特表2021-511720(P2021-511720A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-511720(P2021-511720A)
(43)【公表日】2021年5月6日
(54)【発明の名称】無線周波数フィルター
(51)【国際特許分類】
   H01P 1/208 20060101AFI20210409BHJP
   H01P 1/205 20060101ALI20210409BHJP
   H01P 7/04 20060101ALI20210409BHJP
   H01P 7/06 20060101ALI20210409BHJP
【FI】
   H01P1/208 Z
   H01P1/205 B
   H01P7/04
   H01P7/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2020-538959(P2020-538959)
(86)(22)【出願日】2018年12月27日
(85)【翻訳文提出日】2020年7月14日
(86)【国際出願番号】KR2018016702
(87)【国際公開番号】WO2019151655
(87)【国際公開日】20190808
(31)【優先権主張番号】10-2018-0012485
(32)【優先日】2018年1月31日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ
(71)【出願人】
【識別番号】516083818
【氏名又は名称】ケイエムダブリュ インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】KMW INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110001586
【氏名又は名称】特許業務法人アイミー国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】スン ベ パク
(72)【発明者】
【氏名】ジョン−ヘ キム
(72)【発明者】
【氏名】ナム−シン パク
【テーマコード(参考)】
5J006
【Fターム(参考)】
5J006HA02
5J006HA17
5J006HA18
5J006HC01
5J006JA13
5J006JA17
5J006LA03
5J006LA11
5J006LA21
5J006LA25
5J006LA28
5J006NA01
5J006NA07
5J006NB07
5J006NC03
5J006ND03
5J006NE11
5J006NF01
(57)【要約】
【課題】ノッチ構造を有する無線周波数フィルターを提供する。
【解決手段】無線周波数フィルターは、複数のキャビティ(cavity)を形成する複数の隔壁及び一側に開放面を有する中空型ハウジング、前記ハウジングの開放面を遮蔽するカバー、前記ハウジングの前記キャビティ内に位置する複数の共振素子、前記複数の共振素子のうちの少なくとも2つの共振素子の間の隔壁を横断するカップリング基板、及び、前記カバーを貫通して前記ハウジング内部に貫入するチューニングスクリューを含み、前記カップリング基板が横断する隔壁は、前記本方面から第1の深さに形成し、前記カップリング基板が貫通する支持窓及び前記開放面から前記第1の深さよりも深い第2の深さで形成し、前記チューニングスクリューが内部に貫入するチューニング窓を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のキャビティ(cavity)を形成する複数の隔壁及び一側に開放面を有する中空型ハウジングと、
前記ハウジングの開放面を遮蔽するカバーと、
前記ハウジングの前記キャビティ内に位置する複数の共振素子と、
前記複数の共振素子のうちの少なくとも2つの共振素子の間の隔壁を横断するカップリング基板、及び、
前記カバーを貫通して前記ハウジングの内部に貫入するチューニングスクリューを含み、
前記カップリング基板が横断する隔壁は、前記開放面から第1の深さに形成し、前記カップリング基板が貫通する支持窓及び前記開放面から前記第1の深さよりも深い第2の深さで形成し、前記チューニングスクリューが内部で貫入するチューニング窓を含む、無線周波数フィルター。
【請求項2】
前記支持窓及びチューニング窓は、前記カップリング基板が横断する隔壁に「L」字状の窓構造を形成する、請求項1に記載の無線周波数フィルター。
【請求項3】
前記チューニングスクリューが前記チューニング窓内部に貫入する深さが深いほど、前記複数の共振素子のうちの少なくとも2つの共振素子の間のインダクタンスが増加するように構成する、請求項1に記載の無線周波数フィルター。
【請求項4】
前記カップリング基板は、ベース基板及び前記ベース基板の少なくとも一面に形成した導電パターン層を含み、
前記導電パターン層は、前記2つの共振素子に隣接するように配置する複数の容量性パッド部及び前記容量性パッド部をつなぐ連結線路部を含む、請求項1に記載の無線周波数フィルター。
【請求項5】
前記ベース基板及び前記導電パターン層のうちの1つ以上は、ダンベル形状を有する、請求項4に記載の無線周波数フィルター。
【請求項6】
前記ベース基板は、さらに、長方形状を有し、前記チューニングスクリューが貫通可能なスクリュー貫通穴を含む、請求項4に記載の無線周波数フィルター。
【請求項7】
前記カップリング基板は前記ハウジングの高さ方向に沿って配置し、前記容量性パッド部を前記2つの共振素子の共振棒に並ぶように隣接配置する、請求項4に記載の無線周波数フィルター。
【請求項8】
前記ベース基板の他面は前記支持窓の一側を形成する前記隔壁の一側壁上に接着する、請求項7に記載の無線周波数フィルター。
【請求項9】
前記支持窓は、前記カップリング基板が横断する隔壁の一部を除去して形成し、前記カップリング基板は前記支持窓の下部を形成する隔壁の支持顎上に配置する、請求項1に記載の無線周波数フィルター。
【請求項10】
前記カップリング基板は前記支持顎上に半田付けにより接着する、請求項9に記載の無線周波数フィルター。
【請求項11】
さらに、前記支持顎上に形成し、前記2つの共振素子をつなぐ直線に平行して延びる定着溝を含み、前記カップリング基板の少なくとも一部は、前記定着溝内に配置する、請求項9に記載の無線周波数フィルター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線周波数フィルターに関し、具体的にキャビティ型無線周波数フィルターに関する。
【背景技術】
【0002】
キャビティ型無線周波数フィルター(以下、「フィルター」とも略称する)は、通常、金属製のハウジング内に形成した直方体などの多数の収容空間、すなわちキャビティ(cavity)を備え、各キャビティの内部に、例えば、誘電体共振素子(DR:Dielectric Resonance element)または金属共振棒で構成した共振素子をそれぞれ備えて高周波の共振を発生させる。場合に応じて、誘電体共振素子なしに、キャビティ自体の形状で共振を発生させる構造を有する場合もある。また、このようなキャビティ型無線周波数フィルターで、通常キャビティ構造の上部には、該当キャビティの開放面を遮蔽するカバーを備え、カバーには、該当無線周波数フィルターのフィルターリング特性をチューニングするためのチューニング構造として、多数のチューニングネジ及び該当チューニングネジを固定するためのナットが設けられる場合がある。キャビティ型無線周波数フィルターに関する一例としては、本出願人によって先出願された韓国公開特許公報第10−2004−100084号(名称:「無線周波数フィルター」、公開日:2004年12月02日、発明者:パク・ジョンギュ他の2人)に開示された例が挙げられる。
【0003】
このようなキャビティ型無線周波数フィルターは、無線通信システムで送受信無線信号の処理のために用いられ、特に、移動通信システムにて、基地局や中継器などに代表的に適用される。
【0004】
最近になって、移動通信システムで要求されるデータ処理容量の増大に応じて、無線データトラフィックの急増を解消するために、多数の(超)小型基地局を設置する方案が提案されている。これに加え、基地局内に設置する無線信号を処理する装置の軽量化及び小型化のための絶え間ない技術開発が進んでいる。特に、キャビティ型フィルターは、キャビティを有する構造の特性上、比較的相当大きなサイズが要求されるので、このようなキャビティ型フィルターの小型化、軽量化がより一層重要な考慮事項として浮上している。
【0005】
一方、無線周波数フィルターの重要な特性としては、挿入損失とスカート特性がある。挿入損失とは信号がフィルターを通過しながら損失する電力を意味し、スカート特性とは、フィルターの通過帯域と阻止帯域が急な程度を意味する。挿入損失とスカート特性は、フィルターの段数(次数)に応じて互いにトレードオフ(Trade Off)する関係にある。フィルターの段数が高くなるほどスカート特性はよくなるが、挿入損失は悪くなるという関係が成立する。
【0006】
フィルターの段数を上げずに、フィルターのスカート特性を改善するためにノッチ(減衰極)を形成する方法が主に用いられる。ノッチを形成する最も一般的な方法として、クロスカップリング方法がある。
【0007】
クロスカップリング方式のノッチ構造は、通常回路的に連続しない2つのキャビティ内の共振素子間に位置した金属加工物、例えば、金属棒がキャビティ間の隔壁を貫通して共振素子間の静電容量カップリングを形成する構造を有する。このような金属棒は、2つのキャビティ間を区分する内壁に貫通するように設ける。この時、金属棒を内壁と電気的に隔離させるために、金属棒の外側はテフロン(登録商標)のような誘電体材料(図示せず)の支持物によって囲まれた後に、内壁に結合する。このとき、内壁にて金属棒が設けられる部位は、貫通孔構造で形成してもよい。しかし、貫通孔を内壁に形成することは、作業工程上容易ではないため、内壁の上端を一部削り、該当削られた部位に前記支持物で囲まれた金属棒を設けることが一般的である。このような支持物は、金属棒の絶縁の役割のみならず、前記内壁にて削られた部位の形状とかみ合う形を有し、該当設けられる部位に固定することで、結果的に金属棒を固定するように支持する。
【0008】
このようなクロスカップリング方法を用いたノッチ形成に関する技術としては、「K&L Microwave」社の米国特許番号第6,342,825号(名称:「Bandpass filter having tri-section」、発明者:Rafi Hershtig、特許日:2002年1月29日)、または「RADIO FREQUENCY SYSTEMS」社の米国特許番号第6,836,198号(名称:「Adjustable capacitive coupling structure」、発明者:Bill Engst、特許日:2004年12月28日)に開示された例を挙げられる。
【0009】
このようなクロスカップリング方式を利用したノッチ構造は、(超)小型基地局に適用する(超)小型のキャビティ型フィルターの実装時にもほぼ必須で適用することができる。このとき、小型フィルターの特性上、空間及びサイズの制約により、クロスカップリング方式を用いたノッチ構造において、望むカップリング量を得るためには、共振素子と金属棒との間の距離を非常に近接して設計しなければならない。ところで、金属加工で一般的に使われている、例えば、おおよそ、+/−0.03〜0.05mm程度の加工公差では共振素子と金属棒との間の距離が要求されるカップリング量に対応するように正確に具現するのは非常に難しく、これにより、製品間のクロスカップリング量のバラツキがひどくなる。
【0010】
これにより、(超)小型フィルターに適用するクロスカップリング方式のノッチ構造では、設計した構造を実際の製品に具現しようとする場合には、クロスカップリング構造の金属棒(及び共振素子)の製作及び設置時に非常に高い加工精度を必要とする。例えば、金属棒と共振素子との間の間隔で加工公差は約0.01mm以下が要求する場合もある。しかし、非常に精密な加工公差が要求される場合には、加工作業の難易度が増し、加工時間が長くなり、これは結果的に加工費の上昇を招いて生産歩留まりが低く、量産が困難になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
そこで、本開示で解決しようとする課題は、加工公差にも関わらず微調整が容易な無線周波数フィルターを提供することである。
【0012】
また、本開示で解決しようとする他の課題は、より小型化及び軽量化が可能なクロスカップリングノッチ構造を備えたキャビティ型無線周波数フィルターを提供することである。
【0013】
また、本開示で解決しようとするもう一つの課題は、より簡単で、製作が容易であり、安定した構造を有するので、安定したノッチ特性を与えられるクロスカップリングノッチ構造を備えたキャビティ型無線周波数フィルターを提供することである。
【0014】
本発明が解決しようとする課題は、以上で述べた課題に限られるのではなく、述べていないまた別の課題は、下の記載から当業者には明確に理解されるだろう。
【課題を解決するための手段】
【0015】
前記のような課題を解決するために、本発明の一側面による無線周波数フィルターは、複数のキャビティ(cavity)を形成する複数の隔壁及び一側に開放面を有する中空型ハウジングと、前記ハウジングの開放面を遮蔽するカバーと、前記ハウジングの前記キャビティ内に位置する複数の共振素子と、前記複数の共振素子のうちの少なくとも2つの共振素子間の隔壁を横断するカップリング基板、及び、前記カバーを貫通して前記ハウジングの内部に貫入するチューニングスクリューを含む。
【0016】
一方、カップリング基板が横断する隔壁は、前記開放面から第1の深さで形成され、前記カップリング基板が貫通する支持窓及び前記開放面から前記第1の深さよりも深い第2の深さで形成され、前記チューニングスクリューが内部に貫入するチューニング窓を含む。
【0017】
一方、支持窓及びチューニング窓は前記カップリング基板が横断する隔壁に「L」字状の窓構造を形成する。
【0018】
一方、無線周波数フィルターは、チューニングスクリューが前記チューニング窓内部に貫入する深さが深いほど、前記複数の共振素子のうちの少なくとも2つの共振素子間のインダクタンスが増加するように構成する。
【0019】
一方、カップリング基板は、ベース基板及び前記ベース基板の一面に形成した導電パターン層を含み、前記導電パターン層は、前記2つの共振素子に隣接するように配置する複数の容量性パッド部及び前記容量性パッド部をつなぐ連結線路部を含む。
【0020】
一方、前記ベース基板及び前記導電パターン層のうちの1つ以上は、ダンベル形状を有する。
【0021】
一方、前記ベース基板は、長方形状を有し、さらに、前記チューニングスクリューが貫通可能なスクリュー貫通穴を含む。
【0022】
一方、前記カップリング基板は前記ハウジングの高さ方向に沿って垂直に配置し、前記容量性パッドが前記2つの共振素子の共振棒に並ぶように隣接配置する。
【0023】
一方、前記ベース基板の他面は前記支持窓の一側を形成する前記隔壁の一側壁上に接着する。
【0024】
一方、前記支持窓は、前記カップリング基板が横断する隔壁の一部を除去して形成し、前記カップリング基板は前記支持窓の下部を形成する隔壁の支持顎上に配置する。
【0025】
一方、前記カップリング基板は前記支持顎上に半田付けによって接着する。
【0026】
一方、さらに、前記支持顎上に形成し、前記2つの共振素子をつなぐ直線に平行して延びる定着溝を含み、前記カップリング基板の少なくとも一部は、前記定着溝内に配置する。
【0027】
本発明の他の具体的な事項は詳細な説明及び図面に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明の一実施例に係るキャビティ型無線周波数フィルターについての分離斜視図である。
図2図1の無線周波数フィルターの点線四角ボックスで表示したA部分の切断面図である。
図3図2のIII−III’の部分切断面である。
図4】カップリング基板の上面図である。
図5】本発明の他の実施例に係るカップリング基板の支持構造を示す部分断面図である。
図6】本発明の他の実施例に係るカップリング支持構造にカップリング基板を配置した様子を示す部分断面図である。
図7】本発明のまた他の実施例に係る無線周波数フィルターの長方形のカップリング基板の上面図である。
図8図7に示した本発明のまた他の実施例に係る無線周波数フィルターの射撃型カップリング基板が隔壁上で支持される様子を示す部分断面図である。
図9】本発明のまた他の実施例に係る無線周波数フィルターの部分切開斜視図である。
図10図9に示した実施例の部分横断面図である。
図11図9に示した実施例の部分縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の一部の実施例を例示的な図面を介して詳しく説明する。各図面の構成要素に参照符号を付加するにあたり、同一の構成要素に対しては、たとえ他の図面上に表示されても、可能な限り同一の符号を有するように留意しなければならない。また、本発明を説明するにあたり、関連した公知の構成または機能についての具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすると判断した場合には、その詳しい説明は省く。
【0030】
以下で、添付した図面を参照して本発明に係る実施例を詳しく説明する。
【0031】
図1は、本発明の一実施例に係るキャビティ型無線周波数フィルターの分離斜視図である。
【0032】
図1を参照すると、本発明の一実施例に係るキャビティ型無線周波数フィルターは、中空型ハウジング20、カバー10、複数の共振素子31〜37、カップリング基板51、及びチューニングスクリュー61を含む。
【0033】
一実施例にて、キャビティ型無線周波数フィルターは、内部が中空であり、外部と遮断するキャビティを多数個(例えば、図1のように7つ)を有する筐体を備える。一実施例で、筐体は、例えば、7つのキャビティを形成し、その一側(例えば、上側)が開放したハウジング20と、前記ハウジング20の開放面を遮蔽するカバー10を含んで形成する。カバー10とハウジング20は、レーザ溶接や半田付け等により結合する構造を有してもよく、他にも固定ネジ(図示せず)によるネジ結合方式で結合することができる。
【0034】
前記ハウジング20及びカバー10は、金属、例えば、アルミニウムまたはその合金などの材質で構成し、電気的特性を向上させるためには、少なくともキャビティを形成する面に、銀又は銅の材質でメッキしてよい。前記共振素子もアルミ(合金)または鉄(合金)等の材質で構成してよく、銀または銅の材質でメッキを施してよい。
【0035】
図1に示した実施例でハウジング20内に、例えば、7つのキャビティ構造が多段につながるものとして例示する。つまり、7つのキャビティ構造が順次につながる構造とみてよい。ハウジング20の各キャビティは、その中心部に共振素子31、32、33、34、35、36、37をそれぞれ備える。また、ハウジング20にそれぞれのキャビティ構造が互い順次的なカップリング構造を有するために、互いに順次に接続構造を有するキャビティ構造の間には、連結通路の構造であるカップリング窓を形成する。このようなカップリング窓はキャビティ構造の相互間の隔壁201、202、203、204、205に該当する部位にて予め設定したサイズで一定の部分が除去された形態に形成してよい。
【0036】
前記図1に示した構造では、それぞれの共振素子31、32、33、34、34、35、36、37のうちの少なくとも一部は、同じ構造を有する。ただし、図1に示した実施例で、説明の便宜のために、共振素子がすべて同一の構造を有するものとして例示した。例えば、第1ないし第7の共振素子31〜37は、それぞれ円形の平板形状を有する平板部と、平板部を固定及び支持する支持台の構造で構成し、各支持台は、該当キャビティの内部床面、すなわちハウジング20に固定するように設置する。それぞれの共振素子31〜37における平板部及び支持台のより具体的な詳細構造は、該当フィルターの設計条件に応じて多様な構造を有してよく、互いに異なる詳細構造の共振素子が混在するように構成してもよい。
【0037】
カバー10には、各キャビティ構造の共振素子31〜37に対応して周波数チューニングのための第1ないし第7の陥没構造101、102、103、104、105、106、107を形成する。また、カバー10には、これ以外にもハウジング20にてそれぞれのキャビティ構造の連結通路構造であるカップリングウインドウに対応する部位にカップリングチューニングネジ穴111を多数個形成する。カップリングチューニングネジ穴111にカップリングチューニングのためのカップリングチューニングネジ41が適正な深さで挿入され、カップリングチューニング作業を実行できるようにする。このとき、カップリングチューニングネジ41は、さらに、エポキシ樹脂などのような別途の接着剤を利用して固定することができる。
【0038】
また、該当無線周波数フィルターの入力端子21及び出力端子22がハウジング20の一側面に形成することができる貫通穴などを介して設けられる。図1の例で、入力端子21と、第1の共振素子31が結合し、出力端子22は、第7の共振素子37とつながることを例示した。このとき、例えば、入力端子21の延長線路(図示せず)と、第1の共振素子31の支持台とが直接つながる方法で結合したり、非接触カップリング方式でつながるように構成することができる。
【0039】
前記したように、カバー10の構造は、通常のキャビティ構造を有する無線周波数フィルターで適用する方法と類似した構造を有してよく、例えば、本出願人によって先出願された韓国公開特許公報第10−2014− 0026235号(名称:「キャビティ構造を有する無線周波数フィルター」、公開日:2014年03月05日、発明者:バク・ナムシンの他2人)に開示した構造と類似した構造を有してよい。前記公開特許公報第10−2014−0026235号は、より一般的な構造であるチューニングネジ及び固定用ナットの締結構造を採用せずに、周波数チューニングが可能な、シンプルかつ単純化したフィルター構造を提案している。本発明の実施例に係るカバー10は、前記公開特許公報第10−2014−0026235号で開示したように、共振素子31〜37に対応する位置に1つまたは複数個の陥没構造102〜107を形成する。このような陥没構造102〜107に、外部打刻装置の打刻ピン(pin)による打刻又は押込みによってドットピン(dot peen)構造を多数個形成することで、周波数チューニングを可能にする。
【0040】
一方、本発明の他の一部の実施例では、カバー10に、より一般化した周波数チューニング方式を適用し、前記陥没構造12などの構造を形成せずに、周波数チューニングネジ及び固定用ナットを備えてもよい。ただし、前記周波数チューニングネジ及び固定用ナットを備える構造は、より複雑な構造であり、小型化するのは難しい。
【0041】
前記した構造を見てみると、本発明の一実施例に係る無線周波数フィルターでハウジング20及びカバー10に形成するキャビティ構造と、キャビティ内部に共振素子31〜37の構造は、従来と比較してより小さなサイズで具現できるという点以外には比較的類似した構造であってよい。しかし、本発明の実施例に係る微調整が可能なクロスカップリング構造は、従来と比較して改良した構造を有する。
【0042】
一実施例で、カップリング基板51は、少なくとも2つの共振素子間の隔壁204を横断するように配置する。図示した実施例で、カップリング基板51は、第4の共振素子34と第6の共振素子36との間の隔壁204を横断するように設けることを例示した。
【0043】
この時、第4の共振素子34のキャビティと第6の共振素子36のキャビティを区別する隔壁204には、該当カップリング基板51が設けられ、内部にチューニングスクリュー61が配置できるように、適切な部位を除去した形態の窓構造を形成する。
【0044】
また、カバー10には、カップリング基板51に対応する部位にノッチ特性をチューニングするためにチューニングスクリュー61が結合するノッチチューニング用の貫通穴121を形成する。ノッチチューニング用の貫通穴121にノッチチューニングのために適切な長さに設定したチューニングネジ61が挿入され、前記カップリング基板51と連動してノッチ特性のチューニング作業を実行することもできるようにする。このとき、チューニングスクリュー61は、全体的にネジ形態に形成し、ノッチチューニング用の貫通穴121とネジ結合を介して結合する構造を有してよい。このようなチューニングスクリュー61は、アルミニウム(合金)や真鍮(合金)のような導電性の金属材料で構成して銀メッキが施される。
【0045】
図2は、図1の無線周波数フィルターの点線四角ボックスで表示したA部分の切断面図であり、カップリング基板51を含んで、第4の共振素子34と、第6の共振素子36及びチューニングスクリュー61などの関連部位をより詳細に図示する。図3は、図2のIII−III’の部分の切断面である。理解のために、図2は、共振素子34、36に隠れたカップリング基板51の一部を点線で表示し、図3は隔壁204に隠れた第6の共振素子36の一部を点線で表示した。
【0046】
図4は、カップリング基板51の上面図である。理解のために、図4のカップリング基板51に重畳する共振素子34、36は、2点鎖線で示した。
【0047】
図2ないし図4を参照すると、本発明の一実施例で、隔壁204に形成した窓構造は、隔壁204の最上段部から、すなわち、カバー20を配置する開放面から第1の深さH1で形成する支持窓213及び開放面から第1の深さH1より深い第2の深さH2で形成するチューニング窓212を有する。カップリング基板51は、支持窓213を貫通し、支持窓213の下部を形成する隔壁の支持顎214上に配置する。一実施例で、支持窓213及びチューニング窓212は、隔壁204に「L」字状の窓構造を一緒に形成する。
【0048】
本発明の一実施例で、カップリング基板51は、支持窓213内で隔壁の支持顎214に接着層BLによって接着することができる。一実施例で、接着層BLは、半田付けであってよい。
【0049】
本発明の一実施例で、支持窓213は、ハウジング内に予め形成した隔壁204を機械加工して形成する。知られたように、金属を研削または研磨して行われる機械加工は、現在、非常に優れた寸法精度、例えば、数ミクロン単位の寸法精度を保障する。
【0050】
カップリング基板51は、全体的にPCB(Printed Circuit Board)構造を有してよい。いくつかの実施例で、カップリング基板51は、例えば、テフロンのような非導電性材質で構成したベース基板510と、前記ベース基板510の少なくとも一面に形成した導電パターン層512を含む。このようなベース基板510は、一般的なPCB基板と同様に、FR(Frame Retardant)系列やCEM(Composite Epoxy Material)系列の単層または多層基板で具現してもよい。
【0051】
導電パターン層512は、少なくとも2つの共振素子、すなわち、図2ないし図4の例では、第4の共振素子34及び第6の共振素子36の共振ディスクに隣接するように配置する2つの容量性パッド部514及び容量性パッド部514をつなぐ連結線路部513を含む。
【0052】
一実施例で、連結線路部513は、周辺構造物、例えば、隔壁204またはチューニングスクリュー61間の電気的カップリングの影響を軽減するために、比較的狭い線路幅Wpを有し、容量性パッド部514は、共振素子34、36との容量性カップリングを大きくするために、比較的広い幅Wc1を有する。つまり、一実施例で、導電パターン層512及びベース基板510は、ダンベル形状または「I」形状を有する。
【0053】
カップリング基板51のベース基板510は、一定の厚さで容易に量産することができ、特に、数マイクロメートルの少ない厚さ公差で製作することができる。さらに、ベース基板510上に形成した導電パターン層512も印刷工程により少ない公差を有し、一定の厚さで形成することができる。
【0054】
一実施例では、カップリング基板51のベース基板510の他面は隔壁204の支持顎214上に接触する。絶縁性であるベース基板510により、隔壁204の支持顎214と導電パターン層512の連結線路部513との間の絶縁を提供する。これは、従来の技術で、隔壁を貫通するカップリングノッチと隔壁との絶縁を維持するために、カップリングノッチを囲んで隔壁を貫通する別途の絶縁部材を提供しなければならないものと対比できる。
【0055】
さらに、一実施例で、公差なしに精密な厚さで形成できるカップリング基板51は、公差なしで精密な第1の深さH1に精密機械加工して形成することができる支持窓213内の支持顎214上に配置、例えば、接着することができる。これにより、支持顎214上でカップリング基板51の導電パターン層512の高さも公差なしに精密に維持することができる。
【0056】
これは、無線周波数フィルター内で、共振素子のディスクの下面とカップリング基板51の導電パターン層512との間の間隔を少ない公差で精密に維持することができるという点で、その技術的意義を有する。先に述べたように、無線周波数フィルターが小型化することによって、ノッチ構造のサイズが制限される。限られた大きさのノッチ構造で適正なクロスカップリング量を得るためには、共振素子とノッチ構造物、例えば、カップリング基板51を非常に近接して位置させなければならない。
【0057】
2つの導電性部材の間の距離を近接させるほど比例的に2つの導電性部材の間の静電容量が増加する。しかし、この場合、その2つの導電性部材の間の距離が静電容量の大きさに及ぼす製造公差の程度が大きく増加するだろう。
【0058】
一方、先に説明したように、一実施例で、容量性パッド部514と共振素子のディスク下面との間の間隔dcは、小さな公差で精密に維持することができる。そこで、一実施例に従うと、容量性パッド部514と共振素子のディスク下面との間の間隔dcを非常に近接するように設計することで、小型の高いカップリング量を有するノッチ構造を提供することができる。
【0059】
併せて、一実施例で、たとえカップリング基板51と共振素子は、小さな公差で、その間隔を維持することができるが、両者の距離が非常に近接することにより、少ない距離公差にも関わらず、カップリング基板51と共振素子との間の静電容量の大きさの公差変動が発生し得る。
【0060】
このような特性と有機的に、本発明は、減衰極を微調整できるノッチチューニング構造を提供する。一実施例で、このような微調整ノッチチューニング構造はチューニング窓212及びチューニング窓212の内部に貫入するチューニングスクリュー61によって行われる。
【0061】
チューニング窓212は、開放面から第1の深さH1より深い第2の深さH2に形成する。例示的に、隔壁204を機械加工して隔壁の上部の一部を第1の深さH1で除去した後、隔壁204から除去した領域の一部を追加で機械加工して第2の深さH2を有するチューニング窓212及び第1の深さH1を有する支持窓213を形成する。これにより、チューニング窓212及び支持窓213は、隔壁204に「L」字状の窓構造を一緒に形成する。
【0062】
図3に示すように、チューニング窓212は、ハウジング20の底面に近接した深さに形成する。チューニングスクリュー61は、隔壁204のチューニング窓212の内部に貫入する。一実施例で、無線周波数フィルターは、チューニングスクリュー61がチューニング窓212の内部に貫入する深さが深いほど、2つの共振素子34、36の間のインダクタンスが増加するように構成する。これは、チューニングスクリュー61が上部カバーと電気的につながり、2つの共振素子34、36の間の相互インダクタンスを促進する媒介体の役割をすることから起因する。
【0063】
一実施例で、チューニング窓212は、支持窓213に比べてかなり深く、すなわち、第2の深さH2で形成するので、チューニング窓内部に貫入できるチューニングスクリュー61の深さは、相応してかなり深く、または必要に応じて非常に薄く調節することができる。したがって、一実施例で、チューニングスクリュー61の貫入の程度を大きく調整できるので、2つの共振素子の間で調節が要求されるインダクタンス変動幅が大きくなるだけでなく、チューニングスクリュー61を回して変動する2つの共振素子34、36の間のインダクタンスの変動を微調整することができる。
【0064】
2つの共振素子34、36の間の流動性カップリング量、すなわち、インダクタンスが増加することは2つの共振素子34、36の間の有効容量性結合の量、すなわち、有効静電容量を減少させるものと解釈することができる。
【0065】
前述したように、一実施例で、カップリング基板51と導電パターン層512を少ない公差で非常に近接して配置することで、大容量性のカップリング構造を有するノッチ構造を形成することができ、これに相補的に大きなインダクタンス調整幅を有して微調整が可能な流動性カップリング構造、すなわち、第2の深さH2のチューニング窓212とチューニングスクリュー構造を提供することができる。これにより、無線周波数フィルターの小型化にも関わらず、適正容量性カップリング量を有しながら伝送零点の調整が円滑なノッチ構造を有する無線周波数フィルターを提供することができる。
【0066】
図5は、本発明の他の実施例に係るカップリング基板51の支持構造を示す部分断面図である。図6は、本発明の他の実施例に係るカップリング基板51の支持構造にカップリング基板51を配置した様子を示す部分断面図である。
【0067】
図5及び図6を参照すると、本発明の他の実施例で、隔壁204は、さらに、支持顎214上に形成した定着溝216を含む。定着溝216は、カップリング基板51、特に、連結線路部513の幅に相当する幅を有する。定着溝216は、隔壁204に垂直に、すなわち、2つの共振素子をつなぐ直線に平行な方向に延びる。カップリング基板51の少なくとも一部は、定着溝216内で配置、例えば、接着層BLによって接着することができる。これにより、カップリングの基板51は、別途の整列過程なしに2つの共振素子をつなぐ直線に平行な方向に、正位置で整列することができる。
【0068】
図7は、本発明のまた他の実施例に係る無線周波数フィルターの長方形のカップリング基板52の上面図である。理解のために、図6に長方形のカップリング基板51に重畳する共振素子34、36は2点鎖線で示した。図8は、図7に示した本発明のまた他の実施例に係る無線周波数フィルターの射撃型カップリング基板51を隔壁上で支持する様子を示す部分断面図である。
【0069】
図7及び図8を参照すると、本発明のまた他の実施例は、カップリング基板51が長方形であるベース基板520を含む点で、図1ないし図4を参照して説明した本発明の一実施例と差がある。以下では、本発明のまた他の実施例の相違点を中心に説明し、前述した本発明の一実施例と実質的に同一の構成についての説明は省く。
【0070】
長方形のカップリング基板52は、長方形、例えば、長方形であるベース基板520を含む。ベース基板520上に形成した導電パターン層522は、ベース基板520の中心から一側に位置する連結線路部523及び連結線路部523の両端につながれる容量性パッド部524を含む。ベース基板520は、その中心から他側に位置するスクリュー貫通穴521を含む。チューニングスクリュー61は、スクリュー貫通穴521を介してチューニング窓212の内部で、その深さを調節することができる。
【0071】
本発明のまた他の実施例で、長方形のカップリングのベース基板520は、長方形の形状を有するので、PCBを単に切開する単純工程によって製造できるという利点がある。さらに、ベース基板520の広がった幅に相当する第2の幅Wcで容量性パッド部524を形成するところ、共振素子34、36と容量性パッドとの間の静電容量をより高めることができる。
【0072】
図9は、本発明のまた他の実施例に係る無線周波数フィルターの部分切開斜視図である。図10は、図9に示した実施例の部分横断面図である。図11は、図9に示した実施例の部分縦断面図である。
【0073】
図9ないし図11を参照すると、本発明のまた他の実施例は、カップリング基板53が隔壁204の支持顎214上でハウジングの高さ方向に沿って垂直に配置する点で図1ないし図4を参照して説明した本発明の一実施例と違いがある。以下では、本発明のまた他の実施例の相違点を中心に説明し、前述した本発明の一実施例に実質的に同一の構成についての説明は省く。
【0074】
図示した実施例で、カップリング基板53は「H」形状の導電パターン層532及びこれに相応する形状のベース基板530を含む。カップリング基板53は、隔壁204の支持顎214上でハウジングの高さ方向に沿って垂直に配置し、導電パターン層532の容量性パッドは共振素子34、36の共振棒342、362に並ぶように隣接配置することができる。本実施例で、導電パターン層532は、共振棒342、362に容量性カップリングされる。ベース基板530は、支持顎214上に立たせた状態で支持窓213'の一側を形成する隔壁の一側壁上に接着する。
【0075】
本実施例で、カップリング基板53は、直立配置することにより、支持窓213'の大きさが減少する。これは、無線周波数フィルターの追加的な小型化が行われるとき、スペースの確保の側面で利点を提供する。
【0076】
以上の説明は、本実施例の技術思想を例示的に説明したに過ぎず、本実施例の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本実施例の本質的な特性から逸脱しない範囲で様々な修正及び変形が可能である。したがって、本実施例は、本実施例の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであり、このような実施例により、本実施例の技術思想の範囲が限定されるものではない。本実施例の保護範囲は上の請求の範囲によって解釈するべきであり、その同等の範囲内にあるすべての技術思想は、本実施例の権利範囲に含まれるものと解釈するべきである。
【0077】
CROSS−REFERENCE TO RELATED APPLICATION
本特許出願は、2018年1月31日付にて韓国に出願した特許出願番号第10−2018−0012485号に対する、米国特許法119(a)条(35 USC§119(a))に基づいて優先権を主張し、そのすべての内容は、参考文献として本特許出願に併合される。さらに、本特許出願は、米国以外の国でも、前記と同じ理由で優先権を主張し、そのすべての内容は、参考文献として本特許出願に併合される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【国際調査報告】