超、約60%超、約61%超、約62%超、約63%超、約64%超、約65%超、約66%超、約67%超、約68%超、約69%超、約70%超、約71%超、約72%超、約73%超、約74%超、約75%超、約76%超、約77%超、約78%超、約79%超、又は約80%超(全ての範囲とその部分範囲を含む)のジノイド型体脂肪率、及び本明細書に記載のいずれかのジノイド型体脂肪率を有するものとして説明することもできる。一実施形態において、約40%超のジノイド体脂肪率を有する患者は、肥満とみなすことができる。一実施形態において、約50%より大きい%ジノイド体脂肪を有する患者は、肥満とみなすことができる。
【0152】
[00161]他の実施形態において、患者は、代替的に、約30kg超、約31kg超、約32kg超、約33kg超、約34kg超、約35kg超、約36kg超、約37kg超、約38kg超、約39kg超、約40kg超、約41kg超、約42kg超、約43kg超、約44kg超、約45kg超、約46kg超、約47kg超、約48kg超、約49kg超、約50kg超、約51kg超、約52kg超、約53kg超、約54kg超、約55kg超、約56kg超、約57kg超、約58kg超、約59kg超、約60kg超、約61kg超、約62kg超、約63kg超、約64kg超、約65kg超、約66kg超、約67kg超、約68kg超、約69kg超、約70kg超、約71kg超、約72kg超、約73kg超、約74kg超、約75kg超、約76kg超、約77kg超、約78kg超、約79kg超、約80kg超、約81kg超、約82kg超、約83kg超、約84kg超、約85kg超、約86kg超、約87kg超、約88kg超、約89kg超、約90kg超、約91kg超、約92kg超、約93kg超、約94kg超、約95kg超、約96kg超、約97kg超、約98kg超、約99kg超、約100kg超、少なくとも101kg、少なくとも102kg、少なくとも103kg、少なくとも104kg、少なくとも105kg、少なくとも106kg、少なくとも107kg、少なくとも108kg、少なくとも109kg、又は少なくとも110kg(全ての範囲とその部分範囲を含む)の総体脂肪、及び本明細書に記載のいずれかの総体脂肪を有するものとして説明することもできる。一実施形態において、約40kg超の総体脂肪を有する患者を肥満とみなすことができる。一実施形態において、約50kg超の総体脂肪を有する患者を肥満とみなすことができる。
【0153】
[00162] 他の実施形態において、本開示の方法により処置される患者の肥満状態は、ウエスト・ヒップ比で測定することができる。他の実施形態において、患者の肥満状態は、皮膚の厚さで測定することができる。他の実施形態において、患者の肥満状態は、生体電気インピーダンスで測定することができる。他の実施形態において、患者の肥満状態は、水中計量又はデンシトメトリーで測定することができる。他の実施形態において、患者の肥満状態は、空気置換法で測定することができる。他の実施形態において、患者の肥満状態は、希釈法又は比重測定法で測定することができる。他の実施形態において、患者の肥満状態は、二重エネルギーX線吸収測定法で測定することができる。他の実施形態において、患者の肥満状態は、コンピューター断層撮影と磁気共鳴画像で測定することができる。一部の実施形態において、本明細書に記載の方法を用いるとき、臨床基準、従来の基準、及び/又は世界保健機関及び疾病対策予防センター(Center of Disease Control)により刊行された基準(両方ともあらゆる目的のために全体が参照により本明細書に組み込まれる)を採用して肥満状態を定義することもできるが、これに限らない。例えば、WHOは肥満をBMI30以上、過体重をBMI25以上(30未満)と定義する。同様に、CDCはBMI18.5〜25未満までを正常、25.0〜30未満までを過体重、30.0以上を肥満と定義する。CDCは肥満を3クラスに更に細分化し、BMI30〜35未満をクラス1、BMI35〜40未満をクラス2、BMI40以上をクラス3としている。CDCは、クラス3の肥満を「極度」の肥満、又は「重度」の肥満と称するときがある。
【0154】
[00163] 一部の実施形態において、本開示の方法により処置される患者は、本明細書に記載の生理的特性を2つ以上有し得る。例えば、患者のBMIは少なくとも約35、理想体重比は少なくとも150%である。一部の実施形態において、患者のBMIは少なくとも約35、ウェストサイズは約42インチ超である。一部の実施形態において、患者のBMIは少なくとも約35、体脂肪率は約40%超である。一部の実施形態において、患者のBMIは少なくとも約35、アンドロイド型体脂肪率は約40%超である。一部の実施形態において、患者のBMIは少なくとも約35、ジノイド型体脂肪率は約40%超である。一部の実施形態において、患者のBMIは少なくとも約35、総体脂肪は約40kg超である。他の様々な実施形態において、患者は、本明細書に記載の特定の生理指標のうち任意の2つ以上を組み合わせて有してもよい。
【0155】
[00164] 一部の実施形態において、患者は本明細書に記載の生理指標を3つ以上有してもよく、例えばBMIは少なくとも約35、理想体重比は少なくとも150%、ウェストサイズは約42インチ超である。一部の実施形態において、患者のBMIは少なくとも約35、理想体重比は少なくとも150%、体脂肪率は約40%超である。一部の実施形態において、患者のBMIは少なくとも約35、理想体重比は少なくとも150%、アンドロイド型体脂肪率は約40%超である。一部の実施形態において、患者のBMIは少なくとも約35、理想体重比は少なくとも150%、ジノイド型体脂肪率は約40%超である。一部の実施形態において、患者のBMIは少なくとも約35、理想体重比は少なくとも150%、総体脂肪は約40kg超である。他の様々な実施形態において、患者は、本明細書に記載の特定の生理指標のうち任意の3つ以上を組み合わせて有してもよい。
【0156】
[00165] 一部の実施形態において、患者は本明細書に記載の生理指標を4つ以上有してもよく、例えば患者のBMIは少なくとも約35、理想体重比は少なくとも150%、ウェストサイズは約42インチ超、体脂肪率は約40%超である。一部の実施形態において、患者のBMIは少なくとも約35、理想体重比は少なくとも150%、ウェストサイズは約42インチ超、アンドロイド型体脂肪率は約40%超である。一部の実施形態において、患者のBMIは少なくとも約35、理想体重比は少なくとも150%、ウェストサイズは約42インチ超、女性体脂肪率は約40%超である。一部の実施形態において、患者のBMIは少なくとも約35、理想体重比は少なくとも150%、ウェストサイズは約42インチ超、総体脂肪は約43kg超である。一部の実施形態において、患者のBMIは少なくとも約35、理想体重比は少なくとも150%、ウェストサイズは約42インチ超、体脂肪率は約40%超、アンドロイド型体脂肪率は約40%超である。一部の実施形態において、患者のBMIは少なくとも約35、理想体重比は少なくとも150%、ウェストサイズは約42インチ超、体脂肪率は約40%超、ジノイド型体脂肪率は約40%超である。一部の実施形態において、患者のBMIは少なくとも約35、理想体重比は少なくとも150%、ウェストサイズは約42インチ超、体脂肪率は約40%超、総体脂肪は約40kg超である。一部の実施形態において、患者のBMIは少なくとも約35、理想体重比は少なくとも150%、ウェストサイズは約42インチ超、体脂肪率は約40%超、アンドロイド型体脂肪率は約40%超、ジノイド型体脂肪率は約40%超、総体脂肪は約40kg超である。一実施形態において、患者のBMIは少なくとも約35、理想体重比は少なくとも150%、ウェストサイズは約42インチ超、体脂肪率は約40%超、アンドロイド型体脂肪率は約40%超、ジノイド型体脂肪率は約40%超、総体脂肪は約40kg超である。他の様々な実施形態において、患者は、本明細書に記載の特定の生理指標の一部又は全部を組み合わせて有してもよい。
【0157】
[00166] 一部の実施形態において、患者のウェストサイズは約42インチ超、体脂肪率は約40%超、アンドロイド型体脂肪率は約40%超である。一部の実施形態において、患者のウェストサイズは約42インチ超、体脂肪率は約40%超、ジノイド型体脂肪率は約40%超である。一部の実施形態において、患者のウェストサイズは約42インチ超、体脂肪率は約40%超、総体脂肪は約40kg超である。
【0158】
[00167] 一部の実施形態において、患者の体脂肪率は約40%超、アンドロイド型体脂肪率は約40%超、ジノイド型体脂肪率は約40%超である。一部の実施形態において、患者の体脂肪率は約40%超、アンドロイド型体脂肪率は約40%超、総体脂肪は約40kg超である。一部の実施形態において、患者の体脂肪率は約40%超、ジノイド型体脂肪率は約40%超、総体脂肪は約40kg超である。一部の実施形態において、患者のアンドロイド型体脂肪率は約40%超、ジノイド型体脂肪率は約40%超、総体脂肪は約43kg超である。一部の実施形態において、患者は、本明細書に記載の肥満特性の任意の組み合わせを有してもよい。
【0159】
[00168] 一部の実施形態において、本明細書に記載の肥満特性を少なくとも1つ有する患者は、CYP3A4中活性型代謝者である。一部の実施形態において、本明細書に記載の肥満特性を少なくとも1つ有する患者は、CYP3A4低活性型代謝者である。一部の実施形態において、本明細書に記載の肥満特性を少なくとも1つ有する患者は、CYP3A4正常代謝者である。他のさらなる実施形態において、患者は肥満ではなく、例えば正常体重を有しているが、CYP3A4中活性型代謝者又はCYP3A4低活性型代謝者である。
【0160】
[00169] あるいは、一部の実施形態において、CYP3A4遺伝子型は、標的バリアント分析を用いてテストすることができる。一部の実施形態において、CYP3A4遺伝子型は、選択されたエクソンの配列分析を用いてテストすることができる。
【0161】
[00170] 様々な実施形態において、本開示は更に、事前にポサコナゾール処置された患者を、強力なCYP3A4阻害剤、例えばポサコナゾールとの併用が禁じられているCYP3A4基質薬物を用いて処置する方法を開示し、CYP3A4基質薬物はAUCをCYP3A4基質薬物の通常ベースラインAUC(上記の定義を参照)の約3000%以下、例えば、CYP3A4基質薬物の通常ベースラインAUCの約2950%以下、約2900%以下、約2850%以下、約2800%以下、約2750%以下、約2700%以下、約2650%以下、約2600%以下、約2550%以下、約2500%以下、約2450%以下、約2400%以下、約2350%以下、約2300%以下、約2250%以下、約2200%以下、約2150%以下、約2100%以下、約2050%以下、約2000%以下、約1950%以下、約1900%以下、約1850%以下、約1800%以下、約1750%以下、約1700%以下、約1650%以下、約1600%以下、約1550%以下、約1500%以下、約1450%以下、約1400%以下、約1350%以下、約1300%以下、約1250%以下、約1200%以下、約1150%以下、約1100%以下、約1050%以下、約1000%以下、約950%以下、約900%以下、約850%以下、約800%以下、約750%以下、約700%以下、約650%以下、約600%以下、約550%以下、約500%以下、約450%以下、の約445%以下、約440%以下、約435%以下、430%以下、約425%以下、約420%以下、約415%以下、約410%以下、約405%以下、約400%以下、約395%以下、約390%以下、約385%以下、約380%以下、約375%以下、約370%以下、約365%以下、約360%以下、約355%以下、約350%以下、約345%以下、約340%以下、約335%、330%以下、約325%以下、約320%以下、約315%以下、約310%以下、約305%以下、又は約300%以下、約295%以下、約290%以下、約285%以下、約280%以下、約275%以下、約270%以下、約265%以下、約260%以下、約255%以下、約250%以下、約245%以下、約240%以下、約235%以下、230%以下、約225%以下、約220%以下、約216%以下、約215%以下、約210%以下、約205%以下、約200%以下、約195%以下、約190%以下、約185%以下、約180%以下、約175%以下、約170%以下、約165%以下、約160%以下、約155%以下、約150%以下、約145%以下、約140%以下、約135%以下、130%以下、約125%以下、約120%以下、約115%以下、約110%以下、約105%以下、又は約100%以下(すべての範囲とその部分範囲を含む)に維持している。具体的な実施形態において、CYP3A4基質薬物はラノラジンであって、ラノラジンのAUCは、ラノラジンの通常ベースラインAUCの約150%以下のレベルを維持する。本明細書において、「ラノラジンの通常ベースラインAUC」とは、他の薬物がない状態で、特定の用量のラノラジンに対して測定される定常状態のAUC
0−12を示す。一部の実施形態において、定常状態のAUC
0−12(%CV)は、ラノラジン500mgの投与後に測定すると、13,720(67.0%)ng*h/mLである。一部の実施形態において、定常状態のAUC
0−12(%CV)は、ラノラジン1000mgの投与後に測定すると、32,091(42.2%)ng*h/mLである。他の具体的な実施形態において、CYP3A4基質薬物はルラシドンであって、ルラシドンのAUCは、ルラシドンの通常ベースラインAUCの約216%以下のレベルを維持する。本明細書において、「ルラシドンの通常ベースラインAUC」とは、他の薬物がない状態で、特定の用量のルラシドンに対して測定される平均AUC
0−tauを示す。一部の実施形態において、平均AUC
0−tauは、350kcalの食事をした状態でルラシドン120mgを投与した後に測定すると、約743ng*h/mLである。他の具体的な実施形態において、CYP3A4薬物はタダラフィルであって、タダラフィルのAUCは、タダラフィルの通常ベースラインAUCの約410%以下のレベルを維持する。本明細書において、「タダラフィルの通常ベースラインAUC」とは、他の薬物がない状態で、特定の用量のタダラフィルに対して測定される平均AUC
0−∞(%CV)を示す。一部の実施形態において、平均AUC
0−∞(%CV)は、タダラフィル10mgの投与後に測定すると、約3647(34.0%)μg*h/Lである。一部の実施形態において、平均AUC
0−∞(%CV)は、タダラフィル20mgに対して約13,006(43.9%)μg*h/Lである。一部の実施形態において、平均AUC
0−∞(%CV)は、タダラフィル20mgに対して約7,000〜約13,000(40.0%)μg*h/Lである。他の具体的な実施形態において、CYP3A4基質薬物はエルロチニブであって、エルロチニブのAUCは、150mgでのエルロチニブの通常ベースラインAUCの約164%以下のレベルを維持する。本明細書において、「エルロチニブの通常ベースラインAUC」とは、他の薬物がない状態で、特定の用量のエルロチニブに対して測定される平均AUC
0−24(%CV)を示す。一部の実施形態において、定常状態での平均AUC
0−24(%CV)は、エルロチニブ150mgを投与した後に測定すると、約15.2(400.0%)μg*h/mLである。エルロチニブのAUC
0−24(%CV)は大きく変動し得、健康なボランティアと比較して、がん患者で増大する傾向がある。よって、いくつかの実施形態において、平均AUC
0−24(%CV)は、約1μg*h/mL〜約35μg*h/mLの範囲、例えば、約2μg*h/mL、約3μg*h/mL、約4μg*h/mL、約5μg*h/mL、約6μg*h/mL、約7μg*h/mL、約8μg*h/mL、約9μg*h/mL、約10μg*h/mL、約11μg*h/mL、約12μg*h/mL、約13μg*h/mL、約14μg*h/mL、約15μg*h/mL、約16μg*h/mL、約17μg*h/mL、約18μg*h/mL、約19μg*h/mL、約20μg*h/mL、約21μg*h/mL、約22μg*h/mL、約23μg*h/mL、約24μg*h/mL、約25μg*h/mL、約26μg*h/mL、約27μg*h/mL、約28μg*h/mL、約29μg*h/mL、約30μg*h/mL、約31μg*h/mL、約32μg*h/mL、約33μg*h/mL、約34μg*h/mL、約35μg*h/mL、約36μg*h/mL、約37μg*h/mL、約38μg*h/mL、約39μg*h/mL、約40μg*h/mL、約41μg*h/mL、約42μg*h/mL、約43μg*h/mL、約44μg*h/mL、約45μg*h/mL、約46μg*h/mL、約47μg*h/mL、約48μg*h/mL、約49μg*h/mL、約50μg*h/mL、約51μg*h/mL、約52μg*h/mL、約53μg*h/mL、約54μg*h/mL、約55μg*h/mL、約56μg*h/mL、約57μg*h/mL、約58μg*h/mL、約59μg*h/mL、約60μg*h/mL、(すべての範囲とその部分範囲を含む)であることができる。他の具体的な実施形態において、CYP3A4基質薬物はコハク酸ソリフェナシンであって、コハク酸ソリフェナシンのAUCは、コハク酸ソリフェナシンの通常ベースラインAUCの約270%以下のレベルを維持する。本明細書において、「コハク酸ソリフェナシンの通常ベースラインAUC」とは、他の薬物がない状態で、特定の用量のコハク酸ソリフェナシンに対して測定される平均AUC
0−24(%CV)を示す。一部の実施形態において、定常状態での平均AUC
0−24(%CV)は、5mgコハク酸ソリフェナシンについて、約463(37%)ng*h/mLである。一部の実施形態において、定常状態での平均AUC
0−24(%CV)は、10mgコハク酸ソリフェナシンについて、約749(22%)ng*h/mLである。他の具体的な実施形態において、CYP3A4薬物はエベロリムスであって、エベロリムスのAUCは、エベロリムスの通常ベースラインAUCの約440%以下のレベルを維持する。本明細書において、「エベロリムスの通常ベースラインAUC」とは、他の薬物がない状態で、特定の用量のエベロリムスに対して定常状態条件で測定される平均AUC
0−24±SDを示す。一部の実施形態において、平均AUC
0−24±SDは、エベロリムス10mgの投与後に測定すると、約536±7.7ng*h/Lである。
【0162】
[00171] 他の様々な実施形態において、本開示は、事前にポサコナゾール処置された患者の処置を行う方法であって、本明細書に記載の通り、方法は、ポサコナゾール処置を中止してから約2〜42日間、強力なCYP3A4阻害剤との併用が禁じられているCYP3A4基質薬物の用量を減らして(例えば、基準用量の約10%〜90%)処置を行う、あるいは、減らした用量を処方することを含む方法を開示し、CYP3A4基質薬物は、AUCをCYP3A4基質薬物の通常ベースラインAUC(上記の定義を参照)の約3000%以下、例えば、CYP3A4基質薬物の通常ベースラインAUCの約2950%以下、約2900%以下、約2850%以下、約2800%以下、約2750%以下、約2700%以下、約2650%以下、約2600%以下、約2550%以下、約2500%以下、約2450%以下、約2400%以下、約2350%以下、約2300%以下、約2250%以下、約2200%以下、約2150%以下、約2100%以下、約2050%以下、約2000%以下、約1950%以下、約1900%以下、約1850%以下、約1800%以下、約1750%以下、約1700%以下、約1650%以下、約1600%以下、約1550%以下、約1500%以下、約1450%以下、約1400%以下、約1350%以下、約1300%以下、約1250%以下、約1200%以下、約1150%以下、約1100%以下、約1050%以下、約1000%以下、約950%以下、約900%以下、約850%以下、約800%以下、約750%以下、約700%以下、約650%以下、約600%以下、約550%以下、約500%以下、約450%以下、約445%以下、約440%以下、約435%以下、430%以下、約425%以下、約420%以下、約415%以下、約410%以下、約405%以下、約400%以下、約395%以下、約390%以下、約385%以下、約380%以下、約375%以下、約370%以下、約365%以下、約360%以下、約355%以下、約350%以下、約345%以下、約340%以下、約335%以下、330%以下、約325%以下、約320%以下、約315%以下、約310%以下、約305%以下、約300%以下、約295%以下、約290%以下、約285%以下、約280%以下、約275%以下、約270%以下、約265%以下、約260%以下、約255%以下、約250%以下、約245%以下、約240%以下、約235%以下、230%以下、約225%以下、約220%以下、約216%以下、約215%以下、約210%以下、約205%以下、約200%以下、約195%以下、約190%以下、約185%以下、約180%以下、約175%以下、約170%以下、約165%以下、約160%以下、約155%以下、約150%以下、約145%以下、約140%以下、約135%以下、130%以下、約125%以下、約120%以下、約115%以下、約110%以下、約105%以下、又は約100%以下(全ての範囲とその部分範囲を含む)に維持している。具体的な実施形態において、CYP3A4基質薬物はラノラジンであり、ラノラジンのAUCは、ラノラジンの通常ベースラインAUCの約150%以下のレベルを維持する。他の具体的な実施形態において、CYP3A4基質薬物がルラシドンであり、ルラシドンのAUCは、ルラシドンの通常ベースラインAUCの約216%以下のレベルを維持する。他の具体的な実施形態において、CYP3A4基質薬物がタダラフィルであり、タダラフィルのAUCは、タダラフィルの通常ベースラインAUCの約410%以下のレベルを維持する。他の具体的な実施形態において、CYP3A4基質薬物がタダラフィルであり、タダラフィルのAUCは、タダラフィルの通常ベースラインAUCの約260%以下のレベルを維持する。他の具体的な実施形態において、CYP3A4基質薬物がタダラフィルであり、タダラフィルのAUCは、タダラフィルの通常ベースラインAUCの約207%以下のレベルを維持する。他の具体的な実施形態において、CYP3A4基質薬物がエルロチニブであり、エルロチニブのAUCは、エルロチニブの通常ベースラインAUCの約164%以下のレベルを維持する。他の具体的な実施形態において、CYP3A4基質薬物がコハク酸ソリフェナシンであり、コハク酸ソリフェナシンのAUCは、コハク酸ソリフェナシンの通常ベースラインAUCの約270%以下のレベルを維持する。他の具体的な実施形態において、CYP3A4基質薬物がエベロリムスであり、エベロリムスのAUCは、エベロリムスの通常ベースラインAUCの約440%以下のレベルを維持する。
【0163】
[00172] 様々な実施形態において、本開示は更に、事前にポサコナゾール処置された患者を、強力なCYP3A4阻害剤、例えばポサコナゾールとの併用が禁じられているCYP3A4基質薬物を用いて処置する方法を開示し、CYP3A4基質薬物はC
maxをCYP3A4基質薬物の通常ベースラインC
maxの約4000%以下、例えば、CYP3A4基質薬物の通常ベースラインC
maxの約3950%以下、約3900%以下、約3850%以下、約3800%以下、約3750%以下、約3700%以下、約3650%以下、約3600%以下、約3550%以下、約3500%以下、約3450%以下、約3400%以下、約3350%以下、約3300%以下、約3250%以下、約3200%以下、約3150%以下、約3100%以下、約3050%以下、約3000%以下、約2950以下、約2900%以下、約2850%以下、約2800%以下、約2750%以下、約2700%以下、約2650%以下、約2600%以下、約2550%以下、約2500%以下、約2450%以下、約2400%以下、約2350%以下、約2300%以下、約2250%以下、約2200%以下、約2150%以下、約2100%以下、約2050%以下、約2000%以下、約1950%以下、約1900%以下、約1850%以下、約1800%以下、約1750%以下、約1700%以下、約1650%以下、約1600%以下、約1550%以下、約1500%以下、約1450%以下、約1400%以下、約1350%以下、約1300%以下、約1250%以下、約1200%以下、約1150%以下、約1100%以下、約1050%以下、約1000%以下、約950%以下、約900%以下、約850%以下、約800%以下、約750%以下、約700%以下、約650%以下、約600%以下、約550%以下、約500%以下、約450%以下、約445%以下、約440%以下、約435%以下、430%以下、約425%以下、約420%以下、約415%以下、約410%以下、約405%以下、約400%以下、約395%以下、約390%以下、約385%以下、約380%以下、約375%以下、約370%以下、約365%以下、約360%以下、約355%以下、約350%以下、約345%以下、約340%以下、約335%以下、330%以下、約325%以下、約320%以下、約315%以下、約310%以下、約305%以下、約300%以下、約295%以下、約290%以下、約285%以下、約280%以下、約275%以下、約270%以下、約265%以下、約260%以下、約255%以下、約250%以下、約245%以下、約240%以下、約235%以下、230%以下、約225%以下、約220%以下、約216%以下、約215%以下、約210%以下、例えば、約210%以下、約205%以下、約200%以下、約195%以下、190%以下、約185%以下、約180%以下、約175%以下、約170%以下、165%以下、約160%以下、約155%以下、約150%以下、約145%以下、約140%以下、約135%以下、約130%以下、約125%以下、約120%以下、約115%以下、約110%以下、約105%以下、又は約100%以下(全ての範囲とその部分範囲を含む)に維持している。具体的な実施形態において、CYP3A4基質薬物はラノラジンであって、ラノラジンのC
maxは、ラノラジンの通常ベースラインC
maxの約150%以下のレベルを維持する。本明細書において、「ラノラジンの通常ベースラインC
max」とは、他の薬物がない状態で、特定の用量のラノラジンに対して測定される定常状態のC
maxを示す。一部の実施形態において、定常状態のC
max(%CV)は、ラノラジン500mgの投与後に測定すると、1081(49.1%)ng/mLである。一部の実施形態において、定常状態のC
max(%CV)は、ラノラジン1000mgの投与後に測定すると、1955(54.0%)ng/mLである。他の具体的な実施形態において、CYP3A4基質薬物はルラシドンであって、ルラシドンのC
maxは、ルラシドンの通常ベースラインC
maxの約210%以下のレベルを維持する。本明細書において、「ルラシドンの通常ベースラインC
max」とは、他の薬物がない状態で、特定の用量のルラシドンに対して測定される平均C
maxを示す。一部の実施形態において、平均C
max(%CV)は、350kcalの食事をした状態でルラシドン120mgを投与した後に測定すると、約160ng/mLである。他の具体的な実施形態において、CYP3A4基質薬物はタダラフィルであって、タダラフィルのC
maxは、タダラフィルの通常ベースラインC
maxの約120%以下のレベルを維持する。本明細書において、「タダラフィルの通常ベースラインC
max」とは、他の薬物がない状態で、特定の用量のタダラフィルに対して測定される平均C
maxを示す。一部の実施形態において、平均C
max(%CV)は、タダラフィル10mgの投与後に測定すると、約190(21.7%)μg/Lである。一部の実施形態において、平均C
max(%CV)は、タダラフィル20mgの投与後に測定すると、約548(24.0%)μg/Lである。他の具体的な実施形態において、CYP3A4基質薬物はエルロチニブであって、エルロチニブのC
maxは、150mgでのエルロチニブの通常ベースラインC
maxの約167%以下のレベルを維持する。本明細書において、「エルロチニブの通常ベースラインC
max」とは、他の薬物がない状態で、特定の用量のエルロチニブに対して測定される平均C
maxを示す。一部の実施形態において、定常状態での平均C
max(%CV)は、エルロチニブ150mgを投与した後に測定すると、1.7(90%)μg/mLである。エルロチニブのC
maxは大きく変動し得、健康なボランティアと比較して、がん患者で増大する傾向がある。よって、いくつかの実施形態において、平均AUC
0−24(%CV)は、約1μg*h/mL〜約35μg*h/mLの範囲、例えば、約2μg*h/mL、約3μg*h/mL、約4μg*h/mL、約5μg*h/mL、約6μg*h/mL、約7μg*h/mL、約8μg*h/mL、約9μg*h/mL、約10μg*h/mL、約11μg*h/mL、約12μg*h/mL、約13μg*h/mL、約14μg*h/mL、約15μg*h/mL、約16μg*h/mL、約17μg*h/mL、約18μg*h/mL、約19μg*h/mL、約20μg*h/mL、約21μg*h/mL、約22μg*h/mL、約23μg*h/mL、約24μg*h/mL、約25μg*h/mL、約26μg*h/mL、約27μg*h/mL、約28μg*h/mL、約29μg*h/mL、約30μg*h/mL、約31μg*h/mL、約32μg*h/mL、約33μg*h/mL、約34μg*h/mL、(すべての範囲とその部分範囲を含む)であることができる。他の具体的な実施形態において、CYP3A4基質薬物はコハク酸ソリフェナシンであって、コハク酸ソリフェナシンのC
maxは、コハク酸ソリフェナシンの通常ベースラインC
maxの約150%以下のレベルを維持する。本明細書において、「コハク酸ソリフェナシンの通常ベースラインC
max」とは、他の薬物がない状態で、特定の用量のコハク酸ソリフェナシンに対して測定される平均C
maxを示す。一部の実施形態において、5mgコハク酸ソリフェナシンの投与後に測定した平均C
max(%CV)は、24.01(30%)ng/mLである。一部の実施形態において、10mgコハク酸ソリフェナシンの投与後に測定した平均C
max(%CV)は、40.61(21%)ng/mLである。他の具体的な実施形態において、CYP3A4薬物はエベロリムスであって、エベロリムスのC
maxは、エベロリムスの通常ベースラインC
maxの約200%以下のレベルを維持する。本明細書において、「エベロリムスの通常ベースラインC
max」とは、他の薬物がない状態で、特定の用量のエベロリムスに対して定常状態条件で測定される平均C
maxを示す。一部の実施形態において、平均C
max(%CV)は、エベロリムス10mgの投与後に測定すると、59.7±16.9(21.7%)である。
【0164】
[00173] 他の様々な実施形態において、本開示は、ポサコナゾール処置を中止してから少なくとも約2日間から少なくとも約42日間、強力なCYP3A4阻害剤との併用が禁じられているCYP3A4基質薬物の用量を減らして(例えば、基準用量の約10%〜50%)、事前にポサコナゾールを服用している患者に対して処置を行う方法を開示し、CYP3A4基質薬物は、C
maxをCYP3A4基質薬物の通常ベースラインC
maxの約4000%以下、例えば、CYP3A4基質薬物の通常ベースラインC
maxの約3950%以下、約3900%以下、約3850%以下、約3800%以下、約3750%以下、約3700%以下、約3650%以下、約3600%以下、約3550%以下、約3500%以下、約3450%以下、約3400%以下、約3350%以下、約3300%以下、約3250%以下、約3200%以下、約3150%以下、約3100%以下、約3050%以下、約3000%以下、約2950以下、約2900%以下、約2850%以下、約2800%以下、約2750%以下、約2700%以下、約2650%以下、約2600%以下、約2550%以下、約2500%以下、約2450%以下、約2400%以下、約2350%以下、約2300%以下、約2250%以下、約2200%以下、約2150%以下、約2100%以下、約2050%以下、約2000%以下、約1950%以下、約1900%以下、約1850%以下、約1800%以下、約1750%以下、約1700%以下、約1650%以下、約1600%以下、約1550%以下、約1500%以下、約1450%以下、約1400%以下、約1350%以下、約1300%以下、約1250%以下、約1200%以下、約1150%以下、約1100%以下、約1050%以下、約1000%以下、約950%以下、約900%以下、約850%以下、約800%以下、約750%以下、約700%以下、約650%以下、約600%以下、約550%以下、約500%以下、約450%以下、約445%以下、約440%以下、約435%以下、430%以下、約425%以下、約420%以下、約415%以下、約410%以下、約405%以下、約400%以下、約395%以下、約390%以下、約385%以下、約380%以下、約375%以下、約370%以下、約365%以下、約360%以下、約355%以下、約350%以下、約345%以下、約340%以下、約335%以下、330%以下、約325%以下、約320%以下、約315%以下、約310%以下、約305%以下、約300%以下、約295%以下、約290%以下、約285%以下、約280%以下、約275%以下、約270%以下、約265%以下、約260%以下、約255%以下、約250%以下、約245%以下、約240%以下、約235%以下、230%以下、約225%以下、約220%以下、約215%以下、約210%以下、205%以下、約200%以下、約195%以下、約190%以下、約185%以下、約180%以下、約175%以下、約170%以下、約165%以下、約160%以下、約155%以下、約150%以下、約145%以下、約140%以下、約135%以下、130%以下、約125%以下、約120%以下、約115%以下、約110%以下、約105%以下、又は約100%以下(全ての範囲とその部分範囲を含む)に維持している。具体的な実施形態において、CYP3A4基質薬物はラノラジンであり、ラノラジンのC
maxは、ラノラジンの通常ベースラインC
maxの約150%以下のレベルを維持する。他の具体的な実施形態において、CYP3A4基質薬物がルラシドンであり、ルラシドンのC
maxは、ルラシドンの通常ベースラインC
maxの約210%以下のレベルを維持する。他の具体的な実施形態において、CYP3A4基質薬物がタダラフィルであり、タダラフィルのC
maxは、タダラフィルの通常ベースラインC
maxの約120%以下のレベルを維持する。他の具体的な実施形態において、CYP3A4基質薬物がエルロチニブであり、エルロチニブのC
maxは、エルロチニブの通常ベースラインC
maxの約167%以下のレベルを維持する。他の具体的な実施形態において、CYP3A4基質薬物がコハク酸ソリフェナシンであり、コハク酸ソリフェナシンのC
maxは、コハク酸ソリフェナシンの通常ベースラインC
maxの約150%以下のレベルを維持する。他の具体的な実施形態において、CYP3A4基質薬物がエベロリムスであり、エベロリムスのC
maxは、エベロリムスの通常ベースラインC
maxの約200%以下のレベルを維持する。
【0165】
[00174] CYP3A4基質薬物(ルラシドン及びラノラジンなど)は、ポサコナゾールなどの強力なCYP3A4阻害剤との共投与を禁ずるラベルを有する。したがって、従来的には、ポサコナゾールの最後の投与の1日後(即ち、ポサコナゾールの中止(discontinuing)又は「中止(stopping)」の1日後)にCYP3A4基質薬物を投与することが安全であると考えられるであろう。しかし、ポサコナゾールと多くのCYP3A4基質薬物との相互作用は過去に調査されていない。出願人の臨床研究は、ポサコナゾールの併用投与中、及びポサコナゾール投与は中止された後の長期間にわたって、特定のCYP3A4基質薬物のレベルを観察する最初の研究である。出願人は、CYP3A4に対するポサコナゾールの阻害効果が、その半減期から予測されるよりも実質的に長く持続し、したがって、ポサコナゾールは、先行技術から予測されるよりも実質的に長い間、CYP3A4基質薬物の代謝を阻害することを見出した。したがって、CYP3A4基質薬物の実際の血漿中濃度は、実際には、先行技術から予測されていたよりも、ポサコナゾールを中止した後に有意に高い。したがって、CYP3A4基質薬物の「安全な」血漿濃度プロファイルを達成するように(例えば、CYP3A4基質薬物が適応される状態又は疾患について患者を処置することの利益が、本明細書に記載されるような薬物間相互作用の影響に関連するリスクを上回る場合)、出願人は、患者が以前に考えられていたよりも長く(例えば、ラベルに提供された1日の禁忌期間より長く)待たなければならず、及び/又はCYP3A4基質薬物の減量した用量を投与しなければならないことを見出した。
【0166】
[00175] 本方法の目的のために、ポサコナゾール又はケトコナゾールなどの強力なCYP3A4阻害剤との共投与を中止した後のCYP3A4基質薬物の予想血漿レベルは、下記のような従来の薬理学的方法を使用して、強力なCYP3A4阻害剤との共投与中のCYP3A4基質薬物の血漿レベルから計算できる。血漿レベルは、血漿濃度曲線下面積(AUC)及びピーク血漿濃度(Cmax)などの、様々な方法で説明され得る。CYP3A4基質薬物のベースラインレベル及びポサコナゾール相互作用レベルは、AUCとCmaxの幾何平均比(GMR)を使用して比較され得る。本明細書で使用する場合、「ベースライン」は、CYP3A4阻害薬を投与されていない他の点では同一の患者集団におけるCYP3A4基質薬物の血漿濃度を指す。GMRは、それ自体のベースライン値(例えば、ポサコナゾールで処置されなかった患者における)に対する薬物動態変数(AUCなど)の変化の比率を評価するための標準的な業界及び規制の方法である。ポサコナゾールとCYP3A4基質薬物との共投与中の基質薬物のレベル(AUC又はCmax)がわかれば、従来の薬理学的方法を使用して関数を導出して、ポサコナゾールの投与を中止した後、CYP3A4基質薬物のAUC又は血漿レベルがどのように経時減衰すると予想されるかを推定することができる。そのような関数は、ポサコナゾールの記載された半減期に基づいて、ポサコナゾールとの相互作用による、CYP3A4基質薬物のAUC(又はCmax)の減衰GMRの時間に対するプロットを提供するために使用できる。GMR曲線が、ポサコナゾールの既知の半減期によって本質的に全てのポサコナゾールが排除されたと予測される時間に近づくにつれて、GMRは1の値に近づく。
【0167】
[00176] 当業者は、予想されるDDI減衰曲線が式1を使用して計算され得ることを理解するであろう(Rang, H., Dale, M., Ritter, J. and Flower R., Rang and Dale’s Pharmacology, 6th ed. London:Elsevier, Ltd 2007. Chapter 8, p.122):
(x)日目のAUC GMR=1+[(共投与中のAUC)−1]*e^(−K
el*x)(式1)
式中、K
el=ln(2)/(31時間/24時間)又は約0.5366(ポサコナゾール錠(2016年9月に更新されたNoxafil(登録商標)ラベル))の31時間半減期に基づく、及び
式中、x=ポサコナゾール中止後の日数である。
【0168】
[00177] 予想されるDDI減衰曲線は、式1の共投与中のAUCを、同時投与時のCmaxに置き換えることで、Cmax GMRについて計算することもできる。本明細書で使用される場合、「予想レベル」及び「予測レベル」などは、式1を使用して計算されたAUC又はCmax GMR値を指す。
【0169】
[00178] ポサコナゾールとの共投与中に測定されたAUCレベルに式1を適用することにより、ルラシドン(
図8;実線)及びラノラジン(
図9;実線)の予想DDI曲線が作成された。ポサコナゾールの存在下でのエンコラフェニブ(BRAFTOVI(登録商標))の臨床的に確立された共投与レベルも決定されている。表Aに示すように、ポサコナゾールと共投与される場合、ポサコナゾールとの薬物間相互作用により、エンコラフェニブのベースラインAUCが300%上昇する(「AUC共投与レベル」「ベースラインのパーセント」と題された列を参照)。式1は、エンコラフェニブの共投与AUCレベルに適用され、AUCのエンコラフェニブGMRに対するポサコナゾールの影響の予測曲線は、
図10に示すように計算された。
【0170】
[00179] 出願人は、驚くべきことに、且つ予想外にも、ポサコナゾールを中止した後に投与されたCYP3A4基質薬物の血漿レベルが、式1を使用して計算される、そのような薬物の予想レベルと比較して有意に上昇したことを見出した。したがって、出願人は、CYP3A4基質薬物に対するポサコナゾールの阻害効果は、以前に知られていたよりもはるかに長く持続すること、及びポサコナゾールを中止した後、CYP3A4基質薬物の完全な基準用量を投与すると(例えば、本明細書に記載されているCYP3A4基質薬物のラベルで教示されているように)、例えば、式1を使用して計算される、予想レベルよりも高いCYP3A4基質薬物の血漿レベルが実際に達成される(
図8及び9を参照;破線)ことを見出した。血漿レベルにおけるこの予想外の増加の臨床的影響に対処するために、出願人は(i)CYP3A4基質薬物の完全な基準用量は、予測されるよりも高い安全な血漿レベルを達成するようにポサコナゾールを中止してから2日以上(例えば、本明細書に記載の通り)投与されるべきであるか、又は(ii)CYP3A4基質薬物の用量は、例えば、上記方程式に基づくCYP3A4基質薬物の完全な基準用量から予想されるレベルとほぼ同等(例えば、約80〜125%)の薬物の安全な血漿レベルを達成するように、減量して投与されるべきであることを見出した。CYP3A4基質薬物の減量した用量は、ポサコナゾールを中止した翌日、又はポサコナゾールを中止してから2日以上(例えば、本明細書に記載の通り)後に、ポサコナゾールと共に投与され得る。
【0171】
[00180] 一部の実施形態において(例えば、ポサコナゾールを中止してから2日以上後に完全な用量が投与される場合、又は本明細書に記載のように減量した用量が投与される場合)、CYP3A4基質薬物の血漿レベルは治療的であり、安全と見なされる目標レベル以下である(即ち、ここで、ポサコナゾールによるCYP3A4の阻害は、患者に重篤な副作用の許容できないリスクをもたらさないであろう)。
図10では、一部の実施形態に従って安全であると見なされるエンコラフェニブの目標AUC GMRレベルを示す線がこの図に重ねられている。本開示は、エンコラフェニブを投与して、予想レベルより高いが目標安全レベルを超えない血漿レベルを達成する方法を提供する。したがって、様々な実施形態において、本方法は、(i)予想曲線から予測されるレベルを超える血漿レベル(例えば、予測血漿レベル曲線より約5%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、約100%、約105%、約110%、約115%、約120%、約125%、約130%、約135%、約140%、約145%、約150%、約155%、約160%、約165%、約170%、約175%、約180%、約185%、約190%、又は約195%上であるが、目標安全レベルを超えない)を達成するように、ポサコナゾールを中止した後、CYP3A4基質薬物(エンコラフェニブなど)の基準用量を少なくとも2日間(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、又は42日間)投与すること、又は(ii)完全な基準用量について計算されたレベル以上であるが、目標安全レベルを超えない血漿レベルを達成するように、減量された用量を投与することを含む。
【0172】
[00181] ルラシドン、ラノラジン、及びエンコラフェニブについては、他のCYP3A4基質薬物の血漿レベルの予想DDI減衰曲線は、例えば、式1を使用して、ポサコナゾールとの共投与中に得られたCYP3A4基質薬物の血漿レベル、及びポサコナゾールの従来から理解されている半減期から計算できる。以下の表Aは、(a)「AUC共投与レベル」及び「Cmax共投与レベル」と題された列のCYP3A4基質薬物の共投与レベル;(b)「AUC目標安全レベル」及び「Cmax目標安全レベル」(一部の実施形態によると、利益がリスクを上回るレベル);及び(c)以前に強力なCYP3A4阻害剤(例えば、ポサコナゾール)で処置されていない患者で測定されたCYP3A4基質薬物の「ベースラインAUC」及び「ベースラインCmax」レベルを含有する。「共投与レベル」と題された列は、基質薬物が強力なCYP3A4阻害剤(例えば、ケトコナゾール)と共投与されたときに観察されたベースライン増加の倍数変化又はパーセントを提供する。これらのCYP3A4基質薬物の多くを強力なCYP3A4阻害剤と共投与することは禁忌であるため、共投与レベルは安全でないCmax及びAUCレベルを表す。様々な実施形態において、「目標安全レベル」は、一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物が適応される状態又は疾患について患者を処置することの利益が、薬物間相互作用の影響に関連するリスクを上回る場合、倍数変化の上限又はベースラインのパーセントの非限定的な例である。表Aは、各CYP3A4基質薬物の目標安全レベルの一例を提供するが、各薬物は複数の目標安全レベルを有し得る(例えば、異なる患者集団に対する特定のリスク/利益の考慮事項に応じて)。「ベースラインAUC」又は「ベースラインCmax」は、強力なCYP3A4阻害薬物を投与されていない点を除いて同一の患者におけるCYP3A4基質薬物の血漿濃度を示す。表Aに報告されている共投与レベルは、ポサコナゾール、イトラコナゾール、リトナビル、又はケトコナゾールのいずれかで測定された。本方法の目的のために、CYP3A4基質薬物のケトコナゾールとの共投与中に測定された血漿レベルは、例えば式1を使用して、ポサコナゾールDDI減衰曲線を推定するために使用され得る。一部の実施形態において、本開示は、表Aに示される標的安全AUC及びCmax以下である血漿レベルを達成するようにCYP3A4基質薬物を投与する方法を提供する。適切な遅延期間及び/又は減量投与期間を計算できるように、血漿レベルが安全且つ有効なレベル内となる時期を決定するために、CYP3A4基質薬物の血漿レベルは、当技術分野で公知の常用の方法を使用して測定できる(例えば、患者から血液サンプルを入手し、質量分析を使用してCYP3A4基質薬物の血漿濃度を測定する)。以下のセクションでは、出願人の臨床研究から収集されたポサコナゾールによるCYP3A4阻害に関する、出願人の驚くべき予想外の情報が、CYP3A4基質薬物の投与をどのように報告するかについて考察する。
【0180】
[00182] 表Aの値は近似値である。一部の実施形態において、AUC及びCmax目標安全レベルのパーセントベースラインは、約±25%(例えば、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、約20%、約21%、約22%、約23%、約24%又は約25%(それらの間の全ての範囲を含む))変動し得る。例えば、表Aの目標安全レベルが130%である場合、達成されるAUC又はCmaxレベルは155%又は105%であり得る。同様に、一部の実施形態において、AUC又はCmaxのGMRは、約+25%変動し得る。
【0181】
[00183] 患者をCYP3A4基質薬物で処置せずにおくことの潜在的に有害な結果は、CYP3A4基質薬物とポサコナゾールの間のDDIの影響に関連する潜在的なリスク(例えば、血漿レベルの上昇及びCYP3A4基質薬物への曝露の増加)とバランスを取らなければならないため、当業者(例えば、医師)は、投与が安全になったらすぐに、CYP3A4基質薬物の用量を投与するであろう。例えば、医師は、臨床的に有意な血漿レベルの上昇、又は安全と見なされる目標レベルを超えるCYP3A4薬物への曝露が生じなくなったらすぐに、CYP3A4基質薬物を投与するであろう。より低いポサコナゾールの血漿レベルがDDIの潜在的な悪影響を低減するとしても、患者はCYP3A4基質薬物による処置の利益を受けない(或いは、未処置のままであることに関連するリスクにさらされる)ため、そのような医師はより長い期間待たないであろう。特定のCYP3A4基質薬物では、CYP3A4基質薬物はポサコナゾールとの共投与には禁忌である。したがって、当業者は、そのような禁忌を、CYP3A4基質薬物のCYP3A4阻害剤(例えば、ポサコナゾール)との共投与のみが安全でないが、ポサコナゾールの最後の投与の翌日(即ち、ポサコナゾールの「中止」の翌日)すぐに、CYP3A4基質薬物の基準用量(本明細書で定義される)の100%を投与しても安全であることを意味すると解釈するであろう。
【0182】
[00184] しかしながら、出願人は、CYP3A4に対するポサコナゾールの阻害効果が、その半減期から予測されるよりも実質的に長く持続することを見出した。出願人はまた、ポサコナゾールのレベルが、本明細書で定義される肥満患者につき、長期間にわたって予想よりも高いままであることを見出した。ポサコナゾールを中止した後に患者で測定された実際のルラシドンAUCレベル(破線)が、ポサコナゾールを中止した後、ポサコナゾール半減期から従来技術で予測されるレベル(実線)よりも予想外に高いことを示す、
図8を参照されたい。また、実際のラノラジンAUCレベル(破線)が予測AUCレベル(実線)よりも有意に高いことを示す、
図9も参照されたい。従来知られていなかった、CYP3A4のポサコナゾール阻害の持続性は、従来認められていなかった、CYP3A4基質薬物のその後の投与で深刻な副作用を引き起こすリスクの増加をもたらす。このリスクを軽減するために、一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物の投与は、ポサコナゾールとの共投与だけでなく、ラベルに指示された1日の遅延を超えてポサコナゾールを中止した後の一定期間(例えば、2日以上)の投与も禁忌である(即ち、CYP3A4基質薬物とポサコナゾールの共投与の禁忌)。一部の実施形態において、本方法は、本明細書に記載されるように、投与が安全になったらすぐに、例えば、約1日を超える期間、CYP3A4基質薬物を投与することを提供する。「安全になったらすぐに」CYP3A4基質薬物を投与することは、DDIを最小限にするためにポサコナゾールの全て又はほとんど全てが患者から排除されるまで待機することを意味しない。むしろ、「安全になったらすぐに」CYP3A4基質薬物を投与することは、ポサコナゾールの血漿レベルが明らかなDDI効果がまだ存在するようなレベルであっても、CYP3A4基質薬物を投与することを一般的に意味する。CYP3A4基質薬物の血漿レベルが目標安全レベルを超えないように、DDIの効果が十分に低くなったらすぐに、CYP3A4基質薬物が投与される。これは、そのような患者を未処置のままにするリスクを可能な限り最小限とするための、必要以上の遅延(ポサコナゾールの中止後)のない、CYP3A4基質薬物による患者の処置の必要性を説明する。
【0183】
[00185] 本明細書で使用する場合、CYP3A4基質薬物が「安全になったらすぐに」及び「安全レベル」で投与される場合などに使用される、「安全」とは、ポサコナゾールによるCYP3A4の阻害は、患者に重篤な副作用の許容できないリスク(例えば、CYP3A4基質薬物の血漿レベルによる)をもたらさなくなったらすぐに、ということを意味する。「深刻な副作用の許容できないリスク」は、例えば、CYP3A4基質薬物への暴露の増加に関連するリスクが、全体として、CYP3A4基質薬物で患者を処置しないリスクよりも高い場合に発生する。一部の実施形態において、出願人によって予想外に見出されたように、「安全になったらすぐに」CYP3A4基質薬物を投与することは、先行技術によって予測されるよりも長く待機すること(即ち、CYP3A4基質薬物とポサコナゾールの共投与のラベル禁忌に基づき、ポサコナゾールを中止してから1日を超えて待機すること)を必要とする。暗示的に、本明細書で使用される「安全でない」は、患者の処置に関連するリスク(例えば、CYP3A4基質薬物への高い曝露)が患者を処置しないリスクよりも大きい場合を意味する。したがって、本方法は、CYP3A4に対するポサコナゾールの阻害効果の従来未知の大きさ及び未知の持続時間、並びにCYP3A4基質薬物で患者を処置する必要性を説明する。
【0184】
[00186] 一部の実施形態において、処置が好ましいリスク/利益プロファイルを提供するとすぐに、CYP3A4基質薬物が投与される。リスク/利益プロファイルは、処置の利益と比較して、処置した場合の潜在的な有害事象の患者のリスクに重み付けする。リスク/利益プロファイルを評価するために使用される要因の非限定的な例は、(i)患者が受けるであろう利益の種類(例えば、処置のエンドポイント及び患者への処置の価値);(ii)利益の大きさ;(iii)患者が1つ以上の利益を経験する蓋然性;(iv)効果の持続時間、及び持続時間が利益になるか;(v)有害事象の重篤さ、種類、数、及び率(例えば、重篤な有害事象と重篤でない有害事象);(vi)有害事象の蓋然性(例えば、有害事象を経験すると予想される患者集団のパーセンテージ;研究集団における各有害事象の発生率;判定確率の不確実性の程度;想定される利益を考慮した、患者が有害事象の想定されるリスクを受け入れる意思);(vii)有害事象の持続時間(例えば、有害事象がどの程度持続するか、及びそれが可逆的であるか;有害事象に対処するために必要な介入の種類);(viii)医学的必要性(例えば、CYP3A4基質薬物が利益を提供するか、又は他の治療法で満たされない必要性に対処するか)、を含む。ポサコナゾールなどのCYP3A4阻害剤とCYP3A4基質薬物(本明細書に開示されるものを含む)との間の潜在的な薬物間相互作用の文脈において、CYP3A4阻害剤の存在下でのCYP3A4基質薬物の適切な投与には、様々なリスク及び利益要因のバランスをとる必要がある(例えば、上述の通り)。リスク/利益プロファイルの評価に起因するCYP3A4基質薬物の適切な投与量は、慣習的にFDAの認可を受けた薬物ラベルに組み込まれている。明確を期すために言うと、PKの上昇(例えば、Cmax、AUC、又はAUC若しくはCmaxのGMR)は、当業者(例えば、医師)が、CYP3A4基質薬物を投与するかを決定する際に関連すると見なされる唯一の要因ではない。一部の実施形態において、利益がリスクを上回るとすぐに、患者はCYP3A4基質薬物を投与される。一部の実施形態において、利益がリスクを上回るとすぐに、患者は完全な基準用量を投与される。一部の実施形態において、利益がリスクを上回るとすぐに、患者は減量した用量を投与される。
【0185】
[00187] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物は、CYP3A4基質薬物のCmax、AUC、及びAUC若しくはCmaxのGMRの少なくとも1つ以上が、そのような投与後、安全レベルになるとすぐに投与される。一部の実施形態において、安全レベルはCYP3A4基質薬物について表Aに示されるCmax、AUC、及び/又はGMRの共投与レベルよりも低く、例えば、共投与レベルよりも、約5%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、又は約95%低い。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物は、CYP3A4基質薬物のCmax、AUC、平均AUC、及びAUC若しくはCmaxのGMRの少なくとも1つ以上が、予測されなかったレベルにまで高まる(例えば、予測されたレベルよりも高くなる)とすぐに、投与される(CYP3A4基質薬物のそのようなレベルに関する、従来のCYP3A4阻害剤の(例えば、ポサコナゾールの)インパクトについての理解に基づくと、実際に起こりそうもと考えられていたレベル)。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物は、ポサコナゾールの中止後、CYP3A4基質薬物のCmax又はAUCが、そのようなパラメータのそれぞれの通常のベースライン値(表A)の、約3000%、約2900%、約2800%、約2700%、約2600%、約2500%、約2400%、約2300%、約2200%、約2100%、約2000%、約1900%、約1800%、約1700%、約1600%、約1500%、約1400%、約1300%、約1200%、約1100%、約1000%、約990%、約980%、約970%、約960%、約950%、約940%、約930%、約920%、約910%、約900%,約590%、約580%、約570%、約560%、約550%、約540%、約530%、約520%、約510%、約500%、約490%、約480%、約470%、約460%、約450%、約440%、約430%、約420%、約410%、約400%、約390%、約380%、約370%、約360%、約350%、約340%、約330%、約320%、約310%、約300%、約290%、約280%、約270%、約260%、約250%、約240%、約230%、約220%、約210%、約200%、約190%、約180%、約170%、約160%、約150%,約140%、約130%、約120%、約110%、及び約105%(全ての範囲とその部分範囲を含む)になったらすぐに、安全に投与することができる。一部の実施形態では、CYP3A4基質薬物は、ポサコナゾールの中止後、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、又は42日後(それらの間の全ての値及び範囲を含む)にすぐに、安全に投与することができる。一部の実施形態において、ポサコナゾールの中止後、CYP3A4基質薬物のAUC又はCmaxのGMRが、そのようなパラメータの通常のベースライン値のそれぞれと比較して、約30倍、約29倍、約28倍、約27倍、約26倍、約25倍、約24倍、約23倍、約22倍、約21倍、約20倍、約19倍、約18倍、約17倍、約16倍、約15倍、約14倍、約13倍、約12倍、約11倍、約10倍、約9.9倍、約9.8倍、約9.7倍、約9.6倍、約9.5倍、約9.4倍、約9.3倍、約9.2倍、約9.1倍、約9倍、約8.9倍、約8.8倍、約8.7倍、約8.6倍、約8.5倍、約8.4倍、約8.3倍、約8.2倍、約8.1倍、約8.0倍、約7.9倍、約7.8倍、約7.7倍、約7.6倍、約7.5倍、約7.4倍、約7.3倍、約7.2倍、約7.1倍、約7.0倍、約6.9倍、約6.8倍、約6.7倍、約6.6倍、約6.5倍、約6.4倍、約6.3倍、約6.2倍、約6.1倍、約6.0倍、約5.9倍、約5.8倍、約5.7倍、約5.6倍、約5.5倍、約5.4倍、約5.3倍、約5.2倍、約5.1倍、約5.0倍、約4.9倍、約4.8倍、約4.7倍、約4.6倍、約4.5倍、約4.4倍、約4.3倍、約4.2倍、約4.1倍、約4.0倍、約3.9倍、約3.8倍、約3.7倍、約3.6倍、約3.5倍、約3.4倍、約3.3倍、約3.2倍、約3.1倍、約3.0倍、約2.9倍、約2.8倍、約2.7倍、約2.6倍、約2.5倍、約2.4倍、約2.3倍、約2.2倍、約2.1倍、約2.0倍、約1.9倍、約1.8倍、約1.7倍、約1.6倍、約1.5倍、約1.4倍、約1.3倍、約1.2倍、約1.1倍、及び約1.05倍になったら(それらの間の全ての範囲を含む)すぐに、CYP3A4基質薬物を安全に投与することができる。一部の実施形態では、CYP3A4基質薬物は、ポサコナゾールの中止後、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、又は42日後(それらの間の全ての値及び範囲を含む)になったらすぐに、安全に投与することができる。一部の実施形態では、患者は、上記Cmax又はAUC値のいずれか、或いは、上記Cmax又はAUCのGMRの倍数変化のいずれかを達成するように、CYP3A4基質薬物の全標準用量を投与される。一部の実施形態では、ポサコナゾールの中止後、患者は、上記Cmax又はAUC値のいずれか、或いは、上記のCmax又はAUCのGMRの倍数変化のいずれかを達成するように、CYP3A4基質薬物の減量した用量を投与される。
【0186】
[00188] 一部の実施形態において、本明細書に開示される方法は、従来から理解されている、27時間(正常な肝機能を有する患者)、39時間(軽度の肝障害を有する患者)、27時間(中等度の肝障害を有する患者)、及び43時間(重度の肝障害を有する患者)、ポサコナゾール注射による投与後約24時間、ポサコナゾール遅延放出錠剤の投与後約31時間、ポサコナゾール経口懸濁液の投与後約31〜37時間のポサコナゾール半減期に基づき、CYP3A4基質薬物のその用量について予測されたそれぞれの値を超える、1つ以上のPKパラメータ(AUC、Cmax、及びAUC又はCmaxのGMR)を達成するように、CYP3A4基質の用量を投与することを提供する。Noxafil(登録商標)ラベル、2016年9月改訂。
図8は、式1及び31時間のポサコナゾール半減期を使用した、Noxafil(登録商標)ラベルに記載されるポサコナゾールの半減期から予測されるルラシドンレベル(「予測レベル;実践」)と比較した、出願人の研究で測定されたポサコナゾール中止後の様々な時点での正常体重及び肥満の患者の基準用量の100%の投与に起因する実際のルラシドンAUCレベルを示す(ベースラインAUCの倍数として;破線)。実線は、予測されたルラシドンAUCレベル(GMRとして報告)が、ポサコナゾールを中止してから1日後、ベースラインより約400%(又は約4倍)大きく、ポサコナゾールを中止してから2日後、ベースラインより約300%(又は約3倍)大きく、ポサコナゾールを中止してから3日後、ベースラインより約200%(又は約2倍)大きく、その後、ポサコナゾールを中止してから9日目頃に、ベースラインに達するまで漸減することを示す。対照的に、出願人のデータは、実際のルラシドンAUCレベルが、ポサコナゾールの中止後少なくとも14日間、予測レベルを有意に上回っている、例えば、ポサコナゾールを中止してから2日後、予想より約2倍大きく、ポサコナゾールを中止してから3日後、予想より約2〜3倍大きく、ポサコナゾールを中止してから4日後、予想より約2.5〜3.5倍大きく、少なくとも約14日間、予想レベルの約2〜3倍を維持することを示す。同じ研究がラノラジンで実施された。
図8と同様に、
図9は、Noxafil(登録商標)ラベルに記載される31時間のポサコナゾールの半減期から予測されるラノラジンレベル(「予測レベル」;実践)と比較した、出願人の研究で測定されたポサコナゾール中止後の様々な時点での基準用量の100%の投与に起因する、正常体重及び肥満の患者の実際のラノラジンAUCレベルを示す(ベースラインAUCの倍数として;破線)。出願人のデータは、実際のラノラジンAUCレベルが、ポサコナゾールの中止後少なくとも14日間、予測レベルを有意に上回っている、例えば、ポサコナゾールを中止してから2日後、予想より約0.5〜1.5倍大きく、ポサコナゾールを中止してから3日後、予想より約1.5倍大きく、ポサコナゾールを中止してから4日後、予想より約1.5倍大きく、少なくとも約14日間、予想レベルの約0.5〜1.5倍を維持することを示す。一部の実施形態において、本方法は、CYP3A4基質薬物(例えば、ルラシドン、ラノラジン、又は本明細書に記載のものなどの他の任意のCYP3A4基質薬物)を投与して、基準用量について測定された予想レベルを超える血漿レベルを達成する。
【0187】
[00189] 一部の実施形態において、本方法は、
図8に示すような、ルラシドンのAUC、Cmax、及び/又はAUC若しくはCmaxのGMRの少なくとも1つが予測レベル(例えば、式1及びポサコナゾールの認められた半減期を使用して計算されるDDI減衰曲線)を超える、ポサコナゾールを中止した後の特定の日にルラシドンを投与することを提供する。一部の実施形態において、ルラシドンは、ルラシドンのAUC又はCmaxの少なくとも1つが、ベースラインレベルの約105%、約110%、約115%、約120%、約125%、約130%、約135%、約140%、約145%、約150%、約155%、約160%、約165%、約170%、約175%、約180%、約185%、約190%、約195%、約200%、約210%、約215%、約216%、約220%、約225%、約230%、約235%、約240%、約245%、約250%、約255%、約260%、約265%、約270%、約275%、約280%、約285%、約290%、約295%、約300%、約305%、約310%、約315%、約320%、約325%、約330%、約335%、約340%、約345%、約350%、約355%、約360%、約365%、約370%、約375%、約380%、約385%、約390%、約395%、又は約400%(それらの間の全ての値及び範囲を含む)である場合に投与される。一部の実施形態において、ルラシドンは、ルラシドンのAUC又はCmaxのGMRの少なくとも1つが、約1.05倍、約1.1倍、約1.15倍、約1.2倍、約1.25倍、約1.3倍、約1.35倍、約1.4倍、約1.45倍、約1.50倍、約1.55倍、約1.6倍、約1.65倍、約1.7倍、約1.75倍、約1.8倍、約1.85倍、約1.90倍、約1.95倍、約2.0倍、約2.1倍、約2.15倍、約2.16倍、約2.2倍、約2.24倍、約2.25倍、約2.3倍、約2.35倍、約2.4倍、約2.45倍、約2.50倍、約2.55倍、約2.60倍、約2.65倍、約2.7倍、約2.75倍、約2.8倍、約2.85倍、約2.9倍、約2.95倍、約3.0倍、約3.05倍、約3.1倍、約3.15倍、約3.20倍、約3.25倍、約3.30倍、約3.35倍、約3.40倍、約3.45倍、約3.50倍、約3.55倍、約3.60倍、約3.65倍、約3.7倍、約3.75倍、約3.8倍、約3.85倍、約3.9倍、約3.95倍、又は約4.0倍(それらの間の全ての値及び範囲を含む)、増加する場合に投与される。一部の実施形態において、ルラシドンの投与(例えば、基準用量の100%又は減量した用量)は、ポサコナゾールの中止後、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、又は42日間(それらの間の全ての値及び部分範囲を含む)ですぐに開始される。
【0188】
[00190] 一部の実施形態において、本方法は、
図9に示すような、ラノラジンのAUC、Cmax、及び/又はAUC若しくはCmaxのGMRの少なくとも1つが予測レベル(例えば、式1及びポサコナゾールの認められた半減期を使用して計算されるDDI減衰曲線)を超える、ポサコナゾールを中止した後の特定の日にラノラジンを投与することを提供する。一部の実施形態において、ラノラジンは、ラノラジンのAUC又はCmaxの少なくとも1つが、ベースラインレベルの約105%、約110%、約115%、約120%、約125%、約130%、約135%、約140%、約145%、又は約150%(それらの間の全ての値及び範囲を含む)である場合に投与される。一部の実施形態において、ラノラジンは、ラノラジンのAUC又はCmaxのGMRの少なくとも1つが、約1.05倍、約1.1倍、約1.15倍、約1.2倍、約1.25倍、約1.3倍、約1.35倍、約1.4倍、約1.45倍、又は約1.50倍増加する場合に投与される。一部の実施形態において、ラノラジンの投与(例えば、基準用量の100%又は減量した用量)は、ポサコナゾールの中止後、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、又は42日間(それらの間の全ての値及び部分範囲を含む)ですぐに開始される。
【0189】
[0191] 出願人のルラシドン及びラノラジンの臨床研究の観察は、他のCYP3A4基質薬物の投与は、ポサコナゾールの中止後、少なくとも2日後(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、又は42日後)にされなければならないことを示す。一部の実施形態において、出願人は、ポサコナゾールの中止後、CYP3A4基質薬物のCmax、AUC及び/又はAUC若しくはCmaxのGMRの1つ以上が予測できなかったレベル(例えば、式1及びポサコナゾールの認められた半減期を使用して計算されるDDI減衰曲線)に上昇した後に、かつ、実際に、非常にポサコナゾール治療の中止後起こりそうもないと考えられていた特定の日に、CYP3A4基質薬物を投与することができることを見出した。特定の血漿レベルは安全ではないことがあるため、一部の実施形態において、本発明の方法は、CYP3A4基質薬物のAUC、Cmax、又はAUC若しくはCmaxのGMRの少なくとも1つが最大レベル又はそれ以下であって、予測レベルより大きくなったとき(例えば、そうなったらすぐ)に、CYP3A4基質薬物を投与する。一部の実施形態において、最大レベルは、CYP3A4基質薬物で患者を処置する利益がリスクを上回る、CYP3A4基質薬物の血漿レベルである。最大レベルを超えると、処置のリスクが利益を上回る。様々なCYP3A4基質薬物の最大レベルの非限定的な例は、表A「目標安全レベル」として示されている。特定の血漿レベルは安全ではないことがあるため、一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物の実際のAUC又はCmaxの少なくとも1つが、予測されるAUC又はCmaxの約3000%〜約105%になったら、例えば、約3000%、約2900%、約2800%、約2700%、約2600%、約2500%、約2400%、約2300%、約2200%、約2100%、約2000%、約1900%、約1800%、約1700%、約1600%、約1500%、約1400%、約1300%、約1200%、約1100%、約1000%、約950%、約900%、約850%、約800%、約750%、約700%、約650%、約600%、約550%、約500%、約450%、約400%、約350%、約300%、約250%、約200%、約190%、約180%、約170%、約160%、約150%、約145%、約140%、約135%、約130%、約125%、約120%、約115%、約110%、及び約105%(全ての範囲とその部分範囲を含む)になったら、CYP3A4基質薬物が投与される。一部の実施形態において、ポサコナゾールの中止後、AUC又はCmaxのGMRの少なくとも1つが、ベースラインAUC又はCmaxの約30倍〜約1.05倍になったら、例えば、そのようなパラメータの通常のベースライン値のそれぞれと比較して、約30倍、約29倍、約28倍、約27倍、約26倍、約25倍、約24倍、約23倍、約22倍、約21倍、約20倍、約19倍、約18倍、約17倍、約16倍、約15倍、約14倍、約13倍、約12倍、約11倍、約10倍、約9.9倍、約9.8倍、約9.7倍、約9.6倍、約9.5倍、約9.4倍、約9.3倍、約9.2倍、約9.1倍、約9倍、約8.9倍、約8.8倍、約8.7倍、約8.6倍、約8.5倍、約8.4倍、約8.3倍、約8.2倍、約8.1倍、約8.0倍、約7.9倍、約7.8倍、約7.7倍、約7.6倍、約7.5倍、約7.4倍、約7.3倍、約7.2倍、約7.1倍、約7.0倍、約6.9倍、約6.8倍、約6.7倍、約6.6倍、約6.5倍、約6.4倍、約6.3倍、約6.2倍、約6.1倍、約6.0倍、約5.9倍、約5.8倍、約5.7倍、約5.6倍、約5.5倍、約5.4倍、約5.3倍、約5.2倍、約5.1倍、約5.0倍、約4.9倍、約4.8倍、約4.7倍、約4.6倍、約4.5倍、約4.4倍、約4.3倍、約4.2倍、約4.1倍、約4.0倍、約3.9倍、約3.8倍、約3.7倍、約3.6倍、約3.5倍、約3.4倍、約3.3倍、約3.2倍、約3.1倍、約3.0倍、約2.9倍、約2.8倍、約2.7倍、約2.6倍、約2.5倍、約2.4倍、約2.3倍、約2.2倍、約2.1倍、約2.0倍、約1.9倍、約1.8倍、約1.7倍、約1.6倍、約1.5倍、約1.4倍、約1.3倍、約1.2倍、約1.1倍、及び約1.05倍になったら(それらの間の全ての範囲を含む)、CYP3A4基質薬物が投与される。一部の実施形態では、投与は、ポサコナゾールの中止後、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、又は42日後(それらの間の全ての値及び範囲を含む)に開始する。例えば、一部の実施形態では、通常のベースラインの約400%〜105%、約300%〜約105%、又は約216%〜105%のAUCとなるようにルラシドンが投与され、これは、ポサコナゾールの中止後、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、又は42日後に行うことができる。他の例として、一部の実施形態では、通常のベースラインの約150%〜約105%のAUCを提供するようにラノラジンが投与され、これは、ポサコナゾールの中止後、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、又は42日後に行うことができる。
【0190】
[00192] 一部の実施形態において、本発明の方法は、CYP3A4基質薬物が投与されたときに、基質薬物の血漿レベル(即ち、AUC、Cmax、又はAUC若しくはCmaxのGMRの少なくとも1つ)が、他の方法では特定の最大レベル(例えば、約25%)を超える場合には、前記基質薬物が投与されないことを必要とする。即ち、一部の実施形態において、最大レベルは、CYP3A4基質薬物をいつ投与するかを決定し、CYP3A4基質薬物は、AUC、Cmax、又はAUC若しくはCmaxのGMRの少なくとも1つが最大レベル以下になる場合にのみ投与される。一部の実施形態において、最大レベルは、基質薬物がポサコナゾールと共投与された場合に生じるCYP3A4基質薬物のAUC、Cmax、又はAUC若しくはCmaxのGMRの少なくとも1つよりも小さい(表AのAUC及びCmaxの共投与レベルを参照)。一部の実施形態において、最大レベルは、CYP3A4基質薬物で患者を処置することの利益がリスクを上回る血漿レベルである。一部の実施形態において、最大レベルは表Aに提供される目標安全レベルである。CYP3A4基質薬物を投与すると、AUC、Cmax、又はAUC若しくはCmaxのGMRレベルの少なくとも1つが目標安全レベルを超える場合、投与は、AUC、Cmax、又はAUC若しくはCmaxのGMRレベルの少なくとも1つが目標安全レベル以下になるまで遅延される。
【0191】
[00193] 一部の実施形態において、最大レベルは、有害事象の発生率に関連している。一部の実施形態において、最大レベルを確立する有害事象の発生率は、同じ処置を受けている患者の集団において、少なくとも約2%、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%である。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物を投与するかどうかの決定は、リスク/利益分析に基づく(例えば、上述の通り)。
【0192】
[00194] 例としてルラシドンを使用すると、ルラシドンのAUCの約300%の増加(GMRの約3倍の増加)は傾眠に関連し、AUCの400%の増加(又はGMRの約4倍の増加)はアカシジアに関連する。患者を処置する利益のため、一部の実施形態において、ルラシドンは、AUCが最大で約300%増加(GMRの約3倍の増加)した場合に投与されるが、AUCが約400%増加(GMRの約4倍の増加)する場合には投与されない。一部の実施形態において、ルラシドンの最大レベルは、ベースラインAUCにおける216%の増加である。一部の実施形態において、例えば、患者の処置の必要性がリスクを上回る場合、最大レベルは、ベースラインAUCの約500%の増加であってもよい。他の実施形態において、最大レベルは、ベースラインAUCの500%未満〜216%の範囲の任意の値であり得、これらの値の間の任意の範囲が含まれる。したがって、一部の実施形態において、ルラシドンの最大レベルは、AUCの通常のベースラインレベルの400%、約300%、又は約216%である。したがって、一部の実施形態において、ルラシドンは、AUCが、約400%、約350%、約300%、約275%、約250%、約225%、約216%、約215%、約210%、約205%、約200%、約195%、約190%、約185%、約180%、約175%、約170%、約165%、約160%、約155%、約150%、約145%、約140%、約135%、約130%、約125%、約120%、約115%、約110%、約105%以下(それらの間の全ての値及び範囲を含む)になったらすぐに投与され、これは、ポサコナゾールの中止後、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、及び30日で起こり得る。
【0193】
[00195]一部の実施形態において、AUC又はCmaxの少なくとも1つが、CYP3A4基質薬物の(上記で定義される)通常のベースラインAUCの約3000%より大きい場合、例えば、約2900%超、約2800%超、約2700%超、約2600%超、約2500%超、約2400%超、約2300%超、約2200%超、約2100%超、約2000%超、約1900%超、約1800%超、約1700%超、約1600%超、約1500%超、約1400%超、約1300%超、約1200%超、約1100%超、約1000%超、約950%超、約900%超、約850%超、約800%超、約750%超、約700%超、約650%超、約600%超、約550%超、約500%超、約450%超、約400%超、約350%超、約300%超、約250%超、約200%超、約190%超、約180%超、約170%超、約160%超、約150%超、約145%超、約140%超、約135%超、約130%超、約125%超、約120%超、約115%超、又は約110%超(全ての範囲とその部分範囲を含む)の場合、CYP3A4基質薬物は投与されない。一部の実施形態において、AUC又はCmaxのGMRの少なくとも1つが、CYP3A4基質薬物の(上記で定義される)通常のベースラインAUCの約30倍より大きい場合、例えば、約30倍超、約29倍超、約28倍超、約27倍超、約26倍超、約25倍超、約24倍超、約23倍超、約22倍超、約21倍超、約20倍超、約19倍超、約18倍超、約17倍超、約16倍超、約15倍超、約14倍超、約13倍超、約12倍超、約11倍超、約10倍超、約9.5倍超、約9.0倍超、約9.5倍超、約8.0倍超、約7.5倍超、約7.0倍超、約6.5倍超、約6.0倍超、約5.5倍超、約5.0倍超、約4.5倍超、約4.0倍超、約3.5倍超、約3.0倍超、約2.5倍超、約2.0倍超、約1.9倍超、約1.8倍超、約1.7倍超、約1.6倍超、約1.5倍超、約1.4倍超、約1.3倍超、約1.2倍超、又は約1.1%超(全ての範囲とその部分範囲を含む)の場合、CYP3A4基質薬物は投与されない。
【0194】
[00196] 本明細書で考察されるように、出願人は、CYP3A4に対するポサコナゾールの阻害効果が、その半減期から予測されるよりも実質的に長く持続することを見出した。したがって、一部の実施形態において、本方法は、ポサコナゾールとCYP3A4基質薬物間の薬物間相互作用(例えば、CYP3A4基質薬物のレベルの上昇に関連する、臨床的に関連する有害事象)が、患者に許容できないリスクをもたらさないように、十分なポサコナゾールが患者から排除されるとすぐに、CYP3A4基質薬物を投与することを提供する。実施例2及び3で説明されているように、ポサコナゾールの排出半減期は正常体重の患者と肥満の患者とでは異なり、したがって、ポサコナゾールを中止した後、CYP3A4基質薬物を安全に投与するために必要な遅延期間は、これらの患者集団では異なり得る。具体的には、出願人は、正常体重の患者のポサコナゾールの排出半減期を33.6時間で測定したのに対し、肥満患者のポサコナゾールの排出半減期は58.3時間と測定された。表Bは、出願人が実施した2つの別個の臨床試験(BOW−001及びBOW−002)で測定された正常及び肥満患者について測定されたポサコナゾールの平均定常状態濃度を示す。2つの臨床研究では、同じプロトコルを使用して、ポサコナゾールの排出半減期を測定し、これにより各研究の正常患者のデータ(「全正常」)と各研究の肥満患者のデータ(「全肥満」)を組み合わせることができた。
【0196】
[00198] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物は、ポサコナゾールの少なくとも約2半減期、例えば、約2半減期、約3半減期、約4半減期、約5半減期、約6半減期、約7半減期、約8半減期、約9半減期、約10半減期、約11半減期、約12半減期、約13半減期、約14半減期、約15半減期、約16半減期、約17半減期、約18半減期、約19半減期、約20半減期、約21半減期、約22半減期、約23半減期、約24半減期、約25半減期、約26半減期、約27半減期、約28半減期、約29半減期、又は約30半減期、又はそれを超える期間(それらの間の全ての値及び部分範囲を含む)が経過した後に投与される。
【0197】
[00199] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物の投与のタイミングは、出願人により測定されるポサコナゾールレベルに基づく。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物は、ポサコナゾールレベルが定常状態レベルの少なくとも約50%減少、例えば、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約87.5%、約90%、約93.75%、約95%、約96.875%、約98.4375%、又は約99%(それらの間の全ての値及び部分範囲を含む)減少したときに投与される。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物は、ポサコナゾールレベルが定常状態レベルの約50%、例えば、定常状態レベルの約45%、約40%、約35%、約30%、約25%、約20%、約15%、約12.5%、約10%、約6.25%、約5%、約3.125%、約1.5625%、又は約1%(それらの間の全ての値及び部分範囲を含む)となったらすぐに投与される。
【0198】
[00200] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物は、次の2つの条件が満たされるとすぐに投与される。(i)ポサコナゾールレベルが定常状態レベルの少なくとも約50%減少、例えば、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約87.5%、約90%、約93.75%、約95%、約96.875%、約98.4375%、又は約99%(それらの間の全ての値及び部分範囲を含む)減少する;及び(ii)CYP3A4基質薬物の血漿レベルが、安全と見なされる目標レベル以下であるが、CYP3A4基質薬物の予想レベルを超える。CYP3A4基質薬物の予想レベルは、式1を使用して計算され得る。一部の実施形態において、安全であると見なされる目標レベルは、CYP3A4基質薬物について表Aに開示されている「目標安全レベル」である。
【0199】
[00201] 一部の実施形態において、方法は、CYP3A4基質薬物の(本明細書で定義されるように、基準用量と比較して)減量した用量を患者に投与することを提供する。減量した用量は、ポサコナゾールと同時に、ポサコナゾールを中止した翌日に、又は本明細書に記載される任意の遅延期間後(例えば、ポサコナゾール中止から2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、又は42日後)に投与され得る。一部の実施形態において、減量した用量は、約7日間〜約42日間、例えば、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、又は42日間(それらの間の全ての値及び部分範囲を含む)にわたって投与される。一部の実施形態において、方法は、基準用量の通常のベースラインAUCの約500%〜約100%の範囲(例えば、約500%、約475%、約450%、約425%、約400%、約375%、約350%、約325%、約300%、約275%、約250%、約225%、約200%、約175%、約150%、約125%、及び約100%(それらの間の全ての値及び部分範囲を含む))の最大AUCをもたらす、減量した基準用量を選択すること、次いで、減量した基準用量が通常のベースラインの100%未満であるAUCを提供する日に患者に基準用量が投与されることを提供する。一部の実施形態において、基準用量が投与された場合、AUCが本明細書に記載されるような安全レベルを超えないことを条件として、患者は、減量した用量が通常のベースラインの100%未満であるAUCを提供する日の前に基準用量を投与される。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物の減量した用量を投与することによって提供されるAUC、Cmax、GMR AUC又はGMR Cmaxは、ベースライン値とCYP3A4基質薬物について表Aに記載された目標安全値との間である。
【0200】
[00202] 例えば、一部の実施形態において、本開示の方法は、患者の通常のベースラインの約4.34〜1である最大GMRを提供する、減量した用量のルラシドンを投与すること、次いで、減量した基準用量が、1以下であるGMRを提供する日に患者に基準用量が投与されることを提供する。一部の実施形態において、ルラシドンの基準用量は、約120mgであり得る。一部の実施形態において、患者は、ポサコナゾールで処置されている間、ルラシドンの服用を中止し;次いで、患者はポサコナゾールによる処置を中止し、ポサコナゾールを中止してから1〜3日後のいずれかで、約21〜28日間にわたり、減量した用量のルラシドン(例えば、約60〜80mg)の投与を開始し;ポサコナゾールを中止してから約21〜28日後の範囲の日で、患者は120mgの基準用量のルラシドンの投与を開始する。或いは、一部の実施形態において、ポサコナゾールを中止してから約9日〜約12日後まで、患者は60mgのルラシドンを投与されてもよく、次いで、患者は120mgの基準用量の投与を開始する。
【0201】
[00203] 一部の実施形態において、減量した用量のCYP3A4基質薬物は、ポサコナゾールレベルが定常状態レベルの約50%、例えば、定常状態レベルの約45%、約40%、約35%、約30%、約25%、約20%、約15%、約12.5%、約10%、約6.25%、約5%、約3.125%、約1.5625%、又は約1%(それらの間の全ての値及び部分範囲を含む)となったらすぐに投与される。
【0202】
[00204] 一部の実施形態において、減量した用量のCYP3A4基質薬物は、次の2つの条件が満たされるとすぐに投与される。(i)ポサコナゾールレベルが定常状態レベルの少なくとも約50%減少、例えば、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約87.5%、約90%、約93.75%、約95%、約96.875%、約98.4375%、又は約99%(それらの間の全ての値及び部分範囲を含む)減少する;及び(ii)CYP3A4基質薬物の血漿レベルが、安全と見なされる目標レベル以下であるが、CYP3A4基質薬物の予想レベルを超える。CYP3A4基質薬物の予想レベルは、式1を使用して計算され得る。一部の実施形態において、安全であると見なされる目標レベルは、CYP3A4基質薬物について表Aに開示されている「目標安全レベル」である。
【0203】
[00205] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はラノラジンである。一部の実施形態において、ラノラジンは慢性狭心症に適応される。一部の実施形態において、慢性狭心症を処置するための基準用量は、500〜1000mgの範囲である。一部の実施形態において、基準用量は、1日2回投与される。CYP3A4基質薬物がラノラジンである実施形態において、ラノラジンの1日用量は約500mg以下、例えば、約490mg、約480mg、約470mg、約460mg、約450mg、約440mg、約430mg、約420mg、約410mg、約400mg、約390mg、約380mg、約370mg、360mg、約350mg、約340mg、約330mg、約320mg、約310mg、約300mg、約290mg、約280mg、約270mg、260mg、約250mg、約240mg、約230mg、約220mg、約210mg、約100mg、約190mg、約180mg、約170mg、160mg、約150mg、約140mg、約130mg、約120mg、約110mg、約100mg、約90mg、約80mg、約70mg、約60mg、又は約50mg(全ての範囲とその部分範囲を含む)であり、ポサコナゾールレジメンの中止から少なくとも2〜42日間処置を延期する、或いは、ポサコナゾールレジメンの中止から約2〜42日間用量を減らすものとする。
【0204】
[00206] 実施形態において、CYP3A4基質薬物はルラシドンである。一部の実施形態において、ルラシドンは、成人及び青少年(13〜17歳)の統合失調症、成人のI型双極性障害(双極性うつ病)、中度の双極性うつ病、重度の双極性うつ病、急性の希死念慮及び行動(ASIB)を有する重度の双極性うつ病に伴ううつ病エピソードの処置に、単剤療法、或いはリチウム又はバルプロ酸による補助療法として適応される。一部の実施形態において、成人の統合失調症を処置するための基準用量は、1日あたり40〜160mgの範囲(例えば、40、60、80、100、120、140、160、又は180mg)である。一部では、青少年(13〜17歳)の統合失調症を処置するための基準用量は、48〜80mgの範囲(例えば、40、60、又は80mg)である。一部の実施形態において、成人の双極性うつ病を処置するための基準用量は、20〜120mgの範囲(例えば、20、40、60、80、100、又は120mg)である。一部の実施形態において、小児患者(10〜17歳)の双極性うつ病を処置するための基準用量は、20〜80mgの範囲(例えば、20、40、60、又は80mg)である。CYP3A4基質薬物がルラシドンである実施形態において、ルラシドンの1日用量は約80mg以下、例えば、約75、約70mg、約65mg、約60mg、約55mg、約50mg、約45mg、約40mg、約35mg、約30mg、約25mg、約20mg、約15mg、又は約10mg(全ての範囲とその部分範囲を含む)であり、ポサコナゾールレジメンの中止から少なくとも約2〜42日間処置を延期する、或いは、ポサコナゾールレジメンの中止から約2〜42日間用量を減らすものとする。
【0205】
[00207] CYP3A4基質薬物がタダラフィルである実施形態において、タダラフィルの1日用量は約2.5mg以下、例えば、約2.25mg、約2.0mg、約1.75mg、約1.5mg、約1.25mg、約1.0mg、約0.75mg、又は約0.5mg(全ての範囲とその部分範囲を含む)であり、ポサコナゾールレジメンの中止から少なくとも2〜42日間処置を延期する、或いは、ポサコナゾールレジメンの中止から約2〜42日間用量を減らすものとする。
【0206】
[00208] CYP3A4基質薬物がタダラフィルである他の実施形態において、タダラフィルの72時間当たりの用量は約10mg以下、例えば、約9.5mg、約9.0mg、約8.5mg、約8.0mg、約7.5mg、約7.0mg、約6.5mg、約6.0mg、約5.5mg、約5.0mg、約4.5mg、約4.0mg、約3.5mg、約3.0mg、約2.5mg、約2.0mg、約1.5mg、約1.0mg、又は0.5mg(全ての範囲とその部分範囲を含む)であり、ポサコナゾールレジメンの中止から少なくとも2〜42日間処置を延期する、或いは、ポサコナゾールレジメンの中止から約2〜42日間用量を減らすものとする。
【0207】
[00209] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はエルロチニブである。一部の実施形態において、非小細胞肺癌(NSCLC)を処置するための基準用量は、1日あたり150mgである。一部の実施形態において、膵癌を処置するための基準用量は、1日あたり100mgである。CYP3A4基質薬物がエルロチニブである実施形態において、エルロチニブの1日用量は約150mg以下、例えば、約140mg、約130mg、約120mg、約110mg、約100mg、約90mg、約80mg、約70mg、約60mg、約50mg、約40mg、約30mg、約20mg、又は約10mg(全ての範囲とその部分範囲を含む)であり、ポサコナゾールレジメンの中止から少なくとも2〜42日間処置を延期するか、或いは、ポサコナゾールレジメンの中止から約2〜42日間、用量を減らすものとする。
【0208】
[00210] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はコハク酸ソリフェナシンであり、コハク酸ソリフェナシンの1日用量は約10mg以下、例えば、約9mg、約8mg、約7mg、約6mg、約5mg、約4mg、約3mg、約2mg、約1mg、又は約0.5mg(全ての範囲とその部分範囲を含む)であり、ポサコナゾールレジメンの中止から少なくとも2〜42日間処置を延期するか、或いは、ポサコナゾールレジメンの中止から約2〜42日間、用量を減らすものとする。
【0209】
[00211] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はエベロリムスであり、エベロリムスの1日用量は約10mg以下、例えば、約9mg、約8mg、約7mg、約6mg、約5mg、約4mg、約3mg、約2mg、約1.75mg、約1.5mg、約1.25mg、約1.0mg、約0.75mg、又は約0.5mg(全ての範囲とその部分範囲を含む)であり、ポサコナゾールレジメンの中止から少なくとも2〜42日間処置を延期するか、或いは、ポサコナゾールレジメンの中止から約2〜42日間、用量を減らすものとする。
【0210】
[00212] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はアベマシクリブであり、アベマシクリブの1日用量は約400mg以下、例えば、約350mg、約300mg、約250mg、約225mg、約200mg、約175mg、約150mg、約125mg、約100mg、約75mg、約50mg、約25mg、約10mg、約5mg、約1.0mg、又は約0.5mg(全ての範囲とその部分範囲を含む)であり、ポサコナゾールレジメンの中止から少なくとも2〜42日間処置を延期するか、或いは、ポサコナゾールレジメンの中止から約2〜42日間、用量を減らすものとする。
【0211】
[00213] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はアイバカフトールであり、アイバカフトールの1日用量は約300mg以下、例えば、約250mg、約225mg、約200mg、約175mg、約150mg、約125mg、約100mg、約75mg、約50mg、約25mg、約10mg、約5mg、約1.0mg、又は約0.5mg(全ての範囲とその部分範囲を含む)であり、ポサコナゾールレジメンの中止から少なくとも2〜42日間処置を延期するか、或いは、ポサコナゾールレジメンの中止から約2〜42日間、用量を減らすものとする。
【0212】
[00214] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はルキソリチニブ又はその薬学的に許容される塩(例えば、ルキソリチニブリン酸塩)であり、ルキソリチニブリン酸塩の1日用量は約50mg以下、例えば、約48mg、約45mg、約40mg、約35mg、約30mg、約25mg、約20mg、約15mg、約10mg、約5mg、約1.0mg、約0.75mg、又は約0.5mg(全ての範囲とその部分範囲を含む)であり、ポサコナゾールレジメンの中止から少なくとも2〜42日間処置を延期するか、或いは、ポサコナゾールレジメンの中止から約2〜42日間、用量を減らすものとする。
【0213】
[00215] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はブレクスピプラゾールであり、ブレクスピプラゾールの1日用量は約4mg以下、例えば、約3mg、約2mg、約1.75mg、約1.5mg、約1.25mg、約1.0mg、約0.75mg、又は約0.5mg(全ての範囲とその部分範囲を含む)であり、ポサコナゾールレジメンの中止から少なくとも2〜42日間処置を延期するか、或いは、ポサコナゾールレジメンの中止から約2〜42日間、用量を減らすものとする。
【0214】
[00216] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はアイバカフトール/テザカフトールであり、テザカフトールの1日用量は約100mg以下、例えば、約90mg、約80mg、約70mg、約60mg、約50mg、約40mg、約30mg、約20mg、約17.5mg、約15mg、約12.5mg、約10mg、約7.5mg、又は約5mg(全ての範囲とその部分範囲を含む)であり、アイバカフトールの1日用量は約300mg以下、例えば、約290mg、約280mg、約270mg、約260mg、約250mg、約240mg、約230mg、約220mg、約175mg、約150mg、約125mg、約100mg、約75mg、又は約50mg(全ての範囲とその部分範囲を含む)であり、ポサコナゾールレジメンの中止から少なくとも2〜42日間処置を延期するか、或いは、ポサコナゾールレジメンの中止から約2〜42日間、用量を減らすものとする。
【0215】
[00217] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はレゴラフェニブであり、レゴラフェニブの1日用量は約160mg以下、例えば、約150mg、約140mg、約130mg、約120mg、約110mg、約100mg、約90mg、約80mg、約70mg、約60mg、約50mg、約25mg、約10mg、又は約5mg(全ての範囲とその部分範囲を含む)であり、ポサコナゾールレジメンの中止から少なくとも2〜42日間処置を延期するか、或いは、ポサコナゾールレジメンの中止から約2〜42日間、用量を減らすものとする。
【0216】
[00218] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はダクラタスビルであり、ダクラタスビルの1日用量は約90mg以下、例えば、約80mg、約70mg、約60mg、約50mg、約40mg、約30mg、約20mg、約17.5mg、約15mg、約12.5mg、約10mg、約7.5mg、又は約5mg(全ての範囲とその部分範囲を含む)であり、ポサコナゾールレジメンの中止から少なくとも2〜42日間処置を延期するか、或いは、ポサコナゾールレジメンの中止から約2〜42日間、用量を減らすものとする。
【0217】
[00219] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はクリゾチニブであり、クリゾチニブの1日用量は約500mg以下、例えば、約450mg、約400mg、約350mg、約300mg、約250mg、約225mg、約200mg、約175mg、約150mg、約125mg、約100mg、約75mg、約50mg、約25mg、約10mg、約5mg、約1.0mg、又は約0.5mg(全ての範囲とその部分範囲を含む)であり、ポサコナゾールレジメンの中止から少なくとも2〜42日間処置を延期するか、或いは、ポサコナゾールレジメンの中止から約2〜42日間、用量を減らすものとする。
【0218】
[00220] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はナロキセゴル又はその薬学的に許容される塩(例えば、ナロキセゴルシュウ酸塩)であり、ナロキセゴルシュウ酸塩の1日用量は約25mg以下、例えば、約22mg、約20mg、約18mg、約16mg、約15mg、約14mg、約13mg、約12mg、約10mg、約8mg、約5mg、約1.0mg、約0.75mg、又は約0.5mg(全ての範囲とその部分範囲を含む)であり、ポサコナゾールレジメンの中止から少なくとも2〜42日間処置を延期するか、或いは、ポサコナゾールレジメンの中止から約2〜42日間、用量を減らすものとする。
【0219】
[00221] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はダブラフェニブであり、ダブラフェニブの1日用量は約300mg以下、例えば、約250mg、約225mg、約200mg、約175mg、約150mg、約125mg、約100mg、約75mg、又は約50mg、約25mg、約10mg、約5mg、約1.0mg、又は約0.5mg(全ての範囲とその部分範囲を含む)であり、ポサコナゾールレジメンの中止から少なくとも2〜42日間処置を延期するか、或いは、ポサコナゾールレジメンの中止から約2〜42日間、用量を減らすものとする。
【0220】
[00222] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はエルバスビル及びグラゾプレビルであり、エルバスビルの1日用量は約1000mg以下、例えば、約900mg、約800mg、約700mg、約600mg、約500mg、約400mg、約300mg、約200mg、約175mg、約150mg、約125mg、約100mg、約75mg、約50mg、又は約25mg(全ての範囲とその部分範囲を含む)であり、グラゾプレビルの1日用量は約2000mg以下、例えば、約1500mg、約1250mg、約1000mg、約900mg、約800mg、約700mg、約600mg、約500mg、約400mg、約300mg、約200mg、約150mg、約100mg、約75mg、又は約50mg(全ての範囲とその部分範囲を含む)であり、ポサコナゾールレジメンの中止から少なくとも2〜42日間処置を延期するか、或いは、ポサコナゾールレジメンの中止から約2〜42日間、用量を減らすものとする。
【0221】
[00223] 先の実施形態に加えて、以下の実施形態は、本開示の特定のCYP3A4基質薬物を投与する方法をさらに例示する。
【0222】
[00224] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はアベマシクリブである。アベマシクリブにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはアベマシクリブが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、アベマシクリブは、ホルモン受容体(HR)陽性、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌を有する閉経後の女性の処置に、初期内分泌療法としてのアロマターゼ阻害剤と組み合わせて適応される。一部の実施形態において、アベマシクリブは、内分泌療法後の疾患の進行を伴う、ホルモン受容体(HR)陽性、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌を有する女性の処置に、フルベストラントと組み合わせて適応される。一部の実施形態において、アベマシクリブは、内分泌療法及び転移した状態での以前の化学療法後の疾患の進行を伴う、HR陽性、HER2陰性の進行性又は転移性乳癌を有する成人患者の処置のための単剤療法として、適応される。アベマシクリブは、50mg、100mg、150mg、又は200mgの剤形で投与され得る。一部の実施形態において、アベマシクリブは、1日2回、400mgの1日総用量まで投与される。例えば、アベマシクリブが、ホルモン受容体(HR)陽性、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌を有する閉経後の女性の処置に、初期内分泌療法としてのアロマターゼ阻害剤と組み合わせて適応される場合、基準用量は150mgであり、1日2回投与される(1日基準総用量は300mg)。アベマシクリブが、内分泌療法後の疾患の進行を伴う、ホルモン受容体(HR)陽性、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌を有する女性の処置に、フルベストラントと組み合わせて適応される場合、基準用量は150mgであり、1日2回投与される(1日基準総用量は300mg)。アベマシクリブが、内分泌療法及び転移した状態での以前の化学療法後の疾患の進行を伴う、HR陽性、HER2陰性の進行性又は転移性乳癌を有する成人患者の処置のための単剤療法として、フルベストラントと組み合わせて適応される場合、基準用量は200mgであり、1日2回投与される(1日基準総用量は400mg)。従って、様々な実施形態において、アベマシクリブの1日基準総用量は、例えば、25mg、50mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、350mg、又は400mgであり得る。本開示の特定の実施形態によれば、アベマシクリブの1日基準総用量が、例えば、400mgである場合、患者は、減量したアベマシクリブの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したアベマシクリブの1日総用量は、例えば、25mg、50mg、75mg、100mg、125mg、150mg、175mg、200mg、225mg、250mg、275mg、300mg、325mg、又は350mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。アベマシクリブの1日基準総用量が400mgである場合、減量したアベマシクリブの1日総用量は、例えば、25mg、50mg、75mg、100mg、125mg、150mg、175mg、200mg、225mg、250mg、275mg、300mg、325mg、350mg、又は375mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。アベマシクリブの1日基準総用量が350mgである場合、減量したアベマシクリブの1日総用量は、例えば、25mg、50mg、75mg、100mg、125mg、150mg、175mg、200mg、225mg、250mg、275mg、300mg、又は325mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。アベマシクリブの1日基準総用量が300mgである場合、減量したアベマシクリブの1日総用量は、例えば、25mg、50mg、75mg、100mg、125mg、150mg、175mg、200mg、225mg、250mg、又は275mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。アベマシクリブの1日基準総用量が250mgである場合、減量したアベマシクリブの1日総用量は、例えば、25mg、50mg、75mg、100mg、125mg、150mg、175mg、200mg、又は225mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。アベマシクリブの1日基準総用量が200mgである場合、減量したアベマシクリブの1日総用量は、例えば、25mg、50mg、75mg、100mg、125mg、150mg、又は175mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。アベマシクリブの1日基準総用量が150mgである場合、減量したアベマシクリブの1日総用量は、例えば、25mg、50mg、75mg、100mg、又は125mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。アベマシクリブの1日基準総用量が100mgである場合、減量したアベマシクリブの1日総用量は、例えば、25mg、50mg、又は75mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。同様に、アベマシクリブの個々の基準用量が200mgである場合、減量したアベマシクリブの個々の基準用量は、例えば、25mg、50mg、75mg、100mg、125mg、150mg、又は175mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。アベマシクリブの個々の基準用量が150mgである場合、減量したアベマシクリブの個々の基準用量は、例えば、25mg、50mg、75mg、100mg、又は125mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。
【0223】
[00225] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はトラスツズマブ・エムタンシン(ado-trastuzumab emtansine)である。トラスツズマブ・エムタンシンにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはトラスツズマブ・エムタンシンが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、トラスツズマブ・エムタンシンは、以前にトラスツズマブ及びタキサンを別々に又は組み合わせて投与された、HER−2陽性の転移性乳癌を有する患者の処置のために、単剤として適応され、患者は、補助療法の完了中又は完了から6ヶ月以内に、以前に転移性疾患の治療を受けているか、又は疾患の再発を発症していなければならない。トラスツズマブ・エムタンシンは、2.4mg/kg、3mg/kg、又は3.6mg/kgの剤形で、静脈内注入を介して投与され得る。一部の実施形態において、トラスツズマブ・エムタンシンは、3週間ごとに1回、3週間ごとに3.6mgの総用量まで投与される。例えば、トラスツズマブ・エムタンシンが、以前にトラスツズマブ及びタキサンを別々に又は組み合わせて投与された、HER−2陽性の転移性乳癌を有する患者の処置のために、単剤として適応され、患者が、補助療法の完了中又は完了から6ヶ月以内に、以前に転移性疾患の治療を受けているか、又は疾患の再発を発症していなければならない場合、基準用量は3週間ごとに3.6mg/kg(基準総用量は3週間ごとに3.6mg/kg)である。従って、様々な実施形態において、トラスツズマブ・エムタンシンの1日基準総用量は、例えば、3週間ごとに0.3mg/kg、3週間ごとに0.6mg/kg、3週間ごとに0.9mg/kg、3週間ごとに1.2mg/kg、3週間ごとに1.5mg/kg、3週間ごとに1.8mg/kg、3週間ごとに2.1mg/kg、3週間ごとに2.4mg/kg、3週間ごとに2.7mg/kg、3週間ごとに3.0mg/kg、3週間ごとに3.3mg/kg、又は3週間ごとに3.6mg/kgであり得る。本開示の特定の実施形態によれば、トラスツズマブ・エムタンシンの1日基準総用量が、例えば、3週間ごとに3.6mgである場合、患者は、減量したトラスツズマブ・エムタンシンの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したトラスツズマブ・エムタンシンの1日総用量は、例えば、3週間ごとに0.3mg/kg、3週間ごとに0.6mg/kg、3週間ごとに0.9mg/kg、3週間ごとに1.2mg/kg、3週間ごとに1.5mg/kg、3週間ごとに1.8mg/kg、3週間ごとに2.1mg/kg、3週間ごとに2.4mg/kg、3週間ごとに2.7mg/kg、3週間ごとに3.0mg/kg、3週間ごとに3.3mg/kg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。トラスツズマブ・エムタンシンの1日総用量が、3週間ごとに3.6mg/kgである場合、減量したトラスツズマブ・エムタンシンの1日基準総用量は、例えば、3週間ごとに0.3mg/kg、3週間ごとに0.6mg/kg、3週間ごとに0.9mg/kg、3週間ごとに1.2mg/kg、3週間ごとに1.5mg/kg、3週間ごとに1.8mg/kg、3週間ごとに2.1mg/kg、3週間ごとに2.4mg/kg、3週間ごとに2.7mg/kg、3週間ごとに3.0mg/kg、3週間ごとに3.3mg/kg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。トラスツズマブ・エムタンシンの1日総用量が、3週間ごとに3.0mg/kgである場合、減量したトラスツズマブ・エムタンシンの1日基準総用量は、例えば、3週間ごとに0.3mg/kg、3週間ごとに0.6mg/kg、3週間ごとに0.9mg/kg、3週間ごとに1.2mg/kg、3週間ごとに1.5mg/kg、3週間ごとに1.8mg/kg、3週間ごとに2.1mg/kg、3週間ごとに2.4mg/kg、又は3週間ごとに2.7mg/kg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。トラスツズマブ・エムタンシンの1日総用量が、3週間ごとに2.4mg/kgである場合、減量したトラスツズマブ・エムタンシンの1日基準総用量は、例えば、3週間ごとに0.3mg/kg、3週間ごとに0.6mg/kg、3週間ごとに0.9mg/kg、3週間ごとに1.2mg/kg、3週間ごとに1.5mg/kg、3週間ごとに1.8mg/kg、又は3週間ごとに2.1mg/kg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。
【0224】
[00226] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はアパルタミドである。アパルタミドにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはアパルタミドが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、アパルタミドは、非転移性去勢抵抗性前立腺癌を有する患者の処置に適応される。アパルタミドは、60mgの剤形で投与され得る。一部の実施形態において、アパルタミドは、1日1回、240mgの1日総用量まで投与される。例えば、アパルタミドが、非転移性去勢抵抗性前立腺癌を有する患者の処置に適応される場合、基準用量は240mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は240mg)。従って、様々な実施形態において、アパルタミドの1日基準総用量は、例えば、30mg、60mg、90mg、120mg、150mg、180mg、210mg、又は240mgであり得る。本開示の特定の実施形態によれば、アパルタミドの1日基準総用量が、例えば、240mgである場合、患者は、減量したアパルタミドの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したアパルタミドの1日総用量は、例えば、30mg、60mg、90mg、120mg、150mg、180mg、又は210mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。アパルタミドの1日基準総用量が240mgである場合、減量したアパルタミドの1日総用量は、例えば、30mg、60mg、90mg、120mg、150mg、180mg、又は210mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。アパルタミドの1日基準総用量が180mgである場合、減量したアパルタミドの1日総用量は、例えば、30mg、60mg、90mg、120mg、又は150mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。アパルタミドの1日基準総用量が120mgである場合、減量したアパルタミドの1日総用量は、例えば、30mg、60mg、又は90mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。同様に、アパルタミドの個々の基準用量が60mgである場合、減量したアパルタミドの個々の基準用量は、例えば、30mgである。
【0225】
[00227] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はアリピプラゾール(ABILIFY(登録商標))である。アリピプラゾールにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはアリピプラゾールが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、アリピプラゾールは、統合失調症のために経口で適応される。一部の実施形態において、アリピプラゾールは、I型双極性障害に関連する躁病エピソード及び混合エピソードの急性処置に経口で適応される。一部の実施形態において、アリピプラゾールは、大うつ病性障害の補助処置に経口で適応される。一部の実施形態において、アリピプラゾールは、自閉症性障害に関連する過敏症につき経口で適応される。一部の実施形態において、アリピプラゾールは、トゥレット障害の処置に経口で適応される。一部の実施形態において、アリピプラゾールは、統合失調症又は双極性躁病に関連する興奮のための筋肉内注射に適応される。アリピプラゾールは、2mg、5mg、10mg、15mg、20mg、及び30mgの錠剤剤形、又は10mg若しくは15mgの口腔内崩壊錠、又は1mg/mLの経口溶液、又は9.75mg/1.3mLの単回投与バイアルで投与され得る。一部の実施形態において、アリピプラゾールは、1日1回、30mg(経口又は注射による)の1日総用量まで投与される。例えば、アリピプラゾールが、成人の統合失調症のために適応される場合、初回基準用量は10〜15mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は10〜15mg)。アリピプラゾールが、成人の統合失調症のために適応される場合、推奨基準用量は10〜15mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は10〜15mg)。アリピプラゾールが、成人の統合失調症のために適応される場合、最大基準用量は30mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は30mg)。例えば、アリピプラゾールが、青年の統合失調症のために適応される場合、初回基準用量は2mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は2mg)。アリピプラゾールが、青年の統合失調症のために適応される場合、推奨基準用量は10mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は10mg)。アリピプラゾールが、青年の統合失調症のために適応される場合、最大基準用量は30mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は30mg)。例えば、アリピプラゾールが、成人の双極性躁病のために適応される(単剤療法)場合、初回基準用量は15mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は15mg)。アリピプラゾールが、成人の双極性躁病のために適応される(単剤療法)場合、推奨基準用量は15mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は15mg)。アリピプラゾールが、成人の双極性躁病のために適応される(単剤療法)場合、最大基準用量は30mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は30mg)。例えば、アリピプラゾールが、成人の双極性躁病のために適応される(リチウム又はバルプロ酸の補助剤)場合、初回基準用量は10〜15mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は10〜15mg)。アリピプラゾールが、成人の双極性躁病のために適応される(リチウム又はバルプロ酸の補助剤)場合、推奨基準用量は15mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は15mg)。アリピプラゾールが、成人の双極性躁病のために適応される(リチウム又はバルプロ酸の補助剤)場合、最大基準用量は30mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は30mg)。例えば、アリピプラゾールが、小児の双極性躁病のために適応される(単剤療法又はリチウム又はバルプロ酸の補助剤)場合、初回基準用量は2mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は2mg)。アリピプラゾールが、小児の双極性躁病のために適応される(単剤療法又はリチウム又はバルプロ酸の補助剤)場合、推奨基準用量は10mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は10mg)。アリピプラゾールが、小児の双極性躁病のために適応される(単剤療法又はリチウム又はバルプロ酸の補助剤)場合、最大基準用量は30mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は30mg)。例えば、アリピプラゾールが、成人の大うつ病性障害のために適応される(抗うつ剤の補助剤)場合、初回基準用量は2〜5mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は2〜5mg)。アリピプラゾールが、成人の大うつ病性障害のために適応される(抗うつ剤の補助剤)場合、推奨基準用量は5〜10mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は5〜10mg)。アリピプラゾールが、成人の大うつ病性障害のために適応される(抗うつ剤の補助剤)場合、最大基準用量は15mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は15mg)。例えば、アリピプラゾールが、小児患者の自閉症性障害に関連する過敏症のために適応される場合、初回基準用量は2mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は2mg)。アリピプラゾールが、小児患者の自閉症性障害に関連する過敏症のために適応される場合、推奨基準用量は5〜10mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は5〜10mg)。アリピプラゾールが、小児患者の自閉症性障害に関連する過敏症のために適応される場合、最大基準用量は15mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は15mg)。例えば、アリピプラゾールが、50kg未満の患者のトゥレット障害のために適応される場合、初回基準用量は2mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は2mg)。アリピプラゾールが、50kg未満の患者のトゥレット障害のために適応される場合、推奨基準用量は5mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は5mg)。アリピプラゾールが、50kg未満の患者のトゥレット障害のために適応される場合、最大基準用量は10mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は10mg)。例えば、アリピプラゾールが、50kg以上の患者のトゥレット障害のために適応される場合、初回基準用量は2mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は2mg)。アリピプラゾールが、50kg以上の患者のトゥレット障害のために適応される場合、推奨基準用量は10mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は10mg)。アリピプラゾールが、50kg以上の患者のトゥレット障害のために適応される場合、最大基準用量は20mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は20mg)。例えば、アリピプラゾールが、成人の統合失調症又は双極性躁病に関連する興奮のために適応される場合、初回基準用量は9.75mg/1.3mLであり、1日1回筋肉内投与される(1日基準総用量は9.75mg/1.3mL)。アリピプラゾールが、成人の統合失調症又は双極性躁病に関連する興奮のために適応される場合、最大基準用量は30mgであり、1日1回筋肉内投与される(1日基準総用量は30mg)。従って、様々な実施形態において、アリピプラゾールの1日基準総用量は、例えば、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、19mg、20mg、21mg、22mg、23mg、24mg、25mg、26mg、27mg、28mg、29mg、又は30mgであり得る。本開示の特定の実施形態によれば、アリピプラゾールの1日基準総用量が、例えば、30mgである場合、患者は、減量したアリピプラゾールの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したアリピプラゾールの1日総用量は、例えば、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、19mg、20mg、21mg、22mg、23mg、24mg、25mg、26mg、27mg、28mg、又は29mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。アリピプラゾールの1日基準総用量が30mgである場合、減量したアリピプラゾールの1日総用量は、例えば、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、19mg、20mg、21mg、22mg、23mg、24mg、25mg、26mg、27mg、28mg、又は29mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。アリピプラゾールの1日基準総用量が20mgである場合、減量したアリピプラゾールの1日総用量は、例えば、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、又は19mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。アリピプラゾールの1日基準総用量が15mgである場合、減量したアリピプラゾールの1日総用量は、例えば、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、又は14mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。アリピプラゾールの1日基準総用量が10mgである場合、減量したアリピプラゾールの1日総用量は、例えば、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、又は9mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。アリピプラゾールの1日基準総用量が5mgである場合、減量したアリピプラゾールの1日総用量は、例えば、1mg、2mg、3mg、又は4mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。アリピプラゾールの1日基準総用量が2mgである場合、減量したアリピプラゾールの1日総用量は、例えば、1mgである。同様に、アリピプラゾールの個々の基準用量が30mgである場合、減量したアリピプラゾールの個々の基準用量は、例えば、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、19mg、20mg、21mg、22mg、23mg、24mg、25mg、26mg、27mg、28mg、又は29mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。アリピプラゾールの個々の基準用量が20mgである場合、減量したアリピプラゾールの個々の基準用量は、例えば、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、又は19mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。アリピプラゾールの個々の基準用量が10mgである場合、減量したアリピプラゾールの個々の基準用量は、例えば、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、又は9mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。アリピプラゾールの個々の基準用量が5mgである場合、減量したアリピプラゾールの個々の基準用量は、例えば、1mg、2mg、3mg、又は4mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。アリピプラゾールの個々の基準用量が2mgである場合、減量したアリピプラゾールの個々の基準用量は、例えば、1mgである。
【0226】
[00228] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はアリピプラゾール(ARISTADA(登録商標))である。アリピプラゾールにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはアリピプラゾールが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、アリピプラゾールは、統合失調症のために適応される。アリピプラゾールは、441mg、662mg、882mg、又は1064mgの錠剤剤形、の単回使用プレフィルドシリンジで投与され得る。一部の実施形態において、アリピプラゾールは、1ヶ月に1回、最大総用量882mgで投与される。一部の実施形態において、アリピプラゾールは、6週間に1回、最大総用量882mgで投与される。一部の実施形態において、アリピプラゾールは、2ヶ月に1回、最大総用量1064mgで投与される。例えば、アリピプラゾールが、統合失調症のために適応される場合、基準用量は、441mg、662mg、又は882mgであり1ヶ月に1回投与される、882mgであり6週間に1回投与される、又は1064mgであり2ヶ月に1回投与される(基準総用量は、月441mg、月662mg、月882mg、6週間ごとに882mg、又は2ヶ月ごとに1064mg)。従って、様々な実施形態において、アリピプラゾールの基準総用量は、例えば、月441mg、月662mg、月882mg、6週間ごとに882mg、又は2ヶ月ごとに1064mgであり得る。本開示の特定の実施形態によれば、アリピプラゾールの1日基準総用量が、例えば、2ヶ月ごとに1064mgである場合、患者は、減量したアリピプラゾールの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したアリピプラゾールの1日総用量は、例えば、1ヶ月に10mg、1ヶ月に20mg、1ヶ月に30mg、1ヶ月に40mg、1ヶ月に50mg、1ヶ月に60mg、1ヶ月に70mg、1ヶ月に80mg、1ヶ月に90mg、1ヶ月に100mg、1ヶ月に120mg、1ヶ月に140mg、1ヶ月に160mg、1ヶ月に180mg、1ヶ月に200mg、1ヶ月に220mg、1ヶ月に240mg、1ヶ月に260mg、1ヶ月に280mg、1ヶ月に300mg、1ヶ月に320mg、1ヶ月に340mg、1ヶ月に360mg、1ヶ月に380mg、1ヶ月に400mg、1ヶ月に420mg、1ヶ月に440mg、1ヶ月に460mg、1ヶ月に480mg、1ヶ月に500mg、1ヶ月に520mg、1ヶ月に540mg、1ヶ月に560mg、1ヶ月に580mg、1ヶ月に600mg、1ヶ月に620mg、1ヶ月に640mg、1ヶ月に660mg、1ヶ月に680mg、1ヶ月に700mg、1ヶ月に720mg、1ヶ月に740mg、1ヶ月に760mg、1ヶ月に780mg、1ヶ月に800mg、1ヶ月に820mg、1ヶ月に840mg、1ヶ月に860mg、又は1ヶ月に880mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む);或いは、6週間に10mg、6週間に20mg、6週間に30mg、6週間に40mg、6週間に50mg、6週間に60mg、6週間に70mg、6週間に80mg、6週間に90mg、6週間に100mg、6週間に120mg、6週間に140mg、6週間に160mg、6週間に180mg、6週間に200mg、6週間に220mg、6週間に240mg、6週間に260mg、6週間に280mg、6週間に300mg、6週間に320mg、6週間に340mg、6週間に360mg、6週間に380mg、6週間に400mg、6週間に420mg、6週間に440mg、6週間に460mg、6週間に480mg、6週間に500mg、6週間に520mg、6週間に540mg、6週間に560mg、6週間に580mg、6週間に600mg、6週間に620mg、6週間に640mg、6週間に660mg、6週間に680mg、6週間に700mg、6週間に720mg、6週間に740mg、6週間に760mg、6週間に780mg、6週間に800mg、6週間に820mg、6週間に840mg、6週間に860mg、又は6週間に880mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む);或いは、2ヶ月に10mg、2ヶ月に20mg、2ヶ月に30mg、2ヶ月に40mg、2ヶ月に50mg、2ヶ月に60mg、2ヶ月に70mg、2ヶ月に80mg、2ヶ月に90mg、2ヶ月に100mg、2ヶ月に120mg、2ヶ月に140mg、2ヶ月に160mg、2ヶ月に180mg、2ヶ月に200mg、2ヶ月に220mg、2ヶ月に240mg、2ヶ月に260mg、2ヶ月に280mg、2ヶ月に300mg、2ヶ月に320mg、2ヶ月に340mg、2ヶ月に360mg、2ヶ月に380mg、2ヶ月に400mg、2ヶ月に420mg、2ヶ月に440mg、2ヶ月に460mg、2ヶ月に480mg、2ヶ月に500mg、2ヶ月に520mg、2ヶ月に540mg、2ヶ月に560mg、2ヶ月に580mg、2ヶ月に600mg、2ヶ月に620mg、2ヶ月に640mg、2ヶ月に660mg、2ヶ月に680mg、2ヶ月に700mg、2ヶ月に720mg、2ヶ月に740mg、2ヶ月に760mg、2ヶ月に780mg、2ヶ月に800mg、2ヶ月に820mg、2ヶ月に840mg、2ヶ月に860mg、2ヶ月に880mg、2ヶ月に900mg、2ヶ月に920mg、2ヶ月に940mg、2ヶ月に960mg、2ヶ月に180mg、2ヶ月に200mg、2ヶ月に220mg、2ヶ月に240mg、2ヶ月に960mg、2ヶ月に980mg、2ヶ月に1000mg、2ヶ月に1020mg、2ヶ月に1040mg、又は2ヶ月に1060mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。アリピプラゾールの基準総用量が2ヶ月に1064mgである場合、減量したアリピプラゾールの総用量は、例えば、2ヶ月に10mg、2ヶ月に20mg、2ヶ月に30mg、2ヶ月に40mg、2ヶ月に50mg、2ヶ月に60mg、2ヶ月に70mg、2ヶ月に80mg、2ヶ月に90mg、2ヶ月に100mg、2ヶ月に120mg、2ヶ月に140mg、2ヶ月に160mg、2ヶ月に180mg、2ヶ月に200mg、2ヶ月に220mg、2ヶ月に240mg、2ヶ月に260mg、2ヶ月に280mg、2ヶ月に300mg、2ヶ月に320mg、2ヶ月に340mg、2ヶ月に360mg、2ヶ月に380mg、2ヶ月に400mg、2ヶ月に420mg、2ヶ月に440mg、2ヶ月に460mg、2ヶ月に480mg、2ヶ月に500mg、2ヶ月に520mg、2ヶ月に540mg、2ヶ月に560mg、2ヶ月に580mg、2ヶ月に600mg、2ヶ月に620mg、2ヶ月に640mg、2ヶ月に660mg、2ヶ月に680mg、2ヶ月に700mg、2ヶ月に720mg、2ヶ月に740mg、2ヶ月に760mg、2ヶ月に780mg、2ヶ月に800mg、2ヶ月に820mg、2ヶ月に840mg、2ヶ月に860mg、2ヶ月に880mg、2ヶ月に900mg、2ヶ月に920mg、2ヶ月に940mg、2ヶ月に960mg、2ヶ月に180mg、2ヶ月に200mg、2ヶ月に220mg、2ヶ月に240mg、2ヶ月に960mg、2ヶ月に980mg、2ヶ月に1000mg、2ヶ月に1020mg、2ヶ月に1040mg、又は2ヶ月に1060mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。アリピプラゾールの基準総用量が6週間に882mgである場合、減量したアリピプラゾールの総用量は、例えば、6週間に10mg、6週間に20mg、6週間に30mg、6週間に40mg、6週間に50mg、6週間に60mg、6週間に70mg、6週間に80mg、6週間に90mg、6週間に100mg、6週間に120mg、6週間に140mg、6週間に160mg、6週間に180mg、6週間に200mg、6週間に220mg、6週間に240mg、6週間に260mg、6週間に280mg、6週間に300mg、6週間に320mg、6週間に340mg、6週間に360mg、6週間に380mg、6週間に400mg、6週間に420mg、6週間に440mg、6週間に460mg、6週間に480mg、6週間に500mg、6週間に520mg、6週間に540mg、6週間に560mg、6週間に580mg、6週間に600mg、6週間に620mg、6週間に640mg、6週間に660mg、6週間に680mg、6週間に700mg、6週間に720mg、6週間に740mg、6週間に760mg、6週間に780mg、6週間に800mg、6週間に820mg、6週間に840mg、6週間に860mg、又は6週間に880mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。アリピプラゾールの基準総用量が1ヶ月に882mgである場合、減量したアリピプラゾールの総用量は、例えば、1ヶ月に10mg、1ヶ月に20mg、1ヶ月に30mg、1ヶ月に40mg、1ヶ月に50mg、1ヶ月に60mg、1ヶ月に70mg、1ヶ月に80mg、1ヶ月に90mg、1ヶ月に100mg、1ヶ月に120mg、1ヶ月に140mg、1ヶ月に160mg、1ヶ月に180mg、1ヶ月に200mg、1ヶ月に220mg、1ヶ月に240mg、1ヶ月に260mg、1ヶ月に280mg、1ヶ月に300mg、1ヶ月に320mg、1ヶ月に340mg、1ヶ月に360mg、1ヶ月に380mg、1ヶ月に400mg、1ヶ月に420mg、1ヶ月に440mg、1ヶ月に460mg、1ヶ月に480mg、1ヶ月に500mg、1ヶ月に520mg、1ヶ月に540mg、1ヶ月に560mg、1ヶ月に580mg、1ヶ月に600mg、1ヶ月に620mg、1ヶ月に640mg、1ヶ月に660mg、1ヶ月に680mg、1ヶ月に700mg、1ヶ月に720mg、1ヶ月に740mg、1ヶ月に760mg、1ヶ月に780mg、1ヶ月に800mg、1ヶ月に820mg、1ヶ月に840mg、1ヶ月に860mg、又は1ヶ月に880mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。アリピプラゾールの基準総用量が1ヶ月に662mgである場合、減量したアリピプラゾールの総用量は、例えば、1ヶ月に10mg、1ヶ月に20mg、1ヶ月に30mg、1ヶ月に40mg、1ヶ月に50mg、1ヶ月に60mg、1ヶ月に70mg、1ヶ月に80mg、1ヶ月に90mg、1ヶ月に100mg、1ヶ月に120mg、1ヶ月に140mg、1ヶ月に160mg、1ヶ月に180mg、1ヶ月に200mg、1ヶ月に220mg、1ヶ月に240mg、1ヶ月に260mg、1ヶ月に280mg、1ヶ月に300mg、1ヶ月に320mg、1ヶ月に340mg、1ヶ月に360mg、1ヶ月に380mg、1ヶ月に400mg、1ヶ月に420mg、1ヶ月に440mg、1ヶ月に460mg、1ヶ月に480mg、1ヶ月に500mg、1ヶ月に520mg、1ヶ月に540mg、1ヶ月に560mg、1ヶ月に580mg、1ヶ月に600mg、1ヶ月に620mg、1ヶ月に640mg、又は1ヶ月に660mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。アリピプラゾールの基準総用量が1ヶ月に441mgである場合、減量したアリピプラゾールの総用量は、例えば、1ヶ月に10mg、1ヶ月に20mg、1ヶ月に30mg、1ヶ月に40mg、1ヶ月に50mg、1ヶ月に60mg、1ヶ月に70mg、1ヶ月に80mg、1ヶ月に90mg、1ヶ月に100mg、1ヶ月に120mg、1ヶ月に140mg、1ヶ月に160mg、1ヶ月に180mg、1ヶ月に200mg、1ヶ月に220mg、1ヶ月に240mg、1ヶ月に260mg、1ヶ月に280mg、1ヶ月に300mg、1ヶ月に320mg、1ヶ月に340mg、1ヶ月に360mg、1ヶ月に380mg、1ヶ月に400mg、1ヶ月に420mg、又は1ヶ月に440mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。
【0227】
[00229] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はアリピプラゾール(ABILIFY MAINTENA(登録商標))である。アリピプラゾールにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはアリピプラゾールが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、アリピプラゾールは、成人の統合失調症の処置に適応される。一部の実施形態において、アリピプラゾールは、成人のI型双極性障害の維持単剤療法処置として適応される。アリピプラゾールは、160、200mg、300mg又は400mgの注射で投与され得る。一部の実施形態において、アリピプラゾールは、1ヶ月に1回、400mgの1日総用量まで投与される。例えば、アリピプラゾールが、成人の統合失調症のために適応される場合、基準用量は400mgであり、1ヶ月に1回投与される(1日基準総用量は1ヶ月に400mg)。例えば、アリピプラゾールが、成人のI型双極性障害の維持単剤療法処置として適応される場合、基準用量は400mgであり、1ヶ月に1回投与される(1日基準総用量は1ヶ月に400mg)。従って、様々な実施形態において、アリピプラゾールの基準総用量は、例えば、1ヶ月に160mg、1ヶ月に200mg、1ヶ月に300mg、又は1ヶ月に400mgであり得る。本開示の特定の実施形態によれば、アリピプラゾールの1日基準総用量が、例えば、毎月400mgである場合、患者は、減量したアリピプラゾールの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したアリピプラゾールの総用量は、例えば、1ヶ月に10mg、1ヶ月に20mg、1ヶ月に30mg、1ヶ月に40mg、1ヶ月に50mg、1ヶ月に60mg、1ヶ月に70mg、1ヶ月に80mg、1ヶ月に90mg、1ヶ月に100mg、1ヶ月に110mg、1ヶ月に120mg、1ヶ月に130mg、1ヶ月に140mg、1ヶ月に150mg、1ヶ月に160mg、1ヶ月に170mg、1ヶ月に180mg、1ヶ月に190mg、1ヶ月に200mg、1ヶ月に210mg、1ヶ月に220mg、1ヶ月に230mg、1ヶ月に240mg、1ヶ月に250mg、1ヶ月に260mg、1ヶ月に270mg、1ヶ月に280mg、1ヶ月に290mg、1ヶ月に300mg、1ヶ月に310mg、1ヶ月に320mg、1ヶ月に330mg、1ヶ月に340mg、1ヶ月に350mg、1ヶ月に360mg、1ヶ月に370mg、1ヶ月に380mg、又は1ヶ月に390mgである。アリピプラゾールの基準総用量が1ヶ月に400mgである場合、減量したアリピプラゾールの総用量は、1ヶ月に10mg、1ヶ月に20mg、1ヶ月に30mg、1ヶ月に40mg、1ヶ月に50mg、1ヶ月に60mg、1ヶ月に70mg、1ヶ月に80mg、1ヶ月に90mg、1ヶ月に100mg、1ヶ月に110mg、1ヶ月に120mg、1ヶ月に130mg、1ヶ月に140mg、1ヶ月に150mg、1ヶ月に160mg、1ヶ月に170mg、1ヶ月に180mg、1ヶ月に190mg、1ヶ月に200mg、1ヶ月に210mg、1ヶ月に220mg、1ヶ月に230mg、1ヶ月に240mg、1ヶ月に250mg、1ヶ月に260mg、1ヶ月に270mg、1ヶ月に280mg、1ヶ月に290mg、1ヶ月に300mg、1ヶ月に310mg、1ヶ月に320mg、1ヶ月に330mg、1ヶ月に340mg、1ヶ月に350mg、1ヶ月に360mg、1ヶ月に370mg、1ヶ月に380mg、又は1ヶ月に390mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。アリピプラゾールの基準総用量が1ヶ月に300mgである場合、減量したアリピプラゾールの総用量は、例えば、1ヶ月に10mg、1ヶ月に20mg、1ヶ月に30mg、1ヶ月に40mg、1ヶ月に50mg、1ヶ月に60mg、1ヶ月に70mg、1ヶ月に80mg、1ヶ月に90mg、1ヶ月に100mg、1ヶ月に110mg、1ヶ月に120mg、1ヶ月に130mg、1ヶ月に140mg、1ヶ月に150mg、1ヶ月に160mg、1ヶ月に170mg、1ヶ月に180mg、1ヶ月に190mg、1ヶ月に200mg、1ヶ月に210mg、1ヶ月に220mg、1ヶ月に230mg、1ヶ月に240mg、1ヶ月に250mg、1ヶ月に260mg、1ヶ月に270mg、1ヶ月に280mg、又は1ヶ月に290mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。アリピプラゾールの基準総用量が1ヶ月に200mgである場合、減量したアリピプラゾールの総用量は、例えば、1ヶ月に10mg、1ヶ月に20mg、1ヶ月に30mg、1ヶ月に40mg、1ヶ月に50mg、1ヶ月に60mg、1ヶ月に70mg、1ヶ月に80mg、1ヶ月に90mg、1ヶ月に100mg、1ヶ月に110mg、1ヶ月に120mg、1ヶ月に130mg、1ヶ月に140mg、1ヶ月に150mg、1ヶ月に160mg、1ヶ月に170mg、1ヶ月に180mg、又は1ヶ月に190mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。アリピプラゾールの基準総用量が1ヶ月に160mgである場合、減量したアリピプラゾールの総用量は、例えば、1ヶ月に10mg、1ヶ月に20mg、1ヶ月に30mg、1ヶ月に40mg、1ヶ月に50mg、1ヶ月に60mg、1ヶ月に70mg、1ヶ月に80mg、1ヶ月に90mg、1ヶ月に100mg、1ヶ月に110mg、1ヶ月に120mg、1ヶ月に130mg、1ヶ月に140mg、又は1ヶ月に150mg、1ヶ月に160mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。
【0228】
[00230] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はボスチニブである。ボスチニブにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはボスチニブが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、ボスチニブは、新たに診断された慢性期Ph+慢性骨髄性白血病(CML)に適応される。一部の実施形態において、ボスチニブは、以前の治療に対する耐性又は不耐性を有する、慢性期、加速期、又は急性期のPh+CMLに適応される。ボスチニブは、100mg、400mg、又は500mgの剤形で投与され得る。一部の実施形態において、ボスチニブは、1日1回、600mgの1日総用量まで投与される。例えば、ボスチニブが、新たに診断された慢性期Ph+慢性骨髄性白血病(CML)に適応される場合、基準用量は400mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は400mg)。例えば、ボスチニブが、以前の治療に対する耐性又は不耐性を有する、慢性期、加速期、又は急性期のPh+CMLに適応される場合、基準用量は500mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は500mg)。一部の実施形態において、完全な血液学的、細胞遺伝学的、又は分子的応答に達せず、グレード3以上の有害反応を有しない患者では、用量は、1日最大600mgまで、1日1回100mgの増加によって漸増される。従って、様々な実施形態において、ボスチニブの1日基準総用量は、例えば、50mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、350mg、400mg、450mg、500mg、550mg、又は600mgであり得る。本開示の特定の実施形態によれば、ボスチニブの1日基準総用量が、例えば、600mgである場合、患者は、減量したボスチニブの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したボスチニブの1日総用量は、例えば、50mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、350mg、400mg、450mg、500mg、又は550mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ボスチニブの1日基準総用量が600mgである場合、減量したボスチニブの1日総用量は、例えば、50mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、350mg、400mg、450mg、500mg、又は550mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ボスチニブの1日基準総用量が500mgである場合、減量したボスチニブの1日総用量は、例えば、50mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、350mg、400mg、又は450mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ボスチニブの1日基準総用量が400mgである場合、減量したボスチニブの1日総用量は、例えば、50mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、又は350mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。同様に、ボスチニブの個々の基準用量が500mgである場合、減量したボスチニブの個々の基準用量は、例えば、50mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、350mg、400mg、又は450mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ボスチニブの個々の基準用量が400mgである場合、減量したボスチニブの個々の基準用量は、例えば、50mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、又は350mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。
【0229】
[00231] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はブレクスピプラゾールである。ブレクスピプラゾールにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはブレクスピプラゾールが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、ブレクスピプラゾールは、大うつ病性障害(MDD)の処置のための抗うつ薬に対する補助療法としての使用に適応される。一部の実施形態において、ブレクスピプラゾールは、統合失調症の処置に適応される。ブレクスピプラゾールは、0.25mg、0.5mg、1mg、2mg、3mg、及び4mgの剤形で投与され得る。一部の実施形態において、ブレクスピプラゾールは、1日1回、8mgの1日総用量まで投与される。例えば、ブレクスピプラゾールが、大うつ病性障害(MDD)の処置のための抗うつ薬に対する補助療法としての使用に適応される場合、開始基準用量は0.5mg又は1mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は0.5mg又は1mg)。ブレクスピプラゾールが、大うつ病性障害(MDD)の処置のための抗うつ薬に対する補助療法としての使用に適応される場合、推奨基準用量は2mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は2mg)。ブレクスピプラゾールが、大うつ病性障害(MDD)の処置のための抗うつ薬に対する補助療法としての使用に適応される場合、最大基準用量は3mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は3mg)。例えば、ブレクスピプラゾールが、統合失調症の処置に適応される場合、開始基準用量は1mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は1mg)。ブレクスピプラゾールが、統合失調症の処置に適応される場合、推奨基準用量は2〜4mg(例えば、2mg、3mg、又は4mg)であり、1日1回投与される(1日基準総用量は2〜4mg)。ブレクスピプラゾールが、統合失調症の処置に適応される場合、最大容量は4mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は4mg)。従って、様々な実施形態において、ブレクスピプラゾールの1日基準総用量は、例えば、0.25mg、0.5mg、0.75mg、1mg、1.25mg、1.5mg、1.75mg、2mg、2.25mg、2.5mg、2.75mg、3mg、3.25mg、3.5mg、3.75mg、4mg、4.25mg、4.5mg、4.75mg、5mg、5.25mg、5.5mg、5.75mg、6mg、6.25mg、6.5mg、6.75mg、7mg、7.25mg、7.5mg、7.75mg又は8mgであり得る。本開示の特定の実施形態によれば、ブレクスピプラゾールの1日基準総用量が、例えば、8mgである場合、患者は、減量したブレクスピプラゾールの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したブレクスピプラゾールの1日総用量は、0.25mg、0.5mg、0.75mg、1mg、1.25mg、1.5mg、1.75mg、2mg、2.25mg、2.5mg、2.75mg、3mg、3.25mg、3.5mg、3.75mg、4mg、4.25mg、4.5mg、4.75mg、5mg、5.25mg、5.5mg、5.75mg、6mg、6.25mg、6.5mg、6.75mg、7mg、7.25mg、7.5mg、又は7.75mgである。ブレクスピプラゾールの1日基準総用量が6mgである場合、減量したブレクスピプラゾールの1日総用量は、例えば、0.25mg、0.5mg、0.75mg、1mg、1.25mg、1.5mg、1.75mg、2mg、2.25mg、2.5mg、2.75mg、3mg、3.25mg、3.5mg、3.75mg、4mg、4.25mg、4.5mg、4.75mg、5mg、5.25mg、5.5mg、又は5.75mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ブレクスピプラゾールの1日基準総用量が4mgである場合、減量したブレクスピプラゾールの1日総用量は、例えば、0.25mg、0.5mg、0.75mg、1mg、1.25mg、1.5mg、1.75mg、2mg、2.25mg、2.5mg、2.75mg、3mg、3.25mg、3.5mg、又は3.75mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ブレクスピプラゾールの1日基準総用量が3mgである場合、減量したブレクスピプラゾールの1日総用量は、例えば、0.25mg、0.5mg、0.75mg、1mg、1.25mg、1.5mg、1.75mg、2mg、2.25mg、2.5mg、又は2.75mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ブレクスピプラゾールの1日基準総用量が2mgである場合、減量したブレクスピプラゾールの1日総用量は、例えば、0.25mg、0.5mg、0.75mg、1mg、1.25mg、1.5mg、又は1.75mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ブレクスピプラゾールの1日基準総用量が1mgである場合、減量したブレクスピプラゾールの1日総用量は、例えば、0.25mg、0.5mg、又は0.75mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ブレクスピプラゾールの1日基準総用量が0.75mgである場合、減量したブレクスピプラゾールの1日総用量は、例えば、0.25mg又は0.5mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ブレクスピプラゾールの1日基準総用量が0.5mgである場合、減量したブレクスピプラゾールの1日総用量は、例えば、0.125mg又は0.25mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ブレクスピプラゾールの1日基準総用量が0.25mgである場合、減量したブレクスピプラゾールの1日総用量は、例えば、0.125mgである。同様に、ブレクスピプラゾールの個々の基準用量が4mgである場合、減量したブレクスピプラゾールの個々の基準用量は、例えば、0.25mg、0.5mg、0.75mg、1mg、1.25mg、1.5mg、1.75mg、2mg、2.25mg、2.5mg、2.75mg、3mg、3.25mg、3.5mg、又は3.75mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ブレクスピプラゾールの個々の基準用量が3mgである場合、減量したブレクスピプラゾールの個々の基準用量は、例えば、0.25mg、0.5mg、0.75mg、1mg、1.25mg、1.5mg、1.75mg、2mg、2.25mg、2.5mg、又は2.75mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ブレクスピプラゾールの個々の基準用量が2mgである場合、減量したブレクスピプラゾールの個々の基準用量は、例えば、0.25mg、0.5mg、0.75mg、1mg、1.25mg、1.5mg、又は1.75mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ブレクスピプラゾールの個々の基準用量が1mgである場合、減量したブレクスピプラゾールの個々の基準用量は、例えば、0.25mg、0.5mg、又は0.75mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ブレクスピプラゾールの個々の基準用量が0.75mgである場合、減量したブレクスピプラゾールの個々の基準用量は、例えば、0.25mg又は0.5mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ブレクスピプラゾールの個々の基準用量が0.5mgである場合、減量したブレクスピプラゾールの個々の基準用量は、例えば、0.125mg又は0.25mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ブレクスピプラゾールの個々の基準用量が0.25mgである場合、減量したブレクスピプラゾールの個々の基準用量は、例えば、0.125mgである。
【0230】
[00232] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はブリガチニブである。ブリガチニブにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはブリガチニブが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、ブリガチニブは、クリゾチニブを進行しているか、又はクリゾチニブに対して不耐性である、未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)陽性の転移性非小細胞肺癌(NSCLC)を有する患者の処置に適応される。ブリガチニブは、30mg又は90mgの剤形で投与され得る。一部の実施形態において、ブリガチニブは、1日1回、180mgの1日総用量まで投与される。例えば、ブリガチニブが、クリゾチニブを進行しているか、又はクリゾチニブに対して不耐性である、未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)陽性の転移性非小細胞肺癌(NSCLC)を有する患者の処置に適応される場合、基準用量は90mgであり、最初の7日間は1日1回投与され、耐容性を示す場合、1日1回180mgに増加させて投与される(1日基準総用量は90mg又は180mg)。従って、様々な実施形態において、ブリガチニブの1日基準総用量は、例えば、15mg、30mg、45mg、60mg、75mg、90mg、105mg、120mg、135mg、150mg、165mg、又は180mgであり得る。本開示の特定の実施形態によれば、ブリガチニブの1日基準総用量が、例えば、180mgである場合、患者は、減量したブリガチニブの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したブリガチニブの1日総用量は、例えば、15mg、30mg、45mg、60mg、75mg、90mg、105mg、120mg、135mg、150mg、又は165mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ブリガチニブの1日基準総用量が180mgである場合、減量したブリガチニブの1日総用量は、例えば、15mg、30mg、45mg、60mg、75mg、90mg、105mg、120mg、135mg、150mg、165mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ブリガチニブの1日基準総用量が120mgである場合、減量したブリガチニブの1日総用量は、例えば、15mg、30mg、45mg、60mg、75mg、90mg、又は105mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ブリガチニブの1日基準総用量が90mgである場合、減量したブリガチニブの1日総用量は、例えば、15mg、30mg、45mg、60mg、又は75mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ブリガチニブの1日基準総用量が60mgである場合、減量したブリガチニブの1日総用量は、例えば、15mg、30mg、又は45mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ブリガチニブの1日基準総用量が30mgである場合、減量したブリガチニブの1日総用量は、例えば、7.5mg又は15mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。同様に、ブリガチニブの個々の基準用量が90mgである場合、減量したブリガチニブの個々の基準用量は、例えば、15mg、30mg、45mg、60mg、75mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ブリガチニブの個々の基準用量が30mgである場合、減量したブリガチニブの個々の基準用量は、例えば、7.5mg又は15mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。
【0231】
[00233] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はカバジタキセルである。カバジタキセルにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはカバジタキセルが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、カバジタキセルは、以前にドセタキセルを含有する処置レジメンで処置された、転移性去勢抵抗性前立腺癌を有する患者の処置のためのプレドニゾンと組み合わせて適応される。カバジタキセルは、15mg/m
2、20mg/m
2、又は25mg/m
2の剤形(60mg/1.5mLの単回用量バイアルとして販売される)で注射により投与され得る。一部の実施形態において、カバジタキセルは、3週間ごとに1回、3週間ごとに最大25mg/m
2の総用量に応じて投与される。例えば、カバジタキセルは、以前にドセタキセルを含有する処置レジメンで処置された、転移性去勢抵抗性前立腺癌を有する患者の処置のためのプレドニゾンと組み合わせて適応される場合、基準用量は20mg/m
2であり、3週間ごとに1回投与される(基準総用量は3週間ごとに20mg/m
2)。従って、様々な実施形態において、カバジタキセルの基準総用量は、例えば、3週間ごとに2.5mg/m
2、3週間ごとに5mg/m
2、3週間ごとに7.5mg/m
2、3週間ごとに10mg/m
2、3週間ごとに12.5mg/m
2、3週間ごとに15mg/m
2、3週間ごとに17.5mg/m
2、3週間ごとに20mg/m
2、3週間ごとに22.5mg/m
2、又は3週間ごとに25mg/m
2であり得る。本開示の特定の実施形態によれば、カバジタキセルの基準総用量が、例えば、3週間ごとに25mg/m
2である場合、患者は、減量したカバジタキセルの総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したカバジタキセルの総用量は、例えば、3週間ごとに2.5mg/m
2、3週間ごとに5mg/m
2、3週間ごとに7.5mg/m
2、3週間ごとに10mg/m
2、3週間ごとに12.5mg/m
2、3週間ごとに15mg/m
2、3週間ごとに17.5mg/m
2、3週間ごとに20mg/m
2、又は3週間ごとに22.5mg/m
2(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。カバジタキセルの1日基準総用量が、3週間ごとに25mg/m
2である場合、減量したカバジタキセルの1日総用量は、例えば、3週間ごとに2.5mg/m
2、3週間ごとに5mg/m
2、3週間ごとに7.5mg/m
2、3週間ごとに10mg/m
2、3週間ごとに12.5mg/m
2、3週間ごとに15mg/m
2、3週間ごとに17.5mg/m
2、3週間ごとに20mg/m
2、又は3週間ごとに22.5mg/m
2(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。カバジタキセルの1日基準総用量が、3週間ごとに20mg/m
2である場合、減量したカバジタキセルの1日総用量は、例えば、3週間ごとに2.5mg/m
2、3週間ごとに5mg/m
2、3週間ごとに7.5mg/m
2、3週間ごとに10mg/m
2、3週間ごとに12.5mg/m
2、3週間ごとに15mg/m
2、又は3週間ごとに17.5mg/m
2(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。カバジタキセルの1日基準総用量が、3週間ごとに15mg/m
2である場合、減量したカバジタキセルの1日総用量は、例えば、3週間ごとに2.5mg/m
2、3週間ごとに5mg/m
2、3週間ごとに7.5mg/m
2、3週間ごとに10mg/m
2、及び3週間ごとに12.5mg/m
2(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。
【0232】
[00234] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はカンナビジオールである。カンナビジオールにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはカンナビジオールが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、カンナビジオールは、2歳以上の患者のレノックス・ガストー症候群又はドラベ症候群に関連する発作の処置に適応される。カンナビジオールは、100mg/mLの経口溶液で投与され得る。一部の実施形態において、カンナビジオールは、1日1回又は2回、20mg/kgの1日総用量まで投与される。例えば、カンナビジオールが、2歳以上の患者のレノックス・ガストー症候群又はドラベ症候群に関連する発作の処置に適応される場合、開始基準用量は2.5mg/kgであり、1日2回投与される(1日基準総用量は5mg/kg)。1週間後、基準用量を5mg/kgまで増加させ、1日2回投与してもよい(1日基準総用量は10mg/kg)。個々の臨床反応と耐容性に基づいて、カンナビジオールを最大基準用量の210mg/kgに増加させ、1日2回投与してもよい(1日基準総用量は20mg/kg)。従って、様々な実施形態において、カンナビジオールの1日基準総用量は、例えば、1mg/kg、2mg/kg、3mg/kg、4mg/kg、5mg/kg、6mg/kg、7mg/kg、8mg/kg、9mg/kg、10mg/kg、11mg/kg、12mg/kg、13mg/kg、14mg/kg、15mg/kg、16mg/kg、17mg/kg、18mg/kg、19mg/kg、又は20mg/kgであり得る。本開示の特定の実施形態によれば、カンナビジオールの1日基準総用量が、例えば、20mg/kgである場合、患者は、減量したカンナビジオールの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したカンナビジオールの1日総用量は、例えば、1mg/kg、2mg/kg、3mg/kg、4mg/kg、5mg/kg、6mg/kg、7mg/kg、8mg/kg、9mg/kg、10mg/kg、11mg/kg、12mg/kg、13mg/kg、14mg/kg、15mg/kg、16mg/kg、17mg/kg、18mg/kg、又は19mg/kg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。カンナビジオールの1日基準総用量が20mg/kgである場合、減量したカンナビジオールの1日総用量は、例えば、1mg/kg、2mg/kg、3mg/kg、4mg/kg、5mg/kg、6mg/kg、7mg/kg、8mg/kg、9mg/kg、10mg/kg、11mg/kg、12mg/kg、13mg/kg、14mg/kg、15mg/kg、16mg/kg、17mg/kg、18mg/kg、又は19mg/kg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。カンナビジオールの1日基準総用量が10mg/kgである場合、減量したカンナビジオールの1日総用量は、例えば、1mg/kg、2mg/kg、3mg/kg、4mg/kg、5mg/kg、6mg/kg、7mg/kg、8mg/kg、又は9mg/kg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。カンナビジオールの1日基準総用量が5mg/kgである場合、減量したカンナビジオールの1日総用量は、例えば、1mg/kg、2mg/kg、3mg/kg、又は4mg/kg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。
【0233】
[00235] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はカリプラジンである。カリプラジンにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはカリプラジンが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、カリプラジンは、成人の統合失調症の処置に適応される。一部の実施形態において、カリプラジンは成人のI型双極性障害に関連する躁病エピソード又は混合エピソードの急性処置に適応される。カリプラジンは、1.5mg、3mg、4.5mg、又は6mgの剤形で投与され得る。一部の実施形態において、カリプラジンは、1日1回、6mgの1日総用量まで投与される。例えば、カリプラジンが、統合失調症の処置に適応される場合、開始基準用量は1.5mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は1.5mg)。カリプラジンが、統合失調症の処置に適応される場合、基準用量を最大6mgまで増加させ、1日1回投与してもよい(1日基準総用量は6mg)。例えば、カリプラジンが、成人のI型双極性障害に関連する躁病エピソード又は混合エピソードの急性処置に適応される場合、開始基準用量は1.5mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は1.5mg)。カリプラジンが、成人のI型双極性障害に関連する躁病エピソード又は混合エピソードの急性処置に適応される場合、基準用量を最大6mgまで増加させ、1日1回投与してもよい(1日基準総用量は6mg)。従って、様々な実施形態において、カリプラジンの1日基準総用量は、例えば、0.75mg、1.5mg、2.25mg、3mg、3.75mg、4.5mg、5.25mg、又は6mgであり得る。本開示の特定の実施形態によれば、カリプラジンの1日基準総用量が、例えば、6mgである場合、患者は、減量したカリプラジンの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したカリプラジンの1日総用量は、例えば、0.75mg、1.5mg、2.25mg、3mg、3.75mg、4.5mg、又は5.25mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。カリプラジンの1日基準総用量が6mgである場合、減量したカリプラジンの1日総用量は、例えば、0.75mg、1.5mg、2.25mg、3mg、3.75mg、4.5mg、又は5.25mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。カリプラジンの1日基準総用量が4.5mgである場合、減量したカリプラジンの1日総用量は、例えば、0.75mg、1.5mg、2.25mg、3mg、又は3.75mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。カリプラジンの1日基準総用量が3mgである場合、減量したカリプラジンの1日総用量は、例えば、0.75mg、1.5mg、2.25mg、又は3mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。カリプラジンの1日基準総用量が1.5mgである場合、減量したカリプラジンの1日総用量は、例えば、0.75mgである。同様に、カリプラジンの個々の基準用量が6mgである場合、減量したカリプラジンの個々の基準用量は、例えば、0.75mg、1.5mg、2.25mg、3mg、3.75mg、4.5mg、又は5.25mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。カリプラジンの個々の基準用量が4.5mgである場合、減量したカリプラジンの個々の基準用量は、例えば、0.75mg、1.5mg、2.25mg、3mg、又は3.75mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。カリプラジンの個々の基準用量が3mgである場合、減量したカリプラジンの個々の基準用量は、例えば、0.75mg、1.5mg、又は2.25mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。カリプラジンの個々の基準用量が1.5mgである場合、減量したカリプラジンの個々の基準用量は、例えば、0.75mgである。
【0234】
[00236] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はコビメチニブである。コビメチニブにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはコビメチニブが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、コビメチニブは、ベムラフェニブと組み合わせて、BRAF V600E又はV600K変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫を有する患者の処置に適応される。コビメチニブは、20mgの剤形で投与され得る。一部の実施形態において、コビメチニブは、1日1回、60mgの1日総用量まで投与される。例えば、コビメチニブが、ベムラフェニブと組み合わせて、BRAF V600E又はV600K変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫を有する患者の処置に適応される場合、基準用量は60mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は60mg)。従って、様々な実施形態において、コビメチニブの1日基準総用量は、例えば、10mg、20mg、30mg、40mg、50mg、又は60mgであり得る。本開示の特定の実施形態によれば、コビメチニブの1日基準総用量が、例えば、60mgである場合、患者は、減量したコビメチニブの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したコビメチニブの1日総用量は、例えば、10mg、20mg、30mg、40mg、又は50mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。コビメチニブの1日基準総用量が60mgである場合、減量したコビメチニブの1日総用量は、例えば、10mg、20mg、30mg、40mg、又は50mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。同様に、コビメチニブの個々の基準用量が20mgである場合、減量したコビメチニブの個々の基準用量は、例えば、10mgである。
【0235】
[00237] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はコパンリシブである。コパンリシブにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはコパンリシブが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、コパンリシブは、少なくとも2つの以前の全身治療後の再発性濾胞性リンパ腫(FL)を有する成人患者の処置に適応され、基準用量は、180mg/28日であり、28日サイクルの1、8及び15日目に投与される(3週間投与有、1週間投与無)。(基準総用量は180mg/28日)。従って、様々な実施形態において、コパンリシブの1日基準総用量は、例えば、90mg/28日、135mg/28日、又は180mg/28日であり得る。本開示の特定の実施形態によれば、コパンリシブの1日基準総用量が、例えば、180mg/28日である場合、患者は、減量したコパンリシブの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したコパンリシブの1日総用量は、例えば、10mg/28日、20mg/28日、30mg/28日、40mg/28日、50mg/28日、60mg/28日、70mg/28日、80mg/28日、90mg/28日、100mg/28日、110mg/28日、120mg/28日、130mg/28日、140mg/28日、150mg/28日、160mg/28日、又は170mg/28日(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。コパンリシブの1日基準総用量が135mg/28日である場合、減量したコパンリシブの1日総用量は、例えば、10mg/28日、20mg/28日、30mg/28日、40mg/28日、50mg/28日、60mg/28日、70mg/28日、80mg/28日、90mg/28日、100mg/28日、110mg/28日、又は120mg/28日(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。コパンリシブの1日基準総用量が90mg/28日である場合、減量したコパンリシブの1日総用量は、例えば、10mg/28日、20mg/28日、30mg/28日、40mg/28日、50mg/28日、60mg/28日、70mg/28日、又は80mg/28日(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。同様に、コパンリシブの個々の基準用量が60mgである場合、減量したコパンリシブの個々の基準用量は、例えば、10mg、20mg、30mg、40mg、又は50mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。コパンリシブの個々の基準用量が45mgである場合、減量したコパンリシブの個々の基準用量は、例えば、10mg、20mg、30mg、又は40mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。コパンリシブの個々の基準用量が30mgである場合、減量したコパンリシブの個々の基準用量は、例えば、10mg、又は20mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。
【0236】
[00238] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はクリゾチニブである。クリゾチニブにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはクリゾチニブが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、クリゾチニブは、腫瘍がFDAの認可を受けた試験により検出される未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)又はROS1陽性である、転移性非小細胞肺癌(NSCLC)を有する患者の処置に適応される。クリゾチニブは、250mg又は200mgの剤形で投与され得る。一部の実施形態において、クリゾチニブは、1日1回、250mgの1日総用量まで投与される。一部の実施形態において、クリゾチニブは、1日2回、500mgの1日総用量まで投与される。例えば、クリゾチニブが、腫瘍がFDAの認可を受けた試験により検出される未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)又はROS1陽性である、転移性非小細胞肺癌(NSCLC)を有する患者の処置に適応される場合、基準用量は250mgであり、1日2回投与される(1日基準総用量は500mg)。一部の実施形態において、患者は、透析を必要としない重度の腎機能障害(クレアチニンクリアランス<30mL/分)を有し、1日1回、250mg投与される。従って、様々な実施形態において、クリゾチニブの1日基準総用量は、例えば、100mg、125mg、200mg、250mg、300mg、375mg、400mg、又は500mgであり得る。本開示の特定の実施形態によれば、クリゾチニブの1日基準総用量が、例えば、500mgである場合、患者は、減量したクリゾチニブの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したクリゾチニブの1日総用量は、例えば、100mg、125mg、200mg、250mg、300mg、375mg、又は400mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。クリゾチニブの1日基準総用量が500mgである場合、減量したクリゾチニブの1日総用量は、例えば、100mg、125mg、200mg、250mg、300mg、375mg、又は400mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。クリゾチニブの1日基準総用量が200mgである場合、減量したクリゾチニブの1日総用量は、例えば、100mg又は125mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。同様に、クリゾチニブの個々の基準用量が250mgである場合、減量したクリゾチニブの個々の基準用量は、例えば、100mg、125mg、又は200mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。クリゾチニブの個々の基準用量が200mgである場合、減量したクリゾチニブの個々の基準用量は、例えば、100mg又は125mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。
【0237】
[00239] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はダブラフェニブである。ダブラフェニブにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはダブラフェニブが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、ダブラフェニブは、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫を有する患者の処置に単剤として適応される。一部の実施形態において、ダブラフェニブは、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E又はV600K突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫を有する患者の処置に、トラメチニブと組み合わせて適応される。一部の実施形態において、ダブラフェニブは、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E又はV600K突然変異を伴う黒色腫、及び完全切除後のリンパ節転移を有する患者の補助処置に、トラメチニブと組み合わせて適応される。一部の実施形態において、ダブラフェニブは、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を伴う転移性非小細胞肺癌(NSCLC)を有する患者の処置に、トラメチニブと組み合わせて適応される。一部の実施形態において、ダブラフェニブは、満足な局所処置の選択肢がないBRAF V600E突然変異を伴う局所進行性又は転移性の未分化甲状腺癌(ATC)を有する患者の処置に、トラメチニブと組み合わせて適応される。ダブラフェニブは、50mg又は75mgの剤形で投与され得る。一部の実施形態において、ダブラフェニブは、1日2回、300mgの1日総用量まで投与される。一部の実施形態において、ダブラフェニブは、1日2回、経口で150mg投与される(1日基準総用量は300mg)。例えば、ダブラフェニブが、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫を有する患者の処置に適応される場合、基準用量は150mgであり、1日2回投与される(1日基準総用量は300mg)。ダブラフェニブが、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E又はV600K突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫を有する患者の処置に、トラメチニブと組み合わせて適応される場合、基準用量は150mgであり、1日2回投与される(1日基準総用量は300mg)。ダブラフェニブが、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を伴う転移性非小細胞肺癌(NSCLC)を有する患者の処置に、トラメチニブと組み合わせて適応される場合、基準用量は150mgであり、1日2回投与される(1日基準総用量は300mg)。ダブラフェニブが、満足な局所処置の選択肢がないBRAF V600E突然変異を伴う局所進行性又は転移性の未分化甲状腺癌(ATC)を有する患者の処置に、トラメチニブと組み合わせて適応される場合、基準用量は150mgであり、1日2回投与される(1日基準総用量は300mg)。従って、様々な実施形態において、ダブラフェニブの1日基準総用量は、例えば、25mg、50mg、75mg、100mg、125mg、150mg、175mg、200mg、225mg、250mg、275mg、又は300mgであり得る。本開示の特定の実施形態によれば、ダブラフェニブの1日基準総用量が、例えば、300mgである場合、患者は、減量したダブラフェニブの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したダブラフェニブの1日総用量は、例えば、25mg、50mg、75mg、100mg、125mg、150mg、175mg、200mg、225mg、250mg又は275mg(それらの間にある全ての整数及び範囲を含む)であり得る。ダブラフェニブの1日基準総用量が275mgである場合、減量したダブラフェニブの1日総用量は、例えば、25mg、50mg、75mg、100mg、125mg、150mg、175mg、200mg、225mg又は250mg(それらの間にある全ての整数及び範囲を含む)であり得る。ダブラフェニブの1日基準総用量が250mgである場合、減量したダブラフェニブの1日総用量は、例えば、25mg、50mg、75mg、100mg、125mg、150mg、175mg、200mg又は225mg(それらの間にある全ての整数及び範囲を含む)であり得る。ダブラフェニブの1日基準総用量が225mgである場合、減量したダブラフェニブの1日総用量は、例えば、25mg、50mg、75mg、100mg、125mg、150mg、175mg、又は200mg(それらの間にある全ての整数及び範囲を含む)であり得る。同様に、ダブラフェニブの個々の基準用量が150mgである場合、減量したダブラフェニブの個々の基準用量は、例えば、25mg、50mg、75mg、100mg又は125mg(それらの間にある全ての整数及び範囲を含む)であり得る。
【0238】
[00240] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はダクラタスビルである。ダクラタスビルにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはダクラタスビルが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、ダクラタスビルは、慢性HCV遺伝子型1又は3感染症の処置のためのソホスブビルとの使用に適応される。一部の実施形態において、ダクラタスビルは、慢性HCV遺伝子型1又は3感染症の処置のためのソホスブビル及びリバビリンとの使用に適応される。ダクラタスビルは、30mg、60mg、又は90mgの剤形で投与され得る。一部の実施形態において、ダクラタスビルは、1日1回、90mgの1日総用量まで投与される。例えば、ダクラタスビルが、慢性HCV遺伝子型1又は3感染症の処置のためのソホスブビルとの使用に適応される場合、基準用量は60mgであり、1日1回経口投与される(1日基準総用量は60mg)。ダクラタスビルが、慢性HCV遺伝子型1又は3感染症の処置のためのソホスブビル及びリバビリンとの使用に適応される場合、基準用量は60mgであり、1日1回経口投与される(1日基準総用量は60mg)。従って、様々な実施形態において、ダクラタスビルの1日基準総用量は、例えば、2.5mg、5mg、10mg、15mg、30mg、45mg、60mg、75mg又は90mgであり得る。本開示の特定の実施形態によれば、ダクラタスビルの1日基準総用量が、例えば、90mgである場合、患者は、減量したダクラタスビルの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したダクラタスビルの1日総用量は、例えば、2.5mg、5mg、10mg、15mg、30mg、45mg、60mg又は75mg(それらの間にある全ての整数及び範囲を含む)であり得る。ダクラタスビルの1日基準総用量が60mgである場合、減量したダクラタスビルの1日総用量は、例えば、2.5mg、5mg、10mg、15mg、30mg、又は45mg(それらの間にある全ての整数及び範囲を含む)であり得る。ダクラタスビルの1日基準総用量が30mgである場合、減量したダクラタスビルの1日総用量は、例えば、2.5mg、5mg、10mg、15mg、30mg又は45mg(それらの間にある全ての整数及び範囲を含む)であり得る。同様に、ダクラタスビルの個々の基準用量が30mgである場合、減量したダクラタスビルの個々の基準用量は、例えば、2.5mg、5mg、10mg、15mg(それらの間にある全ての整数及び範囲を含む)であり得る。ダクラタスビルの個々の基準用量が60mgである場合、減量したダクラタスビルの個々の基準用量は、例えば、2.5mg、5mg、10mg、15mg、30mg又は45mg(それらの間にある全ての整数及び範囲を含む)であり得る。ダクラタスビルの個々の基準用量が90mgである場合、減量したダクラタスビルの個々の基準用量は、例えば、2.5mg、5mg、10mg、15mg、30mg、45mg、60mg又は75mg(それらの間にある全ての整数及び範囲を含む)であり得る。
【0239】
[00241] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はダパグリフロジン及びサキサグリプチンである。ダパグリフロジン及びサキサグリプチンにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはダパグリフロジン及びサキサグリプチンが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、ダパグリフロジン及びサキサグリプチンは、ダパグリフロジンによる制御が不十分であるか、又はダパグリフロジン及びサキサグリプチンで既に処置されている2型糖尿病(T2DM)を有する成人の血糖コントロールを改善するための食事及び運動の補助剤として適応される。ダパグリフロジン及びサキサグリプチンは、10mgダパグリフロジン/5mgサキサグリプチンの剤形で投与され得る。一部の実施形態において、ダパグリフロジン及びサキサグリプチンは、1日1回投与される。従って、様々な実施形態において、ダパグリフロジン/サキサグリプチン薬におけるダパグリフロジンの1日基準総用量は、例えば、2.5mg、5mg、7.5mg、10mg、15mg又は20mgであり得、ダパグリフロジン/サキサグリプチン薬におけるサキサグリプチンの1日基準総用量は、例えば、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、8mg又は10mgであり得る。本開示の特定の実施形態によれば、ダパグリフロジン及びサキサグリプチンの1日基準総用量が、例えば、10mgダパグリフロジン/5mgサキサグリプチンである場合、患者は、減量したダパグリフロジン及びサキサグリプチンの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、ダパグリフロジン/サキサグリプチン薬における減量したダパグリフロジンの1日総用量は、例えば、2.5mg、5mg、又は7.5mg(それらの間にある全ての整数及び範囲を含む)であり得、ダパグリフロジン/サキサグリプチン薬における減量したサキサグリプチンの1日総用量は、例えば、1mg、2mg、3mg、又は4mg(それらの間にある全ての整数及び範囲を含む)であり得る。一部の実施形態において、ダパグリフロジン及びサキサグリプチンの1日基準総用量が、例えば、5mgダパグリフロジン/2.5mgサキサグリプチンである場合、ダパグリフロジン/サキサグリプチン薬における減量したダパグリフロジンの1日総用量は、例えば、1mg、1.5mg、2mg、2.5mg、3mg、3.5mg、4mg、又は4.5mg(それらの間にある全ての整数及び範囲を含む)であり得、ダパグリフロジン/サキサグリプチン薬における減量したサキサグリプチンの1日総用量は、例えば、1mg、1.5mg、又は2mg(それらの間にある全ての整数及び範囲を含む)であり得る。
【0240】
[00242] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はデフラザコートである。デフラザコートにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはデフラザコートが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、デフラザコートは、5歳以上の患者のデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)の処置に適応される。デフラザコートは、6mg、18mg、30mg、及び36mgの剤形で投与され得る。一部の実施形態において、デフラザコートの推奨される1日1回の投与量は、経口投与でおよそ0.9mg/kg/日である。例えば、デフラザコートが、5歳以上の患者のデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)の処置に適応される場合、基準用量は6mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は6mg)。一部の実施形態において、デフラザコートが、5歳以上の患者のデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)の処置に適応される場合、基準用量は18mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は18mg)。一部の実施形態において、デフラザコートが、5歳以上の患者のデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)の処置に適応される場合、基準用量は30mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は30mg)。一部の実施形態において、デフラザコートが、5歳以上の患者のデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)の処置に適応される場合、基準用量は36mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は36mg)。従って、様々な実施形態において、デフラザコートの1日基準総用量は、例えば、3mg、6mg、9mg、15mg、18mg、30mg、又は36mgであり得る。本開示の特定の実施形態によれば、デフラザコートの1日基準総用量が、例えば、36mgである場合、患者は、減量したデフラザコートの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したデフラザコートの1日総用量は、例えば、3mg、6mg、9mg、15mg、18mg又は30mg(それらの間にある全ての整数及び範囲を含む)であり得る。デフラザコートの1日基準総用量が30mgである場合、減量したデフラザコートの1日総用量は、例えば、3mg、6mg、9mg、15mg又は18mg(それらの間にある全ての整数及び範囲を含む)であり得る。デフラザコートの1日基準総用量が18mgである場合、減量したデフラザコートの1日総用量は、例えば、3mg、6mg、9mg又は15mg(それらの間にある全ての整数及び範囲を含む)であり得る。デフラザコートの1日基準総用量が6mgである場合、減量したデフラザコートの1日総用量は、例えば、1mg、3mg又は5mg(それらの間にある全ての整数及び範囲を含む)であり得る。
【0241】
[00243] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はデュベリシブである。デュベリシブにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはデュベリシブが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、デュベリシブは、少なくとも2つの以前の治療後の再発性又は難治性の慢性リンパ性白血病(CLL)又は小リンパ球性リンパ腫(SLL)を有する成人患者の処置に適応される。一部の実施形態において、デュベリシブは、少なくとも2つの以前の全身治療後の再発性又は難治性の濾胞性リンパ腫(FL)を有する成人患者の処置に適応される。デュベリシブは、15mg又は25mgの剤形で投与され得る。一部の実施形態において、デュベリシブは、1日2回経口投与される。例えば、デュベリシブが、少なくとも2つの以前の治療後の再発性又は難治性の慢性リンパ性白血病(CLL)又は小リンパ球性リンパ腫(SLL)を有する成人患者の処置に適応される場合、基準用量は25mgであり、1日2回投与される(1日基準総用量は50mg)。例えば、デュベリシブが、少なくとも2つの以前の全身治療後の再発性又は難治性の濾胞性リンパ腫(FL)を有する成人患者の処置に適応される場合、基準用量は25mgであり、1日2回投与される(1日基準総用量は50mg)。従って、様々な実施形態において、デュベリシブの1日基準総用量は、例えば、2.5mg、5mg、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、40mg又は50mgであり得る。本開示の特定の実施形態によれば、デュベリシブの1日基準総用量が、例えば、50mgである場合、患者は、減量したデュベリシブの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したデュベリシブの1日総用量は、例えば、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg又は40mg(それらの間にある全ての整数及び範囲を含む)であり得る。デュベリシブの1日基準総用量が40mgである場合、減量したデュベリシブの1日総用量は、例えば、10mg、15mg、20mg、25mg又は30mg(それらの間にある全ての整数及び範囲を含む)であり得る。デュベリシブの1日基準総用量が30mgである場合、減量したデュベリシブの1日総用量は、例えば、10mg、15mg、20mg又は25mg(それらの間にある全ての整数及び範囲を含む)であり得る。同様に、デュベリシブの個々の基準用量が15mgである場合、減量したデュベリシブの個々の基準用量は、例えば、2.5mg、5mg又は10mg(それらの間にある全ての整数及び範囲を含む)であり得る。デュベリシブの個々の基準用量が25mgである場合、減量したデュベリシブの個々の基準用量は、例えば、2.5mg、5mg、10mg、15mg、20mg(それらの間にある全ての整数及び範囲を含む)であり得る。
【0242】
[00244] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はエルバスビル及びグラゾプレビルである。エルバスビル及びグラゾプレビルにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはエルバスビル及びグラゾプレビルが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、エルバスビル及びグラゾプレビルは、成人の慢性HCV遺伝子型1又は4感染症の処置のために適応される。一部の実施形態において、エルバスビル及びグラゾプレビルは、特定の患者集団におけるリバビリンとの使用に適応される。エルバスビル及びグラゾプレビルは、50mgエルバスビル及び100mgグラゾプレビルの剤形で投与され得る。一部の実施形態において、エルバスビル及びグラゾプレビルは、1日1回投与される。例えば、エルバスビル及びグラゾプレビルが、成人の慢性HCV遺伝子型1又は4感染症の処置のために適応される場合、基準用量は50mgエルバスビル及び100mgグラゾプレビルであり、1日1回投与される(1日基準総用量は50mgエルバスビル及び100mgグラゾプレビル)。例えば、エルバスビル及びグラゾプレビルが、特定の患者集団におけるリバビリンとの使用に適応される場合、基準用量は50mgエルバスビル及び100mgグラゾプレビルであり、1日1回投与される(1日基準総用量は50mgエルバスビル及び100mgグラゾプレビル)。従って、様々な実施形態において、エルバスビル及びグラゾプレビルの1日基準総用量は、例えば、5mgエルバスビル及び10mgグラゾプレビル、10mgエルバスビル及び25mgグラゾプレビル、25mgエルバスビル及び50mgグラゾプレビル、又は50mgエルバスビル及び100mgグラゾプレビルであり得る。本開示の特定の実施形態によれば、エルバスビル及びグラゾプレビルの1日基準総用量が、例えば、50mgエルバスビル及び100mgグラゾプレビルである場合、患者は、減量したエルバスビル及びグラゾプレビルの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、エルバスビル/グラゾプレビル薬における減量したエルバスビルの1日総用量は、例えば、5mg、10mg、20mg、30mg、又は40mg(それらの間にある全ての整数及び範囲を含む)であり得る。一部の実施形態において、エルバスビル/グラゾプレビル薬における減量したグラゾプレビルの1日総用量は、例えば、10mg、20mg、30mg、40mg、50mg、60mg、70mg、80mg又は90mg(それらの間にある全ての整数及び範囲を含む)であり得る。一部の実施形態において、エルバスビル及びグラゾプレビルの1日基準総用量が、例えば、25mgエルバスビル及び50mgグラゾプレビルである場合、減量したエルバスビルの1日総用量は、例えば、1mg、5mg、10mg、15mg、又は20mg(それらの間にある全ての整数及び範囲を含む)であり得、減量したグラゾプレビルの1日総用量は、例えば、10mg、20mg、30mg、又は40mgであり得る。
【0243】
[00245] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はエンコラフェニブである。エンコラフェニブにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはエンコラフェニブが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、エンコラフェニブは、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E又はV600K突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫を有する患者の処置に、ビニメチニブと組み合わせて適応される。エンコラフェニブは、50mg及び75mgの剤形で投与され得る。一部の実施形態において、エンコラフェニブが、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E又はV600K突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫を有する患者の処置に、ビニメチニブと組み合わせて適応される場合、基準用量は450mgのエンコラフェニブであり、1日1回投与される(1日基準総用量は450mg)。従って、様々な実施形態において、エンコラフェニブの1日基準総用量は、例えば、25mg、50mg、35mg、75mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、350mg、400mg、450mg、又は500mgであり得る。本開示の特定の実施形態によれば、エンコラフェニブの1日基準総用量が、例えば、450mgである場合、患者は、減量したエンコラフェニブの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したエンコラフェニブの1日総用量は、例えば、25mg、35mg、50mg、75mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、350mg、又は400mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。エンコラフェニブの1日基準総用量が450mgである場合、減量したエンコラフェニブの1日総用量は、例えば、25mg、35mg、50mg、75mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、350mg、又は400mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。エンコラフェニブの1日基準総用量が400mgである場合、減量したエンコラフェニブの1日総用量は、例えば、25mg、35mg、50mg、75mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg又は350mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。エンコラフェニブの1日基準総用量が350mgである場合、減量したエンコラフェニブの1日総用量は、例えば、25mg、35mg、50mg、75mg、100mg、150mg、200mg、250mg又は300mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。同様に、エンコラフェニブの個々の基準用量が75mgである場合、減量したエンコラフェニブの個々の基準用量は、例えば、25mg、35mg又は50mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。エンコラフェニブの個々の基準用量が50mgである場合、減量したエンコラフェニブの個々の基準用量は、例えば、10mg、25mg又は35mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。
【0244】
[00246] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はフリバンセリンである。フリバンセリンにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはフリバンセリンが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、フリバンセリンは、著しい苦痛又は対人関係の困難を引き起こし、共存する医学的若しくは精神的状態;人間関係の問題;又は薬物若しくは他の医薬物質の影響によるものではない、性的欲求が低いことを特徴とする後天性、全身性の性欲低下障害(HSDD)を有する閉経前女性の処置に適応される。フリバンセリンは、100mgの剤形で投与され得る。一部の実施形態において、フリバンセリンは、1日1回投与される。例えば、フリバンセリンが、著しい苦痛又は対人関係の困難を引き起こし、共存する医学的若しくは精神的状態;人間関係の問題;又は薬物若しくは他の医薬物質の影響によるものではない、性的欲求が低いことを特徴とする後天性、全身性の性欲低下障害(HSDD)を有する閉経前女性の処置に適応される場合、基準用量は100mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は100mg)。様々な実施形態において、フリバンセリンの1日基準総用量は、例えば、25mg、50mg、75mg、又は100mgであり得る。本開示の特定の実施形態によれば、フリバンセリンの1日基準総用量が、例えば、100mgである場合、患者は、減量したフリバンセリンの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したフリバンセリンの1日総用量は、例えば、25mg、50mg、又は75mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。フリバンセリンの1日基準総用量が100mgである場合、減量したフリバンセリンの1日総用量は、例えば、25mg、50mg、又は75mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。同様に、フリバンセリンの個々の基準用量が100mgである場合、減量したフリバンセリンの個々の基準用量は、例えば、25mg、50mg、又は75mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。
【0245】
[00247] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はフルチカゾンプロピオン酸エステル及びサルメテロールである。フルチカゾンプロピオン酸エステル及びサルメテロールにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはフルチカゾンプロピオン酸エステル及びサルメテロールが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、フルチカゾンプロピオン酸エステル及びサルメテロールは、12歳以上の患者の喘息の処置に適応される。フルチカゾンプロピオン酸エステルは、経口吸入用のエアロゾル製剤として、21mcg剤形のサルメテロールと組み合わせて、45、115、又は230mcgの剤形で投与され得る。一部の実施形態において、フルチカゾンプロピオン酸エステル及びサルメテロールは、1日2回投与される。例えば、一部の実施形態において、フルチカゾンプロピオン酸エステル及びサルメテロールが、12歳以上の患者の喘息の処置に適応される場合、基準用量は45mcgフルチカゾンプロピオン酸エステル及び21mcgサルメテロールであり、1日2回投与される(1日基準総用量は90mcgフルチカゾンプロピオン酸エステル及び42mcgサルメテロール)。一部の実施形態において、フルチカゾンプロピオン酸エステル及びサルメテロールが、12歳以上の患者の喘息の処置に適応される場合、基準用量は115mcgフルチカゾンプロピオン酸エステル及び21mcgサルメテロールであり、1日2回投与される(1日基準総用量は230mcgフルチカゾンプロピオン酸エステル及び42mcgサルメテロール)。一部の実施形態において、フルチカゾンプロピオン酸エステル及びサルメテロールが、12歳以上の患者の喘息の処置に適応される場合、基準用量は230mcgフルチカゾンプロピオン酸エステル及び21mcgサルメテロールであり、1日2回投与される(1日基準総用量は460mcgフルチカゾンプロピオン酸エステル及び42mcgサルメテロール)。従って、様々な実施形態において、フルチカゾンプロピオン酸エステルの1日基準総用量は、例えば、10mcg、20mcg、40mcg、45mcg、60mcg、90mcg、115mcg、230mcg、300mcg、400mcg又は460mcgであり得、サルメテロールの1日基準総用量は、例えば、5mcg、10mcg、15mcg、21mcg、42mcg、63mcg、又は84mcgであり得る。本開示の特定の実施形態によれば、フルチカゾンプロピオン酸エステルの1日基準総用量が、例えば、460mcgであり、サルメテロールの1日基準総用量が42mcgである場合、患者は、減量したフルチカゾンプロピオン酸エステル及びサルメテロールの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したフルチカゾンプロピオン酸エステルの1日総用量は、例えば、10mcg、20mcg、40mcg、45mcg、60mcg、90mcg、115mcg、230mcg、300mcg、又は400mcg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得、減量したサルメテロールの1日総用量は、例えば、5mcg、10mcg、15mcg、21mcg、30mcg、又は35mcg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。フルチカゾンプロピオン酸エステルの1日基準総用量が230mcgであり、サルメテロールの1日基準総用量が42mcgである場合、減量したフルチカゾンプロピオン酸エステルの1日総用量は、例えば、10mcg、20mcg、40mcg、45mcg、60mcg、90mcg、又は115mcgであり得、減量したサルメテロールの1日総用量は、例えば、5mcg、10mcg、15mcg、又は21mcg、30mcg、又は35mcg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。フルチカゾンプロピオン酸エステルの1日基準総用量が90mcgであり、サルメテロールの1日総用量が42mcgである場合、減量したフルチカゾンプロピオン酸エステルの1日総用量は、例えば、10mcg、20mcg、40mcg、45mcg、又は60mcg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得、減量したサルメテロールの1日総用量は、5mcg、10mcg、又は15mcg、30mcg、又は35mcg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。同様に、フルチカゾンプロピオン酸エステルの個々の基準用量が45mcgであり、サルメテロールの個々の基準用量が21mcgである場合、減量したフルチカゾンプロピオン酸エステルの個々の基準用量は、例えば、5mcg、10mcg、15mcg、20mcg、30mcg、又は40mcg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得、減量したサルメテロールの個々の基準用量は、例えば、5mcg、10mcg、又は15mcg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。フルチカゾンプロピオン酸エステルの個々の基準用量が115mcgであり、サルメテロールの個々の基準用量が21mcgである場合、減量したフルチカゾンプロピオン酸エステルの個々の基準用量は、例えば、100mcg、90mcg、45mcg、30mcg、20mcg、10mcg又は5mcg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得、減量したサルメテロールの個々の基準用量は、例えば、5mcg、10mcg、又は15mcg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。フルチカゾンプロピオン酸エステルの個々の基準用量が230mcgであり、サルメテロールの個々の基準用量が21mcgである場合、減量したフルチカゾンプロピオン酸エステルの個々の基準用量は、例えば、5mcg、10mcg、20mcg、30mcg、45mcg、90mcg、100mcg、200mcg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得、減量したサルメテロールの個々の基準用量は、例えば、5mcg、10mcg、又は15mcg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。
【0246】
[00248] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はイブルチニブである。イブルチニブにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはイブルチニブが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、イブルチニブは、少なくとも1つの以前の抗CD20ベース治療を受けた、マントル細胞リンパ腫(MCL)を有する成人患者の処置に適応される。一部の実施形態において、イブルチニブは、慢性リンパ性白血病(CLL)/小リンパ球性リンパ腫(SLL)の処置に適応される。一部の実施形態において、イブルチニブは、17番染色体短腕欠失を伴う慢性リンパ性白血病(CLL)/小リンパ球性リンパ腫(SLL)の処置に適応される。一部の実施形態において、イブルチニブは、ワルデンシュトレーム型マクログロブリン血症(WM)の処置に適応される。一部の実施形態において、イブルチニブは、全身治療を必要とし、少なくとも1つの以前の抗CD20ベース治療を受けた患者の辺縁帯リンパ腫(MZL)の処置に対して適応される。一部の実施形態において、イブルチニブは、全身治療の1つ以上のラインの失敗後の慢性移植片対宿主病(cGVHD)の処置に適応される。イブルチニブは、70mg又は140mg剤形のカプセルとして;又は140mg、280mg、420mg、又は560mg剤形の錠剤として投与され得る。一部の実施形態において、イブルチニブは、1日1回投与される。一部の実施形態において、イブルチニブが、少なくとも1つの以前の抗CD20ベース治療を受けた、マントル細胞リンパ腫(MCL)を有する成人患者の処置に適応される場合、基準用量は560mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は560mg)。一部の実施形態において、イブルチニブが、全身治療を必要とし、少なくとも1つの以前の抗CD20ベース治療を受けた患者の辺縁帯リンパ腫(MZL)の処置に対して適応される場合、基準用量は560mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は560mg)。一部の実施形態において、イブルチニブが、慢性リンパ性白血病(CLL)/小リンパ球性リンパ腫(SLL)の処置に適応される場合、基準用量は420mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は420mg)。一部の実施形態において、イブルチニブが、ワルデンシュトレーム型マクログロブリン血症(WM)の処置に適応される場合、基準用量は420mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は420mg)。一部の実施形態において、イブルチニブが、全身治療の1つ以上のラインの失敗後の慢性移植片対宿主病(cGVHD)の処置に適応される場合、基準用量は420mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は420mg)。従って、様々な実施形態において、イブルチニブの1日基準総用量は、例えば、25mg、50mg、70mg、100mg、140mg、200mg、280mg、300mg、350mg、400mg、420mg、450mg、500mg又は550mg又は560mgであり得る。本開示の特定の実施形態によれば、イブルチニブの1日基準総用量が、例えば、560mgである場合、患者は、減量したイブルチニブの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したイブルチニブの1日総用量は、例えば、25mg、50mg、70mg、100mg、140mg、200mg、280mg、300mg、350mg、400mg、420mg、450mg、500mg又は550mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。イブルチニブの1日基準総用量が420mgである場合、減量したイブルチニブの1日総用量は、例えば、25mg、50mg、70mg、100mg、140mg、200mg、280mg、300mg、350mg、又は400mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。イブルチニブの1日基準総用量が280mgである場合、減量したイブルチニブの1日総用量は、例えば、25mg、50mg、70mg、100mg、140mg、又は200mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。イブルチニブの1日基準総用量が140mgである場合、減量したイブルチニブの1日総用量は、例えば、25mg、50mg、70mg、又は100mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。イブルチニブの1日基準総用量が70mgである場合、減量したイブルチニブの1日総用量は、例えば、25mg又は50mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。同様に、イブルチニブの個々の基準用量が70mgである場合、減量したイブルチニブの個々の基準用量は、例えば、10mg、20mg、30mg、40mg、50mg、又は60mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。同様に、イブルチニブの個々の基準用量が140mgである場合、減量したイブルチニブの個々の基準用量は、例えば、10mg、20mg、30mg、40mg、50mg、60mg、70mg、80mg、90mg、100mg、110mg、120mg、又は130mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。イブルチニブの個々の基準用量が280mgである場合、減量したイブルチニブの個々の基準用量は、例えば、10mg、50mg、100mg、150mg、200mg、又は250mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。イブルチニブの個々の基準用量が420mgである場合、減量したイブルチニブの個々の基準用量は、例えば、50mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg又は400mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。同様に、イブルチニブの個々の基準用量が560mgである場合、減量したイブルチニブの個々の基準用量は、例えば、50mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、400mg、420mg、450mg、500mg、又は550mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。
【0247】
[00249] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はイバブラジンである。イバブラジンにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはイバブラジンが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、イバブラジンは、安静時心拍数が70拍/分以上の調律で、ベータ遮断薬の最大耐容量を服用しているか、又はベータ遮断薬の使用が禁忌である、左室駆出率が35%以下の安定した症候性慢性心不全を有する患者の心不全の悪化による入院のリスクを低減するために適応される。イバブラジンは、5mg又は7.5mgの剤形で投与され得る。一部の実施形態において、イバブラジンは、1日2回投与される。一部の実施形態において、イバブラジンが、安静時心拍数が70拍/分以上の洞調律で、ベータ遮断薬の最大耐容量を服用しているか、又はベータ遮断薬の使用が禁忌である、左室駆出率が35%以下の安定した症候性慢性心不全を有する患者の心不全の悪化による入院のリスクを低減するために適応される場合、基準用量は5mgであり、1日2回投与される(1日基準総用量は10mg)。一部の実施形態において、イバブラジンが、安静時心拍数が70拍/分以上の調律で、ベータ遮断薬の最大耐容量を服用しているか、又はベータ遮断薬の使用が禁忌である、左室駆出率が35%以下の安定した症候性慢性心不全を有する患者の心不全の悪化による入院のリスクを低減するために適応される場合、基準用量は7.5mgであり、1日2回投与される(1日基準総用量は15mg)。一部の実施形態において、イバブラジンが、安静時心拍数が70拍/分以上の調律で、ベータ遮断薬の最大耐容量を服用しているか、又はベータ遮断薬の使用が禁忌であって、伝導障害を有するか徐脈が血行動態の悪化をもたらし得る、左室駆出率が35%以下の安定した症候性慢性心不全を有する患者の心不全の悪化による入院のリスクを低減するために適応される場合、基準用量は2.5mgであり、1日2回投与される(1日基準総用量は5mg)。様々な実施形態において、イバブラジンの1日基準総用量は、例えば、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、10mg、又は15mgであり得る。本開示の特定の実施形態によれば、イバブラジンの1日基準総用量が、例えば、15mgである場合、患者は、減量したイバブラジンの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したイバブラジンの1日総用量は、例えば、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg又は10mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。イバブラジンの1日基準総用量が10mgである場合、減量したイバブラジンの1日総用量は、例えば、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。イバブラジンの1日基準総用量が5mgである場合、減量したイバブラジンの1日総用量は、例えば、1mg、2mg、3mg又は4mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。同様に、イバブラジンの個々の基準用量が7.5mgである場合、減量したイバブラジンの個々の基準用量は、例えば、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg又は6mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。イバブラジンの個々の基準用量が5mgである場合、減量したイバブラジンの個々の基準用量は、例えば、1mg、2mg、3mg又は4mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。イバブラジンの個々の基準用量が2.5mgである場合、減量したイバブラジンの個々の基準用量は、例えば、0.5mg、1mg、1.5mg又は2mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。
【0248】
[00250] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はアイバカフトールである。アイバカフトールにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはアイバカフトールが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、アイバカフトールは、臨床及び/又はインビトロアッセイのデータに基づいて、アイバカフトールに反応するCFTR遺伝子に1つの変異を有する、12ヶ月以上の年齢の患者の嚢胞性線維症(CF)の処置に適応される。アイバカフトールは、150mg剤形の錠剤として、又は50mg若しくは75mgの単位パケット中の経口顆粒として投与され得る。一部の実施形態において、アイバカフトールは、1日2回、300mgの1日総用量まで、成人及び6歳以上の小児患者に投与される。一部の実施形態において、アイバカフトールは、1日2回、100mgの1日総用量まで、12ヶ月から6歳未満で体重7kgから14kg未満の小児患者に投与される。一部の実施形態において、アイバカフトールは、1日2回、150mgの1日総用量まで、12ヶ月から6歳未満で14kg以上の小児患者に投与される。様々な実施形態において、アイバカフトールの1日基準総用量は、例えば、25mg、50mg、75mg、100mg、125mg、150mg、200mg、250mg又は300mgであり得る。本開示の特定の実施形態によれば、アイバカフトールの1日基準総用量が、例えば、300mgである場合、患者は、減量したアイバカフトールの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したアイバカフトールの1日総用量は、例えば、25mg、50mg、75mg、100mg、125mg、150mg、200mg、又は250mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。アイバカフトールの1日基準総用量が300mgである場合、減量したアイバカフトールの1日総用量は、例えば、25mg、50mg、75mg、100mg、125mg、150mg、200mg、又は250mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。アイバカフトールの1日基準総用量が150mgである場合、減量したアイバカフトールの1日総用量は、例えば、25mg、50mg、75mg、100mg、又は125mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。アイバカフトールの1日基準総用量が100mgである場合、減量したアイバカフトールの1日総用量は、例えば、25mg、50mg、又は75mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。同様に、アイバカフトールの個々の基準用量が150mgである場合、減量したアイバカフトールの個々の基準用量は、例えば、25mg、50mg、75mg、100mg、又は125mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。アイバカフトールの個々の基準用量が75mgである場合、減量したアイバカフトールの個々の基準用量は、例えば、5mg、10mg、15mg、20mg、25mg又は50mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。アイバカフトールの個々の基準用量が50mgである場合、減量したアイバカフトールの個々の基準用量は、例えば、5mg、10mg、15mg、20mg、又は25mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。
【0249】
[00251] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はルマカフトール及びアイバカフトールである。ルマカフトール及びアイバカフトールにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはルマカフトール及びアイバカフトールが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、ルマカフトール及びアイバカフトールは、CFTR遺伝子におけるF508del突然変異とホモ接合型である、2歳以上の患者の嚢胞性線維症(CF)の処置に適応される。一部の実施形態において、ルマカフトール及びアイバカフトールは、100mgのルマカフトール及び125mgのアイバカフトール;又は200mgのルマカフトール及び125mgのアイバカフトールを含有する錠剤の形態で投与され得る。一部の実施形態において、ルマカフトール及びアイバカフトールは、100mgのルマカフトール及び125mgのアイバカフトール;又は150mgのルマカフトール及び188mgのアイバカフトールの単位用量パケット中の経口顆粒として投与され得る。一部の実施形態において、ルマカフトール及びアイバカフトールは、100mgのルマカフトール及び125mgのアイバカフトールを含有する1パケットの顆粒として、2歳から5歳で体重14kg未満の小児患者に1日2回投与される(1日基準総用量は、200mgのルマカフトール及び250mgのアイバカフトール)。一部の実施形態において、ルマカフトール及びアイバカフトールは、150mgのルマカフトール及び188mgのアイバカフトールを含有する1パケットの顆粒として、2歳から5歳で体重14kg以上の小児患者に1日2回投与される(1日基準総用量は、300mgのルマカフトール及び376mgのアイバカフトール)。一部の実施形態において、ルマカフトール及びアイバカフトールは、ルマカフトール100mg/アイバカフトール125mgをそれぞれ含有する2つの錠剤として、6歳から11歳の小児患者に1日2回投与される(400mgのルマカフトール及び500mgのアイバカフトールの1日基準総用量)。一部の実施形態において、ルマカフトール及びアイバカフトールは、ルマカフトール200mg/アイバカフトール125mgをそれぞれ含有する2つの錠剤として、12歳以上の成人又は小児患者に1日2回投与される(1日基準総用量は、800mgのルマカフトール及び500mgのアイバカフトール)。従って、様々な実施形態において、ルマカフトールの1日基準総用量は、200mg、300mg、400mg又は800mgであり、アイバカフトールの1日基準総用量は、250mg、376mg又は500mgである。本開示の特定の実施形態によれば、ルマカフトールの1日基準総用量が、例えば、800mgである場合、患者は、減量したルマカフトールの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。従って、一部の実施形態において、ルマカフトール/アイバカフトール薬における減量したルマカフトールの1日総用量は、例えば、50mg、100mg、200mg、300mg、400mg、500mg、600mg又は700mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。一部の実施形態において、ルマカフトールの1日基準総用量が400mgである場合、ルマカフトール/アイバカフトール薬における減量したルマカフトールの1日総用量は、例えば、50mg、100mg、200mg又は300mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。一部の実施形態において、ルマカフトールの1日基準総用量が300mgである場合、ルマカフトール/アイバカフトール薬における減量したルマカフトールの1日総用量は、例えば、50mg、100mg又は200mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。同様に、一部の実施形態において、ルマカフトールの個々の基準用量が100mgである場合、ルマカフトール/アイバカフトール薬における減量したルマカフトールの個々の基準用量は、例えば、10mg、25mg、50mg又は75mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。一部の実施形態において、ルマカフトールの個々の基準用量が150mgである場合、ルマカフトール/アイバカフトール薬における減量したルマカフトールの個々の基準用量は、例えば、10mg、25mg、50mg、75mg、100mg又は125mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。一部の実施形態において、ルマカフトールの個々の基準用量が188mgである場合、ルマカフトール/アイバカフトール薬における減量したルマカフトールの個々の基準用量は、例えば、10mg、25mg、50mg、75mg、100mg、125mg又は150mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。一部の実施形態において、アイバカフトールの1日基準総用量が、例えば、500mgである場合、患者は、減量したアイバカフトールの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。従って、一部の実施形態において、ルマカフトール/アイバカフトール薬における減量したアイバカフトールの1日総用量は、例えば、50mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、350mg、376mg、400mg又は450mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。一部の実施形態において、アイバカフトールの基準総用量が376mgである場合、ルマカフトール/アイバカフトール薬における減量したアイバカフトールの1日総用量は、例えば、50mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg又は350mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。一部の実施形態において、アイバカフトールの1日総用量が250mgである場合、ルマカフトール/アイバカフトール薬における減量したアイバカフトールの1日総用量は、例えば、50mg、100mg、150mg又は200mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。同様に、一部の実施形態において、アイバカフトールの個々の基準用量が188mgである場合、ルマカフトール/アイバカフトール薬における減量したアイバカフトールの個々の基準用量は、例えば、10mg、25mg、50mg、75mg、100mg、125mg又は150mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。一部の実施形態において、アイバカフトールの個々の基準用量が125mgである場合、ルマカフトール/アイバカフトール薬における減量したアイバカフトールの個々の基準用量は、例えば、10mg、25mg、50mg、75mg又は100mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。
【0250】
[00252] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はテザカフトール及びアイバカフトールである。テザカフトール及びアイバカフトールにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはテザカフトール及びアイバカフトールが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、テザカフトール及びアイバカフトールは、F508del突然変異につきホモ接合型であるか、又はインビトロのデータ及び/又は臨床的エビデンスに基づいてテザカフトール/アイバカフトールに反応する嚢胞性線維症膜貫通コンダクタンス調節因子(CFTR)遺伝子に少なくとも1つの変異を有する、12歳以上の嚢胞性線維症(CF)を有する患者の処置に適応される。テザカフトール及びアイバカフトールは、100mgのテザカフトール及び150mgのアイバカフトールを含有する固定用量の組み合わせ錠剤;並びに150mgのアイバカフトールを含有する錠剤の形態で投与され得る。一部の実施形態において、テザカフトール/アイバカフトールの組み合わせ錠剤及びアイバカフトール錠剤は、成人及び12歳以上の小児患者に、約12時間間隔で投与される。即ち、テザカフトール及びアイバカフトールが、F508del突然変異につきホモ接合型であるか、又はインビトロのデータ及び/又は臨床的エビデンスに基づいてテザカフトール/アイバカフトールに反応する嚢胞性線維症膜貫通コンダクタンス調節因子(CFTR)遺伝子に少なくとも1つの変異を有する、12歳以上の嚢胞性線維症(CF)を有する患者の処置に適応される場合、テザカフトールの基準用量は100mgであり、1日2回投与され、アイバカフトールの基準用量は150mgであり、1日2回投与される(テザカフトールの1日基準総用量は100mg、アイバカフトールの1日基準総用量は300mg)。様々な実施形態において、テザカフトールの1日基準総用量は、例えば、10mg、25mg、50mg、75mg、100mg、又は200mgであり得;アイバカフトールの1日基準総用量は、例えば、10mg、25mg、50mg、75mg、100mg、150mg、200mg、250mg又は300mgであり得る。本開示の特定の実施形態によれば、テザカフトール及びアイバカフトールの1日基準総用量が、例えば、100mgテザカフトール/300mgアイバカフトールである場合、患者は、減量したテザカフトール及びアイバカフトールの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したテザカフトールの1日総用量は、例えば、10mg、25mg、50mg、又は75mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得、減量したアイバカフトールの1日総用量は、例えば、50mg、75mg、100mg、150mg、200mg又は250mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。テザカフトールの1日基準総用量が75mgの場合、減量したテザカフトールの1日総用量は、例えば、10mg、25mg又は50mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。アイバカフトールの1日基準総用量が200mgである場合、減量したアイバカフトールの1日総用量は、例えば、50mg、75mg、100mg、又は150mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。同様に、テザカフトールの個々の基準用量が100mgの場合、減量したテザカフトールの個々の基準用量は、例えば、10mg、25mg、50mg又は75mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。アイバカフトールの個々の基準用量が150mgである場合、減量したアイバカフトールの個々の基準用量は、例えば、10mg、25mg、50mg、75mg、又は100mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。
【0251】
[00253] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はイボシデニブである。イボシデニブにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはイボシデニブが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、イボシデニブは、FDAの認可を受けた試験によって検出される感受性IDH1変異を伴う再発性又は難治性の急性骨髄性白血病(AML)を有する成人患者の処置に適応される。イボシデニブは、250mgの剤形で投与され得る。一部の実施形態において、500mgのイボシデニブは、1日1回投与される。例えば、イボシデニブが、FDAの認可を受けた試験によって検出される感受性IDH1変異を伴う再発性又は難治性の急性骨髄性白血病(AML)を有する成人患者の処置に適応される場合、基準用量は500mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は500mg)。様々な実施形態において、イボシデニブの1日基準総用量は、例えば、125mg、250mg、375mg、又は500mgであり得る。本開示の特定の実施形態によれば、イボシデニブの1日基準総用量が、例えば、500mgである場合、患者は、減量したイボシデニブの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したイボシデニブの1日総用量は、例えば、10mg、25mg、50mg、100mg、125mg、150mg、200mg、250mg、300mg、375mg、400mg、450mg、又は470mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。イボシデニブの1日基準総用量が500mgである場合、減量したイボシデニブの1日総用量は、例えば、10mg、25mg、50mg、100mg、125mg、150mg、200mg、250mg、300mg、375mg、400mg、450mg、又は470mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。イボシデニブの1日基準総用量が250mgである場合、減量したイボシデニブの1日総用量は、例えば、10mg、25mg、50mg、100mg、125mg、150mg、又は200mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。同様に、イボシデニブの個々の基準用量が250mgである場合、減量したイボシデニブの個々の基準用量は、例えば、10mg、25mg、50mg、100mg、125mg、150mg、又は200mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。
【0252】
[00254] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はナロキセゴールである。ナロキセゴールにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはナロキセゴールが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、ナロキセゴールは、以前の癌又はその処置に関する慢性疼痛を有し、頻繁な(例えば、毎週)オピオイド用量漸増を必要としない患者を含む、慢性の非癌性疼痛を有する成人患者におけるオピオイド誘発性便秘(OIC)の処置に適応される。ナロキセゴールは、12.5mg又は25mgの剤形で投与され得る。一部の実施形態において、ナロキセゴールは、1日1回、25mgの1日総用量まで投与される。例えば、ナロキセゴールが、以前の癌又はその処置に関する慢性疼痛を有し、頻繁な(例えば、毎週)オピオイド用量漸増を必要としない患者を含む、慢性の非癌性疼痛を有する成人患者におけるオピオイド誘発性便秘(OIC)の処置に適応される場合、基準用量は25mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は25mg)。25mgの基準用量が耐容されない場合、1日1回12.5mgに減量される(1日基準総用量は12.5mg)。腎機能障害(クレアチニンクリアランス<60mL/分)では、基準用量は1日1回12.5mgであり、耐容性を示す場合、1日1回25mgに増量され、副作用が監視される。従って、様々な実施形態において、ナロキセゴールの1日基準総用量は、例えば、5mg、10mg、15mg、20mg、又は25mgであり得る。本開示の特定の実施形態によれば、ナロキセゴールの1日基準総用量が、例えば、25mgである場合、患者は、減量したナロキセゴールの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したナロキセゴールの1日総用量は、例えば、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、19mg、20mg、21mg、22mg、23mg、又は24mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ナロキセゴールの1日基準総用量が25mgである場合、減量したナロキセゴールの1日総用量は、例えば、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、19mg、20mg、21mg、22mg、23mg、又は24mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ナロキセゴールの1日基準総用量が12.5mgである場合、減量したナロキセゴールの1日総用量は、例えば、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、又は12mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。同様に、ナロキセゴールの個々の基準用量が25mgである場合、減量したナロキセゴールの個々の基準用量は、例えば、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、19mg、20mg、21mg、22mg、23mg、又は24mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ナロキセゴールの個々の基準用量が12.5mgである場合、減量したナロキセゴールの個々の基準用量は、例えば、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、又は12mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。
【0253】
[00255] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はニロチニブである。ニロチニブにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはニロチニブが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、ニロチニブは、新たに診断された慢性期のフィラデルフィア染色体陽性慢性骨髄性白血病(Ph+CML)を有する、成人及び1歳以上の小児患者の処置に適応される。一部の実施形態において、ニロチニブは、イマチニブを含む以前の治療に耐性又は不耐性を示す慢性期(CP)及び加速期(AP)のPh+CMLを有する成人患者の処置に適応される。一部の実施形態において、ニロチニブは、以前のチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)療法に対して耐性又は不耐性であるPh+CML−CPを有する1歳以上の小児患者の処置に適応される。ニロチニブは、50mg、150mg、又は200mgの剤形で投与され得る。一部の実施形態において、ニロチニブは、1日1回、400mgの1日総用量まで投与される。一部の実施形態において、ニロチニブは、1日2回、800mgの1日総用量まで投与される。例えば、ニロチニブが、新たにPh+CM−LCPと診断された成人の処置に適応される場合、基準用量は300mgであり、1日2回投与される(1日基準総用量は600mg)。例えば、ニロチニブが、Ph+CML−CPに耐性又は不耐性である成人の処置に適応される場合、基準用量は400mgであり、1日2回投与される(1日基準総用量は800mg)。例えば、ニロチニブが、新たにPh+CML−CPと診断された小児の処置に適応される場合、基準用量は230mg/m
2であり、1日2回投与され、最も近い50mg用量に丸められる(1日基準総用量は400mg)。例えば、ニロチニブが、Ph+CML−CPに耐性又は不耐性である成人の処置に適応される場合、基準用量は400mgであり、1日2回投与される(1日基準総用量は800mg)。従って、様々な実施形態において、ニロチニブの1日基準総用量は、例えば、50mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、350mg、400mg、450mg、500mg、550mg、600mg、650mg、700mg、750mg、又は800mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。本開示の特定の実施形態によれば、ニロチニブの1日基準総用量が、例えば、800mgである場合、患者は、減量したニロチニブの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したニロチニブの1日総用量は、例えば、50mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、350mg、400mg、450mg、500mg、550mg、600mg、650mg、700mg、又は750mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ニロチニブの1日基準総用量が800mgである場合、減量したニロチニブの1日総用量は、例えば、50mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、350mg、400mg、450mg、500mg、550mg、600mg、650mg、700mg、又は750mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ニロチニブの1日基準総用量が400mgである場合、減量したニロチニブの1日総用量は、例えば、50mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、又は350mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。同様に、ニロチニブの個々の基準用量が200mgである場合、減量したニロチニブの個々の基準用量は、例えば、50mg、100mg、又は150mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ニロチニブの個々の基準用量が150mgである場合、減量したニロチニブの個々の基準用量は、例えば、50mg又は100mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。
【0254】
[00256] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はオラパリブ(カプセル)である。オラパリブにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはオラパリブが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、オラパリブは、3つ以上の以前の化学療法のラインで処置された、有害な、又は有害である疑いのある、生殖細胞系列BRCA変異進行性卵巣癌を有する成人患者の処置に適応される。オラパリブは、50mgの剤形で投与され得る。一部の実施形態において、オラパリブは、食物を伴い又は伴わず、1日2回、800mgの1日総用量まで投与される。例えば、オラパリブが、3つ以上の以前の化学療法のラインで処置された、有害な、又は有害である疑いのある、生殖細胞系列BRCA変異進行性卵巣癌を有する成人患者の処置に適応される場合、基準用量は400mgであり、食物を伴い又は伴わず、1日2回投与される(1日基準総用量は800mg)。中等度の腎機能障害(クレアチニンクリアランス31〜50mL/分)の場合、基準用量は1日2回300mgに減量される(1日基準総用量は600mg)。従って、様々な実施形態において、オラパリブの1日基準総用量は、例えば、25mg、50mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、350mg、400mg、450mg、500mg、550mg、600mg、650mg、700mg、750mg、又は800mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。本開示の特定の実施形態によれば、オラパリブの1日基準総用量が、例えば、800mgである場合、患者は、減量したオラパリブの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したオラパリブの1日総用量は、例えば、25mg、50mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、350mg、400mg、450mg、500mg、550mg、600mg、650mg、700mg、又は750mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。オラパリブの1日基準総用量が800mgである場合、減量したオラパリブの1日総用量は、例えば、25mg、50mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、350mg、400mg、450mg、500mg、550mg、600mg、650mg、700mg、又は750mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。オラパリブの1日基準総用量が600mgである場合、減量したオラパリブの1日総用量は、例えば、25mg、50mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、350mg、400mg、450mg、500mg、又は550mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。同様に、オラパリブの個々の基準用量が400mgである場合、減量したオラパリブの個々の基準用量は、例えば、25mg、50mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、又は350mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。オラパリブの個々の基準用量が300mgである場合、減量したオラパリブの個々の基準用量は、例えば、25mg、50mg、100mg、150mg、200mg、又は250mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。オラパリブの個々の基準用量が50mgである場合、減量したオラパリブの個々の基準用量は、例えば、25mgである。
【0255】
[00257] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はオラパリブ(錠剤)である。オラパリブにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはオラパリブが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、オラパリブは、プラチナベースの化学療法に対して完全又は部分的応答を示す、再発性上皮性卵巣癌、卵管癌又は原発性腹膜癌を有する成人患者の維持処置に適応される。一部の実施形態において、オラパリブは、3つ以上の以前の化学療法のラインで処置された、有害な、又は有害である疑いのある、生殖細胞系列BRCA変異(gBRCAm)進行性卵巣癌を有する成人患者の処置に適応される。一部の実施形態において、オラパリブは、ネオアジュバント、アジュバント、又は転移の環境において化学療法で処置された、有害な、又は有害である疑いのある、gBRCAm、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の転移性乳癌を有する患者に適応される。オラパリブは、150mg又は100mgの剤形で投与され得る。一部の実施形態において、オラパリブは、食物を伴い又は伴わず、1日2回、600mgの1日総用量までである。例えば、オラパリブが、プラチナベースの化学療法に対して完全又は部分的応答を示す、再発性上皮性卵巣癌、卵管癌又は原発性腹膜癌を有する成人患者の維持処置に適応される場合、基準用量は300mgであり、1日2回投与される(1日基準総用量は600mg)。例えば、オラパリブが、3つ以上の以前の化学療法のラインで処置された、有害な、又は有害である疑いのある、生殖細胞系列BRCA変異(gBRCAm)進行性卵巣癌を有する成人患者の処置に適応される場合、基準用量は300mgであり、1日2回投与される(1日基準総用量は600mg)。例えば、オラパリブが、ネオアジュバント、アジュバント、又は転移の環境において化学療法で処置された、有害な、又は有害である疑いのある、gBRCAm、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の転移性乳癌を有する患者に適応される場合、基準用量は300mgであり、1日2回投与される(1日基準総用量は600mg)。中等度の腎機能障害(クレアチニンクリアランス31〜50mL/分)の場合、基準用量は1日2回200mgに減量される(1日基準総用量は400mg)。従って、様々な実施形態において、オラパリブの1日基準総用量は、例えば、50mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、350mg、400mg、450mg、500mg、550mg、又は600mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。本開示の特定の実施形態によれば、オラパリブの1日基準総用量が、例えば、600mgである場合、患者は、減量したオラパリブの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したオラパリブの1日総用量は、例えば、50mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、350mg、400mg、450mg、500mg、又は550mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。オラパリブの1日基準総用量が600mgである場合、減量したオラパリブの1日総用量は、例えば、50mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、350mg、400mg、450mg、500mg、又は550mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。オラパリブの1日基準総用量が400mgである場合、減量したオラパリブの1日総用量は、例えば、50mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、又は350mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。オラパリブの1日基準総用量が200mgである場合、減量したオラパリブの1日総用量は、例えば、50mg、100mg、又は150mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。同様に、オラパリブの個々の基準用量が150mgである場合、減量したオラパリブの個々の基準用量は、例えば、50mg又は100mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。オラパリブの個々の基準用量が100mgである場合、減量したオラパリブの個々の基準用量は、例えば、50mgである。
【0256】
[00258] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はパルボシクリブである。パルボシクリブにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはパルボシクリブが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、パルボシクリブは、ホルモン受容体(HR)陽性、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌の処置に、閉経後の女性の初期内分泌療法としてのアロマターゼ阻害剤と組み合わせて適応される。例えば、一部の実施形態において、パルボシクリブは、内分泌療法後の疾患の進行を有する女性における、フルベストラントと組み合わせた、ホルモン受容体(HR)陽性、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌の処置に適応される。パルボシクリブは、125mg、100mg、又は75mgの剤形で投与され得る。一部の実施形態において、パルボシクリブは、21日間にわたり、1日1回、125mgの1日総用量まで食物と共に投与され、その後7日間の休薬期間が続く。例えば、パルボシクリブが、ホルモン受容体(HR)陽性、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌の処置に、閉経後の女性の初期内分泌療法としてのアロマターゼ阻害剤と組み合わせて適応される場合、基準用量は125mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は125mg)。例えば、パルボシクリブが、内分泌療法後の疾患の進行を有する女性における、フルベストラントと組み合わせた、ホルモン受容体(HR)陽性、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌の処置に適応される場合、基準用量は125mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は125mg)。従って、様々な実施形態において、パルボシクリブの1日基準総用量は、例えば、25mg、50mg、75mg、100mg又は125mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。本開示の特定の実施形態によれば、パルボシクリブの1日基準総用量が、例えば、125mgである場合、患者は、減量したパルボシクリブの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したパルボシクリブの1日総用量は、例えば、25mg、50mg、75mg、又は100mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。パルボシクリブの1日基準総用量が125mgである場合、減量したパルボシクリブの1日総用量は、例えば、25mg、50mg、75mg、又は100mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。パルボシクリブの1日基準総用量が125mgである場合、減量したパルボシクリブの1日総用量は、例えば、25mg、50mg、75mg、又は100mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。同様に、パルボシクリブの個々の基準用量が125mgである場合、減量したパルボシクリブの個々の基準用量は、例えば、25mg、50mg、75mg、又は100mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。パルボシクリブの個々の基準用量が100mgである場合、減量したパルボシクリブの個々の基準用量は、例えば、25mg、50mg、又は75mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。パルボシクリブの個々の基準用量が75mgである場合、減量したパルボシクリブの個々の基準用量は、例えば、25mg、又は50mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。
【0257】
[00259] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はパノビノスタットである。パノビノスタットにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはパノビノスタットが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、パノビノスタットは、ボルテゾミブ及び免疫調節剤を含む、少なくとも2つの以前のレジメンを受けた、多発性骨髄腫を有する患者の処置に適応される。パノビノスタットは、10mg、15mg、又は20mgの剤形で投与され得る。一部の実施形態において、パノビノスタットは、8サイクルにわたって、各21日サイクルの1週目及び2週目に隔日で週3回(1日目、3日目、5日目、8日目、10日目及び12日目)、20mgの隔日総用量まで投与される。例えば、パノビノスタットが、ボルテゾミブ及び免疫調節剤を含む、少なくとも2つの以前のレジメンを受けた、多発性骨髄腫を有する患者の処置に適応される場合、基準用量は20mgであり、週に3回、隔日で投与される(隔日基準総用量は20mg)。従って、様々な実施形態において、パノビノスタットの隔日基準総用量は、例えば、10mg、15mg、又は20mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。本開示の特定の実施形態によれば、パノビノスタットの隔日基準総用量が、例えば、20mgである場合、患者は、減量したパノビノスタットの隔日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したパノビノスタットの隔日総用量は、例えば、5mg、7.5mg、10mg、又は15mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。パノビノスタットの隔日基準総用量が20mgである場合、減量したパノビノスタットの隔日総用量は、例えば、5mg、7.5mg、10mg、又は15mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。同様に、パノビノスタットの個々の基準用量が20mgである場合、減量したパノビノスタットの個々の基準用量は、例えば、5mg、7.5mg、10mg、又は15mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。パノビノスタットの個々の基準用量が15mgである場合、減量したパノビノスタットの個々の基準用量は、例えば、5mg、7.5mg、又は10mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。パノビノスタットの個々の基準用量が10mgである場合、減量したパノビノスタットの個々の基準用量は、例えば、5mg、又は7.5mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。
【0258】
[00260] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はパゾパニブである。パゾパニブにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはパゾパニブが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、パゾパニブは、進行性腎細胞癌を有する患者の処置に適応される。例えば、一部の実施形態において、パゾパニブは、以前に化学療法を受けたことのある、進行性軟部組織肉腫を有する患者の処置に適応される。パゾパニブは、200mgの剤形で投与され得る。一部の実施形態において、パゾパニブは、食物を伴わず(食事の少なくとも1時間前又は2時間後)、1日1回、800mgの1日総用量まで投与される。ベースラインの中等度の肝機能障害の場合、パゾパニブは、1日1回200mgまで投与される。例えば、パゾパニブが、進行性腎細胞癌を有する患者の処置に適応される場合、基準用量は800mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は800mg)。例えば、パゾパニブが、以前に化学療法を受けたことのある、進行性軟部組織肉腫を有する患者の処置に適応される場合、基準用量は800mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は800mg)。従って、様々な実施形態において、パゾパニブの1日基準総用量は、例えば、50mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、350mg、400mg、450mg、500mg、550mg、600mg、650mg、700mg、750mg、又は800mgであり得る。本開示の特定の実施形態によれば、パゾパニブの1日基準総用量が、例えば、800mgである場合、患者は、減量したパゾパニブの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したパゾパニブの1日総用量は、例えば、50mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、350mg、400mg、450mg、500mg、550mg、600mg、650mg、700mg、又は750mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。パゾパニブの1日基準総用量が800mgである場合、減量したパゾパニブの1日総用量は、例えば、50mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、350mg、400mg、450mg、500mg、550mg、600mg、650mg、700mg、又は750mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。パゾパニブの1日基準総用量が600mgである場合、減量したパゾパニブの1日総用量は、例えば、50mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、350mg、400mg、450mg、500mg、又は550mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。パゾパニブの1日基準総用量が400mgである場合、減量したパゾパニブの1日総用量は、例えば、50mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、又は350mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。パゾパニブの1日基準総用量が200mgである場合、減量したパゾパニブの1日総用量は、例えば、50mg、100mg、又は150mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。同様に、パゾパニブの個々の基準用量が200mgである場合、減量したパゾパニブの個々の基準用量は、例えば、50mg、100mg、又は150mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。
【0259】
[00261] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はレゴラフェニブである。レゴラフェニブにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはレゴラフェニブが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、レゴラフェニブは、以前にフルオロピリミジン、オキサリプラチン、及びイリノテカンベースの化学療法、抗VEGF療法、並びにRAS野生型の場合は抗EGFR療法で処置された、転移性結腸直腸癌(CRC)を有する患者の処置に適応される。一部の実施形態において、レゴラフェニブは、以前にメシル酸イマチニブ及びリンゴ酸スニチニブで処置された、局所進行性で切除不能又は転移性の胃腸間質腫瘍(GIST)の患者の処置に適応される。一部の実施形態において、レゴラフェニブは、以前にソラフェニブで処置された、肝細胞癌(HCC)を有する患者の処置に適応される。レゴラフェニブは、40mgの剤形で投与され得る。一部の実施形態において、レゴラフェニブは、各28日サイクルの最初の21日間にわたり、1日1回、160mgの1日総用量まで投与される。例えば、レゴラフェニブが、以前にフルオロピリミジン、オキサリプラチン、及びイリノテカンベースの化学療法、抗VEGF療法、並びにRAS野生型の場合は抗EGFR療法で処置された、転移性結腸直腸癌(CRC)を有する患者の処置に適応される場合、基準用量は160mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は160mg)。例えば、レゴラフェニブが、以前にメシル酸イマチニブ及びリンゴ酸スニチニブで処置された、局所進行性で切除不能又は転移性の胃腸間質腫瘍(GIST)の患者の処置に適応される場合、基準用量は160mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は160mg)。例えば、レゴラフェニブが、以前にソラフェニブで処置された、肝細胞癌(HCC)を有する患者の処置に適応される場合、基準用量は160mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は160mg)。従って、様々な実施形態において、レゴラフェニブの1日基準総用量は、例えば、20mg、40mg、60mg、80mg、100mg、120mg、140mg、又は160mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。本開示の特定の実施形態によれば、レゴラフェニブの1日基準総用量が、例えば、160mgである場合、患者は、減量したレゴラフェニブの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したレゴラフェニブの1日総用量は、20mg、40mg、60mg、80mg、100mg、120mg、又は140mgである。レゴラフェニブの1日基準総用量が160mgである場合、減量したレゴラフェニブの1日総用量は、例えば、20mg、40mg、60mg、80mg、100mg、120mg、又は140mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。レゴラフェニブの1日基準総用量が120mgである場合、減量したレゴラフェニブの1日総用量は、例えば、20mg、40mg、60mg、80mg、又は100mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。レゴラフェニブの1日基準総用量が80mgである場合、減量したレゴラフェニブの1日総用量は、例えば、20mg、40mg、又は60mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。同様に、レゴラフェニブの個々の基準用量が40mgである場合、減量したレゴラフェニブの個々の基準用量は、例えば、20mgである。
【0260】
[00262] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はリバーロキサバンである。リバーロキサバンにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはリバーロキサバンが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、リバーロキサバンは、非弁膜症性心房細動を有する患者の脳卒中及び全身塞栓症のリスクの軽減に適応される。一部の実施形態において、リバーロキサバンは、深部静脈血栓症(DVT)の処置に適応される。一部の実施形態において、リバーロキサバンは、肺塞栓症(PE)の処置に適応される。一部の実施形態において、リバーロキサバンは、少なくとも6ヶ月続く初期処置の完了後に再発性DVT及び/又はPEのリスクが継続する患者のDVT及び/又はPEの再発のリスクの低減に適応される。一部の実施形態において、リバーロキサバンは、膝又は股関節置換手術を受けている患者のPEにつながり得るDVTの予防に適応される。一部の実施形態において、リバーロキサバンは、アスピリンと組み合わせて、慢性冠動脈疾患(CAD)又は末梢動脈疾患(PAD)を有する患者の主要な心血管イベント(心血管(CV)死、心筋梗塞(MI)及び脳卒中)のリスクの低減に適応される。リバーロキサバンは、2.5mg、10mg、15mg、又は20mgの剤形で投与され得る。一部の実施形態において、リバーロキサバンは、1日2回、40mgの1日総用量まで投与される。一部の実施形態において、リバーロキサバンは、1日2回、30mgの1日総用量まで投与される。一部の実施形態において、リバーロキサバンは、1日1回、20mgの1日総用量まで投与される。一部の実施形態において、リバーロキサバンは、1日1回、15mgの1日総用量まで投与される。一部の実施形態において、リバーロキサバンは、1日1回、10mgの1日総用量まで投与される。一部の実施形態において、リバーロキサバンは、1日1回、2.5mgの1日総用量まで投与される。例えば、リバーロキサバンが、非弁膜症性心房細動を有する患者の脳卒中及び全身塞栓症のリスクの軽減に適応される場合、クレアチニンクリアランスが50mL/分を超える患者では、基準用量は20mgであり、1日1回、夕食と共に投与され(1日基準総用量は20mg)、クレアチニンクリアランスが50mL/分以下の患者では、基準用量は15mgであり、1日1回、夕食と共に投与される(1日基準総用量は15mg)。例えば、リバーロキサバンが、深部静脈血栓症(DVT)の処置に適応される場合、最初の21日間にわたり、基準用量は15mgであり、食物を伴い、1日2回投与され(1日基準総用量は30mg)、その後、残りの処置にわたり、食物を伴い、1日1回20mg投与される(1日基準総用量は20mg)。例えば、リバーロキサバンが、肺塞栓症(PE)の処置に適応される場合、最初の21日間にわたり、基準用量は15mgであり、食物を伴い、1日2回投与され(1日基準総用量は30mg)、その後、残りの処置にわたり、食物を伴い、1日1回20mg投与される(1日基準総用量は20mg)。例えば、リバーロキサバンが、少なくとも6ヶ月続く初期処置の完了後に再発性DVT及び/又はPEのリスクが継続する患者のDVT及び/又はPEの再発のリスクの低減に適応される場合、基準用量は10mgであり、食物を伴い又は伴わず、1日1回投与される(1日基準総用量は10mg)。例えば、リバーロキサバンが、膝又は股関節置換手術を受けている患者のPEにつながり得るDVTの予防に適応される場合、基準用量は10mgであり、食物を伴い又は伴わず、1日1回投与される(1日基準総用量は10mg)。例えば、リバーロキサバンが、アスピリンと組み合わせて、慢性冠動脈疾患(CAD)又は末梢動脈疾患(PAD)を有する患者の主要な心血管イベント(心血管(CV)死、心筋梗塞(MI)及び脳卒中)のリスクの低減に適応される場合、基準用量は2.5mgであり、食物を伴い又は伴わず、1日2回、1日1回のアスピリン(75〜100mg)と組み合わせて投与される(1日基準総用量は5mg)。従って、様々な実施形態において、リバーロキサバンの1日基準総用量は、例えば、1mg、1.25mg、1.5mg、2mg、2.5mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、19mg、20mg、21mg、22mg、23mg、24mg、25mg、26mg、27mg、28mg、29mg、30mg、31mg、32mg、33mg、34mg、35mg、36mg、37mg、38mg、39mg、又は40mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。本開示の特定の実施形態によれば、リバーロキサバンの1日基準総用量が、例えば、40mgである場合、患者は、減量したリバーロキサバンの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したリバーロキサバンの1日総用量は、例えば、1mg、1.25mg、1.5mg、2mg、2.5mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、19mg、20mg、21mg、22mg、23mg、24mg、25mg、26mg、27mg、28mg、29mg、30mg、31mg、32mg、33mg、34mg、35mg、36mg、37mg、38mg、又は39mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。リバーロキサバンの1日基準総用量が40mgである場合、減量したリバーロキサバンの1日総用量は、例えば、1mg、1.25mg、1.5mg、2mg、2.5mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、19mg、20mg、21mg、22mg、23mg、24mg、25mg、26mg、27mg、28mg、29mg、30mg、31mg、32mg、33mg、34mg、35mg、36mg、37mg、38mg、又は39mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。本開示の特定の実施形態によれば、リバーロキサバンの1日基準総用量が、例えば、30mgである場合、患者は、減量したリバーロキサバンの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したリバーロキサバンの1日総用量は、例えば、1mg、1.25mg、1.5mg、2mg、2.5mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、19mg、20mg、21mg、22mg、23mg、24mg、25mg、26mg、27mg、28mg、又は29mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。リバーロキサバンの1日基準総用量が30mgである場合、減量したリバーロキサバンの1日総用量は、例えば、1mg、1.25mg、1.5mg、2mg、2.5mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、19mg、20mg、21mg、22mg、23mg、24mg、25mg、26mg、27mg、28mg、又は29mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。リバーロキサバンの1日基準総用量が20mgである場合、減量したリバーロキサバンの1日総用量は、例えば、1mg、1.25mg、1.5mg、2mg、2.5mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、又は19mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。リバーロキサバンの1日基準総用量が15mgである場合、減量したリバーロキサバンの1日総用量は、1mg、1.25mg、1.5mg、2mg、2.5mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、又は14mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。リバーロキサバンの1日基準総用量が10mgである場合、減量したリバーロキサバンの1日総用量は、例えば、1mg、1.25mg、1.5mg、2mg、2.5mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、又は9mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。リバーロキサバンの1日基準総用量が5mgである場合、減量したリバーロキサバンの1日総用量は、1mg、1.25mg、1.5mg、2mg、2.5mg、3mg、又は4mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。同様に、リバーロキサバンの個々の基準用量が20mgである場合、減量したリバーロキサバンの個々の基準用量は減量したリバーロキサバンの1日総用量であり、例えば、1mg、1.25mg、1.5mg、2mg、2.5mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、又は19mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。リバーロキサバンの個々の基準用量が15mgである場合、減量したリバーロキサバンの個々の基準用量は減量したリバーロキサバンの1日総用量であり、例えば、1mg、1.25mg、1.5mg、2mg、2.5mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、又は14mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。リバーロキサバンの個々の基準用量が10mgである場合、減量したリバーロキサバンの個々の基準用量は減量したリバーロキサバンの1日総用量であり、例えば、1mg、1.25mg、1.5mg、2mg、2.5mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、又は9mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。リバーロキサバンの個々の基準用量が2.5mgである場合、減量したリバーロキサバンの個々の基準用量は減量したリバーロキサバンの1日総用量であり、例えば、1mg、1.25mg、1.5mg、又は2mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。
【0261】
[00263] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はルキソリチニブである。ルキソリチニブにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはルキソリチニブが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、ルキソリチニブは、原発性骨髄線維症、真性赤血球増加症後骨髄線維症及び本態性血小板血症後骨髄線維症を含む中リスク又は高リスクの骨髄線維症の患者の処置に適応される。一部の実施形態において、ルキソリチニブは、ヒドロキシ尿素に対して不十分な応答を示したか、又はヒドロキシ尿素に対して不耐性である、真性赤血球増加症を有する患者の処置に適応される。ルキソリチニブは、5mg、10mg、15mg、20mg又は25mgの剤形で投与され得る。一部の実施形態において、ルキソリチニブは、1日2回、50mgの1日総用量まで投与される。例えば、ルキソリチニブが、原発性骨髄線維症、真性赤血球増加症後骨髄線維症及び本態性血小板血症後骨髄線維症を含む中リスク又は高リスクの骨髄線維症の患者の処置に適応される場合、患者のベースライン血小板数が200×10
9/Lを超えるときは、基準用量は20mgであり、1日2回投与される(1日基準総用量は40mg)。例えば、ルキソリチニブが、原発性骨髄線維症、真性赤血球増加症後骨髄線維症及び本態性血小板血症後骨髄線維症を含む中リスク又は高リスクの骨髄線維症の患者の処置に適応される場合、患者のベースライン血小板数が100×10
9/L〜200×10
9/Lであるときは、基準用量は15mgであり、1日2回投与される(1日基準総用量は30mg)。例えば、ルキソリチニブが、原発性骨髄線維症、真性赤血球増加症後骨髄線維症及び本態性血小板血症後骨髄線維症を含む中リスク又は高リスクの骨髄線維症の患者の処置に適応される場合、患者のベースライン血小板数が50×10
9/Lから100×10
9/L未満であるときは、基準用量は5mgであり、1日2回投与される(1日基準総用量は10mg)。例えば、ルキソリチニブが、ヒドロキシ尿素に対して不十分な応答を示したか、又はヒドロキシ尿素に対して不耐性である、真性赤血球増加症を有する患者の処置に適応される場合、基準用量は10mgであり、1日2回投与される(1日基準総用量は20mg)。従って、様々な実施形態において、ルキソリチニブの1日基準総用量は、例えば、2.5mg、5mg、7.5mg、10mg、12.5mg、15mg、17.5mg、20mg、22.5mg、25mg、27.5mg、30mg、32.5mg、35mg、37.5mg、40mg、42.5mg、45、47.5mg、又は50mgであり得る。本開示の特定の実施形態によれば、ルキソリチニブの1日基準総用量が、例えば、40mgである場合、患者は、減量したルキソリチニブの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したルキソリチニブの1日総用量は、例えば、2.5mg、5mg、7.5mg、10mg、12.5mg、15mg、17.5mg、20mg、22.5mg、25mg、27.5mg、30mg、32.5mg、35mg、又は37.5mg、40mg、42.5mg、45、又は47.5mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ルキソリチニブの1日基準総用量が50mgである場合、減量したルキソリチニブの1日総用量は、例えば、2.5mg、5mg、7.5mg、10mg、12.5mg、15mg、17.5mg、20mg、22.5mg、25mg、27.5mg、30mg、32.5mg、35mg、又は37.5mg、40mg、42.5mg、45、又は47.5mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ルキソリチニブの1日基準総用量が40mgである場合、減量したルキソリチニブの1日総用量は、例えば、2.5mg、5mg、7.5mg、10mg、12.5mg、15mg、17.5mg、20mg、22.5mg、25mg、27.5mg、30mg、32.5mg、35mg、又は37.5mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ルキソリチニブの1日基準総用量が30mgである場合、減量したルキソリチニブの1日総用量は、例えば、2.5mg、5mg、7.5mg、10mg、12.5mg、15mg、17.5mg、20mg、22.5mg、25mg、又は27.5mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ルキソリチニブの1日基準総用量が20mgである場合、減量したルキソリチニブの1日総用量は、例えば、2.5mg、5mg、7.5mg、10mg、12.5mg、15mg、又は17.5mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ルキソリチニブの1日基準総用量が10mgである場合、減量したルキソリチニブの1日総用量は、例えば、2.5mg、5mg、又は7.5mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。同様に、ルキソリチニブの個々の基準用量が25mgである場合、減量したルキソリチニブの個々の基準用量は、例えば、2.5mg、5mg、7.5mg、10mg、12.5mg、15mg、17.5mg、20mg、22.5mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ルキソリチニブの個々の基準用量が20mgである場合、減量したルキソリチニブの個々の基準用量は、例えば、2.5mg、5mg、7.5mg、10mg、12.5mg、15mg、又は17.5mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ルキソリチニブの個々の基準用量が15mgである場合、減量したルキソリチニブの個々の基準用量は、例えば、2.5mg、5mg、7.5mg、10mg、又は12.5mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ルキソリチニブの個々の基準用量が10mgである場合、減量したルキソリチニブの個々の基準用量は、例えば、2.5mg、5mg、又は7.5mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ルキソリチニブの個々の基準用量が5mgである場合、減量したルキソリチニブの個々の基準用量は、例えば、2.5mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。
【0262】
[00264] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はソニデギブである。ソニデギブにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはソニデギブが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、ソニデギブは、手術若しくは放射線療法後に再発した局所進行性基底細胞癌(BCC)を有する成人患者、又は手術若しくは放射線療法の対象ではない成人患者の処置に適応される。ソニデギブは、200mgの剤形で投与され得る。一部の実施形態において、ソニデギブは、1日1回、200mgの1日総用量まで投与される。例えば、ソニデギブが、手術若しくは放射線療法後に再発した局所進行性基底細胞癌(BCC)を有する成人患者、又は手術若しくは放射線療法の対象ではない成人患者の処置に適応される場合、基準用量は200mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は200mg)。従って、様々な実施形態において、ソニデギブの1日基準総用量は、例えば、25mg、50mg、100mg、150mg、又は200mgであり得る。本開示の特定の実施形態によれば、ソニデギブの1日基準総用量が、例えば、200mgである場合、患者は、減量したソニデギブの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したソニデギブの1日総用量は、例えば、25mg、50mg、100mg、又は150mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ソニデギブの1日基準総用量が200mgである場合、減量したソニデギブの1日総用量は、例えば、25mg、50mg、100mg、又は150mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。同様に、ソニデギブの個々の基準用量が200mgである場合、減量したソニデギブの個々の基準用量は、例えば、25mg、50mg、100mg、150mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。
【0263】
[00265] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はリンゴ酸スニチニブである。リンゴ酸スニチニブにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはリンゴ酸スニチニブが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、リンゴ酸スニチニブは、メシル酸イマチニブに対する疾患の進行又は不耐性後の胃腸間質腫瘍(GIST)の処置に適応される。一部の実施形態において、リンゴ酸スニチニブは、進行性腎細胞癌(RCC)の処置に適応される。一部の実施形態において、リンゴ酸スニチニブは、腎摘出術後の再発性RCCのリスクが高い成人患者の補助処置に適応される。一部の実施形態において、リンゴ酸スニチニブは、切除不能、局所進行性又は転移性疾患を有する患者の進行性高分化型膵神経内分泌腫瘍(pNET)の処置に適応される。リンゴ酸スニチニブは、12.5mg、25mg、37.5mg、又は50mgの剤形で投与され得る。一部の実施形態において、リンゴ酸スニチニブは、1日1回、87.5mgの1日総用量まで投与される。一部の実施形態において、リンゴ酸スニチニブは、1日1回、75mgの1日総用量まで投与される。一部の実施形態において、リンゴ酸スニチニブは、1日1回、62.5mgの1日総用量まで投与される。一部の実施形態において、リンゴ酸スニチニブは、1日1回、50mgの1日総用量まで投与される。例えば、リンゴ酸スニチニブが、メシル酸イマチニブに対する疾患の進行又は不耐性後の胃腸間質腫瘍(GIST)の処置に適応される場合、処置の4週間にわたり、基準用量は50mgであり、食物を伴い又は伴わず、1日1回投与され(1日基準総用量は50mg)、その後、2週間休薬する。例えば、リンゴ酸スニチニブが、進行性腎細胞癌(RCC)の処置に適応される場合、処置の4週間にわたり、基準用量は50mgであり、食物を伴い又は伴わず、1日1回投与され(1日基準総用量は50mg)、その後、2週間休薬する。例えば、リンゴ酸スニチニブが、腎摘出術後の再発性RCCのリスクが高い成人患者の補助処置に適応される場合、9回の6週間サイクルにつき、処置の4週間にわたり、基準用量は50mgであり、食物を伴い又は伴わず、1日1回投与され(1日基準総用量は50mg)、その後、2週間休薬する。例えば、リンゴ酸スニチニブが、切除不能、局所進行性又は転移性疾患を有する患者の進行性高分化型膵神経内分泌腫瘍(pNET)の処置に適応される場合、基準用量は37.5mgであり、予定された休薬期間なしで継続的に、食物を伴い又は伴わず、1日1回投与される(1日基準総用量は37.5mg)。12.5mgの投与中止及び/又は用量調整は、個々の安全性及び耐容性に基づいて推奨される。従って、様々な実施形態において、リンゴ酸スニチニブの1日基準総用量は、例えば、5mg、12.5mg、25mg、37.5mg、50mg、62.5mg、75mg、又は87.5mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。本開示の特定の実施形態によれば、リンゴ酸スニチニブの1日基準総用量が、例えば、87.5mgである場合、患者は、減量したリンゴ酸スニチニブの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したリンゴ酸スニチニブの1日総用量は、例えば、5mg、12.5mg、25mg、37.5mg、50mg、62.5mg、又は75mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。リンゴ酸スニチニブの1日基準総用量が87.5mgである場合、減量したリンゴ酸スニチニブの1日総用量は、例えば、5mg、12.5mg、25mg、37.5mg、50mg、62.5mg、又は75mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。リンゴ酸スニチニブの1日基準総用量が50mgである場合、減量したリンゴ酸スニチニブの1日総用量は、例えば、5mg、12.5mg、25mg、又は37.5mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。リンゴ酸スニチニブの1日基準総用量が37.5mgである場合、減量したリンゴ酸スニチニブの1日総用量は、例えば、5mg、12.5mg又は25mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。同様に、リンゴ酸スニチニブの個々の基準用量が50mgである場合、減量したリンゴ酸スニチニブの個々の基準用量は、例えば、5mg、12.5mg、25mg、又は37.5mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。リンゴ酸スニチニブの個々の基準用量が37.5mgである場合、減量したリンゴ酸スニチニブの個々の基準用量は、例えば、5mg、12.5mg又は25mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。リンゴ酸スニチニブの個々の基準用量が25mgである場合、減量したリンゴ酸スニチニブの個々の基準用量は、例えば、5mg又は12.5mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。リンゴ酸スニチニブの個々の基準用量が12.5mgである場合、減量したリンゴ酸スニチニブの個々の基準用量は、例えば、5mgである。
【0264】
[00266] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はトファシチニブである。トファシチニブにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはトファシチニブが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、トファシチニブは、メトトレキサートに対して不十分な反応又は不耐性を示した、中度〜重度の活動性関節リウマチを有する成人患者の処置に適応される。これは、単剤療法として、又はメトトレキサート若しくは他の非生物学的疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARD)と組み合わせて使用され得る。生物学的DMARD、又はアザチオプリン及びシクロスポリンなどの強力な免疫抑制剤と組み合わせたトファシチニブの使用は推奨されない。一部の実施形態において、トファシチニブは、メトトレキサート又は他の疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARD)に対して、不十分な反応又は不耐性を示した、活動性乾癬性リウマチを有する成人患者の処置に適応される。生物学的DMARD、又はアザチオプリン及びシクロスポリンなどの強力な免疫抑制剤と組み合わせたトファシチニブの使用は推奨されない。一部の実施形態において、トファシチニブは、中度〜重度の活動性潰瘍性大腸炎(UC)を有する成人患者の処置に適応される。使用制限:UCの生物学的療法、又はアザチオプリン及びシクロスポリンなどの強力な免疫抑制剤と組み合わせたトファシチニブの使用は推奨されない。トファシチニブは、5mg、10mg、又は11mgの剤形で投与され得る。一部の実施形態において、トファシチニブは、1日2回、20mgの1日総用量まで投与される。一部の実施形態において、トファシチニブは、1日2回、10mgの1日総用量まで投与される。一部の実施形態において、トファシチニブは、1日1回、11mgの1日総用量まで投与される。例えば、トファシチニブが、メトトレキサートに対して不十分な反応又は不耐性を示した、中度〜重度の活動性関節リウマチを有する成人患者の処置に適応される場合、基準用量は5mgであり、1日2回投与されるか(1日基準総用量は10mg)、又は基準用量は11mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は11mg)。中等度及び重度の腎機能障害又は中等度の肝機能障害を有する患者の推奨投与量は、1日1回のトファシチニブ5mgである。例えば、トファシチニブが、メトトレキサート又は他の疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARD)に対して、不十分な反応又は不耐性を示した、活動性乾癬性リウマチを有する成人患者の処置に適応される場合、基準用量は5mgであり、1日2回投与されるか(1日基準総用量は10mg)、又は基準用量は11mgであり、1日1回投与される(1日基準総用量は11mg)。中等度及び重度の腎機能障害又は中等度の肝機能障害を有する患者の推奨投与量は、1日1回のトファシチニブ5mgである。例えば、トファシチニブが、中度〜重度の活動性潰瘍性大腸炎(UC)を有する成人患者の処置に適応される場合、少なくとも8週間にわたり、基準用量は10mgであり、1日2回投与され(1日基準総用量は20mg)、その後、1日2回、5又は10mgである。1日2回10mgを16週間投与した後、適切な治療効果が達成されない場合は、中止すること。反応を維持するために、最低有効用量を使用すること。中等度及び重度の腎機能障害又は中等度の肝機能障害を有する患者の推奨投与量は、正常な腎機能及び肝機能を有する患者に推奨される1日総投与量の半分である。従って、様々な実施形態において、トファシチニブの1日基準総用量は、例えば、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、19mg、又は20mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。本開示の特定の実施形態によれば、トファシチニブの1日基準総用量が、例えば、20mgである場合、患者は、減量したトファシチニブの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したトファシチニブの1日総用量は、例えば、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、又は19mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。トファシチニブの1日基準総用量が20mgである場合、減量したトファシチニブの1日総用量は、例えば、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、又は19mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。トファシチニブの1日基準総用量が11mgである場合、減量したトファシチニブの1日総用量は、例えば、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、又は10mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。トファシチニブの1日基準総用量が10mgである場合、減量したトファシチニブの1日総用量は、例えば、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、又は9mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。同様に、トファシチニブの個々の基準用量が11mgである場合、減量したトファシチニブの個々の基準用量は、例えば、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、又は10mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。トファシチニブの個々の基準用量が10mgである場合、減量したトファシチニブの個々の基準用量は、例えば、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、又は9mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。トファシチニブの個々の基準用量が5mgである場合、減量したトファシチニブの個々の基準用量は、例えば、1mg、2mg、3mg、又は4mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。
【0265】
[00267] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はベムラフェニブである。ベムラフェニブにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはベムラフェニブが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、ベムラフェニブは、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫を有する患者の処置に適応される。一部の実施形態において、ベムラフェニブは、BRAF V600突然変異を伴うエルトハイム・チェスター病を有する患者の処置に適応される。ベムラフェニブは、240mgの剤形で投与され得る。一部の実施形態において、ベムラフェニブは、1日2回、2000mgの1日総用量まで投与される。例えば、ベムラフェニブが、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫を有する患者の処置に適応される場合、基準用量は960mgであり、食事を伴い又は伴わず、およそ12時間間隔で1日2回投与される(1日基準総用量は1920mg)。例えば、ベムラフェニブが、BRAF V600突然変異を伴うエルトハイム・チェスター病を有する患者の処置に適応される場合、基準用量は960mgであり、食事を伴い又は伴わず、およそ12時間間隔で1日2回投与される(1日基準総用量は1920mg)。従って、様々な実施形態において、ベムラフェニブの1日基準総用量は、例えば、120mg、240mg、360mg、480mg、600mg、720mg、840mg、960mg、1080mg、1200mg、1320mg、1440mg、1560mg、1680mg、1800mg、1920mg、又は2000mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。本開示の特定の実施形態によれば、ベムラフェニブの1日基準総用量が、例えば、2000mgである場合、患者は、減量したベムラフェニブの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したベムラフェニブの1日総用量は、例えば、120mg、240mg、360mg、480mg、600mg、720mg、840mg、960mg、1080mg、1200mg、1320mg、1440mg、1560mg、1680mg、又は1800mg、又は1920(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ベムラフェニブの1日基準総用量が2000mgである場合、減量したベムラフェニブの1日総用量は、例えば、120mg、240mg、360mg、480mg、600mg、720mg、840mg、960mg、1080mg、1200mg、1320mg、1440mg、1560mg、1680mg、1800mg、又は1920mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ベムラフェニブの1日基準総用量が1920mgである場合、減量したベムラフェニブの1日総用量は、例えば、120mg、240mg、360mg、480mg、600mg、720mg、840mg、960mg、1080mg、1200mg、1320mg、1440mg、1560mg、1680mg、又は1800mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。同様に、ベムラフェニブの個々の基準用量が240mgである場合、減量したベムラフェニブの個々の基準用量は、例えば、120mgである。
【0266】
[00268] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物はベネトクラックスである。ベネトクラックスにより処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはベネトクラックスが適応される疾患又は症状を含み得る。例えば、一部の実施形態において、ベネトクラックスは、少なくとも1つの以前の治療を受けた、17番染色体短腕欠失を有する又は有しない、慢性リンパ性白血病(CLL)又は小リンパ球性リンパ腫(SLL)を有する患者の処置に適応される。ベネトクラックスは、10mg、50mg、又は100mgの剤形で投与され得る。一部の実施形態において、ベネトクラックスは、1日1回、400mgの1日総用量まで投与される。例えば、ベネトクラックスが、少なくとも1つの以前の治療を受けた、17番染色体短腕欠失を有する又は有しない、慢性リンパ性白血病(CLL)又は小リンパ球性リンパ腫(SLL)を有する患者の処置に適応される場合、7日間にわたり、基準用量は1日1回20mgであり(1日基準総用量は20mg)、その後、1日1回投与される400mgの推奨1日用量(1日基準総用量は400mg)まで、毎週の投与強化スケジュールが続く。従って、様々な実施形態において、ベネトクラックスの1日基準総用量は、例えば、5mg、10mg、20mg、30mg、40mg、50mg、60mg、70mg、80mg、90mg、100mg、110mg、120mg、130mg、140mg、150mg、160mg、170mg、180mg、190mg、200mg、210mg、220mg、230mg、240mg、250mg、260mg、270mg、280mg、290mg、300mg、310mg、320mg、330mg、340mg、350mg、360mg、370mg、380mg、390mg、又は400mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)であり得る。本開示の特定の実施形態によれば、ベネトクラックスの1日基準総用量が、例えば、400mgである場合、患者は、減量したベネトクラックスの1日総用量を摂取する(ポサコナゾールと同時、又はポサコナゾールの中止後の遅延期間後)。一部の実施形態において、減量したベネトクラックスの1日総用量は、例えば、5mg、10mg、20mg、30mg、40mg、50mg、60mg、70mg、80mg、90mg、100mg、110mg、120mg、130mg、140mg、150mg、160mg、170mg、180mg、190mg、200mg、210mg、220mg、230mg、240mg、250mg、260mg、270mg、280mg、290mg、300mg、310mg、320mg、330mg、340mg、350mg、360mg、370mg、380mg、又は390mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ベネトクラックスの1日基準総用量が400mgである場合、減量したベネトクラックスの1日総用量は、例えば、5mg、10mg、20mg、30mg、40mg、50mg、60mg、70mg、80mg、90mg、100mg、110mg、120mg、130mg、140mg、150mg、160mg、170mg、180mg、190mg、200mg、210mg、220mg、230mg、240mg、250mg、260mg、270mg、280mg、290mg、300mg、310mg、320mg、330mg、340mg、350mg、360mg、370mg、380mg、又は390mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。同様に、ベネトクラックスの個々の基準用量が100mgである場合、減量したベネトクラックスの個々の基準用量は、例えば、5mg、10mg、20mg、30mg、40mg、50mg、60mg、70mg、80mg、又は90mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ベネトクラックスの個々の基準用量が50mgである場合、減量したベネトクラックスの個々の基準用量は、例えば、5mg、10mg、20mg、30mg、又は40mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ベネトクラックスの個々の基準用量が20mgである場合、減量したベネトクラックスの個々の基準用量は、例えば、5mg又は10mg(それらの間の全ての整数及び範囲を含む)である。ベネトクラックスの個々の基準用量が10mgである場合、減量したベネトクラックスの個々の基準用量は、例えば、5mgである。
【0267】
[00269] 一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物による処置の延期期間、或いは減量したCYP3A4基質の用量(例えば、基準用量の約90%以下、約75%、約50%、約25%など)で患者を処置する期間は、報告されているポサコナゾールの平均t1/2の少なくとも約1.5倍、例えば、約2倍、約2.5倍、約3倍、約3.5倍、約4倍、約4.5倍、約5倍、約5.5倍、約6倍、約6.5倍、約7倍、約7.5倍、約8倍、約8.5倍、約9倍、約9.5倍、約10倍、約11倍、約12倍、約13倍、約14倍、約15倍、約16倍、約17倍、約18倍、約19倍、約20倍、約21倍、約22倍、約23倍、約24倍、約25倍、約26倍、約27倍、約28倍、約29倍、及び約30倍(全ての範囲とその部分範囲を含む)である。
【0268】
[00270] 本開示はさらに、CYP3A4基質薬物の投与に先だってポサコナゾールを投与されている患者に対し、本明細書に記載の疾病又は症状のいずれかを処置する目的で、CYP3A4基質薬物を用いて処置を行う、或いは処置を処方する方法を提供する。CYP3A4基質薬物により処置可能な疾病又は症状の処置に加え、一部の実施形態において、本発明の方法は、ポサコナゾール投与中止後のCYP3A4基質薬物の投与に伴う副作用の重症度又は発生率を低下させる。実施形態において、方法は、(a)ポサコナゾールの複数回用量で患者を処置し、(b)ポサコナゾールレジメンの投与中はCYP3A4基質薬物を投与せず、(c)ポサコナゾール投与を中止し、(d)ポサコナゾールレジメンを中止してから少なくとも2〜42日間、CYP3A4基質薬物による処置を延期し、或いはCYP3A4基質薬物による処置を延期するように処方し、その後、(e)CYP3A4基質薬物による処置を行うことを含む。他の実施形態において、方法は、(a)ポサコナゾールの複数回用量で患者を処置し、(b)ポサコナゾールレジメンの投与中はCYP3A4基質薬物で患者を処置せず、(c)ポサコナゾール処置を中止し、(d)ポサコナゾールレジメンを中止してから少なくとも2〜42日間、CYP3A4基質薬物の基準用量の約50%以下の用量(例えば、上述した通り、基準用量の約10%〜約50%、又は約10%〜約90%の範囲の量)でCYP3A4基質薬物を用いて患者を処置することを含む。CYP3A4基質薬物により処置する疾患又は症状は、本明細書に記載の疾患又は症状、若しくはCYP3基質薬物の投与対象である疾患又は症状を含み得る。一部の実施形態において、疾患又は症状は、成人及び青少年(13〜17歳)の統合失調症、成人及び小児(10〜17歳)のI型双極性障害(双極性うつ病)に伴ううつ病エピソード(単剤療法、或いはリチウム又はバルプロ酸による補助療法として)、中度の双極性うつ病、重度の双極性うつ病、及び急性の希死念慮及び行動(ASIB)を有する重度の双極性うつ病、慢性狭心症、勃起不全(ED)、前立腺肥大症(BPH)、肺動脈高血圧(PAH)(WHO分類第1群)(運動能力の改善を目的として)からなる群から選択される。他の実施形態において、疾患又は状態は、プラチナベースの第一選択化学療法の4サイクル後に疾患が進行していない非小細胞肺癌(NSCLC)、少なくとも1つの以前の化学療法レジメンに失敗した後の局所進行性又は転移性NSCLC、局所進行性、切除不能又は転移性膵臓癌、切迫性尿失禁、切迫性、及び頻尿の症状を伴う過活動膀胱、スニチニブ又はソラフェニブによる処置に失敗した後の進行性腎細胞癌(RCC)、処置介入の必要はあるが治療的外科切除の対象ではない結節性硬化症(TS)に関連する上衣下巨細胞性星細胞腫(SEGA)、腎血管筋脂肪腫、並びに結節性硬化症複合体からなる群から選択される。他の実施形態において、疾患又は状態は、内分泌療法後の疾患の進行を伴う、ホルモン受容体(HR)陽性、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌を有する女性のフルベストラントと組み合わせた処置、内分泌療法及び転移した状態での以前の化学療法後の疾患の進行を伴う、HR陽性、HER2陰性の進行性又は転移性乳癌を有する成人患者の処置のための単剤療法として、臨床及び/又はインビトロアッセイのデータに基づいて、アイバカフトールに反応するCFTR遺伝子に1つの変異を有する、2歳以上の患者の嚢胞性線維症(CF)、3つ以上の以前の化学療法のラインで処置された、有害な、又は有害である疑いのある成人患者の生殖細胞系列BRCA変異進行性卵巣癌、原発性骨髄線維症、真性赤血球増加症後骨髄線維症及び本態性血小板血症後骨髄線維症を含む中リスク又は高リスクの骨髄線維症、ヒドロキシ尿素に対して不十分な応答を示したか、又はヒドロキシ尿素に対して不耐性である、真性赤血球増加症患者、大うつ病性障害(MDD)の処置のための抗うつ薬に対する補助療法として、統合失調症、F508del突然変異につきホモ接合型であるか、又はインビトロのデータ及び/又は臨床的エビデンスに基づいてテザカフトール/アイバカフトールに反応する嚢胞性線維症膜貫通コンダクタンス調節因子(CFTR)遺伝子に少なくとも1つの変異を有する、12歳以上の患者の嚢胞性線維症(CF)、以前にフルオロピリミジン、オキサリプラチン、及びイリノテカンベースの化学療法、抗VEGF療法、並びにRAS野生型の場合は抗EGFR療法で処置された、転移性結腸直腸癌(CRC)患者、以前にメシル酸イマチニブ及びリンゴ酸スニチニブで処置された、局所進行性で切除不能又は転移性の胃腸間質腫瘍(GIST)患者、以前にソラフェニブで処置された肝細胞癌(HCC)、ソホスブビルを伴う使用、リバビリンを伴う又は伴わない慢性HCV遺伝子型1又は3感染症の処置、腫瘍がFDAの認可を受けた試験により検出される未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)又はROS1陽性である転移性非小細胞肺癌(NSCLC)患者、以前の癌又はその処置に関する慢性疼痛を有し、頻繁な(例えば、毎週)オピオイド用量漸増を必要としない患者を含む、慢性の非癌性疼痛を有する成人患者におけるオピオイド誘発性便秘(OIC)、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E又はV600K突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫を有する患者のトラメチニブと組み合わせた処置;FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E又はV600K突然変異、及び完全切除後のリンパ節転移を伴う黒色腫を有する患者の補助処置、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を伴う転移性非小細胞肺癌(NSCLC)、満足な局所処置の選択肢がないBRAF V600E突然変異を有する患者の局所進行性又は転移性の未分化甲状腺癌(ATC)、リバビリンを伴う又は伴わない成人の慢性HCV遺伝子型1又は4感染症の処置、非転移性去勢抵抗性前立腺癌を有する患者の処置、クリゾチニブを進行しているか、又はクリゾチニブに対して不耐性である、未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)陽性の転移性非小細胞肺癌(NSCLC)を有する患者の処置、2歳以上の患者のレノックス・ガストー症候群又はドラベ症候群に関連する発作の処置、少なくとも2つの以前の全身療法を受けた、再発性濾胞性リンパ腫(FL)を有する成人患者の処置、少なくとも2つの以前の治療後の再発性又は難治性の慢性リンパ性白血病(CLL)又は小リンパ球性リンパ腫(SLL)を有する成人患者の処置、少なくとも2つの以前の全身治療後の再発性又は難治性の濾胞性リンパ腫(FL)を有する成人患者の処置、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E又はV600K突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫を有する患者のビニメチニブと組み合わせた処置、著しい苦痛又は対人関係の困難を引き起こし、共存する医学的若しくは精神的状態;人間関係の問題;又は薬物若しくは他の医薬物質の影響によるものではない、性的欲求が低いことを特徴とする後天性、全身性の性欲低下障害(HSDD)を有する閉経前女性の処置、安静時心拍数が70拍/分以上の洞調律で、ベータ遮断薬の最大耐容量を服用しているか、又はベータ遮断薬の使用が禁忌である、左室駆出率が35%以下の安定した症候性慢性心不全を有する患者の心不全の悪化による入院のリスクを低減すること、FDAの認可を受けた試験によって検出される感受性IDH1変異を伴う再発性又は難治性の急性骨髄性白血病(AML)を有する成人患者の処置、ボルテゾミブ及び免疫調節剤を含む、少なくとも2つの以前のレジメンを受けた、多発性骨髄腫を有する患者の処置、手術若しくは放射線療法後に再発した局所進行性基底細胞癌(BCC)を有する成人患者、又は手術若しくは放射線療法の対象ではない成人患者の処置、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫を有する患者の処置、並びにBRAF V600突然変異を伴うエルトハイム・チェスター病を有する患者の処置からなる群から選択される。一部の実施形態において、CYP3A4基質薬物投与の延期期間、或いはCYP3A4基質薬物の基準用量の約50%以下の用量を投与する期間は、例えば本明細書に記載の生理的特性を1つ以上有する患者に対しては、22日、23日、24日、25日、26日、27日、28日、29日、30日、31日、32日、33日、34日、35日、36日、37日、38日、39日、40日、41日、42日、43日、44日、又は45日など、約21日より長くなる。
【0269】
参照による組み込み
[00271] 2017年5月16日に出願された米国特許出願第15/596,585号;2017年8月7日に出願された米国特許出願第15/670,262号;2017年8月7日に出願された米国特許出願第15/670,267号;2017年8月7日に出願された米国特許出願第15/670,268号;2017年8月7日に出願された米国特許出願第15/670,271号;2018年7月16日に出願された米国特許出願第15/036,678号のそれぞれの全内容は、全ての目的で参照により本明細書に組み込まれる。
【0270】
[00272] 他の具体的な実施形態を、以下に説明する。
【0271】
実施形態I
[00273] 治療的に有効なレジメンによりポサコナゾールを事前に投与された患者を、強力なCYP3A4阻害剤との併用投与が禁じられているCYP3A4基質薬物を用いて処置する方法であって、ポサコナゾール投与中止から少なくとも2〜42日後、CYP3A4基質薬物を用いて患者に対する最初の処置をする、或いは最初の処置の開始を処方することを含む、方法。
【0272】
[00274] 2.前記CYP3A4基質薬物が、ルラシドン、ラノラジン、ルマカフトール/アイバカフトール、ベネトクラックス、トラベクテジン、リボシクリブコハク酸塩、デフラザコート、シナカルセト塩酸塩、ピマバンセリン酒石酸塩、アリピプラゾールラウロキシル、カリプラジン塩酸塩、シメプレビルナトリウム、エベロリムス、サキサグリプチン塩酸塩、サキサグリプチン/メトホルミン塩酸塩、チカグレロル、ビラゾドン塩酸塩、アピキサバン、トファシチニブクエン酸塩、エレトリプタン臭化水素酸塩、ニロチニブ塩酸塩一水和物、ドロネダロン塩酸塩、フルチカゾンプロピオン酸エステル/サルメテロールキシナホ酸塩、リバーロキサバン、タダラフィル、イブルチニブ、コビメチニブ、コルヒチン、カバジタキセル、トルバプタン、フォサプレピタント・ジメグルミン、アプレピタント、コハク酸ソリフェナシン、塩酸エルロチニブ、ado−トラスツズマブエマタンシン、ボスチニブ一水和物、リンゴ酸スニチニブ、フェソテロジンフマル酸塩、マラビロク、パゾパニブ塩酸塩、アリピプラゾール、アキシチニブ、ダパグリフロジン/サキサグリプチン、カボザンチニブS−リンゴ酸塩、ポナチニブ塩酸塩、硫酸イサブコナゾニウム、メシル酸ロミタピド、イロペリドン、パルボシクリブ、レボミルナシプラン塩酸塩、ピモジド、ポマリドミド、アベマシクリブ、アイバカフトール、ルキソリチニブリン酸塩、ブレクスピプラゾール、アイバカフトール/テザカフトール、レゴラフェニブ、ダクラタスビル、クリゾチニブ、ナロキセゴルシュウ酸塩、ダブラフェニブ、オラパリブ、エルバスビル及びグラゾプレビル、アパルタミド、ブリガチニブ、カンナビジオール、コパンリシブ、デュベリシブ、エンコラフェニブ、フリバンセリン、イバブラジン、イボシデニブ、パノビノスタット、ソニデギブ、並びにベムラフェニブからなる群から選択される、実施形態1に記載の方法。
【0273】
[00275] 3.前記CYP3A4基質薬物が、ルラシドンである、実施形態2に記載の方法。
【0274】
[00276] 4.前記CYP3A4基質薬物が、ラノラジンである、実施形態2に記載の方法。
【0275】
[00277] 5.前記CYP3A4基質薬物が、タダラフィルである、実施形態2に記載の方法。
【0276】
[00278] 6.前記患者が肥満である、実施形態1〜5のいずれかに記載の方法。
【0277】
[00279] 7.患者は、下記のうち少なくとも1つの特性を有する、実施形態6の方法。
i)BMIが少なくとも約35;
ii)理想体重比が少なくとも約150%;
iii)ウェストサイズが約42インチを超える;
iv)体脂肪率が約40%を超える;
v)総体脂肪が約40kgを超える;及び
vi)医学的に肥満と診断された。
【0278】
[00280] 8.CYP3A4基質薬物はラノラジンであり、ラノラジンのAUCは、ラノラジンの通常ベースラインAUCの約150%以下のレベルを維持する、実施形態1〜7のいずれかに記載の方法。
【0279】
[00281] 9.CYP3A4基質薬物はラノラジンであり、ラノラジンのC
maxは、ラノラジンの通常ベースラインC
maxの約150%以下のレベルを維持する、実施形態1〜7のいずれかに記載の方法。
【0280】
[00282] 10.CYP3A4基質薬物はルラシドンであり、ルラシドンのAUCは、ルラシドンの通常ベースラインAUCの約216%以下のレベルを維持する、実施形態1〜7のいずれかに記載の方法。
【0281】
[00283] 11.CYP3A4基質薬物はルラシドンであり、ルラシドンのC
maxは、ルラシドンの通常ベースラインC
maxの約210%以下のレベルを維持する、実施形態1〜7のいずれかに記載の方法。
【0282】
[00284] 12.CYP3A4基質薬物はタダラフィルであり、タダラフィルのAUCは、タダラフィルの通常ベースラインAUCの約410%以下のレベルを維持する、実施形態1〜7のいずれかに記載の方法。
【0283】
[00285] 13.CYP3A4基質薬物はタダラフィルであり、タダラフィルのCmaxは、タダラフィルの通常ベースラインCmaxの約120%以下のレベルを維持する、実施形態1〜7のいずれかに記載の方法。
【0284】
[00286] 14.患者はCYP3A4低活性型代謝者又はCYP3A4中活性型代謝者である、実施形態1〜7のいずれかに記載の方法。
【0285】
[00287] 15.強力なCYP3A4阻害剤との併用投与が禁じられているCYP3A4基質薬物を用いて、患者を処置する方法であって、
それを必要とする患者に、治療有効量のCYP3A4基質薬物により処置すること又は治療有効量のCYP3A4基質薬物を処方することを含み、
患者は、治療的に有効なレジメンによりポサコナゾールを事前に投与され、
ポサコナゾールレジメンの中断から少なくとも2〜42日間、患者は、基準用量の約50%以下の用量のCYP3A4基質薬物により処置される、方法。
【0286】
[00288] 16.前記CYP3A4基質薬物が、ルラシドン、ラノラジン、ルマカフトール/アイバカフトール、ベネトクラックス、トラベクテジン、リボシクリブコハク酸塩、デフラザコート、シナカルセト塩酸塩、ピマバンセリン酒石酸塩、アリピプラゾールラウロキシル、カリプラジン塩酸塩、シメプレビルナトリウム、エベロリムス、サキサグリプチン塩酸塩、サキサグリプチン/メトホルミン塩酸塩、チカグレロル、ビラゾドン塩酸塩、アピキサバン、トファシチニブクエン酸塩、エレトリプタン臭化水素酸塩、ニロチニブ塩酸塩一水和物、ドロネダロン塩酸塩、フルチカゾンプロピオン酸エステル/サルメテロールキシナホ酸塩、リバーロキサバン、タダラフィル、イブルチニブ、コビメチニブ、コルヒチン、カバジタキセル、トルバプタン、フォサプレピタント・ジメグルミン、アプレピタント、コハク酸ソリフェナシン、塩酸エルロチニブ、ado−トラスツズマブエマタンシン、ボスチニブ一水和物、リンゴ酸スニチニブ、フェソテロジンフマル酸塩、マラビロク、パゾパニブ塩酸塩、アリピプラゾール、アキシチニブ、ダパグリフロジン/サキサグリプチン、カボザンチニブS−リンゴ酸塩、ポナチニブ塩酸塩、イサブカゾニウム硫酸塩、メシル酸ロミタピド、イロペリドン、パルボシクリブ、レボミルナシプラン塩酸塩、ピモジド、ポマリドミド、アベマシクリブ、アイバカフトール、ルキソリチニブリン酸塩、ブレクスピプラゾール、アイバカフトール/テザカフトール、レゴラフェニブ、ダクラタスビル、クリゾチニブ、ナロキセゴルシュウ酸塩、ダブラフェニブ、オラパニブ、エルバスビル及びグラゾプレビル、アパルタミド、ブリガチニブ、カンナビジオール、コパンリシブ、デュベリシブ、エンコラフェニブ、フリバンセリン、イバブラジン、イボシデニブ、パノビノスタット、ソニデギブ、並びにベムラフェニブからなる群から選択される、実施形態15に記載の方法。
【0287】
[00289]
[00290] 17.前記CYP3A4基質薬物が、ルラシドンである、実施形態16に記載の方法。
【0288】
[00291] 18.前記CYP3A4基質薬物が、ラノラジンである、実施形態16に記載の方法。
【0289】
[00292] 19.前記CYP3A4基質薬物が、タダラフィルである、実施形態16に記載の方法。
【0290】
[00293] 20.前記患者が肥満である、実施形態15〜19のいずれかに記載の方法。
【0291】
[00294] 21.患者は、下記のうち少なくとも1つの特性を有する、実施形態20の方法。
i)BMIが少なくとも約35;
ii)理想体重比が少なくとも約150%;
iii)ウェストサイズが約42インチを超える;
iv)体脂肪率が約40%を超える;
v)総体脂肪が約40kgを超える;及び
vi)医学的に肥満と診断された。
【0292】
[00295] 22.CYP3A4基質薬物はラノラジンであり、ラノラジンのAUCは、ラノラジンの通常ベースラインAUCの約150%以下のレベルを維持する、実施形態15〜21のいずれかに記載の方法。
【0293】
[00296] 23.CYP3A4基質薬物はラノラジンであり、ラノラジンのC
maxは、ラノラジンの通常ベースラインC
maxの約150%以下のレベルを維持する、実施形態15〜21のいずれかに記載の方法。
【0294】
[00297] 24.CYP3A4基質薬物はルラシドンであり、ルラシドンのAUCは、ルラシドンの通常ベースラインAUCの約216%以下のレベルを維持する、実施形態15〜21のいずれかに記載の方法。
【0295】
[00298] 25.CYP3A4基質薬物はルラシドンであり、ルラシドンのC
maxは、ルラシドンの通常ベースラインC
maxの約210%以下のレベルを維持する、実施形態15〜21のいずれかに記載の方法。
【0296】
[00299] 26.CYP3A4基質薬物はタダラフィルであり、タダラフィルのAUCは、タダラフィルの通常ベースラインAUCの約410%以下のレベルを維持する、実施形態15〜21のいずれかに記載の方法。
【0297】
[00300] 27.CYP3A4基質薬物はタダラフィルであり、タダラフィルのCmaxは、タダラフィルの通常ベースラインCmaxの約120%以下のレベルを維持する、実施形態15〜21のいずれかに記載の方法。
【0298】
[00301] 28.患者はCYP3A4低活性型代謝者又はCYP3A4中活性型代謝者である、実施形態15〜27のいずれかに記載の方法。
【0299】
[00302] 29.CYP3A4基質薬物はラノラジンであり、1日用量は、ポサコナゾールレジメンの中断から少なくとも約2〜42日間500mg以下である、実施形態15の方法。
【0300】
[00303] 30.強力なCYP3A4阻害剤との併用投与が禁じられているCYP3A4基質薬物を用いて、患者の疾患又は症状を処置する方法であって、
(a)ポサコナゾールの治療有孔レジメンで患者を処置すること、
(b)ポサコナゾールレジメンを行う間、及びポサコナゾールレジメンの中止から少なくとも2〜42日間は、患者にCYP3A4基質薬物による処置を行わないこと、
(c)治療有効量のCYP3A4基質薬物を用いて処置すること、又は処置の開始を処方すること、
を含み、
CYP3A4基質薬物による処置の対象となる疾患又は症状は、成人及び青少年(13〜17歳)の統合失調症、成人及び小児患者(10〜17歳)のI型双極性障害(双極性うつ病)に伴ううつ病エピソード(単剤療法、或いはリチウム又はバルプロ酸による補助療法として)、中度の双極性うつ病、重度の双極性うつ病、及び急性の希死念慮及び行動(ASIB)を有する重度の双極性うつ病、慢性狭心症、CFTR遺伝子におけるF508del突然変異とホモ接合型である6歳以上の患者の嚢胞性線維症、少なくとも1種の前処置を受けている、17番染色体短腕欠失を有する患者の慢性リンパ性白血病、事前にアントラサイクリンを含むレジメンを受けている患者の切除不能又は転移性の脂肪肉腫又は平滑筋肉腫、ホルモン受容体(HR)陽性の閉経後の女性における進行性又は転移性乳癌、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌、陰性の進行性又は転移性乳癌(閉経後の女性に対するアロマターゼ阻害剤との併用)、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)、慢性腎臓疾患(CKD)を患う透析中の患者における二次性副甲状腺機能亢進症(HPT)、血清カルシウムレベルに基づいて副甲状腺切除が勧められたが、副甲状腺切除を受けることのできない原発性HPT患者又は副甲状腺癌患者の高カルシウム血症、パーキンソン病精神障害による幻覚及び妄想、統合失調症、I型双極性障害に伴う急性躁病エピソード又は混合エピソード、慢性C型肝炎(CHC)感染(代償性肝疾患を患うHCV遺伝子1型感染被験体に対する、ペグインターフェロンα及びリバビリンを用いる併用抗ウイルス処置レジメンの構成要素として)、進行性のホルモン受容体陽性・HER2陰性乳癌(進行性HR+BC)を患う閉経後の女性(例えば、レトロゾール又はアナストロゾールによる処置失敗後、エキセメスタンと併用して)、膵臓起源の進行性神経内分泌腫瘍(PNET)、切除不能、且つ局所進行性又は転移性の胃腸(GI)又は肺起源の進行性の高分化型非機能性神経内分泌腫瘍(NET)、進行性腎細胞癌(RCC)(例えば、スニチニブ又はソラフェニブによる処置に失敗した後)、即時の手術を必要としない腎血管筋脂肪腫及び結節性硬化症(TSC)、処置介入の必要はあるが外科切除の対象ではない上衣下巨細胞性星細胞腫(SEGA)を有する患者のTSC、成人の2型糖尿病(血糖コントロール改善のための食事及び運動療法の補助として)、大うつ病性障害(MDD)、急性冠症候群(ACS)患者の血栓性心血管イベント(例えば心血管死、心筋梗塞、又は脳卒中)、非弁膜症性心房細動を有する患者の脳卒中及び全身塞栓症、股関節又は膝関節置換手術を受けた患者の肺塞栓症(PE)を誘発する可能性がある深部静脈血栓症(DVT)、DVT、PE、初期処置に伴う再発性DVT及びPE、メトトレキサートに対して不十分な反応又は耐性を示した患者における中度〜重度の活動性関節リウマチ、前兆を伴う又は伴わない急性片頭痛、新たに診断を受けた患者又はイマチニブを含む前処置に耐性若しくは不耐性を示す患者における、慢性期及び加速期のフィラデルフィア染色体陽性慢性骨髄性白血病(Ph+CML)、発作性又は持続性の心房細動又は心房粗動(AFK)の既往歴があり、洞調律の状態であるか又は除細動される患者の心房細動(AF)、4歳以上の患者における喘息、慢性閉塞性肺疾患を有する患者の閉塞性肺及び増悪減少、勃起不全(ED)、前立腺肥大症(BPH)、肺動脈高血圧(PAH)(WHO分類第1群)(運動能力の改善を目的として)、痛風発赤、家族性地中海熱、抗レトロウイルス療法、不安障害、パニック障害、発作、不眠症、高血圧、心血管疾患、高脂血症、原発性腎癌、進行性原発性肝癌、放射性ヨウ素耐性進行性甲状腺癌、腎細胞癌などの癌、イマチニブ耐性消化管間質腫瘍、少なくとも1回の前処置を受けた患者のマントル細胞リンパ腫、慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫、17番染色体短腕欠失を伴う慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫、ワルデンシュトレーム型マクログロブリン血症、全身処置を必要とし、少なくとも1回抗CD20系処置された患者の辺縁帯リンパ腫、BRAF V600E又はV600K突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫、アレルギー、移植、以前にドセタキセルを含有する処置レジメンで処置されたホルモン不応性転移性前立腺癌、以前にドセタキセルを含有する処置レジメン、心不全及び抗利尿ホルモン異常症候群(SIADH)の患者を含む、臨床的に有意な多血症及び正常血液量の低ナトリウム血症の処置で処置されたホルモン不応性転移性前立腺癌、高用量のシスプラチンを含む高催吐性の癌化学療法(HEC)の初期及び反復過程に関連する急性及び遅延性の悪心及び嘔吐の予防、中催吐性の癌化学療法(MEC)の初期及び反復過程に関連する遅延性の悪心及び嘔吐の予防、切迫性尿失禁、切迫性、及び頻尿の症状を伴う過活動膀胱、腫瘍がFDAの認可を受けた試験により検出される上皮増殖因子受容体(EGFR)のエクソン19欠失又はエクソン21(L858R)置換変異を有し、進行後の第一選択処置、維持処置、又は第二選択以上の処置を受けている、転移性非小細胞肺癌(NSCLC)、ゲムシタビンと組み合わせた、局所進行性、切除不能又は転移性膵臓癌、補助療法の完了中又は完了から6ヶ月以内に、以前に転移性疾患の治療を受けているか、又は疾患の再発を発症している患者において、以前にトラスツズマブ及びタキサンを別々に又は組み合わせて投与された、HER−2陽性の転移性乳癌、以前の治療に対する耐性又は不耐性を有する、慢性期、加速期、又は急性期の成人のPh+慢性骨髄性白血病(CML)、メシル酸イマチニブに対する疾患の進行又は不耐性後の胃腸間質腫瘍(GIST)、進行性腎細胞癌(RCC)、切除不能、局所進行性又は転移性疾患を有する患者の進行性高分化型膵神経内分泌腫瘍(pNET)、他の抗レトロウイルス薬と組み合わせた、体重が少なくとも10kgの2歳以上の患者のCCR5指向性HIV−1感染、進行性腎細胞癌、以前に化学療法を受けたことのある進行性軟部組織肉腫、I型双極性障害に関連する躁病エピソード及び混合エピソード、大うつ病性障害、自閉症性障害に関連する過敏症、トゥレット障害、統合失調症又は双極性躁病に関連する興奮、1つの以前の全身療法に失敗した後の進行性腎細胞癌、ダパグリフロジンによる制御が不十分であるか、又はダパグリフロジン及びサキサグリプチンで既に処置されている2型糖尿病(T2DM)を有する成人の血糖コントロールを改善すること、進行性の転移性甲状腺髄様癌(MTC)、以前に抗血管新生療法を受けたことのある進行性腎細胞癌(RCC)、他のチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)療法が適応されない成人の慢性期、加速期、又は急性期の慢性骨髄性白血病(CML)又はPh+ALL、成人のT315I陽性CML(慢性期、加速期、又は急性期)又はT315I陽性フィラデルフィア染色体、陽性急性リンパ芽球性白血病(Ph+ALL)、侵襲性アスペルギルス症、侵襲性ムコール症、ホモ接合型家族性高コレステロール血症(HoFH)を有する患者の低密度リポタンパク質コレステロール(LDL−C)、総コレステロール(TC)、アポリポタンパク質B(apoB)、及び非高密度リポタンパク質コレステロール(非HDL−C)を減少させること、成人の統合失調症、閉経後の女性における初期内分泌療法としてのアロマターゼ阻害剤、又は内分泌療法後の疾患の進行を有する女性におけるフルベストラントと組み合わせた、ホルモン受容体(HR)陽性、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌、大うつ病性障害(MDD)、標準処置に十分応答しなかったトゥレット障害を有する患者の運動性及び音声チックの抑制、レナリドマイド及びプロテアソーム阻害剤を含む少なくとも2つの以前の治療を受け、最後の治療の完了から60日以内に疾患の進行を示した患者の多発性骨髄腫の処置、プラチナベースの第一選択化学療法の4サイクル後に疾患が進行していない非小細胞肺癌(NSCLC)、少なくとも1つの以前の化学療法レジメンに失敗した後の局所進行性又は転移性NSCLC、局所進行性、切除不能又は転移性膵臓癌、切迫性尿失禁、切迫性、及び頻尿の症状を伴う過活動膀胱、スニチニブ又はソラフェニブによる処置に失敗した後の進行性腎細胞癌(RCC)、処置介入の必要はあるが治療的外科切除の対象ではない結節性硬化症(TS)に関連する上衣下巨細胞性星細胞腫(SEGA)、腎血管筋脂肪腫、結節性硬化症複合体、内分泌療法及び転移した状態での以前の化学療法後の疾患の進行を伴う、ホルモン受容体(HR)陽性、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌を有する成人患者の処置のための単剤療法として、フルベストラントと組み合わせた、内分泌療法後の疾患の進行を伴う、女性のHR陽性、HER2陰性の進行性又は転移性乳癌、臨床及び/又はインビトロアッセイのデータに基づいて、アイバカフトールに反応するCFTR遺伝子に1つの変異を有する、2歳以上の患者の嚢胞性線維症(CF)、3つ以上の以前の化学療法のラインで処置された、有害な、又は有害である疑いのある成人患者の生殖細胞系列BRCA変異進行性卵巣癌、原発性骨髄線維症、真性赤血球増加症後骨髄線維症及び本態性血小板血症後骨髄線維症を含む中リスク又は高リスクの骨髄線維症、ヒドロキシ尿素に対して不十分な応答を示したか、又はヒドロキシ尿素に対して不耐性である、真性赤血球増加症患者、大うつ病性障害(MDD)の処置のための抗うつ薬に対する補助療法として、統合失調症、F508del突然変異につきホモ接合型であるか、又はインビトロのデータ及び/又は臨床的エビデンスに基づいてテザカフトール/アイバカフトールに反応する嚢胞性線維症膜貫通コンダクタンス調節因子(CFTR)遺伝子に少なくとも1つの変異を有する、12歳以上の患者の嚢胞性線維症(CF)、以前にフルオロピリミジン、オキサリプラチン、及びイリノテカンベースの化学療法、抗VEGF療法、並びにRAS野生型の場合は抗EGFR療法で処置された、転移性結腸直腸癌(CRC)患者、以前にメシル酸イマチニブ及びリンゴ酸スニチニブで処置された、局所進行性で切除不能又は転移性の胃腸間質腫瘍(GIST)患者、以前にソラフェニブで処置された肝細胞癌(HCC)、リバビリンを伴う又は伴わない、ソホスブビルによる慢性HCV遺伝子型1又は3感染症、腫瘍がFDAの認可を受けた試験により検出される未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)又はROS1陽性である患者の転移性非小細胞肺癌(NSCLC)、以前の癌又はその処置に関する慢性疼痛を有し、頻繁な(例えば、毎週)オピオイド用量漸増を必要としない患者を含む、慢性の非癌性疼痛を有する成人患者におけるオピオイド誘発性便秘(OIC)、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を有する患者の切除不能又は転移性黒色腫、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E又はV600K突然変異を有する患者の切除不能又は転移性黒色腫のトラメチニブと組み合わせた処置;FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E又はV600K突然変異、及び完全切除後のリンパ節転移を有する患者の黒色腫、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を有する患者の転移性非小細胞肺癌(NSCLC)、満足な局所処置の選択肢がないBRAF V600E突然変異を有する患者の局所進行性又は転移性の未分化甲状腺癌(ATC)、リバビリンを伴う又は伴わない成人の慢性HCV遺伝子型1又は4感染症の処置、非転移性去勢抵抗性前立腺癌を有する患者の処置、クリゾチニブを進行しているか、又はクリゾチニブに対して不耐性である、未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)陽性の転移性非小細胞肺癌(NSCLC)を有する患者の処置、2歳以上の患者のレノックス・ガストー症候群又はドラベ症候群に関連する発作の処置、
少なくとも2つの以前の全身療法を受けた、再発性濾胞性リンパ腫(FL)を有する成人患者の処置、少なくとも2つの以前の治療後の再発性又は難治性の慢性リンパ性白血病(CLL)又は小リンパ球性リンパ腫(SLL)を有する成人患者の処置、少なくとも2つの以前の全身治療後の再発性又は難治性の濾胞性リンパ腫(FL)を有する成人患者の処置、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E又はV600K突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫を有する患者のビニメチニブと組み合わせた処置、著しい苦痛又は対人関係の困難を引き起こし、共存する医学的若しくは精神的状態;人間関係の問題;又は薬物若しくは他の医薬物質の影響によるものではない、性的欲求が低いことを特徴とする後天性、全身性の性欲低下障害(HSDD)を有する閉経前女性の処置、安静時心拍数が70拍/分以上の洞調律で、ベータ遮断薬の最大耐容量を服用しているか、又はベータ遮断薬の使用が禁忌である、左室駆出率が35%以下の安定した症候性慢性心不全を有する患者の心不全の悪化による入院のリスクを低減すること、FDAの認可を受けた試験によって検出される感受性IDH1変異を伴う再発性又は難治性の急性骨髄性白血病(AML)を有する成人患者の処置、ボルテゾミブ及び免疫調節剤を含む、少なくとも2つの以前のレジメンを受けた、多発性骨髄腫を有する患者の処置、手術若しくは放射線療法後に再発した局所進行性基底細胞癌(BCC)を有する成人患者、又は手術若しくは放射線療法の対象ではない成人患者の処置、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫を有する患者の処置、並びにBRAF V600突然変異を伴うエルトハイム・チェスター病を有する患者の処置からなる群から選択される、方法。
【0301】
[00304] 31.前記CYP3A4基質薬物が、ルラシドン、ラノラジン、ルマカフトール/アイバカフトール、ベネトクラックス、トラベクテジン、リボシクリブコハク酸塩、デフラザコート、シナカルセト塩酸塩、ピマバンセリン酒石酸塩、アリピプラゾールラウロキシル、カリプラジン塩酸塩、シメプレビルナトリウム、エベロリムス、サキサグリプチン塩酸塩、サキサグリプチン/メトホルミン塩酸塩、チカグレロル、ビラゾドン塩酸塩、アピキサバン、トファシチニブクエン酸塩、エレトリプタン臭化水素酸塩、ニロチニブ塩酸塩一水和物、ドロネダロン塩酸塩、フルチカゾンプロピオン酸エステル/サルメテロールキシナホ酸塩、リバーロキサバン、タダラフィル、イブルチニブ、コビメチニブ、コルヒチン、カバジタキセル、トルバプタン、フォサプレピタント・ジメグルミン、アプレピタント、コハク酸ソリフェナシン、塩酸エルロチニブ、ado−トラスツズマブエマタンシン、ボスチニブ一水和物、リンゴ酸スニチニブ、フェソテロジンフマル酸塩、マラビロク、パゾパニブ塩酸塩、アリピプラゾール、アキシチニブ、ダパグリフロジン/サキサグリプチン、カボザンチニブS−リンゴ酸塩、ポナチニブ塩酸塩、イサブカゾニウム硫酸塩、メシル酸ロミタピド、イロペリドン、パルボシクリブ、レボミルナシプラン塩酸塩、ピモジド、ポマリドミド、アベマシクリブ、アイバカフトール、ルキソリチニブリン酸塩、ブレクスピプラゾール、アイバカフトール/テザカフトール、レゴラフェニブ、ダクラタスビル、クリゾチニブ、ナロキセゴルシュウ酸塩、ダブラフェニブ、オラパリブ、エルバスビル及びグラゾプレビル、アパルタミド、ブリガチニブ、カンナビジオール、コパンリシブ、デュベリシブ、エンコラフェニブ、フリバンセリン、イバブラジン、イボシデニブ、パノビノスタット、ソニデギブ、並びにベムラフェニブからなる群から選択される、実施形態30の方法。
【0302】
[00305] 32.前記CYP3A4基質薬物が、ルラシドンである、実施形態31に記載の方法。
【0303】
[00306] 33.前記CYP3A4基質薬物が、ラノラジンである、実施形態31に記載の方法。
【0304】
[00307] 34.前記CYP3A4基質薬物が、タダラフィルである、実施形態31に記載の方法。
【0305】
[00308] 35.前記患者が肥満である、実施形態30〜34のいずれかに記載の方法。
【0306】
[00309] 36.患者は、下記のうち少なくとも1つの特性を有する、実施形態35に記載の方法。
i)BMIが少なくとも約35;
ii)理想体重比が少なくとも約150%;
iii)ウェストサイズが約42インチを超える;
iv)体脂肪率が約40%を超える;
v)総体脂肪が約40kgを超える;及び
vi)医学的に肥満と診断された。
【0307】
[00310] 37.CYP3A4基質薬物はラノラジンであり、ラノラジンのAUCは、ラノラジンの通常ベースラインAUCの約150%以下のレベルを維持する、実施形態30〜36のいずれかに記載の方法。
【0308】
[00311] 38.CYP3A4基質薬物はラノラジンであり、ラノラジンのC
maxは、ラノラジンの通常ベースラインC
maxの約150%以下のレベルを維持する、実施形態30〜36のいずれかに記載の方法。
【0309】
[00312] 39.CYP3A4基質薬物はルラシドンであり、ルラシドンのAUCは、ルラシドンの通常ベースラインAUCの約216%以下のレベルを維持する、実施形態30〜36のいずれかに記載の方法。
【0310】
[00313] 40.CYP3A4基質薬物はルラシドンであり、ルラシドンのC
maxは、ルラシドンの通常ベースラインC
maxの約210%以下のレベルを維持する、実施形態30〜36のいずれかに記載の方法。
【0311】
[00314] 41.CYP3A4基質薬物はタダラフィルであり、タダラフィルのAUCは、タダラフィルの通常ベースラインAUCの約410%以下のレベルを維持する、実施形態30〜36のいずれかに記載の方法。
【0312】
[00315] 42.CYP3A4基質薬物はタダラフィルであり、タダラフィルのCmaxは、タダラフィルの通常ベースラインCmaxの約120%以下のレベルを維持する、実施形態30〜36のいずれかに記載の方法。
【0313】
[00316] 43.患者はCYP3A4低活性型代謝者又はCYP3A4中活性型代謝者である、実施形態30〜42のいずれかに記載の方法。
【0314】
[00317] 44.強力なCYP3A4阻害剤との併用投与が禁じられているCYP3A4基質薬物を用いて、患者の疾患又は症状を処置する方法であって、前記患者はポサコナゾール処置も必要とする患者であり、
(a)患者に対して治療的に有効なポサコナゾールのレジメンで患者を処置すること、
(b)ポサコナゾールレジメンの投与の間は、CYP3A4基質薬物を投与しないこと、
(c)ポサコナゾールレジメンの中止から少なくとも2〜42日間、基準用量の約50%以下の用量のCYP3A4基質薬物を用いて患者の処置をすること又は処方すること、
を含み、CYP3A4基質薬物による処置の対象となる疾患又は症状は、成人及び青少年(13〜17歳)の統合失調症、成人及び小児患者(10〜17歳)のI型双極性障害(双極性うつ病)に伴ううつ病エピソード(単剤療法、或いはリチウム又はバルプロ酸による補助療法として)、中度の双極性うつ病、重度の双極性うつ病、及び急性の希死念慮及び行動(ASIB)を有する重度の双極性うつ病、慢性狭心症、CFTR遺伝子におけるF508del突然変異とホモ接合型である6歳以上の患者の嚢胞性線維症、少なくとも1種の前処置を受けている、17番染色体短腕欠失を有する患者の慢性リンパ性白血病、事前にアントラサイクリンを含むレジメンを受けている患者の切除不能又は転移性の脂肪肉腫又は平滑筋肉腫、ホルモン受容体(HR)陽性の閉経後の女性における進行性又は転移性乳癌、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌、陰性の進行性又は転移性乳癌(閉経後の女性に対するアロマターゼ阻害剤との併用)、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)、慢性腎臓疾患(CKD)を患う透析中の患者における二次性副甲状腺機能亢進症(HPT)、血清カルシウムレベルに基づいて副甲状腺切除が勧められたが、副甲状腺切除を受けることのできない原発性HPT患者又は副甲状腺癌患者の高カルシウム血症、パーキンソン病精神障害による幻覚及び妄想、統合失調症、I型双極性障害に伴う急性躁病エピソード又は混合エピソード、慢性C型肝炎(CHC)感染(代償性肝疾患を患うHCV遺伝子1型感染被験体に対する、ペグインターフェロンα及びリバビリンを用いる併用抗ウイルス処置レジメンの構成要素として)、進行性のホルモン受容体陽性・HER2陰性乳癌(進行性HR+BC)を患う閉経後の女性(例えば、レトロゾール又はアナストロゾールによる処置失敗後、エキセメスタンと併用して)、膵臓起源の進行性神経内分泌腫瘍(PNET)、切除不能、且つ局所進行性又は転移性の胃腸(GI)又は肺起源の進行性の高分化型非機能性神経内分泌腫瘍(NET)、進行性腎細胞癌(RCC)(例えば、スニチニブ又はソラフェニブによる処置に失敗した後)、即時の手術を必要としない腎血管筋脂肪腫及び結節性硬化症(TSC)、処置介入の必要はあるが外科切除の対象ではない上衣下巨細胞性星細胞腫(SEGA)を有する患者のTSC、成人の2型糖尿病(血糖コントロール改善のための食事及び運動療法の補助として)、大うつ病性障害(MDD)、急性冠症候群(ACS)患者の血栓性心血管イベント(例えば心血管死、心筋梗塞、又は脳卒中)、非弁膜症性心房細動を有する患者の脳卒中及び全身塞栓症、股関節又は膝関節置換手術を受けた患者の肺塞栓症(PE)を誘発する可能性がある深部静脈血栓症(DVT)、DVT、PE、初期処置に伴う再発性DVT及びPE、メトトレキサートに対して不十分な反応又は耐性を示した患者における中度〜重度の活動性関節リウマチ、前兆を伴う又は伴わない急性片頭痛、新たに診断を受けた患者又はイマチニブを含む前処置に耐性若しくは不耐性を示す患者における、慢性期及び加速期のフィラデルフィア染色体陽性慢性骨髄性白血病(Ph+CML)、発作性又は持続性の心房細動又は心房粗動(AFK)の既往歴があり、洞調律の状態であるか又は除細動される患者の心房細動(AF)、4歳以上の患者における喘息、慢性閉塞性肺疾患を有する患者の閉塞性肺及び増悪減少、勃起不全(ED)、前立腺肥大症(BPH)、肺動脈高血圧(PAH)(WHO分類第1群)(運動能力の改善を目的として)、痛風発赤、家族性地中海熱、抗レトロウイルス療法、不安障害、パニック障害、発作、不眠症、高血圧、心血管疾患、高脂血症、原発性腎癌、進行性原発性肝癌、放射性ヨウ素耐性進行性甲状腺癌、腎細胞癌などの癌、イマチニブ耐性消化管間質腫瘍、少なくとも1回の前処置を受けた患者のマントル細胞リンパ腫、慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫、17番染色体短腕欠失を伴う慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫、ワルデンシュトレーム型マクログロブリン血症、全身処置を必要とし、少なくとも1回抗CD20系処置された患者の辺縁帯リンパ腫、BRAF V600E又はV600K突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫、アレルギー、移植、以前にドセタキセルを含有する処置レジメンで処置されたホルモン不応性転移性前立腺癌、以前にドセタキセルを含有する処置レジメン、心不全及び抗利尿ホルモン異常症候群(SIADH)の患者を含む、臨床的に有意な多血症及び正常血液量の低ナトリウム血症の処置で処置されたホルモン不応性転移性前立腺癌、高用量のシスプラチンを含む高催吐性の癌化学療法(HEC)の初期及び反復過程に関連する急性及び遅延性の悪心及び嘔吐の予防、中催吐性の癌化学療法(MEC)の初期及び反復過程に関連する遅延性の悪心及び嘔吐の予防、切迫性尿失禁、切迫性、及び頻尿の症状を伴う過活動膀胱、腫瘍がFDAの認可を受けた試験により検出される上皮増殖因子受容体(EGFR)のエクソン19欠失又はエクソン21(L858R)置換変異を有し、進行後の第一選択処置、維持処置、又は第二選択以上の処置を受けている、転移性非小細胞肺癌(NSCLC)、ゲムシタビンと組み合わせた、局所進行性、切除不能又は転移性膵臓癌、補助療法の完了中又は完了から6ヶ月以内に、以前に転移性疾患の治療を受けているか、又は疾患の再発を発症している患者において、以前にトラスツズマブ及びタキサンを別々に又は組み合わせて投与された、HER−2陽性の転移性乳癌、以前の治療に対する耐性又は不耐性を有する、慢性期、加速期、又は急性期の成人のPh+慢性骨髄性白血病(CML)、メシル酸イマチニブに対する疾患の進行又は不耐性後の胃腸間質腫瘍(GIST)、進行性腎細胞癌(RCC)、切除不能、局所進行性又は転移性疾患を有する患者の進行性高分化型膵神経内分泌腫瘍(pNET)、他の抗レトロウイルス薬と組み合わせた、体重が少なくとも10kgの2歳以上の患者のCCR5指向性HIV−1感染、進行性腎細胞癌、以前に化学療法を受けたことのある進行性軟部組織肉腫、I型双極性障害に関連する躁病エピソード及び混合エピソード、大うつ病性障害、自閉症性障害に関連する過敏症、トゥレット障害、統合失調症又は双極性躁病に関連する興奮、1つの以前の全身療法に失敗した後の進行性腎細胞癌、ダパグリフロジンによる制御が不十分であるか、又はダパグリフロジン及びサキサグリプチンで既に処置されている2型糖尿病(T2DM)を有する成人の血糖コントロールを改善すること、進行性の転移性甲状腺髄様癌(MTC)、以前に抗血管新生療法を受けたことのある進行性腎細胞癌(RCC)、他のチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)療法が適応されない成人の慢性期、加速期、又は急性期の慢性骨髄性白血病(CML)又はPh+ALL、成人のT315I陽性CML(慢性期、加速期、又は急性期)又はT315I陽性フィラデルフィア染色体、陽性急性リンパ芽球性白血病(Ph+ALL)、侵襲性アスペルギルス症、侵襲性ムコール症、ホモ接合型家族性高コレステロール血症(HoFH)を有する患者の低密度リポタンパク質コレステロール(LDL−C)、総コレステロール(TC)、アポリポタンパク質B(apoB)、及び非高密度リポタンパク質コレステロール(非HDL−C)を減少させること、成人の統合失調症、閉経後の女性における初期内分泌療法としてのアロマターゼ阻害剤、又は内分泌療法後の疾患の進行を有する女性におけるフルベストラントと組み合わせた、ホルモン受容体(HR)陽性、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌、大うつ病性障害(MDD)、標準処置に十分応答しなかったトゥレット障害を有する患者の運動性及び音声チックの抑制、レナリドマイド及びプロテアソーム阻害剤を含む少なくとも2つの以前の治療を受け、最後の治療の完了から60日以内に疾患の進行を示した患者の多発性骨髄腫の処置、プラチナベースの第一選択化学療法の4サイクル後に疾患が進行していない非小細胞肺癌(NSCLC)、少なくとも1つの以前の化学療法レジメンに失敗した後の局所進行性又は転移性NSCLC、局所進行性、切除不能又は転移性膵臓癌、切迫性尿失禁、切迫性、及び頻尿の症状を伴う過活動膀胱、スニチニブ又はソラフェニブによる処置に失敗した後の進行性腎細胞癌(RCC)、処置介入の必要はあるが治療的外科切除の対象ではない結節性硬化症(TS)に関連する上衣下巨細胞性星細胞腫(SEGA)、腎血管筋脂肪腫、結節性硬化症複合体、内分泌療法及び転移した状態での以前の化学療法後の疾患の進行を伴う、ホルモン受容体(HR)陽性、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌を有する成人患者の処置のための単剤療法として、フルベストラントと組み合わせた、内分泌療法後の疾患の進行を伴う、女性のHR陽性、HER2陰性の進行性又は転移性乳癌、臨床及び/又はインビトロアッセイのデータに基づいて、アイバカフトールに反応するCFTR遺伝子に1つの変異を有する、2歳以上の患者の嚢胞性線維症(CF)、3つ以上の以前の化学療法のラインで処置された、有害な、又は有害である疑いのある成人患者の生殖細胞系列BRCA変異進行性卵巣癌、原発性骨髄線維症、真性赤血球増加症後骨髄線維症及び本態性血小板血症後骨髄線維症を含む中リスク又は高リスクの骨髄線維症、ヒドロキシ尿素に対して不十分な応答を示したか、又はヒドロキシ尿素に対して不耐性である、真性赤血球増加症患者、大うつ病性障害(MDD)の処置のための抗うつ薬に対する補助療法として、統合失調症、F508del突然変異につきホモ接合型であるか、又はインビトロのデータ及び/又は臨床的エビデンスに基づいてテザカフトール/アイバカフトールに反応する嚢胞性線維症膜貫通コンダクタンス調節因子(CFTR)遺伝子に少なくとも1つの変異を有する、12歳以上の患者の嚢胞性線維症(CF)、以前にフルオロピリミジン、オキサリプラチン、及びイリノテカンベースの化学療法、抗VEGF療法、並びにRAS野生型の場合は抗EGFR療法で処置された、転移性結腸直腸癌(CRC)患者、以前にメシル酸イマチニブ及びリンゴ酸スニチニブで処置された、局所進行性で切除不能又は転移性の胃腸間質腫瘍(GIST)患者、以前にソラフェニブで処置された肝細胞癌(HCC)、リバビリンを伴う又は伴わない、ソホスブビルによる慢性HCV遺伝子型1又は3感染症、腫瘍がFDAの認可を受けた試験により検出される未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)又はROS1陽性である患者の転移性非小細胞肺癌(NSCLC)、以前の癌又はその処置に関する慢性疼痛を有し、頻繁な(例えば、毎週)オピオイド用量漸増を必要としない患者を含む、慢性の非癌性疼痛を有する成人患者におけるオピオイド誘発性便秘(OIC)、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を有する患者の切除不能又は転移性黒色腫、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E又はV600K突然変異を有する患者の切除不能又は転移性黒色腫のトラメチニブと組み合わせた処置;FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E又はV600K突然変異、及び完全切除後のリンパ節転移を有する患者の黒色腫、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を有する患者の転移性非小細胞肺癌(NSCLC)、満足な局所処置の選択肢がないBRAF V600E突然変異を有する患者の局所進行性又は転移性の未分化甲状腺癌(ATC)、リバビリンを伴う又は伴わない成人の慢性HCV遺伝子型1又は4感染症の処置、非転移性去勢抵抗性前立腺癌を有する患者の処置、クリゾチニブを進行しているか、又はクリゾチニブに対して不耐性である、未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)陽性の転移性非小細胞肺癌(NSCLC)を有する患者の処置、2歳以上の患者のレノックス・ガストー症候群又はドラベ症候群に関連する発作の処置、
少なくとも2つの以前の全身療法を受けた、再発性濾胞性リンパ腫(FL)を有する成人患者の処置、少なくとも2つの以前の治療後の再発性又は難治性の慢性リンパ性白血病(CLL)又は小リンパ球性リンパ腫(SLL)を有する成人患者の処置、少なくとも2つの以前の全身治療後の再発性又は難治性の濾胞性リンパ腫(FL)を有する成人患者の処置、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E又はV600K突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫を有する患者のビニメチニブと組み合わせた処置、著しい苦痛又は対人関係の困難を引き起こし、共存する医学的若しくは精神的状態;人間関係の問題;又は薬物若しくは他の医薬物質の影響によるものではない、性的欲求が低いことを特徴とする後天性、全身性の性欲低下障害(HSDD)を有する閉経前女性の処置、安静時心拍数が70拍/分以上の洞調律で、ベータ遮断薬の最大耐容量を服用しているか、又はベータ遮断薬の使用が禁忌である、左室駆出率が35%以下の安定した症候性慢性心不全を有する患者の心不全の悪化による入院のリスクを低減すること、FDAの認可を受けた試験によって検出される感受性IDH1変異を伴う再発性又は難治性の急性骨髄性白血病(AML)を有する成人患者の処置、ボルテゾミブ及び免疫調節剤を含む、少なくとも2つの以前のレジメンを受けた、多発性骨髄腫を有する患者の処置、手術若しくは放射線療法後に再発した局所進行性基底細胞癌(BCC)を有する成人患者、又は手術若しくは放射線療法の対象ではない成人患者の処置、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫を有する患者の処置、並びにBRAF V600突然変異を伴うエルトハイム・チェスター病を有する患者の処置からなる群から選択される、方法。
【0315】
[00318] 45.前記CYP3A4基質薬物が、ルラシドン、ラノラジン、ルマカフトール/アイバカフトール、ベネトクラックス、トラベクテジン、リボシクリブコハク酸塩、デフラザコート、シナカルセト塩酸塩、ピマバンセリン酒石酸塩、アリピプラゾールラウロキシル、カリプラジン塩酸塩、シメプレビルナトリウム、エベロリムス、サキサグリプチン塩酸塩、サキサグリプチン/メトホルミン塩酸塩、チカグレロル、ビラゾドン塩酸塩、アピキサバン、トファシチニブクエン酸塩、エレトリプタン臭化水素酸塩、ニロチニブ塩酸塩一水和物、ドロネダロン塩酸塩、フルチカゾンプロピオン酸エステル/サルメテロールキシナホ酸塩、リバーロキサバン、タダラフィル、イブルチニブ、コビメチニブ、コルヒチン、カバジタキセル、トルバプタン、フォサプレピタント・ジメグルミン、アプレピタント、コハク酸ソリフェナシン、塩酸エルロチニブ、ado−トラスツズマブエマタンシン、ボスチニブ一水和物、リンゴ酸スニチニブ、フェソテロジンフマル酸塩、マラビロク、パゾパニブ塩酸塩、アリピプラゾール、アキシチニブ、ダパグリフロジン/サキサグリプチン、カボザンチニブS−リンゴ酸塩、ポナチニブ塩酸塩、イサブカゾニウム硫酸塩、メシル酸ロミタピド、イロペリドン、パルボシクリブ、レボミルナシプラン塩酸塩、ピモジド、ポマリドミド、アベマシクリブ、アイバカフトール、ルキソリチニブリン酸塩、ブレクスピプラゾール、アイバカフトール/テザカフトール、レゴラフェニブ、ダクラタスビル、クリゾチニブ、ナロキセゴルシュウ酸塩、ダブラフェニブ、オラパリブ、エルバスビル及びグラゾプレビル、アパルタミド、ブリガチニブ、カンナビジオール、コパンリシブ、デュベリシブ、エンコラフェニブ、フリバンセリン、イバブラジン、イボシデニブ、パノビノスタット、ソニデギブ、並びにベムラフェニブからなる群から選択される、実施形態44に記載の方法。
【0316】
[00319] 46.前記CYP3A4基質薬物が、ルラシドンである、実施形態45に記載の方法。
【0317】
[00320] 47.前記CYP3A4基質薬物が、ラノラジンである、実施形態45に記載の方法。
【0318】
[00321] 48.前記CYP3A4基質薬物が、タダラフィルである、実施形態45に記載の方法。
【0319】
[00322] 49.前記患者が肥満である、実施形態44〜48のいずれかに記載の方法。
【0320】
[00323] 50.患者は、下記のうち少なくとも1つの特性を有する、実施形態49に記載の方法。
i)BMIが少なくとも約35;
ii)理想体重比が少なくとも約150%;
iii)ウェストサイズが約42インチを超える;
iv)体脂肪率が約40%を超える;
v)総体脂肪が約40kgを超える;及び
vi)医学的に肥満と診断された。
【0321】
[00324] 51.CYP3A4基質薬物はラノラジンであり、ラノラジンのAUCは、ラノラジンの通常ベースラインAUCの約150%以下のレベルを維持する、実施形態44〜50のいずれかに記載の方法。
【0322】
[00325] 52.CYP3A4基質薬物はラノラジンであり、ラノラジンのC
maxは、ラノラジンの通常ベースラインC
maxの約150%以下のレベルを維持する、実施形態44〜50のいずれかに記載の方法。
【0323】
[00326] 53.CYP3A4基質薬物はルラシドンであり、ルラシドンのAUCは、ルラシドンの通常ベースラインAUCの約216%以下のレベルを維持する、実施形態44〜50のいずれかに記載の方法。
【0324】
[00327] 54.CYP3A4基質薬物はルラシドンであり、ルラシドンのC
maxは、ルラシドンの通常ベースラインC
maxの約210%以下のレベルを維持する、実施形態44〜50のいずれかに記載の方法。
【0325】
[00328] 55.CYP3A4基質薬物はタダラフィルであり、タダラフィルのAUCは、タダラフィルの通常ベースラインAUCの約410%以下のレベルを維持する、実施形態44〜50のいずれかに記載の方法。
【0326】
[00329] 56.CYP3A4基質薬物はタダラフィルであり、タダラフィルのCmaxは、タダラフィルの通常ベースラインCmaxの約120%以下のレベルを維持する、実施形態44〜50のいずれかに記載の方法。
【0327】
[00330] 57.患者はCYP3A4低活性型代謝者又はCYP3A4中活性型代謝者である、実施形態44〜56のいずれかに記載の方法。
【0328】
[00331] 58.CYP3A4基質薬物はラノラジンであり、1日用量は、ポサコナゾールレジメンの中断から少なくとも約2〜42日間500mg以下である、実施形態44の方法。
【0329】
[00332] 59.処置を必要とする患者を処置する方法であって、ポサコナゾール投与中止から約2〜42日が経過するまでCYP3A4基質薬物の最初の処置を延期することを含む、方法。
【0330】
[00333] 60.前記CYP3A4基質薬物が、ルラシドン、ラノラジン、ルマカフトール/アイバカフトール、ベネトクラックス、トラベクテジン、リボシクリブコハク酸塩、デフラザコート、シナカルセト塩酸塩、ピマバンセリン酒石酸塩、アリピプラゾールラウロキシル、カリプラジン塩酸塩、シメプレビルナトリウム、エベロリムス、サキサグリプチン塩酸塩、サキサグリプチン/メトホルミン塩酸塩、チカグレロル、ビラゾドン塩酸塩、アピキサバン、トファシチニブクエン酸塩、エレトリプタン臭化水素酸塩、ニロチニブ塩酸塩一水和物、ドロネダロン塩酸塩、フルチカゾンプロピオン酸エステル/サルメテロールキシナホ酸塩、リバーロキサバン、タダラフィル、イブルチニブ、コビメチニブ、コルヒチン、カバジタキセル、トルバプタン、フォサプレピタント・ジメグルミン、アプレピタント、コハク酸ソリフェナシン、塩酸エルロチニブ、ado−トラスツズマブエマタンシン、ボスチニブ一水和物、リンゴ酸スニチニブ、フェソテロジンフマル酸塩、マラビロク、パゾパニブ塩酸塩、アリピプラゾール、アキシチニブ、ダパグリフロジン/サキサグリプチン、カボザンチニブS−リンゴ酸塩、ポナチニブ塩酸塩、イサブカゾニウム硫酸塩、メシル酸ロミタピド、イロペリドン、パルボシクリブ、レボミルナシプラン塩酸塩、ピモジド、ポマリドミド、アベマシクリブ、アイバカフトール、ルキソリチニブリン酸塩、ブレクスピプラゾール、アイバカフトール/テザカフトール、レゴラフェニブ、ダクラタスビル、クリゾチニブ、ナロキセゴルシュウ酸塩、ダブラフェニブ、オラパリブ、エルバスビル及びグラゾプレビル、アパルタミド、ブリガチニブ、カンナビジオール、コパンリシブ、デュベリシブ、エンコラフェニブ、フリバンセリン、イバブラジン、イボシデニブ、パノビノスタット、ソニデギブ、並びにベムラフェニブからなる群から選択される、実施形態59に記載の方法。
【0331】
[00334] 61.前記CYP3A4基質薬物が、ルラシドンである、実施形態60に記載の方法。
【0332】
[00335] 62.前記CYP3A4基質薬物が、ラノラジンである、実施形態60に記載の方法。
【0333】
[00336] 63.前記CYP3A4基質薬物が、タダラフィルである、実施形態60に記載の方法。
【0334】
[00337] 64.前記患者が肥満である、実施形態59〜63のいずれかに記載の方法。
【0335】
[00338] 65.患者は、下記のうち少なくとも1つの特性を有する、実施形態64に記載の方法。
i)BMIが少なくとも約35;
ii)理想体重比が少なくとも約150%;
iii)ウェストサイズが約42インチを超える;
iv)体脂肪率が約40%を超える;
v)総体脂肪が約40kgを超える;及び
vi)医学的に肥満と診断された。
【0336】
[00339] 66.CYP3A4基質薬物はラノラジンであり、ラノラジンのAUCは、ラノラジンの通常ベースラインAUCの約150%以下のレベルを維持する、実施形態59〜65のいずれかに記載の方法。
【0337】
[00340] 67.CYP3A4基質薬物はラノラジンであり、ラノラジンのC
maxは、ラノラジンの通常ベースラインC
maxの約150%以下のレベルを維持する、実施形態59〜65のいずれかに記載の方法。
【0338】
[00341] 68.CYP3A4基質薬物はルラシドンであり、ルラシドンのAUCは、ルラシドンの通常ベースラインAUCの約216%以下のレベルを維持する、実施形態59〜65のいずれかに記載の方法。
【0339】
[00342] 68.CYP3A4基質薬物はルラシドンであり、ルラシドンのC
maxは、ルラシドンの通常ベースラインC
maxの約210%以下のレベルを維持する、実施形態59〜65のいずれかに記載の方法。
【0340】
[00343] 69.CYP3A4基質薬物はタダラフィルであり、タダラフィルのAUCは、タダラフィルの通常ベースラインAUCの約410%以下のレベルを維持する、実施形態59〜65のいずれかに記載の方法。
【0341】
[00344] 70.CYP3A4基質薬物はタダラフィルであり、タダラフィルのCmaxは、タダラフィルの通常ベースラインCmaxの約120%以下のレベルを維持する、実施形態59〜65のいずれかに記載の方法。
【0342】
[00345] 80.患者はCYP3A4低活性型代謝者又はCYP3A4中活性型代謝者である、実施形態59〜70のいずれかに記載の方法。
【0343】
[00346] 81.強力なCYP3A4阻害剤との併用投与が禁じられているCYP3A4基質薬物を用いて、事前にポサコナゾールを服用している患者を処置する方法であって、ポサコナゾール投与の中止から少なくとも約2〜42日間、CYP3A4基質薬物の最初の処置を延期すること、又は最初の処置を延期するように処方することを含む、方法。
【0344】
[00347] 82.前記CYP3A4基質薬物が、ルラシドン、ラノラジン、ルマカフトール/アイバカフトール、ベネトクラックス、トラベクテジン、リボシクリブコハク酸塩、デフラザコート、シナカルセト塩酸塩、ピマバンセリン酒石酸塩、アリピプラゾールラウロキシル、カリプラジン塩酸塩、シメプレビルナトリウム、エベロリムス、サキサグリプチン塩酸塩、サキサグリプチン/メトホルミン塩酸塩、チカグレロル、ビラゾドン塩酸塩、アピキサバン、トファシチニブクエン酸塩、エレトリプタン臭化水素酸塩、ニロチニブ塩酸塩一水和物、ドロネダロン塩酸塩、フルチカゾンプロピオン酸エステル/サルメテロールキシナホ酸塩、リバーロキサバン、タダラフィル、イブルチニブ、コビメチニブ、コルヒチン、カバジタキセル、トルバプタン、フォサプレピタント・ジメグルミン、アプレピタント、コハク酸ソリフェナシン、塩酸エルロチニブ、ado−トラスツズマブエマタンシン、ボスチニブ一水和物、リンゴ酸スニチニブ、フェソテロジンフマル酸塩、マラビロク、パゾパニブ塩酸塩、アリピプラゾール、アキシチニブ、ダパグリフロジン/サキサグリプチン、カボザンチニブS−リンゴ酸塩、ポナチニブ塩酸塩、イサブカゾニウム硫酸塩、メシル酸ロミタピド、イロペリドン、パルボシクリブ、レボミルナシプラン塩酸塩、ピモジド、ポマリドミド、アベマシクリブ、アイバカフトール、ルキソリチニブリン酸塩、ブレクスピプラゾール、アイバカフトール/テザカフトール、レゴラフェニブ、ダクラタスビル、クリゾチニブ、ナロキセゴルシュウ酸塩、ダブラフェニブ、オラパリブ、エルバスビル及びグラゾプレビル、アパルタミド、ブリガチニブ、カンナビジオール、コパンリシブ、デュベリシブ、エンコラフェニブ、フリバンセリン、イバブラジン、イボシデニブ、パノビノスタット、ソニデギブ、並びにベムラフェニブからなる群から選択される、実施形態81に記載の方法。
【0345】
[00348] 83.前記CYP3A4基質薬物が、ルラシドンである、実施形態82に記載の方法。
【0346】
[00349] 84.前記CYP3A4基質薬物が、ラノラジンである、実施形態82に記載の方法。
【0347】
[00350] 85.前記CYP3A4基質薬物が、タダラフィルである、実施形態45に記載の方法。
【0348】
[00351] 86.前記患者が肥満である、実施形態81〜85のいずれかに記載の方法。
【0349】
[00352] 87.患者は、下記のうち少なくとも1つの特性を有する、実施形態86に記載の方法。
i)BMIが少なくとも約35;
ii)理想体重比が少なくとも約150%;
iii)ウェストサイズが約42インチを超える;
iv)体脂肪率が約40%を超える;
v)総体脂肪が約40kgを超える;及び
vi)医学的に肥満と診断された。
【0350】
[00353] 88.CYP3A4基質薬物はラノラジンであり、ラノラジンのAUCは、ラノラジンの通常ベースラインAUCの約150%以下のレベルを維持する、実施形態81〜87のいずれかに記載の方法。
【0351】
[00354] 89.CYP3A4基質薬物はラノラジンであり、ラノラジンのC
maxは、ラノラジンの通常ベースラインC
maxの約150%以下のレベルを維持する、実施形態81〜87のいずれかに記載の方法。
【0352】
[00355] 90.CYP3A4基質薬物はルラシドンであり、ルラシドンのAUCは、ルラシドンの通常ベースラインAUCの約216%以下のレベルを維持する、実施形態81〜87のいずれかに記載の方法。
【0353】
[00356] 91.CYP3A4基質薬物はルラシドンであり、ルラシドンのC
maxは、ルラシドンの通常ベースラインC
maxの約210%以下のレベルを維持する、実施形態81〜87のいずれかに記載の方法。
【0354】
[00357] 92.CYP3A4基質薬物はタダラフィルであり、タダラフィルのAUCは、タダラフィルの通常ベースラインAUCの約410%以下のレベルを維持する、実施形態81〜87のいずれかに記載の方法。
【0355】
[00358] 93.CYP3A4基質薬物はタダラフィルであり、タダラフィルのCmaxは、タダラフィルの通常ベースラインCmaxの約120%以下のレベルを維持する、実施形態81〜87のいずれかに記載の方法。
【0356】
[00359] 94.患者はCYP3A4低活性型代謝者又はCYP3A4中活性型代謝者である、実施形態81〜93のいずれかに記載の方法。
【0357】
[00360] 95.強力なCYP3A4阻害剤との併用投与が禁じられているCYP3A4基質薬物を用いて患者を処置する方法であって、ポサコナゾール投与の中止から少なくとも約2〜42日間、基準用量の約50%以下の用量のCYP3A4基質薬物を用いて患者を処置する、又は処置を処方することを含む、方法。
【0358】
[00361] 96.前記CYP3A4基質薬物が、ルラシドン、ラノラジン、ルマカフトール/アイバカフトール、ベネトクラックス、トラベクテジン、リボシクリブコハク酸塩、デフラザコート、シナカルセト塩酸塩、ピマバンセリン酒石酸塩、アリピプラゾールラウロキシル、カリプラジン塩酸塩、シメプレビルナトリウム、エベロリムス、サキサグリプチン塩酸塩、サキサグリプチン/メトホルミン塩酸塩、チカグレロル、ビラゾドン塩酸塩、アピキサバン、トファシチニブクエン酸塩、エレトリプタン臭化水素酸塩、ニロチニブ塩酸塩一水和物、ドロネダロン塩酸塩、フルチカゾンプロピオン酸エステル/サルメテロールキシナホ酸塩、リバーロキサバン、タダラフィル、イブルチニブ、コビメチニブ、コルヒチン、カバジタキセル、トルバプタン、フォサプレピタント・ジメグルミン、アプレピタント、コハク酸ソリフェナシン、塩酸エルロチニブ、ado−トラスツズマブエマタンシン、ボスチニブ一水和物、リンゴ酸スニチニブ、フェソテロジンフマル酸塩、マラビロク、パゾパニブ塩酸塩、アリピプラゾール、アキシチニブ、ダパグリフロジン/サキサグリプチン、カボザンチニブS−リンゴ酸塩、ポナチニブ塩酸塩、イサブカゾニウム硫酸塩、メシル酸ロミタピド、イロペリドン、パルボシクリブ、レボミルナシプラン塩酸塩、ピモジド、ポマリドミド、アベマシクリブ、アイバカフトール、ルキソリチニブリン酸塩、ブレクスピプラゾール、アイバカフトール/テザカフトール、レゴラフェニブ、ダクラタスビル、クリゾチニブ、ナロキセゴルシュウ酸塩、ダブラフェニブ、オラパリブ、エルバスビル及びグラゾプレビル、アパルタミド、ブリガチニブ、カンナビジオール、コパンリシブ、デュベリシブ、エンコラフェニブ、フリバンセリン、イバブラジン、イボシデニブ、パノビノスタット、ソニデギブ、並びにベムラフェニブからなる群から選択される、実施形態95に記載の方法。
【0359】
[00362] 97.CYP3A4基質薬物はルラシドンである、実施形態96の方法。
【0360】
[00363] 98.CYP3A4基質薬物はラノラジンである、実施形態96の方法。
【0361】
[00364] 99.CYP3A4基質薬物はタダラフィルである、実施形態96の方法。
【0362】
[00365] 100.患者は肥満である、実施形態95から99のいずれかの方法。
【0363】
[00366] 101.患者は、下記のうち少なくとも1つの特性を有する、実施形態100の方法。
i)BMIが少なくとも約35。
ii)理想体重比が少なくとも約150%。
iii)ウェストサイズが約42インチを超える。
iv)体脂肪率が約40%を超える。
v)総体脂肪が約40kgを超える。
vi)医学的に肥満と診断された。
【0364】
[00367] 102.CYP3A4基質薬物はラノラジンであり、ラノラジンのAUCは、ラノラジンの通常ベースラインAUCの約150%以下のレベルを維持する、実施形態95から101のいずれかの方法。
【0365】
[00368] 103.CYP3A4基質薬物はラノラジンであり、ラノラジンのC
maxは、ラノラジンの通常ベースラインC
maxの約150%以下のレベルを維持する、実施形態95から101のいずれかの方法。
【0366】
[00369] 104.CYP3A4基質薬物はルラシドンであり、ルラシドンのAUCは、ルラシドンの通常ベースラインAUCの約216%以下のレベルを維持する、実施形態95から101のいずれかの方法。
【0367】
[00370] 105.CYP3A4基質薬物はルラシドンであり、ルラシドンのC
maxは、ルラシドンの通常ベースラインC
maxの約210%以下のレベルを維持する、実施形態95から101のいずれかの方法。
【0368】
[00371] 106.CYP3A4基質薬物はタダラフィルであり、タダラフィルのAUCは、タダラフィルの通常ベースラインAUCの約410%以下のレベルを維持する、実施形態95から101のいずれかの方法。
【0369】
[00372] 107.CYP3A4基質薬物はタダラフィルであり、タダラフィルのCmaxは、タダラフィルの通常ベースラインCmaxの約120%以下のレベルを維持する、実施形態95から101のいずれかの方法。
【0370】
[00373] 108.患者はCYP3A4中活性型代謝者又はCYP3A4低活性型代謝者である、実施形態95から107のいずれかの方法。
【0371】
[00374] 109.CYP3A4基質薬物はラノラジンであり、1日用量は、ポサコナゾールレジメンの中断から少なくとも約2〜42日間500mg以下である、実施形態95の方法。
【0372】
[00375] 110.強力なCYP3A4阻害剤との併用投与が禁じられているCYP3A4基質薬物を用いて患者の疾患又は症状を処置する方法であって、
(a)ポサコナゾール投与の中止から少なくとも約2〜42日間、CYP3A4基質薬物の最初の処置を延期すること、又は最初の処置を延期するように処方すること、及び、その後、
(b)CYP3A4基質薬物を投与すること
を含み、
CYP3A4基質薬物により処置する疾患又は症状は、成人及び青少年(13〜17歳)の統合失調症、成人及び小児患者(10〜17歳)のI型双極性障害(双極性うつ病)に伴ううつ病エピソード(単剤療法、或いはリチウム又はバルプロ酸による補助療法として)、中度の双極性うつ病、重度の双極性うつ病、及び急性の希死念慮及び行動(ASIB)を有する重度の双極性うつ病、慢性狭心症、CFTR遺伝子におけるF508del突然変異とホモ接合型である6歳以上の患者の嚢胞性線維症、少なくとも1種の前処置を受けている、17番染色体短腕欠失を有する患者の慢性リンパ性白血病、事前にアントラサイクリンを含むレジメンを受けている患者の切除不能又は転移性の脂肪肉腫又は平滑筋肉腫、ホルモン受容体(HR)陽性の閉経後の女性における進行性又は転移性乳癌、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌、陰性の進行性又は転移性乳癌(閉経後の女性に対するアロマターゼ阻害剤との併用)、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)、慢性腎臓疾患(CKD)を患う透析中の患者における二次性副甲状腺機能亢進症(HPT)、血清カルシウムレベルに基づいて副甲状腺切除が勧められたが、副甲状腺切除を受けることのできない原発性HPT患者又は副甲状腺癌患者の高カルシウム血症、パーキンソン病精神障害による幻覚及び妄想、統合失調症、I型双極性障害に伴う急性躁病エピソード又は混合エピソード、慢性C型肝炎(CHC)感染(代償性肝疾患を患うHCV遺伝子1型感染被験体に対する、ペグインターフェロンα及びリバビリンを用いる併用抗ウイルス処置レジメンの構成要素として)、進行性のホルモン受容体陽性・HER2陰性乳癌(進行性HR+BC)を患う閉経後の女性(例えば、レトロゾール又はアナストロゾールによる処置失敗後、エキセメスタンと併用して)、膵臓起源の進行性神経内分泌腫瘍(PNET)、切除不能、且つ局所進行性又は転移性の胃腸(GI)又は肺起源の進行性の高分化型非機能性神経内分泌腫瘍(NET)、進行性腎細胞癌(RCC)(例えば、スニチニブ又はソラフェニブによる処置に失敗した後)、即時の手術を必要としない腎血管筋脂肪腫及び結節性硬化症(TSC)、処置介入の必要はあるが外科切除の対象ではない上衣下巨細胞性星細胞腫(SEGA)を有する患者のTSC、成人の2型糖尿病(血糖コントロール改善のための食事及び運動療法の補助として)、大うつ病性障害(MDD)、急性冠症候群(ACS)患者の血栓性心血管イベント(例えば心血管死、心筋梗塞、又は脳卒中)、非弁膜症性心房細動を有する患者の脳卒中及び全身塞栓症、股関節又は膝関節置換手術を受けた患者の肺塞栓症(PE)を誘発する可能性がある深部静脈血栓症(DVT)、DVT、PE、初期処置に伴う再発性DVT及びPE、メトトレキサートに対して不十分な反応又は耐性を示した患者における中度〜重度の活動性関節リウマチ、前兆を伴う又は伴わない急性片頭痛、新たに診断を受けた患者又はイマチニブを含む前処置に耐性若しくは不耐性を示す患者における、慢性期及び加速期のフィラデルフィア染色体陽性慢性骨髄性白血病(Ph+CML)、発作性又は持続性の心房細動又は心房粗動(AFK)の既往歴があり、洞調律の状態であるか又は除細動される患者の心房細動(AF)、4歳以上の患者における喘息、慢性閉塞性肺疾患を有する患者の閉塞性肺及び増悪減少、勃起不全(ED)、前立腺肥大症(BPH)、肺動脈高血圧(PAH)(WHO分類第1群)(運動能力の改善を目的として)、痛風発赤、家族性地中海熱、抗レトロウイルス療法、不安障害、パニック障害、発作、不眠症、高血圧、心血管疾患、高脂血症、原発性腎癌、進行性原発性肝癌、放射性ヨウ素耐性進行性甲状腺癌、腎細胞癌などの癌、イマチニブ耐性消化管間質腫瘍、少なくとも1回の前処置を受けた患者のマントル細胞リンパ腫、慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫、17番染色体短腕欠失を伴う慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫、ワルデンシュトレーム型マクログロブリン血症、全身処置を必要とし、少なくとも1回抗CD20系処置された患者の辺縁帯リンパ腫、BRAF V600E又はV600K突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫、アレルギー、移植、以前にドセタキセルを含有する処置レジメンで処置されたホルモン不応性転移性前立腺癌、以前にドセタキセルを含有する処置レジメン、心不全及び抗利尿ホルモン異常症候群(SIADH)の患者を含む、臨床的に有意な多血症及び正常血液量の低ナトリウム血症の処置で処置されたホルモン不応性転移性前立腺癌、高用量のシスプラチンを含む高催吐性の癌化学療法(HEC)の初期及び反復過程に関連する急性及び遅延性の悪心及び嘔吐の予防、中催吐性の癌化学療法(MEC)の初期及び反復過程に関連する遅延性の悪心及び嘔吐の予防、切迫性尿失禁、切迫性、及び頻尿の症状を伴う過活動膀胱、腫瘍がFDAの認可を受けた試験により検出される上皮増殖因子受容体(EGFR)のエクソン19欠失又はエクソン21(L858R)置換変異を有し、進行後の第一選択処置、維持処置、又は第二選択以上の処置を受けている、転移性非小細胞肺癌(NSCLC)、ゲムシタビンと組み合わせた、局所進行性、切除不能又は転移性膵臓癌、補助療法の完了中又は完了から6ヶ月以内に、以前に転移性疾患の治療を受けているか、又は疾患の再発を発症している患者において、以前にトラスツズマブ及びタキサンを別々に又は組み合わせて投与された、HER−2陽性の転移性乳癌、以前の治療に対する耐性又は不耐性を有する、慢性期、加速期、又は急性期の成人のPh+慢性骨髄性白血病(CML)、メシル酸イマチニブに対する疾患の進行又は不耐性後の胃腸間質腫瘍(GIST)、進行性腎細胞癌(RCC)、切除不能、局所進行性又は転移性疾患を有する患者の進行性高分化型膵神経内分泌腫瘍(pNET)、他の抗レトロウイルス薬と組み合わせた、体重が少なくとも10kgの2歳以上の患者のCCR5指向性HIV−1感染、進行性腎細胞癌、以前に化学療法を受けたことのある進行性軟部組織肉腫、I型双極性障害に関連する躁病エピソード及び混合エピソード、大うつ病性障害、自閉症性障害に関連する過敏症、トゥレット障害、統合失調症又は双極性躁病に関連する興奮、1つの以前の全身療法に失敗した後の進行性腎細胞癌、ダパグリフロジンによる制御が不十分であるか、又はダパグリフロジン及びサキサグリプチンで既に処置されている2型糖尿病(T2DM)を有する成人の血糖コントロールを改善すること、進行性の転移性甲状腺髄様癌(MTC)、以前に抗血管新生療法を受けたことのある進行性腎細胞癌(RCC)、他のチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)療法が適応されない成人の慢性期、加速期、又は急性期の慢性骨髄性白血病(CML)又はPh+ALL、成人のT315I陽性CML(慢性期、加速期、又は急性期)又はT315I陽性フィラデルフィア染色体、陽性急性リンパ芽球性白血病(Ph+ALL)、侵襲性アスペルギルス症、侵襲性ムコール症、ホモ接合型家族性高コレステロール血症(HoFH)を有する患者の低密度リポタンパク質コレステロール(LDL−C)、総コレステロール(TC)、アポリポタンパク質B(apoB)、及び非高密度リポタンパク質コレステロール(非HDL−C)を減少させること、成人の統合失調症、閉経後の女性における初期内分泌療法としてのアロマターゼ阻害剤、又は内分泌療法後の疾患の進行を有する女性におけるフルベストラントと組み合わせた、ホルモン受容体(HR)陽性、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌、大うつ病性障害(MDD)、標準処置に十分応答しなかったトゥレット障害を有する患者の運動性及び音声チックの抑制、レナリドマイド及びプロテアソーム阻害剤を含む少なくとも2つの以前の治療を受け、最後の治療の完了から60日以内に疾患の進行を示した患者の多発性骨髄腫の処置、プラチナベースの第一選択化学療法の4サイクル後に疾患が進行していない非小細胞肺癌(NSCLC)、少なくとも1つの以前の化学療法レジメンに失敗した後の局所進行性又は転移性NSCLC、局所進行性、切除不能又は転移性膵臓癌、切迫性尿失禁、切迫性、及び頻尿の症状を伴う過活動膀胱、スニチニブ又はソラフェニブによる処置に失敗した後の進行性腎細胞癌(RCC)、処置介入の必要はあるが治療的外科切除の対象ではない結節性硬化症(TS)に関連する上衣下巨細胞性星細胞腫(SEGA)、腎血管筋脂肪腫、結節性硬化症複合体、内分泌療法及び転移した状態での以前の化学療法後の疾患の進行を伴う、ホルモン受容体(HR)陽性、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌を有する成人患者の処置のための単剤療法として、フルベストラントと組み合わせた、内分泌療法後の疾患の進行を伴う、女性のHR陽性、HER2陰性の進行性又は転移性乳癌、臨床及び/又はインビトロアッセイのデータに基づいて、アイバカフトールに反応するCFTR遺伝子に1つの変異を有する、2歳以上の患者の嚢胞性線維症(CF)、3つ以上の以前の化学療法のラインで処置された、有害な、又は有害である疑いのある成人患者の生殖細胞系列BRCA変異進行性卵巣癌、原発性骨髄線維症、真性赤血球増加症後骨髄線維症及び本態性血小板血症後骨髄線維症を含む中リスク又は高リスクの骨髄線維症、ヒドロキシ尿素に対して不十分な応答を示したか、又はヒドロキシ尿素に対して不耐性である、真性赤血球増加症患者、大うつ病性障害(MDD)の処置のための抗うつ薬に対する補助療法として、統合失調症、F508del突然変異につきホモ接合型であるか、又はインビトロのデータ及び/又は臨床的エビデンスに基づいてテザカフトール/アイバカフトールに反応する嚢胞性線維症膜貫通コンダクタンス調節因子(CFTR)遺伝子に少なくとも1つの変異を有する、12歳以上の患者の嚢胞性線維症(CF)、以前にフルオロピリミジン、オキサリプラチン、及びイリノテカンベースの化学療法、抗VEGF療法、並びにRAS野生型の場合は抗EGFR療法で処置された、転移性結腸直腸癌(CRC)患者、以前にメシル酸イマチニブ及びリンゴ酸スニチニブで処置された、局所進行性で切除不能又は転移性の胃腸間質腫瘍(GIST)患者、以前にソラフェニブで処置された肝細胞癌(HCC)、リバビリンを伴う又は伴わない、ソホスブビルによる慢性HCV遺伝子型1又は3感染症、腫瘍がFDAの認可を受けた試験により検出される未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)又はROS1陽性である患者の転移性非小細胞肺癌(NSCLC)、以前の癌又はその処置に関する慢性疼痛を有し、頻繁な(例えば、毎週)オピオイド用量漸増を必要としない患者を含む、慢性の非癌性疼痛を有する成人患者におけるオピオイド誘発性便秘(OIC)、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を有する患者の切除不能又は転移性黒色腫、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E又はV600K突然変異を有する患者の切除不能又は転移性黒色腫のトラメチニブと組み合わせた処置;FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E又はV600K突然変異、及び完全切除後のリンパ節転移を有する患者の黒色腫、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を有する患者の転移性非小細胞肺癌(NSCLC)、満足な局所処置の選択肢がないBRAF V600E突然変異を有する患者の局所進行性又は転移性の未分化甲状腺癌(ATC)、リバビリンを伴う又は伴わない成人の慢性HCV遺伝子型1又は4感染症の処置、非転移性去勢抵抗性前立腺癌を有する患者の処置、クリゾチニブを進行しているか、又はクリゾチニブに対して不耐性である、未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)陽性の転移性非小細胞肺癌(NSCLC)を有する患者の処置、2歳以上の患者のレノックス・ガストー症候群又はドラベ症候群に関連する発作の処置、
少なくとも2つの以前の全身療法を受けた、再発性濾胞性リンパ腫(FL)を有する成人患者の処置、少なくとも2つの以前の治療後の再発性又は難治性の慢性リンパ性白血病(CLL)又は小リンパ球性リンパ腫(SLL)を有する成人患者の処置、少なくとも2つの以前の全身治療後の再発性又は難治性の濾胞性リンパ腫(FL)を有する成人患者の処置、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E又はV600K突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫を有する患者のビニメチニブと組み合わせた処置、著しい苦痛又は対人関係の困難を引き起こし、共存する医学的若しくは精神的状態;人間関係の問題;又は薬物若しくは他の医薬物質の影響によるものではない、性的欲求が低いことを特徴とする後天性、全身性の性欲低下障害(HSDD)を有する閉経前女性の処置、安静時心拍数が70拍/分以上の洞調律で、ベータ遮断薬の最大耐容量を服用しているか、又はベータ遮断薬の使用が禁忌である、左室駆出率が35%以下の安定した症候性慢性心不全を有する患者の心不全の悪化による入院のリスクを低減すること、FDAの認可を受けた試験によって検出される感受性IDH1変異を伴う再発性又は難治性の急性骨髄性白血病(AML)を有する成人患者の処置、ボルテゾミブ及び免疫調節剤を含む、少なくとも2つの以前のレジメンを受けた、多発性骨髄腫を有する患者の処置、手術若しくは放射線療法後に再発した局所進行性基底細胞癌(BCC)を有する成人患者、又は手術若しくは放射線療法の対象ではない成人患者の処置、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫を有する患者の処置、並びにBRAF V600突然変異を伴うエルトハイム・チェスター病を有する患者の処置からなる群から選択される、方法。
【0373】
[00376] 111.前記CYP3A4基質薬物が、ルラシドン、ラノラジン、ルマカフトール/アイバカフトール、ベネトクラックス、トラベクテジン、リボシクリブコハク酸塩、デフラザコート、シナカルセト塩酸塩、ピマバンセリン酒石酸塩、アリピプラゾールラウロキシル、カリプラジン塩酸塩、シメプレビルナトリウム、エベロリムス、サキサグリプチン塩酸塩、サキサグリプチン/メトホルミン塩酸塩、チカグレロル、ビラゾドン塩酸塩、アピキサバン、トファシチニブクエン酸塩、エレトリプタン臭化水素酸塩、ニロチニブ塩酸塩一水和物、ドロネダロン塩酸塩、フルチカゾンプロピオン酸エステル/サルメテロールキシナホ酸塩、リバーロキサバン、タダラフィル、イブルチニブ、コビメチニブ、コルヒチン、カバジタキセル、トルバプタン、フォサプレピタント・ジメグルミン、アプレピタント、コハク酸ソリフェナシン、塩酸エルロチニブ、ado−トラスツズマブエマタンシン、ボスチニブ一水和物、リンゴ酸スニチニブ、フェソテロジンフマル酸塩、マラビロク、パゾパニブ塩酸塩、アリピプラゾール、アキシチニブ、ダパグリフロジン/サキサグリプチン、カボザンチニブS−リンゴ酸塩、ポナチニブ塩酸塩、イサブカゾニウム硫酸塩、メシル酸ロミタピド、イロペリドン、パルボシクリブ、レボミルナシプラン塩酸塩、ピモジド、ポマリドミド、アベマシクリブ、アイバカフトール、ルキソリチニブリン酸塩、ブレクスピプラゾール、アイバカフトール/テザカフトール、レゴラフェニブ、ダクラタスビル、クリゾチニブ、ナロキセゴルシュウ酸塩、ダブラフェニブ、オラパリブ、エルバスビル及びグラゾプレビル、アパルタミド、ブリガチニブ、カンナビジオール、コパンリシブ、デュベリシブ、エンコラフェニブ、フリバンセリン、イバブラジン、イボシデニブ、パノビノスタット、ソニデギブ、並びにベムラフェニブからなる群から選択される、実施形態110の方法。
【0374】
[00377] 112.CYP3A4基質薬物はルラシドンである、実施形態111の方法。
【0375】
[00378] 113.CYP3A4基質薬物はラノラジンである、実施形態111の方法。
【0376】
[00379] 114.CYP3A4基質薬物はタダラフィルである、実施形態111の方法。
【0377】
[00380] 115.患者は肥満である、実施形態110から114のいずれかの方法。
【0378】
[00381] 116.患者は、下記のうち少なくとも1つの特性を有する、実施形態115の方法。
i)BMIが少なくとも約35。
ii)理想体重比が少なくとも約150%。
iii)ウェストサイズが約42インチを超える。
iv)体脂肪率が約40%を超える。
v)総体脂肪が約40kgを超える。
vi)医学的に肥満と診断された。
【0379】
[00382] 117.CYP3A4基質薬物はラノラジンであり、ラノラジンのAUCは、ラノラジンの通常ベースラインAUCの約150%以下のレベルを維持する、実施形態110から116のいずれかの方法。
【0380】
[00383] 118.CYP3A4基質薬物はラノラジンであり、ラノラジンのC
maxは、ラノラジンの通常ベースラインC
maxの約150%以下のレベルを維持する、実施形態110から116のいずれかの方法。
【0381】
[00384] 119.CYP3A4基質薬物はルラシドンであり、ルラシドンのAUCは、ルラシドンの通常ベースラインAUCの約216%以下のレベルを維持する、実施形態110から116のいずれかの方法。
【0382】
[00385] 120.CYP3A4基質薬物はルラシドンであり、ルラシドンのC
maxは、ルラシドンの通常ベースラインC
maxの約210%以下のレベルを維持する、実施形態110から116のいずれかの方法。
【0383】
[00386] 121.CYP3A4基質薬物はタダラフィルであり、タダラフィルのAUCは、タダラフィルの通常ベースラインAUCの約410%以下のレベルを維持する、実施形態110から116のいずれかの方法。
【0384】
[00387] 122.CYP3A4基質薬物はタダラフィルであり、タダラフィルのCmaxは、タダラフィルの通常ベースラインCmaxの約120%以下のレベルを維持する、実施形態110から116のいずれかの方法。
【0385】
[00388] 123.患者はCYP3A4中活性型代謝者又はCYP3A4低活性型代謝者である、実施形態110から122のいずれかの方法。
【0386】
[00389] 124.強力なCYP3A4阻害剤との併用投与が禁じられているCYP3A4基質薬物を用いて患者を処置する方法であって、
(a)ポサコナゾールレジメンの投与の中止から少なくとも約2〜21日間、CYP3A4基質薬物の最初の処置を延期すること、又は最初の処置を延期するように処方すること、及び、その後、
(d)ポサコナゾールレジメンの投与の中止から少なくとも約2〜21日間、基準用量の約50%以下の用量のCYP3A4基質薬物を用いて患者の処置をすること、
を含み、
CYP3A4基質薬物により処置する疾患又は症状は、成人及び青少年(13〜17歳)の統合失調症、成人及び小児患者(10〜17歳)のI型双極性障害(双極性うつ病)に伴ううつ病エピソード(単剤療法、或いはリチウム又はバルプロ酸による補助療法として)、中度の双極性うつ病、重度の双極性うつ病、及び急性の希死念慮及び行動(ASIB)を有する重度の双極性うつ病、慢性狭心症、CFTR遺伝子におけるF508del突然変異とホモ接合型である6歳以上の患者の嚢胞性線維症、少なくとも1種の前処置を受けている、17番染色体短腕欠失を有する患者の慢性リンパ性白血病、事前にアントラサイクリンを含むレジメンを受けている患者の切除不能又は転移性の脂肪肉腫又は平滑筋肉腫、ホルモン受容体(HR)陽性の閉経後の女性における進行性又は転移性乳癌、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌、陰性の進行性又は転移性乳癌(閉経後の女性に対するアロマターゼ阻害剤との併用)、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)、慢性腎臓疾患(CKD)を患う透析中の患者における二次性副甲状腺機能亢進症(HPT)、血清カルシウムレベルに基づいて副甲状腺切除が勧められたが、副甲状腺切除を受けることのできない原発性HPT患者又は副甲状腺癌患者の高カルシウム血症、パーキンソン病精神障害による幻覚及び妄想、統合失調症、I型双極性障害に伴う急性躁病エピソード又は混合エピソード、慢性C型肝炎(CHC)感染(代償性肝疾患を患うHCV遺伝子1型感染被験体に対する、ペグインターフェロンα及びリバビリンを用いる併用抗ウイルス処置レジメンの構成要素として)、進行性のホルモン受容体陽性・HER2陰性乳癌(進行性HR+BC)を患う閉経後の女性(例えば、レトロゾール又はアナストロゾールによる処置失敗後、エキセメスタンと併用して)、膵臓起源の進行性神経内分泌腫瘍(PNET)、切除不能、且つ局所進行性又は転移性の胃腸(GI)又は肺起源の進行性の高分化型非機能性神経内分泌腫瘍(NET)、進行性腎細胞癌(RCC)(例えば、スニチニブ又はソラフェニブによる処置に失敗した後)、即時の手術を必要としない腎血管筋脂肪腫及び結節性硬化症(TSC)、処置介入の必要はあるが外科切除の対象ではない上衣下巨細胞性星細胞腫(SEGA)を有する患者のTSC、成人の2型糖尿病(血糖コントロール改善のための食事及び運動療法の補助として)、大うつ病性障害(MDD)、急性冠症候群(ACS)患者の血栓性心血管イベント(例えば心血管死、心筋梗塞、又は脳卒中)、非弁膜症性心房細動を有する患者の脳卒中及び全身塞栓症、股関節又は膝関節置換手術を受けた患者の肺塞栓症(PE)を誘発する可能性がある深部静脈血栓症(DVT)、DVT、PE、初期処置に伴う再発性DVT及びPE、メトトレキサートに対して不十分な反応又は耐性を示した患者における中度〜重度の活動性関節リウマチ、前兆を伴う又は伴わない急性片頭痛、新たに診断を受けた患者又はイマチニブを含む前処置に耐性若しくは不耐性を示す患者における、慢性期及び加速期のフィラデルフィア染色体陽性慢性骨髄性白血病(Ph+CML)、発作性又は持続性の心房細動又は心房粗動(AFK)の既往歴があり、洞調律の状態であるか又は除細動される患者の心房細動(AF)、4歳以上の患者における喘息、慢性閉塞性肺疾患を有する患者の閉塞性肺及び増悪減少、勃起不全(ED)、前立腺肥大症(BPH)、肺動脈高血圧(PAH)(WHO分類第1群)(運動能力の改善を目的として)、痛風発赤、家族性地中海熱、抗レトロウイルス療法、不安障害、パニック障害、発作、不眠症、高血圧、心血管疾患、高脂血症、原発性腎癌、進行性原発性肝癌、放射性ヨウ素耐性進行性甲状腺癌、腎細胞癌などの癌、イマチニブ耐性消化管間質腫瘍、少なくとも1回の前処置を受けた患者のマントル細胞リンパ腫、慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫、17番染色体短腕欠失を伴う慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫、ワルデンシュトレーム型マクログロブリン血症、全身処置を必要とし、少なくとも1回抗CD20系処置された患者の辺縁帯リンパ腫、BRAF V600E又はV600K突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫、アレルギー、移植、以前にドセタキセルを含有する処置レジメンで処置されたホルモン不応性転移性前立腺癌、以前にドセタキセルを含有する処置レジメン、心不全及び抗利尿ホルモン異常症候群(SIADH)の患者を含む、臨床的に有意な多血症及び正常血液量の低ナトリウム血症の処置で処置されたホルモン不応性転移性前立腺癌、高用量のシスプラチンを含む高催吐性の癌化学療法(HEC)の初期及び反復過程に関連する急性及び遅延性の悪心及び嘔吐の予防、中催吐性の癌化学療法(MEC)の初期及び反復過程に関連する遅延性の悪心及び嘔吐の予防、切迫性尿失禁、切迫性、及び頻尿の症状を伴う過活動膀胱、腫瘍がFDAの認可を受けた試験により検出される上皮増殖因子受容体(EGFR)のエクソン19欠失又はエクソン21(L858R)置換変異を有し、進行後の第一選択処置、維持処置、又は第二選択以上の処置を受けている、転移性非小細胞肺癌(NSCLC)、ゲムシタビンと組み合わせた、局所進行性、切除不能又は転移性膵臓癌、補助療法の完了中又は完了から6ヶ月以内に、以前に転移性疾患の治療を受けているか、又は疾患の再発を発症している患者において、以前にトラスツズマブ及びタキサンを別々に又は組み合わせて投与された、HER−2陽性の転移性乳癌、以前の治療に対する耐性又は不耐性を有する、慢性期、加速期、又は急性期の成人のPh+慢性骨髄性白血病(CML)、メシル酸イマチニブに対する疾患の進行又は不耐性後の胃腸間質腫瘍(GIST)、進行性腎細胞癌(RCC)、切除不能、局所進行性又は転移性疾患を有する患者の進行性高分化型膵神経内分泌腫瘍(pNET)、他の抗レトロウイルス薬と組み合わせた、体重が少なくとも10kgの2歳以上の患者のCCR5指向性HIV−1感染、進行性腎細胞癌、以前に化学療法を受けたことのある進行性軟部組織肉腫、I型双極性障害に関連する躁病エピソード及び混合エピソード、大うつ病性障害、自閉症性障害に関連する過敏症、トゥレット障害、統合失調症又は双極性躁病に関連する興奮、1つの以前の全身療法に失敗した後の進行性腎細胞癌、ダパグリフロジンによる制御が不十分であるか、又はダパグリフロジン及びサキサグリプチンで既に処置されている2型糖尿病(T2DM)を有する成人の血糖コントロールを改善すること、進行性の転移性甲状腺髄様癌(MTC)、以前に抗血管新生療法を受けたことのある進行性腎細胞癌(RCC)、他のチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)療法が適応されない成人の慢性期、加速期、又は急性期の慢性骨髄性白血病(CML)又はPh+ALL、成人のT315I陽性CML(慢性期、加速期、又は急性期)又はT315I陽性フィラデルフィア染色体、陽性急性リンパ芽球性白血病(Ph+ALL)、侵襲性アスペルギルス症、侵襲性ムコール症、ホモ接合型家族性高コレステロール血症(HoFH)を有する患者の低密度リポタンパク質コレステロール(LDL−C)、総コレステロール(TC)、アポリポタンパク質B(apoB)、及び非高密度リポタンパク質コレステロール(非HDL−C)を減少させること、成人の統合失調症、閉経後の女性における初期内分泌療法としてのアロマターゼ阻害剤、又は内分泌療法後の疾患の進行を有する女性におけるフルベストラントと組み合わせた、ホルモン受容体(HR)陽性、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌、大うつ病性障害(MDD)、標準処置に十分応答しなかったトゥレット障害を有する患者の運動性及び音声チックの抑制、レナリドマイド及びプロテアソーム阻害剤を含む少なくとも2つの以前の治療を受け、最後の治療の完了から60日以内に疾患の進行を示した患者の多発性骨髄腫の処置、プラチナベースの第一選択化学療法の4サイクル後に疾患が進行していない非小細胞肺癌(NSCLC)、少なくとも1つの以前の化学療法レジメンに失敗した後の局所進行性又は転移性NSCLC、局所進行性、切除不能又は転移性膵臓癌、切迫性尿失禁、切迫性、及び頻尿の症状を伴う過活動膀胱、スニチニブ又はソラフェニブによる処置に失敗した後の進行性腎細胞癌(RCC)、処置介入の必要はあるが治療的外科切除の対象ではない結節性硬化症(TS)に関連する上衣下巨細胞性星細胞腫(SEGA)、腎血管筋脂肪腫、結節性硬化症複合体、内分泌療法及び転移した状態での以前の化学療法後の疾患の進行を伴う、ホルモン受容体(HR)陽性、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌を有する成人患者の処置のための単剤療法として、フルベストラントと組み合わせた、内分泌療法後の疾患の進行を伴う、女性のHR陽性、HER2陰性の進行性又は転移性乳癌、臨床及び/又はインビトロアッセイのデータに基づいて、アイバカフトールに反応するCFTR遺伝子に1つの変異を有する、2歳以上の患者の嚢胞性線維症(CF)、3つ以上の以前の化学療法のラインで処置された、有害な、又は有害である疑いのある成人患者の生殖細胞系列BRCA変異進行性卵巣癌、原発性骨髄線維症、真性赤血球増加症後骨髄線維症及び本態性血小板血症後骨髄線維症を含む中リスク又は高リスクの骨髄線維症、ヒドロキシ尿素に対して不十分な応答を示したか、又はヒドロキシ尿素に対して不耐性である、真性赤血球増加症患者、大うつ病性障害(MDD)の処置のための抗うつ薬に対する補助療法として、統合失調症、F508del突然変異につきホモ接合型であるか、又はインビトロのデータ及び/又は臨床的エビデンスに基づいてテザカフトール/アイバカフトールに反応する嚢胞性線維症膜貫通コンダクタンス調節因子(CFTR)遺伝子に少なくとも1つの変異を有する、12歳以上の患者の嚢胞性線維症(CF)、以前にフルオロピリミジン、オキサリプラチン、及びイリノテカンベースの化学療法、抗VEGF療法、並びにRAS野生型の場合は抗EGFR療法で処置された、転移性結腸直腸癌(CRC)患者、以前にメシル酸イマチニブ及びリンゴ酸スニチニブで処置された、局所進行性で切除不能又は転移性の胃腸間質腫瘍(GIST)患者、以前にソラフェニブで処置された肝細胞癌(HCC)、リバビリンを伴う又は伴わない、ソホスブビルによる慢性HCV遺伝子型1又は3感染症、腫瘍がFDAの認可を受けた試験により検出される未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)又はROS1陽性である患者の転移性非小細胞肺癌(NSCLC)、以前の癌又はその処置に関する慢性疼痛を有し、頻繁な(例えば、毎週)オピオイド用量漸増を必要としない患者を含む、慢性の非癌性疼痛を有する成人患者におけるオピオイド誘発性便秘(OIC)、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を有する患者の切除不能又は転移性黒色腫、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E又はV600K突然変異を有する患者の切除不能又は転移性黒色腫のトラメチニブと組み合わせた処置;FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E又はV600K突然変異、及び完全切除後のリンパ節転移を有する患者の黒色腫、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を有する患者の転移性非小細胞肺癌(NSCLC)、満足な局所処置の選択肢がないBRAF V600E突然変異を有する患者の局所進行性又は転移性の未分化甲状腺癌(ATC)、リバビリンを伴う又は伴わない成人の慢性HCV遺伝子型1又は4感染症の処置、非転移性去勢抵抗性前立腺癌を有する患者の処置、クリゾチニブを進行しているか、又はクリゾチニブに対して不耐性である、未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)陽性の転移性非小細胞肺癌(NSCLC)を有する患者の処置、2歳以上の患者のレノックス・ガストー症候群又はドラベ症候群に関連する発作の処置、
少なくとも2つの以前の全身療法を受けた、再発性濾胞性リンパ腫(FL)を有する成人患者の処置、少なくとも2つの以前の治療後の再発性又は難治性の慢性リンパ性白血病(CLL)又は小リンパ球性リンパ腫(SLL)を有する成人患者の処置、少なくとも2つの以前の全身治療後の再発性又は難治性の濾胞性リンパ腫(FL)を有する成人患者の処置、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E又はV600K突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫を有する患者のビニメチニブと組み合わせた処置、著しい苦痛又は対人関係の困難を引き起こし、共存する医学的若しくは精神的状態;人間関係の問題;又は薬物若しくは他の医薬物質の影響によるものではない、性的欲求が低いことを特徴とする後天性、全身性の性欲低下障害(HSDD)を有する閉経前女性の処置、安静時心拍数が70拍/分以上の洞調律で、ベータ遮断薬の最大耐容量を服用しているか、又はベータ遮断薬の使用が禁忌である、左室駆出率が35%以下の安定した症候性慢性心不全を有する患者の心不全の悪化による入院のリスクを低減すること、FDAの認可を受けた試験によって検出される感受性IDH1変異を伴う再発性又は難治性の急性骨髄性白血病(AML)を有する成人患者の処置、ボルテゾミブ及び免疫調節剤を含む、少なくとも2つの以前のレジメンを受けた、多発性骨髄腫を有する患者の処置、手術若しくは放射線療法後に再発した局所進行性基底細胞癌(BCC)を有する成人患者、又は手術若しくは放射線療法の対象ではない成人患者の処置、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫を有する患者の処置、並びにBRAF V600突然変異を伴うエルトハイム・チェスター病を有する患者の処置からなる群から選択される、方法。
【0387】
[00390] 125.前記CYP3A4基質薬物が、ルラシドン、ラノラジン、ルマカフトール/アイバカフトール、ベネトクラックス、トラベクテジン、リボシクリブコハク酸塩、デフラザコート、シナカルセト塩酸塩、ピマバンセリン酒石酸塩、アリピプラゾールラウロキシル、カリプラジン塩酸塩、シメプレビルナトリウム、エベロリムス、サキサグリプチン塩酸塩、サキサグリプチン/メトホルミン塩酸塩、チカグレロル、ビラゾドン塩酸塩、アピキサバン、トファシチニブクエン酸塩、エレトリプタン臭化水素酸塩、ニロチニブ塩酸塩一水和物、ドロネダロン塩酸塩、フルチカゾンプロピオン酸エステル/サルメテロールキシナホ酸塩、リバーロキサバン、タダラフィル、イブルチニブ、コビメチニブ、コルヒチン、カバジタキセル、トルバプタン、フォサプレピタント・ジメグルミン、アプレピタント、コハク酸ソリフェナシン、塩酸エルロチニブ、ado−トラスツズマブエマタンシン、ボスチニブ一水和物、リンゴ酸スニチニブ、フェソテロジンフマル酸塩、マラビロク、パゾパニブ塩酸塩、アリピプラゾール、アキシチニブ、ダパグリフロジン/サキサグリプチン、カボザンチニブS−リンゴ酸塩、ポナチニブ塩酸塩、イサブカゾニウム硫酸塩、メシル酸ロミタピド、イロペリドン、パルボシクリブ、レボミルナシプラン塩酸塩、ピモジド、ポマリドミド、アベマシクリブ、アイバカフトール、ルキソリチニブリン酸塩、ブレクスピプラゾール、アイバカフトール/テザカフトール、レゴラフェニブ、ダクラタスビル、クリゾチニブ、ナロキセゴルシュウ酸塩、ダブラフェニブ、オラパリブ、エルバスビル及びグラゾプレビル、アパルタミド、ブリガチニブ、カンナビジオール、コパンリシブ、デュベリシブ、エンコラフェニブ、フリバンセリン、イバブラジン、イボシデニブ、パノビノスタット、ソニデギブ、並びにベムラフェニブからなる群から選択される、実施形態124の方法。
【0388】
[00391] 126.CYP3A4基質薬物はルラシドンである、実施形態125の方法。
【0389】
[00392] 127.CYP3A4基質薬物はラノラジンである、実施形態125の方法。
【0390】
[00393] 128.CYP3A4基質薬物はタダラフィルである、実施形態125の方法。
【0391】
[00394] 129.患者は肥満である、実施形態124から128のいずれかの方法。
【0392】
[00395] 130.患者は、下記のうち少なくとも1つの特性を有する、実施形態129の方法。
i)BMIが少なくとも約35。
ii)理想体重比が少なくとも約150%。
iii)ウェストサイズが約42インチを超える。
iv)体脂肪率が約40%を超える。
v)総体脂肪が約40kgを超える。
vi)医学的に肥満と診断された。
【0393】
[00396] 131.CYP3A4基質薬物はラノラジンであり、ラノラジンのAUCは、ラノラジンの通常ベースラインAUCの約150%以下のレベルを維持する、実施形態124から132のいずれかの方法。
【0394】
[00397] 132.CYP3A4基質薬物はラノラジンであり、ラノラジンのC
maxは、ラノラジンの通常ベースラインC
maxの約150%以下のレベルを維持する、実施形態124から132のいずれかの方法。
【0395】
[00398] 133.CYP3A4基質薬物はルラシドンであり、ルラシドンのAUCは、ルラシドンの通常ベースラインAUCの約216%以下のレベルを維持する、実施形態124から132のいずれかの方法。
【0396】
[00399] 134.CYP3A4基質薬物はルラシドンであり、ルラシドンのC
maxは、ルラシドンの通常ベースラインC
maxの約210%以下のレベルを維持する、実施形態124から132のいずれかの方法。
【0397】
[00400] 135.CYP3A4基質薬物はタダラフィルであり、タダラフィルのAUCは、タダラフィルの通常ベースラインAUCの約410%以下のレベルを維持する、実施形態124から132のいずれかの方法。
【0398】
[00401] 136.CYP3A4基質薬物はタダラフィルであり、タダラフィルのCmaxは、タダラフィルの通常ベースラインCmaxの約120%以下のレベルを維持する、実施形態124から132のいずれかの方法。
【0399】
[00402] 137.患者はCYP3A4中活性型代謝者又はCYP3A4低活性型代謝者である、実施形態134から136のいずれかの方法。
【0400】
[00403] 138.CYP3A4基質薬物がエルロチニブである、実施形態2、16、31、45、60、82、96、111又は125の方法。
【0401】
[00404] 139.CYP3A4基質薬物がコハク酸ソリフェナシンである、実施形態2、16、31、45、60、82、96、111又は125の方法。
【0402】
[00405] 140.CYP3A4基質薬物がエベロリムスである、実施形態2、16、31、45、60、82、96、111又は125の方法。
【0403】
[00406] 141.CYP3A4基質薬物がアベマシクリブである、実施形態2、16、31、45、60、82、96、111又は125の方法。
【0404】
[00407] 142.CYP3A4基質薬物がアイバカフトールである、実施形態2、16、31、45、60、82、96、111又は125の方法。
【0405】
[00408] 143.CYP3A4基質薬物がルキソリチニブリン酸塩である、実施形態2、16、31、45、60、82、96、111又は125の方法。
【0406】
[00409] 144.CYP3A4基質薬物がブレクスピプラゾールである、実施形態2、16、31、45、60、82、96、111又は125の方法。
【0407】
[00410] 145.CYP3A4基質薬物がアイバカフトール/テザカフトールである、実施形態2、16、31、45、60、82、96、111又は125の方法。
【0408】
[00411] 146.CYP3A4基質薬物がレゴラフェニブである、実施形態2、16、31、45、60、82、96、111又は125の方法。
【0409】
[00412] 147.CYP3A4基質薬物がダクラタスビルである、実施形態2、16、31、45、60、82、96、111又は125の方法。
【0410】
[00413] 148.CYP3A4基質薬物がクリゾチニブである、実施形態2、16、31、45、60、82、96、111又は125の方法。
【0411】
[00414] 149.CYP3A4基質薬物がナロキセゴルシュウ酸塩である、実施形態2、16、31、45、60、82、96、111又は125の方法。
【0412】
[00415] 150.CYP3A4基質薬物がダブラフェニブである、実施形態2、16、31、45、60、82、96、111又は125の方法。
【0413】
[00416] 151.CYP3A4基質薬物がエルバスビル及びグラゾプレビルである、実施形態2、16、31、45、60、82、96、111又は125の方法。
【0414】
[00417] 152.CYP3A4基質薬物がエルロチニブであり、エルロチニブのAUCは、エルロチニブの通常ベースラインAUCの約164%以下のレベルを維持する、実施形態1、2、6、7、14〜16、20、21、28〜31、35、36、43〜45、49、50、57〜60、64、65、80〜82、86、87、94〜96、100、101、108〜111、115、116、123〜125、129、130又は137〜140の方法。
【0415】
[00418] 153.CYP3A4基質薬物がエルロチニブであり、エルロチニブのC
maxは、エルロチニブの通常ベースラインC
maxの約167%以下のレベルを維持する、実施形態1、2、6、7、14〜16、20、21、28〜31、35、36、43〜45、49、50、57〜60、64、65、80〜82、86、87、94〜96、100、101、108〜111、115、116、123〜125、129、130又は137〜140の方法。
【0416】
[00419] 154.CYP3A4基質薬物がコハク酸ソリフェナシンであり、コハク酸ソリフェナシンのAUCは、コハク酸ソリフェナシンの通常ベースラインAUCの約270%以下のレベルを維持する、実施形態1、2、6、7、14〜16、20、21、28〜31、35、36、43〜45、49、50、57〜60、64、65、80〜82、86、87、94〜96、100、101、108〜111、115、116、123〜125、129、130又は137〜140の方法。
【0417】
[00420] 155.CYP3A4基質薬物がコハク酸ソリフェナシンであり、コハク酸ソリフェナシンのC
maxは、コハク酸ソリフェナシンの通常ベースラインC
maxの約150%以下のレベルを維持する、実施形態1、2、6、7、14〜16、20、21、28〜31、35、36、43〜45、49、50、57〜60、64、65、80〜82、86、87、94〜96、100、101、108〜111、115、116、123〜125、129、130又は137〜140の方法。
【0418】
[00421] 156.CYP3A4基質薬物がエベロリムスであり、エベロリムスのAUCは、エベロリムスの通常ベースラインAUCの約440%以下のレベルを維持する、実施形態1、2、6、7、14〜16、20、21、28〜31、35、36、43〜45、49、50、57〜60、64、65、80〜82、86、87、94〜96、100、101、108〜111、115、116、123〜125、129、130又は137〜140の方法。
【0419】
[00422] 157.CYP3A4基質薬物がエベロリムスであり、エベロリムスのC
maxは、エベロリムスの通常ベースラインC
maxの約200%以下のレベルを維持する、実施形態1、2、6、7、14〜16、20、21、28〜31、35、36、43〜45、49、50、57〜60、64、65、80〜82、86、87、94〜96、100、101、108〜111、115、116、123〜125、129、130又は137〜140の方法。
【0420】
実施形態II
[00423] 1A.処置を必要とする患者を、CYP3A4基質薬物で処置する方法であって、前記患者はポサコナゾールで処置され:
(a)前記患者の年齢及び/又は状態に基づいて前記CYP3A4基質薬物の基準用量を選択すること;
(b)ポサコナゾール処置を中止すること;
(c)ポサコナゾール処置を中止してから少なくとも2日間待機すること;次いで
(d)前記CYP3A4基質薬物を投与することが安全になったらすぐに、前記CYP3A4基質薬物を投与すること;
を含む、方法。
【0421】
[00424] 1B.患者のAUC、Cmax、AUC GMR又はCmax GMRの少なくとも1つが、例えば、表Aに記載されるような、CYP3A4基質薬物について本明細書に開示される目標安全レベルになったらすぐに、CYP3A4基質薬物が工程(d)で投与される、実施形態1Aの方法。
【0422】
[00425] 2A.処置を必要とする患者を、CYP3A4基質薬物で処置する方法であって、前記患者はポサコナゾールで処置され:
(a)前記患者の年齢及び/又は状態に基づいて前記CYP3A4基質薬物の基準用量を選択すること;
(b)ポサコナゾール処置を中止すること;
(c)ポサコナゾール処置を中止してから少なくとも2日間待機すること;次いで
(d)CYP3A4基質のAUCが、前記CYP3A4基質薬物を投与した日についての予測AUCの少なくとも約105%を達成するように、前記CYP3A4基質薬物を投与すること;
を含む、方法。
【0423】
[00426] 2B.工程(d)におけるCYP3A4基質薬物のAUCが、105%から、例えば、表Aに記載されるような、CYP3A4基質薬物について本明細書に開示される目標安全レベルの間である、実施形態2Aの方法。
【0424】
[00427] 3A.処置を必要とする患者を、CYP3A4基質薬物で処置する方法であって、前記患者はポサコナゾールで処置され:
(a)前記患者の年齢及び/又は状態に基づいて前記CYP3A4基質薬物の基準用量を選択すること;
(b)ポサコナゾール処置を中止すること;
(c)ポサコナゾール処置を中止してから少なくとも2日間待機すること;次いで
(d)CYP3A4基質のGMR AUCが、予測AUCの少なくとも約1.05倍を達成するように、前記CYP3A4基質薬物を投与すること;
を含む、方法。
【0425】
[00428] 3B.工程(d)におけるCYP3A4基質薬物のAUCが、約1.05倍から、例えば、表Aに記載されるような、CYP3A4基質薬物について本明細書に開示される目標安全レベルの間である、実施形態3Aの方法。
【0426】
[00429] 4A.処置を必要とする患者を、CYP3A4基質薬物で処置する方法であって、前記患者はポサコナゾールで処置され:
(a)前記患者の年齢及び/又は状態に基づいて前記CYP3A4基質薬物の基準用量を選択すること;
(b)ポサコナゾール処置を中止すること;
(c)ポサコナゾール処置を中止してから少なくとも2日間待機すること;次いで
(d)前記患者を処置することの利益が前記CYP3A4基質薬物への高い曝露のリスクを上回る最大レベルを超えない、CYP3A4基質のAUCを達成するように、前記CYP3A4基質薬物を投与すること;
を含む、方法。
【0427】
[00430] 4B.工程(d)におけるCYP3A4基質薬物のAUCが、例えば、表Aに記載されるような、CYP3A4基質薬物について本明細書に開示される目標安全レベルを超えない、実施形態4Aの方法。
【0428】
[00431] 5A.処置を必要とする患者を、CYP3A4基質薬物で処置する方法であって、前記患者はポサコナゾールで処置され:
(a)前記患者の年齢及び/又は状態に基づいて前記CYP3A4基質薬物の基準用量を選択すること;
(b)ポサコナゾール処置を中止すること;
(c)ポサコナゾール処置を中止してから少なくとも2日間待機すること;次いで
(d)前記患者を処置することの利益が前記CYP3A4基質薬物への高い曝露のリスクを上回る最大レベルを超えない、CYP3A4基質のGMR AUCを達成するように、前記CYP3A4基質薬物を投与すること;
を含む、方法。
【0429】
[00432] 5B.工程(d)におけるCYP3A4基質薬物のAUCが、例えば、表Aに記載されるような、CYP3A4基質薬物について本明細書に開示される目標安全レベルを超えない、実施形態5
Aの方法。
【0430】
[00433] 6A.処置を必要とする患者を、CYP3A4基質薬物で処置する方法であって、前記患者はポサコナゾールで処置され:
(a)前記患者の年齢及び/又は状態に基づいて前記CYP3A4基質薬物の基準用量を選択すること;
(b)ポサコナゾール処置を中止すること;
(c)ポサコナゾール処置を中止してから少なくとも2日間待機すること;次いで
(d)
(i)予測AUC又はCmaxの少なくとも約1.05倍;かつ
(ii)前記患者を処置することの利益が前記CYP3A4基質薬物への高い曝露のリスクを上回る最大レベルを超えない、
CYP3A4基質のGMR AUC又はGMR Cmaxの少なくとも1つを達成するように、前記CYP3A4基質薬物を投与すること;
を含む、方法。
【0431】
[00434] 6B.工程(d)(ii)におけるCYP3A4基質薬物のGMR AUC又はGMR Cmaxが、例えば、表Aに記載されるような、CYP3A4基質薬物について本明細書に開示される目標安全レベルを超えない、実施形態6Aの方法。
【0432】
[00435] 7A.CYP3A4基質薬物でそれを必要とする患者を処置する方法であって、患者は、ポサコナゾールで処置され、
(a)患者の年齢及び/又は状態に基づいてCYP3A4基質薬物の基準用量を選択すること;
(b)ポサコナゾール処置を中止すること
(c)ポサコナゾール処置を中止してから少なくとも2日間待機すること;次いで
(d)CYP3A4基質薬物を、
(i)定常状態のポサコナゾールレベル(Css ng/mL)が少なくとも約50%低下するとすぐに;且つ
(ii)AUC、Cmax、GMR AUC、又はGMR Cmaxの少なくとも1つが、(例えば、表Aに開示されているように)目標安全レベル以下であるが、予想レベルを超えるときに、
投与すること
を含む、方法。
【0433】
[00436] 8.CYP3A4基質薬物が、ルラシドン、ラノラジン、ルマカフトール/イバカフトール、ベネトクラックス、トラベクテジン、リボシクリブコハク酸塩、デフラザコート、シナカルセト塩酸塩、ピマバンセリン酒石酸塩、アリピプラゾールラウロキシル、カリプラジン塩酸塩、シメプレビルナトリウム、エベロリムス、サキサグリプチン塩酸塩、サキサグリプチン/メトホルミン塩酸塩、チカグレロル、ビラゾドン塩酸塩、アピキサバン、トファシチニブクエン酸塩、エレトリプタン臭化水素酸塩、ニロチニブ塩酸塩一水和物、ドロネダロン塩酸塩、フルチカゾンプロピオン酸エステル/サルメテロールキシナホ酸塩、リバーロキサバン、タダラフィル、イブルチニブ、コビメチニブ、コルヒチン、カバジタキセル、トルバプタン、フォサプレピタント・ジメグルミン、アプレピタント、コハク酸ソリフェナシン、塩酸エルロチニブ、ado−トラスツズマブエマタンシン、ボスチニブ一水和物、リンゴ酸スニチニブ、フェソテロジンフマル酸塩、マラビロク、パゾパニブ塩酸塩、アリピプラゾール、アキシチニブ、ダパグリフロジン/サキサグリプチン、カボザンチニブS−リンゴ酸塩、ポナチニブ塩酸塩、イサブカゾニウム硫酸塩、メシル酸ロミタピド、イロペリドン、パルボシクリブ、レボミルナシプラン塩酸塩、ピモジド、ポマリドミド、アベマシクリブ、アイバカフトール、オラパリブ、ルキソリチニブリン酸塩、ブレクスピプラゾール、アイバカフトール/テザカフトール、レゴラフェニブ、ダクラタスビル、クリゾチニブ、ナロキセゴルシュウ酸塩、ダブラフェニブ、エルバスビル/グラゾプレビル、アパルタミド、ブリガチニブ、カンナビジオール、コパンリシブ、デュベリシブ、エンコラフェニブ、フリバンセリン、イバブラジン、イボシデニブ、パノビノスタット、ソニデギブ、及びベムラフェニブからなる群から選択される、実施形態1A〜1B、2A〜2B、3A〜3B、4A〜4B、5A〜5B、6A〜6B、又は7のいずれか一項に記載の方法。
【0434】
[00437] 9.CYP3A4基質薬物が、カバジタキセル、トルバプタン、フォサプレピタント・ジメグルミン、アプレピタント、コハク酸ソリフェナシン、塩酸エルロチニブ、ado−トラスツズマブエマタンシン、ボスチニブ一水和物、リンゴ酸スニチニブ、フェソテロジンフマル酸塩、マラビロク、パゾパニブ塩酸塩、アリピプラゾール、アキシチニブ、ダパグリフロジン/サキサグリプチン、カボザンチニブS−リンゴ酸塩、ポナチニブ塩酸塩、イサブカゾニウム硫酸塩、メシル酸ロミタピド、イロペリドン、パルボシクリブ、レボミルナシプラン塩酸塩、ピモジド、ポマリドミド、アベマシクリブ、アイバカフトール、オラパリブ、ルキソリチニブリン酸塩、ブレクスピプラゾール、アイバカフトール/テザカフトール、レゴラフェニブ、ダクラタスビル、クリゾチニブ、ナロキセゴルシュウ酸塩、ダブラフェニブ、エルバスビル/グラゾプレビル、アパルタミド、ブリガチニブ、カンナビジオール、コパンリシブ、デュベリシブ、エンコラフェニブ、フリバンセリン、イバブラジン、イボシデニブ、パノビノスタット、ソニデギブ、及びベムラフェニブからなる群から選択される、実施形態1A〜1B、2A〜2B、3A〜3B、4A〜4B、5A〜5B、6A〜6B、7、又は8のいずれか一項に記載の方法。
【0435】
[00438] 10.CYP3A4基質薬物が、カバジタキセル、トルバプタン、フォサプレピタント・ジメグルミン、アプレピタント、コハク酸ソリフェナシン、塩酸エルロチニブ、ado−トラスツズマブエマタンシン、ボスチニブ一水和物、リンゴ酸スニチニブ、フェソテロジンフマル酸塩、マラビロク、パゾパニブ塩酸塩、アリピプラゾール、アキシチニブ、ダパグリフロジン/サキサグリプチン、カボザンチニブS−リンゴ酸塩、ポナチニブ塩酸塩、イサブカゾニウム硫酸塩、メシル酸ロミタピド、イロペリドン、パルボシクリブ、レボミルナシプラン塩酸塩、ピモジド、及びポマリドミドからなる群から選択される、実施形態1A〜1B、2A〜2B、3A〜3B、4A〜4B、5A〜5B、6A〜6B、7、8、又は9のいずれか一項に記載の方法。
【0436】
[00439] 11.CYP3A4基質薬物が、アベマシクリブ、アイバカフトール、オラパリブ、ルキソリチニブリン酸塩、ブレクスピプラゾール、アイバカフトール/テザカフトール、レゴラフェニブ、ダクラタスビル、クリゾチニブ、ナロキセゴルシュウ酸塩、ダブラフェニブ、及びエルバスビル/グラゾプレビルからなる群から選択される、実施形態1A〜1B、2A〜2B、3A〜3B、4A〜4B、5A〜5B、6A〜6B、7、8、9、又は10のいずれか一項に記載の方法。
【0437】
[00440] 12.CYP3A4基質薬物が、アパルタミド、ブリガチニブ、カンナビジオール、コパンリシブ、デュベリシブ、エンコラフェニブ、フリバンセリン、イバブラジン、イボシデニブ、パノビノスタット、ソニデギブ及びベムラフェニブからなる群から選択される、実施形態1A〜1B、2A〜2B、3A〜3B、4A〜4B、5A〜5B、6A〜6B、7、8、9、10、又は11のいずれか一項に記載の方法。
【0438】
[00441] 13.前記患者は、成人及び青少年(13〜17歳)の統合失調症、成人及び小児患者(10〜17歳)のI型双極性障害(双極性うつ病)に伴ううつ病エピソード(単剤療法、或いはリチウム又はバルプロ酸による補助療法として)、中度の双極性うつ病、重度の双極性うつ病、及び急性の希死念慮及び行動(ASIB)を有する重度の双極性うつ病、慢性狭心症、CFTR遺伝子におけるF508del突然変異とホモ接合型である6歳以上の患者の嚢胞性線維症、少なくとも1種の前処置を受けている、17番染色体短腕欠失を有する患者の慢性リンパ性白血病、事前にアントラサイクリンを含むレジメンを受けている患者の切除不能又は転移性の脂肪肉腫又は平滑筋肉腫、ホルモン受容体(HR)陽性の閉経後の女性における進行性又は転移性乳癌、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌、陰性の進行性又は転移性乳癌(閉経後の女性に対するアロマターゼ阻害剤との併用)、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)、慢性腎臓疾患(CKD)を患う透析中の患者における二次性副甲状腺機能亢進症(HPT)、血清カルシウムレベルに基づいて副甲状腺切除が勧められたが、副甲状腺切除を受けることのできない原発性副甲状腺機能亢進症患者又は副甲状腺癌患者の高カルシウム血症、パーキンソン病精神障害による幻覚及び妄想、統合失調症、I型双極性障害に伴う急性躁病エピソード又は混合エピソード、慢性C型肝炎(CHC)感染(代償性肝疾患を患うHCV遺伝子1型感染被験体に対する、ペグインターフェロンα及びリバビリンを用いる併用抗ウイルス処置レジメンの構成要素として)、進行性のホルモン受容体陽性・HER2陰性乳癌(進行性HR+BC)を患う閉経後の女性(例えば、レトロゾール又はアナストロゾールによる処置失敗後、エキセメスタンと併用して)、膵臓起源の進行性神経内分泌腫瘍(PNET)、切除不能、且つ局所進行性又は転移性の胃腸(GI)又は肺起源の進行性の高分化型非機能性神経内分泌腫瘍(NET)、進行性腎細胞癌(RCC)(例えば、スニチニブ又はソラフェニブによる処置に失敗した後)、即時の手術を必要としない腎血管筋脂肪腫及び結節性硬化症(TSC)、処置介入の必要はあるが外科切除の対象ではない上衣下巨細胞性星細胞腫(SEGA)を有する患者のTSC、成人の2型糖尿病(血糖コントロール改善のための食事及び運動療法の補助として)、大うつ病性障害(MDD)、急性冠症候群(ACS)患者の血栓性心血管イベント(例えば心血管死、心筋梗塞、又は脳卒中)、非弁膜症性心房細動を有する患者の脳卒中及び全身塞栓症、股関節又は膝関節置換手術を受けた患者の肺塞栓症(PE)を誘発する可能性がある深部静脈血栓症(DVT)、DVT、PE、初期処置に伴う再発性DVT及びPE、メトトレキサートに対して不十分な反応又は耐性を示した患者における中度〜重度の活動性関節リウマチ、前兆を伴う又は伴わない急性片頭痛、新たに診断を受けた患者又はイマチニブを含む前処置に耐性若しくは不耐性を示す患者における、慢性期及び加速期のフィラデルフィア染色体陽性慢性骨髄性白血病(Ph+CML)、発作性又は持続性の心房細動又は心房粗動(AFK)の既往歴があり、洞調律の状態であるか又は除細動される患者の心房細動(AF)、4歳以上の患者における喘息、慢性閉塞性肺疾患を有する患者の閉塞性肺及び増悪減少、勃起不全(ED)、前立腺肥大症(BPH)、肺動脈高血圧(PAH)(WHO分類第1群)(運動能力の改善を目的として)、痛風発赤、家族性地中海熱、抗レトロウイルス療法、不安障害、パニック障害、発作、不眠症、高血圧、心血管疾患、高脂血症、原発性腎癌、進行性原発性肝癌、放射性ヨウ素耐性進行性甲状腺癌、腎細胞癌などの癌、イマチニブ耐性消化管間質腫瘍、少なくとも1回の前処置を受けた患者のマントル細胞リンパ腫、慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫、17番染色体短腕欠失を伴う慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫、ワルデンシュトレーム型マクログロブリン血症、全身処置を必要とし、少なくとも1回抗CD20系処置された患者の辺縁帯リンパ腫、BRAF V600E又はV600K突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫、アレルギー、移植、以前にドセタキセルを含有する処置レジメンで処置されたホルモン不応性転移性前立腺癌、以前にドセタキセルを含有する処置レジメン、心不全及び抗利尿ホルモン異常症候群(SIADH)の患者を含む、臨床的に有意な多血症及び正常血液量の低ナトリウム血症の処置で処置されたホルモン不応性転移性前立腺癌、高用量のシスプラチンを含む高催吐性の癌化学療法(HEC)の初期及び反復過程に関連する急性及び遅延性の悪心及び嘔吐の予防、中催吐性の癌化学療法(MEC)の初期及び反復過程に関連する遅延性の悪心及び嘔吐の予防、切迫性尿失禁、切迫性、及び頻尿の症状を伴う過活動膀胱、腫瘍がFDAの認可を受けた試験により検出される上皮増殖因子受容体(EGFR)のエクソン19欠失又はエクソン21(L858R)置換変異を有し、進行後の第一選択処置、維持処置、又は第二選択以上の処置を受けている、転移性非小細胞肺癌(NSCLC)、ゲムシタビンと組み合わせた、局所進行性、切除不能又は転移性膵臓癌、補助療法の完了中又は完了から6ヶ月以内に、以前に転移性疾患の治療を受けているか、又は疾患の再発を発症している患者において、以前にトラスツズマブ及びタキサンを別々に又は組み合わせて投与された、HER−2陽性の転移性乳癌、以前の治療に対する耐性又は不耐性を有する、慢性期、加速期、又は急性期の成人のPh+慢性骨髄性白血病(CML)、メシル酸イマチニブに対する疾患の進行又は不耐性後の胃腸間質腫瘍(GIST)、進行性腎細胞癌(RCC)、切除不能、局所進行性又は転移性疾患を有する患者の進行性高分化型膵神経内分泌腫瘍(pNET)、他の抗レトロウイルス薬と組み合わせた、体重が少なくとも10kgの2歳以上の患者のCCR5指向性HIV−1感染、進行性腎細胞癌、以前に化学療法を受けたことのある進行性軟部組織肉腫、I型双極性障害に関連する躁病エピソード及び混合エピソード、大うつ病性障害、自閉症性障害に関連する過敏症、トゥレット障害、統合失調症又は双極性躁病に関連する興奮、1つの以前の全身療法に失敗した後の進行性腎細胞癌、ダパグリフロジンによる制御が不十分であるか、又はダパグリフロジン及びサキサグリプチンで既に処置されている2型糖尿病(T2DM)を有する成人の血糖コントロールを改善すること、進行性の転移性甲状腺髄様癌(MTC)、以前に抗血管新生療法を受けたことのある進行性腎細胞癌(RCC)、他のチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)療法が適応されない成人の慢性期、加速期、又は急性期の慢性骨髄性白血病(CML)又はPh+ALL、成人のT315I陽性CML(慢性期、加速期、又は急性期)又はT315I陽性フィラデルフィア染色体、陽性急性リンパ芽球性白血病(Ph+ALL)、侵襲性アスペルギルス症、侵襲性ムコール症、ホモ接合型家族性高コレステロール血症(HoFH)を有する患者の低密度リポタンパク質コレステロール(LDL−C)、総コレステロール(TC)、アポリポタンパク質B(apoB)、及び非高密度リポタンパク質コレステロール(非HDL−C)を減少させること、成人の統合失調症、閉経後の女性における初期内分泌療法としてのアロマターゼ阻害剤、又は内分泌療法後の疾患の進行を有する女性におけるフルベストラントと組み合わせた、ホルモン受容体(HR)陽性、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌、大うつ病性障害(MDD)、標準処置に十分応答しなかったトゥレット障害を有する患者の運動性及び音声チックの抑制、レナリドマイド及びプロテアソーム阻害剤を含む少なくとも2つの以前の治療を受け、最後の治療の完了から60日以内に疾患の進行を示した患者の多発性骨髄腫の処置、プラチナベースの第一選択化学療法の4サイクル後に疾患が進行していない非小細胞肺癌(NSCLC)、少なくとも1つの以前の化学療法レジメンに失敗した後の局所進行性又は転移性NSCLC、局所進行性、切除不能又は転移性膵臓癌、切迫性尿失禁、切迫性、及び頻尿の症状を伴う過活動膀胱、スニチニブ又はソラフェニブによる処置に失敗した後の進行性腎細胞癌(RCC)、処置介入の必要はあるが治療的外科切除の対象ではない結節性硬化症(TS)に関連する上衣下巨細胞性星細胞腫(SEGA)、腎血管筋脂肪腫、結節性硬化症複合体、内分泌療法及び転移した状態での以前の化学療法後の疾患の進行を伴う、HR陽性、HER2陰性の進行性又は転移性乳癌を有する成人患者の処置のための単剤療法として、フルベストラントと組み合わせた、内分泌療法後の疾患の進行を伴う、女性のホルモン受容体(HR)陽性、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌、臨床及び/又はインビトロアッセイのデータに基づいて、アイバカフトールに反応するCFTR遺伝子に1つの変異を有する、2歳以上の患者の嚢胞性線維症(CF)、3つ以上の以前の化学療法のラインで処置された、有害な、又は有害である疑いのある成人患者の生殖細胞系列BRCA変異進行性卵巣癌、原発性骨髄線維症、真性赤血球増加症後骨髄線維症及び本態性血小板血症後骨髄線維症を含む中リスク又は高リスクの骨髄線維症、ヒドロキシ尿素に対して不十分な応答を示したか、又はヒドロキシ尿素に対して不耐性である、真性赤血球増加症患者、大うつ病性障害(MDD)の処置のための抗うつ薬に対する補助療法として、統合失調症、F508del突然変異につきホモ接合型であるか、又はインビトロのデータ及び/又は臨床的エビデンスに基づいてテザカフトール/アイバカフトールに反応する嚢胞性線維症膜貫通コンダクタンス調節因子(CFTR)遺伝子に少なくとも1つの変異を有する、12歳以上の患者の嚢胞性線維症(CF)、以前にフルオロピリミジン、オキサリプラチン、及びイリノテカンベースの化学療法、抗VEGF療法、並びにRAS野生型の場合は抗EGFR療法で処置された、転移性結腸直腸癌(CRC)患者、以前にメシル酸イマチニブ及びリンゴ酸スニチニブで処置された、局所進行性で切除不能又は転移性の胃腸間質腫瘍(GIST)患者、以前にソラフェニブで処置された肝細胞癌(HCC)、リバビリンを伴う又は伴わない、ソホスブビルによる慢性HCV遺伝子型1又は3感染症、腫瘍がFDAの認可を受けた試験により検出される未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)又はROS1陽性である患者の転移性非小細胞肺癌(NSCLC)、以前の癌又はその処置に関する慢性疼痛を有し、頻繁な(例えば、毎週)オピオイド用量漸増を必要としない患者を含む、慢性の非癌性疼痛を有する成人患者におけるオピオイド誘発性便秘(OIC)、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を有する患者の切除不能又は転移性黒色腫、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E又はV600K突然変異を有する患者の切除不能又は転移性黒色腫のトラメチニブと組み合わせた処置;FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E又はV600K突然変異、及び完全切除後のリンパ節転移を有する患者の黒色腫、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を有する患者の転移性非小細胞肺癌(NSCLC)、満足な局所処置の選択肢がないBRAF V600E突然変異を有する患者の局所進行性又は転移性の未分化甲状腺癌(ATC)、リバビリンを伴う又は伴わない成人の慢性HCV遺伝子型1又は4感染症の処置、非転移性去勢抵抗性前立腺癌を有する患者の処置、クリゾチニブを進行しているか、又はクリゾチニブに対して不耐性である、未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)陽性の転移性非小細胞肺癌(NSCLC)を有する患者の処置、2歳以上の患者のレノックス・ガストー症候群又はドラベ症候群に関連する発作の処置、
少なくとも2つの以前の全身療法を受けた、再発性濾胞性リンパ腫(FL)を有する成人患者の処置、少なくとも2つの以前の治療後の再発性又は難治性の慢性リンパ性白血病(CLL)又は小リンパ球性リンパ腫(SLL)を有する成人患者の処置、少なくとも2つの以前の全身治療後の再発性又は難治性の濾胞性リンパ腫(FL)を有する成人患者の処置、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E又はV600K突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫を有する患者のビニメチニブと組み合わせた処置、著しい苦痛又は対人関係の困難を引き起こし、共存する医学的若しくは精神的状態;人間関係の問題;又は薬物若しくは他の医薬物質の影響によるものではない、性的欲求が低いことを特徴とする後天性、全身性の性欲低下障害(HSDD)を有する閉経前女性の処置、安静時心拍数が70拍/分以上の洞調律で、ベータ遮断薬の最大耐容量を服用しているか、又はベータ遮断薬の使用が禁忌である、左室駆出率が35%以下の安定した症候性慢性心不全を有する患者の心不全の悪化による入院のリスクを低減すること、FDAの認可を受けた試験によって検出される感受性IDH1変異を伴う再発性又は難治性の急性骨髄性白血病(AML)を有する成人患者の処置、ボルテゾミブ及び免疫調節剤を含む、少なくとも2つの以前のレジメンを受けた、多発性骨髄腫を有する患者の処置、手術若しくは放射線療法後に再発した局所進行性基底細胞癌(BCC)を有する成人患者、又は手術若しくは放射線療法の対象ではない成人患者の処置、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫を有する患者の処置、並びにBRAF V600突然変異を伴うエルトハイム・チェスター病を有する患者の処置からなる群から選択される疾患又は症状に対して、処置される、実施形態1A〜1B、2A〜2B、3A〜3B、4A〜4B、5A〜5B、6A〜6B、7、又は8に記載の方法。
【0439】
[00442] 14.患者が、非転移性去勢抵抗性前立腺癌;クリゾチニブを進行しているか、又はクリゾチニブに対して不耐性である、未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)陽性の転移性非小細胞肺癌(NSCLC);2歳以上の患者のレノックス・ガストー症候群又はドラベ症候群に関連する発作;少なくとも2つの以前の全身療法を受けた成人の再発性濾胞性リンパ腫(FL);少なくとも2つの以前の治療後の再発性又は難治性の慢性リンパ性白血病(CLL)又は小リンパ球性リンパ腫(SLL)を有する成人;ビニメチニブと組み合わせた少なくとも2つの以前の全身治療後の再発性又は難治性の濾胞性リンパ腫(FL)を有する成人患者;FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E又はV600K突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫、著しい苦痛又は対人関係の困難を引き起こし、共存する医学的若しくは精神的状態;人間関係の問題;又は薬物若しくは他の医薬物質の影響によるものではない、性的欲求が低いことを特徴とする後天性、全身性の性欲低下障害(HSDD)を有する閉経前女性の処置、安静時心拍数が70拍/分以上の洞調律で、ベータ遮断薬の最大耐容量を服用しているか、又はベータ遮断薬の使用が禁忌である、左室駆出率が35%以下の安定した症候性慢性心不全を有する患者の心不全の悪化による入院のリスクを低減すること;FDAの認可を受けた試験によって検出される感受性IDH1変異を伴う再発性又は難治性の急性骨髄性白血病(AML)を有する成人患者;ボルテゾミブ及び免疫調節剤を含む、少なくとも2つの以前のレジメンを受けた、多発性骨髄腫;手術若しくは放射線療法後に再発した局所進行性基底細胞癌(BCC)を有する成人患者、又は手術若しくは放射線療法の対象ではない成人患者;FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫;BRAF V600突然変異を伴うエルトハイム・チェスター病;非転移性去勢抵抗性前立腺癌;クリゾチニブを進行しているか、又はクリゾチニブに対して不耐性である、未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)陽性の転移性非小細胞肺癌(NSCLC);2歳以上の患者のレノックス・ガストー症候群又はドラベ症候群に関連する発作;少なくとも2つの以前の全身療法を受けた、再発性濾胞性リンパ腫(FL)を有する成人患者;少なくとも2つの以前の治療後の再発性又は難治性の慢性リンパ性白血病(CLL)又は小リンパ球性リンパ腫(SLL)を有する成人患者;少なくとも2つの以前の全身治療後の再発性又は難治性の濾胞性リンパ腫(FL)を有する成人患者;FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E又はV600K突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫を有する患者のビニメチニブと組み合わせた処置;著しい苦痛又は対人関係の困難を引き起こし、共存する医学的若しくは精神的状態;人間関係の問題;又は薬物若しくは他の医薬物質の影響によるものではない、性的欲求が低いことを特徴とする後天性、全身性の性欲低下障害(HSDD)を有する閉経前女性;安静時心拍数が70拍/分以上の洞調律で、ベータ遮断薬の最大耐容量を服用しているか、又はベータ遮断薬の使用が禁忌である、左室駆出率が35%以下の安定した症候性慢性心不全を有する患者の心不全の悪化による入院のリスクを低減すること;FDAの認可を受けた試験によって検出される感受性IDH1変異を伴う再発性又は難治性の急性骨髄性白血病(AML)を有する成人患者;ボルテゾミブ及び免疫調節剤を含む、少なくとも2つの以前のレジメンを受けた、多発性骨髄腫を有する患者、手術若しくは放射線療法後に再発した局所進行性基底細胞癌(BCC)を有する成人患者、又は手術若しくは放射線療法の対象ではない成人患者の処置;FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫を有する患者;及びBRAF V600突然変異を伴うエルトハイム・チェスター病を有する患者の処置からなる群から選択される疾患又は状態について処置される、実施形態1A〜1B、2A〜2B、3A〜3B、4A〜4B、5A〜5B、6A〜6B、7、8、11、又は12のいずれかに記載の方法。
【0440】
[00443] 15.工程(c)における待機が少なくとも5日間である、実施形態1A〜14のいずれか一項に記載の方法。
【0441】
[00444] 16.工程(c)における待機が少なくとも7日間である、実施形態1A〜14のいずれか一項に記載の方法。
【0442】
[00445] 17.工程(c)における待機が少なくとも14日間である、実施形態1A〜14のいずれか一項に記載の方法。
【0443】
[00446] 18.工程(c)における待機が2〜42日間の範囲である、実施形態1〜14のいずれか一項に記載の方法。
【0444】
[00447] 19.工程(c)における待機が5〜42日間の範囲である、実施形態1〜12のいずれか一項に記載の方法。
【0445】
[00448] 20.工程(c)における待機が7〜21日間の範囲である、実施形態1〜13のいずれか一項に記載の方法。
【0446】
[00449] 21.工程(b)における待機が14〜28日間の範囲である、実施形態1〜13のいずれか一項に記載の方法。
【0447】
[00450] 22.CYP3A4基質薬物の基準用量が投与されるか、又はCYP3A4基質薬物の減量した用量が投与される、実施形態1A〜21のいずれか一項に記載の方法。
【実施例】
【0448】
実施例1:ポサコナゾール及びルラシドンの薬物動態研究
[00451] 本発明者らは、ポサコナゾール経口助剤(1日1回300mg)とルラシドン(1日1回20mg)を服用する、肥満の男女被験体6人(18〜50歳、BMI35超)を対象として研究を行った。被験体6人の体重とBMIの測定値を、下記の表1にまとめた。
【0449】
【表9】
【0450】
[00452] 被験体には、1日目はルラシドンのみを投与し、続いてポサコナゾールを、2日目には1日2回300mg、それ以降の14日間は1日1回300mgの用量で、定常状態のポサコナゾールレベルになるまで投与した。その後、ポサコナゾール投与を中止し、ルラシドン(1日1回20mg)を投与中止の日から2日目、4日目、6日目(それぞれ研究開始から17日目、19日目、21日目)に投与した。各投与から24時間が経過したとき、ルラシドンAUCを測定した。ポサコナゾール投与の中止から2日目、4日目、6日目の被験体のルラシドンAUCレベル、ポサコナゾール投与の中止から2日目、4日目、6日目のポサコナゾールAUCレベル、ポサコナゾール処置後のルラシドンAUCと、ポサコナゾール処置の前に測定したルラシドンベースラインAUCとの比を、表2にまとめた。
【0451】
【表10】
【0452】
[00453] 表3では、ポサコナゾール処置後のルラシドンAUCレベルとルラシドンベースラインAUCレベルとの比を比較する。
【0453】
【表11】
【0454】
[00454] 表3に示されているように、ポサコナゾール処置後のルラシドンAUC比の平均は、ベースラインより約3倍も高い。このデータは、肥満被験体の体内にポサコナゾールが蓄積されているため、ポサコナゾール処置前に測定したベースラインレベルに比べ、ルラシドンAUCレベルが有意に高くなることを示す。
【0455】
[00455] 患者2人(DTG008及びKDH002)から得たAUC測定値は、両方ともポサコナゾール処置レジメンに準じた処置を受けていないことを示すので、対応するAUC測定値を研究から除外した。その結果を下記の表4にまとめた。
【0456】
【表12】
【0457】
[00456] この結果から、ポサコナゾール処置中止後2〜6日間、ポサコナゾール処置後のルラシドンに対する平均AUC比が3.6〜4.3倍の範囲にあることが分かる。
【0458】
[00457] 結論として、実施例1で報告されている臨床テストの結果から、処置中止後も肥満患者の体内にポサコナゾールが蓄積されるため、患者に対するルラシドンの最初の用量を延期し、或いはルラシドンの最初の用量を低減して、ルラシドンの血漿レベルの安全性を確保する必要があることが分かる。
【0459】
実施例2.ポサコナゾール中止後のルラシドンクリアランスの持続的障害。肥満の影響、及び患者の安全への影響。
[00458] 以下の研究は、Greenblatt et al.,J. Clin.Psychopharmacol.,2018;38(4):289-295(doi:10.1097/JCP.0000000000000892)により報告されており、これは、全ての目的で参照により全体が本明細書に組み込まれる。
【0460】
[00459] 抗精神病薬ルラシドンは、チトクロームP450−3A(CYP3A)酵素により代謝される。強力なCYP3A阻害剤(ケトコナゾール、ポサコナゾール、及びリトナビルなど)との共投与は、高レベルのルラシドンによる鎮静及び運動障害のリスクがあるため禁忌である。この研究では、ポサコナゾール薬物相互作用からの回復の時間経過、及び回復プロセスに対する肥満の影響を評価した。
【0461】
[00460] ポサコナゾールの共投与により、濃度曲線下のルラシドン面積(AUC)は、正常では算術平均係数6.2倍、肥満被験体では4.9倍増加した。ポサコナゾールの処置後のウォッシュアウトは、正常では遅く(平均半減期31時間)、肥満被験体ではさらに延長された(53時間)。ベースラインへのルラシドンAUCの回復はそれに対応して遅く、不完全であった。AUCは、ポサコナゾールを停止してから2週間後でも、正常(2.1の因子)及び肥満被験体(3.4の因子)の両方でベースラインを顕著に上回ったままであった。
【0462】
[00461] 製品のラベル表示では、強力なCYP3A阻害剤の中止後、ルラシドンを安全に投与できるようになるまでの必要な遅延に対処していない。本開示に記載されるように、正常体重及び肥満患者は、ルラシドンの投与量を制限するか、又はポサコナゾールの中止後に休薬期間を経ることを要求することが推奨される。
【0463】
[00462] 方法。研究施設及び治験審査委員会。この研究は、フロリダ州デランドにあるAvail Clinical Researchで実施された。研究プロトコル及び同意書は、テキサス州オースティンにあるIntegReviewによって審査及び承認された。全ての研究参加者は、あらゆる研究手順開始前に書面によるインフォームドコンセントを提供した。さらに、この研究はヘルシンキ宣言、調和国際会議の良き臨床上の基準ガイドライン、及び適用される規制要件に従い実施された。
【0464】
[00463] 被験体。研究参加者らは2つのコホートで構成され、合計34人の被験体が少なくとも1投与量の研究薬物を投与され、合計24人の被験体が評価可能な薬物動態データを持って研究全体を完了した。最初のコホートは、正常体型のコホート(n=11完了、BMI18.5−24.9kg/m
2両端を含む)であり、第2群は肥満体型の被験体(n=13完了、BMI35kg/m
2以上)から構成された。被験体を前もって研究センターに知らせていたか、又は公共メディアでの公示を通して採用した。被験体を可能な限り性別及び年齢で一致させた。サンプルサイズは検出力に基づいていた。
【0465】
[00464] 参加する可能性のある者は、研究開始から30日以内にスクリーニング及び評価を受けた。手順には、病歴と精神病歴、身体検査、必要に応じて心電図、血液学的及び生化学的スクリーニング(アラニントランスアミナーゼ、アスパラギントランスアミナーゼ、及びビリルビンなどの肝機能検査を含む)、並びに乱用薬物についての尿検査が含まれた。全ての研究参加者は健康で活動的な禁煙の成人であり、重大な医学的又は精神的疾患の病歴はなく、処方薬を服用していなかった。肥満被験体は、代謝又はその他の肥満に関する合併症はなかった。両方の群で妊娠している可能性のある女性は、妊娠検査で陰性であり、研究期間中、妊娠のリスクを回避することに同意した。被験体は、研究期間中アルコールの使用を回避する指示を受け、研究プロトコルの開始前に呼気アルコール分析を受けた。
【0466】
[00465] 被験体の胴囲を手動で測定した。全ての被験体のアンドロイド脂肪率は、二重エネルギーX線吸収測定(DXA)によって決定された。体重がDXA計装の限界を超えた3人の被験体について、米国国民健康栄養調査(NHANES)から入手可能な人口データを使用して、アンドロイド脂肪率が帰属された。総アンドロイド脂肪(総体脂肪と呼ばれる)は、体重及びアンドロイド脂肪率の積として計算された。理想体重(IBW)は、身長及び性別に基づく生命表データ、及び実際の体重をIBWで割った比率として計算された理想体重率から決定された。
【0467】
[00466] 手順。被験体は、研究日1日目、14日目、20日目、23日目、26日目、及び30日目の朝にルラシドン(錠剤20mg)を投与された。ルラシドンの用量は、臨床研究施設で提供されるコンチネンタルブレックファーストの直前に投与された。ルラシドン投与前及び投与後1時間後、2時間後、3時間後、4時間後、8時間後、12時間後、18時間後、24時間後、48時間後、及び72時間後に、静脈血サンプルをエチレンジアミン四酢酸(EDTA)含有チューブに留置カテーテル又は別の静脈穿刺から吸引した。サンプルを遠心分離し、血漿を分離し、アッセイ時まで−70℃で凍結した。
【0468】
[00467] 研究日4日目に、被験体は2投与量のポサコナゾール(300mgを1日2回)を受けた。5日目〜17日目の朝に、被験体らはポサコナゾールを300mg1日1回受けた。ポサコナゾールは食物と一緒に服用されるため、ポサコナゾールの投与後、臨床研究施設から退院する前に、被験体に施設でコンチネンタルブレックファーストを与えた。4日目、7日目、11日目のポサコナゾール投与前、及び14日目、20日目、23日目、26日目及び30日目のルラシドン投与前に、静脈血サンプルをEDTA含有チューブに吸引した。17日目のポサコナゾール投与5時間後及び33日目に追加の血液サンプルを採取し、おおよそのポサコナゾールの最大血漿濃度を定量した。サンプルを遠心分離し、血漿を分離し、アッセイ時まで−70℃で凍結した。
【0469】
[00468] 分析方法。全てのバイオアッセイ分析は、ペンシルバニア州ノースウェールズのKeystone Bioanalyticalによって実施された。ポサコナゾールの分析のために、内部標準(ポサコナゾールD4)が生体サンプルに追加された。血漿サンプルは、ギ酸を使用して沈殿させ、Phreeリン脂質除去チューブを使用して分離した。サンプルのアリコートを、タンデム質量分析トリプル四重極質量分析計(SCIEX API-5500)を備えた高圧液体クロマトグラフに注入した。分析カラムは、Imtakt USA(ポートランド、オレゴン州)のUnison CK-218、3μm粒子サイズHPLCカラム(50x2mm)であった。移動相は、水性成分(0.25%ギ酸及び10mM水中ギ酸アンモニウム)並びに有機成分(0.1%アセトニトリル中のギ酸)で構成され、有機成分が35%から100%になるグラジエントで送液された。観察されたm/z遷移は、ポサコナゾールで701.6>614.4及び内部標準で705.6>618.4であった。検量線は1〜1000ng/mLの範囲であった(8つの濃度を2回)。
【0470】
[00469] ルラシドンの分析のために、内部標準(ルラシドン−D8)が生体サンプルに追加された。血漿サンプルは、Phreeリン脂質除去チューブを使用し分離された。サンプルのアリコートを、タンデム質量分析トリプル四重極質量分析計(SCIEX API-5500)を備えた高圧液体クロマトグラフに注入した。分析カラムは、Imtakt USA(ポートランド、オレゴン州)のUnison UK-C18、3μm粒子サイズHPLCカラム(50x2mm)であった。移動相は、水性成分(0.025%ギ酸及び10mM水中ギ酸アンモニウム)並びに有機成分(0.1%アセトニトリル中のギ酸)で構成され、有機成分が35%から100%になるグラジエント(勾配)で送液された。観察されたm/z遷移は、ルラシドンで493.4>166.1及び内部標準で501.4>166.1であった。検量線は0.25〜200ng/mLの範囲であった(8つの濃度を2回)。
【0471】
[00470] 薬物動態及び統計的方法。各被験体について、研究日14日目及び17日目の投与前のポサコナゾールの血漿濃度を平均し、定常状態濃度(Css)として使用した(次の関数に従いポサコナゾールの見かけの定常状態クリアランスを計算する:クリアランス=(投与率)/C
ss)。ポサコナゾールの見かけのウォッシュアウト半減期は、20日目の血漿濃度から始まり、最後の非ゼロ値で終了する対数線形回帰分析によって計算された。正常体重及び肥満コホート間の相違を独立群に対してスチューデントのt検定により評価した。個々の被験体の体型の測定値及びポサコナゾールウォッシュアウト半減期との関係を、線形回帰分析により評価した。
【0472】
[00471] 各被験体につきルラシドンテストについて、血漿濃度曲線の最終対数線形位相を視覚的に特定し、対数線形回帰分析により最終速度定数(ベータ)を決定した。これは、排出半減期の算出に使用された。時間ゼロから最後の非ゼロ点までの血漿濃度曲線下面積は、線形台形法によって決定された。これに、最終的な非ゼロ濃度をベータで割り計算された残余面積が追加され、無限大までに外挿された血漿濃度曲線下の総面積(AUC)が得られた。また、観察された最大血漿濃度(C
max)も表にした。AUC及びC
maxの両方は、必要に応じて20日目、23日目、26日目及び30日目の試験で一部の被験体で測定された非ゼロベースライン(投与前)濃度に合わせ調製された。
【0473】
[00472] 変数を算術平均及びSD又はSEとして集計した。ルラシドンCmax及びAUCも、幾何平均及び90%信頼区間(90%CI)として集計された。研究日1日目及び14日目、20日目、23日目、26日目、並びに30日目(対照群対ポサコナゾール投与後)の間の動態変数の相違は、ダネットのt検定を使用した非変換データ、又は幾何平均及びその相違の90%CIの比較によって評価された。
【0474】
[00473] 5つのDDI試験(14日目、20日目、23日目、26日目、及び30日目)にわたる個々の被験体についてルラシドンAUC及びポサコナゾールの血漿濃度間の関係を非線形回帰(SAS PROC NLIN)により分析した。次の関数がデータポイントに適当であった:
Y=Y
0+BX
A
ここで、YはXに対応するルラシドンAUC値であり、Xは関連するAUC測定期間の開始時のポサコナゾールの血漿濃度である。反復変数は次のとおりである:Y
0、A及びB。
【0475】
[00474]結果
[00475] 被験体の特徴。スクリーニング手順により、研究参加に可能性がある者34人の被験体が得られた。これらのうち、8人が参加を開始したが、試験又は試験薬とは関係のない個人的な理由又は管理上の理由でこの試験を完了しなかった。他の2人の被験体からのデータは、明らかなプロトコル逸脱のために分析できなかった。合計24人の被験体(正常体重11人及び肥満13人)が研究を完了し、薬物動態分析に含まれた(表5)。群は、年齢、性別構成、身長、及びIBWで同等であった。肥満群では、体重、IBW率、BMI、胴囲、アンドロイド脂肪率、及び総体脂肪(アンドロイド)の値が顕著に高かった(表5)。肥満群の平均体重は、140kg(309ポンド)で、平均BMIは、49.3kgであった。
【0476】
【表13】
【0477】
[00476] 有害事象。5人の被験体が、1つ又は両方の試験薬に関連する可能性がある、又はおそらく関連していると考えられる有害事象を経験した。これらは胃腸障害が2例、口渇、傾眠、及び頭痛が各1例であった。全て特定の処置なしで解決した。
【0478】
[00477] ポサコナゾールの薬物動態。ポサコナゾールの血漿濃度は、研究日14日目までに定常状態に達した(
図1)。対照群と比較して、肥満コホートでは、平均C
ssは、顕著に低く、ポサコナゾールクリアランスは顕著に高かった(表6)。しかしながら、体重で正規化されたポサコナゾールクリアランスは、その群間で顕著な相違はなかった。
【0479】
[00478] 処置中止後のポサコナゾールのウォッシュアウトは、対照群と比較して肥満群で顕著に遅かった(P<0.005)(
図1)。2つの群の平均ウォッシュアウト半減期の値は、それぞれ2.19日(52.5時間)及び1.28日(31時間)であった(表6)。全ての被験体間で、ポサコナゾールウォッシュアウト半減期及び体型の各測定値の相関は、統計的に有意であったが、肥満の程度は、ウォッシュアウト半減期の分散のごく一部を説明した(r2<0.32)。減衰した連関は、非常に長い半減期の値(121時間)を持つ2人の肥満被験体に一部起因していた。
【0480】
【表14】
【0481】
[00479] ルラシドンの薬物動態。ルラシドンとポサコナゾールの共投与により、ルラシドンのC
max及びAUCが顕著に増加した(
図2、表7)。幾何平均の比率に基づく14日目の値を1日目のポサコナゾール投与前値と比較すると、C
maxは、正常体重の被験体では4.0倍、肥満被験体では2.9倍に増加した。対応するAUCの増加は、C
maxの増加よりも大きかった。幾何平均AUCは、正常体重のコホートでは5.75倍、肥満コホートでは4.34倍増加した(表7)。算術平均の比率として計算すると、値は対照群で6.2、肥満被験体で4.9であった。
【0482】
【表15】
【0483】
[00480] ルラシドンの動態変数は、ポサコナゾールの休薬期間中にポサコナゾール投与前ベースライン値に向かい回復した。幾何平均値に対する1日目のベースラインの比率に基づき、正常体重の対照被験体では、C
maxは30日目(比率=1.47、90%CI=1.09〜1.99)でも1日目を上回ったままであった。肥満コホートでは、C
maxは26日目までベースラインを上回っていた。両方の群でのAUCの回復はさらに不完全で、30日目の比率は正常体重群で1.9、肥満被験体で2.8であった(算術平均比:それぞれ2.1及び3.4)。肥満群のポサコナゾールのウォッシュアウトが遅いことと一致して、ベースライン値に向かうルラシドンAUCの回復率は、対照群と比較して肥満コホートで対応するように遅かった(
図3)。
【0484】
[00481] ルラシドンの排出半減期のベースライン値は、正常体重の被験体で平均9.4時間、肥満群で平均10.9時間であった。これらの値は、以前に報告されたものの範囲内である。半減期の値はポサコナゾールの投与中及び投与後に顕著に延長され、30日目の試験でもベースライン値よりも実質的に長かった(
図2、表8)。平均半減期の値は、対照群と比較して肥満被験体で長かった。しかしながら、半減期の決定は、一部の被験体のサンプリング持続時間を超える推定により複雑になった。
【0485】
【表16】
【0486】
[00482] 血漿中ポサコナゾールとルラシドンAUCの関係。全ての被験体からのデータの分析に基づき、ポサコナゾールの血漿濃度の個々の変動は、対応する時間におけるルラシドンAUCの分散の66%を占め(r
2=0.66)、ポサコナゾール曝露がポサコナゾール−ルラシドンDDIの大きさの主要な決定要因であることを示している(
図4)。
【0487】
[00483] 考察。本研究では、正常体重のボランティア及びBMIが35kg/m
2以上のそれ以外の条件は同じ健康な群の被験体両方で、被相互作用薬(基質)としてのルラシドン及び相互作用薬(沈殿剤)としての強力なCYP3A阻害剤ポサコナゾールの間の薬物動態DDIを評価した。この研究に特に重点を置いたのは、ポサコナゾールの中止後2週間のDDIからの回復の時間経過であった。
【0488】
[00484] ポサコナゾールの標準用量とルラシドンの共投与により、両方の被験体群で平均4〜6倍の範囲でルラシドン曝露(総AUC)が増加した。ポサコナゾールが中止された後、ルラシドン曝露への影響はベースラインにすぐには戻らなかった。むしろ、ポサコナゾールの最後の投与後少なくとも2週間はDDIが持続しており、おそらく研究期間をはるかに超えた。DDIからの遅い回復は、ポサコナゾールの長い排出半減期と一致していた。全てのデータを集計すると、ポサコナゾールの血漿濃度は、DDIに関連するルラシドンAUCのばらつきの66%を占めた。
【0489】
[00485] ポサコナゾールの薬物動態学的特性は、正常な体格のそれらと比較して肥満被験体コホートで顕著に変化した。ポサコナゾールのクリアランス−体重は補正されていない−は、対照群と比較して肥満被験体で高く、その結果、両方の群に同じ1日量を投与した場合にC
ss値が低くなった。高いクリアランスにもかかわらず、対照群と比較して、肥満被験体ではウォッシュアウト半減期は、顕著に延長された。これは、親油性薬物であるポサコナゾールが過剰な脂肪組織へ不均衡に分布していることが適当な説明とされ、それにより排出半減期の延長を引き起こす。血中のポサコナゾールの排出半減期及び持続性の延長の結果として、ルラシドンDDIの持続時間が対応して長くなった。ポサコナゾールの最終投与の2週間後でも、肥満被験体群では、ルラシドンのAUCは、平均係数3.3倍、ベースラインを上回っていた。
【0490】
[00486] この研究は比較的少数の被験体が対象であったが、研究結果は統計的に頑健であった。ルラシドンを単回試験用量として投与したが、ルラシドンの動態は直線的であり、統合失調症の処置において慣例であるように、単回投与量の動態特性は複数回投与中の行動を予測するであろう。
【0491】
[00487] 結論。ポサコナゾール−ルラシドンDDIは、ポサコナゾール中止後も長く持続するため、その結果、潜在的に危険なDDIのリスクが持続する。ポサコナゾールの排出速度に対する肥満の影響により、肥満者ではリスクの持続期間がさらに長くなる。患者の安全を確保するために、製品ラベル表示の改訂が必要である。この研究結果に基づいて、本開示に記載されるように、正常体重及び肥満患者は、ルラシドンの投与量を制限するか、又は休薬期間を経ることを要求することが推奨される。
【0492】
実施例3.ポサコナゾール投与中止後のラノラジンのポサコナゾールを介した薬物間相互作用の持続時間:肥満の影響、及び患者の安全への影響
[00488] 以下の研究は、Chow et al.,J.ClinによりPharmacology.2018;0(0):1-7(doi:10.1002/jcph.1257)で報告されており、これは、全ての目的で参照により全体が本明細書に組み込まれる。
【0493】
[00489] 抗狭心症薬ラノラジンは、主としてチトクロームP450−3A(CYP3A)酵素により代謝される。ケトコナゾール及びポサコナゾールなどの強力なCYP3A阻害剤との共投与は、高レベルのラノラジンによるQT延長のリスクがあるため禁忌である。この研究では、正常体重及びそれ以外は健康な肥満被験体におけるポサコナゾール薬物相互作用からの回復の時間経過を評価した。被験体は、ベースラインの対照状態、ポサコナゾールの共投与期間中に再び、及びポサコナゾール中止後2週間の間に4回の追加時点で、ラノラジンの単回投与を受けた。ポサコナゾールの共投与により、濃度曲線下のラノラジン面積(AUC)幾何平均比は、正常では算術平均係数3.9倍、肥満被験体では2.8倍増加した。ポサコナゾールの処置後のウォッシュアウトは、正常では遅く(平均半減期36時間)及び肥満被験体ではさらに延長(64時間)された。ベースラインに向かうラノラジンAUCの回復は遅延した。AUCは、ポサコナゾールを停止してから7〜14日間、正常体重及び肥満被験体でベースラインを顕著に上回ったままであった。現行の製品ラベル表示では、強力なCYP3A阻害剤の中止後、ラノラジンを安全に投与できるようになるまでのラノラジンの投与の遅延、又は減量についての必要性に対処していない。ラノラジンの投与を例えば、ボディマス指数18.5〜24.9kg/m
2の患者では、ポサコナゾール中止後7日間、ボディマス指数が35kg/m
2以上の患者では、ラノラジン再開後12日間、500mgを1日2回に制限するべきであると推奨する。
【0494】
[00490] 方法。研究施設及び治験審査委員会。この研究は、フロリダ州デランドにあるAvail Clinical Researchで実施された。研究プロトコル及び同意書は、テキサス州オースティンにあるIntegReviewによって審査及び承認された。全ての研究参加者は、あらゆる研究手順開始前に書面によるインフォームドコンセントを提供した。さらに、この研究はヘルシンキ宣言、調和国際会議の良き臨床上の基準ガイドライン、及び適用される規制要件に従い実施された。
【0495】
[00491] 被験体。19歳から50歳までの合計30人の被験体が研究に登録された(表9)。研究被験体の43%は男性で、活動的な医学的疾患のエビデンスはなく、肥満を除いて、処方薬も服用していない全てが健康な成人であった。
【0496】
[00492] この研究は、ボランティアの2つのコホートが含まれていた。第1は、正常体型の被験体(BMI18.5〜24.9kg/m
2、両端を含む、n15)で構成されており、第2は、肥満体型の被験体(BMI 2:35kg/m
2、n15)で構成されていた。被験体を可能な限り性別及び年齢で一致させた。サンプルサイズは検出力に基づいていた。
【0497】
[00493] 研究参加に可能性のある者は、研究開始から30日以内にスクリーニング及び評価を受けた。手順には、病歴及び精神病歴、身体検査、心電図(ECG)、血液学的及び生化学的スクリーニング、並びに乱用薬物の尿検査が含まれていた。全ての研究参加者は健康で活動的な禁煙の成人であり、重大な医学的又は精神的疾患の病歴はなく、処方薬を服用していなかった。肥満被験体は、代謝又はその他の肥満に関する合併症はなかった。両方の群で妊娠している可能性のある女性は、妊娠検査で陰性であり、研究期間中、妊娠のリスクを回避することに同意した。被験体は、研究日1日目及び15日目のラノラジン投与前及び投与後4時間、並びに30日目の退院前に12誘導心電図を3回連続で計測された。
【0498】
[00494] 被験体の胴囲を手動で測定した。全ての被験体のアンドロイド脂肪率は、二重エネルギーX線吸収測定によって決定された。総アンドロイド脂肪(総体脂肪)は、体重及びアンドロイド脂肪率の積として計算された。
【0499】
[00495] 手順。被験体は、研究日1日目、15日目、18日目、22日目、25日目及び29日目の朝にラノラジン(500mg徐放錠)を投与された。ラノラジン投与前及び投与後1時間後、2時間後、4時間後、6時間後、8時間後、12時間後、18時間後、24時間後、及び32時間後に、静脈血サンプルをエチレンジアミン四酢酸(EDTA)含有チューブに留置カテーテル又は別の静脈穿刺から吸引した。サンプルを遠心分離し、血漿を分離し、ラノラジンの血漿濃度アッセイ時まで−70℃で凍結した。
【0500】
[00496] 研究2日目に、被験体はポサコナゾール(300mgを1日2回の遅延放出性錠剤)を投与され、3〜15日目の朝に、被験体はポサコナゾール(毎日300mgの遅延放出性錠剤)を投与された。ポサコナゾールは食物と一緒に服用されるため、ポサコナゾールの投与後、臨床研究施設から退院する前に、被験体に施設でコンチネンタルブレックファーストを与えた。ポサコナゾール投与前2日目、5日目、8日目、12日目及び15日目、並びにラノラジン投与前18日目、22日目、25日目、及び29日目に、静脈血サンプルをEDTA含有チューブに吸引した。15日目のポサコナゾール投与5時間後の1つ追加の血液サンプルを採取し、おおよそのポサコナゾールの最大血漿濃度を定量した。サンプルを遠心分離し、血漿を分離し、ポサコナゾールの血漿濃度アッセイ時まで−70℃で凍結した。
【0501】
[00497] 分析方法。全てのバイオアッセイ分析は、Keystone Bioanalytical(ノースウェールズ、ペンシルバニア州)よって実施された。ポサコナゾールの分析のために、内部標準(ポサコナゾールd
4)が生体サンプルに追加された。血漿サンプルは、アセトニトリル中のギ酸を使用して沈殿させ、Phreeリン脂質除去チューブを使用して分離した。その後、サンプルのアリコートをタンデム質量分析トリプル四重極質量分析計(Sciex API-5500)を備えた高圧液体クロマトグラフィに注入した。分析カラムは、Imtakt USA(ポートランド、オレゴン州)のUnison CK-218、3μm粒子サイズHPLCカラム(50X2mm)であった。移動相は、水性成分(0.25%ギ酸及び10mmol/L水中ギ酸アンモニウム)並びに有機成分(0.1%アセトニトリル中のギ酸)で構成され、有機成分が35%から100%になるグラジエント(勾配)で送液された。観察されたm/z遷移は、ポサコナゾールで701.6→614.4及び内部標準で705.6→618.4であった。検量線は、1〜1000ng/mLの範囲であった(8つの濃度を2回)。この方法のアッセイ間精度(分散係数のパーセンテージとして)は4.28%〜7.14%であり、アッセイ間真度(相対誤差のパーセンテージとして)は7.02%〜3.12%であった。
【0502】
[00498] 血漿サンプル中のラノラジンの分析のために、内部標準(ラノラジン−d3)が生体サンプルに追加された。血漿サンプルをメチル第3ブチルエーテルにより抽出し、遠心分離し、上層をMeOH/水(50:50)を含むプラスチック製の注入バイアルに移した。次に、サンプルのアリコートを、タンデム質量分析トリプル四重極質量分析計(Sciex API-5500)を備えた高圧液体クロマトグラフィに注入した。分析カラムは、Imtakt USA(ポートランド、オレゴン州)のUnison CK-218、3μm粒子サイズHPLCカラム(50X2mm)であった。移動相は、水性成分(0.025%ギ酸及び10mmol/L水中ギ酸アンモニウム)並びに有機成分(0.1%アセトニトリル中のギ酸)で構成され、有機成分が15%から45%になるグラジエント(勾配)で送液された。観察されたm/z遷移は、ラノラジンで428.3-f279.2及び内部標準で431.3-f282.2であった。検量線は、5〜2500ng/mLの範囲であった(8つの濃度を2回)。この方法のアッセイ間精度(分散係数のパーセンテージとして)は1.49%〜4.88%であり、アッセイ内真度(相対誤差のパーセンテージとして)は−3.07%〜1.83%であった。
【0503】
[00499] 薬物動態及び統計的方法。各被験体につきラノラジンテストについて、血漿濃度曲線の最終対数線形位相を視覚的に特定し、対数線形回帰分析により最終速度定数(β)を決定した。これは、半減期(t
1/2)の算出に使用された。時間ゼロから最後の非ゼロ点までの血漿濃度曲線下面積は、線形台形法によって決定された。これに、最終的な非ゼロ濃度をβで割り計算された残余面積が追加され、無限大までに外挿された血漿濃度曲線下の総面積(AUC)が得られた。また、観察された最大血漿濃度(C
max)も表にした。変数を算術平均及びSDとして集計した。ラノラジンC
max及びAUCも、幾何平均及び90%CIとして集計された。
【0504】
[00500] 各被験体について、試験15日目の投与前のポサコナゾールの血漿濃度を定常状態濃度として使用した。ポサコナゾールの見かけのウォッシュアウト半減期は、15日目の血漿濃度から始まり、最後の非ゼロ値で終了する対数線形回帰分析によって計算された。正常体重及び肥満コホート間の相違を独立群に対してスチューデントのt検定により評価した。
【0505】
[00501] 研究日1日目及び15日目、18日目、22日目、25日目並びに29日目(対照群対ポサコナゾール投与後)の間の動態変数の相違は、ダネットのt検定を使用した非変換データ、又は幾何平均及びその相違の90%CIの比較によって評価された。
【0506】
[00502] QTcF値は、安全性の目的のため計測された12誘導心電図の読み取りから電子的に決定された。このプロトコルは徹底したQT研究は含まれていなかった;しかしながら、安全性データは記録され、QT及びQTcF値の平均、標準偏差及び標準誤差を表にした。ベースライン及び研究日1日目、15日目、及び30日目の相違を独立群に対してスチューデントのt検定により評価した。
【0507】
[00503] 結果。30人の被験体全てが研究日の1日目を完了し、27人の被験体が全研究プロトコルを完了した。(1人の被験体に1日目に誤って治験薬の誤った用量が与えられた;この被験体は、適切な休薬期間の後、新しい被験体番号で再登録することが許可された。)2人の肥満被験体と1人の正常体重の被験体が、全ての試験手順が完了する前に試験を辞退した。正常体重群では、ラノラジン処置に関連した可能性のある腹痛のため、1人の被験体が中止された。肥満群では、1人の被験体が個人的な理由により同意を撤回し、1人の被験体が治験薬とは無関係の有害事象(知覚異常)により中止された。
【0508】
[00504] 肥満被験体の身長は正常体重の被験体と同程度であったが、年齢、体重、BMI、及び総体脂肪の割合が顕著に高かった(表9)。
【0509】
【表17】
【0510】
[00505] ポサコナゾールの血漿濃度は、正常体重の被験体よりも肥満被験体の方が低かった(
図5);しかしながら、この相違は有意に至らなかった。これは、正常体重の被験体と比較して、ポサコナゾールの血漿濃度が肥満患者で低いことが観察された肥満被験体において、ポサコナゾール薬物動態が変化していたという以前の観察と一致している。15日目のトラフ値(投与前)定常状態のポサコナゾール濃度は、正常体重の被験体で3071±1422ng/mL、肥満被験体で2258±952ng/mLであった。しかしながら、驚くべきことに、肥満被験体におけるポサコナゾールの投与後のウォッシュアウト半減期は、正常体重の被験体におけるそれと比較して、顕著に増加したことも観察された(それぞれ64.3時間及び35.8時間)。ポサコナゾールの血漿濃度は、ほとんどの被験体で処置を停止した後、少なくとも2週間持続した(
図5)。
【0511】
[00506] 1日目のラノラジンについての幾何平均AUCは、正常体重の被験体及び肥満被験体で同程度であった(それぞれ、6454ng h/mL及び6955ng h/mL)。同様に、1日目の幾何平均C
maxは群間で顕著な相違はなかった(正常体重の被験体及び肥満被験体で、それぞれ664.7±318.2ng/mL及び559.1±270.7ng/mL)。正常体重の被験体と肥満被験体の両方で、15日目、18日目、及び22日目のラノラジンの幾何平均AUC及びCmaxは、1日目と比較して顕著に増加した(
図6、表10)。AUC及びCmaxは群間で顕著な相違はなかった。1日目のt1/2は、肥満被験体ではわずかに延長したが(正常体重の被験体及び肥満被験体で、それぞれ4.99±1.50時間及び6.02±1.75時間)、この相違は有意に至らなかった(P=.126、表10)。
【0512】
【表18】
【0513】
[00507] 各コホート内で、ポサコナゾール及びラノラジンの相互作用は、AUC幾何平均比(GMR)及び90%CIにより決定されたように、1日目と比較して15日目が最大であった。相互作用の大きさは、18日目から29日目に減少した;しかしながら、29日目のラノラジンの血漿濃度は、1日目と比較してまだ増加していた(
図7、表11)。AUC GMR 90%CIの下限値も、正常体重の被験体及び肥満被験体の両方で7日間1.0を超えたままだった。Cmax GMR及び90%CIは同様の傾向を示し、表11で見出すことができる。
【0514】
【表19】
【0515】
[00508] 心電図データから、研究日30日目に、スクリーニング値からのQTcF間隔の平均変化が、研究を完了した正常体重の被験体では12.9±16ミリ秒、研究を完了した肥満被験体では2.6±11ミリ秒であることが明らかになった(表12)。
【0516】
【表20】
【0517】
[00509] 考察。本研究は、とりわけ健康な成人で、ポサコナゾール投与中又は中止後のラノラジンの血漿濃度に対する肥満の影響を評価した。ラノラジンの血漿濃度及びQTc間隔の増加との間の既知である線形相関により、安全リスクを最低限にするために、この研究の試験では、500mgという低い市販用量が選択された。
【0518】
[00510] ポサコナゾールの併用なし又は併用中、肥満及び正常体重の被験体は、同程度のCmax、AUC及びt1/2を示した(表10)。ポサコナゾール投与の中止後、肥満被験体と正常体重の被験体の両方が、ラノラジンレベルの上昇が数日間の持続を示した。興味深いことに、ラノラジンのt1/2は、相互作用の大きさと共にわずかに増加した。15日目のCmaxのポサコナゾールの効果の大きさは、正常体重及び肥満被験体間で同程度であった(それぞれCmax GMR=2.16及び2.18)。相互作用は、正常体重及び肥満被験体においてそれぞれ7日間及び10日間Cmax GMRが1.5を超えて持続した。15日目のAUCの相互作用の大きさは、正常体重の被験体の方が肥満被験体よりも大きかった(AUC GMR、それぞれ15日目/1日目=3.88及び2.90)。しかしながら、15日目以後、相互作用の大きさは、肥満及び正常体重の被験体で同程度であり、ポサコナゾールが体から排出されたため減少した(
図7)。ラノラジン及び残留ポサコナゾール間の相互作用は、正常体重及び肥満被験体においてポサコナゾール投与中止後、それぞれ少なくとも7日間及び10日間AUC GMRが1.5を超えて持続した。
【0519】
[00511] 1.5のCmax及びAUC GMRは、ラノラジン及び中程度のCYP3A阻害剤であるジルチアゼムの間の承認前の薬物間相互作用試験でも観察された。
【0520】
[00512] これらの承認前試験の結果に基づいて、ラノラジンの現在の処方指示では、中程度のCYP3A阻害剤と併用する場合、ラノラジンの最大用量は500mgを1日2回に制限するべきであり、ラノラジンは、ポサコナゾールのような強力なCYP3A阻害剤とは併用禁忌である。QT間隔が増加すると、不整脈のリスクが増加するため、これらの推奨投与量は、ラノラジンの血漿濃度及びQT間隔の線形相関に基づいている。
【0521】
[00513] この研究を完了した27人の被験体の間で、スクリーニングと比較して、正常体重患者で30日目に平均12.9ミリ秒のQTcF間隔の増加が観察された。肥満被験体の平均QTcF間隔は2.6ミリ秒であった。正常な被験体の12.9ミリ秒の増加は統計的に有意であった(P=.012)(表12)。QTcFの変化は安全性心電図データから観察されたものであり、徹底したQT研究から得られたものではなかった;しかしながら、QT延長薬に関する現在のFDAガイダンスを考えると、この研究結果に注意することは重要である。
【0522】
[00514] この研究は、ポサコナゾールとの持続的な薬物間相互作用の最初の報告の一つである。ポサコナゾールによるCYP3Aの時間依存性阻害は最小限であるが、これらの研究の結果は、ポサコナゾールによるCYP3Aの阻害が投与中止後も持続するため、臨床診療で説明するべきであることを示唆する。
【0523】
[00515] 現在の臨床診療では、ポサコナゾールによる処置が必要なラノラジンの患者は、ポサコナゾールによる処置中はラノラジンの服用を中止し、ポサコナゾールレジメンの終了直後にラノラジンを再開して慢性狭心症の処置を再開する。この研究の結果は、残留ポサコナゾールレベルによる薬物間相互作用を避けるために、ポサコナゾールを停止した後、医師が患者にラノラジンの投与を遅延/制限するよう指示すべきであることを示唆している。
【0524】
[00516] 結論。強力なCYP3A阻害剤として知られるポサコナゾールは、併用投与中及び中止後数日間、臨床的に関連があり、潜在的に危険な程度までラノラジン濃度を増加させる。定常状態のポサコナゾール濃度は、正常体重の被験体よりも肥満被験体の方が低いが、相互作用の持続が肥満者及び正常体重者の両方で観察されるように、その半減期は肥満被験体で増加する。ラノラジン及び残留ポサコナゾール間の相互作用の大きさは、ラノラジンの血漿濃度を上昇させ、重篤なQTc延長及び潜在的に致命的な不整脈のリスクをある程度まで上昇させる。この試験の結果に基づいて、ラノラジンの投与は、BMI18.5〜24.9kg/m
2の患者では、ポサコナゾール中止後7日間、BMIが35kg/m
2以上の患者では、ラノラジン再開後12日間、500mgを1日2回に制限するべきである。
前記患者が、ポサコナゾール処置を中止してから2〜42日間、前記CYP3A4基質薬物の前記基準用量の約70%以下の前記CYP3A4基質薬物の用量で処置される、請求項1又は2に記載の医薬組成物。
前記患者が、ポサコナゾール処置を中止してから2〜42日間、前記CYP3A4基質薬物の前記基準用量の約50%以下の前記CYP3A4基質薬物の用量で処置される、請求項1又は2に記載の医薬組成物。
前記患者が、以前にドセタキセルを含有する処置レジメンで処置されたホルモン不応性転移性前立腺癌、以前にドセタキセルを含有する処置レジメン、心不全及び抗利尿ホルモン異常症候群(SIADH)の患者を含む、臨床的に有意な多血症及び正常血液量の低ナトリウム血症の処置で処置されたホルモン不応性転移性前立腺癌、高用量のシスプラチンを含む高催吐性の癌化学療法(HEC)の初期及び反復過程に関連する急性及び遅延性の悪心及び嘔吐の予防、中催吐性の癌化学療法(MEC)の初期及び反復過程に関連する遅延性の悪心及び嘔吐の予防、切迫性尿失禁、切迫性、及び頻尿の症状を伴う過活動膀胱、腫瘍がFDAの認可を受けた試験により検出される上皮増殖因子受容体(EGFR)のエクソン19欠失又はエクソン21(L858R)置換変異を有し、進行後の第一選択処置、維持処置、又は第二選択以上の処置を受けている、転移性非小細胞肺癌(NSCLC)、ゲムシタビンと組み合わせた、局所進行性、切除不能又は転移性膵臓癌、補助療法の完了中又は完了から6ヶ月以内に、以前に転移性疾患の治療を受けているか、又は疾患の再発を発症している患者において、以前にトラスツズマブ及びタキサンを別々に又は組み合わせて投与された、HER−2陽性の転移性乳癌、以前の治療に対する耐性又は不耐性を有する、慢性期、加速期、又は急性期の成人のPh+慢性骨髄性白血病(CML)、メシル酸イマチニブに対する疾患の進行又は不耐性後の胃腸間質腫瘍(GIST)、進行性腎細胞癌(RCC)、切除不能、局所進行性又は転移性疾患を有する患者の進行性高分化型膵神経内分泌腫瘍(pNET)、他の抗レトロウイルス薬と組み合わせた、体重が少なくとも10kgの2歳以上の患者のCCR5指向性HIV−1感染、進行性腎細胞癌、以前に化学療法を受けたことのある進行性軟部組織肉腫、I型双極性障害に関連する躁病エピソード及び混合エピソード、大うつ病性障害、自閉症性障害に関連する過敏症、トゥレット障害、統合失調症又は双極性躁病に関連する興奮、1つの以前の全身療法に失敗した後の進行性腎細胞癌、ダパグリフロジンによる制御が不十分であるか、又はダパグリフロジン及びサキサグリプチンで既に処置されている2型糖尿病(T2DM)を有する成人の血糖コントロールを改善すること、進行性の転移性甲状腺髄様癌(MTC)、以前に抗血管新生療法を受けたことのある進行性腎細胞癌(RCC)、他のチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)療法が適応されない成人の慢性期、加速期、又は急性期の慢性骨髄性白血病(CML)又はPh+ALL、成人のT315I陽性CML(慢性期、加速期、又は急性期)又はT315I陽性フィラデルフィア染色体、陽性急性リンパ芽球性白血病(Ph+ALL)、侵襲性アスペルギルス症、侵襲性ムコール症、ホモ接合型家族性高コレステロール血症(HoFH)を有する患者の低密度リポタンパク質コレステロール(LDL−C)、総コレステロール(TC)、アポリポタンパク質B(apoB)、及び非高密度リポタンパク質コレステロール(非HDL−C)を減少させること、成人の統合失調症、閉経後の女性における初期内分泌療法としてのアロマターゼ阻害剤、又は内分泌療法後の疾患の進行を有する女性におけるフルベストラントと組み合わせた、ホルモン受容体(HR)陽性、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌、大うつ病性障害(MDD)、標準処置に十分応答しなかったトゥレット障害を有する患者の運動性及び音声チックの抑制、レナリドマイド及びプロテアソーム阻害剤を含む少なくとも2つの以前の治療を受け、最後の治療の完了から60日以内に疾患の進行を示した患者の多発性骨髄腫の処置、プラチナベースの第一選択化学療法の4サイクル後に疾患が進行していない非小細胞肺癌(NSCLC)、少なくとも1つの以前の化学療法レジメンに失敗した後の局所進行性又は転移性NSCLC、局所進行性、切除不能又は転移性膵臓癌、切迫性尿失禁、切迫性、及び頻尿の症状を伴う過活動膀胱、スニチニブ又はソラフェニブによる処置に失敗した後の進行性腎細胞癌(RCC)、処置介入の必要はあるが治療的外科切除の対象ではない結節性硬化症(TS)に関連する上衣下巨細胞性星細胞腫(SEGA)、腎血管筋脂肪腫、結節性硬化症複合体、内分泌療法及び転移した状態での以前の化学療法後の疾患の進行を伴う、ホルモン受容体(HR)陽性、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌を有する成人患者の処置のための単剤療法として、フルベストラントと組み合わせた、内分泌療法後の疾患の進行を伴う、女性のHR陽性、HER2陰性の進行性又は転移性乳癌、臨床及び/又はインビトロアッセイのデータに基づいて、アイバカフトールに反応するCFTR遺伝子に1つの変異を有する、2歳以上の患者の嚢胞性線維症(CF)、3つ以上の以前の化学療法のラインで処置された、有害な、又は有害である疑いのある成人患者の生殖細胞系列BRCA変異進行性卵巣癌、原発性骨髄線維症、真性赤血球増加症後骨髄線維症及び本態性血小板血症後骨髄線維症を含む中リスク又は高リスクの骨髄線維症、ヒドロキシ尿素に対して不十分な応答を示したか、又はヒドロキシ尿素に対して不耐性である、真性赤血球増加症患者、大うつ病性障害(MDD)の処置のための抗うつ薬に対する補助療法として、統合失調症、F508del突然変異につきホモ接合型であるか、又はインビトロのデータ及び/又は臨床的エビデンスに基づいてテザカフトール/アイバカフトールに反応する嚢胞性線維症膜貫通コンダクタンス調節因子(CFTR)遺伝子に少なくとも1つの変異を有する、12歳以上の患者の嚢胞性線維症(CF)、以前にフルオロピリミジン、オキサリプラチン、及びイリノテカンベースの化学療法、抗VEGF療法、並びにRAS野生型の場合は抗EGFR療法で処置された、転移性結腸直腸癌(CRC)患者、以前にメシル酸イマチニブ及びリンゴ酸スニチニブで処置された、局所進行性で切除不能又は転移性の胃腸間質腫瘍(GIST)患者、以前にソラフェニブで処置された肝細胞癌(HCC)、リバビリンを伴う又は伴わない、ソホスブビルによる慢性HCV遺伝子型1又は3感染症、腫瘍がFDAの認可を受けた試験により検出される未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)又はROS1陽性である患者の転移性非小細胞肺癌(NSCLC)、以前の癌又はその処置に関する慢性疼痛を有し、頻繁な(例えば、毎週)オピオイド用量漸増を必要としない患者を含む、慢性の非癌性疼痛を有する成人患者におけるオピオイド誘発性便秘(OIC)、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を有する患者の切除不能又は転移性黒色腫、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E又はV600K突然変異を有する患者の切除不能又は転移性黒色腫のトラメチニブと組み合わせた処置;FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E又はV600K突然変異、及び完全切除後のリンパ節転移を有する患者の黒色腫、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を有する患者の転移性非小細胞肺癌(NSCLC)、満足な局所処置の選択肢がないBRAF V600E突然変異を有する患者の局所進行性又は転移性の未分化甲状腺癌(ATC)、リバビリンを伴う又は伴わない成人の慢性HCV遺伝子型1又は4感染症の処置、非転移性去勢抵抗性前立腺癌を有する患者の処置、クリゾチニブを進行しているか、又はクリゾチニブに対して不耐性である、未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)陽性の転移性非小細胞肺癌(NSCLC)を有する患者の処置、2歳以上の患者のレノックス・ガストー症候群又はドラベ症候群に関連する発作の処置、少なくとも2つの以前の全身療法を受けた、再発性濾胞性リンパ腫(FL)を有する成人患者の処置、少なくとも2つの以前の治療後の再発性又は難治性の慢性リンパ性白血病(CLL)又は小リンパ球性リンパ腫(SLL)を有する成人患者の処置、少なくとも2つの以前の全身治療後の再発性又は難治性の濾胞性リンパ腫(FL)を有する成人患者の処置、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E又はV600K突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫を有する患者のビニメチニブと組み合わせた処置、著しい苦痛又は対人関係の困難を引き起こし、共存する医学的若しくは精神的状態;人間関係の問題;又は薬物若しくは他の医薬物質の影響によるものではない、性的欲求が低いことを特徴とする後天性、全身性の性欲低下障害(HSDD)を有する閉経前女性の処置、安静時心拍数が70拍/分以上の洞調律で、ベータ遮断薬の最大耐容量を服用しているか、又はベータ遮断薬の使用が禁忌である、左室駆出率が35%以下の安定した症候性慢性心不全を有する患者の心不全の悪化による入院のリスクを低減すること、FDAの認可を受けた試験によって検出される感受性IDH1変異を伴う再発性又は難治性の急性骨髄性白血病(AML)を有する成人患者の処置、ボルテゾミブ及び免疫調節剤を含む、少なくとも2つの以前のレジメンを受けた、多発性骨髄腫を有する患者の処置、手術若しくは放射線療法後に再発した局所進行性基底細胞癌(BCC)を有する成人患者、又は手術若しくは放射線療法の対象ではない成人患者の処置、FDAの認可を受けた試験によって検出されるBRAF V600E突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫を有する患者の処置、並びにBRAF V600突然変異を伴うエルトハイム・チェスター病を有する患者の処置からなる群から選択される疾患又は症状に対して前記CYP3A4基質薬物で処置される、請求項1に記載の医薬組成物。
前記CYP3A4基質薬物が、アリピプラゾール(Abilify又はAbilify Maintena)であり、前記患者が、成人の統合失調症、成人のI型双極性障害の維持単剤療法処置、統合失調症、I型双極性障害に関連する躁病エピソード及び混合エピソードの急性処置、大うつ病性障害の補助処置、自閉症性障害に関連する過敏症、トゥレット障害、及び統合失調症又は双極性躁病に関連する興奮からなる群から選択される疾患又は症状に対して処置される、請求項1に記載の医薬組成物。
前記CYP3A4基質薬物が、パゾパニブであり、前記患者が、進行性腎細胞癌、及び以前に化学療法を受けたことのある進行性軟部組織肉腫からなる群から選択される疾患又は症状に対して処置される、請求項1に記載の医薬組成物。
前記CYP3A4基質薬物が、パルボシクリブであり、前記患者が、内分泌療法後の疾患の進行を有する女性におけるフルベストラントと組み合わせた、ホルモン受容体(HR)陽性、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌、及び閉経後の女性における初期内分泌療法としてのアロマターゼ阻害剤と組み合わせた、ホルモン受容体(HR)陽性、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌からなる群から選択される疾患又は症状に対して処置される、請求項1に記載の医薬組成物。
前記CYP3A4基質薬物が、アイバカフトールであり、アイバカフトールが、12ヶ月以上の年齢の患者の嚢胞性線維症(CF)の処置に適応される、請求項1に記載の医薬組成物。
前記CYP3A4基質薬物が、アベマシクリブであり、前記患者が、内分泌療法後の疾患の進行を伴う、ホルモン受容体(HR)陽性、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌を有する女性の処置に、フルベストラントと組み合わせてアベマシクリブを投与され、又は内分泌療法及び転移した状態での以前の化学療法後の疾患の進行を伴う、HR陽性、HER2陰性の進行性又は転移性乳癌を有する成人患者の処置のための単剤療法としてアベマシクリブを投与され、又はホルモン受容体(HR)陽性、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の進行性又は転移性乳癌を有する閉経後の女性の処置に、初期内分泌療法としてのアロマターゼ阻害剤と組み合わせてアベマシクリブを投与される、請求項1に記載の医薬組成物。
前記CYP3A4基質薬物が、ブレクスピプラゾールであり、前記患者が、大うつ病性障害(MDD)及び統合失調症の処置のための抗うつ薬に対する補助療法としてブレクスピプラゾールで処置される、請求項1に記載の医薬組成物。
前記CYP3A4基質薬物が、エンコラフェニブであり、前記患者が、BRAF V600E又はV600K突然変異を伴う切除不能又は転移性黒色腫を有する患者の処置に、ビニメチニブと組み合わせてエンコラフェニブを投与される、請求項1に記載の医薬組成物。
患者において慢性リンパ性白血病(CLL)、小リンパ球性リンパ腫(SLL)及び急性骨髄性白血病(AML)から選択される状態を処置する方法において使用するための、ベネトクラックスを含む医薬組成物であって、前記患者はポサコナゾールで処置されており、前記方法が:
(a)ポサコナゾール処置を中止すること;
(b)工程(a)においてポサコナゾール処置を中止してから2〜42日間、400mgのベネトクラックスを含む前記医薬組成物の投与を延期すること;次いで
(c)400mgのベネトクラックスを含む前記医薬組成物を投与すること;
を含む、医薬組成物。
前記患者が、工程(a)においてポサコナゾール処置を中止することに先だって、10mg〜200mgのベネトクラックスをポサコナゾールと同時に投与される、請求項1に記載の医薬組成物。
前記患者が、工程(a)においてポサコナゾール処置を中止してから、工程(c)で400mgのベネトクラックスを含む前記医薬組成物を投与するまで、10mg〜200mgのベネトクラックスを投与される、請求項4に記載の医薬組成物。